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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240925BHJP
   H10K 50/824 20230101ALI20240925BHJP
   H10K 59/122 20230101ALI20240925BHJP
   H10K 59/124 20230101ALI20240925BHJP
   H10K 50/81 20230101ALI20240925BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240925BHJP
   H10K 50/11 20230101ALI20240925BHJP
【FI】
G09F9/30 339Z
G09F9/30 365
G09F9/30 348A
H10K50/824
H10K59/122
H10K59/124
H10K50/81
H10K59/131
H10K50/11
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515661
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 KR2022011849
(87)【国際公開番号】W WO2023043062
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0124257
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェ イク
(72)【発明者】
【氏名】カン,テ ウク
(72)【発明者】
【氏名】ソン,スン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ドク ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュン グ
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC33
3K107CC43
3K107DD21
3K107DD26
3K107DD37
3K107DD39
3K107DD44Z
3K107DD46Z
3K107DD50
3K107DD89
3K107DD90
3K107DD93
3K107FF15
5C094AA05
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA13
5C094EA04
5C094EA05
5C094EA07
5C094FB12
(57)【要約】
本発明の一実施形態は、(1)基板上の補助配線と、(2)補助配線上に配置されるとともに補助配線に重畳しており、補助配線の幅より広い幅を有する第1開口を含む、絶縁層と、(3)絶縁層上の第1電極と、(4)第1電極に重畳する発光開口を含むバンク層と、(5)発光開口を通じて第1電極に重畳し、発光層を含む中間層と、(6)中間層上の第2電極と、を含み、補助配線は、複数のサブ層を含み、第2電極は、絶縁層の第1開口を通じて複数のサブ層のうちのいずれか1層のサブ層の側面に接触する、表示装置を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上の補助配線と、
前記補助配線上に配置されるとともに前記補助配線に重畳しており、前記補助配線の幅よりも広い幅を有する第1開口を含む、絶縁層と、
前記絶縁層上の第1電極と、
前記第1電極に重畳する発光開口を含むバンク層と、
前記発光開口を通じて前記第1電極に重畳し、発光層を含む中間層と、
前記中間層上の第2電極と、を含み、
前記補助配線は複数のサブ層を含み、前記第2電極は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記複数のサブ層のうちのいずれか1層のサブ層の側面に接触する、表示装置。
【請求項2】
前記補助配線の前記複数のサブ層は、
メインサブ層と、
前記メインサブ層上に配置され、前記メインサブ層の側面と上面とが出合う地点から突出したチップを有する上部層と、
前記メインサブ層の下に配置された下部層と、を含み、
前記第2電極は、前記メインサブ層の前記側面に直接接触する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記メインサブ層の厚さは、
前記上部層の厚さ及び前記下部層の厚さのうちの少なくともいずれか1つより厚い、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記中間層は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記中間層の一部は、前記チップによって前記補助配線の周辺で前記中間層の他の部分と分離された状態で、前記補助配線上に位置する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第2電極は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記第2電極の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記第2電極の他の部分から分離された状態で、前記補助配線上に位置する、請求項2または4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記メインサブ層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、及びモリブデン(Mo)のうちから選択された少なくとも1つを含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記上部層及び前記下部層のうちの少なくともいずれか1つは、
酸化インジウムスズ(ITO, Indium tin oxide)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、及びタングステン(W)のうちから選択された少なくとも1つを含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項8】
前記補助配線下に配置された下部絶縁層をさらに含み、
前記中間層の一部は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記下部絶縁層の上面の一部と直接に接触する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
平面上で前記補助配線は、
前記補助配線の延長方向に対して交差する方向に突出した複数の突出部を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2電極と前記補助配線の前記側面との接触領域は、前記補助配線の前記複数の突出部のうちの少なくともいずれか1つの突出部の側面に沿って連続する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
表示領域、及び前記表示領域の周辺の非表示領域に配置された基板と、
前記非表示領域に配置された共通電圧供給線と、
前記共通電圧供給線と電気的に連結され、前記表示領域に配置された補助配線と、
前記補助配線上に配置されるとともに前記補助配線に重畳しており、前記補助配線の幅よりも広い幅を有する第1開口を含む、絶縁層と、
前記絶縁層上の第1電極と、
前記第1電極に重畳する発光開口を含むバンク層と、
前記発光開口を通じて前記第1電極に重畳し、発光層を含む中間層と、
前記中間層上の第2電極と、を含み、
前記補助配線は、複数のサブ層を含み、前記第2電極は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記複数のサブ層のうちのいずれか1層のサブ層の側面に接触する、表示装置。
【請求項12】
前記補助配線の前記複数のサブ層は、
メインサブ層と、
前記メインサブ層上に配置され、前記メインサブ層の側面から突出したチップを有する上部層と、
前記メインサブ層の下に配置された下部層と、を含み、
前記第2電極は、前記メインサブ層の前記側面に直接に接触する、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記メインサブ層の厚さは、
