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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】食糧加工用穀物除塵装置
(51)【国際特許分類】
   B02B 1/06 20060101AFI20240925BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
B02B1/06 101
B08B3/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555451
(86)(22)【出願日】2023-07-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2023107810
(87)【国際公開番号】W WO2024045921
(87)【国際公開日】2024-03-07
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523343802
【氏名又は名称】湖北鴻大糧油股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】▲きょう▼維洪
【テーマコード(参考)】
3B201
4D043
【Fターム(参考)】
3B201AA48
3B201AB33
3B201BB21
3B201BB82
3B201BB93
3B201CB12
3B201CC11
4D043AA03
4D043BC01
4D043BC31
(57)【要約】
本発明は、食糧加工の分野に関し、特に食糧加工用穀物除塵装置に関し、加工筒、加工筒の上端に設けられた投入口、支持吐出ユニット、洗浄ユニット、ろ過ユニットを含み、本発明は従来技術が穀物の除塵過程に存在する以下の問題を解決することができ、掃除器を通じてその掃除エリア外にあるほこりを掃除することができず、それによって掃除エリア外のほこりは依然として粉塵の飛散をもたらし、除塵効果が比較的に悪い、空気中に舞い上がったほこりと籾殻を掃除するしかなく、穀物表面に付着したほこりと籾殻を除去することができず、穀物表面にほこりと籾殻が残っているため、穀物全体の品質に影響を与え、本発明は噴出した霧によって送りホッパに注入された穀物を湿らせ、粉塵の飛散を抑え、籾殻をふるいにかけて取り除くために、水洗浄法によって穀物と籾殻を分離させ、穀物を水洗浄法で攪拌洗浄処理することでほこりを除去し、除塵効果を高めることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工筒(1)を含み、加工筒(1)の上端には投入口(11)が設けられた食糧加工用穀物除塵装置であって、
前記加工筒(1)の下端には、支持吐出ユニット(2)が取り付けられ、支持吐出ユニット(2)は、加工筒(1)の下方にある支持台(21)を含み、加工筒(1)の内部には、洗浄ユニット(3)とろ過ユニット(5)が上から下へ順に設けられ、ろ過ユニット(5)は、加工筒(1)の内壁中央部に取り付けられた水ろ過板(51)を含み、ここで、
前記洗浄ユニット(3)は環状板(31)を含み、加工筒(1)の内側壁上方には、環状板(31)が取り付けられ、環状板(31)の内側壁には、テーパ板(32)が設けられ、加工筒(1)には、アクチュエータ(33)が取り付けられ、アクチュエータ(33)は、加工筒(1)の上端中央部に設けられた送りホッパ(331)を含み、加工筒(1)の内側壁には、環状リングギア(36)が回転自在に接続され、環状リングギア(36)の内側壁には、環状に分布された複数の攪拌歯状板(37)が均一に設けられ、環状板(31)の上端には、攪拌歯状板(37)と交互に配列された複数の位置決めブロック(38)が取り付けられ、
環状板(31)とテーパ板(32)との間には、積み下ろし機構(39)が設けられ、積み下ろし機構(39)は、環状板(31)の上端に周方向に均一に開設された複数の位置制限スライド溝(391)を含み、位置制限スライド溝(391)の内部には、止め板(392)が摺動接続されていることを特徴とする食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項2】
前記加工筒(1)の外側壁には、モータホルダを介して位置決めモータ(361)が取り付けられ、位置決めモータ(361)の出力軸には、支持軸(362)が取り付けられ、支持軸(362)の外壁には、第1歯車(363)と第2歯車(364)が上下対称に覆設され、第1歯車(363)と環状リングギア(36)は噛合されていることを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項3】
前記積み下ろし機構(39)は、積み下ろし口(393)をさらに含み、位置制限スライド溝(391)の上端には、幅方向に沿って複数の積み下ろし口(393)が等間隔に開設され、止め板(392)には貫通孔(394)が開設され、貫通孔(394)の幅は積み下ろし口(393)の直径より大きく、止め板(392)において且つテーパ板(32)から離れた側には、加工筒(1)を通過した後に連動板(395)が設けられ、止め板(392)の外壁には、加工筒(1)に接続されたシールスリーブ(396)が摺動覆設され、連動板(395)とシールスリーブ(396)との間には、複数の圧縮ばね(397)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項4】
前記積み下ろし機構(39)は、駆動シリンダ(401)をさらに含み、テーパ板(32)の下端中央部には、駆動シリンダ(401)が取り付けられ、駆動シリンダ(401)の伸縮端には、水ろ過板(51)が設けられ、水ろ過板(51)の上端には、駆動シリンダ(401)に沿って2つのプッシュロッドが対称に設けられ、2つのプッシュロッドの上端には、テーパ板(32)を通過した後に共に投入口(11)と嵌合する閉鎖ブロックが設けられ、水ろ過板(51)の上端には、環状支持板(402)が取り付けられ、環状支持板(402)の上端には、環状に分布された複数のサポートブロック(403)が均一に設けられ、サポートブロック(403)の上端には、長手方向に沿ってガイドスライド溝が開設され、ガイドスライド溝内には支持柱(404)が摺動接続され、支持柱(404)と、ガイドスライド溝において且つ駆動シリンダ(401)に近い側壁との間には、支持ばね(405)が設けられ、
テーパ板(32)の下端の傾斜面には、サポートブロック(403)の位置に対応する複数の取付ブロック(406)が均一に取り付けられ、取付ブロック(406)の下端には、スライド溝が開設され、スライド溝内には係合スライドブロック(407)が摺動接続され、係合スライドブロック(407)の下端には、支持柱(404)の上端に係合する溝が開設され、係合スライドブロック(407)において且つ駆動シリンダ(401)から離れた側には、第1引きロープ(408)が設けられ、第1引きロープ(408)において且つ係合スライドブロック(407)から離れた一端は、テーパ板(32)を通過した後に止め板(392)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項5】
前記アクチュエータ(33)は、貯水室(332)をさらに含み、送りホッパ(331)の内部には貯水室(332)が開設され、貯水室(332)の上端には、送りホッパ(331)の長手方向に沿って、貯水室(332)に連通する2つの連通孔(333)が対称に開設され、送りホッパ(331)の長手方向の両側壁には、いずれも等間隔に配列されており且つ連通孔(333)に連通する複数のスプレーヘッド(334)が取り付けられ、送りホッパ(331)の内側壁には、仕切り網(335)が着脱可能に設けられ、
