(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】クライアントアプリケーションと相互作用するためのモバイルデバイスコントローラシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0338 20130101AFI20240925BHJP
A63F 13/235 20140101ALI20240925BHJP
A63F 13/24 20140101ALI20240925BHJP
A63F 13/92 20140101ALI20240925BHJP
A63F 13/98 20140101ALI20240925BHJP
【FI】
G06F3/0338 413
A63F13/235
A63F13/24
A63F13/92
A63F13/98
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513939
(86)(22)【出願日】2022-09-02
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 US2022042510
(87)【国際公開番号】W WO2023034596
(87)【国際公開日】2023-03-09
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517089798
【氏名又は名称】スキルズ プラットフォーム インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ブルーム, マシュー リー
(72)【発明者】
【氏名】パロド, ブランドン ダグラス ヘンリー
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン, カイル ロバート
(72)【発明者】
【氏名】クライド, ジェイソン
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AA09
5B087AB02
5B087AB05
5B087BC02
5B087BC19
(57)【要約】
一態様において、モバイルデバイスコントローラ(100)の第1のコントローラモジュール(105)は、ユーザのモバイルデバイス(305)の第1の側面(301)と係合することができる。モバイルデバイスコントローラ(100)の第2のコントローラモジュール(110)は、モバイルデバイス(305)の第2の側面(315)と係合することができる。モバイルデバイスコントローラ(100)の特性に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を、モバイルデバイスコントローラ(100)からモバイルデバイス(305)に伝送することができる。モバイルデバイス(305)上のクライアントアプリケーションを、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいて第1のデータプロセッサによって修正することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスコントローラの第1のコントローラモジュールをユーザのモバイルデバイスの第1の側面に係合させることと、
前記モバイルデバイスコントローラの第2のコントローラモジュールを前記モバイルデバイスの第2の側面に係合させることと、
前記モバイルデバイスコントローラから、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を前記モバイルデバイスに伝送することであって、前記1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性は、前記モバイルデバイスコントローラの特性に関連付けられる、ことと、
第1のデータプロセッサによって、前記1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいて、前記モバイルデバイス上のクライアントアプリケーションを修正することと、
前記第1のデータプロセッサによって、前記修正されたクライアントアプリケーションを前記モバイルデバイス内の前記ユーザに提供することであって、前記ユーザは、前記モバイルデバイスコントローラを使用して前記修正されたクライアントアプリケーションと相互作用する、ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記モバイルデバイスコントローラと前記モバイルデバイスとの間の通信を開始することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記開始することは、無線通信プロトコルを介して前記モバイルデバイスコントローラを前記モバイルデバイスとペアリングすることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1および第2の側面は、前記モバイルデバイスの対向する側に位置し、前記第1のコントローラモジュールは、前記第2のコントローラモジュールに弾性的に結合され、前記モバイルデバイスコントローラは、フォームフィッティング構成で前記モバイルデバイスと接触する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のコントローラモジュールを前記モバイルデバイスと係合させることは、前記第1のコントローラモジュールを前記第2のコントローラモジュールから離れるようにスライドさせることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記モバイルデバイスコントローラは、前記モバイルデバイスの前記第1の側面が前記第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、および前記モバイルデバイスの前記第2の側面が前記第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、前記モバイルデバイスを保持するように構成された一対のフラップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイルデバイスを前記第1のコントローラモジュールおよび前記第2のコントローラモジュールから係合解除することと、
前記第1のコントローラモジュールを前記第2のコントローラモジュールに向かってスライドさせることと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの前記第1の側面が前記第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、および前記モバイルデバイスの前記第2の側面が前記第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、縦向きに置かれる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のコントローラモジュールおよび前記第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置された少なくとも1つのボタンを含み、前記少なくとも1つのボタンは、前記クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のコントローラモジュールおよび前記第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置された方向パッドボタンを含み、前記方向パッドボタンは、前記クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
モバイルデバイスコントローラであって、
モバイルデバイスの第1の側面と係合するように構成された第1のコントローラモジュールと、
前記モバイルデバイスの第2の側面と係合するように構成された第2のコントローラモジュールであって、前記第2の側面は、前記第1の側面の反対側にある、第2のコントローラモジュールと、
前記第1のコントローラモジュールと前記第2のコントローラモジュールとの間に置かれた展開可能なブリッジであって、前記第1のコントローラモジュールまたは前記第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、少なくとも1つのプロセッサと、命令を格納するメモリとを含み、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記モバイルデバイスコントローラから、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を前記モバイルデバイスに伝送することであって、前記1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性は、前記モバイルデバイスコントローラの特性に関連付けられ、前記モバイルデバイス上のクライアントアプリケーションは、前記1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいて修正され、前記修正されたクライアントアプリケーションは、前記モバイルデバイス内の前記ユーザに提供され、前記ユーザは、前記モバイルデバイスコントローラを使用して前記修正されたクライアントアプリケーションと相互作用する、こと
を含む動作を実行させる、展開可能なブリッジと
を備える、モバイルデバイスコントローラ。
【請求項12】
前記第1のコントローラモジュールは、前記クライアントアプリケーションを制御するための第1のユーザ入力を受信するように構成され、前記第2のコントローラモジュールは、前記クライアントアプリケーションを制御するための第2のユーザ入力を受信するように構成される、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項13】
前記第1のコントローラモジュールは、第1のヒンジ構造を含み、前記第1のヒンジ構造は、前記第1のコントローラモジュールから拡張し、かつ前記第1のコントローラモジュールが前記第2のコントローラモジュールから横方向に離れて拡張されるときに前記モバイルデバイスの前記第1の側面と係合するように構成される、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項14】
前記第2のコントローラモジュールは、第2のヒンジ構造を含み、前記第2のヒンジ構造は、前記第2のコントローラモジュールから拡張し、かつ前記第2のコントローラモジュールが前記第1のコントローラモジュールから横方向に離れて拡張されるときに、前記モバイルデバイスの第2の側面と係合するように構成される、請求項13に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項15】
前記展開可能なブリッジは、異なるサイズのモバイルデバイスにフィットするように前記モバイルデバイスコントローラを調整するための第1の弾性構造および第2の弾性構造を含み、前記第1の弾性構造は、前記第1のコントローラモジュールと前記展開可能なブリッジの第1の端部との間に結合され、前記第2の弾性構造は、前記第2のコントローラモジュールと前記展開可能なブリッジの第2の端部との間に結合される、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項16】
前記動作は、
前記モバイルデバイスコントローラと前記モバイルデバイス上で実行される前記クライアントアプリケーションとの間の通信を開始すること
をさらに含む、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項17】
前記開始することは、無線通信プロトコルを介して前記モバイルデバイスコントローラを前記モバイルデバイスとペアリングすることを含む、請求項16に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項18】
前記モバイルデバイスは、前記モバイルデバイスの前記第1の側面が前記第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、および前記モバイルデバイスの前記第2の側面が前記第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、縦向きに置かれる、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項19】
前記第1のコントローラモジュールおよび前記第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置された少なくとも1つのボタンを含み、前記少なくとも1つのボタンは、前記クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成される、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【請求項20】
前記第1のコントローラモジュールおよび前記第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置された方向パッドボタンを含み、前記方向パッドボタンは、前記クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成される、請求項11に記載のモバイルデバイスコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月3日に出願された米国仮特許出願第63/240,443号および2022年5月19日に出願された米国仮特許出願第63/364,974号の利益を主張し、これらの各々の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
背景技術
モバイルゲーム分野は混雑しており、新しいブレイクアウトコンテンツの機会を見つけることは、最も新しい開発者にとってさえ課題である。コンテンツの競争およびタッチインターフェースが提供する柔軟性にもかかわらず、モバイルゲームは、レトロおよびカジュアルなアーケードという実績のあるゲームの全ジャンルからの顕著な代表が依然としてない。レトロおよびカジュアルなアーケードゲームおよびゲームダイナミクスは、元々、物理的入力でプレイするように設計されていた。追加のハードウェアを追加する必要があるため、モバイルハンドセットにおける細分化と、このジャンルのゲームのためのコントローラ製造業者とコンテンツ開発者との間の垂直統合の欠如は、モバイル分野では依然として過小評価されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
クライアントアプリケーションと相互作用するためのモバイルデバイスコントローラシステムおよび方法が提供される。関連するシステム、方法、装置、技術、および物品も記載される。
【0004】
一態様において、モバイルデバイスコントローラの第1のコントローラモジュールは、ユーザのモバイルデバイスの第1の側面と係合することができる。モバイルデバイスコントローラの第2のコントローラモジュールは、モバイルデバイスの第2の側面と係合することができる。モバイルデバイスコントローラの特性に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を、モバイルデバイスコントローラからモバイルデバイスに伝送することができる。モバイルデバイス上のクライアントアプリケーションを、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいて第1のデータプロセッサによって修正することができる。修正されたクライアントアプリケーションを、第1のデータプロセッサによってモバイルデバイスのユーザに提供することができ、ユーザは、モバイルデバイスコントローラを使用して修正されたクライアントアプリケーションと相互作用することができる。
【0005】
以下の特徴の1つ以上を、任意の実行可能な組み合わせに含めることができる。例えば、モバイルデバイスコントローラとモバイルデバイスとの間の通信を開始することができる。例えば、開始することは、無線通信プロトコルを介してモバイルデバイスコントローラをモバイルデバイスとペアリングすることを含むことができる。例えば、第1および第2の側面はモバイルデバイスの対向する側に位置することができ、第1のコントローラモジュールを第2のコントローラモジュールに弾性的に結合することができ、モバイルデバイスコントローラは、フォームフィッティング構成でモバイルデバイスと接触することができる。例えば、第1のコントローラモジュールをモバイルデバイスと係合させることは、第1のコントローラモジュールを第2のコントローラモジュールから離れるようにスライドさせることを含むことができる。例えば、モバイルデバイスコントローラは、モバイルデバイスの第1の側面が第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、およびモバイルデバイスの第2の側面が第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、モバイルデバイスを保持するように構成された一対のフラップを含むことができる。例えば、モバイルデバイスを第1のコントローラモジュールおよび第2のコントローラモジュールから係合解除することができ、第1のコントローラモジュールを第2のコントローラモジュールに向かってスライドさせることができる。例えば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの第1の側面が第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、およびモバイルデバイスの第2の側面が第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、縦向きに置かれることができる。例えば、第1のコントローラモジュールおよび第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置され、クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成された少なくとも1つのボタンを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュールおよび第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置され、クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成された方向パッドボタンを含むことができる。
【0006】
別の態様では、モバイルデバイスコントローラが提供され、モバイルデバイスの第1の側面と係合するように構成された第1のコントローラモジュールと、モバイルデバイスの第2の側面と係合するように構成された第2のコントローラモジュールであって、第2の側面は第1の側面の反対側にある、第2のコントローラモジュールと、第1のコントローラモジュールと第2のコントローラモジュールとの間に置かれた展開可能なブリッジとを含むことができる。第1のコントローラモジュールまたは第2のコントローラモジュールのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのプロセッサと、命令を格納するメモリとを含むことができ、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、モバイルデバイスコントローラから、モバイルデバイスコントローラの特性に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性をモバイルデバイスに伝送することを含む動作を実行させ、モバイルデバイス上のクライアントアプリケーションは、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいて修正され、修正されたクライアントアプリケーションは、モバイルデバイス内のユーザに提供され、ユーザは、モバイルデバイスコントローラを使用して修正されたクライアントアプリケーションと相互作用する。
【0007】
