(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-30
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置、制御方法、制御装置及び読み取り可能な記録媒体
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20240920BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240920BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522671
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2022120229
(87)【国際公開番号】W WO2023065944
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111220283.7
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【氏名又は名称】藤野 香子
(74)【代理人】
【識別番号】100206586
【氏名又は名称】市田 哲
(72)【発明者】
【氏名】竇恒恒
(72)【発明者】
【氏名】劉和
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB11
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
本願エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含む。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティにマイクロ波を供給するために使用され、マイクロ波検出装置は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用される。制御方法は、マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することと、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することと、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御することとを含む。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するとともに、検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置の制御方法であって、
前記エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、前記マイクロ波アセンブリは、前記霧化キャビティにマイクロ波を供給するために使用され、前記マイクロ波検出装置は、前記霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用され、
前記制御方法は、
前記マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することと、
調整前後の前記霧化キャビティ内の前記マイクロ波定在波比に基づいて前記マイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することと、
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で動作するように制御することと、を含む、
ことを特徴とするエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項2】
前記マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することは、
前記マイクロ波アセンブリが第1周波数で動作する場合、前記第1周波数と設定された前記周波数調整値に基づいて第2周波数を決定することと、
前記マイクロ波アセンブリが前記第2周波数で動作するように制御することと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項3】
前記マイクロ波アセンブリが前記第2周波数で動作する制御ステップの前に、さらに、
前記マイクロ波アセンブリが第1の設定電力で動作する場合、前記マイクロ波アセンブリが前記第1の設定電力よりも小さい第2の設定電力で動作するように制御されることを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項4】
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で動作するように制御することは、
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で、前記第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で動作するように制御することを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項5】
調整前後の前記霧化キャビティ内の前記マイクロ波定在波比に基づいて前記マイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することは、
調整前の前記霧化キャビティ内の第1の定在波比、及び調整後の前記霧化キャビティ内の第2の定在波比を取得することと、
前記第1の定在波比と前記設定された定在波比との第1差分、及び前記第2の定在波比と前記設定された定在波比との第2差分を算出することと、
前記第1差分と前記第2差分に基づいて前記目標動作周波数を決定することを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項6】
前記第1差分と前記第2差分に基づいて前記目標動作周波数を決定することは、
前記第1差分が前記第2差分よりも大きいことによって、前記第2の定在波比に対応する前記動作周波数を前記目標動作周波数とすることと、
前記第1差分が前記第2差分よりも小さいことによって、前記第1の定在波比に対応する前記動作周波数と前記設定された周波数調整値によって、前記目標動作周波数を決定することとを含む、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項7】
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、
設定された前記周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整回数を取得することと、
前記調整回数が設定回数よりも小さいことによって、設定された周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することを実行するステップに戻すことと、を含む、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項8】
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、
目標動作周波数に対応する第3の定在波比を取得することと、
前記第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあることによって、設定された周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すことと、を含む、ことを特徴とする請求項5に記載のエアロゾル生成装置の制御方法。
【請求項9】
エアロゾル生成装置の制御装置であって、
前記エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、前記マイクロ波アセンブリは、前記霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するために使用され、前記マイクロ波検出装置は、前記霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用され、
前記エアロゾル生成装置の制御装置は、
前記イクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従って前記マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整モジュールと、
調整前後の前記霧化キャビティ内の前記マイクロ波定在波比に基づいて前記マイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定する決定モジュールと、
前記マイクロ波アセンブリが前記目標動作周波数で動作するように制御する制御モジュールとを含む、
ことを特徴とするエアロゾル生成装置の制御装置。
【請求項10】
エアロゾル生成装置であって、
請求項9に記載のエアロゾル生成装置の制御装置を含む、ことを特徴とするエアロゾル生成装置。
【請求項11】
エアロゾル生成装置であって、
メモリとプロセッサとを含み、
前記メモリには、プログラム又は指令が記憶され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されるプログラム又は指令を実行して請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の制御方法を実施する、
ことを特徴とするエアロゾル生成装置。
【請求項12】
さらに、
エアロゾル生成基質を収容する霧化キャビティを設けるハウジングと、
前記ハウジングに設けられるとともに前記プロセッサに接続され、前記霧化キャビティ内に前記マイクロ波を供給するマイクロ波アセンブリとを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
さらに、前記ハウジングに設けられ、前記霧化キャビティ内の前記マイクロ波定在波比を収集するマイクロ波検出装置を含む、ことを特徴とする請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
共振柱をさらに含み、
前記共振柱の第1端は、前記霧化キャビティのキャビティ底壁に接続され、前記共振柱の第2端は、前記霧化キャビティの開口に向く、ことを特徴とする請求項12又は13に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項15】
読み取り可能な記録媒体であって、
前記読み取り可能な記録媒体には、プログラム又は指令が記憶され、
前記プログラム又は指令がプロセッサによって実行される際、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のエアロゾル生成装置の制御方法を実施する、ことを特徴とする読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月20日に中国国家知識産権局に出願した、出願番号が「202111220283.7」であり、出願の名称「エアロゾル生成装置、制御方法、制御装置及び読み取り可能な記録媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は、参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、電子霧化技術に関し、具体的には、エアロゾル生成装置、制御方法、制御装置及び読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
加熱非燃焼(Heat Not Burning、HNB)装置は、加熱装置にエアロゾル生成基質(処理された植物葉類に関する製品)を加われた組立デバイスである。外部加熱装置からの高温によってエアロゾル生成基質は燃焼されないがエアロゾルの生成可能である温度まで加熱されることで、燃焼されないという前提でエアロゾル生成基質からユーザが需要なエアロゾルを生成させることができる。
【0004】
