(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】ユーザ手書きデータの管理方法、装置、システム及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20240925BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533153
(86)(22)【出願日】2021-08-20
(85)【翻訳文提出日】2024-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2021113657
(87)【国際公開番号】W WO2023015597
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110934356.2
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524056802
【氏名又は名称】深▲セン▼市鷹碩技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN EAGLESOUL TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Rm.301, Building D, Hongwei Industrial Park No.6 Liuxian 3rd Rd., Xingdong Community Xin’an St., Bao’an District Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】盧 啓偉
(72)【発明者】
【氏名】楊 寧
(72)【発明者】
【氏名】陳 方圓
(72)【発明者】
【氏名】劉 勝強
【テーマコード(参考)】
5L050
【Fターム(参考)】
5L050CC16
(57)【要約】
本発明はビッグデータ及びブロックチェーン分野に関し、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護を実現するためのユーザ手書きデータの管理方法、装置、システム及び記憶媒体を提供する。ユーザ手書きデータの管理方法は、初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るステップと、コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディング情報を取得し、且つオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行しレイアウトコーディングされたデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るステップと、処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理及びブロックチェーン手書きコードソースコードセグメントの適合性チェックを実行し、候補ユーザ手書きデータを得るステップと、候補ユーザ手書きデータに対して手書き版権チェック及び記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るステップであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるステップと、
コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るステップであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むステップと、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るステップであって、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であるステップと、
前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップと、を含むことを特徴とする、ユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項2】
前記の初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るステップであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるステップは、
コードソースコードセグメントの要件条件に応じて、予め設定された、複数のコードソースを含むメーカーのコードソース管理システムから対応する初期コードソースコードセグメントを取得するステップであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるステップと、
前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのブロックデータパッケージ化、メタデータ抽出及びディレクトリコピーを実行し、オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得るステップと、
前記オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントに対して認可管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るステップであって、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報は、ブロックチェーンにすでに適合して登録されたコードソースコードセグメント及び版権情報を含むステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項3】
前記のコーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るステップであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むステップは、
コーディングのプリセット条件及びコーディング者の権限に基づき、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報におけるすでに適合登録され且つ認可許可を有するコードソースコードセグメントから、対応する適合コードセグメントを取得し、且つ前記適合コードセグメントに対してドットコード抽出を実行し、コーディングに必要なコードセグメントを得るステップと、
予め設定されたグラフィックスアルゴリズムを介して、前記コーディングに必要なコードセグメントに基づき、識別可能なグラフィックスコードの変換を実行し、画像グラフィックスコードを得て、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介して、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一な配置、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得るステップであって、前記コーディングに必要なコードセグメントはグラフィックスアルゴリズム演算及びプログラムプロセスにより処理され、各コードポイントは対応して1つの画像グラフィックスコードを生成するステップと、
前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を順に実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るステップであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報は、ターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含むステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項4】
前記のユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るステップであって、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であるステップは、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記を開始し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたドットコードデータ集合を取得し、予め設定されたシーケンスノードアルゴリズムを介して、前記ドットコードデータ集合をユーザの手書きデータに変換し、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとし、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してシリアライズ及び情報署名を実行し、事前処理ユーザ手書きデータを得るステップであって、前記事前処理ユーザ手書きデータは、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含み、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であるステップと、
前記事前処理ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づき、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び前記事前処理ユーザ手書きデータに使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項5】
前記の前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップは、
前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメントの照会及び適合チェック、手書きキャリアデジタル版権照会及び適合チェックを実行し、且つ適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び版権登録を実行し、適合するユーザ手書きデータを得るステップと、
前記候補ユーザ手書きデータに対応するブロックチェーン記憶空間及びブロックチェーン記憶ポリシーを取得し、前記ブロックチェーン記憶ポリシーに従って、前記適合するユーザ手書きデータを前記ブロックチェーン記憶空間に対応するブロックチェーンノードに記憶し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップであって、前記ターゲットユーザ手書きデータは、前記候補ユーザ手書きデータ及び前記候補ユーザ手書きデータのオンチェーン情報を含むステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項6】
前記の前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップの後に、さらに、
トレーサビリティチェック対象データを取得し、前記ターゲットユーザ手書きデータに基づいて、前記トレーサビリティチェック対象データに対してチェック照会を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、且つ前記トレーサビリティチェック情報に対してビューマッピングを実行するステップであって、前記トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含むステップを含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項7】
前記トレーサビリティチェック対象データを取得し、前記ターゲットユーザ手書きデータに基づいて、前記トレーサビリティチェック対象データに対してチェック照会を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、且つ前記トレーサビリティチェック情報に対してビューマッピングを実行するステップであって、前記トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含むステップは、
トレーサビリティチェックの要求を受信し、前記トレーサビリティチェックの要求及び前記トレーサビリティチェックの要求に付帯されたパラメータデータを解析し、トレーサビリティチェック対象のデータ及びトレーサビリティチェックの要件を得るステップと、
ブロックチェーンから前記ターゲットユーザ手書きデータにアクセスして抽出し、且つ前記ターゲットユーザ手書きデータ及び前記トレーサビリティチェックの要件に基づいて、前記トレーサビリティチェック対象のデータに対してチェーンにおけるトレースソースチェック及び照合を実行し、トレーサビリティチェック情報を得るステップであって、前記トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含むステップと、
予め設定されたグローバルマッピング規則により、前記トレーサビリティチェック情報をグローバル仮想ビューにマッピングするステップと、を含むことを特徴とする、請求項6に記載のユーザ手書きデータの管理方法。
【請求項8】
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるコードソースコードセグメントオンチェーン管理モジュールと、
コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むレイアウトコーディングモジュールと、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得る第1チェックモジュールと、
前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る第2チェックモジュールと、を含むことを特徴とする、ユーザ手書きデータの管理装置。
【請求項9】
ブロックチェーン版権認証管理システムと、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムと、スマートドットマトリックスデジタルペンシステムと、を含み、
