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特表2024-535876非アクティブ化されたサービングセル測定のためのNCSG
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】非アクティブ化されたサービングセル測定のためのNCSG
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240925BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517179
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(85)【翻訳文提出日】2024-03-18
(86)【国際出願番号】 CN2021120091
(87)【国際公開番号】W WO2023044698
(87)【国際公開日】2023-03-30
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ニウ, ホアニング
(72)【発明者】
【氏名】クイ, ジエ
(72)【発明者】
【氏名】ラグハバン, マナサ
(72)【発明者】
【氏名】リー, キミング
(72)【発明者】
【氏名】チェン. シアン
(72)【発明者】
【氏名】タン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ユシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD30
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
非アクティブ化されたサービングセル上でのNCSGベースの測定のための装置、システム、及び方法。無線通信システムにおいて、無線デバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、測定ギャップ構成に従って、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、測定動作を実行することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスであって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナに結合された少なくとも1つの無線機と、
前記少なくとも1つの無線機に結合されたプロセッサと、を備え、
前記無線デバイスは、
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、
前記測定ギャップ構成に従って、前記ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、前記測定動作を実行するように構成されている、無線デバイス。
【請求項2】
前記測定ギャップ(MG)構成は、非アクティブ化されたサービングセルのためのNCSGベースの測定の測定周期に関する情報を含み、前記無線デバイスは、
前記測定周期に従って、前記非アクティブ化されたサービングセルのための前記測定動作を実行するように構成されている、請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項3】
前記情報は、NCSGの基本周期及び非アクティブ化されたサービングセルの測定のための事前定義された測定サイクルに関する情報を含み、前記測定周期は、前記NCSGの基本周期及び前記事前定義された測定サイクルに基づいて決定される、請求項1に記載の無線デバイス。
【請求項4】
前記測定周期は、前記少なくとも1つの非アクティブ化されたセル上での前記事前定義された測定サイクルのうち最小値以下の前記基本周期の最大整数倍に基づいて決定される、請求項3に記載の無線デバイス。
【請求項5】
前記事前定義された測定サイクルが前記基本周期の整数倍である場合、前記測定周期は、前記少なくとも1つの非アクティブ化されたセルに対する前記事前定義された測定サイクルのうち最小値に基づく、請求項3に記載の無線デバイス。
【請求項6】
いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された前記事前定義された測定サイクルが同じであるとき、前記測定周期は、前記事前定義された測定サイクル自体である、請求項5に記載の無線デバイス。
【請求項7】
いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された前記事前定義された測定サイクルが異なるとき、前記測定周期は、前記事前定義された測定サイクルのうちの最小値である、請求項5に記載の無線デバイス。
【請求項8】
前記事前定義された測定サイクルが前記基本測定周期の整数倍でない場合、前記測定周期は、前記少なくとも1つの非アクティブ化されたセルに対する前記事前定義された測定サイクルのうちの最小値よりも小さい前記基本周期の最大倍数に基づく、請求項3に記載の無線デバイス。
【請求項9】
前記測定周期は、前記事前定義された測定サイクルを含む測定サイクルのセットから選択された値であり、前記最小値よりも小さい前記セット内のもののうちの最大のものである、請求項8に記載の無線デバイス。
【請求項10】
前記NCSGは、非アクティブ化されたサービングセルの測定及び他のタイプの測定のために利用されるとき、前記測定周期は、他のタイプの測定に関係する重み係数によって更に乗算される、請求項5から9のいずれか一項に記載の無線デバイス。
【請求項11】
前記重み係数は、測定される非アクティブ化されたサービングセルの数と、他のタイプの測定が実行される周波数セグメントの数との和に等しい値である、請求項10に記載の無線デバイス。
【請求項12】
前記非アクティブ化されたサービングセルは、セカンダリセル、プライマリセル、及びプライマリSCGセルのうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載の無線デバイス。
【請求項13】
前記事前定義された測定サイクルは、前記基本測定周期の整数倍ではなく、前記無線デバイスは、NCSGに基づいて前記非アクティブ化されたセル上での前記測定動作を無効にする、請求項3に記載の無線デバイス。
【請求項14】
前記事前定義された測定サイクルは、前記基本測定周期の整数倍ではなく、前記無線デバイスは、前記NCSGベースの測定に関する指示を前記ネットワークデバイスから取得することができ、前記無線デバイスは、
前記情報が、前記NCSGベースの測定が許可されることを示す場合、前記非アクティブ化されたサービングセルに対して前記NCSGベースの測定を実行し、
前記情報が、前記NCSGベースの測定が許可されないことを示す場合、前記非アクティブ化されたサービングセルに対して前記NCSGベースの測定を実行せず、
前記情報が、非アクティブ化されたサービングセル上での前記測定が許可されることを示す場合、前記非アクティブ化されたサービングセル上での前記測定を特定方式で実行する、のうちのいずれかのために構成されている、請求項3に記載の無線デバイス。
【請求項15】
ネットワークデバイスであって、
少なくとも1つのアンテナと、
前記少なくとも1つのアンテナに結合された少なくとも1つの無線機と、
前記少なくとも1つの無線機に結合されたプロセッサと、を備え、
前記ネットワークデバイスは、
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、
前記測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供する、ように構成されている、ネットワークデバイス。
【請求項16】
前記ネットワークデバイスは、
非アクティブ化されたセル上のNCSGベースの測定についてのサポート情報を前記無線デバイスに提供するように更に構成されている、請求項15に記載のネットワークデバイス。
【請求項17】
前記ネットワークデバイスは、
非アクティブ化されたセル上のNCSGベースの測定が許可されるかどうかについての要求を前記無線デバイスから受信し、
非アクティブ化されたセル上のNCSGベースの測定が許可されるかどうかを示すサポート情報を前記無線デバイスに提供する、ように更に構成されている、請求項15に記載のネットワークデバイス。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを介して前記測定ギャップ(MG)構成を提供するように更に構成されている、請求項15に記載のネットワークデバイス。
【請求項19】
装置であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、無線デバイスに、
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得させ、
前記測定ギャップ構成に従って、前記ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、前記測定動作を実行させる、ように構成されている、装置。
【請求項20】
装置であって、
プロセッサを備え、前記プロセッサは、ネットワークデバイスに、
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得させ、
前記測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供させる、ように構成されている、装置。
【請求項21】
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得することと、
前記測定ギャップ構成に従って、前記ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、前記測定動作を実行することと、
を含む、無線デバイスのための方法。
【請求項22】
ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得することと、
前記測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供することと、
を含む、ネットワークデバイスのための方法。
【請求項23】
プロセッサと、
実行されると、前記プロセッサに請求項21又は22に記載の方法を実行させるプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読記憶媒体と、
を備える、デバイス。
【請求項24】
実行されると、前記プロセッサに請求項21又は22に記載の方法を実行させるプログラム命令を記憶した、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項25】
コンピュータによって実行されると、コンピュータに請求項21又は22に記載の方法を実行させるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、無線通信システムにおける非アクティブ化されたサービングセル測定を含む、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格及びプロトコルを使用して、基地局と無線通信デバイスとの間でデータを送信する。無線通信システム規格及びプロトコルは、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)(例えば、4G)、3GPP新無線(NR:new radio)(例えば、5G)、及び無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)のためのIEEE 802.11規格(業界団体にはWi-Fi(登録商標)として一般に知られている)を含むことができる。
【0003】
3GPPによって企図されるように、異なる無線通信システム規格及びプロトコルは、RANの基地局(一般にRANノード、ネットワークノード、又は単にノードと呼ばれることもある)と、ユーザ機器(UE)として知られる無線通信デバイスとの間で通信するために、様々な無線アクセスネットワーク(RAN)を使用することができる。3GPP RANは、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、GSM進化型(EDGE)RAN(GERAN)用強化データレート、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、及び/又は次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)を含むことができる。
【0004】
各RANは、1つ以上の無線アクセス技術(RAT)を使用して、基地局とUEとの間の通信を実行することができる。例えば、GERANは、GSM及び/又はEDGE RATを実装し、UTRANは、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)RAT、又は他の3GPP RATを実装し、E-UTRANは、LTE RAT(単にLTEと呼ばれることもある)を実装し、NG-RANはNR RAT(本明細書では、5G RAT、5G NR RAT、又は単にNRと呼ばれることもある)を実装する。特定の配備では、E-UTRANはまた、NR RATを実装することができる。特定の配備では、NG-RANはまた、LTE RATを実装することができる。
