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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-02
(54)【発明の名称】非アクティブ状態での体感品質測定
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240925BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20240925BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240925BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W76/27
H04W74/0833
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024533927
(86)(22)【出願日】2022-05-19
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 US2022029953
(87)【国際公開番号】W WO2022246016
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/191,762
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】523466972
【氏名又は名称】パルサ ワイヤレス コミュニケーションズ,エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】524057913
【氏名又は名称】ババエイ,アリレザ
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ババエイ,アリレザ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
【解決手段】
体感品質(QoE)測定および報告の方法は、ユーザ機器(UE)によって、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程と、UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態へ遷移することを示すRRC解放メッセージを受信する工程と、UEがRRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成に対してQoE測定を実行する工程と、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態へ遷移することを決定する工程と、遷移することを決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信する工程とを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体感品質(QoE)の測定かつ報告の方法であって、前記方法は、
ユーザ機器(UE)によって、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程と、
前記UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態へ遷移することを示すRRC解放メッセージを受信する工程と、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成に対してQoE測定を実行する工程と、
前記RRC非アクティブ状態から前記RRC接続状態へ遷移することを決定する工程と、
遷移することを決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信する工程と
を含む、方法。
【請求項2】
前記RRC解放メッセージの受信に応答して、前記無線リソース制御(RRC)接続状態から前記RRC非アクティブ状態に遷移する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、サスペンドコンフィグ情報要素(IE)を備え、
前記サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、前記RRC非アクティブ状態の前記ユーザ機器(UE)の動作のための構成パラメータを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のQoE構成の各体験品質(QoE)構成は、識別子に関連付けられ、
前記1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた識別子を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のQoE構成の各体験品質(QoE)構成は、前記QoE構成に対して関連付けられた識別子を示すパラメータを備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた1つまたは複数の識別子のうちの少なくとも1つの第1の識別子を示す、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、前記ユーザ機器(UE)の前記RRC非アクティブ状態への遷移を示すサスペンドコンフィグ情報要素(IE)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた少なくとも1つの第1の識別子を示す、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータは、QoE測定のための第1のパラメータと、QoE報告のための第2のパラメータとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のパラメータは、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のパラメータは、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移することは、ランダムアクセスプロセスを開始することを含み、
1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告の送信は、前記ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ランダムアクセスプロセスが4段階ランダムアクセスプロセスである場合、前記ランダムアクセスメッセージはMsg3メッセージである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ランダムアクセスプロセスが2段階ランダムアクセスプロセスである場合、前記ランダムアクセスメッセージはMsgAメッセージである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移した後のアップリンクグラントに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記アップリンクグラントは、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移した後に受信される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記1つまたは複数の第1のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成の第1の構成パラメータは、
前記ユーザ機器(UE)が前記無線リソース制御(RRC)接続状態にある間、第1の値と、
前記UEがRRC非アクティブ状態にある間、第2の値と
関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、MeasurementReportAppLayerメッセージを備える、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の体験品質(QoE)構成の構成パラメータの少なくともいくつかの構成パラメータは同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数の体験品質(QoE)測定報告の測定報告は、測定識別子を備え、
前記測定識別子は、前記QoE測定報告が関連付けられる1つまたは複数のQoE構成のQoE構成を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記測定識別子は、前記体感品質(QoE)測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記RRC接続状態に遷移した後、体験品質(QoE)測定報告を休止することを示す休止インジケータを受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記休止インジケータは物理層メッセージである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記物理層メッセージは、ダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記休止インジケータは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記休止インジケータは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
体感品質(QoE)測定は、前記QoE測定報告を休止している間に実行される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記無線リソース制御(RRC)接続状態に遷移した後、体験品質(QoE)測定報告を再開することを示す再開インジケータを受信することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項32】
前記再開インジケータは物理層メッセージである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記物理層メッセージは、ダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
再開指示メッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記再開指示は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態中のQoE測定の要件に基づいて、前記1つまたは複数のQoE構成から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態への遷移に応答して、QoE報告の要件に基づいて、前記1つまたは複数のQoE構成から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記無線リソース制御(RRC)メッセージは、RRC再構成メッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記ユーザ機器(UE)によって、前記UEが前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間に、前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、米国特許仮出願63/191,762 (2021年5月21日)(仮出願)からの35USCセクション119(e)の優先権を主張し、仮特許出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、第5世代モバイルネットワークである5Gに関する。これは、1G、2G、3G、および4Gネットワークの後の新しいグローバルワイヤレス規格。5Gは、マシン、オブジェクト、およびデバイスを接続するように設計されたネットワークを可能にする。
【0003】
本発明は、より具体的には、QoE(Quality of Experience)測定および報告、すなわち、RRC非アクティブ状態中のQoE測定をサポートする、すなわち、RRC非アクティブ状態中のQoE測定のためのプロセスを可能にし、強化するQoE機構を対象とする。
【発明の概要】
【0004】
ある実施形態では、本発明は、ユーザ機器(UE)によって、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することを含む、体験品質(QoE)測定および報告の方法を提供し、UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを示すRRC解放メッセージを受信するステップと、UEがRRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成に対してQoE測定を実行するステップと、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定するステップと、遷移すべきと決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信すること。
【0005】
本方法は、RRC解放メッセージを受信したことに応答して、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを含み得る。方法であって、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、サスペンドコンフィグ情報要素(IE)を含む;また、suspendconfig IEは、RRC非アクティブ状態にあるユーザ機器(UE)の動作のための構成パラメータを含む。1つまたは複数のQoE構成の各体験品質(QoE)構成は、識別子に関連付けられ得る;1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する識別子を示す。1つまたは複数のQoE構成の各体験品質(QoE)構成は、QoE構成のための関連付けられた識別子を示すパラメータを備える。
【0006】
好ましくは、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する1つまたは複数の識別子のうちの少なくとも1つの第1の識別子を示す。無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、ユーザ機器(UE)のRRC非アクティブ状態への遷移を示すサスペンドコンフィグ情報要素(IE)を備え得る。サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する少なくとも1つの第1の識別子を示し得る。サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを備え得る。好ましくは、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータは、QoE測定のための第1のパラメータと、QoE報告のための第2のパラメータとを備える。
【0007】
第1のパラメータは、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示し得る。第2のパラメータは、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示す。この方法では、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することは、ランダムアクセスプロセスを開始することを含む;1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告の送信は、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介して行われる。ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが4ステップランダムアクセスプロセスである場合、Msg3メッセージであり得る。ランダムアクセスプロセスが2段階ランダムアクセスプロセスである場合、ランダムアクセスメッセージはMsgAメッセージである。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後のアップリンク許可に基づき得る。好ましくは、アップリンクグラントは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後に受信される。
【0008】
好ましくは、1つ以上の第1のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成の第1の構成パラメータは、以下と関連付けられる:第1の値は、ユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間である;また、第2の値は、UEがRRC非アクティブ状態にある間である。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して行われ得る。1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられ得る。1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、MeasurementReportAppLayerメッセージを備える。1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータの少なくともいくつかの構成パラメータは同じであり得る。
【0009】
本方法では、1つまたは複数の体験品質(QoE)測定報告の測定報告は、測定識別子を備える;測定識別子は、QoE測定報告が関連付けられる1つまたは複数のQoE構成のうちのQoE構成を示す。測定識別子は、体感品質(QoE)測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用される。方法は、RRC接続状態に遷移した後に、休止体験品質(QoE)測定報告を示す休止インジケータを受信することをさらに含み得る。ポーズインジケータは物理レイヤメッセージであり得る。物理レイヤメッセージは、ダウンリンク制御チャネルを介して、または媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信され得る。ポーズインジケータは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信され得る。体感品質(QoE)測定は、QoE測定報告を休止している間に実行され得る。
【0010】
本方法はまた、無線リソース制御(RRC)接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告の再開を示す再開インジケータを受信することを含み得る。ここで、再開インジケータは物理層メッセージであってもよい。物理レイヤメッセージamは、ダウンリンク制御チャネルを介して受信され得る。好ましくは、再開指示メッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される。再開指示は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信され得る。少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、好ましくは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態中のQoE測定の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択される。代替として、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移に応答して、QoE報告の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づき得る。好ましくは、無線リソース制御(RRC)メッセージは、RRC再構成メッセージであってもよい。本方法は、ユーザ機器(UE)によって、UEが無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間に1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶することをさらに含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様によるモバイル通信のシステムの一例を示す。
図2A】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。
図2B】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。
図3A】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図3B】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図3C】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図4A】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図4B】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図4C】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。
図5A】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
図5B】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
図5C】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
図5D】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
図6】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す。
図7】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。
図8】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なフレーム構造および物理リソースを示す。
図9】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す。
図10】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的な帯域幅部分構成および切替えを示す。
図11】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、例示的な4ステップ競合ベースの無競合ランダムアクセスプロセスを示す。
図12】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、例示的な2ステップ競合ベースの無競合ランダムアクセスプロセスを示す。
図13】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間および周波数構造を示す。
図14】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なSSBバースト送信を示す。
図15】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ機器および基地局の例示的な構成要素を示す。
図16】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的な情報要素を示す。
図17】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的な情報要素を示す。
図18】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なプロセスを示す。
図19】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なプロセスを示す。
図20】本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なプロセスを示す。
【発明の詳細な説明】
【0012】
図1は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様によるモバイル通信のシステム100の一例を示す。モバイル通信のシステム100は、モバイルネットワークオペレータ(MNO)、プライベートネットワークオペレータ、マルチプルシステムオペレータ(MSO)、モノのインターネット(IOT)ネットワークオペレータなどのワイヤレス通信システムオペレータによって動作され得、音声、データ(たとえば、ワイヤレスインターネットアクセス)、メッセージングなどのサービスを提供し得る。Vehicle to Everything(V2X)通信サービスなどの車両通信サービス、安全サービス、ミッションクリティカルサービス、IOT、工業IOT(IIOT)などの住宅、商業または工業環境におけるサービスなど。
【0013】
モバイル通信のシステム100は、レイテンシ、信頼性、スループットなどに関して異なる要件を有する様々なタイプのアプリケーションを可能にし得る。サポートされる例示的なアプリケーションは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)、および大規模マシンタイプ通信(mMTC)を含み、eMBBは、高いピークデータレートならびにセルエッジユーザのための中程度のレートで安定した接続をサポートし得る。URLLCは、レイテンシおよび信頼性に関して厳しい要件を有し、データレートに関して中程度の要件を有するアプリケーションをサポートし得る。例示的なmMTCアプリケーションは、散発的にのみアクティブであり、小さいデータペイロードを送信する、膨大な数のIoTデバイスのネットワークを含む。
【0014】
モバイル通信のシステム100は、無線アクセスネットワーク(RAN)部分とコアネットワーク部分とを含み得る。図1に示される例は、RANおよびコアネットワークの例として、次世代RAN(NG-RAN)105および5Gコアネットワーク(5GC)110をそれぞれ示す。RANおよびコアネットワークの他の例は、本開示の範囲から逸脱することなく実装され得る。RANの他の例は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)、Universal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)などを含む。コアネットワークの他の例は、進化型パケットコア(EPC)、UMTSコアネットワーク(UCN)などを含む。RANは、無線アクセス技術(RAT)を実装し、ユーザ機器(UE)125とコアネットワークとの間に常駐する。そのようなRATの例は、New Radio(NR)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)としても知られるLong Term Evolution(LTE)、Universal Mobile Telecommunication S ystem(UMTS)などを含む。モバイル通信の例示的なシステム100のRATは、NRであり得る。コアネットワークは、RANと1つまたは複数の外部ネットワーク(たとえば、データネットワーク)との間に存在し、モビリティ管理、認証、セッション管理、ベアラの設定、および異なるサービス品質(QoS)の適用などの機能を担う。UE125とRAN(たとえば、NG-RAN105)との間の機能レイヤはアクセス層(as)と呼ばれることがあり、UE125とコアネットワーク(たとえば、5GC110)との間の機能レイヤは非アクセス層(NAS)と呼ばれることがある。
【0015】
UE125は、RAN内の1つまたは複数のノード、1つまたは複数の中継ノード、または1つまたは複数の他のUEなどとの通信のためのワイヤレス送信および受信手段を含み得る。UEの例は、限定はしないが、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、車両内のワイヤレス送信および/または受信ユニット、V2Xまたは車両対車両(V2V)デバイス、ワイヤレスセンサ、IoTデバイス、IIOTデバイスなどを含む。移動局(MS)、端末機器、端末ノード、クライアントデバイス、モバイルデバイスなどの他の名前がUEのために使用され得る。
【0016】
RANは、UEとの通信のためのノード(たとえば、基地局)を含み得る。たとえば、モバイル通信システム100のNG-RAN105は、UE125との通信のためのノードを備え得る。例えば、RANのために使用されるRATに応じて、RANノードのための異なる名前が使用され得る。RANノードは、UMTS RATを使用するRANにおいてノードB(NB)と呼ばれることがある。RANノードは、LTE/EUTRA RATを使用するRANにおいて進化型ノードB(eNB)と呼ばれることがある。図1のモバイル通信のシステム100の例示的な例では、NG-RAN105のノードは、次世代ノードB(gNB)115または次世代進化型ノードB(NG-eNB)120のいずれかであり得る。本明細書では、基地局、RANノード、gNB、およびng-eNBという用語は、互換的に使用され得る。gNB115は、UE125へのNRユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与え得る。ng-eNB120は、UE125に向けてE-UTRAユーザプレーンプロトコル終端および制御プレーンプロトコル終端を提供することができる。gNB115とUE125との間のインターフェース、またはng-eNB120とUE125との間のインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれ得る。Uuインターフェースは、ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーンプロトコルスタックと確立され得る。Uuインターフェースの場合、基地局(たとえば、gNB115またはng-eNB120)からUE 125への方向はダウンリンクと呼ばれることがあり、UE 125から基地局(例えば、gNB115またはng-eNB120)への方向はアップリンクと呼ばれることがある。
【0017】
gNB115およびng-eNB120は、Xnインターフェースによって互いに相互接続され得る。Xnインターフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースおよびXn制御プレーン(Xn-C)インターフェースを備え得る。Xn-Uインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、インターネットプロトコル(IP)トランスポート上に構築され得、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、ユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)を搬送するためにユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPの上に使用され得る。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供し得、データ転送およびフロー制御をサポートし得る。Xn-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPの上のストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)上に構築され得る。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、XnAP(Xn Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートIPレイヤでは、ポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。Xn-Cインターフェースは、Xnインターフェース管理、コンテキスト転送およびRANページングを含むUEモビリティ管理、ならびにデュアル接続性をサポートし得る。
【0018】
gNB115およびNG-eNB120はまた、NGインターフェースによって5GC110に接続され得、より具体的には、NG-Cインターフェースによって5GC110のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)130に接続され得、NG-Uインターフェースによって5GC110のユーザプレーン機能(UPF)135に接続され得る。NG-Uインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPトランスポート上で構築され得、GTPプロトコルは、UDP/IPの上に使用されて、NG-RANノード(例えば、gNB115またはng-eNB120)とUPF135との間でユーザプレーンPDUを搬送し得る。NG-Uは、NG-RANノードとUPFとの間のユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供することができる。NG-Cインターフェースのトランスポートネットワークレイヤは、IPトランスポート上に構築され得る。シグナリングメッセージの信頼できるトランスポートのために、SCTPがIPの上に追加され得る。アプリケーションレイヤシグナリングプロトコルは、NGAP(NG Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTPレイヤは、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供することができる。トランスポートでは、IPレイヤポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。NG-Cインターフェースは、以下の機能を提供することができる:NGインタフェース管理;UEコンテキスト管理;UEモビリティ管理;NASメッセージの伝送;ページング;PDUセッション管理;構成転送;および警告メッセージ送信。
