(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】合わせガラス及びヘッドアップディスプレイシステム
(51)【国際特許分類】
C03C 27/12 20060101AFI20240920BHJP
G02B 27/01 20060101ALI20240920BHJP
B60J 1/00 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
C03C27/12 Z
G02B27/01
B60J1/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521203
(86)(22)【出願日】2022-10-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 CN2022123855
(87)【国際公開番号】W WO2023056945
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202111173403.2
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111173404.7
(32)【優先日】2021-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516151818
【氏名又は名称】フーイャォ グラス インダストリー グループ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ビンミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ペン,ジアン
(72)【発明者】
【氏名】グァン,ジンリャン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ウェイジュン
【テーマコード(参考)】
2H199
4G061
【Fターム(参考)】
2H199DA03
2H199DA29
2H199DA43
4G061AA20
4G061AA26
4G061BA02
4G061CB05
4G061CD03
4G061CD18
(57)【要約】
合わせガラス(10)及びヘッドアップディスプレイシステムが提供される。合わせガラス(10)は、第1の透明基板(110)と、第2の透明基板(120)と、接着フィルム(130)とを備える。合わせガラス(10)は、光透過領域(R20)と、光透過領域(R20)の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域(R10)とを有する。接着フィルム(130)は、第1の透明基板(110)と第2の透明基板(120)との間に設けられており、第1の透明基板(110)と第2の透明基板(120)とを接着するために用いられる。光透過領域(R20)は、70%以上の可視光透過率を有し、遮光領域(R10)は、5%以下の可視光透過率を有し、遮光領域(R10)は、光透過領域(R20)の下方に位置する第1の領域(R110)を含み、第1の領域(R110)は、画像の表示に用いられる1つ又は複数の機能表示領域を含む。この合わせガラス(10)により、第1の透明基板(110)での反射像と第2の透明基板(120)での反射像とがずれて形成した2つの相互に干渉する二重像を弱め、さらには解消することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合わせガラスであって、
前記合わせガラスは、第1の透明基板と、第2の透明基板と、接着フィルムとを備え、
前記第1の透明基板は、背向して設けられた第1の表面及び第2の表面を有し、
前記第2の透明基板は、背向して設けられた第3の表面及び第4の表面を有し、前記第3の表面は、前記第4の表面より前記第2の表面に近接して設けられており、
前記接着フィルムは、前記第2の表面と前記第3の表面との間に設けられており、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とを接着するために用いられ、
前記合わせガラスは、光透過領域と、前記光透過領域の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域とを有し、
前記光透過領域は、70%以上の可視光透過率を有し、前記遮光領域は、5%以下の可視光透過率を有し、前記遮光領域は、前記光透過領域の下方に位置する第1の領域を含み、前記第1の領域は、第1の画像の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域を含む、
ことを特徴とする合わせガラス。
【請求項2】
前記遮光領域は、
前記光透過領域の上方に位置する第2の領域と、
前記光透過領域の側方に位置する第3の領域と、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項3】
前記第1の機能表示領域には、少なくとも1つのフレキシブルディスプレイが設けられており、前記フレキシブルディスプレイは、前記第2の表面と前記第3の表面との間に位置し、前記フレキシブルディスプレイは、MiniLEDディスプレイ、MicroLEDディスプレイ、およびOLEDディスプレイのうちの少なくとも1つを採用する、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項4】
前記第1の機能表示領域は、少なくとも1つの投影表示領域を含み、前記第1の画像を形成できる投影光線は、50°~72°で前記投影表示領域に入射され、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して4%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項5】
前記第1の機能表示領域は前記第4の表面であり、前記入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の合わせガラス。
【請求項6】
前記第1の機能表示領域は、前記第3の表面上の媒質フィルム又は前記第4の表面上の媒質フィルムであり、
前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有し、又は、
前記入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の合わせガラス。
【請求項7】
前記第1の機能表示領域は、前記第3の表面上の金属フィルムであり、前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して6%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の合わせガラス。
【請求項8】
前記第1の機能表示領域は積層PETであり、前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記投影表示領域は、前記入射された投影光線に対して10%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の合わせガラス。
【請求項9】
前記遮光領域は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムを含み、前記深色インク層は、前記第2の表面及び/又は前記第3の表面に設けられており、前記着色ポリマーフィルムは、前記第2の表面と前記第3の表面との間に設けられている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の合わせガラス。
【請求項10】
前記フレキシブルディスプレイ又は前記表示領域は、前記深色インク層又は前記着色ポリマーフィルムよりも前記第4の表面に近い、
ことを特徴とする請求項9に記載の合わせガラス。
【請求項11】
前記第4の表面には、着色領域が設けられており、前記第1の領域の上側境界は、前記第1の領域に位置する前記着色領域の上側境界より少なくとも80mm高い、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項12】
前記光透過領域は、1つ又は複数の第2の機能表示領域を含み、前記第2の機能表示領域は、第2の画像の表示に用いられる少なくとも1つの投影表示領域を含む、
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の合わせガラス。
【請求項13】
前記第1の機能表示領域は、少なくとも1つの投影表示領域を含み、前記第1の画像の投影表示距離は0.5m~5mであり、前記第2の画像の投影表示距離は7.5m以上である、
ことを特徴とする請求項12に記載の合わせガラス。
【請求項14】
前記第1の画像を形成する投影光線は、50°~72°で前記第1の機能表示領域の投影表示領域に入射され、前記第1の機能表示領域の投影表示領域は、前記第1の画像を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有し、
前記第2の画像を形成する投影光線は、50°~72°で前記第2の機能表示領域の投影表示領域に入射され、前記第2の機能表示領域の投影表示領域は、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項13に記載の合わせガラス。
【請求項15】
前記合わせガラスは、さらに媒質フィルムを備え、前記媒質フィルムは、少なくとも前記第2の機能表示領域に位置する、
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の合わせガラス。
【請求項16】
前記媒質フィルムは、さらに前記第1の機能表示領域に位置する、
ことを特徴とする請求項15に記載の合わせガラス。
【請求項17】
前記接着フィルムは等厚フィルムであり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記媒質フィルムは、高屈折率層および低屈折率層からなる積層構造体であり、又は少なくとも1つの金属層を備え、又は積層PETであり、前記第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、10%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の合わせガラス。
【請求項18】
前記接着フィルムは等厚フィルム又はくさび形のフィルムであり、前記第4の表面には前記媒質フィルムが設けられており、前記媒質フィルムは減反射フィルムであり、前記第2の機能表示領域は前記第1の表面であり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記減反射フィルムは、前記第2の画像を形成する投影光線に対して6%以下の反射率を有し、前記第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の合わせガラス。
【請求項19】
前記接着フィルムはくさび形のフィルムであり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記媒質フィルムは前記第3の表面又は前記第4の表面に位置する積層構造体であり、前記積層構造体は高屈折率層および低屈折率層からなり、前記第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、28%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項15に記載の合わせガラス。
【請求項20】
前記接着フィルムはくさび形のフィルムであり、前記第2の機能表示領域は前記第4の表面であり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項14に記載の合わせガラス。
【請求項21】
前記第1の画像を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光又は60%~100%のP偏光を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の合わせガラス。
【請求項22】
前記光透過領域は、さらに主視野領域を含み、前記第2の機能表示領域は前記主視野領域内に設けられており、前記主視野領域の下側境界は、前記第1の領域の上側境界より少なくとも25mm高い、
ことを特徴とする請求項12に記載の合わせガラス。
【請求項23】
ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムであって、
前記HUDシステムは、第1の投影光源と、請求項1~22のいずれか一項に記載の合わせガラスとを備え、前記第1の投影光源は、前記第1の画像を形成する投影光線を前記第1の機能表示領域に投射するために用いられる、
ことを特徴とするHUDシステム。
【請求項24】
