(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】対地インピーダンス測定回路、対地インピーダンス測定方法
(51)【国際特許分類】
G01R 27/02 20060101AFI20240920BHJP
【FI】
G01R27/02 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522350
(86)(22)【出願日】2022-09-27
(85)【翻訳文提出日】2024-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2022121690
(87)【国際公開番号】W WO2023061208
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】202111180631.2
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524139389
【氏名又は名称】湖南小快智造電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000844
【氏名又は名称】弁理士法人クレイア特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李修連
(72)【発明者】
【氏名】江世軍
【テーマコード(参考)】
2G028
【Fターム(参考)】
2G028AA01
2G028BC06
2G028BE08
2G028BE10
2G028CG08
2G028DH01
2G028DH05
2G028FK01
2G028FK02
2G028HN01
2G028MS01
(57)【要約】
対地インピーダンス測定回路、対地インピーダンス測定方法を提供し、対地インピーダンス測定回路は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に電源電圧検出回路を設置することにより隔離交流電源の電源電圧を検出し、且つ隔離交流電源側の活線と中性線との間に、電気機器の電力線路側にある活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、活線の対地インピーダンス値及び中性線の対地インピーダンス値を正確に検出でき、それにより具体的にはどの出力線路の対地インピーダンスが異常であるかを迅速に判別でき、且つ定量検出を実現し、電気の安全保証、回路の検出及びメンテナンスにプラスの効果がある。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対地インピーダンス測定回路であって、
隔離交流電源の出力線路の対地インピーダンスが異常であるか否かを検出するために使用され、隔離交流電源側に設置され、活線と中性線との間に接続され、隔離交流電源の電源電圧を検出するために使用される電源電圧検出回路と、
同時に隔離交流電源側と電気機器の電力線路側に設置され、且つ活線と中性線との間に接続され、且つ活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、隔離交流電源の活線及び中性線の対地インピーダンス値を検出するために使用される対地インピーダンス検出回路と、を含むことを特徴とする対地インピーダンス測定回路。
【請求項2】
前記電源電圧検出回路は、抵抗R1、抵抗R2、第1電流検出部品を含み、
前記抵抗R1及び抵抗R2は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、
前記第1電流検出部品は、抵抗R1及び抵抗R2を流れる電流値を検出するために使用され、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は既知であることを特徴とする請求項1に記載の対地インピーダンス測定回路。
【請求項3】
前記電源電圧検出回路はまた、ダイオードD1、ダイオードD2、抵抗R3及び抵抗R4を含み、
前記抵抗R3及び抵抗R4は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、且つ抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路と、並列接続分岐回路を形成し、
前記ダイオードD1は、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD1の負極は、活線に接続され、正極は、抵抗R1に接続され、
前記ダイオードD2は、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD2の負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗R3に接続され、
ダイオードD1及びダイオードD2の電圧降下、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値はすべて既知であり、前記第1電流検出部品は、交流の負の半周期において、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路の電流値を検出するため、及び交流の正の半周期において、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路の電流値を検出するために使用されることを特徴とする請求項2に記載の対地インピーダンス測定回路。
