(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】園芸トレー支持システム
(51)【国際特許分類】
A01G 9/00 20180101AFI20240920BHJP
【FI】
A01G9/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521809
(86)(22)【出願日】2022-10-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 US2022046881
(87)【国際公開番号】W WO2023064630
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524133974
【氏名又は名称】ブラックモア カンパニー インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラックモア、ジェイアール.、フレッド エヌ.
【テーマコード(参考)】
2B327
【Fターム(参考)】
2B327ND01
2B327NE01
2B327TA02
2B327TA07
2B327TA27
(57)【要約】
園芸トレー支持システムは、複数の園芸トレーを有している。複数の園芸トレーのそれぞれは、複数の生育セルを画定する。スタンドは、スタンドの長さに沿って離れて配置される複数の垂直支持部を有している。水平支持部は、複数の垂直支持部のうちの少なくとも2つの間で、スタンドの長さに沿って延在している。スタンドは、複数の垂直支持部が位置する面の上方に、複数の園芸トレーを支持するように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の園芸トレー、及び、スタンドを有する園芸トレー支持システムであって、
前記複数の園芸トレーのそれぞれは、複数の生育セルを画定し、
前記スタンドは、
前記スタンドの長さに沿って離れて配置される複数の垂直支持部、
少なくとも2つの前記複数の垂直支持部の間に、前記スタンドの長さに沿って延在する水平支持部、
を有し、
前記スタンドは、前記複数の垂直支持部が配置される面の上方に、前記複数の園芸トレーを支持するように構成される、
園芸トレー支持システム。
【請求項2】
前記複数の垂直支持部のそれぞれは、
離れて配置され、及び、垂直に延在する2つの側部、
前記2つの側部を接続するクロスバー、
を有する請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項3】
前記2つの側部は、
それぞれ、前記面に前記複数の垂直支持部を支持するように構成される、内側に向かって延在する脚部、
を有する請求項2の園芸トレー支持システム。
【請求項4】
前記複数の垂直支持部は、
前記スタンドの長さに沿って、均等に離れて配置される、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項5】
前記複数の園芸トレーのうちの1つの園芸トレーの長さが、前記スタンドの長さに対して垂直に延在するように配置される状態で、前記複数の垂直支持部の2つの間に、前記複数の園芸トレーのうちの前記1つの園芸トレーのみを収容するように構成される間隔で、前記複数の垂直支持部は、均等に、配置される、
請求項4の園芸トレー支持システム。
【請求項6】
前記水平支持部は、
前記複数の垂直支持部のうちの第1の垂直支持部の第1のクロスバーから、前記複数の垂直支持部のうちの第2の垂直支持部の第2のクロスバーまで延在する、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項7】
前記水平支持部は、第1の水平支持部であり、及び、前記園芸トレー支持システムは、さらに、第2の水平支持部を有し、
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部の両方は、
前記スタンドの長さの全体に沿って平行に延在し、
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部の両方は、
前記複数の垂直支持体のそれぞれに対して垂直に延在する、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項8】
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部の両方は、
前記複数の垂直支持部のすべてに接触する、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項9】
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部は、