前記ブロックチェーン版権認証管理システムは生産段階サブシステム及びアプリケーション段階サブシステムを含み、生産段階サブシステムはコードソースコードセグメント、レイアウトコーディングデジタル版ファイルの管理に用いられ、アプリケーション段階サブシステムはレイアウトコーディング後の印刷物アプリケーション、筆記手書きのオンチェーン登録及び記憶、版権照会及び適合アプリケーションに用いられ、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムは、スマートドットマトリックスデジタルペン及びアプリケーションシステムサーバを含み、
前記生産段階サブシステムは、前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムに接続され、
前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムは、前記アプリケーション段階サブシステムを介して前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムに間接的に接続され、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムは、前記ブロックチェーン版権認証管理システムに接続され、
前記生産段階サブシステムは、初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであり、
前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムは、コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含み、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンは、前記アプリケーションシステムサーバにデジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータを送信するものであって、前記デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータであり、
前記アプリケーションシステムサーバは、前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを得て、且つ前記オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを前記アプリケーション段階サブシステムに送信し、
前記アプリケーション段階サブシステムは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るものであって、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であり、さらに前記アプリケーション段階サブシステムは、前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得ることを特徴とする、ユーザ手書きデータの管理システム。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサで実行される時に請求項1~7のいずれか一項に記載のユーザ手書きデータの管理方法を実現することを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はビッグデータ及びブロックチェーン分野に関し、特にユーザ手書きデータの管理方法、装置、システム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの発展が推進力となって、デジタル著作物はネットワーク化、情報化及びデジタル化の方向に絶えず発展しており、ネットワークを伝播するデジタルコンテンツ、デジタル著作物の数は、爆発的に増加する傾向にある。現代の情報技術の発展及びネットワークのスマート端末技術の更新に伴って、手書きレビューのシーンとデジタルコンテンツとの融合が始まっており、手書きを融合したデジタルコンテンツと他の関連情報に対する管理も実現が始まっている。現在、手書きを融合したデジタルコンテンツの管理方式としては、様々な手書き生成装置のタイプを介して、手書きが融合されたデジタルコンテンツに対して異なる規格の分類記憶及び呼び出しが行われている。
【0003】
しかしながら、手書き生成装置のメーカーが製造するペン及びコードに使用される技術標準が閉鎖的であるため、生成規則、コード化標準及びコードセグメント等が統一されておらず、汎用できないため、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントは、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができず、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護における弱点となる問題を引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護を実現するためのユーザ手書きデータの管理方法、装置、システム及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本発明の第1態様によれば、
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るステップであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるステップと、
コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るステップであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むステップと、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性(コンプライアンス)チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るステップであって、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であるステップと、
前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得るステップと、を含むユーザ手書きデータの管理方法が提供される。
【0006】
本発明の第2態様によれば、
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるコードソースコードセグメントオンチェーン管理モジュールと、
コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むレイアウトコーディングモジュールと、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得る第1チェックモジュールと、
前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る第2チェックモジュールと、を含むユーザ手書きデータの管理装置が提供される。
【0007】
本発明の第3態様によれば、ブロックチェーン版権認証管理システムと、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムと、スマートドットマトリックスデジタルペンシステムと、を含むユーザ手書きデータの管理システムを提供し、
前記ブロックチェーン版権認証管理システムは生産段階サブシステム及びアプリケーション段階サブシステムを含み、生産段階サブシステムはコードソースコードセグメント、レイアウトコーディングデジタル版ファイルの管理に用いられ、アプリケーション段階サブシステムはレイアウトコーディング後の印刷物アプリケーション、筆記手書きのオンチェーン登録及び記憶、版権照会及び適合アプリケーションに用いられ、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムは、スマートドットマトリックスデジタルペン及びアプリケーションシステムサーバを含み、
前記生産段階サブシステムは、前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムに接続され、
前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムは、前記アプリケーション段階サブシステムを介して前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムに間接的に接続され、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンシステムは、前記ブロックチェーン版権認証管理システムに接続され、
前記生産段階サブシステムは、初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ前記初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、前記初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであり、
前記ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システムは、コーディングの要件に応じて、前記ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、前記レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、前記ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、前記ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含み、
前記スマートドットマトリックスデジタルペンは前記アプリケーションシステムサーバにデジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータを送信するものであって、前記デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータであり、
前記アプリケーションシステムサーバは、前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを得て、且つ前記オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを前記アプリケーション段階サブシステムに送信し、
前記アプリケーション段階サブシステムは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ前記処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るものであって、前記デジタル版ファイル印刷物は、前記ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であり、さらに前記アプリケーション段階サブシステムは、前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る、ユーザ手書きデータの管理システムである。
【0008】
本発明の第4態様によれば、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに上記ユーザ手書きデータの管理方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。
【0009】
本発明が提供する技術的解決手段において、初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得て、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであり、コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得て、ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含み、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得て、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であり、前記候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。本発明の実施例において、ブロックチェーンを利用し、プロセスの各段階で使用されるコアデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を登録しオンチェーンし、且つ段階の依存関係に基づいてデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を関連付けてマッピングすることにより、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントが、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができないことによるデータトレーサビリティ及び版権管理の問題を解決し、初期コードソースコードセグメント、ターゲットコーディング情報及び処理対象ユーザ手書きデータの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現し、それによりデジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理方法の一実施例の概略図である。
【
図2】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理方法の別の実施例の概略図である。
【
図3】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置の一実施例の概略図である。
【
図4】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置の別の実施例の概略図である。
【
図5】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理システムの構造概略図である。
【
図6】本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理システムの別の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明はユーザ手書きデータの管理方法、装置、システム及び記憶媒体を提供し、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させる。
