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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】過給内燃機関
(51)【国際特許分類】
   F02B 33/36 20060101AFI20240925BHJP
   F02B 33/44 20060101ALI20240925BHJP
   F04C 18/16 20060101ALI20240925BHJP
【FI】
F02B33/36
F02B33/44 J
F04C18/16 L
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515568
(86)(22)【出願日】2022-09-09
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 US2022043143
(87)【国際公開番号】W WO2023039215
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】63/242,984
(32)【優先日】2021-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524090297
【氏名又は名称】ハンセン エンジン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハンセン クレイグ エヌ
(72)【発明者】
【氏名】クロス ポール シー
【テーマコード(参考)】
3G005
【Fターム(参考)】
3G005EA07
3G005EA19
3G005FA05
3G005FA37
3G005FA42
3G005GA06
3G005GB12
3G005GB15
(57)【要約】
過給内燃機関は、エンジンの多様な動力条件に応答してエンジンに空気を可変的で連続的に供給する過給機に連結される。可変的機能は、固定的過給機のブローダウン損失を除去し、吸気調節の必要性を大きく減少する。この装置は、またエンジン吸気マニホールドが大気圧よりも低い時にエンジンクランク軸に正の動力が返還されることによって、エンジンスロットル損失の一部を復旧することができるエアモニタリングモードを提供する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気および燃料を収容する少なくとも一つの燃焼室を備える内燃機関、前記内燃機関の多様な動力条件に応答して前記内燃機関の前記燃焼室に空気を可変的に供給する過給機、および、前記内燃機関を前記過給機に駆動可能に連結する第1動力伝達装置を含む過給内燃機関であって、
前記過給機は、ハウジング、雄ロータ、雌ロータ、第1端部部材、第2端部部材、第1シャッター、第2シャッター、第2動力伝達装置、駆動装置および電子プロセッサを含み、
前記ハウジングは、第1端部、前記第1端部の反対側に位置する第2端部、および、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するチャンバを、有し、
前記雄ロータおよび前記雌ロータはいずれも前記ハウジングの前記チャンバの中に位置し、
前記雄ロータおよび前記雌ロータは、互いに協働する螺旋形羽根および螺旋形溝を有し、前記雄ロータおよび前記雌ロータが同時に回転すると、前記過給機を通じて空気が前記内燃機関の前記燃焼室に入り、
前記第1端部部材は前記ハウジングの前記第1端部に連結され、
前記第2端部部材は前記ハウジングの前記第2端部に連結され、
前記雄ロータおよび前記雌ロータの軸が前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に装着されて、前記雄ロータおよび前記雌ロータは前記ハウジングの前記チャンバの中に回転可能に保持され、
前記第1端部部材に複数の第1開口と複数の第2開口が形成され、前記第1開口によって前記雄ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が入り、前記第2開口によって前記雌ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が入ることができ、
前記第1シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第1開口を選択的に開閉して、前記ハウジングの前記チャンバの中に入る空気量を調節することができ、
前記第2シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第2開口を選択的に開閉して、前記ハウジングの前記チャンバの中に入る空気量を調節することができ、
前記第2動力伝達装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが互いに反対方向に同時に回転するように、前記第1シャッターを前記第2シャッターに連結して、一つ以上の前記第1開口および前記第2開口を同時に開閉して、前記雄ロータおよび前記雌ロータの回転で前記ハウジングの前記チャンバ内へと移動し、前記内燃機関の前記燃焼室の中に入る空気量を調節し、
前記駆動装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが互いに反対方向に同時に回転するように前記第2動力伝達装置を作動させ、
前記電子プロセッサは、前記駆動装置によって前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが互いに反対方向に同時に回転するように前記第2動力伝達装置を作動させて、前記内燃機関の動力条件に合わせて前記雄ロータおよび前記雌ロータによって圧縮され、前記ハウジングの前記チャンバに入る空気量を変化させるように前記内燃機関の動力条件に関する命令信号を提供するように前記駆動装置に連結されることを特徴とする、過給内燃機関。
【請求項2】
前記第1端部部材は、第1近位表面および第2近位表面を含み、前記第1シャッターは、前記第1近位表面に隣接して、一つ以上の前記第1開口を選択的に閉鎖するように動作する第1ブレードを有し、前記第2シャッターは、前記第2近位表面に隣接して、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように動作する第2ブレードを有することを特徴とする、請求項1に記載の過給内燃機関。
【請求項3】
前記第1端部部材は前記第1ブレードに隣接した第1管状ボスを含み、前記第1シャッターは、前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを含み、前記第2端部部材は前記第2ブレードに隣接した第2管状ボスを含み、前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを含むことを特徴とする、請求項2に記載の過給内燃機関。
【請求項4】
前記第1端部部材の複数の前記第1開口は前記第1シャッターに対して半円形に位置し、前記第1端部部材の複数の前記第2開口は前記第2シャッターに対して半円形に位置することを特徴とする、請求項1に記載の過給内燃機関。
【請求項5】
複数の前記第1開口それぞれは彎曲した長方形形状を有し、複数の前記第2開口それぞれは長方形形状を有することを特徴とする、請求項4に記載の過給内燃機関。
【請求項6】
前記雄ロータは、第1横断部、前記第1横断部の反対側の第2横断部、および、前記第1横断部と前記第2横断部との間で伸びる複数の螺旋形羽根を含み、前記第1端部部材と前記雄ロータの前記第1横断部との間から隣接する前記螺旋形羽根の間の空間に空気を送るための複数の通路が前記第1横断部にあることを特徴とする、請求項1に記載の過給内燃機関。
【請求項7】
前記第2横断部に前記内燃機関に空気を送るための複数の通路を有することを特徴とする、請求項6に記載の過給内燃機関。
【請求項8】
前記雄ロータに近位横断部および遠位横断部を有し、空気を前記雄ロータの前記近位横断部から排出するための複数の第1通路が前記雄ロータの前記近位横断部にあり、空気を前記雄ロータの前記遠位横断部から排出するための複数の第2通路が前記雄ロータの前記遠位横断部にあることを特徴とする、請求項1に記載の過給内燃機関。
【請求項9】
前記雄ロータの前記近位横断部にある複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項8に記載の過給内燃機関。
【請求項10】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の後尾側に開放された外部端部を有し、
複数の前記第2通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項8に記載の過給内燃機関。
【請求項11】
前記過給機から前記内燃機関に空気を送るために、前記過給機の前記ハウジングに導管が結合され、回転する前記雄ロータおよび前記雌ロータから出る空気を受けて前記導管に送るためのチャンネルを前記第2端部部材は含むことを特徴とする、請求項1に記載の過給内燃機関。
【請求項12】
空気および燃料を収容する少なくとも一つの燃焼室を備える内燃機関、前記内燃機関の多様な動力条件に応答して前記内燃機関の前記燃焼室に空気を可変的に供給する過給機、および、前記内燃機関を前記過給機に駆動可能に連結する第1動力伝達装置を含む過給内燃機関であって、
前記過給機は、ハウジング、雄ロータ、雌ロータ、第1端部部材、第2端部部材、前記第1端部部材に設置されたプレート、第1シャッター、第2シャッター、第2動力伝達装置、駆動装置および電子プロセッサを含み、
前記ハウジングは、第1端部、前記第1端部の反対側に位置する第2端部、および、前記第1端部と前記第2端部との間に位置するチャンバを、有し、
前記雄ロータおよび前記雌ロータはいずれも前記ハウジングの前記チャンバの中に位置し、
前記雄ロータおよび前記雌ロータは、互いに協働する螺旋形羽根および螺旋形溝を有し、前記雄ロータおよび前記雌ロータが同時に互いに反対方向に回転すると、前記過給機を通じて空気が前記内燃機関の前記燃焼室に入り、
前記第1端部部材は前記ハウジングの前記第1端部に連結され、
前記第2端部部材は前記ハウジングの前記第2端部に連結され、
前記雄ロータおよび前記雌ロータの軸が前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に装着されて、前記雄ロータおよび前記雌ロータは前記ハウジングの前記チャンバの中に回転可能に保持され、
前記第1端部部材に複数の第1開口と複数の第2開口が形成され、前記第1開口によって前記雄ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が入り、前記第2開口によって前記雌ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が入ることができ、
前記第1端部部材は前記ハウジングの前記チャンバから離れた第1表面を有し、
前記プレートは、前記第1表面と平行に離れた第2表面、および、前記第1開口および前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が入るように前記第1開口に整列された第3開口を有し、
前記第1シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第1開口を選択的に開閉して、前記ハウジングの前記チャンバの中に入る空気量を調節することができ、
前記第2シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第2開口を選択的に開閉して、前記ハウジングの前記チャンバの中に入る空気量を調節することができ、
前記第2動力伝達装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが互いに反対方向に同時に回転するように、前記第1シャッターを前記第2シャッターに連結して、一つ以上の前記第3開口および前記第2開口を同時に開閉して、前記雄ロータおよび前記雌ロータの回転で前記ハウジングの前記チャンバ内へと移動し、前記内燃機関の前記燃焼室の中に入る空気量を調節し、
前記駆動装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが互いに反対方向に同時に回転するように前記第2動力伝達装置を作動させ、