現在、市販される加熱非燃焼器具は、主に抵抗加熱方式、即ち、中心発熱シート又は発熱針などを利用してエアロゾル生成基質の中心からエアロゾル生成基質の内部に挿入して加熱する方式を採用している。このような器具は、利用される前に予熱する必要があり、待ち時間が長く、吸われることと停止することが自由にならなく、エアロゾル生成基質の炭化が不均一になるため、エアロゾル生成基質が十分にベーキングされなく、利用率が低い。さらに、HNB器具の発熱シートは、エアロゾル生成基質抽出器と発熱シート基台に汚れが生成されることがよくあり、洗浄されることが困難である。これで、発熱体に接触する局所のエアロゾル生成基質の温度が高すぎたり、一部が熱分解を発生され、人体に有害な物質が放出される恐れがある。そのため、マイクロ波加熱技術は、抵抗加熱方式に替わって新たな加熱方式になりつつある。マイクロ波加熱技術は、高効率、適時、選択性、加熱に遅延性がないという特徴を有し、特定された誘電特性の物質のみに加熱効果を有する。マイクロ波による加熱し霧化することを応用するメリットは、以下の通りである。すなわち、a、マイクロ波加熱は、輻射加熱であり、熱伝導ではなく、即座に吸われることと即座に停止されることが実現される、b、加熱シートがないため、破片、発熱シートの洗浄などの問題がなくなる、c、エアロゾル生成基質の利用率が高く、味の一貫性が高く、よりタバコに近い味にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在では、エアロゾル生成基質によるエアロゾルが霧化キャビティに進入した後、霧化キャビティにおけるマイクロ波の吸収特性が変化する可能性があり、マイクロ波による霧化効果に悪い影響を与えられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、従来技術又は関連技術に存在する技術問題の少なくとも一つを解決することを目的とする。
【0007】
これに鑑みて、第1の方面において、本願の実施例は、エアロゾル生成装置の制御方法を提供する。エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティにマイクロ波を供給するために使用され、マイクロ波検出装置は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用される。当該制御方法は、マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することと、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することと、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御することとを含む。
【0008】
本願によれば提供するエアロゾル生成装置の制御方法は、エアロゾル生成装置の動作を制御する。エアロゾル生成装置は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0009】
理解できるように、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に複数の周波数帯域内のマイクロ波を出力することができる。霧化キャビティが1M~20Mである帯域幅範囲に対応されるように設定されてもよく、マイクロ波アセンブリから出力されるマイクロ波の周波数帯域は、902MHz~928MHz、2.400GHz~2.500GHz、5.7255GHz~5.875GHz、24GHz~24.25GHzから選択されてもよい。
【0010】
エアロゾル生成装置の制御方法は、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することを含んでもよい。具体的に、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティ内に異なる周波数のマイクロ波を供給するように、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数が調整される。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置は、常に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集し、収集されたマイクロ波定在波比は、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を反映できる。異なる動作周波数の場合に検出されたマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの動作周波数を選択して、目標動作周波数を決定する。目標動作周波数が決定された場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御される。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するとともに、検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択し、これによって、マイクロ波が霧化キャビティ内に効率的に供給され、エアロゾル生成基質に対するエアロゾル生成装置の霧化効果を向上させ、エアロゾル生成基質が不十分な霧化状態になることを避けられる。
【0011】
理解できるように、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用により霧化キャビティ内で霧化させられ、霧化により得られたエアロゾルが霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に影響を与える。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御するとともに、検出されたマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択することにより、エアロゾル生成装置が動作している際に、マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を向上させることが実現される。
【0012】
また、本願によって提供される上記技術案においてのエアロゾル生成装置の制御方法によれば、さらに以下のような付加的技術特徴を有してもよい。
【0013】
実現できる設計のうちの一つにおいて、マイクロ波アセンブリが動作している際に設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することは、マイクロ波アセンブリが第1周波数で動作する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を決定することと、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御することとをさらに含む。
【0014】
当該設計において、第1周波数は、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数であり、即ち、エアロゾル霧化装置が動作し始める段階で、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に第1周波数のマイクロ波を供給する。マイクロ波アセンブリが第1周波数のマイクロ波を出力する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を計算し、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御する。
【0015】
マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する際に、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数と、周波数ホッピングのステップ幅を決定する必要がある。マイクロ波アセンブリの初期動作周波数は、第1周波数であり、周波数ホッピングのステップ幅は、周波数調整値である。第1周波数と周波数調整値は、エアロゾル霧化装置が出荷する前にローカル記憶領域に配置されており、エアロゾル霧化装置が動作し始める後、直接的に第1周波数と周波数調整値を呼び出し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する。
【0016】
本願は、一定の周波数調整値によってマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数の安定性を調整し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作の安定性を向上させることができる。マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作においての周波数ホッピングのステップ幅が一致されないから、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が低下することを避けられる。
【0017】
理解できるように、周波数調整値の値は、0.5MHz~40MHzの範囲に取得できる。
【0018】
本願は、周波数調整値につき値の取得範囲を0.5MHz以上且つ40MHz以下とする。周波数調整値を0.5MHz以上にすることにより、周波数ホッピングごとにマイクロ波周波数の量が十分に調整され、霧化キャビティ内の定在波比を変化させることができる。周波数調整値を40MHz以下とすることにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数が過度に調整されることによって目標動作周波数を正確に取得できない問題が避けられる。
【0019】
特に説明すべきは、マイクロ波アセンブリが周波数によって周波数ホッピングを調整する調整制御の際に、第1周波数に設定された周波数調整値を加えることがよく、第1周波数に設定された周波数調整値を減算してもよい。
【0020】
実現できる設計のうちの一つにおいて、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作する制御ステップの前に、さらに、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力で動作する場合、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力よりも小さい第2の設定電力で動作するように制御されることを含む。
【0021】
当該設計において、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させるように制御する。具体的には、マイクロ波アセンブリは動作し始める段階で、初期周波数で動作し、即ち第1周波数で動作する場合、マイクロ波の供給効果を保証するために、マイクロ波アセンブリが比較的に高い動作電力である第1の設定電力で動作するように制御される。周波数ホッピングの前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させ、即ち、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力で動作するように制御される。マイクロ波アセンブリの動作周波数が調整されるように制御する際に、動作電力を低下させてマイクロ波アセンブリが動作するように制御することにより、マイクロ波アセンブリ周波数ホッピング動作中における消費電力を減少させることができる。
【0022】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、異なる周波数ホッピング段階で異なる周波数帯域のマイクロ波を出力するため、異なる周波数帯域のマイクロ波がエアロゾル生成基質に対する霧化効果は異なる。本願は、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、動作電力を低下させて、電力の浪費を避けられる。
【0023】