【0012】
本発明の明細書及び特許請求の範囲及び上記図面における「第1」、「第2」「第3」、「第4」(もしあれば)等の用語は類似の対象を区別するために用いられており、特定の順序又は前後の順番を説明するために用いられる必要はない。使用される用語は適切な状況において交換可能であり、そのため本明細書に記載される実施例は、本明細書に図示又は記載されたコンテンツ以外の順序で実施され得ることを理解されたい。さらに、「含む」又は「有する」という用語及びそれらの類語は、排他的ではないものを意図しており、例えば、一連のステップ又は要素を含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、必ずしも明示的に列挙されたステップ又は要素に限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのプロセス、方法、製品又は装置に固有の他のステップ又は要素を含み得る。
【0013】
理解を容易にするために、以下に本発明の実施例の具体的なプロセスを説明する。
図1に示すように、本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理方法の一実施例は以下を含む。
【0014】
101:初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントである。
【0015】
なお、本発明の実行主体はユーザ手書きデータの管理装置であってもよく、ユーザ手書きデータに適用される管理システムに対応する端末又はサーバであってもよく、具体的にここでは限定しない。本発明の実施例は、ユーザ手書きデータに適用される管理システムに対応するサーバ(以下単にサーバと称する)を実行主体とすることを例に説明する。
【0016】
規格に適合し且つ正規のルートを介して複数の異なるドットマトリックスデジタルペンメーカー(又は複数の異なるドットマトリックスデジタルペン開発者)のコードソースコードセグメントを予め取得し、且つそれをプリセットデータベースに記憶し、それにより複数の異なるドットマトリックスデジタルペンメーカー(又は複数の異なるドットマトリックスデジタルペン開発者)のコードソースコードセグメントを統一的に管理する。ここで、プリセットデータベースへ記憶する方式は分散型ストレージ、キャッシュ及びミラーリングストレージのうちの少なくとも1つであってもよい。サーバは異なるドットマトリックスデジタルペンメーカー(又は異なるドットマトリックスデジタルペン開発者)のコードソース管理システム(即ち予め設定された複数のコードソース管理システム)を呼び出し、プリセットデータベースから対応する処理対象コードソースコードセグメントを抽出する。ドットマトリックスデジタルペンは、スマートドットマトリックスデジタルペン及び/又は通常のドットマトリックスデジタルペンであってもよく、スマートドットマトリックスデジタルペンはドットマトリックスボールペン、ドットマトリックス鉛筆、ドットマトリックス万年筆及びドットマトリックス筆を含む。この時のコードソース及びコードセグメント(すなわち初期コードソースコードセグメント)は使用されていないオリジナルのメタデータであると理解することができ、コーディングする時、使用されるコードセグメントは該メタデータのコピーであり、同一のコードセグメントは複数回のコーディング使用を許可し、初期コードソースコードセグメントは紙にコーディングするために提供される。
【0017】
サーバは、処理対象コードソースコードセグメントに対してデータクレンジング、セキュリティ検出及び分類を実行し、初期コードソースコードセグメントを得る。初期コードソースコードセグメント及び初期コードソースコードセグメントに対応する販売者情報を取得し、且つ初期コードソースコードセグメントと販売者情報との対応関係を作成し、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペン開発者のコードソースコードセグメントを指示することに用いられ、この時のコードソース及びコードセグメントである「初期手書きコードソースコードセグメント」は使用されていないオリジナルのメタデータであると理解することができ、コーディングする時、使用されるコードセグメントは該メタデータのコピーであり、同一のコードセグメントは複数回のコーディング使用を許可する。
【0018】
サーバは、対応関係が作成された初期コードソースコードセグメントと販売者情報に対してブロックデータパッケージ化、メタデータの抽出及びメタデータのディレクトリコピーを実行し、処理後のコードソースコードセグメントを得る。具体的には、予め設定されたブロックチェーンのチェーンデータ構造に従って、対応関係が作成された初期コードソースコードセグメントと販売者情報をブロックデータにパッケージ化し且つトランザクションブロードキャスト、ブロックコンセンサス、コントラクトロジック処理及び記憶を実行し、処理対象データを得て、処理対象データに対してキー構造メタデータ抽出を実行し、ターゲットメタデータを得て、ターゲットメタデータをブロックチェーンのデータディレクトリにコピーし、それにより処理後のコードソースコードセグメントを得る。
【0019】
サーバは、処理後のコードソースコードセグメントに対して認可検証、認可トークンの配布及び秘密鍵の暗号化、配布を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。具体的には、予め設定された検証情報に従って、処理後のコードソースコードセグメントに対して認可検証を実行し、検証に成功した後、処理後のコードソースコードセグメントの認可トークン及び秘密鍵ペアを生成し、且つ認可トークン及び秘密鍵ペアを介して、処理後のコードソースコードセグメントに対して識別及び暗号化を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報はブロックチェーンチェーンにおけるデータであってもよい。
【0020】
102:コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含む。
【0021】
サーバはレイアウトコーディング要求を受信し、レイアウトコーディング要求に対して解析及び適合性検証を実行し、検証に成功した後のレイアウトコーディング要求に基づいて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報から対応するコードソースコードセグメントを抽出し、チェック対象コードソースコードセグメントを得て、チェック対象コードソースコードセグメントが登録されているか否かを判断する。登録されている場合、チェック対象コードソースコードセグメントに対して適合性チェックを実行し、適合性チェックに成功したチェック対象コードソースコードセグメントを得る。登録されていない場合、チェック対象コードソースコードセグメントから非登録のものを除去し、除去後のチェック対象コードソースコードセグメントを得て、除去後のチェック対象コードソースコードセグメントに対して適合性チェックを実行し、適合性チェックに成功したチェック対象コードソースコードセグメントを得て、さらに、コーディング要求に基づいてブロックチェーン(すなわちブロックチェーンにすでに登録されたコードソースコードセグメント)からコーディングに必要な数のコードポイントを直接取得する。コーディング要求はコーディングユーザ/組織/販売者の情報、必要なコードソース、コーディングに必要なコードソースに対応するコードポイントの数を付帯しており、チェーン上で適合するコードセグメントを検索して返信することを担当するため、該状況では、コーディング時にコードソースコードセグメントをチェックする状況が存在しない。コーディング要求はブロックチェーンと直接対話してコードポイントを取得するのではなく、コーディングサービス中に1つのコードセグメントを予め設定する(該コードセグメントの初期化時にチェーンに登録された)。コーディングサービスの使用時にブロックチェーン上で返信されるコードポイントを計算する必要がなく、予め設定されたコードセグメントにおけるコードポイントを使用するが、このコードセグメントの認可が有効であるか否かはブロックチェーン上で適合性のチェックを行う必要があり、またブロックチェーンにコードポイント使用の記録を登録することで、後続のトレーサビリティに役立つ可能性がある。該状況には、コードセグメントの使用の適合性に対する検証が存在する。検証に成功した後のレイアウトコーディング要求に基づいて、適合性チェックに成功したチェック対象コードソースコードセグメントに対してドットコード抽出を実行し、コーディングに必要なコードセグメントを得る。コーディングに必要なコードセグメントはレイアウトコーディングのドットコードコードソースのタイプ、コードセグメント及びコードポイントの数等を含むがそれらに限定されない。コーディングユーザ/組織の情報に基づき、ブロックチェーンを介してユーザ/組織情報及び認可情報を検証した後、チェーンから該コーディングユーザ/組織が使用権限を有するコードソースを取得し、コードソースから必要なコーディング長のコードセグメントを取得した後、後続のコーディング操作を行う。
【0022】
サーバは、予め設定されたグラフィックスアルゴリズム(該グラフィックスアルゴリズムはコンピュータグラフィックスのアルゴリズムであってもよい)を介して、コーディングに必要なコードセグメントに対して識別可能なグラフィックスコード変換を実行し、画像グラフィックスコードを得る。予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介して、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一な配置、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得ることにより、レイアウトコーディングを実現する。ここで、コーディングに必要なコードセグメントは、グラフィックスアルゴリズム演算及びプログラムプロセスにより処理され、各コードポイントは対応して1つの画像グラフィックスコードを生成する。レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのチェーンにおける情報チェック、ブロックチェーンのトランザクションブロードキャスト、ブロックコンセンサス及びコントラクトロジック処理を行うことで、ブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を実行し、それによりターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含む。
【0023】
103:ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得る。デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である。
【0024】
サーバは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを取得し、且つユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータをデジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとし、処理対象ユーザ手書きデータは、手書きデータ及びユーザ情報が含まれてもよい。処理対象ユーザ手書きデータにおけるユーザ情報に対してオンチェーン事前処理(シリアライズ及び情報署名)を実行し、且つオンチェーン事前処理後のユーザ情報に基づき、登録後の処理対象ユーザ手書きデータにおける手書きデータに対してオンチェーン事前処理(シリアライズ及び情報署名)を実行し、チェック対象手書きデータを得る。チェック対象手書きデータの登録、トランザクションブロードキャスト、ブロックコンセンサス、コントラクトロジック処理及び記憶を実行し、オンチェーン後のチェック対象手書きデータを得る。
【0025】
サーバは、ターゲットデジタル版ファイル情報に基づく印刷物(すなわちデジタル版ファイル印刷物)に対応する識別情報、出版団体情報及び出版情報を予め取得し、且つ該識別情報、出版団体情報及び出版情報に対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、オンチェーン登録後の印刷物情報を得る。該印刷物はドットマトリックス紙印刷物であってもよい。ターゲットデジタル版コンテンツに基づく装置、機器、端末及び他の製品に対応する販売者データ及び販売先ユーザデータを予め取得し、且つ販売者データ及び販売先ユーザデータに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、オンチェーン登録後の手書き製品情報を得る。
【0026】
サーバは、ターゲットデジタル版ファイル情報に基づいて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報、オンチェーン登録後の印刷物情報及びオンチェーン登録後の手書き製品情報に対してそれぞれ検索を実行し、対応する比較コードソースコードセグメント、比較印刷物情報及び比較手書き製品情報を得る。比較コードソースコードセグメント、比較印刷物情報及び比較手書き製品情報を介して、オンチェーン後のチェック対象手書きデータに対してそれぞれマッチング(適合性チェック)を実行し、三者がいずれもマッチングした場合、対応するオンチェーン後のチェック対象手書きデータを、適合する候補手書きデータとして決定することができる。又は、サーバは比較コードソースコードセグメントを介して、チェック対象手書きデータに対して適合性チェックを行った後、さらに比較印刷物情報及び比較手書き製品情報を介して、オンチェーン後のチェック対象手書きデータに対して再検査チェックを実行し、再検査チェックに成功した場合、対応するオンチェーン後のチェック対象手書きデータを、適合する候補手書きデータとして決定することができる。
【0027】
104:候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。
【0028】
