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特表2024-535962箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリ及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリ及び方法
(51)【国際特許分類】
   B31B 50/52 20170101AFI20240927BHJP
   B31B 50/62 20170101ALI20240927BHJP
【FI】
B31B50/52
B31B50/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558156
(86)(22)【出願日】2022-10-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 IB2022059721
(87)【国際公開番号】W WO2023062521
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102021000025991
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517314874
【氏名又は名称】パノテック エス アール エル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ニコリーニ,ルカ
【テーマコード(参考)】
3E075
【Fターム(参考)】
3E075AA03
3E075AA10
3E075AA28
3E075BA08
3E075CA01
3E075CA07
3E075DA32
3E075DC20
3E075DC45
3E075DD02
3E075FA05
3E075FA18
3E075GA03
(57)【要約】
紙または段ボールなど、比較的剛質の層状材料で作られた箱(B)の角部(C)を自動的に折り込むためのアセンブリ(1)。箱(B)は、底壁(P)、上壁(P)、及び2対の側壁(PL1、PL2)を備える。箱の少なくとも2つの壁(P、PL1、PL2、P)は、箱(B)の角部(C)を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1つの翼部(W、W)を備える。アセンブリ(1)は、箱(B)の側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方の第1の翼部(W)を、第1の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第1の折り込み手段(5)と、箱(B)の底壁(P)または上壁(P)の内少なくとも一方の第2の翼部(W)を、第2の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第2の折り込み手段(17)と、箱(B)の角部(C)を整合させて折り込むための、第1の折り込み手段(5)と第2の折り込み手段(17)と間における、機械式接続の運動系機構(20)と、を備える。アセンブリ(1)を使用して、箱(B)の角部(C)を自動的に折り込むための方法。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙または段ボールなどの層状材料で作られた箱(B)の角部(C)を、自動的に折り込むためのアセンブリ(1)であって、前記箱(B)は、底壁(P)、上壁(P)、及び2対の側壁(PL1、PL2)を備え、前記箱(B)の少なくとも2つの壁(P、PL1、PL2、P)は、前記箱(B)のそれぞれの角部(C)を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1対の翼部(W、W)を備え、前記アセンブリ(1)は、
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方における第1の翼部(W)を、第1の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第1の折り込み手段(5)と、
前記箱(B)の前記底壁(P)または前記上壁(P)の内少なくとも一方における第2の翼部(W)を、第2の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第2の折り込み手段(17)と、
前記箱(B)の前記角部(C)を整合させて折り込むよう設計された、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を接続するための、運動系機構(20)と、
を備え、
実質的に水平である第1の誘導部(21)及び実質的に垂直である第2の誘導部(22)は、前記運動系機構(20)によって互いに接続された、第1の摺動部(23)及び第2の摺動部(24)それぞれを誘導して、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を同時に作動させるのを促進させるために設けられる、アセンブリ(1)。
【請求項2】
第1の端部位置(A)と第2の端部位置(A)との間、及び第1のエンドストローク位置(B)と第2のエンドストローク位置(B)との間で可動である、前記第1の摺動部(23)及び前記第2の摺動部(24)を、循環的かつ順次接続するように、前記運動系機構(20)は構成される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の折り込み手段(5)は、前記側壁(PL1、PL2)の前記第1の翼部(W)と相互接続するために好適な、実質的に水平である少なくとも1つのリーフ(7)を備え、それによって前記第1の翼部(W)を前記箱(B)の内部に向けて折り込む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の折り込み手段(17)は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイス(18)を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記押し込みデバイス(18)は、ハーモニック材料で作られた1対のプレート(19)に押し付けられ、それによって前記第2の翼部(W)を折り込んだとき、前記第2の翼部(W)との接触を常に保つ、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
回転デバイス(6)は、前記第1の摺動部(23)に押し付けられ、前記リーフ(7)を、前記第1の誘導部(21)に沿って、かつ前記第1の翼部(W)から離れるよう動かして、前記押し込みデバイス(18)が、前記第2の翼部(W)と相互作用して、前記第2の翼部(W)を前記第1の翼部(W)に重ね合わせるのを可能にする、請求項1~5の内いずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項7】
接着剤塗布器は、接着剤を、前記第1の翼部(W)及び前記第2の翼部(W)の内少なくとも一方に適用するよう提供され、それらの互いの接着を可能にする、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方と相互作用するよう、前記第1の翼部(W)に近接して位置付けることができる、少なくとも1つの当接デバイス(16)が設けられ、前記箱(B)を閉鎖して、第1の折り目縁部(T)に沿った前記角部(C)の構成を向上させる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記運動系機構(20)は、接続ロッドクランク機構、揺動縦溝、ピニオンラック、ベルト、または他の接合機構、から成るグループから選択される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記第1の誘導部(21)及び第2の誘導部(22)は、1本もしくは複数本の軌道から成るタイプ、もしくは代替として循環ボールネジ、円筒形のドラムカム、または類似の手段である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記回転デバイス(6)は、圧縮空気シリンダ、またはカムシャフトから成るグループから選択されたタイプである自動回転手段(9)によって動かされる、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記リーフ(7)は、ハーモニックメタル材料から作られる、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項13】
