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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】コントローラ
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0338 20130101AFI20240927BHJP
   A63F 13/24 20140101ALI20240927BHJP
【FI】
G06F3/0338 412
A63F13/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024518907
(86)(22)【出願日】2022-09-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 CN2022120597
(87)【国際公開番号】W WO2023051385
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111150434.6
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲遠▼▲強▼
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AA05
5B087BC02
5B087DD06
(57)【要約】
本出願は、コントローラを開示し、電子機器技術分野に属する。本出願において、コントローラは、ハウジング及びインターフェースホルダを含み、前記ハウジングに収容空間が設けられ、前記ハウジングに開口が設けられ、前記開口は、収容空間と連通し、前記インターフェースホルダは、前記収容空間内に収容され且つ前記ハウジングに可動的に接続され、前記インターフェースホルダに電子機器に挿着するためのインターフェースが設けられ、且つ前記インターフェースは、前記開口を介して前記ハウジングの外に突出し、ここで、前記インターフェースホルダは、前記ハウジングに対して第一の方向において動くことができ、それにより前記インターフェースが前記第一の方向において動くように連動させ、前記第一の方向は、前記インターフェースの突出方向と垂直である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラであって、
ハウジングであって、前記ハウジングに収容空間が設けられ、前記ハウジングに開口が設けられ、前記開口が前記収容空間と連通するハウジングと、
インターフェースホルダであって、前記インターフェースホルダは、前記収容空間内に収容され且つ前記ハウジングに可動的に接続され、前記インターフェースホルダに電子機器に挿着するためのインターフェースが設けられ、且つ前記インターフェースは、前記開口を介して前記ハウジングの外に突出するインターフェースホルダと、を含み、
ここで、前記インターフェースホルダは、前記ハウジングに対して第一の方向において動くことができ、それにより前記インターフェースが前記第一の方向において動くように連動させ、前記第一の方向は、前記インターフェースの突出方向と垂直である、コントローラ。
【請求項2】
前記ハウジングは、第一のハウジング及び第二のハウジングを含み、前記第一のハウジングは、前記第二のハウジングに接続され且つ前記収容空間を囲み、前記開口は、前記第一のハウジング及び/又は前記第二のハウジングに設けられ、
前記インターフェースホルダは、ホルダ本体を含み、前記インターフェースは、前記ホルダ本体に設けられる、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記ホルダ本体は、第一の取り付け溝及び第一の位置決め部を含み、前記第一の位置決め部は、前記第一の取り付け溝を貫通し且つターゲットハウジングに接続され、且つ前記第一の取り付け溝の溝口と前記ターゲットハウジングとの間に隙間を有し、前記ホルダ本体は、前記第一の位置決め部の延伸方向に沿って可動であり、前記延伸方向は、前記第一の方向と同方向であり、
ここで、前記ターゲットハウジングは、前記第一のハウジング又は前記第二のハウジングであり、前記第一の方向は、前記ホルダ本体が前記ターゲットハウジングに接近するか又は前記ターゲットハウジングから離れる方向である、請求項2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記第一の位置決め部は、位置規制部材及び連接ロッドを含み、前記連接ロッドは、前記第一の取り付け溝を貫通し且つ前記ターゲットハウジングに接続され、前記位置規制部材は、前記連接ロッドに接続され且つ前記第一の取り付け溝の前記ターゲットハウジングに背向する一側に位置し、前記連接ロッドの延伸方向は、前記第一の方向と同方向である、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記インターフェースホルダは、第一の弾性部材