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特表2024-535955無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20240927BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20240927BHJP
   H04W 92/22 20090101ALI20240927BHJP
   H04W 88/12 20090101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W92/14
H04W92/22
H04W88/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023520007
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 IB2022059293
(87)【国際公開番号】W WO2023053057
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202121044212
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523112747
【氏名又は名称】ジェイアイオー・プラットフォームズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】サティシュ・ナンジュンダ・スワミー・ジャマダニ
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・オーメン
(72)【発明者】
【氏名】マヘシュ・ナヤカ・マイソレ・アナイア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE56
(57)【要約】
本開示は概して、ワイヤレス電気通信ネットワークに関し、より詳細には、無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステムおよび方法に関する。システムおよび方法は、Near-RT RIC通信を実現して、展開されるNear-RT RICの数にかかわらずヘテロジニアスネットワーク(HetNet)全体にわたってE2ノードのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする。本明細書の実施形態は、Near-RT RIC間通信を可能にする様々なアーキテクチャオプションを提供する。本明細書の実施形態は、データ交換および関連する手順の特定の機構を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステム(100)であって、
非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)(110)を備え、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)(114A)に通信可能に結合されたネットワークデバイス(108)を備え、
前記ネットワークデバイス(108)は、ヘテロジニアスネットワーク(105)における複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)(106)にさらに通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)は、プロセッサ(202)とメモリ(204)とをさらに備え、前記メモリ(204)は、前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つまたは複数のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含み、前記プロセッサ実行可能命令は、実行時に、前記ネットワークデバイス(108)に、
前記Near-RT RIC(114A)を複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信することと、
前記複数のNear-RT RICモジュール間に論理インターフェースを作成することと、
前記論理インターフェースを通じて前記複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立することであって、前記通信経路が、前記ヘテロジニアスネットワーク(105)全体にわたる複数のE2ノードのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする、確立することとを行わせる、システム(100)。
【請求項2】
前記ネットワークデバイス(108)は、
第1のNear-RT RICモジュールによって、現在のRICではサポートされていない、または登録されていない新しい隣接するセルを、現在のRICに関連付けられた自動隣接関係(ANR)モジュールにおいて検出し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記新しい隣接セルの位置を判定し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイスに関連付けられた管理エンティティにO1インターフェースを介して前記新しい隣接セルの前記位置を送るようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項3】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記ネットワークデバイス(108)における前記管理エンティティにO1インターフェースを介してRIC情報要求メッセージを送ることであって、前記RIC情報要求メッセージが、前記新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を含む、送ることと、
セル-RICマップにおいて前記セルIDを探索し、前記新しい隣接セルに関連付けられた1つまたは複数のRIC詳細を特定し、
前記ネットワークデバイスによって、RIC情報応答メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送ることにより、前記新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスとともに応答するようにさらに構成される、請求項2に記載のシステム(100)。
【請求項4】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスを受信すると、セットアップ手順を開始して、前記新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を前記新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに前記第2のNear-RT RICに送り、
第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)に肯定応答し、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイス(108)から受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを前記サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新して、前記第1のNear-RT RICと前記第2のNear-RT RICとの間に前記リンクを首尾よく確立するようにさらに構成される、請求項3に記載のシステム(100)。
【請求項5】
前記ネットワークデバイス(108)は、
セルIDまたはセルIDのリストを提供することによって、Near-RT RICセル情報要求メッセージを前記第2のNear-RT RICに送り、負荷情報、測定値情報、データ解析情報を要求するようにさらに構成される、請求項4に記載のシステム(100)。
【請求項6】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセル情報要求を登録し、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセル情報応答メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送ることにより、最新の負荷情報、測定値情報、データ解析情報とともに応答するようにさらに構成される、請求項5に記載のシステム(100)。
【請求項7】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、自己組織化ネットワーク(SON)のために、異なるRICに属する1つまたは複数のセルに関して決定を下すようにさらに構成される、請求項6に記載のシステム(100)。
【請求項8】
前記ネットワークデバイス(108)は、
セルまたはセルのグループが、セルの特定のパラメータによって追加もしくは削除され、および/または変更されたときに、前記第2のNear-RT RICモジュールによって、INear-RT RICインターフェースリンクのRIC構成を更新し、
Near-RT RIC構成更新メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送り、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記サポートされるセルのリストを更新し、
Near-RT RIC構成更新肯定応答メッセージを前記第2のNear-RT RICに送ることによって、前記第1のNear-RT RICによって応答するようにさらに構成される、請求項7に記載のシステム(100)。
【請求項9】
前記ネットワークデバイス(108)は、
第2のNear-RT RICモジュールによって、第2のNear-RT RIC-2が、異なるRICに属するセルのHOトリガ詳細を変更することを決定した場合、Near-RT RICコマンドを、必要なハンドオーバ(HO)トリガ詳細および測定値の事前に定義されたセットとともに前記第1のNear-RT RICに送り、
前記Near-RT RICコマンドを受信すると、前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICコマンドに肯定応答し、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICコマンド肯定応答メッセージを前記第2のNear-RT RICモジュールに応答するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項10】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記複数のNear-RT RICモジュール間においてデータおよび制御フロー機構を分割することと、
予測された持続時間全体の間トラフィックを適切なセルにステアリングすることであって、トラフィックの前記ステアリングが、前記分割されたデータおよび制御フロー機構に基づくトラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、ステアリングすることとを行うようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム(100)。
【請求項11】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステム(100)であって、
ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)に通信可能に結合されたネットワークデバイス(108)を備え、
前記ネットワークデバイス(108)は、ヘテロジニアスネットワーク(105)における複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)(106)にさらに通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)は、プロセッサ(202)とメモリ(204)とをさらに備え、前記メモリ(204)は、前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つまたは複数のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含み、前記プロセッサ実行可能命令は、実行時に、前記ネットワークデバイス(108)に、
前記Near-RT RIC(114A)を複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信することと、
前記複数のNear-RT RICモジュール間に論理インターフェースを作成することと、
前記論理インターフェースを通じて前記複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立することとを行わせ、前記通信経路は、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスを受信すると、セットアップ手順を開始して、前記新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立することと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を前記新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに送ることと、
第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)に肯定応答することと、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイス(108)から受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新することと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを前記サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答することと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新して、前記第1のNear-RT RICと前記第2のNear-RT RICとの間に前記リンクを首尾よく確立することとを含む、システム(100)。
【請求項12】
前記ネットワークデバイス(108)は、セットアップ要求メッセージを送るようにさらに構成され、前記セットアップ要求メッセージは、IPアドレス、宛先割振りID、送信元割振りID、Near-RT RICの1つまたは複数の接続されたE2ノードのデータセットのうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のシステム(100)。
