(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】物品移載装置および貯蔵システム
(51)【国際特許分類】
B65G 1/00 20060101AFI20240920BHJP
B65G 47/56 20060101ALI20240920BHJP
【FI】
B65G1/00 501F
B65G47/56
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522376
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2022126224
(87)【国際公開番号】W WO2023066305
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111236211.1
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519059292
【氏名又は名称】杭州海康机器人股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hangzhou Hikrobot Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 304, Unit B, Building 2, 399 Dangfeng Road, Binjiang District, Hangzhou, Zhejiang 310051, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 正
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲霊▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 超
【テーマコード(参考)】
3F022
3F044
【Fターム(参考)】
3F022AA15
3F022CC03
3F022HH12
3F044CA04
3F044CA10
3F044CD08
3F044CE09
(57)【要約】
物品移載装置であって、フレームと、昇降アセンブリと、搬送台と、複数の載置板と、を含む。ここで、前記複数の載置板は昇降アセンブリを介して前記フレームに接続され、フレームのチャンバーの底部に搬送台が設けられる。前記複数の載置板における各載置板には、複数の第1の載置ロッドを含む第1の櫛歯構造が設けられ、前記搬送台には、前記第1の櫛歯構造と係合する、複数の第2の載置ロッドを含む第2の櫛歯構造が設けられ、前記物品移載装置によって物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは前記複数の載置板を制御して搬送台に垂直な方向に沿って移動させるために用いられ、前記複数の載置板の前記第1の櫛歯構造は、前記搬送台の前記第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、それにより、前記複数の載置板は前記搬送台と物品交換を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品移載装置であって、
チャンバーを含むフレームと、
昇降アセンブリと、
前記フレームのチャンバーの底部に設けられる搬送台と、
前記昇降アセンブリを介して前記フレームに接続する複数の載置板と、を含み、
ここで、前記複数の載置板における各載置板には、複数の第1の載置ロッドを含む第1の櫛歯構造が設けられ、前記搬送台には、前記第1の櫛歯構造と係合する、複数の第2の載置ロッドを含む第2の櫛歯構造が設けられ、
前記物品移載装置によって物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、前記複数の載置板を制御して搬送台に垂直な方向に沿って移動させるために用いられ、前記複数の載置板の前記第1の櫛歯構造は、前記搬送台の前記第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、それにより、前記複数の載置板は前記搬送台と物品交換を行う、物品移載装置。
【請求項2】
前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮可能なロッドであり、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮可能なロッドを制御して収縮させ且つ当該載置板を制御して下向きに移動させるために用いられ、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮可能なロッドを制御して伸長させ且つ当該載置板を制御して上向きに移動させるために用いられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の第1の載置ロッドは前記複数の第2の載置ロッドと交互に設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮不能なロッドであり、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮不能なロッドを制御して前記複数の第2の載置ロッドを貫通して下向きに移動させるために用いられ、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮不能なロッドを制御して上向きに移動させるために用いられる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記物品移載装置は制御機構をさらに含み、
前記制御機構は前記フレームの内部に設けられ、または前記フレームの外側に設けられ、
前記制御機構は、前記複数の第2の載置ロッド、前記複数の載置板、および物品を搬送するための搬送装置を制御して物品交換を行わせるために用いられる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記搬送台の複数の第2の載置ロッドにおける各第2の載置ロッドについて、当該第2の載置ロッドは回転ロッドであり、
前記制御機構は前記搬送台の回転ロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の回転ロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わせる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記搬送台の複数の第2の載置ロッドにおける各第2の載置ロッドについて、当該第2の載置ロッドは伸縮可能なロッドであり、
前記各載置板が前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台と物品交換を行う場合、前記制御機構は前記搬送台の伸縮可能なロッドを制御して伸長または収縮させるために用いられ、
前記制御機構はさらに前記伸縮可能なロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の伸縮可能なロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わせる、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記複数の載置板は第1の載置板および第2の載置板を含み、前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、
前記第1の載置板は前記搬送台の下方の第1の所定位置まで落下した後に落下が停止し、前記第2の載置板は前記第1の載置板に積み重なるまで落下し、
前記第2の載置板は下から上へ第2の所定位置まで移動し、前記第2の載置板における掛止部は前記第1の載置板におけるストッパ部に掛止され、前記第2の載置板は引き続き上向きに移動し、前記第2の載置板における掛止部により前記第1の載置板を動かして上向きに移動させる、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記複数の載置板は第1の載置板および第2の載置板を含み、
前記第1の載置板は載置板本体を含み、前記載置板本体に前記第1の櫛歯構造が横方向に設けられ、前記載置板本体の縦方向にガイド構造が設けられ、前記ガイド構造の前記載置板本体から離れた一端にストッパ部が設けられ、
前記第2の載置板に掛止部が設けられ、前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、前記第1の載置板は前記第1の載置板のストッパ部を介して前記第2の載置板の掛止部に掛止され、ここで、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド構造内に位置し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動する、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド溝が設けられ、前記ガイド溝の上端に前記ストッパ部を有し、
前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド溝に設けられ、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第1のガイド部材および第2のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材は、当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第1のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド溝が設けられ、前記第2のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド溝が設けられ、前記第2の載置板の掛止部は第1の掛止部および第2の掛止部を含み、
前記第2の載置板の第1の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド溝に設けられ、前記第2の載置板の第2の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド溝に設けられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、
前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、
前記第2の載置板の第1の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第1のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第3のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、
前記第2の載置板の第2の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第2のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第4のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド面が設けられ、前記ガイド面の上端に前記ストッパ部が設けられ、