【0005】
RANによって使用される基地局は、そのRANに対応し得る。E-UTRAN基地局の一例は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)ノードB(一般に、発展型ノードB、拡張ノードB、eノードB、又はeNBとも呼ばれる)である。NG-RAN基地局の一例は、次世代ノードB(ノードB又はgNBと呼ばれることもある)である。
【0006】
RANは、コアネットワーク(CN)への接続を介して、外部エンティティとの通信サービスを提供する。例えば、E-UTRANは、発展型パケットコア(EPC)を利用することができ、NG-RANは、5Gコアネットワーク(5GC)を利用することができる。
【0007】
5G NRの周波数帯域は、2つ以上の異なる周波数範囲に分けることができる。例えば、周波数範囲1(FR1)は、サブ6GHz周波数で動作する周波数帯を含んでもよく、そのうちいくつかは、以前の規格によって使用され得、かつ、410MHz~7125MHzを提供する新しい周波数帯をカバーするように拡張され得る潜在的な可能性がある。周波数範囲2(FR2)は、24.25GHz~52.6GHzの周波数帯を含み得る。FR2のミリ波(mmWave)範囲の帯域は、FR1の帯域よりも小さい範囲を有し得るが、利用可能な帯域幅は潜在的により広くなる。例として提供されるこれらの周波数範囲が時により、又は地域により変化し得ることは、当業者には理解される。
【発明の概要】
【0008】
実施形態は、無線通信システムにおける改善された非アクティブ化されたサービングセル測定に関し、特に、無線通信システムにおける非アクティブ化されたサービングセルのためのネットワーク制御スモールギャップ(Network-controlled small gap:NCSG)ベースの測定に関する。
【0009】
本明細書で説明する技術によれば、無線通信システム内の無線デバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、測定ギャップ構成に従って、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、測定動作を実行することができる。
【0010】
一態様では、測定ギャップ(MG)構成は、非アクティブ化されたサービングセルのためのNCSGベースの測定の測定周期を示す情報を含み得る。特に、NCSGベースの測定の測定周期は、無線デバイスが非アクティブ化されたサービングセルの測定のためのギャップを介して非アクティブ化されたサービングセルに対応する周波数セグメントのオン/オフを切り替える周期を意味することができ、これにより、無線デバイスは、測定周期に従って非アクティブ化されたサービングセルに対する測定動作を行うことができる。
【0011】
本明細書に記載の技法は、セルラー電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、ポータブルメディアプレーヤ、及び様々な他のコンピューティングデバイスのうちのいずれかを含むがそれらに限定されないいくつかの異なるタイプのデバイスにおいて実装されてもよく、及び/又はこれらと共に使用されてもよい。
【0012】
この発明の概要は、本文書に記載の主題のいくつかの簡易的な概要を提供することが意図されている。よって、上記の特徴は単なる一例に過ぎず、本明細書に記載の主題の範囲又は趣旨を狭めるものとして解釈されるべきでないことを理解されたい。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
任意の特定の要素又は行為の考察を容易に識別するために、参照番号の最上位の桁(単数又は複数)は、その要素が最初に導入された図の番号を指す。
【0014】
図1】本明細書に開示された実施形態による、無線通信システムのアーキテクチャの例を例示する。
【0015】
図2】本明細書で開示される実施形態による、無線デバイスとネットワークデバイスとの間でシグナリングを実行するためのシステムを示す。
【0016】
図3A】レガシーギャップベースの測定とNCSGベースの測定との間の比較を示す図である。
図3B】NCSGの基本的な考え方を示す図である。
【0017】
図4】いくつかの実施形態による、無線デバイス側における例示的な方法を示すフローチャート図である。
【0018】
図5】いくつかの実施形態による、ネットワークデバイス側における例示的な方法を示すフローチャート図である。
【0019】
図6】非アクティブ化されたサービングセル測定のためにNCSGが利用される、例示的実施形態を図示する。
【0020】
図7】非アクティブ化されたサービングセル測定のためにNCSGが利用される例示的な実施形態を示す。
【0021】
図8】非アクティブ化されたサービングセル測定のためにNCSGが利用される例示的な実施形態を示す。
【0022】
本明細書に記載の特徴は、様々な変更形態及び代替的形態が可能ではあるが、その特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書において詳細に説明する。しかしながら、図面及びその詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図しておらず、むしろ、添付の特許請求の範囲によって定義されている本主題の趣旨及び範囲内の全ての修正、等価物、及び代替案を包含することが意図されていることを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0023】
用語
ユーザ機器(User Equipment、UE)(又は、「UEデバイス」)-モバイル又はポータブルであり、無線通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話若しくはスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、ポータブルゲーミングデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、又は他のハンドヘルドデバイスなどが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能なあらゆる電子、コンピューティング及び/又は電気通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広義に定義することができる。
【0024】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はあるロケーションに定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0025】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のものであり、通信は、有線又は無線であり得る。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であってもよく、又は特定のロケーションに定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0026】
基地局-用語「基地局」は、その通常の意味の全範囲を有し、少なくとも、固定ロケーションに設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0027】
ネットワークデバイス-通信を実行する、特に、下りリンク送信に関連する無線デバイスへの下りリンク通信など、無線デバイスとの無線通信を実行する、様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのいずれか。ネットワークデバイスは、ポータブル(又はモバイル)であることができ、又はあるロケーションに定置若しくは固定されてもよい。基地局は、ネットワークデバイスの一例である。
【0028】
処理要素(又はプロセッサ)-ユーザ機器又はセルラーネットワークデバイスなどのデバイスにおいて機能を実行することが可能である様々な要素又は要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連付けられたメモリ、個々のプロセッサコアの部分又は回路、プロセッサコア全体、個々のプロセッサ、プロセッサアレイ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)などの回路、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素、及び上記のものの様々な組み合わせのうちのいずれかを含んでもよい。
【0029】
様々な実施形態は、UEに関して記載されている。しかしながら、UEへの言及は、単に例示のために提供されている。例示的な実施形態は、任意の電子構成要素で使用されてもよく、任意の電子コンポーネントは、ネットワークへの接続を確立することができ、情報及びデータをネットワークと交換するためのハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアで構成されている。したがって、本明細書に記載されるUEは、任意の適切な電子構成要素を表すために使用される。
【0030】
図1は、本明細書で開示される実施形態による、無線通信システム100の例示的なアーキテクチャを示す。以下の説明は、3GPP技術仕様によって提供されるような、LTEシステム規格、及び/又は5G又はNRシステム規格と併せて動作する例示的な無線通信システム100に対して提供される。
【0031】
図1によって示されるように、無線通信システム100は、UE102及びUE104を含む(ただし、任意の数のUEが使用され得る)。この例では、UE102及びUE104は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルドタッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、無線通信のために構成された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスも備え得る。
【0032】
UE102及びUE104は、RAN106と通信可能に結合するように構成され得る。実施形態において、RAN106は、NG-RAN、E-UTRANなどであってもよい。UE102及びUE104は、RAN106との接続(又はチャネル)(それぞれ、接続108及び接続110として示される)を利用し、その各々は、物理的通信インタフェースを備える。RAN106は、接続108及び接続110を可能にする、基地局112及び基地局114などの1つ以上の基地局を含み得る。
【0033】
この例では、接続108及び接続110は、そのような通信結合を可能にするためのエアインタフェースであり、例えば、LTE及び/又はNRなど、RAN106によって使用されるRAT(単数又は複数)と一致し得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、UE102及びUE104はまた、サイドリンクインタフェース116を介して通信データを直接交換することができる。UE104は、図示するように、接続120を介してアクセスポイント(AP118として示す)にアクセスするように構成されている。一例として、接続120は、任意のIEEE 802.11プロトコルと一致する接続などのローカル無線接続を含むことができ、AP 118はWi-Fi(登録商標)ルータを含むことができる。この例では、AP118は、CN124を経由せずに他のネットワーク(例えば、インターネット)に接続されてもよい。
【0035】
実施形態では、UE102及びUE104は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルを介して、直交周波数分割多重(OFDM)通信信号を用いて、互いに又は基地局112及び/又は基地局114と通信するように構成することができ、この様々な通信技術は、例えば、(例えば、ダウンリンク通信用の)直交周波数分割多元接続(OFDMA)通信技術、又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)通信技術であるが、これらに限定されず、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、基地局112又は基地局114の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装され得る。加えて、又は他の実施形態では、基地局112又は基地局114は、インタフェース122を介して互いに通信するように構成され得る。無線通信システム100がLTEシステム(例えば、CN124がEPCである場合)である実施形態では、インタフェース122はX2インタフェースであり得る。X2インタフェースは、EPCに接続する2つ以上の基地局(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPCに接続する2つのeNB間に定義されてもよい。無線通信システム100がNRシステム(例えば、CN124が5GCである場合)である実施形態では、インタフェース122はXnインタフェースであり得る。Xnインタフェースは、5GCに接続する2つ以上の基地局(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GCに接続する基地局112(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GCに接続する2つのeNB間に定義される(例えば、CN124)。
