(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】車両制御方法、現場側システム、自動車企業システム、及び端末デバイス
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240927BHJP
G08G 1/123 20060101ALI20240927BHJP
B60W 30/06 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
G08G1/09 V
G08G1/123 A
B60W30/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519448
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-07
(86)【国際出願番号】 CN2021121694
(87)【国際公開番号】W WO2023050144
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ユエン,ファーン
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA21
3D241CC02
3D241CC08
3D241CC17
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC04
5H181FF13
5H181LL01
5H181LL02
(57)【要約】
車両を遠隔に制御する信頼性及びロバスト性を向上させることができる車両制御方法、現場側システム、自動車企業システム及び端末デバイスが提供される。本方法は、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、車両制御コマンドを実行するように車両を制御することと、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、車両制御コマンドを現場側システムに転送することと、現場側システムが、車両制御コマンドを実行するように車両を制御することと、を含む。自動車企業システムが、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、前記自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信することであって、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことと、
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記第2の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように要求するために使用される配車要求、
前記車両に対する駐車動作を行うように要求するために使用される駐車要求、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対する前記エンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の車両制御コマンドは、前記配車要求又は前記駐車要求であり、前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することは、
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記車両に対する経路計画情報及び空き駐車スペース情報を送信することと、
前記現場側システムによって、前記自動車企業システムから前記点火コマンドを受信することと、
前記現場側システムによって、前記点火コマンドを前記車両に送信することと、を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することは、
前記現場側システムによって、前記車両からの車両自己点検ステータス情報を受信することであって、
前記車両自己点検ステータス情報は、前記車両の自己点検ステータスを示す、ことと、
前記現場側システムによって、前記車両自己点検ステータス情報を前記自動車企業システムに送信することと、を含み、
前記現場側システムによって、前記自動車企業システムから前記点火コマンドを受信することは、
前記現場側システムによって、前記車両自己点検ステータス情報を送信した後に、前記自動車企業システムから点火コマンドを受信することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、前記端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを受信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことと、
前記現場側システムによって、前記第3の車両制御コマンドに基づいて、前記第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、方法。
【請求項6】
前記第3の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、
前記車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対する前記エンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、前記現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、感知情報を車両に送信することであって、前記感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことか、又は
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記感知情報を自動車企業システムに送信することを含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項8】
前記感知情報は、
前記駐車場内で前記車両によって占有されていない駐車スペースを示す空き駐車スペース情報、
現在場所から目的地までの前記車両の運転経路を示す経路計画情報、
運転プロセスにおける前記車両のリアルタイムな場所を示すリアルタイム車両測位情報、又は
前記車両の運転プロセスにおける障害物の場所を示す障害物感知場所情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が正常であるかどうかを決定することをさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が正常であるかどうかを決定することは、
前記現場側システムによって、問合せ命令を前記車両に送信することと、
前記現場側システムが、前記車両から戻り命令を所定時間内に受信するときに、前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の機能が正常であると決定することであって、前記戻り命令は、前記問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は
前記現場側システムが、前記車両から前記戻り命令を前記所定時間内に受信していないときに、前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の前記機能が異常であると決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が正常であるかどうかを決定することは、
前記現場側システムによって、N個の問合せ命令を前記車両に連続的に送信することであって、Nは、2以上の予め設定された整数であることと、
前記現場側システムが、前記車両から前記N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令を受信するときに、前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の機能が正常であると決定することであって、前記戻り命令は、前記問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は
前記現場側システムが、前記車両から前記N個の問合せ命令に対応する戻り命令を受信していないときに、前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の前記機能が異常であると決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が正常であるかどうかを決定することは、
