IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エーエーシー アコースティック テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッドの特許一覧

特表2024-535953複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器
<>
  • 特表-複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器 図1
  • 特表-複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器 図2
  • 特表-複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器 図3
  • 特表-複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   B06B 1/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B06B1/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022577419
(86)(22)【出願日】2022-09-20
(85)【翻訳文提出日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2022119761
(87)【国際公開番号】W WO2024050868
(87)【国際公開日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】202211099488.9
(32)【優先日】2022-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522235216
【氏名又は名称】エーエーシー アコースティック テクノロジーズ (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】曹 雪▲ニー▼
【テーマコード(参考)】
5D107
【Fターム(参考)】
5D107AA01
5D107AA05
5D107DE01
5D107DE02
(57)【要約】
【課題】本発明の実施例は複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】当該方法は各振動器の振動パラメータを取得することと、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することと、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することと、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行うこととを含む。本発明の実施例に係る技術案において、異なる振動器の振動パラメータを抽象化処理して抽象化パラメータを生成し、且つ複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行うことにより、異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することは、保証される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の振動器の出力同一性の制御方法であって、
各前記振動器の振動パラメータを取得することと、
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことと、を含むことを特徴とする複数の振動器の出力同一性の制御方法。
【請求項2】
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が小さいときに、取得された前記複数の振動器の振動パラメータの中間値を前記標準中心点として特定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が大きいときに、取得された各前記振動器の振動パラメータの中間値をいずれも前記標準中心点として特定することを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することは、
正規化処理方式に基づいて、前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータを抽象化し、複数の抽象化パラメータを生成することを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことは、
各前記抽象化パラメータに基づいて、各前記抽象化パラメータに対応する前記振動器に対して出力制御を行うことを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項6】
前記振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の制御方法。
【請求項7】
前記振動パラメータは、共振周波数及び出力強度を含むことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
【請求項8】
複数の振動器の出力同一性の制御装置であって、
各前記振動器の振動パラメータを取得し且つ複数の前記振動器の振動パラメータの標準中心点を特定するように構成される特定モジュールと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成するように構成される生成モジュールと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うように構成される制御モジュールとを含むことを特徴とする複数の振動器の出力同一性の制御装置。
【請求項9】
記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、前記プログラムは、作動したときに、前記記憶媒体の所在する装置が請求項1~7のいずれか一項に記載の複数の振動器の出力同一性の制御方法を実行するように制御することを特徴とする記憶媒体。
【請求項10】
プログラム命令を含む情報を記憶するためのメモリと、前記プログラム命令の実行を制御するためのプロセッサとを含む電子機器であって、
前記プログラム命令が前記プロセッサによってロードされて実行されたときに、請求項1~7のいずれか一項に記載の複数の振動器の出力同一性の制御方法のステップは、実施されることを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動器の技術分野に関し、特に複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
振動器は、振動機能を提供する素子であり、異なる振動器の構造が異なるため、共振周波数も異なる。したがって、同じ条件でも、異なる振動器の出力強度は、同じではない。異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することを保証するために、異なる振動器に対して出力同一性の制御を行う必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これに鑑みて、本発明の実施例は、異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することを保証するための複数の振動器の出力同一性の制御方法、装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例は、複数の振動器の出力同一性の制御方法を提供し、当該複数の振動器の出力同一性の制御方法は、
各前記振動器の振動パラメータを取得することと、
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことと、を含む。
【0005】
好ましくは、前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が小さいときに、取得された前記複数の振動器の振動パラメータの中間値を前記標準中心点として特定することを含む。
【0006】
