(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】折り畳み可能な事務用家具
(51)【国際特許分類】
A47C 9/02 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
A47C9/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522151
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 IB2022059828
(87)【国際公開番号】W WO2023062583
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524137189
【氏名又は名称】エウドキア・デザインズ・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】EUDOKIA DESIGNS LLC
【住所又は居所原語表記】Corporation Service Company, 251 Little Falls Drive, Wilmington, Delaware 19808 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー、ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】ブック、ウィリアム・グレゴリー
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、マイケル・エー
(72)【発明者】
【氏名】エディンガー、ベンジャミン・ブース
【テーマコード(参考)】
3B095
【Fターム(参考)】
3B095AA04
(57)【要約】
折り畳み可能な事務用椅子及び再構成可能な作業デスクは、非使用期間中に占有される床面積を最小限にするためにコンパクトな収納構成を取ることができる。椅子は、両方とも座部支柱に結合される座部及び脚部組立体を含む。座部は、使用構成から、より小さい床面積を占有する傾斜又は収納構成に回動可能である。脚部組立体は、前記座部支柱の下側部分に結合された複数の脚部を含み、脚部の1つ又は複数は、その使用構成で座部のための適切な幅のベースを提供する使用構成から、より小さい床面積を占有するが、依然として椅子を自立式に支持することができるコンパクトな収納構成に移動可能である。任意選択的に、座部背部が座部に取り付けられ、且つ同じく使用構成と収納構成との間で再位置決め可能であり、収納構成は、より小さい床面積及びより小さい垂直方向の高さを占有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳み可能な事務用椅子であって、
上側部分及び下側部分を有する座部支柱と、
前記座部支柱の前記上側部分に回動可能に結合された座部であって、概ね水平な使用構成と、前記使用構成から少なくとも45度の角度を付けられる収納構成との間で回動可能である座部と、
前記座部支柱の前記下側部分に結合され、且つ前記座部支柱の前記下側部分から半径方向外向きに延びる複数の脚部を含む脚部組立体と
を含み、
前記脚部のうちの第1の脚部は、前記第1の脚部が前記脚部のうちの第2の脚部から第1の距離離間される使用構成と、前記第1の脚部が前記第2の脚部から第2の距離離間される収納構成との間で選択的に再位置決め可能であり、
前記第2の距離は、前記第1の距離未満である、折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項2】
前記座部支柱は、互いに反対側に位置する前側及び後側を有し、
前記第1の脚部は、前記使用構成では前記前側に位置し、
前記座部が前記収納構成に位置決めされると、前記椅子の重心は、前記座部支柱の前記後側にオフセットされ、
前記第1の脚部が前記使用構成から離れて前記収納構成に向かって移動されると、前記第1の脚部は、前記座部支柱の前記前側から前記後側に向かう方向に移動される、請求項1に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項3】
前記第2の脚部は、回動不能であり、
前記脚部組立体は、回動不能な第3の脚部と、使用構成と収納構成との間で選択的に再位置決め可能な第4の脚部とを含む少なくとも4つの脚部を含む、請求項2に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項4】
前記第4の脚部が前記収納構成に位置決めされると、前記第4の脚部は、前記座部支柱の前記前側から前記後側に向かう方向に、且つ前記第1の脚部から離れて移動される、請求項3に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項5】
前記第1及び第4の脚部が前記それぞれの収納構成にあるとき、前記第1及び第4の脚部は、前記座部支柱の反対側で互いに離れて延び、且つ前記第1及び第4の脚部は、前記座部支柱の前記後側の前記方向に延びない、請求項4に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項6】
前記座部は、前記座部支柱の長手方向軸から横方向にオフセットされる水平軸を中心に回動可能である、請求項1に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項7】
前記座部支柱の前記上側部分に結合された座部支柱ブラケットと、
前記座部支柱ブラケットを通して延びる回動ピンと
をさらに含み、
前記座部は、座部パンと、前記座部パンから下方に延びる座部ブラケットとを含み、
前記座部ブラケットは、前記回動ピンで前記座部支柱ブラケットに回動可能に結合される、請求項6に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項8】
前記回動ピンから離間された解放可能なロックであって、前記座部ブラケットが前記座部支柱ブラケットに対して回動しないように固定されるロック位置と、前記座部ブラケットが前記座部支柱ブラケットに対して前記使用構成と前記収納構成との間で回動可能であるロック解除位置との間で移動可能である解放可能なロックをさらに含む、請求項7に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項9】
背もたれと、背もたれブラケットとを含む座部背部
をさらに含み、
前記座部は、座部パンと、前記座部パンから下方に延びる座部ブラケットとを含み、
前記背もたれブラケットは、前記座部ブラケットに回動可能に結合され、
前記座部背部は、前記背もたれが前記座部パンから上方及び横方向に離間される使用構成と、前記背もたれが前記座部パンに向かって少なくとも約45度回動される収納構成との間で回動可能であり、
前記座部及び前記座部背部がそれらのそれぞれの収納構成にあるとき、前記座部及び前記座部背部は、前記複数の脚部のそれぞれの最も外側の部分によって画定される横方向の設置面積内に完全に横たわる、請求項1に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項10】
折り畳み可能な事務用椅子であって、
上側部分及び下側部分を有する座部支柱と、
前記座部支柱の前記上側部分に回動可能に結合された座部であって、使用構成と収納構成との間で回動可能である座部と、
前記座部支柱の前記下側部分に結合された脚部組立体であって、
中央ハブ部分、
前記中央ハブ部分における脚部機構、及び
前記脚部機構から半径方向外向きに延びる複数の脚部であって、前記脚部の少なくとも2つは、展開位置と後退位置との間で回動可能である、複数の脚部