サーバは初期ユーザ手書きデータに対応する製品情報を取得し、該製品情報に基づいてブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報から対応するコードソースコードセグメントを取得する。候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメントの照会及び適合チェックを実行し、且つ候補ユーザ手書きデータにおけるデジタルキャリアが発行したデジタル版権を識別し、手書き版権を得る。上記取得したコードソースコードセグメントを介して手書き版権のチェックを実行し、チェックに成功した後、版権構成情報を取得し、版権構成情報に基づいて候補ユーザ手書きデータに対して手書き版権登録を実行し且つ登録記録を実行し、登録後の候補ユーザ手書きデータを得る。登録記録された情報は、候補ユーザ手書きデータに対応する筆記人情報、ドットマトリックスデジタルペン機器識別、候補ユーザ手書きデータ及び手書きのデジタルキャリア等を含む。
【0029】
サーバは、登録後の候補ユーザ手書きデータに対してフラグメント化及びインデックス作成を実行し、フラグメント化データを得て、且つ予め設定された暗号化アルゴリズムを介してフラグメント化データを暗号化し、暗号化後のフラグメント化データを得て、予め設定されたブロックチェーン記憶ポリシーに従って、暗号化後のフラグメント化データを予め設定された手書き版権管理記憶ノードに記憶し、手書き版権管理記憶ノードを介して登録後の候補ユーザ手書きデータの統一管理を実行する。ここで、予め設定されたブロックチェーン記憶ポリシーは、各記憶ノードのフラグメント化データの大きさ及び数を含む。
【0030】
なお、実際の技術処理フローは以下のとおりである。1、メーカー/開発者のコードソースコードセグメントのオンチェーン登録を行う。2、コーディング:チェーンからコーディングユーザ/組織が使用権限を有するコードソースを取得し、該コードソースから、必要な長さのコードセグメントを取得し、コードセグメントをグラフィックス方式で変換し、オリジナルのデジタル印刷物の各ページに敷設し、コーディング後のデジタル版コンテンツファイルを生成する。3、コーディングファイルのオンチェーン:コーディング後のデジタル版コンテンツファイルをオンチェーン登録し、コーディング後のデジタル版コンテンツファイルのデジタル版権情報を生成し、コーディング後のデジタル版コンテンツファイルをプリント/印刷後、筆記ユーザに配布する。4、筆記:筆記ユーザはデジタルペンを使用して前記プリント/印刷物に筆記し、システム内では筆記されたコーディング後デジタル版コンテンツファイルのコピーを基に、手書きを含むデジタル筆記物ファイルを生成し、デジタル筆記物ファイルは検証(使用されたコーディングファイルはチェーン上の検証ファイルソース及びユーザ認可に成功する)を経た後、「筆記ユーザ情報+使用されたペン情報+デジタル筆記物情報」のオンチェーン登録を行う。5、読む:読者/閲覧者はシステム認可されたトークンを介して、チェーンから以前に筆記者が生成したデジタル筆記物ファイルを取得し、閲覧することができる。又は第三者から取得したデジタル筆記物ファイルに対して、ブロックチェーンを介してファイル適合性の検証を行う。
【0031】
本発明の実施例において、ブロックチェーンを利用し、プロセスの各段階で使用されるコアデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を登録しオンチェーンし、且つ段階の依存関係に基づいてデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を関連付けてマッピングすることにより、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントが、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができないことによるデータトレーサビリティ及び版権管理の問題を解決し、初期コードソースコードセグメント、ターゲットコーディング情報及び処理対象ユーザ手書きデータの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現し、それによりデジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させる。
【0032】
図2に示すように、本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理方法の別の実施例は以下を含む。
【0033】
201:初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントである。
【0034】
具体的には、サーバは、コードソースコードセグメントの要件条件に応じて、予め設定された、複数のコードソースを含むメーカーのコードソース管理システムから対応する初期コードソースコードセグメントを取得する。初期コードソースコードセグメントは、各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者の手書きコードソースコードセグメントである。初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのブロックデータパッケージ化、メタデータ抽出及びディレクトリコピーを実行し、オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得る。オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントに対して認可管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報は、ブロックチェーンにすでに適合して登録されたコードソースコードセグメント及び版権情報を含む。
【0035】
サーバは、プリセットデータベースにおける異なるドットマトリックスデジタルペンのメーカー(又は異なるドットマトリックスデジタルペンの開発者)のコードソースコードセグメントの抽出(管理)条件及びサービス要件に基づき、異なるドットマトリックスデジタルペンのメーカー(又は異なるドットマトリックスデジタルペンの開発者)のコードソース管理システム(すなわち予め設定された、複数のコードソースを含むメーカーコードソース管理システム)のそれぞれ対応するプリセットデータベースから、対応する初期コードソースコードセグメントを抽出する。ここで、コードソースコードセグメントの要件条件は、オンチェーン登録が必要なドットマトリックスデジタルペンのメーカー(又はドットマトリックスデジタルペンの開発者)に対応するコードソースコードセグメントであってもよく、ここでは限定しない。
【0036】
サーバは、予め設定されたブロックチェーンのチェーンデータ構造に従って、初期コードソースコードセグメントをブロックデータにパッケージ化し且つブロックチェーンのトランザクションブロードキャスト、ブロックコンセンサス、コントラクトロジック処理及び記憶を実行し、候補コードソースコードセグメントを得て、候補コードソースコードセグメントに対してキー構造メタデータ抽出を実行し、ターゲットメタデータを得て、ターゲットメタデータをブロックチェーンのデータディレクトリにコピーし、それによりオンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得て、オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントに対して認可管理を実行し、ブロックチェーン手書きコードソースコードセグメントを得る。さらに、選択的に、予め設定されたドットマトリックスコードフィールド(又はドットマトリックスコードのスクリーニング条件)に従って、オンチェーン登録後の手書きコードソースコードセグメントに対して検索(又はスクリーニング)を実行し、初期ドットマトリックスコードを得て、且つ初期ドットマトリックスコードに対して登録情報の検証及びスクリーニングを実行し、登録済みのドットマトリックスコードを得て、且つ構成ライブラリから認可構成情報を取得し、該認可構成情報は認可ユーザ及び認可ユーザが使用可能なドットマトリックスコードを指示することに用いられ、且つ認可ユーザ情報を取得する。認可ユーザ情報及び認可構成情報を介して、登録済みのドットマトリックスコードに対して認可検証を実行し、検証に成功した後に認可構成を実行し、構成後のオンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得て、且つ秘密鍵ペアを生成し、秘密鍵ペアを介して構成後のオンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを暗号化し且つ記憶し、それによりブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報は、ブロックチェーンにすでに適合して登録されたコードソースコードセグメント及び版権情報を含む。後続のユーザ手書きデータのデータトレーサビリティ及び版権保護に役立つ。
【0037】
202:コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含む。
【0038】
具体的には、サーバは、コーディングのプリセット条件及びコーディング者の権限に基づいて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報におけるすでに適合登録され且つ認可許可を有するコードソースコードセグメントから、対応する適合コードソースコードセグメントを取得し、且つ適合コードソースコードセグメントに対してドットコード抽出を実行し、コーディングに必要なコードセグメントを得る。予め設定されたグラフィックスアルゴリズムを介して、コーディングに必要なコードセグメントに基づいて、識別可能なグラフィックスコード変換を実行し、画像グラフィックスコードを得て、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介して、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一なレイアウト、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得る。ここで、コーディングに必要なコードセグメントは、グラフィックスアルゴリズム演算及びプログラムプロセスを介して処理され、各コードポイントは対応して1つの画像グラフィックスコードを生成する。レイアウトコーディングされたデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を順に行い、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報は、ターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含む。
【0039】
サーバは、外部端末(該外部端末はレイアウトコーディング端末であってもよい)から送信されたレイアウトコーディング要求を受信し、レイアウトコーディング要求を解析し、コーディングキー情報を得る。該コーディングキー情報は、コーディングのプリセット条件(プリセット条件はデジタルファイルのページ数、版面のサイズ及びコーディングコードポイントのタイプ等を含むがこれらに限定されない)、コーディング者の権限及びドットコードの要件であり、且つレイアウトコーディング要求に対して適合性検証を実行し、検証に成功した後、コーディングのプリセット条件及びコーディング者の権限に基づき、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報におけるすでに適合登録され且つ認可許可を有するコードソースコードセグメントを検索し、対応する検索済み手書きコードソースコードセグメントを得る。該検索済み手書きコードソースコードセグメントに対して登録情報チェック及び適合性チェックを実行し、適合コードソースコードセグメントを得て、コーディングキー情報におけるドットコードの要件に基づき、適合コードソースコードセグメントから対応するコーディングに必要なコードセグメントを抽出する。コーディングに必要なコードセグメントは、レイアウトコーディングされたドットコードコードソースのタイプ、コードセグメント及びコードポイントの数等を含むがこれらに限定されない。さらに、レイアウトコーディング要求に基づいてブロックチェーンからコーディングに必要な数のコードポイントを直接取得し、レイアウトコーディング要求はコーディングユーザ/組織/販売者の情報、必要なコードソース、コーディングに必要なコードソースに対応するコードポイントの数を付帯しており、チェーン上で適合するコードセグメントを検索して返信することを担当するため、該状況では、コーディング時にコードソースコードセグメントをチェックする状況が存在しない。コーディング要求はブロックチェーンと直接対話してコードポイントを取得するのではなく、コーディングサービス中に1つのコードセグメントを予め設定し(該コードセグメントの初期化時にチェーンに登録された)、コーディングサービスの使用時にチェーン上で返信されるコードポイントを計算する必要がなく、予め設定されたコードセグメントにおけるコードポイントを使用するが、このコードセグメントの認証が有効であるか否かはチェーン上で適合性のチェックを行う必要があり、またチェーンにコードポイント使用の記録を登録することで、後続のトレーサビリティに役立つ可能性がある。該状況では、コードセグメントの使用の適合性に対する検証が存在する。
【0040】
サーバは、予め設定されたグラフィックスアルゴリズム(該グラフィックスアルゴリズムはコンピュータグラフィックスのアルゴリズムであってもよく、該グラフィックスアルゴリズムはラスターグラフィックスアルゴリズム又は他のグラフィックスアルゴリズムであってもよい)を介して、コーディングに必要なコードセグメントに基づき、各コードポイントを識別可能な細かいグラフィックスコードに変換し、それにより画像グラフィックスコードを得る。予め設定されたデジタルコンテンツライブラリからオリジナルのデジタル版コンテンツを取得する。該オリジナルのデジタル版コンテンツは、手書きのオリジナルのコードポイントデジタルコンテンツであってもよく、オリジナルのデジタル版コンテンツは、デジタル図書、デジタル教材、デジタル副教材又はデジタル答案用紙等のデジタルコンテンツを含み、予め設定されたレイアウトコーディングシステムにより、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一な配置、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得る。レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報は、ターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含む。具体的には、予め設定されたオンチェーン条件に基づいてレイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してオンチェーンチェックを実行し、チェック後のレイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、チェック後のレイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してオンチェーン事前処理を実行し、事前処理後のレイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得る。該オンチェーン事前処理はシリアライズ及び情報署名を含む。レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してトランザクションブロードキャスト、ブロックコンセンサス及びコントラクトロジック処理を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。デジタルコンテンツ及び他の関連情報の正確なデータトレーサビリティ及び版権保護の実現に役立つ。