【請求項13】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のための方法であって、
ネットワークデバイス(108)によって、Near-RT RIC(114A)を複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信するステップであって、前記ネットワークデバイス(108)が、非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)(110)を備え、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)(114A)に通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)が、ヘテロジニアスネットワーク(105)における複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)(106)にさらに通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)が、プロセッサ(202)とメモリ(204)とをさらに備え、前記メモリ(204)が、前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つまたは複数のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含む、ステップと、
前記ネットワークデバイス(108)によって、前記複数のNear-RT RICモジュール間に論理インターフェースを作成するステップと、
前記ネットワークデバイス(108)によって、前記論理インターフェースを通じて前記複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立するステップであって、前記通信経路が、前記ヘテロジニアスネットワーク(105)全体にわたる複数のE2ノードのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする、ステップとを含む、方法。
【請求項14】
第1のNear-RT RICモジュールによって、現在のRICではサポートされていない、または登録されていない新しい隣接するセルを、前記現在のRICに関連付けられた自動隣接関係(ANR)モジュールにおいて検出するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記新しい隣接セルの位置を判定するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイスに関連付けられた管理エンティティにO1インターフェースを介して前記新しい隣接セルの前記位置を送るステップとをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワークデバイス(108)によって、前記ネットワークデバイス(108)における前記管理エンティティにO1インターフェースを介してRIC情報要求メッセージを送るステップであって、前記RIC情報要求メッセージが、前記新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を含む、ステップと、
前記ネットワークデバイス(108)によって、セル-RICマップにおいて前記新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を探索し、前記新しい隣接セルに関連付けられた1つまたは複数のRIC詳細を特定するステップと、
前記ネットワークデバイスによって、RIC情報応答メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送ることにより、前記新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスとともに応答するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスを受信すると、セットアップ手順を開始して、前記新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を前記新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに前記第2のNear-RT RICに送るステップと、
第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)に肯定応答するステップと、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイス(108)から受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを前記サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新して、前記第1のNear-RT RICと前記第2のNear-RT RICとの間に前記リンクを首尾よく確立するステップとをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ネットワークデバイス(108)によって、セルIDまたはセルIDのリストを提供することにより、Near-RT RICセル情報要求メッセージを前記第2のNear-RT RICに送り、負荷情報、測定値情報、データ解析情報を要求するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークデバイス(108)は、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセル情報要求を登録し、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセル情報応答メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送ることにより、最新の負荷情報、測定値情報、データ解析情報とともに応答するようにさらに構成される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、自己組織化ネットワーク(SON)のために、異なるRICに属する1つまたは複数のセルに関して決定を下すステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
セルまたはセルのグループが、セルの特定のパラメータによって追加もしくは削除され、および/または変更されたときに、INear-RT RICインターフェースリンクのRIC構成を更新するステップと、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RIC構成更新メッセージを前記第1のNear-RT RICモジュールに送るステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記サポートされるセルのリストを更新するステップと、
前記第1のNear-RT RICによって、Near-RT RIC構成更新肯定応答メッセージを前記第2のNear-RT RICに送ることによって応答するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第2のNear-RT RICモジュールによって、第2のNear-RT RIC-2が、異なるRICに属するセルのHOトリガ詳細を変更することを決定した場合、Near-RT RICコマンドを、必要なハンドオーバ(HO)トリガ詳細および測定値の事前に定義されたセットとともに前記第1のNear-RT RICに送るステップと、
前記Near-RT RICコマンドを受信すると、前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICコマンドに肯定応答するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICコマンド肯定応答メッセージを前記第2のNear-RT RICモジュールに応答するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項22】
前記ネットワークデバイス(108)によって、前記複数のNear-RT RICモジュール間においてデータおよび制御フロー機構を分割するステップと、
前記ネットワークデバイス(108)によって、予測された持続時間全体の間トラフィックを適切なセルにステアリングするステップであって、トラフィックの前記ステアリングが、前記分割されたデータおよび制御フロー機構に基づくトラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、ステップとをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項23】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のための方法であって、
ネットワークデバイス(108)によって、Near-RT RIC(114A)を複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信するステップであって、前記ネットワークデバイス(108)が、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)(114A)に通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)が、ヘテロジニアスネットワーク(105)における複数のセルにさらに動作可能に結合され、前記複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)(106)にさらに通信可能に結合され、
前記ネットワークデバイス(108)が、プロセッサ(202)とメモリ(204)とをさらに備え、前記メモリ(204)が、前記Near-RT RIC(114A)に関連付けられた1つまたは複数のxAPP(114B)に対応するプロセッサ実行可能命令を含む、ステップと、
前記複数のNear-RT RICモジュール間に論理インターフェースを作成するステップと、
前記論理インターフェースを通じて前記複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立するステップとを含み、前記通信経路は、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスを受信すると、セットアップ手順を開始して、前記新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を前記新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに前記第2のNear-RT RICに送るステップと、
第2のNear-RT RICモジュールによって、前記Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)に肯定応答するステップと、
前記第2のNear-RT RICモジュールによって、前記ネットワークデバイス(108)から受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを前記サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答するステップと、
前記第1のNear-RT RICモジュールによって、前記受信されたセルのリストで前記サポートされるセルのリストを更新して、前記第1のNear-RT RICと前記第2のNear-RT RICとの間に前記リンクを首尾よく確立するステップとを含む、方法。
【請求項24】
セットアップ要求メッセージを送るステップをさらに含み、前記セットアップ要求メッセージが、IPアドレス、宛先割振りID、送信元割振りID、Near-RT RICの1つまたは複数の接続されたE2ノードのデータセットのうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のネットワークにおいて接続されたユーザ機器(UE)であって、
受信機と、
RICおよび関連するE2ノードの更新されたリストのコピーをRRCメッセージを介してネットワークデバイスから受信するように構成されたプロセッサとを備え、
前記リストは、送信元RICがRIC間セットアップ応答メッセージをインターフェースを介してターゲットRICから受信した後に更新され、前記ユーザ機器は、前記更新されたリストを動的に使用して最適化された隣接セルおよびRICを選択するように構成される、ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は概して、ワイヤレス電気通信ネットワークに関する。より詳細には、本開示は、無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術についての以下の説明は、本開示の分野に関する背景情報を提供することが意図されている。本節は、本開示の様々な特徴に関係し得る関連技術のいくつかの態様を含む場合がある。しかし、本節が、本開示に関する読者の理解を深めるためにのみ使用されており、従来技術の受け入れとして使用されているわけではないことが諒解されよう。
【0003】
一般に、セルラーネットワークは、ワイヤレスフィディリティー(Wi-Fi)などの他の無線アクセス技術とともに第4世代(4G)から、第5世代(5G)、次いで第6世代(6G)へと進化しているので、モバイル加入も指数関数的に増大している。したがって、通信事業者は、加入者の要求を実現するために高密度ヘテロジニアスネットワーク(HetNets)の開発を迫られ得る。HetNetsは一般に、マルチポートフォリオおよび/またはマルチベンダーベースのソリューションによって構築され得る。HetNetsのグリーンフィールドまたはブラウンフィールド開発中に通信事業者が直面することがある主要な課題は、高品質設備に対する要求である。高品質設備は、展開されるネットワークの性能および健全性の連続的な監視、変化する環境への動的な適応、前向きな調整および最適化を含む場合がある。
【0004】
