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▶ アラスティン・スキンケア・インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ブライトニング組成物及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/64 20060101AFI20240920BHJP
   A61Q 19/02 20060101ALI20240920BHJP
   C07K 5/06 20060101ALN20240920BHJP
   C07K 7/06 20060101ALN20240920BHJP
【FI】
A61K8/64
A61Q19/02
C07K5/06 ZNA
C07K7/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519018
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 US2022044916
(87)【国際公開番号】W WO2023055741
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/249,477
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515344370
【氏名又は名称】アラスティン・スキンケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ALASTIN SKINCARE, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【弁理士】
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【弁理士】
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100188433
【弁理士】
【氏名又は名称】梅村 幸輔
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【弁理士】
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100214396
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 真紀
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【弁理士】
【氏名又は名称】川本 和弥
(74)【代理人】
【識別番号】100221741
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 直子
(74)【代理人】
【識別番号】100114926
【弁理士】
【氏名又は名称】枝松 義恵
(72)【発明者】
【氏名】ウィッジロー アラン デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ガルート ジョン エイ.
【テーマコード(参考)】
4C083
4H045
【Fターム(参考)】
4C083AA031
4C083AA032
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB172
4C083AB212
4C083AB242
4C083AB332
4C083AC021
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC111
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC171
4C083AC242
4C083AC311
4C083AC312
4C083AC442
4C083AC511
4C083AC512
4C083AC621
4C083AC622
4C083AC661
4C083AC711
4C083AC712
4C083AC841
4C083AC842
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD091
4C083AD092
4C083AD151
4C083AD152
4C083AD161
4C083AD162
4C083AD201
4C083AD202
4C083AD352
4C083AD391
4C083AD392
4C083AD411
4C083AD412
4C083AD571
4C083AD572
4C083AD642
4C083AD661
4C083AD662
4C083CC02
4C083DD16
4C083DD27
4C083DD45
4C083EE07
4C083EE16
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA11
4H045BA14
4H045EA15
4H045FA10
(57)【要約】
色素沈着を改善するための組成物及び方法が本明細書に開示される。本明細書に記載される組成物は、1つ以上のペプチドを含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
色素沈着を改善するための局所組成物であって、1つ以上のジペプチドと、ヘキサペプチド-11と、ヘキサペプチド-12とを含み、色素沈着を改善する、局所組成物。
【請求項2】
1つ以上のフォトソームを更に含む、請求項1に記載の局所組成物。
【請求項3】
前記1つ以上のフォトソームが、約0.1wt.%~約2wt.%の範囲で存在する、請求項1~2のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項4】
前記1つ以上のフォトソームが、約0.25wt.%~約1wt.%の範囲で存在する、請求項1~2のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項5】
1つ以上のリポソームを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項6】
前記1つ以上のフォトソームが、前記1つ以上のリポソームを封入する、請求項5に記載の局所組成物。
【請求項7】
前記1つ以上のジペプチドが、ジペプチド-51である、請求項1~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項8】
前記1つ以上のジペプチドが、ジペプチド-12である、請求項1~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項9】
前記1つ以上のジペプチドが、ジペプチド-51及びジペプチド-12を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項10】
前記ヘキサペプチド-11が、50~150ppmで存在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項11】
前記ヘキサペプチド-11が、約0.004重量%(wt.%)~約0.100wt.%の範囲で存在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項12】
前記ヘキサペプチド-11が、前記1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される、請求項5~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項13】
前記ヘキサペプチド-12が、前記1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームに封入される、請求項12に記載の局所組成物。
【請求項14】
前記ヘキサペプチド-11及びヘキサペプチド-12が、前記1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される、請求項5~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項15】
前記ヘキサペプチド-12が、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項16】
前記ヘキサペプチド-12が、1~10ppmで存在する、請求項1~14のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項17】
前記ヘキサペプチド-12が、約0.001重量%(wt.%)~約0.025wt.%の範囲で存在する、請求項1~14のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項18】
ラクトフェリンを更に含む、請求項1~17のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項19】
前記ラクトフェリンが、約0.25wt.%以下で存在する、請求項18に記載の局所組成物。
【請求項20】
前記ラクトフェリンが、約0.005wt.%~約0.25wt.%の範囲で存在する、請求項18に記載の局所組成物。
【請求項21】
前記ラクトフェリンが、前記1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームに封入される、請求項18に記載の局所組成物。
【請求項22】
ラクトフェリンを更に含み、かつ前記ラクトフェリン、ヘキサペプチド-11、及びヘキサペプチド-12が、前記1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される、請求項5~6のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項23】
ホスファチジルセリンを更に含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項24】
前記ホスファチジルセリンが、約0.075wt.%以下で存在する、請求項23に記載の局所組成物。
【請求項25】
前記ホスファチジルセリンが、約0.005wt.%~約0.1wt.%の範囲で存在する、請求項23に記載の局所組成物。
【請求項26】
前記ホスファチジルセリンが、5.0wt%以下で存在する、請求項23に記載の局所組成物。
【請求項27】
シリマリン、オオアザミ(Silybum marianum)抽出物、又はそれらの誘導体を更に含む、請求項1~26のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項28】
前記シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体が、約0.1wt.%~約1.0wt.%の範囲で存在する、請求項27に記載の局所組成物。
【請求項29】
前記シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体が、約0.2wt.%~約3.0wt.%の範囲で存在する、請求項27に記載の局所組成物。
【請求項30】
前記シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体が、前記1つ以上のリポソーム又は前記1つ以上のフォトソームで提供される、請求項2~29のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項31】
セサモールを更に含む、請求項1~30のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項32】
前記セサモールが、約0.002wt.%~約0.050wt.%の範囲で存在する、請求項31に記載の局所組成物。
【請求項33】
トラネキサム酸を更に含む、請求項1~32のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項34】
前記トラネキサム酸が、1つ以上のリポソーム又は1つ以上のフォトソームで提供される、請求項33に記載の局所組成物
【請求項35】
前記トラネキサム酸が、約1wt.%~約10wt%の範囲で存在する、請求項33に記載の局所組成物。
【請求項36】
前記トラネキサム酸が、約0.25wt.%~約6.25wt%の範囲で存在する、請求項33に記載の局所組成物。
【請求項37】
スクワラン、シオヒゲムシ(Dunaliella salina)抽出物、又はそれらの組み合わせを更に含む、請求項1~36のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項38】
前記スクワラン、シオヒゲムシ抽出物、又はそれらの組み合わせが、約1wt.%~約10wt%の範囲で存在する、請求項37に記載の局所組成物。
【請求項39】
アシュワガンダ(Withania somnifera)抽出物を更に含む、請求項1~38のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項40】
前記アシュワガンダ抽出物が、約0.020wt.%~約0.500wt.%の範囲で存在する、請求項39に記載の局所組成物。
【請求項41】
前記アシュワガンダ抽出物が、約0.50wt.%~約2.5wt.%の範囲で存在する、請求項39に記載の局所組成物。
【請求項42】
没食子酸を更に含む、請求項1~41のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項43】
前記没食子酸が、ジグルコシル没食子酸である、請求項42に記載の局所組成物。
【請求項44】
前記没食子酸が、約0.40wt.%~約10wt.%の範囲で存在する、請求項42~43のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項45】
ヘスペリジンを更に含む、請求項1~44のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項46】
前記ヘスペリジンが、グルコシルヘスペリジンである、請求項45に記載の局所組成物。
【請求項47】
前記ヘスペリジンが、約0.020wt.%~約0.50wt.%の範囲で存在する、請求項45~46のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項48】
パンクラチウム・マリティマム(Pancratium maritimum)を更に含む、請求項1~47のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項49】
前記パンクラチウム・マリティマムが、約0.50wt.%~約5.0wt.%の範囲で存在する、請求項48に記載の局所組成物。
【請求項50】
ナイアシンアミドを更に含む、請求項1~49のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項51】
前記ナイアシンアミドが、約1wt%~約10wt%の範囲で存在する、請求項50に記載の局所組成物。
【請求項52】
サーマス・サーモフィルス(Thermus thermophilus)発酵物を更に含む、請求項1~51のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項53】
前記サーマス・サーモフィルス発酵物が、約0.01wt.%~約7.5wt.%の範囲で存在する、請求項52に記載の局所組成物。
【請求項54】
シロキクラゲ(Tremella fuciformis)を更に含む、請求項1~53のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項55】
前記シロキクラゲが、約0.20wt.%~約5.0wt.%の範囲で存在する、請求項54に記載の局所組成物。
【請求項56】
フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、グリセリン、レシチン、カルノシン、トコフェロール、フェノキシエタノール、ベタイン、1,2-ヘキサンジオール、プランクトン抽出物、フルクトース、アクリル酸ナトリウムコポリマー、ジメチコン、カプリリルメチコン、プロパンジオール、又はそれらの組み合わせを更に含む、請求項1~55のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項57】
水性である、請求項1~56のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項58】
色素沈着障害又は疾患の結果としての色素沈着を改善する方法であって、請求項1~57のいずれか一項に記載の局所組成物を投与することを含む、方法。
【請求項59】
前記色素沈着障害又は疾患が、色素沈着過剰である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記色素沈着障害又は疾患が、炎症後色素沈着過剰(PIH)である、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記色素沈着障害又は疾患が、限局性低色素沈着又はびまん性低色素沈着である、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
前記色素沈着障害又は疾患が、黒色表皮腫、老人性色素斑、白皮症、色素失調症、黒子、肝斑、白色粃糠疹、又は進行性色素性紫斑である、請求項58に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月28日に出願された、米国仮特許出願第63/249,477号の優先権を主張し、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
背景
皮膚、髪、及び目の色は、メラノソーム内で産生されるメラニンに起因する。所与の個体において産生されるメラニンの量は、紫外線への曝露を含む複数の遺伝的及び環境的因子に基づいて変動する。皮膚におけるメラニンの過剰産生は、色素沈着過剰を引き起こし、これは肝斑、そばかす、及び老人性色素斑を引き起こし得る。したがって、メラニン産生の調節及びその基礎となるメカニズムを理解することは、色素沈着障害の予防及び治療のための標的を特定するうえで重要である。
【発明の概要】
【0003】
簡単な概要
色素沈着を調節するための組成物及び方法が本明細書に開示される。いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物及び方法は、メラノサイト活性化を低減するか、メラニン合成を阻害するか、メラニン移動を低減するか、メラノソームを含有するケラチノサイトの剥離若しくはメラノソームのオートファジーを引き起こすか、又はそれらの組み合わせである。
【0004】
本明細書に記載される態様は、1つ以上のジペプチドと、ヘキサペプチド-11と、ヘキサペプチド-12とを含む、色素沈着を改善するための局所組成物であり、局所組成物は、色素沈着を改善する。1つの特徴において、局所組成物は、1つ以上のフォトソームを更に含む。1つの特徴において、1つ以上のフォトソームは、約0.1wt.%~約2wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、1つ以上のフォトソームは、約0.25wt.%~約1wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、1つ以上のリポソームを更に含む。1つの特徴において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入する。1つの特徴において、1つ以上のジペプチドは、ジペプチド-51である。1つの特徴において、1つ以上のジペプチドは、ジペプチド-12である。1つの特徴において、1つ以上のジペプチドは、ジペプチド-51及びジペプチド-12を含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、50~150ppmで存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、約0.004重量%(wt.%)~約0.100wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11は、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームに封入される。1つの特徴において、ヘキサペプチド-11及びヘキサペプチド-12は、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、パルミトイルヘキサペプチド-12、ミリストイルヘキサペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、1~10ppmで存在する。1つの特徴において、ヘキサペプチド-12は、約0.001重量%(wt.%)~約0.025wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、ラクトフェリンを更に含む。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.25wt.%以下で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、約0.005wt.%~約0.25wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、ラクトフェリンは、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームに封入される。1つの特徴において、局所組成物は、ラクトフェリンを更に含み、ラクトフェリン、ヘキサペプチド-11、及びヘキサペプチド-12は、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームに封入される。1つの特徴において、局所組成物は、ホスファチジルセリンを更に含む。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.075wt.%以下で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、約0.005wt.%~約0.1wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、ホスファチジルセリンは、5.0wt%以下で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、シリマリン、オオアザミ(Silybum marianum)抽出物、又はそれらの誘導体を更に含む。1つの特徴において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.1wt.%~約1.0wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.2wt.%~約3.0wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、1つ以上のリポソーム又は1つ以上のフォトソームで提供される。1つの特徴において、局所組成物は、セサモールを更に含む。1つの特徴において、セサモールは、約0.002wt.%~約0.050wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、トラネキサム酸を更に含む。1つの特徴において、トラネキサム酸は、1つ以上のリポソーム又は1つ以上のフォトソームで提供される。1つの特徴において、トラネキサム酸は、約1wt.%~約10wt%の範囲で存在する。1つの特徴において、トラネキサム酸は、約0.25wt.%~約6.25wt%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、スクワラン、シオヒゲムシ(Dunaliella salina)抽出物、又はそれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、スクワラン、シオヒゲムシ抽出物、又はそれらの組み合わせは、約1wt.%~約10wt%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、アシュワガンダ(Withania somnifera)抽出物を更に含む。1つの特徴において、アシュワガンダ抽出物は、約0.020wt.%~約0.500wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、アシュワガンダ抽出物は、約0.50wt.%~約2.5wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、没食子酸を更に含む。1つの特徴において、没食子酸は、ジグルコシル没食子酸である。1つの特徴において、没食子酸は、約0.40wt.%~約10wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、ヘスペリジンを更に含む。1つの特徴において、ヘスペリジンは、グルコシルヘスペリジンである。1つの特徴において、ヘスペリジンは、約0.020wt.%~約0.50wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、パンクラチウム・マリティマム(Pancratium maritimum)を更に含む。1つの特徴において、パンクラチウム・マリティマムは、約0.50wt.%~約5.0wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、ナイアシンアミドを更に含む。1つの特徴において、ナイアシンアミドは、約1wt%~約10wt%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、サーマス・サーモフィルス(Thermus thermophilus)発酵物を更に含む。1つの特徴において、サーマス・サーモフィルス発酵物は、約0.01wt.%~約7.5wt.%、約0.05wt.%~約7.5wt.%、又は約0.10wt.%~約7.5wt.%、例えば、約0.20wt.%~7.5wt.%、又は0.3wt.%~7.5wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、シロキクラゲ(Tremella fuciformis)を更に含む。1つの特徴において、シロキクラゲは、約0.20wt.%~約5.0wt.%の範囲で存在する。1つの特徴において、局所組成物は、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、グリセリン、レシチン、カルノシン、トコフェロール、フェノキシエタノール、ベタイン、1,2-ヘキサンジオール、プランクトン抽出物、フルクトース、アクリル酸ナトリウムコポリマー、ジメチコン、カプリリルメチコン、プロパンジオール、又はそれらの組み合わせを更に含む。1つの特徴において、局所組成物は、水性である。
【0005】
本明細書に記載される態様は、本明細書に記載される局所組成物を投与することを含む色素沈着障害又は疾患の結果としての色素沈着を改善する方法である。1つの特徴において、色素沈着障害又は疾患は、色素沈着過剰である。1つの特徴において、色素沈着障害又は疾患は、炎症後色素沈着過剰(PIH)である。1つの特徴において、色素沈着障害又は疾患は、限局性低色素沈着又はびまん性低色素沈着である。1つの特徴において、色素沈着障害又は疾患は、黒色表皮腫、老人性色素斑、白皮症、色素失調症、黒子、肝斑、白色粃糠疹、又は進行性色素性紫斑である。
【0006】
参照による組み込み
本明細書に言及される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、各個々の刊行物、特許、又は特許出願が、具体的かつ個別に、参照により組み込まれることが示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】色素沈着に影響を及ぼす因子、並びに色素沈着疾患又は障害を治療するために使用され得る戦略及び薬剤を示す。
図2】異なる色素沈着経路に対する外因性の影響の効果を示す。列挙される略称は以下のとおりである:メラノサイト上の表面受容体に関して:EDNRB=エンドセリン受容体B、MC1R=メラノコルチン-1受容体-アゴニストはαMSH、Wnt経路、SCF=幹細胞因子;ケラチノサイト及び線維芽細胞におけるサイトカイン及びメディエーターに関して:PLA=ホスホリパーゼA、AA=アラキドン酸、PGE2=プロスタグランジンE2、bFGF=塩基性線維芽細胞成長因子、ET-1=エンドセリン-1、αMSH=アルファメラノサイト刺激ホルモン、NO=一酸化窒素、プラスミン、COX2、IL-1、ヒスタミン、MMP;メラノサイトにおける酵素及び転写因子に関して:MITF=小眼球症関連転写因子、TYR=チロシナーゼ、TRP-2=チロシナーゼ関連タンパク質2、TRP-1=チロシナーゼ関連タンパク質1。
図3A】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後のメラノサイトにおけるMEKの発現レベルを示す。
図3B】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後のメラノサイトにおけるERKの発現レベルを示す。
図3C】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後のメラノサイトにおけるPOMCの発現レベルを示す。
図3D】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後のメラノサイトにおけるCTNNB1の発現レベルを示す。
図4】ヘキサペプチド-12(Hex-12)でのメラノサイトの処理後の様々な遺伝子の発現を示す。
図5】ラクトフェリン(Lacto)でのメラノサイトの処理後の様々な遺伝子の発現を示す。
図6A】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるSCFの発現を示す。
図6B】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるLIFの発現を示す。
図6C】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるPOMCの発現を示す。
図6D】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるエンドセリン遺伝子の発現を示す。
図6E】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるPGE2の発現を示す。
図6F】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、トリペプチド-1(Tri)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での処理後の、ケラチノサイトにおけるNGFの発現を示す。
図7】様々な遺伝子に関する個々のヘキサペプチド-11(Hex-11)活性を示す。
図8A】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のEDN1の発現を示す。