前記上部層の厚さ及び前記下部層の厚さのうちの少なくともいずれか1つより厚い、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記中間層は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記中間層の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記中間層の他の部分から分離された状態で、前記補助配線上に位置する、請求項12に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第2電極は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記第2電極の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記第2電極の他の部分から分離された状態で前記補助配線上に位置する、請求項12または14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記メインサブ層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、及びモリブデン(Mo)のうちから選択された少なくとも1つを含む、請求項12に記載の表示装置。
【請求項17】
前記上部層及び前記下部層のうちの少なくともいずれか1層は、
酸化インジウムスズ(ITO, Indium tin oxide)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、及びタングステン(W)のうちから選択された少なくとも1つを含む、請求項12に記載の表示装置。
【請求項18】
前記補助配線下に配置された下部絶縁層をさらに含み、
前記中間層の一部は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記下部絶縁層の上面の一部と直接に接触する、請求項11に記載の表示装置。
【請求項19】
平面上で前記補助配線は、
前記補助配線の延長方向に対して交差する方向に突出した複数の突出部を含む、請求項11に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第2電極と前記補助配線の前記側面との接触領域は、前記補助配線の前記複数の突出部のうちの少なくともいずれか1つの突出部の側面に沿って連続する、請求項19に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、有機発光表示装置のような表示装置は、発光ダイオードの輝度などを制御するために、トランジスタが表示領域に配置される。トランジスタは、伝達されたデータ信号、駆動電圧、及び共通電圧を用いて、対応する発光ダイオードから所定の色を有する光を放出するように制御する。
【0003】
発光ダイオードの電極のうちの1つは、トランジスタを介して所定の電圧を印加され、他の1つは、補助配線を介して電圧を印加されうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表示装置において、イメージを提供することができる表示領域が表示装置にて占める比率が増加することにより、発光ダイオードが配置されないデッドスペース(dead space)である非表示領域を減らす必要がある。一方、非表示領域に配置される構成要素が位置する空間が狭くなることにより、発光ダイオードから放出される光の品質が低下するという問題が発生しうる。
【0005】
本発明は、前記のような問題点を含めて様々な問題点を解決するためのものであって、デッドスペースの面積を減らしつつも、高品質のイメージをディスプレイする表示装置を提供することを目的にする。しかし、そのような課題は、例示的なものであって、それにより本発明の範囲が限定されるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面によれば、基板上の補助配線;前記補助配線上に配置されるとともに前記補助配線に重畳しており、前記補助配線の幅よりも広い幅を有する第1開口を含む、絶縁層;前記絶縁層上の第1電極;前記第1電極に重畳する発光開口を含むバンク層;前記発光開口を介して前記第1電極に重畳し、発光層を含む中間層;前記中間層上の第2電極;を含み、前記補助配線は、複数のサブ層を含み、前記第2電極は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記複数のサブ層のうちのいずれか1層のサブ層の側面に接触する表示装置を開示する。
【0007】
前記補助配線の前記複数のサブ層は、メインサブ層;前記メインサブ層上に配置され、前記メインサブ層の側面と上面とが出合う地点から突出したチップを有する上部層;及び前記メインサブ層の下に配置された下部層;を含み、前記第2電極は、前記メインサブ層の前記側面に直接接触することができる。
【0008】
前記メインサブ層の厚さは、前記上部層の厚さ及び前記下部層の厚さのうちの少なくともいずれか1層より厚くなりうる。
【0009】
前記中間層は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記中間層の一部は、前記チップによって前記補助配線の周辺にて前記中間層の他の部分から分離された状態で前記補助配線上に位置しうる。
【0010】
前記第2電極は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記第2電極の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記中間層の他の部分から分離された状態で前記補助配線上に位置しうる。
【0011】
前記メインサブ層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、及びモリブデン(Mo)のうちから選択された少なくとも1つを含みうる。
【0012】
前記上部層及び前記下部層のうちの少なくともいずれか1層は、酸化インジウムスズ(ITO, Indium tin oxide)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、及びタングステン(W)のうちから選択された少なくとも1つを含みうる。
【0013】
前記補助配線の下に配置された下部絶縁層をさらに含み、前記中間層の一部は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記下部絶縁層の上面の一部と直接に接触しうる。
【0014】
平面上で前記補助配線は、前記補助配線の延長方向に対して交差する方向に突出した複数の突出部を含みうる。
【0015】
前記第2電極と前記補助配線の前記側面との接触領域は、前記補助配線の前記複数の突出部のうちの少なくともいずれか1つの突出部の側面に沿って連続している。
【0016】
本発明の他の実施形態は、表示領域、及び前記表示領域の周辺の非表示領域に配置された基板;前記非表示領域に配置された共通電圧供給線;前記共通電圧供給線と電気的に連結され、前記表示領域に配置された補助配線;前記補助配線上に配置されるとともに前記補助配線に重畳しており、前記補助配線の幅よりも広い幅を有する第1開口を含む絶縁層;前記絶縁層上の第1電極;前記第1電極に重畳する発光開口を含むバンク層;前記発光開口を通じて前記第1電極に重畳し、発光層を含む中間層;前記中間層上の第2電極;を含み、前記補助配線は、複数のサブ層を含み、前記第2電極は、前記絶縁層の前記第1開口を介して前記複数のサブ層のうちのいずれか1層のサブ層の側面に接触する表示装置を開示する。
【0017】
前記補助配線の前記複数のサブ層は、メインサブ層;前記メインサブ層上に配置され、前記メインサブ層の側面から突出したチップを有する上部層;及び前記メインサブ層下に配置された下部層;を含み、前記第2電極は、前記メインサブ層の前記側面に直接に接触するのでありうる。
【0018】
前記メインサブ層の厚さは、前記上部層の厚さ及び前記下部層の厚さのうちの少なくともいずれか1つより厚いのでありうる。
【0019】
前記中間層は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記中間層の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記中間層の他の部分から分離された状態で、前記補助配線上に位置しうる。
【0020】
前記第2電極は前記第1電極及び前記補助配線に重畳し、前記第2電極の一部は、前記チップによって、前記補助配線の周辺にて前記中間層の他の部分から分離された状態で前記補助配線上に位置しうる。
【0021】
前記メインサブ層は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、及びモリブデン(Mo)のうちから選択された少なくとも1つを含みうる。