前記光透過領域は、1つ又は複数の前記第2の機能表示領域を含み、前記HUDシステムは、さらに第2の投影光源を備え、前記第2の投影光源は、前記第2の画像を形成する投影光線を前記第2の機能表示領域に投射するために用いられる、
ことを特徴とする請求項23に記載のHUDシステム。
【請求項25】
前記第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のHUDシステム。
【請求項26】
前記第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のHUDシステム。
【請求項27】
前記第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のHUDシステム。
【請求項28】
前記第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含む、
ことを特徴とする請求項24に記載のHUDシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照1
本出願は、発明の名称が「合わせガラス及びヘッドアップディスプレイシステム」とされ、2021年10月08日に出願された中国特許出願第202111173404.7号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
【0002】
関連出願の参照2
本出願は、発明の名称が「合わせガラス及びヘッドアップディスプレイシステム」とされ、2021年10月08日に出願された中国特許出願第202111173403.2号の優先権を主張し、そのすべての内容が引用として本出願に組み込まれる。
【0003】
本出願は、自動車分野に関し、具体的に、合わせガラス及びヘッドアップディスプレイシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
自動車のインテリジェント化に伴い、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display、HUD)システムが自動車にますます多く適用されている。HUDシステムにより、例えば、走行情報などの映像がフロントガラスにリアルタイムに表示される。フロントガラスが合わせガラスであるため、HUDシステムの投影光源から発せられる光が、空気と接する合わせガラスの2つの表面を通過する際に反射され、2つの表面における反射映像がずれて2つの相互に干渉する二重像を形成することになり、これにより、フロントガラスに投影される映像の品質が高くない。
【発明の概要】
【0005】
本出願は合わせガラスを提供する。合わせガラスは、第1の透明基板と、第2の透明基板と、接着フィルムとを備える。第1の透明基板は、背向して設けられた第1の表面及び第2の表面を有する。第2の透明基板は、背向して設けられた第3の表面及び第4の表面を有し、第3の表面は、第4の表面より第2の表面に近接して設けられている。合わせガラスは、光透過領域と、光透過領域の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域とを有する。接着フィルムは、第2の表面と第3の表面との間に設けられており、第1の透明基板と第2の透明基板とを接着するために用いられる。光透過領域は、70%以上の可視光透過率を有し、遮光領域は、5%以下の可視光透過率を有し、遮光領域は、光透過領域の下方に位置する第1の領域を含み、第1の領域は、第1の画像の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域を含む。
【0006】
遮光領域は、光透過領域の上方に位置する第2の領域と、光透過領域の側方に位置する第3の領域と、をさらに含む。
【0007】
第1の機能表示領域には、少なくとも1つのフレキシブルディスプレイが設けられており、フレキシブルディスプレイは、第2の表面と第3の表面との間に位置し、フレキシブルディスプレイは、MiniLEDディスプレイ、MicroLEDディスプレイ、およびOLEDディスプレイのうちの少なくとも1つを採用する。
【0008】
第1の機能表示領域は、少なくとも1つの投影表示領域を含み、第1の画像を形成できる投影光線は、50°~72°で投影表示領域に入射され、投影表示領域は、入射された投影光線に対して4%以上の反射率を有する。
【0009】
第1の機能表示領域は第4の表面であり、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、投影表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【0010】
第1の機能表示領域は、第3の表面上の媒質フィルム又は第4の表面上の媒質フィルムであり、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、投影表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有し、又は、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、投影表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【0011】
第1の機能表示領域は、第3の表面上の金属フィルムであり、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、投影表示領域は、入射された投影光線に対して6%以上の反射率を有する。
【0012】
第1の機能表示領域は積層PETであり、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、投影表示領域は、入射された投影光線に対して10%以上の反射率を有する。
【0013】
遮光領域は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムを含み、深色インク層は、第2の表面及び/又は第3の表面に設けられており、着色ポリマーフィルムは、第2の表面と第3の表面との間に設けられている。
【0014】
フレキシブルディスプレイ又は表示領域は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムよりも第4の表面に近い。
【0015】
第4の表面には、着色領域が設けられており、第1の領域の上側境界は、第1の領域に位置する着色領域の上側境界より少なくとも80mm高い。
【0016】
光透過領域は、1つ又は複数の第2の機能表示領域を含み、第2の機能表示領域は、第2の画像の表示に用いられる少なくとも1つの投影表示領域を含む。
【0017】
第1の機能表示領域は、少なくとも1つの投影表示領域を含み、第1の画像の投影表示距離は0.5m~5mであり、第2の画像の投影表示距離は7.5m以上である。
【0018】
第1の画像を形成する投影光線は、50°~72°で第1の機能表示領域の投影表示領域に入射され、第1の機能表示領域の投影表示領域は、第1の画像を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有する。第2の画像を形成する投影光線は、50°~72°で第2の機能表示領域の投影表示領域に入射され、第2の機能表示領域の投影表示領域は、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【0019】
合わせガラスは、さらに媒質フィルムを備え、媒質フィルムは、少なくとも第2の機能表示領域に位置する。
【0020】
媒質フィルムは、さらに第1の機能表示領域に位置する。
【0021】
接着フィルムは等厚フィルムであり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、媒質フィルムは、高屈折率層および低屈折率層からなる積層構造体であり、又は少なくとも1つの金属層を備え、又は積層PETであり、第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、10%以上の反射率を有する。
【0022】
接着フィルムは等厚フィルム又はくさび形のフィルムであり、第4の表面には媒質フィルムが設けられており、媒質フィルムは減反射フィルムであり、第2の機能表示領域は第1の表面であり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、減反射フィルムは、第2の画像を形成する投影光線に対して6%以下の反射率を有し、第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【0023】
接着フィルムはくさび形のフィルムであり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、媒質フィルムは第3の表面又は第4の表面に位置する積層構造体であり、積層構造体は高屈折率層および低屈折率層からなり、第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、28%以上の反射率を有する。
【0024】
接着フィルムはくさび形のフィルムであり、第2の機能表示領域は第4の表面であり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第2の機能表示領域の投影表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【0025】
第1の画像を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光又は60%~100%のP偏光を含む。
【0026】
光透過領域は、さらに主視野領域を含み、第2の機能表示領域は主視野領域内に設けられており、主視野領域の下側境界は、第1の領域の上側境界より少なくとも25mm高い。
【0027】
本出願はヘッドアップディスプレイ(HUD)システムをさらに提供する。HUDシステムは、第1の投影光源と、上記合わせガラスとを備え、第1の投影光源は、第1の画像を形成する投影光線を第1の機能表示領域に投射するために用いられる。
【0028】
光透過領域は、1つ又は複数の第2の機能表示領域を含み、HUDシステムは、さらに第2の投影光源を備え、第2の投影光源は、第2の画像を形成する投影光線を第2の機能表示領域に投射するために用いられる。
【0029】
第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含む。
【0030】
第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含む。
【0031】
第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含む。
【0032】
第1の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含む。
【0033】
本出願の実施例で提供される合わせガラスは、遮光領域を有することにより、第4の表面から合わせガラスに入射され、第1の透明基板によって反射される反射光Aを減少させ、さらには遮断することができ、これにより、第4の表面から合わせガラスに入射され、第2の透明基板によって反射される反射光Bと、反射光Aとによって生じる二重像を弱め、さらには遮断することができる。加えて、本出願の実施例で提供される合わせガラスは、第1の表面から合わせガラスに入射される入射光Cを減少させ、さらには遮断することができ、これにより、第4の表面から合わせガラスに入射され、第2の透明基板によって反射される反射光Bと、入射光Cとによって生じる二重像を弱め、さらには遮断することもできる。このように、本出願の実施例で提供される合わせガラスによれば、その上に投影される映像の高画質を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本出願の実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図2】本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面図である。
【