図8B】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のSCFの発現を示す。
図8C】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のTGFB1の発現を示す。
図9】EDN1及び他のメラニン形成遺伝子に対する個々のホスファチジルセリン活性を示す。
図10A】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のPMELの発現を示す。
図10B】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のチロシナーゼ遺伝子の発現を示す。
図10C】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のMC1/4Rの発現を示す。
図10D】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のEDNRBの発現を示す。
図11】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のMITFの発現を示す。
図12A】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のERK1/2(MAPK3/MAPK1)の発現を示す。
図12B】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のJNKの発現を示す。
図12C】ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のAKT1の発現を示す。
図13】本開示による試験製品の有効性を評価するための修飾mMASIスコアリングルーブリックを示す。
図14A】重度色素沈着過剰を伴う試験を開始し、試験製品(A、B)及びHQ4%(C)での治療を受けた試験対象、中等度色素沈着過剰を伴う試験を開始し、試験製品(D、E)及びHQ4%(F)での治療を受けた対象、並びに軽度色素沈着過剰を伴う試験を開始し、試験製品(G)及びHQ4%(H)での治療を受けた対象のベースライン及び12週間での臨床写真を示す。
図14B図14Aの説明を参照のこと。
図14C図14Aの説明を参照のこと。
図14D図14Aの説明を参照のこと。
図14E図14Aの説明を参照のこと。
図14F図14Aの説明を参照のこと。
図14G図14Aの説明を参照のこと。
図14H図14Aの説明を参照のこと。
図15】試験製品での長期治療(最大5ヶ月)を受けている対象についての臨床写真を示し、色素沈着過剰を低減することにおける試験製品の長期的な有効性を証明している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
定義
本開示全体を通して、様々な実施形態が範囲形式で提示される。範囲形式の説明は、単に便宜上及び簡潔さのためであり、任意の実施形態の範囲に対して変更できない制限として解釈されるべきではないことが理解されるべきである。したがって、範囲の説明は、文脈により明らかにそうではないと指示されない限り、下限の単位の10分の1までの範囲内の全ての可能な部分範囲及び個々の数値を具体的に開示したとみなされるべきである。例えば、1~6などの範囲の説明は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6などの部分範囲、並びにその範囲内の個々の値、例えば、1.1、2、2.3、5、及び5.9を具体的に開示したものとみなされるべきである。これは、範囲の幅に関係なく適用される。これらの介在する範囲の上限及び下限は、独立して、より小さな範囲に含まれてもよく、また、記載された範囲内の任意の具体的に除外された制限に従うことを条件として、本開示内に包含される。記載された範囲が制限の一方又は両方を含む場合、文脈が別途明確に指示しない限り、それらの含まれる制限の一方又は両方を除外する範囲も本開示に含まれる。
【0009】
本明細書で使用される専門用語は、単に特定の実施形態を説明することを目的とし、任意の実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別途明確に指示しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は成分の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、成分、及び/又はそれらの群の存在又は追加を排除しないことが更に理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連して列挙されたアイテムの1つ以上の任意の組み合わせ及び全ての組み合わせを含む。
【0010】
本明細書で使用される場合、具体的に記載されない限り、又は文脈から明らかでない限り、数値又は数値の範囲に関して「約」という用語は、記載された数値及びその数値+/-10%を意味するか、又は範囲の列挙された値について列挙された下限を10%下回る及び列挙された上限を10%上回ることを意味すると理解される。
【0011】
組成物
ペプチド
本明細書に記載される組成物は、1つ以上のペプチドを含む。本明細書に記載される1つ以上のペプチドは、いくつかの実施形態において、色素沈着過剰を含む色素沈着を改善する。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、炎症後色素沈着過剰、肝斑、又は老化を調節する。いくつかの実施形態において、老化による色素沈着過剰は、紫外線曝露又は炎症によって引き起こされる。
【0012】
いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11を含む。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、プロテアソーム、オートファジー、シャペロン、及び抗酸化応答関連遺伝子の活性化を促進する。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12を含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12は、遺伝子発現に対する相乗効果をもたらす。いくつかの場合において、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12は、MITF遺伝子発現を調節する。いくつかの場合において、ヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12は、個々にヘキサペプチド-11、トリペプチド-1、及びヘキサペプチド-12と比較して、MITF下方調節を少なくとも若しくは約0.5、1、2、3、4、5、又は5倍超増加させる。
【0014】
本明細書に記載されるペプチドは、いくつかの実施形態において、組み合わせて、色素沈着、メラノソームのオートファジー、MITFの低減、又はそれらの組み合わせを改善する。例えば、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12は、マクロファージ機能を改善する。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-11は、マクロファージ機能を改善する。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-11、及びヘキサペプチド-12は、マクロファージ機能を改善する。例えば、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、又はそれらの組み合わせなどの1つ以上の異なるペプチドと組み合わされたヘキサペプチド-11は、オートファジー及びマクロファージクラスター形成を刺激し、メラノソームの除去を改善することができる。
【0015】
本明細書に記載される組成物は、変動する濃度のペプチドを含む。いくつかの場合において、ペプチドは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのペプチドで存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、ペプチドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0016】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドを含む。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのペプチド、又は任意の他の好適な量で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、少なくとも若しくは約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちのあるペプチドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドのうちの各ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、トリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、ヘキサペプチド-11、オクタペプチド、又はそれらの組み合わせである。
【0017】
組成物において、トリペプチドは、典型的には、約50ppm以下~約100、200、300、400、又は500ppm以上、例えば、50ppm~150ppmの量で存在する。組成物において、ヘキサペプチドは、典型的には、約50ppm以下~約100、200、300、400、又は500ppm以上、例えば、50ppm~150ppmの量で存在する。
【0018】
いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも若しくは約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、少なくとも若しくは約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、トリペプチド-1は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0019】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも若しくは約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.00001重量%~約10重量%、約0.0003重量%~約9重量%、約0.0005重量%~約8重量%、又は約0.001重量%~約4重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも若しくは約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約1~約10ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約0.25、0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、又は25マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、1ミリリットル当たり約0.25~約10、約0.5~約8、約1~約6、又は約2~約4マイクログラムの範囲で提供される。
【0020】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも若しくは約30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、又は2000マイクログラム(ug)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約30~約2000ugの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、約40~約1000、約50~約900、約60~約800、約70~約700、約80~約600、又は約90~約500ugの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも又は約0150ugで提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-12は、少なくとも又は約450ugで提供される。
【0021】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも若しくは約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.00001重量%~約10重量%、約0.0003重量%~約8重量%、約0.0005重量%~約6重量%、又は約0.001重量%~約4重量%、約0.005重量%~約2重量%、又は約0.01重量%~約1重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.001%~約6%、約0.002%~約4%、約0.01%~約3%、又は約0.02%~約2%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約0.005重量%~約0.02重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも若しくは約0.1ppm、3ppm、5ppm、10ppm、50ppm、55ppm、500ppm、1,000ppm、2,500ppm、5,000ppm、又は5,000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約5ppm~約100ppm、約10ppm~約1000ppm、約50ppm~約1500ppm、又は約500ppm~約5,000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約1000ppmである。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、又は500マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、1ミリリットル当たり約25~約250、約50~約200、約75~約150、約200~約300、又は約200~約400マイクログラムの範囲で提供される。
【0022】
いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも若しくは約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は約100ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約1~約100mgの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、約2~約90、約3~約80、約4~約70、又は約5~約60mgの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも又は約6mgで提供される。いくつかの実施形態において、ヘキサペプチド-11は、少なくとも又は約18mgで提供される。
【0023】
いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、少なくとも若しくは約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、又は200百万分率(ppm)超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、約10~約190ppm、約20~約180ppm、約30~約170ppm、約40~約160ppm、約50~約150ppm、約60~約140ppm、約70~約130ppm、約80~約120ppm、又は約90~約110ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、約100ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、又は200ug/mL超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、約10~約190ug/mL、約20~約180ug/mL、約30~約170ug/mL、約40~約160ug/mL、約50~約150ug/mL、約60~約140ug/mL、約70~約130ug/mL、約80~約120ug/mL、又は約90~約110ug/mLの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、オクタペプチドは、約100ug/mLの濃度で提供される。
【0024】
ペプチドは、官能化することができる。例えば、ペプチドは、脂肪酸、例えば、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸などで官能化することができる。例としては、パルミトイルヘキサペプチド-12(Pal-VGVAPG)、パルミトイルトリペプチド-1(Pal-GHK)、ミリストイルヘキサペプチド-12(Myr-VGVAPG)、及びミリストイルトリペプチド-1(Myr-GHK)が挙げられる。パルミトイル又はミリストイル官能化は、他の脂肪酸と比較した場合に増強された浸透を示すため、ある特定の実施形態において望ましくあり得る。いくつかの実施形態において、ペプチドは、化学基で官能化される。例えば、ペプチドは、アセチルで官能化される。いくつかの場合において、ペプチドは、14個以下の炭素を含む官能基で官能化される。いくつかの場合において、ペプチドは、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20個以下、又は20個以上の炭素を含む官能基で官能化される。いくつかの場合において、ペプチドは、非パルミトイル化される。特定の理論に限定されるものではないが、いくつかの実施形態において、ペプチドをリポソームに組み込むことにより、官能化されている、又は官能化されていないペプチドの親油性が増加される。
【0025】
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、第1のペプチドとして、グリシン-ヒスチジン-リジン(GHK)を含む。GHKは、一般的なタンパク質のクラスにはほとんど見られないが、細胞外マトリックスタンパク質において頻繁に見られるペプチド配列である。GHKの小さなサイズは、より大きなペプチドよりもはるかに容易に膜受容体にアプローチすることを可能にする。更に、その独自の銅結合構造は、細胞内外への銅輸送を増強し、いくつか異なるが、関連する経路を通じて創傷治癒を促進する。強力な銅結合構造に起因して、GHKは、GHK-Cuの形態(銅結合GHK形態)で提供され得る。
【0026】
シリマリン
シリマリンは、マリアアザミ植物オオアザミに由来する。シリマリンの主成分であるシリビニンは、酸化ストレス、炎症、浮腫、紅斑、及びDNA損傷などの紫外線照射効果を最小限に抑えることによって、抗酸化及び光保護効果を有することができる。いくつかの場合において、シリビニンは、細胞生存に影響を与えることなくメラニン産生を防止し、チロシナーゼタンパク質の発現を減少させる。シリマリンクリームは、肝斑を有する患者についての試験において、皮内トラネキサム酸よりも効果的であることが分かった。いくつかの場合において、シリマリンは、ケラチノサイト及びマクロファージにおいてシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)によって産生されるインターロイキン-1ベータ(IL-1β)及びPGE-2の産生を抑制した。いくつかの場合において、シリビニンは、誘導性一酸化窒素合成酵素(iNOS)及びCOX-2、並びにNF-κBを減少させる。
【0027】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体を含む。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、シリビンである。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、シリクリスチンである。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、シリジアニンである。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.2重量%~約3重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.7重量%又は約0.7重量%以下を構成する。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、少なくとも若しくは約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、5000、7500、10000、15000、20000、25000、30000、35000、40000、又は40000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約2500ppm~約100000ppm、約1000ppm~約25000ppm、約5000ppm~約80000ppm、約75000ppm~約60000ppm、又は約1000ppm~約40000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約10ppm~約60000ppm、約20ppm~約40000ppm、約100ppm~約30000ppm、又は約200ppm~約20000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、1mL当たり少なくとも若しくは約5、10、15、20、25、30、35、又は40マイクログラム(ug/mL)で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約1~約50、約5~約45、約10~約40、又は約15~約35ug/mLの範囲で提供される。
【0028】
いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、少なくとも若しくは約少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は約100ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約1~約100、約2~約90、約3~約80、約4~約70、又は約5~約60ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約6ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約18ミリグラム(mg)で提供される。
【0029】
いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、レシチン、カルノシン、トコフェロール、グリセリン、フェノキシエタノール、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超のレシチン、カルノシン、トコフェロール、グリセリン、フェノキシエタノール、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%(wt.%)の範囲のレシチン、カルノシン、トコフェロール、グリセリン、フェノキシエタノール、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.2重量%~約3重量%(wt.%)の範囲のレシチン、カルノシン、トコフェロール、グリセリン、フェノキシエタノール、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される。
【0030】
いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、リン脂質とともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超のリン脂質とともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%(wt.%)の範囲のリン脂質とともに提供される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.2重量%~約3重量%(wt.%)の範囲のリン脂質とともに提供される。
【0031】
いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、リポソーム又はフォトソームに封入される。いくつかの実施形態において、シリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、リポソーム又はフォトソーム中への封入のために、レシチン、ホスファチジルコリン、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの実施形態において、リポソーム又はフォトソーム中への封入のためにレシチン、ホスファチジルコリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、リポソーム又はフォトソーム中への封入のためにレシチン、ホスファチジルコリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシリマリン、オオアザミ抽出物、又はそれらの誘導体は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。
【0032】
トラネキサム酸
トラネキサム酸(TXA)は、線溶を防止して失血を低減するために使用されるプラスミン阻害剤である。それは、リジンの合成誘導体であり、プラスミノーゲン分子上のリジン結合部位を可逆的に遮断し、プラスミノーゲンが基底ケラチノサイトに結合するのを防止し、それによってプラスミノーゲンからプラスミンへの変換を阻害し、よってプロスタグランジン(特にPGE-2)の産生を減少させることによって、その効果を発揮する。紫外線曝露は、いくつかの場合において、肝斑の病因に関与する。紫外線照射は、ケラチノサイトにおけるプラスミノーゲンアクチベーター合成を誘導し、プラスミン活性を増加させることができ、これはホスホリパーゼを介したアラキドン酸(AA)の放出を刺激する。遊離AAは、その代謝産物、PGE-2を介してメラニン形成を刺激することができる。いくつかの場合において、AAの放出は、内皮細胞におけるプラスミンによって増加する。プラスミン自体の増加は、メラノサイトにおけるメラニン合成を活性化する、α-MSHを上昇させることができる。プラスミンはまた、強力なメラノサイト成長因子である、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)の放出を増加させることができる。これらのプロセスの全ては、皮膚におけるより多くのメラニン産生をもたらし得る。いくつかの場合において、プラスミンは、重要な血管新生を果たす。プラスミンは、細胞外マトリックス結合VEGFを自由に拡散可能な形態に変換する。プラスミン阻害剤であるTXAは、血管新生を抑制することができ、またbFGFによって誘導される新血管形成を阻害する。加えて、TXAは、その構造においてチロシンに類似しており、これはチロシナーゼの酵素活性を競合的に阻害することができることを意味する。いくつかの場合において、TXAは、VEGF及びET-1のレベルを減少させ、これは肝斑損傷における増加した血管分布に関与し得る。
【0033】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、トラネキサム酸(TXA)を含む。いくつかの実施形態において、TXAは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%(wt%)超で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.25重量%~約6.25重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約1.25重量%又は約1.25重量%(wt%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、少なくとも若しくは約10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、500ppm、1000ppm、2000ppm、2500ppm、5000ppm、7500ppm、10000ppm、15000ppm、2000ppm、25000ppm、3000ppm、35000ppm、4000ppm、45000ppm、5000ppm、55000ppm、6000ppm、65000ppm、7000ppm、75000ppm、8000ppm、85000ppm、9000ppm、95000ppm、10000ppm、又は10000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約2500ppm~約10000ppm、約1000ppm~約25000ppm、約5000ppm~約8000ppm、約7500ppm~約6000ppm、又は約10000ppm~約4000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約10ppm~約6000ppm、約20ppm~約4000ppm、約100ppm~約3000ppm、又は約200ppm~約2000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約5000ppmである。いくつかの実施形態において、TXAは、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、又は5000マイクログラム(ug/mL)で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約10~約5000ug/mL、約50~約4000ug/mL、約100~約3000ug/mL、約150~約2000ug/mL、又は約500~約1500ug/mLの範囲で提供される。
【0034】
いくつかの実施形態において、TXAは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、TXAは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0035】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、リポソーム又はフォトソームに封入されたトラネキサム酸(TXA)を含む。いくつかの実施形態において、リポソーム又はフォトソームに封入されたTXAは、約0.00001重量%、0.0003重量%、0.0005重量%、0.001重量%、0.001重量%、0.005重量%、0.0055重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、リポソーム又はフォトソームに封入されたTXAは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。
