(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】リソース利用率の統計方法、装置及び関連デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 24/00 20090101AFI20240920BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240920BHJP
【FI】
H04W24/00
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519804
(86)(22)【出願日】2022-09-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2022122216
(87)【国際公開番号】W WO2023051630
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111151553.3
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118913
【氏名又は名称】上田 邦生
(74)【代理人】
【識別番号】100142789
【氏名又は名称】柳 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201466
【氏名又は名称】竹内 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】チェン, ニンユ
(72)【発明者】
【氏名】リ, シン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ウェンリン
(72)【発明者】
【氏名】デン, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】マオ, ジャンフイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン, レ
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ウェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE08
5K067EE10
5K067LL01
5K067LL11
(57)【要約】
本出願の実施例はリソース利用率の統計方法、装置及び関連デバイスを提供し、ここで、前記方法は、レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出するステップであって、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、前記少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれるステップを含む。本出願は、空間分割多重シーンにおけるリソース利用率統計の正確性を向上させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側デバイスに使用されるリソース利用率の統計方法であって、
レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出するステップであって、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれるステップを含む、ことを特徴とするリソース利用率の統計方法。
【請求項2】
少なくとも1つの前記サンプリング時刻において、前記PRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数が大きいほど、前記レイヤ数因子が大きくなる、ことを特徴とする請求項1に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項3】
前記レイヤ数因子は、
対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、
又は、
対応する前記第1の周期で使用される前記PRB又は前記すべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値である、ことを特徴とする請求項1に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項4】
前記MIMOレイヤ数の平均値は、
(Σ
∀jΣ
∀k{M
kj(T1)*L
kj(T1)})/((Σ
∀jΣ
∀k){M
kj(T1)})であり、
又は、
(Σ
∀jΣ
∀a{M
aj(T1)*L
aj(T1)})/(Σ
∀jΣ
∀a{M
aj(T1)})であり、
ここで、T1は前記第1の周期であり、jは前記第1の周期内の前記サンプリング時刻であり、aはユーザイクイップメント(UE)番号であり、kは前記MIMOレイヤ数の類別であり、M
kj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、L
kj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数に対応する前記MIMOレイヤ数であり、M
aj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、L
aj(T1)は、a番目のUEが前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に使用する前記MIMOレイヤ数である、ことを特徴とする請求項3に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項5】
前記レイヤ数因子によって修正された前記PRB総数は、前記レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積である、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項6】
前記使用可能なPRB総数は、
第2の周期内で、前記サンプリング時刻の数といずれか一つの前記サンプリング時刻に使用可能なPRB数との積であり、
又は、
前記第2の周期内で、すべての前記サンプリング時刻に前記使用可能なPRB数の和である、ことを特徴とする請求項5に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項7】
前記第2の周期は前記第1の周期と同じである、ことを特徴とする請求項6に記載のリソース利用率の統計方法。
【請求項8】
リソース利用率の統計装置であって、
レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出する算出モジュールであって、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる算出モジュールを備える、ことを特徴とするリソース利用率の統計装置。
【請求項9】
ネットワーク側デバイスであって、
レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出するプロセッサを備え、
前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる、ことを特徴とするネットワーク側デバイス。
【請求項10】
プロセッサと、メモリと、該メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータープログラムとを備える通信機器であって、
