IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キメラ・バイオエンジニアリング,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2024-536188抗TNMUC1 GOLD CAR T細胞用の組成物および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】抗TNMUC1 GOLD CAR T細胞用の組成物および方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/17 20150101AFI20240927BHJP
   C12N 15/63 20060101ALI20240927BHJP
   C12N 5/10 20060101ALI20240927BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240927BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20240927BHJP
   C12N 15/12 20060101ALN20240927BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20240927BHJP
   C12N 15/62 20060101ALN20240927BHJP
   C12N 15/24 20060101ALN20240927BHJP
   C12N 5/0783 20100101ALN20240927BHJP
【FI】
A61K35/17
C12N15/63 Z
C12N5/10
A61P35/00
A61K48/00
C12N15/12 ZNA
C12N15/13
C12N15/62 Z
C12N15/24
C12N5/0783
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519420
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-22
(86)【国際出願番号】 US2022076766
(87)【国際公開番号】W WO2023056194
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】63/249,730
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/331,804
(32)【優先日】2022-04-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519073117
【氏名又は名称】キメラ・バイオエンジニアリング,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ゼイナー,ガスティ
(72)【発明者】
【氏名】ガセレズ,アルバート
(72)【発明者】
【氏名】ヘルツィヒ,エイタン
【テーマコード(参考)】
4B065
4C084
4C087
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AA90Y
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA24
4B065CA25
4B065CA44
4C084AA13
4C084NA13
4C084ZB26
4C087AA01
4C087AA02
4C087AA03
4C087BB63
4C087NA13
4C087ZB26
(57)【要約】
ペイロードを、TnMUC1陽性がん細胞に送達するための方法および組成物。抗TnMUC1 CARおよび導入遺伝子ペイロードは、免疫細胞内へと操作により導入され得るため、導入遺伝子ペイロードは、所望の時間において免疫細胞から発現および送達されることになる。そのような、導入遺伝子ペイロードを含む抗TnMUC1 CAR T細胞は、他の分子、例えば、抗がん療法などの他の治療薬の投与と併用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
膵がん、前立腺がん、またはトリプルネガティブ乳がんを処置するための方法であって、配列番号2のアミノ酸配列を有する抗TnMUC1キメラ抗原受容体と、AUリッチエレメントであるRNA分解エレメント(RDE)をコードするポリヌクレオチドに作動可能に連結されたIL-12ペイロードをコードするポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターを含む、RDEに作動可能に連結された導入遺伝子をコードする転写物を作るために転写される異種核酸とを含む初代T細胞を得るステップ;前記初代T細胞を、前記膵がん、前記前立腺がん、または前記トリプルネガティブ乳がんと診断された対象に投与するステップ;前記初代T細胞を、膵がん細胞、前立腺がん細胞、またはトリプルネガティブ乳がん細胞と関連するTnMUC1に曝露するステップであって、前記抗TnMUC1キメラ抗原受容体による、前記TnMUC1の結合が前記初代T細胞を活性化する、ステップ;ならびに前記導入遺伝子を発現させるステップであって、前記導入遺伝子から作られるポリペプチドの量が、前記初代T細胞の活性化後に増加する、ステップを含む、前記膵がん、前記前立腺がん、または前記トリプルネガティブがんが処置される方法。
【請求項2】
初代T細胞が、配列番号5、配列番号12、配列番号13、または配列番号14を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記初代T細胞が配列番号5を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記初代T細胞が配列番号12を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記初代T細胞が配列番号13を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記初代T細胞が配列番号14を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
方法が、膵がんを処置するためのものであり、かつ前記TnMUC1が膵がん細胞と関連する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
方法が、前立腺がんを処置するためのものであり、かつ前記TnMUC1が前立腺がん細胞と関連する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
方法が、トリプルネガティブ乳がんを処置するためのものであり、かつ前記TnMUC1がトリプルネガティブ乳がん細胞と関連する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、または配列番号14の核酸配列を含む2シストロン性構築物。
【請求項11】
前記核酸配列が配列番号5である、請求項10に記載の2シストロン性構築物。
【請求項12】
前記核酸配列が配列番号12である、請求項10に記載の2シストロン性構築物。
【請求項13】
前記核酸配列が配列番号13である、請求項10に記載の2シストロン性構築物。
【請求項14】
前記核酸配列が配列番号14である、請求項10に記載の2シストロン性構築物。
【請求項15】
請求項10に記載の2シストロン性構築物を含む初代T細胞。
【請求項16】
前記2シストロン性構築物が、配列番号5の核酸配列を有する、請求項15に記載の初代T細胞。
【請求項17】
前記2シストロン性構築物が、配列番号12の核酸配列を有する、請求項15に記載の初代T細胞。
【請求項18】
前記2シストロン性構築物が、配列番号13の核酸配列を有する、請求項15に記載の初代T細胞。
【請求項19】
前記2シストロン性構築物が、配列番号14の核酸配列を有する、請求項15に記載の初代T細胞。
【請求項20】
自家T細胞である、請求項15から19のいずれか1項に記載の初代T細胞。
【請求項21】
同種T細胞である、請求項15から19のいずれか1項に記載の初代T細胞。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列表、表、またはコンピュータプログラムの参照
配列表の正式な写しが、WIPO Sequenceバージョン2.1.0を用いて作成した、ファイル名「\CBIO078.xml」、作成日2022年9月13日、サイズ154キロバイトのxmlファイルとして、EFS-Web経由で本明細書と同時に提出される。EFS-Webを経由し出願した配列表は、本明細書の一部であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
キメラ抗原受容体は、CARにより認識された標的を攻撃するようT細胞に指示し得るヒト操作受容体(engineered receptor)である。例えば、CAR T細胞療法は、急性リンパ芽球性白血病および他のB細胞関連悪性腫瘍に対する完全奏功の誘導に有効であることが示されており、かつ難治性/再発急性リンパ芽球性白血病の寛解の達成および持続に有効であることが示されている(Maude等、NEJM、371:1507、2014)。しかしながら、サイトカイン放出症候群(CRS)、腫瘍崩壊症候群(TLS)、B細胞形成不全、およびオン腫瘍、オフターゲット毒性に関連する危険な副作用が一部の患者で認められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、CAR技術を制御する2つの戦略が存在する。1つ目は、誘導性「キルスイッチ(kill switch)」である。このアプローチでは、アポトーシス経路を開始する1つまたは複数の「自殺」遺伝子がCAR構築物に組み込まれる(Budde等、PLoS1、2013 doi:10.1371/journal.pone.0082742)。これらの自殺遺伝子の活性化は、脂質透過性タクロリムスアナログであるAP1903(リミデュシド(rimiducid)としても知られる)の添加により開始され、このAP1903は、アポトーシス誘導性タンパク質が翻訳の際に融合しているヒトタンパク質FKBP12(Fv)のホモ二量体化を開始する。理想的なシナリオでは、これらのキルスイッチは、CAR技術の長期監視の利点を犠牲にして毒性から守ろうとする。しかしながら、インビボでは、これらの自殺スイッチは、AP1903に応答しないCAR T細胞に対する強力な選択圧に逆らう形で動作するため、この目標を実現させないようであり、患者T細胞への安定な導入遺伝子の挿入と関連する有害な、エラーを起こしやすいレトロウイルスの複製により悪化する状況である。このシナリオでは、非応答性CAR T細胞クローンが増殖し続け、抗原依存性に標的細胞を死滅させるであろう。したがって、キルスイッチ技術は、毒性に対する十分な防衛手段を提供しそうにない。
【0004】
2つ目のCAR調節アプローチは、いくつかの方法で達成され得る一過性CAR発現である。1つのアプローチでは、T細胞が非血縁ドナーから採取され、HLA遺伝子がゲノム編集技術により欠失され、CARコード導入遺伝子がこれらの細胞のゲノムに挿入される。養子移入すると、これらのCAR T細胞はレシピエントの免疫系により異物として認識され、破壊されるため、この系におけるCAR曝露は一過性である。別の一過性CAR曝露アプローチでは、CARコード遺伝子のmRNAが、採取された患者T細胞に導入される(Beatty、GL 2014. Cancer Immunology Research 2 (2):112~20頁。doi:10.1158/2326-6066.CIR-13-0170)。mRNAは半減期が短く、細胞中で複製されないかまたは安定に維持されないことから、CAR発現T細胞の永続的な変化はなく、したがって、CAR発現および活性は短期間となるであろう。しかしながら、キルスイッチアプローチと同様に、これらの一過性CAR曝露アプローチは、CARの監視の利点を犠牲にする。さらに、これらの一過性の系を用いると、急性毒性の制御が困難な場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
一態様では、本記載は、がん細胞を標的にするために合わせて使用される、免疫細胞中におけるRNA不安定化エレメント(「RDE」)の制御下にある様々なペイロードを有する抗TnMUC1キメラ抗原受容体のための方法、細胞、および核酸を開示する。キメラ抗原受容体は、場合により配列番号3などのシグナル配列を含み得る、配列番号1の配列(配列番号2のアミノ酸配列)を有する抗TnMUC1 CARであり得る。この抗TnMUC1 CARを含む構築物は、GC160(配列番号4)、GC213(配列番号5)、GC217(配列番号6)、GC219(配列番号7)、GC223(配列番号8)、SK062(配列番号9)、SK148(配列番号10)、SK072(配列番号11)、GC251(配列番号12)、PD007(配列番号13)、およびPD009(配列番号14)を含み得る。ペイロードは、サイトカイン、FasL、抗体、成長因子、ケモカイン、ポリペプチドもしくは多糖を切断する酵素、グランザイム、パーフォリン、またはチェックポイント阻害剤の1つまたは複数であり得る。ペイロードは、IL-12、抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)、ならびに/または抗TGFb薬剤(例えば、抗TGFb抗体、可溶性TGFbR、抗avB6インテグリン抗体、天然TGFb結合タンパク質、dnTGFBR2、ビグリカン、デコリン)の1つまたは複数であり得る。
【0006】
TnMUC1は、例えば、卵巣がん、乳がん(例えば、特定のトリプルネガティブ乳がん)、膵がん、結腸直腸がん、結腸がん、前立腺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、多発性骨髄腫、および/またはT細胞急性リンパ芽球性白血病を含むいくつかのがん上に見出され得る。TnMUC1に関して陽性である前記のがんのいずれかが、本明細書に記載される抗TnMUC1 Gold CARを用いて処置され得る。一態様では、キメラ抗原受容体の結合ドメインは、Tn-MUC1抗原の、変化したグリコシル化を認識し、かつTnグリコシル化ゆえに腫瘍関連抗原になり得る他の抗原における、同様に変化したTnグリコシル化も認識できる。そのような、変化したTnグリコシル化を有する他の腫瘍関連抗原は、例えば、MUC16(uniprot Q8WXI7)、CD43、LRP8(uniprot Q14114)、GALNT10(uniprot Q86SR1)、GXYLT2(uniprot A0PJZ3)、PODXL(uniprot O00592)、TGOLN2(uniprot O43493)、CPD(uniprot O75976)、LDLR(uniprot P01130)、TFRC(uniprot P02786)、PTPRC(uniprot P08575)、CD7(uniprot P09564)、MIC2(uniprot P14209)、MGAT1(uniprot P26572)、CANX(uniprot P27824)、GRN(uniprot P28799)、TNFRSF8(uniprot P28908)、HCFC1(uniprot P51610)、GFRA1(uniprot P56159)、NUCB2(uniprot P80303)、FBLN2(uniprot P98095)、VLDLR(uniprot P98155)、LRP1(uniprot Q07954)、MGAT2(uniprot Q10469)、GALNT2(uniprot Q10471)、OS9(uniprot Q13438)、DAG1(uniprot Q14118)、SELPLG(uniprot Q14242)、CDON(uniprot Q4KMG0)、PRRT3(uniprot Q5FWE3)、MIA3(uniprot Q5JRA6)、LAIR1(uniprot Q6GTX8-2)、PI16(uniprot Q6UXB8)、SEX6L2(uniprot Q6UXD5-3)、SRCAP(uniprot Q6ZRS2)、GALNT7(uniprot Q86SF2)、RTN4RL2(uniprot Q86UN3)、LRP11(uniprot Q86VZ4)、AEBP1(uniprot Q8IUX7)、LEPREL2(uniprot Q8IVL6)、GALNT12(uniprot Q8IXK2)、KIAA2013(uniprot Q8IYS2)、XXYLT1(uniprot Q8NBI6)、TP53I13(uniprot Q8NBR0)、CHST14(uniprot Q8NCH0)、SORL1(uniprot Q92673)、SEMA4D(uniprot Q92854)、DCBLD2(uniprot Q96PD2)、SLC29A1(uniprot Q99808)、SMO(uniprot Q99835)、ERP44(uniprot Q9BS26)、YIPF3(uniprot Q9GZM5)、XYLT2(uniprot Q9H1B5)、MEGF9(uniprot Q9H1U4)、SLC38A10(uniprot Q9HBR0)、TMEM30A(uniprot Q9NV96)、SEL1L(uniprot Q9UBV2)、SAP30BP(uniprot Q9UHR5)、MAN1B1(uniprot Q9UKM7)、HEG1(uniprot Q9ULI3)、MINPP1(uniprot Q9UNW1)、CLEC11A(uniprot Q9Y240)、BACE2(uniprot Q9Y5Z0)、CD99(uniprot H7C2F2)、NCOR1(uniprot O75376)、CTSD(uniprot P07339)、FAS(uniprot P25445)、CD27(uniprot P26842)、LRPAP1(uniprot P30533)、BMPR1A(uniprot P36894)、FAM3A(uniprot P98173)、GNPTAB(uniprot Q3T906)、CASC4(uniprot Q6P4E1)、SEZ6L2(uniprot Q6UXD5-3)、XXYLT12(uniprot Q8NBI6)、TXNDC5(uniprot Q8NBS9)、ERGIC2(uniprot Q96RQ1)、CCDC134(uniprot Q9H6E4)、SDF2L1(uniprot Q9HCN8)、GPR108(uniprot Q9NPR9)、GNPTG(uniprot Q9UJJ9)、CCDC64B(uniprot A1A5D9)、LILRA5(uniprot A6NI73)、SPINT2(O43291)、GDF11(uniprot O95390)、P4HA1(uniprot P13674-2)、IGLL1(uniprot P15814)、FXYD2(uniprot P54710-2)、HNRNPU(uniprot Q00839)、PVRL1(uniprot Q15223)、ADRM1(uniprot Q16186)、XYLT1(uniprot Q86Y38)、PNPLA1(uniprot Q8N8W4)、TTN(uniprot Q8WZ42)、IGSF8(uniprot Q969P0)、LY9(uniprot Q9HBG7)、SLC39A9(uniprot Q9NUM3)、B4GALT7(uniprot Q9UBV7)、MGAT4A(uniprot Q9UM21)、TAF4(uniprot O00268)、VGF(uniprot 15240)、TACSTD2(uniprot P09758)、HSPA5(uniprot P11021)、PRJCSH(uniprot P14314)、LMAN1(uniprot P49257)、TMED10(uniprot P49755)、NUP153(uniprot P49790)、NUCB1(uniprot Q02818)、BPTF(uniprot Q12830)、UBAP2L(uniprot Q14157)、KLHDC10(uniprot Q6PID8)、LRRC8D(uniprot Q7L1W4)、LYPD6 KIAA201(uniprot Q86Y78)、ZFR(uniprot Q96KR1)、MUC5B(uniprot Q9HC84)、CDK12(uniprot Q9NYV4)、HYOU1(uniprot Q9Y4L1)を含む。本明細書に開示される抗TnMUC1 CARは、これらの他の腫瘍関連抗原も標的にできる。
【0007】
ペイロードは、サイトカイン、抗体、レポーター(例えば、イメージング用)、受容体(例えば、CARなど)、または標的部位において所望の効果を有し得る他のポリペプチドであり得る。ペイロードは、細胞の挙動を修飾するために、細胞内または細胞表面上にとどまり得る。ペイロードは、細胞内タンパク質、例えば、キナーゼ、ホスファターゼ、代謝酵素、エピジェネティック修飾酵素、遺伝子編集酵素等であり得る。ペイロードは、遺伝子調節RNA、例えば、siRNA、マイクロRNA(例えば、miR155)、shRNA、アンチセンスRNA、リボザイムなど、またはCRISPRシステムと共に使用するガイドRNAであり得る。ペイロードは、核酸(例えば、ベクター、またはヒト人工染色体(HAC))であり得る。ペイロードは、GPCR、トランスポータ等の膜結合タンパク質でもあり得る。ペイロードは、標的部位を画像化できるようにするイメージング剤であり得る(標的部位は、CARが結合する所望の量の標的抗原を有する)。ペイロードは、チェックポイント阻害剤であり得て、CARおよび/または他の結合タンパク質(例えば、T細胞受容体、抗体または自然免疫受容体)は腫瘍関連抗原を認識することができるため、真核細胞はチェックポイント阻害剤を腫瘍へ優先的に送達する。ペイロードは、例えば、グランザイム、アポトーシス誘導因子、細胞傷害性小分子、または補体を含む細胞傷害性化合物であり得る。ペイロードは、例えば、抗4-1BBアゴニスト抗体(抗CD137抗体)、抗IL1b抗体(抗炎症性)、抗CD29/抗VEGF抗体、抗CTLA4抗体、二重特異性抗体(例えば、BiTE)、抗CD11b抗体、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-12、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、可溶性CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、siRNA、他のアンチセンスRNA、および/または抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)などの抗体であり得る。ペイロードは、小型ロイシンリッチプロテオグリカン(SLRP)、例えば、デコリン、ビグリカン、および/またはルミカンなどを有する融合タンパク質として提示され得る(それらのすべては、融合タンパク質を、標的部位中または標的部位近くの細胞マトリクスに係留し得る)。デコリンおよび/またはビグリカンとの融合は、標的部位中およびその周りにおいてTGFベータを結合することもでき、免疫抑制を低下させ得る。骨髄細胞により引き起こされる免疫抑制または阻害を低下させる骨髄修飾ペイロード(「MMペイロード」)が送達され得て、例えば、ApoE3、ApoE4、Hsp60、Hsp70、TNFα、CSF1受容体のアンタゴニスト、CD40L(CD154)、および/またはIL-12を含む。送達に関する異なる薬物動態をもたらすRDEを使用して、CAR、DE-CAR、side-CARおよび/または他の受容体細胞(例えばT細胞)により、2つ以上のMMペイロードを送達することもできる。例えば、異なるMMペイロードは、異なるRDEにより制御され得るため、異なるMMペイロードの送達のCmaxは、異なる時間において生じることになる。ペイロードは、例えば、サイトカイン(例えば、IL-2、IL-12、IL-15、IL-18)、ケモカイン(例えば、CXCL12)、パーフォリン、グランザイム、および他の免疫ポリペプチドを含む、免疫ポリペプチドであり得る。ペイロードは、例えば、ヒアルロニダーゼ、またはヘパリナーゼを含む、酵素であり得る。ペイロードは、例えば、ApoE(例えば、ApoE2、ApoE3およびApoE4)、NOシンターゼ(例えば、iNOS、nNOS、eNOS)、HSVチミジンキナーゼ(HSV-TK)、CSF1受容体のアンタゴニスト、CCR2、および/またはCCR4を含む、ポリペプチドであり得る。ペイロードは、標的部位近くまたは標的部位中のコラーゲンに結合するように、デコリン、ビグリカン、フィブロモジュリン/ルミカンと融合または会合させてもよい。この戦略は、細胞傷害性ペイロードの、標的細胞(例えば、腫瘍)への局在を維持するために特に有用である。ペイロードは、ウイルスをペイロードとして送達する導入遺伝子であり得る。例えば、RDEは、複製およびコート/エンベロープタンパク質のためのウイルス遺伝子の発現を制御するマスター制御エレメントを制御し得る。あるいは、Repおよびコート/エンベロープタンパク質は、調節タンパク質により制御される誘導性プロモーターの制御下に置かれ得て、その調節タンパク質はRDEにより制御され得る。さらにあるいは、ウイルスのRepタンパク質がRDEの制御下に置かれてもよく、および/またはウイルスのコート/エンベロープタンパク質がRDEの制御下に置かれてもよい。他のペイロードと同様に、この複合体ペイロードは、CAR T細胞調節、または細胞において解糖を誘導する他のいずれかの調節を使用し得る。T細胞中のヘルパー構築物、または他の送達細胞が、ウイルス複製およびウイルスパッケージングに必要な遺伝子をコードしてもよい。
【0008】
RDEは、複数の導入遺伝子を制御し得るか、または複数のRDEが、複数の導入遺伝子を制御し得る。複数の導入遺伝子は、連続的に、および/またはコンカテマーとして、および/または他の配置で配置されてもよい。複数のRDEが、導入遺伝子を調節するために使用され得て、これらの複数のRDEは、コンカテマーとして編成されてもよく、転写物の領域内に分散されてもよく、または転写物の異なる部分に位置してもよい。複数の導入遺伝子が、RDE、またはRDEの組合せにより調節され得る。RDEは、3’-UTR、5’-UTRおよび/またはイントロン中に局在し得る。RDEは、例えば、AU1(CD40L)、AU2(CSF2)、AU3(CD247)、AU4(CTLA4)、AU5(EDN1)、AU6(IL2RA)、AU7(SLC2A1)、AU8(TRAC)、AU9(CD274)、AU10(Myc)、AU11(CD19)、AU12(IL4)、AU13(IL5)、AU14(IL6)、AU15(IL9)、AU16(IL10)、AU17(IL13)、AU18(FOXP3)、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、AU23(CDC42-SE2)、AU24(CD8)、AU27(bGH)、および/またはAU101(インターフェロンガンマまたはIFNg)由来のRDEを含み得る。他のRDEが、以下の記載に開示される。RDE制御は、導入遺伝子のコドンの一部または全部でのウォブル位(コドンの第3位)のGC含量を増やす、導入遺伝子のコドン最適化と組み合わせることもできる。このコドン最適化は、発現の効率(オンシグナル)を100倍まで上昇させ得る。そのようなコドン最適化導入遺伝子は、RDEと連結されて、コドン最適化を伴わない導入遺伝子-RDEと比べて、RDE制御由来の発現の、より大きいダイナミックレンジをもたらすことができる。
【0009】
一態様では、RDE制御ペイロードの有無にかかわらず抗TnMUC1 CAR T細胞を利用する療法を、他の療法と組み合わせる。他の療法は、例えば、ポリペプチド、脂質、炭水化物、核酸、小分子薬物、生物学的薬物、抗体、抗体薬物複合体を含むいずれかの治療用分子、または前記の組合せを含み得る。適切な分子を以下に記載する。他の療法が、CAR療法(RDE制御導入遺伝子の有無にかかわらず)と同時に、CAR療法(RDE制御導入遺伝子の有無にかかわらず)の投与前に、またはCAR療法(RDE制御導入遺伝子の有無にかかわらず)の投与後に、対象に投与され得る。例えば、対象は、化学療法および/または免疫療法(例えば、抗体薬物複合体)で処置された後に、場合によりRDE制御ペイロードを含むCAR T細胞で処置することができる。CAR T細胞処置は、化学療法および/または免疫療法後の様々な時間において、例えば、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、または6週間後に対象に施され得る。化学療法および/または免疫療法(例えば、ADC)は、CAR T細胞処置と共に、処置の複数サイクルを循環させることができる。CAR T細胞による処置は、標的Xペプチド、または標的Xペプチドをロードしたウイルスもしくは細胞によりブーストすることも可能である(標的Xは、CARが結合する標的である)。
【0010】
一態様では、RDE、RDEの組合せ、および/または修飾RDEが、例えば、発現量、定常状態濃度、Cmax(得られる遺伝子産物の最大濃度)、Tmax(Cmaxに達するまでの時間)、ベースライン発現、誘導スピード(加速)、誘導率(速度)、調節倍率(fold regulation)としても知られるダイナミックレンジ(誘導発現/基底発現)、最大ダイナミックレンジ(DRmax)、DRmaxまでの時間、曲線下面積(AUC)等を含む、ペイロードの調節に対する所望の動態パラメータを提供するために使用され得る。望ましい調節のレベル、程度、時間、および量を提供する、動態パラメータの所望のセットを有するRDE構築物が作製され得る。さらに、構築物の動態性能を変更するためにRDEコンカテマーが使用され得る。
【0011】
2つ以上のペイロード間での時間的調節をもたらすために、RDEの組合せを使用することができる。RDEは、細胞の活性化(または発現の誘導)後の異なる時間において、最大発現率(および異なる最大発現量)をもたらすように選択され得る。この時間的制御は、第1のペイロードが細胞の状態を変更することを可能にするため、より遅くに発現をもたらすRDEを含む第2のペイロードから作用を受けるように細胞が準備されることになる。この時間的制御は、細胞の活性化後、2つ、3つまたはそれ以上の導入遺伝子の発現の時間を調整するために使用することもできる。導入遺伝子コードポリペプチドが分泌される場合、それらは標的細胞に一時的に作用し得る。例えば、第1のペイロード(早期発現RDEを含む)は分泌され、標的細胞の状態を変化させるように標的細胞に作用することができる(例えば、受容体の発現を誘導する)。第2のペイロードは、後で発現され(後期発現RDEの制御下)、変化した状態の標的細胞に作用する(例えば、第2のタンパク質は、誘導された受容体のリガンドであり得る)。
【0012】
一態様では、抗TnMUC1 CARは、標的部位(例えば、腫瘍細胞または他の疾患組織/細胞)において抗原を認識し、それが細胞を活性化する。ペイロードは、標的部位において第2の抗原を認識する他のCARであり得て、抗TnMUC1 CARによる細胞の活性化は、第2のCARを誘導し、真核細胞が、第2の抗原により標的部位を認識することを可能にする。一態様では、真核細胞は、標的部位において抗原を認識する抗TnMUC1 CARを有し、これが、細胞の活性化状態を直接または間接的に低下させるポリペプチドをコードする導入遺伝子を(RDEを通して)活性化する。例えば、導入遺伝子は、健常組織上の抗原を認識する第2のCARをコードし得るため、第1のCARが非標的細胞において抗原と反応すると、(標的部位において存在しないか、または低下した量で存在する)健常細胞抗原との、第2のCAR相互作用により、真核細胞が非活性化されることになる。
【0013】
一部の態様では、抗TnMUC1 CARを含む細胞は、免疫細胞、例えば、T細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞、または他の抗原提示細胞である。免疫細胞(例えば、T細胞、NK細胞、マクロファージ、B細胞等)は、同種、自家または同系であり得る。免疫細胞(例えば、T細胞、NK細胞、マクロファージ、B細胞等)は、初代免疫細胞、初代免疫細胞由来、または細胞株由来であり得る。これらの態様では、抗TnMUC1 CARによる細胞の活性化、または他のやり方で免疫細胞の代謝状態を変化させることが、RDEを通したペイロードの発現を誘導し得る。ペイロードを制御するRDEは、マイクロRNA結合部位を有し得て、それらのマイクロRNA結合部位の1つまたは複数を除去するように操作され得る。RDEには、Huタンパク質R(HuR)が結合し得る。理論に拘束されることは望まないが、HuRは、一部のRDEに結合し、mRNAを安定化するように作用して、翻訳の増強をもたらし得ることが予想される。一部のRDEは、真核細胞が活性化されていない(解糖活性が低い)、静止状態である、または休止状態である場合にRDEに結合することができる酵素であるグリセルアルデヒド3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、他のデヒドロゲナーゼ、他の酸化還元酵素、または他の解糖系酵素を通して、真核細胞の解糖状態と結び付いていることがある。GAPDHまたは他の酵素がRDEに結合すると、これは、RDEを含むRNAの半減期を短縮させ得る。この態様では、真核細胞(例えば、Tリンパ球)のCAR活性化は、RNAのGAPDH結合を低下させ、RNAの半減期を延長させる解糖を細胞内で誘導し得て、これが、RNA中にコードされ、かつRDEにより制御されるペイロードの発現の上昇をもたらす。理論に拘束されることは望まないが、GAPDHがRDEを空にすることから、HuRまたは他のRDE結合タンパク質が、続いて同じRDE、または以前は接近不可能であったRDE(GAPDHの存在による立体障害型)のいずれかに結合して、さらにmRNAを安定化させ、mRNAの半減期を延長させ、かつRNAによりコードされて前記RDEにより制御されるペイロードの発現のさらなる上昇をもたらすことができる。したがって、CAR活性化は、ペイロードの発現を誘導し得る。他の態様では、免疫細胞の他の活性化が、GAPDHを解糖に関与させるため、RDEの制御下でペイロードの発現を誘導することができる。GAPDHが結合するRDEの例には、例えば、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、およびAU23(CDC42-SE2)が含まれる。
【0014】
RDEを含む転写物からの発現は、細胞の代謝状態に応答し得る。例えば、代謝酵素または解糖系酵素がRDEに結合し得て、これが、それらの代謝酵素または解糖系酵素を通して、導入遺伝子の発現を、細胞の活性化状態に結び付ける。いくつかの代謝酵素または解糖系酵素は、転写物中のRDEに結合し、転写物を分解するか、または転写物を分解の標的にする。それらの代謝酵素または解糖系酵素が活性になると、それらの酵素はもはやRDEに結合せず、転写物はより長期間安定であり、転写物はそのより長い期間にわたって翻訳され得る。そのようなRDEの制御下で導入遺伝子を発現する細胞は、所望の時間において細胞の代謝状態を変更できるCARを発現するようにも操作され得て、所望の時間において導入遺伝子の発現をもたらすことができる。あるいは、真核細胞の代謝状態を変更し、導入遺伝子の発現をもたらすために、他の刺激が使用されてもよい。例えば、細胞の代謝状態は、例えば、小分子(例えば、PMA/イオノマイシン)、サイトカイン、リガンドとの、TCRおよび共刺激ドメインの係合、酸素レベル、細胞ストレス、温度、または光/放射線を含む刺激により、導入遺伝子発現を引き起こす(または発現を阻害する)ように変更されてもよい。
【0015】
一態様では、CAR Tリンパ球は、移植片対宿主反応を低下させるまたは予防するように修飾されている。これは、T細胞受容体がTリンパ球を活性化する能力をノックアウトすることによりなされる。優性CD3イプシロン鎖変異体がTリンパ球に導入されると、T細胞受容体がTリンパ球を活性化する能力がノックアウトされ得る。1つのそのようなCD3イプシロン変異体は、C-X-X-Cモチーフのシステイン残基をセリン残基で置換する二重変異体である(C119SおよびC122S変異体)。この変異体CD3イプシロン鎖はT細胞受容体からのシグナル伝達を破壊し、T細胞受容体を通したTリンパ球のリガンド誘導活性化を阻止する。過剰なCD3イプシロンC119S/C122S変異体をTリンパ球内で発現させることにより、Tリンパ球は、CAR Tリンパ球のTリンパ球受容体への、宿主抗原の結合に応じて活性化しないであろう。これは、移植片対宿主反応が低下した、対象における同種CAR Tリンパ球の使用を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】3つの変数が、CARコピー数、標的エピトープコピー数、およびCAR結合親和性である場合の、最適なCAR活性の図を示す。
図2】休止時のT細胞の生物発光と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)またはCD3/CD28ビーズ(TCRを活性化する)によるT細胞の活性化後の、RDEにより制御されるルシフェラーゼを含むT細胞からの生物発光に関するグラフを示す。
図3】休止時のT細胞の生物発光と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)によるT細胞の活性化後の、RDEであるGold1、Gold2、またはGold3により制御されるルシフェラーゼを含むT細胞からの生物発光に関するグラフを示す。
図4】休止時のT細胞のIL-12発現と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)によるT細胞の活性化後の、IL-12発現がRDEにより制御されるT細胞からのIL-12発現に関するグラフを示す。
図5】ジャーカット細胞における、制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図6】初代T細胞における、制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図7】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、1、3、6、および8日後の活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ発現を示す。
図8】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図9】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、活性化から1日後、3/4日後、6日後、および8日後に測定されたダイナミックレンジ(活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ)を示す。
図10】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、活性化から1日後、3/4日後、6日後、および8日後に測定されたダイナミックレンジ(活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ)を示す。
図11】制御エレメントとしてRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、グルコースおよびガラクトースの存在下でのルシフェラーゼ発現に対する影響を示す。
図12】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対するSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を比較する。
図13】インビトロでのIFNgのレベルを示す。
図14】インビトロでIL-12のレベルを示す。
図15】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図16】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図17】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図18】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー180由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図19】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー580由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図20】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー598由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図21】マウスにおける膵がんモデルに対するSK072、SK201、SK209、GC213、GC251およびGC216の効能を示す。
図22】細胞の活性化後の、Gold制御下でのペイロードの発現に対するラパマイシンの阻害効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な説明
様々な実施形態が記載される前に、本開示の教示は、記載された特定の実施形態に限定されず、そのため、当然のことながら変わり得ることが理解されるべきである。本教示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用する用語は、単に特定の実施形態を記載する目的のためのものであり、限定的であるとは意図されないことも理解されるべきである。
【0018】
特に定義されない限り、本明細書で使用するすべての専門用語および科学用語は、本開示が帰属する技術分野の当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様または同等の任意の方法および材料も、本教示の実施または試験において使用され得るが、いくつかの例示的な方法および材料をこれより記載する。
【0019】
本明細書でおよび添付の特許請求の範囲で使用する場合、文脈が特に明確に指示しない限り、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数の指示対象を含むことに留意すべきである。特許請求の範囲は、いずれかの任意選択の要素を排除するように起草され得ることをさらに明記する。そのため、この記述は、請求項要素の列挙に関連した「単に(solely)」、「のみ(only)」等のような排他的用語の使用、または「否定的な」限定の使用のための先行詞としての役割を果たすことが意図される。物質の濃度またはレベルに関して与えられる数値限定は、文脈が特に明確に指示しない限り、近似であることが意図される。したがって、濃度が(例えば)10μgと示される場合、濃度は少なくともおよそ(approximately)または約(about)10μgと理解されることが意図される。
【0020】
本開示を読むと当業者に明らかになるように、本明細書に記載および図示される個々の実施形態の各々は、別々の構成要素および特徴を有し、それらは、本教示の範囲または趣旨から逸脱することなく、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されるか、または組み合わすことができる。列挙されるいずれかの方法は、列挙される、事象の順序、または論理的に可能な他のいずれかの順序で行うことができる。
【0021】
定義
本開示に関して、本明細書の記載において使用する専門用語および科学用語は、特に具体的に定義されない限り、当業者により一般的に理解される意味を有する。したがって、以下の用語は、以下の意味を有することが意図される。
【0022】
本明細書で使用する場合、「抗体」は、リガンド結合タンパク質として機能的に定義され、かつ免疫グロブリンの可変領域に由来すると当業者により認識されるアミノ酸配列を含むと構造的に定義されたタンパク質と定義される。抗体は、免疫グロブリン遺伝子、免疫グロブリン遺伝子の断片、ハイブリッド免疫グロブリン遺伝子(異なる動物由来の遺伝情報の組合せにより作製)、または合成免疫グロブリン遺伝子により実質的にコードされる1つまたは複数のポリペプチドからなり得る。認識されている天然免疫グロブリン遺伝子には、カッパ、ラムダ、アルファ、ガンマ、デルタ、イプシロンおよびミュー定常領域遺伝子、ならびに無数の免疫グロブリン可変領域遺伝子ならびに複数のDセグメントおよびJセグメントが含まれる。軽鎖は、カッパまたはラムダのいずれかとして分類される。重鎖は、ガンマ、ミュー、アルファ、デルタ、またはイプシロンとして分類され、それらが次いで、それぞれ、免疫グロブリンクラスIgG、IgM、IgA、IgDおよびIgEを定義する。抗体は、インタクトな免疫グロブリンとして、様々なペプチダーゼでの消化により産生されるいくつかの十分に特徴付けられた断片として、または組換えDNA技術により作製される様々な断片として存在する。抗体は、多くの異なる種(例えば、ウサギ、ヒツジ、ラクダ、ヒト、もしくは例えばマウスもしくはラットなどのげっ歯類)に由来し得るか、または合成であり得る。抗体は、キメラ、ヒト化、またはヒューマニア化(humaneered)抗体であり得る。抗体は、モノクローナルまたはポリクローナル抗体、多重鎖または一本鎖抗体、断片またはインタクトな免疫グロブリンであり得る。
【0023】
本明細書で使用する場合、「抗体断片」とは、インタクト抗体、またはその組換えバリアントの少なくとも1つの部分と定義され、かつ抗原などの標的に対する、抗体断片の認識および特異的結合を与えるために十分な抗原結合ドメイン、例えば、インタクト抗体の抗原性決定可変領域を指す。抗体断片の例には、Fab、Fab’、F(ab’)、およびFv断片、scFv抗体断片、直鎖抗体、sdAbなどの単一ドメイン抗体(VまたはVのいずれか)、ラクダ科動物VHHドメイン、および抗体断片から形成される多重特異性抗体が含まれるが、これらに限定されない。用語「scFv」は、軽鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片と、重鎖の可変領域を含む少なくとも1つの抗体断片とを含む融合タンパク質と定義され、ただし、軽鎖および重鎖可変領域は、短いフレキシブルポリペプチドリンカーを介して隣接して連結され、かつ一本鎖ポリペプチドとして発現可能であり、ならびにscFvは、自身が由来するインタクト抗体の特異性を保持する。指定のない限り、本明細書で使用される場合scFvは、VおよびV可変領域をいずれかの順序で有し得て、例えば、ポリペプチドのN末端およびC末端に関して、scFvは、V-リンカー-Vを含み得るか、またはV-リンカー-Vを含み得る。
【0024】
本明細書で使用される場合、「抗原」は、免疫応答を誘発する分子と定義される。この免疫応答は、抗体産生、もしくは特定の免疫学的にコンピテントな細胞の活性化のいずれか、またはその両方ともを含み得る。当業者は、グリコシル化ポリペプチド、リン酸化ポリペプチド、および脂質で修飾されたポリペプチドを含む他の翻訳後修飾ポリペプチドを含む、事実上すべてのタンパク質またはペプチドを含むがこれらに限定されないいずれかの巨大分子が、抗原として機能し得ることを理解するであろう。さらに、抗原は、組換えまたはゲノムDNAに由来し得る。したがって、当業者は、免疫応答を誘発するタンパク質をコードするヌクレオチド配列または部分的ヌクレオチド配列を含むいずれかのDNAが、その用語が本明細書で使用される場合の「抗原」をコードすることを理解するであろう。さらに、当業者は、抗原が遺伝子の全長ヌクレオチド配列によってのみコードされる必要はないことを理解するであろう。限定されるものではないが、本発明が、2つ以上の遺伝子の部分的ヌクレオチド配列の使用を含むこと、およびそれらのヌクレオチド配列が、所望の免疫応答を誘発するポリペプチドをコードするように様々な組合せで配置されることは容易に明らかである。さらに、当業者は、抗原が「遺伝子」によりコードされる必要は全くないことを理解するであろう。抗原は合成され得る、または生体試料に由来し得る、またはポリペプチド以外の巨大分子であり得ることは容易に明らかである。そのような生体試料には、組織試料、腫瘍試料、細胞または他の生体成分を含む流体が含まれ得るが、それらに限定されない。
【0025】
本明細書で使用する場合、用語「キメラ抗原受容体」および用語「CAR」は交換可能に使用される。本明細書で使用する場合、「CAR」は、抗原認識部分および細胞活性化エレメントを含む融合タンパク質と定義される。
【0026】
本明細書で使用する場合、「CAR T細胞」または「CAR Tリンパ球」は交換可能に使用され、かつ実際の発現レベルに関係なく、CARポリペプチドを産生する能力を含有するT細胞と定義される。例えば、CARを発現することができる細胞は、細胞内でCARを発現するための核酸配列を含有するT細胞である。
【0027】
本明細書で使用する場合、「共刺激エレメント」または「共刺激シグナル伝達ドメイン」または「共刺激ポリペプチド」は、共刺激ポリペプチドの細胞内部分であると定義される。共刺激ポリペプチドは、以下のタンパク質ファミリー:TNF受容体タンパク質、免疫グロブリン様タンパク質、サイトカイン受容体、インテグリン、シグナル伝達リンパ球活性化分子(SLAMタンパク質)、および活性化ナチュラルキラー細胞受容体に代表され得る。そのようなポリペプチドの例には、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、GITR、CD30、CD40、ICOS、BAFFR、HVEM、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、MyD88等が含まれる。
【0028】
本明細書で使用する場合、「Cmax」は、細胞がポリペプチドを産生するように刺激または活性化された後に、細胞により産生されるポリペプチドの最大濃度を意味すると定義される。
【0029】
本明細書で使用する場合、「サイトカインCmax」は、サイトカインを産生するための刺激または活性化後に、免疫細胞により産生されるサイトカインの最大濃度を意味すると定義される。
【0030】
本明細書で使用する場合、「細胞傷害性ポリペプチドCmax」は、細胞傷害性ポリペプチドを産生するための刺激または活性化後に、免疫細胞により産生される細胞傷害性ポリペプチドの最大濃度を意味すると定義される。
【0031】
本明細書で使用する場合、「有効量」または「治療上有効量」は交換可能に使用され、特定の生物学的結果を達成するために有効な、本明細書に記載される化合物、製剤、材料、または組成物の量と定義される。
【0032】
本明細書で使用する場合、「エピトープ」は、免疫応答を誘発することができる、抗原の部分、または抗体に結合する、抗原の部分であると定義される。エピトープは、抗体により認識されるタンパク質配列または部分配列であり得る。
【0033】
本明細書で使用する場合、「発現ベクター」および「発現構築物」は交換可能に使用され、両方とも、細胞内でのタンパク質発現のために設計されたプラスミド、ウイルス、または他の核酸であると定義される。ベクターまたは構築物は、遺伝子を宿主細胞に導入するために使用され、これによりベクターは、細胞内のポリメラーゼと相互作用して、ベクター/構築物にコードされたタンパク質を発現することになる。発現ベクターおよび/または発現構築物は、細胞内で染色体外に存在し得るか、または染色体内に組み込まれて存在し得る。染色体内に組み込まれる場合、発現ベクターまたは発現構築物を含む核酸が、発現ベクターまたは発現構築物となるであろう。
【0034】
本明細書で使用する場合、「細胞外エレメント」は、キメラ抗原受容体の、抗原結合または認識エレメントと定義される。
【0035】
本明細書で使用する場合、「造血細胞」は、造血幹細胞から生じる細胞であると定義される。これには、骨髄前駆細胞、リンパ球前駆細胞、巨核球、赤血球、肥満細胞、骨髄芽球、好塩基球、好中球、好酸球、マクロファージ、血小板、単球、ナチュラルキラー細胞、Tリンパ球、Bリンパ球および形質細胞が含まれるが、それらに限定されない。
【0036】
本明細書で使用する場合、「異種」は、核酸および/またはポリペプチドが宿主細胞に対して同種でないことを意味すると定義される。例えば、構築物が、宿主細胞内で見出されない形で配置されたいくつかの相同配列を含有する、および/または構築物が、宿主細胞内で見出されないいくつかの異種配列を含有する場合、構築物は宿主細胞に対して異種である。