前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド面に沿って上下移動する、請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第3のガイド部材および第4のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材および前記第4のガイド部材は当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第3のガイド部材と前記第4のガイド部材の上端に前記ストッパ部が設けられ、
前記第3のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド面が設けられ、前記第4のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド面が設けられ、
前記第2の載置板の掛止部は第3の掛止部および第4の掛止部を含み、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面に沿って上下移動し、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面に沿って上下移動する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、
前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、
前記複数の載置板において、少なくとも1つの載置板の第1の側に第1の突起部が設けられ、当該少なくとも1つの載置板の第2の側に第2の突起部が設けられ、
前記第1の突起部は前記第3のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、前記第2の突起部は前記第4のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記昇降アセンブリは、駆動機構と、前記駆動機構に接続される牽引部材と、を含み、前記牽引部材は前記複数の載置板のうちの最上層の載置板に接続される、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の載置板において、前記搬送台の上方にある2つの隣接する載置板の間の距離は、前記搬送台の下方にある2つの隣接する載置板の間の距離より大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項18】
貯蔵システムであって、搬送装置、物品貯蔵機構および請求項1~17のいずれか一項に記載の物品移載装置を含み、
前記物品移載装置は前記搬送装置に接続され、
前記物品移載装置は、前記物品貯蔵機構および前記搬送装置のそれぞれと物品交換を行うために用いられる、貯蔵システム。
【請求項19】
前記物品貯蔵機構はコンテナロボットである、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記搬送装置はローラ搬送ラインである、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年10月22日に提出された、出願番号が202111236211.1の中国特許出願の優先権を主張し、当該出願の内容のすべてが参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本発明は、物流輸送技術の分野に関し、特に、物品移載装置および貯蔵システムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、人々はオンラインショッピングにますます好みがあり、ユーザが注文すると、物流搬送によって物品がユーザに届く。物品は物流搬送プロセスで一般的に複数の場所を経て移載され、物品が1つの移載先に搬送されるごとに、一般的には、まず物品をコンテナに貯蔵し、そしてコンテナロボットはコンテナから荷物を取り出し、取り出した物品を物品移載装置に載置し、物品移載装置は物品を搬送ベルトに搬送し、搬送ベルトの搬送プロセスで異なる目的地の物品を選別し、そして目的地または次の移載先に搬送する。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一態様によれば、物品移載装置を提供し、前記装置は、チャンバーを含むフレームと、昇降アセンブリと、前記フレームのチャンバーの底部に設けられる搬送台と、前記昇降アセンブリを介して前記フレームに接続する複数の載置板と、を含み、ここで、前記複数の載置板における各載置板には、複数の第1の載置ロッドを含む第1の櫛歯構造が設けられ、前記搬送台には、前記第1の櫛歯構造と係合する、複数の第2の載置ロッドを含む第2の櫛歯構造が設けられ、前記物品移載装置によって物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、前記複数の載置板を制御して搬送台に垂直な方向に沿って移動させるために用いられ、前記複数の載置板の前記第1の櫛歯構造は、前記搬送台の前記第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、それにより、前記複数の載置板は前記搬送台と物品交換を行う。
【0005】
いくつかの実施例では、前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮可能なロッドであり、前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮可能なロッドを制御して収縮させ且つ当該載置板を制御して下向きに移動させるために用いられ、前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮可能なロッドを制御して伸長させ且つ当該載置板を制御して上向きに移動させるために用いられる。
【0006】
いくつかの実施例では、前記複数の第1の載置ロッドは前記複数の第2の載置ロッドと交互に設けられる。
【0007】
いくつかの実施例では、前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮不能なロッドであり、前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮不能なロッドを制御して前記複数の第2の載置ロッドを貫通して下向きに移動させるために用いられ、前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮不能なロッドを制御して上向きに移動させるために用いられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記物品移載装置は制御機構をさらに含み、前記制御機構は前記フレームの内部に設けられ、または前記フレームの外側に設けられ、前記制御機構は、前記複数の第2の載置ロッド、前記複数の載置板、および物品を搬送するための搬送装置を制御して物品交換を行わせるために用いられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記搬送台の複数の第2の載置ロッドにおける各第2の載置ロッドについて、当該第2の載置ロッドは回転ロッドであり、前記制御機構は前記搬送台の回転ロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の回転ロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わせる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記搬送台の複数の第2の載置ロッドにおける各第2の載置ロッドについて、当該第2の載置ロッドは伸縮可能なロッドであり、前記各載置板が前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台と物品交換を行う場合、前記制御機構は前記搬送台の伸縮可能なロッドを制御して伸長または収縮させるために用いられ、前記制御機構はさらに前記伸縮可能なロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の伸縮可能なロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わせる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記複数の載置板は第1の載置板および第2の載置板を含み、前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、前記第1の載置板は前記搬送台の下方の第1の所定位置まで落下した後に落下が停止し、前記第2の載置板は前記第1の載置板に積み重なるまで落下し、前記第2の載置板は下から上へ第2の所定位置まで移動し、前記第2の載置板における掛止部は前記第1の載置板におけるストッパ部に掛止され、前記第2の載置板は引き続き上向きに移動し、前記第2の載置板における掛止部により前記第1の載置板を動かして上向きに移動させる。
【0012】
いくつかの実施例では、前記複数の載置板は第1の載置板および第2の載置板を含み、前記第1の載置板は載置板本体を含み、前記載置板本体に前記第1の櫛歯構造が横方向に設けられ、前記載置板本体の縦方向にガイド構造が設けられ、前記ガイド構造の前記載置板本体から離れた一端にストッパ部が設けられ、前記第2の載置板に掛止部が設けられ、前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、前記第1の載置板は前記第1の載置板のストッパ部を介して前記第2の載置板の掛止部に掛止され、ここで、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド構造内に位置し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動する。
【0013】
いくつかの実施例では、前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド溝が設けられ、前記ガイド溝の上端に前記ストッパ部を有し、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド溝に設けられ、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第1のガイド部材および第2のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材は、当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第1のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド溝が設けられ、前記第2のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド溝が設けられ、前記第2の載置板の掛止部は第1の掛止部および第2の掛止部を含み、前記第2の載置板の第1の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド溝に設けられ、前記第2の載置板の第2の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド溝に設けられる。
