IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジェイ.エス.ティー.コーポレーションの特許一覧

特表2024-535956シールリテーナによってカム駆動される端子位置保証(TPA)装置を有するコネクタアセンブリ及びその動作方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】シールリテーナによってカム駆動される端子位置保証(TPA)装置を有するコネクタアセンブリ及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20240927BHJP
   H01R 43/00 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
H01R13/42 E
H01R43/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529042
(86)(22)【出願日】2022-07-15
(85)【翻訳文提出日】2023-06-12
(86)【国際出願番号】 US2022037378
(87)【国際公開番号】W WO2023146582
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】63/305,036
(32)【優先日】2022-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/864,277
(32)【優先日】2022-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507164434
【氏名又は名称】ジェイ.エス.ティー.コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100120628
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 慎一
(72)【発明者】
【氏名】フイン、ミン トゥオン
【テーマコード(参考)】
5E051
5E087
【Fターム(参考)】
5E051GA09
5E087EE07
5E087FF02
5E087GG26
5E087JJ09
5E087LL03
5E087LL04
5E087LL12
5E087MM05
5E087RR25
(57)【要約】
コネクタアセンブリは、端子位置保証(TPA)装置、及びシールリテーナを含む。シールリテーナの下方延長ノッチ部材は、TPA装置の上部の上面の凹部と係合し、TPA装置とシールリテーナとの間のカムリンク機構又はカム機械的リンクを形成する。シールリテーナは、TPA装置とのカムリンク機構によって外側ハウジングに向けて押し込まれるか又は挿入されたとき、外側ハウジング内の端子がロック解除されたままとなるよう、TPA装置を一方の側に押す。シールリテーナは、カムリンク機構によって外側ハウジングに向かってさらに押し込まれるか又は挿入されたとき、TPA装置が外側ハウジング内の端子をブロックするよう、TPA装置を反対側に横方向に移動させる。シールリテーナの下部は、仮ロック又は完全ロック位置において、端子案内部材の底部にある嵌合ロック部材と係合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
面内に設けられた凹部と、当該面から延びる少なくとも1つの端子ブロック部材とを有する端子位置保証(TPA)装置と、
前記TPA装置の前記凹部内に嵌るノッチを有するシールリテーナと、
少なくとも1つの端子と、
前記端子を内部に収容するハウジングと、を備えることを特徴とし、
前記シールリテーナが、カムリンク機構を介して前記TPA装置に動作可能に接続されていることを特徴とし、
前記スプリングリテーナが第1方向に沿って移動し、前記TPA装置を、前記第1方向と実質的に直交する第2方向に沿って移動するように作動させることを特徴とする、コネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記TPA装置は、前記第2方向に、第1位置から第2位置まで移動することを特徴とし、
前記TPA装置の前記第1位置は、前記端子が前記ハウジング内でブロックされないままとなる仮ロック位置にあることを特徴とし、
前記TPA装置の前記第2位置は、前記TPA装置が前記端子を前記ハウジング内にブロックする完全ロック位置にあることを特徴とする、請求項1記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記TPA装置の前記凹部は、前記シールリテーナが移動する前記第1方向に対してある角度で延びていることを特徴とする、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記TPA装置の前記凹部は、前記TPA装置が移動する前記第2方向に対してある角度で延びていることを特徴とする、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記TPA装置は、前記端子に対して、前記端子が非ブロック状態に留まり、前記TPA装置が仮ロック位置にあるときに、少なくとも1つの端子通路を提供することを特徴とする、