加工筒(1)の外側壁下方には、支持フレームを介して2つのウォーターポンプ(336)が対称に設けられ、ウォーターポンプ(336)の入力端には、加工筒(1)の内部下側に延びる給水管(337)が取り付けられ、ウォーターポンプ(336)の出力端には、変換コンポーネント(338)を介して第1水流出管(339)と第2水流出管(340)が設けられ、第1水流出管(339)において且つウォーターポンプ(336)から離れた一端は、貯水室(332)に連通し、加工筒(1)の内部において且つ環状板(31)の下方には、環状内部空洞管路(341)が開設され、環状内部空洞管路(341)において且つ加工筒(1)の内部に近い側には、環状に分布された複数の液排出孔(342)が均一に開設され、第2水流出管(340)において且つウォーターポンプ(336)から離れた一端は、環状内部空洞管路(341)に連通していることを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項6】
前記変換コンポーネント(338)は、中空固定ブロック(343)を含み、加工筒(1)の外壁には、ウォーターポンプ(336)の上方に位置する2つの中空固定ブロック(343)が設けられ、中空固定ブロック(343)の内部には、変換スライドブロック(344)が摺動接続され、変換スライドブロック(344)には長手方向に沿って、第1水流出管(339)と第2水流出管(340)にそれぞれ連通する2つの水流出孔(345)が対称に開設され、変換スライドブロック(344)の下端には、ウォーターポンプ(336)の出力端に連通する支持筒(346)が設けられ、変換スライドブロック(344)と、中空固定ブロック(343)において且つ加工筒(1)に近い側との間には、2つの押圧ばね(347)が対称に取り付けられ、
加工筒(1)の内側壁には、ウォーターポンプ(336)の位置に対応する2つの避け溝が対称に設けられ、水ろ過板(51)の外側壁には、避け溝内に摺動接続された2つの連動ブロック(348)が取り付けられ、水ろ過板(51)の上下両側壁には、いずれも避け溝の内壁に接続されたシール伸縮板が設けられ、避け溝の下端には延長孔が開設され、連動ブロック(348)の下端には、延出孔内部に摺動接続された押引ロッド(349)が設けられ、押引ロッド(349)と変換スライドブロック(344)の間には第2引きロープ(350)が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項7】
前記変換コンポーネント(338)は、支持筒(346)の内側壁に設けられた環状引き受け板(351)をさらに含み、中空固定ブロック(343)の下端には収容孔が開設され、環状引き受け板(351)の上端には、突き出しばね(352)を介して収容孔内に摺動接続された半球状突き出しブロック(353)が設けられ、半球状突き出しブロック(353)の上端には貯水槽が開設され、貯水槽の下端には環状に分布された複数の接続孔(354)が均一に開設されていることを特徴とする請求項6に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項8】
前記ろ過ユニット(5)は、扇形板(52)をさらに含み、水ろ過板(51)には、環状に分布された複数の排水孔が開設され、排水孔の上端には、第1トーションばねを介して環状に分布された複数の扇形板(52)がヒンジ接続され、複数の扇形板(52)は第1トーションばねのねじり力により完全な円形板を形成し、加工筒(1)の内側壁において且つ水ろ過板(51)の下方には固定フレーム(53)が設けられ、固定フレーム(53)の上端には、排水孔の位置に対応する突き出しバー(54)が取り付けられ、突き出しバー(54)の直径は排水孔の直径よりも小さく、加工筒(1)の外壁の任意の側において且つ水ろ過板(51)の上方には第1通孔が開設され、第1通孔の内壁には第1開閉板(57)がヒンジ接続され、
加工筒(1)の内側壁において且つ固定フレーム(53)の下方には、2つの上下に配置されたろ過メッシュ板(55)が取り付けられ、2つのろ過メッシュ板(55)の間に除塵パッド(56)が着脱可能に設けられ、加工筒(1)の外壁において且つ第1開閉板(57)の下方且つろ過メッシュ板(55)の上方には、第2通孔が開設され、第2通孔の内壁には第2開閉板(58)がヒンジ接続され、加工筒(1)の内側壁には攪拌乾燥機構(59)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項9】
前記攪拌乾燥機構(59)は、中空環状フレーム(591)を含み、環状板(31)の下端には、中空環状フレーム(591)が回転自在に接続され、中空環状フレーム(591)の外側壁には、環状に分布されており且つ第2歯車(364)と噛合する複数の歯が均一に設けられ、中空環状フレーム(591)の内側壁には、環状に分布された複数の中空支持棒(592)が均一に設けられ、中空支持棒(592)の下端には、伸縮筒を介して中空長方形板(593)が設けられ、中空環状フレーム(591)、中空支持棒(592)と中空長方形板(593)との間が連通し、中空環状フレーム(591)の下端には、環状に分布された複数の空気ポンプ(594)が均一に設けられ、空気ポンプ(594)の出力端は中空環状フレーム(591)内部まで延び、且つ中空環状フレーム(591)と中空支持棒(592)との間には、環状加熱網(595)が設けられ、中空長方形板(593)の上下両側には、複数の排気孔(596)が穿孔され、且つ中空長方形板(593)の上下両側壁には、排気孔(596)と交互に配置された複数の位置決めロッド(597)が設けられ、
中空長方形板(593)の長手方向の両側壁には、いずれも連動棒を介して接続板(598)が取り付けられ、2つの接続板(598)の対向側には中空長方形板(593)に沿って、2つの支持軸(362)が対称に設けられ、支持軸(362)外壁には、第2トーションばねを介して掃き出し板(599)が回転自在に覆設されていることを特徴とする請求項8に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【請求項10】
前記支持吐出ユニット(2)は、引き受け板(22)をさらに含み、加工筒(1)の下端中央部には、引き受け板(22)がヒンジ接続され、引き受け板(22)は支持台(21)の上端に設けられて、支持台(21)の上端には引き受け板(22)に沿って、2つの収納スライド溝(23)が対称に開設され、2つの収納スライド溝(23)の内底壁は、いずれも支持台(21)片側から他側に向かって徐々に下向きに傾斜し、加工筒(1)の下端には引き受け板(22)に沿って、収容スライド溝(23)内にそれぞれ摺動接続された2つの補助板(24)が対称に摺動接続され、
補助板(24)には長手方向に沿って、2つの取付孔が対称に開設され、取付孔内部には支持ブロック(25)が摺動接続され、支持台(21)上端には引き受け板(22)に沿って2つの位置決め板(26)が対称に設けられ、2つの位置決め板(26)の間には、支持ブロック(25)を貫通する2つの双方向スクリュー(27)が対称に回転自在に接続され、2つの双方向スクリュー(27)の間には、ベルト伝動によって接続され、且つ支持ブロック(25)がねじ接続により双方向スクリュー(27)と係合することを特徴とする請求項1に記載の食糧加工用穀物除塵装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食糧加工の分野に関し、特に食糧加工用穀物除塵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食糧は一般的に穀物に概括され、穀物には豊な栄養物質が含まれて、主にタンパク質、ビタミン、食物繊維、脂肪、でんぷんなどであり、穀物の表面には通常ほこりと籾殻が付着しているため、穀物は一次加工時に除塵及び殻除去処理を行う必要があり、それによって穀物表面の不純物を除去し、穀物の品質を向上させることができる。
【0003】
しかし、今まで穀物を除塵して殻を取り除く際には、穀物を空中に放出し、穀物に混ざったほこりと殻を風の力で吹き飛ばすことで、穀物と、ほこりや籾殻を分離させることが一般的であるが、風分離を採用するには以下の問題があり、
第1、風の力で穀物に混ざったほこりを吹き飛ばすことしかできず、穀物の表面に付着したほこりを取り除くことができず、穀物の表面にほこりが残っているため、除塵効果が悪く、しかも風分離の方式はほこりと籾殻を空気中に吹き込みやすく、ほこりを発生させ、環境に影響を与える。