前記スタンドの幅であって前記スタンドの長さに垂直に延在する幅に沿って、それらの間に、前記複数の生育セルのうちの1つの前記生育セルのみを収容するように、離れて配置される、
請求項8の園芸トレー支持システム。
【請求項10】
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部は、
前記複数の園芸トレーが前記トレーに配置されたときに、 前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部のそれぞれが、前記複数の生育セルのうちの2つの異なるものの間にあるように、離れて配置される、
請求項8の園芸トレー支持システム。
【請求項11】
前記複数の生育セルのそれぞれは、3つの2列に配列される6つの前記生育セル、又は、8つの2列に配置される8つの前記生育セルを有する、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項12】
前記スタンドは、さらに、
前記複数の垂直支持部のすべてにわたって前記スタンドの前記長さに沿って延在する第1のサイドバー、及び、前記複数の垂直支持部のすべてにわたって前記スタンドの前記長さに沿って延在する第2のサイドバーを有する、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項13】
前記複数の園芸トレー、及び、前記スタンドは、
前記複数の園芸トレーのそれぞれの外縁が、前記複数の園芸トレーが、隣接するスタンドの隣接する園芸トレーに当接するように、前記スタンドを越えて延在するように構成される、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項14】
前記スタンドは、
互いに直接的に当接するように、前記複数の園芸トレーを支持するように構成されている、
請求項1の園芸トレー支持システム。
【請求項15】
複数の園芸トレー、及び、スタンドを有する園芸用トレー支持システムであって、
前記複数の園芸用トレーのそれぞれは、
複数の生育セルであって、それらの間に間隙を有するものを画定し、
前記スタンドは、
前記スタンドの長さに沿って、均等に離れて配置される複数の垂直支持部、
前記複数の垂直支持体のうちの少なくとも2つの間に、前記スタンドの長さの全体に沿って、平行に、延在する第1、及び、第2の水平支持部であって、前記第1、及び、第2の水平支持部は、前記複数の園芸トレーが前記スタンドに位置したときに、前記第1の水平支持部が、前記間隙のうちの第1のものに位置し、及び、前記第2の水平支持部が、前記間隙の第2のものに位置するように、離れて配置されるもの、
を有し、
前記スタンドは、前記複数の垂直支持体が位置する面の上方に、前記複数の園芸トレーを支持するように構成されている、
園芸用トレー支持システム。
【請求項16】
前記複数の垂直支持部のそれぞれは、
離れて配置され、及び、垂直に延在する2つの側部、並びに、前記2つの側部を接続するクロスバーを有する、
請求項15の園芸トレー支持システム。
【請求項17】
前記2つの側部は、
それぞれ、前記面の上に前記複数の垂直支持部を支持するように構成される内側向きに延在する脚部を有する、
請求項16の園芸トレー支持システム。
【請求項18】
前記複数の垂直支持部は、
前記スタンドの長さに対して垂直に延在するように配置される前記複数の園芸トレーのうちの1つ前記園芸トレーの長さを有する複数の垂直支持部のうちの2つの間に、複数の園芸トレーの1つのみを収容するように構成される間隔で、均等に、離れて配置される、
請求項15の園芸トレー支持システム。
【請求項19】
前記第1の水平支持部、及び、前記第2の水平支持部の両方は、
前記複数の垂直支持部の全てに接触する、
請求項15の園芸トレー支持システム。
【請求項20】
前記複数の園芸トレー、及び、前記スタンドは、
前記複数の園芸トレーのそれぞれの外縁が、前記スタンドを越えて延在し、前記複数の園芸トレーが、隣接するスタンドの隣接する園芸トレーに当接するように、構成され、及び、
前記スタンドは、
前記複数の園芸トレーを支持し、それらが、互いに、直接的に当接するように、構成されている、
請求項15の園芸トレー支持システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、米国特許出願第17/502,811号、出願日2021年10月15日のPCT国際出願である。上記出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は、地面の上方で園芸トレーを支持するように構成されるスタンドを有する園芸トレー支持システムに関する。
【背景】
【0003】