前記現場側システムによって、前記自動車企業システムから第2の指標情報を受信することであって、前記第2の指標情報は、前記車両が、予め設定された周期性に基づいて前記現場側システムによって送信された前記感知情報を受信していないことを示す、ことと、
前記現場側システムによって、前記第2の指標情報に基づいて、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が異常であると決定することと、を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
車両制御方法であって、
自動車企業システムによって、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記自動車企業システムに命令し、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、ことと、
前記自動車企業システムによって、前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が正常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、前記第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することか、又は
前記自動車企業システムによって、前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信することを含み、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令し、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項14】
車両制御方法であって、
端末デバイスによって、自動車企業システムと前記端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドを前記自動車企業システムに送信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、前記自動車企業システムに対して、車両の運転に関するタスクを実行するように車両を制御するように命令する、ことか、又は
前記端末デバイスによって、前記自動車企業システムと前記端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことを含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、方法。
【請求項15】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、前記自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、
前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を行うことが可能であり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、現場側システム。
【請求項16】
前記第2の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように要求するために使用される配車要求、
前記車両に対する駐車動作を行うように要求するために使用される駐車要求、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対する前記エンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の現場側システム。
【請求項17】
前記第2の車両制御コマンドは、配車要求又は駐車要求であり、前記プロセッサは、具体的には、前記通信インターフェースを介して、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を送信することと、前記通信インターフェースを介して、前記自動車企業システムから点火コマンドを受信することと、前記通信インターフェースを介して、前記点火コマンドを前記車両に送信することとを行うように構成されている、請求項15又は16に記載の現場側システム。
【請求項18】
前記プロセッサは、前記通信インターフェースを介して、前記車両から車両自己点検ステータス情報を受信することであって、
前記車両自己点検ステータス情報は、前記車両の自己点検ステータスを示す、ことと、前記通信インターフェースを介して、前記車両自己点検ステータス情報を前記自動車企業システムに送信することと、を行うようにさらに構成されており、
前記プロセッサは、具体的には、前記通信インターフェースを介して前記車両自己点検ステータス情報を送信した後に、前記通信インターフェースを介して、前記自動車企業システムから前記点火コマンドを受信するように構成されている、請求項17に記載の現場側システム。
【請求項19】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、前記端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、
前記第3の車両制御コマンドに基づいて、前記第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を行うことが可能となり、
前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、現場側システム。
【請求項20】
前記第3の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、
前記車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対する前記エンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の現場側システム。
【請求項21】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、感知情報を車両に送信することであって、前記感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことか、又は、
前記通信インターフェースを介して、前記現場側システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記感知情報を自動車企業システムに送信することを行うことが可能となり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、現場側システム。
【請求項22】
前記感知情報は、
前記駐車場内で前記車両によって占有されていない駐車スペースを示す空き駐車スペース情報、
現在場所から目的地までの前記車両の運転経路を示す経路計画情報、
運転プロセスにおける前記車両のリアルタイムな場所を示すリアルタイム車両測位情報、又は
前記車両の運転プロセスにおける障害物の場所を示す障害物感知場所情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項21に記載の現場側システム。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が正常であるかどうかを決定するようにさらに構成されている、請求項21又は22に記載の現場側システム。
【請求項24】
前記プロセッサは、具体的には、前記通信インターフェースを介して、問合せ命令を前記車両に送信することと、前記車両から予め設定された時間内に戻り命令が受信されるときに、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の機能が正常であると決定することであって、前記戻り命令は、前記問合せ命令に応答するためのものである、ことか、又は、前記車両から予め設定された時間内に戻り命令が受信されていないときに、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の前記機能が異常であると決定することと、を行うように構成されている、請求項23に記載の現場側システム。
【請求項25】
前記プロセッサは、具体的には、前記通信インターフェースを介して、N個の問合せ命令を前記車両に連続的に送信することであって、Nは、2以上の予め設定された整数である、ことと、前記N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令が前記車両から受信されたときに、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の機能が正常であると決定することであって、前記戻り命令は、前記問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は前記N個の問合せ命令に対応する戻り命令が前記車両から受信されていないときに、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信の前記機能が異常であると決定することを行うように構成されている、請求項23に記載の現場側システム。