を含む脚部組立体と
を含み、
前記脚部機構は、前記座部が前記使用構成にあるとき、前記回動可能な脚部を前記展開位置に固定し、且つ前記座部が前記収納構成にあるとき、前記回動可能な脚部の前記後退位置への移動を許容するように動作可能である、折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項11】
前記脚部機構は、前記回動可能な脚部が前記後退位置に移動されると、前記座部を前記収納構成に固定するように動作可能である、請求項10に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項12】
前記脚部機構は、前記後退位置から前記拡張位置への前記回動可能な脚部の移動時、前記座部が前記収納構成から前記使用構成に移動することを許容するように動作可能である、請求項11に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項13】
前記座部は、前記座部が前記収納構成に移動されると、前記脚部機構に係合するプランジャを含む、請求項12に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項14】
四節リンケージによって前記座部に回動可能に結合された座部背部をさらに含み、前記四節リンケージは、前記座部支柱に結合される、請求項10に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項15】
前記四節リンケージは、前記座部が前記収納構成に移動されると、前記座部背部を前記座部に対して前方に回動させるように構成される、請求項14に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項16】
前記座部背部は、前記座部が前記収納構成に移動されると、前記脚部機構に係合するプランジャを含む、請求項15に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項17】
前記座部と前記座部支柱との間に結合された座部支持ブラケットと、前記座部を前記使用構成に維持するように動作可能な固定機構とをさらに含み、前記固定機構は、2段階の作動に応答して解放可能である、請求項10に記載の折り畳み可能な事務用椅子。
【請求項18】
請求項10に記載の折り畳み可能な事務用椅子と、天面部、前記天面部から下方に延びる、離間された直立支持体の対及び前記直立支持体間に結合された可動作業面を有する再構成可能なデスクとを含む作業用家具システムであって、前記可動作業面は、収納構成に位置決め可能であり、前記収納構成では、前記可動作業面は、前記直立支持体及び前記天面部と協働して、前記座部が前記収納構成にあり、及び前記可動脚部が前記後退位置にあるとき、前記折り畳み可能な事務用椅子を受け入れるための大きさ及び形状にされる椅子格納エリアを画定する、作業用家具システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家具に関し、より詳細には、コンパクトな空間又は作業エリアで使用又は収納するための事務用家具に関する。
【背景技術】
【0002】
事務用家具は、一般に、作業デスク及び椅子を含む。多くのデスク及び椅子は、自宅の寝室又は同様の大きさの部屋を仕事のために変更した人などによるホームオフィスでの使用向けに設計及び販売されている。しかしながら、多くの人は、ホームオフィスとして専用に使用できる部屋を自宅に有しない。部屋の一部を仕事に使用することができたとしても、そのように使用するために利用できる家具は、事務用家具が目的を有しないとき、特に仕事時間外の時間帯に過剰な空間を取ることが多い。従来の事務用家具を簡単に収容する空間がないアパート又は他の狭小住宅を含め、自宅で仕事をする労働者が一層増えている状況では、自宅の家具(ダイニングテーブル及び椅子など)を仕事に使用するか、又は仕事以外の時間帯に不便な障害となる仕事用の家具に好ましくないほど大きい床面積を割くかの選択を迫られることが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、通常の家庭用事務用家具の大きさ、機能性及び利便性を有するが、非使用期間中に占有する空間を最小限にするためにコンパクトな収納構成に構成可能である、折り畳み可能な事務用椅子及びデスク/格納庫ユニットを提供する。例えば、椅子の脚部は、回転可能なキャスター付きの4本脚ベース、高さ調整機能及び快適性のために限定された傾斜を提供する背もたれ付きの固定又は回転可能な座部を提供することができる。それでもなお、椅子の脚部、座部及び背もたれのすべては、デスク/格納庫ユニットの格納エリア内、テーブルの下又はクローゼット内など、格納のために実質的により小さい横方向の「設置面積」及び垂直方向の高さを占有するように回動又は他の方法で移動され得る。デスク/格納庫ユニットは、使用のために水平又は傾斜構成に拡張可能であり、収納のために垂直、又は直立、又は非拡張位置に後退可能な可動作業面を有する。デスク/格納庫ユニットは、収納構成で椅子を完全に囲むことが可能であり得る。デスク/格納庫ユニットの内部には、コンピュータ、周辺機器又は書類のための追加的な内部格納庫を設けることができる。一方で、上面は、より美的に好ましい外観を提供するために、コンピュータモニタ又は装飾品の格納のために利用可能なままであり得る。
【0004】
本発明のこれら及び他の目的、利点、目的及び特徴は、図面と併せて以下の本明細書を検討することで明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1A】使用構成で示された、本発明による折り畳み可能な事務用家具システムの斜視図である。
【
図1B】折り畳み可能な椅子を収納構成で示す、
図1Aの折り畳み可能な事務用家具システムの別の斜視図である。
【
図1C】収納構成で示された、
図1Aの別の折り畳み可能な事務用家具システムである。
【
図2】例示的な収納寸法が示された箱内の収納構成における、折り畳み可能な椅子の斜視図である。
【
図3A】収納構成にあり、作業テーブル又はデスクの下に示された折り畳み可能な椅子の斜視図である。
【
図3B】収納構成にあり、作業テーブル又はデスクの下で一緒に入れ子にされた折り畳み可能な椅子の2つの斜視図である。
【
図3C】収納構成にあり、テーブル又はデスクの下に位置決めされた座部背部を有する折り畳み可能な椅子の斜視図である。
【
図4】使用構成にある折り畳み可能な椅子の正面立面図である。
【
図5】
図4の折り畳み可能な椅子の左側面図である。
【
図6A】座部背部が収納構成にある、
図4の折り畳み可能な椅子の別の左側面図である。
【
図6B】座部及び座部背部が共に収納構成にあり、脚部組立体が使用構成にある、
図4の折り畳み可能な椅子の別の左側面図である。
【
図7】
図6Bの折り畳み可能な椅子の正面左側斜視図である。
【
図8】脚部組立体が収納構成にある状態で示された、
図7の折り畳み可能な椅子の別の正面左側斜視図である。
【
図9】
図8の折り畳み可能な椅子の左側面図である。
【
図10】
図8の折り畳み可能な椅子の上面図である。
【
図11A】使用構成で示された折り畳み可能な椅子の脚部組立体の斜視図である。
【
図11B】収納構成で示された折り畳み可能な椅子の脚部組立体の別の斜視図である。
【