【0015】
いくつかの実施例では、前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、前記第2の載置板の第1の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第1のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第3のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、前記第2の載置板の第2の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第2のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第4のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する。
【0016】
いくつかの実施例では、前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド面が設けられ、前記ガイド面の上端に前記ストッパ部が設けられ、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド面に沿って上下移動する。
【0017】
いくつかの実施例では、前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第3のガイド部材および第4のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材および前記第4のガイド部材は当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第3のガイド部材と前記第4のガイド部材の上端に前記ストッパ部が設けられ、前記第3のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド面が設けられ、前記第4のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド面が設けられ、前記第2の載置板の掛止部は第3の掛止部および第4の掛止部を含み、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面に沿って上下移動し、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面に沿って上下移動する。
【0018】
いくつかの実施例では、前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、前記複数の載置板において、少なくとも1つの載置板の第1の側に第1の突起部が設けられ、当該少なくとも1つの載置板の第2の側に第2の突起部が設けられ、前記第1の突起部は前記第3のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、前記第2の突起部は前記第4のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する。
【0019】
いくつかの実施例では、前記昇降アセンブリは、駆動機構と、前記駆動機構に接続される牽引部材と、を含み、前記牽引部材は前記複数の載置板のうちの最上層の載置板に接続される。
【0020】
いくつかの実施例では、前記複数の載置板において、前記搬送台の上方にある2つの隣接する載置板の間の距離は、前記搬送台の下方にある2つの隣接する載置板の間の距離より大きい。
【0021】
本発明の別の態様によれば、貯蔵システムを提供し、搬送装置、物品貯蔵機構、および上記物品移載装置を含み、前記物品移載装置は前記搬送装置に接続され、前記物品移載装置は、前記物品貯蔵機構および前記搬送装置のそれぞれと物品交換を行うために用いられる。
【0022】
いくつかの実施例では、前記物品貯蔵機構はコンテナロボットである。
【0023】
いくつかの実施例では、前記搬送装置はローラ搬送ラインである。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施例により提供される技術案の有益な効果は以下のとおりである。
本発明の実施例は物品移載装置を提供し、当該装置の各載置板に第1の櫛歯構造が設けられ、搬送台に第1の櫛歯構造と係合する第2の櫛歯構造が設けられるため、当該物品移載装置により物品を移載する場合、複数の載置板は搬送台に垂直な方向に沿って移動し、各載置板の第1の櫛歯構造はいずれも搬送台の第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、この方式により、載置板はその上の物品を搬送台に移載しまたは搬送台により移載される物品を受け取り、物品移載装置と搬送台との間の物品交換が実現される。これから分かるように、当該装置における複数の載置板は、搬送台に垂直な方向に沿って上下に移動し、水平方向における空間を占有しないため、占有空間が小さく、空間を節約し、それにより空間利用率を向上させる。
【0025】
なお、上記の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示的なものにすぎず、本発明を限定することはできない。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施例により提供される物品移載装置の概略図である。
【
図2】本発明の実施例により提供される載置板の概略図である。
【
図3】本発明の実施例により提供される搬送台の概略図である。
【
図4】本発明の実施例により提供される載置板と搬送台との間に物品交換を行う概略図である。
【
図5】本発明の実施例により提供される搬送台の下方に積み重ねられた状態の載置板の概略図である。
【
図6】本発明の実施例により提供される物品貯蔵機構、物品移載装置と搬送装置との間に物品交換を行う概略図である。
【
図7】本発明の実施例における隣接する2つの載置板が相互に掛止される構造概略図である。
【
図8】
図7における第1の載置板の構造概略図である。
【
図9】本発明の別の実施例における隣接する2つの載置板が相互に掛止される構造概略図である。
【
図10】
図9における第1の載置板の構造概略図である。
【
図11】本発明の別の実施例における複数の載置板が一体に掛止される構造概略図である。
【
図12】複数の載置板が積み重なる構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の技術案および利点をより明確にするために、以下、本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
【0028】
従来技術における物品移載装置はアンローダ、リフトおよびコンベヤを含み、アンローダは多層の貯蔵層を含むが、当該多層の貯蔵層の位置が固定され、搬送ベルトに直接接続することができず、したがって、コンベヤにより搬送ベルトに接続する。しかし、アンローダとコンベヤの位置が固定されており、移動することができないため、自由に移動可能なリフトによってアンローダとコンベヤとの間で物品を移載することにより、コンテナロボットと搬送ベルトとの間の物品移載を実現する。
【0029】
しかし上記機器例えばコンベヤ、リフトおよびアンローダは、各機器が一定の空間を占有し、物品移載装置の占有空間が大きく、空間利用率が低い。
【0030】
本発明の実施例は物品移載装置1を提供し、
図1を参照し、当該物品移載装置1は、フレーム11と、昇降アセンブリ14と、搬送台12と、複数の載置板13と、を含み、複数の載置板13は昇降アセンブリ14を介してフレーム11に接続され、且つチャンバーの底部に搬送台12が設けられ、各載置板13には、複数の第1の載置ロッド131を含む第1の櫛歯構造が設けられ、搬送台12には、第1の櫛歯構造と係合する、複数の第2の載置ロッド121を含む第2の櫛歯構造が設けられ、ここで、複数の載置板13は昇降アセンブリ14を介して前記フレーム11に接続されることは、複数の載置板13は昇降アセンブリ14を介してフレーム11のチャンバー内に設けられること、または、複数の載置板13は昇降アセンブリ14を介して前記フレーム11の外側に設けられることを含み、それに対応して、搬送台12はフレーム11の底部または底部の一側に設けられる。
【0031】
物品移載装置1によって物品を移載する場合、昇降アセンブリ14は複数の載置板13を制御して搬送台に垂直な方向に沿って移動させるために用いられ、複数の載置板13の第1の櫛歯構造は、搬送台12の第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、それにより、複数の載置板13は搬送台12と物品交換を行う。
【0032】
各載置板13にいずれも第1の櫛歯構造が設けられ、当該第1の櫛歯構造は複数の第1の載置ロッド131を含み、当該複数の第1の載置ロッド131の数は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、第1の載置ロッド131の数は5個であり、
図2に示すとおりである。
【0033】
第1の載置ロッド131の長さは必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、第1の載置ロッド131の長さは30~50センチメートルであってもよい。第1の載置ロッド131の直径は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、第1の載置ロッド131の直径は2~5センチメートルであってもよい。第1の載置ロッド131の材質は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、第1の載置ロッド131の材質は鋳鉄または合金であってもよく、当該合金はステンレス鋼であってもよい。
【0034】
搬送台12には、第1の櫛歯構造と係合する第2の櫛歯構造が設けられ、第2の櫛歯構造は複数の第2の載置ロッド121を含み、
図3に示すとおりである。当該複数の第2の載置ロッド121の数、長さ、直径および材質はいずれも必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。
【0035】
本発明の実施例では、複数の第1の載置ロッド131を含む第1の櫛歯構造は、搬送台12の第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通するプロセスでは、搬送台12に物品を移載することができるだけでなく、さらに搬送台12により移載された物品を受け取ることができ、それにより、搬送台12との間に物品交換を行う。且つ、第1の櫛歯構造と第2の櫛歯構造の構造が簡単であり、占有体積が小さく、コストが低い。
【0036】
いくつかの実施例では、隣接する2つの第1の載置ロッド131は第1の所定間隔で配列され、隣接する2つの第2の載置ロッド121は第2の所定間隔で配列される。
【0037】
当該実現形態では、第1の所定間隔と第2の所定間隔は等しくてもよく、等しくなくてもよい。第1の所定間隔と第2の所定間隔が等しい場合、第1の所定間隔と第2の所定間隔はいずれの値であってもよく、例えば、第1の所定間隔と第2の所定間隔はいずれも10センチメートルまたはいずれも20センチメートルであってもよい。この場合では、第1の載置ロッド131は、隣接する2つの第2の載置ロッド121の中間位置を貫通する。
