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特表2024-535562エアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20240920BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240920BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/20
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521334
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 KR2022015414
(87)【国際公開番号】W WO2023068635
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0141247
(32)【優先日】2021-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン、フィキョン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB22
4B162AC02
4B162AC12
4B162AC22
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。エアロゾル生成装置は、挿入空間を形成するパイプと、前記挿入空間の低部を塞ぐカバーと、一側が前記カバーに結合され、他側が前記挿入空間内に位置し、内部に長い中空を形成する長いヒーターピンと、前記カバーよりも高い位置で前記中空内に位置するヒーターと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
挿入空間を形成するパイプと、
前記挿入空間の低部を塞ぐカバーと、
一側が前記カバーに結合され、他側が前記挿入空間内に位置し、内部に長い中空を形成する長いヒーターピンと、
前記カバーよりも高い位置で前記中空内に位置するヒーターと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記パイプの一部を取り囲み、前記ヒーターで熱を誘導する誘導コイルをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記中空は前記ヒーターピンの一側に対して開口を形成する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記ヒーターは長い円筒形を有し、フレキシブルに構成され、一側が長手方向LDに沿って切開される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記ヒーターはC形の断面をする、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記ヒーターは長い円筒形を有し、フレキシブルに構成され、円周方向に巻かれる、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記ヒーターは弾性体で形成される、請求項4又は6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ヒーターは前記中空内に位置し、弾性力によって定位置に固定される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記ヒーター内に位置し、前記ヒーターの温度をセンシングするセンサーをさらに含む、請求項4又は6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記中空内に位置し、前記ヒーターの温度をセンシングするセンサーをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記ヒーターの下側で前記中空の一部を満たして前記カバーの周囲で前記ヒーターピンを支持する報強材をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記ヒーターピンの一側から横方向に突出し、前記ヒーターピンと一体に形成され、前記カバーと結合されて前記カバーを前記ヒーターピンから離隔させるフランジをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記フランジから前記フランジに隣接した前記ヒーターピンの外周面まで延びて前記ヒーターピンを支持するリブをさらに含む、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
請求項1に記載のエアロゾル生成装置を製造する方法であって、
前記ヒーターピン内に前記ヒーターを挿入する段階を含み、
前記ヒーターを挿入する段階で、前記ヒーターは前記カバーよりも高い位置に配置される、エアロゾル生成装置の製造方法。
【請求項15】
請求項3に記載のエアロゾル生成装置を製造する方法であって、
前記ヒーターは長く延び、フレキシブルなプレート形状を有し、前記エアロゾル生成装置の製造方法は、
前記ヒーターピン内に前記ヒーターを挿入する段階を含み、
前記ヒーターを挿入する段階は、
前記ヒーターを円周方向に曲げて円筒形を形成する段階と、
前記開口を通して前記中空に前記ヒーターを挿入する段階と、を含む、エアロゾル生成装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを形成することにより媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、エアロゾル生成装置に対する多様な研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、ヒーターピンを固定する部分が熱変形することを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、液体などの異物が挿入空間の下側に漏洩することを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、ボンディング(bonding)作業の必要なしにヒーターを固定することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0007】
本開示のさらに他の目的は、ヒーターピンが折れることを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0008】