【0041】
203:ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得る。デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である。
【0042】
具体的には、サーバは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記を開始し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたドットコードデータ集合を取得し、予め設定されたシーケンスノードアルゴリズムを介して、ドットコードデータ集合をユーザの手書きデータに変換し、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとし、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してシリアライズ及び情報署名を実行し、事前処理ユーザ手書きデータを得る。事前処理ユーザ手書きデータは、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含み、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である。事前処理ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び事前処理ユーザ手書きデータに使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得る。
【0043】
サーバは処理対象ユーザ手書きデータを取得した後、処理対象ユーザ手書きデータに対してユーザオンチェーン事前処理(すなわちユーザ情報のシリアライズ及び情報署名)及び手書きオンチェーン処理(すなわち手書きデータのシリアライズ及び情報署名)を実行し、事前処理ユーザ手書きデータを得る。
【0044】
サーバは、ターゲットデジタル版ファイル情報に基づき、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を検索し、対応する比較コードソースコードセグメントを得る。比較コードソースコードセグメントを介して、事前処理ユーザ手書きデータにおける手書きコードソースコードセグメントが適合しているか否かを判断し、適合していない場合、判定結果を返し且つ実行を停止し、適合している場合、事前処理ユーザ手書きデータにおけるデジタルキャリアが発行したデジタル版権が適合しており使用可能であるか否かを判断し、使用可能である場合、事前処理ユーザ手書きデータを候補ユーザ手書きデータとして決定し、使用できない場合、判定結果を返し且つ実行を停止し、それにより手書きコードソースコードセグメントの適合再チェック及びデジタルキャリアが発行したデジタル版権のチェックを実現する。
【0045】
204:候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。
【0046】
具体的には、サーバは、候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメントの照会及び適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権照会及び適合チェックを実行し、且つ適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び版権登録を実行し、適合するユーザ手書きデータを得る。候補ユーザ手書きデータに対応するブロックチェーン記憶空間及びブロックチェーン記憶ポリシーを取得し、ブロックチェーン記憶ポリシーに従って、適合するユーザ手書きデータをブロックチェーン記憶空間に対応するブロックチェーンノードに記憶し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。ターゲットユーザ手書きデータは、候補ユーザ手書きデータ及び候補ユーザ手書きデータのオンチェーン情報を含む。
【0047】
サーバは、候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメントの照会及び適合チェックを実行し、且つ初期ユーザ手書きデータに対応する製品情報を取得し、該製品情報に基づいて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報から、対応するユーザコードソースコードセグメントを取得する。ユーザコードソースコードセグメントを介して、候補ユーザ手書きデータにおけるデジタルキャリアが発行したデジタル版権に対してチェックを実行し、適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータを取得する。版権構成情報を取得し、版権構成情報に基づいて適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータに対して手書き版権登録を実行し且つ登録記録を実行し、適合するユーザ手書きデータを得る。登録記録された情報は、候補ユーザ手書きデータに対応する筆記人情報、ペン機器識別、候補ユーザ手書きデータ及び手書きのデジタルキャリア等を含む。
【0048】
候補ユーザ手書きデータに対応するブロックチェーン記憶空間及びブロックチェーン記憶ポリシーを取得し、ブロックチェーン記憶ポリシーに従って、適合するユーザ手書きデータをブロックチェーン記憶空間に対応するブロックチェーンノードに記憶し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。ターゲットユーザ手書きデータは、候補ユーザ手書きデータ及び候補ユーザ手書きデータのオンチェーン情報を含む。選択的に、さらに、サーバは適合するユーザ手書きデータに対してキー情報抽出及びキー情報に基づくインデックス作成を実行し、ターゲットインデックスを得る。ターゲットインデックスを介してプリセットデータベースを検索し、対応するユーザ履歴手書きデータを得る。予め設定されたソート要因に従って、適合するユーザ手書きデータ及びユーザ履歴手書きデータに対してソートを実行し、ソート後の手書きデータを得る。ソート後の手書きデータに対してクラスター分析を実行し、所望の情報を得る。所望の情報に基づき、ソート後の手書きデータのユーザ画像を作成し、ユーザ画像データを得る。ユーザ画像データは各ユーザ画像タグ及び各ユーザ画像タグに対応する手書きデータを含む。候補ユーザ手書きデータに対応するブロックチェーン記憶空間及びブロックチェーン記憶ポリシーを取得する。異なる手書きデータに対応する各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者は、異なるブロックチェーン記憶空間(すなわち記憶されるブロックチェーンノード)及びブロックチェーン記憶ポリシーを有し、該ブロックチェーン記憶ポリシーは、記憶割合(例えば、記憶割合に従ってユーザ画像データを分割した後に記憶する)、記憶された各ブロックチェーンノードに対応するデータサイズ及びデータ数、記憶方式及び記憶されたデータの事前処理(例えばフラグメント化処理及び暗号化処理)等を含む。ユーザ画像を暗号化し、暗号化後のユーザ画像データを得る。ブロックチェーン記憶ポリシーに従って、暗号化後のユーザ画像データをブロックチェーン記憶空間に対応するブロックチェーンノードに記憶し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。
【0049】
205、トレーサビリティチェック対象データを取得し、ターゲットユーザ手書きデータに基づいて、トレーサビリティチェック対象データに対してチェック照会を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、且つトレーサビリティチェック情報に対してビューマッピングを実行する。トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含む。
【0050】
具体的には、サーバはトレーサビリティチェックの要求を受信し、トレーサビリティチェックの要求及びトレーサビリティチェックの要求に付帯されたパラメータデータを解析し、トレーサビリティチェック対象のデータ及びトレーサビリティチェックの要件を得る。ブロックチェーンからターゲットユーザ手書きデータにアクセスして抽出し、且つターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェックの要件に基づいて、トレーサビリティチェック対象のデータに対してトレースソースチェック及び照合を実行し、トレーサビリティチェック情報を得る。予め設定されたグローバルマッピング規則を介して、トレーサビリティチェック情報をグローバル仮想ビューにマッピングする。トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含む。
【0051】
サーバは、クライアントが送信したトレーサビリティチェックの要求を受信し、トレーサビリティチェックの要求及びトレーサビリティチェックの要求に付帯されたパラメータデータを解析し、トレーサビリティチェック対象のデータ及びトレーサビリティチェックの要件を得る。トレーサビリティチェック対象のデータは、ターゲットユーザ手書きデータに関連するユーザ及び製品に対応するデータであり、トレーサビリティチェック対象のデータは、トレーサビリティチェック対象の手書きデータ及びデジタル出版物データを含むがそれらに限定されない。該トレーサビリティチェックの要件は、筆記が適合しているか否か、手書きコンテンツが改ざんされているか否か、手書きデータの筆記人トレーサビリティ及びデジタル出版物データが適合しているか否か等を含むがそれらに限定されない。
【0052】
ここで、トレーサビリティチェック情報は、比較するデータ、比較対象データ及び比較結果を含む。トレーサビリティチェックの要求に基づき、予め設定された監視アクセスインタフェースを呼び出し、ブロックチェーンからターゲットユーザ手書きデータにアクセスし抽出する。トレーサビリティチェック要件が、筆記が適合しているか否かである場合、ターゲットユーザ手書きデータにおけるデジタルキャリアのコードセグメントと、トレーサビリティチェック対象のデータにおける手書きデータとを比較して、第1比較情報を得て、ドットマトリックスデジタルペンが非認可コードセグメントの出版物キャリアに使用されることを防止する。トレーサビリティチェック要件が、手書きコンテンツが改ざんされているか否かである場合、予め設定された完全準同型暗号化アルゴリズムを呼び出し、ターゲットユーザ手書きデータにおける手書きコンテンツと、トレーサビリティチェック対象のデータにおける手書きコンテンツとを照合して、第2比較情報を得て、トレーサビリティチェック対象のデータにおける手書きコンテンツが改ざんされることを防止する。トレーサビリティチェック要件が、手書きデータの筆記人トレーサビリティである場合、トレーサビリティチェック対象のデータにおける手書きデータと、ターゲットユーザ手書きデータにおける手書きデータとをマッチングし、且つ対応する筆記人情報を取得して、第3比較情報を得る。トレーサビリティチェック要件が、デジタル出版物データが適合しているか否かである場合、ターゲットユーザ手書きデータに対応するターゲット情報を取得し、該ターゲット情報は、出版情報、作品データ及びコードセグメントを含み、トレーサビリティチェック対象のデータにおけるデジタル出版物データとターゲット情報とを照合して、第4比較情報を得て、海賊版印刷物が非認可コードセグメントを使用し又はコンテンツが改ざんされることを防止する。第1比較情報、第2比較情報、第3比較情報及び第4比較情報を、トレーサビリティチェック情報として決定する。選択的に、予め設定された完全準同型暗号化アルゴリズムを呼び出し、ターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェック要件に基づき、トレーサビリティチェック対象のデータに対してトレースソースチェック及び照合を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、完全準同型暗号化アルゴリズムを介して、復号せずに暗号文データ(ターゲットユーザ手書きデータ)を計算することができ、ターゲットユーザ手書きデータの機密ソースデータを破壊する必要がなく、同時にターゲットユーザ手書きデータを処理(トレースソースチェック及び照合)することができる。
【0053】
ここで、グローバルマッピング規則はビュー完全仮想化のポリシーである。サーバは、トレーサビリティチェック情報に対してオンチェーン登録を実行し、サーバは予め設定されたグローバルマッピング規則に基づいてオンチェーン登録後のトレーサビリティチェック情報のグローバルフィールド名、ローカルフィールド名、エンティティ情報及びデータディクショナリを取得し、エンティティ情報及びデータディクショナリに基づき、グローバルフィールド名及びローカルフィールド名に対してマッピング関係の作成、仮想ビューグラフの書き込み及びビューキー値の生成を順に実行し、それによりグローバル仮想ビューを得て、ターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェック情報へのアクセスの複雑さを軽減し、データ管理の即時性及び利便性を実現する。
【0054】