【請求項4】
前記対地インピーダンス検出回路は、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2、抵抗R
L1、抵抗R
L2、ダイオードD
L、第2電流検出部品を含み、
前記ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2は、活線と地線との間に直列接続され、且つダイオードD
Nの負極は、活線に接続され、正極は、抵抗R
N1に接続され、
前記ダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2は、中性線と地線との間に直列接続され、且つダイオードD
Lの負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗RN1に接続され、
且つ電気機器の電力線路側にある活線及び中性線をそれぞれ、地線に接続し、活線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗R
Lを形成し、中性線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗R
Nを形成し、前記等価抵抗R
L、ダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2、等価抵抗R
Nは、交流の正の半周期検出分岐回路を形成し、前記等価抵抗R
L、等価抵抗R
N、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2は、交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、ここで、ダイオードD
N及びダイオードD
Lの電圧降下は既知であり、抵抗R
N1、抵抗R
N2、抵抗R
L1及び抵抗R
L2の抵抗値はすべて既知であり、
前記第2電流検出部品は、交流の正の半周期においてダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2が属する分岐回路の電流値を検出するため、及び交流の負の半周期において、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2が属する分岐回路の電流値を検出するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の対地インピーダンス測定回路。
【請求項5】
前記隔離交流電源は単相交流電隔離電源又は三相交流電隔離電源であることを特徴とする請求項1に記載の対地インピーダンス測定回路。
【請求項6】
対地インピーダンス測定方法であって、請求項1~5のいずれか一項に記載の対地インピーダンス測定回路を採用して、隔離交流電源の電源電圧値を検出するとともに、それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出し、
検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得る内容を含むことを特徴とする対地インピーダンス測定方法。
【請求項7】
活線及び中性線の対地インピーダンス値と所定の安全閾値を比較し、活線の対地インピーダンス値又は中性線の対地インピーダンス値が所定の安全閾値より小さい場合、警報注意を発信する内容をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の対地インピーダンス測定方法。
【請求項8】
前記隔離交流電源の電源電圧値の検出プロセスは、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗R1の両端のピーク電圧U
Nを検出し、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値、ダイオードD1の電圧降下がすべて既知であるため、式U
NL=U
N×(R1+R2)/R1+U
Dに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、U
NLが活線に対する中性線のピーク電圧であり、U
DがダイオードD1の電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗R3の両端のピーク電圧U
Lを検出し、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値、ダイオードD2の電圧降下がすべて既知であるため、式U
LN=U
L×(R3+R4)/R3+U
Dに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、U
LNが中性線に対する活線のピーク電圧であり、U
DがダイオードD2の電圧降下である内容を含むことを特徴とする請求項6に記載の対地インピーダンス測定方法。
【請求項9】
前記それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出するプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗R