【0037】
本明細書で使用する場合、「細胞内エレメント」は、真核細胞の細胞質膜の細胞質側に存在し、かつシグナルを真核細胞内へと伝達する、キメラ抗原受容体の部分と定義される。「細胞内シグナル伝達エレメント」は、特殊機能を果たすよう真核細胞に指示するエフェクター機能シグナルを伝達する、細胞内エレメントの部分である。
【0038】
本明細書で使用する場合、「RNA不安定化エレメント」または「RDE」は交換可能に使用され、両方とも、それにタンパク質が結合し、そのタンパク質結合がRNAの安定性および/または翻訳を変化させる、RNA内の核酸配列と定義される。RDEの例には、クラスI AUリッチエレメント(ARE)、クラスII ARE、クラスIII ARE、Uリッチエレメント、GUリッチエレメント、およびステムループ不安定化エレメント(SLDE)が含まれる。理論に拘束されることは望まないが、RDEは、HuRのようなRNA安定化ポリペプチドも結合し得る。
【0039】
本明細書で使用する場合、「一本鎖抗体」(scFv)は、抗原結合活性において機能を有する免疫グロブリン分子と定義される。scFv(一本鎖断片可変)フォーマットの抗体は、フレキシブルペプチドリンカーにより連結された、重鎖(V)および軽鎖(V)の可変領域からなる。
【0040】
本明細書で使用する場合、「Tリンパ球」または「T細胞」は、通常は胸腺で発生する造血細胞であると定義される。Tリンパ球またはT細胞には、ナチュラルキラーT細胞、調節性T細胞、ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞、メモリーT細胞、ガンマデルタT細胞、および粘膜インバリアントT細胞が含まれるが、それらに限定されない。
【0041】
本明細書で使用する場合、「トランスフェクトされた」または「形質転換された」または「形質導入された」は、外因性核酸が宿主細胞内に移入または導入されるプロセスであると定義される。「トランスフェクトされた」または「形質転換された」または「形質導入された」細胞は、外因性核酸をトランスフェクト、形質転換または形質導入されている細胞である。該細胞には、初代対象細胞およびその子孫が含まれる。
【0042】
本明細書で使用する場合、「膜貫通エレメント」は、細胞外エレメントと細胞内エレメントとの間のエレメントと定義される。膜貫通エレメントの一部分は細胞膜内に存在する。
【0043】
抗TnMUC1 CAR
キメラ抗原受容体は、配列番号1の配列を有する抗TnMUC1 CARであり得る。
GACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGC(配列番号1)
この抗TnMUC1 CARのアミノ酸配列は、
MALPVTALLLPLALLLHAARPDIVMTQSPDSLAVSLGERATINCKSSQSLLNSGDQKNYLTWYQQKPGQPPKLLIYWASTRESGVPDRFSGSGSGTDFTLTISSLQAEDVAVYYCQNDYSYPLTFGQGTKVEIKGGGGSGGGGSGGGGSQVQLVQSGAEVKKTGSSVKVSCKASGYTFTDHAIHWVRQAPGQALEWMGHFSPGNTDIKYNDKFKGRVTLTVDRSMSTAYMELSSLRSEDTAMYYCKTSTFFFDYWGQGTMVTVSSTTTPAPRPPTPAPTIASQPLSLRPEACRPAAGGAVHTRGLDFACDIYIWAPLAGTCGVLLLSLVITLYCKRGRKKLLYIFKQPFMRPVQTTQEEDGCSCRFPEEEEGGCELRVKFSRSADAPAYKQGQNQLYNELNLGRREEYDVLDKRRGRDPEMGGKPRRKNPQEGLYNELQKDKMAEAYSEIGMKGERRRGKGHDGLYQGLSTATKDTYDALHMQALPPR(配列番号2)
である。
【0044】
場合により、この抗TnMUC1キメラ抗原受容体配列は、例えば、
GCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCG(配列番号3)
などのシグナル配列を含む。
【0045】
この抗TnMUC1 CARを含む構築物は、GC160(配列番号4)、GC213(配列番号5)、GC217(配列番号6)、GC219(配列番号7)、GC223(配列番号8)、SK062(配列番号9)、SK148(配列番号10)、SK072(配列番号11)、GC251(配列番号12)、PD007(配列番号13)、およびPD009(配列番号14)を含み得る。
GC160
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGGTTTAAACGGGGTTGGGGTTGCGCCTTTTCCAAGGCAGCCCTGGGTTTGCGCAGGGACGCGGCTGCTCTGGGCGTGGTTCCGGGAAACGCAGCGGCGCCGACCCTGGGTCTCGCACATTCTTCACGTCCGTTCGCAGCGTCACCCGGATCTTCGCCGCTACCCTTGTGGGCCCCCCGGCGACGCTTCCTGCTCCGCCCCTAAGTCGGGAAGGTTCCTTGCGGTTCGCGGCGTGCCGGACGTGACAAACGGAAGCCGCACGTCTCACTAGTACCCTCGCAGACGGACAGCGCCAGGGAGCAATGGCAGCGCGCCGACCGCGATGGGCTGTGGCCAATAGCGGCTGCTCAGCAGGGCGCGCCGAGAGCAGCGGCCGGGAAGGGGCGGTGCGGGAGGCGGGGTGTGGGGCGGTAGTGTGGGCCCTGTTCCTGCCCGCGCGGTGTTCCGCATTCTGCAAGCCTCCGGAGCGCACGTCGGCAGTCGGCTCCCTCGTTGACCGAATCACCGACCTCTCTCCCCAGCGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGCGGCGGTGAGCAAGGGCGAGGAGGATAACATGGCCATCATCAAGGAGTTCATGCGCTTCAAGGTGCACATGGAGGGCTCCGTGAACGGCCACGAGTTCGAGATCGAGGGCGAGGGCGAGGGCCGCCCCTACGAGGGCACCCAGACCGCCAAGCTGAAGGTGACCAAGGGTGGCCCCCTGCCCTTCGCCTGGGACATCCTGTCCCCTCAGTTCATGTACGGCTCCAAGGCCTACGTGAAGCACCCCGCCGACATCCCCGACTACTTGAAGCTGTCCTTCCCCGAGGGCTTCAAGTGGGAGCGCGTGATGAACTTCGAGGACGGCGGCGTGGTGACCGTGACCCAGGACTCCTCCCTGCAGGACGGCGAGTTCATCTACAAGGTGAAGCTGCGCGGCACCAACTTCCCCTCCGACGGCCCCGTAATGCAGAAGAAGACCATGGGCTGGGAGGCCTCCTCCGAGCGGATGTACCCCGAGGACGGCGCCCTGAAGGGCGAGATCAAGCAGAGGCTGAAGCTGAAGGACGGCGGCCACTACGACGCTGAGGTCAAGACCACCTACAAGGCCAAGAAGCCCGTGCAGCTGCCCGGCGCCTACAACGTCAACATCAAGTTGGACATCACCTCCCACAACGAGGACTACACCATCGTGGAACAGTACGAACGCGCCGAGGGCCGCCACTCCACCGGCGGCATGGACGAGCTGTACAAGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号4)
GC213
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTTAACTTGCATTCAAATATGACATTACCCTATCAATTGTAACGGCCCTGATTCTAAAAGCATGCAAAAGTATACACAGCTTTATTTTTGTCTTGTAAAAATCAGGTTCTTCAAGAGAGCTTTTTTGAGGAACCGTTTCAGAATTAAAATTAAGAGCTTGCATCAGCTCATCAATAACGGCAAGCATATTCTGATCAAGGAATATCTGTCGCTTGGGGTCCATCAAAAGTTTTGCGTTCATTGTCTTGAACTCAACCTGGTACATCTTAAGATCTTCATATATAGAAGACAAGCACAGGGCCATCATAAAGCTTGTTTTGCGGCTGGCCAAACAAGATCCATTGGTAATGAAAGAAGTCTCTCTGGAATTGAGACAAGATTCGTTTTTAGTGAGTTCCAGTGGCAGGCATGCCTCCACGGTGGATGTTTTGTCCTTAGTAATATCTTCGTGGTCTATTTCCTCACTTGTGCAAGGGTAAAATTCAAGTGTTTGTCGGGCCTTCTGGAGCATGTTGGAGACAGCCCTAAGCAAGTTTTGAGAGTGGTGAAGACATGGGAACATGCCTGGGTCTGGGGTTGCAACAGGCAAGTTCCGAGAACCGCCCCCACCACCACCTGAGCATGGGACAGATGCCCATTCGCTCCAGCTAGATGAGTAGTATCTGTCTTGGGCTCTGACACTTATGCTTGCGTTCTTTCTGCAAATGACTGTTGCAGACGTTTTATCAGTGAAAACCCGATCTTTCTTTTCCCTTTTTGATTTTCCTTGCACCTGGACACAAAATGTCAAACTAAAGTAAGAGTGCGGAGTTGACCAGGTGTCGGGGTACTCCCAAGAAACTTCAACCTGGCGTGAGTTCTTCAAAGGCTTAAGCTGCAGATTCTTCGGAGGATCGGGCTTGATAATGTCCCGGATAAAAAAGCTGCTCGTGTAATTTTCATACTTCAACTTGTGTACGGCGTCAACCATCACCTCTATTGGCAGGCTCTCCTCTGCTGCGGGGCAAGCGGAGTCTTCCTGGCATTCCACGCTATATTCGTATTCTTTGTTGTCCCCCCGTACCCTCTCCGCAGAAAGCGTAGCAGCACCGCACGTTACACCTTGTGGGTCACTGGAACCCCTACTAGACTTAACAGAAAACGTAAGATCCGTAGAGATTGTTGTCAACCACCAGCAAGTAAAGCGTCCGGAGTAATTTTTTGCTTCACAGCGCAGAAACGTTTTGTTTTTGGGTTCTTTCTGATCCTTAAGGATATCTGTACTCCAAATGCCATCCTCTTTTTTGTGCAGGAGCAGCAGGCTGTGAGAAAGGACCTCGCCTCCCTTATGGCACGTATACTGCCCGGCATCTCCAAACTCTTTTACCTGGATAGTAAGTGTTTTGCCGCTGCCAAGCACCTCTGAGCTTTGGTCCAGGGTCCAGGTTATCCCATCTTCTTCAGGTGTATCGCAGGTGAGGACCACCATCTCGCCCGGTGCGTCGGGATACCAATCCAATTCAACAACATATACGTCTTTCTTAAGTTCCCAAATAGCGACCAATGGTGACGCCAGAAAAACAAGTGAGAACCAAGAGATTACCAGTTGTTGATGGCACATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号5)
GC217
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTCACACGCGGTAGCAGTAGAAGATGATGATGACGGAGATGGCCACGCCCAGGGGGGGCAGGAGGCTGATGCCGGTCACCTGGAAGATGACCAGCAACAAGTCGGGGTTGCTGGTGTTGTACTCCTCGGAGAAGATGATGTTGTCGTTGCACTCGTCGGAGCTGCAGGAGCACATGAAGAAGGTCTCGCCGGGCTTCTTCTTCTCCTTCATGATGCACTTGGGGGAGGCGGCGTCCTCCAGGATGAAGTCGTGGTAGGGGAGCTTGGGGTCGTGGCACACGGTCTCCAGGGTGATGTTCTCGTCGTTCTTCCTCCACACGGCCACGCAGACCTCCTGGGGCTTCTCGCAGATGGAGGTGATGCTGCAGTTGCTCATGCAGGACTTCTGGTTGTCGCAGGTGGAGAACCTCACGTCGCAGAACTTGCACAGCTGGGGGAACTTGACGGCGCCGTTGTTGTCGGTGACGATCATGTCGTTGTTCACCGACTTCTGCACGTGCGGGGGGATCGTGCTGGCGATCCGCGTCCACAGGACGATGTGCAGCGGCCACAGGCCCCTGAGCAGCCCCCGGCCCATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号6)
GC219
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGCTAGTCCTCGTTCTGCACGGTGAACATGATGGACCTGTCCCCCAACTCGTCCTCCTTCTTCAAGATGAGCTTGAACAGGTCCCTCTCCTTCTCGCAGGCCAGGAAGTAGCCCTCGTAGGAGGAGGACTCGAACTGCATCTTGTTGTCGTGGCCGGGGACGCTCCTCTGGAAGAAGATGATGTCGCTCTTGGTGTCCTTGATGTTGTCGGGGGGGTTCATCTCCTTGAAGGAGATGATCTTGTTCTCGCAGGAGAGGGTGGAGATCTTCTCGCACTTCACGGAGATGGTCACGGCCTTGCCCCTGGCCCTGCTGTCGCCGTAGGCGCTGATGATGAAGATGGTCCGGGGGGCGTTGTCCCTGCAGTCGGAGTCGGTCATGTCCTCGAACAGGGGCCGGTTGCCCTGGTCGATGAAGAGCACCTGGTCGTTCAAGTTCCTGATGACGGACAACTTGGACTCCAGCTTGCCGAAGTAGTCGGACTCCAGGTTCTCGTCGTCCTCGGCGATGAAGTACAGCGTGTTGTCGATGAACTTCATGGCCACGAAGTTGATGCAGTTGTCCTCCACGGGCTCGGCGGCCATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号7)
GC223
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTCAGGTCAGGGTGGAGATGATGCTCTGGCAGAAGGTGATCCACCTGTTCAGGAACTCCACGATGGTGGCGGTCTCGTCGGCGTACTCGCACATGAAGGTGGTCTCGGAGCCCTTCAGCTCCAGCACGATCACGTTGATGTTGCTGATCAGGTCCCTGGGCCTCAGGTGGAAGTTCTTGCTCTGGGCCAGGTTCAGCACCTCCTCCAGGGGCTTCAGCTCCTCCTCCAGGCACTGCAGGTGCTTCAGCTCGGTGGCCTTCTTGGGCATGTAGAACTTGAAGGTCAGCATCCTGGTCAGCTTGGGGTTCTTGTAGTTGTTGATGCCGTTCAGGATCATCTGCAGGTCCAGCAGCAGGTGCTCCAGCTGCAGCTGGGTCTTCTTGGTGGAGCTGGAGGTGGGGGCGCTGTTGGTCACCAGGGCCAGGCTCAGGGCGATGCAGGACAGCAGCTGCATCCGGTACATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号8)
SK062
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTCACGCCAGAATGCGTTCGCACAGCCGCCAGCCGGTCACTCCGTTGATGGTTACTCGGAACAGCAGGGAGCCGTCGGGGTTGATCAGGCGCTCGTCGATAATTTTGTTGCCGTTCCACAGGGTCCCTGTTACAGTGATCTTTTTGCCGTCGAACACGGCGATGCCTTCATACGGCCGTCCGAAATAGTCGATCATGTTCGGCGTAACCCCGTCGATTACCAGTGTGCCATAGTGCAGGATCACCTTAAAGTGATGATCATCCACAGGGTACACCACCTTAAAAATTTTTTCGATCTGGCCCATTTGGTCGCCGCTCAGACCTTCATACGGGATGATGACATGGATGTCGATCTTCAGCCCATTTTCACCGCTCAGGACAATCCTTTGGATCGGAGTTACGGACACCCCGAGATTCTGAAACAAACTGGACACACCTCCCTGTTCAAGGACTTGGTCCAGGTTGTAGCCGGCTGTCTGTCGCCAGTCCCCAACGAAATCTTCGAGTGTGAAGACTGGGGCAGGGAAGGCAGCAGGCAACACCAGGAGCAGGCCCAGGGAGAAGGCAACTGGACCGAAGGCGCTTGTGGAGAAGGAGTTCATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCCATGGACGGGCCGCGCCTGCTGCTGTTGCTGCTTCTGGGGGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAGGAGGCATGCCCCACAGGCCTGTACACACACAGCGGTGAGTGCTGCAAAGCCTGCAACCTGGGCGAGGGTGTGGCCCAGCCTTGTGGAGCCAACCAGACCGTGTGTGAGCCCTGCCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGACGTGGTGAGCGCGACCGAGCCGTGCAAGCCGTGCACCGAGTGCGTGGGGCTCCAGAGCATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGCCGCTGCGCCTACGGCTACTACCAGGATGAGACGACTGGGCGCTGCGAGGCGTGCCGCGTGTGCGAGGCGGGCTCGGGCCTCGTGTTCTCCTGCCAGGACAAGCAGAACACCGTGTGCGAGGAGTGCCCCGACGGCACGTATTCCGACGAGGCCAACCACGTGGACCCGTGCCTGCCCTGCACCGTGTGCGAGGACACCGAGCGCCAGCTCCGCGAGTGCACACGCTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAGATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCCCCAGAGGGCTCGGACAGCACAGCCCCCAGCACCCAGGAGCCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTCATAGCCAGCACGGTGGCAGGTGTGGTGACCACAGTGATGGGCAGCTCCCAGCCCGTGGTGACCCGAGGCACCACCGACAACCTCATCCCTGTCTATTGCTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTGGCCTACATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号9)
SK0148
TCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTTAACTTGCATTCAAATATGACATTACCCTATCAATTGTAACGGCCCTGATTCTAAAAGCATGCAAAAGTATACACAGCTTTATTTTTGTCTTGTAAAAATCAGGTTCTTCAAGAGAGCTTTTTTGAGGAACCGTTTCAGAATTAAAATTAAGAGCTTGCATCAGCTCATCAATAACGGCAAGCATATTCTGATCAAGGAATATCTGTCGCTTGGGGTCCATCAAAAGTTTTGCGTTCATTGTCTTGAACTCAACCTGGTACATCTTAAGATCTTCATATATAGAAGACAAGCACAGGGCCATCATAAAGCTTGTTTTGCGGCTGGCCAAACAAGATCCATTGGTAATGAAAGAAGTCTCTCTGGAATTGAGACAAGATTCGTTTTTAGTGAGTTCCAGTGGCAGGCATGCCTCCACGGTGGATGTTTTGTCCTTAGTAATATCTTCGTGGTCTATTTCCTCACTTGTGCAAGGGTAAAATTCAAGTGTTTGTCGGGCCTTCTGGAGCATGTTGGAGACAGCCCTAAGCAAGTTTTGAGAGTGGTGAAGACATGGGAACATGCCTGGGTCTGGGGTTGCAACAGGCAAGTTCCGAGAACCGCCCCCACCACCACCTGAGCATGGGACAGATGCCCATTCGCTCCAGCTAGATGAGTAGTATCTGTCTTGGGCTCTGACACTTATGCTTGCGTTCTTTCTGCAAATGACTGTTGCAGACGTTTTATCAGTGAAAACCCGATCTTTCTTTTCCCTTTTTGATTTTCCTTGCACCTGGACACAAAATGTCAAACTAAAGTAAGAGTGCGGAGTTGACCAGGTGTCGGGGTACTCCCAAGAAACTTCAACCTGGCGTGAGTTCTTCAAAGGCTTAAGCTGCAGATTCTTCGGAGGATCGGGCTTGATAATGTCCCGGATAAAAAAGCTGCTCGTGTAATTTTCATACTTCAACTTGTGTACGGCGTCAACCATCACCTCTATTGGCAGGCTCTCCTCTGCTGCGGGGCAAGCGGAGTCTTCCTGGCATTCCACGCTATATTCGTATTCTTTGTTGTCCCCCCGTACCCTCTCCGCAGAAAGCGTAGCAGCACCGCACGTTACACCTTGTGGGTCACTGGAACCCCTACTAGACTTAACAGAAAACGTAAGATCCGTAGAGATTGTTGTCAACCACCAGCAAGTAAAGCGTCCGGAGTAATTTTTTGCTTCACAGCGCAGAAACGTTTTGTTTTTGGGTTCTTTCTGATCCTTAAGGATATCTGTACTCCAAATGCCATCCTCTTTTTTGTGCAGGAGCAGCAGGCTGTGAGAAAGGACCTCGCCTCCCTTATGGCACGTATACTGCCCGGCATCTCCAAACTCTTTTACCTGGATAGTAAGTGTTTTGCCGCTGCCAAGCACCTCTGAGCTTTGGTCCAGGGTCCAGGTTATCCCATCTTCTTCAGGTGTATCGCAGGTGAGGACCACCATCTCGCCCGGTGCGTCGGGATACCAATCCAATTCAACAACATATACGTCTTTCTTAAGTTCCCAAATAGCGACCAATGGTGACGCCAGAAAAACAAGTGAGAACCAAGAGATTACCAGTTGTTGATGGCACATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCCATGGACGGGCCGCGCCTGCTGCTGTTGCTGCTTCTGGGGGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAGGAGGCATGCCCCACAGGCCTGTACACACACAGCGGTGAGTGCTGCAAAGCCTGCAACCTGGGCGAGGGTGTGGCCCAGCCTTGTGGAGCCAACCAGACCGTGTGTGAGCCCTGCCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGACGTGGTGAGCGCGACCGAGCCGTGCAAGCCGTGCACCGAGTGCGTGGGGCTCCAGAGCATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGCCGCTGCGCCTACGGCTACTACCAGGATGAGACGACTGGGCGCTGCGAGGCGTGCCGCGTGTGCGAGGCGGGCTCGGGCCTCGTGTTCTCCTGCCAGGACAAGCAGAACACCGTGTGCGAGGAGTGCCCCGACGGCACGTATTCCGACGAGGCCAACCACGTGGACCCGTGCCTGCCCTGCACCGTGTGCGAGGACACCGAGCGCCAGCTCCGCGAGTGCACACGCTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAGATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCCCCAGAGGGCTCGGACAGCACAGCCCCCAGCACCCAGGAGCCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTCATAGCCAGCACGGTGGCAGGTGTGGTGACCACAGTGATGGGCAGCTCCCAGCCCGTGGTGACCCGAGGCACCACCGACAACCTCATCCCTGTCTATTGCTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTGGCCTACATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCA(配列番号10)
SK072
ACGCGTGTAGTCTTATGCAATACTCTTGTAGTCTTGCAACATGGTAACGATGAGTTAGCAACATGCCTTACAAGGAGAGAAAAAGCACCGTGCATGCCGATTGGTGGAAGTAAGGTGGTACGATCGTGCCTTATTAGGAAGGCAACAGACGGGTCTGACATGGATTGGACGAACCACTGAATTGCCGCATTGCAGAGATATTGTATTTAAGTGCCTAGCTCGATACAATAAACGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTCACGCCAGAATGCGTTCGCACAGCCGCCAGCCGGTCACTCCGTTGATGGTTACTCGGAACAGCAGGGAGCCGTCGGGGTTGATCAGGCGCTCGTCGATAATTTTGTTGCCGTTCCACAGGGTCCCTGTTACAGTGATCTTTTTGCCGTCGAACACGGCGATGCCTTCATACGGCCGTCCGAAATAGTCGATCATGTTCGGCGTAACCCCGTCGATTACCAGTGTGCCATAGTGCAGGATCACCTTAAAGTGATGATCATCCACAGGGTACACCACCTTAAAAATTTTTTCGATCTGGCCCATTTGGTCGCCGCTCAGACCTTCATACGGGATGATGACATGGATGTCGATCTTCAGCCCATTTTCACCGCTCAGGACAATCCTTTGGATCGGAGTTACGGACACCCCGAGATTCTGAAACAAACTGGACACACCTCCCTGTTCAAGGACTTGGTCCAGGTTGTAGCCGGCTGTCTGTCGCCAGTCCCCAACGAAATCTTCGAGTGTGAAGACTGGGGCAGGGAAGGCAGCAGGCAACACCAGGAGCAGGCCCAGGGAGAAGGCAACTGGACCGAAGGCGCTTGTGGAGAAGGAGTTCATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTAGTAGTTCATGTCATCTTATTATTCAGTATTTATAACTTGCAAAGAAATGAATATCAGAGAGTGAGAGGAACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTATCATGTCTGGCTCTAGCTATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCCCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCGGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGAGGCTTTTTTGGAGGCCTAGACTTTTGCAGAGACGGCCCAAATTCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTCACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGGACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCCTGACTCCCCGTCGTGTAGATAACTACGATACGGGAGGGCTTACCATCTGGCCCCAGTGCTGCAATGATACCGCGAGACCCACGCTCACCGGCTCCAGATTTATCAGCAATAAACCAGCCAGCCGGAAGGGCCGAGCGCAGAAGTGGTCCTGCAACTTTATCCGCCTCCATCCAGTCTATTAATTGTTGCCGGGAAGCTAGAGTAAGTAGTTCGCCAGTTAATAGTTTGCGCAACGTTGTTGCCATTGCTACAGGCATCGTGGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTCATTCAGCTCCGGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGATCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGCTCCTTCGGTCCTCCGATCGTTGTCAGAAGTAAGTTGGCCGCAGTGTTATCACTCATGGTTATGGCAGCACTGCATAATTCTCTTACTGTCATGCCATCCGTAAGATGCTTTTCTGTGACTGGTGAGTACTCAACCAAGTCATTCTGAGAATAGTGTATGCGGCGACCGAGTTGCTCTTGCCCGGCGTCAATACGGGATAATACCGCGCCACATAGCAGAACTTTAAAAGTGCTCATCATTGGAAAACGTTCTTCGGGGCGAAAACTCTCAAGGATCTTACCGCTGTTGAGATCCAGTTCGATGTAACCCACTCGTGCACCCAACTGATCTTCAGCATCTTTTACTTTCACCAGCGTTTCTGGGTGAGCAAAAACAGGAAGGCAAAATGCCGCAAAAAAGGGAATAAGGGCGACACGGAAATGTTGAATACTCATACTCTTCCTTTTTCAATATTATTGAAGCATTTATCAGGGTTATTGTCTCATGAGCGGATACATATTTGAATGTATTTAGAAAAATAAACAAATAGGGGTTCCGCGCACATTTCCCCGAAAAGTGCCACCTGACGTCTAAGAAACCATTATTATCATGACATTAACCTATAAAAATAGGCGTATCACGAGGCCCTTTCGTCTCGCGCGTTTCGGTGATGACGGTGAAAACCTCTGACACATGCAGCTCCCGGAGACGGTCACAGCTTGTCTGTAAGCGGATGCCGGGAGCAGACAAGCCCGTCAGGGCGCGTCAGCGGGTGTTGGCGGGTGTCGGGGCTGGCTTAACTATGCGGCATCAGAGCAGATTGTACTGAGAGTGCACCATATGCGGTGTGAAATACCGCACAGATGCGTAAGGAGAAAATACCGCATCAGGCGCCATTCGCCATTCAGGCTGCGCAACTGTTGGGAAGGGCGATCGGTGCGGGCCTCTTCGCTATTACGCCAGCTGGCGAAAGGGGGATGTGCTGCAAGGCGATTAAGTTGGGTAACGCCAGGGTTTTCCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTGCCAAGCTG(配列番号11)
GC251
ACGCGTGTAGTCTTATGCAATACTCTTGTAGTCTTGCAACATGGTAACGATGAGTTAGCAACATGCCTTACAAGGAGAGAAAAAGCACCGTGCATGCCGATTGGTGGAAGTAAGGTGGTACGATCGTGCCTTATTAGGAAGGCAACAGACGGGTCTGACATGGATTGGACGAACCACTGAATTGCCGCATTGCAGAGATATTGTATTTAAGTGCCTAGCTCGATACAATAAACGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCACTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTATCTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTTAACTTGCATTCAAATATGACATTACCCTATCAATTGTAACGGCCCTGATTCTAAAAGCATGCAAAAGTATACACAGCTTTATTTTTGTCTTGTAAAAATCAGGTTCTTCAAGAGAGCTTTTTTGAGGAACCGTTTCAGAATTAAAATTAAGAGCTTGCATCAGCTCATCAATAACGGCAAGCATATTCTGATCAAGGAATATCTGTCGCTTGGGGTCCATCAAAAGTTTTGCGTTCATTGTCTTGAACTCAACCTGGTACATCTTAAGATCTTCATATATAGAAGACAAGCACAGGGCCATCATAAAGCTTGTTTTGCGGCTGGCCAAACAAGATCCATTGGTAATGAAAGAAGTCTCTCTGGAATTGAGACAAGATTCGTTTTTAGTGAGTTCCAGTGGCAGGCATGCCTCCACGGTGGATGTTTTGTCCTTAGTAATATCTTCGTGGTCTATTTCCTCACTTGTGCAAGGGTAAAATTCAAGTGTTTGTCGGGCCTTCTGGAGCATGTTGGAGACAGCCCTAAGCAAGTTTTGAGAGTGGTGAAGACATGGGAACATGCCTGGGTCTGGGGTTGCAACAGGCAAGTTCCGAGAACCGCCCCCACCACCACCTGAGCATGGGACAGATGCCCATTCGCTCCAGCTAGATGAGTAGTATCTGTCTTGGGCTCTGACACTTATGCTTGCGTTCTTTCTGCAAATGACTGTTGCAGACGTTTTATCAGTGAAAACCCGATCTTTCTTTTCCCTTTTTGATTTTCCTTGCACCTGGACACAAAATGTCAAACTAAAGTAAGAGTGCGGAGTTGACCAGGTGTCGGGGTACTCCCAAGAAACTTCAACCTGGCGTGAGTTCTTCAAAGGCTTAAGCTGCAGATTCTTCGGAGGATCGGGCTTGATAATGTCCCGGATAAAAAAGCTGCTCGTGTAATTTTCATACTTCAACTTGTGTACGGCGTCAACCATCACCTCTATTGGCAGGCTCTCCTCTGCTGCGGGGCAAGCGGAGTCTTCCTGGCATTCCACGCTATATTCGTATTCTTTGTTGTCCCCCCGTACCCTCTCCGCAGAAAGCGTAGCAGCACCGCACGTTACACCTTGTGGGTCACTGGAACCCCTACTAGACTTAACAGAAAACGTAAGATCCGTAGAGATTGTTGTCAACCACCAGCAAGTAAAGCGTCCGGAGTAATTTTTTGCTTCACAGCGCAGAAACGTTTTGTTTTTGGGTTCTTTCTGATCCTTAAGGATATCTGTACTCCAAATGCCATCCTCTTTTTTGTGCAGGAGCAGCAGGCTGTGAGAAAGGACCTCGCCTCCCTTATGGCACGTATACTGCCCGGCATCTCCAAACTCTTTTACCTGGATAGTAAGTGTTTTGCCGCTGCCAAGCACCTCTGAGCTTTGGTCCAGGGTCCAGGTTATCCCATCTTCTTCAGGTGTATCGCAGGTGAGGACCACCATCTCGCCCGGTGCGTCGGGATACCAATCCAATTCAACAACATATACGTCTTTCTTAAGTTCCCAAATAGCGACCAATGGTGACGCCAGAAAAACAAGTGAGAACCAAGAGATTACCAGTTGTTGATGGCACATGGTGGGAATTCGGCTGTCCCAGCACCTCAGCGCAGAGCAAGTGGTGGTCAGGGGAGCGTCTCAAATCCTGCGCAGCCCAACGTCCGGCGCCGCCAAGTGACGCACGAGGTGCTGTGACTCGTGCCAGCCCCCTAATCTGCGGAAGTGGAGTGCGGGGAGTGCGCCGGAAGAGGGGTACGGAAGTGCGCCGGAAGTGGGGTGCGGAGGTGTGCAGCGCGCTGTCAGACTGGCTCGCAGGCGGCGCGGCCGGCGGACCCGTTCGAGACAGCGCGGGCGGCTCGGGTCCCCTGGGGCTCCGCAGCAGGAGGACGCCGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCCATGGACGGGCCGCGCCTGCTGCTGTTGCTGCTTCTGGGGGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAGGAGGCATGCCCCACAGGCCTGTACACACACAGCGGTGAGTGCTGCAAAGCCTGCAACCTGGGCGAGGGTGTGGCCCAGCCTTGTGGAGCCAACCAGACCGTGTGTGAGCCCTGCCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGACGTGGTGAGCGCGACCGAGCCGTGCAAGCCGTGCACCGAGTGCGTGGGGCTCCAGAGCATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGCCGCTGCGCCTACGGCTACTACCAGGATGAGACGACTGGGCGCTGCGAGGCGTGCCGCGTGTGCGAGGCGGGCTCGGGCCTCGTGTTCTCCTGCCAGGACAAGCAGAACACCGTGTGCGAGGAGTGCCCCGACGGCACGTATTCCGACGAGGCCAACCACGTGGACCCGTGCCTGCCCTGCACCGTGTGCGAGGACACCGAGCGCCAGCTCCGCGAGTGCACACGCTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAGATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCCCCAGAGGGCTCGGACAGCACAGCCCCCAGCACCCAGGAGCCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTCATAGCCAGCACGGTGGCAGGTGTGGTGACCACAGTGATGGGCAGCTCCCAGCCCGTGGTGACCCGAGGCACCACCGACAACCTCATCCCTGTCTATTGCTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTGGCCTACATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAATCATCGTCCTTTCCTTGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAAATAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTAGTAGTTCATGTCATCTTATTATTCAGTATTTATAACTTGCAAAGAAATGAATATCAGAGAGTGAGAGGAACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTATCATGTCTGGCTCTAGCTATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCCCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCGGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGAGGCTTTTTTGGAGGCCTAGACTTTTGCAGAGACGGCCCAAATTCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTCACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGGACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCCTGACTCCCCGTCGTGTAGATAACTACGATACGGGAGGGCTTACCATCTGGCCCCAGTGCTGCAATGATACCGCGAGACCCACGCTCACCGGCTCCAGATTTATCAGCAATAAACCAGCCAGCCGGAAGGGCCGAGCGCAGAAGTGGTCCTGCAACTTTATCCGCCTCCATCCAGTCTATTAATTGTTGCCGGGAAGCTAGAGTAAGTAGTTCGCCAGTTAATAGTTTGCGCAACGTTGTTGCCATTGCTACAGGCATCGTGGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTCATTCAGCTCCGGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGATCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGCTCCTTCGGTCCTCCGATCGTTGTCAGAAGTAAGTTGGCCGCAGTGTTATCACTCATGGTTATGGCAGCACTGCATAATTCTCTTACTGTCATGCCATCCGTAAGATGCTTTTCTGTGACTGGTGAGTACTCAACCAAGTCATTCTGAGAATAGTGTATGCGGCGACCGAGTTGCTCTTGCCCGGCGTCAATACGGGATAATACCGCGCCACATAGCAGAACTTTAAAAGTGCTCATCATTGGAAAACGTTCTTCGGGGCGAAAACTCTCAAGGATCTTACCGCTGTTGAGATCCAGTTCGATGTAACCCACTCGTGCACCCAACTGATCTTCAGCATCTTTTACTTTCACCAGCGTTTCTGGGTGAGCAAAAACAGGAAGGCAAAATGCCGCAAAAAAGGGAATAAGGGCGACACGGAAATGTTGAATACTCATACTCTTCCTTTTTCAATATTATTGAAGCATTTATCAGGGTTATTGTCTCATGAGCGGATACATATTTGAATGTATTTAGAAAAATAAACAAATAGGGGTTCC
GCGCACATTTCCCCGAAAAGTGCCACCTGACGTCTAAGAAACCATTATTATCATGACATTAACCTATAAAAATAGGCGTATCACGAGGCCCTTTCGTCTCGCGCGTTTCGGTGATGACGGTGAAAACCTCTGACACATGCAGCTCCCGGAGACGGTCACAGCTTGTCTGTAAGCGGATGCCGGGAGCAGACAAGCCCGTCAGGGCGCGTCAGCGGGTGTTGGCGGGTGTCGGGGCTGGCTTAACTATGCGGCATCAGAGCAGATTGTACTGAGAGTGCACCATATGCGGTGTGAAATACCGCACAGATGCGTAAGGAGAAAATACCGCATCAGGCGCCATTCGCCATTCAGGCTGCGCAACTGTTGGGAAGGGCGATCGGTGCGGGCCTCTTCGCTATTACGCCAGCTGGCGAAAGGGGGATGTGCTGCAAGGCGATTAAGTTGGGTAACGCCAGGGTTTTCCCAGTCACGACGTTGTAAAACGACGGCCAGTGCCAAGCTG(配列番号12)
PD007
GCGATCGCAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAACAACTCCGCCCCATTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCGCTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTGGCTCCCGATCGTTGCGTTACACACACAATTACTGCTGATCGAGTGTAGCCTTCGAACTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTTAACTTGCATTCAAATATGACATTACCCTATCAATTGTAACGGCCCTGATTCTAAAAGCATGCAAAAGTATACACAGCTTTATTTTTGTCTTGTAAAAATCAGGTTCTTCAAGAGAGCTTTTTTGAGGAACCGTTTCAGAATTAAAATTAAGAGCTTGCATCAGCTCATCAATAACGGCAAGCATATTCTGATCAAGGAATATCTGTCGCTTGGGGTCCATCAAAAGTTTTGCGTTCATTGTCTTGAACTCAACCTGGTACATCTTAAGATCTTCATATATAGAAGACAAGCACAGGGCCATCATAAAGCTTGTTTTGCGGCTGGCCAAACAAGATCCATTGGTAATGAAAGAAGTCTCTCTGGAATTGAGACAAGATTCGTTTTTAGTGAGTTCCAGTGGCAGGCATGCCTCCACGGTGGATGTTTTGTCCTTAGTAATATCTTCGTGGTCTATTTCCTCACTTGTGCAAGGGTAAAATTCAAGTGTTTGTCGGGCCTTCTGGAGCATGTTGGAGACAGCCCTAAGCAAGTTTTGAGAGTGGTGAAGACATGGGAACATGCCTGGGTCTGGGGTTGCAACAGGCAAGTTCCGAGAACCGCCCCCACCACCACCTGAGCATGGGACAGATGCCCATTCGCTCCAGCTAGATGAGTAGTATCTGTCTTGGGCTCTGACACTTATGCTTGCGTTCTTTCTGCAAATGACTGTTGCAGACGTTTTATCAGTGAAAACCCGATCTTTCTTTTCCCTTTTTGATTTTCCTTGCACCTGGACACAAAATGTCAAACTAAAGTAAGAGTGCGGAGTTGACCAGGTGTCGGGGTACTCCCAAGAAACTTCAACCTGGCGTGAGTTCTTCAAAGGCTTAAGCTGCAGATTCTTCGGAGGATCGGGCTTGATAATGTCCCGGATAAAAAAGCTGCTCGTGTAATTTTCATACTTCAACTTGTGTACGGCGTCAACCATCACCTCTATTGGCAGGCTCTCCTCTGCTGCGGGGCAAGCGGAGTCTTCCTGGCATTCCACGCTATATTCGTATTCTTTGTTGTCCCCCCGTACCCTCTCCGCAGAAAGCGTAGCAGCACCGCACGTTACACCTTGTGGGTCACTGGAACCCCTACTAGACTTAACAGAAAACGTAAGATCCGTAGAGATTGTTGTCAACCACCAGCAAGTAAAGCGTCCGGAGTAATTTTTTGCTTCACAGCGCAGAAACGTTTTGTTTTTGGGTTCTTTCTGATCCTTAAGGATATCTGTACTCCAAATGCCATCCTCTTTTTTGTGCAGGAGCAGCAGGCTGTGAGAAAGGACCTCGCCTCCCTTATGGCACGTATACTGCCCGGCATCTCCAAACTCTTTTACCTGGATAGTAAGTGTTTTGCCGCTGCCAAGCACCTCTGAGCTTTGGTCCAGGGTCCAGGTTATCCCATCTTCTTCAGGTGTATCGCAGGTGAGGACCACCATCTCGCCCGGTGCGTCGGGATACCAATCCAATTCAACAACATATACGTCTTTCTTAAGTTCCCAAATAGCGACCAATGGTGACGCCAGAAAAACAAGTGAGAACCAAGAGATTACCAGTTGTTGATGGCACATGGTGGGAATTCCTGGAATTCGAGCTTCCATTATATACCCTCTAGAGTCTAGATCTACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCACGCCTTCTGTATGAAACAGTTTTTCCTCCGTTTAAACGTAAGTCATTGGTCTTAAAGGTAGCTTTATTTAGTCTCCAGAAAAAGGGGGGAATGAAAGACCCCACCTGTAGGTTTGGCAAGCTAGGATCAAGGTTAGGAACAGAGAGACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGTTGGAACAGCAGAATATGGGCCAAACAGGATATCTGTGGTAAGCAGTTCCTGCCCCGGCTCAGGGCCAAGAACAGATGGTCCCCAGATGCGGTCCCGCCCTCAGCAGTTTCTAGAGAACCATCAGATGTTTCCAGGGTGCCCCAAGGACCTGAAATGACCCTGTGCCTTATTTGAACTAACCAATCAGTTCGCTTCTCGCTTCTGTTCGCGCGCTTCTGCTCCCCGAGCTCAATAAAAGAGCCCACGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCAATGGATGGTCCGCGTCTACTGCTGTTACTACTTCTGGGTGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAAGAGGCATGCCCCACAGGTCTATACACACATAGCGGTGAATGCTGCAAAGCATGCAACCTGGGCGAAGGTGTGGCCCAACCTTGTGGAGCCAATCAAACCGTTTGTGAGCCATGTCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGATGTTGTTAGCGCGACCGAGCCATGCAAACCGTGTACCGAGTGTGTTGGTCTCCAAAGTATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGTCGCTGTGCCTACGGTTATTACCAGGATGAAACTACTGGTCGCTGTGAAGCGTGCCGCGTGTGTGAGGCGGGCTCAGGCCTCGTGTTCTCCTGTCAGGACAAACAGAACACTGTGTGTGAAGAATGCCCCGACGGTACTTATTCCGACGAGGCCAACCATGTGGACCCGTGTCTGCCCTGCACCGTTTGCGAGGATACCGAGCGCCAGCTACGTGAGTGCACACGTTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAAATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCACCAGAAGGCTCGGACAGCACAGCACCCAGCACTCAGGAACCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTAATAGCCAGCACTGTGGCAGGTGTTGTGACTACAGTGATGGGTAGCTCACAACCCGTTGTTACTCGAGGCACCACCGACAATCTAATTCCTGTCTATTGTTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTTGCATATATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAGCTGACGTCCTTTCCATGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGAATTCGAGCTCGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAGACAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTCCTGGCCAACGTGAGCACCGTGCTGACCTCCAAATATCGTTAAGCTGGAGCCTGGGAGCCGGCCTGGCCCTCCGCCCCCCCCACCCCCGCAGCCCACCCCTGGTCTTTGAATAAAGTCTGAGTGAGTGGCCGACAGTGCCCGTGGAGTTCTCGTGACCTGAGGTGCAGGGCCGGCGCTAGGGACACGTCCGTGCACGTGCCGAGGCCCCCTGTGCAGCTGCAAGGGACAGGCCTAGCCCTGCAGGCCTAACTCCGCCCATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCTCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCGGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGACGCTTTTTTGGAGGCCGAGGCTTTTGCAAAGATCGAACAAGAGACAGGACCTGCAGGTTAATTAAATTTAAATCATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGAACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCATTTAAATGGCCGGCCTGGCGCGCCGTTTAAACCTAGATATTGATAGTCTGATCGGTCAACGTATAATCGAGTCCTAGCTTTTGCAAACATCTATCAAGAGACAGGATCAGCAGGAGGCTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCGGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGTGTTCCGGCTGTCAGCGCAGGGGCGTCCGGTTCTTTTTGTCAAGACCGACCTGTCCGGTGCCCTGAATGAACTGCAAGACGAGGCAGCGCGGCTATCGTGGCTGGCGACGACGGGCGTTCCTTGCGCGGCTGTGCTCGACGTTGTCACTGAAGCGGGAAGGGACTGGCTGCTATTGGGCGAAGTGCCGGGGCAGGATCTCCTGTCATCTCACCTTGCTCCTGCCGAGAAAGTATCCATCATGGCTGATGCAATGCGGCG
