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特表2024-535526ヒンジ式蓋を備えた喫煙品用硬質パック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】ヒンジ式蓋を備えた喫煙品用硬質パック
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/10 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
B65D85/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520888
(86)(22)【出願日】2022-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-06-04
(86)【国際出願番号】 IB2022059490
(87)【国際公開番号】W WO2023057912
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】102021000025784
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】392003937
【氏名又は名称】ジー.デー ソチエタ ペル アツィオニ
【氏名又は名称原語表記】G.D SOCIETA PER AZIONI
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト ポローニ
(72)【発明者】
【氏名】ルカ パラディーソ
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアーノ ガンベリーニ
【テーマコード(参考)】
3E068
【Fターム(参考)】
3E068AA21
3E068BB02
3E068BB08
3E068CC04
3E068CD01
3E068CE02
3E068DD02
3E068DD27
3E068DE02
3E068EE10
(57)【要約】
喫煙品用パック(1)であって、一群の喫煙品(17)と、一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、ロックパネル(20)であって、前記容器(2)の第1の側壁(9)に少なくとも部分的に接着され、前記蓋(4)の第2の側壁(14)の下縁(22)に接続された上縁(21)を有する、ロックパネル(20)と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、
を備えた、喫煙品用パック(1)において、
前記容器(2)の第1の側壁(9)に少なくとも部分的に接着され、前記蓋(4)の第2の側壁(14)の下縁(22)に接続された上縁(21)を有する、ロックパネル(20)を有する、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項2】
前記ロックパネル(20)の前記上縁(21)は、第1の予め弱められて引き裂き可能な接続線(24)によって、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続されている、請求項1に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項3】
前記ロックパネル(20)は、弱くて剥がし可能な接着剤(23)によって前記第1の側壁(9)に接着され、前記接着剤(23)は、使用時に、前記ロックパネル(20)が前記第1の側壁(9)から完全に分離されるようにする、請求項2に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項4】
前記ロックパネル(20)は、強固で分離不可能な接着剤(23)によって前記第1の側壁(9)に少なくとも部分的に接着され、前記接着剤(23)は、使用時に、前記ロックパネル(20)が前記第1の側壁(9)から分離されないようにする、請求項2に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項5】
前記ロックパネル(20)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された上縁(21)を有し、前記第1の側壁(9)に接着されていない、上側取外し可能部(25)と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、からなる、請求項4に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項6】
前記ロックパネル(20)は、前記上側取外し可能部(25)を前記下側固定部(26)から分割する第2の予め弱められて引き裂き可能な接続線(27)を有する、請求項5に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項7】
前記第2の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(27)は、前記第1の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(24)と鋭角を形成し、前記第1の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(24)から生じる、請求項6に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項8】
前記第1の側壁(9)は内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)を備え、該内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)は重なり合って互いに接着され、前記ロックパネル(20)は前記第1の側壁(9)の外側パネル(9’)に接続される、請求項5~7の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項9】