請求項1~12の内1つまたは複数によるアセンブリ(1)を使用して、箱(B)の角部(C)を自動的に折り込みための方法であって、
当接デバイス(16)を、前記箱(B)の側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方に対して作動させるステップと、
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内、少なくとも一方における第1の翼部(W)のために、第1の折り曲げ手段(5)を、第1の折り目縁部(T)に沿って作動させるステップと、
前記第1の折り込み手段(5)を前記第1の翼部(W)から離すよう、第1の摺動部(23)を、第1の誘導部(21)に沿って作動させるステップと、
第2の摺動部(24)を、第2の誘導部(22)に沿って作動させ、かつ第2の折り込み手段(17)を、第2の折り目縁部(T)に沿って、前記箱(B)の底壁(P)または上壁(P)の内、少なくとも一方の第2の翼部(W)のために作動させるステップと、
前記第2の翼部(W)を、前記第1の翼部(W)上に折り込むステップと、
前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を動かして、前記箱(B)の前記角部(C)を整合させて折り込むよう、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)の間における接続のために、運動系機構(20)を作動させるステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に包装用の箱を製造するための、設備の技術分野に関し、特に箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリに関する。
【0002】
本発明は、前述の角部を自動的に折り込むための方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
紙または段ボールなど、平坦で比較的剛質な層状材料で作られた、モジュールまたはシートから始めて、好適に形状付けられて折り目ラインに沿って折り込むことで得られる箱の使用は、包装産業において長く知られている。
【0004】
詳細には、シートは一般的に平面図において矩形の形状を有し、長手方向及び横断方向それぞれの折り目ラインに沿って、底壁、上壁、及び複数の側壁を形成するのを可能にする。
【0005】
側壁は折り込まれて箱を形成し、箱は、側壁の1つに接合された上壁によって、上部分で閉鎖される。
【0006】
このようなタイプの箱の例は、FEFCO410の規格によって表わされ、そこでは箱の少なくとも2つの壁が、箱のそれぞれの角部を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1つの翼部を備える。
【0007】
一般的に、このようなタイプの箱は、段ボールシートを送り込む手段、ならびに、シートを長手方向及び横断方向それぞれに沿って切断し、折り目を付けて、折り込むための手段、を備えた機械を使用することで得られる。
【0008】
さらに、箱の角部は、箱のそれぞれの壁及びそれぞれの翼部をそれぞれ折り込むよう設計された、1対の空圧デバイスと、圧力を、壁及び翼部の間の接触面に圧力を加えて接着するよう適合された、押圧デバイスと、を使用して形成される。
【0009】
このような公知の機械における、第1の欠点は、空圧デバイス及び押圧デバイスの不十分な効果のために、より長い生成時間もたらすことである。
【0010】
さらに、このような機械は、接触面に対して適切な圧力配分を提供することができない。なぜならそれらの有効性は、使用する段ボール及び折り目ラインの品質に依存するからである。
【0011】
このような欠点を、少なくとも部分的に克服する試みにおいて、少なくとも1つの壁及びそれぞれの翼部を折り込むためのデバイスを備えた、箱の角部を自動的に折り込むための機械及びアセンブリが、開発されてきた。
【0012】
米国特許第3451317号明細書は、折り目が付けられたシートが、前進手段によって、箱の角部を形成するよう適合された処理ステーションまで搬送される、箱を製造するための機械を開示している。
【0013】
このステーションは、箱の側壁を、少なくとも部分的に垂直に位置付けるよう、同時に持ち上げるために好適な、1対のローラと、底壁の少なくとも1つの翼部を垂直の側壁に向けて同時に折り込むために好適な、持ち上げ要素と、を備える。
【0014】
その後、接着デバイスは、対向面に、垂直壁を関連の翼部にしっかりと接触を保つために好適な接着剤を適用して、箱の各角部を確立する。
【0015】
国際公開第2012117339号は、箱の側壁を垂直に回転させるよう、及びそれぞれの翼部を水平に回転させて、それらを接触面に沿って接触させて配置するよう、適合された、1対の回転要素が設けられた、箱の角部を形成するためのアセンブリを開示している。
【0016】
米国特許第3196761号明細書は、層状材料で作られた箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリを開示しており、このアセンブリは、箱の角部を形成するために設計された、翼部を折り込むための、1つまたは複数の折り込み手段と、このような折り込み手段を接続するよう適合された、運動系機構と、を備える。
【0017】
このような公知の解決策における欠点は、箱の角部が安定した構造を有さず、特に移動及び搬送ステップを要する間に、それらが経時的に曲がって変形する傾向があることである。
【0018】
さらに、上述のローラ、持ち上げ要素、及び回転要素は、箱の高さが変動する際に、折り込まれることになるフラップに、適切な圧力配分を提供できない。
【0019】
このような解決策の終わりのない欠点は、低い効率で長い生成時間となるので、大きな不利点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】米国特許第3451317号明細書
【特許文献2】国際公開第2012/117339号
【特許文献3】米国特許第3196761号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
先行技術を参照すると、本発明が対処する技術的課題は、箱が、特に安定性及び耐久性を有するよう、高さに関係なく箱の部材に適切な圧力配分を提供することである。
【0022】
本発明の目的は、高い効果及び高い費用効率の、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリを提供することによって、前述の課題を解決することである。
【0023】
本発明の特有の目的は、箱の高さに関係なく、適切な圧力配分をもたらして角部を実現するのを可能にする、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は、箱の高さに関係なく、箱を高品質で形成することを保証する、一定かつ繰り返して角部を実現できる、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は、箱の製造の稼働停止を減少させるのを可能にする、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0026】
本発明の別の目的は、全体的な寸法が小さく、特に組み立てが容易である、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上述の目的、ならびに以降でより明白になる他の目的は、請求項1による、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリによって実現される。この箱は、紙または段ボールなどの層状材料で作られ、底壁、上壁、及び2対の側壁を備え、箱の少なくとも2つの壁は、箱の角部を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1つの翼部を備える。
【0028】
このアセンブリは、箱の側壁の内少なくとも1つにおける第1の翼部を、第1の折り目縁部に沿って折り込むための、第1の折り込み手段と、箱の底壁または上壁の内少なくとも一方における第2の翼部を、第2の折り目縁部に沿って折り込むための、第2の折り込み手段と、を備える。