前記プロセッサによって前記コンピュータープログラムが実行される場合、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリソース利用率の統計方法のステップが実行される、ことを特徴とする通信機器。
【請求項11】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータープログラムが記憶されており、プロセッサによって前記コンピュータープログラムが実行される場合、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のリソース利用率の統計方法のステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願との相互参照】
【0001】
本出願は、出願番号が「202111151553.3」、出願日が2021年09月29日である中国特許出願に基づいて提出され、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願のすべての内容はここで全文導入の方式で本出願を導入する。
【技術分野】
【0002】
本出願の実施例は通信技術の分野に関し、特にリソース利用率の統計方法、装置及び関連デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)利用率の統計は、通常、キャリアとネットワーク側が各セルのPRB利用率を取得するために使用され、より直感的に各セルの空き状況や負荷状況などを取得することができる。例えば、PRB利用率に基づいていくつかのセルが長期にわたって高負荷状態にあることを知ると、これらのセルを拡張し、又はネットワークの計画を調整することが考慮される。
【0004】
現在、PRB利用率は、通常、使用されるPRB数とPRB総数との商によって記述されている。現在、伝送速度を向上できる空間分割多重技術は広く使用され、空間分割多重とは、異なるデータストリームのアンテナ信号を指し、そのキャリア波の周波数が完全に同じであり、スペクトル幅も完全に重なっている。言い換えれば、空間分割多重技術は、同じ周波数帯域を異なるスペースで再利用する技術である。従って、空間分割多重技術は、同じ帯域幅で伝送できるデータを倍増させることができ、スペクトル利用率も倍増させることができる。ただし、現在のリソース利用率の統計方法は空間分割多重の状況を考慮しないため、空間分割多重シーンにおけるリソース利用率の正確度が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、空間分割多重シーンにおけるリソース利用率統計が不正確の問題を解決するために、リソース利用率の統計方法、装置及び関連デバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の問題を解決するために、本出願は以下のように実現する。
【0007】
第1の態様では、本出願の実施例は、ネットワーク側デバイスに使用されるリソース利用率の統計方法を提供し、前記リソース利用率の統計方法は、レイヤ数因子によって修正されたPRB総数リソース利用率を算出するステップであって、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO、Multiple Input Multiple Output)レイヤ数が含まれるステップを含む。
【0008】
選択的に、前記少なくとも1つのサンプリング時刻において、PRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数が大きいほど、前記レイヤ数因子が大きくなってもよい。
【0009】
選択的に、前記レイヤ数因子は、対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、又は、対応する前記第1の周期で使用される前記PRB又は前記すべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値であってもよい。
【0010】
選択的に、前記MIMOレイヤ数の平均値は、
(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/((Σ∀jΣ∀k){Mkj(T1)})であり、又は、(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})であり、ここで、T1は前記第1の周期であり、jは前記第1の周期内の前記サンプリング時刻であり、aはユーザイクイップメント(UE)番号であり、kは前記MIMOレイヤ数の類別であり、Mkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、Lkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数に対応する前記MIMOレイヤ数であり、Maj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、Laj(T1)は、a番目のUEが前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に使用する前記MIMOレイヤ数であってもよい。
【0011】
選択的に、前記レイヤ数因子によって修正された前記PRB総数は、前記レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積であってもよい。
【0012】
選択的に、前記使用可能なPRB総数は、第2の周期内で、前記サンプリング時刻の数といずれか一つの前記サンプリング時刻に前記使用可能なPRB数との積であり、又は、前記第2の周期内で、すべてのサンプリング時刻に使用可能なPRB数の和であってもよい。
【0013】
選択的に、前記第2の周期は前記第1の周期と同じであってもよい。
【0014】
第2の態様では、本出願の実施例は、リソース利用率の統計装置を提供し、前記リソース利用率の統計装置は、レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出する算出モジュールであって、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、前記少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる算出モジュールを備える。
【0015】
選択的に、少なくとも1つの前記サンプリング時刻において、前記PRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数が大きいほど、前記レイヤ数因子が大きくなってもよい。
【0016】
選択的に、前記レイヤ数因子は、対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、又は、対応する前記第1の周期で使用される前記PRB又は前記すべてのPRBがデータ伝送の時に前記使用するMIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値であってもよい。
【0017】
選択的に、前記MIMOレイヤ数の平均値は、