実現できる設計のうちの一つにおいて、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御することは、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数に従って、第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で動作するように制御することを含む。
【0024】
当該設計において、第3の設定電力は、第2の設定電力よりも大きく、即ち、目標動作周波数が決定された後、現在の動作電力を高めて高い電力で動作し、目標動作周波数でマイクロ波を出力するようにマイクロ波アセンブリを制御する。なお、目標動作周波数とは、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比によって選択されるものであり、即ち、マイクロ波アセンブリは、目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給することによって、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を保証できる。目標動作周波数が決定された後、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御することにより、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへマイクロ波の供給効率を一層に向上させることができ、霧化キャビティ内のエアロゾル生成基質に対する霧化効果を向上させる。
【0025】
実現できる設計のうちの一つにおいて、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することは、調整前の霧化キャビティ内の第1の定在波比、及び調整後の霧化キャビティ内の第2の定在波比を取得することと、第1の定在波比と設定された定在波比との第1差分、及び第2の定在波比と設定された定在波比との第2差分を算出することと、第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定することとを含む。
【0026】
当該設計において、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置により、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前後の霧化キャビティ内の定在波比を検出する。周波数ホッピング前後の第1の定在波比と第2の定在波比を取得する。定在波比を予め設定された定在波比、即ちユーザが希望する霧化キャビティ内の定在波比に設定する。第1差分と第2差分を計算して第1差分と第2差分に対して数値比較を行うことにより、今回マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整した効果を判断できる。具体的には、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させたと判定し、第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を低下させたと判定する。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現される。
【0027】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、周波数ホッピングを1回又は複数回行うことが可能である。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングを複数回行う際に、第1差分と第2差分に基づいて次回の周波数ホッピングの方向を選択することができる。
【0028】
いくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の動作周波数は、2.43GHzであり、検出された第1の定在波比が1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.5とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は、0.6であり、第2差分は、0.5である。今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比に益々近づけることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに増加させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0029】
他のいくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の周波数を2.43GHzとし、検出された第1の定在波比は、1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.7とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は、0.6であり、第2差分は、0.7であり、今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比から益々離れることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに低下させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0030】
これらの実施例では、本願は、複数回の周波数ホッピング調整を行う必要がある際に、毎回の周波数ホッピング調整前後に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を検出し、今回調整前後に検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて次回の周波数ホッピング調整の方向を決定し、それにより、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が行う際、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることを保証できる。
【0031】
いくつかの実施例では、設定された定在波比が1に選択されてもよく、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比が1に近づけば近づくほど、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が良くなることを表す。
【0032】
実現できる設計のうちの一つにおいて、第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定することは、第1差分が第2差分よりも大きいことによって、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とすることと、第1差分が第2差分よりも小さいことによって、第1の定在波比に対応する動作周波数と設定された周波数調整値によって、目標動作周波数を決定することとを含む。
【0033】
当該設計において、マイクロ波アセンブリが、周波数ホッピングを1回だけ行う必要がある場合、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第2の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第1の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第1の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現され、当該目標動作周波数でマイクロ波アセンブリの動作を制御し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることが実現される。
【0034】
実現できる設計のうちの一つにおいて、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整回数を取得することと、調整回数が設定回数よりも小さい際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すこととを含む。
【0035】
当該設計において、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、マイクロ波アセンブリが動作周波数を調整する調整回数を検出する。調整回数が設定回数に到達されると検出した場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。調整回数が設定回数よりも小さいと検出した場合、調整回数が設定回数に到達されるまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、複数回の周波数ホッピング調整により、最終的に取得される目標動作周波数を選択してマイクロ波アセンブリの動作を制御し、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させる。
【0036】
いくつかの実施例では、設定回数の値の取得範囲は、1~8回である。
【0037】
これらの実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング方式で動作する際に、動作電力が低下され、即ちマイクロ波アセンブリが低い動作電力で動作するため、設定回数が8回よりも大きいと、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティにマイクロ波を供給する全体的効率に影響を与える。設定回数が1回よりも小さいと、マイクロ波アセンブリの動作周波数を合理的に調整することができない。
【0038】
実現できる設計のうちの一つにおいて、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、目標動作周波数に対応する第3の定在波比を取得することと、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあることによって、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すこととを含む。
【0039】
当該設計において、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、現在の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比、即ち目標動作周波数に対応する第3の定在波比を検出する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあると検出すると、マイクロ波アセンブリがすでに最適な動作周波数の範囲内に調整されたと判定し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にないと検出すると、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内に入るまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整の回数を制御し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作して最適なマイクロ波の供給効果に到達されることを保証できる。
【0040】
第2の方面において、本願の実施例は、エアロゾル生成装置の制御装置を提供する。エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティにマイクロ波を供給するために使用され、マイクロ波検出装置は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用される。エアロゾル生成装置の制御装置は、マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整モジュールと、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定する決定モジュールと、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する制御モジュールとを含む。