【0038】
第1の所定間隔と第2の所定間隔が等しくない場合、第1の所定間隔は第2の所定間隔より大きくまたは小さくてもよい。例えば、第1の所定間隔が第2の所定間隔より小さい場合、第1の所定間隔は10センチメートルであってもよく、第2の所定間隔は11センチメートルまたは12センチメートルであってもよい。例えば、第1の所定間隔が第2の所定間隔より大きい場合、第2の所定間隔は10センチメートルであってもよく、第1の所定間隔は11センチメートルまたは12センチメートルであってもよい。この場合では、第1の載置ロッド131は隣接する2つの第2の載置ロッド121の非中間位置を貫通する。
【0039】
いくつかの実施例では、フレーム11の高さは必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。例えば、フレーム11の高さは1.5メートル~2メートルである。
【0040】
いくつかの実施例では、フレーム11の材質は必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。例えば、フレーム11の材質は鋳鉄または合金であってもよく、当該合金はステンレス鋼であってもよい。
【0041】
いくつかの実施例では、フレーム11の底部にさらにロックユニバーサルホイールが設けられてもよく、ロックユニバーサルホイールにより自由移動を実現し、且つ所定位置に達した時、直ちに停止し、そして物品交換を行うことができる。
【0042】
ここで、ロックユニバーサルホイールの数は必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。例えば、ロックユニバーサルホイールの数は1つまたは複数である。
【0043】
いくつかの実施例では、
図2を参照すると、載置板13の両側は昇降アセンブリ14に接続され、昇降アセンブリ14は昇降プロセスで載置板13を動かして搬送台に垂直な方向に沿って上下移動させることができる。
【0044】
当該実現形態では、載置板13の両側と昇降アセンブリ14との間の接続方法は、必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、当該接続方式は取り外し可能な接続または固定接続であってもよい。当該取り外し可能な接続方法は、例えばホゾ接続またはネジ接続であってもよく、固定接続方式は例えば溶接であってもよい。
【0045】
いくつかの実施例では、載置板13の材質は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、載置板13の材質は木材、鋳鉄または合金である。載置板13の材質が木材である場合、上記接続方式はホゾ接続であってもよく、載置板13の材質が鋳鉄または合金である場合、上記接続方式はネジ接続であってもよい。
【0046】
いくつかの実施例では、載置板13の厚さは必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。例えば、載置板13の厚さは1~2センチメートルであってもよい。
【0047】
いくつかの実施例では、載置板13の数は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、載置板13の数は6~8個またはそれ以上である。本発明の実施例では、載置板13の数が物品貯蔵機構(例えば、コンテナロボット)における物品貯蔵位置の数と同じであることを例として説明する。物品貯蔵機構における物品貯蔵位置の数が6個である場合、載置板13の数は6個であり、物品貯蔵機構における物品貯蔵位置の数が8個である場合、載置板13の数は8個である。このように設置すると、載置板13が物品貯蔵機構における全ての物品貯蔵位置における物品を同時に取り出すことを実現でき、または、載置板13における全ての物品を物品貯蔵機構における全ての物品貯蔵位置に同時に放置し、物品貯蔵機構を占有する時間を減らし、それにより物品交換効率を向上させる。
【0048】
いくつかの実施例では、複数の載置板では、隣接する2つの載置板13の間は掛止の方式により接続されてもよい。
【0049】
いくつかの実施例では、複数の載置板における隣接する2つの載置板は、第1の載置板および第2の載置板を含んでもよく、第1の載置板は載置板本体を含み、載置板本体に第1の櫛歯構造が横方向に設けられ、ガイド構造が縦方向に設けられ、ガイド構造の載置板本体から離れた一端にストッパ部が設けられ、第2の載置板に掛止部が設けられ、第1の載置板は第2の載置板の下方に位置し、且つ第1の載置板は前記第1の載置板のストッパ部を介して第2の載置板における掛止部に掛止されることが可能である。ここで、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド構造内に位置してもよく、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動し、例えば上下にスライドしまたは上下にスクロールする。
【0050】
物品を載置板13から搬送台12に交換するプロセスでは、第1の載置板は搬送台の下方の第1の所定位置に落下した後、地面や支持部材や第1の載置板の下方の別の載置板に支持された後に落下が停止する。前記第2の載置板は前記第1の載置板に積み重なるまで落下する。
【0051】
第1の載置板は自重で落下することができる。第1の載置板の落下が停止した後に第2の載置板が落下し続け、このとき第2の載置板における掛止部は、第1の載置板におけるストッパ部から離脱し、第2の載置板が第1の載置板に落下するまで第1の載置板におけるガイド構造に沿って下向きに移動する。第2の載置板は落下した後に第1の載置板に積み重なってもよく、第2の載置板と第1の載置板との間の空間構造をよりコンパクトにし、占有する立体空間を縮小することができる。
【0052】
第1の載置板の落下が停止した後、第2の載置板が第1の載置板に積み重なるまで落下し続けるプロセスでは、第2の載置板が第1の載置板に積み重なるまで、第2の載置板と第1の載置板との間の上下距離が小さくなる。
【0053】
物品を搬送台12から載置板13に交換するプロセスでは、第2の載置板は下から上向きに第2の所定位置に移動した後、第2の載置板における掛止部は第1の載置板におけるストッパ部に掛止され、第2の載置板は引き続き上向きに移動し、第2の載置板における掛止部により前記第1の載置板を動かして上向きに移動させる。
【0054】
第2の載置板が第1の載置板に積み重なった後、第2の載置板を上向きに持ち上げる(例えば、第2の載置板の上方の他の載置板の牽引によって持ち上げる)場合、第2の載置板が上方に持ち上げられるプロセスでは、第2の載置板における掛止部は第1の載置板におけるガイド構造に沿って上向きに移動またはスクロールする。第2の載置板が下から上向きに第2の所定位置に移動した後、例えば、搬送台の上方の第2の所定位置に移動した後、第2の載置板における掛止部は第1の載置板における前記ストッパ部に掛止され、第2の載置板は上向きに移動し続け、前記第2の載置板における掛止部により第1の載置板を動かして上向きに移動させる。
【0055】
第2の載置板が第1の載置板に積み重ねられた状態から、第1の載置板を引っ掛けて第1の載置板と共に上昇するまで徐々に上昇するプロセスでは、第2の載置板と第1の載置板との間の上下距離は、最大距離値に達するまで大きくなる。
【0056】
第1の載置板と第2の載置板とは相対的なものである。複数の載置板のうち、上下に隣接して設けられる任意の2つの載置板は第1の載置板および第2の載置板と呼ばれてもよく、下方に位置する載置板は第1の載置板と呼ばれてもよく、上方に位置する載置板は第2の載置板と呼ばれてもよい。
【0057】
複数の載置板における隣接する2つの載置板の間は、いずれも上記第1の載置板と第2の載置板とが掛止される接続方式を採用してもよく、このように搬送台の下方に各載置板を積み重ねることができ、空間の占有を削減する。
【0058】
複数の載置板はいずれも上記第1の載置板と第2の載置板とが掛止される接続方式を採用する場合、最上層にある載置板には前記ガイド部材を設けなくてもよく、昇降アセンブリに直接接続されてもよい。
【0059】
昇降アセンブリは駆動機構および前記駆動機構に接続された牽引部材を含んでもよく、前記牽引部材は前記複数の載置板のうちの最上層の載置板に接続されてもよい。駆動機構はモータおよびモータに接続された減速機等を含んでもよい。牽引部材は駆動機構に接続されたフレキシブルロープ、チェーンまたはベルト等であってもよい。他の実施例では、各載置板はそれぞれ可撓性牽引部材に掛止されてもよい。
【0060】
図7は本発明の一実施例における隣接する2つの載置板が相互に掛止される構造概略図である。
【0061】
複数の載置板は第1の載置板a1および第2の載置板a2を含んでもよく、第1の載置板a1は第2の載置板a2の下方に掛止される。
【0062】
図8は
図7における第1の載置板a1の構造概略図であり、
図8を参照すると、第1の載置板a1は載置板本体a11を含み、載置板本体a11に第1の櫛歯構造311が横方向に設けられ、細長いガイド部材a12が縦方向に設けられ、ガイド部材a12に前記ガイド部材a12の長さ方向に沿ってガイド溝a13が設けられ、ガイド溝a13の上端にストッパ部a14を有する。
【0063】
ガイド部材a12はガイド板であり、前記ストッパ部a14を形成するために、ガイド溝a13の上端は閉鎖端であってもよい。他の実施例では、前記ガイド部材a12はガイドコラムであってもよい。
【0064】
図7を参照すると、第2の載置板a2に掛止部a21が設けられ、掛止部a21はコラムピンであり、ガイド溝a13に沿って上下にスライドすることができる。掛止部a21はガイド溝a13に沿って上下にスクロールできるように、掛止部a21にスリーブを取り付けてもよい。他の例では、掛止部a21は、ガイド溝a13に沿って上下にスライド可能なブロック体、例えば矩形ブロック等であってもよい。
【0065】
本実施例では、第1の載置板a1が最下層に位置する載置板ではない場合、第1の載置板にも、第1の載置板の下方の別の載置板を掛止するための掛止部が設けられる。
図7に示す第1の載置板は、複数の載置板のうちの最下層の載置板ではない。
【0066】
図8を参照すると、第2の載置板a2の上下移動プロセスを相対的に安定させるために、前記ガイド部材a12は第1のガイド部材a121および第2のガイド部材a122を含んでもよく、第1のガイド部材a121および第2のガイド部材a122は第1の載置板a1における載置板本体a11の両側に並設され、第1のガイドa121の長さ方向に沿って第1のガイド溝a131が設けられ、第2のガイドa122の長さ方向に沿って第2のガイド溝a132が設けられ、第2の載置板a2における前記掛止部a21は、第1の掛止部a211および第2の掛止部(
図7に図示せず)を含んでもよく、第1の掛止部a211および第2の掛止部はそれぞれ第2の載置板a2の両側に設けられる。第2の載置板a2の第1の掛止部a211は、第1の載置板a1の第1のガイド溝a131内に設けられ、第2の載置板a2の第2の掛止部は、第1の載置板a1の第2のガイド溝a132内に設けられる。
【0067】
第1の載置板a1の落下が停止した後且つ第2の載置板a2が落下し続けるプロセスでは、第1の載置板a1の第1のガイド溝a131と第2のガイド溝a132は第2の載置板a2の両側にガイドを提供することができ、それにより第2の載置板a2が落下するプロセスにおいて傾斜または転倒する状況の発生を低減することができる。
【0068】