図12A】使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図12B】使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図12C】使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図12D】使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図13A】収納構成から使用構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図13B】収納構成から使用構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図13C】収納構成から使用構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図13D】収納構成から使用構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側斜視図である。
【
図15A】内部構造を示し、使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側面図である。
【
図15B】内部構造を示し、使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側面図である。
【
図15C】内部構造を示し、使用構成から収納構成への移動を示す、折り畳み可能な椅子の左側面図である。
【
図16A】内部構造を示し、座部背部が使用構成にある、折り畳み可能な椅子の座部の後部及び座部背部の下部の拡大側面図である。
【
図16B】内部構造を示し、座部背部が収納構成にある、折り畳み可能な椅子の座部の後部及び座部背部の下部の拡大側面図である。
【
図17A】折り畳み可能な椅子の座部の後部及び座部背部の下部の追加の拡大側面図であり、座部背部が使用構成で示されている。
【
図17B】折り畳み可能な椅子の座部の後部及び座部背部の下部の追加の拡大側面図であり、座部背部が収納構成で示されている。
【
図18A】使用構成にある折り畳み可能な椅子の中間領域の拡大側面図である。
【
図18B】収納構成にある折り畳み可能な椅子の中間領域の拡大側面図である。
【
図19】内部構造及び格納庫を示すために作業面を部分的に開いた、本発明による作業テーブルの上面斜視図である。
【
図20】本発明による2つの作業デスク及び格納庫ユニットの正面斜視図であり、キャビネット扉が開いた状態で示され、上部作業面が拡張位置及び後退位置にある状態で示されている。
【
図21】本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の左側斜視図であり、使用構成から収納構成への移動を示し、任意選択的な移動制限をラベル表示したものである。
【
図22】
図21の折り畳み可能な椅子の一連の左側斜視図であり、収納構成から使用構成への移動を示し、任意選択的な移動制限をラベル表示したものである。
【
図23】
図21の折り畳み可能な椅子の別の一連の左側斜視図であり、使用構成から収納構成、使用構成への移動を示し、任意選択的な移動制限をラベル表示したものである。
【
図24】本発明による別の折り畳み可能な椅子の左側面図であり、展開構成で示されている。
【
図25】
図24の折り畳み可能な椅子の座部背部及びベースラッチ並びに解放機構の正面左側斜視図である。
【
図26】
図25の座部背部及びベースラッチ並びに解放機構の回転ラッチの正面左側斜視図である。
【
図27】
図25の座部背部及びベースラッチ並びに解放機構のラッチピンの正面右側斜視図である。
【
図28】
図28A、
図28B、
図28Cは、座部及び背部が部分的に収納された位置から完全に収納された位置まで移動する様子が示されている、
図24の折り畳み可能な椅子の一連の左側面図の1つである。
【
図29】
図24の折り畳み可能な椅子の椅子脚部及び脚部機構の上面図である。
【
図33】
図33A、
図33B、
図33Cは、脚部機構及び脚部が収納されている間に座部背部及びベースを収納位置に固定するロック機構の一連の正面左側斜視図の1つである。
【
図34A】完全に収納された構成から完全に展開された構成への椅子の展開を示す、
図24の折り畳み可能な椅子の一連の右側面図の1つである。
【
図34B】完全に収納された構成から完全に展開された構成への椅子の展開を示す、
図24の折り畳み可能な椅子の一連の右側面図の1つである。
【
図34C】完全に収納された構成から完全に展開された構成への椅子の展開を示す、
図24の折り畳み可能な椅子の一連の右側面図の1つである。
【
図35A】完全に展開された構成から完全に収納された構成への椅子の展開を示す、本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の右側面の1つであり、詳細は省略されている。
【
図35B】完全に展開された構成から完全に収納された構成への椅子の展開を示す、本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の右側面の1つであり、詳細は省略されている。
【
図35C】完全に展開された構成から完全に収納された構成への椅子の展開を示す、本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の右側面の1つであり、詳細は省略されている。
【
図35D】完全に展開された構成から完全に収納された構成への椅子の展開を示す、本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の右側面の1つであり、詳細は省略されている。
【
図35E】完全に展開された構成から完全に収納された構成への椅子の展開を示す、本発明による別の折り畳み可能な椅子の一連の右側面の1つであり、詳細は省略されている。
【
図36B】座部パンが解放され、収納構成に部分的に移動された状態で示され、椅子の中央領域の拡大挿入図を伴う、
図35Aの折り畳み可能な椅子の別の背面右側斜視図である。
【
図36C】
図35Aの折り畳み可能な椅子の追加的な背面右側斜視図であり、完全に収納された構成への座部移動の最終段階で示されており、脚部は、展開位置に残っている。
【
図36D】
図35Aの折り畳み可能な椅子の追加的な背面右側斜視図であり、完全に収納された構成への座部移動の最終段階で示されており、脚部は、展開位置に残っている。
【
図37A】座部パン及び座部背部の完全収納構成から完全展開構成への移動を示す、
図35Aの折り畳み可能な椅子の一連の正面斜視図の1つである。
【
図37B】座部パン及び座部背部の完全収納構成から完全展開構成への移動を示す、
図35Aの折り畳み可能な椅子の一連の正面斜視図の1つである。
【
図37C】座部パン及び座部背部の完全収納構成から完全展開構成への移動を示す、
図35Aの折り畳み可能な椅子の一連の正面斜視図の1つである。
【
図38】完全に収納された構成に達する直前の状態を示す、
図35の折り畳み可能な椅子の座部パン及び機構部分の拡大正面斜視図である。
【
図39】
図35Aの折り畳み可能な椅子のベースの上面図であり、脚部が完全に展開された構成で示され、ロックアウトプランジャが脚部解放機構から外れている。
【
図40A】
図39でXLと示された中央ハブ部分エリアの上面図であり、カバーが取り外された脚部解放機構を示す。
【
図40B】
図40Aの中央ハブ部分及び脚部解放機構の上面図であり、基礎構造を示すために脚部解放機構のロックアウトプレートが省略されている。
【
図40C】
図40Aの中央ハブ部分及び脚部解放機構の別の上面図であり、ロックアウトプランジャが脚部解放機構に最初に係合した状態で示されている。
【
図40D】
図40Aの中央ハブ部分及び脚部解放機構の別の上面図であり、ロックアウトプランジャが脚部解放機構に完全に係合した状態で示されている。
【
図40E】