第2、また、籾殻は通常穀物の外部に包まれているため、風が穀物に吹くと、籾殻をその内部の穀物全体と一緒に吹き上げやすくなり、穀物と籾殻を効率的に分離することができず、穀物の無駄使いをしやすくなる。
したがって、上記を踏まえて、従来の穀物除塵の技術手段には改善の余地がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明は食糧加工用穀物除塵装置を提供し、加工筒を含み、加工筒の上端には投入口が設けられ、前記加工筒の下端には、支持吐出ユニットが取り付けられ、支持吐出ユニットは、加工筒の下方にある支持台を含み、加工筒の内部には、洗浄ユニットとろ過ユニットが上から下へ順に設けられ、ろ過ユニットは、加工筒の内壁中央部に取り付けられた水ろ過板を含む。
【0005】
前記洗浄ユニットは環状板を含み、加工筒の内側壁上方には、環状板が取り付けられ、環状板の内側壁には、テーパ板が設けられ、加工筒には、アクチュエータが取り付けられ、アクチュエータは、加工筒の上端中央部に設けられた送りホッパを含み、加工筒の内側壁には、環状リングギアが回転自在に接続され、環状リングギアの内側壁には、環状に分布された複数の攪拌歯状板が均一に設けられ、環状板の上端には、攪拌歯状板と交互に配列された複数の位置決めブロックが取り付けられ、
環状板とテーパ板との間には、積み下ろし機構が設けられ、積み下ろし機構は、環状板の上端に周方向に均一に開設された複数の位置制限スライド溝を含み、位置制限スライド溝の内部には、止め板が摺動接続されている。
【0006】
好ましくは、前記加工筒の外側壁には、モータホルダを介して位置決めモータが取り付けられ、位置決めモータの出力軸には、支持軸が取り付けられ、支持軸の外壁には、第1歯車と第2歯車が上下対称に覆設され、第1歯車と環状リングギアは噛合されている。
【0007】
好ましくは、前記積み下ろし機構は、積み下ろし口をさらに含み、位置制限スライド溝の上端には幅方向に沿って、複数の積み下ろし口が等間隔に開設され、止め板には貫通孔が開設され、貫通孔の幅は積み下ろし口の直径より大きく、止め板において且つテーパ板から離れた側には、加工筒を通過した後に連動板が設けられ、止め板の外壁には、加工筒に接続されたシールスリーブが摺動覆設され、連動板とシールスリーブとの間には、複数の圧縮ばねが設けられている。
【0008】
好ましくは、前記積み下ろし機構は、駆動シリンダをさらに含み、テーパ板の下端中央部には、駆動シリンダが取り付けられ、駆動シリンダの伸縮端には、水ろ過板が設けられ、水ろ過板の上端には駆動シリンダに沿って2つのプッシュロッドが対称に設けられ、2つのプッシュロッドの上端には、テーパ板を通過した後に共に投入口と嵌合する閉鎖ブロックが設けられ、水ろ過板の上端には、環状支持板が取り付けられ、環状支持板の上端には、環状に分布された複数のサポートブロックが均一に設けられ、サポートブロックの上端には長手方向に沿ってガイドスライド溝が開設され、ガイドスライド溝内には支持柱が摺動接続され、支持柱と、ガイドスライド溝において且つ駆動シリンダに近い側壁との間には、支持ばねが設けられ、
テーパ板の下端の傾斜面には、サポートブロックの位置に対応する複数の取付ブロックが均一に取り付けられ、取付ブロックの下端には、スライド溝が開設され、スライド溝内には係合スライドブロックが摺動接続され、係合スライドブロックの下端には、支持柱の上端に係合する溝が開設され、係合スライドブロックにおいて且つ駆動シリンダから離れた側には、第1引きロープが設けられ、第1引きロープにおいて且つ係合スライドブロックから離れた一端は、テーパ板を通過した後に止め板に接続されている。
【0009】
好ましくは、前記アクチュエータは、貯水室をさらに含み、送りホッパの内部には貯水室が開設され、貯水室の上端には送りホッパの長手方向に沿って、貯水室に連通する2つの連通孔が対称に開設され、送りホッパの長手方向の両側壁には、いずれも等間隔に配列されており且つ連通孔に連通する複数のスプレーヘッドが取り付けられ、送りホッパの内側壁には、仕切り網が着脱可能に設けられ、
加工筒の外側壁下方には、支持フレームを介して2つのウォーターポンプが対称に設けられ、ウォーターポンプの入力端には、加工筒の内部下側に延びる給水管が取り付けられ、ウォーターポンプの出力端には、変換コンポーネントを介して第1水流出管と第2水流出管が設けられ、第1水流出管において且つウォーターポンプから離れた一端は、貯水室に連通し、加工筒の内部において且つ環状板の下方には、環状内部空洞管路が開設され、環状内部空洞管路において且つ加工筒の内部に近い側には、環状に分布された複数の液排出孔が均一に開設され、第2水流出管において且つウォーターポンプから離れた一端は、環状内部空洞管路に連通している。
【0010】
好ましくは、前記変換コンポーネントは、中空固定ブロックを含み、加工筒の外壁には、ウォーターポンプの上方に位置する2つの中空固定ブロックが設けられ、中空固定ブロックの内部には、変換スライドブロックが摺動接続され、変換スライドブロックには長手方向に沿って、第1水流出管と第2水流出管にそれぞれ連通する2つの水流出孔が対称に開設され、変換スライドブロックの下端には、ウォーターポンプの出力端に連通する支持筒が設けられ、変換スライドブロックと、中空固定ブロックにおいて且つ加工筒に近い側との間には、2つの押圧ばねが対称に取り付けられ、
加工筒の内側壁には、ウォーターポンプの位置に対応する2つの避け溝が対称に設けられ、水ろ過板の外側壁には、避け溝内に摺動接続された2つの連動ブロックが取り付けられ、水ろ過板の上下両側壁には、いずれも避け溝の内壁に接続されたシール伸縮板が設けられ、避け溝の下端には延長孔が開設され、連動ブロックの下端には、延出孔内部に摺動接続された押引ロッドが設けられ、押引ロッドと変換スライドブロックの間には第2引きロープが設けられている。
【0011】
好ましくは、前記変換コンポーネントは、支持筒の内側壁に設けられた環状引き受け板をさらに含み、中空固定ブロックの下端には収容孔が開設され、環状引き受け板の上端には、突き出しばねを介して収容孔内に摺動接続された半球状突き出しブロックが設けられ、半球状突き出しブロックの上端には貯水槽が開設され、貯水槽の下端には環状に分布された複数の接続孔が均一に開設されている。
【0012】
好ましくは、前記ろ過ユニットは、扇形板をさらに含み、水ろ過板には、環状に分布された複数の排水孔が開設され、排水孔の上端には、第1トーションばねを介して環状に分布された複数の扇形板がヒンジ接続され、複数の扇形板は第1トーションばねのねじり力により完全な円形板を形成し、加工筒の内側壁において且つ水ろ過板の下方には固定フレームが設けられ、固定フレームの上端には、排水孔の位置に対応する突き出しバーが取り付けられ、突き出しバーの直径は排水孔の直径よりも小さく、加工筒の外壁の任意の側において且つ水ろ過板の上方には第1通孔が開設され、第1通孔の内壁には第1開閉板がヒンジ接続され、
加工筒の内側壁において且つ固定フレームの下方には、2つの上下に配置されたろ過メッシュ板が取り付けられ、2つのろ過メッシュ板の間に除塵パッドが着脱可能に設けられ、加工筒の外壁において且つ第1開閉板の下方且つろ過メッシュ板の上方には、第2通孔が開設され、第2通孔の内壁には第2開閉板がヒンジ接続され、加工筒の内側壁には攪拌乾燥機構が設けられている。
【0013】
好ましくは、前記攪拌乾燥機構は、中空環状フレームを含み、環状板の下端には、中空環状フレームが回転自在に接続され、中空環状フレームの外側壁には、環状に分布されており且つ第2歯車と噛合する複数の歯が均一に設けられ、中空環状フレームの内側壁には、環状に分布された複数の中空支持棒が均一に設けられ、中空支持棒の下端には、伸縮筒を介して中空長方形板が設けられ、中空環状フレーム、中空支持棒と中空長方形板との間が連通し、中空環状フレームの下端には、環状に分布された複数の空気ポンプが均一に設けられ、空気ポンプの出力端は中空環状フレーム内部まで延び、且つ中空環状フレームと中空支持棒との間には、環状加熱網が設けられ、中空長方形板の上下両側には、複数の排気孔が穿孔され、且つ中空長方形板の上下両側壁には、排気孔と交互に配置された複数の位置決めロッドが設けられ、