前記電子プロセッサは、前記駆動装置を通じて前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが同時に回転するように前記第2動力伝達装置を作動させて、前記内燃機関の動力条件に合わせて前記雄ロータおよび前記雌ロータによって圧縮され、前記ハウジングの前記チャンバに入る空気量を変化させるように前記内燃機関の動力条件に関する命令信号を提供するように前記駆動装置に連結されることを特徴とする、過給内燃機関。
【請求項13】
前記第1シャッターは、前記プレートの前記第2表面に隣接して位置し、一つ以上の前記第3開口を選択的に閉鎖するように作動する第1ブレードを含み、
前記第2シャッターは、前記第1表面に隣接して位置し、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように作動する第2ブレードを含むことを特徴とする、請求項12に記載の過給内燃機関。
【請求項14】
前記第1シャッターは、前記プレートの前記第2表面に隣接して位置し、一つ以上の前記第3開口を選択的に閉鎖するように作動する第1ブレード、および、
前記第1ブレードと独立的に回転するように前記第1ブレードから離れて作動する第2ブレードを含み、
前記第2シャッターは、前記第1表面に隣接して位置して、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように作動する第3ブレードを含むことを特徴とする、請求項12に記載の過給内燃機関。
【請求項15】
一つ以上の前記第3開口を選択的に閉鎖するために、前記第1シャッターの前記第1ブレードの動きに対して前記第1シャッターの前記第2ブレードの動きを制御するように、前記プレートの前記第2表面に隣接して位置したラッチメカニズムをさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の過給内燃機関。
【請求項16】
前記第1シャッターの前記第1ブレードに対する前記第1シャッターの前記第2ブレードの軸方向昇降移動を提供し、前記第3開口の上への前記第1シャッターおよび前記第2シャッターの移動範囲を選択的に増加させるように、前記第1シャッターの前記第1ブレードと前記第2ブレードとの間に位置する昇降メカニズムをさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載の過給内燃機関。
【請求項17】
前記第1端部部材は前記第1ブレードに隣接した第1管状ボスを含み、前記第1シャッターは、前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを含み、
前記第2端部部材は前記第2ブレードに隣接した第2管状ボスを含み、前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを含むことを特徴とする、請求項13に記載の過給内燃機関。
【請求項18】
前記第3開口は前記第1シャッターに対して半円形に位置し、前記第1端部部材の前記第2開口は前記第2シャッターに対して半円形に位置することを特徴とする、請求項12に記載の過給内燃機関。
【請求項19】
前記第3開口それぞれは彎曲した長方形形状を有し、前記第2開口それぞれは長方形形状を有することを特徴とする、請求項18に記載の過給内燃機関。
【請求項20】
前記雄ロータは、第1横断部、前記第1横断部の反対側の第2横断部、および、前記第1横断部と前記第2横断部との間で伸びる複数の螺旋形羽根を、含み、前記第1端部部材と前記雄ロータの前記第1横断部との間から隣接する前記螺旋形羽根の間の空間に空気を送るための複数の第1通路が前記雄ロータの横断部にあることを特徴とする、請求項12に記載の過給内燃機関。
【請求項21】
前記雄ロータの前記第2横断部は前記内燃機関に空気を排出するための複数の第2通路を含むことを特徴とする、請求項20に記載の過給内燃機関。
【請求項22】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項20に記載の過給内燃機関。
【請求項23】
複数の第2通路が半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項20に記載の過給内燃機関。
【請求項24】
前記過給機から前記内燃機関に空気を送るために、前記過給機の前記ハウジングに導管が結合され、回転する前記雄ロータおよび前記雌ロータから出る空気を受けて前記導管に送るためのチャンネルを前記第2端部部材は含むことを特徴とする、請求項12に記載の過給内燃機関。
【請求項25】
空気および燃料を収容する少なくとも一つの燃焼室を備える内燃機関、前記内燃機関の多様な動力条件に応答して前記内燃機関の前記燃焼室に空気を可変的に供給する過給機、および、前記内燃機関の動力条件に合わせて前記過給機を作動させる動力装置を含む、過給内燃機関であって、
前記過給機は、ハウジング、第1端部部材、第2端部部材、第1ロータ、第2ロータ、ケーシング、第1シャッター、第2シャッター、動力伝達装置、駆動装置および電子プロセッサを含み、
前記ハウジングは、第1端部、前記第1端部の反対側の第2端部、および、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する第1チャンバを、有し、
前記第1端部部材は前記ハウジングの前記第1端部に連結され、
前記第2端部部材は前記ハウジングの前記第2端部に連結され、
前記第1ロータは、前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に取り付けられて、前記第1チャンバの中に位置し、
前記第2ロータは、前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に取り付けられ、前記第1ロータに隣接するように前記第1チャンバの中に位置し、
前記第1ロータは、螺旋形羽根を有し、前記第2ロータは、前記螺旋形羽根と協働する螺旋形溝を有し、前記第1ロータおよび前記第2ロータが互いに反対方向に同時に回転すると、空気が前記過給機を通じて前記内燃機関の前記燃焼室に移動し、
前記ケーシングは前記第1端部部材に固定され、第2チャンバと、大気の空気を前記第2チャンバの中に送るための空気入口通路とを有し、
前記第1端部部材は前記第2チャンバから前記第1チャンバに空気が流れるようにするための複数の第1開口および複数の第2開口を有し、
前記第1シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第1開口を選択的に開閉し、
前記第2シャッターは、前記第1端部部材に可動に設置されて、一つ以上の前記第2開口を選択的に開閉し、
前記動力装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを互いに反対方向に同時に動かして、前記第1開口および前記第2開口を同時に開閉することによって、前記第1チャンバから前記第2チャンバに流れる空気量を調節するように前記第2チャンバの中に位置し、
前記駆動装置は、前記動力伝達装置を作動させて前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが同時に動くように前記動力伝達装置に連結され、
前記電子プロセッサは、前記駆動装置に連結されて、前記内燃機関の動力条件に関する命令語信号を送って前記駆動装置および前記動力伝達装置を通じて前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを同時に動かして、前記内燃機関の動力条件に合わせて前記第2チャンバから前記第1チャンバに動く空気量を変化させ、前記第1チャンバ内の前記空気量は、前記第1ロータおよび前記第2ロータの回転によって動いて圧縮されて、前記内燃機関の前記燃焼室に送られることを特徴とする、過給内燃機関。
【請求項26】
前記第1端部部材は、第1近位表面および第2近位表面を含み、
前記第1シャッターは、前記第1近位表面に隣接して、一つ以上の前記第1開口を選択的に閉鎖するように動作する第1ブレードを有し、
前記第2シャッターは、前記第2近位表面に隣接して、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように動作する第2ブレードを有することを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項27】
前記第1端部部材は前記第1ブレードに隣接した第1管状ボスを有し、
前記第1シャッターは前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを有し、
前記第2端部部材は前記第2ブレードに隣接した第2管状ボスを有し、
前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを有することを特徴とする、請求項26に記載の過給内燃機関。
【請求項28】
前記第1端部部材は第1管状ボスを有し、
前記第1シャッターは前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを有し、
前記第2端部部材は第2管状ボスを有し、
前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを有することを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項29】
前記第1端部部材の複数の前記第1開口は前記第1シャッターに対して半円形に位置し、
前記第1端部部材の複数の前記第2開口は前記第2シャッターに対して半円形に位置することを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項30】
複数の前記第1開口それぞれは彎曲した長方形形状を有し、
複数の前記第2開口それぞれは長方形形状を有することを特徴とする、請求項29に記載の過給内燃機関。
【請求項31】
前記第1ロータは、第1横断部、前記第1横断部の反対側の第2横断部、および、前記第1横断部と前記第2横断部との間で伸びる複数の螺旋形羽根を有し、
前記第1ロータの前記第1横断部と前記第1端部部材との間から隣接する前記螺旋形羽根の間の空間に空気を送るための複数の第1通路が前記第1横断部にあることを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項32】
空気を前記内燃機関に送るための複数の第2通路が前記第2横断部にあることを特徴とする、請求項31に記載の過給内燃機関。
【請求項33】
前記第1ロータは近位横断部と遠位横断部を有し、
前記第1ロータの前記近位横断部から空気を排出する複数の第1通路が前記第1ロータの前記近位横断部にあり、
前記第1ロータの前記遠位横断部から空気を排出するための複数の第2通路が前記第1ロータの前記遠位横断部にあることを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項34】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記第1ロータの後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項33に記載の過給内燃機関。
【請求項35】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記第1ロータの後尾側に開放された外部端部を有し、
複数の前記第2通路は半径方向に伸び、前記第1ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項33に記載の過給内燃機関。
【請求項36】
前記過給機から前記内燃機関に空気が流れるようにする導管が前記過給機の前記ハウジングに結合され、回転する前記第1ロータおよび前記第2ロータから空気を受けて前記導管に送るためのチャンネルを前記第2端部部材は含むことを特徴とする、請求項25に記載の過給内燃機関。
【請求項37】
吸気チャンバ、ハウジングのチャンバの中で噛み合う雄ロータと雌ロータ、および、前記吸気チャンバと前記ハウジングの前記チャンバとに向かって開かれている少なくとも一つの第1開口と少なくとも一つの第2開口とを備える空気の入口端部部材を有する過給機で内燃機関の多様な動力条件に合わせて前記内燃機関に空気を供給する方法であって、
大気空気を前記過給機の前記吸気チャンバの中に送る段階;
前記吸気チャンバから前記入口端部部材の前記第1開口を介して前記雄ロータを有する前記ハウジングの前記チャンバに第1空気量を移動させる段階;
前記吸気チャンバから前記入口端部部材の前記第2開口を介して前記雌ロータを有する前記ハウジングの前記チャンバに第2空気量を移動させる段階;
