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特表2024-535795高度な多入力多出力(MIMO)CSIフィードバックにおけるチャネル状態情報(CSI)の省略
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】高度な多入力多出力(MIMO)CSIフィードバックにおけるチャネル状態情報(CSI)の省略
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240925BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240925BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28 130
H04W28/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515709
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2021120491
(87)【国際公開番号】W WO2023044823
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.MATLAB
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】イェ, チュンシャン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】サン, ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ホン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ, ホアニング
(72)【発明者】
【氏名】オテリ, オグヘネコメ
(72)【発明者】
【氏名】ファクーリアン, セイド アリ アクバル
(72)【発明者】
【氏名】ゼン, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ユシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067AA21
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067KK03
5K067LL11
(57)【要約】
本明細書に記載の技法は、チャネル状態情報(CSI)測定リソースの測定値の結果としてのCSI報告のためのアップリンク制御情報(UCI)送信を管理するためのソリューションを含む。CSI報告がUCI送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、MIMOコードブック構成の周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを含む成分に基づいて、アップリンク制御情報(UCI)省略を実行してCSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成することができる。UCI送信は、圧縮されたCSI報告を用いて生成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク信号のチャネル状態情報(CSI)測定リソースを受信するための無線周波数(RF)インターフェース回路構成と、
前記RF回路構成に結合された1つ以上のプロセッサと、を備えるユーザ機器(UE)であって、前記1つ以上のプロセッサが、前記UEに、
多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を生成させ、
前記CSI測定リソースの測定に基づいて、CSI報告を生成させ、
前記CSI報告がアップリンク制御情報(UCI)送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、前記MIMOコードブック構成の周波数領域(FD)成分のサブセットと時間領域(TD)成分のサブセットとを含む成分に基づいて、UCI省略を実行して前記CSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成させ、
前記圧縮されたCSI報告を送信させるように構成される、UE。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記TD成分のサブセット及び前記FD成分のサブセット、空間レイヤ、並びに空間ビームに関連付けられた複数の非ゼロ(0)線形結合(LC)係数に従って、前記UCI省略のための前記成分の優先度レベルを決定するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記UCI送信の前記パラメータを、UCIパート2情報の少なくとも3つのUCIサブセットに分割し、
少なくとも3つのUCIサブセットからの少なくとも1つの他のサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのサブセットに関連付けられた前記パラメータに対して、前記UCI省略を実行するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサが、
1つ以上の非0LC係数のラップアラウンド及び巡回時間シフトに基づくFDシーケンシャル順序に従って、前記FD成分のFDインデックスをマッピングし、
1つ以上の非0LC係数の前記ラップアラウンド及び巡回周波数シフトに基づくTDシーケンシャル順序に従って、前記TD成分のTDインデックスをマッピングし、
パラメータの複数のUCIサブセットの中から、パラメータの少なくとも1つの他のUCIサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのUCIサブセットに対する最強係数に関連付けられたインデックスを除外するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサが、
複数のページのうちの1つのページがFD成分の順列を有し、前記複数のページがそれらの間のTD成分の順列を有する、複数の空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットの前記複数のページを識別し、
前記圧縮されたCSI報告のための非0LCC係数に基づいて、前記複数のページの中から前記成分を省略するための周波数オフセット順序/順列を決定するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサが、
異なるUCI測定パラメータを、
最高優先度のグループが、空間領域(SD)回転係数、SD指標、又は1つ以上の最強係数指標(Strongest Coefficient Indicator、SCI)のうちの少なくとも1つの測定パラメータを有し、
次に高い優先度のグループが、次に高い優先度の非0LCC係数のセットと、前記最高優先度の非0LCC係数に関連付けられたビットマップの次に高い優先度のビットとを有し、
低優先度のグループが、前記次に高い優先度のグループよりも低い優先度を持つ最低優先度の非0LC係数と、ビットマップの最低優先度のビットとを有し、前記次に高い優先度のグループ及び前記低優先度のグループが、それぞれ、最強LC係数を除外する、3つのグループに区分するように更に構成される、請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記複数の空間レイヤのうちの1つの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分のそれぞれに基づく優先度関数に従って、前記最高優先度の非0LCC係数に関連付けられた前記次に高い優先度のグループのパラメータの第1の部分に優先度を付け、
前記複数の空間レイヤのうちの1つの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分のそれぞれに基づいて、最低優先度の非0LCに関連付けられた前記最低優先度のグループの測定パラメータの第2の部分に優先度をそれぞれ付けるように更に構成される、請求項6に記載のUE。
【請求項8】
前記1つ以上のプロセッサが、
パラメータの前記第1の部分及び測定パラメータの前記第2の部分を、
前記空間ビームに関する、前記空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットに対応するページのサブセットにわたって優先度値を反復して選択し、
前記ページのサブセットの各ページにおいて前記FD成分の優先度値を反復して選択し、
前記ページのサブセットの各ページにおいて前記TD成分の優先度値を反復して選択することにより、選択し、
前記圧縮されたCSI報告から、最強の非0LC係数に関連付けられた最低優先度を持つ1つ以上のTD成分を省略する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記圧縮されたCSI報告が、複数のページのサブセットの中のパラメータのクラスタの1つ以上のロケーションを含み、前記複数のページの各ページのサブセットが異なる空間レイヤに関連付けられ、前記ページのサブセットの各ページが、前記FD成分と、前記TD成分と、少なくとも1つの非0LC係数の空間ビームとを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記TD成分のTD優先度、前記FD成分のFD優先度、空間ビームの空間ビーム優先度、及び空間レイヤの空間レイヤ優先度に基づいて、前記TD成分、前記FD成分、前記空間ビーム、及び前記空間レイヤを通して、前記TD成分、前記FD成分、前記空間ビーム、及び前記空間レイヤのうちの最初から最後までの任意の組合せの順序で反復して順序付けることにより、前記圧縮されたCSI報告から省略されるべき測定値を選択するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項11】
ユーザ機器(UE)によってチャネル状態情報(CSI)報告を構成する方法であって、
多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を決定することと、
CSI報告がUCI送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを含む成分に基づいて、アップリンク制御情報(UCI)省略を実行して前記CSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成することと、
前記圧縮されたCSI報告を用いて前記UCI送信を実行することと、を含む、方法。
【請求項12】
優先度レベル定義であって、
Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(d)+2L.RI.P(m)+RI.l+λ、
ここで、P(m)は、前記FD成分の0,N-1,1,N-2,2,....,の順序に従ってインデックスmをマッピングし、
(d)は、前記TD成分の0,N-1,1,N-2,2,...,の順序に従って前記インデックスdをマッピングし、
空間レイヤλは、λ∈{0,1,...,rank indicator(RI)-1}であり、
空間ビームlは、l∈{0,1,...,2L-1}であり、
FD成分基底mは、m∈{0,1,...,M-1}であり、
TD成分基底dは、d∈{0,1,...,M-1}である、
ことを含む前記優先度レベル定義に従って、前記FD成分及び前記TD成分を含む前記CSI報告のUCIパート2についての線形結合(LC)係数cl,m,d (λ) のパラメータの優先度レベルを決定すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ラップアラウンド手順において最強FD成分及び最強TD成分の近傍成分を反復して読み出すことと、
原点において前記最強FD成分及び最強TD成分を正規化し、巡回シフトを実行することにより、前記CSI報告に含めるべき前記近傍成分を選択することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
空間レイヤの異なる周波数オフセットに関連付けられた複数のページの中で、前記FD成分及び前記TD成分から最強成分への近傍成分のクラスタを決定することと、
前記最強成分のラップアラウンド手順及び巡回シフトにおいて近傍成分の前記クラスタを読み出すことと、
第2の最強成分及び第1の最強成分の近傍成分の1つ以上のインデックスに基づいて、前記CSI報告において報告する前記クラスタを選択することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
各FD成分及びTD成分に適用される優先度関数に基づいて、UCIパート2情報の複数の部分の中から、最低の優先度を含むUCIパート2情報の部分から省略するパラメータを選択すること、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記FD成分、前記TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復して識別することにより、シーケンス順序に基づいて複数のシートの中から前記FD成分及び前記TD成分のパラメータを読み出すことであって、反復の前記シーケンス順序が、第1にFD成分、第2にTD成分、第3に空間ビーム、及び第4に空間レイヤを含むか、又は前記FD成分、前記TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を任意の順序で反復することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強TD成分からTD成分をマッピングすることと、
前記ラップアラウンド手順において、前記0原点に巡回的にシフトされた最強FD成分からFD成分をマッピングすることと、
前記最強TD成分及び前記最強FD成分の係数近傍とは異なる係数近傍内の少なくとも1つのクラスタ内の前記TD成分及び前記FD成分の中から識別することと、
前記係数近傍及び前記異なる係数近傍内の前記TD成分及び前記FD成分のインデックスの対を、互いに交互のシーケンスで読み出すことと、
前記係数近傍及び前記異なる係数近傍内の1つ以上のインデックスに基づいて、前記少なくとも1つのクラスタを報告することと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
CSI報告を処理するための方法であって、
基地局によって、CSI測定のためのCSI測定リソースを提供することと、
前記基地局によって、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを選択するパラメータを含む多入力多出力(MIMO)コードブックをUEに提供することと、
前記基地局によって、アップリンク制御情報(UCI)送信において、圧縮されたCSI報告を含む前記CSI報告を受信することと、を含む、方法。
【請求項19】
前記基地局によって、空間レイヤに関連付けられた複数のページの中からの、異なる近傍中の異なるクラスタの周りの係数のインジケーションを含む前記CSI報告に基づいて1つ以上のプリコーダを生成することと、優先度関数に基づいて、最強成分及びより低い優先度を持つ成分を省略することと、
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記CSI報告に基づいて、第1の近傍の第1の係数クラスタ及び第2の近傍中の第2の係数クラスタに関連付けられたシンボルのプリコーダを生成すること、
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
UCIパート2を受信することであって、前記UCIパート2は、優先度関数に基づいて、前記UCIパート2の一部分に関連付けられたパラメータを有すること、
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、高度な多入力多出力(Multiple Input Multiple Output、MIMO)チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)フィードバックにおけるCSI省略のための技法を含むワイヤレス通信ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信ネットワークは、基地局及び他のネットワークノードと通信することが可能なユーザ機器(User Equipment、UE)(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータなど)を含み得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project、3GPP)ネットワークにおける基地局とユーザ機器(UE)との間の通信を容易にするために、基地局によって送信される信号に対して基地局によってプリコーダが実装される。基地局は、UEからフィードバックされたチャネル状態情報(CSI)信号に基づいて、プリコーダの値を決定することができる。具体的には、UEは、基地局から受信した信号に対して測定を実行し、プリコーダの値を決定するために利用される測定値に関する情報をフィードバックする。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本開示は、詳細な説明及び添付図面の図によって容易に理解し、実行できるようになるであろう。同様の図示符号は、同様の特徴及び構造要素を示し得る。図及び対応する説明は、本開示の態様、実装形態などの非限定的な例として提供され、「ある(an)」又は「1つの(one)」の態様、実装形態などへの言及は、必ずしも同じ態様、実装形態などを指すとは限らず、少なくとも1つ、1つ以上などを意味し得る。
図1】いくつかの実施形態(態様)に係る基地局のアンテナ構造の一例を示す。
【0004】
図2】いくつかの実施形態に係る例示的な空間ビーム選択表現を示す。
【0005】
図3】本明細書のいくつかの実施形態に係る例示的な周波数領域(Frequency Domain、FD)成分選択配列を示す。
【0006】
図4】いくつかの実施形態に係る、別の例示的なFD成分選択配列を示す。
【0007】
図5】いくつかの実施形態に係る、例示的なビットマップ生成フローの第1の部分を示す。
【0008】
図6】いくつかの実施形態に係る、例示的なビットマップ生成フローの第2の部分を示す。
【0009】
図7】様々な実施形態に係る、モバイルシナリオにおける直接の見通し(Line of Sight、LoS)チャネル及び非LoSチャネルを有する例示的な多経路シナリオを示す。
【0010】
図8】様々な実施形態に係る、非LoS電力プロファイルの例示的な巡回シフトを示す。
【0011】
図9】様々な実施形態に係る、ラップアラウンドプロセスにおいて巡回的にシフトされる周波数領域(FD)成分又は時間領域(Time Domain、TD)成分の成分への例示的な優先度割り当てを示す。
【0012】
図10】様々な実施形態に係る、異なる空間レイヤにわたるFD成分の例示的な読み出しシーケンスを示す。
【0013】
図11】様々な実施形態に係る、UCIパート2グループ分割の例示的な分割を示す。
【0014】
図12】いくつかの実施形態に係る、単一シート及び電力遅延プロファイルを有する例示的なコードブックを示す。
【0015】
図13】いくつかの実施形態に係る、複数のシートを有するコードブックの一部分を示す。
【0016】
図14】様々な実施形態に係る、異なる通信経路間の例示的な高速シナリオを示す。
【0017】
図15】様々な実施形態に係る、高速シナリオにおけるTD成分の巡回シフトの一例を示す。
【0018】
図16】様々な実施形態に係る、高速シナリオにおけるFD成分の巡回シフトの一例を示す。
【0019】
図17】様々な実施形態に係る、異なる通信経路間の高速シナリオにおける近傍を有するプロファイルスパイクの例を示す。
【0020】
図18】様々な実施形態に係る読み出しシーケンスの一例を示す。
【0021】
図19】様々な実施形態に係る、UCI省略の例示的なプロセスフローを示す。
図20】様々な実施形態に係る、UCI省略の例示的なプロセスフローを示す。
【0022】
図21】本明細書に記載の1つ以上の実装形態に係るデバイスの構成要素の一例を示す図である。
【0023】
図22】本明細書に記載の1つ以上の実装形態に係る、ベースバンド回路構成の例示的なインターフェースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図における同様の図示数字は、同一又は同様の特徴、要素、動作などを識別し得る。加えて、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装形態が利用され得、構造的又は論理的変更が行われ得るので、本開示は以下の説明に限定されない。
【0025】
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)に関する第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のいくつかの版、例えば、リリース18などでは、高ドップラの場合のための時間領域相関及び予測プリコーダを利用するコードブック設計を含めてもよいことになっている。本明細書では、いくつかの実施形態又は態様において、ドップラ領域拡散の最節約表現を利用する設計が開示されている。これにより、低いフィードバックオーバーヘッドを達成することができ、高ドップラの場合のダウンリンクスループットを改善することができる。開示のCSIフィードバックを用いて、時間領域に拡散され得る複数のPDSCHオケージョンのためのCSIを、gNBにおいて導出又は取得することができる。PDSCHオケージョンごとに、プリコーディング行列指標(Precoding Matrix Indicator、PMI)と、ワイドバンドCQI及びサブバンドCQIを含むチャネル品質指標(Channel Quality Indicator、CQI)とを、基地局において導出又は取得することができる。更に、オーバーサンプリング係数(Oversampling Factor、Rd)を使用することにより、同じ物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)内の異なる直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル用の複数のプリコーダを、次世代NodeB(gNB)などの基地局によって導出することができる。様々な態様によれば、省略は、アップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)送信におけるCSI測定報告の通信に対する1つ以上の省略ルールを用いて考案される。線形結合コードブックは、本明細書のコードブック設計と同様に、大きいペイロードに関連付けできるので、チャネルリソースがUCI送信のために割り振られたリソースを超えるとき、CSIの省略を構成することができる。
