特表 2024-535581 ネットワーク容量最適化方法、装置、およびシステム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-09-30

(54)【発明の名称】ネットワーク容量最適化方法、装置、およびシステム

(51)【国際特許分類】

   H04W 24/02 20090101AFI20240920BHJP

   H04W 24/08 20090101ALI20240920BHJP

【ＦＩ】

H04W24/02

H04W24/08

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2024521888

(86)(22)【出願日】2022-09-30

(85)【翻訳文提出日】2024-05-21

(86)【国際出願番号】 CN2022123424

(87)【国際公開番号】W WO2023061253

(87)【国際公開日】2023-04-20

(31)【優先権主張番号】202111184353.8

(32)【優先日】2021-10-11

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】503433420

【氏名又は名称】華為技術有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＨＵＡＷＥＩ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＩＥＳ ＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】Ｈｕａｗｅｉ Ａｄｍｉｎｉｓｔｒａｔｉｏｎ Ｂｕｉｌｄｉｎｇ， Ｂａｎｔｉａｎ， Ｌｏｎｇｇａｎｇ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ， Ｓｈｅｎｚｈｅｎ， Ｇｕａｎｇｄｏｎｇ ５１８１２９， Ｐ．Ｒ． Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】100107766

【弁理士】

【氏名又は名称】伊東 忠重

(74)【代理人】

【識別番号】100229448

【弁理士】

【氏名又は名称】中槇 利明

(72)【発明者】

【氏名】シュイ，ゥルイユエ

(72)【発明者】

【氏名】シー，シヤオリー

【テーマコード（参考）】

5K067

【Ｆターム（参考）】

5K067AA21

5K067EE10

(57)【要約】

本出願は、ネットワーク容量最適化方法、装置、およびシステムを提供し、かつ、通信技術の分野に関する。本ソリューションは、エリアのネットワーク容量性能が要件を満足するように、ネットワーク容量最適化要件に基づいて、エリアのネットワーク容量を調整するために使用される。本ソリューションは、少なくともネットワーク容量最適化目標を含むネットワーク容量最適化要件情報を取得するステップであり、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用されるステップと、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアについて、第１エリアに存在する少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用されるネットワーク容量最適化ソリューションを決定するステップと、ネットワーク容量最適化ソリューションを使用することによって、第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップと、を含む。本ソリューションは、ネットワーク容量最適化目標を満足することができ、すなわち、最適化後のエリアのネットワーク容量性能を、できるだけ早く要件を満足することが可能にされる。ネットワーク容量最適化制限条件が含まれるときは、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを適時に知るのを手助けする。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネットワーク容量最適化方法であって、
ネットワーク容量最適化要件情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含み、
前記ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能について要求を記述するために使用され、かつ、
前記ネットワーク容量最適化制限条件は、前記第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される、
ステップと、
前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて前記第１エリアについてネットワーク容量最適化ソリューションを決定するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションは、前記第１エリアに存在する少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用される、
ステップと、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップと、
を含む、方法。

【請求項2】

前記ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記ネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、
第１パラメータであり、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される、第１パラメータ、
第２パラメータであり、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される、第２パラメータ、
第３パラメータであり、該第３パラメータは、前記第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される、第３パラメータ、または、
第４パラメータであり、該第４パラメータは、前記第１エリアのスループットを決定するために使用される、第４パラメータ、
のうち１つ以上を含む、
請求項１または２に記載の方法。

【請求項4】

前記ネットワーク容量最適化要件情報が前記ネットワーク容量最適化制限条件を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、以下の情報、
第１決定条件であり、該第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第１決定条件、または、
第２決定条件であり、該第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第２決定条件、
のうち１つ以上を含む、
請求項１乃至３いずれか一項に記載の方法。

【請求項5】

前記第１決定条件は、以下の、
セルの物理リソースブロック使用率が、第１閾値以上であること、
セルの平均ユーザ数量が、第２閾値以上であること、
セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第３閾値以上であること、または、
セルの利用可能容量が第４閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含み、
前記第２決定条件は、以下の、
隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第５閾値以上であること、
隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、アクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、
隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第６閾値以上であること、または、
隣接セルの利用可能容量が、第７閾値以下であること、
のうちの１つ以上を含み、かつ、
前記ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、さらに、前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件を含み、
前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの前記決定条件は、以下の、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第８閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、第９閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第１０閾値以上であること、または、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が、第１１閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含む、
請求項４に記載の方法。

【請求項6】

前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて前記第１エリアについてネットワーク容量最適化ソリューションを決定する前記ステップは、
前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて第１データを取得するステップであり、前記第１データは、前記第１エリアに存在する前記ネットワーク容量問題の少なくとも根本原因を決定するために使用される、ステップと、
前記第１データに基づいて、前記第１エリアにおいて発生する前記ネットワーク容量問題の前記根本原因を決定するステップと、
前記第１エリアにおいて発生する前記ネットワーク容量問題の前記根本原因に基づいて、前記第１エリアについて前記ネットワーク容量最適化ソリューションを決定するステップと、
を含む、請求項１乃至５いずれか一項に記載の方法。

【請求項7】

前記方法は、さらに、
前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて前記第１エリアのためのネットワーク容量最適化ポリシを決定するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化ポリシは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシ、および、ネットワーク容量最適化調整ポリシのうちの１つ以上を含み、
前記ネットワーク容量最適化調整ポリシは、ネットワーク容量最適化の最中に、第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータを調整するシーケンスを反映するために使用される、
ステップと、
対応して、前記第１データに基づいて、前記第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の前記根本原因を決定するステップであり、
前記ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシ、および、前記第１データに基づいて、前記第１エリアにおいて発生する前記ネットワーク容量問題の前記根本原因を決定する、
ステップと、
を含む、請求項６に記載の方法。

【請求項8】

前記ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも、
前記第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、
前記第２ネットワーク要素それぞれに対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上、を含み、
前記第２ネットワーク要素は、負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素であり、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップは、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記１つ以上の第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータ及び／又はハンドオーバ関連パラメータを調整するステップであり、前記ハンドオーバ関連パラメータがハンドオーバ失敗率を含む、ステップと、
を含む、
請求項１乃至７いずれか一項に記載の方法。

【請求項9】

前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップの後で、前記方法は、さらに、
前記第１エリアに対応している第１情報を決定するステップであり、
前記第１情報は、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上の情報を含む、
ステップと、
前記第１情報を送信するステップと、
を含む、請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法。

【請求項10】

前記方法は、さらに、
前記第１エリアに対応している第１情報を決定するステップであり、
前記第１情報は、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上の情報を含む、
ステップと、
前記第１情報および前記ネットワーク容量最適化目標に基づいて、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が、前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するステップと、
第２情報を送信するステップであり、
前記第２情報は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が、前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示す、
ステップと、
を含む、請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法。

【請求項11】

前記第１エリアに対応する前記第１情報を送信するステップの前に、前記方法は、さらに、
第３情報を受信するステップを含み、
前記第３情報は、前記第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用され、
前記第３情報は、以下の情報、
監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される、目標ネットワーク容量性能インジケータ、または、
監視される必要がある前記ネットワーク容量性能インジケータの条件を記述するために使用される、ネットワーク容量性能監視制限条件、
のうちの１つ以上を含み、
前記目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報、
高負荷セルの数量、
高負荷セルの割合、
負荷不均衡セルの数量、または、
負荷不均衡セルの割合、
のうちの１つ以上を含み、
前記ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、
第３周波数帯域に関する情報であり、前記第３周波数帯域において前記ネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す情報、
前記ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告する持続時間を記述するために使用される第２時間情報、または、
前記ネットワーク容量性能インジケータを報告するためのアドレスを記述するために使用されるアドレス情報、
のうちの１つ以上を含む、
請求項８乃至１０いずれか一項に記載の方法。

【請求項12】

ネットワーク容量最適化方法であって、
ネットワーク容量最適化要件情報を決定するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含み、
前記ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要求を記述するために使用され、かつ、
前記ネットワーク容量最適化制限条件は、前記第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される、
ステップと、
第１要求メッセージを送信するステップであり、
前記第１要求メッセージは、前記ネットワーク容量最適化要件情報を含み、
前記第１要求メッセージは、前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するように要求するために使用される、
ステップと、
を含む、方法。

【請求項13】

前記ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む、
請求項１２に記載の方法。

【請求項14】

前記ネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、
第１パラメータであり、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される、第１パラメータ、
第２パラメータであり、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される、第２パラメータ、
第３パラメータであり、該第３パラメータは、前記第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される、第３パラメータ、または、
第４パラメータであり、該第４パラメータは、前記第１エリアのスループットを決定するために使用される、第４パラメータ、
のうち１つ以上を含む、
請求項１２または１３に記載の方法。

【請求項15】

前記ネットワーク容量最適化要件情報が前記ネットワーク容量最適化制限条件を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、以下の情報、
第１決定条件であり、該第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第１決定条件、または、
第２決定条件であり、該第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第２決定条件、
のうち１つ以上を含む、
請求項１２乃至１４いずれか一項に記載の方法。

【請求項16】

前記第１決定条件は、以下の、
セルの物理リソースブロック使用率が、第１閾値以上であること、
セルの平均ユーザ数量が、第２閾値以上であること、
セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第３閾値以上であること、または、
セルの利用可能容量が第４閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含み、
前記第２決定条件は、以下の、
隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第５閾値以上であること、
隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、アクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、
隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第６閾値以上であること、または、
隣接セルの利用可能容量が、第７閾値以下であること、
のうちの１つ以上を含み、かつ、
前記ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、さらに、前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件を含み、
前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの前記決定条件は、以下の、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第８閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、第９閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第１０閾値以上であること、または、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が、第１１閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含む、
請求項１５に記載の方法。

【請求項17】

前記方法は、さらに、
第１情報を受信するステップであり、前記第１情報は、以下の情報、
高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、
のうちの１つ以上を含む、ステップと、
前記第１情報および前記ネットワーク容量最適化制限条件に基づいて、前記ネットワーク容量最適化要件情報を調整するステップと、
を含む、請求項１２乃至１６いずれか一項に記載の方法。

【請求項18】

前記方法は、さらに、
第２情報を受信するステップであり、前記第２情報は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示す、ステップと、
前記第２情報に基づいて、前記ネットワーク容量最適化要件情報を調整するステップと、
を含む、請求項１２乃至１６いずれか一項に記載の方法。

【請求項19】

前記方法は、さらに、
第２要求メッセージを送信するステップであり、
前記第２要求メッセージは、第３情報に基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを監視／報告することを要求するために使用され、
前記第３情報は、以下の情報、
監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される、目標ネットワーク容量性能インジケータ、および、
監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータについての条件を記述するために使用される、ネットワーク容量性能監視制限条件、
のうちの１つ以上を含む、
ステップ
を含む、請求項１２乃至１８いずれか一項に記載の方法。

【請求項20】

前記目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報、
高負荷セルの数量、
高負荷セルの割合、
負荷不均衡セルの数量、または、
負荷不均衡セルの割合、
のうち１つ以上を含み、
前記ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、
第３周波数帯域に関する情報であり、前記第３周波数帯域において前記ネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す、
前記ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告する持続時間を記述するために使用される第２時間情報、または、
前記ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するためのアドレスを記述するために使用されるアドレス情報、
のうち１つ以上を含む、
請求項１９に記載の方法。

【請求項21】

前記ネットワーク容量最適化要件情報を決定するステップは、
前記第１エリアのものであり、かつ、ユーザによって入力されたネットワーク容量最適化要件情報を受信するステップ、及び／又は、前記第１エリアにおける以上のサービスのサービス要件情報を受信するステップであり、前記サービス要件情報は、サービスタイプ、サービストラフィックモデル、および、前記サービスにアクセスする端末の数量、のうちの１つ以上の情報を含む、ステップと、
前記１つ以上のサービスの前記サービス要件情報に基づいて、計算を通じて、前記第１エリアの前記ネットワーク容量最適化要件情報を取得するステップと、
を含む、請求項１２乃至２０いずれか一項に記載の方法。

【請求項22】

前記ネットワーク容量最適化目標を決定するステップは、
前記ネットワーク容量最適化目標を取得するために、前記第１エリアにおける第４情報、および、ネットワーク容量意図満足情報に基づいて、第１ネットワーク容量最適化目標を調整するステップであり、
前記第４情報は、前記第１エリアに対応している、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上の情報を含み、
前記ネットワーク容量意図満足情報は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が、前記第１ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示し、かつ、
前記第１ネットワーク容量最適化目標は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量が、前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて最適化される前の、前記第１エリアに対応している最適化目標である、
ステップ、
を含む、請求項１２乃至２０いずれか一項に記載の方法。

【請求項23】

前記第１エリアの前記ネットワーク容量最適化制限条件を決定するステップは、
前記第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセルの性能インジケータ情報を取得するステップであり、前記セルの前記性能インジケータ情報は、セルの物理リソースブロック使用率、セルの平均ユーザ数量、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量、および、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上の情報を含む、ステップと、
前記第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセルの前記性能インジケータ情報に基づいて、前記第１エリアの前記ネットワーク容量最適化制限条件を決定するステップ、
を含む、請求項１３乃至２０または請求項２２のいずれか一項に記載の方法。

【請求項24】

通信モジュールおよび処理モジュールを備える、通信装置であって、
前記通信モジュールは、請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法における受信するステップ／送信するステップを実行するように構成されており、かつ、
前記処理モジュールは、請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法における処理するステップを実行するよう構成されている、
通信装置。

【請求項25】

通信モジュールおよび処理モジュールを備える、通信装置であって、
前記通信モジュールは、請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法における受信するステップ／送信するステップを実行するように構成されており、かつ、
前記処理モジュールは、請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法における処理するステップを実行するよう構成されている、
通信装置。

【請求項26】

コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記可読記憶媒体は、命令を保管しており、
前記命令が実行されると、
請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法が実施され、または、
請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法が実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。

【請求項27】

チップであって、
前記チップは、プロセッサを備え、
前記プロセッサは、通信インターフェイスに結合されており、
前記プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法を実施するか、または、請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法を実施し、かつ、
前記通信インターフェイスは、前記チップ以外の別のモジュールと通信するように構成されている、
チップ。

【請求項28】

少なくとも１つのプロセッサを備える、通信装置であって、
前記少なくとも１つのプロセッサは、メモリに結合されており、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記メモリに保管された命令を実行するように構成されており、請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法を実施する、
通信装置。

【請求項29】

少なくとも１つのプロセッサを備える、通信装置であって、
前記少なくとも１つのプロセッサは、メモリに結合されており、
前記少なくとも１つのプロセッサは、前記メモリに保管された命令を実行するように構成されており、請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法を実施する、
通信装置。

【請求項30】

第１機能ユニットおよび第２機能ユニットを備える、通信システムであって、
前記第１機能ユニットは、請求項１乃至１１いずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、かつ、
前記第２機能ユニットは、請求項１２乃至２３いずれか一項に記載の方法を実施するように構成されている、
通信システム。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本出願は、通信技術の分野に関する。そして、特には、ネットワーク容量最適化方法、装置、およびシステムに関する。

【0002】

関連出願の相互参照
本出願は、2021年10月11日に中国国家知識産権局に出願された「NETWORK CAPACITY OPTIMIZATION METHOD, APPARATUS,AND SYSTEM」というタイトルの中国特許出願第２02111184353.8号について優先権を主張するものであり、その全体が、参照により本明細書に組み込まれている。

【背景技術】

【0003】

第5世代(5th generation、略して5G)モバイル通信技術のネットワークアーキテクチャは、以前のモバイル通信技術のネットワークアーキテクチャよりもフレキシブルである。主な特徴は、以下のとおりである。すなわち、5Gコアネットワークのサービッティ化、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)の中央ユニット(central unit、CU)と分散ユニット(distributed unit、DU)との分離、ネットワークスライスのフレキシブルなカスタマイズ、などである。モバイル通信技術の発展に伴い、ネットワークカバレッジ、容量、率（rate）、および、モビリティといった、主要な性能指標（performance indicator）に対する要求、特には、ネットワーク容量に対する要求は、絶えず増加している。5Gネットワークは、5GtoB産業サービス(例えば、検針（meter reading）サービス、ビデオ監視サービス、および、遠隔制御サービスといったもの)をサポートする。しかしながら、5GtoB産業サービスは、ユーザ遅延、コールドロップ（call drop）率、および、ターミナルアクセス量といった重要な性能指標に対して非常に高い要求を有している。ネットワーク容量に対する要求は、異なる瞬間および異なる場所で変動し、そして、異なる5GtoB産業サービスは、ネットワーク容量に対して異なる要求を有している。従って、5Gネットワークのネットワーク容量は、5GtoB産業サービスの導入の最中に、5GtoB産業サービスの動的性を満足するように動的に調整される必要がある。

【0004】

ネットワーク容量は、ネットワークまたはサービスの性能保証の鍵である。しかしながら、無線ネットワークリソースは限られている。従って、ネットワーク容量に関する異なるサービスの要件を満足するためにネットワークリソースをどのように動的に調整するかが、5Gネットワークの運用および保守の鍵となる。

【発明の概要】

【0005】

本出願は、エリア（area）のネットワーク容量性能が要件を満足するように、ネットワーク容量最適化要件に基づいて、エリアのネットワーク容量を調整するためのネットワーク容量最適化方法および装置を提供する。

【0006】

本出願は、以下の技術的ソリューションを提供する。

【0007】

第１態様に従って、本出願は、ネットワーク容量最適化方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。第１機能ユニットは、少なくともネットワーク容量最適化目標を含むネットワーク容量最適化要件情報を取得する。エリアのものであり、かつ、ネットワーク容量最適化目標を満足するネットワーク容量性能は、要件を満足するか、または、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件に使用される。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。ネットワーク容量最適化ソリューションは、第１エリアに存在する少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用される。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて第１エリアのネットワーク容量を最適化する。

【0008】

任意的に、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標に加えて、ネットワーク容量最適化制限条件を、さらに、含み得る。ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される。別の言葉で言えば、ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するために使用される。

【0009】

本出願は、ネットワーク容量最適化方法を提供する。本方法においては、ネットワーク容量最適化要件情報が取得され、ここで、取得されたネットワーク容量最適化要件情報は、少なくともネットワーク容量最適化目標を含み、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用される。別の言葉で言えば、本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量最適化要件情報で搬送されるネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量によって満足され得るものであり、かつ、事業者または別のサードパーティによって予期される要件を示す。従って、ネットワーク容量最適化目標に基づいて第１エリアについて決定されたネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも第１エリアに存在するネットワーク容量問題に対処するために使用され得る。従って、第１エリアのネットワーク容量が、ネットワーク容量最適化ソリューションを使用することによって、その後で、最適化されるとき、ネットワーク容量最適化目標は、迅速に満足され得る。すなわち、最適化後のエリアのネットワーク容量性能は、できるだけ早く要件を満足することが可能にされる。

【0010】

加えて、ネットワーク容量最適化要件情報がネットワーク容量最適化制限条件を含むとき、それは、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を適時に知ること、すなわち、第１エリアにおけるどのセルが高負荷セル、負荷不均衡セル、などであるかを決定することを手助けする。

【0011】

この出願の可能な実施形態において、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定することは、以下を含む。第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定したとき、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。例えば、ネットワーク容量最適化要件情報を取得するとき、第１機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを最初に決定し得る。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標が満たされないとき、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標が満足されるとき、ネットワーク容量最適化ソリューションを決定する必要がなくてよい。この場合、第１機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量が最適化される必要がないことを示すメッセージをフィードバックし得る。この出願の可能な実施形態において、第１機能ユニットは、第１機能ユニットがネットワーク容量最適化要件情報を取得するときに、第１エリアの第１情報を取得してよい。そして、次いで、第１機能ユニットは、第１情報及びネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定する。

【0012】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも以下のものを含む。すなわち、第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、第２ネットワーク要素それぞれに対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ及び／又はハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上であり、もしくは、第２ネットワーク要素は、第１エリア内で負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素である。第２ネットワーク要素は、第１エリアにおける基地局であってよく、または、第１エリアにおけるセルであってよい。第２ネットワーク要素の識別子は、第２ネットワーク要素を識別する。

【0013】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報である。例えば、周波数帯域(または、周波数)1および周波数帯域2は、ネットワーク容量最適化要件情報の１つのピースに別々に対応する。このようにして、各周波数帯域に適合されたネットワーク容量最適化ソリューションは、周波数帯域のネットワーク容量が周波数帯域のネットワーク容量最適化目標をできるだけ早く満足するように、周波数帯域に対応するネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、周波数帯域について決定され得る。