【0022】
前記上部層及び前記下部層のうちの少なくともいずれか1層は、酸化インジウムスズ(ITO, Indium tin oxide)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、及びタングステン(W)のうちから選択された少なくとも1つを含みうる。
【0023】
前記補助配線下に配置された下部絶縁層をさらに含み、前記中間層の一部は、前記絶縁層の前記第1開口を通じて前記下部絶縁層の上面の一部と直接に接触しうる。
【0024】
平面上にて前記補助配線は、前記補助配線の延長方向に対して交差する方向に突出した複数の突出部を含みうる。
【0025】
前記第2電極と前記補助配線の前記側面との接触領域は、前記補助配線の前記複数の突出部のうちの少なくともいずれか1つの突出部の側面に沿って連続している。
【発明の効果】
【0026】
前述したようになされた本発明の一実施形態によれば、表示品質を向上させ、表示領域の周辺に位置するデッドスペースの面積を減らしうる表示装置を提供することができる。もちろん、そのような効果によって本発明の範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態による表示装置を概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による表示装置の各画素を概略的に示す断面図である。
図3図2の色変換透過層の各光学部を示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態による表示装置に含まれた発光ダイオード及び発光ダイオードに電気的に連結された画素回路を示す等価回路図である。
図5A】本発明の一実施形態による表示装置の共通電圧供給線及び駆動電圧供給線を示す平面図である。
図5B】本発明の他の実施形態による表示装置の共通電圧供給線を示す平面図である。
図5C】本発明の他の実施形態による表示装置の共通電圧供給線を示す平面図である。
図6】本発明の一実施形態による表示装置の一部を示す断面図である。
図7図6のVI部分を拡大した断面図である。
図8A】本発明の他の実施形態による補助配線を示す断面図である。
図8B】本発明の他の実施形態による補助配線を示す断面図である。
図9A】本発明の一実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口を概略的に示す斜視図である。
図9B図9Aを概略的に示す平面図である。
図10A】本発明の他の実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口を概略的に示す斜視図である。
図10B】本発明の他の実施形態による補助配線と、平坦化絶縁層の第1開口を示す平面図であって、図10Aを概略的に示す平面図である。
図10C】本発明のさらに他の実施形態による補助配線と、平坦化絶縁層の第1開口を示す平面図である。
図11A】本発明の他の実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口を概略的に示す斜視図である。
図11B】本発明の他の実施形態による補助配線と、平坦化絶縁層の第1開口を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、多様な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるところ、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明によって詳細に説明する。本発明の効果及び特徴、そして、それらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではなく、多様な形態によって具現されうる。
【0029】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明し、図面を参照して説明するとき、同一であるか、対応する構成要素には、同じ図面符号を付し、それに係わる重複説明は省略する。
【0030】
以下の実施形態において、層、膜、領域、板などの各種構成要素が他の構成要素「上に」あるというとき、これは、他の構成要素「直上に」(すぐ上に)ある場合のみならず、それらの間に他の構成要素が介在された場合も含む。また説明の便宜上、図面では、構成要素についてその大きさが誇張または縮小されうる。例えば、図面で示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜上、任意に示したので、本発明が、必ずしも図示されたところに限定されない。
【0031】
以下の実施形態において、x軸、y軸及びz軸は、直交座標系上の3軸に限定されず、それを含む広い意味として解釈されうる。例えば、x軸、y軸及びz軸は、互いに直交しうるが、互いに直交しない互いに異なる方向を指称することもありうる。
【0032】
図1は、本発明の一実施形態による表示装置を概略的に示す斜視図である。
【0033】
図1を参照すれば、表示装置DVは、表示領域DA、及び表示領域DAに外側の非表示領域NDAを含みうる。表示装置DVは、表示領域DAにx-y平面上から2次元的に配列された複数の画素のアレイを通じてイメージを提供しうる。複数の画素は、第1画素、第2画素、及び第3画素を含み、以下では、説明の便宜上、第1画素が赤色画素Prであり、第2画素が緑色画素Pgであり、及び第3画素が青色画素Pbである場合を例として説明する。
【0034】
赤色画素Pr、緑色画素Pg、及び青色画素Pbは、それぞれ赤色、緑色、及び青色の光を放出することができる領域であり、表示装置DVは、画素から放出される光を用いてイメージを提供しうる。
【0035】
非表示領域NDAは、イメージを提供しない領域であって、表示領域DAを全体として取り囲むことができる。非表示領域NDAには、画素回路に電気的信号や電源を提供するためのドライバまたは、メイン電圧ラインが配置されうる。非表示領域NDAには、電子素子や印刷回路基板が電気的に連結される領域であるパッドが含まれうる。
【0036】
表示領域DAは、図1に図示されたように方形を含む多角形の形状を有する。例えば、表示領域DAは、横の長さが縦の長さより長い長方形を有するか、横の長さが縦の長さより短い長方形を有するか、正方形を有することができる。または、表示領域DAは、楕円または円形といった多様な形状を有することができる。
【0037】
図2は、本発明の一実施形態による表示装置の各画素を概略的に示す断面図である。
【0038】
図2を参照すれば、表示装置DVは、基板100上の回路層200を含みうる。回路層200は、第1ないし第3画素回路PC1、PC2、PC3を含み、第1ないし第3画素回路PC1、PC2、PC3のそれぞれは、発光ダイオード層300の第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3に電気的に連結されうる。
【0039】
第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3は、有機物を含む有機発光ダイオードを含みうる。他の実施形態において、第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3は、無機物を含む無機発光ダイオードでありうる。無機発光ダイオードは、無機物半導体基盤の材料を含むPN接合ダイオードを含みうる。PN接合ダイオードに順方向に電圧を印加すれば、正孔と電子が注入され、その正孔と電子の再結合によって生じるエネルギーを光エネルギーに変換させて所定色相の光を放出することができる。前述した無機発光ダイオードは、数~数百μmまたは数~数百nmの幅を有しうる。一部実施形態において、発光ダイオードLEDは、量子点を含む発光ダイオードでありうる。前述したように、発光ダイオードLEDの発光層は、有機物を含むか、無機物を含むか、量子点を含むか、有機物と量子点とを含むか、無機物と量子点とを含みうる。
【0040】
第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3は、同色の光を放出することができる。例えば、第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3から放出された光(例えば、青色光Lb)は、発光ダイオード層300上の封止層400を経て色変換透過層500を通過することができる。
【0041】