【0037】
RAN106は、CN124に通信可能に結合されるように示されている。CN124は、RAN106を介してCN124に接続されている顧客/加入者(例えば、UE102及びUE104のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された1つ以上のネットワーク要素126を備え得る。CN124の構成要素は、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、1つの物理デバイス又は別個の物理デバイスに実装されてもよい。
【0038】
実施形態では、CN124はEPCであってもよく、RAN106はS1インタフェース128を介してCN124と接続されてもよい。実施形態では、S1インタフェース128は、基地局112又は基地局114とサービングゲートウェイ(S-GW)との間でトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェースと、基地局112又は基地局114とモビリティ管理エンティティ(MME)との間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェースとの2つの部分に分割されてもよい。
【0039】
実施形態では、CN124は5GCであってもよく、RAN106はNGインタフェース128を介してCN124と接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース128は、基地局112又は基地局114とユーザプレーン機能(UPF)との間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェースと、基地局112又は基地局114とアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)との間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェースと、の2つの部分に分割することができる。
【0040】
一般に、アプリケーションサーバ130は、CN124とのインターネットプロトコル(IP)ベアラリソース(例えば、パケット交換データサービス)を使用するアプリケーションを提供する要素であり得る。アプリケーションサーバ130はまた、CN124を介してUE102及びUE104のための1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、グループ通信セッションなど)をサポートするように構成されることができる。アプリケーションサーバ130は、IP通信インタフェース132を介してCN124と通信してもよい。
【0041】
図2は、本明細書で開示する実施形態による、無線デバイス202とネットワークデバイス218との間でシグナリング234を実行するためのシステム200を示す。システム200は、本明細書で説明するような無線通信システムの一部分であり得る。無線デバイス202は、例えば、無線通信システムのUEであり得る。ネットワークデバイス218は、例えば、無線通信システムの基地局(例えば、eNB又はgNB)であってもよい。
【0042】
無線デバイス202は、1つ以上のプロセッサ(単数又は複数)204を備えてもよい。プロセッサ(単数又は複数)204は、本明細書で説明するように、無線デバイス202の様々な動作が実行されるように命令を実行し得る。プロセッサ(単数又は複数)204は、例えば、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又は本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組み合わせを使用して実装された1つ以上のベースバンドプロセッサを含み得る。
【0043】
無線デバイス202は、メモリ206を含み得る。メモリ206は、命令208(例えば、プロセッサ(単数又は複数)204によって実行されている命令を含み得る)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。命令208はまた、プログラムコード又はコンピュータプログラムと呼ばれることがある。メモリ206はまた、プロセッサ(単数又は複数)204によって使用されるデータ、及びプロセッサ(単数又は複数)204によって計算された結果を記憶し得る。
【0044】
無線デバイス202は、対応するRATに従って他のデバイス(例えば、ネットワークデバイス218)との無線デバイス202への及び/又はそれからのシグナリング(例えば、シグナリング234)を容易にするために、無線デバイス202のアンテナ(単数又は複数)212を使用する無線周波数(RF)送信機及び/又は受信機回路を含み得る1つ以上の送受信機(単数又は複数)210を含み得る。
【0045】
無線デバイス202は、1つ以上のアンテナ(単数又は複数)212(例えば、1つ、2つ、4つ、又はそれ以上)を含み得る。複数のアンテナ(単数又は複数)212を有する実施形態では、無線デバイス202は、同じ時間及び周波数リソース上で複数の異なるデータストリームを送信及び/又は受信するために、そのような複数のアンテナ(単数又は複数)212の空間ダイバーシティを活用し得る。この挙動は、例えば、(この態様を可能にする送信デバイス及び受信デバイスの各々において使用される複数のアンテナを指す)多入力多出力(MIMO)挙動と呼ばれることがある。無線デバイス202によるMIMO送信は、各データストリームが、他のストリームに対して適切な信号強度で、空間領域中の所望のロケーション(例えば、そのデータストリームに関連する受信機のロケーション)において受信されるように、既知の又は仮定されたチャネル特性に従って、アンテナ(単数又は複数)212にわたってデータストリームを多重化する無線デバイス202において適用されるプリコーディング(又はデジタルビームフォーミング)に従って達成され得る。いくつかの実施形態は、シングルユーザMIMO(SU-MIMO)方法(データストリームが全て単一の受信機に向けられる)及び/又はマルチユーザMIMO(MU-MIMO)方法(個々のデータストリームが、空間領域中の異なるロケーション中の個々の(異なる)受信機に向けられ得る)を使用し得る。
【0046】
複数のアンテナを有するいくつかの実施形態では、無線デバイス202は、アナログビームフォーミング技術を実装し得、それによって、アンテナ(単数又は複数)212によって送られる信号の位相は、アンテナ(単数又は複数)212の(ジョイント)送信が方向付けられ得るように相対的に調整される(これは、ビームステアリングと呼ばれることがある)。
【0047】
無線デバイス202は、1つ以上のインタフェース(単数又は複数)214を含み得る。インタフェース(単数又は複数)214は、無線デバイス202への入力又はそこからの出力を与えるために使用され得る。例えば、UEである無線デバイス202は、UEのユーザによるUEへの入力及び/又は出力を可能にするために、マイクロフォン、スピーカ、タッチスクリーン、ボタンなどのインタフェース(単数又は複数)214を含み得る。そのようなUEの他のインタフェースは、UEと他のデバイスとの間の通信を可能にする送信機、受信機、及び(例えば、既に説明した送受信機(単数又は複数)210/アンテナ(単数又は複数)212以外の)他の回路から構成され得、知られているプロトコル(例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)に従って動作し得る。
【0048】
無線デバイス202は、本開示の様々な態様、特に、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のための測定ギャップ構成の取得、及び/又はNCSGに基づく非アクティブ化されたサービングセル上での測定の実行のために使用され得る。そのような動作/機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを介して実装され得る。例えば、そのような動作/機能は、無線デバイスに組み込まれた特定の構成要素、例えば、プロセッサ(単数又は複数)204及び/又は送受信機(単数又は複数)210内に統合され得るプロセッサ、回路によって実行され得、並びに/あるいはメモリ206に記憶され、プロセッサ(単数又は複数)204によって実行される命令208などのソフトウェアによって実行され得る。特に、そのような機能は、プロセッサ(単数又は複数)204又は送受信機(単数又は複数)210内の(例えば、DSP又は汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素と、ハードウェア構成要素(例えば、論理ゲート及び回路)と、の組み合わせによって実装され得る。そのような動作/機能のいくつかの実施形態は、図面を参照して以下で詳細に説明される。
【0049】
ネットワークデバイス218は、1つ以上のプロセッサ(単数又は複数)220を含むことができる。プロセッサ(単数又は複数)220は、本明細書で説明するように、ネットワークデバイス218の様々な動作が実行されるように命令を実行し得る。プロセッサ(単数又は複数)204は、例えば、CPU、DSP、ASIC、コントローラ、FPGAデバイス、別のハードウェアデバイス、ファームウェアデバイス、又は本明細書で説明する動作を実行するように構成されたそれらの任意の組み合わせを使用して実装される1つ以上のベースバンドプロセッサを含み得る。
【0050】
ネットワークデバイス218は、メモリ222を含むことができる。メモリ222は、命令224(例えば、プロセッサ(単数又は複数)220によって実行されている命令を含み得る)を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。命令224はまた、プログラムコード又はコンピュータプログラムと呼ばれることがある。メモリ222はまた、プロセッサ(単数又は複数)220によって使用されるデータ、及びプロセッサ(単数又は複数)220によって計算された結果を記憶し得る。
【0051】
ネットワークデバイス218は、対応するRATに従って他のデバイス(例えば、無線デバイス202)とのネットワークデバイス218への及び/又はそれからのシグナリング(例えば、シグナリング234)を容易にするために、ネットワークデバイス218のアンテナ(単数又は複数)228を使用するRF送信機及び/又は受信機回路を含み得る1つ以上の送受信機(単数又は複数)226を含み得る。
【0052】
ネットワークデバイス218は、1つ以上のアンテナ(単数又は複数)228(例えば、1つ、2つ、4つ、又はそれ以上)を含み得る。複数のアンテナ(単数又は複数)228を有する実施形態では、ネットワークデバイス218は、説明したように、MIMO、デジタルビームフォーミング、アナログビームフォーミング、ビームステアリングなどを実行することができる。
【0053】
ネットワークデバイス218は、1つ以上のインタフェース(単数又は複数)230を含むことができる。インタフェース(単数又は複数)230は、ネットワークデバイス218への入力又はネットワークデバイス218からの出力を提供するために使用され得る。例えば、基地局であるネットワークデバイス218は、送信機、受信機、並びに基地局又はそれに動作可能に接続された他の機器の動作、管理、及び保守の目的で、基地局がコアネットワーク内の他の機器と通信することを可能にし、かつ/又は基地局が外部ネットワーク、コンピュータ、データベースなどと通信することを可能にする他の回路(例えば、既に説明した送受信機(単数又は複数)226/アンテナ(単数又は複数)228以外)から構成されるインタフェース(単数又は複数)230を含むことができる。
【0054】
ネットワークデバイス218は、本開示の様々な態様、特に、NCSGに基づく非アクティブ化されたサービングセル上での測定のための測定ギャップ構成の取得、及び/又は測定ギャップ構成に従ってデータスケジューリングを実行するために使用され得る。そのような動作/機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを介して実装され得る。例えば、そのような動作/機能は、無線デバイスに組み込まれた特定の構成要素、例えばプロセッサ、回路によって実行することができ、プロセッサ、回路は、プロセッサ(単数又は複数)220及び/又は送受信機(単数又は複数)226内に統合することができ、及び/又はメモリ222に記憶され、プロセッサ(単数又は複数)220によって実行される命令224などのソフトウェアによって実行することができる。特に、そのような機能は、プロセッサ(単数又は複数)220又は送受信機(単数又は複数)226内の(例えば、DSP又は汎用プロセッサによって実行される)ソフトウェア構成要素と、ハードウェア構成要素(例えば、論理ゲート及び回路)と、の組み合わせによって実装され得る。そのような動作/機能のいくつかの実施形態は、図面を参照して以下で詳細に説明される。