を含み、前記第一の弾性部材は、前記第一の取り付け溝内に収容され、前記第一の弾性部材の一端は、前記ターゲットハウジングに当接し、前記第一の弾性部材の他端は、前記第一の取り付け溝の溝底に当接し、且つ前記第一の弾性部材の前記ターゲットハウジングに当接する一端は、前記ホルダ本体の外に延出する、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記ホルダ本体に第一の磁性部材が設けられ、前記ターゲットハウジングに第二の磁性部材が設けられ、前記第一の磁性部材は、前記第二の磁性部材と磁気反発する、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記第一の磁性部材と前記第二の磁性部材との間の距離は、第一の距離であり、前記第一の取り付け溝の溝口と前記ターゲットハウジングのターゲット位置との間の距離は、第二の距離であり、前記第一の距離は、前記第二の距離よりも大きく、
ここで、前記ターゲット位置は、前記第一の取り付け溝の溝口の前記ターゲットハウジングにおける正投影位置である、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記コントローラは、回路基板を含み、前記ホルダ本体は、インターフェース取り付け溝、第二の取り付け溝及び第二の位置決め部材を含み、前記回路基板は、前記インターフェース取り付け溝の溝口に位置し且つ前記インターフェース内に伸び込み、前記第二の位置決め部材は、前記回路基板を貫通し且つ前記第二の取り付け溝内に固定される、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項9】
前記第一のハウジング又は前記第二のハウジングに係止溝が設けられ、前記係止溝は、前記開口を形成し、前記インターフェースホルダは、前記係止溝内に設けられ、且つ前記係止溝に対して前記第一の方向において可動であり、前記第一の方向は、前記係止溝の深さ方向と同方向である、請求項2に記載のコントローラ。
【請求項10】
前記ハウジングの前記開口が設けられる一側に同方向に突出する第一の挟持部及び第二の挟持部が設けられ、前記インターフェースは、前記第一の挟持部と前記第二の挟持部との間に位置し、
ここで、前記第二の挟持部は、固定部及び可動部を含み、前記可動部は、前記固定部に接近するか又は離れる方向へ動くことができ、前記コントローラが前記インターフェースを介して電子機器に挿着される場合、前記第一の挟持部及び前記可動部は、前記電子機器を挟持する、請求項1から9のいずれか1項に記載のコントローラ。
【請求項11】
前記可動部は、可動板及び第二の弾性部材を含み、前記可動板は、前記固定部の前記第一の挟持部に向く一側に位置し、前記第二の弾性部材の一端は、前記固定部に当接し、前記第二の弾性部材の他端は、前記可動板の前記固定部に向く一側に当接する、請求項10に記載のコントローラ。
【請求項12】
前記固定部に収容溝が設けられ、前記収容溝内に位置規制柱及び固定部材が設けられ、前記可動板は、前記収容溝の溝口に設けられ、且つ前記可動板の前記収容溝に向く一側にさらに第三の取り付け溝が設けられ、前記位置規制柱は、前記第三の取り付け溝内に嵌め込まれ、前記固定部材は、前記第三の取り付け溝内から前記位置規制柱に挿入されて前記第三の取り付け溝と前記位置規制柱との離脱を制限し、
ここで、前記可動板が前記第二の弾性部材の伸縮に基づいて動く場合、前記可動板は、前記第三の取り付け溝が前記位置規制柱の延伸方向において動くように連動させる、請求項11に記載のコントローラ。
【請求項13】
前記第三の取り付け溝の溝口に溝壁を接続する第一のバッフルが設けられ、前記第一のバッフルに接続孔が設けられ、前記固定部材は、前記接続孔を貫通し且つ前記位置規制柱に挿入され、前記固定部材は、前記第三の取り付け溝内に収容され且つ前記位置規制柱から突出する第二のバッフルを含み、前記第二のバッフルは、前記第一のバッフルに当接する、請求項12に記載のコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月29日に中国で提出された中国特許出願第202111150434.6号の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、電子機器技術分野に属し、具体的にコントローラに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話、タブレットパソコンなどの電子機器は、既に人々の日常生活における非常に一般的なツールとなっており、携帯電話などの電子機器に基づいて派生した携帯電話ゲームは、より広く人々に好まれている。現在では、携帯電話ゲームのユーザに対する操作要求もますます高くなり、人々は、一般的にコントローラを挿着することによってゲーム体験を向上させる。しかしながら、従来のコントローラは、構造が単一であり、異なる機種の携帯電話に対して、携帯電話の厚さ、インターフェース位置の設計にしばしば差異が存在するため、コントローラが異なる機種の携帯電話に適応できず、コントローラの応用が制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、従来のコントローラが異なる機種の電子機器に適応できず、コントローラの応用が制限されるという問題を解決することができるコントローラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例は、コントローラを提供し、このコントローラは、