前記雄ロータに連結された前記第1開口を介して流れる前記第1空気量と前記雌ロータに連結された前記第2開口を介して流れる前記第2空気量を同時に調節する段階;および
前記内燃機関の多様な動力条件を満たす、調節された空気量を前記内燃機関に送るために、前記雄ロータおよび前記雌ロータを反対方向に同時に回転させる段階;
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項38】
第1シャッターを提供する段階;
前記第1開口に隣接して前記第1シャッターを位置させる段階;
前記第1開口に対して開位置と閉位置との間で選択的に移動できるように前記入口端部部材に前記第1シャッターを装着する段階;
第2シャッターを提供する段階;
前記第2開口に隣接して前記第2シャッターを位置させる段階;
前記第2開口に対して開位置と閉位置との間で選択的に移動できるように前記入口端部部材に前記第2シャッターを装着する段階;および
前記第1開口および前記第2開口を選択的に開閉するように前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを反対方向に同時に動かしながら空気量を調節して前記内燃機関の動力条件を満たす段階;
を含む、請求項37に記載のことを特徴とする方法。
【請求項39】
前記第1シャッターは前記第1開口に隣接した第1ブレードおよび第2ブレードを有し、前記第2ブレードは前記第1ブレードの独立的な回転のために、前記第1ブレードから離れており、前記第1開口対して開位置と閉位置との間で選択的に移動できるように操作可能であることを特徴とする、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記過給機の前記吸気チャンバに流入される大気空気量を調節する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
エンジン制御プロセッサがこのエンジン制御プロセッサにプログラムされた吸気口タイミング位置に第1シャッターおよび第2シャッターの移動を制御する命令語信号をアクチュエータに送って計量された空気量を前記過給機の作業チャンバと吸気マニホールドに送って、前記内燃機関の動力条件を満たすことを特徴とする、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記雄ロータに、近位端部、遠位端部、前記近位端部の第1通路、および、前記遠位端部の第2通路を提供する段階;
前記第1通路を通じて前記雄ロータの前記近位端部から前記第1空気量を排出する段階;および
前記第2通路を通じて前記雄ロータの前記遠位端部から前記第2空気量を排出する段階;
をさらに含むことを特徴とする、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
吸気チャンバ、ハウジングのチャンバの中で噛み合う雄ロータと雌ロータ、および、前記吸気チャンバと前記ハウジングの前記チャンバとに向かって開かれている複数の第1開口と複数の第2開口とを備える空気の入口端部部材を有する過給機で内燃機関の多様な動力条件に合わせて前記内燃機関に空気を供給する方法であって、
大気空気を前記過給機の前記吸気チャンバの中に送る段階;
前記吸気チャンバから前記入口端部部材の前記第1開口を介して前記雄ロータを有する前記ハウジングの前記チャンバに第1空気量を移動させる段階;
前記吸気チャンバから前記入口端部部材の前記第2開口を介して前記雌ロータを有する前記ハウジングの前記チャンバに第2空気量を移動させる段階;
前記雄ロータに連結された前記第1開口を介して流れる前記第1空気量と前記雌ロータに連結された前記第2開口を介して流れる前記第2空気量を同時に調節して、前記内燃機関の動力条件を満たす段階;および
前記内燃機関の多様な動力条件を満たす、調節された空気量を前記内燃機関に送るために前記雄ロータおよび前記雌ロータを反対方向に同時に回転させる段階;
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項44】
第1シャッターを提供する段階;
前記第1開口に隣接して前記第1シャッターを位置させる段階;
前記第1開口に対して開位置と閉位置との間で選択的に移動できるように前記入口端部部材に前記第1シャッターを装着する段階;
第2シャッターを提供する段階;
前記第2開口に隣接して前記第2シャッターを位置させる段階;
前記第2開口に対して開位置と閉位置との間で選択的に移動できるように前記入口端部部材に前記第2シャッターを装着する段階;および
前記第1開口および前記第2開口を選択的に開閉するように前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを反対方向に同時に動かしながら空気量を調節して前記内燃機関の動力条件を満たす段階;
を含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記過給機の前記吸気チャンバの中に入る大気空気量を調節する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記雄ロータに、近位端部、遠位端部、前記近位端部の第1通路、および、前記遠位端部の第2溝を提供する段階;
前記第1通路を通じて前記雄ロータの前記近位端部から前記第1空気量を排出する段階;および
前記第2溝を介して前記雄ロータの前記遠位端部から前記第2空気量を排出する段階;
をさらに含むことを特徴とする、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
空気および燃料を収容する少なくとも一つの燃焼室を備える内燃機関、前記内燃機関の多様な動力条件に応答して前記内燃機関に空気を可変的に供給する過給機、および、前記内燃機関の動力条件に応答して前記過給機を作動させるように、前記内燃機関に前記過給機を駆動可能に連結する動力伝達装置を含む、過給内燃機関であって、
前記過給機は、ハウジング、雄ロータ、雌ロータ、および少なくとも一つの第1通路を含み、
前記ハウジングは内部チャンバを有し、
前記雄ロータおよび前記雌ロータはいずれも前記ハウジングの前記内部チャンバの中に回転可能に設けられ、
前記雄ロータは螺旋形羽根を有し、この螺旋形羽根は、近位横断部および遠位横断部を有し、
前記第1通路は前記雄ロータの前記近位横断部に形成され、前記雄ロータの前記遠位横断部から空気を排出し、
前記雌ロータは、前記雄ロータの羽根と協働関係に位置した螺旋形溝を有し、前記雄ロータおよび前記雌ロータが互いに反対方向に同時に回転しながら、前記過給機を通じて前記内燃機関に空気を送ることを特徴とする、過給内燃機関。
【請求項48】
前記雄ロータの前記遠位横断部から空気を排出するための少なくとも一つの第2通路が前記雄ロータの前記遠位横断部に形成されることを特徴とする、請求項47に記載の過給内燃機関。
【請求項49】
少なくとも一つの前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項47に記載の過給内燃機関。
【請求項50】
少なくとも一つの前記第2通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項48に記載の過給内燃機関。
【請求項51】
前記雄ロータの前記近位横断部から空気を排出するための複数の第1通路が前記雄ロータの前記近位横断部にあることを特徴とする、請求項47に記載の過給内燃機関。
【請求項52】
複数の前記第1通路それぞれは半径方向に伸び、前記雄ロータの後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項51に記載の過給内燃機関。
【請求項53】
前記雄ロータの前記遠位横断部から空気を排出するための複数の第2通路が前記雄ロータの前記遠位横断部にあることを特徴とする、請求項47に記載の過給内燃機関。
【請求項54】
複数の前記第2通路それぞれは半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項53に記載の過給内燃機関。
【請求項55】
第1端部、前記第1端部の反対側の第2端部、前記第1端部と前記第2端部との間にチャンバを有するハウジング、前記ハウジングの前記チャンバ内に位置した雄ロータ、前記チャンバ内に位置した雌ロータ、前記ハウジングの前記第1端部に固定された第1端部部材、前記ハウジングの前記第2端部に固定された第2端部部材、第1シャッター、第2シャッター、および、動力伝達装置を有し、多様な量の空気を移動させるための装置であって、
前記雄ロータは螺旋形羽根を有し、前記雌ロータは前記螺旋形羽根と協働する螺旋形溝を有し、前記雄ロータおよび前記雌ロータが同時に回転しながら空気を前記ハウジングの前記チャンバを通じて遠隔位置に動かし、
前記雄ロータおよび前記雌ロータの回転軸が前記第1端部部材および前記第2端部部材にそれぞれ回転可能に装着されて、前記ハウジングの前記チャンバの中で前記雄ロータおよび前記雌ロータが回転することができ、
前記第1端部部材は前記雄ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が流れるようにする複数の第1開口を有し、
前記第2端部部材は前記雌ロータに隣接した前記ハウジングの前記チャンバの中に空気が流れるようにする複数の第2開口を有し、
前記第1シャッターは、前記ハウジングの前記チャンバの中に流れる空気量を調節するために、一つ以上の前記第1開口を選択的に開閉するように前記第1端部部材に移動可能に装着され、
前記第2シャッターは、前記ハウジングの前記チャンバの中に流れる空気量を調節するために、一つ以上の前記第2開口を選択的に開閉するように前記第1端部部材に移動可能に装着され、
前記動力伝達装置は、一つ以上の前記第1開口および前記第2開口を同時に開閉するように前記第1シャッターおよび前記第2シャッターに連結されて、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターが前記ハウジングの前記チャンバの中に入る空気量を調節することを特徴とする、装置。
【請求項56】
前記第1端部部材は、第1近位表面および第2近位表面を含み、前記第1シャッターは、前記第1近位表面に隣接して、一つ以上の前記第1開口を選択的に閉鎖するように動作する第1ブレードを有し、前記第2シャッターは、前記第2近位表面に隣接して、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように動作する第2ブレードを有することを特徴とする、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記第1端部部材は前記第1ブレードに隣接した第1管状ボスを有し、前記第1シャッターは、前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを有し、前記第2端部部材は前記第2ブレードに隣接した第2管状ボスを有し、前記第2シャッターは、前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを有することを特徴とする、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記第1端部部材の複数の前記第1開口は前記第1シャッターに対して半円形に位置し、前記第1端部部材の複数の前記第2開口は前記第2シャッターに対して半円形に位置することを特徴とする、請求項55に記載の装置。
【請求項59】
複数の前記第1開口それぞれは彎曲した長方形形状を有し、
複数の前記第2開口それぞれは長方形形状を有することを特徴とする、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記雄ロータは、第1横断部、前記第1横断部の反対側の第2横断部、および、前記第1横断部と前記第2横断部との間で伸びる複数の螺旋形羽根を含み、前記第1端部部材と前記雄ロータの前記第1横断部との間から隣接する前記螺旋形羽根の間の空間に空気を排出するための複数の第1通路が前記第1横断部にあることを特徴とする、請求項55に記載の装置。
【請求項61】
前記雄ロータの前記第2横断部から空気を排出するための複数の第2通路が前記第2横断部にあることを特徴とする、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記雄ロータは近位横断部および遠位横断部を有し、前記雄ロータの前記近位横断部から空気を排出するための複数の第1通路が前記雄ロータの前記近位横断部にあり、
前記雄ロータの前記遠位横断部から空気を排出するための複数の第2通路が前記雄ロータの前記遠位横断部にあることを特徴とする、請求項55に記載の装置。