中空長方形板の長手方向の両側壁には、いずれも連動棒を介して接続板が取り付けられ、2つの接続板の対向側には中空長方形板に沿って、2つの支持軸が対称に設けられ、支持軸外壁には、第2トーションばねを介して掃き出し板が回転自在に覆設されている。
【0014】
好ましくは、前記支持吐出ユニットは、引き受け板をさらに含み、加工筒の下端中央部には、引き受け板がヒンジ接続され、引き受け板は支持台の上端に設けられて、支持台の上端には引き受け板に沿って、2つの収納スライド溝が対称に開設され、2つの収納スライド溝の内底壁は、いずれも支持台の片側から他側に向かって徐々に下向きに傾斜し、加工筒の下端には引き受け板に沿って、収容スライド溝内にそれぞれ摺動接続された2つの補助板が対称に摺動接続され、
補助板には長手方向に沿って、2つの取付孔が対称に開設され、取付孔内部には支持ブロックが摺動接続され、支持台上端には引き受け板に沿って2つの位置決め板が対称に設けられ、2つの位置決め板の間には、支持ブロックを貫通する2つの双方向スクリューが対称に回転自在に接続され、2つの双方向スクリューの間には、ベルト伝動によって接続され、且つ支持ブロックがねじ接続により双方向スクリューと係合する。
【発明の効果】
【0015】
上記を踏まえて、本願は以下の少なくとも1つの有益な技術的効果を有し、
第1、本願は送りホッパの両側のスプレーヘッドから噴出された霧によって水のカーテンを形成し、送りホッパに注入された穀物を湿らせやすくし、それによって穀物を送りホッパに注入する時に粉塵の飛散を抑えるとともに、水洗浄法を用いて仕切り網と組み合わせることにより、穀物と籾殻を分離させることができ、穀物の無駄使いを回避するために籾殻を篩い落とすことができる。
第2、本願は水洗浄法を用いて穀物を洗浄し、相互に回転する攪拌歯状板と位置決めブロックを通じて穀物を攪拌洗浄処理し、さらに穀物に混ざったほこりを効果的に除去することができ、これによって穀物に対する除塵効果を強化することができる、また、止め板による積み下ろし口の封止により、撹拌歯状板による穀物の撹拌洗浄時間を長くすることができ、洗浄効果をさらに高めることができる。
第3、本願は水ろ過板上の扇形板と突き出しバーとの間の相互協力により、隣接する2つの扇形板の間に隙間が現れたため、水ろ過板上端の水及び一部のほこりが隙間を通って下に流出してろ過メッシュ板上に落下し、水ろ過板上端に穀物だけが残って、それによって穀物と水を迅速に分離させるようになり、この時、ウォーターポンプによって水を環状内部空洞管路内に排出し、液排出孔を経て水ろ過板上端に噴出し、穀物の二次洗浄を容易にし、それによって穀物表面に残ったほこりを完全に除去し、穀物の除塵効果を強化しやすく、かつ除塵中に粉塵の飛散が発生しなく、空気環境への影響を回避する。
第4、本願は水ろ過板の上下移動により、変換スライドブロックを制御して対応する移動を行うことができ、変換スライドブロックは、第1水流出管、第2水流出管とポンプ出力端との連通状態を変換できるようになり、さらに穀物の洗浄工程に応じて水を排出することができ、操作が簡単で、別途駆動を配置する必要がない。
第5、本願は水ろ過板の上端の穀物を攪拌することによって、穀物中の水が扇形板の隙間を通って急速に流出することを確保すると同時に、加熱後の中空支持棒、中空長方形板及び位置決めロッドを通じて穀物と接触する時、穀物表面の水分の蒸発を加速することができ、また、中空長方形板内部の熱気流を排気孔を介して噴出することができ、穀物の加熱面積を増大させ、ひいては穀物の乾燥効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の構造を示す図である。
図2】本発明に係る加工筒と洗浄ユニットとの間の構造を示す図である。
図3】本発明に係るアクチュエータの構造を示す図である。
図4】本発明に係る洗浄ユニットの内部構造を示す図である。
図5】本発明に係る図4におけるA箇所の部分拡大図である。
図6】本発明に係る図4におけるB箇所の部分拡大図である。
図7】本発明に係る環状板、テーパ板とろ過ユニットの間の構造を示す図である。
図8】本発明に係るアクチュエータとろ過ユニットの間の構造を示す図である。
図9】本発明に係る図8におけるC箇所の部分拡大図である。
図10】本発明に係る支持吐出ユニットの構造を示す図である。
図11】本発明に係る変換コンポーネント、第1水流出管と第2水流出管の間の構造を示す図である。
図12】本発明に係る図11におけるD箇所の部分拡大図である。
図13】本発明に係る攪拌乾燥機構の構造を示す図である。
図14】本発明に係る図13におけるE箇所の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図1?図14を用いて詳細に説明するが、本発明は請求項によって限定され、カバーされる様々な異なる形態で実施することができる。
【0018】
本願の実施例は食糧加工用穀物除塵装置を開示し、説明したのは、本食糧加工用穀物除塵装置は、主に穀物を除塵する過程に応用され、技術的効果上から言えば、穀物が送りホッパ331に注入される際に粉塵の飛散が発生したり、穀物中に籾殻及び穀物表面に残りやすいほこりが混入して除塵効果が悪いという問題、特に穀物の除塵処理を行う時には、水洗浄法を用いて穀物を洗浄することにより、穀物に混ざったほこりを効果的に除去することができ、穀物の除塵効果を高めることができる、さらに、本食糧加工用穀物除塵装置は、穀物と水を迅速に分離させることができ、穀物を二次洗浄することが可能であり、それによって穀物表面に残ったほこりを完全に除去し、穀物に対する除塵効果をさらに強化することができる。また、本食糧加工用穀物除塵装置は、スプレーヘッドから噴出された霧によって水のカーテンを形成し、送りホッパ331に注入された穀物を湿らせやすくし、それによって穀物を送りホッパ331に注入する時に粉塵の飛散を抑えるとともに、水洗浄法を用いて仕切り網と組み合わせることにより、穀物と籾殻を分離させることができ、穀物の無駄使いを回避するために籾殻を篩い落とすことができる。
【0019】
(実施例1)
図1図2に示すように、食糧加工用穀物除塵装置であって、加工筒1を含み、加工筒1の上端には投入口11が設けられ、加工筒1の下端には、支持吐出ユニット2が取り付けられ、支持吐出ユニット2は、加工筒1の下方にある支持台21を含み、加工筒1の内部には、洗浄ユニット3とろ過ユニット5が上から下へ順に設けられ、ろ過ユニット5は、加工筒1の内壁中央部に取り付けられた水ろ過板51を含む。
【0020】
具体的な実施の過程で、穀物を投入口11を経て加工筒1の内部に投入し、その間、洗浄ユニット3によって投入口11の上方の穀物に水を噴射し、穀物間の摩擦による粉塵の飛散を抑えるとともに、穀物に混ざった籾殻を除去することができる。その後、洗浄ユニット3により加工筒1内部の穀物を洗浄処理し、穀物表面のほこりを除去した後、ろ過ユニット5により、洗浄されたほこりをろ過し、洗浄された穀物を乾燥処理し、最後に、洗浄された穀物を支持吐出ユニット2を介して排出する。
【0021】
図2図3図4に示すように、穀物に混ざったほこりを完全に除去するために、本実施例では水洗浄法を用いて穀物を洗浄処理し、具体的には、洗浄ユニット3は環状板31を含み、加工筒1の内側壁上方には、環状板31が取り付けられ、環状板31の内側壁には、テーパ板32が設けられ、加工筒1には、アクチュエータ33が取り付けられ、アクチュエータ33は、加工筒1の上端中央部に設けられた送りホッパ331を含み、加工筒1の内側壁には、環状リングギア36が回転自在に接続され、環状リングギア36の内側壁には、環状に分布された複数の攪拌歯状板37が均一に設けられ、環状板31の上端には、攪拌歯状板37と交互に配列された複数の位置決めブロック38が取り付けられ、環状板31とテーパ板32との間には、積み下ろし機構39が設けられる。
【0022】
引き続き図2を参照すると、穀物の自動洗浄処理を容易にするために、本実施例では、加工筒1の外側壁には、モータホルダを介して位置決めモータ361が取り付けられ、位置決めモータ361の出力軸には、支持軸362が取り付けられ、支持軸362の外壁には、第1歯車363と第2歯車364が上下対称に覆設され、第1歯車363と環状リングギア36は噛合されている。