以下の特徴の1つ以上を、任意の実行可能な組み合わせに含めることができる。例えば、第1のコントローラモジュールを、クライアントアプリケーションを制御するための第1のユーザ入力を受信するように構成することができ、第2のコントローラモジュールを、クライアントアプリケーションを制御するための第2のユーザ入力を受信するように構成することができる。例えば、第1のコントローラモジュールは、第1のコントローラモジュールから拡張し、かつ第1のコントローラモジュールが第2のコントローラモジュールから横方向に離れて拡張されるときにモバイルデバイスの第1の側面と係合するように構成された第1のヒンジ構造を含むことができる。例えば、第2のコントローラモジュールは、第2のヒンジ構造を含むことができ、第2のヒンジ構造は、第2のコントローラモジュールから拡張し、かつ第2のコントローラモジュールが第1のコントローラモジュールから横方向に離れて拡張されるときに、モバイルデバイスの第2の側面と係合するように構成される。例えば、展開可能なブリッジは、異なるサイズのモバイルデバイスにフィットするようにモバイルデバイスコントローラを調整するための第1の弾性構造および第2の弾性構造を含むことができ、第1の弾性構造を、第1のコントローラモジュールと展開可能なブリッジの第1の端部との間に結合することができ、第2の弾性構造を、第2のコントローラモジュールと展開可能なブリッジの第2の端部との間に結合することができる。例えば、動作は、モバイルデバイスコントローラとモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションとの間の通信を開始することをさらに含むことができる。例えば、開始することは、無線通信プロトコルを介してモバイルデバイスコントローラをモバイルデバイスとペアリングすることを含むことができる。例えば、モバイルデバイスは、モバイルデバイスの第1の側面が第1のコントローラモジュールによって係合されるとき、およびモバイルデバイスの第2の側面が第2のコントローラモジュールによって係合されるときに、縦向きに置かれることができる。例えば、第1のコントローラモジュールおよび第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置され、クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成された少なくとも1つのボタンを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュールおよび第2のコントローラモジュールの少なくとも一方は、その上に配置され、クライアントアプリケーションを制御するためのユーザ入力を受信するように構成された方向パッドボタンを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図面の簡単な説明
上記の実施形態は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明からより完全に理解されよう。図面は縮尺通りに描かれていない。明確にするために、すべてのコンポーネントがすべての図面でラベル付けされているわけではない。
【0009】
【
図1】クライアントアプリケーションと相互作用するための展開された構成にあるモバイルデバイスコントローラの図である。
【0010】
【
図2】折り畳まれた構成のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0011】
【
図3】モバイルデバイスと係合した構成のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0012】
【
図4】1つ以上のクライアントアプリケーションと相互作用するための例示的なシステムを示すブロック図である。
【0013】
【
図5】クライアントアプリケーションと相互作用するための展開された構成における代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0014】
【
図6】部分的に閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0015】
【
図7】縦向きのモバイルデバイスと係合した構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0016】
【
図8】横向きのモバイルデバイスと係合した構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0017】
【
図9A】クライアントアプリケーションと相互作用するための閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラの側面図である。
【0018】
【
図9B】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの正面右上斜視図である。
【0019】
【
図9C】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの正面左上斜視図である。
【0020】
【
図9D】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの背面左上斜視図である。
【0021】
【
図9E】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの背面右上斜視図である。
【0022】
【
図9F】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの背面右下斜視図である。
【0023】
【
図9G】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの背面左下斜視図である。
【0024】
【
図9H】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの正面右下斜視図である。
【0025】
【
図9I】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの正面左下斜視図である。
【0026】
【
図9J】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの上面図である。
【0027】
【
図9K】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの底面図である。
【0028】
【
図9L】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの左斜視図である。
【0029】
【
図9M】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの正面斜視図である。
【0030】
【
図9N】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの右斜視図である。
【0031】
【
図9O】
図9Aのモバイルデバイスコントローラの背面斜視図である。
【0032】
【
図10】部分的に開いた構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0033】
【
図11A】完全に展開された構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【
図12】クライアントアプリケーションと相互作用するための閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラの側面図である。
【0063】
【
図13】部分的に拡張された構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0064】
【
図14】完全に拡張された構成の代替のモバイルデバイスコントローラの図である。
【0065】
【
図15】キーボードレイアウトにポインティングスティックを使用する平行移動可能な方向パッドの図である。
【0066】
【
図16】キーパッドレイアウトのための平行移動可能な入力面の図である。
【0067】
【
図17A】方向パッドのための接触点フィンガのアレイの図である。
【
図17B】方向パッドのための接触点フィンガのアレイの図である。
【0068】
【
図18】方向パッドのためのコンタクトパッドの側面図である。
【0069】
【
図19】クライアントアプリケーションと相互作用するための例示的な方法を示すフローチャートである。
【0070】
【
図20】本実施形態による、本明細書に記載の動作のうちの1つ以上を実行し得る例示的なコンピューティングデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0071】
詳細な説明
ここで、本明細書に開示されるデバイスおよび方法の構造、機能、製造、および使用の原理の全体的な理解を提供するために、特定の例示的な実施形態を説明する。これらの実施形態の1つ以上の例が、添付の図面に示されている。当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に示されるデバイスおよび方法が非限定的な例示的な実施形態であり、本発明の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解されよう。1つの例示的な実施形態に関連して図示または説明された特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わされてもよい。そのような修正および変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。さらに、本開示では、実施形態の同様の名称のコンポーネントは一般に同様の特徴を有し、したがって、特定の実施形態内では、同様の名称の各コンポーネントの各特徴は必ずしも十分に詳述されていない。
【0072】
本発明は、クライアントアプリケーションと相互作用するためのモバイルデバイスコントローラシステムおよび方法に関し、図面に示され、図面に関連して説明されるようなモバイルデバイスコントローラのための装飾設計を含む。モバイルデバイスコントローラは、モバイルデバイスにフォームフィットし、ユーザがモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションを制御、相互作用、または他の方法で関与することを可能にする物理的入力を提供することができる。モバイルデバイスコントローラは、モバイルデバイスの両側に置かれるように分割された左右のコントローラモジュールを含むことができる。最大限の可搬性のために、モバイルデバイスコントローラの2つの半体は、使用されていないときに折り畳みながらモバイルデバイスの異なるサイズおよび向きに対応することができる調整可能なブリッジによって連結され得る。本発明のいくつかの実施態様では、2つのコントローラモジュール間のブリッジの中心とするのは、例えば円形に配置された複数の向きの磁気アレイを含む磁気アライメント特徴を有する誘導充電アレイとすることができる。調整可能なブリッジ機構は、モバイルデバイスコントローラの誘導充電アレイをブリッジの実質的に中心に維持することができるように、モバイルデバイスコントローラの中心または中央から(またはほぼそこから)展開および収縮することができる。センタリングアクションは、モデルおよび向きにかかわらず、モバイルデバイスコントローラとモバイルデバイスとの間のアライメントを維持するために使用され得る。モバイルデバイスコントローラは、任意の適切なボタンレイアウトをサポートすることができる。例えば、ボタンレイアウトは、2つのアナログスティック、Dパッド、4つの右側入力ボタン、4つの肩ボタン、および2つのトリガを有するなど、ゲームコンソールと同様であり得る。モバイルデバイスコントローラはまた、メニュー、機能、および背面パドル入力を含むことができるが、ボタン、トリガ、パドル、ジョイスティックなどの他の組み合わせも可能である。
【0073】
本発明のいくつかの実施態様では、磁気アライメント特徴を有する誘導充電アレイは、従来のモバイルデバイスコントローラの提案に見られるいくつかの問題に対処することができる。例えば、本発明の利点は、誘導充電アレイ接続を使用して片手でモバイルデバイスをモバイルデバイスコントローラに迅速かつ確実に着脱する能力であり得る。誘導充電アレイの磁気アライメント特徴によってサポートされる磁気センタリングアクションは、モバイルデバイスコントローラに取り付けられたときにモバイルデバイスを縦向きモードまたは横向きモードのいずれかに容易に回転させる能力を強化することができる。モバイルデバイスをモバイルデバイスコントローラに保持するために機械的接続に頼る必要がないことにより、保持機構の複雑さを低減することができ、これは、様々な寸法にわたって継続的に調整する必要なく、様々なサイズのモバイルデバイスに対応できるためである。このような利点はまた、(横向きモードで最大のモバイルデバイスに対応するために)最も広い拡張部と完全に折り畳まれた状態との間の動きの範囲をはるかに大きくすることを可能にし、未使用時によりコンパクトな形態をもたらす。
【0074】
本発明のいくつかの実施態様では、誘導充電アレイがモバイルデバイスコントローラに組み込まれることの有用性の利点は、モバイルデバイスコントローラの設定およびプレイアビリティに及ぶことができる。例えば、近距離無線通信(NFC)または誘導充電アレイに組み込まれた他の同様の回路を使用して、モバイルデバイスがモバイルデバイスコントローラ内に物理的に配置されたときに、適切な無線通信プロトコルを介してモバイルデバイスコントローラのペアリングを自動的に開始することができる。そのような特徴は、ユーザが手動でペアリングを開始する必要性を省くことができる。本発明のいくつかの実施態様では、複雑さを低減し、ユーザがバッテリ充電を維持するために、逆無線充電を使用してモバイルデバイスコントローラに電力を供給することができる。例えば、モバイルデバイスコントローラは、電源にプラグ接続されるように構成され得、無線充電接続を逆にしてモバイルデバイスコントローラの両方に電力を供給すると同時に、クライアントアプリケーション(複数可)との長期間の相互作用または関与セッションのためにモバイルデバイスを充電することができる。あるいは、モバイルデバイスコントローラがモバイルデバイスに電気的に接続されていないため、モバイルデバイスは、モバイルデバイスコントローラが縦置きモードにあるときなどに、モバイルデバイスにプラグ接続された外部充電器から直接電力を供給され得る。
【0075】
本発明の実施形態によれば、モバイルデバイスコントローラは、ゲームプレイ中に携帯電話を保持する場所および方法に対処するように設計され得る。いくつかのコントローラ、特にゲームコンソールからモバイル使用に再利用されるコントローラは、理想的ではない方法でプレイしながらモバイルデバイスを強化する方法を見つけるようにユーザに委ねることができるが、ほとんどのものは、コントローラで携帯電話を保持する方法を提案する。一般に、電話機を保持するための2つの主要な解決策、すなわちフォームフィッティングおよびスタンドアンダーがある。フォームフィッティングは、通常は横長形式で、携帯電話が2つの半体の間に配置された状態で半分に分割されたコントローラを指す。次に、ユーザは、プレイ時に片手を両側に置く。フォームフィッティングコントローラは、大型であり、特定の携帯電話モデルのみをサポートし、製造コストが高く、コンソール型コントローラと比較して妥協的な人間工学を提案することができる。このカテゴリのコントローラは、ほとんどの場合、(例えば、USB、ライトニングコネクタ、または他の同様の接続ポートを介して)電話から直接電力供給される。スタンドアンダーコントローラは、携帯電話を所定の位置に保持するために上面に取り付けられたクランプを有するゲームコンソール製造業者によって提案されるものに類似し得る。ほとんどのスタンドアンダーコントローラを無線接続することができるが、他のものは携帯電話への直接の有線接続を提案することができる。そのような構成はまた、スタンドアンダーコントローラがそれ自体のバッテリ電源を含むことができ、ユーザによる充電を必要とすることを意味することができる。それらはゲームコンソール型コントローラをモデル化しているので、スタンドアンダーコントローラはより大きくすることができ、携帯用に設計されていない。フォームフィッティングおよび独立型のコントローラの両方において、携帯電話をコントローラに機械的に保持することは、ユーザがコントローラを着脱するために多段階プロセスに関与することを必要とする可能性がある。コントローラによって追加されるバルクは、モバイルデバイスを縦向きで使用すること(またはゲーム以外の他のタスクとほぼ同じ)が理想的ではないことを意味し得る。無線コントローラはまた、最初の使用時にペアリングされ、その後のゲームセッションの前後にユーザによって手動でオンおよびオフにされなければならない。本発明の実施形態は、そのような欠点を克服することができる。
【0076】
限定ではなく単に説明の目的のために、本開示は、本発明の様々な態様を説明するための例示的なクライアントアプリケーションとしてのモバイルデジタルゲームを参照する。しかしながら、本発明は、ユーザが物理的入力を介して相互作用または他の方法で関与することができる任意の適切なタイプのクライアントアプリケーション(例えば、モバイルアプリケーション、またはモバイルデバイス上で実行することができる任意の他の適切なタイプのクライアントアプリケーション)において、およびそれと共に使用され得る。さらに、限定ではなく単に説明の目的のために、本開示は、本発明の様々な態様を説明するための例示的なモバイルデバイスとして携帯電話を参照する。しかしながら、本発明は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの任意の適切なタイプのモバイルデバイスにおいて、およびそれと共に使用され得る。
【0077】
図1は、クライアントアプリケーションと相互作用するための開いたまたは展開された構成にあるモバイルデバイスコントローラ100の図である。モバイルデバイスコントローラ100は、第1のコントローラモジュール105(例えば、左コントローラ)および第2のコントローラモジュール110(例えば、右コントローラ)を含むことができる。第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、それらをモバイルデバイスの対向する側(例えば、左右または上下であるが、正面背面ではない)に置くことができるように分割され得る。ほぼ同等のサイズを有するものとして示されているが、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、所望の構成に応じて、同様のサイズであっても異なるサイズであってもよい。第1のコントローラモジュール105は、第1のボタンレイアウト115を含むことができる。例えば、第1のボタンレイアウト115は、任意の適切な構成での任意の適切な数の矢印キー(例えば、上、下、左、右など)を含むことができる。第2のコントローラモジュール110は、第2のボタンレイアウト120を含むことができる。例えば、第2のボタンレイアウト120は、任意の適切な構成での任意の適切な数のボタン(例えば、ボタンA、B、X、Yなど)を含むことができる。第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110はそれぞれ、任意の適切なボタンレイアウトを含むか、またはサポートすることができる。例えば、ボタンレイアウトは、2つのアナログスティック、Dパッド、4つの右側入力ボタン、4つの肩ボタン、および2つのトリガを有するなど、ゲームコンソールと同様であり得る。第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、追加的または代替的に、メニュー、機能、および背面パドル入力を含むことができるが、ボタン、トリガ、パドル、ジョイスティックなどの他の組み合わせも可能である。
【0078】
実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、第1のコントローラモジュール105と第2のコントローラモジュール110との間およびそれらの内部に存在することができる調整可能なブリッジ構造125を含むことができる。調整可能なブリッジ構造125は、モバイルデバイスの背面と係合して完全に接触することができる前面130を含むことができる。第1のコントローラモジュール105は、第1の対のガイドレール135を介して調整可能なブリッジ構造125に結合され得る。第2のコントローラモジュール115は、第2の対のガイドレール140を介して調整可能なブリッジ構造125に結合され得る。第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140の各々は、所望の構成に応じて、剛性、半剛性、または可撓性であってもよい。第1の対のガイドレール135は、第1のコントローラモジュール105の構造的コンポーネントを形成することができる第1のアンカー145を介して第1のコントローラモジュール105に恒久的かつ固定的に取り付けられ得る。第2の対のガイドレール140は、第2のコントローラモジュール110の構造的コンポーネントを形成することができる第2のアンカー150を介して第2のコントローラモジュール110に恒久的かつ固定的に取り付けられ得る。第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140は、調整可能なブリッジ構造125内に存在することができる適切な弾性構造(例えば、ばねなど)を使用して調整可能なブリッジ構造125に結合され得る。調整可能なブリッジ構造125内の弾性構造は、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110が横方向に引き離されるか、または拡張され、モバイルデバイスの背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されてモバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。そのような構成では、調整可能なブリッジ構造125は、モバイルデバイスの背面と係合することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ100は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0079】