【請求項26】
前記プロセッサは、具体的には、前記通信インターフェースを介して、前記自動車企業システムから第2の指標情報を受信することであって、前記第2の指標情報は、前記車両が、予め設定された周期性に基づいて前記現場側システムによって送信された前記感知情報を受信していないことを示す、ことと、前記第2の指標情報に基づいて、前記現場側システムと前記車両との間の前記通信が異常であると決定することと、を行うように構成されている、請求項23に記載の現場側システム。
【請求項27】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように自動車企業システムに命令し、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、ことと、
前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が正常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、前記第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することか、又は
前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信することと、を行うことが可能となり、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令し、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、自動車企業システム。
【請求項28】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドを前記自動車企業システムに送信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記自動車企業システムに命令する、ことか、又は
前記通信インターフェースを介して、前記自動車企業システムと前記端末デバイスが異常であるときに、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことを行うことが可能となり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、端末デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、インテリジェント運転の分野に関連し、特に、車両制御方法、現場側システム、自動車企業システム及び端末デバイスに関連する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェント運転の発展に伴い、より多くの車両が遠隔車両制御機能のサポートを開始している。代表的な車両遠隔制御コマンドには、配車コマンド、駐車コマンド、点火コマンド、エンジン停止コマンドなどを含む。現在、遠隔制御ソリューションには、個別車両インテリジェンス・ソリューションと現場側システム支援ソリューションと、を含む。個別車両インテリジェンス・ソリューションでは、車両は独立して遠隔車両制御コマンドを完了することができるが、このソリューションは、車両性能に対して高い要求を有する。しかしながら、現場側システム支援ソリューションでは、車両と現場側システムとの間の通信信号が悪いと、遠隔車両制御コマンドの実行に影響を及ぼす。例えば、駐車場(特に地下駐車場)で車両の隔制御機能を行うことは、通常、コスト及び価格パフォーマンス比によって制限される。ネットワークが異常であるか、サービス機能の障害が発生するときに、遠隔制御状態の車両が正常に作動できなくなり、遠隔車両制御が失敗する。したがって、本産業において、車両を遠隔に制御するプロセスでネットワーク障害に対応するためのメカニズムがなく、本メカニズムは、遠隔制御中の車両の信頼性及びロバスト性を向上させるために使用される。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、遠隔車両制御方法を使用して信頼性及びロバスト性を向上させる車両制御方法、現場側システム、自動車企業システム及び端末デバイスを提供する。
【0004】
第1の観点によれば、車両制御方法が提供される。本方法は、現場側システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信することであって、第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することと、を含み、自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0005】
自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用される。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。これにより、遠隔車両制御コマンドを実行する信頼性及びロバスト性が向上する。
【0006】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、第2の車両制御コマンドは、車両に対する配車動作を行うように要求するために使用される配車要求、車両に対する駐車動作を行うように要求するために使用される駐車要求、車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又はブレーキ動作を行うように車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0007】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、第2の車両制御コマンドは、配車要求又は駐車要求であり、現場側システムによって、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することは、現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、車両に対する経路計画情報及び空き駐車スペース情報を送信することと、現場側システムが、自動車企業システムから点火コマンドを受信することと、現場側システムが、点火コマンドを車両に送信することと、を含む。
【0008】
配車及び駐車プロセスでは、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場側システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信するための一次システムとして使用されてもよい。しかし、自動車企業システムが、車両管理及び制御のより高い専門的な程度を有すると考えられる。したがって、車両の運転安全性に大きく関連付けられる点火コマンドは、依然として、現場側システムを使用して自動車企業システムによって車両に転送される。このソリューションは、通信障害の場合に自動車企業システムが点火コマンドの決定権を依然としてマスターすることを保証して、車両を遠隔に制御するセキュリティを向上させることができる。
【0009】
第1の態様に関して、第1の態様のいくつかの可能な実装では、現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することは、現場側システムが、車両からの車両自己点検ステータス情報を受信することであって、車両自己点検ステータス情報は、車両の自己点検ステータスを示す、ことと、現場側システムが、車両自己点検ステータス情報を自動車企業システムに送信することと、を含む。現場側システムが、自動車企業システムから点火コマンドを受信することは、現場側システムが、車両自己点検ステータス情報を送信した後に、自動車企業システムから点火コマンドを受信することを含む。
【0010】
配車及び駐車プロセスでは、自動車側システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車側システムが、現場側システムによって転送された車両自己点検ステータス情報を受信し、車両が正常な状態であると決定した後に、現場側システムを介して、点火コマンドを車両に送信する。自動車企業システムは、車両管理及び制御のより高い専門的な程度を有するので、自動車企業システムは、現場側システムの代わりに、点火コマンドを送信するための機会を決定する。これにより、車両を遠隔に制御する安全性を向上させることができる。
