(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】サーボモータサブシステムを備えた吸収性物品インサートの切断・搬送装置
(51)【国際特許分類】
A61F 13/15 20060101AFI20240925BHJP
B65G 47/84 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
A61F13/15 371
B65G47/84 C
A61F13/15 351A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508728
(86)(22)【出願日】2022-08-17
(85)【翻訳文提出日】2024-04-04
(86)【国際出願番号】 US2022040652
(87)【国際公開番号】W WO2023023191
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518127956
【氏名又は名称】カート ジー.ジョア、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホーネス,ダレン,アール.
(72)【発明者】
【氏名】クライフ,ロイド,エフ.
(72)【発明者】
【氏名】フリッツ,ジェフリー,ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ダベンポート,ダニエル,エス.
(72)【発明者】
【氏名】ウィーバー,フィリップ,エー.
(72)【発明者】
【氏名】ブライアント,ジェイソン,シー.
(72)【発明者】
【氏名】ビバ,スコット,アイ.
【テーマコード(参考)】
3B200
3F072
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA03
3B200CA02
3B200CA11
3B200EA21
3B200EA28
3F072AA28
3F072GD05
3F072GG01
3F072KC02
3F072KC07
(57)【要約】
切断・搬送装置は、入ってくる材料のウェブを個別の物品に切断する切断システムと、個別の物品をウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送し回転させるように動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられたパックホイールとを含む。パックホイールは、搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように搬送軸線を中心に回転する複数のキャリッジユニットを含み、各キャリッジユニットは、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するパックを含む。複数のサーボモータが、搬送経路の少なくとも一部に沿ってそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するために、接続アームを介してキャリッジユニットに動作可能に接続される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断・搬送装置であって、
入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、
少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に前記複数の個別の物品を搬送し回転させるように前記切断システムと共に動作可能である搬送機構と、を備え、
前記搬送機構は、
搬送軸線を中心に回転可能である駆動シャフトと、
前記搬送軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように前記駆動シャフトに取り付けられたパックホイールと、を備え、
前記パックホイールは、
少なくとも前記ウェブ受取り位置から前記物品配置位置に前記搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように前記搬送軸線を中心に回転する複数のキャリッジユニットであって、前記複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、前記パックは、個別の物品を支持し、前記パックが前記ウェブ受取り位置と前記物品配置位置との間を移動するときに前記物品を再配向するように選択的に動作可能である、複数のキャリッジユニットと、
各々が接続アームを介して前記複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続された複数のサーボモータであって、前記複数のサーボモータの各々は、前記搬送経路の少なくとも一部に沿って前記それぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である、複数のサーボモータと、を含む、切断・搬送装置。
【請求項2】
前記パックホイールは、前記搬送軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように前記駆動シャフトに取り付けられた中央プレートを備え、前記複数のキャリッジユニットは、前記中央プレートに取り付けられ、前記中央プレートの周りに位置決めされ、前記複数のサーボモータは、前記中央プレートに取り付けられており、
前記複数のサーボモータの各々は、前記搬送経路の少なくとも一部に沿って、前記中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である、請求項1に記載の切断・搬送装置。
【請求項3】
前記中央プレートの外周に位置決めされた環状のレール構造をさらに備え、前記レール構造は、前記複数のキャリッジユニットが前記レール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを含む、請求項2に記載の切断・搬送装置。
【請求項4】
前記複数のキャリッジユニットの各々は、
前記レール構造の両側に位置決めされた一対のフレーム部材を含むシャーシと、
前記キャリッジユニットを前記レール構造に固定すると共に、前記キャリッジユニットを前記ピッチレールに沿って並進させるように、前記シャーシに連結され、前記ピッチレールの内側の縁部及び外側の縁部と転動可能に係合している複数のローラと、
前記シャーシ上に位置決めされたパック支持体であって、前記パック支持体は、前記パック支持体のレールガイドと前記ピッチレールとの対をなす関係を介して前記シャーシに対して移動可能であり、前記パック支持体は、前記ピッチレールに対して概ね直交して配向され、前記パックを受けるように構成されたパック取付部を一端に備える、パック支持体と、を備える、請求項3に記載の切断・搬送装置。
【請求項5】
前記キャリッジユニットは、前記接続アームを前記シャーシに連結するドラッグリンクを備え、前記ドラッグリンクは、前記接続アームの各々及び前記一対のフレーム部材のうちの1つの前記フレーム部材の取付部に回転可能に連結されており、
前記ドラッグリンクは、前記サーボモータ及び前記接続アームの回転運動を前記ピッチレールに沿う前記キャリッジユニットの並進運動に変換する、請求項4に記載の切断・搬送装置。
【請求項6】
前記搬送機構は、前記搬送軸線の周りに静止的に配置されたバレルカムを備え、前記バレルカムは、その外周の周りに形成されたスピンカムレースを有し、
前記複数のキャリッジユニットの各々は、前記パック支持体の他端に位置決めされたスピンカム従動子を備え、前記スピンカム従動子は、前記搬送軸線に少なくとも実質的に垂直であるそれぞれの前記パックのスピン軸線を中心に少なくとも部分的に前記パックをスピンさせるように、前記スピンカムレースと摺動可能に又は転動可能に連携しており、前記パック上で支持された前記物品を再配向させる、請求項4に記載の切断・搬送装置。
【請求項7】
前記搬送機構は、
前記中央プレートに隣接して位置決めされ、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された固定真空マニホールドと、
前記中央プレートに連結された複数の真空チューブであって、前記複数の真空チューブにおける1つ又は複数の真空チューブが、前記中央プレートの前記内部容積部を前記複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに流体接続して、真空を前記複数のキャリッジユニットに伝達する、複数の真空チューブと、を備える、請求項4に記載の切断・搬送装置。
【請求項8】
前記複数の真空チューブは、各々が前記中央プレートに対して旋回するように前記中央プレートに回転可能に連結された伸縮式真空チューブを備え、前記伸縮式真空チューブの各々は、その長さを減少及び増加させるように収縮可能かつ伸長可能であり、それにより、前記伸縮時真空チューブの長さは、前記レール構造に沿うそれぞれのキャリッジユニットの動きに対応するように変化することができる、請求項7に記載の切断・搬送装置。
【請求項9】
前記パック支持体は、その中に形成された1つ又は複数の真空チャネルを備えて、1つ又は複数のそれぞれの真空チューブから前記パック取付部及び前記パック取付部上に取り付けられた前記パックまでの流体流路を提供する、請求項7に記載の切断・搬送装置。
【請求項10】
前記切断システムは、
1つ又は複数のナイフを含むナイフロール、及び
アンビルホイールを備え、
前記アンビルホイールは、
アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結され前記アンビルシャフトによって駆動されるアンビルハブと、
前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームと、
前記複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルであって、前記入ってくる材料のウェブを切断するように前記ナイフロールの前記1つ又は複数のナイフと周期的に協働するアンビルと、
前記複数のアンビルアームを一緒に機械的に連結するリンケージシステムと、を備える、請求項1に記載の切断・搬送装置。
【請求項11】
前記リンケージシステムは、前記複数のアンビルアームにおける隣接する各対のアンビルアーム間に設けられた一対のシザーリンクを備え、前記一対のシザーリンクにおける第1のリンクは、前記隣接する対のアンビルアームにおける第1のアンビルアームに回転可能に連結され、前記一対のシザーリンクにおける第2のリンクは、前記隣接する対のアンビルアームにおける第2のアンビルアームに回転可能に連結されている、請求項10に記載の切断・搬送装置。
【請求項12】
それぞれの対のシザーリンクにおける前記第1のリンク及び前記第2のリンクは、前記第1のアンビルアームと前記第2のアンビルアームとの間に位置決めされたそれぞれのキャリッジユニット上の共通の取付点に回転可能に連結されている、請求項11に記載の切断・搬送装置。
【請求項13】
前記リンケージシステムと、それぞれの各対のシザーリンクにおける前記第1のリンク及び前記第2のリンクのそれぞれのキャリッジユニットへの連結とを介して、前記複数のアンビルアームにおける各アンビルアームは、その両側に位置決めされたそれぞれの対のキャリッジユニット間の中心に置かれたままとなる、請求項12に記載の切断・搬送装置。
【請求項14】
前記複数のアンビルアームの各々はリニアスライドを備え、前記リニアスライドにより前記リンケージシステムにおけるそれぞれのリンクは前記複数のアンビルアームの各々に連結され、前記リニアスライドは、前記リンクが前記アンビルアームに連結される枢動点の半径方向内方及び外方の動きをもたらす、請求項11に記載の切断・搬送装置。
【請求項15】
前記切断システムは、
前記アンビルシャフトを駆動して前記アンビルホイールを回転させるベルトドライブと、
前記ナイフロールの回転を駆動するように前記ナイフロールに連結されたナイフロールサーボモータと、をさらに備え、
前記ナイフロールサーボモータは、前記ナイフロールが前記ナイフロールサーボモータのカム作用を介して前記アンビルホイールとは別個に駆動されるように、前記ベルトドライブとは別個となっている、請求項10に記載の切断・搬送装置。
【請求項16】
前記切断システムは、
その上面に沿って形成されたトラックを有する下部カッタボックスアセンブリと、
前記下部カッタボックスアセンブリの上方に位置決めされ、前記トラックに沿って前記下部カッタボックスアセンブリに対して横方向に移動可能である上部カッタボックスアセンブリと、
前記トラックに沿って前記上部カッタボックスアセンブリを横方向に移動させるように作動可能な調整機構と、をさらに備え、
前記アンビルホイール及び前記ナイフロールの各々は、前記上部カッタボックスアセンブリの横方向の移動が、前記アンビルホイール及び前記ナイフロールを前記搬送機構に対して横方向に移動させるように、前記上部カッタボックスアセンブリに取り付けられている、請求項15に記載の切断・搬送装置。
【請求項17】
前記搬送機構及び/又は前記切断システムの再構成に向けられたオペレータ入力を受け取り、
前記搬送機構及び/又は前記切断システムの1つ又は複数の動作設定を変更させるオペレータ入力に応答してコマンドを生成する
ように構成されたヒューマンマシンインターフェース(HMI)をさらに備え、
前記1つ又は複数の動作設定は、前記駆動シャフトの回転速度、隣接するパック間のピッチ、前記複数のサーボモータの速度、前記アンビルホイール及び前記ナイフロールの横方向の位置決め、前記アンビルシャフトの回転速度、並びに前記ナイフロールサーボモータの速度のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の切断・搬送装置。
【請求項18】
前記駆動シャフト上に位置決めされたスリップリングをさらに備え、前記複数のサーボモータへの通信及び/又は電力接続は、前記スリップリングを通してルーティングされる、請求項17に記載の切断・搬送装置。
【請求項19】
前記接続アームは、湾曲した弓形の接続アームを備える、請求項1に記載の切断・搬送装置。
【請求項20】
少なくとも1つの物品受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるためのピック・配置システムであって、
搬送軸線を中心に回転可能である駆動シャフトと、
前記搬送軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように前記駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、
少なくとも前記物品受取り位置から前記物品配置位置に前記搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように前記中央プレートと共に回転するよう前記中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットであって、前記複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、前記パックは、個別の物品を支持し、前記パックが前記物品受取り位置と前記物品配置位置との間を移動するときに前記物品を再配向するように選択的に動作可能である、複数のキャリッジユニットと、
前記中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータであって、前記複数のサーボモータの各々は、接続アームを介して前記複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、前記複数のサーボモータの各々は、前記搬送経路の少なくとも一部に沿って前記中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である、複数のサーボモータと、を備える、ピック・配置システム。
【請求項21】
前記中央プレートは、その外周に位置決めされた環状のレール構造を備え、前記レール構造は、前記複数のキャリッジユニットが前記レール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを含む、請求項20に記載のピック・配置システム。
【請求項22】
前記複数のキャリッジユニットの各々は、
一対のフレーム部材を含むシャーシであって、前記フレーム部材は、前記レール構造の両側に位置決めされている、シャーシと、
前記キャリッジユニットを前記レール構造に固定すると共に、前記キャリッジユニットを前記ピッチレールに沿って並進させるように、前記シャーシに連結され、前記ピッチレールの内側の縁部及び外側の縁部と転動可能に係合している複数のローラと、
前記シャーシ上に位置決めされたパック支持体であって、前記パック支持体は、前記パック支持体のレールガイドと前記ピッチレールとの対をなす関係を介して前記シャーシに対して移動可能であり、前記パック支持体は、前記ピッチレールに対して概ね直交して配向され、前記パックを受けるように構成されたパック取付部を一端に備える、パック支持体と、を備える、請求項21に記載のピック・配置システム。
【請求項23】
前記キャリッジユニットは、前記接続アームを前記シャーシに連結するドラッグリンクを備え、前記ドラッグリンクは、前記接続アームの各々及び前記一対のフレーム部材のうちの前記フレーム部材の1つの取付部に回転可能に連結されており、
前記ドラッグリンクは、前記サーボモータ及び前記接続アームの回転運動を前記ピッチレールに沿う前記キャリッジユニットの並進運動に変換する、請求項22に記載のピック・配置システム。
【請求項24】
前記搬送軸線の周りに静止的に配置されたバレルカムであって、その外周の周りに形成されたスピンカムレースを有するバレルカムを備え、
前記複数のキャリッジユニットの各々は、前記パック支持体の他端に位置決めされたスピンカム従動子を備え、前記スピンカム従動子は、前記搬送軸線に少なくとも実質的に垂直であるそれぞれの前記パックのスピン軸線を中心に少なくとも部分的に前記パックをスピンさせるように、前記スピンカムレースと摺動可能に又は転動可能に連携しており、前記パック上で支持された前記物品を再配向させる、請求項22に記載のピック・配置システム。
【請求項25】
前記中央プレートに隣接して位置決めされ、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された固定真空マニホールドと、
前記中央プレートに連結された複数の真空チューブであって、前記複数の真空チューブにおける1つ又は複数の真空チューブが、前記中央プレートの前記内部容積部を前記複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに流体接続して、真空を前記複数のキャリッジユニットに伝達する、複数の真空チューブと、を備え、
各真空チューブは、前記中央プレートに対して旋回するように前記中央プレートに回転可能に連結され、各真空チューブの長さを及び/又は構成は、前記レール構造に沿うそれぞれのキャリッジユニットの動きに対応するように可変である、請求項21に記載のピック・配置システム。
【請求項26】
前記中央プレートに固定された複数のモータドライブであって、その動作を制御するように前記複数のサーボモータに動作可能に接続された複数のモータドライブと、
前記複数のモータドライブにコマンドを提供するように前記複数のモータドライブと連通するヒューマンマシンインターフェース(HMI)と、をさらに備え、
前記HMIは、
前記ピック・配置システムの再構成に向けられたオペレータ入力を受け取り、
前記オペレータ入力に関連する所定の速度プロファイルに従って前記複数のサーボモータをカム作用させるように前記複数のモータドライブにコマンドを提供し、それにより、前記搬送経路の前記少なくとも一部に沿って前記中央プレートに対する前記複数のキャリッジユニットの位置決めを変更する、
ように構成されている、請求項21に記載のピック・配置システム。
【請求項27】
切断・搬送装置であって、
入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、
少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に前記複数の個別の物品を搬送し回転させるように前記切断システムと共に動作可能である搬送機構と、を備え、
前記搬送機構は、
搬送軸線を中心に回転可能である駆動シャフトと、
前記搬送軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように前記駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、
少なくとも前記ウェブ受取り位置から前記物品配置位置に前記搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように前記中央プレートと共に回転するよう前記中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットであって、前記複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、前記パックは、個別の物品を支持し、前記パックが前記ウェブ受取り位置と前記物品配置位置との間を移動するときに前記物品を再配向するように選択的に動作可能である、複数のキャリッジユニットと、を備え、
前記切断システムはアンビルホイールを備え、
前記アンビルホイールは、
アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結され前記アンビルシャフトによって駆動されるアンビルハブと、