トレーサビリティチェック対象のデータに対してトレースソースチェック及び照合を実行することにより、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護レベルを向上させる。グローバル仮想ビューマッピングにより、ターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェック情報へのアクセスの複雑さを軽減し、データ管理の即時性及び利便性を実現する。
【0055】
本発明の実施例において、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントが、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができないことによるデータトレーサビリティ及び版権管理の問題を解決し、初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現し、それによりデジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させるだけでなく、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護レベルを実現し、グローバル仮想ビューマッピングにより、ターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェック情報へのアクセスの複雑さを軽減し、データ管理の即時性及び利便性を実現する。
【0056】
以上は本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理方法を説明したが、以下は本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置を説明する。
図3に示すように、本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置の一実施例は、
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるコードソースコードセグメントオンチェーン管理モジュール301と、
コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むレイアウトコーディングモジュール302と、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを検索し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るものであって、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である第1チェックモジュール303と、
候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る第2チェックモジュール304と、を含む。
【0057】
上記ユーザ手書きデータの管理装置における各モジュールの機能は、上記ユーザ手書きデータの管理方法の実施例における各ステップに対応し、その機能及び実現過程について、ここでは詳細に説明しない。
【0058】
本発明の実施例において、ブロックチェーンを利用し、プロセスの各段階で使用されるコアデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を登録しオンチェーンし、且つ段階の依存関係に基づいてデータ(初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータ)を関連付けてマッピングすることにより、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントが、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができないことによるデータトレーサビリティ及び版権管理の問題を解決し、初期コードソースコードセグメント、ターゲットコーディング情報及び処理対象ユーザ手書きデータの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現し、それによりデジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させる。
【0059】
図4に示すように、本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置の別の実施例は、
初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得るものであって、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであるコードソースコードセグメントオンチェーン管理モジュール301と、
コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得るものであって、ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含むレイアウトコーディングモジュール302と、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを検索し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得るものであって、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である第1チェックモジュール303と、
候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る第2チェックモジュール304と、
トレーサビリティチェック対象データを取得し、ターゲットユーザ手書きデータに基づいて、トレーサビリティチェック対象データに対してチェック照会を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、且つトレーサビリティチェック情報に対してビューマッピングを実行するものであって、トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含むチェックマッピングモジュール305と、を含む。
【0060】
選択的に、コードソースコードセグメントオンチェーン管理モジュール301はさらに具体的に、
コードソースコードセグメントの要件条件に応じて、予め設定された、複数のコードソースを含むメーカーのコードソース管理システムから対応する初期コードソースコードセグメントを取得し、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントであることと、
初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのブロックデータパッケージ化、メタデータ抽出及びディレクトリコピーを実行し、オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得ることと、
オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントに対して認可管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得て、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報は、ブロックチェーンにすでに適合して登録されたコードソースコードセグメント及び版権情報を含むことと、に用いられてもよい。
【0061】
選択的に、レイアウトコーディングモジュール302はさらに具体的に、
コーディングのプリセット条件及びコーディング者の権限に基づき、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報におけるすでに適合登録され且つ認可許可を有するコードソースコードセグメントから、対応する適合コードセグメントを取得し、且つ適合コードセグメントに対してドットコード抽出を実行し、コーディングに必要なコードセグメントを得ることと、
予め設定されたグラフィックスアルゴリズムを介して、コーディングに必要なコードセグメントに基づき、識別可能なグラフィックスコードの変換を実行し、画像グラフィックスコードを得て、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介して、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一な配置、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、ここで、コーディングに必要なコードセグメントはグラフィックスアルゴリズム演算及びプログラムプロセスにより処理され、各コードポイントは対応して1つの画像グラフィックスコードを生成することと、
レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を順に実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得て、ターゲットデジタル版ファイル情報は、ターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含むことと、に用いられてもよい。
【0062】
選択的に、第1チェックモジュール303はさらに具体的に、
ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記を開始し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたドットコードデータ集合を取得し、予め設定されたシーケンスノードアルゴリズムを介して、ドットコードデータ集合をユーザの手書きデータに変換し、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとし、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してシリアライズ及び情報署名を実行し、事前処理ユーザ手書きデータを得て、事前処理ユーザ手書きデータは、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含み、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物であることと、
事前処理ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づき、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び事前処理ユーザ手書きデータに使用されたコードソースコードセグメントに対して版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得ることと、に用いられてもよい。
【0063】
選択的に、第2チェックモジュール304はさらに具体的に、
候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメントの照会及び適合チェック、手書きキャリアデジタル版権照会及び適合チェックを実行し、且つ適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び版権登録を実行し、適合するユーザ手書きデータを得ることと、
候補ユーザ手書きデータに対応するブロックチェーン記憶空間及びブロックチェーン記憶ポリシーを取得し、ブロックチェーン記憶ポリシーに従って、適合するユーザ手書きデータをブロックチェーン記憶空間に対応するブロックチェーンノードに記憶し、ターゲットユーザ手書きデータを得て、ターゲットユーザ手書きデータは、候補ユーザ手書きデータ及び候補ユーザ手書きデータのオンチェーン情報を含むことと、に用いられてもよい。
【0064】
選択的に、チェックマッピングモジュール305はさらに具体的に、
トレーサビリティチェックの要求を受信し、トレーサビリティチェックの要求及びトレーサビリティチェックの要求に付帯されたパラメータデータを解析し、トレーサビリティチェック対象のデータ及びトレーサビリティチェックの要件を得ることと、
ブロックチェーンからターゲットユーザ手書きデータにアクセスして抽出し、且つターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェックの要件に基づいて、トレーサビリティチェック対象のデータに対してチェーンにおけるトレースソースチェック及び照合を実行し、トレーサビリティチェック情報を得て、トレーサビリティチェック情報は、手書きデータに関連する筆記過程と時間及び座標情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイル情報及び版権情報、手書き筆記された印刷物に対応するデジタル版ファイルのコードポイント情報及びコードソース情報、筆記ユーザの情報及び筆記ユーザが使用したドットマトリックススマートペンのハードウェア情報を含むことと、
予め設定されたグローバルマッピング規則により、トレーサビリティチェック情報をグローバル仮想ビューにマッピングすることと、に用いられてもよい。
【0065】
上記ユーザ手書きデータの管理装置における各モジュール及び各ユニットの機能は、上記ユーザ手書きデータの管理方法の実施例における各ステップに対応し、その機能及び実現過程について、ここでは詳細に説明しない。
【0066】
本発明の実施例において、コードソース及び出版社、印刷業者及び消費者等のユーザに開放及び認可されたコードセグメントが、各メーカーにより自主管理されているに過ぎず、信頼し、開放されたものとして汎用することができないことによるデータトレーサビリティ及び版権管理の問題を解決し、初期コードソースコードセグメント、コーディングに必要なコードセグメント及び処理対象ユーザ手書きデータの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現し、それによりデジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護のレベルを向上させるだけでなく、デジタルコンテンツ及び他の関連情報のデータトレーサビリティの正確さ及び版権保護レベルを実現し、グローバル仮想ビューマッピングにより、ターゲットユーザ手書きデータ及びトレーサビリティチェック情報へのアクセスの複雑さを軽減し、データ管理の即時性及び利便性を実現する。
【0067】
上記
図3及び
図4は、モジュール化機能エンティティの観点から本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置を詳細に説明したものであり、以下においては、ハードウェア処理の観点から本発明の実施例におけるユーザ手書きデータの管理装置を詳細に説明する。