【0036】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含む。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.25重量%~約6.25重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約1.25重量%(wt%)又は約1.25重量%(wt%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約4.0重量%(wt%)又は約4.0重量%(wt%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、500ppm、1000ppm、2000ppm、2500ppm、5000ppm、7500ppm、10000ppm、15000ppm、2000ppm、25000ppm、3000ppm、35000ppm、4000ppm、45000ppm、5000ppm、55000ppm、6000ppm、65000ppm、7000ppm、75000ppm、8000ppm、85000ppm、9000ppm、95000ppm、10000ppm、又は10000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約2500ppm~約10000ppm、約1000ppm~約25000ppm、約5000ppm~約8000ppm、約7500ppm~約6000ppm、又は約10000ppm~約4000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約10ppm~約6000ppm、約20ppm~約4000ppm、約100ppm~約3000ppm、又は約200ppm~約2000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約5000ppmである。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、1ミリリットル当たり少なくとも又は約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、又は5000マイクログラム(ug/mL)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせで提供されるTXAは、約10~約5000ug/mL、約50~約4000ug/mL、約100~約3000ug/mL、約150~約2000ug/mL、又は約500~約1500ug/mLの範囲で提供される。
【0037】
いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、コレステロール、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0038】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ビーガンディープリリースナノベシクルに封入されたトラネキサム酸(TXA)及びナイアシンアミドを含む。いくつかの実施形態において、TXAは、少なくとも若しくは約0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%(wt%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、少なくとも若しくは約0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、又は2.0重量%(wt.%)超で提供される。
【0039】
いくつかの実施形態において、ナノベシクルは、約又は少なくとも10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、又は500ナノメートル(nm)の平均粒径を含む。いくつかの実施形態において、ナノベシクルの平均粒径は、約10~約500、約20~約400、約30~約300、約40~約200、約50~約150nm、約100~約400、又は約150~約300nmの範囲である。いくつかの実施形態において、ナノベシクルは、0~約0.2の範囲の多分散指数(PdI)を含む。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01、0.025、0.05、0.1、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、又は0.8である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01~約0.8、約0.025~約0.75、約0.05~約0.6、又は約0.1~約0.3の範囲である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.5未満である。
【0040】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含む。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、約0.02重量%~約2重量%、又は約0.25重量%~約6.25重量%(wt%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約1.25重量%(wt%)又は約1.25重量%(wt%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約4.0重量%(wt%)又は約4.0重量%(wt%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約10ppm、50ppm、100ppm、200ppm、500ppm、1000ppm、2000ppm、2500ppm、5000ppm、7500ppm、10000ppm、15000ppm、2000ppm、25000ppm、3000ppm、35000ppm、4000ppm、45000ppm、5000ppm、55000ppm、6000ppm、65000ppm、7000ppm、75000ppm、8000ppm、85000ppm、9000ppm、95000ppm、10000ppm、又は10000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約2500ppm~約10000ppm、約1000ppm~約25000ppm、約5000ppm~約8000ppm、約7500ppm~約6000ppm、又は約10000ppm~約4000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約10ppm~約6000ppm、約20ppm~約4000ppm、約100ppm~約3000ppm、又は約200ppm~約2000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約5000ppmである。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、1ミリリットル当たり少なくとも又は約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、又は5000マイクログラム(ug/mL)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせで提供されるTXAは、約10~約5000ug/mL、約50~約4000ug/mL、約100~約3000ug/mL、約150~約2000ug/mL、又は約500~約1500ug/mLの範囲で提供される。
【0041】
いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシドル、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシドル、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシドル、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシドル、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるTXAは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0042】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、マンニトールは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、マンニトールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、約1重量%~約4重量%、又は約4重量%~約7重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0043】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、ホスファチジルコリンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルコリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、約1重量%~約4重量%、又は約3重量%~約6重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0044】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、グリセリンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、約1重量%~約4重量%、又は約2重量%~約4重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0045】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、トラネキサム酸は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、トラネキサム酸は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、約1重量%~約4重量%、又は約2重量%~約3重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0046】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、セチルアルコールは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、セチルアルコールは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0047】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、デシルグルコシドは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、デシルグルコシドは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0048】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、ソルビン酸カリウムは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、ソルビン酸カリウムは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0049】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、安息香酸ナトリウムは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、安息香酸ナトリウムは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0050】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、ナイアシンアミドは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0051】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、キサンタンガムは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、キサンタンガムは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0052】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、水、マンニトール、ホスファチジルコリン、グリセリン、トラネキサム酸、セチルアルコール、デシルグルコシド、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ナイアシンアミド、キサンタンガム、塩化ナトリウム、又はそれらの組み合わせとともに提供されるトラネキサム酸(TXA)を含み、塩化ナトリウムは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.6重量%、0.75重量%、0.8重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、7.5重量%、8.0重量%、8.5重量%、9.0重量%、9.5重量%、10.0重量%、又は10.0重量%超(wt%)で提供される。いくつかの実施形態において、塩化ナトリウムは、約0.25重量%~約1.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約0.8重量%、約0.75重量%~約2重量%、又は約0.6重量%~約0.8重量%(wt%)の範囲で提供される。
【0053】
ラクトフェリン
ラクトフェリン(Lf)は、外分泌物(涙液、唾液、乳、鼻及び気管支分泌物、消化管液など)に見られる、トランスフェリンファミリーの80kDaの鉄結合糖タンパク質である。ラクトフェリン効果は、抗菌から抗炎症及び免疫モジュレーター活性にまで及び、高い鉄結合親和性を有する。ラクトフェリンは、局所皮膚細胞によるTNFα及び他のサイトカイン産生(IL-1)を下方調節することができ、あざの消散及び炎症後色素沈着の予防に関与し得る。ラクトフェリンはまた、創傷治癒に対してプラスの効果を有し得る。ラクトフェリンはまた、プラスミン阻害剤であり、内皮細胞誘導性色素沈着、特に肝斑に対して効果を有し得る。
【0054】
いくつかの場合において、ラクトフェリンに由来するトリプシン処理されたペプチドフラグメントは、受容体媒介性MITF分解を促進する。いくつかの場合において、トリプシン処理されたペプチドフラグメントは、色素沈着に対する阻害効果を有する。
【0055】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、トランスフェリンを含む。いくつかの実施形態において、トランスフェリンは、ラクトフェリンである。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンのトリプシン処理されたフラグメントを含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンに由来するペプチドを含む。いくつかの実施形態において、組成物は、ラクトフェリンのバリアント又はフラグメントを含む。いくつかの場合において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、配列番号1の少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、14、16、18、20、22、24、26、28、30、又は30超のアミノ酸を含む。ラクトフェリンに由来する例示的なペプチドは、これらに限定されないが、PRKNVRWCT(配列番号2)、LGFLRIP(配列番号3)、GYSGAFKC(配列番号4)、TCVRR(配列番号5)、TCVRRAF(配列番号6)、WNSLKDKKSCH(配列番号7)、LFNDNTECLAKLG(配列番号8)、TTLKNLR(配列番号9)、QGLDKCVPNSKE(配列番号10)、VKKANE(配列番号11)、LAKLGGRP(配列番号12)、GDVAFVK(配列番号13)、NLNREDFRL(配列番号14)、ALGFLRI(配列番号15)、TTLKNLR(配列番号16)、DALNLDG(配列番号17)、LAEDV(配列番号18)、RAFALEC(配列番号19)、GAVAKFFS(配列番号20)、NLRETA(配列番号21)、EEQKKC(配列番号22)、CVPNSKEKY(配列番号23)、及びQAYPNL(配列番号24)が挙げられる。
【0056】
(表1)
【0057】
いくつかの場合において、ラクトフェリンは、抗菌活性を有する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌、真菌、酵母、ウイルス、寄生虫、又はそれらの組み合わせに対する抗菌活性を有する。ラクトフェリンは、いくつかの場合において、抗バイオフィルム活性を含む。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、細菌表面と相互作用し、微生物膜を不安定化する。いくつかの場合において、ラクトフェリンは、鉄をキレートして微生物膜を破壊する。
【0058】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.025重量%又は約0.025重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.05重量%又は約0.05重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約0.10重量%又は約0.10重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、1ミリリットル当たり約5~約1000、約10~約900、約30~約800、約50~約700、約60~約600、又は約100~約500マイクログラム(ug/mL)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも若しくは約1百万分率(ppm)、2ppm、3、ppm、4、ppm、5ppm、6ppm、7ppm、8ppm、9ppm、10ppm、又は10ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約5ppmで提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約1~約10、約2~約9、約3~約8、又は約4~約6ppmの範囲で提供される。
【0059】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0060】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約0.025重量%又は約0.025重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約0.05重量%又は約0.05重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約0.10重量%又は約0.10重量%(wt.%)以下で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、1ミリリットル当たり少なくとも若しくは約5、10、20、25、50、75、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、1000、2000、3000、4000、5000、又は5000マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約5~約5000、約10~約4000、約20~約3000、約25~約2000、約50~約1000、又は約75~約950ug/mLの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約100ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約1000ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、少なくとも若しくは約100百万分率(ppm)、200ppm、300ppm、400ppm、500ppm、600ppm、700ppm、800ppm、900ppm、1000ppm、1100ppm、1200pm、1300ppm、1400ppm、1500ppm、1600ppm、1700ppm、1800ppm、1900ppm、2000ppm、又は2000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、100ppm~約1900ppm、約200ppm~約1800ppm、約200ppm~約1700ppm、約400ppm~約1600ppm、約500ppm~約1500ppm、約600ppm~約1400ppm、約700ppm~約1300ppm、約800ppm~約1200ppm、又は約900ppm~約1100ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約10ppm~1000ppmの範囲、約50ppm~約1000ppm、約100ppm~約1000ppmの範囲、又は約500ppm~約1000ppmの範囲で提供される。
【0061】
いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、60、75、80、85、90、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンに由来するペプチドは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0062】
カンナビジオール
カンナビジオール(CBD)は、炎症促進遺伝子の発現を調節する一次経路である、NF-κB経路の活性を低減することができる。更に、CBDは、抗炎症事象を誘導する恒常性メカニズム(複数可)の要素である、STAT3転写因子の活性化を上方調節する。NF-κBは、IL-1ベータ及びIL-6サイトカインを調節することができる。CBDは、進行中の炎症促進プロセスを減少させ、炎症を抑制する事象を強化することができる。ラットにおけるカラギーナン誘導性炎症モデルにおいて、CBDは、COX活性と一緒に、PGE2、一酸化窒素(NO)、及びマロンジアルデヒド産生を低減した。
【0063】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、カンナビジオール(CBD)を含む。いくつかの実施形態において、CBDは、少なくとも若しくは約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、又は200ug/mL超で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約10~約190ug/mL、約20~約180ug/mL、約30~約170ug/mL、約40~約160ug/mL、約50~約150ug/mL、約60~約140ug/mL、約70~約130ug/mL、約80~約120ug/mL、又は約90~約110ug/mLの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約100ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、少なくとも若しくは約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、5000、7500、10000、15000、20000、25000、30000、35000、40000、又は40000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約2500ppm~約100000ppm、約1000ppm~約25000ppm、約5000ppm~約80000ppm、約75000ppm~約60000ppm、又は約1000ppm~約40000ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、CBDは、約10ppm~約60000ppm、約20ppm~約40000ppm、約100ppm~約30000ppm、又は約200ppm~約20000ppmの範囲で提供される。
【0064】
アシュワガンダ抽出物
他の色素脱失剤は、概して、チロシナーゼを阻害するが、アシュワガンダ抽出物(10ug/mL)は、主にPKC及びMAPK経路からなるET-1誘発細胞内シグナル伝達カスケードを中断することによって機能し、これはひいてはメラノサイトマスター転写因子MITFの下方調節につながる。次いで、MITF機能の低下は、その下流標的の発現及び機能を抑制することができ、これはメラニンの合成の減衰をもたらす。アシュワガンダ抽出物は、UVB-黒色症及び老人性色素斑などのET-1関連色素沈着過剰障害のための治療ツールとして機能することができる。アシュワガンダ抽出物はまた、青色光保護を提供し、かつ/又は線維芽細胞が人工可視光の有害効果と闘うのを助けることができる。
【0065】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物(アシュワガンダ根抽出物としても知られる)を含む。いくつかの実施形態において、アシュワガンダエキストラは、1ミリリットル当たり少なくとも約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、又は40マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.5~約20、約1~約19、約2~約18、約3~約17、約4~約16、約5~約15、約6~約14、約7~約13、約8~約12、又は約9~約11ug/mLの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、少なくとも約10ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、少なくとも約20ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.02重量%~約2重量%、約0.02重量%~約0.5重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.025wt.%又は約0.025wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.05wt.%又は約0.05wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.10wt.%又は約0.10wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、少なくとも若しくは約少なくとも0.5、0.75、1.0、1.2、1.4、1.6、1.8、2、4、6、8、又は10マイクログラム(ug)超で提供される。いくつかの実施形態において、アシュワガンダ抽出物は、約0.5~約2、約0.75~約5、又は約1.0~約4マイクログラム(ug)の範囲で提供される。
【0066】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物を含む。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、1ミリリットル当たり少なくとも約0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、又は40マイクログラム(ug/mL)超で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.5~約20、約1~約19、約2~約18、約3~約17、約4~約16、約5~約15、約6~約14、約7~約13、約8~約12、又は約9~約11ug/mLの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、少なくとも約10ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、少なくとも約20ug/mLで提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.005重量%~約0.1重量%、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.02重量%~約2重量%、約0.02重量%~約0.5重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約1.0wt.%又は約1.0wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.025wt.%又は約0.025wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.05wt.%又は約0.05wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.10wt.%又は約0.10wt.%以下で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、少なくとも若しくは約0.5、0.75、1.0、1.2、1.4、1.6、1.8、2、4、6、8、又は10マイクログラム(ug)超で提供される。いくつかの実施形態において、フルクトース、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるアシュワガンダ抽出物は、約0.5~約2、約0.75~約5、又は約1.0~約4マイクログラム(ug)の範囲で提供される。
【0067】
没食子酸
植物及び果物に存在する、食用フェノール系である、没食子酸(GA)は、おそらくその抗酸化特性を通して、色素沈着過剰に対して有益な効果を提供し得る。没食子酸は、フェノール系化合物であり、これは黒色腫細胞におけるメラニン形成を抑制することができる。没食子酸は、転写及び翻訳レベルでTYR、TRP-1、及びDct発現を含むメラニン形成調節遺伝子を下方調節することができる。いくつかの場合において、GAは、cAMP媒介性PKA/CREBシグナル伝達カスケードを下方調節することによって、MITF発現を効果的に抑制した。マウス皮膚におけるUV-B誘導性色素沈着過剰は、4週間にわたるGAの局所適用によって大幅に取り除かれた。