好ましくは、前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が大きいときに、取得された各前記振動器の振動パラメータの中間値をいずれも前記標準中心点として特定することを含む。
【0007】
好ましくは、前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することは、
正規化処理方式に基づいて、前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータを抽象化し、複数の抽象化パラメータを生成することを含む。
【0008】
好ましくは、前記複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことは、
各前記抽象化パラメータに基づいて、各前記抽象化パラメータに対応する前記振動器に対して出力制御を行うことを含む。
【0009】
好ましくは、前記振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含む。
【0010】
好ましくは、前記振動パラメータは、共振周波数及び出力強度を含む。
【0011】
本発明の実施例は、複数の振動器の出力同一性の制御装置を提供し、当該複数の振動器の出力同一性の制御装置は、
各前記振動器の振動パラメータを取得し且つ複数の前記振動器の振動パラメータの標準中心点を特定するように構成される特定モジュールと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成するように構成される生成モジュールと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うように構成される制御モジュールとを含む。
【0012】
本発明の実施例は、記憶媒体を提供し、前記記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、前記プログラムは、作動したときに、前記記憶媒体の所在する装置が前記複数の振動器の出力同一性の制御方法を実行するように制御する。
【0013】
本発明の実施例は、電子機器を提供し、当該電子機器は、プログラム命令を含む情報を記憶するためのメモリと、前記プログラム命令の実行を制御するためのプロセッサとを含み、前記プログラム命令がプロセッサによってロードされて実行されたときに、前記複数の振動器の出力同一性の制御方法のステップは、実施される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施例に係る技術案において、各振動器の振動パラメータを取得し、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定し、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成し、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行う。本発明の実施例に係る技術案において、異なる振動器の振動パラメータを抽象化処理して抽象化パラメータを生成し、且つ複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行うことにより、異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することは、保証される。
【0015】
本発明の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例に必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に説明する図面は、本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者にとって、創造的労働をしない前提で、更にこれらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例に係る複数の振動器の出力同一性の制御方法のフローチャートである。
図2】複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定する模式図である。
図3】本発明の実施例に係る複数の振動器の出力同一性の制御装置の構造概略図である。
図4】本発明の実施例に係る電子機器の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の技術案をよりよく理解するために、以下に図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0018】
説明した実施形態がすべての実施形態ではなく、本発明の実施形態の一部にすぎないことは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに得ることができる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0019】
本発明の実施形態で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本発明を限定することを意図しない。本発明の実施形態および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1種」、「前記」及び「当該」は、文脈が他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図される。
【0020】
理解すべきことは、本明細書で使用される用語「及び/又は」は関連対象の関連関係を説明するだけであり、3種類の関係が存在することができ、例えば、甲及び/又は乙は、甲が単独で存在し、甲と乙が同時に存在し、乙が単独で存在するという3種類の状況が存在することを表すことができる。なお、ここで符号「/」とは、一般に、前後関連オブジェクトが「または」の関係であることを意味する。
【0021】
異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することを保証するために、一般的に、振動器の2つの方向、すなわち定量レベルの数値の一致と定性レベルの傾向の一致とを目指し、一致化処理を行う。
【0022】
ここで、振動器の性能に明らかな差異がないものについて、定量レベルの一致化を実現することができ、振動器の性能に大きな差異が存在するものについて、定性レベルの一致化を実現することができる。
【0023】
定量レベルの効果の一致化について、各振動器の共振周波数と出力強度とのマッピング関係を確立して一対一で対応させればよく、特殊な処理を必要としない。
【0024】
本発明の実施例は、複数の振動器の出力同一性の制御方法を提供する。図1は、本発明の実施例に係る複数の振動器の出力同一性の制御方法のフローチャートであり、図1に示すように、当該方法は、下記のステップを含む。
【0025】
ステップ102では、各振動器の振動パラメータを取得する。
【0026】
本発明の実施例において、振動パラメータは、共振周波数及び出力強度を含む。
【0027】
ステップ104では、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定する。
【0028】
具体的には、複数の振動器の性能の差異が小さいときに、取得された複数の振動器の振動パラメータの中間値を標準中心点として特定し、又は、複数の振動器の性能の差異が大きいときに、取得された各振動器の振動パラメータの中間値をいずれも標準中心点として特定する。例えば、標準中心点は、点P(f、i)であり、ここで、標準中心点Pの横座標が共振周波数(Frequency)fであり、縦座標が出力強度(Intensity)iである。
【0029】
本発明の実施例において、振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含む。
【0030】
選択可能な解決手段として、複数の振動器の周波数、振幅及び振動時間の間の差異率が所定の閾値より小さい場合に、複数の振動器の性能の差異が小さく、複数の振動器の周波数、振幅及び振動時間の間の差異率が所定の閾値以上である場合に、複数の振動器の性能の差異が大きい。本発明の実施例において、実際の状況に応じて所定の閾値を設定することができ、例えば、所定の閾値は、80%である。
【0031】