【0026】
図1は、いくつかの実施形態に係る、基地局のアンテナ構造100の一例を示す。普通のアンテナは、基地局のアンテナアレイ上に配置され得る。具体的には、アンテナ構造100は、基地局のアンテナアレイの一部として基地局(例えば、(図21)に示すように、次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)2120)内に実装され得る。
【0027】
アンテナ構造100は、1つ以上のアンテナを含み得る。アンテナは、異なるアンテナ偏波で信号を送信し得る。例えば、図示のアンテナ構造100は、第1の偏波(「偏波0」と称され得る)及び第2の偏波(「偏波1」と称され得る)を用いて信号を送信し得る。具体的には、アンテナ構造100は、第1の偏波(実線で示す)を有する第1のアンテナ102と、第2の偏波(点線で示す)を有する第2のアンテナ104とを示す。アンテナ構造100は、第1の偏波(実線で示す)を有する1つ以上のアンテナと、第2の偏波(点線で示す)を有する1つ以上のアンテナとを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の偏波は第1の偏波に直交してもよい。第1の偏波と第2の偏波とが別個のアンテナによって生成されるものとして説明されているが、他の態様では1つ以上の偏波(例えば、2つの偏波)が単一のアンテナによって実現されてもよく、あるいは偏波が単一のアンテナ又は異なるアンテナによって実現されてもよいことを理解されたい。
【0028】
1つ以上の信号が、アンテナ構造100のアンテナによって送信され得る。第1の偏波を有するアンテナによって送信される信号は、第1の偏波上で送信され得、第2の偏波を有するアンテナによって送信される信号は、第2の偏波上で送信され得る。1つ以上のプリコーダが、アンテナによって送信される信号の位相及び振幅を決定し得る。プリコーダは、アンテナによって送信される信号の振幅及び/又はどのアンテナが信号を送信すべきかを決定するために利用され得る。いくつかの実施形態では、プリコーダは更に、ビームフォーミング実行などにおいて、信号が送信されるべき方向を決定するために利用され得る。プリコーダは、UEから受信されたCSIフィードバックに基づいて定義され得る。例えば、基地局は、(図21のUE2110などの)UEからCSIフィードバックを受信し得、信号対漏洩比などを通して、CSIフィードバックに基づいて、UEに対応するプリコーダのプリコーダ値を決定し得る。次いで、基地局は、UEに送信されるべき信号をプリコーディングするために、プリコーダに決定されたプリコーダ値を利用することができる。
【0029】
基地局(図21のgNB2122など)は、コードブックを定義するための式に基づいて、UE用のプリコーダのプリコーダ値を決定することができる。例えば、基地局は、
【数1】
に基づいて空間レイヤのプリコーダ値を決定することができる。但し、pは偏波インデックスとし(例えば、+45°における偏波についてはp=0とし(これは第1の偏波であり得る)、-45°における偏波についてはp=1とする(これは第2の偏波であり得る))、偏波インデックス0における送信(Transmission、Tx)アンテナについてはB個の有意ビームが存在し、偏波インデックス1におけるTxアンテナについてはB個の有意ビームが存在する。偏波インデックスpについて、bは、出発角度(θb,p,φb,p)を持つ波線(波線(p,b))の波線インデックスであり、A(θb,p,φb,p)は、(θb,p,φb,p)のアレイ応答であり、τb、pは、相対遅延であり、aは、波線bの振幅及び位相を含む経路利得である。普通のアンテナ素子配列を仮定すると、(θb,p,φb,p)は、(i,i,p,p)にマッピングすることができ、但し、p,0≦p≦O-1及びp,0≦p≦O-1はそれぞれ、垂直領域及び水平領域のオーバーサンプリング係数とし、(i,i)は、空間ビームインデックスとする。Cb,pは、空間ビームを結ぶ複素係数であり、τb,pは、基準受信機タイミングによる波線(p,b)の相対遅延である。基地局は、プリコーダを介して決定されたプリコーダ値を、基地局によってUEに送信される信号に適用し得る。
【0030】
基地局は、UEから受信されたCSIに基づいて、UE用のレイヤのプリコーダを決定し得る。例えば、レイヤのプリコーダは、P x Nサイズの行列
【数2】
によって与えられ得、但し、Wは空間ビーム選択とし、
【数3】
はビットマップ設計及び量子化器設計とし、
【数4】
はFD成分選択とする。Pは、空間領域(Spatial Domain、SD)次元の数に等しくなり得る2Nに等しくなり得、Nは、一方の次元におけるアンテナポートの数であり(例えば、図2では、垂直領域について、N=2)、Nは、もう一方の次元におけるアンテナポートの数である(例えば、水平領域について、N=4)。Nは、FD次元の数に等しくなり得る。プリコーダ正規化が適用され得、プリコーダ正規化は、所与のランクについてのプリコーディング行列によって定義され得、Nの単位はノルム1/sqrt(rank)に正規化され、但し、sqrt(rank)は、ランク指標の平方根である。
【0031】
SD選択/圧縮/量子化が適用され得る。両方の偏波に共通のL個の空間領域基底ベクトル(2つの偏波にマッピングされ、従って、両方の偏波について合計で2L個の空間ビーム)が選択され得る。
【数5】
を用いる空間領域における圧縮/量子化が、有意な電力に関連付けられた空間ビームを選択するために適用され得、但し、
【数6】
は(リリース15のタイプIIに記載のように)N×1直交DFTベクトルとする。
【0032】
FD選択/圧縮/量子化が適用され得る。空間レイヤに対して有意な電力を持つFD成分を選択するための、
【数7】
による圧縮、但し、
【数8】
は、M個のN×1サイズの直交DFTベクトルとする。FD成分の数Mは構成可能であり得る。L及びMは、gNBによって構成され得る。いくつかの実施形態では、FD圧縮ユニットはデフォルトとして、CQIサブバンドの数及び{PMIサブバンドサイズ=CQIサブバンドサイズ}によって決定され得、二次選択として{PMIサブバンドサイズ=CQIサブバンドサイズ/R}によって決定され得る。Rの値は、2に固定され得る。FD圧縮ユニットパラメータRは、上位レイヤによって構成され得る。FD圧縮ユニットの数Mは、
【数9】
によって決定され得、但し、
【数10】
とする。Mの値は、上位レイヤによって、例えば、R及びpを介して構成され得る。R∈{1,2}のN及びNSB(CQIサブバンドの数)は、N=NSB×Rによって決定され得る。R∈{1,2}は、上位レイヤによって構成され得る。
【0033】
図2は、いくつかの実施形態に係る例示的な空間ビーム選択表現200を示す。(i1,i2)は、空間ビームの主方向を選択するために使用され得る。(q1,q2)は、空間ビームの方向を微調整するために使用され得る。直交基底を保証するために、すべての選択された空間ビームに対して同じ(q1,q2)を使用してもよい。
【0034】
空間ビーム選択表現200は、1つ以上のアンテナによって送信され得る空間ビームを表す。具体的には、空間ビーム選択表現200は、いくつかの態様では、アンテナ構造100(図1)のアンテナによって送信され得る空間ビームを示し得る。(図示の空間ビーム選択表現200において円によって表される)空間ビームは、(図示の空間ビーム選択表現200において空間ビームのグループの周りの正方形で示すように)16個の空間ビームのグループにグループ化され得、グループの各々は、2つの異なる偏波を持つアンテナ又はアンテナペアに対応し得る。(i1,i2)は選択されたグループを示し得、(q1,q2)は選択されたグループ内の特定の空間ビームを示し得る。
【0035】
空間ビーム選択表現200は、第1の方向に2つのグループを含み、第2の方向に4つのグループを含み得、結果として2×4の配列のグループが得られる。各グループは、第1の方向に4つの空間ビーム、第2の方向に4つの空間ビームを有し得る。例えば、空間ビーム選択表現200は、第1のグループ202を含み得る。第1のグループ202は、4×4の配列における16個の空間ビームを含み得る。第1のグループ202は、空間ビーム選択表現200内の塗りつぶされた円で示すように、直交離散フーリエ変換(DFT)ビーム204を含み得る。第1のグループ202は、空間ビーム選択表現200内の斜線パターンで塗りつぶされた円で示すように、回転されたDFTビーム206を含み得る。回転されたDFTビーム206は、回転係数
【数11】
を有し得る。具体的には、回転されたDFTビーム206は、直交DFTビーム204から、第1の方向に1つの空間ビーム、第2の方向に2つの空間ビームだけ回転され得る。第1のグループ202の塗りつぶされていない円は、オーバーサンプリングされたDFTビームを含み得る。グループの各々は、第1のグループ202と同じビーム配列を有し得る。具体的には、第1のグループ202内の直交DFTビーム204、回転されたDFTビーム206、及びオーバーサンプリングされたDFTビームが第1のグループに相対的であるため、直交DFTビーム、回転されたDFTビーム、及びオーバーサンプリングされたDFTビームの配列は、グループに対して同じ位置にあり得る。ビームの位置がグループの各々において同じ相対位置にあることは、直交基底を保証し得る。異なるアンテナ偏波に対して異なる空間ビームを選択することが可能であり得る。
【0036】
FD成分選択は、本明細書の態様によって実行され得る。図3は、本明細書のいくつかの態様による例示的なFD成分選択配列300を示す。FD成分は、遅延タップの対応物である。ワイヤレスチャネル伝搬から、電力遅延プロファイルは、(最強タップが最も早いタップではない可能性がある非見通し(Non-Line-Of-Sight、NLOS)の場合)大きな初期タップを有する可能性があることが分かっている。
【0037】
FD成分選択配列300は、シンボルNSBによって表され得る、いくつかの構成済みCQIサブバンド302を含み得る。例えば、FD成分選択配列300は、図示の例では、9つの構成済みCQIサブバンドを含むことができる。構成済みCQIサブバンド、又はそのいくつかの部分は、CSIの送信のために(図21のUE2110などの)UEに利用可能であり得る。例えば、UEは、CQIサブバンドのうちの1つ以上においてCQIを送信することができる。
【0038】
構成済みCQIサブバンド302は、CQIサブバンドごとに、シンボルRによって表すことができる、プリコーダの数で構成することができる。プリコーダサブバンドの数は、構成済みCQIサブバンド302の数及びCQIサブバンドごとのプリコーダの数に基づいて決定され得る。例えば、N=R×NSBであり、但し、Nは、プリコーダサブバンドの数とする。プリコーダサブバンドの数は、時間領域におけるタップの数又はFD成分の数を定義することができる。例えば、時間領域におけるタップの数又はFD成分の数は、プリコーダサブバンドの数に等しくてもよい。FD成分選択配列300は、プリコーダサブバンド304を含むことができる。プリコーダサブバンド304の数は、構成済みCQIサブバンド302及びCQIサブバンドごとのプリコーダの数に基づいて定義することができる。例えば、図示の例では、構成済みCQIサブバンド302の数が9つの構成済みCQIサブバンドであり、CQIサブバンドごとのプリコーダの数が2であることに基づいて、プリコーダサブバンド304は、18個のプリコーダサブバンドを含む。
【0039】
UEは、CQIサブバンド302からFD成分の数Mを選択することができる。UEによって選択されるFD成分の数は、CQIサブバンドごとのプリコーダの数、プリコーダサブバンドの数、及び/又は構成済みCQIサブバンド302の数に基づいて決定することができ、これは、例えば、選択されるFD成分の数として、
【数12】
として表すことができる。UEは、値p_vで構成することができ、但し、vは、CSIフィードバック用の空間レイヤ(Spatial layer、RI)の数とする。いくつかの実施形態では、vは、1、2、3、又は4に等しくてもよい。図示の例では、
【数13】
である。図示の例では、UEは、5つのFD成分を選択することができる。具体的には、UEは、CSIフィードバック用のプリコーダサブバンド304から、例えば、有意な電力を持つFD成分又はタップに対応する0、1、3、15、及び17に対応するものとして、(斜線で塗りつぶされたFD成分で示すように)第1のFD成分306、第2のFD成分308、第3のFD成分310、第4のFD成分312、及び第5のFD成分314を選択することができる。
【0040】
図示の実施形態では、例えば、構成済みCQIサブバンドの数N_SBは9に等しくてもよく、CQIサブバンドごとのプリコーダの数Rは2に等しくてもよく、pは1/2に等しくてもよく、プリコーダサブバンドの数Nは18に等しくてもよく、選択されるプリコーダ成分の数Mは5に等しくてもよい。UEは、選択されたFD成分を(図21のgNB2122などの)基地局に報告することができる。具体的には、UEは、例えばプリコーダFD成分1、2、3、15、及び17を用いて、UCIフィードバック又はCSI報告において選択されたFD成分を示す1つ以上の信号を、基地局に送信することができる。別の空間レイヤ320は異なる可能性があり、そのため、UEは、例えば、0、1、3、4、及び17に対応するものとして、CSIフィードバック用のプリコーダサブバンドを選好し得るが、15ではFD成分選択を行わない可能性がある。これは、FD成分選択が時間選択を含み、CSIフィードバック用のUCI送信におけるCSI報告のための異なる空間レイヤ間で異なり得ることを実証する。
【0041】
シグナリングオーバーヘッドの考慮により、タップの数が大きいとき、2段階FD成分選択を使用することができる。図4は、いくつかの実施形態に係る、別のFD成分選択配列400を示す。FD成分選択配列400は、2段階FD成分選択の例を示す。
【0042】
FD成分選択配列400は、シンボルNSBによって表される構成済みCQIサブバンド402の数を含むことができる。例えば、FD成分選択配列400は、16個の構成済みCQIサブバンドを含む。構成済みCQIサブバンド、又はそのいくつかの部分は、CSIの送信のために(図21のUE2110などの)UEに利用可能であり得る。例えば、UEは、CQIサブバンドのうちの1つ以上においてCQIを送信することができる。
【0043】
構成済みCQIサブバンド402は、CQIサブバンドごとに、シンボルRによって表されるプリコーダの数を用いて構成することができる。プリコーダサブバンドの数は、構成済みCQIサブバンド402の数及びCQIサブバンドごとのプリコーダの数に基づいて決定され得る。例えば、N=R×NSBであり、但し、Nは、プリコーダサブバンドの数とする。プリコーダサブバンドの数は、時間領域におけるタップ又はFD成分の数を定義することができる。例えば、時間領域におけるタップの数又はFD成分の数は、プリコーダサブバンドの数に等しくてもよい。FD成分選択配列400は、プリコーダサブバンド404を含むことができる。プリコーダサブバンド404の数は、構成済みCQIサブバンド402及びCQIサブバンドごとのプリコーダの数に基づいて定義することができる。例えば、構成済みCQIサブバンド402の数が16個の構成済みCQIサブバンドであり、CQIサブバンドごとのプリコーダの数が2であることに基づいて、プリコーダサブバンド404は、32個のプリコーダサブバンドを含む。
【0044】
UEは更に、FD成分を選択するための中間セット406を決定することができ、この中間セット(Intermediate Set、IntS)406は、プリコーダサブバンド404のサブセットであってもよい。IntS406は、UEによって選択されるFD成分の数Mに基づいて決定することができる。選択されるべきFD成分の数は、CQIサブバンドごとのプリコーダの数、プリコーダサブバンドの数、及び/又は構成済みCQIサブバンド402の数に基づいて決定することができる。例えば、
【数14】
である。UEは、値pで構成することができ、但し、vは、CSIフィードバック用の空間レイヤ(Spatial layer、RI)の数とする。いくつかの実施形態では、vは、例えば、1、2、3、又は4に等しくてもよい。図示の実施形態では、
【数15】
である。図示の実施形態では、UEは、8つのFD成分を選択することができる。IntS406は、N'FD基底のセットを含むことができ、但し、N'=2×Mとする。IntS406は、mod(Minitial+n,N)によって定義することができ、但し、
【数16】
とする。MinitialはUEによって選択されることができ、アップリンク制御情報(UCI)パート2において(図21のgNB2122などの)基地局に報告することができる。Minitialはセットから選択することができ、このセットは
【数17】
である。
【0045】
FD成分選択配列400は、プリコーダサブバンド404からのIntS406を示す。図示の実施形態では、Minitialは、FD成分28において-4である。従って、IntS406は、図の右側から左側に、プリコーダサブバンドインデックス28からプリコーダサブバンドインデックス11まで拡張することができる。UEは、IntS406からの8つのFD成分(例えば、28、30、0、1、2、3、4、5)から選択することができる。具体的には、UEは、図示の実施形態におけるCSIフィードバック用のIntS406から、(斜線で塗りつぶされたFD成分で示すように)第1のFD成分408、第2のFD成分410、第3のFD成分412、第4のFD成分414、第5のFD成分416、第6のFD成分418、第7のFD成分420、及び第8のFD成分422を選択することができる。図示の実施形態では、NSBは16に等しくてもよく、Rは2に等しくてもよく、pは1/2に等しくてもよく、Nは32に等しく、Mは8に等しく、N'は16に等しい。UEは、選択されたFD成分をCSI報告において基地局に報告することができる。具体的には、UEは、選択されたFD成分を示す1つ以上の信号を基地局に送信することができる。
【0046】
図示の例では、Minitialにより、中間セット(IntS)406は(図21のgNB2122などの)gNB側で知ることができ、従って、1つの空間レイヤにおいて、例えば、FD成分の選択は、中間セット(IntS)(例えば、0、1、2、3、4、5)内に制約された空間レイヤにおいてのみ行うことができる。そして、中間セット406内の別の空間レイヤ(28及び30)は、この空間レイヤから独立していてもよい。別の空間レイヤ420は異なっていてもよく、そのため、UEは、28、30、及び31とは別々のセット内の、0、1、3、及び9に対応するCSIフィードバック用のプリコーダサブバンドを選好し得る。UEは、別の空間レイヤ420からの8つのFD成分(例えば、28、30、31、0、1、2、3、及び9)から選択することができ、その結果、FD成分選択は、CSIフィードバック用のUCI送信におけるCSI報告のための異なる空間レイヤ間で時間選択にともなって変化することができる。
【0047】
FD成分の数がCSI送信のために選択されると、gNBの視点から、2つの空間レイヤから問題が生じ得る。UEによる過去のCSI測定報告から、gNBは、このUEに対して、1対1の関連付けが(例えば、過去10回のオケージョン/報告において)報告されているので、おそらくこれが最も好適なものであるという印象を受け得る。しかしながら、チャネルは変化し得る。UEの視点から、ランク2送信が選好され得るが、その場合、係数は、ランク1からランク2に変更されるように送信されるべきである。従って、両方について報告するのに十分なリソースがない可能性があるが、一方のランク(例えば、空間レイヤ0)についてのCSIのみが報告される場合、UEがランク2送信をサポートすることができることをgNBが知っているかどうかにかかわらず、基地局は、更なる情報なしには、別の空間レイヤについてのプリコーダを生成するかどうか迷う可能性があるという問題が存在する。
【0048】
図5は、いくつかの実施形態に係る、例示的なビットマップ生成フロー500の第1の部分を示す。ビットマップ生成フロー500は、(図21のgNB2122などの)基地局にCSIを報告するための線形結合/係数(Linear Combination、LC)係数インジケーションのビットマップを生成するために、(図21のUE2110などの)UEによって実行され得る例示的なフローを示す。ビットマップ生成フロー500のフローを実装するUEは、異なるアンテナ偏波に対して異なる空間ビームを選択し、UCI省略を通じて圧縮されたCSI報告を生成することを可能にされることにより、単純なビットマップと比較して、ビットマップのために送信されるべきデータを低減することができる。
【0049】
ビットマップ生成フロー500は、UEによる測定値に基づいて決定されたLC係数のビットマップ502を含むことができる。具体的には、ビットマップ502は、UEによって測定された、基地局から受信された信号のLC係数の値を示すことができる。UEは、LC係数の決定された値に基づいて、ビットマップ502を生成することができる。ビットマップ502の各正方形は、UEによって測定された信号のLC係数を示すことができる。ビットマップ502のx軸は、LC係数のFD成分に対応し、ビットマップ502のy軸は、選択された空間ビームに対応し、ビットマップ内の各正方形は、FD成分のインデックス及び空間ビーム(単数又は複数)のインデックスに対応する。
【0050】
図示の実施形態では、ビットマップ502は、2つのアンテナ偏波及び6つのFD成分に対して8つの選択された空間ビームを含む。ビットマップ502の空間ビームは、第1の偏波504及び第2の偏波506に分割することができる。具体的には、ビットマップ502の上部4行に対応する空間ビームは第1の偏波504を有することができ、ビットマップ502の下部4行に対応する空間ビームは第2の偏波506を有することができる。
【0051】