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記TPA装置が、前記TPA装置の前記ノッチが前記TPA装置の前記凹部内の前記第2位置にあり、前記TPA装置が完全ロック位置にあるときに、前記端子をブロックする、少なくとも1つの端子ブロック部材を備えることを特徴とする、請求項2に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記端子が、第1の垂直高さを有する前部と、第2の垂直高さを有する第2部分とを有することを特徴とし、前記第1の垂直高さは、前記第2の垂直高さよりも大きいことを特徴とする、請求項6に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記TPA装置の前記端子ブロック部材は、前記端子の前記前部と前記後部との間に位置する、前記端子の遷移部分をブロックすることを特徴とする、請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
端子位置保証(TPA)装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法であって、
前記シールリテーナのノッチ部分を、前記TPA装置の外面上の第1方向に沿って延在する凹部内に設置するステップと、
前記シールリテーナを第2方向に沿って前記コネクタアセンブリのハウジング内に押し込むか又は挿入するステップと、
前記シールリテーナの前記ノッチを、前記凹部の第1端から前記凹部の第2端に向かって移動させるステップと、
前記TPA装置を、前記シールリテーナが押し込まれるか又は挿入される前記第2方向に対して実質的に垂直な第3方向に沿って移動させるステップと、
前記TPA装置の端子ブロック部材によって少なくとも1つの端子をロックするステップと、を含むことを特徴とするTPA装置をコネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項10】
前記シールリテーナの前記ノッチが前記TPA装置の前記凹部の前記第1端にあるとき、前記TPA装置が仮ロック位置にあることを特徴とし、
前記シールリテーナの前記ノッチが前記TPA装置の前記凹部の前記第2端にあるとき、前記TPA装置が完全ロック位置にあることを特徴とする、請求項9記載のTPA装置をコネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項11】
前記TPA装置が仮ロック位置にあるときに、第1ロック位置において前記TPA装置を内側ハウジングにロックするステップをさらに特徴とする、請求項10記載の、TPA装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項12】
前記TPA装置が完全ロック位置にあるときに、第2ロック位置において前記TPA装置を前記内側ハウジングにロックするステップをさらに特徴とする、請求項11記載の、TPA装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項13】
前記TPA装置が前記仮ロック位置にあるときに、前記端子が前記ハウジング内でブロックされない状態を維持することを特徴とする、請求項11記載の、TPA装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項14】
前記TPA装置が前記完全ロック位置にあるときに、前記端子が前記ハウジングにロックされることを特徴とする、請求項12記載の、TPA装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項15】
前記凹部が前記TPA装置の前記外面上に延在する前記第1方向と、前記シールリテーナが沿って延び、当該シールリテーナがそれに沿って前記コネクタアセンブリの前記ハウジング内に押し込まれるか又は挿入される前記第2方向と、前記TPA装置が移動する前記第3方向と、が異なる方向であることを特徴とする、請求項9記載の、TPA装置を、コネクタアセンブリ内のシールリテーナによってカム動作させるための方法。
【請求項16】
装置を、アセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法であって、
前記部品のノッチ部分を、前記装置の外面上の第1方向に沿って延在する凹部内に設置するステップと、
前記部品を第2方向に沿って前記アセンブリ内に押し込むか又は挿入するステップと、
前記部品の前記ノッチを、前記凹部の第1端から前記凹部の第2端に向かって移動させるステップと、
前記装置を、前記部品が押し込まれるか又は挿入される前記第2方向に対して実質的に垂直な第3方向に沿って移動させるステップと、を含むことを特徴とする、装置をアセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法。
【請求項17】
前記部品の前記ノッチが前記装置の前記凹部の前記第1端にあるとき、前記装置が仮ロック位置にあることを特徴とし、
前記部品の前記ノッチが前記装置の前記凹部の前記第2端にあるとき、前記装置が完全ロック位置にあることを特徴とする、請求項16記載の、装置をアセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法。