N1の両端のピーク電圧U
N1を検出し、抵抗R
N1及び抵抗R
N2の抵抗値、ダイオードD
Nの電圧降下がすべて既知であるため、式I
N1=U
N1/R
N1に基づいて計算して抵抗R
N1が属する分岐回路の電流値を得て、かつ式U
EL=U
N1×(R
N1+R
N2)/R
N1+U
Dに基づいて計算して地線と活線との間の電圧値を得て、ここで、U
ELが活線に対する地線のピーク電圧であり、U
DがダイオードD
Nの電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗R
L1の両端のピーク電圧U
L1を検出し、抵抗R
N1及び抵抗R
N2の抵抗値、ダイオードD
Nの電圧降下がすべて既知であるため、式I
L1=U
L1/R
L1に基づいて計算して抵抗R
N1が属する分岐回路の電流値を得て、かつ式U
EN=U
L1×(R
L1+R
L2)/R
L1+U
Dに基づいて計算して地線と中性線との間の電圧値を得て、ここで、U
ENが中性線に対する地線のピーク電圧であり、U
DがダイオードD
Lの電圧降下である内容を含むことを特徴とする請求項8に記載の対地インピーダンス測定方法。
【請求項10】
前記検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得るプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において、I
N=I
NO+I
N1、ここで、I
Nが測定回路における総電流であり、I
N=(U
NL-U
EL)/R
N、I
N0が活線と地線との間の電流値であり、I
NO=U
EL/R
L、
交流の正の半周期において、I
L=I
LO+I
L1、ここで、I
Lが測定回路における総電流であり、I
L=(U
LN-U
EL)/R
L、I
L0が中性線と地線との間の電流値であり、I
LO=U
EN/R
N、U
NL、U
LN、U
EN、U
EL、I
N、I
N0を式に代入して共同で解を求めると、
R
L=[(U
NL-U
EL)×(U
LN-U
EN)-(U
EN×U
EL)]/[I
N1×U
EN+I
L1(U
NL-U
EL)]
R
N=[(U
NL-U
EL)×(U
LN-U
EN)-(U
EN×U
EL)]/[I
L1×U
EL+I
N1(U
LN-U
EN)]
が得られる内容を含むことを特徴とする請求項9に記載の対地インピーダンス測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隔離電源の電力線路の対地インピーダンス検出技術分野に関し、特に、対地インピーダンス測定回路に関し、また、特に上記対地インピーダンス測定回路を採用する対地インピーダンス測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
隔離電源は、その特有の電源特性のため、多くの場合に広く使用される。しかしながら隔離電源の出力線路の対地インピーダンスが異常である場合、隔離電源の安全特性は失われ、隠された安全上の危険さえ存在する。例えば、隔離単相交流電源から出力された活線の対地インピーダンスがより小さく、人体が電源から出力された中性線に触れると、感電事故が発生する可能性があり、同様に、隔離三相交流電源から出力された任意の電源回路の対地インピーダンスがより小さく、人体が他の出力電源線に触れると、感電事故が発生する可能性もある。現在の通常検出方法は、対地インピーダンスが異常である回路は具体的にはどの出力電源線であるかを区別できず、リアルタイム検出もできず、且つ複数本の電力線路の対地インピーダンスが小さい場合、検出結果が正確でなく、感電リスクがある場合、警報しない場合さえある。また、現在の通常検出方法は、定性検出のみを実現でき、即ち電源出力線路の対地インピーダンス異常のみを検出でき、正確なインピーダンス値を検出できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の通常検出方法が存在する上記欠点を解決するための対地インピーダンス測定回路、対地インピーダンス測定方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つの態様によれば、隔離交流電源の出力線路の対地インピーダンスが異常であるか否かを検出するために使用される対地インピーダンス測定回路を提供し、
隔離交流電源側に設置され、活線と中性線との間に接続され、隔離交流電源の電源電圧を検出するために使用される電源電圧検出回路と、
同時に隔離交流電源側と電気機器の電力線路側に設置され、且つ活線と中性線との間に接続され、且つ活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、隔離交流電源の活線及び中性線の対地インピーダンス値を検出するために使用される対地インピーダンス検出回路と、を含む。
【0005】
さらに、前記電源電圧検出回路は、抵抗R1、抵抗R2、第1電流検出部品を含み、前記抵抗R1及び抵抗R2は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、前記第1電流検出部品は、抵抗R1及び抵抗R2を流れる電流値を検出するために使用され、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は既知である。