ビットマップ502において、塗りつぶされていないボックスは、対応する空間ビーム及び周波数成分に対するLC係数の振幅がゼロ(0)であることを示す。具体的には、UEは、塗りつぶされていないボックスに対応するLC係数の振幅が0に等しいと判定した可能性がある。例えば、図示の実施形態では、第1の係数508のLC係数は、0の振幅を有する。0の振幅を有することに言及することは、いくつかの実施形態では、LC係数の振幅が必ずしも正確に0であることを意味するのではなく、これらの実施形態では、LC係数の振幅が0の所定の範囲内にあることを理解されたい。更に、これらの実施形態における非ゼロ(0)振幅は、0の所定の範囲よりも大きいLC係数の振幅を指すことができる。
【0052】
ビットマップ502において、塗りつぶされたボックスは、対応する空間ビーム及び周波数成分のLC係数の振幅が非0であることを示す。具体的には、UEは、LC係数の振幅が非0であると判定した可能性がある。例えば、UEは、第2の係数510、第3の係数512、第4の係数514、第5の係数516、第6の係数518、第7の係数520、第8の係数522、第9の係数524、第10の係数526、及び第11の係数528が非0である振幅を有すると判定した可能性がある。ビットマップから分かるように、第2の係数510~第8の係数522は第1の偏波504を有し、第9の係数524~第11の係数528は第2の偏波506を有する。
【0053】
UEは、ビットマップ502のFD成分のいずれかに非0のLC係数値がないかどうかを判定することができる。例えば、UEは、ビットマップ502内の第4の列に対応するFD成分530が、非0振幅を持つLC係数を含まないと判定することができる。UEが、FD成分が非0振幅を持つLC係数を含まないと判定することに基づいて、UEは、ビットマップ502からFD成分を除去して、修正又は圧縮後のビットマップを生成することができる。具体的には、UEは、ビットマップ502からFD成分に対応する列を除去して、修正後のビットマップをビットマップ502よりも小さくすることができる。図示の実施形態では、UEは、FD成分530を除去して、FD成分なしの修正/圧縮後ビットマップ532を生成することができる。FD成分530を除去することの一部として、UEは、FD成分530内のLC係数の値を報告しないことがある。対照的に、UEは、FD成分内の各々のLC係数の値ではなく、ビットマップ502から除去されたFD成分のインジケーションを報告中に含めることができ、その結果、報告中に含まれるビットが少なくなり、オーバーヘッドを低減することができる。加えて、又は代替的に、UEは、選択された2L空間ビームのサブセットを示して、ビットマップのサイズを低減することができる。修正後ビットマップ532は、ビットマップ502からの残りのFD成分及びLC係数値を維持することができる。
【0054】
理解のために、図示のビットマップ生成フロー500は、非0インジケーションビットマップ534を更に含む。非0インジケーションビットマップ534は、修正後ビットマップ532のどの成分が非0値を有し、修正後ビットマップのどの成分が0値を有するかを示すことができる。具体的には、非0インジケーションビットマップ534は、非0値を有するLC係数の成分位置において「1」を示し、0値を有するLC係数の成分位置において「0」を示す。図示の例では、非0インジケーションビットマップ534は、対応するLC係数が非0値であることに基づいて「1」を示す、第1の係数536、第2の係数538、第3の係数540、第4の係数542、第5の係数544、第6の係数546、第7の係数548、第8の係数550、第9の係数552、及び第10の係数554を有する。非0インジケーションビットマップ534の残りの成分は、対応するLC係数が0値であることに基づいて、「0」を示すことができる。非0インジケーションビットマップ534の第1の係数536は、修正後ビットマップ532からの第2の係数510に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第2の係数538は、修正後ビットマップ532の第3の係数512に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第3の係数540は、修正後ビットマップ532の第4の係数514に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第4の係数542は、修正後ビットマップ532の第5の係数516に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第5の係数544は、修正後ビットマップ532の第6の係数518に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第6の係数546は、修正後ビットマップ532の第7の係数520に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第7の係数548は、修正後ビットマップ532の第8の係数522に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第8の係数550は、修正後ビットマップ532の第9の係数524に対応し、非0インジケーションビットマップ534の第9の係数552は、修正後ビットマップの第10の係数526に対応し、非インジケーションビットマップ534の第10の係数554は、修正後ビットマップ532の第11の係数528に対応する。
【0055】
図6は、いくつかの実施形態に係る、例示的なビットマップ生成フロー500の第2の部分600を示す。例えば、例示的なビットマップ生成フロー500の第2の部分は、例示的なビットマップ生成フロー500の第1の部分から生成された修正又は圧縮後ビットマップ532を使用して処理を進めることができる。(図21のUE2110などの)UEは、偏波ごとに基準を識別することができ、より強い基準が、すべてのLC係数を正規化するために、UEによって使用され得る。
【0056】
UEは、修正後ビットマップ532に含まれているLC係数から最強LC係数を判定することができる。具体的には、UEは、修正後ビットマップ532に含まれている、最大振幅を有するLC係数を判定することができる。図示の実施形態では、例えば、UEは、修正後ビットマップ532に含まれているLC係数のうちの最大振幅を有する第5の係数516に基づいて、第5の係数516が最強LC係数であると判定することができる。
【0057】
UEは更に、どの偏波が最強LC係数を含むかを判定することができる。例えば、図示の実施形態では、UEは、最強LC係数が第1の偏波504を有するか、それとも第2の偏波506を有するかを判定することができる。図示の実施形態では、例えば、UEは、第5の係数516が第1の偏波504を有すると判定することができる。
【0058】
UEはまた、修正後ビットマップ532全体の最強LC係数を含まない他方の偏波から、最強LC係数を判定することができる。例えば、図示の実施形態における最強LC係数が第1の偏波504を有するとUEが判定したとき、UEは、第2の偏波506を有するどのLC係数が最大振幅を有するかを判定することができる。図示の実施形態では、UEは、第10の係数526が、第2の偏波506を持つLC係数のうち、最強LC係数を有すると判定することができる。
【0059】
UEは、修正後ビットマップ532の最強LC係数に基づいて、修正後ビットマップ532の非ゼロ(0)LC係数を正規化することができる。具体的には、UEは、非0振幅を有するすべてのLC係数の値を、修正後ビットマップ532内の最強LC係数の値で除算することができる。例えば、UEは、修正後ビットマップ532の非0LC係数の値を第5の係数516の値で除算して、非0LC係数を正規化することができる。例えば、UEは、修正後ビットマップ532内のLC係数の値を正規化し、正規化された値を選択されたデジタル値に量子化することにより、修正後ビットマップ532内のLC係数を用いて高分解能の振幅量子化を実行することができる。UEは、LC係数を、第1の偏波504を有するLC係数と第2の偏波506を有するLC係数とに分割することにより、第1の偏波504を有するLC係数を用いて通常分解能の振幅量子化及び/又は位相量子化を実行することができる。加えて、又はその代わりに、UEは、第1の偏波504を有するLC係数を用いて位相量子化を実行することができる。加えて、又はその代わりに、UEは、第1の偏波504におけるLC係数の位相を示すために位相量子化を実行することができ、ここで、例えば、UEは、第1の偏波504を有するLC係数を用いて16位相シフトキーイング(Phase Shift Keying、PSK)への位相量子化を実行することができる。位相は、偏波における最強LCのFD成分に基づくことができる。図示の実施形態では、第1の偏波504の最強LCは、修正後ビットマップ532の第1のFD成分内にあり、0の位相を有する、第5の係数516であり得る。第1の偏波504の図示の実施形態における位相が0であるので、位相量子化により、第1の偏波504の位相値は0になる。従って、第5の係数516の位相値は位相量子化の前後で同じになるので、図示の実施形態では位相量子化をスキップすることができる。UEはまた、第2の偏波506のLC係数に対して、正規化、通常分解能の振幅量子化、及び/又は位相量子化を同様に実行することができ、第2の偏波506の最強LC係数は、第10の係数526であり得る。
【0060】
図7は、基地局702(例えば、gNB)と高速移動UE704、706(例えば、車両UE(vehicle UE、vUE))又は高速レール(High Speed Rail、HSR)との間の送信経路の適用における様々な例を示す。様々な物体708(例えば、建物、木など)により、特定の経路が、基地局702とUE704、706との間の他の直接経路よりも遅く到着するか、又はそれほど早く到着しないことがある。例えば、基地局702とUE704との間の経路は、直接の見通し(LoS)チャネル710を有する直接経路を含み、従って、この経路は、UE704への他の経路よりも速く車両UEに到達する。物体708(例えば、1つ以上の建物)の反射により到着がより長くなる非LOS(NLOS)経路714のような基地局702とUE706との間のチャネル経路。LoSチャネル710の場合、最初に強い経路が生じるが、移動後に、反射によって減衰するか、又はより長くかかり得る弱い経路が生じ得る。
【0061】
電力遅延プロファイル712に示すように、多経路チャネルを介して受信される信号の強度は、複数の経路間の移動時間の差である時間遅延の関数であってもよい。時間遅延がX軸に沿って増加するにつれて、電力は、線形領域においてY軸に沿ってデシベル単位で減少する。
【0062】
実施形態では、CSI報告においてCSIフィードバックを生成することは、図8に示すように、第1の位置への(例えば、原点における)最強経路の巡回シフトを実行することを含むことができる。NLoSプロファイル802のチャネル電力遅延プロファイルの表現の異なる部分は、表現の2つの部分804と806が線形領域において分離できるが、巡回シフト領域においては隣接するように分割され得る。最強経路(単数又は複数)は、例えば、部分804を軸原点とする位置に巡回的にシフトすることができる。様々な実施形態では、(図21のUE2110などの)UEは、CSIフィードバックを生成するときに巡回領域で係数を選択することができる。CSI省略は、電力遅延領域/電力ドップラ領域において巡回的にシフトされたFD成分及び/又はTD成分のより有意な係数を選択することにより、CSI報告のためのリソースを超過したときに実行され得る。理想的には、直接経路のみでは、UE側で見られるチャネル応答はデルタ関数である。LoSチャネル経路の場合、電力遅延プロファイルに関して、第1のタップ又はFD成分が最も強く、原点における最強タップに必ずしも先行する有意な電力はないというデルタ関数を仮定することができる。しかしながら、バンド幅制限により、UEによって観測される有効なワイヤレス信号は、同期関数によって特徴付けられるように、ワイヤレスチャネルとバンド制限フィルタの時間領域応答との畳み込みである可能性がある。同期関数は、チャネルの前にいくらかの小さな信号漏洩を有する可能性があり、LoSを有する複合チャネルもまた、最強経路の前に非0経路も有する可能性がある。このため、最強経路を0位置にシフトし、ここで代替的に係数を選択することは、追加の利点をもたらすことができる。
【0063】
具体的には、例えば、空間ビームの空間レイヤにおけるランク2送信に関して、複数の空間ビームを、UEへの基地局送信から生成することができる。送信方向を形成するために、異なる空間ビームを組み合わせ、異なる係数を割り当てることができる。最強空間経路は、特定の近傍又は範囲内の最強係数で指定することができる。従って、CSI省略を構成するとき、範囲に沿った様々な順列に、優先度関数に基づいて優先度を割り当てることができる。完全なCSI報告のリソースを超過したことに応答して、オーバーヘッド問題がないことを保証するために、あまり重要でない構成要素は除去してもよい。
【0064】
図9は、MIMOコードブックの成分についての優先度値を有する電力プロファイル900の巡回シフトの一例を示す。例えば、電力プロファイル902は、巡回シフトが、水平軸に沿って、TD成分については周波数領域にあり、FD成分については時間領域にあるように、巡回的にシフトされ得る。TD成分が、実行される巡回シフトがTD成分領域にあるように表されている場合、水平軸は周波数の変化を表す。加えて、又はその代わりに、FD成分が、巡回シフトがFD成分領域において実行されるように表されている場合、水平軸は時間の変化を表す。
【0065】
電力プロファイル902は、多経路通信のいずれか1つの経路に対して、(図21のUE2110などの)UEと基地局との間の最強経路として選択することができる。このプロファイル902は、隣接するプロファイル部分904と906とが全範囲に沿って左右に配置されるように巡回的にシフトされる。最強経路としての最強成分は、原点又は0位置に配置され、最高優先度として最低優先度値で指定することができる。最高優先度は、CSI報告のための読み出しシーケンスにおいて最初に読み出すことができる。従って、読み出しシーケンスは、右プロファイル部分904から左プロファイル部分906へと、すべての構成要素を通して巡回的に反復して交互に行うことができる。次いで、割り振られたリソースの量に基づいて、UEは、どの成分がCSI報告に含めるかを選択することができる。リソースの量(例えば、リソース要素、物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)の数、直交周波数分割多重(OFDM)スロットの数など)が増加又は減少する場合、より多い又はより少ない成分をCSI報告のために選択することができる。
【0066】
CSI報告のためにUEに割り振られたリソースの量に応じて、UEは、様々な方法で異なる成分を読み出すことができる。UEは、空間ビームによって、まず順列を有するFD成分、次に順列を有するTD成分を読み出し、そして空間レイヤを読み出すことができる。代替的に又は追加的に、UEは、まず順列を有するFD成分を、空間ビームによって、順列を有するTD成分、そして空間レイヤによって読み出すことができる。代替的又は追加的に、UEは、順列を有するFD成分を、空間ビームによって、空間レイヤによって、そして順列を有するFD成分を読み出すことができる。順列は、例えば、優先度関数の順序付けに従って決定することができる。
【0067】
上記の読み出しの優先度に基づいて、UEは、線形係数(LC)係数又はLC係数のどの成分をUCI送信におけるCSI報告から省略するかを選択することができる。例えば、図によれば、優先度値0が最強成分(FD成分/TD成分)を表す場合、UEは、報告のためにこの成分を最初に読み出すことを決定することができる。左プロファイル904における最強成分は、低いほど良好であるように、0の優先度値を指定することができる。次は、右プロファイル906における優先度値1である。UEは、2つの隣接プロファイル904と906との間を反復して往復して、強い信号の周りにクラスタ化する成分を取得することができる。非0係数を有するものは、例えば、CSI報告のためのUCI送信のために割り振られているリソースの閾値レベルに基づいて選択され、CSI報告において報告することができる。
【0068】
CSI省略は、例えば、UCIのために割り振られたULリソースが、完全なCSI報告、又はすべての係数の報告に十分でないときに構成することができる。選択された各成分は、非0LC係数を含むLC係数(LC Coefficient、LCC)を有する成分についての優先度値910に基づくことができる。非0LC係数は、関連付けられた空間レイヤ、ビーム、FD成分基底、及び/又はTD成分基底に従って表すことができる。例えば、TD基底なしに、非0LC係数(Non-Zero LC Coefficient、NZC)は、
【数18】
と表すことができ、空間レイヤλ∈{0,1,...,RI-1}と、空間ビームl∈{0,1,...,2L-1}と、FD基底m∈{0,1,...,M-1}に関連付けられる。関連付けられたビットマップ成分(0(単数又は複数)を含む)は、
【数19】
として表すことができる。ここで、空間レイヤλは、ランク指標(Rank Indicator、RI)に基づいて、空間ビームlは、空間ビームの大きさ(2L)に基づいて、FD成分基底mは、FD成分の数に基づいて、インデックス付けすることができる。加えて、TD成分基底を考慮すると、NZCは、例えば、
【数20】
と表し、レイヤλ∈{0,1,...,RI-1}と、ビームl∈{0,1,...,2L-1}と、FD基底m∈{0,1,...,M-1}と、TD基底d∈{0,1,...,M-1}と
【数21】
として関連付けられることができる。関連付けられたビットマップ構成要素(0(単数又は複数)を含む)は、
【数22】
として表すことができる。
【0069】
図10は、複数の空間レイヤの例示的な読出しシーケンス1000を示す。FD成分は水平軸に沿っており、空間ビームは垂直軸に沿ってインデックス付けされている。図では、各空間レイヤ(例えば、空間レイヤ0及び空間レイヤ1)について、8つの空間ビームが垂直軸に沿って表されている。CSI報告を生成することにより割り振られたリソースを超過し、UCI省略が発生すると決定されると、選択的読み出しは、このように構成することができる。TD成分は図示されていないが、同様の読み出しシーケンスをTD成分で実行して、CSI報告を低減又は圧縮することもできる。これは、完全な情報を有するCSI報告が提供されない場合であっても、複数のレイヤに対するCSIフィードバックを提供する機会を可能にする。
【0070】
例えば、対角斜線で塗りつぶされた部分は、選択されたFD成分(又はタップ)を表し、非0LC係数を含むことができる。図3及び図4を用いて上で詳述したように、異なる空間レイヤは異なってもよく、ここに示すように、対角斜線で塗りつぶされた成分は、異なるランク又は異なる空間レイヤ間でのFD成分を表す。この読み出しシーケンスでは、空間ビームが最初に読み出され、次に空間レイヤが読み出され、次にFD成分が読み出される。読み出しシーケンス自体は、優先度を特徴付け、UCI省略のためのパラメータを選択するために、非0選択コンポーネントが存在しているか否かとは無関係である。(図21のUE2110などの)UEは反復して、1つの空間レイヤについて係数0、1、2、3、4、5、6、及び7によって表される左隣接プロファイル(例えば、図9の904)を読み通し、次いで、次の空間レイヤについて8、9、10、11、12、13、14、及び15を読み通し、これは、FD成分が最強と見なされる原点である。次いで、ラップアラウンド手順が実行され、図9(例えば、左隣接プロファイル904及び右隣接プロファイル906)に関して前に説明したように、右隣接プロファイル(例えば、906)が巡回シフトから検討される。次に最強の成分は、通常、次の反復上にあり、空間レイヤ0内の16、17、18、19、20、21、22、及び23、並びに次の空間レイヤ内の24~31として表されるように、右側の最強候補に並んでいる。従って、反復読み出しは、空間ビームから空間レイヤに移動し、次いで、順列を有するFD成分に移動する。ラップアラウンド反復は、左側の次の成分に沿って32~47まで継続し、次いで右側の次の成分に沿って48~63まで継続する。巡回シフトプロファイルのラップアラウンドは、空間ビーム、空間レイヤ、及び非0LC係数を有するFD成分を読み出す反復が完了するまで、左側で64~79まで反復して継続し、そして最後に右側に戻って80~95まで継続する。このようにして、UEは、例えば、UCI送信においてフィードバックするためにCSI報告の成分を選択し、どのパラメータを省略すべきかを決定することができる。
【0071】
図11は、CSIパート2(UCIパート2)におけるCSI/UCI報告1100の一例を示す。CSI報告におけるUCI省略の目的のために、UCIパート2におけるパラメータは、3つのグループに分けることができ、グループnは、グループn+1よりも高い優先度であり、但し、n=0、1とする。3GPP仕様は、2つのパートに分割される単一のCSIフィードバックを定義している。パート1は必要不可欠であると考えられ、一方、パート2CSIは、あまり重要ではないパラメータであるが、(図21のgNB2122などの)gNBとのスケジューリングには意味があると考えることができる。
【0072】
パート2CSIの場合、コードブックは、3つのグループ0、1、及び2に従って定義することができる。(図21のUE2110などの)UEがNRep個のCSI報告を報告するように構成されているとき、グループ0は、SD回転係数、SD指標、すべてのNRep個の報告のSCI(単数又は複数)などのパラメータ、又はグループ1及びグループ2よりもパート2CSI/UCIのグループ0のための他の不可欠なパラメータ又は優先度パラメータを含むことができるが、これらに限定又は制限されない。グループ0に含めることができる正確なパラメータは、コードブック設計における様々な要因に依存することができ、説明されたものよりも多い又は少ない他のパラメータを含むように変化することができ、これは、以下で説明されるグループ1及び2について同じである。
【0073】
優先レベルは、2つのLCC
【数23】
の優先レベルが、Prio(λ,l,m)<Prio(λ,l,m)である場合、LCC
【数24】

【数25】
より高い優先度を持つように定義することができる。非0LC係数
【数26】
及びビットマップ
【数27】
は、(λ,l,m)に従って、同じ優先度関数Prio(λ,l,m)を用いて、高い優先度から低い優先度へと優先順位付け/順序付けされる。優先度レベルは、Prio(
λ,l,m)=2L.RI.P(m)+RI.l+λとして算出することができ、但し、P(m)は、対応するFD成分の以下の順序に従ってインデックスmをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,....