【請求項18】
前記装置が仮ロック位置にあるときに、第1ロック位置において前記装置を前記アセンブリにロックするステップをさらに特徴とする、請求項17記載の、装置をアセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法。
【請求項19】
前記装置が完全ロック位置にあるときに、第2ロック位置において前記装置を前記アセンブリにロックするステップをさらに特徴とする、請求項18記載の、装置をアセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法。
【請求項20】
前記凹部が前記装置の前記外面上に延在する前記第1方向と、前記部品が沿って延び、当該部品がそれに沿って前記アセンブリ内に押し込まれるか又は挿入される前記第2方向と、前記装置が移動する前記第3方向と、が異なる方向であることを特徴とする、請求項16記載の、装置をアセンブリ内の部品によってカム動作させるための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本特許出願は、2022年1月31日に出願された米国仮特許出願第63/305,036の優先権を主張するものであり、その全体を、本明細書の一部を構成するものとして援用する。
【背景技術】
【0002】
本件の譲受人(ジェイ.エス.ティー.コーポレーション)が所有するコネクタの雄端子位置保証(TPA)装置を、関連技術として図1A図3Bに示すが、これは、米国特許第10,923,847号明細書(及び関連する米国特許第11,245,218号明細書)に記載されている。図1Aにおいて、関連技術の雄TPA装置1は、上部部材3と下部部材5とを含む。上部部材3は、側部10、14を有する実質的に翼状の形状を有する。下部部材5は、その前部に可撓性アーム部材18を含む。可撓性アーム部材18は、下部突出部材又は下部突起部材21と、上部突出部材又は上部突起部材22とを含む。下部部材5を貫通する実質的に長尺スロット25が、可撓性アーム部材18に隣接して位置する。可撓性アーム部材18に隣接する長尺スロット25は、可撓性アーム部材18に対し必要な可撓性を与える。可撓性アーム部材18の上側前部11は、図1Aに示すように傾斜している。また、可撓性アーム部材18の下側前部12は、図1Aに示すように、傾斜している。雄TPA装置1の上部部材3は、翼状の形状を有するものとして図1に最もよく示されている。さらに図1Bには、それぞれ側部10、14から実質的に下方に延びる端部材24、26が例示されている。また、それぞれ中間部材28、29が側部10、14から実質的に下方に延びている。各中間部材28、29は、そこから下方に延びる対応する突起31、33をそれぞれ有する。
【0003】
雄TPA装置1は、雄内側ハウジング30の上部を貫通する開口8に挿通され、雄内側ハウジング30に仮ロック位置で嵌合又は装着されるものとして、図2に示されている。完全ロック位置では、雄TPA装置は、雄内側ハウジング30の上部の開口8を通して、仮ロック位置からスライド又は押し下げられる。
【0004】
雄内側ハウジング30に向かって下方にスライド又は挿入されるときの雄TPA装置1の役割に関して、図3Aに例示されるように、先端68を有する端子65は、雄内側ハウジング30の内部に完全に挿入又は装着され、雄TPA装置1の対応する中間部材28、29及び対応する突起31、33が、対応する端子65の対応するスロット72の内部に嵌合又は収容されることを可能にする。図3Aにさらに示されるように、傾斜状の後縁73を有する雄内側ハウジング30内部の下部にある上向きに延びる突起70は、端子65が雄内側ハウジング30に挿入されたときに、端子65の下部にあるノッチ72の内側に向かってスナップされる。上方に延びる突起70の傾斜状の後縁73により、上方へ延びる突起70が雄内側ハウジング30内部の下部にそのようにスナップされるときまでは、端子65を雄内側ハウジング30に容易に挿入することが可能となり、端子65をロックし(すなわち、端子65の、オス内側ハウジング30への一次ロック)、当該端子65がオス内側ハウジング30から引き抜かれることを防止する。図3Aは、オス内側ハウジング内に完全に挿入された端子65をさらに明確に示しているが、それは、その結果、対応する端子65の対応するスロット72が雄TPA装置1の(突起31、33の対応する1つを備える)中間部材28、29の対応する1つの下に揃い、それにより、雄TPA装置1が下方に押圧された際に、(突起31、33の対応する1つを備える)中間部材28、29の対応する1つが、対応する端子65の対応するスロット72内に収容又は挿入できるようにする。図3Aに示すのは、中間部材28、29の対応する1つを備え、雄TPA装置1が完全ロック位置に挿入又はさらに押下げられる場合に、対応する端子65内に挿入又は収容されようとしている、仮ロック位置にある雄TPA装置1である。
【0005】
図3Bに例示されているのは、完全ロック位置にある雄TPA装置1である。図示するように、雄TPA装置1は、雄TPA装置1の中間部材28、29の対応する一つが対応する端子65の対応するスロット72内に完全にスライド又は挿入若しくは収容されることで、仮ロック位置(図3A参照)から完全ロック位置(図3B参照)までさらにスライド又は押下げられている。その結果、雄TPA装置1が雄内側ハウジング30内の完全ロック位置にある状態では、端子65を雄内側ハウジング30から引き抜くことはできない(すなわち、雄内側ハウジング30内の端子65の二次ロック)。
