(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】サブブロックインターリーバに従って生成されたチェックブロックを用いた無線通信再送信のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04L 1/1867 20230101AFI20240920BHJP
H04L 1/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
H04L1/1867
H04L1/00 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519099
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 CN2021121483
(87)【国際公開番号】W WO2023050102
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】ユ・カオ
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ジア
(72)【発明者】
【氏名】ジアンレイ・マ
【テーマコード(参考)】
5K014
【Fターム(参考)】
5K014FA03
5K014FA16
(57)【要約】
垂直チェックブロックを使用してHARQベースの再送信を実行することによる無線通信のための方法およびシステムが説明される。初期送信を実行した後、第1の再送信が実行される。第1の再送信は、第1の再送信の第1のRVインデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つの垂直チェックブロックを含む。第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つの垂直チェックブロックを含む、第2の再送信が実行される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを受信ノードに送信することを含む、初期送信を実行するステップと、
1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、前記受信ノードへの第1の再送信を実行するステップであって、前記少なくとも1つのチェックブロックが、前記2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、前記1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットが、前記第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、ステップと、
第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、前記受信ノードへの前記第2の再送信を実行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記初期送信を実行する前に、前記初期送信のRVインデックスを前記受信ノードに提供するステップと、
前記第1の再送信を実行する前かつ前記第2の再送信を実行する前に、それぞれ、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックスおよび前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスを前記受信ノードに提供するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記初期送信の前記RVインデックス、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックス、および前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスが、前記初期送信を実行する前に、制御信号または構成信号において前記受信ノードに一緒に提供される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信ノードからのフィードバックが、前記受信ノードが前記2つ以上の情報CBのデコードに成功したかどうかを示し、
前記方法が、
受信した否定応答(NACK)フィードバックまたは肯定応答(ACK)フィードバックの欠如から、前記受信ノードが前記初期送信後に前記2つ以上の情報CBの正常なデコードに失敗したと決定した後に前記第1の再送信を実行するステップと、
前記受信したNACKフィードバックまたはACKフィードバックの欠如から、前記受信ノードが前記第1の再送信後に前記2つ以上の情報CBの正常なデコードに失敗したと決定した後に前記第2の再送信を実行するステップと
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の再送信および前記第2の再送信を含む所定回数の再送信が、前記受信ノードからの一切のフィードバックを必要とせずに実行される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のサブブロックインターリーバセットが、第1の複数のサブブロックインターリーバを含み、前記第1のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第1のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得し、
前記第2のサブブロックインターリーバセットが、第2の複数のサブブロックインターリーバを含み、前記第2のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第2のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによってそれぞれの2つの情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の差が、前記第2のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによって同じ2つの情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の差と等しくない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のサブブロックインターリーバセットが、前記第1のRVインデックスに基づいて定義され、
前記第2のサブブロックインターリーバセットが、前記第2のRVインデックスに基づいて定義される、
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記巡回シフトの量は、(j+c
1)
*(i+c
2)の関数であり、
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、iは前記情報CBのインデックスであり、c
1およびc
2はそれぞれ整数定数である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各情報CBが、K個のサブブロックに論理的に分割され、前記チェックブロックの第1のセットおよび前記チェックブロックの第2のセットの各々にK個のチェックブロックがある、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
Kが、前記TB内の情報CBの数以上の最小素数である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のサブブロックインターリーバセットまたは前記第2のサブブロックインターリーバセットからのサブブロックインターリーバの少なくとも1つのサブセットが、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記巡回シフトの量は、(j+c
1)
*(i+c
2)mode(K-L)の関数であり、
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、iは前記情報CBのインデックスであり、c
1およびc
2はそれぞれ整数定数であり、Kは前記TB内の情報CBの数に等しく、(K-L)は素数である、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、Kは前記TB内の情報CBの数に等しく、(j-1)およびKは互いに素である、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々が、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記TBの参照行である情報CBには巡回シフトが適用されず、前記第2のサブブロックインターリーバセットによって他の情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量は、前記第1のサブブロックインターリーバセットによって対応する情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の垂直巡回シフトによって取得される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスが不連続な整数である、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
第1の回数の再送信が、サブブロックインターリーバセットの第1のグループを使用して実行され、
追加の回数の再送信が、サブブロックインターリーバセットの追加のグループを使用して実行される、
請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記サブブロックインターリーバセットの第1のグループが、各情報CBを第1の数のサブブロックに分割することによって前記TBの前記情報CBをインターリーブし、
前記サブブロックインターリーバセットの第2のグループが、各情報CBを第2の数のサブブロックに分割することによって前記情報CBをインターリーブする、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の数のサブブロックが、第1の素数であり、
前記第2の数のサブブロックが、前記第1の素数の次に大きい素数である第2の素数である、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記サブブロックインターリーバセットの第1のグループが、各情報CBに巡回シフトを適用することによって前記TBの前記情報CBをインターリーブし、
前記サブブロックインターリーバセットの第2のグループが、少なくとも1つの情報CBに非巡回シフトシャッフルを適用して代替ベースサブブロック組み合わせを作成し、前記代替ベースサブブロック組み合わせに巡回シフトをさらに適用することによって前記情報CBをインターリーブする、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットが、それぞれ、前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスに対して事前定義される、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
処理ユニットを備える装置であって、前記処理ユニットは、機械可読命令を実行して、前記装置に、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法を行わせるように構成される、装置。
【請求項22】
機械実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、前記装置に、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法を行わせる、コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを含む、初期送信を送信ノードから受信するステップと、
1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、第1の再送信を前記送信ノードから受信するステップであって、前記少なくとも1つのチェックブロックが、前記2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、前記1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットが、前記第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、ステップと、
第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、前記第2の再送信を前記送信ノードから受信するステップと
を含む、方法。
【請求項24】
前記初期送信を受信する前に、前記初期送信のRVインデックスを受信するステップと、
前記第1の再送信を受信する前かつ前記第2の再送信を受信する前に、それぞれ、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックスおよび前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスを受信するステップと、
前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスを使用して、それぞれ、前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットを決定するステップと
をさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記初期送信の前記RVインデックス、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックス、および前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスは、前記初期送信を受信する前に制御信号または構成信号において一緒に受信される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記初期送信の後に、前記2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第1のインジケータを前記送信ノードに送信するステップであって、前記第1の再送信は、前記第1のインジケータを送信した後に受信される、ステップと、
前記第1の再送信の後に、前記2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第2のインジケータを前記送信ノードに送信するステップであって、前記第2の再送信は、前記第2のインジケータを送信した後に受信される、ステップと
をさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の再送信および前記第2の再送信を含む、所定回数の再送信がスケジュールされる、請求項23から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットが、それぞれ、前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスに対して事前定義される、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
処理ユニットを備える装置であって、前記処理ユニットは、機械可読命令を実行して、前記装置に、請求項23から28のいずれか一項に記載の方法を行わせるように構成される、装置。
【請求項30】
機械実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、前記装置に、請求項23から28のいずれか一項に記載の方法を行わせる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、チェックブロック生成のためにサブブロックインターリーバを使用する冗長バージョンベースの再送信スキームを含む、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)は、再送信のための無線通信で使用される一般的な技術である。HARQは、自動再送要求(ARQ)と比較して待ち時間を短くしながら、無線送信の信頼性を高めることができる。ロングタームエボリューション(LTE)では、スケジューラによってスケジュールされたトランスポートブロック(TB)を、いくつかの前方誤り訂正(FEC)エンコードブロックに分割することができる。しかしながら、HARQ再送信はTBベースである。1つのTB送信が失敗した場合(例えば、CRCチェックを介して)、FECエンコードブロックの一部が正しく受信されていたとしても、すべてのFECエンコードブロックの冗長バージョンが再送信されなければならないことになる。再送信は、同じTBの同じかまたは異なる冗長バージョン(RV)を使用して行うことができる。同じTBの異なる(再)送信のソフト結合は、受信ノードでTBを回復するために使用されてもよい。
【0003】
NewRadio(NR)リリース15(すなわち、「5G」標準仕様)では、コードブロックグループ(CBG)ベースの再送信がサポートされており、コードブロックのグループは、FECエンコードブロック(TB内のFECエンコードブロックのサブセットであってもよい)のグループである。NRにおけるCBGベースのHARQとLTEにおけるTBベースのHARQとの違いは、NRにおけるCBGベースのHARQは、TB全体ではなく1つまたは複数のCBGの再送信を可能にすることである。したがって、受信ノードからのフィードバックが、CBGの一部が既に正常に回復されている(すなわち、デコードされている)ことを示す場合、既に回復されたCBGは再送信される必要はない。しかしながら、CBGベースの再送信の場合、受信ノードは、正常に回復されなかった(したがって、再送信される必要がある)CBGインデックスをフィードバックする必要があり、これはHARQフィードバックのオーバーヘッドを増大させる。したがって、オーバーヘッドをより少なくするCBGベースのHARQ再送信のための解決策を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、垂直チェックブロックを用いてHARQベースの再送信を実行するための方法および装置を説明する。垂直チェックブロックは、複数の情報コードブロックにわたって選択された情報ビットから生成されたチェックビットを包含する。垂直チェックブロックは、情報CBの回復を助けるために、以前のデコーディング試行からのソフト情報と共に使用されることができる。
【0005】
本明細書で説明される例では、所与の再送信を実行するために使用される垂直チェックブロックのセットは、特定のサブブロックインターリーバセットを使用して生成され、この場合、各サブブロックインターリーバセットがそれぞれの冗長バージョンインデックスに一意にマッピングされる。各サブブロックインターリーバセットとそれぞれの冗長バージョンインデックスとの間の関連付けが定義され、送信ノードと受信ノードの両方に知られている。このようにして、所与の再送信で受信された垂直チェックブロックを受信ノードが利用できるようにするために、所与の再送信の冗長バージョンインデックスのみが受信ノードに通信される必要がある。
【0006】
様々な例において、本開示は、冗長バージョンインデックスに従ってサブブロックインターリーバセットを定義するために使用され得る様々な技術を説明する。いくつかの例では、そのような技術を使用して定義されるサブブロックインターリーバセットは、所与の再送信の冗長バージョンインデックスに基づいて、送信ノードおよび/または受信ノードによって必要に応じて計算され得る。他の例では、サブブロックインターリーバセットは、事前に計算され、テーブルに記憶され(テーブルは標準で定義されてもよい)、必要に応じてメモリから簡単に検索され得る。
【0007】
例示的な態様では、本開示は、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを受信ノードに送信することを含む、初期送信を実行するステップと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、受信ノードへの第1の再送信を実行するステップであって、少なくとも1つのチェックブロックは、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバを使用して生成される、ステップと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、受信ノードへの第2の再送信を実行するステップと、を含む方法を説明する。
【0008】
本方法の前述の例示的な態様では、本方法は、初期送信を実行する前に、受信ノードに初期送信のRVインデックスを提供するステップと、第1の再送信の第1のRVインデックスおよび第2の再送信の第2のRVインデックスを、それぞれ、第1の再送信を実行する前かつ第2の再送信を実行する前に、受信ノードに提供するステップと、をさらに含むことができる。
【0009】
本方法の前述の例示的な態様では、初期送信のRVインデックス、第1の再送信の第1のRVインデックス、および第2の再送信の第2のRVインデックスは、初期送信を実行する前に、制御信号または構成信号において受信ノードに一緒に提供されてもよい。
【0010】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、受信ノードからのフィードバックは、受信ノードが2つ以上の情報CBのデコードに成功したかどうかを示すことができる。本方法は、受信した否定応答(NACK)フィードバックまたは肯定応答(ACK)フィードバックの欠如から、受信ノードが初期送信後に2つ以上の情報CBの正常なデコードに失敗したと決定した後に、第1の再送信を実行するステップと、受信したNACKフィードバックまたはACKフィードバックの欠如から、受信ノードが第1の再送信後に2つ以上の情報CBを正常にデコードできなかったと決定した後に、第2の再送信を実行するステップと、をさらに含む。
【0011】
方法の前述の例示的な態様のいずれかでは、第1および第2の再送信を含む所定回数の再送信が、受信ノードからのフィードバックを必要とせずに実行され得る。
【0012】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、第1のサブブロックインターリーバセットは、第1の複数のサブブロックインターリーバを含むことができ、第1のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第1のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得し、第2のサブブロックインターリーバセットは、第2の複数のサブブロックインターリーバを含むことができ、第2のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第2のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得する。