本発明のいくつかの実施態様では、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は有線通信チャネルを介して互いに通信することができる。例えば、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140のいずれかまたは両方は、剛性または半剛性の中空構造(例えば、チューブ)とすることができ、有線通信チャネルは、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140のいずれかまたは両方の中およびそれを通って、かつ調整可能なブリッジ構造125を通って延びて、第1のコントローラモジュール105と第2のコントローラモジュール110との間の通信を可能にすることができる。代替的な実施形態では、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用して互いに無線通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110のいずれかまたは両方は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用してモバイルデバイスとの無線通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、互いにおよびモバイルデバイスと無線通信することができる。代替的な実施形態では、そのようなレールが電気信号を搬送することができる中実または中空構造材料(例えば、適切な金属または他の導電性材料)で構成されている場合、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140自体のいずれかまたは両方を使用して互いに通信することができる。
【0080】
図2は、閉じた構成または折り畳まれた構成のモバイルデバイスコントローラ100の図である。折り畳まれた構成にあるとき、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140は、第1のコントローラモジュール105の第1のアンカー145が第2のコントローラモジュール110の第2のアンカー150と接触するまたは実質的に接触することができるように、収縮して静止するか、または調整可能なブリッジ構造125内に存在することができる。一実施形態では、第1の対のガイドレール135は外側の対のガイドレールを形成することができ、第2の対のガイドレール140は内側の対のガイドレールを形成することができる。そのような実施形態では、折り畳まれた構成では、(内側の)第2の対のガイドレール140は、調整可能なブリッジ構造125内の(外側の)第1の対のガイドレール135の間に静止することができる。代替的な実施形態では、第1の対のガイドレール135は内側の対のガイドレールを形成することができ、第2の対のガイドレール140は外側の対のガイドレールを形成することができる。そのような実施形態では、折り畳まれた構成では、(内側の)第1の対のガイドレール135は、調整可能なブリッジ構造125内の(外側の)第2の対のガイドレール140の間に静止することができる。折り畳まれた構成では、モバイルデバイスコントローラ100は、ほぼクレジットカードのサイズまたは他のコンパクトな構成とすることができる。
【0081】
図3は、モバイルデバイス305と係合した構成のモバイルデバイスコントローラ100の図である。実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、モバイルデバイス305にフォームフィットし、ユーザがモバイルデバイス305上で実行されるクライアントアプリケーションを制御、それと相互作用、または他の方法で関与することを可能にする物理的入力を提供することができる。前述したように、調整可能なブリッジ構造125内の弾性構造は、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110が横方向に引き離されるか、または拡張され、モバイルデバイス305の背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されてモバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。例えば、第1のアンカー145はモバイルデバイス305の第1の側面310に接触してしっかりと係合することができ、第2のアンカー150はモバイルデバイス305の第2の側面315に接触してしっかりと係合することができる。モバイルデバイス305は、縦向きで示されている。モバイルデバイスが横向きにある場合、第1のアンカー145は、例えばモバイルデバイス305の第3の側面320に接触してしっかりと係合することができる一方で、第2のアンカー150は、例えばモバイルデバイス305の第4の側面325に接触してしっかりと係合することができる。いずれの構成においても、調整可能なブリッジ構造125は、モバイルデバイス305の背面と係合することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ100は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0082】
図1において、本発明のいくつかの実施態様では、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110は、少なくともモバイルデバイスとの無線通信、および第1のボタンレイアウト115および第2のボタンレイアウト120と相互作用するときにユーザによって提供される物理入力を介してモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションの制御をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。そのような構成では、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110のいずれかまたは両方は、モバイルデバイスコントローラ100に電力を供給するバッテリコンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110の一方がバッテリコンポーネントを含む場合、バッテリコンポーネントを有するコントローラモジュールは、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140のいずれかまたは両方の中およびそれを通って、かつ調整可能なブリッジ構造125を通って延びることができる電力通信チャネルを介して他方のコントローラモジュールに電力を供給することができる。追加的または代替的に、調整可能なブリッジ構造125は、そのような機能の一部またはすべてをサポートするための適切な電子コンポーネントおよび/または電力コンポーネントを含むことができる。例えば、調整可能なブリッジ構造125は、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110のいずれかまたは両方を管理および給電し、(例えば、第1のボタンレイアウト115および第2のボタンレイアウト120と相互作用するときにユーザによって提供される物理的入力を介して)モバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションを制御するために、電子および電力コンポーネント(例えば、バッテリなど)のいずれかまたは両方を含むことができる。そのような構成では、調整可能なブリッジ構造125は、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140のいずれかまたは両方の中およびそれを通ることができる、組み合わされたまたは別個の制御および電力通信チャネルを介して、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110を管理および給電することができる。代替的な実施形態では、そのようなレールが電気信号を搬送することができる材料(例えば、適切な金属または他の導電性材料)で構成されている場合、制御信号および/または電力信号は、第1の対のガイドレール135および第2の対のガイドレール140自体のいずれかまたは両方を使用して通信することができる。
【0083】
本発明のいくつかの実施態様では、調整可能なブリッジ構造125は、磁気アライメント特徴または他の適切な電子回路を有する誘導充電アレイを含むことができる。調整可能なブリッジ構造125は、モバイルデバイスコントローラ100の誘導充電アレイをモバイルデバイスコントローラ100内の実質的に中心に維持することができるように、モバイルデバイスコントローラ100の中心または中央から(またはほぼそこから)展開および収縮することができる。そのようなセンタリングアクションは、モデルおよび向きにかかわらず、モバイルデバイスコントローラ100とモバイルデバイスとの間のアライメントを維持するために使用され得る。限定ではなく例示の目的のためだけに、MagSafe(登録商標)は、磁気マウント、無線充電、およびNFCの組み合わせを提供するApple Inc.からの技術である。充電の観点から、MagSafeを使用して、モバイルデバイスの充電器への位置ずれに起因して効率が低下する無線充電器で遭遇するアライメントの問題に対処することができる。付属品をモバイルデバイスに適切に固定して方向付けるために、MagSafeは、モバイルデバイスの表面の下に隠された円内に配置された磁石のアレイ(例えば、18)を採用することができ、追加のライン磁石は6時の位置で円から垂直に外れることができる。そのような構成は、付属品が充電コイルと完全にまたはほぼ完全に整列し、付属品を特定の向きにしっかりと保持することを可能にすることができる。MagSafe磁気アレイは、比較的小さな磁石が同様の構成を有する付属品を近接距離で引き寄せることを可能にし、単一の大きな磁石がより長い距離で望ましくない方法で他のオブジェクトを引きつけて影響を及ぼす傾向がある。例えば、Appleは、オブジェクトがパッシブであっても、モバイルデバイスが接続されているものを識別するのを助けるために、それらのMagSafe付属品にNFCを採用している。NFCはまた、Bluetooth(登録商標)デバイスをペアリングするときに利点を提案することができる。例えば、ペアリングを開始し、モバイルデバイスからデバイスを選択し、PINを入力してデバイスをペアリングする必要がある代わりに、ユーザは、ペアリングを開始するために自分のモバイルデバイスを単に近接させることができる。
【0084】
本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ100の追加の設定およびプレイアビリティ特徴は、調整可能なブリッジ構造125に統合された誘導充電アレイでサポートされることができる。例えば、初期設定時に、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用して、適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fiなど)を介してモバイルデバイスコントローラ100のペアリングを開始することができ、これを、モバイルデバイスが物理的にモバイルデバイスコントローラ100内に配置されたときに自動的に実行することができる。そのような特徴は、ユーザが手動でペアリングを開始する必要性を省くことができる。一実施形態では、複雑さを低減し、ユーザが追加のモバイルデバイスで使用するためにバッテリ充電を維持するために、逆無線充電を使用してモバイルデバイスコントローラ100に電力を供給することができる。例えば、モバイルデバイスコントローラ100を、(例えば、USB-Cなどのポートを介して)電源にプラグ接続されるように構成することができる。例えば、第1のコントローラモジュール105および第2のコントローラモジュール110のいずれかまたは両方は、電源からの充電をサポートするための適切なポートを含むことができる。プラグ接続されると、無線充電接続を逆にして、モバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションとの長期間の相互作用または関与セッションのためにモバイルデバイスを充電しながら、モバイルデバイスコントローラ100に電力を供給することができる。あるいは、モバイルデバイスコントローラ100はモバイルデバイスのポートに物理的に接続されていないため、モバイルデバイスは、モバイルデバイスコントローラが縦置きモードにあるときなどに、モバイルデバイスにプラグ接続された外部充電器から直接電力を供給され得る。
【0085】
一実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用して、モバイルデバイスの様々な態様および/またはモバイルデバイス上で実行される1つ以上のクライアントアプリケーションを制御することができる。例えば、初期設定時に、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用してコマンドをモバイルデバイスに通信し、モバイルデバイスコントローラ100と共に使用することができるデジタルゲームのリストなどの推奨クライアントアプリケーションのリストをユーザに表示することができる。モバイルデバイスコントローラ100は、異なるレイアウトの第1のボタンレイアウト115および第2のボタンレイアウト120を備えることができる。一実施形態では、特定のモバイルデバイスコントローラ100の特定のボタンレイアウトに応じて、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用してコマンドをモバイルデバイスに通信し、モバイルデバイスコントローラ100のその特定の構成での使用に適した推奨クライアントアプリケーションのリストを表示することができる。例えば、第1のボタンレイアウト115と第2のボタンレイアウト120がゲームコンソールコントローラと同様の方法で構成されている場合、モバイルデバイスコントローラ100は、ゲームコンソールゲームと同様の推奨デジタルゲームのリストを表示するためにコマンドをモバイルデバイスに通信するためにNFCなどを使用することができる。一実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、そのようなリストを維持し、表示のためにリストをモバイルデバイスに通信することができる。
【0086】
代替的な実施形態では、モバイルデバイスの様々な態様、クライアントアプリケーションもしくはサポートアプリケーション自体、および/またはモバイルデバイス上で実行される1つ以上の他のクライアントアプリケーションを制御するためにモバイルデバイスコントローラ100をサポートするように構成することができる、1つ以上のクライアントアプリケーションおよび/または適切なサポートアプリケーションをモバイルデバイス上にインストールすることができる。そのような代替的な実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用して、適切な情報(例えば、識別子または他の識別情報)をモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションに通信することができる。そのような情報を受信すると、クライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションは、受信した情報を使用して、(例えば、受信した情報に基づいて参照またはアクセスされるクライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションに格納されたルックアップテーブルまたはキー値ペアを介してリストにアクセスすることによって)推奨リストを生成および表示することができる。その結果、モバイルデバイスコントローラ100は、そのようなクライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションと連携して、モバイルデバイスにおけるユーザエクスペリエンスを任意の適切な方法で調整することができる。例えば、ユーザ識別情報がモバイルデバイスコントローラ100に格納されるか、または他の方法で維持される場合、そのようなユーザ識別情報を、クライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションに通信することができ、これにより、モバイルデバイス上のユーザエクスペリエンスをユーザのプリファレンスに合わせて調整するか、他の方法でカスタマイズすることができる。限定ではなく例示の目的のためだけに、デジタルゲームのグラフィカルユーザインターフェースを、例えば、プレイヤのインセンティブ、特別オファー、広告などをデジタルゲームの内部またはデジタルゲーム内のプレイヤに表示するようにパーソナライズすることができる。実施形態では、他の特性も可能であるが、例えば、そのタイプおよび/または構成などのモバイルデバイスコントローラ100に関連付けられた特性に基づいて、異なるプレイヤのインセンティブ、特別オファー、広告などをデジタルゲームのプレイヤに表示することができる。追加的または代替的に、デジタルゲームは、例えば、デジタルゲームの関連するギフトストア内のプレイヤに表示または提示される賞、報酬、および/またはギフトをパーソナライズすることができる。例えば、あるタイプのモバイルデバイスコントローラ100を使用するプレイヤは、異なるタイプのモバイルデバイスコントローラ100を使用する他のプレイヤに提示することができる賞/報酬/ギフトとは異なる賞/報酬/ギフトを提示されることができる。このようにして、賞、報酬、および/またはギフトのメニューまたはリストを、デジタルゲームに表示される関連するギフトストアの各プレイヤまたは任意のプレイヤに合わせて調整することができる。追加的または代替的に、デジタルゲームは、例えば、デジタルゲームの外部のモバイルデバイス上のプレイヤに表面化された広告またはオファーなど、デジタルゲームの外部のユーザに表示されるグラフィック情報をパーソナライズすることができる。デジタルゲームの内部または外部のグラフィカルユーザインターフェースに対する他の適切な変更など、他のパーソナライズおよびカスタマイズが可能である。
【0087】
一実施形態では、クライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションは、アカウントプロファイルをサポートするように構成され得る。ユーザは、クライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションでアカウントプロファイルを作成することができ、これを使用して、好みのクライアントアプリケーションなどのユーザプリファレンス、ユーザが推奨を提示されることを望むか否か、望む場合、推奨のタイプおよび種類などを格納することができる。接続されると、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用してクライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションにコマンドを通信し、それらのパーソナライズ、カスタマイズ、プリファレンスなどをユーザに提示することができる。例えば、クライアントアプリケーションおよび/またはサポートアプリケーションは、ユーザによって使用された最後のクライアントアプリケーションの記録を維持することができる。したがって、モバイルデバイスコントローラ100は、NFCなどを使用して、クライアントアプリケーションに1つ以上のコマンドを通信し、および/またはサポートアプリケーションを使用して、ユーザによってプレイされた最後のデジタルゲームまたはユーザによって最も以前にプレイされたデジタルゲームなどのモバイルデバイス上の1つ以上の他のクライアントアプリケーションの実行を開始することができる。モバイルデバイスコントローラ100によるそのような制御は、初期設定時に、またはモバイルデバイスコントローラ100がモバイルデバイスと共に使用されている間の任意の適切な時間に行うことができる。