【0011】
第2の観点によれば、車両制御方法であって、現場側システムが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを受信することであって、第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、現場側システムが、第3の車両制御コマンドに基づいて、第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することと、を含み、自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、端末デバイスは、車両に対応する、方法が提供される。
【0012】
自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用されてもよい。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。この一次/二次システム・アーキテクチャ制御方式は、遠隔車両制御コマンドを実行する信頼性及びロバスト性を向上させることができる。
【0013】
第2の態様に関して、第2の態様のいくつかの可能な実装では、第3の車両制御コマンドは、車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又はブレーキ動作を行うように車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
第3の観点によれば、車両制御方法が提供される。本方法は、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、感知情報を車両に送信することであって、感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことか、又は現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに、感知情報を自動車企業システムに送信することを含み、自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
現場側システムが、感知情報を配信するための一次システムとして使用されてもよく、自動車企業システムが、感知情報を配信するための二次システムとして使用される。現場側システムと自動車企業システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、現場側システムは、感知情報を配信する。現場システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場システムは、感知情報を自動車企業システムに送信してもよく、自動車企業システムは、感知情報を配信する。通常は現場側システムによって感知情報が収集されるため、この一次/二次アーキテクチャでは、通信が正常であるときに、感知情報を送信する速度及び効率が向上することができ、通信が異常であるときに、感知情報をタイムリーに配信することが保証されて、遠隔車両制御の信頼性及びロバスト性を向上させる。
【0016】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、感知情報は、駐車場内で車両によって占有されていない駐車スペースを示す空き駐車スペース情報、現在場所から目的地までの車両の運転経路を示す経路計画情報、運転プロセスにおける車両のリアルタイムな場所を示すリアルタイム車両測位情報、又は運転プロセスにおける障害物の場所を示す障害物感知場所情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することをさらに含む。
【0018】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、現場側システムが、問合せ命令を車両に送信することと、現場側システムが、車両から戻り命令を所定時間内に受信するときに、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は現場側システムが、車両から戻り命令を所定時間内に受信しないときに、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定することを含む。
【0019】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、現場側システムが、N個の問合せ命令を車両に連続的に送信することであって、Nは、2以上の予め設定された整数である、ことと、現場側システムが、車両からN個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令を受信するときに、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は現場側システムが、車両からN個の問合せ命令に対応する戻り命令を受信しないときに、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定することと、を含む。
【0020】
第3の態様に関して、第3の態様のいくつかの可能な実装では、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、現場側システムが、自動車企業システムから第2の指標情報を受信することであって、第2の指標情報は、車両が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって送信された感知情報を受信していないことを示す、ことと、現場側システムによって、第2の指標情報に基づいて、現場側システムと車両との間の通信が異常であると決定することと、を含む。
【0021】
第4の態様によれば、車両制御方法であって、自動車企業システムが、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信することであって、第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように自動車企業システムに命令し、端末デバイスは、車両に対応する、ことと、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドに基づいて、第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することと、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信することと、を含み、第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、方法が提供される。自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用される。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。これにより、遠隔車両制御コマンドを実行する信頼性及びロバスト性が向上する。
【0023】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、第1の車両制御コマンドは、車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又はブレーキ動作を行うように車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0024】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、第2の車両制御コマンドは、車両に対する配車動作を行うように要求するために使用される配車要求、車両に対する駐車動作を行うように要求するために使用される駐車要求、車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又はブレーキ動作を行うように車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、第1の車両制御コマンドは、配車コマンド又は駐車コマンドであり、自動車企業と車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信した後に、本方法は、自動車企業システムが、現場側システムから車両自己点検ステータス情報を受信することであって、車両自己点検ステータス情報は、車両の自己点検ステータスを示す、ことと、自動車企業システムが、自己点検ステータス情報を受信した後に、点火コマンドを現場側システムに送信することと、をさらに含む。