【0013】
本方法の前述の例示的な態様のいずれにおいても、第1のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによってそれぞれの2つの情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の差は、同じ2つの情報CBのサブブロックに適用される第2のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによって適用される巡回シフトの量の差と等しくなくてもよい。
【0014】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかでは、第1のサブブロックインターリーバセットは、第1のRVインデックスに基づいて定義されてもよく、第2のサブブロックインターリーバセットは、第2のRVインデックスに基づいて定義されてもよい。
【0015】
本方法の前述の例示的な態様では、第1および第2のサブブロックインターリーバの各々は、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義されてもよく、巡回シフトの量は、(j+c1)*(i+c2)の関数であり、jは第1または第2の再送信の、それぞれ、第1または第2のRVインデックスであり、iは、情報CBのインデックスであり、c1およびc2は、それぞれ整数定数である。
【0016】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、各情報CBは、論理的にK個のサブブロックに分割されてもよく、チェックブロックの第1のセットおよび第2のセットの各々にK個のチェックブロックがある。
【0017】
本方法の前述の例示的な態様では、Kは、TB内の情報CBの数以上の最小素数であってもよい。
【0018】
本方法の前述の例示的な態様では、第1または第2のサブブロックインターリーバは、(j+c1)*(i+c2)mode(K-L)の関数である各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義されてもよく、jは第1または第2の再送信の、それぞれ、第1または第2のRVインデックスであり、iは情報CBのインデックスであり、c1およびc2はそれぞれ整数定数であり、KはTB内の情報CBの数に等しく、(K-L)は素数である。
【0019】
本方法の前述の例示的な態様では、第1および第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、以下の公式に従って各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義されてもよく、すなわち、
(j-1)*(i-1)mod K
ここで、jは第1または第2の再送信の、それぞれ、第1または第2のRVインデックスであり、iは情報CBのインデックスであり、KはTB内の情報CBの数に等しく、(j-1)およびKはコプリムである。
【0020】
本方法の前述の例示的な態様では、第1および第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義されてもよく、TBの参照行である情報CBには巡回シフトが適用されず、第2のサブブロックインターリーバセットによって他の情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量は、第1のサブブロックインターリーバセットによって対応する情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の垂直巡回シフトによって取得される。
【0021】
本方法の前述の例示的な態様のいずれにおいても、第1のRVインデックスおよび第2のRVインデックスは、不連続な整数であってもよい。
【0022】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、第1の回数の再送信は、サブブロックインターリーバセットの第1のグループを使用して実行されてもよく、追加の回数の再送信は、サブブロックインターリーバセットの追加のグループを使用して実行されてもよい。
【0023】
方法の前述の例示的な態様では、サブブロックインターリーバセットの第1のグループは、各情報CBを第1の数のサブブロックに分割することによってTBの情報CBをインターリーブすることができ、サブブロックインターリーバセットの第2のグループは、各情報CBを第2の数のサブブロックに分割することによって情報CBをインターリーブすることができる。
【0024】
本方法の前述の例示的な態様では、第1の数のサブブロックは、第1の素数であってもよく、第2の数のサブブロックは、第1の素数の次に高い素数である第2の素数であってもよい。
【0025】
本方法の前述の例示的な態様では、サブブロックインターリーバセットの第1のグループは、各情報CBに巡回シフトを適用することによってTBの情報CBをインターリーブすることができ、サブブロックインターリーバセットの第2のグループは、代替ベースサブブロック組み合わせを作成するために少なくとも1つの情報CBに非巡回シフトシャッフルを適用することによって、代替ベースサブブロック組み合わせに巡回シフトをさらに適用することによって、情報CBをインターリーブすることができる。
【0026】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、第1のサブブロックインターリーバセットおよび第2のサブブロックインターリーバセットは、それぞれ、第1のRVインデックスおよび第2のRVインデックスに対して事前定義されてもよい。
【0027】
例示的な態様では、本開示は、処理ユニットを含む装置を説明する。処理ユニットは、機械可読命令を実行して、装置に、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを受信ノードに送信することを含む、初期送信を実行することと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、受信ノードへの第1の再送信を実行することであって、少なくとも1つのチェックブロックは、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、実行することと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、第2の再送信を受信ノードに実行することと、を行わせるように構成される。
【0028】
装置の前述の例示的な態様では、処理ユニットは、本方法の前述の例示的な態様のいずれかを装置に実行させる命令を実行するようにさらに構成されてもよい。
【0029】
例示的な態様では、本開示は、機械実行可能命令が記憶されたコンピュータ可読媒体を説明する。命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、装置に、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを受信ノードに送信することを含む、初期送信を実行することと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、受信ノードへの第1の再送信を実行することであって、少なくとも1つのチェックブロックは、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、実行することと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、受信ノードへの第2の再送信を実行することと、を行わせるように構成される。
【0030】
コンピュータ可読媒体の前述の例示的な態様では、命令は、装置に、本方法の前述の例示的な態様のいずれかをさらに実行させることができる。
【0031】
例示的な態様では、本開示は、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを含む、送信ノードからの初期送信を受信するステップと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、送信ノードからの第1の再送信を受信するステップであって、少なくとも1つのチェックブロックが、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットが、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、ステップと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、送信ノードからの第2の再送信を受信するステップと、を含む方法を説明する。
【0032】
本方法の前述の例示的な態様では、本方法は、初期送信を受信する前に、初期送信のRVインデックスを受信するステップと、第1の再送信を受信する前かつ第2の再送信を受信する前に、それぞれ、第1の再送信の第1のRVインデックスおよび第2の再送信の第2のRVインデックスを受信するステップと、第1のRVインデックスおよび第2のRVインデックスを使用して、それぞれ、第1のサブブロックインターリーバセットおよび第2のサブブロックインターリーバセットを決定するステップと、をさらに含むことができる。
【0033】
本方法の前述の例示的な態様では、初期送信のRVインデックス、第1の再送信の第1のRVインデックス、および第2の再送信の第2のRVインデックスは、初期送信を受信する前に制御信号または構成信号において一緒に受信されてもよい。
【0034】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、本方法は、初期送信の後に、2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第1のインジケータを送信ノードに送信するステップであって、第1の再送信は、第1のインジケータを送信した後に受信される、ステップと、第1の再送信の後に、2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第2のインジケータを前記送信ノードに送信するステップであって、第2の再送信は、第2のインジケータを送信した後に受信される、ステップと、をさらに含むことができる。
【0035】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかでは、第1および第2の再送信を含む所定回数の再送信がスケジュールされ得る。
【0036】
本方法の前述の例示的な態様のいずれかにおいて、第1のサブブロックインターリーバセットおよび第2のサブブロックインターリーバセットは、それぞれ、第1のRVインデックスおよび第2のRVインデックスに対して事前定義されてもよい。
【0037】
例示的な態様では、本開示は、処理ユニットを含む装置を説明する。処理ユニットは、機械可読命令を実行して、装置に、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを含む、初期送信を送信ノードから受信することと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、第1の再送信を送信ノードから受信することであって、少なくとも1つのチェックブロックは、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、受信することと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、第2の再送信を送信ノードから受信することと、を行わせるように構成される。
【0038】
装置の前述の例示的な態様では、処理ユニットは、本方法の前述の例示的な態様のいずれかを装置に実行させる命令を実行するようにさらに構成されてもよい。
【0039】
例示的な態様では、本開示は、機械実行可能命令が記憶されたコンピュータ可読媒体を説明する。命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、装置に、2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを含む、送信ノードからの初期送信を受信することと、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、送信ノードからの第1の再送信を受信することであって、少なくとも1つのチェックブロックは、2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、受信することと、第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、第2の再送信を送信ノードから受信することと、を行わせるように構成される。
【0040】
コンピュータ可読媒体の前述の例示的な態様では、命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、装置に上述の方法の態様のいずれかを実行させることができる。
【0041】
ここで、例として、本出願の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本明細書に記載の例を実装するのに適した例示的な無線通信システムの概略図である。
【
図2】本明細書に記載の実施例を実装するのに適した例示的な装置を示すブロック図である。
【
図3】本明細書に記載の実施例を実装するのに適した例示的な装置を示すブロック図である。
【
図4A】水平チェックブロックおよび垂直チェックブロックを含む、単一のトランスポートブロック(TB)のための例示的なコード構造を示す。
【
図4B】水平チェックブロックおよび垂直チェックブロックを含む、単一のトランスポートブロック(TB)のための例示的なコード構造を示す。
【
図5】垂直チェックブロックを含む、非システマティックコードに基づく単一TBの例示的なコード構造を示す図である。
【
図6】情報ビットが論理的にどのようにサブブロックに分割されるかを示す、垂直チェックブロックを生成するための例示的なコード構造を示す図である。
【
図7A】本明細書に開示された例にしたがって、再送信のために垂直チェックブロックを使用する例を示すシグナリング図である。
【
図7B】本明細書に開示された例にしたがって、再送信のために垂直チェックブロックを使用する例を示すシグナリング図である。
【
図8A】
図7Aによる送信ノードによって実行され得る方法の一例を示すフローチャートである。
【
図8B】
図7Bによる受信ノードによって実行され得る方法の一例を示すフローチャートである。
【
図9A】垂直チェックブロックのセットを生成するためにサブブロックインターリーバセットを使用する例を示す。
【
図9B】サブブロックの行に適用される左右の巡回シフトの例を示す。
【
図10】本明細書に開示された例による、異なるRVインデックスの異なるサブブロック組み合わせを取得するために異なるサブブロックインターリーバセットを使用する例を示す図である。
【
図11A】本明細書に開示される素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得るサブブロック組み合わせの例示的なセットを示す図である。
【
図11B】本明細書に開示される素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得るサブブロック組み合わせの別の例示的なセットを示す図である。
【
図12】本明細書に開示される素数ベースの巡回シフト技術の理解を助けるための、2つのサブブロック組み合わせを示す図である。
【
図13】本明細書に開示されるデュアルサブブロックに基づく巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得るサブブロック組み合わせの例示的なセットを示す図である。
【
図14】本明細書に開示された素因数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得る、サブブロック組み合わせの例示的なセットを示す図である。
【
図15】本明細書に開示されたRVインデックススキッピング技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得る、サブブロック組み合わせの例示的なセットを示す図である。
【
図16】本明細書に開示された例による、素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得る、サブブロック組み合わせの例示的なセットを示す図であり、追加のサブブロック組み合わせは、サブブロックの数を増やすことによって取得される。
【
図17】本明細書に開示された例による、素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得され得る、サブブロック組み合わせの例示的なセットを示し、追加のサブブロック組み合わせは、代替ベースのサブブロック組み合わせを作成することによって取得される。
【発明を実施するための形態】
【0043】
同様の参照番号が、同様の構成要素を示すために異なる図で使用されている場合がある。
【0044】
本明細書に記載の様々な例では、HARQベースの再送信のために垂直チェックブロックを生成する方法および装置が記載されている。本明細書に記載の例は、所与の再送信に使用されるサブブロックインターリーバセットが再送信の冗長バージョンインデックスのみを使用して受信ノードによって決定され得るように、それぞれの異なる冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた異なるサブブロックインターリーバセットを使用して垂直チェックブロックが生成されることを可能にする。再送信スキームは、少なくとも複数の情報ブロックにわたるチェックブロック(すなわち、垂直チェックブロック)と、それぞれの情報ブロック上のチェックブロック(すなわち、水平チェックブロック)とを含むので、本明細書では再送信スキームは、便宜上、および非限定的な方法で、「2D」HARQ再送信スキームと呼ぶが、他の適切な名称も一般に使用され得る。
【0045】
本開示の理解を助けるために、ここで、再送信に関するいくつかの既存のアプローチについて説明する。
【0046】
既存のハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信スキームは、フィードバックベースの再送信スキームおよびブラインド再送信スキームを含む。フィードバックベースの再送信では、受信ノード(または単に受信機)は、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を送信ノード(または単に送信機)に送り返すことができる。NACKが受信された場合、再送信が受信ノードに送信される。ブラインド再送信または反復スキームでは、受信ノードからのACK/NACK応答はオプションである。送信ノードは、代わりに、所定回数の再送信を送信する。
【0047】
別の既存の技術は、イレージャ外部コードである。イレージャ外部コード再送信スキームは、複数の情報CBにわたってパリティコードブロック(CB)を生成するためにイレージャコードを使用する。リード・ソロモンコードは、再送信のために異なるパリティCBを生成するための外部コードとして使用することができるイレージャコードの一例である。しかしながら、レートレスコードとして使用される場合、外部コードはイレージャチャネルに対してのみ最適化される。特に、イレージャ外部コードアプローチは、ジョイントデコーディングのためにソフト情報を利用しない(すなわち、未デコードのCBは完全に廃棄される)ため、したがって、非イレージャチャネルでは性能が低下する可能性がある。さらなる欠点として、リード・ソロモンコードおよびボース・チョードリ・ホックヘンヘムコードなどの一般的なイレージャコードの実用的な実装は、レートレスコードとしてうまく機能しない。本明細書に記載の2DのHARQ再送信スキームは、受信ノードが失敗したデコーディング試行からのソフト情報を利用することを可能にし、したがって、従来の外部イレージャコードベースの再送信スキームと比較して改善された性能を実現することができる。
【0048】
本開示の理解を助けるために、例示的な無線通信システムがここで説明される。
【0049】
図1は本開示の実施形態が実装され得る無線通信システム100(無線システム100とも呼ばれる)の例を示す。一般に、無線システム100は、複数の無線または有線要素がデータおよび他のコンテンツを通信することを可能にする。無線システム100は、システム100のエンティティ間でコンテンツ(例えば、音声、データ、ビデオ、テキストなど)が(例えば、ブロードキャスト、ナローキャスト、ユーザデバイスを介してユーザデバイスなどへ)通信されることを可能にし得る。無線システム100は、例えば帯域幅のような、リソースを共有することによって動作し得る。無線システム100は、5G技術および/または後世代無線技術を使用する無線通信に適し得る。いくつかの例では、無線システム100はまた、いくつかのレガシー無線技術(例えば、3Gまたは4G無線技術)に適応し得る。
【0050】
図示した例では、無線システム100は、電子デバイス(ED)110、無線アクセスネットワーク(RAN)120、コアネットワーク130、公衆交換電話網(PSTN)140、インターネット150、およびその他のネットワーク160を含む。いくつかの例では、ネットワークのうちの1つまたは複数は、省略されてもよいし、または異なるタイプのネットワークに置き換えられてもよい。無線システム100には、その他のネットワークが含まれ得る。特定の数のこれらの構成要素または要素が
図1に示されているが、任意の妥当な数のこれらの構成要素または要素が無線システム100に含まれてもよい。
【0051】
ED110は、無線システム100において動作、通信、またはその両方、を行うように構成される。例えば、ED110は、無線または有線の通信チャネルを介して送信、受信、またはその両方、を行うように構成されてもよい。各ED110は、無線動作のための任意の適切なエンドユーザデバイスを表し、そのようなデバイスは、他にもあるが中でも、ユーザ機器(UE)、無線送信/受信ユニット(WTRU)、移動局、移動中継、固定または移動加入者ユニット、携帯電話、ステーション(STA)、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、コンピュータ、タブレット、ワイヤレスセンサ、モノのインターネット(IoT)デバイス、ネットワーク対応車両、または家庭用電子機器デバイスなど、を含む(またはそのように呼ばれる)ことができる。将来世代のED110は、他の用語を使用して呼ばれてもいい。