【0041】
本願の提供するエアロゾル生成装置の制御装置は、エアロゾル生成装置の動作を制御する。エアロゾル生成装置は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0042】
理解できるように、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に複数の周波数帯域内のマイクロ波を出力することができる。霧化キャビティが1M~20Mである帯域幅範囲に対応されるように設定されてもよく、マイクロ波アセンブリから出力されるマイクロ波の周波数帯域は、902MHz~928MHz、2.400GHz~2.500GHz、5.7255GHz~5.875GHz、24GHz~24.25GHzから選択されてもよい。
【0043】
エアロゾル生成装置の制御方法は、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することを含み、具体的には、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティ内に異なる周波数のマイクロ波を供給するように、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数が調整される。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置は、常に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集し、収集されたマイクロ波定在波比は、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を反映できる。異なる動作周波数の場合に検出されたマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの動作周波数を選択して、目標動作周波数を決定する。目標動作周波数が決定された場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御される。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するとともに、検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択し、これによって、マイクロ波が霧化キャビティ内に効率的に供給され、エアロゾル生成基質に対するエアロゾル生成装置の霧化効果を向上させ、エアロゾル生成基質が不十分な霧化状態になることを避けられる。
【0044】
理解できるように、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用により霧化キャビティ内で霧化させられ、霧化による得られたエアロゾルが霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に影響を与える。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御するとともに、検出されたマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択することにより、エアロゾル生成装置が動作している際に、マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を向上させることが実現される。
【0045】
第3の方面において、本願の実施例は、エアロゾル生成装置を提供する。当該エアロゾル生成装置は、上記第2の方面においてのエアロゾル生成装置の制御装置を含むため、上記第2の方面においてのエアロゾル生成装置の制御装置のすべての有益な効果を有し、ここで繰り返し記述しない。
【0046】
第4の方面において、本願の実施例は、エアロゾル生成装置を提供する。当該エアロゾル生成装置は、メモリとプロセッサとを含み、メモリには、プログラム又は指令が記憶され、プロセッサは、メモリに記憶されるプログラム又は指令を実行して第1の方面においてのエアロゾル生成装置の制御方法を実施するため、上記第1の方面においてのエアロゾル生成装置の制御方法の全ての有益な効果を有し、ここで繰り返し記述しない。
【0047】
また、本願の提供する上記技術案におけるエアロゾル生成装置によれば、さらに以下の付加的技術特徴を有することができる。
【0048】
実現できる設計のうちの一つにおいて、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成基質を収容する霧化キャビティを設けるハウジングと、ハウジングに設けられるとともにプロセッサに接続され、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するマイクロ波アセンブリとを含む。
【0049】
当該設計において、エアロゾル生成装置は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。
【0050】
実現できる設計のうちの一つにおいて、エアロゾル生成装置は、ハウジングに設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するマイクロ波検出装置をさらに含む。
【0051】
当該設計において、マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0052】
実現できる設計のうちの一つにおいて、エアロゾル生成装置は、共振柱をさらに含み、共振柱の第1端は、霧化キャビティのキャビティ底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。
【0053】
当該設計において、エアロゾル生成装置は、共振柱を含み、共振柱は、霧化キャビティ内に設けられ、共振柱の第1端は、霧化キャビティの底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。本願は、霧化キャビティ内に共振柱が設けられることにより、マイクロ波アセンブリに生成したマイクロ波を共振柱の第1端から第2端の方向に沿って伝導することができる。エアロゾル生成基質が共振柱の第2端に近接する領域に設けられるため、マイクロ波がエアロゾル生成基質に作用し、マイクロ波の作用でエアロゾル生成基質の霧化効果を向上する。
【0054】
第5の方面において、本願の実施例は、読み取り可能な記録媒体を提供する。読み取り可能な記録媒体には、プログラム又は指令が記憶され、プログラム又は指令がプロセッサによって実行される際、上記いずれかの実現できる設計においてのエアロゾル生成装置の制御方法を実施する。そのため、上記いずれかの実現できる設計においてのエアロゾル生成装置の制御方法の全ての有益な技術効果を有するため、ここで繰り返し記述しない。
【0055】
本願の付加的方面及び利点は、以下の説明部分で明らかになり、又は本願の実施例によれば理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0056】
本願の各実施例を説明する添付の図面と結合して、本願の上記及び/又は付加的方面及び利点は、以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【
図1】本願の第1実施例におけるエアロゾル生成装置の制御方法を示す概略的なフローチャートのその1である。
【
図2】本願の第1実施例におけるエアロゾル生成装置の制御方法を示す概略的なフローチャートのその2である。
【
図3】本願の第1実施例におけるエアロゾル生成装置の制御方法を示す概略的なフローチャートのその3である。
【
図4】本願の第2実施例におけるエアロゾル生成装置の制御装置の構成ブロック図を示す。
【
図5】本願の第3実施例におけるエアロゾル生成装置の構成ブロック図を示す。
【
図6】本願の第4実施例におけるエアロゾル生成装置の構成ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0057】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確にさせるため、以下、図面を参照しつつ、本願の具体的な実施例を詳細に説明する。矛盾しない限り、本願の実施例及び実施例に開示された特徴を組み合わせることができる。
【0058】
以下の記載において、本願が十分に理解されるために具体的な内容を述べているが、本願は、本明細書で述べている内容と異なる実施形態で実施されることができる。よって、本願は以下の具体的な実施例に限定されていない。
【0059】
以下に、
図1~
図6を参照して、本願の一部の実施例によるエアロゾル生成装置の制御方法、エアロゾル生成装置の制御装置、エアロゾル生成装置及び読み取り可能な記録媒体を説明する。
【0060】
実施例1:
図1に示すように、本願の第1実施例には、エアロゾル生成装置の制御方法が提供され、エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給し、マイクロ波検出装置は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集する。
【0061】
エアロゾル生成装置の制御方法は、
ステップ102において、マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することと、
ステップ104において、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することと、
ステップ106において、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御することと、を含む。
【0062】
本実施例の提供するエアロゾル生成装置の制御方法は、エアロゾル生成装置の動作を制御する。エアロゾル生成装置は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0063】
理解できるように、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に複数の周波数帯域内のマイクロ波を出力することができる。霧化キャビティが1M~20Mである帯域幅範囲に対応されるように設定されてもよく、マイクロ波アセンブリから出力されるマイクロ波の周波数帯域は、902MHz~928MHz、2.400GHz~2.500GHz、5.7255GHz~5.875GHz、24GHz~24.25GHzから選択されてもよい。
【0064】
エアロゾル生成装置の制御方法は、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することを含んでもよい。具体的に、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティ内に異なる周波数のマイクロ波を供給するように、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数が調整される。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置は、常に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集し、収集されたマイクロ波定在波比は、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を反映できる。異なる動作周波数の場合に検出されたマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの動作周波数を選択して、目標動作周波数を決定する。目標動作周波数が決定された場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御される。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するとともに、検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択し、これによって、マイクロ波が霧化キャビティ内に効率的に供給され、エアロゾル生成基質に対するエアロゾル生成装置の霧化効果を向上させ、エアロゾル生成基質が不十分な霧化状態になることを避けられる。