前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームであって、各々が、前記入ってくる材料のウェブを切断するように前記切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する、複数のアンビルアームと、を含み、
前記複数のアンビルアームは、数が前記複数のキャリッジユニットと等しく、前記複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、前記複数のキャリッジユニットが点在されており、
各アンビルアームは、前記一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、前記一対の隣接するキャリッジユニット間に、各アンビルアームが、前記一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように位置決めされている、切断・搬送装置。
【請求項28】
前記アンビルホイールは、前記複数のアンビルアームを一緒に機械的に連結するリンケージシステムを備え、前記リンケージシステムは、前記複数のアンビルアームにおける隣接する各対のアンビルアーム間に設けられた一対のシザーリンクを備え、前記一対のシザーリンクにおける第1のリンクは、前記隣接する対のアンビルアームにおける第1のアンビルアームに回転可能に連結され、前記一対のシザーリンクにおける第2のリンクは、前記隣接する対のアンビルアームにおける第2のアンビルアームに回転可能に連結されている、請求項27に記載の切断・搬送装置。
【請求項29】
それぞれの対のシザーリンクにおける前記第1のリンク及び前記第2のリンクは、前記第1のアンビルアームと前記第2のアンビルアームとの間に位置決めされたそれぞれのキャリッジユニットのシャーシ上の共通の取付点に回転可能に連結されている、請求項28に記載の切断・搬送装置。
【請求項30】
前記リンケージシステムと、それぞれの各対のシザーリンクにおける前記第1のリンク及び第2のリンクのそれぞれのキャリッジユニットの前記シャーシへの連結とを介して、前記複数のアンビルアームにおける各アンビルアームは、その両側に位置決めされたそれぞれの対のキャリッジユニット間の中心に置かれたままとなる、請求項29に記載の切断・搬送装置。
【請求項31】
前記複数のアンビルアームの各々はリニアスライドを備え、前記リニアスライドにより前記リンケージシステムにおけるそれぞれのリンクは前記複数のアンビルアームの各々に連結され、前記リニアスライドは、前記リンクが前記アンビルアームに連結される枢動点の半径方向内方及び外方の動きをもたらす、請求項28に記載の切断・搬送装置。
【請求項32】
前記切断システムは、
前記アンビルシャフトを駆動して前記アンビルホイールを回転させるベルトドライブと、
前記ナイフロールの回転を駆動するように前記ナイフロールに連結されたナイフロールサーボモータと、をさらに備え、
前記サーボモータは、前記アンビルホイールとは別個に駆動されるように、前記ベルトドライブとは別個となっている、請求項27に記載の切断・搬送装置。
【請求項33】
前記切断システムは、
その上面に沿って形成されたトラックを有する下部カッタボックスアセンブリと、
前記下部カッタボックスアセンブリの上方に位置決めされ、前記トラックに沿って前記下部カッタボックスアセンブリに対して横方向に移動可能である上部カッタボックスアセンブリと、
前記トラックに沿って前記上部カッタボックスアセンブリを横方向に移動させるように作動可能な調整機構と、をさらに備え、
前記アンビルホイール及び前記ナイフロールの各々は、前記上部カッタボックスアセンブリの横方向の移動が、前記アンビルホイール及び前記ナイフロールを前記搬送機構に対して横方向に移動させるように、前記上部カッタボックスアセンブリに取り付けられている、請求項32に記載の切断・搬送装置。
【請求項34】
前記搬送機構は、前記中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータを備え、各サーボモータは、接続アームを介して前記複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、前記複数のサーボモータの各々は、そのカム作用を介して、前記搬送経路の少なくとも一部に沿って前記キャリッジユニットを周方向に変位させることによって、前記中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である、請求項27に記載の切断・搬送装置。
【請求項35】
切断・搬送装置を構成するための方法であって、
入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成されたカッタ機構を設ける工程と、
少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるようにカッタ機構と共に動作可能である搬送機構を設ける工程と、を含み、
前記搬送機構を設ける工程は、
取付構造が連結された駆動シャフトを設ける工程であって、前記駆動シャフト及び前記取付構造は搬送軸線を中心に回転可能である、工程と、
複数のキャリッジユニットを前記取付構造に取り付け、前記複数のキャリッジユニットが、少なくとも前記ウェブ受取り位置から前記パッド配置位置まで前記搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように前記取付構造と共に回転可能であるようにする工程であって、前記複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、前記パックは、その上に個別の物品を支持し、前記パックが前記ウェブ受取り位置と前記物品配置位置との間を移動するときに前記物品を再配向するように選択的に動作可能である、工程と、
接続アームを介して前記複数のキャリッジユニットの各々にサーボモータを動作可能に接続する工程であって、各サーボモータは、前記搬送経路に沿って前記キャリッジユニットを周方向に変位させることによって前記取付構造に対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように選択的に動作可能である、工程と、を含む、方法。
【請求項36】
前記取付構造は中央プレートを備え、前記複数のキャリッジユニットを取り付ける前記工程は、前記中央プレートの外周の周りに位置決めされた環状のレール構造上に前記複数のキャリッジユニットを取り付ける工程であって、前記レール構造は、前記複数のキャリッジユニットが前記レール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを有する、工程を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
それぞれのパックを前記複数のキャリッジユニットの各々に連結して、前記切断・搬送装置によって生産される所望の物品サイズに対応するパックを設ける工程をさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
切断・搬送装置によって生産される製品サイズを示すヒューマンマシンインターフェース(HMI)から前記切断・搬送装置に入力をする工程と、
前記HMIからの前記入力に基づいて前記カッタ機構を前記搬送機構に対して位置決めする工程と、をさらに含み、
前記カッタ機構を位置決めすることは、前記HMIからの前記入力に基づいて前記カッタ機構のアンビルホイール及びナイフロールを前記搬送機構に対して位置決めして、切断位置で前記入ってくる材料のウェブを切断する工程を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記HMIからの前記入力に基づいて前記駆動シャフト及び前記アンビルホイールの回転速度を制御する工程であって、前記駆動シャフトの回転速度と前記アンビルホイールの回転速度とは等しく保たれる工程と、
前記HMIからの入力に基づいて前記サーボモータの回転速度を制御する工程と、
前記HMIからの前記入力に基づいて、前記ナイフロールに作動的に接続されたナイフロールサーボモータのカム作用を介して、前記ナイフロールの回転速度を制御する工程と、をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
切断・搬送装置であって、
入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、
少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に前記複数の個別の物品を搬送し回転させるように前記切断システムと共に動作可能である搬送機構と、を備え、
前記搬送機構は、
搬送軸線を中心に回転可能である駆動シャフトと、
前記搬送軸線を中心に回転可能である取付構造と、
前記取付構造に連結され、少なくとも前記ウェブ受取り位置から前記物品配置位置に前記搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように構成された複数のキャリッジユニットと、
複数のパックであって、前記複数のパックが前記ウェブ受取り位置と前記物品配置位置との間を移動するときに個別の物品を支持すると共に、前記物品を再配向するように、前記複数のキャリッジユニットに連結された複数のパックと、を備え、
前記切断システムはアンビルホイールを備え、
前記アンビルホイールは、
アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結され前記アンビルシャフトによって駆動されるアンビルハブと、
前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームであって、各々が、前記入ってくる材料のウェブを切断するように前記切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する、複数のアンビルアームと、を含み、
前記複数のアンビルアームは、数が前記複数のキャリッジユニットと等しく、前記複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、前記複数のキャリッジユニットが点在されており、
各アンビルアームは、前記一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、前記一対の隣接するキャリッジユニット間に、各アンビルアームが、前記一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように位置決めされている、切断・搬送装置。
【請求項41】
ウェブ搬送装置において製品切替えを開始するための方法であって、
前記ウェブ搬送装置は、少なくとも1つの駆動シャフトによって駆動されるパックホイール及びアンビルホイールと、前記パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは交換可能なパックを含み、前記アンビルホイールは、アンビルハブに枢動可能に接続され前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有する、複数のキャリッジユニットと、隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結された一対のシザーリンクであって、各対のシザーリンクは、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結されている、一対のシザーリンクと、前記アンビルアームと協働する回転ブレードと、を含み、
前記方法は、
任意選択的に、第1のサイズを有する各パックをその対応するキャリッジユニットから取り外す工程と、
任意選択的に、第2のサイズを有するパックを各対応するキャリッジユニットに締結する工程と、
以下の動作、すなわち
前記少なくとも1つの駆動シャフトの回転速度を変更して前記パックホイール及び前記アンビルホイールの速度を変更する動作であって、前記回転速度は、前記パックホイールに供給された材料の連続ウェブから切り出された個別の物品のスループットに比例する、動作と、
選択されたキャリッジユニットを加速して、前記パックホイールの前記周縁の一部に沿って第1の位置から第2の位置に直線的に変位させる動作であって、前記選択されたキャリッジユニットの変位が、前記選択されたキャリッジユニットに隣接する対応するアンビルアームの角度位置を変化させる、動作と、
前記回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、前記回転ブレードと前記対応するアンビルアームの前記遠位端との間に配置された前記材料の連続ウェブを切断するように、前記回転ブレードの回転速度及び角度位置を調整する動作と、
前記選択されたキャリッジユニットを減速して、前記選択されたキャリッジユニットを前記第2の位置から前記第1の位置に直線的に変位させる動作と、
を実行するためにヒューマンマシンインターフェース(HMI)を設ける工程と、を含む、方法。
【請求項42】
前記第1のサイズの各パックを取り外し、前記第2のサイズの各パックを取り付ける工程は、ロボット機構又は人間によって実行される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記HMIが、コンピュータ、コントローラ、無線通信デバイス、又はラップトップコンピュータである、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
各キャリッジユニットの加速及び減速を制御するためにサーボモータを設ける工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記回転ブレードの回転速度及び角度位置を制御するためにサーボモータを設ける工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記パックホイールの前記周縁の一部に沿う前記選択されたキャリッジユニットの前記第1の位置は、製品受け面の近傍における隣接するキャリッジユニット間の等しい間隔を反映する、請求項41に記載の方法。
【請求項47】
前記パックホイールの前記周縁の一部に沿う前記選択されたキャリッジユニットの前記第2の位置は、前記回転ブレードの近傍における隣接するキャリッジユニット間の所望の間隔を反映する、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
前記材料の連続ウェブから切り出された前記個別の物品を選択的に支持するために、各パックの表面部分を真空源に連結する工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
各キャリッジユニットにクイックコネクタ式の係合構造又は締結具なしの取付具を設けて、その対応するキャリッジユニット上の各パックの効率的な交換を容易にする工程を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項50】
前記回転ブレードの直線位置を制御して、前記回転ブレードを選択されたアンビルアームの遠位端に対して半径方向外方及び半径方向内方に移動させる工程をさらに含み、前記選択されたアンビルアームは、前記回転ブレードと半径方向に位置合わせされている、請求項41に記載の方法。
【請求項51】
前記回転ブレードの前記直線位置を制御するためにサーボモータ又はステッピングモータを設ける工程をさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記パックホイールに固定的に取り付けられた駆動シャフトを前記アンビルホイールに固定的に取り付けられた駆動シャフトに連結するベルトドライブを介して、前記アンビルホイールに対する前記パックホイールの一定の回転速度を維持する工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項53】
選択されたキャリッジユニットを前記パックホイールの前記周縁に沿って直線的に変位させるように前記サーボモータを調整して、隣接するキャリッジユニット間の所定の周方向間隔を達成する工程をさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項54】
選択されたキャリッジユニットを製品受け面の近傍に位置決めする前に、選択されたキャリッジユニットのパックをスピン軸線に沿ってスピンさせる工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項55】
前記パックをスピンさせるためにサーボモータ又はバレルカム装置を設ける工程をさらに含む、請求項41に記載の方法。
【請求項56】
搬送装置において製品切替えを開始するための方法であって、
前記搬送装置は、少なくとも1つの駆動シャフトによって駆動されるパックホイール及びアンビルホイールと、前記パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは交換可能なパックを含み、前記アンビルホイールは、アンビルハブに枢動可能に接続され前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有する、複数のキャリッジユニットと、前記アンビルアームと協働する回転ブレードと、を含み、
前記方法は、
任意選択的に、第1のサイズを有する各パックをその対応するキャリッジユニットから取り外す工程と、
任意選択的に、第2のサイズを有するパックを各対応するキャリッジユニットに取り付ける工程と、
駆動シャフトモータ、複数のキャリッジユニットモータ及びブレードモータを制御する1つ又は複数のコントローラに順次又は同時にコマンドを送って、その結果、
前記駆動シャフトの回転角度を変更して、前記パックホイール及び前記アンビルホイールの速度を変更し、
選択されたキャリッジユニットを加速して、前記パックホイールの前記周縁部の一部に沿って第1の位置から第2の位置に直線的に変位させ、前記選択されたキャリッジユニットの変位が、前記選択されたキャリッジユニットに隣接する対応するアンビルアームの角度位置を変化させることになり、
前記回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、前記回転ブレードと前記対応するアンビルアームの前記遠位端との間に配置された前記材料の連続ウェブを切断するように、前記回転ブレードの回転速度及び角度位置を調整し、
前記選択されたキャリッジユニットを減速して、前記選択されたキャリッジユニットを前記第2の位置から前記第1の位置に直線的に変位させる、工程と、を含む、方法。
【請求項57】
任意選択的に、前記第1のサイズの各パックを取り外し、前記第2のサイズの各パックを取り付ける工程は、ロボット機構又は人間によって実行される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
各キャリッジユニットにクイックコネクタ式の係合構造又は締結具なしの取付具を設けて、その対応するキャリッジユニット上の各パックの効率的な交換を容易にする工程を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
各キャリッジユニットの加速を制御するためにサーボモータを設ける工程をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項60】
前記回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、前記回転ブレードと前記対応するアンビルアームの前記遠位端との間に配置された前記材料の連続ウェブを切断するように、前記回転ブレードの回転速度及び角度位置を制御するサーボモータを設ける工程をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
材料の連続ウェブから切り出された複数の個別の物品を搬送し回転させるように構成された搬送装置であって、
回転軸線を中心に回転するように構成されたパックホイールと、
前記パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは、前記個別の物品を支持するように選択的に動作可能であるパックを有する、複数のキャリッジユニットと、
アンビルハブ、及び前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有するアンビルホイールと、
隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結された一対のシザーリンクを含むリンケージシステムであって、各対のシザーリンクは、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結されている、リンケージシステムと、を備え、
前記パックホイールの前記周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、前記パックホイールの前記周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる、搬送装置。
【請求項62】
各々が接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットを前記パックホイールの前記周縁の一部に沿って変位させるように構成された複数のサーボモータを含む、請求項61に記載の搬送装置。
【請求項63】
前記パックホイールは、
駆動シャフトに取り付けられ、回転軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように構成された中央プレートと、
前記中央プレートの外周縁部に配置された環状レールと、を備え、
前記複数のキャリッジユニットは、前記環状レールに取り付けられ、前記環状レールの一部に沿って移動可能である、請求項61に記載の搬送装置。
【請求項64】