【0023】
具体的な実施の過程で、穀物を加工筒1の内部に流し込んだ後、穀物を環状板31の上に堆積させるように、テーパ板32を通じて穀物を案内することができ、位置決めモータ361を起動し、位置決めモータ361は支持軸362を通じて第1歯車363と第2歯車364を回転させ、さらに第1歯車363は環状リングギア36を通じて攪拌歯状板37を回転させるが、環状板31と位置決めブロック38はいずれも回転せず、したがって、攪拌歯状板37と位置決めブロック38との間は相対回転しており、さらに攪拌歯状板37と位置決めブロック38との間の相互協力により穀物を攪拌洗浄処理することができ、さらに穀物に混ざったほこりを効果的に除去することができ、これによって穀物に対する除塵効果を強化することができる、次いで、積み下ろし機構を通じて穀物を洗浄水とともに下に排出する。
【0024】
図3に示すように、穀物に籾殻が混ざっており、しかも穀物が洗浄された後、ほこりが洗浄用水に溜まるため、穀物に混ざってた籾殻と、洗浄用水に残ったほこりを容易に除去するために、本実施例では、アクチュエータ33は、貯水室332をさらに含み、送りホッパ331の内部には貯水室332が開設され、貯水室332の上端には送りホッパ331の長手方向に沿って、貯水室に連通する2つの連通孔333が対称に開設され、送りホッパ331の長手方向の両側壁には、いずれも等間隔に配列されており且つ連通孔333に連通する複数のスプレーヘッド334が取り付けられ、送りホッパ331の内側壁には、仕切り網335が着脱可能に設けられる。
【0025】
さらに、本実施例では、加工筒1の外側壁下方には、支持フレームを介して2つのウォーターポンプ336が対称に設けられ、ウォーターポンプ336の入力端には、加工筒1の内部下側に延びる給水管が337取り付けられ、ウォーターポンプ336の出力端には、変換コンポーネント338を介して第1水流出管339と第2水流出管340が設けられ、第1水流出管339において且つウォーターポンプ336から離れた一端は、貯水室332に連通する。
【0026】
具体的な実施の過程で、まず加工筒1の内部に一定量の水を注入し、水は加工筒1の内底部に保管し、その後穀物を送りホッパ331に注入し、仕切り網335の上端に堆積するとともに、ウォーターポンプ336を起動し、ウォーターポンプ336は、変換コンポーネント338を介して加工筒1内部の水を抽出して第2水流出管340を経て貯水室332に排出し、その後、スプレーヘッド334は貯水室332中の水を抽出してミストを噴出し、送りホッパ331両側のスプレーヘッド334から噴出された霧によって水のカーテンを形成し穀物を湿らせやすくし、穀物を送りホッパ331に注入する際の粉塵の飛散を抑えることができる。
【0027】
送りホッパ331内の穀物が水没した後、穀物中の籾殻は水面上に浮上し、穀物の形状は籾殻より小さいため、穀物は下に沈殿して仕切り網335を通過した後、投入口11を経て加工筒1の内部に落下して洗浄を受け、籾殻は仕切り網335の上端に引き止め、その後仕切り網335を取り外して籾殻を除去することで、穀物の一次洗浄を実現する。これにより、水洗浄法を用いて仕切り網と組み合わせることにより、穀物と籾殻を分離させ、籾殻を篩い落とすことができる。
【0028】
図4図5に示すように、洗浄完了後の穀物を環状板31の上端から下に排出するために、本実施例では、積み下ろし機構39は、環状板31の上端に周方向に均一に開設された複数の位置制限スライド溝391を含み、位置制限スライド溝391の内部には、止め板392が摺動接続され、位置制限スライド溝391の上端には幅方向に沿って、複数の積み下ろし口393が等間隔に開設され、止め板392には貫通孔394が開設され、貫通孔394の幅は積み下ろし口393の直径より大きく、止め板392において且つテーパ板32から離れた側には、加工筒1を通過した後に連動板395が設けられ、止め板392の外壁には、加工筒1に接続されたシールスリーブ396が摺動覆設され、連動板395とシールスリーブ396との間には、複数の圧縮ばね397が設けられている。
【0029】
本実施例では、シールスリーブ396により加工筒1と止め板392との間をシール処理することができ、加工筒1内部の水の滲出を防止することができる。また、圧縮ばね397は、連動板395と止め板392が初期状態において常に加工筒1から遠い側に移動する傾向があるように、常に連動板395と止め板392に収縮力を付与し、このとき止め板392上の貫通孔394と積み下ろし口393との間が交互に配置されて積み下ろし口393を封止することで、撹拌歯状板37による穀物の撹拌洗浄時間を長くし、洗浄効果をさらに高める。
【0030】
図2図4図5図6に示すように、積み下ろし機構39は、駆動シリンダ401をさらに含み、テーパ板32の下端中央部には、駆動シリンダ401が取り付けられ、駆動シリンダ401の伸縮端には、水ろ過板51が設けられ、水ろ過板51の上端には駆動シリンダ401に沿って2つのプッシュロッドが対称に設けられ、2つのプッシュロッドの上端には、テーパ板32を通過した後に共に投入口11と嵌合する閉鎖ブロックが設けられ、水ろ過板51の上端には、環状支持板402が取り付けられ、環状支持板402の上端には、環状に分布された複数のサポートブロック403が均一に設けられ、サポートブロック403の上端には長手方向に沿ってガイドスライド溝が開設され、ガイドスライド溝内には支持柱404が摺動接続され、支持柱404と、ガイドスライド溝において且つ駆動シリンダ401に近い側壁との間には、支持ばね405が設けられる。
【0031】
さらに、テーパ板32の下端の傾斜面には、サポートブロック403の位置に対応する複数の取付ブロック406が均一に取り付けられ、取付ブロック406の下端には、スライド溝が開設され、スライド溝内には係合スライドブロック407が摺動接続され、係合スライドブロック407の下端には、支持柱404の上端に係合する溝が開設され、係合スライドブロック407において且つ駆動シリンダ401から離れた側には、第1引きロープ408が設けられ、第1引きロープ408において且つ係合スライドブロック407から離れた一端は、テーパ板32を通過した後に止め板392に接続されている。
【0032】
初期状態では、支持ばね405は、支持柱404が駆動シリンダ401から離れる側に移動する傾向があるように支持柱404に対して常に押圧力を加え、また、係合スライドブロック407は、止め板392と引きロープによりスライド溝の底部に位置し、このとき支持柱404と係合スライドブロック407との上下位置が対応し、また、駆動シリンダ401は収縮状態にあり、水ろ過板51は最高位置にあり、且つプッシュロッドは閉鎖ブロックを駆動して投入口11を閉鎖し、送りホッパ331内に注入された穀物を十分に水に浸漬し、さらに穀物に混ざった籾殻を完全に除去できるようにする。
【0033】
具体的な実施の過程で、駆動シリンダ401を起動し、駆動シリンダ401は水ろ過板51を下に移動させ、水ろ過板51はプッシュロッドと閉鎖ブロックを同期移動させて、投入口11に対する閉鎖効果を解除し、送りホッパ331内部の穀物と水全体が投入口11を経て環状板31上端に落下して洗浄を受ける。
【0034】
穀物の洗浄が完了すると、駆動シリンダ401は水ろ過板51を上に移動させ、水ろ過板51は環状支持板402、サポートブロック403及び支持柱404を全体的に上に移動させ、支持柱404を係合スライドブロック407の下端の溝に当接させるとともに係合スライドブロック407に上向きの押圧力を加え、係合スライドブロック407が押圧力によりスライド溝に沿って駆動シリンダ401に近い側に移動すると同時に、支持柱404はガイドスライド溝に沿って駆動シリンダ401の側に移動し、それによって係合スライドブロック407は第1の引きロープ408を通じて止め板392に引張力を加え、止め板392上の貫通孔394と積み下ろし口393とが重なり合い、穀物と水が積み下ろし口393を通って排出されるのを容易にし、この間、環状リングギア36は、環状板37が環状板31の上端の穀物を積み下ろし口393に清掃するのを容易にするために、撹拌歯状板37を連続的に回転させ、環状板31の上端の穀物が積み下ろし口393を完全に通過して落下することを確保し、それによって穀物の自動積み下ろしを実現する。