【0065】
理解できるように、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用により霧化キャビティ内で霧化させられ、霧化による得られたエアロゾルが霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に影響を与える。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御するとともに、検出されたマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択することにより、エアロゾル生成装置が動作している際に、マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を向上させることが実現される。
【0066】
図2に示すように、上記実施例では、マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することは、
ステップ202において、マイクロ波アセンブリが第1周波数で動作する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を決定することと、
ステップ204において、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御することと、を含む。
【0067】
当該設計において、第1周波数は、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数であり、即ち、エアロゾル霧化装置が動作し始める段階で、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に第1周波数のマイクロ波を供給する。マイクロ波アセンブリが第1周波数のマイクロ波を出力する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を計算し、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御する。
【0068】
マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する際に、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数と、周波数ホッピングのステップ幅を決定する必要がある。マイクロ波アセンブリの初期動作周波数は、第1周波数であり、周波数ホッピングのステップ幅は、周波数調整値である。第1周波数と周波数調整値は、エアロゾル霧化装置が出荷する前にローカル記憶領域に配置されており、エアロゾル霧化装置が動作し始める後、直接的に第1周波数と周波数調整値を呼び出し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する。
【0069】
本願は、一定の周波数調整値によってマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数の安定性を調整し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作の安定性を向上させることができる。マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作においての周波数ホッピングのステップ幅が一致されないから、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が低下することを避けられる。
【0070】
理解できるように、周波数調整値の値は、0.5MHz~40MHzの範囲に取得できる。
【0071】
本願は、周波数調整値につき値の取得範囲を0.5MHz以上且つ40MHz以下とする。周波数調整値を0.5MHz以上にすることにより、周波数ホッピングごとにマイクロ波周波数の量が十分に調整され、霧化キャビティ内の定在波比を変化させることができる。周波数調整値を40MHz以下とすることにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数が過度に調整されることによって目標動作周波数を正確に取得できない問題が避けられる。
【0072】
特に説明すべきは、マイクロ波アセンブリが周波数によって周波数ホッピングを調整する調整制御の際に、第1周波数に設定された周波数調整値を加えることがよく、第1周波数に設定された周波数調整値を減算してもよい。
【0073】
上記いずれかの実施例では、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作する制御ステップの前に、さらに、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力で動作する場合、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力よりも小さい第2の設定電力で動作するように制御されることを含む。
【0074】
この実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させるように制御する。具体的には、マイクロ波アセンブリは動作し始める段階で、初期周波数で動作し、即ち第1周波数で動作する場合、マイクロ波の供給効果を保証するために、マイクロ波アセンブリが比較的に高い動作電力である第1の設定電力で動作するように制御される。周波数ホッピングの前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させ、即ち、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力で動作するように制御される。マイクロ波アセンブリの動作周波数が調整されるように制御する際に、動作電力を低下させてマイクロ波アセンブリが動作するように制御することにより、マイクロ波アセンブリ周波数ホッピング動作中における消費電力を減少させることができる。
【0075】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、異なる周波数ホッピング段階で異なる周波数帯域のマイクロ波を出力するため、異なる周波数帯域のマイクロ波がエアロゾル生成基質に対する霧化効果は異なる。本願は、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、動作電力を低下させて、電力の浪費を避けられる。
【0076】
上記いずれかの実施例では、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御することは、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数に従って、第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で動作するように制御することを含む。
【0077】
この実施例では、第3の設定電力は、第2の設定電力よりも大きく、即ち、目標動作周波数が決定された後、現在の動作電力を高めて高い電力で動作し、目標動作周波数でマイクロ波を出力するようにマイクロ波アセンブリを制御する。なお、目標動作周波数とは、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比によって選択されるものであり、即ち、マイクロ波アセンブリは、目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給することによって、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を保証できる。目標動作周波数が決定された後、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御することにより、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへマイクロ波の供給効率を一層に向上させることができ、霧化キャビティ内のエアロゾル生成基質に対する霧化効果を向上させる。
【0078】
図3に示すように、上記いずれかの実施例では、調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定することは、
ステップ302において、調整前の霧化キャビティ内の第1の定在波比、及び調整後の霧化キャビティ内の第2の定在波比を取得することと、
ステップ304において、第1の定在波比と設定された定在波比との第1差分、及び第2の定在波比と設定された定在波比との第2差分を算出することと、
ステップ306において、第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定することとを含む。
【0079】
この実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置により、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前後の霧化キャビティ内の定在波比を検出する。周波数ホッピング前後の第1の定在波比と第2の定在波比を取得する。定在波比を予め設定された定在波比、即ちユーザが希望する霧化キャビティ内の定在波比に設定する。第1差分と第2差分を計算して第1差分と第2差分に対して数値比較を行うことにより、今回マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整した効果を判断できる。具体的には、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させたと判定し、第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を低下させたと判定する。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現される。
【0080】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、周波数ホッピングを1回又は複数回行うことが可能である。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングを複数回行う際に、第1差分と第2差分に基づいて次回の周波数ホッピングの方向を選択することができる。
【0081】
いくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の動作周波数は、2.43GHzであり、検出された第1の定在波比が1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.5とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は、0.6であり、第2差分は、0.5である。今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比に益々近づけることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに増加させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0082】
他のいくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の周波数を2.43GHzとし、検出された第1の定在波比は、1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.7とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は、0.6であり、第2差分は、0.7であり、今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比から益々離れることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに低下させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0083】