【0006】
さらに、前記電源電圧検出回路はまた、ダイオードD1、ダイオードD2、抵抗R3及び抵抗R4を含み、前記抵抗R3及び抵抗R4は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、且つ抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路と、並列接続分岐回路を形成し、前記ダイオードD1は、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD1の負極は、活線に接続され、正極は、抵抗R1に接続され、前記ダイオードD2は、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD2の負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗R3に接続され、ダイオードD1及びダイオードD2の電圧降下、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値はすべて既知であり、前記第1電流検出部品は、交流の負の半周期において、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路の電流値を検出して、及び交流の正の半周期において、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路の電流値を検出するために使用される。
【0007】
さらに、前記対地インピーダンス検出回路は、ダイオードDN、抵抗RN1、抵抗RN2、抵抗RL1、抵抗RL2、ダイオードDL、第2電流検出部品を含み、前記ダイオードDN、抵抗RN1、抵抗RN2は、活線と地線との間に直列接続され、且つダイオードDNの負極は、活線に接続され、正極は、抵抗RN1に接続され、前記ダイオードDL、抵抗RL1、抵抗RL2は、中性線と地線との間に直列接続され、且つダイオードDLの負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗RL1に接続され、且つ電気機器の電力線路側にある活線及び中性線をそれぞれ、地線に接続し、活線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗RLを形成し、中性線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗RNを形成し、前記等価抵抗RL、ダイオードDL、抵抗RL1、抵抗RL2、等価抵抗RNは、交流の正の半周期検出分岐回路を形成し、前記等価抵抗RL、等価抵抗RN、ダイオードDN、抵抗RN1、抵抗RN2は、交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、ここで、ダイオードDN及びダイオードDLの電圧降下は既知であり、抵抗RN1、抵抗RN2、抵抗RL1、抵抗RL2の抵抗値はすべて既知であり、前記第2電流検出部品は、交流の正の半周期においてダイオードDL、抵抗RL1、抵抗RL2が属する分岐回路の電流値を検出して及び交流の負の半周期において、ダイオードDN、抵抗RN1、抵抗RN2が属する分岐回路の電流値を検出するために使用される。
【0008】
さらに、前記隔離交流電源は単相交流電隔離電源又は三相交流電隔離電源である。
【0009】
また、本発明はまた、上記対地インピーダンス測定回路を採用した対地インピーダンス測定方法を提供する。
隔離交流電源の電源電圧値を検出し、
それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出し、
検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得る内容を含む。
【0010】
さらに、
活線及び中性線の対地インピーダンス値と所定の安全閾値を比較し、活線の対地インピーダンス値又は中性線の対地インピーダンス値が所定の安全閾値より小さい場合、警報注意を発信する内容をさらに含む。
【0011】
さらに、前記隔離交流電源の電源電圧値の検出プロセスは、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗R1の両端のピーク電圧UNを検出し、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値、ダイオードD1の電圧降下がすべて既知であるため、式UNL=UN×(R1+R2)/R1+UDに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、UNLが活線に対する中性線のピーク電圧であり、UDがダイオードD1の電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗R3の両端のピーク電圧ULを検出し、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値、ダイオードD2の電圧降下がすべて既知であるため、式ULN=UL×(R3+R4)/R3+UDに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、ULNが中性線に対する活線のピーク電圧であり、UDがダイオードD2の電圧降下である内容を含む。