【0029】
さらに、機械式の運動系機構は、箱の角部を整合させて折り込むよう、第1の折り込み手段と第2の折り込み手段との間の接続のために提供される。
【0030】
有利には、実質的に水平の第1の誘導部、及び実質的に垂直の第2の誘導部が設けられる。それらは、機械式の運動系機構によって互いに接続された第1の摺動部及び第2の摺動部をそれぞれ誘導して、第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段の、同時作動を促進するよう適合される。
【0031】
第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段が、機械式の運動系機構によって相互接続されるものと仮定すると、この機械式の運動系機構は、第1の翼部と第2の翼部との間における重ね合わせの精度を向上させること、ならびに第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段の運動を整合させること、を可能にする。
【0032】
好都合には、第1の折り込み手段は、少なくとも90°の所定の角度だけ回転させる、実質的に水平である、少なくとも1方向に回転させるためのデバイスを備え、第2の折り込み手段は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイスを備える。
【0033】
これは、箱の角部の折り込みに、箱の高さに関係なく、適切な圧力配分をもたらし、特に安定性及び耐久性のある構造を有する箱の生成を保証する。
【0034】
本発明は、請求項14で請求する発明に従った、箱の角部を自動的に折り込むための方法にも関する。
【0035】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に従って達成される。
【0036】
本発明の別の特徴及び利点は、以下の図を参照して非限定例によって例示された、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリの、好ましいが非排他的な実施形態の詳細な説明を参照して、より明確となろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明によるアセンブリによって角部が自動的に折り込まれた箱の、概略斜視図である。
図2】本発明による少なくとも1つのアセンブリが設けられた機械の、破断側面図である。
図3】本発明による少なくとも1つのアセンブリが設けられた機械の、拡大図である。
図4】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図5】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図6】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図7】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図8】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図9】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図10】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図11】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図12】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図13】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図を参照すると、紙または段ボールなどの、比較的剛質である層状材料で作られた箱Bの角部Cを折り込むための、全体的に参照番号1で示されたアセンブリが示される。
【0039】
詳細には、図1でより良好に輪郭が際立つように、箱Bは、その組み立てられた構成において、底壁P、閉鎖される上壁P、これらの壁に対して実質的に垂直である2対の側壁PL1、PL2を備え、閉じられた区画を画定する。
【0040】
箱Bの、少なくとも2つの壁P、PL1;PL2、Pは、少なくとも1つの第1の翼部W、または1つの第2の翼部Wを備え、それらは折り込まれて箱Bのそれぞれの角部Cを形成するよう設計される。
【0041】
例として、アセンブリ1によって組み立てることができる箱Bは、FEFCO410の規格に従ったタイプであってもよく、それは底壁Pが1対の第2の翼部Wを備え、各側壁PL1は1対の第1の翼部Wを備える。上壁Pは、第2の翼部Wに重ね合わせることができる、1対の側壁PL2と、2つの翼部W、Wに対してそれぞれ直交し、側壁PL1に重ね合わせることができる、第3の翼部Wと、を備える。
【0042】
図1に示される例において、箱Bの各角部Cは、側壁PL1の第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wに重ね合わせることによって形成され得る。
【0043】
図2及び図3でより良好に示されるように、アセンブリ1は、自動機械3の、形成及び閉鎖ステーション2に設定され得る。自動機械3は、連続した段ボールのモジュールから始まり、切断及び折り目ステーションをさらに備え、箱Bを得るために好適である。
【0044】
機械3は、箱Bの各角部Cのための、自動機械3及びアセンブリ1における所定の折り込み及び形成経路に沿って、箱Bを前進させるための前進手段4を備え、箱Bの生成時間をスピードアップし得る。
【0045】
図に示された実施形態において、機械3は、本発明による4つのアセンブリ1を備える。図2及び図3に示される2つのアセンブリ1は、側壁PL1の第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wに重ね合わせるよう適合される。その一方で、これら2つのアセンブリ1に対して鏡像的に配置された、図示しない他の2つのアセンブリ1は、他方の側壁PL1における第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wにおける他方の部分に重ね合わせるように適合される。
【0046】
明らかに、他の4つのアセンブリ1は、図示しないが、箱Bの上壁Pにおける他方の角部Cのために設けられ得る。
【0047】
本発明の好ましい実施形態において、アセンブリ1は第1の折り込み手段5を備え、第1の折り目縁部Tに沿って、箱Bの側壁PL1、PL2の内少なくとも一方における第1の翼部Wを折り込む。
【0048】
第1の折り込み手段5は、実質的に水平である少なくとも1つのリーフ7のための、回転デバイス6を備える。リーフ7は、側壁PL1、PL2の第1の翼部Wを、箱Bの閉じられた区画に向けて折り込むよう、側壁PL1、PL2の第1の翼部Wに接触することによって相互作用するのに好適である。
【0049】
好都合には、図4及び図5でより良好に示されるように、側壁PL1、PL2に対して実質的に直交するよう、第1の翼部Wを位置付けるために、側壁PL1、PL2に対して少なくとも90°の所定の角度に形成するように、回転デバイス6はリーフ7を配置する。
【0050】
好ましくは、少なくとも1つのリーフ7は、ハーモニックメタル材料で作られ得る。
【0051】
図8図10でより良好に示されるように、回転デバイス6は、実質的に垂直な軸Yの周りに回転可能なシャフト8を備え、そこにリーフ7は溶接または固定される。
【0052】
シャフト8は、圧縮空気シリンダ、または好適に構成されたカムを伴うカムシャフトから成るグループから選択されるタイプの、自動回転手段9によって回転駆動される。
【0053】
図に示される実施形態において、自動回転手段9は、圧縮空気シリンダのタイプであり、それらは推進部材10を押し込むために適合される。推進部材10は、シャフト8の第1の端部8’と相互作用するのに好適な、第1の接触部分11及び第2の接触部分12を備える。
【0054】
第1の端部8’はプレート状要素13を備え得る。プレート状要素13は、シャフト8に対して実質的に直交し、かつ推進部材10の第1の接触部分11及び第2の接触部分12それぞれと相互作用するよう設計された、第3の接触部分14及び第4の接触部分15を有し、それによってシャフト8及び少なくとも1つのリーフ7を回転させる。
【0055】