(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)})であり、又は、(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})であり、ここで、T1は前記第1の周期であり、jは前記第1の周期内の前記サンプリング時刻であり、aはユーザイクイップメント(UE)番号であり、kは前記MIMOレイヤ数の類別であり、Mkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、Lkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数に対応する前記MIMOレイヤ数であり、Maj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、Laj(T1)は、a番目のUEが前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に使用する前記MIMOレイヤ数であってもよい。
【0018】
選択的に、前記レイヤ数因子によって修正された前記PRB総数は、前記レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積であってもよい。
【0019】
選択的に、前記使用可能なPRB総数は、第2の周期内で、前記サンプリング時刻の数といずれか一つの前記サンプリング時刻に使用可能なPRB数との積であり、又は、前記第2の周期内で、すべての前記サンプリング時刻に前記使用可能なPRB数の和であってもよい。
【0020】
選択的に、前記第2の周期は前記第1の周期と同じであってもよい。
【0021】
第3の態様では、本出願の実施例は、ネットワーク側デバイスをさらに提供し、ネットワーク側デバイスは、レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出するプロセッサを備え、前記レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つの前記サンプリング時刻の前記PRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる。
【0022】
選択的に、少なくとも1つの前記サンプリング時刻において、前記PRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数が大きいほど、前記レイヤ数因子が大きくなってもよい。
【0023】
選択的に、前記レイヤ数因子は、対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、又は、対応する前記第1の周期で使用される前記PRB又は前記すべてのPRBがデータ伝送の時に使用する前記MIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つの前記MIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値であってもよい。
【0024】
選択的に、前記MIMOレイヤ数の平均値は、
(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/((Σ∀jΣ∀k){Mkj(T1)})であり、又は、(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})であり、ここで、T1は前記第1の周期であり、jは前記第1の周期内の前記サンプリング時刻であり、aはユーザイクイップメント(UE)番号であり、kは前記MIMOレイヤ数の類別であり、Mkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、Lkj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に第k種類の前記MIMOレイヤ数に対応する前記MIMOレイヤ数であり、Maj(T1)は、前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、Laj(T1)は、a番目のUEが前記第1の周期内のj番目の前記サンプリング時刻に使用する前記MIMOレイヤ数であってもよい。
【0025】
選択的に、前記レイヤ数因子によって修正された前記PRB総数は、前記レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積であってもよい。
【0026】
選択的に、前記使用可能なPRB総数は、第2の周期内で、前記サンプリング時刻の数といずれか一つの前記サンプリング時刻に使用可能なPRB数との積であり、又は、前記第2の周期内で、すべてのサンプリング時刻に使用可能なPRB数の和であってもよい。
【0027】
選択的に、前記第2の周期は前記第1の周期と同じであってもよい。
【0028】
第4の態様では、本出願の実施例は、通信機器をさらに提供し、上記の通信機器は、プロセッサと、メモリと、該メモリに記憶され、前記プロセッサで実行可能なコンピュータープログラムとを備え、前記プロセッサによって前記コンピュータープログラムが実行される場合、上記の第1の態様に記載のリソース利用率の統計方法のステップが実行される。
【0029】
第5の態様では、本出願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータープログラムが記憶されており、プロセッサによって前記コンピュータープログラムが実行される場合、上記の第1の態様に記載のリソース利用率の統計方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0030】
本出願の実施例では、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいてレイヤ数因子を決定し、少なくとも1つのサンプリング時刻内のセルの異なる負荷状態において、異なるPRB使用情報を取得することができ、ひいては動的なレイヤ数因子を決定することがきでる。なお、ネットワーク運営の過程において、レイヤ数因子は、セルチャネル条件、ネットワーク状態、及びユーザ数などの状況の変化に応じて変化することができ、このような動的なレイヤ数因子によって修正されたPRB総数は、セルの実際のPRBリソースの利用度をより正確に反映することができ、算出されたリソース利用率の正確性が向上し、セル負荷の状況の評価もより正確になる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本出願の実施例の技術案をより明確に説明するために、本出願の実施例の説明に用いる図面を簡単に説明すると、以下の説明における図面は本発明の一部の実施例に過ぎず、創造的な労力を払うことなく、当業者にとってはこれらの図面から他の図面を得ることもできる。
【
図1】本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計方法の概略フローチャートである。
【
図2】本出願の実施例によって提供されるPRB使用統計の模式図である。
【
図3】本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計装置の概略構成図である。
【
図4】本出願の実施例によって提供されるネットワーク側デバイスの概略構成図である。
【
図5】本出願の実施例によって提供される通信機器の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本出願の実施例の図面を組み合わせて、本出願の実施例の技術案を明確かつ完全に説明し、説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、すべての実施例ではないことは明らかである。本発明の実施例は、当業者が創造的な労働を支払うことなく取得されるすべての他の実施例はいずれも本発明の保護範囲に属する。
【0033】