このセクションは、必ずしも先行技術ではない、本開示に関連する背景情報を提供する。
【0004】
園芸トレーは、植物、花、野菜等を成長させるために広く用いられている。既存のトレーは、それらの意図された用途に適しているが、それらは、改良されている。本開示は、有利には、灌水を容易にし、根の剪定を強化し、土壌の健康を改善し、植物、花などの全体的な健康を向上させる、改良された園芸トレー支持システムを提供する 本開示は、本明細書で詳細に説明されるように、また当業者には理解されるように、多くのさらなる利点を提供する。
【発明の概要】
【0005】
このセクションは、本開示の一般的な概要を提供し、及び、その全範囲、又は、すべてのその特徴を包括的に開示するものではない。
【0006】
本開示は、複数の園芸トレーを有する園芸トレー支持システムを提供する。複数の園芸トレーのそれぞれは、複数の生育セルを画定する。スタンドは、スタンドの長さに沿って離れて配置される複数の垂直支持部を有している。水平支持部は、複数の垂直支持部のうちの少なくとも2つの間でスタンドの長さに沿って延在する。スタンドは、複数の垂直支持体が位置する面の上方に、複数の園芸トレーを支持するように、構成される。
【0007】
本開示は、さらに、複数の園芸トレーを有する園芸トレー支持システムを提供する。複数の園芸トレーのそれぞれは、それらの間に間隙を有する複数の生育セルを画定する。スタンドは、スタンドの長さに沿って均等に離れて配置される複数の垂直支持部を有している。第1、及び、第2の水平支持部は、複数の垂直支持部のうちの少なくとも2つの間に、スタンドの長さの全体に沿って平行に延在している。第1、及び、第2の水平支持部は、複数の園芸トレーがスタンドに位置したときに、第1の水平支持部が、間隙のうちの第1のものに位置し、及び、第2の水平支持部が、間隙の第2のものに位置するように、離れて配置される。スタンドは、複数の垂直支持部が位置する面の上方に、複数の園芸トレーを支持するように構成される。
【0008】
適用可能性なさらなる領域は、本明細書で提供される記述から明らかになるであろう。この概要における説明、及び、具体例は、例示のみを目的としたものであり、及び、本発明の範囲を限定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書に記載される図面は、選択した実施例のみの図解目的のためのものであり、及び、すべての可能な実装形態ではなく、並びに、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0010】
図1は、本開示に係る園芸トレー支持システムを示し、システムは、スタンド、及び、それぞれ、6つの生育セルを有する複数の園芸トレーを有している。
【0011】
図2は、
図1のスタンド、及び、園芸トレーの拡大断面図である。
【0012】
図3は、
図1のシステムの1つの園芸トレーの斜視図である。
【0013】
図4は、
図1のシステムの1つの園芸トレーの他の斜視図である。
【0014】
【0015】
【0016】
図7は、
図1のシステムの1つの園芸トレーとスタンドとの間の協働を示す斜視図である。
【0017】
図8は、園芸トレーのうちの1つと
図1のシステムのスタンドとの間の協働をより詳細に示す図である。
【0018】
図9は、本開示に係る園芸トレー支持システムの側面図であり、システムは、スタンド、及び、それぞれ、8つの生育セルを有する複数の園芸トレーを有している。
【0019】
【0020】
図11は、互いに隣接して配置される複数のスタンド、及び、互いに当接する8つのセルを有する複数の園芸トレーを有する本開示に係る園芸トレー支持システムの斜視図である。
【0021】
【0022】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図を通して、対応する部分を示す。
【発明の詳細な説明】
【0023】
ここで、例示的な実施形態を、添付の図面を参照してより十分に説明する。
【0024】
図1、及び、
図2を最初に参照しながら、本開示を、改良された園芸トレー支持システム10に向ける。システム10は、一般的に、複数の園芸トレー20、及び、例えば、地面、又は、温室等の建物の床のような、任意の好適な面500(例えば、図 6、7、9、10、11、及び、12参照)の上方に複数の園芸トレー20を支持するように構成されるスタンド110を有している。園芸トレー20は、本明細書で詳細に説明されるように、スタンド110と協働するように構成される。
【0025】
園芸トレー20は、全て同一であっても、又は、様々な形状、及び、サイズを有してもよい。各トレー20は、複数の生育セル22を有している。各生育セル22は、トレーの上面24から下面26まで延在する容器である。下面26において、各生育セル22は、1つ以上の開口28(例えば、