【0088】
モバイルデバイスコントローラ100は、ヒューマンインターフェースデバイス(HID)のタイプであると考えることができる。HIDは、ユーザから入力を受け取り、またはユーザに出力を提供するタイプのデバイスである。HIDはまた、ホストとデバイスとの間の双方向通信のための標準であって、インストール手順を単純化するように設計されたHIDプロトコルを指すこともできる。HIDプロトコルは、元々USBデバイス用に開発されたが、それ以来、Bluetooth(登録商標)を含む多くの他のプロトコル上で実装されている。HIDレポートは、ホストとデバイスとの間で通信されるバイナリデータパケットである。入力レポートはデバイスからホストに送信され、出力レポートはホストからデバイスに送信され、特徴レポートはいずれの方向に送信されてもよい。HIDレポートのフォーマットはデバイス固有である。HIDレポート記述子は、デバイス列挙中にホストによって要求され得る。HIDレポート記述子は、デバイスによってサポートされるレポートのバイナリフォーマットを記述する。限定ではなく例示の目的のために、モバイルデバイスコントローラ100のためのHIDレポート記述子は、入力のための特定の数のボタン、ジョイスティック、トリガなど、およびさらには特定の出力(例えば、LED)を有する、タイプ「コントローラ」のデバイス(またはこれらに類似するもの)であることを宣言し得る。携帯電話コントローラ100上でボタンが押されるたびに、携帯電話コントローラ100は、どのボタンが現在押されているかを記述するHIDレポートをホストに送信することができる。本発明のいくつかの実施態様では、HIDレポートを使用して、無線リンクを介してモバイルデバイスコントローラ100をペアリングすることができる。そのようなプロセスは、プロセスを開始するためにホスト側のネイティブアプリケーションを必要とする可能性がある。複数の異なるオペレーティングシステムを補償するために、携帯電話コントローラ100のファームウェアのわずかな違いが、正しいHIDレポートを提供するために必要とされる。これらの異なるファームウェアを、モバイルデバイスコントローラ100内に維持および格納することができる。しかしながら、異なるファームウェアは、例えば、ペアリング時に特定の(ホスト)プロファイルに接続するためにボタンの組み合わせを押すことをユーザに要求する可能性がある。本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ100は、カスタムブルートゥース低エネルギー(BLE)サービスをサポートして、モバイルデバイスコントローラ100と、ユーザ入力を必要としない(または最小限しか必要としない)モバイルデバイスとの間のより容易なペアリングを容易にすることができる。本発明のいくつかの実施態様では、クライアントアプリケーションおよび/またはモバイルデバイスにインストールされた適切なサポートアプリケーションは、適切なHIDレポートをモバイルデバイスコントローラ100から送信することができるように、モバイルデバイスがどのオペレーティングシステムを使用するかをシグナリングするために、モバイルデバイスコントローラ100上のカスタムBLEサービスに適切な情報を書き込むように構成され得る。このようにして、モバイルデバイスコントローラ100は、モバイルデバイスコントローラ100がモバイルデバイスと係合しているかまたは他の方法でフィットされているときに、ユーザからの追加の入力を必要とせずに、モバイルデバイスと自動的に構成およびペアリングされ得る。
【0089】
一実施形態では、モバイルデバイスコントローラ100は、モバイルデバイスにインストールされた1つ以上のクライアントアプリケーションおよび/または適切なサポートアプリケーションを使用して、リモートゲームサーバ、データベースなどの1つ以上のリモートサーバと通信することができる。例えば、モバイルデバイスコントローラ100は、ユーザによっていつどのモバイルデバイスコントローラ100が使用されているか、ユーザがモバイルデバイスコントローラ100を使用してどのクライアントアプリケーションと相互作用または関与しているか、ユーザがモバイルデバイスコントローラ100を使用する時間の長さ、ユーザがモバイルデバイスコントローラ100を介してクライアントアプリケーションと相互作用または関与する時間の長さ、(例えば、ユーザのスキル評価を決定するために)モバイルデバイスコントローラ100を介したクライアントアプリケーションとのユーザ相互作用の結果または成果、およびユーザから収集され、例えば関与および公平性のメトリックを追跡することによってユーザエクスペリエンスを改善するために1つ以上のリモートサーバによって処理され得る他の同様の情報などの、任意の適切なタイプの情報を1つ以上のリモートサーバに通信することができる。一実施形態では、対戦型のスキルベースのデジタルゲームの場合、そのような情報を使用して、モバイルデバイスコントローラを使用しているプレイヤを、同じくモバイルデバイスコントローラを使用している他のプレイヤと照合して、競技の公平性を保証するのを支援し、および/または不正防止/チート対策を実施することができる。例えば、モバイルデバイスコントローラ100を使用している一人のプレイヤは、モバイルデバイスコントローラ100を使用していない別のプレイヤとの競技において、不当な優位性を有する可能性がある。一実施形態では、例えば、使用されているモバイルデバイスコントローラ100のタイプ、使用されているモバイルデバイスコントローラ100の構成(例えば、ボタンレイアウト)、または単にモバイルデバイスコントローラ100がプレイヤによって使用されているという事実など、モバイルデバイスコントローラ100と関連付けられた特性に基づいて、競技中のプレイヤを照合することができるが、モバイルデバイスコントローラ100、プレイヤ、クライアントアプリケーションなどの他の特性を、デジタルゲーム競技などのプレイヤを照合する目的で使用することができる。追加的または代替的に、適切な機械学習/人工知能技術を使用してプレイヤを照合することができる。例えば、機械学習モデルを、モバイルゲームにおけるすべてのプレイヤからのデータに基づいて訓練することができる。次いで、機械学習モデルを使用して、競技またはトーナメントのプレイヤを動的に照合することができる。機械学習モデルは、プレイヤの特性が時間とともに進化するにつれて(例えば、モバイルデバイスコントローラ100の使用パターンの変更、勝敗比および経験レベルの変更、特定のゲームのプリファレンスであり他のゲームのプリファレンスではないことなど)更新または他の方法で適合させることができる。
【0090】
図4は、例えばデジタルゲームなどの1つ以上のクライアントアプリケーションと相互作用するための例示的なシステム400を示すブロック図である。サーバシステム414は、デジタルゲームにおけるプレイヤのゲームプレイに関連付けられたデータを収集するための機能を提供することができる。サーバシステム414は、例えば、1つ以上の地理的位置にある1つ以上のデータセンタ412に配備することができるソフトウェアコンポーネントおよびデータベースを含むことができる。サーバシステム414のソフトウェアコンポーネントは、サーバデータ処理モジュール416を含むことができる。ソフトウェアコンポーネントは、同じまたは異なる個々のデータ処理装置上で実行することができるサブコンポーネントを含むことができる。サーバシステム414のデータベースは、例えば、プレイヤデータのデータベース418およびゲームデータのデータベース420を含むことができるが、他のデータベースも可能である。データベースは、1つ以上の物理記憶システムに存在することができ、またはクラウドベースであってもよい。ソフトウェアコンポーネントおよびデータについては、以下でさらに説明する。
【0091】
図4に示すように、サーバデータ処理モジュール416は、プレイヤデータのデータベース418およびゲームデータのデータベース420と通信することができる。プレイヤデータのデータベース418は、例えば、プレイヤがモバイルデバイスコントローラを使用して1つ以上のデジタルゲームをプレイしているかどうか、プレイしているのであれば、どのデジタルゲームをいつどのくらいの時間プレイしているか、プレイヤによって使用されるモバイルデバイスコントローラのタイプ/構成、プレイヤゲーム履歴(例えば、どのデジタルゲームがプレイされたか、各デジタルゲームで勝ったゲームの数、各デジタルゲームで負けたゲームの数、各デジタルゲームでプレイされたゲームの数、各デジタルゲームのスコア、各デジタルゲームでプレイされた時間など)、プレイヤ識別情報(例えば、ユーザ名)、システム400へのプレイヤ接続の履歴、プレイヤ購入、プレイヤ成果、プレイヤタスク、他のユーザとのプレイヤの相互作用(例えば、チャット)、プレイヤ購入、プレイヤの入金/出金、プレイヤ仮想アイテムの取得または使用、デジタルゲームにおける他の条件、および他の同様の情報など、デジタルゲームの一人以上のプレイヤおよびそれらのプレイヤとデジタルゲームとの間の相互作用に関連する任意の適切な情報を含むことができる。ゲームデータのデータベース420は、例えば、システム400を使用して実施されるデジタルゲームに関する情報を含むことができる。ゲームデータのデータベース420は、例えば、各デジタルゲームの仮想環境、各デジタルゲームの画像、ビデオおよび/またはオーディオデータ、以前、現在または将来のイベントに対応するイベントデータ、各デジタルゲームの現在の状態を定義するゲーム状態データなどの各デジタルゲームに関する情報を含むことができる。
【0092】
例えば、デジタルゲームまたは他のウェブベースのもしくは適切なクライアントアプリケーションなどのソフトウェアアプリケーションは、ユーザがサーバシステム414と相互作用することを可能にするためのエンドユーザクライアントアプリケーションとして提供され得る。ソフトウェアアプリケーションは、例えば、娯楽(例えば、ゲーム、音楽、ビデオなど)、ビジネス(例えば、ワードプロセシング、会計、スプレッドシートなど)、ニュース、天気、財務、スポーツなどを含む多種多様な機能および情報に関連し、および/または提供することができる。場合によっては、ソフトウェアアプリケーションはデジタルゲームを提供することができる。デジタルゲームは、例えば、スポーツゲーム、アドベンチャーゲーム、仮想プレイングカードゲーム、仮想ボードゲーム、パズルゲーム、レーシングゲーム、または任意の他の適切なタイプのデジタルゲームであるか、それらを含むことができる。一実施形態では、デジタルゲームは、プレイヤがデジタルゲームにおいて互いに競争することができるが、同時にデジタルゲームをプレイする必要がない、非同期対戦型のスキルベースのゲームであり得る。代替的な実施形態では、デジタルゲームは、プレイヤが同時にデジタルゲームをプレイすることができ、リアルタイムでデジタルゲームにおいて互いに競争することができる非同期対戦型のスキルベースのゲームとすることができる。他の適切なデジタルゲームおよびソフトウェアアプリケーションも可能である。
【0093】
ソフトウェアアプリケーションまたはそのコンポーネントは、ネットワーク410(例えば、インターネット)を介して、モバイルデバイスA402、モバイルデバイスB404、モバイルデバイスC406、...、モバイルデバイスN408などのクライアントデバイスのユーザによってアクセスされることができ、Nは任意の適切な自然数とすることができる。各モバイルデバイスは、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど、ソフトウェアアプリケーションを実行し、ネットワーク410を介してサーバシステム414と通信することができる任意の適切なタイプのモバイル電子デバイスとすることができる。他のモバイルデバイスも可能である。モバイルデバイスのうちの1つ以上を、モバイルデバイスコントローラと共に使用することができ、モバイルデバイスコントローラの同じまたは異なるタイプおよび構成を、モバイルデバイスの各々、すべて、または任意の組み合わせと共に使用することができる。代替的な実施形態では、プレイヤデータのデータベース418、ゲームデータのデータベース420、またはそれらの任意の部分を、1つ以上のモバイルデバイスに格納することができる。追加的または代替的に、システム400のためのソフトウェアコンポーネント(例えば、サーバデータ処理モジュール416)またはその任意の部分は、1つ以上のモバイルデバイス上に存在し得るか、または1つ以上のモバイルデバイス上で動作を実行するために使用され得る。
【0094】
図5は、クライアントアプリケーションと相互作用するための開いたまたは展開された構成にある代替のモバイルデバイスコントローラ500の図である。モバイルデバイスコントローラ500は、第1のコントローラモジュール505(例えば、左コントローラ)および第2のコントローラモジュール510(例えば、右コントローラ)を含むことができる。第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、それらをモバイルデバイスの対向する側(例えば、左右または上下であるが、正面背面ではない)に置くことができるように分割され得る。ほぼ同等のサイズを有するものとして示されているが、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、所望の構成に応じて、同様または異なるサイズであってもよい。第1のコントローラモジュール505は、第1のボタンレイアウト515を含むことができる。例えば、第1のボタンレイアウト515は、任意の適切な構成での任意の適切な数および組み合わせのボタン520、1つ以上のジョイスティック525、1つ以上のパドル530などを含むことができる。第2のコントローラモジュール510は、第2のボタンレイアウト535を含むことができる。例えば、第2のボタンレイアウト535は、任意の適切な構成での任意の適切な数および組み合わせのボタン540、1つ以上のジョイスティック545、1つ以上のパドル550などを含むことができる。第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510はそれぞれ、任意の適切なボタンレイアウトを含むか、またはサポートすることができる。例えば、ボタンレイアウトは、2つのアナログスティック、Dパッド、4つの右側入力ボタン、4つの肩ボタン、および2つのトリガを有するなど、ゲームコンソールと同様であり得る。第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、追加的または代替的に、メニュー、機能、および背面パドル入力を含むことができるが、ボタン、トリガ、パドル、ジョイスティックなどの他の組み合わせも可能である。
【0095】
実施形態では、モバイルデバイスコントローラ500は、第1のコントローラモジュール505と第2のコントローラモジュール510との間およびそれらの内部に存在することができる調整可能なブリッジ構造555を含むことができる。調整可能なブリッジ構造555は、モバイルデバイスの背面と係合して完全に接触することができる前面560を含むことができる。第1のコントローラモジュール505は、第1のセットのガイドレール565を介して調整可能なブリッジ構造555に結合され得る。第2のコントローラモジュール510は、第2のセットのガイドレール570を介して調整可能なブリッジ構造555に結合され得る。第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570の各々は、例えば、単一のガイドレール構造または2つ(もしくはそれ以上)の別個のガイドレールなどの、1つ以上のガイドレールから構成され得る。第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570の各々は、所望の構成に応じて、剛性、半剛性、または可撓性であってもよい。第1のセットのガイドレール565は、第1のコントローラモジュール505の構造的コンポーネントを形成することができる第1のアンカー575を介して第1のコントローラモジュール505に恒久的かつ固定的に取り付けられ得る。第2のセットのガイドレール570は、第2のコントローラモジュール510の構造的コンポーネントを形成することができる第2のアンカー580を介して第2のコントローラモジュール510に恒久的かつ固定的に取り付けられ得る。本発明のいくつかの実施態様では、第1のアンカー575および第2のアンカー580は、(例えば、適切な弾性構造を使用して)それぞれ、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510内に(完全にまたは部分的に)引っ込んで静止することができる。第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570は、調整可能なブリッジ構造555内に存在することができる適切な弾性構造(例えば、ばねなど)を使用して調整可能なブリッジ構造555に結合され得る。調整可能なブリッジ構造555内の弾性構造は、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510が横方向に引き離され、または拡張され、モバイルデバイスの背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されてモバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。そのような構成では、調整可能なブリッジ構造555は、モバイルデバイスの背面と係合することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ500は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0096】
一実施形態では、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は有線通信チャネルを介して互いに通信することができる。例えば、第1の対のガイドレール565および第2の対のガイドレール570のいずれかまたは両方は、剛性または半剛性の中空構造(例えば、チューブなど)とすることができ、有線通信チャネルは、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール575のいずれかまたは両方の中を、調整可能なブリッジ構造555を通って延びて、第1のコントローラモジュール505と第2のコントローラモジュール510との間の通信を可能にすることができる。代替的な実施形態では、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用して互いに通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510のいずれかまたは両方は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用してモバイルデバイスとの無線通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、互いにおよびモバイルデバイスと無線通信することができる。代替的な実施形態では、そのようなレールが電気信号を搬送することができる中実または中空構造材料(例えば、適切な金属または他の導電性材料)で構成されている場合、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570自体のいずれかまたは両方を使用して互いに通信することができる。
【0097】
