(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ピンホール検出装置
(51)【国際特許分類】
G01N 21/894 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
G01N21/894 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520519
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 KR2022014004
(87)【国際公開番号】W WO2023054960
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0130178
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524122978
【氏名又は名称】エンビコンス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ビョン キ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジェ ク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジン ドゥク
(72)【発明者】
【氏名】リュ,キョン リ
【テーマコード(参考)】
2G051
【Fターム(参考)】
2G051AA41
2G051AB04
2G051CB02
2G051DA01
2G051DA06
(57)【要約】
【課題】フィルムのテンションを維持したまま、フィルムに形成されたピンホールを検出することができるピンホール検出装置を提供する。
【解決手段】フィルム供給部、フィルム供給部と隣り合って配置され、複数のプロファイルが連結されて形成されたベース部、ベース部に装着され光を発する光発散部、ベース部に装着され、フィルム供給部から提供されたフィルムを巻き出して、巻き出されたフィルムが広げられたまま、光発散部を経由するようにするフィルム巻き出し部、及びベース部に装着され、光発散部と対向するように配置されて、フィルムを経由した光の光度を測定する光度測定部を含み、フィルム巻き出し部は、フィルムを圧着したまま、回転して一方向に移動するようにするワインダローラ部、及び接触したフィルムの移動に伴って回転し、巻き出されたフィルムをガイドして移動経路を決定するアイドルローラ部を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムに形成されたピンホールを検出するためのピンホール検出装置において、
前記フィルムが巻き取られたローラが装着されるフィルム供給部、
前記フィルム供給部と隣り合って配置され、地面に安置され、複数のプロファイルが連結されて形成されたベース部、
前記ベース部に装着されたまま、光を発する光発散部、
前記ベース部に装着され、前記フィルム供給部から提供されたフィルムを巻き出して、巻き出されたフィルムが広げられたまま、前記光発散部を経由するようにするフィルム巻き出し部、及び
前記ベース部に装着され、前記光発散部と対向するように配置されて、前記広げられたフィルムを経由した光の光度を測定する光度測定部、を含み、
前記フィルム巻き出し部は、
前記フィルムを圧着したまま、回転して一方向に移動するようにするワインダローラ部、及び接触したフィルムの移動に伴って回転し、前記巻き出されたフィルムをガイドして移動経路を決定するアイドルローラ部を備えることを特徴とするピンホール検出装置。
【請求項2】
前記ワインダローラ部は、
前記フィルムを圧着する圧着ローラ部、及び
前記圧着ローラ部と密着したまま、印加された電源によって回転して密着した前記圧着ローラ部を回転させる駆動ローラ部で構成され、
前記圧着ローラ部は、
前記駆動ローラ部と密着した連動ローラ、及び前記連動ローラと隣り合って配置される移動ローラを備え、
前記移動ローラは、
前記連動ローラとの離隔距離が変化するように位置移動して、前記連動ローラとの間に介在した前記フィルムを圧着するか圧着解除することを特徴とする、請求項1に記載のピンホール検出装置。
【請求項3】
前記圧着ローラ部は、
前記ベース部に固定される固定部、
前記固定部に装着されたまま、印加された電源によって位置移動する位置移動部、及び
前記位置移動部に連結されたまま、前記位置移動部の位置移動に伴って連動し前記移動ローラの第1回転軸が装着される空間を提供する空間提供部をさらに備え、
前記移動ローラは、
前記連動ローラと第1離隔距離で配置される待機位置から、前記位置移動部によって位置移動して前記第1離隔距離より近い第2離隔距離で配置される圧着位置に位置移動し、
前記位置移動部の位置移動方向を延長した第1直線と、
前記移動ローラの第1回転軸と前記連動ローラの第2回転軸を連結した第2直線は鋭角を形成することを特徴とする、請求項2に記載のピンホール検出装置。
【請求項4】
前記圧着ローラ部は、
前記固定部に固定され、前記位置移動部の両側に配置されて、前記固定部に対する前記空間提供部の位置移動をガイドするガイド部をさらに備え、
前記ガイド部は、
前記固定部に固定される本体部及び前記空間提供部に固定されるロード部で構成され、前記ロード部の前記本体部内への挿入及び挿入解除によって長さが変化することを特徴とする、請求項3に記載のピンホール検出装置。
【請求項5】
前記アイドルローラ部は、
前記フィルム供給部から供給されたフィルムが経由する第1アイドルローラ、及び前記光発散部の両側に配置されたまま、前記第1アイドルローラを経由したフィルムが広げられたまま、前記光発散部の上側を経由するようにする第2アイドルローラを備え、
前記第1アイドルローラの軸の高さは、
地面を基準として、前記フィルム供給部の軸より低く配置され、前記第2アイドルローラの軸より低く配置され、
前記フィルム供給部から巻き出されたフィルムは、