換言すると、推進部材10の第1の接触部分11は、第1の翼部Wを箱Bの閉じられた区画に向けて折り込むように、プレート状要素13の第3の接触部分14と相互作用し、その一方で推進部材10の第2の接触部分12は、リーフ7を、当初位置かつ第1の翼部Wから遠位に位置付けるよう、プレート状要素13の第4の接触部分15と相互作用する。
【0056】
有利には、図5及び図8に示されるように、少なくとも1つの当接デバイス16が設けられ得る。それは、側壁PL1、PL2の内少なくとも一方と相互作用するよう、かつ箱Bの角部Cを第1の折り目縁部Tに沿って形成するのを向上させるよう、第1に翼部Wに隣接して位置付けることができる。
【0057】
さらに、第2の折り込み手段17は、箱Bの底壁Pまたは上壁Pの内少なくとも一方における第2の翼部Wを、第2の折り目縁部Tに沿って折り込むために、設けられる。
【0058】
第2の折り込み手段17は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の接触手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイス18を備える。
【0059】
図に示される実施形態において、図6及び図7でより良好に示されるように、押し込みデバイス18はローラタイプであり、それは垂直方向に動かされ、底壁Pまたは上壁Pの第2の翼部Wを押し込み、それによって、底壁Pに対して少なくとも90°の所定の角度だけ、箱Bの内部区画に向けて第2の翼部Wを折り込み、かつそれを第1の翼部Wに接触するよう位置付ける。
【0060】
押し込みデバイス18は、好ましくはハーモニック材料で作られた1対のプレート19に押し付けられ、それによって、第2の翼部Wを折り込んだとき、プレート19に、常に第2の翼部Wとの接触を維持させる。
【0061】
好適には、図示しないが塗布器が、互いの接着を可能にするよう、第1の翼部W及び第2の翼部Wの内少なくとも一方に接着剤を塗布するために、設けらる。
【0062】
有利には、以下でさらに説明するように、アセンブリ1は、機械式の運動系機構20を備え、第1の翼部W及び第2の翼部Wを、したがって箱Bの角部Cを、整合させて同時に折り込むよう適合された、第1の折り込み手段5及び第2の折り込み手段17を接続する。
【0063】
アセンブリ1は、図8図12でより良好に示されるように、実質的に水平である第1の誘導部21、及び実質的に垂直である第2の誘導部22を有し、それらは運動系機構20によって互いに接続された、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれを誘導するのに好適であり、それによって第1の折り込み手段5及び第2の折り込み手段17の、同時作動を促進する。
【0064】
第1の誘導部21及び第2の誘導部22は、1本または複数本の軌道、再循環ボールネジ、円筒形のドラムカム、または類似の手段、から成るグループから選択され得る。
【0065】
さらに、運動系機構20は、接続ロッドクランク、揺動縦溝、ピニオンラック、またはベルト機構など、から成るグループから選択されるタイプとしてもよい。
【0066】
図に示される実施形態において、第1の誘導部21及び第2の誘導部22は軌道タイプで、運動系機構20は連結式機構である。この連結式機構は、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれにヒンジ接合された2つの端部25’、25’’を有する、アーム25を備える。
【0067】
さらに、運動系機構20は接続ロッド26を備える。接続ロッド26は、2つの端部26’、26’’を有し、それぞれは、第2の摺動部24と、公知のタイプのモータ手段28によって回転駆動される内側端部27’’を有するクランク27の外側端部27’と、にヒンジ接合される。
【0068】
使用中、クランク27の回転運動は、第2の摺動部24の垂直方向における往復移動運動に変換され、それはアーム25を介して、第1の摺動部23を水平方向に往復移動させる。
【0069】
図に示されるように、回転デバイス6は第1の摺動部23に押し付けられ、少なくとも1つのリーフ7を第1の誘導部21に沿って、かつ第1の翼部Wから離れるよう動かし、それによって押し込みデバイス18が、第2の翼部Wを第1の翼部W上に、リーフに重ね合わせることなく折り込むのを可能にする。
【0070】
その結果、機械式の運動系機構20は、循環的かつ順次、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれを、第1の端部位置A及び第2の端部位置Aとの間、及び第1のエンドストローク位置Bと第2のエンドストローク位置Bとの間、で動かすのに好適である。
【0071】
アセンブリ1は、図示しないが、中央制御ユニットを備え、それは当接デバイス16と、自動回転手段9と、モータ手段28との運動を整合するよう適合される。
【0072】
換言すると、第2の摺動部24が第1のエンドストローク位置Bにあるとき、第1の摺動部23は第1の端部位置Aにあり、中央制御ユニットは、アセンブリ1の構成要素を作動させるために起動され、以下の順に動かされる:
図8に示されるように、当接デバイス16を作動させる;
図9及び図10に示されるように、自動回転手段9が、推進部材10の第1の接触部分11を押し込み、それがプレート状要素13の第3の接触部分14と相互作用して、シャフト8及びリーフ7を、箱Bの閉じられた区画に向けて回転させて、側壁PL1、PL2の内の一方における第1の翼部Wを折り込む;
図11及び図12に示されるように、モータ手段28が、第2の摺動部24を、垂直方向に第2のエンドストローク位置Bに向けて移動させ、運動系機構20を介して、それらは第1の摺動部23を、水平方向に第2の端部位置Aに向けて移動させて、それによって第1の折り込み手段5を第1の摺動部23と共に駆動する;
図11図13に示されるように、押し込みデバイス18が、底壁Pまたは上壁Pの第2の翼部Wと相互作用し、それによって第2の翼部Wを箱Bの閉じられた区画に向けて折り込む;
図12及び図13に示されるように、推進部材10の第2の接触部分12は、プレート状要素13の第4の接触部分15と相互作用し、シャフト8及びリーフ7を、折り込まれた第1の翼部Wの反対側方向かつ遠位に、回転させる。
【0073】
このポイントにおいて、箱Bの角部Cは完全に折り込まれ、機械3の前進手段4は、後続の箱Bの角部Cを折り込むよう、箱Bを形成ステーション2の外側に移動させる。
【0074】
代替の実施形態において、図示しないが、自動回転手段9はカムシャフトタイプであり、好適に形状付けられ、かつ機械式の運動系機構20によって駆動される。
【0075】
運動系機構20を介した、第1の折り込み手段5と第2の折り込み手段17との間の相互接続は、第1の翼部Wと第2の翼部Wとの間における重ね合わせ精度、ならびに折り込み手段5、17の整合を、促進させるのを可能にすることは明白である。
【0076】
本発明の好ましい実施形態において、図に示されるように、第1の折り込み手段5は、シャフト8に沿って互いから離隔された2つのリーフ7’、7’’を備える。リーフ7’は、第2の翼部Wに隣接し、かつ他方のリーフ7’’よりも短く、リーフ7’’は、第2の翼部Wに対して遠位位置にある。
【0077】
このように、押し込みデバイス18を、第2の翼部Wの表面に沿って作動させ、第1の摺動部13を第2の端部位置Aに向けて摺動させたとき、図6及び図11でより良好に示されるように、リーフ7’は、箱の角部Cから離れるよう動き、その一方で他方のリーフ7’’は、第1の翼部Wに接触したままとなり得る。
【0078】
アセンブリ1は、箱Bの角部Cを折り込み、箱Bの高さに関係なく適切な圧力配分を提供するのを可能にして、特に安定性及び耐久性のある構造がもたらされた箱を生成するのを保証することは、明白である。
【0079】
本発明の別の特定の態様によると、アセンブリ1を使用した、箱Bの角部Cを自動的に折り込むための方法が提供され、この方法は、
当接デバイス16を、箱Bの側壁PL1、PL2の内少なくとも一方に対して作動させるステップと、
箱Bの前記側壁PL1、PL2の内少なくとも一方における第1の翼部Wのために、第1の折り曲げ手段5を、第1の折り目縁部Tに沿って作動させるステップと、
箱Bの角部Cを整合させて折り込むように、第1の折り曲げ手段5を、機械式の運動系機構20を介して第2の折り込み手段17に接続するステップと、
第1の折り込み手段5を第1の翼部Wから離すよう、第1の摺動部23を、第1の誘導部21に沿って作動させるステップと、