【0026】
配車及び駐車プロセスでは、自動車側システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車側システムが、現場側システムによって転送された車両自己点検ステータス情報を受信し、車両が正常な状態であると決定した後に、現場側システムを介して、点火コマンドを車両に送信する。自動車企業システムは、車両管理及び制御のより高い専門的な程度を有するので、自動車企業システムは、現場側システムの代わりに、点火コマンドを送信するための機会を決定する。これにより、車両を遠隔に制御する安全性を向上させることができる。
【0027】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することをさらに含む。
【0028】
自動車企業システムは、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定して、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されるかどうかを決定する。これにより、遠隔車両制御の信頼性及び安全性が向上する。
【0029】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信することと、自動車企業システムが、車両から戻り命令を所定時間内に受信するときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は自動車企業システムが、車両から戻り命令を所定時間内に受信しないときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定することを含む。
【0030】
第4の態様に関して、第4の態様のいくつかの可能な実装では、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、自動車企業システムが、N個の問合せ命令を車両に連続的に送信することであって、Nは、2以上の予め設定された整数である、ことと、自動車企業システムが、車両からN個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令を受信するときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される、ことか、又は自動車企業システムが、車両からN個の問合せ命令に対応する戻り命令を受信しないときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定することと、を含む。
【0031】
第5の態様によれば、車両制御方法であって、現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、現場側システムから感知情報を受信することであって、感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことと、自動車企業システムが、感知情報を車両に送信することと、を含む、方法が提供される。自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
現場側システムが、感知情報を配信するための一次システムとして使用されてもよく、自動車企業システムは、感知情報を配信するための二次システムとして使用される。現場側システムと自動車企業システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、現場側システムは、感知情報を配信する。現場システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場システムは、感知情報を自動車企業システムに送信してもよく、自動車企業システムは、感知情報を配信する。通常は現場側システムによって感知情報が収集されるため、この一次/二次アーキテクチャでは、通信が正常であるときに、感知情報を送信する速度及び効率が向上することができ、通信が異常であるときに、感知情報をタイムリーに配信することが保証されて、遠隔車両制御を行う信頼性及びロバスト性を向上させる。
【0033】
第5の態様に関して、第5の態様のいくつかの可能な実装では、感知情報は、駐車場内で車両によって占有されていない駐車スペースを示す空き駐車スペース情報、現在場所から目的地までの車両の運転経路を示す経路計画情報、運転プロセスにおける車両のリアルタイムな場所を示すリアルタイム車両測位情報、又は運転プロセスにおける障害物の場所を示す障害物感知場所情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
第5の態様に関して、第5の態様のいくつかの可能な実装では、本方法は、自動車企業システムが、車両から第1の指標情報を受信することであって、第1の指標情報は、車両が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって送信された感知情報を受信していないことを示す、ことと、自動車企業システムが、第1の指標情報に基づいて、第2の指標情報を現場側システムに送信することであって、第2の指標情報は、車両が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって送信された感知情報を受信していないことを示す、ことと、をさらに含む。
【0035】
第6の態様によれば、車両制御方法であって、端末デバイスが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドを自動車企業システムに送信することであって、第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように自動車企業システムに命令する、ことと、端末デバイスが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信することであって、第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように命令する、ことと、を含む方法が提供される。自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、端末デバイスは、車両に対応する。
【0036】
自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用される。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。これにより、遠隔車両制御コマンドを実行する信頼性及びロバスト性が向上する。
【0037】
第6の態様に関して、第6の態様のいくつかの可能な実装では、第3の車両制御コマンドは、車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又はブレーキ動作を行うように車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0038】
第6の態様に関して、第6の態様のいくつかの可能な実装において、本方法は、端末デバイスが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるかどうかを決定することをさらに含む。
【0039】
第6の態様に関して、第6の態様のいくつかの可能な実装では、端末デバイスが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるかどうかを決定することは、端末デバイスが、問合せ命令を自動車企業システムに送信することと、端末デバイスが、自動車企業システムから戻り命令が予め設定された時間内に受信されたと決定するときに、端末デバイスが、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、第1の車両制御コマンドに応答するためのものである、ことか、又は端末デバイスが、自動車企業システムから戻り命令が予め設定された時間内に受信されていないと決定するときに、端末デバイスが、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると決定することを含む。
【0040】
