(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/465 20200101AFI20240920BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240920BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240920BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240920BHJP
H05B 6/36 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
A24F40/465
A24F40/42
A24F40/40
A24F40/10
H05B6/36 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520598
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 KR2022015843
(87)【国際公開番号】W WO2023068746
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0139807
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0030271
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、サンキュ
(72)【発明者】
【氏名】ハン、テナム
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ウソク
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョンスン
【テーマコード(参考)】
3K059
4B162
【Fターム(参考)】
3K059AA08
3K059AB08
3K059AB27
3K059AD03
3K059AD08
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC02
4B162AC17
4B162AC18
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC41
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。本開示のエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を貯蔵する収容空間を内側に形成する外壁を有するコンテナと、前記コンテナの外壁の少なくとも一部を形成し、前記エアロゾル生成物質を吸収する部材と、前記吸収部材に隣接して配置され、前記部材を加熱するサセプタと、最内側ターンから最外側ターンまで複数回巻かれたパンコイルを含み、前記サセプタに隣接して配置され、前記サセプタを誘導加熱するコイルと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を貯蔵する収容空間を内側に形成する外壁を有するコンテナと、
前記コンテナの外壁の少なくとも一部を形成し、前記エアロゾル生成物質を吸収する部材と、
前記部材に隣接して配置され、前記部材を加熱するサセプタと、
最内側ターン(innermost turn)から最外側ターン(outermost turn)まで複数回巻かれたパンコイル(pan coil)を含み、前記サセプタに隣接して配置され、前記サセプタを誘導加熱するコイルと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記サセプタと前記コイルとの間に流路が位置し、
前記サセプタは前記部材と前記コイルとの間に配置され、前記部材で生成されたエアロゾルが前記流路に流動することができる通孔を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記コンテナが結合された本体をさらに含み、前記本体は、前記コイルと電気的に連結された電源が内部に配置される本体ハウジングを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記コンテナの外壁は長く延び、
前記本体は、
前記本体ハウジングから延びて前記コンテナの外壁を支持するコラムと、
前記コラムと連結され、前記本体ハウジングから突出する側壁と、をさらに含む、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記コラムは、前記コラムの内側面から突出し、前記コイルを収容するコイルハウジングを含む、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記側壁は前記本体ハウジングから前記コラムの長手方向に突出し、内側に前記コンテナが装着される装着空間を形成し、一部が前記サセプタと向き合う、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記側壁は、前記コンテナが前記本体に装着されるとき、前記コンテナの外壁の一部と接触する接触部を含み、
前記側壁の前記接触部は、前記側壁の突出端から前記本体ハウジングに行くほど厚さが増加する、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記サセプタは前記コラムの外面の一部を形成し、前記側壁の前記接触部と向き合い、