【0012】
さらに、前記それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出するプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗RN1の両端のピーク電圧UN1を検出し、抵抗RN1及び抵抗RN2の抵抗値、ダイオードDNの電圧降下がすべて既知であるため、式IN1=UN1/RN1に基づいて計算して抵抗RN1が属する分岐回路の電流値を得て、且つ式UEL=UN1×(RN1+RN2)/RN1+UDに基づいて計算して地線と活線との間の電圧値を得て、ここで、UELが活線に対する地線のピーク電圧であり、UDがダイオードDNの電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗RL1の両端のピーク電圧UL1を検出し、抵抗RL1及び抵抗RL2の抵抗値、ダイオードDLの電圧降下がすべて既知であるため、式IL1=UL1/RL1に基づいて計算して抵抗RL1が属する分岐回路の電流値を得て、且つ式UEN=UL1×(RL1+RL2)/RL1+UDに基づいて計算して地線と中性線との間の電圧値を得て、ここで、UENが中性線に対する地線のピーク電圧であり、UDがダイオードDLの電圧降下である内容を含む。
【0013】
さらに、前記検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得るプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において、IN=INO+IN1、ここで、INが測定回路における総電流であり、IN=(UNL-UEL)/RN、IN0が活線と地線との間の電流値であり、INO=UEL/RL、
交流の正の半周期において、IL=ILO+IL1、ここで、ILが測定回路における総電流であり、IL=(ULN-UEN)/RL、IL0が中性線と地線との間の電流値であり、ILO=UEN/RN、
UNL、ULN、UEN、UEL、IN、IN0を式に代入して共同で解を求めると、
RL=[(UNL-UEL)×(ULN-UEN)-(UEN×UEL)]/[IN1×UEN+IL1(UNL-UEL)]
RN=[(UNL-UEL)×(ULN-UEN)-(UEN×UEL)]/[IL1×UEL+IN1(ULN-UEN)]
を得る。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以下の効果を有する:
本発明の対地インピーダンス測定回路は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に電源電圧検出回路を設置することにより隔離交流電源の電源電圧を検出し、且つ隔離交流電源側の活線と中性線との間に、電気機器の電力線路側の活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、活線の対地インピーダンス値及び中性線の対地インピーダンス値を正確に検出でき、それにより具体的にはどの出力線路の対地インピーダンスが異常であるかを迅速に判別でき、且つ定量検出を実現し、電気の安全保証、回路の検出及びメンテナンスにプラスの効果がある。
【0015】
また、本発明の対地インピーダンス測定方法は同様に上記利点を有する。
【0016】
前に説明された目的、特徴及び利点の以外、本発明はさらに他の目的、特徴及び利点を有する。以下に図を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本出願の一部を構成する図面は、本発明への更なる理解を提供するために使用され、本発明の例示的な実施例及びその説明は本発明を説明するために使用され、本発明への不当限定を構成しない。
【0018】
【
図1】本発明の好ましい実施例の対地インピーダンス測定回路の回路原理概略図である。
【
図2】本発明の他の実施例における対地インピーダンス測定回路の回路原理概略図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例の交流の正の半周期検出分岐回路の回路原理概略図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例の交流の負の半周期検出分岐回路の回路原理概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に図面を参照しながら本発明の実施例を詳しく説明するが、本発明は、下記によって限定してカバーされた複数種異なる方式で実施することができる。
【0020】
図1に示すように、本発明の好ましい実施例は、隔離交流電源の出力線路の対地インピーダンスが異常であるか否かを検出するために使用される対地インピーダンス測定回路を提供し、
隔離交流電源側に設置され、活線と中性線との間に接続され、隔離交流電源の電源電圧を検出するために使用される電源電圧検出回路と、
同時に隔離交流電源側と電気機器の電力線路側に設置され、且つ活線と中性線との間に接続され、且つ活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、隔離交流電源の活線及び中性線の対地インピーダンス値を検出するために使用される対地インピーダンス検出回路と、を含む。
【0021】