【0052】
図1において、RAN120は、基地局(BS)170を含む。
図1は単一のそれぞれのBS170を含む各RAN120を示しているが、任意の所与のRAN120は2つ以上のBS170を含んでもよく、任意の所与のRAN120はまた、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノード、要素、および/またはデバイスを含み得ることを理解されたい。各BS170は、任意の他のBS170、コアネットワーク130、PSTN140、インターネット150、および/または他のネットワーク160へのアクセスを可能にするために、ED110のうちの1つまたは複数と無線でインターフェース接続するように構成される。例えば、BS170は、他にもあるが中でも、ベーストランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、Node-B(NodeB)、evolved NodeB(eNodeBまたはeNB)、Home eNodeB、gNodeB(gNB)(次世代NodeBとも呼ばれる)、送信ポイント(TP)、送受信ポイント(TRP)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、または無線ルータ、とも呼ばれる(またはそれらを含む)ことができる。将来世代のBS170は、他の用語を使用して呼ばれてもよい。いずれのED110も、代わりにまたは追加で、任意の他のBS170、インターネット150、コアネットワーク130、PSTN140、他のネットワーク160、またはこれらの任意の組み合わせとインターフェース接続するよう、アクセスするよう、または通信するように構成されてもよい。いくつかの例では、BS170は、インターネット150を介してコアネットワーク130にアクセスすることができる。
【0053】
ED110およびBS170は、本明細書に記載された、機能および/または実施形態の、一部またはすべてを実装するために使用することができる通信機器の例である。任意のBS170は、図示のように単一の要素であってもよいし、または対応するRAN120に分布する複数の要素であってもよいし、あるいは他のものであってもよい。各BS170は、「セル」または「カバレッジエリア」と呼ばれることもある特定の地理的領域またはエリア内で、無線信号を送信および/または受信する。セルはセルセクタにさらに分割されてもよく、BS170は、例えば、複数のセクタにサービスを提供するために複数のトランシーバを用いることができる。いくつかの実施形態では、ピコセルまたはフェムトセルが確立されてもよく、無線アクセス技術がこれをサポートする。マクロセルは、1つまたは複数のより小さいセルを包含し得る。いくつかの実施形態では、例えば多入力多出力(MIMO)技術を使用して、複数のトランシーバがセルごとに使用され得る。図示されるRAN120の数は単なる例である。無線システム100を考案する場合、任意の数のRANが考えられ得る。
【0054】
BS170は、(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線などを介して)1つまたは複数のアップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)無線インターフェース190を通じて、ED110のうちの1つまたは複数と通信する。UL/DLインターフェース190は、例えば、UL/DL接続、ED-BSリンク/接続/インターフェース、またはED-ネットワークリンク/接続/インターフェースと呼ばれることもある。ED110はまた、1つまたは複数のサイドリンク(SL)無線インターフェース195を介して互いに直接(すなわち、BS170を介さずに)通信することができる。SLインターフェース195はまた、例えば、SL接続、UE対UEリンク/接続/インターフェース、車両対車両(V2V)リンク/接続/インターフェース、車両対すべて(V2X)リンク/接続/インターフェース、車両対インフラストラクチャ(V2I)リンク/接続/インターフェース、車両対歩行者(V2P)リンク/接続/インターフェース、ED-EDリンク/接続/インターフェース、デバイス対デバイス(D2D)リンク/接続/インターフェース、または単にSLとも呼ばれることがある。無線インターフェース190、195は、任意の適切な無線アクセス技術を利用することができる。例えば、無線システム100は、無線通信のために、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、またはシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)のような1つまたは複数のチャネルアクセス方法を実装することができる。
【0055】
RAN120は、音声、データ、および他のサービスなどの様々なサービスをED110に提供するためにコアネットワーク130と通信する。RAN120および/またはコアネットワーク130は、1つまたは複数の他のRAN(図示せず)と直接または間接的に通信することができ、他のRANは、コアネットワーク130によって直接サービスされても、されなくてもよいし、同じ無線アクセス技術を採用しても、しなくてもよい。コアネットワーク130は、(i)RAN120またはED110、またはその両方と、(ii)他のネットワーク(PSTN140、インターネット150、および他のネットワーク160など)との間のゲートウェイアクセスとしても機能し得る。加えて、ED110の一部または全部は、異なる無線技術および/またはプロトコルを使用して、異なる無線リンクを通じて異なる無線ネットワークと通信するための機能を含むことができる。無線通信の代わりに(または無線通信に加えて)、ED110は、有線通信チャネルを介してサービスプロバイダまたはスイッチ(図示せず)と、およびインターネット150と通信することができる。PSTN140は、基本電話サービス(POTS)を提供するための回線交換電話網を含むことができる。インターネット150は、コンピュータのネットワークおよびサブネット(イントラネット)またはその両方を含むことができ、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)などのプロトコルを組み込むことができる。ED110は、複数の無線アクセス技術に従って動作可能なマルチモードデバイスであってもよく、これらをサポートするのに必要な複数のトランシーバを組み込んでもよい。
【0056】
図2および
図3は、本開示による方法および教示を実装することができる例示的な装置を示す。
図2および
図3は、ED110およびBS170についての異なる可能な実施形態を示しており、限定することを意図するものではない。
【0057】
図2に示すように、例示的な装置(例えば、ED110またはBS170の例示的な実施形態)は、少なくとも1つの処理ユニット201を含む。処理ユニット201は、装置の様々な処理動作を実装する。例えば、処理ユニット201は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または装置の任意の他の機能を実行することができる。処理ユニット201はまた、本明細書でより詳細に説明される機能および/または実施形態の一部またはすべてを実装するように構成されてもよい。各処理ユニット201は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の適切な処理装置またはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット201は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0058】
装置(例えば、ED110またはBS170)は、有線および/または無線通信のための少なくとも1つの通信インターフェース202を含む。各通信インターフェース202は、無線または有線送信のための信号を生成するための、および/または無線または有線で受信された信号を処理するための、任意の適切な構造を含む。この例の装置は、少なくとも1つのアンテナ204を含む(他の例では、アンテナ204は省略されることもある)。各アンテナ204は、無線または有線信号を送信および/または受信するための任意の適切な構造を含む。1つまたは複数の通信インターフェース202が、装置において使用されてもよい。1つまたは複数のアンテナ204が、装置において使用されてもよい。いくつかの例では、1つまたは複数のアンテナ204は、ビームフォーミングおよびビームステアリングの動作を実行するために使用され得るアンテナアレイ204であってもよい。単一の機能ユニットとして示されているが、装置は、少なくとも1つの送信機インターフェースおよび少なくとも1つの別個の受信機インターフェースを使用して実装されてもよい。
【0059】
装置(例えば、ED110またはBS170)は、1つまたは複数の入力/出力デバイス206または入力/出力インターフェース(インターネット150への有線インターフェースなど)をさらに含む。入力/出力デバイス206は、ユーザまたはネットワーク内の他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力デバイス206は、ネットワークインターフェース通信を含む、スピーカ、マイクロフォン、キーパッド、キーボード、ディスプレイ、またはタッチスクリーンなど、ユーザに情報を提供するか、またはユーザから情報を受信するための、任意の適切な構造を含む。
【0060】
さらに、装置(例えば、ED110またはBS170)は、少なくとも1つのメモリ208を含む。メモリ208は、装置によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。例えば、メモリ208は、本明細書に記載された、機能および/または実施形態の、一部またはすべてを実装するように構成され、処理ユニット201によって実行される、ソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。各メモリ208は、任意の適切な揮発性および/または不揮発性の記憶および検索デバイス(複数可)を含む。ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、光ディスク、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカードなどの、任意の適切なタイプのメモリが使用され得る。
【0061】
図3に図示されるように、別の典型的な装置(例えば、ED110またはBS170の別の例示的な実施形態)は、少なくとも1つの処理ユニット250と、少なくとも1つの送信機252と、少なくとも1つの受信機254と、1つまたは複数のアンテナ256と、少なくとも1つのメモリ258と、1つまたは複数の入力/出力デバイスまたはインターフェース266とを含む。処理ユニット250は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、または任意の他の機能など、装置の様々な処理動作を実装する。処理ユニット250はまた、本明細書に記載された、機能および/または実施形態の、一部またはすべてを実装するように構成され得る。各処理ユニット250は、1つまたは複数の動作を実行するように構成された任意の適切な処理装置またはコンピューティングデバイスを含む。各処理ユニット250は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または特定用途向け集積回路を含むことができる。
【0062】
各送信機252は、無線または有線送信のための信号を生成するのに任意の適切な構造を含む。各受信機254は、無線または有線で受信された信号を処理するための任意の適切な構造を含む。別個の構成要素として示されているが、少なくとも1つの送信機252および少なくとも1つの受信機254は、トランシーバに結合されてもよい。各アンテナ256は、無線信号または有線信号を送信および/または受信するための任意の適切な構造を含む。ここでは、共通のアンテナ256が送信機252と受信機254の両方に結合されているものとして示されているが、1つまたは複数のアンテナ256が送信機(複数可)252に結合されることができ、1つまたは複数の別個のアンテナ256が受信機(複数可)254に結合されることができる。いくつかの例では、1つまたは複数のアンテナ256は、ビームフォーミングおよびビームステアリングの動作に使用され得るアンテナアレイであってもよい。各メモリ258は、
図2に関して上述したような任意の適切な揮発性および/または不揮発性の記憶および検索デバイスを含む。メモリ258は、装置によって使用、生成、または収集される命令およびデータを記憶する。例えば、メモリ258は、本明細書に記載された、機能および/または実施形態の、一部またはすべてを実装するように構成され、処理ユニット250によって実行されるソフトウェア命令またはモジュールを記憶することができる。
【0063】
各入力/出力デバイス/インターフェース266は、ネットワーク内のユーザまたは他のデバイスとの相互作用を可能にする。各入力/出力のデバイス/インターフェース266は、ネットワークインターフェース通信を含む、ユーザに情報を提供するための、またはユーザから情報を受信/提供するための、任意の適切な構造を含む。
【0064】
垂直チェックブロックの生成を含む、単一のトランスポートブロック(TB)内の複数のコードブロック(CB)のジョイントエンコーディングのための技術は、2019年10月28日に出願された「SYSTEM AND METHOD FOR HYBRID-ARQ」と題した米国特許出願第16/665,121号に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0065】
図4Aは、水平チェックブロックおよび垂直チェックブロックを含む、単一のTBの例示的なコード構造を示す。TB402は、エンコーダ入力ビットから形成された複数の情報ブロック404を含む(この例では、簡略化のために4つの情報ブロック404が示されているが、これは限定を意図するものではない)。エンコーダ入力ビットは、情報ビットと呼ばれることもある。この例のビットは、L行K列に配置されている。コード構造はまた、水平チェックブロック406(この例では、各情報ブロック404に対して1つの水平チェックブロック406)、および垂直チェックブロック1~4の408-1~408-4(一般に垂直チェックブロック408と呼ばれる)を含む。この例では、簡略化のために4つの垂直チェックブロック408が示されているが、これは限定を意図するものではない。使用されるべき垂直チェックブロック408の数は、送信ノード(例えば、ダウンリンクDL送信のためのBS170、またはアップリンクUL送信またはSL送信のためのED110)における構成に基づいてもよく、および/または規格によって定義されてもよい。さらに、垂直チェックブロック408の数は、水平チェックブロック406の数と等しくてもよいし、等しくなくてもよい。コード内の各行は、(1つの情報ブロック404内の)k
1エンコーダ入力ビット(または情報ビット)と、n
1~k
1チェックビットを含有するそれぞれの水平チェックブロック406とを含む、n
1ビットを包含する。本開示では、チェックビットは冗長ビットと呼ばれることもあり、いくつかの例(例えば、システマティックコードの場合)ではパリティビットと呼ばれることもある。
【0066】
各情報ブロック404および対応する水平チェックブロック406は、n
1ビットの情報CB410とみなすことができ、TB402は複数の情報CB410を有する。
図4Aの例では、情報CB410は、(情報ブロック404内の)システマティックビットと、システマティックビットから決定された(水平チェックブロック406内の)チェックビットとを含むという点で、システマティックCBである。他の例では(以下でさらに説明)、情報CB410は非システマティックであってもよい。
【0067】
各垂直チェックブロック408は、複数の情報ブロック404(クロス情報ブロックビット、クロスCBビット、または単にクロスブロックビットとも呼ばれる)にわたって選択されたk2エンコーダ入力ビット(または情報ビット)から生成される。k2クロスブロックビットは、L個の情報CB410の各々からのM個のエンコーダ入力ビットを含み、この場合、M≧1であり、k2=MxLである。言い換えれば、k2クロスブロックビットは、K個の列のうちの1つからのビットを含み、各列はMビット幅である。いくつかの例では、k2クロスブロックビットは、各情報CB410から取得された異なる数の情報ビットを含むことができる。これは数学的に、k2=M1+…+MLと表すことができ、この場合、MiはL個の情報CB410の各々から取得された情報ビットの数であり、Mi>0であり、p≠qのとき、Mp=Mqの要件はない。
【0068】
本開示では、「水平」(水平チェックブロック406のように)および「垂直」(垂直チェックブロック408のように)について言及されている。これらの用語は、いくつかの図におけるレイアウトを理解する際の便宜のため、および2つのタイプのチェックブロックを互いに区別するために使用される。しかしながら、これらの用語は、一切の物理的構造の意味を含まない。より一般的には、記述子「水平(horizontal)」および「垂直(vertical)」は、それぞれ、「第1(first)」および「第2(second)」に等しく置き換えられてもよい。例えば、水平および垂直チェックブロック406、408は、単に第1および第2チェックブロックと呼ぶことができる。特に、各第2(または垂直)チェックブロックは、情報CB410のうちの複数から選択される情報ビットから生成されるため、したがって、垂直チェックブロックは、クロスCBチェックブロックとしても知られているかもしれない。水平CBは、情報CBとも呼ばれることがある。理解を容易にするために、本開示は、「第1」および「第2」の代わりに「水平」および「垂直」という用語を使用するが、これは限定を意図するものではない。
【0069】
図4Bは、水平チェックブロックおよび垂直チェックブロックを含む、単一のTBの別の例示的なコード構造を示す。
図4Bに示す例は、
図4Aの例と同様であり、
図4Aの例と同様の特徴について再度の詳細な説明は必要ない。
図4Bの例では、コード構造は、前述の垂直チェックブロック1~4の408-1~408-4に加えて、垂直チェックブロック5~7の408-5~408-7をさらに含む(垂直チェックブロック1~7の480-1~408-7はすべて、一般に垂直チェックブロック408と呼ばれてもよい)。垂直チェックブロック5~7の408-5~408-7は、垂直チェックブロック1~4の408-1~408-4と同様であるが、垂直チェックブロック5~7の408-5~408-7は、(複数の情報ブロック404にわたって選択されたビットではなく)複数の水平チェックブロック406にわたって選択されたビットを使用して生成される点が異なる。このように、垂直チェックブロック5~7の408-5~408-7のビットは、「チェックオンチェック」ビットと呼ばれることがある。
【0070】
図4Aおよび
図4Bは、行および列に配置されているビットを示し、説明されているが、例えば、垂直チェックブロック408は、長方形/二次元構造を有していると示されている。しかしながら、これは例示のみを目的としており、ビットが論理的にまたは送信の際にどのように配置されるかを限定することを意図していない。さらに、
図4Aおよび
図4Bに示すコード構造は、送信のために分割されてもよい。典型的には、1つの垂直チェックブロック408の全ビットが同一の送信で送信される。
【0071】
水平チェックブロック406および垂直チェックブロック408に包含されたチェックビットは、受信ノードにおいてデコーディングを支援するのに有用である。例えば、チェックビットが存在するデコーダでの各デコーディング試行の後、情報CB410内の情報ビットが正常にデコードされたかどうかを決定するためにエラーチェックが実行されてもよい。垂直チェックブロック408は、複数の情報CB410にわたって決定されたチェックビットを包含し、これにより、複数の情報CB410をデコーディングするのに有用な情報を提供する。デコーダは、情報CB410のデコーディングを支援するために、垂直チェックブロック408のチェックビットを使用することができる。
【0072】
図5は、非システマティックコード(例えば、ポーラコード、ブロックコード、または畳み込みコード)に基づく単一のTB502の例示的なコード構造を示す。各非システマティックコードワードはエンコーダ入力ビットのセットに基づいて決定されるが、情報ビットはシステマティックビットとしてコードワードに現れない。システマティックコードとは異なり、各行の最後に水平チェックビットを単純に付加することはできない。
【0073】
TB502は、複数の非システマティックコードワード504を含む。各非システマティックコードワード504は、情報CB510とみなすことができる。
図4Aおよび
図4Bの例とは異なり、情報CB510は、明確な水平チェックブロックを含まない。各垂直チェックブロック508は、
図4Aおよび
図4Bについて説明したものと同様に、複数の情報CB510にわたって取得されたビットの1つまたは複数の列によって生成される。
【0074】
TBがシステマティックコードワードに基づくか非システマティックコードワードに基づくかにかかわらず、送信では、情報CB(システマティックコードワードの場合は対応する水平チェックブロックによって送信される)が初期送信において送信され得る。垂直チェックブロックは、初期送信または別個の送信(再送信とも呼ばれる)において情報CBと共に送信され得る。再送信は、垂直チェックブロックからのビットだけを含むことができるが、再送信は、再送信における垂直チェックブロックに関連するいくつかの情報ビットも含むことができる。
【0075】
情報CBがシステマティック(低密度パリティチェック(LDPC)コードまたはターボコードなど)である例では、反復デコーディング処理は、受信したCBをデコードするためにデコーダにおいて(受信ノードにおいて)使用されてもよい。デコーダは、情報CBのデコーディング中にビット値の対数尤度比(LLR)を計算し、これはデコーダの「ソフト」出力と考えられてもよい。本開示では、ソフト出力は、まだ最終決定されていないデコーダ出力(例えば、まだ1または0の値であると確定的に決定されていないビット値)を指すことがあるが、まだ有用であり得る情報を(例えば、後続のデコーディング反復において)提供することができる。そのようなソフト出力は、本質的に確率的なものであり得る(例えば、LLR)。正しくデコードされていない(例えば、対応する水平チェックブロックを使用したチェックに失敗している)情報CBは、垂直チェックブロックを処理することから利益を得ることができる。垂直チェックブロックの各々は、情報CBのうちの2つ以上(またはすべて)から選択された情報ビットから生成されるので、垂直チェックブロック408をデコードする試みからのソフト出力(例えば、LLR)は、情報CBのデコードを改善するのに役立ち得る(逆もまた同様)。少なくともこのようにして、垂直チェックブロックはデコーディングを改善するのに役立つ。