前記第1の側壁(9)は内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)を備え、該内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)は重なり合って互いに接着され、前記第1の側壁(9)の前記外側パネル(9’)は凹部(32)を有し、該凹部(32)は前記ロックパネル(20)の少なくとも一部の負の形状を再現し、前記ロックパネル(20)を内側に収容し、それにより、前記ロックパネル(20)は前記外側パネル(9’)と同一平面上にあり、前記ロックパネル(20)は前記第1の側壁(9)の前記内側パネル(9”)に接着される、請求項5~7の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項10】
前記ロックパネル(20)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された前記上縁(21)を有し、かつ前記第1の側壁(9)に接着されない、上側取外し可能部(25)と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、を備え、
前記凹部(32)は前記下側固定部(26)の負の形状を再現する、請求項9に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項11】
前記ロックパネル(20)の前記上縁(21)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に永続的かつ分離不可能に接続される、請求項1に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項12】
前記ロックパネル(20)は、第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された上縁(21)を有し、前記第1の側壁(9)に接着されていない、上側接続部と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、からなる、請求項11に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項13】
前記ロックパネル(20)は、前記下側固定部(26)から接続部を分割する、予め弱められて引き裂き可能な接続線(27)を有する、請求項10に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項14】
前記ロックパネル(20)は前記容器(2)の前記後壁(8)から突出する保持タブ(28)を有する、請求項1~13の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項15】
前記ロックパネル(20)は、少なくとも1つの予め弱められて引き裂き可能な接続線(24、27)を有し、該予め弱められて引き裂き可能な接続線(24、27)は、貫通切断部と完全部分との交互のものから構成され、前記貫通切断部は前記予め弱められかつ引き裂き可能な接続線(27)の全長の40~60%に沿って延在する、請求項1~14の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項16】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、を備え、
前記容器(2)のそれぞれの側壁(9、10)は、互いに重なり合って接着される、内側パネル(9”、10”)と外側パネル(9’、10’)とを有し、
前記蓋(4)のそれぞれの側壁(14、15)は、互いに重なり合って接着される、内側パネル(14”、15”)と外側パネル(14’、15’)とを有する、喫煙品用パック(1)において、
前記蓋(4)の側壁(14)の前記内側パネル(14”)を、前記容器(2)の側壁(9)の前記内側パネル(9”)に直接連結する予め弱められて引き裂き可能な接続線(33)を有する、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項17】
前記予め弱められて引き裂き可能な接続線(33)は、前記ヒンジ(5)に近い領域において、より大きい数又は長さの完全部分を有し、前記ヒンジ(5)から離れた領域において、より小さい数又は長さの完全部分を有する、請求項16に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項18】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、を備えた喫煙品用パック(1)において、
予め弱められて引き裂き可能な接続線(35)に沿って、前記容器(2)の前記前壁(7)の上縁に接続され、前記蓋(4)の前壁(12)の内面に接着される、ロックパネル(34)を備える、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項19】
請求項18に記載の喫煙品用パック(1)であり、中心に配置され、等辺の台形状を有する1つの単一のロックパネル(34)を備え、より小さい基部が前記容器(2)の前記前壁(7)の上縁の領域、すなわち、予め弱められて引き裂き可能な接続線(35)の領域に配置される、喫煙品用パック(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は2022年10月8日に出願されたイタリア特許出願第102021000025784号明細書に関連し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ヒンジ式蓋を備えた喫煙品用硬質パックに関する。