【0019】
gNB115またはng-eNB120は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストし得る:無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクおよびダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割り当て(たとえば、スケジューリング)などの無線リソース管理機能;IP及びイーサネットヘッダ圧縮、データの暗号化及び完全性保護;AMFへのルーティングがない場合のUEアタッチメントにおけるAMFの選択は、UEによって提供される情報から決定され得る;UPFに向かうユーザプレーンデータのルーティング;AMFに向かう制御プレーン情報のルーティング;接続設定および解放;ページングメッセージのスケジューリング及び送信;(たとえば、AMFから発信された)システムブロードキャスト情報のスケジューリングおよび送信;モビリティおよびスケジューリングのための測定および測定報告設定;アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング;セッション管理;ネットワークスライシングのサポート;QoSフロー管理およびデータ無線ベアラへのマッピング;RRC非アクティブ状態にあるUEのサポート;NASメッセージの分配機能;無線アクセスネットワーク共有;デュアル接続性;NRとE-UTRAとの間の緊密な相互作用;また、ユーザプレーン5Gシステム(5GS)セルラーIoT(CIoT)最適化のためのセキュリティおよび無線構成を維持する。
【0020】
AMF130は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストすることができる:NASシグナリング終了;NASシグナリングセキュリティ;ASセキュリティ制御;3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング;アイドルモードUE到達性(ページング再送信の制御及び実行を含む);登録エリア管理;システム内及びシステム間モビリティのサポート;アクセス認証;ローミング権のチェックを含むアクセス許可;モビリティ管理制御(加入及びポリシー);ネットワークスライシングのサポート;セッション管理機能(SMF)選択;5GS CIoT最適化の選択。
【0021】
UPF135は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストすることができる:イントラ/インターRATモビリティのためのアンカーポイント(適用可能な場合);データネットワークへの外部PDUセッションポイントの相互接続;パケットルーティングおよび転送;ポリシールール施行のパケット検査およびユーザプレーン部分;トラフィック使用報告;データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類器;分岐点は、マルチホームPDUセッションをサポートする;・ユーザプレーンのためのQoS処理、例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施;アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング);・ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリング。
【0022】
図1に示すようであって、NG-RAN105は、2つのUE125(たとえば、UE125AおよびUE125B)間のPC5インターフェースをサポートし得る。PC5インターフェースでは、2つのUE間の(たとえば、UE125AからUE125Bへの、またはその逆の)通信の方向は、サイドリンクと呼ばれ得る。PC5インターフェースを介したサイドリンク送信および受信は、UEがどのRRC状態にあるかにかかわらず、UE125がNG-RAN105カバレージの内側にあるとき、およびUE125がNG-RAN105カバレージの外側にあるとき、サポートされ得る。PC5インターフェースを介したV2Xサービスのサポートは、NRサイドリンク通信および/またはV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。
【0023】
PC5-Sシグナリングは、Direct Communication Request/Acceptメッセージを用いたユニキャストリンク確立のために使用され得る。UEは、例えば、V2Xサービスタイプに基づいて、PC5ユニキャストリンクのためのそのソースレイヤ2IDを自己割り当てし得る。ユニキャストリンク確立手順中に、UEは、PC5ユニキャストリンクのためのそのソースレイヤ2 IDをピアUE、たとえば、宛先IDが上位レイヤから受信されたUEに送信し得る。ソースレイヤ2 IDとデスティネーションレイヤ2 IDとのペアは、ユニキャストリンクを一意に識別することができる。受信UEは、前記宛先IDがそれに属することを検証することができ、ソースUEからのユニキャストリンク確立要求を受け入れることができる。PC5ユニキャストリンク確立プロシージャの間、アクセス層上のPC5-RRCプロシージャは、UEサイドリンクコンテキスト確立の目的のために、ならびにas層構成、能力交換等のために呼び出され得る。PC5-RRCシグナリングは、PC5ユニキャストリンクが確立されるUEのペア間で、UE能力と、サイドリンク無線ベアラ構成等のASレイヤ構成とを交換することを可能にし得る。
【0024】
NRサイドリンク通信は、ASにおけるSource Layer-2 IDおよびDestination Layer-2 IDのペアのための3つのタイプの送信モード(たとえば、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信)のうちの1つをサポートし得る。ユニキャスト送信モードは、ペアのためのピアUE間の1つのPC5-RRC接続のサポート;サイドリンクにおけるピアUE間の制御情報及びユーザトラフィックの送受信;サイドリンクHARQフィードバックのサポート;サイドリンク送信電力制御のサポート;RLC肯定応答モード(AM)のサポート;及びPC5-RRC接続に対する無線リンク失敗の検出グループキャスト送信は、以下によって特徴付けられ得る:サイドリンクにおけるグループに属するUE間のユーザトラフィックの送受信;及びサイドリンクHARQフィードバックのサポートブロードキャスト送信は、以下によって特徴付けられ得る:・サイドリンクにおけるUE間のユーザトラフィックの送受信。
【0025】
Source Layer-2 ID、Destination Layer-2 ID、およびPC5 Link Identifierは、NRサイドリンク通信のために使用され得る。Source Layer-2 IDは、サイドリンク通信フレームの受信者であるデバイスまたはデバイスのグループを識別するリンクレイヤ識別情報であり得る。宛先レイヤ2IDは、サイドリンク通信フレームを発信するデバイスを識別するリンクレイヤ識別情報であり得る。いくつかの例では、ソースレイヤ2 IDおよび宛先レイヤ2 IDは、コアネットワーク内の管理機能によって割り当てられ得る。Source Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信におけるデータの送信者を識別することができる。Source Layer-2 IDは、24ビット長であってもよく、MAC層において2つのビット列に分割されてもよい:1つのビット列は、Source Layer-2 IDのLSB部分(8ビット)であり、送信側の物理層に転送される。これは、サイドリンク制御情報内の意図されたデータのソースを識別することができ、受信機の物理層におけるパケットのフィルタリングに使用することができる;また、第2のビット列は、ソースレイヤ2 IDのMSB部分(16ビット)であり得、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダ内で搬送され得る。これは、受信機のMACレイヤにおけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。Destination Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信におけるデータのターゲットを識別することができる。NRサイドリンク通信の場合、宛先レイヤ2 IDは24ビット長であり得、MACレイヤにおいて2つのビットストリングに分割され得る:1ビット列は、Destination Layer-2 IDのLSB部分(16ビット)であり、送信側の物理層に転送される。これは、サイドリンク制御情報における意図されたデータのターゲットを識別することができ、受信機の物理層におけるパケットのフィルタリングに使用することができる;第2のビット列は、宛先レイヤ2 IDのMSB部分(8ビット)であり得、MACヘッダ内で搬送され得る。これは、受信機のMACレイヤにおけるパケットのフィルタリングのために使用され得る。PC5リンク識別子は、PC5ユニキャストリンクの存続期間の間、UEにおけるPC5ユニキャストリンクを一意に識別し得る。PC5リンク識別子は、サイドリンク無線リンク障害(RLF)宣言が行われ、PC5-RRC接続が解放されたPC5ユニキャストリンクを示すために使用され得る。
【0026】
図2Aおよび図2Bは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例を示す。図2Aに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースのユーザプレーンのためのプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)201およびSDAP211と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)202およびPDCP212と、無線リンク制御(RLC)203と、RLC213とを含む、MAC204およびMAC214はレイヤ2のサブレイヤであり、物理(PHY)205およびPHY215レイヤ(レイヤ1はL1とも呼ばれる)。
【0027】
PHY205およびPHY215は、トランスポートチャネル244をMAC204およびMAC214サブレイヤに提供する。MAC204およびMAC214サブレイヤは、論理チャネル243をRLC203およびRLC213サブレイヤに提供する。RLC203およびRLC213サブレイヤは、RLCチャネル242をPDCP202およびPCP212サブレイヤに提供する。PDCP202およびPDCP212サブレイヤは、SDAP201およびSDAP211サブレイヤに無線ベアラ241を提供する。無線ベアラは、2つのグループに分類することができる:ユーザプレーンデータのためのデータ無線ベアラ(DRB)及び制御プレーンデータのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)。SDAP201およびSDAP211のサブレイヤは、QoSフロー240~5GCを提供する。
【0028】
MAC204またはMAC214サブレイヤの主なサービスおよび機能は、以下を含む:論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング;トランスポートチャネル上で物理層に/から伝達されるトランスポートブロック(Transport Block:TB)への/からの、1つまたは複数の論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(Service Data Unit:SDU)の多重化/逆多重化;スケジューリング情報報告;ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による誤り訂正(キャリアアグリゲーション(CA)の場合、セルごとに1つのHARQエンティティ);動的スケジューリングによるUE間の優先度処理;LCP(Logical Channel Prioritization)による1つのUEの論理チャネル間の優先度処理;1つのUEの重複リソース間の優先度処理;およびパディング。単一のMACエンティティは、複数のヌメロロジー、送信タイミング、およびセルをサポートすることができる。論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制約は、論理チャネルがどのヌメロロジー、セル、および送信タイミングを使用することができるかを制御する。
【0029】
HARQ機能は、レイヤ1におけるピアエンティティ間の配信を確実にすることができる。単一のHARQプロセスは、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されないとき、1つのTBをサポートすることができ、物理レイヤがダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されるとき、単一のHARQプロセスは、1つまたは複数のTBをサポートすることができる。
【0030】
RLC203またはRLC213サブレイヤは、3つの送信モードをサポートすることができる:透過モード(TM);UM(Unacknowledged Mode);および肯定応答モード(AM)。RLC構成は、ヌメロロジおよび/または送信持続時間に依存せず、論理チャネルごとであり得、自動再送要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されるヌメロロジおよび/または送信持続時間のいずれかに対して動作し得る。
【0031】
RLC203またはRLC213サブレイヤの主なサービスおよび機能は、送信モード(たとえば、TM、UM、またはAM)に依存し、以下を含み得る:上位レイヤPDUの転送;PDCPにおけるシーケンスナンバリング(UMおよびAM)とは無関係のシーケンスナンバリング;ARQ(AMのみ)による誤差補正;RLC SDUのセグメンテーション(AM及びUM)及び再セグメンテーション(AMのみ);SDUの再アセンブリ(AM及びUM);重複検出(AMのみ);RLC SDU破棄(AMおよびUM);RLC再確立;及びプロトコルエラー検出(AMのみ)。
【0032】
RLC203またはRLC213サブレイヤ内の自動再送要求は、以下の特性を有することができる:ARQは、RLCステータス報告に基づいてRLC SDUまたはRLC SDUセグメントを再送信する;RLCステータス報告のためのポーリングは、RLCによって必要とされるときに使用され得る;RLC受信機はまた、紛失したRLC SDUまたはRLC SDUセグメントを検出した後にRLCステータス報告をトリガすることができる。
【0033】
PDCP202またはPDCP212サブレイヤの主要なサービスおよび機能は、以下を含み得る:データ(ユーザプレーンまたは制御プレーン)の転送;PDCPシーケンス番号(SN)の維持;ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコルを使用するヘッダ圧縮及び解凍;EHCプロトコルを用いたヘッダ圧縮及び解凍;暗号化及び解読;完全性保護および完全性検証;タイマベースのSDU破棄;スプリットベアラのためのルーティング;重複;再順序付けおよび順序内送達;アウトオブオーダー送達;および重複廃棄。
【0034】
SDAP201またはSDAP211の主要なサービスおよび機能は、以下を含む:QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング;また、ダウンリンクパケットとアップリンクパケットの両方におけるマーキングQoSフローID(QFI)。SDAPの単一のプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションごとに構成され得る。
【0035】
図2Bに示されるように、(UE125とgNB115との間の)Uuインターフェースの制御プレーンのプロトコルスタックは、PHYレイヤ(レイヤ1)と、上で説明されたようなレイヤ2のMAC、RLC、およびPDCPサブレイヤと、加えて、RRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤとを含む。Uuインターフェース上のRRC206サブレイヤおよびRRC216サブレイヤの主なサービスおよび機能は、以下を含む:AS及びNASに関するシステム情報のブロードキャスト;5GCまたはNG-RANによって開始されるページング;UEとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持および解放(キャリアアグリゲーションの追加、修正及び解放を含む;及びNRにおける又はE-UTRAとNRとの間のデュアルコネクティビティの追加、修正及び解放);鍵管理を含むセキュリティ機能;SRBおよびDRBの確立、構成、維持および解放;移動度関数(ハンドオーバ及びコンテキスト転送を含む;UEセル選択及び再選択並びにセル選択及び再選択の制御;およびRAT間モビリティ);QoS管理機能;UE測定報告及び報告の制御;無線リンク障害の検出および回復;そして、NASメッセージは、UEから/UEへNASへ/NASから転送される。NAS207及びNAS227層は、認証、モビリティ管理、セキュリティ制御等の機能を実行する制御プロトコル(ネットワーク側のAMFで終端)である。
【0036】
Uuインターフェースを介したRRCサブレイヤのサイドリンク固有のサービスおよび機能は、以下を含む:システム情報または専用シグナリングを介したサイドリンクリソース割り当ての構成;UEサイドリンク情報の報告;サイドリンクに関する測定構成および報告;及びSLトラフィックパターンに対するUE支援情報の報告
【0037】
図3A図3Bおよび図3Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングを示す。異なる種類のデータ転送サービスがMACによって提供され得る。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義され得る。論理チャネルは、2つのグループに分類され得る:制御チャネルおよびトラフィックチャネル。制御チャネルは、制御プレーン情報のみの転送のために使用され得る。報知制御チャネル(Broadcast Control Channel:BCCH)は、システム制御情報を報知するための下りチャネルである。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページングメッセージを搬送するダウンリンクチャネルである。共通制御チャネル(Common Control Channel:CCCH)は、UEとネットワークとの間で制御情報を送信するためのチャネルである。このチャネルは、ネットワークとのRRC接続を持たないUEのために使用され得る。専用制御チャネル(DCCH)は、UEとネットワークとの間で専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用され得る。トラフィックチャネルは、ユーザプレーン情報のみの転送のために使用され得る。専用トラフィックチャネル(DTCH:Dedicated Traffic Channel)は、ユーザ情報の転送のために、1つのUE専用のポイントツーポイントチャネルである。DTCHは、アップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。サイドリンク制御チャネル(SCCH)は、あるUEから他のUEに制御情報(たとえば、PC5-RRCおよびPC5-Sメッセージ)を送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)は、ユーザ情報をあるUEから他のUEに送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)は、サイドリンクシステム情報を1つのUEから他のUEにブロードキャストするためのサイドリンクチャネルである。
【0038】
ダウンリンクトランスポートチャネルタイプは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、およびページングチャネル(PCH)を含む。BCHは、固定された予め定義されたトランスポートフォーマット;そして、単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレッジエリア全体においてブロードキャストされる必要がある。DL-SCHは、HARQのサポート;変調、符号化および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート;また、UE Discontinuous Reception(DRX)のサポートは、UE電力節約を可能にする。DL-SCHは、HARQのサポート;変調、符号化および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート;UE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート。PCHは、UE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート(DRXサイクルは、ネットワークによってUEに示される);単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレッジエリア全体においてブロードキャストされる要件;・トラフィック/他の制御チャネルに対しても動的に使用できる物理リソースにマッピングされる。
【0039】
ダウンリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:BCCHをBCHにマッピングすることができる;BCCHはDL-SCHにマッピングされてもよい;PCCHをPCHにマッピングしてもよい;CCCHはDL-SCHにマッピングされてもよい;DCCHをDL-SCHにマッピングしてもよい;また、DTCHはDL-SCHにマッピングされてもよい。
【0040】
アップリンクトランスポートチャネルタイプは、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)およびランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。UL-SCHは、ビームフォーミングを使用する可能性によって特徴付けられ得る;送信電力ならびに潜在的に変調および符号化を変化させることによる動的リンク適応のサポート;HARQのサポート;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート。RACHは、限定された制御情報によって特徴付けられ得る;及び衝突リスク。
【0041】
アップリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:CCCHをUL-SCHにマッピングしてもよい;DCCHをUL-SCHにマッピングすることができる;また、DTCHはUL-SCHにマッピングされてもよい。
【0042】
サイドリンクトランスポートチャネルタイプは、以下を含む:サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)およびサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)。SL-BCHは、あらかじめ定義されたトランスポートフォーマットによって特徴付けられ得る。SL-SCHは、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信のためのサポートによって特徴付けられ得る;NG-RANによるUE自律的リソース選択およびスケジュールされたリソース割り当ての両方のサポート;UEがNG-RANによってリソースを割り当てられるとき、動的および半静的の両方のリソース割り当てのためのサポート;HARQのサポート;そして、送信電力、変調および符号化を変化させることによって動的リンク適応をサポートする。
【0043】
サイドリンクであって、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の以下の接続が存在し得る:SCCHをSL-SCHにマッピングすることができる;STCHは、SL-SCHにマッピングすることができる;また、SBCCHはSL-BCHにマッピングされてもよい。
【0044】
図4A図4Bおよび図4Cは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、それぞれダウンリンク、アップリンクおよびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングを示す。下りリンクの物理チャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PBCH(Physical Broadcast Channel)がある。PCH、DL-SCHトランスポートチャネルはPDSCHへマッピングされる。PBCHにはBCHトランスポートチャネルがマッピングされる。PDCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PDCCHを介してDCI(Downlink Control Information)が送信される。
【0045】
上りリンクの物理チャネルには、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、PRACH(Physical Random Access Channel)がある。UL-SCHトランスポートチャネルはPUSCHにマッピングされてもよく、RACHトランスポートチャネルはPRACHにマッピングされてもよい。PUCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PUCCHを介してUCI(Uplink Control Information)が送信される。
【0046】
サイドリンクにおける物理チャネルは、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)を含む。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、PSSCHのためにUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを示し得る。物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)は、データ自体のTB、ならびにHARQ手順およびCSIフィードバックトリガのための制御情報などを送信することができる。スロット内の少なくとも6つのOFDMシンボルが、PSSCH送信のために使用され得る。物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:ph ysical Sidelink Feedback Channel)は、送信を実行したUEへのPSSCH送信の意図された受信者であるUEからサイドリンクを介してHARQフィードバックを搬送することができる。PSFCHシーケンスは、スロット内のサイドリンクリソースの終わり近くの2つのOFDMシンボルにわたって繰り返される1つのPRB内で送信され得る。SL-SCHトランスポートチャネルはPSSCHにマッピングされてもよい。SL-BCHはPSBCHにマッピングされ得る。PSFCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSFCHにはSFCI(Sidelink Feedback Control Information)がマッピングされてもよい。PSCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSCCHにはSCI(Sidelink Control Information)がマッピングされてもよい。
【0047】
図5A図5B図5Cおよび図5Dは、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。PC5インターフェースにおけるユーザプレーンのための(すなわち、STCHのための)ASプロトコルスタックは、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤと、物理レイヤとから成り得る。ユーザプレーンのプロトコルスタックを図5Aに示す。PC5インターフェースにおけるSBCCHのためのASプロトコルスタックは、図5Bにおいて以下に示されるように、RRC、RLC、MACサブレイヤ、および物理レイヤから構成され得る。PC5-Sプロトコルをサポートするために、PC5-Sは、図5Cに示されるように、PC5-SのためのSCCHのためのPDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに制御プレーンプロトコルスタック内の物理レイヤの上に配置される。PC5インターフェースにおけるRRCのためのSCCHのための制御プレーンのためのASプロトコルスタックは、RRC、PDCP、RLCおよびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。RRCのためのSCCHのための制御プレーンのプロトコルスタックを図5Dに示す。
【0048】
サイドリンク無線ベアラ(SLRB)は、2つのグループに分類され得る:ユーザプレーンデータのためのサイドリンクデータ無線ベアラ(SL DRB)および制御プレーンデータのためのサイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL SRB)。異なるSCCHを使用する別個のSL SRBは、それぞれPC5-RRCおよびPC5-Sシグナリングのために構成され得る。
【0049】
MACサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:無線リソース選択;パケットフィルタリング;所与のUEに対するアップリンク送信とサイドリンク送信との間の優先度処理;及びサイドリンクCSI報告MACにおける論理チャネル優先順位付け制約により、同じ宛先に属するサイドリンク論理チャネルのみが、宛先に関連付けられ得るユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信ごとにMAC PDUに多重化され得る。パケットフィルタリングのために、ソースレイヤ2 IDと宛先レイヤ2 IDの両方の部分を含むSL-SCH MACヘッダがMAC PDUに追加され得る。MACサブヘッダ内に含まれる論理チャネル識別子(LCID)は、ソースレイヤ2IDと宛先レイヤ2IDとの組合せの範囲内で論理チャネルを一意に識別することができる。
【0050】
RLCサブレイヤのサービスおよび機能は、サイドリンクのためにサポートされ得る。RLC UM(Unacknowledged Mode)およびAM(Acknowledged Mode)の両方がユニキャスト送信において使用され得、UMのみがグループキャストまたはブロードキャスト送信において使用され得る。UMの場合、グループキャストおよびブロードキャストのために単方向送信のみがサポートされ得る。
【0051】
UuインターフェースのためのPDCPサブレイヤのサービスおよび機能は、いくつかの制約を伴うサイドリンクのためにサポートされ得る:アウトオブオーダ配信は、ユニキャスト送信に対してのみサポートされ得る;そして、重複は、PC5インターフェースを介してサポートされなくてもよい。
【0052】
SDAPサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:・QoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラとの間のマッピング。宛先に関連付けられたユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストのうちの1つについて、宛先ごとに1つのSDAPエンティティがあり得る。
【0053】
RRCサブレイヤは、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供することができる:ピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送;2つのUE間のPC5-RRC接続の維持および解放;そして、MACまたはRLCからの指示に基づくPC5-RRC接続のためのサイドリンク無線リンク障害の検出。PC5-RRC接続は、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後に確立されると見なされ得る、ソースおよび宛先レイヤ2IDのペアのための2つのUE間の論理接続であり得る。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクとの間には1対1の対応があり得る。UEは、ソースレイヤ2IDおよび宛先レイヤ2IDの異なるペアのための1つまたは複数のUEとの複数のPC5-RRC接続を有し得る。別個のPC5-RRCプロシージャおよびメッセージが、UE能力およびSL-DRB構成を含むサイドリンク構成をピアUEに転送するためにUEのために使用され得る。両方のピアUEは、両方のサイドリンク方向において別個の双方向プロシージャを使用して、それら自体のUE能力およびサイドリンク構成を交換し得る。
【0054】