前記コンテナが前記本体に装着されるとき、前記部材は前記側壁の前記接触部と前記サセプタとの間に配置される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記コンテナが前記本体に装着されるとき、前記サセプタは前記部材と接触する、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記サセプタと前記部材との間に流路が位置する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、エアロゾル生成物質を収容するカートリッジと電源とを電気的に連結する構造を除去することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、サセプタによって提供される熱をエアロゾル生成物質を保有した吸収部材に効果的に伝達することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、エアロゾル生成物質を貯蔵する収容空間を内側に形成する外壁を有するコンテナと、前記コンテナの外壁の少なくとも一部を形成し、前記エアロゾル生成物質を吸収する部材と、前記吸収部材に隣接して配置され、前記部材を加熱するサセプタと、最内側ターン(innermost turn)から最外側ターン(outermost turn)まで複数回巻かれたパンコイル(pan coil)を含み、前記サセプタに隣接して配置され、前記サセプタを誘導加熱するコイルと、を含む、エアロゾル生成装置を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、電源とコンテナとの電気的連結構造を除去することにより、エアロゾル生成装置の安全性を向上させることができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、サセプタを加熱するコイルをパンコイルで形成することにより、サセプタを効果的に誘導加熱することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、誘導加熱されるサセプタをエアロゾル生成物質を保有した吸収部材と接触したままで維持することができる。
【0010】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一又は類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0013】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味又は役割を有するものではない。
【0014】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0015】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使用される。
【0016】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0017】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0018】
図1は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置1の斜視図である。
図1を参照すると、エアロゾル生成装置1は、ケーシング30と、キャップ20と、マウスピース10と、カートリッジ40と、本体50と、を含むことができる。
【0019】
ケーシング30はキャップ20と一緒にエアロゾル生成装置1の外形をなすことができる。ケーシング30は、アッパーパート31と、ロウワーパート32と、を含むことができる。ケーシング30の内部には、カートリッジ40及び本体50が配置され得る。アッパーパート31の内面はカートリッジ40の外面と結合することができる。ロウワーパート32の内面は本体50の外面と結合することができる。アッパーパート31とロウワーパート32とは連続した外面をなすことができる。使用者はケーシング30の外面を掴んでエアロゾル生成装置1を把持することができる。
【0020】
キャップ20はアッパーパート31に結合されることができる。マウスピース10はキャップ20に回転可能に結合されることができる。キャップ20は、マウスピース10を収容する収容部21を備えることができる。収容部21はエアロゾル生成装置1の内側に陥没することによって形成され得る。マウスピース10は回転して収容部21に収容されることができる。中空マウスピース10は内側に空気が流動する流路(図示せず)を備えることができる。使用者は、マウスピース10を介して、エアロゾル生成装置1の内部で生成されたエアロゾルを吸入することができる。
【0021】
図2は本開示の一実施例によるカートリッジ40及び本体50を示す図である。
図3は本開示の一実施例によるカートリッジ40及び本体50の断面図である。
図2及び
図3を参照すると、カートリッジ40は、吸収部材41及びコンテナ42を含むことができる。エアロゾル生成装置1は、電源100及び制御部(controller)90を含むことができる。
【0022】
コンテナ42はエアロゾル生成物質lを収容することができる。コンテナ42は本体50に着脱可能に結合されることができる。コンテナ42は長い形状を有し得る。コンテナ42はケーシング30によってカバーされ得る。
【0023】