色変換透過層500は、発光ダイオード層300から放出された光(例えば、青色光Lb)の色を変換するか、変換せず、透過させる光学部を含みうる。例えば、色変換透過層500は、発光ダイオード層300から放出された光(例えば、青色光Lb)を、他の色の光に変換する色変換部、及び、発光ダイオード層300から放出された光(例えば、青色光Lb)を色変換せずに透過させる透過部を含みうる。色変換透過層500は、赤色の画素Prと対応する第1色変換部510、緑色画素Pgに対応する第2色変換部520、及び、青色画素Pbに対応する透過部530を含みうる。第1色変換部510は、青色光Lbを赤色光Lrに変換し、第2色変換部520は、青色光Lbを緑色光Lgに変換することができる。透過部530は、青色光Lbを変換せずに通過させうる。
【0042】
カラー層600は、色変換透過層500上に配置されうる。カラー層600は、互いに異なる色の第1ないし第3カラーフィルタ610、620、630を含みうる。例えば、第1カラーフィルタ610は、赤色のカラーフィルタであり、第2カラーフィルタ620は、緑色のカラーフィルタであり、かつ第3カラーフィルタ630は、青色のカラーフィルタでありうる。
【0043】
色変換透過層500で色変換された光及び透過された光は、それぞれ第1ないし第3カラーフィルタ610、620、630を通過するに伴い、色純度が向上しうる。また、カラー層600は、外光(例えば、表示装置DVの外部から表示装置DVに向かって入射する光)が反射されてユーザに視認されることを、防止するか、最小化しうる。
【0044】
カラー層600上には、透光性基材層700を含みうる。透光性基材層700は、ガラスまたは透光性有機物を含みうる。例えば、透光性基材層700は、アクリル系の樹脂といった透光性有機物を含みうる。
【0045】
一実施形態として、透光性基材層700は、一種の基板であって、透光性基材層700上にカラー層600及び色変換透過層500が形成された後、色変換透過層500が封止層400と対向するようにして一体化されうる。
【0046】
他の実施形態として、封止層400上に色変換透過層500及びカラー層600が順次に形成された後、透光性基材層700がカラー層600上に直接に塗布され硬化されて形成されうる。一部実施形態として、透光性基材層700上には、他の光学的フィルム、例えば、AR(anti-reflection)フィルムなどが配置されうる。
【0047】
前述した構造を有する表示装置DVは、テレビ、広告板、映画館用スクリーン、モニター、タブレットPC、ノート型パソコンといった動画または静止映像を表示することができる電子機器を含みうる。
【0048】
図3は、図2の色変換透過層の各光学部を示す。
【0049】
図3を参照すれば、第1色変換部510は、入射される青色光Lbを赤色光Lrに変換しうる。第1色変換部510は、図3に図示されたように、第1感光性ポリマー1151と、第1感光性ポリマー1151に分散された第1量子点1152及び第1散乱粒子1153とを含みうる。
【0050】
第1量子点1152は、青色光Lbによって励起されて青色光の波長より長い波長を有する赤色光Lrを等方性放出することができる。第1感光性ポリマー1151は、光透過性を有する有機物質でもある。第1散乱粒子1153は、第1量子点1152に吸収されていない青色光Lbを散乱させ、さらに多くの第1量子点1152を励起させることにより、色変換効率を増加させうる。第1散乱粒子1153は、例えば、酸化チタン(TiO)や金属粒子などでありうる。第1量子点1152は、II-VI族化合物、III-V族化合物、IV-VI族化合物、IV族元素、IV族化合物、及びそれらの組合わせから選択されうる。
【0051】
第2色変換部520は、入射される青色光Lbを緑色光Lgに変換することができる。第2色変換部520は、図3に図示されたように、第2感光性ポリマー1161、第2感光性ポリマー1161において分散された第2量子点1162と第2散乱粒子1163を含みうる。
【0052】
第2量子点1162は、青色光Lbによって励起されて青色光の波長より長い波長を有する緑色光Lgを等方性で放出することができる。第2感光性ポリマー1161は、光透過性を有する有機物質でありうる。
【0053】
第2散乱粒子1163は、第2量子点1162に吸収されていない青色光Lbを散乱させて、より多くの第2量子点1162を励起させることにより、色変換の効率を増加させうる。第2散乱粒子1163は、例えば、酸化チタン(TiO)や金属粒子などでありうる。第2量子点1162は、II-VI族化合物、III-V族化合物、IV-VI族化合物、IV族元素、IV族化合物、及びそれらの組合わせから選択されうる。
【0054】
一部の実施形態において、第1量子点1152及び第2量子点1162は同一の物質でありうる。その場合、第1量子点1152の大きさは、第2量子点1162の大きさよりも大きいのでありうる。
【0055】
透過部530は、透過部530に入射する青色光Lbを変換せず、青色光Lbを透過することができる。透過部530は、図3に図示されたように、第3散乱粒子1173が分散された第3感光性ポリマー1171を含みうる。第3感光性ポリマー1171は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などの光透過性を有する有機物質でありうるのであり、第1及び第2感光性ポリマー1151、1161と同一の物質でありうる。第3散乱粒子1173は、青色光Lbを散乱させて放出し、第1及び第2散乱粒子1153、1163と同一物質でありうる。
【0056】
図4は、本発明の一実施形態による表示装置に含まれた、発光ダイオード、及び発光ダイオードに電気的に連結された画素回路について示す等価回路図である。図4に図示された画素回路PCは、前述した図2を参照して説明した第1ないし第3画素回路PC1、PC2、PC3のそれぞれに該当するのであって、図4の発光ダイオードLED(OLED)は、前述した図2を参照して説明した第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3に該当しうる。
【0057】
図4を参照すれば、発光ダイオード、例えば、発光ダイオードLEDの第1電極(例えば、アノード)は、画素回路PCに連結され、発光ダイオードLEDの第2電極(例えば、カソード)は、共通電圧ELVSSを提供する補助配線240に連結されうる。発光ダイオードLEDは、画素回路PCから供給される電流量に相応する輝度で発光しうる。
【0058】
図4の発光ダイオードLEDは、前述した図2に図示された第1ないし第3発光ダイオードLED1、LED2、LED3のそれぞれに該当し、図4の画素回路PCは、前述した図2に図示された第1ないし第3画素回路PC1、PC2、PC3のそれぞれに該当する。
【0059】
画素回路PCは、データ信号に対応して、駆動電圧ELVDDから発光ダイオードLEDを経て共通電圧ELVSSに流れる電流量を制御しうる。画素回路PCは、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3、及びストレージキャパシタCstを含みうる。
【0060】
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第3トランジスタM3のそれぞれは、酸化物半導体で構成された半導体層を含む酸化物半導体トランジスタであるか、ポリシリコンで構成された半導体層を含むシリコン半導体トランジスタでありうる。トランジスタのタイプによって第1電極は、ソース電極及びドレイン電極のうち1つでありうるのであって、第2電極は、ソース電極及びドレイン電極のうち他の1つでありうる。
【0061】
第1トランジスタM1は、駆動トランジスタでありうる。第1トランジスタM1の第1電極は、駆動電圧ELVDDを供給する駆動電圧線250に連結され、第2電極は、発光ダイオードLEDの第1電極に連結されうる。第1トランジスタM1のゲート電極は、第1ノードN1に連結されうる。第1トランジスタM1は、第1ノードN1の電圧に対応して駆動電圧ELVDDから発光ダイオードLEDを流れる電流量を制御することができる。
【0062】
第2トランジスタM2は、スイッチングトランジスタでもありうる。第2トランジスタM2の第1電極は、データラインDLに連結され、第2電極は、第1ノードN1に連結されうる。第2トランジスタM2のゲート電極は、スキャンラインSLに連結されうる。第2トランジスタM2は、スキャンラインSLに走査信号が供給されるとき、ターンオンされてデータラインDLと第1ノードN1とを電気的に連結しうる。
【0063】
第3トランジスタM3は、初期化トランジスタ及び/またはセンシングトランジスタでもある。第3トランジスタM3の第1電極は、第2ノードN2に連結され、第2電極は、センシングラインSELに連結されうる。第3トランジスタM3のゲート電極は、制御ラインCLに連結されうる。