【0068】
図5は、本発明の実施例に係るユーザ手書きデータの管理システム5000の構造概略図であり、該ユーザ手書きデータの管理システム5000は上記のユーザ手書きデータの管理方法を実行する。ユーザ手書きデータの管理システム5000は、ブロックチェーン版権認証管理システム5100、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200、及びスマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300を含む。ブロックチェーン版権認証管理システム5100は、生産段階サブシステム5110及びアプリケーション段階サブシステム5120を含み、生産段階サブシステム5110はコードソースコードセグメント、レイアウトコーディングデジタル版ファイルの管理に用いられ、アプリケーション段階サブシステム5120はレイアウトコーディング後の印刷物アプリケーション、筆記手書きのオンチェーン登録と記憶、版権照会及び適合アプリケーションに用いられる。スマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300は、スマートドットマトリックスデジタルペン5310及びアプリケーションシステムサーバ5320を含む。生産段階サブシステム5110は、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200に接続され、さらに、生産段階サブシステム5110はブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200に一方向に接続され、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200は、生産段階サブシステム5110からチェーンに登録された適合ドットコードコードセグメントを取得し、次いでコーディング印刷を行うだけであり、生産段階サブシステム5110に使用されたコードセグメントコードポイントはチェーンにおいて使用履歴のマーキングを行い、使用されたコードセグメントコードポイントの判断根拠は、コーディング前にコードセグメントコードドットを取得する時に、チェーンの使用履歴データに同期して書き込み、後続で該コードセグメントのコードポイントを使用してコーディングファイルが生成され且つチェーンに登録されると、チェーンにおいてコーディングファイルと使用されたコードセグメントコードポイントとのデータ関連付けが実行され、これによりどのコードセグメントコードポイントが使用済みであるか、どのコーディングファイルが生成されたかを、チェーンにおいていずれもトレーサビリティし照会することができる。ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200は、アプリケーション段階サブシステム5120を介してスマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300に間接的に接続される。スマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300はブロックチェーン版権認証管理システム5100に接続され、さらに、スマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300はブロックチェーン版権認証管理システム5100に双方向接続されてもよく、一方向に接続されてもよい。まず、スマートドットマトリックスデジタルペン5310の情報はブロックチェーンに登録され、また、スマートドットマトリックスデジタルペン5310の使用過程で生成された手書き(ユーザ及びペンに関連する)もブロックチェーンに登録され、スマートドットマトリックスデジタルペン5310とブロックチェーン版権認証管理システム5100は使用過程で双方向接続され、相互にデータを検証してもよい。生産段階サブシステム5110は、初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのオンチェーン登録及び統一管理を実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得て、初期コードソースコードセグメントは各ドットマトリックスデジタルペンのメーカー又は各ドットマトリックスデジタルペンの開発者のコードソースコードセグメントである。ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200は、コーディングの要件に応じて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報からコーディングに必要なコードセグメントを取得し、且つ予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介してオリジナルのデジタルコンテンツファイルに対してレイアウトコーディングを実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得て、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得て、ターゲットデジタル版ファイル情報はターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及び版権情報を含む。スマートドットマトリックスデジタルペン5310は、アプリケーションシステムサーバ5320にデジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータを送信し、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータは、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータである。アプリケーションシステムサーバ5320は、処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを得て、且つオンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータをアプリケーション段階サブシステム5120に送信する。アプリケーション段階サブシステム5120は、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータを、デジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータとして取得し、且つ処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータ及び印刷物におけるコードポイント情報に基づいて、対応するレイアウトコーディングデジタル版ファイルを照会し、且つレイアウトコーディングデジタル版ファイルのファイル版権及び使用されたコードソースコードセグメントについて版権適合性チェックを実行し、最終的に適合する候補ユーザ手書きデータを得て、デジタル版ファイル印刷物は、ターゲットデジタル版ファイル情報の印刷物である。候補ユーザ手書きデータに対してコードソースコードセグメント適合チェック、手書きキャリアのデジタル版権適合チェック、オンチェーン登録及びオンチェーン記憶管理を実行し、ターゲットユーザ手書きデータを得る。
【0069】
本発明はユーザ手書きデータの管理システム5000を介して、ドットマトリックスデジタルペンの実際の応用過程におけるデジタルコンテンツの生産、デジタルコンテンツの出版及び発行、デジタルコンテンツのレイアウト印刷、印刷物の出版及び発行、販売流通、ドットマトリックスデジタルペンを使用した印刷物への筆記又は答案作成等のプロセス段階に対して、ブロックチェーン技術を利用し、プロセスの各段階で使用されるコアデータを登録しオンチェーンし、且つ段階の依存関係に基づいてデータを関連付けてマッピングし、応用過程と、具体的な段階データの両面から、データの信頼できるトレーサビリティ及び版権管理を実現する。本発明における登録しオンチェーンされるデータは以下を含む。ドットマトリックスコードコードソースコードセグメント(コードソースのメーカーを含む)、デジタルコンテンツオリジナル版(作者を含む)、デジタルコンテンツレイアウトコーディング版(出版者を含む)、デジタルコンテンツレイアウトコーディング版の印刷後のドットマトリックス紙の紙版(印刷者を含む)、販売流通のチャネル及びユーザ(販売流通チャネルを含む)、ドットマトリックスデジタルペンを使用して紙版に筆記されたデジタル化手書き(使用した筆記者を含む)等。ブロックチェーン技術により上記段階及びデータのチェーンにおける統一された登録、認可、認証、関連付け、トレーサビリティ、検証等の管理を実現する。デジタルコンテンツの正確なトレーサビリティ、デジタルコンテンツの出版と発行情報の正確なトレーサビリティ、ドットマトリックス紙による出版印刷物の適合性チェック及び出版発行のトレーサビリティ、ドットマトリックスデジタルペンを使用した筆記人のトレーサビリティ、筆記手書きの真偽及び改ざん防止照合等の分野のデータトレーサビリティ及び版権保護における弱点となる問題を解決する。
【0070】
図6は本発明の実施例に係るユーザ手書きデータの管理システム5000の別の構造概略図である。具体的には、ユーザ手書きデータの管理システム5000は、ブロックチェーン版権認証管理システム5100、ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200、及びスマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300を含む。ブロックチェーン版権認証管理システム5100は、生産段階サブシステム5110、アプリケーション段階サブシステム5120、販売段階サブシステム5130及び出版段階サブシステム5140を含む。生産段階サブシステム5110は、ドットマトリックスコードコードソースコードセグメントオンチェーン登録モジュール5111、コードソースコードセグメント認可管理モジュール5112、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113、デジタルコンテンツオンチェーン事前処理モジュール5114、コードソースコードセグメントトレーサビリティチェックモジュール5115、デジタル版作品コンテンツ登録モジュール5116、及びデジタル版作品コンテンツ及びコードセグメントトレーサビリティ管理モジュール5117を含む。販売段階サブシステム5130は、作品出版物販売管理モジュール5131を含む。出版段階サブシステム5140は、作品印刷物情報登録管理モジュール5141を含む。アプリケーション段階サブシステム5120は、ユーザオンチェーン事前処理モジュール5121、手書きオンチェーン事前処理モジュール5122、手書きキャリアのデジタル版権チェックモジュール5123、手書き版権登録モジュール5124、手書き版権管理モジュール5125及び作品出版印刷物適合性照合モジュール5126を含む。ブロックチェーンに基づくデジタルレイアウト及びコーディング印刷システム5200は、ドットコードコードソースコードセグメント取得モジュール5210、デジタルレイアウト及びコーディング管理モジュール5220、デジタルコンテンツライブラリモジュール5230、デジタルコーディング版管理モジュール5240及びドットマトリックス紙印刷モジュール5250を含む。スマートドットマトリックスデジタルペンシステム5300は、スマートドットマトリックスデジタルペン5310及びアプリケーションシステムサーバ5320を含み、アプリケーションシステムサーバ5320は、ユーザ手書きオンチェーンモジュール5321を含む。
【0071】
生産段階サブシステム5110は主に、ドットマトリックスコードコードソースコードセグメント(コードソースのメーカーを含む)、デジタルコンテンツオリジナル版(作者を含む)、デジタルコンテンツレイアウトコーディング版(出版者を含む)のデータオンチェーン管理を実現する。アプリケーション段階サブシステム5120は主に、ユーザがドットマトリックスデジタルペンを使用してドットマトリックス紙の紙版に筆記したデジタル化手書き(使用した筆記者を含む)のデータオンチェーン管理を実現する。出版段階サブシステムは主に、デジタルコンテンツレイアウトコーディング版の印刷後のドットマトリックス紙の紙版(印刷者を含む)のデータオンチェーン管理を実現する。販売段階サブシステム5130は主に、販売流通チャネル及び販売先ユーザ(販売流通チャネルを含む)のデータオンチェーン管理を実現する。
【0072】
販売流通ルート及び販売先ユーザデータ管理において、ブロックチェーン版権認証管理システム5100における「作品出版物販売管理モジュール5131」が提供する外部インタフェースを介して、第三者はドットマトリックスデジタルペン、ドットマトリックス紙印刷物の販売者及び販売先ユーザデータをオンチェーンし、チェーンにおいて販売流通ルート及び販売先ユーザに対する統一したデータの記録及び管理を行うことができ、販売したユーザ及びルートをさらにトレーサビリティして、プッシュ、トレーサビリティ、再訪等の形式で品質がより優れた付加価値サービスを提供することができる。また、ドットマトリックス紙印刷物の効果的な使用にはセットとなるドットマトリックスデジタルペンを必要とし、それによりデジタル化手書きを生成することができるため、販売先ユーザの効果的な識別については、チェーンにおけるドットマトリックスデジタルペンのタイプ及びユーザデータを介して識別し、コードソースに適合するドットマトリックスデジタルペンのタイプのユーザを選択して販売することができる。さらに、販売先ユーザ及び販売ルートの信頼できるデータは、出版物の適合性、デジタル版権の適合性を識別するためのデータによる根拠を提供し、出版物、デジタル版権の適合性の分析、鑑定に効果的なデータサポートを提供する。
【0073】