本開示のさらに他の目的は、前記エアロゾル生成装置を製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、エアロゾル生成装置は、挿入空間を形成するパイプと、前記挿入空間の低部を塞ぐカバーと、一側が前記カバーに結合され、他側が前記挿入空間内に配置され、内部に長い中空を形成する長いヒーターピンと、前記カバーよりも高い位置で前記中空内に位置するヒーターと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ヒーターピンを固定する部分が熱変形することを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0011】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、液体などの異物が挿入空間の下側に漏洩することを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0012】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ボンディング(bonding)作業の必要なしにヒーターを固定することができるエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0013】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、ヒーターピンが折れることを防止することができるエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0014】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、前記エアロゾル生成装置を製造する方法を提供することができる。
【0015】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例は単に例示として与えられたものと理解されなければならない。
【0016】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図13】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図14】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図15】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図16】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図17】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図18】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図19】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図20】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図21】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図22】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図23】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図24】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図25】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図26】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図27】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
図28】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一又は類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0019】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味又は役割を有するものではない。
【0020】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0021】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使用され得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使用される。
【0022】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0023】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0024】
図1及び図2を参照すると、ヒーターピン10は上下に延び得る。ヒーターピン10は円柱形状を有することができる。ヒーターピン10の上端部は尖るように形成され得る。ヒーターピン10は、内部にヒーター30(図11参照)が挿入可能な空間を提供することができる。ヒーターピン10はセラミック素材で製造され得る。
【0025】
ヒーターピン10は、ピンボディー11を含むことができる。ピンボディー11は上下方向に長く延び得る。ピンボディー11は円柱形状を有し得る。ピンボディー11は、内部が中空14に形成され得る。ヒーターピン10の下部は開口して中空14と連通することができる。中空14は上下に延び得る。
【0026】
ヒーターピン10はピンチップ12を含むことができる。ピンチップ12はヒーターピン10の上端を形成することができる。ピンチップ12は、ピンボディー11の上側でピンボディー11と一体に形成され得る。ピンチップ12は上側に向かって次第に細くなる形状を有し得る。ピンチップ12は上端が尖り得る。よって、ヒーターピン10はスティックS(図27参照)を貫通してスティックSを固定することができる。
【0027】
フランジ15はヒーターピン10から外側に突出し得る。フランジ15はヒーターピン10の下端から側方向に突出し得る。フランジ15はヒーターピン10から半径外側方向に突出し得る。フランジ15はヒーターピン10と一体に形成され得る。
【0028】
フランジ15は複数の段に形成され得る。例えば、フランジ15は2段に形成され得る。例えば、フランジ15は、第1フランジ151及び第2フランジ152を含むことができる。第1フランジ151はフランジ15の上部に位置し得る。第2フランジ152はフランジ15の下部に位置し得る。以下、第1フランジ151及び第2フランジ152を含むフランジ15について説明するが、本発明はこれに限定されず、フランジ15はより多くのフランジを含むことができる。例えば、フランジ15は3段以上に形成され得る(図9及び図10参照)。
【0029】
第1フランジ151は第2フランジ152の上側に配置され得る。第1フランジ151は第2フランジ152と一体に形成され得る。第1フランジ151はピンボディー11の下部に配置され得る。第1フランジ151はピンボディー11の外周面から外側横方向に又は半径外側方向に突出し得る。第1フランジ151は円周方向に延び得る。
【0030】