本発明は紙巻きたばこのパックに有利な用途を見出し、以下の説明は、一般性を失うことなく明示的に言及する。
【背景技術】
【0003】
ヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックは製造が簡単であり、使用が容易で実用的であり、その中に含まれる紙巻きたばこに良好な保護を提供するため、現在市場に出回っている紙巻きたばこの最も一般的なパックである。
【0004】
ヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックは金属化紙のシートに包まれた一群の紙巻きたばこから構成されるラップと、ラップを収容し、ヒンジ式蓋が設けられた硬質容器とを備え、ラップは最初に完全に閉じられ、一般に、引き裂き(「プル」として知られる)によって取り外すことができる側部分を有し、これは、紙巻きたばこのパックが最初に開封されて、ラップによって包まれた紙巻きたばこの取り出しを可能にするときに取り外される。
【0005】
ヒンジ式蓋を備えた紙巻きたばこの硬質パックは一般に、外側容器を取り囲み、囲む上包を備え、透明プラスチック材料(典型的にはセロファン又はポリプロピレン)のシートから構成され、ユーザーによって把持され、引っ張られて、上包を2つに分割(切断)し、したがって、上包の単純で迅速な除去、少なくとも部分的な除去を可能にする、引き剥がしテープを備える。上包はまた、紙巻きたばこのパックの完全性の保証を構成し、すなわち、上包の存在は紙巻きたばこのパックを開封するために、再組み立てすることができない方法で上包を破断する必要があるので、紙巻きたばこのパックが以前に開封されたことがないことを保証する。しかしながら、将来の環境規制は使用される包装材料の種類を低減するために(すなわち、包装材料においてのみ使用されるポリプロピレンの存在を排除するために)、及び使用される包装材料の量を低減するために、包装材料を排除することを必要とし得る。すなわち、環境の持続可能性を高めるために、紙巻きたばこの包装におけるプラスチック材料を排除するための取り組みが著しく増加しており、最も広く普及している傾向の1つは、バリア特性を有する用紙のヒートシールされたラップを採用し、したがって、上包のプラスチックフィルムを完全に排除することである。
【0006】
紙巻きたばこのパックの完全性を保証するために、すなわち、紙巻きたばこのパックが以前に開封されたことがないことを確実にするために、このスタンプ(課税価値を有する可能性がある)は、容器の一部と蓋の一部に接着され、初めて蓋を開ける際には、スタンプを(少なくとも部分的に)破かなければならないため、蓋の縁に重なる線に沿ってあらかじめ弱く形成されている。しかし、このスタンプは、特に存在する部分において、紙巻きたばこのパックの美観を損なう(「無関係な」付加物である)ため、(スタンプも課税価値を有する場合、その存在が法律で義務付けられていない場合)一般にほとんど評価されない。
【0007】
とりわけ、特により貧しい市場では、紙巻きたばこの空のパックがより低品質の紙巻きたばこで再充填され(その製造が比較的簡単である新しい透明な上包が提供される可能性がある)、したがって、偽造された方法で新しいものとして販売され得るので、紙巻きたばこのパックの完全性を保証することが重要である。
【0008】
特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4及び特許文献5は、ヒンジ式蓋を有する紙巻きたばこの硬質パックを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第2021/152099(A1)号
【特許文献2】独国特許出願公開第102018127739(A1)号明細書
【特許文献3】国際公開第2014/146957(A1)号
【特許文献4】欧州特許出願公開第1724210(A1)号明細書
【特許文献5】米国特許第9340347号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的はヒンジ式蓋を備えた喫煙品用硬質パックを提供することであり、このパックはスタンプ及び上包がなくても、最初の開封が完了したことを簡単な方法で強調することを可能にし、同時に、実施が容易かつ安価である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載のヒンジ式蓋を備えた、喫煙品用硬質パックが提供される。
【0012】
特許請求の範囲は、本明細書の不可欠な部分を形成する本発明の好ましい実施形態を記載する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで、いくつかの非限定的な実施形態を示す添付の図面を参照して、本発明を説明する、
図1図1は、本発明に従って製造された紙巻きたばこのパックの蓋が閉じられた状態の正面斜視図である。
図2図2は、図1の紙巻きたばこのパックの蓋が閉じられた状態の背面斜視図である。
図3図3は、図1の紙巻きたばこのパックの蓋が開いた状態の正面斜視図である。
図4図4は、図1の紙巻きたばこのパックの蓋を閉じた状態の側面図である。
図5図5は、蓋が閉じられ、図1の紙巻きたばこのパックのロックパネルの取外し可能部がない側面図である。
図6図6は、図1の紙巻きたばこのパックのための容器及びヒンジ式蓋を作製するために使用されるブランクの平面図である。
図7図7は、図6に示されるブランクの代替実施形態の一例を示す図である。