第6の態様に関して、第6の態様のいくつかの可能な実装では、端末デバイスが、端末デバイスと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することは、端末デバイスが、N個の問合せ命令を自動車企業システムに連続的に送信することであって、Nは、2以上の予め設定された整数である、ことと、端末デバイスが、N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令が自動車企業システムから受信されたと決定するときに、端末デバイスが、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が正常であると決定することであって、戻り命令は、問合せ命令に応答するためのものである、ことか、又は端末デバイスが、N個の問合せ命令に対応する戻り命令が自動車企業システムから受信されなかったと決定するときに、端末デバイスが、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると決定することを含む。
【0041】
第7の発明によれば、現場側システムが提供される。現場側システムは、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第1の態様の任意の可能な実装、第2の態様の任意の可能な実装、又は第3の態様の任意の可能な実装における方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0042】
第8の観点によれば、自動車企業システムが提供される。自動車企業システムは、第4の態様、第5の態様、第4の態様の任意の可能な実装、又は第5の態様の任意の可能な実装における方法を行うように構成されたモジュールを含む。
【0043】
第8の観点によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、第6の態様の方法、又は第6の態様の任意の可能な実装を行うように構成されたモジュールを含む。
【0044】
第9の鑑定によれば、現場側システムが提供される。現場側システムは、通信インターフェースと、プロセッサと、を含む。プロセッサは、メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されている。コンピュータ・プログラムが実行されるときに、プロセッサが、第1の態様、第2の態様、第3の態様、第1の態様の任意の可能な実装、第2の態様の任意の可能な実装、又は第3の態様の任意の可能な実装における方法を行うように構成されている。
【0045】
第10の観点によれば、自動車企業システムが提供される。自動車企業システムは、通信インターフェースと、プロセッサと、を含む。プロセッサは、メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されている。コンピュータ・プログラムが実行されるときに、プロセッサが、第4の態様、第5の態様、第4の態様の任意の可能な実装、又は第5の態様の任意の可能な実装における方法を行うように構成されている。
【0046】
第11の観点によれば、端末デバイスが提供される。端末デバイスは、通信インターフェースと、プロセッサと、を含む。プロセッサは、メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されている。コンピュータ・プログラムが実行されるときに、プロセッサが、第6の態様の方法、又は第6の態様の任意の可能な実装を行うように構成されている。
【0047】
第12の観点によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている。コンピュータ・プログラムは、第1の態様~第6の態様のうちのいずれか1つ又は第1の態様~第6の態様のうちのいずれか1つの任意の可能な実装を行うために使用される命令を含む。
【0048】
第13の態様によれば、コンピュータ・プログラムを含む、コンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラムは、第1の態様~第6の態様のうちのいずれか1つ又は第1の態様~第6の態様のうちのいずれか1つの任意の可能な実装を行うために使用される命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】本出願の一実施形態による、適用可能なアプリケーション・シナリオの概略図である。
【0050】
【
図2】本出願の一実施形態による、車両制御方法の概略フローチャートである。
【0051】
【
図3】本出願の他の実施形態による、車両制御方法の概略図である。
【0052】
【
図4】本出願のさらに別の実施形態による、車両制御方法の概略図である。
【0053】
【
図5】本出願の一実施形態による、車両制御コマンドを実行するシナリオの概略図である。
【0054】
【
図6】本出願の一実施形態による、自動配車方法の概略フローチャートである。
【0055】
【
図7】本出願の一実施形態による、正常通信時の自動配車方法の概略フローチャートである。
【0056】
【
図8】本出願の一実施形態による、異常通信時の配車方法の概略フローチャートである。
【0057】
【
図9】本出願の一実施形態による、自動駐車方法のシナリオの概略図である。
【0058】
【
図10】本出願の一実施形態による、正常用手順における駐車方法の概略フローチャートである。
【0059】
【
図11】本出願の一実施形態による、異常用手順における自動駐車方法の概略フローチャートである。
【0060】
【
図12】本出願の一実施形態による、端末デバイスの一次/二次チャネル切り替え時の表示インターフェースの概略図である。
【0061】
【
図13】本出願の一実施形態による、端末デバイス側で一次/二次チャネルを切り替えるための方法の概略フローチャートである。
【0062】
【
図14】本出願の一実施形態による、感知情報を配信するための方法のフローチャートである。
【0063】
【
図15】本出願の一実施形態による、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を配信するための概略フローチャートである。
【0064】
【
図16】本出願の一実施形態による、リアルタイム車両測位情報を配信するための方法の概略フローチャートである。
【0065】
【
図17】本出願の一実施形態による、車両を制御するための装置1700の構造の概略図である。
【0066】
【
図18】本出願の他の実施形態による、車両を制御するための装置1800の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下、添付図面を参照して、本出願の技術的ソリューションを説明する。
【0068】
本出願の実施形態におけるいくつかの用語を最初に説明する。
【0069】
自動バレー・パーキング(automated valet parking、AVP)は、車両及び周囲環境におけるセンサを使用して、車両の周りの物体を感知し、車両と周囲物体との相対距離、速度、角度を測定し、次いで、車載コンピューティング・システム及びクラウド・コンピューティング・システムを介して、自動駐車及びいくつかの運転機能を実装するように車両を制御する。
【0070】
既存の自動車両制御ソリューションにおいて、以下の問題、すなわち、駐車場のネットワーク信号は安定しておらず、全てのエリアの信号品質を確保することができず、ネットワーク障害さえ発生することがあることが存在する。しかしながら、遠隔車両制御コマンドを実行するプロセスにおいて、車両は、外部、例えば、自動車企業システムや現場側システムと継続的に通信する必要がある。このため、ネットワーク障害が発生するときに、車両が全ての命令を受信できないか、又は一部の命令を受信できないため、制御コマンドの実行が失敗するか、中断されるか、又は誤ることがある。
【0071】
前述の問題を解決するために、本出願の実施形態は、自動車両制御に使用される一次/二次チャネルの設計アーキテクチャと、そのアーキテクチャに基づいた車両制御方法を提供して、自動車両制御機能のロバスト性を向上させることを目的とする。既存のソリューションでは、自動車両制御に使用されるアーキテクチャは、通常、独自の中央処理メカニズムを使用し、バックアップ・チャネルを欠いている。しかしながら、本出願の実施形態では、自動車企業システムと現場側システムとがコア機能システムとして共同で使用され、互いの間で分散コラボレーションが行われ、自動車企業システムと現場側システムが両方とも互いに対して一次及び二次バックアップ・チャネルとなる。以下、添付図面を参照して、本出願の実施形態におけるソリューションを詳細に説明する。
【0072】
図1は、本出願の一実施形態による適用可能なアプリケーション・シナリオの概略図である。
図1に示すように、車両の自動運転を実装するための制御システム100は、現場側システム10と、現場側エッジ・サーバ50と、自動車企業システム20と、車両30と、端末デバイス40と、を含む。
【0073】