前記搬送装置に作動的に連結され、前記材料の連続ウェブを前記複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置を含む、請求項61に記載の搬送装置。
【請求項65】
前記切断装置は、
少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、
前記複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルと、を備え、
前記アンビルは、前記少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、前記パックホイール及び前記アンビルホイールの回転中に入ってくる材料のウェブを切断する、請求項64に記載の搬送装置。
【請求項66】
前記中央プレートに作動的に連結され、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、
真空を前記キャリッジユニットに伝達するように前記中央プレートの前記内部容積部と各それぞれのキャリッジユニットとの間で流体連通する管状構成と、をさらに含む、請求項63に記載の搬送装置。
【請求項67】
前記管状構成は、複数の伸縮式チューブを備える、請求項66に記載の搬送装置。
【請求項68】
前記複数のアンビルアームの各々は、2つのシザーリンクの端点が枢動点で連結される遠位のリニアスライド部分を含み、前記リニアスライドは、前記パックホイールの前記周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位に対応するように、前記枢動点の半径方向内方及び半径方向外方への移動をもたらす、請求項61に記載の搬送装置。
【請求項69】
切断・搬送システムであって、
入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置と、
前記切断装置に動作可能に連結され、前記複数の個別の物品を少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送し回転させるように構成された搬送装置と、
を備え、
前記搬送装置は、
回転軸線を中心に回転するように構成されたパックホイールと、
前記パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは、前記個別の物品を支持するように選択的に動作可能であるパックを有し、各キャリッジユニットは、前記パックホイールの前記周縁の一部に沿って独立して変位可能である、複数のキャリッジユニットと、
アンビルハブ、及び前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有するアンビルホイールと、
両端で隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結され、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結された一対のシザーリンクと、を備え、
前記パックホイールの前記周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、前記シザーリンクを介して前記パックホイールの前記周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる、切断・搬送システム。
【請求項70】
複数のサーボモータを含み、各サーボモータは、接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットを前記パックホイールの前記周縁の一部に沿って並進させるように構成されている、請求項69に記載の切断・搬送システム。
【請求項71】
前記パックホイールは、
駆動シャフトに取り付けられ、回転軸線を中心に前記駆動シャフトと共に回転するように構成された中央プレートと、
前記中央プレートの外周縁に沿って配置された環状レールと、を備え、
前記複数のキャリッジユニットは、前記環状レールに取り付けられ、前記環状レールの一部に沿って移動可能である、請求項69に記載の切断・搬送システム。
【請求項72】
前記切断装置は、
少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、
前記複数のアンビルアームの各々の遠位端に位置決めされたアンビルと、を備え、
前記アンビルは、前記少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、前記パックホイール及び前記アンビルホイールの回転中に前記入ってくる材料のウェブを切断する、請求項69に記載の切断・搬送システム。
【請求項73】
前記中央プレートに作動的に連結され、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、
前記真空を前記キャリッジユニットに伝達するように前記中央プレートの前記内部容積部と各それぞれのキャリッジユニットとの間で流体連通する管状構成と、をさらに含む、請求項71に記載の切断・搬送システム。
【請求項74】
前記管状構成は、複数の伸縮式チューブを備える、請求項73に記載の切断・搬送システム。
【請求項75】
前記複数のアンビルアームの各々は、2つのシザーリンクの端点が枢動点で連結されるリニアスライド部分を備え、前記リニアスライドは、前記パックホイールの前記周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの前記変位に対応するように、前記枢動点の半径方向内方及び半径方向外方への移動をもたらす、請求項69に記載の切断・搬送システム。
【請求項76】
切断・搬送システムであって、
入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置と、
前記切断装置に動作可能に連結され、前記複数の個別の物品を少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送し回転させるように構成された搬送装置と、を備え、
前記搬送装置は、
パックホイールと、
アンビルホイールと、
前記パックホイール及び前記アンビルホイールを回転軸線を中心に回転させるように構成された駆動シャフトと、を備え、
前記パックホイールは、
中央プレートと、
前記中央プレートの外周縁に配置された環状レールと、
前記環状レールに沿って作動的に取り付けられ、前記環状レールの一部に沿って独立して移動可能である複数のキャリッジユニットと、
複数のパックであって、各パックは対応するキャリッジユニットに連結され、各パックは個別の物品を支持するように選択的に動作可能である、複数のパックと、
各々が接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットを前記パックホイールの周縁の一部に沿って変位させるように構成されている複数のサーボモータと、さらに含み、
前記アンビルホイールは、
アンビルハブと、
前記アンビルハブに枢動可能に接続され、前記アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームと、
両端で隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結され、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結された一対のシザーリンクと、をさらに含み、
前記環状レールに沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、前記シザーリンクの動作を介して前記パックホイールの前記周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる、切断・搬送システム。
【請求項77】
前記アンビルホイールは、アンビル駆動シャフトに取り付けられており、
前記パックホイールは、パック駆動シャフトに取り付けられており、
前記パックホイール及び前記アンビルホイールは、前記駆動シャフトによって駆動される、請求項76に記載の切断・搬送システム。
【請求項78】
前記切断装置は、
少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、
前記複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルと、を備え、
前記アンビルは、前記少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、前記パックホイール及び前記アンビルホイールの回転中に前記入ってくる材料のウェブを切断する、請求項76に記載の切断・搬送システム。
【請求項79】
前記中央プレートに作動的に連結され、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、
前記真空を各キャリッジユニットに伝達するように、前記中央プレートの前記内部容積部と流体連通すると共に、各それぞれのキャリッジユニットと流体連通する管状構成と、
をさらに含む、請求項76に記載の切断・搬送システム。
【請求項80】
各キャリッジユニットは、サーボモータを用いて、又は、前記パックホイールの周縁部に作動的に連結された機械的なカム装置を用いて、スピン軸線を中心に前記パックを回転させるように構成されている、請求項76に記載の切断・搬送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、おむつ、失禁防止用衣類、又は女性用衛生パッドなどの使い捨て吸収性物品が製造ラインに沿って進行する際に、連続ウェブを受け取って切断し、ウェブから切断された吸収パッドなどの個別の物品又はインサートを搬送するための装置に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、製品サイズの変更に対応するために、その動作において適時かつ効率的な調整を行うように構成可能な装置であって、多種多様な種類及びサイズの範囲内に入る個別の物品の切断及び搬送に対応するように動作可能なそのような装置に関する。
より大きな製品サイズに対応するために、物品又はインサートの間隔を広げ得るピッチ範囲を大きくすることができるサーボモータサブシステムが装置に設けられる。
【背景技術】
【0002】
生理用ナプキン又はパンツ型おむつなどの使い捨て製品の生産や製造では、製品の構成要素を1つの向きで製造し、次いでその構成要素部分を、生産プロセスの別の工程で使用するために適切に配向される所定の角度までスピンさせることがしばしば必要になる。一例として、再配向される典型的な物品又はウェブは、吸収性物品である。既存の装置は、連続ウェブを受け取り、ウェブから切断部分を切り出して個別の物品を形成し、物品を所定の角度までスピンさせ、物品を受け面上に配置するために搬送するように機能する。さらに、装置はまた、切断物品間の速度及びピッチを制御して、受け面上に所望の配置ピッチを達成するように機能することができる。例えば、おむつの場合、物品は、流体不透過性のシャーシ上に配置される吸収性インサートであってもよい。したがって、物品は、形成される連続するシャーシ間の距離に一致する受取りピッチで、受取りシャーシウェブ上に配置されている間に、ウェブはある切断ピッチで切断されてもよく、ここで、受取りピッチは、シャーシ後縁から中間の空間を経て後続のシャーシ前縁まで延びる距離によって画定されるものである。
【0003】
装置の構造に関して、装置は、概ね、搬送デバイス及び切断システムを含むように構成される。搬送デバイスは、個別の物品を回転させ再ピッチするように選択的に動作可能である、複数の回転パックが固定された大型ホイール(「パックホイール」)を含む。パックホイールは、装置のドライブ(駆動装置)側から延びるシャフトによって駆動、支持され、パックは、ホイールと共に回転する。さらに、各パックは、個別の物品のターン(例えば、90度ターン)を行うように、それ自体のスピン軸線を中心にスピン/ターンするように機能する。切断システムはアンビルホイール及び切断ロールを含み、これらは、連続ウェブが搬送デバイスのパック上に受け取られると、連続ウェブを切断するために互いに相互作用する。アンビルホイールは、パックが点在されるように、そこに配置された複数のアンビルを含む。アンビルホイールは、パックホイールを駆動するシャフトと共通又は別個であり得るシャフトによって駆動、支持され、アンビルはアンビルホイールの周りを回転して切断ロール上のブレードと周期的に接触し、それによって連続ウェブを切断し、搬送デバイスのそれぞれのパックによって保持される個別の物品を形成する。
【0004】
上述のような既存の切断・搬送装置(cutting and transfer apparatus)は、受取り面上への配置のためにパッドを回転し再ピッチするのに十分に機能するが、これらの装置は、多くの製造設定及び実装において所望される柔軟性を欠いていることが認識される。一例として、単一の装置が複数の異なる使い捨て製品の種類及びサイズの製造に使用されることが多くの場合、望ましいことであり、製造される製品のそのような「サイズ変更」は、例として、パック上に異なるサイズの物品に対応するように装置を再構成すること、異なる速度/速度プロファイルで装置を動作させること、パックのピッチ範囲を変更すること、及びパックホイール及び/又は切断ロールに対するアンビルホイールの位置決めを変更することを必要とする。したがって、異なるプロセスフローを実施するために、又は現在製造されている製品からのサイズ変更に対応するために、装置内の多数の構成要素を手動で再構成、再位置決め、若しくは交換するか、又は装置をサイズ変更によって必要とされる個別の物品の寸法及びピッチ範囲に対応することができる装置と一緒に交換する必要がある。切断・搬送装置にこのような変更を行うことは、専門のオペレータの知識を必要とし装置のダウンタイムを増加させる可能性がある困難かつ時間のかかるプロセスである。さらに、既存の切断・搬送装置は、例えば、達成可能なピッチ範囲ならびにパック速度及び移動に関する制限のために、非常に大きなサイズの製品に対応することができない可能性もある。
【0005】
したがって、異なる種類及びサイズの個別の物品の搬送及び切断に対応するように、容易に構成可能な搬送デバイス及び総合的切断・搬送装置を提供することが望ましい。かかるデバイス及び装置は、そのような構成要素間の適切な相互作用を確実にするために、様々なシステム構成要素の適切な動作及び配置を維持しながら、そのような再構成が達成されることを確実にするであろう。かかるテバイス及び装置はまた、より大きなサイズの製品に対応することができるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明の一態様によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられたパックホイールとをさらに含む。パックホイールは、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように搬送軸線を中心に回転する複数のキャリッジユニットを含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。パックホイールはまた、複数のサーボモータを含み、各サーボモータは接続アームを介して複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、複数のサーボモータの各々は、搬送経路の少なくとも一部に沿ってそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0007】
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの物品受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるためのピック・配置システム(pick-and-place system)が開示される。ピック・配置システムは、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、少なくとも物品受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように、中央プレートと共に回転するよう中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットとを含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックが物品受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。ピック・配置システムはまた、中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータを含み、各サーボモータは、接続アームを介して複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、複数のサーボモータの各々は、搬送経路の少なくとも一部に沿って中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0008】
したがって、本発明の別の態様によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置まで搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように、中央プレートと共に回転するよう中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットとをさらに含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。切断システムは、アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結されアンビルシャフトにより駆動されるアンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームとを有するアンビルホイールを含み、複数のアンビルアームの各々は、入ってくる材料のウェブを切断するために切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する。複数のアンビルアームは数が複数のキャリッジユニットと等しく、複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、複数のキャリッジユニットが点在される。各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、それらの間に、各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように置かれる。
【0009】
本発明のさらに別の態様によれば、切断・搬送装置を構成するための方法は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成されたカッタ機構を設けることと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるようにカッタ機構と共に動作可能である搬送機構を設けることとを含む。搬送機構を設けることにおいて、本方法は、取付構造が連結された駆動シャフトを設ける工程であって、駆動シャフト及び取付構造は搬送軸線を中心に回転可能である、工程と、複数のキャリッジユニットを取付構造に取り付け、複数のキャリッジユニットが、少なくともウェブ受取り位置からパッド配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように取付構造と共に回転可能であるようにする工程であって、複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、パックは、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能である、工程と、をさらに含む。本方法はまた、接続アームを介して複数のキャリッジユニットの各々にサーボモータを動作可能に接続することを含み、各サーボモータは、搬送経路に沿ってキャリッジユニットを周方向に変位させることによって取付構造に対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように選択的に動作可能である。
【0010】
したがって、本発明のさらに別の態様によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、搬送軸線を中心に回転可能な取付構造と、取付構造に連結され、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように構成された複数のキャリッジユニットと、個別の物品を支持し、複数のパックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するために複数のキャリッジユニットに連結された複数のパックとをさらに含む。切断システムは、アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結されアンビルシャフトにより駆動されるアンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームとを有するアンビルホイールを含み、複数のアンビルアームの各々は、入ってくる材料のウェブを切断するために切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する。複数のアンビルアームは数が複数のキャリッジユニットと等しく、複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、複数のキャリッジユニットが点在される。各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、それらの間に、各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように置かれる。