前記第1アイドルローラの下部側面と接触し、前記第2アイドルローラの上部側面と接触することを特徴とする、請求項2に記載のピンホール検出装置。
【請求項6】
前記第2アイドルローラは、
前記光発散部の幅方向一側に配置される第2-1アイドルローラ、及び前記光発散部の幅方向他側に配置される第2-2アイドルローラを備え、
前記第2-1アイドルローラ及び前記第2-2アイドルローラは同一の高さに配置され、
前記圧着ローラ部は、
前記第2-2アイドルローラの下部側に配置され、
前記フィルム供給部から供給されたフィルムは、前記第1アイドルローラ及び前記第2アイドルローラを経由したまま、前記圧着ローラ部に圧着してテンションが維持されることを特徴とする、請求項5に記載のピンホール検出装置。
【請求項7】
前記光発散部は、
前記ベース部の上面に安置され、前記第2-1アイドルローラと前記第2-2アイドルローラの間に配置される安置部、及び前記安置部に内蔵されたLED部で構成され、
前記安置部は、
前記第2-1アイドルローラの上側端と前記第2-2アイドルローラの上側端より高く形成されることを特徴とする、請求項6に記載のピンホール検出装置。
【請求項8】
前記ベース部に装着され、前記第2-2アイドルローラと前記圧着ローラ部の間に配置されて、前記第2-2アイドルローラを経由したフィルムの静電気を除去する除電部をさらに含み、
前記除電部は、
前記圧着ローラ部を通過したフィルムが静電気の引力によって隣接した部材またはフィルムに密着することを防止することを特徴とする、請求項6に記載のピンホール検出装置。
【請求項9】
前記光度測定部は、
前記ベース部の上面から起立した起立部に装着されたまま、前記ベース部の上面に対向して配置された複数の撮影部、
前記複数の撮影部に測定された光度が既定の光度と相違するか否かを判断する判断部、
前記複数の撮影部を構成するそれぞれの撮影部と一対一対応して隣接して配置され、入力された信号に応じて光または音を発する通知部、及び
前記判断部によって判断された値によって前記通知部に信号を入力する第1制御部を備えることを特徴とする、請求項2に記載のピンホール検出装置。
【請求項10】
前記フィルム供給部は、
離隔して配置される第1装着部及び第2装着部を備え、
前記第1装着部と前記第2装着部は、それぞれローラが装着可能であり、
前記判断部は、
前記第1装着部と前記第2装着部に相違した種類のフィルムが装着される場合、前記第1装着部から巻き出されたフィルムを撮影する第1領域の撮影部によって取得された光度に関する情報と、前記第2装着部から巻き出されたフィルムを撮影する第2領域の撮影部によって取得された光度に関する情報を、相違する設定値で判断することを特徴とする、請求項9に記載のピンホール検出装置。
【請求項11】
前記ベース部の前面または後面に設置され、前記ベース部への人体を感知する安全フォトセンサ部、
前記ベース部に設置され、前記圧着ローラ部または前記駆動ローラ部を制御する作動パネル部、及び
前記安全フォトセンサ部によって感知された値によって前記フィルム巻き出し部を制御する第2制御部をさらに含み、
前記作動パネル部は、
前記ベース部の前面に設置される第1パネル部、及び
地面に安置される第2パネル部を備えることを特徴とする、請求項2に記載のピンホール検出装置。
【請求項12】
前記ベース部に装着されて前記フィルム巻き出し部の下側に配置され、内部に回収空間を形成して、ピンホール検出が完了したフィルムが回収されるフィルム回収部を含み、
前記フィルム回収部は、
前記ベース部に分離可能に装着され、前記回収空間を形成する回収本体部、及び
前記回収本体部の前面に形成されて使用者がグリップしたまま前記回収本体部を前記ベース部から分離することができるようにする取っ手部を備えることを特徴とする、請求項1に記載のピンホール検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピンホール検出装置に関する。詳細には、フィルムに形成されたピンホールを検出するためのピンホール検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池は、高いエネルギー密度と出力、非メモリー効果、長寿命等の長所によってスマートIT機器、携帯用電子機器等、広い電子機器市場で使用されている。
前記リチウム二次電池は、正極、負極、電解液、分離膜で構成されており、このうちリチウム二次電池分離膜の要求特性は、正極と負極を分離して電気的に絶縁させながらも、高い気孔率によってリチウムイオンの透過性を高めてイオン伝導度を高めることである。また、外部衝撃や、電池の組立て時の高速の巻取過程に耐え得る機械的強度を持たなければならず、過充電、高温露出等により分離膜の熱収縮現象が発生して電池が発火及び爆発してはならない。
【0003】
リチウム二次電池の4大構成要素のうちのひとつである分離膜は、ミクロン(μm)以下の微細気孔を有するフィルムであって、リチウム二次電池内で正極と負極を隔離させて二つの電極の物理的接触による電気的短絡を防止し、微細気孔内に含浸された電解液を介してリチウムイオンの移動を可能にする役割をする。
【0004】
分離膜は、製造過程で微細気孔より大きさが大きいピンホールが発生し得るが、ピンホールが発生した分離膜は、リチウム二次電池内で正極と負極を完全に隔離させることができず、これによってショートが発生し得る。