理解できるように、本実施例の対地インピーダンス測定回路は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に電源電圧検出回路を設置することにより隔離交流電源の電源電圧を検出し、且つ隔離交流電源側の活線と中性線との間に、電気機器の電力線路側の活線と中性線との間に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、活線の対地インピーダンス値及び中性線の対地インピーダンス値を正確に検出でき、それにより具体的にはどの出力線路の対地インピーダンスが異常であるかを迅速に判別でき、且つ定量検出を実現し、電気の安全保証、回路の検出及びメンテナンスにプラスの効果がある。
【0022】
具体的には、前記電源電圧検出回路は、抵抗R1、抵抗R2、第1電流検出部品を含み、前記抵抗R1及び抵抗R2は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、前記第1電流検出部品は、抵抗R1及び抵抗R2を流れる電流値を検出するために使用され、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値は既知である。ここで、前記第1電流検出部品は、電流計を採用して、電流計を、直接抵抗R1、抵抗R2が属する分岐回路に直列接続すればよく、抵抗R1、抵抗R2の抵抗値が既知であるため、検出された分岐回路における電流値を参照しながら、隔離交流電源側の活線と中性線との間の電圧値を計算して得ることができる。前記第1電流検出部品も、電圧計を採用して、電圧計と抵抗R1又は抵抗R2を並列接続すると、抵抗R2を流れる電流値を測定して得ることができ、さらに隔離交流電源側の活線と中性線との間の電圧値を計算して得る。
【0023】
好ましくは、
図2に示すように、本発明の他の実施例において、前記電源電圧検出回路はまた、ダイオードD1、ダイオードD2、抵抗R3及び抵抗R4を含み、前記抵抗R3及び抵抗R4は、隔離交流電源側の活線と中性線との間に直列接続され、且つ抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路と、並列接続分岐回路を形成し、前記ダイオードD1は、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD1の負極は、活線に接続され、正極は、抵抗R1に接続され、前記ダイオードD2は、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路に設置され、且つダイオードD2の負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗R3に接続され、ダイオードD1及びダイオードD2の電圧降下、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値はすべて既知である。前記第1電流検出部品は、交流の負の半周期において、抵抗R1及び抵抗R2が属する分岐回路の電流値を検出して、及び交流の正の半周期において、抵抗R3及び抵抗R4が属する分岐回路の電流値を検出するために使用される。交流の負の半周期において、中性線の電位が活線の電位より高く、抵抗R1、抵抗R2、ダイオードD1が属する分岐回路は導通し、抵抗R3、抵抗R4、ダイオードD2が属する分岐回路は導通せず、抵抗R1、抵抗R2、ダイオードD1が属する分岐回路における電流値を測定することにより交流の負の半周期の電源電圧を計算して得ることができる。交流の正の半周期において、活線の電位が中性線の電位より高く、抵抗R1、抵抗R2、ダイオードD1が属する分岐回路は導通せず、抵抗R3、抵抗R4、ダイオードD2が属する分岐回路は導通し、抵抗R3、抵抗R4、ダイオードD2が属する分岐回路における電流値を測定することにより交流の正の半周期の電源電圧を計算して得ることができる。ここで、前記第1電流検出部品の数量は2つであり、2つの並列接続された分岐回路においてそれぞれ1つが設置される。
【0024】
例えば、交流の負の半周期において、抵抗R1の両端の電圧ピーク値はU
Nであると測定され、この時、中性線と活線との間のピーク電圧U
NLを計算して得ることができ、計算式は
【数1】
式1であり、
ここで、U
NLは活線に対する中性線のピーク電圧であり、U
DはダイオードD1の電圧降下であり、R1は抵抗R1の抵抗値であり、R2は抵抗R2の抵抗値であり、R1、R2、U
Dはすべて既知であるため、U
Nを測定することにより、U
NLを計算して得ることができる。
【0025】
同様に、交流の正の半周期において、抵抗R3の両端の電圧ピーク値はU
Lであると測定され、この時、中性線と活線との間のピーク電圧U
LNを計算して得ることができ、計算式は
【数2】
式2であり、
ここで、U
NLは中性線に対する活線のピーク電圧であり、U
DはダイオードD2の電圧降下であり、R3、R4、U
Dはすべて既知であるため、U
Lを測定することにより、U
LNを計算して得ることができる。
【0026】
理解できるように、2つの並列接続された検出分岐回路を設置して、且つ各検出分岐回路に1つのダイオードを設置して順方向導通及び逆方向遮断を行うことにより、交流の正の半周期と負の半周期との間の干渉を効果的に減少させ、電源電圧検出結果をより正確に保証することができる。
【0027】
理解できるように、
