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特表2024-536033自律車両のための適応配光を実装するためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】自律車両のための適応配光を実装するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/02 20060101AFI20240927BHJP
   B60Q 1/04 20060101ALI20240927BHJP
   B60Q 1/14 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
B60Q1/02 C
B60Q1/04
B60Q1/14 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024517426
(86)(22)【出願日】2022-09-14
(85)【翻訳文提出日】2024-04-08
(86)【国際出願番号】 US2022076384
(87)【国際公開番号】W WO2023049645
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】63/261,625
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/261,619
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/261,613
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/931,313
(32)【優先日】2022-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/931,304
(32)【優先日】2022-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/931,335
(32)【優先日】2022-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521265955
【氏名又は名称】トゥーシンプル, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】スー, ユ-ジュ
(72)【発明者】
【氏名】ハン, シャオリン
【テーマコード(参考)】
3K339
【Fターム(参考)】
3K339AA02
3K339BA01
3K339BA02
3K339BA03
3K339CA01
3K339DA01
3K339DA06
3K339FA05
3K339FA07
3K339GB01
3K339JA21
3K339KA06
3K339LA02
3K339LA03
3K339MA01
3K339MA03
3K339MA07
3K339MA10
3K339MB01
3K339MB05
3K339MC16
3K339MC26
3K339MC27
3K339MC35
3K339MC90
(57)【要約】
自律車両のための適応配光を実装するためのシステム(100)は、自律車両と、制御デバイスと、自律車両と関連付けられる、前照灯とを備える。制御デバイス(750)は、センサデータ(130)を自律車両(702)のセンサから受信し、センサデータ(130)は、自律車両(702)によって進行される道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像(132)を備える。制御デバイス(750)は、画像(132)の特定の部分上の光条件レベル(134)が閾値光レベル未満であることを決定する。制御デバイス(750)は、前照灯(110)を調節し、画像(132)の特定の部分に示される、道路の特定の部分上の照明を増加させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム(100)であって、
道路に沿って進行するように構成される自律車両(702)と関連付けられる制御デバイス(750)であって、前記制御デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ(122、770)を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記自律車両上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、前記道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が前記受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
前記光条件レベルが前記閾値光レベル未満であることの決定に応答して、前記自律車両に搭載され、前記自律車両の前方の前記道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前記前照灯は、前記画像の特定の部分内に現れる前記道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む動作を実施するように構成される、制御デバイス(750)
を備える、システム。
【請求項2】
前記動作はさらに、
前記画像の特定の部分上の前記光条件レベルが依然として前記閾値光レベル未満であるかどうかを決定することと、
前記画像の特定の部分上の前記光条件レベルが依然として前記閾値光レベル未満であることの決定に応答して、前記画像の特定の部分上の前記光条件レベルが少なくとも前記閾値光レベルに等しくなるまで、前記前照灯をさらに調節し、前記道路の特定の部分上の照明を増加させることと
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記前照灯(110)は、光源(112)の複数のセクション(114a-d)を備え、
前記光源の複数のセクションの中からの各セクションは、明度、放出される光周波数、放出される光波長、角度、および位置のうちの1つまたはそれを上回るものに対して個々に制御可能である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記前照灯(110)は、前記自律車両の運転室の左側から前記自律車両の運転室の右側まで延在する光源の1次元ストリップを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記前照灯(110)は、前記自律車両の運転室の左側から前記自律車両の運転室の右側まで延在する光源の2次元マトリクスを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記前照灯(110)は、光学光源、赤外線光源、または近赤外線光源のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記光源の複数のセクションの中からの各セクションは、前記放出される光周波数に対して個々に制御可能であり、
前記動作はさらに、所望の周波数を伴う光を伝搬するように構成される前記前照灯の第1のセクション内の光源をアクティブ化し、前記前照灯の第1のセクション内の他の光源をアクティブ化解除することによって、前記前照灯の第1のセクションの放出される光周波数を前記所望の光周波数に変化させることを含む、
請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
方法(200)であって、
道路(102)に沿って進行するように構成される自律車両(702)上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、前記道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像(132)を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が前記受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
前記光条件レベルが前記閾値光レベル未満であることの決定に応答して、前記自律車両に搭載され、前記自律車両の前方の前記道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前記前照灯は、前記画像の特定の部分内に現れる前記道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む、方法。
【請求項9】
前記前照灯を調節することは、モータドライバデバイスをトリガし、前記前照灯の角度を前記道路の特定の部分に向かって変化させることを含み、
前記前照灯の角度を変化させることは、前記前照灯の1つまたはそれを上回るセクション(114)を、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に回転させることを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記前照灯を調節すること(110)は、前記道路の特定の部分に面している前記前照灯の少なくともあるセクション(114)の明度を増加させることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記前照灯を調節すること(110)は、前記前照灯のあるセクション(114)の位置を前記道路の特定の部分に面するように変化させることを含み、前記前照灯のあるセクションの位置を変化させることは、前記前照灯のセクションを、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に移動させることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記前照灯(110)は、光ビーム操向のために構成される位相アレイ光源(112)を備え、
前記前照灯を調節することは、前記位相アレイ光源の光ビーム操向を変化させ、前記道路の特定の部分を照明することを含み、
前記位相アレイ光源の光ビーム操向を変化させることは、前記光ビームを、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、操向することを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記自律車両(702)は、トレーラに取り付けられる貨物トラックトラクタユニットを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記前照灯を調節すること(110)はさらに、
対向交通内の車両(106)が前記自律車両に向かって移動していることを決定することと、
前記車両が前記自律車両を通過するまで、前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることと
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることは、前記車両に向かって面している前記前照灯のあるセクションの明度を減少させることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることは、前記前照灯のあるセクションを物理的に移動させ、前記車両から離れるように向けさせることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることは、前記車両に向かって面している前記前照灯のあるセクションの角度を変化させ、前記車両から離れるように向けさせることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることは、可視光の代わりに、不可視光を放出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記前照灯は、光ビーム操向のために構成される位相アレイ光源を備え、
前記前照灯をさらに調節し、前記車両に向けられる前記照明を一時的に減少させることは、前記位相アレイ光源の光ビームを操向し、前記車両から離れるように向けさせることを含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項20】
非一過性コンピュータ可読媒体(126、790)であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令(128、780)を記憶しており、前記命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサ(122、770)によって実行されると、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、
道路(102)に沿って進行するように構成される自律車両(702)上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、前記道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像(132)を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が前記受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
前記光条件レベルが前記閾値光レベル未満であることの決定に応答して、前記自律車両に搭載され、前記自律車両の前方の前記道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前記前照灯は、前記画像の特定の部分内に現れる、前記道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記1つまたはそれを上回るプロセッサ(122、770)によって実行されると、前記1つまたはそれを上回るプロセッサに、システム(100)上で起動されたとき、請求項8-19のいずれかに記載の方法(200)の1つまたはそれを上回る動作をさらに実施させる命令(128、780)
を記憶する、請求項20に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
コンピュータプログラムであって、システム(100)上で起動されると、請求項8-19のいずれかに記載の方法(200)を実施するための命令(128、780)を含む、コンピュータプログラム。
【請求項23】
非一過性コンピュータ可読媒体であって、請求項22に記載のコンピュータプログラムを含む、非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
装置であって、請求項8-19のいずれかに記載の方法(200)を実施するための手段を備える、装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、請求項9-12、14-19のいずれかに記載の方法(200)の1つまたはそれを上回る動作を実施するように構成される、請求項1-7のいずれかに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、自律車両に関する。より具体的には、本開示は、自律車両のための適応配光を実装するためのシステムおよび方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
自律車両技術の1つの狙いは、目的地に向かって安全にナビゲートし得る、車両を提供することである。自律車両は、前照灯、走行灯、および尾灯を装備し、車道を照明する。これらの光はまた、自律車両の可視性を他の車両の運転者に提供することによって、安全性を改良する。公共車道上で動作している車両は、法執行者による信号に応答して、車両を路肩に寄せ、停止させることの要件を含む、規制に準拠する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、外側環境と通信する自律車両に関連する、種々の問題およびこれまで満たされていない必要性を認識する。本開示のある実施形態は、上記に説明されるそれらの問題を含む、ユニークな技術的ソリューションを現在の自律車両技術の技術的問題に提供し、1)自律車両のための適応配光を実装し、2)自律車両の運転モードを通信し、3)警察官等のユーザに自律車両へのアクセスを付与する。
自律車両のための適応配光の実装
【0004】
本開示は、下記に説明されるように、自律車両のための適応配光を実装するためのシステムおよび方法を検討する。ある場合には、自律車両の制御デバイスが、自律車両の正面の道路の特定の部分が自律車両の前照灯から十分な光を受けていないことを検出し得る。自律車両の制御デバイスは、画像を自律車両のセンサから受信し、画像の特定の部分が閾値光レベル未満の光条件レベルを有することを決定することに基づいて、道路の特定の部分が十分な光を受けていないことを検出し得る。光条件レベルは、光コントラスト、輝度、強度、および/または明度レベルを含んでもよい。そのような場合、自律車両の制御デバイスは、自律車両の前照灯を調節し、閾値光レベル未満である光条件レベルを有する、画像の特定の部分に示される、道路の特定の部分を照明する。
【0005】
ある場合には、制御デバイスは、自律車両の前照灯から放出される現在の照明パターンが対向交通に向かって指向されていることを検出し得る。そのような場合、制御デバイスは、対向交通が自律車両を通過するまで、現在の照明パターンを別の方向に迂回させ、対向交通内の運転者を眩目させることを回避する。
【0006】
故に、本開示に開示されるシステムは、自律車両のための適応配光を実装する、実践的用途の中に統合される。これは、ひいては、自律車両の前方の道路の自律車両の知覚を改良し、自律車両センサの可視性を改良する、付加的実践的用途を提供する。したがって、自律車両は、より安全に進行することができ、自律車両を囲繞する車もまた、より安全に進行することができる。
【0007】
一実施形態によると、システムは、自律車両と、制御デバイスとを備える。自律車両は、道路に沿って進行するように構成される。自律車両は、自律車両上に位置する、少なくとも1つの車両センサと、自律車両上に搭載される、前照灯とを備える。前照灯は、自律車両によって進行される、道路の少なくとも一部を照明するように構成される。制御デバイスは、自律車両と関連付けられる。制御デバイスは、プロセッサを備える。プロセッサは、少なくとも1つの車両センサからのセンサデータを受信するように構成され、センサデータは、道路上の1つまたはそれを上回る物体の画像を備える。プロセッサは、画像の特定の部分上の光条件レベルが閾値光レベル未満であることを決定し得る。プロセッサは、前照灯を調節し、画像の特定の部分に示される、道路の特定の部分上の照明を増加させてもよい。
自律車両の運転モードの通信
【0008】
本開示はまた、下記に説明されるように、自律車両の運転モードを自律車両から所定の閾値領域内の他の車両に通信するためのシステムおよび方法を検討する。
【0009】
一実施形態では、自律車両の制御デバイスは、通知デバイスをトリガし、自律車両が自律モードで動作していることを示す、視覚的通知を提示してもよい。視覚的通知は、テキスト、画像、点滅光、着色光、シンボル、および/または同等物を含んでもよい。
【0010】
一実施形態では、自律車両の制御デバイスは、送受信機デバイスをトリガし、自律車両が自律モードで動作していることを示す、信号を、自律車両から車車間(V2V)通信範囲内にある、他の自律車両に送信してもよい。
【0011】
自律車両と同一道路上の車両に、自律車両が自律モードで動作していることを知らせることは、自律車両および他の車両のためのより安全な運転体験につながる。自律車両が自律モードで動作していることのインジケーションの受信に応答して、他の車両は、自律車両からのそれらの距離を増加させ、自律車両が交通内でより安全なルートをナビゲートすることに役立ち得る。
【0012】
故に、本開示に開示されるシステムは、通知デバイスおよび/または送受信機デバイスを使用することによって、自律車両と他の車両との間の通信を有効にする、実践的用途の中に統合される。
【0013】
これは、ひいては、特に、交通において、自律車両のためのナビゲーション計画を改良し、自律車両および他の車両のためのより安全な運転体験を提供する、付加的実践的用途を提供する。
【0014】
一実施形態によると、システムは、自律車両と、制御デバイスとを備える。自律車両は、道路に沿って進行するように構成される。自律車両は、自律車両上に位置する、少なくとも1つの車両センサと、自律車両上に位置する、通知デバイスとを備える。制御デバイスは、自律車両と関連付けられる。制御デバイスは、プロセッサを備える。プロセッサは、自律車両を自律モードで動作させるように構成される。プロセッサは、自律車両の周囲の閾値領域を定義する。プロセッサは、少なくとも1つの車両センサからのセンサデータを受信する。プロセッサは、少なくとも1つの車両の存在をセンサデータから検出する。プロセッサは、自律車両と少なくとも1つの車両との間の距離を決定する。プロセッサは、距離が閾値領域内にあることを決定することに基づいて、少なくとも1つの車両が閾値領域内にあることを決定する。自律車両が、自律モードで動作している間、プロセッサは、通知デバイスをトリガし、少なくとも1つの車両に、自律車両が自律モードで動作していることを通知し、自律車両が自律モードで動作していることを通知することは、視覚的通知を提示することを含む。
自律車両へのユーザアクセスの付与
【0015】
本開示は、下記に説明されるように、ユーザに自律車両へのアクセスを付与するためのシステムおよび方法を検討する。ユーザは、例えば、警察官であってもよい。そのような例示的シナリオでは、警察官が自律車両に路肩に寄せるように合図すると仮定する。自律車両の制御デバイスは、警察官の車両のサイレンおよび/または点滅光を検出してもよい。警察官はまた、電子デバイスを使用して、自律車両を路肩に寄せるための信号を、携帯電話、ラップトップ、またはタブレットコンピュータ等の中に差し込まれる(または自律車両に通信可能に結合される)、通信デバイスに送信してもよい。それに応答して、制御デバイスは、自律車両を路肩に寄せる。ある場合には、警察官は、自律車両にアクセスし、健全性データまたは検査ステータス、タイヤ圧力等、自律車両と関連付けられる、データを読み出すことを要請してもよい。制御デバイスは、身分証明書、クイックレスポンス(QR)コード、バイオメトリック特徴(例えば、指紋)等、警察官と関連付けられる、証明書を検証することに応答して、警察官に、自律車両へのアクセスを付与してもよい。