リチウム二次電池内でのショートの発生は、火災や爆発につながり得るため、分離膜のピンホールを検出する行程は非常に重要な行程のうちの一つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、フィルムのテンションを維持したまま、フィルムに形成されたピンホールを検出することができるピンホール検出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置は、フィルムに形成されたピンホールを検出するためのピンホール検出装置において、前記フィルムが巻き取られたローラが装着されるフィルム供給部、前記フィルム供給部と隣り合って配置され、地面に安置され、複数のプロファイルが連結されて形成されたベース部、前記ベース部に装着されたまま、光を発する光発散部、前記ベース部に装着され、前記フィルム供給部から提供されたフィルムを巻き出して、巻き出されたフィルムが広げられたまま、前記光発散部を経由するようにするフィルム巻き出し部、及び前記ベース部に装着され、前記光発散部と対向するように配置されて、前記広げられたフィルムを経由した光の光度を測定する光度測定部を含み、前記フィルム巻き出し部は、前記フィルムを圧着したまま、回転して一方向に移動するようにするワインダローラ部、及び接触したフィルムの移動に伴って回転し、前記巻き出されたフィルムをガイドして移動経路を決定するアイドルローラ部を備えることができる。
【0007】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記ワインダローラ部は、前記フィルムを圧着する圧着ローラ部、及び前記圧着ローラ部と密着したまま、印加された電源によって回転して密着した前記圧着ローラ部を回転させる駆動ローラ部で構成され、前記圧着ローラ部は、前記駆動ローラ部と密着した連動ローラ及び前記連動ローラと隣り合って配置される移動ローラを備え、前記移動ローラは、前記連動ローラとの離隔距離が変化するように位置移動して、前記連動ローラとの間に介在した前記フィルムを圧着するか圧着解除することができる。
【0008】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記圧着ローラ部は、前記ベース部に固定される固定部、前記固定部に装着されたまま、印加された電源によって位置移動する位置移動部、及び前記位置移動部に連結されたまま、前記位置移動部の位置移動に伴って連動し前記移動ローラの第1回転軸が装着される空間を提供する空間提供部をさらに備え、前記移動ローラは、前記連動ローラと第1離隔距離で配置される待機位置から、前記位置移動部によって位置移動して前記第1離隔距離より近い第2離隔距離で配置される圧着位置に位置移動し、前記位置移動部の位置移動方向を延長した第1直線と、前記移動ローラの第1回転軸と前記連動ローラの第2回転軸を連結した第2直線は鋭角を形成することができる。
【0009】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記圧着ローラ部は、前記固定部に固定され、前記位置移動部の両側に配置されて、前記固定部に対する前記空間提供部の位置移動をガイドするガイド部をさらに備え、前記ガイド部は、前記固定部に固定される本体部及び前記空間提供部に固定されるロード部で構成され、前記ロード部の前記本体部内への挿入及び挿入解除によって長さが変化することができる。
【0010】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記アイドルローラ部は、前記フィルム供給部から供給されたフィルムが経由する第1アイドルローラ、及び前記光発散部の両側に配置されたまま、前記第1アイドルローラを経由したフィルムが広げられたまま、前記光発散部の上側を経由するようにする第2アイドルローラを備え、前記第1アイドルローラの軸の高さは、地面を基準として、前記フィルム供給部の軸より低く配置され、前記第2アイドルローラの軸より低く配置され、前記フィルム供給部から巻き出されたフィルムは、前記第1アイドルローラの下部側面と接触し、前記第2アイドルローラの上部側面と接触することができる。
【0011】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記第2アイドルローラは、前記光発散部の幅方向一側に配置される第2-1アイドルローラ、及び前記光発散部の幅方向他側に配置される第2-2アイドルローラを備え、前記第2-1アイドルローラ及び前記第2-2アイドルローラは同一の高さに配置され、前記圧着ローラ部は、前記第2-2アイドルローラの下部側に配置され、前記フィルム供給部から供給されたフィルムは、前記第1アイドルローラ及び前記第2アイドルローラを経由したまま、前記圧着ローラ部に圧着してテンションが維持されることができる。
【0012】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記光発散部は、前記ベース部の上面に安置され、前記第2-1アイドルローラと前記第2-2アイドルローラの間に配置される安置部、及び前記安置部に内蔵されたLED部で構成され、前記安置部は、前記第2-1アイドルローラの上側端と前記第2-2アイドルローラの上側端より高く形成されることができる。
【0013】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置は、前記ベース部に装着され、前記第2-2アイドルローラと前記圧着ローラ部の間に配置されて、前記第2-2アイドルローラを経由したフィルムの静電気を除去する除電部をさらに含み、前記除電部は、前記圧着ローラ部を通過したフィルムが静電気の引力によって隣接した部材またはフィルムに密着することができる。
【0014】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記光度測定部は、前記ベース部の上面から起立した起立部に装着されたまま、前記ベース部の上面に対向して配置された複数の撮影部、前記複数の撮影部に測定された光度が既定の光度と相違するか否かを判断する判断部、前記複数の撮影部を構成するそれぞれの撮影部と一対一対応して隣接して配置され、入力された信号に応じて光または音を発する通知部、及び前記判断部によって判断された値によって前記通知部に信号を入力する第1制御部を備えることができる。