図40Aの中央ハブ部分及び脚部解放機構の別の上面図であり、前部脚部が収納構成に向かって部分的に移動している状態で示されている。
【
図40F】
図40Aの中央ハブ部分及び脚部解放機構の別の上面図であり、前部脚部が完全に収納構成にあり、脚部解放機構がロックアウトプランジャを脚部解放機構内に固定したままにしている状態で示されている。
【
図41】完全に展開された構成で示された別の座部パン支持体及びラッチ機構の正面図である。
【
図42A】
図41の座部パン支持体及びラッチ機構の正面部分断面立面図であり、座部パン支持体が使用者によって加重されていないときの位置で示されている。
【
図42B】
図41の座部パン支持体及びラッチ機構の正面部分断面立面図であり、座部パン支持体が使用者によって加重されているときの位置で示されている。
【
図43A】
図35Aの折り畳み可能な椅子の背もたれ組立体の側面図であり、中間の高さ位置にある状態で示されている。
【
図46A】本発明による格納庫及びデスクユニットの正面斜視図であり、前部ドアが開いており、上部作業面が後退した状態で示されている。
【
図46B】
図46Aの格納庫及びデスクユニットの別の正面斜視図であり、上面が拡張された状態で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0006】
ここで、図面及びそこに示された説明に役立つ実施形態を参照すると、折り畳み可能な事務用家具システム100は、折り畳み可能な椅子110及び折り畳み可能なデスクユニット120を含む。これらの両方は、
図1A~1Cに示されるようなそれぞれの展開構成、すなわち「使用」構成と収納構成との間で構成され得る。
図1Aを参照すると、折り畳み可能な椅子110は、座部112、座部背部114、座部支柱116及び脚部組立体118を含む。一方で、折り畳み可能なデスクユニット120は、天面部又はパネル122、天面部122から下方に延びる、離間された直立支持体又は脚部124の対、背面パネル又は支持体126、背面パネル126に対向する扉128の対及び可動作業面130を含むキャビネット状の形態を有する。デスクユニットの主要構成要素は、
図1Bに示すような収納構成のとき、椅子110を受け入れるための大きさ及び形状にされる椅子格納エリア132を画定するように協働する。デスクユニット120は、自立式であり得るか、又は移動を防ぐために壁若しくは地面に固定され得る。
【0007】
折り畳み可能な椅子110を再構成する能力により、椅子は、使用されていない間、設置面積(占有床面積)を大幅に削減した非常にコンパクトな収納構成、すなわち「不使用」構成を取ることができる。これにより、折り畳み可能な事務用家具システム100は、空間が限られているアパートメント、寮又は他の住居内など、住居空間としても使用される小さい作業空間に特によく適するようになる。したがって、通常、専用の作業空間を設けるのに十分な大きさとは考えられないであろう住居空間でも、使用しないときに収納するか又はコンパクトなサイズに再構成することができる一時的な専用の作業空間を設けることができる。椅子110は、狭まった作業デスク若しくはテーブル134a(
図3A)の下又は広い作業デスク若しくはテーブル134b(
図3B及び3C)の下など、デスクユニット120とは独立して使用及び収納することができる。椅子110が収納構成にある場合、
図3Bに示すように、同じ設計の他の椅子110と入れ子にすることができる。代替のテーブル又はデスクユニットを
図19及び20に示す。
【0008】
図4、5及び14を参照して最もよく分かるように、折り畳み可能な椅子の座部112は、その底面に沿って座部ブラケット138に結合された座部パン136を含む。任意選択的に、座部112が使用構成にあるとき、座部ブラケット138に対する座部パン136の限定された傾斜運動を可能にするために、座部パン136とブラケット138との間に弾性バンパ140の組が配置される。前方のZ字形ブラケット142a及び後方の取り付けプレート142bは、
図5に示すように、座部パン136を後方に傾斜した状態で座部ブラケット138に固定するために設けられる。
【0009】
折り畳み可能な椅子の座部背部114は、背もたれ144と、背もたれ144を座部ブラケット138に結合するための背もたれブラケット146とを含む。
図5及び14を参照すると、背もたれ144は、背もたれ取り付けプレート148と、蝶ねじ150と、快適性のために背もたれブラケット146及び取り付けプレート148に対する背もたれ144の限定された回動運動を可能にする別の弾性バンパ140の対とを用いてブラケット146に固定される。背もたれブラケット146は、概してJ字形であり、ブラケット146に対する背もたれ144の高さ調整を提供するために蝶ねじ150のシャフトが通る長手方向スロット152を含む。その下端領域では、背もたれブラケット146は、管状の回動ピン受入部154と、横方向に延びる回動舌部156とを画定する。以下により詳細に記載するように、管状回動ピン受入部154と、座部ブラケット138の後部における対応するブラケット回動ピン受入部158とは、互いに同軸に整列し、背もたれ回動ピン160を受け入れるように設計される。同様に、回動舌部156は、ブラケット回動ピン受入部158の前方にある対応するブラケット解放ピン受入部164と同軸に整列する解放ピン受入れ開口部162の対を画定し、背もたれ解放ピン166を受け入れるようになっている。この解放ピンは、
図16B及び17Bに示すように、背もたれブラケット146を収納位置に固定するためにも使用され得る。回動舌部156は、快適さのために、回動舌部156の上面と座部ブラケット138(
図17A)の上面との間に位置決めされ、背もたれブラケット146及び背もたれ144の限定された後方への回動運動を可能にする、圧縮可能で弾性のパッド167と係合し得る。
【0010】
座部支柱116は、脚部組立体118に対する座部112の高さ調整の可能性を任意選択的に提供する従来の構成要素であり得る。示される実施形態において且つ
図14に最もよく示されるように、座部支柱116は、内側ピストン168及び解放ボタン170を有する上側部分116aと、解放ボタン170を選択的に作動させ、ピストン168を受け入れるシリンダ176を含む下側部分116bに対して内側ピストン168を上昇又は下降させるための解放レバー174を支持する上部座部支柱ブラケット172とを有するガスチャージ式ユニットである。
【0011】
上部座部支柱ブラケット172は、中間ブラケット178を介して座部ブラケット138に結合される。中間ブラケット178は、穴180、182の両方のセットが座部回動ピン184を受け入れるように、座部ブラケット138の下部領域で対応する回動ピン穴182と整列する座部回動ピン穴180を含む。中間ブラケット178は、座部112が
図4~6A、12A、12B、13C、13D及び18Aの使用構成にあるとき、穴186、188の両方のセットが座部解放ピン190を受け入れるように、座部ブラケット138の下部領域で対応する解放ピン穴188と整列する座部解放ピン下部穴186aをさらに含む。最後に、中間ブラケット178は、座部112が
図6B、
図7~9、
図12C~13B及び18Bの収納構成にあるときにのみ、座部解放ピン190を受け入れる座部解放ピン上部穴186bを画定する。
【0012】
示される実施形態では、脚部組立体118は、座部支柱下側部分116bを受け入れ、
図4~9及び11A~14に示すように、その上部領域から半径方向外向きに延びる4つの脚部を支持する構造中心管192を含む。脚部は、中心管192に固く結合された2つの固定脚部194と、使用構成(
図1A、3C、4~7、11A、12A~12C、13B~D及び14)と収納構成(