図6は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す図。復調基準信号(DM-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、チャネル推定のために使用され得る。DM-RSは、端末-特定(UE-specific)参照信号であり、下りリンク、上りリンク又はサイドリンクで物理チャネルと共に送信されることができ、物理チャネルのチャネル推定及びコヒーレント検出に用いることができる。位相追跡基準信号(PT-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、位相を追跡し、位相雑音による性能損失を軽減するために使用され得る。PT-RSは、主に、システム性能に対する共通位相誤差(CPE)の影響を推定および最小化するために使用され得る。位相雑音特性に起因して、PT-RS信号は、周波数領域において低い密度を有し、時間領域において高い密度を有し得る。PT-RSは、DM-RSと組み合わせて、およびネットワークがPT-RSが存在するように設定したときに発生し得る。測位基準信号(PRS)は、異なる測位技法を使用した測位のためにダウンリンクにおいて使用され得る。PRSは、基地局からの受信信号を受信機内のローカルレプリカと相関させることによってダウンリンク送信の遅延を測定するために使用され得る。チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)は、ダウンリンクおよびサイドリンクにおいて使用され得る。CSI-RSは、他の用途の中でも、チャネル状態推定、モビリティおよびビーム管理のための基準信号受信電力(RSRP)測定、復調のための時間/周波数追跡のために使用され得る。CSI-RSは、UE固有に設定され得るが、複数のユーザが同じCSI-RSリソースを共有し得る。UEは、CSI報告を決定し、それらを、PUCCHまたはPUSCHを使用して基地局へのアップリンクで送信することができる。CSI報告は、サイドリンクMAC CEにおいて搬送され得る。プライマリ同期信号(PSS)およびセカンダリ同期信号(SSS)は、無線フレーム同期のために使用され得る。PSSおよびSSSは、初期アタッチ中のセル探索プロシージャのために、またはモビリティ目的のために使用され得る。サウンディング基準信号(SRS)は、アップリンクチャネル推定のためにアップリンクにおいて使用され得る。CSI-RSと同様に、SRSは、他の物理チャネルがSRSと準コロケートされて構成および送信され得るように、他の物理チャネルのためのQCL基準として働き得る。Sidelink PSS(S-PSS)およびSidelink SSS(S-SSS)は、サイドリンク同期のためのサイドリンクにおいて使用され得る。
【0055】
図7は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。UEは、3つのRRC状態のうちの1つにあり得る:RRC接続状態710、RRCアイドル状態720、およびRRC非アクティブ状態730。電源投入後、UEは、RRCアイドル状態720にあり得、UEは、初期アクセスを使用して、およびRRC接続確立プロシージャを介して、ネットワークとの接続を確立し、データ転送を行い、および/または音声呼を発/受信し得る。RRC接続が確立されると、UEは、RRC接続状態710にあり得る。UEは、RRC接続確立/解放手順740を使用して、RRCアイドル状態720からRRC接続状態710に、またはRRC接続状態710からRRCアイドル状態720に遷移し得る。
【0056】
UEが頻繁に小データを送信するときにRRC接続状態710からRRCアイドル状態720に頻繁に遷移することに起因するシグナリング負荷およびレイテンシを低減するために、RRC非アクティブ状態730が使用され得る。RRC非アクティブ状態730では、ASコンテキストは、UEとgNBの両方によって記憶され得る。これは、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710へのより速い状態遷移をもたらし得る。UEは、RRC接続再開/無効化手順760を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRC接続状態710に、またはRRC接続状態710からRRC非アクティブ状態730に遷移し得る。UEは、RRC接続解放手順750を使用して、RRC非アクティブ状態730からRRCアイドル状態720に遷移し得る。
【0057】
図8は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なフレーム構造および物理リソースを示す図。ダウンリンクまたはアップリンクまたはサイドリンク送信は、10個の1msサブフレームからなる10msの持続時間を有するフレームに編成され得る。各サブフレームは、1つ、2つ、4つ、...のスロットからなり得、サブフレーム当たりのスロットの数は、送信が行われるキャリアのサブキャリア間隔に依存し得る。スロット持続時間は、通常サイクリックプレフィックス(CP)を伴う14個のシンボルおよび拡張CPを伴う12個のシンボルであり得、サブフレーム中に整数個のスロットがあるように、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間的にスケーリングし得る。図8は、時間および周波数領域におけるリソースグリッドを示す図である。時間的に1つのシンボルと周波数的に1つのサブキャリアとを備えるリソースグリッドの各要素は、リソース要素(RE)と呼ばれる。リソースブロック(Resource Block;RB)は、周波数領域で12個の連続した副搬送波として定義されることができる。
【0058】
いくつかの例では、非スロットベースのスケジューリングを用いて、パケットの送信は、スロットの一部分にわたって、たとえば、ミニスロットと呼ばれることもある2つ、4つ、または7つのOFDMシンボルの間に行われ得る。ミニスロットは、URLLCなどの低レイテンシアプリケーションおよびアンライセンスバンドにおける動作のために使用され得る。いくつかの実施形態では、ミニスロットはまた、サービス(例えば、eMBB上のURLLCのプリエンプション)の高速フレキシブルスケジューリングのために使用され得る。
【0059】
図9は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーションシナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す図。キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がアグリゲーションされ得る。UEは、その能力に応じて、1つまたは複数のCC上で同時に受信または送信することができる。CAは、図9に示すように、同じ帯域または異なる帯域における連続CCと非連続CCの両方のためにサポートされ得る。gNBおよびUEは、サービングセルを使用して通信することができる。サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクCCに関連付けられ得る(たとえば、1つのダウンリンクCCのみに関連付けられ得るか、またはダウンリンクCCとアップリンクCCとに関連付けられ得る)。サービングセルは、プライマリセル(PCell)またはセカンダリcセル(SCell)であり得る。
【0060】
UEは、アップリンクタイミング制御プロシージャを使用して、そのアップリンク送信のタイミングを調整し得る。タイミングアドバンス(TA)は、ダウンリンクフレームタイミングに対してアップリンクフレームタイミングを調整するために使用され得る。gNBは、所望のタイミングアドバンス設定を決定し、それをUEに提供することができる。UEは、与えられたTAを使用して、UEの観測されたダウンリンク受信タイミングに対するUEのアップリンク送信タイミングを決定することができる。
【0061】
RRC接続状態では、gNBは、L1を同期させ続けるためにタイミングアドバンスを維持する責任を負うことができる。同じタイミングアドバンスが適用されるアップリンクを有し、同じタイミング基準セルを使用するサービングセルは、タイミングアドバンスグループ(TAG)においてグループ化される。TAGは、構成されたアップリンクをもつ少なくとも1つのサービングセルを含み得る。サービングセルのTAGへのマッピングは、RRCによって構成することができる。プライマリTAGの場合、UEは、共有スペクトルチャネルアクセスを除いて、タイミング基準セルとしてPCellを使用し得、この場合、SCellはまた、場合によってはタイミング基準セルとして使用され得る。二次TAGにおいて、UEは、このTAGのアクティブ化されたSCellのいずれかをタイミング基準セルとして使用することができ、必要でない限り、それを変更しなくてよい。
【0062】
タイミングアドバンス更新は、MAC CEコマンドを介してgNBによってUEにシグナリングされ得る。そのようなコマンドは、L1が同期され得るか否かを示し得るTAG固有のタイマを再始動し得る:タイマが動作しているとき、L1は同期していると見なすことができ、そうでなければ、L1は非同期(この場合、アップリンク送信はPRACH上でのみ行われ得る)と見なすことができる。
【0063】
CAのための単一のタイミングアドバンス能力を有するUEは、同じタイミングアドバンスを共有する複数のサービングセル(1つのTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。CAのための複数のタイミングアドバンス能力をもつUEは、異なるタイミングアドバンスをもつ複数のサービングセル(複数のTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを含むことを保証することができる。非CA対応UEは、単一のCC上で受信することができ、1つのサービングセルのみ(1つのTAG内の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上で送信することができる。
【0064】
CAの場合の物理レイヤのマルチキャリアの性質はMACレイヤに露出され得、サービングセルごとに1つのHARQエンティティが必要とされ得る。CAが構成される場合、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続を有することができる。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバにおいて、1つのサービングセル(たとえば、PCell)がNASモビリティ情報を提供し得る。UE能力に応じて、SCellは、PCellとともにサービングセルのセットを形成するように構成され得る。UEのためのサービングセルの構成されたセットは、1つのPCellと1つまたは複数のSCellとからなり得る。SCellの再構成、追加、および除去は、RRCによって行われ得る。
【0065】
デュアル接続シナリオでは、UEは、マスタ基地局との通信のためのマスタセルグループ(MCG)と、二次基地局との通信のための二次セルグループ(SCG)と、2つのMACエンティティとを備える複数のセルを用いて構成され得る:マスタ基地局との通信のためのMCGのための1つのMACエンティティと、二次基地局との通信のためのSCGのための1つのMACエンティティ。
【0066】
図10は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的な帯域幅部分構成および切替えを示す図。UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1つまたは複数の帯域幅部分(BWP)1010を用いて構成され得る。いくつかの例では、1つまたは複数の帯域幅部分のうちの1つは一度にアクティブであり得る。アクティブ帯域幅部分は、セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を定義し得る。初期アクセスのために、およびセルにおけるUEの構成が受信されるまで、システム情報から決定された初期帯域幅部分1020が使用され得る。帯域幅適応(bandwidth Adaptation:BA)では、たとえば、BWP切替え1040を通じて、UEの受信帯域幅および送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてよく、調整されてよい。例えば、幅は、変化するように順序付けられ得る(例えば、電力を節約するために、低活動期間中に収縮する);ロケーションは、(たとえば、スケジューリングの柔軟性を高めるために)周波数領域において移動し得る;また、副搬送波間隔は、(たとえば、異なるサービスを可能にするために)変更するように順序付けられ得る。第1のアクティブBWP1020は、PCellのためのRRC(再)構成またはSCellのアクティブ化時のアクティブBWPであり得る。
【0067】
ダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット中のダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPについて、それぞれ、UEは、以下の構成パラメータを与えられ得る:副搬送波間隔(SCS);サイクリックプレフィックス;共通RBおよびいくつかの連続するRB;それぞれのBWP-IdによるダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット内のインデックス;BWP共通のセットおよびBWP専用パラメータのセット。BWPは、BWPのための構成されたサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスに従ってOFDMヌメロロジーと関連付けられ得る。サービングセルの場合、UEは、構成されたダウンリンクBWPのうちのデフォルトのダウンリンクBWPによって提供され得る。UEがデフォルトダウンリンクBWPを提供されない場合、デフォルトダウンリンクBWPは初期ダウンリンクBWPであり得る。
【0068】
ダウンリンクBWPは、BWP非アクティビティタイマに関連付けられ得る。・アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティビティタイマが満了する場合、およびデフォルトダウンリンクBWPが構成される場合であって、UEは、デフォルトBWPへのBWP切り替えを実行することができる。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティブタイマが満了し、デフォルトダウンリンクBWPが設定されていない場合、UEは、初期ダウンリンクBWPへのBWP切替えを実行し得る。
【0069】
図11は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、例示的な4ステップ競合ベースの無競合ランダムアクセスプロセスを示す図。図12は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、例示的な2ステップ競合ベースの無競合ランダムアクセスプロセスを示す図。ランダムアクセスプロシージャは、たとえば、いくつかのイベントによってトリガされ得る:RRCアイドル状態からの初期アクセス;RRC接続再確立手順;アップリンク同期ステータスが「非同期」であるRRC接続状態中のダウンリンクまたはアップリンクデータ到着;SR(Scheduling Request)のためのPUCCHリソースが存在しない場合のRRC接続状態の間のアップリンクデータ到着;SR故障;同期再構成(例えば、ハンドオーバ)時にRRCによる要求;RRC非アクティブ状態からの遷移;二次TAGの時間アラインメントを確立するため;他のシステム情報(SI)に対する要求;BFR(Beam Failure Recovery);・PCell上の一貫したアップリンクリッスンビフォアトーク(LBT)障害。
【0070】
2つのタイプのランダムアクセス(RA)プロシージャがサポートされ得る:MSG1を有する4ステップRAタイプおよびMSGAを有する2ステップRAタイプ。両方のタイプのRA手順は、図11および図12に示すように、CBRA(Contention-Based Random Access)およびCFRA(Contention-Free Random Access)をサポートすることができる。
【0071】
UEは、ネットワーク構成に基づいてランダムアクセス手順の開始時にランダムアクセスのタイプを選択し得る。CFRAリソースが構成されないとき、RSRP閾値は、2ステップRAタイプと4ステップRAタイプとの間で選択するためにUEによって使用され得る。4段階RAタイプのCFRAリソースが構成される場合、UEは、4段階RAタイプでランダムアクセスを実行することができる。2段階RAタイプに対するCFRAリソースが設定される場合、UEは、2段階RAタイプでランダムアクセスを行うことができる。
【0072】
4ステップRAタイプのMSG1は、PRACH上のプリアンブルからなり得る。MSG1送信後であって、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視し得る。CFRAの場合、MSG1送信のための専用プリアンブルは、ネットワークによって割り当てられ得、ネットワークからランダムアクセス応答(RAR)を受信すると、UEは、図11に示されるようにランダムアクセス手順を終了し得る。CBRAの場合、ランダムアクセス応答を受信すると、UEは、ランダムアクセス応答においてスケジュールされたアップリンク許可を使用してMSG3を送信することができ、図11に示すように競合解決を監視することができる。MSG3(再)送信後に競合解決が成功しない場合、UEはMSG1送信に戻ることができる。
【0073】
2ステップRAタイプのMSGAは、PRACH上のプリアンブルおよびPUSCH上のペイロードを含み得る。MSGA送信後であって、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視し得る。CFRAの場合、専用プリアンブルおよびPUSCHリソースは、MSGA送信のために構成され得、ネットワーク応答を受信すると、UEは、図12に示されるように、ランダムアクセスプロシージャを終了し得る。CBRAの場合、ネットワーク応答の受信時に競合解決が成功した場合、UEは、図12に示すようにランダムアクセス手順を終了することができる;フォールバック指示がMSGBにおいて受信される場合、UEは、フォールバック指示においてスケジュールされたアップリンク許可を使用してMSG3送信を実行し得、競合解決を監視し得る。MSG3(再)送信後に競合解決が成功しない場合、UEはMSGA送信に戻ることができる。
【0074】
図13は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の例示的な時間および周波数構造を示す図。SS/PBCHブロック(SSB)は、それぞれが1つのシンボルおよび127個のサブキャリア(例えば、図13のサブキャリア番号56~182である)を占有するプライマリおよびセカンダリ同期信号(PSS、SSS)と、3つのOFDMシンボルおよび240個のサブキャリアにまたがるが、1つのシンボル上では、図13に示すように、SSSのための中間に未使用の部分を残すPBCHとからなり得る。半フレーム内のSSBの可能な時間位置は、サブキャリア間隔によって決定され得、SSBが送信される半フレームの周期性は、ネットワークによって構成され得る。ハーフフレーム中に、異なるSSBは、異なる空間方向(すなわち、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用する)において送信され得る。
【0075】
PBCHは、セル探索および初期アクセス手順中にUEによって使用されるマスタ情報ブロック(MIB)を搬送するために使用され得る。UEは、他のシステム情報を受信するために最初にPBCH/MIBを復号することができる。MIBは、SIB1(S ystem Information Block1)の獲得に必要なパラメータ、より具体的には、SIB1を運ぶPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのモニタリングに必要な情報を端末に提供することができる。また、MIBは、セル禁止状態情報を示すことができる。MIB及びSIB1は最小システム情報(minimum system information;SI)と総称され、SIB1は残りの最小システム情報(remaining minimum system information;RMSI)と総称される。他のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、...、SIB10およびSIBpos)は、他のSIと呼ばれることがある。他のSIは、DL-SCH上で周期的にブロードキャストされるか、DL-SCH(例えば、RRCアイドル状態、RRC非アクティブ状態、またはRRC接続状態のUEからの要求に応じて)上でオンデマンドでブロードキャストされるか、またはRRC接続状態(例えば、ネットワークによって構成される場合、RRC接続状態にあるUEからの要求に応じて、またはUEが共通探索空間を構成しないアクティブBWPを有する場合である)のUEにDL-SCH上で専用方式で送信され得る。
【0076】
図14は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による例示的なSSBバースト送信を示す図。SSBバーストはN個のSSBを含み得、N個のSSBの各SSBはビームに対応し得る。SSBバーストは、周期性(たとえば、SSBバースト周期)に従って送信され得る。競合ベースのランダムアクセスプロセス中に、UEは、ランダムアクセスリソース選択プロセスを実行することができ、UEは、RAプリアンブルを選択する前に最初にSSBを選択する。UEは、構成されたしきい値を上回るRSRPを有するSSBを選択し得る。いくつかの実施形態では、UEは、構成された閾値を上回るRSRPを伴うSSBが利用可能でない場合、任意のSSBを選択し得る。ランダムアクセスプリアンブルのセットは、SSBに関連付けられ得る。SSBを選択した後、UEは、SSBに関連するランダムアクセスプリアンブルのセットからランダムアクセスプリアンブルを選択し得、ランダムアクセスプロセスを開始するために、選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、N個のビームのうちのビームは、CSI-RSリソースに関連付けられ得る。UEは、CSI-RSリソースを測定することができ、構成された閾値を上回るRSRPを有するCSI-RSを選択することができる。UEは、選択されたCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択し、選択されたランダムアクセスプロセスを送信してランダムアクセスプロセスを開始することができる。選択されたCSI-RSに関連するランダムアクセスプリアンブルが存在しない場合、UEは、選択されたCSI-RSとQuasi-CollocatedであるSSBに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、CSI-RSリソースのUE測定値およびUE CSI報告に基づいて、基地局は、送信構成指示(TCI)状態を決定することができ、TCI状態をUEに示すことができ、UEは、ダウンリンク制御情報(たとえば、PDCCHを介して)またはデータ(たとえば、PDSCHを介して)の受信のために、示されたTCI状態を使用することができる。UEは、データまたは制御情報の受信に適切なビームを使用するために、示されたTCI状態を使用し得る。TCI状態の指示は、RRC構成を使用すること、またはRRCシグナリングと動的シグナリング(たとえば、MAC制御要素(MAC CE)を介して、および/またはダウンリンク送信をスケジュールするダウンリンク制御情報中のフィールドの値に基づく)との組合せであり得る。TCI状態は、CSI-RSなどのダウンリンク基準信号とダウンリンク制御またはデータチャネル(たとえば、それぞれPDCCHまたはPDSCH)に関連するDM-RSとの間のQuasi-Colocation(QCL)関係を示し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、UEは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)構成パラメータを使用して、UEおよび所与のサービングセルを対象とするDCIを有する検出されたPDCCHに従ってPDSCHを復号するように、最大M個のTCI状態構成のリストを用いて構成されてよく、MはUE能力に依存し得る。各TCI-Stateは、1つまたは2つのダウンリンク参照信号とPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、またはCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間のQCL関係を構成するためのパラメータを含むことができる。擬似コロケーション関係は、1つまたは複数のRRCパラメータによって構成され得る。各DL RSに対応する準コロケーションタイプは、以下の値のうちの1つをとることができる:「QCL-T ypeA」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散};「QCL-T ypeB」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散};「QCL-T ypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延};「QCL-T ypeD」:{空間Rxパラメータ}。UEは、TCI状態をDCIフィールドのコードポイントにマッピングするために使用されるアクティブ化コマンド(たとえば、MAC CE)を受信し得る。
【0080】
図15は、本開示の様々な例示的な実施形態のいくつかのいくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ機器および基地局の例示的な構成要素を示す図。図15のブロックおよび機能のすべてまたはサブセットは、基地局1505およびユーザ機器1500内にあり得、ユーザ機器1500および基地局1505によって実行され得る。アンテナ1510は、電磁信号の送信または受信のために使用され得る。アンテナ1510は、1つまたは複数のアンテナ素子を備えることができ、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、および単入力多出力(SIMO)構成を含む異なる入出力アンテナ構成を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、アンテナ150は、数万個のアンテナ素子を有する大規模MIMO構成を可能にすることができる。アンテナ1510は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技法を可能にし得る。いくつかの例では、UE1500の能力またはUE1500のタイプ(たとえば、低複雑度UE)に応じて、UE1500は単一のアンテナのみをサポートし得る。
【0081】
トランシーバ1520は、本明細書で説明するように、アンテナ1510を介してワイヤレスリンクを介して双方向に通信することができる。たとえば、トランシーバ1520は、UEにおけるワイヤレストランシーバを表し得、基地局におけるワイヤレストランシーバと双方向に通信し得、またはその逆であり得る。トランシーバ1520は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ1510に与え、アンテナ1510から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0082】
メモリ1530は、RAM及びROMを含むことができる。メモリ1530は、実行されると、プロセッサに本明細書で説明する様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1535を記憶し得る。いくつかの例では、メモリ1530は、とりわけ、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本入出力システム(BIOS)を含み得る。
【0083】
プロセッサ1540は、処理能力(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を有するハードウェアデバイスを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ1540は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成され得る。他の例では、メモリコントローラはプロセッサ1540に統合され得る。プロセッサ1540は、メモリ(たとえば、メモリ1530)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行して、UE1500または基地局1505に様々な機能を実行させるように構成され得る。
【0084】
中央処理装置(CPU)1550は、メモリ1530内のコンピュータ命令によって指定される基本的な算術演算、論理演算、制御演算、および入出力(I/O)演算を実行することができる。ユーザ機器1500および/または基地局1505は、グラフィックス処理ユニット(GPU)1560および全地球測位システム(GPS)1570などの追加の周辺構成要素を含み得る。GPU1560は、ユーザ機器1500および/または基地局1505の処理性能を加速するためのメモリ1530の迅速な操作および変更のための専用回路である。GPS1570は、たとえばユーザ機器1500の地理的位置に基づいて、ロケーションベースのサービスまたは他のサービスを可能にするために使用され得る。
【0085】
例示的実施形態は、ストリーミングサービスを含む異なるサービスのための体験品質(QoE)測定収集を可能にし得る。例示的なQoE管理は、ストリーミングサービスの体験パラメータ、ならびに拡張現実/仮想現実(AR/VR)およびURLLCを収集することができる。
【0086】
いくつかの例示的実施形態では、QoE測定は、ユーザKPI情報、例えば、エンドツーエンド(E2E)信頼性統計インジケータ等を収集することを可能にしてもよい。
【0087】
いくつかの例では、異なるタイプのUEは、異なるQoE要件を有し得る。いくつかの例では、QoEパラメータは、UE固有およびサービス関連として定義され得る。いくつかの例では、QoEは、ネットワーク品質を評価するための基準として使用され得る。従来、ネットワークソリューションの性能評価のためにスループット、容量およびカバレッジなどのメトリックが通常使用されていた。例示的実施形態は、関連エンティティ(例えば、UE、ネットワークエンティティ)を含む、QoE測定収集のためのトリガ、構成、および報告の機構を可能にしてもよい。
【0088】
いくつかの例では、シグナリングベースのメカニズムおよび管理ベースのメカニズムが、QoE関連シグナリングのために使用され得る。いくつかの例では、OAMまたはCNから受信されたアプリケーションレイヤ測定構成は、トランスペアレントコンテナ中にカプセル化され得、トランスペアレントコンテナは、ダウンリンクRRCメッセージ中でUEに転送され得る。UEの上位レイヤから受信されたアプリケーションレイヤ測定値は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、アップリンクRRCメッセージにおいてネットワークに送信され得る。
【0089】
いくつかの例では、RANは、たとえば、これをサポートしないネットワークにハンドオーバする場合、進行中のQoE測定/報告構成を解放することができる。
【0090】
いくつかの例では、エリアは、QoE測定および/または報告のために定義および/または構成され得る。いくつかの例では、エリアハンドリングのために、ネットワークは、UEがエリアの内側にあるか外側にあるかを追跡し得、それに応じて構成を構成/解放し得る。いくつかの例では、ネットワークは、UEがエリアの内側にあるか外側にあるかを追跡し得、UEは、それに応じてQoEの開始停止を管理し得る。いくつかの例では、UEは、エリアチェックを実行し(UEはエリア構成を有し得る)、それに応じてQoEの開始停止を管理することができる。
【0091】
いくつかの例では、RRC INACTIVE状態のQoE測定は、MBSについてサポートされ得る。いくつかの例では、RRC IDLE状態のQoE測定は、MBSについてサポートされ得る。
【0092】
いくつかの例では、管理ベースのQoE構成は、シグナリングベースのQoE構成をオーバーライドしないことがある。
【0093】
いくつかの例では、QoE報告は、この報告が他のSRB送信よりも低い優先度であり得るので、NRにおいて(現在のSRBとは別個の)別個のSRBを介して送信され得る。
【0094】
いくつかの例では、UEのための複数の同時QoE測定のための構成および報告がサポートされ得る。
【0095】
いくつかの例では、RRCシグナリングは、UEがQoE報告を休止または再開することを示すためにgNBによって使用され得る。
【0096】
いくつかの例であって、休止/再開は、すべてのQoE報告に対するものであってもよく、またはQoE構成ごとのものであってもよい。
【0097】
いくつかの例では、QoE測定は、RRCReconfigurationメッセージにおいて構成され得る。
【0098】
いくつかの例では、QoE測定の構成は、RRCReconfigurationメッセージ中のOtherConfig情報要素中にあり得る。
【0099】
いくつかの例であって、QoE測定の構成は、複数の同時測定の構成を可能にするためのリスト(たとえば、RRCリストパラメータ)によるものであり得る。
【0100】
いくつかの例では、RRCの場合、測定を識別するためにIDが使用され得る。いくつかの例では、このIDはQoE参照IDであり得る。
【0101】
いくつかの例では、SRB4は、NRにおけるQoE報告の送信のために使用され得る。
【0102】
いくつかの例では、RRCメッセージMeasReportAppLayerが、NRにおけるQoE報告の送信のために使用され得る。
【0103】
いくつかの例では、NRのためのQoEサポートは以下を含み得る:activation by Trace Function, by signaling and management-based configuration and RRC procedure support AppLayer config and report.