【0074】
Rep個の報告の各々について、グループ1は、より弱い偏波の基準振幅(単数又は複数)、FD指標、
【数28】
個の最高優先度の非0LC係数
【数29】
、及びビットマップ
【数30】

【数31】
個の最高優先度のビットを含むことができるが、これらに限定又は制限されない。NRep個の報告の各々について、グループ2は、
【数32】
個の最低優先度非0LC係数
【数33】
、及びビットマップ
【数34】

【数35】
個の最低優先度ビットを含むことができるが、これらに限定又は制限されない。グループ1とグループ2の両方は、基地局がCSI報告とグループ1とグループ2のサイズでもUCI送信を受信できるような方法で、ビットマップ及びそれと関連するLC係数を分割又は区分することから生成することができる。グループ1(G)及びグループ2(G)は、最強係数(単数又は複数)に関連付けられたインデックスを除外することができる。インデックスは、位相と振幅の両方について合わせて示すことができる。
【0075】
図示の例では、各報告(例えば、報告1、報告2、及び報告3)は、G及びG中のパート2CSIに選択された異なるパラメータを含む。グループ0(G)は、例えば、報告にわたってパート2ワイドバンドのための不可欠なパラメータをより多く含み、UCI省略を回避するであろう。例えば、これらに優先度0を指定することができる:CSI報告1~NRepに対して、「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されたCSI報告の場合、グループ0CSI、その他の構成のCSI報告の場合、パート2ワイドバンドCSI。優先度1から2NRepは、例えば、偶数又は奇数のサブバンドによるサブバンドパラメータを含み、各優先度報告レベルの関連付けられた矢印で示すように、G又はGに選択することができる。報告1のGに対して優先度1を選択し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告1のグループ1CSI、その他の構成の場合、CSI報告1の偶数サブバンドのパート2サブバンドCSI。報告1のGに対して優先度2を選択し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告1のグループ2CSI、その他の構成の場合、CSI報告1の奇数サブバンドのパート2サブバンドCSI。報告2のGに対して優先度3を選択し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告2のグループ1CSI、その他の構成の場合、CSI報告2の偶数サブバンドのパート2サブバンドCSI。報告2のGに対して優先度4を選択し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告2のグループ2CSI、その他の構成の場合、CSI報告2の奇数サブバンドのパート2サブバンドCSI。報告は、例えば、報告3に更に含められるGに対して選択される優先度2NRep-1を用いて同様に生成し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告NRepのグループ1CSI、その他の構成の場合、CSI報告の偶数サブバンドのパート2サブバンドCSI。報告3のGに対して優先度2NRepを選択し、以下を含むことができる:「typeII-r16」又は「typeII-PortSelection-r16」として構成されている場合、CSI報告NRepのグループ2CSI、その他の構成の場合、CSI報告NRepの奇数サブバンドのパート2サブバンドCSI。
【0076】
従って、UEは、異なるUCIパラメータを3つのグループに区分することができ、CSI/UCIパート2中の最も重要なパラメータはG0に含められ、UCIパート2中の次に重要な(次に高い優先度の)パラメータの第1の部分はG1に含められ、UCIパート2中の次に重要な(次に高い優先度の)パラメータの第2の部分はG2に含められる。優先度関数は、UCIパート2の第1の部分又は第2の部分における次に重要なパラメータのメンバーシップを効果的に決定するために使用することができる。この省略設計は、FD成分順列が電力遅延プロファイルを考慮した、最初がFD成分、次が空間ビーム、3番目が空間レイヤであるマッピングとして定式化することができ、これは(順列を有するFD成分、空間ビーム、空間レイヤ)と表すことができる。しかしながら、省略設計は、特にこれに限定されず、各空間レイヤについて周波数オフセットを有する異なるページにわたる順列を有するTD成分を含むこともできる。
【0077】
いくつかの実施形態では、コードブック構成は、コードブック設計内でコードブックの複数のシート(「ページ」とも呼ばれる)を実装するように構成することができる。図12は、いくつかの実施形態に係る、単一シート及び電力遅延プロファイル1250を有する例示的なコードブック1200を示す。具体的には、コードブック1200は、各空間レイヤに対して単一のシートを有することができる。
【0078】
図示のコードブック1200は、2つの空間レイヤに対するものであってもよい。具体的には、コードブック1200は、第1の空間レイヤ(「空間レイヤ0」と呼ばれ得る)に対する第1のシート1202と、第2の空間レイヤ(「空間レイヤ1」と呼ばれ得る)に対する第1のシート1204とを含むことができる。第1のシート1202は、第1の空間レイヤに対するプリコーディング定義を含むことができ、第1のシート1204は、第2の空間レイヤに対するプリコーディング定義を含むことができる。基地局及び/又はUEは、第1の空間レイヤにおいて送信される信号をプリコーディングするために第1のシート1202のプリコーディング定義を利用し、第2の空間レイヤにおいて送信される信号をプリコーディングするために第1のシート1204のプリコーディング定義を利用することができる。図12に示すケースは、例えば、静止したUE、静止したgNB、及び静止した伝搬環境に対して、上述のように周波数オフセットをシフトした後の0周波数オフセット成分以外のコードブック内の重要でないドップラ周波数成分に起因して発生することがある。CSIフィードバック内に空間レイヤ1に対するシートが1つしかなく、CSIフィードバック内に空間レイヤ2に対するシートも1つしかないので、ドップラ周波数インデックスは、図12に示す線形結合係数表記において省略されており、Cl,m,d,nの代わりに、Cl,m,λが使用される。それはまた、ある1つの空間レイヤにおいて1つのシートのみが存在するが、別の空間レイヤにおいて複数のシートが存在するときに発生することがある。
【0079】
電力遅延プロファイル1250は、空間レイヤの空間ビームにおける電力遅延プロファイルを示すことができる。具体的には、電力遅延プロファイル1250は、第1の電力遅延プロファイル1252と、第2の電力遅延プロファイル1254とを含むことができる。第1の電力遅延プロファイル1252は第1の空間レイヤに対応してもよく、第2の電力遅延プロファイル1254は第2の空間レイヤに対応してもよい。図から分かるように、第1の電力遅延プロファイル1252は、第2の電力遅延プロファイル1254よりも早い時間にピークに達することができ、その結果、第1の空間レイヤにおける空間ビームに対応する第1の信号は、第2の空間レイヤにおける空間ビームに対応する第2の信号とは異なる時間にピークに達する。
【0080】
図13は、いくつかの実施形態に係る複数のシートを有するコードブック1300の一部分を示す。各シートは、ドップラ周波数オフセットに対応することができる。具体的には、コードブック1300の一部分は、単一の空間レイヤに対応するコードブック1300の一部分の例であってもよい。図13では、λ=1,0≦l≦8-1,0≦m≦6-1,-2≦d≦2の線形結合係数Cl,m,d,λが示されている。空間レイヤ1(例えば、空間レイヤ0など)以外の追加の空間レイヤも、所与の空間レイヤにおけるTD成分及びFD成分から構成される3D行列コードブック1300として、複数のシートを用いて同様に表すことができる。
【0081】
コードブック1300の一部分は、単一の空間レイヤに対応する複数のシートを含むことができる。例えば、コードブック1300の一部分は、図示の実施形態における単一の空間レイヤに対応する5つのシートを含むことができる。具体的には、コードブック1300の一部分は、第1のシート1302、第2のシート1304、第3のシート1306、第4のシート1308、及び第5のシート1310を含むことができる。
【0082】
各シートは、1つの周波数オフセットに対応することができる。例えば、第3のシート1306は、周波数オフセット0・Δfとして表すことができる周波数オフセットのない空間レイヤに対応することができる。第2のシート1304は、周波数オフセット1・Δfとして表すことができる正の1の周波数オフセットを有する空間レイヤに対応することができる。第1のシート1302は、周波数オフセット2・Δfとして表すことができる正の2の周波数オフセットを有する空間レイヤに対応することができる。第4のシート1308は、周波数オフセット-1・Δfとして表すことができる、マイナス1の周波数オフセットを有する空間レイヤに対応することができる。第5のシート1310は、周波数オフセット-2・Δfとして表すことができる負の2の周波数オフセットを有する空間レイヤに対応することができる。シート又はページは、例えば、第3のシート1303における原点0での最強係数に対するラップアラウンドを表すことができる。
【0083】
基地局及び/又は(図21のUE2110などの)UEは、送信されるべき信号のための1つ以上のプリコーダを構築するために、それらの対応する周波数オフセットを持つシートを利用することができる。
【0084】
本明細書の態様は、CSI報告におけるUCI省略のためのTD成分を考慮したコードブック構造を実装することができる。例えば、(図21のgNB2122などの)基地局及び/又は(図21のUE2110などの)UEは、基地局とUEとの間で交換される信号をプリコーディングするためのTD成分選択を考慮したコードブック構造を実装することができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、基地局及び/又はUEによって実装されるコードブック構造は、
【数36】
に基づくことができ、又は、別様に、空間レイヤにおいて、
【数37】
として定式化することができる。Wは空間ビーム選択であり得、
【数38】
は、非0LC係数選択及び量子化であり得、Wは、TD成分選択であり得、
【数39】
であり、但し
【数40】
は、空間レイヤにおいて有意な電力を有するTD成分を選択するためのM個のN×1サイズの直交DFTベクトルとし、
【数41】
は、FD成分選択であり得、
【数42】
であり、但し
【数43】
は、空間レイヤにおけるシートに対して有意な電力を有するFD成分を選択するためのM個のN×1サイズの直交DFTベクトルとする。
【0086】
更に、Pは、SD次元の数に等しくなり得る2Nに等しくてもよい。Nは、FD次元の数に等しくなり得る。Nは、時間領域次元の数(CSI報告と、最新の有効な時間単位でPDSCH用に予測されたプリコーダとの間の時間単位の最大数)に等しくなり得る。
【0087】
基地局は、UEから受信されたCSIに基づいて、UE用のレイヤのプリコーダを決定し得る。例えば、レイヤのプリコーダは、P x Nサイズの行列
【数44】
によって与えられ得、但し、Wは空間ビーム選択とし、
【数45】
はビットマップ設計及び量子化器設計とし、
【数46】
はFD成分選択とする。Pは、空間領域(SD)次元の数に等しくなり得る2Nに等しくてもよく、Nは一方の次元におけるアンテナポートの数であり、Nはもう一方の次元におけるアンテナポートの数である。Nは、FD次元の数に等しくなり得る。プリコーダ正規化が適用され得、プリコーダ正規化は、所与のランクについてのプリコーディング行列によって定義され得、Nの単位はノルム1/sqrt(rank)に正規化され、但し、sqrt(rank)は、ランク指標の平方根である。
【0088】
SD選択/圧縮/量子化が適用され得る。両方の偏波に共通のL個の空間領域基底ベクトル(2つの偏波にマッピングされ、従って、両方の偏波について合計で2L個の空間ビーム)が選択され得る。
【数47】
を用いる空間領域における圧縮/量子化が、有意な電力に関連付けられた空間ビームを選択するために適用され得、但し、
【数48】
は、N×1直交DFTベクトルとする。
【0089】
FD選択/圧縮/量子化が適用され得る。
【数49】
による圧縮、但し、
【数50】
は、空間レイヤに対して有意な電力を持つFD成分を選択するためのM個のN×1サイズの直交DFTベクトルとする。FD成分の数Mは構成可能であり得る。L及びMは、gNBによって構成され得る。
【0090】
【数51】
は、線形結合係数の2L×M×M_d次元の3次元行列である。空間レイヤnにおいて、
【数52】
であり、但し、lは空間ビームインデックスとし、mはFD成分インデックス(遅延タップインデックス)とし、dはドップラ成分インデックスとする。シートd,0≦d≦M-1において、
【数53】
は、(matlab行列の規則において)2L×Mの行列である。
【数54】
は、XからYへの第2次元に沿った行列積である。
【数55】
は、XからYへの第3次元に沿った行列積である。従って、
【数56】
は、2L×M×1次元の行列である。
【数57】
は、2L×N×1次元の行列であり、Wは、2N×N×1次元の行列で、時間tにおけるN個のプリコーディングサブバンドのプリコーダである。
【0091】
時間領域(TD)選択/圧縮/量子化が適用され得る。
【数58】
による圧縮が、空間レイヤに対して有意な電力を持つFD成分を選択するために適用され得、但し、
【数59】
は、M個のN×1サイズの直交DFTベクトルとする。TD成分の数Mは構成可能であり得る。L、M及びMは、gNBによって構成することができる。Wは、線形結合係数の2L×M×M次元の3次元行列である。
【0092】
FD圧縮ユニットについては、{PMIサブバンドサイズ=CQIサブバンドサイズ}をデフォルトとして使用することができ、{PMIサブバンドサイズ=CQIサブバンドサイズ/R}を周波数選択性フェージングへのより細かい適応を提供するための拡張として使用することができる。Rの値は、例えば、2に固定することができる。FD圧縮ユニットパラメータRは、gNB又は上位レイヤシグナリングによって構成することができる。
【0093】
Mの値(FD圧縮ユニットの数)については、
【数60】
であり、但し、
【数61】
とする。Mの値はまた、[R及びpを介して]上位レイヤによって構成することができる。R∈{1,2}及びNSB(CQIサブバンドの数)のNの値は、N=NSB×R、R∈{1,2}もまた、上位レイヤによって構成することができる。
【0094】
TD圧縮単位については、{プリコーダ時間単位=スロット持続時間}をデフォルトとして使用することができ、{プリコーダ時間単位=スロット持続時間/R}を、時間選択性フェージングへのより細かい適応を提供するための拡張として使用することができる。Rの値は、例えば、2、3、4、7、14であり得る。TD圧縮ユニットパラメータRは、上位レイヤによって構成することができる。M(TD圧縮ユニットの数)について、例えば、
【数62】
であり、但し、
【数63】
とし、これは、時間領域に対して許容されるオーバーヘッドを制限する。Mの値は、[R及びpを介して]上位レイヤによって構成することができる。
【0095】
UEが量子化器(例えば、ボロノイ領域の中心)を生成する場合、量子化器コンスタレーションはグループ1又はグループ0に含められる。
【0096】
様々な態様において、ドップラオフセット態様を考慮すると、省略設計は、(順列を有するTD成分、順列を有するFD成分、空間ビーム、空間ビーム、空間レイヤ)として定式化することができ、これはドップラ構成成分の設計に好適である。ドップラ構成成分のためのシグナリングオーバーヘッドは相当なものであり得るので、UEは、所与の空間レイヤにおける所与の空間ビーム及び所与のFD要素についてのすべての「ページ」にわたって反復することができる。従って、完全なCSI又はCSI全体のCSI報告が、事前定義された閾値又はUCI送信に許可された割り振られたリソースを超えることに応答して、UEは、反復に基づいて、UCI送信からのUCI又はCSIの省略を構成することができる。
【0097】
順列を有するTD成分にわたって反復する場合、ページ又はシート1302~1310は、本明細書に記載の優先度関数に従って優先度を割り当てられることにより、同じ空間ビームにわたって反復することができる。同じことが、空間レイヤ及びシートの空間ビームについての時間にわたるすべてのFD成分について行われる。最初は順列を有するFD成分、次は順列を有するTD成分、そして空間ビーム、空間レイヤにわたって反復するなど、他の設計を考えることもできる。代替的又は追加的に、反復は、順列を有するFD成分、空間ビーム、順列を有するTD成分、空間レイヤを通って進行することができる。代替的に又は追加的に、反復は、最初に順列を有するFD成分、次に空間ビーム、次いで空間レイヤを通して進行し、最後に順列を有するTD成分にわたって進行することができる。
【0098】
振幅がより大きいLC係数のドップラ成分/TD成分は、より重要であると考えることができる。LC係数は電力遅延プロファイルの原点付近にある傾向があるので、FD成分に対する順列は次のように再使用することができる。(ラップアラウンド/巡回時間シフトを考慮して、0,N-1,1,N-2,2,....)、同じ原理をTD成分に適用して、(ラップアラウンド及び巡回周波数シフトの関数として)0周波数オフセットの周りのTD成分を選好(0,N-1,1,N-2,2,...を選好)することができる。UCI省略、及びUCI省略を構成するためのルールに関連する様々な態様では、レイヤλ∈{0,1,.,RI-1}、ビームl∈{0,1,.,2L-1}、FDベースm∈{0,1,.,M-1}及びTDベースd∈{0,1,.,M-1}に関連する非0LC係数は、
【数64】
として表すことができる。関連付けられたビットマップ成分(0(単数又は複数)を含む)は、
【数65】
である。UCI省略の目的のために、UCIパート2におけるパラメータは、3つのグループに分割することができ、グループnは、グループn+1よりも高い優先度であり、n=0、1である。分割は、優先度関数に従うパラメータの優先度レベルに基づくことができる。2つのLCC
【数66】
の優先度レベルが、Prio(λ,l,m,d_2)<Prio(λ,l,m,d_1)である場合、LCC
【数67】
は、
【数68】
より高い優先度を持つ。非0LC係数
【数69】
、ビットマップのビット
【数70】
、及びドップラ成分構成のビットは、(λ,l,m,d)に従って、同じ優先度関数Prio(λ,l,m,d)を用いて、高い優先度から低い優先度へと優先順位付け/順序付けされる。ビットマップのビットを生成するために、d=0と仮定することができる。優先度レベルは、以下の表現に従って計算される:Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(d)+2L.RI.P(m)+RI.l+λ、但し、P(m)は、対応するFD成分(選択された場合)の以下の順序に従ってインデックスmをマッピングする:ラップアラウンド及び巡回シフトに従って原点から反復して離れるようにして、0,N-1,1,N-2,2,...、などになるが、必ずしもそのように限定されない。P(d)は、対応するTD成分(選択された場合)の以下の順序に従ってインデックスdをマッピングする:ラップアラウンド及び巡回シフトに従って原点から反復して離れるようにして、0,N-1,1,N-2,2,...などになるが、必ずしもそのように限定されない。
【0099】
UEがNRep個のCSI報告を報告するように構成されるとき、グループ0は、例えば、以下のパラメータのうちの1つ以上を含むことができるが、必ずしもこれらに限定されない:SD回転係数、SD指標、及びすべてのNRep個の報告のSCI(単数又は複数)。NRep個の報告の各々について、グループ1は、以下のパラメータのうちの1つ以上を含むことができるが、必ずしもこれらに限定されない:より弱い偏波の基準振幅(単数又は複数)、FD指標、TD指標、
【数71】
個の最高優先度非0LC係数
【数72】
及びビットマップ
【数73】

【数74】
個の最高優先度のビット、及び最上位ドップラ成分構成ビットの
【数75】
。NRep個の報告の各々について、グループ2は、以下のパラメータのうちの1つ以上を含むことができるが、必ずしもこれらに限定されない。
【数76】
個の最低優先度非0LC係数
【数77】
、ビットマップ
【数78】

【数79】
個の最低優先度ビット、及び最下位ドップラ成分構成ビットの
【数80】
。G及びGは、最強係数(単数又は複数)に関連付けられたインデックスを除外するように構成することができる。振幅がより大きいLC係数のドップラ成分は、より重要である。LC係数は、原点(ラップアラウンドを考慮して、0,N-1,1,N-2,2,....)の周りにある傾向があるので、同じ設計原理をTD成分に適用する(0,N-1,1,N-2,2,....を選好する)ことができる。
【0100】
例えば、P(m,d)=sqrt(|m^2+d^2|)又はP(m,d)=(m^2+d^2)の形式の原点(m=0,d=0)までのスケーリングされたユークリッド距離などの他のタイプのメトリクスを使用することができる。P(m,d)はまた、前の関数を用いてP(r1{m},r2{d})として定式化することもでき、但し、r1{m}=min(m,abs(m-N3))、r2(d)=min(d,abs(d-N4))とし、優先度関数は、Prioλ,l,m,d)=N.2L.RI.P(m,d)+2L.RI.P(m)+RI.1+λによって表すことができる。
【0101】
図14は、UE1404が、タワー1及び2としての2つの基地局1402と1406(又はgNB)との間で遷移する高速列車シナリオの一例を示す。UE1404は、レールライン上を基地局1402に向かって移動し、基地局1406から離れており、これにより、異なる周波数オフセット及び異なる時間オフセットを有する2つの異なるFD成分又はタップが発生する。ドップラ周波数も、時間遅延も、各タワーとUE1404との間の2つの経路間で非常に異なる可能性がある。周波数オフセットの場合、非常に異なる周波数である2つの強い係数を与える、本質的に異なる2つの信号スパイクが存在することがある。係数の正規化後であっても、強い係数は、基本的に、右近傍又は左近傍として0近傍のこの側に再配置される。
【0102】
図15及び図16に示すように、高速列車シナリオ1400の信号スパイクは、周波数領域に沿った電力スパイクプロファイル1502及び1504と、時間領域における電力スパイクプロファイル1602及び1604とをもたらす。一方のスパイク1502及び1602は、他方のスパイク1504又は1604と同じ近傍にはない。最強電力スパイクプロファイル1502及び1602に関連付けられた最強係数が他のすべてのスパイクに対してセロにされるように、両方のスパイクが、それぞれ周波数オフセット及び相対遅延に対する最強係数に基づいて正規化されると、プロファイルは巡回的にシフトされる。その後、UE1404は、有意な周波数オフセット又は別の基地局に対する有意な相対遅延を有する係数が依然として存在するかどうかを判定することができる。上記で説明したように、UE1404は、依然として、最強係数原点の周りの右から左の近傍に進むことによって、すべてのシートの反復のための1つ以上の異なる順序で、順列を有するFD成分、順列を有するFD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)にわたってすべての係数の読み出しシーケンスを実行することができる。しかしながら、UEは、CSI報告のUCI送信に限られたリソースが許可されている結果として、別の顕著なスパイクに関連付けられた情報を依然として欠いている可能性がある。
【0103】
従って、UE1404は、優先度関数に関連付けられたパラメータの読み出しのために、TD成分及びFD成分の代替の順列を構成することができる。次いで、UEは、N-1,1,N-2,2,....を使用する代わりに周波数オフセット順序/順列、及び0,N-1,1,N-2,2,...などの代わりに遅延タップ順序/順列を提案することができる。
【0104】
一態様では、UE1404は、最強スパイク1602とともにその近傍を含むクラスタのロケーションを報告するようにCSI報告を構成することができる。最強クラスタ1502及び1602は、例えば、FD成分0及びTD成分0を中心とすることができ、他の有意なスパイクプロファイル1504及び1604の周りの他のクラスタは、その対応するFD成分インデックス及びTD成分インデックスによって識別することができる。スパイク位置及びそれらの近傍を報告することができるが、最強1502及び1602は、スパイクの正規化からFD成分0及びTD成分0の周囲にあるようになるので、報告されない。
【0105】