【0035】
引き続き、駆動シリンダ401は、水ろ過板51をリセットさせるように下へ移動させ、水ろ過板51は環状支持板402、サポートブロック403、支持柱404全体を下へ移動してリセットさせ、この時、止め板392は圧縮ばね397の作用下でリセットして積み下ろし口393を再閉塞し、係合スライダ407と支持柱404もそれぞれリセットする。
【0036】
図1図7図8に示すように、穀物は洗浄後水に浸し、水にはほこりが含まれているため、穀物と水を分離して穀物の除塵処理を完了する必要がある。具体的には、ろ過ユニット5は、加工筒1の内壁中央部に取り付けられた水ろ過板51を含み、水ろ過板51には、環状に分布された複数の排水孔が開設され、排水孔の上端には、第1トーションばねを介して環状に分布された複数の扇形板52がヒンジ接続され、第1トーションばねは、常に扇形板52に下向きのねじり力を加え、複数の扇形板52は第1トーションばねのねじり力により完全な円形板を形成し、加工筒1の内側壁において且つ水ろ過板51の下方には固定フレーム53が設けられ、固定フレーム53の上端には、排水孔の位置に対応する突き出しバー54が取り付けられ、突き出しバー54の直径は排水孔の直径よりも小さく、加工筒1の外壁の任意の側において且つ水ろ過板51の上方には第1通孔が開設され、第1通孔の内壁には第1開閉板57がヒンジ接続されている。
【0037】
さらに、本実施例では、加工筒1の内側壁において且つ固定フレーム53の下方には、2つの上下に配置されたろ過メッシュ板55が取り付けられ、2つのろ過メッシュ板55の間に除塵パッド56が着脱可能に設けられ、加工筒1の外壁において且つ第1開閉板57の下方且つろ過メッシュ板55の上方には、第2通孔が開設され、第2通孔の内壁には第2開閉板58がヒンジ接続され、加工筒1の内側壁には攪拌乾燥機構59が設けられている。
【0038】
さらに、図8図9に示すように、加工筒1の内部において且つ環状板31の下方には、環状内部空洞管路341が開設され、環状内部空洞管路341において且つ加工筒1の内部に近い側には、環状に分布された複数の液排出孔342が均一に開設され、第2水流出管340において且つウォーターポンプ336から離れた一端は、環状内部空洞管路341に連通している。
【0039】
具体的な実施の過程で、駆動シリンダ401が水ろ過板51を最も低い位置まで移動させると、環状板31の上端の穀物と水はいずれも積み下ろし口393を通って排出され、水ろ過板51の上端に落下し、この時水ろ過板51の扇形板52は突き出しバー54に衝突し、突き出しバー54を通じて扇形板52を上に突き出すことができ、隣接する2つの扇形板52の間に隙間が現れたが、隙間の幅は穀物の直径より小さく、そのため、水ろ過板51の上端の水及び一部のほこりは隙間を通って下に流出し、水ろ過板51の上端に穀物だけが残っているように水ろ過板55に落下し、穀物と水の間の迅速な分離を実現し、その後、水はろ過網孔板55と除塵パッド56を通過し、除塵パッド56を通じて水をろ過し、ほこりが除塵パッド56の内部に引き止め、ろ過後のきれいな水は除塵パッド56を通過して加工筒1の底部に落下する。
【0040】
その後、ウォーターポンプ336は加工筒1の底部の水を抽出し、変換ユニット338を経て水を第2水流出管340に排出し、第2水流出管340は水を環状内部空洞管路341の内部に導き、その後環状内部空洞管路341の水は液排出孔342を経て水ろ過板51の上端に噴出し、穀物を二次洗浄しやすくし、穀物表面に残ったほこりを完全に除去し、穀物の除塵効果を強化するほかに、除塵中に粉塵の飛散が発生せず、空気環境の影響を回避し、洗浄後の水とほこりが再び扇形板52の隙間を通って排出される。
【0041】
次いで、水ろ過板51の上端の穀物を攪拌乾燥機構により乾燥処理し、その後、第1開閉板57を開くことにより、穀物を第1通孔から取り出すことができるほか、第2開閉板58を開くことにより、除塵パッド56を第2通孔から取り出して交換し、その後、第1開閉板57と第2開閉板58を閉じればよい。
【0042】
図10に示すように、第1通孔は水ろ過板51の一側に位置しているため、水ろ過板51の上端が第1通孔から遠い側の穀物取り出しができない、これに基づいて、本実施例では対応する支持吐出ユニット2が設けられ、具体的には、支持吐出ユニット2は、引き受け板22をさらに含み、加工筒1の下端中央部には、引き受け板22がヒンジ接続され、引き受け板22は支持台21の上端に設けられて、支持台21の上端には引き受け板22に沿って、2つの収納スライド溝23が対称に開設され、2つの収納スライド溝23の内底壁は、いずれも支持台21の片側から他側に向かって徐々に下向きに傾斜し、加工筒1の下端には引き受け板に沿って、収容スライド溝23内にそれぞれ摺動接続された2つの補助板24が対称に摺動接続され、初期状態では、2つの補助板24の上端の高さが平行になり、このとき加工筒1は垂直状態となる。
【0043】
さらに、本実施例では、補助板24には長手方向に沿って、2つの取付孔が対称に開設され、取付孔内部には支持ブロック25が摺動接続され、支持台21上端には引き受け板に沿って2つの位置決め板26が対称に設けられ、2つの位置決め板26の間には、支持ブロック25を貫通する2つの双方向スクリュー27が対称に回転自在に接続され、2つの双方向スクリュー27の間には、ベルト伝動によって接続され、且つ支持ブロック25がねじ接続により双方向スクリュー27と係合する。
【0044】
なお、双方向スクリュー27の外壁において且つその両端部に近いところに、2組の双方向スクリュー27が設けられて、双方向スクリュー27を回転させる際に支持ブロック25を相対移動または反対方向移動させることができ、且つ双方向スクリュー27は自己ロックスクリューであり、回転後に自動的にロックでき、勝手に回転しない。
【0045】
具体的な実施過程では、第1開閉板57を開いた後、いずれかの双方向スクリュー27を回転させ、双方向スクリュー27を回転させる過程で2つの補助板24を動かして反対方向移動を行い、支持ブロック25は補助板24を動かして収納スライド溝23に沿って移動させる、収納スライド溝23の内底壁は傾斜して設けられているため、2つの補助プレート24の間の高さに段々落差が生じて加工筒1が第1通孔が開口された側に傾斜し、このとき支持ブロック25が取付孔内で適応的に摺動し、水ろ過板51上端の穀物が第1通孔に集まることで穀物の収集が容易になる。穀物の収集が完了した後、第1開閉板57を閉じ、双方向スクリュー27を逆回転させ、双方向スクリュー27は支持ブロック25を介して補助板24の移動を駆動してリセットさせる。
【0046】
(実施例2)
図8図11に示すように、実施例1に加えて、穀物の一次洗浄及び二次洗浄を行うためには、ウォーターポンプ336が貯水室332及び環状内部空洞管路341内にそれぞれ水を排出する必要があるため、ウォーターポンプ336の出力端が第1水流出管339及び第2水流出管340にそれぞれ連通する必要がある。具体的には、変換コンポーネント338は、中空固定ブロック343を含み、加工筒1の外壁には、ウォーターポンプ336の上方に位置する2つの中空固定ブロック343が設けられ、中空固定ブロック343の内部には、変換スライドブロック344が摺動接続され、変換スライドブロック344には長手方向に沿って、第1水流出管339と第2水流出管340にそれぞれ連通する2つの水流出孔345が対称に開設され、変換スライドブロック334の下端には、ウォーターポンプ336の出力端に連通する支持筒346が設けられ、変換スライドブロック344と、中空固定ブロック343において且つ加工筒1に近い側との間には、2つの押圧ばね347が対称に取り付けられ、押圧ばね347は、変換スライドブロック344が加工筒1から離れる側に移動する傾向があるように、常に変換スライドブロック344に押圧力を加え、初期状態では、第1水流出管339とウォーターポンプ336の出力端の支持筒346とが連通する。