第2の載置板a2が第1の載置板a1に積み重ねられた状態から上昇するプロセスでは、第1の載置板a1の第1のガイド溝a131および第2のガイド溝a132によって第2の載置板a2の両側にガイドを提供することができ、第2の載置板a2が上昇するプロセスにおいて傾斜または転倒することを防止し、第2の載置板a2が第2の所定位置まで上昇した後、第2の載置板a2の両側の第1の掛止部a211および第2の掛止部はそれぞれ第1の載置板a1の両側のストッパ部a14に掛止され、それにより第2の載置板a2は第1の載置板a1を円滑に駆動して共に上向きに移動することができ、第1の載置板a1が上昇するプロセスで傾斜ひいては転倒する状況の発生を低減することができる。
【0069】
図9は本発明の別の実施例における隣接する2つの載置板が相互に掛止される構造概略図であり、
図9を参照すると、複数の載置板は第1の載置板b1および第2の載置板b2を含んでもよく、第1の載置板b1は第2の載置板b2の下方に掛止される。
【0070】
図10は
図9における第1の載置板b1の構造概略図であり、
図10を参照すると、第1の載置板b1における載置板本体b11にガイド構造が縦方向に設けられ、当該ガイド構造は細長いガイド部材b12を含み、ガイド部材b12には、ガイド部材b12の長さ方向に沿ってガイド面b13が設けられ、ガイド面b13の先端にストッパ部b14が設けられる。
【0071】
図9を参照すると、第2の載置板b2に掛止部b21が設けられ、掛止部b21は矩形ブロックであり、第2の載置板b2を第1の載置板b1のガイド面b13に沿って上下移動でき、例えばスライドできるように、第2の載置板b2の掛止部b21は第1の載置板b1のガイド面b13と係合する。第2の載置板b2の掛止部b21が第1の載置板b1のガイド面b13に沿って上下にスクロールできるように、第2の載置板b2の掛止部b21にボール等のスクロール体を設けてもよい。
【0072】
図10を参照すると、第1の載置板b1におけるガイド部材b12はガイドコラムであってもよい。ガイド面b13はガイドコラムの縦側面であってもよい。ストッパ部b14は、ガイド面b13の先端のストッパであってもよい。他の例において、ガイド部材b12はガイド板であってもよく、掛止部b21は他の形状のブロック体であってもよい。
【0073】
図9および
図10を参照すると、第2の載置板b2の上下移動プロセスを相対的に安定させるために、ガイド部材b12は第3のガイド部材b121および第4のガイド部材b122を含み、第3のガイド部材b121および第4のガイド部材b122は第1の載置板b1における載置板本体b11の両側に並設され、第3のガイド部材b121および第4のガイド部材b122の先端にストッパ部b14が設けられ、ここで、前記ストッパ部b14は第3のガイド部材b121と第4のガイド部材b122の先端に接続されたクロスメンバにより形成される。
【0074】
前記第3のガイド部材b121の長さ方向に沿って第1のガイド面b131が設けられ、第4のガイド部材b122の長さ方向に沿って第2のガイド面(
図9に図示せず)が設けられ、第2の載置板b2における掛止部b21は、第3の掛止部b211および第4の掛止部b212を含み、第3の掛止部b211と第4の掛止部b212は、第2の載置板b2において相対的に間隔をあけて設けられる。第2の載置板b2が第1の載置板b1の第1のガイド面b13に沿って上下移動でき、例えばスライドできるように、第2の載置板b2の第3の掛止部b211は第1の載置板b1の第1のガイド面b131と係合し、第2の載置板b2が第1の載置板b1の第2のガイド面に沿って上下にスライドできるように、第2の載置板b2の第4の掛止部b212は、第1の載置板b1の第2のガイド面と係合する。
【0075】
第1の載置板b1の落下が停止した後且つ第2の載置板b2が落下し続けるプロセスでは、第1の載置板b1の第1のガイド面b13および第2のガイド面によって第2の載置板b2にガイドを提供することができ、第2の載置板b2が落下するプロセスにおいて傾斜または転倒する状況の発生を低減することができる。
【0076】
第2の載置板b2が第1の載置板b1に積み重ねられた状態から上昇するプロセスでは、第1の載置板b1の第1のガイド面b13および第2のガイド面によって第2の載置板b2にガイドを提供することができ、第2の載置板b2が上昇するプロセスにおいて傾斜または転倒することを防止し、第2の載置板b2が第2の所定位置まで上昇した後、第2の載置板b2における第3の掛止部b211および第4の掛止部b212はそれぞれ第1の載置板b1の両側のストッパ部b14に掛止され、それにより第1の載置板b1を円滑に動かして共に上向きに移動することができ、第1の載置板b1が上昇中に傾斜ひいては転倒する状況の発生を低減することができる。
【0077】
図11は本実施例における複数の載置板が一体に掛止される構造概略図であり、
図12は複数の載置板が積み重なる構造概略図である。
【0078】
載置板の移動をより安定させるために、フレーム11は載置板13の落下または上昇プロセスに載置板の移動をガイドすることができる。いくつかの実施例では、
図1に示すように、前記フレーム11は第1のコラム111および第2のコラム112を含み、第1のコラム111と第2のコラム112は相対的に平行に設けられ、第1のコラム111と第2のコラム112との間にチャンバーが形成され、第1のコラム111には、第1のコラム111の長さ方向に沿って第3のガイド溝1111が設けられ、第2のコラム112には、第2のコラム112の長さ方向に沿って第4のガイド溝1121が設けられ、第3のガイド溝1111は第4のガイド溝1121に対応し、第1の載置板(a1またはb1)および/または第2の載置板(a2またはb2)の第1の側に第1の突起部が設けられ、第1の載置板および/または第2の載置板の第2の側に第2の突起部が設けられ、第1の突起部は第3のガイド溝1111内に位置し、且つ第1の載置板および/または第2の載置板を動かして第3のガイド溝1111に沿って上下に移動、例えばスライドまたはスクロールさせることができ、第2の突起部は第4のガイド溝1121内に位置し、且つ第1の載置板および/または第2の載置板を動かして第4のガイド溝1121に沿って上下移動、例えばスライドまたはスクロールさせることができる。
【0079】
第1の突起部および第2の突起部は、コラム体またはブロック体などであってもよい。
【0080】
図7~
図8に示す実施例では、第1の突起部および第2の突起部は、第2の載置板a2の両側に設けられる第1の掛止部a211および第2の掛止部(
図7に図示せず)を含む。この場合では、第2の載置板a2の第1の掛止部a211の端部は、前記第1の載置板a1の第1のガイド溝a131の外部に位置し、且つ第3のガイド溝1111内にあり、それにより、前記第2の載置板a2は第3のガイド溝1111に沿って上下移動、例えばスライドまたはスクロールすることができ、第2の掛止部の端部は、第2のガイド溝a132の外部に位置し、且つ第4のガイド溝1121内にあり、それにより、前記第2の載置板a2は第4のガイド溝1121に沿って上下移動、例えばスライドまたはスクロールすることができる。このように、第1の掛止部a211および第2の掛止部により、第1の載置板a1を掛止する機能を果たすと共に、第1のコラム111と第2のコラム11におけるガイド溝内の上下移動、例えばスライドまたはスクロールを実現し、それにより、第1の載置板a1と第2の載置板a2の上下移動をより円滑にする。
【0081】
第1の突起部および第2の突起部はさらに、第1の載置板の両側に設けられる第1の掛止部と第2の掛止部を含む。第1の載置板の両側の第1の掛止部および第2の掛止部は第1の載置板の下方の他の載置板を掛止するために用いられる。
【0082】
図9~
図12に示す実施例では、載置板の両側の第1の突起部および第2の突起部は、第1の載置板の載置板本体の両側に設けられる突起ブロックb15と、第2の載置板の載置板本体の両側に設けられる突起ブロックb25と、を含む。
【0083】
いくつかの実施例では、
図3を引き続き参照すると、搬送台12の高さは必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、搬送台12の高さは、
図1に示される搬送装置2の高さと一致する。搬送装置2の高さが1メートルである場合、搬送台12の高さも1メートルであり、搬送装置2の高さが1.2メートルである場合、搬送台12の高さも1.2メートルである。このように設定すると、搬送台12と搬送装置2との間の物品交換を容易にすることができ、すなわち、搬送台12は搬送装置2に物品を移載することができ、搬送装置2も搬送台12に物品を移載することができる。
【0084】
いくつかの実施例では、搬送台12とフレーム11のチャンバーとの間の接続方式は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、搬送台12とフレーム11のチャンバーとの間の接続は固定接続であり、当該固定接続は溶接であってもよく、または、搬送台12はチャンバーの両側に係止され、または、搬送台12はチャンバーの両側に移動可能に接続される。
【0085】
いくつかの実施例では、搬送台12の材質は必要に応じて設定して変更してもよく、本発明の実施例では、これについて特に限定しない。例えば、搬送台12の材質は鋳鉄または合金であってもよく、当該合金はステンレス鋼であってもよい。
【0086】
いくつかの実施例では、昇降アセンブリ14はフレーム11のチャンバー内に設けられ、フレーム11と固定接続されてもよく、このように、フレーム11の物品移載プロセスにおける安定性を保持することに有利であり、それにより、物品移載プロセスにおける安全性を向上させる。
【0087】
ここで、当該昇降アセンブリ14はエレベータ、または他の昇降機能を実現できる部品であってもよい。本発明の実施例では、これについて特に限定しない。
【0088】
本発明の実施例では、
図4および
図6を参照すると、当該物品移載装置1は物品を搬送装置2に移載しようとする場合、複数の載置板13は物品貯蔵機構3に載置された物品を受け取り、
図6のS1~S3に示すように、この場合、複数の載置板13はいずれも搬送台12の上方に位置し、この場合、昇降アセンブリ14は載置板13を制御して下向きに移動させ、
図6のS4に示すように、載置板13の第1の櫛歯構造は搬送台12の第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、第1の櫛歯構造は第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通する場合、物品9は複数の第1の載置ロッド131から搬送台12の複数の第2の載置ロッド121に移され、それにより搬送台12に物品を移載し、搬送台12はさらに物品を搬送装置2に移載し、
図6のS4からS5に示すとおりである。この場合、各載置板13について、当該載置板13は搬送台12の上方から搬送台12の下方に移動し、昇降アセンブリ14は載置板13が搬送台12の位置する平面を貫通してフレーム11のチャンバーの底端に移動した後に停止するように制御することができ、複数の載置板13は搬送台12の下方に積み重ねられ、それにより空間サイズを小さくし、
図5を参照する。そして昇降アセンブリ14は、複数の載置板13を制御して搬送台12の下方から上方に移動させ、設定位置に到達すると、複数の載置板13は、物品貯蔵機構3に載置された物品を再び受け取り、そして上記のように搬送台12と物品交換を行い続ける。
【0089】