ハウジングであって、前記ハウジングに収容空間が設けられ、前記ハウジングに開口が設けられ、前記開口が前記収容空間と連通するハウジングと、
インターフェースホルダであって、前記インターフェースホルダは、前記収容空間内に収容され且つ前記ハウジングに可動的に接続され、前記インターフェースホルダに電子機器に挿着するためのインターフェースが設けられ、且つ前記インターフェースは、前記開口を介して前記ハウジングの外に突出するインターフェースホルダと、を含み、
ここで、前記インターフェースホルダは、前記ハウジングに対して第一の方向において動くことができ、それにより前記インターフェースが前記第一の方向において動くように連動させ、前記第一の方向は、前記インターフェースの突出方向と垂直である。
【発明の効果】
【0006】
本出願の実施例では、インターフェースホルダは、ハウジングに可動的に接続されることにより、さらにインターフェースホルダがハウジングに対して第一の方向において動くことができ、インターフェースホルダの動きもインターフェースが第一の方向において動くように連動させることができる。これにより、コントローラ上のインターフェースの位置が固定的ではなく、インターフェースの位置を調整することにより、コントローラを異なる機種、厚さの電子機器に適応させることができ、コントローラと電子機器との適応の柔軟性を効果的に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本出願の実施例によるコントローラの構造図である。
図2】本出願の実施例によるコントローラの分解図である。
図3a】本出願の実施例によるコントローラの上面図のその一である。
図3b図3aにおけるA-Aの断面図である。
図4a】本出願の実施例によるコントローラにおけるホルダ本体の構造図のその一である。
図4b】本出願の実施例によるコントローラにおけるホルダ本体の構造図のその二である。
図5a】本出願の実施例によるコントローラにおけるインターフェースホルダ及びインターフェース回路基板の構造図のその一である。
図5b】本出願の実施例によるコントローラにおけるインターフェースホルダ及びインターフェース回路基板の構造図のその二である。
図5c】本出願の実施例によるコントローラにおけるインターフェースホルダ及びインターフェース回路基板の構造図のその三である。
図6】本出願の実施例によるコントローラにおける第二のハウジングの構造図のその一である。
図7a】本出願の実施例によるコントローラの上面図その二である。
図7b図7aにおけるB-Bの断面図である。
図8】本出願の実施例によるコントローラにおける可動板の構造図である。
図9a】本出願の実施例によるコントローラにおける第一のハウジングの構造図のその一である。
図9b】本出願の実施例によるコントローラにおける第一のハウジングの構造図のその二である。
図10a】本出願の実施例によるコントローラにおける第二のハウジングの構造図のその二である。
図10b】本出願の実施例によるコントローラにおける第一のハウジングの構造図のその三である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0009】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0010】
本出願の実施例は、コントローラを提供する。
【0011】
図1から図10bを参照すると、本出願の実施例によるコントローラは、ハウジング10及びインターフェースホルダ20を含み、ハウジング10に収容空間が設けられ、ハウジング10に開口が設けられ、この開口は、収容空間と連通し、インターフェースホルダ20は、収容空間内に収容され且つハウジング10に可動的に接続され、インターフェースホルダ20に電子機器に挿着するためのインターフェース23が設けられ、且つこのインターフェース23は、ハウジング10における開口を介してハウジング10の外に突出する。ここで、インターフェースホルダ20は、ハウジング10に対して第一の方向において動くことができ、それによりインターフェース23が第一の方向において動くように連動させ、第一の方向は、インターフェース23の突出方向と垂直である。
【0012】