【0068】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)を含む。いくつかの場合において、GAは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのGAで存在する。いくつかの場合において、GAは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、GAは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、GAは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、GAは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、GAは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。いくつかの場合において、GAは、約2.0wt.%又は約2.0wt.%以下で存在する。
【0069】
いくつかの実施形態において、没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのGAで存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約2.0wt.%又は約2.0wt.%以下で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される没食子酸(例えば、ジグルコシル没食子酸)は、約1.0wt.%又は約1.0wt.%以下で存在する。
【0070】
セサモール
セサモール(3,4-メチレンジオキシフェノール)は、ゴマ(Sesamum indicum)から単離された活性リグニンである。メラン-a細胞において、セサモールは、環状アデノシン一リン酸(cAMP)蓄積を減少させることによって、メラニン生合成及び細胞内チロシナーゼの活性を阻害することができる。セサモールは、TYR、TRP-1、TRP-2、MITF、及びMC1Rなどの、メラニン形成関連遺伝子の発現を減少させることができる。セサモールは、メラニン生合成を阻害することができる。
【0071】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、セサモールを含む。いくつかの実施形態において、セサモールは、少なくとも約5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、又は100μM超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、セサモールは、約5~約100μM、約10~約90μM、約20~約80μM、約30~約70μM、約40~約60μMの範囲の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、セサモールは、約50μMの濃度で提供される。いくつかの場合において、セサモールは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのセサモールで存在する。いくつかの場合において、セサモールは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、セサモールは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、セサモールは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、セサモールは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの実施形態において、セサモールは、約100ug/mLで提供される。いくつかの場合において、セサモールは、少なくとも若しくは約少なくとも0.001重量%、0.002重量%、0.003重量%、0.004重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.05重量%、0.1重量%、0.2重量%、0.3重量%、0.4重量%、0.5重量%、又は0.5重量%(wt.%)超で存在する。いくつかの場合において、セサモールは、約0.002重量%~約0.05重量%、約0.001重量%~約0.5重量%、約0.002重量%~約0.4重量%、約0.003重量%~約0.3重量%、約0.004重量%~約0.2重量%、又は約0.005重量%~約0.05重量%(wt.%)で存在する。いくつかの場合において、セサモールは、少なくとも又は約0.01wt.%で存在する。
【0072】
いくつかの実施形態において、セサモールは、少なくとも若しくは約少なくとも0.25、0.5、0.75、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、又は50ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、セサモールは、約5~約50、約10~約40、又は約20~約30ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、セサモールは、約3ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、セサモールは、約9ミリグラム(mg)で提供される。
【0073】
アクテオシド
アクテオシドは、Rehmannia glutinosaの葉から抽出されるフェニルプロパノイドグリコシドである。アクテオシドは、無細胞アッセイシステム及び培養B16F10黒色腫細胞の両方においてチロシナーゼ活性及びメラニン合成を阻害することができる。アクテオシドは、TYR、TRP-1、及びMITFタンパク質のレベルを減少させ、ERKリン酸化を増加させることができる。いくつかの場合において、アクテオシドは、α-MSHによって誘導されるメラニン形成を抑制し、紫外線吸収効果を示した。
【0074】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、アクテオシドを含む。いくつかの実施形態において、アクテオシドは、少なくとも約50、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000μM超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、アクテオシドは、約50~約1000μM、約100~約900μM、約200~約800μM、約300~約700μM、約400~約600μMの範囲の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、アクテオシドは、約500μMの濃度で提供される。いくつかの場合において、アクテオシドは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのアクテオシドで存在する。いくつかの場合において、アクテオシドは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、アクテオシドは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、アクテオシドは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、アクテオシドは、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、アクテオシドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0075】
オレウロペイン
オリーブの木に由来する強力な抗炎症性抗酸化剤である、オレウロペインは、90%のチロシナーゼ阻害活性を示し、阻害型は、非競合性競合であった。
【0076】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、オレウロペインを含む。いくつかの場合において、オレウロペインは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのオレウロペインで存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1200、1400、1600、1800、2000、又は2000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約10~約1000、約10~約500、約10~約400、約10~約300、約10~約200、約100~約1000、約200~約800、約300~約600、又は約200~約1200ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約0.01wt.%~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.03wt.%~約0.750wt.%、約0.1wt.%~約5wt.%、又は約0.1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、オレウロペインは、約0.15wt.%又は約0.15wt.%以下で存在する。
【0077】
いくつかの実施形態において、オレウロペインは、少なくとも若しくは約少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、オレウロペインは、約5~約500、約10~約400、約15~約300、約20~約200、又は約25~約100ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、オレウロペインは、約30ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、オレウロペインは、約90ミリグラム(mg)で提供される。
【0078】
ヘスペリジン
ヘスペリジンは、様々な酸化ストレス媒介性疾患に対して活性であることが示される柑橘類フラボノイドのうちの1つである。ヘスペリジンは、メラノサイトにおけるメラノソーム輸送を阻害することができ、色素沈着再構築表皮モデルにおいてスキンライトニング効果を示した。Rab27A、メラノフィリン、及びミオシンVaは、複合体を作製して、メラノソームをホスファチジルセリンと結合させ、それによってメラノソームを形質膜で結合させる。顕著により高いRAB27A発現を有する濃く色素沈着したメラノサイトは、共培養及びインビボにおいて、薄く色素沈着したメラノサイトよりも顕著により多くのメラノソームをケラチノサイトに移動させることができる。ヘスペリジンは、Rab27A-メラノフィリン相互作用を遮断することによって色素脱失効果を有し得る。
【0079】
いくつかの実施形態において、ヘスペリジンは、グルコシルヘスペリジンである。グルコシルヘスペリジンは、高溶解性バイオフラボノイドである。グルコシルヘスペリジンを含有する化粧品が皮膚に塗布されるとき、皮膚に自然に存在するa-グルコシダーゼと呼ばれる酵素は、ヘスペリジンの健康上の利点をゆっくりと放出する。表面循環を促進することによって、グルコシルヘスペリジンは、肌トーン及び色を改善し、目の下のくま、くすんだ顔色、疲れた肌、老化肌、腫れた肌などに効果を発揮する。
【0080】
本明細書に提供される組成物は、いくつかの実施形態において、ヘスペリジン(例えば、グルコシルヘスペリジン)を含む。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのヘスペリジンで存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約0.01wt.%~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.020~約0.50wt.%、約1wt.%~約5wt.%、又は約1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約0.10wt.%又は約0.10wt.%以下で存在する。いくつかの場合において、ヘスペリジンは、約0.25wt.%又は約0.25wt.%以下で存在する。
【0081】
シデロキシロン・イネルメ L.(Sideroxylon Inerme L.)幹皮
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、シデロキシロン・イネルメ抽出物を含む。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのシデロキシロン・イネルメ抽出物で存在する。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、シデロキシロン・イネルメ抽出物は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0082】
パルテノリド
パルテノリドは、セスキテルペンラクトン化合物であり、炎症において使用することができる医療用ハーブ、ナツシロギク(Tanacetum parthenium)における活性物質である。パルテノリドは、NF-κB阻害剤であり、これはNF-kB媒介性遺伝子発現を阻害し、細胞からのbFGF及びMMP-1の産生を減少させることによって、UVB媒介性皮膚変化を遮断することができる。いくつかの場合において、bFGF産生は、紫外線によって誘導され、皮膚ケラチノサイト及びメラノサイトの増殖を促進する。
【0083】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、パルテノリドを含む。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、少なくとも若しくは約10、50、100、200、500、1000、2000、2500、5000、又は5000ppm超で提供される。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、約25ppm~約100ppm、約100ppm~約250ppm、約50ppm~約800ppm、約75ppm~約600ppm、又は約10ppm~約400ppmの範囲で提供される。いくつかの実施形態において、パルテノリドは、約10ppm~約60ppm、約20ppm~約40ppm、約100ppm~約300ppm、又は約200ppm~約2000ppmの範囲で提供される。
【0084】
パンクラチウム・マリティマム
いくつかの場合において、メラノサイトによるケラチノサイトへのメラニン放出は、物質Pを含む表皮に存在する神経線維によって放出される神経ペプチドによって刺激される。パンクラチウム・マリティマム抽出物(PME、ウミユリ抽出物)は、少なくとも部分的に、メラノサイト樹状突起上に存在する、物質P受容体へのその作用を介して、メラニン移動を阻害することができ、色素斑の治療のための有効かつ独創的な解決策を提供する。
【0085】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、パンクラチウム・マリティマム抽出物を含む。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのパンクラチウム・マリティマム抽出物で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、約0.01wt.%~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.5wt.%~約5wt.%、約1wt.%~約5wt.%、又は約1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、少なくとも又は約少なくとも1.5wt.%で存在する。
【0086】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物を含む。いくつかの場合において、パンクラチウム・マリティマム抽出物は、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供される約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのグリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、約0.01wt.%~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.5wt.%~約5wt.%、約1wt.%~約5wt.%、又は約1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、グリセリン、水、又はそれらの組み合わせとともに提供されるパンクラチウム・マリティマム抽出物は、少なくとも又は約少なくとも1.5wt.%で存在する。
【0087】
オートファジー剤
いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、メラノソームを分解するためのオートファジー剤を含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのオートファジー剤で存在する。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、オートファジー剤は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、オートファジー剤は、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0088】
いくつかの場合において、オートファジー剤は、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを、オートファジー剤の約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmで含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、1ミリリットル当たり約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50マイクログラムの範囲で存在する、水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの場合において、オートファジー剤は、約1.5重量%で存在する水、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、又はそれらの組み合わせを含む。
【0089】
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、ビタミンB3の形態である。合成されると、メラニン色素は、メラノソームにパッケージングされ、メラノサイト樹状突起を介してメラノサイトからその隣接する基底ケラチノサイトに移動される。この移動を阻害するために、ナイアシンアミドは、樹状突起の形成を低減することができる。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、色素沈着のバランスを取り戻し、毛穴を整え、肌の弾力性及び反発性を改善するのを助ける。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、シミのある肌、乾燥及び敏感肌、並びに成熟肌のために設計された製品の有効性を増強する。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、紫外線ストレスを受けた皮膚を保護する。
【0090】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドを含む。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、少なくとも約0.25重量%、0.5重量%、1重量%、1.5重量%、2重量%、2.5重量%、3重量%、3.5重量%、4重量%、4.5重量%、5重量%、5.5重量%、6重量%、6.5重量%、7重量%、7.5重量%、8重量%、8.5重量%、9重量%、9.5重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、約0.25wt.%~約10wt.%、約0.5wt.%~約9.5wt.%、約1wt.%~約9wt.%、約1.5wt.%~約8.5wt.%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ナイアシンアミドは、少なくとも又は約少なくとも2.0wt.%で提供される。
【0091】
シロキクラゲ
シロキクラゲは、メラニン産生を阻害することができる。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物(シロキクラゲ子嚢体抽出物又は白木耳抽出物としても知られる)を含む。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、食用キノコに由来する。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、水分及び抗酸化特性を提供する。
【0092】
いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、少なくとも若しくは約0.001重量%(wt.%)、0.005wt.%、0.01wt.%、0.02wt.%、0.05wt.%、0.10wt.%、0.20wt.%、0.25wt.%、0.50wt.%、0.75wt.%、1.0wt.%、1.5wt.%、2.0wt.%、2.5wt.%、3.0wt.%、3.5wt.%、4.0wt.%、又は4wt.%超で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.25wt.%~約10wt.%、約0.1wt.%~約2.5wt.%、約0.5wt.%~約8wt.%、約0.75wt.%~約6wt.%、又は約1wt.%~約4wt.%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、約0.001wt.%~約6wt.%、約0.002wt.%~約4wt.%、約0.01wt.%~約3wt.%、約0.02wt.%~約2wt.%、又は約0.20wt.%~約5.0wt.%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、少なくとも又は約少なくとも1.0wt%で提供される。
【0093】
いくつかの実施形態において、シロキクラゲ抽出物は、水、ベタイン、グリセリン、又はそれらの組み合わせとともに提供される。いくつかの実施形態において、水、ベタイン、グリセリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシロキクラゲ抽出物は、少なくとも若しくは約0.001重量%(wt.%)、0.005wt.%、0.01wt.%、0.02wt.%、0.05wt.%、0.10wt.%、0.20wt.%、0.25wt.%、0.50wt.%、0.75wt.%、1.0wt.%、1.5wt.%、2.0wt.%、2.5wt.%、3.0wt.%、3.5wt.%、4.0wt.%、又は4wt.%超で提供される。いくつかの実施形態において、水、ベタイン、グリセリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシロキクラゲ抽出物は、約0.25wt.%~約10wt.%、約0.1wt.%~約2.5wt.%、約0.5wt.%~約8wt.%、約0.75wt.%~約6wt.%、又は約1wt.%~約4wt.%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、ベタイン、グリセリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシロキクラゲ抽出物は、約0.001wt.%~約6wt.%、約0.002wt.%~約4wt.%、約0.01wt.%~約3wt.%、約0.02wt.%~約2wt.%、又は約0.20wt.%~約5.0wt.%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、水、ベタイン、グリセリン、又はそれらの組み合わせとともに提供されるシロキクラゲ抽出物は、少なくとも又は約少なくとも1.0wt%で提供される。
【0094】
サーマス・サーモフィルス抽出物
サーマス・サーモフィルス発酵物は、特にPGE2に対して、抗酸化剤として作用することができる。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、サーマス・サーモフィルス発酵物(サーマス・サーモフィルス抽出物としても知られる)を含む。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのサーマス・サーモフィルス抽出物で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、約0.01、0.05、0.1、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、約0.01~約11、約0.1~約100、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、約0.01重量%(wt.%)~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.3wt.%~約7.5wt.%、約1wt.%~約5wt.%、又は約1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物は、少なくとも約0.01wt.%又は少なくとも約1.5wt.%の濃度で存在する。
【0095】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、グリセリンとともに提供されるサーマス・サーモフィルス発酵抽出物を含む。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのサーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンで存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、約0.01、0.1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、約0.01~約100、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、約0.01重量%(wt.%)~約10wt.%、約0.01wt.%~約0.02wt.%、約0.01wt.%~約0.03wt.%、約0.01wt.%~約0.04wt.%、約0.01wt.%~約0.05wt.%、約0.01wt.%~約0.1wt.%、約0.3wt.%~約7.5wt.%、約1wt.%~約5wt.%、又は約1wt.%~約10wt.%で存在する。いくつかの場合において、サーマス・サーモフィルス抽出物及びグリセリンは、少なくとも約0.01wt.%又は少なくとも約1.5wt.%の濃度で存在する。
【0096】
フィトエン及びフィトフルエン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせを含む。フィトエン及びフィトフルエンは、プロスタグランジンE-2(PGE-2)を調節する塩水微細藻類に由来する無色のカロテノイドである。
【0097】
いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせは、少なくとも若しくは約0.5重量%、1.0重量%、2.0重量%、3.0重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7.0重量%、8.0重量%、9.0重量%、10重量%、11重量%、12重量%、13重量%、14重量%、15重量%、16重量%、17重量%、18重量%、19重量%、20重量%、又は20重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせは、約0.5重量%~約20重量%、約1.0重量%~約15重量%、約2.0重量%~約12重量%、約3.0重量%~約10重量%、又は約4.0重量%~約8重量%(wt.%)の範囲で提供される。いくつかの場合において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせは、少なくとも又は約5.0wt.%で提供される。いくつかの場合において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせは、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、フィトエン、フィトフルエン、又はそれらの組み合わせは、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。
【0098】
ホワイトホアハウンド
ホワイトホアハウンド(Marrubium vulgare)は、ET-1のレベルを低下させ得る。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ホワイトホアハウンド抽出物を含む。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのホワイトホアハウンド抽出物で存在する。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、ホワイトホアハウンド抽出物は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0099】
ダイオウウラボシ(Polypodium Leucotomos)
ダイオウウラボシ又はフレボディウム・オーレウム(Phlebodium aureum)は、炎症と闘い、皮膚損傷を予防し得る化合物を含む。本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ダイオウウラボシ抽出物を含む。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、約50ppm以下~1000、5000、10000、50000、100000、500000ppm以上、例えば、100ppmのダイオウウラボシ抽出物で存在する。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000ppm超で存在する。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ppmの範囲で存在する。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、1ミリリットル当たり約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、50、75、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、又は1000マイクログラム(ug/mL)超で存在する。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、約1~約100、約1~約50、約1~約40、約1~約30、約1~約20、約1~約10、約5~約90、約10~約80、約20~約60、又は約30~約50ug/mLの範囲で存在する。いくつかの場合において、ダイオウウラボシ抽出物は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約0.02重量%、約0.01重量%~約0.03重量%、約0.01重量%~約0.04重量%、約0.01重量%~約0.05重量%、約0.01重量%~約0.1重量%、約1重量%~約5重量%、又は約1重量%~約10重量%(wt.%)で存在する。