これらの実施例では、本願は、複数回の周波数ホッピング調整を行う必要がある際に、毎回の周波数ホッピング調整前後に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を検出し、今回調整前後に検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて次回の周波数ホッピング調整の方向を決定し、それにより、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が行う際、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることを保証できる。
【0084】
いくつかの実施例では、設定された定在波比が1に選択されてもよく、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比が1に近づけば近づくほど、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が良くなることを表す。
【0085】
上記いずれかの実施例では、第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定することは、第1差分が第2差分よりも大きいことによって、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とすることと、第1差分が第2差分よりも小さいことによって、第1の定在波比に対応する動作周波数と設定された周波数調整値によって、目標動作周波数を決定することとを含む。
【0086】
この実施例では、マイクロ波アセンブリが、周波数ホッピングを1回だけ行う必要がある場合、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第2の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第1の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第1の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現され、当該目標動作周波数でマイクロ波アセンブリの動作を制御し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることが実現される。
【0087】
上記いずれかの実施例では、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整回数を取得することと、調整回数が設定回数よりも小さい際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すこととを含む。
【0088】
この実施例では、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、マイクロ波アセンブリが動作周波数を調整する調整回数を検出する。調整回数が設定回数に到達されると検出した場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。調整回数が設定回数よりも小さいと検出した場合、調整回数が設定回数に到達されるまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、複数回の周波数ホッピング調整により、最終的に取得される目標動作周波数を選択してマイクロ波アセンブリの動作を制御し、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させる。
【0089】
いくつかの実施例では、設定回数の値の取得範囲は、1~8回である。
【0090】
これらの実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング方式で動作する際に、動作電力が低下され、即ちマイクロ波アセンブリが低い動作電力で動作するため、設定回数が8回よりも大きいと、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティにマイクロ波を供給する全体的効率に影響を与える。設定回数が1回よりも小さいと、マイクロ波アセンブリの動作周波数を合理的に調整することができない。
【0091】
上記いずれかの実施例では、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、さらに、目標動作周波数に対応する第3の定在波比を取得することと、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあることによって、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すこととを含む。
【0092】
この実施例では、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、現在の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比、即ち目標動作周波数に対応する第3の定在波比を検出する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあると検出すると、マイクロ波アセンブリがすでに最適な動作周波数の範囲内に調整されたと判定し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にないと検出すると、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内に入るまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整の回数を制御し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作して最適なマイクロ波の供給効果に到達されることを保証できる。
【0093】
実施例2:
図4に示すように、本願の第2実施例は、エアロゾル生成装置の制御装置400を提供する。エアロゾル生成装置は、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティにマイクロ波を供給するために使用され、マイクロ波検出装置は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するために使用される。
【0094】
エアロゾル生成装置の制御装置400は、
マイクロ波アセンブリが動作している際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整モジュール402と、
調整前後の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの目標動作周波数を決定する決定モジュール404と、
マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する制御モジュール406と、を含む。
【0095】
本実施例の提供するエアロゾル生成装置の制御装置400は、エアロゾル生成装置の動作を制御する。エアロゾル生成装置は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0096】
理解できるように、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に複数の周波数帯域内のマイクロ波を出力することができる。霧化キャビティが1M~20Mである帯域幅範囲に対応されるように設定されてもよく、マイクロ波アセンブリから出力されるマイクロ波の周波数帯域は、902MHz~928MHz、2.400GHz~2.500GHz、5.7255GHz~5.875GHz、24GHz~24.25GHzから選択されてもよい。
【0097】
エアロゾル生成装置の制御方法は、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することを含んでもよい。具体的に、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティ内に異なる周波数のマイクロ波を供給するように、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数が調整される。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置は、常に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集し、収集されたマイクロ波定在波比は、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を反映できる。異なる動作周波数の場合に検出されたマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの動作周波数を選択して、目標動作周波数を決定する。目標動作周波数が決定された場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御される。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するとともに、検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択し、これによって、マイクロ波が霧化キャビティ内に効率的に供給され、エアロゾル生成基質に対するエアロゾル生成装置の霧化効果を向上させ、エアロゾル生成基質が不十分な霧化状態になることを避けられる。
【0098】
理解できるように、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用により霧化キャビティ内で霧化させられ、霧化による得られたエアロゾルが霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に影響を与える。本願によれば、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御するとともに、検出されたマイクロ波定在波比に基づいて目標動作周波数を選択することにより、エアロゾル生成装置が動作している際に、マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を向上させることが実現される。
【0099】
上記いずれかの実施例では、調整モジュール402は、さらに、マイクロ波アセンブリが第1周波数で動作する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を決定するように用いられ、
制御モジュール406は、さらに、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御するように用いられる。
【0100】
この実施例では、第1周波数は、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数であり、即ち、エアロゾル霧化装置が動作し始める段階で、マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内に第1周波数のマイクロ波を供給する。マイクロ波アセンブリが第1周波数のマイクロ波を出力する場合、第1周波数と設定された周波数調整値に基づいて第2周波数を計算し、マイクロ波アセンブリが第2周波数で動作するように制御する。
【0101】
マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する際に、マイクロ波アセンブリの初期動作周波数と、周波数ホッピングのステップ幅を決定する必要がある。マイクロ波アセンブリの初期動作周波数は、第1周波数であり、周波数ホッピングのステップ幅は、周波数調整値である。第1周波数と周波数調整値は、エアロゾル霧化装置が出荷する前にローカル記憶領域に配置されており、エアロゾル霧化装置が動作し始める後、直接的に第1周波数と周波数調整値を呼び出し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御する。
【0102】
本願は、一定の周波数調整値によってマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作を制御することにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数の安定性を調整し、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作の安定性を向上させることができる。マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング動作においての周波数ホッピングのステップ幅が一致されないから、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が低下することを避けられる。
【0103】
理解できるように、周波数調整値の値は、0.5MHz~40MHzの範囲に取得できる。
【0104】
本願は、周波数調整値につき値の取得範囲を0.5MHz以上且つ40MHz以下とする。周波数調整値を0.5MHz以上にすることにより、周波数ホッピングごとにマイクロ波周波数の量が十分に調整され、霧化キャビティ内の定在波比を変化させることができる。周波数調整値を40MHz以下とすることにより、マイクロ波アセンブリの動作周波数が過度に調整されることによって目標動作周波数を正確に取得できない問題が避けられる。
【0105】
特に説明すべきは、マイクロ波アセンブリが周波数によって周波数ホッピングを調整する調整制御の際に、第1周波数に設定された周波数調整値を加えることがよく、第1周波数に設定された周波数調整値を減算してもよい。
【0106】
上記いずれかの実施例では、制御モジュール406は、さらに、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力で動作する場合、マイクロ波アセンブリが第1の設定電力よりも小さい第2の設定電力で動作するように制御するように用いられる。
【0107】
この実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させるように制御する。具体的には、マイクロ波アセンブリは動作し始める段階で、初期周波数で動作し、即ち第1周波数で動作する場合、マイクロ波の供給効果を保証するために、マイクロ波アセンブリが比較的に高い動作電力である第1の設定電力で動作するように制御される。周波数ホッピングの前に、マイクロ波アセンブリの動作電力を低下させ、即ち、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力で動作するように制御される。マイクロ波アセンブリの動作周波数が調整されるように制御する際に、動作電力を低下させてマイクロ波アセンブリが動作するように制御することにより、マイクロ波アセンブリ周波数ホッピング動作中における消費電力を減少させることができる。
【0108】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、異なる周波数ホッピング段階で異なる周波数帯域のマイクロ波を出力するため、異なる周波数帯域のマイクロ波がエアロゾル生成基質に対する霧化効果は異なる。本願は、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、動作電力を低下させて、電力の浪費を避けられる。
【0109】
上記いずれかの実施例では、制御モジュール406は、さらに、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数に従って、第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で動作するように制御するように用いられる。
【0110】
この実施例では、第3の設定電力は、第2の設定電力よりも大きく、即ち、目標動作周波数が決定された後、現在の動作電力を高めて高い電力で動作し、目標動作周波数でマイクロ波を出力するようにマイクロ波アセンブリを制御する。なお、目標動作周波数とは、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比によって選択されるものであり、即ち、マイクロ波アセンブリは、目標動作周波数で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給することによって、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効率を保証できる。目標動作周波数が決定された後、マイクロ波アセンブリが第2の設定電力よりも大きい第3の設定電力で霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するように制御することにより、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへマイクロ波の供給効率を一層に向上させることができ、霧化キャビティ内のエアロゾル生成基質に対する霧化効果を向上させる。
【0111】
上記いずれかの実施例では、取得モジュールは、さらに、調整前の霧化キャビティ内の第1の定在波比、及び調整後の霧化キャビティ内の第2の定在波比を取得するように用いられ、
エアロゾル生成装置の制御装置400は、さらに、
第1の定在波比と設定された定在波比との第1差分、及び第2の定在波比と設定された定在波比との第2差分を算出する計算モジュールと、
第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定する決定モジュールとを含む。
【0112】
この実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波検出装置により、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングする前後の霧化キャビティ内の定在波比を検出する。周波数ホッピング前後の第1の定在波比と第2の定在波比を取得する。定在波比を予め設定された定在波比、即ちユーザが希望する霧化キャビティ内の定在波比に設定する。第1差分と第2差分を計算して第1差分と第2差分に対して数値比較を行うことにより、今回マイクロ波アセンブリの動作周波数を調整した効果を判断できる。具体的には、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させたと判定し、第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、この時にマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整することによって霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を低下させたと判定する。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現される。
【0113】
理解できるように、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、マイクロ波アセンブリは、周波数ホッピングを1回又は複数回行うことが可能である。マイクロ波アセンブリが周波数ホッピングを複数回行う際に、第1差分と第2差分に基づいて次回の周波数ホッピングの方向を選択することができる。
【0114】
いくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の動作周波数は、2.43GHzであり、検出された第1の定在波比が1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.5とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は0.6であり、第2差分は0.5である。今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比に益々近づけることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに増加させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0115】
他のいくつかの実施例では、マイクロ波アセンブリの現在の周波数を2.43GHzとし、検出された第1の定在波比は、1.6であり、今回の周波数ホッピング調整においては、マイクロ波アセンブリの動作周波数を2.44GHzに調整し、検出された第2の定在波比を1.7とし、設定された定在波比を1とするように動作周波数を増加させる方式で調整を行い、これからわかるように、第1差分は、0.6であり、第2差分は、0.7であり、今回の周波数を増加させる調整方式により、キャビティ内のマイクロ波定在波比は、設定された定在波比から益々離れることが確定されるから、次回の周波数ホッピングの際に、周波数をさらに低下させる調整方式で周波数ホッピング調整を行うことができる。
【0116】
これらの実施例では、本願は、複数回の周波数ホッピング調整を行う必要がある際に、毎回の周波数ホッピング調整前後に霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を検出し、今回調整前後に検出された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいて次回の周波数ホッピング調整の方向を決定し、それにより、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が行う際、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることを保証できる。
【0117】
いくつかの実施例では、設定された定在波比が1に選択されてもよく、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比が1に近づけば近づくほど、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果が良くなることを表す。
【0118】
上記いずれかの実施例では、決定モジュールが、さらに、第1差分と第2差分に基づいて目標動作周波数を決定するように用いられ、第1差分が第2差分よりも大きいことによって、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とすることと、第1差分が第2差分よりも小さいことによって、第1の定在波比に対応する動作周波数と設定された周波数調整値によって、目標動作周波数を決定することとを含む。
【0119】
この実施例では、ママイクロ波アセンブリが、周波数ホッピングを1回だけ行う必要がある場合、第1差分が第2差分よりも大きいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第2の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第2の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。第1差分が第2差分よりも小さいと検出すると、マイクロ波アセンブリが第1の定在波比に対応する動作周波数で動作する場合、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果がより良いと判定し、第1の定在波比に対応する動作周波数を目標動作周波数とする。よって、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング動作中に、収集された霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波の供給効果が良いマイクロ波アセンブリの動作周波数を決定することができ、それにより、目標動作周波数が実現され、当該目標動作周波数でマイクロ波アセンブリの動作を制御し、霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させることが実現される。