図1B~3B、8~10、11B、12D及び13A)との間で移動可能な回動可能脚部196a、196bの対とを含む。部分円板形ブラケット198の対は、中心管192の第1の側又は前側から半径方向外向きに延び、
図5~6B、8、9、11B及び12A~14に示されるように、回動可能脚部196a、196bのインボード端部又は近位端部に形成された対応するスロット200に受け入れられる。回動可能脚部196a、196bは、それぞれの脚部回動ピン201(
図11A及び11B)によって円板ブラケット198に結合される。任意選択的に、円板ブラケット198は、回動可能脚部196a、196bが中心管192に固定されたまま中心管192の周りで円周方向に回動することができるように、回動可能脚部のスロット200で対応する形状(図示せず)によって係合される円周方向のスロット、溝又は隆起部(図示せず)を画定し得る。
【0013】
回動可能脚部196a、196bを展開又は使用構成に固定するために、解放可能なロック機構が設けられる。例えば、
図4、5及び7~9に示すように、ばね荷重式解放ペダル202がその前側又は第1の側で中心管に結合され、円板部分198の中央領域を覆うことができる。解放ペダル202は、各回動可能脚部196a、196bの下側部分と係合し、
図4、7及び11Aに示すような使用構成に回動可能脚部を固定するための傾斜したラッチフック204を各側に含む。解放ペダル202を下方に押してばね力に打ち勝ち、ラッチフック204を回動可能脚部196a、196から係合解除することができる。それにより、回動可能脚部を使用構成から、
図8~10及び11Bに示すような収納構成に移動させることができる。回動可能脚部196a、196bは、各回動可能脚部が対応するラッチフック204に完全に係合するまで、収納構成から手動で回動させることによって使用構成に戻すことができ、対応するラッチフック204は、初期係合中に下降し、ラッチフックが完全に係合すると脚部を固定するために上方に嵌まる。
【0014】
回動可能脚部196a、196bは、対応する固定脚部194から第1の距離離間された使用構成と、回動可能脚部が対応する固定脚部194に接近して移動される収納構成との間で選択的に再位置決め可能である。収納状態では、回動可能脚部196a、196bは、互いに離れて外側に延びる。椅子の重心は、特に座部112及び座部背部114が収納された状態では、収納された回動可能脚部196a、196bと固定脚部194との間にある。そのため、回動可能脚部196a、196bが収納された状態でも、椅子は、安定性を保ち、倒れることなく使用者によって移動され得る。任意選択的に、座部ブラケット138及びそれに結合された他の構成要素(座部112、座部背部114、座部支柱ブラケット172を含む)は、座部支柱116を通して延びる垂直軸を中心に回転も回動もできない。その結果、座部112は、固定脚部194に向かう方向に収納構成に限って回動可能である。これにより、座部112が収納されたとき、椅子の重心が固定脚部194に向かって後方に移動することが保証される。
【0015】
図12A~12Dは、
図12Aの使用構成から
図12Dの収納構成までの基本的な椅子の移動を示す。
図13A~Dは、収納構成(
図13A)から使用構成(
図13D)に戻る基本的な椅子の移動を示す。安全のため及び例えば次の収納ステップを開始し得る前に1つの収納ステップを完了させるなど、椅子の収納機構が所望の順序でのみ操作されることを確実にするために、様々な解放機構及びロックアウト機構が設けられ得ることが想定される。
図21及び22は、このような解放及びロックアウト機構に関する追加的な詳細を提供する。例えば、
図21の第1の図面を参照すると、座部背部114が使用構成にある間、座部112及び脚部118は、収納位置まで移動不可能である。したがって、第1の収納ステップは、座部背部114を第1の移動止め位置(
図21の第2の図面における矢印1)まで前進させることでなければならない。この地点で、椅子110は、例えば、従来のデスク又はテーブルの下に収納することができる。座部112を使用構成から
図21の第3の図面における収納構成まで後方に回動させる前に、まず座部背部114をさらに前方に移動させて、第2の移動止め位置(
図21の第2の図面における矢印2)まで下降させなければならない。これにより、座部112を解放して、
図21の第3の図面及び第4の図面における収納構成まで回動させる。
図21の第3の図面に示されるように、座部112及び座部背部114を完全に後方に傾斜させる行為は、回動可能脚部をロックされた使用構成から解放し、椅子の座部背部114、座部112及び脚部118がすべて完全に収納された構成を取る、
図21の第4の図面の収納構成に回動させることを可能にする。任意選択的に、ばね、ラッチ、プッシュツー解放機構及び緩衝装置を使用して、使用構成と収納構成との間の移動を容易にし得る。
【0016】
同様に、
図22を参照すると、座部112及び座部背部114は、回動可能脚部がその使用構成(
図22の第1及び第2の図面)に移動され、固定されるまで、その収納構成にラッチ又は保持される場合がある。座部背部114は、
図22の第2及び第3の図面に示されるように、座部112がその使用構成に完全に移動されるまでその収納構成に保持され得る。
図22の第4の図面に示されるように、座部が完全にその使用構成になると、その高さは、解放レバー174を使用して座部支柱116を調整するように調整され得る。回動可能脚部は、使用構成から外れないようにロックされる。座部112は、使用構成から回動することができない。同様の収納(折り畳み)及び収納解除(展開)ステップが
図23に示され、記載されている。このように、椅子の安全で安定した使用及び収納を確実にするために、ある椅子の移動が次の移動を可能にするか、又はある椅子の移動が別の椅子の移動を妨げることがある。
【0017】
ここで、
図24~34Cを参照すると、座部支柱416に支持された座部412及び座部背部414と、座部支柱416を支持する脚部組立体418とを有する別の折り畳み可能な椅子400が示されている。脚部組立体418は、脚部収納及び展開機構を含む。この機構は、脚部420の前部の対が、拡張又は展開構成(
図24、28A~29、32A、34C)と、後退又は収納構成(
図32C、34A)との間で同時に回動することを可能にする。前部の脚部420が収納されると、脚部収納及び展開機構は、座部背部ブラケット(
図33A~33C及び
図34A~34C)上のピンを捕捉して、座部412及び座部背部414を
図34Aの収納構成に保持する。
図28Cは、
図33A~33Cに示されるように、且つ逆の順序で見たときに
図34A~34Cに示されるように、ピンを捕捉する収納位置に前部脚部420を移動させる前の完全に収納された構成の座部412及び座部背部414を示す。これにより、脚部420が展開されていないときに使用者が座部412及び/又は座部背部414を展開することが防止されるため、脚部420が安定性の低い収納位置にあるときに椅子400を使用することができない。
【0018】
椅子400を展開構成又は使用構成から収納構成又は非使用構成に再構成するために、使用者は、最初に、
図25~27に示すように2つのラッチを解放する。示された実施形態では、回転式ラッチは、ケーブルで作動され得る(
図25及び26)。ばね荷重式のプランジャピンは、解放ハンドルで作動され得る(
図25及び27)。両方のラッチは、
図28A~28Cに概して示されるように、展開構成から収納構成への座部412及び座部背部414の移動を開始するために、使用者によって同時に解放される。座部412及び座部背部414を再構成するために、2つの別個に作動するラッチを同時に解放することを要求することにより、回転ラッチ又はプランジャのいずれか一方を解放しても、他方も解放されない限り効果がないため、使用者が不注意に座部412及び座部背部414を解放する危険性が低減される。