【0100】
ホスファチジルセリン
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンを含む。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも約0.01重量%、0.02重量%、0.03重量%、0.04重量%、0.05重量%、0.06重量%、0.07重量%、0.08重量%、0.09重量%、0.10重量%、0.11重量%、0.12重量%、0.13重量%、0.14重量%、0.15重量%、0.16重量%、0.17重量%、0.18重量%、0.19重量%、0.20重量%、又はそれら以下、又は0.20%(wt.%)超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.01重量%~約0.2重量%、約0.02重量%~約0.15重量%、約0.03重量%~約0.1重量%、約0.04重量%~約0.1重量%(wt.%)の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.075重量%又は約0.075重量%(wt.%)以下で存在する。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約0.05重量%又は約0.05重量%(wt.%)以下の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、1ミリリットル当たり少なくとも約100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、又は2000百万分率(ppm)超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約100~約1900ppm、約200~約1800ppm、約300~約1700ppm、約400~約1600ppm、約500~約1500ppm、約600~約1400ppm、約700~約1300ppm、約800~約1200ppm、又は約900~約1100ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約1000ppmの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、1ミリリットル当たり少なくとも約100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、又は2000マイクログラム(ug/mL)超の濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約100~約1900ug/mL、約200~約1800ug/mL、約300~約1700ug/mL、約400~約1600ug/mL、約500~約1500ug/mL、約600~約1400ug/mL、約700~約1300ug/mL、約800~約1200ug/mL、又は約900~約1100ug/mLの濃度で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約500~約1000ug/mLの濃度で提供される。
【0101】
いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、少なくとも若しくは約少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、200、300、400、500、又は500ミリグラム(mg)超で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約20~約500、約30~約400、約40~約300、約50~約200、約60~約100、約70~約95、又は約80~約90ミリグラム(mg)の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約15ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリンは、約20ミリグラム(mg)で提供される。いくつかの実施形態において、ラクトフェリンは、約45ミリグラム(mg)で提供される。
【0102】
ヘプタナトリウムヘキサカルボキシメチルジペプチド-12(HHD12)
HHD12は、ケラチノサイトにおけるオートファジーを刺激することができる。メラノソームは、通常、隣接するケラチノサイトに移され、次いで、オートファジーによって自然に分解される。しかしながら、皮膚が日光、病原体、及びホルモン変化に常に曝露されるとき、オートファジープロセスが乱れ、メラノソームを分解することができない。ケラチノサイトにおける未分解メラノソームの蓄積は、皮膚色素沈着をもたらす。HHD12は、ケラチノサイトにおけるメラノソームを分解するために、かつ同時にケラチノサイトへのメラノソーム取り込みを阻害することによって、オートファジーを活性化する。
【0103】
いくつかの実施形態において、HHD12は、約又は少なくとも約0.01重量%(wt.%)、0.05wt.%、0.1wt.%、0.5wt.%、1wt.%、2wt.%、3wt.%、4wt.%、5wt.%、6wt.%、7wt.%、8wt.%、9wt.%、又は10wt.%で存在する。いくつかの実施形態において、HHD12は、約0.01wt.%~約10wt.%、約0.05wt.%~約9wt.%、約0.1wt.%~約8wt.%、約0.5wt.%~約7wt.%、又は約1wt.%~約6wt.%の範囲で存在する。いくつかの実施形態において、HHD12は、約0.2wt.%~約5wt%の範囲で存在する。いくつかの実施形態、HHD12は、約1.0wt.%又は約1.0wt.%以下で存在する。
【0104】
リポソーム
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性のためのリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、送達及び組織(例えば、皮膚)浸透を改善することによって、活性成分の分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を改善し得る。いくつかの場合において、改善された送達及び皮膚浸透は、リポソームに組み込まれる(例えば、封入される)活性成分に起因する。いくつかの場合において、活性成分は、リポソームに封入されたペプチドである。いくつかの場合において、リポソームに封入されたペプチドは、効率的な濾胞間経皮送達を可能にする。
【0105】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、リポソームに封入されたペプチドを含み得る。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、ペプチドは、パルミトイル基で官能化される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能化される。いくつかの実施形態において、リポソームに封入されたペプチドは、ラクトフェリンである。
【0106】
いくつかの実施形態において、リポソームに封入されたペプチドは、約又は約10、25、50、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1500、2000、3000、4000、5000、又は5000Da超である。いくつかの実施形態において、リポソームに封入されたペプチドは、約10~約5000、約25~約4000、約50~約3000、約100~約2000、又は約200~約1000Daの範囲で存在する。いくつかの実施形態において、リポソームに封入されたペプチドは、約500~約800Daである。
【0107】
いくつかの実施形態において、リポソームの平均粒径は、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、又は500ナノメートル(nm)である。いくつかの実施形態において、リポソームの平均粒径は、約10~約500、約20~約400、約30~約300、又は約40~約200nmの範囲で存在する。いくつかの実施形態において、リポソームの平均粒径は、約110nmである。
【0108】
いくつかの実施形態において、リポソームは、フォトソームである。フォトソームは、いくつかの実施形態において、DNA修復技術を含み、かつ/又はDNA修復酵素フォトリアーゼを使用して、壊れた紫外線誘導性二量体を修復する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、プランクトン抽出物、レシチン、水、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、フォトソームは、プランクトン抽出物及びレシチンを含み、いくつかの場合において、本明細書に記載される組成物は、1つ以上のフォトソームを含む。いくつかの場合において、フォトソームは、少なくとも若しくは約0.01重量%、0.1重量%、0.2重量%、0.3重量%、0.4重量%、0.5重量%、0.6重量%、0.7重量%、0.8重量%、0.9重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、又は5重量%(wt.%)で存在する。いくつかの場合において、フォトソームは、約0.01重量%~約5重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.2重量%~約3重量%、又は約0.3重量%~約2重量%(wt.%)の範囲で存在する。いくつかの場合において、フォトソームは、約0.1wt.%~約2wt.%の範囲で存在する。
【0109】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームと、1つ以上のリポソームとを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームの各リポソームは、少なくとも1つのペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームの各リポソームは、異なるペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームの各リポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む異なるペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームは、1つ以上のペプチドを封入し、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む。
【0110】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、少なくとも1つのペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、非パルミトイル化ヘキサペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、非パルミトイル化ヘキサペプチド及びラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11及びヘキサペプチド-12を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11及びラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12及びラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、及びラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11、ラクトフェリン、及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、及びラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0111】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0112】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0113】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第4のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0114】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドを封入する1つ以上のリポソームを封入する1つ以上のフォトソームを含む。いくつかの実施形態において、フォトソームは、1つのペプチドを封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、ヘキサペプチド-11を封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、ヘキサペプチド-12を封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、ラクトフェリンを封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、2つ以上のペプチドを封入するリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、2つ以上のペプチドを封入するリポソームを封入し、2つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、フォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームの各リポソームは、異なるペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、フォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームの各リポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む異なるペプチドを封入する。
【0115】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームを封入する1つ以上のフォトソームを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のペプチドを封入する1つ以上のリポソームを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームの各リポソームは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む異なるペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のペプチドを封入する1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせを含む。
【0116】
いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0117】
いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0118】
いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0119】
いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームは、1つ以上のリポソームを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第1のリポソームは、ヘキサペプチド-11を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第2のリポソームは、ヘキサペプチド-12を封入し、1つ以上のリポソームのうちの第3のリポソームは、ラクトフェリンを封入し、1つ以上のリポソームのうちの第4のリポソームは、ラクトフェリンに由来するペプチドを封入する。
【0120】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、又は500ナノメートル(nm)である。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、約10~約500、約20~約400、約30~約300、又は約40~約200nmの範囲である。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、約110nmである。
【0121】
いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、約又は少なくとも約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、600、700、800、900、又は1000ナノメートル(nm)である。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、約10~約1000、約20~約900、約30~約800、約40~約700、約50~約600、約60~約500、約70~約400、又は約80~約300nmの範囲である。いくつかの実施形態において、1つ以上のリポソームのリポソームの各々又は1つ以上のフォトソームの各フォトソームの平均粒径は、約又は少なくとも約220nmである。
【0122】
いくつかの実施形態において、1つ以上のフォトソームと、1つ以上のリポソームとを含む本明細書に記載される組成物は、1つ以上のステップで調製される。いくつかの実施形態において、第1のステップでは、1つ以上のペプチド、ラクトフェリン、ラクトフェリンに由来するペプチド、又はそれらの組み合わせが組み合わされる。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11である。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、1つ以上のペプチドは、ヘキサペプチド-11及びヘキサペプチド-12である。いくつかの実施形態において、第2のステップでは、第2のリポソームが添加される。いくつかの実施形態において、第2のリポソームは、フォトソームである。
【0123】
本明細書に記載されるペプチド組成物を含有するリポソームを調製するために、レシチン及び他のリン脂質が使用され得る。いくつかの実施形態において、リポソームは、1つ以上のペプチドを調製するために使用される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、アセチル基で官能化される。脂質ベシクルの形成は、レシチンなどのリン脂質が水中に配置され、結果として、十分なエネルギーが供給されると、各々が水分子によって分離される、1つの二重層又は一連の二重層を形成するときに生じる。リポソームは、リン脂質を水中で超音波処理することによって作製することができる。低い剪断速度は、多層リポソームを作製する。継続的な高剪断超音波処理は、より小さな単層リポソームを形成する傾向がある。疎水性化学物質は、リン脂質二重層膜に溶解することができる。リポソームの脂質二重層は、本明細書に記載されるペプチド組成物を送達する。
【0124】
本明細書に記載されるリポソーム組成物を調製するために使用されるリン脂質は、約10℃~約25℃の転移相温度を含み得る。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の転移相温度を含む。いくつかの場合において、リン脂質は、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の転移相温度を含む。
【0125】
局所組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤濃度は、臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状油滴を含有する。
【0126】
リポソーム組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤濃度は、臨界ミセル濃度を超える。得られる製剤は、ミセル、すなわち、水性溶媒中に分散された、極性界面活性剤分子の膜によって囲まれた球状油滴を含有する。
【0127】
本明細書では、いくつかの実施形態において、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含む、リポソームに封入されたペプチドを含む組成物を調製するための方法が記載される。いくつかの場合において、接触させることは、約10℃~約25℃の温度で行われる。いくつかの場合において、接触させることは、約10℃、12℃、14℃、16℃、18℃、20℃、22℃、24℃、26℃、28℃、30℃、32℃、34℃、36℃、38℃、40℃、又は40℃超の温度で行われる。いくつかの場合において、接触させることは、約10℃~約40℃、約12℃~約36℃、約14℃~約32℃、約16℃~約20℃、又は約21℃~約25℃の範囲の温度で行われる。
【0128】
リポソームに封入されたペプチドを含む組成物を調製するための方法は、溶媒の使用を含み得る。いくつかの場合において、溶媒は、水である。いくつかの場合において、溶媒は、有機溶媒である。例示的な有機溶媒としては、石油エーテル、シクロヘキサン、トルエン、四塩化炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、酢酸エチル、ブタノール、n-プロパノール、エタノール、メタノール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、及びピリジンが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの場合において、溶媒は、グリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、ブチレングリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、カプリリルグリコールである。いくつかの場合において、溶媒は、プロパンジオール(プロピレングリコール)である。
【0129】
溶媒は、様々なパーセンテージで使用され得る。いくつかの場合において、溶媒は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%超で提供される。溶媒は、プロパンジオール、ブチレングリコール、又はカプリリルグリコールであり得る。
【0130】
本明細書に記載される方法は、いくつかの実施形態において、ペプチド及び溶媒を組み合わせて混合物を形成することと、混合物を、リポソームを含む水溶液と接触させることとを含み、水溶液は、あるパーセンテージの水及びあるパーセンテージのリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも若しくは約20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は90%超の水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約95%、約20%~約90%、約30%~約85%、約40%~約80%、又は約50%~約60%の範囲の水を含む。いくつかの場合において、水溶液は、少なくとも若しくは約20%、30%、40%、50%、60%、又は60%超のリポソームを含む。いくつかの場合において、水溶液は、約10%~約80%、約20%~約70%、又は約30%~約60%の範囲のリポソームを含む。リポソーム対水の比は、約1:9~約3:7の範囲であり得る。いくつかの場合において、リポソーム対水の比は、少なくとも又は約1:10、1:9、1:8、1:7、1:6、1:5、1:4、1:3、又は1:2であり得る。
【0131】
本明細書に記載されるリポソーム組成物の生成のための方法は、100%以下の捕捉有効性をもたらし得る。いくつかの場合において、捕捉有効性は、50%、60%、70%、80%、90%、95%、99%、又は99.5%以下である。
【0132】
本明細書において、ペプチドが組成物のあるパーセンテージを構成する、リポソーム組成物が記載される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも若しくは約0.0001%、0.0005%、0.00055%、0.001%、0.005%、0.01%、0.02%、0.05%、0.10%、0.20%、0.25%、0.50%、0.75%、1.0%、1.5%、2.0%、2.5%、3.0%、3.5%、4.0%、4.5%、5.0%、5.5%、6.0%、6.5%、7.0%、8%、9%、10%、又は10%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の少なくとも若しくは約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、又は30%超で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約5重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ペプチドは、組成物の約0.03%で提供される。
【0133】
本明細書において、リポソームが組成物のあるパーセンテージを構成する、リポソーム組成物が記載される。いくつかの実施形態において、リポソームは、組成物の少なくとも若しくは約10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、22%、24%、26%、28%、30%、又は30%超で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、約5%~約90%、約10%~約80%、約20%~約70%、約30%~約60%、約10%~約30%、又は約20%~約40%の範囲で提供される。
【0134】
本明細書に記載されるリポソーム組成物は、いくつかの実施形態において、最大で220ナノメートル(nm)の平均粒径を含む。いくつかの場合において、平均粒径は、最大で100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約100nm、105nm、110nm、115nm、120nm、125nm、130nm、135nm、140nm、145nm、150nm、155nm、160nm、165nm、170nm、175nm、180nm、185nm、190nm、195nm、200nm、205nm、210nm、215nm、220nm、230nm、240nm、250nm、260nm、270nm、280nm、290nm、300nm、320nm、340nm、360nm、380nm、又は400nmである。いくつかの場合において、平均粒径は、約50nm~約500nm、約100nm~約400nm、約150nm~約220nm、約180nm~約220nm、又は約190nm~約210nmの範囲である。
【0135】
いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約600ダルトン(Da)以下の分子量を有する活性剤を含む。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも若しくは約50、75、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1000、又は1000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、少なくとも若しくは約1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、4000、5000、6000、又は6000ダルトン(Da)超の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、約50~約1000、約100~約900、約200~約800、約300~約700、又は約400~約600ダルトン(Da)の範囲の分子量を有する。いくつかの場合において、活性剤は、ペプチドである。いくつかの場合において、活性剤は、リポソームに封入されたペプチドである。
【0136】
本明細書に記載されるリポソーム組成物の多分散指数(PdI)は、いくつかの実施形態において、0~約0.2の範囲である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01、0.025、0.05、0.1、0.25、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、又は0.8である。いくつかの場合において、多分散指数は、約0.01~約0.8、約0.025~約0.75、約0.05~約0.6、又は約0.1~約0.3の範囲である。いくつかの実施形態において、リポソームの平均粒径は、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、又は500ナノメートル(nm)である。
【0137】
いくつかの場合において、本明細書に記載されるリポソーム組成物の切片は、約0.85~約0.95の範囲である。いくつかの場合において、切片は、振幅である。いくつかの場合において、切片は、少なくとも又は約0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、又は0.95である。
【0138】
いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール、レシチン、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、リポソームは、プロパンジオール及びレシチンを含む。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、プロパンジオール及びレシチンは、約0.90重量%で提供される。
【0139】