【0064】
ストレージキャパシタCstは、第1ノードN1と第2ノードN2との間に連結されうる。例えば、ストレージキャパシタCstの第1キャパシタ電極は、第1トランジスタM1のゲート電極に連結され、ストレージキャパシタCstの第2キャパシタ電極は、発光ダイオードLEDの第1電極に連結されうる。
【0065】
図4では、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、及び第3トランジスタM3をN型MOSFETと図示したが、本発明がそれに限定されない。例えば、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、及び第3トランジスタM3のうちの少なくとも1つは、P型MOSFETからなりうる。一部実施形態において、第2トランジスタM2及び/または第3トランジスタM3は、P型MOSFETでありうる。
【0066】
図4には、3個のトランジスタが図示されているが、本発明はそれに限定されない。画素回路PCは、4個またはそれ以上のトランジスタを含みうる。
【0067】
図5Aは、本発明の一実施形態による表示装置の共通電圧供給線及び駆動電圧供給線を示す平面図である。
【0068】
図5Aを参照すれば、表示装置DVは、前述した図4を参照して説明した発光ダイオードの第2電極に、共通電圧ELVSSを供給するための共通電圧供給線10、及び、画素回路に駆動電圧ELVDDを供給するための駆動電圧供給線20を含みうる。共通電圧供給線10及び駆動電圧供給線20は、非表示領域NDAに配置されうる。
【0069】
表示装置DVの形状は、基板100の形状と実質的に同一でありうる。例えば、基板100が、表示領域DA、及び、表示領域DAの周辺(例えば、外郭)の非表示領域NDAを含むと言えるのであり、以下では、説明の便宜上、基板100が表示領域DA、及び表示領域DAの周辺(例えば、外郭)の非表示領域NDAを含むものとして説明する。
【0070】
共通電圧供給線10は、表示領域DAの第1エッジE1に隣接して配置された第1共通電圧供給部11及び第2共通電圧供給部12を含みうる。第1共通電圧供給部11及び第2共通電圧供給部12は、x方向に沿って互いに離隔されるが、表示領域DAの第2ないし第4エッジE2、E3、E4に隣接して配置された第1及び第3延長部13、14、15を通じて一体に連結されうる。
【0071】
第1共通電圧供給部11と第2共通電圧供給部12との間には、少なくとも1つの第3共通電圧供給部16が配置され、一実施形態として、図5Aは、4個の第3共通電圧供給部16を図示する。
【0072】
共通電圧供給線10は、表示領域DAを通る補助配線240と電気的に連結されうる。補助配線240は、それぞれ、例えば、図5Aに図示されたようにy方向に沿って延びうる。少なくともいずれか1本の補助配線240は、y方向に沿って表示領域DAを横切るように延びて第1共通電圧供給部11、及び、第1共通電圧供給部11と対向する第2延長部14の一部に電気的に連結されうる。他の少なくともいずれか1本の補助配線240は、y方向に沿って表示領域DAを横切るように延びて、第2共通電圧供給部12、及び第2共通電圧供給部12と対向する第2延長部14の一部に電気的に連結されうる。同様に、さらに他の少なくとも1本の補助配線240は、y方向に沿って表示領域DAを横切るように延びて第3共通電圧供給部16、及び第3共通電圧供給部16と対向する第2延長部14の一部に電気的に連結されうる。
【0073】
共通電圧供給線10が、第1共通電圧供給部11と第2共通電圧供給部12との間に配置された第3共通電圧供給部16を含む場合、第1共通電圧供給部11及び第2共通電圧供給部12のみを備える場合に比べて、共通電圧供給線10を介して供給される電流の印加時に電流密度を低め、発熱を抑制することができる。
【0074】
駆動電圧供給線20は、非表示領域NDAに位置するが、表示領域DAの第1エッジE1に隣接した駆動電圧供給部21、及び、表示領域DAの第3エッジE3に沿って延びた相手部(counterpart)22を含みうる。駆動電圧供給部21及び相手部(counterpart)22は、表示領域DAを挟んで表示領域DAの両側に配置されうる。
【0075】
駆動電圧供給線20は、表示領域DAを横切る駆動電圧線250に電気的に連結されうる。駆動電圧線250は、それぞれ駆動電圧供給部21と電気的に連結された状態でy方向に沿って延びうる。一部の実施形態において、駆動電圧線250は、駆動電圧線250と交差するようにx方向に沿って延びた水平駆動電圧線270と電気的に連結されうる。駆動電圧線250及び水平駆動電圧線270は、互いに異なる層上に配置され、それらの間に介在された少なくとも1層の絶縁層を貫通するコンタクトホールを通じて、電気的に連結されうる。
【0076】
図5B及び図5Cは、それぞれ本発明の他の実施形態による表示装置の共通電圧供給線を示す平面図である。図5B及び図5Cに図示された表示装置DVは、前述した図5Aを参照して説明したように駆動電圧供給線20に電気的に連結された駆動電圧線250(図5A)及び水平駆動電圧線270(図5A)を含むが、説明の便宜上、図5B及び図5Cでは、駆動電圧線250(図5A)及び水平駆動電圧線270(図5A)を省略する。
【0077】
図5Bを参照すれば、表示装置DVは、y方向に沿って表示領域DAを横切る補助配線240′(以下、第1補助配線と称する)、及びx方向に沿って表示領域DAを横切る補助配線240″(以下、第2補助配線と称する)を含みうる。互いに交差する第1補助配線240′及び第2補助配線240″は、異なる層上に配置され、それらの間に介在される少なくともいずれか1層の絶縁層に形成された貫通ホールを通じて電気的に連結されうる。
【0078】
図5A及び図5Bでは、共通電圧供給線10の第1共通電圧供給部11及び第2共通電圧供給部12が、第1及び第3延長部13、14、15を通じて一体に連結されたことを図示するが、本発明は、それに限定されない。
【0079】
他の実施形態として、図5Cに図示されたように共通電圧供給線10は、表示領域DAの第1エッジE1に隣接して配置された第1共通電圧供給部11、及び第2共通電圧供給部12、及び表示領域DAの第3エッジE3に隣接して配置された延長部14′を含みうる。延長部14′は、第1共通電圧供給部11及び第2共通電圧供給部12から物理的に分離されうる。
【0080】
補助配線240のそれぞれの一端部は、第1ないし第3共通電圧供給部11、12、16に電気的に連結され、他の端部は、延長部14′に連結されうる。言い換えれば、第1ないし第3共通電圧供給部11、12、16、及び延長部14′は、表示領域DAを横切る補助配線240によって電気的に連結されるので、一部実施形態によれば、前述した図5A及び図5Bに図示されたように第1延長部13及び第3延長部15が省略されうる。第1延長部13及び第3延長部15を省略することにより、非表示領域NDAの一部(例えば、表示領域DAの第2エッジE2及び第4エッジE4に隣接した、非表示領域NDAの一部)を減らしうる。
【0081】
図6は、本発明の一実施形態による表示装置の一部を示す断面図であり、図7は、図6のVI部分を拡大した断面図であり、図8A及び図8Bは、それぞれ本発明の他の実施形態による補助配線を示す断面図である。
【0082】
図6を参照すれば、前述した図5Aないし図5Cを参照して説明した補助配線240、240′、240″のうちの少なくともいずれか1本は、表示領域DAで発光ダイオードの第2電極に電気的に連結されうる。以下、説明の便宜上、図5Aまたは図5Cに図示された補助配線240が発光ダイオードLEDの第2電極と電気的に連結されたことを図示するが、図5Bを参照して説明した第1補助配線240′及び/または第2補助配線240″も発光ダイオードLEDの第2電極と電気的に連結されうる。言い換えれば、図6に図示された補助配線240は、図5Bを参照して説明した第1補助配線240′及び/または第2補助配線240″でありうる。
【0083】
図6は、表示装置に配置された複数の発光ダイオードのうちの第1発光ダイオードLED1を図示しているが、前述した図2を参照して説明した第2及び第3発光ダイオードLED2、LED3(図2)も図6の第1発光ダイオードと同じ構造を有する。
【0084】
図6を参照すれば、基板100上に第1発光ダイオードLED1が配置される。基板100と第1発光ダイオードLED1との間には、第1発光ダイオードLED1と電気的に連結された第1画素回路PC1が配置される。第1画素回路PC1は、前述した図4を参照して説明したように複数のトランジスタ及びストレージキャパシタを含みうる。これと関連して、図6は、第1トランジスタM1を図示する。
【0085】