【0014】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化目標は、以下のパラメータ、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、または、第４パラメータ、のうちの１つ以上を含む。第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される。第２パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、第２パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される。第３パラメータは、第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される。第４パラメータは、第１領域のスループットを決定するために使用される。このようにして、要件情報の具体的なコンテンツが明確に定義され得る。

【0015】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報であるとき、ネットワーク容量最適化目標は、第１周波数帯域それぞれに対応する以下のパラメータ、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、または、第４パラメータ、のうちの１つ以上を含む。例えば、第１周波数帯域に対応する第１パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を示し、かつ／あるいは、第１パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける高負荷セルの数の最大値を決定するために使用される。第１周波数帯域に対応する第２パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を示し、及かつ／あるいは、第１周波数帯域に対応する第２パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける負荷不均衡セルの数の最大値を決定するために使用される。第１周波数帯域に対応する第３パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を示す。第１周波数帯域に対応する第４パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアのスループット(トラフィックとしても、また、呼ばれ得る)を決定するために使用される。第１エリアのスループットは、第１エリアの最大スループットであり得る。

【0016】

ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応するとき、複数の第１周波数帯域は異なる周波数帯域であること、が留意されるべきである。例えば、複数の第１周波数帯域は、周波数帯域1および周波数帯域2を含み、周波数帯域1および周波数帯域2は、以下のパラメータ、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、および、第４パラメータ、のうちの１つ以上に別々に対応し得る。

【0017】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報がネットワーク容量最適化制限条件を含むとき、ネットワーク容量最適化制限条件は、第１決定条件、第２決定条件、または、時間情報、のうちの１つ以上の情報を含む。第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む。第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む。時間情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを評価するための持続時間を示す。このように、第１決定条件を満足するセルが高負荷セルであり、かつ、第２決定条件を満足するセルが負荷不均衡セルであると決定することは、有益である。

【0018】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報であるとき、ネットワーク容量最適化制限条件は、各第１周波数帯域に対応する第１決定条件および第２決定条件のうちの１つ以上を特に含む。

【0019】

本出願の可能な実装において、第１決定条件は、以下のうちの１つ以上を含む。すなわち、セルの物理リソースブロック使用率が第１閾値(例えば、第１物理リソースブロック高負荷閾値)以上であること、セルの平均ユーザ数量が第２閾値(例えば、第１ユーザ数量高負荷閾値)以上であること、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第３閾値(例えば、第１RRC接続ユーザ数量高負荷閾値)以上であること、または、セルの利用可能容量が第４閾値(例えば、利用可能容量高負荷閾値)以上であること、である。

【0020】

本出願の可能な実装において、第２決定条件は、以下のうちの１つ以上を含む。すなわち、隣接セルの物理リソースブロック使用率の間の差異が第５閾値(例えば、物理リソースブロック不均衡閾値)以上であること、隣接セルの平均ユーザ数量の間の差異がアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第６閾値(例えば、無線リソース制御接続ユーザ数量不均衡閾値)以上であること、または、隣接セルの利用可能容量が第７閾値(例えば、利用可能容量不均衡閾値)以下であること、である。

【0021】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応するとき、ネットワーク容量最適化制限条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件(すなわち、第３決定条件)を、さらに含む。そして、第３決定条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルを決定するために使用される。例えば、第３決定条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルを確定するための１つ以上の条件を含み得る。例えば、第３決定条件は、以下のうちの１つ以上を含み得る。すなわち、複数の第１周波数帯域における隣接セルの物理リソースブロック使用率の間の差異が第８閾値(例えば、指定された物理リソースブロック不均衡閾値)以上であること、複数の第１周波数帯域における隣接セルの平均ユーザ数量の間の差異が第９閾値(例えば、指定されたアクティブユーザ数量不均衡閾値)以上であること、複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第１０閾値(例えば、指定された無線リソース制御接続ユーザ数量不均衡閾値)以上であること、または、複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が第１１閾値(例えば、指定された利用可能容量不均衡閾値)以上であること、である。

【0022】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応するとき、第１決定条件は、以下のうちの１つ以上を含む。すなわち、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの物理リソースブロック使用率が第１閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの平均ユーザ数量が第２閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第３閾値以上であること、または、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの利用可能容量が第４閾値以上であること、である。具体的には、第１周波数帯域のうちのいずれか１つについて、第１周波数帯域におけるセルの物理リソースブロック使用率が第１閾値以上である場合に、セルは、第１周波数帯域における高負荷セルと見なされ得る。

【0023】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応するとき、第２決定条件は、以下のうちの１つ以上を含む。すなわち、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの物理リソースブロック使用率の間の差異が第５閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの平均ユーザ数量の間の差異がアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第６閾値以上であること、または、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの利用可能容量が第７閾値以下であること、である。例えば、第１周波数帯域におけるセル1とセル2との物理リソースブロック使用率の差異が第５閾値以上である場合に、セル1およびセル2は、第１周波数帯域における負荷不均衡セルと見なされ得る。

【0024】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定することは、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアに存在するネットワーク容量問題の少なくとも根本原因を決定するために使用される第１データを取得する。第１機能ユニットは、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定する。第１機能ユニットは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。

【0025】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１データを取得することは、以下を含む、すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいてデータ収集規則を決定する。データ収集規則は、以下の情報のうちの１つ以上を含む。すなわち、第１エリアにおける１つ以上の第１ネットワーク要素の識別子、ネットワーク要素データのデータタイプ、および、ネットワーク要素データ収集周期性、である。第１ネットワーク要素は、ネットワーク要素データを提供するネットワーク要素である。第１機能ユニットは、データ収集規則に従って、１つ以上の第１ネットワーク要素のそれぞれからネットワーク要素性能データおよび構成データを第１データとして収集する。データタイプは、１つ以上の第１ネットワーク要素から取得されたネットワーク要素データのタイプを示す。ネットワーク要素性能データは、以下の情報、すなわち、セルPRB使用率、セルの平均ユーザ数量、および、セルRRC接続ユーザ数量、のうちの１つ以上を含む。構成データは、ネットワーク要素に対応する以下の情報、すなわち、負荷分散機能構成パラメータ、隣接関係、または、グリッド情報、のうちの１つ以上を含む。第１機能ユニットが、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生したネットワーク容量問題の根本原因を決定することは、以下を含む、すなわち、第１機能ユニットは、第１データに基づいて、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を決定する。第１機能ユニットは、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を分析して、ネットワーク容量問題の根本原因を取得する。

【0026】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、さらに、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ポリシを決定する。ネットワーク容量最適化ポリシは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシ、および、ネットワーク容量最適化調整ポリシのうちの１つ以上を含む。それに対応して、第１機能ユニットが、第１データに基づいて、第１エリア内で発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定することは、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシおよび第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定する。ネットワーク容量最適化調整ポリシは、ネットワーク容量最適化の最中に第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータを調整するシーケンスを反映するために使用される。

【0027】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定することは、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションを決定する。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果を決定する。ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションの評価結果は、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションに対応する以下のパラメータ、すなわち、ユーザ経験、ネットワーク容量最適化目標が満足されるか否か、および、調整コスト、のうちの１つ以上を反映するために使用される。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果に基づいて、ネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションの中のネットワーク容量問題に対処するための最適なソリューションを、ネットワーク容量最適化ソリューションとして使用する。ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも以下を含む。すなわち、第１エリアにおいて負荷分散機能がイネーブルされる必要がある１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータ、に対応する１つ以上のパラメータ、である。

【0028】

ネットワーク容量最適化調整ポリシが取得されると、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化調整ポリシに反映された、ネットワーク容量最適化の最中の第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータを調整するシーケンスに基づいて、第２ネットワーク要素に対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータ、のうちの１つ以上を調整すること、が留意されるべきである。

【0029】

代替的に、ネットワーク容量問題に対処するための単一のソリューションが第１エリアについて決定されるとき、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして直接使用され得る。代替的に、ネットワーク容量問題に対処するための単一のソリューションが第１エリアについて決定されるとき、ソリューションが評価され得る。評価結果が、要件が満足されていないことを示す場合に(例えば、評価結果が、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを使用することが以下のケースのうちの１つ以上を引き起こすことを示す)、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを更新し得る。その結果、ネットワーク容量問題に対処するための更新されたソリューションに対応する以下のインジケータが、要件を満足する。すなわち、ユーザ経験が事前設定されたユーザ経験閾値以上である低いこと、ネットワーク容量最適化目標が満足されること、および、調整コストが事前設定された調整コスト閾値以下であること、である。このようにして、第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための更新されたソリューションを、ネットワーク容量最適化ソリューションとして決定することができる。

【0030】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも以下を含む。すなわち、１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素に対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータ、のうちの１つ以上、である。第２ネットワーク要素は、負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素である。第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化することは、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータ及び／又はハンドオーバ関連パラメータを調整する。ここで、ハンドオーバ関連パラメータは、ハンドオーバ失敗率を含む。

【0031】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化した後で、この出願で提供される本方法は、以下を含む。スナップショット第１機能ユニットは、第１領域に対応する第１情報を決定する。第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。第１機能ユニットは、第１情報を送信する。このことは、第１情報を受信する受信器が、最適化後の第１エリアの現在のネットワーク容量性能を決定するのに役立つ。

【0032】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。スナップショット第１機能ユニットは、第１領域に対応する第１情報を決定する。第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。第１機能ユニットは、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定する。第１機能ユニットは、第２情報を送信する。第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示す。このことは、第２情報を受信する受信器が、最適化後の第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するのに役立つ。

【0033】

本出願の可能な実装において、第１情報は、各第２周波数帯域に対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。このようにして、各周波数帯域に対応するネットワーク容量が周波数帯域のネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、が決定され得る。

【0034】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが第１領域に対応する第１情報を決定することは、以下を含む。第１機能ユニットは、第１エリアにおける１つ以上のネットワーク要素から、第１エリアにおける任意のセルのネットワーク容量性能データを収集する。ネットワーク容量性能データは、以下の情報、すなわち、セルの物理リソースブロック使用率、セルの平均ユーザ数量、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量、および、セルの利用可能容量のうちの１つ以上を含む。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化制限条件および任意のセルのネットワーク容量性能データに基づいて、第１エリアに対応する第１情報を決定する。

【0035】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが第１領域に対応する第１情報を送信する前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される第３情報を受信する。第３情報は、以下の情報、すなわち、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される目標ネットワーク容量性能インジケータ、および、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータの条件を記述するために使用されるネットワーク容量性能監視制限条件、のうちの１つ以上を含む。このことは、第３情報を受信する受信器が、第１エリアのどのインジケータが監視されるべきかを決定するのを手助けする。

【0036】

本出願の可能な実装において、目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報のうちの１つ以上を含む。すなわち、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、または、負荷不均衡セルの割合、である。ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報のうちの１つ以上を含む。すなわち、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す、第３周波数帯域に関する情報、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するための持続時間を記述するために使用される、第２時間情報、および、ネットワーク容量性能インジケータを報告するためのアドレスを記述するために使用される、アドレス情報、である。第３周波数帯域に関する情報を提供することは、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視することを決定するのに役立つ。第２時間情報は、ネットワーク容量性能インジケータが監視または報告される、間隔または特定の瞬間を決定するのに役立つ。アドレス情報は、ネットワーク容量性能インジケータをフィードバックするオブジェクトを決定するのに役立つ。

【0037】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する前に、この出願で提供される本方法は、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報の管理オブジェクトを決定し、その結果、管理オブジェクト内にネットワーク容量最適化要件情報を構成する。

【0038】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。第１機能ユニットは、第１識別子をネットワーク容量最適化要件情報に割り当てる。ここで、第１識別子は、管理オブジェクトの識別子に関連付けられ、または、第１識別子は、管理オブジェクトの識別子と同一である。

【0039】

ネットワーク容量最適化ソリューションは、第１エリアにおいて負荷分散機能がイネーブルされる必要がある１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子を少なくとも含むので、第１エリアのネットワーク容量が、その後に、最適化される場合、第２ネットワーク要素の負荷分散機能は、１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子に基づいてイネーブルされ得る。加えて、本出願における第２ネットワーク要素は、基地局であり得る。このようにして、負荷分散機能(load balance function)が基地局に導入されて、１つの基地局の複数のセル間の負荷分散を達成し、その結果、基地局における最高の無線リソース使用率を達成することができる。

【0040】

第２態様に従って、本出願は、ネットワーク容量最適化方法を提供する。本方法は、以下のステップを含む。すなわち、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報を決定する。ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含む。ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用され、そして、ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される。第２機能ユニットは、第１要求メッセージを送信する。ここで、第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化要件情報を含み、第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように要求するために使用される。例えば、第２機能ユニットは、第１要求メッセージを第１機能ユニットに送信し得る。

【0041】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報である。別の言葉で言えば、異なる周波数帯域は、それぞれ、１つのネットワーク容量最適化要件情報に対応する。

【0042】

第２態様におけるネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件の関連する具体的なコンテンツについては、第１態様における説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0043】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。第２機能ユニットは、第２要求メッセージを送信する。第２要求メッセージは、第３情報(ネットワーク容量性能監視情報としても、また、呼ばれ得る)に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを監視／報告するように要求するために使用される。第３情報は、以下の情報、すなわち、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される目標ネットワーク容量性能インジケータ、または、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータの条件を記述するために使用されるネットワーク容量性能監視制限条件、のうちの１つ以上を含む。

【0044】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。すなわち、第２機能ユニットが、第２要求メッセージを送信する前に、本方法は、さらに、第２機能ユニットが、第１領域の第３情報を決定する。第３情報は、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される。

【0045】

本出願の可能な実装において、目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報、すなわち、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、または、負荷不均衡セルの割合、のうちの１つ以上を含む。ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、すなわち、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す、第３周波数帯域に関する情報、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するための持続時間を記述するために使用される、第２時間情報、および、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するためのアドレスを記述するために使用されるアドレス情報、のうちの１つ以上を含む。

【0046】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。第２機能ユニットは、第１領域に対応する第１情報を受信する。第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。第２機能ユニットは、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整する。一つの実施において、第２機能ユニットが、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整することは、以下を含む。すなわち、第２機能ユニットは、第１情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を決定する。第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かの決定結果に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整する。

【0047】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。すなわち、第２機能ユニットは、１つ以上の第２周波数帯域に関する情報を受信する。ここで、それに対応して、第１情報は、第２周波数帯域それぞれに対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。

【0048】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。すなわち、第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するために使用される、第２情報を受信する。第２機能ユニットは、第２情報に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整する。具体的には、第２情報が、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないことを示す場合、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値／負荷不均衡セルの割合の最大値を増加させる。第２情報が、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足することを示す場合、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値／負荷不均衡セルの割合の最大値を減少させる。

【0049】

本出願の可能な実装において、第２機能ユニットがネットワーク容量最適化要件情報を決定することは、以下を含む。すなわち、第２機能ユニットは、第１エリアのものであり、かつ、ユーザによって入力された、ネットワーク容量最適化要件情報を受信し、かつ／あるいは、第２機能ユニットは、第１エリアにおける１つ以上のサービスのサービス要件情報を受信し、ここで、サービス要件情報は、以下の情報、すなわち、サービスタイプ、サービストラフィックモデル、または、サービスにアクセスする端末の数、のうちの１つ以上を含む。第２機能ユニットは、計算を通じて、１つ以上のサービスのサービス要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報を取得する。

【0050】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含む。第２機能ユニットがネットワーク容量最適化要件情報を決定することは、以下を含む。第２機能ユニットは、第１エリアにおける第４情報およびネットワーク容量意図満足情報に基づいて、第１ネットワーク容量最適化目標を調整して、ネットワーク容量最適化目標を取得する。ここで、第４情報は、第１エリアに対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。ネットワーク容量意図満足情報は、第１エリアのネットワーク容量が第１ネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を示す。第１ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量が、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、最適化される前の、第１エリアに対応する最適化目標である。ネットワーク容量意図満足情報は、第２機能ユニットによって第１機能ユニットから取得されてよく、または、ネットワーク容量意図満足情報は、第１エリアにおける第４情報および第１ネットワーク容量最適化目標に基づいて、第２機能ユニットによって取得されてよい。

【0051】

本出願の可能な実装において、第２機能ユニットが第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定することは、以下を含む。第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、一部のセルの性能インジケータ情報を取得する。第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、一部のセルの性能インジケータ情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定する。ここで、セルの性能インジケータ情報は、以下の情報、すなわち、セルPRB使用率、セルの平均ユーザ数量、セルRRC接続ユーザ数量、または、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上を含む。

【0052】

第３態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、第１態様または第１態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける方法を実装することができ、そして、従って、第１態様または第１態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける有益な効果を、さらに、実装することができる。本通信装置は、第１機能的ネットワーク要素であってよく、もしくは、第１態様または第１態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける方法を実装する際に、第１機能的ネットワーク要素をサポートする装置、例えば、第１機能的ネットワーク要素において使用されるチップであってよい。本通信装置は、ソフトウェアまたはハードウェアによって、もしくは、ハードウェアにより、対応するソフトウェアを実行することによって、前述の方法を実施することができる。

【0053】

一つの例において、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、通信モジュールおよび処理モジュールを含んでいる。通信モジュールは、受信／送信ステップを実行するように構成されている。処理モジュールは、処理ステップを実行するように構成されている。例えば、通信モジュールは、少なくともネットワーク容量最適化目標を含む、ネットワーク容量最適化要件情報を取得するように構成されている。ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用される。処理モジュールは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定するように構成されている。ネットワーク容量最適化ソリューションは、第１エリアに存在する少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用される。処理モジュールは、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように、さらに、構成されている。

【0054】

任意的に、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標に加えて、ネットワーク容量最適化制限条件を、さらに、含み得る。ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される。

【0055】

この出願の可能な実施形態において、処理ユニットは、具体的に、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定される場合、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する、ように構成されている。

【0056】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも以下を含む。すなわち、第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、第２ネットワーク要素それぞれに対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、及び／又は、ハンドオーバ関連パラメータ、の１つ以上である。そして、１つ以上の第２ネットワーク要素は、第１エリアにおいて負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素である。第２ネットワーク要素は、第１エリアにおける基地局であってよく、または、第１エリアにおけるセルであってよい。第２ネットワーク要素の識別子は、第２ネットワーク要素を識別する。

【0057】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報である。

【0058】

本出願の可能な実装において、第３態様におけるネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件の関連するコンテンツについては、第１態様における関連する説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0059】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、具体的に、通信モジュールを使用することによって、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアに存在するネットワーク容量問題の少なくとも根本原因を決定するために使用される第１データを取得するように構成されている。処理モジュールは、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定するように構成されている。処理モジュールは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化ソリューションを決定するように構成されている。ネットワーク容量最適化ソリューションは、ネットワーク容量問題に対処するための少なくとも１つ以上のソリューションを含む。

【0060】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、具体的に、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、データ収集規則を決定するように構成されている。データ収集規則は、以下の情報、すなわち、第１エリアにおける１つ以上の第１ネットワーク要素の識別子、ネットワーク要素データのデータタイプ、および、ネットワーク要素データ収集周期性、のうちの１つ以上を含む。ここで、１つ以上の第１ネットワーク要素は、ネットワーク要素データを提供するネットワーク要素である。処理モジュールは、具体的に、通信モジュールを使用することによって、データ収集規則に従って、１つ以上の第１ネットワーク要素それぞれからネットワーク要素性能データおよび構成データを収集するように構成されている。処理モジュールは、具体的に、第１データとして、１つ以上の第１ネットワーク要素それぞれから、ネットワーク要素性能データおよび構成データを収集するように構成されている。データタイプは、１つ以上の第１ネットワーク要素から取得されたネットワーク要素データのタイプを示す。ネットワーク要素性能データは、以下の情報、すなわち、セルPRB使用率、セルの平均ユーザ数量、または、セルRRC接続ユーザ数量、のうちの１つ以上を含む。構成データは、ネットワーク要素に対応する以下の情報、すなわち、負荷分散機能構成パラメータ、隣接関係、または、グリッド情報、のうちの１つ以上を含む。処理モジュールは、具体的に、第１データに基づいて、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を決定し、そして、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を分析して、ネットワーク容量問題の根本原因を取得するように構成されている。

【0061】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ポリシを決定するように、さらに、構成されている。ネットワーク容量最適化ポリシは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシ、または、ネットワーク容量最適化調整ポリシ、のうちの１つ以上を含む。それに対応して、処理モジュールが、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生したネットワーク容量問題の根本原因を決定することは、以下を含む。すなわち、処理モジュールは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシおよび第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定するように構成されている。