GCTGCATACGCTTGATCCGGCTACCTGCCCATTCGACCACCAAGCGAAACATCGCATCGAGCGAGCACGTACTCGGATGGAAGCCGGTCTTGTCGATCAGGATGATCTGGACGAAGAGCATCAGGGGCTCGCGCCAGCCGAACTGTTCGCCAGGCTCAAGGCGTCTATGCCCGACGGCGAGGATCTCGTCGTGACCCACGGCGATGCCTGCTTGCCGAATATCATGGTGGAAAATGGCCGCTTTTCTGGATTCATCGACTGTGGCCGTCTGGGTGTGGCGGACCGCTATCAGGACATAGCGTTGGCTACCCGTGATATTGCTGAAGAGCTTGGCGGCGAATGGGCTGACCGCTTCCTTGTGCTTTACGGTATCGCCGCGCCCGATTCGCAGCGCATCGCCTTCTATCGCCTTCTTGACGAGTTCTTCTGACCGATTCTAGGTGCATTGGCGCAGAAAAAAATGCCTGATGCGACGCTGCGCGTCTTATACTCCCACATATGCCAGATTCAGCAACGGATACGGCTTCCCCAACTTGCCCACTTCCATACGTGTCCTCCTTACCAGAAATTTATCCTTAAGGTCGTTTAAAC(配列番号13)
PD009
GCGATCGCAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAACAACTCCGCCCCATTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCGTTTAGTGAACCGGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTGGCGCCCGAACAGGGACCTGAAAGCGAAAGGGAAACCAGAGCTCTCTCGACGCAGGACTCGGCTTGCTGAAGCGCGCACGGCAAGAGGCGAGGGGCGGCGACTGGTGAGTACGCCAAAAATTTTGACTAGCGGAGGCTAGAAGGAGAGAGATGGGTGCGAGAGCGTCAGTATTAAGCGGGGGAGAATTAGATCGCGATGGGAAAAAATTCGGTTAAGGCCAGGGGGAAAGAAAAAATATAAATTAAAACATATAGTATGGGCAAGCAGGGAGCTAGAACGATTCGCAGTTAATCCTGGCCTGTTAGAAACATCAGAAGGCTGTAGACAAATACTGGGACAGCTACAACCATCCCTTCAGACAGGATCAGAAGAACTTAGATCATTATATAATACAGTAGCAACCCTCTATTGTGTGCATCAAAGGATAGAGATAAAAGACACCAAGGAAGCTTTAGACAAGATAGAGGAAGAGCAAAACAAAAGTAAGACCACCGCACAGCAAGCGGCCGCTGATCTTCAGACCTGGAGGAGGAGATATGAGGGACAATTGGAGAAGTGAATTATATAAATATAAAGTAGTAAAAATTGAACCATTAGGAGTAGCACCCACCAAGGCAAAGAGAAGAGTGGTGCAGAGAGAAAAAAGAGCAGTGGGAATAGGAGCTTTGTTCCTTGGGTTCTTGGGAGCAGCAGGAAGCACTATGGGCGCAGCCTCAATGACGCTGACGGTACAGGCCAGACAATTATTGTCTGGTATAGTGCAGCAGCAGAACAATTTGCTGAGGGCTATTGAGGCGCAACAGCATCTGTTGCAACTCACAGTCTGGGGCATCAAGCAGCTCCAGGCAAGAATCCTGGCTGTGGAAAGATACCTAAAGGATCAACAGCTCCTGGGGATTTGGGGTTGCTCTGGAAAACTCATTTGCACCACTGCTGTGCCTTGGAATGCTAGTTGGAGTAATAAATCTCTGGAACAGATTTGGAATCACACGACCTGGATGGAGTGGGACAGAGAAATTAACAATTACACAAGCTTAATACACTCCTTAATTGAAGAATCGCAAAACCAGCAAGAAAAGAATGAACAAGAATTATTGGAATTAGATAAATGGGCAAGTTTGTGGAATTGGTTTAACATAACAAATTGGCTGTGGTATATAAAATTATTCATAATGATAGTAGGAGGCTTGGTAGGTTTAAGAATAGTTTTTGCTGTACTTTCTATAGTGAATAGAGTTAGGCAGGGATATTCACCATTATCGTTTCAGACCCACCTCCCAACCCCGAGGGGACCCGACAGGCCCGAAGGAATAGAAGAAGAAGGTGGAGAGAGAGACAGAGACAGATCCATTCGATTAGTGAACGGATCTCGACGGTATCGGTTAACTTTTAAAAGAAAAGGGGGGATTGGGGGGTACAGTGCAGGGGAAAGAATAGTAGACATAATAGCAACAGACATACAAACTAAAGAATTACAAAAACAAATTACAAAAATTCAAAATTTTGGCTCCCGATCGTTGCGTTACACACACAATTACTGCTGATCGAGTGTAGCCTTCGAACTCGAGTAGTTGTGAACTTACACTTTATTCATATATATTAGATATTGATAATTTTAACAAATGAGTTACTTTCCATTTGGGTACAGTCACAGTTGTCAACAATATTTGGAAGCACCAGGCATGAAATCTCCTGAGATGCTATGTTTTCATCAGGGTCACCTGACACATTCAAGTTCTGTCTGACATGCCATTAAAGCACTGGCTCAGATTGCAGGCATATTTTCAAACCGGCAGTAACTGGATAGTATCACTTCACTTATAAGTGTTCATTGTATCATCAAGTGAAATAAACACACAACCCATGGGATCTTGCTTAGGTTGGCTGCCTAGTTGGCCCCTGAGATAAAGCCTTGTAATCACATAGCCTTGCCTAATTAGTCAGAAAACAAAGGATTAAGTGAGACAGTCACAGGATATAGGAATTATAAATAATACATATATTAATAGATATTCATTTTCATTACACAAAAGTTGCTATTATAAATACTTATTTGATTGATGAGTCTAAAAATATATTCCCCATATAAATAATGTTAAATATTAATAAATAGATTTAGATTTAAAATTCAAATATTGCAGGCAGGACAACCACCCGGGTTAACTTGCATTCAAATATGACATTACCCTATCAATTGTAACGGCCCTGATTCTAAAAGCATGCAAAAGTATACACAGCTTTATTTTTGTCTTGTAAAAATCAGGTTCTTCAAGAGAGCTTTTTTGAGGAACCGTTTCAGAATTAAAATTAAGAGCTTGCATCAGCTCATCAATAACGGCAAGCATATTCTGATCAAGGAATATCTGTCGCTTGGGGTCCATCAAAAGTTTTGCGTTCATTGTCTTGAACTCAACCTGGTACATCTTAAGATCTTCATATATAGAAGACAAGCACAGGGCCATCATAAAGCTTGTTTTGCGGCTGGCCAAACAAGATCCATTGGTAATGAAAGAAGTCTCTCTGGAATTGAGACAAGATTCGTTTTTAGTGAGTTCCAGTGGCAGGCATGCCTCCACGGTGGATGTTTTGTCCTTAGTAATATCTTCGTGGTCTATTTCCTCACTTGTGCAAGGGTAAAATTCAAGTGTTTGTCGGGCCTTCTGGAGCATGTTGGAGACAGCCCTAAGCAAGTTTTGAGAGTGGTGAAGACATGGGAACATGCCTGGGTCTGGGGTTGCAACAGGCAAGTTCCGAGAACCGCCCCCACCACCACCTGAGCATGGGACAGATGCCCATTCGCTCCAGCTAGATGAGTAGTATCTGTCTTGGGCTCTGACACTTATGCTTGCGTTCTTTCTGCAAATGACTGTTGCAGACGTTTTATCAGTGAAAACCCGATCTTTCTTTTCCCTTTTTGATTTTCCTTGCACCTGGACACAAAATGTCAAACTAAAGTAAGAGTGCGGAGTTGACCAGGTGTCGGGGTACTCCCAAGAAACTTCAACCTGGCGTGAGTTCTTCAAAGGCTTAAGCTGCAGATTCTTCGGAGGATCGGGCTTGATAATGTCCCGGATAAAAAAGCTGCTCGTGTAATTTTCATACTTCAACTTGTGTACGGCGTCAACCATCACCTCTATTGGCAGGCTCTCCTCTGCTGCGGGGCAAGCGGAGTCTTCCTGGCATTCCACGCTATATTCGTATTCTTTGTTGTCCCCCCGTACCCTCTCCGCAGAAAGCGTAGCAGCACCGCACGTTACACCTTGTGGGTCACTGGAACCCCTACTAGACTTAACAGAAAACGTAAGATCCGTAGAGATTGTTGTCAACCACCAGCAAGTAAAGCGTCCGGAGTAATTTTTTGCTTCACAGCGCAGAAACGTTTTGTTTTTGGGTTCTTTCTGATCCTTAAGGATATCTGTACTCCAAATGCCATCCTCTTTTTTGTGCAGGAGCAGCAGGCTGTGAGAAAGGACCTCGCCTCCCTTATGGCACGTATACTGCCCGGCATCTCCAAACTCTTTTACCTGGATAGTAAGTGTTTTGCCGCTGCCAAGCACCTCTGAGCTTTGGTCCAGGGTCCAGGTTATCCCATCTTCTTCAGGTGTATCGCAGGTGAGGACCACCATCTCGCCCGGTGCGTCGGGATACCAATCCAATTCAACAACATATACGTCTTTCTTAAGTTCCCAAATAGCGACCAATGGTGACGCCAGAAAAACAAGTGAGAACCAAGAGATTACCAGTTGTTGATGGCACATGGTGGGAATTCGGCTGTCCCAGCACCTCAGCGCAGAGCAAGTGGTGGTCAGGGGAGCGTCTCAAATCCTGCGCAGCCCAACGTCCGGCGCCGCCAAGTGACGCACGAGGTGCTGTGACTCGTGCCAGCCCCCTAATCTGCGGAAGTGGAGTGCGGGGAGTGCGCCGGAAGAGGGGTACGGAAGTGCGCCGGAAGTGGGGTGCGGAGGTGTGCAGCGCGCTGTCAGACTGGCTCGCAGGCGGCGCGGCCGGCGGACCCGTTCGAGACAGCGCGGGCGGCTCGGGTCCCCTGGGGCTCCGCAGCAGGAGGACGCCGCTAGCGCTACCGGTCGCCAAGATGGGGGCAGGTGCCACCGGCCGCGCCATGGACGGGCCGCGCCTGCTGCTGTTGCTGCTTCTGGGGGTGTCCCTTGGAGGTGCCAAGGAGGCATGCCCCACAGGCCTGTACACACACAGCGGTGAGTGCTGCAAAGCCTGCAACCTGGGCGAGGGTGTGGCCCAGCCTTGTGGAGCCAACCAGACCGTGTGTGAGCCCTGCCTGGACAGCGTGACGTTCTCCGACGTGGTGAGCGCGACCGAGCCGTGCAAGCCGTGCACCGAGTGCGTGGGGCTCCAGAGCATGTCGGCGCCGTGCGTGGAGGCCGACGACGCCGTGTGCCGCTGCGCCTACGGCTACTACCAGGATGAGACGACTGGGCGCTGCGAGGCGTGCCGCGTGTGCGAGGCGGGCTCGGGCCTCGTGTTCTCCTGCCAGGACAAGCAGAACACCGTGTGCGAGGAGTGCCCCGACGGCACGTATTCCGACGAGGCCAACCACGTGGACCCGTGCCTGCCCTGCACCGTGTGCGAGGACACCGAGCGCCAGCTCCGCGAGTGCACACGCTGGGCCGACGCCGAGTGCGAGGAGATCCCTGGCCGTTGGATTACACGGTCCACACCCCCAGAGGGCTCGGACAGCACAGCCCCCAGCACCCAGGAGCCTGAGGCACCTCCAGAACAAGACCTCATAGCCAGCACGGTGGCAGGTGTGGTGACCACAGTGATGGGCAGCTCCCAGCCCGTGGTGACCCGAGGCACCACCGACAACCTCATCCCTGTCTATTGCTCCATCCTGGCTGCTGTGGTTGTGGGTCTTGTGGCCTACATAGCCTTCAAGAGGGGCAGCGGAGAGGGTAGGGGTAGTCTTTTGACGTGTGGGGACGTCGAGGAAAATCCTGGGCCTGCCTTACCAGTGACCGCCTTGCTCCTGCCGCTGGCCTTGCTGCTCCACGCCGCCAGGCCGGACATCGTGATGACCCAGAGCCCCGACAGCCTGGCCGTGAGCCTGGGCGAGAGGGCCACCATCAACTGCAAGAGCAGCCAGAGCCTGCTGAACAGCGGCGACCAGAAGAACTACCTGACCTGGTACCAGCAGAAGCCCGGCCAGCCCCCCAAGCTGCTGATCTACTGGGCCAGCACCAGGGAGAGCGGCGTGCCCGACAGGTTCAGCGGCAGCGGCAGCGGCACCGACTTCACCCTGACCATCAGCAGCCTGCAGGCCGAGGACGTGGCCGTGTACTACTGCCAGAACGACTACAGCTACCCCCTGACCTTCGGCCAGGGCACCAAGGTGGAGATCAAGGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCGGCGGCGGCAGCCAGGTGCAGCTGGTGCAGAGCGGCGCCGAGGTGAAGAAGACCGGCAGCAGCGTGAAGGTGAGCTGCAAGGCCAGCGGCTACACCTTCACCGACCACGCCATCCACTGGGTGAGGCAGGCCCCCGGCCAGGCCCTGGAGTGGATGGGCCACTTCAGCCCCGGCAACACCGACATCAAGTACAACGACAAGTTCAAGGGCAGGGTGACCCTGACCGTGGACAGGAGCATGAGCACCGCCTACATGGAGCTGAGCAGCCTGAGGAGCGAGGACACCGCCATGTACTACTGCAAGACCAGCACCTTCTTCTTCGACTACTGGGGCCAGGGCACCATGGTGACCGTGAGCAGCACCACGACGCCAGCGCCGCGACCACCAACACCGGCGCCCACCATCGCGTCGCAGCCCCTGTCCCTGCGCCCAGAGGCGTGCCGGCCAGCGGCGGGGGGCGCAGTGCACACGAGGGGGCTGGACTTCGCCTGTGATATCTACATCTGGGCGCCCTTGGCCGGGACTTGTGGGGTCCTTCTCCTGTCACTGGTTATCACCCTTTACTGCAAACGGGGCAGAAAGAAACTCCTGTATATATTCAAACAACCATTTATGAGACCAGTACAAACTACTCAAGAGGAAGATGGCTGTAGCTGCCGATTTCCAGAAGAAGAAGAAGGAGGATGTGAACTGAGAGTGAAGTTCAGCAGGAGCGCAGACGCCCCCGCGTACAAGCAGGGCCAGAACCAGCTCTATAACGAGCTCAATCTAGGACGAAGAGAGGAGTACGATGTTTTGGACAAGAGACGTGGCCGGGACCCTGAGATGGGGGGAAAGCCGAGAAGGAAGAACCCTCAGGAAGGCCTGTACAATGAACTGCAGAAAGATAAGATGGCGGAGGCCTACAGTGAGATTGGGATGAAAGGCGAGCGCCGGAGGGGCAAGGGGCACGATGGCCTTTACCAGGGTCTCAGTACAGCCACCAAGGACACCTACGACGCCCTTCACATGCAGGCCCTGCCCCCTCGCTGAAGAGACGTCATAATCAGCCAGCGGCCGCGTCGACAATCAACCTCTGGATTACAAAATTTGTGAAAGATTGACTGGTATTCTTAACTATGTTGCTCCTTTTACGCTATGTGGATACGCTGCTTTAATGCCTTTGTATCATGCTATTGCTTCCCGTATGGCTTTCATTTTCTCCTCCTTGTATAAATCCTGGTTGCTGTCTCTTTATGAGGAGTTGTGGCCCGTTGTCAGGCAACGTGGCGTGGTGTGCACTGTGTTTGCTGACGCAACCCCCACTGGTTGGGGCATTGCCACCACCTGTCAGCTCCTTTCCGGGACTTTCGCTTTCCCCCTCCCTATTGCCACGGCGGAACTCATCGCCGCCTGCCTTGCCCGCTGCTGGACAGGGGCTCGGCTGTTGGGCACTGACAATTCCGTGGTGTTGTCGGGGAAGCTGACGTCCTTTCCATGGCTGCTCGCCTGTGTTGCCACCTGGATTCTGCGCGGGACGTCCTTCTGCTACGTCCCTTCGGCCCTCAATCCAGCGGACCTTCCTTCCCGCGGCCTGCTGCCGGCTCTGCGGCCTCTTCCGCGTCTTCGCCTTCGCCCTCAGACGAGTCGGATCTCCCTTTGGGCCGCCTCCCCGCCTGGAATTCGAGCTCGGTACCTTTAAGACCAATGACTTACAAGGCAGCTGTAGATCTTAGCCACTTTTTAAAAGAAAAGGGGGGACTGGAAGGGCTAATTCACTCCCAACGAAGACAAGATCTGCTTTTTGCTTGTACTGGGTCTCTCTGGTTAGACCAGATCTGAGCCTGGGAGCTCTCTGGCTAACTAGGGAACCCACTGCTTAAGCCTCAATAAAGCTTGCCTTGAGTGCTTCAAGTAGTGTGTGCCCGTCTGTTGTGTGACTCTGGTAACTAGAGATCCCTCAGACCCTTTTAGTCAGTGTGGAAAATCTCTAGCAGTCCTGGCCAACGTGAGCACCGTGCTGACCTCCAAATATCGTTAAGCTGGAGCCTGGGAGCCGGCCTGGCCCTCCGCCCCCCCCACCCCCGCAGCCCACCCCTGGTCTTTGAATAAAGTCTGAGTGAGTGGCCGACAGTGCCCGTGGAGTTCTCGTGACCTGAGGTGCAGGGCCGGCGCTAGGGACACGTCCGTGCACGTGCCGAGGCCCCCTGTGCAGCTGCAAGGGACAGGCCTAGCCCTGCAGGCCTAACTCCGCCCATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCTCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCGGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGACGCTTTTTTGGAGGCCGAGGCTTTTGCAAAGATCGAACAAGAGACAGGACCTGCAGGTTAATTAAATTTAAATCATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGAACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCATTTAAATGGCCGGCCTGGCGCGCCGTTTAAACCTAGATATTGATAGTCTGATCGGTCAACGTATAATCGAGTCCTAGCTTTTGCAAACATCTATCAAGAGACAGGATCAGCAGGAGGCTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCGGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGTGTTCCGGCTGTCAGCGCAGGGGCGTCCGGTTCTTTTTGTCAAGACCGACCTGTCCGGTGCCCTGAATGAACTGCAAGACGAGGCAGCGCGGCTATCGTGGCTGGCGACGACGGGCGTTCCTTGCGCGGCTGTGCTCGACGTTGTCACTGAAGCGGGAAGGGACTGGCTGCTATTGGGCGAAGTGCCGGGGCAGGATCTCCTGTCATCTCACCTTGCTCCTGCCGAGAAAGTATCCATCATGGCTGATGCAATGCGGCGGCTGCATACGCTTGATCCGGCTACCTGCCCATTCGACCACCAAGCGAAACATCGCATCGAGCGAGCACGTACTCGGATGGAAGCCGGTCTTGTCGATCAGGATGATCTGGACGAAGAGCATCAGGGGCTCGCGCCAGCCGAACTGTTCGCCAGGCTCAAGGCGTCTATGCCCGACGGCGAGGATCTCGTCGTGACCCACGGCGATGCCTGCTTGCCGAATATCATGGTGGAAAATGGCCGCTTTTCTGGATTCATCGACTGTGGC
CGTCTGGGTGTGGCGGACCGCTATCAGGACATAGCGTTGGCTACCCGTGATATTGCTGAAGAGCTTGGCGGCGAATGGGCTGACCGCTTCCTTGTGCTTTACGGTATCGCCGCGCCCGATTCGCAGCGCATCGCCTTCTATCGCCTTCTTGACGAGTTCTTCTGACCGATTCTAGGTGCATTGGCGCAGAAAAAAATGCCTGATGCGACGCTGCGCGTCTTATACTCCCACATATGCCAGATTCAGCAACGGATACGGCTTCCCCAACTTGCCCACTTCCATACGTGTCCTCCTTACCAGAAATTTATCCTTAAGGTCGTTTAAAC(配列番号14)
GC160(配列番号4)構築物は、mCherry T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するPGKプロモーターをコードするモノシストロン性構築物である。
【0046】
GC213(配列番号5)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にIL-12を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(53)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。GC213においてLNGFRをコードする核酸は、すべてのコドンにおける第3位置のGC含量を53%へと低下させるように修飾されている。LNGFRのGC含量のこの低下は、LNGFRの発現を低下させ、それは、CARの発現も低下させる。
【0047】
GC217(配列番号6)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下に優性阻害TGFBR2(TGFベータ受容体2)を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(全コドンの第3位置に関してGC含量53%)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターである。
【0048】
GC219(配列番号7)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下に変異体IL18(IL-18結合タンパク質に対するその親和性を低下させるように修飾されたIL18、例えば配列番号38)を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(全コドンの第3位置に関してGC含量53%)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。
【0049】
成熟バリアントIL-18
YFGKLESKLSVIRNLNDQVLFIDQGNRPLFEDMTDSDCRDNAPRTIFIISMYKDSQPRGMAVTISVKCEKISTLSCENKIISFKEMNPPDNIKDTKSDIIFFQRSVPGHDNKMQFESSSYEGYFLACEKERDLFKLILKKEDELGDRSIMFTVQNED(配列番号15)
プレプロバリアントIL-18
MAAEPVEDNCINFVAMKFIDNTLYFIAEDDENLESDYFGKLESKLSVIRNLNDQVLFIDQGNRPLFEDMTDSDCRDNAPRTIFIISMYKDSQPRGMAVTISVKCEKISTLSCENKIISFKEMNPPDNIKDTKSDIIFFQRSVPGHDNKMQFESSSYEGYFLACEKERDLFKLILKKEDELGDRSIMFTVQNED(配列番号16)
IL-18バリアントは、配列番号15において、以下の変化、M51A、K53G、Q56R、P57Aおよび/またはM60Kの1つまたは複数を有する(ナンバリングは、分泌発現およびカスパーゼ-1プロセシング後の成熟活性IL-18に対する)。配列番号16の全長非プロセシング(unprocessed)タンパク質からの代替的なナンバリングは、M87A、K89G、Q92R、P93Aおよび/またはM96Kである。
【0050】
GC223(配列番号8)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にeIL-2(GC3濃縮)を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(全コドンの第3位置に関してGC含量53%)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。
【0051】
SK062(配列番号9)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下に分泌型ルシフェラーゼを発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(83)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。SK062におけるLNGFRは、コドンの第3位置でGC含量83%を有する。
【0052】
SK148(配列番号10)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にIL-12を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(83)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。SK148におけるLNGFRは、コドンの第3位置でGC含量83%を有する。
【0053】
SK072(配列番号11)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下に分泌型ルシフェラーゼを発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(53)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。SK062におけるLNGFRは、コドンの第3位置でGC含量53%を有する。
【0054】
GC251(配列番号12)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にIL-12を発現するeIF2B1プロモーター、ならびにLNGFR(83)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するGTF2H3プロモーターをコードする2シストロン性構築物である。GC251においてLNGFRをコードする核酸は、すべてのコドンにおける第3位置のGC含量を83%へと上昇させるように修飾されている。LNGFRのGC含量のこの上昇は、LNGFRの発現を上昇させ、それは、CARの発現も上昇させる。
【0055】
PD007(配列番号13)は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にIL-12を発現するNFATプロモーター、ならびにLNGFR(53)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するMNDプロモーターをコードする2シストロン性構築物である。PD007においてLNGFRをコードする核酸は、すべてのコドンにおける第3位置のGC含量を53%へと低下させるように修飾されている。LNGFRのGC含量のこの低下は、LNGFRの発現を低下させ、それは、CARの発現も低下させる。
【0056】
PD009(配列番号14)構築物は、一方の鎖内にあるIFNg goldエレメントの制御下にIL-12を発現するeIF2B1プロモーター、ならびにLNGFR(83)T2A配列番号3(シグナル配列)および配列番号1(CAR)を発現するGTF2H3プロモーターをコードする2シストロン性構築物である。GC251においてLNGFRをコードする核酸は、すべてのコドンにおける第3位置のGC含量を83%へと上昇させるように修飾されている。LNGFRのGC含量のこの上昇は、LNGFRの発現を上昇させ、それは、CARの発現も上昇させる。
【0057】
一態様では、前記の構築物における両方向性プロモーターは、EIF2B1(真核生物の翻訳開始因子2Bサブユニットアルファ)からのプロモーターおよびGTF2H3(基本転写因子IIHサブユニット3)からのプロモーターを有するsmol2両方向性プロモーターにより置換可能である。その構築物では、EIF2B1プロモーターが、ペイロードを転写し、GTF2H3プロモーターが、CAR(およびLNGFR)を転写する。smol2両方向性プロモーターは、ペイロードのベースライン発現を低下させ、発現のダイナミックレンジを増加させる(非誘導発現から誘導発現への、発現の倍率増加)。
【0058】
ノッチ阻害剤およびモジュレータ
ノッチは、T細胞における免疫学的チェックポイントであり得る。T細胞のノッチ関連抑制を修飾するための方法および組成物は、多くの固形腫瘍を処置するために、他のチェックポイント阻害剤および/または他の免疫療法と併用され得る。ノッチシグナルは、状況依存性に、細胞増殖、細胞死、特定の細胞運命の獲得、または分化プログラムの活性化を促進または抑制し得る。
【0059】
T細胞上のノッチ受容体へのリガンドの結合は、T細胞の活性化および増殖を阻害することが示されている。ノッチ受容体は、複数部位においてリン酸化され得て、リン酸化は、シグナル伝達において重要であり得る。T細胞内でのノッチ受容体シグナル伝達は、ナイーブT細胞の活性化および増殖を抑制し得る。GSK-3βおよびAKTのリン酸化は、ノッチ受容体がリガンドを係合後、迅速動力学により阻害される。GSK-3βは、ノッチシグナル伝達の成分であり、そのリン酸化は、AKTに依存する。AKTも、T細胞の活性化、増殖、およびサイトカイン産生に必須である。GSK-3β活性のアンタゴニストは、GSK-3βのノッチ介在性活性化を阻害するために使用され得る。GSK-3βアンタゴニストのいくつかの例は、優性阻害GSK-3β変異体(Taelman VF等、2010、Cell 143(7):1136~48頁)、またはGSK-3β_S9Dなどの阻害性ホスホセリンミメティクスである。
【0060】
ノッチ受容体活性は、いくつかの異なるクラスの薬剤により阻害され得て、例えば、受容体アンタゴニスト、優性阻害受容体変異体、ADAM17プロテアーゼ阻害剤、およびガンマセクレターゼ阻害剤を含む。ノッチアンタゴニストには、例えば、可溶性ノッチリガンド、例えば、可溶性高親和性DLL4(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているLuca等、2015 Science 347:847~53頁)、可溶性高親和性Jagged1など、ノッチ受容体に対する抗体(その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているWu等、2010、Nature 464:1052~57頁;Tran等、2013、J. Clin. Invest. 123:1590~1604頁)、およびMerck社またはOncomed社により作製された、ノッチ受容体に対する抗体が含まれ得る。
【0061】
優性阻害変異体には、例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているZhou等、2017、Proc. Natl Acad Sci 114:12731~36頁に開示されるPSEN1(ガンマセクレターゼ複合体の成分)変異体が含まれる。他の優性阻害変異体には、例えば、Zhou等、2017に開示されるPSEN1変異体D257A/D385Aおよび他の変異体、ADAM17ΔMP(例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているPeng等、2010、Immunology 130:83~91頁)、ADAM10ΔMP(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているBozkulak等、2009、Molecular and Cellular Biology 29:5679~95頁)が含まれる。
【0062】
ADAM17プロテアーゼ阻害剤には、例えば、TAPI-2(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-205851)、1-プロピル-1H-イミダゾール(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-471932)、セカルシフェロール(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-473270)、セコフェノール(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-473288)、(7R,8S,9R,10S)-rel-7,8,9,10-テトラヒドロベンゾ[a]ピレン-7,8,9,10-テトロール(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-474274)、Boc-L-グルタミン酸ガンマ-ベンジルエステル4-オキシメチルフェニルアセトアミドメチル樹脂(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-476580)、3-[(4-メチル-1-ピペラジニルイミノ)メチル]リファマイシンO(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-487922)、GI 254023X(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-490114)、(2Z)-6-クロロ-2-[(2,4-ジメトキシフェニル)イミノ]-N-(テトラヒドロフラン-2-イルメチル)-2H-クロメン-3-カルボキサミド(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-491865)、{[4-(2-オキソ-2H-クロメン-3-イル)-1,3-チアゾール-2-イル]チオ}酢酸(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-493593)、4-(ジメチルアミノ)-N-{1-[3-(2-チエニル)-1H-ピラゾール-5-イル]ピペリジン-4-イル}ベンズアミド(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-495081)、2-{[(2,5-ジエトキシフェニル)アミノ]メチル}-6-エトキシフェノール(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-495315)、エトゾリン-d3塩酸塩(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-497422)、エリスロロサミン(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-498341)、デスメチルドキシルアミン-d5(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-500285)、N-デメチルN-アセチルアログリプチン-2,2,2-トリフルオロアセタート(Santa Cruz Biotechnology社カタログ番号sc-500411)、GI 254023X(Tocris社カタログ番号3995)、TAPI 0(Tocris社カタログ番号5523)、TAPI-1(Tocris社カタログ番号6162)、TAPI-2(Tocris社カタログ番号6013)、およびTMI-1(Tocris社カタログ番号5960)が含まれる。
【0063】
ガンマセクレターゼ阻害剤は、いくつかのクラスおよびサブクラス、つまり、ペプチド等価体(例えば、アスパルチルプロテイナーゼ遷移状態アナログ)および小分子(例えば、アゼピン、スルホンアミド)に分類される。多くのガンマセクレターゼ阻害剤が、市販入手可能であり、例えば、DAPT(GSI-IX)(Selleckchem社カタログ番号S2215)、RO4929097(Selleckchem社カタログ番号S1575)、セマガセスタット(LY450139)(Selleckchem社カタログ番号S1594)、MK-0752(Selleckchem社カタログ番号S2660)、アバガセスタット(BMS-708163)(Selleckchem社カタログ番号S1262)、MDL-28170(Selleckchem社カタログ番号S7394)、ジベンザゼピン(Selleckchem社カタログ番号S2711)、LY411575(Selleckchem社カタログ番号S2714)、ニロガセスタット(Selleckchem社カタログ番号S8018)、L-685,458(Selleckchem社カタログ番号S7673)、FPS-ZM1(Selleckchem社カタログ番号S8185)、クレニガセスタット(Selleckchem社カタログ番号S7169)、CHF-5074(Selleckchem社カタログ番号S7323)、NGP-555(Selleckchem社カタログ番号S8603)を含む。
【0064】
組換えノッチアンタゴニスト(例えば、抗体もしくは可溶性リガンド)、および/または優性阻害変異体が、ペイロードとして、真核細胞(例えば、T細胞、NK細胞、CAR NK細胞、またはCAR T細胞)により送達され得る。ノッチアンタゴニスト(例えば、抗体もしくは可溶性リガンド)および/または優性阻害変異体は、構成的に発現され得るか、または誘導性に発現され得る。誘導性発現には、誘導性プロモーターおよび/または誘導性転写後制御、例えば、RDE、RNA制御デバイス、またはデグロンなどが含まれ得る。
【0065】
ペイロードは、RDEの制御下に置かれ得るため、真核細胞(例えば、T細胞またはNK細胞)が活性化されると発現することになる。いくつかの優性阻害変異体は、RDEの制御下に置かれ得て、CD3/CD28を用いてT細胞を増加させると、T細胞が、対象への投与前に優性阻害変異体を発現する。
【0066】
抗体または可溶性リガンドペイロードは、構成的に発現され得るか、または誘導性発現下にある場合、発現は、所望の時間において誘導され得る。例えば、発現は、真核細胞(例えば、NK細胞のT細胞)が標的部位(例えば、腫瘍)に達すると、前もって誘導され得る。発現は、真核細胞(例えば、NK細胞のT細胞)が標的部位(例えば、腫瘍)に達するか、または達した後でも誘導され得る。発現が、リガンド誘導性制御下に置かれている場合、リガンドは、所望の時間において真核細胞に添加され得る。
【0067】
小分子ノッチ阻害剤は、対象へと全身的(例えば、経口もしくは注射を介して)または局所的(例えば腫瘍内)に投与され得る。プロテアーゼ阻害剤の多くは、経口投与用に製剤化されており、小分子の公知のPK特性に基づき、標的部位において所望の量の小分子を産生するために、適切な時間に対象に経口服用させ得る。
【0068】
ラパログおよび関連分子
ラパログおよび関連分子は、Gold制御下の導入遺伝子の発現をオフにするか、または抑制するために使用され得る。ラパマイシンは、マスターレギュレータmTOR(哺乳類ラパマイシン標的タンパク質)を通して作用する免疫抑制剤である。mTORは、栄養素および成長因子から合図を統合し、成長、代謝および寿命を制御するための細胞シグナルの連鎖点(nexus point)として作用する。mTorは、成長(好気的解糖)に対する休止(酸化的リン酸化)のマスターレギュレータである。したがって、細胞の活性化、およびGold制御下での導入遺伝子の発現後に、導入遺伝子の発現を阻害する(オフにする)ために、ラパログを使用することができる。
【0069】
mTORは、哺乳類ラパマイシン標的複合体1(mTORC1)および哺乳類ラパマイシン標的複合体2(mTORC2)と呼ばれる、構造的および機能的に異なる2つの複合体を形成する。mTORC1は、mTOR、ラプター、GβLおよびデプターからなり、mTORC2は、mTOR、リクター、GβL、PRR5、デプターおよびSIN1からなる。mTORC1は、複数の成長因子、酸素およびアミノ酸からのシグナル、ならびにエネルギー供給を統合して、エネルギーが十分である場合は細胞成長(cell growth)を促進し、身体が空腹である場合は異化作用を促進する。mTORC1は主に、細胞成長および代謝を調節し、mTORC2は主に、細胞増殖および生存を制御する。
【0070】
mTORC1は、タンパク質、脂質および細胞小器官の生合成を含む多くの同化プロセスを促進することにより、ならびにオートファジーなどの異化プロセスを限定することにより、細胞成長および増殖を正に調節する。mTORC1機能に関する知識の多くは、細菌マクロライドであるラパマイシンの使用に由来する。細胞に侵入すると、ラパマイシンは、12kDaのFK506結合タンパク質(FKBP12)に結合し、mTORのFKBP12-ラパマイシン結合ドメイン(FRB)と相互作用することにより、mTORC1機能を阻害する(GuertinとSabatini、2007により概説)。慢性ラパマイシン処置は、一部の場合、mTORC2のアセンブリをブロックすることにより、その活性を阻害し得る(Sarbassov等、2006)。
【0071】
例示的なラパログには、例えば、エベロリムス(Eve、RAD-001)、デフォロリムス(Def、リダフォロリムス)、ゾタロリムス(Zot)、テムシロリムス(Tem、CCI-779)、WYE-592ラパログ、ILS-920ラパログ、およびシロリムスが含まれる。
【0072】
【化1】
【0073】
Gold制御導入遺伝子の発現を低下させるか、またはオフにするために同じく使用され得るmTor阻害剤には、例えば、トリン1、トリン2、PP30、PP242、OSI-027、AZD8055、KU-0063794、WYE-125132、NVP-BEZ235、NVP-BBD130、XL765、およびウォルトマニンが含まれる。
【0074】
【表1】
【0075】
併用療法
この開示は、他の療法と併用してか、または他の療法と連続した順序で、RDEの制御下で導入遺伝子を発現するCAR Tリンパ球を提供するための組成物および方法を提供する。他の療法には、例えば、化学療法薬、抗体、および抗体-薬物コンジュゲート、放射線療法、アルキル化剤、植物アルカロイド、抗腫瘍抗生物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼ阻害剤、および/または抗新生物薬が含まれ得る。例えば、他の療法は、CAR Tリンパ球と同じかまたは異なる特異性を有する抗体薬物コンジュゲートであり得る。
【0076】
抗体、および抗体-薬物コンジュゲート(ADC)は、例えば、CARの標的として本明細書に記載される腫瘍関連抗原のいずれかを含む腫瘍関連抗原に結合し得る。ADCの薬物成分は、例えば、化学療法薬、放射性ヌクレオチド、アルキル化剤、植物アルカロイド、抗腫瘍抗生物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼ阻害剤、および/または抗新生物薬であり得る。ADCの薬物成分は、本質的に切断可能または切断不可能であり得るリンカーにより抗体に付着させてもよい。
【0077】
アルキル化剤には、例えば、マスタードガス誘導体(例えば、メクロレタミン、シクロホスファミド、クロラムブシル、メルファラン、またはイホスファミド)、エチレンイミン(例えば、チオテパまたはヘキサメチルメラミン)、アルキルスルホン酸塩(例えば、ブスルファン)、ヒドラジンおよびトリアジン(例えば、アルトレタミン、プロカルバジン、ダカルバジン、またはテモゾロミド)、ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン、ロムスチン、またはストレプトゾシン)、および金属塩(例えば、カルボプラチン、シスプラチン、またはオキサリプラチン)が含まれ得る。植物アルカロイドには、例えば、ビンカアルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、またはビノレルビン)、タキサン(例えば、パクリタキセルまたはドセタキセル)、ポドフィロトキシン(例えば、エトポシドまたはテニソピド)、およびカンプトテカン(camptothecan)アナログ(例えば、イリノテカンまたはトポテカン)が含まれ得る。抗腫瘍抗生物質には、例えば、アントラサイクリン(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシン、ミトキサントロン、またはイダルビシン)、およびクロモマイシン(例えば、ダクチノマイシンまたはプリカマイシン)が含まれ得る。代謝拮抗薬には、例えば、葉酸アンタゴニスト(例えば、メトトレキサート)、ピリミジンアンタゴニスト(例えば、5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、カペシタビン、またはゲムシタビン)、プリンアンタゴニスト(例えば、6-メルカプトプリンまたは6-チオグアニン)、およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤(例えば、クラドリビン、フルダラビン、ネララビン、またはペントスタチン)が含まれ得る。トポイソメラーゼ阻害剤には、例えば、トポイソメラーゼI阻害剤(例えば、イリノテカンまたはトポテカン)およびトポイソメラーゼII阻害剤(例えば、アムサクリン、エトポシド、リン酸エトポシド、またはテニポシド)が含まれ得る。抗新生物薬には、例えば、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤(例えば、ヒドロキシ尿素)、副腎皮質ステロイド阻害剤(例えば、ミトタン)、酵素(例えば、アスパラギナーゼまたはペガスパルガーゼ)、抗微小管剤(例えば、エストラムスチン)、およびレチノイド(例えば、ベキサロテン、イソトレチノイン、またはトレチノイン)が含まれ得る。
【0078】
薬物成分は、アントラサイクリン、カンプトテシン、チューブリン阻害剤、マイタンシノイド、カリケアマイシン、ピロロベンゾジアゼピン二量体(PBD)、アウリスタチン、ナイトロジェンマスタード、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、ニトロソ尿素、トリアゼン、葉酸アナログ、タキサン、COX-2阻害剤、ピリミジンアナログ、プリンアナログ、抗生物質、酵素阻害剤、エピポドフィロトキシン、白金配位錯体、ビンカアルカロイド、置換尿素、メチルヒドラジン誘導体、副腎皮質抑制薬、ホルモンアンタゴニスト、代謝拮抗薬、アルキル化剤、抗有糸分裂薬、抗血管新生剤、チロシンキナーゼ阻害剤、mTOR阻害剤、熱ショックタンパク質(HSP90)阻害剤、プロテオソーム阻害剤、HDAC阻害剤、アポトーシス促進剤、およびそれらの組合せでもあり得る。
【0079】