前述の課題は、手作業が多く、定期的/頻繁な現地調査に起因する遅延が必要になり、したがって、莫大な運用コスト(OPEX)がかかることがある。さらに、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)アーキテクチャは、任意の2つのニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)間のインターフェースへの備えを構成しない場合がある。従来のシステムは、O-RANアーキテクチャにおけるNear-RT RIC間通信を提供するための機構を構成しないことがある。O-RANアーキテクチャは、Near-RT RICからE2ノードおよびサービス管理およびオーケストレーション(SMO: Service Management and Orchestration)システムまでのすべてのインターフェースを指定している。HetNetにおいてネットワークが成長するにつれて、ネットワークにわたって複数のNear-RT RICを展開する要求が強くなることがある。これによって、Near-RT RICの各々によって制御される地理的領域または境界が作成される。O-RANアーキテクチャでは、Near-RT RIC間通信が定義されないことがあり、RIC境界に沿った円滑なネットワーク制御動作および最適化が問題になる場合がある。
【0005】
したがって、前述の欠陥を解消し、OPEXを大幅に削減する必要がある。したがって、当技術分野では、既存の従来技術の欠点を解消することのできるシステムおよび方法を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書の少なくとも1つの実施形態が満たす本開示の目的のうちのいくつかを本明細書の以下に列挙する。
【0007】
本開示の目的は、無線インテリジェントコントローラ(RIC)間通信のための効率的で改善されており信頼できるシステムおよび方法を提供することである。
【0008】
本開示の別の目的は、2つの無線RIC間のダイレクトインターフェースを提供することである。
【0009】
本開示の別の目的は、RIC間で解析データを交換し、可能性の高い候補セルに対する負荷状況を予測し、それらの候補セル間のそのような負荷を回避するための高度な措置を講じるためのシステムおよび方法を提供することである。
【0010】
本開示の別の目的は、展開されるNear-RT RICの数にかかわらずHetNet全体にわたってニアリアルタイム制御を可能にしE2ノードを最適化することである。
【0011】
本開示の別の目的は、Near-RT RIC間通信を可能にする様々なアーキテクチャソリューションを提供することである。
【0012】
本開示の別の目的は、データ交換および関連する手順の特定の機構を提供することである。
【0013】
本開示の別の目的は、O-RANアーキテクチャにおける様々なエンティティ間の分割機構および関連するデータ/制御フロー機構を提供することである。
【0014】
本開示の別の目的は、トラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、予測された持続時間全体にわたる同じRATまたはマルチRATの適切なセルへのトラフィックステアリングのための高度な措置を提供することである。これらの高度な措置は、良好なエンドツーエンド体感品質(QoE: Quality of Experience)を提供し維持するのを助ける。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本節は、本開示のいくつかの目的および態様を簡略的に紹介するために提供されており、これらの目的および態様については以下の発明を実施するための形態においてさらに説明する。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴または範囲を特定することを目的としたものではない。
【0016】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のためのシステムを提供する。システムは、非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)を備え、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)に通信可能に結合されたネットワークデバイスを含んでもよい。ネットワークデバイスは、ヘテロジニアスネットワークにおける複数のセルにさらに動作可能に結合されてもよく、複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)にさらに通信可能に結合される。ネットワークデバイスは、プロセッサとメモリとをさらに含んでもよい。メモリは、Near-RT RICに関連付けられた1つまたは複数のxAPPに対応するプロセッサ実行可能命令を含んでもよく、プロセッサ実行可能命令は、実行時に、ネットワークデバイスに、Near-RT RICを複数のNear-RT RICモジュールに分割し、複数のNear-RT RICモジュール間の論理インターフェースを作成し、論理インターフェースを通じて複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立するための命令の第1のセットを受信させる。通信経路は、ヘテロジニアスネットワーク全体にわたって複数のE2ノードのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする。
【0017】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のNear-RT RICモジュールによって、現在のRICにおいてサポートされていない、または登録されていない新しい隣接セルを、現在のRICに関連付けられた自動隣接関係(ANR: Automatic Neighbour Relation)モジュールにおいて検出し、第1のNear-RT RICモジュールによって、新しい隣接セルの位置を判定し、第1のNear-RT RICモジュールによって、新しい隣接セルの位置をO1インターフェースを介して、関連付けられた管理エンティティに送るようにさらに構成されてもよい。
【0018】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、RIC情報要求メッセージをO1インターフェースを介してネットワークデバイスにおける管理エンティティに送るようにさらに構成されてもよい。RIC情報要求メッセージは、新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を含んでもよい。ネットワークデバイスは、セルRICマップにおいてセルIDを探索し、新しい隣接セルに関連する1つまたは複数のRIC詳細を見つけ、ネットワークデバイスにより、RIC情報応答メッセージを第1のNear-RT RICモジュールに送ることによって新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスを用いて応答してもよい。
【0019】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のNear-RT RICモジュールによって、セットアップ手順を開始して、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスの受信時に、新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立し、次いで、第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を、新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに第2のNear-RT RICに送るようにさらに構成されてもよい。第2のNear-RT RICモジュールは、Near-RT RICセットアップ要求メッセージに肯定応答し、サポートされるセルのリストをネットワークデバイスから受信されたセルのリストによって更新してもよく、次いで、第1のNear-RT RICモジュールは、Near-RT RICセットアップ応答メッセージをサポートされるセルのリストとともに送ることによって応答し、また、サポートされるセルのリストを受信されたセルのリストによって更新して、第1のNear-RT RICと第2のNear-RT RICとの間にリンクを首尾よく確立してもよい。
【0020】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、セルIDまたはセルIDのリストを提供することによって、Near-RT RICセル情報要求メッセージを第2のNear-RT RICに送り、負荷情報、測定値情報、データ解析情報を要求するようにさらに構成されてもよい。
【0021】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセル情報要求を登録し、第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセル情報応答メッセージを第1のNear-RT RICモジュールに送ることにより、最新の負荷情報、測定値情報、データ解析情報によって応答するようにさらに構成されてもよい。
【0022】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のNear-RT RICモジュールによって、自己組織化ネットワーク(SON)のために、異なるRICに属する1つまたは複数のセルに関して決定を下すようにさらに構成されてもよい。
【0023】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第2のNear-RT RICモジュールによって、セルまたはセルのグループが、セルの特定のパラメータによって追加もしくは削除されおよび/または変更されたときにINear-RT RICインターフェースリンクのRIC構成を更新し、Near-RT RIC構成更新メッセージを第1のNear-RT RICモジュールに送り、第1のNear-RT RICモジュールによって、サポートされるセルのリストを更新し、第1のNear-RT RICにより、Near-RT RIC構成更新肯定応答メッセージを第2のNear-RT RICに送ることによって応答するようにさらに構成されてもよい。
【0024】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、第2のNear-RT RICモジュールによって、第2のNear-RT RIC-2が、異なるRICに属するセルのハンドオーバ(HO)トリガ詳細を変更することを決定した場合、Near-RT RICコマンドを、必要なHOトリガ詳細および事前に定義された測定値のセットとともに第1のNear-RT RICに送るようにさらに構成されてもよい。第1のNear-RT RICモジュールは、Near-RT RICコマンドを受信したときに、Near-RT RICコマンドに肯定応答し、次いで、Near-RT RICコマンド肯定応答メッセージを第2のNear-RT RICモジュールに応答してもよい。
【0025】
一実施形態では、ネットワークデバイスは、データを分割し、複数のNear-RT RICモジュール間のフロー機構を制御し、予測される持続時間全体の間トラフィックを適切なセルにステアリングするようにさらに構成されてもよい。トラフィックのステアリングは、分割されたデータおよび制御フロー機構に基づくトラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含んでもよい。
【0026】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信を提供する。システムは、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)に通信可能に結合されたネットワークデバイスを含んでもよい。ネットワークデバイスは、ヘテロジニアスネットワーク内の複数のセルにさらに動作可能に結合されてもよく、複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)にさらに通信可能に結合される。ネットワークデバイスは、プロセッサとメモリとをさらに含んでもよい。メモリは、Near-RT RICに関連付けられた1つまたは複数のxAPPに対応するプロセッサ実行可能命令を含んでもよく、プロセッサ実行可能命令は、実行時に、ネットワークデバイスに、Near-RT RICを複数のNear-RT RICモジュールに分割し、複数のNear-RT RICモジュール間の論理インターフェースを作成し、論理インターフェースを通じて複数のNear-RT RICモジュール間に通信経路を確立するための命令の第1のセットを受信させる。さらに、通信経路は、第1のNear-RT RICモジュールによって、セットアップ手順を開始して、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスの受信時に、新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を、新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに第2のNear-RT RICに送るステップと、第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(Near-RT RIC)に肯定応答するステップと、第2のNear-RT RICモジュールによって、サポートされるセルのリストをネットワークデバイスから受信されたセルのリストによって更新するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを、サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、サポートされるセルのリストを受信されたセルのリストによって更新して、第1のNear-RT RICと第2のNear-RT RICとの間にリンクを首尾よく確立するステップとを含んでもよい。
【0027】
本発明の一態様では、ネットワークデバイスは、セットアップ要求メッセージを送るようにさらに構成されてもよい。セットアップ要求メッセージは、IPアドレス、宛先割振りID、送信元割振りID、Near-RT RICの1つまたは複数の接続されたE2ノードのデータセットのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0028】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のための方法を提供する。この方法は、ネットワークデバイスによって、Near-RT RICを複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信するステップを含んでもよい。ネットワークデバイスは、非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)を備え、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)に通信可能に結合されてもよい。ネットワークデバイスは、ヘテロジニアスネットワークにおける複数のセルにさらに動作可能に結合されてもよく、複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)にさらに通信可能に結合される。ネットワークデバイスは、プロセッサとメモリとをさらに含んでもよく、メモリは、Near-RT RICに関連付けられた1つまたは複数のxAPPに対応するプロセッサ実行可能命令を含んでもよい。この方法は、ネットワークデバイスによって、複数のNear-RT RICモジュール間の論理インターフェースを作成するステップと、ネットワークデバイスによって、論理インターフェースを通じて複数のNear-RT RICモジュール間の通信経路を確立するステップとをさらに含んでもよい。通信経路は、ヘテロジニアスネットワーク全体にわたって複数のE2ノードのニアリアルタイム制御および最適化を可能にすることができる。