【0076】
本開示は、システマティックコードに限定されず、等しく適用可能であり、非システマティックコードで実装されてもよい。さらに、本開示は、ユニキャスト送信/再送信(すなわち、1つの送信ノードと1つの受信ノードとの間)のコンテキストにおいて垂直チェックブロックを使用する例を説明しているが、本明細書で説明する例は、数ある中でも、マルチキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信/再送信にも適し得ることを理解されたい。
【0077】
以下の詳細な考察は、垂直チェックブロックがシステマティックCBから生成されるか非システマティックCBから生成されるかに依存しないことが当業者には理解されよう。簡略化のために、以下では、システマティックCBに基づいて
図4Aおよび
図4Bの例を参照する参照番号を参照および使用することがある。これは限定を意図するものではないことを理解されたい。
【0078】
本開示では、各垂直チェックブロックを生成するためのビットが複数の情報ブロックにわたって取得されるので、垂直チェックブロックはクロスブロックチェックブロックとも呼ばれることがある。同様に、水平チェックブロックの生成は、各水平チェックブロックを生成するためのビットが単一の情報ブロックのすべてのビットから取得されるので、ブロック方式(またはブロック固有)コーディングと呼ばれることがある。垂直チェックブロックの生成は、2次元(2D)コーディングと呼ばれることがあり、2Dは、(システマティックコードの場合の水平チェックブロックに加えて)垂直チェックブロックの生成を指す。したがって、HARQ再送信スキームにおける垂直チェックブロックの使用は、2DのHARQと呼ばれることがある。「パリティブロック」または「冗長ブロック」という用語が、「チェックブロック」の代わりに使用されることもある。理解を容易にするために、以下の説明では垂直チェックブロックおよび水平チェックブロックについて言及するが、「垂直」および「水平」という用語は物理的構造を暗示することを意図するものでもなく、限定することを意図するものでもないことを理解されたい。
【0079】
前述の考察は、単一のTB内のクロスブロックビットから生成された垂直チェックブロックを説明している。垂直チェックブロックはまた、2つ以上のTB(例えば、単一のソースによって別々のパケットとして送信されたTB)にわたってクロスブロックビットから生成され得る。これは、垂直チェックブロックがネットワークコーディングと共に使用される場合であり得る(例えば、2020年12月2日に出願された「METHODS AND SYSTEMS FOR NET WORK CODING USING CROSS-PACKET CHECK BLOCKS」と題した米国特許出願第17/110,226号に記載されているように、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。垂直チェックブロックがネットワークコーディングと共に使用される場合、所与の垂直チェックブロックは、2つ以上のCBまたは2つ以上のパケットにわたって取得された(単一のTBまたは複数のTBから来ることもある)ビットから生成される。
【0080】
上述したように、2DのHARQ再送信スキームは、異なる情報CBにわたる情報ビットに基づいて垂直チェックブロックを生成する。したがって、垂直チェックブロックの再送信は、複数の情報CBをデコードするのに役立つ情報を提供することができる。受信ノードでは、失敗したデコーディング試行からのソフト情報が保持され、垂直チェックブロックからの情報と結合されて、情報CBのデコードを助けることができる。従来のCBGベースのHARQスキームと比較して、2DのHARQ再送信スキームは、どのCBGが正常に回復されたか(そのため、どのCBGが再送信を必要とするか)のフィードバックを必要としない場合がある。性能の観点から言うと、再送信内のすべての垂直チェックブロックは、一部のCBが既に正しくデコードされている場合でも、すべてのCBのデコーディングのための有用な情報を提供するのに対して、従来のTBベースまたはCBGベースのHARQスキームでは、一部のCBが正しくデコードされている場合、対応するCBの再送信は、未デコードのCBのデコーディングには役に立たず、そのため非効率または「無駄」とみなされることがある。
【0081】
本開示は、従来のTBまたはCBグループベースのHARQと比較して、再送信に必要な冗長性およびフィードバックを低減するのに役立ち得る例を説明する。本明細書に開示される例は、フィードバックベースのスキームおよびレートレスコードにおいて実装され得る。
【0082】
ユニキャスト送信の文脈で例が説明され得るが、本開示は、グループキャスト、ブロードキャスト、またはマルチキャスト送信にも適用可能であり得る。グループキャスト、ブロードキャスト、またはマルチキャスト送信では、異なる受信ノード(例えば、DLグループキャストまたはブロードキャストまたはマルチキャストの場合の異なるUE)は、異なる未デコードのCBを有し得る。そのようなシナリオでは、異なる受信ノードが異なる未デコードのCBをデコードするのを助けるために同じ垂直チェックブロックが再送信され得るのに対して、従来のHARQスキームでは、再送信されたCBはその特定のCBをデコードするためにのみ使用されることができ、異なる受信ノードに対して異なるCBが未デコードである場合、異なるCBのすべてが再送信される必要があることを意味する。この場合もやはり、再送信される異なるCBのすべてが個々の受信ノードにとって有用であるとは限らないため、これは非効率的であると考えられ得る。
【0083】
次に、
図6を参照する。簡略化のために、
図6は、システマティックコードを使用する例を示しているが、本開示は、システマティックコードおよび非システマティックコードの両方に適用可能であり得ることを理解されたい。上述したように、垂直チェックブロック408は、情報CB410にわたって選択されたクロスブロックビットから決定される。所与の垂直チェックブロック408に関して、クロスブロックビットは、異なる情報CB410の異なる列から取得された情報ビットを含むことができる。例えば、クロスブロックビットは、第1の情報CB410の列xから、第2の情報CB410の列yから、および第3の情報CB410の列zから、の入力ビットを含むことができ、x、y、およびzは異なる。別の考え方では、垂直チェックブロック408を生成するためのクロスブロックビットは、情報行内のビットが任意選択的にシャッフルされた(行方向シャッフルとも呼ばれる)後にビットの垂直列を取ることによって選択され得ると考えることができる。情報ビットのこの行方向シャッフルは、インターリーブまたは行方向インターリーブとも呼ばれることがある。
【0084】
事前定義されたシャッフルスキームまたは事前定義されたインターリーバが、このシャッフルを実行するために使用されてもよい。本開示は、異なる垂直チェックブロック408を生成するために、情報ビットをそのような行方向インターリーブするためのインターリーバの使用を説明する。インターリーバは、(他にもあるが中でも)事前定義されたアルゴリズム、事前定義されたインターリーブパターン、または事前定義された変換行列であってもよく、これは、再順序付けされたビットの行を取得するためにビットの行に適用される。特に、本開示は、TBにインターリーブを適用するためのサブブロックインターリーバのセット(本明細書ではサブブロックインターリーバセットと呼ばれる)の使用を説明する。各サブブロックインターリーバセットは、1つまたは複数のサブブロックインターリーバを含み、各サブブロックインターリーバは、TBのそれぞれの情報CB410をサブブロックの行に論理的に分割し、サブブロックのそれぞれの行に対してインターリーブを実行する。サブブロックインターリーバは、各情報CB410内の特定のビット数を知らなくても定義されることができるので、サブブロックインターリーバの使用は、ビットベースのインターリーバよりも有用であり得る。
【0085】
図6は、M個の情報CB410(つまり、情報CB-1の410-1、情報CB-2の410-2、情報CB-Mの410-Mであり、Mは正の整数)を有する例示的なコード構造を示す。各情報CB410内のビットは、複数のサブブロックに分割され、i番目の情報CBのk番目のサブブロックは、SBikとして示される。この例では、各情報CB410は、コード構造内の合計MxK個のサブブロックに対してK個のサブブロックに分割され、Kは正の整数である。各サブブロック内のビット数は、必ずしもすべてのサブブロックにわたって等しいとは限らないことに留意されたい(例えば、情報CB410内のビット数は、Kで等しく割り切れない場合がある)。各情報CB410からのサブブロックは、一緒に結合されて、(例えば、FECを使用して)垂直コードブロック408を生成する。特に、各情報CB410からのk番目のサブブロックは、k番目の垂直コードブロックを生成するために使用される。図示の例では、垂直チェックブロック-1の408-1を生成するためにSB11、SB21…SBM1が結合され、垂直チェックブロック-2の408-2を生成するためにSB12、SB22…SBM2が結合され、垂直チェックブロック-Mの408-Mを生成するためにSB1K、SB2K…SBMKが結合されるまで同様である。
【0086】
このようにサブブロックを定義したので、異なるサブブロック組み合わせを取得するために、サブブロックの各行をシャッフル(またはインターリーブ)することによって、異なる垂直チェックブロック408のセットが生成され得ることを理解されたい。垂直チェックブロック408の各セットは、それぞれのサブブロック組み合わせを取得するためにサブブロックインターリーバセットを適用することによって生成され得る。垂直チェックブロック408の所与のセットが情報CB410をデコードするのに有用であるためには、受信ノードが、垂直チェックブロック408の所与のセットを生成するために使用されたサブブロックインターリーバセットを知る必要があることに留意されたい。一般に、再送信スキームでは、異なる再送信は異なるRVインデックスによって特徴付けられる。本開示は、異なるインターリーバセットを使用して垂直チェックブロック408を生成するための例を説明し、各サブブロックインターリーバセットは、それぞれのRVインデックスに一意に関連付けられる。このようにして、受信ノードは、所与の再送信のRVインデックスを知るだけで、所与の再送信において垂直チェックブロック408を生成するために使用されたサブブロックインターリーバセットを決定することができる。
【0087】
本開示は、サブブロックインターリーバセットのグループを定義するための技術を説明し、グループ内の各サブブロックインターリーバセットは、いくつかの異なる再送信のために、垂直チェックブロックのそれぞれのセットを生成するのに使用され得る。特に、グループ内の各サブブロックインターリーバセットは、それぞれのRVインデックスに関連付けられてもよい。それぞれ個別のRVインデックスに関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、送信ノードと受信ノードの両方に知られている。したがって、再送信がスケジュールされるとき、RVインデックスのみが受信ノードにシグナリングされる必要がある。これは、受信ノードへの制御シグナリングに含まれる必要がある情報量を低減するのを助け、そのため、効率を向上させ、ネットワークリソース(例えば、通信帯域幅)の使用を減らし、待ち時間を短縮する。
【0088】
図7Aおよび
図7Bは、フィードバックあり(
図7A)またはフィードバックなし(
図7B)の2DのHARQ再送信スキームを示すシグナリング図である。
図7Aおよび
図7B(および本明細書で開示される他の例)は、単一の受信ノード(すなわち、ユニキャスト)への送信の文脈で説明されているが、本明細書で説明されるシグナリング(構成または制御のシグナリング、ならびに(再)送信を含む)は、マルチキャスト、ブロードキャスト、またはグループキャスト送信(すなわち、複数の受信ノードへの送信)にも適用可能であり得ることに留意されたい。
図7Aおよび
図7Bにおいて、送信ノード12(単に送信機12とも呼ばれ、Tx12と示される)は、受信ノード14(単に受信機14とも呼ばれ、Rx14と示される)に送信する。送信ノード12は、(例えば、ED110へのDL送信のための)BS170であってもよいし、(例えば、別のED110へのSL送信、またはBS170へのUL送信のための)ED110であってもよい。
【0089】
まず、
図7Aについて説明する。702において、送信ノード12は、初期送信をスケジュールするために、制御信号(または構成信号)を受信ノード14に送信することができる。制御信号は、RVインデックスが0(すなわち、RV=0)であることを示して、情報ブロックおよび水平チェックブロックを送信することを示すことができ、これは通常、初期送信に対応する。制御信号は、制御チャネルを介して送信されてもよく、これは、(より太い矢印によって示されるように)データチャネルとは異なることがある。送信される制御信号のタイプは、例えば、送信ノード12がED110であるかBS170であるかによって決まりことがある。送信ノード12がBS170であり、受信ノード14がED110(すなわち、DL送信において)である場合、制御信号は、ダウンリンク制御情報(DCI)送信などの物理層(または層1)シグナリングを使用して動的にシグナリングされてもよいし、あるいは無線リソース制御(RRC)シグナリングなどの上位層シグナリングを使用して準静的にシグナリングされてもよい。送信ノード12がED110であり、受信ノード14が別のED110(すなわち、SL送信において)である場合、制御信号は、例えばサイドリンクRRCまたはPC5-RRCを使用して、他のED110に準静的にシグナリングされてもよいし、あるいは、例えばサイドリンク制御情報(SCI)送信を使用する、他のED110への動的シグナルであってもよい。いくつかの例では、送信ノード12がED110であり、受信ノード14が別のED110(すなわち、SL送信において)であるか、または受信ノード14がBS170(すなわち、UL送信において)である場合、制御信号は、送信ノード12によって送信されなくてもよく、代わりに、送信ノード12であるED110に関連付けられたBS170から送信されてもよい。
【0090】
704において、初期送信が送信される。初期送信は、例えば、垂直チェックブロック408を含まずに、すべての情報CB410(これは、システマティックコードの場合、水平コードブロック406を含む場合がある)を含むTB402の送信であってもよい。受信ノード14は、受信したTB402のデコードを試みる。任意選択で、受信ノード14は、少なくとも1つの情報CB410のデコードが失敗したという表示を送信することができる(例えば、706のNACKの送信)。NACK706の送信は、再送信が必要であることを送信ノード12に示すことができる。これは、NACKベースの再送信スキームと呼ばれることがある。いくつかの例では、失敗したデコード試行を示すためにNACKが送信される代わりに、ACKの欠如が、再送信が必要であることを送信ノード12に示すことができる。これは、ACK/NACKレス再送信スキームと呼ばれることがある。NACKベースの再送信スキームとACK/NACKレス再送信スキームの両方は、再送信が必要かどうかを決定するために、受信ノード14からのフィードバックの有無に依存するので、NACKベースの再送信スキームとACK/NACKレス再送信スキームの両方は、一般に、フィードバックベースの再送信スキームと呼ばれることがある。
【0091】
708において、送信ノード12は、第1の再送信をスケジュールするために、別の制御信号(702における制御信号と同様であってもよい)を受信ノード14に送信することができる。制御信号はRVインデックスも含み、これは、RV=1であってもよい。しかしながら、再送信で使用される特定のサブブロックインターリーバセットへのRVインデックスのマッピングが一意である限り、第1の再送信は必ずしもRV=1と関連付けられる必要はなく、例えば、制御信号は、代わりに、第1の再送信についてのRV=6を示すことができ、これはRV=6に関連付けられた(マッピングされた)サブブロックインターリーバセットが、この第1の再送信のためのVCBを生成するのに使用されることを単に示している可能性があることを理解されたい。710において第1の再送信が送信される。特に、第1の再送信は、垂直チェックブロック408の第1のセットのからの1つ以上の垂直チェックブロック408を含み、垂直チェックブロック408の第1のセットは、第1の再送信のRVインデックス(例えば、RV=1)に関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される。いくつかの例では、第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された(垂直チェックブロック408の第1のセットからの)すべての垂直チェックブロック408は、第1の再送信で送信されてもよく、他の例では、(垂直チェックブロック408の第1のセットからの)すべての垂直チェックブロック408よりも少ない垂直チェックブロックが、第1の再送信で送信されてもよい。受信ノード14は、前回のデコード試行からのソフト情報と共に第1の再送信からの追加情報を使用して、受信したTB402のデコードを試みる。任意選択で、受信ノード14は、少なくとも1つの情報CB410のデコードが失敗したという表示(例えば、712におけるNACKの送信)を送信することができるし、代わりに、受信ノード14からのACKの欠如が、少なくとも1つの情報CB410のデコードが失敗したことを示すことができる。
【0092】
714において、送信ノード12は、第2の再送信をスケジュールするために、別の制御信号(702における制御信号と同様であってもよい)を受信ノード14に送信することができる。708で送信された制御信号と同様に、714で送信された制御信号は、第2の再送信に関連付けられたRVインデックスを含み、これは、RV=2(または第2の再送信のためにスケジュールされた他の何らかのRVインデックス)であってもよい。716では、第2の送信が送信される。第1の再送信と同様に、第2の再送信は、垂直チェックブロック408の第2のセットからの1つ以上の垂直チェックブロック408を含み、垂直チェックブロック408の第2のセットは、第2の再送信のRVインデックス(例えば、RV=2)に関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される。第2の再送信は、第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された(垂直チェックブロック408の第2のセットからの)垂直チェックブロック408の全部または全部より少ないブロックを含むことができる。受信ノード14は、前の2回のデコード試行からのソフト情報と共に、第2の再送信からの追加情報を使用して、受信したTB402のデコードを試みる。任意選択で、受信ノード14は、少なくとも1つの情報CB410のデコードが失敗した(例えば、718におけるNACKの送信)という表示を送信することができるし、代わりに、受信ノード14からのACKの欠如が、少なくとも1つの情報CB410のデコードが失敗したことを示すことができる。
【0093】
714~718と同様のシグナリングが、後続の再送信ごとに反復される場合がある。TB402が正常にデコードされた(例えば、720におけるACKの送信)という表示が受信されるまで、または再送信の最大数に達するまで、再送信は継続することができる(垂直チェックブロック408のそれぞれ異なるセットは、それぞれ異なるサブブロックインターリーバセットを使用して生成される)。
【0094】
次に、
図7Bについて説明する。752において、送信ノード12は、事前定義された回数の送信(初期送信および少なくとも1回の再送信を含む)をスケジュールするために、制御信号(または構成信号)を受信ノード14に送信することができる。制御信号は、初期送信のRVインデックス(RV=0)および各事前定義された再送信のそれぞれのRVインデックスを含む、事前定義された送信に対応するRVインデックスのシーケンスを示すことができる。前述したように、任意のRVインデックスは、任意の所与の再送信に関連付けられてもよい。例えば、(初期送信に加えて)3つの再送信がスケジュールされている場合、制御信号は、初期送信、第1の再送信、第2の再送信、および第3の再送信にそれぞれ対応する、RVシーケンス{0,1,2,3}を含むことができる。しかしながら、RVシーケンスは、事実上{0,4,2,3}と同じであり得る。制御信号は、(より太い矢印によって示されるように)データチャネルとは異なり得る、制御チャネルを介して送信されてもよく、702における送信に関して前述したように、任意の適切な制御または構成のシグナリングであってもよい。
【0095】
754において、初期送信が送信される。初期送信は、例えば、垂直チェックブロック408を含まずに、すべての情報CB410(これは、システマティックコードの場合、水平コードブロック406を含む場合がある)を含むTB402の送信であってもよい。受信ノード14は、受信したTB402のデコードを試みる。この例では、受信ノード14は、デコードが成功したか否かを示す情報を送信ノード12にフィードバックしない。
【0096】
フィードバックがない場合、送信ノード12は、(752で送信された制御信号に示されているように)事前定義された回数の再送信、この場合、756での第1の再送信および758での第2の再送信、を実行する。第1および第2の再送信は各々、それぞれの第1または第2のセットの垂直チェックブロック408からの1つまたは複数の垂直チェックブロック408を含み、第1または第2のセットの垂直チェックブロック408は、それぞれの第1または第2の再送信のRVインデックスに関連付けられたそれぞれの第1または第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される。各再送信は、それぞれの第1または第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロック408の全部または全部より少ない垂直チェックブロックを含むことができる。
【0097】
任意選択で、受信ノード14がTB402のデコードに成功した場合、TB402が正常にデコードされたという指示を送信することができる(例えば、760におけるACKの送信)。ACKが受信されたかどうかにかかわらず、送信ノード12は、事前定義された回数の再送信に達した後に再送信を停止することができる。フィードバックによってトリガされない(または送信/再送信間でフィードバックを受信しない)所定回数の再送信を送信することは、反復またはブラインド再送信と呼ばれる場合がある。
【0098】