第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510は、少なくともモバイルデバイスとの無線通信、および第1のボタンレイアウト515および第2のボタンレイアウト535と相互作用するときにユーザによって提供される物理的入力を介してモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションの制御をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。そのような構成では、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510のいずれかまたは両方は、モバイルデバイスコントローラ500に電力を供給するバッテリコンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510の一方がバッテリコンポーネントを含む場合、バッテリコンポーネントを有するコントローラモジュールは、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570のいずれかまたは両方の中を、調整可能なブリッジ構造555を通って延びることができる電力通信チャネルを介して他方のコントローラモジュールに電力を供給することができる。追加的または代替的に、調整可能なブリッジ構造555は、そのような機能の一部またはすべてをサポートするための適切な電子コンポーネントおよび/または電力コンポーネントを含むことができる。例えば、調整可能なブリッジ構造555は、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510のいずれかまたは両方を管理および給電し、(例えば、第1のボタンレイアウト515および第2のボタンレイアウト535と相互作用するときにユーザによって提供される物理的入力を介して)モバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションを制御するために、電子および電力コンポーネント(例えば、バッテリなど)のいずれかまたは両方を含むことができる。そのような構成では、調整可能なブリッジ構造555は、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570のいずれかまたは両方の中を延びることができる、組み合わされたまたは別個の制御および電力通信チャネルを介して、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510を管理および給電することができる。代替的な実施形態では、そのようなレールが電気信号を搬送することができる材料(例えば、適切な金属または他の導電性材料)で構成されている場合、制御信号および/または電力信号は、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570自体のいずれかまたは両方を使用して通信することができる。
【0098】
本発明のいくつかの実施態様では、第1のコントローラモジュール505と第2のコントローラモジュール510との間の調整可能なブリッジ構造555を中心または実質的に中心とするのは、3時、6時、および9時の位置など、例えば円形に配置された複数(例えば、3つ以上)の配向磁石590を含む磁気アライメント特徴(例えば、MagSafeなど、または他の適切な電子回路)を有する誘導充電アレイ585とすることができるが、配向磁石590の任意の適切な数、構成、および配置が可能である。調整可能なブリッジ構造555は、モバイルデバイスコントローラ500の誘導充電アレイ585をモバイルデバイスコントローラ500内の実質的に中心に維持することができるように、モバイルデバイスコントローラ500の中心または中央から(またはほぼそこから)展開および収縮することができる。そのようなセンタリングアクションは、モデルおよび向きにかかわらず、モバイルデバイスコントローラ500とモバイルデバイスとの間のアライメントを維持するために使用され得る。誘導充電アレイ585はまた、モバイルデバイスコントローラ100の調整可能なブリッジ構造125に統合された誘導充電アレイに関して上述したものと同様または同一の追加の設定およびプレイアビリティ特徴および機能をサポートするために使用され得る。
【0099】
図6は、部分的に閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラ500の図である。折り畳まれた構成にあるとき、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570は、第1のコントローラモジュール505の第1のアンカー575が第2のコントローラモジュール510の第2のアンカー580と接触するまたは実質的に接触することができるように、収縮して静止するか、または調整可能なブリッジ構造555内に存在することができる。一実施形態では、第1のセットのガイドレール565は外側のセットのガイドレールを形成することができ、第2のセットのガイドレール570は内側のセットのガイドレールを形成することができる。そのような実施形態では、折り畳まれた構成では、(内側の)第2のセットのガイドレール570は、調整可能なブリッジ構造555内の(外側の)第1のセットのガイドレール565の間に静止することができる。代替的な実施形態では、第1のセットのガイドレール565は内側のセットのガイドレールを形成することができ、第2のセットのガイドレール570は外側のセットのガイドレールを形成することができる。そのような実施形態では、折り畳まれた構成では、(内側の)第1のセットのガイドレール565は、調整可能なブリッジ構造555内の(外側の)第2のセットのガイドレール570の間に静止することができる。折り畳まれた構成では、モバイルデバイスコントローラ500は、ほぼクレジットカードのサイズなどとすることができる。代替的な実施形態では、第1のセットのガイドレール565および第2のセットのガイドレール570の各々が単一のガイドレール構造を含む場合、第1のセットのガイドレール565は、第1のコントローラモジュール505内の第1のアンカー575内に引っ込んで静止することができ、第2のセットのガイドレール570は、第2のコントローラモジュール510内の第2のアンカー580内に引っ込んで静止することができる。
【0100】
図7は、縦向きのモバイルデバイス705と係合した構成の代替のモバイルデバイスコントローラ500の図である。実施形態では、モバイルデバイスコントローラ500は、モバイルデバイス705にフォームフィットし、ユーザがモバイルデバイス705上で実行されるクライアントアプリケーションを制御、相互作用、または他の方法で関与することを可能にする物理的入力を提供することができる。前述したように、調整可能なブリッジ構造555内の弾性構造は、第1のコントローラモジュール505および第2のコントローラモジュール510が横方向に引き離され、または拡張され、モバイルデバイス705の背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されてモバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。例えば、第1のアンカー575はモバイルデバイス705の第1の側面710に接触してしっかりと係合することができ、第2のアンカー580はモバイルデバイス705の第2の側面715に接触してしっかりと係合することができる。調整可能なブリッジ構造555は、モバイルデバイス705の背面と係合することができる。
【0101】
図8は、横向きのモバイルデバイス705と係合した構成の代替のモバイルデバイスコントローラ500の図である。モバイルデバイス705が横向きにある場合、第1のアンカー575は、例えばモバイルデバイス705の第3の側面810に接触してしっかりと係合することができ、第2のアンカー580は、例えばモバイルデバイス705の第4の側面815に接触してしっかりと係合することができる。調整可能なブリッジ構造555は、モバイルデバイス705の背面と係合することができる。その結果、モバイルデバイスコントローラ500は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0102】
図9Aから
図9Oは、クライアントアプリケーションと相互作用するための閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラ900の複数の図である。モバイルデバイスコントローラ900は、モバイルデバイスにフォームフィットし、ユーザがモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションを制御、相互作用、または他の方法で関与することを可能にする物理的入力を提供することができる。実施形態では、モバイルデバイスコントローラ900は、モバイルデバイスと共に使用するための直線展開またはスライド機構を備えることができる。モバイルデバイスコントローラ900は、第1のコントローラモジュール905(例えば、左コントローラ)および第2のコントローラモジュール910(例えば、右コントローラ)を含むことができる。第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、それらをモバイルデバイスの対向する側(例えば、左右または上下であるが、正面背面ではない)に置くことができるように分割され得る。ほぼ同等のサイズを有するものとして示されているが、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、所望の構成に応じて、同様または異なるサイズであってもよい。第1のコントローラモジュール905は、第1のコントローラモジュール905の第1の(例えば、上部)面に第1のボタンレイアウト915を含むことができる。例えば、第1のボタンレイアウト915は、任意の適切な構成の任意の適切な数のボタンまたはキー(例えば、A、B、X、Yのボタン、および/または上、下、左、右などの矢印)を含むことができる。第2のコントローラモジュール910は、第2のコントローラモジュール910の第2の(例えば、上部)面に第2のボタンレイアウト920を含むことができる。例えば、第2のボタンレイアウト920は、任意の適切な構成の任意の適切な数のボタンまたはキー(例えば、A、B、X、Yのボタン、および/または上、下、左、右などの矢印)を含むことができる。第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910はそれぞれ、任意の適切なボタンおよび/またはキーレイアウトを含むか、またはサポートすることができる。例えば、ボタンレイアウトは、2つのアナログスティック、Dパッド、4つの右側入力ボタン、4つの肩ボタン、および2つのトリガを有するなど、ゲームコンソールと同様であり得る。第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、追加的または代替的に、メニュー、機能、および背面パドル入力を含むことができるが、ボタン、トリガ、パドル、ジョイスティックなどの他の組み合わせも可能である。
【0103】
実施形態では、モバイルデバイスコントローラ900は、第1のコントローラモジュール905と第2のコントローラモジュール910との間およびそれらの内部に存在することができる展開可能なブリッジ構造925を含むことができる。展開可能なブリッジ構造925は、2つの別個のセクションまたは部分、すなわち、第1のコントローラモジュール905内に存在する第1の外側展開部930Aと、第2のコントローラモジュール910内に存在する第2の外側展開部930Bとを含むことができる外側展開構造930を含むことができる。内側展開構造940は、外側展開構造935内で、かつ第1の外側展開部930Aと第2の外側展開部930Bとの間に存在することができる。外側展開構造930および内側展開構造940は、モバイルデバイスコントローラ900の展開が様々なモバイルデバイスのサイズまたは向きにフィットすることを可能にするために、2つの線形段部を備えることができる。第1の外側展開部930Aは、第1の外側展開部930Aの横方向の動きを支持するために、一対の第1の溝945(各々が第1の外側展開部930Aの対向する側に位置する)を含むことができる。第2の外側展開部930Bは、第2の外側展開部930Bの横方向の動きを支持するために、一対の第2の溝950(各々が第2の外側展開部930Bの対向する側に位置する)を含むことができる。第1のコントローラモジュール905は、一対の第1のガイドアンカー955(各々が第1のコントローラモジュール905の対向する内側に位置する)を含むことができる。一対の第1のガイドアンカー955の各々は、第1の外側展開部930Aの横方向の動きを支持するために、一対の第1の溝945のそれぞれの溝に係合するように適切な高さおよび幅の第1の突出部960を含むことができる。本発明のいくつかの実施態様では、第1の突出部960の各々は、第1の外側展開部930Aの自由な横方向の動きを促進するために、対応する第1の溝945の幅に等しいか、またはそれよりわずかに小さい直径を有する任意の適切な楕円形または円形の形状とすることができる。第2のコントローラモジュール910は、一対の第2のガイドアンカー965を含むことができる。一対の第2のガイドアンカー965の各々は、第2の外側展開部930Bの横方向の動きを支持するために、一対の第2の溝950のそれぞれの溝に係合するように適切な高さおよび幅の第2の突出部970を含むことができる。本発明のいくつかの実施態様では、第2の突出部970の各々は、第2の外側展開部930Bの自由な横方向の動きを促進するために、対応する第2の溝950の幅に等しいか、またはそれよりわずかに小さい直径を有する任意の適切な楕円形または円形の形状とすることができる。
【0104】
本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ900は、モバイルデバイスを把持して保持するための一対のフラッパ(もしくはフラップ)またはグリッパ(もしくはグリップ)を含むことができ、モバイルデバイスコントローラ900をよりコンパクトなサイズおよびより薄い設計にすることを可能にする。例えば、フラッパは、モバイルデバイスコントローラ900の本体内に存在することができ、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910が離れて展開したときに自動的に上昇し、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910が一緒に収縮したときに自動的に下降して本体内に引っ込むことを可能にするように予め装着されることができる。本発明の一実施形態によれば、第1のコントローラモジュール905は、モバイルデバイスの第1の側面と係合するための第1のフラッパヒンジ975を含むことができる。第1のフラッパヒンジ975は、例えば、把持されるモバイルデバイスの厚さ、完全係合位置にあるときの第1のコントローラモジュール905の外側の所望の拡張量などに応じて、第1のコントローラモジュール905の対向する内側間の任意の適切な幅、ならびに任意の適切な高さおよび厚さとすることができる。第1のフラッパヒンジ975は、第1のフラッパヒンジ975が回転することを可能にするように、一対の第1のピボットジョイント980(各々が第1のコントローラモジュール905の対向する内側に位置する)を介して第1のコントローラモジュール905の内側に結合され得る。一実施形態では、一対の第1のピボットジョイント980の各々または両方は、第1のコントローラモジュール905が横方向に展開されるにつれて第1のフラッパヒンジ975が上昇し、第1のコントローラモジュール905が横方向に収縮されるにつれて下降することを可能にするばね仕掛けの構成を備えることができる。第2のコントローラモジュール910は、モバイルデバイスの第2の側面と係合するための第2のフラッパヒンジ985を含むことができる。第2のフラッパヒンジ985は、例えば、把持されるモバイルデバイスの厚さ、完全係合位置にあるときの第2のコントローラモジュール910の外側の所望の拡張量などに応じて、第2のコントローラモジュール910の対向する内側間の任意の適切な幅、ならびに任意の適切な高さおよび厚さとすることができる。一実施形態では、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985は、サイズおよび形状が類似または同一であり得る。代替的な実施形態では、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985はそれぞれ異なるサイズおよび形状とすることができる。第2のフラッパヒンジ985は、第2のフラッパヒンジ985が回転することを可能にするように、一対の第2のピボットジョイント990(各々が第2のコントローラモジュール910の対向する内側に位置する)を介して第2のコントローラモジュール910の内側に結合され得る。一実施形態では、一対の第2のピボットジョイント985の各々または両方は、第2のコントローラモジュール910が横方向に展開されるにつれて第2のフラッパヒンジ985が上昇し、第2のコントローラモジュール910が横方向に収縮されるにつれて下降することを可能にするばね仕掛けの構成を備えることができる。
【0105】
本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ900の展開および収縮を支持するために、展開可能なブリッジ構造925は、適切な弾性構造(例えば、ばねなど)を使用してそれぞれの第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910に結合され得る。弾性構造は、展開可能なブリッジ構造925のそれぞれの端部に結合され得る。あるいは、弾性構造は、展開可能なブリッジ構造925内に存在し、それを通って延在することができる。例えば、弾性構造は、第1のコントローラモジュール905のケーシング内の第1の端部992に取り付けまたは他の方法で固定され、第2のコントローラモジュール910のケーシング内の第2の端部994に取り付けまたは他の方法で固定され得る。一実施形態では、弾性構造は、展開可能なブリッジ構造925のそれぞれの端部を通って延在するか、またはそこに取り付けられた1つ以上の内部ばねを備えることができる。代替的な実施形態では、弾性構造は、(例えば、第1のコントローラモジュール905の第1の端部992において)モバイルデバイスコントローラ900のケーシング内の一端に締結または他の方法で固定されるばね仕掛けのリールを備えることができる。ばね仕掛けのリールのコードまたはラインの端部は、(例えば、第2のコントローラモジュール910の第2の端部994において)展開可能なブリッジ構造925を通って延在し、モバイルデバイスコントローラ900のケーシング内の対向する端部に締結または他の方法で固定され得る。あるいは、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910の各々は、モバイルデバイスコントローラ900の両端に第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のそれぞれのケーシングの内部に取り付けられるか、他の方法で固定されるばね仕掛けのリールを含むことができる。それぞれのばね仕掛けのリールのコードまたはラインの端部は、第1の外側展開部930Aおよび第2の外側展開部930Bのそれぞれの端部に取り付けられるか、他の方法で固定され得る。展開可能なブリッジ構造925のための弾性構造は、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910が横方向に引き離され、または展開され、モバイルデバイスの背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されて(例えば、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985を使用して)モバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。そのような構成では、展開可能なブリッジ構造925は、モバイルデバイスの背面と係合することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ900は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0106】
第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、少なくともモバイルデバイスとの無線通信、および第1のボタンレイアウト915および第2のボタンレイアウト920と相互作用するときにユーザによって提供される物理入力を介してモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションの制御をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。そのような構成では、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のいずれかまたは両方は、モバイルデバイスコントローラ900に電力を供給するバッテリコンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910の一方がバッテリコンポーネントを含む場合、バッテリコンポーネントを有するコントローラモジュールは、展開可能なブリッジ構造925内およびそれを通って延びることができる電力通信チャネルを介して他方のコントローラモジュールに電力を供給することができる。本発明のいくつかの実施態様では、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のいずれかまたは両方は、例えば、モバイルデバイスコントローラ900の電源をオンおよびオフにする、モバイルデバイスコントローラ900とモバイルデバイスとの間のペアリングを開始する、モバイルデバイスコントローラ900をモバイルデバイスから切断する、ユーザがモバイルデバイス上で相互作用しているクライアントアプリケーションを切り替えるか、他の方法で循環させる、または他の同様の機能を提供するための適切なスイッチ(例えば、トグル、押しボタン、セレクタ、ジョイスティック、ロータリー、スライドなど)を含むことができる。限定ではなく例示の目的のためだけに、第2のコントローラモジュール910は、