【0029】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)における無線インテリジェントコントローラ間通信のための方法を提供する。この方法は、ネットワークデバイスによって、Near-RT RICを複数のNear-RT RICモジュールに分割するための命令の第1のセットを受信するステップを含んでもよい。ネットワークデバイスは、ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)に通信可能に結合されてもよい。ネットワークデバイスは、ヘテロジニアスネットワークにおける複数のセルにさらに動作可能に結合されてもよく、複数のセルは、オープン無線アクセスネットワークユニット(O-RAN)にさらに通信可能に結合される。ネットワークデバイスは、プロセッサとメモリとをさらに含んでもよく、メモリは、Near-RT RICに関連付けられた1つまたは複数のxAPPに対応するプロセッサ実行可能命令を含んでもよい。この方法は、ネットワークデバイスによって、複数のNear-RT RICモジュール間の論理インターフェースを作成するステップと、ネットワークデバイスによって、論理インターフェースを通じて複数のNear-RT RICモジュール間の通信経路を確立するステップとをさらに含んでもよい。通信経路は、第1のNear-RT RICモジュールによって、セットアップ手順を開始して、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスの受信時に、新しい隣接セルのRICに関連付けられた第2のNear-RT RICとのINear-RT RICインターフェースリンクを確立するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)を、新しい隣接セルに関連付けられたサポートされるセルのリストとともに第2のNear-RT RICに送るステップと、第2のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ要求メッセージ(INear-RT RIC)に肯定応答するステップと、第2のNear-RT RICモジュールによって、サポートされるセルのリストをネットワークデバイスから受信されたセルのリストによって更新するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、Near-RT RICセットアップ応答メッセージを、サポートされるセルのリストとともに送ることによって応答するステップと、第1のNear-RT RICモジュールによって、サポートされるセルのリストを受信されたセルのリストによって更新して、第1のNear-RT RICと第2のNear-RT RICとの間にリンクを首尾よく確立するステップとを含んでもよい。
【0030】
一態様では、この方法は、ネットワークデバイスによって、セットアップ要求メッセージを送るステップをさらに含んでもよく、セットアップ要求メッセージは、IPアドレス、宛先割振りID、送信元割振りID、Near-RT RICの1つまたは複数の接続されたE2ノードのデータセットのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0031】
一態様では、本開示は、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)におけるネットワークにおいて接続されたユーザ機器を提供する。ユーザ機器は、受信機と、受信機を制御するように構成されたプロセッサとを備えてもよい。プロセッサは、RICおよび関連するE2ノードの更新されたリストのコピーをRRCメッセージを介してネットワークデバイスから受信するように構成されてもよい。さらに、リストは、送信元RICがRIC間セットアップ応答メッセージをインターフェースを介してターゲットRICから受信した後に更新され、ユーザ機器は、更新されたリストを動的に使用して、最適化された隣接セルおよびRICを選択するように構成される。
【0032】
添付の図面は、本明細書に組み込まれており、本発明の一部を構成し、開示された方法およびシステムの例示的な実施形態を示し、同じ参照符号は、様々な図面全体にわたって同じ部分を指す。図面中の構成要素は、必ずしも正しい縮尺で描かれてはおらず、その代わりに本発明の原理を明確に示すことが強調されている。いくつかの図面は、ブロック図を使用して構成要素を示す場合があるが、各構成要素の内部回路を表していないことがある。当業者には、そのような図面の発明が電気的構成要素、電子構成要素、または一般にそのような構成要素を実装するために使用される回路の発明を含むことが諒解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1A】本開示の一実施形態による、本開示の提案されるシステムを実装することのできる例示的なネットワークアーキテクチャを示す図である。
図1B】本開示の一実施形態による、本開示の提案されるシステムを実装することのできる、ネットワークデバイスの例示的な詳細なアーキテクチャ(150)を示す図である。
図2】本開示の一実施形態による無線インテリジェントコントローラ間通信のための提案されるNear-RT RICシステム/サーバの例示的な表現を示す図である。
図3A】本開示の一実施形態によるシステムアーキテクチャの例示的なブロック図である。
図3B】本開示の一実施形態による、O-RANに関連付けられたニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)アーキテクチャの例示的なブロック図である。
図4A】本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行わない場合のNear-RT RIC展開の概略図である。
図4B】本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行う場合のNear-RT RIC展開の概略図である。
図4C】本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行わない場合の有効オフロード可能性の概略図である。
図4D】本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行う場合の有効オフロード可能性の概略図である。
図5A】本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/Fによって実現されるO1インターフェースを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。
図5B】本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/Fによって実現されるA1インターフェースを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。
図5C】本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間のダイレクトINear-RT RICI/Fを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。
図5D】本開示の一実施形態による、E2ノードを介するNear-RT RIC間のINear-RT RICI/Fを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。
図6A】本開示の一実施形態による、Near-RT RICノード間におけるINear-RT RICI/Fリンクの確立についての例示的なシーケンス図である。
図6B】本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたる構成更新についての例示的なシーケンス図である。
図6C】本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたるコマンドについての例示的なシーケンス図である。
図6D】本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたるコマンドについての例示的なシーケンス図である。
図7】本開示の一実施形態による、本発明の実施形態を利用することのできる例示的なコンピュータシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
上記のことは、本発明についての次のより詳細な説明からより明らかになろう。
【0035】
次の説明では、説明の都合上、本発明の実施形態を完全に理解することができるように様々な具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本開示の実施形態がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが明らかとなろう。以下に説明するいくつかの特徴の各々を互いに独立に使用することができ、または他の特徴と任意に組み合わせて使用することができる。個々の特徴は、上記で論じた問題のすべてに対処するとは限らず、または上記で説明した問題の一部にのみ対処する場合がある。上記で説明した問題のいくつかは、本明細書で説明する特徴のいずれによっても完全には対処されない場合がある。
【0036】
以下の説明は、例示的な実施形態のみを示しており、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定することを意図したものではない。むしろ、例示的な実施形態についての以下の説明は、例示的な実施形態を実施可能にするための説明を当業者に与えるものである。記載された本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに要素の機能および構成に様々な変更を施してもよいことを理解されたい。
【0037】
本開示は、無線インテリジェントコントローラ(RIC)間通信のための効率的で改善されており信頼できるシステムおよび方法を提供する。本開示は、2つの無線RIC間のダイレクトインターフェースを提供する。本開示は、RIC間で解析データを交換し、可能性の高い候補セルに対する負荷状況を予測し、それらの候補セル間のそのような負荷を回避するための高度な措置を講じるためのシステムおよび方法を提供する。本開示は、展開されるNear-RT RICの数にかかわらず、HetNet全体にわたってニアリアルタイム制御を可能にしE2ノードを最適化する。本開示は、Near-RT RIC間通信を可能にする様々なアーキテクチャソリューションを提供する。本開示は、データ交換および関連する手順の特定の機構を提供する。本開示は、O-RANアーキテクチャにおける様々なエンティティ間の分割機構および関連するデータ/制御フロー機構を提供する。本開示は、トラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、予測された持続時間全体にわたる同じRATまたはマルチRATの適切なセルへのトラフィックステアリングのための高度な措置を提供する。これらの高度な措置は、良好なエンドツーエンド体感品質(QoE)を提供し維持するのを助ける。
【0038】
図1Aは、本開示の一実施形態による、本開示の提案されるシステム(100)を実装することのできる例示的なネットワークアーキテクチャを示す。図1Aは、ヘテロジニアスネットワーク(105)を通してネットワークデバイス(108)に動作可能に結合された複数のセル(115-1、115-2、...115-N)(個々にセル(115)と呼ばれ、集合的にもセル(115)とも呼ばれる)を示す。たとえば、ヘテロジニアスネットワークは、階層クラスタとして構成された2つ以上のタイプのノードからなってもよい。ヘテロジニアスネットワーク(または本明細書では単にネットワーク(105)と呼ばれる)は、ワイヤレスおよび有線であってもよく、2G、3G、4G、LTE、5G、6G、および他の次世代通信サービスをサポートすることができる。各セル(115)は、基地局(117)を含んでもよい。複数のセル(115)の働きについて当業者以外に、より明確に説明するために、モバイルデバイス(移動局またはMSとも呼ばれる)(111)、第1のセル(107)、および第2のセル(109)を示す、複数のセル(115)における矩形断面(115-4)が図示されている。通信サービスを提供するために第1のセル(107)は第1のセル領域(101)を有し、第2のセル(109)は第2のセル領域(103)を有する。第1のセル領域(101)および第2のセル領域(103)の重複領域に位置するモバイルデバイス(111)は、隣接するセル(107)または(109)を通じてネットワーク(105)との間で信号を送受信することができる。
【0039】
ネットワークデバイス(108)は、オープン無線アクセス無線ユニット(O-RU)(104)および1つまたは複数の第1のコンピューティングデバイス(124-1、124-2 ... 124-N)(個々にコンピューティングデバイス(124)と呼ばれ、集合的にもコンピューティングデバイス(124)と呼ばれる)にさらに関連付けられてもよい。これらについては図1Bにおいて説明する。
【0040】
図1Bは、本開示の一実施形態による、本開示のシステムを実装することができる、ネットワークデバイス(108)(サービス管理およびオーケストレーション(SMO)システム(108)とも呼ばれ、または単にSMOデバイス(108)と呼ばれる)ならびにネットワークデバイス(108)に関連付けられた1つまたは複数のモジュールの例示的な詳細アーキテクチャ(150)を示す。図示のように、例示的なネットワークアーキテクチャ(100)は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(124-1、124-2、...、124-N)(個々にコンピューティングデバイス(124)と呼ばれ、集合的にもコンピューティングデバイス(124)と呼ばれる)に関連付けられたユーザ(128-1、128-2、128-3、...、128-N)(個々にユーザ(128)と呼ばれ、集合的にもユーザ(128)と呼ばれる)から受信される方式に基づく情報要求応答手順を使用して、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを介して、無線アクセスネットワーク(RAN)情報を取り出すためにSMOシステム(108)に関連付けられた非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)(110)、およびニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)(114A)を備えてもよい。SMOシステム(108)は、オープン無線アクセスネットワーク無線ユニット(O-RU)(104)を介してモバイルデバイス(図1には示されていない)にさらに動作可能に結合されてもよい。SMO(108)は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(個々にコンピューティングデバイス(124)と呼ばれ、集合的にもコンピューティングデバイス(124)と呼ばれる)に通信可能に結合されてもよい。