いくつかの例では、フィードバックベースまたはブラインド再送信スキームのハイブリッドまたは組み合わせが使用されてもよい。例えば、送信ノード12は、(初期送信および事前定義された回数の再送信を含む)事前定義された回数の再送信を最初にスケジュールすることができ、送信ノード12は、受信ノード14からのフィードバックなしに事前定義された回数の送信を実行することができる。事前定義された回数の送信の後、少なくとも1つの情報CB410のデコードが依然として失敗である場合、受信ノード14は、送信ノード12にフィードバック(例えば、NACK)を送信することができる。その後、送信ノード12は、一度に一回の再送信をスケジュールし実行することができ、受信ノード14は、すべての情報CB410のデコードが正常に完了するまで、フィードバック(例えば、NACKまたはACK)を毎回返信する。本開示は、上記で説明し
図7Aおよび
図7Bに示した、特定のフィードバック機構に限定されないことを理解されたい。
【0099】
前述したように、送信ノード12および受信ノード14はそれぞれ、特定のRVインデックスが与えられた場合に、垂直チェックブロック408のセットを生成するために使用されるサブブロックインターリーバセットを知っている。このようにして、所与の再送信において垂直チェックブロック408の所与のセットを生成するのに使用されたサブブロックインターリーバセットを決定するために、受信ノード14は、送信ノード12からRVインデックスを受信するだけでよい。受信ノード14にフルサブブロックインターリーバセットを送信する必要性を回避することができ、したがって、ネットワークリソースの消費を低減し、および/または待ち時間を短縮する。
【0100】
異なるサブブロックインターリーバセットは、それぞれの異なるRVインデックスに対して事前定義されてもよい(例えば、標準で定義されるか、そうでなければ送信開始前に送信ノード12と受信ノード14との間で構成される)。いくつかの例では、サブブロックインターリーバセットは、特定のRVインデックスに対して明示的に定義されてもよい(例えば、変換行列または表に明示的に記述される)。次に、適切なサブブロックインターリーバセットは、明示的な定義に従って、再送信に関連付けられたRVインデックスに基づいて決定されてもよい。
【0101】
いくつかの例では、サブブロックインターリーバセットは、公式または他の非明示的な定義を使用して定義され得る。例えば、サブブロックインターリーバセットは、サブブロックインターリーバセットを計算するために使用され得るシード(それぞれのRVインデックスに一意に関連付けられる)によって定義され得る。別の例では、事前定義された公式は、RVインデックス(および任意選択で、情報CB410の数などの他の既知の変数)が与えられた場合に、サブブロックインターリーバセットを計算可能にすることができる。RVインデックスに基づいてサブブロックインターリーバセットを定義するためのいくつかの例示的な技術が、以下でさらに開示される。
【0102】
図8Aは、例えば、
図7Aおよび
図7Bのシグナリング例に示すように、送信ノード12によって実行され得る例示的な方法800を示すフローチャートである。例えば、送信ノード12の処理ユニットは、送信ノード12のメモリに記憶された命令を実行して、送信ノード12に方法800を行わせることができる。
【0103】
任意選択で、802において、送信ノード12は、初期送信のためのRVインデックスを受信ノード14に提供することができる。例えば、初期送信のRVインデックスは、初期送信をスケジューリングする制御信号に提供されてもよい。いくつかの例では、送信ノード12がリソースのスケジューリングを担当しない(例えば、送信ノード12はBS170ではない)場合、送信ノード12は、別のノードから(例えば、BS170から)制御信号を受信することができ、任意選択で、受信した制御信号を受信ノード14に転送することができる。初期送信のRVインデックスは、例えば、RV=0であってもよい。
【0104】
任意選択で、804において、送信ノード12は、1つまたは複数のそれぞれの事前定義された回数の再送信に対して、1つまたは複数のRVインデックスを提供することができる。いくつかの例では、再送信のための1つまたは複数のRVインデックスは、初期送信のためのRVインデックスと共に提供されてもよい(例えば、初期送信のためのRVインデックスおよび事前定義された回数の再送信の1つまたは複数のRVインデックスを含むRVインデックスのシーケンスは、初期送信および事前定義された回数の再送信をスケジュールする制御信号に含まれてもよい)。いくつかの例では、ステップ804は、(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)受信ノード14からのフィードバックがない場合、送信ノード12によって事前定義された回数の再送信が実行されるときに実行されてもよい。いくつかの例では、送信ノード12がリソースのスケジューリングを担当しない(例えば、送信ノード12はBS170ではない)場合、送信ノード12は、別のノードから(例えば、BS170から)、事前定義された回数の再送信のためのスケジューリングされたリソースを受信することができ、任意選択で、制御信号を受信ノード14に転送することができる。フィードバックベースの再送信スキームが使用される例(例えば、NACKベースの再送信スキームまたはACK/NACKレス再送信スキーム)では、ステップ804は省略されてもよい。
【0105】
806において、送信ノード12は、受信ノード14に初期送信を送信する。初期送信は、複数の情報CBを有するTBを含む。システマティックコードが使用される場合、初期送信はまた、複数の情報CBに対応する複数の水平チェックブロックも含む。
【0106】
任意選択で、808において、送信ノード12は、再送信が必要であるか否かを決定することができる。再送信が必要な場合、方法800は任意選択のステップ810に進むことができる。例えば、送信ノード12は、受信ノードからの否定のフィードバック(例えば、NACKベースの再送信スキームで)またはフィードバックの欠如(例えば、ACK/NACKレス再送信スキームで)に基づいて、少なくとも1つの情報CBのデコードが受信ノード14において成功しなかったので、そのため再送信が必要である、と決定することができる。例えば、送信ノード12は、デコードが成功しなかったという表示(例えば、NACK)を受信ノード14から受信し、そのため再送信が必要である、と決定することができる。別の例では、受信ノード14からの成功の表示(例えば、ACK)の欠如は、デコードが成功しなかったことを送信ノード12に示すことができ、そのため再送信が必要であると決定することができる。任意選択で、送信ノード12がリソースのスケジューリングを担当しない(例えば、送信ノード12はBS170ではない)場合、送信ノード12は、別のノード(例えば、BS170から)からの再送信のためのリソースを要求することができる。送信ノード12が、事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成される場合、ステップ808は省略され得る。
【0107】
任意選択で、810において、送信ノード12は、受信ノード14に、第1の再送信のためのRVインデックスを提供することができる。例えば、第1の再送信のRVインデックスは、第1の再送信をスケジューリングする制御信号に提供されてもよい。ステップ802と同様に、送信ノード12がリソースのスケジューリングを担当しない場合、送信ノード12は、別のノードから(例えば、BS170から)制御信号を受信することができ、任意選択で、制御信号を受信ノード14に転送することができる。第1の再送信のRVインデックスは、例えば、RV=1であってもよい。一般に、第1の再送信のRVインデックスは、第1の再送信に割り当てられた任意の値であり得る。送信ノード12が事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、第1の再送信のRVインデックスは、ステップ804で既に提供されている可能性があり、ステップ810は省略され得る。
【0108】
812において、送信ノード12は、受信ノード14への第1の再送信を実行し、これは、第1の再送信のRVインデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第1のセットから、少なくとも1つの垂直チェックブロックを送信することを含む。送信ノード12は、第1の再送信のRVインデックスに対して定義された(例えば、明示的に定義されたか、または公式もしくは計算によって定義された)第1のサブブロックインターリーバセットを適用することによって、垂直チェックブロックの第1のセットを生成する。送信ノード12は、第1の再送信における垂直チェックブロックの第1のセットからの垂直チェックブロックのうちの1つ、いくつか、またはすべてを含み得る。垂直チェックブロックの第1のセットは、第1の再送信の前に、方法800の間のいつでも生成されてもよいことに留意されたい。例えば、垂直チェックブロックの第1のセットは、初期送信の前に生成されてもよい。
【0109】
任意選択で、814において、送信ノード12は、別の再送信が必要かどうかを決定することができる。再送信が必要な場合、方法800は任意選択のステップ816に進むことができる。ステップ814は、上述したステップ808と同様であってもよい。送信ノード12が、事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、ステップ814は省略され得る。
【0110】
任意選択で、816において、送信ノード12は、受信ノード14に、第2の再送信のためのRVインデックスを提供することができる。送信ノード12がリソースのスケジューリングを担当しない場合、送信ノード12は、別のノードから(例えば、BS170から)制御信号を受信することができ、任意選択的に、制御信号を受信ノード14に転送することができる。例えば、第2の再送信のRVインデックスは、第2の再送信をスケジューリングする制御信号に提供されてもよい。第2の再送信のRVインデックスは、例えばRV=2であってもよい。一般に、第2の再送信のRVインデックスは、第2の再送信に割り当てられた任意の値であり得る。送信ノード12が事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、第2の再送信のRVインデックスはステップ804で既に提供されている可能性があり、ステップ816は省略され得る。
【0111】
818において、送信ノード12は、受信ノード14への第2の再送信を実行し、これは、第2の再送信のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第2のセットから、少なくとも1つの垂直チェックブロックを送信することを含む。送信ノード12は、第2の再送信のRVインデックスに対して定義された(例えば、明示的に定義されたか、または公式もしくは計算によって定義された)第2のサブブロックインターリーバセットを適用することによって、垂直チェックブロックの第2のセットを生成する。送信ノード12は、第2の再送信における垂直チェックブロックの第2のセットからの垂直チェックブロックのうちの1つ、いくつか、またはすべてを含み得る。垂直チェックブロックの第2のセットは、第2の再送信の前に、方法800の間のいつでも生成されてもよいことに留意されたい。例えば、垂直チェックブロックの第2のセットは、初期送信の前に生成されてもよい。
【0112】
方法800は、成功の表示(例えば、ACK)が受信ノード14から受信されるまで(例えば、フィードバックベースの再送信スキームにおいて)、または事前定義された回数の再送信が送信されるまで(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)、(再送信ごとに、異なるRVインデックスとそれぞれの異なるサブブロックインターリーバセットとを使用して)ステップ814~818を反復することができる。
【0113】
図8Bは、例えば、
図7Aおよび
図7Bのシグナリング例に示すように、受信ノード14によって実行され得る例示的な方法850を示すフローチャートである。方法850は、上述した方法800と同様であり得るが、受信ノード14の観点からである。例えば、受信ノード14の処理ユニットは、受信ノード14のメモリに記憶された命令を実行して、受信ノード14に方法850を行わせることができる。
【0114】
任意選択で、852において、受信ノード14は、初期送信のためのRVインデックスを受信することができる。例えば、初期送信のRVインデックスは、初期送信をスケジューリングする制御信号に受信されてもよい。制御信号は、送信ノード12から、または初期送信のためのリソースをスケジュールする他の何らかのノード(例えば、送信ノード12ではないBS170)から、受信することができる。初期送信のRVインデックスは、例えば、RV=0であってもよい。
【0115】
任意選択で、854において、受信ノード14は、事前定義された回数の1つまたは複数のそれぞれの再送信に対して、1つまたは複数のRVインデックスを受信することができる。RVインデックスは、送信ノード12から、または事前定義された回数の再送信のリソースをスケジュールする他の何らかのノード(例えば、送信ノード12ではないBS170)から、受信することができる。いくつかの例では、再送信のための1つまたは複数のRVインデックスは、初期送信のためのRVインデックスと共に受信されてもよい(例えば、初期送信のためのRVインデックスおよび事前定義された回数の再送信の1つまたは複数のRVインデックスを含むRVインデックスのシーケンスは、初期送信および事前定義された回数の再送信をスケジュールする制御信号に含まれてもよい)。いくつかの例では、ステップ854は、(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)受信ノード14からのフィードバックがない場合、送信ノード12によって事前定義された回数の再送信が実行されるときに実行されてもよい。フィードバックベースの再送信スキームが使用される例(例えば、NACKベースの再送信スキームまたはACK/NACKレス再送信スキーム)では、ステップ854は省略されてもよい。
【0116】
856において、受信ノード14は、送信ノード12からの初期送信を受信する。初期送信は、複数の情報CBを有するTBを含む。システマティックコードが使用される場合、初期送信はまた、複数の情報CBに対応する複数の水平チェックブロックも含む。受信ノード14は、情報CBのデコードを試みる。
【0117】
任意選択で、858において、受信ノード14は、再送信が必要であるという表示を送信ノード12に提供することができる。再送信が必要な場合、方法850は任意選択のステップ860に進むことができる。例えば、NACKベースの再送信スキームの場合、少なくとも1つの情報CBのデコードが成功しなかった場合、受信ノード14は、否定のフィードバック(例えば、NACK)を送信ノード12に送信することができる。別の例では、ACK/NACKレス再送信スキームの場合、受信ノード14は、成功を示す表示のみを送信し、デコードが成功しなかった場合であっても、ステップ858は省略されてもよい。別の例では、ブラインド再送信スキームの場合、ステップ858は省略されてもよい。
【0118】
任意選択で、860において、受信ノード14は、第1の再送信のためのRVインデックスを受信することができる。RVインデックスは、送信ノード12から、または第1の再送信のためのリソースをスケジュールする他の何らかのノード(例えば、送信ノード12ではないBS170)から、受信することができる。例えば、第1の再送信のRVインデックスは、第1の再送信をスケジューリングする制御信号に提供されてもよい。第1の再送信のRVインデックスは、例えば、RV=1であってもよい。一般に、第1の再送信のRVインデックスは、第1の再送信に割り当てられた任意の値であり得る。送信ノード12が事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、第1の再送信のRVインデックスは、ステップ854で既に提供されている可能性があり、ステップ860は省略され得る。
【0119】
862において、受信ノード14は、送信ノード12からの第1の再送信を受信し、これは、第1の再送信のRVインデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第1のセットから、少なくとも1つの垂直チェックブロックを受信することを含む。第1の再送信は、垂直チェックブロックの第1のセットからの1つ、いくつか、またはすべての垂直チェックブロックを含むことができる。受信ノード14は、以前のデコード試行からのソフト情報と共に第1の再送信で受信された垂直チェックブロックを使用して、以前に正常にデコードされなかった情報CBのデコードを試みることができる。特に、受信ノード14は、第1の再送信のRVインデックスに基づいて、垂直チェックブロックの第1のセットを生成するために使用された第1のサブブロックインターリーバセットを決定することができ、そのため第1のサブブロックインターリーバセットを受信ノード14に送信する必要なく、垂直チェックブロックを利用することができる。
【0120】
任意選択で、864において、受信ノード14は、再送信が必要であるという表示を送信ノード12に提供することができる。再送信が必要な場合、方法850は任意選択のステップ866に進むことができる。ステップ864は、上述したステップ858と同様であってもよい。送信ノード12が、事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、ステップ864は省略されてもよい。
【0121】
任意選択で、866において、受信ノード14は、第2の再送信のためのRVインデックスを受信することができる。RVインデックスは、送信ノード12から、または第2の再送信のためのリソースをスケジュールする他の何らかのノード(例えば、送信ノード12ではないBS170)から、受信することができる。例えば、第2の再送信のRVインデックスは、第2の再送信をスケジューリングする制御信号に提供されてもよい。第2の再送信のRVインデックスは、例えばRV=2であってもよい。一般に、第2の再送信のRVインデックスは、第2の再送信に割り当てられた任意の値であり得る。送信ノード12が事前定義された回数の再送信を(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信するように構成されている場合、第2の再送信のRVインデックスはステップ854で既に提供されている可能性があり、ステップ866は省略されてもよい。
【0122】
866において、受信ノード14は、送信ノード12からの第2の再送信を受信し、これは、第2の再送信のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された垂直チェックブロックの第2のセットから、少なくとも1つの垂直チェックブロックを受信することを含む。第2の再送信は、垂直チェックブロックの第2のセットからの1つ、いくつか、またはすべての垂直チェックブロックを含むことができる。受信ノード14は、以前のデコード試行からのソフト情報と共に第2の再送信で受信された垂直チェックブロックを使用して、以前に正常にデコードされなかった情報CBのデコードを試みることができる。特に、受信ノード14は、第2の再送信のRVインデックスに基づいて、垂直チェックブロックの第2のセットを生成するために使用された第2サブブロックインターリーバを決定することができ、そのため、第2のサブブロックインターリーバを受信ノード14に送信する必要なく、垂直チェックブロックを利用することができる。
【0123】
方法850は、すべての情報CBが正常にデコードされるまで、または事前定義された回数の再送信が、(例えば、ブラインド再送信スキームにおいて)送信されるまで、(異なるRVインデックスとそれぞれの異なるサブブロックインターリーバセットとが使用されて)ステップ864~868を反復することができる。
【0124】
任意選択的に、フィードバックベースの再送信スキームでは、すべての情報CBが正常にデコードされた後、受信ノード14は、デコードが成功したという表示(例えば、ACK)を送信ノード12に提供することができる。
【0125】
ユニキャストの例を説明してきたが、本開示は、マルチキャスト、グループキャスト、またはブロードキャスト送信のための再送信スキームにも適用可能であり得る。
【0126】
本開示は、異なる垂直チェックブロックのセットを、それぞれの異なる再送信に対して生成するために使用され得るサブブロックインターリーバセットの例を説明する。本明細書で開示されるサブブロックインターリーバセットは、明示的に定義される(例えば、それぞれの変換行列を使用して明示的に定義されるか、または表で定義される)ことができ、それぞれのRVインデックスに明示的に関連付けられる(例えば、規格によって定義される)ことができる。本明細書で開示されるサブブロックインターリーバセットはまた、例えば、公式または他の決定論的関係に従って、それぞれのRVインデックスに対して暗黙的に定義されることができる。
【0127】
以下の説明の理解を助けるために、いくつかの用語が最初に紹介される。
図9Aは、5つの情報CB410-1~410-5(一般に情報CB410と呼ばれる)を有する例示的なトランスポートブロック402の図である。各情報CB410は、TB402の行に対応し得る。各情報CB410のビットは、前述したように、サブブロック412の行に論理的に分割されてもよい。この例では、各情報CB410は、5つのサブブロック412の行に分割され、i番目の情報CB410のk番目のサブブロック412は、SBikで示される。
【0128】
初期送信(例えば、RVインデックスRV=0を有する)では、サブブロック412は自然順序である。自然順序とは、各情報CB410内のビットの順序がシャッフルされないようにサブブロック412が配置されることを意味する。任意のサブブロックインターリーブが適用される前に、TB402がサブブロック412に分割されるものとして示されているが、これは理解を容易にするためにすぎないことを理解されたい。実際の用途では、TB402のサブブロック412への論理的分割は、サブブロックインターリーブが適用される場合にのみ実行されることができ、TB402の初期送信では実行されなくてもよい。
図9Aは、簡略化のために、水平チェックブロック406を省略したTB402を示す。しかしながら、初期送信は水平チェックブロック406を含み得ることを理解されたい。
【0129】
所与のRVインデックスを有する所与の再送信では、所与のRVインデックスに関連するサブブロックインターリーバセット900が適用されて、サブブロック組み合わせ910を取得する。サブブロックインターリーバセット900は、ソフトウェア(例えば、サブブロック組み合わせ910を計算するために変換行列を使用する)、ハードウェア(例えば、巡回シフトを適用するためにシフトレジスタを使用する)、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせを使用して、実現することができる。サブブロック組み合わせは、行912および列914によって配置されたサブブロック412を有する。