基板100は、ガラス材または高分子樹脂を含み、高分子樹脂を含む基板100は、可撓性を有する。例えば、可撓性を有する基板100を備えた表示装置は、湾曲(curved)、折り曲げ(bendable)、巻き取り(rollable)、または折り畳み(foldable)といったようにその形状が変更されうる。
【0086】
バッファ層101は、基板100上に配置され、基板100からトランジスタ、例えば、第1トランジスタM1に向かう不純物の侵入を防止しうる。バッファ層101は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/またはシリコン酸窒化物といった無機絶縁物を含みうる。
【0087】
第1トランジスタM1の駆動半導体層210は、バッファ層101上に配置される。駆動半導体層210は、酸化物半導体を含みうる。酸化物半導体は、IGZO(Indium Gallium Zinc Oxide)、ZTO(Zinc Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)などを含みうる。他の実施形態において、駆動半導体層210は、ポリシリコンを含むか、非晶質(amorphous)シリコンを含むか、有機半導体などを含みうる。駆動半導体層210は、駆動ゲート電極220に重畳するチャネル領域211、チャネル領域211の両側に配置されて不純物にドーピングされるか、導電化された第1領域212及び第2領域213を含みうる。第1領域212及び第2領域213のうちのいずれか1つは、ソース領域であり、残りの1つは、ドレイン領域に該当する。
【0088】
駆動ゲート電極220は、ゲート絶縁層103を挟んで半導体層210のチャネル領域211と重畳しうる。駆動ゲート電極220は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、チタン(Ti)などを含む導電物質を含み、前記の材料を含む多層または単層に形成されうる。ゲート絶縁層103は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/またはシリコン酸窒化物のような無機絶縁物を含みうる。
【0089】
電極230は、層間絶縁層105上に配置され、半導体層210の第1領域212及び第2領域213のうちいずれか1つに接続されうる。これと関連して、図6は、電極230が第2領域213に接続されていると図示する。第2領域213がソース(またはドレイン)領域である場合、電極230は、ソース(またはドレイン)電極に該当する。層間絶縁層105は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、及び/またはシリコン酸窒化物といった無機絶縁物を含みうる。
【0090】
駆動電圧線250は、層間絶縁層105上に配置されうるのであり、同じ工程で共に形成されうる。電極230及び駆動電圧線250は、複数のサブ層で形成されうる。例えば、電極230は、第1層231、第1層231下の第2層232、及び第2層232下の第3層233を含みうる。同様に、駆動電圧線250は、第1層251、第1層251下の第2層252、及び第2層252下の第3層253を含みうる。
【0091】
表示領域DAに配置された補助配線240は、第1画素回路PC1と隣接して配置されうる。補助配線240は、電極230及び/または駆動電圧線250と同一層上に配置されうる。これと関連して、図6は、補助配線240が層間絶縁層105上に配置されているものとして図示する。
【0092】
補助配線240は、複数の導電層の積層構造を有する。補助配線240は、メインサブ層242、メインサブ層242上の上部層241、及びメインサブ層242下の下部層243を含みうる。
【0093】
図6及び図7を参照すれば、メインサブ層242は、補助配線240のほとんどを占めるサブ層でありうる。メインサブ層242が補助配線240のほとんどを占めるということは、メインサブ層242の厚さt2が、補助配線240の全体の厚さTpの約50%以上であることを示す。一部実施形態において、メインサブ層242の厚さt2は、補助配線240の全体の厚さTpの約60%以上であるか、約70%以上でありうる。メインサブ層242の厚さt2は、上部層241及び下部層243のそれぞれの厚さよりも厚くなりうる。一実施形態において、メインサブ層242の厚さは、約1000Å~約15000Åの厚さを有しうる。
【0094】
メインサブ層242は、導電性などを考慮し、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)、及び/またはモリブデン(Mo)を含みうる。メインサブ層242は、前述した物質を含む単層または多層の構造でありうる。一部実施形態において、メインサブ層242は、銅(Cu)を含む単一層であるか、アルミニウム(Al)を含む単一層でありうる。
【0095】
下部層243は、メインサブ層242と異なる物質を含みうる。下部層243は、導電性及び粘着性などを考慮して選択されうる。例えば、下部層243は、チタン(Ti)のような金属を含む金属層や、ガリウム亜鉛酸化物(GZO, Gallium zinc oxide)、及び/またはインジウム亜鉛酸化物(IZO, Indium zinc oxide)といった透明導電性酸化物(TCO, Transparent Conductive Oxide)を含み、前述した透明導電性酸化物は、非晶質であるか、結晶質でありうる。
【0096】
上部層241は、メインサブ層242上に配置され、メインサブ層242と異なる物質を含みうる。上部層241は、表示装置の製造工程中、メインサブ層242の損傷を防止しうる。上部層241は、酸化インジウムスズ(ITO, Indium tin oxide)といった透明導電性酸化物(TCO, Transparent Conductive Oxide)を含みうる。上部層241は、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、及び/またはタングステン(W)といった金属を含みうる。または、上部層241は、前述した金属層と透明導電性酸化物層との多層(積層)構造でありうる。
【0097】
補助配線240と同一層上に配置された電極230及び駆動電圧線250も、補助配線240と同一の物質を含みうる。例えば、電極230の第1層231、第2層232、及び第3層233は、それぞれ、補助配線240の上部層241、メインサブ層242、及び下部層243と同一の物質を含みうる。同様に、駆動電圧線250の第1層251、第2層252、及び第3層253は、それぞれ、補助配線240の上部層241、メインサブ層242、及び下部層243と同一の物質を含みうる。
【0098】
平坦化絶縁層107は、電極230、補助配線240、及び駆動電圧線250の上に配置されうる。平坦化絶縁層107は、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン;Benzocyclobutene)、ポリイミド(polyimide)及び/またはHMDSO(ヘキサメチルジシロキサン;Hexamethyldisiloxane)などの有機絶縁物を含みうる。
【0099】
平坦化絶縁層107は、補助配線240に重畳する第1開口107OPを含む。第1開口107OPの第1幅W1は、補助配線240の第2幅W2より大きく、よって、第1開口107OPを介してその下の絶縁層、例えば、層間絶縁層105の上面の一部が露出されうる。
【0100】
平坦化絶縁層107上の第1電極310は、コンタクトホール107CNTを介して第1画素回路PC1に電気的に連結されうる。例えば、図6に図示されたように第1電極310は、コンタクトホール107CNTを通じて電極230に接続されうる。
【0101】
第1電極310は、酸化インジウムスズ(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、亜鉛酸化物(ZnO)、インジウム酸化物(In)、インジウムガリウム酸化物(IGO)または、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)といった透明導電性酸化物を含みうる。他の実施形態において、第1電極310は、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)または、それらの化合物を含む反射膜を含みうる。他の実施形態において、第1電極310は、前述した反射膜の上/下にITO、IZO、ZnOまたはInによって形成された膜をさらに含みうる。例えば、第1電極310は、ITO層、銀(Ag)層、及びITO層が積層された3層構造でありうる。
【0102】