図2、
図3及び
図4を参照して、前記対地インピーダンス検出回路は、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2、抵抗R
L1、抵抗R
L2、ダイオードD
L、第2電流検出部品を含み、前記ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2は、活線と地線との間に直列接続され、且つダイオードD
Nの負極は、活線に接続され、正極は、抵抗R
N1に接続され、前記ダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2は、中性線と地線との間に直列接続され、且つダイオードD
Lの負極は、中性線に接続され、正極は、抵抗R
L1に接続され、且つ電気機器の電力線路側にある活線及び中性線をそれぞれ、地線に接続し、活線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗R
Lを形成し、中性線と地線との間のインピーダンスは、等価抵抗R
Nを形成し、前記等価抵抗R
L、ダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2、等価抵抗R
Nは、交流の正の半周期検出分岐回路を形成し、具体的には
図3に示す。前記等価抵抗R
L、等価抵抗R
N、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2は、交流の負の半周期検出分岐回路を形成し、具体的には
図4に示す。ここで、ダイオードD
N及びダイオードD
Lの電圧降下は既知であり、抵抗R
N1、抵抗R
N2、抵抗R
L1、抵抗R
L2の抵抗値はすべて既知であり、前記第2電流検出部品は、交流の正の半周期においてダイオードD
L、抵抗R
L1、抵抗R
L2が属する分岐回路の電流値を検出し及び交流の負の半周期において、ダイオードD
N、抵抗R
N1、抵抗R
N2が属する分岐回路の電流値を検出するために使用される。理解できるように、前記第2電流検出部品は、第1電流検出部品と同じであり、すべて好ましくは電圧計を採用する。
【0028】
具体的には、交流の負の半周期において電圧計により抵抗R
N1の両端のピーク電圧U
N1を検出し、抵抗R
N1及び抵抗R
N2の抵抗値、ダイオードD
Nの電圧降下はすべて既知であるため、地線Eと活線Lとの間のピーク電圧を計算して得ることができ、計算式は
【数3】
式3であり、
ここで、U
ELは活線に対する地線のピーク電圧であり、U
DはダイオードD
Nの電圧降下であり、R
N1は抵抗R
N1の抵抗値であり、R
N2は抵抗R
N2の抵抗値である。
【0029】
同様に、交流の正の半周期において電圧計により抵抗R
L1の両端のピーク電圧U
L1を検出し、抵抗R
L1及び抵抗R
L2の抵抗値、ダイオードD
Lの電圧降下はすべて既知であるため、地線Eと中性線Nとの間のピーク電圧を計算して得ることができ、計算式は
【数4】
式4であり、
ここで、U
ENは中性線に対する地線のピーク電圧であり、U
DはダイオードD
Lの電圧降下であり、R
N3は抵抗R
N3の抵抗値であり、R
N4は抵抗R
N4の抵抗値である。
【0030】
同時に
【数5】
(式5)
【数6】
式6を計算して得ることができる
ここで、I
N1は、交流の負の半周期において抵抗R
N1が属する分岐回路の電流値であり、I
L1は、交流の正の半周期において抵抗R
L1が属する分岐回路の電流値である。
【0031】
交流の負の半周期において、U
NL=R
N×I
N+U
EL、この場合、
【数7】
(式7)
ここで、I
Nは、交流の負の半周期において測定回路における総電流である。
【0032】
同様に、交流の正の半周期において、U
LN=R
L×I
L+U
EN、この場合、
【数8】
(式8)
ここで、I
Lは、交流の正の半周期において、測定回路における総電流である。
【0033】
同時に、
【数9】
(式9)
【数10】
(式10)
ここで、I
N0は、電流の負の半周期において、活線と地線との間の電流値であり、I
L0は、電流の正の半周期において、中性線と地線との間の電流値である。
【0034】
【数11】
(式11)
【数12】
(式12)
式7、式9を、式11に代入して
【数13】
式13を得て、
式8、式10を、式12に代入して
【数14】
式14を得て、
式13及び式14を解くと、
【数15】
【数16】
を得ることができる。
【0035】
また、前記隔離交流電源は単相交流電隔離電源又は三相交流電隔離電源である。
【0036】
また、本発明の他の実施例はまた、対地インピーダンス測定方法を提供し、好ましくは、上記対地インピーダンス測定回路を採用し、
隔離交流電源の電源電圧値を検出し、
それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出し、
検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得る内容を含む。
【0037】