【0015】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置の前記フィルム供給部は、離隔して配置される第1装着部及び第2装着部を備え、前記第1装着部と前記第2装着部は、それぞれローラが装着可能であり、前記判断部は、前記第1装着部と前記第2装着部に相違した種類のフィルムが装着される場合、前記第1装着部から巻き出されたフィルムを撮影する第1領域の撮影部によって取得された光度に関する情報と、前記第2装着部から巻き出されたフィルムを撮影する第2領域の撮影部によって取得された光度に関する情報を、相違する設定値で判断することができる。
【0016】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置は、前記ベース部の前面または後面に設置され、前記ベース部への人体を感知する安全フォトセンサ部、前記ベース部に設置され、前記圧着ローラ部または前記駆動ローラ部を制御する作動パネル部、及び前記安全フォトセンサ部によって感知された値によって前記フィルム巻き出し部を制御する第2制御部をさらに含み、前記作動パネル部は、前記ベース部の前面に設置される第1パネル部、及び地面に安置される第2パネル部を備えることができる。
【0017】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置は、前記ベース部に装着されて前記フィルム巻き出し部の下側に配置され、内部に回収空間を形成して、ピンホール検出が完了したフィルムが回収されるフィルム回収部を含み、前記フィルム回収部は、前記ベース部に分離可能に装着され、前記回収空間を形成する回収本体部、及び前記回収本体部の前面に形成されて使用者がグリップしたまま前記回収本体部を前記ベース部から分離することができるようにする取っ手部を備えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ピンホール検出を終えたフィルムが静電気によって隣接した部材に密着することを防止し、ローラが位置移動によってフィルムを圧着して移送する過程でローラの軸が損傷することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施例によるピンホール検出装置を示した概略斜視図である。
【
図2a】本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を説明するための側面図である。
【
図2b】本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を説明するための側面図である。
【
図3】本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を説明するための側面図である。
【
図4】本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を示した概略斜視図である。
【
図5a】本発明の一実施例による光度測定部及びフィルム回収部を説明するために示した概略斜視図である。
【
図5b】本発明の一実施例による光度測定部及びフィルム回収部を説明するために示した概略斜視図である。
【
図6a】本発明の一実施例による第1制御部及び第2制御部を説明するために示したブロック図である。
【
図6b】本発明の一実施例による第1制御部及び第2制御部を説明するために示したブロック図である。
【
図7】本発明の一実施例によるフィルム供給部を説明するための概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。ただし、本発明の思想は提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同一の思想の範囲内で他の構成要素を追加、変更、削除等を介して、退歩的な他の発明や本発明思想の範囲内に含まれる他の実施例を容易に提案できるものであるが、それもまた本願発明の思想範囲内に含まれるといえるものである。
また、各実施例の図面に示される同一の思想の範囲内の機能が同一の構成要素は、同一の参照符号を使用して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施例によるピンホール検出装置を示した概略斜視図、
図2(a)、(b)及び
図3は本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を説明するための側面図であり、
図4は本発明の一実施例によるフィルム巻き出し部を示した概略斜視図である。
【0022】
図1ないし
図4を参照すると、本発明の一実施例によるピンホール検出装置1は、フィルムFに形成されたピンホールを検出するための検出装置であり得る。
ここでピンホールとは、フィルムFの製造過程で発生した穴を意味し得る。
前記ピンホール検出装置1は、フィルム供給部10、ベース部20、光発散部30、フィルム巻き出し部40、光度測定部50を含むことができる。
【0023】
前記フィルム供給部10は、フィルムFが巻き取られたローラが装着されることができる。
前記ベース部20は、前記フィルム供給部10と隣り合って配置され、地面に安置され、複数のプロファイルが連結されて形成されることができ、前記光発散部30は、前記ベース部20に装着されたまま光を発することができる。
【0024】
前記フィルム巻き出し部40は、前記ベース部20に装着され、前記フィルム供給部10から提供されたフィルムFを巻き出して、巻き出されたフィルムFが広げられたまま、前記光発散部30を経由するようにすることができる。
前記光度測定部50は、前記ベース部20に装着され前記光発散部30と対向するように配置されて、広げられたフィルムFを経由した光の光度を測定することができる。
【0025】
本発明では、前記光発散部30と対向するように配置されて、広げられたフィルムFを経由した光の光度を測定してフィルムFにピンホールが形成されているか否かを判断してピンホールを検出することができ、これについては後述することにする。
【0026】
前記フィルム巻き出し部40は、ワインダローラ部41及びアイドルローラ部43を備えることができる。