図2は、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定する模式図であり、図2に示すように、横座標は、共振周波数(Frequency)であり、縦座標は、出力強度(Intensity)である。ここで、第1振動器の振動パラメータにおける共振周波数がfであり、出力強度がiであり、振動中心点が(f、i)であり、第二振動器の振動パラメータにおける共振周波数がfであり、出力強度がiであり、振動中心点が(f、i)である場合に、第1振動器の振動中心点(f、i)と第2振動器の振動中心点(f、i)とに対応する振動パラメータの中間値が基準中心点としての点P(f、i)であると特定することができる。
【0032】
ステップ106では、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成する。
【0033】
具体的には、正規化処理方式に基づいて、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対してパラメータを抽象化し、複数の抽象化パラメータを生成する。
【0034】
本ステップにおいて、各振動器の振動中心点を標準中心点(点P)に対応付けさせ、且つ正規化方式(この方式に限定されない)によってパラメータを抽象化し、最終的に統一的な抽象化パラメータを形成する。このように、異なる振動器の振動傾向が一致することを保証する。
【0035】
ステップ108では、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行う。
【0036】
具体的には、各抽象化パラメータに基づいて、各抽象化パラメータに対応する振動器に対して出力制御を行う。
【0037】
本発明の実施例に係る技術案において、各振動器の振動パラメータを取得し、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定し、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成し、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行う。本発明の実施例に係る技術案において、異なる振動器の振動パラメータを抽象化処理して抽象化パラメータを生成し、且つ複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行うことにより、異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することは、保証される。
【0038】
本発明の実施例に係る技術案において、異なる振動器の出力効果を一致化処理することは、異なる振動器の出力効果を管理することに役立ち、異なる振動器の振動パラメータを同じパラメータ化体系(抽象化パラメータ)に統一することにより、複数の振動器の出力効果に対して編集処理を統一的に行うことができ、且つ異なる振動器に一致する効果があることを保証し、振動内容の設計開発及び応用普及コストを大幅に低減する。
【0039】
本発明の実施例は、複数の振動器の出力同一性の制御装置を提供する。図3は、本発明の実施例に係る複数の振動器の出力同一性の制御装置の構造概略図であり、図3に示すように、当該装置は、特定モジュール11、生成モジュール12及び制御モジュール13を含む。
【0040】
特定モジュール11は、各振動器の振動パラメータを取得し且つ複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定する。
【0041】
生成モジュール12は、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成する。
【0042】
制御モジュール13は、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行う。
【0043】
本発明の実施例において、特定モジュール11は、具体的に、複数の振動器の性能の差異が小さいときに、取得された複数の振動器の振動パラメータの中間値を標準中心点として特定する。
【0044】
本発明の実施例において、特定モジュール11は、具体的に、複数の振動器の性能の差異が大きいときに、取得された各振動器の振動パラメータの中間値をいずれも標準中心点として特定する。
【0045】
本発明の実施例において、生成モジュール12は、具体的に、正規化処理方式に基づいて、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対してパラメータを抽象化し、複数の抽象化パラメータを生成する。
【0046】
本発明の実施例において、制御モジュール13は、具体的に、各抽象化パラメータに基づいて、各抽象化パラメータに対応するバイブレータに対して出力制御を行う。
【0047】
本発明の実施例において、振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含む。
【0048】
本発明の実施例において、振動パラメータは、共振周波数及び出力強度を含む。
【0049】
本発明の実施例に係る技術案において、各振動器の振動パラメータを取得し、複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定し、標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成し、複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行う。本発明の実施例に係る技術案において、異なる振動器の振動パラメータを抽象化処理して抽象化パラメータを生成し、且つ複数の抽象化パラメータに基づいて複数の振動器の出力制御を行うことにより、異なる振動器が同じシーンにおいて一致する効果を有することは、保証される。
【0050】
本実施例に係る複数の振動器の出力同一性の制御装置は、前記図1における複数の振動器の出力同一性の制御方法を実現するために用いられてもよく、具体的には、前記複数の振動器の出力同一性の制御方法の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0051】
本発明の実施例は、記憶媒体を提供し、記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、プログラムは、作動したときに、記憶媒体の所在する装置が前記複数の振動器の出力同一性の制御方法の実施例の各ステップを実行するように制御し、具体的な説明は、前記複数の振動器の出力同一性の制御方法の実施例を参照することができる。
【0052】
本発明の実施例は、電子機器を提供し、メモリ及びプロセッサを含み、メモリは、プログラム命令を含む情報を記憶し、プロセッサは、プログラム命令の実行を制御し、プログラム命令がプロセッサによってロードされて実行されたときに、前記複数の振動器の出力同一性の制御方法の実施例の各ステップは、実施される。具体的な説明は、前記複数の振動器の出力同一性の制御方法の実施例を参照することができる。
【0053】
図4は、本発明の実施例に係る電子機器の模式図である。図4に示すように、当該実施例の電子機器20は、プロセッサ21と、メモリ22と、メモリ22に記憶され且つプロセッサ21で実行可能なコンピュータプログラム23とを含み、当該コンピュータプログラム23がプロセッサ21によって実行されたときに、実施例における複数の振動器に応用される出力同一性の制御方法は、実施される。重複を回避するために、ここで重複して説明しない。又は、当該コンピュータプログラムがプロセッサ21によって実行されたときに、実施例における複数の振動器の出力同一性の制御装置に応用される各モデル/ユニットの機能は、実現される。重複を回避するために、ここで重複して説明しない。
【0054】
電子機器20は、プロセッサ21、メモリ22を含むがこれらに限定されない。当業者であれば理解できるように、図4は、電子機器20の例だけであり、電子機器20に対する制限を形成するものではなく、図示よりも多く又はよりも少ない部品、又はいくつかの部品を組み合わせ、又は異なる部品を含んでもよく、例えば、電子機器は、入力出力装置、ネットワークアクセス装置、バスなどを更に含んでもよい。
【0055】
言及されたプロセッサ21は、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、更に他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリ等であってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく又は当該プロセッサが任意の一般的なプロセッサ等であってもよい。