理解できるように、本実施例の対地インピーダンス測定方法は、まず電源電圧検出回路により隔離交流電源の電源電圧を検出して得て、次に交流の正の半周期検出分岐回路及び交流の負の半周期検出分岐回路によりそれぞれ対応する電流値を検出し、最後に、電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得ることができ、活線の対地インピーダンス値及び中性線の対地インピーダンス値を正確に検出でき、それにより具体的にどの出力線路の対地インピーダンスが異常であるかを迅速に判別でき、且つ定量検出を実現し、電気の安全保証、回路の検出及びメンテナンスにプラスの効果がある。
【0038】
理解できるように、本発明の他の実施例において、前記対地インピーダンス測定方法はまた、
活線及び中性線の対地インピーダンス値と所定の安全閾値を比較し、活線の対地インピーダンス値又は中性線の対地インピーダンス値が所定の安全閾値より小さい場合、警報注意を発信する内容を含む。
【0039】
理解できるように、前記隔離交流電源の電源電圧値の検出プロセスは、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗R1の両端のピーク電圧UNを検出し、抵抗R1及び抵抗R2の抵抗値、ダイオードD1の電圧降下がすべて既知であるため、式UNL=UN×(R1+R2)/R1+UDに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、UNLが活線に対する中性線のピーク電圧であり、UDがダイオードD1の電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗R3の両端のピーク電圧ULを検出し、抵抗R3及び抵抗R4の抵抗値、ダイオードD2の電圧降下がすべて既知であるため、式ULN=UL×(R3+R4)/R3+UDに基づいて計算して中性線と活線との間の電圧値を得て、ここで、ULNが中性線に対する活線のピーク電圧であり、UDがダイオードD2の電圧降下である内容を含む。
【0040】
理解できるように、前記それぞれ交流の正の半周期検出分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値を検出するプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において電圧計により抵抗RN1の両端のピーク電圧UN1を検出し、抵抗RN1及び抵抗RN2の抵抗値、ダイオードDNの電圧降下がすべて既知であるため、式IN1=UN1/RN1に基づいて計算して抵抗RN1が属する分岐回路の電流値を得て、且つ式UEL=UN1×(RN1+RN2)/RN1+UDに基づいて計算して地線と活線との間の電圧値を得て、ここで、UELが活線に対する地線のピーク電圧であり、UDがダイオードDNの電圧降下であり、
交流の正の半周期において電圧計により抵抗RL1の両端のピーク電圧UL1を検出し、抵抗RL1及び抵抗RL2の抵抗値、ダイオードDLの電圧降下がすべて既知であるため、式IL1=UL1/RL1に基づいて計算して抵抗RL1が属する分岐回路の電流値を得て、且つ式UEN=UL1×(RL1+RL2)/RL1+UDに基づいて計算して地線と中性線との間の電圧値を得て、ここで、UENが中性線に対する地線のピーク電圧であり、UDがダイオードDLの電圧降下である内容を含む。
【0041】
理解できるように、前記検出して得られた電源電圧値、交流の正の半周期分岐回路における電流値及び交流の負の半周期検出分岐回路における電流値に応じて計算して活線及び中性線の対地インピーダンス値を得るプロセスは具体的には、
交流の負の半周期において、IN=INO+IN1、ここで、INが測定回路における総電流であり、IN=(UNL-UEL)/RN、IN0が活線と地線との間の電流値であり、INO=UEL/RL、
交流の正の半周期において、IL=ILO+IL1、ここで、ILが測定回路における総電流であり、IL=(ULN-UEL)/RL、IL0が中性線と地線との間の電流値であり ILO=UEN/RN、
UNL、ULN、UEN、UEL、IN、IN0を式に代入して共同で解を求めると、
RL=[(UNL-UEL)×(ULN-UEN)-(UEN×UEL)]/[IN1×UEN+IL1(UNL-UEL)]
RN=[(UNL-UEL)×(ULN-UEN)-(UEN×UEL)]/[IL1×UEL+IN1(ULN-UEN)]
を得る。
【0042】
また、測定中に特定のエラーが避けられないため、計算エラーを避けるために、制限に近いいくつかの値を予測する必要がある。例えば、UL1が0に近いと測定する場合、RLが非常に大きいと考えることができ、即ち活線対地インピーダンス値は正常であり、UN1が0に近いと測定する場合、RNが非常に大きいと考えることができ、即ち中性線対地インピーダンス値は正常である。また、UENがULNに近いと計算して得る場合、RLが非常に小さいと考えることができ、即ち活線対地インピーダンス値は異常であり、UELがUNLに近いと計算して得る場合、RNが非常に小さいと考えることができ、即ち中性線対地インピーダンス値は異常である。理解できるように、上記限界値の場合、正確な対地インピーダンス値を検出して得にくい。
【0043】
前記は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するために使用せず、当業者にとって、本発明は各種の変更及び変化を有することができる。本発明の精神及び原則内で、いかなる修正、同等の置き換え、改善等は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】