図9Bに示すようにスイッチ995を含むことができるが、スイッチ995は、第1のコントローラモジュール905上に追加的または代替的に位置することができる。本発明のいくつかの実施態様では、展開可能なブリッジ構造925は、そのような機能の一部またはすべてをサポートするための適切な電子および/または電力コンポーネントを含むことができる。例えば、展開可能なブリッジ構造925は、磁気アライメント特徴(例えば、MagSafeなど)または他の適切な電子回路を有する誘導充電アレイを含むことができる。展開可能なブリッジ構造925は、モバイルデバイスコントローラ900の誘導充電アレイをモバイルデバイスコントローラ900内の実質的に中心に維持することができるように、モバイルデバイスコントローラ900の中心または中央から(またはほぼそこから)展開および収縮することができる。そのようなセンタリングアクションは、モデルおよび向きにかかわらず、モバイルデバイスコントローラ900とモバイルデバイスとの間のアライメントを維持するために使用され得る。そのような誘導充電アレイはまた、
図1のモバイルデバイスコントローラ100の調整可能なブリッジ構造125に統合された誘導充電アレイに関して上述したものと同様または同一の追加の設定およびプレイアビリティ特徴および機能をサポートするために使用され得る。一実施形態では、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は有線通信チャネルを介して互いに通信することができる。例えば、第1のコントローラモジュール905と第2のコントローラモジュール910との間の通信を可能にするために、有線通信チャネルが展開可能なブリッジ構造925内およびそれを通って延びることができる。代替的な実施形態では、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用して互いに通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のいずれかまたは両方は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用してモバイルデバイスとの無線通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、互いにおよびモバイルデバイスと無線通信することができる。
【0107】
図10は、部分的に開いた構成のモバイルデバイスコントローラ900の図である。
図10において、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は、互いに横方向に展開されており、展開可能なブリッジ構造925の外側展開構造930を部分的に露出させている。ユーザが第1のコントローラモジュール905と第2のコントローラモジュール910とを引き離すと、展開可能なブリッジ構造925の第1の外側展開部930Aおよび第2の外側展開部930Bは、第1のガイドアンカー955の対および第2のガイドアンカー965の対の第1の突出部960の対および第2の突出部970の対によってそれぞれ案内されて、第1の溝945の対および第2の溝950の対に沿って、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のケーシングからそれぞれ延在し始める。さらに、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985は露出されている。上述したように、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985は、(例えば、ばね仕掛けの第1のピボットジョイント980および第2のピボットジョイント990の対を使用して)自動的にポップアップおよび引っ込むことを可能にするように予め装着されることができる。
【0108】
図11Aから
図11ACは、完全に展開された構成のモバイルデバイスコントローラ900の図である。
図11Aから
図11ACでは、第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910は横方向に完全に展開されている。その結果、展開可能なブリッジ構造925の第1の外側展開部930Aおよび第2の外側展開部930Bは、それぞれ第1のコントローラモジュール905および第2のコントローラモジュール910のケーシングから拡張されている。展開可能なブリッジ構造925の内側展開部940も露出されている。本発明のいくつかの実施態様では、展開可能なブリッジ構造925は、磁気アライメント特徴または他の適切な電子回路を有する誘導充電アレイを含むことができる。一実施形態では、誘導充電アレイは、モバイルデバイスの背面と係合するか、他の方法で接触するか、または近接する内側展開部940の第1の表面1105に配置され得る。さらに、第1のフラッパヒンジ975および第2のフラッパヒンジ985は、完全に開いて直立しており、展開可能なブリッジ構造925に対して実質的に垂直に延在する。そのような完全に展開された構成では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスコントローラ900に装着または挿入される準備ができている。次いで、モバイルデバイスコントローラ900を収縮させて、フォームフィッティング構成でモバイルデバイスの対向する側と係合し、しっかりと保持することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ900は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0109】
図12は、クライアントアプリケーションと相互作用するための閉じたまたは折り畳まれた構成の代替のモバイルデバイスコントローラ1200の側面図である。モバイルデバイスコントローラ1200は、モバイルデバイスにフォームフィットし、ユーザがモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションを制御、相互作用、または他の方法で関与することを可能にする物理的入力を提供することができる。本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ1200は、モバイルデバイスと共に使用するためのマルチバー展開機構を備えることができる。限定ではなく例示の目的のために、
図12は、モバイルデバイスコントローラ1200のための4バー展開機構(すなわち、4対のスイングバーであり、各対はケーシングの対向する内側に位置し、合計8つのスイングバーである)を示しているが、4バーより少ないまたは多い構成を使用することもできる。モバイルデバイスコントローラ1200は、第1のコントローラモジュール1205(例えば、左コントローラ)および第2のコントローラモジュール1210(例えば、右コントローラ)を含むことができる。第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、それらをモバイルデバイスの対向する側(例えば、左右または上下であるが、正面背面ではない)に置くことができるように分割され得る。ほぼ同等のサイズを有するものとして示されているが、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、所望の構成に応じて、同様または異なるサイズであってもよい。第1のコントローラモジュール1205は、第1のコントローラモジュール1205の第1の(例えば、上部)面に第1のボタンレイアウト1215を含むことができる。例えば、第1のボタンレイアウト1215は、任意の適切な構成の任意の適切な数のボタンまたは矢印キー(例えば、A、B、X、Yのボタン、および/または上、下、左、右などの矢印)を含むことができる。第2のコントローラモジュール1210は、第2のコントローラモジュール1210の第2の(例えば、上部)面に第2のボタンレイアウト1220を含むことができる。例えば、第2のボタンレイアウト1220は、任意の適切な構成の任意の適切な数のボタンまたはキー(例えば、A、B、X、Yのボタン、および/または上、下、左、右などの矢印)を含むことができる。第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210はそれぞれ、任意の適切なボタンレイアウトおよび/またはキーを含むか、またはサポートすることができる。例えば、ボタンレイアウトは、2つのアナログスティック、Dパッド、4つの右側入力ボタン、4つの肩ボタン、および2つのトリガを有するなど、ゲームコンソールと同様であり得る。第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、追加的または代替的に、メニュー、機能、および背面パドル入力を含むことができるが、ボタン、トリガ、パドル、ジョイスティックなどの他の組み合わせも可能である。
【0110】
一実施形態では、モバイルデバイスコントローラ1200は、第1のコントローラモジュール1205と第2のコントローラモジュール1210との間およびそれらの内部に存在することができる拡張可能なブリッジ構造1225を含むことができる。拡張可能なブリッジ構造1225は、第1のコントローラモジュール1205内に存在する第1の拡張可能部分1225Aと、第2のコントローラモジュール1210内に存在する第2の拡張可能部分1225Bとの2つの別個のセクションまたは部分を含むことができる。第1の拡張可能部分1225Aは、(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)一対の第1のスイングアーム1230を含む。一対の第1のスイングアーム1230は、一対の第1のスイングアーム1230の上部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第1のピボットジョイント1235(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)を介して第1の拡張可能部分1225Aに結合され得る。第1の拡張可能部分1225Aは、一対の第1のスイングアーム1230の下部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第2のピボットジョイント1240(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)を介して一対の第1のスイングアーム1230を介して第1のコントローラモジュール1205の内側ケーシングに結合され得る。第1の拡張可能部分1225Aは、(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)一対の第2のスイングアーム1245を含む。一対の第2のスイングアーム1245は、一対の第2のスイングアーム1245の上部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第3のピボットジョイント1250(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)を介して第1の拡張可能部分1225Aに結合され得る。第1の拡張可能部分1225Aは、一対の第2のスイングアーム1245の下部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第4のピボットジョイント1255(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)を介して一対の第2のスイングアーム1245を介して第1のコントローラモジュール1205の内側ケーシングにさらに結合され得る。
【0111】
一実施形態では、第2の拡張可能部分1225Bは、一対の第3のスイングアーム1260(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を含む。一対の第3のスイングアーム1260は、一対の第3のスイングアーム1260の上部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第5のピボットジョイント1265(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を介して第2の拡張可能部分1225Bに結合され得る。第2の拡張可能部分1225Bは、一対の第3のスイングアーム1260の下部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第6のピボットジョイント1270(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を介して一対の第3のスイングアーム1260を介して第2のコントローラモジュール1210の内側ケーシングに結合され得る。第2の拡張可能部分1225Bは、一対の第4のスイングアーム1275(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を含む。一対の第4のスイングアーム1275は、一対の第4のスイングアーム1275の上部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第7のピボットジョイント1280(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を介して第2の拡張可能部分1225Bに結合され得る。第2の拡張可能部分1225Bは、一対の第4のスイングアーム1275の下部が軸線を中心に回転することを可能にする一対の第8のピボットジョイント1285(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を介して一対の第4のスイングアーム1275を介して第2のコントローラモジュール1210の内側ケーシングにさらに結合され得る。
【0112】
一実施形態では、拡張可能なブリッジ構造1225の第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bは、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225B内を通って延在することができる一対のガイドレール1290(ただし、1つまたは2つより多いガイドレール1290を使用することができる)を介して結合されるか、または他の方法で取り付けられることができる。本発明のいくつかの実施態様では、一対のガイドレール1290は、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のいずれにも直接結合されておらず、これにより、第1のコントローラモジュール1205と第2のコントローラモジュール1210とが離れて拡張されるときに、拡張可能なブリッジ構造1225が(それぞれのスイングアームを介して)モバイルデバイスコントローラ1200のケーシング内で自由に揺動することを可能にすることができる。一実施形態では、一対のガイドレール1290の一方または両方は、剛性または半剛性の中空構造(例えば、チューブ)を含むことができる。適切な弾性構造(例えば、ばねなど)は、一対のガイドレール1290の一方または両方の長さ(全体または部分)に沿って内部または外部のいずれかに存在することができる。代替的な実施形態では、一対のガイドレール1290の一方または両方は、剛性または半剛性の中実構造を含むことができる。適切な弾性構造(例えば、ばねなど)は、一対のガイドレール1290の一方または両方の長さ(全体または部分)に沿って外部に存在することができる。例えば、適切な弾性構造は、一対のガイドレール1290のそれぞれの端部の周りに外部に存在し、固定されことができ、適切な弾性構造の他端は、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bのそれぞれの端部に固定されるかまたは他の方法で取り付けられる。あるいは、一対のガイドレール1290自体の一方または両方は、適切な弾性構造(例えば、ばねなど)を備えることができる。前述の各実施形態において、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bは、一対のガイドレール1290に沿って取り付けられ、適切な弾性構造に結合され得る。適切な弾性構造は、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210が横方向に引き離され、または拡張され、モバイルデバイスの背面の周りに巻き付けられ、次いで収縮されてモバイルデバイスの対向する側とフォームフィッティング構成で係合し、しっかりと保持することを可能にすることができる。そのような構成では、拡張可能なブリッジ構造1225は、モバイルデバイスの背面と係合することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ1200は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0113】
本発明のいくつかの実施態様では、モバイルデバイスコントローラ1200は、モバイルデバイスを把持して保持するための一対のフラッパを含むことができ、モバイルデバイスコントローラ1200をよりコンパクトなサイズおよびより薄い設計にすることを可能にする。例えば、フラッパは、モバイルデバイスコントローラ1200の本体内に存在することができ、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210が離れて拡張したときに自動的に上昇し、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210が一緒に収縮したときに自動的に本体内に引っ込んで下降することを可能にするように予め装着されることができる。本発明の一実施形態によれば、第1のコントローラモジュール1205は、モバイルデバイスの第1の側面と係合するための第1のフラッパヒンジ1292を含むことができる。第1のフラッパヒンジ1292は、例えば、把持されるモバイルデバイスの厚さ、完全係合位置にあるときの第1のコントローラモジュール1205の外側の所望の拡張量などに応じて、第1の拡張可能部分1225Aの対向する側間の任意の適切な幅、ならびに任意の適切な高さおよび厚さとすることができる。第1のフラッパヒンジ1292は、第1のフラッパヒンジ1292が回転することを可能にするように一対の第1のピボットジョイント1294(各々が第1の拡張可能部分1225Aの対向する側に位置する)を介して第1の拡張可能部分1225Aに結合され得る。一実施形態では、一対の第1のピボットジョイント1294の一方または両方は、第1のコントローラモジュール1205が横方向に拡張されるにつれて第1のフラッパヒンジ1292が上昇し、第1のコントローラモジュール1205が横方向に収縮されるにつれて下降することを可能にするばね仕掛けの構成を備えることができる。第2のコントローラモジュール1210は、モバイルデバイスの第2の側面と係合するための第2のフラッパヒンジ1296を含むことができる。第2のフラッパヒンジ1296は、例えば、把持されるモバイルデバイスの厚さ、完全係合位置にあるときの第2のコントローラモジュール1210の外側の所望の拡張量などに応じて、第2の拡張可能部分1225Bの対向する側間の任意の適切な幅、ならびに任意の適切な高さおよび厚さとすることができる。一実施形態では、第1のフラッパヒンジ1292および第2のフラッパヒンジ1296は、サイズおよび形状が類似または同一であり得る。代替的な実施形態では、第1のフラッパヒンジ1292および第2のフラッパヒンジ1296はそれぞれ異なるサイズおよび形状とすることができる。第2のフラッパヒンジ1296は、第2のフラッパヒンジ1296が回転することを可能にするように一対の第2のピボットジョイント1298(各々が第2の拡張可能部分1225Bの対向する側に位置する)を介して第2の拡張可能部分1225Bに結合され得る。一実施形態では、一対の第2のピボットジョイント1298のいずれかまたは両方は、第2のコントローラモジュール910が横方向に拡張されるにつれて第2のフラッパヒンジ1296が上昇し、第2のコントローラモジュール910が横方向に収縮されるにつれて下降することを可能にするばね仕掛けの構成を備えることができる。