図3】本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図4】本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図5】本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図6】本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図7】本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図8】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図9】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図10】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図11】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図12】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図13】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図14】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図15】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図16】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図17】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図18】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図19】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図20】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図21】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図22】本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図23】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図24】本出願のもう1つの実施例の、
図23のI-I線に沿う断面分層構造図である。
【
図25】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【
図26】本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本出願の実施例の図面を参照しながら、本出願の実施例の技術的解決策を明確且つ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本出願の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得られるすべての他の実施例は、本出願の保護範囲に属する。
【0036】
本明細書に言及される「実施例」又は「実施形態」は、実施例又は実施形態と結びついて説明される特定の特徴、構造、又は特性が本出願の少なくとも1つの実施例に含まれることができることを意味する。明細書のいかなるところに現れる当該言葉は必ずしも同じ実施例を示すものではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した実施例又は候補の実施例を示すものでもない。当業者は、本明細書に記載される実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明示的に又は暗示的に理解することができる。
【0037】
図1及び
図2を参照すると、
図1は、本出願の実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図であり、
図2は、本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面図である。本出願は、合わせガラス10を提供し、合わせガラス10は、第1の透明基板110と、第2の透明基板120と、接着フィルム130とを備える。第1の透明基板110は、背向して設けられた第1の表面111及び第2の表面112を有する。第2の透明基板120は、背向して設けられた第3の表面121及び第4の表面122を有し、第3の表面121は、第4の表面122より第2の表面112に近接して設けられている。合わせガラス10は、光透過領域R20と、光透過領域R20の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域R10とを有する。接着フィルム130は、第2の表面112と第3の表面121との間に設けられており、第1の透明基板110と第2の透明基板120とを接着するために用いられる。光透過領域R20は、70%以上の可視光透過率を有し、遮光領域R10は、5%以下の可視光透過率を有し、遮光領域R10は、光透過領域R20の下方に位置する第1の領域R110を含み、第1の領域R110は、第1の画像P1の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域R111を含む。
【0038】
1つの実施形態において、第1の透明基板110と第2の透明基板120とは接着フィルム130によって緊密に連結されている。合わせガラス10の層構造を便利且つ明確に示すために、本出願では、
図1のI-I線に沿う断面図を反時計回りに90°回転させ、合わせガラス10の全ての構造を分離し、全ての構造の厚さを拡大する。説明を容易にするために、変更された図を、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図と命名する。例えば、
図3を参照すると、
図3は、本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。
図3は、
図2を反時計回りに90°回転させ、合わせガラス10の全ての構造を分離し、全ての構造の厚さを拡大することによって得られたものである。後で述べる断面分層構造図も、
図2及び
図3の処理を参照して示されるものであり、説明を繰り返さないことは理解されたい。
【0039】
第1の透明基板110及び第2の透明基板120としては、光透過性能を有する湾曲パネルであってもよく、例えば、無機ガラス又は有機ガラスを選択する。無機ガラスとしては、ソーダ石灰シリカガラス(soda-lime-silica glass)、アルミノケイ酸塩ガラス(aluminosilicate glass)、リチウムアルミニウムケイ酸塩(lithium aluminum silicate)ガラス、又はホウケイ酸ガラス(borosilicate glass)などが例示され、有機ガラスとしては、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)ガラス、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate、PMMA)ガラスなどが例示される。第1の透明基板110及び第2の透明基板120は、透明なものであってもよく、着色され且つ光透過性能を有するものであってもよい。第1の透明基板110の材質と第2の透明基板120の材質は同じであってもよく、異なってもよい。
【0040】
光透過領域R20は、合わせガラス10における可視光が透過可能な領域であり、合わせガラス10が車両に取り付けられた後の運転の安全性を確保するために、光透過領域R20の可視光透過率が70%以上であることが好ましい。遮光領域R10は、合わせガラス10の可視光透過率が比較的低い領域であり、遮光領域R10は、合わせガラス10の周縁領域に分布する。
【0041】
接着フィルム130は、第1の透明基板110と第2の透明基板120との間に設けられ、第1の透明基板110と第2の透明基板120とを接着するためのものである。接着フィルム130は、後に詳述する二種の構造を有する。
【0042】
遮光領域R10には遮光層140が設けられており、遮光層140は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムであってもよく、深色インク層は、第2の表面112及び/又は第3の表面121に設けられており、着色ポリマーフィルムは、第2の表面112と第3の表面121との間に設けられている。遮光層140の投影光線透過率が低く、遮光層140は、第1の透明基板110又は第2の透明基板120に載置され、遮光領域R10に位置する。遮光層140は、例えば、印刷インク等によって遮光領域R10に形成されることができる。選択可能に、遮光層140の投影光線透過率は5%以下であり、好ましくは1%以下である。選択可能に、遮光層140としては、深色で透過率の低い樹脂フィルムを選択してもよく、もちろん、淡色で透過率の低い樹脂フィルムを選択してもよく、樹脂フィルムは、例えば、本体に着色されたポリビニルブチラール(PVB)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などであってもよい。
【0043】
1つの実施例において、
図3を引き続き参照して、
図3は、本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。遮光層140は、第2の表面112に設けられている。もう1つの実施例において、
図4を参照して、
図4は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。遮光層140は、第3の表面121に設けられている。
【0044】
具体的に、一方では、合わせガラス10が遮光層140を備えていない場合、車内の投影装置が合わせガラス10に第1の画像P1を投射する時の投影光線は、第4の表面122から合わせガラス10に入射され、第1の透明基板110の第1の表面111によって反射され、反射光Aを形成する。これに対応して、合わせガラス10に入射された投影光線は、第2透明基板120の第4の表面122によって反射されて人の目に入る。説明の便宜上、第4の表面122によって反射された投影光線を反射光Bと呼ぶ。反射光Bは人の目に見える主像を形成し、反射光Aは人の目に見える副像を形成し、副像と主像との間にある程度のずれ距離があり、すなわち、二重像現象が発生する。本出願の実施形態における合わせガラス10は、遮光層140を備えることで、反射光Aを減少させ、さらには遮断することができ、これにより、反射光Aと反射光Bとによって生じられる二重像を弱め、さらには遮断することができる。また、遮光層140の投影光線透過率が低いため、遮光層140は主像の表示背景として使用されることができ、主像の識別度及び環境の明るさとのコントラストを向上させ、主像の表示品質を大幅に向上させることができる。
【0045】
以下、合わせガラス10の1つの適用場面について説明する。合わせガラス10が車両1に適用される場合、合わせガラス10は、一定の傾斜角度で、フロントガラスとして車両1に取り付けられる。合わせガラス10の第1の透明基板110は、合わせガラス10の車外に露出される基板であり、第2の透明基板120は、合わせガラス10の車内の基板である。遮光層140を備える合わせガラス10の有益な効果を説明するために、まず、合わせガラス10が遮光層140を備えていない場合について説明する。車内の投影装置は、合わせガラス10に第1の画像P1を投射し、第2の透明基板120に第1の画像P1を形成する。車外の物体からの光も、合わせガラス10を透過して車内に入る。車内の投影装置が合わせガラス10に第1の画像P1を投射する時の投影光線は、第4の表面122から合わせガラス10に入射され、第4の表面122によって反射されて反射光Bを形成し、第1の表面111によって反射されて反射光Aを形成し、反射光Bと反射光Aとは重なっておらず、反射二重像を生じる。車外の物体からの光は、第1の表面111から合わせガラス10に入射され、合わせガラス10を透過して車内に入って入射光Cを形成し、入射光Cは、合わせガラス10が斜めに取り付けられたことと合わせガラス10の平行な厚さとにより透過二重像を形成する。本出願の実施形態における合わせガラス10は、遮光層140を備えることで、反射光A及び入射光Cを減少させ、さらには遮断することができ、これにより、反射二重像及び透過二重像を弱め、さらには遮断することができる。
【0046】
要約すると、本出願の実施例で提供される合わせガラス10は、遮光領域R10に位置する遮光層140を備え、これにより、反射二重像及び透過二重像を弱め、さらには遮断することができる。このように、本出願の実施例で提供される合わせガラス10によれば、その上に投影される映像の高画質を図ることができる。
【0047】
再び
図1を参照すると、遮光領域R10は、第1の領域R110、第2の領域R120、及び第3の領域R130を含む。第1の領域R110は光透過領域R20の下方に位置し、第1の領域R110は、第1の画像P1の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域R111を含む。第2の領域R120は、光透過領域R20の上方に位置する。第3の領域R130は、光透過領域R20の側方に位置する。第2の領域R120及び第3の領域R130は、電子デバイス及び配線を遮るために用いられる。
【0048】