前記ワインダローラ部41は、フィルムFを圧着したまま回転して一方向に移動するようにすることができ、前記アイドルローラ部43は、巻き出されたフィルムFをガイドして移動経路を決定することができる。
【0027】
前記ワインダローラ部41は、圧着ローラ部411、駆動ローラ部412で構成されることができる。
前記圧着ローラ部411は、フィルムFを圧着し、前記駆動ローラ部412は、前記圧着ローラ部411と密着したまま、印加された電源によって回転して密着した圧着ローラ部411を回転させることができる。
ここで、印加された電源とはモータを意味することができる。
【0028】
前記圧着ローラ部411は、前記駆動ローラ部412と密着した連動ローラ4111及び前記連動ローラ4111と隣り合って配置される移動ローラ4112を備えることができる。
前記連動ローラ4111は、前記駆動ローラ部412と密着して前記駆動ローラ部412の回転力の伝達を受けることができる。
【0029】
前記移動ローラ4112は、前記連動ローラ4111との離隔距離が変化するように位置移動し、前記連動ローラ4111を加圧して前記連動ローラ4111との間に介在したフィルムFを圧着することができる(
図2b参照)。
前記移動ローラ4112が前記連動ローラ4111を加圧して前記連動ローラ4111との間に介在したフィルムFを圧着すると、前記フィルムFは前記連動ローラ4111の回転力の伝達を受けて、移送されることができる。
【0030】
すなわち、前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111が共に前記フィルムFを圧着して前記フィルムFに回転力を伝達し、これによって前記フィルムFが移送される。
【0031】
本発明では、前記移動ローラ4112が前記駆動ローラ部412と直接密着して回転力の伝達を受けるのではなく、前記連動ローラ4111を介して回転力の伝達を受けるが、これは前記駆動ローラ部412の軸または前記駆動ローラ部412を回転させるモータを保護するためである。
【0032】
もし、前記連動ローラ4111を備えず前記移動ローラ4112が前記駆動ローラ部412を直接加圧するようになったら、前記駆動ローラ部412に直接力が加えられて前記駆動ローラ部412の軸が曲がる等の損傷を受け得る。
また、前記駆動ローラ部412の軸が損傷すると、前記駆動ローラ部412の軸を回転させるモータは、損傷した軸を回転させて過負荷になり得、これによってモータも共に損傷し得る。
【0033】
これを防止するために本発明では、前記連動ローラ4111を備えて、前記移動ローラ4112の力が前記駆動ローラ部412に直接伝達されないようにして、前記駆動ローラ部412の軸または前記駆動ローラ部412を回転させるモータの損傷を防止することができる。
【0034】
前記圧着ローラ部411は、固定部4113、位置移動部4114、及び空間提供部4115を備えることができる。
前記固定部4113は、前記ベース部20に固定され、前記位置移動部4114は、前記固定部4113に装着されたまま、印加された電源によって位置移動することができる。
【0035】
前記位置移動部4114は、前記固定部4113に装着されるが、別途の支持部材によって前記ベース部20に装着されて堅固に支持されることができる(
図4参照)。
【0036】
前記移動ローラ4112は、前記位置移動部4114によって待機位置から圧着位置に位置移動することができる。
ここで待機位置とは、前記移動ローラ4112が前記連動ローラ4111と第1離隔距離で配置される位置を意味する(
図2a参照)。
【0037】
圧着位置とは、前記移動ローラ4112が前記位置移動部4114によって位置移動して前記第1離隔距離より近い第2離隔距離で配置される位置を意味する(
図2b参照)。
前記移動ローラ4112が前記待機位置に位置する場合、フィルムFを前記圧着ローラ部41に挿入するための空間が確保できる。
【0038】
具体的には、ピンホール検出作業をする前に、フィルムFを前記ピンホール検出装置1に装着しなければならないが、この場合に使用者は、前記移動ローラ4112を前記待機位置に位置させておいてからフィルムFを前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111の間の空間に容易に挿入することができる。
【0039】
前記移動ローラ4112が圧着位置に位置していてもフィルムFを前記移動ローラ4112及び前記連動ローラ4111の間に挿入させることはできるが、前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111間の空間が狭くて挿入が難しく挿入過程で使用者の身体の一部が前記圧着ローラ部41に挟まれたり巻きこまれて使用者が大きく負傷することがあり得る。
【0040】
これを防止するために本発明では、前記移動ローラ4112を位置移動させて前記待機位置に位置させることができ、使用者は前記移動ローラ4112及び前記連動ローラ4111に前記フィルムFを容易に挿入させることができる。
前記移動ローラ4112は、前記位置移動部4114によって前記待機位置から前記圧着位置に位置移動し、前記連動ローラ4111との間に介在したフィルムFを圧着して移動させることができる。
【0041】
前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111の間に介在したフィルムFは前記移動ローラ4112が圧着位置に位置して、前記フィルムFを圧着してこそ移動することができる。
その理由は、前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111が共に前記フィルムFを圧着して捉えてこそ、前記連動ローラ4111の回転力が前記フィルムFに伝達されることができるからである。
【0042】