吸収部材41はカートリッジ40の外壁の少なくとも一部を形成することができる。吸収部材41はコンテナ42の外面と連続した外面を形成することができる。吸収部材41は、コンテナ42に収容されたエアロゾル生成物質lを吸収することができる。吸収部材41は液体lを保有することができる。例えば、吸収部材41はセラミック材質で形成され得る。一方、前記セラミック材質は、物質の間に形成された間隙を含むことができる。前記間隙には液体lが収容され得る。
【0024】
吸収部材41はサセプタ56の形状に対応する形状を有し得る。例えば、吸収部材41及びサセプタ56は板状に形成され得る。カートリッジ40が本体50に装着されると、吸収部材41はサセプタ56と接触することができる。吸収部材41はコンテナ42の外壁422の一部を貫通することができる。吸収部材41はコンテナ42と接触することができる。吸収部材41は、一面がエアロゾル生成物質lに連結され、他面がカートリッジ40の外部に露出され得る。
【0025】
一方、エアロゾル生成物質lは常温で液体状態であり得る。エアロゾル生成物質lは液体と言える。液状のエアロゾル生成物質lは熱によって霧化及び/又は気化することができる。
【0026】
吸収部材41が吸収したエアロゾル生成物質は、誘導加熱されたサセプタ56によってエアロゾルとして気化又は霧化して流動空間59内で流動(b)することができる。前記エアロゾルは、通孔551を通して流動空間59に流入した外部空気Aと一緒にマウスピース10を通して外部に流動(c)することができる。
【0027】
コンテナ42は、外壁422、収容空間424、溝425を含むことができる。
【0028】
外壁422は、内側にエアロゾル生成物質lを収容する収容空間424を提供することができる。外壁422は長く延び得る。カートリッジ40が本体50に装着されると、長い外壁422の一部は装着空間513に挿入されることができる。外壁422は半透明又は透明材質で形成され得る。外壁422は非伝導性材質で形成され得る。
【0029】
コンテナ42の外面には溝425が形成され得る。本体50は、コンテナ42の溝425と締結される突起512を含むことができる。コンテナ42の溝425及び本体50の突起512は複数で形成され得る。コンテナ42の溝425と本体50の突起512とは互いに締結されるように対応する位置に配置され得る。一方、本実施例とは違って、コンテナ42に突出部を備え、本体50に前記突出部を収容する陥没部を備えることができる。
【0030】
本体50は、側壁51と、コラム52と、コイルハウジング53と、突起54と、本体ハウジング55と、サセプタ56と、コイル57と、実装空間58と、流動空間59と、を含むことができる。
【0031】
本体50の外面には突起54が配置され得る。ケーシング30は本体50の突起54と締結されることができる。突起54は複数が配置され得る。突起54は側壁51及びコラム52の外面に配置され得る。
【0032】
本体ハウジング55は内側に形成された実装空間58を有することができる。実装空間58は制御部90及び電源100を収容することができる。本体ハウジング55はコイルハウジング53と連結され得る。本体ハウジング55はコイルハウジング53と一体に形成され得る。本体ハウジング55は、通孔551を含むことができる。通孔551は本体50の外部と連通することができる。本体ハウジング55の内部には、通孔551と連通する流動空間59が形成され得る。本体ハウジング55の流動空間59は実装空間58から分離され得る。本体ハウジング55から側壁51及びコラム52が延び得る。
【0033】
側壁51は本体ハウジング55の外面に配置され得る。側壁51は本体ハウジング55の外面から突出して延び得る。側壁51は、内側にコンテナ42の一部が装着される装着空間513を形成することができる。側壁51の内側面には突起512が形成され得る。突起512は側壁51から装着空間513に向かって突出し得る。側壁51はコラム52と連結され得る。コンテナ42の一部は装着空間513に挿入されて本体50に装着されることができる。コンテナ42の溝425と側壁51の突起512とは互いに締結されることができる。
【0034】
コラム52は外壁422の側壁51が突出する方向に長く延び得る。コラム52はコンテナ42の外壁422を支持することができる。コラム52の内部には液体容量センサー62が設けられ得る。コラム52は、流動空間522及びホール521を備えることができる。コラム52は中空形状を有し得る。コラム52の内部空間は流動空間59と連通することができる。
【0035】
ホール521はエアロゾル生成装置1の外部と連通することができる。ホール521は前記マウスピース10の内部に形成された流路(図示せず)と連通することができる。ホール521はコラム52の一端に配置され得る。
【0036】
生成されたエアロゾル及びエアロゾル生成装置1の外部の空気は、通孔551、流動空間59、522、ホール521、及び前記マウスピース10の内部の流路を順に通過してエアロゾル生成装置1の外部に流動(c)することができる。生成されたエアロゾルはエアロゾル生成装置1の外部の空気とともに流動することができる。
【0037】
コイルハウジング53の内部にはコイル57を収容することができる。コイルハウジング53はコラム52の内側面から突設され得る。コイルハウジング53は非伝導性材質で形成され得る。コイルハウジング53は誘導磁場が通過する材質で形成され得る。コイル57によって形成された誘導磁場はコイルハウジング53を通過してサセプタ56を誘導加熱することができる。
【0038】