【0055】
以下、本発明の実施形態による非アクティブ化されたセル上でのNCGSベースの測定に関する技術について説明する。
【0056】
新しいセルラー通信技術は、カバレッジを増加させるために、様々な要求及び使用事例の範囲をより良く満たすために、並びに様々な他の理由のために、継続的に開発中である。現在開発中の1つの技術は、測定ギャップによる測定動作の強化を含み得る。そのような開発の一部として、改善された測定ギャップ構成及び動作を提供することが有用であろう。
【0057】
無線通信において、特定の信号/パラメータ/インジケータに対して測定動作を実行する必要がある場合、例えば、性能に関連し得、特に、そのような測定動作が異なる周波数ポイントで実行される場合、可能な周波数間測定に対処するために、測定ギャップ(Measurement Gap)が利用される。測定ギャップの概念は、送信も受信も行われない小さいギャップを作成することであり、したがって、無線デバイスは、測定ギャップにおいて対応する測定動作を実行し、次いで元に切り替えることができる。現在、測定動作は、測定ギャップ情報に基づいて実行されることができ、測定動作を更に強化するために、改善された測定ギャップ構成を提供することが望ましい。
【0058】
測定ギャップ拡張の新しいリリース17の作業項目によれば、RAN4は、何らかの改善されたギャップベースの測定を導入するものである。目的の1つは、レガシーギャップを使用することによってスループット低下を回避するために、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)を導入することである。
【0059】
レガシーギャップベースのRRM測定では、ギャップ機会全体が測定のために利用され得るが、UEは、ギャップ機会全体中にサービングセルとのデータ受信及び送信を実行することができないが、NCSGベースのRRM測定では、UEは、測定の開始及び終了において、中断、特に、可視中断長(VIL)を引き起こすことのみが許可される。中断は、UEが測定のために予備のRFチェーンをオン及びオフに切り替える必要があるという事実から生じる。VIL開始と終了との間であり得る測定長(ML)中に、UEは、サービングセルとのRRM測定及びデータ受信/送信を同時に実行することが可能であるものとする。レガシーギャップとNCSGとの間の比較は、図3Aに示される通りである。NCSGの基本的な考え方は、UEが予備のRFチェーンを使用して他の周波数間レイヤ上で測定を行うことができるということである。例えば、図3Bに示すように、NCSGは、VILを介して周波数間レイヤのオン/オフを切り替えることができ、SSBなどのVIL開始と終了との間のML中に、周波数間レイヤ上での測定を行うことができる。
【0060】
現在、無線通信システム内の非アクティブ化されたセル、特に非アクティブ化されたセカンダリセル(SCell)上で測定を実行することも望ましい。無線通信システムにおいて、セカンダリセルは、プライマリセル(PCell)を補助して無線通信をサポートすることができ、セカンダリセルが動作しない場合、エネルギーを節約するために非アクティブ化されることができる。しかしながら、非アクティブ化されたSCellが無線通信のためにアクティブ化される必要があるときに非アクティブ化されたSCellの迅速なアクティブ化、並びにアクティブ化時の後続の適用のためにいくつかの非アクティブ化されたSCellから適切なSCellの選択を容易にするように、非アクティブ化されたSCellを測定することも必要である。非アクティブ化されたSCellの測定対象/係数/内容は、電力、信号品質などのアクティブ化されたSCellの測定におけるものであってもよい。非アクティブ化されたSCellの測定は周期的に実行されてもよい。
【0061】
非アクティブ化されたSCell測定の既存の方法では、パラメータmeasCyclesCellが利用される。パラメータmeasCycleSCellは、TS38.331において定義され、SCellがmeasObjectNRによって示される周波数上で構成され、非アクティブ化された状態にあるときにのみ使用される(TS38.133参照)。gNBは、measObjectNRによって示される周波数上でSCellが構成されるときはいつでもパラメータを構成するが、フィールドは、SCellが構成されないときにもシグナリングされ得る。
【0062】
パラメータmeasCyclesCellは、任意の適切な値として設定されることができ、例えば、その利用可能な値は、以下のような任意の1つであることができ:
【0063】
ENUMERATED{sf160,sf256,sf320,sf512,sf640,sf1024,sf1280}
【0064】
値sf160は160個のサブフレームに対応し、値sf256は256個のサブフレームに対応するなどである。当然ながら、パラメータmeasCyclesCellは、他のタイプの値、例えば、時間単位の期間などによって表されてもよい。
【0065】
パラメータmeasCycleSCellを利用する非アクティブ化されたSCell測定の既存の方法では、measCycleSCellが640ms未満である場合、UEは、RFチェーンをオフに切り替えるべきではなく、すなわち、中断は生成され得ないが、不必要な電力消費が引き起こされる。measCycleSCellが640ms以上である場合、UEは、測定がないときに電力節約のためにRFチェーンをオフに切り替えることができる。UEは、測定ウィンドウの直前にRFチェーンをオンに切り替え、次いでウィンドウ中に測定を実行し、次いで測定後にRFチェーンをオフに切り替えるものとする。
【0066】
更に、対応するRAN4要件は、TS38.133第8節に見出すことができ、項目8.2.2.2.3は、非アクティブ化されたSCC上での測定中の中断を指定し、構成されたmeasCycleSCellが640ms以上であるとき、SCellが非アクティブ化されるときの測定に起因するPCell又はアクティブ化されたSCell(単数又は複数)上での中断が、最大0.5%のACK/NACK喪失確率で許可される。PCell又はアクティブ化されたSCell(単数又は複数)が、非アクティブ化されたSCell(単数又は複数)と同じ帯域中にない場合、UEは、SMTCの直前及び直後のPCell又はアクティブ化されたSCell上で中断を引き起こすことのみが許可される。各中断は、表8.2.2.2.2-1の要件を超えないものとし、これは本明細書では示されない。PCell又はアクティブ化されたSCell(単数又は複数)が、非アクティブ化されたSCell(単数又は複数)と同じ帯域中にある場合、アクティブサービングセル及び非アクティブ化されたSCellからのセル固有参照信号が同じスロット中で利用可能であるという条件で、UEは、TSMTC_duration前のXスロットより遅く、かつTSMTC_durationの後のXスロットより早く、PCell又はアクティブ化されたSCellで中断を引き起こすことのみが許可され、X及びTSMTC_durationは、以下のように表8.2.2.2.3-1によって与えられる。中断は、表8.2.2.2.3-1の要件を超えてはならない。
【0067】
表8.2.2.2.3-1:帯域内CAのための非アクティブ化されたSCell上での測定のための中断持続時間
【0068】
【0069】
したがって、非アクティブ化されたサービングセルに対して改善された測定を提供することが依然として望ましい。
【0070】
これを考慮して、本開示は、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のための改善された測定ギャップ(MG)構成を提案する。特に、非アクティブ化されたサービングセルの測定のためにネットワーク制御スモールギャップ(NCSG:Network Controlled Small Gap)を利用する新規な設計が提案され、特に、NCSGに基づく改善された測定ギャップ構成が取得/決定されることができ、それにより、非アクティブ化されたサービングセル上での測定動作がNCSGによってより適切かつ効率的に実行されることができる。本開示の解決策は、非アクティブ化されたSCell及び非アクティブ化されたPSCellのうちの少なくとも1つを含む任意の適切な非アクティブ化されたサービングセルに適用することができ、測定強化を達成することができ、RAN4に導入することもできる。
【0071】
いくつかの実施形態によれば、測定ギャップ構成は、測定動作のためのネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)パターン/仕様に関する情報を含むことができる。特に、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG:Network Controlled Small Gap)は、RF調整に関連することができ、無線デバイスが周波数チェーン/ポイントに拡張又は切り替えを試みて、拡張又は切り替えによって引き起こされる中断に耐えながら、非アクティブ化されたサービングセル、任意の他の測定ターゲットなどの測定ターゲットに対して周波数内測定を実行するときに引き起こされる中断を示すことができる。
【0072】
本開示によれば、測定動作は、セル切り替え及び/又はアクセス、少なくともキャリア切り替え及び管理を含むキャリアアグリゲーション、負荷アグリゲーションなどを含む任意の適切な種類の無線通信動作中に、初期化、状態遷移などを含む無線通信中の任意の適切なフェーズ/段階で実行することができ、例えば、SSB、PRSなどを含む性能関連であり得る任意の所望の信号/パラメータ/インジケータを測定するために利用することができる。
【0073】
本開示によれば、測定動作は、対応する測定ギャップ構成/パターンに基づいて、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のために利用可能な任意の適切な周波数セグメントにおいて実行され得る。したがって、周波数セグメントに切り替える/変更するとき、NCSGの測定ギャップ構成などに基づいて、測定動作を実行することができる。
【0074】
本開示によれば、周波数セグメントは、無線デバイスの動作周波数レベルに従って設定することができる。いくつかの実施形態によれば、無線デバイスの動作周波数は、任意の数の適切なレベルに分類することができ、したがって、無線デバイスは、任意の適切なレベルで測定動作を実行することができる。すなわち、無線デバイスは、レベル内の周波数セグメントにおいて測定ギャップ動作を実行することができ、周波数セグメントは、レベル内の動作周波数から分割される。本開示のいくつかの実施形態によれば、レベルは、UEレベル、周波数範囲レベル、帯域組み合わせレベル、帯域レベル、コンポーネントキャリア(CC)レベル、帯域幅部分(BWP)レベルを含むグループから選択することができ、測定ギャップ動作のための周波数セグメントは、UE全体、周波数範囲、帯域組み合わせ、帯域、コンポーネントキャリア、BWPに対応するものとすることができる。したがって、測定ギャップ動作は、対応する周波数セグメントに対して選択されたレベルで構成/実行されることができる。いくつかの実施形態によれば、測定パターンは、1つのレベルの動作周波数セグメントのために構成され得る。いくつかの実施形態によれば、測定パターンは、2つ以上のレベルの動作周波数セグメントのために同時に構成され得る。例えば、異なるレベルの動作周波数セグメントに対して、同じ又は異なるパターンを構成することができる。
【0075】
図4は、少なくともいくつかの実施形態による、無線デバイス側におけるそのような解決策の一例を示す信号フロー図を示す。図4の方法の態様は、本明細書の様々な図に示すUE 106などの無線デバイスによって、及び/又は、より一般に、中でもとりわけ、所望に応じて、上記の図に示すコンピュータ回路、システム、デバイス、要素、若しくは構成要素のいずれかと共に、実装され得る。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(及び/又は他のハードウェア)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。各種実施形態では、図に示す方法の要素のうちのいくつかは、同時に実行されてもよく、図に示す順序とは異なる順序で実行されてもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の要素もまた実行することができる。
【0076】
ステップ402において、無線デバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、非アクティブ化されたサービングセル上での測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得する。