第2の摺動部24を、第2の誘導部22に沿って作動させ、かつ第2の折り込み手段17を、第2の折り目縁部Tに沿って、箱Bの底壁Pまたは上壁Pの内少なくとも一方の第2の翼部Wのために作動させるステップと、
第2の翼部Wを、第1の翼部W上に折り込むステップと、
を含む。
【0080】
上記を参照すると、本発明による、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリ及び方法は、予め設定した目的を実現したこと、特にそれらが、箱の高さに関係なく適切な圧力配分を提供することを可能にし、それによって、箱は特に安定性及び耐久性を有することは、明白である。
【0081】
本発明によるアセンブリ及び方法は、多くの変更及び変形を受け入れることができるが、全ては添付の特許請求の範囲に明示された発明のコンセプト内に分類される。
【0082】
本発明によるアセンブリを、特に添付の図を参照して説明したが、説明及び特許請求の範囲で使用される参照番号は、本発明の理解を促進させるためのものを意味し、したがって特許請求の範囲を、いかなる意味でも限定しない。
【0083】
説明全体を通して、「1つの実施形態」または「その実施形態」または「いくつかの実施形態」に対する言及は、説明した特定の特徴、構造、または要素が、本発明の目的における少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。
【0084】
さらに、特定の特徴、構造、または要素は、1つまたは複数の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わされ得る。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、産業レベルで適用可能である。なぜなら、包装用機械の分野に属する産業によって、産業規模で生成することができるからである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全体的に包装用の箱を製造するための、設備の技術分野に関し、特に箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリに関する。
【0002】
本発明は、前述の角部を自動的に折り込むための方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
紙または段ボールなど、平坦で比較的剛質な層状材料で作られた、モジュールまたはシートから始めて、好適に形状付けられて折り目ラインに沿って折り込むことで得られる箱の使用は、包装産業において長く知られている。
【0004】
詳細には、シートは一般的に平面図において矩形の形状を有し、長手方向及び横断方向それぞれの折り目ラインに沿って、底壁、上壁、及び複数の側壁を形成するのを可能にする。
【0005】
側壁は折り込まれて箱を形成し、箱は、側壁の1つに接合された上壁によって、上部分で閉鎖される。
【0006】
このようなタイプの箱の例は、FEFCO410の規格によって表わされ、そこでは箱の少なくとも2つの壁が、箱のそれぞれの角部を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1つの翼部を備える。
【0007】
一般的に、このようなタイプの箱は、段ボールシートを送り込む手段、ならびに、シートを長手方向及び横断方向それぞれに沿って切断し、折り目を付けて、折り込むための手段、を備えた機械を使用することで得られる。
【0008】
さらに、箱の角部は、箱のそれぞれの壁及びそれぞれの翼部をそれぞれ折り込むよう設計された、1対の空圧デバイスと、圧力を、壁及び翼部の間の接触面に圧力を加えて接着するよう適合された、押圧デバイスと、を使用して形成される。
【0009】
このような公知の機械における、第1の欠点は、空圧デバイス及び押圧デバイスの不十分な効果のために、より長い生成時間もたらすことである。
【0010】
さらに、このような機械は、接触面に対して適切な圧力配分を提供することができない。なぜならそれらの有効性は、使用する段ボール及び折り目ラインの品質に依存するからである。
【0011】
このような欠点を、少なくとも部分的に克服する試みにおいて、少なくとも1つの壁及びそれぞれの翼部を折り込むためのデバイスを備えた、箱の角部を自動的に折り込むための機械及びアセンブリが、開発されてきた。
【0012】
米国特許第3451317号明細書は、折り目が付けられたシートが、前進手段によって、箱の角部を形成するよう適合された処理ステーションまで搬送される、箱を製造するための機械を開示している。
【0013】
このステーションは、箱の側壁を、少なくとも部分的に垂直に位置付けるよう、同時に持ち上げるために好適な、1対のローラと、底壁の少なくとも1つの翼部を垂直の側壁に向けて同時に折り込むために好適な、持ち上げ要素と、を備える。
【0014】
その後、接着デバイスは、対向面に、垂直壁を関連の翼部にしっかりと接触を保つために好適な接着剤を適用して、箱の各角部を確立する。
【0015】
国際公開第2012117339号は、箱の側壁を垂直に回転させるよう、及びそれぞれの翼部を水平に回転させて、それらを接触面に沿って接触させて配置するよう、適合された、1対の回転要素が設けられた、箱の角部を形成するためのアセンブリを開示している。
【0016】
米国特許第3196761号明細書は、層状材料で作られた箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリを開示しており、このアセンブリは、箱の角部を形成するために設計された、翼部を折り込むための、1つまたは複数の折り込み手段と、このような折り込み手段を接続するよう適合された、運動系機構と、を備える。
【0017】
このような公知の解決策における欠点は、箱の角部が安定した構造を有さず、特に移動及び搬送ステップを要する間に、それらが経時的に曲がって変形する傾向があることである。
【0018】
さらに、上述のローラ、持ち上げ要素、及び回転要素は、箱の高さが変動する際に、折り込まれることになるフラップに、適切な圧力配分を提供できない。
【0019】
このような解決策の終わりのない欠点は、低い効率で長い生成時間となるので、大きな不利点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】米国特許第3451317号明細書
【特許文献2】国際公開第2012/117339号
【特許文献3】米国特許第3196761号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
先行技術を参照すると、本発明が対処する技術的課題は、箱が、特に安定性及び耐久性を有するよう、高さに関係なく箱の部材に適切な圧力配分を提供することである。
【0022】
本発明の目的は、高い効果及び高い費用効率の、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリを提供することによって、前述の課題を解決することである。
【0023】
本発明の特有の目的は、箱の高さに関係なく、適切な圧力配分をもたらして角部を実現するのを可能にする、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0024】
本発明の別の目的は、箱の高さに関係なく、箱を高品質で形成することを保証する、一定かつ繰り返して角部を実現できる、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0025】
本発明の別の目的は、箱の製造の稼働停止を減少させるのを可能にする、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【0026】
本発明の別の目的は、全体的な寸法が小さく、特に組み立てが容易である、上述のタイプのアセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
上述の目的、ならびに以降でより明白になる他の目的は、請求項1による、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリによって実現される。この箱は、紙または段ボールなどの層状材料で作られ、底壁、上壁、及び2対の側壁を備え、箱の少なくとも2つの壁は、箱の角部を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1つの翼部を備える。
【0028】