【0019】
座部412が収納構成に向かって後傾すると、ベースラッチがそのラッチ位置(
図30A)からそのラッチ解除位置(
図30)に向かって付勢される。ベースラッチは、座部支柱416(
図31)に対してスライドできるスライド可能なベースプレートを固定する。ベースプレートは、ベースラッチに対向する2組の歯を有する。これらの歯の組は、それぞれの前部脚部420と共に回転するピニオンギアのギアラックとして機能する。座部412をその収納構成に傾斜させ、ベースラッチにベースプレートを解放させることにより(
図30C)、前部脚部420をその収納構成に移動させることが可能になる(
図32A~32C)。一方で、ベースプレートは、ベースプレート及び脚部420が展開位置に戻る移動をベースラッチが妨げないように、解放位置にベースラッチを維持する。座部背部ブラケットに関連するピンは、座部背部ブラケットが完全に収納された構成に達すると、ベースプレートから上方に延びる金属耳の対と水平に整列するように下降する(
図34Bを
図34Cと比較し、
図30A~30Cでピンの下降を観察する)。前部脚部420が
図32C及び
図34Aの収納位置に移動されると、金属耳が後方に移動してピンを捕捉する(
図33を参照し、
図33Bを
図33Aと比較し、
図34Aを
図34Bと比較する)。
【0020】
ここで、
図35A~45Bを参照すると、別の折り畳み可能な椅子600は、座部支柱616上に支持された座部612及び座部背部614と、座部支柱616を支持する脚部組立体618とを含む。以下により詳細に記載するように、折り畳み可能な椅子600は、
図35A、36A及び37Cの完全に展開された構成から、
図35E、36D及び37Aの完全に収納された構成に椅子を移動させるために、使用者が所定の順序で肯定的な手順を踏むことを要求する。椅子の機構は、脚部組立体618が後退されている間に使用者が座部612に座ることを防止し、座部612が展開されている間又は展開から収納への移動中に脚部組立体618が後退することを防止する。椅子600が完全に収納された構成になると、座部612及び座部背部614を展開位置に移動させる前に脚部組立体618を展開させなければならない。その結果、椅子600は、完全に展開された構成になるまで使用することができない。
【0021】
図28A~28Cを参照して上述した椅子400と同様に、折り畳み可能な椅子600は、
図35A~35Eに示すように、展開構成と収納構成との間の座部612及び座部背部614の移動を案内するために四節リンケージ619を利用する。
図35D及び37Aを参照すると、四節リンケージ619は、(座部支柱616の上側部分に取り付けられた)座部支持片又はブラケット658の前方-上方部分と後部リンク619bと間に結合された下部リンク619aと、下部リンク619aと座部フレーム片又は座部ブラケット656の後部との間に結合された後部リンク619bと、後部リンク619bと座部支持ブラケット658の後方-上方部分との間に延びる座部フレーム656の部分と、座部フレーム656と下部リンク619aとの結合点間の座部支持ブラケット658の上側部分とを含む。座部612が後傾すると、座部背部614は、
図35C~35Eに示されるように、座部背部614の背もたれ644が座部612の座部パン636に近接するまで、座部612に対して前傾する。座部612及び座部背部614がこの構成にある状態では、これらは、座るために使用することができない。座部612及び座部背部614が
図35Cのその完全に収納された構成に達した後にのみ、回動可能な脚部620の前部の組を
図35Cのその展開構成から
図35Eのその完全に収納された構成に向かって移動させることができる。
図35Dは、脚部620の移動中の位置を示す。
【0022】
脚部解放機構622(
図45A~45F)は、
図36A~36Cに示すように、背もたれブラケット646の下部領域に沿って配置されたロックアウトプランジャ624によって作動される。座部612及び座部背部614の収納位置への移動中、プランジャ624は、
図36A~36Cに漸進的に示されるように、脚部組立体618の中央ハブ部分618aにおいて、座部支柱616及び脚部解放機構622に対して、脚部組立体618の中央ハブ部分618aの上方-後方部分に沿った開口部625内にプランジャ624が受け入れられるまで下方及び前方に移動する。
図36Dでは、プランジャ624は開口部625及び機構622に完全に受け入れられている。プランジャ624は、
図35A~35Eに図示されていないが、プランジャ624がこれらの図に存在する場合、
図35D及び35Eに示された位置で開口部及び脚部解放機構に完全に受け入れられることを理解されたい。
【0023】
脚部解放機構622は、通常、カバー623(
図39)によって見えないようになっており、
図40A~40Fではカバーが取り外された状態で示されている。座部612及び座部背部614が完全に展開されると、プランジャ624は、
図40A及び40Bに示すように、脚部解放機構622の上方及び後方に離間される。各可動脚部620は、回動可能なマウント626をその近位端に有する。
図40Bに最もよく示されるように、半径方向に延びるローブ628は、それぞれの脚部620の反対の方向に延びる。各ローブ628は、同期及びロックプレート634(プレート634は、
図40Bに示されていない)のそれぞれの前方スロット632に受け入れられるそれぞれの垂直ピン630を支持する。同期プレート634は、座部支柱616の丸い外面に適合する湾曲した前方縁部636a、座部支柱616の直径とほぼ同じだけ離間された平行な側縁部636b、平坦な後方縁部636c及びプランジャ624を受け入れるための後方開口部又はスロット636dを有する大きい中央開口部636を画定する。
【0024】
傾斜した保持具638の対は、
図40A及び40Bに示す位置まで内側にばねで付勢され、同期及びロックプレート634を
図40Aの最も後方の位置に固定する。プレート634の後部にある下方に延びるピン640の対は、脚部620が完全に拡張した位置にあり、プランジャ624が脚部組立体618の中央ハブ部分618aの開口部625又はプレート634に形成されたスロット636dに挿入されていないとき、傾斜した保持具638の後面638aに係合する。傾斜した保持具638が
図40A及び40Bのその内側位置にある状態では、同期及びロックプレート634は、ピン640によって前方への移動が阻止される。その結果、回動可能マウント626の各ローブ628におけるピン630がプレート634の前方スロット632内に捕捉されるため、可動脚部620をその拡張位置に固定する。したがって、可動脚部620は、座部612及び座部背部614(したがってプランジャ624)が展開構成にある間又は移動中の位置にある間、その後退位置又は収納位置に移動することができない。
【0025】
図40Cを参照すると、プランジャ624の前進した先端部は、座部612及び座部背部614が完全に収納された構成に近づくと、脚部組立体618の中央ハブ部分618aの開口部625に挿入され、プレート634のスロット636dにも挿入される。プランジャ624は、外向きに付勢された傾斜したラッチタブ642の対を含み、これらのラッチタブ642は、プランジャ624が
図40Cに示すように挿入されると、脚部組立体618の中央ハブ部分618aの開口部625の直立側面を画定する表面によって内向きに強制的に移動される。