説明すべきこととして、開口は、ハウジング10の第一の側面に設置されてもよく、この第一の側面は、ハウジング10のいずれかの側面であってもよく、特に指定するものではない。インターフェースホルダ20上のインターフェース23は、第一の側面上の開口から延出してハウジング10の外に露出し、さらに前記コントローラは、ハウジング10の外に露出するインターフェース23を介して電子機器との挿着を実現することができ、このインターフェース23は、通信インターフェースであってもよく、又はこのインターフェース23は、充電インターフェースなどであってもよい。
【0013】
本出願の実施例では、インターフェースホルダ20は、ハウジング10に可動的に接続されることにより、さらにインターフェースホルダ20がハウジング10に対して第一の方向において動くことができ、インターフェースホルダ20の動きもインターフェース23が第一の方向において動くように連動させることができる。ここで、第一の方向は、インターフェース23の突出方向と垂直な方向であり、説明すべきこととして、図1に示すように、第一の方向は、インターフェース23の突出方向と垂直な上向きの方向を含んでもよく、インターフェース23の突出方向と垂直な下向きの方向を含んでもよく、即ちインターフェース23は、その突出方向と垂直な方向において往復運動することができる。これにより、コントローラ上のインターフェース23の位置は、固定的ではなく、インターフェース23の位置を調整することにより、コントローラを異なる機種、厚さの電子機器に適応させることができ、コントローラと電子機器との適応の柔軟性を効果的に向上させる。
【0014】
説明すべきこととして、開口のサイズは、インターフェース23のサイズよりも大きく、それによりインターフェース23の可動範囲を確保し、インターフェース23のハウジング10に対する位置が調整可能であることを保証する。
【0015】
図2から図6を参照すると、ハウジング10は、第一のハウジング11及び第二のハウジング12を含み、第一のハウジング11は、第二のハウジング12に接続され且つ前記収容空間を囲み、開口は、第一のハウジング11及び/又は第二のハウジング12に設けられ、インターフェースホルダ20は、ホルダ本体21を含み、インターフェース23は、ホルダ本体21に設けられる。
【0016】
いくつかの実施例では、第一のハウジング11及び第二のハウジング12は、上ハウジング及び下ハウジング、又は表面ハウジング及び底蓋などの他の代替可能な名称で呼ばれてもよく、本出願は、これを具体的に限定しない。例えば、前記コントローラは、ゲームコントローラであり、第一のハウジング11にスティック、ボタンなどの操作デバイスが設けられてもよく、ハウジング10内に、即ち収容空間内にスティック、ボタンなどの操作デバイスに接続された回路基板、給電装置などの素子が取り付けられ、その具体的な接続関係及び動作原理は、関連技術を参照することができ、本出願は、これについてこれ以上説明しない。本出願の実施例では、インターフェースホルダ20は、ホルダ本体21及び第一の弾性部材22を含み、インターフェースホルダ20は、第一の弾性部材22を介してハウジング10との可動接続を実現することができる。例えば、第一の弾性部材22の両端は、それぞれホルダ本体21及び第一のハウジング11に接続され、さらにホルダ本体21も第一の弾性部材22の伸縮に基づいてハウジング10に対して動くことができ、ホルダ本体21の動きもインターフェース23の動きを連動させることができ、さらにインターフェース23の位置に対する調整を実現し、それによりコントローラを異なる機種、厚さの電子機器に適応させることができる。
【0017】
具体的に図3bを参照すると、ホルダ本体21は、第一の取り付け溝211及び第一の位置決め部212を含み、第一の位置決め部212は、第一の取り付け溝211を貫通し且つターゲットハウジングに接続され、且つ第一の取り付け溝211の溝口とターゲットハウジングとの間に隙間を有し、前記ホルダ本体21は、第一の位置決め部212の延伸方向に沿って動くことができ、前記延伸方向は、前記第一の方向と同方向であり、ここで、ターゲットハウジングは、第一のハウジング11又は第二のハウジング12であり、第一の方向は、ホルダ本体21がターゲットハウジングに接近するか又はターゲットハウジングから離れる方向である。
【0018】
例えば、ターゲットハウジングは、第一のハウジング11であり、第一の位置決め部212は、ホルダ本体21上の第一の取り付け溝211を貫通し且つ第一のハウジング11に接続され、さらに第一の位置決め部212を介してホルダ本体21と第一のハウジング11との接続を実現する。ここで、ホルダ本体21における第一の取り付け溝211の溝口と第一のハウジング11との間に隙間を有し、ホルダ本体21と第一のハウジング11との間に一定の隙間が存在し、それによりホルダ本体21が第一の方向における可動空間を有することを確保し、ホルダ本体21が第一のハウジング11に接近するか又は第一のハウジング11から離れることができるようにする。ここで、ホルダ本体21は、ユーザがインターフェース23を手で持って動くことを実現してもよい。
【0019】