【0016】
故に、本開示に開示されるシステムは、自律車両とユーザと関連付けられる電子デバイスとの間の通信を有効にする、実践的用途の中に統合される。
【0017】
一実施形態によると、システムは、自律車両と、制御デバイスとを備える。自律車両は、道路に沿って進行するように構成される。制御デバイスは、自律車両と関連付けられる。制御デバイスは、通信デバイスと、プロセッサとを備える。通信デバイスは、ユーザと関連付けられるデバイスから、自律車両が安全停止することの要請を備える、信号を受信するように構成される。プロセッサは、通信デバイスと動作可能に結合される。プロセッサは、信号の受信に応答して、自律車両に、安全停止操縦を実施させてもよい。プロセッサは、ユーザと関連付けられる、証明書を受信する。プロセッサは、ユーザと関連付けられる証明書が照合されるかどうかを決定する。プロセッサは、ユーザに、ユーザと関連付けられる証明書が有効であることの決定に応答して、自律車両へのアクセスを付与する。
【0018】
要約すると、開示されるシステムは、いくつかの実践的用途および技術的利点を提供し、これは、1)適応配光を実装し、自律車両の前照灯から放出される照明パターンを調節し、照明を、閾値光レベル未満の光条件レベルを有する、画像の特定の部分内に示される、道路の特定の部分上に集束させることによって、自律車両の前方の道路の自律車両の知覚および自律車両のセンサ可視性を改良する、技術と、2)通知デバイスを使用することによって、自律車両と他の車両との間の通信を有効にする、技術と、3)送受信機デバイスを使用して、自律車両と自律車両からV2V通信範囲内の他の自律車両との間の通信を有効にする、技術と、4)自律車両と自律車両にアクセスするように試行するユーザと関連付けられる電子デバイスとの間の通信を有効にする、技術と、5)ユーザと関連付けられる証明書を照合することに応じて、ユーザに自律車両へのアクセスを付与する、技術とを含む。
【0019】
したがって、本開示に説明されるシステムは、自律車両と他の車両およびデバイスとの間の通信を有効にし、自律車両および自律車両と同一道路上の他の車両のためのより効率的、安全、かつ信頼性があるナビゲーションソリューションを決定する、実践的用途の中に統合されてもよい。
【0020】
さらに、本開示に説明されるシステムは、情報セキュリティおよびデータ損失防止技術を改良する、付加的実践的用途の中に統合されてもよい。例えば、自律車両へのアクセスを得ることを要請しているユーザの証明書を照合することによって、自律車両の制御デバイス内に記憶されるデータは、非認可アクセスから、したがって、データ抽出、操作、破壊、および搾取から、セキュアに保たれる。
【0021】
これは、ひいては、制御デバイスの下層動作を改良する、付加的実践的用途を提供する。例えば、制御デバイス内に記憶されるデータを保護することによって、自律車両の処理およびメモリリソースは、より効率的に利用されることができ、自律車両は、より精度を伴って、ナビゲートされることができる。
【0022】
本開示のある実施形態は、これらの利点のうちのいくつか、全てを含む、または全く含まなくてもよい。これらの利点および他の特徴は、付随の図面および請求項と関連して検討される、以下の詳細な説明からより明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示のより完全な理解のために、ここで、付随の図面および発明を実施するための形態に関連して検討される、以下の簡単な説明が参照され、同様の参照番号は、同様の部分を表す。
【0024】
図1図1は、自律車両のための適応配光を実装するように構成される、システムの実施形態を図示する。
【0025】
図2図2は、自律車両のための適応配光を実装するための方法の例示的フローチャートを図示する。
【0026】
図3A図3Aおよび3Bは、自律車両の運転モードを通信するように構成される、システムの実施形態を図示する。
図3B図3Aおよび3Bは、自律車両の運転モードを通信するように構成される、システムの実施形態を図示する。
【0027】
図4図4は、自律車両の運転モードを通信するための方法の例示的フローチャートを図示する。
【0028】
図5図5は、ユーザに自律車両へのアクセスを付与するように構成される、システムの実施形態を図示する。
【0029】
図6図6は、ユーザに自律車両へのアクセスを付与するための方法の例示的フローチャートを図示する。
【0030】
図7図7は、自律運転動作を実装するように構成される、例示的自律車両のブロック図を図示する。
【0031】
図8図8は、図7の自律車両によって使用される、自律運転動作を提供するための例示的システムを図示する。
【0032】
図9図9は、図7の自律車両内に含まれる、車載制御コンピュータのブロック図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0033】
詳細な説明
ある場合には、自律車両が、道路に沿って進行している間、自律車両が、道路の一部が自律車両の前照灯から十分な光を受けていないことを検出し得る。これは、自律車両のための非安全運転条件につながり得る。ある場合には、自律車両が、道路に沿って進行している間、自律車両は、警察官によって、路肩に寄せるように合図され得る。警察官は、定期的システム検査のために、自律車両を路肩に寄せさせるが、自律車両への好適なアクセスを有し得ない。
【0034】
上記に説明されるように、以前の技術は、自律車両と外側環境との間の通信を促進するために、効率的、信頼性があって、かつ安全なソリューションを提供することに失敗している。本開示は、種々のシステム、方法、およびデバイスを提供し、1)自律車両のための適応配光を実装し、2)自律車両の運転モードを他の車両に通信し、3)ユーザの証明書を照合することに応じて、ユーザに自律車両へのアクセスを付与し、4)自律車両と他の車両およびデバイスとの間の通信を有効にし、5)自律車両、他の車両、および歩行者のための安全運転体験を提供する。
【0035】
図1は、自律車両のための適応配光を実装するためのシステム100の実施形態を図示する。図2は、自律車両のための適応配光を実装するための方法200の実施形態を図示する。図3Aおよび3Bは、自律車両の運転モードを他の車両に通信するためのシステム300の実施形態を図示する。図4は、自律車両の運転モードを他の車両に通信するための方法400の実施形態を図示する。図5は、ユーザに自律車両へのアクセスを付与するためのシステム500の実施形態を図示する。図6は、ユーザに自律車両へのアクセスを付与するための方法600の実施形態を図示する。図7-10は、例示的自律車両および自律車両によって自律運転動作を実装するためのその種々のシステムおよびデバイスを図示する。
自律車両のための適応配光を実装するための例示的システム
【0036】
図1は、自律車両702のための適応配光を実装するためのシステム100の実施形態を図示する。図1はさらに、自律車両702によって進行される、道路102の簡略化された概略図を図示する。一実施形態では、システム100は、自律車両702と、制御デバイス750、センサ764、および前照灯110等のそのコンポーネントとを備える。制御デバイス750は、メモリ126と信号通信する、プロセッサ122を備える。メモリ126は、プロセッサ122によって実行されると、プロセッサ122に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実行させる、ソフトウェア命令128を記憶する。例えば、ソフトウェア命令128が、実行されると、プロセッサ122は、前照灯110をトリガし、配光パターン116を投影してもよい。
【0037】
一般に、システム100は、前照灯110を使用して、閾値光レベル136を下回る光条件レベル134を有する(例えば、十分な光を受けていない)と決定される、道路102の1つまたはそれを上回る部分に向かって投影される、配光パターン116を調節するように構成されてもよい。このように、システム100は、道路102に対する自律車両702の知覚およびセンサ746の可視性を改良する。
【0038】
ある場合には、前照灯110によって放出される照明パターン116を調節する間、対向交通が、自律車両702の正面に検出される場合がある。そのような場合、システム100は、配光パターン116を自律車両702の正面の道路102の他の部分に向かって調節することによって、放出される配光116を対向交通から迂回させるように構成されてもよい。このように、システム100は、対向交通内の運転者を眩目させることを回避することができる。本プロセスは、システム100の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。システム100は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
システムコンポーネント
【0039】
一実施形態では、自律車両702は、トレーラに取り付けられ、貨物または積荷を1つの場所から別の場所に輸送する、貨物トラックトラクタユニット(図7参照)を含んでもよい。自律車両702は、概して、自律モードにおいて、道路102に沿って進行するように構成される。自律車両702は、図7-10に詳細に説明される、複数のコンポーネントを使用して、ナビゲートしてもよい。自律車両702の動作は、図7-10により詳細に説明される。対応する下記の説明は、自律車両702のあるコンポーネントの簡単な説明を含む。
【0040】
制御デバイス750は、概して、自律車両702と、そのコンポーネントの動作を制御し、自律車両702の自律運転を促進するように構成されてもよい。制御デバイス750はさらに、進行が安全であって、物体または障害物がない、自律車両702の正面の経路を決定し、自律車両702をナビゲートし、その経路内で進行させるように構成されてもよい。本プロセスは、図7-10にさらに詳細に説明される。制御デバイス750は、概して、自律車両702の他のコンポーネントと信号通信する、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスを含んでもよい(図7参照)。
【0041】
制御デバイス750は、センサデータ130および/またはマップデータ164を分析することによって、道路102上およびその周囲の物体を検出するように構成されてもよい。例えば、制御デバイス750は、物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、道路102上およびその周囲の物体を検出してもよい。物体検出機械学習モジュール162は、物体を画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等から検出するために、ニューラルネットワークおよび/または機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。物体検出機械学習モジュール162は、下記でさらにより詳細に説明される。制御デバイス750は、センサデータ130を、自律車両702上に位置付けられる、センサ746から受信し、進行するための安全経路を決定する。センサデータ130は、センサ746によって捕捉されたデータを含んでもよい。
【0042】
センサ746は、それらの検出ゾーンまたは視野内において、とりわけ、目印、車線区分線、車線境界、道路境界、車両、歩行者、道路/交通標識等の任意の物体を捕捉するように構成される。センサ746は、カメラ、LiDARセンサ、運動センサ、赤外線センサ、および同等物を含んでもよい。一実施形態では、センサ746は、自律車両702の周囲に位置付けられ、自律車両702を囲繞する環境を捕捉してもよい。センサ746のさらなる説明に関しては、図7の対応する説明を参照されたい。
例示的前照灯
【0043】
前照灯110は、発光装置を備え、概して、配光パターン116a、116b、および116n等の種々の配光パターン116を放出するように構成されてもよい。前照灯110は、例えば、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによって、または有線によって、制御デバイス750と通信可能に結合されてもよい。
【0044】
前照灯110は、制御デバイス750によって、前照灯110から放出される配光パターン116を調節するように制御されてもよい。デフォルトシナリオでは、前照灯110は、デフォルト照明パターン116aを投影してもよい。デフォルト照明パターン116aでは、例えば、前照灯110は、光を均一に分散させる。他のシナリオでは、前照灯110は、システム100の動作フローと併せて下記にさらに説明されるように、他の配光パターン116を投影し、配光を道路102の1つまたはそれを上回る部分上に集束させてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、制御デバイス750は、とりわけ、明度レベル140、位置142、角度144、光周波数146、光波長148を含む、1つまたはそれを上回る調節パラメータ138を調節する、または変化させることによって、前照灯110を制御してもよい。調節パラメータ138のそれぞれを使用して、前照灯110を制御するプロセスは、システム100の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。対応する下記の説明は、前照灯110の種々の実施形態を説明する。
【0046】
特定の実施形態では、前照灯110は、自律車両702の左正面上に位置する、第1の前照灯110と、自律車両702の右正面上に位置する、第2の前照灯110とを備えてもよい。
【0047】
同一または別の実施形態では、前照灯110は、自律車両702の運転室の左側から自律車両702の運転室の右側まで延在される、光源112の1次元ストリップを備えてもよい。
【0048】
同一または別の実施形態では、前照灯110は、自律車両702の運転室の左側から自律車両702の運転室の右側まで延在される、光源112の2次元マトリクスを備えてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、光源112は、光学光源112(例えば、可視光源112)、赤外線光源112(例えば、不可視光源112)、近赤外線光源112、および光スペクトル内の波長を伴う、任意の他の光源112のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。例えば、光源112は、光源の中でもとりわけ、発光ダイオード(LED)、電球を含んでもよい。
【0050】
一実施形態では、前照灯110は、114a-114d等の複数のセクション114を備えてもよい。各セクション114は、調節パラメータ138のうちの1つまたはそれを上回るものの観点から、個々に制御可能であってもよい。各セクション114は、1つまたはそれを上回る光源112を含んでもよい。一実施形態では、前照灯110および配光パターン116を調節することは、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114と関連付けられる、明度レベル140を変化させることを含んでもよい。
【0051】
一実施形態では、前照灯110は、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の角度144を変化させるように構成される、モータドライバデバイス118に結合されてもよい。したがって、前照灯110および配光パターン116を調節することは、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の角度144を変化させることを含んでもよい。例えば、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を変化させることは、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に回転または変化させることを含んでもよい。
【0052】
モータドライバデバイス118は、プロセッサによってその機能を実施するために使用されるデータおよび命令を記憶する、メモリと通信可能に結合される、プロセッサモジュール(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよい。モータドライバデバイス118は、例えば、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによって、または有線によって、制御デバイス750と通信可能に結合されてもよい。モータドライバデバイス118は、制御デバイス750からの制御信号を機械的運動に変換し、前照灯110を調節する、アクチュエータを備えてもよい。
【0053】
一実施形態では、前照灯110は、レール上に搭載されてもよく、モータドライバデバイス118は、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114を移動させるように構成されてもよい。したがって、前照灯110および配光パターン116を調節することは、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の位置142を変化させることを含んでもよい。例えば、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の位置142を変化させることは、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114を、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて等、自律車両702の運転室の片側から別側に物理的に移動させることを含んでもよい。
【0054】
一実施形態では、前照灯110は、光ビーム操向を促進するように構成される、位相アレイ光源112を備えてもよい。例えば、制御デバイス750は、前照灯110を調節し、位相アレイ光源112から放出される光ビームを1つまたはそれを上回る特定の方向に操向してもよい。位相アレイ光源112は、全方向性または多指向性であってもよい。
【0055】
一実施形態では、前照灯110は、300GHz~650テラヘルツ(THz)に及ぶ任意の周波数等、種々の光周波数146と関連付けられる、光源112を含んでもよい。例えば、前照灯110は、第1の周波数範囲146(例えば、400THz~425THz)で動作するように構成される、第1の光源112のセット、第2の周波数範囲146(例えば、425THz~450THz)で動作するように構成される、第2の光源112のセット等を含んでもよい。したがって、前照灯110および配光パターン116を調節することは、1つまたはそれを上回る光源112と関連付けられる、周波数146を調節することを含んでもよい。
【0056】
一実施形態では、前照灯110は、450nm~1mmに及ぶ任意の波長等、種々の光波長148と関連付けられる、光源112を含んでもよい。例えば、前照灯110は、第1の波長範囲148(例えば、700nm~750nm)で動作するように構成される、第1の光源112のセット、第2の波長範囲148(例えば、650nm~700nm)で動作するように構成される、第2の光源112のセット等を含んでもよい。したがって、前照灯110および配光パターン116を調節することは、1つまたはそれを上回る光源112と関連付けられる、光波長148を調節することを含んでもよい。
制御デバイス
【0057】
制御デバイス750は、図7に詳細に説明される。要するに、制御デバイス750は、メモリ126と信号通信する、プロセッサ122と、ネットワークインターフェース124とを含んでもよい。プロセッサ122は、本明細書に説明されるような種々の機能を実施する、1つまたはそれを上回る処理ユニットを含んでもよい。メモリ126は、プロセッサ122によって、その機能を実施するために使用される、任意のデータおよび/または命令を記憶する。例えば、メモリ126は、プロセッサ122によって実行されると、制御デバイス750に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実施させる、ソフトウェア命令128を記憶する。
【0058】
プロセッサ122は、図7に説明される、データプロセッサ770のうちの1つであってもよい。プロセッサ122は、メモリ126に動作可能に結合される、1つまたはそれを上回るプロセッサを備える。プロセッサ122は、状態機械、1つまたはそれを上回る中央処理ユニット(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む、任意の電子回路網を含んでもよい。プロセッサ122は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。プロセッサ122は、ネットワークインターフェース124およびメモリ126に通信可能に結合され、それと信号通信してもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェア内に実装されてもよい。例えば、プロセッサ122は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであってもよい。プロセッサ122は、算術および論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を記憶する、プロセッサレジスタと、ALU、レジスタ、および他のコンポーネントの協調動作を指示することによって、命令をメモリからフェッチし、それらを実行する、制御ユニットとを含んでもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、種々の命令を実装するように構成される。例えば、1つまたはそれを上回るプロセッサは、図1-9に関して説明されるもののいくつかまたは全て等、本明細書に開示される機能を実装するためのソフトウェア命令128を実行するように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路網を使用して実装されてもよい。
【0059】