図40Cのプランジャの位置では、プランジャ624の前方の角は、傾斜した保持具638のそれぞれの傾斜した表面638bと最初に接触する。プランジャ624のさらなる前方への移動により、傾斜したラッチタブ642は、プレート634のスロット636dにスライドするにつれて完全に後退し、プレート634のピン640によってもはや係合されないように、傾斜した保持具638を外向きに強制的に移動させ始める。
図40Dに示された位置では、座部612と座部背部614とは、ほぼ完全に収納され、
図40E及び40Fに示されるように、プランジャ624を脚部解放機構622と完全に係合するように付勢するためにわずかな移動量のみが残っている。
【0026】
再び
図40Dを参照すると、傾斜した保持具638がプランジャ624の先端角部によって外側に後退された状態で、同期及びロックプレート634は、脚部620のその完全に展開された位置から離れる回動運動に応答して前方に自由に移動する。脚部620のこの移動は、プレート634によって実質的に同期される。プレート634は、スロット636d内のプランジャ624の存在及び任意選択的にプレート634のそれぞれの側面に沿って位置する脚部組立体618の中央ハブ部分618aのそれぞれのガイド面648により、座部支柱616の周りの回動を阻止される。したがって、使用者が最初に座部612及び座部背部614を完全に収納された位置まで移動させた後にのみ、プランジャ624が脚部解放機構622に完全に挿入され、可動脚部620を手動で後退させることができる。その結果、プレート634は、ピン630とプレートのスロット632との係合によって前方に引き出される。傾斜した保持具638が(プランジャ624によって)外側に強制的に移動されてピン640と係合解除するため、プレート634が自由に前進できるようになるまで、可動脚部620は、展開位置にロックされたままである。
【0027】
図40E及び40Fでは、プランジャ624は、プランジャの傾斜したラッチタブ642が脚部組立体618の中央ハブ部分618aの上方-後方部分に沿って開口部625を画定する表面の前に外向きにばね付勢されるように、脚部解放機構622に完全に挿入された状態で示されている。したがって、傾斜したラッチタブ642は、プランジャ624を完全に挿入された位置に固定し、それにより後述する後続の脚部拡張ステップによってラッチタブ642が後退されるまで、座部612及び座部背部614を完全に収納された構成に固定する。
図40D~40Fでは、プランジャ624は、もはや脚部解放機構622のいずれの部分も作動させない。代わりに、
図40Dから
図40Eへの及び
図40Eから
図40Fへの機構622の移動は、
図40Dの完全に展開された位置から、
図40Fの完全に収納された位置への脚部620の手動移動によって引き起こされる。
図40Eを
図40Dと比較すると、可動脚部620が展開位置から収納位置に部分的に回動され、ピン630がプレート634のそれぞれのスロット632をほぼ半分通過するように横断し、プレート634を前方に引き寄せ、それにより、スロット636dを画定するプレート634の後方部分は、プランジャのばね付勢された傾斜したラッチタブ642が、上述のようにプランジャ624を固定するために外方に伸長し始めることを可能にすることが分かる。プレート634のこの前方への動きは、ピン640が、傾斜した保持具638の傾斜した内面638bに係合することも引き起こす。
【0028】
脚部620の最終的な収納移動によって引き起こされるプレート634の最終的な前方への移動は、
図40Fに示すように、プレート634の前方縁部を脚部組立体618の中央ハブ部分618aの前方表面635に接触させる。これにより、脚部620が椅子の重心の前方に残るように、脚部620のそれ以上の後方への回動運動が防止される。プレート634のこの最終的な前方への移動は、傾斜した保持具638を最大アウトボード位置(
図40F)まで強制的に移動させ、プランジャの傾斜ラッチタブ642が外側に完全に延びることも可能にする。脚部620が後退したこの位置では、脚部解放機構622は、プランジャ624が開口部625又はスロット636dから引き出されることを許容せず、したがって座部612及び座部背部614が収納構成から離れて移動されることを許容しない。座部612及び座部背部614を収納構成から離れて移動するには、プランジャ624を開口部625及びスロット636dから移動するように解放しなければならない。これは、プランジャの傾斜したラッチタブ642を後退させることによってのみ達成され得る。これを行うには、脚部620を
図40Dの展開位置まで手動で移動させなければならない。これにより、プレート634は、スロット632内のピン630の係合によって後方に強制的に移動される。プレート634が後方にスライドするにつれて、スロット636dを画定するその後方部分は、傾斜したラッチタブ642の傾斜したアウトボード面に沿ってスライドし、それらを内側に後退させる(
図40Eを
図40Fと比較)。その後、それらは、完全に後退され(
図40D)、開口部625を通して後方に通過することができる。脚部620が完全に拡張されると、使用者は、座部612及び座部背部614をその収納構成から離れて移動させ始める。
【0029】
収納構成から展開構成への座部612及び座部背部614の移動は、
図37A~37Cに示されている。これらの図は、展開構成で座部612を固定するために使用されるばね付勢された蝶ねじ650を示す。蝶ねじ650は、座部パン636の下に手を伸ばすことによって使用者がアクセス可能なローレット加工された把持部分652と、ねじ山付き先端部分654とを有する。蝶ねじ650は、座部フレーム片又は座部ブラケット656を通過する。ばね(図示せず)は、使用者によって把持部分652に加えられる外向きの引張力がばね力に打ち勝たないとき、蝶ねじ650をインボード方向に付勢する。
図38を参照すると、ばね力は、座部612が
図37Cの完全に展開された構成に向かって回動されるとき、先端部分654を座部支持片又はブラケット658(四節リンケージ619が取り付けられている)の傾斜面658aに沿って係合させてスライドさせる。ボア660は、支持片658のアウトボード面に形成され、座部612が完全に展開した構成に達すると、先端部分654を受け入れる。蝶ねじ650のばね力は、先端部分654をボア660内に強制的に移動させ、座部612に到達すると、展開構成に保持されるようにする。望ましくは、次に、使用者は、把持部分652を把持し、先端部分654の雄ねじ部分がボア660の対応する雌ねじ部分とねじ係合するまで蝶ねじ650を回転させ、先端部分654がボア662との係合から不注意に引き抜かれて座部612が解放されることがないようにする。座部612及び座部背部614が
図37Cの展開構成に固定された状態で、脚部620は、上述した脚部解放機構622によって後退されないようになっている。実際、座部612及び座部背部614の移行移動のほとんどの間、脚部620は、上述のように傾斜した保持具638によって最も後方の位置に保持されるプレート634により、展開位置から離れる移動に対して固定される。これにより、脚部620が完全に展開されていない実質的にすべての時間において、座部612が座るために使用されることが防止される。
【0030】
蝶ねじ650は、展開構成で座部612を固定するための2段階装置を提供する。そのため、蝶ねじ650の意図しない1回の移動では、収納構成への移動のために座部612を解放することができないようになっている。使用者は、最初に蝶ねじ650を回転させてねじ山をボア660から外し、次に蝶ねじ650を外側に引いて先端部分654をボア660から外さなければならない。これにより、座部612及び座部背部614は、四節リンケージ619によって示される移動動作に沿って収納構成に向かって回動されることが可能になる。
【0031】