使用の特定の薬物は、5-フルオロウラシル、アファチニブ、アプリジン、アザリビン、アナストロゾール、アントラサイクリン、アキシチニブ、AVL-101、AVL-291、ベンダムスチン、ブレオマイシン、ボルテゾミブ、ボスチニブ、ブリオスタチン-1、ブスルファン、カリケアマイシン、カンプトテシン、カルボプラチン、10-ヒドロキシカンプトテシン、カルムスチン、セレコキシブ、クロラムブシル、シスプラチン、COX-2阻害剤、イリノテカン(CPT-11)、SN-38、カルボプラチン、クラドリビン、カンプトテカン、クリゾチニブ、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、ダサチニブ、ディナシクリブ、ドセタキセル、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、DM1、DM3、DM4、ドキソルビシン、2-ピロリノドキソルビシン(2-PDox)、2-PDoxのプロドラッグ形態(pro-2-PDox)、シアノモルホリノドキソルビシン、ドキソルビシングルクロニド、エンドスタチン、エピルビシングルクロニド、エルロチニブ、エストラムスチン、エピドフィロトキシン、エルロチニブ、エンチノスタット、エストロゲン受容体結合剤、エトポシド(VP16)、エトポシドグルクロニド、リン酸エトポシド、エキセメスタン、フィンゴリモド、フロクスウリジン(FUdR)、3’,5’-O-ジオレオイル-FudR(FUdR-dO)、フルダラビン、フルタミド、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、フラボピリドール、フォスタマチニブ、ガネテスピブ、GDC-0834、GS-1101、ゲフィチニブ、ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、イブルチニブ、イダルビシン、イデラリシブ、イホスファミド、イマチニブ、ラパチニブ、レナリダミド、ロイコボリン、LFM-A13、ロムスチン、メクロレタミン、メルファラン、メルカプトプリン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、ミトキサントロン、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトタン、モノメチルアウリスタチンF(MMAF)、モノメチルアウリスタチンD(MMAD)、モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、ナベルビン、ネラチニブ、ニロチニブ、ニトロソ尿素、オラパリブ、プリカマイシン、プロカルバジン、パクリタキセル、PCI-32765、ペントスタチン、PSI-341、ラロキシフェン、セムスチン、SN-38、ソラフェニブ、ストレプトゾシン、SU11248、スニチニブ、タモキシフェン、テモゾロミド、トランス白金、サリドマイド、チオグアニン、チオテパ、テニポシド、トポテカン、ウラシルマスタード、バタラニブ、ビノレルビン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンカアルカロイド、およびZD1839からなる群から選択され得る。好ましくは、薬物はSN-38である。
【0080】
一態様では、併用療法は、タンパク質コンジュゲートである。タンパク質コンジュゲートは、治療薬、診断薬、またはレポーターであり得るペイロードを運び得る。治療薬、診断薬、またはレポーターの単一分子が存在してもよく、または2つ以上の分子が存在してもよい。治療薬は、化学療法薬、例えば、本明細書に記載されるもののいずれか、例えば、放射性ヌクレオチド、アルキル化剤、植物アルカロイド、抗腫瘍抗生物質、代謝拮抗薬、トポイソメラーゼ阻害剤、および/または抗新生物薬などであり得る。コンジュゲートのペイロードは、それらの治療薬、診断薬、および/またはレポーターのうちの任意の1つまたは複数であり得る。タンパク質は、断片、単量体、二量体、または多量体タンパク質であり得る。タンパク質は、抗体、抗体断片または誘導体、一本鎖抗体、酵素、サイトカイン、ケモカイン、受容体、血液因子、ペプチドホルモン、毒素、および/または転写因子であり得る。
【0081】
多くのコンジュゲート化試薬が、ペイロードをタンパク質にコンジュゲートするために使用され得る。そのような試薬は、少なくとも1つの、タンパク質またはペプチドと反応することができる官能基を有し得る。例えば、コンジュゲート化試薬は、タンパク質中に存在する少なくとも1つの求電子体または、特に求核体と反応することができる官能基を含み得て、該官能基は、リンカーを介してペイロードに付着している。コンジュゲートを形成するために、いずれかのタイプの公知のコンジュゲーション反応が使用され得る。例えば、反応は、チオール結合、アミンコンジュゲーション、またはクリック化学の公知の方法を使用して行うことができる。試薬は、マレイミド基、N-ヒドロキシスクシンイミド基、クリック化学基、例えば、アジドもしくはアルキン基、アミン基、カルボキシル基、カルボニル基、または活性エステル基を有し得る。他の可能なアプローチには、特にコンジュゲーション用のアミノ酸により組換え操作されているタンパク質の使用、例えば、操作されたシステインまたは非天然アミノ酸など、ならびに特異的酵素反応、例えば、トランスグルタミナーゼなどによる酵素コンジュゲーションが含まれる。タンパク質上の反応部位は、本質的に求核性または求電子性のいずれかであり得る。一般的なタンパク質コンジュゲーション部位は、リジンもしくはシステインアミノ酸残基または炭水化物部分である。あるいは、コンジュゲーションは、結合タンパク質に付着しているポリヒスチジンタグにおいて生じ得る。
【0082】
コンジュゲート化試薬は、有利には、タンパク質中の求核体と反応することができ得るため、それらに化学的に結合した状態になり得る。これらの例では、コンジュゲート化試薬は、典型的には、求核体と反応すると失われる少なくとも1つの脱離基を含む。コンジュゲート化試薬は、例えば、2つ以上の脱離基を含み得る。コンジュゲート化試薬は、2つの求核体と反応することができ得る。コンジュゲート化試薬は、少なくとも2つの脱離基を含み得る。2つ以上の脱離基が存在する場合、それらは、同じであっても異なってもよい。あるいは、コンジュゲート化試薬は、2つの脱離基と化学的に同等であって2つの求核体と反応することができる単一基を含有してもよい。求核基には、例えば、イオウ原子およびアミン基が含まれ、タンパク質中の求核基は、例えば、システイン残基、リジン残基、またはヒスチジン残基により提供される。求核基は、タンパク質のシステイン残基に存在するイオウ原子であり得る。そのような構造は、タンパク質中のジスルフィド結合の還元により得られ得る。求核基は、例えば、ポリヒスチジンタグ中に存在するような、タンパク質のヒスチジン残基中のイミダゾール基であり得る。
【0083】
コンジュゲートは、治療薬、診断薬、またはラベリング剤を、コンジュゲート中のタンパク質またはペプチドに連結するリンカーを含有し得る。リンカーの骨格は、一方の端の治療薬、診断薬、またはラベリング剤から、他方の端のタンパク質またはペプチドまで延びる、原子の連続した鎖であり得る。リンカーは、分解可能な基を含有してもよく、すなわち、生理的条件下において破壊される基を含有し、ペイロードが結合しているかまたは結合されるであろうタンパク質からペイロードを分離させてもよい。あるいは、リンカーは、生理的条件下において切断可能でない。リンカーが生理的条件下において破壊される場合、該リンカーは、好ましくは、細胞内条件下において切断可能である。標的が細胞内である場合、好ましくは、リンカーは、細胞外条件に対して実質的に非感受性である(すなわち、十分な用量の治療剤の、細胞内標的への送達が妨害されないことになる)。
【0084】
リンカーが、分解可能な基を有する場合、これは、概して、加水分解性条件に対して感受性であり、例えば、ある特定のpH値(例えば、酸性条件)において分解する基であり得る。加水分解条件/酸性条件は、例えば、エンドソームまたはリソソーム中で見出され得る。酸性条件下で加水分解を受けやすい基の例には、ヒドラゾン、セミカルバゾン、チオセミカルバゾン、cis-アコニットアミド、オルトエステル、およびケタールが含まれる。分解可能なリンカーは、酸切断可能リンカーまたは還元可能リンカーでもあり得る。還元可能リンカーは、ジスルフィド基を含み得る。リンカーは、酵素的分解を受けやすい基も含み得て、例えば、リンカーは、プロテアーゼ(例えば、リソソームまたはエンドソームプロテアーゼ)またはペプチダーゼによる切断を受けやすい場合がある。例えば、リンカーは、少なくとも1つ、例えば、少なくとも2つ、または少なくとも3つのアミノ酸残基を含むペプチジル基を含有し得る(例えば、Phe-Leu、Gly-Phe-Leu-Gly、Val-Ala、Val-Cit、Phe-Lys、Glu-Glu-Glu)。例えば、リンカーは、1から5のアミノ酸、例えば、2から4のアミノ酸を有するアミノ酸鎖を含み得る。酵素切断可能リンカーは、1つまたは複数のリソソーム酵素により切断または分解可能である化学基も含み得る。適切な基には、例えば、バリン-シトルリンジペプチド基、フェニルアラニン-リジンジペプチド基、およびβ-グルクロニド基が含まれる。
【0085】
タンパク質コンジュゲート中のタンパク質が抗体(例えば、全長、断片、および/または一本鎖)である場合、第1のリンカーの一方の端は、抗体に共有結合的に付着し得る。リンカーの抗体反応性末端は、抗体上のシステインチオール基またはリジンアミン基を通して抗体にコンジュゲーションすることができる部位であり得るため、二重結合などのチオール反応性基(マレイミドのような)、またはクロロ、ブロモ、もしくはヨードなどの脱離基、またはR-スルファニル基、またはカルボキシル基などのアミン反応性基であり得る。
【0086】
CAR療法(例えば、GOLD制御導入遺伝子による)および他の療法は、対象に対して同時に提供してもよく、または一方を他方の前に対象に提供してもよく、またはCAR療法および他の療法を、交互のサイクルにおいて提供してもよく、またはCAR療法を他の療法と一緒に、サイクルにおいて提供してもよく、または投与の他の組合せを使用してもよい。CAR療法は、抗体コンジュゲート(ADC)療法と併用することができ、その場合、CARおよびADCは、同じ抗原に結合するか、または異なる抗原に結合する。CARおよびADCが、同じ抗原に結合する場合、CARおよびADCは、その抗原上の同じまたは異なるエピトープに結合し得る。ADC療法またはCAR療法の一方を、最初に対象に提供して、その後に他方を、第1の療法による処置期間の後に提供してもよい。ADCは、単独または他の承認済み療法(例えば、化学療法および/または免疫チェックポイント阻害剤)との併用のいずれかにおいて、対象での腫瘍量を減少させるために、CAR療法の投与前に最初に対象に提供することができる。あるいは、ADC療法およびCAR療法は、同時に対象に提供してもよい。あるいは、CAR療法を最初に提供し、その後にADC療法を提供してもよい。
【0087】
RNA不安定化エレメント
RNA不安定化エレメント(RDE)は、RNA分子の安定性もしくはRNA分子の翻訳動態に影響を与えるか、または維持する核酸である。いくつかのRDEには、RNAを不安定化(例えば、切断)するかまたは翻訳を妨げるポリペプチドが結合し、RNAの機能の喪失をもたらす。いくつかのRDE結合ポリペプチドは、RNAを安定化し、RNAの半減期を延長させる。RDEは、導入遺伝子、例えば、キメラ抗原受容体をコードする導入遺伝子の発現を制御するために使用され得る。RDEは、導入遺伝子の発現を調節するために、RNA制御デバイス、DE、および/またはSide CARと共に使用され得る。RDEは、CAR以外のポリペプチドをコードする導入遺伝子の発現を制御するためにも使用され得る。他の導入遺伝子は、例えば、サイトカイン、抗体、チェックポイント阻害剤、グランザイム、アポトーシス誘導因子、補体、細胞傷害性小分子、他の細胞傷害性化合物、画像化用のポリペプチド、または所望の効果を有し得る他のポリペプチドをコードし得る。RDEは、導入遺伝子ペイロードの送達を制御し得る。RDEの例には、例えば、AUリッチエレメント、Uリッチエレメント、GUリッチエレメント、および特定のステムループエレメントが含まれる。例示的なRDEは、Kovarik等、Cytokine 89:21~26頁(2017);Ray等、Nature 499:172~177頁(2013);Castello等、Cell 149:1393~1406頁(2012);Vlasova等、Molc. Cell. 29:263~270頁(2008);Barreau等、Nucl. Acids Res.第33巻、doi:10.1093/nar/gki1012 (2006);Meisner等、ChemBioChem 5:1432~1447頁(2004);Guhaniyogi等、Gene 265:11~23頁(2001)に記載されており、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0088】
RDEは、クラスI AUリッチエレメント(Uリッチコンテキスト(U rich context)での分散AUUUA(配列番号17))、クラスII AUリッチエレメント(重複(AUUUA))、クラスIII AUリッチエレメント(Uリッチストレッチ)、ステムループ不安定化エレメント(SLDE)、サイトカイン3’UTR(例えば、INF-γ、IL-2、T細胞受容体α鎖、TNFα、IL-6、IL-8、GM-CSF、G-CSF等)、およびAUUUAUUUAUUUAの配列(配列番号18)であり得る。Khabar, WIREs RNA 2016, doi: 10.1002/wrna.1368 (2016);Palanisamy等、J. Dent. Res. 91:651~658頁(2012)、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。RDEは、例えば、UUGUU(配列番号19)、UGGGGAU(配列番号20)、またはGUUUG(配列番号21)の1つまたは複数からなるGUリッチエレメントでもあり得る。RDEは、例えば、UUUGUUU(配列番号22)、NNUUNNUUU(配列番号23)、UUUAUUU(配列番号24)、UUUUUUU(配列番号25)、UUAGA(配列番号26)、またはAGUUU(配列番号27)の1つまたは複数からなるUリッチエレメントであり得る。一部の態様では、調節ユニットを作製するために複数のRDEが組み合わされてもよく、例えば、同じ配列を有する複数のRDEが、コンカテマー中に配置されてもよく、またはRDEの一部もしくは全部の間に介在配列がある状態で配置されてもよい。RDE配列は、RDEに対するRNA結合タンパク質の親和性を上昇または低下させるように修飾され得る。例えば、RDEに対するグリセルアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)の親和性を変更するために、AUリッチRDEを変えてもよい。親和性のこの変化は、GAPDHが結合するRDEにより調節される導入遺伝子の発現に関するGAPDH活性化閾値を変更し得る。
【0089】
本開示は、いくつかのRDEにAU#名称を指定しており、これらのRDEは、AU#または、RDEが由来する遺伝子名により呼ばれ得る。いくつかのAU#および、RDEが由来する対応する遺伝子には、例えば、AU1(CD40LG)、AU2(CSF2)、AU3(CD247)、AU4(CTLA4)、AU5(EDN1)、AU6(IL2RA)、AU7(SLC2A1)、AU8(TRAC)、AU9(CD274)、AU10(Myc)、AU11(CD19)、AU12(IL4)、AU13(IL5)、AU14(IL6)、AU15(IL9)、AU16(IL10)、AU17(IL13)、AU18(FOXP3)、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、AU23(CDC42-SE2)、AU24(CD8)、AU27(bGH)、およびAU101(IFNg)が含まれる。
【0090】
RDEは、例えば、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10、GM-CSF、G-CSF、VEG F、PGE、COX-2、MMP(マトリクスメタロプロテイナーゼ)、bFGF、c-myc、c-fos、ベータ1-AR、PTH、インターフェロン-ガンマ、MyoD、p21、サイクリンA、サイクリンB1、サイクリンD1、PAI-2、NOS HANOS、TNF-アルファ、インターフェロン-アルファ、bcl-2、インターフェロン-ベータ、c-jun、GLUT1、p53、ミオゲニン、NF-M、またはGAP-43、リンパ球抗原96、SUPV3L1、SFtPA2、BLOC1S2、OR10A6、OR8D1、TRPT1、CIP29、EP400、PLE2、H3ST3A1、ZNF571、PPP1R14A、SPAG4L、OR10A6、およびKIR3DLをコードする遺伝子の3’UTR由来であり得る。他のRDEは、例えば、GLMN、AMY2B、AMY2A、AMY2A、AMY1A、TRIM33、TRIM33、TRIM33、CSRP1、PPP1R12B、KCNH1、レティキュロン4、MRPL30、Nav1.2、組織因子経路インヒビター、EEF1B2、CRYGB、ARMC9、RPL15、EAF2、MRPS22、MRPS22、COPB2、PDCD10、RE1サイレンシング転写因子、アンフィレギュリン、AP1AR、TLR3、SKP2、ペプチジルグリシンアルファ-アミド化モノオキシゲナーゼ、TNFAIP8、インターロイキン9、PCDHA2、PCDHA12、アルデヒドデヒドロゲナーゼ5ファミリーメンバーA1、KCNQ5、COX7A2、モノカルボン酸トランスポータ10、MLLT4、PHF10、PTPN12、MRNA(グアニン-N7-)-メチルトランスフェラーゼ、WHSC1L1、毛髪鼻指節骨症候群1型、インターフェロンアルファ-1、ZCCHC6、網膜色素変性症GTPase調節因子、MED14、CLCN5、DNA2L、OR52D1、NELL1、SLC22A25、SLC22A10、TRPC6、CACNA2D4、EPS8、CT2(遺伝子)、ミトコンドリアリボソームタンパク質L42、TAOK3、NUPL1、エンドセリン受容体B型、運動ニューロンタンパク質相互作用タンパク質1の生存、POLE2、肝性リパーゼ、TPSG1、TRAP1、RPS15A、HS3ST3A1、CROP(遺伝子)、アポリポタンパク質H、GRB2、CEP76、VPS4B、インターロイキン28B、IZUMO1、FGF21、PPP1R15A、LIN7B、hnRNPLL、Tox、およびCDC45関連タンパク質由来の3’-UTRに見出される。
【0091】
さらに他のRDEは、例えば、SCFD1、MAL2、KHSRP、IQCB1、CAMP応答性エレメントモジュレータ、MFAP5、SBF2、FKBP2、PDCD10、UBE2V2、NDUFAB1、コイルドコイルドメイン含有タンパク質、ALG13、TPTE、エナプチン、チモポエチン、デルタ様1、C11orf30、アクチニンアルファ4、TMEM59、SP110、ダイサー、TARDBP、IFNA17、IFNA16、IFNA14、ZMYM3、インターロイキン9 I型、OPN1SW、THSD1、ERGIC2、CAMK2B、WDR8、FXR1、チミンDNAグリコシラーゼ、副甲状腺ホルモン関連タンパク質、OSBPL3、Ran、GYPE、AKAP4、LOC642658、L2HGDH、AKAP1、ジンクフィンガータンパク質334、TC2N、FKBPL、GRB14、CXorf67、CXorf66、CEP76、ガストリシン、CEP70、CYP26A1、NAA35、アリール炭化水素受容体核内輸送体、KLC4、GPR112、LARP4、NOVA1、UBE2D3、ITGA6、GPR18、MGST A型、RE1サイレンシング転写因子、ASPM、ZNF452、KIR2DS4、AHSA1、TMTC4、VSX1、P16、MRPL19、CCL20、TRPT1、肝性リパーゼ、PDLIM5、CCDC53、‘CCDC55、GAPVD1、HOXB2、KCNQ5、BRCC3、GTF2IRD1、CDK5RAP3、転写因子II B、ZEB1、IRGM、SLC39A6、RHEB、PSIP1、RPS6KA5、ウロキナーゼ受容体、GFM1、DNAJC7、ホスホイノシチド依存性キナーゼ1、LMOD3、TTC35、RRP12、ATXN2、ACSM3、SOAT1、FGF8、HNRPH3、CTAGE5、POLG2、DYRK3、POLK、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤1C、CD137、カルモジュリン1、ZNF571、CNOT2、CRYZL1、SMC3、SMC4、SLC36A1、デコリン、HKR1、ERC1、S100A6、RIMS1、TMEM67、ミトコンドリアリボソームタンパク質L42、MECP2、RNF111、SULT1A1、MYLK3、TINAG、PRKAR1A、RGPD5、UBE2V1、SAR1B、SLC27A6、ZNF638、RAB33A、TRIOBP、MUCL1、CADPS2、MCF2L、TBCA、SLC17A3、LEO1、IFNA21、RUNX1T1、PRKD2、ATP11B、MORC2、RBM6、KLRD1、MED31、PPHLN1、HMGB2、DNA修復および組換えタンパク質RAD54様、RBM9’、ARL11、HuD、SPEF2、CBLL1、SLC38A1、「カスパーゼ1」、S100G、CA1_、CELA1、PTS、ITM2B、ナトリウム利尿ペプチド前駆体C、TRPP3、IMPDH2、DPYS、CDCA3、EFCAB6、SLIT2、SIPA1L1、FIP1L1、ATP6V1B2、HSD17B4、HSD17B7、NDUFC1、CROP、CD48、APPBP1、CD44、CD46、ヒストンデアセチラーゼ2 XI型、インターロイキン4、毛髪鼻指節骨症候群1型、SEC61G、TRIP12、PLEKHO1、SEC61B、ST6GALNAC1、CPVL、E2F7、UTP20、E2F5、PARD3、EXOC7、HEXB、カスパーゼ動員ドメイン含有タンパク質8、MBD4、PPP4C、ヘリカーゼ、ホスデューシン、SPG11、CGGBP1、PSKH1、カテプシンS、オレキシン、IMMP2L、C2orf28、ラミニン、EIF3S6、LRRC41 XII型、カテプシンC、HPS6、ARAF、ジンクフィンガーおよびBTBドメイン含有タンパク質16、性ホルモン結合グロブリン、FBLN2、サイトカインシグナル伝達抑制因子1、TMEM126A、DOM3Z、TSFM_POLQ様、DYNLT3、CDH9、EAF2、MIPEP、NDUFA12、HDAC8、MKKS、FGG、IL36G、CDCA7、CRISPLD2、オルファクトメジン様2b、MRPL32、MRPL33、AHI1、SMARCAL1、UTP14A、SSH2、ジストニン、コンタクチン6、PPFIBP1、THOC1、CNOT1、RHCE、SLC41A3、SLC2A9、SNAP23、RFX3、GNG4、MRPL40、LSR、アンジオゲニン、TRIP4、VRK1、COUP-TFII、FOXP2、SNX2、ヌクレオポリン85、RPL37A、RPL27A、SEC62、カルシウム活性化カリウムチャネルサブユニットアルファ1、SMARCE1、RPL17、CEP104、CEP290、VPS29、ANXA4、ジンクフィンガータンパク質737、DDX59、SAP30、NEK3、エキソソーム成分9、活性化Cキナーゼ1の受容体、ペプチジルプロリルイソメラーゼA、TINP1、CEACAM1、DISC1、LRRTM1、POP1ラミンB1、SREBP切断活性化タンパク質、COX6C、TLR1、ARID2、LACTB、MMS22L、UBE2E3、DAP3、ZNF23、SKP2、GPR113、IRF9、グレリンO-アシルトランスフェラーゼ、NEIL3、EEF1E1、COX17、ESD_、象牙質シアロホスホタンパク質、HDAC9、RFC4、CYLD、RPLP0、EIF2B3、UGT2A1、FABP7、TRIP11、PLA2G4A、AKR1C3、INTS12、MYH1、ZBTB17、MYH4、NLRP2、MECOM、MYH8、サーモゲニン受容体2、IFI16、THYN1、RAB17、ETFA、嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子、F13B、RAB6A、ST8SIA1、SATB2、SATB1、HMG20B、UHRF1、CNOT3、プロスタグランジンEP2受容体、FAM65B、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ、KvLQT2、GRIK5、SHOC2、コルタクチン、FANCI、KIAA1199、キヌレニナーゼ、デコイ受容体1、NEU3、PHF10、メチルCpG結合ドメインタンパク質2、RABGAP1、CEP55、SF3B1、MSH5、MSH6、CREB結合タンパク質、LIMS1、SLC5A4、CCNB1IP1、RNF34、SORBS2、UIMC1、SOX5、YWHAZ、ICOSLG、NOP58、ジンクフィンガータンパク質679、PHKB、MED13、ABCB7、COQ9、C14orf104、ジンクフィンガータンパク質530、KLRC2、LSM8、NBR1、PRKCD、長鎖アルデヒドデヒドロゲナーゼ、MTSS1、ソマトスタチン、ユビキチンカルボキシル末端ヒドロラーゼL5、WDR72、FERMT3、核内受容体関連-1タンパク質、クエン酸シンターゼ、VPS11、KIZ、ZFYVE27、BCKDHB、ヒポクレチン、CACNG2、PTCH1、カルボニックアンヒドラーゼ4、ヌクレオポリン107、LDL受容体、LEKTI、FBXO11、NDUFB3、FCHO2、CEP78、RAPGEF6、PPIL3、NIN、RAPGEF2、成長ホルモン1、成長ホルモン2、MNAT1、Nav1、MAP3K8、SUGT1、LAIR1、ヒアルロナン媒介運動性受容体、MAP3K2、MPP2、TFB2M、CRB3、MPP5、CACNA1G、DLGAP2、INHBA、MAGI2、CIP29、SETDB1、チトクロムb5、TRPV2、インターロイキン1受容体、HOXD8、TIMM10、ATXN2L、CLCN2、CREB1、TNIP1、CBLB、第V因子、USP33、SON、RBBP8、SLC22A18、PTPN12、ADCY8、MYLK、KIF23、REXO2、BST1、TOP3B、COPB1、AXIN2、COPB2、TNRC6B、グアニジノアセタートN-メチルトランスフェラーゼ、アシルCoAチオエステラーゼ9、C4orf21、TSHB、FRS3、EPB41、サイクリンT2、LAIR2、ヌクレオポリン43、APLP2、TNFRSF19、死亡関連タンパク質6、上皮細胞接着分子、CLEC7A、ゲフィリン、CLDND1、VPS37A、PCDHAC2、骨形成タンパク質4、NVL、RBM33、RNF139、精子関連抗原5、PLCB1、グリア細胞株由来神経栄養因子、PARP4、PARP1、MAN2A1、骨形成タンパク質1、PAX4、BCCIP、MMP7、デコイ受容体3、RAMP2、NCAPD3、LRRC37A、RWDD3、UBE2A、UBE2C、SLC3A1、MRPS22、CDC14A、ITSN1、POLE2、MYC誘導性核抗原、TMLHE、グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、GPR177、PPP2R5C、KIAA1333、RPP38、MYO1F、ファルネソイドX受容体、カルデスモン、FBXO4、FBXO5、OPN1MW、PIGN、ARNTL2、BCAS3、C6orf58、PHTF2、SEC23A、NUFIP2、OAZ1、オステオプロテゲリン、ANAPC4、ATP6V0A2、SPAM1、PSMA6、TAS2R30、RABEP1、DPM3、SLC6A15、RPS26、RPS27、RPS24、RPS20、RPS21、ARHGAP24、カテコール-O-メチルトランスフェラーゼ、ERCC5、転写開始タンパク質SPT3ホモログ、OR1E1、ZNRF1、GMEB1、CCT2 GNAQ、ムチン6、ムチン4、LRP5、PDE9A、C2orf3、EZH2、上皮成長因子受容体、TMTC2、PDE4A、EPH受容体A4、PPIB、DENND4A、ANTXR1、ANTXR2、ヌクレオポリン88、SLCO1B3、COG8、RBMS1、MAP7、HIST2H2BE、AEBP2、DCLRE1A、RPL24、HNRPA2B1、RPL21、RPL23、MAPKAP1、NIPBL、ATG7、SERPINI2、GYLTL1B、ATP5G2、DIP2A、AMY2A、CEP63、TDRD7、PIEZO1、CLDN20、GRXCR1、PMEL、NIF3L1、MCC_、PCNX、TMBIM4、DUSP12、ZMYND8、GOSR1、インターフェロンガンマ受容体1、LDB3、PON3、C1D、ABCC8、COQ7、COQ6、AMELY、HAVCR1、PICALM、シェーグレン症候群抗原B、PLK4、HBB、AKT1、PCDHGB7、C6orf10、UBR1、網膜芽細胞腫様タンパク質1、GRK6、WWC2、GRK4、INPP4B、SLC34A1、GOLGA2、MYCBP2、PTP4A2、NUCB2、MAGOH、RPP40、アルファ-2Aアドレナリン作動性受容体、SPAG11B、ヌクレオポリン205、COG1、運動精子ドメイン含有3、KCNMB3、運動精子ドメイン含有1、KLHL7、KCNN2、TSPAN8、GPR21、輸送体タンパク質、HNRNPLL、ABHD5、CAB39L、アンフィレギュリン、GPR1、インターロイキン18、EIF4G3、インターロイキン15、CCDC80、CD2AP、NFS1、GRB2、ULBP2、血管内皮増殖因子C、RPS3、TLR8、BCL2関連タンパク質A1、RHOT1、コラーゲン、セントロメアタンパク質E、STMN2、HESX1、RPL7、カリリン、PCMT1、HLA-F、SUMO2、NOX3、EP400、DNM3、EED、NGLY1、NPRL2、PLAC1、バキュロウイルスIAPリピート含有タンパク質3、C7orf31、TUBA1C、HAUS3、IFNA10、MYST4、DCHS1、SIRT4、EFEMP1、ARPC2、MED30、IFT74、PAK1IP1、DYNC1LI2、POLR2B、POLR2H、KIF3A、PRDM16、PLSCR5、PEX5、副甲状腺ホルモン1受容体、CDC23、RBPMS、MAST1、NRD1、BAT5、BAT2、Dock11、GCSH、POF1B、USP15、POT1、MUTYH、CYP2E1、FAM122C、A1ポリペプチド、フラビン含有モノオ
キシゲナーゼ3、HPGD、LGALS13、MTHFD2L、生存運動ニューロンドメイン含有1、PSMA3、MRPS35、MHCクラスIポリペプチド関連配列A、SGCE、REPS1、PPP1R12A、PPP1R12B、PABPC1、MAPK8、PDCD5、ホスホグルコムターゼ3、ユビキチンC、GABPB2、ミトコンドリア翻訳放出因子1、PFDN4、NUB1、SLC13A3、ZFP36L1、ガレクチン-3、CC2D2A、GCA、組織因子経路インヒビター、UCKL1、ITFG3、SOS1、WWTR1、GPR84、HSPA14、GJC3、TCF7L1、マトリクスメタロペプチダーゼ12、ISG20、LILRA3、血清アルブミン、ホスデューシン様、RPS13、UTP6、HP1BP3、IL12A、HtrAセリンペプチダーゼ2、LATS1、BMF_、チモシンベータ-4、B細胞リンカー、BCL2L11、凝固因子XIII、BCL2L12、PRPF19、SFRS5、インターロイキン23サブユニットアルファ、NRAP、60Sリボソームタンパク質L14、C9orf64、テスチン、VPS13A、DGKD、PTPRB、ATP5C1、KCNJ16、KARS、GTF2H2、AMBN、USP13、ADAMTSL1、TRO_、RTF1、ATP6V1C2、SSBP1、SNRPN上流リーディングフレームタンパク質、RPS29、SNRPG、ABCC10、PTPRU、APPL1、TINF2、TMEM22、UNC45A、RPL30、PCDH7、ガラクトサミン-6スルファターゼ、UPF3A、ACTL6A、ACTL6B、IL3RA、SDHB、カテプシンL2、TAS2R7、カテプシンL1、下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド、RPN2、DYNLL1、KLK13、NDUFB3、PRPF8、SPINT2、AHSA1、グルタミン酸カルボキシペプチダーゼII、DRAP1、RNASE1、オルファクトメジン様2b、VRK1、IKK2、ERGIC2、TAS2R16、CAMK2G、CAMK2B、エストロゲン受容体ベータ、NADHデヒドロゲナーゼ、RPL19、NUCB2、KCTD13、ユビキノン、H2AFY、CEP290、PABPC1、HLA-F、DHX38、KIAA0922、MPHOSPH8、DDX59、MIB2_、ZBP1、C16orf84、UACA、C6orf142、MRPL39、サイクリン依存性キナーゼ7、遠位上流エレメント結合タンパク質1、SGOL1、GTF2IRD1、ATG10、ダームシジン、EPS8L2、デコリン、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ、CDC20、MYB、WNT5A、RBPJ、DEFB103A、RPS15A、ATP5H、RPS3、FABP1、SLC4A8、血清アミロイドP成分、ALAS1、MAPK1、PDCD5、SULT1A1、CHRNA3、ATXN10、MNAT1、ALG13、アタキシン3、LRRC39、ADH7、デルタ-サルコグリカン、TACC1、IFNA4、胸腺間質リンホポエチン、LGTN、KIAA1333、MSH6、MYOT、RIPK5、BCL2L11、RPL27、Rnd1、血小板因子4、HSD17B7、LSM8、CEP63、INTS8、CTNS、ASAHL、CELA3A、SMARCAL1、HEXB、SLC16A5、MAP3K12、FRMD6の3’UTR中に見出され得る。
【0092】
さらなるRDEが、長い非コードRNAの3’-UTR、またはmiRNAをコードする一次転写物中に見出される。例えば、THRIL(linc 1992)、NIKILA lncRNA、SeT lncRNA、lncRNAs uc.197、RP11-172E9.2、LINC00598、lncRNAs LOC100128098、RP11-150012.3の3’-UTR、ならびにmiR-146a、miR-let7e、miR-181c、miR-155、miR-125b、およびmiR-16をコードする一次転写物、からのRDE。
【0093】
RDEのクラスには、グリセルアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)などの解糖系酵素が結合するものが含まれる。RDEのこのグループには、例えば、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、およびAU23(CDC42-SE2)が含まれる。
【0094】
RDEは、例えば、c-myc、c-fos、beta1-AR、PTH、インターフェロン-ガンマ、MyoD、p21、サイクリンA、サイクリンB1、サイクリンD1、PAI-2、またはNOS HANOSをコードする遺伝子の3’UTRから生じるクラスI AUリッチエレメントであり得る。RDEは、クラスII AUリッチエレメントでもあり得て、例えば、GM-CSF、TNF-アルファ、インターフェロン-アルファ、COX-2、IL-2、IL-3、bcl-2、インターフェロン-ベータ、またはVEG-Fをコードする遺伝子の3’UTRから生じる。RDEは、例えば、c-jun、GLUT1、p53、hsp70、ミオゲニン、NF-M、またはGAP-43をコードする遺伝子の3’UTRから生じるクラスIII AUリッチエレメントであり得る。他のRDEは、T細胞受容体サブユニット(α、β、γ、またはδ鎖)、細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4(CTLA4)、プログラム細胞死タンパク質(PD-1)、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)、およびリンパ球活性化遺伝子-3(LAG3)、ならびに他のチェックポイント阻害剤の3’-UTRから得られ得る。さらに他のRDEが、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているCoppe等、Ann. Rev. Pathol. 5:99~118頁(2010)(例えば、表1を参照)において開示される老化関連分泌表現型遺伝子の3’-UTRから得られ得る。
【0095】
RDEには、ある特定のポリペプチドが結合し得て、例えば、AREポリ(U)結合/分解因子(AUF-1)、トリステトラプロリン(TTP)、ヒト抗原関連タンパク質(HuR)、ブチラート応答因子1(BRF-1)、ブチラート応答因子2(BRF-2)、T細胞制限細胞内抗原-1(TIA-1)、TIA-1関連タンパク質(TIAR)、CUGトリプレットリピート、RNA結合タンパク質1(CUGBP-1)、CUGトリプレットリピート、RNA結合タンパク質2(CUGBP-2)、ヒトニューロン特異的RNA結合タンパク質(Hel-N1、Hel-N2)、RNA結合タンパク質HuA、HuBおよびHuC、KHタイプスプライシング調節タンパク質(KSRP)、3-メチルグルタコニル-CoAヒドラターゼ(AUH)、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、熱ショックタンパク質70(Hsp70)、熱ショックタンパク質10(Hsp10)、ヘテロ核リボ核タンパク質A1(hnRNP A1)、ヘテロ核リボ核タンパク質A2(hnRNP A2)、ヘテロ核リボ核タンパク質A3(hnRNP A3)、ヘテロ核リボ核タンパク質C(hnRNP C)、ヘテロ核リボ核タンパク質L(hnRNP L)、Bcl-2AUリッチエレメントRNA結合タンパク質(TINO)、ポリ(A)結合タンパク質相互作用タンパク質2(PAIP2)、IRP1、ピルビン酸キナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、エノラーゼ、ならびにアルドラーゼが含まれる。RDE結合タンパク質は、解糖または炭水化物代謝に関与する酵素でもあり得て、例えば、グリセルアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、エノラーゼ(ENO1もしくはENO3)、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK1)、トリオースリン酸イソメラーゼ(TPI1)、アルドラーゼA(ALDOA)、ホスホグリセリン酸ムターゼ(PGAM1)、ヘキソキナーゼ(HK-2)、または乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)などである。RDE結合タンパク質は、ペントースリン酸シャント路に関与する酵素であり得て、例えば、トランスケトラーゼ(TKT)またはトリオースリン酸イソメラーゼ(TPI1)が含まれる。さらなる例示的なRNA結合タンパク質は、Castello等、Molc. Cell 63:696~710頁(2016);Kovarik等、Cytokine 89:21~26頁(2017);Ray等、Nature 499:172~177頁(2013);Castello等、Cell 149:1393~1406頁(2012);Vlasova等、Molc. Cell. 29:263~270頁(2008);Barreau等、Nucl. Acids Res.第33巻、doi:10.1093/nar/gki1012 (2006);Meisner等、ChemBioChem 5:1432~1447頁(2004);Guhaniyogi等、Gene 265:11~23頁(2001)に記載されており、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0096】
RDE結合タンパク質は、例えば、UUAUUUAUU(配列番号28)およびAUUUA(配列番号17)の1つもしくは複数を含むRDEに結合し得るTTP、または、AUリッチRDEに結合するKSRP、または、例えば、UUGA(配列番号29)、AGUUU(配列番号27)、もしくはGUUUG(配列番号21)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するAuf1、または、例えば、UUGUU(配列番号19)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するCELF-1、または、例えば、UUUAUUU(配列番号24)、UUUUUUU(配列番号25)、もしくはUUUGUUU(配列番号22)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するHuR、または、例えば、UGGGGAU(配列番号30)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するESRP1もしくはESRP2、または、例えば、UUUGUUU(配列番号22)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するELAV、であり得る。RDE結合タンパク質は、解糖に関与する酵素であり得て、例えば、AUUUA(配列番号17)エレメントの1つもしくは複数を含むAUリッチエレメントに結合するGAPDH、または、例えば、CUGCUGCUG(配列番号31)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するENO3/ENO1、または、例えば、AUUGA(配列番号32)の1つもしくは複数を含むRDEに結合するALDOAが含まれる。
【0097】
一態様では、RDEによる調節をリガンド誘導性にするために、RDEは、RNA制御デバイスと組み合わされ得る。例えば、RDEは、RNA制御デバイスに作動可能に連結され得て、その場合、RNA制御デバイスによるリガンド結合が、RDEを阻害する調節エレメント(例えば、リボザイムまたはリボスイッチ)を活性化する(例えば、リボザイムは、RDEを切断するため、RDE結合タンパク質がもはや結合しなくなる、またはリボスイッチは、二次構造を変更する)。これは、RDEおよびRNA制御デバイスを含む転写物を、RDEからの2種類の制御下に置く。第1に、RDEは、細胞内の条件により支配されるように、RDE結合タンパク質の結合の対象となる転写物を調節することができ、第2に、RDE制御は、RNA制御デバイスをリガンドで誘導することにより除去することができる。リガンドが添加されると、RNA制御デバイスは、RDEを結合に利用できなくさせ、RDE調節が取り除かれる。リガンドが除去されると、転写される新たな転写物は、RDEの制御下であり得る(RNA制御デバイスが活性化されないため)。あるいは、RDEは、RNA制御デバイスに作動可能に連結され得て、この場合、リガンド結合が調節エレメント(例えば、リボザイム)をオフにする。この例では、リガンドの存在がRNA制御デバイスを阻害し、転写物はRDEにより調節され得る。リガンドが除去されると、RNA制御デバイスは、RDE結合タンパク質への結合にRDEを利用できなくさせ、転写物のRDE調節が取り除かれる。RNA制御デバイスはまた、RDEタンパク質がRDEに結合するのを阻害する構造(例えば、ヘリックス)を形成するようにRDEに結合するポリヌクレオチドを切断もし得る。この例では、RNA制御デバイスは、阻害性ポリヌクレオチドを切断し得て、すると、その阻害性ポリヌクレオチドは、RDEに結合しないか、またはRDEへの結合が阻害される。RNA制御デバイスによるこの切断は、リガンド結合により刺激され得るか、またはリガンド結合により阻害され得る。
【0098】
異なるRDEは、異なる動態パラメータ、例えば、異なる定常発現レベル、異なるTmax(最大発現レベルまでの時間)、異なるCmax(最大発現レベル)、異なるダイナミックレンジ(発現/基底発現)、異なるAUC、誘導の異なる動態(発現率の加速および発現率の速度)、発現量、ベースライン発現、最大ダイナミックレンジ(DRmax)、DRmaxまでの時間、曲線下面積(AUC)等を有する。さらに、RDEのこれらの動態特性は、同じRDEのコンカテマーを作製すること、または異なるRDEを調節ユニットへと組み合わせることにより変更することができる。作動可能に連結されたRNA制御デバイスの制御下にRDEを置くことも、RDE、RDEコンカテマー、またはRDE組合せの動態特性を変更し得る。さらに、RDEを結合するRDE結合タンパク質の可用性に影響を及ぼす小分子または他の分子も、RDE、RDEコンカテマー、および/またはRDE組合せの動的応答を変更するために使用され得る。RDE、RDEコンカテマー、および/またはRDE組合せの動的応答は、転写物中において競合性RDEを発現する構築物を使用して変えることができる。1つまたは複数の競合するRDEを含むそのような転写物は、RDE結合タンパク質を競合し得るため、RDE、RDEコンカテマー、および/またはRDE組合せによる、所望の遺伝子の調節を変更する。これらの競合性RDE転写物は、RDE結合タンパク質に結合して、RDE、RDEコンカテマー、および/またはRDE組合せへの結合のために利用可能であるRDE結合タンパク質の量を減少させることができる。したがって、RDE、RDEコンカテマー、および/またはRDE組合せは、導入遺伝子の発現に所望の動的応答をもたらすように選択する、および/または他の条件(前記で考察)と組み合わすことができる。
【0099】
実施例9の表2は、異なるRDE(例えば、AUエレメント)が発現の異なる動態をもたらしたことを示す。例えば、異なるRDE(例えば、AUエレメント)は、異なる時点において最大誘導(誘導倍率としても知られる最大ダイナミックレンジ)に達した。RDE AU2およびAU101は、1日時点で最大ダイナミックレンジ(DRmax)に達し、次いで、ダイナミックレンジ(DR)は減少し、基底発現と比べて低下した発現を示した。RDE AU5およびAU21は、3/4日時点でDRmaxを有し、この発現は、8日目まで維持された。RDE AU3、AU7、AU10、AU20、およびAU23は、6日目にDRmaxを有し、発現は、8日目に低下した。RDE AU19およびAU22は、8日目にDRmaxを有した。RDE(例えば、AUエレメント)は、発現量の差異も有し、AU7の発現をAU10と比べると約5500倍の範囲にわたった(表1を参照)。したがって、RDE(AUエレメント)は、所望の時点で最大発現率をもたらすように、かつその時点で所望の量のポリペプチドをもたらすように選択することができる。
【0100】
いくつかのRNA結合タンパク質は、RDEへの結合後にRNA分解率を上昇させる。いくつかのRNA結合タンパク質は、RDEへの結合後にRNAの分解率を低下させる。2つ以上のRNA結合タンパク質が、RDEに結合し得る。いくつかのRDE調節ユニットでは、2つ以上のRNA結合タンパク質が、2つ以上のRDEに結合する。1つまたは複数のRDEへの、RNA結合タンパク質の1つまたは複数の結合は、RNAの分解率を上昇させ得る。RNA結合タンパク質の1つまたは複数の結合は、RNAの分解率を低下させ得る。分解を高めるRNA結合タンパク質は、分解を低めるRNA結合タンパク質とRDEへの結合を競合し得るため、RNAの安定性は、2つのRNA結合タンパク質の相対的結合に依存することになる。他のタンパク質が、RDE結合タンパク質に結合して、RDEを含むRNAに対するRNA結合タンパク質の効果を調節することができる。RNA結合タンパク質へのタンパク質の結合は、RNA安定性を上昇または低下させ得る。RNAは、タンパク質HuRおよびTTPが結合する複数のRDEを有し得る。HuRタンパク質は、RNAを安定化し得て、TTPタンパク質は、RNAを不安定化し得る。RNAは、タンパク質KSRP、TTPおよび/またはHuRと相互作用する少なくとも1つのRDEを有し得る。KSRPは、RNAを不安定化し得て、かつRNAを安定化し得るHuRタンパク質と結合を競合し得る。KSRPタンパク質は、RDEに結合し得て、RNAを不安定化し、TTPタンパク質は、KSRPに結合して、RNAの分解を妨げることができる。異なるタンパク質が、同じ転写物に結合している場合があり、それらは、分解率および安定化率に対して競合効果を有し得る。異なるタンパク質が、同じ転写物に結合している場合があり、それらは、分解率および安定化率に対して協同効果を有し得る。異なるタンパク質が、異なる時間において同じ転写物に結合している場合があり、分解および安定化に対して異なる効果を与え得る。
【0101】
RDEは、クラスII AUリッチエレメントであり得て、RNA結合タンパク質は、GAPDHであり得る。GAPDHが結合するクラスII AUリッチエレメントは、AUUUAUUUAUUUA(配列番号18)であり得る。クラスII AUリッチエレメントおよびGADPHは、導入遺伝子、例えば、CARの発現を制御するために使用され得る。クラスII AUリッチエレメントおよびGADPHは、Tリンパ球において導入遺伝子および/またはCARの発現を達成するためにも使用され得る。クラスII AUリッチエレメントおよびGADPHは、CD8+Tリンパ球において導入遺伝子および/またはCARの発現を達成するために使用され得る。クラスII AUリッチエレメントおよびGADPHは、CD4+Tリンパ球において導入遺伝子および/またはCARの発現を達成するために使用され得る。クラスII AUリッチエレメントおよびGADPHは、ナチュラルキラー細胞において導入遺伝子および/またはCARの発現を達成するために使用され得る。
【0102】
RDEは、マイクロRNA結合部位を有し得る。RDEは、これらのマイクロRNA結合部位の1つまたは複数を除去するように操作されてもよい。マイクロRNA結合部位の除去は、RDEを含む構築物からのオン発現を少なくとも5、10、15、20、50、または100倍上昇させ得る。マイクロRNA部位を有するRDEは、GAPDHが結合するRDEであり得る。GAPDHが結合するRDEからのマイクロRNA部位の除去は、GAPDH感受性RDEを含む構築物のオン発現を少なくとも5~10倍上昇させ得る。RDEを通したこのGAPDH制御は、ペイロードを標的部位に送達するために使用することができる。GAPDH制御は、標的部位において優先的に見出される抗原を認識するCARによる、真核細胞の活性化と結び付けることができる。
【0103】
RDEは、IL-2またはIFN-γの3’-UTRであり得て、マイクロRNA部位の除去は、RDEを含む導入遺伝子RNAからの発現率を上昇させる、および/または発現のダイナミックレンジを増加させることができる。RDEは、IL-2の3’-UTRであり得て、除去されるマイクロRNA部位は、MIR-186部位であり得て、その欠失は、発現動態を向上させ、発現のダイナミックレンジを約50倍増加させる。RDEは、IFN-γの3’-UTRでもあり得て、除去されるマイクロRNA部位は、MIR-125部位であり得る。
【0104】
RDEによる発現(制御)のダイナミックレンジは、RDEにより制御される導入遺伝子のコドンの最適化により増加し得る。導入遺伝子におけるコドンのウォブル位のGC含量を増やすことにより、翻訳の効率を、1~2log(10~100倍)上げることができる。翻訳の効率の上昇は、RDEによる「オン」状態での発現の量が増加していることを意味する。「オフ」状態の発現率が、変化しないか、またはあまり変化しない場合、RDEによる制御の全体的ダイナミックレンジは増加する。
【0105】
新しいRDEは、例えば、分子育種、および/またはRDEを有することが知られている遺伝子の3’-UTRへの指向性進化法などの手法を適用することにより、公知のRDEの一部を組合せ的に混合してマッチングすることにより作製された合成ライブラリから得ることができる。例えば、異なるRDEを含む複数の3’-UTRを、断片化して、合成3’-UTRへとアセンブリさせ、次いで、それらを、RDE活性に関してスクリーニングするか、または選択する。所望の特性を有するRDEは、正および/または負の選択を使用してそのようなライブラリから発見され得る。
【0106】
選択的スプライシング
選択的スプライシングは、細胞内の代謝状態の変化を、プレmRNA転写物からの、所望のポリペプチドをコードしてそのポリペプチドへと翻訳されるmRNAへのスプライシングとリンクさせることができる。例えば、細胞の代謝状態の変化後に、プレmRNA転写物は、その細胞内でペイロードを産生するように選択的スプライシングを受けることができる。プレmRNA転写物は、選択的スプライシング前は、ナンセンスポリペプチドをコードする転写物へと、または異なるポリペプチド産物をコードするmRNAへとスプライシングされ得る。