【0062】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションがネットワーク容量問題に対処するための複数のソリューションを含む場合、処理モジュールは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションを決定するように、さらに、構成されている。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果を決定する。ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションの評価結果は、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションに対応する以下のパラメータ、すなわち、ユーザ経験、ネットワーク容量最適化目標が満足されるか否か、および、調整コスト、のうちの１つ以上を反映するために、使用される。処理モジュールは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果に基づいて、ネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションの中のネットワーク容量問題に対処するための最適なソリューションを、ネットワーク容量最適化ソリューションとして使用するように、さらに、構成されている。ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも、第１エリアにおいて負荷分散機能がイネーブルされる必要がある１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素に対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータ、のうちの１つ以上、を含んでいる。

【0063】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも、１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素に対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータ、および、ハンドオーバ関連パラメータ、のうちの１つ以上、を含んでいる。第２ネットワーク要素は、負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素である。処理モジュールは、具体的に、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータ、及び／又は、ハンドオーバ関連パラメータを調整するように構成されており、ここで、ハンドオーバ関連パラメータは、ハンドオーバ失敗率を含む。

【0064】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、第１エリアに対応する第１情報を決定するように、さらに、構成されている。ここで、第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合の、うちの１つ以上を含む。通信モジュールは、第１情報を送信するように構成されている。

【0065】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、第１エリアに対応する第１情報を決定するように、さらに、構成されている。第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。処理モジュールは、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を決定するように、さらに、構成されている。通信モジュールは、第２情報を送信するように構成されている。第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を決定するために使用される。

【0066】

本出願の可能な実装において、第１情報は、各第２周波数帯域に対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。このようにして、各周波数帯域に対応するネットワーク容量が周波数帯域のネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、が決定され得る。

【0067】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、具体的に、通信モジュールを使用することによって、第１エリアにおける１つ以上のネットワーク要素から、第１エリアにおける任意のセルのネットワーク容量性能データを収集するように構成されている。ネットワーク容量性能データは、以下の情報、すなわち、セルの物理リソースブロック使用率、セルの平均ユーザ数量、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量、または、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上を含む。処理モジュールは、具体的に、ネットワーク容量最適化制限条件および任意のセルのネットワーク容量性能データに基づいて、第１エリアに対応する第１情報を決定するように構成されている。

【0068】

本出願の可能な実装において、通信モジュールは、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される第３情報を受信するように、さらに、構成されている。第３情報は、以下の情報、すなわち、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される目標ネットワーク容量性能インジケータ、および、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータの条件を記述するために使用されるネットワーク容量性能監視制限条件、のうちの１つ以上を含む。このことは、第３情報を受信する受信器が、第１エリアのどのインジケータが監視されるべきかを決定するのを手助けする。

【0069】

本出願の可能な実装において、目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報、すなわち、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、または、負荷不均衡セル、のうちの１つ以上を含む。ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、すなわち、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す、第３周波数帯域に関する情報、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するための持続時間を記述するために使用される、第２時間情報、および、ネットワーク容量性能インジケータを報告するためのアドレスを記述するために使用される、アドレス情報、のうちの１つ以上を含む。第３周波数帯域に関する情報を提供することは、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視することを決定するのに役立つ。第２時間情報は、ネットワーク容量性能インジケータが監視または報告される、間隔または特定の瞬間を決定するのに役立つ。アドレス情報は、ネットワーク容量性能インジケータをフィードバックするオブジェクトを決定するのに役立つ。

【0070】

本出願の可能な実装において、処理モジュールは、ネットワーク容量最適化要件情報の管理オブジェクトを決定し、そして、管理オブジェクト内にネットワーク容量最適化要件情報を構成するように、さらに、構成されている。

【0071】

本出願の可能な実装において、この出願において提供される本方法は、以下を含む。第１機能ユニットは、第１識別子を、ネットワーク容量最適化要件情報に割り当てる。第１識別子は、管理オブジェクトの識別子に関連付けられ、または、第１識別子は、管理オブジェクトの識別子と同一である。

【0072】

例えば、通信装置が第１機能ユニット内のチップまたはチップシステムである場合、処理モジュールは、プロセッサであってよく、そして、通信モジュールは、通信インターフェイスであってよい。例えば、通信インターフェイスは、入力／出力インターフェイス、ピン、回路、などであってよい。処理モジュールは、第１機能ユニットが、第１態様または第１態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実装することを可能にするために、ストレージモジュールに保管された命令を実行する。ストレージモジュールは、チップ内のストレージモジュール(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってよく、または、第１機能ユニット内にあり、かつ、チップの外部に配置されているストレージモジュール(例えば、読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ)であってよい。

【0073】

第４態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、第２態様、または、第２態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける方法を実装することができ、そして、従って、第２態様、または、第２態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける有益な効果を、さらに、実装することができる。本通信装置は、第２機能的ネットワーク要素であってよく、もしくは、第２態様または第２態様の可能な実装のうちのいずれか１つにおける方法を実装する際に、第２機能的ネットワーク要素をサポートする装置、例えば、第２機能的ネットワーク要素において使用されるチップであってよい。本通信装置は、ソフトウェアまたはハードウェアによって、もしくは、ハードウェアにより、対応するソフトウェアを実行することによって、前述の方法を実施し得る。

【0074】

一つの例において、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、通信モジュールおよび処理モジュールを含んでいる。通信モジュールは、受信／送信ステップを実行するように構成されている。処理モジュールは、処理ステップを実行するように構成されている。例えば、処理モジュールは、ネットワーク容量最適化要件情報を決定するように構成されている。ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含み、ここで、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用される。ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される。通信モジュールは、第１要求メッセージを送信するように構成されており、ここで、第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化要件情報を含み、そして、第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように要求するために使用される。例えば、通信モジュールは、第１要求メッセージを、第１機能ユニットに送信するように構成されている。

【0075】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報である。別の言葉で言えば、異なる周波数帯域は、それぞれ、１つのネットワーク容量最適化要件情報に対応する可能性がある。

【0076】

第４態様におけるネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件の関連する具体的なコンテンツについては、第１態様における説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0077】

本出願の可能な実装において、通信モジュールは、第２要求メッセージを送信するように、さらに、構成さており、ここで、第２要求メッセージは、第３情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを監視／報告することを要求するために使用される。第３情報は、以下の情報、すなわち、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用される目標ネットワーク容量性能インジケータ、または、監視される必要があるネットワーク容量性能インジケータの条件を記述するために使用されるネットワーク容量性能監視制限条件、のうちの１つ以上を含む。

【0078】

本出願の可能な実装において、第２機能ユニットが第２要求メッセージを送信する前に、この出願で提供される本方法は、以下を含む。第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される第３情報を決定する。

【0079】

本出願の可能な実装において、目標ネットワーク容量性能インジケータは、以下の情報、すなわち、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、または、負荷不均衡セルの割合、のうちの１つ以上を含む。ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、すなわち、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す第３周波数帯域に関する情報、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するための持続時間を記述するために使用される第２時間情報、または、ネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するためのアドレスを記述するために使用されるアドレス情報、のうちの１つ以上を含む。

【0080】

本出願の可能な実装において、通信モジュールは、第１エリアに対応する第１情報を受信するように、さらに、構成されており、ここで、第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合のうちの１つ以上の情報を含む。そして、第２機能ユニットは、第１情報に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整する。

【0081】

本出願の可能な実装において、通信モジュールは、１つ以上の第２周波数帯域に関する情報を受信するように、さらに、構成されている。それに対応して、第１情報は、第２周波数帯域それぞれに対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。

【0082】

本出願の可能な実装において、通信モジュールは、第２情報を受信するように、さらに、構成されており、ここで、第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を決定するために使用される。処理モジュールは、第２情報に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を調整するように構成されている。具体的には、第２情報が、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないことを示す場合、処理モジュールは、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値／負荷不均衡セルの割合の最大値を増加させるように構成されている。第２情報が、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足することを示す場合、処理モジュールは、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値／負荷不均衡セルの割合の最大値を減少させるように構成されている。

【0083】

本出願の可能な実装において、処理モジュールがネットワーク容量最適化要件情報を決定するように構成されていることは、以下を含む。すなわち、処理モジュールは、通信モジュールを通じて、第１エリアの、ユーザによって入力されたネットワーク容量最適化要件情報を受信するように構成されており、かつ／あるいは、処理モジュールは、通信モジュールを通じて、第１エリアにおける１つ以上のサービスのサービス要件情報を受信するように構成されており、ここで、サービス要件情報は、以下の情報、すなわち、サービスタイプ、サービストラフィックモデル、および、サービスにアクセスする端末の数、のうちの１つ以上を含む。そして、処理モジュールは、１つ以上のサービスのサービス要件情報に基づいて、計算を通じて、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報を取得するように構成されている。

【0084】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含む。処理モジュールがネットワーク容量最適化要件情報を決定するように構成されていることは、以下を含む。すなわち、処理モジュールは、第１エリアにおける第４情報およびネットワーク容量意図満足情報に基づいて、第１ネットワーク容量最適化目標を調整するように構成されており、ネットワーク容量最適化目標を取得し、第４情報は、第１エリアに対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、または、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。ネットワーク容量意図満足情報は、第１エリアのネットワーク容量が第１ネットワーク容量最適化目標を満足するか否か、を示す。第１ネットワーク容量最適化目標は、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて第１エリアのネットワーク容量が最適化される前の、第１エリアに対応する最適化目標である。

【0085】

本出願の可能な実装において、処理モジュールが第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定するように構成されていることは、以下を含む。すなわち、処理モジュールは、通信モジュールを使用することによって、第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセルの性能インジケータ情報を取得するように構成されている。第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、一部のセルの性能インジケータ情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定する。ここで、セルの性能インジケータ情報は、以下の情報、すなわち、セルPRB使用率、セルの平均ユーザ数量、セルRRC接続ユーザ数量、または、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上を含む。

【0086】

例えば、通信装置が第２機能ユニット内のチップまたはチップシステムである場合、処理モジュールはプロセッサであってよく、そして、通信モジュールは通信インターフェイスであってよい。例えば、通信インターフェイスは、入力／出力インターフェイス、ピン、回路、などであってよい。処理モジュールは、第２機能ユニットが、第２態様、または、第２態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実装することを可能にするために、ストレージモジュールに保管された命令を実行する。ストレージモジュールは、チップ内のストレージモジュール(例えば、レジスタまたはキャッシュ)であってよく、または、第２機能ユニット内にあり、かつ、チップの外部に配置されているストレージモジュール(例えば、読取り専用メモリ、または、ランダムアクセスメモリ)であってよい。

【0087】

第５態様に従って、本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を保管している。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第１態様、または、第１態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実行することが可能にされる。

【0088】

第６態様に従って、本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を保管している。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第２態様、または、第２態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実行することが可能にされる。

【0089】

第７態様に従って、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第１態様、または、第１態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実行することが可能にされる。

【0090】

第８態様に従って、本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、第２態様、または、第２態様の可能な実装のいずれか１つに記載されたネットワーク容量最適化方法を実行することが可能にされる。

【0091】

第９態様に従って、本出願の実施形態は、第１態様、第２態様、もしくは、第１態様または第２態様の可能な設計のうちのいずれか１つにおける方法を実施するように構成された、通信装置を提供する。本通信装置は、前述の第１機能ユニット、第１機能ユニットを含む装置、または、第１機能ユニットにおいて使用される構成要素(例えば、チップ)であり得る。代替的に、本通信装置は、前述の第２機能ユニット、第２機能ユニットを含む装置であってよく、または、本通信装置は、第２機能ユニットにおいて使用される構成要素(例えば、チップ)であってよい。通信装置は、前述の方法を実施するための対応するモジュールまたはユニットを含む。モジュールまたはユニットは、ハードウェアまたはソフトウェアによって、もしくは、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって、実装され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する１つ以上のモジュールまたはユニットを含む。

【0092】

第１０態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、少なくとも１つのプロセッサ、および、通信インターフェイスを含んでいる。通信装置が動作すると、プロセッサは、通信装置に保管されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行して、通信装置が、第１態様のいずれかの態様における可能な設計のいずれか１つにおける方法を実行することを可能にする。例えば、本通信装置は、第１機能ユニット、または、第１機能ユニットにおいて使用されるコンポーネントであり得る。

【0093】

第１１態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、少なくとも１つのプロセッサ、および、通信インターフェイスを含んでいる。通信装置が動作すると、プロセッサは、通信装置に保管されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行して、通信装置が、第２態様のいずれかの態様における可能な設計のいずれか１つにおける方法を実行することを可能にする。例えば、本通信装置は、第２機能ユニット、または、第２機能ユニットにおいて使用されるコンポーネントであり得る。

【0094】

第１０態様および第１１態様において説明された通信装置は、バスおよびメモリを、さらに、含んでもよく、そして、メモリは、コードおよびデータを保管するように構成されていることが、理解されるべきである。任意的に、少なくとも１つのプロセッサ、通信インターフェイス、および、メモリは、相互に結合されている。

【0095】

第１２態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、少なくとも１つのプロセッサを含んでいる。少なくとも１つのプロセッサは、メモリに結合されている。通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに保管されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行して、通信装置が、第１態様または第１態様の可能な設計のうちのいずれか１つにおける方法を実行することを可能にする。例えば、本通信装置は、第１機能ユニット、または、第１機能ユニットにおいて使用されるチップであってよい。

【0096】

第１３態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、少なくとも１つのプロセッサを含んでいる。少なくとも１つのプロセッサは、メモリに結合されている。通信装置が動作すると、プロセッサは、メモリに保管されたコンピュータ実行可能命令またはプログラムを実行して、通信装置が、第２態様または第２態様の可能な設計のうちのいずれか１つにおける方法を実行することを可能にする。例えば、本通信装置は、第２機能ユニット、または、第２機能ユニットにおいて使用されるチップであってよい。

【0097】

第１２態様および第１３態様のいずれかに記載のメモリは、代替的に、記憶媒体に置き換えられてよいことが、理解されるべきである。これは、本出願の実施形態において限定されない。可能な実装において、第１２態様および第１３態様のいずれかに記載のメモリは、通信装置内のメモリであってよい。確かに、メモリは、代替的に、通信装置の外部に配置されてよい。しかしながら、少なくとも１つのプロセッサは、メモリに保管されたコンピュータ実行可能命令、または、プログラムを、依然として、実行することができる。

【0098】

第１４態様に従って、本出願の実施形態は、通信装置を提供する。本通信装置は、第１態様および第２態様のいずれかに従って、方法を実施するように構成された１つ以上のモジュールを含んでいる。１つ以上のモジュールは、第１態様または第２態様に従った、方法におけるステップに対応し得る。

【0099】

第１５態様に従って、本出願の実施形態は、チップを提供する。ここで、チップは、プロセッサおよび通信インターフェイスを含む。通信インターフェイスは、プロセッサに結合されている。プロセッサは、第１態様、または、第１態様の可能な実装で説明されたネットワーク容量最適化方法を実装するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されている。通信インターフェイスは、チップ以外の別のモジュールと通信するように構成されている。

【0100】

第１６態様に従って、本出願の実施形態は、チップを提供する。ここで、チップは、プロセッサおよび通信インターフェイスを含む。通信インターフェイスは、プロセッサに結合されている。プロセッサは、第２態様、または、第２態様の可能な実装のいずれか１つで説明されたネットワーク容量最適化方法を実装するために、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されている。通信インターフェイスは、チップ以外の別のモジュールと通信するように構成されている。

【0101】

具体的に、本出願のこの実施形態において提供されるチップは、コンピュータプログラムまたは命令を保管するように構成されたメモリを、さらに、含む。

【0102】

第１７態様に従って、本出願の実施形態は、通信システムを提供する。ここで、通信システムは、第１機能ユニットおよび第２機能ユニットを含んでいる。第１機能ユニットは、第１態様、または、第１態様の可能な実装のいずれか１で説明された方法を実装するように構成されている。第２機能ユニットは、第２態様、または、第２態様の可能な実装のいずれか１つで説明された方法を実装するように構成されている。代替的に、第１機能ユニットは、第３態様、または、第３態様の可能な実装のいずれか１つで説明された通信装置である。第２機能ユニットは、第４態様、または、第４態様の可能な実装のいずれか１つで説明された通信装置である。

【0103】

本出願の可能な実施形態において、通信システムは、１つ以上のネットワーク要素を、さらに、含むことができ、そして、１つ以上のネットワーク要素は、ネットワーク要素のネットワーク容量性能データを提供するように構成されている。

【0104】

上記で提供された任意の装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または、通信システムは、上記で提供された対応する方法を実施するように構成されている。従って、装置、コンピュータ記憶媒体、コンピュータプログラム製品、チップ、または、通信システムによって達成され得る有益な効果については、上記で提供された対応する方法における、対応するソリューションの有益な効果を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【図面の簡単な説明】

【0105】

【図1】図１は、従来技術におけるネットワーク容量最適化方法に係る概略図である。

【図2】図2は、本出願の一つの実施形態に従った、システムアーキテクチャに係る概略図である。

【図3】図3は、本出願の一つの実施形態に従った、通信システムに係る概略図である。

【図4】図4は、本出願の一つの実施形態に従った、通信装置の構造に係る概略図である。

【図5】図5は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワーク容量最適化方法におけるインタラクション（interaction）に係る概略フローチャートである。

【図6】図6は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワーク容量最適化方法におけるインタラクションに係る概略フローチャートである。

【図7】図7は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワーク容量最適化方法におけるインタラクションに係る概略フローチャートである。

【図8】図8は、本出願の一つの実施形態に従った、別の通信装置の構造に係る概略図である。

【図9】図9は、本出願の一つの実施形態に従った、チップの構造に係る概略図である。

【発明を実施するための形態】

【0106】

本出願の実施形態における技術的ソリューションを明確に説明するために、「第１（“first”）」および「第２（“second”）」といった用語は、本出願の実施形態において、基本的に同じ機能または目的を提供する、同じ項目または同様の項目を区別するために使用される。例えば、第１情報および第２情報は、単に異なる情報を区別するために使用されており、そして、第１情報および第２情報の順序を限定しない。当業者であれば、「第１」および「第２」といった用語が、量または実行順序を限定せず、そして、「第１」および「第２」といった用語が、明確な違いを示さないことを理解し得る。

【0107】

本出願において、「例（“an example”）」または「例えば（“for example”）」といった用語は、実施例、例示、または説明を与えることを表すために使用されること、が留意されるべきである。本出願において「例」または「例えば」として説明される任意の実施形態または設計方式（scheme）は、別の実施形態または設計方式よりも好ましく、または、より多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。厳密には、「例」、「例えば」などの用語の使用は、関連する概念を特定の方法で提示するように意図されている。

【0108】

本出願において、少なくとも１つ（at least one）は１つ以上を意味し、そして、複数（a plurality of）は２つ以上を意味する。「及び／又は（“and/or”）」という用語は、関連するオブジェクト間の関連関係を説明し、そして、３つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び／又はBは、以下の場合を表し得る。Aのみが存在すること、AとBの両方が存在すること、Bのみが存在することであり、ここで、AおよびBは、単数または複数であり得る。文字「／」は、一般的に、関連するオブジェクト間の「または（“or”）」関係を示している。以下の項目(ピース)又はそれに類似する表現の少なくとも１つは、これらの項目の任意の組み合わせを示し、１つの項目(ピース)または複数の項目(ピース)の任意の組み合わせを含んでいる。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも１つの項目(ピース)は、a、b、c、aとb、aとc、bとc、または、aとbとc、を示すことができ、ここで、a、b、およびcは、単数または複数であってよい。

【0109】

本出願を説明する前に、本出願における関連用語が、最初に、以下のように説明される。

【0110】

(1)管理オブジェクト（Management object）：管理システムにおける特定の管理オブジェクトまたは特定の管理タスクに関する情報を記述するために使用される。ここで、管理オブジェクト情報モデルは、管理インターフェイスにおけるインタラクションパラメータとして使用されてよく、そして、管理オブジェクトを作成することは、管理システムにおいて管理情報を作成することを示し、その結果、管理システムは、管理情報に基づいて管理オブジェクトを管理するかまたは管理タスクを実行することができる。

【0111】

(2)セル（Cell）：基地局識別コードまたはセルグローバル識別によって識別される無線カバレッジエリア（radio coverage area）である。ここで、１つの基地局は、１つ以上のセルにサービスする。