バンク層111は、第1電極310上に配置され、第1電極310のエッジをカバーしうる。バンク層111は、第1電極310の一部に重畳する開口(以下、発光開口と称する)111EOPを含む。発光開口111EOPは、第1電極310の中心部は露出されうる。バンク層111は、有機物を含みうる。バンク層111は、平坦化絶縁層107の第1開口107OPと重畳する第2開口111OPを含みうる。第2開口111OPの第3幅W3は、第1開口107OPの第1幅W1より広幅でありうる。
【0103】
中間層320は、発光開口111EOPを通じて第1電極310に接触しうる。中間層320は、図7に図示されたように発光層322を含み、発光層322の下及び/または上に位置する機能層を含みうる。これと関連して、図7は、中間層320が発光層322の下に配置された第1機能層321、及び発光層322の上に配置された第2機能層323を含むことを図示する。
【0104】
第1機能層321は、単層または多層でありうる。第1機能層321は、ホール注入層(HIL: Hole Injection Layer)及び/またはホール輸送層(HTL)を含みうる。発光層322は、所定色相の光を放出する高分子または低分子有機物を含みうる。第2機能層323は、電子輸送層(ETL: Electron Transport Layer)及び/または電子注入層(EIL: Electron Injection Layer)を含みうる。
【0105】
第2電極330は、仕事関数の低い導電性物質から形成されうる。例えば、第2電極330は、銀(Ag)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、金(Au)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)または、それらの合金などを含む(半)透明層を含みうる。または、第2電極330は、前述した物質を含む(半)透明層上にITO、IZO、ZnOまたはInといった層をさらに含みうる。
【0106】
第1電極310と異なって、中間層320及び第2電極330は、表示領域DAに該当する開口を有するマスクを用いて蒸着されうる。したがって、中間層320は、表示領域DAの全体の面積に該当する面積を有するが、補助配線240の形状によって補助配線240を中心に切断または分離されうる。同様に、第2電極330も、表示領域DAの全体の面積に該当する面積を有しうるが、補助配線240の形状によって、補助配線240を中心に切断または分離されうる。補助配線240を中心に両側に位置する第2電極330部分は、補助配線240の側面に接触しうる。同様に、補助配線240を中心にして両側に位置する中間層320の部分も、補助配線240の側面に接触しうる。
【0107】
補助配線240は、図7に図示されたように、メインサブ層242上の上部層241の幅が、メインサブ層242の上面の幅よりも大きく形成されうる。言い換えれば、断面において、上部層241は、メインサブ層242の側面242sと、上面242tとが出合う地点から、両側へと突出した一対のチップTを含みうる。そのような構造は、第1開口107OPを通じて露出された補助配線240の一部をエッチング(例えば、第1電極310を形成する工程でのエッチング液を用いたエッチング)することで形成しうる。
【0108】
メインサブ層242の物質は、上部層241の物質とのエッチング選択比が異なる物質を含みうる。同様に、下部層243の物質も、メインサブ層242の物質とのエッチング選択比が異なる物質を含み、一部の実施形態において、下部層243は、上部層241と同一の物質を含みうる。エッチング工程で使用されるエッチング液によって、メインサブ層242が上部層241よりもオーバーエッチングされることにより、図7に図示されたように一対のチップTを有する構造が形成されうる。
【0109】
中間層320及び第2電極330をそれぞれ形成する蒸着工程の際、蒸着物質は、基板100に垂直の方向(z方向)、及びそれに対して斜めの方向に進みうる。したがって、補助配線240の両側に位置する中間層320の部分は、メインサブ層242の側面242sに直接に接触し、補助配線240の両側に位置する第2電極330の部分は、メインサブ層242の側面242sに直接に接触するに伴い、接触領域CCRを形成しうる。中間層320の一部320R、及び第2電極330の一部330Rは、それぞれ補助配線240の上面240t上に位置した状態で、中間層320の他の部分、及び第2電極330の他の部分と分離されうる。
【0110】
一部の実施形態として、中間層320が第1機能層331、発光層332、及び第2機能層333を含む場合、図7に図示されたように、該第1機能層331、発光層332、及び第2機能層333のそれぞれが補助配線240を中心に断絶され、補助配線240の両側に配置された部分、及び補助配線240の上面240tに位置する部分331R、332R、333Rを含みうる。
【0111】
図7には、メインサブ層242の側面242sの傾斜角度αは、約20°と同一か、それより大きく、約90°より小さいのでありうる。図6及び図7は、メインサブ層242の側面242sが順方向テーパ状を有するとして図示しているが、本発明はそれに限定されない。他の実施形態において、図8Aに図示されたようにメインサブ層242の側面242sの傾斜角度αは、約90°でありうる。または、図8Bに図示されたようにメインサブ層242の側面242sの傾斜角度αは、約90°より大きく、約135°と同一か、それより小さいのでありうる。
【0112】
また、図6を参照すれば、第1電極310、中間層320及び第2電極330の多層(積層)構造を含む発光ダイオード、例えば、第1発光ダイオードLED1は、封止層400でカバーされる。封止層400は、少なくとも1つの無機封止層と、少なくとも1つの有機封止層とを含みうる。一実施形態において、封止層400は、順次に積層された第1無機封止層410、有機封止層420、及び第2無機封止層430を含みうる。
【0113】
第1及び第2無機封止層410、430は、それぞれ1つ以上の無機絶縁物を含みうる。無機絶縁物は、アルミニウム酸化物、タンタル酸化物、ハフニウム酸化物、亜鉛酸化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、または/及びシリコン酸窒化物を含みうる。第1及び第2無機封止層410、430は、化学気相蒸着法によって形成されうる。第1無機封止層410は、相対的にステップカバレッジに優れるので、補助配線240がチップT(図7)を有する形状を有するにもかかわらず、補助配線240を全体としてカバーすることができる。例えば、第1無機封止層410は、補助配線240の両側に配置された中間層320と第2電極330の部分、メインサブ層242の側面242sの一部、上部層245の下面と側面、及び補助配線240上の中間層320の一部230Rと第2電極330の一部330Rをカバーするように連続して延びうる。
【0114】
有機封止層420は、ポリマー(polymer)系の物質を含みうる。ポリマー系の素材としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド及びポリエチレンなどを含みうる。アクリル系樹脂は、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸などを含みうる。
【0115】
封止層400上には、色変換透過層500及びカラー層600が配置されうる。これと関連して、図6は、色変換透過層500の第1色変換部510が第1発光ダイオードLED1に重畳するように配置され、カラー層600の第1カラーフィルタ610が第1発光ダイオードLED1に重畳するように配置されていると図示する。第1色変換部510及び第1カラーフィルタ610は、それぞれ遮光部540、640によって取り囲まれ、これと関連して、図6は、第1色変換部510及び第1カラーフィルタ610のそれぞれの両側に配置された遮光部540、640を図示する。遮光部540、640は、ブラックマトリックスといった遮光物質を含み、補助配線240は、遮光部540、640に重畳されうる。
【0116】
図9Aは、本発明の一実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口を概略的に示す斜視図であり、図9Bは、図9Aを概略的に示す平面図である。
【0117】
図9A及び図9Bを参照すれば、平坦化絶縁層107の第1開口107OPの第1幅W1は、第1開口107OPに重畳する補助配線240の一部の第2幅W2よりも大きく形成されうる。
【0118】