図8図8図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図9図9図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図10図10は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図11図11は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図12図12は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図13図13は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図14図14は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図15図15は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図16図16は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
図17図17は、図6に示されるブランクの代替実施形態の他の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1図2及び図3において、符号1は、全体として紙巻きたばこの硬質パックを示す。紙巻きたばこのパック1は好ましくは紙材料(厚紙又は硬質板紙)で作られ、カップ形状であり、複数の壁を有する容器2を含む(以下でより良く説明する)。
【0015】
容器2は開口上端3(図3に示す)を有し、蓋4を備え、蓋はカップ形状であり、ヒンジ5(図2に示す)に沿って容器2にヒンジ結合され、閉鎖位置(図1及び図2に示す)と開口上端3の開放位置(図3に示す)との間で回転する。容器2は主に垂直な展開方向に沿って配向された略直方体形状を有し、カップ状であり、開口上端3と、開口上端3とは反対側の下壁6と、互いに平行かつ反対側の前壁7及び(ヒンジ5が形成された)後壁8と、互いに平行かつ反対側の2つの側壁9、10とを有している。4つの長手方向縁部が容器2の前壁7、後壁8、及び2つの側壁9、10の間に画定され、一方、4つの横方向縁部が容器2の前壁7、後壁8、及び2つの側壁9、10と、下壁6との間に画定される。
【0016】
蓋4は、略直方体形状を有し、カップ形状であり、開口下端(蓋4が閉位置にあるとき、容器2の開口上端3に面する)と、上壁11(蓋4が閉位置にあるとき、容器2の下壁6と平行で、かつ対向する)と、前壁12(蓋4が閉位置にあるとき、容器2の前壁7と平行で、かつ整列する)と、後壁13(蓋4が閉位置にあるとき、容器2の後壁8と平行で、かつ整列し、ヒンジ5に沿って容器2の後壁8にヒンジ接続される)と、2つの側壁14及び15(蓋4が閉位置にあるとき、容器2の側壁9に対し、特に同一平面上にあり、隣接し、平行で、かつ整列する)とを有する。4つの長手方向縁部は、蓋4の前壁12、後壁13、側壁14及び側壁15との間に画定され、一方、4つの横方向縁部は、蓋4の前壁12、後壁13、側壁14及び側壁15と、上壁11との間に画定される。蓋4の長手方向縁部及び横断方向縁部は蓋4は、蓋4が閉鎖位置にあるとき、容器2の対応する長手方向縁部及び横断方向縁部と平行であり、場合によっては整列する。
【0017】
添付の図面に示される実施形態によれば、紙巻きたばこのパック1はカラーを欠いている。図示されない異なる実施形態によれば、紙巻きたばこのパック1は容器2の内側に「U」字形に折り畳まれて固定され(通常は接着剤によって)、開いた上端の外側に部分的に突出し、蓋4が上述の閉位置に配置されるときに蓋4の対応する内面に係合するカラーを備え、カラーは好ましくは蓋4を閉位置に維持するために、閉要素(例えば、横方向に突出する一対の突出部)を備える。
【0018】
図3に示されるように、紙巻きたばこのパック1は、容器2の内側に収容され、開口上端3の外側に部分的に突出する密封ラップ16を備える。密封ラップ16は、平行六面体形状を有する紙巻きたばこの群17(図3に部分的に示されている)を取り囲み、再使用可能な閉鎖ラベル19によって閉鎖された紙巻きたばこを抽出するための開口部18を上面及び前方に有する。一般に、密封ラップ16は、その内側に、カラーの存在を不要にする(冗長にする)硬質補強要素を備える。図示されていない代替的な実施形態によれば、密封ラップ16は密閉されず、紙巻きたばこの群17の周りに折り畳まれ、接着剤がない金属化紙(いわゆる「銀紙」)のシートによって構成され、紙巻きたばこのパック1の最初の開封で取り外される引き裂き(「引っ張り」として知られる)によって取り外すことができる上側部分を有し、この実施形態では、カラーが通常提供される。
【0019】
図4によりよく示されるように、紙巻きたばこのパック1は、容器2の側壁9に少なくとも部分的に接着され、蓋4の側壁14の下縁22に接続された上縁21を有するロックパネル20を備える。すなわち、ロックパネル20の内面(すなわち、容器2の側壁9に面する)は、接着剤23を介在させることによって、容器2の側壁9に少なくとも部分的に接着される。ロックパネル20は蓋4の側壁14を容器2の側壁9に結合し(すなわち、蓋4の側壁14と容器2の側壁9との間の堅固な接続を確立し)、したがって、ヒンジ5の周りの回転によって蓋4が開封することを防ぐ。
【0020】
添付の図面に示される好ましい実施形態によれば、ロックパネル20の上縁21は、使用時にロックパネル20が蓋4の側壁14から分離し、次いで蓋4を「解放」する(すなわち、ヒンジ5の周りを回転させることによって蓋4を開くことを可能にする)ために、破断される、予め弱められかつ引き裂き可能な接続線24の手段によって、側壁14の下縁22に接続される。
【0021】
可能な実施形態によれば、接着剤23は弱く、取外し可能であり、したがって、使用時にはロックパネル20を容器2の側壁9から容易かつ完全に取外して、蓋4を「解放」することができ(すなわち、ヒンジ5の周りを回転させることによって蓋4を開くことができる)、この実施形態ではロックパネル20を容器2の側壁9から完全に取り外すことができるので、ロックパネル20を「破断」する必要はない(厳密に)。換言すれば、ロックパネル20は、使用時にロックパネル20が容器2の側壁9から完全に分離されることを可能にする、弱くて着脱可能接着剤23の手段によって容器2の側壁9に接着される。
【0022】