【0112】

(3)グリッド（Grid）：グリッド構造は、最も単純で、かつ、最も直接的な空間データ構造であり、そして、地表（earth surface）が、近接した均等なサイズのグリッドボックスアレイへと分割されることを意味する。ここで、ピクセルとして、各グリッドボックスは、行および列によって定義され、そして、ピクセルの属性タイプまたは値を示すコードを含むか、または、ピクセルの属性レコードを指すポインタのみを含む。従って、グリッド構造は、規則的なアレイを使用して空間的クラッタまたは現象分布を表す、データ編成（data organization）であり、そして、編成内の各データピースは、クラッタまたは現象の非幾何学的な属性特徴を表している。

【0113】

(4)周波数帯域（Frequency band）：２つの指定された制限周波数の間の連続周波数。注：周波数帯域は、スペクトルにおける周波数帯域の位置を特定する２つの値(例えば、上限周波数および下限周波数)で表されるか、または、２つの値の中間値で記述される。

【0114】

図1は、従来技術におけるネットワーク容量最適化方法を示している。現在は、１つの基地局の複数のセル間の負荷分散を実施するために、基地局について負荷分散機能(load balance function、LBF)が導入されており、基地局において最高の無線リソース使用効率を達成している。異なる基地局(ドメイン管理機能(domain management function、Domain MnF)によって管理される基地局)の負荷分散機能を調整し、そして、各基地局の制御ポリシ(負荷分散機能の切り替え、RRCセットアップ失敗率、ハンドオーバ成功率、などを含む)を生成するために、負荷分散制御機能2(負荷分散制御機能1)が、ドメイン管理ユニット側に導入されている。負荷分散制御機能1(load balance control function 1)は、異なる基地局(異なるDomain MnFsによって管理される基地局)の負荷分散機能を調整し、そして、各基地局の制御ポリシ(負荷分散機能(load balance function、LBF)の切り替え、RRCセットアップ失敗率、ハンドオーバ成功率などを含む)を生成するために、ドメイン間管理ユニット(domain Management Function)に導入されている。

【0115】

しかしながら、前述の技術において、オペレータの運用および保守要員は、ハンドオーバ／再選択といったモビリティ関連パラメータを最適化すること、または、専門家の経験に基づいて負荷分散アルゴリズムを有効化することを含む、多くの周波数帯域とセルとの間で各基地局の制御ポリシを別々に設定する必要がある。しかしながら、ユーザトラフィックが増加するにつれて、ネットワークに配置される周波数帯域の量が徐々に増加し、セルの数量も、また、増加している。加えて、異なる基地局の異なるセルのLBFポリシは、相互に影響を及ぼす。その結果として、複数の基地局の複数のセルの最適な容量性能を達成し、かつ、オペレータの期待される容量目標を達成することは困難である。

【0116】

図2は、本出願の一つの実施形態に従った、システムアーキテクチャを示している。アーキテクチャは、サービス管理システム100、エンドツーエンドネットワーク管理システム(network manager system、NMS)200、１つ以上のドメイン管理システム(domain manager system、DMS)、および、ドメイン管理システムに対応する１つ以上のネットワーク要素、を含んでいる。

【0117】

例えば、１つ以上のドメイン管理システムは、無線アクセスドメイン管理システム300、コアドメイン管理システム400、伝送ドメイン管理システム500、などを含んでいる。

【0118】

サービス管理システム100は、サービスプロビジョニング、サービス保証、サービススケジューリング、および、ユーザ管理といった、機能を含む、サービス操作機能を提供し、そして、垂直産業（vertical industry）のサービス操作システム、または、オペレータのサービス操作システム(例えば、サービスサポートシステム、または、通信サービス管理機能)を含んでいる。

【0119】

エンドツーエンドネットワーク管理システム200は、エンドツーエンドネットワークライフサイクル管理機能、構成管理機能、障害管理機能、性能管理機能、意図管理機能、インテリジェント分析機能、などを含む、エンドツーエンドネットワーク運用（operation）および保守機能を提供する。本出願の実施形態におけるネットワークは、１つ以上のネットワーク要素またはサブネットを含み得る。

【0120】

ドメイン管理システムは、サブネットまたはネットワーク要素ライフサイクル管理機能、構成管理機能、障害管理機能、性能管理機能、意図管理機能、インテリジェント分析機能、などを含む、特定のドメインのためのサブネット運用および保守機能、並びに、ネットワーク要素運用および保守機能を提供する。本願における特定のドメインは、技術ドメイン、具体的には、無線アクセスドメイン、コアドメイン、伝送ドメイン、などであってよい。ここで、ネットワーク運用および保守システムアーキテクチャは、無線アクセスドメイン管理システム、コアドメイン管理システム、および、伝送ドメイン管理システムを含んでよく、ベンダドメイン、具体的には、１つのベンダのための１つのベンダドメイン、例えば、ベンダ1ドメインまたはベンダ2ドメインであってよく、もしくは、ベンダ＋技術ドメイン、具体的には、ベンダ1の無線アクセスドメインおよびベンダ2の無線アクセスドメインであり得る。

【0121】

ネットワーク要素は、ネットワークサービスを提供するエンティティを指し、そして、無線ネットワーク要素(例えば、基地局、基地局集中制御ユニット(central unit control plane、CUCP)、基地局中央ユニット(central unit、CU)、基地局分散ユニット(distributed unit、DU)、および、基地局集中ユーザプレーンユニット(central unit user plane、CUUP))、コアネットワーク要素(例えば、アクセス管理機能(access management function、AMF)ネットワーク要素、セッション管理機能(session management function、SMF)ネットワーク要素、または、ネットワークデータ分析機能(network data analytics function、NWDAF))、および、伝送ネットワーク要素(例えば、ゲートウェイ)へと分類され得る。本出願の実施形態における基地局は、例えば、次世代ノードB(next Generation NodeB、gNB)であり得る。

【0122】

図3は、本出願の一つの実施形態に従った、通信システムを示している。通信システムは、ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600、および、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700を含んでいる。ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600は、論理インターフェイスを介して、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700と通信する。

【0123】

ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600は、以下の管理機能を含んでいる。
ネットワーク容量最適化意図解釈、具体的には、ネットワーク容量最適化意図(ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含む)を、特定の動作またはポリシへと変換すること、
ネットワーク容量検知(ネットワーク容量－関連データ収集を含む)、分析(ネットワーク容量問題識別、境界画定（demarcation）、および、根本原因（root cause）分析を含む)、意思決定(ネットワーク容量調整、または、構成ソリューション意思決定を含む)、および、実行(ネットワーク容量調整、または、構成ソリューション実行)を含む、閉ループネットワーク容量最適化プロシージャを実施すること、および、
ネットワーク容量最適化意図が満足されているか否かを評価するための、ネットワーク容量最適化意図評価（assessment）、である。

【0124】

ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700は、以下の管理能力を含んでいる。すなわち、ネットワーク容量最適化意図定義、具体的には、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を決定または調整すること、および、ネットワーク容量最適化意図監視（monitoring）、具体的には、ネットワーク容量最適化意図の満足状態を監視すること、である。

【0125】

本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600、および、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700は、以下のいくつかの展開シナリオを有している。

【0126】

展開シナリオ1：ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600は、図2に示されるドメイン管理システムによって実装され、そして、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700は、図2に示されるエンドツーエンドネットワーク管理システム200によって実装される。

【0127】

展開シナリオ2：ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600は、ネットワーク要素(例えば、伝送ネットワーク要素、コアネットワーク要素、または、無線ネットワーク要素)によって実装され、そして、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700は、図2に示されるドメイン管理システムによって実装される。

【0128】

サービスベースの管理アーキテクチャにおいて、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700は、管理サービスコンシューマであり、そして、ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600は、管理サービスプロバイダである。論理インターフェイスは、ネットワーク容量最適化管理サービス、または、ネットワーク容量意図管理サービスである。

【0129】

図4は、本出願の一つの実施形態に従った、通信装置の構造に係る概略図である。本出願のこの実施形態における第１機能ユニット／第２機能ユニットの構造については、通信装置の構造を参照のこと。図4に示されるように、通信装置は、プロセッサ401、通信回線404、および、少なくとも１つの通信インターフェイス(通信インターフェイス403は、図4における説明のための例として使用されている)を含んでいる。

【0130】

プロセッサ401は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、または、本出願におけるソリューションのプログラム実行を制御するように構成された１つ以上の集積回路であり得る。

【0131】

通信回線404は、上記の構成要素間の情報伝達のための経路（path）を含み得る。

【0132】

通信インターフェイス403は、例えば、トランシーバのような任意のタイプの装置を使用することによって、別の装置と情報を交換するように構成され、そして、別のデバイスまたは通信ネットワーク、例えば、イーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくは、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)と通信するように構成されている。

【0133】

任意的に、通信装置は、さらに、メモリ402を含み得る。

【0134】

メモリ402は、静的情報および命令を保管することができる、読取り専用メモリ(read-only memory、ROM)または別のタイプの静的ストレージデバイス、もしくは、情報および命令を保管することができるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、もしくは、別のタイプの動的ストレージデバイスであってよく、あるいは、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスク読取り専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)または別のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクト光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイディスク、などを含む)、磁気ディスク記憶媒体または別の磁気ストレージデバイス、もしくは、命令またはデータ構造の形態の予想されるプログラムコードを搬送または保管するために使用され、かつ、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体であってよい。しかしながら、これに限定されるものではない。メモリは、独立して存在してよく、そして、通信回線404を使用することによって、プロセッサに接続されている。メモリは、代替的に、プロセッサと一体化され得る。

【0135】

メモリ402は、本出願のソリューションを実行するためのコンピュータ実行可能命令を保管するように構成されており、そして、プロセッサ401は、その実行を制御する。プロセッサ401は、メモリ402に保管されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成されており、本出願の以下の実施形態において提供されるネットワーク容量最適化方法を実施する。

【0136】

任意的に、本出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、また、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれ得る。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。

【0137】

具体的な実装の最中に、一つの実施形態において、プロセッサ401は、図4におけるCPU 0およびCPU 1といった、１つ以上のCPUを含んでよい。

【0138】

具体的な実装の最中の、一つの実施形態において、通信装置は、複数のプロセッサ、例えば、図4におけるプロセッサ401およびプロセッサ405を含んでよい。各プロセッサは、シングルコア(シングルCPU)のプロセッサであってよく、または、マルチコア(マルチCPU)のプロセッサであってもよい。本明細書におけるプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された１つ以上のデバイス、回路、及び／又は、処理コアであってよい。

【0139】

本出願のこの実施形態においては、本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量最適化方法のコードを記録するプログラムを実行することによって、本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量最適化方法に従って、通信を実行することができる場合に、ネットワーク容量最適化方法の実行体（execution body）の具体的な構造は、本出願のこの実施形態において特に限定されない。例えば、本出願のこの実施形態において提供されるネットワーク容量最適化方法の実行体は、第１機能ユニット内のプログラムを呼び出して実行することができる、機能モジュールであってよく、または、第１機能ユニット内で使用される通信装置、例えば、チップであってよい。本出願のこの実施形態において提供されるネットワーク容量最適化方法の実行体は、第２機能ユニット内のプログラムを呼び出して実行することができる機能モジュールであってよく、または、第２機能ユニット内で使用される通信装置、例えば、チップであってよい。これは、本出願において限定されない。以下の実施形態は、ネットワーク容量最適化方法の実行体が第１機能ユニットおよび第２機能ユニットである例を使用することによって説明されている。

【0140】

図5は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワーク容量最適化方法におけるインタラクション（interaction）に係る概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含んでいる。

【0141】

ステップ501：第２機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報を決定する。ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含む。代替的に、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化制限条件を含む。

【0142】

エリアのものであり、かつ、ネットワーク容量最適化目標を満足する、ネットワーク容量性能は、要件を満足する。別の言葉で言えば、ネットワーク容量最適化目標は、エリアのネットワーク容量性能が要件を満足するか否かを測定するために使用される。別の言葉で言えば、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用される。別の言葉で言えば、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量が最適になること、または、ネットワーク容量性能が最適化されることを可能にする。別の言葉で言えば、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量によって達成され得る、そして、事業者またはサードパーティによって予想される目標である。たいてい、エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足する場合、エリアのネットワーク容量性能は要件を満足するか、または、ネットワーク容量は最適である。エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標に到達しない場合、エリアのネットワーク容量性能は要件を満足しない。

【0143】

本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量最適化要件情報は、また、ネットワーク容量最適化意図またはネットワーク容量最適化タスクとも呼ばれ得る。一つの例において、ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標、および、ネットワーク容量最適化制限条件のうちの１つ以上を含む。

【0144】

一つの例において、ネットワーク容量最適化目標は、１つ以上のパラメータを含み得る。エリアのネットワーク容量性能が要件を満足する場合、１つ以上のパラメータは、エリアに対応している、高負荷セルの割合、高負荷セルの数量、負荷不均衡セルの数量、負荷不均衡セルの割合、第１エリアのスループット、および、第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量である。

【0145】

例えば、ネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、および、第４パラメータ、のうちの１つ以上を含む。第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される。第２パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、第２パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される。第３パラメータは、第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される。第４パラメータは、第１領域のスループットを決定するために使用される。

【0146】

第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値は、第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値、すなわち、第１エリアにおけるセルの総数量に対する第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大割合を制限するために使用される。別の言葉で言えば、第１エリアのネットワーク容量が要件を満足することを可能にするために、第１エリアにおけるセルの総量に対する第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大比率は、第１エリアにおける高負荷セルの比率の最大値以下である。

【0147】

一つの実装において、第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値であり得る。代替的に、第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セル以外のセルの割合の最大値であり得る。代替的に、第１パラメータは、第１エリアにおける高負荷セルの数量および第１エリアにおけるセルの総数量の最大値であり得る。

【0148】

例えば、第１エリアにおいて合計100のセルが存在し、すなわち、セルの総数量は100である。高負荷セルの割合の最大値が30%である場合に、第１エリアには、最大30個のセルが高負荷セルとして存在し得る。

【0149】

負荷不均衡セルの割合の最大値は、第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値、すなわち、第１エリアにおけるセルの総数量に対する第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大割合を制限するために使用される。別の言葉で言えば、第１エリアのネットワーク容量が要件を満足することを可能にするために、第１エリアにおけるセルの総数量に対する第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大割合は、第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値以下である。

【0150】

一つの実装において、第２パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値であり得る。代替的に、第１パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セル以外のセルの割合の最大値であり得る。代替的に、第１パラメータは、第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値および第１エリアにおけるセルの総量であり得る。

【0151】

例えば、第１エリアには合計100のセルが存在し、そして、負荷不均衡セルの割合は20%である。この場合、第１エリアにおける負荷不均衡セルの最大数量は20である。隣接セルのペア(例えば、セルAおよびセルBは隣接セルである)が負荷不均衡を有する場合に、セルAおよびセルBは負荷不均衡セルである。

【0152】

平均ユーザ数量は、第１エリアにおける全てのセルにアクセスする端末の数量の平均である。例えば、第１エリアは、セル1およびセル2を含んでいる。第１エリアの平均ユーザ数量は、セル1にアクセスする端末の数と、セル2にアクセスする端末の数との平均であってよく、または、平均ユーザ数量は、第１エリアにおいてアクセスを実行することができる端末の数の最大値であってよい。

【0153】

第１エリアのスループットは、第１エリアにおける全てのセルのスループットの合計を指し得る。具体的には、第１エリアにおける全てのセルのスループットの合計が第１エリアのスループット以上である場合に、第１エリアのネットワーク容量は、要件を満足する。

【0154】

ネットワーク容量最適化制限条件は、第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述し、または、ネットワーク容量最適化制限条件は、エリアのネットワーク容量性能がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するために使用される。例えば、ネットワーク容量最適化制限条件は、以下の情報、すなわち、第１決定条件、第２決定条件、および、時間情報、のうちの１つ以上を含んでいる。第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む。別の言葉で言えば、第１決定条件は、第１エリアにおけるセルが高負荷セルであるか否かを決定するために使用される。第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含んでいる。別の言葉で言えば、第２決定条件は、第１エリアにおけるセルが負荷不均衡セルであるか否かを決定するために使用される。時間情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを評価する（assessing）ための持続時間を示している。例えば、時間情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを評価するための期間T1を示し、または、時間情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを評価する周期性を示し得る。

【0155】

一つの例において、第１決定条件は、セル物理リソースブロック(physical resource block、PRB)使用率が第１閾値(例えば、第１PRB高負荷閾値)以上であること、セルの平均ユーザ数量が第２閾値(例えば、第１ユーザ数量高負荷閾値)以上であること、セルの無線リソース制御(Radio resource control、RRC)接続ユーザ数量が第３閾値(例えば、第１RRC接続ユーザ数量高負荷閾値)以上であること、および、セルの利用可能容量が第４閾値(例えば、利用可能容量高負荷閾値)以上であること、のうちの少なくとも１つを含む。別の言葉で言えば、いずれかのセルのパラメータが第１決定条件におけるいずれか１つ以上の条件を満足する場合に、そのセルは、高負荷セルと見なされ得る。

【0156】

一つの例において、第２決定条件は、隣接セルのPRB使用率の間の差異が第５閾値(例えば、PRB不均衡閾値)以上であること、隣接セル間の平均ユーザ数量の差異がアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、隣接セルのRRC接続ユーザ数量が第６閾値(例えば、RRC接続ユーザ数量不均衡閾値)以上であること、および、隣接セルの利用可能容量が第７閾値(例えば、利用可能容量不均衡閾値)以下であること、のうちの少なくとも１つを含む。別の言葉で言えば、任意の隣接セルのパラメータが第２決定条件における任意の１つ以上の条件を満足する場合に、隣接セルは、負荷不均衡セルと見なされ得る。

【0157】

本出願のこの実施形態における第１エリアは、１つ以上のネットワークデバイス(例えば、基地局)を含んでよく、そして、基地局それぞれは、１つ以上のセルをカバーし得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。第１エリアが１つの基地局をカバーする場合、基地局によってカバーされる１つ以上のセルのネットワーク容量が、最適化されると考えられ得る。

【0158】

本出願の任意的な実施形態において、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータが事前設定されたネットワーク容量性能インジケータを満足しない場合、第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量が最適化される必要があると決定し、そして、従って、ネットワーク容量最適化要件情報を決定することができる。代替的に、最適化命令を検出した場合、第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量が最適化される必要があると決定する。例えば、第２機能ユニットが、エンドツーエンドネットワーク管理システムによって実装される場合に、サービス管理システムは、最適化命令を第２機能ユニットに送信し得る。最適化命令は、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように命令するために使用される。任意的に、最適化命令は、ネットワーク容量最適化要件情報を搬送し得る。例えば、第２機能ユニットがドメイン管理システムによって実装される場合に、サービス管理システムは、エンドツーエンドネットワーク管理システム200を介して、最適化命令を第２機能ユニットに送信し得る。

【0159】

第２機能ユニットが、ドメイン管理システムまたはエンドツーエンドネットワーク管理システム200によって実装される場合、１つのドメイン管理システムまたはエンドツーエンドネットワーク管理システム200が複数のエリアを管理し得るので、最適化命令は、第２機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報が適用可能であるエリアを決定するように、第１エリアに関する情報をさらに含み得る。

【0160】

別の態様において、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータが事前設定されたネットワーク容量性能インジケータを満足しないと、第２機能ユニットが決定することは、以下の方式で実施され得る。第２機能ユニットは、第１機能ユニットから、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを反映するために使用されるパラメータ(例えば、高負荷セルの割合／高負荷セルの数量、または、負荷不均衡セルの数量／割合)を取得する。次いで、第２機能ユニットは、パラメータを、事前設定されたネットワーク容量性能インジケータと比較し、そして、最終的に、第２機能ユニットは、比較結果に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータが事前設定されたネットワーク容量性能インジケータを満足するか否かを決定する。代替的に、さらに別の態様において、第１機能ユニットは、比較結果を取得するために、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを事前設定されたネットワーク容量性能インジケータと比較し、次いで、第１機能ユニットは、比較結果を、第２機能ユニットにフィードバックする。このようにして、第２機能ユニットは、比較結果に基づいて、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータが事前設定されたネットワーク容量性能インジケータを満足するか否かを決定することができる。