【0120】
上記いずれかの実施例では、取得モジュールは、さらに、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整する調整回数を取得するように用いられ、
制御モジュール406は、調整回数が設定回数よりも小さい際に、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すように用いられる。
【0121】
この実施例では、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、マイクロ波アセンブリが動作周波数を調整する調整回数を検出する。調整回数が設定回数に到達されると検出した場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。調整回数が設定回数よりも小さいと検出した場合、調整回数が設定回数に到達されるまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、複数回の周波数ホッピング調整により、最終的に取得される目標動作周波数を選択してマイクロ波アセンブリの動作を制御し、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティへのマイクロ波の供給効果を向上させる。
【0122】
いくつかの実施例では、設定回数の値の取得範囲は、1~8回である。
【0123】
これらの実施例では、マイクロ波アセンブリが周波数ホッピング方式で動作する際に、動作電力が低下され、即ちマイクロ波アセンブリが低い動作電力で動作するため、設定回数が8回よりも大きいと、マイクロ波アセンブリが霧化キャビティにマイクロ波を供給する全体的効率に影響を与える。設定回数が1回よりも小さいと、マイクロ波アセンブリの動作周波数を合理的に調整することができない。
【0124】
上記いずれかの実施例では、取得モジュールは、さらに、目標動作周波数に対応する第3の定在波比を取得するように用いられ、
制御モジュール406は、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあることによって、設定された周波数調整値に従ってマイクロ波アセンブリの動作周波数を調整するステップに戻すように用いられる。
【0125】
この実施例では、マイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整が複数回行う必要がある場合、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作するように制御する前に、現在の霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比、即ち目標動作周波数に対応する第3の定在波比を検出する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にあると検出すると、マイクロ波アセンブリがすでに最適な動作周波数の範囲内に調整されたと判定し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作を開始するように制御する。第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内にないと検出すると、第3の定在波比が設定された定在波比の範囲内に入るまで、引き続き設定された周波数調整値に従って現在の動作周波数を調整する。本願は、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比に基づいてマイクロ波アセンブリの周波数ホッピング調整の回数を制御し、マイクロ波アセンブリが目標動作周波数で動作して最適なマイクロ波の供給効果に到達されることを保証できる。
【0126】
実施例3:
図5に示すように、本願の第3実施例は、エアロゾル生成装置500を提供する。エアロゾル生成装置500は、上記実施例2におけるエアロゾル生成装置の制御装置400を含むため、上記実施例2におけるエアロゾル生成装置の制御装置400のすべての有益な効果を有し、ここで繰り返し記述しない。
【0127】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置500は、さらにエアロゾル生成基質を収容する霧化キャビティを設けるハウジングと、ハウジングに設けられるとともにプロセッサに接続され、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するマイクロ波アセンブリとを含む。
【0128】
この実施例では、エアロゾル生成装置500は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。
【0129】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置500は、ハウジングに設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するマイクロ波検出装置をさらに含む。
【0130】
この実施例では、マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0131】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置500は、共振柱をさらに含み、共振柱の第1端は、霧化キャビティのキャビティ底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。
【0132】
この実施例では、エアロゾル生成装置500は、共振柱を含み、共振柱は、霧化キャビティ内に設けられ、共振柱の第1端は、霧化キャビティの底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。本願は、霧化キャビティ内に共振柱が設けられることにより、マイクロ波アセンブリに生成したマイクロ波を共振柱の第1端から第2端の方向に沿って伝導することができる。エアロゾル生成基質が共振柱の第2端に近接する領域に設けられるため、マイクロ波がエアロゾル生成基質に作用し、マイクロ波の作用でエアロゾル生成基質の霧化効果を向上する。
【0133】
実施例4:
図6に示すように、本願の第4実施例は、エアロゾル生成装置600を提供する。エアロゾル生成装置600は、メモリ602とプロセッサ604を含み、メモリ602には、プログラム又は指令が記憶され、プロセッサ604は、メモリ602に記憶されたプログラム又は指令を実行して実施例1におけるエアロゾル生成装置600の制御方法を実施するため、上記実施例1におけるエアロゾル生成装置600の制御方法の全ての有益な効果を有し、ここで繰り返し記述しない。
【0134】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置600は、さらに、エアロゾル生成基質を収容する霧化キャビティを設けるハウジングと、ハウジングに設けられるとともにプロセッサに接続され、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給するマイクロ波アセンブリとを含む。
【0135】
この実施例では、エアロゾル生成装置600は、ハウジング、霧化キャビティ、マイクロ波アセンブリ及びマイクロ波検出装置を含み、霧化キャビティは、ハウジング内に設けられ、エアロゾル生成基質は、霧化キャビティ内に配置されてもよく、マイクロ波アセンブリは、ハウジング外に設けられる。マイクロ波アセンブリは、霧化キャビティ内にマイクロ波を供給してもよく、マイクロ波は、霧化キャビティ内に置かれるエアロゾル生成基質に作用し、エアロゾル生成基質は、マイクロ波の作用でエアロゾルを放出する。
【0136】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置600は、ハウジングに設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波定在波比を収集するマイクロ波検出装置をさらに含む。
【0137】
この実施例では、マイクロ波検出装置は、ハウジング上に設けられ、霧化キャビティ内のマイクロ波の定在波比を検出することができる。
【0138】
上記いずれかの実施例では、エアロゾル生成装置600は、共振柱をさらに含み、共振柱の第1端は、霧化キャビティのキャビティ底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。
【0139】
この実施例では、エアロゾル生成装置600は、共振柱を含み、共振柱は、霧化キャビティ内に設けられ、共振柱の第1端は、霧化キャビティの底壁に接続され、共振柱の第2端は、霧化キャビティの開口に向く。本願は、霧化キャビティ内に共振柱が設けられることにより、マイクロ波アセンブリに生成したマイクロ波を共振柱の第1端から第2端の方向に沿って伝導することができる。エアロゾル生成基質が共振柱の第2端に近接する領域に設けられるため、マイクロ波がエアロゾル生成基質に作用し、マイクロ波の作用でエアロゾル生成基質の霧化効果を向上する。
【0140】
実施例5:
本願の第5実施例は、読み取り可能な記録媒体を提供する。読み取り可能な記録媒体には、プログラム又は指令が記憶され、プログラム又は指令がプロセッサによって実行される際、上記いずれかの実現できる設計においてのエアロゾル生成装置の制御方法を実施する。そのため、上記いずれかの実現できる設計においてのエアロゾル生成装置の制御方法の全ての有益な技術効果を有するため、ここで繰り返し記述しない。
【0141】
本願の特許請求の範囲、明細書及び明細書の図面において、別途に明確な限定がない限り、「複数」という用語は、2つ以上を意味し、「上」、「下」等の用語が示す方位又は位置関係は、単に本願をより容易に説明し、説明内容をより容易に理解するために図面に示された方位又は位置関係に基づくものであり、言及される装置又は要素が説明された特定の方位を有し、特定の方位で構築され及び動作する必要があることを示し又は示唆するためではないことが明確にする必要がある。よって、これらの説明は本願を限定するものとは理解するこがならない。「接続」、「取り付け」、「固定」等の用語は、一般的に理解されるべきであり、例えば、「接続」は、複数のオブジェクト間の固定接続であってもよく、複数のオブジェクト間の取り外し可能な接続であってもよく、または一体的に接続されていてもよい、複数のオブジェクト間の直接的な接続であってもよいし、複数のオブジェクト間の中間メディアを介した間接的な接続であってもよい。当業者にとっては、本明細書における上述の用語の具体的な意味は、上述のデータの具体的な状況に基づいて理解することができる。
【0142】
本願の特許請求の範囲、明細書、および明細書の添付図面において、「1つの実施形態」、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」などの用語に関する記述は、実施形態または例に関連して記述された特定の特徴、構造、材料、または特徴が本願の少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。本願の特許請求の範囲、明細書、および明細書の添付図面において、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態または実施例を指すものではない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、または特徴は、任意の1または複数の実施形態または例において適切な方法で組み合わされてもよい。
【0143】
以上は本願の好ましい実施例にすぎず、本願を限定するものではなく、当業者にとって、本願には様々な変更および変更があってもよい。本願の精神と原則の範囲内で行われたいかなる修正、均等物、改良等は、本願の保護の範囲に含まれるものとする。
【国際調査報告】