図17を参照すると、それぞれスパイク1702及び1704における、最強及び次に強い電力プロファイルスパイク1502、1602及び1504、1604に関連付けられた、図15及び図16の2つの電力プロファイルスパイクの一例が示されている。最強係数及び次に強い係数を表す2つのスパイク1702及び1704が、電力、遅延、及び周波数オフセットに沿った3D軸に示されている。スパイク1702は係数近傍1706を含み、スパイク1704は係数近傍1708を含み、これらは、近傍1706及び近傍1708で表される各信号経路の漏洩からのものであり得、より弱い関連ピークを含み得る。
【0106】
UE1404は、例えば、ドップラオフセットにおける2つのスパイク1702及び1704を(例えば、1つは0で、もう1つは
【数81】
で)読み出すように構成することができ、マッピング順序又は読み出し順序は、2つの近傍1706と1706及びそれらに関連するピーク1702と1704のそれぞれの間のラップアラウンドシーケンスの反復を利用することにより、
【数82】
などとすることができる。言い換えれば、0の周りの位置と
【数83】
の周りの位置を交互順序で選択することができ、UEは、交互順序において、位置0の近傍と位置
【数84】
の近傍の対、例えば、
【数85】
などを用いてジャンプするように構成することができる。従って、複数のスパイクの近傍(TD成分)を交互に反復することができる。スパイクの近傍への訪問ごとに、(まだピックアップされていない)左のもの、(まだピックアップされていない)右のもの、又は(まだピックアップされていない)左のものと右のものの両方が、UCI送信におけるCSI報告のための優先度の読み出し及び評価のためにピックアップされ得る。各スパイクの近傍は、異なる信号経路からの値の有意なピークの周りのクラスタ又はクラスタの領域と見なすことができる。従って、すべての係数が正規化された1つのクラスタ上での報告は、別のクラスタの他のピークの方向を示すパラメータを与えるように報告し、基地局が必ずしも近接していないUE1404とのビームの位置を特定することを可能にすることができる。同様に、従って、複数のスパイク(FD成分)の近傍が交互に反復され、また読み出し及び省略のための選択の際に、同じプロセス及び考慮を高速トレインシナリオからのFD成分に適用することができる。これは、特に限られたリソースが制約されているときに、ピークの近傍内のクラスタに優先度を付け、エリア内の他の近傍を除去する機会を提供することができるが、それでも、そうでなければ見逃されるか又は報告されない可能性があるより強い係数に関連付けられたキーパラメータに基づいてビームを生成するのに十分な情報を保持することができる。
【0107】
一態様では、他のCSIを省略しながら情報について選択的に報告するための読み出しシーケンスの停止条件を決定する際に、2つのスパイク間の電力差又は推定された潜在的な電力差を考慮することができる。停止条件は、第2のスパイクの所与の又は事前定義された数の近傍がピックアップ又は選択されるまで、2つ以上のスパイクの近傍間での反復を停止するように定義することができる。それから、CSIの選択は、第2のスパイクに基づいて停止することができる。
【0108】
図18は、TD成分及びFD成分についての有意なスパイクの周りのクラスタロケーションを報告するための一例を示す。UEは、例えば、本明細書に記載の態様に従って、0周辺の位置を識別及び報告することができ、
【数86】
周辺の位置を交互順序で選択することができる。UEは、交互順序において、位置0の近傍と位置
【数87】
の近傍の対、例えば、
【数88】
などを用いてジャンプするように構成することができる。
【0109】
図示の例では、10個のTD成分(ページ13を参照)が、0から9までの順列に沿って展開され、Nが時間次元の数(CSI報告と、最新の有効な時間単位でPDSCH用に予測されたプリコーダとの間の時間単位の最大数)である。図示のように、最強係数は原点0にある。UEはまた、
【数89】
として示されている、6における第2のクラスタの基準位置のインジケーションを決定又は取得することができる。読み出しシーケンスは、まず1つのクラスタから進め、正規化後は最強ものとして0を読み出すか又は除外するように行うことができる。次に、他のクラスタに移動し、同様に各クラスタの近傍クラスタを読み出す。次に、例えば、左の近傍に戻り、2を読み出す。2つのクラスタを前後に読み出して、それぞれのクラスタの周囲の近傍のクラスタを取得することができる。次いで、クラスタは、各クラスタの異なる近傍にわたって2つの異なるクラスタ間で反復するために、複数の方法で報告することができる。一例では、読み出しは、0、4、8、9、7、3、1、3、6、2のように反復することができる。クラスタの2つの近傍にわたる各反復のうちの最強のものが読み出され、各クラスタの各近傍間で反復してシーケンス処理される。従って、UEは、例えば、各々のクラスタの近傍のインデックスを示すことによって、例えば、第2近傍の方向のインジケーションを与えることにより、クラスタを報告することができる。非常に重要な係数の位置を示すことによって、それが左側の係数の近傍にない場合であっても、UEは、明示的なインジケーションなしにそれのインジケーションを与えることができ、CSI報告のためのUCI省略における制限されたリソース又は制約を用いて、より効果的な読み出しメカニズムを展開することができる。
【0110】
係数を反復して読み出すためのTD成分とFD成分との間には類似性がある。ここで、UEは、1を0及び1として読み出し、左隣を2として読み出すことによって、FD成分を検討することができる。読み出しは、例えば、0、4に次いで3、1、そして2を含むことができる。TD及びFD成分のUCIパート2を省略するために、様々な反復シーケンスを想定することができる。UEは、5の周りの他のクラスタから反復するときに、0、1に次いで左隣2を読み出すことができる。この振幅は、5の近傍に集中する電力よりも小さい。2つのクラスタを使い果たした後、CSI報告のためのリソースの量に基づいて、より多くを検討することができる。TD成分と同様に、UEは、最強係数と、その方向を与えて別のクラスタのインデックスとを報告することにより、クラスタロケーションの読み出しを与えることを検討することができる。読み出しは、例えば、0、4に次いで3、1、そして2を含むことができる。TD及びFD成分のUCIパート2を省略するために、様々な反復シーケンスを想定することができる。
【0111】
UEは、リソース上で制約され、読み出しシーケンスの省略及び停止に関する様々な制約を生成することができる。UEが、FD成分インデックス及びTD成分インデックスによって別のクラスタのロケーションを報告した場合、1つ以上のFD成分の特定のページ又はシート上に、その強い近傍に依存して強くなっているクラスタのインジケーションが存在し得る。この方向における近傍の1つの周波数オフセットも強い可能性がある。従って、左側の最強係数の近傍に位置していないが非常に重要な係数のロケーションを示すことによって、UEは、FD成分及びTD成分インデックスを用いた明示的なインジケーションなしにそれを示すことができる。
【0112】
図19を参照すると、様々な態様に係る、UCI省略がなされたCSI報告を生成するための例示的なプロセスフロー1900が示されている。プロセスフロー1900は、1902において、多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソース(例えば、CSI基準信号(CSI-Reference Signal、CSI-RS))の測定値を決定することから開始することができる。1904において、CSI報告がUCI送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを含む成分に基づいて、UCI省略を実行してCSI報告のパラメータ又は測定値を省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成する。1906において、UCI送信は、例えば、物理アップリンクチャネルにおいて、圧縮されたCSI報告を用いて(例えば、図21のUE2100を介して)実行することができる。
【0113】
一態様では、プロセスフローは、以下を含む優先度レベル定義に従って、FD成分及びTD成分を含むCSI報告のUCIパート2についての線形結合(LC)係数
【数90】
のパラメータの優先度レベルを決定することを更に含むことができる:Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(d)+2L.RI.P(m)+RI.l+λ、但し、P(m)は、FD成分の以下の順序に従ってインデックスmをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,....、P(d)は、TD成分の以下の順序に従ってインデックスdをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,...、但し、空間レイヤは λ {0,1,...,rank indicator(RI)-1}、空間ビームはl∈{0,1,...,2L-1}、FD成分基底はm∈{0,1,...,M-1}、TD成分基底はd∈{0,1,...,M-1}とし、但し、Nは、FD次元の数に等しくなり得る。Nは、時間領域次元の数(CSI報告と、最新の有効な時間単位でPDSCH用に予測されたプリコーダとの間の時間単位の最大数)に等しくなり得る。
【0114】
一態様では、プロセスフローは、以下を含む優先度レベル定義に従って、FD成分及びTD成分を含むCSI報告のUCIパート2についての線形結合(LC)係数
【数91】
のパラメータの優先度レベルを決定することを更に含むことができる:Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(m)+2L.RI.P(d)+RI.l+λ、但し、P(m)は、FD成分の以下の順序に従ってインデックスmをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,....、P(d)は、TD成分の以下の順序に従ってインデックスdをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,...、但し、空間レイヤは λ {0,1,...,rank indicator(RI)-1}、空間ビームはl∈{0,1,...,2L-1}、FD成分基底はm∈{0,1,...,M-1}、TD成分基底はd∈{0,1,...,M-1}とし、但し、N3は、FD次元の数に等しくなり得る。Nは、時間領域次元の数(CSI報告と、最新の有効な時間単位でPDSCH用に予測されたプリコーダとの間の時間単位の最大数)に等しくなり得る。
【0115】
一態様では、プロセスフロー1900は、ラップアラウンド手順において最強FD成分及び最強TD成分の近傍成分を反復して読み出すことと、原点において最強FD成分及び最強TD成分を正規化し、巡回シフトを実行することにより、CSI報告に含めるべき近傍成分を選択することと、を更に含むことができる。
【0116】
一態様では、プロセスフロー1900は、空間レイヤの異なる周波数オフセットに関連付けられた複数のページの中で、FD成分及びTD成分から最強成分への近傍成分のクラスタを決定することと、最強成分のラップアラウンド手順及び巡回シフトにおいて近傍成分のクラスタを読み出すことと、第2に最強の成分及び第1に最強の成分の近傍成分の1つ以上のインデックスに基づいて、CSI報告において報告するクラスタを選択することと、を更に含むことができる。
【0117】
一態様では、UCIパート2情報の複数の部分の中から、最低優先度を備えるUCIパート2情報の一部分から省略するパラメータ又は測定値の選択は、FD成分及びTD成分の各々に適用される優先度関数に基づくことができる。
【0118】
他の態様では、プロセスフロー1900は、FD成分、TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復して識別することにより、シーケンス順序に基づいて複数のシートの中からFD成分及びTD成分のパラメータを読み出すことを含むことができ、反復のシーケンス順序は、第1にFD成分、第2にTD成分、第3に空間ビーム、及び第4に空間レイヤを含むか、又はシーケンス内で一度にFD成分、TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復する任意の順序を含む。
【0119】
プロセスフローは、ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強TD成分からTD成分をマッピングすることと、ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強FD成分からFD成分をマッピングすることと、最強TD成分及び最強FD成分の係数近傍とは異なる係数近傍内の少なくとも1つのクラスタ内のTD成分及びFD成分の中から識別することと、係数近傍及び異なる係数近傍内のTD成分とFD成分のインデックスの対を互いに交互のシーケンスで読み出すことと、係数近傍及び別の係数近傍内の1つ以上のインデックスに基づいて少なくとも1つのクラスタを報告することと、を更に含むことができる。
【0120】
図20を参照すると、(図21のgNB2120などの)基地局などによってCSI報告を処理するための例示的なプロセスフロー2000が示されている。プロセスフロー2000は、2002において、CSI測定のためのCSI測定リソースを提供することから開始する。2004において、プロセスフロー2000は、多入力多出力(MIMO)コードブックをUEに提供することを含み、MIMOコードブックは、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分を選択するパラメータを含む。2006において、プロセスフロー2000は、アップリンク制御情報(UCI)送信において、圧縮されたCSI報告を含むCSI報告を受信する。
【0121】
一態様では、プロセスフロー2000は、基地局によって、空間レイヤに関連付けられた複数のページの中からの、異なる近傍中の異なるクラスタの周りの係数のインジケーションを含むCSI報告に基づいて1つ以上のプリコーダを生成することと、優先度関数に基づいて、最強成分及びより低い優先度を持つ成分を省略することと、を更に含むことができる。
【0122】
一態様では、プロセスフロー2000は、CSI報告に基づいて、第1の近傍の第1の係数クラスタ及び第2の近傍中の第2の係数クラスタに関連付けられたシンボルのプリコーダを生成することを更に含むことができる。
【0123】
一態様では、プロセスフロー2000は、優先度関数に基づいて、UCIパート2の一部分に関連付けられたパラメータを有するUCIパート2を受信することを更に含むことができる。
【0124】
図21は、本明細書に記載の1つ以上の実装形態に係る例示的なネットワーク2100である。例示的なネットワーク2100は、UE2110-1、2110-2など(まとめて「UE2110」と呼ばれ、個々に「UE2110」と呼ばれる)、無線アクセスネットワーク(RAN)2120、コアネットワーク(Core Network、CN)2130、アプリケーションサーバ2140、外部ネットワーク2150、及び衛星2160-1、2160-2など(まとめて「衛星2160」と呼ばれ、個々に「衛星2160」と呼ばれる)を含み得る。図示のように、ネットワーク2100は、UE2110及びRAN2120と通信している(例えば、全地球的航法衛星システム(Global Navigation Satellite System、GNSS)の)1つ以上の衛星2160を含む非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)を含み得る。
【0125】
例示的なネットワーク2100のシステム及びデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の第2世代(2nd Generation、2G)、第3世代(3rd Generation、3G)、第4世代(4th Generation、4G)(例えば、ロングタームエボリューション(LTE))、第5世代(5th Generation、5G)(例えば、新無線(New Radio、NR))通信規格など、1つ以上の通信規格に従って動作することができる。加えて、又はその代わりに、例示的なネットワーク2100のシステム及びデバイスのうちの1つ以上は、3GPP規格の将来のバージョン又は世代(例えば、第6世代(Sixth Generation、6G)規格、第7世代(Seventh Generation、7G)規格など)、電気電子技術者協会(Institute Of Electrical and Electronics Engineers、IEEE)規格(例えば、ワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(Wireless Metropolitan Area Network、WMAN)、世界的なマイクロ波アクセスの相互運用性(Worldwide interoperability For Microwave Access、WiMAX)など)などを含む、本明細書で説明する他の通信規格及びプロトコルに従って動作することができる。
【0126】
図示のように、UE2110は、スマートフォン(例えば、1つ以上のワイヤレス通信ネットワークに接続可能なハンドヘルド型タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)を含み得る。加えて、又はその代わりに、UE2110は、携帯情報端末(Personal Data Assistant、PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワイヤレスハンドセットなど、ワイヤレス通信が可能な他のタイプのモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含むことができる。いくつかの実装形態では、UE2110は、短寿命UE接続を利用する低電力IoTアプリケーションのために設計されたネットワークアクセスレイヤを含むことができるモノのインターネット(Internet of Thing、IoT)デバイス(又はIoT UE)を含み得る。加えて、又はその代わりに、IoT UEは、マシンツーマシン(Machine-to-Machine、M2M)通信、又は(例えば、公衆陸上移動ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)を介してMTCサーバ又は他のデバイスとデータを交換するための)マシンタイプ通信(Machine-Type Communication、MTC)、近接ベースサービス(Proximity-based Service、ProSe)又はデバイスツーデバイス(Device-to-Device、D2D)通信、センサネットワーク、IoTネットワークなどの1つ以上のタイプの技術を利用することができる。シナリオに応じて、データのM2M又はMTC交換は、機械によって開始される交換とすることができ、IoTネットワークは、(インターネットインフラストラクチャ内の一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含むことができる)IoT UEを短寿命接続で相互接続することを含み得る。いくつかのシナリオでは、IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0127】
UE2110は、RAN2120と通信し、それとの接続を確立する(例えば、通信可能に結合する)ことができ、これには、1つ以上のワイヤレスチャネル2114-1及び2114-2が関与し得、その各々が、物理通信インターフェース/レイヤを含み得る。いくつかの実装形態では、UEは、マルチ無線アクセス技術(multi-Radio Access Technology、multi-RAT)又はマルチ無線デュアルコネクティビティ(Multi-Radio Dual Connectivity、MR-DC)としてデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity、DC)を用いて構成され得、複数の受信及び送信(Receive and Transmit、Rx/Tx)対応UEは、非理想的バックホールを介して接続され得る異なるネットワークノード(例えば、2122-1及び2122-2)によって提供されるリソースを使用することができる(例えば、一方のネットワークノードがNRアクセスを提供し、もう一方のネットワークノードがLTEのE-UTRA又は5GのNRアクセスのいずれかを提供する)。そのようなシナリオでは、一方のネットワークノードはマスターノード(Master Node、MN)として機能することができ、もう一方のネットワークノードはセカンダリノード(Secondary Node、SN)として機能することができる。MNとSNは、ネットワークインターフェースを介して接続され得、少なくともMNが、CN2130に接続され得る。更に、MN又はSNのうちの少なくとも1つは、共有スペクトルチャネルアクセスを用いて動作することができ、UE2110に対して指定された機能は、統合アクセス及びバックホール移動体終端(Integrated Access and Backhaul Mobile Termination、IAB-MT)に使用することができる。UE101の場合に同様に、IAB-MTは、1つのネットワークノードを使用するか、又は拡張デュアルコネクティビティ(ENhanced Dual Connectivity、EN-DC)アーキテクチャ、新無線デュアルコネクティビティ(New Radio Dual Connectivity、NR-DC)アーキテクチャなどを有する2つの異なるノードのいずれかを使用して、ネットワークにアクセスし得る。いくつかの実装形態では、(本明細書に記載の)基地局は、ネットワークノード2122の一例であり得る。
【0128】
図示のように、UE2110はまた、又はその代わりに、UE2110がアクセスポイント(Access Point、AP)2116と通信可能に結合することを可能にするエアインターフェースを含み得る接続インターフェース2118を介してAP2116に接続し得る。AP2116は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)、WLANノード、WLAN終端点などを含み得る。接続21207は、任意のIEEE 702.11プロトコルに準拠した接続などのローカルワイヤレス接続を含み得、AP2116は、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi(登録商標))ルータ又は他のAPを含み得る。明示的に示されていないが、AP2116は、RAN2120又はCN2130に接続することなく、別のネットワーク(例えば、インターネット)に接続され得る。いくつかのシナリオでは、UE2110、RAN2120、及びAP2116は、LTE-WLANアグリゲーション(LTE-WLAN Aggregation、LWA)技術又はIPsecトンネルとのLTE/WLAN無線レベル統合(LTE WLAN radio level integration with IPsec tunnel、LWIP)技術を利用するように構成され得る。LWAには、LTE及びWLANの無線リソースを利用するのに、RAN2120によって構成されているRRC_CONNECTEDであるUE2110が関与し得る。LWIPには、IPsecプロトコルトンネリングを介してWLAN無線リソース(例えば、接続インターフェース2118)を使用して、接続インターフェース2118を介して通信されるパケット(例えば、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケット)を認証及び暗号化するUE2110が関与し得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加し、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護することを含み得る。
【0129】
RAN2120は、接続2114-1及び2114-2がUE2110とRAN2120との間で確立されることを可能にする1つ以上のRANノード2122-1及び2122-2(まとめてRANノード2122と呼ばれ、個々にRANノード2122と呼ばれる)を含み得る。RANノード2122は、本明細書に記載の通信技術(例えば、2G、3G、4G、5G、WiFiなど)のうちの1つ以上に基づいて、ユーザとネットワークとの間のデータ又は音声接続性のための無線ベースバンド機能を提供するように構成されているネットワークアクセスポイントを含み得る。従って、例として、RANノードは、E-UTRANノードB(例えば、拡張ノードB、eノードB、eNB、4G基地局など)、次世代基地局(例えば、5G基地局、NR基地局、次世代eNB(gNB)など)であり得る。RANノード2122は、路側ユニット(RoadSide Unit、RSU)、送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRxP又はTRP)、及び1つ以上の他のタイプの地上局(例えば、地上アクセスポイント)を含み得る。いくつかのシナリオでは、RANノード2122は、マクロセル基地局、及び/又は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高いバンド幅を有するフェムトセル、ピコセルなどを提供するための低電力(Low Power、LP)基地局などの専用物理デバイスであり得る。以下で説明するように、いくつかの実装形態では、衛星2160は、UE2110に対して基地局(例えば、RANノード2122)として動作し得る。従って、本明細書における基地局、RANノード2122などへの言及は、基地局、RANノード2122などが地上ネットワークノードである実装形態、及び基地局、RANノード2122などが非地上ネットワークノード(例えば、衛星2160)である実装形態も含み得る。