【0006】
図3Cに示すのは、雄内側ハウジング3内部の突出部材又は突起部材50と係合している、可撓性アーム部材18の突出部材又は突起部材20である。図3Cにさらに示すように、可撓性アーム部材18の下部突出部材又は突起部材21は、雄TPA装置1の下部部材5が下方向に押されると、雄内側ハウジング30の突出部材又は突起部材50の下に向かって迂回及び移動する。このとき、下部部材5又は雄TPA装置1は、雄内側ハウジング30内の仮ロック位置にある。図3Cにさらに例示するのは、作業デバイス(図示せず)が挿入され、可撓性アーム部材18の傾斜した上部前部11に向かって押され、その上で中央部材23が押し下げられる、上部溝40に沿った矢印であるが、次いで、雄TPA装置1は、前述のように、可撓性部材18の下部突出部又は下部突起部材21が、下部部材5又は雄TPA装置1が雄内側ハウジング30内の仮ロック位置を取るように、雄内側ハウジング30の突出部材又は突起部材50の下に向かって迂回又は移動するまで下方に押し下げられる。作業デバイス(図示せず)が、雄内側ハウジング30の上部長尺溝40に沿って(図3Cの矢印参照)、可撓性アーム部材18の傾斜した上部11に向かって、さらに挿入及び押されると、可撓性アーム部材18の上部突出部材又は上部突起部材22が、内側ハウジング30の突出部材又は突起部材50の下に向かって移動するように、雄TPA装置1の中央部材23がさらに下方に押され、下部部材5又は雄TPA装置1が雄内側ハウジング30内で完全ロック位置を取る。雄内側ハウジング30内の完全ロック位置にある下部部材5又は雄TPA装置1を、図3Dに示す。
【0007】
TPA装置1は、図3Cの矢印に示す方向に移動する手動工具によってロックされるように設計されている。 すなわち、TPA装置1は、TPA装置1がロック解除位置からロック位置に移動する際に、TPA装置1の動きの方向に対して約90度(又は垂直)の力を加えることによって作動する。上述のように、米国特許第10,923,847号明細書(及び関連する米国特許第11,245,218号明細書)に記載されているTPA装置1は、TPA装置1をロック解除位置からロック位置まで動作させる際のカム動作リンク機構を例示している。この関連技術におけるコネクタアセンブリは、TPA装置1をロック及びロック解除するために手動工具の使用を必要とする。また、(ロック解除位置からロック位置に移動する際に、TPA装置1の動作方向に対して約90度(又は垂直)の力を加えることにより、手動工具を用いてTPA装置を作動させることによる)カム動作を採用しているが、この関連技術のコネクタアセンブリは、コネクタアセンブリと一体の部品を使用してはいない。
【0008】
一方、本発明のTPA装置100は、関連技術の雄TPA装置とは異なり、以下でさらに詳しく説明するように、コネクタアセンブリの一部である、二次部品(例えば、インタフェース(又はリング)シールリテーナ)によって作動される。さらに、以下にさらに説明するように、本発明のTPA装置100は、上述の関連技術のコネクタアセンブリとは異なり、端子案内部材又はタブ端子の表面又は縁部(むしろ本体内)でロックする。
【0009】
以下にさらに詳細に説明するように、TPA装置のさらなる開示が知られている。欧州特許第1,335,456号明細書において、そこに記載されているTPA装置は、人間の指でロックされるように設計されており、TPA 装置がロック解除位置からロック位置に移動するときに、移動方向に(又はそれに平行な方向に)力を加えることで作動される。
【0010】
米国特許第10,673,169号明細書に開示されている TPA装置は、人間の指又は手動工具によってロックされるように設計されており、TPA 装置がロック解除位置からロック位置に移動するときに、移動方向に(又はそれに平行な方向に)力を加えることで同様に作動される。
【0011】
米国特許第9,917,381号明細書に記載されているTPA装置も同様に、人間の指でロックできるように設計されている。これも、TPA 装置がロック解除位置からロック位置に移動するときに、移動方向に(又はそれに平行な方向に)力を加えることで同様に作動される。
【0012】
米国特許第11,133,619号明細書(及び関連する米国特許第10,892,579号明細書)においては、そこに開示されているTPA装置は、手動工具によってロックされるように設計されているが、上述の関連技術のTPA装置と同様に、TPA 装置がロック解除位置からロック位置に移動するときに、移動方向に(又はそれに平行な方向に)力を加えることで作動される。
【0013】
換言すれば、欧州特許第1,335,456号明細書、米国特許第10,673,169号明細書、米国特許第9,917,381号明細書、米国特許第11,133,619号明細書(及び関連米国特許第10,892,579号明細書)のそれぞれに記載されている上述のTPA装置は、TPA 装置がロック解除位置からロック位置に移動するときに、移動方向に(又はそれに平行な方向に)力を加えることで作動するように設計されており、したがって、ロック解除位置からロック位置に移動するときにカム動作ロック機構によって動作することはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】米国特許第10,923,847号明細書