【0107】
hnRNPLL(ヘテロ核リボ核タンパク質L様)は、免疫細胞(例えば、T細胞およびB細胞)が活性化されると(代謝状態の変化)作られるRNA結合ポリペプチドである。hnRNPLLは、T細胞およびB細胞を含むリンパ球における活性化誘導選択的スプライシングのマスターレギュレータである。T細胞において、hnRNPLLは、T細胞の発生および活性化に必須のチロシンホスファターゼであるCD45を含む、様々な転写物のスプライシングを達成する。
【0108】
hnRNPLLは、CAリピートに、同じくCリッチモチーフ、Aリッチモチーフ、およびTリッチモチーフにも結合し、例えば、CACACA(CA)、CTTCCt/c、CATt/a、CATT、およびTTTAt/aAなどが含まれる。hnRNPLL結合部位が、転写物の3’-UTR中にある場合、その部位へのhnRNPLLの結合は、転写物を安定化させ得る。hnRNPLL結合部位が、エクソンの5’側上での約1キロベース以内にある場合、hnRNPLLの結合は、スプライシングの際にエクソンの包含を促進する。hnRNPLL結合部位が、エクソンの3’側上での約1キロベース以内にある場合、hnRNPLLの結合は、エクソンの除外を促進する。hnRNPLLが転写物に結合すると、その転写物のスプライシングパターンを変更させ、新たなmRNA転写物および新たな非コード切除産物(切除されたイントロン、またはイントロン+エクソン)をもたらすことができる。この選択的スプライシングパターンは、これより所望のポリペプチド(例えば、ペイロード)をコードする、選択的スプライシングされたmRNAを産生し得る、および/または新たな非コード切除産物は、選択的スプライシング時に限り産生されるmiRNAまたはsiRNAをコードし得る。
【0109】
hnRNPLL選択的スプライシングは、単独またはRDEなどの他の調節シグナルと組み合わせて使用され得る。hnRNPLL選択的スプライシングとRDEは協力して、ペイロードが、CAR、T細胞受容体(TCR)、または細胞上で発現する他の受容体に結合するリガンドを有する標的部位に達すると、細胞の活性化(代謝状態の変化)と同時にペイロードの発現を制御し得る。受容体(例えば、CARまたはTCR)へのリガンドの結合は、細胞を活性化し、RDE機構によりペイロードの発現を上昇させ、かつhnRNPLL発現に続いて選択的スプライシングをもたらす。RDE制御と選択的スプライシングは協力して、所望の量のペイロードまたは他の導入遺伝子を産生する。
【0110】
hnRNPLL選択的スプライシングは、細胞が静止状態である間に発現される遺伝子をオフにするためにも使用され得る。静止状態の細胞が、受容体(例えば、CARまたはTCR)へのリガンド結合により活性化されると、細胞の代謝状態が変化し、hnRNPLLが発現する。細胞が静止状態の間に発現される遺伝子が、hnRNPLL結合部位を有する場合、hnRNPLLの結合は、転写物のスプライシングを変更することができるため、mRNAはもはや遺伝子産物をコードしなくなる。例えば、細胞(例えば、T細胞またはB細胞)は、その細胞が静止状態の間に幹細胞性因子(stemness factor)(例えば、Toxおよび/またはTCF7)を発現するように操作され得る。Toxおよび/またはTCF7をコードする核酸は、hnRNPLL結合部位を有するイントロンを含み得るため、hnRNPLLの非存在下に、転写物は、Toxおよび/またはTCF7ポリペプチドを作製するようにスプライシングされるが、細胞活性化およびhnRNPLLの発現と同時に、それらの転写物は、選択的スプライシングを受け、Toxおよび/またはTCF7をコードする転写物をもはや産生しないことになる。
【0111】
hnRNPLL選択的スプライシングは、新たな「イントロン」または非コード切除産物ならびに新たなmRNAも生成する。新たなイントロンは、新たなイントロンにおいてのみ発現される活性RNA(例えば、miRNA、siRNA等)をコードし得る。これは、さらに他のレベルの制御をhnRNPLL選択的スプライシングに加える。なぜなら、miRNAまたはsiRNAは、例えば、Tox、SCF7、および他の疲弊因子を含む、細胞のエフェクター状態にとって有害である遺伝子を、活性化された細胞中においてオフにし得るからである。このやり方で制御され得るmiRNAおよびsiRNAには、例えば、miR155、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、およびhsa-mir-223-3p(MIRT054680)が含まれる。
【0112】
キメラ抗原受容体
キメラ抗原受容体(CAR)は、細胞外抗原結合/認識エレメント、受容体を細胞膜に固定する膜貫通エレメント、および少なくとも1つの細胞内エレメントを含む融合タンパク質であり得る。これらのCARエレメントは、当技術分野で公知であり、例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許出願公開第20140242701号明細書に記載される。CARは、少なくとも1つの細胞外抗原結合エレメント、膜貫通エレメント、および刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントを含む細胞内シグナル伝達エレメントを含む構築物から発現される組換えポリペプチドであり得る。刺激分子は、T細胞受容体複合体と会合したゼータ鎖であり得る。細胞質シグナル伝達エレメントはさらに、少なくとも1つの共刺激分子に由来する1つまたは複数の機能的シグナル伝達エレメントを含み得る。共刺激分子は、4-1BB(すなわち、CD137)、CD27および/またはCD28から選択され得る。CARは、細胞外抗原認識エレメント、膜貫通エレメント、および刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントを含む細胞内シグナル伝達エレメントを含むキメラ融合タンパク質であり得る。CARは、細胞外抗原認識エレメント、膜貫通エレメント、ならびに共刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントおよび刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントを含む細胞内シグナル伝達エレメントを含むキメラ融合タンパク質を含み得る。CARは、細胞外抗原認識エレメント、膜貫通エレメント、ならびに1つまたは複数の共刺激分子に由来する2つの機能的シグナル伝達エレメントおよび刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントを含む細胞内シグナル伝達エレメントを含むキメラ融合タンパク質であり得る。CARは、細胞外抗原認識エレメント、膜貫通エレメント、ならびに1つまたは複数の共刺激分子に由来する少なくとも2つの機能的シグナル伝達エレメントおよび刺激分子に由来する機能的シグナル伝達エレメントを含む細胞内シグナル伝達エレメントを含むキメラ融合タンパク質を含み得る。CARは、CAR融合タンパク質のアミノ末端(N末)に任意選択のリーダー配列を含み得る。CARはさらに、細胞外抗原認識エレメントのN末端にリーダー配列を含み得て、そのリーダー配列は、細胞プロセシングおよび細胞膜へのCARの局在化の間に抗原認識エレメント(例えば、scFv)から場合により切断される。
【0113】
キメラ抗原受容体-細胞外エレメント
CARの作製において有用な例示的細胞外エレメントは、例えば、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、および2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書に記載されており、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0114】
細胞外エレメントは、疾患に対して免疫になっている対象の免疫細胞から得られた抗体のレパートリーから得ることができ、例えば、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、および2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書に記載される。
【0115】
細胞外エレメントは、リガンド結合および/またはシグナル伝達と関連する多種多様な細胞外エレメントまたは分泌タンパク質のいずれかから得られ得て、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書、米国特許第5,359,046号明細書、同第5,686,281号明細書および同第6,103,521号明細書に記載される。
【0116】
細胞外エレメントは、結合特異性を付与し得る上に異なる結合特異性をもたらすために変更可能であるタンパク質ループを含むタンパク質足場コアの共通の特徴を共有する様々な足場タンパク質ファミリーからも得ることができる。ノッチンは、異なる結合特異性を生み出すために操作され得るペプチドループを有するそのような足場タンパク質の1つである。例えば、ノッチンは、特定のインテグリンペプチドに対して高い親和性を有するように操作され得る。例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているSilverman等、J. Mol. Biol. 385:1064~75頁(2009)およびKimura等、Proteins 77:359~69頁(2009)を参照。いくつかのがんは、ある特定のインテグリンペプチドを過剰発現し、そのようながんは、過剰発現されたインテグリンに対して特異的なノッチンである細胞外エレメントを有するCARにより標的にされ得る。そのようなインテグリンの1つは、複数の固形腫瘍、例えば、結腸、肺、乳房、頸部、卵巣/卵管、膵臓、および頭頸部に由来するものなどにおいて上方制御されるインテグリンαvβ6である。例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているWhilding等、Biochem. Soc. Trans. 44:349~355頁(2016)を参照。
【0117】
細胞外エレメントは、傑出したタンパク質分解耐性および熱安定性を与えるジスルフィド結合コアを含有するペプチドのファミリーであるノッチンにも由来し得る。本来、プロテアーゼ阻害剤、抗菌薬、および毒素として機能するノッチンは、ファミリーメンバーの間で多様な配列を有するいくつかのループからなる。結合特異性を上昇させるため、かつ新たな結合特異性を創出するために、ノッチンは、ループ中に配列のさらなる多様性を含むように操作され得る。操作されたノッチンは、所望の特異性で所望の標的(例えば、所望の抗原)に結合するようにされ得る。いくつかのノッチンは、nM特異性でインテグリンに結合し、CARを、ある特定のインテグリン(例えば、αvβ3/αvβ5、αvβ3/αvβ5/α5β1、またはαvβ6インテグリン)に向けるために使用され得る。αvβ6などのインテグリンは、固形腫瘍上で上方制御され得るため、CARにとって適切な標的であり得る。そのようなαvβ6インテグリン特異的CARは、αvβ6インテグリンに対して特異的なノッチンをCARの細胞外エレメントとして使用して作製され得る。αvβ6ノッチン-CARによる、操作された細胞(例えば、T細胞)の活性化は、CAR細胞活性化と同時にペイロードの発現を引き起こすRDEの制御下にペイロードを固形腫瘍に送達するために使用され得る。
【0118】
一態様では、細胞外ドメインは、AMLおよびMDS芽球上に広く見出されるオンコ-シアリル化(onco-sialylated)CD43に対して特異的に結合する抗体または他の結合分子であり得る。あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているHazenberg等、European Hematology Associate abstracts, Abst S511頁(2016)を参照。抗体AT14-013は、オンコ-シアリル化CD43上の特定のシアリル化エピトープに結合し、そのエピトープは、正常細胞および組織と関連するCD43上には見出されない。その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている国際公開第2016/209079号および国際公開第2015/093949号を参照。この抗体または、オンコ-シアリル化CD43結合に関してAT14-013と競合する他の結合分子が、抗オンコシアリル化CD43 CARを作製するために使用される。例えば、CARの細胞外ドメインとして用いるために、AT14-013の重鎖および軽鎖の可変領域を利用して、一本鎖抗体として再フォーマット化することができる。CAR上のそのような細胞外ドメインは、CAR細胞(例えば、抗オンコシアリル化CD43 CAR Tリンパ球)を、AMLおよび/またはMDS細胞に向かわせて、CAR細胞による細胞殺滅または修飾のための標的にする。
【0119】
一態様では、細胞外ドメインは、補体H因子(CFH)、例えば、CFHのSCR19エピトープに特異的に結合する抗体または他の結合分子であり得る。CFHに対して特異的な細胞外ドメインを作製するために使用され得る抗体およびCDRは、例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許出願第20190315842号明細書に見出される。CFHは、例えば、乳がん、肺がん、小細胞肺がん、および非小細胞肺がんを含む、多くの種類の固形腫瘍上で異常発現し得る。
【0120】
CARの標的であり得る他の腫瘍関連抗原には、例えば、補体H因子(例えば、肺がん、乳がん、他の固形腫瘍)、デルタオピオイド受容体(例えば、小細胞肺がん)、c-Met(例えば、NSCLC)、gpNMB(例えば、黒色腫、乳がん、他の固形腫瘍)、TRAP-2(例えば、上皮性腫瘍および他の固形腫瘍)、CEACAM5(例えば、結腸直腸がん)、CD56(例えば、SCLC)、CD25(例えば、血液がん)、グアニルシクラーゼC(例えば、膵がん)、CAG(例えば、固形腫瘍)、LIV-1(例えば、乳がん)、PTK7(例えば、肺がん、結腸直腸がん、乳がん、および卵巣がん)、LAMP-1(例えば、結腸直腸がん、黒色腫、喉頭がん)、P-カドヘリン3(例えば、上皮性腫瘍)、HER-3(例えば、乳がん)、CD133(例えば、肝細胞癌、膵がん、結腸直腸がん、胆管癌)、GPRC5D(例えば、多発性骨髄腫)、BCMA(例えば、多発性骨髄腫)、CD138(例えば、多発性骨髄腫)、Igカッパ軽鎖(例えば、白血病、リンパ腫、NHL、および多発性骨髄腫)、CD30(例えば、NHL、HD)、IL13Ra2(例えば、膠芽腫)、およびNKG2Dに対するリガンド(例えば、AML、MDS、およびMMに対する結合ドメインとしてNKG2D受容体を使用)が含まれる。
【0121】
CARの標的であり得る他の腫瘍関連抗原には、例えば、メソテリン、ジシアロガングリオシド(GD2)、Her-2、MUC1、GPC3、EGFRVIII、CEA、CD19、EGFR、PSMA、GPC2、葉酸受容体β、IgG Fc受容体、PSCA、PD-L1、EPCAM、ルイスY抗原、L1CAM、FOLR、CD30、CD20、EPHA2、PD-1、C-MET、ROR1、CLDN18.2、NKG2D、CD133、TSHR、CD70、ERBB、AXL、細胞死受容体5、VEGFR-2、CD123、CD80、CD86、TSHR、ROR2、CD147、カッパIGG、IL-13、MUC16、IL-13R、NY-ESO-1、IL13RA2、DLL3、FAP、LMP1、TSHR、BCMA、NECTIN-4、MG7、AFP(アルファ-フェトプロテイン)、GP100、B7-H3、ネクチン-4、MAGE-A1、MAGE-A4、MART-1、HBV、MAGE-A3、TAA、GP100、チログロブリン、EBV、HPV E6、PRAME、HERV-E、WT1、GRAS G12V、p53、TRAIL、MAGE-A10、HPV-E7、KRAS G12D、MAGE-A6、CD19、BCMA、CD22、CD123、CD20、CD30、CD33、CD138、CD38、CD7、SLAMF7、IGG FC、MUC1、ルイスY抗原、CD133、ROR1、FLT3、NKG2D、カッパ軽鎖、CD34、CLL-1、TSLP、CD10、PD-L1、CD44V6、EBV、CD5、GPC3、CD56、インテグリンB7、CD70、MUCL、CKIT、CLDN18.2、TRBC1、TAC1、CD56、およびCD4が含まれる。
【0122】
CARの標的であり得るさらに他の腫瘍関連抗原には、例えば、CD2、CD18、CD27、CD37、CD72、CD79A、CD79B、CD83、CD117、CD172、ERBB3、ERBB4、DR5、HER2、CS1、IL-1RAP、ITGB7、SLC2A14、SLC4A1、SLC6A11、SLC7A3、SLC13A5、SLC19A1、SLC22A12、SLC34A1、slc45A3、SLC46A2、Fra、IL-13Ra2、ULBP3、ULBP1、CLD18、NANOG、CEACAM8、TSPAN16、GLRB、DYRK4、SV2C、SIGLEC8、RBMXL3、HIST1HIT、CCR8、CCNB3、ALPPL2、ZP2、OTUB2、LILRA4、GRM2、PGG1、NBIF3、GYPA、ALPP、SPATA19、FCRLI、FCRLA、CACNG3、UPK3B、12UMO4、MUC12、HEPACAM、BPI、ATP6V0A4、HMMR、UPK1A、ADGRV1、HERC5、C3AR1、FASLG、NGB、CELSR3、CD3G、CEACAM3、TNFRSFBC、MS4AB、S1PR5、EDNRB、SCN3A、ABCC8、ABCB1、ANO1、KCND2、HTR4、CACNB4、HTR4、CNR2、26LRB、EXOC1、ENTPP1、ICAM3、ABCGB、SCN4B、SPN、CD68、ITGAL、ITGAM、SCTR、CYYR1、CLCN2、SLARA3、およびJAG3が含まれる。
【0123】
細胞内エレメント
細胞内エレメントは、CARおよび/またはRDE-CAR(一括して「CARS」)の細胞外エレメントが抗原に結合する(と相互作用する)と、シグナルを細胞内に伝達することができる分子であり得る。細胞内シグナル伝達エレメントは、概して、CARが導入されている免疫細胞の正常なエフェクター機能の少なくとも1つの活性化を担い得る。用語「エフェクター機能」とは、細胞の特殊機能を指す。T細胞のエフェクター機能は、例えば、サイトカインの分泌を含む、細胞溶解活性またはヘルパー活性であり得る。したがって、用語「細胞内シグナル伝達エレメント」とは、エフェクター機能シグナルを伝達し、特殊機能を果たすよう細胞に指示する、タンパク質の部分を指す。細胞内シグナル伝達ドメイン全体が利用されてもよいが、多くの場合、細胞内エレメントまたは細胞内シグナル伝達エレメントは、ドメイン全体からなる必要はない。細胞内シグナル伝達ドメインの短縮型(truncated)部分が使用されるという点で、そのような短縮型部分は、エフェクター機能シグナルを伝達する限り使用され得る。したがって、細胞内シグナル伝達エレメントという用語はまた、エフェクター機能シグナルを伝達するために十分である細胞内シグナル伝達ドメインの任意の短縮型部分を含むことも意図される。CARSに用いる細胞内シグナル伝達エレメントの例には、抗原受容体係合後にシグナル伝達を開始するように呼応して作用するT細胞受容体(TCR)および共受容体の細胞質配列、ならびにそれらの配列の任意の誘導体またはバリアント、ならびに同じ機能的能力を有するいずれかの組換え配列が含まれ得る。
【0124】
細胞内エレメント、および細胞内エレメントと共にまたは細胞内エレメントとして有用な、ポリペプチドの組合せは、例えば、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、および2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書に記載されており、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0125】
膜貫通エレメントおよびスペーサーエレメント
CARおよび/またはRDE-CARは、膜貫通エレメントを含み得る。膜貫通エレメントは、CARおよび/またはRDE-CARの細胞外エレメントに付着した状態であり得る。膜貫通エレメントは、膜貫通領域に隣接する1つまたは複数の追加のアミノ酸、例えば、膜貫通エレメントが由来したタンパク質の細胞外領域と関連する1つもしくは複数のアミノ酸(例えば、細胞外領域の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、最大で15まで、のアミノ酸)、および/または膜貫通タンパク質が由来するタンパク質の細胞内領域と関連する1つもしくは複数の追加のアミノ酸(例えば、細胞内領域の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、最大で15まで、のアミノ酸)を含み得る。膜貫通エレメントは、CARおよび/またはRDE-CARにおいて使用される他のエレメントの1つと会合し得る。膜貫通エレメントは、そのようなエレメントが、同じまたは異なる表面膜タンパク質の膜貫通エレメントに結合するのを回避するため、例えば、受容体複合体の他のメンバーとの相互作用を最小限にするために、選択され得るかまたはアミノ酸置換により修飾され得る。膜貫通エレメントは、隠れたスプライス部位を除去するように修飾され得る(例えば、CD8膜貫通ドメインを用いて作製されたCARSは、隠れたスプライス部位を除去するように操作され得る)、および/または、CAR構築物において、隠れたスプライス部位を有さない膜貫通エレメントが使用され得る。膜貫通エレメントは、細胞表面上の他のCARおよび/またはRDE-CARとホモ二量体化することができる。膜貫通エレメントのアミノ酸配列は、同じ細胞内に存在する天然結合パートナーの結合エレメントとの相互作用を最小限にするように修飾または置換され得る。
【0126】
本発明において有用な膜貫通エレメントは、例えば、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、および2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書に記載されており、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0127】
受容体
CARSは、受容体として、細胞およびRDE-導入遺伝子と共に使用することができる。CARSは前記される。CARSに加えて、RDEの制御下の導入遺伝子が発現されるように細胞内の状態を活性化する、あるいは変化させるために、他の受容体を使用してもよい。化学シグナルを認識して応答する受容体は、RDEを通した導入遺伝子の発現と連結され得る。例えば、イオンチャネル連結型(イオンチャネル型)受容体、Gタンパク質連結型(代謝型)受容体、および酵素連結型受容体が、導入遺伝子の発現と連結され得る。
【0128】
導入遺伝子発現と連結され得る受容体の1つのクラスは、例えば、T細胞受容体、B細胞受容体(抗原受容体または免疫グロブリン受容体としても知られる)、および自然免疫受容体などの免疫受容体である。
【0129】
T細胞受容体は、2つの異なるポリペプチド鎖のヘテロ二量体である。ヒトでは、ほとんどのT細胞が、アルファ(α)鎖およびベータ(β)鎖からなるT細胞受容体を有し、ガンマおよびデルタ(γ/δ)鎖からなる(それぞれ、TRGおよびTRDによりコードされる)T細胞受容体を有する。リンパ球由来のT細胞受容体鎖をコードする核酸を増幅するための手法およびプライマーは、当技術分野で周知であり、例えば、Clontech社により市販されているSMARTer Human TCR a/b Profiling Kit、Boria等、BMC Immunol. 9:50~58頁(2008);Moonka等、J. Immunol. Methods 169:41~51頁(1994);Kim等、PLoS ONE 7:e37338 (2012);Seitz等、Proc. Natl Acad. Sci. 103:12057~62頁(2006)に記載されており、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。TCRレパートリーは、抗原結合ドメインを形成するために、別個の鎖として使用され得る。TCRレパートリーは、一本鎖抗原結合ドメインに変換されてもよい。一本鎖TCRは、当技術分野で周知の手法を使用して、ヒトアルファおよびベータ鎖をコードする核酸から作製され得て、例えば、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許出願公開第2012/0252742号明細書、Schodin等、Mol. Immunol. 33:819~829頁(1996);Aggen等、「Engineering Human Single-Chain T Cell Receptors」、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校博士論文(2010)(そのコピーは、ideals.illinois.edu/bitstream/handle/2142/18585/Aggen_David.pdf?sequence=1にある)に記載されるものが含まれる。
【0130】
B細胞受容体には、膜結合型である免疫グロブリン、シグナル伝達部分、CD79、およびITAMが含まれる。ヒト抗体軽鎖および重鎖をコードする核酸を増幅するための手法およびプライマーは、当技術分野で周知であり、例えば、それらのすべて、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているProGen社のHuman IgG and IgM Library Primer Set、カタログ番号F2000;Andris-Widhopf等、「Generation of Human Fab Antibody Libraries: PCR Amplification and Assembly of Light and Heavy Chain Coding Sequences」、Cold Spring Harb. Protoc. 2011;Lim等、Nat. Biotechnol. 31:108~117頁(2010);Sun等、World J. Microbiol. Biotechnol. 28:381~386頁(2012);Coronella等、Nucl. Acids. Res. 28:e85 (2000)に記載されている。マウス抗体軽鎖および重鎖をコードする核酸を増幅するための手法およびプライマーは、当技術分野で周知であり、例えば、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許第8,143,007号明細書;Wang等、BMC Bioinform. 7(Suppl):S9頁(2006)に記載されている。抗体レパートリーは、抗原結合ドメイン中で別個の鎖として使用されてもよく、または一本鎖抗原結合ドメインに変換されてもよい。一本鎖抗体は、当技術分野で周知の手法を使用して、ヒト軽鎖および重鎖をコードする核酸から作製され得て、例えば、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているPansri等、BMC Biotechnol. 9:6頁(2009);Peraldi-Roux、Methods Molc. Biol. 907:73~83頁(2012)に記載されるものが含まれる。一本鎖抗体は、当技術分野で周知の手法を使用して、マウス軽鎖および重鎖をコードする核酸から作製され得て、例えば、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているImai等、Biol. Pharm. Bull. 29:1325~1330頁(2006);Cheng等、PLoS ONE 6:e27406頁(2011)に記載されるものが含まれる。
【0131】
自然免疫受容体には、例えば、CD94/NKG2受容体ファミリー(例えば、NKG2A、NKG2B、NKG2C、NKG2D、NKG2E、NKG2F、NKG2H)、2B4受容体、NKp30、NKp44、NKp46、およびNKp80受容体、Toll様受容体(例えば、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、RP105)が含まれる。
【0132】
7回膜貫通ドメイン受容体としても知られるGタンパク質連結型受容体は、Gタンパク質を通して、リガンドの受容体結合を細胞応答と連結する受容体のラージファミリーである。これらのGタンパク質は、α、β、およびγサブユニット(それぞれ、Gα、Gβ、およびGγとして知られる)の三量体であり、GTPに結合していると活性であり、GDPに結合していると不活性である。受容体は、リガンドを結合すると立体配座変化を受け、Gタンパク質をアロステリックに活性化して、結合したGDPに対してGTPを交換する。GTP結合後、Gタンパク質は受容体から解離して、Gα-GTP単量体およびGβγ二量体をもたらす。Gタンパク質連結型受容体は、合わせて、例えば、ロドプシン様受容体、セクレチン受容体、代謝型グルタミン酸/フェロモン受容体、真菌交配フェロモン受容体、環状AMP受容体、およびフリズルド/スムーズンド(frizzled/smoothened)受容体を含むクラスに分類されている。Gタンパク質受容体は、電磁放射線の検出、味覚(味)、嗅覚、神経伝達、免疫系調節、増殖、細胞密度感知等を含む、多種多様な生理学的プロセスにおいて使用される。
【0133】
触媒型受容体としても知られる酵素連結型受容体は、細胞外リガンドの結合が細胞内側での酵素活性をもたらす膜貫通受容体である。酵素連結型受容体は、ポリペプチドの膜貫通部分(またはドメイン)により連結された2つのドメインを有する。2つの末端ドメインは、細胞外リガンド結合ドメイン、および触媒機能を有する細胞内ドメインである。酵素連結型受容体の複数のファミリーがあり、例えば、Erb受容体ファミリー、グリア細胞由来神経栄養因子受容体ファミリー、ナトリウム利尿ペプチド受容体ファミリー、trkニューロトロフィン受容体ファミリー、およびtoll様受容体ファミリーが含まれる。
【0134】
リガンド開口型イオンチャネルとしても知られるイオンチャネル連結型受容体は、受容体へのリガンドの結合に応じて、イオン、例えば、Na、K、Ca2+およびClが、膜を通過できるようにする受容体である。リガンド開口型イオンチャネルの複数のファミリーがあり、例えば、カチオン性cysループ受容体、アニオン性cysループ受容体、イオンチャネル型グルタミン酸受容体(AMPA受容体、NMDA受容体)、GABA受容体、5-HT受容体、ATP開口型チャネル、およびPIP開口型チャネルが含まれる。
【0135】
真核細胞
様々な真核細胞が、真核細胞として使用され得る。真核細胞は、動物細胞であり得る。真核細胞は、マウス、ラット、ウサギ、ハムスター、ブタ、ウシ、ネコ、またはイヌなどの哺乳類細胞であり得る。哺乳類細胞は、霊長類の細胞であり得て、サル、チンパンジー、ゴリラ、およびヒトを含むがこれらに限定されない。マウスは、他の哺乳類、特にヒトのモデルとして日常的に機能していることから、哺乳類細胞はマウス細胞であり得る(例えば、Hanna, J.等、Science 318:1920~23頁、2007;Holtzman, D.M.等、J Clin Invest. 103(6):R15~R21頁、1999;Warren, R.S.等、J Clin Invest. 95:1789~1797頁、1995を参照;各刊行物は、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている)。動物細胞には、例えば、線維芽細胞、上皮細胞(例えば、腎臓、乳腺、前立腺、肺)、ケラチン生成細胞、肝細胞、脂肪細胞、内皮細胞、および造血細胞が含まれる。動物細胞は、成体細胞(例えば、最終分化、分裂もしくは非分裂)または胚細胞(例えば、胚盤胞細胞等)または幹細胞であり得る。真核細胞はまた、動物または他の供給源に由来する細胞株でもあり得る。
【0136】
真核細胞は、幹細胞であり得る。様々な幹細胞型が当技術分野で公知であり、真核細胞として使用され得て、例えば、胚性幹細胞、人工多能性幹細胞、造血幹細胞、神経幹細胞、表皮神経堤幹細胞、乳腺幹細胞、腸幹細胞、間葉系幹細胞、嗅覚成体幹細胞、精巣細胞、および前駆細胞(例えば、神経、血管芽細胞、骨芽細胞、軟骨芽細胞、膵臓、表皮等)を含む。幹細胞は、対象から採取された細胞に由来する幹細胞株であり得る。
【0137】
真核細胞は、ヒトを含む哺乳類の循環系に見出される細胞であり得る。例示的な循環系細胞には、中でも、赤血球、血小板、形質細胞、T細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞、マクロファージ、好中球等、およびそれらの前駆細胞が含まれる。これらの細胞は、グループとして、本発明の循環真核細胞であると定義される。真核細胞は、これらの循環真核細胞のいずれかに由来し得る。真核細胞は、初代細胞であり得る、初代細胞または適切な細胞株に由来し得る。真核細胞の供給源は、同種、同系または自家であり得る。導入遺伝子は、これらの循環細胞、または循環細胞に由来する真核細胞のいずれかと共に使用され得る。真核細胞は、T細胞またはT細胞前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞、メモリーT細胞、調節性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、粘膜関連インバリアントT細胞、ガンマデルタT細胞、または前記の細胞の前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、ナチュラルキラー細胞、またはナチュラルキラー細胞の前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、B細胞、またはB細胞の前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、好中球または好中球の前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、巨核球、または巨核球の前駆体もしくは前駆細胞であり得る。真核細胞は、マクロファージ、またはマクロファージの前駆体もしくは前駆細胞であり得る。
【0138】
真核細胞は、対象から得られ得る。対象は、いずれかの生命体であり得る。細胞は、対象から得られた細胞に由来し得る。対象の例には、ヒト、イヌ、ネコ、マウス、ラット、およびそれらのトランスジェニック種が含まれる。T細胞は、末梢血単核細胞、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位由来の組織、腹水、胸水、脾臓組織、および腫瘍を含む、いくつかの供給源から得られ得る。当技術分野で利用可能な多くのT細胞株も使用され得る。T細胞は、フィコール分離などの当業者に公知の多くの手法を使用して対象から採取された血液単位から得られ得る。個体の循環血液由来の細胞は、アフェレーシスにより得られ得る。アフェレーシス産物は典型的に、T細胞、単球、顆粒球、B細胞、他の有核白血球、赤血球、および血小板を含むリンパ球を含有する。アフェレーシスにより採取された細胞を洗浄して血漿画分を除去し、その後の処理ステップのために、細胞を適切な緩衝液または培地中に入れることができる。細胞をリン酸緩衝食塩水(PBS)で洗浄してもよい。代わりの一態様では、洗浄溶液は、カルシウムを欠き、およびマグネシウムを欠いてもよく、またはすべてではないとしても多くの二価カチオンを欠いてもよい。カルシウムの非存在下での初期活性化ステップは、活性化の増強をもたらし得る。
【0139】
負の選択によるT細胞集団の濃縮は、負に選択される細胞に固有の表面マーカーに対する抗体の組合せにより実現され得る。細胞は、細胞上に存在する細胞表面マーカーに対するモノクローナル抗体のカクテルを使用する、負の磁気免疫付着(negative magnetic immunoadherence)もしくはフローサイトメトリーによる細胞選別および/または選択により濃縮され得る。例えば、CD4+細胞を濃縮するためには、モノクローナル抗体カクテルは典型的に、CD14、CD20、CD11b、CD16、HLA-DR、およびCD8に対する抗体を含む。典型的にCD4+、CD25+、CD62Lhi、GITR+、およびFoxP3+を発現する調節性T細胞を濃縮することが望ましい場合がある。あるいは、特定の態様では、調節性T細胞は、抗C25コンジュゲートビーズまたは他の同様の選択方法により除去される。
【0140】
概して、例えば、その各々は、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許第6,352,694号明細書;同第6,534,055号明細書;同第6,905,680号明細書;同第6,692,964号明細書;同第5,858,358号明細書;同第6,887,466号明細書;同第6,905,681号明細書;同第7,144,575号明細書;同第7,067,318号明細書;同第7,172,869号明細書;同第7,232,566号明細書;同第7,175,843号明細書;同第5,883,223号明細書;同第6,905,874号明細書;同第6,797,514号明細書;同第6,867,041号明細書;および米国特許出願公開第20060121005号明細書に記載される方法を使用して、T細胞を、活性化および増加させ得る。
【0141】
NK細胞は、膜結合IL-15および4-1BBリガンド(CD137L)を発現するように遺伝的組換え(genetically modified)されている骨髄細胞株の存在下で増加させてもよい。このようにして修飾された、MHCクラスIおよびII分子を有さない細胞株は、NK細胞溶解に対して高度に感受性であり、NK細胞を活性化する。例えば、K562骨髄細胞は、ヒトCD8αのシグナルペプチドおよび膜貫通ドメインならびにGFPと融合させたヒトIL-15成熟ペプチドからなるキメラタンパク質構築物を形質導入され得る。形質導入された細胞は、次いで限界希釈により単一細胞クローニングされ、GFP発現および表面IL-15が最も高いクローンが選択され得る。このクローンに、次いでヒトCD137Lを形質導入し、K562-mb15-137L細胞株を創出することができる。NK細胞を優先的に増加させるために、NK細胞を含有する末梢血単核細胞培養物を、10IU/mLのIL-2の存在下、NK細胞の集団を活性化および濃縮するために十分な期間、K562-mb15-137L細胞株と培養する。この期間は、2~20日、好ましくは約5日に及び得る。増加させたNK細胞に、次いで抗CD19-BB-ζキメラ受容体を形質導入することができる。
【0142】
Tリンパ球におけるCD3イプシロンの修飾
Tリンパ球は、移植片対宿主反応を低下させるように修飾され得る。例えば、同種Tリンパ球は、移植時に移植片対宿主反応が低下するように修飾され得る。同種Tリンパ球は、CAR療法において使用可能である、および/または標的部位へのTリンパ球による送達のための他の導入遺伝子を運び得る。Tリンパ球は、T細胞受容体機能への優性効果を有する変異体の導入により修飾され得る。例えば、変異体は、T細胞受容体をノックアウトすることができるか、またはT細胞受容体からのシグナル伝達を破壊することができる。CD3イプシロン鎖の変異は、T細胞受容体シグナル伝達に対してそのような優性阻害効果を有し得る。CD3イプシロンの優性阻害変異体の一例は、CD3イプシロン中のC-X-X-CモチーフをS-X-X-Sに変更するC119S/C122S二重変異体である。この二重変異体は、活性化T細胞受容体からのシグナル伝達が欠損するため、Tリンパ球(例えば、同種Tリンパ球)による宿主抗原の結合はTリンパ球を活性化せず、移植片対宿主病を軽減する。
【0143】
CD3イプシロン二重変異体(C119S/C122S)は、Tリンパ球のCD3イプシロン遺伝子座への組込みによりTリンパ球に導入され得る、またはこの二重変異体は優性阻害であるため、Tリンパ球ゲノムの他の部位に導入され得る、またはTリンパ球に一過性にトランスフェクト/形質導入され得る。一過性トランスフェクションは、標的部位での、CAR(または他の受容体)の結合による活性化の前に、Tリンパ球のT細胞受容体と会合したCD3イプシロン二重変異体を有するTリンパ球を産生し得る。Tリンパ球が標的に達し、そのCARと相互作用すると一過性発現が終了する場合、CAR Tリンパ球は、CAR反応により、および同種T細胞受容体を通した移植片対宿主/腫瘍細胞反応により死滅させることができる。
【0144】
一例では、Tリンパ球は宿主(例えば、同種宿主)から得られ、CD3/CD28ビーズにより活性化される。この活性化Tリンパ球が、CAR(および/または他の所望の導入遺伝子)ならびに二重変異体CD3イプシロン(C119S/C122S)をコードする構築物をトランスフェクトされる。CARをトランスフェクト/形質導入したTリンパ球は、単離され(例えば、CARを用いた親和性単離によるか、または活性TCRを有する活性Tリンパ球に対する選択が行われ得る)、対象に投与される。
【0145】
CD3イプシロンの他の変異は、ポリペプチドのITAM部分の1つまたは複数の欠失をもたらし得る。これらのITAM欠失は、それらのITAM変異体を用いて作製されたCARSのシグナル伝達能力を低下させる。CARのCD3イプシロンは、1つまたは複数のITAM配列のITAM欠失を有するように操作され得る。CAR、およびΔITAMを有するこれらのCD3イプシロン遺伝子により操作されたT細胞は、RDEの制御下のペイロードと共に使用され得る。これらのT細胞がCARにより活性化されると、ペイロードが発現する。ΔITAMは、CARに対する細胞の応答性を低下させ(鈍化(crippled)CAR)、T細胞疲弊を軽減または防止し得る。これにより、T細胞は導入遺伝子ペイロードをより長期間産生できるようになる。
【0146】
核酸
本明細書に記載される個々のペプチド、ポリペプチド、タンパク質、RDE、および他の転写後制御デバイスを少なくとも部分的にコードする核酸もまた本開示に記載される。核酸は、天然、合成またはその組合せであり得る。本発明の核酸は、RNA、mRNA、DNAまたはcDNAであり得る。
【0147】
本発明の核酸には、発現ベクター、例えば、プラスミド、またはウイルスベクター、または直鎖状ベクター、または染色体DNA内に組み込まれるベクターなども含まれる。発現ベクターは、1つまたは複数の選択された宿主細胞内でのベクターの複製を可能にする核酸配列を含有し得る。そのような配列は、様々な細胞に関して周知である。プラスミドpBR322由来の複製起点は、ほとんどのグラム陰性菌に適切である。真核生物宿主細胞、例えば、哺乳類細胞では、発現ベクターは、宿主細胞染色体内に組み込まれ得て、次いで宿主染色体と共に複製し得る。同様に、ベクターは、原核細胞の染色体内に組み込まれ得る。
【0148】
発現ベクターは、概して、選択マーカーとも呼ばれる選択遺伝子も含有する。選択マーカーは、本発明の宿主細胞を含む、原核および真核細胞に関して、当技術分野で周知である。概して、選択遺伝子は、選択培地中で増殖する、形質転換させた宿主細胞の生存または増殖に必要なタンパク質をコードする。選択遺伝子を含有するベクターで形質転換されていない宿主細胞は、培地中で生存しないであろう。典型的な選択遺伝子は、(a)抗生物質または他の毒素、例えば、アンピシリン、ネオマイシン、メトトレキサート、もしくはテトラサイクリンに対する耐性を付与する、(b)栄養要求性欠損を補完する、または(c)複合培地から利用できない重要な栄養素を供給する(例えば、桿菌のD-アラニンラセマーゼをコードする遺伝子)タンパク質をコードする。例示的な選択スキームは、宿主細胞の増殖を停止する薬物を利用し得る。異種遺伝子での形質転換に成功しているそれらの細胞は、薬物耐性を付与するタンパク質を産生し、したがって、選択レジメンを生き延びる。細菌または真核生物(哺乳類を含む)系で用いる他の選択マーカーは、当技術分野で周知である。
【0149】
導入遺伝子(例えば、RDE-CARおよび/またはCAR)を哺乳類T細胞中で発現させることができるプロモーターの一例は、EF1aプロモーターである。天然EF1aプロモーターは、リボソームへのアミノアシルtRNAの酵素送達を担う、伸長因子1複合体のアルファサブユニットの発現を駆動する。EF1aプロモーターは、哺乳類発現プラスミドにおいて広く使用されており、レンチウイルスベクターにクローニングされた導入遺伝子からのCAR発現の駆動に有効であることが示されている。例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているMilone等、Mol. Ther. 17(8):1453~1464頁(2009)を参照。プロモーターの他の例は、即時初期サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター配列である。このプロモーター配列は、その配列に作動可能に連結された任意のポリヌクレオチド配列の高レベルの発現を駆動することができる強力な構成的プロモーター配列である。他の構成的プロモーター配列も使用可能であり、限定されるものではないが、シミアンウイルス40(SV40)初期プロモーター、マウス乳腺腫瘍ウイルスプロモーター(MMTV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)長末端反復(LTR)プロモーター、MoMuLVプロモーター、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)プロモーター、MNDプロモーター(骨髄増殖性肉腫ウイルスエンハンサを含む修飾MoMuLV LTRのU3領域を含有する合成プロモーター、例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているLi等、J. Neurosci. Methods 第189巻、56~64頁(2010)を参照)、トリ白血病ウイルスプロモーター、エプスタイン・バーウイルス即時初期プロモーター、ラウス肉腫ウイルスプロモーター、ならびに限定されるものではないが、例えば、アクチンプロモーター、ミオシンプロモーター、伸長因子-1aプロモーター、ヘモグロビンプロモーター、およびクレアチンキナーゼプロモーターなどのヒト遺伝子プロモーターを含む。さらに、本発明は、構成的プロモーターの使用に限定されない。
【0150】
誘導性または抑制性プロモーターも、本開示における使用に企図される。誘導性プロモーターの例には、活性化T細胞誘導性プロモーターの核因子(NFAT)、メタロチオネインプロモーター、グルココルチコイドプロモーター、プロゲステロンプロモーター、テトラサイクリンプロモーター、c-fosプロモーター、ヒトサイトメガロウイルス即時初期プロモーターからの発現をテトラサイクリンオペレータの制御下に置くThermoFisher社のT-REx系、およびIntrexon社のRheoSwitchプロモーターが含まれるが、これらに限定されない。Macian等、Oncogene 20:2476~2489頁(2001);Karzenowski, D.等、BioTechiques 39:191~196頁(2005);Dai, X等、Protein Expr. Purif 42:236~245頁(2005);Palli, S. R.等、Eur. J. Biochem. 270:1308~1515頁(2003);Dhadialla, T. S.等、Annual Rev. Entomol. 43:545~569頁(1998);Kumar, M. B.等、J. Biol. Chem. 279:27211~27218頁(2004);Verhaegent, M.等、Annal. Chem. 74:4378~4385頁(2002);Katalam, A. K.等、Molecular Therapy 13:S103頁(2006);およびKarzenowski, D.等、Molecular Therapy 13:S194頁(2006)、米国特許第8,895,306号明細書、同第8,822,754号明細書、同第8,748,125号明細書、同第8,536,354号明細書、これらのすべては、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。誘導性プロモーターには、中程度の温熱療法に応答する熱ショックエレメントを含むプロモーターも含まれる。熱ショックエレメントは、例えば、熱ショック遺伝子(例えば、HSPB1)由来のプロモーターなどのプロモーターの上流に位置するコンセンサス配列5’-nGAAn-3’の多数の逆方向反復からなる。
【0151】
発現ベクターは、典型的には、転写開始の頻度を調節するためのプロモーターエレメント、例えば、エンハンサを有する。典型的に、これらは、開始部位から30~110bp上流の領域に位置するが、いくつかのプロモーターは、開始部位の下流にも同様に機能性エレメントを含有することが示されている。プロモーターエレメント間の間隔は頻繁に柔軟であるため、エレメントが互いに対して反転または移動している場合にプロモーター機能は保存されることになる。チミジンキナーゼ(tk)プロモーターでは、活性が低下し始めるまでに、プロモーターエレメント間の間隔を50bp離れるまで広げることができる。プロモーターに応じて、個々のエレメントは、協同してか、または独立に機能して転写を活性化し得るようである。
【0152】
発現ベクターは、2シストロン性構築物または多シストロン性構築物であり得る。2つのシストロンは、シストロンの制御領域が2つのシストロン間に位置する状態で反対方向に配向され得る。構築物が3つ以上のシストロンを有する場合、シストロンは2つのグループが転写に関して反対方向に配向される状態で2つのグループに配置され得る。例示的な2シストロン性構築物は、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているAmendola等、Nat. Biotechnol. 23:108~116頁(2005)に記載されている。一方のシストロンに対する制御領域は高い転写活性能力があってよく、他方は使用条件下で低い転写活性を有し得る。一方または両方ともの制御領域が誘導性であり得る。高転写活性制御領域の例には、例えば、MND、EF1-アルファ、PGK1、CMV、ユビキチンC、SV40初期プロモーター、テトラサイクリン応答性エレメントプロモーター、細胞特異的プロモーター、ヒトベータアクチンプロモーター、およびCBG(ニワトリベータ-グロビン)が含まれ、場合によりCMV初期エンハンサが含まれる。低転写活性制御領域の例には、例えば、TRE3G(基底発現を低下させる変異を有するテトラサイクリン応答性エレメントプロモーター、Clontech社により市販されている)、T-REx(商標)(ThermoFisher社により市販されている)、および最小TATAプロモーター(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているKiran等、Plant Physiol. 142:364~376頁(2006))、HSP68、および最小CMVプロモーターが含まれる。誘導性制御領域の例には、例えば、NFAT制御領域(Macian等、Oncogene 20:2476~2489頁(2001))、および前記される誘導性制御領域が含まれる。
【0153】