添付の図面に示される好ましい実施形態によれば、接着剤23は強く、分離不可能であり、したがって、使用時に、蓋4を「解放」する(すなわち、ヒンジ5の周りを回転させることによって蓋4を開くことを可能にする)ように、容器2の側壁9から(力によってすべてを引き裂き、したがって容器2の側壁9の一部を破壊することを除いて)ロックパネル20を完全に取り外すことはできない。換言すれば、ロックパネル20は使用時にロックパネル20を容器2の側壁9から分離することができない、強く分離不可能な接着剤23の手段によって、容器2の側壁9に接着される。この実施形態では、ロックパネル20は、蓋4の側壁14の下縁22に接続され、側壁9に接着されていない上縁21を有する上側取外し可能部25(すなわち、蓋4の上壁11のより近くに配置された)を備え、さらに、ロックパネル20は、容器2の側壁9に接着される下側固定部26(すなわち、蓋4の上壁11からより遠くに配置された)を備える。言い換えれば、ロックパネル20は、蓋4の側壁14と一体の取外し可能部25と、容器2の側壁9に接着された固定部26とから構成される。使用中、ロックパネル20の取外し可能部25は蓋4を「自由に」するために引き裂くことによって除去され(すなわち、ヒンジ5の周りを回転することによって蓋4を開くことを可能にするために)、この点に関して、図4に示されるもの(ロックパネル20の取外し可能部25が依然として設けられており、したがって蓋4を開くことが不可能である)と、図5に示されるもの(ロックパネル20の取外し可能部25もはや設けられておらず、したがって蓋4を開くことが可能である)とを比較する。
【0023】
添付の図面に示される好ましい実施形態によれば、ロックパネル20は取外し可能部25を固定部26から分割する、予め弱められて引き裂き可能な接続線27を有し、したがって、使用時に、予め弱められた接続線24(上面の取外し可能部25を蓋4の側壁14に接続する)と、予め弱められた接続線27(底部の取外し可能部25を固定部26に、したがって容器2の側壁9に接続する)の両方に沿って、二重の引き裂きを行うことによって、取外し可能部25を完全に除去することが可能である。好ましくは、予め弱められて引き裂き可能な接続線27は、予め弱められて引き裂き可能な接続線24と鋭角を形成し、予め弱められて引き裂き可能な接続線24から生じる。
【0024】
可能な実施形態によれば、容器2の側壁9は、ロックパネル20の取外し可能部25によって最初に覆われた領域に対応して特定の色/デザインで印刷され、その結果、取外し可能部25が取り外されると(すなわち、蓋4の最初の開封の後に)、特定の色/デザインが見えるようになる。
【0025】
添付の図面に示される好ましい実施形態によれば、ロックパネル20は、容器2の後壁8から突出する保持タブ28を有し、使用時に、利用者は保持タブ28を指で容易に把持して、保持タブ28を引っ張り、次いで、予め弱められかつ引き裂き可能な接続線24、27の両方に沿って引き裂くことによって、ロックパネル20の取外し可能部25を簡単かつ迅速に取り外すことができる。
【0026】
好ましい実施形態によれば、各予め弱められて引き裂き可能な接続線24又は27は貫通切断部と完全部分との交互から構成され、特に、貫通切断部は、予め弱められて引き裂き可能な接続線24又は27の全長の40~60%に沿って延在する。言い換えれば、それぞれの予め弱められて引き裂き可能な接続線24又は27は、それぞれ0.6~0.8mmの長さを有する2つ、3つ、又は4つの接合部分(すなわち、完全部分)を含むことができる。
【0027】
図示されていない異なる実施形態によれば、ロックパネル20の上縁21は、蓋4の側壁14の下縁22に永久的かつ不可分に接続され(すなわち、永久的かつ非分離可能な接続線によって置き換えられる、予め弱められかつ引き裂き可能な接続線24が存在しない)、この実施形態では、ロックパネル20の少なくとも一部は、常に蓋4の側壁14と一体であり、したがって、蓋4がロックパネル20の少なくとも一部を開くと、蓋4と一緒に移動する。この実施形態ではロックパネル20の全体が蓋4と一緒に移動することができ、又はロックパネル20の上部(この実施形態でもはや取り外されていない、上述の取外し可能部25に対応する)のみが、蓋4と一緒に移動することができ、一方、ロックパネル20の下部(上述の固定部26に対応する)は容器2の側壁9と一体のままである(したがって、事前に弱められ、引き裂き可能な接続線27が依然として設けられ、2つのロックパネル20に分割することを可能にする)。言い換えれば、本実施形態では、ロックパネル20の上縁21が側壁14の下縁22に恒久的かつ不可分に接続され、ロックパネル20は上縁21が側壁14の下縁22に接続され、側壁9に接着されていない(本実施形態ではもはや取り外されていない上述の取外し可能部25に対応する)上接続部分を備え、ロックパネル20は側壁9に接着された下側固定部26を備え、ロックパネル20は接続部分(本実施形態ではもはや取り外されていない上述の取外し可能部25に対応する)を下側固定部26から分割する、予め弱められて引き裂き可能な接続線27を有する。
【0028】
図6に示されるように、容器2及び蓋4は、実質的に従来のタイプの硬質ブランク29を折り曲げることによって作製され、複数の予め弱められた折れ線30及び31を備える。ブランク29は2つの長手方向(予め弱められた)折れ線30と、2つの長手方向折れ線30の間に、容器2の前壁7を形成するパネル7’、容器2の下壁6を形成するパネル6’、容器2の後壁8を形成するパネル8’、蓋4の後壁13を形成するパネル13’、蓋4の上壁11を形成するパネル11’、蓋4の前壁12を形成するパネル12’、及び補強フラップ12”を画定する複数の横方向(予め弱められた)折れ線31とを備える。
【0029】
補強フラップ12”は、横折れ線31に沿って蓋4の前壁12に接続され、蓋4の前壁12に対して(すなわち、パネル12’に対して)180°(紙巻きたばこのパック1に)折り曲げられ、蓋4の前壁12の内面に対して(すなわち、パネル12’に対して)据え付けられ、接着される。
【0030】