【特許文献2】米国特許第11,245,218号明細書
【特許文献3】欧州特許第1,335,456号明細書
【特許文献4】米国特許第10,673,169号明細書
【特許文献5】米国特許第9,917,381号明細書
【特許文献6】米国特許第11,133,619号明細書
【特許文献7】米国特許第10,892,579号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
コネクタアセンブリは、端子位置保証(TPA)装置、及びシールリテーナを含む。シールリテーナは、中央延長部を有する上部を含むが、それは、その端部に、下方延長ノッチ部材を有している。下方延長ノッチ部材は、TPA装置の上部の上面の凹部と係合し、TPA装置とシールリテーナとの間のカムリンク運動をもたらすカムリンク機構又はカム機械的リンクを形成する。シールリテーナは、初期状態では、TPA装置の上部の上面の凹部と係合する、下方延長ノッチ部材が、同様に凹部内の初期位置に留まるような位置に留まり、TPA装置の上部の上面の凹部と係合する下方延長ノッチ部材が同様に凹部内の初期位置に留まるような位置に留まり、シールリテーナはその底部で仮ロックされていてもよい。このような状態では、内側ハウジング内に端子を備えた TPA装置は、ロック解除状態か、又は仮ロック位置を維持していてもよい。
【0016】
シールリテーナが外側ハウジングにさらに押し込まれるか又は挿入されると、TPA装置の凹部内の、シールリテーナの下方延長ノッチ部材が、TPA装置が内側ハウジングの外側の反対側に向かって直線的に移動するような位置で、凹部に沿って移動し、内側ハウジング内の端子案内部材内の端子が抜けることや位置ずれすることを阻止する。このような状態では、内側ハウジング内の端子は、TPA装置によってロックされるようになり、完全ロック位置をとる。次いで、端子がTPA装置によってブロックされるとき、又はシールリテーナがその底部でロック係合又は完全ロックされるとき、端子は完全ロック位置に留まり得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1A図1Aは、関連技術の端末位置保証(TPA)装置の斜視図である。
図1B図1Bは、図1AのTPA装置の正面図である。
図2図2は、関連技術の内側ハウジングの斜視図であり、図1A及び図1BのTPA装置がそこに挿入又は押し込まれる、内部ハウジングの上部を貫通する開口部を示している。
図3A図3Aは、図1A及び図1BのTPA装置が仮ロック位置において内側ハウジングに挿入又は押し込まれている状態を例示する関連技術のコネクタの断面図を示している。
図3B図3Bは、図1A及び図1BのTPA装置が完全ロック位置において内側ハウジングに挿入又は押し込まれている状態を例示する関連技術のコネクタの断面図を示している。
図3C図3Cは、雄内側ハウジング内の仮ロック位置にあり、仮ロック位置から完全ロック位置に移動する際に、TPA装置が動く方向に対して略垂直な工具の力によって作動される、関連技術のTPA装置の下部部材を示す。
図3D図3Dは、上述の工具の力によりその中で移動した、雄内側ハウジング内の完全ロック位置にある、関連技術のTPA装置の下部部材を示す。
図4図4は、シールリテーナ及びロックによってカム駆動される端子位置保証(TPA)装置、及びその下部の仮ロック又は完全ロックのいずれかのロックを含む、様々な部品又は要素を示す、本発明のコネクタアセンブリの分解図である。
図5A図5Aは、本発明のシールリテーナの上面斜視図である。
図5B図5Bは、本発明のシールリテーナの下面斜視図であり、本発明のコネクタアセンブリシステムの動作時のカムリンク機構の一部である下方に延びるノッチを示す。
図6A図6Aは、本発明のTPA装置の上面斜視図であり、その上面に設けられた実質的に長円形の凹部を示しているが、この凹部も本発明のコネクタアセンブリの動作時におけるカムリンク機構の一部である。
図6B図6Bは、本発明のTPAの底面斜視図であり、端子が本発明のコネクタアセンブリの内側ハウジング内の完全ロック位置にあるときに、端子をブロックするために使用される底部前部を示す。
図7図7は、シールリテーナの下方延長ノッチが、TPA装置の上面の実質的に長円形の凹部内の、本発明のコネクタアセンブリの端子が仮ロック位置に留まっている状態のTPA装置の位置にあることを例示している本発明のコネクタアセンブリの斜視切断図である。
図8図8は、図7の8-8線に沿った断面図であり、本発明のコネクタアセンブリの端子が仮ロック位置にあるTPA装置を示している。
図9A図9Aは、端子、シールリテーナの下方延長ノッチ部材、及び端子が仮ロック位置にあるTPA装置の相対位置を例示する内部図を示す。
図9B図9Bは、端子、シールリテーナの下方延長ノッチ部材、及び端子が完全ロック位置にあるTPA装置の相対位置を例示する内部図を示す。
図10図10は、シールリテーナの下方延長ノッチが、TPA装置の上面の実質的に長円形の凹部内の、本発明のコネクタアセンブリの端子が完全ロック位置に留まっている状態のTPA装置の位置にあることを例示している本発明のコネクタアセンブリの斜視切断図である。