当該物品移載装置1は搬送装置2により移載された物品9を受け取る場合、複数の載置板13はいずれも搬送台12の下方に位置し、搬送台12は搬送装置2により搬送された物品9を受け取り、昇降アセンブリ14は、複数の載置板13を制御して搬送台12の下方から順次上向きに移動させ、載置板13が上向きに移動するプロセスでは、第1の櫛歯構造は第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、物品9は複数の第2の載置ロッド121により複数の第1の載置ロッド131に移され、それにより載置板13は搬送台12により移載された物品を受け取る。そして、複数の載置板13は積み重ねられた状態から徐々に広げ、物品貯蔵機構3は各載置板13から物品を受け取り、昇降アセンブリ14は複数の載置板13を制御して搬送台12の上方から下方に移動させることができ、複数の載置板13は搬送台12により移載された物品を再び受け取り、そして上記のように物品を物品貯蔵機構3に移載する。
【0090】
当該物品移載装置1が先に物品を搬送装置2に移載し、そして搬送装置2が移載した他の物品を受け取る場合、区別の便宜上、物品移載装置1が搬送装置2に移載した物品を第1の物品と呼び、物品移載装置1が受け取った、搬送装置2が移載した他の物品を第2の物品と呼ぶ。昇降アセンブリ14は載置板13を制御して下向きに移動させ、第1の櫛歯構造は第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、第1の物品は複数の第1の載物ロッド131から搬送台12の複数の第2の載物ロッド121に移され、それにより物品移載装置1が搬送台12に物品を移載することを実現し、搬送台12はさらに第1の物品を搬送装置2に移載する。この場合、昇降アセンブリ14は載置板13が上から下へ搬送台12の位置する平面を貫通し、チャンバーの底端に移動した後に停止するように制御し、複数の載置板13は搬送台12の下方に積み重なる。搬送台12が搬送装置2から搬送された第2の物品を受け取る場合、昇降アセンブリ14は載置板13を制御して上向きに移動させ、第1の櫛歯構造は第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、物品は複数の第2の載置ロッド121から複数の第1の載置ロッド131に移され、それにより搬送台12から移載された第2の物品を受け取る。
【0091】
当該物品移載装置1は先に搬送装置2が移載した第2の物品を受け取り、そして搬送装置2に第1の物品を移載する場合については、上記と類似するため、ここでは説明を省略する。
【0092】
本発明の実施例は物品移載装置1を提供し、当該装置の各載置板13に第1の櫛歯構造131が設けられ、搬送台12に第1の櫛歯構造131と係合する第2の櫛歯構造121が設けられるため、当該装置により物品を移載する場合、複数の載置板13は搬送台12に垂直な方向に沿って移動し、各載置板13の第1の櫛歯構造131はいずれも搬送台12の第2の櫛歯構造121の位置する平面を貫通し、この方式により、載置板13はその上の物品を搬送台12に移載しまたは搬送台12から移載される物品を受け取り、それにより物品移載装置1と搬送台12との間の物品交換が実現される。これから分かるように、当該装置における複数の載置板13は、いずれも搬送台12に垂直な方向に沿って上下に移動し、水平方向における空間を占有しないため、占有空間が小さく、空間を節約し、それにより空間利用率を向上させる。
【0093】
なお、本発明の実施例における物品は規則物品であってもよく、不規則物品であってもよく、服装、日用品または他の物品であってもよく、本発明はこれについて特に限定しない。また、物品は、載置板13上に直接載置されてもよく、載置ボックスを介して載置板13上に載置されてもよい。本発明の実施例では、これについて特に限定しない。
【0094】
いくつかの実施例では、各第1の載置ロッド131について、第1の載置ロッド131は伸縮可能なロッドであり、各載置板13は、搬送台12の位置する平面を貫通し、搬送台12に物品を移載する場合、昇降アセンブリ14は載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して収縮させ且つ載置板13を制御して下向きに移動させるために用いられ、各載置板13が搬送台12の位置する平面を貫通し、搬送台12により移載された物品を受け取る場合、昇降アセンブリ14は載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して伸長させ且つ載置板13を制御して上向きに移動させるために用いられる。
【0095】
当該実施形態では、複数の載置板13が物品を搬送台12に移載する場合、複数の載置板13は先に物品貯蔵機構3に載置された物品を受け取り、この場合、複数の載置板13はいずれも搬送台12の上方に位置し、且つ各載置板13の複数の伸縮可能なロッドがそれぞれ伸長状態にある。各載置板13について、昇降アセンブリ14は当該載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して下向きに移動させることができ、当該載置板13が搬送台12との間の距離が所定距離に達するまで移動すると、当該載置板13の複数の伸縮可能なロッドの収縮を制御し、このように複数の伸縮可能なロッドにおける物品が搬送台12に落下し、それにより載置板13から搬送台12への物品の移載が実現される。載置板13はこのような方式により搬送台12に物品を移載した後、昇降アセンブリ14は載置板13を制御して継続的に下向きに移動させ、載置板13がフレーム11のチャンバーの底端に移動した後に停止し、複数の載置板13は搬送台12の下方に積み重ねられ、それにより空間サイズを縮小する。複数の載置板13がいずれも搬送台12に物品を移載した後、昇降アセンブリ14は複数の載置板13を制御して搬送台12の下方から上向きに移動させ、最上層の載置板13が設定位置に到達すると、昇降アセンブリ14は各載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して伸長させ、複数の載置板13は物品貯蔵機構3に載置された物品を再び受け取り、そして上記方式により搬送台12に物品を移載し続ける。
【0096】
複数の載置板13が搬送台12により移載された物品を受け取る場合、複数の載置板13はいずれも搬送台12の下方に位置し、搬送台12は搬送装置2により搬送された物品を受け取り、昇降アセンブリ14は、複数の載置板13を制御して搬送台12の下方から順次上向きに移動させ、且つ各載置板13の各伸縮可能なロッドを制御して伸長させる。載置板13が上向きに移動するプロセスでは、各載置板13の複数の伸縮可能なロッドはいずれも搬送台12の位置する平面を貫通し、物品は複数の第2の載物ロッド121によって載置板13の複数の伸縮可能なロッドに移され、それにより載置板13は搬送台12により移載された物品を受け取る。また、複数の載置板13は積み重ねられた状態から徐々に広げ、最上層の載置板13が設定位置に到達した後、移動が停止し、物品貯蔵機構3は各載置板13上の物品を取り出し、そして昇降アセンブリ14は各載置板13の各伸縮可能なロッドを制御して収縮させ、且つ各載置板13を制御して下向きに移動させ、そして上記方式により搬送台12により移載された物品を受け取り続ける。
【0097】
複数の載置板13が先に搬送台12に物品を移載し、そして搬送台12により移載された他の物品を受け取る場合、区別の便宜上、載置板13が搬送台12に移載した物品を第1の物品と呼び、載置板13が受け取った、搬送台12により移載された他の物品を第2の物品と呼ぶ。複数の載置板13が搬送台12に第1の物品を移載するプロセスでは、昇降アセンブリ14は各載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して下向きに移動させ、載置板13が搬送台12との間の距離が所定距離に達するまで移動すると、載置板13の複数の伸縮可能なロッドを制御して収縮させ、このように載置板13の複数の伸縮可能なロッドにおける第1の物品が搬送台12に落下し、載置板13から搬送台12に第1の物品を移載することが実現される。昇降アセンブリ14は載置板13が継続的に下向きに移動するように制御し、載置板13がフレーム11のチャンバー11の底端に移動した後に停止し、複数の載置板13は搬送台12の下方に積み重ねられる。複数の載置板13が搬送台12から移載された第2の物品を受け取るプロセスでは、搬送台12は搬送装置2により伝送された第2の物品を受け取り、昇降アセンブリ14は複数の載置板13を制御して上向きに移動させ、且つ載置板13の各伸縮可能なロッドを制御して伸長させ、載置板13が上向きに移動するプロセスでは、各載置板13の複数の伸縮可能なロッドはいずれも搬送台12の位置する平面を貫通し、物品は複数の第2の載物ロッド121によって載置板13の複数の伸縮可能なロッドに移され、それにより搬送台12が移載する第2の物品を受け取る。且つ、複数の載置板13は積み重ねられ状態から徐々に広げ、最上層の載置板13が設定位置に到達すると、載置板13の移動が停止し、物品貯蔵機構3は各載置板13における第2の物品を取り出し、そして複数の載置板13と搬送台12は上記のように物品交換を行い続けることができる。
【0098】
複数の載置板13は先に搬送台12により移載された物品を受け取り、次に搬送台12に物品を移載する場合、上記と類似し、ここでは説明を省略する。
【0099】
なお、各載置板13内にセンサ、例えば、距離センサが設けられてもよく、昇降アセンブリ14はセンサによって当該載置板13と搬送台12との間の距離を感知する。載置板13における距離センサは、載置板13が下向きに移動して搬送台12との間の距離が所定距離(当該所定距離は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、所定距離は1~2センチメートルである)に達することを感知すると、昇降アセンブリ14に収縮信号を送信することができ、昇降アセンブリ14は、当該収縮信号を受信したことに応答し、載置板13と通信して第1の載置ロッドを収縮させる。
【0100】
本発明の実施例では、昇降アセンブリ14によって第1の載置ロッド131の伸縮を柔軟に制御することができ、伸縮中に載置板13と搬送台12との間の物品交換を実現し、載置板13が占有する空間をできるだけ小さくするだけでなく、さらに物品交換効率を向上させることができる。
【0101】
いくつかの実施例では、各第1の載置ロッド131について、
図2を引き続き参照すると、当該第1の載置ロッド131は伸縮不能なロッドであり、各載置板13は、搬送台12の位置する平面を貫通し、搬送台12に物品を移載する場合、昇降アセンブリ14は各載置板13の複数の伸縮不能なロッドを制御して複数の第2の載置ロッド121を貫通して下向きに移動させるために用いられ、各載置板13が搬送台12の位置する平面を貫通し、搬送台12により移載された物品を受け取る場合、昇降アセンブリ14は、各載置板13の複数の伸縮不能なロッドを制御して搬送台12の位置する平面を貫通して上向きに移動させるために用いられる。
【0102】
本発明の実施例では、複数の第1の載置ロッド131と複数の第2の載置ロッド121は交互に設けられ、載置板13と搬送台12が同一平面にある場合、複数の第1の載置ロッド131が複数の第2の載置ロッド121の間をスムーズに貫通するように、複数の第1の載置ロッド131と複数の第2の載置ロッド121が交互になり、複数の第2の載置ロッド121を貫通するプロセスで載置板13と搬送台12との間の物品交換を実現し、このように設けられ、構造が簡単で、且つ物品交換の効率が高い。