本明細書において、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を含むリポソーム組成物が記載される。リポソーム組成物は、リポソームを含まない組成物と比較して、改善された分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性を含み得る。いくつかの場合において、分布は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、有効性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、生物学的利用能は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。いくつかの場合において、活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。分布、有効性、生物学的利用能、及び/又は活性は、リポソームを含まない組成物と比較して、少なくとも若しくは約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は90%超改善され得る。
【0140】
本明細書に記載されるリポソーム組成物及び方法は、いくつかの実施形態において、局所組成物である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、油を含まない。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、防腐剤を含まない。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、水性製剤である。いくつかの実施形態において、リポソーム製剤は、無水製剤である。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、約5~約8の範囲のpHを含む。いくつかの場合において、リポソーム組成物は、少なくとも又は約2、3、4、5、6、7、8、9、又は10のpHを含む。
【0141】
本明細書に記載される方法及び組成物は、改善された濾胞浸透をもたらし得る。いくつかの場合において、濾胞浸透は、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、4.0倍、4.5倍、5倍、又は5倍超改善される。濾胞浸透は、少なくとも若しくは約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は90%超改善され得る。いくつかの場合において、組成物は、少なくとも若しくは約0.5、0.75、1、1.25、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、7、8、9、10、又は10ミリメートル超の深さの濾胞浸透をもたらす。
【0142】
他の成分
他の成分は、抗炎症剤、抗酸化剤、及び溶解性向上剤を含み得る。例示的な抗刺激剤には、パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンが含まれるが、これらに限定されない。パンテニルトリアセテート及びナリンゲニンは、皮膚の発赤及び皮膚からの水分喪失を軽減する天然植物抽出物である。組成物に用いられる場合の抗刺激剤の典型的な量は、1重量%~4重量%(wt.%)である。
【0143】
例示的な抗酸化剤には、シオヒゲムシ抽出物及びスクワランが含まれるが、これに限定されない。シオヒゲムシ抽出物には、ベータカロテンなどの成分が含まれる。これは、抗酸化作用を示し得る。組成物に用いられる場合の抗炎症剤の典型的な量は、0.1重量%~2.5重量%(wt.%)である。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ抽出物は、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ抽出物は、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、スクワランは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、スクワランは、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、スクワランは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、スクワランは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ抽出物及びスクワランは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ及びスクワラン抽出物は、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ及びスクワランは、約0.001%~約4.0%、約0.01%~約3.0%、約0.1%~約2.5%、又は約0.50%~約1.5%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シオヒゲムシ及びスクワランは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。
【0144】
いくつかの実施形態において、ペプチドは、好適な担体、希釈剤、又は賦形剤と混合されており、投与経路及び所望の調製物に応じて、湿潤剤若しくは乳化剤、pH緩衝剤、ゲル化若しくは粘度増強添加剤、保存剤、香味剤、着色剤などのような補助物質を含有し得る。例えば、“Remington:The Science and Practice of Pharmacy”,Lippincott Williams & Wilkins;20th edition(June 1,2003)及び“Remington’s Pharmaceutical Sciences,”Mack Pub.Co.;18th and 19th editions(それぞれ、1985年12月、及び1990年6月)を参照されたい。そのような調製物は、複合剤、金属イオン、ポリ酢酸、ポリグリコール酸、ヒドロゲル、デキストランなどの高分子化合物、リポソーム、マイクロエマルジョン、ミセル、単層若しくは多層小胞、赤血球ゴースト、又はスフェロブラストを含むことができる。組成物に好適な脂質としては、モノグリセリド、ジグリセリド、スルファチド、リゾレシチン、リン脂質、サポニン、胆汁酸などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0145】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はそれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はそれらの組み合わせは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はそれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ホスファチジルセリン、リン脂質、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、又はそれらの組み合わせは、約0.05重量%又は約0.05重量%以下で提供される。
【0146】
いくつかの実施形態において、添加剤は、ベタインである。ベタインは、いくつかの実施形態において、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。
【0147】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、グリセリン、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、グリセリン、又はそれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコール、カプリルヒドロキサム酸、グリセリン、又はそれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリリルグリコールを含む。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコールは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルグリコールは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、カプリルヒドロキサム酸を含む。いくつかの実施形態において、カプリルヒドロキサム酸は、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリルヒドロキサム酸は、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。
【0148】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、アクリル酸ナトリウムコポリマー、レシチン、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマー、レシチン、又はそれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマー、レシチン、又はそれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、6.0重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマー、レシチン、又はそれらの組み合わせは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマー、レシチン、又はそれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマーは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、アクリル酸ナトリウムコポリマーは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、6.0重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも若しくは約7%で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、レシチンは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。
【0149】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、二酸化チタン、酸化スズ、シリカ、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、二酸化チタン、酸化スズ、シリカ、又はそれらの組み合わせは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、二酸化チタン、酸化スズ、シリカ、又はそれらの組み合わせは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、二酸化チタンは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、二酸化チタンは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、酸化スズは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、酸化スズは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、シリカは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、シリカは、0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。
【0150】
そのような追加の成分の存在は、活性成分の物理的状態、溶解性、安定性、放出速度、クリアランス速度、及び浸透に影響を及ぼし得る。
【0151】
局所投与用組成物は、本明細書に記載されるペプチド組成物と、皮膚科的に許容されるビヒクルとを含む。ビヒクルは、水性であっても非水性であってもよい。局所組成物で使用される皮膚科的に許容されるビヒクルは、ローション、ゲル、軟膏、液体、クリーム、又はエマルジョンの形態であり得る。ビヒクルがエマルジョンである場合、エマルジョンは、連続水相及び不連続非水相若しくは油相(水中油型エマルジョン)、又は連続非水相若しくは油相及び不連続水相(油中水型エマルジョン)を有し得る。液体又はゲル形態で局所投与される場合、水、石油、動物又は植物由来の油、例えば、ピーナッツ油、鉱油、大豆油、若しくはゴマ油、又は合成油などの液体担体を活性成分(複数可)に添加することができる。生理食塩水、デキストロース、若しくは他の糖溶液、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、若しくはポリエチレングリコールなどのグリコールもまた、好適な液体担体である。薬学的組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくはラッカセイ油、鉱油、例えば、液体パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、天然に存在するガム、例えば、アカシアガム及びトラガカントガム、天然に存在するリン脂質、例えば、大豆レシチン、脂肪酸及びヘキシトール無水物に由来するエステル又は部分エステル、例えば、ソルビタンモノオレエート、並びにこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートが挙げられる。エマルジョンはまた、着色剤及び香味剤を含有することもできる。
【0152】
ある特定の実施形態において、ペプチドの皮膚への送達及び浸透を増加させるために、シリコーンエラストマー(例えば、ジメチコンクロスポリマー)が用いられる。分子量を増加させる(シリコーンガムのように)か、又は充填剤を添加する(シリコーン化合物のように)ことに対する代替案は、シロキサンポリマーを部分的に架橋し、適切なシリコーン担持流体にこの材料を分散させることである。得られるジメチコンクロスポリマー(パーソナルケア業界ではシリコーンエラストマーとしても知られる)は、直鎖状ポリマー間の架橋のため、塩基性ポリジメチルシロキサン(PDMS)とは異なる。これらの材料は、ペプチド組成物に用いることができ、また、瘢痕治療、創傷周囲保護、及び酵素送達における利点を提供する。スキンケア用途において、シリコーンエラストマー(官能基を有するものを含む)の審美性及び様々な油を吸収する(例えば、Dow Corning(登録商標)9506 Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーにより)それらの能力は、エラストマーの望ましい特性のうちの2つである。シリコーンエラストマーは、「滑らか」、「柔らか」、及び「さらりとした」と説明されるシリコーン流体のいずれとも異なる肌触りを有する。これは、配合における液相の量、したがって、膨潤度を制御することにより変更することができる。ジメチコンクロスポリマーは、それらのフィルム形成特性により、本明細書に記載されるペプチドなどの活性成分、又は油溶性ビタミン及びサンスクリーンなどの他の組成物成分の送達システムとして使用することができる。オクチルメトキシシンナメートなどのサンスクリーンは、シリコーンエラストマーを含有する組成物からより効率的に送達され、より高い日焼け止め指数(SPF)をもたらし得る。オーガニックサンスクリーンを含有する水中油型組成物におけるSPFを増強するために、シリコーンエラストマーブレンドを使用することができる。例えば、SPFに関して実施された試験において、オーガニックサンスクリーンを含有するサンケア組成物に4%シリコーンエラストマーブレンドを添加すると、SPFが5.7から18に増加した。シリコーンエラストマーのこの特性は、所望のSPFを達成するために必要な量を低減しながら、組成物中のサンスクリーン剤の有効性を最大にすることを可能にする。結果として、サンスクリーン活性物質によって引き起こされる可能性のある刺激に加えて、組成物コストを低減することができる。したがって、同じ量の紫外線吸収剤でより高いSPFを達成することができ、結果として、組成物コストを加えることなく、性能を向上させることができる。シリコーンエラストマーは、様々な架橋反応によって、例えば、ビニル基が水素化ケイ素と反応するヒドロシリル化反応によって、直鎖状シリコーンポリマーから製造することができる。一般的なプロセスは、架橋剤と反応するポリマー鎖に沿った反応部位を有する直鎖状シリコーンポリマーを伴う。ジメチコンクロスポリマーは、担体流体中で膨潤したエラストマー粒子の懸濁液(例えば、Dow Corning(登録商標)9040 Silicone Elastomer Blendなどのシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物)から作製されたゲルとして、又は噴霧乾燥粉末(Dow Corning(登録商標)9506 Elastomer Powderなどのジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー)としてのいずれかとして製造することができる。望ましい属性を有するゲル形態は、シクロメチコンであるが、低粘度ジメチコン及び有機流体も使用することができる。懸濁液又はゲル形態のジメチコンクロスポリマーの例は、デカメチルシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマー(12%)(例えば、Dow Corning(登録商標)ST-Elastomer 10)、及びシクロペンタシロキサン中の高分子量シリコーンエラストマーの混合物(例えば、Dow Corning(登録商標)9040 Silicone Elastomer Blend)であり、これは、典型的には、10重量%~20重量%の範囲のエラストマー含有量を有する。
【0153】
いくつかの実施形態において、組成物は、ジメチコンを含む。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4.0重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、約0.25重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、ジメチコンは、約1重量%で提供される。
【0154】
いくつかの実施形態において、組成物は、シロキサンポリマーを含む。いくつかの実施形態において、シロキサンポリマーは、カプリリルメチコンである。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4.0重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.001重量%~約4.0重量%、約0.01重量%~約3.0重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、又は約0.50重量%~約1.5重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.25重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約0.5重量%で提供される。いくつかの実施形態において、カプリリルメチコンは、約1重量%で提供される。
【0155】
ベントナイト粘土をペプチドと併用して、組成物に浸透及び吸着特性を付与することができ、エマルジョンの安定化を補助することができる。ヘクトライト及びケイ酸アルミニウムマグネシウムなどの他の粘土も用いることができる。ベントナイト又は他の粘土を修飾して、有機修飾粘土化合物を得ることができる。脂肪酸(例えば、水素化脂肪酸)の塩(例えば、四級アンモニウム塩)は、ヘクトライト又は他の粘土と反応させることができる。本明細書で提供されるように、脂肪酸は、当業者によって用いられるような従来の命名法を使用して参照及び説明される。飽和脂肪酸は、炭素-炭素二重結合を含まない。不飽和脂肪酸は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む。一不飽和脂肪酸は、1つの炭素-炭素二重結合のみを含む。多価不飽和脂肪酸は、2つ以上の炭素-炭素二重結合を含む。脂肪酸における二重結合は概してシスであるが、トランス二重結合も可能である。二重結合の位置は、Δnで示され得、nは、二重結合炭素原子の各対のより低い番号の炭素を示す。総炭素数:二重結合数、Δ二重結合位置を指定する、簡略表記法を用いることができる。例えば、20:4Δ5,8,11,14は、20個の炭素原子及び4つの二重結合を有する脂肪酸を指し、二重結合は、5と6の炭素原子、8と9の炭素原子、11と12の炭素原子、及び14と15の炭素原子との間に位置し、炭素原子1は、カルボン酸基の炭素である。ステアレート(オクタデカノエート)は、飽和脂肪酸である。オレエート(シス-Δ9-オクタデカノエート)は、一価不飽和脂肪酸であり、リノレエート(全シス-Δ9,12,15-オクタデカノエート)は、多価不飽和脂肪酸である。使用に好適な脂肪酸は、5~30個の炭素原子、例えば、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、又は30個の炭素原子を含むことができる。脂肪酸は、完全に飽和し得るか、又は鎖長に対して実行可能な限り多くの二重結合を含むことができる。ヘクトライト又は他の粘土を官能化するのに好適な脂肪酸としては、パルミチン酸及びステアリン酸が挙げられる。ジアルキル四級カチオン性変性剤としては、ジパルモイルジモニウムクロリド及びジステアリルジモニウムクロリドが挙げられる。アミドアミン四級カチオン性変性剤としては、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリドセテアリルアルコール及びパルミタミドプロピルトリモニウムクロリドが挙げられる。
【0156】
ペプチド組成物の局所調製物に使用される薬学的賦形剤は、溶媒、軟化剤及び/又は乳化剤、油基剤、保存剤、抗酸化物質、張力調整剤、浸透促進剤及び可溶化剤、キレート剤、緩衝剤、界面活性剤、1つ以上のポリマー、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0157】
水性又は親水性リポソーム組成物に好適な溶媒としては、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、水とエチル及び/又はイソプロピルアルコールとの混合物、グリセリン、エチレン、プロピレン又はブチレングリコール、DMSO、並びにこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも若しくは約1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、少なくとも又は約7%で提供される。いくつかの実施形態において、グリセリンは、約1重量%~約12重量%、約2重量%~約11重量%、又は約3重量%~約10重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、少なくとも若しくは約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、ブチレングリコールは、約0.01重量%~約10重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。疎水性組成物に好適な溶媒としては、鉱油、植物油、及びシリコーン油が挙げられる。必要に応じて、本明細書に記載されるペプチド組成物を疎水性油相に溶解又は分散させてもよく、次いで油相を、水を含む水相中で、単独で又は低級アルコール、グリセリン、及び/又はグリコールと組み合わせて乳化してもよい。いくつかの実施形態において、水の存在は、レーザー治療、ケミカルピール、皮膚剥離などに供される皮膚組織への投与時に刺激をもたらす可能性があるため、無水組成物が適用される。無水組成物はまた、発疹及び皮膚刺激をもたらし、創傷の治癒及び皮膚の質の改善を遅延させる可能性がある損傷した又は敏感な皮膚における水性刺激性接触性皮膚炎の発生を防止するように作用し得る。Tsai,T.F.,Maibach,H.I.How irritant is water?An overview.Contact Dermatitis 41(6)(1999):311-314(刺激物として水によって引き起こされる接触性皮膚炎を説明する)。しかしながら、ある特定の実施形態において、水性組成物を提供すること、又は限られた量の水が存在することを可能にすることが容認され得る。例えば、水が存在してもよいが、損傷した皮膚に適用したときに刺激感が生じる可能性がある閾値未満の量で存在する。浸透圧ショック又は浸透圧ストレスは、細胞の周囲の溶質濃度の突然の変化であり、細胞膜を横断する水の移動に急激な変化を引き起こす。上清における高濃度の塩、基質、又は任意の溶質のいずれかの条件下で、水は、浸透によって細胞から引き出される。これはまた、基質及び補因子の細胞への輸送を阻害し、したがって、細胞に「ショックを与える」。代替的に、低濃度の溶質では、水が大量に細胞に侵入し、細胞が膨らみ、破裂するか、又はアポトーシスを受けるかのいずれかを引き起こす。本明細書に記載される組成物のうちのある特定のものは、浸透圧ショックを最小限に抑えることが望ましい場合に有利に用いることができる。
【0158】
本明細書に記載される組成物は、変動する量の溶媒を含み得る。いくつかの実施形態において、溶媒は、水である。いくつかの実施形態において、溶媒は、少なくとも若しくは約10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、50重量%、55重量%、60重量%、65重量%、70重量%、75重量%、80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、又は95重量%(wt.%)超である。いくつかの実施形態において、溶媒は、約10重量%~約95重量%、約20重量%~約90重量%、約30重量%~約85重量%、約40重量%~約80重量%、又は約50重量%~約75重量%の範囲である。
【0159】
組成物の粘度は、薬学的に許容される増粘剤を使用して、選択されたレベルで維持することができる。水性基剤を用いて粘性ゲル又はクリームを調製するために使用することができる好適な粘度向上剤又は増粘剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルピロリドン、アクリル酸ポリマー、カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエトキシル化ポリアクリルアミド、ポリエトキシル化アクリレート、及びポリエトキシル化アルカンチオールが挙げられる。メチルセルロースは、容易かつ経済的に入手可能であり、取り扱いが容易であるため、好ましい。他の好適な増粘剤として、例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボマーなどが挙げられる。増粘剤の好ましい濃度は、選択された増粘剤に依存する。選択した粘度を達成する量が好ましくは使用される。粘性組成物は、そのような増粘剤の添加によって、又は許容レベルの粘度を有する基剤を用いることによって、通常、溶液から調製される。
【0160】
本明細書に記載される組成物の粘度は、いくつかの実施形態において、約8,000センチポアズ(cps)~約30,000cpsの範囲である。いくつかの実施形態において、粘度は、少なくとも若しくは約4,000、5,000、6,000、7,000、8,000、9,000、10,000、11,000、12,000、13,000、14,000、15,000、16,000、17,000、18,000、19,000、20,000、21,000、22,000、23,000、24,000、25,000、26,000、27,000、28,000、29,000、30,000、31,000、32,000、33,000、34,000、35,000、36,000、37,000、38,000、39,000、40,000、又は40,000cps超である。いくつかの実施形態において、組成物は、約4,000~約40,000、約6,000~約38,000、約8,000~約36,000、約10,000~約34,000cps、約12,000~約32,000cps、又は約14,000~約30,000cpsの範囲の粘度を含む。
【0161】
好適な軟化剤としては、炭化水素油及びワックス、例えば、鉱油、ワセリン、パラフィン、セレシン、オゾケライト、微結晶ワックス、ポリエチレン、スクアレン、ペルヒドロスクアレン、シリコーン油、トリグリセリドエステル、アセトグリセリドエステル、例えば、アセチル化モノグリセリド、エトキシル化グリセリド、例えば、エトキシル化グリセリルモノステアレート、脂肪酸又はジカルボン酸のアルキルエステルが挙げられる。いくつかの実施形態において、軟化剤は、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドである。
【0162】
いくつかの実施形態において、軟化剤は、少なくとも若しくは約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、軟化剤は、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドは、少なくとも若しくは約0.0025重量%、0.005重量%、0.075重量%、0.01重量%、0.025重量%、0.05重量%、0.75重量%、1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量%、8重量%、9重量%、10重量%、11重量%、12重量%、又は12重量%超で提供される。いくつかの実施形態において、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドは、約0.01重量%~約10重量%、約0.01重量%~約2.5重量%、約0.025重量%~約5重量%、又は約0.05重量%~約1.25重量%の範囲で提供される。
【0163】
軟化剤として使用するのに好適なシリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチル(フェニル)ポリシロキサン、並びに水溶性及びアルコール可溶性シリコーングリコールコポリマーが挙げられる。軟化剤として使用するのに好適なトリグリセリドエステルとしては、ヒマシ油、紅花油、綿実油、トウモロコシ油、オリーブ油、肝油、アーモンド油、アボカド油、ヤシ油、ゴマ油、及び大豆油を含む、植物性及び動物性脂肪及び油が挙げられる。
【0164】
軟化剤として使用するのに好適なカルボン酸又は二酸のエステルとしては、脂肪酸のメチル、イソプロピル、及びブチルエステルが挙げられる。アルキルエステルの具体的な例としては、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オレイン酸イソデシル、ステアリン酸ヘキサデシル、ステアリン酸デシル、イソステアリン酸イソプロピル、乳酸ジラウリル、乳酸ミリスチル、及び乳酸セチル、並びに脂肪酸のアルケニルエステル、例えば、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、及びオレイン酸オレイルが挙げられる。二塩基酸アルキルエステルの具体的な例としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソヘキシル、アジピン酸ビス(ヘキシルデシル)、及びセバシン酸ジイソプロピルが挙げられる。