図11図11は、図10の11-11線に沿った断面図であり、本発明のコネクタアセンブリの端子が完全ロック位置にあるTPA装置を示している。
図12図12は、本発明のシールリテーナの下部から延びる一組の棘状フック部材をその内部に受け入れるための嵌合ロック部材を示す端子案内部材の底面斜視図である。
図13図13は、TPA装置が仮ロック位置にあるときに、端子案内部材の嵌合ロック部材と係合したときの、シールリテーナの下部から延びる一組の棘状フック部材の嵌合図を示す。
図14図14は、TPA装置が完全ロック位置にあるときに、端子案内部材の嵌合ロック部材と係合したときの、シールリテーナの下部から延びる一組の棘状フック部材の嵌合図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図4は、概して参照番号100で示される本発明のコネクタアセンブリの分解図であり、シールリテーナ(好ましくは、二次シールリテーナ)105によってカム駆動される端子位置保証(TPA)装置108、内側ハウジング110、シール112、端子案内部材114、端子120、121、外側ハウジング124、ガスケット126、シール130、132、ケーブルガイド部材140、142、ケーブル150、及び接続部材153、155を含む、様々な部品又は要素を示している。
【0019】
図5Aは、本発明のシールリテーナ105の上面斜視図である。シールリテーナ105は、開口157を有する端部周囲部分155、上部158、及び下部160を含む。上部158は中央延長部165を含み、下部160は一対の延長部170を含むが、下部160のそれぞれの延長部170は、その端部に棘状フック部材175を含む。図5Bに例示するように、本発明のシールリテーナ105の上部158の中央延長部165は、以下でさらに詳しく説明するように、本発明のコネクタアセンブリシステム100の動作時におけるカムリンク機構の一部である、下方延長ノッチ部材180を含む。
【0020】
図6Aは、本発明のコネクタアセンブリ100のTPA装置108の上面斜視図を示す。TPA装置108は、上面195を有する上部190を含む。TPA装置108の上部190の上面195は、凹部200を含むが、この凹部200は、これに限定されないが、実質的に長円形の凹部200である。TPA装置108の下部205の端部は、第1の端子ブロック部材(first terminal blocking member)210があるが、その機能については以下でより詳細に説明する。図6Aには、中央下向き延長部材215も例示されている。
【0021】
図6Bは、TPA装置108の下面斜視図を示しているが、下部205、第1端子ブロック部材210、第2端子ブロック部材(second terminal blocking member)220、及びその中央下向き延長部材215をさらに示している。図6Bにさらに例示されているのは、第1端子ブロック部材210の側部230と、端子通路240であるが、それらは、以下に詳細に説明するように、端子120、121を備えたTPA装置108が仮ロック位置にあるときに、端子120、121が通過する開口部を提供する。
【0022】
図7は、TPA装置108(図5B参照)より上方のシールリテーナ105の上部及び中央延長部165の位置から、TPA装置108を(より具体的には、TPA装置108の上部190の上面195を)見下ろした内部図である。図7に例示するように、シールリテーナ105(図5Bも参照)の中央延長部165の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形状の凹部200内に嵌め込まれる。図7にさらに例示するように、端子120、121は、端子案内部材114(図4も参照)の内側に挿入され、各端子120、121の先端(又は前部120a、121a;図4参照)が図7では見えている。TPA装置108が仮ロック位置にあるとき、図7及び図8に示すように、端子120、121は、依然として端子案内部材114から抜去されるか、又は取り外される可能性がある。各端子120、121の形状は、その前部120a、121aの垂直高さが、その後部120b、121bの高さよりも大きくなっている(図4及び図8を参照)。
【0023】
図8に例示するのは、図7の8-8線に沿った断面図であり、TPA装置108が仮ロック位置にあるときの、仮ロック位置にある本発明のコネクタアセンブリ100の端子120を示している。図8に示される内容をより詳細に説明する前に、図6Bを先ず参照するが、これはTPA装置108の底面斜視図であり、第1端子ブロック部材210及び第2端子ブロック部材220を示している。図6Bにさらに例示されているのは、第1端子ブロック部材210の側部230と、端子通路240であるが、それらは、以下に詳細に説明するように、端子120、121を備えたTPA装置108が仮ロック位置にあるときに、端子120、121がその内部を通過する開口部を提供する。図7及び図8に示すように、シールリテーナ105は、内側ハウジング110及び外側ハウジング124に挿入されたときに、図示のように、上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部201に位置する、下方延長ノッチ部材180を有している。この位置で、TPA装置108は、図7の矢印で示すように、左に向けて押されるか向かうようにされている。図7の矢印で示すように、TPA装置108が左寄りに位置した状態では、TPA装置108の第1端子ブロック部材210(図6B参照)の側面230は、第1端子ブロック部材210の側部230に沿って、端子120がその内部を通過するための端子通路242を提供する(すなわち、端子120はブロックされない)。同時に、図7の矢印で示すように、TPA装置108が左寄りに位置した状態では、TPA装置108の第2端子ブロック部材220(図6B参照)は、同様に端子121をブロックせず、TPA装置108が仮ロック位置でロックされる前に、端子121が端子通路240の内部を通過できるようにする(図6B参照)。