選択的に、第一の位置決め部212は、位置規制部材及び連接ロッドを含み、連接ロッドは、第一の取り付け溝211を貫通し且つターゲットハウジングに接続され、位置規制部材は、連接ロッドに接続され且つ第一の取り付け溝211のターゲットハウジングに背向する一側に位置し、連接ロッドの延伸方向は、前記第一の方向と同方向である。
【0020】
例えば、ターゲットハウジングは、第一のハウジング11であり、連接ロッドは、第一の取り付け溝211を貫通する溝底であってもよく、第一の取り付け溝211の溝口から延出し且つ第一のハウジング11上の固定座110に固定接続され、さらに連接ロッドを介してホルダ本体21及び第一のハウジング11に接続される。ここで、連接ロッドの第一のハウジング11から離れた一端に位置規制部材が設けられ、且つ位置規制部材は、第一の取り付け溝211の溝底の第一のハウジング11に背向する一側に位置し、ホルダ本体21が第一のハウジング11から離れた方向へ動いて第一の取り付け溝211の溝底を位置規制部材に当接させると、第一のハウジング11から離れた方向へ動くことができなくなり、さらにホルダ本体21の動きに対して位置規制作用を果たし、ホルダ本体21及びインターフェース23の可動範囲を制限する。
【0021】
本出願の実施例では、インターフェースホルダ20は、第一の弾性部材22をさらに含んでもよく、第一の弾性部材22は、第一の取り付け溝211内に収容され、第一の弾性部材22の一端は、ターゲットハウジングに当接し、第一の弾性部材22の他端は、第一の取り付け溝211の溝底に当接し、且つ第一の弾性部材22のターゲットハウジングに当接する一端は、ホルダ本体21の外に延出する。
【0022】
図3bを参照すると、ターゲットハウジングが第一のハウジング11であることを例として、第一の弾性部材22は、第一の取り付け溝211内に収容され、且つ第一の弾性部材22の両端は、それぞれ第一の取り付け溝211の溝底及び第一のハウジング11に当接し、且つ第一の弾性部材22の第一のハウジング11に接続される一端は、ホルダ本体21の外に延出し、例えば第一の取り付け溝211の溝口の外に延出する。このように、ホルダ本体21と第一のハウジング11との間に一定の距離がさらに存在し、即ちホルダ本体21が第一の弾性部材22の伸縮に基づいて第一のハウジング11に接近するか又は第一のハウジング11から離れることを確保でき、ホルダ本体21及びインターフェース23が往復運動を実現できることを保証する。具体的な実際の応用において、第一の弾性部材22の設置により、ホルダ本体21は、ハウジング10内で固定されるわけではなく、ユーザは、インターフェース23に力を加えることによってホルダ本体21の動きを連動させることができる。
【0023】
本出願の実施例では、ホルダ本体21にさらに第一の磁性部材216が設けられてもよく、ターゲットハウジングに第二の磁性部材111が設けられ、第一の磁性部材216は、第二の磁性部材111と磁気反発する。例えば、ターゲットハウジングは、第一のハウジング11であり、ホルダ本体21の可動範囲を確保するために、ホルダ本体21と第一のハウジング11との間に一定の距離が存在し、ホルダ本体21が第一の弾性部材22を圧縮することにより第一のハウジング11に接近した後、ホルダ本体21は、必ずしも元の位置に復帰できず、磁気反発する第一の磁性部材216及び第二の磁性部材111の設置により、ホルダ本体21に第一のハウジング11から離れる方向へ移動する力を提供することができ、ホルダ本体21が復帰できることを保証する。
【0024】
ここで、ホルダ本体21が復帰できる位置は、第一の位置決め部212に基づいて決定されてもよい。例えば、第一の位置決め部212は、ボルトであり、ボルトは、第一の取り付け溝211を貫通して第一のハウジング11に固定接続され、ボルトの第一のハウジング11に対する位置は、固定的であり、第一の弾性部材22は、ボルトの外に嵌設され、ユーザは、インターフェース23に力を加えて、ホルダ本体21が第一の弾性部材22を圧縮して第一のハウジング11に接近するように連動させてもよく、インターフェース23における作用力がキャンセルされた後、ホルダ本体21は、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との間の反発する磁性作用力の推進に基づいて、第一の取り付け溝211の底端がボルトのナット(即ち位置規制部材)に当接するまで、第一のハウジング11から離れる方向へ動き、このようにしてホルダ本体21の復帰を実現する。
【0025】
説明すべきこととして、体積が比較的小さいコントローラ、例えば携帯電話に適応させるゲームコントローラに対して、その内部空間が比較的小さく、第一の弾性部材22の伸縮範囲も比較的小さく、弾性作用力も比較的小さく、第一の磁性部材216及び第二の磁性部材111の設置により、ホルダ本体21に復帰の作用力を提供することができ、ホルダ本体21が復帰を実現することにさらに役立ち、ホルダ本体21及びインターフェース23の動きがより柔軟であることを確保し、インターフェース23の位置の調整を実現する。