ネットワークインターフェース124は、図7に説明される、ネットワーク通信サブシステム792のコンポーネントであってもよい。ネットワークインターフェース124は、有線および/または無線通信を有効にするように構成されてもよい。ネットワークインターフェース124は、制御デバイス750と他のネットワークデバイス、システム、またはドメインとの間でデータを通信するように構成されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース124は、WIFIインターフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、広域ネットワーク(WAN)インターフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備えてもよい。プロセッサ122は、ネットワークインターフェース124を使用して、データを送信および受信するように構成されてもよい。ネットワークインターフェース124は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成されてもよい。
【0060】
メモリ126は、図7に説明される、データ記憶装置790のうちの1つであってもよい。メモリ126は、プロセッサ122によって実行されると、本明細書に説明される機能を実装するように動作可能である、任意の他のデータ、命令、論理、ルール、またはコードとともに、図1-9に説明される情報のいずれかを記憶する。例えば、メモリ126は、ソフトウェア命令128、センサデータ130、光条件レベル134、閾値光レベル136、トリガ信号150、画質レベル152、閾値画質レベル154、画像処理アルゴリズム156、ピクセル値158、閾値160、調節パラメータ138、物体検出機械学習モジュール162、マップデータ164、経路指定計画166、運転命令168、および/または任意の他のデータ/命令を記憶してもよい。ソフトウェア命令128は、プロセッサ122によって実行されると、制御デバイス750に、図1-9に説明されるもののいくつかまたは全て等、本明細書に説明される機能を実施させる、コードを含む。メモリ126は、1つまたはそれを上回るディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを備え、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用され、プログラムを、そのようなプログラムが実行のために選択されると、記憶し、プログラム実行の間に読み取られる、命令およびデータを記憶してもよい。メモリ126は、揮発性または不揮発性であってもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ターナリコンテンツアドレス指定可能メモリ(TCAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、および静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備えてもよい。メモリ126は、ローカルデータベース、クラウドデータベース、ネットワーク接続記憶装置(NAS)等のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0061】
物体検出機械学習モジュール162は、プロセッサ122が、ソフトウェア命令128を実行することによって実装されてもよく、概して、センサデータ130から物体および障害物を検出するように構成されてもよい。物体検出機械学習モジュール162は、画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の任意のデータタイプから物体を検出するために、ニューラルネットワークおよび/または機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。
【0062】
一実施形態では、物体検出機械学習モジュール162は、サポートベクターマシン(SVM)、単純ベイズ、ロジスティック回帰、k-最近傍、決定木、または同等物等の機械学習アルゴリズムを使用して実装されてもよい。一実施形態では、物体検出機械学習モジュール162は、複数のニューラルネットワーク層、畳み込みニューラルネットワーク層、および/または同等物を利用してもよく、その中で、これらの層の加重およびバイアスが、物体検出機械学習モジュール162の訓練プロセスにおいて最適化される。物体検出機械学習モジュール162は、1つまたはそれを上回る物体で標識されたデータタイプのサンプルを各サンプル内に含む、訓練データセットによって、訓練されてもよい。例えば、訓練データセットは、物体で標識された物体(例えば、車両、車線区分線、歩行者、道路標識、障害物等)のサンプル画像を各サンプル画像内に含んでもよい。同様に、訓練データセットは、物体で標識されたビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の他のデータタイプのサンプルを各サンプルデータ内に含んでもよい。物体検出機械学習モジュール162は、訓練データセットおよびセンサデータ130によって、訓練、試験、および精緻化されてもよい。物体検出機械学習モジュール162は、センサデータ130(物体で標識されていない)を使用して、物体を検出する際のその予測正確度を増加させる。例えば、教師ありおよび/または教師なし機械学習アルゴリズムが、センサデータ130内の物体を検出する際に物体検出機械学習モジュール162の予測を検証するために使用されてもよい。
【0063】
マップデータ164は、道路102、道路302(図3A参照)、および道路502(図5参照)を含む、都市またはエリアの仮想マップを含んでもよい。いくつかの実施例では、マップデータ164は、マップ858と、マップデータベース836とを含んでもよい(マップ858およびマップデータベース836の説明に関しては、図8参照)。マップデータ164は、道路102、経路、高速道路等の運転可能エリアと、地形(占有グリッドモジュール860によって決定される(占有グリッドモジュール860の説明に関しては、図8参照))等の運転不可能エリアとを含んでもよい。マップデータ164は、道路標識、車線、車線区分線、車線境界、道路境界、交通信号灯、障害物等の場所座標を規定してもよい。
【0064】
経路指定計画166は、開始場所(例えば、第1の自律車両出発点/到着点)から目的地(例えば、第2の自律車両出発点/到着点)まで進行するための計画を含んでもよい。例えば、経路指定計画166は、開始場所から目的地までの具体的順序において、1つまたはそれを上回る通り、道路、および高速道路の組み合わせを規定してもよい。経路指定計画166は、第1の段階(例えば、開始場所/到着点から外に移動する)と、複数の中間段階(例えば、1つまたはそれを上回る特定の通り/道路/高速道路の特定の車線に沿って進行する)と、最後の段階(例えば、目的地/到着点に進入する)とを含む、段階を規定してもよい。経路指定計画166は、その経路指定計画166内の道路/交通標識等の開始位置から目的地までのルートについての他の情報を含んでもよい。
【0065】
運転命令168は、計画モジュール862(図8における計画モジュール862の説明参照)によって実装されてもよい。運転命令168は、経路指定計画166の各段階の運転ルールに従って、自律車両702の自律運転を適合させるための命令およびルールを含んでもよい。例えば、運転命令168は、自律車両702によって進行される道路102の速度範囲内に留まる、センサ746の検出ゾーン内の周囲車両および物体の速度等のセンサ746によって観察される変化に対して自律車両702の速度を適合させる等のための命令を含んでもよい。
適応配光を実装するための動作フロー
【0066】
システム100の動作フローは、制御デバイス750がセンサデータ130をセンサ746から受信すると、開始する。ある例示的シナリオでは、自律車両702が道路102に沿って進行していると仮定する。道路102に沿って進行している間、センサ764は、自律車両702の周囲の環境を記述する、センサデータ130を捕捉する。例えば、センサデータ130は、道路102上またはその周囲の1つまたはそれを上回る物体104の画像132を含んでもよい。他の実施例では、センサデータ130は、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の他のデータタイプを含んでもよい。いくつかの実施例では、1つまたはそれを上回る物体104は、道路標識、車線区分線、車線境界、くぼみ、および/または任意の他の物体104を含んでもよい。例えば、センサ746が自律車両702の正面の物体104の存在を検出すると仮定する。
道路の特定の部分が十分な光を受けていないかどうかの決定
【0067】
センサ746は、評価のために、センサデータ130を制御デバイス750に通信してもよい。制御デバイス750は、画像132を評価し、物体104が示される、画像132の特定の部分と関連付けられる、光条件レベル134が、閾値光レベル136(例えば、所定のレベルの70%、75%等)未満であるかどうかを決定してもよい。光条件レベル134は、光コントラスト、輝度、強度、および/または明度レベルを含んでもよい。換言すると、制御デバイス750は、物体104が検出される、道路102の特定の部分が、十分な光を受けている、または画像132内で暗く示されるかどうかを決定してもよい。
【0068】
制御デバイス750は、画像処理アルゴリズム156および/または物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、光条件レベル134を決定してもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、画像132の各ピクセルのピクセル値158を決定してもよく、ピクセル値158は、各ピクセル値が8ビット数によって表される場合、0~255であり得る。各ピクセル値158は、画像132内の各ピクセルの色を表し得る。例えば、255のうちの255のピクセル値158は、ピクセルの色が白色であることを示し得、255のうちの0のピクセル値158は、ピクセルの色が黒色であることを示し得る。
【0069】
制御デバイス750は、画像132内の最高ピクセル値158と最低ピクセル値158との間の相対的輝度または差異を測定することによって、光条件レベル134を決定してもよい。画像132内の最高ピクセル値158と最低ピクセル値158との間の差異が、閾値160未満である場合、制御デバイス750は、画像132の光条件レベル134が閾値光レベル136未満であることを決定し得る。
【0070】
制御デバイス750が、物体104が示される、画像132の特定の部分上の光条件レベル134が、閾値光レベル136未満であることを決定する場合、制御デバイス750は、前照灯110を調節し、物体104に向けられる照明を増加させてもよい。換言すると、制御デバイス750は、前照灯110を調節し、物体104が示される、画像132の特定の部分に示される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。例えば、制御デバイス750は、配光パターン116bを放出することを示す、トリガ信号150を、前照灯110に送信してもよい。配光パターン116bでは、前照灯110は、より多くの光を物体104に向かって分散させるように調節される。
道路上の物体が認識されるまで前照灯を調節するためのフィードバックループの使用
【0071】
制御デバイス750は、物体104に向けられる光条件レベル134が閾値光レベル136に等しいまたはそれを上回ると決定されるまで、物体104の1つまたはそれを上回る画像132を受信し、画像132の特定の部分に示される、(例えば、物体104に向けられる)道路102の特定の部分上の照明を増加させ続けてもよい。例えば、前照灯110を調節し、画像132の特定の部分に示される、道路102の特定の部分(例えば、物体104)上の照明を増加させた後、制御デバイス750は、物体104の第2の画像132をセンサ746から受信してもよい。制御デバイス750は、第2の画像132の特定の部分上の光条件レベル134が、物体104が依然として閾値光レベル136未満であることを示すかどうかを決定してもよい。制御デバイス750が、第2の画像132の特定の部分上の光条件レベル134が、物体104が依然として閾値光レベル136未満であることを示すことを決定する場合、制御デバイス750はさらに、第2の画像132の特定の部分上の光条件レベル134が少なくとも閾値光レベル136に等しくなるまで、前照灯110を調節し、(第2の画像132の特定の部分に示される)道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。
【0072】
したがって、制御デバイス750は、画像132の特定の部分上の光条件レベル134が、物体104が閾値光レベル136に等しいまたはそれを上回ることを示すまで、フィードバックループを使用してもよい。
【0073】
一実施形態では、画像132の光条件レベル134が閾値光レベル136に等しいまたはそれを上回ることを決定することは、画像132と関連付けられる画質レベル152が閾値画質レベル154(例えば、所定のレベルの70%、75%等)に等しいまたはそれを上回ることを決定することに対応し得る。
【0074】
例えば、制御デバイス750は、制御デバイス750が、画像132内の物体104の閾値パーセンテージ(例えば、物体104の70%、80%等を上回る)を上回るものが物体検出機械学習モジュール162を使用して認識されることを決定する場合、画像132と関連付けられる画質レベル152が閾値画質レベル154に等しいまたはそれを上回ることを決定し得る。
【0075】
一実施形態では、制御デバイス750は、画像132の種々の部分と関連付けられる光条件レベル134が閾値光レベル136に等しくなるまたはそれを上回るまで、画像132の種々の部分のために類似動作を実施してもよい。例えば、制御デバイス750は、画像132の種々の部分上の光条件レベル134と閾値光レベル136を比較してもよい。制御デバイス750が、画像132の1つまたはそれを上回る部分上の光条件レベル134のいずれかが閾値光レベル136未満であることを決定する場合、制御デバイス750は、前照灯110を調節し、画像132の1つまたはそれを上回る部分に示される、道路102の1つまたはそれを上回る部分に向けられる照明を増加させてもよい。
【0076】
制御デバイス750は、下記に説明されるように、1つまたはそれを上回る調節パラメータ138を調節することによって、前照灯110および配光パターン116を調節してもよい。
調節パラメータを調節することによる前照灯の適合
【0077】
一実施形態では、制御デバイス750は、物体104が検出される、道路102の特定の部分に面している、前照灯110の少なくとも1つのセクション114と関連付けられる、明度レベル140を増加させることによって、前照灯110を調節し、物体104が検出される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150を前照灯110に送信してもよく、トリガ信号150は、セクション114a(随意に、セクション114b)と関連付けられる、明度レベル140を増加させることを示してもよい。これは、前照灯110に、配光パターン116bを投影するように導き得る。
【0078】
一実施形態では、制御デバイス750は、物体104が検出される、道路102の特定の部分に向けられる前照灯110の少なくとも1つのセクション114の位置142を変化させることによって、前照灯110を調節し、物体104が検出される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。本プロセスでは、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の位置142は、前照灯110の少なくとも1つのセクション114を、自律車両702の運転室の片側から別側に、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて等、物理的に移動させることによって、変化されてもよい。したがって、光は、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはこれらの平行移動の任意の組み合わせのいずれかにおいて、側方に平行移動されることができる。
【0079】
例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150をモータドライバデバイス118に送信してもよく、トリガ信号150は、セクション114cの位置を物体104に向かって変化させる(または移動させる)ことを示してもよい。
【0080】
一実施形態では、制御デバイス750は、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を、物体104が検出される、道路102の特定の部分に向かって変化させることによって、前照灯110を調節し、物体104が検出される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。例えば、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を変化させることは、前照灯110の少なくとも1つのセクション114が物体104に面するように、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に回転または変化させることを含んでもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150をモータドライバデバイス118に送信してもよく、トリガ信号150は、セクション114aが物体104に向かって面するように、セクション114aの角度144を物体104に向かって変化させることを示してもよい。
【0081】
一実施形態では、制御デバイス750は、前照灯110と関連付けられる、位相アレイ光源112の光ビームを、物体104が検出される、道路102の特定の部分に向かって操向することによって、前照灯110を調節し、物体104が検出される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。
配光を対向交通から迂回するための前照灯の適合
【0082】
ある場合には、前照灯110の照明パターン116を調節する間、対向交通が、自律車両702の正面に現れる場合がある。そのような場合、システム100は、光を自律車両702の正面の道路102の他の部分に分散させながら、放出される配光116を対向交通から迂回するように構成されてもよい。このように、システム100は、対向交通内の運転者を眩目させることを回避することができる。図1の実施例では、制御デバイス750が、前照灯110に、配光パターン116bを投影させ、より多くの光を物体104に向かって放出させていると仮定して、対向交通(例えば、車両106)が自律車両702の正面に現れる場合、制御デバイス750は、下記に説明されるように、前照灯110にその配光を配光パターン116nに変化させることによって、前照灯110に配光を対向交通から迂回させ得る。
【0083】
上記の例示的シナリオを継続すると、道路102の他側上の車両106が自律車両702に向かって移動していると仮定する。センサ746は、車両106の存在を検出し得、物体104を検出することに関して上記に説明されるものと同様に、車両106の存在を示すデータを含む、センサデータ130を、制御デバイス750に送信してもよい。それに応答して、制御デバイス750は、車両106が自律車両702を通過するまで、一時的に、前照灯110をさらに調節し、車両106に向けられる照明を減少させてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、制御デバイス750はさらに、下記に説明されるように、1つまたはそれを上回る調節パラメータ138を調節することによって、前照灯110を調節し、車両106に向けられる照明を減少させてもよい。これは、前照灯110を、照明が車両106から迂回される、配光パターン116cを投影するように導き得る。
調節パラメータを調節することによる対向交通からの照明の迂回
【0085】
一実施形態では、制御デバイス750は、セクション114a等、車両106に面している、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114と関連付けられる、明度レベル140を減少させることによって、前照灯110を調節し、照明を車両106から迂回させてもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150を前照灯110に送信してもよく、トリガ信号150は、セクション114a(随意に、セクション114b)と関連付けられる、明度レベル140を減少させることを示してもよい。
【0086】
一実施形態では、制御デバイス750は、光を車両106に向かって放出する、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の位置142を、別の方向に変化させることによって、前照灯110を調節し、照明を車両106から迂回させてもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150をモータドライバデバイス118に送信し、セクション114a等、光を車両106に向かって放出する、前照灯110のセクション114の位置を、別の方向に変化(または移動)させてもよい。
【0087】
一実施形態では、制御デバイス750は、セクション114a等、光を車両106に向かって放出する、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を、反対方向(または中立またはデフォルト方向)に変化させることによって、前照灯110を調節し、照明を車両106から迂回させてもよい。例えば、制御デバイス750は、光を車両106に向かって放出する、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を、車両106から離れるように向くように変化させることによって、前照灯110を調節し、照明を車両106から迂回させてもよい。図1の実施例では、車両106は、自律車両702の正面および左側上に検出されるため、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を変化させることは、少なくとも1つのセクション114が車両106に面していなくなるまで、少なくとも1つのセクション114を物理的に回転させること、または少なくとも1つのセクション114の角度144を左から右に変化させることを含んでもよい。他の実施例では、前照灯110の少なくとも1つのセクション114の角度144を変化させることは、少なくとも1つのセクション114を物理的に回転させること、または少なくとも1つのセクション114の角度144を、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、変化させることを含んでもよい。