図3を参照すると、前記位置移動部4114の位置移動方向を延長した第1直線L1と、前記移動ローラ4112の第1回転軸と前記連動ローラ4111の第2回転軸を連結した第2直線L2は第1角度Aを形成し、前記第1角度Aは鋭角を形成することができる。
【0043】
もし、前記第1直線L1と前記第2直線L2が同一直線上に配置されたなら、前記移動ローラ4112の位置移動による力が前記連動ローラ4111の第2回転軸にもろに伝達され、前記連動ローラ4111が前記ベース部20から離脱したり、前記連動ローラ4111の第2回転軸が曲がる等の損傷が発生し得る。
【0044】
これを防止するために、前記第1直線L1と前記第2直線L2が互いに鋭角を形成するように前記移動ローラ4112と前記連動ローラ4111を配置して、前記移動ローラ4112の位置移動による力が前記連動ローラ4111の第2回転軸にもろに伝達されず、前記連動ローラ4111の上部側面で分散するようにして、前記連動ローラ4111の離脱または前記連動ローラ4111の第2回転軸の損傷を防止することができる。
【0045】
図4を参照すると、前記空間提供部4115は、前記位置移動部4114に連結されたまま、前記位置移動部4114の位置移動に伴って連動して前記移動ローラ4112の第1回転軸が装着される空間を提供し、前記移動ローラ4112が回転することができる空間を提供する。
【0046】
前記移動ローラ4112は、前記位置移動部4114に直接連結されているのではなく、前記空間提供部4115が前記移動ローラ4112と前記位置移動部4114を媒介している。
これは、前記移動ローラ4112を前記位置移動部4114と連動するように装着し、前記圧着位置では前記連動ローラ4111によって回転力の伝達を受けて回転が可能なようにするためである。
【0047】
本発明では、前記空間提供部4115が前記移動ローラ4112と前記位置移動部4114を媒介し、前記空間提供部4115に装着された前記移動ローラ4112は、前記位置移動部4114の位置移動に伴って移動することができ、前記圧着位置では前記連動ローラ4112から回転力の伝達を受けて回転することができる。
【0048】
前記圧着ローラ部411は、ガイド部4116をさらに備えることができる。
前記ガイド部4116は、前記固定部4113に固定され、前記位置移動部4114の両側に配置されて、前記固定部4113に対する前記空間提供部4115の位置移動をガイドすることができる。
【0049】
具体的には、前記ガイド部4116は、前記位置移動部4114が前記空間提供部4115を安定的に位置移動させることができるようにガイドする。
前記ガイド部4116は、前記固定部に固定される本体部4116a及び前記空間提供部4115に固定されるロード部4116bで構成されることができる。
【0050】
前記ガイド部4116は、前記ロード部4116bの前記本体部4116a内への挿入及び挿入解除によって長さが変化することができる。
具体的には、前記ロード部4116bが前記本体部4116a内に挿入されると前記移動ローラ4112は前記圧着位置に移動することができ、前記ロード部4116bが前記本体部4116aから挿入解除されると前記移動ローラ4112は前記待機位置に移動することができる。
【0051】
前記アイドルローラ部43は、第1アイドルローラ431及び第2アイドルローラ432を備えることができる。
前記第1アイドルローラ431は、前記フィルム供給部10から供給されたフィルムFが経由することができる。
【0052】
前記第2アイドルローラ432は、前記光発散部30の両側に配置されたまま、前記第1アイドルローラ431を経由したフィルムFが広げられたまま、前記光発散部30の上側を経由するようにすることができる。
【0053】
前記第1アイドルローラ431の軸の高さは、地面を基準として前記フィルム供給部10の軸より低く配置され、前記第2アイドルローラ432の軸より低く配置されることができる。
【0054】
図2(a)、(b)を参照すると、前記第1アイドルローラ431の軸の高さが前記フィルム供給部10及び前記第2アイドルローラ432の軸より低く配置されて、前記フィルム供給部10から供給されたフィルムFがテンションを維持したまま前記光発散部30に経由するようにすることができる。
【0055】
前記フィルム供給部10から巻き出されたフィルムFは、前記第1アイドルローラ431の下部側面と接触し、前記第2アイドルローラ432の上部側面と接触したまま移動することができる。
【0056】
前記第2アイドルローラ432は、第2-1アイドルローラ4321及び第2-2アイドルローラ4322を備えることができる。
前記第2-1アイドルローラ4321は、前記光発散部30の幅方向一側に配置され、前記第2-2アイドルローラ4322は前記光発散部30の幅方向他側に配置されることができる。
【0057】
前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322は同一の高さに配置されることができ、前記圧着ローラ部411は前記第2-2アイドルローラ4322の下部側に配置されることができる。
【0058】
前記フィルム供給部10から供給されたフィルムFは、前記第1アイドルローラ431及び前記第2アイドルローラ432を経由したまま、前記圧着ローラ部411に圧着してテンションが維持されることができる。
【0059】
図3の拡大図を参照すると、前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322は、外周面に沿って一定間隔で形成された複数の表示部433を備えることができる。
使用者は前記表示部433に基づいて、フィルムが曲がらずに巻き出されているかについて判断することができる。
【0060】
また、前記光度測定部50は、測定領域に限ってフィルムFを経由した光の光度を測定することができ、測定領域を外れたフィルムFを経由した光の光度は測定が不可能である。
【0061】