【請求項63】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項62に記載の装置。
【請求項64】
複数の前記第1通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの後尾側に開放された外部端部を有し、複数の前記第2通路は半径方向に伸び、前記雄ロータの羽根の先端側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項62に記載の装置。
【請求項65】
第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する第1チャンバとを有するハウジング、前記ハウジングの前記第1端部に連結された第1端部部材、前記ハウジングの前記第2端部に連結された第2端部部材、第1ロータ、第2ロータ、前記第1端部部材に固定されたケーシング、第1シャッター、第2シャッター、動力伝達装置、および、駆動装置を有し、多様な量の空気を移動させるための装置であって、
前記第1ロータは、前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に取り付けられて、前記第1チャンバの中に位置し、
前記第2ロータは、前記第1端部部材および前記第2端部部材に回転可能に取り付けられて、前記第1ロータに隣接するように前記第1チャンバの中に位置し、
前記第1ロータは螺旋形羽根を有し、前記第2ロータは前記螺旋形羽根と協働する螺旋形溝を有し、前記第1ロータおよび前記第2ロータは同時に回転しながら空気を前記ハウジングの前記第1チャンバに送り、
前記ケーシングは、第2チャンバおよび空気流入通路を有し、大気空気を前記第2チャンバの中に送ることができ、
前記第1端部部材は前記第2チャンバから前記第1チャンバに流れるように開放された少なくとも一つの第1開口および少なくとも一つの第2開口を有し、
前記第1シャッターは、前記第1開口を選択的に開閉するように前記第1端部部材に移動可能に装着され、
前記第2シャッターは、前記第2開口を選択的に開閉するように前記第1端部部材に移動可能に装着され、
前記動力伝達装置は、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを同時に動かして、少なくとも一つの前記第1開口および少なくとも一つの前記第2開口を同時に開閉して、前記第1チャンバから前記第2チャンバに入る空気量を調節するように前記第2チャンバの中に位置し、
前記駆動装置は前記動力伝達装置を作動させて、前記第1シャッターおよび前記第2シャッターを同時に動かすことを特徴とする、装置。
【請求項66】
前記第1端部部材は、第1近位表面および第2近位表面を含み、前記第1シャッターは、前記第1近位表面に隣接して、一つ以上の前記第1開口を選択的に閉鎖するように動作する第1ブレードを有し、前記第2シャッターは、前記第2近位表面に隣接して、一つ以上の前記第2開口を選択的に閉鎖するように動作する第2ブレードを有することを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記第1端部部材が前記第1ブレードに隣接した第1管状ボスを有し、前記第1シャッターは前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを有し、前記第2端部部材は前記第2ブレードに隣接した第2管状ボスを有し、前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを有することを特徴とする、請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記第1端部部材は第1管状ボスを有し、前記第1シャッターは前記第1管状ボスに回転可能に装着された第1円筒状スリーブを有し、前記第2端部部材は第2管状ボスを有し、前記第2シャッターは前記第2管状ボスに回転可能に装着された第2円筒状スリーブを有することを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項69】
前記第1端部部材の複数の前記第1開口は前記第1シャッターに対して半円形に位置し、前記第1端部部材の複数の前記第2開口は前記第2シャッターに対して半円形に位置することを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項70】
複数の前記第1開口それぞれは彎曲した長方形形状を有し、複数の前記第2開口それぞれは長方形形状を有することを特徴とする、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
雄ロータが第1横断部、前記第1横断部の反対側の第2横断部、および前記第1横断部と前記第2横断部との間で伸びる複数の螺旋形羽根を有し、前記第1端部部材と前記雄ロータの前記第1横断部との間から隣接する前記螺旋形羽根の間の空間に空気を排出するための複数の開口が前記第1横断部にあることを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項72】
内燃機関に空気を排出するための複数の開口が前記第2横断部にあることを特徴とする、請求項71に記載の装置。
【請求項73】
雄ロータが、近位横断部と遠位横断部、前記雄ロータの前記近位横断部から空気を排出するために前記雄ロータの前記近位横断部に設けられた複数の第1開口、および、前記雄ロータの前記遠位横断部から空気を排出するために前記雄ロータの前記遠位横断部に設けられた複数の第2開口を、有することを特徴とする、請求項65に記載の装置。
【請求項74】
前記第1開口は半径方向に伸び、前記雄ロータの後尾側に開放された外部端部を有することを特徴とする、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
空気と燃料を収容する少なくとも一つの燃焼室を備えた内燃機関、前記内燃機関の多様な動力条件に合わせて前記内燃機関に空気を可変的に供給する過給機、および、前記内燃機関の可変速度に合わせて前記過給機が動作するように前記内燃機関に前記過給機を駆動可能に連結する動力伝達装置を含む、過給内燃機関であって、
前記過給機は、
内部チャンバを備えるハウジング、
前記ハウジングの前記内部チャンバに回転可能に位置する雌ロータ、および、
前記ハウジングの前記内部チャンバに回転可能に位置する雄ロータを、含み、
前記雄ロータは螺旋形羽根を有し、前記螺旋形羽根は近位端部および遠位端部を有し、
前記雄ロータに隣接して空気を排出するように、前記雄ロータの羽根の前記近位端部には通路が設けられていることを特徴とする、過給内燃機関。
【請求項76】
前記雄ロータの羽根の前記近位端部にある前記通路は、空気を隣接する前記雄ロータから排出させる羽根内孔であることを特徴とする、請求項75に記載の過給内燃機関。
【請求項77】
前記羽根内孔のそれぞれは、半径方向孔、および、前記半径方向孔に連結する軸方向孔を有することを特徴とする、請求項76に記載の過給内燃機関。
【請求項78】
それぞれの羽根は先頭側壁および後尾側壁を有し、前記半径方向孔は前記羽根の前記後尾側壁に開放された端部を有することを特徴とする、請求項77に記載の過給内燃機関。
【請求項79】
前記羽根の前記遠位端部は、前記羽根の前記近位端部に向かって傾斜され、外方へ伸びる円錐状にテーパされた端部を有することを特徴とする、請求項75に記載の過給内燃機関。
【請求項80】
前記螺旋形羽根の前記遠位端部は、外側と内方へ円錐状でテーパされた表面を有し、前記雌ロータは遠位端部を有し、前記雌ロータの前記遠位端部は内側を向いた円錐状溝が形成されており、前記雌ロータの前記遠位端部の溝に、側壁が円錐状のディスクが位置し、前記ディスクの円錐状の前記側壁が円錐状にテーパされた前記表面と噛み合って、前記雄ロータおよび前記雌ロータから空気を排出することを特徴とする、請求項75に記載の過給内燃機関。
【請求項81】
第1端部壁、および、前記第1端部壁の反対側の第2端部壁を有するロータ本体、
前記ロータ本体に結合され、前記ロータ本体の前記第1端部壁から前記第2端部壁まで位置し、それぞれが空気入口端部および空気出口端部を有する複数の螺旋形羽根、および、
前記ロータ本体の隣接した前記第1端部壁から空気を排出するように、前記螺旋形羽根それぞれの前記空気入口端部にある通路、
を含むことを特徴とする、過給機ロータ。
【請求項82】
前記螺旋形羽根のそれぞれが対称形であることを特徴とする、請求項81に記載の過給機ロータ。
【請求項83】
前記螺旋形羽根のそれぞれは先頭側壁および後尾側壁を有し、前記先頭側壁は前記後尾側壁と同じ輪郭を有することを特徴とする、請求項81に記載の過給機ロータ。
【請求項84】
各羽根の前記空気入口端部にある前記通路は羽根の前記後尾側壁に開放していることを特徴とする、請求項83に記載の過給機ロータ。
【請求項85】
前記螺旋形羽根の前記空気入口端部にある前記通路は、前記ロータ本体の隣接した前記第1端部壁から空気を排出させる羽根内孔であることを特徴とする、請求項81に記載の過給機ロータ。
【請求項86】
前記螺旋形羽根は先頭側壁および後尾側壁を有し、羽根内孔が羽根の前記後尾側壁までつながることを特徴とする、請求項81に記載の過給機ロータ。
【請求項87】
前記螺旋形羽根の前記空気出口端部は前記螺旋形羽根の前記空気入口端部に向かって傾斜され、外方へ伸びる円錐状にテーパされた端部を有することを特徴とする、請求項81に記載の過給機ロータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、過給内燃機関に関する。過給機はエンジンの動力条件に合わせて内燃機関に空気を可変的かつ効率的に供給する。
【背景技術】
【0002】
一般に、内燃機関は、空気に対する燃料の比率が制御される時により効率的で、汚染が少ない。過給のない自然吸気内燃機関の空気量は大気圧でエンジンシリンダーに入る空気量によって制限される。エンジンを制御するために、自然吸気エンジンよりも多い出力を出すことができるようにエンジンに流入される空気量を高めるのに過給機と送風機が用いられる。過給機を駆動するための変速トランスミッション、過給機を駆動するための電気モータ、過給機に入る空気量を制限するためのスロットル吸気システム、および既に圧縮された過剰空気量を過給機の大気吸入口に戻すブローダウンバイパスバルブを含み、過給機から出る可変空気量を提供するための装置が開発された。このような従来の装置は、効率性、信頼性および経済性の最適な組合を備えていない。内燃機関に空気を供給するための従来の過給機は、以下の通りである。
【0003】
米国特許第30157号明細書は、ハウジングのチャンバ内に2つのロータを有する回転送風機を開示する。ロータごとに時間伝達と動力伝達を担当するギアが固定される。ギアトランスミッションは、各ロータを同時に回転させて、空気を吸気口から排気口に移動させるように作動する。ロータに備えられている噛み合う羽根は、互いに反対方向に回転しながら空気を排出口に送り、吸気口に戻ることを防止する。ロータの回転速度が送風機によって排出される空気量を決める。この送風機は、内部圧縮が不足し、効率的な部分ブースト制御が不足して熱効率が低い。ブースト圧力が高いほどこの効果はさらに目立つ。かかる種類の送風機が1930年Bentley自動車に設置された。
【0004】
米国特許第3088658号明細書は、ハウジング内に雄ロータと雌ロータが設けられている容積式空気圧縮機を開示する。ハウジングには低空気圧吸入口とスロット(開口)を備え、雄ロータと角度調節バルブとの間の壁にスロットを有する。このバルブは円筒状部材で、回転しながら開口を閉めて先に空気を膨脹させて圧縮した後、高圧ポートに出るようにする。バルブの回転によって圧縮機を通過する空気量が異なる。
【0005】
米国特許第3108740号明細書は、圧縮空気を最小容量と最大容量の間で生成するように、圧縮機の容量を可変させるバルブ構造を有する空気圧縮機を開示する。この圧縮機は、ハウジング内の雄ロータと雌ロータに空気を送る入口を備えた低圧端部壁を有する。端部壁近くの回転スライドバルブが一方ロータの軸を中心として同心で動きながら空気入口ポートを介してロータに入る空気量を調節して、圧縮機の容量を最大容量と部分容量の間で調節する。
【0006】