図9Aの例では、サブブロックインターリーバセット900を適用した後、サブブロック412は各行912内でインターリーブ(シャッフルとも呼ばれる)されており、行方向インターリーブと呼ばれることがある。(情報CB410-1に対応する)第1の行のサブブロック412はインターリーブされないことに留意されたい。第1の行は、インターリーブを元に戻すための参照を提供する参照行として機能するために、(例えば、受信ノードにおいて)自然順序のままであってもよいが、ただし、どの行でも参照行とされ得る。いくつかの例では、参照行は必要ない場合がある。サブブロック412の列方向インターリーブは存在しないことにも留意されたい(すなわち、サブブロックインターリーバセット900内の各サブブロックインターリーバは、サブブロック412のそれぞれの行にサブブロックインターリーブを適用する)。
【0130】
サブブロック組み合わせ910から一組の垂直チェックブロック408-1~408-5(一般に垂直チェックブロック408と呼ばれる)が生成される。特に、サブブロックの各列914からのビットは、それぞれ1つの垂直チェックブロック408を生成するために使用される情報ビットである。
【0131】
一般に、各再送信で搬送される有用な情報の量を最大化または増加させるために、各再送信に使用される垂直チェックブロック408のセットは、それぞれのサブブロック組み合わせ910から生成されるべきであり、そのサブブロックの列914は、任意の他の再送信に使用される任意の他のサブブロック組み合わせ910の列914と重複しないことが好ましい。重複がないということは、異なるサブブロック組み合わせ910の間で反復されるサブブロックの列914が存在せず、異なるサブブロック組み合わせ910の間で複数回一緒に列において見出されるサブブロック412のペアが存在しないことを意味する。垂直チェックブロック408はサブブロックの列914から生成されるため、異なるサブブロック組み合わせ910にわたって列914の重複がないことは、すべての垂直チェックブロック408がサブブロック412の異なる組み合わせ(すなわち、情報CB410にわたる情報ビットの異なる組み合わせ)から生成されていることを意味する。したがって、すべての垂直チェックブロック408は、デコーディングを支援するために異なる情報を提供する。このようにして、再送信に中にコード化されたビットの反復が少ないため、無線システム全体の性能が向上する。列914のいくつの重複があっても(例えば、複数のサブブロック組み合わせ910内の列において一緒に見出されるサブブロック412のペアが一組または数組存在しても)、いくらかの性能向上が達成されることができる。
【0132】
本開示は、インターリーブから生じるサブブロック組み合わせが列のオーバーラップをほとんどまたは全く有しないように、サブブロックインターリーバセットを定義するために使用され得る例を説明する。特に、本開示は、RVインデックスに基づいてサブブロックインターリーバセットが定義され得る例を説明する。
【0133】
前述したように、異なるサブブロックインターリーバセット900は、異なるRVインデックスに対して使用される。以下の説明では、サブブロックインターリーバセット900のグループを定義するための異なる技術が説明される。
【0134】
サブブロックインターリーバセットのグループを定義するための例示的な技術がここで説明される。素数ベースの巡回シフトと呼ばれ得るこの例示的な技術では、サブブロックインターリーバセットのグループは、K個の固有のサブブロックインターリーバセットを有し、これらのセットは、K個の異なるRVインデックスに対してそれぞれのK個の垂直チェックブロックのセットを生成するために使用されることができる(Kは正の整数)。特に、この例の技術では、Kは素数である。サブブロックインターリーバセットのグループ内の各サブブロックインターリーバセットは、1~KまでのそれぞれのRVインデックスに関連付けられ、または一般に、それぞれのK個の異なるRVインデックスに関連付けられる(すなわち、必ずしも1~Kではない)。例えば、RVインデックスRV=1に関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、第1の再送信のための垂直チェックブロックの第1のセットを生成するために第1のサブブロックインターリーバセットとして使用されてもよく、RVインデックスRV=2に関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、第2の再送信のための垂直チェックブロックの第2のセットを生成するために第2のサブブロックインターリーバセットとして使用されてもよく、以下、RVインデックスRV=Kに関連付けられた第Kのサブブロックインターリーバセットまで、同様である。しかしながら、RVインデックスの数値(そして、サブブロックインターリーバセットの順序)は、必ずしも再送信の順序と一致しなくてもよい(例えば、第1の再送信は、RV=1以外のRVインデックスを有する場合がある)ことを理解されたい。
【0135】
M個の情報CB410を有するTB402に関して(Mは正の整数)、Kの値は、KがM以上になるような最小素数として定義される。K個のサブブロックインターリーバのグループ内の各サブブロックインターリーバセットは、TB402がMxK個のサブブロック412に分割される(すなわち、M個の情報CB410が、それぞれK個のサブブロック412に分割される)ように、各情報CB410のビットをK個のサブブロック412に分割する。各サブブロック412内のビット数は、必ずしも正確に等しいわけではなく、実質的に等しい場合(例えば、異なるサブブロック412内のビット数が、数ビットしか異なっていない場合)があることに留意されたい。
【0136】
そして、RVインデックスRV=j(この場合、jは1以上K以下の整数値)に関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、TB402に適用されると、サブブロックの各行が以下のようにシフトされるサブブロック組み合わせをもたらす。i行目のサブブロック(すなわち、第iの情報CB410に対応する)に関して、サブブロックインターリーバセットは、そのi行目のサブブロックを(j-1)*(i-1)mod Kに等しい量だけシフトする巡回シフトを適用し、この場合、mod Kは演算モジュラスKを表す。巡回シフトは、すべてのK個のサブブロックインターリーバセットに対して同じシフト方向(すなわち、左シフトまたは右シフト)が使用されるという条件で、左巡回シフトまたは右巡回シフトであってもよいことに留意されたい。
【0137】
(j-1)*(i-1)mod Kに等しい量だけ巡回シフトを適用することは、(j+c1)*(i+c2)の関数である巡回シフトの量を適用することとしてより一般的に説明することができ、この場合、jはサブブロックインターリーバセットに関連付けられたRVインデックスであり、iは行番号(すなわち、情報CBのインデックス)であり、c1およびc2はそれぞれ整数定数である。定数c1およびc2は、jおよびiの値が任意の値から開始し得ることを意味する(必ずしも0から開始または1から開始する必要はない)。
【0138】
図9Bは、左右の巡回シフトを理解するのに役立つ例を示す。(SB
1,SB
2,…,SB
K)の順序でK個のサブブロック412の行を有する情報CB410(TB402の行であってもよい)で、下付き文字1、2、…、Kはサブブロック(SBと表記される)のインデックスである場合について考察する。サブブロックインターリーバがt(tは整数で、0<=t<=K-1)に等しい量の左巡回シフト、これは各サブブロックをt位置だけ左へ巡回シフトすることに相当するが、これを適用した場合、(SB
(1+t)、…、SB
K、SB
1、…、SB
t)の順序のK個のサブブロック412をもたらすことになる。同様に、サブブロックインターリーバがt(tは整数で、0<=t<=K-1)に等しい量の右巡回シフト、これは各サブブロックをt位置だけ右へ巡回シフトすることに相当するが、これを適用した場合、(SB
(K-t+1)、…、SB
K、SB
1、…、SB
(K-t))の順序のK個のサブブロックをもたらすことになる。一例として、
図9Bはまた、3つのサブブロック412(すなわち、K=3)を有する情報CB410を示し、K個のサブブロックの元の順序(または自然順序)は(SB
1、SB
2、SB
3)であり、巡回シフト量t=1の左巡回シフトは、(SB
2、SB
3、SB
1)の順序のサブブロックをもたらし、巡回シフト量t=1の右巡回シフトは、(SB
3、SB
1、SB
2)の順序のサブブロックをもたらすことになる。
【0139】
このようにK個のサブブロックインターリーバセットのグループを定義することにより、K個の異なるRV(RVインデックス1~Kに対応する)を使用して再送信のためにK個の垂直チェックブロックのセットを生成することができ、RVインデックスRV=0は、情報ブロックおよび水平チェックブロックを送信するためにリザーブされ、これは通常、初期送信に対応する。RVインデックス1~Kは、再送信を実行するために任意の順序で使用され得る。K個未満のRVインデックスが定義されている場合、K個のサブブロックインターリーバセットのサブセットが使用され得る。
【0140】
上記の例に従って定義されたK個のサブブロックインターリーバセットのグループでは、K個のサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得されるサブブロック組み合わせにわたってサブブロックのどの列でも反復がないことが保証され得る。さらに、K個のサブブロックインターリーバセットのグループを使用して取得されるサブブロック組み合わせ全体にわたって、1つの垂直チェックブロックに使用されるサブブロックのどのペアでも反復はない(すなわち、K個のサブブロックインターリーバセットのグループ内のすべてのサブブロック組み合わせ全体にわたって同じ2つのサブブロックが同じ列に複数回見つからない)。その結果、すべてのK個のRVインデックスに対して生成されたすべての垂直チェックブロック408は、情報CB410の全体にわたるサブブロックの一意の重複しない組み合わせから生成される。この特性は、本明細書では「重複しない列」を有するサブブロック組み合わせと呼ばれてもよく、各再送信で搬送される情報の有用性を最大化するのに役立つことができ、したがって無線システム全体の性能を最大化する。
【0141】
K個のサブブロックインターリーバセットの上記で定義されたグループのいくつかの例示的な実装形態がここで説明される。
【0142】
図10は、TB402が3つの情報CB410を包含する場合の例示的な実装形態を示す。情報CB410の数をM=3とする。Kは情報CB410の数以上の最小素数として定義されるので、この例ではK=3である。したがって、
図10は、サブブロックインターリーバセットの上記の定義の実装形態を示し、ここでは、3つの異なるサブブロックインターリーバセットがRVインデックス1~3に対して定義されている。
【0143】
図10に示すように、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、および900-3(それぞれ、RV=1、RV=2、およびRV=3)は、任意選択のサブブロックインターリーバセット計算モジュール950によって計算されることができる。例えば、サブブロックインターリーバセット計算モジュール950は、上述したように、RVインデックスに応じて、サブブロックの行ごとに巡回シフトを計算する送信ノード12において実装される(例えば、ソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して実装される)モジュールであってもよい。サブブロックインターリーバセット計算モジュール950は、垂直チェックブロックのセットが生成される必要があるときに、再送信のRVインデックスに応じて、適切なサブブロックインターリーバセット900-1、900-2、900-3を定義するために送信ノード12によって使用されてもよい。あるいは、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、900-3は、再送信を実行する前の任意の時点に、値M=3、K=3に対して、(例えば、標準で事前定義されているか、またはサブブロックインターリーバセット計算モジュール950を使用して定義されている)時間の前に定義されてもよい。同様に、受信ノード14において、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、900-3は、事前定義されてもよいし、または再送信が受信されたときに必要に応じて受信ノード14によって計算されてもよい。
【0144】
参照を容易にするために、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、および900-3(それぞれ、RV=1、RV=2、およびRV=3に関連する)は、それぞれ、第1、第2、および第3のサブブロックインターリーバセットと呼ぶことができるが、「第1」、「第2」、および「第3」という用語の使用は、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、900-3が再送信で使用される順序を限定することを意図するものではないことを理解されたい。第1のサブブロックインターリーバセット900-1は、TB402に適用されると、第1のサブブロック組み合わせ910-1をもたらし、第2のサブブロックインターリーバセット900-2は、TB402に適用されると、第2のサブブロック組み合わせ910-2をもたらし、第3のサブブロックインターリーバセット900-3は、TB402に適用されると、第3のサブブロック組み合わせ910-3をもたらす。第1のサブブロック組み合わせ910-1は、それらの自然順序のサブブロックを有することに留意されたい。
【0145】
図10に示すように、サブブロックインターリーバセット900-1、900-2、および900-3はそれぞれ、以下のように、各行に巡回シフトを適用することによってサブブロックをインターリーブする。
【0146】
【0147】
この場合、jは、それぞれのサブブロックインターリーバセット900-1、900-2、および900-3のRVインデックス(すなわち、RV=1、RV=2、およびRV=3)を示し、iはサブブロックの行を示す。
【0148】
上の表に示すように、各行に適用される巡回シフトは、(j-1)*(i-1)mod K(上記の例では、K=3)に従って計算することができる。例えば、第1のサブブロックインターリーバセット900-1の場合、j=1(すなわち、RV=1)であり、したがっていずれの行にも巡回シフトは適用されない。
【0149】
第2のサブブロックインターリーバセット900-2に関して、j=2(すなわち、RV=2)であり、したがって、第1の行に適用される巡回シフトは、(1)*(0)mod 3=0であり、2行目に適用される巡回シフトは、(1)*(1)mod 3=1であり、3行目に適用される巡回シフトは、(1)*(2)mod 3=2である。第3サブブロックインターリーバセット900-3によって適用される巡回シフトも同様に決定されることができる。特に、3つすべてのサブブロック組み合わせ910-1、910-2、910-3にわたって、いずれの列にも2つのサブブロックのペアが2回以上一緒に現れることはなく、したがって、サブブロック組み合わせ910-1、910-2、910-3は重複しない列を有する。
【0150】
図10の例では、情報CB410の数(Mと表記)は素数である。したがって、情報CB410ごとのサブブロック数(Kと表記)は、情報CB410の数と同じである(すなわち、K=M)。
【0151】
図11Aは、情報CB410の数が5(M=5)である例を示す。したがって、情報CB410ごとのサブブロック数も5(K=5)である。上述したように、サブブロックの素数ベースの巡回シフトを使用して、図示のように、5つのサブブロック組み合わせ910-1~910-5が取得される。
【0152】
図11Aの例におけるサブブロック組み合わせ910-1~910-5の各行における巡回シフトは以下の通りである。
【0153】
【0154】
この場合、jはRVインデックス(すなわち、RV=1、RV=2、RV=3、RV=4、およびRV=5)を示し、iはサブブロックの行を示す。
【0155】
ここでも、任意の2つ(またはそれ以上)のサブブロック組み合わせは、5つすべてのサブブロック組み合わせ910-1~910-5にわたって、いずれの列にも2回以上出現しないため、サブブロック組み合わせ910-1~910-5はすべて、重複しない列を有することに留意されたい。
【0156】
情報CB410の数が素数でない場合、KはMより大きい最小の素数として定義される。次に、上述したように、K個のサブブロックインターリーバセットのグループが定義され得る。特に、K個のサブブロックインターリーバセットのグループは、インターリーブされるK行(K>M)のサブブロックがあると仮定して定義され得る。サブブロックがK行より少ない場合(すなわち、情報CB410の数がK個未満)、サブブロックインターリーバセット内の任意のM個のサブブロックインターリーバが(任意のM行をインターリーブするために)使用され得る。すなわち、サブブロックインターリーバセットがK行のサブブロックに対するサブブロックインターリーブパターンを定義し、TB402内にK個より少ない情報CB410がある場合、サブブロックインターリーバセット内のK個のサブブロックインターリーバのサブセットが選択され、情報CB410をインターリーブするために使用され得る。
【0157】
図11Bは、情報CB410の数が4(すなわち、M=4)である例を示す。したがって、情報CB410ごとのサブブロックの数は5(すなわち、K=5)である(5は4より大きい最小の素数であるため)。
図11Aに示すように、K=5に対して定義されたサブブロック組み合わせは、任意の4つの行に対して定義されたサブブロックインターリーバを選択することによって、4つの情報CB410に適用されてもよい。
【0158】
単純な例では、各サブブロックインターリーバセット内の第1の4つのサブブロックインターリーバが選択されて、修正サブブロックインターリーバセット910-1’~910-5’が取得されてもよい。残りの(サブブロックの5行目に対して定義される)第5のサブブロックインターリーバは、無視または廃棄されてもよい。これは、各修正サブブロックインターリーバセット910-1’~910-5’に対して選択された4つのサブブロックインターリーバを囲むより太い境界線、および使用されないサブブロックインターリーバを斜線で隠すことによって
図11Bに示されている。各列内の第1の4つの情報CBのサブブロックからの情報ビットは、それぞれの垂直チェックブロックを生成するために使用される。
【0159】
サブブロックインターリーバセットの異なるグループは、事前にKの異なる予想(または共通)値に対して事前定義され、メモリに記憶され得る(そのため、それらが必要とされるたびに計算される必要がある)。例えば、サブブロックの各行の巡回シフトは、事前に計算され、Kの予想値に対して(例えば、行ごとの巡回シフトの量を示すルックアップテーブルとして)記憶されてもよい。代替的または追加的に、上述の方法で巡回シフトを使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループは、(例えば、行ごとの巡回シフトの量を示す表として)標準で事前定義されてもよい。代替的または追加的に、上記の巡回シフト演算を実行した後の特定のRVインデックスに対応する結果として得られるサブブロック組み合わせは、(例えば、得られたサブブロック組み合わせを示す表として)標準で事前定義されてもよい。
【0160】
一般に、上述の素数ベースの巡回シフト技術は、サブブロックインターリーバセットのグループを定義する。グループ内の所与のサブブロックインターリーバセットごとに、所与のサブブロックインターリーバ内のサブブロックインターリーバは、サブブロックのそれぞれ個別の行に特定の量の巡回シフトを適用し、異なる量の巡回シフトがサブブロックの異なる行に適用される(サブブロックのすべての行に適用される巡回シフトが0というRV=1の特殊なケースを除く))。所与のサブブロックインターリーバセットによってサブブロックの任意の2つの所与の行に適用される巡回シフトの量の差は、定義されたサブブロックインターリーバセットのグループ内の他の任意のサブブロックインターリーバセットによって同じ2つの行において複製されない。この特性は、情報CBごとのサブブロックの数が情報CBの数以上の素数であれば成り立つ。上記で開示された素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットのグループは、常に、重複しない列を有するサブブロック組み合わせをもたらす。これは、以下に説明するように、数学的に証明することができる。
【0161】
サブブロックのペアが列内で複数回一緒に発生するシナリオを示す
図12について考察する。特に、2つのサブブロックが識別される。サブブロックSB(i
1,x)は、CB
i1で示される情報CBに属する第xのサブブロックである。サブブロックSB(i
2,y)は、CB
i2で示される情報CBに属する第yのサブブロックである。
【0162】
サブブロックSB(i1,x)とSB(i2,y)のペアが1つの列に2回以上一緒に見出される(すなわち、サブブロックの同じペアを包含するため、オーバーラップする少なくとも2つの列が存在する)と仮定すると、サブブロックSB(i1,x)とSB(i2,y)の同じペアを共有する2つのRVインデックス(RVj1およびRVj2として示される)に属するそれぞれの2つの垂直チェックブロック(VCBp1およびVCBp2として示される)が存在しなければならない。
【0163】
サブブロックインターリーバセットを定義するための上記開示された技術によれば、サブブロックの各行は、その自然順序(すなわち、初期送信RV=0におけるその順序)に対する対応する行の巡回シフトに基づいて生成される。したがって、RVj1とRVj2のサブブロックSB(i1,x)の列位置の差は、RVj2の行i1に対するRVj1の行i1の相対巡回シフトであり、これもp2-p1に等しい。同じ結論がサブブロックSB(i2、y)にも当てはまる。
【0164】
したがって、上記で開示された行方向巡回シフトの計算を使用すると、
p2-p1=RVj2の行i1に対するRVj1の行i1の巡回シフト
=((j1-1)*(i1-1)-(j2-1)*(i1-1))mod K
=(j1-j2)*(i1-1)mod K (1)
【0165】
行i2の巡回シフトに関して同じ計算を実行することができる。
p2-p1=(j1-j2)*(i2-1)mod K (2)
【0166】
(1)と(2)の両方が成立し得る唯一の方法は、以下の場合である。
(j2-j1)*(i2-i1)mod K=0
【0167】
ただし、Kは非ゼロ素数と定義され、j1≠j2、かつi1≠i2である。
1≦j1≠j2≦K;かつ、1≦i1≠i2≦K
【0168】