本発明では、使用者が、フィルムFが前記光度測定部50の測定領域を外れているか否かを容易に分かるようにするために、前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322の終端と最も隣接した表示部433の位置と、前記光度測定部50の測定領域の端を一致させ、使用者は、フィルムFが前記光度測定部50の測定領域を外れた場合にこれを容易に発見することができる。
【0062】
図3の拡大図を参照すると、前記光発散部30は、安置部31及びLED部33で構成されることができる。
前記安置部31は、前記ベース部20の上面に安置され、前記第2-1アイドルローラ4321と前記第2-2アイドルローラ4322の間に配置されることができ、前記LED部33は、前記安置部31に内蔵されることができる。
【0063】
前記安置部31は、前記第2-1アイドルローラ4321の上側端と前記第2-2アイドルローラ4322の上側端より高く形成されることができる。
もし、前記安置部31が前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322より低く形成されたなら、前記安置部31の上側を経由するフィルムFが上下に揺れたり、LED部33の光をちゃんと受けることができずピンホールを検出するのに困難が生じ得る。
【0064】
これを防止するために、本発明における前記安置部31は、前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322より高く形成され、これによって前記第2-1アイドルローラ4321及び前記第2-2アイドルローラ4322の上側を経由するフィルムFは、前記安置部の上面31に密着して移動することができる。
【0065】
図3では前記LED部33が前記安置部31より低く形成されているように示しているが、前記LED部33は前記安置部31と同一の高さで形成されても構わない。
【0066】
本発明の他の実施例によれば、前記安置部31は、前記第2-1アイドルローラ4321と隣接した角及び前記第2-2アイドルローラ4321と隣接した角がラウンド状に形成されることができる。
これは、前記安置部31の上面に密着して経由するフィルムFが、前記安置部31の角によって損傷することを防止するためである。
【0067】
また、前記安置部31の上面には、幅方向に沿って長さを測定することができる定規(ruler)を設置して、使用者が検出中のフィルムFの幅の大きさを測定できるようにすることができる。
【0068】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置1は、除電部60をさらに含むことができる。
図3を参照すると、前記除電部60は、前記ベース部20に装着され、前記第2-2アイドルローラ4322と前記圧着ローラ部411の間に配置されて、前記第2-2アイドルローラ4322を経由したフィルムFの静電気を除去することができる。
【0069】
具体的には、前記除電部60は、前記第2-2アイドルローラ4322を経由したフィルムFの静電気を除去して、前記圧着ローラ部411を通過したフィルムFが静電気の引力によって隣接した部材またはフィルムに密着することを防止することができる。
【0070】
前記圧着ローラ部411を通過したフィルムFは、それ以上テンションを維持できないため、静電気によって隣接した部材に密着したりフィルム同士がからまることがあり得るため、本発明ではこれを防止するために前記除電部60を備えて前記圧着ローラ部411を通過したフィルムFの静電気を除去することができる。
【0071】
また、前記移動ローラ4112及び前記連動ローラ4111の外周面は、無静電ウレタン素材でコーティングされ、前記圧着ローラ部411を通過するフィルムFに静電気が発生することを防止することができる。
【0072】
図5(a)、(b)は本発明の一実施例による光度測定部及びフィルム回収部を説明するために示した概略斜視図、
図6(a)、(b)は本発明の一実施例による第1制御部及び第2制御部を説明するために示したブロック図であり、
図7は本発明の一実施例によるフィルム供給部を説明するための概略斜視図である。
【0073】
図5(a)ないし
図7を参照すると、本発明の一実施例による光度測定部50は、複数の撮影部51、判断部53、通知部55、第1制御部57を備えることができる。
前記複数の撮影部51は、前記ベース部20の上面から起立した起立部21に装着されたまま、前記ベース部20の上面に対向して配置されることができる。
【0074】
具体的には、前記複数の撮影部51は、前記光発散部30を経由するフィルムFを撮影して前記フィルムFを経由した光の光度を測定する映像取得部511及び前記映像取得部511が撮影した映像を使用者に提供する映像提供部512で構成されている。
前記映像取得部511は、複数のカメラ511aで構成されており、前記映像提供部512は複数のスクリーン512aで構成されている。
【0075】
前記スクリーン512aは、一定領域を撮影する複数のカメラ511aと対応して、前記複数のカメラ511aが撮影した映像を使用者に提供することができる。
すなわち、一つのスクリーン512aには、前記スクリーン512aと対応する複数のカメラ511aがそれぞれ撮影した複数の映像が提供されることができる。
【0076】
上述した内容に基いて説明すると、前記複数の撮影部51を構成するそれぞれの撮影部51aは、前記複数のカメラ511aとこれに対応する前記スクリーン512aで構成されることができる。
【0077】
前記判断部53は、前記複数の撮影部51に測定された光度が既定の光度と相違するか否かを判断することができる。
ここで既定の光度とは、ピンホールが形成されないフィルムFを経由した光の光度値を意味することができる。
【0078】
具体的には、前記判断部53は、前記複数の撮影部51に測定された光度が既定の光度と相違すればピンホールが発生したものと判断するのである。
前記通知部55は、前記複数の撮影部51を構成するそれぞれの撮影部51aと一対一対応して隣接して配置され、入力された信号に応じて光または音を発することができる。