ブランク29は、パネル7’の両側に配置された一対の羽9’及び10’を備え、2つの長手方向折れ線30に沿ってパネル7’に接続され、容器2の側部に壁9及び10(外側)部分を形成する。ブランク29はパネル8’の両側に配置された一対の羽9’及び10’を備え、2つの長手方向折れ線30に沿ってパネル8’に接続され、容器2の側壁9及び10(内側)部分を形成し、容器2の側壁9’及び10’を形成するために対応する羽9’及び10’に重なりかつ接着される。言い換えれば、容器2の側壁9は重なり合って互いに接着される内側パネル9”及び外側パネル9’を備え、同様に、容器2の側壁10は、重なり合って互いに接着される内側パネル10”及び外側パネル10’を備える。
【0031】
ブランク29は一対の羽14’及び15’を備え、一対の羽14’及び15’は、パネル12’の両側に配置され、2つの長手方向折れ線30に沿ってパネル12’に接続された、蓋4の側壁14(外側)部分を形成する。ブランク29は一対の羽14”及び15”を備え、一対の羽14”及び15”は、パネル13’の両側に配置され、2つの長手方向折れ線30に沿ってパネル13’に接続され、蓋4の側壁14及び15(内側)部分を形成し、対応する羽14’及び15’に重なり合って、接着され、蓋4の側壁14及び15を形成する。
【0032】
ロックパネル20は、予め弱められて引き裂き可能な接続線24に沿って、パネル14’(蓋4の側壁14の外側部分を形成する)に接続される。
【0033】
図1図6に示す実施形態において、ロックパネル20(特に、ロックパネル20の取外し可能部25)は、容器2の側壁9の外側パネル9’に接続(接着)される。図7図10は、紙巻きたばこのパック1の多くの代替案に対応するブランク29の4つの代替案を示し、特に、図7図10に示される4つの代替案において、容器2の側壁9の外側パネル9’は、ロックパネル20(特にロックパネル20の固定部26)の負の形状を再現し、ロックパネル20が配置される内側に凹部32(特にロックパネル20の固定部26)を有し、その結果、ロックパネル20は外側パネル9’と同一平面上にあり、この実施形態ではロックパネル20(特にロックパネル20の固定部26)は容器2の側壁9の内側パネル9”に接着される。図8-10に示されるブランク29の代替形態は、ロックパネル20の異なる形状(特にロックパネル20の固定部26)、及び結果として、ロックパネル20の負の形状(特にロックパネル20の固定部26)を再現しなければならない凹部32の異なる形状に起因して、図7に示されるものとは異なる。凹部32の存在(すなわち、凹部32を形成するブランク29の特定の形状)は、また、凹部32に起因して、ブランク29は、(保持タブ28の存在に起因する僅かなものを除いて)包装材料の無駄を生じることなく、包装材料の連続ストリップから切断され得るので、別の肯定的な効果を有する。
【0034】
図11図14に示す代替形態において、ロックパネル20は、紙巻きたばこのパック1の最初の開封で引き裂くことによって完全に除去される(すなわち、それはもはや取外し可能部25と固定部26とに分割されず、紙巻きたばこのパック1の最初の開封で引き裂くことによって完全に除去される)。図11に示す代替例において、凹部32は設けられておらず、ロックパネル20はより小さい寸法を有するが、図12~14に示す代替例では、凹部32が設けられ、ロックパネル20はより大きい寸法を有する。
【0035】
添付の図面に示す実施形態において、紙巻きたばこのパック1は片側に配置された1つの単一のロックパネル20を備え、図示されていない代替の実施形態によれば、紙巻きたばこのパック1は2つの対向する側に配置された2つのツインの(及び冗長的に)ロックパネル20を備える。
【0036】
図15は、ロックパネル20がない紙巻きたばこの完全に異なるパック1を製造するためのブランク29を示す。この紙巻きたばこのパック1において、予め弱められて引き裂き可能な接続線33が設けられ、接続線33は、蓋4の側壁14(特に、側壁14の内側パネル14”)を容器2の側壁9(詳細には側壁9の内側パネル9”)に直接接続する。蓋4を開くためには、蓋4の側壁14を容器2の側壁9に結合する予め弱められた接続線33を引き裂く必要がある。図示されていない異なる実施形態によれば、2つの予め弱められて引き裂き可能な接続線33を設けることができる。予め弱められて引き裂き可能な接続線33は、蓋4の側壁14(特に、側壁14の内側パネル14”)を容器2の側壁9(特に、側壁9の内側パネル9”)に接続し、他方の予め弱められて引き裂き可能な接続線33は、蓋4の側壁15(特に、側壁15の内側パネル15”)を容器2の側壁10(特に、側壁10の内側パネル10”)に接続する。好ましくは、予め弱められて引き裂き可能な接続線33は、ヒンジ5に近い領域において、より多くの数(長さ)の完全部分を有し、ヒンジ5から離れた領域において、より少ない数(長さ)の完全部分を有する。
【0037】
図16及び17はロックパネル20を欠く紙巻きたばこの完全に異なるパック1を作製するためのブランク26を示す。この紙巻きたばこのパック1において、容器2の前壁7の上縁を蓋4の前壁12に(特に、蓋4の前壁12の内面に)接続するロックパネル34が設けられ、特に、ロックパネル24は、予め弱められて引き裂き可能な接続線35(蓋4の最初の開封で引き裂かれる)に沿って容器2の前壁7の上縁に接続され、蓋4の前壁12に接着される。図16及び図17に示される代替例において、ロックパネル34の寸法のみが互いに異なる(図16に示される実施形態ではいくらか大きく、図17に示される実施形態ではいくらかより小さい)。好ましくは、1つの単一のロックパネル34が中央に設けられ、より小さい基部が容器2の前壁7の上縁の領域に(すなわち、予め弱められて引き裂き可能な接続線35に)配置される、二等辺の台形形状を有する。
【0038】
添付の図面に示される実施形態において、長手方向及び横断方向縁部は直線状である。長手方向及び/又は横断方向縁部は丸みを帯びていても、面取りされていてもよい。
【0039】