【0114】
第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、第1のボタンレイアウト1215および第2のボタンレイアウト1220と相互作用するときにユーザによって提供される物理的入力を介して少なくともモバイルデバイスとの無線通信およびモバイルデバイス上で実行されるクライアントアプリケーションの制御をサポートするのに適した電子コンポーネント(例えば、第1のコントローラモジュール1205の第1の電子コンポーネント1217および/または第2のコントローラモジュール1210の第2の電子コンポーネント1222)を含むことができる。そのような構成では、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のいずれかまたは両方は、モバイルデバイスコントローラ1200に電力を供給するバッテリコンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のうちの一方がバッテリコンポーネントを含む場合、バッテリコンポーネントを有するコントローラモジュールは、(例えば、一対のガイドレール1290の一方または両方を通って)拡張可能なブリッジ構造1225内およびそれを通って延びることができる電力通信チャネルを介して他方のコントローラモジュールに電力を供給することができる。追加的または代替的に、拡張可能なブリッジ構造1225は、そのような機能の一部またはすべてをサポートするための適切な電子コンポーネントおよび/または電力コンポーネントを含むことができる。本発明のいくつかの実施態様では、拡張可能なブリッジ構造1225は、磁気アライメント特徴(例えば、MagSafeなど、または他の適切な電子回路)を有する誘導充電アレイを含むことができる。例えば、そのような誘導充電アレイまたは他の適切な電子回路は、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bのいずれかまたは両方に存在することができる。拡張可能なブリッジ構造1225は、モバイルデバイスコントローラ1200の誘導充電アレイ(例えば、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bからの誘導充電アレイの各半体)がモバイルデバイスコントローラ1200の中心、その付近、またはその周りに維持され得るように、モバイルデバイスコントローラ1200の中心または中央から(またはほぼそこから)展開および収縮することができる。そのようなセンタリングアクションは、モデルおよび向きにかかわらず、モバイルデバイスコントローラ1200とモバイルデバイスとの間のアライメントを維持するために使用され得る。そのような誘導充電アレイ(または他の適切な電子回路)はまた、
図1のモバイルデバイスコントローラ100の調整可能なブリッジ構造125に統合された誘導充電アレイに関して上述したものと同様または同一の追加の設定およびプレイアビリティ特徴および機能をサポートするために使用され得る。一実施形態では、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は有線通信チャネルを介して互いに通信することができる。例えば、有線通信チャネルは、第1のコントローラモジュール1205と第2のコントローラモジュール1210との間の通信を可能にするために、(例えば、一対のガイドレール1290の一方または両方を介して)拡張可能なブリッジ構造1225内およびそれを通って延びることができる。代替的な実施形態では、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用して互いに通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のいずれかまたは両方は、任意の適切な無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、NFCなど)を使用してモバイルデバイスとの無線通信をサポートするための適切な電子コンポーネントを含むことができる。例えば、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、互いにおよびモバイルデバイスと無線通信することができる。
【0115】
図13は、部分的に拡張された構成のモバイルデバイスコントローラ1200の図である。
図13において、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は、互いに横方向に拡張されており、拡張可能なブリッジ構造1225の第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bを部分的に露出させている。ユーザが第1のコントローラモジュール1205と第2のコントローラモジュール1210とを引き離すと、第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bは、一対のガイドレール1290に沿って第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のケーシングから拡張し始める。第1の拡張可能部分1225Aは、一対のガイドレール1290に沿って、(第1のピボットジョイント1235、第2のピボットジョイント1240、第3のピボットジョイント1250、および第4のピボットジョイント1255のそれぞれの対の周りに)第1のスイングアーム1230の対および第2のスイングアーム1245の対を介して回転または揺動することで拡張する。第2の拡張可能部分1225Bは、一対のガイドレール1290に沿って、(第5のピボットジョイント1265、第6のピボットジョイント1270、第7のピボットジョイント1280、および第8のピボットジョイント1285のそれぞれの対の周りに)第3のスイングアーム1260の対および第4のスイングアーム1275の対を介して回転または揺動することで拡張する。さらに、第1のフラッパヒンジ1292および第2のフラッパヒンジ1296は露出され、部分的に上昇されている。上述したように、第1のフラッパヒンジ1292および第2のフラッパヒンジ1296は、(例えば、ばね仕掛けの第1のピボットジョイント1294の対および第2のピボットジョイント1298の対を使用して)自動的に上昇して引っ込むことを可能にするように予め装着されることができる。
【0116】
図14は、完全に拡張された構成のモバイルデバイスコントローラ1200の図である。
図14では、第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210は横方向に完全に展開されている。その結果、拡張可能なブリッジ構造1225の第1の拡張可能部分1225Aおよび第2の拡張可能部分1225Bは、それぞれ第1のコントローラモジュール1205および第2のコントローラモジュール1210のケーシングから拡張されている。本発明のいくつかの実施態様では、拡張可能なブリッジ構造1225は、磁気アライメント特徴または他の適切な電子回路を有する誘導充電アレイを含むことができる。一実施形態では、誘導充電アレイは、モバイルデバイスの背面(例えば、第1の拡張可能部分1225Aに存在する回路の第1の部分および第2の拡張可能部分1225Bに存在する回路の第2の部分)と係合するか、他の方法で接触するか、または近接する拡張可能なブリッジ構造1225の第1の表面1405に配置され得る。矢印1410は、(第1のスイングアーム1230、第2のスイングアーム1245、第3のスイングアーム1260、および第4のスイングアーム1275の各対を介して)モバイルデバイスコントローラ1200のケーシングの底部付近で揺動した拡張可能なブリッジ構造1225の位置および動きを示している。第1のフラッパヒンジ1292および第2のフラッパヒンジ1296は、完全に開いて直立しており、拡張可能なブリッジ構造1225に対して実質的に垂直に延在する。そのような完全に展開された構成では、モバイルデバイスは、モバイルデバイスコントローラ1200に装着または挿入される準備ができている。次いで、モバイルデバイスコントローラ1200を収縮させて、フォームフィッティング構成でモバイルデバイスの対向する側と係合し、しっかりと保持することができる。このようにして、モバイルデバイスコントローラ1200は、異なるサイズおよび異なる向きのモバイルデバイスに適合することができる。
【0117】
上述したように、モバイルデバイスコントローラ100、500、900、および/または1200は、それぞれのコントローラモジュールのボタンレイアウト内の任意の適切な構成の任意の適切な数のボタンおよび/またはキーを含み、サポートすることができる。ボタンおよび/またはキー、ならびに追加の機能をサポートするために、ボタンレイアウトに異なる構造および機構を使用することができる。例えば、本発明の方向パッド(「Dパッド」)位置検知機構は、以前は相互に排他的だった2つのコントローラレイアウト、すなわち従来のDパッドとアナログスティックを、単一の統一された制御機構にするように解決しようとすることができる。実施形態では、モバイルデバイスコントローラのA-B-X-Y入力ボタン側で同じレイアウトを使用することができ、これにより、従来のレイアウトではこれまで不可能であった空間上でのコンパクトなレイアウトおよびデュアルアナログスティック入力を可能にすることができる。モバイルデバイスコントローラのよりコンパクトなパッケージングを可能にすることに加えて、そのようなハイブリッドアナログボタンレイアウトはまた、プレイ性能の改善の可能性を提案することができる。例えば、アナログスティックおよびボタンを本質的に同じ表面上に配置することによって、そのような機構は、アナログ「スティック」上の入力を維持しながらボタン入力(A-B-X-Yなど)を作動させることを可能にすることができる。
【0118】
図15は、本発明の一実施形態による、キーボードレイアウトにポインティングスティックを使用する平行移動可能な方向パッドの図である。
図15において、キーパッドレイアウト1500は、矢印キーのセット1510(例えば、上、下、左、および右)を有する方向パッド1505を含む。キーパッドレイアウト1500はまた、ボタンのセット1515(例えば、A、B、X、およびY)を含むことができる。矢印キーのセット1510は、矢印キーのセット1510の中心に位置することができるほぼ円形の構成を有する第1の突出部1520を含むことができる。ボタンのセット1515は、ボタンのセット1515の中心に位置することができるほぼ円形の構成を有する第2の突出部1525を含むことができる。一実施形態では、第1の突出部1520および第2の突出部1525は、適切な入力インターフェースを提供するために表面を通って部分的に延在することができる。代替的な実施形態では、方向パッド1505は、従来のポスト/ボールジョイントの代わりに第1の突出部1520に載置することができる。そのような代替の実施形態では、戻り止めまたは「滑りにくい」表面を、ユーザが相互作用することができる第1の突出部1520に使用することができる。同様の代替実施形態を、ボタンのセット1515のための第2の突出部1525に使用して、ユーザに二次的な「アナログ」入力を提供することができる。いずれの実施形態においても、第1の突出部1520および第2の突出部1525のベゼルは、ユーザに追加の入力制御機能を提供するための平行移動可能な入力面として機能することができる。
【0119】
図16は、本発明の一実施形態による、キーパッドレイアウトのための平行移動可能な入力面の図である。
図16において、キーパッドレイアウト1600は、矢印キーのセット1610(例えば、上、下、左、および右)を有する方向パッド1605を含む。キーパッドレイアウト1600はまた、ボタンのセット1615(例えば、A、B、X、およびY)を含むことができる。矢印キーのセット1610は、矢印キーのセット1610の中心に位置することができるほぼ円形の構成を有する第1の戻り止め1620を含むことができる。ボタンのセット1615は、ボタンのセット1615の中心に位置することができるほぼ円形の構成を有する第2の戻り止め1625を含むことができる。一実施形態では、方向パッド1605の矢印キーのセット1610は、方向パッド1605の接点を介してZ軸上でクリックすることを可能にすることができる周囲を有するフローティングプレート1630に取り付けられることができる。可撓性膜1635(例えば、TPU(熱可塑性ポリウレタン)または他の適切な材料)は、X-Y変換入力を可能にするためにフローティングプレート1630を囲むことができる。ボタンのセット1615についても同様の構成を使用することができる。一実施形態では、ボタンのセット1615は、ボタンのセット1615の接点を介してZ軸上でクリックすることを可能にすることができる周囲を有するフローティングプレート1640に取り付けることができる。可撓性膜1645(例えば、TPUまたは他の適切な材料)は、変換入力を可能にするためにフローティングプレート1640を囲むことができる。限られた移動量で、矢印キーのセット1610またはボタンのセット1615のいずれかまたは両方について、適度なレベルの抵抗をユーザに提供することができる。
【0120】
図17Aおよび
図17Bは、本発明の一実施形態による、方向パッドのための接触点フィンガのアレイの図である。放射状レイアウト1705を
図17Aに示す。放射状レイアウト1705は、複数の金属フィンガ1710を含むことができる。対応する複数の金属接点1715は、複数の金属フィンガ1710の各々の下に存在することができる。そのような実施形態では、放射状レイアウト1705内の複数の金属フィンガ1710を使用することによって、特定の方向に作動されると(すなわち、ユーザが複数の金属フィンガ1710のうちの1つ以上を押圧して、複数の金属接点1710のうちの対応する1つ以上と電気的に接触させると)、閉じた電気接続を形成することができる。どのチャネルが閉じた接続を形成したかを知ることによって、本発明は、方向パッド1720がどの方向に作動されたかを決定することができる。
図17Bに示す代替的な実施形態では、複数の個々の湾曲した金属フィンガ1725を配置し、方向パッド1730の周囲の周りに実質的に等間隔に配置することができる。複数の個々の湾曲した金属フィンガ1725の各々の下に、1つ以上の適切な電気接点(図示せず)を配置することができる。そのような代替の実施形態では、特定の方向に作動されると(すなわち、ユーザが複数の個々の湾曲した金属フィンガ1725のうちの1つ以上を押圧して、対応する1つ以上の下にある金属接点と電気的に接触させると)、閉じた電気的接続を形成することができる。どのチャネルが閉じた接続を形成したかを知ることによって、本発明は、方向パッド1730がどの方向に作動されたかを決定することができる。いずれの実施形態においても、閉じた接続を大きさ入力として使用することもできる。例えば、例として、TPE(熱可塑性エラストマー)またはシリコーンなどの変形可能な材料を、接点に押し付けられるセクションの上方で使用することができる。押圧されている接触の数を測定することができ、そこから円の周りの接触の向きを平均することによって一般的な方向を決定することができる。
図17Aおよび
図17Bでは、クライアントアプリケーションは、適切なユーザエクスペリエンスに必要な方向性に必要な忠実度を報告するように構成され得る。限定ではなく例示の目的のためだけに、クライアントアプリケーションは、例えば4/8/360ポイントの方向性を報告することができる。その結果、クライアントアプリケーションが4つの方向(例えば、上、下、左、および右)のみを必要とする場合、他の方向への押圧または接触は誤った入力を生成することはないが、クライアントアプリケーションが360度の自由度を有するアナログスティックと同様の方式で方向パッド(例えば、方向パッドの中央部分)を使用することを可能にする。
【0121】
図18は、本発明の一実施形態による、方向パッド1800のためのコンタクトパッド1805の側面図である。
図18では、方向パッド1800を介して上下左右の入力を受け入れることができるクライアントアプリケーションの場合、従来のボタン膜1810とコンタクトスイッチ構成を使用することができる。アナログ入力を使用することができるクライアントアプリケーションの場合、X軸およびY軸の両方の偏向を検出するために、2つの距離センサ1815および1820を使用することができる。一実施形態によれば、コンタクトパッド1805は、コンタクトパッド1805の動きを確実に予測できるように、固定ボールジョイント1825上で枢動するように機械的に設計されることができる。一実施形態では、磁石1830を、一方の軸(X軸またはY軸のいずれか)上のプリント回路基板アセンブリ(PCBA)の背面のホール効果センサ1835、および他方の軸(X軸またはY軸の他方)上に取り付けられた同様の磁石/ホール効果センサの対の上方に置くことができる。対応する磁石と連携して動作するX軸およびY軸上のホール効果センサは、X軸およびY軸の線形変位を返すことができ、これを使用して、コンタクトパッド1805上のキー押下の大きさを有する方向ベクトルを計算することができる。
図18に示す実施形態では、コンタクトパッド1805の各アームから離れたばねフィンガ1840および1845を使用して、方向パッド1800のコンタクトパッド1805がハウジング内でフローティングしないようにすることができる。各ばねフィンガ1840および1845は、開始位置においてわずかに予め装着されることができる。ボタン膜1810を、コンタクトパッド1805を所定の位置にしっかりと保持するために、対向する方向にわずかに予め装着することができる(1850および1855)。コンタクトパッド1805の両側のガイド1860および1865は、コンタクトパッド1805をXおよびYの動きに拘束することができる。代替的な実施形態では、ホール効果センサを、方向パッド1800の底部1870の下または近くにセンタリングすることができ、磁石は、コンタクトパッド1805と共に傾斜するように構成することができる方向パッド1800の上部1875またはその近くでホール効果センサの上(例えば、真上)に位置する。そのような代替的な実施形態では、ホール効果センサは、コンタクトパッド1805の変位角を近似するために使用することができる磁場ベクトル(大きさおよび方向)の変化を返すことができる。さらなる代替的な実施形態では、一対の適切なジャイロICを使用して、基準内面とコンタクトパッド1805との間の位置デルタを決定することができる。
【0122】
図19は、本開示の実施形態による、例えば、モバイルデバイスコントローラ100、500、900、および/または1200を使用して実行することができるクライアントアプリケーションと相互作用するための例示的な方法1900を示すフローチャートである。ブロック1905において、モバイルデバイスコントローラの第1のコントローラモジュールは、ユーザのモバイルデバイスの第1の側面と係合することができる。ブロック1910において、モバイルデバイスコントローラの第2のコントローラモジュールは、モバイルデバイスの第2の側面と係合することができる。第1および第2の側面は、モバイルデバイスの対向する側に位置することができる。一実施形態では、第1のコントローラモジュールを第2のコントローラモジュールに弾性的に結合することができ、モバイルデバイスコントローラは、フォームフィッティング構成でモバイルデバイスと接触することができる。ブロック1915において、モバイルデバイスコントローラと、モバイルデバイス上で実行しているクライアントアプリケーションとの間で通信を開始することができる。ブロック1920において、モバイルデバイスコントローラからクライアントアプリケーションに1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を伝送することができる。例えば、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性を、モバイルデバイスコントローラの特性に関連付けることができる。ブロック1925において、1つ以上のモバイルデバイスコントローラ特性に基づいてクライアントアプリケーションを修正することができる。一実施形態では、クライアントアプリケーションを、モバイルデバイス上のデータプロセッサによって修正することができる。ブロック1930において、修正されたクライアントアプリケーションを、モバイルデバイス内のユーザに提供することができる。一実施形態では、修正されたクライアントアプリケーションを、モバイルデバイス上のデータプロセッサによって提供することができる。ユーザは、モバイルデバイスコントローラを使用して修正されたクライアントアプリケーションと相互作用することができる。
【0123】