【0041】
Non-RT RIC(110)はrApp(112)を含んでもよく、Near-RT RIC(114A)はxApp(114B)を含んでもよい。SMOシステム(108)およびNear-RT RIC(114A)は、オープン無線アクセスネットワーク分散ユニット(O-DU)(106)に結合されてもよい。O-DU(106)は、オープン無線アクセスネットワーク中央ユニット制御プレーン(O-CU-CP)(116)およびオープン無線アクセスネットワーク中央ユニットユーザプレーン(O-CU-UP)(118)に結合されてもよい。Near-RT RIC(114A)はまた、O-CU-CP(116)およびO-CU-UP(118)に結合されてもよい。O-CU-CP(116)はO-CU-UP(118)に結合されてもよい。さらに、O-CU-CP(116)は、第5世代(5G)コア(5GC)(120)に結合されてもよく、O-CU-UP(118)は、ユーザプレーン機能(UPF)(122)に結合されてもよい。
【0042】
一実施形態では、Near-RT RIC(114A)は、Near-RT RIC(Near-RT RIC-0とも呼ばれる)、第1のNear-RT RIC(Near-RT RIC-1とも呼ばれる)、第2のNear-RT RIC(Near-RT RIC-2とも呼ばれる)などの複数のNear-RT RICモジュールに分割されてもよい。一実施形態では、Near-RT RIC-1は、現在のRICにおいてサポートされないかまたは登録されていない場合がある新しい隣接セルを自動隣接関係(ANR)テーブルにおいて検出することがある。一実施形態では、Near-RT RIC-1は次いで、O1:RIC情報要求メッセージをO1インターフェースを介してSMOにおける管理エンティティに送ることによって、新しい隣接セルがRICに属することを知り得る。メッセージは、新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を含んでもよい。SMO(108)は、関連するセル-RICマッピングテーブルにおいてセルIDを探索し、それぞれのRIC詳細を特定してもよい。SMO(108)は、O1:RIC情報応答メッセージをNear-RT RIC-1に送ることにより、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスによって応答してもよい。Near-RT RIC-1は、Near-RT RIC-2のトランスポートレイヤアドレスを受信すると、Near-RT RIC-2とのINear-RT RICインターフェースリンクを確立するためのセットアップ手順を開始してもよい。Near-RT RIC-1は、INear-RT RIC: Near-RT RICセットアップ要求メッセージを、関連するサポートされるセルのリストとともにNear-RT RIC-2に送ってもよい。さらに、Near-RT RIC-2は、要求に肯定応答し、サポートセルリストテーブルを受信されたセルのリストで更新し、INear-RT RIC: Near-RT RICセットアップ応答メッセージをサポートされるセルのリストとともに送ることによって応答してもよい。Near-RT RIC-1は、応答メッセージを受信すると、サポートされるセルリストテーブルを受信されたセルのリストで更新してもよい。ここで、2つのRICの間にINear-RT RICリンクが首尾よく確立され得る。
【0043】
一実施形態では、Near-RT RIC-1は、要求される各セルについて、INear-RT RIC: Near-RT RICセル情報要求メッセージをNear-RT RIC-2に送り、セルIDまたはセルIDのリストを提供して負荷情報、測定値情報、データ解析情報などを要求し、適切なフラグを設定することによって、要求を送ってもよい。Near-RT RIC-2は、Near-RT RICセル情報要求を受信すると、Near-RT RICセル情報要求を登録してもよく、INear-RT RIC: Near-RT RICセル情報応答メッセージをNear-RT RIC-1に送ることにより、最新の負荷情報、測定値情報、データ解析情報などによって応答してもよい。さらに、Near-RT RIC-1は、異なるRICに属するセルに関して、自己組織化ネットワーク(SON)のために決定を下すのに必要なすべてのデータを有してもよい。
【0044】
一実施形態では、INear-RT RICインターフェースリンクのRIC構成が更新されてもよい。セルまたはセルのグループが、セルの特定のパラメータによって追加もしくは削除され、および/または変更されたときに、Near-RT RIC-2は、INear-RT RIC: Near-RT RIC構成更新メッセージをNear-RT RIC-1に送ることによってこのことを示してもよい。Near-RT RIC-1は、受信すると、サポートセルリストテーブルを更新し、INear-RT RIC: Near-RT RIC構成更新肯定応答メッセージをNear-RT RIC-2に送ることによって応答してもよい。
【0045】
別の実施形態では、INear-RT RICインターフェースリンクにおけるコマンドが送られてもよい。Near-RT RIC-2は、異なるRICに属するセルのハンドオーバ(HO)トリガパラメータを変更することを決定した場合、INear-RT RIC: Near-RT RICコマンドを必要なHOトリガ詳細、関連する測定値がもしあればそれらの測定値とともにNear-RT RIC-1に送ってもよい。Near-RT RIC-1は、受信すると、コマンドに肯定応答し、INear-RT RIC: Near-RT RICコマンド肯定応答メッセージをNear-RT RIC-2に送ることによって応答してもよい。さらに、Near-RT RIC-1は、受信されたコマンドを実行してもよく、Near-RT RIC-2は、何か計画されているものがあればローカルアクションを実行してもよい。
【0046】
さらに別の実施形態では、要求されたNear-RT RICにおいてINear-RT RICインターフェースリンク上で要求側Near-RT RICに対して行う負荷情報、測定値情報、データ解析情報などに対する更新が指示されてもよい。
【0047】
一実施形態では、マイクロサービスアーキテクチャ(MSA)を使用してオンサイトデータキャプチャ、記憶、マッチング、処理、意思決定、および作動ロジックをコーディングしてもよいが、それに限定されない。複数のマイクロサービスがコンテナ化されてもよく、移植性をサポートするようにイベントベースであってもよい。
【0048】
一実施形態では、ネットワークアーキテクチャ(100)は、SMOシステム(108)における任意の種類の変化に対処するようにモジュール式でありフレキシブルであってもよく、近接処理としてのNear-RT RIC(114A)は、情報要求応答手順を使用してオープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のE2インターフェースを介して無線アクセスネットワーク(RAN)情報を取り出すために取得されてもよい。SMOシステム(108)およびNear-RT RIC(114A)構成詳細は、オンザフライで変更することができる。
【0049】
一実施形態では、SMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)は、リモートに監視されてもよく、SMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)のデータ、アプリケーション、および物理セキュリティが完全に確保されてもよい。一実施形態では、データは、実施可能なインサイトを抽出するように処理されるクラウドベースのデータレイクに慎重に収集され蓄積されてもよい。したがって、予測的メンテナンスの態様を実現することができる。
【0050】
一実施形態では、オープン無線アクセスネットワーク(O-RAN)のネットワークにおいて接続されたユーザ機器(UE)は、RICおよび関連するE2ノードの更新されたリストのコピーをRRCメッセージを介してネットワークデバイス(108)から受信するように構成された受信機(図1Aには示されていない)およびプロセッサを含んでもよい。リストは、送信元RICがRIC間セットアップ応答メッセージをインターフェースを介してターゲットRICから受信した後に更新されてもよく、ユーザ機器は、更新されたリストを動的に使用して最適化された隣接セルおよびRICを選択するように構成される。
【0051】
例示的な一実施形態では、通信ネットワーク(図1には示されていない)は、限定ではなく一例として、1つまたは複数のメッセージ、パケット、信号、波、電圧または電流レベル、それらの何らかの組合せなどの送信、受信、転送、生成、バッファリング、記憶、ルーティング、切り替え、処理、またはそれらの組合せを行う1つまたは複数のノードを有する1つまたは複数のネットワークの少なくとも一部を含んでもよい。ネットワークは、限定ではなく一例として、ワイヤレスネットワーク、有線ネットワーク、インターネット、イントラネット、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、パケット交換ネットワーク、回路交換ネットワーク、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、ケーブルネットワーク、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、光ファイバネットワーク、それらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0052】
別の例示的な実施形態では、サーバ(図1には示されていない)がアーキテクチャ(100)に含まれてもよい。Near-RT RIC(114A)およびSMOシステム(108)はサーバ上に実装されてもよい。サーバは、限定ではなく一例として、スタンドアロンサーバ、サーバブレード、サーバラック、サーババンク、サーバファーム、クラウドサービスまたはシステムの一部をサポートするハードウェア、ホームサーバ、仮想サーバを実行するハードウェア、コードを実行してサーバとして機能する1つまたは複数のプロセッサ、本明細書で説明するようなサーバ側機能を実行する1つまたは複数のマシン、上記のいずれかの少なくとも一部、それらの何らかの組合せのうちの1つまたは複数を含むかまたは備えてもよい。
【0053】
一実施形態では、1つまたは複数のコンピューティングデバイス(124)、1つまたは複数のモバイルデバイス(図1には示されていない)は、限定はしないが、Android、TM、iOSTM、Kai OSTMなどを含む、任意のオペレーティングシステム上に常駐する実行可能な命令のセットを介してSMOシステム(108)/Near-RT RIC(114A)と通信してもよい。一実施形態では、1つもしくは複数のコンピューティングデバイス(224)および1つもしくは複数のモバイルデバイスは、限定はしないが、携帯電話、スマートフォン、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、ラップトップ、汎用コンピュータ、デスクトップ、情報処理端末、タブレットコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または任意の他のコンピューティングデバイスなどの、任意の電気、電子、電気機械機器、または上記のデバイスのうちの1つもしくは複数の組合せを含んでもよく、コンピューティングデバイスは、限定はしないが、カメラなどの視覚補助デバイス、オーディオエイド、マイクロフォン、キーボード、タッチパッド、タッチ対応スクリーン、電子ペンなどのユーザからの入力を受信するための入力デバイス、任意の周波数範囲の任意の聴覚信号または視覚信号を受信するための受信デバイス、および任意の周波数範囲の任意の聴覚信号または視覚信号を送信することのできる送信デバイスを含む、1つもしくは複数の内蔵または外付け付属品を含んでもよい。1つまたは複数の第1のコンピューティングデバイス(124)および1つまたは複数のモバイルデバイスが上述のデバイスに制限されない場合があり、様々な他のデバイスが使用されてもよいことが諒解されよう。スマートコンピューティングデバイスは、データおよび他のプライベート/機密情報を記憶するための適切なシステムのうちの1つであってもよい。
【0054】
図2は、本開示の一実施形態による、情報要求応答手順を使用する無線インテリジェントコントローラ(RIC)間通信のための提案されるネットワークデバイス(108)/Near-RT RICシステムの例示的な表現を示す。
【0055】
一態様では、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)は1つまたは複数のプロセッサ(202)を含んでもよい。1つもしくは複数のプロセッサ(202)は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、エッジまたはフォグマイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央演算処理装置、論理回路、および/または演算命令に基づいてデータを処理する任意のデバイスとして実装されてもよい。1つまたは複数のプロセッサ(202)は、数ある機能の中で特に、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)のメモリ(204)に記憶されたコンピュータ可読命令を取り出して実行するように構成されてもよい。メモリ(204)は、1つまたは複数のコンピュータ可読命令またはルーチンを非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよく、コンピュータ可読命令またはルーチンは、ネットワークサービスを介してデータパケットを作成または共有するために取り出され実行されてもよい。メモリ(204)は、たとえば、RAMなどの揮発性メモリ、またはEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含む任意の非一時的記憶デバイスを備えてもよい。
【0056】