【0047】
さらに、本実施例では、加工筒1の内側壁には、ウォーターポンプ336の位置に対応する2つの避け溝が対称に設けられ、水ろ過板51の外側壁には、避け溝内に摺動接続された2つの連動ブロック348が取り付けられ、水ろ過板51の上下両側壁には、いずれも避け溝の内壁に接続されたシール伸縮板が設けられ、シール伸縮板により避け溝を密封することができ、加工筒1中の水が避け溝内部に入り込むのを防止することができ、避け溝の下端には延長孔が開設され、連動ブロック348の下端には、延出孔内部に摺動接続された押引ロッド349が設けられ、押引ロッド349と変換スライドブロック344の間には第2引きロープ350が設けられている。
【0048】
具体的な実施過程では、駆動シリンダ401が水ろ過板51を上に移動させる際、穀物は送りホッパ331で最初の洗浄を受ける必要があり、この時水ろ過板51は連動ブロック348と押引ロッド349を全体的に上に移動させ、押引ロッド349は第2引きロープ350を介して変換スライドブロック344を引っ張り、変換スライドブロック344を加工筒1に近い側に移動させることにより、第1水流出管339と第2水流出管340の位置を変換し、第2水流出管340とウォーターポンプ336の出力端とを連通、その後、ウォーターポンプ336は、第2水流出管340を通って水を排出し、穀物を一次洗浄を行う。
【0049】
続いて、駆動シリンダ401は水ろ過板51を下に移動させ、水ろ過板51は連動ブロック348と押引ロッド349を下に移動させてリセットし、この時変換スライドブロック344は押圧ばね347によって第1の出水管339とポンプ336の出力端との連通をリセットし、制御する。このとき穀物は水ろ過板51の上端にあるので、ポンプ336は水を第1排水管339を通って排出し、穀物を二次洗浄処理する、以上より、水フィルタプレート51の上下移動により、変換スライドブロック344が第1水流出管339、第2水流出管340とウォーターポンプ336の出力端との連通状態を変換するように、変換スライドブロック344を制御することができ、ひいては穀物の洗浄手順に従って水を排出することができ、操作が簡単で、別途駆動する必要がない。
【0050】
図12に示すように、第1水流出管339と第2水流出管340を変換する時には、変換スライドブロック344が中空固定ブロック343内部を摺動する必要があるため、変換スライドブロック344上の水流出孔345がウォーターポンプ336の出力端と正確に突き合わせられない場合がある、この問題の発生を回避するために、本実施例では、変換コンポーネント338は、支持筒346の内側壁に設けられた環状引き受け板351をさらに含み、中空固定ブロック343の下端には収容孔が開設され、環状引き受け板351の上端には、突き出しばね352を介して収容孔内に摺動接続された半球状突き出しブロック353が設けられ、半球状突き出しブロック353の上端には貯水槽が開設され、貯水槽の下端には環状に分布された複数の接続孔354が均一に開設されている。
【0051】
具体的な実施過程では、変換スライドブロック344のスライド中に半球状突き出しブロック353に押圧力を加え、半球状突き出しブロック353を収容孔内に収縮させ、変換スライドブロック344上のいずれかの水流出孔345が半球状突き出しブロック353の上に位置すると、半球状突き出しブロック353が突き出しばね352によって上に飛び出して水流出孔345の下端に当接することで、変換スライドブロック344を位置決めし、水流出孔345を支持筒346に正確に突き合わせ、さらに、第1水流出管339または第2水流出管340とウォーターポンプ336の出水端との正確に突き合わせるようにし、貯水槽と接続孔354を通じてウォーターポンプ336の正常な排水に影響を与えないようにする。
【0052】
(実施例3)
図7図8図13図14に示すように、実施例2に加えて、水に浸した穀物に腐敗や芽が出ないように、適時に乾燥処理を行う必要がある。具体的には、攪拌乾燥機構59は、中空環状フレーム591を含み、環状板31の下端には、中空環状フレーム591が回転自在に接続され、中空環状フレーム591の外側壁には、環状に分布されており且つ第2歯車364と噛合する複数の歯が均一に設けられ、中空環状フレーム591の内側壁には、環状に分布された複数の中空支持棒592が均一に設けられ、中空支持棒592の下端には、伸縮筒を介して中空長方形板593が設けられ、中空環状フレーム591、中空支持棒592と中空長方形板593との間が連通し、中空環状フレーム591の下端には、環状に分布された複数の空気ポンプ594が均一に設けられ、空気ポンプ594の出力端は中空環状フレーム591内部まで延び、且つ中空環状フレーム591と中空支持棒592との間には、環状加熱網595が設けられ、中空長方形板593の上下両側には、複数の排気孔596が穿孔され、且つ中空長方形板593の上下両側壁には、排気孔596と交互に配置された複数の位置決めロッド597が設けられる。
【0053】
さらに、本実施例では、中空長方形板593の長手方向の両側壁には、いずれも連動棒を介して接続板598が取り付けられ、2つの接続板598の対向側には中空長方形板に沿って、2つの支持軸362が対称に設けられ、支持軸362外壁には、第2トーションばねを介して掃き出し板599が回転自在に覆設され、第2トーションばねの配置により、掃き出し板599は、他の外力を受けることなく常に垂直な状態を維持させるようにする。
【0054】
具体的な実施過程では、穀物の二次洗浄後、位置決めモータ361は支持軸362を介して第2歯車364を回転させ、第2歯車364は歯を介して中空環状フレーム591を回転させ、中空環状フレーム591は中空支持棒592、中空長方形板593及び掃き出し板599全体を回転させ、水ろ過板51上端の穀物を攪拌してかき回し、扇形板52の間の隙間を通って穀物中の水が急速に流出し、掃き出し板599が穀物と接触すると適応傾斜が発生するようになる。
【0055】
上記と同時に、空気ポンプ594と環状加熱網595を起動し、空気ポンプ594は中空環状フレーム591内に空気を入れ、中空環状フレーム591内部の空気は環状加熱網595を通過して熱気流を形成し、その後、熱気流は中空支持棒592、伸縮筒、中空長方形板593内に順次入り、それ及び位置決め棒597を加熱し、加熱された中空支持棒592、中空長方形板593と位置決めロッドと穀物との接触時に穀物表面の水分の蒸発を速めることができる、また、中空長方形板593内部の熱気流は、排気孔596を介して噴出することができ、穀物の加熱面積を増加し、さらに穀物の乾燥効率を高める。
【0056】
穀物の乾燥が完了した後、第1開閉板57を開き、このとき掃き出し板599は穀物を攪拌し続け、穀物を取り出しやすくするために穀物を第1通孔に動かす。
【0057】
作業時、ステップ1は、まず加工筒1の内部に一定量の水を注入し、水は加工筒1の内底部に保管し、その後穀物を送りホッパ331に注入し、仕切り網335の上端に堆積するとともに、ウォーターポンプ336を起動し、ウォーターポンプ336は、変換コンポーネント338を介して加工筒1内部の水を抽出して第2水流出管340を経て貯水室332に排出し、その後、スプレーヘッド334は貯水室332中の水を抽出してミストを噴出し、送りホッパ331両側のスプレーヘッド334から噴出された霧によって水のカーテンを形成し穀物を湿らせやすくし、穀物を送りホッパ331に注入する際の粉塵の飛散を抑えることができる。
【0058】
送りホッパ331内の穀物が水没した後、穀物中の籾殻は水面上に浮上し、穀物は下に沈殿して仕切り網335を通過し、籾殻は仕切り網335の上端に引き止め、その後仕切り網335を取り外して籾殻を除去することで、穀物の一次洗浄を実現する。
【0059】