米国特許第4667646号明細書は、スロットルバルブなしにエンジン出力の変化を制御するために、吸気マニホールドに燃焼空気を供給する容積装置と結合された内燃機関を開示する。装置に流入される空気の量は運転手が希望する最終動力条件によって決められる。この装置には、所定の最小量と最大量との間で吸気量を変更するための単一スライドバルブが設けられており、装置の圧縮膨脹システムによって最大エンジン出力が行われる。このシステムは、従来のゲートとバイパスバルブを有する過給機に結合された吸気スロットルバルブによって行われていたすべての機能を代替する。螺旋形スクリューマシン形態のこの装置は、過給機の圧縮側と吸入側の両方に低い孔が必要となる。米国特許第4673344号明細書は、孔が最少であるロータを備えた螺旋形スクリューマシンの例を開示する。
【0007】
米国特許第4802457号明細書は、過給機に連結された内燃機関を開示する。過給機の吸気口にはエンジン出力を調節する空気量調節機が設けられている。空気量調節機は、スライドバルブで、ロータに向かう空気通路の大きさを変更するために、ペダルを作動してロータに対して軸方向に動く。吸気通路と螺旋形スクリューロータに対するスライドバルブの位置がエンジンに向かう空気量を制御してエンジン出力を制御する。
【0008】
国際公開第2013/152112号は、内燃機関の要求事項によって回転式送風機で生じた最大空気量を最適化するために、空気入口の幾何学的構造を変更する2つの空気入口アダプダを備える回転式送風機を開示する。この送風機において、2つの同じ羽根型ロータがハウジングの内部チャンバの中に備えられている。ハウジングに付着された入口プレートには、ロータを回転支持するベアリング、空気をロータに送る開口を有する。タイミングギアを含む動力伝達装置は、エンジンをロータに連結して、エンジン速度に反応してロータを回転させる。入口プレートの内部には空気量アダプダを収容するロータに向けた弓形溝が形成されている。入口プレート外部のギアセグメントは、入口プレートの弓形スロットを貫通するピンによって空気量アダプダに連結される。ギアセグメントの一つに連結されたアクチュエータは空気量アダプダを両方向に回転させる。空気量アダプダの動きは空気量開口の形状を変更して回転するロータによって送風機に流入される空気を最高量で満たすように滞留時間を最適化する。アクチュエータは、エンジン制御装置と連結された制御装置で作動されて、エンジンの空気量要求条件に合わせて送風機で発生する空気量を調節するために空気量アダプダを動かす。
【0009】
米国特許第9797299号明細書は、エンジンの動力条件に合わせてエンジンに空気を可変的に供給する過給機に結合された内燃機関を開示する。この過給機は、吸気口、空気バイパス開口およびバイパス空気量を過給機の吸気口に案内するための空気バイパス通路を有するハウジング内に位置された雄ロータと雌ロータを有する。過給機に移動可能に装着されたシャトル組立体は、圧縮されない遠回り空気を過給機の空気入口に向けるようにするために、空気バイパス通路での位置を変更するように作動する。空気バイパス開口に対するシャトルアセンブリーの位置制御は、ブースティング段階で既に圧縮された空気を放出するスロットルバルブやブローダウンバイパスバルブを使用せずにエンジンに入る空気量を変化させる。過給機は、まず空気量全体を吸入した後、ブーストする間にエンジンの所望の動力条件を満たすために、エンジンに必要な空気量の一部のみ閉じ込んで圧縮して移動させる。残り空気部分は圧縮されず、再び過給機の大気吸入口に送られる。その結果、ブースティング段階で過給機を駆動するのに必要な動力が大きく減少されて燃費が向上される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第30157号明細書
【特許文献2】米国特許第3088658号明細書
【特許文献3】米国特許第3108740号明細書
【特許文献4】米国特許第4667646号明細書
【特許文献5】米国特許第4673344号明細書
【特許文献6】米国特許第4802457号明細書
【特許文献7】国際公開第2013/152112号
【特許文献8】米国特許第9797299号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
過給内燃機関は、多様なエンジン負荷で多様なエンジン動力条件に合わせて内燃機関に送られる空気量の効率的で即刻な制御をする容積式過給機を含む。過給機にはすべてのブーストエンジン負荷条件で過給機を駆動するのに必要な寄生動力を最小化してエンジン燃料消費を減少する空気量制御装置を有する。過給機のための空気量制御装置の第2実施形態において、ブーストおよびブーストされないすべてのエンジン負荷条件で過給機を駆動するのに必要な寄生動力が最小化されて、燃料消費をさらに減少させる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の過給機は、大気圧以下から大気圧以上までエンジン吸気マニホールド圧力が変わる間にスロットル損失がほとんどまたは全くなしに過給機の空気入口に流入される空気量を変化させることによって、エンジンに移動される空気量を変化する。所定時間にエンジンに必要な空気のみ過給機に吸入されて処理され、エンジンに移動されるという点で過給機を作動するのに必要な動力が減少される。作動チャンバの所望の内部体積で過給機に入る空気量を選択的で漸進的に遮断して閉じ込まれるように配置されたシャッターで過給機に流入される空気量が調節される。過給機は、空気入口端部プレートを通過する軸方向空気通路を有する吸気ポートを有する。空気通路は、雄ロータと雌ロータをシャッターから分離する。空気量制御装置の第1実施形態で、シャッターは雄空気ポートを通過する空気量を制御する第1シャッター、およびブースト作動条件期間中に雌空気ポートを通過する空気量を制御する第2シャッターを含む。第1シャッターおよび第2シャッターは、制御される各吸気ポートに対するシャッターの必要な移動範囲とロータ溝の割合によって反対方向に同時に回転する。第1シャッターは第2シャッターと回転タイミングが同期化されて、2シャッターが調和して開閉される。雄ロータは空気入口端部および空気出口端部を有する。雄ロータ空気入口端部に半径方向通路が備えられ、チャンバが隔離されながら吸入段階の開始中に雄ロータ、雌ロータおよび空気の入口端部部材の間に一時的に閉じ込められた小さな真空の生成を緩和するために、半径方向通路を介して空気が通過する。過給機用空気量制御装置の第2実施形態において、シャッターは空気量制御装置の第1実施形態よりも広い制御範囲を有し、それによって、過給機の内部作業チャンバの体積がより小さくても、より大きい空気量の変化と制御をすることができる。このように、体積が小さくて空気量も小さいエンジンは、エンジン吸気マニホールドの圧力が過給機入口の大気圧よりも低い軽量部分負荷動力条件にある間に一般的にスロットル寄生損失を引き起こす。このような作動モードで、過給機はエンジンと過給機との間の駆動ベルトや他の機械的駆動連結を介してエンジンのクランク軸に再びポジティブ軸仕事を提供することができるエアモータの役割を果たすことができる。空気量制御装置の第2実施形態は、雄空気ポートを通過する空気量の流れを制御するための2部材の第1シャッター、および雌空気ポートを通過する空気量の流れを制御するための第2シャッターで構成される。第1シャッターの第1部材および第2シャッターは、制御されるそれぞれの吸気口に対するシャッターの要求される移動範囲とロータ溝との割合によって互いに反対方向に同時に回転する。第1シャッターの第1部材は、回転タイミングが第2シャッターと同期化されて2シャッターが調和して開閉されるようにする。第1シャッターの第2部材は過給機変位の10%~50%だけ空気を供給する必要があるエンジン作動条件で第1シャッターの第1部材とともに動く。エンジン作動動力が50%過給機変位で提供されるよりも多い空気量を要求する場合、第1シャッターの第2部材の移動なしに第1部材が回転して、過給機変位を50~100%選択しながら第1部材内空気流動ウィンドウを漸進的に露出させて空気量を高める。雄ロータには空気入口端部および空気出口端部を有する。雄ロータ空気入口端部は一般的に吸気段階を始める間に雄ロータ、雌ロータおよび空気入口端部プレートの間に一時的に閉じ込められた小さな真空の生成を緩和するために、空気を流れるようにする放射状通路を有する。空気量制御装置の2つの実施形態の過給内燃機関は、エンジンの多様な動力条件に合わせて空気を可変的にエンジンに供給する方法を利用する容積式過給機や送風機を用いる。大気空気は、回転するロータによって過給機の吸気チャンバに吸入される。吸気チャンバの第1空気量は空気の入口端部部材の一つ以上の第1開口を介して雄ロータに隣接したロータチャンバに移動される。吸気チャンバの第2空気量は雌ロータに隣接した空気の入口端部部材の一つ以上の第2開口を介して移動される。回転する雄ロータと雌ロータは同時に空気を第1開口および第2開口を介してロータチャンバに移動させる。シャッターは所望の内部作業室の体積で空気を遮断して閉じ込めて、一つ以上の第1開口を介して流れる第1空気量と一つ以上の第2開口を介してロータチャンバに流れる第2空気量を同時に調節する。雄ロータおよび雌ロータはエンジンの作動速度に応じて反対方向に同時に回転して、エンジンの多様な動力条件に合わせて空気を可変的にエンジンに移動させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】エンジンの動力要求事項によってエンジンに空気量を供給するために過給機に作動可能に連結された過給内燃機関の図面である。
図2図1に示した過給機の拡大斜視図である。
図3図2の過給機の左側立面図である。
図4図3の平面図である。
図5図3の5-5線に沿って切り取った拡大断面図である。
図6図3の6-6線に沿って切り取った断面図である。
図7図6の空気入口端部の拡大断面図である。
図8】過給機のハウジングに取り付けられた吸気部材の近位側の拡大斜視図である。
図9】9-Aは空気入口部材の遠位側の斜視図であり、9-Bは空気入口部材の近位側の斜視図であり、図9-Cはポッティングされたディスクプレートが自分の位置にある吸気口部材の近位側の斜視図である。
図10】ロータを含むハウジングのチャンバに流入される空気量の最大量を制御するように位置された空気の入口端部部材とシャッターの部分断面斜視図である。
図11】ロータを含むハウジングのチャンバに流入される空気量の最小量を制御するように位置された空気入口部材とシャッターの部分断面斜視図である。
図12】吸気口の開口が明確に見られるようにギアトレーンやロータなしに示した図7の線12-12に沿って切り取った拡大断面図である。
図13】過給機で最大空気量の流れを許容する開放位置にシャッターを位置させるギアトレーンを示した図12の断面図である。
図14】過給機への空気量の流れを減少させる部分的に閉じられた位置のシャッターを示す図12の断面図である。
図15】過給機への空気量の流れを最小化するためにシャッターが閉位置にあることを示す図12の断面図である。
図16】ポッティングされたディスクプレートの近位側の斜視図である。
図17図10の雄ロータおよび雌ロータの空気入口端部の斜視図である。
図18】18-Aは図10の雄ロータおよび雌ロータの空気出口端部の斜視図であり、18-Bは図10の過給機空気入口端部の斜視図である。
図19】雄ロータと雌ロータを回転させるための動力伝達を示した過給機の斜視図である。
図20】過給機用雄ロータと雌ロータの第2実施形態の平面図である。
図21図20の雄ロータの側面図である。
図22図20の雄ロータと雌ロータの空気入口端部の斜視図である。
図23図21の線23-23に沿って切り取った斜視断面図である。
図24図21の線24-24に沿って切り取った拡大断面図である。
図25図21の線25-25に沿って切り取った拡大断面図である。
図26図20の雄ロータと雌ロータの空気出口端部の斜視図である。
図27図26の線27-27に沿って切り取った補助図である。
図28】コーン部材が示されたハウジング内の過給機ハウジングと雄ロータおよび雌ロータの拡大平面図である。
図29】過給機空気出口端部と雄ロータおよび雌ロータの空気出口端部の分解斜視図である。
図30】雌ロータと空気出口端部部材との間の錐台の遠位側の立面図である。
図31図30の線31-31に沿って切り取った断面図である。
図32】錐台近位側の立面図である。
図33】過給機用雄ロータおよび雌ロータの第3実施形態の平面図である。
図34図33の雄ロータの平面図である。
図35図33の雄ロータと雌ロータの空気入口端部の斜視図である。
図36図34の線36-36に沿って切り取った断面図である。
図37】37-Aは図33の雄ロータと雌ロータの空気出口端部の斜視図であり、37-Bは図10の過給機空気入口端部の斜視図である。
図38図34の線38-38に沿って切り取った断面図である。
図39】内部チャンバ体積の100%で空気入口ポートを閉めるようにシャッターが設定されたPVグラフである。