第2フランジ152は第1フランジ151の下側に配置され得る。第2フランジ152はヒーターピン10の下端に配置され得る。第2フランジ152はピンボディー11の外周面から外側横方向に又は半径外側方向に突出し得る。第2フランジ152は第1フランジ151よりも外側横方向又は半径外側方向に突出し得る。
【0031】
よって、第1フランジ151と第2フランジ152との間に段差があり得る。
【0032】
第1フランジ151及び第2フランジ152のうちの少なくとも一つは非円形の断面を有し得る。例えば、第1フランジ151は円周方向に延びて円形の断面形状を有し、第2フランジ152は非円形の断面形状を有し得る。
【0033】
よって、パイプ21(図6参照)と結合されたヒーターピン10が回転することを防止することができる。
【0034】
図3及び図4を参照すると、ヒーターピン10及びフランジ15は金型に挿入され得る。ヒーターピン10の上部は第1金型M1に挿入され得る。ヒーターピン10の下部は第2金型M2に挿入され得る。第1金型M1及び第2金型M2は互いに上下に結合されて、内部にヒーターピン10及びフランジ15が配置可能な空間を提供することができる。第1金型M1及び第2金型M2は互いに離隔して、その間に通路101、102、103を形成することができる。
【0035】
図4及び図5を参照すると、ピンボディー11及びピンチップ12は第1金型M1に形成された溝に挿入され得る。第1金型M1は第1フランジ151に密着することができる。第2金型M2は第2フランジ152の内側下面152bに密着することができる。第2金型M2及び第1金型M1は互いに離隔して、その間に通路101、102、103を形成することができる。第1通路101及び第2通路102はフランジ15を取り囲むことができる。
【0036】
パイプ通路103は上下方向に延び得る。パイプ通路103は円筒形に形成され得る。パイプ通路103はピンボディー11及びピンチップ12の周辺の側部を取り囲むことができる。
【0037】
第1通路101はパイプ通路103と連結され得る。第1通路101はパイプ通路103の下端から内側横方向に又は半径内側方向に延設され得る。第1通路101は第1フランジ151の側面151bを取り囲むか又は覆うことができる。第1通路101は第1フランジ151の側面151bの周囲に沿って延び得る。第1通路101は第2フランジ152の上面152aを覆うことができる。
【0038】
第2通路102は第1通路101と連通することができる。第2通路102は第1通路101から下側に延び得る。第2通路102の側部1021は第2フランジ152の側面152bを取り囲むことができる。第2通路102の下部1022は第2フランジ152の外側下部152cを覆うことができる。第2通路102は第2フランジ152の周囲に沿って延び得る。
【0039】
溶融状態の射出物20aは第1金型M1及び第2金型M2の間の通路101、102、103に注入され得る。射出物20aは通路101、102、103を満たすことができる。射出物20aは硬化してボディー20(図6参照)を形成することができる。
【0040】
第1金型M1は第1フランジ151の上面151aに密着することができる。第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとの間には、第1通路101と連通する隙間が形成されなくなる。
【0041】
よって、射出物20aは第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとの間に流入することができない。また、ピンボディー11を第1金型M1の溝に挿入するために第1金型M1とピンボディー11との間に公差a、a’が発生しても、第1金型M1と第1フランジ151とが密着するので、射出物20aが第1金型M1とピンボディー11との間に流入することができない。
【0042】
また、射出物20aがピンボディー11の外部に注入された後に硬化しないので、ヒーター30(図12及び図27参照)の熱伝導効率が増加し、熱伝導率の信頼度を確保することができる。
【0043】
図4図7を参照すると、ボディー20はパイプ21を含むことができる。ボディー20はカバー251、252を含むことができる。カバー251、252は第1カバー部251を含むことができる。カバー251、252は第2カバー部252を含むことができる。通路101、102、103を満たした射出物20aは硬化してボディー20を形成することができる。パイプ通路103を満たした射出物20aは硬化してパイプ21を形成することができる。第1通路101を満たした射出物20aは硬化して第1カバー部251を形成することができる。第2通路102を満たした射出物20aは硬化して第2カバー部252を形成することができる。カバー251、252はフランジ151、152と噛み合うことができる。
【0044】
パイプ21は上下方向に長く延び得る。パイプ21は中空の円筒形に形成され得る。パイプ21は上側が開口した挿入空間24を提供することができる。パイプ21は挿入空間24の側部を覆うことができる。挿入空間24はパイプ21の内周面によって取り囲まれ得る。カバー部251、252は挿入空間24の下部を塞ぎ、底を形成することができる。挿入空間24の上端は開口し、下端は第1カバー部251及び第1フランジ151によって覆われ得る。ヒーターピン10は挿入空間24に配置され得る。ヒーターピン10は挿入空間24の開口に向かって長く配置され得る。
【0045】
第1カバー部251はパイプ21の下端に連結され得る。第1カバー部251はパイプ21の下端から内側横方向に又は半径内側方向に突出して延び得る。第1カバー部251は第1フランジ151の側面151bと密着することができる。第1カバー部251は第1フランジ151の上面151aを覆わなくてもよい。第1カバー部251は第2フランジ152の上面152aを覆うか又は密着することができる。第1カバー部251は挿入空間24の底を覆うことができる。
【0046】
第1フランジ151の上面151aは挿入空間24の底と向き合い得る。第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとが密着するので、第1通路101と連通する隙間が形成されなく、よって、第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとの間に射出物20aが流入することができない。よって、第1フランジ151の上面151aはボディー20によって覆われず、挿入空間24に露出されるか又は挿入空間24の底を覆うことができる。
【0047】
第2カバー部252は第1カバー部251と連結され得る。第2カバー部252は第1カバー部251から下側に突出して延び得る。第2カバー部252の側部2521は第1カバー部251から下方に延び得る。第2カバー部252の下部252は第2カバー部252の側部2521の下端から内側横方向に又は半径内側方向に突出して延び得る。
【0048】
第2カバー部252は第2フランジ152の側面152b及び外側下部152cと密着することができる。第2カバー部252の側部2521は第2フランジ152の側面152bと密着することができる。第2カバー部252の下部2522は第2フランジ152の外側下部152cを覆うか又は密着することができる。第2フランジ152は第1カバー部251と第2カバー部252との間に配置され、上下方向に支持されることができる。