【0077】
ステップS404において、無線デバイスは、測定ギャップ構成に基づいて、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)を利用することによって測定動作を実行する。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、測定ギャップ(MG)構成の取得は、様々な方法で実装され得る。例えば、測定ギャップ構成は、無線デバイス自体によって生成/作成され得、他の例では、測定ギャップ構成は、ネットワークデバイス、制御デバイスなど、通信システム内の他のデバイスによって生成/作成され、無線デバイスに通信され得る。
【0079】
いくつかの実施形態によれば、測定ギャップ構成は、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のためのNCSGの特性を示す情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、測定ギャップ(MG)構成は、非アクティブ化されたサービングセルについてのNCSGベースの測定の測定周期を示す情報を含み、その結果、無線デバイスは、測定周期に従って、非アクティブ化されたサービングセルについての測定動作を実行することができる。特に、測定周期は、無線デバイスが、非アクティブ化されたサービングセル上で測定を行うために、予備周波数セグメントに切り替えてオフにする周期を意味し得る。いくつかの実施形態によれば、測定周期は、スモールギャップ/中断反復の期間、特に、NCSGに基づく非アクティブ化されたサービングセルの測定中の、スモールギャップ/中断反復の開始又は終了の期間を意味し得る。いくつかの実施形態では、NCSGの測定周期に対応する中断が許可され得、すなわち、測定時刻における中断が許可され得、その結果、無線デバイスは、非アクティブ化されたサービングセルの測定のために周波数セグメントに切り替えることができるが、他の中断は許可されない。例えば、NCSGの基本周期に従って許可され得る中断でさえ、そのような中断が調整/更新された測定周期に対応しない場合、許可され得ない。
【0080】
本開示のいくつかの実施形態では、測定ギャップ構成は、測定持続時間、測定される非アクティブ化されたサービングセル、非アクティブ化されたセル上での測定が実行される周波数セグメントのうちの少なくとも1つを更に含むことができる。特に、そのようなコンテンツは、事前に事前構成されてもよく、本明細書では詳細に説明しない。
【0081】
本開示のいくつかの実施形態によれば、測定周期は、NCSGの基本周期及び少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための事前定義された測定サイクルに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、そのような測定周期は、ネットワークデバイス、システム内の他の制御デバイスなど、無線通信システム内の任意の適切なデバイスによって決定され、無線デバイスに通知され得る。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのためのNCSGの基本周期及び事前定義された測定サイクルについての情報を取得し、それに基づいて測定周期を決定するように構成され得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、NCSGの基本周期は、gNBなど、ネットワーク側によって構成された、初期化時に事前設定されるなど、NCSGの事前設定値とすることができ、任意の適切な値、例えば、(20ms、40ms、80ms、100ms、160ms)内の任意の1つとすることができる。例えば、NCSGの基本周期は、NCSGの周期を表すために3GPPに導入され得る可視中断反復周期(Visible Interruption Repetition Periodicity:VIRP)に対応し得る。本開示において、NCSGの基本周期は、NCSGの初期周期を意味することができ、測定周期は、初期周期を調整/更新することによって得られる周期と同一であることができる。いくつかの実施形態では、事前定義された測定サイクルは、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のための測定サイクルを意味し得る。例えば、事前定義された測定サイクルは、所望の測定サイクル又は利用可能な測定サイクルを意味することができる。例えば、事前定義された測定サイクルは、上述したmeasCycleSCellに対応することができ、利用可能なmeasCycleSCell値のセットから選択することができる。
【0083】
本開示のいくつかの実施形態によれば、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセルに対する事前定義された測定サイクルのうち最小値以下の基本周期の最大整数倍に基づいて決定され得る。特に、NCSGに基づく非アクティブ化されたサービングセル上での測定のための測定周期は、測定周期の上限を本質的に定義する事前定義された測定サイクルよりも大きくないものとする。他方で、個別の非アクティブ化されたセル上での測定に適切に対処しようとするために、測定周期は、可能な限り大きく、特に、事前定義された測定サイクルの制限下でNCSGの基本周期の可能な限り最大の整数倍であるものとする。
【0084】
本開示の実施形態によれば、測定周期は、基本周期と事前定義された測定サイクルとの間の関係に基づくことができる。特に、この関係は、基本周期と事前定義された測定サイクルとの間の倍数関係、すなわち、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍であるかどうかに関連し得る。
【0085】
本開示のいくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍である場合、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセルについての事前定義された測定サイクルのうちの最小値に基づいて決定され得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された事前定義された測定サイクルが同じであるとき、測定周期は、事前定義された測定サイクル自体に基づく。例えば、NCSGが、非アクティブ化されたサービングセル上での測定からのみ構成される場合、測定周期は、事前定義された測定サイクル自体に等しい。そのような場合、いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された全ての事前定義された測定サイクルが同じであるので、そのような事前定義された測定サイクルのうちの最小値は、同じ事前定義された測定サイクル自体であり得、したがって、測定周期は、事前定義された測定サイクル自体である。いくつかの実施形態では、いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された事前定義された測定サイクルが異なるとき、測定周期は、事前定義された測定サイクルのうちの最小値に基づく。例えば、NCSGが、非アクティブ化されたサービングセル上での測定からのみで構成される場合、測定周期は最小値に等しい。
【0087】
本開示のいくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルが基本測定周期の整数倍でない場合、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセル上での事前定義された測定サイクルのうちの最小値よりも小さい基本周期の最大倍数に基づく。例えば、NCSGが、非アクティブ化されたサービングセル上での測定からのみ構成される場合、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセルについての事前定義された測定サイクルのうちの最小値よりも小さい基本周期の最大倍数に等しい。
【0088】
いくつかの実施形態では、測定周期は、事前定義された測定サイクルを含む測定サイクルのセットから選択され得る。すなわち、測定周期がNCSGの基本周期の最大倍数であることに加えて、測定周期は、事前定義された測定サイクルよりも小さいセット内のもののうちの最大のものであるものとする。
【0089】
本開示のいくつかの実施形態によれば、測定周期は、NCSGの測定モード構成などのNCSGの構成に更に基づく。例えば、NCSGの測定モード構成は、どの種類の測定がNCSGに基づいて実行されるべきかを示し得る。例えば、非アクティブ化されたサービングセル上での測定に加えて、NCSGは、他の周波数セグメント上の他のターゲットに関係する他のタイプの測定のためにも利用され得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、測定周期は、非アクティブ化されたサービングセル上でのNCSGベースの測定に加えて、他のタイプのNCSGベースの測定に関係する重み係数によって更に乗算され得る。特に、NCSGは、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のために構成されることに加えて、非アクティブ化されたセルの測定が実行されない周波数間レイヤ上で他のタイプの測定を実行するために構成されることができる。そのような場合、測定周期は、通常、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定及びNCSGベースの周波数間測定の両方を実行するのに十分な持続時間を有するように拡張されるものとする。
【0091】
いくつかの実施形態では、重み係数は、測定される非アクティブ化されたサービングセルの数と、任意の他のタイプの測定が実行される周波数セグメントの数とに基づいて決定される。いくつかの実施形態では、重み係数は、測定されるべき非アクティブ化されたサービングセルの数と、他のタイプの測定が実行されるべき周波数セグメントの数との和に等しい値である。
【0092】
いくつかの実施形態では、動作中、無線デバイスは、測定動作に利用可能な非アクティブ化されたサービングセルの切り替えを示す切り替え命令を受信し、切り替えられた周波数セグメントに関連付けられた測定周期に基づいて、切り替えられた非アクティブ化されたサービングセルにおいて測定を実行するように更に構成され得る。いくつかの実施形態によれば、非アクティブ化されたセルに対応する周波数セグメントの切り替えは、ネットワークデバイス又は無線システム内の任意の他の適切なデバイスによって命令され得る。いくつかの実施形態によれば、そのような切り替え命令は、ネットワークデバイスと無線デバイスとの間で、RRCレイヤ、MACレイヤ、物理レイヤのいずれかを介してなど、ネットワークデバイスと無線デバイスとの間で通信され得る。
【0093】
本開示のいくつかの実施形態によれば、本開示の非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定は、本開示の非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定のためのサポート/許可にも依存する。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定が許可/サポート/有効化されるかどうかを示すサポート情報を取得するように更に構成され得、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定が許可/サポート/有効化されることをサポート情報が示すとき、無線デバイスは、測定ギャップ構成に基づいて、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定を実行することができる。そうでない場合、無線デバイスは、測定ギャップ構成に基づいて非アクティブ化されたセルに対してそのようなNCSGベースの測定を実行せず、非アクティブ化されたセルに対してレガシーベースの測定などの他の種類の測定を実行することができ、又は非アクティブ化されたセルに対して測定を全く実行しないことさえある。
【0094】
例えば、サポート/許可構成は、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定が常にサポート/許可されるか、又は特定条件でサポート/許可されることを示すことができる。いくつかの実施形態では、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍であるときの本開示の非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定は、常にサポートされることができ、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍でないときの本開示の非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定は、常にサポートされなくてもよく、例えば、無線デバイス又はネットワークデバイスによって無効にされ得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、事前定義された測定サイクルが基本測定周期の整数倍でないとき、無線デバイスは、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定を自動的に無効にすることができ、追加又は代替として、レガシーギャップに基づく測定など、任意の他の適切な測定を実行することができる。