【0088】
一実施形態では、制御デバイス750は、前照灯110と関連付けられる位相アレイ光源112の光ビームを反対方向またはデフォルト方向等の別の方向に向かって操向することによって、前照灯110を調節し、照明を車両106から迂回させてもよい。図1の実施例では、車両106は、自律車両702の正面および左側上に検出されるため、位相アレイ光源112の光ビームを操向することは、光が車両106から迂回されるまで、位相アレイ光源112の光ビームを左から右に操向することを含んでもよい。他の実施例では、位相アレイ光源112の光ビームを操向することは、位相アレイ光源112の光ビームを、左から右に(または右から左に)、または上から下に(または下から上に)、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、操向することを含んでもよい。
【0089】
一実施形態では、制御デバイス750は、下記に説明されるように、可視光の代わりに、不可視光を放出することによって、前照灯110を調節してもよい。例えば、制御デバイス750は、前照灯110に、放出される光の周波数を、400THz、390THz等、不可視である、赤外線光の周波数に変化させてもよい。制御デバイス750は、所望の周波数146の光を伝搬するように構成される、1つまたはそれを上回るセクション114内の光源112をアクティブ化し、1つまたはそれを上回るセクション114内の他の光源112をアクティブ化解除することによって、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の周波数146を所望の周波数146に変化させてもよい。
【0090】
一実施形態では、制御デバイス750は、光を車両106に向かって放出する、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114内の光源112の周波数146を変化させることによって、前照灯110を調節してもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150を前照灯110に送信してもよく、トリガ信号150は、光を車両106に向かって放出する、セクション114aの周波数146を、例えば、400THz、390THz等、不可視光と関連付けられる、任意の周波数146等、不可視である、別の周波数146に変化させることを示してもよい。
【0091】
一実施形態では、制御デバイス750は、光を車両106に向かって放出する、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114内の光源112の波長148を変化させることによって、前照灯110を調節してもよい。例えば、制御デバイス750は、前照灯110に、光源112の波長148を、700nm、750nm等、赤外線光と関連付けられる、波長148に変化させてもよい。制御デバイス750は、所望の波長148を伴う光を伝搬するように構成される、1つまたはそれを上回るセクション114内の光源112をアクティブ化し、1つまたはそれを上回るセクション114内の他の光源112をアクティブ化解除することによって、前照灯110の1つまたはそれを上回るセクション114の波長148を所望の波長148に変化させてもよい。例えば、制御デバイス750は、トリガ信号150を前照灯110に送信してもよく、トリガ信号150は、光を車両106に向かって放出する、セクション114aの波長148を、不可視である、別の波長148に変化させることを示してもよい。
【0092】
一実施形態では、制御デバイス750は、車両106が検出される場所と比較して、反対方向において等、位相アレイ光源112から放出される光ビームを車両106から離れるように向くように操向することによって、前照灯110を調節してもよい。図1の実施例では、車両106は、自律車両702の正面および左側上に検出されるため、位相アレイ光源112の光ビームを操向することは、光が車両106から迂回されるまで、位相アレイ光源112の光ビームを左から右に操向することを含んでもよい。
自律車両のための適応配光を実装するための例示的方法
【0093】
図2は、自律車両702のための適応配光116を実装するための例示的方法フローチャート200を図示する。修正、追加、または省略が、方法200に行われてもよい。方法200は、より多い、より少ない、または他の動作を含んでもよい。例えば、動作は、並行して、または任意の好適な順序において、実施されてもよい。随時、自律車両702、制御デバイス750、前照灯110、またはそのいずれかのコンポーネントが、動作を実施するように議論されるが、本システムの任意の好適なシステムまたはコンポーネントが、方法200の1つまたはそれを上回る動作を実施してもよい。例えば、方法200の1つまたはそれを上回る動作は、少なくとも部分的に、1つまたはそれを上回るプロセッサ(例えば、それぞれ、図1および7からのプロセッサ122および770)によって起動されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作202-216を実施させ得る、非一過性有形機械可読媒体(例えば、それぞれ、図1および7からのメモリ126およびデータ記憶装置790)上に記憶される、それぞれ、図1および7からのソフトウェア命令128および処理命令780の形態において実装されてもよい。
【0094】
方法200は、202から開始し、制御デバイス750が、センサデータ130を、自律車両702と関連付けられる、センサ746から受信し、センサデータ130は、自律車両702の前方の道路102上またはその周囲の1つまたはそれを上回る物体104の画像132を備える。例えば、センサ746は、自律車両702の周囲の環境の画像132を含む、センサデータ130を捕捉してもよい。他の実施例では、センサデータ130は、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の他のデータタイプを含んでもよい。センサ746は、図1に説明されるものと同様に、センサデータ130を制御デバイス750に送信する。センサ746は、持続的に、周期的に(例えば、毎秒、毎分等)、または要求に応じて、センサデータ130を制御デバイス750に送信してもよい。
【0095】
204では、制御デバイス750は、画像132の1つまたはそれを上回る部分と関連付けられる、1つまたはそれを上回る光条件レベル134を決定してもよい。例えば、光条件レベル134は、光コントラスト、輝度、強度、および/または明度レベルを含んでもよい。制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、画像処理アルゴリズム256および/または物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、画像132の1つまたはそれを上回る部分と関連付けられる、1つまたはそれを上回る光条件レベル134を決定してもよい。
【0096】
206では、制御デバイス750は、1つまたはそれを上回る光条件レベル134のそれぞれと閾値光レベル136を比較する。閾値光レベル136は、所定のレベルの70%、75%等であってもよい。
【0097】
208では、制御デバイス750は、画像132の特定の部分上の光条件レベル134が閾値光レベル136未満であるかどうかを決定してもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、画像132の1つまたはそれを上回る部分と関連付けられる1つまたはそれを上回る光条件レベル134のそれぞれと閾値光レベル136を比較してもよい。制御デバイス750が、画像132の特定の部分上の光条件レベル134が閾値光レベル136未満であることを決定する場合、方法200は、動作212に進む。そうでなければ、方法200は、動作210に進む。
【0098】
210では、制御デバイス750は、自律車両702上に搭載される、前照灯110を調節しない。例えば、前照灯110は、デフォルト照明パターン116aを放出してもよい。
【0099】
212では、制御デバイス750は、前照灯110を調節し、画像132の特定の部分に示される、道路102の特定の部分上の照明を増加させてもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、調節パラメータ138のうちの1つまたはそれを上回るものを調節することによって、前照灯110を調節してもよい。例えば、制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、前照灯110をトリガし、照明パターン116bを放出してもよい。一実施形態では、制御デバイス750は、制御デバイス750が対向交通を検出する場合、動作214および216を実施してもよい。
【0100】
214では、制御デバイス750は、道路102の他側上の車両106が自律車両702に向かって移動していることを検出し得、車両106は、(前照灯110がその上の照明を増加させるように調節されている)道路102の特定の部分上にある。本プロセスでは、制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、別のセンサデータ130をセンサ746から受信してもよく、他のセンサデータ130は、道路102の特定の部分上の車両106の存在を示す、データを含んでもよい。
【0101】
216では、制御デバイス750は、車両106が自律車両702を通過するまで、一時的に、前照灯110を調節し、車両106に向かって投影される照明を減少させてもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、1つまたはそれを上回る調節パラメータ138を調節することによって、前照灯110を調節してもよい。
自律車両の運転モードを通信するための例示的システム
【0102】
図3Aおよび3Bは、自律車両702と関連付けられる運転モード322を通信するためのシステム300の実施形態を図示する。図3Aはさらに、自律車両702によって進行される、道路302の簡略化された概略図を図示する。一実施形態では、システム300は、自律車両702と、制御デバイス750、センサ746、通知デバイス310、および送受信機デバイス318等のそのコンポーネントとを備える。いくつかの実施形態では、システム300はさらに、ネットワーク360を備える。ネットワーク360は、自律車両702と他の車両304との間の通信を有効にする。自律車両702、制御デバイス750、およびセンサ746の側面は、上記の図1に説明され、付加的側面は、下記に説明される。
【0103】
制御デバイス750は、メモリ126と信号通信する、プロセッサ122を備える。メモリ126は、プロセッサ122によって実行されると、プロセッサ122に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実行させる、ソフトウェア命令320を記憶する。例えば、ソフトウェア命令320が、実行されると、プロセッサ122は、通知デバイス310および/または送受信機デバイス318をトリガし、自律車両702と関連付けられる運転モード322を他の車両304(さらに言うと、自転車乗者および歩行者)に通信してもよい。システム300は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
【0104】
一般に、システム300は、自律車両702の周囲の他の車両304に、自律車両702と関連付けられる運転モード322について通知するように構成されてもよい。自律車両702が、自律モード324で動作している場合、システム300は、他の車両304に、自律車両702が自律モード324で動作していることを通知する。自律車両702が、非自律モード326で動作している場合、システム300は、他の車両304に、自律車両702が非自律モード326で動作していることを通知する。
【0105】
システム300は、他の車両304に、自律車両702と関連付けられる運転モード322について、種々の方法において通知するように構成されてもよい。例えば、システム300は、1つまたはそれを上回るメディアアイテム332、例えば、テキスト334、画像336、および/またはビデオ338等の視覚的通知330を提示することによって、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示してもよい。別の実施例では、システム300は、データメッセージ340を、自律車両702から車車間(V2V)通信範囲314内にあり、自律車両304b等のデータメッセージ340を受信するように構成される、他の車両304に通信することによって、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示してもよい。これらの動作は、システム300の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。
システムコンポーネント
【0106】
制御デバイス750の側面は、上記の図1-2に説明され、付加的側面は、下記に説明される。メモリ126はさらに、ソフトウェア命令320、運転モード322、視覚的通知330、自律車両メタデータ350、半径308、データメッセージ340、センサデータ342、およびトリガ信号344を記憶するように構成されてもよい。
例示的通知デバイス
【0107】
通知デバイス310は、概して、視覚的通知330を提示するように構成される、任意のデバイスを含んでもよい。通知デバイス310は、プロセッサによって、その機能を実施するために使用される、データおよび命令を記憶する、メモリと通信可能に結合される、プロセッサモジュール(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよい。通知デバイス310は、例えば、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによって、または有線によって、制御デバイス750と通信可能に結合されてもよい。通知デバイス310は、制御デバイス750によって、視覚的通知330を提示するように制御されてもよい。
【0108】
一実施形態では、通知デバイス310は、光源の中でもとりわけ、LED、電球等の1つまたはそれを上回る光源または点滅光源を備えてもよい。光源は、着色光源を含んでもよい。したがって、自律車両702が自律モード324で動作していることを示すことは、第1の色(例えば、緑色)を伴う光源の電源をオンにすることを含んでもよく、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示すことは、第2の色(例えば、赤色)を伴う光源の電源をオンにすることを含んでもよい。
【0109】
通知デバイス310の種々の実施形態が、図3Bに説明される。図3Bを参照すると、一実施形態では、通知デバイス310は、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示す、任意の視覚的通知330を提示するように構成される、2次元LEDボードを備えてもよい。
【0110】
一実施形態では、通知デバイス310は、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示す、任意の視覚的通知330を表示するように構成される、ディスプレイ画面等のデバイスを備えてもよい。
【0111】
一実施形態では、通知デバイス310のうちの1つまたはそれを上回るものが、自律車両702の1つまたはそれを上回る側上に位置または搭載されてもよい。例えば、通知デバイス310のうちの1つまたはそれを上回るものは、自律車両702の後、左、右、正面、および/または上側のそれぞれ上に搭載されてもよい。
【0112】
一実施形態では、通知デバイス310のうちの1つまたはそれを上回るものは、自律車両702の背面窓の周囲に位置または搭載されてもよい。
例示的送受信機デバイス
【0113】
図3Aに戻って参照すると、送受信機デバイス318は、無線通信モジュールを備えてもよく、概して、データメッセージ340を他の無線通信モジュールと通信するように構成されてもよい。送受信機デバイス318は、プロセッサによって、その機能を実施するために使用される、データおよび命令を記憶する、メモリと通信可能に結合される、プロセッサモジュール(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよい。送受信機デバイス318は、Bluetooth(登録商標)、4G、5G、LTE等の1つまたはそれを上回る無線通信システムと互換性がある、1つまたはそれを上回る無線周波数帯域で動作するように構成されてもよい。送受信機デバイス318は、例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによって、または有線によって、制御デバイス750と通信可能に結合されてもよい。送受信機デバイス318は、制御デバイス750によって、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示す、データメッセージ340を、自律車両702に対してV2V通信範囲314内にあって、自律車両304b等のデータメッセージ340を受信するように構成される、他の車両304に通信するように制御されてもよい。
ネットワーク
【0114】
ネットワーク360は、インターネット、イントラネット、プライベートネットワーク、公共ネットワーク、ピアツーピアネットワーク、公衆交換電話網、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、都市規模ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、および衛星ネットワークの全てまたは一部を含む、任意の好適なタイプの無線および/または有線ネットワークであってもよい。ネットワーク360は、当業者によって理解されるであろうように、任意の好適なタイプの通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
自律車両の運転モードを通信するための動作フロー
通知デバイスを使用した自律車両の運転モードの通信
【0115】
一実施形態では、制御デバイス750は、通知デバイス310を使用して、自律車両702と関連付けられる運転モード322を他の車両304に通信してもよい。
【0116】
本実施形態では、制御デバイス750は、通知デバイス310をトリガし、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示す、視覚的通知330を提示してもよい。この目的を達成するために、制御デバイス750は、自律車両702の周囲の閾値領域306を定義する。閾値領域306は、半径308を有してもよい。半径308は、40フィート、50フィート等の任意の好適な値であってもよい。制御デバイス750は、視覚的通知330が閾値領域306の境界線において可視であるように、閾値領域306を定義してもよい。
【0117】
ある例示的動作では、自律車両702が道路302に沿って進行していると仮定する。自律車両702は、制御デバイス750によって、自律モード324で運転するように動作されてもよい。
【0118】
道路302に沿って進行している間、自律車両702と関連付けられる、センサ746が、センサデータ342を捕捉する。センサデータ342は、自律車両702の周囲の環境を記述する、データタイプの中でもとりわけ、画像、ビデオ、点群、レーダデータを含んでもよい。本実施例では、センサ746が車両304aの存在を検出すると仮定する。したがって、センサデータ342は、車両304aの存在を示し得る。
【0119】
センサ746は、センサデータ342を制御デバイス750に通信してもよい。制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、例えば、物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、車両304aの存在をセンサデータ342から検出してもよい。
【0120】
制御デバイス750は、車両304aと自律車両702との間の距離312を決定してもよい。制御デバイス750は、距離312と閾値領域半径308を比較する。制御デバイス750は、距離312が閾値領域半径308より短いかまたは長いかを決定してもよい。換言すると、制御デバイス750は、車両304aが閾値領域306内にあるかどうかを決定してもよい。
【0121】
図3Aの図示される実施例では、制御デバイス750は、距離312が閾値領域306内にあることを決定することに基づいて、車両304aが閾値領域306内にあることを決定し得る。
【0122】
それに応答して、制御デバイス750は、通知デバイス310をトリガし、自律車両702が自律モード324で動作していることを示してもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、トリガ信号344を通知デバイス310に送信してもよく、トリガ信号344は、自律車両702が自律モード324で動作していることを示す、視覚的通知330を提示することを示す。
【0123】
同様に、制御デバイス750は、閾値範囲306内に複数の車両304の存在を検出し、通知デバイス310をトリガし、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示してもよい。
【0124】
同様に、制御デバイス750は、閾値範囲306内の1人またはそれを上回る歩行者、自転車乗者等の存在を検出し、通知デバイス310をトリガし、自律車両702と関連付けられる運転モード322を示してもよい。
自律車両が自律モードで動作していることの指示
【0125】