【0049】
第2カバー部252は第2フランジ152の内側下部152dを覆わず、第2カバー部252の下部2522の内側にカバーホール254が形成され得る。カバーホール254はヒーターピン10の中空14と連通することができる。
【0050】
よって、ピンボディー11の外周面に射出物20aが付かなく、熱伝導効率が増加し、熱伝導率の信頼度を確保することができる。また、カバー251、252とフランジ151、152との間をシーリングすることにより、液体などの異物が挿入空間24の下側に漏洩することを防止することができる。
【0051】
また、フランジ151、152がカバー251、252と噛み合って結合されて上下方向に支持されるので、ヒーターピン10がパイプ21から離脱することを防止することができ、構造的安全性が向上する。
【0052】
図8を参照すると、リブ16はピンボディー11と第1フランジ151の上面151aとの間に形成され得る。リブ16は第1フランジ151の上面151aから上側に突出し、ピンボディー11の外周面に向かって上側に斜めに延び得る。リブ16はピンボディー11及び第1フランジ151と一体に形成され得る。リブ16はピンボディー11の外周面に沿って円周方向に延び得る。若しくは、複数のリブ16が提供され、ピンボディー11の外周面に沿って円周方向に互いに離隔して配列され得る。
【0053】
よって、リブ16はピンボディー11を支持することができ、ピンボディー11が折れることを防止することができる。
【0054】
図9を参照すると、フランジ15は第1フランジ151’を含むことができる。フランジ15は第2フランジ152’を含むことができる。フランジ15は第3フランジ153’を含むことができる。
【0055】
第1フランジ151’はフランジ15の上部に位置し得る。第2フランジ152’はフランジ15の下部に位置し得る。第3フランジ153’は第1フランジ151’と第2フランジ152’との間に位置し得る。
【0056】
第1フランジ151’と第2フランジ152’との間で、第3フランジ153’は内側方向に陥没し得る。第3フランジ153’は陥没部153’と言える。
【0057】
ヒーターピン10は第1金型M1’に挿入され得る。第1金型M1’は第1フランジ151’の上面151a’に密着することができる。第1金型M1’と第1フランジ151’の上面151a’との間には、第1通路101’と連通する隙間が形成されないので、射出物20aが流入することができない。第2金型M2’は第1金型M1’から離隔して、その間に通路101’、102’、103’、103形成することができる。
【0058】
第1通路101’はパイプ通路103の下端と連通し得る。第1通路101’は第1フランジ151’の側面151b’を取り囲むことができる。第2通路102’は第2フランジ152’の側面152b’を取り囲むことができる。第3通路103’は第3フランジ153’の側面153b’を取り囲むことができる。第3通路103’は第1通路101’と第2通路102’との間に位置し得る。第3通路103’は第1通路101’及び第2通路102’と連通することができる。
【0059】
図9及び図10を参照すると、ボディー20’はパイプ21を含むことができる。ボディー20’は第1カバー部251’を含むことができる。ボディー20’は第2カバー部252’を含むことができる。ボディー20’は第3カバー部253’を含むことができる。射出物20aは通路101’、102’、103’、103に流入して硬化することによってボディー20’を形成することができる。
【0060】
第1カバー部251’はパイプ21の下端から内側に延び得る。第1カバー部251’は第1フランジ151’の側面151b’に密着して結合することができる。第1フランジ151’の上面151a’はボディー20’によって覆われず、挿入空間24に露出され得る。第1フランジ151’の上面151a’は第1カバー部251’とともに挿入空間24の下部を覆うことができる。
【0061】
第3カバー部253’は第1カバー部251’よりも内側方向に突出し得る。第3カバー部253’は第2カバー部252’よりも内側方向に突出し得る。第3カバー部253’は陥没部153’の側面に密着することができる。第3カバー部253’は突出部253’と言える。
【0062】
突出部253’は第1カバー部251’と第2カバー部252’との間の陥没部153’に密着状態で挿入され得る。突出部253’は第1カバー部251’の下部に密着して支持されることができる。突出部253’は第2カバー部252’の上部に密着して支持されることができる。突出部253’は第1カバー部251’及び第2カバー部252’によって上下方向に支持されることができる。
【0063】
第1金型M1’は第1フランジ151’の上面151a’に密着することができる。第1金型M1’と第1フランジ151’の上面151a’との間には、第1通路101’と連通する隙間が形成されることができない。
【0064】
よって、射出物20aは第1金型M1’と第1フランジ151’の上面151a’との間に流入することができない。また、ピンボディー11を第1金型M1’の溝に挿入するために第1金型M1とピンボディー11との間に公差a、a’が発生しても、第1金型M1’と第1フランジ151’とが密着するので、射出物20aが第1金型M1’とピンボディー11との間に流入することができない。また、射出物20aがピンボディー11の外部に注入されることによって硬化しないので、ヒーター30(図12及び図27参照)の熱伝導効率が増加し、熱伝導効率の信頼度を確保することができる。
【0065】
また、カバー251’、252’、253’とフランジ151’、152’、153’との間をシーリングすることにより、液体などの異物が挿入空間24の下側に漏洩することを防止することができる。
【0066】
また、フランジ151’、152’、153’がカバー251’、252’、253’と噛み合って上下方向に支持されるので、ヒーターピン10がパイプ21から離脱することを防止することができ、構造的安全性を確保することができる。
【0067】
図11及び図12を参照すると、ピンボディー11の内部の中空14は上下に延び、下側に開口し得る。中空14はカバーホール254と連通することができる。ヒーター30は上下に延び得る。ヒーター30はカバーホール254を通して中空14に挿入されて固定されることができる。ヒーター30は中空14でピンボディー11の内周面に密着することができる。
【0068】
ヒーターリードワイヤー31はヒーター30と連結され得る。ヒーターリードワイヤー31は一対として備えられ得る。ヒーターリードワイヤー31はカバーホール254を通してパイプ21及びカバー251、252の下側に露出され得る。ヒーターリードワイヤー31は電力供給源から電力を受けてヒーター30に伝達することができる。ヒーターリードワイヤー31はヒーター30に制御信号を伝達することができる。ヒーター30はヒーターリードワイヤー31を介して電流を受けて発熱することができる。ヒーター30は発熱してヒーターピン10の外部に熱を伝達することができる。ヒーター30は挿入空間24又は挿入空間24に挿入されたスティックS(図27参照)を加熱することができる。ヒーターピン10は射出物20a又はボディー20よりも強い耐熱性を有し得る。