【0104】
いくつかの例であって、UEは、gNBコマンドに従うことができ、NG-RANは、いつでも、たとえば、負荷または他の理由により必要とされる場合、RRCによってUEに向けてアプリケーション層測定構成を解放することができる。
【0105】
いくつかの例であって、UE非アクティブアクセス層(AS)コンテキストは、QoEのためのUE AS構成を含み得る(例えば、UEが非アクティブになるときに解放され得ない)。
【0106】
いくつかの例では、ネットワークからの「QoE休止」指示は、QoE報告がUEからネットワークに送信されるのを一時的に停止するために使用され得る。
【0107】
いくつかの例では、「QoE報告休止指示」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、アプリケーションレイヤは、UEがQoE休止指示を受信するとき、QoE報告を記憶することを担当し得る。
【0108】
いくつかの例では、「QoE報告休止指示」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、ASレイヤは、UEがQoE休止指示を受信するときにQoE報告を記憶することを担当し得る。
【0109】
いくつかの例では、「QoE報告休止指示」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、アプリケーション層から受信されたQoEコンテナは、休止中に廃棄され得る。
【0110】
いくつかの例では、アプリケーションレイヤ測定値収集機能は、UEからのアプリケーションレイヤ測定値の収集を可能にし得る。例示的なサポートされるサービスタイプは、ストリーミングサービスなどのサービスのためのQoE測定値収集であり得る。シグナリングベースの開始ケースと管理ベースの開始ケースの両方が使用され得る。シグナリングベースの場合、アプリケーションレイヤ測定収集は、CNノードから特定のUEに向けて開始され得る;管理ベースの場合について、アプリケーションレイヤ測定コレクションは、エリアをターゲットにするOAMから(たとえば、特定のUEをターゲットにすることなく)開始され得る。
【0111】
OAMまたはCNから受信されたアプリケーションレイヤ測定構成は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され得、トランスペアレントコンテナは、ダウンリンクRRCメッセージにおいてUEに転送され得る。UEの上位レイヤから受信されたアプリケーションレイヤ測定値は、トランスペアレントコンテナにカプセル化され、アップリンクRRCメッセージにおいてネットワークに送信され得る。ネットワークは、いつでもUEに向けてアプリケーション層測定構成を解放することができる。
【0112】
いくつかの例では、URLLCサービスの場合、E2E遅延が重要であり得、オペレータは遅延測定を監視および保証し得る。
【0113】
いくつかの例であって、QoE管理フレームワークは、2つのフレーバーで存在し得る:シグナリングベースのQoEおよび管理ベースのQoE。シグナリングベースのQoEでは、QoE測定構成(QMC)がRANノードに配信され得る。QMCは、測定のためのエリア範囲を指定することができ、エリア範囲は、セル/TA/TAI/PLMNのリストを介して定義され得る。管理ベースのQoEにおいて、OAMは、QMCをRANノードに配信することができる。
【0114】
いくつかの例では、QoE測定値収集の開始および停止をトリガするためのしきい値ベースの機構が使用され得る。いくつかの例では、時間ベースのイベントがQoE測定のアクティブ化のために使用されて、所定の時間の特定の期間内のQoE測定のアクティブ化の柔軟性を可能にし得る。
【0115】
いくつかの例では、ネットワークから「休止」指示を受信すると、UEは、QoE報告を停止し得るが、QoE測定を継続し得る。
【0116】
いくつかの例では、ネットワークからの「QoE休止」指示は、QoE報告がネットワークに送信されるのを一時的に停止するために使用され得るが、UEにおけるQoE測定値の収集に影響を及ぼさないことがある。たとえば、UEは、進行中のQoE測定を継続し得、(たとえば、UEに記憶されたQoE構成に従って)アプリケーションレイヤにおいて新しいQoE測定をトリガし得る。
【0117】
いくつかの例では、RANにおける過負荷の場合、基地局は、関連するUEにRRCメッセージ(たとえば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を送信することによって、UEからの報告を一時的に停止し得る。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfigでアプリケーション層測定報告を一時的に停止するように設定されたmeasConfigAppLayerを含むことができる。いくつかの例では、アクセス層は、一時的停止要求とともにアプリケーションにコマンドを送信し得る。アプリケーションは、報告を停止することができ、報告コンテナ内のデータが使用されるとき、さらなる情報の記録を停止することができる。次いで、記録されたデータは、それが報告されるまで、またはUE要求セッションが終了するときに保持され得る。
【0118】
いくつかの例では、RANにおける過負荷状況が終了すると、基地局は、RRCメッセージ(たとえば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を関連するUEに送信することによって、UEからの報告を再開し得る。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfigにおけるアプリケーションレイヤ測定報告を再開するように設定されたmeasConfigAppLayerを含み得る。アクセス層は、再開要求とともにアプリケーションにコマンドを送信することができる。アプリケーションは、停止された場合、報告および記録を再開することができる。
【0119】
いくつかの例では、RRC_INACTIVEにおけるQoE測定ハンドリングは、RRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへの遷移時に同じ構成を測定し、再使用することなくQoE測定構成を維持することに基づき得る。
【0120】
いくつかの例では、RRCセグメンテーションは、QoE報告の送信のために必要とされ得る。
【0121】
いくつかの例では、QoE測定が構成されるとき、構成コンテナがOAMから送信され、RRC再構成メッセージ中でトランスペアレントコンテナとしてUEに送信され得る。コンテナは、ATコマンドによってUE内のアプリケーションレイヤに転送され得る。アプリケーションが送信すべき報告を有するとき、それは、ATコマンドによってUE内のRRCレイヤに通信され、RRCメッセージ中でネットワークに送信され得る。gNBは、測定を分析することができる測定収集エンティティにそれを転送することができる。
【0122】
いくつかの例であって、コアネットワーク(CN)は、OAMによって構成されたQoE測定のアクティブ化を開始することができ、QoE測定構成をNG-RANノードに送信することができる。UE ASレイヤは、QoE測定構成をUEアプリケーションレイヤに送信することができる。
【0123】
いくつかの例では、UEアプリケーションレイヤは、QoE報告を生成し得、それをUE ASレイヤに送信し得る。UE ASレイヤは、別個のシグナリング無線ベアラ(SRB)を介してQoE報告をNG-RANノードに送信することができる。いくつかの例では、この報告は、他のSRB送信よりも低い優先度を有し得る。NG-RANノードは、構成された最終宛先(たとえば、TCE/MCE)にQoE報告を送信することができる。
【0124】
いくつかの例であって、QoE測定は、RRCReconfigurationメッセージにおいて構成され得る。いくつかの例では、QoE測定の構成は、RRCReconfigurationにおけるOtherConfig中にあり得る。
【0125】
いくつかの例では、UEにおいていくつかの同時QoE測定を構成することが可能であり得る。いくつかの例では、測定値は、リストによって構成されたRRCであり得る。いくつかの例では、リストによるQoE測定の構成は、複数の同時測定の構成を利用するために使用され得る。OtherConfigの一部としてのRRCReconfigurationに対するQoE構成の例を図16に示す。
【0126】
いくつかの例では、QoE測定収集(QMC)機構を使用する保証および他の自動化された機能があり得る。複数の同時測定および一時的停止/再開QMCを可能にするために、コンテナの内側および外側の両方にQoE参照を提供する機能が必要とされ得る。いくつかの例では、複数の保証および自動化機能が同じUEからの異なるQoEデータを有する必要があり得るので、各UEからの複数の同時QMCが必要とされ得る。いくつかの例では、複数のQMCが異なる消費者によって注文されるとき、報告されたデータは、異なる消費者に送られる必要があり得る。基地局は、QoE参照と消費者アドレスとのマッピングを有する必要があり得る。基地局は、報告コンテナを開く必要がなくてもよく、QoE参照を見つけるためにデータを復号してもよい。
【0127】
いくつかの例では、QoE参照は、gNBが報告をどこに転送すべきかを知ることができるように、報告を特定の構成にリンクするために使用され得る。
【0128】
いくつかの例では、QoE参照パラメータは、ネットワーク要求セッションを指定し得る。QoE基準は、グローバルにユニークであり得る。いくつかの例では、以下のように構成することができる:MCC MNC QMC ID:ここで、MCCおよびMNCは、管理システムを含む1つのPLMNを識別するために管理システムからのトレースアクティブ化要求を伴い得、QMC IDは、3バイトのOctet Stringであり得る。いくつかの例では、QMC IDは、管理システムまたはオペレータによって生成され得る。いくつかの例では、それは、トラフィックノードおよび測定収集センターにおけるQoE測定収集ジョブを識別するために使用され得る。いくつかの例では、QoE参照は、QoE構成とともに構成され得る。
【0129】
いくつかの例では、QoEファイルを含むRRCメッセージは、かなり大きくなり得る。いくつかの例では、QoE構成に制限があり得る。
【0130】
いくつかの例であって、QoE報告は、別個のRRCメッセージ、MeasReportAppLayerにおいて送信され得る。測定結果の指示には、MeasReportAppLayerメッセージを使用することができる。例を図17に示す。
【0131】
いくつかの例では、報告のために、QoE参照の目的が、正しい受信者への報告のルーティングのためにgNBにおいて使用され得るので、QoE参照が追加される必要がある。いくつかの例では、UEは、QoE報告とともにRRCメッセージ中でQoE参照を送信し得る。
【0132】
QoE(Quality of Experience)測定および報告は、ストリーミング、仮想/拡張現実(VR/AR)、およびURLLCアプリケーションを含む、種々のサービスおよびアプリケーションのための重要な機能性。複数のQoE構成がUEのために構成され得る。QoE構成は、QoE測定および/またはQoE報告のためのパラメータを備え得る。いくつかの適用例/QoE構成では、QoE測定は、RRC非アクティブ状態の間にUEによって実行されることが必要とされ得、UEがRRC接続状態に移行すると送信されることが必要とされ得る。既存のQoE機構は、RRC非アクティブ状態中にQoE測定をサポートしないことがある。例示的な実施形態は、RRC非アクティブ状態の間のQoE測定のためのプロセスを可能にし、および/または強化する。
【0133】
図18に示す例示的な実施形態では、UEは、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを備える1つまたは複数のRRCメッセージ(例えば、1つ以上のRRC再構成メッセージを含む)を受信することができる。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成のパラメータのうちのいくつかは、1つまたは複数の構成の間で共通であり得る。いくつかの例では、QoE構成のパラメータの少なくとも一部分は、そのQoE構成に固有であり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成におけるQoE構成は、識別子と識別/関連付けられ得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、1つまたは複数のQoE構成に関連する識別子(たとえば、識別子を示すパラメータ)を備え得る。1つまたは複数のQoE構成パラメータは、QoE測定および/またはQoE報告の生成のためにUEによって使用される1つまたは複数の第1のパラメータを備え得る。たとえば、1つまたは複数の第1のパラメータは、QoEが測定される1つまたは複数のアプリケーションを示し得、および/またはQoE測定を実行するためにUEによって使用されるべき測定パラメータ/KPIを示し得る。1つまたは複数のQoE構成パラメータは、QoE報告を報告するためにUEによって使用される1つまたは複数の第2のパラメータ(例えば、周期性、QoE報告のサイズなど。)を備え得る。
【0134】
RRC接続状態の間、UEは、RRC解放メッセージを受信することができる。RRC解放メッセージは、UEのRRC接続状態からRRC非アクティブ状態への遷移を示し得る。例えば、RRC解放メッセージは、UEのRRC接続状態からRRC非アクティブ状態への遷移を示すサスペンドconfig IEを含んでもよい。サスペンド構成IEは、RRC非アクティブ状態中にUEの動作のためにUEによって使用される構成パラメータを備え得る。たとえば、サスペンド構成IEは、RAN通知エリア(RNA)更新(RNAU)、RRC非アクティブ状態中の動作のための1つまたは複数のRNTI(例えば、短いRNTIおよび完全なRNTI)、RANページングサイクル、1つまたは複数のタイマ値(たとえば、RNAUに関連するタイマ)などのためのパラメータを備え得る。RRC解放メッセージを受信したことに応答して、サスペンドconfig IEを含むRRC解放メッセージに基づいて、UEは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移し得る。
【0135】
UEは、RRC非アクティブ状態にある間にQoE測定を実行することができる。UEは、1つまたは複数のQoE構成のうちの1つまたは複数の第1のQoE構成についてQoE測定を実行することができる。いくつかの例では、1つまたは複数の第1のQoE構成は、1つまたは複数のQoE構成から(たとえば、基地局によって)選択され得る。1つまたは複数の第1のQoE構成の選択は、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連するアプリケーションに基づいてもよく、および/またはRRC非アクティブ状態にある間に対応する構成/アプリケーションに対してQoE測定が必要とされるかどうかに基づいてもよい。いくつかの例では、UEは、RRC解放メッセージに基づいて、および/またはそれに応答して、1つまたは複数のQoE構成中の1つまたは複数の第1のQoE構成を決定し得る。たとえば、RRC解放メッセージ(例えば、RRC解放メッセージ内のsuspendconfig IE)は、1つまたは複数の第1のQoE構成を示すことができ、たとえば、RRC解放メッセージ中の1つまたは複数のパラメータは、1つまたは複数の第1のQoE構成の1つまたは複数の第1の識別子を示すことができる。たとえば、RRC解放メッセージは、1つまたは複数の第1のQoE構成を示す(たとえば、その識別子を示すことによって)リストパラメータ(例えば、リストタイプのRRCパラメータ)を備え得る。いくつかの例では、UEは、1つまたは複数の第1のQoE構成のためのQoE測定を実行することができ、QoE測定を対応するQoE報告に記憶することができる。UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後に(たとえば、それに応答して)、対応するQoE報告を送信し得る。
【0136】
いくつかの例であって、RRC解放メッセージは、QoE構成の1つまたは複数の構成パラメータ(たとえば、QoE測定に使用される1つまたは複数のQoE構成)に対する更新/再構成を示し得る。たとえば、QoE構成のパラメータは、UEがRRC接続状態で動作するとき、UEのための(たとえば、QoE測定のための)第1の値を有し得、UEがRRC非アクティブ状態で動作するとき、UEのための(たとえば、QoE構成のための)第2の値を有し得る。図20に例を示す。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、1つまたは複数のオフセットパラメータを備え得、UEは、RRC接続状態のパラメータの第1の値およびオフセットパラメータに基づいて、QoE構成のパラメータの第2の値を決定し得る。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、少なくとも1つのインデックスを示し得、インデックスは、UEがRRC非アクティブ状態にある間にQoE構成の1つまたは複数のパラメータの新しい値を識別し得る。
【0137】
UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定し得る。たとえば、UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移をトリガするアプリケーションレイヤデータを受信し得る。RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移すると決定したことに応答して、UEは、1つまたは複数のQoE測定報告を送信することができる。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE測定報告は、UEがRRC非アクティブ状態にある間に実行されるQoE測定に基づき得る。QoE測定報告は、識別子と関連付けられ得る。いくつかの例では、QoE測定報告は、QoE測定/報告に関連する識別子を示すパラメータを備え得る。QoE報告に関連付けられた識別子は、対応する受信者にQoE報告を転送するためにRAN/gNBによって使用され得る。UEは、(たとえば、MeasrementReportAppLayerメッセージを含む)1つまたは複数のRRCメッセージに基づいて1つまたは複数のQoE報告を送信することができる。1つまたは複数のQoE報告は、第1のシグナリング無線ベアラ(たとえば、SRB4)に関連付けられ得る。いくつかの例では、第1のSRBは、1つまたは複数の第2のSRB(たとえば、RRCシグナリングを介してUEによって送信される他の指示/報告(たとえば、RLFなど)と関連付けられるSRB)と比較して低い優先度を有し得る。UEは、アップリンクトランスポートブロックにおいて1つまたは複数のQoE報告を多重化することができ、1つまたは複数のQoE報告を多重化することは、第1のSRBの優先度(たとえば、MACレイヤにおいて論理チャネル優先順位付け手順を使用する)に基づき得る。1つまたは複数のQoE測定報告は、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連付けられ得る。たとえば、1つまたは複数のQoE測定報告は、RRC非アクティブ状態の間にUEによって実行される測定に基づき得る。いくつかの例では、UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に1つまたは複数のQoE測定報告を記憶することができ、RRC接続状態への遷移後に1つまたは複数の記憶されたQoE測定報告を送信することができる。いくつかの例では、UEは、ランダムアクセスプロセスに基づいて、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移し得る。図19に示される例では、UEは、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージに基づいて、たとえば、4ステップランダムアクセスプロセスにおけるMsg3に基づいて、または2ステップランダムアクセスプロセスにおけるMsgAに基づいて、1つまたは複数のQoE報告を送信し得る。いくつかの例では、UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後にUEによって受信されたアップリンク許可(例えば、構成されたグラントまたは動的グラント)に基づいて、1つまたは複数のQoE測定報告を送信し得る。
【0138】
いくつかの例であって、UEは、QoE測定報告の休止/再開および/またはQoE測定の実行の休止/再開を示すシグナリング(たとえば、制御チャネル、MAC CE、またはRRCシグナリングを介して受信された物理レイヤシグナリング)を受信し得る。いくつかの例では、休止/再開シグナリングは、RRC接続状態のUEによって(たとえば、RRCアイドル状態からRRC接続状態へのUEの遷移後、またはRRC非アクティブ状態へのUEの遷移前に)受信され得る。いくつかの例では、休止/再開シグナリングは、RRC非アクティブ状態(たとえば、ページングを介した測定を休止/再開するための)とRRC接続状態の両方でUEによって受信され得る。
【0139】
例示的な実施形態では、ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを備える無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することができる。UEは、UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを示すRRC解放メッセージを受信することができる。UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つまたは複数の第1のQoE構成についてQoE測定を実行することができる。UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定し得る。UEは、遷移すべきと決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信することができる。
【0140】
いくつかの例であって、UEは、RRC解放メッセージの受信に応答して、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移し得る。
【0141】
いくつかの例では、RRC解放メッセージは、サスペンドコンフィグ情報要素(IE)を備え得る。suspendconfig IEは、RRC非アクティブ状態にあるユーザ機器(UE)の動作のための構成パラメータを備え得る。
【0142】
いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成における各体験品質(QoE)構成は、識別子と関連付けられ得る。1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、1つまたは複数の体験品質(QoE)構成の識別子を示し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成における各体験品質(QoE)構成は、QoE構成のための対応する識別子を示すパラメータを備え得る。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連する、1つまたは複数の識別子のうちの1つまたは複数の第1の識別子を示し得る。
【0143】
いくつかの例であって、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、ユーザ機器(UE)のRRC非アクティブ状態への遷移を示すサスペンドコンフィグ情報要素(IE)を備え得る。いくつかの例では、サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)構成に関連する1つまたは複数の第1の識別子を示し得る。いくつかの例では、サスペンドコンフィグ情報要素(IE)は、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを備え得る。
【0144】
いくつかの例では、体感品質(QoE)構成における構成パラメータは、QoE測定のための第1のパラメータとQoE報告のための第2のパラメータとを備え得る。いくつかの例では、第1のパラメータは、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示し得る。いくつかの例では、第2のパラメータは、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示し得る。
【0145】
いくつかの例では、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することは、ランダムアクセスプロセスを開始することを含み得る。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介して行われ得る。いくつかの例では、ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが4ステップランダムアクセスプロセスであるとき、Msg3メッセージであり得る。いくつかの例では、ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが2ステップランダムアクセスプロセスであるとき、MsgAメッセージであり得る。
【0146】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移後のアップリンク許可に基づき得る。いくつかの例では、UEは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後にアップリンク許可を受信し得る。
【0147】
いくつかの例では、1つまたは複数の第1のQoE構成の第1の体感品質(QoE)構成の第1の構成パラメータは、以下と関連付けられ得る:第1の値は、ユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間である;また、第2の値は、UEがRRC非アクティブ状態にある間である。
【0148】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して行われ得る。いくつかの例では、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられ得る。いくつかの例では、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、MeasurementReportAppLayerメッセージを備え得る。
【0149】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータの少なくともいくつかの構成パラメータは同じであり得る。
【0150】
いくつかの例では、1つまたは複数の測定報告中の測定報告は、測定識別子を備え得る。測定識別子は、1つまたは複数のQoE構成において、測定報告が関連付けられ得る体験品質(QoE)構成を示し得る。いくつかの例では、測定識別子は、測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用され得る。
【0151】
いくつかの例であって、UEは、RRC接続状態に遷移した後に、休止体験品質(QoE)測定報告を示す休止指示を受信し得る。いくつかの例では、休止指示は物理レイヤメッセージであり得る。いくつかの例では、物理レイヤメッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネルを介して行われ得る。いくつかの例では、休止指示メッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介したものであり得る。いくつかの例では、休止指示は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介したものであり得る。いくつかの例では、体感品質(QoE)測定は、QoE測定報告を休止している間に実行され得る。
【0152】
いくつかの例であって、UEは、RRC接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告の再開を示す再開指示を受信し得る。いくつかの例では、再開指示は物理レイヤメッセージであり得る。いくつかの例では、物理レイヤメッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネルを介して行われ得る。いくつかの例では、再開指示メッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介したものであり得る。いくつかの例では、再開指示は、無線リソース制御(RRC)メッセージを介したものであり得る。
【0153】
いくつかの例であって、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態中のQoE測定の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。
【0154】
いくつかの例であって、1つまたは複数の第1の体験品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移に応答してQoE報告の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。
【0155】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づき得る。
【0156】
いくつかの例であって、無線リソース制御(RRC)メッセージは、RRC再構成メッセージであり得る。
【0157】
いくつかの例であって、UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶することができる。
【0158】
様々な例示的な実施形態に関して本開示で説明する例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素を用いて実装または実行され得る、または本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせ。汎用プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含むが、これらに限定されない。いくつかの例では、プロセッサは、デバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成)を使用して実装され得る。
【0159】
本開示で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。命令またはコードは、機能の実装のためにコンピュータ可読媒体上に記憶または送信され得る。本明細書で開示される機能の実装のための他の例も本開示の範囲内。機能の実装は、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、(たとえば、様々な位置に)物理的にコロケートされた要素または分散された要素を介し得る。
【0160】
コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、非一時的コンピュータ記憶媒体を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る。非一時的記憶媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイスなどを含むが、これらに限定されない。非一時的媒体は、所望のプログラムコード手段(たとえば、命令および/またはデータ構造)を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る。いくつかの例では、ソフトウェア/プログラムコードは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、リモートソース(たとえば、ウェブサイト、サーバなど)から送信され得る。そのような例では、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の範囲内。上記の例の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内。
【0161】
本開示で使用されるように、項目のリストにおける用語「または」の使用は、包括的なリストを示す。アイテムのリストは、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つ以上」などの語句によって前置され得る。例えば、A、BまたはCの少なくとも1つのリストは、AまたはBまたはCまたはAB(すなわち、AおよびB)またはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を含む。また、本開示で使用されるように、条件のリストを「に基づく」という語句とインターフェースすることは、条件のセットに「のみに基づく」と解釈されるべきではなく、むしろ条件のセットに「少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。例えば、「条件Aに基づく」と記載される結果は、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づき得る。
【0162】
本明細書において、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」、または「含有する(contain)」は、互換的に使用されてもよく、同じ意味を有し、包括的かつ非限定的であると解釈されるべきである。用語「備える(comprise)」、「含む(include)」、または「含んでいる(contain)」は、要素のリストの前に使用され得、リスト内の列挙された要素の少なくともすべてが存在するが、リスト内にない他の要素も存在し得ることを示す。例えば、AがBおよびCを含む場合、{B,C}および{B,C,D}の両方がAの範囲内である。
【0163】