【0165】
組成物に使用され得る他の好適な軟化剤又は乳化剤のクラスとしては、脂肪酸、脂肪アルコール、脂肪アルコールエーテル、エトキシル化脂肪アルコール、エトキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステル、及びワックスが挙げられる。
【0166】
軟化剤として使用するための脂肪酸の具体的な例としては、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキジン酸、ベヘン酸、及びエルカ酸が挙げられる。軟化剤として使用するための脂肪アルコールの具体的な例としては、ラウリル、ミリスチル、セチル、ヘキサデシル、ステアリル、イソステアリル、ヒドロキシステアリル、オレイル、リシノレイル、ベヘニル、及びエルシルアルコール、並びに2-オクチルドデカノールが挙げられる。
【0167】
軟化剤としての使用に好適なワックスの具体的な例としては、ラノリン油、ラノリンワックス、ラノリンアルコール、ラノリン脂肪酸、イソプロピルラノレート、エトキシル化ラノリン、エトキシル化ラノリンアルコール、エトキシル化コレステロール、プロポキシル化ラノリンアルコール、アセチル化ラノリン、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリンアルコールリノレート、ラノリンアルコールレシノレート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、ラノリンアルコールレシノレートのアセテート、エトキシル化アルコールエステルのアセテート、ラノリンの水素化溶解物(hydrogenolysates)、水素化ラノリン、エトキシル化水素化ラノリン、エトキシル化ソルビトールラノリン、並びに液体及び半固体ラノリンを含む、ラノリン及びその誘導体が挙げられる。また、ワックスとしても使用可能であるものには、炭化水素ワックス、エステルワックス、及びアミドワックスが含まれる。有用なワックスには、蜜蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、及びステアリン酸ステアリルなどのワックスエステル、蜜蝋誘導体、例えば、ポリオキシエチレンソルビトール蜜蝋、並びにカルナウバ及びカンデリラワックスを含む植物性ワックスが含まれる。
【0168】
多価アルコール及びポリエーテル誘導体は、組成物において溶媒及び/又は界面活性剤として使用され得る。好適な多価アルコール及びポリエーテルとしては、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール2000及び4000、ポリ(オキシエチレン-co-オキシプロピレン)グリコール、グリセロール、ソルビトール、エトキシル化ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、ポリエチレングリコール200~6000、メトキシポリエチレングリコール350、550、750、2000、及び5000、ポリ[エチレンオキシド]ホモポリマー(100,000~5,000,000)、ポリアルキレングリコール及び誘導体、ヘキシレングリコール、2-メチル-2,4-ペンタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,2,6-ヘキサントリオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、15~18個の炭素原子を有する隣接グリコール、並びにトリメチロールプロパンのポリオキシプロピレン誘導体が挙げられる。
【0169】
多価アルコールエステルを乳化剤又は軟化剤として使用してもよい。好適な多価アルコールエステルとしては、エチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ジエチレングリコールモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200~6000)モノ及びジ脂肪酸エステル、プロピレングリコールモノ及びジ脂肪エステル、ポリプロピレングリコール2000モノオレエート、ポリプロピレングリコール2000モノステアレート、エトキシル化プロピレングリコールモノステアレート、グリセリルモノ及びジ脂肪酸エステル、ポリグリセロールポリ脂肪酸エステル、エトキシル化グリセリルモノステアレート、1,3-ブチレングリコールモノステアレート、1,3-ブチレングリコールジステアレート、ポリオキシエチレンポリオール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、並びにポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。
【0170】
組成物における使用に好適な乳化剤としては、アニオン性、カチオン性、非イオン性、及び双性イオン性界面活性剤が挙げられる。好ましいイオン乳化剤としては、レシチン及び誘導体などのリン脂質が挙げられる。
【0171】
例えば、コレステロール及びコレステロール脂肪酸エステルを含むステロール、脂肪酸アミド、エトキシル化脂肪酸アミド、及び脂肪酸アルカノールアミドなどのアミドもまた、軟化剤及び/又は浸透促進剤として使用され得る。
【0172】
薬学的に許容される保存剤を用いて、組成物の保存期間を増加させることができる。組成物に使用するための他の好適な保存剤及び/又は酸化防止剤としては、塩化ベンザルコニウム、ベンジルアルコール、フェノール、尿素、パラベン、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、チメロサール、クロロブタノールなど、並びにこれらの混合物が挙げられ、用いることができる。抗酸化物質などの保存剤が用いられる場合、濃度は、典型的には、組成物の総重量に基づいて約0.02%~約2%であるが、選択される薬剤に応じて、より大きい量又はより小さい量が望ましい場合がある。本明細書に記載される還元剤は、組成物の良好な保存期間を維持するために有利に使用することができる。概して、実施形態の無水組成物は、十分な安定性を示すことが観察されるため、保存剤を組成物から省略することができる。
【0173】
組成物における使用に好適なキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、そのアルカリ金属塩、そのアルカリ土類金属塩、そのアンモニウム塩、及びそのテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。いくつかの実施形態において、キレート剤は、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)である。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、少なくとも若しくは約0.001重量%、0.005重量%、0.01重量%、0.02重量%、0.05重量%、0.10重量%、0.20重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、又は4重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約2.5重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、EDTA二ナトリウムは、約0.001重量%~約6重量%、約0.002重量%~約4重量%、約0.01重量%~約3重量%、又は約0.02重量%~約2重量%の範囲で提供される。
【0174】
担体は、好ましくは、約4.0~10.0、より好ましくは、約4.8~約7.8、より好ましくは、約5.0~約6.5のpHを有する。pHは、緩衝液又は他のpH調整剤を使用して制御することができる。好適なpH調整剤としては、リン酸及び/又はリン酸塩、クエン酸及び/又はクエン酸塩、水酸化物塩(すなわち、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム)、並びにトリエタノールアミンなどのアミンが挙げられる。好適な緩衝液としては、リン酸一カリウム及びリン酸二カリウムの溶液を含み、5.8~8のpHを維持する緩衝液、及びリン酸一ナトリウム及びリン酸二ナトリウムの溶液を含み、6~7.5のpHを維持する緩衝液が挙げられる。他の緩衝液としては、クエン酸/クエン酸ナトリウム、及び二塩基性リン酸ナトリウム/クエン酸が挙げられる。実施形態のペプチド組成物は、レシピエントの血液又は他の体液と等張であることが好ましい。組成物の等張性は、酒石酸ナトリウム、プロピレングリコール、又は他の無機若しくは有機溶質を使用して達成することができる。塩化ナトリウムが特に好ましい。緩衝剤、例えば、酢酸及び塩、クエン酸及び塩、ホウ酸及び塩、並びにリン酸及び塩を用いることができる。ビタミンC、ビタミンE、又は医薬分野で既知の他の還元剤などの還元剤を組成物に含むことが望ましい場合がある。
【0175】
界面活性剤、例えば、アニオン性洗剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホン酸ジオクチルナトリウム、カチオン性洗剤、例えば、塩化ベンザルコニウム若しくは塩化ベンゼトニウム、又は非イオン性洗剤、例えば、ポリオキシエチレン水素化ヒマシ油、グリセロールモノステアレート、ポリソルベート、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース、若しくはカルボキシメチルセルロースを賦形剤として用いることができる。
【0176】
ある特定の実施形態において、薬理活性を有する追加の薬剤を含むことが有利であり得る。抗感染薬としては、駆虫剤(メベンダゾール)、アミノグリコシドを含む抗生物質(ゲンタマイシン、ネオマイシン、トブラマイシン)、抗真菌抗生物質(アンホテリシンb、フルコナゾール、グリセオフルビン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ニスタチン、ミカチン、トルナフテート)、セファロスポリン(セファクロル、セファゾリン、セフォタキシム、セフタジジム、セフトリアキソン、セフロキシム、セファレキシン)、ベータ-ラクタム抗生物質(セフォテタン、メロペネム)、クロラムフェニコール、マクロライド(アジスロマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン)、ペニシリン(ペニシリンGナトリウム塩、アモキシリン、アンピシリン、ジクロキサシリン、ナフシリン、ピペラシリン、チカルシリン)、テトラサイクリン(ドキシサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリン)、バシトラシン、クリンダマイシン、コリスチメタートナトリウム、ポリミキシンb硫酸塩、バンコマイシン、抗菌剤(アシクロビル、アマンタジン、ジダノシン、エファビレンツ、ホスカルネット、ガンシクロビル、インジナビル、ラミブジン、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、スタブジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル、ジドブジンを含む)、キノロン(シプロフロキサシン、レボフロキサシン)、スルホンアミド(スルファジアジン、スルフイソキサゾール)、スルホン(ダプソン)、フラゾリドン、メトロニダゾール、ペンタミジン、スルファニルアミダムクリスタリナム(sulfanilamidum crystallinum)、ガチフロキサシン、及びスルファメトキサゾール/トリメトプリムが挙げられるが、これらに限定されない。麻酔薬としては、エタノール、ブピバカイン、クロロプロカイン、レボブピバカイン、リドカイン、メピバカイン、プロカイン、ロピバカイン、テトラカイン、デスフルラン、イソフルラン、ケタミン、プロポフォール、セボフルラン、コデイン、フェンタニル、ヒドロモルホン、マーカイン、メペリジン、メタドン、モルヒネ、オキシコドン、レミフェンタニル、スフェンタニル、ブトルファノール、ナルブフィン、トラマドール、ベンゾカイン、ジブカイン、塩化エチル、キシロカイン、及びフェナゾピリジンが挙げられ得るが、これらに限定されない。抗炎症剤としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、例えば、アスピリン、セレコキシブ、トリサリチル酸コリンマグネシウム、ジクロフェナクカリウム、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェン、フルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、メレナム酸、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、ロフェコキシブ、サルサレート、スリンダク、及びトルメチン、並びにコルチコステロイド、例えば、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾン、プレドニゾロン、ベタメテゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、リン酸デキサメタゾンナトリウム、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、フルオシノニド、ジプロピオン酸ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾン、デソニド、デスオキシメタゾン、フルオシノロン、トリアムシノロン、プロピオン酸クロベタゾール、及びデキサメタゾンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0177】
ある特定の実施形態において、軟化剤、エマルジョン安定剤、保湿剤、賦形剤、及び他の化合物の添加は、限定されないが、皮膚感触(絹のような柔らかさ、軽さ、クリーミーさなど)、吸収性(製品が湿潤感を失い、皮膚上で感知されなくなるのに必要な時間)、一貫性、硬さ、拡散性(例えば、粘度、流動開始、剪断速度)、粘着性、形状の完全性、光沢、親水性又は疎水性などを含む、局所組成物の感覚特性を増強するように修飾され得る。好ましくは、組成物は、高い拡散性及び低い粘度特性を有する。そのような特性を有する組成物は、増強された「絹のような」又は「軽い」皮膚感触評価を有することが示されている(例えば、Bekker,M.Webber,G.,Louw,N.Relating rheological measurements to primary and secondary skin feeling when mineral-based and Fischer-Tropsch wax-based cosmetic emulsions and jellies are applied to the skin,International Journal of Cosmetic Science 2013,35(4),pp.354-61を参照のこと)。
【0178】
いくつかの実施形態において、組成物は、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノールは、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノールは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、エチルヘキシルグリセリンは、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、0.85重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、エチルヘキシルグリセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンは、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、フェノキシエタノール及びエチルヘキシルグリセリンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。
【0179】
いくつかの実施形態において、組成物は、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリイソブテンは、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%の範囲で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、及びポリソルベート20は、少なくとも若しくは約0.05重量%、0.10重量%、0.25重量%、0.50重量%、0.75重量%、1.0重量%、1.5重量%、2.0重量%、2.5重量%、3.0重量%、3.5重量%、4.0重量%、4.5重量%、5.0重量%、5.5重量%、6.0重量%、6.5重量%、7.0重量%、8重量%、9重量%、10重量%、又は10重量%(wt.%)超で提供される。いくつかの実施形態において、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、及びポリソルベート20は、約0.25重量%~約10重量%、約0.1重量%~約4重量%、約0.5重量%~約8重量%、約0.75重量%~約6重量%、又は約1重量%~約4重量%(wt.%)の範囲で提供される。
【0180】
局所組成物は、水溶液中に分散されたミセル、又は界面活性剤分子の凝集体を含有し得る。ミセルは、界面活性剤を含む水溶液中に油溶媒を分散させることによって調製することができ、界面活性剤濃度は、臨界ミセル濃度を超える。得られる組成物は、ミセル、すなわち、球状油滴を含有する。
【0181】
浸透促進剤
脂肪酸及びアルコールは、ペプチドの浸透を増強し、組成物、例えば、メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、イソ酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ミリストレイン酸、イソ吉草酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレイド酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、中鎖脂肪酸、例えば、C6-12脂肪酸などに絹のような感触を与えるために用いられ得る。組成物に用いられる場合の典型的な量は、1重量%~4重量%である。
【0182】
使用方法
本明細書において、色素沈着過剰を含む色素沈着を改善するための組成物及び方法が記載される。いくつかの実施形態において、色素沈着過剰は、炎症後色素沈着過剰、肝斑、又は老化に起因する。いくつかの実施形態において、老化による色素沈着過剰は、紫外線曝露又は炎症によって引き起こされる。
【0183】
また、本明細書において、メラノサイト活性を低減する、メラニン合成を阻害する、メラニン移動を低減する、メラノソームオートファジーを増加させる、炎症を低減する、又はそれらの組み合わせのための組成物及び方法も記載される。いくつかの実施形態において、メラノサイト活性の低減は、MITF、TYR、TRP1、TRP2、又はそれらの組み合わせを阻害することに起因する。いくつかの実施形態において、メラノサイト活性の低減は、ERKシグナル伝達、JNKシグナル伝達、又はそれらの組み合わせを活性化することに起因する。いくつかの実施形態において、増加したメラノソームオートファジーは、PAR-2、ET-1、又はSCFの増加した発現、活性、又は両方に起因する。
【0184】
本明細書に記載される組成物は、色素沈着疾患又は障害を治療するために、ペプチド、シリマリン、トラネキサム酸、ラクトフェリン、カンナビジオール、アシュワガンダ抽出物、没食子酸、セサモール、アクテオシド、オレウロペイン、ヘスペリジン、シデロキシロン・イネルメ抽出物、パルテノリド、1,2-ヘキサンジオール、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルジペプチド-51、ペンタナトリウムテトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12、ナイアシンアミド、シロキクラゲ抽出物、サーマス・サーモフィルス抽出物、フィトエン、フィトフルエン、ホワイトホアハウンド、ダイオウウラボシ抽出物、又はそれらの組み合わせを含む。
【0185】
様々な色素沈着障害又は疾患は、本明細書に記載される組成物及び方法を使用して改善することができる。いくつかの実施形態において、色素沈着障害又は疾患は、色素沈着過剰である。いくつかの実施形態において、色素沈着障害又は疾患は、限局性低色素沈着又はびまん性低色素沈着である。いくつかの実施形態において、障害又は疾患は、炎症後色素沈着過剰(PIH)である。いくつかの実施形態において、PIHは、表皮形態のPIHである。いくつかの実施形態において、PIHは、真皮形態のPIHである。いくつかの実施形態において、色素沈着障害又は疾患としては、これらに限定されないが、黒色表皮腫、老人性色素斑、白皮症、色素失調症、黒子、肝斑、白色粃糠疹、又は進行性色素性紫斑が挙げられる。
【0186】
本明細書に記載される組成物は、いくつかの実施形態において、メラノサイト活性を低減すること、メラニン合成を阻害すること、メラニン移動を低減すること、メラノソームオートファジーを増加させること、炎症を低減すること、又はそれらの組み合わせによって色素沈着を改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、色素沈着を、少なくとも若しくは約10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、又は95%超改善する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される組成物は、色素沈着を、少なくとも若しくは約0.5倍、1.0倍、1.5倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、3.5倍、4.0倍、5.0倍、6.0倍、7.0倍、8.0倍、9.0倍、10倍、又は10倍超改善する。
【0187】
本明細書に記載される組成物は、様々な治療レジメンで使用され得る。いくつかの場合において、本明細書に記載される局所組成物は、1日当たり1回、1日当たり2回、1日当たり3回、又はそれ以上投与される。いくつかの場合において、本明細書に記載される局所組成物は、1日当たり2回投与される。本明細書に記載される局所組成物は、いくつかの実施形態において、毎日(daily)、毎日(every day)、隔日、週に5日間、週に1回、隔週、1ヶ月当たり2週間、1ヶ月当たり3週間、月に1回、月に2回、1ヶ月当たり3回、又はそれ以上投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される局所組成物は、毎日2回、例えば、朝及び夕に投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される局所組成物は、少なくとも1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、2ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、7ヶ月間、8ヶ月間、9ヶ月間、10ヶ月間、11ヶ月間、12ヶ月間、18ヶ月間、2年間、3年間、4年間、5年間、10年間、又はそれ以上投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される局所組成物は、少なくとも若しくは約1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、2ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、又はそれ以上にわたって毎日2回投与される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される局所組成物は、少なくとも若しくは約1週間、2週間、3週間、1ヶ月間、2ヶ月間、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間、6ヶ月間、又はそれ以上にわたって毎日1回、毎日2回、毎日3回、毎日4回、又は毎日4回超投与される。
【0188】
安定性試験
組成物の安定性試験は、以下のように実施することができる。
高温試験は現在、長期的な安定性の予測因子として一般的に使用されている。高温試験は、37℃(98°F)及び45℃(113°F)で実施することができる。製品が45℃で3ヶ月間保存される場合(及び許容される安定性を示す場合)、室温で2年間安定しているはずである。良好な制御温度は、4℃(39°F)であり、ほとんどの製品は、優れた安定性を示すであろう。場合によっては、製品はまた、3ヶ月間-10℃(14°F)に供される。
【0189】
いくつかの場合において、製品の安定性は、-10℃(14°F)~25℃(77°F)の3サイクルの温度試験を経ることによって評価される。そのような場合において、製品を、24時間-10℃に置き、次いで、24時間室温(25℃)に置く。これで1サイクルが完了する。更により厳しい試験は、-10℃~45℃の5サイクル試験である。これはエマルジョンに大きなストレスを与える。
【0190】
(水中油型エマルジョンの)分散相は、分離してエマルジョンの上部まで上昇し、油滴の層を形成する傾向がある。この現象をクリーミングと呼ぶ。クリーミングは、エマルジョンの不安定が近いことの最初の兆候のうちの1つである。クリーミングを予測するための試験方法は、遠心分離である。エマルジョンを50℃(122°F)まで加熱し、それを3000rpmで30分間遠心分離する。次いで、結果として生じる製品にクリーミングの兆候がないか検査する。
【0191】
調合物及びパッケージの両方が紫外線に敏感である可能性がある。製品をグラスに入れ、実際のパッケージを広域スペクトル出力のライトボックスに入れる。アルミ箔で完全に覆われた別のガラス瓶は対照の役割を果たす。製品の変色が観察され得る。
【0192】
上記の全ての試験について、色、臭い/香り、粘度、pH値、並びに利用可能であれば、顕微鏡下での粒径均一性及び/又は粒子の凝集が観察され得る。
【0193】
非侵襲的使用のためのキット
本明細書に提供される方法及び組成物のいくつかの実施形態は、本明細書に提供されるペプチドを含むキットを含む。いくつかの実施形態において、キットは、投与する医師、他の医療従事者、患者、又は介護者に提供され得る。いくつかの実施形態において、キットは、好適な局所組成物中のペプチド組成物を含有する容器と、ペプチド組成物を対象に投与するための説明書とを含む。キットは、任意選択で、1つ以上の追加の治療剤又は他の薬剤も含有し得る。例えば、局所形態のペプチド組成物を含有するキットは、クレンザー、閉塞性モイスチャライザー、浸透性モイスチャライザー、サンスクリーン、サンブロックなどのような、他のスキンケア剤とともに提供され得る。キットは、ペプチド組成物をバルク形態で含有し得るか、又は連続若しくは逐次投与のために別個の用量のペプチド組成物を含有し得る。キットは、任意選択で、1つ以上の診断ツール、投与ツール、及び/又は使用説明書を含有し得る。キットは、ペプチド組成物及び任意の他の治療剤又は有益な薬剤を投与するための説明書とともに、シリンジ、ポンプディスペンサー、単回用量パケットなどのような、好適な送達デバイスを含有し得る。キットは、任意選択で、含まれる任意の若しくは全ての治療剤又は有益な薬剤の保存、再構築(該当する場合)、及び投与のための説明書を含有し得る。キットは、対象に与えられる投与の数、又は対象に投与される異なる製品を反映する複数の容器を含み得る。
【0194】
いくつかの実施形態において、組成物はまた、肌独自の自然再生プロセスとともに働き、肌の外観、及び肌のつっぱりの改善を補助する。局所組成物は、全ての肌タイプ及び処置後の肌に好適である。局所組成物は、好適な量のペプチドが患者によって自己投与されることを可能にするために、バルク形態で患者に提供され得る。例えば、患者は、患部を均一に覆うのに十分な量の組成物を、又はそうでなければ医師によって指示されたとおりに塗布することができる。ある特定の実施形態において、追加の治療剤又は活性剤を局所組成物に組み込むことが望ましくあり得る。あるいは、補助療法又は薬剤は、別個に投与することができる。例えば、クレンザー、サンブロック、サンスクリーン、浸透性モイスチャライザー、及び/又は閉塞性モイスチャライザーは、実施形態の局所組成物の前又は後の投与のために提供され得る。
【0195】
クリーム、軟膏、ローション、溶液、ゲル、スプレー、及びパッチの様々な例は、創傷治癒若しくは創傷閉鎖の促進、又は慢性皮膚創傷の治療のために皮膚に相乗的に作用する浸透増強剤及び他の活性剤と組み合わせて、活性成分として本明細書に記載されるペプチド組成物を組み込み得る。
【実施例
【0196】
以下の例は、本開示の様々な実施形態を説明する目的で与えられるものであり、いかなる形でも本開示を限定することを意図するものではない。本実施例は、本明細書に記載される方法とともに、現在、好ましい実施形態を代表するものであり、例示的であり、本開示の範囲の限定として意図されない。特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨内に包含されるその中の変更及び他の使用は、当業者であれば想起するであろう。
【0197】
実施例1:例示的な組成物及び遺伝子発現の調節
例示的な組成物は、表2に見られる。更に、表3~6に列挙される化合物及び濃度を分析して、メラニン形成を調節するうえで重要な遺伝子の発現に対するそれらの効果を評価することができる。具体的には、内皮細胞、メラノサイト、線維芽細胞、及びケラチノサイトにおける遺伝子発現に対するこれらの化合物の効果を分析する。遺伝子配列決定分析、バイオインフォマティクス、及び遺伝子オントロジー分析を行う。
【0198】
(表2)製剤1
【0199】
(表3)製剤2
【0200】
(表4)製剤3
【0201】
(表5)製剤4
【0202】
(表6)製剤5
【0203】
実施例2:トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12を組み合わせることにおける相乗効果-皮膚色素沈着
小眼球症関連転写因子(MITF)は、色素沈着及びメラニン移動のマスターレギュレーターであり、色素沈着及び黒色腫についての可能性のある新たな標的である。インビトロMITF遺伝子発現試験を実施して、MITF下方調節に関して個々のペプチド(トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12)とそれらの組み合わせとの間の差を確認した。
【0204】