【0011】
本発明の他の態様によれば、そのような他の態様はさらに次のものを含む。
【0012】
ここで、パックホイールは、搬送軸線を中心に駆動シャフトと共に回転するように駆動シャフトに取り付けられた中央プレートを備え、複数のキャリッジユニットは、中央プレートに取り付けられ、中央プレートの周りに位置決めされ、複数のサーボモータは、中央プレートに取り付けられ、また、複数のサーボモータの各々は、搬送経路の少なくとも一部に沿って、中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0013】
中央プレートの外周に位置決めされた環状のレール構造があり、レール構造は、複数のキャリッジユニットがレール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを含む。
【0014】
ここで、複数のキャリッジユニットの各々は、レール構造の両側に位置決めされた一対のフレーム部材を含むシャーシと、キャリッジユニットをレール構造に固定すると共に、キャリッジユニットをピッチレールに沿って並進させるように、シャーシに連結され、ピッチレールの内側の縁部及び外側の縁部と転動可能に係合する複数のローラと、シャーシ上に位置決めされたパック支持体であって、パック支持体は、パック支持体のレールガイドとピッチレールとの対をなす関係を介してシャーシに対して移動可能であり、パック支持体は、ピッチレールに対して概ね直交して配向され、パックを受けるように構成されたパック取付部を一端に備える、パック支持体と、を備える。
【0015】
ここで、キャリッジユニットは、接続アームをシャーシに連結するドラッグリンクを備え、ドラッグリンクは、接続アームの各々及び一対のフレーム部材のうちの1つのフレーム部材の取付部に回転可能に連結され、ドラッグリンクは、サーボモータ及び接続アームの回転運動をピッチレールに沿うキャリッジユニットの並進運動に変換する。
【0016】
ここで、搬送機構は、搬送軸線の周りに静止的に配置されたバレルカムを備え、バレルカムは、その外周の周りに形成されたスピンカムレースを有し、複数のキャリッジユニットの各々は、パック支持体の他端に位置決めされたスピンカム従動子を備え、スピンカム従動子は、搬送軸線に少なくとも実質的に垂直であるそれぞれのパックのスピン軸線を中心に少なくとも部分的にパックをスピンさせるように、スピンカムレースと摺動可能に又は転動可能に連携しており、パック上で支持された物品を再配向させる。
【0017】
ここで、搬送機構は、中央プレートに隣接して位置決めされ、真空源から中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された固定真空マニホールドと、中央プレートに連結された複数の真空チューブであって、複数の真空チューブにおける1つ又は複数の真空チューブが、中央プレートの内部容積部を複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに流体接続して、真空を複数のキャリッジユニットに伝達する、複数の真空チューブと、を備える。
【0018】
ここで、複数の真空チューブは、各々が中央プレートに対して旋回するように中央プレートに回転可能に連結された伸縮式真空チューブを備え、伸縮式真空チューブの各々は、その長さを減少及び増加させるように収縮可能かつ伸長可能であり、それにより、伸縮時真空チューブの長さは、レール構造に沿うそれぞれのキャリッジユニットの動きに対応するように変化することができる。
【0019】
ここで、パック支持体は、その中に形成された1つ又は複数の真空チャネルを備えて、1つ又は複数のそれぞれの真空チューブからパック取付部及びパック取付部上に取り付けられたパックまでの流体流路を提供する。
【0020】
ここで、切断システムは、1つ又は複数のナイフを含むナイフロール、及び、アンビルホイールであって、アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結されアンビルシャフトによって駆動されるアンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームと、複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルであって、入ってくる材料のウェブを切断するようにナイフロールの1つ又は複数のナイフと周期的に協働するアンビルと、複数のアンビルアームを一緒に機械的に連結するリンケージシステムと、を備えるアンビルホイールを具備する。
【0021】
ここで、リンケージシステムは、複数のアンビルアームにおける隣接する各対のアンビルアーム間に設けられた一対のシザーリンク(scissor link)を備え、一対のシザーリンクにおける第1のリンクは、隣接する対のアンビルアームにおける第1のアンビルアームに回転可能に連結され、一対のシザーリンクにおける第2のリンクは、隣接する対のアンビルアームにおける第2のアンビルアームに回転可能に連結される。
【0022】
ここで、それぞれの対のシザーリンクにおける第1のリンク及び第2のリンクは、第1のアンビルアームと第2のアンビルアームとの間に位置決めされたそれぞれのキャリッジユニット上の共通の取付点に回転可能に連結される。
【0023】
ここで、リンケージシステムと、それぞれの各対のシザーリンクにおける第1のリンク及び第2のリンクのそれぞれのキャリッジユニットへの連結とを介して、複数のアンビルアームにおける各アンビルアームは、その両側に位置決めされたそれぞれの対のキャリッジユニット間の中心に置かれたままとなる。
【0024】
ここで、複数のアンビルアームの各々はリニアスライドを備え、リニアスライドによりリンケージシステムにおけるそれぞれのリンクは複数のアンビルアームの各々に連結され、リニアスライドは、リンクがアンビルアームに連結される枢動点の半径方向内方及び外方の動きをもたらす。
【0025】
ここで、切断システムは、アンビルシャフトを駆動してアンビルホイールを回転させるベルトドライブと、ナイフロールの回転を駆動するようにナイフロールに連結されたナイフロールサーボモータと、をさらに備え、ナイフロールサーボモータは、ナイフロールがナイフロールサーボモータのカム作用を介してアンビルホイールとは別個に駆動されるように、ベルトドライブとは別個となっている。
【0026】
ここで、切断システムは、その上面に沿って形成されたトラックを有する下部カッタボックスアセンブリと、下部カッタボックスアセンブリの上方に位置決めされ、トラックに沿って下部カッタボックスアセンブリに対して横方向に移動可能である上部カッタボックスアセンブリと、トラックに沿って上部カッタボックスアセンブリを横方向に移動させるように作動可能な調整機構と、をさらに備え、アンビルホイール及びナイフロールの各々は、上部カッタボックスアセンブリの横方向の移動が、アンビルホイール及びナイフロールを搬送機構に対して横方向に移動させるように、上部カッタボックスアセンブリに取り付けられる。
【0027】
ヒューマンマシンインターフェース(human-machine interface:HMI)は、搬送機構及び/又は切断システムの再構成に向けられたオペレータ入力を受け取り、搬送機構及び/又は切断システムの1つ又は複数の動作設定を変更させるオペレータ入力に応答してコマンドを生成するように構成され、1つ又は複数の動作設定は、駆動シャフトの回転速度、隣接するパック間のピッチ、複数のサーボモータの速度、アンビルホイール及びナイフロールの横方向の位置決め、アンビルシャフトの回転速度、並びにナイフロールサーボモータの速度のうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
駆動シャフト上に位置決めされたスリップリングがあり、複数のサーボモータへの通信及び/又は電力接続は、スリップリングを通してルーティングされる。
【0029】
ここで、接続アームは、湾曲した弓形の接続アームを備える。
【0030】
ここで、中央プレートは、その外周に位置決めされた環状のレール構造を備え、レール構造は、複数のキャリッジユニットがレール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを含む。
【0031】
ここで、複数のキャリッジユニットの各々は、レール構造の両側に位置決めされた一対のフレーム部材を含むシャーシと、キャリッジユニットをレール構造に固定すると共に、キャリッジユニットをピッチレールに沿って並進させるように、シャーシに連結され、ピッチレールの内側の縁部及び外側の縁部と転動可能に係合する複数のローラと、シャーシ上に位置決めされたパック支持体であって、パック支持体は、パック支持体のレールガイドとピッチレールとの対をなす関係を介してシャーシに対して移動可能であり、パック支持体は、ピッチレールに対して概ね直交して配向され、パックを受けるように構成されたパック取付部を一端に備える、パック支持体と、を備える。
【0032】
ここで、キャリッジユニットは、接続アームをシャーシに連結するドラッグリンクを備え、ドラッグリンクは、接続アームの各々及び一対のフレーム部材のうちの1つのフレーム部材の取付部に回転可能に連結され、ドラッグリンクは、サーボモータ及び接続アームの回転運動をピッチレールに沿うキャリッジユニットの並進運動に変換する。
【0033】
ここで、搬送機構は、搬送軸線の周りに静止的に配置されたバレルカムを備え、バレルカムは、その外周の周りに形成されたスピンカムレースを有し、複数のキャリッジユニットの各々は、パック支持体の他端に位置決めされたスピンカム従動子を備え、スピンカム従動子は、搬送軸線に少なくとも実質的に垂直であるそれぞれのパックのスピン軸線を中心に少なくとも部分的にパックをスピンさせるように、スピンカムレースと摺動可能に又は転動可能に連携しており、パック上で支持された物品を再配向させる。
【0034】
ピック・配置システムは、中央プレートに隣接して位置決めされ、真空源から中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された固定真空マニホールドと、中央プレートに連結された複数の真空チューブであって、複数の真空チューブにおける1つ又は複数の真空チューブが、中央プレートの内部容積部を複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに流体接続して、真空を複数のキャリッジユニットに伝達する、複数の真空チューブと、を備え、各真空チューブは、中央プレートに対して旋回するように中央プレートに回転可能に連結され、各真空チューブの長さを及び/又は構成は、レール構造に沿うそれぞれのキャリッジユニットの動きに対応するように可変である。
【0035】
中央プレートに固定された複数のモータドライブであって、その動作を制御するように複数のサーボモータに動作可能に接続された複数のモータドライブと、複数のモータドライブにコマンドを提供するように複数のモータドライブと連通するヒューマンマシンインターフェース(HMI)とがあり、HMIは、ピック・配置システムの再構成に向けられたオペレータ入力を受け取り、オペレータ入力に関連する所定の速度プロファイルに従って複数のサーボモータをカム作用させるように複数のモータドライブにコマンドを提供し、それにより、搬送経路の少なくとも一部に沿って中央プレートに対する複数のキャリッジユニットの位置決めを変更するように構成されている。
【0036】
ここで、アンビルホイールは、複数のアンビルアームを一緒に機械的に連結するリンケージシステムを備え、リンケージシステムは、複数のアンビルアームにおける隣接する各対のアンビルアーム間に設けられた一対のシザーリンクを備え、一対のシザーリンクにおける第1のリンクは、隣接する対のアンビルアームにおける第1のアンビルアームに回転可能に連結され、一対のシザーリンクにおける第2のリンクは、隣接する対のアンビルアームにおける第2のアンビルアームに回転可能に連結される。
【0037】
ここで、それぞれの対のシザーリンクにおける第1のリンク及び第2のリンクは、第1のアンビルアームと第2のアンビルアームとの間に位置決めされたそれぞれのキャリッジユニットのシャーシ上の共通の取付点に回転可能に連結される。
【0038】
ここで、リンケージシステムと、それぞれの各対のシザーリンクにおける第1のリンク及び第2のリンクのそれぞれのキャリッジユニットのシャーシへの連結とを介して、複数のアンビルアームにおける各アンビルアームは、その両側に位置決めされたそれぞれの対のキャリッジユニット間の中心に置かれたままとなる。
【0039】
ここで、複数のアンビルアームの各々はリニアスライドを備え、リニアスライドによりリンケージシステムにおけるそれぞれのリンクは複数のアンビルアームの各々に連結され、リニアスライドは、リンクがアンビルアームに連結される枢動点の半径方向内方及び外方の動きをもたらす。
【0040】
ここで、切断システムは、アンビルシャフトを駆動してアンビルホイールを回転させるベルトドライブと、ナイフロールの回転を駆動するようにナイフロールに連結されたナイフロールサーボモータと、をさらに備え、サーボモータは、アンビルホイールとは別個に駆動されるように、ベルトドライブとは別個となっている。
【0041】
ここで、切断システムは、その上面に沿って形成されたトラックを有する下部カッタボックスアセンブリと、下部カッタボックスアセンブリの上方に位置決めされ、トラックに沿って下部カッタボックスアセンブリに対して横方向に移動可能である上部カッタボックスアセンブリと、トラックに沿って上部カッタボックスアセンブリを横方向に移動させるように作動可能な調整機構と、をさらに備え、アンビルホイール及びナイフロールの各々は、上部カッタボックスアセンブリの横方向の移動が、アンビルホイール及びナイフロールを搬送機構に対して横方向に移動させるように、上部カッタボックスアセンブリに取り付けられる。
【0042】
ここで、搬送機構は、中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータを備え、各サーボモータは、接続アームを介して複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、複数のサーボモータの各々は、そのカム作用を介して、搬送経路の少なくとも一部に沿ってキャリッジユニットを周方向に変位させることによって、中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0043】
ここで、取付構造は中央プレートを備え、複数のキャリッジユニットを取り付ける工程は、中央プレートの外周の周りに位置決めされた環状のレール構造上に複数のキャリッジユニットを取り付ける工程であって、レール構造は、複数のキャリッジユニットがレール構造に沿って移動可能に取り付けられたピッチレールを含む。
【0044】
本方法は、それぞれのパックを複数のキャリッジユニットの各々に連結して、切断・搬送装置によって生産される物品の所望のサイズに対応するパックを設けることをさらに含む。
【0045】
本方法は、切断・搬送装置によって生成される製品のサイズを示すヒューマンマシンインターフェース(HMI)から切断・搬送装置に入力をすることと、HMIからの入力に基づいてカッタ機構を搬送機構に対して位置決めすることと、をさらに含み、カッタ機構を位置決めすることは、HMIからの入力に基づいてカッタ機構のアンビルホイール及びナイフロールを搬送機構に対して位置決めして、切断位置で入ってくる材料のウェブを切断する工程を含む。
【0046】
本方法は、HMIからの入力に基づいて駆動シャフト及びアンビルホイールの回転速度を制御することであって、駆動シャフトの回転速度とアンビルホイールの回転速度とは等しく保たれることと、HMIからの入力に基づいてサーボモータの回転速度を制御することと、HMIからの入力に基づいて、ナイフロールに作動的に接続されたナイフロールサーボモータのカム作用を介して、ナイフロールの回転速度を制御することと、をさらに含む。
【0047】
ウェブ搬送装置において製品切替えを開始するための方法であって、ウェブ搬送装置は、少なくとも1つの駆動シャフトによって駆動されるパックホイール及びアンビルホイールと、パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは交換可能なパックを含み、アンビルホイールは、アンビルハブに枢動可能に接続されアンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有する、複数のキャリッジユニットと、隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結された一対のシザーリンクであって、各対のシザーリンクは、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結されている、一対のシザーリンクと、前記アンビルアームと協働する回転ブレードと、を含み、本方法は、任意選択的に、第1のサイズを有する各パックをその対応するキャリッジユニットから取り外すことと、任意選択的に、第2のサイズを有するパックを各対応するキャリッジユニットに締結することと、以下の動作、すなわち、少なくとも1つの駆動シャフトの回転速度を変更してパックホイール及び前記アンビルホイールの速度を変更する動作であって、回転速度は、パックホイールに供給された材料の連続ウェブから切り出された個別の物品のスループットに比例する、動作と、選択されたキャリッジユニットを加速して、パックホイールの周縁の一部に沿って第1の位置から第2の位置に直線的に変位させる動作であって、選択されたキャリッジユニットの変位が、選択されたキャリッジユニットに隣接する対応するアンビルアームの角度位置を変化させる、動作と、回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、回転ブレードと対応するアンビルアームの遠位端との間に配置された材料の連続ウェブを切断するように、回転ブレードの回転速度及び角度位置を調整する動作と、選択されたキャリッジユニットを減速して、選択されたキャリッジユニットを第2の位置から第1の位置に直線的に変位させる動作と、を実行するためにヒューマンマシンインターフェース(HMI)を設けることと、を含む、方法。
【0048】
ここで、第1のサイズの各パックを取り外し、第2のサイズの各パックを取り付けるステップは、ロボット機構又は人間によって実行される。
【0049】
ここで、HMIは、コンピュータ、コントローラ、無線通信デバイス、又はラップトップコンピュータである。
【0050】
各キャリッジユニットの加速及び減速を制御するためにサーボモータを設けることをさらに含む。
【0051】
回転ブレードの回転速度及び角度位置を制御するためにサーボモータを設けることをさらに含む。
【0052】
ここで、パックホイールの周縁の一部に沿う選択されたキャリッジユニットの第1の位置は、製品受け面の近傍における隣接するキャリッジユニット間の等しい間隔を反映する。
【0053】
ここで、パックホイールの周縁の一部に沿う選択されたキャリッジユニットの第2の位置は、回転ブレードの近傍における隣接するキャリッジユニット間の所望の間隔を反映する。
【0054】
材料の連続ウェブから切り出された個別の物品を選択的に支持するために、各パックの表面部分を真空源に連結することをさらに含む。
【0055】
各キャリッジユニットにクイックコネクタ式の係合構造又は締結具なしの取付具を設けて、その対応するキャリッジユニット上の各パックの効率的な交換を容易にすることを含む。
【0056】
回転ブレードの直線位置を制御して、回転ブレードを選択されたアンビルアームの遠位端に対して半径方向外方及び半径方向内方に移動させることを含み、選択されたアンビルアームは、回転ブレードと半径方向に位置合わせされる。
【0057】
回転ブレードの直線位置を制御するためにサーボモータ又はステッピングモータを設けることをさらに含む。
【0058】
パックホイールに固定的に取り付けられた駆動シャフトをアンビルホイールに固定的に取り付けられた駆動シャフトに連結するベルトドライブを介して、アンビルホイールに対するパックホイールの一定の回転速度を維持することをさらに含む。
【0059】
選択されたキャリッジユニットをパックホイールの周縁に沿って直線的に変位させるようにサーボモータを調整して、隣接するキャリッジユニット間の所定の周方向間隔を達成することをさらに含む。
【0060】
選択されたキャリッジユニットを製品受け面の近傍に位置決めする前に、選択されたキャリッジユニットのパックをスピン軸線に沿ってスピンさせることをさらに含む。
【0061】
パックをスピンさせるためにサーボモータ又はバレルカム装置を設けることをさらに含む。
【0062】