【0161】

本出願のこの実施形態において、第２機能ユニットが、第１機能ユニットから、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを反映するために使用されるパラメータを取得することは、以下の方式で実施され得る。第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを報告するように第１機能ユニットに要求する。第１機能ユニットは、第２機能ユニットの要求に基づいて第２機能ユニットに対して、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを反映するために使用される、監視されたパラメータを報告する。代替的に、第１機能ユニットは、報告周期性が満足される場合、第２機能ユニットに対して、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを反映するために使用されるパラメータを、能動的に報告するか、または、報告する。

【0162】

第１エリアは、１つのエリアであってよく、または、複数のサブエリアを含んでもよいこと、が留意されるべきである。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。第１エリアが複数のサブエリアを含むとき、ネットワーク容量最適化要件情報が複数のサブエリアに関連付けられている場合に、それは、ネットワーク容量最適化要件情報が複数のサブエリアに適用可能であることを示す。ネットワーク容量最適化要件情報が、サブエリアのそれぞれのネットワーク容量最適化要求サブ情報を含む場合に、各サブエリアは、サブエリアに関連付けられたネットワーク容量最適化要求サブ情報に適用可能である。すなわち、この場合、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報は、複数のサブエリアのネットワーク容量最適化要求サブ情報を含んでいる。

【0163】

本出願のこの実施形態における第２機能ユニットは、少なくとも第１エリアのネットワーク容量最適化を管理するように構成されたユニットである。例えば、本出願のこの実施形態における第２機能ユニットは、図3に示されるネットワーク容量インテリジェント制御モジュール700であり得る。

【0164】

ステップ502：第２機能ユニットは、第１要求メッセージを第１機能ユニットに送信し、そして、それに対応して、第１機能ユニットは、第２機能ユニットから第１要求メッセージを受信する。

【0165】

第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化要件情報を含んでいる。第１要求メッセージは、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように、第１機能ユニットに要求するために使用される。このようにして、第１エリアの最適化されたネットワーク容量は、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報を可能な限り満足することができる。

【0166】

一つの例において、第１要求メッセージは、さらに、第１指示を含んでよく、そして、第１指示は、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化するように、第１機能ユニットに指示する。

【0167】

一つの例において、第１要求メッセージは、さらに、第１エリアの識別子を含み、その結果、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報が適用可能である１つ以上のエリアを決定する。例えば、第１要求メッセージは、エリア1に関する情報、エリア2に関する情報、および、ネットワーク容量最適化要件情報を含み得る。このようにして、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報がエリア1およびエリア2に適用可能であることを決定し得る。代替的に、第１要求メッセージは、{エリア1に関する情報、ネットワーク容量最適化要件情報1}、および、{エリア2に関する情報、ネットワーク容量最適化要件情報2}を含み得る。このようにして、実行モジュールは、ネットワーク容量最適化要件情報1がエリア1に適用可能であり、そして、ネットワーク容量最適化要件情報2がエリア2に適用可能であることを決定し得る。異なるエリアのネットワーク容量最適化要件情報は、異なるメッセージで搬送され得ること、が留意されるべきである。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0168】

一つの例において、第１要求メッセージは、ネットワーク容量最適化意図管理要求であり得る。例えば、ネットワーク容量最適化意図管理要求は、ネットワーク容量最適化意図作成要求、および、ネットワーク容量最適化意図修正要求のうちのいずれか１つであり得る。ネットワーク容量最適化意図作成要求は、特定のエリアのネットワーク容量を調整するために、初めて、送信される要求であり得る。例えば、第１機能ユニットが、フェーズIにおいてネットワーク容量最適化要件情報Aに基づいてエリア1のネットワーク容量を最適化するが、エリア1の最適化されたネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しない場合、または、同じエリアのネットワーク容量要件が異なる時点で変化する(エリア1のネットワーク容量要件が、フェーズIIにおいて変化すると仮定される)ので、第２機能ユニットは、フェーズIIにおいてネットワーク容量最適化意図変更要求を通じて、ネットワーク容量最適化要件情報Bを、第１機能ユニットに対して送信し得る。この場合、ネットワーク容量最適化要件情報Bのコンテンツは、ネットワーク容量最適化要件情報Aのコンテンツとは異なること、が留意されるべきである。

【0169】

一つの例において、第２機能ユニットと第１機能ユニットとの間に論理インターフェイスが存在しており、そして、第２機能ユニットおよび第１機能ユニットは、論理インターフェイスを介して、相互に通信する。

【0170】

一つの例において、論理インターフェイスは、第２機能ユニットと第１機能ユニットとの間のネットワーク容量を調整すること専用の通信インターフェイスであり得る。別の言葉で言えば、第２機能ユニットと第１機能ユニットとの間に複数のインターフェイス(論理インターフェイスを含む)が存在し得るが、論理インターフェイスのみが、２つの機能ユニット間のネットワーク容量を調整すること専用のインターフェイスである。別の例において、第２機能ユニットと第１機能ユニットとの間の全ての通信は、論理インターフェイスを介して、実装され得る。

【0171】

本出願のこの実施形態における第１機能ユニットは、少なくとも第１エリアのネットワーク容量を調整するように構成されたユニットである。図3に示されるように、本出願のこの実施形態における第１機能ユニットは、ネットワーク容量インテリジェント実行モジュール600であり得る。

【0172】

ステップ503：第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアについてネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。ネットワーク容量最適化ソリューションは、第１エリアに存在する、少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用される。

【0173】

ネットワーク容量問題は、第１エリアのネットワーク容量性能が要件を満足しないことを可能にする問題であること、が留意されるべきである。例えば、負荷不均衡セルの割合は、負荷不均衡セルの割合の最大値以上であり、高負荷セルの割合は、高負荷セルの割合の最大値以上であり、または、負荷不均衡セルの数量は、負荷不均衡セルの数量の最大値以上である。

【0174】

ステップ504：第１機能ユニットが、第１エリアについてのネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、第１エリアのネットワーク容量を最適化する。

【0175】

本出願のこの実施形態において、エリアのネットワーク容量を最適化することは、エリアのネットワークリソースを調整することとして見なされ得る。

【0176】

本出願は、ネットワーク容量最適化方法を提供する。本方法においては、ネットワーク容量最適化要件情報が取得される。ここで、取得されたネットワーク容量最適化要件情報は、少なくともネットワーク容量最適化目標を含み、そして、ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要件を記述するために使用される。別の言葉で言えば、本出願のこの実施形態におけるネットワーク容量最適化要件情報で搬送されるネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量によって満足されることができ、かつ、事業者または別のサードパーティによって予期される、要件を示している。従って、ネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアについて決定されたネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも第１エリアに存在するネットワーク容量問題に対処するために使用され得る。従って、第１エリアのネットワーク容量が、ネットワーク容量最適化ソリューションを使用することによってその後に最適化される場合、ネットワーク容量最適化目標は、迅速に満足されることが可能であり、すなわち、最適化後のエリアのネットワーク容量性能は、できるだけ早く要件を満足することが可能にされる。

【0177】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における第１エリアの要件情報である。別の言葉で言えば、１つ以上の第１周波数帯域それぞれは、ネットワーク容量最適化目標及び／又はネットワーク容量最適化制限条件に対応している。従って、第１機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量を最適化するときに、各第１周波数帯域における第１エリアのネットワーク容量を最適化する必要があり、その結果、各第１周波数帯域におけるネットワーク容量は、第１周波数帯域に対応するネットワーク容量最適化目標を満足する。確かに、異なる第１周波数帯域に対応するネットワーク容量最適化目標は、同じ、または、異なってよい。例えば、複数の第１周波数帯域は、周波数帯域1および周波数帯域2である。周波数帯域1に対応する高負荷セルの割合の最大値は、周波数帯域2に対応する高負荷セルの割合の最大値よりも大きくてよい。同様に、異なる第１周波数帯域に対応しているネットワーク容量最適化制限条件は、同じ、または、異なってよく、そして、実際のプロセスにおける要件に基づいて設定されてよい。異なる周波数帯域における同じエリアのネットワーク容量は、各第１周波数帯域に対応するネットワーク容量最適化目標、及び／又は、ネットワーク容量最適化制限条件を制限することによって、全てが要件を満足する。

【0178】

各第１周波数帯域は、以下のパラメータ、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、および、第４パラメータ、のうちの１つ以上に対応すること、が留意されるべきである。例えば、第１周波数帯域に対応している第１パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を示し、かつ／あるいは、第１パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける高負荷セルの数の最大値を決定するために使用される。第１周波数帯域に対応している第２パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を示し、かつ／あるいは、第１周波数帯域に対応している第２パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける負荷不均衡セルの数の最大値を決定するために使用される。第１周波数帯域に対応している第３パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を示している。第１周波数帯域に対応している第４パラメータは、第１周波数帯域における第１エリアのスループット(トラフィックとしても、また、呼ばれ得る)を決定するために使用される。第１エリアのスループットは、第１エリアの最大スループットであり得る。例えば、複数の第１周波数帯域は、異なる周波数帯域である。例えば、複数の第１周波数帯域は、周波数帯域1および周波数帯域2を含んでいる。この場合、周波数帯域1および周波数帯域2は、以下のパラメータ、すなわち、第１パラメータ、第２パラメータ、第３パラメータ、および、第４パラメータ、のうちの１つ以上に別々に対応し得る。

【0179】

一つの例において、第１周波数帯域のネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、すなわち、第１周波数帯域における高負荷セルの割合の最大値、第１周波数帯域における負荷不均衡セルの割合の最大値、第１周波数帯域における負荷不均衡セルの割合の最大値、第１周波数帯域におけるセルの平均ユーザ数量、および、第１周波数帯域におけるスループット、のうちの１つ以上を含んでいる。

【0180】

例えば、第１周波数帯域における高負荷セルの割合の最大値、例えば、F10M(周波数帯域が10 Mである)における高負荷セルの割合の最大値について、第１エリアにおけるF10M内の全てのセルの数量におけるF10M内の高負荷セルの数量の割合は、F10Mにおける高負荷セルの割合の最大値以下である。

【0181】

一つの例において、第１周波数帯域における負荷不均衡セルの割合の最大値について、第１エリアにおける第１周波数帯域内の全てのセルの数量における第１周波数帯域内の負荷不均衡セルの数量の割合は、第１周波数帯域における負荷不均衡セルの割合の最大値以下である。例えば、第１エリアには合計100個のF10Mセルが存在し、ここで、20個のF10Mセルと、20個のF10Mセルに隣接しているF10Mセルとの間には負荷不均衡が存在している。この場合、F10M周波数帯における負荷不均衡セルの割合は20%である。隣接セルのペア(例えば、セルAおよびセルBは隣接セルであり、両方のセルはF10Mセルである)が負荷不均衡を有する場合、セルAおよびセルBは、F10M周波数帯域内の負荷不均衡セルである。負荷不均衡セルは、代替的に、２つの周波数帯域における負荷不均衡であり得ること、が留意されるべきである。

【0182】

第１周波数帯域における負荷不均衡セルの割合の最大値は、第１周波数帯域における２つの周波数帯域内の全てのセルの数量に対する、２つの周波数帯域内の負荷不均衡セルの数量の割合である。例えば、第１エリアには合計100個のF10Mセルおよび100個のF20Mセルが存在し、ここで、20個のF10Mセルと20個の隣接F20Mセルとの間には負荷不均衡が存在している。この場合、F10MセルおよびF20Mセルにおける負荷不均衡セルの割合は20%である。隣接セルのペア(例えば、セルAおよびセルBは隣接セルであり、セルAはF10Mセルであり、そして、セルBはF20Mセルである)が負荷不均衡を有する場合に、セルAおよびセルBは、F10M周波数帯域およびF20M周波数帯域における負荷不均衡セルである。

【0183】

第１周波数帯域における平均ユーザ数量は、第１エリアにおける第１周波数帯域内の、全てのセル内のユーザ数量の平均、例えば、F10Mセルにおけるユーザ数量の平均である。

【0184】

第１周波数帯域におけるスループット、すなわち、第１エリアにおける第１周波数帯域内のスループットは、第１エリアにおける第１周波数帯域内の全てのセルのスループットの合計、例えば、F10Mセルのトラフィックであり得る。

【0185】

第１周波数帯域のネットワーク容量最適化制限条件は、第１周波数帯域の第１決定条件を含み、以下のうちの少なくとも１つを含む。すなわち、第１周波数帯域におけるセル物理リソースブロックPRB使用率が第１PRB高負荷閾値以上であること、第１周波数帯域におけるセルの平均ユーザ数量が第１ユーザ数量高負荷閾値以上であること、第１周波数帯域におけるセル無線リソース制御RRC接続ユーザ数量が第１RRC接続ユーザ数量高負荷閾値以上でること、および、第１周波数帯域におけるセルの利用可能容量が第１利用可能容量高負荷閾値以上であること、である。第１周波数帯域の第２決定条件は、以下のうちの少なくとも１つを含む。すなわち、第１周波数帯域における隣接セル間のPRB使用率の差異がPRB不均衡閾値以上であること、第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異がアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、第１周波数帯域における隣接セルのRRC接続ユーザ数量がRRC接続ユーザ数量不均衡閾値以上であること、および、第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が利用可能容量不均衡閾値以下であること、である。異なる周波数帯域における負荷不均衡セルを決定することは、以下のうちの少なくとも１つを含む。すなわち、２つの周波数帯域における隣接セル間のPRB使用率の差異が指定されたPRB不均衡閾値以上であること、２つの周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が指定されたアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、２つの周波数帯域の間の隣接セルのRRC接続ユーザ数量が指定されたRRC接続ユーザ数量不均衡閾値以上であること、および、２つの周波数帯域の間の隣接セルの利用可能容量が指定された利用可能容量不均衡閾値以上であること、である。

【0186】

２つの周波数帯域における隣接セルは、周波数帯域1におけるセル1と周波数帯域2におけるセル2とが隣接セルであることを意味し得る。

【0187】

本出願のこの実施形態におけるセルは、代替的に、グリッドと置き換えられてよいこと、が留意されるべきである。例えば、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値は、代替的に、高負荷グリッドの割合の最大値であり得る。負荷不均衡セルの割合の最大値は、代替的に、負荷不均衡グリッドの割合の最大値であり得る。

【0188】

高負荷グリッドの割合の最大値について、第１エリアにおけるグリッドの総数量に対する第１エリアにおける高負荷グリッドの数量の割合は、高負荷グリッドの割合の最大値以下であるべきである。例えば、第１エリアには合計100個のグリッドが存在している。高負荷グリッドの割合の最大値が30%である場合に、第１エリアにおける高負荷グリッドの最大数量は30である。本出願のこの実施形態において、特定のエリアにおける高負荷グリッドの割合は、エリアにおける高負荷グリッドの数量およびエリアにおけるグリッドの総数量によって決定される。例えば、エリア内の高負荷グリッドの割合＝エリア内の高負荷グリッドの量／エリア内のグリッドの総量、である。

【0189】

負荷不均衡グリッドの割合の最大値について、第１エリアにおけるグリッドの総数量に対する第１エリアにおける負荷不均衡グリッドの数量の割合は、負荷不均衡グリッドの割合の最大値以下であり、または、第１エリアにおけるグリッドの総数量に対する第１エリアにおける負荷不均衡グリッドの数量の割合は、負荷不均衡グリッドの割合の最大値以下である。本出願のこの実施形態において、特定のエリアにおける高負荷グリッドの割合は、エリアにおける高負荷グリッドの数量およびエリアにおけるグリッドの総数量によって決定される。例えば、エリア内の負荷不均衡グリッドの割合＝エリア内の負荷不均衡グリッドの数量／エリア内のグリッドの総数量、である。例えば、第１エリアには合計100個のグリッドが存在している。第１エリアにおける負荷不均衡グリッドの数量が20である場合に、負荷不均衡グリッドの割合は20%である。隣接グリッドのペア(例えば、グリッドAおよびグリッドBは隣接グリッドである)が負荷不均衡を有する場合に、グリッドAおよびグリッドBは負荷不均衡セルである。

【0190】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応している場合、ネットワーク容量最適化制限条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件(すなわち、第３決定条件)をさらに含み、そして、第３決定条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルを決定するために使用される。例えば、第３決定条件は、複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルを決定するための１つ以上の条件を含み得る。例えば、第３決定条件は、以下のうちの１つ以上を含み得る。すなわち、複数の第１周波数帯域における隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が第８閾値(例えば、指定された物理リソースブロック不均衡閾値)以上であること、複数の第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が第９閾値(指定されたアクティブユーザ数量不均衡閾値)以上であること、複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第１０閾値(例えば、指定された無線リソース制御接続ユーザ数量不均衡閾値)以上であること、および、複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が第１１閾値(例えば、指定された利用可能容量不均衡閾値)以上であること、である。例えば、周波数帯域1におけるセル1と周波数帯域2におけるセル2との間の物理リソースブロック使用率の差異は、パラメータ1である。パラメータ1が指定された物理リソースブロック不均衡閾値より大きい場合に、セル1およびセル2は、周波数帯域1および周波数帯域2における負荷不均衡セルとして見なされ得る。

【0191】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応する場合、第１決定条件は、以下のうちの少なくとも１つを含む。すなわち、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの物理リソースブロック使用率が第１閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの平均ユーザ数量が第２閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第３閾値以上であること、および、第１周波数帯域それぞれにおけるセルの利用可能容量が第４閾値以上であること、である。具体的には、第１周波数帯域のうちのいずれか１つについて、第１周波数帯域におけるセルの物理リソースブロック使用率が第１閾値以上である場合に、セルは、第１周波数帯域における高負荷セルとして見なされ得る。

【0192】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域に対応する場合、第２決定条件は、以下のうちの少なくとも１つを含む。すなわち、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が第５閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セル間の平均ユーザ数量の差異がアクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が第６閾値以上であること、および、第１周波数帯域それぞれにおける隣接セルの利用可能容量が第７閾値以下であること、である。例えば、第１周波数帯域におけるセル1とセル2との間の物理リソースブロック使用率の差異が第５閾値以上である場合に、セル1およびセル2は、第１周波数帯域における負荷不均衡セルとして見なされ得る。

【0193】

以下は、ステップ501の様々な可能な実装を別々に説明している。

【0194】

本出願の可能な実装において、ステップ501は、以下の方法で実施され得る。すなわち、第２機能ユニットは、ユーザ(例えば、運用および保守要員)によって入力されたネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件のうちの１つ以上を検出する。具体的には、運用および保守要員は、ネットワーク計画要件に基づいて、ネットワーク容量最適化要件情報を第２機能ユニットに入力する。

【0195】

この出願の別の可能な実施において、ステップ501は、以下の方法で実施され得る。すなわち、第２機能ユニットは、第１エリア内における１つ以上のサービスのサービス要件情報を取得する。第２機能ユニットは、計算を通じて、１つ以上のサービスのサービス要件情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報を取得する。一つの例において、サービスのサービス要件情報は、サービスに対応している以下の情報、すなわち、サービスタイプ、サービストラフィックモデル、および、ユーザの数量、のうちの１つ以上を含んでいる。サービスに対応しているユーザの数量は、サービスにアクセスする端末の数量である。例えば、第２機能ユニットは、サービス管理システム100からサービス要件情報を取得し得る。

【0196】

この出願のさらに別の可能な実装において、ステップ501は、以下の方式で実施され得る。すなわち、第２機能ユニットは、第１エリアにおける高負荷セルの数量または割合、および、負荷不均衡セルの数量または割合を取得する。第２機能ユニットは、高負荷セルの数量または割合、負荷不均衡セルの数量または割合、および、第１エリアにおける第１ネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量評価結果を決定する。第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量評価結果に基づいて、第１ネットワーク容量最適化意図（intention）における第１ネットワーク容量最適化目標を調整して、ネットワーク容量最適化目標を取得する。代替的に、第２機能ユニットは、第１機能ユニットから、第１エリアのネットワーク容量評価結果を取得する。第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量評価結果に基づいて、第１ネットワーク容量最適化意図における第１ネットワーク容量最適化目標を調整して、ネットワーク容量最適化目標を取得する。第１ネットワーク容量最適化意図は、ネットワーク容量最適化前の、第１エリアに対応しているネットワーク容量最適化意図である。第１ネットワーク容量最適化目標は、ネットワーク容量最適化前の、第１エリアに対応しているネットワーク容量最適化目標である。