【0096】
いくつかの実施形態によれば、サポート/許可構成は、初期化中、無線通信の前に、デフォルトで設定されるなど、無線デバイス側で設定することができ、そのようなサポート条件は、一定に保つことができるか、又は動的に、例えば周期的に、若しくは異なる無線通信のために変更することができる。そのような場合、サポート情報は、無線デバイス自体によって設定され、無線デバイスは、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定、特に、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍でないときの非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定を自動的に有効/無効にすることができる。
【0097】
いくつかの実施形態によれば、本開示の非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定のサポート/許可はまた、ネットワークデバイス又は無線通信システム内の任意の適切なデバイスによって示され/設定され、初期化中、実行される無線通信の前、実行される測定の前などに、無線デバイスに通知される。いくつかの実施形態では、サポート情報は、要求に応じて無線デバイスに通知され得る。例えば、無線デバイスは、ネットワークデバイスからサポート情報を要求し、サポート情報の受信時に、無線通信の前、測定ギャップ構成の取得時、基本周期及び事前定義された測定サイクルの取得時でさえ、など、対応する動作を実行することができる。
【0098】
いくつかの実施形態では、サポート情報は、基本周期及び測定サイクルの構成と共に無線デバイスに主導的に通信され得る。そのような場合、そのようなNCSGが非アクティブ化されたサービングセル上での測定のために利用され得ることをサポート情報が示すとき、無線デバイスは、そのようなサポート指示に応じて測定周期を自動的に決定することができ、非アクティブ化されたサービングセル上でのNCSGベースの測定を実行することができる。一方、非アクティブ化されたサービングセル上でのそのようなNCSGベースの測定がサポートされない場合、無線デバイスは、測定を実行しないか、又は任意の他の適切な方法で測定を実行する。更に、ネットワークデバイスが、ワイヤレス測定挙動を定義することなく、非アクティブ化されたサービングセル上での測定のサポートを示す場合、無線デバイスは、上記で説明したように、任意の適切な方法で非アクティブ化されたサービングセル上で測定を実行することができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、事前定義された測定サイクルが基本測定周期の整数倍でないとき、無線デバイスは、NCSGベースの測定に関するネットワークデバイスからの指示に基づいて、
情報が、NCSGベースの測定が許可されることを示す場合、非アクティブ化されたサービングセルに対してNCSGベースの測定を実行し、
情報が、NCSGベースの測定が許可されないことを示す場合、非アクティブ化されたサービングセルに対してNCSGベースの測定を実行せず、
情報が、非アクティブ化されたサービングセル上での測定が許可されるが測定挙動は定義されていないことを示す場合、非アクティブ化されたサービングセル上での測定を特定方式で実行する、のうちのいずれかのために構成されている。
【0100】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、本開示の非アクティブ化されたサービングセル上でのNCSGベースの測定、すなわち、測定周期が基本周期の整数倍として調整/更新され得る、がサポートされ得、無線デバイスは、ネットワークデバイスからのフィードバックに応じて動作することができるかどうかを示すためにその能力をネットワークデバイスに報告することができる。いくつかの実施形態では、無線デバイスが、そのサポート能力をネットワークデバイスに報告し、ネットワークデバイスからサポート確認を受信するとき、すなわち、そのような測定がネットワークデバイスによって許可されるとき、無線デバイスは、NCSGの測定周期に基づいて、非アクティブ化されたサービングセルに対して測定動作を実行することができる。
【0101】
いくつかの実施形態によれば、NCSGベースの測定サポート情報及び/又は測定ギャップ(MG)構成は、様々な方法でネットワークデバイスと無線デバイスとの間で通信され得る。一例では、そのような通信は、RRCシグナリングを介して実行することができ、例えば、NCSGベースの測定サポート情報及び/又は測定ギャップ(MG)構成は、RRCレイヤを介して通信することができる。
【0102】
本出願は、プライマリセル(PCell)、プライマリSCGセル(PSCell)、及びセカンダリセル(SCell)のうちの少なくとも1つを含む、任意の適切な非アクティブ化されたサービングセルに利用され得ることに留意されたい。また、上記のような本出願の解決策は、プライマリセル(PCell)、プライマリSCGセル(PSCell)、及びセカンダリセル(SCell)の各々、又はそれらの組み合わせに利用することができる。
【0103】
本明細書で企図される実施形態は、上述したような無線デバイスの方法の1つ以上の要素を実行する手段を備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス202などの)UEの装置であり得る。
【0104】
本明細書で企図される実施形態は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、電子デバイスに、上述したような無線デバイスの方法の1つ以上の要素を実行させる、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。この非一時的コンピュータ可読媒体は、例えば、UEのメモリ(本明細書で説明するような、UEである無線デバイス202のメモリ206など)であり得る。
【0105】
本明細書で企図される実施形態は、上述したような無線デバイスの方法の1つ以上の要素を実行するロジック、モジュール又はカイロを備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス202などの)UEの装置であり得る。
【0106】
本明細書で企図される実施形態は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、上述したような無線デバイスの方法の1つ以上の要素を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを備える、装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明するUEである無線デバイス202などの)UEの装置であり得る。
【0107】
本明細書で企図される実施形態は、上述したような無線デバイスのための方法の1つ以上の要素に記載された、又は関連する信号を含む。
【0108】
本明細書で企図される実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品を含み、プロセッサによるプログラムの実行は、プロセッサに、上述したような無線デバイスのための方法の1つ以上の要素を実行させる。プロセッサは、(本明細書で説明UEである無線デバイス202のプロセッサ(単数又は複数)204などの)UEのプロセッサであり得る。これらの命令は、例えば、プロセッサ内に、及び/又はUEのメモリ(本明細書で説明するような、UEである無線デバイス202のメモリ206など)上に位置し得る。
【0109】
以下、ネットワークデバイスに関する実施形態について説明する。図5は、少なくともいくつかの実施形態による、そのような解決策の一例を示す信号フロー図である。図5の方法の態様は、本明細書の様々な図に示す218などのネットワークデバイスによって、及び/又は、より一般に、中でもとりわけ、所望に応じて、上記の図に示すコンピュータ回路、システム、デバイス、要素、若しくは構成要素のいずれかと共に、実装され得る。例えばそのようなデバイスのプロセッサ(及び/又は他のハードウェア)は、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせをデバイスに実行させるように構成され得る。各種実施形態では、図に示す方法の要素のうちのいくつかは、同時に実行されてもよく、図に示す順序とは異なる順序で実行されてもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略されてもよい。必要に応じて、追加の要素もまた実行することができる。
【0110】
ステップ502において、ネットワークデバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルに対する測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得する。
【0111】
ステップ504において、ネットワークデバイスは、測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供する。
【0112】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定についてのサポート情報を無線デバイスに提供することができる。いくつかの実施形態では、そのようなサポートされる情報は、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定が無線デバイスにおいて許可されるかどうかを示す。いくつかの実施形態では、そのようなサポートされる情報は、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本周期の整数倍でない場合、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定が無線デバイスにおいて許可されるかどうかを示す。
【0113】
いくつかの実施形態によれば、サポート情報は、MG構成と共にネットワークデバイスによって自動的に提供され得るか、又は無線デバイスからの要求に応じて提供され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、無線デバイスから要求を受信し、要求時にサポート情報を提供することができる。そのような要求は、例えば、そのようなNCSGベースの測定がサポートされるかどうかの要求、そのようなNCSGベースの測定が無線デバイスにおいてサポートされ得るかどうかの能力など、任意の方法で提示され得る。
【0114】
本明細書で企図される実施形態は、上述のネットワークデバイス側方法の1つ以上の要素を実行する手段を備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明する基地局であるネットワークデバイス218などの)基地局の装置であり得る。
【0115】
本明細書で企図される実施形態は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、電子デバイスに、上述したようなネットワークデバイス側方法の1つ以上の要素を実行させる、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。この非一時的なコンピュータ可読媒体は、例えば、基地局(例えば、本明細書で説明されるように、基地局であるネットワークデバイス218のメモリ222)のメモリであってもよい。
【0116】
本明細書で企図される実施形態は、上述のネットワークデバイス側方法の1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、又は回路を備える装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明する基地局であるネットワークデバイス218などの)基地局の装置であり得る。
【0117】
本明細書で企図される実施形態は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、上述したようなネットワークデバイス側方法の1つ以上の要素を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを備える、装置を含む。この装置は、例えば、(本明細書で説明する基地局であるネットワークデバイス218などの)基地局の装置であり得る。
【0118】