ステップ2は、駆動シリンダ401を起動し、駆動シリンダ401は水ろ過板51を下に移動させ、水ろ過板51はプッシュロッドと閉鎖ブロックを同期移動させて、投入口11に対する閉鎖効果を解除し、送りホッパ331内部の穀物と水全体が投入口11を経て環状板31上端に落下して洗浄を受ける。それと同時に、テーパ板32を通じて穀物を環状板31の上方に導くことができ、位置決めモータ361を起動し、位置決めモータ361は支持軸362を通じて第1歯車363と第2歯車364を回転させ、さらに第1歯車363は環状リングギア36を通じて攪拌歯状板37を回転させるが、攪拌歯状板37と位置決めブロック38との間の相互協力により穀物を攪拌洗浄処理することができ、さらに穀物に混ざったほこりを効果的に除去することができる。
【0060】
ステップ3は、穀物の洗浄が完了すると、駆動シリンダ401は水ろ過板51を上に移動させ、水ろ過板51は環状支持板402、サポートブロック403及び支持柱404を全体的に上に移動させ、支持柱404と係合スライドブロック407との間の係合により、係合スライドブロック407が駆動シリンダ401に近い側に移動すると同時に、支持柱404はガイドスライド溝に沿って駆動シリンダ401の側に移動し、係合スライドブロック407は、止め板上の貫通孔394と積み下ろし口393とが重なり合うように、第1引きロープ408を介して止め板392に引張力を加え、穀物と水が積み下ろし口393を通って排出されるのを容易にする。
【0061】
この間、環状リングギヤ36は、攪拌歯状板37が環状板31の上端の穀物を積み下ろし口393に清掃するのを容易にするために、攪拌歯状板37を連続的に回転させ、環状板31の上端の穀物が積み下ろし口393を完全に通過して落下することを確保し、それによって穀物の自動積み下ろしを実現する。
【0062】
第4ステップは、駆動シリンダ401が水ろ過板51を最も低い位置まで移動させると、水ろ過板51の扇形板52は突き出しバー54に衝突し、突き出しバー54を通じて扇形板52を上に突き出すことができ、隣接する2つの扇形板52の間に隙間が現れた、水ろ過板51の上端の水及び一部のほこりは隙間を通って下に流出し、水ろ過板51の上端に穀物だけが残っているように水ろ過板55に落下し、穀物と水の間の迅速な分離を実現し、その後、除塵パッド56を通じて水をろ過しろ過後のきれいな水は除塵パッド56を通過して加工筒1の底部に落下する。
【0063】
続いて、ウォーターポンプ336は加工筒1の底部の水を抽出し、水を第2水流出管340に排出し、第2水流出管340は水を環状内部空洞管路341の内部に導き、その後環状内部空洞管路341の水は液排出孔342を経て水ろ過板51の上端に噴出し、穀物を二次洗浄しやすくし、穀物表面に残ったほこりを完全に除去し、穀物の除塵効果を強化するほかに、除塵中に粉塵の飛散が発生せず、空気環境の影響を回避し、洗浄後の水とほこりが再び扇形板52の隙間を通って排出される。
【0064】
第5ステップは、第2歯車364は、歯を介して中空環状フレーム591を回転させ、中空環状フレーム591は中空支持棒592、中空長方形板593及び掃き出し板599全体を回転させることにより、水ろ過板51上端の穀物を攪拌してかき回し、扇形板52の間の隙間を通って穀物中の水が急速に流出し、掃き出し板599が穀物と接触すると適応傾斜が発生するようになる。
【0065】
上記と同時に、空気ポンプ594と環状加熱網595を起動し、空気ポンプ594は中空環状フレーム591内に空気を入れ、中空環状フレーム591内部の空気は環状加熱網595を通過して熱気流を形成し、その後、熱気流は中空支持棒592、伸縮筒、中空長方形板593内に順次入り、それ及び位置決め棒597を加熱し、加熱された中空支持棒592、中空長方形板593と位置決めロッドと穀物との接触時に穀物表面の水分の蒸発を速めることができる、また、中空長方形板593内部の熱気流は、排気孔596を介して噴出することができ、穀物の加熱面積を増加し、さらに穀物の乾燥効率を高める。
【0066】
上記ステップにより、穀物の一次洗浄、攪拌洗浄、穀物と水の急速分離、二次洗浄及び穀物の急速乾燥を行うことができ、穀物の除塵効果を高めることができ、洗浄後の穀物は乾燥後の乾燥状態であり、穀物の腐敗や発芽などの心配がない。
【0067】
第ステップ6は、穀物乾燥が完了した後、第1開閉板57を開き、更にいずれかの双方向スクリュー27を回転させ、双方向スクリュー27が回転する過程で2つの補助板24を動かして反対方向を移動させて、支持板25は補助板24を動かして収納スライド溝23に沿って移動させ、2つの補助板24の間の高さに段々落差が生じ、加工筒1が第1通孔が開いている側に傾斜し、濾水板51の上端の穀物が第1通孔に集まるようにする。このとき、掃き出し板は穀物を攪拌し続け、穀物を取り出しやすくするために穀物を第1通孔に動かす。
【0068】
その後、第2開閉板58を開くと、除塵パッド56を第2通孔から取り出して交換し、第1開閉板57を閉じ、双方向スクリュー27を逆回転させることができ、双方向スクリュー27は支持ブロック25を介して補助板24を動かしてリセットさせ、加工筒1を垂直状態に戻らせる。
【0069】
上記のステップを繰り返すことで穀物の洗浄、乾燥、取り出しのサイクルを形成することができ、作業効率を高めることができる。
【0070】
当業者にとって、本発明は上述の例示的な実施形態の詳細に限定されるものではなく、本発明の精神的または基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現することができることは明らかである。したがって、いずれの点から見ても、実施形態は例示的であり、非限定的であり、本発明の範囲は上記の説明ではなく添付の請求項によって限定されるので、請求項の均等要素の意味と範囲内にあるすべての変化を本発明に網羅することを目的とする。特許請求の範囲内の任意の参照符号を制限に係る特許請求の範囲とみなすべきではない。
【0071】
また、本明細書は実施形態に従って説明するが、各実施形態が1つの独立した技術案のみを含むわけではなく、本明細書のこのような記述形態は単に明確にするために、当業者は明細書を1つの全体としなければならず、各実施形態の技術案も適切に組み合わせて、当業者が理解できる他の実施形態を形成することができることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0072】
1、加工筒;11、投入口;2、支持吐出ユニット;21、支持台;22、引き受け板;23、収納スライド溝;24、補助板;25、支持ブロック;26、位置決め板;27、双方向スクリュー;3、洗浄ユニット;31、環状板;32、テーパ板;33、アクチュエータ;331、送りホッパ;332、貯水室;333、連通孔;334、スプレーヘッド;335、仕切り網;336、ウォーターポンプ;337、給水管;338、変換コンポーネント;339、第1水流出管;340、第2水流出管;341、環状内部空洞管路;342、液排出孔;343、中空固定ブロック;344、変換スライドブロック;345、水流出孔;346、支持筒;347、押圧ばね;348、連動ブロック;349、プッシュロッド;350、第2引きロープ;351、環状引き受け板;352、突き出しばね;353、半球状突き出しブロック;354、接続孔;36、環状リングギア;361、位置決めモータ;362、支持軸;363、第1歯車;364、第2歯車;37、攪拌歯状板;38、位置決めブロック;39、積み下ろし機構;391、リミットスライド溝;394、止め板;393、積み下ろし口;394、貫通孔;395、連動板;396、シールスリーブ;397、圧縮ばね;401、駆動シリンダ;402、環状支持板;403、サポートブロック;404、支持柱;405、支持ばね;406、取付ブロック;407、係合スライドブロック;408、第1引きロープ;5、ろ過ユニット;51、水ろ過板;52、扇形板;53、固定フレ ーム;54、突き出しバー;55、ろ過メッシュ板;56、除塵パッド;57、第1開閉板;58、第2開閉板;59、攪拌乾燥機構;591、中空環状フレーム;592、中空支持棒;593、中空長方形板;594、空気ポンプ;595、環状加熱網;596、排気孔;597、位置決めロッド;598、接続板;599、掃き出し板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
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【国際調査報告】