通知デバイス310が1つまたはそれを上回る光源を備える、ある実施形態では、自律車両702が自律モード324で動作していることを示すことは、1つまたはそれを上回る光源(または着色光源)の電源をオンにすることを含んでもよい。
【0126】
通知デバイス310が2次元LEDボードを備える、ある実施形態では、自律車両702が自律モード324で動作していることを示すことは、自律車両702が自律モード324で動作していることを示す、シンボル(例えば、着色光)、テキスト334、画像336、および/またはビデオ338を、LEDボード上に表示することを含んでもよい。
【0127】
通知デバイス310がディスプレイ画面を備える、ある実施形態では、自律車両702が自律モード324で動作していることを示すことは、自律車両702が自律モード324で動作していることを示す、シンボル(例えば、着色光)、テキスト334、画像336、および/またはビデオ338を、ディスプレイ画面上に表示することを含んでもよい。
【0128】
制御デバイス750が、閾値領域306内に車両304、歩行者、自転車乗者等が存在しないことを決定する場合、制御デバイス750は、通知デバイス310をオフにしてもよい。
自律車両が非自律モードで動作していることの指示
【0129】
自律車両702が非自律モード326で動作している場合、制御デバイス750は、通知デバイス310をトリガし、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示す、視覚的通知330を提示してもよい。
【0130】
自律車両702を自律モード324で動作させることが安全と見なされない、道路上では、運転者は、自律車両702が、自律車両702を自律モード324で動作させることが安全と見なされる、道路に到達するまで、自律車両702を運転するように要請されてもよい。したがって、そのような場合、自律車両702は、非自律モード326で動作する、すなわち、運転者によって動作されてもよい。
【0131】
通知デバイス310が1つまたはそれを上回る光源を備える、ある実施形態では、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示すことは、1つまたはそれを上回る光源の電源をオフにすることを含んでもよい。
【0132】
通知デバイス310が2次元LEDボードを備える、ある実施形態では、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示すことは、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示す、シンボル(例えば、着色光)、テキスト334、画像336、および/またはビデオ338を、LEDボード上に表示することを含んでもよい。
【0133】
通知デバイス310がディスプレイ画面を備える、ある実施形態では、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示すことは、自律車両702が非自律モード326で動作していることを示す、シンボル(例えば、着色光)、テキスト334、画像336、および/またはビデオ338を、ディスプレイ画面上に表示することを含んでもよい。
送受信機デバイスを使用した自律車両の運転モードの通信
【0134】
一実施形態では、制御デバイス750は、送受信機デバイス318を使用し、自律車両702と関連付けられる運転モード322を、車両304b等、自律車両702からV2V通信範囲314内にあって、例えば、ネットワーク360を介して、データメッセージ340を受信するように構成される、他の車両304に通信してもよい。
【0135】
一実施形態では、車両304bは、データメッセージ340を受信するように構成される、自律車両であってもよい。別の実施形態では、車両304bは、データメッセージ340を受信するように構成される、通信モジュールを含む、非自律車両であってもよい。
【0136】
ある例示的動作では、自律車両702が道路302に沿って進行していると仮定する。自律車両702と関連付けられる、センサ746が、上記に説明されるものと同様に、センサデータ342を捕捉し、センサデータ342を制御デバイス750に送信する。本実施例では、センサ746が車両304bの存在を検出すると仮定する。したがって、センサデータ342は、車両304bの存在を示し得る。
【0137】
センサデータ342の受信に応じて、制御デバイス750は、図1に説明されるものと同様に、例えば、物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、車両304bの存在をセンサデータ342から検出してもよい。
【0138】
制御デバイス750は、自律車両702と車両304bとの間の距離316を決定してもよい。図3Aの実施例では、制御デバイス750は、自律車両702と車両304bとの間の距離316がV2V通信範囲314未満であることを決定し得る。それに応答して、制御デバイス750は、送受信機デバイス318をトリガし、データメッセージ340を1つまたはそれを上回る無線周波数帯域上で車両304bに伝送してもよい。
【0139】
データメッセージ340は、自律車両タイプ352と、自律車両702と関連付けられる、ソフトウェアバージョン354と、自律車両702と関連付けられる、ナビゲーション操縦356と、自律車両702と関連付けられる、識別子358とを含む、自律車両メタデータ350を含んでもよい。自律車両タイプ352は、自律車両702がトレーラに取り付けられる貨物トラックトラクタユニット(図7参照)または任意の他のタイプであることを示し得る。ソフトウェアバージョン354は、自律車両702および/または制御デバイス750を動作させるためにインストールされる、現在のソフトウェアバージョン354を示し得る。ナビゲーション操縦356は、特定の時間において特定の車線に変更すること、特定の時間において、特定の出口から出ること、特定の期間にわたって現在の車線を継続することを含む、自律車両702の1つまたはそれを上回る後続または次のナビゲーション操縦を示し得る。識別子358は、自律車両702を一意に識別する、番号を含み得る。
【0140】
一実施形態では、制御デバイス750は、物体検出機械学習モジュール162を実装することによって、車両304bが自律車両であることを検出し得る。例えば、制御デバイス750は、車両304bの存在と、センサデータ342を分析し、センサデータ342が車両304b内に運転者が存在しないことを示すことを決定することに基づいて、車両304bが自律車両であることとを検出し得る。別の実施例では、制御デバイス750は、車両304bの存在と、センサデータ342を分析し、センサデータ342が車両304bのモデルまたはタイプが複数の自律車両型式のうちの1つに合致することを示すことを決定することに基づいて、車両304bが自律車両であることとを検出し得る。
【0141】
一実施形態では、制御デバイス750は、車両304bの存在の検出と、車両304bが自律車両であることを決定することとに応答して、例えば、自律車両702の速さを減少または増加させることによって、自律車両702と車両304bとの間の距離316を増加または減少させてもよい。
【0142】
図3Bは、通知デバイス310の種々の実施形態を図示する。通知デバイス310の側面は、上記の図3Aに説明され、付加的側面は、下記に説明される。図3Bから分かり得るように、通知デバイス310のうちの1つまたはそれを上回るものは、自律車両702の運転室の上部上、自律車両702のトレーラの上部上、自律車両702のトレーラの側の任意の数および組み合わせ上、自律車両702のトレーラの後側上、または自律車両702の背面窓上等、自律車両702の1つまたはそれを上回る側上に搭載されてもよい。他の実施例では、通知デバイス310は、周囲の車両、ドローン、またはその人間オペレータによって見られ得る、自律車両702上の任意の他の場所上に搭載されてもよい。通知デバイス310の設置、サイズ、スケール、および配向は、種々の必要性に適合するように、図3Bに図示されるものから調節されてもよいことを理解されたい。
自律車両の運転モードを通信するための例示的方法
【0143】
図4は、自律車両702の運転モード322を通信するための方法400の例示的フローチャートを図示する。修正、追加、または省略が、方法400に行われてもよい。方法400は、より多い、より少ない、または他の動作を含んでもよい。例えば、動作は、並行して、または任意の好適な順序において、実施されてもよい。随時、自律車両702、制御デバイス750、通知デバイス310、送受信機デバイス318、またはそのいずれかのコンポーネントが、動作を実施するように議論されるが、本システムの任意の好適なシステムまたはコンポーネントが、方法400の1つまたはそれを上回る動作を実施してもよい。例えば、方法400の1つまたはそれを上回る動作は、少なくとも部分的に、1つまたはそれを上回るプロセッサ(例えば、それぞれ、図3Aおよび7からのプロセッサ122および770)によって起動されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作402-422を実施させ得る、非一過性有形機械可読媒体(例えば、それぞれ、図3Aおよび7からのメモリ126およびデータ記憶装置790)上に記憶される、それぞれ、図3Aおよび7からのソフトウェア命令320および処理命令780の形態において実装されてもよい。
【0144】
方法400は、動作402から開始し、制御デバイスが、自律車両702の周囲の閾値領域306を定義する。制御デバイス750は、メディアアイテム332等の視覚的通知330が閾値領域306において可視であるように、閾値領域306を定義してもよい。
【0145】
404では、制御デバイス750は、センサデータ342を、自律車両702と関連付けられる、センサ746から受信する。いくつかの実施例では、センサデータ342は、画像、ビデオ、赤外線画像、点群、レーダデータ等の任意のデータタイプを含んでもよい。制御デバイス750は、持続的に、周期的に、(例えば、毎秒、毎分等)、または要求に応じて、センサデータ342を受信してもよい。
【0146】
406では、制御デバイス750は、第1の車両304aの存在をセンサデータ342から検出してもよい。制御デバイス750は、物体検出機械学習モジュール162を実装し、第1の車両304aの存在を検出してもよい。
【0147】
408では、制御デバイス750は、自律車両702と第1の車両304aとの間の距離312を決定してもよい。
【0148】
410では、制御デバイス750は、第1の車両304aが閾値領域306内にあるかどうかを決定してもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、自律車両702と第1の車両304aとの間の距離312と閾値領域半径308を比較する。制御デバイス750が、第1の車両304aが閾値領域306内にあることを決定する場合、方法400は、動作412に進む。そうでなければ、方法400は、動作414に進む。
【0149】
412では、制御デバイス750は、自律車両702と関連付けられる通知デバイス310をトリガし、第1の車両304aに、自律車両702が自律モード324で動作していることを通知してもよい。例えば、制御デバイス750は、図3Aおよび3Bに説明されるものと同様に、通知デバイス310をトリガし、1つまたはそれを上回る視覚的通知330を提示してもよい。
【0150】
414では、制御デバイス750は、通知デバイス310をトリガしない。一実施形態では、制御デバイス750は、制御デバイス750が1つまたはそれを上回る自律車両304の存在を検出する場合、動作416-422を実施してもよい。
【0151】
416では、制御デバイス750は、図3Aに説明されるものと同様に、第2の車両304bの存在をセンサデータ342から検出してもよい。
【0152】
418では、制御デバイス750は、第2の車両304bが自律車両702からV2V通信範囲314内にあるかどうかを決定してもよい。本プロセスでは、制御デバイス750は、図3Aに説明されるものと同様に、自律車両702と第2の車両304bとの間の距離316を決定し、距離316がV2V通信範囲314内にあるかどうかを決定してもよい。制御デバイス750が、第2の車両304bがV2V通信範囲314内にあることを決定する場合、方法400は、動作420に進む。そうでなければ、方法400は、動作422に進む。
【0153】
420では、制御デバイス750は、自律車両702と関連付けられる、送受信機デバイス318をトリガし、第2の車両304bに、自律車両702が自律モード324で動作していることを通知してもよい。例えば、制御デバイス750は、図3Aに説明されるものと同様に、送受信機デバイス318をトリガし、自律車両702が自律モード324で動作していることを示してもよく、自律車両メタデータ350を含む、データメッセージ340を送信してもよい。
【0154】
422では、制御デバイス750は、送受信機デバイス318をトリガしない。
自律車両へのアクセスを付与するための例示的システム
【0155】
図5は、自律車両702へのアクセスを付与するためのシステム500の実施形態を図示する。図5はさらに、自律車両702によって進行される、道路502の簡略化された概略図を図示する。一実施形態では、システム500は、自律車両702と、そのコンポーネント、すなわち、ネットワーク508と、電子デバイス580と、監督サーバ560とを備える。ネットワーク508は、システム500のコンポーネント間の通信を有効にする。制御デバイス750は、メモリ126と信号通信する、プロセッサ122を備える。メモリ126は、プロセッサ122によって実行されると、プロセッサ122に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実行させる、ソフトウェア命令524を記憶する。監督サーバ560は、メモリ568と信号通信する、プロセッサ562を備える。メモリ568は、プロセッサ562によって実行されると、プロセッサ562に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実行させる、ソフトウェア命令570を記憶する。システム500は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
【0156】
一般に、システム500は、自律車両702へのアクセスを付与するための要請を受信し、ユーザ504と関連付けられる、証明書530を受信し、証明書530が有効であるかどうかを決定し、受信された証明書530が有効であることが決定される場合、自律車両702へのアクセスを付与するように構成されてもよい。これらの動作はそれぞれ、システム500の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。
システムコンポーネント
【0157】
制御デバイス750の側面は、上記の図1-4に説明され、付加的側面は、下記に説明される。メモリ126はさらに、ソフトウェア命令528と、信号526と、証明書530と、センサデータ538と、ユーザプロファイル546と、自律車両メタデータ548とを記憶するように構成される。
ネットワーク
【0158】
ネットワーク508は、インターネット、イントラネット、プライベートネットワーク、公共ネットワーク、ピアツーピアネットワーク、公衆交換電話網、セルラーネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、都市規模ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、および衛星ネットワークの全てまたは一部を含む、任意の好適なタイプの無線および/または有線ネットワークであってもよい。ネットワーク508は、当業者によって理解されるであろうように、任意の好適なタイプの通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
例示的通信デバイス
【0159】
通信デバイス510は、概して、データを処理し、ユーザと相互作用するように構成される、任意のデバイスを含んでもよい。通信デバイス510の実施例は、限定ではないが、コンピューティングデバイス、ラップトップ、タブレットコンピュータ、携帯電話(スマートフォン等)等を含む。通信デバイス510は、例えば、Wifi、Bluetooth(登録商標)等の無線通信プロトコルによって、(例えば、ネットワーク508を介して)または有線によって、制御デバイス750と通信可能に結合される。
【0160】
通信デバイス510は、ネットワークインターフェース514、バイオメトリック特徴スキャナ516、ユーザインターフェース518、カメラ520、およびメモリ522と信号通信する、プロセッサ512を備える。メモリ522は、プロセッサ512によって実行されると、プロセッサ512に、本明細書に説明される通信デバイス510の1つまたはそれを上回る機能を実施させる、ソフトウェア命令524を記憶する。
【0161】
一般に、通信デバイス510は、自律車両702に路肩に寄せるように要請することで、ユーザ504と相互作用するために使用されてもよい。例えば、通信デバイス510は、信号526を、ユーザ504と関連付けられる、電子デバイス580から受信してもよく、信号526は、ユーザ504が自律車両702に路肩に寄せるように要請することを示す。本プロセスは、システム500の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。
【0162】
プロセッサ512は、メモリ522に動作可能に結合される、1つまたはそれを上回るプロセッサを備える。プロセッサ512は、状態機械、1つまたはそれを上回る中央処理ユニット(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む、任意の電子回路網を含んでもよい。プロセッサ512は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェア内に実装されてもよい。例えば、プロセッサ512は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビット、または任意の他の好適なアーキテクチャであってもよい。プロセッサ512は、算術および論理演算を実施するための、算術論理ユニット(ALU)を含んでもよい。プロセッサ512は、供給オペランドをALUに登録し、ALU演算の結果を記憶してもよい。プロセッサ512はさらに、ALU、レジスタ、および他のコンポーネントの協調された動作を指示することによって、命令をメモリからフェッチし、それらを実行する、制御ユニットを含んでもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、種々の命令を実装するように構成される。例えば、1つまたはそれを上回るプロセッサは、命令(例えば、ソフトウェア命令524)を実行し、通信デバイス510の1つまたはそれを上回る機能を実施するように構成される。このように、プロセッサ512は、本明細書に開示される機能を実装するように設計される、特殊目的コンピュータであってもよい。ある実施形態では、プロセッサ512は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアを使用して、実装される。プロセッサ512は、図5-6に説明されるように動作するように構成される。
【0163】
ネットワークインターフェース124は、有線および/または無線通信(例えば、ネットワーク508を介して)を有効にするように構成される。ネットワークインターフェース124は、通信デバイス510と他のデバイス、データベース、システム、またはドメインとの間でデータを通信するように構成されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース124は、WIFIインターフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、広域ネットワーク(WAN)インターフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備えてもよい。プロセッサ512は、ネットワークインターフェース124を使用して、データを送受信するように構成される。ネットワークインターフェース124は、当業者によって理解されるであろうように、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成されてもよい。
【0164】
バイオメトリック特徴スキャナ516は、バイオメトリックスキャナの中でもとりわけ、指紋スキャナ、網膜スキャナ、音声認識モジュールを含んでもよい。各バイオメトリック特徴スキャナ516は、機械学習処理アルゴリズムを実装し、ユーザ504のバイオメトリック特徴(例えば、指紋、網膜、音声等)のサンプルを捕捉し、ユーザ504を一意に識別する、特徴を抽出してもよい。バイオメトリック特徴スキャナ516は、自律車両702を路肩に寄せるように要請することで、ユーザ504の識別を検証するために使用されてもよい。本プロセスは、システム500の動作フローと併せて、下記にさらに説明される。
【0165】
ユーザインターフェース518は、ディスプレイ、マイクロホン、キーパッド、またはユーザ504によって使用可能な他の適切な端末機器を含んでもよい。
【0166】
メモリ522は、プロセッサ512によって実行されると、本明細書に説明される機能を実装するように動作可能である、任意の他のデータ、命令、論理、ルール、またはコードとともに、図5-6に説明される情報のいずれかを記憶する。例えば、メモリ522は、ソフトウェア命令524、信号526、証明書530、および/または任意の他のデータ/命令を記憶してもよい。ソフトウェア命令524は、プロセッサ512によって実行されると、通信デバイス510に、図5-6に説明されるもののいくつかまたは全て等、本明細書に説明される機能を実施させる、コードを含む。メモリ522は、1つまたはそれを上回るディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを備え、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用され、プログラムを、そのようなプログラムが実行のために選択されると、記憶し、プログラム実行の間に読み取られる、命令およびデータを記憶してもよい。メモリ522は、揮発性または不揮発性であってもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ターナリコンテンツ-アドレス指定可能メモリ(TCAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、および静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備えてもよい。メモリ522は、ローカルデータベース、クラウドデータベース、ネットワーク接続記憶装置(NAS)等のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