なお、遮光領域R10は、光透過領域R20を囲むように設けられており、すなわち、第1の領域R110、第2の領域R120及び第3の領域R130は、遮光領域R10に位置し、且つ光透過領域R20を囲んでいる。
【0049】
本実施例において、遮光領域R10は3つの領域に分割され、第1の領域R110には1つ又は複数の第1の機能表示領域R111が設けられている。第1の領域R110に複数の第1の機能表示領域R111が設けられる場合、複数の第1の機能表示領域R111は別々に設けられてもよく、又は一体に設けられてもよく、又はその一部が別々に設けられて、もう一部が一体に設けられてもよい。各々の第1の機能表示領域R111は、1つの第1の画像P1を対応的に表示するために用いられる。選択可能に、第1の画像P1のより良い表示効果を達成するために、第1の機能表示領域R111の総面積は第1の領域R110の10%以上を占める。第2の領域R120及び第3の領域R130は、一方では、後に応用される時に取り付けられる電子デバイス又は配線を遮るために用いられる。
【0050】
再び
図4を参照すると、1つの実施形態において、第1の機能表示領域R111は第4の表面122であり、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第1の機能表示領域R111は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【0051】
本実施形態において、好ましくは、投影光線は100%のS偏光を含み、入射された投影光線に対する第1の機能表示領域R111の反射率をさらに高めることができ、これにより、第1の画像P1をより鮮明にすることができる。
【0052】
図5、
図6及び
図7を共に参照すると、
図5は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図6は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図7は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。接着フィルム130は、等厚フィルムである。合わせガラス10は、媒質フィルム150をさらに備える。媒質フィルム150は、第3の表面121に設けられ(
図6参照)、又は第4の表面122に設けられ(
図5参照)、又は接着フィルム130に包まれる(
図7参照)。媒質フィルム150は、第1の領域R110に位置し、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆い、媒質フィルム150は、S偏光を反射する能力を有する。
【0053】
本実施例において、媒質フィルム150はS偏光を反射する能力を有し、媒質フィルム150は第4の表面122に設けられる形で(
図5参照)、又は第3の表面121に設けられる形で(
図6参照)、又は接着フィルム130に包まれる形で(
図7参照)、第2の透明基板120と結合され、これにより、第2の透明基板120がS偏光を反射する能力を有するようになる。例えば、第2の透明基板120側の投影光線におけるS偏光の割合が比較的大きく、例えば60%~100%である場合、遮光領域R10で、第2の透明基板120の、第2の透明基板120側の投影光線に対する反射率が比較的大きく、例えば、投影光線が60°の入射角で入射される場合、反射率が22%に達することができる。好ましくは、投影光線におけるS偏光の割合が100%であり、これにより、第1の透明基板110の反射光を一段と弱め、さらには遮断する。第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆い、これにより、第2の透明基板120側の入射光が第2の透明基板120によって反射されてなる反射光の明るさと鮮明度をさらに向上させることができる。
【0054】
図5、
図6及び
図7を共に参照すると、
図5は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図6は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図7は、本出願のもう1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。接着フィルム130は、等厚フィルムである。合わせガラス10は、媒質フィルム150をさらに備える。媒質フィルム150は、第3の表面121に設けられ(
図6参照)、又は第4の表面122に設けられ(
図5参照)、又は接着フィルム130に包まれる(
図7参照)。媒質フィルム150は、第1の領域R110に位置し、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆い、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有する。
【0055】
本実施例において、媒質フィルム150はP偏光を反射する能力を有し、媒質フィルム150は高屈折率層、低屈折率層、金属フィルム(銀層1~5層を含む)又は積層ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、PET)等であってもよいが、これらに限定されない。媒質フィルム150は第4の表面122に設けられる形で(
図5参照)、又は第3の表面121に設けられる形で(
図6参照)、又は接着フィルム130に包まれる形で(
図7参照)、第2の透明基板120と結合され、これにより、第2の透明基板120がP偏光を反射する能力を有するようになる。例えば、第2の透明基板120側の投影光線におけるP偏光の割合が比較的大きく、例えば60%~100%である場合、遮光領域R10で、第2の透明基板120は、P偏光を有する第2の透明基板120側の投影光線を反射し、例えば、投影光線が65°の入射角で入射される場合、反射率が20%に達することができる。好ましくは、投影光線におけるP偏光の割合が100%であり、これにより、第1の透明基板110の反射光を一段と弱め、さらには遮断し、第2の透明基板120側の入射光が第2の透明基板120によって反射されてなる反射光の明るさと鮮明度をさらに向上させることができる。また、サングラスをかけた運転者が第1の機能表示領域R111の第1の画像P1を観察することができる。
【0056】
図8及び
図9を参照して、
図8は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図であり、
図9は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。合わせガラス10は、さらに、1つ又は複数のフレキシブルディスプレイ160を備える。フレキシブルディスプレイ160は、第1の領域R110に設けられており、各々のフレキシブルディスプレイ160は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられており、フレキシブルディスプレイ160は、第1の画像P1を表示するために用いられる。又は、合わせガラス10は、さらに、1つ又は複数の第1の投影光源170を備える。第1の投影光源170は、第1の画像P1を第1の機能表示領域R111に投影するために用いられ、各々の第1の投影光源170は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられる。
【0057】
図8を参照すると、本実施例において、第1の機能表示領域R111には、フレキシブルディスプレイ160が設けられており、各々のフレキシブルディスプレイ160は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられており、各々のフレキシブルディスプレイ160は、遮光層140と第3の表面121との間に、又は第4の表面122に設けられている。フレキシブルディスプレイ160は、MiniLEDディスプレイ、MicroLEDディスプレイ、又はOLEDディスプレイであってもよいが、これらに限定されない。フレキシブルディスプレイ160は画像を直接生成し、フレキシブルディスプレイ160によって発せられた第1の画像P1は、第2の透明基板120を直接透過し、又は第2の透明基板120を透過する必要がなく、第1の透明基板110の反射光の影響がなく、これにより、第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光が二重像を形成することがさらに回避される。
【0058】
もう1つの実施例において、
図9を参照すると、各々の第1の投影光源170は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられており、第1の投影光源170は、第2の透明基板120側に設けられている。選択可能に、第1の投影光源170の光線におけるS偏光の割合は60%~100%であり、S偏光を反射する能力を有する媒質フィルム150と共に、第1の画像P1の鮮明度を向上させることができる。好ましくは、第1の投影光源170の光線におけるS偏光の割合は100%であり、第1の画像P1の鮮明度をさらに向上させることができる。
【0059】
さらにもう1つの実施例において、合わせガラス10が複数の第1の機能表示領域R111を有する場合、フレキシブルディスプレイ160と第1の投影光源170を組み合わせて使用し、一部のフレキシブルディスプレイ160が一部の第1の機能表示領域R111に対応して設けられ、もう一部の第1の投影光源170が残りの第1の機能表示領域R111に対応して設けられている。本実施例は、第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を弱めることに加えて、第1の機能表示領域R111の表示の多様性を高め、実際の用途に応じて合わせガラス10の取り付けを最適化することができる。
【0060】
なお、フレキシブルディスプレイ160又は第1の機能表示領域R111は、遮光層140よりも第4の表面122に近接しており、これにより、遮光層140は第1の画像P1の表示背景とされることができる。遮光層140は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムであってもよいが、これらに限定されない。同時に、第1の画像P1の投影表示距離は0.5m~5mである。
【0061】
図10を参照すると、
図10は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。光透過領域R20は、さらに主視野領域R210を含み、主視野領域R210の下側境界は、第1の領域R110の上側境界より少なくとも25mm高い。
【0062】
本実施例において、主視野領域R210の下側境界は、第1の領域R110の上側境界より少なくとも25mm高く、これにより、光学的敏感領域を回避し、第1の領域R110と主視野領域R210との間に光学的ひずみ(optical distortion)が形成されることを回避し、ひいては、光学的ひずみによる第1の領域R110及び主視野領域R210内の結像への干渉を回避することができる。
【0063】
再び
図10を参照すると、主視野領域R210は、さらに1つ又は複数の第2の機能表示領域R211を含み、第2の機能表示領域R211は第2の画像P2を表示するために用いられ、第2の画像P2の投影表示距離は7.5m以上である。
【0064】
本実施例において、合わせガラス10に第2の機能表示領域R211がさらに設けられており、第2の機能表示領域R211の面積は第1の機能表示領域R111の面積よりも大きいので、合わせガラス10はより大きな第2の画像P2を表示することができ、合わせガラス10の画像表示を豊かにする。第1の画像P1を形成する投影光線は、50°~72°で第1の機能表示領域R111の投影表示領域に入射され、第1の機能表示領域R111の投影表示領域は、第1の画像P1を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有する。第2の画像P2を形成する投影光線は、50°~72°で第2の機能表示領域R211の投影表示領域に入射され、第2の機能表示領域R211の投影表示領域は、第2の画像P2を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【0065】
図11及び
図12を参照すると、
図11は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図12は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。接着フィルム130の厚さは、第2の領域R120から第1の領域R110に向かう方向に沿って漸次薄くなり、第2の透明基板120への接着フィルム130の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆う。
【0066】