一態様では、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)はインターフェース(206)を含んでもよい。インターフェース(206)は、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)の1つまたは複数の構成要素用の通信経路を構成してもよい。そのような構成要素の例には、限定はしないが、処理ユニット/エンジン(208)およびデータベース(210)が含まれてもよい。
【0057】
処理ユニット/エンジン(208)は、処理エンジン(208)の1つまたは複数の機能を実施するためのハードウェアおよびプログラミング(たとえば、プログラマブル命令)の組合せとして実装されてもよい。本明細書で説明する例では、ハードウェアおよびプログラミングのそのような組合せはいくつかの異なる方法で実施されてもよい。たとえば、処理エンジン(208)のためのプログラミングは、非一時的機械可読記憶媒体上に記憶されたプロセッサ実行可能命令であってもよく、処理エンジン(208)用のハードウェアは、そのような命令を実行するための処理リソース(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)を備えてもよい。本例では、機械可読記憶媒体は、処理リソースによって実行されたときに処理エンジン(208)を実施する命令を記憶してもよい。そのような例では、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)は、命令を記憶する機械可読記憶媒体および命令を実行するための処理リソースを備えてもよく、または機械可読記憶媒体は、分離されるが、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)および処理リソースにアクセス可能であってもよい。他の例では、処理エンジン(208)は、電子回路によって実施されてもよい。さらに、Near-RT RIC(114A)/ネットワークデバイス(108)は機械学習(ML)モジュールを含んでもよい。
【0058】
処理エンジン(208)は、データ取得エンジン(212)、情報要求/応答エンジン(通信間エンジン)(214)、およびその他のエンジン(216)のうちのいずれかから選択された1つまたは複数のエンジンを含んでもよい。データ取得エンジン(212)、通信間エンジン(214)は、機械学習(ML)モジュールを含んでもよい。処理エンジン(208)は、エッジベースのマイクロサービスイベント処理をさらに行ってもよいが、それに限らない。
【0059】
図3Aは、本開示の一実施形態によるシステムアーキテクチャ(300)の例示的なブロック図を示す。
【0060】
システムアーキテクチャ(300)はO-RANアーキテクチャである。rApp(112)は、外部情報を事業者ネットワークに送ることができるインターフェースを有してもよい。Near-RT RIC(306)は、論理機能であってもよく、図3Aに示すように、E2インターフェースを介したファイングレインデータ収集およびアクションを介してRAN要素およびリソースのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする。Near-RT RIC(306)は、xApp(114B)によって対処されるモデル訓練、推論、および更新を含む人工知能(AI)/機械学習(ML)ワークフローを含んでもよい。
【0061】
さらに、Non-RT RIC(304)は、サービス管理およびオーケストレーションシステム(SMO)(302)内に論理機能を含んでもよく、この論理機能が、図3Aに示すように、A1インターフェースにわたって搬送されるコンテンツを駆動してもよい。Non-RT RIC(304)は、Non-RT RICフレームワークおよびrApp(112)などのNon-RT RICアプリケーションを含んでもよい。さらに、Non-RT RICフレームワークは、SMOシステム(302)の内部で機能してもよく、Near-RT RIC(306)へのA1インターフェースを論理的に終端させ、アプリケーションのランタイム処理に必要な内部SMOサービスのセットをR1インターフェースを介してrApp(112)に公開してもよい。Non-RT RICフレームワークは、Non-RT RIC(304)内で機能してもよく、rApp(312)に必要なモデル訓練、推論、および更新を含むAI/MLワークフローを提供してもよい。
【0062】
さらに、O-RAN構成要素からのO1インターフェースは、SMOシステム(302)において終端してもよい。O-CU-CP(308)は、RRCおよびPDCPプロトコルの制御プレーン部分をホストする論理ノードであってもよい。さらに、O-CU-UP(310)は、PDCPプロトコルおよびSDAPプロトコルのユーザプレーン部分をホストする論理ノードであってもよい。O-DU(312)は、下位層機能分割に基づいて無線リンク制御(RLC)/媒体アクセス制御(MAC)/上位物理(PHY)層をホストする論理ノードであってもよい。E2ノードは、E2インターフェースを終端させる論理ノードであってもよい。さらに、O-RANノードは、E2インターフェースにおいて終端してもよく、NRアクセスの場合はO-CU-CP(308)、O-CU-UP(310)、O-DU(312)、または任意の組合せであり、E-UTRAアクセスの場合はO-eNB(318)などである。rApp(112)などのNon-RT RICアプリケーションは、モジュール式アプリケーションであり、Non-RT RICフレームワークのR1インターフェースを介して公開される機能を利用してRAN動作に対する付加価値サービスを提供する。RAN動作に対する付加価値サービスは、限定はしないが、A1インターフェースを駆動すること、後でO1/O2インターフェースを介して適用される場合がある値およびアクションを推奨すること、および他のrApp(112)を使用するための「エンリッチメント情報」を生成すること、などを含む。rApp(112)は、Non-RT RIC(304)内で機能してもよく、Non-RT RIC(304)は、RAN要素およびリソースの非リアルタイム制御および最適化ならびにNear-RT RIC(306)におけるアプリケーション/特徴へのポリシーベースのガイダンスを可能にする。さらに、x-App(114B)などのNear-RT RICアプリケーションは、Near-RT RIC(306)上で実行されてもよい。そのようなアプリケーションは、1つまたは複数のマイクロサービスからなる可能性が高い場合があり、オンボーディング時点でアプリケーションがどのデータを消費するかおよびどのデータを提供するかを特定し得る。アプリケーションは、Near-RT RIC(306)から独立しており、任意のサードパーティによって提供されてもよい。E2は、xApp(114B)とRAN機能との間の直接的な関連付けを可能にする。
【0063】
さらに、O-Cloud(316)は、クラウドコンピューティングプラットフォームであってもよく、Near-RT RIC(405)、O-CU-CP(308)、O-CU-CP(310)、およびO-DU(312)の関連するO-RAN機能、サポーティングソフトウェアコンポーネント(オペレーティングシステム、仮想マシンモニタ、コンテナランタイムなど)、ならびに適切な管理およびオーケストレーション機能をホストするためのO-RAN要件を満たす物理インフラストラクチャノードの集合を含む。さらに、O1インターフェースは、SMOフレームワークとO-RANによって管理される要素との間の、動作および管理についてのインターフェースであってもよく、それによって、障害、構成、課金、性能、セキュリティ、(FCAPS)管理、物理ネットワーク機能(PNF)ソフトウェア管理、ファイル管理が実現されてもよい。さらに、O2インターフェースは、O-RAN仮想ネットワーク機能をサポートするためのSMOフレームワークとO-Cloud(316)との間のインターフェースであってもよい。さらに、Non-RT RIC(304)とNear-RT RIC(306)との間のA1インターフェース。A1インターフェースの目的は、non-RT RIC機能がポリシーベースのガイダンス、MLモデル管理、およびエンリッチメント情報をNear-RT RIC機能に提供するのを可能にし、それによって、RANがたとえば、特定の条件下で無線リソース管理(RRM)を最適化できるようにすることであってもよい。その後、E2インターフェースは、Near-RT RIC(406)と1つまたは複数のO-CU-CP(308)、1つまたは複数のO-CU-Up(310)、および1つまたは複数のO-DU(312)を接続するものであってもよい。R1インターフェースは、rApp(112)とnon-RT RICフレームワークとの間のインターフェースであってもよい。
【0064】
図3Aには示されていないが、O-eNB(318)は、O-DU(312)およびO-RU(314)機能をその間のオープンフロントホールインターフェースによってサポートしない場合がある。管理側は、Non-RT RIC機能を含むSMOフレームワークを含む。O-Cloud(316)は、一方では、クラウドコンピューティングプラットフォームであり、関連するO-RAN機能(Near-RT RIC(306)、O-CU-CP(308)、O-CU-CP(310)、およびO-DU(312)など)、サポーティングソフトウェアコンポーネント(オペレーティングシステム、仮想マシンモニタ、コンテナランタイムなど)、ならびに適切な管理およびオーケストレーション機能をホストするためのO-RAN要件を満たす物理インフラストラクチャノードの集合を含む。図3Aに示すように、O-RU(314)は、O-DU(314)およびSMO(302)に向けてオープンフロントホールMプレーンインターフェースを終端させる。O-eNB(318)は、1つまたは複数のユーザ機器(420-1、420-2、...、420-N)(個々にUE(420)と呼ばれ、集合的にもUE(420)と呼ばれる)との通信を可能にし、UE(420)は、O-CU-CP(308)、O-CU-UP(310)、およびO-DU(312)などに通信可能に結合されてもよい。
【0065】
システムアーキテクチャ(300)は、任意の2つのNear-RT RIC間のインターフェースへの備えを提供しない場合があり、O-RANアーキテクチャにおいてNear-RT RIC間通信を実現するための機構を提供しない場合がある。本明細書の実施形態は、O-RANアーキテクチャにおける様々なエンティティ間の機能分割機構および関連するデータ/制御フロー機構を提供する。
【0066】
図3Bは、本開示の一実施形態による、O-RANに関連付けられたニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)アーキテクチャ(306)の例示的なブロック図を示す。
【0067】
Near-RT RIC(306)は、図3Bに示すような異なるサブシステムにさらに細分されてもよい。Near-RT RIC(306)内のxAPP(326-1、326-2、...、326-N)(個々にxApp(326)と呼ばれ、集合的にもxApp(326)と呼ばれる)。Near-RT RIC(306)機能は、Near-RT RIC(306)内にホストされたxAPP(326)によって決定されてもよい。E2ノードから受信されたデータおよびxAPP(326)において実行されるAI/MLアルゴリズムに基づいて、xAPP(326)はE2ノードの挙動を制御するものとする。SMO(302)はNon-RT RIC(304)を含んでもよく、Non-RT RIC(304)は、O1およびA1インターフェースを介してNear-RT RIC(306)に接続されてもよい。図3Bに示すように、O1は(322)で終端してもよく、A1(324)は(324)で終端してもよい。さらに、Near-RT RICシステム(306)は、メッセージングインフラストラクチャ(328)、衝突軽減(330)、加入管理(332)、管理サービス(334)、セキュリティ(336)、AI/MLサポートモジュール(338)、共有データ層(340)、およびデータベース(342)を含んでもよい。Near-RT RICシステム(306)は、図3Bに示すように終端(344)においてE2ノードに接続されてもよい。
【0068】
E2インターフェースは、E2インターフェースを介したNear-RT RIC(306)とE2ノード(346)との間の通信のための方法の標準的なセットを定義している。Near-RT RIC(306)、ニアリアルタイムRANインテリジェントコントローラは、論理機能であってもよく、E2インターフェースを介したファイングレイン(たとえば、ユーザ機器(UE)ごと、セルごと)データ収集およびアクションを介してRAN要素およびリソースのニアリアルタイム制御および最適化を可能にする。図3Aに示すようなO-RANアーキテクチャから、Near-RT RIC(306)がそれぞれE2、A1、およびO1インターフェースを通じてE2ノード、Non-RT RIC(306)、および管理エンティティと相互作用するように定義された明確なインターフェースがあることが非常に明白である。HetNet展開の観点から、E2ノードの数がマルチベンダE2ノードポートフォリオとともに増加するにつれて、マルチベンダNear-RT RICも増加して多数のE2ノードをサポートし得る。これらの展開されるNear-RT RICエンティティの各々は、独立ノードとして働いてもよい。たとえば、任意の2つのNear-RT RICエンティティ間に相互作用が生じないことがある。この制限によって、ネットワーク展開および動作においていくつかの欠点が生じる場合がある。
【0069】
図4Aは、本開示の一実施形態による、Near-RT RIC(306)間通信を行わない場合のNear-RT RIC展開の概略図である。
【0070】