添付の図面に示される実施形態において、紙巻きたばこのパック1は紙巻きたばこの一群を含む。代わりに、紙巻きたばこのパック1は、例えば、葉巻、電気又は電子たばこ(すなわち、燃焼なしでエアロゾルを生成するたばこ)、電子たばこ用のカートリッジ及び詰め替え品、新世代たばこなどの任意の他のタイプの喫煙品を含むことができる。
【0040】
本明細書に記載の実施形態は、本発明の技術的範囲から逸脱することなく、互いに組み合わせることができる。
【0041】
上述の紙巻きたばこのパック1は、多数の利点を有する。
第1に、上述の紙巻きたばこのパック1はスタンプがない場合でも簡単な方法で蓋の最初の開封を強調することを可能にする。実際、ユーザがロックパネル20(又はロックパネル20の一部のみ、特にロックパネル20の取外し可能部25)を引き裂かなければならないとき、動作は取り消すこともマスクすることもできずに(ロックパネル20の少なくとも一部を引き裂くことは、一度だけ行うことができる確定的かつ再構成不可能な破断である)行われ、紙巻きたばこのパック1の最初の開封の完了したことを示す不可解な痕跡を残す。
【0042】
更に、上述の紙巻きたばこのパック1において、ロックパネル20の存在は蓋4と容器2との間の安定した比較的強力な接続も保証し、これは、常に蓋4を閉位置に保ち(ユーザーが初めて蓋4を開くことを決定するまで)、このようにして、紙巻きたばこのパック1の取り扱い中に蓋4が偶発的に(すなわち、完全にランダムで望ましくない方法で)開くことも防止される。
【0043】
最後に、上述の紙巻きたばこのパック1はヒンジ式蓋を備えた紙巻きたばこの硬質パック用の標準的な包装装置において作製することができ、本質的に接着剤23の付すことに集中する修正はほとんどない(ロックパネル20は、場合によっては弱められた線24及び/又は27を備え、通常の切断及び印刷動作の単純な統合としてブランク29の製造時に得られる)。したがって、その製造のための上述の紙巻きたばこのパック1は高価な特別な包装機械(すなわち、紙巻きたばこのこのタイプのパック1のために特別に設計された)の使用を必要としない。
【符号の説明】
【0044】
1 紙巻きたばこのパック
2 容器
3 開口上端
4 蓋
5 ヒンジ
6 下壁
7 前壁
8 後壁
9 側壁
10 側壁
11 上壁
12 前壁
13 後壁
14 側壁
15 側壁
16 ラップ
17 一群の紙巻きたばこ
18 抽出口
19 閉鎖ラベル
20 ロックパネル
21 上縁
22 下縁
23 接着剤
24 予め弱められた接続線
25 取外し可能部
26 下側固定部
27 予め弱められた接続線
28 保持タブ
29 ブランク
30 縦折れ線
31 横折れ線
32 凹部
33 予め弱められた接続線
34 ロックパネル
35 予め弱められた接続線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2024-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、
を備えた、喫煙品用パック(1)において、
前記容器(2)の第1の側壁(9)に少なくとも部分的に接着され、前記蓋(4)の第2の側壁(14)の下縁(22)に接続された上縁(21)を有する、ロックパネル(20)を有する、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項2】
前記ロックパネル(20)の前記上縁(21)は、第1の予め弱められて引き裂き可能な接続線(24)によって、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続されている、請求項1に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項3】
前記ロックパネル(20)は、弱くて剥がし可能な接着剤(23)によって前記第1の側壁(9)に接着され、前記接着剤(23)は、使用時に、前記ロックパネル(20)が前記第1の側壁(9)から完全に分離されるようにする、請求項2に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項4】
前記ロックパネル(20)は、強固で分離不可能な接着剤(23)によって前記第1の側壁(9)に少なくとも部分的に接着され、前記接着剤(23)は、使用時に、前記ロックパネル(20)が前記第1の側壁(9)から分離されないようにする、請求項2に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項5】
前記ロックパネル(20)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された上縁(21)を有し、前記第1の側壁(9)に接着されていない、上側取外し可能部(25)と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、からなる、請求項4に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項6】
前記ロックパネル(20)は、前記上側取外し可能部(25)を前記下側固定部(26)から分割する第2の予め弱められて引き裂き可能な接続線(27)を有する、請求項5に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項7】
前記第2の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(27)は、前記第1の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(24)と鋭角を形成し、前記第1の予め弱められ且つ引き裂き可能な接続線(24)から生じる、請求項6に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項8】