図2、及び、
図4参照)を画定する。各生育セル22は、任意の好適な形状、及び、サイズを有してもよい。図示の実施例では、各生育セル22は、互いに隣接する複数の円筒形の面を有している。各円筒形の面は、生育セル22の軸中心に対して概ね凹状である。各トレー20は、任意の好適な数の成長セル22を有してよい。例えば、少なくとも
図1~
図4、及び、
図8に示されるように、各トレー20は、6つの生育セル22を有している。6つの生育セル22は、トレー長Lに沿って配置される3つの生育セル22、及び、トレー幅Wに沿って配置される2つの生育セル22を有する3つの2列で配置されている。
【0026】
各園芸トレー20は、上面24の周りに延在する縁部40を有している。特に、
図3、
図4、
図7、及び、
図8を参照すると、各トレー20は、隣接する生育セル22の間の縁部40の直下に、間隙を画定している。例えば、トレー20は、第1の間隙50、及び、第2の間隙52を画定している。本明細書において、さらに説明されるように、間隙50、52は、スタンド110の部分を収容するようにサイズ決めされ、及び、形状付けられ、トレー20、及び、スタンド110との間の協働を容易にする。
【0027】
トレー20は、2019年11月19日にUSPTOによって特許として発行された米国特許第10,477,781号、発明の名称「植物トレー」、出願日2016年10月18日に開示されているもののような、任意の好適な園芸トレーであってもよく、その全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
図9~
図12は、
図1~
図4、
図7、及び、
図8に示されるトレーと実質的に同一であるが、トレー長Lに沿って配置される4つのセル22、及び、トレー幅Wに沿って配置される2つの生育セル22を有する2列で配置される8つの生育セル22を有している園芸トレー20の別の実施形態を示している。スタンド110との協働に好適な任意の他の園芸トレーも、システム10に含めてもよい。
【0028】
ここで、スタンド110を、さらに、説明する。特に、
図5、及び、
図6を参照すると、スタンド110は、スタンド110のスタンド長さLに沿って均等に離れて配置される複数の垂直支持部112を有している。各垂直支持部112は、同一、又は、実質的に同一であり、したがって、1つの垂直支持部112の説明は、一般的に、他の垂直支持部112に適用する。
【0029】
各垂直支持部112は、第1の側部114、及び、第2の側部116を有している。第1、及び、第2の側部114、116は、クロスバー120まで垂直方向に延在している。クロスバー120は、スタンド110の幅Wに沿って、水平方向に延在している。第1、及び、第2の側部114、116は、スタンド110のスタンド高さHに沿って、ほぼ垂直方向に延在している。
【0030】
クロスバー120と反対側の、第1の側部114、及び、第2の側部116のそれぞれの下端部に、脚部130がある。各脚部130は、クロスバー120とほぼ平行に、スタンド110の中心に向かって、内側に延在している。脚部130は、任意の好適な面500の上に、スタンド110を直立に支持するように構成される。
【0031】
さらに、スタンド110は、第1の上側水平支持部材140、及び、第2の上側水平支持部材142のような、少なくとも1つの上側水平支持部材を有している。第1、及び、第2の上側水平支持部材140、142のそれぞれは、クロスバー120に対して垂直に延在している。第1、及び、第2の上側水平支持部材140、142は、スタンド長さL全体にわたって、連続的に、延在してもよく、又は、それぞれを、スタンド長さLに沿って一列に整列される複数の個別の支持部材として構成してもよい。
【0032】
トレー長Lがスタンド長Lに垂直であり、及び、トレー幅Wがスタンド幅Wに垂直であるように、トレー20が配置されている
図1、及び、
図2(例示)に示されるように、トレー20が配置される場合、各垂直支持部112を、スタンド長さLに沿って離れて配置し、2つの垂直支持部112の間に、複数の園芸トレー20のうちの1つを収容する。第1、及び、第2の上側水平支持部材140、142を、離れて配置し、スタンド幅Wに沿って、それらの間に、1つの生育セル22を収容する。これにより、トレー20がスタンド110の上に位置する状態で、スタンド110の上にトレー20を確実に支持するために、第1の上側水平支持部140を、トレー20の第1の間隙50に位置し、及び、第2の上側水平支持部材142を、トレー20の第2の間隙52に位置する(例えば、
図7、及び、
図8参照)。スタンド長Lに対して、トレー20の複数のセル22を、スタンド長Lに沿って直線状に配置する。