【0026】
選択的に、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との間の距離は、第一の距離であり、第一の取り付け溝211の溝口とターゲットハウジングのターゲット位置との間の距離は、第二の距離であり、第一の距離は、第二の距離よりも大きく、ここで、ターゲット位置は、第一の取り付け溝211の溝口のターゲットハウジングにおける正投影位置であり、又は第一の弾性部材22がターゲットハウジングに当接する位置である。
【0027】
例えば、ターゲットハウジングを第一のハウジング11とすることを例として、第一の磁性部材216は、第二の磁性部材111と磁気反発し、両者の間の距離が近いほど、その磁気反発の作用力が大きくなり、第一の取り付け溝211の溝口と第一の弾性部材22が第一のハウジング11に当接する位置との間の距離は、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との間の距離よりも小さく、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との間の磁性作用力が大きすぎてホルダ本体21が第一のハウジング11に接近しにくくなることを回避でき、ホルダ本体21が第一の弾性部材22を圧縮するように連動させるには、ユーザがインターフェース23に比較的大きな作用力を加える必要があることを回避する。また、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との距離が比較的近い場合、両者の間の作用力がホルダ本体21のずれを引き起こしやすく、第一の磁性部材216と第二の磁性部材111との間に一定の距離を有するように限定することにより、ホルダ本体21のずれによる不安定を回避することもできる。
【0028】
選択的に、ホルダ本体21に第一の磁性部材216を取り付けるための磁性部材取り付け溝217が設けられ、第一の磁性部材216は、磁性部材取り付け溝217に接着されてもよく、又は締まり嵌めで接続されてもよく、それにより第一の磁性部材216の安定性を確保する。
【0029】
本出願の実施例では、コントローラは、回路基板50を含み、ホルダ本体21は、インターフェース取り付け溝215、第二の取り付け溝213及び第二の位置決め部材214を含み、回路基板50は、インターフェース取り付け溝215の溝口に位置し且つインターフェース23内に伸び込み、第二の位置決め部材214は、回路基板50を貫通し且つ第二の取り付け溝213内に固定される。選択的に、第二の取り付け溝213は、インターフェース取り付け溝215に隣接して設置されてもよく、第二の位置決め部材214は、回路基板50を貫通し、回路基板50をインターフェースホルダ20に固定することにより、さらにコントローラを電子機器に挿着する時、回路基板50を介して電子機器との通信を実現する。ここで、回路基板50は、フレキシブル回路基板であってもよい。
【0030】
図6及び図10bを参照すると、第一のハウジング11又は第二のハウジング12に係止溝102が設けられ、係止溝102は、前記開口を形成し、インターフェースホルダ20は、係止溝102内に設けられ、且つ係止溝102に対して前記第一の方向において可動であり、前記第一の方向は、係止溝102の深さ方向と同方向である。説明すべきこととして、ホルダ本体21は、係止溝102に適応して接続されるが、ホルダ本体21の動きに制限作用を果たすことがなく、ホルダ本体21は、係止溝102に対してその深さ方向において動くことができ、さらにホルダ本体21上のインターフェース23が異なる機種の電子機器に適応できることを確保する。
【0031】
選択的に、ホルダ本体21の係止溝102に向く一側にパネル218が設けられ、インターフェース23は、このパネル218に設けられ、且つこのパネル218のサイズ面積は、係止溝102の開口面積よりも大きく、さらにこのパネル218は、係止溝102を密閉することができ、ハウジング10内部の収容空間に対して防水、防塵の役割を果たす。
【0032】
さらに図2図7aから図10bを参照すると、ハウジング10の開口が設けられた一側にさらに同方向に突出する第一の挟持部30及び第二の挟持部40が設けられ、インターフェース23は、第一の挟持部30と第二の挟持部40との間に位置し、ここで、第二の挟持部40は、固定部41及び可動部42を含み、可動部42は、固定部41に接近するか又は離れる方向へ動くことができ、コントローラがインターフェース23を介して電子機器に挿着される場合、第一の挟持部30及び可動部42は、前記電子機器を挟持する。理解できるように、可動部42は、固定部41に対して可動であり、即ち可動部42の位置が調整可能であり、これにより可動部42と第一の挟持部30との間の距離が調整可能となり、このように可動部42と第一の挟持部30が異なる厚さの電子機器を挟持できるようになり、さらにコントローラが異なる機種、厚さの電子機器に適応することに役立ち、またさらにコントローラと電子機器との間の接続の安定性を向上させ、コントローラが電子機器から容易に脱落することを防止する。