【0130】
RANノード2122のいくつか又は全ては、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータにおいて実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装することができ、このソフトウェアエンティティは、集中型RAN(Centralized RAN、CRAN)又は仮想ベースバンドユニットプール(virtual BaseBand Unit Pool、vBBUP)と呼ばれることがある。これらの実装形態では、CRAN又はvBBUPは、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)レイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、他のレイヤ2(Layer 2、L2)プロトコルエンティティが個々のRANノード2122によって動作され得るPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)、及びメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)レイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、物理(PHYsical、PHY)レイヤが個々のRANノード2122によって動作され得るMAC/PHYレイヤ分割、又はRRC、PDCP、RLC、MACレイヤ、及びPHYレイヤの上位部分がCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤの下位部分が個々のRANノード2122によって動作され得る、「下位PHY」分割、を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード2122のプロセッサコアを解放し、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にし得る。
【0131】
いくつかの実装形態では、個々のRANノード2122は、個々のF1インターフェースを介してgNB制御ユニット(Control Unit、CU)に接続された個々のgNB分散型ユニット(Distributed Units、DU)を表することができる。そのような実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又は無線周波数(Radio Frequency、RF)フロントエンドモジュール(RF Front End Module、RFEM)を含み得、CRAN/vBBUPと同様の方法で、RAN2120に配置されたサーバ(図示せず)によって、又はサーバプール(例えば、リソースを共有するように構成されているサーバのグループ)によって動作することができる。加えて、又はその代わりに、RANノード2122のうちの1つ以上は、UE2110に対して進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、E-UTRA)ユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供することができ、NGインターフェースを介して5Gコアネットワーク(5G Core network、5GC)2130に接続され得る次世代eNB(すなわち、gNB)であってもよい。
【0132】
RANノード2122ののいずれも、エアインターフェースプロトコルを終了することができ、UE2110の第1の接点とすることができる。いくつかの実装形態では、RANノード2122のいずれも、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、及びデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの、無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含むが、これらに限定されない、RAN2120のための様々な論理機能を果たすことができる。UE2110は、(例えば、ダウンリンク通信のための)OFDMA通信技術又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク(SideLink、SL)通信のための)シングルキャリア周波数分割多元接続(Single Carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)通信技術などを含むがこれらに限定されない様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing、OFDM)通信信号を用いて、互いに又はRANノード2122のいずれかと通信するように構成され得るが、このような実装形態の範囲は、必ずしもこれに限定されるものではない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含み得る。
【0133】
いくつかの実装形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード2122のうちのいずれかからUE2110へのダウンリンク送信のために使用することができ、アップリンク送信は、同様の技術を利用することができる。グリッドは、各スロット内のダウンリンクの物理リソースを表す時間周波数グリッド(例えば、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッド)とすることができる。このような時間周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な方法であり、それにより無線リソースの割り当てが直感的なものとなる。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。時間領域内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソース要素と表記する。各リソースグリッドは、リソースブロックを含み、それは、リソース要素への特定の物理チャネルのマッピングを表す。各リソースブロックは、リソース要素(Resource Element、RE)の集合を含み得、周波数領域において、これは、現在割り振られ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
【0134】
更に、RANノード2122は、ライセンス媒体(「ライセンススペクトル」又は「ライセンスバンド」とも呼ばれる)、アンライセンス共有媒体(「アンライセンススペクトル」又は「アンライセンスバンド」とも呼ばれる)、又はそれらの組合せを介して、UE2110と、又は互いにワイヤレス通信するように構成され得る。ライセンススペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、アンライセンススペクトルは、5GHzバンドを含み得る。ライセンススペクトルは、いくつかのタイプのワイヤレスアクティビティ(例えば、ワイヤレス遠距離通信ネットワークアクティビティ)のために選択、予約、規制などされたチャネル又は周波数バンドに対応することができ、アンライセンススペクトルは、特定のタイプのワイヤレスアクティビティのために制限されない1つ以上の周波数バンドに対応することができる。特定の周波数バンドがライセンス媒体に対応するかそれともアンライセンス媒体に対応するかは、パブリックセクタ組織(例えば、政府機関、規制機関など)によって決定される周波数割り当て、又はワイヤレス通信規格及びプロトコルの開発に関与するプライベートセクタ組織によって決定される周波数割り当てなど、1つ以上の要因に依存し得る。
【0135】
アンライセンススペクトルで動作するために、UE2110及びRANノード2122は、ライセンス補助アクセス(Licensed Assisted Access、LAA)、eLAA、又はfeLAAメカニズムを使用して動作することができる。これらの実装形態では、UE2110及びRANノード2122は、アンライセンススペクトルにおいて送信する前に、アンライセンススペクトル内の1つ以上のチャネルが利用不可能であるか、あるいは占用されているかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、リッスンビフォアトーク(LBT)プロトコルに従って実行されてもよい。
【0136】
LAAメカニズムは、LTEアドバンストシステムのキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)技術に基づいて構築され得る。CAでは、それぞれの集約されたキャリアは、コンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)と呼ばれる。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なるバンド幅を有することができる。時分割二重(Time Division Duplex、TDD)システムでは、CCの数及び各CCのバンド幅は、DL及びULに対して同じであってもよい。CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数バンドにおけるCCは、異なる経路損失を経験することになっているので、サービングセルのカバレッジは異なり得る。プライマリサービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にプライマリコンポーネントキャリア(Primary Component Carrier、PCC)を提供することができ、RRC及び非アクセス層(Non-Access Stratum、NAS)関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellは、ULとDLの両方に個別のセカンダリコンポーネントキャリア(Secondary Component Carrier、SCC)を提供することができる。SCCは、必要に応じて追加及び除去され得る一方で、PCCを変更するには、UE2110が、ハンドオーバを受けることが必要であり得る。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellのいくつか又は全ては、アンライセンスバンド(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、ライセンスバンドで動作するPCellによって補助される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
【0137】
PDSCHは、ユーザデータ及び上位レイヤシグナリングをUE2110に搬送し得る。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、とりわけ、PDSCHチャネルに関するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送することができる。PDCCHは、アップリンク共有チャネルに関するトランスポートフォーマット、リソース割り当て、及びハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)情報について、UE2110に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(例えば、制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE2110-2に割り当てること)は、UE2110のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード2122のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE2110の各々に対して使用される(例えば、割り当てられる)PDCCHで送信され得る。
【0138】
PDCCHは、制御チャネル要素(Control Channel Element、CCE)を使用して制御情報を搬送し、CCEの数(例えば、6つなど)は、リソース要素グループ(Resource Element Group、REG)で構成することができ、REGは、OFDMシンボル内の物理リソースブロック(PRB)として定義される。リソース要素にマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルはまず、例えば、クワドラプレットに編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソース要素の9つのセットに対応することができる。4つの直交位相シフトキーイング(Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)シンボルが各REGにマッピングされ得る。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、8又は16)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0139】
いくつかの実装形態は、上記の概念の拡張である、制御チャネル情報のためのリソース割り当ての概念を使用し得る。例えば、いくつかの実装形態は、制御情報送信にPDSCHリソースを使用する拡張(Extended、E)PDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソース要素の9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0140】
RANノード2122は、インターフェース2123を介して互いに通信するように構成され得る。システムがLTEシステムである実装形態では、インターフェース2123はX2インターフェースであってもよい。X2インターフェースは、進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)若しくはCN2130に接続する2つ以上のRANノード2122(例えば、2つ以上のeNB/gNB若しくはそれらの組合せなど)間、又はEPCに接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インターフェースは、X2ユーザプレーンインターフェース(X2 User、X2-U)及びX2制御プレーンインターフェース(X2 Control、X2-C)を含み得る。X2-Uは、X2インターフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御メカニズムを提供し得、eNB又はgNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、マスタeNB(Master eNB、MeNB)からセカンダリeNB(Secondary eNB、SeNB)へ転送されるユーザデータの特定シーケンス番号情報と、SeNBからUE2110へのユーザデータ用のPDCPパケットデータユニット(Packet Data Unit、PDU)のシーケンス配信の成功に関する情報、UE2110に提供されなかったPDCP PDUの情報、UEにユーザデータを送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報、などを提供することができる。X2-Cは、LTE内アクセスモビリティ機能性(例えば、ソースeNBから転送先eNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御などを含む)と、負荷管理機能性、及びセル間干渉協調機能性を提供することができる。
【0141】
図示のように、RAN2120は、CN2130に接続(例えば、通信可能に結合)され得る。CN2130は、RAN2120を介してCN2130に接続されている顧客/加入者(例えば、UE2110のユーザ)に様々なデータ及び遠距離通信サービスを提供するように構成されている複数のネットワーク要素2132を備え得る。いくつかの実装形態では、CN2130は、進化型パケットコア(EPC)、5G CN、及び/又は1つ以上の追加若しくは代替タイプのCNを含み得る。CN2130の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装され得る。いくつかの実装形態では、ネットワーク機能仮想化(Network Function Virtualization、NFV)は、(以下に更に詳細に説明される)1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されている実行可能命令を介して上述のネットワークノードの役割又は機能のいずれか又は全てを仮想化するために利用され得る。CN2130の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと称されることがあり、CN2130の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと称されることがある。ネットワーク機能仮想化(NFV)アーキテクチャ及びインフラストラクチャを使用して、専用ハードウェアによって代わりに実行される1つ以上のネットワーク機能を、業界標準のサーバハードウェア、記憶用ハードウェア、又はスイッチの組合せを含む物理リソース上で仮想化し得る。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想的又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0142】
図示のように、CN2130、アプリケーションサーバ2140、及び外部ネットワーク2150は、IPネットワークインターフェースを含み得るインターフェース2134、2136、及び138を介して互いに接続され得る。アプリケーションサーバ2140は、CM2130でIPベアラリソースを使用するアプリケーション(例えば、ユニバーサル移動体通信システムパケットサービス(Universal Mobile Telecommunications System Packet Service、UMTS PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)を提供する1つ以上のサーバデバイス又はネットワークネットワーク要素(例:仮想ネットワーク機能(Virtual Network Function、VNF))を含み得る。アプリケーションサーバ2140はまた、又はその代わりに、CN2130を介してUE2110のために1つ以上の通信サービス(例えば、ボイスオーバIP(Voice over IP、VoIPセッション、プッシュツートーク(Push-To-Talk、PTT)セッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成され得る。同様に、外部ネットワーク2150は、インターネットを含む様々なネットワークのうちの1つ以上を含み得、それによって、モバイル通信ネットワーク及びネットワークのUE2110に、様々な追加のサービス、情報、相互接続性、及び他のネットワーク機能へのアクセスを提供する。
【0143】
図示のように、例示的なネットワーク2100は、1つ以上の衛星2160-1及び2160-2(まとめて「衛星2160」)を備え得るNTNを含み得る。衛星2160は、サービスリンク若しくはワイヤレスインターフェース2162を介してUE2110と、及び/又はフィーダリンク若しくはワイヤレスインターフェース2164(2164-1及び2164として個々に示される)を介してRAN2120と通信し得る。いくつかの実装形態では、衛星2160は、UE2110と地上ネットワーク(例えば、RAN2120)との間の通信に関してパッシブ又はトランスペアレントなネットワーク中継ノードとして動作し得る。いくつかの実装形態では、衛星2160は、UE2110とRAN2120との間の通信に関して、衛星2160がUE2110に対する基地局として(例えば、RAN2120のgNBとして)動作し得るように、アクティブ又は再生型ネットワークノードとして動作し得る。いくつかの実装形態では、衛星2160は、直接ワイヤレスインターフェース(例えば、2166)又は間接ワイヤレスインターフェースを介して(例えば、インターフェース2164-1及び2164-2を使用してRAN2120を介して)互いに通信し得る。
【0144】
加えて、又はその代わりに、衛星2160は、GEO衛星、LEO衛星、又は別のタイプの衛星を含み得る。衛星2160はまた、又はその代わりに、全地球航法衛星システム(GNSS)、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)、全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System、GLONASS)、北斗航法衛星システム(BeiDou navigation satellite system、BDS)など、1つ以上の衛星システム又はアーキテクチャに関係し得る。いくつかの実装形態では、衛星2160は、UE2110に対して基地局(例えば、RANノード2122)として動作することができる。従って、本明細書における基地局、RANノード2122などへの言及は、基地局、RANノード2122などが地上ネットワークノードである実装形態と、基地局、RANノード2122などが非地上ネットワークノード(例えば、衛星2160)である実装形態とを含み得る。
【0145】
図22は、本明細書に記載の1つ以上の実装形態に係るデバイスの例示的な構成要素の図である。いくつかの実装形態では、デバイス2200は、少なくとも図示ように、一体に結合されたアプリケーション回路構成2202、ベースバンド回路構成2204、RF回路構成2206、フロントエンドモジュール(Front-End Module、FEM)回路構成2208、1つ以上のアンテナ2210、及び電力管理回路構成(Power Management Circuitry、PMC)2212を含み得る。図示のデバイス2200の構成要素は、UE又はRANノードに含まれ得る。いくつかの実装形態では、デバイス2200は、より少ない要素を含んでもよい(例えば、RANノードは、アプリケーション回路構成2202を利用せず、その代わりに、5GC又は進化型パケットコア(EPC)などのCNから受信するIPデータを処理するプロセッサ/コントローラを含んでもよい)。いくつかの実装形態では、デバイス2200は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ(単一の温度センサ、デバイス2200内の異なる場所にある複数の温度センサなどの、1つ以上の温度センサを含む)、又は入出力(I/O)インターフェースなどの追加の要素を含んでもよい。別の実装形態では、以下に説明する構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい(例えば、上記の回路構成は、クラウドRAN(Cloud-RAN、C-RAN)実装形態の2つ以上のデバイスに別個に含まれてもよい)。
【0146】
アプリケーション回路構成2202は、1つ以上のアプリケーションプロセッサを含んでもよい。例えば、アプリケーション回路構成2202は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサなどの回路構成を含み得るが、これらに限定されない。プロセッサ(単数又は複数)は、汎用プロセッサと専用プロセッサ(例えば、グラフィックプロセッサ、アプリケーションプロセッサなど)の任意の組合せを含み得る。プロセッサは、メモリ/記憶装置に結合されてもよく、又はメモリ/記憶装置を含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをデバイス2200上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に記憶されている命令を実行するように構成することができる。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路構成2202のプロセッサは、EPCから受信したIPデータパケットを処理することができる。
【0147】