本出願の実施例の用語「第1」、「第2」などは類似するオブジェクトを区別し、特定の順序又は前後順序を説明する必要がない。なお、用語「含む」と「備える」及びそれらのいかなるの変形も、排他的ではない包含を意図するものであり、例えば、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、必ずしも明確に列挙されたものに限定されるわけではなく、明確に列挙されていない、又はこれらのプロセス、方法、製品、又はデバイスに固有の他のステップ又はユニットを含むことができる。なお、本出願では、「及び/又は」を使用して、接続されているオブジェクトの少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCは、単独のA、単独のB、単独のC、及びAとBとが存在し、BとCとが存在し、AとCとが存在し、A、B及びCが存在する7つのケースを含むことを意味する。
【0034】
理解を容易にするために、以下、本出願に関する内容の一部を説明する。
【0035】
空間分割多重(SpaceDivisionMultiplexing、SDM)とは、同じ周波数帯域を異なるスペースで再利用することを指す。つまり、異なるデータストリームのアンテナ信号は、そのキャリア波の周波数が完全に同じであってもよく、スペクトル幅も完全に重なっていても良い。従って、同じ帯域幅では、空間分割多重は、データ伝送量を倍増させることができ、スペクトル利用率も倍増させることができる。
【0036】
MIMOレイヤ数:チャネル条件が良いユーザイクイップメント(UserEquipment、UE)は、マルチストリームMIMOを設定することができ、同じPRBリソースを使用して複数のデータを伝送することに相当する。MIMOレイヤ数はMIMOストリーム数又は空間分割ストリーム数又は空間分割多重レイヤ数又はケジューリングレイヤ数とも呼ばれる。例えば、MIMOレイヤ数は2ストリームである場合、同じPRBリソースは2つのデータを伝送することができ、MIMOレイヤ数が3ストリームである場合、同じPRBリソースは3つのデータを伝送することができる。
【0037】
使用されるPRB数は、占有されるPRB数又はケジューリングされるPRB数とも呼ばれ、物理ダウンリンク共享チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)伝送に使用されるPRB数を指し、具体には、現在セルがすべてのUEのためにケジューリングして使用されるPRB数と理解することができる。
【0038】
PRB総数とは、現在セルに設定されたPRB総数を指す。
【0039】
以下、本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計方法を説明する。
【0040】
図1を参照し、
図1は本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計方法の概略フローチャートである。
図1に示すようなリソース利用率の統計方法はネットワーク側デバイスで実行することができる。
【0041】
図1に示すように、リソース利用率の統計方法は以下のステップを含む。
【0042】
ステップ101、レイヤ数因子によって修正されたPRB総数リソース利用率を算出する。
【0043】
ここで、説明を容易にするために、本明細には、βでレイヤ数因子を指す。上記のレイヤ数因子は多重因子、修正因子、倍増因子、調整因子、MIMOストリーム数因子、MIMOレイヤ数因子とも呼ばれ、いずれもPRB総数を修正し、より正確で実際に使用可能なPRBリソース総数を決定し、ネットワークの実態により合致するように作用する。
【0044】
レイヤ数因子βは、少なくとも1つのサンプリング時刻(Sampling Occasion)のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる。
【0045】
具体的な実施において、PRB使用情報には少なくともMIMOレイヤ数が含まれる。セルのPRBがマルチストリームMIMOを設定できる場合、PRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数は一定ではなく、MIMOレイヤ数が大きいほど、単一のPRBが同時に伝送できるデータが多くなり、セルのPRBの利用可能度が大きくなることに相当し、ひいては、異なるレイヤ数因子βを決定するべきである。同時に、セルは異なるネットワーク環境で対応するMIMOレイヤ数が異なり、ひいては、異なるレイヤ数因子βも決定するべきである。
【0046】
本出願の実施例では、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいてβを決定し、言い換えれば、PRBの履歴使用情報に基づいてβを決定する。履歴使用情報は、PRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数を忠実に記録し、異なる負荷状態及び異なるネットワーク環境(例えばUEの数、通信の強度など)におけるPRBの空間分割多重使用状況を実際に反映できるため、PRB履歴使用情報に基づいて決定されるβを使用してPRB総数を修正することで、空間分割多重シーンで実際に使用できるPRBリソース総数をより正確に表現することができ、ひいては、より正確なリソース利用率が得られる。
【0047】
もちろん、PRB使用情報は他の情報を含んでもよく、例えば、使用されるPRB数などを含み、これによって、MIMOレイヤ数及び他の使用情報と組み合わせてレイヤ数因子βを決定することができ、ここでは特に限定しない。
【0048】
少なくとも1つのサンプリング時刻は、1つの時間周期内のサンプリング時刻を含んでもよく、複数の時間周期内のサンプリング時刻を含んでもよく、少なくとも1つのサンプリング時刻が複数の時間周期内のサンプリング時刻を含む場合、複数の時間周期内のPRB使用情報を統合して、レイヤ数因子βをより正確に決定することができる。サンプリング時刻はスロット(slot)又は符号又はサブフレームを単位としてもよく、ここでは特に限定しない。
【0049】
本出願の実施例では、収集されるPRB使用情報が位置する段階によって、レイヤ数因子βは異なる段階のPRB空間分割多重状況を表現することができる。
【0050】
少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報は、セルのPRBの履歴使用状況を表現することができ、PRBの履歴使用状況は、セルの履歴負荷状況を反映することができる。上記のレイヤ数因子βによって、セルのある履歴期間の使用可能なPRBリソース総数を決定する。
【0051】
少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報は、PRBのリアルタイム使用状況を表現することもでき、PRBのリアルタイム使用状況は、セルのリアルタイム負荷状況を反映することができ、上記のレイヤ数因子βによって、セルが現在実際に使用できるPRBリソース総数を決定する。
【0052】
上記のレイヤ数因子βは、履歴データに基づいて統計された、段階に関する因子であり、時間とともに異なる特徴(又は動的特性を持つとも言える)を有しており、予め設定された静的レイヤ数因子よりも、上記のレイヤ数因子βによって調整された実際に使用可能なPRBリソース総数のほうがネットワークの実態に合致する。
【0053】
上記の各ケースで得られたレイヤ数因子βは、1つのケースでは、リソース利用率に基づいて評価されたセルの現在の負荷状況がより正確になるように、現段階のPRB総数修正の根拠とすることができる。もう1つのケースでは、上記のレイヤ数因子βを、次の段階のリソース利用率の評価に用いることもできる。
【0054】