図40】75%内部チャンバ体積で空気入口ポートを閉めるように設定されたシャッターを用いた75%変位のPVグラフである。
図41】最小設定で吸気口を閉めるように設定されたシャッターを用いた最小変位でのPVグラフである。
図42】過給機のハウジングとチャンバに流れる空気量の最大量を制御するためのシャッターを備えた空気量制御装置の第2実施形態の斜視図である。
図43図42に示した装置の過給機ハウジングとチャンバに流入される空気量の最小量を制御するためのシャッターを備えた空気入口部材の斜視図である。
図44図42に示した装置の過給機ハウジングとチャンバに流入される空気量の中間体積を制御するように設定されたシャッターを備えた空気入口部材の斜視図である。
図45図42に示した装置の空気の入口端部部材の遠位表面の正面図である。
図46図42に示した装置の空気の入口端部部材の近位端部の斜視図である。
図47図42に示した装置のポート型プレートが付着された空気の入口端部部材の近位端部の斜視図である。
図48図42に示した装置の雄ロータに流れる空気を制御する2ピースシャッターのベース部材近位端部の拡大斜視図である。
図49図42に示した装置の雄ロータに流れる空気を制御する2ピースシャッターの昇降部材近位端部の拡大斜視図である。
図50図42に示した装置の雄ロータに流れる空気を制御する2ピースシャッターの昇降部材の遠位端部の拡大斜視図である。
図51図42に示した装置の雌ロータに流れる空気を制御するシャッターの近位端部の拡大斜視図である。
図52図42に示した装置の雄ロータに流れる空気を制御する2ピースシャッターの昇降ピースを制御するためのラッチ要素を備えた空気入口制御装置の拡大斜視図である。
図53図52に示した回転式ラッチの拡大斜視図である。
図54図52に示した回転式ラッチの拡大された末端図面である。
図55図52に示した回転式ラッチの拡大された近位部図面である。
図56図52に示した回転式ラッチ用装着ベースの拡大斜視図である。
図57図42に示した装置の最大設定で空気入口ポートを閉めるようにシャッターが設定された最大変位でのPVグラフである。
図58図42に示した装置の中間変位で空気入口ポートを閉めるようにシャッターが設定されたPVグラフである。
図59図42に示した装置の第2中間変位で空気入口ポートを閉鎖するようにシャッターが設定されたPVダイヤグラムである。
図60図42に示した装置のエンジンブーストがない場合に対応する中間変位で吸気口を閉めるようにシャッターが設定されたPVグラフである。
図61図42に示した装置のポジティブ仕事回復を提供する中間変位で空気入口ポートを閉めるようにシャッターが設定されたPVグラフである。
図62図42の装置の最小設定で空気入口ポートを閉めるように設定されたシャッターを用いてポジティブ仕事回復を提供する最小変位でのPVグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に示した過給内燃機関10は、内燃機関10の多様な動力要求事項に応答して、内燃機関10に多様な量の空気量を連続的に供給するように作動する過給機11に連結されて駆動する。過給機11は、ブースト条件下で過給機11の吸気口に吸入される空気量を制御して内燃機関10に移動される空気流量を変化させる。任意の所定の負荷条件で内燃機関10に要求される空気量だけ吸引して圧縮するという点で過給機11の作動に必要なエネルギーが減少する。内燃機関10は、駆動軸13を回転させるために、クランク軸(図示せず)にピストンが連結された4つのシリンダー12ブロックを有する従来の内燃機関である。シリンダーの数の異なるエンジンも過給機11に連結することができる。駆動軸13は、変速機のような負荷14に連結されて、自動車の駆動輪に動力を伝達する。負荷14は、発電機、油圧ポンプまたは機械的電源供給が必要な他の機械がある。内燃機関10は、大量の空気をそれぞれのシリンダー12に案内するための吸気マニホールド16を有する。内燃機関10で発生した排気ガスは排気マニホールド17と排気ガス処理器を通じて大気に放出される。ガソリン、天然ガス、水素などのような任意の液体燃料が燃料噴射器18、気化器またはその他燃料誘導構造を有するシリンダー12内に導入される。シリンダー12に連結されたスパークイグナイター19は、シリンダー12内の空気/燃料混合物を点火させる。それぞれのスパークイグナイター19は、プロセッサ21に連結され、プロセッサにはスパークイグナイター19が電気アークを発生させ、空気/燃料をシリンダー12内で順次燃消させるための電子信号コントローラーを備える。フットペダル23に結合された制御装置22は、運転手がフットペダル23を踏んで内燃機関の出力を増減させるための運転手要求信号をプロセッサ21に提供する。運転手ハンド装置および自動速度制御装置を含む他の種類の制御装置を用いてプロセッサ21に制御信号を提供してもよい。駆動軸13および負荷14に連結された装置24は、駆動軸13の速度および回転位置と負荷14の出力条件に関する信号や電気情報をプロセッサ21に提供する。プロセッサ21は、エンジン速度、吸気マニホールド圧力、エンジントルク、周辺空気温度および空気圧を含むエンジン制御パラメータに関するデータを受信する電子制御装置である。空気量センサー26は、一般的に吸気通路34に挿入され、プロセッサ21に有線で連結される。空気量センサー26は、過給機11の動作を制御するプログラムに空気流量信号を統合するプロセッサ21に伝送される空気量データや信号を生成する。
【0015】
図6の過給機11の本体であるハウジング28の内部チャンバであるボア49にロータ47、48を備える。ロータ47、48のそれぞれに空気入口端部および空気出口端部を有する。ハウジング28の空気入口端部に空気入口部材であるプレート29が当接している。入口マニホールドであるケーシング31が締結具であるボルト30で空気入口部材29に固定される。図1に示したように、ケーシング31に付着された管状スリーブ33の通路34を介して周辺空気がケーシング31の内部チャンバ32に入る。スリーブ33にエアフィルタ36が着脱可能に付着される。スリーブ33にピボットト装着された通路34内のバタフライバルブ37は、アクチュエータ38に連結される。アクチュエータ38はプロセッサ21によって動作する電気制御装置で、バルブ37の開閉を調節してエンジン吸気マニホールドが大気圧よりも低い時に通路34内の空気量の流れを調節する。使用時、バタフライバルブ37が開かれて空気が通路34を介してケーシング31の内部チャンバ32に入る。シャッター96、97が最小空気量位置にある時、運転手が内燃機関10よりも低い動力を必要とする場合、プロセッサ21がバタフライバルブ37を制御する信号をアクチュエータ38に送って過給機11に入る空気量を制限して、内燃機関10に向かう空気量を制限する。内燃機関10に供給される空気量の制限に応じてエンジン出力が減少される。実質的に、閉鎖位置に設けられるバタフライバルブ37は、内燃機関10の空吹かし状態を調節する機能もする。
【0016】
内燃機関10の前方駆動軸39は、内燃機関10の作動中に回転する。内燃機関10を過給機11に連結する変速機41に前方駆動軸39が連結される。変速機41は、前方駆動軸39に固定された駆動プーリ42、このプーリ42に巻かれたエンドレスベルト43を有し、エンドレスベルトは、過給機駆動軸46に連結された従動プーリ44に動力を伝達する。変速機41は、内燃機関10の作動速度と直接関係され、過給機駆動軸46を回転させ、一般的に、単純な固定比駆動装置である。ギアトレーンドライブ、磁気カップリングまたはクラッチを備えた他の変速機を利用してエンジンの前方駆動軸39を過給機駆動軸46に連結してもよい。電気モータや油圧式モータのような別途の動力装置を用いて変速機41の代わりに過給機11を作動させてもよい。
【0017】
図6~7に示したように、過給機11の螺旋形雄ロータ47および雌ロータ48は、ハウジング28の内部ボア51で囲まれたチャンバ49の中に回転可能に位置する。ボア51に設けられている2つの交差円筒状壁は、ロータ47、48の外部リッジに隣接する。雄ロータ47の空気入口端部は、空気入口部材29のベアリング53によって支持される。雄ロータ47の空気出口端部は、第1軸56と一致する第2軸54を有する。ベアリング64は、空気出口部材57上の第2軸54を支持する。雌ロータ48の空気入口端部は、空気入口部材29のベアリング59によって支持される第1軸58を有する。雌ロータ48の他端部は、空気出口部材57に設置されたベアリング63で囲まれる第2軸61を有する。第2軸61が駆動軸46に結合されて、雌ロータ48が内燃機関10によって回転される。動力伝達装置66が駆動軸46と雌ロータ軸61を雄ロータ47の軸54に連結して、雄ロータ47が雌ロータ48と同時に回転しながらハウジング28のチャンバ49を介して空気を動かす。雄ロータ47と雌ロータ48は平行に互いに反対に回転する。動力伝達装置66は、雄ロータ47の軸54に固定された第1平歯車65、および雌ロータ48の軸61に固定された第2平歯車68を含む。図10、11および19に示したように、歯車68の直径が歯車65の直径よりも大きくて、雄ロータ47が雌ロータ48よりも早く回転する。空気出口部材57に付着されたカバー67と軸シールは、動力伝達装置66をチャンバ74に密閉して、外部環境から動力伝達装置66を保護する。
【0018】
図6、7、10および11に示したように、過給機11用空気量制御装置69は、ケーシング31の連結路70内に設けられる。空気量制御装置69は、変化するエンジン負荷で内燃機関10の所望の出力大きさに応じて空気入口部材29を介してロータ47、48に入る遮断空気量を決める。空気入口部材29の前面71Aおよび後面71Bは平坦である。図7~9に示したように、空気入口部材29に固定された弓形プレート75の前面75Aは、部材29の前面71Aから離れている。これら前面71A、75Aには、段差があり、シャッター96、97が同時に全体移動回転する間にシャッター96がプレート75の下の空間であるポケット100に回転して入ることができる。前面71Aから伸びる第1円筒状管状ボス73に形成されている開口74の中に雌ロータ軸58のベアリング59が備えられる。前面71Aから伸びる第2円筒状管状ボス76の開口77中には、雄ロータ軸56のベアリング53が備えられる。図8~9に示すように、空気入口部材29に形成されている複数の第1開口78、79、80、81、82、83、84は、ボス73および雌ロータ軸58に対して半円形に位置する。開口78~84はいずれも内側へテーパされた略矩形であり、半径長さは雌ロータ48の半径方向溝に対応する。開口78~84は、一般的に半径方向壁94Bで円周方向に離れており、雌ロータ48の溝の開放された空気入口端部と軸方向に整列される。開口78~84の数、大きさ、形状および円周配列は用途によって異なってもよい。開口78~84は、選択的に空気が連結路70から雌ロータ48の溝に流れるようにすることができる。空気入口部材29および弓形プレート75の複数の第2開口86、87、88、89、90、91、92は、開口77および雄ロータ軸56に対して半円形に位置する。180度半円は、開口86~93の弓形配列の一例である。開口86~93は、反時計回りに曲がった長方形形状を有する(図8参照)。隣接する開口は、半径方向壁94Bで分離され、この壁は、開口86~93を通る空気の流れを閉じ込む。隣接する開口86~93は、大きさおよび形状が同一であり、円周方向に離れている。開口86~93は、雄ロータ47の羽根の空気入口端部と軸方向に整列される。開口86~93の数、大きさ、形状および円周配列は多様であってもよい。底部開口95は、開口84、93の間に位置する。
【0019】