ベースバンド回路構成2204は、1つ以上のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサなどの回路構成を含み得るが、これらに限定されない。ベースバンド回路構成2204は、RF回路構成2206の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路構成2206の送信信号経路のベースバンド信号を生成する、1つ以上のベースバンドプロセッサ又は制御ロジックを含むことができる。ベースバンド回路構成2204は、ベースバンド信号を生成及び処理、並びにRF回路構成2206の動作の制御のために、アプリケーション回路構成2202とインターフェースすることができる。例えば、いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204は、3Gベースバンドプロセッサ2204A、4Gベースバンドプロセッサ2204B、5Gベースバンドプロセッサ2204C、又は他の既存の、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、2G、6Gなど)用の別のベースバンドプロセッサ(単数又は複数)2204Dを含むことができる。ベースバンド回路構成2204(例えば、ベースバンドプロセッサ2204A~Dのうちの1つ以上)は、RF回路構成2206を経由した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能を取り扱うことができる。別の実装形態では、ベースバンドプロセッサ2204A~Dの機能性のいくつか又は全ては、メモリ2204Gに記憶されているモジュールに含まれ、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)2204Eを介して実行されてもよい。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号、無線周波数シフトなどを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204の変調/復調回路構成は、高速フーリエ変換(Fast-Fourier Transform、FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能性を含むことができる。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204の符号化/復号回路構成は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティ検査(Low-Density Parity Check、LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含むことができる。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能性の実装形態は、これらの例に限定されず、別の実装形態では他の好適な機能性を含むことができる。
【0148】
いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204は、1つ以上のオーディオデジタル信号プロセッサ(単数又は複数)(Digital Signal Processor、DSP)2204Fを含み得る。オーディオDSP(単数又は複数)2204Fは、圧縮/解凍及びエコー除去のための要素を含み得、別の実装形態では、他の好適な処理要素を含み得る。ベースバンド回路構成の構成要素は、単一のチップ、単一のチップセット内に好適に組み合わされてもよく、又は、いくつかの実装形態では、同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204及びアプリケーション回路構成2202の組成の構成要素のいくつか又は全ては、例えば、システムオンチップ(System On a Chip、SOC)上に一体に実装されてもよい。
【0149】
いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実装形態では、ベースバンド回路構成2204は、NG-RAN、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network、EUTRAN)又は他のワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(wireless metropolitan area network、WMAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network、WPAN)などとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路構成2204が2つ以上のワイヤレスプロトコルの無線通信をサポートするように構成されている実装形態は、マルチモードベースバンド回路構成と呼ぶことができる。
【0150】
RF回路構成2206は、非固体媒体を介して、変調電磁放射線を用いてワイヤレスネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実装形態では、RF回路構成2206は、ワイヤレスネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含むことができる。RF回路構成2206は、FEM回路構成2208から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路構成2204に提供する回路構成を含み得る受信信号経路を含むことができる。RF回路構成2206はまた、ベースバンド回路構成2204によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をFEM回路構成2208に提供する回路構成を含み得る送信信号経路を含むことができる。
【0151】
いくつかの実装形態では、RF回路構成2206の受信信号経路は、ミキサ回路構成2206A、増幅器回路構成2206B及びフィルタ回路構成2206Cを含むことができる。いくつかの実装形態では、RF回路構成2206の送信信号経路は、フィルタ回路構成2206C及びミキサ回路構成2206Aを含むことができる。RF回路構成2206はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路構成2206Aによって使用される周波数を合成する合成器回路構成2206Dを含み得る。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aは、合成器回路構成2206Dによって提供される合成周波数に基づいて、FEM回路構成2208から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成することができる。増幅器回路構成2206Bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成することができ、フィルタ回路構成2206Cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されるローパスフィルタ(Low-Pass Filter、LPF)又はバンドパスフィルタ(Band-Pass Filter、BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、更なる処理のためにベースバンド回路構成2204に提供することができる。いくつかの実装形態では、出力ベースバンド信号は、0周波数ベースバンド信号であってもよいが、これは必要条件ではない。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aは受動ミキサを含んでもよいが、実装形態の範囲はこの点に限定されない。
【0152】
いくつかの実装形態では、送信信号経路のミキサ回路構成2206Aは、合成器回路構成2206Dによって提供される合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路構成2208のためのRF出力信号を生成するように構成することができる。ベースバンド信号は、ベースバンド回路構成2204によって提供されてもよく、フィルタ回路構成2206Cによってフィルタリングされてもよい。
【0153】
いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aと送信信号経路のミキサ回路構成2206Aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、それぞれ直交ダウンコンバージョン及び直交アップコンバージョン用に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aと送信信号経路のミキサ回路構成2206Aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、画像除去(例えば、ハートレー画像除去)用に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aとミキサ回路構成`2206Aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョン用に配置されてもよい。いくつかの実装形態では、受信信号経路のミキサ回路構成2206Aと送信信号経路のミキサ回路構成2206Aは、スーパーヘテロダイン動作用に構成することができる。
【0154】
いくつかの実装形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってもよいが、実装形態の範囲はこの点に限定されない。いくつかの代替実装形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実装形態では、RF回路構成2206は、アナログデジタルコンバータ(Analog-to-Digital Converter、ADC)及びデジタルアナログコンバータ(Digital-to-Analog Converter、DAC)回路構成を含んでもよく、ベースバンド回路構成2204は、RF回路構成2206と通信するためのデジタルベースバンドインターフェースを含むことができる。
【0155】
いくつかのデュアルモード実装形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路構成が提供されてもよいが、実装形態の範囲はこの点に限定されない。
【0156】
いくつかの実装形態では、合成器回路構成2206Dは、フラクショナルN合成器又はフラクショナルN/N+1合成器であってもよく、他の種類の周波数合成器も好適である場合があるので、実装形態の範囲はこの点に限定されない。例えば、合成器回路構成2206Dは、デルタシグマ合成器、周波数逓倍器、又は周波数分周器を有する位相ロックループを備えた合成器であってもよい。
【0157】
合成器回路構成2206Dは、周波数入力及び分周器制御入力に基づいて、RF回路構成2206のミキサ回路構成2206Aによって使用される出力周波数を合成するように構成することができる。いくつかの実装形態では、合成器回路構成2206Dは、フラクショナルN/N+1合成器であってもよい。
【0158】
いくつかの実装形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(Voltage Controlled Oscillator、VCO)によって提供されてもよいが、これは必要条件ではない。分周器制御入力は、所望の出力周波数に応じて、ベースバンド回路構成2204又はアプリケーション回路構成2202のいずれかによって提供することができる。いくつかの実装形態では、分周器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路構成2202によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから決定することができる。
【0159】
RF回路構成2206の合成器回路構成2206Dは、分周器、遅延ロックループ(Delay-Locked Loop、DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含むことができる。いくつかの実装形態では、分周器は、デュアルモジュラス分周器(Dual Modulus Divider、DMD)であってもよく、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(Digital Phase Accumulator、DPA)であってもよい。いくつかの実装形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかで分周して、分数分周比を提供するように構成することができる。いくつかの例示的な実装形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含むことができる。これらの実装形態では、遅延素子は、VCO周期を、Nd個の等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、但し、Ndは遅延線内の遅延素子の数とする。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
【0160】
いくつかの実装形態では、合成器回路構成2206Dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成することができ、別の実装形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってもよく、直交発生器と分周器回路構成と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実装形態では、出力周波数は、LO周波数(LO frequency、fLO)であってもよい。いくつかの実装形態では、RF回路構成2206は、IQ/極性コンバータを含むことができる。
【0161】
FEM回路構成2208は、1つ以上のアンテナ2210から受信したRF信号上で動作し、受信した信号を増幅し、更なる処理のために受信した信号の増幅バージョンをRF回路構成2206に提供するように構成されている回路構成を含み得る受信信号経路を含むことができる。FEM回路構成2208はまた、1つ以上のアンテナ2210のうちの1つ以上により送信される、RF回路構成2206によって提供される送信のための信号を増幅するように構成されている回路構成を含み得る送信信号経路を含むことができる。様々な実装形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路構成2206のみにおいて、FEM回路構成2208のみにおいて、又はRF回路構成2206とFEM回路構成2208との両方において行われてもよい。
【0162】
いくつかの実装形態では、FEM回路構成2208は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含むことができる。FEM回路構成は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路構成の受信信号経路は、受信したRF信号を増幅し、増幅した受信RF信号を出力として(例えば、RF回路構成2206に)提供するLNAを含むことができる。FEM回路構成2208の送信信号経路は、(例えば、RF回路構成2206によって提供される)入力RF信号を増幅する電力増幅器(Power Amplifier、PA)、及び(例えば、1つ以上のアンテナ2210のうちの1つ以上による)後続の送信のためのRF信号を生成する1つ以上のフィルタを含み得る。
【0163】
いくつかの実装形態では、PMC2212は、ベースバンド回路構成2204に供給される電力を管理することができる。具体的には、PMC2212は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。デバイス2200がバッテリによって給電可能であるとき、例えば、デバイスがUEに含まれているとき、多くの場合、PMC2212を含むことができる。PMC2212は、望ましい実装サイズ及び放熱特性を提供すると同時に、電力変換効率を高めることができる。
【0164】
図22は、PMC2212を、ベースバンド回路構成2204のみと結合されて示す。しかしながら、別の実装形態では、PMC2212は、アプリケーション回路構成2202、RF回路構成2206又はFEM回路構成2208などを含むが、これらに限定されない他の構成要素と追加的に又はその代わりに結合されて、同様の電力管理動作を実行することができる。
【0165】
いくつかの実装形態では、PMC2212は、デバイス2200の様々な省電力メカニズムを制御するか、あるいはその一部になることができる。例えば、デバイス2200が、トラフィックを間もなく受信することが想定されるのでRANノードに依然として接続されているRRC_Connected状態である場合、一定の非アクティブ期間後、デバイスは、間欠受信モード(Discontinuous Reception Mode、DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、デバイス2200は、短い間隔でパワーダウンすることにより節電することができる。
【0166】
長期間にわたってデータトラフィックアクティビティがない場合、デバイス2200は、ネットワークとの接続を切断し、かつチャネル品質フィードバック、ハンドオーバなどの動作を実行しない、RRC_Idle状態に移行することができる。デバイス2200は、非常に低い電力状態に入り、そして周期的にウェイクアップして、ネットワークをリスニングし、そして再びパワーダウンするページングを実行する。デバイス2200は、この状態ではデータを受信し得ない。データを受信するために、RRC_Connected状態に戻るよう移行することができる。
【0167】
追加の省電力モードでは、デバイスは、ページング間隔(数秒から数時間に及ぶ)より長期間、ネットワークから利用できなくなることが許容され得る。この間、デバイスは、ネットワークに全く到達できず、完全に電源を切断することがある。この間に送信されたデータがあれば大幅な遅延が生じるが、遅延は許容できるものとみなされる。
【0168】
アプリケーション回路構成2202のプロセッサ及びベースバンド回路構成2204のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路構成2204のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用し、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能性を実行することができ、アプリケーション回路構成2204のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用して、レイヤ4の機能性(例えば、送信通信プロトコル(Transmission Communication Protocol、TCP)レイヤ及びユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol、UDP)レイヤ)を更に実行することができる。本明細書に上述したように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載するRRCレイヤを含むことができる。本明細書に上述したように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載する、メディアアクセス制御(medium access control、MAC)レイヤ、無線リンク制御(radio link control、RLC)レイヤ、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)レイヤを含み得る。本明細書に上述したように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードの物理(Physical、PHY)レイヤを含み得る。
【0169】
本明細書の実施例は、方法、その方法のアクション又はブロックを実行する手段、(例えば、(例えば、プロセッサなど)メモリ付きプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などの)機械によって実行されると、記載の実装形態及び実施例による多重通信技術を使用する同時通信のための方法又は装置若しくはシステムのアクションをその機械に実行させる実行可能命令を含む少なくとも1つの機械可読媒体などの主題を含むことができる。
【0170】
第1の実施例は、ダウンリンク信号のチャネル状態情報(CSI)測定リソースを受信するための無線周波数(RF)インターフェース回路構成と、RF回路構成に結合された1つ以上のプロセッサであって、UEに、多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を生成させ、CSI測定リソースの測定値に基づいて、CS報告を生成させ、CSI報告がアップリンク制御情報(UCI)送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、MIMOコードブック構成の周波数領域(FD)成分のサブセットと時間領域(TD)成分のサブセットとを含む成分に基づいて、UCI省略を実行してCSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成させ、圧縮されたCSI報告を送信させるように構成される、1つ以上のプロセッサと、を備える、ユーザ機器(User Equipment、UE)とすることができる。
【0171】
第2の実施例は、1つ以上のプロセッサが、TD成分のサブセット及びFD成分のサブセット、空間レイヤ、並びに空間ビームに関連付けられた複数の非ゼロ(0)線形結合(LC)係数に従って、UCI省略のための成分の優先度レベルを決定するように更に構成される、第1の実施例を含むものとすることができる。
【0172】
第3の実施例は、1つ以上のプロセッサが、UCI送信のパラメータを、UCIパート2情報の少なくとも3つのUCIサブセットに分割し、少なくとも3つのUCIサブセットからの少なくとも1つの他のサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのサブセットに関連付けられたパラメータに対して、UCI省略を実行するように更に構成される、第1又は第2の実施例を含むものとすることができる。
【0173】
第4の実施例は、1つ以上のプロセッサが、1つ以上の非0LC係数のラップアラウンド及び巡回時間シフトに基づくFDシーケンシャル順序に従って、FD成分のFDインデックスをマッピングし、1つ以上の非0LC係数のラップアラウンド及び巡回時間シフトに基づくTDシーケンシャル順序に従ってTD成分のTDインデックスをマッピングし、パラメータの複数のUCIサブセットの中から、パラメータの少なくとも1つの他のUCIサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのUCIサブセットに対する最強係数に関連付けられたインデックスを除外するように更に構成される、第1~第3の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0174】
第5の実施例は、1つ以上のプロセッサが、複数のページのうちの1つのページがFD成分の順列を有し、複数のページがそれらの間のTD成分の順列を有する、複数の空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットの複数のページを識別し、圧縮されたCSI報告のための非0LCC係数に基づいて、複数のページの中から成分を省略するための周波数オフセット順序/順列を決定するように更に構成される、第1~第4の実施例のうちのいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0175】
第6の実施例は、1つ以上のプロセッサが、異なるUCI測定パラメータを、最高優先度のグループが、空間領域(SD)回転係数、SD指標、又は1つ以上の最強係数指標(Strongest Coefficient Indicator、SCI)のうちの少なくとも1つの測定パラメータを有し、次に高い優先度のグループが、次に高い優先度の非0LCC係数のセットと、最高優先度の非0LCC係数に関連付けられたビットマップの次に高い優先度のビットとを有し、低優先度のグループが、次に高い優先度のグループよりも低い優先度を持つ最低優先度の非0LC係数と、ビットマップの最低優先度のビットとを有する、3つのグループに区分するように更に構成され、次に高い優先度のグループ及び低優先度のグループが、それぞれ、最強LC係数を除外する、第1~第5の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0176】