本出願の実施例では、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいてレイヤ数因子βを決定し、少なくとも1つのサンプリング時刻内のセルの異なる負荷状態において、異なるPRB使用情報を取得することができ、ひいては動的なレイヤ数因子βを決定することがきでる。なお、ネットワーク運営の過程において、レイヤ数因子は、セルチャネル条件、ネットワーク状態、及びユーザ数などの状況の変化に応じて変化することができ、このような動的なレイヤ数因子βによって修正されたPRB総数は、セルの実際のPRBリソースの利用度をより正確に反映することができ、ネットワークの実態により合致し、算出されたリソース利用率の正確性が向上し、セル負荷の状況の評価もより正確になる。
【0055】
選択的に、少なくとも1つのサンプリング時刻において、PRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数が大きいほど、レイヤ数因子βが大きくなる。つまり、MIMOレイヤ数とレイヤ数因子βとは正の相関関係にある。
【0056】
以下、レイヤ数因子βの決定を説明する。
【0057】
選択可能な一実施形態では、レイヤ数因子βは、対応する第1の周期で、使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つのMIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、又は、対応する第1の周期で、使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つのMIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値である。
【0058】
言い換えれば、本実施形態では、レイヤ数因子βの決定方法は少なくとも、MIMOレイヤ数の平均値の最大値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する決定方法1と、MIMOレイヤ数の最大値の平均値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する決定方法2とを含む。
【0059】
説明を容易にするために、少なくとも1つのサンプリング時刻がN個のサンプリング時間区間(即ち上記の第1の周期)に分布し、Nが正の整数であるとすると、第1のセットにはN個のMIMOレイヤ数の平均値が含まれ、1つのMIMOレイヤ数の平均値は1つのサンプリング時間区間に対応し、第2のセットにはN個のMIMOレイヤ数の最大値が含まれ、1つのMIMOレイヤ数の最大値は1つのサンプリング時間区間に対応する。第1の周期は、N個のサンプリング時間区間のうちのいずれかのサンプリング時間区間と理解することができ、ここで、T1と表記し、第1の周期内には少なくとも1つのサンプリング時刻が含まれる。
【0060】
以下、上記の2つの決定方法をそれぞれ説明する。
【0061】
決定方法1、MIMOレイヤ数の平均値の最大値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する。
【0062】
本決定方法において、具体的な処理は以下のとおりである。
【0063】
ステップ1、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の平均値を算出する。
【0064】
第1の周期を例にすると、第1の周期に対応するMIMOレイヤ数の平均値は、
式1:
(Σ∀j{使用されるPRB数*MIMOレイヤ数})/(Σ∀j{使用されるPRB数})、
又は式2:
(Σ∀j{使用されるPRB数*MIMOレイヤ数})/(Σ∀j{使用可能なPRB数})で表し、
ここで、jは第1の周期内のサンプリング時刻である。上記の式1と式2の分子は、各サンプリング時刻に対応して使用されるPRBと、それぞれのMIMOレイヤ数との積の和を算出し、ここでは第1の和値と表記し、そして、第1の周期内のすべてのサンプリング時刻の第1の和値を加算すると理解することができる。
【0065】
上記の式1の分母は、第1の周期内のすべてのサンプリング時刻に使用されるPRB数の和(あるPRBがn回多重化された場合、そのPRBのカウントはnに対応する)として理解することができ、上記の式2の分母は、第1の周期内のすべてのサンプリング時刻に使用可能なPRB数の和として理解することができる。
【0066】
理解を容易にするために、例えば、あるサンプリング時刻に使用可能なPRBがPRB1、PRB2及びPRB3を含み、かつ、PRB1、PRB2、PRB3のそれぞれに対応するMIMOレイヤ数が4、2及び0である場合、このサンプリング時刻に対応する使用されるPRB数は2であり、このサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数は3である。
【0067】
実際の応用では、上記の式1は式2に比べて、使用されていないPRBが排除されるため、PRBの実際伝送能力をより正確に反映することができ、式1で得られたMIMOレイヤ数の平均値に基づいてレイヤ数因子βを決定することにより、セルの空間分割多重状況をより正確に反映することができ、ひいては統計されたリソース利用率をより正確にすることができる。
【0068】
使用可能なPRB数を分母として選択する場合、MIMOレイヤ数の平均値はさらに、
(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)})、
又は、
(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})、
で表し、
ここで、T1は第1の周期であり、jは第1の周期内のサンプリング時刻であり、aはUE番号であり、kはMIMOレイヤ数の類別であり、Mkj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に第k種類のMIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、Lkj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に第k種類のMIMOレイヤ数に対応するMIMOレイヤ数であり、Maj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、Laj(T1)は、a番目のUEが第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に使用するMIMOレイヤ数である。
【0069】
上記の2つの算出方法の1番目は、MIMOレイヤ数の類別から、第1の周期に対応するMIMOレイヤ数の平均値を決定することである。
【0070】
具体的な実施において、MIMOレイヤ数の類別、即ちkの取りうる値は、グローバルに予め定義してもよく、つまり、グローバルに存在しうるMIMOレイヤ数を予め定義していてもよく、kの取りうる値がグローバルにあらかじめ定義されている場合には、すべてのサンプリング時刻に、Lkj(T1)の定義値は同じである。また、kの取りうる値も同様にサンプリング時刻ごとの実際の状況に基づいて再定義することができる。
【0071】
理解を容易にするために、例えば、MIMOレイヤ数の類別がグローバルに予め定義される場合、グローバルに予め定義されるMIMOレイヤが0/1/2/3/4/5の6種類を含むとすると、kはそれぞれ値1、2、3、4、5及び6を取ることができる。
図2に示すように、各RRBのMIMOレイヤ数は対応するブロック数で表す場合、すべてのサンプリング時刻において、L
1j(T1)=0、L
2j(T1)=1、L
3j(T1)=2、L
4j(T1)=3、L
5j(T1)=4、L