【0069】
ヒーター30は挿入空間24の底よりも上側に配置され得る。ヒーター30は第1カバー部251よりも上側に配置され得る。ヒーター30は第1フランジ151よりも上側に配置され得る。第1線L1-L1’は挿入空間24の底又は第1カバー部251の上面と同じ平面上の仮想線と定義することができる。第2線L2-L2’はヒーター30の底と同じ平面上にあり、第1線L1-L1’に平行な仮想線と定義することができる。第2線L2-L2’は第1線L1-L1’から上側に所定の距離dだけ離隔し得る。前記所定の距離dは0mm以上であり得る。
【0070】
ピンボディー11及び第1フランジ151はヒーター30と第1カバー部251との間に配置され得る。第1カバー部251はピンボディー11及び第1フランジ151によってヒーター30からより遠く離隔することができる。
【0071】
報強材40はカバーホール254を通してヒーターピン10の中空14に挿入されて固定されることができる。報強材40はヒーター30の下側に配置され得る。報強材40はヒーター30の下部を支持することができる。報強材40は中空14でヒーターピン10の内周面に密着して固定されることができる。報強材40は中空14を満たすことができる。ヒーターリードワイヤー31は報強材40のホールを貫通してヒーターピン10の外部に露出され得る。報強材40の剛性はヒーターピン10と同一であるか又はヒーターピン10よりも大きくてもよい。報強材40は耐熱性の高い材料で製造され得る。
【0072】
報強材40は第1フランジ151の上面151aとオーバーラップし得る。報強材40は上下に延び得る。報強材40の上端は第1フランジ151の上面151aよりも高い高さに位置し得る。報強材40の下端は第1フランジ151の上面151aよりも低い高さに位置し得る。報強材40は第1フランジ151の上面151aの内側で第1フランジ151の上面151aの周辺のピンボディー11の剛性を補強することができる。
【0073】
よって、ヒーター30から発生する熱が第1カバー部251に与える影響を減少させることができる。また、第1カバー部251が熱変形してヒーターピン10との間に隙間が発生するか又は隙間が広がることを防止し、液体などの異物が前記隙間を通して漏洩することを防止することができる。
【0074】
また、報強材40は、ヒーターピン10が第1フランジ151の周辺で折れることを防止することができる。
【0075】
図13を参照すると、エアロゾル生成装置の製造方法は、ヒーターピン10を金型M1、M2に挿入する段階(S1)を含むことができる。S1段階で、第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとは互いに密着することができる。S1段階で、第1金型M1と第1フランジ151の上面151aとの間には第1通路101と連通する隙間が形成されなくなる。よって、射出物20aが第1通路101から第1金型M1とピンボディー11との間に流入することができない。
【0076】
エアロゾル生成装置の製造方法は、金型M1、M2内に形成された通路に射出物20aを注入してパイプ21を形成する段階(S2)を含むことができる。S2段階で形成されたカバー251、252はフランジ151、152と噛み合って結合してフランジ151、152を上下方向に支持することができる。S2段階で、カバーホール254はヒーターピン10の中空と連通するように形成され得る。
【0077】
エアロゾル生成装置の製造方法は、ヒーターピン10内にヒーター30を挿入する段階(S3)を含むことができる。S3段階で、ヒーター30をヒーターピン10内の中空14に挿入することができる。S3段階で、ヒーター30は第1フランジ151の上面151aよりも高く配置され得る。よって、ヒーター30から発生する熱が第1カバー部251に与える影響を減らすことができる。
【0078】
エアロゾル生成装置の製造方法は、ヒーターピン10内に報強材40を挿入する段階(S4)を含むことができる。S4段階で、報強材40は第1フランジ151の上面151aとオーバーラップして固定されることができる。S4段階で、報強材40は、第1フランジ151の上面151aの内側で、第1フランジ151の上面151aの周辺のピンボディー11の剛性を補強することができる。
【0079】
図14を参照すると、ボディー20”は第1空間255を含むことができる。ボディー20”は第2空間256を含むことができる。ボディー20”は第3空間257を含むことができる。第2空間256は溝256と言える。
【0080】
第1空間255は挿入空間24と第2空間256との間に形成され得る。第1空間255は挿入空間24の下側に位置して挿入空間24と連通することができる。第1空間255は第2空間256の上側に位置して第2空間256と連通することができる。第1空間255は第2カバー部252の上部2523及び第2空間256の上側に位置し得る。
【0081】
第2カバー部252の下部2522はカバーホール254の側部を取り囲むことができる。第2カバー部252の側部2521は第2空間256の側部を取り囲むことができる。第2カバー部252の下部2522は第2カバー部252の側部2521の下端から内側に突設され得る。
【0082】
第2空間256はカバーホール254と第1空間255との間に形成され得る。第2空間256は上下に開放し得る。第2空間256はカバーホール254の上側に位置してカバーホール254と連通することができる。第2空間256は第1空間255の下側に位置して第1空間255と連通することができる。第2空間256の周囲はカバーホール254の周囲よりも大きくてもよい。
【0083】
第2カバー部252の上部2523はパイプ21と連結され得る。第2カバー部252の上部2523はパイプ21の下端から第2カバー部252の側部2522の上端まで延び得る。第2カバー部252の上部2523はパイプ21の内周面に沿って円周方向に延び得る。
【0084】
第3空間257は第2カバー部252の上部2523が開口することによって形成され得る。第3空間257はパイプ21の内周面に隣接した第2カバー部252の上部2523の縁端に形成され得る。第3空間257は第1空間255の下側に位置し、第1空間255とボディー20”の外部とを連通させることができる。第3空間257は複数として提供され得る。複数の第3空間257は円周方向に沿って互いに離隔して配列され得る。第3空間257はスロット257と言える。
【0085】
図14及び図15を参照すると、フランジ151、152は第2空間256に挿入され得る。ヒーターピン10の上側又はピンボディー11は挿入空間24に上下方向に配置され得る。
【0086】
第2フランジ152は第2空間256に挿入され、第2カバー部252によって取り囲まれ得る。第2カバー部252は第2フランジ152の側部及び外側下部を取り囲むことができる。カバーホール254はヒーターピン10の中空14と連通することができる。
【0087】