Near-RT RIC-1は、1つまたは複数のO-CU/O-DUによってセルC0~Cn[ここ図4Aではn=26]をサポートしてもよい。したがって、O-RANは、これらのセルの各々についてのエントリを有するセルリストコンテキストテーブルを作成してもよい。同様に、Near-RT RIC-2、Near-RT RIC-3、およびNear-RT RIC-4はそれぞれ、セルA0~An[図4Aではn=24]、B0~Bn[図4Aではn=23]、およびD0~Dn[図4Aではn=20]をサポートしている。新しいセルを展開する必要があり、新しいセルが図4Aでは暗色の六角形として示されており、Near-RT RIC-1に関連付けることが計画されてもよいとき、PCIxAppにおける物理セルID(PCI)アルゴリズムは、最初のPCIをそれぞれの動作のためのセルに割り振る必要がある場合がある。一例として、PCIxAppは、高度、サイト間距離(ISD)、ISDの数(N)などを含むセルのGPS座標を入力として取得し、セルを展開するための最初のPCIを導出してもよい。PCIxAppにおいて実行されるアルゴリズムは、まず、展開中の新しいセルの位置から半径(N*ISD)の球内にすでに展開されているすべてのセルをリストし、Near-RT RIC-1に維持されたセルリストテーブルからそれらのセルに割り振られたPCIを識別してもよい。図4Aによれば、N=1であるとき、PCI xAppは、C19、C22、およびC26をすでに展開されているセルとして識別し、セルに割り振られたPCIをチェックしてもよい。PCI xAppは、新しいPCIを導出してもよく、新しいPCIは、C19、C22、およびC26セルに割り振られるPCIから相互に除外されてもよく、展開中の新しいセルに割り当てられてもよい。しかし、この割り振られたPCIはただちにPCI衝突を生じさせることがある。図4Aから、展開される新しいセルからの半径(1*ISD)が、あり得る直接隣接としてC19、C22、C26、A14、A18、およびA21を含むことは非常に明白であり得る。しかし、Near-RT RIC-1は、C19、C22、およびC26についてのエントリのみを有し、限定された情報に基づいて、C19、C22、およびC26のPCI xAppは、他のNear-RT RIC-xにおけるPCI xAppによってA14、A18、またはA21セルにすでに割り振られているPCIを割り振る場合がある。これによって、PCI衝突が生じることがあり、したがって、ネットワーク性能が大幅に低下する。図4Bに示すようにN=2のケースを考慮する場合でも、この制限に起因して、新たに割り振られたPCIがPCIの衝突または混乱を生じさせ、したがって、ネットワーク性能を低下させる可能性が非常に高い場合がある。
【0071】
さらに、図4Bは、本開示の一実施形態による、Near-RT RIC(306)間通信を行う場合のNear-RT RIC展開の概略図である。図4Bは、2つの可視Near-RT RIC間に論理インターフェースINear-RT RICがある展開シナリオを示す。ここで、Near-RT RIC-1は、INear-RT RICインターフェースを通じてNear-RT RIC-2およびRIC-4と接続されてもよい。同様に、他のNear-RT RICは、INear-RT RICインターフェースを介して他の可視RICと接続されてもよい。その結果、Near-RT RIC-1は、INear-RT RICリンク確立またはリンク構成更新手順のいずれかの間に他のRIC、ここではRIC-2およびRIC-4によってサポートされるセルを取得してもよい。したがって、Near-RT RIC-1のテーブルは、図4Bに示すように、セルC0~Cn(n=26)、A0~An(n=24)、およびD0~Dn(n=20)を含んでもよい。Near-RT RIC-1において実行されるPCI xAppは、すべてのセルについて可視性を有してもよく、したがって、選択される新しいPCIは、より相互に排他的であり、PCIの衝突および混乱を受けない。この場合、すべての展開されたNear-RT RICが相互に接続され(星状)てもよく、その場合、割り振られるPCIは、PCI衝突および混乱にさらに確実に対処できるものにもなる。その理由は、テーブルが、相互接続されたNear-RT RICの各々に属するすべての考えられるサポートされるセルを含むからである。この例から、Near-RT RIC間にインターフェースが必要であることは明白であり得る。
【0072】
図4Cは、本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行わない場合の有効オフロード可能性の概略図である。Near-RT RIC(306)がRICインターフェースに必要であることを理解するための別の例を考える。図4Cは、Near-RT RIC間通信を行わない場合の有効オフロード可能性を示す。このシナリオでは、Near-RT RIC-1はセルC0~Cn(n=13)をサポートしてもよく、Near-RT RIC-2はセルD0~Dn(n=10)をサポートしてもよい。Near-RT RIC-1において実行されていてよいモビリティ負荷分散(MLB)xAppは、セルC12は負荷が高く、セルC8、C11、およびC13は負荷が中程度であり、セルC9は負荷が最も低いことを検出する場合がある。MLB xAppは、C12における負荷を低減させることを決定してもよく、その可視性が制限されていることに基づいて、セルC9のみを唯一のオフロードターゲットセルとして特定してもよい。この決定に基づいて、MLB xAppは、隣接セルC9のより近くにあり得るそれらのUEに対する強制的なハンドオーバをトリガしてもよい。これらの制限に起因して、セルC12の負荷は効果的に低減される場合もされない場合もある。その理由は、Near-RT RIC間にインターフェースがないので、隣接セルの可視性が不十分であることに起因して、考えられるオフロードターゲットの数が非常に少ないからである。Near-RT RIC-1におけるMLB xAppはまた、セルD1およびD2を追加のオフロードターゲットとして選択してもよいが、MLB xAppは、E2ノードを利用して関連するX2/Xnインターフェースをハンドオーバトリガに使用して負荷を低減させてもよい。Near-RT RIC-2において利用可能なリアルタイム解析データは、有効オフロードを行うのを助け、また、特に任意のセルの負荷状態を回避するのを助け得、2つのRICの間にダイレクトインターフェースがないときにNear-RT RIC-1では利用できなくなる場合がある。したがって、セルC12の高負荷は長期に持続することがあり、他のセルも早いうちに高負荷状態に入ることがあり、かつ頻繁にそうなる場合がある。この結果、ネットワーク性能が低下し、ネットワークリソースが利用が最適なものではなくなり、エンドツーエンド体感品質(QoE)が低下する。
【0073】
図4Dは、本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間通信を行う場合の有効オフロード可能性の概略図である。図4Dは、Near-RT RIC間通信がサポートされるときの有効オフロード可能性を示す。このシナリオでは、Near-RT RIC-1には、Near-RT RIC-2とのINear-RT RICリンクが確立されてもよい。その結果、Near-RT RICのセル情報テーブルでは、すべてのセルがRIC-1とRIC-2の両方によってサポートされる。RIC-1は、RIC-2によってサポートされるセルにアクセスしてもよいので、RIC-2にセルD1およびD2に固有の負荷、測定値、リアルタイムデータ解析などに対する更新を提供するように要求することができ、また、他のセルのそれらの詳細を取得することもできる。したがって、対応措置として、今回は、RIC-1において実行されているMLB xAppが、セルC12からのオフロードのためにセルC9、D1、およびD2を選択することができる。したがって、3つのセル間のオフロードの効果は、前のシナリオのように、単一のセルC9に対してよりもずっと良好になる。対応措置よりも予測措置を取る方が常に優れている可能性がある。両方のRICは、通信しているので、解析データを交換することができ、可能性の高い候補セルに対する負荷状況を予測し、それらの候補セル間のそのような負荷を回避するための高度な措置を講じることができる。高度な措置は、トラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、予測された持続時間全体にわたる同じRATまたはマルチRATの適切なセルへのトラフィックステアリングであり得る。これらの高度な措置は、良好なエンドツーエンドQoEを提供し維持するのを助ける。
【0074】
同様に、新しいインターフェースは、他のSONおよび無線リソース管理(RRM)機能についての利益を得る。これらのことから、異なるNear-RT RIC間の通信用のインターフェースがあってもよいことが明白である場合がある。一実施形態では、INear-RT RIC インターフェースは、任意の2つのNear-RT RICエンティティ間の論理インターフェースとして定義されてもよく、関連する手順は、SMOにおける管理エンティティを通じて既存のO1インターフェースにおける促進を介して実現することができる。ここで、既存のO1インターフェースは、INear-RT RIC インターフェースに必要な促進技法によって更新されてもよい。この促進技法は、セットアップ要求メッセージであってもよい。本発明の一実施形態では、セットアップ要求メッセージは、限定はしないが、IPアドレス、送信元割振りID、宛先割振りID、送信元RICのE2ノードのセットの詳細を含んでもよい。
【0075】
図5Aは、本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/Fによって実現されるO1インターフェースを有するアーキテクチャの例示的なブロック図を示す。Near-RT RIC-0が、Near-RT RIC-1宛の任意のメッセージをO1インターフェースを介してSMO(108)に送り得るとき、SMO(108)におけるO1終端点(322)は、受信されたメッセージをこの場合もO1インターフェースを介してターゲットNear-RT RIC-1にルーティングしてもよい。Near-RT RIC-1が、応答をO1インターフェースを介してNear-RT RIC-0に送り返すとき、SMO(108)におけるO1終端点(322)は、受信されたメッセージをこの場合もO1インターフェースを介してNear-RT RIC-0へとルーティングし戻してもよい。同様に、両方のNear-RT RICは互いに通信を開始する。
【0076】
図5Bは、本開示の一実施形態による、INear-RT RIC I/Fによって実現されるA1インターフェースを有するアーキテクチャの例示的なブロック図を示す。INear-RT RIC インターフェースは、任意の2つのNear-RT RICエンティティ間の論理インターフェースとして定義されてもよく、関連する手順は、SMO(108)におけるNon-RT RIC(110)を通じて既存のA1インターフェースを介して実現することができる。ここで、既存のA1インターフェースは、INear-RT RIC インターフェースに必要な手順の新しいセットによって更新されてもよい。Near-RT RIC-0が、Near-RT RIC-1宛の任意のメッセージをA1インターフェースを介してSMO(108)におけるNon-RT RICに送るとき、SMO(108)におけるA1終端点(324)は、受信されたメッセージをこの場合もA1インターフェースを介してターゲットNear-RT RIC-1にルーティングしてもよい。Near-RT RIC-1が、応答をA1インターフェースを介してNear-RT RIC-0に送り返すとき、SMO(108)におけるA1終端点(324)は、受信されたメッセージをこの場合もA1インターフェースを介してNear-RT RIC-0へとルーティングし戻してもよい。同様に、両方のNear-RT RICは互いに通信を開始する。
【0077】
図5Cは、本開示の一実施形態による、Near-RT RIC間のダイレクトINear-RT RICI/Fを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。INear-RT RICインターフェースは、任意の2つのNear-RT RICエンティティ間の論理インターフェースとして定義されてもよく、関連する手順はダイレクト物理インターフェースを介して実現することができる。一実施形態では、Near-RT RICは、ダイレクトセットアップ要求メッセージをNear-RT RIC-1に送ってもよい。ここで、Near-RT RIC-0とNear-RT RIC-1の両方がメッセージを直接交換し、それに応じて作動することができる。
【0078】
図5Dは、本開示の一実施形態による、E2ノードを介したNear-RT RIC間のINear-RT RICI/Fを有するアーキテクチャの例示的なブロック図である。INear-RT RICインターフェースは、任意の2つのNear-RT RICエンティティ間の論理インターフェースとして定義されてもよく、関連する手順は、E2ノードを通じて既存のE2インターフェースを介して実現することができる。ここで、既存のE2インターフェースは、INear-RT RICインターフェースに必要な促進技法(セットアップ要求メッセージ)によって更新されてもよい。E2終端点(344)は、INear-RT RICインターフェースに関連付けられた手順についてのプロキシRIC機能によってサポートされてもよい。E2終端点(344)内のプロキシRIC機能は、関連する隣接セルとのE2リンクの確立をトリガすることができる。E2リンクが首尾よく確立された後、両方のE2ノードはINear-RT RICインターフェースに関連付けられたメッセージの交換を開始することができる。Near-RT RIC-0がNear-RT RIC-1宛の任意のメッセージをE2インターフェースを介してE2ノードに送るとき、E2ノードにおけるE2終端点は、メッセージを確立されたE2インターフェースを介して関連するピアE2ノードに転送してもよく、ピアE2ノードは、受信されたメッセージをこの場合もそれぞれのE2インターフェースを介してターゲットNear-RT RIC-1にルーティングする。Near-RT RIC-1が応答をE2インターフェースを介してNear-RT RIC-0に送り返すとき、E2ノードにおけるE2終端点(344)は、メッセージを確立されたE2インターフェースを介して関連するピアE2ノードに転送してもよく、ピアE2ノードは、受信されたメッセージをこの場合もピアE2ノードのE2インターフェースを介してNear-RT RIC-0にルーティングする。同様に、両方のNear-RT RICは互いに通信を開始する。
【0079】
図6Aは、本開示の一実施形態による、Near-RT RICノード間におけるINear-RT RICI/Fリンクの確立についての例示的なシーケンス図である。
【0080】
ステップ(602-1)において、E2ノードO-CUは、E2:測定レポートをNear-RT RIC-1に送信してもよい。ステップ(602-2)において、Near-RT RIC-1は自動隣接関係(ANR)テーブルに新しい隣接セルを追加してもよい。ステップ(602-3)において、Near-RT RIC-1は、現在のRICにおいてサポートされないかまたは登録されていない場合がある新しい隣接セルを自動隣接関係(ANR)テーブルにおいて検出することがある。次いで、ステップ(602-4)において、Near-RT RIC-1は、O1:RIC情報要求メッセージをO1インターフェースを介してSMO(302)における管理エンティティに送ることによって、新しい隣接セルがRICに属することを知り得る。メッセージは、新しい隣接セルのセル識別情報(ID)を含んでもよい。ステップ(602-5)において、SMO(302)は、関連するセル-RICマッピングテーブルにおいてセルIDを探索し、それぞれのRIC詳細を特定してもよい。ステップ(602-6)において、SMO(302)は、O1:RIC情報応答メッセージをNear-RT RIC-1に送ることにより、新しい隣接セルのRICトランスポートレイヤアドレスによって応答してもよい。Near-RT RIC-1は、Near-RT RIC-2のトランスポートレイヤアドレスを受信すると、セットアップ手順を開始してNear-RT RIC-2とのINear-RT RICインターフェースリンクを確立してもよい。ステップ(602-7)において、Near-RT RIC-1は、INear-RT RIC: Near-RT RICセットアップ要求メッセージを、関連するサポートされるセルのリストとともにNear-RT RIC-2に送ってもよい。ステップ(602-8)において、Near-RT RIC-2は、要求に肯定応答し、ステップ(602-11)において、サポートされるセルリストテーブルを受信されたセルのリストで更新し、INear-RT RIC: Near-RT RICセットアップ応答メッセージをサポートされるセルのリストとともに送ることによって応答してもよい。Near-RT RIC-1は、応答メッセージを受信すると、ステップ(602-10)において、サポートセルリストテーブルを受信されたセルのリストで更新してもよい。ステップ(602-9)において、2つのRICの間にINear-RT RICリンクが首尾よく確立され得る。