2シストロン性構築物は、CAR、および標的部位に送達されるべきペイロードである(またはペイロードを作る)ポリペプチドをコードし得る。例示的なペイロードは、前記および以下に記載される。CARをコードする核酸は、強力なプロモーター、弱いプロモーター、および/または誘導性プロモーターに作動可能に連結され得て、場合により、RNA制御デバイス、DE、RDE、または前記の組合せに作動可能に連結され得る。CARは、Side-CARフォーマットで核酸によりコードされ得る。ポリペプチドをコードする核酸は、強力なプロモーター、弱いプロモーター、および/または誘導性プロモーターに作動可能に連結され得る。ペイロードである(またはペイロードを作る)ポリペプチドをコードする核酸は、RDEの制御下にあり得る。RDEは、例えば、グリセルアルデヒドリン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)、エノラーゼ(ENO1もしくはENO3)、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK1)、トリオースリン酸イソメラーゼ(TPI1)、アルドラーゼA(ALDOA)、またはホスホグリセリン酸ムターゼ(PGAM1)などの、例えば、解糖系酵素を通して、細胞の活性化状態に応答するものであり得る。RDEは、例えば、トランスケトラーゼ(TKT)、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ(MDH2)、スクシニルCoAシンテターゼ(SUGLG1)、ATPクエン酸リアーゼ(ACLY)、またはイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(IDH1/2)などの他のエネルギー代謝酵素が結合して調節することもできる。宿主細胞は、対象における標的部位でその抗原に結合するCARを発現し得る。標的部位での抗原のこの結合は、細胞を活性化し、細胞に解糖を亢進させ、(解糖系酵素または他のエネルギー代謝酵素が結合した)RDEの制御下でポリペプチドをコードする核酸の発現を誘導する。
【0154】
構築物において使用され得る両方向性プロモーターには、例えば、前記のsmol2が含まれる。さらなる両方向性プロモーターには、例えば、IDH3プロモーターおよびSSR4プロモーターを有するBDP1、XPCプロモーターおよびLSM3プロモーターを有するBDP3、XPO5プロモーターおよびPOLHプロモーターを有するBDP4、DESIプロモーターおよびXRCC6プロモーターを有するBDP5、TMEM167aプロモーターおよびXRCC4プロモーターを有するBDP6、MBD4プロモーターおよびIFT122プロモーターを有するBDP7、PCNAプロモーターおよびCDS2プロモーターを有するBDP8、CETN2プロモーターおよびDHLプロモーターを有するBDP9、SMYD4プロモーターおよびRPA1プロモーターを有するBDP10、PMS2プロモーターおよびAIMP2プロモーターを有するBDP11、MCM7プロモーターおよびAP4M1プロモーターを有するBDP12、TPRA1プロモーターおよびMCM2プロモーターを有するBDP13、TIMM8プロモーターおよびSDHDプロモーターを有するBDP14、IKZF5プロモーターおよびACADSABプロモーターを有するBDP15、STYXL1プロモーターおよびMDH2プロモーターを有するBDP16が含まれる。両方向性プロモーターの例は、例えば、smol2の例は配列番号33であり、BDP1の例は配列番号34であり、BDP3の例は配列番号35であり、BDP4の例は配列番号36であり、BDP5の例は配列番号37であり、BDP6の例は配列番号38であり、BDP7の例は配列番号39であり、BDP8の例は配列番号40であり、BDP9の例は配列番号41であり、BDP10の例は配列番号42であり、BDP11の例は配列番号43であり、BDP12の例は配列番号44であり、BDP13の例は配列番号45であり、BDP14の例は配列番号46であり、BDP15の例は配列番号47であり、BDP16の例は配列番号48である。
GGCTGTCCCAGCACCTCAGCGCAGAGCAAGTGGTGGTCAGGGGAGCGTCTCAAATCCTGCGCAGCCCAACGTCCGGCGCCGCCAAGTGACGCACGAGGTGCTGTGACTCGTGCCAGCCCCCTAATCTGCGGAAGTGGAGTGCGGGGAGTGCGCCGGAAGAGGGGTACGGAAGTGCGCCGGAAGTGGGGTGCGGAGGTGTGCAGCGCGCTGTCAGACTGGCTCGCAGGCGGCGCGGCCGGCGGACCCGTTCGAGACAGCGCGGGCGGCTCGGGTCCCCTGGGGCTCCGCAGCAGGAGGACGCC(配列番号33)
CGCCTCTTCTCTGCCTAGAGGAAAAGAAAACGAGCTCCCATGAACACGAGGGGCAAACGAGGAAGAGCGACGCGTAAGTGGCAGCGGCAGCCAATCGCGCACCGAACGGCTGGGCCGGCATTGTGACGTCTCTGGCAGCACTGACGTGGCCCCTCCCTGAGCCAGGGGCCCAGCTGGTCGCGGTCCCCCCCTCAACATGGCGGCAGCGGTGCTCTAGGCGCCGGAAGGGGGCGTGAATCGGTGCGACCGCGCGCGTGCGCAGTACCGGGTCCGCGCCTGTCCCCGAAACTTCGCACCCCGTCGAACTCTCGCGAGAGCGGTATCTGCGTGTCGGGACGTGCGGAGGCTCTCACTTTCCGTC(配列番号34)
CATGTTGCTTGTCTGGGCAAATTCCACTTCGCGAGTGACGCACCCGGCCGCGATGCGCTAGAACGCCGGCCCCGCCCCGAGGCGGTGCGCTTGGCCACGCCCCTTCGTTGGAGGCCTAGTCACGCCCCTAAAGGAAGCTCCACCCCATACCCGTGGCCACTAAAAAACTGCGGGAAGCAGGAAAGAGCACAACAGGTTTCTCTCTATTTCCGGTGTATTGTATCCTCACGTTTCCGGAGATTGACGTTGCTCTTGTGTTCTCGCGAGAGGCGGGAAAGGGCGCAGGGTTTGAAACATG(配列番号35)
CATGCCTAGCGCCACGCGCCGAGAGCGCACACCACTGCAGTCCCGGGACCACGAGGCACGACAGCTCCCTCGGCGAGACCACCCGTTGGTACCGGGCCGCGGCGGGCGGCGGGGGTGGGAAGCTGGAGGAGGAGCGTTAGCAGCAACTCGCGCTGGGAAGAAGCCGGCGCTGCGCACGCGCCCGGCCCGCCACTGCGCACGCGCCCGCGGAAGTGGCGGCTCCCGTGTGCAGGTTGAGCCTAGGTGGGCGGGGCGGGAGGCGGAAGGGCCGCGGTGCGCAGCCGCGTCAACGGCCCTTCGCAGCGGGCGCGCTGTCAGACCTCA(配列番号36)
CATTGGGACCCGTGGCGACGGCGGCCACGACGGCCCTCGGGCACCCGGCAGCGGCTTGGACCTTCCCGTACCCGACGGGAGTGCGAAGCGGAGGGAGAGGGGGGGACCGAGCCCGGGCCCGGGCTGAGGGGTGGGGGAGAGGCCGCCCTGCGCTGCTCGCGCCCCCACACCCGCTACCGGCAACGACTACTGTGAGGTGACAGAGAGGGGACAGGGAGGGCCCACACGGAAGAGGGGGCGGGGGCAGGGATGCACTTTTGCGCATGTGCTTACAGTCCTGACGTAGGAAGGGGCGGGGCTTTGCCGAAGGGGGCGGGGCTCTCGCTGATGGGTTGGCTTTCGTCAGGGACATAGGTAGAAGCTGGTTGGGGAGTGTGCGTGCCAGCCTGACGCGATATAGTGCGCACATGCGTGATGACGTAGAGGGCGTTGATTGGGA(配列番号37)
CATAGCGAGGCCGGCGATGCCGCAGCCACATCACCCTTCCGGGGCTCAGGCGGAAGAGGCTGCATGTCCCGTCTGCCCTTCTCGCCCTCTCCAGCCGTCCGGTTGGGCTTGTCACGGCACCGCCTACCAAGACGGGCGGTTAAGACACTAGGATAGGCTCCTCTCCACCGGAAAAGGCGGGATTTAGATCACGTCCCGCAGGCCGGCGGAAGTAGCTGATACTCTCATTGGTTGCAAAACCTTGATCTGTGAAAGCGGGCGTTTTGGAAGATACCGGAAGTAGAGTCACGGAGAGGTAGGATCCG(配列番号38)
CATCGAGCAGGGTCCGGCTGCAGCAACGAGCCCAGCGCCGCAACGCCCAGGGTGTGGGGCGGAGTAAGATGTGAAACCTCTTCAGCTCACGGCACCGGGCTGCAACCGAGGTCTGAATGTTGCGAAAGCGCCCCAGACGCCGCCGCTGCTTTCCGGCCGCCCCCTCGGCTACAGCCGCCATTTCCACGCTCCACCAATCAAATCCATTCTCGAGGAAGACGCACCGCCCCCACACGCCCCGACCAATCGCTCGCGCTCTGGTTGCGCTGGCGCCTTAGGGGCTCCAGTGCCACCATTGCTTTTGCTGCTTTTCTGGCTTTCCCTTTCGGACATGCGCGCTCGGAGCAAGGCGCCCTCGCACTCAGCTTACCGCGCATGTACGTTGCCAGGGGTAACGCAGGTAGCCAAAGTGGCTTGTGGAGTGGCGACCGTTAGTGAGGCGGTTGCTGAGACAGACGCTGAGGCGGGTAGGAGGAGCCCGAGCCGTAAGGGAAGCCGTGATG(配列番号39)
CAGGCTAGAGCCTCCGGGTGGCGCTTCTCGCCCTCAGTAACCGGTTACCTCCAGAACCAGGGCGCCAGCTCCGGCCATCCGCGGTTAAGCGGGAGCTCCCATTGGCTAATCGCACACTGAAACGCACGCCTTTTCCCGCCCCTGACGCTGCCGTCCAATGCGCGCCTCTCGACTCTGCTCCGCCCCGCCCCGCCCCCGTCGCCCTGCCTCCCTGGCGTATTTGCGCCATTGGTGGATATTCCGGACCGTGATGGTGGCGCTGCGCGTGCGCACTCGCTCCGAGCCCTGCTCCCGGGAGAGGGAGCTCTCGGGTCGGGGCTAGGGAAGGCTGACCCCGCTCGGCCCGGGTGAAAGGGCGGTGACGGCACTGGGTGGGGCCGAGCTCCAGGGCTGGCTGCTGGGCTGCTAAGGGAACTGTGAGCCGCTCAGAGCCGCGCGCCTCCCGGGCGGGGCGGGGCCGGCCGTGGGAGTCCGCGCGTGCCCGCGCCGAGCTGCCTGCTCCGGCGGCTTCGCTGCTAGCTCGCGGCGACGTCGGGCCGATTTTCCCAGGATG(配列番号40)
CATAGCCAAAGGAGTCCGCTGCCGGTTGTTAGGCAACCGACGTGTACACTGACTCGGCGCCGTTCCCACCGCCCCGCGCGCGCAGCCCCGCTCCCCATTGGCCGTCCGCTCGTCGCCGCCTCTCCCTATTGGTGCAGGGCCGAAGAGGGTGGGACTAACCTGGCAAAGCCCCGGCCCAGCGCGGGGAGGGGCACGCTGGCGACAGAGCCCCGTCTTTATTGGGCAAGATCACGCCGTGAGCGCCAATTGGCTGAGTCGTCGCCGAGCTGGGCCAATCCTCTTGGTGGAGGAAGCTCGGCTGATTCTCGGCTCACGCGGGAGGGGAG(配列番号41)
GTGGGTCACGTGGGCCGCGCCTCGGCCAATGCGGCGGCTGCGTAGCGCCCGGGCCCGCCCCTGAGCCGCGCGCACGTCGGGGGCGGGAGCGGTGCGCGCAACTTC(配列番号42)
CATGGATGCAACACCCGATCCGCCTCGGGGACTGGGAAAGTTCCCTCCAGGGCTCCCACAGGCGCTCCGCCTCCTGAACTCCCATTGGCTGCTTTCGACGTTGTGCTCCACCCTTTCCGGGCGGGGCGGCAAAAATACTTCCCGTCTCTCCTTTTCGCCTATTGGCTCTGTCAAAGGTCGACTTCGTGACGTCAAAGAGCCTGGGCCAATCAGAGCACACCGGACTGCGTTTTCCCGAACGCCCGCAGCAGGGTCAGAAGGGAGGTGGCCGGTCTCCGTCGTGACCTCTGACGGTTTCTGAGCGTTGGCCTTTGGCACGCGCTACCCCCTTTTGCTTTGGTTCTGCCATG(配列番号43)
CATCGCTGCCGAGGGCCGTGCGGCCGCGCTTGGCGGGCTCAGAGGTCTTGCTCCTGGGGAAGCTGAGAATCTCCGCGCGGTGGACTGTGGCCGGCCAACCGAAATTGGCGCGAAACGTCGCCCCCCACGTGACCGGCGCCACTGCGTGCGGGCCAATCGGACAAGGCGGCCTTCTTCACCTCCCGCTAGCCGCAAGCCAATCACCGTGCGGGCCTAGAATGAGTGACGGGGAGGCGGTGCGGGCGTCGGAAGGGAATCTCCGGGCGGGGTAGTGCAGGCGCCGGGTTTCCCGCGGTCCGAGCTGGCGCGGGCGGAGGAGAATCGCTCTTAAAGGGCCAGCGCACACGCGTTCTTTTGTTCCGGGGCCGCAGGGCGGGGCAGGCCCGACTTTCGCCGTCTTCTTGTCTACTCTCCAGAACGGCCATG(配列番号44)
GCACGCGCACAGCGCCGGGCCGCACACCTCCGGGCTCTGGGCGGAGCGCCTCGGGCGTTGTAGGCGGGACCGGACCCTCTGGCCCGCCCCTCCGTGTCCCTTCTGGTCGCCAGTGGACGCCGACGTCATGACGTCGCGTTCCGTAGGGCTCTTCCCGGGCTTTGGTGGGTCACGTGAACCACTTTTCGCGCGAAACCTGGTTGTTGCTGTAGTGGCGGAGAGGATCGTGGTACTGCTATG(配列番号45)
CATTGTTCGCCTCAGGCTCGCCACCTTCCGACAGCTGTGTTTGCGCATGCGCGACGGGTGTGCACCGCCTCTCGACTTCCGGTTCACCCAGCATTTCCTCTTCCCTGTTTTCTTTCGTCGTCGTGGGTGGGAATTGTCGCCTAAGTGGTTCCGGGTTGGTGGATGACCTTGAGCCCTCAGGAACGAGATG(配列番号46)
ACCACACCGCCTTGTTAAATGCCGTCGCCGCCGCCGCCGTCTTCGTCACCGTCACAGTCGCCGCCGCCATCTTTGTTGTGTCTCCGACTCCCTTCCCGCCCCCCTGCCTTGCTCAAGTCTCGCGTGAGCAGGATGGAGGGCGAAAGCGAGGAGGGGCCTGTTTGTCTCTCTTGGGGTTCCGTAGGCAGCAGGGGGCAGGGATTAAGGGGGGGTGTGTGCGGGGCGGGTACTGAGTGGGCGGGGCCTTGCTCGGGTAACTCCCAGGGGCTGGCTAGAGACCCAGAGGCGCAGAGCGGAGAGGCCTGCGGCGAGGATG(配列番号47)
ACCACACCGCCTTGTTAAATGCCGTCGCCGCCGCCGCCGTCTTCGTCACCGTCACAGTCGCCGCCGCCATCTTTGTTGTGTCTCCGACTCCCTTCCCGCCCCCCTGCCTTGCTCAAGTCTCGCGTGAGCAGGATGGAGGGCGAAAGCGAGGAGGGGCCTGTTTGTCTCTCTTGGGGTTCCGTAGGCAGCAGGGGGCAGGGATTAAGGGGGGGTGTGTGCGGGGCGGGTACTGAGTGGGCGGGGCCTTGCTCGGGTAACTCCCAGGGGCTGGCTAGAGACCCAGAGGCGCAGAGCGGAGAGGCCTGCGGCGAGGATG(配列番号48)
さらなる両方向性プロモーターは、IDH3G、eIF2B1、XPC、XPO5、DESI、TMEM167a、MBD4、PCNA、CETN2、SMYD4、PMS2、MCM7、TPRA1、TIMM8、IKZF5、およびSTYXL1からのプロモーターの1つと、SSR4、GTF2H3、LSM3、POLH、XRCC6、XRCC4、IFT122、CDS2、DHL、RPA1、AIMP2、AP4MA、MCM2、SDHD、ACADSAB、およびMDH2からのプロモーターの1つとの対合により作製され得る。
【0155】
多シストロン性構築物は、その各々が、導入遺伝子の一部または全部に作動可能に連結された制御領域(場合により誘導性)およびRDEを有する3つ以上のシストロンを有し得る。このカセットは、構築物上で反対方向に転写される2つのグループに編成され得る。2つ以上の導入遺伝子は、同じ制御領域から転写され得て、2つ以上の導入遺伝子は、下流の導入遺伝子に作動可能に連結されたIRES(内部リボソーム進入部位)配列を有し得る。あるいは、2つ以上の導入遺伝子は、blog.addgene.org/plasmids-101-multicistrnic-vectorsに見られるPlasmids 101: Multicistronic Vectorsに記載される2Aエレメントにより、作動可能に共に連結されている。一般的に使用される2A配列には、例えば、EGRGSLLTCGDVEENPGP(T2A)(配列番号49)、ATNFSLLKQAGDVEENPGP(P2A)(配列番号50);QCTNYALLKLAGDVESNPGP(E2A)(配列番号51);およびVKQTLNFDLLKLAGDVESNPGP(F2A)(配列番号52)が含まれ、それらのすべては、場合により、アミノ末端に配列GSGを含み得る。それにより、複数の導入遺伝子は、RDE(または複数のRDE)を含む3’-UTRにより調節される単一転写物上に転写され得る。
【0156】
2シストロン性/多シストロン性ベクターは、2つ以上のシストロンの全体的発現を上昇させ得る(別個の構築物上へのシストロンの導入と対比して)。2シストロン性/多シストロン性構築物は、レンチウイルスベクターに由来し得る。2シストロン性/多シストロン性構築物は、CAR、および導入遺伝子上にコードされるポリペプチド(例えばペイロード)をコードし得て、2シストロン性構築物は、細胞がCARにより活性化されると、導入遺伝子によりコードされるポリペプチドの発現を上昇させ得る。
【0157】
発現構築物の形質導入頻度が上昇するように、発現構築物は、構築物の5’-LTR中にあるRNAスプライス部位を除去するように修飾され得る。多くのレンチウイルス形質導入構築物は、5’-LTR中に残存スプライス部位を有し、この部位での、導入される核酸を変更するスプライシングイベントを通して、形質導入頻度を低下させ得る。例えば、pCDHベクター(System Biosciences社)により代表されるレンチウイルスベクター、レンチウイルスベクターであるpLVTH、pRRLSIN、pWPIおよびpWPXL、ならびに他のレンチウイルスベクターは、スプライス受容部位を含む、HIV 5’-LTRの一部分を含有する。ベクターからのこのスプライス部位の除去は、修飾ベクターによる形質導入頻度を上昇させる(非修飾ベクターと比べて)。残存HIV 5’-LTR断片中にあるスプライス供与部位は、2つのヌクレオチド変化、G290CおよびU291Aの生成により破壊され得る(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているKeane等、Science 348:917~921頁(2015)による、HIVスプライス部位のナンバリング)。このスプライス供与部位中の他の変化も、このスプライス部位をノックアウトするために生成され得る。他の形質導入ベクターも、形質導入/トランスフェクション後に所望の配列を破壊し得る残存スプライス部位を含み、それらのスプライス部位の除去は、それらのベクターによる形質導入/トランスフェクション頻度を上昇させることになる。
【0158】
本明細書に記載されるポリペプチドの修飾が望ましい場合がある。当業者は、バリアントポリペプチドを生成するために、所定の核酸構築物中において変更を生成する多くのやり方を認識する。そのような周知の方法には、部位特異的変異導入、変性オリゴヌクレオチドを使用するPCR増幅、核酸を含有する細胞の、変異誘発剤または放射線への曝露、所望のオリゴヌクレオチドの化学合成(例えば、大きな核酸を生成するためのライゲーションおよび/またはクローニングと併用)、ならびに他の周知の手法が含まれる(例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているGillamおよびSmith、Gene 8:81~97頁、1979;Roberts等、Nature 328:731~734頁、1987を参照)。本発明のポリペプチドをコードする組換え核酸は、選択された生物体中での核酸の翻訳を増強する、好ましいコドンをもたらすように修飾され得る。
【0159】
ポリヌクレオチドは、本明細書に記載される他のポリヌクレオチドと実質的に同等であるヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドも含み得る。ポリヌクレオチドは、他のポリヌクレオチドに対して少なくとも約80%、より典型的には少なくとも約90%、さらに典型的には少なくとも約95%の配列同一性を有し得る。核酸は、本明細書に列挙されるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対して少なくとも約80%、より典型的には少なくとも約90%、さらに典型的には少なくとも約95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、ポリヌクレオチドの相補体も提供する。ポリヌクレオチドは、DNA(ゲノムDNA、cDNA、増幅DNA、もしくは合成DNA)またはRNAであり得る。そのようなポリヌクレオチドを得るための方法およびアルゴリズムは当業者に周知であり、例えば、所望の配列同一性のポリヌクレオチドを日常的に単離することができるハイブリダイゼーション条件を決定する方法が含まれ得る。
【0160】
タンパク質アナログまたはバリアント(すなわち、1つまたは複数のアミノ酸が、野生型ポリペプチドとは異なるように設計された)をコードする核酸は、部位特異的変異導入、またはプライマーが所望の点変異を有するPCR増幅を使用して産生され得る。適切な変異導入法の詳細な説明については、その各々が、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているSambrook等、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、N.Y. (1989)および/またはCurrent Protocols in Molecular Biology、Ausubel等編、Green Publishers Inc. and Wiley and Sons、N.Y (1994)を参照。Engels等、Angew Chem Intl Ed. 28:716~34頁、1989(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている)により記載されたものなど、当技術分野で周知の方法を使用する化学合成も、そのような核酸を調製するために使用可能である。
【0161】
バリアントを創出するためのアミノ酸「置換」は、好ましくは、1つのアミノ酸を、類似の構造および/または化学特性を有する他のアミノ酸で置き換えること、すなわち、保存的アミノ酸置換の結果である。アミノ酸置換は、関与する残基の、極性、電荷、溶解性、疎水性、親水性および/または両親媒性の点での類似性に基づき行われ得る。例えば、非極性(疎水性)アミノ酸には、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、およびメチオニンが含まれ;極性中性アミノ酸には、グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、およびグルタミンが含まれ;正電荷(塩基性)アミノ酸には、アルギニン、リジン、およびヒスチジンが含まれ;ならびに負電荷(酸性)アミノ酸には、アスパラギン酸およびグルタミン酸が含まれる。
【0162】
CARSをコードする導入遺伝子を含む、導入遺伝子をコードする核酸も本明細書に開示される。導入遺伝子をコードする核酸は、従来の方法により、RNA制御デバイスの配列と組み合わせて、特定のCARのアミノ酸配列から容易に調製することができる。アミノ酸配列をコードする塩基配列は、各エレメントのアミノ酸配列に関する前記のNCBI RefSeq IDまたはGenBankの登録番号から入手可能であり、本発明の核酸は、標準的な分子生物学的および/または化学的手順を使用して調製され得る。例えば、塩基配列に基づき、核酸が合成され得て、本発明の核酸は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用してcDNAライブラリから得られるDNA断片を組み合わせて調製され得る。
【0163】
核酸は、適切なプロモーターの制御下に発現するように、他の核酸と連結され得る。核酸はまた、核酸の効率的な転写を達成するために、プロモーターまたは転写開始部位と協同する他の調節エレメント、例えば、エンハンサ配列、ポリA部位、またはターミネータ配列を含む核酸とも連結され得る。本発明の核酸に加えて、核酸の発現を確認するためのマーカーであり得る遺伝子(例えば、薬物耐性遺伝子、レポーター酵素をコードする遺伝子、または蛍光タンパク質をコードする遺伝子)が組み込まれてもよい。
【0164】
核酸がエクスビボで細胞内に導入される場合、本発明の核酸は、前記の賦形剤に加えて、細胞内への核酸の転移を促進する物質、例えば、リポソームまたはカチオン性脂質などの、核酸を導入するための試薬と併用され得る。あるいは、本発明の核酸を運ぶベクターも有用である。特に、適切なベクターにより運ばれる本発明の核酸を含有する、生体への投与に適切な形態での組成物が、インビボ遺伝子療法に適切である。
【0165】
真核細胞内への核酸の導入
導入遺伝子を発現する細胞を産生するためのプロセスは、本明細書に記載される導入遺伝子をコードする核酸を真核細胞内に導入するステップを含む。このステップは、エクスビボで行われ得る。核酸を真核細胞に導入するための例示的な方法は、例えば、2016年3月15日に出願された米国特許出願第15/070,352号明細書、および2016年12月5日に出願された米国特許出願第15/369,132号明細書に記載されており、その両方とも、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている。
【0166】
ウイルスペイロード
導入遺伝子を標的細胞に送達するためにウイルスが使用され得る。ウイルスは、核酸構築物(例えば、トランスファープラスミド)をペイロードとして運び得るため、標的細胞遺伝子型および/または表現型を(一過性または安定に)修飾するための所望の核酸を標的細胞に送達し得る。これらの形質導入用途の多くでは、ウイルスにより運ばれる核酸は、ウイルスゲノムのすべては含まず、頻繁には、ウイルスゲノムの残りの大部分または全部を含むことなく、核酸構築物をウイルスにパッケージングするのに必要なウイルスゲノムシグナルを含む。例えば、標的細胞の形質導入のためレンチウイルスヘルパープラスミドおよびトランスファープラスミド系は、addgene社から入手可能である。他のヘルパーおよびトランスファープラスミド系は、いくつかの供給源(例えば、Clontech/Takara社)から市販入手可能である。
【0167】
ペイロードとして使用される場合、複製およびコートタンパク質のためのウイルス遺伝子の発現のタイミングを、標的部位での受容体によるリガンドの結合に合わせることにより、ウイルスカプシドの合成、ペイロード核酸のパッケージング、およびペイロード核酸を含むウイルスの放出は、標的部位に限定することができる。そのような制御は、細胞が代謝状態の変化(例えば、標的への受容体結合後の解糖の活性化)を経ると発現を誘導するRDEを使用して達成され得る。このRDE制御は、ウイルス遺伝子の発現用のマスタースイッチ因子の発現を調節し得る。例えば、転写調節因子は、適切なRDEの制御下に置かれ得て、複製、コートタンパク質等のためのウイルス遺伝子は、その転写因子の制御下に置かれ得る。宿主細胞が、標的部位において、適切な受容体(例えば、CAR)を通してリガンドに結合すると、それが細胞を活性化し、適切なRDEによる転写因子の発現を誘導し、ウイルス複製タンパク質、コートタンパク質等の発現をもたらす。
【0168】
形質導入は、ウイルスベクター、例えば、レトロウイルスベクター(オンコレトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、およびシュードタイプベクターを含む)、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、シミアンウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクターなどを用いて実現され得る、またはセンダイウイルスベクター、エプスタイン・バーウイルス(EBV)ベクター、およびHSVベクターが使用され得る。ウイルスベクターは、感染細胞内で自己複製しないように複製能力を欠いてもよい。
【0169】
宿主細胞を形質導入するためにレトロウイルスベクターが使用される場合、そのプロセスは、ベクターが保有するLTR配列およびパッケージングシグナル配列に基づき適切なパッケージング細胞を選択すること、ならびにパッケージング細胞を使用してレトロウイルス粒子を調製すること、により行われ得る。パッケージング細胞の例には、PG13(ATCC CRL-10686)、PA317(ATCC CRL-9078)、GP+E-86およびGP+envAm-12(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許第5,278,056号明細書)、ならびにPsi-Crip(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているProceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America、第85巻、6460~6464頁(1988))が含まれる。レトロウイルス粒子は、高いトランスフェクション効率を有する293細胞またはT細胞を使用して調製することもできる。レトロウイルスに基づき産生されるレトロウイルスベクター、およびレトロウイルスベクターのパッケージングに使用され得るパッケージング細胞の多くの種類が、多くの企業から広く市販入手可能である。
【0170】
哺乳類細胞内への遺伝子導入用に、いくつかのウイルスベースの系が開発されている。当技術分野で公知の手法を使用して、選択された遺伝子をベクターに挿入して、ウイルス粒子内にパッケージングすることができる。次いで、組換えウイルスを単離して、インビボまたはエクスビボのいずれかで、対象の細胞に送達することができる。いくつかのウイルス系が、当技術分野で公知である。アデノウイルスベクターが使用され得る。いくつかのアデノウイルスベクターが、当技術分野で公知であり、使用され得る。さらに、レンチウイルスベクターが使用され得る。
【0171】
医薬組成物
本発明の医薬組成物は、本明細書に記載される、CARSおよび/または導入遺伝子-RDE発現細胞、例えば、複数のCARSおよび/または導入遺伝子-RDE発現細胞を、1つまたは複数の医薬的もしくは生理学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と組み合わせて含み得る。そのような組成物は、緩衝液、例えば中性緩衝食塩水、リン酸緩衝食塩水等;炭水化物、例えばグルコース、マンノース、スクロースまたはデキストラン、マンニトールなど;タンパク質;ポリペプチドまたはアミノ酸、例えばグリシンなど;抗酸化物質;キレート剤、例えばEDTAまたはグルタチオンなど;アジュバント(例えば、水酸化アルミニウム);および防腐剤を含み得る。本発明の組成物は、一態様では、静脈内投与用に製剤化される。
【0172】
医薬組成物は、処置(または予防)されるべき疾患に適切なやり方で投与され得る。適切な投与量は臨床試験により決定され得るが、投与の量および頻度は、患者の状態、ならびに患者の疾患のタイプおよび重症度などの要因により決定されることになる。
【0173】
適切な、医薬的に許容される賦形剤は当業者に周知である。医薬的に許容される賦形剤の例には、リン酸緩衝食塩水(例えば0.01Mリン酸塩、0.138M NaCl、0.0027M KCl、pH7.4)、鉱酸塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、または硫酸塩などを含有する水溶液、食塩水、グリコールまたはエタノール溶液、および有機酸の塩、例えば、酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩または安息香酸塩など、が含まれる。湿潤剤または乳化剤などのアジュバント、およびpH緩衝剤も使用され得る。Remington's Pharmaceutical Sciences (Mack Pub. Co., N.J. 1991)(あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている)に記載される医薬的に許容される賦形剤が、適切に使用され得る。組成物は、非経口投与、例えば、注射または注入に適切な公知の形態へ製剤化され得る。組成物は、懸濁剤、防腐剤、安定剤および/または分散剤、ならびに貯蔵中の有効期間を延長するための保存剤などの製剤用添加物を含み得る。
【0174】
本明細書に記載される真核細胞を活性成分として含む組成物は、CAR、DE-CAR、および/またはSide-CARポリペプチドが結合する抗原に応じて、例えば、がん(血液がん(白血病)、固形腫瘍(卵巣がん)等)、炎症性疾患/自己免疫疾患(尋常性天疱瘡、エリテマトーデス、関節リウマチ、喘息、湿疹)、肝炎、ならびに原因がインフルエンザおよびHIVなどのウイルス、細菌、または真菌である感染症、例えば、結核、MRSA、VRE、または深在性真菌症などの疾患の処置のために投与され得る。
【0175】
対象組成物の投与は、エアロゾル吸入、注射、摂取、輸注、留置または移植によるものを含む、任意の好都合なやり方で行われ得る。本明細書に記載される組成物は、患者に対して、経動脈、皮下、皮内、腫瘍内、リンパ節内、髄内、筋肉内、鼻腔内、動脈内、腫瘍内、輸入リンパ管内へ、静脈内(i.v.)注射により、または腹腔内に投与され得る。一態様では、本発明のT細胞組成物は、皮内または皮下注射により患者に投与される。一態様では、本発明のT細胞組成物は、i.v.注射により投与される。T細胞の組成物は、腫瘍、リンパ節、または感染部位内に直接注射され得る。投与は、養子移入により行われてもよい。
【0176】
「免疫学的有効量」、「抗腫瘍有効量」、「腫瘍阻害有効量」、または「治療量」が示される場合、投与されるべき本発明の組成物の正確な量は、患者(対象)の年齢、体重、腫瘍サイズ、感染または転移の程度、および状態の個体差を考慮して、医師により決定され得る。本明細書に記載される真核細胞を含む医薬組成物は、10~10細胞/kg体重、場合によっては10~10細胞/kg体重(それらの範囲内のすべての整数値を含む)の投与量で投与され得る。真核細胞組成物は、これらの投与量で複数回投与することもできる。真核細胞は、免疫療法で一般的に知られている注入法を使用して投与することもできる(例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているRosenberg等、New Eng. J. of Med. 319:1676頁、1988を参照)。
【0177】
真核細胞の使用
CARSおよび/または導入遺伝子-RDEをコードする核酸は、CARおよび/または導入遺伝子ポリペプチドを真核細胞内で発現させるために使用され得る。真核細胞は、例えばヒト細胞またはマウス細胞を含む、哺乳類細胞であり得る。真核細胞は、例えば、T細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞、またはマクロファージを含む、例えば、造血細胞でもあり得る。
【0178】
T細胞(例えば、CD4+もしくはCD8+)またはナチュラルキラー細胞は、CARをコードするポリヌクレオチドを用いて操作され得る。エフェクター機能の所望の量は、標的細胞上の標的抗原の公知の量(および/または密度)での、エフェクター機能の最適化量であり得る。エフェクター機能は、標的細胞殺滅、宿主免疫細胞の活性化、サイトカイン分泌、グランザイムの産生、アポトーシス誘導リガンドの産生、免疫系を調節する他のリガンドの産生等であり得る。エフェクター機能は、例えば、IL-2、IFN-γ、TNF-α、TGF-β、および/またはIL-10などのサイトカインの分泌であり得る。エフェクター機能は、標的細胞の殺滅であり得る。標的細胞は、グランザイムにより殺滅され得る。標的細胞は、アポトーシスを経るように誘導され得る。CARを含む真核細胞は、アポトーシスおよびグランザイムを通して標的細胞を殺滅し得る。
【0179】
導入遺伝子の発現を制御するためにRDE調節エレメントが使用され得る。この導入遺伝子発現は、ペイロードを標的部位に送達し得る。それらの導入遺伝子は、ウイルス構築物、またはペイロードがウイルスである場合はウイルスによっても運ばれ得る。導入遺伝子の発現は、真核細胞内で所望の変化を引き起こし得る。GAPDHにより調節されるRDEが、ペイロード送達に使用され得て、真核細胞(例えば、T細胞、ナチュラルキラー細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞、または他の抗原提示細胞)は、標的部位に達すると活性化され得る(例えば、CARにより)。CARを通して真核細胞が標的部位で活性化すると、細胞が解糖を誘導し、RDEからのGAPDH放出が、ペイロードの発現および送達を可能にした。標的部位は、腫瘍または感染であり得て、導入遺伝子は、サイトカイン、ケモカイン、抗体、チェックポイント阻害剤、グランザイム、アポトーシス誘導因子、補体、細胞傷害性小分子を作るための酵素、ペプチドもしくは糖類を切断する酵素(例えば、バイオフィルムを消化するための)、他の細胞傷害性化合物、または標的部位で所望の効果を有し得る他のポリペプチドをコードし得る。チェックポイント阻害剤には、例えば、細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4(CTLA4)、プログラム細胞死タンパク質(PD-1)、キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)、およびリンパ球活性化遺伝子3(LAG3)を含む、免疫チェックポイントにおいて作用する薬剤が含まれる。ペイロードとして使用され得るチェックポイント阻害剤の例には、例えば、ニボルマブ(オプジーボ(登録商標))、ペンブロリズマブ(キートルーダ(登録商標))、セミプリマブ(リブタヨ(登録商標))、アテゾリズマブ(テセントリク(登録商標))、アベルマブ(バベンチオ(登録商標))、デュルバルマブ(イミフィンジ(登録商標))、イピリムマブ(ヤーボイ(登録商標))、リリルマブ、およびBMS-986016が含まれる。ニボルマブ、アテゾリズマブおよびペンブロリズマブは、チェックポイントタンパク質PD-1において作用し、抗腫瘍免疫細胞のアポトーシスを阻害する。いくつかのチェックポイント阻害剤は、PD-1とそのリガンドPD-L1との間の相互作用を妨げる。イピリムマブは、CTLA4において作用し、CTLA4が腫瘍内で活性化T細胞を下方制御することを妨げる。リリルマブは、KIRにおいて作用し、ナチュラルキラー細胞の活性化を促す。BMS-986016は、LAG3において作用し、抗原特異的Tリンパ球を活性化し、腫瘍細胞の細胞傷害性T細胞媒介性溶解を増強する。
【0180】
ペイロードは、抗IL33抗体、抗LAG3抗体、抗TIM3抗体、抗TIGIT抗体、抗MARCO抗体、抗VISTA抗体、抗CD39抗体、抗41BB抗体、IL-15、IL-21、IL-12、CD40L、および/またはレプチンの1つまたは複数であり得る。IL-33受容体は、Treg(調節性T細胞)内で上方制御されており、抗IL33抗体は、Tregの増殖および活性化を低下させる。抗LAG3抗体もTregの活性を低下させ得る。抗Il33抗体および抗LAG3抗体は、Tregの活性を低下させるために単独でまたは一緒に使用され得て、それが、CAR T細胞および他の抗がんT細胞の抑制を低下させ得る。抗TIM-3抗体は、CD8+T細胞とDC-1細胞との共局在を可能にする(それは、抗腫瘍応答を改善する)。MARCOはマクロファージ上で発現し、腫瘍微小環境内では、これはT細胞に対して抑制性であり得る。抗MARCO抗体は、マクロファージによるこの腫瘍抑制を妨げる。抗VISTA抗体は、腫瘍微小環境内の好中球の量を減少させる。腫瘍微小環境内での高い好中球対T細胞比は、不良な患者転帰と相関する。腫瘍中の好中球を減少させることは、患者転帰および腫瘍細胞殺滅を改善し得る。IL-15およびIl-21はナチュラルキラー細胞の増加を高め、Il-15はCD8+T細胞を救助し得て、T細胞疲弊を防ぎ得る。CD40Lは、免疫応答におけるT細胞のプライミング、共刺激および活性化の点で中心的な役割を果たす。抗CD39抗体は、腫瘍微小環境内でのアデノシンレベルを低下させ得る。腫瘍微小環境内での高レベルのアデノシンは、免疫抑制を誘導し得る。抗CD39抗体は、この免疫抑制を低下させ得る。抗41BB抗体は、T細胞がアポトーシスを経ることを妨げ得て、かつ腫瘍細胞にPD1の発現を上方制御させることもできる(そのため抗PD1療法と併用され得る)。
【0181】
サイトカインには、例えば、IL-2、IL-12、IL-15、IL-18、IL-21、IFN-γ、TNF-α、TGF-β、および/またはIL-10が含まれ得る。細胞傷害性薬剤には、例えば、グランザイム、アポトーシス誘導因子、補体、または細胞傷害性小分子が含まれ得る。ペイロードは、遺伝子調節RNA、例えば、siRNA、マイクロRNA(例えば、miR155)、shRNA、アンチセンスRNA、リボザイムなど、またはCRISPRシステムと共に使用するガイドRNAであり得る。ペイロードは、抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、抗IL33抗体、抗LAG3抗体、抗TIM3抗体、抗TIGIT抗体、抗MARCO抗体、抗VISTA抗体、抗CD39抗体、PGC-アルファ、レプチン、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Ox40-41BB、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)、IL-21、レプチン、GOT2、NAMPT、CD56、IL-2スーパーカイン、抗REGNASE-1ペイロード(例えば、miRNA)、C-jun、システイナーゼ酵素、シスチナーゼ酵素、PCBP1(ポリ(RC)結合タンパク質1)、補体(B、C1~C9、D、C5b、C3b、C4b、C2aの1つまたは複数)、BMP-1、抗TGFb剤(例えば、抗TGFb抗体、可溶性TGFbR、抗avB6インテグリン抗体、天然TGFb結合タンパク質、小分子、例えば、GW788388、トラニラスト、ロサルタンなど、HMG CoA還元酵素阻害剤、メシル酸イマチニブ、PPAR-gアゴニスト、ロシグリタゾン、ピルフェニドン、ハロフジノン)、CCL19と組み合わせたIL7(例えば、IL7-t2A-CCL19)、dnTNFR2、dnTGFBR2、DCN、DKK1、OKT3、NOS2、CCL5、抗4-1BBアゴニスト抗体、抗CD11b、抗CD28アゴニストAb、抗CD29/抗VEGF、抗CTLA4 Ab、抗IL1b Ab、BiTE、CCR2、CCR4/CXCL12破壊、HAC、ヘパリナーゼ、HSP60、HSP70、ヒアルロニダーゼ、IL-12、IL15、IL18、IL2、抗CSF1Rおよび抗IGF1、抗IL4、IL4受容体アンタゴニスト、IL4結合剤(例えば、可溶性IL4R)、可溶性CD40リガンド(例えば、分泌型ecto-CD40L)、膜CD40リガンド、TGFBRアンタゴニスト、および/または4-1BBリガンドであり得る。抗TGFbペイロードは、多発性骨髄腫に向けられたCAR T細胞(例えば、抗GPRC5D CAR)と組み合わされ得る。ペイロードは、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている米国特許出願公開第20190183932号明細書に見出されるものも含み得る。標的部位(例えば、非腫瘍標的部位)に送達されるペイロードは、例えば抗炎症性因子などの標的部位を保護する因子、調節性T細胞を標的部位に誘引する因子、またはサイトカイン、または免疫活性の抑制および低下を引き起こす他の因子であり得る。ペイロードは、ペプチドまたは糖類を切断する酵素、例えば、ヒアルロニダーゼ、ヘパラナーゼ、メタロプロテイナーゼ、および例えば望ましくないバイオフィルムを消化するために使用され得る他のタンパク質分解酵素であり得る。骨髄細胞により引き起こされる免疫抑制または阻害を低下させる骨髄修飾ペイロード(「MMペイロード」)が送達され得て、例えば、ApoE3、ApoE4、Hsp60、Hsp70、TNFα、CSF1受容体のアンタゴニスト、CD40L(CD154)、および/またはIL-12が含まれる。2つ以上のMMペイロードも、送達に関する異なる薬物動態をもたらすRDEを使用して、CAR、DE-CAR、side-CARおよび/または他の受容体細胞(例えばT細胞)により送達され得る。例えば、異なるMMペイロードは、異なるRDEにより制御可能であるため、異なるMMペイロードの送達のCmaxは、異なる時間において生じることになる。例えば、骨髄修飾ペイロードは、炎症誘発性および殺腫瘍性である活性化M1マクロファージを促進し得る。M1表現型を促進するMMペイロードは、CSF1Rのアンタゴニスト(CSF1受容体を遮断して活性化しないアンタゴニスト、およびCSF1に結合し、そのCSF1Rとの相互作用を防ぐ薬剤)である。CSF1Rのそのようなアンタゴニストには、例えば、小分子阻害剤、PLX3397(ペキシダルチニブ、Plexxikon社)、PLX7486(Plexxikon社)、ARRY-382(Array Biopharma社)、JNJ-40346527(Johnson&Johnson社)、およびBLZ945(Novartis社)が含まれる。CSF1Rのアンタゴニストである例示的な抗体には、例えば、エマクツズマブ(Roche社)、AMG820(Amgen社)、IMC-CS4(LY3022855、Eli Lilly社)、およびMCS110(Novartis社)が含まれる。あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているCannarile等、J. Immunotherp. Cancer 5:53 (2017)。ペイロードは、デコリン、ビグリカン、またはフィブロモジュリン/ルミカンなどの小型ロイシンリッチプロテオグリカン(SLRP)とペイロードを融合または会合させることにより、標的細胞(例えば、腫瘍部位)に局在化され得る。デコリン、ビグリカン、またはルミカンは、標的細胞の近くでコラーゲンに結合し得て、この結合が、標的部位においてか、またはその近くにペイロードを局在化させることになる。この戦略は、細胞傷害性ペイロードの、標的細胞(例えば腫瘍)への局在を維持するために特に有用である。デコリンおよびビグリカンはまた、標的部位においてか、またはその近くでTGF-ベータに結合し、操作されたT細胞の抑制を低下させることもでき、そのためこれらは、それ自身、TGFbを低下させるためのペイロードとして使用され得る。デコリン、ビグリカン、および/またはルミカンペイロードはさらに、構成的に発現され得るか、またはRDEの制御下で中程度レベルのベースライン発現により発現され得る(細胞活性化時の発現上昇を伴う、低レベルの構成的発現を模倣)。ペイロードは、前記のいずれかの1つまたは複数であり得る。ペイロードは、標的部位を画像化できるようにするイメージング剤であり得る。ペイロードは、直接画像化され得るポリペプチドであってもよく、または基質と相互作用して、画像化され得る産物を作るポリペプチドであってもよい。イメージングポリペプチドには、例えば、チミジンキナーゼ(PET)、ドーパミンD2(D2R)受容体、ヨウ化ナトリウムトランスポータ(NIS)、デオキシシチジンキナーゼ、ソマトスタチン受容体サブタイプ2、ノルエピネフリントランスポータ(NET)、カンナビノイド受容体、グルコーストランスポータ(Glut1)、チロシナーゼ、ヨウ化ナトリウムトランスポータ、ドーパミンD2(D2R)受容体、修飾ハロアルカンデハロゲナーゼ、チロシナーゼ、β-ガラクトシダーゼ、およびソマトスタチン受容体2が含まれる。これらのレポーターペイロードは、例えば、光学イメージング、超音波イメージング、コンピュータ断層撮影イメージング、光干渉断層撮影イメージング、X線撮影イメージング、核医学イメージング、陽電子放射断層撮影イメージング、断層撮影イメージング、光音響断層撮影イメージング、X線イメージング、サーマルイメージング、蛍光透視イメージング、生物発光イメージング、および蛍光イメージングを使用して画像化され得る。これらのイメージング法には、陽電子放射断層撮影(PET)または単一光子放射型コンピュータ断層撮影(SPECT)が含まれる。
【0182】
標的細胞を直接殺滅し得る複数の系が、使用のために想定される。これらには、例えば、標的細胞へのウイルス遺伝子または細菌遺伝子の導入が含まれる。このアプローチは、非毒性プロドラッグを毒性のものに変える。広く研究されている系があり、つまり、プロドラッグ5-フルオロシトシン(「5-FC」)を5-フルオロウラシル(「5-FU」)に変換する、大腸菌のシトシンデアミナーゼ遺伝子(「CD」);およびガンシクロビル(「GCV」)を、がん細胞の酵素によりガンシクロビル三リン酸に変換されるガンシクロビル一リン酸に変換する単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ遺伝子(「HSV-tk」)である。腫瘍細胞の直接殺滅において有用なHSV-tk/GCV系は、腫瘍細胞へのHSV-tkのアデノウイルス移入と、その後のガンシクロビルの投与を含む。具体的には、チミジン、HSV-tkを肝細胞癌(「HCC」)細胞に移入させて、ガンシクロビルに対する感受性を付与するために、組換え複製欠損アデノウイルスが利用される。3つの有用なHCC細胞株には、例えば、lacZレポーター遺伝子を運ぶ組換えアデノウイルス(「Ad-CMVlacZ」)により、インビトロで効率的に感染し得るHep3B、PLC/PRF/5、およびHepG2が含まれる。HSV-tk遺伝子を運ぶ組換えアデノウイルス(「AdCMVtk」)で感染させたHCC細胞内でのHSV-tkの発現は、ガンシクロビルに対する感受性を用量依存性に誘導する(Qian等、Induction of sensitivity to ganciclovir in human hepatocellular carcinoma cells by adenovirus-mediated gene transfer of herpes simplex virus thymidine kinase, Hepatology, 22:118~123頁(1995))doi.org/10.1002/hep.1840220119。
【0183】