搬送装置において製品切替えを開始するための方法であって、搬送装置は、少なくとも1つの駆動シャフトによって駆動されるパックホイール及びアンビルホイールと、パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは交換可能なパックを含み、アンビルホイールは、アンビルハブに枢動可能に接続されアンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有する、複数のキャリッジユニットと、アンビルアームと協働する回転ブレードと、を含み、本方法は、任意選択的に、第1のサイズを有する各パックをその対応するキャリッジユニットから取り外すことと、任意選択的に、第2のサイズを有するパックを各対応するキャリッジユニットに取り付けることと、駆動シャフトモータ、複数のキャリッジユニットモータ及びブレードモータを制御する1つ又は複数のコントローラに順次又は同時にコマンドを送って、その結果、駆動シャフトの回転角度を変更して、パックホイール及びアンビルホイールの速度を変更し、選択されたキャリッジユニットを加速して、パックホイールの周縁の一部に沿って第1の位置から第2の位置に直線的に変位させ、選択されたキャリッジユニットの変位が、選択されたキャリッジユニットに隣接する対応するアンビルアームの角度位置を変化させることになり、回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、回転ブレードと対応するアンビルアームの遠位端との間に配置された材料の連続ウェブを切断するように、回転ブレードの回転速度及び角度位置を調整し、選択されたキャリッジユニットを減速して、選択されたキャリッジユニットを第2の位置から第1の位置に直線的に変位させる、ことと、を含む、方法。
【0063】
ここで、任意選択的に、第1のサイズの各パックを取り外し、第2のサイズの各パックを取り付けるステップは、ロボット機構又は人間によって実行される。
【0064】
各キャリッジユニットにクイックコネクタ式の係合構造又は締結具なしの取付具を設けて、その対応するキャリッジユニット上の各パックの効率的な交換を容易にすることを含む。
【0065】
各キャリッジユニットの加速を制御するためにサーボモータを設けることをさらに含む。
【0066】
回転ブレードが対応するアンビルアームの遠位端と接し、回転ブレードと対応するアンビルアームの遠位端との間に配置された材料の連続ウェブを切断するように、回転ブレードの回転速度及び角度位置を制御するサーボモータを設けることをさらに含む。
【0067】
材料の連続ウェブから切り出された複数の個別の物品を搬送し回転させるように構成された搬送装置であって、回転軸線を中心に回転するように構成されたパックホイールと、パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは、個別の物品を支持するように選択的に動作可能であるパックを有する、複数のキャリッジユニットと、アンビルハブ、及びアンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有するアンビルホイールと、隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結された一対のシザーリンクを含むリンケージシステムであって、各対のシザーリンクは、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結されている、リンケージシステムと、を備え、パックホイールの周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、パックホイールの周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる。
【0068】
各々が接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットをパックホイールの周縁の一部に沿って変位させるように構成された複数のサーボモータを含む。
【0069】
ここで、パックホイールは、駆動シャフトに取り付けられ、回転軸線を中心に駆動シャフトと共に回転するように構成された中央プレートと、中央プレートの外周縁部に配置された環状レールと、を備え、複数のキャリッジユニットは、環状レールに取り付けられ、環状レールの一部に沿って移動可能である。
【0070】
搬送装置に作動的に連結され、材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置を含む。
【0071】
ここで、切断装置は、少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルと、を備え、アンビルは、少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、パックホイール及びアンビルホイールの回転中に入ってくる材料のウェブを切断する。
【0072】
中央プレートに作動的に連結され、真空源から前記中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、真空をキャリッジユニットに伝達するように中央プレートの内部容積部と各それぞれのキャリッジユニットとの間で流体連通する管状構成と、をさらに含む。
【0073】
ここで、管状構成は、複数の伸縮式チューブを備える。
【0074】
ここで、複数のアンビルアームの各々は、2つのシザーリンクの端点が枢動点で連結される遠位のリニアスライド部分を含み、リニアスライドは、パックホイールの周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位に対応するように、枢動点の半径方向内方及び半径方向外方への移動をもたらす。
【0075】
切断・搬送システムであって、入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置と、切断装置に動作可能に連結され、複数の個別の物品を少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送し回転させるように構成された搬送装置と、を備え、搬送装置は、回転軸線を中心に回転するように構成されたパックホイールと、パックホイールの周縁に沿って作動的に連結された複数のキャリッジユニットであって、各キャリッジユニットは、個別の物品を支持するように選択的に動作可能であるパックを有し、各キャリッジユニットは、パックホイールの周縁の一部に沿って独立して変位可能である、複数のキャリッジユニットと、アンビルハブ、及びアンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームを有するアンビルホイールと、両端で隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結され、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結された一対のシザーリンクと、を備え、パックホイールの周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、シザーリンクを介してパックホイールの周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる、切断・搬送システム。
【0076】
複数のサーボモータを含み、各サーボモータは、接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットをパックホイールの周縁の一部に沿って並進させるように構成される。
【0077】
ここで、パックホイールは、駆動シャフトに取り付けられ、回転軸線を中心に駆動シャフトと共に回転するように構成された中央プレートと、中央プレートの外周縁に沿って配置された環状レールと、を備え、複数のキャリッジユニットは、環状レールに取り付けられ、環状レールの一部に沿って移動可能である。
【0078】
ここで、切断装置は、少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、複数のアンビルアームの各々の遠位端に位置決めされたアンビルと、を備え、アンビルは、少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、パックホイール及びアンビルホイールの回転中に入ってくる材料のウェブを切断する。
【0079】
中央プレートに作動的に連結され、真空源から中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、真空をキャリッジユニットに伝達するように中央プレートの内部容積部と各それぞれのキャリッジユニットとの間で流体連通する管状構成と、をさらに含む。
【0080】
ここで、管状構成は、複数の伸縮式チューブを備える。
【0081】
ここで、複数のアンビルアームの各々は、2つのシザーリンクの端点が枢動点で連結されるリニアスライド部分を備え、リニアスライドは、パックホイールの周縁に沿う選択されたキャリッジユニットの変位に対応するように、枢動点の半径方向内方及び半径方向外方への移動をもたらす。
【0082】
切断・搬送システムであって、入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断装置と、切断装置に動作可能に連結され、複数の個別の物品を少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送し回転させるように構成された搬送装置と、を備え、搬送装置は、パックホイールと、
アンビルホイールと、パックホイール及びアンビルホイールを回転軸線を中心に回転させるように構成された駆動シャフトと、を備え、パックホイールは、中央プレートと、中央プレートの外周縁に配置された環状レールと、環状レールに沿って作動的に取り付けられ、環状レールの一部に沿って独立して移動可能である複数のキャリッジユニットと、複数のパックであって、各パックは対応するキャリッジユニットに連結され、各パックは個別の物品を支持するように選択的に動作可能である、複数のパックと、各々が接続アームを介してそれぞれのキャリッジユニットに作動的に連結され、対応するキャリッジユニットをパックホイールの周縁の一部に沿って変位させるように構成されている複数のサーボモータと、さらに含み、アンビルホイールは、アンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームと、両端で隣接する各対のアンビルアーム間に枢動可能に連結され、共通の中心点でそれぞれのキャリッジユニットに枢動可能に連結された一対のシザーリンクと、をさらに含み、環状レールに沿う選択されたキャリッジユニットの変位は、シザーリンクの動作を介してパックホイールの周縁に対する隣接するアンビルアームの角度位置を変化させる、切断・搬送システム。
【0083】
ここで、アンビルホイールは、アンビル駆動シャフトに取り付けられ、パックホイールは、パック駆動シャフトに取り付けられ、パックホイール及びアンビルホイールは、駆動シャフトによって駆動される。
【0084】
ここで、切断装置は、少なくとも1つのナイフが取り付けられたナイフローラと、複数のアンビルアームの各々の端部に位置決めされたアンビルと、を備え、アンビルは、少なくとも1つのナイフと周期的に協働して、パックホイール及びアンビルホイールの回転中に入ってくる材料のウェブを切断する。
【0085】
中央プレートに作動的に連結され、真空源から中央プレートの内部容積部に真空を伝達するように構成された真空マニホールドと、真空を各キャリッジユニットに伝達するように、中央プレートの内部容積部と流体連通すると共に、それぞれのキャリッジユニットと流体連通する管状構成と、をさらに含む。
【0086】
ここで、各キャリッジユニットは、サーボモータを用いて、又は、パックホイールの周縁部に作動的に連結された機械的なカム装置を用いて、スピン軸線を中心にパックを回転させるように構成される。
【0087】
これら及び他の利点及び特徴は、添付の図面に関連して提供される本発明の好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0088】
図面は、本発明を実施するために現在考えられる実施形態を示すものである。
【0089】
図面において、
【0090】
【
図1】本発明の一実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の正面斜視図である。
【0091】
【0092】
【
図3】カッタボックスアセンブリが取り外された状態の
図1の装置の正面図である。
【0093】
【
図4】アンビルホイール及び
図1の装置におけるキャリッジユニットの配置を分離した状態で示す正面図である。
【0094】
【
図5】
図1の装置の搬送機構の中央プレートに取り付けられたキャリッジユニットの詳細斜視図である。
【0095】
【
図6】
図1の装置の搬送機構の中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータの背面斜視図である。
【0096】
【
図7】
図1の装置のバレルカムのスピンカムレースに係合するキャリッジユニットの詳細斜視図である。
【0097】
【
図8】本発明の一実施形態による、
図1の装置に含まれるキャリッジユニットの上面斜視図である。
【
図9】本発明の一実施形態による、
図1の装置に含まれるキャリッジユニットの上面斜視図である。
【0098】
【
図10】
図1の装置の搬送機構及び切断システムに連結された
図8及び
図9のキャリッジユニットを示す斜視図である。
【0099】
【
図11A】本発明の一実施形態による、切断・搬送装置を再構成するためのプロセスを示すフローチャートである。
【0100】
【
図11B】本発明の他の実施形態による、切断・搬送装置を再構成するためのプロセスを示すフローチャートである。
【0101】
【
図12】本発明の一実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の第1の好ましい速度プロファイルの正面概略図である。
【0102】
【
図13】
図12の例示的な速度プロファイルのグラフ図である。
【0103】
【
図14】回転の搬送軸線に対して変化するパック位置の正面概略図であり、パックは
図12の速度プロファイルに従っている。
【0104】
【
図15】本発明の一実施形態による、第1の位置にある構成可能な切断・搬送装置の単純化した正面図である。
【0105】
【
図16】第2の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0106】
【
図17】第3の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0107】
【
図18】第4の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0108】
【
図19】第5の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0109】
【
図20】第6の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0110】
【
図21】第7の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0111】
【
図22】第8の位置にある
図15の装置の正面図であり、機能をよりよく示すためにいくつかの詳細を省略した図である。
【0112】
【
図23】本発明の他の実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の速度プロファイルのグラフ図である。
【0113】
【
図24】本発明の他の実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の速度プロファイルのグラフ図である。
【0114】
【
図25】本発明の他の実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の速度プロファイルのグラフ図である。
【0115】
【
図26】本発明の他の実施形態による、構成可能な切断・搬送装置の正面図である。
【0116】
【
図27】本発明の他の実施形態によるピック・配置システムの斜視図である。
【
図28】本発明の他の実施形態によるピック・配置システムの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0117】
本発明の実施形態は、吸収性物品インサートの搬送を容易にするためのサーボモータサブシステムを有する構成可能な切断・搬送装置に関する。本明細書の開示は、当業者が本発明を実施することができるよう十分に詳細に記載されているが、本明細書に開示された物理的な実施形態は、本発明を単に例示するものであり、他の特定の構造においても具体化され得るものである。好適な実施形態について説明したが、本発明を逸脱しない範囲で詳細を変更することができる。
【0118】
図1~
図3を参照すると、本発明の一実施形態による切断・搬送装置10(又は「装置10」)の図がそれぞれ示されている。装置10は、好ましくは、搬送機構12及び切断システム14を、フレーム16と共に備え、このフレーム16には、搬送機構12及び切断システム14が取り付けられ得る。装置10内の搬送機構12及び切断システム14の各々の動作は、関連するヒューマンマシンインターフェース(HMI:human machine interface)18を介して制御することができる。一実施形態によれば、
図1に示すように、HMI18は、装置10から分離され、ウェブベースの通信又は他の無線通信プロトコルを介して装置10と通信するラップトップコンピュータ又は遠隔設置された専用コントローラなどのリモートコンピューティングデバイスの一部として設けられてもよい。別の実施形態によれば、HMI18は、装置10との直接通信を可能にするために装置10に設けられた制御パネルの一部として含まれてもよい。いずれの実施形態においても、HMI18は、その中にプロセッサ及びメモリ(図示せず)が含まれてもよく、このプロセッサ及びメモリは、オペレータコマンドを受信し、メモリ内に含まれ得る1つ又は複数のプログラムを実行することによってHMI18の制御機能を実行するように働き、また、HMIに含まれるメモリは、実行のための値(装置10のための所定の製品構成設定などの値)及びプログラムが記憶される。
【0119】
以下でより詳細に説明するように、装置10は、本明細書で装置に対する「プッシュボタン式の」変更と呼ばれるものに従って、HMI18へのオペレータ入力を介して切断システム14及び/又は搬送機構12の動作設定を変更することによって、異なるプロセスフローを実施するように、及び/又は異なる製品タイプに対応するように再構成され得る。HMI18を介して与えられる装置10に対するプッシュボタン式の変更は、HMI18からのコマンドにのみ応答して、切断システム14及び/又は搬送機構12の動作設定の少なくとも一部を自動化された態様で変更することを可能にし、これは、切断システム14及び/又は搬送機構12のすべての動作設定が自動化された態様で変更され、及び/又は、構成要素が自動化された態様で交換(例えば、構成要素のロボットによる交換)される実施形態を含む。しかしながら、HMI18によってプッシュボタン式の変更が可能にされていても、装置10の少なくともいくつかの手動再構成が必要とされ場合があることは認識され、以下ではこの概念をさらに詳細に説明する。
【0120】
図2に最もよく示されているように、搬送機構12は複数のキャリッジユニット20を含み、その各々は、係合及び係合解除され得るパック22を含む。キャリッジユニット20は、例示的な実施形態では中央プレート24である搬送機構12の取付構造に連結され(取付構造上で移動可能であり)、キャリッジユニット20及び中央プレート24は、所望の構成のパックホイール26を集合的に形成する。図示された実施形態では、パックホイール26は、中央プレート24上に位置決めされた合計8つのキャリッジユニット20及びパック22を含むが、別の非限定的な例では、例えば9つなど、より多くの又はより少ないキャリッジユニット20及びパック22を設けることができることが認識されよう。
【0121】
中央プレート24は、実質的に動作的に一定の回転力を中央プレート24に与えるモータ駆動シャフト28に固定して連結されている。中央プレート24には、中央プレート24をシャフト28に固定するための締結穴(図示せず)が形成されており、シャフト28は、装置10のドライブ側30で中央プレート24から延出している。したがって、中央プレート24は、キャリッジユニット20及びそれに取り付けられたパック22と共に、主回転軸線であるパック搬送軸線32を中心に回転され、それにより、パックを搬送経路34の周りを移動させる。好ましい実施形態の説明全体を通して使用される「回転」及びその変形は、搬送軸線32を中心としたパック22(及びキャリッジユニット20)全体の移動を指し、「スピン」及びその変形は、以下でさらに説明するように、パック搬送軸線32に実質的に垂直なパックスピン軸線36を中心としたパック22の径方向のスピンを指す。
【0122】
装置10のドライブ側30には、搬送機構12の個々のキャリッジユニット20及びパック22に真空を提供する真空システム38も位置決めされている。真空源(図示せず)は、ドライブ側30の中央プレート24に隣接して位置決めされた固定真空マニホールド42に供給するチューブ40の構成に真空を提供する。固定真空マニホールド42は、回転中央プレート24の内部に真空を伝達し、次いで真空は、中央プレート24から、それらの間に連結された複数の伸縮式チューブ44を介してキャリッジユニット20に伝達される。伸縮式チューブ44は、伸縮式チューブ44が中央プレート24に対して旋回することができるように、回転可能な軸受(図示せず)を介して中央プレート24に連結されている。伸縮式チューブ44が旋回可能であることは、その長さを増加/減少させることを可能にする伸縮構造と共に、中央プレート24(すなわち、キャリッジユニット20及びパック22の中央プレートに沿った変位)に対するキャリッジユニット20及びパック22の動きに対応し、以下でより詳細に説明するように、パック22への真空の伝達を依然として可能とする。
【0123】
図1及び