【0033】
選択的に、可動部42は、可動板421及び第二の弾性部材422を含み、可動板421は、固定部41の第一の挟持部30に向く一側に位置し、第二の弾性部材422の一端は、固定部41に当接し、第二の弾性部材422の他端は、可動板421の固定部41に向く一側に当接する。理解できるように、第二の弾性部材422の両端は、それぞれ可動板421及び固定部41に接続され、可動板421は、第二の弾性部材422の伸縮に基づいて固定部41への接近又は離間を実現することができ、さらに可動板421と第一の挟持部30との間の距離を調整し、それにより異なる厚さの電子機器を挟持することができる。
【0034】
説明すべきこととして、第二の弾性部材422の伸縮方向は、第一の弾性部材22の伸縮方向と一致し、さらに可動板421の可動方向は、インターフェース23の可動方向とも一致し、例えば可動板421及びインターフェース23は、いずれも上下往復運動を実現することができる。
【0035】
選択的に、固定部41に収容溝が設けられ、収容溝内に位置規制柱411及び固定部材412が設けられ、可動板421は、収容溝の溝口に設けられ、且つ可動板421の収容溝に向く一側にさらに第三の取り付け溝423が設けられ、位置規制柱411は、第三の取り付け溝423内に嵌め込まれ、固定部材412は、第三の取り付け溝423内から位置規制柱411に挿入されて第三の取り付け溝423と位置規制柱411との離脱を制限し、ここで、可動板421が第二の弾性部材422の伸縮に基づいて動く場合、可動板421は、第三の取り付け溝423が位置規制柱411の延伸方向において動くように連動させる。
【0036】
例えば、固定部41に形成された収容溝の溝底に位置規制柱411が設置され、可動板421は、収容溝の溝口に位置し、第二の弾性部材422の両端は、それぞれ可動板421及び収容溝の溝底に接続され、それにより可動板421は、第二の弾性部材422の伸縮に基づいて往復運動を実現することができる。可動板421の一側に収容溝内に延伸する第三の取り付け溝423が設けられ、固定部材412は、この第三の取り付け溝423内から位置規制柱411に挿入され、さらに可動板421と位置規制柱411との接続を実現する。ここで、位置規制柱411は、第三の取り付け溝423内に嵌め込まれ、第三の取り付け溝423は、一定の溝内空間420を有し、固定部材412の先端は、可動板421に接触することがなく、さらに可動板421が収容溝に接近する溝底へ移動する時、固定部材412の先端と可動板421との間にまだ一定の距離(即ち溝内空間420)があるため、固定部材412は、可動板421に抵触作用を及ぼさず、可動板421が収容溝に接近する溝底へ移動することができる。且つ、可動板421が収容溝の溝底から離れる方向へ移動する時、固定部材412は、第三の取り付け溝423と位置規制柱411との離脱を制限でき、即ち可動板421の移動に対して制限及び復帰の作用を果たし、同時に可動板421が固定部41との接続から離脱することを回避することもできる。
【0037】
選択的に、第三の取り付け溝423の溝口に溝壁を接続する第一のバッフルが設けられ、第一のバッフルに接続孔が設けられ、固定部材412は、接続孔を貫通し且つ位置規制柱411に挿入され、固定部材412は、第三の取り付け溝423内に収容され且つ位置規制柱411から突出する第二のバッフルを含み、第二のバッフルは、第一のバッフルに当接する。例えば、具体的に図7bを参照すると、固定部材412は、ボルトであり、ボルトのナットは、第二のバッフルであり、ナットのサイズは、第一のバッフル上の接続孔のサイズよりも大きく、さらに可動板421が、第一のバッフルがナットに当接するまで収容溝の溝底から離れる方向へ移動する時、第一のバッフルに対するナットの抵抗力は、第三の取り付け溝423と位置規制柱411との離脱を回避でき、可動板421の継続的な移動を制限することもでき、それにより可動板421の復帰を実現する。
【0038】
選択的に、可動板421の第一の挟持部30に向く一側に軟質パッド、例えばシリカゲルパッドが設けられることにより、コントローラが電子機器を挟持する時に、電子機器への損傷を回避する。
【0039】
本出願の実施例における電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、スマートウェアラブルデバイスなどのコントローラとの挿着を実現できる端末製品を含むがそれに限定されない。
【0040】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施形態に限らない。上記の具体的な実施形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6
図7a
図7b
図8
図9a
図9b
図10a
図10b
【国際調査報告】