ペイロードが、遺伝子調節RNA、例えば、siRNA、shRNA、および/またはマイクロRNA(例えば、miR155)などである場合、調節RNA(例えば、mir155)は導入遺伝子であり得るか、またはポリペプチドをコードする導入遺伝子のイントロン内に含まれ得る。例えば、Du等、FEBs J. 273:5421~27頁(2006)およびChung等、Nucl Acids Res. 34:e53頁(2006)に記載されるmir155カセットを、ペイロードとして使用してもよく、またはペイロードとして使用される導入遺伝子のイントロン内へと操作により導入してもよい。mir155カセット(または他の調節RNA用のカセット)を、イントロンとして導入遺伝子内へと操作により導入してもよく、または導入遺伝子が、場合により追加のヌクレオチドを含むmir155カセットであってもよい。調節RNA導入遺伝子(または調節RNAをイントロンとして含む導入遺伝子)は、RDEの制御下に置かれ得る。RDEは、核内でのRNAプロセシングおよび安定性に影響を与え得る。調節RNA(例えば、mir155)をコードするか、または調節RNA(例えば、mir155)イントロンを含む導入遺伝子をコードする導入遺伝子が転写された後、転写物は、核マイクロプロセッサ複合体または他の核成分により核内でプロセシングされて、ヌクレオチドステムループ前駆体調節RNA(例えば、プレmir155)を作ることができる。プレ調節RNA(例えば、プレmir155)ステムループは、核から輸出され、ダイサーによりプロセシングされて短いRNA二重鎖を形成する。短いRNA二重鎖に、アルゴノート(Ago)が結合してRNA誘導サイレンシング複合体(RISC)と呼ばれるマルチサブユニット複合体のコアを形成する。調節RNA(例えば、mir155)をコードする導入遺伝子、または調節RNA(例えば、mir155)イントロンを含む導入遺伝子にRDEを作動可能に連結することにより、調節RNA(例えば、mir155)の発現は、RDEにより調節され得る。真核細胞の活性化(例えば、TCRまたはCARによるT細胞の活性化)後の発現の、異なるタイミングおよび動態をもたらすために、異なるRDEが、調節RNA(例えば、mir155)導入遺伝子、または調節RNA(例えば、mir155)イントロンを含む導入遺伝子に作動可能に連結され得る。細胞の活性化後すぐに発現をもたらすRDE(例えば、AU2もしくはAU101)、活性化から72~96時間後に高い発現をもたらすRDE(例えば、AU5もしくはAU21)、または発現から192時間にわたり発現の上昇をもたらすRDE(例えば、AU19もしくはAU22)が使用され得る。調節RNA(例えば、mir155)の連続発現をもたらすであろうRDE、または細胞の活性化後の一定期間の発現と、その後の発現低下をもたらすであろうRDEも選択され得る。協力して連続発現をもたらす、発現の異なる薬物動態プロファイルを生み出すRDEを使用して、細胞(例えば、T細胞)の活性化後に調節RNA(例えば、mir155)の連続発現をもたらすために、異なるRDEを含む多重調節RNA(例えば、mir155)構築物(例えば、導入遺伝子としてのmir155、またはmir155イントロンを含む導入遺伝子を含む)が使用され得る(例えば、実施例11を参照)。あるいは、選ばれたRDE、またはRDEの組合せ、または異なるRDEを含む調節RNA(例えば、mir155)の組合せが、調節RNA(例えば、mir155)の所望の発現プロファイルをもたらすために使用され得る。
【0184】
mir155の上方制御は、活性化CD8+T細胞、および免疫学的チャレンジ後のメモリーT細胞の形成と関連している。T細胞(例えば、標的抗原により活性化されるCAR T細胞)の活性化の間のmir155発現の上方制御は、標的細胞に対するCAR T細胞応答を強化するであろう。mir155を異種RDE(例えば、GAPDHに応答するRDE)の制御下に置くことは、mir155の上方制御を、T細胞の活性化と結び付けるため、mir155は、活性化T細胞(例えば、CD8+、CAR T細胞)において上方制御されることになる。この上方制御は、活性化T細胞の増殖を亢進させ得る。上方制御はさらに、T細胞疲弊および老化を軽減させ得る。上方制御はさらに、T細胞エフェクター機能を強化して、標的細胞殺滅の増強をもたらし得る。
【0185】
T細胞のエフェクター機能は、TCF7および/もしくはTox発現の下方制御、ならびに/またはIL-15発現の上方制御によっても増強し得る。TCF7は、高移動度群(HMG)ボックス転写活性化因子のT細胞因子/リンパ系エンハンサ結合因子ファミリーのメンバーである。この遺伝子は主にT細胞中で発現し、ナチュラルキラー細胞および自然リンパ系細胞発生において重要な役割を果たす。HMGボックスタンパク質TCF7は、自己再生と分化との間の切換えの調節因子であり得る。TCF7は、自己再生中のCD34+細胞に特有の遺伝子の発現の促進において二重の役割を有し得て、部分的に分化したCD34-状態で活性化される遺伝子は抑制する。TCF7は、ナイーブな未分化状態から、分化したエフェクター細胞状態へと細胞を切り換える転写因子のネットワークを調節し得る。TCF7が発現されると、細胞はよりナイーブであまり分化していない自己再生状態をとる。TCF7は、miRNA、例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、および/またはmiR-541-3pなどを使用して下方制御され得る。一例では、これらのmiRNAの1つまたは複数は、転写物にhnRNPLLが結合するとスプライスアウトされる、ペイロードの1つまたは複数のイントロン中にコードされ得て(前記を参照)、hnRNPLLを作る活性化細胞中でペイロードが発現されると、これらのmiRNAがTCF7を下方制御するであろう。あるいは、TCF7をコードする導入遺伝子が、活性化CAR T細胞のオフスイッチとして使用され得る。エフェクターであるCAR T細胞が、標的がん細胞を殺滅した後でTCF7が発現する場合、これはCAR T細胞をナイーブな未分化状態(CAR T細胞のオフ状態)になるように強いるはずである。TCF7をコードする導入遺伝子は、誘導性プロモーター(例えば、リガンド誘導性である誘導性プロモーター)の制御下に置かれ得るか、または細胞活性化から8日以上後に発現をもたらすRDEの制御下に置かれ得る(例えば、実施例11を参照)。TCF7の発現は、リガンド(または誘導性プロモーターに対する他の誘導因子)の除去によりオフにすることができる、および/またはRDE制御が発現をオフにするであろう。それが、CAR T細胞を、他のがん細胞において標的リガンドに結合することにより再活性化され得る状態に戻し得る。
【0186】
胸腺細胞選択関連高移動度群ボックス(TOX)タンパク質は、ほぼ同一のHMG-ボックス配列を共有するタンパク質(TOX2、TOX3、およびTOX4)の小さなサブファミリーのメンバーである。TOXは、T細胞受容体の強い抗原刺激により誘導され得て、TOXはTEX(疲弊T細胞)の中心的調節因子であり得る。ロバストなTOX発現は、TEX細胞型の発生への運命決定をもたらし得る。TOX疲弊は、慢性抗原刺激の状況において、T細胞過剰刺激および活性化誘導細胞死を相殺してバランスを保ち得る。エフェクターT細胞(例えば、活性化CD8+T細胞)は、低いToxを有し得るのに対し、より高レベルのToxは、エフェクター細胞をTEX細胞になるように強いる。TEX細胞は、低下したエフェクター機能を有するが、低レベル感染または少数のがん細胞に対しては依然として有効である。
【0187】
T細胞のエフェクター機能は、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))をコードするペイロードをRDEの調節下に含めることにより増強し得る。T細胞の活性化後、RDE制御は、Toxに対するmiRNAの発現をもたらすであろう。このmiRNAは、T細胞内のToxのレベルを下げ、活性化T細胞によるTEX形成を阻害し、標的に対してより活性なエフェクターT細胞をもたらすであろう。さらに、ペイロードは、活性化T細胞を所望の時間にTEX表現型になるように強いるオンオフスイッチとして使用されるToxそれ自体であり得る。オフスイッチとして使用される場合、Tox発現は、所望の時間に(例えば、適切なリガンドの添加により)Toxを発現するように誘導され得る誘導性プロモーターの制御下にあり得るか、ToxはRNA制御デバイスまたはDEにより制御され得る(リガンドが発現を誘導し得る)か、またはToxは、細胞の活性化後、遅い時間間隔で発現をもたらすRDEの制御下に置かれ得る(例えば、実施例11を参照)。T細胞の機能的状態およびタイプは、電磁放射線でT細胞を処置することにより目的に合わせることができる。UV領域中の電磁放射線は、Treg細胞になるようにT細胞を調整することができる。例えば、UVA/UVBの線量は、Tregの形成を誘導し得る。青色光領域中の電磁放射線は、T細胞を活性化し得る。
【0188】
例示的なペイロードは、細胞から分泌されるApoE(例えば、ApoE2、ApoE3および/またはAPoE4)をコードする導入遺伝子である。ApoEは、骨髄由来抑制細胞(MDSC)上の受容体(例えば、LRP8)に結合し、MDSCの生存を低下させることができる。MDSCは、特定の疾患状態で増加し得る抑制性自然免疫細胞の不均一な集団である。一部のがん(例えば、黒色腫、肺がん、乳がんおよび卵巣がん)では、MDSCレベルは、腫瘍中および患者の血漿中で実質的に上昇し得る。高レベルの循環MDSCを有するそのような患者は、チェックポイント遮断にあまり応答することができない。MDSCは、これらの患者における免疫抑制を仲介し、血管新生を誘導することができる。ApoE(例えば、ApoE4)のペイロード発現は、腫瘍中のMDSC、および血清中を循環するMDSCの数を減少させて、腫瘍進行および転移性コロニー形成の抑制をもたらすことができる。腫瘍中のMDSCの減少は、他の免疫細胞(例えば、CAR T細胞)が腫瘍細胞をより効率的に殺滅することも可能にする。ApoEペイロードは、LRP8受容体を発現する骨髄性悪性腫瘍に直接作用することもできる。そのような例では、骨髄性がん細胞へのApoEのペイロード送達は、そのがん細胞を抑制および/または殺滅し得る。したがって、ApoEは、LRP8+AMLを含む、LRP8+である骨髄性悪性腫瘍に送達するためのペイロードであり得る。真核細胞(例えば、初代T細胞)によるApoEペイロードの送達は、他の治療剤、例えば、抗がん剤(例えば、CAR T細胞、化学療法薬、放射線、チェックポイント阻害剤、または本明細書に記載される抗がん治療薬のいずれか)などと併用されてもよい。MDSCに対するApoE効果は、他の抗がん剤の作用を強化し得る。
【0189】
他の例示的なペイロードは、NOシンターゼ(例えば、iNOS、nNOSおよびeNOS)をコードする導入遺伝子である。NOシンターゼは、GAPDHに結合することができ、GAPDHを捕捉することができ、細胞が活性化されて解糖が誘導されると、RDE(GAPDHが結合した)制御導入遺伝子(もしくは天然遺伝子)を発現できるようにするか、またはRDE(GAPDHが結合した、例えば、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、およびAU23(CDC42-SE2))制御導入遺伝子(もしくは天然遺伝子)からの発現を上昇させる。NOシンターゼの発現は、RDEに結合し得るGAPDHの量を減少させること、および/またはGAPDHがRDEに結合できない時間を長くさせることにより、RDE(GAPDHが結合した)制御発現を誘導し得る(GAPDHへの結合により)、および/またはRDE(GAPDHが結合した)制御発現を強化し得る。細胞活性化に対するRDE(GAPDHが結合した)応答を高めるためにNOシンターゼが使用される場合、NOシンターゼをコードする導入遺伝子は、RDEの制御下に置かれ得て、その結果、細胞が活性化されると、NOシンターゼをコードする導入遺伝子からの発現が誘導されることになる。RDE(GAPDHが結合した)制御遺伝子からの発現を誘導するためにNOシンターゼが使用される場合、NOシンターゼは誘導性制御下に置かれ得て(例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許第9,777,064号明細書に開示される誘導性プロモーター、RNA制御デバイス、または不安定化エレメント)、NOシンターゼ発現の誘導は、RDE(GAPDHが結合した)制御遺伝子からの発現を誘導する。
【0190】
例示的なペイロードは、HSV-チミジンキナーゼ(HSV-TK)をコードする導入遺伝子である。HSV-TKは、アジュバントとして、および/または患者において炎症性応答を誘導するスーパー抗原として使用され得る。そのように使用される場合、細胞は、標的部位でHSV-TKペイロードを分泌し、炎症性応答を誘導する。HSV-TKをコードする導入遺伝子は、操作された細胞(例えば、RDE制御ペイロードの有無にかかわらずCAR T細胞)を排除するためのキルスイッチとしても使用され得る。キルスイッチとして使用される場合、HSV-TKは、後期発現RDEにより制御されてもよく、そのためHSV-TKは、CAR T細胞が標的部位で作用した後に発現するか、またはHSV-TKを発現する導入遺伝子は、リガンド誘導性制御手段により制御されてもよいため、HSV-TKタンパク質は、所望の時間に導入されるリガンドに応じて発現することになる。キルスイッチ用途では、ガンシクロビルが細胞に与えられ得て、HSV-TKは、ガンシクロビルを、細胞傷害効果により細胞を殺滅するGCV三リン酸に変換する。HSV-TKを発現する導入遺伝子は、ウイルスペイロードに含めることもできるため、ウイルスが標的細胞を感染させると、標的細胞はHSV-TKを発現することになる。ガンシクロビルが標的細胞に与えられ、標的細胞は、HSV-TKを使用して、ガンシクロビルを、標的細胞に毒性であるGCV三リン酸に変換する。
【0191】
真核細胞は、CAR、DE-CAR、および/またはSide-CARポリペプチドを介して特異的抗原に結合し、CAR、DE-CAR、および/またはSide-CARポリペプチドにシグナルを真核細胞内へと伝達させ得るため、その結果、真核細胞が活性化されて、適切なRDE-導入遺伝子を発現することができる。CARSを発現する真核細胞の活性化は、真核細胞の種類、およびCARSの細胞内エレメントに応じて異なる。真核細胞は、CARSを通した真核細胞の刺激に応じたエフェクター機能に細胞を備えさせるRDE転写物を発現し得る。
【0192】
RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、ならびに場合により、CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体および/または他の受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞は、疾患を処置するための治療剤として使用され得る。治療剤は、RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、ならびに場合により、CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体および/または他の受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞を、活性成分として含み得て、適切な賦形剤をさらに含んでもよい。賦形剤の例には、組成物のための医薬的に許容される賦形剤が含まれる。RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、ならびに場合により、CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体および/または他の受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞が投与される疾患は、疾患が真核細胞、および/またはRDE-導入遺伝子の産物に対する感受性を示す限り、特に限定されない。
【0193】
処置され得る疾患の例には、がん(血液がん(白血病)、固形腫瘍(卵巣がん)等)、炎症性疾患/自己免疫疾患(喘息、湿疹)、肝炎、ならびに原因がインフルエンザおよびHIVなどのウイルス、細菌、または真菌である感染症、例えば、結核、MRSA、VRE、および深在性真菌症、他の免疫介在性疾患、例えばアルツハイマー病またはパーキンソン病のような神経変性疾患、ならびに糖尿病のような代謝疾患が含まれる。受容体(例えば、CAR)は、真核細胞を疾患細胞に向けることができ、疾患細胞において受容体がその標的に結合すると、受容体はシグナルを真核細胞内に送り、RDE-導入遺伝子の発現をもたらすことができる。RDE-導入遺伝子は、疾患細胞の処置または殺滅において有用であるポリペプチドをコードする。がんおよび/または固形腫瘍は、前記されたものなどの腫瘍関連(またはがん関連)抗原に結合する受容体を発現する真核細胞で処置され得る。受容体が腫瘍関連抗原に結合すると、受容体は、RDE-導入遺伝子の発現を引き起こすシグナルを、細胞内に送る(例えば、シグナルは、RDE-転写物の発現につながるRDE結合タンパク質をもたらす)。RDE-転写物は、真核細胞ががんを治療するように真核細胞を活性化するポリペプチドをコードし得る、および/またはRDE-転写物は、それ自体ががんを治療するポリペプチド(例えば細胞傷害性ポリペプチド)をコードする。
【0194】
自己免疫疾患(例えば、尋常性天疱瘡、エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性硬化症、クローン病)は、自己免疫疾患に関連する免疫タンパク質に結合する、RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、ならびに場合により、CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体、および/または他の受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞で処置され得る。受容体または標的化ポリペプチドは、自己免疫疾患の処置において有用なポリペプチドをコードするRDE-導入遺伝子の発現を誘発し得る(例えば、ポリペプチドは、自己免疫疾患を引き起こす細胞を調節するか、またはそれらの細胞を殺滅することができる)。RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、および受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞は、自己免疫疾患に関わる抗体を作る細胞を標的にし得る(例えば、RDE-導入遺伝子は、抗体産生細胞を殺滅するか、またはそれらの細胞による抗体の産生を阻害するポリペプチドをコードし得る)。RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、および受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞は、自己免疫疾患に関わるTリンパ球を標的にし得る(例えば、RDE-導入遺伝子は、標的Tリンパ球を殺滅するか、またはTリンパ球の活性を調節するポリペプチドをコードし得る)。
【0195】
CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体、および/または他の受容体または標的化ポリペプチドを発現する真核細胞を活性成分として含む治療剤は、皮内、筋肉内、皮下、腹腔内、鼻腔内、動脈内、静脈内、腫瘍内に、または輸入リンパ管内へ、非経口投与により、例えば、注射または注入により投与され得るが、投与経路は限定されない。
【0196】
RDE-導入遺伝子またはRDE転写物、ならびに場合により、CARS、T細胞受容体、B細胞受容体、自然免疫受容体および/または他の受容体または標的化ポリペプチドは、攻撃的な抗腫瘍特性を有するTリンパ球、例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれているPegram等、CD28z CARs and armored CARs、2014、Cancer J. 20(2):127~133頁に記載されるものと共に使用され得る。RDE転写物は、Tリンパ球における攻撃的な抗腫瘍特性を引き起こすポリペプチドをコードし得る。
【0197】
導入遺伝子は、RDEにより制御され得て、それらのRDEは、RDE中に見出されるマイクロRNA部位を不活性化するように修飾されてもよい。それらの制御エレメントの使用は、RDEとグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)との相互作用を通して、導入遺伝子の発現を、宿主細胞の解糖状態における変化に対して感受性にする。GAPDHの解糖活性は、トリオースイソメラーゼの量および/または活性を上げることにより高まり得る。宿主細胞は、組換えトリオースイソメラーゼを過剰発現するように誘導され得て、その過剰発現が、GAPDHの解糖活性を上昇させる。RDEを含む転写物の発現を低下させるために、解糖阻害剤が添加され得る。そのような解糖阻害剤には、例えば、フマル酸ジメチル(DMF)、ラパマイシン、2-デオキシグルコース、3-ブロモピルビン酸、ヨードアセタート、フッ化物、オキサマート、プログリタゾン、ジクロロ酢酸、キノン(例えば、クロロキン、ヒドロキシクロロキン等)、または例えば、デヒドロエピアンドロステロンなどの他の代謝阻害剤が含まれる。RDE制御転写物からの発現は、GAPDH(または他のRDE結合タンパク質)による、RDEの結合を阻害するGAPDH(または他のRDE結合タンパク質)阻害剤の添加により上昇し得る。そのようなGAPDH阻害剤には、例えば、CGP 3466Bマレアートまたはヘプテリジン酸(両方ともSanta Cruz Biotechnology,Inc.社により販売されている)、ペンタレノラクトン、または3-ブロモピルビン酸が含まれる。例えば、クロロキンおよびヒドロキシクロロキンなどのキノンは、エンドソームを脱酸してAPCによる抗原プロセシングを損なうことができ、toll様受容体からのシグナル伝達を低下させ、T細胞増殖、T細胞代謝活性、T細胞サイトカイン分泌を低下させ、IL-2産生を妨げ、かつIL-2に対するT細胞応答を妨げることができる。
【0198】
免疫細胞中でのCAR発現を、それらの免疫細胞が標的により、または所望の時間に活性化されるまで低下させるためにRDEが使用され得る。これは、治療効果にとって所望の時間でのCARの発現をもたらすことができ、CARへの、対象の全身曝露を軽減する。全身曝露の軽減は、対象の免疫系が、経時的により少ないCARを経験することになるため、CARに対する免疫応答の発生を軽減および/または阻害し得る。
【0199】
受容体(例えば、CARおよび/またはTCR)発現の制御は、免疫療法のPK-PD軸を調節するために使用され得る。細胞の表面上で発現する受容体の量は、プロモーターの強度、プロモーターの誘導性、2つのシストロンを発現する、異なるプロモーター強度を有する2シストロン性構築物の使用、RDE(RDEの選択は、発現のダイナミックレンジおよびタイミングに影響を与える)、転写物のGC3含量、RNA制御デバイス、デグロンおよび/またはSide-CARにより調節され得る。単独でまたは組み合わせて使用されるこれらの制御エレメントは、細胞表面上の受容体の量を変化させ、それが、出力(例えば、ペイロード送達または標的細胞殺滅)をもたらすように細胞を活性化するために必要とされる入力シグナル(例えば、受容体に対するリガンドの量)を変化させる。この制御を使用して、受容体細胞に必要とされる入力シグナルは、所与の標的、身体の区画、副作用の軽減等に関して望みどおりに最適化され得る。RDEは、受容体(例えば、CARおよび/またはTCR)での活性化後の、細胞からの出力のタイミングを変化させるためにも使用され得る。
【0200】
いくつかの神経変性疾患および症候群は、多くの他の非神経疾患および症候群と同じように炎症と関連している。そのような炎症関連疾患は、免疫細胞内での阻害性RDE結合タンパク質の可用性を高める小分子(または他の分子)を対象に与えることにより、少なくとも部分的に処置され得る。そのような小分子には、例えば、解糖阻害剤(例えば、フマル酸ジメチル(DMF)、ラパマイシン、2-デオキシグルコース、3-ブロモピルビン酸、ヨードアセタート、フッ化物、オキサマート、プログリタゾン、ジクロロ酢酸)、他の代謝阻害剤(例えば、デヒドロエピアンドロステロン)等が含まれる。例えば、解糖阻害剤は、細胞における解糖を低下させ、RDEに結合する遊離GAPDH(解糖に関与しない)の量を増加させ得て、それらの転写物の発現を低下させることができる。免疫細胞中のいくつかの炎症性遺伝子産物(例えば、免疫系を活性化する遺伝子産物)は、GAPDHを結合し得るRDEにより調節される。解糖の低下は、RDE結合のための遊離GAPDHの量を増加させ、それらの炎症性遺伝子のRDEに結合したGAPDHの量を増加させ、それらの炎症性遺伝子の発現を低下させる。炎症性遺伝子には、炎症誘発性サイトカイン、例えば、IL-1、TNF-α、INF-g、およびGM-CSFなどが含まれる。これらのサイトカインは、GAPDHを含むRDE結合タンパク質を結合してその発現を調節することができるRDEを含む3’-UTRを有する。増加したGAPDHは、それらのRDEに結合し、それらの炎症誘発性サイトカインの発現を低下させることができる。炎症誘発性サイトカインの発現の低下は、それらの対象における免疫系の活性を低下させ、炎症を低下させ得る。炎症の低下は、プラスの治療効果を有し、それらの炎症関連神経疾患、ならびに他の炎症関連疾患および症候群の症状を緩和する、および/または基礎疾患の状態を処置することができる。
【0201】
RDE(例えば、AUエレメント)は、所望の時点で最大発現をもたらすように、かつその時点で、所望の量のポリペプチドをもたらすように選択することができる。RDEは、ポリペプチドの所望の曲線下面積をもたらすようにも選択することができる。実施例9の表2に示されるように、異なるRDE(例えば、AUエレメント)は、異なる時間において最大発現率に達した。同じく表1に示されるように、異なるRDEは、経時的に異なるプロファイルを有する異なる発現量をもたらし、異なるAUCをもたらした。これらのRDEを異なる導入遺伝子と組み合わせて使用することは、細胞の活性化後、異なる導入遺伝子が、互いとの関連でいつ最大発現率に達するかという時間的プログラミングを可能にする。さらに、異なるRDEを使用して、導入遺伝子コードポリペプチドの所望の量、および/または導入遺伝子によってコードされるポリペプチドのAUCもしくは該ポリペプチドへの曝露の所望の量を発現するように、導入遺伝子をプログラミングすることができる。したがって、RDEは、所望の量の異なる導入遺伝子ポリペプチドを、異なる(または同じ)所望の時間において産生する制御をもたらすために使用され得る。
【0202】
この時間的制御は、細胞内で、異なる導入遺伝子ポリペプチドを産生するための所望のタイミングをもたらすために使用され得る。この時間的制御を使用して、細胞は、細胞の状態を変更する第1の導入遺伝子を発現させて、後で発現される第2の導入遺伝子のポリペプチドにより影響を受ける準備がされているようにするために、プログラミングされ得る。例えば、第1に発現されるポリペプチドは、細胞傷害性ポリペプチド(例えば、グランザイムおよび/またはパーフォリン)を作り、貯蔵するように細胞を誘導し得て、第2に発現されるポリペプチドは、細胞傷害性ポリペプチドの放出に関与し得る。時間的発現の他の例は、変化(例えば、分化または細胞の状態の変化)を経るために、2つ以上の遺伝子産物の時間的発現を必要とする細胞をプログラミングするための使用を含む。RDEは、この時間的発現を模倣し、細胞がいつその状態を変化させるかまたは分化するか(例えば、幹細胞のプログラム化された分化)を制御できるようにするために使用され得る。幹細胞の一例では、時間的制御および誘導制御は、幹細胞を所望の細胞型に分化させることが望ましい時(および場所)で分化するように幹細胞をプログラミングするために使用され得る。
【0203】
時間的制御は、細胞の外側で、異なる導入遺伝子ポリペプチドを産生する所望のタイミングをもたらすためにも使用され得る。この時間的制御を使用して、細胞は、活性化されて、標的細胞を調節および/または変更する第1の導入遺伝子ポリペプチドを分泌することができるため、標的細胞は、第2の導入遺伝子から後で発現されるポリペプチドから作用を受ける準備がされることになる。例えば、第1のポリペプチドは、標的細胞表面上で受容体(例えば、FasR、Her2、CD20、CTLA-4、PD-L1等)を、または細胞内でポリペプチドを発現するように標的細胞を誘導し得る。第1の導入遺伝子はまた、標的細胞がその状態を変化させることを誘導する因子を分泌するように細胞を誘導し得る(例えば、第1の導入遺伝子は、標的細胞に標的細胞表面上でOX40を発現させるCpGを分泌するように細胞を誘導し得る)。後で最大発現率に達する第2の導入遺伝子は、誘導された表面受容体に作用するポリペプチドをコードし得る(例えば、FasL、ハーセプチン、リツキシマブ、イピリムマブ、ニボルマブ、抗OX40抗体等)。時間的制御および誘導制御は、第1のポリペプチドが標的細胞を誘導してその状態を変更するため(例えば、分化)、第2のポリペプチド(等、後で最大発現率に達する追加の導入遺伝子ポリペプチド)から標的細胞が作用を受け得ることになるタイミングでポリペプチドを標的細胞に与えることにより、標的細胞の状態または分化を変化させるためにも使用され得る。
【0204】
自己免疫疾患および過活動免疫系を伴う他の疾患状態(例えば、SARS-CoV-2感染)は、自己免疫疾患抗原に対して標的化されたΔITAM CAR T細胞で処置され得る。ΔITAM CAR T細胞は、IL-4、IL-10または他の免疫抑制薬のペイロードを含み得る。ペイロードの有無にかかわらずΔITAM CAR T細胞は、自己免疫疾患を阻害する、および/または免疫系の過剰刺激もしくは慢性的刺激により引き起こされる毒性を低下させることができるTregの形成を誘導し得る。
【0205】
異なる動態パラメータを有するRDE(Goldエレメント)(例えば、細胞の活性化後早期の急速な発現と、その後の急速な発現の低下をもたらすRDE、または細胞活性化後2~3日間にわたり発現を遅らせるRDE)を使用して処置され得る疾患およびペイロードのいくつかの例には、以下が含まれる:抗DLL3 CAR、ならびに抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-12、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/または抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つまたは複数のペイロードを使用するDLL3陽性がん(IDH1mutグリオーマ、黒色腫、およびSCLCなど)。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗DLL3 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、DLL3に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗DLL3 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。抗CD19 CAR、ならびにIL-12、または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数のペイロードを使用するCD19陽性リンパ腫(例えば、NHL)。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗CD19 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、CD19に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗CD19 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。変異したシアリル化を認識する抗オンコCD43 CAR、ならびに抗CXCL12抗体、抗CXCR4抗体またはIL-12のうちの1つまたは複数、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを使用する、オンコCD43(シアリル化変異体)を有するAML。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗オンコCD43 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、オンコCD43に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗オンコCD43 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。抗PSCA CAR、ならびにヘパリナーゼまたはIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを使用するPSCA陽性前立腺がん、膀胱がんまたは膵臓がん。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗PSCA CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、PSCAに結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗PSCA CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。がん精巣抗原、ミスフォールドまたは変異体EGFR(トリプルネガティブ乳がんと関連)、および/または葉酸受容体アルファペプチドを認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるトリプルネガティブ乳がん。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗がん精巣抗原CAR、抗ミスフォールドもしくは変異体EGFR CAR、または抗葉酸受容体アルファCARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、がん精巣抗原、ミスフォールドもしくは変異体EGFR(トリプルネガティブ乳がんと関連)、および/または葉酸受容体アルファペプチドに結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗がん精巣抗原CAR、抗ミスフォールドもしくは変異体EGFR CAR、または抗葉酸受容体アルファCARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。SEZ6を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるSEZ6陽性小細胞肺がん(SCLC)、神経内分泌がん(例えば、甲状腺髄様がん)、大細胞肺がん(LCLC)、および悪性褐色細胞腫。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗SEZ6 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、SEZ6に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗SEZ6 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。RNF43を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるRNF43陽性結腸直腸がん、結腸がん、および子宮内膜がん。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗RNF43 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、RNF43に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗RNF43 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。TnMUC1を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、Ap
oE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるTnMUC1陽性乳がん(例えば、トリプルネガティブ乳がん)、膵臓がん、卵巣がん、結腸直腸がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、前立腺がん、結腸がん、多発性骨髄腫、および/またはT細胞急性リンパ芽球性白血病(TALL)。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗TnMUC1 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、TnMUC1に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗TnMUC1 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。ネクチン4を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるネクチン4陽性尿路上皮がん、NSCLC、乳がん、卵巣がん、膀胱がん、膵臓がん、および他の固形腫瘍。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗ネクチン4 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、ネクチン4に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗ネクチン4 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。EFNA4を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるEFNA4陽性トリプルネガティブ乳がん、卵巣がん、結腸直腸がん、肝臓がん、肺がん、および他の固形腫瘍。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗EFNA4 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、EFNA4に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗EFNA4 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。GPC3を認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/もしくは抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いるGPC3陽性肝細胞癌、肺がんおよび他の固形腫瘍。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗GPC3 CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、GPC3に結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗GPC3 CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。CFHを認識するCAR、ならびにIL-12、ならびに/または抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)、および/もしくは抗TGFb剤(例えば、抗TGFb抗体、可溶性TGFbR、抗avB6インテグリン抗体、天然TGFb結合タンパク質、dnTGFBR2、ビグリカン、デコリン)のうちの1つもしくは複数、のペイロードを用いる補体因子H(CFH)陽性乳がん、肺がん、非小細胞肺がん(NSCLC)、小細胞肺がん(SCLC)、および他の固形腫瘍。場合により、RDE制御ペイロードを含む抗CFH CARは、前記の他の療法と併用されるか、または連続投与される。併用療法または連続療法は、抗体が腫瘍関連抗原、例えば、CFHに結合するADCであり得る。併用療法は、RDE制御ペイロードを含む抗CFH CARの投与前、同時、または投与後に対象に提供され得る。
【0206】
概して、RDE制御導入遺伝子の有無にかかわらず前記のCAR細胞のいずれかは、他の分子(例えば、他の療法)と組み合わせて使用され得るか、または連続投与され得る。例えば、他の分子は、ポリペプチド、脂質、炭水化物、核酸、小分子薬、抗体、抗体-薬物コンジュゲート、生物学的薬物、または前記のいずれかの組合せであり得る。抗体薬物コンジュゲート(ADC)は、本明細書に記載されるものを含む。ADCは、CARと同じ抗原に結合し得るか、または別の抗原に結合し得る。ADCおよびCARが、同じ抗原に結合する場合、それらは、その同じ抗原上の同じまたは異なるエピトープに結合し得る。ADCおよびCAR療法(RDE制御ペイロードの有無にかかわらず)は、同時に提供され得るか、または、一方を他方の前に対象に投与してもよい。例えば、ADCおよびCARは、腫瘍関連抗原を標的にし得て、腫瘍量を減少させるために、まずADCを対象に投与することができ、次いで、残りのがん細胞を除去するために、CAR療法が投与される。
【0207】
Gold CARSによる処置
本開示は、本明細書に記載される1つまたは複数の組成物を有するキットに関する。キットには、例えば、受容体(例えば、キメラ抗原受容体もしくはT細胞受容体)およびRDEを含む導入遺伝子(RDEに作動可能に連結された導入遺伝子産物をコードする転写物を産生する)をコードする核酸、ならびに患者への免疫療法の調製および投与に関する、添付文書または他のラベル指示が含まれ得る。本明細書で使用する場合、「添付文書」は、治療用製品の商品包装中に習慣的に含まれる説明書を指し、そのような治療用製品の使用に関する適応症、用法、用量、投与、併用療法、禁忌、および/または警告に関する情報を含有する。例示的な核酸には、例えば、GC213(配列番号5)、SK072(配列番号11)、GC251(配列番号12)、PD007(配列番号13)、および/またはPD009(配列番号14)が含まれる。
【0208】
がんの処置に使用する場合、処置に対する患者の応答は、いくつかの方法、つまり、完全奏効、部分奏効、不変、および疾患進行で定義される。完全奏効では、がんまたは腫瘍のすべてが消失し、疾患の証拠はない。腫瘍マーカー(該当する場合)の発現レベルは、正常範囲内に入り得る。部分奏効では、がんは、百分率で縮小するが、疾患はとどまる。腫瘍マーカー(該当する場合)のレベルは降下(または上昇、腫瘍量の低下の兆候としての腫瘍マーカーに基づく)し得たが、疾患の証拠はとどまる。不変では、がんは増殖も縮小もせず、疾患の量は変わらなかった。腫瘍マーカー(該当する場合)は、著しくは変わらなかった。疾患進行では、がんは増殖し、処置前よりも疾患が増している。腫瘍マーカー試験(該当する場合)は、腫瘍マーカーが増したことを示す。
【0209】
がん処置の効能の他の測定には、全生存期間(すなわち、診断から、または評価される処置の開始から測定して、いずれかの理由による死亡までの時間)、無がん生存(すなわち、完全奏効後の、がんが検出不可能であり続ける期間)、および無増悪生存(すなわち、疾患安定化または部分奏効後の、腫瘍増殖の再開が検出できない期間)の期間が含まれる。
【0210】
腫瘍サイズ(腫瘍量)に関して固形がん処置応答を評価するための2つの標準的方法、WHO基準およびRECIST基準がある。これらの方法は、固形腫瘍を測定して、目下の腫瘍を過去の測定と比べるか、または将来の測定による変化を比べて、処置計画における変化を行う。WHO法では、固形腫瘍の長軸および短軸を測定し、次いでそれらの2つの測定の積を計算し、複数の固形腫瘍がある場合、すべての積の合計を計算する。RECIST法では、長軸のみを測定する。複数の固形腫瘍がある場合、すべての長軸測定の合計を計算する。しかしながら、リンパ節に関しては、長軸の代わりに短軸を測定する。
【0211】
本明細書に記載される方法および組成物で患者を処置すると、処置された患者の腫瘍量は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約90%、約95%、約100%、またはそれらの値と隣接する任意の範囲だけ減少する。本明細書に記載される方法および組成物で患者を処置すると、処置された患者の1年生存率は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約90%、約95%、約100%、またはそれらの値と隣接する任意の範囲だけ上昇する。本明細書に記載される方法および組成物で患者を処置すると、処置された対象の5年生存率は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約90%、約95%、約100%、またはそれらの値と隣接する任意の範囲だけ上昇する。本明細書に記載される方法および組成物で患者を処置すると、患者は、少なくとも6か月、少なくとも7か月、少なくとも8か月、少なくとも9か月、少なくとも10か月、少なくとも11か月、少なくとも12か月、少なくとも14か月、少なくとも16か月、少なくとも18か月、少なくとも20か月、少なくとも22か月、少なくとも24か月、少なくとも27か月、少なくとも30か月、少なくとも33か月、少なくとも36か月、少なくとも42か月、少なくとも48か月、少なくとも54か月、または少なくとも60か月またはそれ以上の持続的寛解を有する。本明細書に記載される方法および組成物で患者を処置すると、処置された患者の少なくとも35%、少なくとも40%、または少なくとも50%において完全奏効が得られる、および/または処置された患者の少なくとも50%、少なくとも60%、または少なくとも70%において部分奏効が得られる。
【0212】
本明細書に開示される発明は、以下の実験の詳細から理解が深まる。しかしながら、当業者は、考察される具体的な方法および結果が、その後に続く特許請求の範囲においてより十分に記載される本発明を例証するにすぎないことを容易に理解する。特に指示がない限り、開示は、具体的な手順、材料等に限定されず、それ自体、変わり得る。同じく、本明細書で使用する用語は単に特定の実施形態を記載する目的のためのものであり、限定的であるとは意図されないことも理解されるべきである。
【実施例
【0213】
実施例1 RDE-CARによるT細胞エフェクター活性の制御
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された第三世代抗CD19 CARカセット、およびIL-2をコードする遺伝子の3’-UTR(あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれているNCBI参照配列番号:NM_000586.3)を使用して、RDE Carを作製する。IL-2 3’-UTRをコードする核酸を、適切な発現ベクター中の抗CD19 CARカセット内へと操作により導入する。使用するIL-2、3’-UTR配列は:
taattaagtgcttcccacttaaaacatatcaggccttctATTTATTTAaatATTTAaattttatATTTAttgttgaatgtatggtttgctacctattgtaactattattcttaatcttaaaactataaatatggatcttttatgattctttttgtaagccctaggggctctaaaatggtttcacttATTTAtcccaaaatATTTAttattatgttgaatgttaaatatagtatctatgtagattggttagtaaaactATTTAataaatttgataaatataaa(配列番号53)
であった。
【0214】
抗CD19 RDE CARおよび抗CD19 CAR構築物を、日常的な方法により、T細胞(初代ヒトT細胞)の異なる集団にトランスフェクトし、適切な抗生物質(または他の選択スキーム)を使用して、T細胞の安定な集団を選択する。抗CD19 RDE CARを含むT細胞集団(CD19/CD22/CD3)および抗CD19 CARを含むT細胞集団(CD19/CD22/CD3)を、抗CD3/CD28ビーズとの共インキュベーションによって活性化し、脱ビーズ化後に静止状態へと戻させる。
【0215】
静止抗CD19 RDE CAR T細胞を、CD19/CD22/CD3Raji標的細胞と、2:1、5:1、および10:1のRDE CAR T細胞:Raji標的比で共培養する。解糖活性化因子グルコースを、1.0mM~10mM(1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、7.5mMおよび10mM)の範囲の濃度で培地に添加する。RDE-CAR T細胞およびRaji細胞を共に、24時間増殖させる。培養物を洗浄し、次いで抗CD22および抗CD3試薬で染色し、その後、CD22(Raji標的細胞)およびCD3細胞(CAR T細胞)をカウントする。これらの測定は、RDE-CAR発現の異なるレベルでの、RDE-CAR T細胞の標的細胞殺滅率(例えば、半減期)および増殖率を同定するであろう。
【0216】
活性化された抗CD19 RDE CAR T細胞を、CD19/CD22/CD3Raji標的細胞と、2:1、5:1、および10:1のRDE CAR T細胞:Raji標的比で共培養する。解糖活性化因子グルコースを、1.0mM~10mM(1mM、2、mM、3mM、4mM、5mM、7.5mMおよび10mM)の範囲の濃度で培地に添加する。RDE-CAR T細胞およびRaji細胞を共に、24時間増殖させる。培地から試料を採取し、IL-2に関してELISAにより試験する。
【0217】
対照として、活性化された抗CD19 CAR T細胞を、CD19/CD22/CD3Raji標的細胞と、2:1、5:1、および10:1のCAR T細胞:Raji標的比で共培養する。解糖活性化因子グルコースを、1.0mM~10mM(1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、7.5mMおよび10mM)の範囲の濃度で培地に添加する。CAR T細胞およびRaji細胞を共に、24時間増殖させる。培養物を洗浄し、次いで抗CD22および抗CD3試薬で染色し、その後、CD22(Raji標的細胞)およびCD3細胞(CAR T細胞)をカウントする。
【0218】
対照として、活性化された抗CD19 CAR T細胞を、CD19/CD22/CD3Raji標的細胞と、2:1、5:1、および10:1のCAR T細胞:Raji標的比で共培養する。解糖活性化因子グルコースを、1.0mM~10mM(1mM、2mM、3mM、4mM、5mM、7.5mMおよび10mM)の範囲の濃度で培地に添加する。CAR T細胞およびRaji細胞を共に、48時間増殖させる。培地から試料を採取し、IL-2に関してELISAにより試験する。
【0219】
実施例2 RDEからのマイクロRNA結合部位の除去
IL-2の3’-UTR由来のAUリッチエレメントは、mir181およびmir186マイクロRNA結合部位を有する。マイクロRNA部位の異なる組合せを、IL-2の3’-UTRから除去した。MIR186マイクロRNA部位をIL-2の3’-UTRから除去した場合、このUTRを含む構築物からの発現のダイナミックレンジは、50倍増加した。修飾IL-2、3’-UTRは、配列中のCTTをGAAで置き換え、以下に示される(配列中、新たなGAAは下線が付いている):
taattaagtgcttcccacttaaaacatatcaggccttctATTTATTTAaatATTTAaattttatATTTAttgttgaatgtatggtttgctacctattgtaactattattcttaatcttaaaactataaatatggatcttttatgattGAAtttgtaagccctaggggctctaaaatggtttcacttATTTAtcccaaaatATTTAttattatgttgaatgttaaatatagtatctatgtagattggttagtaaaactATTTAataaatttgataaatataaa(配列番号54)
IFNgの3’UTR由来のAUリッチエレメントは、mir125として特徴付けられるマイクロRNA結合部位も有する。IFNg RDEの配列は:
tggttgtcctgcctgcaatatttgaattttaaatctaaatctATTTAttaatATTTAacattATTTAtatggggaatatatttttagactcatcaatcaaataagtATTTAtaatagcaacttttgtgtaatgaaaatgaatatctattaatatatgtattATTTAtaattcctatatcctgtgactgtctcacttaatcctttgttttctgactaattaggcaaggctatgtgattacaaggctttatctcaggggccaactaggcagccaacctaagcaagatcccatgggttgtgtgtttatttcacttgatgatacaatgaacacttataagtgaagtgatactatccagttactgccggtttgaaaatatgcctgcaatctgagccagtgctttaatggcatgtcagacagaacttgaatgtgtcaggtgaccctgatgaaaacatagcatctcaggagatttcatgcctggtgcttccaaatattgttgacaactgtgactgtacccaaatggaaagtaactcatttgttaaaattatcaatatctaatatatatgaataaagtgtaagttcacaacta(配列番号55)
である。
【0220】
マイクロRNA部位の異なる組合せをIFNgの3’UTRから除去し、発現の上昇について試験した。mir125マイクロRNA部位をIFN-γの3’-UTRから除去した場合、このUTRを含む構築物からの発現率は上昇する。
【0221】
RDE-GFP+マイクロRNA部位をトランスフェクトしたT細胞におけるGFPの発現を、CD3/CD28ビーズで24時間活性化後に、マイクロRNA部位を除去してあるRDE-GFPを含むT細胞におけるGFPの発現と比べる。マイクロRNA部位の除去は、マイクロRNA部位を含む細胞と比べて、24時間後、GFPの発現を2~5倍の間で上昇させた。
【0222】
実施例3 第2の導入遺伝子を発現させるためのRDE構築物
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された抗CD19 CARカセット、およびGFP-RDE1(IFNg由来の3’-UTR)インサートを使用して、構築物を作製した。これらの2つのインサート/カセットを、同じレンチウイルス構築物中に配置した。抗CD19 CARカセット、およびGFP-RDEを含むインサートは反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。GFP-RDEインサートの制御領域はMinPであり、RDEはIFNgの内因性3’-UTRであった。抗CD19 CARカセットの制御領域は、MND(前記)であった。CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0223】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定および「CD3/CD28ビーズ」設定に関しては、CD19+Raji B細胞または抗CD3/抗CD28ビーズを、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、T細胞中でのそれらのマーカーおよびGFP発現を測定した。
【0224】
形質導入されたT細胞は、Raji標的細胞(CARを活性化する)と共に培養した場合、1.0%から6.5%の蛍光の増加を示し(約6.5倍)、CD3/CD28ビーズ(TCRを活性化する)と共に培養した場合、1.0%から4.4%の蛍光の増加を示した(約4.4倍)。形質転換されたT細胞は、Raji細胞と共に培養した場合、0.9%から84.8%への、集団における活性化細胞への変化を示し、CD3/CD28ビーズと共に培養した場合、0.9%から90.8%への変化を示した。
【0225】
実施例4 第2の導入遺伝子を発現させるための修飾RDE2構築物
実施例11および12に記載される抗CD19 CARカセット、ならびにGFP-RDE2.1(IL-2 RDE)インサートを使用して、構築物を作製した。RDE2.1を修飾してMIR186マイクロRNA部位を除去し、IL-2の3’-UTRからヌクレオチドを変更して、RDE2として用いた。
【0226】
これらの2つのインサート/カセットを、同じレンチウイルス構築物中に配置した。抗CD19 CARカセット、およびGFP-RDEを含むインサートは反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。GFP-RDEインサートの制御領域は、MinPであった。抗CD19 CARカセットの制御領域は、MND(前記)であった。CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0227】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定および「CD3/CD28ビーズ」設定に関しては、CD19+Raji B細胞または抗CD3/抗CD28ビーズを、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、T細胞中でのそれらのマーカーおよびGFP発現を測定した。
【0228】
形質導入されたT細胞は、Raji細胞と共に培養した場合、3.9%から12.1%への、集団における活性化細胞への変化を示し、CD3/CD28ビーズと共に培養した場合、3.9%から11.1%への変化を示した。
【0229】
実施例5 ルシフェラーゼ導入遺伝子を発現させるためのRDE構築物
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-RDE1(IFNgの3’-UTR、Gold1)インサートまたはルシフェラーゼ-3’-UTR(細胞の代謝状態に応じた示差的導入遺伝子翻訳を付与しない3’-UTR、3’-UTR)を使用して、構築物を作製した。抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-RDE1を含むインサートは反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。ルシフェラーゼ-RDE1インサートおよびルシフェラーゼ-3’-UTRの制御領域は、
TAGAGGGTATATAATGGAAGCTCGACTTCCAG
(MinP)配列番号56
GGAGGAAAAACTGTTTCATACAGAAGGCGTGGAGGAAAAACTGTTTCATACAGAAGGCGTGGAGGAAAAACTGTTTCATACAGAAGGCGTAGATCTAGACTCTAGAGGGTATATAATGGAAGCTCGAATTC
(NFAT)配列番号57
の配列を有する、MinPプロモーターまたはNFATプロモーターのいずれかであった。
【0230】
抗CD19 CARカセットの制御領域は、MNDプロモーターであった。CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0231】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定および「CD3/CD28ビーズ」設定に関しては、CD19+Raji B細胞または抗CD3/抗CD28ビーズを、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、T細胞中でのそれらのマーカーおよびルシフェラーゼ発現を測定した。
【0232】
図2は、休止時のT細胞の生物発光と比べて、形質導入されたT細胞は、Raji標的細胞(CARを活性化する)と共に培養した場合、またはCD3/CD28ビーズ(TCRを活性化する)と共に培養した場合、生物発光が増加したことを示す。NFATプロモーターおよびIFNgの3’-UTR(Gold1)を含むT細胞は、TCR刺激と対比して、CAR刺激からより大きなオン-オフ応答を示した。すべての条件下で、Gold1を含むT細胞は、IFNgの3’UTR(3’-UTR)により制御されないルシフェラーゼを用いた同じ条件(および同じプロモーター)下のT細胞よりも少ない量の生物発光を有した。
【0233】
実施例6 ルシフェラーゼを制御するRDEの比較
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-RDE1(IFNgの3’-UTR、Gold1)インサート、ルシフェラーゼ-RDE2(IL-2の3’-UTR、Gold2)インサート、ルシフェラーゼ-RDE3(mir186部位を除去するために前記のように修飾された、IL-2の3’-UTR、Gold3)またはルシフェラーゼ-3’-UTR(細胞の代謝状態に応じた示差的導入遺伝子翻訳を付与しない3’-UTR、3’-UTR)を使用して、構築物を作製した。図3に示す、これらのインサート/カセットの組合せを、同様のレンチウイルス構築物中に配置した。抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-RDEを含むインサートは反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。ルシフェラーゼ-RDEインサートおよびルシフェラーゼ-3’-UTRの制御領域は、MinPプロモーターまたはNFATプロモーターのいずれかであった。抗CD19 CARカセットの制御領域は、MNDプロモーターであって、CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0234】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定に関しては、CD19+Raji B細胞を、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、T細胞中でのそれらのマーカーおよびルシフェラーゼ発現を測定した。
【0235】
図3は、形質導入されたT細胞は、Raji標的細胞(CARを活性化する)と共に培養した場合、RDE1(Gold1)、RDE2(Gold2)、またはRDE3(Gold3)を含む構築物に関して、休止時のT細胞の生物発光と比べて、増加した生物発光を有したことを示す。NFATプロモーターおよびRDE1を含むT細胞は、MinPプロモーターおよび対応するRDEを含むT細胞よりも大きなオン-オフ応答を示した。すべての条件下で、ルシフェラーゼを制御するRDEを含むT細胞は、RDEにより制御されないルシフェラーゼカセットを含むT細胞よりも少ない量の生物発光を有した。MinPプロモーターと組み合わせた場合、RDE1は、CAR刺激での生物発光において4.1倍の増加を与え、RDE2は、生物発光において1.8倍の増加を与え、RDE3は、1.4倍の増加を与えた。NFATプロモーターと組み合わせた場合、RDE1は、CAR刺激での生物発光において8.5倍の増加を与え、RDE2は、生物発光において3.1倍の増加を与え、RDE3は、1.3倍の増加を与えた。いずれかのプロモーターにより、RDE3構築物は、最も多い量の生物発光を与え、RDE1構築物は、最も少ない量の生物発光を与え、RDE2構築物は、RDE3とRDE1との間の量の生物発光を与えた。
【0236】
実施例7 IL-12を発現するためのRDE構築物
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された抗CD19 CARカセット、およびIL-12-RDE1(IFNgの3’-UTR)インサートまたはIL-12 3’-UTR(細胞の代謝状態に応じた示差的導入遺伝子翻訳を付与しない3’-UTR)を使用して、構築物を作製した。抗CD19 CARカセット、およびIL-12-RDE1を含むインサートは反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。IL-12-RDE1インサートおよびIL-12 3’-UTRの制御領域は、MinPプロモーターまたはNFATプロモーターのいずれかであった。抗CD19 CARカセットの制御領域は、MNDプロモーターであった。CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0237】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定に関しては、CD19+Raji B細胞を、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、それらのマーカーを測定した。T細胞中でのIL-12発現をELISAにより測定した。
【0238】
図4は、MinPプロモーターまたはNFATプロモーターにより制御される構築物を使用して、形質導入されたT細胞が、Raji標的細胞(CARを活性化する)と共に培養した場合、休止時のT細胞のIL-12発現と比べて、上昇したIL-12発現を有したことを示す。NFATプロモーターおよびRDE1(Gold1)を含むT細胞は、休止からCAR刺激へと、IL-12発現における168倍の変化を示した。NFATプロモーターおよび3’-UTR(CAR刺激に応答性でない、3’-UTR)を含むT細胞は、発現における50倍の変化を示し、RDE1(Gold1)を含むminPプロモーターは発現における6.3倍の変化を示した。
【0239】
実施例8 AUエレメントおよび定常状態発現
ルシフェラーゼをコードする核酸に作動可能に連結された異なるRDEを含む構築物を作製した。使用した異なるRDEは、AU4(CTLA4)、AU13(IL-5)、AU14(IL-6)、AU15(IL-9)、AU16(IL-10)、AU17(IL-13)、およびAU101(IFNg)であった。これらのルシフェラーゼ-AU構築物を初代T細胞に形質導入した。細胞が休止段階に戻った後、細胞をプレーティングし、偽誘導するか(sham induced)(基底)、または抗CD3および抗CD28抗体で誘導した(活性化)。活性化から24時間時点で、各々におけるルシフェラーゼ単位の量を測定した。これらの量を図5の棒グラフにプロットする。
【0240】
この実施例でのAUエレメントは、異なる基底発現レベル、異なる誘導発現レベル(24時間時点)、および異なる誘導倍率レベルを有した。AU構築物は、異なる基底発現量、異なる誘導発現量、および異なる量の誘導倍率(またはダイナミックレンジ)を示した。
【0241】
実施例9 AUエレメントおよび発現パラメータ
ルシフェラーゼをコードする核酸に作動可能に連結された異なるRDEを含む構築物を作製した。使用した異なるRDEは、AU2(CSF2)、AU3(CD247)、AU5(EDN1)、AU7(SLC2A1)、AU10(Myc)、AU19(TMEM-219)、AU20(TMEM-219snp)、AU21(CCR7)、AU22(SEM-A4D)、AU23(CDC42-SE2)、およびAU101(IFNg)であった。これらのルシフェラーゼ-AU構築物を初代T細胞に形質導入した。細胞が休止段階に戻った後、細胞をプレーティングし、処理しないか(基底)、または抗CD3および抗CD28抗体で活性化した(活性化)かのいずれかであった。活性化から24時間時点で、各々におけるルシフェラーゼ単位の量を測定した。これらの量を図6の棒グラフにプロットする。あるいは、細胞が休止段階に戻った後、細胞を、各時点:1日、3日、6日、および8日での測定のためにクワドルプリケート(quadruplicate)で96ウェルプレートにプレーティングした。細胞を、処理しないか、または抗CD3および抗CD28抗体で活性化し、1日、3日、6日、および8日時点でルシフェラーゼ活性を測定した。これらの結果を図7の棒グラフにプロットし、下の表1に示す。図8は、棒グラフにプロットした選択されたデータを示す。下の表1の丸括弧の中の数は、1日目のルシフェラーゼ単位で割った、3、6、および8日目のルシフェラーゼ単位である。
【0242】
【表2】
【0243】
図6図7および表1のAUエレメントは、異なる基底発現レベル、異なる誘導発現レベル(24時間時点)、および異なる誘導倍率レベルを有した。基底発現レベルは、これらのAUエレメントに関して約2000倍の範囲にわたって異なり(AU7からAU20)、誘導発現レベルは、約5500倍の範囲にわたって異なった(AU7からAU10)。構築物の基底発現は、AU7(SLC2A1)の1390からAU20(TMEM-219snp)の2,927,000に及んだ。活性化発現は、AU7の4914(1日目)からAU10の27,800,0000(8日目)に及んだ。図8および表1は、いくつかのAUエレメント、例えば、AU101(IFNg)、AU2(CSF2)、AU5(EDN1)、AU7(SLC2A1)、AU21(CCR7)、およびAU23(CDC42-SE2)は、より低いレベルの出力を有したことを示す。いくつかのAUエレメント、つまり、AU19(TMEM-219)およびAU22(SEM-A4D)は、中間の量の出力を有した。そしていくつかのAUエレメント、つまり、AU20(TMEM-219snp)およびAU10(Myc)は、高い出力を有した。
【0244】
ルシフェラーゼデータは、各ルシフェラーゼ-AU構築物のダイナミックレンジ(誘導倍率または活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ)についても分析した。各AU構築物の、1日、3/4日(活性化発現は3日目に測定し、基底発現は4日目に測定した)、6日および8日時点でのダイナミックレンジ(誘導倍率)。このデータを、下の表2に示し、図9および図10の棒グラフにプロットする。
【0245】
【表3】
【0246】
1日時点で、ダイナミックレンジ(誘導倍率=活性化/基底)は、約1(AU22)から約17(AU101)に及んだ。3/4日時点で、ダイナミックレンジは、約4.5(AU22)から約27(AU21)まで異なった。6日時点で、ダイナミックレンジは、約7(AU22)から約29(AU21)まで異なった。8日目、ダイナミックレンジは、約7(AU22)から約30(AU21)まで異なった。AU構築物は、いくつかの関連パターンを示した。AU2およびAU101は、1日目にダイナミックレンジの急速な増加を示し、次いでダイナミックレンジは6日目および8日目に減少した。AU5およびAU21は、0日目から3/4日目まで増加するダイナミックレンジを示し、次いでダイナミックレンジは6日目および8日目を通して維持される。AU3、AU20、AU10、AU7およびAU23は、0日目から6日目まで上昇するダイナミックレンジを示し、次いでダイナミックレンジは8日目に減少した。AU19、およびAU22は、0日目から8日目まで上昇するダイナミックレンジを示した。
【0247】
AU21およびAU23は、加速するダイナミックレンジを示し、これらのAU構築物はさらに、低い基底発現を有した(1日目=それぞれ、4865および27363)。AU2およびAU101は、24時間から72時間まで減少するダイナミックレンジを示し、これらのAUエレメントも、低い基底発現を有した。AU5およびAU20も、1日目から3/4日目まで減少するダイナミックレンジを示し(AU2およびAU101よりも発現は高かったが)、AU5が低い基底発現を有したのに対し、AU20は高い基底発現を有した。AU10、AU19およびAU22は、1日目から3/4日目まで一貫したダイナミックレンジを示し、高い基底レベルの発現を有した。AU3およびAU7も、1日目から3/4日目まで一貫したダイナミックレンジを有し、低い基底発現レベルを有した。
【0248】
上記のデータは、異なるAUエレメントが、1~8日目の発現に対して異なる時間的効果を有することを示す。いくつかのAUエレメントは、時間範囲の異なる部分にわたって加速するダイナミックレンジを示す。AUエレメントは、異なる総発現量(Cmax)および異なる最大発現までの時間(Tmax)を示す。AUエレメントはまた、異なる最大ダイナミックレンジおよびそれらの最大に達するまでの異なる時間も示す。これらの異なる発現動態は、所望の導入遺伝子に対して、カスタマイズされた基底、Cmax、Tmax、ダイナミックレンジ、および最大ダイナミックレンジまでの時間をもたらすために使用され得る。これらの異なる動態はまた、細胞の活性化後の細胞において、2つの導入遺伝子の時間的に異なる発現をもたらすために使用することもできる。
【0249】
実施例10 グルコースおよびガラクトースによるAUエレメント制御
ルシフェラーゼをコードする核酸に作動可能に連結された異なるRDEを含む構築物を作製した。RDEは、細胞の解糖状態に応答性のAUエレメントであった。AUエレメント-ルシフェラーゼ構築物をT細胞に形質導入した。細胞が休止状態に達した後、細胞をウェルに分け、グルコースまたはガラクトースのいずれかを含む培地を供給した。ルシフェラーゼ活性を3日目および5日目に測定した。これらの結果を図11の棒グラフに示す。結果は、ガラクトースと比べて、グルコースはルシフェラーゼの発現を上昇させ、発現量は3日目から5日目まで増加したことを示す。3日目、グルコース処理した細胞は、ガラクトース処理した細胞よりも15X多い、ルシフェラーゼの発現を有し、5日目に、これは27X多い発現に増加した。
【0250】
実施例11 マウスリンパ腫モデルにおける、Goldを使用するペイロード送達
あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載された抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-AU(IL-6の3’UTR)インサートを使用して、構築物を作製した。これらの構築物を、2シストロン性レンチウイルス構築物中に配置した。抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼ-RDEを含むインサートは、2シストロン性ベクター上で反対方向に転写され、各々の制御領域は、2つのインサート/カセット間に位置する。ルシフェラーゼ-RDEインサートの制御領域はMinPプロモーターであった。抗CD19 CARカセットの制御領域は、MNDプロモーターであった。CD4+T細胞に、2シストロン性構築物を形質導入した。
【0251】
第2の構築物は、前記の抗CD19 CARカセット、およびルシフェラーゼインサート(RDEエレメントを含まないため、発現は構成的であった)を使用して作製した。両方ともの構築物を、T細胞の異なる群へと別々に形質導入した。
【0252】
形質導入されたT細胞を休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験した。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートした。「Raji共培養」設定に関しては、CD19+Raji B細胞を、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートした。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、T細胞中でのそれらのマーカーおよびルシフェラーゼ発現を測定した。これらのインビトロ結果は、抗CD19 CAR T細胞が、CARを通したT細胞の活性化後に、ルシフェラーゼを作ることを示した。
【0253】
ルシフェラーゼ-RDEを含むこれらの抗CD19 CAR T細胞を、リンパ腫のマウスモデルにおいても試験した。CD19+Raji細胞を、NSGマウスの脇腹に移植した。腫瘍形成後、抗CD19 CAR T細胞をマウスに注射し、発光に関してマウスをスキャンした。マウスの撮像は、CD19陽性腫瘍により活性化された抗CD19 CAR T細胞由来の、腫瘍部位での発光を示した。より多くのT細胞が活性化されたため、経時的に発光量も増加した。対照的に、ルシフェラーゼの構成的発現を伴う抗CD19 CAR T細胞は、マウス全体、ならびにマウスの脇腹の腫瘍部位において発光することになる。
【0254】
実施例12:ペイロードとしてのmiRNA
IL-12をコードするペイロード導入遺伝子が、Du等、FEBs Journal 273:5421~5427頁(2006)またはChung等、Nucl Acids Res 34:e53 (2006)において開示されるmir155カセットをコードする人工イントロンを有するように操作される。mir155カセットは、作動可能に連結されたAUエレメント、例えば、AU101(IFNg)またはAU14(IL-6)などを含むように操作され、導入遺伝子も、AUエレメント、例えば、AU101またはAU14などを用いて操作される。mir155イントロンを含むこの導入遺伝子を、初代T細胞内へと操作により導入する。実施例14に記載される抗CD19 CARも、初代T細胞内へと操作により導入される。
【0255】
IL-12ペイロードを含む抗CD19 CAR T細胞を、休止状態に戻させ、次いで、刺激後に以下のように試験する。「刺激なし」設定に関しては、形質導入されたT細胞を培地中、単独で24時間インキュベートする。「Raji共培養」設定に関しては、CD19+Raji B細胞を、形質導入されたT細胞と共に24時間インキュベートする。24時間時点で、T細胞を、活性化マーカーであるCD25およびCD69に関して染色し、フローサイトメトリーに供して、それらのマーカーを測定する。細胞を、ペイロードIL-12の発現に関しても試験する。
【0256】
IL-12ペイロードを含むこれらの抗CD19 CAR T細胞を、リンパ腫のマウスモデルにおいても試験する。CD19+Raji細胞を、NSGマウスの脇腹に移植する。腫瘍形成後、IL-12ペイロードを含む抗CD19 CAR T細胞を、マウスに注射する。投与後4日時点から2日おきに、マウスにおける腫瘍殺滅を、ノギスを使用して測定する。
【0257】
実施例13 IL-12ペイロード送達
実施例14に記載される抗CD19 CARを含む構築物を作製した。IL-12とそれに続くAU101(INFgからのRDE)をコードする核酸に作動可能に連結されたNFATプロモーターを含む構築物も作製した。構築物から作られるIL-12転写物は、IL-12のコード配列をAU101 RDEに作動可能に連結する。IL-12の構成的発現をもたらす第2のIL-12構築物を作製した。第3の構築物は、ルシフェラーゼをAU14(IL-6)の制御下に置いた。
【0258】
構築物を初代T細胞に形質導入し、次いで、それらを休止状態に戻させた。これは、IL-12のペイロード(RDE制御もしくは構成的)またはルシフェラーゼのペイロードを含む抗CD19 CAR T細胞を生み出した。
【0259】
抗CD19 CAR、およびIL-12ペイロード(RDE制御もしくは構成的)またはルシフェラーゼペイロードを含む初代T細胞を、CD19+担腫瘍マウスの脇腹において投与した。腫瘍細胞の殺滅を42日間にわたってモニタリングした。抗CD19 CARおよびルシフェラーゼペイロードを含むT細胞を投与されたマウスは、中程度の量の腫瘍細胞殺滅(約3log)を示した。IL-12ペイロードを投与されたマウスは、多量の腫瘍細胞殺滅(6~7log)を有した。構成的またはAU101制御IL-12を投与されたマウスにおけるIL-12血清レベルの比較は、全身IL-12レベルでの10倍の差異を有しており、AU101制御ペイロードは、構成的IL-12ペイロードの10分の1の量のIL-12を有した。
【0260】
IL-12発現のRDE制御は、マウスにおける全身IL-12レベルを下げたが、IL-12の局所的濃縮をもたらし、それが、腫瘍細胞殺滅を改善した。活性化CAR T細胞が腫瘍細胞を殺滅した後、それらのCAR T細胞は、腫瘍部位から、リンパ節および/または脾臓へと遊走し得て、そこで、他のT細胞を教育して、メモリーT細胞を形成することができる。
【0261】
実施例14 DLL3+がん細胞へのCXCL9および抗PD1療法の協調的送達
抗DLL3 CARを、実施例20に記載されるように作製する。同じく実施例20に記載されるように、このCAR構築物を、T細胞内へと操作により導入する。
【0262】
抗DLL3 CAR T細胞による送達のために、2つのペイロードカセットを作製する。最初に、早期発現プロファイル(細胞の活性化後の早期最大発現)を有するRDE、例えば、AU2(CSF-2、1日目に最大誘導倍率)、AU101(IFNg、1日目に最大誘導倍率)、またはAU5(EDN1、3/4日目に最大誘導倍率)などに作動可能に連結された分泌ペイロードとしてCXCL9をコードする構築物を作製する。次に、後期発現プロファイル(細胞の活性化後の後期最大発現)を有するRDE、例えば、AU22(SEM-A4D、8日目に最大誘導倍率)またはAU19(TMEM-219、8日目に最大誘導倍率)などに作動可能に連結された分泌ペイロードとして抗PD1抗体(例えば、ペンブロリズマブ(Keytruda(登録商標)))をコードする構築物を作製する。2つのペイロードは、2シストロン性構築物中に配置され得る、同じ構築物上に配置され得る、または、ペイロードを、別個の構築物から発現させることができる。前記の実施例20に記載されるように、ペイロード構築物を、抗DLL3 CAR T細胞内へと操作により導入する。
【0263】
この操作されたCAR T細胞を、実施例20に記載されるようにNSGマウスモデルに投与する。CAR T細胞は、腫瘍標的でのDLL3により活性化され、CXCL9を有するRDE構築物が、最初にこのペイロードを発現してから、後で抗PD1抗体ペイロードが発現される。CXCL9構築物のAU2、AU5、またはAU101 RDEは、がん標的でのDLL3による、細胞の活性化から約1日後の早期最大発現を有する。CXCL9は、DLL3によるT細胞の活性化後早期に分泌され得て、CXCL9は、抗PD1抗体で処置された腫瘍に対するT細胞応答を強化し得る。CXCL9の分泌後、抗PD1は、後で(約8日)最大限分泌され、この抗体の効果は、CXCL9による前処置により増加し得る。
【0264】
CXCL9の早期発現は、抗PD1抗体からの活性およびがん殺滅を強化する。
実施例15 併用療法
例えば、SC16.15またはSC16.25として、米国特許出願公開第20170137533号明細書(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている)に記載されるような抗DLL3抗体ドメインを使用して、CAR構築物を作製する。この抗DLL3抗体ドメインは、一本鎖抗体(scFv)にされ、抗DLL3 scFvを、CAR(例えば、あらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれている国際公開第2012/079000号に記載されたものなど)の膜貫通部分および細胞内部分と組み合わせて、抗DLL3 CARを作製する。
【0265】
導入遺伝子が転写されると、導入遺伝子に対する転写物が、導入遺伝子をRDEに作動可能に連結することになるように、導入遺伝子を、RDEを用いて操作することによりペイロード構築物を作製する。ペイロード導入遺伝子は、抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、抗CXCR4抗体、抗CXCL12抗体、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-12、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、CSF1受容体のアンタゴニスト、TNFα、および/または抗CD28抗体をコードし得る。RDEは、AU101(INFg)またはAU14(IL-6)であり得る。
【0266】
構築物を初代T細胞に形質導入し、次いで、それらを休止状態に戻させる。これは、ペイロード:抗CXCL12抗体、抗CXCR4抗体、IL-12、抗4-1BB抗体、抗CD11b抗体、抗CTLA4抗体、抗IL1b抗体、BiTE、CCL2、HAC、ヘパリナーゼ、ヒアルロニダーゼ、Hsp60、Hsp70、IL-2、IL-15、IL-18、INFγ、miRNA(例えば、mir155)、CD40リガンド、ApoE3、ApoE4、TNFα、CCR2、CCR4/CXCL12、CXCR3+CXCL9、CXCL9、ACLY、CSF1受容体のアンタゴニスト、Toxに対するmiRNA(例えば、hsa-mir-26b-5p(MIRT030248)、hsa-mir-223-3p(MIRT054680))、TCF-7に対するmiRNA(例えば、mIR-192、mIR-34a、miR-133a、miR-138-5p、miR-342-5p、miR-491-5p、miR-541-3p)、および/または、抗CD28抗体(全長、および一本鎖抗体などの断片を含む)、のうちの1つまたは複数を含む抗DLL3 CAR T細胞を産生した。
【0267】
抗体-薬物コンジュゲート(ADC)を、例えば、SC16.15またはSC16.25として、米国特許出願公開第20170137533号明細書(あらゆる目的のために参照によりその全体が組み込まれている)に記載されるような抗DLL3抗体との間で作製する。この抗DLL3抗体ドメインを、適切なフォーマット(例えば、Fab、F(ab’)2、または全長IgG)へと変換し、1つまたは複数の薬物(例えば、エトポシド、イリノテカン、シスプラチン、および/またはカルボプラチン)にコンジュゲートする。
【0268】
ヒト黒色腫、ヒト小細胞肺がん(SCLC)、およびヒトIDH1mutグリオーマのがん異種移植片を確立するために、Jackson LaboratoriesからのNSGマウスモデルを使用する。がん異種移植片をマウスにおいて確立した後、マウスを、抗DLL3 CAR、およびペイロードのうちの1つを含む初代T細胞、抗DLL3 ADC、または抗DLL3 CARおよびペイロードのうちの1つを含む初代T細胞ならびに抗DLL3 ADCで処置する。次いで、ADCと、DLL3-CAR T細胞の様々なペイロードと、抗DLL3 ADCを加えた、DLL3 CAR T細胞の様々なペイロードとの間で、がん異種移植片殺滅を比較する。
【0269】
実施例16 ノッチ阻害剤はT細胞活性化を増強する
抗DLL3 CARを、前記のように作製する。この抗DLL3 CARを、前記のように初代T細胞内へと配置する。抗DLL3 CAR T細胞は、RDEの制御下のペイロードも含み得る。
【0270】
抗DLL3 CAR T細胞を、1nM、10nM、100nM、および1uMの濃度でのジベンザゼピン(ガンマセクレターゼ阻害剤)の存在下または非存在下、SHP77細胞(DLL3発現がん細胞株)と、異なる比(例えば、1:1、1:3、1:10のCAR T細胞対SHP77)で混合する。
【0271】
抗DLL3 CAR T細胞を、実施例20に記載されるNSGマウスモデルにも投与する。その投与も、ジベンザゼピンの投与と共に、または伴わずに行う。
【0272】
実施例17 抗TNMUC1 CARおよびペイロード送達
構築物GC215(分泌ナノルシフェラーゼおよび83% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、GC216(分泌ナノルシフェラーゼおよび53% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、SK062(配列番号9、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびSK072(配列番号11、LNGFRにおける53% GC3を有する)抗TnMUC1 CAR、SK148(配列番号10、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびGC213(配列番号5、LNGFRにおける53% GC3を有する)RDE制御下のIL-12ペイロードを含む抗TnMUC1 CARを、マウス腫瘍モデルにおいて比較した。これらの構築物を、ドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞を、100万または300万細胞の用量のいずれかでマウスに投与した。T細胞の投与前に、マウスにHS766T細胞(転移性膵癌細胞株)を接種して、TnMUC1陽性である腫瘍を増殖させた。HS766T細胞はさらに、腫瘍細胞のレポーターとしてのルシフェラーゼにより操作された。
【0273】
その試験の結果を図12に示す。GC213(抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける53% GC3)およびSK148(抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける83% GC3)は、14日時点で最大量の腫瘍殺滅をもたらした。300万の、GC213を含むT細胞が投与されたマウスのスキャンは、10匹のマウスのうちの8匹が、試験の67日時点で無腫瘍であることを示す。
【0274】
実施例18 抗TNMUC1 CAR T細胞からのサイトカイン分泌
構築物GC215(分泌ナノルシフェラーゼおよび83% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、GC216(分泌ナノルシフェラーゼおよび53% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、SK062(配列番号9、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびSK072(配列番号11、LNGFRにおける53% GC3を有する)抗TnMUC1 CAR、SK148(配列番号10、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびGC213(配列番号5、LNGFRにおける53% GC3を有する)RDE制御下のIL-12ペイロードを含む抗TnMUC1 CARを、サイトカイン分泌に関するインビトロモデルにおいて比較した。これらの構築物をドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞を、PL45(膵臓腺癌)、HS766T(転移性膵癌)、またはMCF7(乳腺癌(breast adenocarcinoma))のうちの1つと混合した。これらの細胞株も、細胞株にルシフェラーゼを付加するGC084により修飾した。
【0275】
その試験の結果を、図13および図14に示す。図13は、形質導入されたT細胞から、TnMUC1標的を有する標的がん細胞との相互作用後に分泌されたIFNgのレベルを示す。図13は、腫瘍と共培養するとIFNg分泌が増加することを示す。図14では、IL-12の分泌は、IL-12ペイロードを含む構築物であるSK148およびGC213においてのみ観察される。83% GC3のLNGFRを含む抗TnMuc1 CAR構築物であるSK148では、53% GC3 LNGFRを含む抗TnMuc1 CAR構築物であるGC213と比べて多くのIL-12が分泌された。IL-12分泌は、腫瘍細胞株のどれとでも、共培養すると上昇する。
【0276】
実施例19 異なるがん細胞に対する、抗TNMUC1 CAR T細胞の細胞傷害性
構築物GC215(分泌ナノルシフェラーゼおよび83% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、GC216(分泌ナノルシフェラーゼおよび53% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、SK062(配列番号9、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびSK072(配列番号11、LNGFRにおける53% GC3を有する)抗TnMUC1 CAR、SK148(配列番号10、LNGFRにおける83% GC3を有する)、およびGC213(配列番号5、LNGFRにおける53% GC3を有する)RDE制御下のIL-12ペイロードを含む抗TnMUC1 CARを、腫瘍細胞株に対する細胞傷害性に関するインビトロモデルにおいて比較した。これらの構築物をドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞を、PL45(膵臓腺癌)、HS766T(転移性膵癌)、またはMCF7(乳腺癌)のうちの1つと、異なる、エフェクター細胞対標的細胞比(1:1、3:1および9:1)で混合した。これらの細胞株も、細胞株にルシフェラーゼを付加するGC084により修飾した。
【0277】
その試験の結果を、図15図16および図17に示す。抗TNMuc1 CARを形質導入されたT細胞は、腫瘍細胞株の各々に対して、抗TnMuc1 CARを含まない構築物よりも高い細胞傷害性を有する。抗TnMuc1 CARおよびIL-12ペイロードを含む構築物は、HS766TおよびPL45腫瘍細胞に対して、IL-12ペイロードを含まない構築物よりも高い細胞傷害性をもたらした。
【0278】
実施例20 異なるドナーからのT細胞を使用する、膵がんに対する抗TNMUC1 CAR T細胞の効能
構築物GC216(分泌ナノルシフェラーゼおよび53% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、SK072(配列番号11、LNGFRにおける53% GC3を有する)抗TnMUC1 CAR、およびGC213(配列番号5、LNGFRにおける53% GC3を有する)RDE制御下のIL-12ペイロードを含む抗TnMUC1 CARを、異なる3ドナー(180、580および598)からのT細胞を使用して比較した。
【0279】
これらの構築物を、3つの異なるドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞をマウスに投与した。T細胞の投与前に、マウスにHS766T細胞(転移性膵癌細胞株)を接種して、TnMUC1陽性である腫瘍を増殖させた。HS766T細胞はさらに、腫瘍細胞のレポーターとしてのルシフェラーゼにより操作された。
【0280】
その試験の結果を、図18図19および図20に示す。GC213(抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける53% GC3)は、すべての3ドナー由来のT細胞において最大量の腫瘍殺滅をもたらした。
【0281】
実施例21 抗TNMUC1 CARおよびペイロード送達
構築物GC216(分泌ナノルシフェラーゼおよび53% GC3に操作されたLNGFRを含む非CARベクター)、SK072(配列番号11、LNGFRにおける53% GC3を有する)抗TnMUC1 CAR、SK201(抗TnMUC1 CAR、およびIFNg Gold制御下の分泌N-ルシフェラーゼペイロードを含むsmol2プロモーター)、SK209(抗TnMUC1 CAR、およびIFNg Gold制御下の膜結合IL-12ペイロードを含むNFAT/MNDプロモーター)、GC213(配列番号5、LNGFRにおける53% GC3を有する)RDE制御下のIL-12ペイロードを含む抗TnMUC1 CAR、ならびにGC251(配列番号12)を、マウス腫瘍モデルにおいて比較した。これらの構築物を、ドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞を、100万または300万細胞の用量のいずれかでマウスに投与した。T細胞の投与前に、マウスにHS766T細胞(転移性膵癌細胞株)を接種して、TnMUC1陽性である腫瘍を増殖させた。HS766T細胞はさらに、腫瘍細胞のレポーターとしてのルシフェラーゼにより操作された。
【0282】
その試験の結果を図21に示す。GC213(抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける53% GC3)およびGC251(抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける83% GC3)は、14日時点で最大量の腫瘍殺滅をもたらした。300万の、GC213を含むT細胞が投与されたマウスのスキャンは、10匹のマウスのうちの8匹が、試験の67日時点で無腫瘍であることを示す。
【0283】
実施例22 ラパマイシンは、細胞活性化後のGold制御下のペイロードの発現を後退させる
前記の方法および材料を使用して、抗DLL3-CAR、およびIFNg Goldエレメント制御下のナノルシフェラーゼを含む2シストロン性ベクターを作製する。この2シストロン性ベクターを初代T細胞に形質導入し、形質導入されたT細胞を得る。形質導入されたT細胞を、DLL3抗原を提示するSHP-77細胞と混合すると、初代T細胞が活性化され、ナノルシフェラーゼが発現する。
【0284】
初代T細胞の活性化に続く、ナノルシフェラーゼの発現を阻害するラパマイシンの能力を試験した。抗DLL3 CARおよびナノルシフェラーゼをコードする2シストロン性ベクターを形質導入された初代T細胞を、SHP-77細胞と混合し、次いで、3つの処置計画を使用した。ラパマイシンなし(NoRx)、SHP-77細胞と同時にラパマイシンを添加(同時Rx)、またはSHP-77細胞の添加から24時間後にラパマイシンを添加した(遅延Rx)。24時間ごとに、新しい培地を細胞と混合した。細胞が、より早い時期の培地中でラパマイシンを与えられていた場合、後の培地交換時での培地にラパマイシンを含めた。
【0285】
その結果を図22に示す。図22は、ナノルシフェラーゼ活性を、NoRx試料の活性に対して正規化する。ナノルシフェラーゼのレベルを、SHP-77細胞と混合後の24時間、48時間、および72時間の時点で測定した。データは、同時Rxおよび遅延Rxの両方とも、ナノルシフェラーゼの発現を低下させることを示し、ラパマイシンが、ナノルシフェラーゼペイロードのGold制御発現を後退させ得ることを示す。
【0286】
実施例23 IL-12ペイロードを含む抗TNMUC1 CARのIL-12体内分布
GC251(配列番号12、抗TNMUC1 CAR+IL-12、LNGFRにおける83% GC3)を、ドナーT細胞に形質導入し、トランスフェクトされたT細胞を、200万細胞の用量でマウスに投与した。Gold CAR T細胞の投与前に、マウスにPC3細胞(グレードIVの前立腺腺癌の骨転移)を接種して、TnMUC1陽性である腫瘍を増殖させた。PC3細胞はさらに、腫瘍細胞のレポーターとしてのルシフェラーゼにより操作された。
【0287】
Gold CAR T細胞の投与から2日(B6)、7日(B5)、10日(B4)、14日(B3)、21日(B2)、および35日(B1)の時点で、マウスを殺処分した。腫瘍、血液および脾臓をマウスから採取し、試料を、IL-12、IL-1b、IL-6、IL-8、IL-12p70、およびTNFaに関して試験した。この用量では、Gold CAR T細胞(GC251)は、PC3腫瘍を、14~21日までに完全に退行させた(図23を参照)。
【0288】
腫瘍試料では、IL-12は、7日時点で最大値に達し、次いで、腫瘍が除去されると落下した(図24)。腫瘍中でのIL-12レベルは、腫瘍中では、血液または脾臓中よりもはるかに高かった。IL-1b、IL-6、IL-8およびIL-12p70も、腫瘍中では、腫瘍が除去される10~14日まで、より高いレベルを有し、血液および脾臓中ではより低いレベルを有した。これらの結果は、IL-12のGold制御が、それらのマウスにおいて、腫瘍が除去されるまで、IL-12を腫瘍に送達したことを示す。これらの結果は、IL-12ペイロードが腫瘍において、腫瘍が除去されるまで炎症反応を誘導したことも示す。
【0289】
本明細書で考察および引用されるすべての刊行物、特許、および特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。開示される発明は、記載される特定の方法、プロトコルおよび材料に限定されず、それらは様々であり得ると理解される。同じく、本明細書で使用する用語は、単に特定の実施形態を記載する目的のためのものであり、本発明の範囲を限定することは意図しないと理解され、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0290】
当業者は、単なる日常的な実験を使用して、本明細書に記載される本発明の具体的な実施形態に対する多くの等価物を認識するか、または確認できる。このような等価物は次の特許請求の範囲に包含されることが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【配列表】
2024536188000001.xml
【手続補正書】
【提出日】2024-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
図1】3つの変数が、CARコピー数、標的エピトープコピー数、およびCAR結合親和性である場合の、最適なCAR活性の図を示す。
図2】休止時のT細胞の生物発光と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)またはCD3/CD28ビーズ(TCRを活性化する)によるT細胞の活性化後の、RDEにより制御されるルシフェラーゼを含むT細胞からの生物発光に関するグラフを示す。
図3】休止時のT細胞の生物発光と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)によるT細胞の活性化後の、RDEであるGold1、Gold2、またはGold3により制御されるルシフェラーゼを含むT細胞からの生物発光に関するグラフを示す。
図4】休止時のT細胞のIL-12発現と比べた、Raji標的細胞(CARを活性化する)によるT細胞の活性化後の、IL-12発現がRDEにより制御されるT細胞からのIL-12発現に関するグラフを示す。
図5】ジャーカット細胞における、制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図6】初代T細胞における、制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図7】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、1、3、6、および8日後の活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ発現を示す。
図8】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、基底ルシフェラーゼ発現および活性化ルシフェラーゼ発現を示す。
図9】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、活性化から1日後、3/4日後、6日後、および8日後に測定されたダイナミックレンジ(活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ)を示す。
図10】制御エレメントとして異なるRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、活性化から1日後、3/4日後、6日後、および8日後に測定されたダイナミックレンジ(活性化ルシフェラーゼ/基底ルシフェラーゼ)を示す。
図11】制御エレメントとしてRDEを利用するルシフェラーゼ構築物に関する、グルコースおよびガラクトースの存在下でのルシフェラーゼ発現に対する影響を示す。
図12】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対するSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を比較する。
図13】インビトロでのIFNgのレベルを示す。
図14】インビトロでIL-12のレベルを示す。
図15】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図16】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図17】インビトロでの細胞傷害性を示す。
図18】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー180由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図19】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー580由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図20】マウスモデルにおける転移性膵癌(HS766T)に対する、ドナー598由来のT細胞中でのSK072、GC213、GC216およびPBSの効能を示す。
図21】マウスにおける膵がんモデルに対するSK072、SK201、SK209、GC213、GC251およびGC216の効能を示す。
図22】細胞の活性化後の、Gold制御下でのペイロードの発現に対するラパマイシンの阻害効果を示す。
図23抗TnMUC1 Gold CAR T細胞で処置されたマウスにおける前立腺がんの退行を示す。
図24TnMUC1 Gold CAR T細胞で処置されたマウスの腫瘍中、血液中および脾臓中におけるIL-12レベルを示す。
【国際調査報告】