本実施例において、接着フィルム130の厚さは、第2の領域R120から第1の領域R110に向かう方向に沿って漸次薄くなる。言い換えれば、接着フィルム130はくさび形のフィルムである。選択可能に、接着フィルム130の漸次変わる厚さによって形成されたくさび角は0.15mrad~0.55mradであり、第2の透明基板120への、接着フィルム130の厚さが漸次変わる部分の正投影は、少なくとも、全ての第2の機能表示領域R211を覆う。第2の機能表示領域R211は第4の表面122であり、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含み、第2の機能表示領域R211は、50°~72°で入射される、第2の画像P2を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。好ましくは、第2の画像P2を形成する投影光線は100%のS偏光を含む。厚さが漸次変わる接着フィルム130は、くさび角を有することで、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正する。同時に、合わせガラス10が複数の第2の機能表示領域R211を有する場合、異なる第2の機能表示領域R211における接着フィルム130のくさび角は、等しくてもよく、等しくなくてもよい。各々の第2の機能表示領域R211の大きさ、形状及び位置が異なり、光源の入射角も異なるので、異なるくさび角で、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正することが必要とされる。もちろん、各々の第2の機能表示領域R211の配置条件が同じであれば、同じくさび角を用いることもできる。
【0067】
図11を参照すると、1つの実施例において、遮光層140は、第3の表面121に設けられており、接着フィルム130は、遮光層140と第2の表面112との間に設けられており、第2の透明基板120への、接着フィルム130の厚さが漸次変わる部分の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆っている。接着フィルム130は、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正することができ、第2の画像P2の鮮明度を向上させることができる。もう1つの実施例において、
図12を参照すると、遮光層140は、第2の表面112に設けられ、接着フィルム130は、遮光層140と第3の表面121との間に設けられている。第2の透明基板120への、接着フィルム130の厚さが漸次変わる部分の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆っている。接着フィルム130は、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正することができ、第2の画像P2の鮮明度を向上させることができる。又は、第2の透明基板120への、接着フィルム130の厚さが漸次変わる部分の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111及び全ての第2の機能表示領域R211を覆っている。接着フィルム130は、第1の機能表示領域R111及び第2の機能表示領域R211において、第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正することができ、第2の画像P2の鮮明度を向上させるだけでなく、第1の画像P1の鮮明度もさらに向上させることができる。また、第1の透明基板110、第2の透明基板120、及び接着フィルム130の製造効率を向上させる。
【0068】
図13~
図16を共に参照すると、
図13は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図14は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図15は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図16は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。合わせガラス10は、媒質フィルム150をさらに備える。媒質フィルム150は、第3の表面121又は第4の表面122に設けられ、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力、又は、S偏光を反射する能力を有する。又は、媒質フィルム150は、第4の表面122に設けられ、媒質フィルム150は、S偏光に対する反射を低減させる能力を有し、且つ反射率が6%未満である。又は、媒質フィルム150は、高屈折率層および低屈折率層からなる積層構造体であり、第3の表面121又は第4の表面122に設けられ、P偏光又はS偏光を反射する。又は、媒質フィルム150は、少なくとも1つの金属層(銀層1~5層を含む)を含み、第2の表面112又は第3の表面121に設けられ、P偏光を反射する。又は、媒質フィルム150は、積層PETであり、第2の表面112と第3の表面121との間に挟まれ、P偏光を反射する。第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、少なくとも、全ての第2の機能表示領域R211を覆う。1つの実施例において、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆う。もう1つの実施例において、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211と全ての第1の機能表示領域R111を覆う。
【0069】
図13を参照すると、
図11に示した実施例に基づいて、第4の表面122に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。50°~72°の入射角で、第1の透明基板110の第1の表面111のP偏光反射率が非常に低く、例えば、57°の入射角で、第1の表面111のP偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光を弱め、すなわち第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像をさらに弱める。もう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、媒質フィルム150は、S偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のS偏光反射率が28%以上である。これにより、第1の表面111の反射光を弱める。また、不均等な厚さを有する接着フィルム130を用いて、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射像と、第4の表面122で形成した反射像とを重ね合わせて強化し、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像を弱める。さらにもう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆っているわけではなく、媒質フィルム150は、S偏光の反射を低減させる機能を有し、且つ、反射率が6%以下である。これにより、第4の表面122側の光源が第4の表面122で形成した反射光を弱め、したがって、第2の機能表示領域R211において、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱めることができる。
【0070】
図14を参照すると、
図12に示した実施例に基づいて、第4の表面122に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。50°~72°の入射角で、第1の透明基板110の第1の表面111のP偏光反射率が非常に低く、例えば、57°の入射角で、第1の表面111のP偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光を弱め、すなわち第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像を弱める。もう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、媒質フィルム150は、S偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のS偏光反射率が28%以上である。これにより、第1の表面111の反射光を弱める。また、不均等な厚さを有する接着フィルム130を用いて、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射像と、第4の表面122で形成した反射像とを重ね合わせて強化し、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像を弱める。さらにもう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆っているわけではなく、媒質フィルム150は、S偏光の反射を低減させる機能を有し、且つ、反射率が6%以下である。これにより、第4の表面122側の光源が第4の表面122で形成した反射光を弱め、したがって、第2の機能表示領域R211において、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱めることができる。
【0071】
図15を参照すると、
図11に示した実施例に基づいて、遮光層140と接着フィルム130との間に媒質フィルム150が設けられており、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆っている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150はP偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率は10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°でわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光及び第4の表面122の反射光を弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が媒質フィルム150で形成した反射光と、第1の表面111で形成した反射光及び第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0072】
図16を参照すると、
図12に示した実施例に基づいて、接着フィルム130と第3の表面121との間に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。これにより、第1の表面111の反射光を弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0073】
図17~
図22を共に参照すると、
図17は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図18は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図19は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図20は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図21は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。接着フィルム130は等厚フィルムであり、合わせガラス10は媒質フィルム150をさらに備える。媒質フィルム150は、第3の表面121に設けられ、又は第4の表面122に設けられ、又は接着フィルム130に包まれる。媒質フィルム150はP偏光を反射する能力を有し、又は、媒質フィルム150は偏光を反射する能力を有し、且つ反射率が6%未満である。第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、少なくとも全ての第2の機能表示領域R211を覆う。
【0074】
図17を参照すると、
図4に示した実施例に基づいて、媒質フィルム150が、第4の表面122に設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。50°~72°の入射角で、第1の透明基板110の第1の表面111のP偏光反射率が非常に低く、例えば、57°の入射角で、第1の表面111のP偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光を弱め、すなわち第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像を弱める。もう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211のみを覆っており、媒質フィルム150は、S偏光の反射を低減させる能力を有し、且つ反射率が6%以下である。これにより、第4の表面122側の光源が第4の表面122で形成した反射光を弱め、したがって、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱めることができる。
【0075】
図18を参照すると、
図3に示した実施例に基づいて、第4の表面122に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。50°~72°の入射角で、第1の透明基板110の第1の表面111のP偏光反射率が非常に低く、例えば、57°の入射角で、第1の表面111のP偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光を弱め、すなわち第4の表面122側の光源が第1の表面111で反射された光と第4の表面122で反射された光との二重像を弱める。もう1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のS偏光を含む場合、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第1の機能表示領域R111を覆っているわけではなく、媒質フィルム150は、S偏光の反射を低減させる能力を有し、且つ反射率が6%以下である。これにより、第4の表面122側の光源が第4の表面122で形成した反射光を弱め、したがって、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱めることができる。
【0076】
図19を参照すると、
図4に示した実施例に基づいて、接着フィルム130と遮光層140との間に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°では、P偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光と第4の表面122の反射光とを弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0077】
図20を参照すると、
図3に示した実施例に基づいて、接着フィルム130と第3の表面121との間に媒質フィルム150が設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°では、P偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光と第4の表面122の反射光とを弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0078】
図21を参照すると、
図4に示した実施例に基づいて、媒質フィルム150が、接着フィルム130に包まれた状態で接着フィルム130に設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°では、P偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光と第4の表面122の反射光とを弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0079】
図22を参照すると、
図3に示した実施例に基づいて、媒質フィルム150は、接着フィルム130に包まれた状態で接着フィルム130において設けられている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150は、P偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率が10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°では、P偏光反射率はわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光と第4の表面122の反射光とを弱め、すなわち、第4の表面122側の光源が第1の表面111で形成した反射光と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【0080】
図23及び
図24を参照すると、
図23は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラス10の領域分割を示す構造模式図であり、
図24は、本出願のもう1つの実施例の、
図23のI-I線に沿う断面分層構造図である。合わせガラス10は着色領域R30をさらに有し、着色領域R30は、遮光領域R10の光透過領域R20と背向する側に位置する。合わせガラス10は着色層180をさらに備え、着色層180は第2の透明基板120に載置され、且つ、着色層180は着色領域R30に設けられている。着色層180は、合わせガラス10を取り付ける際の位置合わせと、車窓の固定に用いられ、又は固定部材の接着基板の表面に用いられる。
【0081】
本実施例において、着色層180は、合わせガラス10の、第4の表面122側の最外面に設けられており、第2の透明基板120への着色層180の正投影は、着色領域R30を覆っている。着色領域R30は、後の段階で取り付けられる電子部品又は配線を遮るために用いられることができる。また、合わせガラス10が他の装置に取り付けられることを補助するために用いられることもでき、例えば、接着剤のコーティング、位置合わせ、又は接着強度の向上を容易にできる。また、第1の領域R110の上側境界は、第1の領域R110に位置する着色領域R30の上側境界よりも高い。選択可能に、第1の領域R110の上側境界は、第1の領域R110に位置する着色領域R30の上側境界よりも少なくとも80mm高く、これにより、第1の機能表示領域R111のために十分な空間を残す。
【0082】
図25を参照すると、
図25は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。合わせガラス10は、さらに、1つ又は複数の第1の投影光源170及び1つ又は複数の第2の投影光源190を備える。第1の投影光源170は、第1の画像P1を第1の機能表示領域R111に投影するために用いられ、各々の第1の投影光源170は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられている。第2の投影光源190は、第2の画像P2を第2の機能表示領域R111に投影するために用いられ、各々の第2の投影光源190は、1つの第2の機能表示領域R211に対応して設けられている。
【0083】
本実施例において、第2の投影光源190が第2の機能表示領域R211に投影することにより、より大きな第2の画像P2を表示することができ、合わせガラス10の画像表示の多様性を増加させる。
【0084】
図26を参照すると、
図26は、本出願のもう1つの実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図である。合わせガラス10は、さらに、1つ又は複数のフレキシブルディスプレイ160及び1つ又は複数の第2の投影光源190を備える。フレキシブルディスプレイ160は、第1の領域R110に設けられており、且つ、各々のフレキシブルディスプレイ160は、1つの第1の機能表示領域R111に対応して設けられている。フレキシブルディスプレイ160は、第1の画像P1を表示するために用いられる。第2の投影光源190は、第2の画像P2を第2の機能表示領域R211に投影するためのものであり、各々の第2の投影光源190は、1つの第2の機能表示領域R211に対応して設けられている。
【0085】
本実施例において、第2の投影光源190が第2の機能表示領域R211に投影することにより、より大きな第2の画像P2を表示することができ、合わせガラス10の画像表示の多様性を増加させる。
【0086】
本出願は、HUDシステムを提供する。1つの実施例(
図9参照)において、HUDシステムは、第1の投影光源170と、第1の機能表示領域R111のみを有する任意の実施例に記載の合わせガラス10とを備える。もう1つの実施例(
図25参照)において、HUDシステムは、第1の投影光源170と、第2の投影光源190と、第2の機能表示領域R111を有する任意の実施例に記載の合わせガラス10とを備える。
【0087】
1つの実施例において、第1の画像P1を形成する投影光線は、60%~100%のP偏光を含み、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含む。
【0088】
もう1つの実施例において、第1の画像P1を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含み、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のP偏光を含む。
【0089】
さらにもう1つの実施例において、第1の画像P1を形成する投影光線は、60%~100%のP偏光を含み、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のP偏光を含む。
【0090】
さらにもう1つの実施例において、第1の画像P1を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含み、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含む。
【0091】
なお、好ましくは、100%のS偏光又は100%のP偏光を含む投影光線は、より良好な投影効果を実現できる。
【0092】
図27を参照して、
図27は、本出願で提供される車両の模式図である。本出願は車両1をさらに提供する。車両1は、上記任意の実施例に記載の合わせガラス10を備え、車両1は車両本体20をさらに備え、合わせガラス10は車両本体20に設けられている。合わせガラス10については、前の説明を参照できるので、ここでは繰り返さない。合わせガラス10が車両1に適用されるとき、第1の透明基材110は車両1の外側に設けられ、第2の透明基材120は車両1の内側に設けられる。
【0093】
本実施例において、車両1は、乗用車、多目的車(multi-Purpose Vehicles、MPV)、スポーツ用多目的車(Sport/Suburban Utility Vehicle、SUV)、オフロード車(Off-Road Vehicle、ORV)、ピックアップトラック、ワゴン車、バス、トラック等であってもよいが、これらに限定されない。合わせガラス10と垂直面とがなす角度は実装角と呼ばれ、通常、車両の実装角は50°~72°である。遮光層140がない場合、一方では、車両1内の投影が第1の透明基板110及び第2の透明基板120で形成した反射光は二重像を形成し、他方では、車両1外の物体からの光線は、合わせガラス10を通して、車両1内の投影が合わせガラス10に形成した反射光と二重像を形成する。遮光層140の配置により、二重像を弱め、さらには解消する。媒質フィルム150の配置により、二重像を一段と弱め、さらには解消し、第2の機能表示領域R211の二重像効果を弱め、さらには解消する。実装角が60°である場合、第1の機能表示領域R111における、透光性を有する媒質フィルム150の投影光線に対する反射をテストし、得られたデータを以下の2つの表に示す。
【0094】
【0095】
【0096】
表1において、光源の種類が普通の光源である場合、普通の光源から発せられる光は、無数の偏光の不規則的な集合であるため、直接観察しても光の強さがどの方向に偏っているのかを知ることはできない。このような、様々な方向に振動する光波の強さが同じである光は、自然光とも呼ばれる。光源の種類がP偏光である場合、この光源から発せられる光におけるP偏光の割合は60%~100%である。光源の種類がS偏光である場合、この光源から発せられる光におけるS偏光の割合は60%~100%である。表2において、光源の種類については、表1における光源の種類の紹介を参照されたいので、ここでは繰り返さない。減反射フィルムは、S偏光の反射を低減させる能力を有し、且つ、反射率が比較的低い(6%未満)既述の媒質フィルム150である。P偏光反射フィルムは、P偏光を反射する能力を有する既述の媒質フィルム150である。S偏光反射フィルムは、S偏光を反射する能力を有する既述の媒質フィルム150である。2つの表の実験データから分かるように、1つの実施例では、第1の機能表示領域R111において、第1の投影光源170が普通の光源である場合、減反射フィルムが配置された後、第1の機能表示領域R111における第1の投影光源170の投影に対する第4の表面122の反射率が7.5%から5.1%に低減する。もう1つの実施例では、第1の機能表示領域R111において、第1の投影光源170がP偏光である場合、P偏光反射フィルムが配置された後、第1の機能表示領域R111における第1の投影光源170の投影に対する第4の表面122の反射率が0.3%から11%に増加する。さらにもう1つの実施例では、第1の機能表示領域R111において、第1の投影光源170がS偏光である場合、S偏光反射フィルムが配置された後、第1の機能表示領域R111における第1の投影光源170の投影に対する第4の表面122の反射率が13%から22%に増加する。