現場側システム10はまた、現場側クラウド・システムと呼ばれてもよく、現場側システム10は、駐車場の管理システム及び路側ユニット(road side unit、RSU)の管理システムのうちの少なくとも1つを含んでもよい。任意選択で、現場側システム10が2つの管理システムを含むときに、現場側システム10は、駐車場及び路側ユニットの管理システムと呼ばれることがある。現場側システム10は、駐車場及び路側に配設された様々な装置を使用して、駐車場及び路側の環境情報、経路情報、空き駐車スペース情報、障害物識別情報などを収集し、収集された情報に基づいて、包括的な分析を行い、命令を送信してもよい。
【0074】
現場側システム10の機能は、以下、すなわち、駐車場の端にある機器の管理、情報プッシュ、アップグレード及びメンテナンス、駐車場のようなサードパーティ・システムとの相互接続、駐車スペースの割り当て及び識別、経路計画及び配送、並びに携帯電話のような端末デバイス40と相互接続するためのバックアップ・チャネルとしての役割を含むが、これらに限定されない。
【0075】
現場側システム10は、サードパーティ・システムが、本出願の実施形態における一次/二次チャネル・システム・アーキテクチャをサポートし、自動車企業システム20との分散コラボレーションを実装することができる場合、任意のサードパーティ・システムであってもよい。
【0076】
現場側システム10は、1つ以上のサーバを含んでもよく、これらのサーバは、現場側システム10の機能を実装する。実際には、現場側システム10は、より多くの機能又はより少ない機能を実施してもよいと理解されたい。例えば、いくつかの例では、駐車場管理に関連する機能(又は、駐車場の管理システム)は、独立して別の者によって実装されてもよい。
【0077】
自動車企業システム20はまた、自動車企業クラウド・システムと呼ばれることがある。自動車企業システム20は、端末デバイス40、車両30、及び現場側システム10と通信してもよい。車両所有者は、端末デバイスを介して自動車企業システムと通信し、車両と情報を交換するか、又は何らかの制御機能を実装するように自動車企業システムに指示してもよい。例えば、自動車企業システム20は、端末デバイス40を介して車両所有者によって送信された遠隔車両制御コマンドを受信した後に、対応するコマンドを車両30に配信してもよい。自動車企業システム20の機能は、以下、すなわち、配車コマンドの配信、駐車コマンドの配信、点火コマンドの配信、エンジン停止コマンドの配信、操舵コマンドの配信、スロットル・コマンドの配信、ブレーキ・コマンドの配信、車両ステータス監視、及び携帯電話機などの端末デバイス40との相互接続を含むが、これらに限定されない。
【0078】
現場側エッジ・サーバ50はまた、エッジ・サーバ50と呼ばれることがあり、駐車場又は道路の近くに配設されてもよい。現場側エッジ・サーバ50は、現場側システム10及び車両30と通信してもよい。追加的に、現場側エッジ・サーバ50は、駐車場又は道路の近くに配設されたスマートカメラなどの監視装置と通信して、対応する環境監視情報を取得してもよい。現場側エッジ・サーバ50の機能は、以下、すなわち、障害物識別及び関連情報の配信、車両運転ステータス監視、リアルタイム車両測位情報の配信、及び現場側システム10へのデバイス動作ステータスの報告を含むが、これらに限定されない。
【0079】
一例では、現場側システム10と現場側エッジ・サーバ50との間の通信の方式は、イーサネット(ethernet)通信である。現場側エッジ・サーバ50は、セルラー・ビークル・ツー・エブリシング(Cellular Vehicle-to-Everything、C-V2X)技術を介して車両30と通信してもよい。例えば、現場側エッジ・サーバ50は、路側ユニット(road side unit、RSU)を介して車両30と通信してもよい。
【0080】
端末デバイス40は、携帯電話、タブレット・コンピュータ、スマート腕時計、又は別のタイプのインテリジェント端末デバイス40を含んでもよく、携帯電話アプリケーションを介して自動車企業システム20又は現場側システム10と通信してもよい。端末デバイス40と、自動車企業システム20又は現場側システム10との間では、以下の通信技術、すなわち、第4世代移動通信技術(4th generation mobile communication technology、4G)、第5世代移動通信技術(5th generation mobile communication technology、5G)、又はWi-Fiが使用されてもよい。
【0081】
本出願の本実施形態では、端末デバイス40の機能は、以下、すなわち、配車コマンドを送信すること、駐車コマンドを送信すること、AVPサービス対話及び問合せを実装すること、例えば、自動車両洗浄コマンドを配信すること、充電サービス・コマンドを配信すること、車両30の運転軌跡及び運転ステータスを問合せすること、システムによるサービス通知をプッシュすること、及び一次/二次チャネル切り替えを決定することを含むが、これらに限定されない。一次/二次チャネルの定義については、以下の具体的な説明を参照のこと。任意選択で、端末デバイス40は、携帯電話アプリケーションのインターフェースを提供してもよく、その結果、ユーザが、一次/二次チャネル間の切り替え及び相互作用を携帯電話のインターフェース上で実装する。例えば、自動車企業システム20に障害が発生するときに、携帯電話のインターフェースは、プロンプト・インターフェースを提示してもよく、その結果、ユーザが、現場側システム10のチャネル動作インターフェースを切り替えるかどうか選択する。
【0082】
車両30は、自動車企業システム20又は現場側システム10によって送信された命令を受信するか、又は車両30の動作ステータス情報を報告するように構成されてもよい。例えば、車両30は、4G、5G、又はWi-Fiを介して自動車企業システム20と通信してもよい。車両30は、現場側エッジ・サーバ50を介して現場側システム10と通信する。いくつかの例では、車両30と現場側エッジ・サーバ50との間で、高セキュリティかつ低遅延の車両30ネットワーク専用通信チャネル、例えば、C-V2X通信が使用されてもよいし、車両30と現場側エッジ・サーバ50との間で、4G又は5G通信方式が使用されてもよい。
【0083】
本出願の実施形態では、車両制御方法は、連携を通じて現場側システム、自動車企業システム、車両、及び端末デバイスによって完了されてもよい。車両によって行われる機能は、車両制御コマンドを実行するか、又は感知情報を配信するように制御され、その結果、現場側システムと自動車企業システムとがそれぞれ一次システム又は二次システムとして柔軟に設定され得る。一次システムは、車両制御方法を実行する一次システムと理解されてもよい。通信の機能が正常であるときに、車両制御方法は、一次システムによって完了される。二次システムは、車両制御方法を実行するバックアップ・システムと理解されてもよい。一次システムと車両との間の通信の機能が異常であるときに、車両制御方法は、二次システムによって完了される。一次システムに対応する通信リンクは、一次チャネルと呼ばれてもよく、二次システムに対応する通信リンクは、二次チャネルと呼ばれてもよい。
【0084】
本出願の実施形態では、車両制御方法が車両制御コマンドを実行するものであるときに、自動車企業システムが、一次システムとして設定されてもよく、現場側システムが、二次システムとして設定されてもよい。制御コマンドは、車両運転に関係するタスクを行うように車両を制御するコマンドであってもよいし、車両を遠隔に動作することができるコマンドであってもよい。車両制御コマンドは、点火コマンド、エンジン停止コマンド、配車コマンド、駐車コマンド、操舵コマンド、スロットル・コマンド、ブレーキ・コマンドを含むが、これらに限定されない。車両制御コマンドは、車両の運転安全性に高く関連付けられることを考えて、より高い専門性の程度を有する自動車企業システムによって優先的に実行され、その結果、車両の運転安全性能を向上させることができる。自動車企業システム又は自動車企業システムと車両との間の通信リンクに障害が発生している場合、車両制御コマンドを実行するために、現場側システムに切り替える。
【0085】
参照のため、前述の車両制御コマンドは、以下のように定義される。
【0086】
配車コマンド:このコマンドは、駐車スペースからユーザが位置するシャトル・エリアまで車両が走行するのを開始するようにシステムに通知するために使用される。
【0087】
駐車コマンド:このコマンドは、ユーザが降りたシャトル・エリアから駐車のための空き駐車スペースまで車両が走行するのを開始するようにシステムに命令する。
【0088】
点火コマンドは、エンジンを開始するように車両を遠隔に制御するための自動車企業システムのためのコマンドである。
【0089】
点火コマンドは、エンジンを停止するように車両を遠隔に制御するための自動車企業システムのためのコマンドである。
【0090】
操舵コマンドは、車両に対する操舵動作を行うように命令する。