図10~12に示したように、空気量制御装置69は、第1シャッター96および第2シャッター97を有する。シャッター96は、スリーブ99に結合された弓形フラットブレード98を有する。スリーブ99は、空気入口部材29の管状ボス73に回転可能に保持されて、ブレード98を時計回り方向や反時計回り方向に回転させて、開口78~84を選択的に覆ったり開くようにする。遮断されて空気が閉じ込められた時、シャッター位置がハウジング28のチャンバ49の内部体積を決める。第2シャッター97は、スリーブ102に連結された弓形フラットブレード101を有する。スリーブ102は、ボス76に回転可能に保持されて、ブレード101が時計回り方向や反時計回り方向に動いて、開口86~93を覆ったり開くようにする。シャッター97は、開口86~93を介してハウジング28のチャンバ49にある雄ロータ47に流れる吸入空気量を調節する。遮断されて空気が閉じ込められた時、シャッター位置がハウジング28のチャンバ49の内部体積を決める。シャッター96、97は、ギアトレーン103によって互いに反対に同時に回転する。図10のように、ギアトレーン103の第1平歯車104がシャッター96に隣接したボス73に回転可能に設置される。歯車104は締結具によってシャッター96に連結されるので、歯車104とシャッター96が一緒に回転する。歯車104とシャッター96が一体であってもよい。平歯車104に噛み合って動く第2平歯車106はボス76に回転可能に装着される。平歯車106は締結具によってシャッター97に連結されるので、歯車106とシャッター97が一緒に回転しながら吸気口の開口86~93を選択的に開閉する。歯車106とシャッター97が一体であってもよい。歯車104の直径より小さい直径を有する。軸108に固定された駆動平歯車107は歯車104と噛み合って歯車104にトルクを加えるので、矢印109、111のように、歯車104がボス73で回転し、歯車106がボス76で回転する。ケーシング31に装着されたアクチュエータ112は、内燃機関10の空気量の要求事項に関するプロセッサ21からの作動データに応答して、軸108と歯車107を選択的に互いに反対に回転させる。アクチュエータ112は、プロセッサ21に配線された電気モータの中に備えられる(図1参照)。プロセッサ21によって制御される他のアクチュエータでギアトレーン103を作動してシャッター96、97を同時に回転させて、ロータ47、48を収容したハウジング28のチャンバ49の中に流れて閉じ込められる空気量を調節することができる。図6、9および10に示すように、締結具114、116でボス73、76に取り付けられたバー113は、軸108を回転支持し、歯車104を歯車107と噛み合って動かす。図10、12および13は、空気が遮断される前に最大空気量が過給機に入ることができるように、開口78~84および開口86~93に対してシャッター96、97が最大開口位置にあることを示す。図11、15は、開口78~84および開口86~93に対してシャッター96、97が閉じられていることを示す。図14は、シャッター96、97が互いに反対に回転して開口78~84および開口86~93に対して一部閉じられながら過給機11に入る空気量が変化することを示す。シャッター96、97の弓形動きが過給機11に入り、遮断され、閉じ込められて、順次膨張、圧縮された後、最後に内燃機関10に移動される空気量を変化させて、内燃機関の変化する動力条件を満たす。
【0020】
図17~18によれば、雄ロータ47は複数の螺旋形羽根117を有する。羽根117のねじれ角度は、雄ロータ47の空気入口端部118から空気出口端部119まで変わることができる。各羽根117のねじれ角度は空気入口端部118から出口端部119まで180度であってもよい。ロータ47は、円周方向に離隔された5つの螺旋形羽根117を有する。軸56は、ロータ47の前端部118から軸方向に突出する。軸54は軸56と軸方向に整列され、ロータ47の後端部119で突出する。軸56、54は、ロータ47によって軸方向に延長され、ロータ47に固定される単一軸であってもよい。雌ロータ48は、円周方向に離隔された7つの螺旋形溝121を有する。雌ロータ48の溝121の数は異なってもよい。例えば、雄ロータ47と雌ロータ48の羽根と溝の数は同一であってもよい。雄ロータ47の羽根117のそれぞれの凸状外壁122、123は、螺旋形先端リッジ124まで外方へ弯曲している。雌ロータ48の各溝は、雄ロータ47の凸状外壁122、123と模様および大きさで相補的なU字状凹壁126を有する。羽根117と溝121は回転するロータ47、48の体積増減段階の間に空気が漏れないようにする対称プロファイルを有する。ロータ47、48のロータ対ロータ間隙は、過給機11の吸気、膨脹および圧縮過程で、ロータ47、48の空気入口端部から空気出口端部まで動く空気の漏出を最小化する。
【0021】
図9A~Cに示したように、雄ロータ47の空気入口端部118は、空気入口部材29の平坦な内壁面71Bに隣接した平坦な端部面を有する。この端部面は、軸56から羽根117の先端リッジの外縁部まで放射状に伸びる。複数の放射状通路であるポケット128A、129A、130A、131A、132Aは、雄ロータ47の前端部118の正面に開いている。それぞれの通路128~132は、羽根117の後壁側に開放された外側端部を有し、通路133からこれら通路128~132を介してロータ47、48および空気入口部材29の内壁面71Bの間の空間に空気が自在に流れるようにして、ロータ47、48の端部における初期噛み合い段階で一時的に真空が発生し、このような真空関連騷音および損傷を防止することができる。
【0022】
図18-A~Bに示したように、雄ロータ47の遠位端部である空気出口端部面134は、軸54から羽根117の先端リッジ124まで放射状に伸びる。端部面134に複数の放射状通路136~140がある。それぞれの羽根117の空気出口端部にある通路は、外方へ彎曲した外側端部141を有し、この端部は羽根117の前面に開いていて、ロータ47、48と端部部材57との間の隙間からポケット145の中へ、通路149に空気が流れて、過給機11の空気通路146で排出することができる。
【0023】
図19によれば、ハウジング28の上部壁に管状導管144が付着されている。この導管144の通路146は、ロータ47、48上のチャンバ49の遠位端部につながって、空気が矢印147方向に熱交換器27を通じて吸気マニホールド16に流れる。図8に戻って、ハウジング28の上部壁に形成されているV字状開口148がロータ47、48上のハウジング28のチャンバ49の遠位端部につながる。V字状開口148は、空気排出口の垂直チャンネル149まで後方に分岐される。ロータ47、48によって移動された空気は、V字状開口148およびチャンネル149を介して導管144の通路146に入る。
【0024】
過給機11用ロータ組立体200の第2実施形態が図20~32に示されている。ロータ組立体200は、エンジンの速度変化に適する出力条件によって内燃機関10への可変的空気移動を効率的で瞬間的に制御する機能を過給機11に提供する。ロータ組立体200は、可変空気量が過給機11を通じて内燃機関10に軸方向に動くように、互いに噛み合ったまま平行軸を中心として反対方向に回転する螺旋形雄ロータ201および螺旋形雌ロータ202を含む。雄ロータ201は、ロータ201本体の長さに沿って位置する5つの螺旋形羽根204~208を有する。図24に示したように、羽根204は回転するロータ201、202の吸気段階、膨脹段階および圧縮段階で空気漏出を防止するように、雌ロータ202と協働する対称プロファイルを有する。羽根204は凸状の曲線形前頭側壁256、後尾側壁231および先端230Aを有する。側壁256、231は羽根206の先端230Aからルート230まで延長される実質的に同一の凸状曲率または外部対称プロファイルを有する。雄ロータ201は第1軸211に結合された平面状空気流入端部209と第2軸213に結合された空気出口端部212を有する。これらの軸211、213は過給機11の空気の入口端部部材29および空気出口端部部材257の雄ロータ201を回転支持する。雌ロータ202は長さに沿って7つの螺旋形溝214~219を有する。各溝は過給機の吸気段階、膨脹段階および圧縮段階で空気漏出を制限するために螺旋形羽根204の凸状プロファイルと一致するU状溝プロファイルを有する。図26に示したように、雌ロータ202は両端部で軸方向に位置した第1軸221および第2軸222を有する。2つのロータ201、202が噛み合った時、軸221、222は雄ロータ201の軸211、213と平行になる。
【0025】
図20~23に示したように、雄ロータ201の空気入口端部209にある通路224~228によって、ロータ201、202と空気入口部材29との間に閉じ込まれて、一時的に増加する体積の中で、空気入口通路133で空気が自在に満たされる。図25に示したように、羽根205の通路225は羽根205のルート230下の水平第1開口225Aおよびオフセット放射状第2開口225を有する。開口225は後端側壁に開放される。通路225は羽根205にオフセット放射状および軸方向孔を穿孔して形成される。通路224~227はそれぞれ通路225と同じ構造を有する。
【0026】
図26~27によれば、羽根204~208の末端である空気出口羽根端部232~236は、それぞれ羽根204~208の空気出口端部212から先端端部まで外側と内側へデーパされる。羽根端部232~236の円錐状表面は、一般的にロータ201の回転軸に60度をなすが、他の角度を有してもよい。
【0027】
図26~32のように、ハウジング28A内に備えられるロータ201、202の遠位端部円錐状端部232~236は、空気出口端部部材257の溝237、238内に伸びる。溝237、238は垂直チャンネルに向かって開放されて、回転ロータ201、202によって移動された空気がハウジング28AのV字状開口148に向かう。端部部材257の円錐状壁239は、雄ロータ201の円錐状羽根端部232~236を収容するために内側へテーパされる。羽根端部232~236のテーパは、壁239のテーパと一致する。錐台状ディスク241がロータ202の遠位端部と溝238との間に挿入される。ディスク241は、孔244を囲む円筒状側壁242と円錐状側壁243を有する。孔244にロータ軸222が挿入される。図26のように、ディスク241は雌ロータ202の遠位端部に挿入され、雌ロータの円錐状側壁243は雄ロータ201の円錐状羽根端部232~236のテーパと噛み合う。円錐状壁243と円錐状羽根端部232、236とが噛み合って、空気が下に流れることが防止され、チャンネル249と内燃機関10に排出されながらロータセットの反対側への逆流が最小化される。
【0028】
図33~36に示した第3実施形態のロータ組立体300は、空気量を可変的に過給機11を通じて内燃機関10に軸方向へ移動させるために、互いに噛み合って平行軸を中心として反対方向に回転する螺旋形雄ロータ301と雌ロータ302を有する。雄ロータ301の5つの螺旋形羽根303~307は、ロータ301の本体の長さに沿って位置する。羽根303~307のそれぞれは、吸気、膨脹および圧縮段階で空気漏出を防止するために、雌ロータ302と協働する対称形である。図36のように、羽根303は凸状の曲線の前端側壁308、後端側壁309、ルート310および先端311を有する。側壁308、309は、先端311からルート310まで伸びて、同じ凸状曲率や外部対称プロファイルを有する。羽根304~307は羽根303と同一の対称形である。雄ロータ301は、第1ロータに結合された平坦な空気流入端部312、および第2軸315に結合された平坦な空気出口端部314を有する。軸313、315は、過給機11の空気入口部材29および空気出口部材357に雄ロータ301を回転支持する。雌ロータ302の7つの螺旋形溝316~322はロータ302の長さに沿って位置する。それぞれの溝のU状凹んだ形状は、螺旋形羽根303~307の凸状形状と一致して、過給機の吸気、膨脹圧縮段階で空気漏出を制限する。図33のように、雌ロータ302は両端部から軸方向に位置された第1軸325および第2軸326を有する。これら軸325、326は、雄ロータ301と雌ロータ302とが互いに噛み合ったとき、雄ロータの軸313、315と平行になる。
【0029】
図35~36のように、雄ロータ301の空気入口端部にある通路327~330、331によって、ロータ301、303と空気入口部材29との間の増加する体積内に過給機11の通路95と連結路70とから空気が自在に満たされることができる。例えば、雄ロータ301の羽根305がロータ302の溝321と噛み合わずに回転すると、この区域内の体積が増加する。通路133からこの空間に通路329を通じて自在に空気が供給されると、一時的真空発生およびこの真空による騷音と損失が防止される。羽根303の通路327は羽根303のルート310内側の第1開口、および羽根303の後尾側壁309に開放された第2開口を有する。通路327は、羽根303に垂直水平孔を穿孔して形成される。通路327は、ルートの内側に形成され、雄ロータ301の空気入口端部312に向かって開放される。通路328、331それぞれは、通路327と同じ構造で、チャンバ隔離を保持しながら吸気段階を始める間に空気が通るようにして、雄ロータ301と雌ロータ302と空気の入口端部部材329との間に一時的に小さな真空が発生することを防止する。
【0030】