6j(T1)=5となる。各サンプリング時刻に重定義される場合、
図2に示すように、サンプリング時刻1(slot0)において、実際のMIMOレイヤ数は2/3/4の3種類を含み、kはそれぞれ値1、2及び3を取る場合、L
1j(T1)=2、L
2j(T1)=3、L
3j(T1)=4となる。
【0072】
図2に示すように、第1の周期には、5つのサンプリング時刻が含まれ、それぞれはサンプリング時刻1(slot0)、サンプリング時刻2(slot1)、サンプリング時刻3(slot2)、サンプリング時刻4(slot3)及びサンプリング時刻5(slot4)である。5つのサンプリング時刻に存在するMIMOレイヤ数は0/2/3/4/5の5種類を含み、kはそれぞれ値1、2、3、4及び5を取ることを定義し、k=1に対するMIMOレイヤ数は0であり、k=2に対するMIMOレイヤ数は2であり、k=3に対するMIMOレイヤ数は3であり、k=4に対するMIMOレイヤ数は4であり、k=5に対するMIMOレイヤ数は5であり、即ちL
1j(T1)=0、L
2j(T1)=2、L
3j(T1)=3、L
4j(T1)=4、L
5j(T1)=5である。
【0073】
M1j(T1)は、j番目のサンプリング時刻に0ストリームで伝送されるPRB数を表し、M2j(T1)=2は、j番目のサンプリング時刻に2ストリームで伝送されるPRB数を表し、M3j(T1)=3は、j番目のサンプリング時刻に3ストリームで伝送されるPRB数を表し、M4j(T1)=4は、j番目のサンプリング時刻に4ストリームで伝送されるPRB数を表し、M5j(T1)=5は、j番目のサンプリング時刻に2ストリームで伝送されるPRB数を表す。slot0を例にすると、M11(T1)=0、M21(T1)=1、M31(T1)=1、M41(T1)=4、M51(T1)=0とする。
【0074】
上記の2つの算出方法の2番目は、UEの観点から、第1の周期に対応するMIMOレイヤ数の平均値を決定する。
【0075】
理解を容易にするために、例えば、現在のセルに3つのUEがアクセスし、それぞれがユーザUE1、UE2及びUE3であり、aはそれぞれ値1、2及び3をとる。サンプリング時刻1(slot0)を例にすると、UE1に割り当てられるPRB数が1つであり、かつMIMOレイヤ数が2である場合、M11(T1)=1、L11(T1)=2となる。
【0076】
ステップ2、N個のサンプリング時間区間におけるMIMOレイヤ数の平均値の最大値を決定する。
【0077】
各サンプリング時間区間はいずれもステップ1の処理を実行することにより、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の平均値を取得することができ、N個のMIMOレイヤ数の平均値のうちの最大値をレイヤ数因子βとして決定し、具体的に、
β=max((Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)}))
又は、
β=max((Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)}))と表すことができる。
【0078】
当該決定方法において、各サンプリング時間区間のいずれにもMIMOレイヤ数の平均値を算出するため、複数の平均値のうちの最大値をレイヤ数因子βとして決定することにより、リソース利用率を最大化にすることができる。
【0079】
決定方法2、MIMOレイヤ数の最大値の平均値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する。
【0080】
当該決定方法において、具体的な処理は以下のとおりである。
【0081】
ステップ1、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の最大値を算出する。
【0082】
第1の周期を例にすると、第1の周期に対応するMIMOレイヤ数の最大値は、第1の周期内の少なくとも1つのサンプリング時刻において最大のMIMOレイヤ数である。
【0083】
理解を容易にするために、例えば、
図2に示すように、第1の周期には5つのサンプリング時刻が含まれ、それぞれはサンプリング時刻1(slot0)、サンプリング時刻2(slot1)、サンプリング時刻3(slot2)、サンプリング時刻4(slot3)及びサンプリング時刻5(slot4)である。この場合、第1の周期に対応するMIMOレイヤ数の最大値は5である。
【0084】
ステップ2、N個のサンプリング時間区間におけるMIMOレイヤ数の最大値の平均値を決定する。
【0085】
各サンプリング時間区間はステップ1の処理を実行することで、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の最大値を取得することができ、N個のMIMOレイヤ数の最大値を平均し、平均値はレイヤ数因子βとして決定することができる。
【0086】
当該決定方法において、各サンプリング時間区間のいずれにもMIMOレイヤ数の最大値を算出するため、MIMOレイヤ数の最大値から最大値を選択することなく、各最大値を平均することにより、セルが実際に使用するPRBリソースを過大評価することを避けることができ、リソース利用率決定の正確性を向上させることができる。
【0087】
なお、上記2つの決定方法の以外、選択可能な一実施形態では、レイヤ数因子βの決定方法は、以下の2つを含むことができる。
【0088】
決定方法3、MIMOレイヤ数の平均値の平均値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する。
【0089】
即ち、まず、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の平均値を算出し、そして、N個のサンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の平均値を平均して、平均値の平均値をレイヤ数因子βとして決定する。当該決定方法の具体的な実施形態は、上記の決定方法1及び決定方法2の関連説明を参照することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0090】
決定方法4、MIMOレイヤ数の最大値の最大値に基づいて、レイヤ数因子βを決定する。
【0091】
即ち、まず、各サンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の最大値を算出し、そして、N個のサンプリング時間区間に対応するMIMOレイヤ数の最大値のうちの最大値をレイヤ数因子βとして決定する。当該決定方法の具体的な実施形態は、上記の決定方法1及び決定方法2の関連説明を参照することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0092】
以下、リソース利用率の決定について説明する。
【0093】
本出願の実施例では、説明を容易にするために、現在、リソース利用率を決定する必要がある時間区間を第2の周期として定義し、ここでT2と表記し、第2の周期には少なくとも1つのサンプリング時刻が含まれる。
【0094】
選択可能な一実施形態では、第2の周期は第1の周期と同じである。このように、現在の時間区間のPRB使用データを利用してこの時間区間のリソース利用率をリアルタイムに算出することで、リソース利用率の算出のリアルタイム性がより強くなり、リソース利用率に基づいて評価されたセル負荷状況がより正確になる。別の選択可能な実施形態では、第2の周期は第1の周期と異なり、第1の周期の後の時間周期であってもい。このように、第1の周期のPRB使用データを利用して、その後の時間周期のリソース利用率を算出することにより、算出量を低減し、ネットワーク設定を簡素化することができる。