前記第1の側壁(9)は内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)を備え、該内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)は重なり合って互いに接着され、前記ロックパネル(20)は前記第1の側壁(9)の外側パネル(9’)に接続される、請求項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項9】
前記第1の側壁(9)は内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)を備え、該内側パネル(9”)及び外側パネル(9’)は重なり合って互いに接着され、前記第1の側壁(9)の前記外側パネル(9’)は凹部(32)を有し、該凹部(32)は前記ロックパネル(20)の少なくとも一部の負の形状を再現し、前記ロックパネル(20)を内側に収容し、それにより、前記ロックパネル(20)は前記外側パネル(9’)と同一平面上にあり、前記ロックパネル(20)は前記第1の側壁(9)の前記内側パネル(9”)に接着される、請求項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項10】
前記ロックパネル(20)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された前記上縁(21)を有し、かつ前記第1の側壁(9)に接着されない、上側取外し可能部(25)と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、を備え、
前記凹部(32)は前記下側固定部(26)の負の形状を再現する、請求項9に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項11】
前記ロックパネル(20)の前記上縁(21)は、前記第2の側壁(14)の前記下縁(22)に永続的かつ分離不可能に接続される、請求項1に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項12】
前記ロックパネル(20)は、第2の側壁(14)の前記下縁(22)に接続された上縁(21)を有し、前記第1の側壁(9)に接着されていない、上側接続部と、前記第1の側壁(9)に接着される下側固定部(26)と、からなる、請求項11に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項13】
前記ロックパネル(20)は、前記下側固定部(26)から接続部を分割する、予め弱められて引き裂き可能な接続線(27)を有する、請求項10に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項14】
前記ロックパネル(20)は前記容器(2)の前記後壁(8)から突出する保持タブ(28)を有する、請求項1~13の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項15】
前記ロックパネル(20)は、少なくとも1つの予め弱められて引き裂き可能な接続線(24、27)を有し、該予め弱められて引き裂き可能な接続線(24、27)は、貫通切断部と完全部分との交互のものから構成され、前記貫通切断部は前記予め弱められかつ引き裂き可能な接続線(27)の全長の40~60%に沿って延在する、請求項1~13の何れか一項に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項16】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、を備え、
前記容器(2)のそれぞれの側壁(9、10)は、互いに重なり合って接着される、内側パネル(9”、10”)と外側パネル(9’、10’)とを有し、
前記蓋(4)のそれぞれの側壁(14、15)は、互いに重なり合って接着される、内側パネル(14”、15”)と外側パネル(14’、15’)とを有する、喫煙品用パック(1)において、
前記蓋(4)の側壁(14)の前記内側パネル(14”)を、前記容器(2)の側壁(9)の前記内側パネル(9”)に直接連結する予め弱められて引き裂き可能な接続線(33)を有する、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項17】
前記予め弱められて引き裂き可能な接続線(33)は、前記ヒンジ(5)に近い領域において、より大きい数又は長さの完全部分を有し、前記ヒンジ(5)から離れた領域において、より小さい数又は長さの完全部分を有する、請求項16に記載の喫煙品用パック(1)。
【請求項18】
喫煙品用パック(1)であって、
一群の喫煙品(17)と、
前記一群の喫煙品(17)を包むラップ(16)と、
硬質の容器(2)であって、カップ形状であり、前記ラップ(16)を収容し、開口上端(3)と、該開口上端(3)に対向する下壁(6)と、互いに対向する前壁(7)及び後壁(8)と、互いに対向する2つの側壁(9、10)と、を有する硬質の容器(2)と、
蓋(4)であって、カップ形状であり、開位置と閉位置との間で前記容器(2)に対して回転するように、ヒンジ(5)に沿って前記容器(2)にヒンジ結合され、開口下端と、上壁(11)と、互いに対向する前壁(12)及び後壁(13)と、互いに対向する2つの側壁(14、15)を有する、蓋(4)と、を備えた喫煙品用パック(1)において、
予め弱められて引き裂き可能な接続線(35)に沿って、前記容器(2)の前記前壁(7)の上縁に接続され、前記蓋(4)の前壁(12)の内面に接着される、ロックパネル(34)を備える、ことを特徴とする喫煙品用パック(1)。
【請求項19】
請求項18に記載の喫煙品用パック(1)であり、中心に配置され、等辺の台形状を有する1つの単一のロックパネル(34)を備え、より小さい基部が前記容器(2)の前記前壁(7)の上縁の領域、すなわち、予め弱められて引き裂き可能な接続線(35)の領域に配置される、喫煙品用パック(1)。
【国際調査報告】