【0103】
いくつかの実施例では、
図4を引き続き参照すると、物品移載装置1はさらに制御機構15を含み、制御機構15は前記フレーム11に接続され、例えば、フレーム11の内部に設けられてもよく、またはフレーム11の外側に設けられてもよく、制御機構15は、物品交換を行うために、複数の第2の載置ロッド121、複数の載置板13、および物品を搬送するための搬送装置2を制御するために用いられる。
【0104】
当該実施形態では、当該制御機構15は、複数の第2の載置ロッド121を制御して回転させることにより、複数の第2の載置ロッド121の回転中に搬送装置2と物品交換を行うことができる。ここで、当該制御機構15は必要に応じて設定して変更してもよく、例えば、当該制御機構15は駆動モータを含んでもよい。
【0105】
本発明の実施例では、制御機構15により搬送台12と搬送装置2との間の物品交換を柔軟に制御することができ、物品の交換効率を向上させる。
【0106】
いくつかの実施例では、搬送台12の各第2の載置ロッド121について、当該第2の載置ロッド121は回転ロッドであってもよく、制御機構15は、搬送台12の回転ロッドを制御して回転させるために用いられ、回転ロッドの回転中に搬送装置2と物品交換を行う。
【0107】
当該実施形態では、搬送台12が搬送装置2に物品を移載する場合、制御機構15は、搬送台12の回転ロッドを制御して第1の方向に回転させることができ、搬送台12の回転ロッドの回転中に搬送装置2に物品を移載する。搬送装置2が搬送台12に物品を移載する場合、制御機構15は搬送台12の回転ロッドを制御して第2の方向に回転させることができ、回転中に搬送台12は搬送装置2により移載された物品を受け取る。ここで、第1の方向と第2の方向は逆方向であり、回転ロッドはローラであってもよい。
【0108】
本発明の実施例では、回転ロッドは回転中に搬送装置2と物品交換を行うことができ、物品交換効率が高い。
【0109】
いくつかの実施例では、搬送台12の各第2の載置ロッド121について、第2の載置ロッド121は伸縮可能なロッドであり、各載置板13は搬送台12の位置する平面を貫通し、搬送台12と物品交換を行う場合、制御機構15は搬送台12の伸縮可能なロッドを制御して伸長または収縮させるために用いられ、制御機構15はさらに搬送台12の伸縮可能なロッドを制御して回転させるために用いられ、搬送台12の伸縮可能なロッドの回転中に搬送装置2と物品交換を行う。
【0110】
当該実施形態では、制御機構15は、搬送台12の伸縮可能なロッドの伸縮と回転を制御することができる。載置板13と搬送台12との間に物品交換を行う場合、制御機構15は搬送台12の伸縮可能なロッドを制御して伸長させることができ、このように複数の第1の載置ロッド131は伸縮可能なロッドを貫通する時、物品は載置板13の複数の第1の載置ロッド131によって搬送台12の複数の第2の載置ロッド121に移されまたは搬送台12の複数の第2の載置ロッド121によって載置板13の複数の第1の載置ロッド131に移され、載置板13と搬送台12との物品交換が実現される。物品交換が完了した後、制御機構15は搬送台12の伸縮可能なロッドの収縮を制御することができる。また、搬送台12と搬送装置2との間に物品交換を行う場合、制御機構15はさらに、搬送台12の伸縮可能なロッドを制御して回転させ、搬送台12の伸縮可能なロッドの回転中に搬送装置2に物品を移載し、または搬送装置2により移載された物品を受け取る。
【0111】
本発明の実施例では、物品交換を行う場合、搬送台12の伸縮可能なロッドは伸長状態にあり、且つ搬送台12が搬送装置2と物品交換を行う場合、搬送台12の伸縮可能なロッドは依然として回転状態にあり、物品交換が完了した後または物品交換を行わない場合、搬送台12の伸縮可能なロッドは収縮状態にある。搬送台12の伸縮可能なロッドの状態は物品交換の需要に応じて柔軟に変換してもよく、物品交換効率を向上させるだけでなく、さらに物品交換形態を豊かにする。
【0112】
また、搬送台12の第2の載置ロッド121は回転ロッドであってもよく、伸縮可能なロッドであってもよく、第2の載置ロッド121の設置形態は柔軟で変化しやすく、物品移載装置1の外観表現を向上させる。
【0113】
いくつかの実施例では、搬送台12の載置板13から離れる一側にバッフルが設けられてもよく、当該バッフルは物品の落下を防止し、物品交換プロセスでの安全性を向上させるために用いられる。
【0114】
いくつかの実施例では、各載置板13の内部に圧力センサが設けられてもよく、圧力センサは載置板13に物品が載置されたことを検出すると、圧力センサは昇降アセンブリ14に信号を送信することができ、昇降アセンブリ14は当該信号を受信し、載置板13を制御して上向きや下向きに移動させる。
【0115】
当該実施形態では、載置板13内の圧力センサが載置板13に物品があることを検出してから、昇降アセンブリ14は載置板13を制御して移動させ、これにより、載置板13に物品が載置されていないときも運転状態にあることによる資源の浪費を回避することができる。
【0116】
本発明の実施例は物品移載装置1を提供し、当該物品移載装置1の各載置板13に第1の櫛歯構造131が設けられ、搬送台12に第1の櫛歯構造131と係合する第2の櫛歯構造121が設けられるため、当該物品移載装置1により物品を移載する場合、複数の載置板13は搬送台12に垂直な方向に沿って移動し、各載置板13の第1の櫛歯構造131はいずれも搬送台12の第2の櫛歯構造121の位置する平面を貫通し、この方式により、載置板13はその上の物品を搬送台12に移載しまたは搬送台12により移載される物品を受け取り、それにより物品移載装置1と搬送台12との間の物品交換が実現される。これから分かるように、当該物品移載装置1における複数の載置板13は、搬送台12に垂直な方向に沿って上下に移動し、水平方向における空間を占有しないため、占有空間が小さく、空間を節約し、それにより空間利用率を向上させる。
【0117】
そして、複数の載置板13は、搬送台12の上方において、広げられた状態となっており、この場合、物品貯蔵機構3に当接して物品の出し入れを実行することができる。複数の載置板13は、搬送台12の下方において積み重ねられた状態となっており、この場合、搬送台12は、搬送装置2と物品交換を行い、搬送装置2によって物品を所定位置に搬送したり、物品の選別を行ったりすることができる。
【0118】
また、本発明の実施例では、複数の載置板13、搬送台12およびフレーム11を1つの物品移載装置に集積し、当該物品移載装置によって物品貯蔵機構と搬送装置2との間の物品の移載を完了することができ、物品交換効率が高い。且つ当該物品移載装置の構造が簡単で、物品移載のコストが低い。
【0119】
一方、本発明の実施例は貯蔵システムを提供し、当該システムは、搬送装置2、物品貯蔵機構3および上記の物品移載装置1を含み、物品移載装置1は搬送装置2に接続され、物品移載装置1は、物品貯蔵機構3および搬送装置2のそれぞれと物品交換を行うために用いられる。
【0120】
本発明の実施例では、物品貯蔵機構3は、物品移載装置1により搬送装置2に物品を移載することができ、搬送装置2も、物品移載装置1により物品貯蔵機構3に物品を移載することができる。
【0121】
本発明の実施例により提供される貯蔵システムは、物品貯蔵機構3と搬送装置2との間に物品移載装置1を設け、1つの当該物品移載装置1により物品貯蔵機構3と搬送装置2との間の物品交換を完了することができ、当該物品移載装置1の各載置板13に第1の櫛歯構造131が設けられ、搬送台12に第1の櫛歯構造131と係合する第2の櫛歯構造121が設けられるため、当該物品移載装置1により物品を移載する場合、複数の載置板13は搬送台12に垂直な方向に沿って移動し、各載置板13の第1の櫛歯構造131はいずれも搬送台12の第2の櫛歯構造121の位置する平面を貫通し、この方式により、載置板13はその上の物品を搬送台12に移載しまたは搬送台12により移載される物品を受け取り、それにより物品移載装置1と搬送台12との間の物品交換が実現される。これから分かるように、当該物品移載装置1における複数の載置板13は、搬送台12に垂直な方向に沿って上下に移動し、水平方向における空間を占有しないため、占有空間が小さく、空間を節約し、それにより空間利用率を向上させる。
【0122】
いくつかの実施例では、物品貯蔵機構3はコンテナロボットであってもよい。
【0123】
当該コンテナロボット3に複数の物品貯蔵位置があり、各物品貯蔵位置に物品を載置することができる。ここで、コンテナロボット3における物品貯蔵位置の数は物品移載装置1における載置板13の数と同じであり、このようにコンテナロボット3はその全ての物品貯蔵位置における物品を同時に物品移載装置1の載置板13に載置することができ、物品移載装置1も載置板13の上の物品をコンテナロボットの物品貯蔵位置に載置することができ、コンテナロボットを占有する時間を減らし、それにより物品交換効率を向上させる。
【0124】
いくつかの実施例では、搬送装置2はローラ搬送ラインであってもよい。当該ローラ搬送ラインにより、物品貯蔵機構3から移載された物品を搬送台12に搬送したり、搬送台12により移載された物品を物品貯蔵機構3に搬送したりすることができ、物品移載効率が高い。
【0125】
なお、物品貯蔵機構3は、コンテナロボットに限らず、本発明の実施例では、作業者が物品搬送装置2の複数の載置板13上に順次物品を載置し、複数の載置板13が搬送台12と物品交換を行うようにしてもよい。また、搬送装置2は、ローラ搬送ラインに限らず、搬送ベルトであってもよい。搬送ベルトおよびローラ搬送ラインはいずれも物品を所定位置に搬送することができ、または搬送ベルトまたはローラ搬送ラインによる物品の搬送プロセス中に、作業者が物品を選別する。
【0126】
本発明の実施例では、物品貯蔵機構3がコンテナロボットで、搬送装置2がローラ搬送ラインで、コンテナロボットが当該物品移載装置1によって搬送装置2に物品を移載することを例として説明する。
図6を参照すると、コンテナロボットの複数の物品貯蔵位置にいずれも物品が載置され、コンテナロボットは物品移載装置1まで移動し、コンテナロボットの全ての物品貯蔵位置における物品を物品移載装置1の複数の載置板13に載置し、そして昇降アセンブリ14は複数の載置板13を制御して下向きに移動させ、各載置板13の第1の櫛歯構造131は搬送台12の第2の櫛歯構造121を貫通し、載置板13における物品9を搬送台12に移載し、搬送台12はさらに物品9をローラ搬送ライン2に搬送する。
【0127】
本発明の実施例により提供される倉庫貯蔵システムは、物品移載装置1、搬送装置2および物品貯蔵機構3を含み、当該物品移載装置1は物品貯蔵機構3および搬送装置2と共に物品の移載を完了することができ、物品移載効率が高い。且つ当該装置の体積が小さく、占有スペースが小さい。また、当該システムの構造が簡単で、コストが低い。
【0128】
以上は当業者が本発明の技術案を理解しやすくするためのものにすぎず、本発明を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の置換、および改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品移載装置であって、
チャンバーを含むフレームと、
昇降アセンブリと、
前記フレームのチャンバーの底部に設けられる搬送台と、
前記昇降アセンブリを介して前記フレームに接続する複数の載置板と、を含み、