このアセンブリは、箱の側壁の内少なくとも1つにおける第1の翼部を、第1の折り目縁部に沿って折り込むための、第1の折り込み手段と、箱の底壁または上壁の内少なくとも一方における第2の翼部を、第2の折り目縁部に沿って折り込むための、第2の折り込み手段と、を備える。
【0029】
さらに、機械式の運動系機構は、箱の角部を整合させて折り込むよう、第1の折り込み手段と第2の折り込み手段との間の接続のために提供される。
【0030】
有利には、実質的に水平の第1の誘導部、及び実質的に垂直の第2の誘導部が設けられる。それらは、機械式の運動系機構によって互いに接続された第1の摺動部及び第2の摺動部をそれぞれ誘導して、第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段の、同時作動を促進するよう適合される。
【0031】
第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段が、機械式の運動系機構によって相互接続されるものと仮定すると、この機械式の運動系機構は、第1の翼部と第2の翼部との間における重ね合わせの精度を向上させること、ならびに第1の折り込み手段及び第2の折り込み手段の運動を整合させること、を可能にする。
【0032】
好都合には、第1の折り込み手段は、少なくとも90°の所定の角度だけ回転させる、実質的に水平である、少なくとも1方向に回転させるためのデバイスを備え、第2の折り込み手段は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイスを備える。
【0033】
これは、箱の角部の折り込みに、箱の高さに関係なく、適切な圧力配分をもたらし、特に安定性及び耐久性のある構造を有する箱の生成を保証する。
【0034】
本発明は、請求項11で請求する発明に従った、箱の角部を自動的に折り込むための方法にも関する。
【0035】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に従って達成される。
【0036】
本発明の別の特徴及び利点は、以下の図を参照して非限定例によって例示された、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリの、好ましいが非排他的な実施形態の詳細な説明を参照して、より明確となろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明によるアセンブリによって角部が自動的に折り込まれた箱の、概略斜視図である。
図2】本発明による少なくとも1つのアセンブリが設けられた機械の、破断側面図である。
図3】本発明による少なくとも1つのアセンブリが設けられた機械の、拡大図である。
図4】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図5】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図6】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図7】異なる動作位置にある、本発明によるアセンブリの斜視図及び拡大図である。
図8】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図9】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図10】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図11】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図12】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
図13】異なる動作位置にある、図4のアセンブリの斜視図及び上面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図を参照すると、紙または段ボールなどの、比較的剛質である層状材料で作られた箱Bの角部Cを折り込むための、全体的に参照番号1で示されたアセンブリが示される。
【0039】
詳細には、図1でより良好に輪郭が際立つように、箱Bは、その組み立てられた構成において、底壁P、閉鎖される上壁P、これらの壁に対して実質的に垂直である2対の側壁PL1、PL2を備え、閉じられた区画を画定する。
【0040】
箱Bの、少なくとも2つの壁P、PL1;PL2、Pは、少なくとも1つの第1の翼部W、または1つの第2の翼部Wを備え、それらは折り込まれて箱Bのそれぞれの角部Cを形成するよう設計される。
【0041】
例として、アセンブリ1によって組み立てることができる箱Bは、FEFCO410の規格に従ったタイプであってもよく、それは底壁Pが1対の第2の翼部Wを備え、各側壁PL1は1対の第1の翼部Wを備える。上壁Pは、第2の翼部Wに重ね合わせることができる、1対の側壁PL2と、2つの翼部W、Wに対してそれぞれ直交し、側壁PL1に重ね合わせることができる、第3の翼部Wと、を備える。
【0042】
図1に示される例において、箱Bの各角部Cは、側壁PL1の第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wに重ね合わせることによって形成され得る。
【0043】
図2及び図3でより良好に示されるように、アセンブリ1は、自動機械3の、形成及び閉鎖ステーション2に設定され得る。自動機械3は、連続した段ボールのモジュールから始まり、切断及び折り目ステーションをさらに備え、箱Bを得るために好適である。
【0044】
機械3は、箱Bの各角部Cのための、自動機械3及びアセンブリ1における所定の折り込み及び形成経路に沿って、箱Bを前進させるための前進手段4を備え、箱Bの生成時間をスピードアップし得る。
【0045】
図に示された実施形態において、機械3は、本発明による4つのアセンブリ1を備える。図2及び図3に示される2つのアセンブリ1は、側壁PL1の第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wに重ね合わせるよう適合される。その一方で、これら2つのアセンブリ1に対して鏡像的に配置された、図示しない他の2つのアセンブリ1は、他方の側壁PL1における第1の翼部Wを、底壁Pの第2の翼部Wにおける他方の部分に重ね合わせるように適合される。
【0046】
明らかに、他の4つのアセンブリ1は、図示しないが、箱Bの上壁Pにおける他方の角部Cのために設けられ得る。
【0047】
本発明の好ましい実施形態において、アセンブリ1は第1の折り込み手段5を備え、第1の折り目縁部Tに沿って、箱Bの側壁PL1、PL2の内少なくとも一方における第1の翼部Wを折り込む。
【0048】
第1の折り込み手段5は、実質的に水平である少なくとも1つのリーフ7のための、回転デバイス6を備える。リーフ7は、側壁PL1、PL2の第1の翼部Wを、箱Bの閉じられた区画に向けて折り込むよう、側壁PL1、PL2の第1の翼部Wに接触することによって相互作用するのに好適である。
【0049】
好都合には、図4及び図5でより良好に示されるように、側壁PL1、PL2に対して実質的に直交するよう、第1の翼部Wを位置付けるために、側壁PL1、PL2に対して少なくとも90°の所定の角度に形成するように、回転デバイス6はリーフ7を配置する。
【0050】
好ましくは、少なくとも1つのリーフ7は、ハーモニックメタル材料で作られ得る。
【0051】
図8図10でより良好に示されるように、回転デバイス6は、実質的に垂直な軸Yの周りに回転可能なシャフト8を備え、そこにリーフ7は溶接または固定される。
【0052】
シャフト8は、圧縮空気シリンダ、または好適に構成されたカムを伴うカムシャフトから成るグループから選択されるタイプの、自動回転手段9によって回転駆動される。
【0053】
図に示される実施形態において、自動回転手段9は、圧縮空気シリンダのタイプであり、それらは推進部材10を押し込むために適合される。推進部材10は、シャフト8の第1の端部8’と相互作用するのに好適な、第1の接触部分11及び第2の接触部分12を備える。
【0054】
第1の端部8’はプレート状要素13を備え得る。プレート状要素13は、シャフト8に対して実質的に直交し、かつ推進部材10の第1の接触部分11及び第2の接触部分12それぞれと相互作用するよう設計された、第3の接触部分14及び第4の接触部分15を有し、それによってシャフト8及び少なくとも1つのリーフ7を回転させる。