図3に最もよく示されているように、切断システム14は、好ましくは、切断・搬送装置10に提供される連続ウェブから個別の物品、例えば吸収性のパッド又はインサートを切断するために互いに相互作用するアンビルホイール46及びナイフロール48を備える。切断システム14は、アンビルホイール46及びナイフロール48を備えるものとして本明細書に記載されているが、これらの構成要素は、図示実施形態と比較して、ナイフホイール及びアンビルロールを使用して、逆とされ得ることが認識される。ナイフホイール及びアンビルロールの動作は、以下に記載されるアンビルホイール46及びナイフロール48の動作と実質的に同様である。
【0124】
アンビルホイール46は、中央アンビルハブ50を含み、中央アンビルハブ50からは、複数のアンビルアーム52がアンビルホイール46の360°の範囲にわたり径方向外方に延びている。アンビルアーム52の各々は、枢動接続部54を介してアンビルハブ50に連結され、枢動接続部54はアンビルハブ50の周りで互いに等距離に離間されている。アンビルアーム52の各々は、枢動接続部54とは反対側の端部に位置決めされたアンビル56を含む。アンビル56は、それぞれのアンビル56がナイフブレード58に隣接する切断位置に位置決めされたときに、材料を切断するためにナイフロール48上の1つ又は複数のナイフブレード58と相互作用するように構成されている。一実施形態によれば、アンビル56は、ウェッジブロック62で適所に保持されたカーバイドインサート60を備える。あるいは、アンビル56は、鋳鉄又は他の適切な材料で作られてもよい。アンビルホイール46上のアンビル56(及びアンビルアーム52)の数は、搬送機構12上に設けられたパック22の数と一致し、アンビル56及びアンビルアーム52は、アンビル56及びアンビルアーム52が隣接する各対のパック22間に位置決めされるように、パック22に対して配置される。
【0125】
図1に示され、また、装置10のドライブ側30からのアンビルホイール46(ならびにキャリッジユニット20及びパック22)を示す
図4にも示されるように、アンビルホイール46は、アンビルアーム52を一緒に機械的に連結するリンケージシステム64をさらに含む。一対のリンク(すなわち、「シザーリンク」)66が、アンビルホイール46の隣接する各対のアンビルアーム52間に設けられており、各リンク66の第1の端部68は、隣接する対のアンビルアーム52のそれぞれのアンビルアーム52にあるアームリンク取付部70に連結され、各リンク66の第2の端部72は、キャリッジユニット20に設けられた共通の取付部74に連結される。各アンビルアーム52上のアームリンク取付部70及び各キャリッジユニット20上の取付部74へのリンク66の第1及び第2の端部68、72のそれぞれにおける連結は、リンク66が互いに対して、かつ、アンビルアーム52及びキャリッジユニット20に対して回転することを可能にする枢動可能な連結である。したがって、後にさらに詳細に説明するように、各アンビルアーム52の位置決めは、各キャリッジユニット20及びその両側に位置決めされる関連のパック22の位置決めに部分的に基づいて、装置10の動作中に制御することができ、アンビル56及びアンビルアーム52は、リンク66によるアンビルアーム52の2つの隣接するキャリッジユニット22への連結を介して、その隣接するパック20の間の中心に維持される。
【0126】
図4に示すように、一実施形態によれば、各アンビルアーム52上のアームリンク取付部70は、この取付部70がアンビルアーム52に沿って径方向内方及び外方に移動することを可能にするリニアスライド71上に含まれる。リニアスライド71上へのアームリンク取付部70の位置決めは、搬送機構12上の様々なパック22(インサート)のサイズに対応するためにアンビルアーム52上での枢動点調整を可能とし、装置10全体により大きな順応性をもたらす。
【0127】
切断システム14に関して、アンビルホイール46及びナイフロール48の各々は、
図1に示すように、それぞれのシャフト76、78に連結され、それらのシャフト上で回転する。アンビルホイール46のハブ50は、アンビルシャフト76に取り付けられ、アンビルシャフト76は、一実施形態では、アンビルホイール46の動作を搬送機構12のパックホイール26の動作と結び付けるジャックシャフト83を介してパックホイール26に対して1:1の比で駆動されるベルト駆動シャフト(ベルトドライブ80を介する)である。アンビルシャフト76は、搬送機構12を駆動するシャフト28と位置合わせされ得る(すなわち、搬送軸線32と位置合わせされ得る)アンビル軸線81、又は、シャフト28からわずかに横方向にオフセットされてもよいアンビル軸線81を中心に回転する。図示された実施形態では、ナイフロール48は、ドライブロールシャフト78に取り付けられ、ドライブロールサーボモータ82によって別個に駆動されるが、ナイフロール48をアンビルドライブに連携することができること(すなわち、ベルトドライブ80は、アンビルシャフト76及びドライブロールシャフト78の両方を駆動すること)が認識される。アンビルホイール46及びナイフロール48の各々、ならびにそれらのそれぞれのシャフト及びドライブ機構(すなわち、ベルトドライブ80及びサーボモータ82)は、切断システム14の上部カッタボックスアセンブリ84の一部として集合的に含まれる。上部カッタボックスアセンブリ84は、固定された下部カッタボックスアセンブリ86に取り付けられている。上部カッタボックスアセンブリ84は、下部カッタボックスアセンブリ86の上面に設けられた一対のトラック88を介して下部カッタボックスアセンブリ86に対して横方向に移動可能であり、手動ハンドクランク又はサーボ駆動式送りねじ調整機90は、トラック88に沿って上部カッタボックスアセンブリ84を並進させる。上部カッタボックスアセンブリ84は、搬送機構12に対するアンビルホイール46及びナイフロール48の移動をもたらすように、トラック88に沿って方向92において直線的に並進することができる。以下でより詳細に説明するように、異なるプロセスフローを実施するために、及び/又は異なる製品タイプ又はサイズに対応するために、切断・搬送装置10を再構成することが望ましい場合、上部カッタボックスアセンブリ84は、搬送機構12に対してアンビルホイール46及びナイフロール48を適切に位置決めし、それによって装置10に供給される、入ってくる材料の連続ウェブを切断するための構成要素の適切な位置を維持すべく、トラック88に沿って移動することができる。
【0128】
動作中、装置10は、供給源から連続ウェブを受け取り、ウェブはパック22と接する。次いで、アンビル56のうちの1つは、ナイフロール48上のナイフブレード58と位置合わせされ、ナイフブレードと協働して(すなわち、ナイフブレードと接して)ウェブをパック22の前縁の近傍にて切断するように、所定の位置へと回転させられる。ウェブを受け取り、前縁の近傍で切断された後、パック22は、搬送経路34に沿って進み、ナイフロール48を通過し、その時点で、アンビルホイール46上の次のアンビル56は、ナイフブレード58と協働して、パック22の後縁の近傍にてウェブを切断してウェブから個別の切断部分を切り出し、インサート又はパッドなどの個別の物品を形成するために所定の位置へと回転する。以下でより詳細に説明するように、個別の切断部分は、真空によってパック22に保持され、搬送経路34の周りを回転させられる。
【0129】
上述したように、搬送機構12のキャリッジユニット20は、中央プレート24に、その上で移動可能である連結されている。具体的には、中央プレート24は、レール構造94が位置決めされた本体93を含み、レール構造は、例示的な実施形態では、
図2に示され、
図5にも示されるように、本体の外周に位置決めされている。レール構造94は、一対のトラック又はレール96(以下、「ピッチレール96」という)からなるリング状構造であり、各ピッチレール96は、中間スペーサ部材98を介して中央プレート24の本体93に連結されている。これにより、各ピッチレール96は、中央プレート24の本体93から幅方向に離間している。上述したように、各ピッチレール96は環状形状を有し、それにより、ピッチレール96の内側の縁部又は面100及びピッチレール96の外側の縁部又は面102の両方が、キャリッジユニット20がそれに沿って並進することができるトラックとして機能するが、ピッチレール96は、キャリッジユニット20が内側の縁部/面100又は外側の縁部/面102の一方のみに沿って並進するように構成され得ることが認識される。ピッチレール96は機械方向104に平行に延び、この機械方向104において搬送機構12が回転して、機械方向104における中央プレート24に対するキャリッジユニット20及びパック22の制御された周方向変位を可能にし、それによってパック22のピッチ変更又は周方向間隔の変更を可能にする。本明細書では、キャリッジユニット20及びパック22の変位は「周方向」であるとして説明されているが、本発明の態様及び実施形態は、円運動を利用する用途に限定されず、キャリッジユニット20及びパック22の搬送経路34は、例えば、使用される任意の支持ピッチレール96の経路によって画定され得ることを理解されたい。
【0130】
図2及び
図5には示されていないが、他の実施形態によれば、代替的な構成のレール構造94を利用することができることが認識される。一例として、レール構造94は、中央プレート24の外周ではなく(及び径方向外方に向かず)、中央プレート24の互いに反対向きの平坦な側面に設けることができる。そのような実施形態では、ピッチレール96は、中央プレート24の互いに反対向きの平坦な側面のそれぞれに設けられ、外方に、それぞれの側面から離れるよう向く。前述の実施形態と同様に、中央プレート24の側面上のピッチレール96は機械方向104に平行に延び、この機械方向104において搬送機構12が回転して、機械方向104における中央プレート24に対するキャリッジユニット20及びパック22の制御された周方向変位を可能にし、それによってパック22のピッチ変更又は周方向間隔の変更を可能にする。
【0131】
キャリッジユニット20及びパック22のピッチレール96に沿った周方向の変位を容易にするために、搬送機構12は、
図2、及びここでは
図6に示すように、複数のサーボモータ106を含むが、本明細書で使用される「サーボモータ」という用語は、1つのサーボモータのみを含むサーボモータシステム、又はサーボモータとギアボックスとの組合せを指し得ることが理解される。各キャリッジユニット20には、ピッチレール96に沿ったそのキャリッジユニット20(及びパック22)の、独立して制御された変位を可能にするために、専用のサーボモータ106が設けられている。一実施形態では、サーボモータ106は、中央プレート24のドライブ側30に取り付けられ、中央プレート24には、サーボモータ106が貫通して延びる複数の開口部108が形成され、各サーボモータ106の出力端部110(すなわち、回転動力を出力する側)は、中央プレート24及び装置10のカッタ側112へと貫通して延びる。
【0132】
図5に最もよく示されているように、接続アーム114は、各サーボモータ106の出力端部110に連結され、サーボモータ106の回転出力に応答して変位する(すなわち、回転される)。例示的な実施態様では、接続アーム114は湾曲した円弧状の輪郭を有するが、他の実施態様では、接続アーム114は直線状のアーム構成を有することができる。接続アーム114の第1の端部116は、サーボモータ106の出力端部110に固定的に連結され、接続アーム114の第2の端部118は、ドラッグリンク120を介してそれぞれのキャリッジユニット20に回転可能に連結されている。動作中、サーボモータ106は、時計回り及び反時計回りの両方に回転することができ、それにより、接続アーム114は、往復運動するワイパータイプのパターンで前後に移動する。したがって、接続アーム114のこの運動を介して、及び接続アーム114をキャリッジユニット20に回転可能に連結するドラッグリンク120を介して、サーボモータ106の回転運動は、それぞれのキャリッジユニット20をピッチレール96に沿って周方向に変位させる直線運動(すなわち、機械方向104の動き)に変換され得る。
【0133】
図6に示すように、サーボモータ106の各々は、それぞれのモータドライブ122又は他の制御装置によって制御されることができ、モータドライブ122又は他の制御装置は、例えばHMI18から無線制御信号を受信するなど、HMI18(
図1)からのコマンドを介してモータドライブ122に入力される所望の速度プロファイルに従ってサーボモータ106を動作させるように構成される。一実施形態では、予めプログラムされた速度プロファイルは生産される製品タイプ/サイズのための装置10の製品構成設定に関連付けられたHMI18(すなわち、HMI18のメモリ内)に格納されることができ、これらの予めプログラムされた速度プロファイルは、モータドライブ122に送信される。入力された速度プロファイルに基づいて、ドライブ122は、一例ではパックホイール26上の周方向位置に基づいて、それぞれのサーボモータ106を所望の速度で動作させるようにプログラムされ得る。各サーボモータ106のドライブ122は、各サーボモータ106が同じ態様で、また同じ速度プロファイルに従って動作するように、(HMI18からの入力によって)同じ仕方でプログラムされる。パック22の周方向変位を制御するためのサーボモータ106の例示的な動作については、以下でさらに詳細に説明する。一実施形態では、ドライブ122は、中央プレート24のドライブ側30のそれぞれのサーボモータ106に隣接して位置決めされ、通信及び電力接続は、ドライブシャフト28に位置決めされたスリップリング124(
図2)を使用することによりドライブ122及びサーボモータ106にルーティングされてもよいが、ドライブ122及びサーボモータ106への無線通信及び電力伝送が代わりに利用されてもよいことが認識される。
【0134】
前述したように、搬送機構12は、搬送軸線32を中心としたキャリッジユニット20及びパック22の回転をもたらすことに加えて、搬送機構12はまた、パックスピン軸線36を中心とした各パック22の径方向のスピンをもたらす。パック22のこのスピンを容易にするために、搬送機構12はまた、
図1及び
図3、並びにここでは
図7に示すように、搬送軸線32の周りに置かれ、かつ中央プレート24のドライブ側30に位置決めされたバレルカム126を含む。バレルカム126は、その外側の縁部/面の周りに設けられたスピンカムレース128を有するリング状の固定部材であることが好ましい。パック22の所望のスピンを達成するために、好ましくはころ軸受であるキャリッジユニット20のスピンカム従動子130は、スピンカムレース128と摺動可能に又は転動可能に連携している。例示的な実施態様では、スピンカムレース128は、90度(90°)のパック回転をもたらすように構成されているが、スピンカムレース128の構成は、パック22の所望のスピン角度によって概ね決定されることが認識される。バレルカム126は、本明細書では、その外側の縁部/面の周りに設けられたスピンカムレース128を有する円筒形バレルとして構成されるものとして図示及び説明されているが、別の実施形態によれば、バレルカム126は、その内側の縁部/面の周りに設けられたスピンカムレース128、すなわち逆バレルカムリングを有するリング状の環状部材として代わりに構成され得ることが認識される。
【0135】
引き続き
図1~
図7を参照し、ここでは
図8~
図11も参照すると、キャリッジユニット20は、その回転、周方向変位、及びスピンを可能にするその構造及び動作をよりよく説明する目的で、より詳細に示されている。キャリッジユニット20は、概して、シャーシ132と、シャーシ132上に配置されたパック支持体134とを含む。シャーシ132は、概して、キャリッジユニット20を中央プレート24のレール構造94に固定し、キャリッジユニット20をピッチレール96に沿って周方向に変位させる。シャーシ132は、離間配置で互いに接合された一対のシャーシフレーム部材136、138を含み、それらの間にてレール構造94の位置決めに対応するようになっている。複数のローラ140、142は、キャリッジユニット20がレール構造94上に固定されることを可能にすると共に、ピッチレール96に沿ってキャリッジユニット20を並進させる配置で、シャーシフレーム部材136、138に連結されている。一例では、一対の上側ローラ140及び一対の下側ローラ142が、シャーシフレーム材136、138の各々に設けられ、2つの下側ローラ142は、それぞれのピッチレール96の内側の縁部又は面100と係合し、2つの上側ローラ140は、それぞれのピッチレール96の外側の縁部又は面102と係合する。
【0136】
別の実施形態によれば、前述したようにレール構造94が中央プレート24の互いに反対向きの平坦な側面に設けられている場合、ローラ140、142の配置及び向きは、キャリッジユニット20がレール構造94上に適切に固定され、ピッチレール96に沿ってキャリッジユニット20を並進させることを可能にするように変更される。すなわち、シャーシフレーム部材136、138には、中央プレート24の互いに反対向きの平坦な側面にそれぞれ設けられたピッチレール96に係合する「第1の側」のローラ対と「第2の側」のローラ対とが設けられる。
【0137】
図8及び
図9に最もよく示されているように、パック支持体134はシャーシ132に固定されている。パック支持体134は、方向135においてシャーシ132(及びレール構造94)に対して概ね直交するように配向され、パック支持体134の一端に(すなわち、装置10のカッタ側112に)設けられたパック取付部144と、パック支持体134の反対側の端部に設けられたスピンカム従動子130とを有する。パック支持体134は、その上面又は外向きの面でシャーシ132に固定的に連結された本体146を含み、本体146は、キャリッジユニット20がその上に取り付けられたときにレール構造94の上に位置決めされるように、シャーシフレーム部材136、138間に跨っている。
【0138】
図8及び
図9に示すように、パック支持体134のスピンカム従動子130は、巻取りフレーム148を介して本体146に結合されている。巻取りフレーム148は、本体146に連結されており、スピンカム従動子130の動きをパックマウント144及びその上に取り付けられたパック22に伝達するように機能する複数の機構を、巻取りフレームに含んでいる。すなわち、スピンカム従動子130の移動は、ピックアップフレーム148及び関連する機構を介してパックマウント144及びパック22に伝達され、パック22を所望の方法で回転(すなわち、スピン)させる。
【0139】
キャリッジユニット20には、キャリッジユニット20をそれぞれのサーボモータ106及びアンビルホイール46に連結してそれらの間の相互運用性をもたらす複数の取付特徴部も含まれる。具体的には、中央プレート24のカッタ側112のシャーシフレーム部材136は、その上にドラッグリンク取付部160及びシザーリンク取付部74を含み、これらによって、サーボモータ106及びアンビルホイール46は、
図8に示すように、キャリッジユニット20に作動的に接続されてもよい。ドラッグリンク取付部160は、機械方向104においてシャーシフレーム部材136の中心にある円筒状突出部として設けられてもよい。シザーリンク取付部74は、シャーシフレーム部材136の下部(すなわち、径方向内向きの部分)の縁部から外方に延びる突出部に形成された取付孔として設けられてもよい。
【0140】
ドラッグリンク取付部160は、
図8及び
図5に示すように、ドラッグリンク120がキャリッジユニット20に連結され、それによってキャリッジユニット20をサーボモータ106に(接続アーム114及びドラッグリンク120を介して)接続する接続点を提供する。ドラッグリンク120は、ドラッグリンク120がフレーム136に対して回転することができるように、(軸受アタッチメントを介して)ドラッグリンク取付部160に回転可能に連結されている。搬送機構12の動作中、それぞれのサーボモータ106は、それに連結された接続アーム114を回転させるよう制御され得る。接続アーム114及びドラッグリンク120を介して、サーボモータ106の回転運動がキャリッジユニット20に伝達され、シャーシ132を、レール構造94のピッチレール96に沿って摺動するローラ140、142を介してレール構造94に沿って並進させる。したがって、キャリッジユニット20は、パックホイール26のキャリッジユニット20と、それに隣接するキャリッジユニット20との間のピッチを制御するために、それぞれのサーボモータ106の動作を介して中央プレート24に沿って周方向に変位され得る。
【0141】
図8及び
図10に示すように、シザーリンク取付部74は、アンビルホイールリンケージシステム64の一対のシザーリンク66がキャリッジユニット20に連結される接続点を提供し、円筒形スペーサ164はシザーリンク取付部74に固定され、そこから外方に延びて、リンク66のための連結点を提供し、その周りでリンク66は枢動することができる。前述したように、キャリッジユニット20の周方向変位を制御する際に、2つの隣接するキャリッジユニット20間のアンビルアーム52及びアンビル56の位置決めは、アンビルホイール46の隣接する各対のアンビルアーム52間に設けられたシザーリンク66の対を介して制御することができ、各リンク66の第1の端部68は、隣接する対のアンビルアーム52におけるそれぞれのアンビルアーム52のアームリンク取付部70に枢動可能に連結され、各リンク66の第2の端部72は、
図4に示すように、キャリッジユニット20に設けられた共通のシザーリンク取付部74に(スペーサ164を介して)枢動可能に連結される。したがって、それぞれのアンビルアーム52の各々はリンク66を介してキャリッジユニット20に連結され、リンクは、そこから反対向きの方向のそれぞれにおいて延出し、それらのキャリッジユニット20のシザーリンク取付部74に連結される。リンク66を介したアンビルアーム52のその2つの隣接するキャリッジユニット20への接続は、キャリッジユニット20に対するそのアンビルアーム52の位置決めを制御し、アンビルアーム52は、キャリッジユニット20間のピッチ/間隔又は搬送機構12の特定の動作速度にかかわらず、搬送機構12の動作中全体にわたりキャリッジユニット20間の中心に置かれたままとなる。さらに、アンビルアーム52をその2つの隣接するキャリッジユニット20に接続することにより、切断時のアンビル56の速度は、そのアンビル56(アンビルアーム52)が接続されているキャリッジユニット20及びパック22の速度(サーボモータ106によって制御される)に結び付けられるので、各アンビル56が切断時に入ってくる材料の連続ウェブの速度に確実に一致する。