【0033】
さらに、スタンド110は、第1のサイドバー152、及び、第2のサイドバー154を有している。第1、及び、第2のサイドバー152、154のそれぞれは、第1、及び、第2の上側水平支持部材140にほぼ平行に、スタンド長Lに沿って、延在している。第1のサイドバー152は、その第1の側部114で、各垂直支持部112を接続する。第2のサイドバー154は、その第2の側部116で、各垂直支持部112を接続する。第1、及び、第2のサイドバー152、154は、スタンド長Lに沿って、連続的に、延在してもよく、又は、それぞれ、スタンド長Lに沿って延在する複数の個別のロッド、又は、部材であってもよい。
【0034】
スタンド110は、有利には、複数の生育セル22を地面500の上方に支持し、各セル22の下面26と地面500との間に間隙を提供する。この間隙は、有利には、根の剪定を容易にし、及び、生育されている品種の疾患を防止するのに役立つ空隙を提供する。間隙は、第1、及び、第2の側部114、116の下に、フォークリフトピックアップも提供する。
【0035】
図9~
図12を参照すると、園芸トレー支持システム10は、それぞれが8つの生育セル22を有する、より大きな園芸トレー20を有するように示されている。追加の数の成長セル22を収容するために、スタンド110は、スタンド長Lに沿って延在し、生育セル22の間の第3の間隙54内に位置する(
図10、及び、
図11参照)第3の上側水平支持部材144(
図11参照)を有している。したがって、より大きなトレー20がスタンド110の上に位置する状態で、第1、及び、第2の上側水平支持部材140、 142を、間隔を空けて配置し、スタンド長Lに沿って延在する単一列の成長セル22を収容し、及び、第2、及び、第3の上側水平支持部材142、144を、間隔を空けて配置し、スタンド長Lに沿って延在する単一列の成長セル22を収容する。
【0036】
システム10は、スタンド110のうち隣接するものによって支持されるトレー20が互いに当接するように、並んで配置される複数のスタンド110を有している。例として、
図11、及び、
図12に示されるように、3つのスタンド110は、並んで配置されている。具体的には、第1のスタンド110Aは、第2のスタンド110Bに隣接している。第2のスタンド110Bは、第3のスタンド110Cに隣接している。したがって、第2のスタンド110Bは、第1のスタンド110Aと第3のスタンド110Cとの間にある。第1のスタンド110Aに支持されるトレー20Aは、第1のトレー20Aの第1の縁部40Aが、直接的に、第2のトレー20Bの第2の縁部40Bに当接するように、第2スタンド110Bに支持されるトレー20Bに、直接的に、当接している。第2のトレー20Bの第2の縁部40Bも、第3のトレー20Cの第3の縁部40Cに、直接的に、隣接する。結果として、トレー20A、20B、及び、20Cの間に空隙がなく、そのことは、生育している品種の十分な成長を促進する。さらに、ほぼ全ての水がトレー20A、20B、及び、20Cの上に降り注ぎ、及び、トレーの間の間隙を通って落下する可能性に代わり、植物に向かうため、給水は、より効率的になる。各スタンドのトレー20の縁部40も互いに、直接的に、当接するため、このような利点は、各スタンド110についても、実現される。さらに、トレー20の大きさ(例えば、6つのセル22、8つのセル22、又は、任意の他の好適な数のセルを有するトレー20)にかかわらず、この利点は、実現される。当業者であれば、本開示は、多くの追加の利点も提供することを理解するであろう。
【0037】
実施形態の前述の説明は、例示、及び、説明の目的のために提供されている。それは、網羅的であること、又は、本開示を限定することを、意図していない。特定の実施形態の個々の要素、又は、特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合、交換可能であり、及び、具体的に図示、又は、記載されていなくても、選択された実施形態に用いることができる。同じことも多くの方法で変更することができる。そのような変形は、開示からの逸脱と見なされるべきではなく、及び、すべてのそのような改変は、開示の範囲内に含まれるように意図される。
【0038】
本開示が、当業者に、充分であり、及び、範囲を十分に伝えるように、例示的な実施形態を、提供する。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、装置、及び、方法の例として、多数具体的な詳細を、明らかにしている。具体的な詳細を用いる必要がないこと、例示的な実施形態を、多くの異なる形態で具現化できること、及び、いずれも本開示の範囲を限定すると解釈されるべきではないことは、当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知の装置構造、及び、周知の技術は、詳細に説明されない。