第1フランジ151は第2カバー部252の上側に突出し得る。第1フランジ151は第2カバー部252の上部2523よりも高く突出し得る。第1フランジ151は第1空間255に配置され得る。第1空間255は第1フランジ151を取り囲むことができる。第1フランジ151は挿入空間24の下側に配置され得る。
【0088】
第2空間256と第2フランジ252とは互いに対応する形状を有し得る。第2空間256及び第2フランジ252の形状は非円形に形成され、円周方向に回転することができない。
【0089】
図16及び図17を参照すると、ピンボディー11及びピンチップ12は第1金型M1”に形成された溝に挿入され得る。第1金型M1”は挿入空間24に挿入され得る。第1金型M1”は第1空間255の上部を覆うことができる。
【0090】
第2カバー部252は第2金型M2”に挿入され得る。第2金型M2”は第2カバー部252の外側を取り囲んで密着することができる。第2金型M2”は第2フランジ152の下面と密着することができる。第2金型M2”は第3空間257の下端を覆うことができる。
【0091】
第1空間255は第1金型M1”と第2金型M2”との間に位置し得る。第3空間257は第1金型M1”と第2金型M2”との間に位置し得る。
【0092】
注入口Iは第1金型M1”及び第2金型M2”のうちのいずれか一つが開口することによって形成され得る。注入口Iは第1空間255及び第3空間257のうちの少なくとも一つと連通することができる。例えば、注入口Iは第2金型M2”が開口することによって形成され得る。例えば、注入口Iは第3空間257と連通することができる。
【0093】
射出物20aは注入口Iを通して第1金型M1”と第2金型M2”との間に注入され得る。射出物20aは第1空間255及び第3空間257に流入することができる。射出物20aは第1空間255及び第3空間257を満たすことができる。第1空間255及び第3空間257を満たした射出物20aは硬化して第1カバー部251”(図18及び図19参照)を形成することができる。第1空間255を満たした射出物20aは硬化して第1カバープレート2515(図19参照)を形成することができる。第3空間257を満たした射出物20aは硬化して第1カバー突起2517(図19参照)を形成することができる。
【0094】
第1金型M1”は第1フランジ151の上面151aと密着することができる。第1金型M1”と第1フランジ151の上面151aの間には、第1空間255と連通する隙間が形成されなくなる。
【0095】
よって、射出物20aは第1金型M1”と第1フランジ151の上面151aとの間に流入しなくなる。また、射出物20aが第1金型M1とピンボディー11との間に流入しなくなる。
【0096】
図18及び図19を参照すると、第1カバー部251”は第1カバープレート2515を含むことができる。第1カバー部251”は第1カバー突起2517を含むことができる。
【0097】
第1カバー部251”は第1空間255(図17参照)及び第3空間257(図17参照)を満たすことができる。第1カバープレート2515は第1空間255(図17参照)を満たすことができる。第1カバー突起2517は第3空間257(図17参照)を満たすことができる。第1カバープレート2515及び第1カバー突起2517は一体に形成され得る。第1カバー突起2517は第1カバーdープレート2515から突出し得る。
【0098】
第1カバープレート2515は第1フランジ151の上面151aと一緒に挿入空間24の下部を覆うことができる。第1カバープレート2515は円盤形状を有し得る。第1カバープレート2515の上面は第1フランジ151の上面151aと同じ平面上に平行に位置し得る。
【0099】
第1カバープレート2515は、パイプ21、第1フランジ151の側面及び第2カバー部252の上部2523と結合されることができる。第1カバープレート2515はパイプ21の下端に結合されることができる。第1カバープレート2515は第1フランジ151の側面と密着して結合されることができる。第1カバープレート2515は第2カバー部252の上部2523の上側を覆うように結合されることができる。第1カバープレート2515は第2フランジ152の上面を覆うように結合されることができる。
【0100】
第1カバー突起2517は第1カバープレート2515の縁端から突出し得る。第1カバー突起2517は複数として提供され得る。複数の第1カバー突起2517は第1カバープレート2515の縁端に沿って円周方向に配列され得る。
【0101】
第1カバー突起2517はパイプ21の下端に結合されることができる。第1カバー突起2517は第2カバー部252の上部2523の側面に結合されることができる。第1カバー突起2517はパイプ21の下端に上下方向にずれるように配置され得る。第1カバー突起2517及びパイプ21は互いに上下方向に接触する面を有し得る。第1カバー突起2517はパイプ21によって上方にかかることができる。
【0102】
第2フランジ152は第1カバー部251”と第2カバー部252との間に結合されることができる。第2フランジ152は第1カバー部251”の下部2522及び第1カバープレート2515によって上下方向に支持されることができる。
【0103】
よって、第1カバー部251”が離脱するか又はヒーターピン10が離脱することを防止することができる。
【0104】
図20を参照すると、リブ16はピンボディー11と第1フランジ151の上面151aとの間に形成され得る。リブ16は第1フランジ151の上面151aから上側に突出し、ピンボディー11の外周面に向かって上側に斜めに延び得る。リブ16はピンボディー11及び第1フランジ151と一体に形成され得る。リブ16はピンボディー11の外周面に沿って円周方向に延び得る。若しくは、リブ16は複数として提供され、ピンボディー11の外周面に沿って円周方向に互いに離隔して配列され得る。
【0105】
よって、リブ16はピンボディー11を支持することができ、ピンボディー11が折れることを防止することができる。
【0106】
図21及び図22を参照すると、ヒーター30はカバーホール254を通して中空14に挿入されて固定されることができる。報強材40は中空14を満たすことができる。ヒーターリードワイヤー31は報強材40のホールを貫通してヒーターピン10の外部に露出され得る。以下は前述したようである(図11及び図12参照)。
【0107】
図23を参照すると、エアロゾル生成装置の製造方法は、第2カバー部252に形成された溝256に第2フランジ152を挿入する段階(S10)を含むことができる。S10段階で、第2フランジ152は第2空間256に挿入され、第2カバー部252によって取り囲まれて支持されることができる。S10段階で、第1フランジ151は第1空間255に突出し得る。S10段階で、ピンボディー11は挿入空間24に配置され得る。
【0108】
エアロゾル生成装置の製造方法は、パイプ21及びヒーターピン10を金型M1”、M2”に挿入する段階(S20)を含むことができる。S20段階で、第1空間255及び第3空間257は第1金型M1”と第2金型M2”との間に位置し得る。S20段階で、第1金型M1”は第1空間255の上部を覆うことができる。S20段階で、第2金型M2”は第3空間257の下部を覆うことができる。