補助配線240のうち、平坦化絶縁層107の物質部分に重畳する部分は、上部層241、メインサブ層242及び下部層243が比較的同幅を有して形成されうる。一方、補助配線240のうちの第1開口107OPに重畳する部分は、前述したようにエッチング液によってエッチングされるので、上部層241、メインサブ層242及び下部層243の断面形状は、前述した図6及び図7(または、図8A図8B)を参照して説明したような構造を有する。換言すれば、第1開口107OPに重畳するメインサブ層242の大きさまたは面積は、上部層241の大きさまたは面積よりも相対的に小さい。これと関連して、図9Bにおいて、実線は、平面上において上部層241及び/または下部層243のアウトライン(断面上における側面に該当)を示し、点線は、平面上においてメインサブ層242のアウトライン(断面における側面に該当)を示す。図9Bに図示されたように、上部層241及び/または下部層243の幅は、第2幅W2に該当し、メインサブ層242の幅W22は、上部層241及び/または下部層243の幅(例えば、第2幅W2)よりも小さい。
【0119】
図9Bにおいて第1開口107OPと重畳する点線部分は、前述した図7を参照して説明した補助配線240と第2電極330が直接接触しつつ形成された接触領域CCR(図7)に該当する。
【0120】
図9A及び図9Bは、第1開口107OPに重畳する補助配線240が、x方向に沿って比較的一定の幅を有することを図示しているが、本発明は、それに限定されない。他の実施形態として、図10A及び図10B、そして、図10Cに図示されたように、補助配線240は、補助配線240の延長方向(y方向)に交差する方向(x方向)に突出した突出部を含みうる。
【0121】
図10Aは、本発明の他の実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口とを概略的に示す斜視図であり、図10Bは、本発明の他の実施形態による補助配線と、平坦化絶縁層の第1開口とを示す平面図であり、図10Cは、本発明のさらに他の実施形態による補助配線と、平坦化絶縁層の第1開口とを示す平面図である。
【0122】
図10Aを参照すれば、補助配線240は、補助配線240の延長方向(y方向)に交差する方向(x方向)に突出した突出部240Pを含みうる。例えば、図10Aに図示されたように突出部240Pは、補助配線240の両側に1つずつ配置されうる。図10A及び図10Bは、補助配線240が一対の突出部240Pを含むことを図示しているが、他の実施形態として、補助配線240は、図10Cに図示されたように複数対の突出部240Pを含みうる。
【0123】
補助配線240が突出部240Pを含むことにより、補助配線240に含まれた上部層241、メインサブ層242、及び下部層243も、それぞれ突出部241P、242P、243Pを含みうる。
【0124】
補助配線240の突出部240Pは、平坦化絶縁層107の第1開口107OPに重畳され、第1開口107OPの第1幅W1は、第1開口107OPに重畳する補助配線240の一部の第2幅W2′よりも大きく形成されうる。第2幅W2′は、第1開口107OPに重畳する補助配線240の一部の最広幅に該当しうる。例えば、補助配線240の両側に突出部240Pが配置されているとき、いずれか1つの突出部240Pの端部から、他の1つの突出部240Pの端部までの距離に該当しうる。第2幅W2′は、第1開口107OPに重畳しない、補助配線240の一部の第2幅W2より大きくなりうる。
【0125】
補助配線240のうち、第1開口107OPに重畳する部分は、前述したようにエッチング液によってエッチングされるので、上部層241、メインサブ層242及び下部層243の断面形状は、前述した図6及び図7(または、図8A図8B)を参照して説明したような構造を有することができる。これと関連して、図10B及び図10Cにおける実線は、平面上における、上部層241及び/または下部層243のアウトライン(断面における側面に該当)を示し、点線は、平面上におけるメインサブ層242のアウトライン(断面における側面に該当)を示す。図10B及び図10Cに図示されたように上部層241及び/または下部層243の幅は、第2幅W2′に該当し、メインサブ層242の幅W22′は、上部層241及び/または下部層243の幅(例えば、第2幅、W2′)より小さくなりうる。
【0126】
図10B及び図10Cにおいて、第1開口107OPと重畳する点線部分は、前述した図7を参照して説明した補助配線240と第2電極330が直接に接触するに伴って形成された接触領域CCR(図7)に該当する。換言すれば、第2電極330と、補助配線240の側面(例えば、メインサブ層242の側面)との接触領域は、補助配線240の突出部240Pのうちの少なくともいずれか1つの側面に沿って連続している。図10B及び図10Cに図示されたように、補助配線240が突出部240Pを含む場合、補助配線240と第2電極330との接触面積、例えば、接触領域CCRが増加しうる。
【0127】
図11Aは、本発明の他の実施形態による補助配線と、補助配線上の平坦化絶縁層の第1開口とを概略的に示す斜視図であり、図11Bは、本発明の他の実施形態による、補助配線と平坦化絶縁層の第1開口とを示す平面図である。
【0128】
図11Aを参照すれば、補助配線240は、補助配線240の延長方向(y方向)に交差する方向(x方向)に陥没した陥没部240Dを含みうる。例えば、図11Aに図示されたように、陥没部240Dは、補助配線240の両側に1つずつ配置されうる。図11A及び図11Bは、補助配線240が一対の陥没部240Dを含むと図示しているが、他の実施形態として、補助配線240は、複数対の陥没部を含んでもよい。
【0129】
補助配線240が陥没部240Dを含むことにより、補助配線240に含まれた上部層241、メインサブ層242、及び下部層243もそれぞれ陥没部241D、242D、243Dを含みうる。
【0130】
補助配線240の陥没部240Dは、平坦化絶縁層107の第1開口107OPに重畳され、第1開口107OPの第1幅W1は、第1開口107OPに重畳する補助配線240の一部の第2幅W2”より大きく形成されうる。第2幅W2”は、第1開口107OPに重畳する補助配線240の一部の最小幅に該当する。例えば、補助配線240の両側に陥没部240Dが配置されているとき、いずれか1つの陥没部240Dの端部から、他の1つの陥没部240Dの端部までの距離に該当しうる。第2幅W2”は、第1開口107OPに重畳しない補助配線240の一部の第2幅W2よりも小さく形成されうる。
【0131】
図11Bに図示されたように上部層241及び/または下部層243の幅は、第2幅W2”に該当し、メインサブ層242の幅W22”は、上部層241及び/または下部層243の幅(例えば、第2幅W2”)より小さいのでありうる。
【0132】
図7及び図11Bを参照すれば、第1開口107OPと重畳する点線部分は、接触領域CCRに該当する。すなわち、第2電極330と、補助配線240の側面(例えば、メインサブ層242の側面)との接触領域は、補助配線240の陥没部240Dのうちの少なくともいずれか1つの側面に沿って連続している。図11Bに図示されたように補助配線240が陥没部240Dを含む場合、補助配線240と第2電極330との接触面積、例えば、接触領域CCRが増加しうる。図11A及び図11Bでは、メインサブ層242の幅が、上部層241及び/または下部層243の幅より小さく形成されるものとして図示しているが、他の実施形態において、補助配線240が陥没部240Dを含み、第1開口107OPに重畳する部分の第2幅W2”が非常に狭くなる場合、工程条件を修正(変形)しうる。補助配線240の第1開口107OPに重畳する部分は、上部層241、メインサブ層242及び下部層243が、比較的同じ幅を有するように形成されうる。換言すれば、第1開口107OPに重畳するメインサブ層242の大きさまたは面積は、上部層241の大きさまたは面積と比較的同一に形成されうる。
【0133】
このように本発明は、図示された実施形態を参照して説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有するものであれば、それらから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、請求範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
【0134】
このように本発明は、図示された一実施形態を参照して説明したが、これは、例示的なものに過ぎず、当該分野で通常の知識を有するものであれば、それらから多様な変形及び実施形態の変形が可能であるという点を理解するであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
【国際調査報告】