具体的には、線維芽細胞を培養し、次いでトリペプチド-1、ヘキサペプチド-12、又は両方の組み合わせを添加することによって、試験を行った。48時間後、MITF遺伝子発現を分析した。以下の表7に示されるように、MITF遺伝子分析は、個々のペプチドがMITF下方調節に対して限られた効果を有することを示した。実際、ヘキサペプチド-12単独ではごくわずかなMITF下方調節を示したが(-1.16)、トリペプチド-1単独ではわずかなMITF上方調節を示した(+1.72)。しかしながら、ブレンドで一緒に組み合わされるとき、MITF下方調節は、顕著に増加した(-4.17)。この増加した発現は、顕在化し続け、72時間の時点で更に増加した。
【0205】
(表7)
*80ppmヘキサペプチドは、担体中のヘキサペプチド-12の濃度を指し、120ppmトリペプチドは、担体中のトリペプチド-1の濃度を指し、80ppmヘキサペプチド及び120ppmトリペプチドのペプチドブレンド
【0206】
データは、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12がMITF遺伝子発現に対する相乗効果を有することを示す。
【0207】
実施例3:遺伝子発現試験
色素沈着経路に関連する4つの細胞型、メラノサイト、ケラチノサイト、線維芽細胞、及び内皮(HUVEC)細胞を、遺伝子発現について分析した。
【0208】
方法
紫外線刺激性色素沈着経路プロセスをシミュレートするために、曝露されたケラチノサイトから通常生じる紫外線曝露の正常な直接的結果であるPGE2で、メラノサイトを前処理した。48時間の付着培養後、これらのメラノサイトを、24時間メラノサイト培地中で10uMのPGE2で誘導した。4つの初代ヒト成人真皮細胞株を培養し、ウェルプレートに3通りに播種し、次いで11の異なる化合物処理(+DMSO対照)で処理した。48時間の付着培養後、残りの線維芽細胞、HUVEC、及びケラチノサイトを、表8に列挙される試験化合物で処理した。
【0209】
(表8)遺伝子発現試験で使用される化合物
【0210】
24時間の化合物曝露後、RNA溶解物調製を実施し、試料を、試料当たり25Mの対合末端100bpリードに対するRNA抽出、ライブラリー構築、及び配列決定のためにMedGenomeに送った。ライブラリー調製及び配列決定を、MedGenomeで完了した。
【0211】
結果
4つの細胞株のうち、3つの細胞株、メラノサイト、ケラチノサイト、及びHUVECSにおいて、顕著なメラニン形成活性を有する活性物質を特定することが可能であった。線維芽細胞株は、メラニン形成活性に関連しない様々な機能(主に創傷治癒)を示し、更に使用されなかった。メラノサイト活性経路が活性化されることが見出された(図3A~3D)。ヘキサペプチド-12(Hex12)及びラクトフェリン(lacto)は、メラニン形成活性において特に優勢であった。図4及び図5は、ヘキサペプチド-12(Hex12)及びラクトフェリン(lacto)に関連するメラニン形成遺伝子の下方調節を示す。同様に、図6A~6Fは、表8に列挙される様々な化合物に応答して、ケラチノサイト細胞におけるSCF、LIF、POMC、エンドセリン遺伝子、PGE2、及びNGFについての遺伝子発現データを示す。データは、メラニン形成活性における活性成分としてのヘキサペプチド-11(Hex11)を示すが、図7は、個々のHex-11活性を示す。図8A~8Cは、表8に列挙される様々な化合物に応答して、EDN-1(EDN1)(図8A)、SCF(図8B)、及びTGFB1(図8C)の遺伝子発現についてのHUVECでのデータを示す。図9は、EDN1及び他のメラニン形成遺伝子に対するホスファチジルセリンの強力な活性を示す。
【0212】
結論
細胞株メラニン形成遺伝子活性試験は、ラクトフェリン、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、及びホスファチジルセリンを、メラニン形成活性に対して顕著な効果を有するとして特定した。
【0213】
実施例4:吸光度読み取りを介したインビトロメラノサイト比較分析
メラノサイトモデルは、吸収を介して化合物で処理されたメラノサイト試料からのメラノサイト細胞及びメラニン産生に対する直接的な効果を示す薬剤を試験するように設計された。
【0214】
方法
メラノサイトを、成長培地を含有する6ウェルプレートにおいて培養した。コンフルエントになったら、10の化合物の各々の2つの濃度を、3通りのウェルにおいて4日間細胞に添加した。合計11の6ウェルプレート、各化合物処理について1つ、及びビヒクル対照について1つが存在した。吸光度読み取りを、6ウェルプレートの各ウェルについて調製された溶解物で行い、細胞数について正規化した。モデルを、正確性についてまず試験し、最初の試験におけるメラノサイト細胞株での強い遺伝子発現結果を考慮してヘキサペプチド-12を使用して検証し、減少した刺激の確認を得た。メラニン産生の増加した刺激を確認するために、培地へのMSH添加を使用して追加の検証を行った。この試験で使用される以下の化合物が表9に見られる。
【0215】
(表9):インビトロメラノサイト比較分析で使用される試験化合物
【0216】
結果
表10は、選択された化合物の2つの濃度での3つの吸収スペクトルにおける結果を示す。
【0217】
(表10)405nm、490nm、及び492nmでの選択された化合物の吸収スペクトル
【0218】
この試験は、メラノサイトにおけるメラニン形成を低減するためのこれらの選択された薬剤の有効性(減少したメラニン形成を示す吸収減少%)を確認した。ラクトフェリン、ヘキサペプチド-11、ヘキサペプチド-12、及びホスファチジルセリンについて、メラニン形成の調節が観察された。シリマリン、セサモール、トラネキサム酸、及びフィトエン/フィトフルエンについても、メラニン形成の調節が観察された(表10)。
【0219】
実施例5:遺伝子発現試験
メラノサイトモデルは、吸収を介して化合物で処理されたメラノサイト試料からのメラノサイト細胞及びメラニン産生に対する直接的な効果を示す薬剤を試験するように設計された。
【0220】
方法
実施例3~4と同様の方法を使用して、PMEL、チロシナーゼ遺伝子、MC1/4R、EDNRB、MITF、ERK1/2、JNK、及びANKT1の発現を測定した。
【0221】
結果
図10A~10Dは、ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、トラネキサム酸(Tran酸)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のPMEL(図10A)、チロシナーゼ遺伝子(図10B)、MC1/4R(図10C)、及びEDNRB(図10D)の発現を示す。図10A~10Dは、ヘキサペプチド-12及びラクトフェリンが堅牢なメラニン形成活性を示したことを示す。図11は、ヘキサペプチド-12からのデータを示す。
【0222】
MITFは、リン酸化によって調節される。具体的には、MAPK及びAkt経路は、ある特定の部位でMITFをリン酸化することが知られている。図12A~12Cは、ラクトフェリン(Lacto)、ラクトフェリンに由来するペプチド(TCV)、ヘキサペプチド-12(Hex12)、トリペプチド-1及びヘキサペプチド-12(TriHex)、ヘキサペプチド-11(Hex11)、オクタペプチド(Octa)、ホスファチジルセリン(phos)、カンナビジオール(CBD)、並びに全て(全部)での内皮細胞の処理後のERK1/2(MAPK3/MAPK1)(図12A)、JNK(図12B)、AKT1(図12C)の発現を示す。
【0223】
結論
まとめると、これらのキナーゼの増加した発現は、MITFの減少した発現に関連し得、よって、メラニン形成を低減することに寄与し得る。ヘキサペプチド-12及びラクトフェリンは、そのようなメラニン形成活性に対して顕著な効果を有する。
【0224】
実施例6:メラノサイトアッセイ
hTERT不死化真皮メラノサイトを様々な化合物で処理した。実験材料及び結果が以下に提示される。
【0225】
方法
初代ヒトメラノサイトは、ATCC(カタログ番号ATCC CRL-4059)から供給された。メラノサイトをまず、メラノサイト成長キット(ATCC(登録商標)PCS-200-041)で補足されたメラノサイト成長培地(Dermal Cell Basal Medium(ATCC(登録商標)PCS-200-030中の6ウェル組織培養プレート(ウェル当たり1.5×10^3細胞)に播種した。次いで、メラノサイトを、ATCCによって推奨される濃度で10cm組織培養プレートに増殖させた。細胞は、クモの巣形態で培養している間、プレート/皿に完全に接着しているように見える。細胞を、37℃の5%COインキュベーターで培養した。
【0226】
以下のリスト上の化合物1~10のストックを、完全メラノサイト成長培地又はDMSO(括弧内に示される)のいずれかに懸濁させた。次いで、各化合物再懸濁液を、表11における最終濃度までメラノサイト成長培地中で希釈した。
【0227】
(表11)インビトロメラノサイト比較分析で使用される化合物
【0228】
メラノサイトが6ウェルプレートにおいて100%コンフルエントになると、メラノサイト成長培地を除去し、メラノサイトを、上記組成物を含有する培地で処理し、上記に列挙される各化合物/濃度についてウェルを複製した。複製ビヒクル対照ウェルに、メラノサイト成長培地のみ、又はDMSO(10mLのメラノサイト成長培地当たり10uL)を含むメラノサイト成長培地を供給した。
【0229】
次の5日にわたって細胞に適切な培地を供給した。毎日、細胞を形態について検査した。全ての細胞は、以下に記載されるものを除き、全5日の投与期間にわたって正常形態を維持した。
【0230】
ラクトフェリン含有培地(500及び1000ug/mL両方の濃度)において培養されたメラノサイトは、初回投与後24時間で通常のクモの巣状形態ではなく、環状形態を発達させた。興味深いことに、初回投与後48時間で、メラノサイトは正常形態に戻り、5日の投与期間を通して正常形態を維持した。
【0231】
アシュワガンダ含有培地(10及び20ug/mL両方の濃度)において培養されたメラノサイトは、初回投与後24時間で死滅し始め、全てのメラノサイトが初回投与後48時間で死滅するまで死滅し続けた。
【0232】
オレウロペイン含有培地(500及び1000ug/mL両方の濃度)におけるメラノサイトは、初回投与後24時間で死滅し始め、ほぼ全てのメラノサイトが初回投与後72時間で死滅するまで毎日死滅し続けた。
【0233】
各試料について溶解物を調製した。簡潔には、各試料からの6.6×10^5個の細胞を遠沈させ、バイアルに収集した。150uLのCHAPS溶解緩衝液を各複製試料に添加し、ボルテックスし、ドライアイス/エタノール浴中に2分間置き、次いで、完全に解凍されるまで室温で放置した。この凍結解凍をもう1回行い、合計2回の凍結/解凍サイクルを行った。溶解物試料を14,800rpmで15分間回転させた。上清を除去し、黒色のペレットをバイアルに残した。ペレットを、100uLの1M NaOH/10%DMSO溶液中に再懸濁させ、80℃で90分間インキュベートし、30分、60分、及び90分でピペット混合した。
【0234】
結果
100uLの各濃度での各複製試料を、平底96ウェルプレートの個々のウェルに添加し、吸光度読み取りを、Envision 2103 Multilabel Readerで、405nm、490nm、及び492nmで行った。
【0235】
(表12)405nm、490nm、及び492nmでの吸光度読み取り
【0236】
実施例7:完全製剤メラノサイトアッセイ
実施例6の元のストック溶液から化合物及び濃度を組み合わせて、メラノサイト培養のための完全製剤培地を作製した。
【0237】
方法
元のストック溶液から以下の表13の化合物及び濃度を組み合わせて、50mLの完全製剤培地を作製し、6ウェルプレートにおいて5日間この中でメラノサイトを培養した。使用される培地は、括弧内に示される。
【0238】
(表13)実施例7に使用される化合物及び濃度
【0239】
メラノサイトが6ウェルプレートにおいて100%コンフルエントになると、メラノサイト成長培地を除去し、メラノサイトを複製ウェルにおいて上記完全製剤培地を含有する培地で処理した。複製ビヒクル対照ウェルに、DMSO(10mLのメラノサイト成長培地当たり20uL)を含むメラノサイト成長培地を供給した。次の5日にわたって細胞に適切な培地を供給した。毎日、細胞を形態について検査した。全ての細胞は、全5日の投与期間にわたって正常形態を維持した。
【0240】
完全製剤培地中で成長させたメラノサイトを含有する各複製ウェル試料、及びビヒクル対照培地中で成長させたメラノサイトを含有する複製ウェルについて、溶解物を実施例6のように調製した。
【0241】
結果
100uLの各複製試料を、平底96ウェルプレートに添加し、吸光度読み取りを、Envision 2103 Multilabel Readerで、405nm、490nm、及び492nmで行った。読み取りが表14に示される。
【0242】
(表14)405nm、490nm、及び492nmでの吸光度読み取り
【0243】
実施例8:二重リポソーム
この例は、本明細書に記載される製剤における使用のための二重リポソームの調製を示す。
【0244】
第1のステップでは、0.90重量%(wt.%)のPro-Lipo-NEO、0.02wt.%のヘキサペプチド-11、0.005wt.%のヘキサペプチド-12、及び0.10wt.%のラクトフェリンを組み合わせて、リポソーム溶液を形成した。リポソーム溶液に、0.50wt.%のフォトソームリポソームを添加して、二重リポソームを生成した。
【0245】
実施例9:顔面色素異常のための局所製品の有効性及び安全性を評価する臨床試験
背景
色素異常及び色素沈着異常は、皮膚における色素沈着の形成における異常である。色素沈着過剰は、色素沈着又は異常に暗い皮膚の色の増加である。色素沈着過剰は、過剰な量のメラニンが産生されるときに生じる。色素沈着過剰の原因には、日光曝露、特定の医薬品、ホルモン変化、PIH(炎症後色素沈着過剰)、又は先天性色素沈着障害が含まれる。色素沈着過剰は、不均一な肌色(トーン)及び光老化外観をもたらす。
【0246】
ヒドロキノン(「HQ」)は、色素沈着過剰(顔面色素異常)に対する有効性についての標準として受け入れられている。4%HQは、色素沈着維持治療のための有効な濃度とみなされる。しかしながら、HQの長期使用には、副作用、組織褐変症、及び有害な刺激効果が伴う。HQ使用ではリバウンドが発生することも知られている。よって、副作用のない確立されたHQとの実質的な同等物は、色素沈着過剰(顔面色素異常)を治療するための任意の製品にとって望ましく、色素沈着(多くの場合進行中の問題である)の制御を可能にする有害な副作用なしに効果的な長期治療を継続することができることは、任意の色素製品にとって大きな利点となるであろう。
【0247】
この試験では、本開示による組成物(上記「製剤5」)を、現在、色素異常及び色素沈着異常を治療するための使用の典型である、HQ4%と比較した。
【0248】
この試験の目的は、責任医師評価、参加者評価/アンケート、写真撮影、皮膚イメージング、及び報告された有害反応を通して、色素異常及び色素沈着過剰の改善のために、HQ4%と比較した、本開示による局所製品(「試験製品」)の有効性及び安全性を評価することであった。この試験の延長部分は、3ヶ月の延長期間にかけて試験製品の継続使用を評価し、HQ4%に無作為化された全ての参加者は、使用を中止し、試験製品、SPF、及びモイスチャライザーのみを使用した。
【0249】
試験集団
軽度から重度の顔面色素異常及び/又は顔の色素沈着過剰を有する43人の参加者(男性及び女性、肌タイプI~IV、平均年齢49.2)が登録された。参加者は、同意を提供し、試験の期間にわたって日光曝露を制限することに同意した。参加者は、スキンケアレジメンに従い、フォローアップ訪問のために戻ってくることが求められた。この試験集団は、安全性及び有効性について十分に大きなサンプルサイズであるとみなされた。参加資格のある参加者のみが選ばれた。登録され、このプロトコルのために3ヶ月間の試験を完了した参加者は、3ヶ月間の延長試験に参加する資格があった。
【0250】
以下の項目は、包含基準を表す:
1.ベースラインで色素異常尺度上グレード3~7と定義される、軽度から重度の顔面色素異常及び/又は色素沈着過剰を有する、男性及び女性、肌タイプI~V、年齢18~71。
2.書面によるインフォームドコンセント及び写真公開を提供する意思がある。
3.試験設計及び処置に従い、試験の期間にわたって提供される試験製品以外の、新しいスキンケア製品を顔面領域に使用しない意思がある。
4.長期間の日光曝露及び試験の期間にわたるタンニングベッドの使用を回避する意思。
5.試験の期間中に顔面領域への任意の他の治療又は処置を控える意思のある個人。
6.妊娠する可能性のある参加者は、試験中は避妊法を使用するか、又は性行為を控えなければならない。処方された避妊法を使用する参加者は、試験に入る前の少なくとも30日にわたって使用しなければならない。
【0251】
以下の項目は、除外基準を表す:
1.顔用スキンケア製品に対する既知のアレルギー又は試験製品中の成分のいずれかに対するアレルギー。
2.試験中に授乳、妊娠、又は妊娠を計画している個人。
3.以下に概説される医薬品を使用したか、又は処置を実施したことがある個人:
●1ヶ月以内にRetin-A(登録商標)、Retin-A Micro(登録商標)、Renova(登録商標)、Evita(登録商標)、Tazorac(登録商標)、Soriatane(登録商標)、Differin(登録商標)、又は1%超のレチノール
●12ヶ月以内にAccutane(登録商標)
●1ヶ月以内に処方用量のスキンライトニング製品(例えば、ヒドロキノン、トレチノイン、AHA、BHA、及びポリヒドロキシ酸、単独又はトレチノインとの併用での4-ヒドロキシアニソールなど)
●2週間以内に、抗しわ、スキンライトニング製品、又は皮膚老化若しくは色素異常に影響を与えることが知られる任意の他の製品又は局所若しくは全身医薬品(アルファ/ベータ/ポリヒドロキシ酸、ビタミンC、大豆、Q-10、ヒドロキノン;全身性又は甘草抽出物(局所)などを含有する製品)、レチノイド、又は1%以下のレチノール
●2ヶ月以内に、顔の高エネルギー治療、レーザーリサーフェシング、光治療、ケミカルピーリング、又はマイクロニードリングのレジメンを受けた
4.顔に皮膚疾患(例えば、乾癬、酒さ、にきび、湿疹、脂漏性皮膚炎、重度擦過傷など)を有し、責任医師又は被指名人の意見では、参加に不適切である、又は試験の結果に干渉し得る個人。
5.喘息、糖尿病、高血圧、甲状腺機能亢進症、又は甲状腺機能低下症などの制御されていない疾患を有する個人。
6.試験の経過中に任意の計画された手術及び/又は侵襲的医療処置を受けた個人。
7.任意の他の顔面使用試験に現在参加しているか、又は試験への包含前の4週間以内の任意の臨床試験に参加した個人。
8.日焼け、日焼けによる炎症、瘢痕、母斑、過剰な毛など、又は責任医師若しくは被指名人の意見において結果に影響を与え得る顔の他の真皮状態を有する個人。
9.試験参加前の3ヶ月未満にホルモン補充療法(HRT)若しくは避妊のためのホルモンを開始した個人、又は試験中にHRT若しくは避妊のためのホルモンの用量を開始、停止、若しくは変更する予定の個人。
【0252】
方法
参加者は、主要試験における最大8回の試験訪問:スクリーニング、ベースライン、及び3回のフォローアップ訪問、並びに12週間かけて実施される追加の3回のフォローアップ訪問:16週目、20週目、及び24週目の最終訪問を含んだ、12週目のフォローアップ訪問で参加者に延長された12週間の延長試験を受けた。初期スクリーニング訪問時に、参加者は、任意の試験処置の前に同意された。医療/美容医療歴、併用医薬品、及び試験適格性を収集し、評価した。以下の処置をベースラインで実施した:責任医師評価、写真撮影、皮膚の光学コヒーレンス断層撮影(OCT)イメージング(選択部位でのみ)。参加者は、指示されたように顔面皮膚に塗布するためのクレンザー及びサンスクリーンとともに試験製品又はHQ4%のいずれかを受け取るように無作為化された。参加者は、4、8、及び12週目にフォローアップ訪問のためにオフィスに戻るよう求められた。次いで、12週目に、参加者は、試験を更に12週間継続する選択肢が提供され、この中でHQ4%に無作為化された参加者は、試験提供の4%ヒドロキノンの使用を中止し、提供されたクレンザー、SPF、及びモイスチャライザーのみを使用した。局所試験製品に無作為化された参加者は、試験の期間全体を通して、以前に指示されたように顔面皮膚に塗布するための試験提供のクレンザー及びサンスクリーンとともに、製品の使用を継続した。
【0253】
生検:2人の参加者が、製品の使用前及び12週間の使用後の2~3mmパンチ生検に同意した。生検は、顔面皮膚及び標本に対して実施され、分析のために独立した皮膚病理学者に送られた。
【0254】
OCT皮膚イメージング:市販のデバイスを使用した、組織に対して識別可能な効果を及ぼさない、皮膚評価のための、非侵襲的イメージング技術。
【0255】
臨床写真撮影:一貫した配置及び条件でカメラシステムを使用して、12週間の延長試験フォローアップ訪問を含む、全ての訪問で写真を撮影した。全ての試験訪問で、任意の製品塗布の前に(清潔で乾燥した皮膚のみ)写真を撮影した。(出版又はマーケティング目的で使用される全ての写真は、使用についての同意を有した。参加者は、この試験に参加するために写真撮影されることに同意した。)
【0256】
試験製品
全ての参加者は、穏やかなクレンザー、サンスクリーン、及び試験製品又はHQ4%のいずれかを受け取った。HQ4%は12週目までのみ使用され、その時点で参加者はHQ4%の使用を中止した。
【0257】
参加者は、家庭での塗布のために適切な量の局所製品を受け取った。
●午前/午後に使用される穏やかなクレンザー
●午前/午後に顔に塗布される試験製品又はHQ4%(盲検化ボトル中)
●午前、試験製品又はHQ4%塗布後に塗布されるサンスクリーン
●午前/午後に使用されるモイスチャライザー
【0258】
試験訪問
訪問1:スクリーニング/ベースライン:参加者は、同意され、試験に参加する資格について評価された。以下の処置を実施した:
●顔面皮膚の責任医師評価
●妊娠可能な女性のためのUPT
●顔面皮膚の責任医師評価
●清潔で、乾燥した顔面皮膚の写真撮影
●皮膚のOCTイメージング(1つの臨床部位でのみ)
●製品の使用前の生検(2~3mmパンチ)
●参加者は責任医師の標準治療に従った抜糸のためにオフィスに戻った
●使用説明書を含む無作為化試験キットを分配する
【0259】
訪問2~3:参加者は、4週目及び8週目(+/-5日)にフォローアップ訪問のために戻った。以下の処置を実施した:
●顔面皮膚の参加者評価
●清潔で、乾燥した顔面皮膚の写真撮影
●皮膚のOCTイメージング(1つの臨床部位でのみ)
●必要に応じて追加の製品を分配する
【0260】
訪問4:参加者は、12週目(+/-5日)にフォローアップ訪問のために戻り、その時点で追加の12週間にわたる参加を継続するか、又は12週目の訪問の終わりに試験参加を完了する機会を与えられた。参加者は同意され、以下の処置が実施された:
●顔面皮膚の責任医師評価
●顔面皮膚の参加者評価
●清潔で、乾燥した顔面皮膚の写真撮影
●皮膚のOCTイメージング(1つの臨床部位でのみ)
●生検(2~3mmパンチ)
●参加者は責任医師の標準治療に従った抜糸のためにオフィスに戻った
●試験を更に12週間継続することに同意し、HQ4%に無作為化された参加者は、全ての残りの試験製品を返却した。次いで、これらの参加者は、試験の残りの期間にわたって試験提供のクレンザー、SPF、及びモイスチャライザーを継続するよう指示された。
●試験を更に12週間継続することに同意し、試験製品に無作為化された参加者は、試験の期間全体を通して、以前に指示されたように顔面皮膚に塗布するための試験提供のクレンザー、サンスクリーン、及びモイスチャライザーとともに、試験製品の使用を継続した。これらの患者のための追加の試験製品の分配は、必要に応じて許可された。
●任意の12週間の延長試験へと継続することに同意しなかった参加者のための全ての試験製品の収集。
【0261】
訪問5~6:参加者は、16週目及び20週目(+/-5日)にフォローアップ訪問のために戻った。以下の処置を実施した:
●顔面皮膚の責任医師評価
●顔面皮膚の参加者評価
●清潔で、乾燥した顔面皮膚の写真撮影
●追加の局所試験製品を分配する(製品を使用していた参加者のみ)
●必要に応じて追加のクレンザー、SPF、及びモイスチャライザーを分配する。
【0262】
訪問7:参加者は、24週目(+/-5日)に最終フォローアップ訪問のために戻った。以下の処置を実施した:
●顔面皮膚の責任医師評価
●顔面皮膚の参加者評価
●清潔で、乾燥した顔面皮膚の写真撮影
●局所試験製品を使用する患者のための全ての試験製品の収集。
【0263】
無作為化
試験製品及びHQ4%は、それぞれ、試験製品及びHQ4%アームにおいて、軽度、中等度、又は重度の色素異常を有する22人及び21人の参加者での層別無作為化を通して実施した。製品を、いくつかの数を有するキットで供給し、次いで、色素異常のベースライングレーディングに従って分配した。12週間の延長試験に参加することに同意し、HQ4%に無作為化された参加者は、12週目で使用を中止し、試験の残りの期間にわたって及びフォローアップ期間全体を通して、同じ試験提供のクレンザー、SPF、及びモイスチャライザーを継続した。
【0264】
試験製品について、以下の肌タイプを有する、22人の参加者(20人の女性、2人の男性)が試験を完了した(1人は同意を撤回した):I、n=1;II、n=7;III、n=7;IV、n=6;V、n=1。HQ4%について、以下の肌タイプを有する、21人の参加者(20人の女性、1人の男性)が試験を完了した(1人は同意撤回、1人はLTFU):I、n=2;II、n=6;III、n=6;IV、n=6;V、n=1。
【0265】
顔面皮膚重症度の責任医師評価:ベースライン及び12週目(並びに16、20、及び24週目)
表15に要約されるように、顔面皮膚重症度の責任医師評価は、以下の尺度:0=なし、1~3=軽度、4~6=中等度、7~9=重度で、色素異常の全体的な外観、肌トーン(透明性及び均一性)、輝度、及び肌質感を考慮した。
【0266】
(表15)責任医師評価尺度
【0267】
(表16)顔面皮膚重症度の責任医師評価の結果
【0268】
表16に示されるように、試験製品は、顔面色素異常に対して、有効性がHQ4%と実質的に同等の(わずかに良好ではないにしても)性能であった。肌トーン及び輝度に関しては、試験製品は、HQ4%と同等を示した。しかしながら、肌質感について、試験製品は、HQ4%に対して統計的に有意な改善を示した。
【0269】
責任医師評価:mMASIスコアリング-ベースライン及び12週目(並びに16、20、及び24週目)
責任医師mMASIスコアリングは、図13に示される修飾MASIスコアリング方法を使用して実施した。mMASIスコアリング評価の結果を表17に示す。データによって証明されるように、試験製品は、ベースラインに対して12週間でmMASIスコアリングの統計的に有意な改善を示したが、HQ4%についてはそのような改善を示さなかった。特に、試験製品は、顔全体にかけてHQ4%と少なくとも統計的に同等の方法で行いながら、右及び左頬部領域において統計的に有意な改善を示した。
【0270】
(表17)mMASIスコアリング
【0271】
忍容性の責任医師評価(紅斑、乾燥、剥離)
試験製品対HQ4%についての忍容性の責任医師評価からの結果を表18に示す。
【0272】
(表18)責任医師忍容性評価からの結果
【0273】
表18に示されるように、HQ4%と比較されるとき、紅斑、乾燥、及び剥離は、4、8、及び12週間で試験製品群において低減した。
【0274】
忍容性の参加者評価(ヒリヒリ/チクチク、ピリピリ、かゆみ)
試験製品対HQ4%についての忍容性の参加者評価からの結果を表19に示す。
【0275】
(表19)参加者忍容性評価からの結果
【0276】
参加者データで証明されるように、刺激は、試験製品集団によって観察されるものに対して、HQ4%についての全てのパラメータにわたって増加する。特に、4週目及び12週目の「かゆみ」の発生は、試験製品集団について顕著に低減し、これはエンドユーザーのための治療レジメンの開発において特に重要である。
【0277】
参加者アンケート
4、8、及び12週目に、参加者は、HQ4%での治療に対する、試験製品での満足度に関するアンケートを完了した。結果を表20に要約する。
【0278】
(表20)参加者アンケートからの結果
【0279】
表20に示されるように、全体的な参加者の解釈に基づいて、HQ4%治療の初期4週間は、試験製品と比較されるとき、色素沈着過剰に対してより大きな有効性を有するように見えるが、参加者の観点から、試験製品は、HQ4%に対して少なくとも同等の性能を示し、いくつかの場合において、8週間及び12週間の訪問によって、色素沈着過剰に対する有効性の参加者の印象に関してHQ4%を上回った。加えて、試験全体を通して、参加者は、試験製品によって達成された皮膚の全般的な外観及び健康を好んだ。
【0280】
有害事象
責任医師によって評価される有害事象は、治療用製品の可能性のある欠点を決定するための極めて重要なパラメータである。HQ4%集団について、合計5つの有害事象(23.8%)が報告された:2中等度接触性皮膚炎(関連している)、1軽度接触性皮膚炎(関連している)、1瞼の紅斑(関連している可能性がある)、及び1顎のにきびブレイクアウト(関連している可能性が低い)。特に、試験製品集団は、有害事象を報告しなかった(0%)。よって、試験製品の有害事象における改善は、HQ4%の使用に参加することが知られているものよりも顕著な改善を表す。
【0281】
臨床写真
図14A~Hは、重度色素沈着過剰を伴う臨床試験を開始し、試験製品(14A、B)及びHQ4%(14C)での治療を受けた試験対象、中等度色素沈着過剰を伴う試験を開始し、試験製品(14D、E)及びHQ4%(14F)での治療を受けた対象、並びに軽度色素沈着過剰を伴う試験を開始し、試験製品(14G)及びHQ4%(14H)での治療を受けた対象のベースライン及び12週間での臨床写真を示す。臨床写真は、色素沈着過剰を低減することにおける試験製品の有効性が、HQ4%の有効性と少なくとも同等である(及びいくつかの場合においてそれを超える)ことを示す。
【0282】
図15は、試験製品での長期治療(最大5ヶ月)を受けている対象についての臨床写真を示し、色素沈着過剰を低減することにおける試験製品の長期的な有効性を証明している。
【0283】
本開示の好ましい実施形態が本明細書に示され、記載されているが、そのような実施形態が例としてのみ提供されることは、当業者には明白であろう。本開示から逸脱することなく、多数の変形、変更、及び置換がここで当業者に想起されるであろう。本明細書に記載される本開示の実施形態に対する様々な代替案が、本開示の実施において用いられ得ることは理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、本開示の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲及びそれらの同等物の範囲内の方法及び構造が、それらによって包含されることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11
図12A
図12B
図12C
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図14G
図14H
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-06-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
2024535424000001.xml
【国際調査報告】