【0097】
選択可能に、合わせガラス10は、透明導電層をさらに備える。透明導電層は、第1の透明基板110と第2の透明基板120との間に取り付けられる。透明導電層は、赤外線を反射する断熱能力及び加熱機能のうちの少なくとも一方を有し、且つ、透明導電層は、少なくとも光透過領域R20の80%以上を覆う。
【0098】
選択可能に、第1の画像P1の表示距離は0.5m~5mであり、第1の画像P1は、走行速度、燃料タンク内の燃料量又はエンジン回転数などの重要な情報であってもよい。選択可能に、第2の画像P2の表示距離は、7.5m以上であり、第2の画像P2は、ルートナビゲーション、スピード違反リマインダー又は障害物リマインダーなどの大きな画像であってもよい。
【0099】
以上、本出願の実施例が示され説明されたが、上記実施例は例示であり、本出願を制限するものであると理解されるべきではない。当業者であれば、本出願の範囲内で上記実施例に対して変更、修正、置換、及び変形を加えることができる。これらの改善と潤色も本出願の保護範囲に属すべきである。
【符号の説明】
【0100】
10…合わせガラス、110…第1の透明基板、111…第1の表面、112…第2の表面、120…第2の透明基板、121…第3の表面、122…第4の表面、R10…遮光領域、R20…光透過領域、130…接着フィルム、140…遮光層、R110…第1の領域、R111…第1の機能表示領域、P1…第1の画像、R120…第2の領域、R130…第3の領域、150…媒質フィルム、160…フレキシブルディスプレイ、170…第1の投影光源、R210…主視野領域、R211…第2の機能表示領域、P2…第2の画像、R30…着色領域、180…着色層、190…第2の投影光源、1…車両、20…車両本体。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
遮光領域は、光透過領域の上方に位置する第2の領域と、光透過領域の両側に位置する第3の領域と、をさらに含む。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
第1の画像を形成できる投影光線は、50°~72°で第1の機能表示領域に入射され、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して4%以上の反射率を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
第1の機能表示領域は第4の表面の一部であり、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
合わせガラスは、第1の機能表示領域において媒質フィルムをさらに含み、媒質フィルムは、第3の表面又は第4の表面に位置しており、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有し、又は、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
合わせガラスは、第1の機能表示領域において第3の表面上の金属フィルムをさらに含み、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して6%以上の反射率を有する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
合わせガラスは、第1の機能表示領域において積層PETをさらに含み、入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、第1の機能表示領域は、入射された投影光線に対して10%以上の反射率を有する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
合わせガラスは、遮光領域において深色インク層又は着色ポリマーフィルムをさらに含み、深色インク層は、第2の表面及び/又は第3の表面に設けられており、着色ポリマーフィルムは、第2の表面と第3の表面との間に設けられている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
フレキシブルディスプレイ又は第1の機能表示領域は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムよりも第4の表面に近い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
光透過領域は、1つ又は複数の第2の機能表示領域を含み、第2の機能表示領域は、第2の画像の表示に用いられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
第1の画像の投影表示距離は0.5m~5mであり、第2の画像の投影表示距離は7.5m以上である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
第1の画像を形成する投影光線は、50°~72°で第1の機能表示領域に入射され、第1の機能表示領域は、第1の画像を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有する。第2の画像を形成する投影光線は、50°~72°で第2の機能表示領域に入射され、第2の機能表示領域は、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
接着フィルムは等厚フィルムであり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、媒質フィルムは、高屈折率層および低屈折率層からなる積層構造体であり、又は少なくとも1つの金属層を備え、又は積層PETであり、第2の機能表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、10%以上の反射率を有する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
接着フィルムは等厚フィルム又はくさび形のフィルムであり、第4の表面には媒質フィルムが設けられており、媒質フィルムは減反射フィルムであり、第2の機能表示領域は第1の表面の一部であり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、減反射フィルムは、第2の画像を形成する投影光線に対して6%以下の反射率を有し、第2の機能表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
接着フィルムはくさび形のフィルムであり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、媒質フィルムは第3の表面又は第4の表面に位置する積層構造体であり、積層構造体は高屈折率層および低屈折率層からなり、第2の機能表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、28%以上の反射率を有する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
接着フィルムはくさび形のフィルムであり、第2の機能表示領域は第4の表面の一部であり、第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第2の機能表示領域は、50°~72°で入射される、第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
図1~図3を参照すると、
図1は、本出願の実施例で提供される合わせガラスの領域分割を示す構造模式図であり、
図2は、本出願の1つの実施例の、
図1のI-I線に沿う断面図であ
り、図3は、本出願の1つの実施例の、図1のI-I線に沿う断面分層構造図である。本出願は、合わせガラス10を提供し、合わせガラス10は、第1の透明基板110と、第2の透明基板120と、接着フィルム130とを備える。第1の透明基板110は、背向して設けられた第1の表面111及び第2の表面112を有する。第2の透明基板120は、背向して設けられた第3の表面121及び第4の表面122を有し、第3の表面121は、第4の表面122より第2の表面112に近接して設けられている。合わせガラス10は、光透過領域R20と、光透過領域R20の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域R10とを有する。接着フィルム130は、第2の表面112と第3の表面121との間に設けられており、第1の透明基板110と第2の透明基板120とを接着するために用いられる。光透過領域R20は、70%以上の可視光透過率を有し、遮光領域R10は、5%以下の可視光透過率を有し、遮光領域R10は、光透過領域R20の下方に位置する第1の領域R110を含み、第1の領域R110は、第1の画像P1の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域R111を含む。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
再び
図1を参照すると、遮光領域R10は、第1の領域R110、第2の領域R120、及び第3の領域R130を含む。第1の領域R110は光透過領域R20の下方に位置し、第1の領域R110は、第1の画像P1の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域R111を含む。第2の領域R120は、光透過領域R20の上方に位置する。第3の領域R130は、光透過領域R20の
両側に位置する。第2の領域R120及び第3の領域R130は、電子デバイス及び配線を遮るために用いられる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
再び
図4を参照すると、1つの実施形態において、第1の機能表示領域R111は第4の表面122
の一部であり、入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、第1の機能表示領域R111は、入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
さらにもう1つの実施例において、合わせガラス10が複数の第1の機能表示領域R111を有する場合、フレキシブルディスプレイ160と第1の投影光源170を組み合わせて使用し、フレキシブルディスプレイ160が一部の第1の機能表示領域R111に対応して設けられ、第1の投影光源170が残りの第1の機能表示領域R111に対応して設けられている。本実施例は、第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を弱めることに加えて、第1の機能表示領域R111の表示の多様性を高め、実際の用途に応じて合わせガラス10の取り付けを最適化することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
なお、フレキシブルディスプレイ160又は第1の機能表示領域R111は、遮光層140よりも第4の表面122に近接しており、これにより、遮光層140は第1の画像P1の表示背景とされることができる。遮光層140は、深色インク層又は着色ポリマーフィルムであってもよいが、これらに限定されない。同時に、第1の画像P1の投影表示距離は0.5m~5mである。いくつかの実施例では、第1の画像P1の投影表示距離は、第1の投影光源170と第1の画像P1との間の距離を指す。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
再び
図10を参照すると、主視野領域R210は、さらに1つ又は複数の第2の機能表示領域R211を含み、第2の機能表示領域R211は第2の画像P2を表示するために用いられ、第2の画像P2の投影表示距離は7.5m以上である。
いくつかの実施例では、第2の画像P2の投影表示距離は、第2の投影光源190と第2の画像P2との間の距離を指す。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
本実施例において、合わせガラス10に第2の機能表示領域R211がさらに設けられており、第2の機能表示領域R211の面積は第1の機能表示領域R111の面積よりも大きいので、合わせガラス10はより大きな第2の画像P2を表示することができ、合わせガラス10の画像表示を豊かにする。第1の画像P1を形成する投影光線は、50°~72°で第1の機能表示領域R111に入射され、第1の機能表示領域R111は、第1の画像P1を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有する。第2の画像P2を形成する投影光線は、50°~72°で第2の機能表示領域R211に入射され、第2の機能表示領域R211は、第2の画像P2を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