本開示は、添付の図面に関連して、実装され得るすべての例または本開示の範囲内にあるすべての構成を表すわけではない例示的な構成について説明する。用語「例示的」は、「他の例と比較して好ましい「または「有利な」と解釈されるべきではなく、「例示、インスタンスまたは例」と解釈されるべきである。実施形態および図面の説明を含む本開示を読むことによって、本明細書に開示される技術が代替実施形態を使用して実装され得ることが、当業者によって理解されるであろう。当業者は、実施形態、または本明細書で説明される実施形態のある特徴が、本開示で説明される技術を実践するためのさらに他の実施形態に到達するように組み合わせられ得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【誤訳訂正書】
【提出日】2024-04-30
【誤訳訂正1】
【訂正対象書類名】明細書
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、米国法典第35巻§119(e)に基づき、2021年5月21日に出願された米国仮特許出願第63/191,762号(「仮出願」)の優先権を主張し、当該仮特許出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は、第5世代モバイルネットワークである5Gに関する。これは、1G、2G、3G、および4Gネットワークの後の新しいグローバルワイヤレス規格である。5Gは、マシン、オブジェクト、およびデバイスを接続するように設計されたネットワークを可能にする。
【0003】
本発明は、より具体的には、体感品質(Quality of Experience)(QoE)測定および報告に関し、すなわち、RRC非アクティブ状態の間のQoE測定をサポートする、つまり、RRC非アクティブ状態の間におけるQoE測定のプロセスを可能にし、かつ強化する、QoE機構に関する。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、本発明は、体感品質(QoE)の測定と報告の方法を提供し、該方法は、ユーザ機器(UE)によって、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程と、UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを示すRRC解放メッセージを受信する工程と、UEがRRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成に対してQoE測定を実施する工程と、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定する工程と、遷移することを決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信する工程とを含む。
【0005】
方法は、RRC解放メッセージを受信したことに応答して、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移する工程を含み得る。当該方法において、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、suspendconfig情報要素(IE)を含み、suspendconfig IEは、RRC非アクティブ状態にあるユーザ機器(UE)の動作についての構成パラメータを含む。1つまたは複数のQoE構成の各体感品質(QoE)構成は、識別子に関連付けられ得、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた識別子を示す。1つまたは複数のQoE構成の各体感品質(QoE)構成は、QoE構成について関連付けられた識別子を示すパラメータを含む。
【0006】
好ましくは、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する1つまたは複数の識別子のうちの少なくとも1つの第1の識別子を示す。無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、ユーザ機器(UE)のRRC非アクティブ状態への遷移を示すsuspendconfig情報要素(IE)を含み得る。suspendconfig情報要素(IE)は、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する少なくとも1つの第1の識別子を示し得る。suspendconfig情報要素(IE)は、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを含み得る。好ましくは、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータは、QoE測定のための第1のパラメータおよびQoE報告ための第2のパラメータを含む。
【0007】
第1のパラメータは、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示し得る。第2のパラメータは、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示す。当該方法では、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移する工程は、ランダムアクセスプロセスを開始することを含み、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介する。ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが4ステップランダムアクセスプロセスである場合、Msg3メッセージであり得る。ランダムアクセスプロセスが2ステップランダムアクセスプロセスである場合、ランダムアクセスメッセージはMsgAメッセージである。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後、アップリンクグラントに基づき得る。好ましくは、アップリンクグラントは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後に受信される。
【0008】
好ましくは、1つまたは複数の第1のQoE構成の少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成の第1の構成パラメータは、ユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間の第1の値と、UEがRRC非アクティブ状態にある間の第2の値とに、対応付けられる。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して行われ得る。1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられ得る。1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、MeasurementReportAppLayerメッセージを含む。1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータの少なくともいくつかの構成パラメータは同じであり得る。
【0009】
方法では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告の測定報告が、測定識別子を含み、測定識別子が、QoE測定報告が関連付けられる1つまたは複数のQoE構成のうちのあるQoE構成を示す。測定識別子は、体感品質(QoE)測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用される。方法は、RRC接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告が一時停止していること示す一時停止インジケータ(pause indicator)を受信する工程をさらに含み得る。一時停止インジケータは物理層メッセージであり得る。物理層メッセージは、ダウンリンク制御チャネルを介して、または媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信され得る。一時停止インジケータは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信され得る。体感品質(QoE)測定は、QoE測定報告を一時停止している間に実行され得る。
【0010】
方法はまた、無線リソース制御(RRC)接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告の再開を示す再開インジケータを受信する工程を含み得る。ここで、再開インジケータは物理層メッセージであり得る。物理層メッセージは、ダウンリンク制御チャネルを介して受信され得る。好ましくは、再開インジケーションメッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される。再開インジケーションは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信され得る。少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、好ましくは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態の間にQoE測定の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択される。代替として、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移に応答して、QoE報告の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づき得る。好ましくは、無線リソース制御(RRC)メッセージは、RRC再構成メッセージであってもよい。方法は、ユーザ機器(UE)によって、UEが無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間に1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶する工程をさらに含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、モバイル通信システムの一例を示す。
図2図2Aおよび図2Bは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例をそれぞれ示す。
図3図3A図3B、および図3Cは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングをそれぞれ示す。
図4図4A図4B、および図4Cは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける、トランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングをそれぞれ示す。
図5図5A図5B図5C、および図5Dは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。
図6】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける物理信号の例を示す。
図7】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。
図8】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、例示的なフレーム構造および物理リソースを示す。
図9】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーション・シナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す。
図10】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、帯域幅部分構成およびスイッチングの例を示す。
図11】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、4ステップ競合ベース、および無競合のランダムアクセスプロセスの例を示す。
図12】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、2ステップ競合ベースの無競合ランダムアクセスプロセスの例を示す。
図13】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック(SSB)の時間および周波数構造の例を示す。
図14】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、SSBバースト送信の例を示す。
図15】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ機器の構成要素と基地局の例を示す。
図16】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、情報要素の例を示す。
図17】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、情報要素の例を示す。
図18】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、プロセスの例を示す。
図19】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、プロセスの例を示す。
図20】本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、プロセスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、モバイル通信システム(100)の一例を示す。モバイル通信システム(100)は、モバイルネットワークオペレータ(MNO)、プライベートネットワークオペレータ、マルチプルシステムオペレータ(MSO)、モノのインターネット(IOT)ネットワークオペレータなどの、ワイヤレス通信システムオペレータによって動作され得、音声、データ(例えば、ワイヤレスインターネットアクセス)、メッセージング、Vehicle to Everything(V2X)通信サービスなどの車両通信サービス、安全サービス、ミッションクリティカルサービス、住宅のサービス、IoT、工業IOT(IIOT)などの商業または工業環境におけるサービスなどのサービスを提供し得る。
【0013】
モバイル通信システム(100)は、レイテンシ、信頼性、スループットなどに関して異なる要件を有する様々なタイプのアプリケーションを可能にし得る。サポートされるアプリケーションの例として、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超信頼性低レイテンシ通信(URLLC)、および大規模マシンタイプ通信(mMTC)が挙げられる。eMBBは、高いピークデータレートならびにセルエッジユーザのための中程度のレートにより安定した接続をサポートし得る。URLLCは、レイテンシおよび信頼性に関して厳しい要件を有し、データレートに関して中程度の要件を有するアプリケーションをサポートし得る。mMTCアプリケーションの例は、散発的にのみアクティブであり、小さいデータペイロードを送信する膨大な数のIoTデバイスのネットワークを含む。
【0014】
モバイル通信のシステム(100)は、無線アクセスネットワーク(RAN)部分とコアネットワーク部分とを含み得る。図1に示される例は、RANおよびコアネットワークの例として、次世代RAN(NG-RAN)(105)および5Gコアネットワーク(5GC)(110)をそれぞれ示す。RANおよびコアネットワークの他の例は、本開示の範囲から逸脱することなく実装され得る。RANの他の例は、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(EUTRAN)、Universal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)などを含む。コアネットワークの他の例は、進化型(Evolved)パケットコア(EPC)、UMTSコアネットワーク(UCN)などを含む。RANは無線アクセス技術(RAT)を実装し、ユーザ機器(UE)(125)とコアネットワークとの間に存在する。そのようなRATの例は、New Radio(NR)、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(EUTRA)としても知られるLong Term Evolution(LTE)、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)などを含む。モバイル通信の例示的なシステム(100)のRATは、NRであり得る。コアネットワークは、RANと1つまたは複数の外部ネットワーク(例えば、データネットワーク)との間に存在し、モビリティ管理、認証、セッション管理、ベアラの設定、および異なるサービス品質(QoS)の適用などの機能を担う。UE(125)とRAN(例えば、NG-RAN(105))との間の機能層はアクセス層(Access Stratum)(AS)と呼ばれることがあり、UE(125)とコアネットワーク(例えば、5GC(110))との間の機能層は非アクセス層(NAS)と呼ばれることがある。
【0015】
UE(125)は、RAN内の1つまたは複数のノード、1つまたは複数の中継ノード、または1つまたは複数の他のUEなどとの通信のためのワイヤレス送受信手段を含み得る。UEの例は、限定されないが、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンピュータ、車両内のワイヤレス送信および/または受信ユニット、V2Xまたは車両対車両(V2V)デバイス、ワイヤレスセンサ、IoTデバイスIIOTデバイスなどを含む。移動局(Mobile Station)(MS)、端末機器、端末ノード、クライアントデバイス、モバイルデバイスなどの他の名前がUEのために使用され得る。
【0016】
RANは、UEとの通信のためのノード(例えば、基地局)を含み得る。例えば、モバイル通信システム(100)のNG-RAN(105)は、UE(125)との通信のためのノードを備え得る。例えば、RANに使用されるRATに応じて、RANノードに対して異なる名前が使用され得る。RANノードは、UMTS RATを使用するRANにおいてノードB(NB)と呼ばれることがある。RANノードは、LTE/EUTRA RATを使用するRANにおいて進化型ノードB(eNB)と呼ばれることがある。図1のモバイル通信のシステム(100)の例示的な例では、NG-RAN(105)のノードは、次世代ノードB(gNB)(115)または次世代進化型ノードB(Ng-eNB)(120)のいずれかであり得る。本明細書では、基地局、RANノード、gNB、およびng-eNBという用語は、互換的に使用され得る。gNB(115)は、UE(125)へのNRユーザプレーンプロトコル終端と制御プレーンプロトコル終端とを与え得る。ng-eNB(120)は、UE(125)に向けてE-UTRAユーザプレーンプロトコル終端および制御プレーンプロトコル終端を提供し得る。gNB(115)とUE(125)との間のインターフェース、またはng-eNB(120)とUE(125)との間のインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれ得る。Uuインターフェースは、ユーザプレーンプロトコルスタックおよび制御プレーンプロトコルスタックとともに確立され得る。Uuインターフェースに対して、基地局(例えば、gNB(115)またはng-eNB(120))からUE(125)への方向はダウンリンクと呼ばれることがあり、UE(125)から基地局(例えば、gNB(115)またはng-eNB(120))への方向はアップリンクと呼ばれることがある。
【0017】
gNB(115)とng-eNB(120)は、Xnインターフェースによって互いに相互接続され得る。Xnインターフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インターフェースおよびXn制御プレーン(Xn-C)インターフェースを備え得る。Xn-Uインターフェースのトランスポートネットワーク層は、インターネットプロトコル(IP)トランスポート上に構築され得、GPRSトンネリングプロトコル(GTP)は、ユーザプレーンプロトコルデータユニット(PDU)を搬送するためにユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPの上で使用され得る。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供し得、データ転送およびフロー制御をサポートし得る。Xn-Cインターフェースのトランスポートネットワーク層は、IP上のストリーム制御トランスポートプロトコル(SCTP)上に構築され得る。アプリケーション層シグナリングプロトコルは、XnAP(Xn Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTP層は、アプリケーション層メッセージの保証型配信を提供し得る。トランスポートIP層では、ポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。Xn-Cインターフェースは、Xnインターフェース管理、コンテキスト転送およびRANページングを含むUEモビリティ管理、ならびにデュアル接続性をサポートし得る。
【0018】
gNB(115)およびng-eNB(120)はまた、NGインターフェースによって5GC(110)に接続され得、より具体的には、NG-Cインターフェースによって5GC(110)のアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)(130)に接続され得、NG-Uインターフェースによって5GC(110)のユーザプレーン機能(UPF)(135)に接続され得る。NG-Uインターフェースのトランスポートネットワーク層は、IPトランスポート上で構築され得、GTPプロトコルは、UDP/IP上で使用されて、NG-RANノード(例えば、gNB(115)またはng-eNB(120))とUPF(135)との間でユーザプレーンPDUを搬送し得る。NG-Uは、NG-RANノードとUPFとの間でユーザプレーンPDUの非保証型配信を提供することができる。NG-Cインターフェースのトランスポートネットワーク層は、IPトランスポート上に構築され得る。シグナリングメッセージの信頼できるトランスポートのために、SCTPがIPの上に追加され得る。アプリケーション層シグナリングプロトコルは、NGAP(NG Application Protocol)と呼ばれることがある。SCTP層は、アプリケーション層メッセージの保証型配信を提供することができる。トランスポートでは、IP層ポイントツーポイント送信が、シグナリングPDUを配信するために使用され得る。NG-Cインターフェースは、以下の機能- NGインターフェース管理、UEコンテキスト管理、UEモビリティ管理、NASメッセージの伝送、ページング、PDUセッション管理、構成転送、および警告メッセージ送信 -を提供し得る。
【0019】
gNB(115)またはng-eNB(120)は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストし得る- 無線ベアラ制御、無線アドミッション制御、接続モビリティ制御、アップリンクとダウンリンクの両方におけるUEへのリソースの動的割り当て(例えば、スケジューリング)などの、無線リソース管理機能;IPおよびイーサネットヘッダ圧縮、データの暗号化と完全性保護;UEによって提供される情報からAMFへのルーティングが決定されない場合のUEアタッチメントにおけるAMFの選択;UPFに向けたユーザプレーンデータのルーティング;AMFに向けた制御プレーン情報のルーティング;接続の設定と解放;ページングメッセージのスケジューリングと送信;(例えば、AMFから発信される)システムブロードキャスト情報のスケジューリングと送信;モビリティとスケジューリングのための測定および測定報告設定;アップリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキング;セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、QoSフロー管理、およびデータ無線ベアラに対するマッピング;RRC非アクティブ状態にあるUEのサポート;NASメッセージの分配機能;無線アクセスネットワーク共有;デュアル接続性;NRとE-UTRAとの間の緊密な相互作用;およびユーザプレーン5Gシステム(5GS)セルラーIoT(CIoT)最適化のためのセキュリティと無線構成の維持。
【0020】
AMF(130)は、以下の機能の1つまたは複数をホストし得る- NASシグナリング終結、NASシグナリングセキュリティ、ASセキュリティ制御、3GPPアクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間シグナリング、アイドルモードUE到達性(ページング再送信の制御および実行を含む)、登録エリア管理、システム内およびシステム間モビリティのサポート、アクセス認証、ローミング権のチェックを含むアクセス許可、モビリティ管理制御(加入およびポリシー)、ネットワークスライシングのサポート、セッション管理機能(SMF)の選択、5GS CIoT最適化の選択。
【0021】
UPF(135)は、以下の機能のうちの1つまたは複数をホストし得る- (適用可能な場合)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワークへの相互接続の外部PDUセッションポイント、パケットのルーティングと転送、パケット検査およびポリシールール施行のユーザプレーン部分、トラフィック使用報告、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするアップリンク分類器、マルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施などの、ユーザプレーンのためのQoS処理、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリング。
【0022】
図1に示されるように、NG-RAN(105)は、2つのUE(125)(例えば、UE(125A)およびUE(125B)の間のPC5インターフェースをサポートし得る。PC5インターフェースでは、2つのUE間の通信の方向(例えば、UE(125A)からUE(125B)へ、またはその逆)は、サイドリンクと呼ばれることがある。PC5インターフェースを介したサイドリンク送信および受信は、UEがどのRRC状態にあるかにかかわらず、UE(125)がNG-RAN(105)カバレージの内側にあるとき、およびUE(125)がNG-RAN(105)カバレージの外側にあるとき、サポートされ得る。PC5インターフェースを介したV2Xサービスのサポートは、NRサイドリンク通信および/またはV2Xサイドリンク通信によって提供され得る。
【0023】
PC5-Sシグナリングは、Direct Communication Request/Acceptメッセージを用いたユニキャストリンク確立のために使用され得る。UEは、例えば、V2Xサービスタイプに基づいて、PC5ユニキャストリンクのためにそのソースLayer-2 IDを自己割り当てし得る。ユニキャストリンク確立プロシージャ中に、UEは、PC5ユニキャストリンクのためにそのソースLayer-2 IDをピアUE、例えば、宛先IDが上位層から受信されたUEに送信し得る。ソース(source)Layer-2 IDと宛先(destination)Layer-2 IDとのペアは、ユニキャストリンクを一意に識別することができる。受信するUEは、上記宛先IDがそれに属することを検証し得、ソースUEからのユニキャストリンク確立要求を受け入れ得る。PC5ユニキャストリンク確立プロシージャの間、アクセス層上のPC5-RRCプロシージャは、UEサイドリンクコンテキスト確立の目的のために、ならびにAS層構成、能力交換等のために呼び出され得る。PC5-RRCシグナリングは、PC5ユニキャストリンクが確立されるUEのペア間で、UE能力と、サイドリンク無線ベアラ構成などのAS層構成とを交換することを可能にし得る。
【0024】
NRサイドリンク通信は、ASにおけるソースLayer-2 IDと宛先Layer-2 IDのペアのために、3つのタイプの送信モード(例えば、ユニキャスト送信、グループキャスト送信、およびブロードキャスト送信)のうちの1つをサポートし得る。ユニキャスト送信モードは、ペアのためのピアUE間における1つのPC5-RRC接続のサポート、サイドリンクにおけるピアUE間の制御情報およびユーザトラフィックの送受信、サイドリンクHARQフィードバックのサポート、サイドリンク送信電力制御のサポート、RLC肯定応答モード(AM)のサポート、およびPC5-RRC接続に対する無線リンク失敗の検出によって特徴付けられ得る。グループキャスト送信は、以下によって特徴付けられ得る- サイドリンクにおけるグループに属するUE間のユーザトラフィックの送受信、およびサイドリンクHARQフィードバックのサポートによって特徴付けられ得る。ブロードキャスト送信は、サイドリンクにおけるUE間のユーザトラフィックの送受信。
【0025】
Source Layer-2 ID、Destination Layer-2 ID、およびPC5 Link Identifierは、NRサイドリンク通信のために使用され得る。Source Layer-2 IDは、サイドリンク通信フレームの受信者であるデバイスまたはデバイスのグループを識別するリンク層識別情報であり得る。Destination Layer-2 IDは、サイドリンク通信フレームを発信するデバイスを識別するリンク層識別情報であり得る。いくつかの例では、Source Layer-2 IDとDestination Layer-2 IDは、コアネットワーク内の管理機能によって割り当てられ得る。Source Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信においてデータの送信者を識別することができる。Source Layer-2 IDは、24ビット長であり得、MAC層における2つのビット列に分割され得、1つのビット列は、Source Layer-2 IDのLSB部分(8ビット)であり得、送信者の物理層に転送され得る。これは、サイドリンク制御情報中で意図されたデータのソースを識別させることができ、受信者の物理層においてパケットのフィルタリングに使用され得、および、第2のビット列は、Source Layer-2 IDのMSB部分(16ビット)であり得、媒体アクセス制御(MAC)ヘッダ内で搬送され得る。これは、受信機のMAC層においてパケットのフィルタリングのために使用され得る。Destination Layer-2 IDは、NRサイドリンク通信においてデータのターゲットを識別させることができる。NRサイドリンク通信では、宛先Layer-2 IDは24ビット長であり得、MAC層において2つのビットストリングに分割され得、1つのビット列は、Destination Layer-2 IDのLSB部分(16ビット)であり得、送信者の物理層に転送され得る。これは、サイドリンク制御情報中で意図されたデータのターゲットを識別させることができ、受信機の物理層においてパケットのフィルタリングに使用することができ、および、第2のビット列は、宛先Layer-2 IDのMSB部分(8ビット)であり得、MACヘッダ内で搬送され得る。これは、受信者のMAC層においてパケットのフィルタリングのために使用され得る。PC5リンク識別子は、PC5ユニキャストリンクの存続期間の間、UEにおけるPC5ユニキャストリンクを一意に識別させ得る。PC5リンク識別子は、サイドリンク無線リンク障害(RLF)宣言が行われてPC5-RRC接続が解放されたPC5ユニキャストリンクを示すために使用され得る。
【0026】
図2Aおよび図2Bは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ユーザプレーンおよび制御プレーンのための無線プロトコルスタックの例をそれぞれ示す。図2Aに示されるように、(UE(125)とgNB(115)との間の)Uuインターフェースのユーザプレーンのためのプロトコルスタックは、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)(201)とSDAP(211)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)(202)とPDCP(212)、無線リンク制御(RLC)(203)とRLC(213)、Layer-2のMAC(204)サブ層とMAC(214)サブ層、および物理(PHY)層(205)とPHY層(215)を含む(層1はL1とも呼ばれる)。
【0027】
PHY(205)およびPHY(215)は、トランスポートチャネル(244)をMAC(204)およびMAC(214)サブ層に提供する。MAC(204)およびMAC(214)サブ層は、論理チャネル(243)をRLC(203)およびRLC(213)サブ層に提供する。RLC(203)サブ層およびRLC(213)サブ層は、RLCチャネル(242)をPDCP(202)サブ層およびPCP(212)サブ層に提供する。PDCP(202)サブ層およびPDCP(212)サブ層は、無線ベアラ(241)をSDAP(201)サブ層およびSDAP(211)サブ層に提供する。無線ベアラは、2つのグループ、ユーザプレーンデータのためのデータ無線ベアラ(DRB)と、制御プレーンデータのためのシグナリング無線ベアラ(SRB)とに分類することができる。SDAP(201)サブ層およびSDAP(211)サブ層は、5GCにQoSフロー(240)を提供する。
【0028】