【0095】
具体的な実施において、リソース利用率の決定は以下の手順で行うことができる。
【0096】
ステップ1、セルが実際に占用するPRB数を決定する。
【0097】
空間分割多重が考慮される場合、1つのPRBが複数のデータを同時に伝送する可能性があるため、セルが実際に占用するPRB数は、必ずしもセル内の各UEが占用するPRB数の和に等しいとは限らない。具体的には、セル内の1つのUEが1つのサンプリング時刻で実際に占用するPRB数は、このUEの占用するPRB数とこのUEの実際の空間分割ストリーム数との積、即ちこのUEの使用するPRB数とこのUEの実際のMIMOレイヤ数との積であってもよく、ここでは第2の積と表記する。この場合、セルが実際に占用するPRB数は、セル内のすべてのUEが第2の周期内のすべてのサンプリング時刻における第2の積の和とすることができる。具体的には、
Σ∀aΣ∀i{占用されるPRB数*実際の空間分割ストリーム数}、
又は、
Σ∀aΣ∀i{使用されるPRB数*実際のMIMOレイヤ数}と表し、
ここで、iは第2の周期内のサンプリング時刻であり、aはUE番号である。
【0098】
ステップ2、レイヤ数因子βによって修正されるPRB総数を決定する。
【0099】
選択可能な一実施形態では、レイヤ数因子βによって修正されるPRB総数は、レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積である。
【0100】
具体的な実施において、使用可能なPRB総数は、第2の周期内のすべてのサンプリング時刻で実際に使用可能なPRB数の和を表現するために使用される。選択的に、使用可能なPRB総数は、1)第2の周期内で、サンプリング時刻の数といずれかのサンプリング時刻に使用可能なPRB数との積であり、又は、2)第2の周期内で、すべてのサンプリング時刻に使用可能なPRB数の和である。
【0101】
上記の方法1)において、1つのサンプリング時刻に使用可能なPRB数は、第2の周期内のいずれかのサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数であってもよく、第2の周期内の使用可能なPRB数が最大のサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数とするが、このようにして決定される使用可能なPRB総数は極端なケースに属し、修正されたPRB総数が大きくなる可能性があり、具体的に、第2の周期内のどのサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数を決定するかは、実際の状況に応じて决定することができ、ここでは特に限定しない。上記の方法2)は方法1)に比べて、算出される使用可能なPRB総数はより正確である。
【0102】
ステップ3、セルリソース利用率を算出する。
【0103】
具体的な実施において、セルリソース利用率=セルが実際に占用するPRB数/レイヤ数因子βによって修正されたPRB総数、ここで、セルが実際に占用するPRB数はステップ1で得られ、レイヤ数因子βによって修正されたPRB総数はステップ2で得られる。
【0104】
なお、レイヤ数因子βが上記の決定方法1に基づいて決定する場合、セルリソース利用率可は、
(Σ∀aΣ∀i{占用されるPRB数*実際の空間分割ストリーム数})/(使用可能なPRB総数*最大平均MIMOレイヤ数)と表し、
ここで、最大平均MIMOレイヤ数とは、各MIMOレイヤ数の平均値のうちの最大値である。
【0105】
レイヤ数因子βが上記の決定方法2に基づいて決定する場合、セルリソース利用率は、
(Σ∀aΣ∀i{占用されるPRB数*実際の空間分割ストリーム数})/(使用可能なPRB総数*平均最大MIMOレイヤ数)と表し、
ここで、平均最大MIMOレイヤ数とは、各MIMOレイヤ数の最大値の平均値である。
【0106】
理解を容易にするために、以下、リソース利用率を決定する例について説明し、具体的な処理は以下のとおりである。
【0107】
ステップ1、セルが実際に占用するPRB数を決定する。
【0108】
第2の周期(T2)がi回目のサンプリングを含み、かつ、セル内にa個のUEがあるとすると、i回目のサンプリングでa番目のUEが実際に占用するPRB数をMai(T2)と表記し、i回目のサンプリングでa番目のUEの実際のMIMOレイヤ数をLai(T2)と表記する。そのため、セルが実際に占用するPRB数は、
Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)}と表すことができる。
ステップ2、レイヤ数因子βによって修正されるPRB総数を決定する。
【0109】
1)レイヤ数因子βを決定する。
レイヤ数因子は、
β=max((Σ
∀jΣ
∀k{M
kj(T1)*L
kj(T1)})/(Σ
∀jΣ
∀k{M
kj(T1)}))、
又は、
β=max((Σ
∀jΣ
∀a{M
aj(T1)*L
aj(T1)})/(Σ
∀jΣ
∀a{M
aj(T1)}))と表すことができる。
2)使用可能なPRB総数を決定する。
第2の周期(T2)内のサンプリング時刻の数をN(T2)と表記し、選択された1つのサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数をP(T2)と表記し、i番目のサンプリング時刻に対応する使用可能なPRB数をP
i(T2)と表記する。そのため、使用可能なPRB総数は、
N(T2)*P(T2)、
又は、
【数1】
と表すことができる。
3)レイヤ数因子βによって修正されるPRB総数を決定し、
レイヤ数因子βによって修正されるPRB総数は、
β*N(T2)*P(T2)、
又は、
【数2】
と表すことができる。
【0110】
ステップ3、セルリソース利用率を算出する。
リソース利用率は、
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(N(T2)*P(T2)*β)*100]、
又は、
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(Σ∀i{Pi(T2)}*β)*100]と表すことができる。
【0111】
なお、上記の式の[ ]は、上向きに整列(rounding)することを表し、上記の式のリソース利用率の取りうる値範囲は0から100である。なお、リソース利用率の取りうる値はここに限定されるものではなく、パーセンテージに基づいて決定することもでき、即ち、式の100をパーセンテージに置き換えるが、上向きに整列する必要がない。リソース利用率は具体的に、どのような記述方式を用いるかは、実際の状況に応じて决定することができ、ここでは特に限定しない。
【0112】
βを持ち込むと、リソース利用率の算出式G:
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(N(T2)*P(T2)*max((Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)})))*100]、
又は、
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(N(T2)*P(T2)*max((Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})))*100]、
又は、
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(Σ∀i{Pi(T2)}*max((Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)})))*100]、