【0142】
2つの隣接するキャリッジユニット20間のアンビルアーム52及びアンビル56の位置決めを制御する例として、それぞれのアンビルアーム52の前方(機械方向104)のキャリッジユニット20が、その関連するサーボモータ106によってさらに前方へと周方向に変位される場合、キャリッジユニット20を(シャーシリンク取付部74においてシャーシフレーム部材136上で)アンビルアーム52に連結するシザーリンク66は、アンビルアーム52をキャリッジユニット20に向かって前方に角回転させる。同時に、アンビルアーム52をその後続のキャリッジユニット20に連結するシザーリンク66は、アンビルアーム52の前方への角回転の量を制限する。したがって、2つの隣接するキャリッジユニット20間のアンビルアーム52の位置決めは比較的一定に維持され、アンビルアーム52と隣接するキャリッジユニット20との間のいかなる接触/衝突も防止される。
【0143】
切断されたパッド又は切断部分をパック22に固定することを可能にするためにパックに真空連通をもたらす構成要素もキャリッジユニット20に含まれている。
図9に最もよく示されているように、パック支持体134の本体146は、真空チャネル166が内部に形成された半中空部材として形成され、図示された実施形態では一対の真空チャネル166が示されている。真空チャネル166は、本体146の長さの大部分にわたって延び、装置10の真空源(図示せず)からパック取付部144及びパック22上への真空の連通を可能にして、個別の物品又はパッドをパック22上に保持することを可能にする。キャリッジユニット20が中央プレート24上に位置決めされると、真空チャネル166の開口部168は、
図2に示すように、搬送機構12の、真空を伝達する伸縮式チューブ44と接続される。前述したように、真空源は、中央プレート24に隣接して位置決めされた固定真空マニホールド42を真空にし、真空は中央プレート24の内部に移動し、次いで伸縮式チューブ44を通ってキャリッジユニット20に移動する。
【0144】
キャリッジユニット20が真空源に流体的に接続された状態で、真空チャネル166は、パック取付部144に真空を連通させることができるようにパック取付部に真空を連通させる。真空は、真空チャネル166を通って引き込まれ、パック22の1つ又は複数の真空ゾーン170に伝えられ(
図8及び
図9)、パック22の1つ又は複数のゾーン170への配向は、パック22がピックアップ又は搬送するかどうか(すなわち、パック22を通る真空を活性化/非活性化するか)を制御する。一実施形態によれば、各真空パック22は、ピックアップ及び搬送中にパッド/インサートを保持するのを助けるために4つの真空ゾーン170を有する。パック22が回転すると、先行の真空ゾーン及び後続の真空ゾーン170が変わる。パックは、ピックアップ後に90度回転し、次いで、真空搬送ロールなどの受け面(図示せず)にパッド/インサートを落下させる。
【0145】
パックに関しては、パック22は、搬送機構12の特定のセットアップに対応するためにパック取付部144から取外し可能であり、パック22を所望に応じて交換/変更できることが認識される。キャリッジユニット20のパック取付部144にパック22を取り付ける際に、締結具式の取付具又は締結具なしの取付具を含む様々な接続機構のうちの1つを利用することができる。一例として、パック22は、「クイックコネクタ」タイプの係合、例えば「ヒッチ・レシーバ(hitch and receiver)」タイプの係合に従ってパック取付部144と係合するように構成されてもよい。パック22の構造、及びパック取付部144とのパックの対をなす関係により、搬送機構12の特定のセットアップに基づいて、パック22をキャリッジユニット20上で容易に交換や取替えをすることが可能になる。異なるサイズのパック22をキャリッジユニット20に接続して、様々な種類及びサイズの物品の切断及び搬送に対応することができる。
【0146】
再び
図1~
図10を参照し、ここで
図11Aも参照して、切断・搬送装置10を構成又は再構成するためのプロセス172を本発明の一実施形態に従って説明する。プロセス172は、装置10の既存の設定の再構成として以下に説明されるが、プロセスは、装置10の初期構成にも適用可能であることが認識される。再構成プロセス172に関しては、装置10を再構成するときに説明されたステップの一部のみが実行される必要があり得ることが認識され、実施される正確なプロセスは、修正された新しいプロセスフロー及び/又は装置10によって処理される新しい製品タイプ/サイズによって決定される。したがって、以下に説明するプロセス172は、例示的なプロセスであることのみを意味し、本発明の実施形態は、記載されたプロセスのみに限定されることを意味しないことを理解されたい。
【0147】
異なるプロセスフローを実施し、及び/又は異なる製品タイプ/サイズに対応するために装置10を再構成することが望ましい場合、装置10のプッシュボタン式の変更は、装置10のHMI18などを介して実施することができる。HMI18にオペレータ入力を行うことによって、切断システム14及び/又は搬送機構12の動作設定の全て又は少なくとも一部を自動化された態様で変更させ、それによって装置10の自動又は半自動の切換え及び再構成を行うようにしてもよい。
【0148】
再構成プロセス172における任意選択の第1のステップとして、搬送機構12は、ステップ174に示すように、更新された切断・搬送プロセスによって生産される新しいパッド/製品サイズに対応することができるパック22を提供するために、パック22を各キャリッジユニット20上に取り付け及び交換することによって変更されてもよい。前述したように、一実施形態では、パック22は、パック22をキャリッジユニット20のパック支持体134に固定するためにクイックコネクタタイプの係合によってパック取付部144と係合するように構成されてもよい。パック22の構造、及びパック取付部144とのパックの対をなす関係により、搬送機構12の特定のセットアップに基づいて、パック22をキャリッジユニット20上で容易に交換や取替えをすることが可能になる。異なるパック22の交換及び取替えは、手動で実行されてもよく、又は代替の実施形態では、ロボットシステム又は他の変更手段の使用を介して実行されてもよい。キャリッジユニット20に取り付けられたパック22が変わることに起因して、パックホイール26全体の有効直径が増減する可能性があり、搬送機構12の動作中に隣接するパック22間に維持されるピッチも変化する可能性がある。
【0149】
再構成プロセス172の別のステップとして、切断システム14は、ステップ176に示されるように、装置10の次の使用のための製品サイズ変更を示すHMI18への入力に応答して変更される。具体的には、アンビルホイール46及びナイフロール48の位置決めが、パックホイール26の増加/減少した有効直径などの搬送機構12の再構成を考慮して、搬送機構12に対して調整される。一実施形態では、アンビルホイール46及びナイフロール48の位置決めは、HMI18に提供されるオペレータ入力に応じて自動的に調整され、サーボ駆動式送りねじ調整機90は、上部カッタボックスアセンブリ84を下部カッタボックスアセンブリ86に対してトラック88に沿って横方向に並進させるように動作する。したがって、アンビルホイール46及びナイフロール48は、アンビル56とナイフロール48との間の切断位置で、入ってくる材料の連続ウェブに対する切断が行われるときに、アンビル56がパック22に対して正確に位置決めされるように、搬送機構12に対して横方向に再位置決めされる。
【0150】
切断システム14の再構成プロセス172の一部として、ナイフロール48の動作はまた、ステップ178に示されるように、アンビルホイール46との適切な相互作用をもたらすように変更されてもよい。すなわち、搬送機構12の再構成により、パックホイール26が駆動される速度を(ステップ178の一部でもあるモータ駆動シャフト28の制御された動作を介して)変更することができ、したがってアンビルホイール46が駆動される速度も、アンビルホイール46とパックホイール26との間の1:1の速度関係を維持するように(ベルトドライブ80の制御された動作を介して)変更される。パックホイール26及びアンビルホイール46に対するナイフロール48の適切な位相整合及び動作を維持するために、ナイフロール48の速度も変更される。したがって、ナイフロール48のカム作用は、再構成プロセス172中に、駆動ロールシャフト78及びナイフロール48を駆動するサーボモータ82の選択的な動作を介して実行される。
【0151】
装置10のプッシュボタン式の再構成プロセス172はまた、ステップ180に示されるように、サーボモータ106の制御スキームの再プログラミング又は変更を含む。すなわち、パックホイール26が回転するいかなる速度又は速さの変更に関して、サーボモータ106が中央プレート24に沿ってキャリッジユニット20の周方向変位を引き起こす速度又は速さへの対応の変更も行われ得る。サーボモータ106の制御スキームの変更は、装置10のオペレータからのHMI18への入力コマンドに応答して、関連するドライブ122のリプログラミングを介して容易に達成することができる。
【0152】
プロセス172が、ステップ174~180が順次行われている状態で
図11Aに示されているが、プロセス172のそれらのステップは、
図11Aに示されている順序とは別の順序で行われてもよい。さらに、ステップ174~180のいくつかは、同時に実行されてもよい。プロセス172の1つの代替実施形態を
図11Bに示す。ステップ173において、製品切替えシーケンス中に、1つ又は複数のオペレータ入力がHMI18に提供される。これらのオペレータ入力は、非限定的な例として、製品サイズの選択(例えば、サイズ1、サイズ2、サイズ3など)、製品名の選択(例えば、製品A、製品Bなど)、又は、例としての製品ピッチ及びインサート長さなどの特定の製品寸法を含むことができる。
【0153】
オペレータ入力に応答して、HMI18は、任意選択的に、製品切替えプロセスの一部としてパック22を交換しなければならないという指示を生成してもよい。パック22が交換されるべき場合、搬送機構12は、ステップ174に示すように、更新された切断・搬送プロセスによって生産される新しいパッド/製品サイズに対応することができるパック22を提供するために、各キャリッジユニット20上のパック22を交換することによって変更される。パック22が交換されるべき場合、プロセス172は、アンビルホイール46及びナイフロール48の位置決めが、搬送機構12の再構成を考慮して、搬送機構12に対して調整されるステップ176を含む。ステップ176は、パック22が交換される前又は後に実行されてもよく、HMI18を介して生成されたコマンドに基づいて自動的に、又は
図11Aに関して説明したものと同じ態様で手動で行われてもよい。
【0154】
製品切替えを示すHMI18へのオペレータ入力はまた、製品切替えに関連する機械速度(すなわち、1分あたりの部品数)の変化に対応するために、任意選択のステップ178に示すように、搬送機構12、アンビルホイール46、及び/又はナイフロール48の回転速度の変更を引き起こすことができる。そのような変更は、さらなるオペレータ入力なしに、プログラミング変更を介して、
図11Aに関して説明したのと同じ態様で自動的に実行されてもよい。
【0155】
製品切替えを示すHMI18へのオペレータ入力はまた、
図11Aに関して説明したのと同様の態様で、キャリッジユニットのカム/回転速度を変更するために、ステップ180に示すように、サーボモータドライブ122の自動再プログラミングを生成してもよい。
【0156】
したがって、上述のような装置10のプッシュボタン式の再構成プロセス172は、装置の以前の設定及び構成と比較して異なる種類/サイズの製品の効率的な取扱いを可能にし、再構成は半自動で、搬送機構12及び/又は切断システム14全体を交換する必要なく実行される。したがって、再構成プロセス172は、切断・搬送装置10のダウンタイムが最小化される迅速かつ効率的な態様で実行され得る。
【0157】
ここで
図12~
図22を参照して、本発明の実施形態をよりよく示す目的で、構成可能な切断・搬送装置10の例示的な動作をより詳細に説明する。装置10は、その上に8つのパック22の配置を含む搬送機構12を有しているとして示されているが、装置10の動作は、パック22の数が多くても少なくても同じであることが認識される。さらに、装置10の動作は、単一のパック22a及び単一のアンビル56aを参照して説明されているが、残りのパック22及びアンビル56の動作は少なくとも実質的に同様であることを理解されたい。さらに、動作は、
図15~
図22において、個別のパック位置を参照して説明されているが、動作は、好ましくは概ね連続的であることを理解されたい。個別の位置は、実行されている動作を示すのに役立つ。さらに、装置10は、
図15~
図22に示すように、概ね時計回りに回転するように構成されてもよく、又は、反対の手で操作する機械構成の場合は概ね反時計回りに回転するように構成されてもよい。
【0158】
まず
図12~
図14を参照し、
図15~
図22も参照すると、各パック22がその搬送経路34の様々な部分を通って回転するときの例示的なパック速度プロファイルが示されている。パック搬送機構12は、パック搬送軸線32を中心に比較的一定の速度VSで回転するが、前述したように、搬送機構12のサーボモータ106は、選択的に動作して、パック22(それらの関連するキャリッジユニット20上のもの)が中央プレートに沿って周方向に移動/変位する速度を制御することができ、接続アーム114及びドラッグリンク120は、パック22が取り付けられたキャリッジユニット20にサーボモータ106の動作を伝えて、パック22を加速/減速し中央プレート24に沿って周方向に変位させる。したがって、パック22の加速又は減速に関して以下に提供される説明は、それに作動的に接続されたパック22(及びキャリッジユニット20)の速度の対応する変化を引き起こすそれぞれのサーボモータ106の動作を指すと理解される。例示的なパック速度プロファイルが以下で説明されるが、サーボモータ106の選択的な制御及び動作を介して異なるパック速度プロファイルを実施することができることが認識される。
【0159】
パック22が連続ウェブ材料186を受け取るとき、パック22は実質的に一定の第1の速度V1で移動し得る。次いで、インサート又はパッド188と以後称される材料の切断部分が、連続ウェブ186から切り出される。パッド188を作製するために、第1の切断190がパック前縁192の近傍で行われ、第2の切断194がパック後縁196の近傍で行われる。前述したように、連続ウェブの切断は、パック22及びナイフロール48に対する適切な切断位置にそれぞれのアンビル56を位置決めすることによって行われる。その2つの隣接するキャリッジユニット20間の各アンビル56(及びアンビルアーム52)の位置決めは、シザーリンク66によるキャリッジユニット20に対するその接続を介して、比較的一定に(すなわち、それらのキャリッジユニット間の中間で)維持される。各アンビル56のこの制御された位置決めは、ここに示す第1及び第2の切断190、194などの連続ウェブ材料186を切断する時間になったときに、アンビル56が隣接するパック22間の適切な位置にあることを確実にする。
【0160】
パッド188がウェブ材料186から切り出された直後に、パック22は加速198され得、その後、実質的に一定の速度202に減速200され得、これは第1の速度V1とすることができる。後縁切断194の後で、パッド188を受け面206上に配置204する前に、パック22は(スピンカム従動子130とスピンカムレース128との相互作用を介して)所望の角度までスピンし、パック22の速度は、(サーボモータ106の動作を介して)望ましい所定の周方向間隔を達成するように変化208することができる。実質的に一定210の第2の速度V2に達したとき、又は達した後に、パッド188は、受け面206上に配置204される。パッド配置204の後、パック22は、実質的に一定214の第1の速度V1まで減速212され、ウェブ受取り配向に戻るようにスピンされる。その後、プロセスは新たに開始される。
【0161】
加速及び減速の期間中、パック22は主回転軸線、すなわちパック搬送軸線32に対して位置を変化させ、パックは周方向に変位され得る。これは、
図14に最もよく見られる。第1の基準点216は、搬送機構12の動作中に比較的一定の速度VSでパック搬送軸線32を中心にスピンするシャフト28(
図1)上の点を表す。第2の基準点218は、パック22の位置を表す。シャフト基準216は、パック搬送軸線32を中心に一定の速度で回転していてもよいが、シャフト28に対するパック基準218の位置は、望ましい量で変化させてもよい。ここでも、シャフト28に対するパック基準218の位置、及びパック22の加速/減速に応答するその回転度の増加/減少は、パック22に関連するサーボモータの選択的な動作を介して制御される。
【0162】
図14に示すように、シャフト基準216は、切断時190、194にパック基準218と概ね半径方向に位置合わせされる。第1の加速の終わり200において、パック基準218は、シャフト基準216に対して第1の距離220だけ位置を変化させている。最初の減速期間の終わり202において、基準216、218は再び位置合わせされる。パッド配置204の前に、パック22は再び加速され、第2の加速の終わり210で、パック基準218は第2の距離222だけシャフト基準216を超えて前進した。第1の距離220は、第2の距離222と同じであっても異なっていてもよい。最後に、第2の減速期間の終わり214において、両方の基準216、218が位置合わせされ、次の回転の準備が整う。
【0163】
図15は、第1の位置P1にある代表的なパック22aを示す。第1の位置P1において、パック22aは、第1の方向224において第1の速度で移動する連続ウェブ材料186を受け取る。ウェブ材料186をパック22aの表面上で支持するために、キャリッジユニット20を通して(パック支持体134及びパック22aを通して)真空が引かれる。ウェブ186を受け取っている間、パック22aは、パック搬送軸線32を中心に第2の方向(すなわち、機械方向104)に移動しており、この点P1において、第1の方向224は好ましくは実質的に第2の方向に対して正接している。パック22aは、第2の方向104において第2の位置P2へと移動し続ける。
【0164】
図16は、第2の位置P2にあるパック22aを示す。この位置では、パック22aは
図12の前縁切断時190にある。ここで、ナイフロール48のナイフブレード58は、アンビルホイール56の代表的なアンビル46aと協働して、パック22aの前縁192の近傍でウェブ186を切断する。前述したように、アンビル56aは、シザーリンク66によるそれらのパックのキャリッジユニット20に対する接続を介して、先行のパックと、この先行のパックに隣接する後続のパック22との間の適切な切断位置に移動される。ウェブ186を受け取り、前縁192の近傍で切断が行われた後、パック22aは、ナイフロール48を通過して第3の位置P3まで第2の方向104に進む。
【0165】
図17は、第3の位置P3にあるパック22aを示す。この位置P3では、パック22aは
図12の後縁切断時194にある。この位置P3において、ナイフロール48のナイフブレード58は、アンビル56と協働して、パック22aの後縁196の近傍でウェブ186を切断して、ウェブ188からパッド186aを切り出す。パッド188aは、先に引かれた真空によってパック22aに保持される。パック22aは、後縁196の近傍で切断された後、第4の位置P4まで第2の方向104に進む。
【0166】
図18は、第4の位置P4にあるパック22aを示す。前述したように、切り出されたパッド188aは、受け面206上に配置される前に、ある所定の角度までスピンさせることが望ましいことが多い。ここで、スピン中のパック22aが示されている。
図18は、パック22aが第4の位置P4でスピンしていることを示しているが、パック22aは、第3の位置P3で行われた後縁切断後であって、受け面206上に配置される前であればいつでも所望の角度までスピンさせてもよい。
【0167】
パック22の回転及びスピンに加えて、装置10はまた、パック22の周方向間隔を変更することができる。前述したように、各パック22に関連するサーボモータ106、及び各サーボモータ106の個別の制御は、パック22の周方向間隔の変更及びパック22の各々の間のピッチの選択的な制御を可能にし、サーボモータ106は、パック22の各々について大きな角度範囲の移動を可能にする。これにより、サーボモータ106を介したパック22の変位は、ウェブ材料186が切断されたピッチとは異なる切断パッド188の配置ピッチを提供し、パッド22をその上に配置するための受け面206におけるパック188の最終的な周方向間隔は、所望の配置ピッチ226及び受け面206が移動している速度の関数である。
【0168】
所望の方向間隔を達成すると、パック22aは第5の位置P5に到達する。パック22aは、
図19の第5の位置P5に示されている。この位置P5では、パック22aは、
図12に示す配置時間204の中間にある。パック22aは、それに先行するパック22に対して正しい配置ピッチ又は距離226で位置している。このピッチ又は距離226にて、パッド188aは受け面206に搬送される。配置時に、パック支持体134及びパック22aを通って引かれた真空は、パック22aの少なくとも一部から取り除かれることができ、それによってパック22aから受け面206への切り出されたインサート188aの円滑な搬送を可能にする。パッド188aを受け面206上に配置した後、パック22aは、第2の方向104において第6の位置P6まで進み続ける。