【0197】

一つの例において、ネットワーク容量最適化目標を取得するために、第１エリアのネットワーク容量評価結果に基づいて、第２機能ユニットが第１ネットワーク容量最適化目標を調整することは、以下の方式で実施され得る。すなわち、第１エリアのネットワーク容量査定結果が、第１エリアのネットワーク容量が第１ネットワーク容量最適化目標を満足しないことを示す場合に、第２機能ユニットは、第１エリアにおける高負荷セルの取得された数量または割合、および、負荷不均衡セルの取得された数量または割合に基づいて、第１ネットワーク容量最適化目標を再調整して、第２ネットワーク容量最適化目標を取得する。(例えば、高負荷セルの割合の最大値、および、負荷不均衡セルの割合の最大値が増加される。)別の例について、第１エリアのネットワーク容量評価結果が、第１エリアのネットワーク容量は第１ネットワーク容量最適化目標を満足し、第１エリアにおける高負荷セルの割合または高負荷セルの数量、および、負荷不均衡セルの割合または負荷不均衡セルの数量が、第１ネットワーク容量最適化目標よりもはるかに少ないことを示す場合に、第２機能ユニットは、第１ネットワーク容量最適化目標を調整して、第２ネットワーク容量最適化目標を取得し得る。(例えば、高負荷セルの割合の最大値および負荷不均衡セルの割合の最大値が減少される。)

【0198】

この出願の一つの実装において、第２機能ユニットが第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定することは、以下の方式で実装され得る。

【0199】

ステップ11：第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセル(グリッド)の性能インジケータ情報を取得する。セルの性能インジケータ情報は、以下の性能インジケータ、すなわち、セルPRB使用率、セルの平均ユーザ数量、セルRRC接続ユーザ数量、および、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上を含む。セルの平均ユーザ数量は、特定の期間内に、セルにアクセスする端末の平均数である。セルRRC接続ユーザ数量は、セルにおいてRRC接続された端末の平均数である。セルの利用可能な容量は、セルの未だに利用可能な容量であり、かつ、セルの総容量から使用された容量を引いたものに等しい。

【0200】

第２機能ユニットは、第１エリアの全てのセル、または、いくつかのセル(グリッド)のものであり、かつ、第１期間内における、性能インジケータ情報を取得し得ること、が留意されるべきである。第１期間は、1日、1週間、または、1ヶ月であってよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0201】

一つの例において、第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセル(グリッド)の性能インジケータ情報を、第１エリアにおける全ての基地局から取得し得る。例えば、第２機能ユニットは、無線アクセスドメイン管理システムである。第２機能ユニットは、第２機能ユニットによって管理される無線ネットワーク要素(例えば、基地局)に、第１エリアにおいて、基地局によってカバーされる１つ以上のセルの性能インジケータ情報を報告するように通知することができる。例えば、第２機能ユニットは、コア（core）ドメイン管理システムである。第２機能ユニットは、第１エリアに対応しているコアネットワーク要素(例えば、AMFネットワーク要素)に、第１エリアにおける１つ以上のセルの性能インジケータ情報を報告するように通知することができる。このようにして、AMFネットワーク要素は、第１エリアに含まれる１つ以上の基地局から、第１エリアにおける全てのセルの性能インジケータ情報を取得し得る。

【0202】

ステップ12：第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル、または、いくつかのセルの性能インジケータ情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を決定する。

【0203】

例えば、第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセルの任意の性能インジケータ(第１性能インジケータ)の平均を、第１性能インジケータに対応する閾値として、使用することができる。代替的に、第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル内に存在し、かつ、その第１性能インジケータが第１エリアにおける全てのセルの性能インジケータの平均よりも小さい、セルの第１性能インジケータの平均を、第１性能インジケータに対応する閾値として使用し得る。代替的に、第２機能ユニットは、第１エリアにおけるセルの任意の性能インジケータ、および、セルに対応しているそれぞれの重み（weight）に基づいて、第１エリアにおける全てのセルの性能インジケータの平均を計算し、そして、得られた平均を第１性能インジケータに対応する閾値として使用し得る。

【0204】

例えば、第２機能ユニットが第１閾値をどのように決定するかは、第１性能インジケータがセルPRB使用率である例を使用することによって説明される。第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセルのセルPRB使用率の平均を第１閾値とし得る。代替的に、第２機能ユニットは、第１エリアにおける全てのセル内に存在し、かつ、そのPRB使用率が第１エリアにおける全てのセルのセルPRB使用率の平均よりも小さい、セルのPRB使用率の平均を、第１閾値として使用し得る。代替的に、第２機能ユニットは、第１エリアにおけるセルのセルPRB使用率、および、セルに対応するそれぞれの重みに基づいて、第１エリアにおける全てのセルのセルPRB使用率の平均を計算し、存在し、得られた平均を第１閾値として使用し得る。

【0205】

別の例について、第２機能ユニットは、全てのセル、または、いくつかのセルの取得された性能インジケータ情報に基づいて、全てのセル、または、いくつかのセルにおける各隣接セルに対応している第１性能インジケータの閾値を決定し得る。具体的な決定プロセスについては、各セルに対応する第１性能インジケータの閾値を決定するプロセスを参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0206】

図6は、本出願に従った、別のネットワーク容量最適化方法を示している。ステップ601からステップ604(ステップ501からステップ504に対応する)に加えて、本方法は、さらに、以下のステップを含み得る。

【0207】

ステップ605：第２機能ユニットは、第１エリアに対応しているネットワーク容量性能監視意図を第１機能ユニットに送信し、そして、それに対応して、第１機能ユニットは、第２機能ユニットから、第１エリアに対応しているネットワーク容量性能監視意図を受信する。第１エリアに対応しているネットワーク容量性能監視意図は、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される。ネットワーク容量性能監視意図は、また、ネットワーク容量性能監視タスク、または、別の名前としても呼ばれ得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0208】

本出願のこの実施形態において、ネットワーク容量性能監視意図および前述のネットワーク容量最適化要件情報は、同じメッセージで搬送され得る。確かに、両方は、代替的に、異なるメッセージで搬送され得る。例えば、ネットワーク容量性能監視意図は、第２要求メッセージで搬送される。第２要求メッセージは、第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを監視／報告するように、第１機能ユニットに要求するために使用される。

【0209】

可能な実施形態において、ステップ504の前に、本出願のこの実施形態で提供される方法は、さらに、以下を含み得る。すなわち、第２機能ユニットが第１エリアに対応しているネットワーク容量性能監視意図を決定すること。それに対応して、第２要求メッセージは、第１エリアに対応しているネットワーク容量性能監視意図を含んでいる。ネットワーク容量性能監視意図は、第１エリアのネットワーク容量性能監視要件を記述するために使用される。例えば、ネットワーク容量性能監視意図は、目標ネットワーク容量性能指標、および、ネットワーク容量性能監視制限条件を含んでいる。ネットワーク容量性能監視意図は、また、ネットワーク容量性能監視タスクとしても呼ばれてよく、そして、ネットワーク容量性能監視要件情報を記述するために使用され、さらに、ネットワーク容量性能監視要件情報に基づいて、ネットワーク容量性能(ネットワーク容量性能データの収集および報告を含む)を監視するように、ネットワーク容量インテリジェント実行モジュールを制御する。

【0210】

目標ネットワーク容量性能インジケータは、ネットワーク容量インテリジェント制御モジュールによって監視される必要がある、ネットワーク容量性能インジケータを記述するために使用され、そして、以下の情報、すなわち、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、および、負荷不均衡セルの割合、のうちの１つ以上を含んでいる。

【0211】

ネットワーク容量性能監視制限条件は、第１機能ユニットによって監視されるネットワーク容量性能条件を記述するために使用される。例えば、ネットワーク容量性能監視制限条件は、以下の情報、すなわち、第３周波数帯域に関する情報／第２時間情報、および、アドレス情報、のうちの１つ以上を含む。第３周波数帯域に関する情報は、第３周波数帯域におけるネットワーク容量性能インジケータを監視するための条件を示す。例えば、第３周波数帯域に関する情報によって示される周波数帯域が周波数帯域1および周波数帯域2である場合に、第１機能ユニットは、その後、周波数帯域1および周波数帯域2における第１エリアのネットワーク容量性能インジケータを監視し得る。

【0212】

第２時間情報は、監視または報告周期性としても、また、呼ばれてよく、第１機能ユニットがネットワーク容量性能インジケータを監視または報告する周期性を記述するために使用される。例えば、監視または報告周期は、1日である。

【0213】

アドレス情報は、また、監視または報告アドレスとしても呼ばれ、そして、第１機能ユニットがネットワーク容量性能インジケータを監視または報告するアドレスを記述するために使用される。

【0214】

本出願の可能な実装において、第１情報およびネットワーク容量性能インジケータ監視意図は、同じメッセージで搬送され得る。具体的には、第１情報に加えて、第１要求メッセージは、さらに、ネットワーク容量性能インジケータ監視意図を搬送する。代替的に、本出願の別の可能な実装において、第１情報およびネットワーク容量性能インジケータ監視意図は、異なるメッセージで搬送され得る。

【0215】

ステップ606：第１機能ユニットは、ネットワーク容量性能監視意図に基づいて、第１エリアのネットワーク容量を反映するために使用されるパラメータ(例えば、高負荷セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの数量、および、負荷不均衡セルの割合)を監視する。

【0216】

ネットワーク容量性能監視意図指示が監視を示すが報告を示さない場合に、第１機能ユニットは、監視されたネットワーク容量パラメータおよびネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを評価し得ること、が留意されるべきである。第１機能ユニットは、評価結果を第２機能ユニットにフィードバックし得る。すなわち、ステップ607は、実行されない。

【0217】

第１機能ユニットは、ネットワーク容量性能監視意図指示が監視および報告を示す場合に、ステップ607を実行し得る。

【0218】

ステップ607：第１機能ユニットは、ネットワーク容量性能監視意図に基づいて第２機能ユニットに対して、第１エリアのネットワーク容量を反映するために使用されるパラメータを報告する。

【0219】

例えば、第１機能ユニットは、第２時間情報によって示される時間範囲内で第１エリアのネットワーク容量パラメータを監視し、または、第１エリアのネットワーク容量パラメータを報告する。

【0220】

例えば、第１機能ユニットは、第３周波数帯域に関する情報によって示される第３周波数帯域において第１エリアのネットワーク容量パラメータを監視する。

【0221】

例えば、目標ネットワーク容量性能インジケータが、第１機能ユニットに、第１エリアにおける高負荷セルの割合を監視するように指示する場合に、第１機能ユニットは、第１エリアにおける高負荷セルの割合を決定するために、第１エリアにおけるセルの性能インジケータ情報を取得する。

【0222】

例えば、ネットワーク容量性能監視意図は、第２時間情報を含み、そして、目標ネットワーク容量性能指標は、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの割合、および、第３周波数帯域に関する情報、を含んでいる。この場合、第１機能ユニットは、第２時間情報に基づいて、第３周波数帯における第１エリアの高負荷セルの割合、および、負荷不均衡セルの割合を監視する。

【0223】

第２時間情報は、時間情報1および時間情報2を含んでよく、ここで、時間情報1は、第１エリアのネットワーク容量パラメータを監視するための時間範囲であること、が留意されるべきである。時間情報2は、第１エリアのネットワーク容量パラメータを報告するための範囲である。代替的に、第２時間情報は、第２時間範囲内で第１領域のネットワーク容量パラメータを監視した直後に、監視されたパラメータを報告すること、または、予め設定された時間内に監視されたパラメータを報告することを示す。

【0224】

ステップ605からステップ607は、また、ステップ601からステップ604の前に実行されてもよいこと、が留意されるべきである。具体的には、第２機能ユニットは、最初に、ネットワーク容量性能監視意図に基づいて第１エリアのネットワーク容量パラメータを報告するように、第１機能ユニットに指示し得る。次いで、第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量パラメータに基づいて、ネットワーク容量最適化目標を決定し、そして、次いで、ステップ601からステップ604までが実行される。確かに、ステップ605からステップ607は、代替的に、ステップ601からステップ604の後に実行されてよい。具体的には、第２機能ユニットは、最初に、第１機能ユニットに第１エリアのネットワーク容量最適化要件情報を提供し、そして、次いで、第１機能ユニットは、ネットワーク容量性能監視意図に基づいて、第１エリアの最適化されたネットワーク容量パラメータを監視する。

【0225】

本出願の可能な実装において、ステップ503は、以下の方式で実施され得る。

【0226】

ステップ31：第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１データを取得する。第１データは、第１エリアにおいて存在するネットワーク容量問題の少なくとも根本原因を決定するために使用される。

【0227】

具体的に、ステップ31は、以下の方法で実施され得る。

【0228】

ステップ311：第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、データ収集規則を決定する。データ収集規則は、以下の情報、すなわち、第１エリアにおける１つ以上の第１ネットワーク要素の識別子、データタイプ、および、ネットワーク要素データ収集周期性、のうちの１つ以上を含む。１つ以上の第１ネットワーク要素は、ネットワーク要素データを提供するネットワーク要素である。データタイプは、１つ以上の第１ネットワーク要素から取得されたネットワーク要素データのタイプを示している。ネットワーク要素データの収集周期は、ネットワーク要素データを収集する周期を示している。ネットワーク要素性能データおよび構成データは、ネットワーク要素データと見なされ得る。例えば、第１ネットワーク要素は、第１エリアを管理するAMFネットワーク要素の識別子であり得る。この場合、第１機能ユニットは、AMFネットワーク要素から、第１エリアにおける１つ以上のセルのネットワーク要素性能データおよび構成データを取得し得る。代替的に、第１ネットワーク要素は、第１エリアにおける１つ以上の基地局の識別子であり得る。このようにして、第１機能ユニットは、各基地局から、基地局によってカバーされる１つ以上のセルに対応するネットワーク要素性能データおよび構成データを取得し得る。代替的に、第１ネットワーク要素は、NWDAFネットワーク要素であり得る。このようにして、第１機能ユニットは、NWDAFネットワーク要素から、第１エリアにおけるセルに対応するネットワーク要素性能データおよび構成データを取得し得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0229】

ステップ312：第１機能ユニットは、データ収集規則に従って、１つ以上の第１ネットワーク要素それぞれから、第１データとして、ネットワーク要素性能データおよび構成データを収集する。ネットワーク要素性能データは、以下の情報、すなわち、セルの物理リソースブロック使用率、セルの平均ユーザ数量、および、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量、のうちの１つ以上を含んでいる。構成データは、ネットワーク要素に対応している以下の情報、すなわち、負荷分散機能構成パラメータ、隣接関係、および、グリッド情報のうちの１つ以上を含んでいる。

【0230】

ステップ32：第１機能ユニットは、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定する。

【0231】

一つの例において、ステップ32は、以下の方法で実施され得る。第１機能ユニットは、第１データに基づいて、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を決定する。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題の根本原因を取得するために、第１エリアに存在するネットワーク容量問題を分析する。

【0232】

具体的な実装において、ネットワーク容量問題が第１エリアに存在すると決定した場合、１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対して徹底的な分析（in-depth analysis）を実行し、そして、ネットワーク容量問題の根本原因(例えば、いくつかのセルのLBパラメータが不適切に構成されている、または、いくつかのセルのハンドオーバが過度に頻繁に実行されていること)を識別する。

【0233】

ステップ33：第１機能ユニットは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定する。例えば、ネットワーク容量最適化ソリューションは、いくつかのネットワーク容量問題が存在するセルまたは基地局のための、LBパラメータ調整、ハンドオーバ関連パラメータ調整、などを含んでいる。

【0234】

この出願の可能な実施形態において、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ポリシを、さらに、決定し得る。ネットワーク容量最適化ポリシは、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシ、および、ネットワーク容量最適化調整ポリシのうちの１つ以上を含んでいる。ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシは、エリア内に存在するネットワーク容量問題の根本原因を分析するポリシ、すなわち、エリア内に存在するネットワーク容量問題の根本原因が第１データを参照して分析される方式を示す。ネットワーク容量最適化調整ポリシは、第２ネットワーク要素(例えば、基地局またはセル)に係るどのパラメータがネットワーク容量最適化の最中に優先的に調整されるかを反映するために使用され、そして、例えば、ネットワーク要素ハンドオーバ関連パラメータまたはLB関連パラメータが優先的に調整される。代替的に、ネットワーク容量最適化調整ポリシは、ハンドオーバ関連パラメータ、および、LB関連パラメータのうちの１つ以上の調整を反映するために使用される。

【0235】

ネットワーク容量最適化調整ポリシが取得されると、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化調整ポリシに反映された、ネットワーク容量最適化の最中の第２ネットワーク要素のものである負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータを調整することに係る、シーケンスに基づいて、第２ネットワーク要素に対応する以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上を調整する、こと、が留意されるべきである。第２ネットワーク要素に対応しているネットワーク容量最適化調整ポリシは、同一であってよい。具体的には、ネットワーク容量最適化調整ポリシがネットワーク要素ハンドオーバタイプパラメータを優先的に調整することを示す場合に、第１機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量を最適化するときに、第１エリアにおける第２ネットワーク要素のハンドオーバタイプパラメータを優先的に調整する。第２ネットワーク要素に対応しているネットワーク容量最適化調整ポリシは、異なってよい。具体的には、第１機能ユニットは、実際の状況に基づいて、第２ネットワーク要素のための適切なネットワーク容量最適化調整ポリシを決定し得る。第２ネットワーク要素Aおよび第２ネットワーク要素Bのネットワーク容量最適化調整ポリシが異なる場合に、第１機能的ネットワーク要素は、第２ネットワーク要素Aのネットワーク容量最適化調整ポリシに従って、第２ネットワーク要素Aに対応している以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上を調整し得る。第１機能的ネットワーク要素は、第２ネットワーク要素Bのネットワーク容量最適化調整ポリシに従って、第２ネットワーク要素Bに対応している以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上を調整し得る。例えば、第２ネットワーク要素Aのネットワーク容量最適化調整ポリシは、負荷分散機能制御パラメータを調整することであり得る。第２ネットワーク要素Bのネットワーク容量最適化調整ポリシは、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータを調整することであり得る。

【0236】

１つ以上の第２ネットワーク要素は、第１エリアにおける全てのネットワーク要素であってよく、または、第１エリアにおけるいくつかのネットワーク要素、例えば、第１エリアにおけるLB機能をサポートするネットワーク要素であってよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0237】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットがネットワーク容量問題根本原因分析ポリシを決定するとき、第１機能が、第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定することは、以下を含む。すなわち、第１機能は、ネットワーク容量問題根本原因分析ポリシおよび第１データに基づいて、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因を決定する。

【0238】

本出願の可能な実装において、第１機能ユニットが、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを決定することは、以下の方法で実施され得る。すなわち、第１機能ユニットは、第１エリアにおいて発生するネットワーク容量問題の根本原因に基づいて、第１エリアのネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションを決定する。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果を決定する。ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションの評価結果は、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションに対応している以下のパラメータ、すなわち、ユーザ経験、ネットワーク容量最適化目標が満足されるか否か、および、調整コストのうちの１つ以上を反映するために使用される。第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果に基づいて、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、ネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションにおけるネットワーク容量問題に対処するための最適なソリューションを使用する。ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも、以下を含んでいる。すなわち、第１エリアにおいて負荷分散機能がイネーブルされる必要がある１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素に対応している以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上、である。例えば、第２ネットワーク要素は、セルまたは基地局であり得る。

【0239】

ネットワーク容量問題に対処するための１つ以上のソリューションにおけるネットワーク容量問題に対処するための異なるソリューションは、異なるコンテンツに対応すること、が留意されるべきである。

【0240】

一つの例において、第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションを評価しることができ、または、第１エリアにおいて存在するネットワーク容量問題、および、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションを、別のデバイス(例えば、ネットワークデータ分析ネットワーク要素NWDAF、または、MDAF(Management Data Analytics Function、管理データ分析ネットワーク要素))にフィードバックすることができ、その結果、別のデバイスがネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションを評価する。次いで、別のデバイスは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果、または、ターゲットソリューションの識別子を、第１機能ユニットにフィードバックすることができる。ターゲットソリューションの識別子は、ターゲットソリューションを識別している。任意的に、第１機能ユニットは、別のデバイスのために、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの識別子を、さらに、提供し得る。ターゲットソリューションは、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションのうちの１つ以上である。第１機能ユニットが、別のデバイスからネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果を取得するとき、第１機能ユニットは、ターゲットソリューションとして、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果に基づいて、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションから、１つのソリューションを選択し得ること、が留意されるべきである。