第7の実施例は、1つ以上のプロセッサが、複数の空間レイヤのうちの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分に基づく優先度関数に従って、最高優先度の非0LCC係数に関連付けられた次に高い優先度のグループのパラメータの第1の部分にそれぞれ優先度を付け、複数の空間レイヤのうちの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分に基づいて、最低優先度の非0LCに関連付けられた最低優先度のグループの測定パラメータの第2の部分に優先度をそれぞれ付けるように更に構成される、第1~第6の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0177】
第8の実施例は、1つ以上のプロセッサが、パラメータの第1の部分及び測定パラメータの第2の部分を、空間ビームに関する、空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットに対応するページのサブセットにわたって優先度値を反復して選択し、ページのサブセットの各ページにおいてFD成分の優先度値を反復して選択し、ページのサブセットの各ページにおいてTD成分の優先度値を反復して選択することにより、選択し、圧縮されたCSI報告から、最強の非0LC係数に関連付けられた最低優先度を持つ1つ以上のTD成分を省略する、ように更に構成される、第1~第7の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0178】
第9の実施例は、圧縮されたCSI報告が、複数のページのサブセットの中のうち、パラメータのクラスタの1つ以上のロケーションを含み、複数のページの各ページのサブセットが異なる空間レイヤに関連付けられ、ページのサブセットの各ページが、FD成分と、TD成分と、少なくとも1つの非0LC係数の空間ビームとを含む、第1~第8の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0179】
第10の実施例は、1つ以上のプロセッサが、TD成分、FD成分、空間ビーム、及び空間レイヤを通して、TD成分、FD成分、空間ビーム、及び空間レイヤの最初から最後までの任意の組合せの順序で反復して順序付けることにより、TD成分のTD優先度、FD成分のFD優先度、空間ビームの空間ビーム優先度、及び空間レイヤの空間レイヤ優先度に基づいて、圧縮されたCSI報告から省略されるべき測定値を選択するように更に構成される、第1~第9の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0180】
第11の実施例は、ユーザ機器(UE)によってチャネル状態情報(CSI)報告を構成する方法であって、多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を決定することと、CSI報告がUCI送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを含む成分に基づいて、アップリンク制御情報(UCI)省略を実行してCSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成することと、圧縮されたCSI報告を用いてUCI送信を実行することと、を含む、方法とすることができる。
【0181】
第12の実施例は、以下を含む優先度レベル定義に従って、FD成分及びTD成分を含むCSI報告のUCIパート2についての線形結合(LC)係数
【数92】
のパラメータの優先度レベルを決定すること、を更に含む第11の実施例を含むものとすることができる:Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(d)+2L.RI.P(m)+RI.l+λ、但し、P(m)は、FD成分の以下の順序に従ってインデックスmをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,....、P(d)は、TD成分の以下の順序に従ってインデックスdをマッピングする:0,N-1,1,N-2,2,...、但し、空間レイヤはλ∈{0,1,...,rank indicator(RI)-1}、空間ビームはl∈{0,1,...,2L-1}、FD成分基底はm∈{0,1,...,M-1}、TD成分基底はd∈{0,1,...,M-1}とする。
【0182】
第13の実施例は、ラップアラウンド手順において最強FD成分及び最強TD成分の近傍成分を反復して読み出すことと、原点において最強FD成分及び最強TD成分を正規化し、巡回シフトを実行することにより、CSI報告に含めるべき近傍成分を選択することと、を更に含む、第11~第12の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0183】
第14の実施例は、空間レイヤの異なる周波数オフセットに関連付けられた複数のページの中で、FD成分及びTD成分から最強成分への近傍成分のクラスタを決定することと、最強成分のラップアラウンド手順及び巡回シフトにおいて近傍成分のクラスタを読み出すことと、第2の最強成分及び第1の最強成分の近傍成分の1つ以上のインデックスに基づいて、CSI報告において報告するクラスタを選択することと、を更に含む、第11~第12の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0184】
第15の実施例は、各FD成分及びTD成分に適用される優先度関数に基づいて、UCIパート2情報の複数の部分の中から、最低の優先度を含むUCIパート2情報の一部分から省略するパラメータを選択すること、を更に含む、第11~第14の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0185】
第16の実施例は、FD成分、TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復して識別することにより、シーケンス順序に基づいて複数のシートの中からFD成分及びTD成分のパラメータを読み出すこと、を更に含み、反復のシーケンス順序が、第1にFD成分、第2にTD成分、第3に空間ビーム、及び第4に空間レイヤを含むか、又はシーケンスにおいてFD成分、TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復する任意の順序を含む、第11~第15の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0186】
第17の実施例は、ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強TD成分からTD成分をマッピングすることと、ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強FD成分からFD成分をマッピングすることと、最強TD成分及び最強FD成分の係数近傍とは異なる係数近傍内の少なくとも1つのクラスタ内のTD成分及びFD成分の中から識別することと、係数近傍及び異なる係数近傍内のTD成分及びFD成分のインデックスの対を、互いに交互のシーケンスで読み出すことと、係数近傍及び異なる係数近傍内の1つ以上のインデックスに基づいて、少なくとも1つのクラスタを報告することと、を更に含む、第11~第16の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0187】
第18の実施例は、CSI報告を処理する方法であって、基地局によって、CSI測定のためのCSI測定リソースを提供することと、基地局によって、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを選択するパラメータを含む多入力多出力(MIMO)コードブックをUEに、提供することと、基地局によって、アップリンク制御情報(UCI)送信において、圧縮されたCSI報告を含むCSI報告を受信することと、を含む、方法とすることができる。
【0188】
第19の実施例は、基地局によって、空間レイヤに関連付けられた複数のページの中からの、異なる近傍中の異なるクラスタの周りの係数のインジケーションを含むCSI報告に基づいて1つ以上のプリコーダを生成することと、優先度関数に基づいて、最強成分及びより低い優先度を持つ成分を省略することと、を更に含む、第18の実施例を含むものとすることができる。
【0189】
第20の実施例は、CSI報告に基づいて、第1の近傍の第1の係数クラスタ及び第2の近傍中の第2の係数クラスタに関連付けられたシンボルのプリコーダを生成すること、を更に含む、第18~第19の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0190】
第21の実施例は、優先度関数に基づいて、UCIパート2の一部分に関連付けられたパラメータを有するUCIパート2を受信すること、を更に含む。第18~第20の実施例のいずれか1つ以上を含むものとすることができる。
【0191】
要約書に記載の内容も含めて、開示されている主題の図示の実施例、実装形態、態様などの上記の説明は、網羅的であることも、開示されている態様を開示されている正確な形態に限定することも意図するものではない。具体的な実施例、実装形態、態様などが、説明の目的で本明細書に記載されているが、当業者であれば、このような実施例、実装形態、態様などの範囲内であると考えられる様々な修正が可能であることが分かる。
【0192】
この点については、開示されている主題を、様々な実施例、実装形態、態様など及び対応する図面に関連して説明したが、開示されている主題から逸脱することなく、主題と同じ、類似、代替、又は代用の機能を実行するためには、他の同様の態様を使用することができ、又は開示された主題に修正及び追加を行うことができることを理解されたい。従って、開示されている主題は、本明細書に記載のいずれかの単一の実施例、実装形態、態様に限定されるべきではなく、むしろ、以下の添付の特許請求の範囲の広さ及び範囲に従って解釈されるべきである。
【0193】
具体的には、上述の構成要素又は構造(アセンブリ、デバイス、回路、システムなど)によって実行される様々な機能については、このような構成要素を説明するために使用される(「手段」に関連する記載を含む)用語は、特に明記しない限り、たとえ本明細書に例示されている本発明の例示的な実装形態の機能を実行する、開示されている構造と構造的に等価でなくても、記載されている構成要素の特定の機能を実行する任意の構成要素又は構造に対応する(例えば、機能的に等価である)ことが意図される。更に、特有の特徴は、いくつかの実装のうちの1つのみに関して開示されている可能性があるが、このような特徴は、任意の所与の用途又は特定の用途に望ましくかつ有利であり得るように、他の実装の1つ以上の他の特徴と組み合わされ得る。
【0194】
本明細書で使用される「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく、包括的な「又は」を意味することが意図されている。すなわち、特に明記しない限り、又は文脈から明らかでない限り、「XはA又はBを用いる」は、全てのあり得る順列のいずれかを意味することが意図される。すなわち、「XはAを用いる」場合、「XはBを用いる」場合、又は「XはAとBの両方を用いる」場合、前述の各場合はいずれも「XはA又はBを用いる」を満たす。加えて、本出願及び添付の特許請求の範囲で使用される冠詞「a」及び「an」は、特に明記しない限り、又は文脈から単数形を指すことが明らかでない限り、「1つ以上」を意味すると一般に解釈されるべきである。更に、「including(含む)」、「includes(含む)」、「having(有する)」、「has(有する)」、「with(有する)」、又はそれらの変化形が、発明を実施する形態と特許請求の範囲のいずれかで使用される場合、これらの用語は、「comprising(備える)」という用語と同様に包括的であることが意図される。更に、1つ以上の番号付きアイテム(例えば、「第1のX」、「第2のX」など)が解説される状況では、一般に、これら1つ以上の番号付きアイテムは、別個であっても同一であってもよいが、いくつかの状況では、文脈が、1つ以上の番号付きアイテムが別個であるか又は同一であることを示し得る。
【0195】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダウンリンク信号のチャネル状態情報(CSI)測定リソースを受信するための無線周波数(RF)インターフェース回路構成と、
前記RF回路構成に結合された1つ以上のプロセッサと、を備えるユーザ機器(UE)であって、前記1つ以上のプロセッサが、前記UEに、
多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を生成させ、
前記CSI測定リソースの測定に基づいて、CSI報告を生成させ、
前記CSI報告がアップリンク制御情報(UCI)送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、前記MIMOコードブック構成の周波数領域(FD)成分のサブセットと時間領域(TD)成分のサブセットとを含む成分に基づいて、UCI省略を実行して前記CSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成させ、
前記圧縮されたCSI報告を送信させるように構成される、UE。
【請求項2】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記TD成分のサブセット及び前記FD成分のサブセット、空間レイヤ、並びに空間ビームに関連付けられた複数の非ゼロ(0)線形結合(LC)係数に従って、前記UCI省略のための前記成分の優先度レベルを決定するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記UCI送信の前記パラメータを、UCIパート2情報の少なくとも3つのUCIサブセットに分割し、
少なくとも3つのUCIサブセットからの少なくとも1つの他のサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのサブセットに関連付けられた前記パラメータに対して、前記UCI省略を実行するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサが、
1つ以上の非0LC係数のラップアラウンド及び巡回時間シフトに基づくFDシーケンシャル順序に従って、前記FD成分のFDインデックスをマッピングし、
1つ以上の非0LC係数の前記ラップアラウンド及び巡回周波数シフトに基づくTDシーケンシャル順序に従って、前記TD成分のTDインデックスをマッピングし、
パラメータの複数のUCIサブセットの中から、パラメータの少なくとも1つの他のUCIサブセットよりも低い優先度を持つパラメータのUCIサブセットに対する最強係数に関連付けられたインデックスを除外するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記1つ以上のプロセッサが、
複数のページのうちの1つのページがFD成分の順列を有し、前記複数のページがそれらの間のTD成分の順列を有する、複数の空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットの前記複数のページを識別し、
前記圧縮されたCSI報告のための非0LCC係数に基づいて、前記複数のページの中から前記成分を省略するための周波数オフセット順序/順列を決定するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記1つ以上のプロセッサが、
異なるUCI測定パラメータを、
最高優先度のグループが、空間領域(SD)回転係数、SD指標、又は1つ以上の最強係数指標(Strongest Coefficient Indicator、SCI)のうちの少なくとも1つの測定パラメータを有し、
次に高い優先度のグループが、次に高い優先度の非0LCC係数のセットと、最高優先度の非0LCC係数に関連付けられたビットマップの次に高い優先度のビットとを有し、
低優先度のグループが、前記次に高い優先度のグループよりも低い優先度を持つ最低優先度の非0LC係数と、ビットマップの最低優先度のビットとを有し、前記次に高い優先度のグループ及び前記低優先度のグループが、それぞれ、最強LC係数を除外する、
3つのグループに区分するように更に構成される、請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記1つ以上のプロセッサが、
前記複数の空間レイヤのうちの1つの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分のそれぞれに基づく優先度関数に従って、前記最高優先度の非0LCC係数に関連付けられた前記次に高い優先度のグループのパラメータの第1の部分に優先度を付け、
前記複数の空間レイヤのうちの1つの空間レイヤ、空間ビーム、FD成分、及びTD成分のそれぞれに基づいて、最低優先度の非0LCに関連付けられた最低優先度のグループの測定パラメータの第2の部分に優先度をそれぞれ付けるように更に構成される、請求項6に記載のUE。
【請求項8】
前記1つ以上のプロセッサが、
パラメータの前記第1の部分及び測定パラメータの前記第2の部分を、
前記空間ビームに関する、前記空間レイヤに関連付けられた異なる周波数オフセットに対応するページのサブセットにわたって優先度値を反復して選択し、
前記ページのサブセットの各ページにおいて前記FD成分の優先度値を反復して選択し、
前記ページのサブセットの各ページにおいて前記TD成分の優先度値を反復して選択することにより、選択し、
前記圧縮されたCSI報告から、最強の非0LC係数に関連付けられた最低優先度を持つ1つ以上のTD成分を省略する、ように更に構成される、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記圧縮されたCSI報告が、複数のページのサブセットの中のパラメータのクラスタの1つ以上のロケーションを含み、前記複数のページの各ページのサブセットが異なる空間レイヤに関連付けられ、前記ページのサブセットの各ページが、前記FD成分と、前記TD成分と、少なくとも1つの非0LC係数の空間ビームとを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項10】
前記TD成分のTD優先度、前記FD成分のFD優先度、空間ビームの空間ビーム優先度、及び空間レイヤの空間レイヤ優先度に基づいて、前記TD成分、前記FD成分、前記空間ビーム、及び前記空間レイヤを通して、前記TD成分、前記FD成分、前記空間ビーム、及び前記空間レイヤのうちの最初から最後までの任意の組合せの順序で反復して順序付けることにより、前記圧縮されたCSI報告から省略されるべき測定値を選択するように更に構成される、請求項1に記載のUE。
【請求項11】
ベースバンドプロセッサであって、メモリに格納された命令を実行する際に、
多入力多出力(MIMO)コードブック構成に基づいて、CSI測定リソースの測定値を決定することと、
CSI報告がUCI送信の割り振られたアップリンクリソースを超えることに応答して、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを含む成分に基づいて、アップリンク制御情報(UCI)省略を実行して前記CSI報告のパラメータを省略することにより、圧縮されたCSI報告を生成することと、
前記圧縮されたCSI報告を用いて前記UCI送信を実行することと、を実行するように構成されたベースバンドプロセッサ
【請求項12】
優先度レベル定義であって、
Prio(λ,l,m,d)=N.2L.RI.P(d)+2L.RI.P(m)+RI.l+λ、
ここで、P(m)は、前記FD成分の0,N-1,1,N-2,2,....,の順序に従ってインデックスmをマッピングし、
(d)は、前記TD成分の0,N-1,1,N-2,2,...,の順序に従ってインデックスdをマッピングし、
空間レイヤλは、λ∈{0,1,...,rank indicator(RI)-1}であり、
空間ビームlは、l∈{0,1,...,2L-1}であり、
FD成分基底mは、m∈{0,1,...,M-1}であり、
TD成分基底dは、d∈{0,1,...,M-1}である、
ことを含む前記優先度レベル定義に従って、前記FD成分及び前記TD成分を含む前記CSI報告のUCIパート2についての線形結合(LC)係数cl,m,d (λ) のパラメータの優先度レベルを決定すること、
を更に含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項13】
ラップアラウンド手順において最強FD成分及び最強TD成分の近傍成分を反復して読み出すことと、
原点において前記最強FD成分及び最強TD成分を正規化し、巡回シフトを実行することにより、前記CSI報告に含めるべき前記近傍成分を選択することと、
を更に含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項14】
空間レイヤの異なる周波数オフセットに関連付けられた複数のページの中で、前記FD成分及び前記TD成分から最強成分への近傍成分のクラスタを決定することと、
前記最強成分のラップアラウンド手順及び巡回シフトにおいて近傍成分の前記クラスタを読み出すことと、
第2の最強成分及び第1の最強成分の近傍成分の1つ以上のインデックスに基づいて、前記CSI報告において報告する前記クラスタを選択することと、
を更に含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項15】
各FD成分及びTD成分に適用される優先度関数に基づいて、UCIパート2情報の複数の部分の中から、最低の優先度を含むUCIパート2情報の部分から省略するパラメータを選択すること、
を更に含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項16】
前記FD成分、前記TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を反復して識別することにより、シーケンス順序に基づいて複数のシートの中から前記FD成分及び前記TD成分のパラメータを読み出すことであって、反復の前記シーケンス順序が、第1にFD成分、第2にTD成分、第3に空間ビーム、及び第4に空間レイヤを含むか、又は前記FD成分、前記TD成分、空間ビーム(単数又は複数)、及び空間レイヤ(単数又は複数)を任意の順序で反復することを含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項17】
ラップアラウンド手順において、0原点に巡回的にシフトされた最強TD成分からTD成分をマッピングすることと、
前記ラップアラウンド手順において、前記0原点に巡回的にシフトされた最強FD成分からFD成分をマッピングすることと、
前記最強TD成分及び前記最強FD成分の係数近傍とは異なる係数近傍内の少なくとも1つのクラスタ内の前記TD成分及び前記FD成分の中から識別することと、
前記係数近傍及び前記異なる係数近傍内の前記TD成分及び前記FD成分のインデックスの対を、互いに交互のシーケンスで読み出すことと、
前記係数近傍及び前記異なる係数近傍内の1つ以上のインデックスに基づいて、前記少なくとも1つのクラスタを報告することと、
を更に含む、請求項11に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項18】
CSI報告を処理するためのベースバンドプロセッサであって、メモリに格納された命令を実行する際に、
基地局によって、CSI測定のためのCSI測定リソースを提供することと、
前記基地局によって、周波数領域(FD)成分と時間領域(TD)成分とを選択するパラメータを含む多入力多出力(MIMO)コードブックをUEに提供することと、
前記基地局によって、アップリンク制御情報(UCI)送信において、圧縮されたCSI報告を含む前記CSI報告を受信することと、を実行するように構成されたベースバンドプロセッサ
【請求項19】
前記基地局によって、空間レイヤに関連付けられた複数のページの中からの、異なる近傍中の異なるクラスタの周りの係数のインジケーションを含む前記CSI報告に基づいて1つ以上のプリコーダを生成することと、優先度関数に基づいて、最強成分及びより低い優先度を持つ成分を省略することと、
を更に含む、請求項18に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項20】
前記CSI報告に基づいて、第1の近傍の第1の係数クラスタ及び第2の近傍中の第2の係数クラスタに関連付けられたシンボルのプリコーダを生成すること、
を更に含む、請求項19に記載のベースバンドプロセッサ
【請求項21】
UCIパート2を受信することであって、前記UCIパート2は、優先度関数に基づいて、前記UCIパート2の一部分に関連付けられたパラメータを有すること、
を更に含む、請求項18に記載のベースバンドプロセッサ
【国際調査報告】