【0167】
一実施形態では、通信デバイス510は、制御デバイス750と別個のデバイスであってもよい。別の実施形態では、通信デバイス510は、制御デバイス750と統合されてもよい。
【0168】
一実施形態では、通信デバイス510は、自律車両702の運転室の外部のコンパートメント556内に位置してもよい。したがって、本実施形態では、通信デバイス510は、自律車両702の外側からアクセス可能であり得る。
【0169】
一実施形態では、通信デバイス510は、自律車両702の運転室の内側に位置してもよい。したがって、本実施形態では、通信デバイス510にアクセスするために、自律車両702のドアが、最初に、解錠されてもよい。
例示的監督サーバ
【0170】
監督サーバ560は、概して、自律車両702の動作を監督するように構成される。監督サーバ560は、プロセッサ562と、ネットワークインターフェース564と、ユーザインターフェース566と、メモリ568とを備える。監督サーバ560のコンポーネントは、相互に動作可能に結合される。プロセッサ562は、本明細書に説明されるような種々の機能を実施する、1つまたはそれを上回る処理ユニットを含んでもよい。メモリ568は、プロセッサ562によって、その機能を実施するために使用される、任意のデータおよび/または命令を記憶する。例えば、メモリ568は、プロセッサ562によって実行されると、監督サーバ560に、本明細書に説明される1つまたはそれを上回る機能を実施させる、ソフトウェア命令570を記憶する。監督サーバ560は、示されるように、または任意の他の好適な構成において、構成されてもよい。
【0171】
一実施形態では、監督サーバ560は、自律車両702の動作を監督する役割を果たし得る、コンピューティングデバイスのクラスタによって実装されてもよい。例えば、監督サーバ560は、分散型コンピューティングおよび/またはクラウドコンピューティングシステムを使用して、複数のコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。別の実施例では、監督サーバ560は、1つまたはそれを上回るデータセンタ内の複数のコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。したがって、一実施形態では、監督サーバ560は、制御デバイス750より多くの処理電力を含んでもよい。監督サーバ560は、自律車両702およびそのコンポーネント(例えば、制御デバイス750)と信号通信する。一実施形態では、監督サーバ560は、自律車両702のための特定の経路指定計画166を決定するように構成される。例えば、監督サーバ560は、その自律車両702の目的地に到達するために、低減された運転時間およびより安全な運転体験につながる、自律車両702のための特定の経路指定計画166を決定してもよい。
【0172】
プロセッサ562は、1つまたはそれを上回るプロセッサを備える。プロセッサ562は、状態機械、1つまたはそれを上回る中央処理ユニット(CPU)チップ、論理ユニット、コア(例えば、マルチコアプロセッサ)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、またはデジタル信号プロセッサ(DSP)を含む、任意の電子回路網である。プロセッサ562は、プログラマブル論理デバイス、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または前述の任意の好適な組み合わせであってもよい。プロセッサ562は、ネットワークインターフェース564、ユーザインターフェース566、およびメモリ568に通信可能に結合され、それと信号通信してもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、データを処理するように構成され、ハードウェアまたはソフトウェア内に実装されてもよい。例えば、プロセッサ562は、8ビット、16ビット、32ビット、64ビットまたは任意の他の好適なアーキテクチャであってもよい。プロセッサ562は、算術および論理演算を実施するための算術論理ユニット(ALU)と、オペランドをALUに供給し、ALU演算の結果を記憶する、プロセッサレジスタと、ALU、レジスタ、および他のコンポーネントの協調された動作を指示することによって、命令をメモリからフェッチし、それらを実行する、制御ユニットとを含んでもよい。1つまたはそれを上回るプロセッサは、種々の命令を実装するように構成される。例えば、1つまたはそれを上回るプロセッサは、ソフトウェア命令570を実行し、図5-6に関して説明されるもののいくつかまたは全て等、本明細書に開示される機能を実装するように構成される。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される機能は、論理ユニット、FPGA、ASIC、DSP、または任意の他の好適なハードウェアまたは電子回路網を使用して実装されてもよい。
【0173】
ネットワークインターフェース564は、有線および/または無線通信を有効にするように構成されてもよい。ネットワークインターフェース564は、監督サーバ560と他のネットワークデバイス、システム、またはドメインとの間でデータを通信するように構成されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース564は、WIFIインターフェース、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、広域ネットワーク(WAN)インターフェース、モデム、スイッチ、またはルータを備えてもよい。プロセッサ562は、ネットワークインターフェース564を使用して、データを送受信するように構成されてもよい。ネットワークインターフェース564は、任意の好適なタイプの通信プロトコルを使用するように構成されてもよい。
【0174】
ユーザインターフェース566は、遠隔オペレータ584等のユーザと相互作用するように構成される、1つまたはそれを上回るユーザインターフェースを含んでもよい。遠隔オペレータ584は、通信経路586を介して、監督サーバ560にアクセスしてもよい。ユーザインターフェース566は、モニタ、キーボード、マウス、トラックパッド、タッチパッド等の監督サーバ560の周辺機器を含んでもよい。遠隔オペレータ584は、ユーザインターフェース566を使用して、メモリ568にアクセスし、メモリ568内に記憶される証明書530および他のデータを精査してもよい。
【0175】
メモリ568は、プロセッサ562によって実行されると、本明細書に説明される機能を実装するように動作可能である、任意の他のデータ、命令、論理、ルール、またはコードとともに、図1-9に説明される情報のいずれかを記憶する。例えば、メモリ568は、ソフトウェア命令570、証明書530、経路指定計画166、自律車両メタデータ548、メッセージ572、および/または任意の他のデータ/命令を記憶してもよい。ソフトウェア命令128は、プロセッサ562によって実行されると、監督サーバ560に、図5-6に説明されるもののいくつかまたは全て等、本明細書に説明される機能を実施させる、コードを含む。メモリ568は、1つまたはそれを上回るディスク、テープドライブ、またはソリッドステートドライブを備え、オーバーフローデータ記憶デバイスとして使用され、プログラムを、そのようなプログラムが実行のために選択されると、記憶し、読取プログラム実行の間に読み取られる、命令およびデータを記憶してもよい。メモリ568は、揮発性または不揮発性であってもよく、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ターナリコンテンツ-アドレス指定可能メモリ(TCAM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、および静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)を備えてもよい。メモリ568は、ローカルデータベース、クラウドデータベース、ネットワーク接続記憶装置(NAS)等のうちの1つまたはそれを上回るものを含んでもよい。
例示的電子デバイス
【0176】
電子デバイス580は、通信デバイス510等の他のコンピューティングデバイスからデータを受信し、そこにデータを伝送するように構成される、任意のコンピューティングデバイスであってもよい。電子デバイス580は、例えば、ユーザインターフェースを介して、ユーザ504と通信することが可能である。電子デバイス580の実施例は、限定ではないが、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ等を含む。電子デバイス580は、本明細書に説明される電子デバイス580の機能またはアクションのいずれかを実施するように構成される、ハードウェアプロセッサ、メモリ、および/または回路網を含んでもよい。例えば、ソフトウェアコードを使用して設計される、ソフトウェアアプリケーションは、メモリ内に記憶され、プロセッサによって、電子デバイス580の機能を実施するために実行されてもよい。電子デバイス580は、ユーザ504と関連付けられてもよく、ユーザ504が、下記に説明されるように、電子デバイス580を使用して、通信デバイス510等の他のデバイスと通信することを意味する。
【0177】
電子デバイス580は、アプリケーション582を記憶する。アプリケーション582は、ソフトウェア、ウェブ、またはモバイルアプリケーション582であってもよい。ユーザ504は、それらのユーザ名およびパスワードを使用して、アプリケーション582にログインすることができる。ユーザ504は、信号526を通信デバイス510にアプリケーション582内のユーザインターフェースから送信することができる。
アプリケーションサーバ
【0178】
アプリケーションサーバ588は、ネットワーク508を介して、他のサーバ(例えば、監督サーバ560)、自律車両702、データベース等の他のデバイスと通信するように構成される、任意のコンピューティングデバイスであってもよい。アプリケーションサーバ588は、本明細書に説明される機能を実施し、例えば、通信経路590を介して、そのユーザインターフェースを使用して、遠隔オペレータ584と相互作用するように構成される。アプリケーションサーバ588の実施例は、限定ではないが、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバ等を含む。一実施例では、アプリケーションサーバ588は、プレゼンテーション層として作用してもよく、そこから遠隔オペレータ584は、監督サーバ560にアクセスする。したがって、監督サーバ560は、例えば、ネットワーク508を介して、証明書530および/または任意の他のデータ/命令をアプリケーションサーバ588に送信してもよい。遠隔オペレータ584は、通信経路590をアプリケーションサーバ588と確立後、下記に説明されるように、受信されたデータを精査し、自律車両702へのアクセスを確認または否認してもよい。
【0179】
遠隔オペレータ584は、監督サーバ560と関連付けられ、そこへのアクセスを有する、個人であってもよい。例えば、遠隔オペレータ584は、メモリ568上で利用可能である、証明書530、自律車両メタデータ548、および他の情報等の自律車両702に関する情報にアクセスし、それを閲覧することができる、管理者であってもよい。一実施例では、遠隔オペレータ584は、ネットワークを介して、プレゼンテーション層として作用する、アプリケーションサーバ588から、監督サーバ560にアクセスしてもよい。
自律車両へのアクセスを付与するための動作フロー
自律車両を路肩に寄せるための要請の受信
【0180】
システム500の動作フローは、制御デバイス750が、自律車両702が、安全であるとき、道路の路肩に寄せる等、安全停止を行うための要請を検出すると、開始し得る。ある例示的シナリオでは、自律車両702が道路502に沿って進行しており、ユーザ504(例えば、車両506内の警察官)が、自律車両702にアクセスするための要請を開始すると仮定する。例えば、ユーザ504は、定期的システム検査のために自律車両702にアクセスし、自律車両702によって搬送される貨物、自律車両702の1つまたはそれを上回るコンポーネントの健全性データ、自律車両702の経路指定計画、および/または任意の他のデータ等、自律車両702と関連付けられる、データを読み出すことを要請し得る。
【0181】
この目的を達成するために、ユーザ504は、自律車両702に路肩に寄せるように合図してもよい。例えば、ユーザ504は、車両506のサイレンをオンにする、車両506のライトを点滅させる、および/またはスピーカを使用して、自律車両702に路肩に寄せるように要請することによって、自律車両702に路肩に寄せるように合図してもよい。
【0182】
それに応答して、自律車両702と関連付けられる、センサ746は、これらの合図されたインジケーションを示す、センサデータ538を捕捉する。例えば、センサ746は、車両506のサイレンから放出される、音540、自律車両702を路肩に寄せることを示し、車両506のラウドスピーカデバイスによって放出される、ユーザ504の発話コマンド542、および/または車両506上の警告光源によって生産された点滅光を検出する。センサ746は、センサデータ538を制御デバイス750に送信する。制御デバイス750は、物体検出機械学習モジュール162を使用して、センサデータ538を分析し、センサデータ538がユーザ504が自律車両702に路肩に寄せるように要請することを示すことを決定し得る。
【0183】
一実施形態では、ユーザ504は、電子デバイス580を使用して、信号526を通信デバイス510に送信してもよく、信号526は、自律車両702を路肩に寄せることを示す。ユーザ504は、アプリケーション582を使用して、信号526を通信デバイス510に送信してもよい。通信デバイス510は、信号526を受信し、信号526を制御デバイス750に自動転送する。
【0184】
センサデータ538および/または信号526を分析することに基づいて、制御デバイス750は、自律車両702を道路502の路肩に寄せる。換言すると、制御デバイス750は、自律車両702に、安全停止操縦594を実施させる。本プロセスでは、制御デバイス750は、物体検出機械学習モジュール162を使用して、センサ746から受信された付加的センサデータを分析することによって、障害物がない道路502の路肩上のスポットを探し得る。
路肩に寄せるように要請を開始したユーザの証明書の受信および検証
【0185】
制御デバイス750が、自律車両702を路肩に寄せさせた後、ユーザ504は、自律車両702に接近し、それらの証明書530を提示することができる。ユーザ504の証明書530は、ユーザ504と関連付けられる、身分証明書532、クイックレスポンス(QR)コード534、バイオメトリック特徴536を含んでもよい。
【0186】
通信デバイス510が、自律車両702の運転室の外部のコンパートメント556内に位置し、通信デバイス510は、自律車両702の外側からアクセス可能である、ある実施形態では、ユーザ504は、ユーザ504が運転室のドアを解錠することによって自律車両702の運転室への入室許可を付与されずに、それらの証明書530を通信デバイス510に提示してもよい。
身分証明書の受信および検証
【0187】
身分証明書532の受信および検証に関して、ユーザ504は、それらの身分証明書532を通信デバイス510と関連付けられるカメラ520に提示してもよい。カメラ520は、身分証明書532の画像を捕捉し、それを制御デバイス750に自動転送する。
【0188】
一実施形態では、身分証明書532を検証することは、制御デバイス750によって実施されてもよい。本実施形態では、制御デバイス750は、認可されたユーザと関連付けられる、身分証明書532の画像を記憶し、および/または以前に認証プロセスを経て、自律車両702へのアクセスを付与されている、ユーザと関連付けられる、情報の記録を保ってもよい。制御デバイス750は、本情報をユーザプロファイル546内に記憶してもよい。
【0189】
ユーザプロファイル546は、以前に認証プロセスを得て、自律車両702へのアクセスを付与されている、認可されたユーザの身分証明書532の画像、名前、ID番号、バイオメトリック特徴の記録、および/または認可されたユーザを識別するために使用され得る、他のデータを含んでもよい。
【0190】
したがって、通信デバイス510からの身分証明書532の第1の画像の受信に応じて、制御デバイス750は、画像処理アルゴリズムを実装し、ユーザ504の名前、ユーザ504のID番号等、身分証明書532の第1の画像から特徴を抽出してもよい。
【0191】
制御デバイス750は、ユーザプロファイル546を検索し、身分証明書532の第1の画像から抽出されたデータに対応(または合致)する、記録を見出してもよい。制御デバイス750が、身分証明書532の捕捉された画像に対応(または合致)する、身分証明書532の画像を見出さない場合、制御デバイス750は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されないことを決定し得る。
【0192】
例えば、制御デバイス750がユーザプロファイル546内に身分証明書532の第2の画像を見出すと仮定する。制御デバイス750は、身分証明書532の第2の画像と身分証明書532の第1の画像を比較する。制御デバイス750が、身分証明書532の第2の画像が身分証明書532の第1の画像に対応(または合致)することを決定する場合、制御デバイスは、身分証明書532を検証し、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを決定し得る。
【0193】
一実施形態では、制御デバイス750は、身分証明書532の第1の画像の第1の特徴のセットと身分証明書532の第2の画像の第2の特徴のセットとの間のベクトル比較を実施することによって、身分証明書532の第2の画像が身分証明書532の第1の画像に対応することを決定し得、第1および第2の特徴のセットは、数値によって表される。
【0194】
本プロセスでは、制御デバイス750は、身分証明書532の第1の画像と関連付けられる特徴を表す、第1のベクトルと、身分証明書532の第2の画像と関連付けられる特徴を表す、第2のベクトルとの間のユークリッド距離を決定してもよい。ユークリッド距離は、身分証明書532の第1の画像と身分証明書532の第2の画像との間の類似性を表す。制御デバイス750が、ユークリッド距離が閾値パーセンテージ、例えば、5%、4%等未満であることを決定する場合、制御デバイス750は、身分証明書532の第1の画像が身分証明書532の第2の画像に対応(または合致)することを決定し得る。それに応答して、制御デバイス750は、身分証明書532を検証し、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを決定し得る。
【0195】
別の実施例では、制御デバイス750が、ユーザ504の名前、ID番号等、ユーザプロファイル546内でユーザ504と関連付けられる記録されたデータを見出すと仮定する。制御デバイス750は、記録されたデータと、ユーザの名前、ID番号等の身分証明書532の第1の画像から抽出された特徴を比較してもよい。制御デバイス750が、記録されたデータが身分証明書532から抽出された特徴に対応(または合致)することを決定する場合、制御デバイス750は、身分証明書532を検証し、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを決定し得る。そうでなければ、制御デバイス750は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されないことを決定し得る。
遠隔オペレータおよび/または監督サーバによる身分証明書の照合
【0196】
一実施形態では、身分証明書532を検証することは、遠隔オペレータ584および/または監督サーバ560によって実施されてもよい。本実施形態では、身分証明書532の画像の受信に応じて、制御デバイス750は、身分証明書532の画像を監督サーバ560に送信してもよい。
【0197】
一実施形態では、遠隔オペレータ584は、監督サーバ560のユーザインターフェース566を使用して、身分証明書532の画像にアクセスし、それを精査してもよい。別の実施形態では、遠隔オペレータ584は、アプリケーションサーバ588を介して、(メモリ568内に記憶される)身分証明書532の画像にアクセスし、それを精査してもよい。
【0198】
遠隔オペレータ584は、証明書530等、登録および認証プロセスを経た、認可されたユーザと関連付けられるデータを記憶する、データベースを検索することによって、身分証明書532が、有効であって、認可されたユーザと関連付けられるかどうかを決定してもよい。
【0199】
遠隔オペレータ584が、身分証明書532上の情報に合致する、記録を見出す場合、遠隔オペレータ584は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを示す、メッセージ572を、制御デバイス750に送信してもよい。そうでなければ、遠隔オペレータ584は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されないことを示す、メッセージ572を、制御デバイス750に送信してもよい。
QRコード(登録商標)の受信および検証
【0200】
QRコード(登録商標)534の受信および検証に関して、電子デバイス580からの信号526の受信に応答して、制御デバイス750は、QRコード(登録商標)534を発生させ、QRコード(登録商標)534の第1の画像をメモリ126内に記憶し、QRコード(登録商標)534を電子デバイス580に送信してもよい。