【0056】
メモリ22は、電子機器20の内部記憶ユニットであってもよく、例えば、電子機器20のハードディスク又はメモリである。メモリ22は、電子機器20の外部記憶装置であってもよく、例えば、電子機器20に備えられた挿着式ハードディスク、スマートメモリカード(Smart Media Card、SMC)、セキュアデジタル(Secure Digital、SD)カード、フラッシュメモリカード(Flash Card)等であってもよい。更に、メモリ22は、電子機器20の内部記憶ユニットを含むだけでなく外部記憶装置を含む。メモリ22は、コンピュータプログラム及び電子機器に必要な他のプログラムやデータを記憶する。メモリ22は、出力されたまたは出力すべきデータを一時的に記憶してもよい。
【0057】
当業者であれば明確に分かるように、説明しやすく且つ簡潔にするために、上述したシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程が前記の方法実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0058】
本発明に係るいくつかの実施例において、理解すべきことは、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現することができる。例えば、前記説明した装置実施例は、模式的なものだけであり、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割のみであり、実際に実現する時に別の分割方式を有してもよく、例えば、複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合するか又は集積することができ、又はいくつかの特徴は無視するか、又は実行しない。また、表示されたか又は議論された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットの間接結合又は通信接続を介してもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0059】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもよいし、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットであってもよいし、物理的な単位でなくてもよく、すなわち1つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてその中の一部又は全部のユニットを選択して本実施例の解決手段の目的を達成することができる。
【0060】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが単独で物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。前記集積されたユニットは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、ハードウェアとソフトウェア機能ユニットとの協同の形式で実現されてもよい。
【0061】
前記ソフトウェア機能ユニットの形式で実現された集積されたユニットは、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。前記ソフトウェア機能ユニットは、1つの記憶媒体に記憶され、複数の命令を含み一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)又はプロセッサ(Processor)が本発明の各実施例に記載の方法の一部のステップを実行するために用いられている。前記の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶することができる媒体を含む。
【0062】
以上の記載は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の精神及び原則内で行われたいかなる修正、同等置換及び改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【0063】
(付記1)
複数の振動器の出力同一性の制御方法であって、
各前記振動器の振動パラメータを取得することと、
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことと、を含むことを特徴とする複数の振動器の出力同一性の制御方法。
【0064】
(付記2)
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が小さいときに、取得された前記複数の振動器の振動パラメータの中間値を前記標準中心点として特定することを含むことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
【0065】
(付記3)
前記複数の振動器の振動パラメータの標準中心点を特定することは、
前記複数の振動器の性能の差異が大きいときに、取得された各前記振動器の振動パラメータの中間値をいずれも前記標準中心点として特定することを含むことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
【0066】
(付記4)
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成することは、
正規化処理方式に基づいて、前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータを抽象化し、複数の抽象化パラメータを生成することを含むことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
【0067】
(付記5)
前記複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うことは、
各前記抽象化パラメータに基づいて、各前記抽象化パラメータに対応する前記振動器に対して出力制御を行うことを含むことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
【0068】
(付記6)
前記振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含むことを特徴とする付記2又は3に記載の制御方法。
【0069】
(付記7)
前記振動パラメータは、共振周波数及び出力強度を含むことを特徴とする付記1に記載の制御方法。
【0070】
(付記8)
複数の振動器の出力同一性の制御装置であって、
各前記振動器の振動パラメータを取得し且つ複数の前記振動器の振動パラメータの標準中心点を特定するように構成される特定モジュールと、
前記標準中心点に基づいて各振動器の振動パラメータに対して抽象化処理を行って複数の抽象化パラメータを生成するように構成される生成モジュールと、
複数の前記抽象化パラメータに基づいて前記複数の振動器の出力制御を行うように構成される制御モジュールとを含むことを特徴とする複数の振動器の出力同一性の制御装置。
【0071】
(付記9)
記憶媒体であって、
前記記憶媒体は、記憶されたプログラムを含み、前記プログラムは、作動したときに、前記記憶媒体の所在する装置が付記1~7のいずれか一つに記載の複数の振動器の出力同一性の制御方法を実行するように制御することを特徴とする記憶媒体。
【0072】
(付記10)
プログラム命令を含む情報を記憶するためのメモリと、前記プログラム命令の実行を制御するためのプロセッサとを含む電子機器であって、
前記プログラム命令が前記プロセッサによってロードされて実行されたときに、付記1~7のいずれか一つに記載の複数の振動器の出力同一性の制御方法のステップは、実施されることを特徴とする電子機器。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-12-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
前記振動器の性能は、振動器の周波数、振幅及び振動時間を含むことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。
【国際調査報告】