【0055】
換言すると、推進部材10の第1の接触部分11は、第1の翼部Wを箱Bの閉じられた区画に向けて折り込むように、プレート状要素13の第3の接触部分14と相互作用し、その一方で推進部材10の第2の接触部分12は、リーフ7を、当初位置かつ第1の翼部Wから遠位に位置付けるよう、プレート状要素13の第4の接触部分15と相互作用する。
【0056】
有利には、図5及び図8に示されるように、少なくとも1つの当接デバイス16が設けられ得る。それは、側壁PL1、PL2の内少なくとも一方と相互作用するよう、かつ箱Bの角部Cを第1の折り目縁部Tに沿って形成するのを向上させるよう、第1に翼部Wに隣接して位置付けることができる。
【0057】
さらに、第2の折り込み手段17は、箱Bの底壁Pまたは上壁Pの内少なくとも一方における第2の翼部Wを、第2の折り目縁部Tに沿って折り込むために、設けられる。
【0058】
第2の折り込み手段17は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の接触手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイス18を備える。
【0059】
図に示される実施形態において、図6及び図7でより良好に示されるように、押し込みデバイス18はローラタイプであり、それは垂直方向に動かされ、底壁Pまたは上壁Pの第2の翼部Wを押し込み、それによって、底壁Pに対して少なくとも90°の所定の角度だけ、箱Bの内部区画に向けて第2の翼部Wを折り込み、かつそれを第1の翼部Wに接触するよう位置付ける。
【0060】
押し込みデバイス18は、好ましくはハーモニック材料で作られた1対のプレート19に押し付けられ、それによって、第2の翼部Wを折り込んだとき、プレート19に、常に第2の翼部Wとの接触を維持させる。
【0061】
好適には、図示しないが塗布器が、互いの接着を可能にするよう、第1の翼部W及び第2の翼部Wの内少なくとも一方に接着剤を塗布するために、設けらる。
【0062】
有利には、以下でさらに説明するように、アセンブリ1は、機械式の運動系機構20を備え、第1の翼部W及び第2の翼部Wを、したがって箱Bの角部Cを、整合させて同時に折り込むよう適合された、第1の折り込み手段5及び第2の折り込み手段17を接続する。
【0063】
アセンブリ1は、図8図12でより良好に示されるように、実質的に水平である第1の誘導部21、及び実質的に垂直である第2の誘導部22を有し、それらは運動系機構20によって互いに接続された、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれを誘導するのに好適であり、それによって第1の折り込み手段5及び第2の折り込み手段17の、同時作動を促進する。
【0064】
第1の誘導部21及び第2の誘導部22は、1本または複数本の軌道、再循環ボールネジ、円筒形のドラムカム、または類似の手段、から成るグループから選択され得る。
【0065】
さらに、運動系機構20は、接続ロッドクランク、揺動縦溝、ピニオンラック、またはベルト機構など、から成るグループから選択されるタイプとしてもよい。
【0066】
図に示される実施形態において、第1の誘導部21及び第2の誘導部22は軌道タイプで、運動系機構20は連結式機構である。この連結式機構は、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれにヒンジ接合された2つの端部25’、25’’を有する、アーム25を備える。
【0067】
さらに、運動系機構20は接続ロッド26を備える。接続ロッド26は、2つの端部26’、26’’を有し、それぞれは、第2の摺動部24と、公知のタイプのモータ手段28によって回転駆動される内側端部27’’を有するクランク27の外側端部27’と、にヒンジ接合される。
【0068】
使用中、クランク27の回転運動は、第2の摺動部24の垂直方向における往復移動運動に変換され、それはアーム25を介して、第1の摺動部23を水平方向に往復移動させる。
【0069】
図に示されるように、回転デバイス6は第1の摺動部23に押し付けられ、少なくとも1つのリーフ7を第1の誘導部21に沿って、かつ第1の翼部Wから離れるよう動かし、それによって押し込みデバイス18が、第2の翼部Wを第1の翼部W上に、リーフに重ね合わせることなく折り込むのを可能にする。
【0070】
その結果、機械式の運動系機構20は、循環的かつ順次、第1の摺動部23及び第2の摺動部24それぞれを、第1の端部位置A及び第2の端部位置Aとの間、及び第1のエンドストローク位置Bと第2のエンドストローク位置Bとの間、で動かすのに好適である。
【0071】
アセンブリ1は、図示しないが、中央制御ユニットを備え、それは当接デバイス16と、自動回転手段9と、モータ手段28との運動を整合するよう適合される。
【0072】
換言すると、第2の摺動部24が第1のエンドストローク位置Bにあるとき、第1の摺動部23は第1の端部位置Aにあり、中央制御ユニットは、アセンブリ1の構成要素を作動させるために起動され、以下の順に動かされる:
図8に示されるように、当接デバイス16を作動させる;
図9及び図10に示されるように、自動回転手段9が、推進部材10の第1の接触部分11を押し込み、それがプレート状要素13の第3の接触部分14と相互作用して、シャフト8及びリーフ7を、箱Bの閉じられた区画に向けて回転させて、側壁PL1、PL2の内の一方における第1の翼部Wを折り込む;
図11及び図12に示されるように、モータ手段28が、第2の摺動部24を、垂直方向に第2のエンドストローク位置Bに向けて移動させ、運動系機構20を介して、それらは第1の摺動部23を、水平方向に第2の端部位置Aに向けて移動させて、それによって第1の折り込み手段5を第1の摺動部23と共に駆動する;
図11図13に示されるように、押し込みデバイス18が、底壁Pまたは上壁Pの第2の翼部Wと相互作用し、それによって第2の翼部Wを箱Bの閉じられた区画に向けて折り込む;
図12及び図13に示されるように、推進部材10の第2の接触部分12は、プレート状要素13の第4の接触部分15と相互作用し、シャフト8及びリーフ7を、折り込まれた第1の翼部Wの反対側方向かつ遠位に、回転させる。
【0073】
このポイントにおいて、箱Bの角部Cは完全に折り込まれ、機械3の前進手段4は、後続の箱Bの角部Cを折り込むよう、箱Bを形成ステーション2の外側に移動させる。
【0074】
代替の実施形態において、図示しないが、自動回転手段9はカムシャフトタイプであり、好適に形状付けられ、かつ機械式の運動系機構20によって駆動される。
【0075】
運動系機構20を介した、第1の折り込み手段5と第2の折り込み手段17との間の相互接続は、第1の翼部Wと第2の翼部Wとの間における重ね合わせ精度、ならびに折り込み手段5、17の整合を、促進させるのを可能にすることは明白である。
【0076】
本発明の好ましい実施形態において、図に示されるように、第1の折り込み手段5は、シャフト8に沿って互いから離隔された2つのリーフ7’、7’’を備える。リーフ7’は、第2の翼部Wに隣接し、かつ他方のリーフ7’’よりも短く、リーフ7’’は、第2の翼部Wに対して遠位位置にある。
【0077】
このように、押し込みデバイス18を、第2の翼部Wの表面に沿って作動させ、第1の摺動部13を第2の端部位置Aに向けて摺動させたとき、図6及び図11でより良好に示されるように、リーフ7’は、箱の角部Cから離れるよう動き、その一方で他方のリーフ7’’は、第1の翼部Wに接触したままとなり得る。
【0078】
アセンブリ1は、箱Bの角部Cを折り込み、箱Bの高さに関係なく適切な圧力配分を提供するのを可能にして、特に安定性及び耐久性のある構造がもたらされた箱を生成するのを保証することは、明白である。
【0079】
本発明の別の特定の態様によると、アセンブリ1を使用した、箱Bの角部Cを自動的に折り込むための方法が提供され、この方法は、
当接デバイス16を、箱Bの側壁PL1、PL2の内少なくとも一方に対して作動させるステップと、
箱Bの前記側壁PL1、PL2の内少なくとも一方における第1の翼部Wのために、第1の折り曲げ手段5を、第1の折り目縁部Tに沿って作動させるステップと、
箱Bの角部Cを整合させて折り込むように、第1の折り曲げ手段5を、機械式の運動系機構20を介して第2の折り込み手段17に接続するステップと、
第1の折り込み手段5を第1の翼部Wから離すよう、第1の摺動部23を、第1の誘導部21に沿って作動させるステップと、