サセプタ56はコラム52の外壁の一部を形成することができる。サセプタ56はコラム52に形成されたホール523を通してコラム52に装着されることができる。サセプタ56はコラム52の長手方向に延び得る。例えば、サセプタ56は板状(plate shape)に形成され得る。サセプタ56は伝導性材質で形成され得る。サセプタ56はコイル57によって誘導加熱され、周辺に熱を提供することができる。カートリッジ40が本体50に装着されると、サセプタ56は加熱され、吸収部材41に熱を提供することができる。
【0039】
コイル57はサセプタ56と向き合うように配置され得る。コイル57は電源100から電気を受けることができる。コイル57は誘導磁場を形成することができる。コイル57はサセプタ56を誘導加熱することができる。
【0040】
電源100はエアロゾル生成装置1に電気を供給することができる。電源100は制御部90及びコイル57に電気を供給することができる。電源100は充電可能なバッテリー又は使い捨てバッテリーであり得る。例えば、電源100はリチウムポリマー(LiPoly)バッテリーであり得るが、これに限定されない。制御部90は、電源100からコイル57に供給される電気量を制御することができる。
【0041】
図4は本開示の一実施例による吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57の間の配置関係を示す。吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57は順に配列され得る。吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57は互いに向き合い得る。
【0042】
コイル57は最内側ターン(innermost turn)572から最外側ターン(outermost turn)573まで複数回巻かれて形成され得る。最内側ターン572及び最外側ターン573は円形に巻かれ得る。最内側ターン572は最外側ターン573の外側に位置し得る。コイル57は、電源100と最内側ターン572とを連結する第1ワイヤー571と、最外側ターン573と電源100とを連結する第2ワイヤー574と、を含むことができる。
【0043】
電源100からコイル57に電気が供給されると、コイル57は誘導磁場を形成することができる。前記形成された誘導磁場はサセプタ56を貫通することができる。前記形成された誘導磁場の一部はサセプタ56を垂直に貫通することができる。
【0044】
サセプタ56は、通孔561を含むことができる。通孔561は複数が形成され得る。吸収部材41が保有したエアロゾル生成物質はサセプタ56によって霧化及び/又は気化し、通孔561を通して流路bに流動することができる。サセプタ56は、通孔561を取り囲む位置に配置される外面562、563を含むことができる。
【0045】
図5は本開示の一実施例による吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57’の間の配置関係を示す。吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57’は順に配列され得る。吸収部材41、サセプタ56、及びコイル57’は互いに向き合い得る。
【0046】
コイル57’は最内側ターン(innermost turn)572’から最外側ターン(outermost turn)573’まで複数回巻かれて形成され得る。最内側ターン572’及び最外側ターン573’は長方形に巻かれ得る。最内側ターン572’は最外側ターン573’の外側に位置し得る。コイル57’は、最内側ターン572’と電源100とを連結する第3ワイヤー571’と、最外側ターン573’と電源100とを連結する第4ワイヤー574’と、を含むことができる。
【0047】
電源100からコイル57’に電気が供給されると、コイル57’は誘導磁場を形成することができる。前記形成された誘導磁場はサセプタ56を貫通することができる。前記形成された誘導磁場の一部はサセプタ56を垂直に貫通することができる。
【0048】
サセプタ56は、通孔561を含むことができる。通孔561は複数が形成され得る。吸収部材41が保有したエアロゾル生成物質はサセプタ56によって霧化及び/又は気化し、通孔561を通して流路bに流動することができる。
【0049】
サセプタ56は、通孔561を取り囲む位置に配置される外面562、563を含むことができる。サセプタ56は、長方形の板で形成され得る。第1外面562と第2外面563とは互いに直交し得る。外面562、563によってサセプタ56は長方形の断面を有し得る。コイル57’は、サセプタ56の形状に対応する形状を有し得る。コイル57’の最内側ターン572’及び最外側ターン573’は長方形の経路に沿って巻かれ得る。
【0050】
図6は
図3の一部を拡大した図である。
図6を参照すると、コンテナ42の外壁422は、第1延長部422aと、第2延長部422bと、連結部422cと、を含むことができる。
【0051】
外壁422の連結部422cは第1延長部422aと第2延長部422bとを連結することができる。第1延長部422a及び第2延長部422bはコンテナ42の長手方向に延び得る。第1延長部422aはコンテナ42の長手方向と交差する方向に延び得る。例えば、第1延長部422aは本体ハウジング55に行くほど外壁422から内側に延び得る。
【0052】
カートリッジ40が本体50に装着されると、第1延長部422aは装着空間513に位置し得る。カートリッジ40が本体50に装着されると、第2延長部422bは装着空間513の外部に位置し得る。連結部422cは外壁422の長手方向と交差する方向に延び得る。例えば、連結部422cは外壁422の長手方向と直交する方向に延び得る。連結部422cは側壁51の突出端514によって支持されることができる。