【0201】
ユーザ504は、QRコード(登録商標)534をカメラ520に提示することができる。カメラ520は、QRコード(登録商標)534の第2の画像を捕捉し、それを制御デバイス750に自動転送する。
【0202】
QRコード(登録商標)534を照合するために、制御デバイス750は、身分証明書532を照合することに関して上記に説明されるものと同様に、QRコード(登録商標)534の第2の画像と、メモリ126内に以前に記憶されたQRコード(登録商標)534の第1の画像を比較する。
【0203】
制御デバイス750が、QRコード(登録商標)534の第1の画像がQRコード(登録商標)534の第2の画像に対応(または合致)することを決定する場合、制御デバイス750は、QRコード(登録商標)534が有効であって、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを決定し得る。そうでなければ、制御デバイス750は、QRコード(登録商標)534が有効ではなく、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されないことを決定し得る。
【0204】
一実施形態では、QRコード(登録商標)534を検証することは、身分証明書532を検証することに関して上記に説明されるものと同様に、遠隔オペレータ584および/または監督サーバ560によって実施されてもよい。
ユーザのバイオメトリック特徴の受信および検証
【0205】
ユーザ504のバイオメトリック特徴536の受信および検証に関して、ユーザ504は、指紋、網膜、音声、所定のパスフレーズ等のそれらのバイオメトリック特徴536のうちの1つまたはそれを上回るものを、指紋スキャナ、網膜スキャナ、音声認識モジュール等の通信デバイス510と関連付けられる、1つまたはそれを上回るバイオメトリック特徴スキャナ516に提示することができる。バイオメトリック特徴スキャナ516は、バイオメトリック特徴536を走査し、それを制御デバイス750に自動転送する。
【0206】
制御デバイス750は、ユーザプロファイル546を検索し、バイオメトリック特徴536の第1の走査(例えば、画像またはサンプル)に対応(または合致)する、バイオメトリック特徴536の走査(例えば、画像またはサンプル)を見出してもよい。
【0207】
バイオメトリック特徴536を照合するために、制御デバイス750は、バイオメトリック特徴536の第1の走査(例えば、画像またはサンプル)と、ユーザプロファイル546内に以前に記憶された認可されたユーザと関連付けられる、バイオメトリック特徴の走査(例えば、画像またはサンプル)を比較する。
【0208】
制御デバイス750は、身分証明書532に関して上記に説明されるものに類似する、機械学習アルゴリズム、バイオメトリック特徴処理アルゴリズム、および/または任意の他の好適なアルゴリズムを実装することによって、バイオメトリック特徴536の走査を比較する。例えば、制御デバイス750が、バイオメトリック特徴536の第1の画像に対応(または合致)する、バイオメトリック特徴536の第2の画像を見出すと仮定する。この場合、制御デバイス750は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されることを決定し得る。
【0209】
制御デバイス750が、バイオメトリック特徴の捕捉された走査に対応(または合致)する、バイオメトリック特徴536の走査を見出さない場合、制御デバイス750は、ユーザ504が自律車両702にアクセスすることを認可されないことを決定し得る。
【0210】
一実施形態では、バイオメトリック特徴536を検証することは、身分証明書532を検証することに関して上記に説明されるものと同様に、遠隔オペレータ584および/または監督サーバ560によって実施されてもよい。
自律車両へのアクセスの付与
【0211】
ユーザ504と関連付けられる、証明書530を照合することに応答して、制御デバイス750は、下記に説明されるように、種々の方法において、ユーザ504に自律車両702へのアクセスを付与してもよい。
【0212】
一実施形態では、自律車両702へのアクセスを付与することは、ユーザ504が通信デバイス510から自律車両メタデータ548にアクセスすることを可能にすることを含んでもよい。一実施例では、制御デバイス750は、自律車両メタデータ548を通信デバイス510のディスプレイ画面上に表示してもよい。別の実施例では、制御デバイス750は、ユーザ504が、自律車両メタデータ548を通信デバイス510から、例えば、電子デバイス580にダウンロードすることを可能にし得る。
【0213】
自律車両メタデータ548は、ロジスティクスデータ550、健全性データ552、経路指定計画166、履歴運転データ554、および/または自律車両702と関連付けられる任意の他のデータを含んでもよい。ロジスティクスデータ550は、自律車両702によって搬送される、貨物を示してもよい。健全性データ552は、自律車両702の車両サブシステム640と関連付けられる、システム健全性および機能的ステータスを含んでもよい(図7参照)。例えば、健全性データ552は、車両運転サブシステム742(例えば、タイヤ圧力、エンジン/モータ742aの温度等)、車両センササブシステム744、車両制御サブシステム748、およびネットワーク通信サブシステム792の健全性ステータスを含んでもよい。経路指定計画166は、自律車両702がその目的地に到達するために進行する、ルートを含んでもよい。履歴運転データ554は、自律車両702の履歴速さ、自律車両702によって運転された履歴ルート等を含んでもよい。
【0214】
一実施形態では、自律車両702へのアクセスを付与することは、監督サーバ560と制御デバイス750との間のネットワーク通信経路592を確立することを含んでもよい。監督サーバ560および/または制御デバイス750は、ネットワーク通信経路592を確立してもよい。
【0215】
一実施形態では、ネットワーク通信経路592は、双方向通信プロトコルに従ってもよく、データは、両側から伝送および受信されることができる。ネットワーク通信経路592は、音声ベースの通信、メッセージベースの通信、および/または任意の他の適切な通信をサポートするように構成されてもよい。音声ベースの通信を使用して、ユーザ504および遠隔オペレータ584は、相互に会話することができる。メッセージベースの通信を使用して、ユーザ504および遠隔オペレータ584はそれぞれ、テキスト、画像、ビデオ、または任意の他のタイプのデータ等のメッセージを送受信することができる。したがって、ユーザ504は、スピーカ、マイクロホン、およびディスプレイ画面等、通信デバイス510と関連付けられる、1つまたはそれを上回るユーザインターフェース518を使用して、遠隔オペレータ584と通信してもよい。
【0216】
一実施形態では、自律車両702へのアクセスを付与することは、ユーザ504に、自律車両702の運転室のドアを解錠することによって、自律車両702の運転室への入室許可を付与することを含んでもよい。本実施形態では、制御デバイス750、監督サーバ650、および/または遠隔オペレータ584は、自律車両702の運転室のドアを遠隔で解錠してもよい。
【0217】
ユーザ504は、自律車両702の運転室に入室し、自律車両702の1つまたはそれを上回るコンポーネントにアクセスし、例えば、自律車両メタデータ548を読み出し、および/または監督サーバ560とネットワーク通信経路592を確立してもよい。
【0218】
通信デバイス510は、自律車両702の運転室の内側に位置する、ある実施形態では、自律車両702へのアクセスを付与することは、通信デバイス510を自律車両702の外側からアクセス可能にし、例えば、自律車両メタデータ548を読み出し、および/または監督サーバ560とネットワーク通信経路592を確立することを含んでもよい。
【0219】
ある実施形態では、システムは、システム100、300、および500のコンポーネントの任意の組み合わせを含み、図1-6に説明されるシステム100、300、および500の1つまたはそれを上回る動作を実施するように構成されてもよい。
自律車両へのアクセスを付与するための例示的方法
【0220】
図6は、自律車両702へのアクセスを付与するための方法600の例示的フローチャートを図示する。修正、追加、または省略が、方法600に行われてもよい。方法600は、より多い、より少ない、または他の動作を含んでもよい。例えば、動作は、並行して、または任意の好適な順序において、実施されてもよい。随時、自律車両702、制御デバイス750、通信デバイス510、監督サーバ560、またはそのいずれかのコンポーネントが、動作を実施するように議論されるが、本システムの任意の好適なシステムまたはコンポーネントが、方法600の1つまたはそれを上回る動作を実施してもよい。例えば、方法600の1つまたはそれを上回る動作は、少なくとも部分的に、1つまたはそれを上回るプロセッサ(例えば、それぞれ、図5および7からのプロセッサ512、122、562、および770)によって起動されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、動作602-612を実施させ得る、非一過性有形機械可読媒体(例えば、それぞれ、図5および7からのメモリ522、126、568、およびデータ記憶装置790)上に記憶される、それぞれ、図5および7からのソフトウェア命令524、528、570、および処理命令780の形態において実装されてもよい。
【0221】
方法600は、動作602から開始し、通信デバイス510が、ユーザ504が自律車両702を路肩に寄せるように要請することを示す、信号526を、ユーザ504と関連付けられる、電子デバイス580から受信する。例えば、ユーザ504は、アプリケーション582を使用して、信号526を通信デバイス510に送信してもよい。通信デバイス510は、信号526を制御デバイス750に自動転送する。一実施形態では、制御デバイス750(センサ746を介して)は、図5に説明されるものと同様に、ユーザ504が、例えば、サイレン、スピーカ、および/または点滅光を使用して、自律車両702に路肩に寄せるように信号通信していることを検出し得る。
【0222】
604では、制御デバイス750は、自律車両702を道路502の路肩に寄せさせる。本プロセスでは、制御デバイス750は、センサ746からのセンサデータを受信し、道路502の路肩上の無障害物スポットを検索してもよい。
【0223】
606では、通信デバイス510は、ユーザ504と関連付けられる、証明書530を受信する。本プロセスでは、ユーザ504は、図5に説明されるものと同様に、1つまたはそれを上回る証明書530を通信デバイス510に提示してもよい。通信デバイス510は、評価のために、証明書530を制御デバイス750に自動転送する。
【0224】
608では、制御デバイス750は、証明書530が照合されるかどうかを決定してもよい。受信された証明書530が有効であるかどうかを決定することの種々の実施例は、図5に説明される。例えば、制御デバイス750は、図5に説明されるものと同様に、ユーザプロファイル546を検索し、受信された証明書530に対応(または合致)する、記録を見出してもよい。制御デバイス750が、証明書530が有効であることを決定する場合、方法600は、動作612に進む。そうでなければ、方法600は、動作610に進む。
【0225】
610では、制御デバイス750は、ユーザ504に自律車両702へのアクセスを付与しない。
【0226】
612では、制御デバイス750は、ユーザ504に自律車両702へのアクセスを付与してもよい。例えば、制御デバイス750は、ユーザ504が、自律車両メタデータ548にアクセスし、それを閲覧し、および/または通信デバイス510からダウンロードすることを可能にし得る。別の実施例では、制御デバイス750は、ユーザ504および遠隔オペレータ584が相互に会話し得るように、監督サーバ560と制御デバイス750(および/または通信デバイス510)との間の通信経路592を確立してもよい。自律車両702へのアクセスを付与することの他の実施例は、図5に説明される。
例示的自律車両およびその動作
【0227】
図7は、その中で自律運転動作が決定され得る、例示的車両エコシステム700のブロック図を示す。図7に示されるように、自律車両702は、半トレーラトラックであってもよい。車両エコシステム700は、情報/データおよび関連サービスの1つまたはそれを上回るソースを生成し、および/または自律車両702内に位置し得る、車載制御コンピュータ750に送達し得る、いくつかのシステムおよびコンポーネントを含んでもよい。車載制御コンピュータ750は、複数の車両サブシステム740とデータ通信することができ、その全ては、自律車両702内に常駐することができる。車両サブシステムインターフェース760が、車載制御コンピュータ750と複数の車両サブシステム740との間のデータ通信を促進するために提供されてもよい。いくつかの実施形態では、車両サブシステムインターフェース760は、コントローラエリアネットワーク(CAN)コントローラを含み、車両サブシステム740内のデバイスと通信することができる。
【0228】
自律車両702は、自律車両702の動作をサポートする、種々の車両サブシステムを含んでもよい。車両サブシステム740は、車両運転サブシステム742、車両センササブシステム744、車両制御サブシステム748、および/またはネットワーク通信サブシステム792を含んでもよい。図7に示される、車両運転サブシステム742、車両センササブシステム744、および車両制御サブシステム748のコンポーネントまたはデバイスは、実施例である。自律車両702は、示されるように、または任意の他の構成として構成されてもよい。
【0229】
車両運転サブシステム742は、自律車両702のための動力運動を提供するように動作可能である、コンポーネントを含んでもよい。例示的実施形態では、車両運転サブシステム742は、エンジン/モータ742aと、車輪/タイヤ742bと、トランスミッション742cと、電気サブシステム742dと、電源742eとを含んでもよい。
【0230】
車両センササブシステム744は、自律車両702の環境または条件についての情報を感知するように構成される、いくつかのセンサ746を含んでもよい。車両センササブシステム744は、1つまたはそれを上回るカメラ746aまたは画像捕捉デバイス、レーダユニット746b、1つまたはそれを上回る温度センサ746c、無線通信ユニット746d(例えば、セルラー通信送受信機)、慣性測定ユニット(IMU)746e、レーザ距離計/LiDARユニット746f、全地球測位システム(GPS)送受信機746g、および/またはワイパ制御システム746hを含んでもよい。車両センササブシステム744はまた、自律車両702の内部システム(例えば、Oモニタ、燃料ゲージ、エンジンオイル温度等)を監視するように構成される、センサを含んでもよい。
【0231】
IMU746eは、慣性加速に基づいて、自律車両702の位置および配向変化を感知するように構成される、センサ(例えば、加速度計およびジャイロスコープ)の任意の組み合わせを含んでもよい。GPS送受信機746gは、自律車両702の地理的場所を推定するように構成される、任意のセンサであってもよい。本目的のために、GPS送受信機746gは、地球に対する自律車両702の位置に関する情報を提供するように動作可能である、受信機/伝送機を含んでもよい。レーダユニット746bは、無線信号を利用して、自律車両702のローカル環境内の物体を感知する、システムを表し得る。いくつかの実施形態では、物体の感知に加え、レーダユニット746bは、加えて、自律車両702に近接する物体の速度および進行方向を感知するように構成されてもよい。レーザ距離計またはLiDARユニット746fは、レーザを使用して、その中に自律車両702が位置する、環境内の物体を感知するように構成される、任意のセンサであってもよい。カメラ746aは、自律車両702の環境の複数の画像を捕捉するように構成される、1つまたはそれを上回るデバイスを含んでもよい。カメラ746aは、静止画像カメラまたは動画ビデオカメラであってもよい。
【0232】
車両制御サブシステム748は、自律車両702およびそのコンポーネントの動作を制御するように構成されてもよい。故に、車両制御サブシステム748は、スロットルおよびギヤセレクタ748a、ブレーキユニット748b、ナビゲーションユニット748c、操向システム748d、および/または自律制御ユニット748e等の種々の要素を含んでもよい。スロットルおよびギヤセレクタ748aは、例えば、エンジンの動作速度を制御し、ひいては、自律車両702の速度を制御するように構成されてもよい。スロットルおよびギヤセレクタ748aは、トランスミッションのギヤ選択を制御するように構成されてもよい。ブレーキユニット748bは、自律車両702を減速させるように構成される、機構の任意の組み合わせを含むことができる。ブレーキユニット748bは、車輪を減速させるための摩擦またはエンジンブレーキを使用することを含む、標準的様式において、自律車両を減速させることができる。ブレーキユニット748bは、ブレーキが適用されると、ブレーキがロックしないように邪魔し得る、アンチロックブレーキシステム(ABS)を含んでもよい。ナビゲーションユニット748cは、自律車両702のための運転経路またはルートを決定するように構成される、任意のシステムであってもよい。ナビゲーション748cユニットは、加えて、自律車両702が動作中の間、運転経路を動的に更新するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションユニット748cは、自律車両702のための運転経路を決定するように、GPS送受信機746gからのデータと、1つまたはそれを上回る所定のマップとを組み込むように構成されてもよい。操向システム748dは、自律モードまたは運転者制御モードにおいて、自律車両702の進行方向を調節するように動作可能であり得る、機構の任意の組み合わせを表し得る。
【0233】
自律制御ユニット748eは、自律車両702の環境内の潜在的障害物または障害物を識別、評価、および回避する、または別様に通り抜けるように構成される、制御システムを表し得る。一般に、自律制御ユニット748eは、運転者を伴わない動作のために自律車両702を制御する、または自律車両702を制御する際に運転者補助を提供するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、自律制御ユニット748eは、GPS送受信機746g、レーダ746b、LiDARユニット746f、カメラ746a、および/または他の車両サブシステムからのデータを組み込み、自律車両702のための運転経路または軌道を決定するように構成されてもよい。
【0234】
ネットワーク通信サブシステム792は、ルータ、スイッチ、モデム、および/または同等物等のネットワークインターフェースを備えてもよい。ネットワーク通信サブシステム792は、自律車両702と、図5の監督サーバ560を含む、他のシステムとの間の通信を確立するように構成されてもよい。ネットワーク通信サブシステム792はさらに、データを他のシステムに送信し、そこから受信するように構成されてもよい。
【0235】
自律車両702の機能の多くまたは全ては、車載制御コンピュータ750によって制御されることができる。車載制御コンピュータ750は、データ記憶デバイス790またはメモリ等の非一過性コンピュータ可読媒体内に記憶される、処理命令780を実行する、少なくとも1つのデータプロセッサ770(少なくとも1つのマイクロプロセッサを含むことができる)を含んでもよい。車載制御コンピュータ750はまた、分散型方式において、自律車両702の個々のコンポーネントまたはサブシステムを制御する役割を果たし得る、複数のコンピューティングデバイスを表し得る。いくつかの実施形態では、データ記憶デバイス790は、データプロセッサ770によって実行可能な処理命令780(例えば、プログラム論理)を含有し、図1-9に関して説明されるものを含む、自律車両702の種々の方法および/または機能を実施してもよい。
【0236】
データ記憶デバイス790は、同様に、車両運転サブシステム742、車両センササブシステム744、および車両制御サブシステム748のうちの1つまたはそれを上回るものに、データを伝送する、そこからデータを受信する、それと相互作用する、またはそれを制御するための命令を含む、付加的命令を含有してもよい。車載制御コンピュータ750は、データプロセッサ770と、データ記憶デバイス790とを含むように構成されることができる。車載制御コンピュータ750は、種々の車両サブシステム(例えば、車両運転サブシステム742、車両センササブシステム744、および車両制御サブシステム748)から受信された入力に基づいて、自律車両702の機能を制御してもよい。
【0237】
図8は、精密な自律運転動作を提供するための例示的システム800を示す。本システム800は、図7に説明されるように、車載制御コンピュータ750内で動作し得る、いくつかのモジュールを含んでもよい。車載制御コンピュータ750は、図8の左上角に示される、センサ融合モジュール802を含んでもよく、センサ融合モジュール802は、少なくとも4つの画像または信号処理動作を実施してもよい。センサ融合モジュール802は、画像を自律車両上に位置するカメラから取得し、画像セグメント化804を実施し、自律車両の周囲に位置する、移動物体(例えば、他の車両、歩行者等)および/または静的障害物(例えば、停止標識、減速バンプ、地形等)の存在を検出することができる。センサ融合モジュール802は、LiDAR点群データアイテムを自律車両上に位置するLiDARセンサから取得し、LiDARセグメント化706を実施し、自律車両の周囲に位置する、物体および/または障害物の存在を検出することができる。
【0238】
センサ融合モジュール802は、インスタンスセグメント化708を画像および/または点群データアイテム上で実施し、自律車両の周囲に位置する、物体および/または障害物の周囲の輪郭(例えば、ボックス)を識別することができる。センサ融合モジュール802は、1つの画像および/または点群データアイテムの1つのフレームからの物体および/または障害物が、時間的に続いて受信された1つまたはそれを上回る画像またはフレームからの物体および/または障害物と相関または関連付けられる、時間的融合810を実施することができる。
【0239】