【0169】
図20は、第6の位置P6にあるパック22aを示す。パック22aは、切り出されたパッド188aを受け面206上に解放したものとして示されている。パック22aは、第2の方向104において第7の位置まで移動し続ける。
【0170】
図21は、パック22aの第7の位置P7を示す。パック22a及びパッド188aが、切断後に受け面206上に配置される前に所定の角度まで回転された場合、パック22aはウェブ受取り配向に調整される必要が生じることがある。
図21は、第7の位置P7でスピンしているパック22aを示しているが、パック22aは、パッド188aが受け面206上に配置された後、連続ウェブ186が受け取られる前にいつでもスピンさせてもよい。
【0171】
説明したパック速度プロファイルを含む、
図12~
図22において上述した構成可能な切断・搬送装置10の動作は、例示のみを目的としていることが認識される。すなわち、本発明の追加の実施形態によれば、搬送経路34の周りのパック22の回転は、異なる適切な速度プロファイルに従ってもよく、及び/又はパック22のスピンは記載されたものとは異なってもよく、そのような実施形態は、本発明の範囲内にあると認識される。
【0172】
図23は、例示的な代替のパック速度プロファイルを示す。パック22は実質的に一定の第1の速度V1で移動し、その間に第1の切断190がパック前縁192の近傍で行われ、第2の切断194がパック後縁196の近傍で行われる。第2の切断194に続いて、パック22は、第3の速度V3まで加速198され、その後、実質的に一定210の第2の速度V2まで減速200され、隣接するパック22間の望ましい所定の周方向間隔を達成する。後縁切断194の後で、パッド188を受け面206上に配置204する前に、パック22は(スピンカム従動子130とスピンカムレース128との相互作用を介して)所望の角度までスピンし、パック22の速度は、(サーボモータ106の動作を介して)変化208する。実質的に一定210の第2の速度V2に達したとき、又は達した後に、パッド188は、受け面206上に配置204される。パッド配置204の後、パック22は、第3の速度V3まで加速213され、その後、実質的に一定214の第1の速度V1まで減速212され、ウェブ受取り配向に戻るようにスピンされる。その後、プロセスは新たに開始される。
【0173】
図24は、別の例示的な代替のパック速度プロファイルを示す。パック22は、実質的に一定の第1の速度V1で移動し、その間に第1の切断190が行われ、第2の切断194が行われる。第2の切断194に続いて、パック22は、実質的に一定210の第2の速度V2まで加速198され、隣接するパック22間の望ましい所定の周方向間隔を達成する。後縁切断194の後で、パッド188を受け面206上に配置204する前に、パック22は(スピンカム従動子130とスピンカムレース128との相互作用を介して)所望の角度までスピンする。第2の速度V2に達した後のある時点で、パッド188は受け面206上に配置204される。パッド配置204の後、パック22は、実質的に一定214の第1の速度V1まで減速212され、ウェブ受取り配向に戻るようにスピンされる。その後、プロセスは新たに開始される。
【0174】
図25は、さらに別の例示的な代替のパック速度プロファイルを示す。パック22は実質的に一定の第1の速度V1で移動し、その間に第1の切断190がパック前縁192の近傍で行われ、第2の切断194がパック後縁196の近傍で行われる。第2の切断194に続いて、パック22は、第4の速度V4まで原則199され、その後、実質的に一定210の第2の速度V2まで加速201され、隣接するパック22間の望ましい所定の周方向間隔を達成する。後縁切断194の後で、パッド188を受け面206上に配置204する前に、パック22は(スピンカム従動子130とスピンカムレース128との相互作用を介して)所望の角度までスピンする。実質的に一定210の第2の速度V2に達したとき、又は達した後に、パッド188は、受け面206上に配置204される。パッド配置204の後、パック22は、第4の速度V4まで原則212され、その後、実質的に一定214の第1の速度V1まで加速215され、ウェブ受取り配向に戻るようにスピンされる。その後、プロセスは新たに開始される。
【0175】
上述した搬送機構12の態様は、本発明の追加の実施形態によれば、他のシステム又は装置に実装することができることがさらに認識される。そのようなシステム又は装置は、前述した装置10とは異なる構造の切断・搬送装置を含んでもよく、その場合、装置内の搬送機構は搬送機構12と同一であるが、異なる構成の切断システムを含む。そのようなシステム又は装置はまた、製品又は構成部品を1つの配向で受け取り(又は「ピックし」)、構成部品を所望の所定の角度までスピンさせ、次いで構成部品を製造プロセスの別のステップで使用するための別のウェブ又は構成要素上に搬送(又は「配置」)するように動作可能であるピック・配置システムを備えてもよい。そのようなピック・配置システムは、前述の搬送機構12と同一の搬送機構を含むが、その中にいかなる種類の切断システム14も含まない。
【0176】
一実施形態による切断・搬送装置230の一例が
図26に示されている。示されるように、装置230は、先に詳述したような搬送機構12を含み、搬送機構12は、複数のキャリッジユニット20と、所望の構成のパックホイール26を集合的に形成するように中央プレート24の周りに配置されたパック22とを有する。パックホイール26は、モータ駆動シャフト28に連結され、これにより、キャリッジユニット20とパック22とを含むパックホイール26がパック搬送軸線32を中心に回転する。搬送機構12は、中央プレート24の周囲に設けられたピッチレール96に沿ったキャリッジユニット20及びパック22の周方向変位を容易にするために、複数のサーボモータ106を備えている。各キャリッジユニット20には、ピッチレール96に沿ったそのキャリッジユニット20(及びパック22)の変位を可能にするために、専用のサーボモータ106が設けられている。動作中、サーボモータ106は、サーボモータ106をキャリッジユニット20に(ドラッグリンク120を介して)連結する接続アーム114が往復運動するワイパータイプのパターンで前後に移動するように、時計回り及び反時計回りの両方に回転することができる。したがって、接続アーム114のこの運動を介して、及び接続アーム114をキャリッジユニット20に連結するドラッグリンク120を介して、サーボモータ106の回転運動は、ピッチレール96に沿ったそれぞれのキャリッジユニット20の周方向変位に変換され得る。キャリッジユニット20及びパック22のこのような周方向変位に加えて、各パックは、前述したように(すなわち、
図1に示すように、キャリッジユニット20上のスピンカム従動子130と、搬送軸線32の周りに置かれたバレルカム128に設けられたスピンカムレース128との相互作用を介して)パック回転軸線36を中心に半径方向にスピンされ得る。
【0177】
装置230はまた、切断・搬送装置10に提供される連続ウェブから個別のパッド又はインサートを切り出すために、互いに相互作用するアンビルホイール234及びナイフロール236を備える切断システム232を含む。アンビルホイール234は、アンビルホイール234が概ね搬送機構12の周縁内に位置決めされるように、搬送機構12よりも小さいサイズとされている(すなわち、アンビルホイール234の直径は、搬送機構の直径よりも小さい)。アンビルホイール234は、中央ハブ242から半径方向外方に延びる複数のアンビルアーム238(それぞれにアンビル240が設けられている)を含み、アンビルアーム238は、ハブの周りに固定位置で配置されている。ハブ242は、アンビルホイール軸線244に沿って位置合わせされた駆動シャフト(図示せず)に連結され、アンビルホイール軸線244は、パック搬送軸線32からオフセットされている。図示された実施形態では、アンビルホイール234は、搬送機構12上に設けられたパック22の数よりも少ないアンビル240を有し、それはアンビルホイール軸線244とパック搬送軸線32との間のより大きなオフセット246を可能にする。偏心オフセットは、アンビル240が連続ウェブを切断するためにナイフロール236と相互作用することが望まれる切断位置にないときに、隣接するパック22間からアンビル240を実質的に引き込む。
【0178】
一実施形態によるピック・配置システムの一例が
図27及び
図28に示されている。前述したように、ピック・配置システム250(以下「システム」)は、一般に、前述した搬送機構12と構造及び動作が同等であるが、切断システム14は取り外されている。すなわち、システム250の動作において、製造プロセスの前のステップで以前に形成された個別の物品(例えば、別個のインサート、パッド、ウェブ材料の切断部分など)は、ピックアップ及び搬送のためにパック22に直接提供され、入ってくる連続ウェブの切断は行われない。したがって、システム250は、所望の構成のパックホイール26を集合的に形成するために、中央プレート24の周りに配置された複数のキャリッジユニット20及びパック22を含む。パックホイール26は、モータ駆動シャフト28に連結され、これにより、キャリッジユニット20とパック22とを含むパックホイール26がパック搬送軸線32を中心に回転する。搬送機構12は、中央プレート24の周囲に設けられたピッチレール96に沿ったキャリッジユニット20及びパック22の周方向変位を容易にするために、複数のサーボモータ106を含む。各キャリッジユニット20には、ピッチレール96に沿ったそのキャリッジユニット20(及びパック22)の変位を可能にするために、専用のサーボモータ106が設けられている。動作中、サーボモータ106は、サーボモータ106をキャリッジユニット20に(ドラッグリンク120を介して)連結する接続アーム114が往復運動するワイパータイプのパターンで前後に移動するように、時計回り及び反時計回りの両方に回転することができる。したがって、接続アーム114のこの運動を介して、及び接続アーム114をキャリッジユニット20に連結するドラッグリンク120を介して、サーボモータ106の回転運動は、ピッチレール96に沿ったそれぞれのキャリッジユニット20の周方向変位に変換され得る。キャリッジユニット20及びパック22のこのような周方向変位に加えて、各パックは、キャリッジユニット20上のスピンカム従動子130と、搬送軸線32の周りに位置し中央プレート24のドライブ側30に位置決めされたバレルカム126上に設けられたスピンカムレース128との相互作用を介して、パックスピン軸線36を中心に半径方向にスピンされ得る。
【0179】
したがって、有益なことに、本発明の実施形態は、様々なタイプ及びサイズの物品の搬送(及び切断)に対応するためのその動作の調整を可能にする個別の物品の搬送装置及び切断・搬送装置を提供する。これらの装置は、搬送機構によってもたらされる速度能力及び周方向のパック変位範囲に起因して、広範囲の製品サイズの製造に対応することができる。すなわち、個々のキャリッジユニットを駆動するための搬送機構におけるサーボモータの使用は、搬送機構上のより大きなシャーシサイズ(及びパックサイズ)に対応するために、パック間のより大きな角度変位及びピッチ間隔を可能にする。切断・搬送装置に関して、アンビルホイール及びナイフロールが搬送機構に対して移動可能である切断システムの構造は、切断システムが同様に広範囲の製品サイズの製造に対応することを可能にする。アンビルホイール及びナイフロールの再位置決めは、切断システムの構成要素を交換する必要なく、搬送機構のサイズ及び/又は動作速度の変更に関連して実行することができる。また、ナイフロールの動作を搬送機構の動作パラメータの変化と同期させることができるように、ナイフロールのカム作用が別個のサーボモータの使用によってもたらされる。切断・搬送装置の再構成の大部分又はすべては、サイズ変更調整を実行するときの装置のダウンタイムを最小限に抑えるために、必要とされる装置の手動式の再構成を最小限に抑えながら、プッシュボタン式の切替えを介して達成することができる。
【0180】
切断システムの構造及び搬送機構へのその機械的連結によって、さらなる利点が提供される。すなわち、アンビルホイールは、各アンビルアームが中央アンビルハブに対して枢動可能である一方で、各アンビルアームが、間にアンビルアームが配置される2つのキャリッジユニットのシャーシにも連結されるように構成される。各アンビルアームは、それらの間で延びるシザーリンクを介してその隣接するキャリッジユニットシャーシに連結され、シザーリンクは、キャリッジユニットシャーシ及びアンビルアームに枢動可能に接続される。シザーリンクを介して各アンビルアームをその2つの隣接するキャリッジユニットに連結することにより、アンビルアームをキャリッジユニット間の中心に保ち、それぞれのサーボモータを介してキャリッジユニットを周方向に変位させ、したがってアンビルアームの配置を決定する。したがって、アンビルアームは、特定のサイズ変更動作のための搬送機構の特定の構成にかかわらず、及び/又はサーボモータが誤動作した場合に、キャリッジユニット(パック)と衝突又は接触することが防止され、それによって装置の動作上の安全手段を提供する。
【0181】
したがって、本発明の一実施形態によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料の連続ウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられたパックホイールとをさらに含む。パックホイールは、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように搬送軸線を中心に回転する複数のキャリッジユニットを含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。パックホイールはまた、複数のサーボモータを含み、各サーボモータは接続アームを介して複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、複数のサーボモータの各々は、搬送経路の少なくとも一部に沿ってそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0182】
本発明の別の実施形態によれば、少なくとも物品受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるためのピック・配置システムが開示される。ピック・配置システムは、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、少なくとも物品受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように、中央プレートと共に回転するよう中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットとを含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックが物品受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。ピック・配置システムはまた、中央プレートに取り付けられた複数のサーボモータを含み、各サーボモータは、接続アームを介して複数のキャリッジユニットにおけるそれぞれのキャリッジユニットに動作可能に接続され、複数のサーボモータの各々は、搬送経路の少なくとも一部に沿って中央プレートに対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように動作可能である。
【0183】
本発明のさらに別の実施形態によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、駆動シャフトと共に搬送軸線を中心に回転するように駆動シャフトに取り付けられた中央プレートと、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置まで搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように、中央プレートと共に回転するよう中央プレートの周りに位置決めされた複数のキャリッジユニットとをさらに含み、複数のキャリッジユニットの各々は、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能であるパックを含む。切断システムは、アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結されアンビルシャフトにより駆動されるアンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームとを有するアンビルホイールを含み、複数のアンビルアームの各々は、入ってくる材料のウェブを切断するために切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する。複数のアンビルアームは数が複数のキャリッジユニットと等しく、複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、複数のキャリッジユニットが点在される。各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、それらの間に、各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように置かれる。
【0184】
本発明のさらに別の実施形態によれば、切断・搬送装置を構成するための方法は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成されたカッタ機構を設けることと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置まで複数の個別の物品を搬送し回転させるようにカッタ機構と共に動作可能である搬送機構を設けることとを含む。搬送機構を設けることにおいて、本方法は、取付構造が連結された駆動シャフトを設ける工程であって、駆動シャフト及び取付構造は搬送軸線を中心に回転可能である、工程と、複数のキャリッジユニットを取付構造に取り付け、複数のキャリッジユニットが、少なくともウェブ受取り位置からパッド配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように取付構造と共に回転可能であるようにする工程であって、複数のキャリッジユニットの各々はパックを含み、パックは、個別の物品を支持し、パックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するように選択的に動作可能である、工程と、をさらに含む。本方法はまた、接続アームを介して複数のキャリッジユニットの各々にサーボモータを動作可能に接続することを含み、各サーボモータは、搬送経路に沿ってキャリッジユニットを周方向に変位させることによって取付構造に対するそのそれぞれのキャリッジユニットの位置決めを変更するように選択的に動作可能である。
【0185】
本発明のさらに別の実施形態によれば、切断・搬送装置は、入ってくる材料のウェブを複数の個別の物品に切断するように構成された切断システムと、少なくとも1つのウェブ受取り位置から物品配置位置に複数の個別の物品を搬送し回転させるように切断システムと共に動作可能である搬送機構とを含む。搬送機構は、搬送軸線を中心に回転可能な駆動シャフトと、搬送軸線を中心に回転可能な取付構造と、取付構造に連結され、少なくともウェブ受取り位置から物品配置位置に搬送軸線を中心とする搬送経路に沿って移動するように構成された複数のキャリッジユニットと、個別の物品を支持し、複数のパックがウェブ受取り位置と物品配置位置との間を移動するときに物品を再配向するために複数のキャリッジユニットに連結された複数のパックとをさらに含む。切断システムは、アンビルホイール軸線を中心に回転するようにアンビルシャフトに連結されアンビルシャフトにより駆動されるアンビルハブと、アンビルハブに枢動可能に接続され、アンビルハブから半径方向外方に延びる複数のアンビルアームとを有するアンビルホイールを含み、複数のアンビルアームの各々は、入ってくる材料のウェブを切断するために切断システムのナイフロールと協働するアンビルを有する。複数のアンビルアームは数が複数のキャリッジユニットと等しく、複数のアンビルアームには、各アンビルアームが一対の隣接するキャリッジユニット間に位置決めされるように、複数のキャリッジユニットが点在される。各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに機械的に連結され、それらの間に、各アンビルアームは、一対の隣接するキャリッジユニットに対するアンビルの位置決めを制御するように置かれる。
【0186】
本発明を限られた数の実施形態のみに関連して詳細に説明してきたが、本発明はそのような開示された実施形態に限定されないことを容易に理解されるべきである。むしろ、本発明は、これまでに記載されていないが、本発明の精神及び範囲に相応する任意の数の変形、変更、置換、又は同等の構成を組み込むように修正することができる。さらに、本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明の態様は、説明した実施形態の一部のみを含んでもよいことを理解されたい。したがって、本発明は、前述の説明によって限定されると見なされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【国際調査報告】