【0241】

ネットワーク容量問題に対処するための単一のソリューションが、第１エリアについて決定される場合、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを直接的に使用し得ること、が留意されるべきである。代替的に、ネットワーク容量問題に対処するための単一のソリューションが、第１エリアについて決定される場合、第１機能ユニットは、ソリューションを評価し得る。評価結果が、要件が満足されていないことを示す場合に(例えば、評価結果が、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを使用することが、以下のケース、すなわち、ユーザ経験が事前設定されたユーザ経験閾値よりも低いこと、ネットワーク容量最適化目標が満足され得ないこと、および、調整コストが事前設定された調整コスト閾値よりも高いこと、のうちの１つ以上を引き起こすことを示す)、第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを更新することができ、その結果、ネットワーク容量問題に対処するための更新されたソリューションに対応している以下のインジケータは、要件を満足する。すなわち、ユーザ経験が事前設定されたユーザ経験閾値以上であること、ネットワーク容量最適化目標が満足されていること、および、調整コストが事前設定された調整コスト閾値以下であること、である。このようにして、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、ネットワーク容量問題に対処するための更新されたソリューションを決定することができる。

【0242】

ネットワーク容量問題を解決するための複数のソリューションが、第１エリアについて決定された場合、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、ネットワーク容量問題に対処するための複数のソリューションのうちのいずれか１つを選択し得る。代替的に、第１機能ユニットは、ネットワーク容量問題に対処するための各ソリューションの評価結果に基づいて、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、１つのソリューションを選択する。評価結果に基づいてネットワーク容量最適化ソリューションとしてソリューションを選択する場合、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして最適ソリューションを使用するだけでなく、複数のソリューションの中の事前設定された要件を満足するソリューションを、ネットワーク容量最適化ソリューションとして使用することもできること、が留意されるべきである。例えば、ソリューション1の調整コストとソリューション2の調整コストとが同一であり、そして、ソリューション1のユーザ経験がソリューション2のユーザ経験よりも高いが、ソリューション1のユーザ経験およびソリューション2のユーザ経験の両方が予め設定されたユーザ経験閾値よりも高い場合に、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化ソリューションとして、ソリューション1を使用し得る。代替的に、ソリューション2が、ネットワーク容量最適化ソリューションとして使用される。ネットワーク容量最適化ソリューションが、複数のソリューションから選択される場合、ユーザ経験、調整コスト、および、ネットワーク容量最適化目標が満足されるか否か、における異なる要素は、異なる重みに対応して満足される、すなわち、より高い重みを有する要素の比較結果が、評価結果を決定する際に優先的に考慮されること、が留意されるべきである。

【0243】

例えば、ネットワーク容量最適化目標が満足されるか否かの重みがユーザ経験の重みよりも高く、かつ、ユーザ経験の重みが調整コストの重みよりも高い場合に、ソリューションAがネットワーク容量最適化目標を満たし、ソリューションBはネットワーク容量最適化目標を満足せず、ソリューションAに対応する調整コストはソリューションBに対応する調整コストよりも高く、そして、ソリューションAのユーザ経験がソリューションBのユーザ経験よりも高いとすれば、ソリューションAが、ネットワーク容量最適化ソリューションとして決定される。

【0244】

ユーザ経験、調整コスト、および、ネットワーク容量最適化目標における異なる要素に対応している重みは、第１機能的ネットワーク要素によって決定されてよく、または、第２機能的ネットワーク要素によって第１機能的ネットワーク要素に対して示されてよいこと、が留意されるべきである。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0245】

例えば、本出願のこの実施形態における調整コストは、ネットワーク容量問題に対処するためのソリューションを使用することによってネットワーク容量が最適化されるときに生成されるコスト、例えば、LB機能がイネーブルされる必要がある基地局／セルの数であり得る。例えば、ソリューション1が、ネットワーク容量問題が対処されるときに100個のセル／基地局のLB機能がイネーブルにされる必要があることを示し、そして、ソリューション2が、ネットワーク容量問題が対処されるときに50個のセル／基地局のLB機能がイネーブルされる必要があることを示す場合に、ソリューション1の調整コストは、ソリューション2の調整コストより高いと考えられ得る。加えて、LB機能がイネーブルされる必要があるセル／基地局の数量が、ソリューション1およびソリューション2において同一であるか、または近いことが示されるとき、ソリューション1のユーザ経験がソリューション2のユーザ経験より低い場合に、ソリューション1の調整コストがソリューション2の調整コストより高いことも、また、考慮され得る。

【0246】

本出願の可能な実装において、ネットワーク容量最適化ソリューションは、少なくとも、第１エリアにおける１つ以上の第２ネットワーク要素の識別子、および、１つ以上の第２ネットワーク要素に対応している以下のパラメータ、すなわち、負荷分散機能制御パラメータおよびハンドオーバ関連パラメータのうちの１つ以上、を含んでいる。第２ネットワーク要素は、負荷分散機能がイネーブルされる必要があるネットワーク要素である。それに対応して、本出願のこの実施形態において、ステップ503は、以下のように実施され得る。すなわち、第１機能的ネットワーク要素は、ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、１つ以上の第２ネットワーク要素の負荷分散機能をイネーブルにして、かつ、第２ネットワーク要素に対応している負荷分散機能制御パラメータに基づいて、１つ以上の第２ネットワーク要素の負荷分散機能制御パラメータを調整し、かつ／あるいは、第２ネットワーク要素のハンドオーバ関連パラメータを調整する。ここで、ハンドオーバ関連パラメータは、ハンドオーバ失敗率を含んでいる。

【0247】

この出願の可能な実施形態において、第１機能ユニットがネットワーク容量最適化要件情報を取得する場合、この出願のこの実施形態において提供される方法は、さらに、以下を含む。すなわち、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化意図の管理オブジェクトを決定し、そして、受信されたネットワーク容量最適化要件情報をネットワーク容量最適化意図の管理オブジェクトにおいて構成する。任意的に、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化意図の識別子を、さらに、割り当てる。ネットワーク容量最適化意図の識別子は、さらに、ネットワーク容量最適化意図の管理オブジェクトの識別子であり得る。具体的に、第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化意図の管理オブジェクトが存在しないと決定した場合、ネットワーク容量最適化意図のための管理オブジェクトを作成する。

【0248】

上記のソリューションは、第１エリアのネットワーク容量を最適化するために、第１機能ユニットが第２機能ユニットとインタラクションするプロセスを説明している。たいてい、第１エリアのネットワーク容量が最適化された後で、最適化されたネットワーク容量が満足されるか否かが、さらに、評価される必要がある。従って、図7に示されるように、ステップ701からステップ704(ステップ501からステップ504に対応する)に加えて、本出願の実施形態において提供される別のネットワーク容量最適化方法は、以下のステップを、さらに、含み得る。

【0249】

ステップ7051:第１機能ユニットが、第１エリアに対応する第１情報を決定する。第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。

【0250】

任意的に、第１情報は、各第２周波数帯域に対応している以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む。

【0251】

例えば、第１情報は、周波数帯域1に対応する、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合を含んでいる。代替的に、第１情報は、周波数帯域1および周波数帯域2にそれぞれ対応する、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合を含んでいる。

【0252】

例えば、第１機能ユニットは、[周波数帯域情報、高負荷セルの数量、負荷不均衡セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの割合]の複数のグループを第２機能ユニットに送信する。例えば、[F10M、高負荷セルの数量、負荷不均衡セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの割合]、および、[F20M、高負荷セルの数量、負荷不均衡セルの数量、高負荷セルの割合、負荷不均衡セルの割合]である。

【0253】

一つの例において、ステップ7051は、以下の方法で実施され得る。第１機能ユニットは、第１エリアにおける１つ以上のネットワーク要素から、第１エリアにおける任意のセルのネットワーク容量性能データを収集する。ネットワーク容量性能データは、以下の情報、すなわち、セルの物理リソースブロック使用率、セルの平均ユーザ数量、セルの無線リソース制御接続ユーザ数量、および、セルの利用可能容量、のうちの１つ以上を含んでいる。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化制限条件および任意のセルのネットワーク容量性能データに基づいて、第１エリアに対応する第１情報を決定する。

【0254】

例えば、第１機能ユニットは、第１エリアにおける100個のセルにそれぞれ対応しているセル物理リソースブロック使用率を取得する。100個のセルのうちの30個のセルに対応するセル物理リソースブロック使用率が第１閾値以上である場合には、30個のセルが高負荷セルである、すなわち、第１エリアにおける高負荷セルの数は30であると決定され得る。100個のセルのうちの30個の隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が第５閾値以上である場合には、第１エリアにおける負荷不均衡セルの数が30であると決定され得る。

【0255】

第１機能ユニットが、第１エリアに対応する第１情報に基づいて、第１エリアにおけるセルの無線リソース制御接続ユーザ数量およびセルの利用可能容量をカウントする方式については、高負荷セルの数量をカウントする前述の方式を参照すること、そして、詳細はここでは再び説明されないこと、が留意されるべきである。

【0256】

加えて、第１情報が、１つ以上の第２周波数帯域に対応する以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含む場合に、第１機能ユニットは、第２周波数帯域における各セルに対応するネットワーク容量性能データを取得し、そして、次いで、前述の方式を参照することによって、各第２周波数帯域に対応する高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合をカウントすることができる。次いで、第１機能ユニットは、第２周波数帯域のネットワーク容量が要件を満足するか否かを決定するために、第２周波数帯域に対応する高負荷セルの第１数量を、第２周波数帯域に対応する高負荷セルの数量の最大値と比較する。

【0257】

ステップ7061：第１機能ユニットは、第１情報を第２機能ユニットに送信し、そして、それに対応して、第２機能ユニットは、第１機能ユニットから第１情報を受信する。

【0258】

ステップ7071：第２機能ユニットは、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量評価結果を決定する。評価結果は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを反映するために使用される。

【0259】

具体的には、ステップ7071は、以下の方法で実施され得る。第２機能ユニットは、第１エリアにおける高負荷セルの第１数量が高負荷セルの数量の最大値以下であるか否かを決定する。高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)以下である場合には、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足すると決定される。代替的に、負荷不均衡セルの第１数量(第１割合)が負荷不均衡セルの数量の最大値(割合の最大値)以下である場合には、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足すると決定される。代替的に、高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)以下であり、かつ、負荷不均衡セルの第１数量(第１割合)が負荷不均衡セルの数量の最大値(割合の最大値)以下である場合に、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標が満足されていると決定する。高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)よりも大きい場合には、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定される。負荷不均衡セルの第１数量(第１割合)が負荷不均衡セルの数量の最大値(割合の最大値)より大きい場合には、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定される。代替的に、負荷不均衡セルの第１数量(第１割合)が負荷不均衡セルの数量の最大値(割合の最大値)より大きく、かつ、高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)より大きい場合には、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定される。

【0260】

ステップ7081：第２機能ユニットは、第１エリアのネットワーク容量評価結果に基づいて、ネットワーク容量最適化目標を更新する。

【0261】

ネットワーク容量最適化目標が満足されていないことをネットワーク容量評価結果が示す場合、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標における負荷不均衡セルの割合の最大値または負荷不均衡セルの数量の最大値を増加させ得ること、が留意されるべきである。代替的に、第２機能ユニットは、実際の状況に基づいて、ネットワーク容量最適化目標における高負荷セルの割合の最大値または高負荷セルの数量の最大値を増加させる。

【0262】

ネットワーク容量最適化目標が満足されていることをネットワーク容量評価結果が示す場合、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標を調整しなくてよいこと、が留意されるべきである。任意的に、第１エリアにおける高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)よりもはるかに小さい場合に、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標内の高負荷セルの割合の最大値または高負荷セルの数量の最大値を減少させ得る。第１エリアにおける負荷不均衡セルの第１数量(第１比率)が負荷不均衡セルの数量の最大値(比率の最大値)よりもはるかに小さい場合に、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標内の負荷不均衡セルの数量の最大値(比率の最大値)を減少させ得る。代替的に、第１エリアにおける高負荷セルの第１数量(第１割合)が高負荷セルの数量の最大値(割合の最大値)に近い場合に、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標内の高負荷セルの割合の最大値または高負荷セルの数量の最大値を不変に保持することができる。第１エリアにおける負荷不均衡セルの第１数量(第１比率)が負荷不均衡セルの数量の最大値(比率の最大値)に近いか、または、それより小さい場合に、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化目標内の負荷不均衡セルの数量の最大値(比率の最大値)を不変に保持することができる。高負荷セルの数(割合)または負荷不均衡セルの数(割合)のいずれか一方が割合の最大値または数量の最大値を満たし、かつ、他方が満足しない場合、第２機能ユニットは、満足しない方に対応する割合の最大値または数量の最大値のみを更新し得ることが、が留意されるべきである。

【0263】

本出願の別の可能な実施形態において、ネットワーク容量最適化目標が更新された後で、第２機能ユニットは、更新されたネットワーク容量最適化目標を第１機能ユニットにフィードバックし得る。このようにして、第１機能ユニットは、更新されたネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのためのネットワーク容量最適化ソリューションを再決定し得る。

【0264】

図7に示されるように、ステップ701からステップ704(ステップ501からステップ504に対応する)に加えて、本出願のこの実施形態において提供されるネットワーク容量最適化方法は、以下のステップを、さらに、含み得る。

【0265】

ステップ7052：第１機能ユニットは、第１エリアに対応する第１情報を決定する。ここで、第１情報は、以下の情報、すなわち、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上を含んでいる。

【0266】

ステップ7052の具体的な実施については、ステップ7051の説明を参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0267】

ステップ7062：第１機能ユニットは、第１情報およびネットワーク容量最適化目標に基づいて、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定する。

【0268】

本出願の可能な実施形態において、第１機能ユニットが、ステップ7052およびステップ7062を使用することによって、最適化後の第１エリアにおける高負荷セルの第１割合および負荷不均衡セルの第１割合のうちの１つ以上がネットワーク容量最適化目標を満足しないと決定した場合に、第１機能ユニットは、ステップ501からステップ504を実行し続ける、すなわち、第１エリアのネットワーク容量を最適化し続け得ること、が留意されるべきである。第１エリアのネットワーク容量が、複数回の最適化の後、ネットワーク容量最適化目標を依然として満足しない場合、第１機能ユニットは、ステップ7072およびステップ7082を実行し得る。この場合、第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足しないことを示す。第１エリアのネットワーク容量が、複数回の最適化の後、ネットワーク容量最適化目標を満足する場合に、第１機能ユニットによってフィードバックされる第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足することを示す。一つの例において、ネットワーク容量最適化目標が満たされない場合、第１機能ユニットが最適化を実行し続ける回数は、第２機能ユニットによって示されてよく、または、第１機能ユニットによって決定されてよい。別の言葉で言えば、第２機能ユニットは、第１機能ユニットに対して、ネットワーク容量最適化要件情報の１つのピースについて、ネットワーク容量最適化を実行する最大回数を示すことができる。最大回数は、1または3であり得る。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。最大回数が達成されたとき、第１エリアのネットワーク容量が、複数回の最適化の後、ネットワーク容量最適化目標を依然として満足しない場合に、第１機能ユニットは、ステップ7072を実行し得る。

【0269】

ステップ7072：第１機能ユニットは、第２情報を第２機能ユニットに送信し、そして、それに対応して、第２機能ユニットは、第１機能ユニットから第２情報を受信する。第２情報は、第１エリアのネットワーク容量がネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するために使用される。例えば、第２情報は、第１エリアのネットワーク容量評価結果であり得る。代替的に、第２情報は、ネットワーク容量評価結果に加えて、第１情報を、さらに、含み得る。

【0270】

ステップ7082は、ステップ7081と同一であり、そして、詳細は、ここでは再び説明されない。

【0271】

ステップ7051からステップ7081と、ステップ7052からステップ7082との間の違いは、ステップ7051からステップ7081においては、第１機能ユニットが、ネットワーク容量が満足されているか否かを評価すること、であることが留意されるべきである。ステップ7052からステップ7082において、第２機能ユニットは、第１機能ユニットからの情報に基づいて、ネットワーク容量が満足されているか否か、を評価する。

【0272】

第１機能ユニットは、第２情報／第１情報を第２機能ユニットに能動的に送信してよく、または、第１機能ユニットは、第１機能ユニットが事前設定された条件を満足するときに、第２情報／第１情報を、第２機能ユニットに対して送信してよいこと、が留意されるべきである。例えば、第１機能ユニットは、第２機能ユニットによって示される周期で、第２情報／第１情報を、第２機能ユニットに報告する。代替的に、第１機能ユニットは、第２機能ユニットからトリガメッセージを受信し、ここで、トリガメッセージは、第２情報／第１情報を第２機能ユニットに報告することを示す。トリガメッセージは、さらに、第１機能ユニットによって第２機能ユニットにフィードバックされるデータのタイプ、具体的には、第１情報または評価結果がフィードバックされるか否かを示し得ること、が留意されるべきである。

【0273】

この出願の可能な実施形態において、この出願のこの実施形態において提供される方法は、さらに、以下を含み得る。第１機能ユニットは、ネットワーク容量最適化意図の識別子を第２機能ユニットに送信し、そして、それに対応して、第２機能ユニットは、第１機能ユニットからネットワーク容量最適化意図の識別子を受信する。

【0274】

ネットワーク容量最適化意図の識別子および第１情報／第２情報は、同一のメッセージで搬送され得ること、が留意されるべきである。確かに、ネットワーク容量最適化意図の識別子および第１情報／第２情報は、代替的に、異なるメッセージで搬送されてよい。これは、本出願のこの実施形態において限定されない。

【0275】

第２機能ユニットがネットワーク容量最適化意図の識別子を受信したとき、第２機能ユニットがネットワーク容量最適化目標を更新した場合に、第２機能ユニットは、更新されたネットワーク容量最適化目標を第１機能ユニットにフィードバックするときに、ネットワーク容量最適化意図の識別子を、さらに、送信し得る。このことは、第１機能ユニットが、ネットワーク容量最適化意図の識別子に関連付けられた管理オブジェクト内に更新されたネットワーク容量最適化目標を構成するのを手助けする。

【0276】

本出願の可能な実施形態において、ネットワーク容量最適化目標を更新することに加えて、第２機能ユニットは、ネットワーク容量最適化制限条件を、さらに、更新し得る。具体的に、第２機能ユニットは、第１エリアにおけるセルであり、かつ、第１機能ユニットによって取得された、性能インジケータ情報に基づいて、第１エリアのネットワーク容量最適化制限条件を更新し得うる。例えば、具体的な更新プロセスについては、ステップ12で説明された性能指標に対応している閾値を決定するプロセスを参照のこと。詳細は、本明細書では再び説明されない。

【0277】

上記は、主に、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、本出願の実施形態におけるソリューションを説明している。前述の機能を実装するために、第１機能ユニットおよび第２機能ユニットといったネットワーク要素は、機能を実行するための対応する構造及び／又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書に開示された実施形態に記載された実施例に係るユニットおよびアルゴリズムステップと組み合わせて、本出願が、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ること、を容易に認識すべきである。機能が、ハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的ソリューションの特定のアプリケーションおよび設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装が本出願の範囲を超えるものと考えられるべきではない。

【0278】

本出願の実施形態において、機能ユニット分割は、前述の方法例における第１機能ユニットおよび第２機能ユニットに基づいて、実行され得る。例えば、機能ユニットは、対応する機能に基づいて分割することによって取得されてよく、または、２つ以上の機能が、１つの処理ユニットに統合されてよい。統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。本出願の実施形態において、ユニットへの分割は一つの例であり、そして、単なる論理的な機能分割であること、が留意されるべきである。実際の実装の最中には、別の分割方式が使用されてよい。

【0279】

上記は、図5から図7を参照して、本出願の実施形態における方法を説明している。以下は、本出願の実施形態において提供され、かつ、前述の方法を実行する、通信装置を説明している。当業者であれば、方法および装置は、相互に組み合わされ、かつ、参照され得ることを理解し得る。本出願の実施形態において提供される通信装置は、前述のネットワーク容量最適化方法で第１機能ユニットおよび第２機能ユニットによって実行されるステップを、実行し得る。

【0280】

一体化されたユニットが使用される場合、図8は、上記実施形態における通信装置を示している。本通信装置は、通信モジュール813および処理モジュール812を含み得る。

【0281】

任意的な実装において、通信装置は、通信装置のプログラムコードおよびデータを保管するように構成された、ストレージモジュール811を、さらに、含み得る。

【0282】

一つの例において、通信装置は、第１機能ユニット、または、第１機能ユニットにおいて使用されるチップである。この場合、通信モジュール813は、通信装置が外部ネットワーク要素(例えば、第２機能ユニット)と通信することをサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール813は、前述の方法の実施形態における第１機能ユニットの信号受信および送信動作を実行するように構成されている。処理モジュール812は、前述の方法の実施形態における第１機能ユニットの信号処理動作を実行するように構成されている。