図37-A、37-B、38によれば、雄ロータ301の空気出口端部314にある複数の通路325D、326D、327D、328D、329Dは、雄ロータ301と雌ロータ302と空気出口端部部材357との間に空気が通るようにする。これら通路325D、326D、327D、328D、329Dは、羽根303~308の排出端部にある孔で示した。通路325D、326D、327D、328D、329Dそれぞれの半径方向孔部分は、羽根303~307の先端壁に連結され、軸方向孔部分は雄ロータ301の空気出口端部314に連結される。軸方向孔部分は、羽根303~307のルート330の内側へ空気出口端部314に連結される。雄ロータ301の空気出口端部314に隣接して閉じ込まれた空気は、通路325D、326D、327D、328D、329Dを通じてポケット345に入り、その後、ロータ301、302によって圧縮された空気とともに過給機11の通路146を出て内燃機関10に入る。
【0031】
図39~41は、内燃機関10に向かう空気量を高める多くのシャッター位置での過給機11の動作を示した圧力体積グラフである。圧力対体積グラフで囲まれた領域をブーストの動作時、過給機11を作動させるのに必要なサイクル当たり変速機41の仕事で示す。図12~13に示すように、シャッター96、97が開放位置にある時ブーストが最大になる。図39は、吸気段階、膨脹段階、圧縮段階および圧縮空気が内燃機関10に行く移動段階を示す。図14、40に示すように、シャッター96、97が75%開放位置にある場合、空気量の増加が少なくて、過給機チャンバ体積の75%を利用する。図41に示された最小ブーストは、図15に示すように、シャッター96、97が閉位置にある時に行われる。空気量のブースト変化は空気入口開口78~84、86~93に対するシャッター96、97の閉鎖位置によって変わる。過給機11は内燃機関10の出力条件によって内燃機関10に空気を可変的に供給する。
【0032】
図42~62の過給機11用空気量制御装置469の第2実施形態で、ブーストされたりブーストされないすべてのエンジン負荷条件で過給機11を駆動するのに必要な寄生動力が最小化されて、燃料消費がさらに向上される。過給機11は、大気圧以下から大気圧以上まで内燃機関10の吸気マニホールド圧力が変化する過程で、スロットル損失がほとんどまたは全くなしに過給機11の空気入口に流入される空気量を変化させて、内燃機関10に移動される空気量を変化させる。所定時間に内燃機関10に必要な空気量のみ過給機11に吸入されて内燃機関10に移動されるので、過給機11を作動するのに必要な動力が減少する。過給機11に吸入される空気量がシャッター496、497によって制御される。これらシャッターは、所望の作業室の内部体積で過給機11に入る空気を選択的で漸進的に遮断して閉じ込まれるように位置する。過給機11用空気量制御装置469で、シャッター496、497は空気量制御装置69よりも制御範囲が大きく、それによって過給機11の内部作業室の体積が小さくても、空気量をより大きく変化させて制御することができる。
【0033】
小さな体積に関する少ない空気量は、内燃機関10の作動条件に対応する。この作動条件は、吸気マニホールド16の圧力が過給機の大気圧より低くて軽い部分負荷出力条件で、一般的にスロットル寄生損失をもたらす。このような作動モードで、過給機は、変速機41または内燃機関10と過給機11の間の他の機械式駆動連結によってエンジンのクランク軸39にポジティブ軸仕事を再供給する空気モータの役割を果たす。有効排気量を広い範囲に変えることができる装置である過給機11は、エンジン制御システムおよび高精密空気/燃料の比率を制御するための空気計量器の役割も果たす。内燃機関10の空気/燃料比をこのように正確に制御すると、運転手のためのスロットル応答性が向上され、排気ガスの排出が減少されるという長所がある。空気量制御装置469は、過給機11のケーシング31の連結路70内に位置する。空気量制御装置469は、過給機11の多様な要求に合わせて空気入口部材429によってロータ47、48に入る空気量の遮断体積を決める。空気入口部材429は、平坦な前面471Aと平坦な後面471Bを有する。図42、44、47に示すように、弓形プレート475が空気入口部材429に固定される。プレート475の前面475Aは、空気入口部材429の前面471Aから離れている。2表面471A、475Aが階段式に離れて、シャッター496、497が同時に回転する間にシャッター496が弓形プレート475下の空間であるポケット400の中に回転することができる。表面471Aの反対方向に延長された第1円筒状ボス473は、雌ロータ軸58のベアリング59を挿入するための開口474を有する。表面471Aの反対方向に延長された第2円筒状ボス476は、雄ロータ軸56のベアリング53を挿入するための開口477を有する。図45~47で、空気入口部材429に形成されている複数の開口478~494は、ボス473および雌ロータ軸58に対して半円形に位置する。開口478~494それぞれは、内側へテーパされた矩形で、雌ロータ48の半径方向溝に対応する半径長さを有する。開口478~494は、一般的に半径方向壁495と円周方向に離隔されており、雌ロータ48の溝の開放空気入口端部と軸方向に整列され、開口478~494それぞれは、雌ロータ48の羽根端部の幅よりも狭い。開口478~494の数、大きさ、形状および円周配列は多様であってもよい。開口478~494は、空気が連結路70から雌ロータ48の溝に選択的に流れるようにする。空気入口部材429および弓形プレート475は、開口477、およびロータ軸56に対して半円形に位置された第2の複数の整列された開口586~596を有する。260度の半円は、開口586~596の弓形配列の一例である。各開口586~596は、図46に示すように反時計回りに曲げられた長方形である。隣接する開口は半径方向壁597によって分離され、これらの壁は開口586~596に空気が流れるようにする。隣接する開口586~596は、形状と大きさが同一で、円周方向に離間している。開口586~596は、雄ロータ47の羽根の空気入口端部と軸方向に整列される。開口586~596の数、サイズ、形状、および円周配列は多様であってもよい。開口596に隣接する空気入口部材429を貫通する長方形開口599は、弓形プレート475を介してプレート475と空気入口部材429の表面471Aとの間の隙間を通る。空気入口部材429を通過する通路598は、弓形プレート475と空気入口部材429との間の隙間に連結されて、エンジンのアイドリングおよび低出力動作中に内燃機関10に空気を供給する。チャンバ隔離を保持しながら吸気段階を始める間に、雄ロータ47と雌ロータ48と空気の入口端部部材529との間に一時的に閉じ込められた小さな真空状態の生成を緩和するために、通路598は空気を供給する役割も果たす。図46に示す突出面601は、各回転の終わりでシャッター496の移動範囲を機械的に制限する役割を果たす。
【0034】
図42~44、51に示したように、空気量制御装置469は、第1シャッター496および第2シャッター497を有する。シャッター496はスリーブ499に結合された弓形フラットブレード498を有する。スリーブ499は、空気入口部材429の管状ボス473で回転して、ブレード498が時計回り方向や反時計回り方向に回転して、開口478~494を選択的に開閉するようにする。シャッター位置は遮断されて空気が閉じ込められた時、ハウジング28のチャンバ49の内部体積を決める。第2シャッター497は回転するが、軸方向に上がらないシャッターベース部材497A、および回転する間にシャッターベース部材497Aと動くシャッター昇降部材497Bの2つで構成される。シャッターベース部材497Aはスリーブ502に結合された弓形フラットブレード501を有する。ブレード501の末端側の密封面505は、弓形プレート475の表面475Aに隣接する。ブレード501を通じて伸びるシャッターウィンドウ506は、シャッター昇降部材によって塞がれる。シャッターベース部材497Aがシャッター昇降部材497Bなしで回転すると、シャッターウィンドウ506が漸進的に開かれながら開口586~596を介して空気が雄ロータ47に入る。スリーブ502がボス476で回転すると、ブレード501が時計回り方向や反時計回り方向に動いて開口586~596を開閉する。図44、48、49、50、53に示すように、ラッチ部材520はピン521で回転することができる。ラッチ部材520のピンスロット523は、シャッター昇降部材497Bのピン517と噛み合ってシャッター昇降部材497Bの回転を停止させる。ピン517がピンスロット523に結合されるうちに、ラッチ部材520の耳514とシャッター496の表面500が接触してラッチ部材520の回転位置が保持され、ラッチベース530の表面532がラッチ部材520の耳526と接触して、ラッチ部材520の反対方向への移動を制限する。ピン517がピンスロット523に噛み合わない間に、ラッチ部材520の耳525とシャッターベース部材497Aの表面515の接触でラッチ部材520の回転位置が保持され、ラッチベース530の表面531がラッチ部材の耳526と接触して、ラッチ部材520が反対方向への移動を制限する。シャッターベース部材497Aの複数の昇降傾斜面510は、シャッター昇降部材497Bの複数の昇降傾斜面513と噛み合う。シャッターベース部材497Aの複数の支持面511とシャッター昇降部材497Bの複数の支持面533が摺動して接触すると、シャッター昇降部材497Bが固定状態になりながら、シャッターベース部材497Aがさらに回転する間に上昇した軸高さが保持される。逆回転すると、シャッター昇降部材497Bが下降ランプ位置に戻り、その間にシャッターベース部材497Aの複数の下降傾斜面512とシャッター昇降部材497Bの複数の下降傾斜面514が当接して、シャッター昇降部材497Bを軸方向に下降させる。シャッター昇降部材497Bの複数の孔518に設けられたばね部材(図示せず)は、歯車106の末端側面を支えて下降傾斜面512と下降傾斜面514の初期噛み合いを偏向させる。シャッター昇降部材497Bのブレード516が回転してウィンドウ506内に下降しながら、シャッターベース部材497Aのブレード501のウィンドウ506も徐々に閉じる。2ピースシャッターセンブリ497は、開口586~596を介してハウジング28のチャンバ49内の雄ロータ47に入る吸入空気量を制御する。遮断されて空気が閉じ込められると、シャッター位置がハウジング28のチャンバ49の内部容積を決める。シャッター496、497はギアトレーン103と反対方向に同時に回転する。図42において、シャッター496、497は、開口478~494および開口586~596に対して最大に開かれて、最大空気量を過給機11内に流入させる。図43では、シャッター496、497が開口478~494および開口586~596に対して閉じられている。図44では、シャッター496、497が開口478~494と開口586~596に対して部分閉位置に逆方向に回転して過給機11に入る空気量を変える。シャッター496、497の円弧運動は過給機11の作動室の内部容積を変化させ、そこに閉じ込められた空気量を膨張して圧縮させ、エンジンの出力条件に合わせてエンジンに送る。図57~62は、内燃機関10に向かう空気量を増加させるための複数のシャッター位置での過給機11と空気量制御装置469の動作を示す圧力-体積グラフである。圧力対体積グラフ内の領域は、ブースト作動の場合、過給機11を作動させるのに必要な過給機サイクル当たり変速機41の仕事、または内燃機関10が吸気マニホールド16の真空で作動するとき、過給機のエアモータモードで生成された過給機サイクル当たり仕事を示す。図42、57に示すように、シャッター496、497が開位置にあるとき、ブーストが最大になる。図57は、吸気段階、膨張段階、圧縮段階および圧縮空気量が内燃機関10に移動される移動段階を示す。図58に示すように、シャッター496、497が75%開位置にあるとき、空気量ブーストが減少して、過給機チャンバ体積の75%を利用する。図43、62に示す最小空気量移動は、シャッター496、497が閉位置にあるときに達成される。この負荷条件では、内燃機関10の吸気マニホールド16は大気圧よりも低い絶対圧力にある。大気は、吸気マニホールド16への最終移動圧力よりも高い絶対圧力で回転ロータ47、48によって過給機11の空気入口連結路70に吸入され、エアモータとして作用して正の仕事を生成し、この仕事は、変速機43または内燃機関10と過給機11との間の他の機械的連結を介して内燃機関10のクランク軸に戻る。空気量の変化は、吸気開口478~494または開口586~596に対するシャッター496、497の様々な閉位置によって異なる。過給機11は、内燃機関10の動力条件に合わせて内燃機関10に空気量を可変的に供給する。
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【国際調査報告】