したがって、(1)および(2)は両方とも真であることはできず、したがって、サブブロックSB(i1,x)およびSB(i2,y)のペアが2つ以上の列で一緒に見出されるという仮定は偽でなければならない。言い換えれば、これは、すべてのK個のRVにわたって2回以上列内で一緒に発生するサブブロックのペアがない(すなわち、重複する列はない)ことを証明する。
【0169】
すべてのサブブロック組み合わせがすべてのK個のRVにわたって重複しない列を有する場合、無線通信システム全体の効率および性能が改善され得る(したがって、各再送信に包含される有用な情報の量が最大化される)が、垂直チェックブロックを使用する再送信スキームは、垂直チェックブロックを生成するために使用されるサブブロック組み合わせ内に列のいくつかの重複がある場合でも、他の従来の再送信スキーム(例えば、CBGベースの再送信スキーム)よりも依然として改善されている。したがって、本開示は、垂直チェックブロックを生成するために使用され得るいくつかの他の例示的なサブブロックインターリーバセットを説明する。
【0170】
ここで、サブブロックインターリーバセットのグループを定義するための別の例示的な技術が説明される。この例では、サブブロックの各行に行方向巡回シフトを適用することに加えて、各サブブロックインターリーバセットはまた、垂直巡回シフトも適用し、これは、1行目以降の各行に適用する巡回シフト量を垂直方向(上下)にシフトする。すべての適用可能なサブブロックインターリーバセットに同じシフト方向が使用されるという条件で、垂直巡回シフトは、上下方向に適用されてもよいことに留意されたい。この技術は、デュアルサブブロックベースの巡回シフトと呼ばれる場合がある。
【0171】
デュアルサブブロックベースの巡回シフト方法では、インデックス0を有するRVは、初期送信に通常使用される元の情報ブロックおよび水平コードブロックの送信に同様に対応することができる。そして、RVインデックスj=1に対応付けられたサブブロックインターリーバセットは、前述の巡回シフト方法と同じであり、巡回シフト量はすべての行について0である。1<j≦Kに関して、サブブロックのi行目(すなわち、第iの情報CB410に対応する)に対して、サブブロックインターリーバセットは、そのi行目のサブブロックを(i-j)mod(K-1)+1に等しい量だけシフトする巡回シフトを適用し、mod(K-1)は、演算モジュラス(K-1)を表す。
【0172】
このデュアルサブブロックベースの巡回シフトは、素数の垂直チェックブロック(素数のRV)を生成するためのサブブロックインターリーバセットのグループを定義するために、または任意の数の垂直チェックブロック(必ずしも素数に限定されない)のために使用され得る。この例示的な技術では、情報CB410ごとのサブブロックの数は、情報CB410の数と等しくなるように設定される(すなわち、M=K)。
【0173】
図13は、情報CB410の数が5(M=5)であるサブブロックインターリーバセットのグループを定義するためにデュアルサブブロックに基づく巡回シフト技術を使用する例を示す。したがって、情報CB410ごとのサブブロック数も5(K=5)である。サブブロックのデュアルサブブロックに基づく巡回シフトを使用して、図示のように、5つのサブブロック組み合わせ910-1~910-5が取得され得る。
【0174】
図13の例におけるサブブロック組み合わせ910-1~910-5の各行における巡回シフトは以下の通りである。
【0175】
【0176】
この場合、jはRVインデックス(すなわち、RV=1、RV=2、RV=3、RV=4、およびRV=5)を示し、iはサブブロックの行を示す。RVインデックスj=3の場合、行i=2~5の行方向巡回シフト量は、RVインデックスj=2の対応する行の行方向巡回シフト量を下方向に1つずつ垂直に巡回シフトすることと同じであることが分かる。例えば、RVインデックスj=2の行i=2に見られる行方向巡回シフト量は、1だけ垂直に巡回シフトされており、RVインデックスj=3の行i=3に見られ、同様に、RVインデックスj=2の行i=5に見られる行方向巡回シフト量は、垂直方向に1だけ巡回シフトダウンされており、RVインデックスj=3の行i=2に見られる(行i=1が参照行として使用されることができるように、いずれのRVについても行i=1に行方向巡回シフトが適用されないことに留意されたい。)。この行方向巡回シフト量の垂直巡回シフトは、RVj=4およびRVj=5に対して継続される。したがって、RVj=4の行方向巡回シフト量は、RVインデックスj=3の対応する行の行方向巡回シフト量を1つずつ垂直に巡回シフトすることなどによって取得される。上述した行ごとの巡回シフト量の垂直巡回シフトは、公式(i-j)mod(K-1)+1(この例ではK=5)を使用して、行i(i>1)および列j(j>1)について計算され得ることが分かる。
【0177】
上述したデュアルサブブロックベースの巡回シフトは、2つの行がいずれの再送信においても同じ巡回シフト値を共有しないことを保証する。しかしながら、前述した素数ベースの巡回シフトとは異なり、デュアルサブブロックベースの巡回シフトは、任意の2つの行間の巡回シフトの相対量が反復されないことを保証しない。例えば、上記の表に見られるように、行i=2とi=3との間の巡回シフトの相対量は、j=2、j=4、およびj=5で反復される。
図13に示すように、結果として、第2の行と第3の行との間に同じサブブロックペアを有する複数の列が存在する。例えば、サブブロックペアSB22およびSB33は、第2、第4、および第5のサブブロック組み合わせ910-2、910-4、および910-5の列に(濃い輪郭で示すように)一緒に見出される。サブブロックペアのこの反復にもかかわらず、反復の量は比較的少なく、サブブロックインターリーバセットのグループを定義するためのデュアルサブブロックベースの巡回シフト技術は、異なるRV上で垂直チェックブロックを生成するために依然として有用であり得る。Kが素数であるか否かにかかわらず、デュアルサブブロックベースの巡回シフト方法が使用され得ることにも留意されたい。
【0178】
ここで、サブブロックインターリーバセットのグループを定義するための別の例示的な技術が説明される。本明細書では素因数ベースの巡回シフトと呼ばれることがあるこの例示的な技術は、情報CB410の数が素数ではない(すなわち、Mは素数ではない)場合に使用されてもよく、情報CB410ごとのサブブロックの数が情報CB410の数に等しい(すなわち、M=K)ことが望ましい。Kは、情報CB410ごとのサブブロックの数を定義し、Kは、サブブロックインターリーバセットを使用して生成され得る垂直チェックブロックの数も定義することに留意されたい。
【0179】
素因数ベースの巡回シフトでは、Kの因数である最小の素数をK1とする値K1が定義され(Kは情報CB410の数に等しい)、最小の正の整数をLとする値Lが定義され、K-Lは素数である。
【0180】
そして、RVインデックスRV=j(この場合、jは1以上K-L以下の整数)に関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、TB402に適用されると、サブブロックの各行が以下のようにシフトされるサブブロック組み合わせをもたらす。サブブロックのi行目に関して(iは1以上K以下の整数)、サブブロックインターリーバセットは、条件(i)(K1+1≦j≦K-L)および(ii)(1≦i≦K-L)が満たされる場合、そのi行目のサブブロックを(j-1)*(i-1)mod(K-L)に等しい量だけシフトする巡回シフトを適用する。条件(i)および(ii)が満たされない場合、サブブロックインターリーバセットは、i行目のサブブロックを(j-1)*(i-1)mod Kに等しい量だけシフトする巡回シフトを適用する。
【0181】
より一般的には、サブブロックインターリーバセットのグループを定義することができ、グループ内の1つ(または複数)のサブブロックインターリーバセットは、サブブロックの各行に巡回シフトの量を適用するように定義され、巡回シフトの量は、(例えば、第1のK-L列に対する)情報CB行の少なくとも1つのサブセットの関数(j+c1)*(i+c2)mod(K-L)であり、jはサブブロックインターリーバセットに関連付けられたRVインデックスであり、iは行番号(すなわち、情報CBのインデックス)であり、c1およびc2はそれぞれ整数定数であり、K-Lは素数である。
【0182】
上述の素因数ベースの巡回シフト技術を使用してサブブロックインターリーバセットのグループを定義すると、第1のK1サブブロックインターリーバセットが、前述の素数ベースの巡回シフト技術と同様に定義される結果となる。したがって、第1のK1サブブロックインターリーバセットから生じるサブブロック組み合わせは、重複する列を有さないことが保証され得る。必ずしもこの性質を有していないさらなるサブブロックインターリーバセットが、((K1+1)番目のサブブロックインターリーバセットから(K-L)番目のサブブロックインターリーバセットまで)定義されるが、列内にある反復されたサブブロックペアは比較的少数でなければならない。これは、K-Lが素数であり、Kに近く、(K1+1)番目のサブブロックインターリーバセットから(K-L)番目のサブブロックインターリーバセットまでの第1のK-L行が、素数ベースの巡回シフト設計と同様の性質を有するからである。素因数ベースの巡回シフト技術を使用して定義されるサブブロックインターリーバセットの数は、Kより少なくてもよいことに留意されたい。
【0183】
図14は、情報CB410の数が6(M=6)であるサブブロックインターリーバセットのグループを定義するために素因数ベースの巡回シフト技術を使用する例を示す。したがって、情報CB410ごとのサブブロック数も6(K=6)である。Kの因数である最小素数は2であるため、したがってK1=2である。K-Lが素数であるようなより小さい正の整数Lは、L=1である(したがって、K-L=6-1=5)。したがって、素因数ベースの巡回シフト技術を使用して、第1の2つのサブブロック組み合わせ910-1および910-2は、計算(j-1)
*(i-1)mod 6に従って各行に巡回シフトを適用することによって取得され得る。次に、第3~第5のサブブロック組み合わせ910-3~910-5は、計算(j-1)
*(i-1)mod 5に従って各行に巡回シフトを適用することによって取得され得るが、ただし、行6と列1および2は例外であり、これは量(j-1)
*(i-1)mod 6だけ巡回シフトされる。
【0184】
具体的には、
図14の例におけるサブブロック組み合わせ910-1~910-5の各行での巡回シフトは以下の通りである。
【0185】
【0186】
この場合、jはRVインデックス(すなわち、RV=1、RV=2、RV=3、RV=4、およびRV=5)を示し、iはサブブロックの行を示す。
【0187】
第1の2つのサブブロック組み合わせ910-1および910-2は重複しない列を有するが、第3~第5のサブブロック組み合わせ910-3~910-5はいくつかの列重複を有することが分かる。しかしながら、第3~第5のサブブロック組み合わせは、1行目~5行目までしか含まれていなければ列の重なりがないため、列の重なりの量は比較的小さい。
【0188】
ここで、サブブロックインターリーバセットのグループを定義するための別の例示的な技術が説明される。本明細書でRVインデックススキッピングと呼ばれる場合があるこの例示的な技術は、情報CB410の数が素数ではなく(すなわち、Mは素数ではない)、情報CB410ごとのサブブロックの数が情報CB410の数に等しい(すなわち、M=K)ことが望ましい場合に使用され得る。
【0189】
RVインデックススキッピングでは、RVインデックスRV=j(jは1以上K以下の整数)に関連付けられたサブブロックインターリーバセットは、TB402に適用されると、サブブロックの各行が計算(j-1)*(i-1)mod Kに従ってシフトされるサブブロック組み合わせをもたらす。しかしながら、K=Mであり、Mは素数ではないため、サブブロック組み合わせ間で列の重複があることが予想される。列のオーバーラップの量を減らすために、RVインデックススキッピング技術は、グループ内のサブブロックインターリーバセットがRVインデックス値にのみ関連付けられるようにサブブロックインターリーバセットのグループを定義し、RV=jの場合、(j-1)とKの間のより大きい共通係数は1である(すなわち、(j-1)およびKは互いに素である)。この互いに素の要件を満たさないRVインデックスはいずれもスキップされ、そのRVインデックスに対して定義されたサブブロックインターリーバセットが存在しないことを意味する。このようにスキップされたRVインデックスは、そのRVインデックスに対して定義されたサブブロックインターリーバセットが存在しないため、再送信に使用されない場合がある。あるいは、再送信における連続するRVインデックスの使用を維持するために、サブブロックインターリーバセットは、RVインデックススキッピング技術を使用して定義された後、連続するRVインデックスに再割り当てされてもよい。例えば、サブブロックインターリーバセットがRVインデックス1、2、および4に対して定義され、RVインデックスRV=3がスキップされる場合、サブブロックインターリーバセットが定義された後、それらはRVインデックス1、2、および3に再割り当てされてもよい(すなわち、RV=4を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットは、RVインデックスRV=3に再割り当てされる)。
【0190】
図15は、情報CB410の数が4(M=4)であるサブブロックインターリーバセットのグループを定義するためにRVインデックススキッピング技術を使用する例を示す。したがって、情報CB410ごとのサブブロック数も4(K=4)である。この例では、数(j-1)=(3-1)=2およびK=4は互いに素ではないので、RVインデックスRV=3はスキップされることに留意されたい。
【0191】
図15の例におけるサブブロック組み合わせ910-1~910-3の各行における巡回シフトは以下の通りである。
【0192】
【0193】
ここで、jはRVインデックス(すなわち、RV=1、RV=2、およびRV=4)を示し、iはサブブロックの行を示す。
【0194】
したがって、
図15に示すサブブロック組み合わせ910-1、910-2、および910-3は、それぞれ、RVインデックスRV=1、RV=2、およびRV=4を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットに対応する(RVインデックスRV=3をスキップ)。しかしながら、RV=4を使用して定義されたサブブロックインターリーバセットは、再送信のために連続するRVインデックスを使用するためにRVインデックスRV=3に再割り当てされてもよい。
【0195】
上記では、K個のRVの垂直チェックブロックを生成するために使用できるサブブロックインターリーバセットのグループの定義について説明したが、Kは、TB内の情報CBの数に等しいか、または情報CBの数以上の最小素数であると定義される。しかしながら、状況によっては(例えば、無線通信チャネルに大量のノイズがある場合)、より多くの再送信が必要とされる場合がある。場合によっては、追加の再送信(すなわち、K個の再送信の後に行われる再送信)は、RVインデックスを単純に再利用することができ、その結果、2回以上の再送信のための垂直チェックブロックを生成するために、同じサブブロックインターリーバセットが使用されてもよい(例えば、同じサブブロックインターリーバがRVインデックスRV=1およびRV=(K+1)と関連付けられてもよいし、または2回の異なる再送信が同じRVインデックスを使用してもよい)。サブブロックインターリーバセットのそのような再利用は、本開示の範囲内であると考えられる。
【0196】
本開示はまた、2回以上の再送信に対してサブブロックインターリーバセットの再利用がないように、追加のサブブロックインターリーバセットを定義するための例示的な技術も説明する。これは、サブブロックインターリーバセットを再利用する再送信スキームと比較して、性能利得を提供するのに役立つ可能性がある。
【0197】
追加のサブブロックインターリーバセットを定義するための以下の技術は、異なるサブブロック組み合わせにおける列のいくつかの重複をもたらす場合がある。しかし、オーバーラップ量は比較的低いと予想される。さらに、列がいくつか重複している場合でも、後述する技術を使用して追加のサブブロックインターリーバセットを定義すると、サブブロックインターリーバセットの再利用と比較して性能が向上する。
【0198】
いくつかの例では、情報CBごとのサブブロックの数を増やすことによって、追加のサブブロックインターリーバセットを定義することができる。例えば、5つの情報CB(すなわち、M=5)がある場合、各情報CBを5つのサブブロックに分割する代わりに、情報CBごとのサブブロックの数は、次に高い素数(K=7)になるように選択されてもよい。これにより、5つの再送信(これは、2つのサブブロックインターリーバセットが再使用されることを必要とするか、または、1つのサブブロックインターリーバセットが2回再利用される必要がある)ではなく、7つの異なるRVインデックスを使用して7つの再送信を実行するために(すなわち、7回の再送信で設定されたサブブロックインターリーバを反復することなく)、7つの固有のサブブロックインターリーバセットが定義されることが可能になる。このアプローチは、より多くの再送信が必要になることが分かっているか、予想される場合(例えば、無線通信チャネルが雑音が多いことが分かっている場合)に使用され得る。
【0199】
いくつかの例では、素数ベースの巡回シフト技術は、第1の素数のRVに対するグループサブブロックインターリーバセットを定義するために最初に使用されてもよく、その後、第1の素数の再送信のために使用される。次に、第1の素数の再送信が実行された後に追加の再送信が必要な場合、追加の再送信のためのサブブロックインターリーバセットの追加のグループを定義するために、情報CBごとのサブブロックの数を第2の素数(例えば、第1の素数の次に大きい素数)まで増加させることができる。
【0200】
図16は、情報CBごとのサブブロックの数を次に大きい素数まで増加させる追加のサブブロックインターリーバセットを使用することによって、追加の再送信が実行される例を示す。
【0201】
この例では、2つの情報CBがあり、したがって、素数ベースの巡回シフト技術を使用して、2つのサブブロックインターリーバセットのグループが定義される(すなわち、M=K=2)。
図16に示すように、第1のサブブロック組み合わせ910-1は、第1の再送信のための垂直チェックブロックを生成するために使用され、第2のサブブロック組み合わせ910-2は、第2の再送信のための垂直チェックブロックを生成するために使用される。
【0202】
追加の再送信が必要な場合、情報CBごとのサブブロックの数は、次に大きい素数まで増加する。
図16において、SB
*という表記は、各情報CBを次に大きい素数のサブブロック(この場合、K=3)に分割したサブブロックを表す。次に、素数ベースの巡回シフト技術は、3つのサブブロックインターリーバセットの追加のグループに対して反復されてもよく、その結果、3つの追加の再送信のための垂直チェックブロックを生成するのに使用され得る第3、第4、および第5のサブブロック組み合わせ910-3、910-4、および910-5が得られる。
【0203】
別の例では、追加のサブブロックインターリーバセットは、初期送信におけるサブブロックの自然順序とは異なる代替の基本サブブロック組み合わせを最初に定義することによって定義され得る。特に、代替のベースサブブロック組み合わせは、サブブロックの自然順序の巡回シフトの結果ではなく、少なくとも1つの行のサブブロックに非巡回シフトのシャッフルまたは置換を適用した結果である。
【0204】
例えば、1つまたは複数の行のサブブロックの順序を逆にして、代替のベースサブブロック組み合わせを作成することができる。
【0205】
別の例では、ビットインターリーバを使用して、1つまたは複数の行のビット(サブブロックではなく)をシャッフルして、代替のベースサブブロック組み合わせを作成することができる。
【0206】
別の例では、1つまたは複数の行のビットは、代替のベースサブブロック組み合わせを作成するために、サブブロックインターリーバセットによって定義されたサブブロックのサイズよりも小さい量だけ巡回シフトされてもよい(例えば、サブブロックインターリーバセットが、1024ビットを有するとしてサブブロックを定義する場合、512ビットの巡回シフトが1つまたは複数の行に適用され得る)。
【0207】
代替のベースサブブロック組み合わせを作成するために使用される技術に関係なく、代替のベースサブブロック組み合わせが作成された後、代替のベースサブブロック組み合わせからサブブロックインターリーバセットの追加のグループを定義するために、前述の素数ベースの巡回シフト技術またはデュアルサブブロックベースの巡回シフト技術が使用されてもよい。代替のベースサブブロック組み合わせを作成するために使用される技術は、事前定義され(例えば、標準で定義され)、送信ノードと受信ノードの両方に知られている場合がある。
【0208】
図17は、1つまたは複数の行におけるサブブロックの順序を入れ替えて代替のベースサブブロック組み合わせを作成することによって、追加の再送信が実行される例を例示する。
【0209】
この例では、3つの情報CBがあり、したがって、素数ベースの巡回シフト技術を使用して、3つのサブブロックインターリーバセットのグループが定義される(すなわち、M=K=3)。
図17に示すように、サブブロック組み合わせ910-1~910-3は、素数ベースの巡回シフト技術を使用して定義され、TB内のサブブロックの自然順序に適用されたサブブロックインターリーバセットを使用して取得される。第1の素数の再送信が実行された後、追加の再送信が必要な場合、代替のサブブロック組み合わせが、(例えば、行内の2つのサブブロックを入れ替えることによって、または行内のサブブロックの順序を逆にすることによって、)作成される。
【0210】
図17の例では、代替のサブブロック組み合わせ910-4が作成され、第1の行はサブブロック組み合わせ910-1~910-3と同じであり、第2および第3の行は、サブブロック組み合わせ910-1の対応する行に非巡回シフトベースのサブブロックインターリーバを適用することによって取得される。次に、(例えば、素数ベースの巡回シフトを使用して定義される)別のサブブロックインターリーバセットのグループを代替サブブロック組み合わせ910-4に適用することによって、さらに2つのサブブロック組み合わせ910-5および910-6が取得される。追加のサブブロック組み合わせ910-4~910-6は、3つの追加の再送信のための垂直チェックブロックを生成するために使用されてもよい。
【0211】
この例では、サブブロックの第1の行は、参照行として使用されるように、すべてのサブブロック組み合わせ910-1~910-6の中に変更されず置かれる。しかしながら、これは限定を意図するものではなく、代わりに任意の他の行が参照行として使用されてもよい。サブブロック組み合わせ910-1~910-3の間に重複する列が存在しないこと、およびサブブロック組み合わせ910-4~910-6の間に重複する列が存在しないことに留意されたい。しかしながら、6つすべてのサブブロック組み合わせ910-1~910-6の間で重複する列がないことを保証することはできない。