【0079】
具体的には、前記通知部55は、前記スクリーン512aと一対一対応して隣接して配置されることができる。
前記第1制御部57は、前記判断部53によって判断された値によって前記通知部55に信号を入力することができる。
【0080】
具体的には、前記第1制御部57は、前記判断部53が前記撮影部51aによって測定された光度が既定の光度と相違すると判断すると、既定の光度と相違する光度が測定された撮影部51aと対応する前記通知部55に信号を入力して前記通知部55が光または音を発するようにすることができる。
【0081】
図7を参照すると、本発明の一実施例による前記フィルム供給部10は、第1装着部11及び第2装着部13を備えることができる。
前記第1装着部11及び前記第2装着部13は互いに離隔して配置され、それぞれフィルムFが巻き取られたローラが装着可能である。
【0082】
前記判断部53は、前記第1装着部11と前記第2装着部13に相違した種類のフィルムFが装着される場合、前記第1装着部11から巻き出されたフィルムF1を撮影する第1領域の撮影部51によって取得された光度に関する情報と、前記第2装着部13から巻き出されたフィルムF2を撮影する第2領域の撮影部51によって取得された光度に関する情報を、相違する設定値で判断することができる。
【0083】
具体的には、前記第1装着部11と前記第2装着部13には異なる種類のフィルムが装着され得るが、この場合、装着されたフィルムの種類が異なるためピンホール検出有無を判断する光度値も異なって設定されなければならない。
このため前記判断部55は、前記第1装着部11から巻き出されたフィルムF1と、前記第2装着部13から巻き出されたフィルムF2に形成されたピンホールを検出する際、互いに相違する設定値に基づいてピンホールの有無を判断するのである。
【0084】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置1は、安全フォトセンサ部70、第2制御部71、及び作動パネル部80をさらに含むことができる。
前記安全フォトセンサ部70は、前記ベース部20の前面または後面に設置され、前記ベース部20への人体を感知することができる。
【0085】
前記第2制御部71は、前記安全フォトセンサ70によって感知された値によって前記フィルム巻き出し部40を制御することができる。
具体的には、前記第2制御部71は、前記安全フォトセンサ部70に人体が感知されると、前記フィルム巻き出し部40が駆動を止めるように前記フィルム巻き出し部40を制御することができる。
これは、作業者の身体の一部が前記フィルム巻き出し部40の間に巻きこまれたり挟まって負傷することを防止するためである。
【0086】
前記作動パネル部80は、前記ベース部20に設置され前記圧着ローラ部411または前記駆動ローラ部412を制御することができる。
前記作動パネル部80は、第1パネル部81を備えることができる。
【0087】
前記第1パネル部81は、前記ベース部20の前面に設置され、前記圧着ローラ部411が前進または後進するように制御することができ、前記駆動ローラ部412が正回転または逆回転するように制御することができる。
使用者は、必要に応じて手で前記第1パネル部81を操作して前記圧着ローラ部411または前記駆動ローラ部412を制御することができる。
【0088】
また地面に安置される第2パネル部(図示なし)をさらに備えて、使用者が足を用いて前記圧着ローラ部411または前記駆動ローラ部412を制御するようにできる。
【0089】
本発明の一実施例によるピンホール検出装置1は、フィルム回収部90をさらに含むことができる。
前記フィルム回収部90は、前記ベース部20に分離可能に装着され、前記フィルム巻き出し部40の下側に配置され、内部に回収空間Sを形成して、ピンホール検出が完了したフィルムFが回収されることができる。
【0090】
前記フィルム回収部90は、回収本体部91及び取っ手部93を備えることができる。
前記回収本体部91は、前記ベース部20に分離可能に装着され、内部に前記回収空間Sが形成されることができる。
【0091】
前記取っ手部93は、前記回収本体部91の前面に形成されて、使用者がグリップしたまま前記回収本体部91を前記ベース部20から分離することができるようにできる。
【0092】
具体的には、前記回収空間Sにピンホール検出が完了したフィルムSが一定量以上回収されると、使用者は前記取っ手部93をグリップして前記回収本体部91を前記ベース部20から分離して前記回収空間Sを空けることができる。
【0093】
前述では、本発明による実施例を基準として本発明の構成と特徴を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想と範囲内で多様に変更または変形することができることは、この発明が属する技術分野の当業者に明白なことであり、したがってこのような変更または変形は、添付された特許請求の範囲に属することを明らかにしておく。
【符号の説明】
【0094】
1 ピンホール検出装置
10 フィルム供給部
11 第1装着部
13 第2装着部
20 ベース部
21 起立部
30 光発散部
31 安置部
33 LED部
40 フィルム巻き出し部
41 ワインダローラ部
43 アイドルローラ部
50 光度測定部
51 撮影部
53 判断部
55 通知部
57 第1制御部
60 除電部
70 安全フォトセンサ部
71 第2制御部
80 作動パネル部
81 第1パネル部
90 フィルム回収部
91 回収本体部
93 取っ手部
411 圧着ローラ部
412 駆動ローラ部
431 第1アイドルローラ
432 第2アイドルローラ
433 表示部
511 映像取得部
512 映像提供部
4111 連動ローラ
4112 移動ローラ
4113 固定部
4114 位置移動部
4115 空間提供部
4116 ガイド部
4321 2-1アイドルローラ
4322 第2-2アイドルローラ
【国際調査報告】