【0024】
図9Aは、端子120、121、シールリテーナ105の下方延長ノッチ部材180、及び(端子120、121が)仮ロック位置にあるTPA装置108の相対位置を示す内部図を示し、図9Bは、端子120、121、シールリテーナ105の下方延長ノッチ部材180、及び(端子120、121が)完全ロック位置にあるTPA装置108の相対位置を示す内部図を示す。
【0025】
本発明のコネクタアセンブリ100の方法又は動作を以下に説明する。図9Aに例示するように、シールリテーナ105(図5Bも参照)の中央延長部165の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形状の凹部200内に嵌め込まれる。より具体的には、シールリテーナ105の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部201にあるが、これはその結果として、TPA装置108を、端末120、121が一般に、TPA装置108によってブロックされないように(図9Aに示すように)左方向にずらす又は移動させている。図9Aでは、端子120、121のそれぞれの前端(又はそれらのそれぞれの前部120a、121a)が見えている。図9Aに示されるように、TPA装置108のこの仮ロック位置では、端子120、121は、端子通路240(端子121の場合)又は端子通路242(端子120の場合)を通して端子案内部材114から抜去されるか、又は取り外される可能性がある。
【0026】
換言すれば、シールリテーナ105は、内側ハウジング110及び外側ハウジング124に挿入されたときに、図9Aに示すように、上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部201に位置する、下方延長ノッチ部材180を有している。この位置で、TPA装置108は、図9Aの矢印で示すように、左に向けて押されるか向かうようにされている。図9Aの矢印で示すように、TPA装置108が左寄りに位置した状態では、TPA装置108の第1端子ブロック部材210の側面230は、第1端子ブロック部材210の側部230に沿って、端子120が通過するための端子通路242を提供する(すなわち、端子120はブロックされていない)(図6Bも参照)。同時に、図9Aの矢印で示すように、TPA装置108が左寄りに位置した状態では、TPA装置108の第2端子ブロック部材220(図6B参照)は、端子121をブロックせず、TPA装置108が仮ロック位置にあるときに、端子121が端子通路240を通過できるようにする(図6B参照)。
【0027】
図9Bは、端子120、121、シールリテーナ105の下方延長ノッチ部材180、及び(端子120、122が)完全ロック位置にあるTPA装置108の相対位置を例示している図9Aと同じ内部図を示す。すなわち、図9Bに明確に例示するように、シールリテーナ105(図5Bも参照)の中央延長部165の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形状の凹部200内に嵌め込まれる。より具体的には、シールリテーナ105の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部202にあるが、これはその結果として、TPA装置108を、端末120、121が一般に、TPA装置108によってブロックされるように(図9Bに示すように)右方向にずらす又は移動させる。図9Bでは各端子120、121の前端が見えているが、図9Bに例示するように、TPA装置108の完全ロック位置では、端子120、121は、端子案内部材114から抜去、又は取り外すことはできない。
【0028】
換言すれば、シールリテーナ105は、内側ハウジング110及び外側ハウジング124に挿入されたときに、図9Bに示すように、上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部202に位置する、下方延長ノッチ部材180を有している。この位置で、TPA装置108は、図9Bの矢印で示すように、右に向けて押されるか向かうようにされている。図9Bの矢印で示すように、TPA装置108が右寄りに位置した状態では、TPA装置108の第1端子ブロック部材210(図6B参照)は、端子120の前部120aと後部120との間の移行部分250(図4及び図11参照)をブロックし、第2端子ブロック部材220(図6B参照)は、同時に、端子121の前部121aと後部121bとの間の移行部分260(図4参照)をブロックする。
【0029】