第2の摺動部24を、第2の誘導部22に沿って作動させ、かつ第2の折り込み手段17を、第2の折り目縁部Tに沿って、箱Bの底壁Pまたは上壁Pの内少なくとも一方の第2の翼部Wのために作動させるステップと、
第2の翼部Wを、第1の翼部W上に折り込むステップと、
を含む。
【0080】
上記を参照すると、本発明による、箱の角部を自動的に折り込むためのアセンブリ及び方法は、予め設定した目的を実現したこと、特にそれらが、箱の高さに関係なく適切な圧力配分を提供することを可能にし、それによって、箱は特に安定性及び耐久性を有することは、明白である。
【0081】
本発明によるアセンブリ及び方法は、多くの変更及び変形を受け入れることができるが、全ては添付の特許請求の範囲に明示された発明のコンセプト内に分類される。
【0082】
本発明によるアセンブリを、特に添付の図を参照して説明したが、説明及び特許請求の範囲で使用される参照番号は、本発明の理解を促進させるためのものを意味し、したがって特許請求の範囲を、いかなる意味でも限定しない。
【0083】
説明全体を通して、「1つの実施形態」または「その実施形態」または「いくつかの実施形態」に対する言及は、説明した特定の特徴、構造、または要素が、本発明の目的における少なくとも1つの実施形態に含まれることを示す。
【0084】
さらに、特定の特徴、構造、または要素は、1つまたは複数の実施形態において、任意の好適な方法で組み合わされ得る。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、産業レベルで適用可能である。なぜなら、包装用機械の分野に属する産業によって、産業規模で生成することができるからである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙または段ボールなどの層状材料で作られた箱(B)の角部(C)を、自動的に折り込むためのアセンブリ(1)であって、前記箱(B)は、底壁(P)、上壁(P)、及び2対の側壁(PL1、PL2)を備え、前記箱(B)の少なくとも2つの壁(P、PL1、PL2、P)は、前記箱(B)のそれぞれの角部(C)を形成するために折り込まれるよう設計された、少なくとも1対の翼部(W、W)を備え、前記アセンブリ(1)は、
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方における第1の翼部(W)を、第1の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第1の折り込み手段(5)と、
前記箱(B)の前記底壁(P)または前記上壁(P)の内少なくとも一方における第2の翼部(W)を、第2の折り目縁部(T)に沿って折り込むための、第2の折り込み手段(17)と、
前記箱(B)の前記角部(C)を整合させて折り込むよう設計された、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を接続するための、運動系機構(20)と、
を備え、
実質的に水平である第1の誘導部(21)及び実質的に垂直である第2の誘導部(22)は、前記運動系機構(20)によって互いに接続された、第1の摺動部(23)及び第2の摺動部(24)それぞれを誘導して、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を同時に作動させるのを促進させるために設けられる、アセンブリ(1)。
【請求項2】
第1の端部位置(A)と第2の端部位置(A)との間、及び第1のエンドストローク位置(B)と第2のエンドストローク位置(B)との間で可動である、前記第1の摺動部(23)及び前記第2の摺動部(24)を、循環的かつ順次接続するように、前記運動系機構(20)は構成される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記第1の折り込み手段(5)は、前記側壁(PL1、PL2)の前記第1の翼部(W)と相互接続するために好適な、実質的に水平である少なくとも1つのリーフ(7)を備え、それによって前記第1の翼部(W)を前記箱(B)の内部に向けて折り込む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の折り込み手段(17)は、ホイールもしくはローラ、形状付けられたシート、毛ブラシ、または類似の手段、から成るグループから選択された、押し込みデバイス(18)を備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
回転デバイス(6)は、前記第1の摺動部(23)に押し付けられ、水平である少なくとも1つの前記リーフ(7)を、前記第1の誘導部(21)に沿って、かつ前記第1の翼部(W )から離れるよう動かして、前記押し込みデバイス(18)が、前記第2の翼部(W )と相互作用して、前記第2の翼部(W )を前記第1の翼部(W )に重ね合わせるのを可能にする、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項6】
接着剤塗布器は、接着剤を、前記第1の翼部(W)及び前記第2の翼部(W)の内少なくとも一方に適用するよう提供され、それらの互いの接着を可能にする、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方と相互作用するよう、前記第1の翼部(W)に近接して位置付けることができる、少なくとも1つの当接デバイス(16)が設けられ、前記箱(B)を閉鎖して、第1の折り目縁部(T)に沿った前記角部(C)の構成を向上させる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記運動系機構(20)は、接続ロッドクランク機構、揺動縦溝、ピニオンラック、ベルト、または他の接合機構、から成るグループから選択される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第1の誘導部(21)及び第2の誘導部(22)は、1本もしくは複数本の軌道から成るタイプ、もしくは代替として循環ボールネジ、円筒形のドラムカム、または類似の手段である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記回転デバイス(6)は、圧縮空気シリンダ、またはカムシャフトから成るグループから選択されたタイプである自動回転手段(9)によって動かされる、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項11】
請求項1~10の内1つまたは複数によるアセンブリ(1)を使用して、箱(B)の角部(C)を自動的に折り込みための方法であって、
少なくとも1つの前記当接デバイス(16)を、前記箱(B)の側壁(PL1、PL2)の内少なくとも一方に対して作動させるステップと、
前記箱(B)の前記側壁(PL1、PL2)の内、少なくとも一方における第1の翼部(W)のために、第1の折り曲げ手段(5)を、第1の折り目縁部(T)に沿って作動させるステップと、
前記第1の折り込み手段(5)を前記第1の翼部(W)から離すよう、第1の摺動部(23)を、第1の誘導部(21)に沿って作動させるステップと、
第2の摺動部(24)を、第2の誘導部(22)に沿って作動させ、かつ第2の折り込み手段(17)を、第2の折り目縁部(T)に沿って、前記箱(B)の底壁(P)または上壁(P)の内少なくとも一方の第2の翼部(W)のために作動させるステップと、
前記第2の翼部(W)を、前記第1の翼部(W)上に折り込むステップと、
前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)を動かして、前記箱(B)の前記角部(C)を整合させて折り込むよう、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)の間の接続のために、運動系機構(20)を作動させるステップと、
前記運動系機構(20)によって、前記第1の摺動部(23)及び前記第2の摺動部(24)を互いに接続して、前記第1の折り込み手段(5)及び前記第2の折り込み手段(17)の同時作動を促進させるステップと、
モータ手段(28)を作動させて、前記運動系機構(20)によって、前記第2の摺動部(24)を垂直方向に移動させ、かつ前記第1の摺動部(23)を水平方向に移動させるステップと、
を含む、方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】