MAC(204)サブ層またはMAC(214)サブ層の主なサービスと機能は、以下を含む- 論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング;1つまたは異なる論理チャネルに属するMACサービスデータユニット(SDU)をトランスポートチャネル上の物理層に/から配信されるトランスポートブロック(TB)への/からの多重化/逆多重化すること;スケジューリング情報報告;ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による誤り訂正(キャリアアグリゲーション(CA)の場合、セルごとに1つのHARQエンティティ);動的スケジューリングによるUE間の優先度処理;LCP(Logical Channel Prioritization)による1つのUEの論理チャネル間の優先度処理;1つのUEの重複リソース間の優先度処理;およびパディング。単一のMACエンティティは、複数のヌメロロジー、送信タイミング、およびセルをサポートし得る。論理チャネル優先順位付けにおけるマッピング制約は、論理チャネルがどのヌメロロジー(numerology)、セル、および送信タイミングを使用することができるか(いずれも複数可)を制御する。
【0029】
HARQ機能は、Layer 1におけるピアエンティティ間の配信を確証することができる。物理層がダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されないとき、単一のHARQプロセスが1つのTBをサポートし得、物理層がダウンリンク/アップリンク空間多重化のために構成されるとき、単一のHARQプロセスが1つまたは複数のTBをサポートし得る。
【0030】
RLC(203)サブ層またはRLC(213)サブ層は、3つの送信モード、透過モード(TM)、UM(Unacknowledged Mode)、および肯定応答モード(AM)をサポートし得る。RLC構成は、ヌメロロジーおよび/または送信持続時間に依存せず、論理チャネルごとであり得、自動再送要求(ARQ)は、論理チャネルが構成されるヌメロロジーおよび/または送信持続時間のいずれかに対して動作し得る。
【0031】
RLC(203)サブ層またはRLC(213)サブ層の主なサービスと機能は、送信モード(例えば、TM、UM、またはAM)に依存し、以下を含み得る- 上位層PDUの転送、PDCPにおけるものから独立したシーケンスナンバリング(UMおよびAM)、ARQによる誤差補正(AMのみ)、RLC SDUのセグメンテーション(AMおよびUM)および再セグメンテーション(AMのみ)、SDUの再アセンブリ(AMおよびUM)、重複検出(AMのみ)、RLC SDU破棄(AMおよびUM)、RLC再確立、およびプロトコルエラー検出(AMのみ)。
【0032】
RLC(203)サブ層またはRLC(213)サブ層内の自動再送要求は、以下の特徴を有し得る- ARQがRLCステータス報告に基づいてRLC SDUセグメントまたはRLC SDUセグメントを再送信する;RLCステータス報告のためのポーリングがRLCによって必要とされるときに使用され得る;RLC受信機も欠落RLC SDUセグメントまたはRLC SDUセグメントを検出した後にRLCステータス報告をトリガし得る。
【0033】
PDCP(202)サブ層またはPDCP(212)サブ層の主要なサービスと機能は、以下を含み得る- データ(ユーザプレーンまたは制御プレーン)の転送、PDCPシーケンス番号(SN)の維持(Maintenance)、ロバストヘッダ圧縮(ROHC)プロトコルを使用するヘッダ圧縮および解凍、EHCプロトコルを用いたヘッダ圧縮および解凍、暗号化および復号化、完全性保護および完全性検証、タイマーに基づくSDU破棄、スプリットベアラのためのルーティング、重複、再順序付けおよびインオーダーデリバリー、アウトオブオーダーデリバリー、および複製廃棄。
【0034】
SDAP(201)またはSDAP(211)の主要なサービスと機能は、QoSフローとデータ無線ベアラとの間のマッピング、およびダウンリンクパケットとアップリンクパケットの両方におけるQoSフローID(QFI)のマーキングを含む。SDAPの単一のプロトコルエンティティは、個々のPDUセッションごとに構成され得る。
【0035】
図2Bに示されるように、(UE(125)とgNB(115)との間の)Uuインターフェースの制御プレーンのプロトコルスタックは、PHY層(層1)と、上で説明されたようなLayer-2のMAC、RLC、およびPDCPサブ層と、加えて、RRC(206)サブ層およびRRC(216)サブ層とを含む。Uuインターフェース上のRRC(206)サブ層およびRRC(216)サブ層の主なサービスおよび機能は、以下を含む- ASおよびNASに関するシステム情報のブロードキャスト、5GCまたはNG-RANによって開始されるページング、UEとNG-RANとの間のRRC接続の確立、維持、および解放(キャリアアグリゲーションの追加、修正および解放、およびNRにおける又はE-UTRAとNRとの間のデュアルコネクティビティの追加、修正および解放を含む)、鍵管理を含むセキュリティ機能、SRBとDRBの確立、構成、維持、および解放、モビリティ機能(ハンドオーバーとコンテキスト転送、UEセル選択と再選択およびセル選択と再選択の制御、ならびにRAT間モビリティを含む)、QoS管理機能、UE測定報告と報告の制御、無線リンク障害の検出および復旧、ならびにNASメッセージのNASへの/からのUEからの/への転送。NAS(207)とNAS(227)の層は、認証、モビリティ管理、セキュリティ制御等の機能を実行する制御プロトコル(ネットワーク側のAMFで終端)である。
【0036】
Uuインターフェース上のRRCサブ層のサイドリンク固有のサービスおよび機能は、以下を含む-システム情報または専用シグナリングを介したサイドリンクリソース割り当ての構成、UEサイドリンク情報の報告、サイドリンクに関する測定構成と報告、SLトラフィックパターン(複数可)についてのUE支援情報の報告。
【0037】
図3A図3Bおよび図3Cは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の例示的なマッピングそれぞれを示す。異なる種類のデータ転送サービスがMACによって提供され得る。各論理チャネルタイプは、どのタイプの情報が転送されるかによって定義され得る。論理チャネルは、2つのグループ-制御チャネルとトラフィックチャネルとに分類され得る。制御チャネルは、制御プレーン情報の転送のみに使用され得る。報知制御チャネル(Broadcast Control Channel(BCCH))は、システム制御情報を報知するためのダウンリンクチャネルである。ページング制御チャネル(PCCH)は、ページングメッセージを搬送するダウンリンクチャネルである。共通制御チャネル(Common Control Channel(CCCH))は、UEとネットワークとの間で制御情報を送信するためのチャネルである。このチャネルは、ネットワークとのRRC接続を持たないUEのために使用され得る。専用制御チャネル(DCCH)は、UEとネットワークとの間で専用制御情報を送信するポイントツーポイント双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用され得る。トラフィックチャネルは、ユーザプレーン情報の転送のみに使用され得る。専用トラフィックチャネル(Dedicated Traffic Channel(DTCH))は、ユーザ情報の転送のために、1つのUE専用のポイントツーポイントチャネルである。DTCHは、アップリンクとダウンリンクの両方に存在し得る。サイドリンク制御チャネル(SCCH)は、あるUEから他のUEに制御情報(例えば、PC5-RRCおよびPC5-Sメッセージ)を送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)は、ユーザ情報をあるUEから他のUEに送信するためのサイドリンクチャネルである。サイドリンクブロードキャスト制御チャネル(SBCCH)は、サイドリンクシステム情報を1つのUEから他のUEにブロードキャストするためのサイドリンクチャネルである。
【0038】
ダウンリンクトランスポートチャネルタイプは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有チャネル(DL-SCH)、およびページングチャネル(PCH)を含む。BCHは、固定の予め定義されたトランスポートフォーマット、および単一のメッセージとして、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによって、セルのカバレッジエリア全体においてブロードキャストされるのを必要とすることによって特徴付けられ得る。DL-SCHは、以下により特徴付けられ得る- HARQのサポート;変調、符号化、および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方に対するサポート;ならびにUE電力節約を可能にするUE Discontinuous Reception(DRX)のサポート。DL-SCHは、以下により特徴付けられ得る- HARQのサポート;変調、符号化、および送信電力を変化させることによる動的リンク適応のサポート;セル全体でブロードキャストされる可能性;ビームフォーミングを使用する可能性;動的および半静的リソース割り当ての両方のサポート;ならびにUE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート。PCHは、以下により特徴付けられ得る- UE電力節約を可能にするためのUE不連続受信(DRX)のサポート(DRXサイクルは、ネットワークによってUEに示される);単一のメッセージとしての、または異なるBCHインスタンスをビームフォーミングすることによる、セルのカバレッジエリア全体でブロードキャストされる必要性;トラフィック/他の制御チャネルのためにも動的に使用され得る物理リソースにマッピングされること。
【0039】
ダウンリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間における以下の接続が存在し得る- BCCHがBCHにマッピングされ得る;BCCHがDL-SCHにマッピングされ得る;PCCHがPCHにマッピングされ得る;CCCHがDL-SCHにマッピングされ得る;DCCHがDL-SCHにマッピングされ得る;およびDTCHがDL-SCHにマッピングされ得る。
【0040】
アップリンクトランスポートチャネルタイプは、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)およびランダムアクセスチャネル(RACH)を含む。UL-SCHは、ビームフォーミングを使用する可能性、送信電力ならびに潜在的に変調および符号化を避けることによる動的リンク適応のサポート、HARQのサポート、動的および半静的リソース割り当ての両方のサポートによって特徴付けられ得る。RACHは、制御情報が限られていること、およびコリジョンンのリスクがあることによって特徴付けられ得る。
【0041】
アップリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間において以下の接続が存在し得る- CCCHがUL-SCHにマッピングされ得る;DCCHがUL-SCHにマッピングされ得る;およびDTCHがUL-SCHにマッピングされ得る。
【0042】
サイドリンクトランスポートチャネルタイプは、サイドリンクブロードキャストチャネル(SL-BCH)およびサイドリンク共有チャネル(SL-SCH)を含む。SL-BCHは、あらかじめ定義されたトランスポートフォーマットによって特徴付けられ得る。SL-SCHは、ユニキャスト伝送;グループキャスト伝送;ブロードキャスト伝送のサポート;NG-RANによるUE自主リソース選択とスケジュールされたリソース割り当ての両方のサポート;UEがリソースを割り当てられた場合のNG-RANによる動的および半静的両方のリソース割り当てのサポート;HARQのサポート、送信電力、変調、およびコーディングの変化による動的なリンク適応のサポートによって特徴付けられ得る。
【0043】
サイドリンクでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間において以下の接続が存在し得る- SCCHがSL-SCHにマッピングされ得る;STCHがSL-SCHにマッピングされ得る;およびSBCCHがSL-BCHにマッピングされ得る。
【0044】
図4A図4B、および図4Cは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおけるトランスポートチャネルと物理チャネルとの間の例示的なマッピングをそれぞれ示す。ダウンリンクの物理チャネルとして、PDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル/Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル/Physical Downlink Control Channel)、PBCH(物理ブロードキャストチャネル/Physical Broadcast Channel)が挙げられる。PCH、DL-SCHトランスポートチャネルはPDSCHにマッピングされる。PBCHにはBCHトランスポートチャネルがマッピングされる。PDCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PDCCHを介してDCI(ダウンリンク制御情報/Downlink Control Information)が送信される。
【0045】
アップリンクの物理チャネルとして、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル/Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(物理アップリンク制御チャネル/Physical Uplink Control Channel)、PRACH(物理ランダムアクセスチャネル/Physical Random Access Channel)が挙げられる。UL-SCHトランスポートチャネルがPUSCHにマッピングされてもよく、RACHトランスポートチャネルがPRACHにマッピングされてもよい。PUCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされず、PUCCHを介してUCI(アップリンク制御情報/Uplink Control Information)が送信される。
【0046】
サイドリンクにおける物理チャネルは、PSSCH(物理サイドリンク共有チャネル/Physical Sidelink Shared Channel)、PSCCH(物理サイドリンク制御チャネル/Physical Sidelink Control Channel)、PSFCH(物理サイドリンクフィードバックチャネル/Physical Sidelink Feedback Channel)、PSBCH(物理サイドリンクブロードキャストチャネル/Physical Sidelink Broadcast Channel)が挙げられる。物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)は、PSSCHのためにUEによって使用されるリソースおよび他の送信パラメータを示し得る。物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel(PSSCH))は、データ自体のTB、ならびにHARQプロシージャおよびCSIフィードバックトリガのための制御情報などを送信し得る。スロット内の少なくとも6つのOFDMシンボルが、PSSCH送信のために使用され得る。物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel(PSFCH))は、送信を実行したUEへのPSSCH送信の意図された受信者であるUEからのサイドリンクを介したHARQフィードバックを搬送し得る。PSFCHシーケンスは、スロット内のサイドリンクリソースの終わり近くの2つのOFDMシンボルにわたって繰り返される1つのPRB内で送信され得る。SL-SCHトランスポートチャネルがPSSCHにマッピングされてもよい。SL-BCHはPSBCHにマッピングされ得る。PSFCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSFCHにはSFCI(サイドリンクフィードバック情報/Sidelink Feedback Control Information)がマッピングされてもよい。PSCCHにはトランスポートチャネルがマッピングされないが、PSCCHにはSCI(サイドリンク制御情報/Sidelink Control Information)がマッピングされてもよい。
【0047】
図5A図5B図5C、および図5Dは、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、NRサイドリンク通信のための無線プロトコルスタックの例を示す。PC5インターフェースにおけるユーザプレーンのための(すなわち、STCHのための)ASプロトコルスタックは、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブ層と、物理層とから成り得る。ユーザプレーンのプロトコルスタックを図5Aに示す。PC5インターフェースにおけるSBCCHのためのASプロトコルスタックは、図5Bにおいて以下に示されるように、RRC、RLC、MACサブ層、および物理層から成り得る。図5Cに示されるように、PC5-Sプロトコルをサポートするために、PC5-Sは、PC5-S用SCCHのための制御プレーンプロトコルスタックにおいて、PDCP、RLCとMACサブ層、および物理層の上に配置される。PC5インターフェースにおけるRRC用SCCHための制御プレーンのASプロトコルスタックは、RRC、PDCP、RLC、MACサブ層、および物理レイヤからなる。RRC用SCCHのための制御プレーンのプロトコルスタックを図5Dに示す。
【0048】
サイドリンク無線ベアラ(SLRB)は、2つのグループ、ユーザプレーンデータのためのサイドリンクデータ無線ベアラ(SL DRB)と、制御プレーンデータのためのサイドリンクシグナリング無線ベアラ(SL SRB)とに分類され得る。異なるSCCHを使用する別個のSL SRBが、PC5-RRCおよびPC5-Sシグナリングのためにそれぞれ構成され得る。
【0049】
MACサブ層は、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供し得る- 無線リソース選択、パケットフィルタリング、所与のUEに対するアップリンク送信とサイドリンク送信との間の優先度処理、およびサイドリンクCSI報告。MACにおける論理チャネル優先順位付け制約により、同じ宛先に属するサイドリンク論理チャネルのみが、宛先に関連付けられ得るユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャスト送信ごとにMAC PDUに多重化され得る。パケットフィルタリングのために、ソースLayer-2 IDと宛先Layer-2 IDの両方の部分を含むSL-SCH MACヘッダがMAC PDUに追加され得る。MACサブヘッダ内に含まれる論理チャネル識別子(LCID)は、ソースLayer-2 IDと宛先Layer-2 IDとの組合せの範囲内で論理チャネルを一意に識別し得る。
【0050】
RLCサブ層のサービスおよび機能が、サイドリンクのためにサポートされ得る。RLC UM(非確認モード/Unacknowledged Mode)およびAM(確認モード/Acknowledged Mode)の両方がユニキャスト送信において使用され得、UMのみがグループキャストまたはブロードキャスト送信において使用され得る。UMの場合、グループキャストおよびブロードキャストのために単方向送信のみがサポートされ得る。
【0051】
UuインターフェースのためのPDCPサブ層のサービスおよび機能は、いくつかの制約(アウトオブオーダ配信がユニキャスト送信に対してのみサポートされ得、および、重複がPC5インターフェース上でサポートされない場合がある)を伴うサイドリンクのためにサポートされ得る。
【0052】
SDAPサブ層は、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供し得る- QoSフローとサイドリンクデータ無線ベアラとの間のマッピング。宛先に関連付けられたユニキャスト、グループキャスト、およびブロードキャストのうちの1つについて、宛先ごとに1つのSDAPエンティティがあり得る。
【0053】
RRCサブ層は、PC5インターフェースを介して以下のサービスおよび機能を提供し得る- ピアUE間のPC5-RRCメッセージの転送、2つのUE間のPC5-RRC接続の維持と解放、および、MACまたはRLCからの指示に基づくPC5-RRC接続についてのサイドリンク無線リンク障害の検出。PC5-RRC接続は、ソースLayer-2 IDおよび宛先Layer-2 IDのペアのための2つのUE間の論理接続であり得、対応するPC5ユニキャストリンクが確立された後に確立されると考えられてよい。PC5-RRC接続とPC5ユニキャストリンクとの間には1対1の対応があり得る。UEは、ソースLayer-2 IDと宛先Layer-2 IDのペアが異なる1つまたは複数のUEとの複数のPC5-RRC接続を有し得る。別個のPC5-RRCプロシージャおよびメッセージは、UEが、UE能力およびSL-DRB構成を含むサイドリンク構成をピアUEに転送するために使用され得る。両方のピアUEは、両方のサイドリンク方向において別個の双方向プロシージャを使用して、それら自体のUE能力およびサイドリンク構成を交換し得る。
【0054】
図6は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおける例示的な物理信号を示す。Demodulation Reference Signal(復調参照信号)(DM-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、およびチャネル推定のために使用され得る。DM-RSは、UE固有参照信号であり、下りリンク、上りリンク又はサイドリンクで物理チャネルと共に送信され得、物理チャネルのチャネル推定およびコヒーレント検出に使用され得る。位相追跡参照信号(PT-RS)は、ダウンリンク、アップリンク、およびサイドリンクにおいて使用され得、位相を追跡し、位相雑音による性能損失を軽減するために使用され得る。PT-RSは、主に、システム性能に対する共通位相誤差(CPE)の影響を推定および最小化するために使用され得る。位相雑音特性に起因して、PT-RS信号は、周波数領域において低い密度を有し、時間領域において高い密度を有し得る。PT-RSは、DM-RSと組み合わせて、およびネットワークがPT-RSが存在するように設定したときに発生し得る。測位参照信号(PRS)は、異なる測位技法を使用した測位のためにダウンリンクにおいて使用され得る。PRSは、基地局からの受信信号を受信機内のローカルレプリカと相関させることによってダウンリンク送信の遅延を測定するために使用され得る。チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)は、ダウンリンクおよびサイドリンクにおいて使用され得る。CSI-RSは、他の用途の中で、チャネル状態推定、モビリティおよびビーム管理のための参照信号受信電力(Reference Signal Received Power(RSRP))測定、復調のための時間/周波数追跡のために使用され得る。CSI-RSは、UE固有に設定され得るが、複数のユーザが同じCSI-RSリソースを共有し得る。UEは、CSI報告を決定し、それらを、PUCCHまたはPUSCHを使用して基地局までアップリンクで送信することができる。CSI報告は、サイドリンクMAC CEにおいて搬送され得る。一次同期信号(Primary Synchronization Signal(PSS))および二次同期信号(Secondary Synchronization Signal(SSS))は、無線フレーム同期のために使用され得る。PSSおよびSSSは、初期アタッチ中のセル探索プロシージャのために、またはモビリティ目的のために使用され得る。サウンディング参照信号(SRS)は、アップリンクチャネル推定のためにアップリンクにおいて使用され得る。CSI-RSと同様に、SRSは、他の物理チャネルがSRSで擬似(quasi)コロケーションされて構成および送信され得るように、他の物理チャネルのためのQCL基準として働き得る。サイドリンクPSS(Sidelink PSS(S-PSS))およびサイドリンクSSS(Sidelink SSS(S-SSS))は、サイドリンク同期のためにサイドリンクにおいて使用され得る。
【0055】
図7は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、無線リソース制御(RRC)状態および異なるRRC状態間の遷移の例を示す。UEは、3つのRRC状態- RRC接続状態(710)、RRCアイドル状態(720)、およびRRC非アクティブ状態(730) -のうちの1つにあり得る。電源投入後、UEは、RRCアイドル状態(720)にあり得、UEは、初期アクセスを使用して、およびRRC接続確立プロシージャを介して、ネットワークとの接続を確立し、データ転送を行い、および/または音声呼を発/受信し得る。RRC接続が確立されるとすぐに、UEはRRC接続状態(710)になり得る。UEは、RRC接続確立/解放プロシージャ(740)を使用して、RRCアイドル状態(720)からRRC接続状態(710)に、またはRRC接続状態(710)からRRCアイドル状態(720)に遷移し得る。
【0056】
UEが頻繁に小さなデータを送信するときにRRC接続状態(710)からRRCアイドル状態(720)に頻繁に遷移することに起因するシグナリング負荷およびレイテンシを低減するために、RRC非アクティブ状態(730)が使用され得る。RRC非アクティブ状態(730)では、ASコンテキストが、UEとgNBの両方によって記憶され得る。このことは、RRC非アクティブ状態(730)からRRC接続状態(710)へのより速い状態遷移をもたらし得る。UEは、RRC接続再開/非アクティブ化プロシージャ(760)を使用して、RRC非アクティブ状態(730)からRRC接続状態(710)に、またはRRC接続状態(710)からRRC非アクティブ状態(730)へ遷移し得る。UEは、RRC接続解放プロシージャ(750)を使用して、RRC非アクティブ状態(730)からRRCアイドル状態(720)に遷移し得る。
【0057】
図8は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、例示的なフレーム構造および物理リソースを示す。ダウンリンクまたはアップリンクまたはサイドリンク送信は、10個の1msサブフレームからなる10msの持続時間を有するフレームに編成され得る。各サブフレームは、1、2、4、・・・スロットからなり得、サブフレーム当たりのスロットの数は、送信が行われるキャリアのサブキャリア間隔に依存し得る。スロット持続時間は、ノーマルサイクリックプレフィックス(CP)を伴う14個のシンボルおよび拡張CPを伴う12個のシンボルであり得、1つのサブフレーム中に整数個のスロットがあるように、使用されるサブキャリア間隔の関数として時間的にスケーリングし得る。図8は、時間領域および周波数領域におけるリソースグリッドを示す図である。リソースグリッドの各要素は、時間的に1つのシンボルと周波数的に1つのサブキャリアとを備えており、リソース要素(RE)と呼ばれる。リソースブロック(Resource Block;RB)は、周波数領域で12個の連続したサブキャリアとして定義され得る。
【0058】
いくつかの例では、および非スロットベースのスケジューリングによって、パケットの送信は、スロットの一部分、例えば、ミニスロットと呼ばれることもある2つ、4つ、または7つのOFDMシンボルの間にわたって、行われ得る。ミニスロットは、URLLCなどの低レイテンシアプリケーションおよびアンライセンスバンドにおける動作のために使用され得る。いくつかの実施形態では、ミニスロットはまた、サービス(例えば、eMBB上のURLLCのプリエンプション)の高速フレキシブルスケジューリングのために使用され得る。
【0059】
図9は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、異なるキャリアアグリゲーション・シナリオにおける例示的なコンポーネントキャリア構成を示す。キャリアアグリゲーション(CA)では、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC)がアグリゲーションされ得る。UEは、その能力に応じて、1つまたは複数のCC上で同時に受信または送信することができる。CAは、図9に示すように、同じ帯域または異なる帯域における連続CCと非連続CCの両方のためにサポートされ得る。gNBおよびUEは、サービングセル(serving cell)を使用して通信することができる。サービングセルは、少なくとも1つのダウンリンクCCに関連付けられ得る(例えば、1つのダウンリンクCCのみに関連付けられ得るか、またはダウンリンクCCとアップリンクCCとに関連付けられ得る)。サービングセルは、一次セル(Primary Cell(PCell))または二次セル(Secondery Cell(SCell))であり得る。
【0060】
UEは、アップリンクタイミング制御プロシージャを使用して、そのアップリンク送信のタイミングを調整し得る。タイミングアドバンス(TA)は、ダウンリンクフレームタイミングに対してアップリンクフレームタイミングを調整するために使用され得る。gNBは、所望のタイミングアドバンス設定を決定し、それをUEに提供し得る。UEは、与えられたTAを使用して、UEの観測されたダウンリンク受信タイミングに対するUEのアップリンク送信タイミングを決定することができる。
【0061】
RRC接続状態において、gNBは、タイミングアドバンスを維持してL1を同期させ続ける責任を負い得る。同じタイミングアドバンスが適用されるアップリンクを有し、同じタイミング参照セルを使用するサービングセルは、タイミングアドバンスグループ(Timing Advance Group(TAG))においてグループ化される。TAGは、構成されたアップリンクをもつ少なくとも1つのサービングセルを含み得る。サービングセルのTAGへのマッピングは、RRCによって構成され得る。一次TAGの場合、UEは、共有スペクトルチャネルアクセスを除いて、タイミング参照セルとしてPCellを使用し得、この場合、SCellはまた、場合によってはタイミング参照セルとして使用され得る。二次TAGにおいて、UEは、このTAGのアクティブ化されたSCellのいずれかをタイミング参照セルとして使用することができ、必要でない限り、それを変更しなくてよい。
【0062】
タイミングアドバンスの更新は、MAC CEコマンドを介してgNBによってUEにシグナリングされ得る。そのようなコマンドは、L1が同期され得るか否かを示し得るTAG固有のタイマーを再始動し得、タイマーが動作しているとき、L1は同期しているとみなすことができ、そうでなければ、L1は非同期であるとみなすことができる(この場合、アップリンク送信はPRACH上でのみ行われ得る)。
【0063】
CAのための単一のタイミングアドバンス能力を有するUEは、同じタイミングアドバンスを共有する複数のサービングセル(1つのTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。CAのための複数のタイミングアドバンス能力をもつUEは、異なるタイミングアドバンスをもつ複数のサービングセル(複数のTAGにグループ化された複数のサービングセル)に対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信することができる。NG-RANは、各TAGが少なくとも1つのサービングセルを含むことを保証し得る。非CA対応UEは、単一のCC上で受信することができ、1つのサービングセルのみ(1つのTAG内の1つのサービングセル)に対応する単一のCC上で送信することができる。
【0064】
CAの場合の物理層のマルチキャリアの性質はMAC層に露出され得、サービングセルごとに1つのHARQエンティティが必要とされ得る。CAが構成される場合、UEは、ネットワークとの1つのRRC接続を有することができる。RRC接続確立/再確立/ハンドオーバーにおいて、1つのサービングセル(例えば、PCell)がNASモビリティ情報を提供し得る。UE能力に応じて、SCellは、PCellとともにサービングセルのセットを形成するように構成され得る。UEのためのサービングセルの構成されたセットは、1つのPCellと1つまたは複数のSCellとからなり得る。SCellの再構成、追加、および除去は、RRCによって行われ得る。
【0065】
デュアル接続シナリオでは、UEは、マスタ基地局との通信のためのマスタセルグループ(MCG)と、二次基地局との通信のための二次セルグループ(SCG)と、2つのMACエンティティ- マスタ基地局との通信のためのMCGのための1つのMACエンティティおよび二次基地局との通信のためのSCGのための1つのMACエンティティ -を備える複数のセルとを用いて構成され得る。
【0066】
図10は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、帯域幅部分構成およびスイッチングの例を示す。UEは、所与のコンポーネントキャリア上の1つまたは複数の帯域幅部分(Bandwidth Part(BWP))(1010)を用いて構成され得る。いくつかの例では、1つまたは複数の帯域幅部分のうちの1つは一度にアクティブであり得る。アクティブな帯域幅部分は、セルの動作帯域幅内のUEの動作帯域幅を画定し得る。初期アクセスのために、およびセルにおけるUEの構成が受信されるまで、システム情報から決定された初期帯域幅部分(1020)が使用され得る。帯域幅適応(Bandwidth Adaptation(BA))により、例えば、BWPスイッチング(1040)を通じて、UEの受信帯域幅および送信帯域幅は、セルの帯域幅ほど大きくなくてよく、調整されてよい。例えば、幅は、変化する(例えば、電力を節約するために、低活動期間中に収縮する)ように指示され得、ロケーションは、(例えば、スケジューリングの柔軟性を高めるように)周波数領域において移動し得、および、サブキャリア間隔は、(例えば、異なるサービスを可能にするように)変更するように指示され得る。第1のアクティブBWP(1020)は、PCellのためのRRC(再)構成またはSCellのアクティブ化のときのアクティブBWPであり得る。
【0067】
ダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット中のダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPについて、それぞれ、UEは、以下の構成パラメータを与えられ得る- サブキャリア間隔(SCS)、サイクリックプレフィックス、共通RBおよびいくつかの連続するRB、それぞれのBWP-IdによるダウンリンクBWPまたはアップリンクBWPのセット内のインデックス、BWP共通パラメータのセット、およびBWP専用パラメータのセット。BWPは、BWPについて構成されたサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスに従ってOFDMヌメロロジーと関連付けられ得る。サービングセルでは、UEは、構成されたダウンリンクBWPのうちのデフォルトダウンリンクBWPによって提供され得る。UEがデフォルトダウンリンクBWPを提供されない場合、デフォルトダウンリンクBWPは初期ダウンリンクBWPであり得る。
【0068】
ダウンリンクBWPは、BWP非アクティビティタイマーに関連付けられ得る。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティブタイマーが満了し、デフォルトダウンリンクBWPが構成される場合、UEは、デフォルトBWPへのBWPスイッチングを実行し得る。アクティブダウンリンクBWPに関連付けられたBWP非アクティブタイマーが満了し、デフォルトダウンリンクBWPが設定されていない場合、UEは、初期ダウンリンクBWPへのBWPスイッチングを実行し得る。
【0069】
図11は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、4ステップ競合ベースの、および無競合の、ランダムアクセスプロセスの例を示す。図12は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、2ステップ競合ベースの、無競合の、ランダムアクセスプロセスの例を示す。ランダムアクセスプロシージャは、いくつかのイベント、例えば、RRC停止状態から初期のアクセス、RRC接続再確率手続き、アップリンク同期ステータスが「非同期」であるRRC接続状態中のダウンリンクまたはアップリンクデータ到着、SR(Scheduling Request)のためのPUCCHリソースが存在しない場合のRRC接続状態の間のアップリンクデータ到着、SRの失敗、同期再構成(例えば、ハンドオーバ)時にRRCによる要求、RRC非アクティブ状態からの遷移、二次TAGの時間アラインメントを確立すること、他のシステム情報(SI)に対する要求、ビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery(BFR))、PCell上の一貫したアップリンクリッスンビフォアトーク(LBT)障害など、によってトリガされ得る。
【0070】
2つのタイプ、MSG1を有する4ステップRAタイプおよびMSGAを有する2ステップRAタイプのランダムアクセス(RA)プロシージャがサポートされ得る。両方のタイプのRAプロシージャは、図11および図12に示すように、競合ベースのランダムアクセス(Contention-Based Random Access(CBRA))および競合なしランダムアクセス(Contention-Free Random Access(CFRA))をサポートし得る。
【0071】
UEは、ネットワーク構成に基づいてランダムアクセスプロシージャの開始時にランダムアクセスのタイプを選択し得る。CFRAリソースが構成されないとき、2ステップRAタイプと4ステップRAタイプとの間で選択するために、RSRP閾値がUEによって使用され得る。4ステップRAタイプのCFRAリソースが構成される場合、UEは、4ステップRAタイプでランダムアクセスを実行することができる。2ステップRAタイプに対するCFRAリソースが設定される場合、UEは、2ステップRAタイプでランダムアクセスを行うことができる。
【0072】
4ステップRAタイプのMSG1は、PRACH上のプリアンブルからなり得る。MSG1送信の後、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視し得る。CFRAの場合、MSG1送信のための専用プリアンブルは、ネットワークによって割り当てられ得、ネットワークからランダムアクセス応答(RAR)を受信すると、UEは、図11に示されるようにランダムアクセスプロシージャを終了し得る。CBRAの場合、ランダムアクセス応答を受信すると、UEは、ランダムアクセス応答においてスケジュールされたアップリンクグラントを使用してMSG3を送信することができ、図11に示すように競合解決を監視することができる。MSG3(再)送信後に競合解決が成功しない場合、UEはMSG1送信に戻ることができる。
【0073】
2ステップRAタイプのMSGAは、PRACH上のプリアンブルおよびPUSCH上のペイロードを含み得る。MSGA送信の後、UEは、構成されたウィンドウ内でネットワークからの応答を監視し得る。CFRAでは、MSGA送信のために専用プリアンブルとPUSCHリソースが構成され得、ネットワーク応答を受信すると、UEは、図12に示されるように、ランダムアクセスプロシージャを終了し得る。CBRAでは、ネットワーク応答の受信時に競合解決が成功した場合、UEは、図12に示すようにランダムアクセスプロシージャを終了することができ、一方、MSGBにおいてフォールバック指示(インジケーション)が受信される場合、UEは、フォールバック指示中にスケジュールされたアップリンクグラントを使用してMSG3送信を実行し得、競合解決を監視し得る。MSG3(再)送信後に競合解決が成功しない場合、UEはMSGA送信に戻ることができる。
【0074】
図13は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、Synchronization Signal(同期信号)およびPhysical Broadcast Channel(物理ブロードキャストチャネル)(PBCH)ブロック(SSB)の時間および周波数構造の例を示す。SS/PBCHブロック(SSB)は、それぞれが1つのシンボルと127個のサブキャリア(例えば、図13のサブキャリア番号56~182)を占有するPrimary Synchronization Signal(一次同期信号)とSecondary Synchronization Signal(二次同期信号)(PSS、SSS)、および、PBCH(3つのOFDMシンボルと240個のサブキャリアにまたがるが1つのシンボル上では図13に示すように中間にSSSのための未使用の部分を残す)からなり得る。半フレーム内のSSBの可能な時間位置は、サブキャリア間隔によって決定され得、SSBが送信される半フレームの周期性は、ネットワークによって構成され得る。半フレームの間、異なるSSBが、異なる空間方向に(すなわち、セルのカバレッジエリアにわたる異なるビームを使用して)送信され得る。
【0075】
PBCHは、セル探索および初期アクセスプロシージャ中にUEによって使用されるマスタ情報ブロック(Master Information Block(MIB))を搬送するために使用され得る。UEは、他のシステム情報を受信するために、最初にPBCH/MIBを復号し得る。MIBは、SIB1(System Information Block 1)の獲得に必要なパラメータ、より具体的には、SIB1を運ぶPDSCHをスケジューリングするためのPDCCHのモニタリングに必要な情報を端末に提供し得る。加えて、MIBは、セル閉鎖状態情報を示すことができる。MIBおよびSIB1は、最小システム情(SI)と総称される場合があり、SIB1は、残りの最小システム情報(remaining minimum system information(RM SI))と呼ばれる場合がある。他のシステム情報ブロック(SIB)(例えば、SIB2、SIB3、・・・、SIB10、およびSIBpos)は、他のSI(Other SI)と呼ばれる場合がある。他のSIは、DL-SCH上で周期的にブロードキャストされるか、DL-SCH上でオンデマンドに(例えば、RRCアイドル状態、RRC非アクティブ状態、またはRRC接続状態のUEからの要求に応じて)ブロードキャストされるか、またはDL-SCH上でRRC接続状態にあるUEに専用方式で(例えば、ネットワークによって構成される場合、RRC接続状態にあるUEからの要求に応じて、またはUEが共通探索空間を構成しないアクティブBWPを有する場合)送信され得る。
【0076】
図14は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様によるSSBバースト送信の例を示す。SSBバーストはN個のSSBを含み得、N個のSSBの各SSBはビームに対応し得る。SSBバーストは、周期性(例えば、SSBバースト周期)に従って送信され得る。競合ベースのランダムアクセスプロセスの間、UEは、ランダムアクセスリソース選択プロセスを実行することができ、UEは、RAプリアンブルを選択する前に最初にSSBを選択する。UEは、構成された閾値を上回るRSRPを有するSSBを選択し得る。いくつかの実施形態では、UEは、構成された閾値を上回るRSRPを伴うSSBが利用可能でない場合、任意のSSBを選択し得る。ランダムアクセスプリアンブルのセットは、SSBに関連付けられ得る。SSBを選択した後、UEは、SSBに関連するランダムアクセスプリアンブルのセットからランダムアクセスプリアンブルを選択することができ、選択されたランダムアクセスプリアンブルを送信してランダムアクセスプロセスを開始することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、N個のビームのうちのあるビームが、CSI-RSリソースに関連付けられ得る。UEは、CSI-RSリソースを測定することができ、構成された閾値を上回るRSRPを有するCSI-RSを選択することができる。UEは、選択されたCSI-RSに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択し、選択されたランダムアクセスプロセスを送信してランダムアクセスプロセスを開始することができる。選択されたCSI-RSに関連するランダムアクセスプリアンブルが存在しない場合、UEは、選択されたCSI-RSで擬似コロケーションされたSSBに対応するランダムアクセスプリアンブルを選択することができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、CSI-RSリソースのUE測定値およびUE CSI報告に基づいて、基地局は、送信構成インジケーション(Transmission Configuration Indication(TCI))状態を決定することができ、TCI状態をUEに示すことができ、ここでUEは、ダウンリンク制御情報(例えば、PDCCHを介して)またはデータ(例えば、PDSCHを介して)の受信のために、示されたTCI状態を使用することができる。UEは、データまたは制御情報の受信に適切なビームを使用するために、示されたTCI状態を使用し得る。TCI状態の指示(indication)は、RRC構成を使用すること、またはRRCシグナリングと動的シグナリングとの組合せであり得る(例えば、MAC制御要素(MAC CE)を介する、および/またはダウンリンク送信をスケジュールするダウンリンク制御情報中のフィールドの値に基づく)。TCI状態は、CSI-RSなどのダウンリンク参照信号とダウンリンク制御またはデータチャネル(例えば、それぞれPDCCHまたはPDSCH)に関連するDM-RSとの間の擬似コロケーション(QCL)関係を示し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、UEは、当該UEおよび所定のサービングセル用に意図されたDCIを有する検出されたPDCCHに従ってPDSCHをデコードするために、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)構成パラメータを使用して、最大M個のTCI-State構成のリストで構成され得、ここでMはUEの能力に依存し得る。各TCI-Stateは、1つまたは2つのダウンリンク参照信号とPDSCHのDM-RSポート、PDCCHのDM-RSポート、またはCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間のQCL関係を構成するためのパラメータを含むことができる。擬似コロケーション関係は、1つまたは複数のRRCパラメータによって構成され得る。各DL RSに対応する擬似コロケーションのタイプは、以下の値のうち1つをとることができる- 「QCL-タイプA」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、遅延拡散}、「QCL-タイプB」:{ドップラーシフト、ドップラー拡散}、「QCL-タイプC」:{ドップラーシフト、平均遅延}、「QCL-タイプD」:{空間Rxパラメータ}。UEは、TCI状態をDCIフィールドのコードポイントにマッピングするために使用されるアクティブ化コマンド(例えば、MAC CE)を受信し得る。
【0080】
図15は、本開示の種々の例示的な実施形態のうちのいくつかの、いくつかの態様による、送信および/または受信のためのユーザ機器の構成要素と基地局の例を示す。図15のブロックおよび機能のすべてまたはサブセットは、基地局(1505)およびユーザ機器(1500)内にあり得、ユーザ機器(1500)および基地局(1505)によって実行され得る。アンテナ(1510)は、電磁信号の送信または受信のために使用され得る。アンテナ(1510)は、1つまたは複数のアンテナ素子を備えてもよく、多入力多出力(MIMO)構成、多入力単出力(MISO)構成、および単入力多出力(SIMO)構成を含む異なる入出力アンテナ構成を可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ(150)は、数万個のアンテナ素子を有する大規模MIMO構成を可能にし得る。アンテナ(1510)は、ビームフォーミングなどの他のマルチアンテナ技法を可能にし得る。いくつかの例では、UE(1500)は、UE(1500)の能力またはUE(1500)のタイプ(例えば、低複雑度UE)に応じて、単一のアンテナのみをサポートしてもよい。
【0081】
トランシーバ(1520)は、本明細書で説明するように、アンテナ(1510)、ワイヤレスリンクを介して、双方向に通信することができる。例えば、トランシーバ(1520)は、UEにおけるワイヤレストランシーバを表し得、基地局におけるワイヤレストランシーバと双方向に通信し得、またはその逆であり得る。トランシーバ(1520)は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ(1510)に供給し、アンテナ(1510)から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。
【0082】
メモリ(1530)は、RAMおよびROMを含むことができる。メモリ(1530)は、実行時に本明細書に記載の様々な機能をプロセッサに実施させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード(1535)を記憶し得る。いくつかの例では、メモリ(1530)は、とりわけ、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本入出力システム(BIOS)を含み得る。
【0083】
プロセッサ(1540)は、処理能力(例えば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を有するハードウェアデバイスを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ(1540)は、メモリコントローラを使用してメモリを動作させるように構成され得る。他の例では、メモリコントローラはプロセッサ(1540)に統合され得る。プロセッサ(1540)は、メモリ(例えば、メモリ(1530))に記憶されたコンピュータ可読命令を実行して、UE(1500)または基地局(1505)に様々な機能を実施させるように構成され得る。
【0084】
中央処理装置(CPU)(1550)は、メモリ(1530)内のコンピュータ命令によって指定される基本的な算術演算、論理演算、制御演算、および入出力(I/O)演算を実行することができる。ユーザ機器(1500)および/または基地局(1505)は、グラフィックス処理ユニット(GPU)(1560)および全地球測位システム(GPS)(1570)などの追加の周辺構成要素を含み得る。GPU(1560)は、ユーザ機器(1500)および/または基地局(1505)の処理性能を加速するためのメモリ(1530)の迅速な操作および変更のための専用回路である。GPS(1570)は、例えばユーザ機器(1500)の地理的位置に基づいて、ロケーションベースのサービスまたは他のサービスを可能にするために使用され得る。
【0085】
例示的実施形態は、ストリーミングサービスを含む異なるサービスのための体感品質(QoE)測定収集を可能にし得る。例示的なQoE管理は、ストリーミングサービスの体験パラメータ、ならびに拡張現実/仮想現実(AR/VR)およびURLLCを収集し得る。
【0086】
いくつかの例示的実施形態では、QoE測定は、ユーザKPI情報、例えば、エンドツーエンド(E2E)信頼性統計インジケータ等を収集することを可能にする場合がある。
【0087】
いくつかの例では、異なるタイプのUEは、異なるQoE要件を有し得る。いくつかの例では、QoEパラメータは、UE固有およびサービス関連として定義され得る。いくつかの例では、QoEは、ネットワーク品質を評価するための基準として使用され得る。従来は、ネットワークソリューションの性能評価のために、スループット、容量、およびカバレッジなどのメトリックが通常使用されていた。例示的実施形態は、関連エンティティ(例えば、UE、ネットワークエンティティ)を含めて、QoE測定収集のためのトリガ、構成、および報告の機構を可能にし得る。
【0088】
いくつかの例では、シグナリングベースまたは管理ベースの機構が、QoE関連シグナリングのために使用され得る。いくつかの例では、OAMまたはCNから受信されたアプリケーション層測定構成は、トランスペアレントコンテナ中にカプセル化され得、トランスペアレントコンテナは、ダウンリンクRRCメッセージ中でUEに転送され得る。UEの上位層から受信されたアプリケーション層測定値は、トランスペアレントコンテナ中にカプセル化され、アップリンクRRCメッセージにおいてネットワークに送信され得る。
【0089】
いくつかの例では、RANは、進行中のQoE測定/報告構成を、例えば、それをサポートしないネットワークにハンドオーバーする場合、解放し得る。
【0090】
いくつかの例では、エリアは、QoE測定および/または報告のために画定および/または構成され得る。いくつかの例では、エリアハンドリングのために、ネットワークは、UEがエリアの内側にあるか外側にあるかを追跡し得、それに応じて構成を構成/解放し得る。いくつかの例では、ネットワークは、UEがエリアの内側にあるか外側にあるかを追跡し得、UEは、それに応じてQoEの開始・停止を管理し得る。いくつかの例では、UEは、エリアチェックを実行し(UEはエリア構成を有し得る)、それに応じてQoEの開始・停止を管理し得る。
【0091】
いくつかの例では、MBSについて、RRC非アクティブ状態のQoE測定がサポートされ得る。いくつかの例では、MBSについて、RRCアイドル状態のQoE測定がサポートされ得る。
【0092】
いくつかの例では、管理ベースのQoE構成は、シグナリングベースのQoE構成をオーバーライドしないことがある。
【0093】
いくつかの例では、QoE報告は、この報告が他のSRB送信よりも低い優先度であり得るので、NRにおいて別個の(現在のSRBとは別個の)SRBを介して送信され得る。
【0094】
いくつかの例では、UEのための複数の同時QoE測定のための構成および報告がサポートされ得る。
【0095】
いくつかの例では、RRCシグナリングは、UEがQoE報告を一時停止または再開することを示すために、gNBによって使用され得る。
【0096】
いくつかの例では、一時停止/再開は、すべてのQoE報告についてであってもよく、またはQoE構成ごとのものであってもよい。
【0097】
いくつかの例では、QoE測定は、RRCReconfigurationメッセージにおいて構成され得る。
【0098】
いくつかの例では、QoE測定の構成は、RRCReconfigurationメッセージ中のOtherConfig情報要素中にあり得る。
【0099】
いくつかの例では、QoE測定の構成は、複数の同時測定の構成を可能にするためのリスト(例えば、RRCリストパラメータ)によるものであり得る。
【0100】
いくつかの例では、RRCでは、測定を識別するためにIDが使用され得る。いくつかの例では、このIDはQoE参照IDであり得る。
【0101】
いくつかの例では、SRB4は、NRにおけるQoE報告の送信のために使用され得る。
【0102】
いくつかの例では、RRCメッセージMeasReportAppLayerが、NRにおけるQoE報告の送信のために使用され得る。
【0103】
いくつかの例では、NRのためのQoEサポートは、以下を含み得る- 追跡機能(Trace Function)によるアクティブ化、シグナリングベースと管理ベース両方の構成、およびAppLayer config and reportをサポートするRRCプロシージャ。
【0104】
いくつかの例では、UEは、gNBコマンドに従うことができ、NG-RANは、いつでも、例えば、負荷または他の理由により必要とされる場合、RRCによってUEに向けてアプリケーション層測定構成を放出することができる。
【0105】
いくつかの例では、UE非アクティブアクセス層(Inactive access stratum(AS))コンテキストは、QoEのためのUE AS構成を含み得る(例えば、UEが非アクティブになるときに解放されない場合がある)。
【0106】
いくつかの例では、ネットワークからの「QoE一時停止」インジケーションは、QoE報告がUEからネットワークに送信されるのを一時的に停止するために使用され得る。
【0107】
いくつかの例では、「QoE報告一時停止インジケーション」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、アプリケーション層は、UEがQoE一時停止指示を受信するとき、QoE報告を記憶することを担当し得る。
【0108】
いくつかの例では、「QoE報告一時停止インジケーション」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、AS層は、UEがQoE一時停止インジケーションを受信するときにQoE報告を記憶することを担当し得る。
【0109】
いくつかの例では、「QoE報告一時停止インジケーション」を介したRAN過負荷中のQoE報告処理について、アプリケーション層から受信されたQoEコンテナは、一時停止中に廃棄され得る。
【0110】
いくつかの例では、アプリケーション層測定収集機能は、UEからアプリケーション層測定を収集することを可能にし得る。例示的なサポートされるサービスタイプは、ストリーミングサービスなどのサービスのためのQoE測定収集であり得る。シグナリングベースの開始ケースと管理ベースの開始ケースとの両方が使用され得る。シグナリングベースの場合、アプリケーション層測定収集(Application Layer Measurement Collection)は、CNノードから特定のUEに向けて開始され得、管理ベースの場合、アプリケーション層測定収集は、あるエリアをターゲットとして(例えば、特定のUEをターゲットにすることなく)OAMから開始され得る。
【0111】
OAMまたはCNから受信されたアプリケーション層測定構成は、トランスペアレントコンテナ中にカプセル化され得、トランスペアレントコンテナは、ダウンリンクRRCメッセージにおいてUEに転送され得る。UEの上位層から受信されたアプリケーション層測定値は、トランスペアレントコンテナ中にカプセル化され、アップリンクRRCメッセージにおいてネットワークに送信され得る。ネットワークは、いつでもUEに向けてアプリケーション層測定構成を解放することができる。
【0112】
いくつかの例では、URLLCサービスの場合、E2E遅延が重要であり得、オペレータは遅延測定を監視および保証し得る。
【0113】
いくつかの例では、QoE管理フレームワークは、2つの種類、シグナリングベースのQoEと管理ベースのQoEとして存在し得る。シグナリングベースのQoEでは、QoE測定構成(QMC)がRANノードに配信され得る。QMCは、測定のためのエリア範囲を指定することができ、エリア範囲は、セル/TA/TAI/PLMNのリストを介して画定され得る。管理ベースのQoEでは、OAMが、QMCをRANノードに配信し得る。
【0114】
いくつかの例では、QoE測定収集の開始および停止をトリガするために閾値ベースの機構が使用され得る。いくつかの例では、時間ベースのイベントがQoE測定のアクティブ化のために使用されて、所定の時間の特定の期間内でQoE測定のアクティブ化の柔軟性を可能にし得る。
【0115】
いくつかの例では、ネットワークから「一時停止」インジケーションを受信すると、UEは、QoE報告を停止し得るが、QoE測定を継続し得る。
【0116】
いくつかの例では、ネットワークからの「QoE一時停止」インジケーションは、QoE報告がネットワークに送信されるのを一時的に停止するために使用され得るが、UEにおけるQoE測定値の収集に影響を及ぼさないことがある。例えば、UEは、進行中のQoE測定を継続し得、かつアプリケーション層において新しいQoE測定を(例えば、UEに記憶されたQoE構成によって)トリガし得る。
【0117】
いくつかの例では、RANにおける過負荷の場合、基地局は、関連するUEにRRCメッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を送信することによって、UEからの報告を一時的に停止し得る。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfigでアプリケーション層測定報告を一時的に停止するように設定されたmeasConfigAppLayerを含むことができる。いくつかの例では、アクセス層は、一時的停止要求とともにアプリケーションにコマンドを送信し得る。アプリケーションは、報告を停止することができ、報告コンテナ内のデータが使用されるとき、さらなる情報の記録を停止することができる。次いで、記録されたデータは、それが報告されるまで、またはUE要求セッションが終了するとき、保持され得る。
【0118】
いくつかの例では、RANにおける過負荷状況が終了すると、基地局は、RRCメッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を関連するUEに送信することによって、UEからの報告を再開し得る。RRCConnectionReconfigurationメッセージは、otherConfigにおけるアプリケーション層測定報告を再開するように設定されたmeasConfigAppLayerを含み得る。アクセス層は、コマンドを再開要求とともにアプリケーションに送信することができる。アプリケーションは、停止された場合、報告および記録を再開することができる。
【0119】
いくつかの例では、RRC_INACTIVEにおけるQoE測定ハンドリングは、RRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへの遷移時に同じ構成を測定し、再使用することなくQoE測定構成を維持することに基づき得る。
【0120】
いくつかの例では、RRCセグメンテーションは、QoE報告の送信のために必要とされ得る。
【0121】
いくつかの例では、QoE測定が構成されるとき、構成コンテナがCAMから送信され、RRC再構成メッセージ中のトランスペアレントコンテナとしてUEに送信され得る。コンテナは、ATコマンドによってUE内のアプリケーション層に転送され得る。アプリケーションが送信すべき報告を有するとき、それは、ATコマンドによってUE内のRRC層に通信され、RRCメッセージ中でネットワークに送信され得る。gNBは、測定を分析し得る測定収集エンティティにそれを転送することができる。
【0122】
いくつかの例では、コアネットワーク(CN)は、OAMによって構成されたQoE測定のアクティブ化を開始することができ、QoE測定構成をNG-RANノードに送信することができる。UE AS層は、QoE測定構成をUEアプリケーション層に送信することができる。
【0123】
いくつかの例では、UEアプリケーション層は、QoE報告を生成し得、それをUE AS層に送信し得る。UE AS層は、別個のシグナリング無線ベアラ(SRB)を介してQoE報告をNG-RANノードに送信することができる。いくつかの例では、この報告は、他のSRB送信よりも低い優先度を有し得る。NG-RANノードは、構成された最終宛先(例えば、TCE/MCE)にQoE報告を送信することができる。
【0124】
いくつかの例では、QoE測定は、RRCReconfigurationメッセージにおいて構成され得る。いくつかの例では、QoE測定の構成は、RRCReconfigurationにおけるOtherConfig中にあり得る。
【0125】
いくつかの例では、UEにおけるいくつかの同時QoE測定を構成することが可能であり得る。いくつかの例では、測定は、リストによって構成されたRRCであり得る。いくつかの例では、リストによるQoE測定の構成が、複数の同時測定の構成を利用するために使用され得る。OtherConfigの一部としてのRRCReconfigurationに対するQoE構成の例を図16に示す。
【0126】
いくつかの例では、QoE測定収集(QMC)機構を使用する保証機能および他の自動化された機能があり得る。複数の同時測定および一時的停止/再開QMCを可能にするために、コンテナの内側および外側の両方にQoE参照を提供する機能が必要とされ得る。いくつかの例では、複数の保証および自動化機能が同じUEからの異なるQoEデータを有する必要があり得るため、各UEからの複数の同時QMCが必要とされ得る。いくつかの例では、異なる消費者によって複数のQMCが要求されるとき、報告されるデータが異なる消費者に送られる必要があり得る。基地局は、QoE参照と消費者アドレスとのマッピングを有する必要があり得る。基地局は、報告コンテナを開く必要がない場合があり、およびQoE参照を見つけるためにデータを復号してもよい。
【0127】
いくつかの例では、QoE参照は、gNBが報告をどこに転送すべきかを知ることができるように、報告を特定の構成にリンクするために使用され得る。
【0128】
いくつかの例では、QoE参照パラメータは、ネットワーク要求セッションを指定し得る。QoE参照は、グローバルにユニークであり得る。いくつかの例では、MCC MNC QMC IDであって、MCCとMNCが、管理システムを包含する1つのPLMNを識別するために管理システムからのトレースアクティブ化要求を伴い得、QMC IDが、3バイトのOctet Stringであり得るように構成され得る。いくつかの例では、QMC IDは、管理システムまたはオペレータによって生成され得る。いくつかの例では、それは、トラフィックノードおよび測定収集センターにおけるQoE測定収集ジョブを識別するために使用され得る。いくつかの例では、QoE参照は、QoE構成とともに構成され得る。
【0129】
いくつかの例では、QoEファイルを含むRRCメッセージは、かなり大きくなり得る。いくつかの例では、QoE構成には制限があり得る。
【0130】
いくつかの例では、QoE報告は、別個のRRCメッセージ、MeasReportAppLayerにおいて送信され得る。測定結果のインジケーションには、MeasReportAppLayerメッセージを使用することができる。一例を図17に示す。
【0131】
いくつかの例では、報告のために、QoE参照の目的が、正しい受信者への報告のルーティングのためにgNBにおいて使用され得るため、QoE参照が追加される必要がある。いくつかの例では、UEは、QoE報告とともにRRCメッセージ中でQoE参照を送信し得る。
【0132】
体感品質(QoE)測定および報告は、ストリーミング、仮想/拡張現実(VR/AR)、およびURLLCアプリケーションを含む、種々のサービスおよびアプリケーションのための重要な機能性である。複数のQoE構成がUEのために構成され得る。QoE構成は、QoE測定および/またはQoE報告のためのパラメータを含み得る。一定のアプリケーション/QoE構成では、QoE測定は、RRC非アクティブ状態の間にUEによって実行されることが必要とされ得、およびUEがRRC接続状態に移行する際に送信されることが必要とされ得る。既存のQoE機構は、RRC非アクティブ状態中にQoE測定をサポートしないことがある。例示的な実施形態は、RRC非アクティブ状態の間のQoE測定のためのプロセスを可能にし、および/または強化する。
【0133】
図18に示す例示的な実施形態では、UEは、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含みる1つまたは複数のRRCメッセージ(例えば、1つ以上のRRC再構成メッセージを含む)を受信することができる。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成のパラメータのうちのいくつかは、1つまたは複数の構成の間で共通であり得る。いくつかの例では、QoE構成のパラメータの少なくとも一部分は、そのQoE構成に固有であり得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成におけるQoE構成は、識別され/識別子と関連付けられ得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、1つまたは複数のQoE構成に関連する識別子(例えば、識別子を示すパラメータ)を備え得る。1つまたは複数のQoE構成パラメータは、QoE測定および/またはQoE報告の生成のためにUEによって使用される1つまたは複数の第1のパラメータを含み得る。例えば、1つまたは複数の第1のパラメータは、QoEが測定される1つまたは複数のアプリケーションを示し得、および/またはQoE測定を実施するためにUEによって使用されるべき測定パラメータ/KPIを示し得る。1つまたは複数のQoE構成パラメータは、QoE報告を報告するためにUEによって使用される1つまたは複数の第2のパラメータ(例えば、周期性、QoE報告のサイズなど)を含み得る。