又は、
[(Σ∀aΣ∀i{Mai(T2)*Lai(T2)})/(Σ∀i{Pi(T2)}*max((Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})))*100]が得られる。
【0113】
なお、本出願の実施例では、まず、各MIMOレイヤ数の平均値又は各MIMOレイヤ数の最大値を算出して、レイヤ数因子βを算出し、そして、リソース利用率を算出してもよいし、式Gを直接使用してリソース利用率を算出してもよく、具体的には、実際の状況に応じて决定することができ、ここでは特に限定しない。
【0114】
なお、本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計方法のステップはすべて第1のネットワークノード(基地局)によって実行されてもよいし、第1のネットワークノードによって一部のパラメーターを決定し、その部分のパラメーターを第2のネットワークノード(例えばネットワーク管理者)に送信し、そして、第2のネットワークノードによってレイヤ数因子βを算出してもよい。その後、第2のネットワークノードはレイヤ数因子βを第1のネットワークノードに送信し、第1のネットワークノードはレイヤ数因子βに基づいてPRB総数を修正して、リソース利用率を算出する。
【0115】
図3を参照し、
図3は、本出願の実施例によって提供されるリソース利用率の統計装置の構造図である。
【0116】
図3に示すように、リソース利用率の統計装置300は、
レイヤ数因子によって修正された物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出する算出モジュール301であって、レイヤ数因子は、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる算出モジュール301を備える。
【0117】
選択的に、少なくとも1つのサンプリング時刻において、PRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数が大きいほど、レイヤ数因子が大きくなってもよい。
【0118】
選択的に、レイヤ数因子は、対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数の平均値である少なくとも1つのMIMOレイヤ数の平均値を含む第1のセットの元素の最大値であり、又は、対応する第1の周期で使用されるPRB又はすべてのPRBがデータ伝送の時に使用するMIMOレイヤ数の最大値である少なくとも1つのMIMOレイヤ数の最大値を含む第2のセットの元素の平均値であってもよい。
【0119】
選択的に、MIMOレイヤ数の平均値は、
(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)*Lkj(T1)})/(Σ∀jΣ∀k{Mkj(T1)})
又は、
(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)*Laj(T1)})/(Σ∀jΣ∀a{Maj(T1)})であり、ここで、T1は第1の周期であり、jは第1の周期内のサンプリング時刻であり、aはユーザイクイップメント(UE)番号であり、kはMIMOレイヤ数の類別であり、Mkj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に第k種類のMIMOレイヤ数で伝送されるPRB数であり、Lkj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に第k種類のMIMOレイヤ数に対応するMIMOレイヤ数であり、Maj(T1)は、第1の周期内のj番目のサンプリング時刻にa番目のUEに割り当てられるPRB数であり、Laj(T1)は、a番目のUEが第1の周期内のj番目のサンプリング時刻に使用するMIMOレイヤ数であってもよい。
【0120】
選択的に、レイヤ数因子によって修正されたPRB総数は、レイヤ数因子と使用可能なPRB総数との積であってもよい。
【0121】
選択的に、使用可能なPRB総数は、第2の周期内で、サンプリング時刻の数といずれか一つのサンプリング時刻に使用可能なPRB数との積であり、又は、第2の周期内で、すべてのサンプリング時刻に使用可能なPRB数の和であってもよい。
【0122】
選択的に、第2の周期は第1の周期と同じであってもよい。
【0123】
リソース利用率の統計装置300は、本出願の実施例の
図1の方法の実施例の各処理を実現することができ、かつ同じ有益な効果を有し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0124】
図4を参照し、
図4は本出願の実施例によって提供されるネットワーク側デバイスの構造図の1つであり、
図4に示すように、このネットワーク側デバイスは、バス401、送受信機402、アンテナ403、バスインターフェース404、プロセッサ405、及びメモリ406を備える。
【0125】
プロセッサ405は、レイヤ数因子βによって修正される物理リソースブロック(PRB)総数を使用してリソース利用率を算出し、レイヤ数因子βは、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報に基づいて決定され、少なくとも1つのサンプリング時刻のPRB使用情報には、少なくともPRBがデータ伝送の時に使用する多入力多出力(MIMO)レイヤ数が含まれる。
【0126】
本実施形態では、ネットワーク側デバイスは、
図1に示すような方法の実施例の各処理を実現することができ、かつ同じ有益な効果を有し、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0127】
本出願の実施例は通信機器をさらに提供する。
図5を参照し、通信機器は、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶され、プロセッサ501で実行可能なプログラム5021とを備える。
【0128】
通信機器がネットワーク側デバイスである場合、プロセッサ501によってプログラム5021が実行されると、
図1に対応する方法の実施例のいずれかのステップを実現することができ、かつ同じ有益な効果を達成することができるため、ここでは説明を省略する。
【0129】
当業者は、プログラム命令に関するハードウェアによって、上記の実施例の方法のすべて又は一部のステップを実現することができ、プログラムは、読み取り可能な媒体に記憶することができることを理解する。本出願の実施例は読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、読み取り可能な記憶媒体にはコンピュータープログラムが記憶され、コンピュータープログラムがプロセッサによって実行されると、上記の
図1に対応する方法の実施例のいずれかのステップを実現することができ、かつ同じ有益な効果を達成することができ、重複を避けるため、ここでは説明を省略する。
【0130】
の記憶媒体は例えば、リードオンリーメモリ(Read-OnlyMemory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(RandomAccessMemory、RAM)、ディスク又は光ディスクなどである。
【0131】
以上、本出願の好ましい実施形態について説明するが、当業者にとっては、本発明の原理を逸脱することなく、いくつかの改良及びレタッチを行うことができる、これらの改良及びレタッチも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【国際調査報告】