本実施例において、接着フィルム130の厚さは、第2の領域R120から第1の領域R110に向かう方向に沿って漸次薄くなる。言い換えれば、接着フィルム130はくさび形のフィルムである。選択可能に、接着フィルム130の漸次変わる厚さによって形成されたくさび角は0.15mrad~0.55mradであり、第2の透明基板120への、接着フィルム130の厚さが漸次変わる部分の正投影は、少なくとも、全ての第2の機能表示領域R211を覆う。第2の機能表示領域R211は第4の表面122の一部であり、第2の画像P2を形成する投影光線は、60%~100%のS偏光を含み、第2の機能表示領域R211は、50°~72°で入射される、第2の画像P2を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する。好ましくは、第2の画像P2を形成する投影光線は100%のS偏光を含む。厚さが漸次変わる接着フィルム130は、くさび角を有することで、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正する。同時に、合わせガラス10が複数の第2の機能表示領域R211を有する場合、異なる第2の機能表示領域R211における接着フィルム130のくさび角は、等しくてもよく、等しくなくてもよい。各々の第2の機能表示領域R211の大きさ、形状及び位置が異なり、光源の入射角も異なるので、異なるくさび角で、第2の機能表示領域R211において第1の透明基板110の反射光と第2の透明基板120の反射光とによって形成される二重像を補正することが必要とされる。もちろん、各々の第2の機能表示領域R211の配置条件が同じであれば、同じくさび角を用いることもできる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
図15を参照すると、
図11に示した実施例に基づいて、遮光層140と接着フィルム130との間に媒質フィルム150が設けられており、第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、全ての第2の機能表示領域R211を覆っている。1つの実施例において、第4の表面122側の光源が60%~100%のP偏光を含む場合、媒質フィルム150はP偏光を反射する能力を有し、且つ、媒質フィルム150のP偏光反射率は10%以上である。入射角50°~72°で、第1の透明基板110の第1の表面111及び第2の透明基板120の第4の表面122のP偏光反射率が非常に低く、例えば、入射角57°でわずか1%未満である。これにより、第1の表面111の反射光及び第4の表面122の反射光を弱め、すなわち、第4の表面122側の光源
が第1の表面111で形成した反射光
と第4の表面122で形成した反射光との二重像を弱める。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
図17~
図22を共に参照すると、
図17は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図18は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図19は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図20は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であり、
図21は、本出願のもう1つの実施例の、
図10のI-I線に沿う断面分層構造図であ
り、図22は、本出願のもう1つの実施例の、図10のI-I線に沿う断面分層構造図である。接着フィルム130は等厚フィルムであり、合わせガラス10は媒質フィルム150をさらに備える。媒質フィルム150は、第3の表面121に設けられ、又は第4の表面122に設けられ、又は接着フィルム130に包まれる。媒質フィルム150はP偏光を反射する能力を有し、又は、媒質フィルム150は偏光を反射する能力を有し、且つ反射率が6%未満である。第2の透明基板120への媒質フィルム150の正投影は、少なくとも全ての第2の機能表示領域R211を覆う。
【手続補正26】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
合わせガラスであって、
前記合わせガラスは、第1の透明基板と、第2の透明基板と、接着フィルムとを備え、
前記第1の透明基板は、背向して設けられた第1の表面及び第2の表面を有し、
前記第2の透明基板は、背向して設けられた第3の表面及び第4の表面を有し、前記第3の表面は、前記第4の表面より前記第2の表面に近接して設けられており、
前記接着フィルムは、前記第2の表面と前記第3の表面との間に設けられており、前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とを接着するために用いられ、
前記合わせガラスは、光透過領域と、前記光透過領域の周縁の少なくとも一部を囲む遮光領域とを有し、
前記光透過領域は、70%以上の可視光透過率を有し、前記遮光領域は、5%以下の可視光透過率を有し、前記遮光領域は、前記光透過領域の下方に位置する第1の領域を含み、前記第1の領域は、第1の画像の表示に用いられる1つ又は複数の第1の機能表示領域を含む、
ことを特徴とする合わせガラス。
【請求項2】
前記第1の機能表示領域には、少なくとも1つのフレキシブルディスプレイが設けられており、前記フレキシブルディスプレイは、前記第2の表面と前記第3の表面との間に位置し、前記フレキシブルディスプレイは、MiniLEDディスプレイ、MicroLEDディスプレイ、およびOLEDディスプレイのうちの少なくとも1つを採用する、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項3】
前記第1の画像を形成できる投影光線は、50°~72°で前記
第1の機能表示領域に入射され、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して4%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の合わせガラス。
【請求項4】
前記第1の機能表示領域は前記第4の表面
の一部であり、前記入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の合わせガラス。
【請求項5】
前記合わせガラスは、前記第1の機能表示領域
において媒質フィルムをさらに含み、
前記媒質フィルムは、前記第3の表
面又は前記第4の表面
に位置しており、
前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有し、又は、
前記入射された投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の合わせガラス。
【請求項6】
前記合わせガラスは、前記第1の機能表示領域
において前記第3の表面上の金属フィルム
をさらに含み、前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して6%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の合わせガラス。
【請求項7】
前記合わせガラスは、前記第1の機能表示領域
において積層PET
をさらに含み、前記入射された投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記
第1の機能表示領域は、前記入射された投影光線に対して10%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
3に記載の合わせガラス。
【請求項8】
前記光透過領域は、1つ又は複数の第2の機能表示領域を含み、前記第2の機能表示領域は、第2の画像の表示に用いられ
、または、
前記第1の画像の投影表示距離は0.5m~5mであり、前記第2の画像の投影表示距離は7.5m以上である、
ことを特徴とする請求項
1に記載の合わせガラス。
【請求項9】
前記第1の画像を形成する投影光線は、50°~72°で前記第1の機能表示領
域に入射され、前記第1の機能表示領
域は、前記第1の画像を形成する投影光線に対して4%以上の反射率を有し、
前記第2の画像を形成する投影光線は、50°~72°で前記第2の機能表示領
域に入射され、前記第2の機能表示領
域は、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
8に記載の合わせガラス。
【請求項10】
前記合わせガラスは、さらに媒質フィルムを備え、前記媒質フィルムは、少なくとも前記第2の機能表示領域に位置
し、または、
前記媒質フィルムは、さらに前記第1の機能表示領域に位置する、
ことを特徴とする請求項
8に記載の合わせガラス。
【請求項11】
前記接着フィルムは等厚フィルムであり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のP偏光を含み、前記媒質フィルムは、高屈折率層および低屈折率層からなる積層構造体であり、又は少なくとも1つの金属層を備え、又は積層PETであり、前記第2の機能表示領
域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、10%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
10に記載の合わせガラス。
【請求項12】
前記接着フィルムは等厚フィルム又はくさび形のフィルムであり、前記第4の表面には前記媒質フィルムが設けられており、前記媒質フィルムは減反射フィルムであり、前記第2の機能表示領域は前記第1の表面
の一部であり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記減反射フィルムは、前記第2の画像を形成する投影光線に対して6%以下の反射率を有し、前記第2の機能表示領
域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
10に記載の合わせガラス。
【請求項13】
前記接着フィルムはくさび形のフィルムであり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記媒質フィルムは前記第3の表面又は前記第4の表面に位置する積層構造体であり、前記積層構造体は高屈折率層および低屈折率層からなり、前記第2の機能表示領
域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、28%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
10に記載の合わせガラス。
【請求項14】
前記接着フィルムはくさび形のフィルムであり、前記第2の機能表示領域は前記第4の表面
の一部であり、前記第2の画像を形成する投影光線は60%~100%のS偏光を含み、前記第2の機能表示領
域は、50°~72°で入射される、前記第2の画像を形成する投影光線に対して、8%以上の反射率を有する、
ことを特徴とする請求項
9に記載の合わせガラス。
【請求項15】
ヘッドアップディスプレイ(HUD)システムであって、
前記HUDシステムは、第1の投影光源と、請求項1~
14のいずれか一項に記載の合わせガラスとを備え、前記第1の投影光源は、前記第1の画像を形成する投影光線を前記第1の機能表示領域に投射するために用いられる、
ことを特徴とするHUDシステム。
【手続補正27】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正29】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正30】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正36】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正40】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正41】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正44】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正45】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】