【0039】
本明細書で用いられる用語は、特定の例示的な実施形態のみを説明するためのものであり、及び、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び、「the」は、文脈がそうでないことを明確に示していない限り、複数形も含むように意図されている。用語「comprises」、「comprising」、「including」、及び、「having」は、非排他的であり、したがって、所定の特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は、構成要素の存在を明らかにするが、1つ以上他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は、構成要素、並びに/若しくは、それらのグループの存在、又は、追加を排除しない。本明細書に記述されている方法ステップ、プロセス、及び、動作は、実行の順序として明確に特定されない限り、説明され、又は、図示される特定の順序でのそれらの実行を必ず要求するように解釈されるべきではない。追加の、又は、代替のステップを用いることができることも、理解されるだろう。
【0040】
要素、又は、層が、別の要素、又は、層に、「上に(on)」ある、「係合される(engaged to)」、「接続される(connected to)」、又は、「結合される(coupled to)」ように言及される場合、要素、又は、層は、他の要素、又は、層に、直接的に、上にあり、係合され、接続され、又は、結合されても、又は、介在する要素、又は、層が存在してもよい。対照的に、要素が「直接的に、上に(directly on)」ある、「直接的に、係合される(directly engaged to)」、「直接的に、接続される(directly connected to)」、又は、「直接的に結合される(directly coupled to)」と言及される場合、介在する要素、又は、層が存在しなくてもよい。要素間の関係を説明するために用いられる他の単語は、同様の様式で、解釈されるべきである(例えば、「間に(between)」に対する「間に、直接的に(directly between)」、「隣接する(adjacent)」に対する「直接的に隣接する(directly adjacent)」等)。本明細書で用いられる場合、「及び/又は」という用語は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上の任意の、及び、すべての組み合わせを含む。
【0041】
第1、第2、第3などの用語を、本明細書で用いて、様々な要素、構成要素、領域、層、及び/又は、セクションを記述しているかもしれないが、これらの要素、構成要素、領域、層、及び/又は、セクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語を、1つの要素、構成要素、領域、層、又は、成句ションを他の領域、層、又は、セクションと区別するためにのみ用いることができる。本明細書で用いられる場合、「第1」、「第2」のような用語、及び、他の数字の用語は、文脈によって明確に示されない限り、連続、又は、順序を意味するものではない。したがって、以下で論じられる第1の要素、構成要素、領域、層、又は、セクションを、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層、又は、セクションと呼ぶことができる。
【0042】
「内側(inner)」、「外側(outer)」、「下に(beneath)」、「下方に(below)」、「下の(lower)」、「上方に(above)」、「上の(upper)」などの空間的に相対的な用語は、本明細書では、1つの要素、又は、特徴の他の要素、又は、特徴に対する関係性を記述するための記述を容易にするために用いられている。空間的に相対的な用語が、図に示された配向に加えて、使用、又は、動作における装置の異なる配向を包含する意図がある場合がある。例えば、図の装置がひっくり返された場合、他の要素、又は、特徴の「下に(beneath)」、又は、「下方に(below)」のように示される要素は、他の要素、又は、特徴の「上方に(above)」配向されるであろう。したがって、例示的な用語「下方に(below)」は、「上方に(above)」、及び、「下方に(below)」の両方の配向を包含できる。装置は、(90度、又は、他の向きで回転される)他の方法で配向されてもよく、また、本明細書で用いられる空間的に相対的な記述語は、それに応じて解釈されてもよい。
【国際調査報告】