【0212】
図17は、素数ベースの巡回シフト技術を使用して代替のベースサブブロック組み合わせからサブブロックインターリーバセットの追加のグループが定義される例を示す図だが、しかしながら、デュアルサブブロックベースの巡回シフト技術が代わりに使用されてもよいことを理解されたい。
【0213】
様々な例において、本開示は、垂直チェックブロックを使用して再送信を実行するための方法およびシステムを説明してきたが、所与の再送信のために生成された垂直チェックブロックは、所与の再送信のRVインデックスに関連付けられたサブブロックインターリーバセットを使用して生成される。各サブブロックインターリーバセットは、それぞれのRVインデックスに一意に関連付けられる(すなわち、2つ以上のRVインデックスに関連付けられたサブブロックインターリーバセットは存在しない)。このようにして、RVインデックスが既知であれば、送信ノードと受信ノードの両方とも、所与の再送信に使用されるサブブロックインターリーバセットを決定することができ、所与の再送信のRVインデックスだけがシグナリングされる必要がある。開示された再送信スキームは、フィードバックベースの再送信スキーム、およびブラインド再送信スキームまたは反復スキームを含む。
【0214】
RVインデックスに関連付けられたサブブロックインターリーバセットについて説明してきたが、サブブロックインターリーバセットは、他の何らかのインデックスまたはパラメータに関連付けられてもよいことを理解されたい。例えば、所与の再送信のための垂直チェックブロックを生成するためにどのサブブロックインターリーバセットを使用するかを決定するための基礎としてRVインデックスを使用する代わりに、インターリーバインデックスまたはインターリーバパラメータがシグナリングに導入されてもよく、サブブロックインターリーバセットを一意に識別するために使用されてもよい(例えば、各サブブロックインターリーバセットは、それぞれのインターリーバインデックス値またはインターリーバパラメータ値に一意に関連付けられてもよい)。次いで、インターリーバインデックスまたはインターリーバパラメータ(またはサブブロックインターリーバセットと一意に関連付けられた何らかの他のインデックス)は、(RVインデックスに加えて)受信ノードに通信されて、受信ノードが所与の再送信に使用されるサブブロックインターリーバセットを識別することを可能にする。そのような例では、RVインデックスの機能は、従来のHARQ再送信スキームと同じであり得る。すなわち、RVインデックスは、垂直チェックブロックを生成するために使用されるチャネルコーディングの循環バッファの異なる開始位置に対応することができる。異なるRVインデックス値を選択することは、垂直チェックブロックを生成するために(同じ情報ビットセットから)異なるコード化ビットのセットを選択することに対応する。
【0215】
本明細書に開示されているように、サブブロックインターリーバセットの設計は、インターリーバインデックスまたはインターリーバパラメータ(またはサブブロックインターリーバセットに一意に関連付けられた他の何らかのインデックス)がRVインデックスの代わりにサブブロックインターリーバセットに関連付けられている場合でも依然として適用可能であり得ることに留意されたい。例えば、本明細書に記載の公式では、変数jは、RVインデックスの代わりにインターリーバインデックスまたはインターリーバパラメータを表すことができる。
【0216】
RVインデックスが、垂直チェックブロックを生成するために使用されるサブブロックインターリーバセットを示すために使用される例では、VCBを生成するために情報ビットから選択されるコード化ビットのセットの位置(または循環バッファの開始)は、固定または事前定義され得る。
【0217】
本開示は、定義された数のRVインデックスに使用することができるサブブロックインターリーバセットのグループを定義するための様々な技術を説明する。特に、本開示は、垂直チェックブロックで搬送される情報の有用性を最大化する(したがって、無線通信システムの性能を最大化する)ことを目的とする、素数ベースの巡回シフトと呼ばれる技術を説明する。
【0218】
本開示はまた、追加の再送信が必要とされる場合に、追加のグループサブブロックインターリーバセットを定義するための技術を説明する。
【0219】
本開示は、特定の順序のステップを用いて方法およびプロセスを説明しているが、方法およびプロセスの1つ以上のステップは、必要に応じて省略または変更することができる。1つまたは複数のステップは、必要に応じて、説明されている順序以外の順序で実行されてもよい。
【0220】
本開示は、少なくとも部分的に方法に関して説明されているが、当業者は、本開示がまた、説明された方法の態様および特徴の少なくともいくつかを実行するための様々なコンポーネント、それがハードウェアコンポーネント、ソフトウェア、またはその2つの任意の組み合わせといったものであっても、それも対象としていることを理解されよう。したがって、本開示の技術的解決策はソフトウェア製品の形態で具体化され得る。適切なソフトウェア製品は、例えば、DVD、CD-ROM、USBフラッシュディスク、リムーバブルハードディスク、または他の記憶媒体を含む、予め記録された記憶デバイスまたは他の類似の不揮発性のもしくは非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され得る。ソフトウェア製品は、処理デバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイス)が本明細書で開示される方法の例を実行することを可能にする、有形に記憶された命令を含む。機械実行可能命令は、実行されると、機械(例えば、プロセッサまたは他の処理デバイス)に本開示の例による方法のステップを実行させるコードシーケンス、構成情報、または他のデータの形態であってもよい。
【0221】
本開示は、特許請求の範囲の主題から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化されてもよい。説明された例示的な実施形態は、あらゆる点で例示にすぎず限定ではないとみなされるべきである。上記の実施形態の1つ以上から選択された特徴は、明示的に記載されていない代替実施形態を生み出すために組み合わされてもよく、そのような組み合わせに適した特徴は本開示の範囲内で理解される。
【0222】
開示された範囲内のすべての値および部分的範囲も開示されている。また、本明細書に開示および図示されたシステム、デバイスおよびプロセスは特定の数の要素/コンポーネントを含み得るが、それらのシステム、デバイスおよびアセンブリを、追加のまたはより少数の、そのような要素/コンポーネントを含むように変更することもできる。例えば、開示された要素/コンポーネントのいずれかが単数であるものとして言及されている場合もあるが、本明細書で開示された実施形態は、複数のそのような要素/コンポーネントを含むように変更されてもよい。本明細書に説明された主題は、あらゆる適切な技術の変化を網羅し包含することを意図している。
【符号の説明】
【0223】
12 送信ノード
14 受信ノード
100 無線システム
110 電子デバイス(ED)
120 無線アクセスネットワーク(RAN)
130 コアネットワーク
140 公衆交換電話網(PSTN)
150 インターネット
160 他のネットワーク
170 基地局(BS)
190 アップリンク(UL)/ダウンリンク(DL)無線インターフェース
195 サイドリンク(SL)無線インターフェース
201 処理ユニット
202 通信インターフェース
204 アンテナ
206 入力/出力デバイス
208 メモリ
250 処理ユニット
252 送信機
254 受信機
256 アンテナ
258 メモリ
266 入力/出力デバイスまたはインターフェース
402 トランスポートブロック
404 情報ブロック
406 水平チェックブロック
408 垂直チェックブロック
408-1 垂直チェックブロック1
408-2 垂直チェックブロック2
408-3 垂直チェックブロック3
408-4 垂直チェックブロック4
408-5 垂直チェックブロック5
408-6 垂直チェックブロック6
408-7 垂直チェックブロック7
410 情報CB
410-1 情報CB-1
410-2 情報CB-2
410-3 情報CB-3
410-4 情報CB-4
410-5 情報CB-5
412 サブブロック
502 TB
504 非システマティックコードワード
508 垂直チェックブロック
510 情報CB
706 NACK
800 方法
850 方法
900 サブブロックインターリーバセット
900-1 第1のサブブロックインターリーバセット
900-2 第2のサブブロックインターリーバセット
900-3 第3のサブブロックインターリーバセット
910 サブブロック組み合わせ
910-1 第1のサブブロック組み合わせ
910-2 第2のサブブロック組み合わせ
910-3 第3のサブブロック組み合わせ
910-4 第4のサブブロック組み合わせ
910-5 第5のサブブロック組み合わせ
912 行
914 列
950 サブブロックインターリーバセット計算モジュール
【手続補正書】
【提出日】2024-05-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロック
(TB)を受信ノードに送信することを含む、初期送信を実行するステップと、
1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、前記受信ノードへの第1の再送信を実行するステップであって、前記少なくとも1つのチェックブロックが、前記2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、前記1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットが、前記第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、ステップと、
第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを送信することを含む、前記受信ノードへの前記第2の再送信を実行するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記初期送信を実行する前に、前記初期送信のRVインデックスを前記受信ノードに提供するステップと、
前記第1の再送信を実行する前かつ前記第2の再送信を実行する前に、それぞれ、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックスおよび前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスを前記受信ノードに提供するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記初期送信の前記RVインデックス、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックス、および前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスが、前記初期送信を実行する前に、制御信号または構成信号において前記受信ノードに一緒に提供される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信ノードからのフィードバックが、前記受信ノードが前記2つ以上の情報CBのデコードに成功したかどうかを示し、
前記方法が、
受信した否定応答(NACK)フィードバックまたは肯定応答(ACK)フィードバックの欠如から、前記受信ノードが前記初期送信後に前記2つ以上の情報CBの正常なデコードに失敗したと決定した後に前記第1の再送信を実行するステップと、
前記受信したNACKフィードバックまたはACKフィードバックの欠如から、前記受信ノードが前記第1の再送信後に前記2つ以上の情報CBの正常なデコードに失敗したと決定した後に前記第2の再送信を実行するステップと
をさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の再送信および前記第2の再送信を含む所定回数の再送信が、前記受信ノードからの一切のフィードバックを必要とせずに実行される、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のサブブロックインターリーバセットが、第1の複数のサブブロックインターリーバを含み、前記第1のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第1のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得し、
前記第2のサブブロックインターリーバセットが、第2の複数のサブブロックインターリーバを含み、前記第2のサブブロックインターリーバセット内の各サブブロックインターリーバは、それぞれの情報CBのサブブロックにそれぞれの量の巡回シフトを適用して、第2のインターリーブされたサブブロック組み合わせを取得する、
請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによってそれぞれの2つの情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の差が、前記第2のサブブロックインターリーバセット内の任意の2つのサブブロックインターリーバによって同じ2つの情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の差と等しくない、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のサブブロックインターリーバセットが、前記第1のRVインデックスに基づいて定義され、
前記第2のサブブロックインターリーバセットが、前記第2のRVインデックスに基づいて定義される、
請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記巡回シフトの量は、(j+c
1)
*(i+c
2)の関数であり、
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、iは前記情報CBのインデックスであり、c
1およびc
2はそれぞれ整数定数である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各情報CBが、K個のサブブロックに論理的に分割され、前記チェックブロックの第1のセットおよび前記チェックブロックの第2のセットの各々にK個のチェックブロックがある、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
Kが、前記TB内の情報CBの数以上の最小素数である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のサブブロックインターリーバセットまたは前記第2のサブブロックインターリーバセットからのサブブロックインターリーバの少なくとも1つのサブセットが、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記巡回シフトの量は、(j+c
1)
*(i+c
2)mode(K-L)の関数であり、
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、iは前記情報CBのインデックスであり、c
1およびc
2はそれぞれ整数定数であり、Kは前記TB内の情報CBの数に等しく、(K-L)は素数である、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々は、
以下の式に従って、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、
(j-1)
*
(i-1)mod K
jは、前記第1の再送信または前記第2の再送信の、それぞれ、前記第1のRVインデックスまたは前記第2のRVインデックスであり、Kは前記TB内の情報CBの数に等しく、(j-1)およびKは互いに素である、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットの各々が、各情報CBのサブブロックに巡回シフトの量を適用するように定義され、前記TBの参照行である情報CBには巡回シフトが適用されず、前記第2のサブブロックインターリーバセットによって他の情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量は、前記第1のサブブロックインターリーバセットによって対応する情報CBのサブブロックに適用される巡回シフトの量の垂直巡回シフトによって取得される、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスが不連続な整数である、請求項
1に記載の方法。
【請求項16】
第1の回数の再送信が、サブブロックインターリーバセットの第1のグループを使用して実行され、
追加の回数の再送信が、サブブロックインターリーバセットの追加のグループを使用して実行される、
請求項
1に記載の方法。
【請求項17】
前記サブブロックインターリーバセットの第1のグループが、各情報CBを第1の数のサブブロックに分割することによって前記TBの前記情報CBをインターリーブし、
前記サブブロックインターリーバセットの第2のグループが、各情報CBを第2の数のサブブロックに分割することによって前記情報CBをインターリーブする、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の数のサブブロックが、第1の素数であり、
前記第2の数のサブブロックが、前記第1の素数の次に大きい素数である第2の素数である、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記サブブロックインターリーバセットの第1のグループが、各情報CBに巡回シフトを適用することによって前記TBの前記情報CBをインターリーブし、
前記サブブロックインターリーバセットの第2のグループが、少なくとも1つの情報CBに非巡回シフトシャッフルを適用して代替ベースサブブロック組み合わせを作成し、前記代替ベースサブブロック組み合わせに巡回シフトをさらに適用することによって前記情報CBをインターリーブする、
請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットが、それぞれ、前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスに対して事前定義される、請求項
1に記載の方法。
【請求項21】
2つ以上の情報コードブロック(CB)を含むトランスポートブロックを含む、初期送信を送信ノードから受信するステップと、
1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、第1の再送信を前記送信ノードから受信するステップであって、前記少なくとも1つのチェックブロックが、前記2つ以上の情報CBの各々の少なくとも一部から生成され、前記1つまたは複数のチェックブロックの第1のセットが、前記第1の再送信の第1の冗長バージョン(RV)インデックスに関連付けられた第1のサブブロックインターリーバセットを使用して生成される、ステップと、
第2の再送信の第2のRVインデックスに関連付けられた第2のサブブロックインターリーバセットを使用して生成された1つまたは複数のチェックブロックの第2のセットからの少なくとも1つのチェックブロックを含む、前記第2の再送信を前記送信ノードから受信するステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記初期送信を受信する前に、前記初期送信のRVインデックスを受信するステップと、
前記第1の再送信を受信する前かつ前記第2の再送信を受信する前に、それぞれ、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックスおよび前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスを受信するステップと、
前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスを使用して、それぞれ、前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットを決定するステップと
をさらに含む、請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
前記初期送信の前記RVインデックス、前記第1の再送信の前記第1のRVインデックス、および前記第2の再送信の前記第2のRVインデックスは、前記初期送信を受信する前に制御信号または構成信号において一緒に受信される、請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
前記初期送信の後に、前記2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第1のインジケータを前記送信ノードに送信するステップであって、前記第1の再送信は、前記第1のインジケータを送信した後に受信される、ステップと、
前記第1の再送信の後に、前記2つ以上の情報CBすべてが正常にデコードされたわけでないことを示す第2のインジケータを前記送信ノードに送信するステップであって、前記第2の再送信は、前記第2のインジケータを送信した後に受信される、ステップと
をさらに含む、請求項
21に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の再送信および前記第2の再送信を含む、所定回数の再送信がスケジュールされる、請求項
21に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のサブブロックインターリーバセットおよび前記第2のサブブロックインターリーバセットが、それぞれ、前記第1のRVインデックスおよび前記第2のRVインデックスに対して事前定義される、請求項
21に記載の方法。
【請求項27】
処理ユニットを備える装置であって、前記処理ユニットは、機械可読命令を実行して、前記装置に、請求項
1から
26のいずれか一項に記載の方法を行わせるように構成される、装置。
【請求項28】
機械実行可能命令を記憶したコンピュータ可読媒体であって、前記命令は、装置の処理ユニットによって実行されると、前記装置に、請求項
1から
26のいずれか一項に記載の方法を行わせる、コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】