ここで、前記複数の載置板における各載置板には、複数の第1の載置ロッドを含む第1の櫛歯構造が設けられ、前記搬送台には、前記第1の櫛歯構造と係合する、複数の第2の載置ロッドを含む第2の櫛歯構造が設けられ、
前記複数の載置板は第1の載置板および第2の載置板を含み、前記第1の載置板は載置板本体を含み、前記載置板本体に前記第1の櫛歯構造が横方向に設けられ、前記載置板本体の縦方向にガイド構造が設けられ、前記ガイド構造の前記載置板本体から離れた一端にストッパ部が設けられ、前記第2の載置板に掛止部が設けられ、前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、前記第1の載置板は前記第1の載置板のストッパ部を介して前記第2の載置板の掛止部に掛止され、ここで、前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド構造内に位置し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動し、
前記物品移載装置によって物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、前記複数の載置板を制御して搬送台に垂直な方向に沿って移動させるために用いられ、前記複数の載置板の前記第1の櫛歯構造は、前記搬送台の前記第2の櫛歯構造の位置する平面を貫通し、それにより、前記複数の載置板は前記搬送台と物品交換を行う、物品移載装置。
【請求項2】
前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮可能なロッドであり、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮可能なロッドを制御して収縮させ且つ当該載置板を制御して下向きに移動させるために用いられ、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮可能なロッドを制御して伸長させ且つ当該載置板を制御して上向きに移動させるために用いられる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数の第1の載置ロッドは前記複数の第2の載置ロッドと交互に設けられる、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数の第1の載置ロッドにおける各第1の載置ロッドについて、当該第1の載置ロッドは伸縮不能なロッドであり、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台に物品を移載する場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の複数の伸縮不能なロッドを制御して前記複数の第2の載置ロッドを貫通して下向きに移動させるために用いられ、
前記複数の載置板における各載置板が、前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台により移載された物品を受け取る場合、前記昇降アセンブリは、当該載置板の前記複数の伸縮不能なロッドを制御して上向きに移動させるために用いられる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記物品移載装置は制御機構をさらに含み、
前記制御機構は前記フレームの内部に設けられ、または前記フレームの外側に設けられ、
前記制御機構は、前記複数の第2の載置ロッド、前記複数の載置板、および物品を搬送するための搬送装置を制御して物品交換を行わせるために用いられる、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記搬送台の複数の第2の載置ロッドにおける各第2の載置ロッドについて、当該第2の載置ロッドは回転ロッド
または伸縮可能なロッドであり、
当該第2の載置ロッドは回転ロッドの場合、前記制御機構は前記搬送台の回転ロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の回転ロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わ
せ、
当該第2の載置ロッドは伸縮可能なロッドの場合、前記各載置板が前記搬送台の位置する平面を貫通し、前記搬送台と物品交換を行う場合、前記制御機構は前記搬送台の伸縮可能なロッドを制御して伸長または収縮させるために用いられ、前記制御機構はさらに前記伸縮可能なロッドを制御して回転させるために用いられ、それにより、前記搬送台の伸縮可能なロッドの回転中に前記搬送台に前記搬送装置と物品交換を行わせる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の載置板は前記第2の載置板の下方に位置し、
前記第1の載置板は前記搬送台の下方の第1の所定位置まで落下した後に落下が停止し、前記第2の載置板は前記第1の載置板に積み重なるまで落下し、
前記第2の載置板は下から上へ第2の所定位置まで移動し、前記第2の載置板における掛止部は前記第1の載置板におけるストッパ部に掛止され、前記第2の載置板は引き続き上向きに移動し、前記第2の載置板における掛止部により前記第1の載置板を動かして上向きに移動させる、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド溝が設けられ、前記ガイド溝の上端に前記ストッパ部を有し、
前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド溝に設けられ、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド構造に沿って上下移動する、請求項
1に記載の装置。
【請求項9】
前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第1のガイド部材および第2のガイド部材を含み、前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材は、当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第1のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド溝が設けられ、前記第2のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド溝が設けられ、前記第2の載置板の掛止部は第1の掛止部および第2の掛止部を含み、
前記第2の載置板の第1の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド溝に設けられ、前記第2の載置板の第2の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド溝に設けられる、請求項
8に記載の装置。
【請求項10】
前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、
前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、
前記第2の載置板の第1の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第1のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第3のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、
前記第2の載置板の第2の掛止部の端部は、前記第1の載置板の第2のガイド溝の外部に位置し、且つ前記第4のガイド溝内にあり、それにより、前記第1の載置板および前記第2の載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する、請求項
9に記載の装置。
【請求項11】
前記載置板本体に縦方向に設けられるガイド構造は、細長いガイド部材を含み、前記ガイド部材において、前記ガイド部材の長さ方向に沿ってガイド面が設けられ、前記ガイド面の上端に前記ストッパ部が設けられ、
前記第2の載置板の掛止部は前記第1の載置板のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板は前記第1の載置板のガイド面に沿って上下移動する、請求項
1に記載の装置。
【請求項12】
前記複数の載置板における各載置板について、当該載置板のガイド部材は第3のガイド部材および第4のガイド部材を含み、前記第3のガイド部材および前記第4のガイド部材は当該載置板の載置板本体の両側に並設され、前記第3のガイド部材と前記第4のガイド部材の上端に前記ストッパ部が設けられ、
前記第3のガイド部材の長さ方向に沿って第1のガイド面が設けられ、前記第4のガイド部材の長さ方向に沿って第2のガイド面が設けられ、
前記第2の載置板の掛止部は第3の掛止部および第4の掛止部を含み、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第3の掛止部は前記第1の載置板の第1のガイド面に沿って上下移動し、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面と係合し、それにより、前記第2の載置板の第4の掛止部は前記第1の載置板の第2のガイド面に沿って上下移動する、請求項
11に記載の装置。
【請求項13】
前記フレームは第1のコラムおよび第2のコラムを含み、前記第1のコラムと前記第2のコラムは相対的に平行に設けられ、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間に前記チャンバーが形成され、
前記第1のコラムにおいて、前記第1のコラムの長さ方向に沿って第3のガイド溝が設けられ、前記第2のコラムにおいて、前記第2のコラムの長さ方向に沿って第4のガイド溝が設けられ、前記第3のガイド溝と前記第4のガイド溝は対応しており、
前記複数の載置板において、少なくとも1つの載置板の第1の側に第1の突起部が設けられ、当該少なくとも1つの載置板の第2の側に第2の突起部が設けられ、
前記第1の突起部は前記第3のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第3のガイド溝に沿って上下移動し、前記第2の突起部は前記第4のガイド溝内に位置し、それにより、当該少なくとも1つの載置板は前記第4のガイド溝に沿って上下移動する、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記昇降アセンブリは、駆動機構と、前記駆動機構に接続される牽引部材と、を含み、前記牽引部材は前記複数の載置板のうちの最上層の載置板に接続され、
および/または、前記複数の載置板において、前記搬送台の上方にある2つの隣接する載置板の間の距離は、前記搬送台の下方にある2つの隣接する載置板の間の距離より大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
貯蔵システムであって、搬送装置、物品貯蔵機構および請求項1~
14のいずれか一項に記載の物品移載装置を含み、
前記物品移載装置は前記搬送装置に接続され、
前記物品移載装置は、前記物品貯蔵機構および前記搬送装置のそれぞれと物品交換を行うために用いられ、
前記物品貯蔵機構はコンテナロボットであり、前記搬送装置はローラ搬送ラインである、貯蔵システム。
【国際調査報告】