本明細書で企図される実施形態は、上述したようなネットワーク側方法の1つ以上の要素に記載された、又は関連する信号を含む。
【0119】
本明細書で企図される実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品を含み、処理要素によるプログラムの実行は、処理要素に、上述したようなネットワークデバイス側方法の1つ以上の要素を実行させる。プロセッサは、基地局(例えば、本明細書で説明されるように、基地局であるネットワークデバイス218のプロセッサ220)のプロセッサであってもよい。これらの命令は、例えば、プロセッサ内に、及び/又はUEのメモリ(本明細書で説明するような、基地局であるネットワークデバイス218のメモリ222など)上に位置し得る。
【0120】
以下、図6図8を参照して、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定ギャップ動作のいくつかの例示的な実施形態について説明する。図6図8は、必要に応じて、図4及び図5の方法と共に使用され得る更なる態様を示す。しかしながら、図6図8に示され、かつ図6図8に関して説明される例示的な詳細は、全体として本開示を限定することを意図するものではなく、本明細書で以下に提供される詳細に対する多数の変形及び代替が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるべきであることに留意されたい。
【0121】
図に示されるように、無線デバイスは、無線周波数(RF)レイヤに対して測定ギャップ動作を実行するが、そのようなRFレイヤは、動作周波数セグメントの一例に過ぎず、上記で説明したように、他のレベルの動作周波数セグメントが同様に利用され得ることに留意されたい。以下の説明は、主にSCellを対象とするが、そのような実施形態は、PSCellに同等に適用され得ることに留意されたい。
【0122】
実施形態1は、図6に示すように、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本測定周期の整数倍であり、NCSGが非アクティブ化されたサービングセルの測定のためにのみ構成されている場合を示す。特に、measCycleSCellは、VIRPの整数倍であり、全ての非アクティブ化されたSCellに対して構成されたmeasCycleSCellは同じである。
【0123】
そのような場合、UEは、測定を実行するためにNCSGの周期を自動的に調整する。特に、UEは、NCSGの測定周期として、VIRPからmeasCycleSCellへのNCSGの周期を自動的に更新する。「新しい」VIRPによるVILを除いて、他のいかなる中断も許可されない。最も長いVIRPは160msである可能性が高いが、measCycleSCellは、はるかに長くなり得る(160ms~1280ms)ことに留意されたい。
【0124】
ネットワークの観点から、ネットワークは、データスケジューリングのために、すなわち、VILロケーションを決定するために、「新しい」周期に従う。
【0125】
実施形態2は、図7に示すように、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本測定周期の整数倍であり、NCSGが非アクティブ化されたサービングセルの測定のためにのみ構成されている場合を示す。特に、measCycleSCellはVIRPの整数倍であり、全ての非アクティブ化されたSCellに対して構成されたmeasCycleSCellは互いに異なる。
【0126】
そのような場合、UEは、測定を実行するためにNCSGの周期を自動的に調整する。特に、UEは、NCSGの周期を、VIRPから、全ての非アクティブ化されたSCellのために構成されたmeasCycleSCellのうちの最小measCycleSCell、すなわちNCSGの測定周期に自動的に更新する。「新しい」VIRPによるVILを除いて、他のいかなる中断も許可されない。
【0127】
例えば、SCell1上のmeasCycleSCellは320msであり、SCell2上のmeasCycleSCellは640msである。したがって、RAN4測定要件によれば、サンプリング間隔は、CSSF=2であるので、SCell1上で640msであり、SCell2上で1280msである。これは、1280内のUEが3つのサンプル、すなわち、SCell1上の2つ及びSCell2上の1つを作成する必要があることを意味する。ただし、3で1280を一体的に決定することはできない。控えめにみて、UEは、依然としてVIRP=320msを必要とする。
【0128】
ネットワークの観点から、ネットワークは、データスケジューリングのために、すなわち、VILロケーションを決定するために、「新しい」周期に従う。
【0129】
実施形態3は、図8に示すように、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本測定周期の整数倍であり、NCSGが非アクティブ化されたサービングセルの測定及び他のタイプの測定のために構成されている場合を示す。特に、measCycleSCellは、VIRPの整数倍であり、全ての非アクティブ化されたSCellに対して構成されたmeasCycleSCellは同じである。NCSGは、inter-f測定及び非アクティブ化されたサービングセル上の測定の両方のために構成される。
【0130】
そのような場合、UEは、非アクティブ化されたサービングセル上で測定を実行するために、NCSGの測定周期を自動的に取得する。特に、UEは、NCSGの測定周期として、CSSFmeasCycleSCellに続くNCSGを使用して非アクティブ化されたSCellを測定し、ここで、CSSFは、周波数間測定のための非アクティブ化されたSCC及びレイヤの数を含む。一方、UEは、VIRPを不変に保ち、UEは、非アクティブ化されたSCell測定のために使用されないNCSG機会上で他の周波数間レイヤを測定し、そのような測定は、VIRPに従って実行される。動作中、VILがVIRPごとに発生することを除いて、他のいかなる中断も許可されない。
【0131】
-ネットワークの観点から、ネットワークは、データスケジューリングのために、すなわち、VILロケーションを決定するために、測定周期及びVIRPに従う。
【0132】
実施形態4は、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本測定周期の整数倍ではなく、NCSGが非アクティブ化されたサービングセルの測定のためにのみ構成されている場合を示す。特に、measCycleSCellは、VIRPの整数倍ではなく、全ての非アクティブ化されたSCellに対して構成されたmeasCycleSCellは同じである。例えば、measCycleSCellは、{sf160、sf256、sf320、sf512、sf640、sf1024、sf1280}のセットからのsf256、sf512、又はsf1024に対応し、VIRPは、sf20、sf40、sf60、sf80、...、sf160、のいずれか、この実施形態では例えばsf160であってもよい。
【0133】
そのようなケースが無線デバイスによってサポートされるとき、UEは、測定を実行するためにNCSGの周期を自動的に調整する。特に、UEは、NCSGの測定周期として、NCSGの周期をVIRPから新しい周期(例えば、measCycleSCell_new)に自動的に更新し、それは、示されたmeasCycleSCellよりも小さいものの中で最大のmeasCycleSCell値である。「新しい」VIRPによるVILを除いて、他のいかなる中断も許可されない。
【0134】
例えば、measCycleSCellがsf512として構成される場合、新しい周期はsf320である。その理由は、これらの値が可能なSMTC周期の整数倍ではないからである。したがって、measCycleSCellによって効率的にカバーされることができない。しかしながら、最も長いSMTC周期が160msであるので、UEは、各measCycleSCellウィンドウの間に少なくとも1つのSMTCを見つけることができる。
【0135】
そのような場合が無線デバイスによってサポートされないとき、UEは、非アクティブ化されたSCC上での測定のためにNCSGを自動的に無効にする。代わりに、UEは、レガシーとして中断ベースの測定を使用する。
【0136】
更に、そのような場合がサポートされるかどうかも、ネットワークデバイスによって示され/許可され得る。
【0137】
ネットワークデバイスがそのような場合を許可しないとき、UEは、非アクティブ化されたSCC上での測定のためにNCSGを無効にする。代わりに、UEは、レガシーとして中断ベースの測定を使用するか、又は測定を全く実行しない。
【0138】
ネットワークデバイスが、UE測定挙動を定義せずにそのようなケースを許可する場合、すなわち、UEがどのように測定を実行するかを明確に定義しない場合、UEは、NCSGベースの測定、レガシーとしての中断ベースの測定など、任意の適切な方式で測定を実行することができる。
【0139】
ネットワークの観点から、ネットワークは、データスケジューリングのために、すなわち、VILロケーションを決定するために、測定周期及びVIRPに従う。
【0140】
実施形態5は、事前定義された測定サイクルがNCSGの基本測定周期の整数倍ではなく、NCSGが非アクティブ化されたサービングセルの測定及び他のタイプの測定のために構成されている場合を示す。特に、measCycleSCellは、VIRPの整数倍ではなく、全ての非アクティブ化されたSCellに対して構成されたmeasCycleSCellは同じである。特に、NCSGは、inter-f測定及び非アクティブ化されたサービング上の測定の両方のために構成される。measCycleSCell及びVIRPの値は、前の実施形態におけるものであってもよい。
【0141】
このケースが無線デバイスによってサポートされるとき、UEは、非アクティブ化されたサービングセル上で測定を実行するために、NCSGの測定周期を取得する。特に、UEは、NCSGの測定周期としてCSSFmeasCycleSCell_newに続くNCSGを使用して非アクティブ化されたSCellを測定し、measCycleSCell_newは、示されたmeasCycleSCellよりも小さいものの中で最大のmeasCycleSCell値であり、CSSFは、非アクティブ化されたSCC及び周波数間測定のためのレイヤの数を含み、UEは、非アクティブ化されたSCell測定のために使用されないNCSG機会において他の周波数間レイヤを測定する。そのような場合、VILがVIRPごとに発生することを除いて、他のいかなる中断も許可されない。
【0142】
そのような場合が無線デバイスによってサポートされないとき、UEは、非アクティブ化されたSCC上での測定のためにNCSGを自動的に無効にする。代わりに、UEは、レガシーとして中断ベースの測定を使用する。しかしながら、UEは、他の周波数間レイヤを測定するためにNCSGを依然として使用するものとする。
【0143】
更に、そのような場合がサポートされるかどうかも、ネットワークデバイスによって示され/許可され得る。
【0144】
ネットワークデバイスがそのような場合を許可しないとき、UEは、非アクティブ化されたSCC上での測定のためにNCSGを無効にする。代わりに、UEは、レガシーとして中断ベースの測定を使用するか、又は測定を全く実行しない。
【0145】
ネットワークデバイスが、UE測定挙動を定義せずにそのようなケースを許可する場合、すなわち、UEがどのように測定を実行するかを明確に定義しない場合、UEは、NCSGベースの測定、レガシーとしての中断ベースの測定など、任意の適切な方式で測定を実行することができる。
【0146】
ネットワークの観点から、ネットワークは、データスケジューリングのために、すなわち、VILロケーションを決定するために、測定周期及びVIRPに従う。
【0147】
実施形態6は、非アクティブ化されたPSCell測定のためにNCSGを使用する解決策を示す。そのような場合、measCyclePSCellなど、非アクティブ化されたPSCellの測定サイクルを示すための新しいシグナリングが存在し得る。measCyclePSCellの候補値は、2つのセットに分類することもでき、そのうちの1つはVIRPの整数倍であり、他方はそうではなく、SCellのものと同様である。非アクティブ化されたSCellについて言及された同様の手法が、ここでも適用され得る。
【0148】
更なる例示的な実施形態が以下に提供される。
【0149】
1セットの実施形態は、無線デバイスを含むことができ、少なくとも1つのアンテナと、少なくとも1つのアンテナに結合された少なくとも1つの無線機と、少なくとも1つの無線機に結合されたプロセッサとを備え、無線デバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、測定ギャップ構成に従って、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、測定動作を実行することができる。
【0150】