【0081】
ステップ(602-12)において、Near-RT RIC-1は、要求される各セルについて、INear-RT RIC: Near-RT RICセル情報要求メッセージをNear-RT RIC-2に送り、セルIDまたはセルIDのリストを提供して負荷情報、測定値情報、データ解析情報などを要求し、適切なフラグを設定することによって、要求を送ってもよい。Near-RT RIC-2は、この要求を受信すると、ステップ(602-13)において、この要求を登録し、INear-RT RIC: Near-RT RICセル情報応答メッセージをNear-RT RIC-1に送ることにより、最新の負荷情報、測定値情報、データ解析情報などとともに応答する。ステップ(602-14)において、Near-RT RIC-1は、異なるRICに属するセルに関して、SONのために決定を下すのに必要なすべてのデータを有してもよい。
【0082】
図6Bは、本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたる構成更新についての例示的なシーケンス図である。
【0083】
ステップ(604-1)において、2つのRICの間にINear-RT RICリンクが首尾よく確立され得る。ステップ(604-2)において、Near-RT RIC-2は、セルまたはセルのグループにおけるセルのいくつかのパラメータを追加もしくは削除し、および/または変更してもよい。ステップ(604-3)において、Near-RT RIC-2は、INear-RT RIC: Near-RT RIC構成更新メッセージをNear-RT RIC-1に送ることによって指示してもよい。Near-RT RIC-1は、ステップ(604-4)において、受信すると、サポートセルリストテーブルを更新し、ステップ(604-5)において、INear-RT RIC: Near-RT RIC構成更新肯定応答メッセージをNear-RT RIC-2に送ることによって応答してもよい。
【0084】
図6Cは、本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたるコマンドについての例示的なシーケンス図である。
【0085】
ステップ(606-1)において、2つのRICの間にINear-RT RICリンクが首尾よく確立され得る。ステップ(606-2)において、Near-RT RIC-2は、異なるRICに属するセルのハンドオーバ(HO)トリガパラメータを変更することを決定する。ステップ(606-3)において、Near-RT RIC-2は、INear-RT RIC: Near-RT RICコマンドを、必要なHOトリガ詳細、関連する測定値がもしあればそれらの測定値とともにNear-RT RIC-1に送ってもよい。Near-RT RIC-1は、受信すると、ステップ(606-4)において、コマンドに肯定応答し、INear-RT RIC: Near-RT RICコマンド肯定応答メッセージをNear-RT RIC-2に送ることによって応答してもよい。ステップ(606-5)において、Near-RT RIC-1は、受信されたコマンドを実行してもよく、ステップ(606-6)において、Near-RT RIC-2は、何か計画されているものがあればローカルアクションを実行してもよい。
【0086】
図6Dは、本開示の一実施形態による、INear-RT RICI/F全体にわたるコマンドについての例示的なシーケンス図である。
【0087】
ステップ(608-1)において、2つのRICの間にINear-RT RICリンクが首尾よく確立され得る。ステップ(608-2)において、2つのRICの間でセル情報要求が成功し得る。ステップ(608-3)において、Near-RT RIC-2は、INear-RT RICリンクを使用してNear-RT RIC情報を指示してもよい。ステップ(608-4)において、Near-RT RIC-1は、要求されたNear-RT RICにおいてINear-RT RICインターフェースリンク上で要求側Near-RT RICに対して負荷情報、測定値情報、データ解析情報などを更新してもよく、指示され得る。
【0088】
図7は、本開示の実施形態による、本発明の実施形態を利用することのできる例示的なコンピュータシステムを示す図である。図7に示すように、コンピュータシステム(700)は、外部記憶デバイス(710)と、バス(720)と、メインメモリ(730)と、読み取り専用メモリ(740)と、大容量記憶デバイス(750)と、通信ポート(760)と、プロセッサ(770)とを含むことができる。当業者には、コンピュータシステムが2つ以上のプロセッサおよび通信ポートを含んでもよいことが諒解されよう。プロセッサ(770)の例には、限定はしないが、Intel(登録商標)Itanium(登録商標)もしくはItanium2プロセッサ、またはAMD(登録商標)Opteron(登録商標)もしくはAthlon MP(登録商標)プロセッサ、Motorola(登録商標)系列のプロセッサ、FortiSOC(商標)システムオンチッププロセッサまたは他の将来のプロセッサが含まれる。プロセッサ(770)は、本発明の実施形態に関連する様々なモジュールを含んでもよい。通信ポート(760)は、モデムベースのダイヤルアップ接続とともに使用されるRS-232ポート、10/100イーサネットポート、銅もしくはファイバを使用するギガビットもしくは10ギガビットポート、シリアルポート、パラレルポート、または他の既存のポートもしくは将来のポートのうちのいずれかとすることができる。通信ポート(760)は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、またはコンピュータシステムが接続される任意のネットワークなどのネットワークに応じて選択されてもよい。メモリ(730)は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または当技術分野で一般に知られている任意の他の動的記憶デバイスとすることができる。読み取り専用メモリ(740)は、任意の静的記憶デバイス、たとえば、限定はしないが、静的情報、たとえば、プロセッサ770についてのスタートアップまたはBIOS命令を記憶するためのプログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)チップとすることができる。大容量記憶デバイス(750)は、任意の現在または将来の大容量記憶ソリューションであってもよく、情報および/または命令を記憶するために使用することができる。例示的な大容量記憶ソリューションには、限定はしないが、パラレルアドバンストテクノロジーアタッチメント(PATA)またはシリアルアドバンストテクノロジーアタッチメント(SATA)ハードディスクドライブもしくはソリッドステートドライブ(内蔵または外付け、たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)および/またはファイヤーワイヤインターフェースを有する)、たとえば、Seagate(たとえば、Seagate Barracuda 782ファミリー)またはHitachi(たとえば、Hitachi Deskstar 13K800)から市販されているハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ、1つまたは複数の光ディスク、リダンダントアレイオブインディペンデントディスク(RAID: Redundant Array of Independent Disks)ストレージ、たとえば、Dot Hill Systems Corp.、LaCie、Nexsan Technologies,Inc.、およびEnhance Technology, Inc.を含む様々なベンダーから市販されているディスクのアレイ(たとえば、SATAアレイ)が含まれる。
【0089】
バス(720)は、プロセッサ(770)を他のメモリ、ストレージ、および通信ブロックに通信可能に結合する。バス(720)は、たとえば、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI: Peripheral Component Interconnect)/PCI拡張(PCI-X)バス、スモールコンピュータシステムインターフェース(SCSI: Small Computer System Interface)、USBなどとすることができ、拡張カード、ドライブ、および他のサブシステム、ならびにプロセッサ(770)をソフトウェアシステムに接続する、フロントサイドバス(FSB)などの他のバスを接続する。
【0090】
場合によっては、オペレータおよび管理インターフェース、たとえば、ディスプレイ、キーボード、およびカーソル制御デバイスをバス(720)に結合して直接的なオペレータとコンピュータシステムとの相互作用をサポートしてもよい。通信ポート(760)を通じて接続されたネットワーク接続を介して、他のオペレータおよび管理インターフェースを提供することができる。外部記憶デバイス(710)は、任意の種類の外付けハードドライブ、フロッピードライブ、IOMEGA(登録商標)ジップドライブ、コンパクトディスク-読み取り専用メモリ(CD-ROM)、書き換え可能コンパクトディスク(CD-RW)、デジタルビデオディスク読み取り専用メモリ(DVD-ROM)とすることができる。上記で説明した構成要素は、様々な可能性を例示するものにすぎない。前述の例示的なコンピュータシステムは本開示の範囲を限定すべきではない。
【0091】
本明細書では好ましい実施形態をかなり強調したが、本発明の原理から逸脱せずに多数の実施形態を作製することができ、好ましい実施形態に多数の変更を加えられ得ることが諒解されよう。当業者には、本発明の好ましい実施形態におけるこれらの変更および他の変更が本明細書の開示から明らかになろう。実施される上記の説明事項が本発明を例示するものにすぎず、限定するものではないことを明確に理解されたい。
【0092】
本開示の利点
本開示は、無線インテリジェントコントローラ間通信のための効率的で改善されており信頼できるシステムおよび方法を提供する。
【0093】
本開示は、2つの無線RIC間のダイレクトインターフェースを提供する。
【0094】
本開示は、RIC間で解析データを交換し、可能性の高い候補セルに対する負荷状況を予測し、それらの候補セル間のそのような負荷を回避するための高度な措置を講じるためのシステムおよび方法を提供する。
【0095】
本開示は、展開されるNear-RT RICの数にかかわらずHetNet全体にわたってニアリアルタイム制御を可能にしE2ノードを最適化することである。
【0096】
本開示は、Near-RT RIC間通信を可能にする様々なアーキテクチャソリューションを提供する。
【0097】
本開示は、データ交換および関連する手順の特定の機構を提供する。
【0098】
本開示は、O-RANアーキテクチャにおける様々なエンティティ間の分割機構および関連するデータ/制御フロー機構を提供する。
【0099】
本開示は、トラフィックスイッチングおよびトラフィック分割を含む、予測された持続時間全体にわたる同じRATまたはマルチRATの適切なセルへのトラフィックステアリングのための高度な措置を提供する。これらの高度な措置は、良好なエンドツーエンド体感品質(QoE)を提供し維持するのを助ける。
【0100】
本開示は、セットアップ要求メッセージによってすべてのインターフェースのアップグレードを提供する。
【0101】
本開示は、最高のSON性能のために最適化された隣接セルおよびRICをインテリジェントに選択し得る高度なユーザ機器を提供する。
【符号の説明】
【0102】
104 オープンアクセスネットワーク無線ユニット
105 ネットワーク
106 ネットワーク分散ユニット(O-DU)
107 第1のセル
108 ネットワークデバイス
109 第2のセル
110 非リアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Non-RT RIC)
112 rApp
114A ニアリアルタイム無線インテリジェントコントローラ(Near-RT RIC)
114B xApp
115-1、115-2、...115-N セル
116 オープン無線アクセスネットワーク中央ユニット制御プレーン(O-CU-CP)
118 オープン無線アクセスネットワーク中央ユニットユーザプレーン(O-CU-UP)
120 第5世代(5G)コア(5GC)
122 ユーザプレーン機能(UPF)
124-1、124-2、...124-N コンピューティングデバイス
128-1、128-2、128-3、...128-N ユーザ
150 アーキテクチャ
202 プロセッサ
204 メモリ
206 インターフェース
208 処理ユニット/エンジン
210 データベース
212 データ取得エンジン
214 情報要求/応答エンジン(通信間エンジン)
216 他のエンジン
224 コンピューティングデバイス
300 システムアーキテクチャ
302 サービス管理およびオーケストレーションシステム(SMO)
304 Near-RT RIC
306 Near-RT RIC
308 O-CU-CP
310 O-CU-UP
312 rApp
314 O-RU
316 O-Cloud
318 O-eNB
322 O1終端点
324 A1終端点
326-1、326-2、...、326-N xApp
328 メッセージングインフラストラクチャ
330 衝突軽減
332 加入管理
334 管理サービス
336 セキュリティ
338 AI/MLサポートモジュール
340 共有データ層
342 データベース
344 E2終端点
346 E2ノード
405 Near-RT RIC
420-1、420-2、...、420-N ユーザ機器
A0~An、B0~Bn、C0~Cn、D0~Dn セル
700 コンピュータシステム
710 外部記憶デバイス
720 バス
730 メインメモリ
740 読み取り専用メモリ
750 大容量記憶デバイス
760 通信ポート
770 プロセッサ提供する。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
【国際調査報告】