【0109】
エアロゾル生成装置の製造方法は、金型M1”、M2”内に位置する第1空間255及び第3空間257に射出物20aを注入して第1カバー部251”を形成する段階(S30)を含むことができる。S30段階で、射出物20aは第2空間255及び第3空間257を満たすことができる。S30段階で形成された第1カバー部251”は、第1フランジ151の側面に密着して結合されることができる。S30段階で形成されたカバー部251”は、第2フランジ152の上面に密着して結合されることができる。
【0110】
よって、第1フランジ151及び第2フランジ152は上下方向に支持され、ヒーターピン10の離脱を防止することができる。
【0111】
エアロゾル生成装置の製造方法は、ヒーターピン10内にヒーター30を挿入する段階(S3)を含むことができる。S3段階で、ヒーター30はヒーターピン10内の中空14に挿入され得る。S3段階で、ヒーター30は第1フランジ151の上面151aよりも高く配置され得る。よって、ヒーター30から発生する熱が第1カバー部251”に与える影響を減らすことができる。
【0112】
エアロゾル生成装置の製造方法は、ヒーターピン10内に報強材40を挿入する段階(S4)を含むことができる。S4段階で、報強材40は第1フランジ151の上面151aとオーバーラップして固定されることができる。S4段階で、報強材40は、第1フランジ151の上面151aの内側で、第1フランジ151の上面151aの周辺のピンボディー11の剛性を補強することができる。
【0113】
図24を参照すると、ヒーター300は、ヒーターピン10の中空14(図2参照)に挿入され得る。ヒーター300は上下方向に延び得る。ヒーター300は磁性体であり、誘導電流によって発熱することができる。ヒーター300は薄板が巻かれている形状を有し得る。ヒーター300に連結されたリードワイヤー31は存在しなくてもよい(図11参照)。
【0114】
センサー50は中空14(図2参照)に挿入され得る。センサー50はヒーター300の下側に配置され得る。センサー50はヒーター300の温度をセンシングすることができる。センサーリードワイヤー51はセンサー50と連結され得る。センサーリードワイヤー51は一対として提供され得る。センサーリードワイヤー51は電力供給源から供給された電力をセンサー50に伝達することができる。センサーリードワイヤー51はセンサー50に制御信号を伝達することができる。
【0115】
報強材40はヒーターピン10の中空14(図2参照)に挿入され得る。報強材40はセンサー50の下側に配置され得る。報強材40はセンサー50の下部を支持することができる。報強材40は中空14でヒーターピン10の内周面に密着して固定されることができる。報強材40は中空14を満たすことができる。センサーリードワイヤー51は報強材40を貫通してヒーターピン10の外部に露出され得る。
【0116】
図25を参照すると、ヒーター300は上下に延び得る。ヒーター300は円筒形状を有し得る。ヒーター300はフレキシブルであり得る。ヒーター300は薄板が円筒形状に巻かれているか(rolled)又は曲がっている形状を有し得る。ヒーター300が曲がる曲げ方向BDは、ヒーター300の長手方向LDと交差し得る。例えば、ヒーター300の曲げ方向BDはヒーター300の長手方向LDに垂直であり得る。
【0117】
図25(a)を参照すると、ヒーター300は曲げ方向BDに曲がり得る。ヒーター300は一側部がヒーター300の長手方向LDに沿って切開され得る。ヒーター300は円筒形の一側に長手方向LDに長く延びる切開隙間303を備えることができる。ヒーター300はC形の横断面を有し得る。ヒーターホール304はヒーター300の内部に形成された空間と定義することができる。ヒーター300はヒーターホール304の側部を取り囲むことができる。ヒーターホール304はヒーター300の内側で上下に延び得る。ヒーターホール304は切開隙間303と連通することができる。ヒーターホール304は上下に開口し得る。
【0118】
図25(b)を参照すると、他の例として、ヒーター300は円周方向に巻かれた(rolled)円筒形状を有し得る。ヒーター300は螺旋形の横断面を有し得る。この場合にも、ヒーターホール304はヒーター300の内部に形成され得る。この場合にも、一側に長手方向LDに長く延びる切開隙間303が存在し得る。
【0119】
第2状態300bのヒーター300の曲率は第1状態300aのヒーター300の曲率よりも小さくてもよい。第2状態300bのヒーター300は第1状態300aのヒーターよりも曲率半径が大きくてもよい。第2状態300bのヒーター300は第1状態300aのヒーターよりもヒーターホール304及び切開隙間303の大きさが大きくてもよい。
【0120】
ヒーター300は弾性体で形成され得る。ヒーター300は、巻かれている第1状態300aから外側に弾性力によって広がろうとする第2状態300bに復元しようとする性質を有することができる。ヒーター300は曲率が小さくなる方向に復元力又は弾性力を有し得る。ヒーター300は、ヒーター300の曲率半径又は半径が大きくなる方向に復元力又は弾性力を有し得る。ヒーター300は、ヒーターホール304及び切開隙間303の大きさが大きくなる方向に復元力又は弾性力を有し得る。
【0121】
図25及び26を参照すると、第1状態300aのヒーター300はヒーターピン10の中空14に挿入され得る。第1状態300aのヒーター300の外周面の直径D1は中空14の直径D3よりも小さくてもよい。第2状態300bのヒーター300の外周面の直径D2は中空14の直径D3よりも大きくてもよい。
【0122】
中空14内でヒーター300は第1状態300aから第2状態300bに向かって弾性力又は復元力を有することができる。中空14内でヒーター300の外周面の直径D1は中空14の直径D2と同一であり得る。中空14内でヒーター300の外周面の曲率は中空14の曲率と同一であり得る。中空14内でヒーター300は弾性力によってヒーターピン10の内周面を押し、ヒーターピン10の内周面を押圧することができる。
【0123】
よって、ヒーター300の外周面は中空14内でヒーターピン10の内周面に密着して固定されることができる。また、ヒーター300をヒーターピン10の内部に固定させるためのボンディング(bonding)作業が不要になり、ヒーター300のためのリードワイヤーが不要であって製造工程を簡素化することができる。また、リードワイヤーの縺れや断線の問題が発生しなくなる。
【0124】
図13及び図23を参照すると、S3段階で、ヒーターピン10内に、図25及び図26に示すヒーター300が挿入され得る。ヒーター300を挿入する段階(S3)は、ヒーター300を第1状態300aに曲げる段階を含むことができる。S3段階は、開口を通してヒーターピン10の中空14に第1状態300aのヒーター300を挿入する段階を含むことができる。S3段階で、ヒーター300は第1状態300aに曲げられた状態で中空14に挿入され得る。S3段階で、ヒーター300は中空14内でヒーターピン10の内周面を押圧しながら密着し、ヒーターピン10の内部に固定されることができる。S3段階で、ヒーター30、300はカバー部251よりも高い位置に配置され得る。