【0283】

例えば、通信モジュール813は、前述の実施形態における図5のステップ502において第１機能ユニットによって実行される受信動作を実行するように構成されている。処理モジュール812は、図5のステップ503およびステップ504において第１機能ユニットによって実行される動作を実行する際に、通信装置をサポートするように構成されている。

【0284】

本出願の可能な実施形態において、通信装置が、第１機能ユニットまたは第１機能ユニットにおいて使用されるチップである場合、図6および図7に示されるように、通信モジュール813は、図6のステップ605における受信動作および図6のステップ607における送信動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。処理モジュール812は、図6のステップ606において第１機能ユニットによって実行される動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。代替的に、通信モジュール813は、図7のステップ7061において送信動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。処理モジュール812は、図7のステップ7051において第１機能ユニットによって実行される動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。代替的に、通信モジュール813は、図7のステップ7072において送信動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。処理モジュール812は、図7のステップ7052およびステップ7062において第１機能ユニットによって実行される動作を実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。

【0285】

別の例において、通信装置は、第２機能ユニット、または、第２機能ユニットにおいて使用されるチップである。この場合、通信モジュール813は、通信装置が外部ネットワーク要素(例えば、第１機能ユニット)と通信するのをサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール813は、前述の方法の実施形態における第２機能ユニットの信号受信および送信動作を実行するように構成されている。処理モジュール812は、前述の方法の実施形態における第２機能ユニットの信号処理動作を実行するように構成されている。

【0286】

例えば、通信モジュール813は、前述の実施形態における図5のステップ502において第２機能ユニットによって実行される送信動作を実行するように構成されている。処理モジュール812は、図5のステップ501において第２機能ユニットによって実行される動作を実行する際に、通信装置をサポートするように構成されている。

【0287】

本
出願の可能な実施形態において、通信装置が、第１機能ユニット、または、第１機能ユニットにおいて使用されるチップであるとき、図6および図7に示されるように、通信モジュール813は、図6のステップ605において第２機能ユニットによって実行される送信動作、および、図6のステップ607において第２機能ユニットによって実行される受信動作、図7のステップ7061またはステップ7072において第２機能ユニットによって実行される受信動作、並びに、図7の第２機能ユニットによって実行されるステップ7071およびステップ7081におけるステップ、もしくは、図7の第２機能ユニットによって実行されるステップ7082におけるステップを実行する際に、通信装置をサポートするように、さらに、構成されている。

【0288】

処理モジュール812は、プロセッサまたはコントローラであり得る。例えば、処理モジュールは、中央処理装置、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは別のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、もしくは、それらの任意の組み合わせであり得る。処理モジュールは、本出願で開示されたコンテンツを参照して説明された、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および、回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、コンピューティング機能を実装するプロセッサの組合せ、例えば、１つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、または、デジタル信号プロセッサとマイクロプロセッサとの組合せであり得る。通信モジュールは、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェイス、などであり得る。ストレージモジュールは、メモリであり得る。

【0289】

処理モジュール812が、プロセッサ401またはプロセッサ405であり、通信モジュール813が、通信インターフェイス403であり、そして、ストレージモジュール811が、メモリ402である場合、本出願における通信装置は、図4に示された通信装置であり得る。

【0290】

図9は、本出願の一つの実施形態に従った、チップ90の構造に係る概略図である。チップ90は、１つ以上(２つを含む)のプロセッサ910、および、通信インターフェイス930を含んでいる。

【0291】

任意的に、チップ90は、メモリ940を、さらに、含んでいる。メモリ940は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含み、そして、プロセッサ910に対して動作命令およびデータを提供し得る。メモリ940の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random access memory、NVRAM)を、さらに、含み得る。

【0292】

いくつかの実施態様において、メモリ940は、以下の要素、すなわち、実行可能モジュールまたはデータ構造、そのサブセット、もしくは、その拡張セット、を保管している。

【0293】

本出願のこの実施形態において、対応する動作は、メモリ940に保管された動作命令(動作命令は、オペレーティングシステムに保管されてよい)を呼び出すことによって実行される。

【0294】

可能な実装において、第１機能ユニットによって使用されるチップの構造と第２機能ユニットによって使用されるチップの構造とは同様であり、異なる装置は、それぞれの機能を実装するために異なるチップを使用し得る。

【0295】

プロセッサ910は、第１機能ユニットおよび第２機能ユニットのうちのいずれか１つの処理動作を制御し、そして、プロセッサ910は、また、中央処理装置(central processing unit、CPU)とも呼ばれ得る。

【0296】

メモリ940は、読取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでよく、そして、プロセッサ910に命令およびデータを提供し得る。メモリ940の一部は、NVRAMを、さらに、含んでよい。例えば、適用の最中に、メモリ940、通信インターフェイス930、および、メモリ940は、バスシステム920を使用することによって、相互に結合されている。データバスに加えて、バスシステム920は、電力バス、制御バス、ステータス信号バス、などを、さらに、含み得る。しかしながら、明確な説明のために、図9においては、様々なバスが、バスシステム920として示されている。

【0297】

本出願の実施形態において開示される方法は、プロセッサ910に適用されてよく、または、プロセッサ910によって実装され得る。プロセッサ910は、信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実装プロセスにおいて、前述の方法の各ステップは、プロセッサ910内のハードウェア集積論理回路によって、または、ソフトウェア形式の命令によって実装され得る。プロセッサ910は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート、またはトランジスタ論理デバイス、もしくは、ディスクリートハードウェア構成要素、であり得る。それは、本出願の実施形態において開示される方法、ステップ、および、論理ブロック図を、実装または実行し得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってよく、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなど、であってよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、直接的に実行され、そして、ハードウェア復号プロセッサを介して達成されてよく、もしくは、復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行され、そして、達成されてよい。ソフトウェアモジュールは、当技術分野における成熟した記憶媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、または、レジスタに配置され得る。記憶媒体は、メモリ940内に配置されている。プロセッサ910は、メモリ940から情報を読み取り、そして、そのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。

【0298】

可能な実装において、通信インターフェイス930は、図5から図7に示された実施形態における、第１機能ユニットおよび第２機能ユニットの受信ステップおよび送信ステップを実行するように構成されている。プロセッサ910は、図5から図7に示された実施形態における、第１機能ユニットおよび第２機能ユニットの処理ステップを実行するように構成されている。

【0299】

通信モジュールは、装置の通信インターフェイスであってよく、そして、他の装置から信号を受信するように構成されている。例えば、装置がチップとして実装される場合、通信モジュールは、別のチップまたは装置から信号を受信するか、また、は別のチップまたは装置に信号を送信するために、チップによって使用される通信インターフェイスである。

【0300】

一つの態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を保管している。本命令が実行されると、図5から図7の第１機能ユニットによって実行される機能が、実施される。

【0301】

一つの態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を保管している。本命令が実行されると、図5から図7の第２機能ユニットによって実行される機能が、実施される。

【0302】

一つの態様に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、ここで、コンピュータプログラム製品は、命令を含んでいる。本命令が実行されると、図5から図7の第２機能ユニットによって実行される機能が、実施される。

【0303】

別の態様に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、ここで、コンピュータプログラム製品は、命令を含んでいる。本命令が実行されると、図5から図7の第１機能ユニットによって実行される機能が、実施される。

【0304】

一つの態様に従って、チップが提供される。本チップは、第１端末において使用されている。チップは、少なくとも１つのプロセッサ、および、通信インターフェイスを含んでいる。通信インターフェイスは、少なくとも１つのプロセッサに結合されている。プロセッサは、図5から図7の第１機能ユニットによって実行される機能を実施するために、命令を実行するように構成されている。

【0305】

別の態様に従って、本出願の一つの実施形態は、チップを提供する。本チップは、アクセス管理ネットワーク要素において使用されている。チップは、少なくとも１つのプロセッサ、および、通信インターフェイスを含んでいる。通信インターフェイスは、少なくとも１つのプロセッサに結合されている。プロセッサは、図5から図7の第２機能ユニットによって実行される機能を実施するために、命令を実行するように構成されている。

【0306】

本出願の実施形態は、通信システムを提供する。本通信システムは、第１機能ユニット、および、第２機能ユニットを含んでいる。第１機能ユニットは、図5から図7の第１機能ユニットによって実行される機能を実施するように構成されている。第２機能ユニットは、図5から図7の第２機能ユニットによって実行される機能を実施するように構成されている。

【0307】

可能な実施形態において、通信システムは、１つ以上の第１ネットワーク要素(例えば、基地局)を、さらに、含んでもよく、そして、１つ以上の第１ネットワーク要素は、第１ネットワーク要素のネットワーク容量性能データを提供するように構成されている。

【0308】

前述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または、それらの任意の組合せを使用することによって実装され得る。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用される場合、実施形態の全てまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は、１つ以上のコンピュータプログラムおよび命令を含んでいる。コンピュータプログラムまたは命令がコンピュータにロードされ、そして、実行されると、本出願の実施形態におけるプロシージャまたは機能の全てまたは一部が、実行される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、ネットワークデバイス、ユーザ機器、または、別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータプログラムまたは命令は、コンピュータ可読記憶媒体に保管されてよく、もしくは、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてよい。例えば、コンピュータプログラムまたは命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、または、データセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、または、データセンタに対して、有線または無線で送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能な媒体、もしくは、１つ以上の使用可能な媒体を統合するデータストレージデバイス、例えば、サーバまたはデータセンタであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ、または、磁気テープであってよく、光媒体、例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD)であってよく、もしくは、半導体媒体、例えば、ソリッドステートドライブ(solid-state drive、SSD)であり得る。

【0309】

本出願は、実施形態を参照して説明されているが、保護を請求する、本出願を実施するプロセスにおいて、当業者であれば、添付の図面、開示されたコンテンツ、および、添付の特許請求の範囲を見ることによって、開示された実施形態の別の変形形態を理解し、そして、実施することができる。請求項において、「含む（“comprising”）」は、他の構成要素または他のステップを排除するものではなく、そして、「１つの（“a”または“an”）」は、複数の場合を排除するものではない。単一のプロセッサまたは別のユニットが、請求項に列挙されている、いくつかの機能を実装し得る。いくつかの手段は、相互に異なる従属請求項に記載されているが、これは、より良い効果を生み出すためにこれらの手段を組み合わせることができないことを意味するものではない。

【0310】

本出願は、その特定の特徴および実施形態を参照して説明されているが、本出願の精神および範囲から逸脱することなく、それらに対して、種々の修正および組み合わせが行われ得ることは明白である。これに対応して、明細書および添付の図面は、添付の請求項によって定義される、本出願の単なる例示的な説明であり、本出願の範囲を包含する、任意の又は全ての修正、変形、組み合わせ、または、等価物として見なされる。当業者であれば、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行うことができることが明らかである。このように、本出願の請求項、および、それらの等価な技術によって定義される保護の範囲内に入る限り、本出願は、本出願のこれらの修正および変形を包含するように意図されている。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【手続補正書】

【提出日】2024-05-21

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

ネットワーク容量最適化方法であって、
ネットワーク容量最適化要件情報を取得するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含み、
前記ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能について要求を記述するために使用され、かつ、
前記ネットワーク容量最適化制限条件は、前記第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される、
ステップと、
前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて前記第１エリアについてネットワーク容量最適化ソリューションを決定するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションは、前記第１エリアに存在する少なくともネットワーク容量問題に対処するために使用される、
ステップと、
前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップと、
を含む、方法。

【請求項2】

前記ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項3】

前記ネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、
第１パラメータであり、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される、第１パラメータ、
第２パラメータであり、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される、第２パラメータ、
第３パラメータであり、該第３パラメータは、前記第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される、第３パラメータ、または、
第４パラメータであり、該第４パラメータは、前記第１エリアのスループットを決定するために使用される、第４パラメータ、
のうち１つ以上を含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項4】

前記ネットワーク容量最適化要件情報が前記ネットワーク容量最適化制限条件を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、以下の情報、
第１決定条件であり、該第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第１決定条件、または、
第２決定条件であり、該第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第２決定条件、
のうち１つ以上を含む、
請求項１に記載の方法。

【請求項5】

前記第１決定条件は、以下の、
セルの物理リソースブロック使用率が、第１閾値以上であること、
セルの平均ユーザ数量が、第２閾値以上であること、
セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第３閾値以上であること、または、
セルの利用可能容量が第４閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含み、
前記第２決定条件は、以下の、
隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第５閾値以上であること、
隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、アクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、
隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第６閾値以上であること、または、
隣接セルの利用可能容量が、第７閾値以下であること、
のうちの１つ以上を含み、かつ、
前記ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、さらに、前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件を含み、
前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの前記決定条件は、以下の、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第８閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、第９閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第１０閾値以上であること、または、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が、第１１閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含む、
請求項４に記載の方法。

【請求項6】

前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて前記第１エリアについてネットワーク容量最適化ソリューションを決定する前記ステップは、
前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて第１データを取得するステップと、
前記第１データに基づいて、前記第１エリアにおいて発生する前記ネットワーク容量問題の根本原因を決定するステップと、
前記第１エリアにおいて発生する前記ネットワーク容量問題の前記根本原因に基づいて、前記第１エリアについて前記ネットワーク容量最適化ソリューションを決定するステップと、
を含む、請求項１に記載の方法。

【請求項7】

前記ネットワーク容量最適化ソリューションに基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するステップの後で、前記方法は、さらに、
前記第１エリアに対応している第１情報を決定するステップであり、
前記第１情報は、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上の情報を含む、
ステップと、
前記第１情報を送信するステップと、
を含む、請求項１に記載の方法。

【請求項8】

前記方法は、さらに、
前記第１エリアに対応している第１情報を決定するステップであり、
前記第１情報は、高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、のうちの１つ以上の情報を含む、
ステップと、
前記第１情報および前記ネットワーク容量最適化目標に基づいて、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が、前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを決定するステップと、
第２情報を送信するステップであり、
前記第２情報は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が、前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示す、
ステップと、
を含む、請求項１に記載の方法。

【請求項9】

ネットワーク容量最適化方法であって、
ネットワーク容量最適化要件情報を決定するステップであり、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標およびネットワーク容量最適化制限条件を含み、または、
前記ネットワーク容量最適化要件情報は、ネットワーク容量最適化目標を含み、
前記ネットワーク容量最適化目標は、第１エリアのネットワーク容量性能の要求を記述するために使用され、かつ、
前記ネットワーク容量最適化制限条件は、前記第１エリアのネットワーク容量性能の決定条件を記述するために使用される、
ステップと、
第１要求メッセージを送信するステップであり、
前記第１要求メッセージは、前記ネットワーク容量最適化要件情報を含み、
前記第１要求メッセージは、前記ネットワーク容量最適化要件情報に基づいて、前記第１エリアのネットワーク容量を最適化するように要求するために使用される、
ステップと、
を含む、方法。

【請求項10】

前記ネットワーク容量最適化要件情報は、１つ以上の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む、
請求項９に記載の方法。

【請求項11】

前記ネットワーク容量最適化目標は、以下の情報、
第１パラメータであり、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第１パラメータは、前記第１エリアにおける高負荷セルの数量の最大値を決定するために使用される、第１パラメータ、
第２パラメータであり、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの割合の最大値を決定するために使用され、かつ／あるいは、該第２パラメータは、前記第１エリアにおける負荷不均衡セルの数量の最大値を決定するために使用される、第２パラメータ、
第３パラメータであり、該第３パラメータは、前記第１エリアにおける各セルの平均ユーザ数量を決定するために使用される、第３パラメータ、または、
第４パラメータであり、該第４パラメータは、前記第１エリアのスループットを決定するために使用される、第４パラメータ、
のうち１つ以上を含む、
請求項９に記載の方法。

【請求項12】

前記ネットワーク容量最適化要件情報が前記ネットワーク容量最適化制限条件を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、以下の情報、
第１決定条件であり、該第１決定条件は、セルが高負荷セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第１決定条件、または、
第２決定条件であり、該第２決定条件は、セルが負荷不均衡セルであると決定するために使用される１つ以上の条件を含む、第２決定条件、
のうち１つ以上を含む、
請求項９に記載の方法。

【請求項13】

前記第１決定条件は、以下の、
セルの物理リソースブロック使用率が、第１閾値以上であること、
セルの平均ユーザ数量が、第２閾値以上であること、
セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第３閾値以上であること、または、
セルの利用可能容量が第４閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含み、
前記第２決定条件は、以下の、
隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第５閾値以上であること、
隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、アクティブユーザ数量不均衡閾値以上であること、
隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第６閾値以上であること、または、
隣接セルの利用可能容量が、第７閾値以下であること、
のうちの１つ以上を含み、かつ、
前記ネットワーク容量最適化要件情報が複数の第１周波数帯域における最適化要件情報を含む場合、前記ネットワーク容量最適化制限条件は、さらに、前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの決定条件を含み、
前記複数の第１周波数帯域における負荷不均衡セルの前記決定条件は、以下の、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の物理リソースブロック使用率の差異が、第８閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セル間の平均ユーザ数量の差異が、第９閾値以上であること、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの無線リソース制御接続ユーザ数量が、第１０閾値以上であること、または、
前記複数の第１周波数帯域における隣接セルの利用可能容量が、第１１閾値以上であること、
のうちの１つ以上を含む、
請求項１２に記載の方法。

【請求項14】

前記方法は、さらに、
第１情報を受信するステップであり、前記第１情報は、以下の情報、
高負荷セルの第１数量、負荷不均衡セルの第１数量、高負荷セルの第１割合、および、負荷不均衡セルの第１割合、
のうちの１つ以上を含む、ステップと、
前記第１情報および前記ネットワーク容量最適化制限条件に基づいて、前記ネットワーク容量最適化要件情報を調整するステップと、
を含む、請求項９に記載の方法。

【請求項15】

前記方法は、さらに、
第２情報を受信するステップであり、前記第２情報は、前記第１エリアの前記ネットワーク容量性能が前記ネットワーク容量最適化目標を満足するか否かを示す、ステップと、
前記第２情報に基づいて、前記ネットワーク容量最適化要件情報を調整するステップと、
を含む、請求項９に記載の方法。

【請求項16】

通信モジュールおよび処理モジュールを備える、通信装置であって、
前記通信モジュールは、請求項１乃至８または請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法における受信するステップ／送信するステップを実行するように構成されており、かつ、
前記処理モジュールは、請求項１乃至８または請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法における処理するステップを実行するよう構成されている、
通信装置。

【請求項17】

コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を保管しており、
前記命令が実行されると、
請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法が実施され、または、
請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法が実施される、
コンピュータ可読記憶媒体。

【請求項18】

チップであって、
前記チップは、プロセッサを備え、
前記プロセッサは、通信インターフェイスに結合されており、
前記プロセッサは、コンピュータプログラムまたは命令を実行するように構成されており、請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法を実施するか、または、請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法を実施し、かつ、
前記通信インターフェイスは、前記チップ以外の別のモジュールと通信するように構成されている、
チップ。

【請求項19】

第１機能ユニットおよび第２機能ユニットを備える、通信システムであって、
前記第１機能ユニットは、請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法を実施するように構成されており、かつ、
前記第２機能ユニットは、請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法を実施するように構成されている、
通信システム。

【請求項20】

命令を含むコンピュータプログラムであって、
前記命令が実行されると、コンピュータに、請求項１乃至８いずれか一項に記載の方法、または、請求項９乃至１５いずれか一項に記載の方法を実施させる、
コンピュータプログラム。

【手続補正2】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０１８９

【補正方法】変更

【補正の内容】

【0189】

負荷不均衡グリッドの割合の最大値について、第１エリアにおけるグリッドの総数量に対する第１エリアにおける負荷不均衡グリッドの数量の割合は、負荷不均衡グリッドの割合の最大値以下である。本出願のこの実施形態において、特定のエリアにおける高負荷グリッドの割合は、エリアにおける高負荷グリッドの数量およびエリアにおけるグリッドの総数量によって決定される。例えば、エリア内の負荷不均衡グリッドの割合＝エリア内の負荷不均衡グリッドの数量／エリア内のグリッドの総数量、である。例えば、第１エリアには合計100個のグリッドが存在している。第１エリアにおける負荷不均衡グリッドの数量が20である場合に、負荷不均衡グリッドの割合は20%である。隣接グリッドのペア(例えば、グリッドAおよびグリッドBは隣接グリッドである)が負荷不均衡を有する場合に、グリッドAおよびグリッドBは負荷不均衡セルである。

【国際調査報告】