センサ融合モジュール802は、カメラから取得される画像および/またはLiDARセンサから取得される点群データアイテムからの物体および/または障害物を融合させることができる。例えば、センサ融合モジュール802は、2つのカメラの場所に基づいて、自律車両の正面に位置する車両の1/2を備える、カメラのうちの1つからの画像が、別のカメラによって捕捉された車両と同一であることを決定し得る。センサ融合モジュール802は、融合された物体情報を推定モジュール846に、融合された障害物情報を占有グリッドモジュール860に送信してもよい。車載制御コンピュータは、占有グリッドモジュール860を含んでもよく、これは、目印を車載制御コンピュータ内に記憶されるマップデータベース858から読み出すことができる。占有グリッドモジュール860は、センサ融合モジュール802から取得される融合された障害物およびマップデータベース858内に記憶される目印から、運転可能エリアおよび/または障害物を決定することができる。例えば、占有グリッドモジュール860は、運転可能エリアが減速バンプ障害物を含み得ることを決定することができる。
【0240】
センサ融合モジュール802の下層に、車載制御コンピュータ750は、自律車両上に位置するLiDARセンサ814から取得される点群データアイテムに基づいて、物体検出816を実施し得る、LiDARベース物体検出モジュール812を含んでもよい。物体検出816技法は、点群データアイテムからの物体の場所(例えば、3D世界座標内の)を提供することができる。LiDARベース物体検出モジュール812の下層に、車載制御コンピュータは、自律車両上に位置するカメラ820から取得される画像に基づいて、物体検出824を実施し得る、画像ベース物体検出モジュール818を含んでもよい。物体検出818技法は、深層機械学習技法824を採用し、カメラ820によって提供される画像から(例えば、3D世界座標内の)物体の場所を提供することができる。
【0241】
自律車両上のレーダ856は、自律車両の正面のエリアまたはそれに向かって自律車両が運転されるエリアを走査することができる。レーダデータは、レーダデータを使用して、レーダ856によって検出された物体および/または障害物とLiDAR点群データアイテムおよびカメラ画像の両方から検出された物体および/または障害物を相関させ得る、センサ融合モジュール802に送信されてもよい。レーダデータはまた、さらに下記に説明されるように、データ処理をレーダデータ上で実施し、物体追跡モジュール848によって物体を追跡し得る、推定モジュール846に送信されてもよい。
【0242】
車載制御コンピュータは、点群からの物体および画像からの物体およびセンサ融合モジュール802からの融合された物体の場所を受信する、推定モジュール846を含んでもよい。推定モジュール846はまた、レーダデータを受信し、それを用いて推定モジュール846は、物体追跡モジュール848によって、ある時間インスタンスにおいて取得される1つの点群データアイテムおよび1つの画像から別の後続時間インスタンスにおいて取得される別の(または次の)点群データアイテムおよび別の画像へと物体を追跡することができる。
【0243】
推定モジュール846は、物体属性推定850を実施し、画像または点群データアイテム内で検出された物体の1つまたはそれを上回る属性を推定してもよい。物体の1つまたはそれを上回る属性は、物体のタイプ(例えば、歩行者、車、またはトラック等)を含んでもよい。推定モジュール846は、挙動予測852を実施し、画像および/または点群内で検出された物体の運動パターンを推定または予測してもよい。挙動予測852は、異なる時点において受信された画像のセット(例えば、シーケンシャル画像)または異なる時点において受信された点群データアイテムのセット(例えば、シーケンシャル点群データアイテム)内の物体の場所を検出するように実施されることができる。いくつかの実施形態では、挙動予測852は、カメラから受信された画像および/またはLiDARセンサから受信された点群データアイテム毎に、実施されることができる。いくつかの実施形態では、推定モジュール846は、1つおきまたは所定の数のカメラから受信された画像またはLiDARセンサから受信された点群データアイテムおき(例えば、2つの画像おきまたは3つの点群データアイテムおき)に挙動予測852を実施することによって、算出負荷を低減させるように実施(例えば、起動または実行)されることができる。
【0244】
挙動予測852特徴は、レーダデータから、自律車両を囲繞する、物体の速度および方向を決定し得、速度および方向情報は、物体の運動パターンを予測または決定するために使用されることができる。運動パターンは、画像がカメラから受信された後の将来的所定の長さの時間にわたって、物体の予測される軌道情報を含んでもよい。予測される運動パターンに基づいて、推定モジュール846は、運動パターン状況タグを物体に割り当ててもよい(例えば、「座標(x,y)に位置する」、「停車されている」、「50mphで運転中」、「加速中」、または「減速中」)。状況タグは、物体の運動パターンを説明することができる。推定モジュール846は、1つまたはそれを上回る物体属性(例えば、物体のタイプ)および運動パターン状況タグを計画モジュール862に送信してもよい。推定モジュール846は、システム800および任意の数のコンポーネントおよびそのコンポーネントの組み合わせによって入手された任意の情報を使用して、環境分析854を実施してもよい。
【0245】
車載制御コンピュータは、推定モジュール846からの物体属性および運動パターン状況タグ、運転可能エリアおよび/または障害物、および融合位置特定モジュール826からの車両場所および姿勢情報を受信する、計画モジュール862を含んでもよい(下記でさらに説明される)。
【0246】
計画モジュール862は、ナビゲーション計画864を実施し、その上で自律車両が運転され得る、軌道のセットを決定することができる。軌道のセットは、運転可能エリア情報、物体の1つまたはそれを上回る物体属性、物体の運動パターン状況タグ、障害物の場所、および運転可能エリア情報に基づいて決定されることができる。いくつかの実施形態では、ナビゲーション計画864は、緊急事態の場合、自律車両が安全に駐車され得る、道路に隣接するエリアを決定することを含んでもよい。計画モジュール862は、道路上の変化する条件(例えば、交通信号灯が、黄色に変わった、または自律車両が、別の車両が自律車両の正面に割り込み、自律車両の場所の所定の安全距離内の領域に入ったため、非安全運転条件下にある)の決定に応答して、運転アクション(例えば、操向、制動、スロットル)を決定するための挙動意思決定866を含んでもよい。計画モジュール862は、軌道生成868を実施し、軌道をナビゲーション計画動作864によって決定された軌道のセットから選択する。選択された軌道情報は、計画モジュール862によって制御モジュール870に送信されてもよい。
【0247】
車載制御コンピュータは、提案される軌道を計画モジュール862から、自律車両場所および姿勢を融合位置特定モジュール826から受信する、制御モジュール870を含んでもよい。制御モジュール870は、システム識別子872を含んでもよい。制御モジュール870は、モデルベースの軌道精緻化874を実施し、提案される軌道を精緻化することができる。例えば、制御モジュール870は、フィルタリング(例えば、カルマンフィルタ)を適用し、提案される軌道データを平滑にし、および/または雑音を最小限にすることができる。制御モジュール870は、精緻化された提案される軌道情報および自律車両の現在の場所および/または姿勢に基づいて、適用するためのブレーキ圧の量、操向角度、車両の速度を制御するためのスロットル量、および/またはトランスミッションギヤを決定することによって、ロバスト制御776を実施してもよい。制御モジュール870は、決定されたブレーキ圧、操向角度、スロットル量、および/またはトランスミッションギヤを自律車両内の1つまたはそれを上回るデバイスに送信し、自律車両の精密な運転動作を制御および促進することができる。
【0248】
画像ベース物体検出モジュール818によって実施される深層画像ベースの物体検出824もまた、道路上の目印(例えば、停止標識、減速バンプ等)を検出するために使用されることができる。車載制御コンピュータは、画像から検出された目印、車載制御コンピュータ上に記憶されるマップデータベース836から取得された目印、LiDARベース物体検出モジュール812によって点群データアイテムから検出された目印、オドメータセンサ844からの速度および変位、および自律車両上または内に位置するGPS/IMUセンサ838(すなわち、GPSセンサ840およびIMUセンサ842)からの自律車両の推定される場所を取得する、融合位置特定モジュール826を含んでもよい。本情報に基づいて、融合位置特定モジュール826は、位置特定動作828を実施し、自律車両の場所を決定することができ、これは、計画モジュール862および制御モジュール870に送信されることができる。
【0249】
融合位置特定モジュール826は、GPSおよび/またはIMUセンサ838に基づいて、自律車両の姿勢830を推定することができる。自律車両の姿勢は、計画モジュール862および制御モジュール870に送信されることができる。融合位置特定モジュール826はまた、例えば、IMUセンサ842によって提供される情報(例えば、角速度および/または線形速度)に基づいて、トレーラユニットのステータス(例えば、場所、可能性として考えられる移動角度)を推定することができる(例えば、トレーラステータス推定834)。融合位置特定モジュール826はまた、マップコンテンツ832をチェックしてもよい。
【0250】
図9は、自律車両702内に含まれる、車載制御コンピュータ750の例示的ブロック図を示す。車載制御コンピュータ750は、少なくとも1つのプロセッサ904と、その上に記憶される命令(例えば、それぞれ、図1、3、5、および7における、ソフトウェア命令128,320、528および処理命令780)を有する、メモリ902とを含んでもよい。命令は、プロセッサ904による実行に応じて、車載制御コンピュータ750および/または車載制御コンピュータ750の種々のモジュールを構成し、図1-9に説明される動作を実施する。伝送機906は、情報またはデータを自律車両内の1つまたはそれを上回るデバイスに伝送または送信してもよい。例えば、伝送機906は、ステアリングホイールの1つまたはそれを上回るモータが、自律車両を操向するための命令を送信することができる。受信機908は、1つまたはそれを上回るデバイスによって伝送または送信される、情報またはデータを受信する。例えば、受信機908は、現在の速度のステータスをオドメータセンサから、または現在のトランスミッションギヤをトランスミッションから受信する。伝送機906および受信機908はまた、図7-8に関して上記に説明される複数の車両サブシステム740および車載制御コンピュータ750と通信するように構成されてもよい。
【0251】
いくつかの実施形態が、本開示内に提供されたが、開示されるシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態で具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限的ではなく、例証的と見なされるものとし、その意図は、本明細書に与えられる詳細に限定されないものとする。例えば、種々の要素またはコンポーネントは、組み合わせられる、または別のシステム内に統合されてもよい、またはある特徴は、省略される、または実装されなくてもよい。
【0252】
加えて、離散または別個のものとして、種々の実施形態に説明および図示される技法、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技法、または方法と組み合わせられる、または統合されてもよい。結合される、または直接結合される、または相互に通信するものとして示される、または議論される、他のアイテムは、電気的に、機械的に、または別様にかどうかにかかわらず、いくつかのインターフェース、デバイス、または中間コンポーネントを通して、間接的に結合される、または通信してもよい。変更、代用、および改変の他の実施例は、当業者によって解明可能であって、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく、行われ得る。
【0253】
本明細書に添付の請求項を解釈する際、特許庁および本願で発行された任意の特許の任意の読者の理解を補助するために、本出願人は、単語「means for(~のための手段)」または「step for(~のためのステップ)」が特定の請求項において明示的に使用されない限り、本願の申請日時点で存在するという理由から、添付の請求項のいずれも米国特許法第112条(f)項(35U.S.C.§112(f))を発動することを意図するものではないことを強調しておく。
【0254】
本開示の実装は、以下の付記の観点から説明され得、その特徴は、任意の合理的様式において組み合わせられ得る。
【0255】
付記1.システム(100)であって、
道路に沿って進行するように構成される自律車両(702)と関連付けられる制御デバイス(750)であって、制御デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ(122、770)を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
自律車両上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
光条件レベルが閾値光レベル未満であることの決定に応答して、自律車両に搭載され、自律車両の前方の道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前照灯は、画像の特定の部分内に現れる、道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む動作を実施するように構成される、制御デバイス(750)
を備える、システム。
【0256】
付記2.動作はさらに、
画像の特定の部分上の光条件レベルが依然として閾値光レベル未満であるかどうかを決定することと、
画像の特定の部分上の光条件レベルが依然として閾値光レベル未満であることの決定に応答して、画像の特定の部分上の光条件レベルが少なくとも閾値光レベルに等しくなるまで、前照灯をさらに調節し、道路の特定の部分上の照明を増加させることと
を含む、付記1に記載のシステム。
【0257】
付記3.前照灯(110)は、光源(112)の複数のセクション(114a-d)を備え、
光源の複数のセクションの中からの各セクションは、明度、放出される光周波数、放出される光波長、角度、および位置のうちの1つまたはそれを上回るものに対して個々に制御可能である、
付記1に記載のシステム。
【0258】
付記4.前照灯(110)は、自律車両の運転室の左側から自律車両の運転室の右側まで延在する光源の1次元ストリップを備える、付記1に記載のシステム。
【0259】
付記5.前照灯(110)は、自律車両の運転室の左側から自律車両の運転室の右側まで延在する光源の2次元マトリクスを備える、付記1に記載のシステム。
【0260】
付記6.前照灯(110)は、光学光源、赤外線光源、または近赤外線光源のうちの少なくとも1つを備える、付記1に記載のシステム。
【0261】
付記7.光源の複数のセクションの中からの各セクションは、放出される光周波数に対して個々に制御可能であり、
動作はさらに、所望の周波数を伴う光を伝搬するように構成される前照灯の第1のセクション内の光源をアクティブ化し、前照灯の第1のセクション内の他の光源をアクティブ化解除することによって、前照灯の第1のセクションの放出される光周波数を所望の光周波数に変化させることを含む、
付記3に記載のシステム。
【0262】
付記8.方法(200)であって、
道路(102)に沿って進行するように構成される自律車両(702)上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像(132)を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
光条件レベルが閾値光レベル未満であることの決定に応答して、自律車両に搭載され、自律車両の前方の道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前照灯は、画像の特定の部分内に現れる道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む、方法。
【0263】
付記9.前照灯を調節することは、モータドライバデバイスをトリガし、前照灯の角度を道路の特定の部分に向かって変化させることを含み、
前照灯の角度を変化させることは、前照灯の1つまたはそれを上回るセクション(114)を、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に回転させることを含む、
付記8に記載の方法。
【0264】
付記10.前照灯を調節すること(110)は、道路の特定の部分に面している前照灯の少なくともあるセクション(114)の明度を増加させることを含む、付記8に記載の方法。
【0265】
付記11.前照灯を調節すること(110)は、前照灯のあるセクション(114)の位置を道路の特定の部分に面するように変化させることを含み、前照灯のあるセクションの位置を変化させることは、前照灯のセクションを、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、物理的に移動させることを含む、付記8に記載の方法。
【0266】
付記12.前照灯(110)は、光ビーム操向のために構成される位相アレイ光源(112)を備え、
前照灯を調節することは、位相アレイ光源の光ビーム操向を変化させ、道路の特定の部分を照明することを含み、
位相アレイ光源の光ビーム操向を変化させることは、光ビームを、左から右に、右から左に、上から下に、および下から上に、またはそれらの任意の組み合わせにおいて、操向することを含む、
付記8に記載の方法。
【0267】
付記13.自律車両(702)は、トレーラに取り付けられる貨物トラックトラクタユニットを備える、付記8に記載の方法。
【0268】
付記14.前照灯を調節すること(110)はさらに、
対向交通内の車両(106)が自律車両に向かって移動していることを決定することと、
車両が自律車両を通過するまで、前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることと
を含む、付記8に記載の方法。
【0269】
付記15.前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることは、車両に向かって面している前照灯のあるセクションの明度を減少させることを含む、付記14に記載の方法。
【0270】
付記16.前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることは、前照灯のあるセクションを物理的に移動させ、車両から離れるように向けさせることを含む、付記14に記載の方法。
【0271】
付記17.前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることは、車両に向かって面している前照灯のあるセクションの角度を変化させ、車両から離れるように向けさせることを含む、付記14に記載の方法。
【0272】
付記18.前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることは、可視光の代わりに、不可視光を放出することを含む、付記14に記載の方法。
【0273】
付記19.前照灯は、光ビーム操向のために構成される、位相アレイ光源を備え、
前照灯をさらに調節し、車両に向けられる照明を一時的に減少させることは、位相アレイ光源の光ビームを操向し、車両から離れるように向けさせることを含む、
付記14に記載の方法。
【0274】
付記20.非一過性コンピュータ可読媒体(126、790)であって、非一過性コンピュータ可読媒体は、命令(128、780)を記憶しており、命令は、1つまたはそれを上回るプロセッサ(122、770)によって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、
道路(102)に沿って進行するように構成される自律車両(702)上に位置する少なくとも1つの車両センサ(746)から、道路上の1つまたはそれを上回る物体(104)の画像(132)を備えるセンサデータ(130)を受信すること(202)と、
光条件レベル(134)が受信された画像の特定の部分上で閾値光レベル(136)未満であることを決定すること(208)と、
光条件レベルが閾値光レベル未満であることの決定に応答して、自律車両に搭載され、自律車両の前方の道路の少なくとも一部を照明するように構成される前照灯(110)を調節すること(212)であって、前照灯は、画像の特定の部分内に現れる道路の特定の部分上の照明を増加させるように調節される、ことと
を含む動作を実施させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
【0275】
付記21.1つまたはそれを上回るプロセッサ(122、770)によって実行されると、1つまたはそれを上回るプロセッサに、システム(100)上で起動されたとき、付記8-19のいずれかに記載の方法(200)の1つまたはそれを上回る動作をさらに実施させる命令(128、780)を記憶する、付記20に記載の非一過性コンピュータ可読媒体。
【0276】
付記22.コンピュータプログラムであって、システム(100)上で起動されると、付記8-19のいずれかに記載の方法(200)を実施するための命令(128、780)を含む、コンピュータプログラム。
【0277】
付記23.非一過性コンピュータ可読媒体であって、付記22に記載のコンピュータプログラムを含む、非一過性コンピュータ可読媒体。
【0278】
付記24.装置であって、付記8-19のいずれかに記載の方法(200)を実施するための手段を備える、装置。
【0279】
付記25.少なくとも1つのプロセッサはさらに、付記9-12、14-19のいずれかに記載の方法(200)の1つまたはそれを上回る動作を実施するように構成される、付記1-7のいずれかに記載のシステム。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】