【0125】
図27を参照すると、誘導コイル60はパイプ21の外周面に複数回巻かれ得る。誘導コイル60はヒーター300の周囲を取り囲むことができる。ヒーター300は誘導コイル60を介して誘導加熱方式で発熱することができる。
【0126】
ヒーター300は挿入空間24の底よりも上側に配置され得る。ヒーター300は第1カバー部251よりも上側に配置され得る。ヒーター300は第1フランジ151よりも上側に配置され得る。第1線L1-L1’は挿入空間24の底又は第1カバー部251の上面と同じ平面上の仮想線と定義することができる。第2線L2-L2’はヒーター300の底と同じ平面上にあり、第1線L1-L1’に平行な仮想線と定義することができる。第2線L2-L2’は第1線L1-L1’から上側に所定の距離dだけ離隔し得る。前記所定の距離dは0mm以上であり得る。
【0127】
よって、ヒーター300から発生する熱が第1カバー部251に与える影響を減少させることができる。また、第1カバー部251が熱変形してヒーターピン10との間に隙間が発生するか又は隙間が広がることを防止し、液体などの異物が前記隙間を通して漏洩することを防止することができる。
【0128】
図28を参照すると、センサー50’はヒーターホール304(図26参照)に挿入され得る。センサー50’はヒーターホール304に対応する形状を有し得る。センサー50’は上下に延び得る。例えば、センサー50’は長い円筒形状を有し得る。センサー50’はヒーター300によって取り囲まれ得る。センサー50’はヒーター300の内部のヒーター300の温度をセンシングすることができる。
【0129】
センサーリードワイヤー51はセンサー50’からヒーター300の下側に延び得る。センサーリードワイヤー51は報強材40を貫通して第2カバー部252の下側に延び得る。
【0130】
報強材40は第1フランジ151の上面151aとオーバーラップし得る。報強材40は上下に延び得る。報強材40の上端は第1フランジ151の上面151aよりも高い高さに位置し得る。報強材40の下端は第1フランジ151の上面151aよりも低い高さに位置し得る。報強材40は、第1フランジ151の上面151aの内側で、第1フランジ151の上面151aの周辺のピンボディー11の剛性を補強することができる。
【0131】
よって、ヒーター30から発生する熱が第1カバー部251に与える影響を減少させることができる。また、第1カバー部251が熱変形してヒーターピン10との間に隙間が発生するか又は隙間が広がることを防止し、液体などの異物が前記隙間を通して漏洩することを防止することができる。
【0132】
また、報強材40は、ヒーターピン10が第1フランジ151の周辺で折れることを防止することができる。
【0133】
図1図28を参照すると、エアロゾル生成装置は、挿入空間を形成するパイプと、前記挿入空間の低部を塞ぐカバーと、一側が前記カバーに結合され、他側が前記挿入空間内に位置し、内部に長い中空を形成する長いヒーターピンと、前記カバーよりも高い位置で前記中空内に位置するヒーターと、を含むことができる。
【0134】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記パイプの一部を取り囲み、前記ヒーターで熱を誘導する誘導コイルをさらに含むことができる。
【0135】
本開示の他の側面によれば、前記中空は前記ヒーターピンの一側に対して開口を形成することができる。
【0136】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは長い円筒形を有し、フレキシブルに構成され、一側が長手方向LDに沿って切開され得る。
【0137】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターはC形の断面を有し得る。
【0138】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは長い円筒形を有し、フレキシブルに構成され、円周方向に巻かれ得る。
【0139】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは弾性体で形成され得る。
【0140】
本開示の他の側面によれば、前記ヒーターは前記中空内に位置し、弾性力によって定位置に固定され得る。
【0141】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒーター内に位置し、前記ヒーターの温度をセンシングするセンサーをさらに含むことができる。
【0142】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記中空内に位置し、前記ヒーターの温度をセンシングするセンサーをさらに含むことができる。
【0143】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒーターの下側で前記中空の一部を満たして前記カバーの周囲で前記ヒーターピンを支持する報強材をさらに含むことができる。
【0144】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒーターピンの一側から横方向に突出し、前記ヒーターピンと一体に形成され、前記カバーと結合されて前記カバーを前記ヒーターピンから離隔させるフランジをさらに含むことができる。
【0145】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記フランジから前記フランジに隣接した前記ヒーターピンの外周面まで延びて前記ヒーターピンを支持するリブをさらに含むことができる。
【0146】
また、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置の製造方法は、前記ヒーターピン内に前記ヒーターを挿入する段階を含み、前記ヒーターを挿入する段階で、前記ヒーターは前記カバーよりも高い位置に配置され得る。
【0147】
また、本開示の他の側面によるエアロゾル生成装置の製造方法で、前記ヒーターは長く延び、フレキシブルなプレート形状を有し、前記エアロゾル生成装置の製造方法は、前記ヒーターピン内に前記ヒーターを挿入する段階を含み、前記ヒーターを挿入する段階は、前記ヒーターを円周方向に曲げて円筒形を形成する段階と、前記開口を通して前記中空に前記ヒーターを挿入する段階と、を含むことができる。
【0148】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0149】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0150】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
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図5
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【国際調査報告】