【0053】
側壁51は、コラム52のホール523と向き合う位置に形成された接触部511を含むことができる。接触部511は第1延長部422aを支持することができる。接触部511は第1延長部422aと接触することができる。接触部511の厚さは側壁51の突出端514から本体ハウジング55に行くほど次第に厚くなり得る。第1延長部422aと接触する接触部511の内側面は、接触部511の突出端514から本体ハウジング55に行くほど装着空間513の内側に傾き得る。
【0054】
接触部511の突出端514の厚さW1は本体ハウジング55に隣接した位置での接触部511の厚さW2よりも小さくてもよい。カートリッジ40が本体50に装着されると、接触部511によってコンテナ42がコラム52に密着することができる。
【0055】
図7は
図1~
図6に開示した本開示の一実施例と異なる実施例によるエアロゾル生成装置を示す。
図7を参照すると、カートリッジ40が本体50に装着されると、吸収部材41’の一部がコラム52のホール523に挿入されることができる。吸収部材41’はサセプタ56’と向き合い得る。
【0056】
吸収部材41及びとサセプタ56’は板状に形成され、互いに向き合い得る。サセプタ56’はコイルハウジング53の外壁の一部を形成することができる。サセプタ56’はコラム52の内側に位置し得る。サセプタ56’はコラム52のホール523とコイル57との間に位置し得る。
【0057】
吸収部材41’とサセプタ56’との間には流路bが形成され得る。通孔551を通して流入した空気Aは流路b’に流動することができる。コイル57によって誘導加熱されたサセプタ56’は隣接した位置の吸収部材41’に熱を提供することができる。前記提供された熱によって霧化及び/又は気化して生成されたエアロゾルは流路b’を通して流動し、ホール521を通してエアロゾル生成装置の外部に流動することができる。
【0058】
図1~
図7を参照すると、本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置1は、エアロゾル生成物質lを貯蔵する収容空間424を内側に形成する外壁422を有するコンテナ42と、前記コンテナ42の外壁422の少なくとも一部を形成し、前記エアロゾル生成物質lを吸収する吸収部材41と、前記吸収部材41に隣接して配置され、前記吸収部材41に熱を提供するサセプタ56と、最内側ターン572から最外側ターン573まで複数回巻かれたパンコイル(pan coil)で形成され、前記サセプタ56に隣接して配置され、前記サセプタ56を誘導加熱するコイル57と、を含むことができる。
【0059】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記サセプタ56と前記コイル57との間に形成された流路bをさらに含み、前記サセプタ56は前記吸収部材41と前記コイル57との間に配置され、前記吸収部材41で生成されたエアロゾルが前記流路bに流動する通孔561を有し得る。
【0060】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記コンテナ42が結合され、前記コイル57と電気的に連結された電源100が内部に配置された本体ハウジング55を含む本体50をさらに含むことができる。
【0061】
本開示の他の側面によれば、前記コンテナ42の外壁422は長く延び、前記本体50は、前記本体ハウジング55から長く延びて前記コンテナ42の外壁422を支持するコラム52と、前記コラム52と連結され、前記本体ハウジング55から突出する側壁51と、をさらに含むことができる。
【0062】
本開示の他の側面によれば、前記コラム52は、前記コラム52の内側面から突出し、前記コイル57を収容するコイルハウジング53を含むことができる。
【0063】
本開示の他の側面によれば、前記側壁51は前記本体ハウジング55から前記コラム52の長手方向に突出し、内側に前記コンテナ42が装着される装着空間513を形成し、一部511が前記サセプタ56と向き合う側壁51を有し得る。
【0064】
本開示の他の側面によれば、前記側壁51は、前記コンテナ42が前記本体50に装着されると、前記コンテナ42の外壁422の一部と接触する接触部511を含み、前記接触部511は、前記側壁51の突出端514から前記本体ハウジング55に行くほど厚さW1、W2が厚くなり得る。
【0065】
本開示の他の側面によれば、前記サセプタ56は前記コラム52の外面の一部を形成し、前記接触部511と向い合い、前記吸収部材41は、前記コンテナ42が前記本体50に装着されると、前記接触部511と前記サセプタ56との間に配置され得る。
【0066】
本開示の他の側面によれば、前記サセプタ56は、前記コンテナ42が前記本体50に装着されると、前記吸収部材41と接触することができる。
【0067】
本開示の他の側面によれば、前記サセプタ56’と前記吸収部材41’との間に形成された流路b’をさらに含むことができる。
【0068】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0069】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0070】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
【国際調査報告】