【0134】
RRC接続状態の間、UEは、RRC解放メッセージを受信し得る。RRC解放メッセージは、UEのRRC接続状態からRRC非アクティブ状態への遷移を示し得る。例えば、RRC解放メッセージは、UEのRRC接続状態からRRC非アクティブ状態への遷移を示すsuspend config IEを含んでもよい。suspend config IEは、RRC非アクティブ状態中にUEの動作のためにUEによって使用される構成パラメータを含み得る。例えば、suspend config IEは、RAN通知エリア(RNA)更新(RNAU)、RRC非アクティブ状態中の動作のための1つまたは複数のRNTI(例えば、短いRNTIおよび完全なRNTI)、RANページングサイクル、1つまたは複数のタイマー値(例えば、RNAUに関連するタイマー)などのためのパラメータを含み得る。RRC解放メッセージを受信したことに応答して、およびsuspend config IEを含むRRC解放メッセージに基づいて、UEは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移し得る。
【0135】
UEは、RRC非アクティブ状態にある間にQoE測定を実施し得る。UEは、1つまたは複数のQoE構成のうちの1つまたは複数の第1のQoE構成についてQoE測定を実施することができる。いくつかの例では、1つまたは複数の第1のQoE構成は、1つまたは複数のQoE構成から(例えば、基地局によって)選択され得る。1つまたは複数の第1のQoE構成の選択は、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連するアプリケーションに基づいてもよく、および/またはRRC非アクティブ状態にある間に対応する構成/アプリケーションに対してQoE測定が必要とされるかどうかに基づいてもよい。いくつかの例では、UEは、RRC解放メッセージに基づいて、および/またはそれに応答して、1つまたは複数のQoE構成中の1つまたは複数の第1のQoE構成を決定し得る。例えば、RRC解放メッセージ(例えば、RRC解放メッセージ中のsuspendconfig IE)は、1つまたは複数の第1のQoE構成を示すことができ、例えば、RRC解放メッセージ中の1つまたは複数のパラメータは、1つまたは複数の第1のQoE構成の1つまたは複数の第1の識別子を示すことができる。例えば、RRC解放メッセージは、1つまたは複数の第1のQoE構成を(例えば、その識別子を示すことによって)示すリストパラメータ(例えば、リストタイプのRRCパラメータ)を含み得る。いくつかの例では、UEは、1つまたは複数の第1のQoE構成のためのQoE測定を実施することができ、QoE測定を対応するQoE報告に記憶させることができる。UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後に(例えば、それに応答して)、対応するQoE報告を送信し得る。
【0136】
いくつかの例では、RRC解放メッセージは、QoE構成の1つまたは複数の構成パラメータ(例えば、QoE測定に使用される1つまたは複数のQoE構成)に対する更新/再構成を示し得る。例えば、QoE構成のパラメータは、UEがRRC接続状態で動作するとき、UEのための(例えば、QoE測定のための)第1の値を有し得、UEがRRC非アクティブ状態で動作するとき、UEのための(例えば、QoE構成のための)第2の値を有し得る。図20に例を示す。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、1つまたは複数のオフセットパラメータを含み得、UEは、RRC接続状態のパラメータの第1の値およびオフセットパラメータに基づいて、QoE構成のパラメータの第2の値を決定し得る。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、少なくとも1つのインデックスを示し得、インデックスは、UEがRRC非アクティブ状態にある間にQoE構成の1つまたは複数のパラメータの新しい値を識別し得る。
【0137】
UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定し得る。例えば、UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移をトリガするアプリケーション層データを受信し得る。RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移すると決定したことに応答して、UEは、1つまたは複数のQoE測定報告を送信し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のQoE測定報告は、UEがRRC非アクティブ状態にある間に実行されるQoE測定に基づき得る。QoE測定報告は、識別子と関連付けられ得る。いくつかの例では、QoE測定報告は、QoE測定/報告に関連する識別子を示すパラメータを含み得る。QoE報告に関連付けられた識別子は、対応する受信者にQoE報告を転送するためにRAN/gNBによって使用され得る。UEは、(例えば、MeasrementReportAppLayerメッセージを含む)1つまたは複数のRRCメッセージに基づいて1つまたは複数のQoE報告を送信することができる。1つまたは複数のQoE報告は、第1のシグナリング無線ベアラ(例えば、SRB4)に関連付けられ得る。いくつかの例では、第1のSRBは、1つまたは複数の第2のSRB(例えば、RRCシグナリングを介してUEによって送信される他のインジケーション/報告(例えば、RLFなど)と関連付けられるSRB)と比較して低い優先度を有し得る。UEは、アップリンクトランスポートブロックにおいて1つまたは複数のQoE報告を多重化することができ、1つまたは複数のQoE報告を多重化することは、第1のSRBの優先度(例えば、MAC層において論理チャネル優先順位付けプロシージャを使用する)に基づき得る。1つまたは複数のQoE測定報告は、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連付けられ得る。例えば、1つまたは複数のQoE測定報告は、RRC非アクティブ状態の間にUEによって実行される測定に基づき得る。いくつかの例では、UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に1つまたは複数のQoE測定報告を記憶することができ、RRC接続状態への遷移後に1つまたは複数の記憶されたQoE測定報告を送信することができる。いくつかの例では、UEは、ランダムアクセスプロセスに基づいて、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移し得る。図19に示される例では、UEは、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージに基づいて、例えば、4ステップランダムアクセスプロセスにおけるMsg3に基づいて、または2ステップランダムアクセスプロセスにおけるMsgAに基づいて、1つまたは複数のQoE報告を送信し得る。いくつかの例では、UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後にUEによって受信されたアップリンクグラント(例えば、構成されたグラントまたは動的グラント)に基づいて、1つまたは複数のQoE測定報告を送信し得る。
【0138】
いくつかの例では、UEは、QoE測定報告の一時停止/再開および/またはQoE測定の実行の一時停止/再開を示すシグナリング(例えば、制御チャネルを介して受信される物理層シグナリング、MAC CE、またはRRCシグナリング)を受信し得る。いくつかの例では、一時停止/再開シグナリングは、RRC接続状態(例えば、UEがRRCアイドル状態からRRC接続状態に遷移した後、またはUEがRRC非アクティブ状態に遷移する前)にあるUEによって受信され得る。いくつかの例では、一時停止/再開シグナリングは、RRC非アクティブ状態(例えば、ページングを介して、測定を一時停止/再開する状態)とRRC接続状態の両方でUEによって受信され得る。
【0139】
例示的な実施形態では、ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信し得る。UEは、UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを示すRRC解放メッセージを受信することができる。UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に、1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つまたは複数の第1のQoE構成についてQoE測定を実施することができる。UEは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することを決定し得る。UEは、遷移すべきと決定したことに応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信することができる。
【0140】
いくつかの例では、UEは、RRC解放メッセージを受信したことに応答して、無線リソース制御(RRC)接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移し得る。
【0141】
いくつかの例では、RRC解放メッセージは、suspendconfig情報要素(IE)を含み得る。suspendconfig IEは、RRC非アクティブ状態にあるユーザ機器(UE)の動作についての構成パラメータを含み得る。
【0142】
いくつかの例では、1つまたは複数のQoE構成における各体感品質(QoE)構成は、識別子と関連付けられ得る。1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータは、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の識別子を示し得る。いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の各QoE構成が、QoE構成に対応する識別子を示すパラメータを含み得る。いくつかの例では、RRC解放メッセージは、1つまたは複数の第1のQoE構成に関連する、1つまたは複数の識別子のうちの1つまたは複数の第1の識別子を示し得る。
【0143】
いくつかの例では、無線リソース制御(RRC)解放メッセージは、ユーザ機器(UE)のRRC非アクティブ状態への遷移を示すsuspendconfig情報要素(IE)を含み得る。いくつかの例では、suspendconfig情報要素(IE)は、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)構成に関連する1つまたは複数の第1の識別子を示し得る。いくつかの例では、suspendconfig情報要素(IE)は、1つまたは複数の第1の体感1品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを含み得る。
【0144】
いくつかの例では、体感品質(QoE)構成における構成パラメータは、QoE測定のための第1のパラメータとQoE報告のための第2のパラメータとを含み得る。いくつかの例では、第1のパラメータは、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示し得る。いくつかの例では、前記第2のパラメータは、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示し得る。
【0145】
いくつかの例では、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移する工程が、ランダムアクセスプロセスを開始することを含み得る。1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介し得る。いくつかの例では、ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが4ステップランダムアクセスプロセスである場合、Msg3メッセージであり得る。いくつかの例では、ランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセスプロセスが2ステップランダムアクセスプロセスである場合、MsgAメッセージであり得る。
【0146】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後、アップリンクグラントに基づき得る。いくつかの例では、UEは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移した後、アップリンクグラントを受信し得る。
【0147】
いくつかの例では、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)のある第1のQoE構成構成の第1の構成パラメータが、ユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間、第1の値と関連付けられ得、UEが前記RRC非アクティブ状態にある間、第2の値に関連付けられ得る。
【0148】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程は、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介して行われ得る。いくつかの例では、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられ得る。いくつかの例では、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージは、MeasurementReportAppLayerメッセージを含み得る。
【0149】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の構成パラメータの、少なくともいくつかの構成パラメータは、同じであり得る。
【0150】
いくつかの例では、1つまたは複数の測定報告中の測定報告は、測定識別子を備え得る。測定識別子は、1つまたは複数のQoE構成において、測定報告が関連付けられ得る体感品質(QoE)構成を示し得る。いくつかの例では、測定識別子は、測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用され得る。
【0151】
いくつかの例では、UEは、RRC接続状態に遷移した後に、一時停止体感品質(QoE)測定報告を示す一時停止インジケーションを受信し得る。いくつかの例では、一時停止インジケーションは物理層メッセージであり得る。いくつかの例では、物理層メッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネルを介して行われ得る。いくつかの例では、一時停止インジケーションメッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介したものであり得る。いくつかの例では、一時停止インジケーションは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介したものであり得る。いくつかの例では、体感品質(QoE)測定は、QoE測定報告を一時停止している間に実行され得る。
【0152】
いくつかの例では、UEは、RRC接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告の再開を示す再開インジケーションを受信し得る。いくつかの例では、再開インジケーションは物理層メッセージであり得る。いくつかの例では、物理層メッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネルを介して行われ得る。いくつかの例では、再開インジケーションメッセージは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介したものであり得る。いくつかの例では、再開インジケーションは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介したものであり得る。
【0153】
いくつかの例では、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態中のQoE測定の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。
【0154】
いくつかの例では、1つまたは複数の第1の体感品質(QoE)構成は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態からRRC接続状態への遷移に応答してQoE報告の要件に基づいて、1つまたは複数のQoE構成から選択され得る。
【0155】
いくつかの例では、1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信することは、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づき得る。
【0156】
いくつかの例では、無線リソース制御(RRC)メッセージはRRC再構成メッセージであり得る。
【0157】
いくつかの例では、UEは、UEがRRC非アクティブ状態にある間に1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶することができる。
【0158】
様々な例示的な実施形態に関して本開示で説明する例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械を含むが、これらに限定されない。いくつかの例では、プロセッサは、デバイス(例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成)の組合せを使用して実装され得る。
【0159】
本開示で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。命令またはコードは、機能の実装のためにコンピュータ可読媒体上に記憶または送信され得る。本明細書で開示される機能の実装のための他の例も本開示の範囲内である。機能の実装は、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、物理的にコロケートされた要素または(例えば、様々な位置に)分散された要素を介し得る。
【0160】
コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、非一時的コンピュータ記憶媒体を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る。非一時的記憶媒体の例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイスなどを含むが、これらに限定されない。非一時的媒体は、所望のプログラムコード手段(例えば、命令および/またはデータ構造)を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る。いくつかの例では、ソフトウェア/プログラムコードは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、リモートソース(例えば、ウェブサイト、サーバ等である。)から送信され得る。そのような例では、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義の範囲内である。上記の例の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内である。
【0161】
本開示で使用されるように、項目のリストにおける用語「または」の使用は、包括的なリストを示す。アイテムのリストは、「少なくとも1つ」または「1つ以上」などの語句によって前置されてもよい。例えば、A、BまたはCの少なくとも1つのリストは、AまたはBまたはCまたはAB(すなわち、AおよびB)またはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を含む。また、本開示で使用されるように、条件のリストを「に基づく」という語句とインターフェースすることは、条件のセット「のみに基づく」と解釈されるべきではなく、むしろ条件のセット「に少なくとも部分的に基づく」と解釈されるべきである。例えば、「条件Aに基づく」と記載される結果は、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aおよび条件Bの両方に基づき得る。
【0162】
本明細書において、用語「含む(comprise)」、「含む(include)」、または「含有する(contain)」は、互換的に使用されてもよく、同じ意味を有し、包括的かつ非限定的であると解釈されるべきである。用語「備える(comprise)」、「含む(include)」、または「包含する(contain)」は、要素のリストの前に使用され得、リスト内の列挙された要素の少なくともすべてが存在するが、リスト内にない他の要素も存在し得ることを示す。例えば、AがBおよびCを含む場合、{B,C}および{B,C,D}の両方がAの範囲内である。
【0163】
本開示は、添付の図面に関連して、実装され得るすべての例または本開示の範囲内にあるすべての構成を表すわけではない例示的な構成について説明する。用語「例示的」は、「好ましい」または「他の例と比較して有利な」と解釈されるべきではなく、「例示、インスタンス、または例」と解釈されるべきである。実施形態および図面の説明を含む本開示を読むことによって、本明細書に開示される技術が代替実施形態を使用して実装され得ることが、当業者によって理解されるであろう。当業者は、実施形態、または本明細書で説明される実施形態のある特徴が、本開示で説明される技術を実践するためのさらに他の実施形態に到達するように組み合わせられ得ることを理解するであろう。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【誤訳訂正2】
【訂正対象書類名】特許請求の範囲
【訂正対象項目名】全文
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体感品質(QoE)測定および報告の方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、1つまたは複数のQoE構成の構成パラメータを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信する工程と、
前記UEがRRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することを示すRRC解放メッセージを受信する工程と、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態にある間に、前記1つまたは複数のQoE構成のうちの少なくとも1つの第1のQoE構成に対してQoE測定を実施する工程と、
前記RRC非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移することを決定する工程と、
前記遷移することを決定する工程に応答して、1つまたは複数のQoE測定報告を送信する工程と
を含む、方法。
【請求項2】
前記RRC解放メッセージを受信する工程に応答して、前記無線リソース制御(RRC)接続状態から前記RRC非アクティブ状態に遷移する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージが、suspendconfig情報要素(IE)を含み、
前記suspendconfig IEが、前記RRC非アクティブ状態にある前記ユーザ機器(UE)の動作についての構成パラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の各QoE構成が、識別子に関連付けられ、
前記1つまたは複数のQoE構成の前記構成パラメータが、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた前記識別子を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の各QoE構成が、前記QoE構成に対して関連付けられた前記識別子を示すパラメータを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージが、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連する1つまたは複数の識別子のうちの少なくとも1つの第1の識別子を示す、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記無線リソース制御(RRC)解放メッセージが、前記ユーザ機器(UE)の前記RRC非アクティブ状態への遷移を示すsuspendconfig情報要素(IE)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記suspendconfig情報要素(IE)が、前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成に関連付けられた少なくとも1つの第1の識別子を示す、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記suspendconfig情報要素(IE)が、少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)測定構成のリストを示すパラメータを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の前記構成パラメータが、QoE測定のための第1のパラメータおよびQoE報告ための第2のパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のパラメータが、体感品質(QoE)測定のための1つまたは複数のアプリケーションを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のパラメータが、体感品質(QoE)報告のための1つまたは複数の周期性を示す、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移する工程が、ランダムアクセスプロセスを開始することを含み、
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程が、前記ランダムアクセスプロセスのランダムアクセスメッセージを介する、
請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ランダムアクセスプロセスが4ステップランダムアクセスプロセスである場合に、前記ランダムアクセスメッセージがMsg3メッセージである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ランダムアクセスプロセスが2段階ランダムアクセスプロセスである場合に、前記ランダムアクセスメッセージがMsgAメッセージである、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程が、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移した後のアップリンクグラントに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記アップリンクグラントが、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態に遷移した後に受信される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
1つまたは複数の第1のQoE構成の前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成の第1の構成パラメータが、
前記ユーザ機器(UE)が無線リソース制御(RRC)接続状態にある間、第1の値に関連付けられ、
前記UEが前記RRC非アクティブ状態にある間、第2の値に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程が、1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージを介する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージが、シグナリング無線ベアラ4(SRB4)に関連付けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記1つまたは複数の無線リソース制御(RRC)メッセージが、MeasurementReportAppLayerメッセージを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)構成の前記構成パラメータの少なくともいくつかの構成パラメータが同じである、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告の1つの測定報告が、測定識別子を含み、
前記測定識別子が、前記QoE測定報告が関連付けられる前記1つまたは複数のQoE構成のうちのあるQoE構成を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記測定識別子が、前記体感品質(QoE)測定報告を対応する受信者に転送するために無線アクセスネットワーク(RAN)によって使用される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記RRC接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告が一時停止していること示す一時停止インジケータ(pause indicator)を受信する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記一時停止インジケータが物理層メッセージである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記物理層メッセージが、ダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記一時停止インジケータが、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記一時停止インジケータが、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
体感品質(QoE)測定が、前記QoE測定報告を一時停止している間に実行される、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記無線リソース制御(RRC)接続状態に遷移した後に、体感品質(QoE)測定報告の再開を示す再開インジケータを受信する工程をさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項32】
前記再開インジケータは物理層メッセージである、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記物理層メッセージが、ダウンリンク制御チャネルを介して受信される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
再開インジケーションのメッセージが、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介して受信される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記再開インジケーションが、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して受信される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成が、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態の間にQoE測定の要件に基づいて、前記1つまたは複数のQoE構成から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記少なくとも1つの第1の体感品質(QoE)構成が、前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態から前記RRC接続状態への遷移に応答して、QoE報告の要件に基づいて、前記1つまたは複数のQoE構成から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を送信する工程が、1つまたは複数の第1のQoE構成に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記無線リソース制御(RRC)メッセージが、RRC再構成メッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記ユーザ機器(UE)によって、前記UEが前記無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態にある間に、前記1つまたは複数の体感品質(QoE)測定報告を記憶する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【誤訳訂正3】
【訂正対象書類名】図面
【訂正対象項目名】図2
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
図2
【誤訳訂正4】
【訂正対象書類名】図面
【訂正対象項目名】図3
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
図3
【誤訳訂正5】
【訂正対象書類名】図面
【訂正対象項目名】図4
【訂正方法】変更
【訂正の内容】
図4
【国際調査報告】