図10は、TPA装置108より上方のシールリテーナ105の上部及び中央延長部165の位置から、TPA装置108を(より具体的には、TPA装置108の上部190の上面195を)見下ろした内部図である。図10に明確に示すように、シールリテーナ105(図5Bも参照)の中央延長部165の下方延長ノッチ部材180は、TPA装置108の上面195上の実質的に長円形状の凹部200内に嵌め込まれる。図10にさらに例示するように、端子120、121は、端子案内部材114(図4図12図14も参照)の内側に挿入され、各端子120、121の先端(又は前部120a、121a)が図10では見えている。完全ロック位置では、図10図11に示すように、また以下でさらに詳しく説明するように、端子120、121は、端子案内部材114及び外側ハウジング124内にロックされるようになる。各端子120、121の形状は、その前部120a、121aの垂直高さが、その後部120b、121bのそれぞれの高さよりも大きい(図4及び図11を参照)ということに改めて留意されることが大切である。
【0030】
図11は、図10の11-11線に沿った断面図であり、コネクタアセンブリ100の端子120が完全ロック位置にあるTPA装置108を示している。図11に示される内容をより詳細に説明する前に、図6Bを先ず参照するが、これはTPA装置108の底面斜視図であり、第1端子ブロック部材210及び第2端子ブロック部材220を示している。図6Bにさらに例示されているのは、第1端子ブロック部材210の側部230と、端子通路240であるが、それらは、上述のように、端子120、121を備えたTPA装置108が仮ロック位置にあるときに、端子120、121が通過する開口部を提供する。図10及び図11に示すように、シールリテーナ105は、内側ハウジング110及び外側ハウジング124に挿入されたときに、図示のように、上面195上の実質的に長円形の凹部200の端部202に位置する、下方延長ノッチ部材180を有している。この位置で、TPA装置108は、図10の矢印で示すように、右に向けて押されるか向かうようにされている。図10の矢印で示すように、TPA装置108が右寄りに位置した状態では、TPA装置108の第2端子ブロック部材220は、端子121の前部121aをブロックする。より詳細には、端子121の前部121aと後部121bとの間の移行部分250は、TPA装置108の第2端子ブロック部材220によってブロックされる。
【0031】
図10の矢印で示すように、TPA装置108が右寄りに位置したTPA装置108のこの位置では、TPA装置108の第1端子ブロック部材210は、同様にまた同時に、端子120の前部120aをブロックする。より詳細には、端子120の前部120aと後部120bとの間の移行部分260は、TPA装置108の第1端子ブロック部材210によってブロックされる。換言すれば、図10の矢印で示すように、TPA装置108が右寄りに位置した状態では、TPA装置108の第1端子ブロック部材210及び第2端子ブロック部材220(図6B参照)は、端子120の前部120a、端子121の前部121aをそれぞれ同時にブロックする。結果として、TPA装置108及び端末120、121は完全ロック位置にある。
【0032】
図12は、シールリテーナ105の下部160から延びる一対の棘状フック部材175(図5A及び図5Bも参照)をその内部に受け入れるための一対の嵌合ロック部材280を有する端子案内部材114の底面斜視図である。さらに図12に示されているのは、端子121、120をそれぞれ収容するための端子通路240、241である。端子案内部材114の一対の嵌合ロック部材280は、TPA装置108(したがって端子120、121)が、仮ロック位置(図7図8及び図13参照)において内側ハウジング110(又は外側ハウジング124)に押し込まれるか又は挿入されるかしたときに、その前部部材280aが一対の棘状フック部材175を受け入れるように動作する。すなわち、TPA装置108と端子120、121の仮ロック位置において、シールリテーナ105の下部160から下方に延びる一対の棘状フック部材175は、図13に例示するように、端子案内部材114の一対の嵌合ロック部材280の前部部材280aに係合する。結果として、このとき、TPA装置108)は(そして、そのようにして端子120、121も)、仮ロック位置にある(図7図8も参照)。
【0033】
TPA装置108(したがって端子120、121)が、完全ロック位置(図10図11、及び図14参照)において内側ハウジング110(又は外側ハウジング124)にさらに押し込まれるか又は挿入されたとき、端子案内部材114の一対の嵌合ロック部材280は、TPA装置108の一対の棘状フック部材175を受け入れ続け、シールリテーナ105の下部160から下方に延びる一対の棘状フック部材175は、図14に例示するように、端子案内部材114の一対の嵌合ロック部材280の後部部材280bと係合する。結果として、このとき、TPA装置108)は(そして、そのようにして端子120、121も)、完全ロック位置にある(図10図11も参照)。
【0034】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更や構成変更等を行うことができる。
図1A
図1B
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】