出版段階サブシステムは主に、デジタルコンテンツレイアウトコーディング版の印刷後のドットマトリックス紙の紙版(印刷者を含む)のデータオンチェーン管理を実現する。ドットマトリックス紙の紙版データ管理は、まずデジタルコンテンツのレイアウトコーディング版がドットマトリックス紙により印刷された後に形成されるドットマトリックス紙印刷物を、ブロックチェーン版権認証管理システム5100における「作品印刷物情報登録管理モジュール5141」が提供する外部インタフェースを介して、第三者がドットマトリックス紙印刷物における識別情報、印刷物の出版団体、図書/刊行物番号等の出版情報をオンチェーンし、チェーンにおいて印刷物に対する統一したデータの記録及び管理を行うことができるようにする。ドットマトリックス紙印刷物は、コーディング時に異なるコードセグメントを使用してコーディングされた後に印刷してもよく、同一のコードセグメントを使用して印刷してもよい。異なるコードセグメントを使用して印刷する場合、各ドットマトリックス紙印刷物の各ページにおけるコードポイントは一意であり、各ドットマトリックス紙印刷物を使用されたコードセグメントデータに紐付けした後にオンチェーンし、チェーンにおいて各印刷物で使用されたコードセグメントをトレーサビリティすることができ、コードセグメントを介して各印刷物の適合性を検証することができる。同一のコードセグメントを使用して印刷する場合、各ドットマトリックス紙印刷物の各ページにおけるコードポイントは同じであるが、各印刷物に一意の識別コード又は一意の識別可能なマークを追加することにより、各ドットマトリックス紙印刷物の識別を使用されたコードセグメントデータに紐付けした後にオンチェーンし、チェーンにおいて各印刷物の適合性及びその中で使用されたコードセグメントの適合性を検証することができる。上記2つの方式は、ブロックチェーン版権認証管理システム5100を介して、ドットマトリックス紙印刷物の識別又はその中のコードポイントコードセグメントにより、各ドットマトリックス紙印刷物が適合する出版物であるか及び適合する印刷物であるかを間接的に検証することができる。
【0074】
ドットマトリックスコードコードソースコードセグメントオンチェーン登録モジュール5111は、コードソースコードセグメントの要件条件に基づき、予め設定された、複数のコードソースを含むメーカーコードソース管理システムから初期コードソースコードセグメントを取得し、且つ初期コードソースコードセグメントに対してブロックチェーンのブロックデータパッケージ化、メタデータ抽出及びディレクトリコピーを実行し、オンチェーン登録後のコードソースコードセグメントを得る。コードソースコードセグメント認可管理モジュール5112と、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113は、すでにオンチェーン登録がされた後のコードソースコードセグメントに対して認可管理、暗号化記憶、統一管理及びトレーサビリティを実行し、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報を得る。ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報は、ブロックチェーンにすでに適合登録されたコードソースコードセグメント及び版権情報を含む。
【0075】
ドットコードコードソースコードセグメント取得モジュール5210は、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113にレイアウトコーディング要求を送信し、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113は該レイアウトコーディング要求を受信し、レイアウトコーディング要求に対して解析及び適合性検証を実行し、認証に成功した後のレイアウトコーディング要求に基づき、コーディングのプリセット条件及びコーディング者の権限に基づいて、ブロックチェーンに登録されたコードソースコードセグメント情報におけるすでに適合登録され且つ認可許可を有するコードソースコードセグメントから、対応する適合コードセグメントを取得し、且つ適合コードセグメントに対してドットコード抽出を実行し、コーディングに必要なコードセグメントを得る。デジタルレイアウト及びコーディング管理モジュール5220は、予め設定されたグラフィックスアルゴリズムを介して、コーディングに必要なコードセグメントに基づき、識別可能なグラフィックスコードの変換を実行し、画像グラフィックスコードを得る。ここで、コーディングに必要なコードセグメントはグラフィックスアルゴリズム演算及びプログラムプロセスにより処理され、各コードポイントは対応して1つの画像グラフィックスコードを生成する。デジタルコンテンツライブラリモジュール5230から、レイアウト及びコーディングを必要とするデジタルコンテンツ(すなわちオリジナルのデジタル版コンテンツ、例えばデジタル図書、デジタル教材、デジタル副教材又はデジタル答案用紙等のデジタルコンテンツ)を選択し、まずシステムレイアウトを行い、デジタルレイアウト及びコーディング管理モジュール5220は、予め設定されたレイアウトコーディングシステムを介して、オリジナルのデジタルコンテンツファイルの各ページへの均一な配置、オーバーレイ及びグラフィックスコードの敷設を実行し、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルを得る。デジタルコーディング版管理モジュール5240、デジタルコンテンツオンチェーン事前処理モジュール5114、コードソースコードセグメントトレーサビリティチェックモジュール5115、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113を介して、レイアウトコーディング後のデジタル版ファイルに対してブロックチェーンのオンチェーンチェック及びオンチェーン登録を実行し、ターゲットデジタル版ファイル情報を得る。ターゲットデジタル版ファイル情報は、ターゲットデジタル版ファイル、ターゲットデジタル版ファイルのオンチェーン登録情報及びオンチェーン登録後の版権情報を含む。デジタル版作品コンテンツ登録モジュール5116は、ターゲットデジタル版ファイル情報に対して登録を実行し且つ発行団体/人、発行時間、デジタルコンテンツ等の情報を記録する。デジタル版作品コンテンツ及びコードセグメントトレーサビリティ管理モジュール5117は、登録されたターゲットデジタル版ファイル情報及び記録された情報を管理し、且つデジタル版作品の作者団体/人、具体的なコンテンツ及び使用されたコードセグメント等の作品オリジナル情報を記録する。ドットマトリックス紙印刷モジュール5250は、ターゲットデジタル版ファイル情報に基づいてドットマトリックス紙印刷を行い、ドットマトリックス紙印刷物を形成し、後続の出版発行段階に流し、紙版(ドットマトリックス紙印刷物)により出版発行し、作品印刷物情報登録管理モジュール5141は、予め設定された外部インタフェースを呼び出し紙版(ドットマトリックス紙印刷物)で出版発行された印刷物の識別情報をオンチェーンし、同時に出版団体、図書/刊行物番号等の出版情報を記録する。紙版(ドットマトリックス紙印刷物)を出版発行した後、対応するスマートドットマトリックスデジタルペンを組織/ユーザに対して販売し、作品出版物販売管理モジュール5131は、予め設定された外部インタフェースを呼び出し、販売データに対してオンチェーン管理を実行し、販売した組織/ユーザ情報を記録する。
【0076】
スマートドットマトリックスデジタルペン5310は、圧力センサ、マイクロカメラ及びネットワーク通信等のモジュールを含む新規の筆記ツールである。スマートドットマトリックスデジタルペン5310は、使用前にまずコーディングを実行する必要があり、すなわち普通紙の上に高精度で且つ微細でほぼ見えないドットマトリックスパターン(ドットマトリックスコード)を印刷して紙面の位置決め座標とし、スマートドットマトリックスデジタルペン5310は適切なドットマトリックス紙(スマートドットマトリックスデジタルペン5310は、ドットマトリックス紙上のドットコード座標を正確に識別することができる)に筆記する必要がある。筆記する時、ペン内の圧力センサは圧力を検知し、デジタルペン先端の高速カメラはペン先の運動軌跡を随時捕捉し、且つ運動が通過した座標コードポイントを識別し、識別された座標データを圧力センサの圧力データと同時にデータプロセッサに時系列で返信し、データはブルートゥース(登録商標)、Wifi又はUSBインタフェース等の方式で外部に出力され、筆記の開始からの軌跡をデジタル化することにより、ユーザがレイアウトコーディング後のデジタル版ファイル印刷物に筆記し且つスマートドットマトリックスデジタルペンシステムにフィードバックしたユーザ手書きデータ、すなわちデジタル版ファイル印刷物における処理対象ユーザ手書きデータを得て、且つ処理対象ユーザ手書きデータをアプリケーションシステムサーバ5320に送信し、情報化技術を利用して記憶(例えば、構造化データベース、高速キャッシュ等)、伝送(例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク等)、閲覧(例えば、タブレット、携帯電話、PCブラウザ等)を行い、筆記者と閲覧者の時間、空間をつなぐリモート連携を実現する。ユーザ手書きオンチェーンモジュール5321を介して処理対象ユーザ手書きデータに対してオンチェーン事前処理を実行し、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータを得て、且つオンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータをブロックチェーン版権認証管理システム5100のユーザオンチェーン事前処理モジュール5121に送信する。
【0077】
ユーザオンチェーン事前処理モジュール5121は、オンチェーン事前処理後の処理対象ユーザ手書きデータに対してユーザオンチェーンを実行し、手書きオンチェーン事前処理モジュール5122と、コードソースコードセグメントトレーサビリティチェックモジュール5115を介して、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113が取得したブロックチェーン手書きコードソースコードセグメントに基づき、ユーザオンチェーン後の処理対象ユーザ手書きデータに対してドットコード登録分析及びドットコード適合利用可能性分析を実行し、候補ユーザ手書きデータを得る。手書きキャリアのデジタル版権チェックモジュール5123は、コードソースコードセグメント統一管理及びトレーサビリティモジュール5113が取得したブロックチェーン手書きコードソースコードセグメントに基づき、候補ユーザ手書きデータに対してキャリア版権適合チェックを実行することに用いられる。手書き版権登録モジュール5124は、キャリア版権適合チェックに成功した候補ユーザ手書きデータに対してブロックチェーンの手書き版権登録を実行し且つ登録記録を実行し、登録記録後のユーザ手書きデータを得ることに用いられる。手書き版権管理モジュール5125は、登録記録後のユーザ手書きデータを管理し、筆記が適合しているか否か、手書きコンテンツが改ざんされているか否か及び手書きデータの筆記人トレーサビリティのトレーサビリティチェック要件を実行することに用いられる。デジタル版作品コンテンツ及びコードセグメントトレーサビリティ管理モジュール5117を介してターゲットユーザ手書きデータに対応するターゲット情報を取得し、該ターゲット情報は、出版情報、作品データ及びコードセグメントを含む。作品出版印刷物適合性照合モジュール5126は、トレーサビリティチェック対象のデータにおけるデジタル出版物データをターゲット情報と照合して、海賊版印刷物が非認可コードセグメントを使用すること又はコンテンツが改ざんされることを防止することに用いられる。
【0078】
本発明はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は不揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は揮発性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータにユーザ手書きデータの管理方法のステップを実行させる。
【0079】
さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み、そのうち、プログラム記憶領域はオペレーションシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム等を記憶することができ、データ記憶領域はブロックチェーンノードの使用に基づいて作成されたデータ等を記憶することができる。
【0080】
本発明のブロックチェーンは、分散型データ記憶、ポイントツーポイント伝送、コンセンサスメカニズム、暗号化アルゴリズム等のコンピュータ技術の新規の応用モードである。ブロックチェーン(Blockchain)は、実質的には分散化されたデータベースであり、暗号学の方法を使用して関連付けて生成された一連のデータブロックであり、各データブロックは、1バッチのネットワークトランザクション情報を含み、その情報の有効性を検証し(偽造防止)、次のブロックを生成するために用いられる。ブロックチェーンは、ブロックチェーン基盤プラットフォーム、プラットフォーム製品サービスレイヤー及びアプリケーションサービスレイヤー等が含まれてもよい。
【0081】
当業者であれば、説明を容易かつ簡潔にするために、上記で説明したシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスは、前記方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略することを理解されたい。
【0082】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本発明の技術的解決手段の本質又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決手段の全部又は一部はソフトウェア製品の形式で体現され、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等であってもよい)に本発明の各実施例の方法の全部又は一部のステップを実行させるための複数のコンピュータプログラムを含む1つの記憶媒体に記憶させることができる。前記記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能な各種媒体を含む。
【0083】
以上の各実施例は本発明の技術的解決手段を説明するためのものに過ぎず、それを制限するものではない。前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は以下のことを理解すべきである。当業者は依然として前記各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はそのうち一部の技術的特徴を等価置換することができるが、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の実質を本発明の各実施例の技術的解決手段の主旨及び範囲から逸脱させるものではない。
【国際調査報告】