いくつかの実施形態によれば、測定ギャップ(MG)構成は、非アクティブ化されたサービングセルについてのNCSGベースの測定の測定周期についての情報を含み、無線デバイスは、測定周期に従って、非アクティブ化されたサービングセルについての測定動作を実行するように構成されている。
【0151】
いくつかの実施形態によれば、情報は、NCSGの基本周期及び非アクティブ化されたサービングセルの測定のための事前定義された測定サイクルに関する情報を含み、測定周期は、NCSGの基本周期及び事前定義された測定サイクルに基づいて決定される。
【0152】
いくつかの実施形態によれば、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセル上での事前定義された測定サイクルのうち最小値以下の基本周期の最大整数倍に基づいて決定される。
【0153】
いくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルが基本周期の整数倍である場合、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセルに対する事前定義された測定サイクルのうち最小値に基づく。
【0154】
いくつかの実施形態によれば、いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された事前定義された測定サイクルが同じであるとき、測定周期は、事前定義された測定サイクル自体である。
【0155】
いくつかの実施形態によれば、いくつかの非アクティブ化されたサービングセルに対して定義された事前定義された測定サイクルが異なるとき、測定周期は、事前定義された測定サイクルのうちの最小値である。
【0156】
いくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルが基本測定周期の整数倍でない場合、測定周期は、少なくとも1つの非アクティブ化されたセル上での事前定義された測定サイクルのうちの最小値よりも小さい基本周期の最大倍数に基づく。
【0157】
いくつかの実施形態によれば、測定周期は、事前定義された測定サイクルを含む測定サイクルのセットから選択された値であり、最小値よりも小さいセット内のもののうちの最大のものである。
【0158】
いくつかの実施形態によれば、NCSGは、非アクティブ化されたサービングセルの測定及び他のタイプの測定のために利用されるとき、測定周期は、他のタイプの測定に関係する重み係数によって更に乗算される。
【0159】
いくつかの実施形態によれば、重み係数は、測定されるべき非アクティブ化されたサービングセルの数と、他のタイプの測定が実行されるべき周波数セグメントの数との和に等しい値である。
【0160】
いくつかの実施形態によれば、非アクティブ化されたサービングセルは、セカンダリセル、プライマリセル、及びプライマリSCGセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
いくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルは、基本測定周期の整数倍ではなく、無線デバイスは、NCSGに基づいて非アクティブ化されたセル上での測定動作を無効にする。
【0162】
いくつかの実施形態によれば、事前定義された測定サイクルは、基本測定周期の整数倍ではなく、無線デバイスは、NCSGベースの測定に関する指示をネットワークデバイスから取得することができ、無線デバイスは、
【0163】
情報が、NCSGベースの測定が許可されることを示す場合、非アクティブ化されたサービングセルに対してNCSGベースの測定を実行し、
【0164】
情報が、NCSGベースの測定が許可されないことを示す場合、非アクティブ化されたサービングセルに対してNCSGベースの測定を実行せず、
【0165】
情報が、非アクティブ化されたサービングセル上での測定が許可されることを示す場合、非アクティブ化されたサービングセル上での測定を特定方式で実行する、のうちのいずれかのために構成されている。
【0166】
実施形態の別のセットは、ネットワークデバイスを含み、少なくとも1つのアンテナと、少なくとも1つのアンテナに結合された少なくとも1つの無線機と、少なくとも1つの無線機に結合されたプロセッサと、を備え、ネットワークデバイスは、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得し、測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供する、ように構成されている。
【0167】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、非アクティブ化されたセル上でのNCSGベースの測定についてのサポート情報を無線デバイスに提供するように更に構成されている。
【0168】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、非アクティブ化されたセルに対するNCSGベースの測定が許可されるかどうかについての要求を無線デバイスから受信し、非アクティブ化されたセルに対するNCSGベースの測定が許可されるかどうかを示すサポート情報を無線デバイスに提供する、ように更に構成されている。
【0169】
いくつかの実施形態によれば、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを介して測定ギャップ(MG)構成を提供するように更に構成されている。
【0170】
実施形態の更に別のセットは、装置を含んでもよく、プロセッサを備え、プロセッサは、無線デバイスに、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得させ、測定ギャップ構成に従って、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、測定動作を実行させる、ように構成されている。
【0171】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、無線デバイスに、前述の実施形態/例のいずれかの一部又は全部を実装させることができる。
【0172】
実施形態の更に別のセットは、装置を含んでもよく、プロセッサを備え、プロセッサは、ネットワークデバイスに、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得させ、測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供させる、ように構成されている。
【0173】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、ネットワークデバイスに、前述の実施形態/例のいずれかの一部又は全部を実装させることができる。
【0174】
実施形態の更に別のセットは、無線デバイスのための方法を含んでもよく、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得することと、測定ギャップ構成に従って、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、測定動作を実行することと、を含む。
【0175】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、前述の実施形態/例のいずれかの一部又は全部を実装するために、無線デバイスによって更に実行され得る。
【0176】
実施形態の更に別のセットは、ネットワークデバイスのための方法を含んでもよく、ネットワーク制御スモールギャップ(NCSG)に基づいて、少なくとも1つの非アクティブ化されたサービングセルのための測定ギャップ(MG)構成スケジューリング測定動作を取得することと、測定ギャップ(MG)構成を無線デバイスに提供することと、を含んでもよい。
【0177】
いくつかの実施形態によれば、本方法は、ネットワークデバイスによって更に実行されて、前述の実施形態/例のいずれかの一部又は全部を実装することができる。
【0178】
別の例示的な実施形態は、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備えるデバイスを含む得、このデバイスは、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0179】
更に別の例示的な実施形態は、デバイスによって、前述の実施例のいずれか又は全ての部分を実行することを含む方法を含んでもよい。
【0180】
また更なる例示的な実施形態は、デバイスで実行された際に、デバイスに、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実装させるプログラム命令を含む、非一時的コンピュータアクセス可能記憶媒体を含むことができる。
【0181】
また更なる例示的な実施形態は、プロセッサと、実行されたときに、デバイスに前述の実施例のいずれかの一部又は全部を実装させるプログラム命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体と、を備えるデバイスを含んでもよい。
【0182】
また更なる例示的な実施形態は、前述の実施例のうちのいずれかの任意の部分又は全ての部分を実行するための命令を備えるコンピュータプログラム製品を含んでもよい。
【0183】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、本明細書に説明されているような1つ以上の動作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、本明細書の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンドプロセッサは、本明細書に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されていてもよい。別の実施例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワーク要素などに関連付けられた回路は、本明細書に記載される実施例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
【0184】
上記の実施形態のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施形態(又は実施形態の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲を開示される正確な形態に限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を踏まえると可能であり、又は様々な実施形態の実践から習得し得る。
【0185】
本明細書に記載されるシステム及び方法の実施形態及び実装形態は、コンピュータシステムによって実行される機械実行可能命令で具現化することができる様々な動作を含むことができる。コンピュータシステムは、1つ以上の汎用コンピュータ又は専用コンピュータ(又は他の電子デバイス)を含んでもよい。コンピュータシステムは、動作を実行するための特定の論理を含むハードウェア構成要素を含んでもよく、又はハードウェア、ソフトウェア、及び/若しくはファームウェアの組み合わせを含んでもよい。
【0186】
本明細書に記載されるシステムは、特定の実施形態の説明を含むことが認識されるべきである。これらの実施形態は、単一のシステムに組み合わせる、他のシステムに部分的に組み合わせる、複数のシステムに分割する、又は他の方法で分割若しくは組み合わせることができる。加えて、一実施形態のパラメータ、属性、態様などは、別の実施形態で使用することができることが企図される。パラメータ、属性、態様は、明確にするために1つ以上の実施形態に記載されているだけであり、パラメータ、属性、態様などは、本明細書で具体的に放棄されない限り、別の実施形態のパラメータ、属性などと組み合わせること、又は置換することができることが認識される。
【0187】
個人情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されている。特に、個人情報データは、意図されない又は認可されていないアクセス又は使用のリスクを最小にするように管理され取り扱われるべきであり、認可された使用の性質は、ユーザに明確に示されるべきである。
【0188】
前述は、明確にするためにある程度詳細に説明されてきたが、その原理から逸脱することなく、特定の変更及び修正を行うことができることは明らかであろう。本明細書に記載されるプロセス及び装置の両方を実装する多くの代替的な方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、例示的であり、限定的ではないと見なされるべきものであり、説明は、本明細書で与えられる詳細に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲及び均等物内で修正されてもよい。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】