図41~42Bに示されるような座部612を固定するための他の2段階装置が想定され得ることが理解されるであろう。それらの図面では、部分的に歯が切られたプランジャ先端部662は、傾斜面658a’を有する座部支持片658’の部分的に歯が切られたボア660’内に受け入れられる。これらは、上述した同番の構成要素に対応する。プランジャ先端部662は、プランジャ先端部662をボア660’に付勢するためのコイルばね666を含む管状支持体664に受け入れられる。プランジャ先端部662は、ばね666及び管状支持体664を貫通する水平シャフト部分668a並びに管状支持体664から外側に延びる角度付き把持部分668bを有するL字形ハンドル668に結合される。好ましくは、プランジャ先端部662及び水平シャフト部分668aと管状支持体664との係合は、角度付き把持部分668bの重量が、使用者によって把持及び操作されていないとき、
図41~42Bに示されるように把持部分668bを下方に回転させるのに十分であるように十分に低い摩擦を示す。
【0032】
部分的に歯が切られたプランジャ先端部662に沿った歯は、
図42A及び42Bに示されるように、把持部分668bが下方に角度を付けられたときに歯が下方に向くように、角度を付けられた把持部分668bの方向と同じ側に沿って配置される。部分的に歯が切られたボア660’の歯は、角度の付いた把持部分668bが示されるように下方に角度を付けられたときにのみ、プランジャ先端部662の歯によって係合され得るようにその下面に沿って配置される(
図42A及び42B)。このようにして、プランジャ先端部662及びハンドル668は、蝶ねじ650とほぼ同様に動作する。その際、ハンドル668を最初に回転させて、プランジャ先端部662の歯をボア660’の歯から離脱させなければならず、その後、ハンドル668を外側に引いてプランジャ先端部662をボア660’から離脱させ、座部612が展開構成から回動されることを可能にする。
【0033】
任意選択的に、
図42A及び42Bに示されるように、座部612は、座部支持片658’に対してわずかに上方に付勢され得る。それにより、使用者が着座していないとき、プランジャ先端部662は、ボア660’の上面と係合するように付勢される。これにより、椅子600が使用されていないとき、プランジャ先端部662の歯がボア660’の歯と係合しなくなり、使用者がハンドル668を外側に引くことができる。それにより、把持部分668bを下向き角度の向きから回転させなくても、プランジャ先端部662をボア660’から外すことができる。したがって、
図42Aの場合のように、使用者が着座していないとき、ハンドル668を外向きに一回引く動作が、座部612及び座部背部614を展開構成から解放するために必要なすべてである。使用者が座部612に着座して体重をかけると、これは、座部対支持部片結合の上向きの付勢力に打ち勝ち、座部612を座部支持片658’に対して下方にわずかに移動させて、プランジャ先端部662の歯がボア660’の歯に係合するようにする。この係合により、着座した使用者は、最初にハンドル668を故意に回転させない限り、収納動作を開始するためにプランジャ先端部662を解放することができない。しかしながら、ボア660’は、その下面に沿ってのみ歯を有するため、ハンドル668は、プランジャ先端部の歯の円周方向端部がボアの歯の円周方向端部に接触したときに回転することを妨げられる可能性がある。これは、十分な重量が座部612に置かれた場合にのみ生じる。
【0034】
任意選択的に、ボア660’の歯におけるプランジャ先端部662の歯は、座部612に重量が置かれていないときでさえ(
図42A)、ハンドル668が十分に回転して(約90°など)歯が互いに完全に外れるまで、ボア660’からプランジャ先端部662を外すためにハンドル668が水平に引き出されないような大きさ及び形状にされる。そのようにして、使用者は、着座中にハンドル668を解放することが完全に防止され、着座していないときにのみ、最初にハンドルを回転させて歯の係合を完全に解除し、次いでそれを外側に引いてプランジャ662をボア660’から完全に外すことにより、ハンドル668を解放することができる。したがって、
図41~42Bの座部解放機構は、使いやすく、ばね力と重力との組み合わせによって完全に固定された位置に戻り、使用者が着座している間に操作できず、収納シーケンスを開始するために、単純であるが、2段階の動作(座部が無負荷のときにのみ可能)を必要とする。
【0035】
折り畳み可能な椅子600は、
図42Aに示すように回動されて開くと、離間されたそれぞれの直立支持体又は側壁724の内面に沿って椅子格納エリア732内に後方に後退することができる前扉728の対を有する格納庫及びデスクユニット720内に収納することができる。扉728は、椅子600が格納エリア732に位置するとき、完全に閉じた位置まで回動することができ、従来の格納キャビネットの外観を呈する。天板722は、側壁724の上縁間に延在し、
図46Bに示すように前方方向に拡張可能であり、椅子に座った人に便利な作業面を提供する。内部格納トレイ730は、格納エリア732の上方-後方領域に配置され、天板722がその前方位置に移動されると現れる。格納トレイ730は、電気コード、電力及び/又はデータ出口、分割された格納エリア等のための1つ又は複数の通路を含み得る。これらは、天板722が
図46Aのその閉位置又は後方位置に移動されたときに閉鎖され、見えない。天板722の後縁部分に沿った凹状エリア722aは、天板722をその前方位置まで引っ張るための把持面を提供し、且つ天板722の上部に位置決めされ得るあらゆる電気若しくは電子装置又は照明のためのコード通路も提供する。
【0036】
図43A~45Bを参照すると、座部背部614は、手で操作されるナット672を使用して操作される摩擦機構670を使用して、背もたれブラケット646に対する背もたれ644の高さ調整の可能性を提供する。手で操作されるナット672は、
図44に最もよく示されるように、垂直C字形チャネル675で背もたれ644に可動に結合された拡大頭部674bを有するTボルト674のねじ付きシャフト部分674aにねじ係合される。平滑シャフト部分674cは、ねじ付きシャフト部分674aと拡大頭部674bとの間に位置し、手で操作されるナット672が十分に緩められると、背もたれブラケット646に形成された開口部676を通して受け入れられる。手で操作されるナット672が十分に緩められると、拡大頭部674bは、C字形チャネル675を通して横断することができ、背もたれ644が、完全に下がった位置(
図45A)と完全に上がった位置(
図45B)との間及び
図43A及び
図43Bの中間位置を含む中間位置の連続に沿って移動することを可能にする。
【0037】
したがって、本発明の折り畳み可能な家具は、格納のために実質的により小さい構成に折り畳み可能であり、展開構成、すなわち使用中の構成から、収納構成、すなわち非使用構成に容易に変換可能である、日常的な使用に適した頑丈な家具を提供する。容易に変換可能であるにもかかわらず、座部が依然として使用のために位置決めされている間に椅子の脚部が折り畳まれるなど、使用者が不注意に家具を安全でない状態にしないことを保証するのに役立つ機構を使用することができる。場合により、展開構成から収納構成への変更を開始するために2段階の作動が必要となることがあるが、機構は、ステップの所望の順序を保証するのに役立つ。
【0038】
具体的に記載した実施形態における変更形態及び修正形態が、本発明の原理から逸脱することなく実施され得る。この原理は、均等論を含む特許法の原則に従って解釈される添付の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図する。
【国際調査報告】