図20は、本実施形態による、本明細書に記載の動作のうちの1つ以上を実行し得る例示的なコンピューティングデバイス2000のブロック図である。コンピューティングデバイス2000は、LAN、イントラネット、エクストラネット、および/またはインターネット内の他のコンピューティングデバイスに接続され得る。コンピューティングデバイス2000は、クライアントサーバネットワーク環境におけるサーバマシンの能力において、またはピアツーピアネットワーク環境におけるクライアントの能力において動作し得る。コンピューティングデバイス2000は、パーソナルコンピュータ(PC)、セットトップボックス(STB)、サーバ、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、またはそのマシンによって取られるべきアクションを指定する命令セット(連続またはその他)を実行することができる任意のマシンによって提供され得る。さらに、単一のコンピューティングデバイス2000のみが示されているが、「コンピューティングデバイス」という用語はまた、本明細書で説明される方法を実行するために命令のセット(または複数のセット)を個別にまたは一緒に実行するコンピューティングデバイスの任意の集合を含むと解釈されるべきである。
【0124】
例示的なコンピューティングデバイス2000は、バス2030を介して互いに通信し得るコンピュータ処理デバイス2002(例えば、汎用プロセッサ、ASICなど)、メインメモリ2004、スタティックメモリ2006(例えば、フラッシュメモリなど)、およびデータ記憶デバイス2008を含んでもよい。コンピュータ処理デバイス2002は、マイクロプロセッサ、中央処理装置などの1つ以上の汎用処理デバイスによって提供されてもよい。例示的な例では、コンピュータ処理デバイス2002は、複合命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、または他の命令セットを実装するプロセッサもしくは命令セットの組み合わせを実装するプロセッサを備えてもよい。コンピュータ処理デバイス2002はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサなどの、1つ以上の専用処理デバイスを備えてもよい。コンピュータ処理デバイス2002は、本明細書で説明した動作およびステップを実行するために、本開示の1つ以上の態様に従って、本明細書で説明した動作を実行するように構成され得る。
【0125】
コンピューティングデバイス2000は、ネットワーク2014と通信し得るネットワークインターフェースデバイス2012をさらに含んでもよい。データ記憶デバイス2008は、本開示の1つ以上の態様による、例えば本明細書に記載の動作を実行するための命令などの1つ以上の命令セットを格納し得る機械可読記憶媒体2028を含んでもよい。コア論理命令2026を実装する命令2018はまた、コンピュータ可読媒体も構成するコンピューティングデバイス2000、メインメモリ2004、およびコンピュータ処理デバイス2002による実行中に、メインメモリ2004内および/またはコンピュータ処理デバイス2002内に完全にまたは少なくとも部分的に存在してもよい。命令は、ネットワークインターフェースデバイス2012を介してネットワーク2014上でさらに伝送または受信されてもよい。
【0126】
機械可読記憶媒体2028は、例示的な例では単一の媒体であるように示されているが、「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、1つ以上の命令セットを格納する単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中または分散データベースおよび/または関連するキャッシュおよびサーバ)を含むと解釈されるべきである。「コンピュータ可読記憶媒体」という用語はまた、機械による実行のための命令セットを格納、符号化、または搬送することができ、機械に本明細書に記載の方法を実行させる任意の媒体を含むと解釈されるべきである。したがって、「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、ソリッドステートメモリ、光学媒体、磁気媒体などを含むが、これらに限定されないと解釈されるべきである。
【0127】
本開示に記載された主題および動作の実施形態は、デジタル電子回路、または本開示に開示された構造およびそれらの構造的均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア、もしくはハードウェア、またはそれらの1つ以上の組み合わせで実施され得る。本開示で説明される主題の実施形態は、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上に符号化された1つ以上のコンピュータプログラム、すなわちコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装され得る。代替的または追加的に、プログラム命令は、人工的に生成された伝播信号、例えば、データ処理装置による実行のために適切な受信装置に送信するための情報を符号化するために生成された機械生成の電気信号、光信号、または電磁信号で符号化され得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダムアクセスもしくはシリアルアクセスメモリアレイもしくはデバイス、またはそれらの1つ以上の組み合わせでであってもよく、またはそれらに含まれてもよい。さらに、コンピュータ記憶媒体は伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝搬信号に符号化されたコンピュータプログラム命令のソースまたは宛先とすることができる。コンピュータ記憶媒体はまた、1つ以上の別個の物理的コンポーネントまたは媒体(例えば、複数のCD、ディスク、または他の記憶デバイス)であってもよく、またはそれらに含まれてもよい。
【0128】
本開示に記載された動作は、1つ以上のコンピュータ可読記憶デバイスに格納された、または他のソースから受信されたデータに対してデータ処理装置によって実行される動作として実施され得る。
【0129】
「データ処理装置」という用語は、例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ処理デバイス、コンピュータ、システムオンチップ、または上記の複数のもの、もしくは組み合わせを含む、データを処理するためのあらゆる種類の装置、デバイス、および機械を包含する。コンピュータ処理デバイスは、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)、中央処理装置(CPU)、マルチコアプロセッサなどの専用論理回路を含むことができる1つ以上のプロセッサを含んでもよい。装置はまた、ハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想マシン、またはそれらの1つ以上の組み合わせを構成するコードを含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング、およびグリッドコンピューティングインフラストラクチャなどの様々な異なるコンピューティングモデルインフラストラクチャを実現することができる。
【0130】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)は、コンパイル型言語またはインタプリタ型言語、宣言型言語、手続き型言語、または機能型言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述されることができ、それを、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、もしくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとしてを含む任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、対応しなくてもよい。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語リソースに格納された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、問題のプログラム専用の単一のファイル、または複数の協調ファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、またはコードの一部を格納するファイル)に格納され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトに位置する、または複数のサイトに分散され、通信ネットワークによって相互接続された1つのコンピュータ上または複数のコンピュータ上で実行されるように展開され得る。
【0131】
本開示に記載されたプロセスおよび論理フローは、入力データを操作して出力を生成することによってアクションを実行するために1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行されてもよい。プロセスおよび論理フローはまた、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)などの専用論理回路によって実行されてもよく、装置はまた、専用論理回路として実装されてもよい。
【0132】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方、ならびに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたはその両方から命令およびデータを受信することになる。コンピュータの必須要素は、命令に従ってアクションを実行するためのプロセッサ、ならびに命令およびデータを格納するための1つ以上のメモリデバイスである。一般に、コンピュータはまた、データを格納するための1つ以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどを含むか、それらからデータを受信するか、それらにデータを転送するか、それらの両方を行うように動作可能に結合されることになる。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。さらに、コンピュータは、ほんの数例を挙げると、別のデバイス、例えば、スマートフォン、モバイルオーディオもしくはメディアプレイヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、または携帯型記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に組み込まれ得る。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適したデバイスは、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス;磁気ディスク、例えば内蔵ハードディスクまたはリムーバブルディスク;光磁気ディスク;ならびにCD-ROMおよびDVD-ROMディスク、を含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完され得るか、または専用論理回路に組み込まれ得る。
【0133】
ユーザとの相互作用を提供するために、本明細書に記載の主題の実施形態は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス、例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)モニタなどと、ユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボードおよびポインティングデバイス、例えばマウス、トラックボール、タッチパッド、スタイラスなどを有するコンピュータ上に実装され得る。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとの相互作用を提供することもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックなどの任意の形態の感覚フィードバックとすることができ、ユーザからの入力は、音響、音声、または触覚入力を含む任意の形態で受け取ることができる。加えて、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスにリソースを送信し、デバイスからリソースを受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信した要求に応答して、ユーザのクライアントデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送信することによって、ユーザと相互作用することができる。
【0134】
本開示に記載された主題の実施形態は、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンポーネントを含む、または例えばアプリケーションサーバなどのミドルウェアコンポーネントを含む、またはフロントエンドコンポーネント、例えばユーザが本開示に記載された主題の実施態様で相互作用することができるグラフィカルユーザインターフェースもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含むコンピューティングシステム、または1つ以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア、もしくはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせで実装され得る。システムのコンポーネントを、任意の形態または媒体のデジタルデータ通信、例えば通信ネットワークによって相互接続することができる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)およびワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、ピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)などが含まれる。
【0135】
コンピューティングシステムは、クライアントおよびサーバを含むことができる。クライアントおよびサーバは、一般に、互いに遠隔にあり、通常、通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアントとサーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。いくつかの実施形態では、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)を(例えば、クライアントデバイスと相互作用するユーザにデータを表示し、ユーザからユーザ入力を受信する目的で)クライアントデバイスに伝送する。クライアントデバイスで生成されたデータ(例えば、ユーザ相互作用の結果)を、サーバでクライアントデバイスから受信することができる。
【0136】
1つ以上のコンピュータのシステムは、動作中にシステムにアクションを実行させるソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせをシステムにインストールすることによって、特定の動作またはアクションを実行するように構成され得る。1つ以上のコンピュータプログラムは、データ処理装置によって実行されると、装置にアクションを実行させる命令を含むことによって、特定の動作またはアクションを実行するように構成され得る。
【0137】
本開示全体を通して「一実施形態」または「実施形態」への言及は、少なくとも1つの実施形態に含まれる実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性を意味する。したがって、本開示全体の様々な箇所における「一実施形態では」または「実施形態では」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指すとは限らない。加えて、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することを意図している。
【0138】
本開示は多くの具体的な実施態様の詳細を含むが、これらは、任意の発明または特許請求され得るものの範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本開示に記載される特定の特徴を、単一の実施形態において組み合わせて実施することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴を、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実施することもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから削除されてもよく、特許請求される組み合わせは、部分的組み合わせまたは部分的組み合わせの変形を対象とする場合がある。
【0139】
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、もしくは連続した順序で実行されること、または示されたすべての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスク処理および並列処理が有利であり得る。さらに、上記の実施形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実施形態においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記載されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に一緒に統合されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解されたい。
【0140】
したがって、主題の特定の実施形態が説明されている。他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内である。場合によっては、特許請求の範囲に記載のアクションは、異なる順序で実行されることができ、それでもなお望ましい結果を達成することができる。加えて、添付の図面に示されているプロセスは、望ましい結果を達成するために、示されている特定の順序、または連続する順序を必ずしも必要としない。特定の実施態様では、マルチタスク処理および並列処理が有利であり得る。
【0141】
本発明の例示された実施態様の上記の説明は、網羅的であること、または本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。本発明の具体的な実施態様および実施例は、例示の目的で本明細書に記載されているが、当業者が認識するように、本発明の範囲内で様々な同等の修正が可能である。「例」または「例示的」という用語は、本明細書では、例、事例、または例示として役立つことを意味するために使用される。「例」または「例示的」として本明細書に記載された任意の態様または設計は、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。むしろ、「例」または「例示的」という用語の使用は、本概念を具体的に提示することを意図している。本出願で使用される場合、「または」という用語は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することを意図している。すなわち、別段の指定がない限り、または文脈から明らかでない限り、「XはAまたはBを含む」は、自然な包含的置換のいずれかを意味することを意図している。すなわち、XがAを含む場合、XがBを含む場合、またはXがAとBの両方を含む場合、「XはAまたはBを含む」は前述のいずれかの場合に満たされる。加えて、本出願および添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」および「an」は、特に指定されない限り、または単数形を対象とすることが文脈から明らかでない限り、一般に「1つ以上」を意味すると解釈されるべきである。さらに、全体を通して「一実施形態」または「1つの実施形態」または「一実施態様」または「1つの実施態様」という用語の使用は、そのように記載されていない限り、同じ実施形態または実施態様を意味することを意図しない。さらに、本明細書で使用される「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、異なる要素を区別するためのラベルを意味し、それらの数値指定に従って必ずしも順序を意味しなくてもよい。さらに、図面に示されている任意の実線、または実線の組み合わせは、代替的に点線として示されてもよく、その逆も可能である。
【国際調査報告】