【0091】
スロットル・コマンドは、車両に対するエンジンをスロットル・アップする動作、又はエンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令する。
【0092】
ブレーキ・コマンドは、ブレーキ動作を行うように車両に命令する。
【0093】
本出願の実施形態において、車両制御方法が感知情報を車両に配信するときに、現場側システムが、一次システムとして設定されてもよく、自動車企業システムが、二次システムとして設定されてもよい。感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す。感知情報は、空き駐車スペース状態情報、経路計画情報、リアルタイム車両測位情報、及び障害物感知場所情報を含むが、これらに限定されない。現場側システムは、駐車場に配設された現場側エッジ・サーバを使用して感知情報を車両に送信することができ、通信速度が速く、感知情報と車両との間の安全関連性が低いので、感知情報を送信することは、現場側システムによって行われることが好ましいことがある。現場側システム又は現場側システムと車両との間の通信リンクに障害が発生している場合、感知情報を送信するために、自動車企業システムに切り替える。
【0094】
例えば、感知情報は、車両運転に関連し、現場側システムによって収集され監視される参照情報を含んでもよい。
【0095】
一次システム又は車両と一次システムとの間の通信リンクに障害が発生している場合、切り替えメカニズムが開始されてもよく、二次システムが車両制御コマンドを実行するか、又は感知情報を配信する。
【0096】
参照のため、前述の感知情報は、以下のように定義される。
【0097】
空き駐車スペース情報は、駐車場内で車両によって占有されていない駐車スペースを示す。
【0098】
経路計画情報は、現在場所から目的地までの車両の運転経路を示す。例えば、目的地は、空き駐車スペースであってもよい。
【0099】
リアルタイム車両測位情報は、運転プロセスにおける車両のリアルタイムな場所を示す。例えば、車両の運転プロセスにおいて、車両の実際の場所情報が現場側システムによってリアルタイムに感知及び計算されてもよい。
【0100】
障害物感知場所情報は、車両の運転プロセスにおける障害物の場所を示す。例えば、車両の運転プロセスにおいて、車両前方の道路上の障害物の実際の場所情報が現場側システムによってリアルタイムに感知及び計算されてもよい。
【0101】
図2は、本出願の一実施形態による、車両制御方法の概略フローチャートである。
図2の方法は、車両制御方法が車両制御コマンドを実行するものであり、かつ、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに使用される処理方法を説明する。
図2に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0102】
S201:端末デバイスが、第1の車両制御コマンドを自動車企業システムに送信し、これに対応して、自動車企業システムが、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信し、第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように自動車企業システムに命令し、端末デバイスは、車両に対応する。
【0103】
任意選択で、第1の車両制御コマンドは、以下、すなわち、配車コマンド、駐車コマンド、点火コマンド、エンジン停止コマンド、操舵コマンド、スロットル・コマンド、又はブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
任意選択で、端末デバイスによって送信される配車コマンドはまた、ワンタップ配車コマンドと呼ばれることがあり、端末デバイスによって送信される駐車コマンドはまた、ワンタップ駐車コマンドと呼ばれることがある。
【0105】
具体的な例では、ユーザは、端末デバイス上の第1の車両制御コマンドに対応するリンクをタップして、第1の車両制御コマンドを送信してもよい。
【0106】
S202:自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、第1の車両制御コマンドに基づいて、第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御する。
【0107】
自動車企業システムは、車両制御コマンドを実行するための一次システムである。したがって、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、車両制御コマンドが、自動車企業システムによって実行される。
【0108】
S203:自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信し、これに対応して、現場側システムが、自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信し、第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを行うように車両を制御するように現場側システムに命令する。
【0109】
自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、切り替えメカニズムを開始し、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、その結果、現場側システムが、第2の車両制御コマンドを実行する。
【0110】
第2の車両制御コマンドは、第1の車両制御コマンドに基づいて生成され、第2の車両制御コマンドの内容は、第1の車両制御コマンドの内容と完全に同じであってもよいし、現場側システムによる受信のために適切に調整されてもよい。
【0111】
例えば、第1の車両制御コマンドが配車コマンド又は駐車コマンドである場合、第2の車両制御コマンドは、配車要求又は駐車要求であってもよい。配車コマンド及び駐車コマンドを実行するためのプロセスは複雑であり、例えば、経路計画情報を車両にさらに配信し、車両自己ステータス情報を取得する必要があるため、配車コマンド及び駐車コマンドを完了させるために、現場側システムと自動車企業システムとの間で複数回の通信及び連携を行う必要がある。したがって、第2の車両制御コマンドは、配車要求又は駐車要求である。車両のフィードバックが取得された後に、配車コマンド及び駐車コマンドの残りの手順が引き続き行われる。
【0112】
任意選択で、第2の車両制御コマンドは、配車要求、駐車要求、点火コマンド、エンジン停止コマンド、操舵コマンド、スロットル・コマンド、及びブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0113】
任意選択で、自動車企業システムと車両との間の異常な通信は、自動車企業システムに障害が発生している場合を含んでもよい。
【0114】
S204:現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御し、自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
現場側システムは、第2の車両制御コマンドを受信した後に、第2の車両制御コマンドに基づいて車両に対する遠隔制御を行ってもよい。任意選択で、現場側システムは、車両に対する遠隔制御を独立して実装してもよいし、自動車企業システムと相互作用し通信することによって車両に対する遠隔制御を実装してもよい。
【0116】
例えば、現場側システムは、自動車企業システムと車両との間で、キー車両制御コマンドを転送するための転送ステーションとして使用されてもよい。言い換えれば、現場側システムは、端末デバイスによって送信された第2の車両制御コマンドを、自動車企業システムに転送してもよい。自動車企業システムは、第2の車両制御コマンドを受信した後に、現場側システムを介して、第2の車両制御コマンドの実行に関連する制御シグナリング又は情報を車両に送信してもよい。
【0117】
例えば、第2の車両制御コマンドは、配車要求又は駐車要求であり、現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することは、現場側システムが、自動車企業システムからの第2の車両制御コマンドを受信した後に、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信することと、現場側システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を送信した後に、自動車企業システムから点火コマンドを受信することと、現場側システムが、点火コマンドを車両に送信することと、を含む。例えば、車両は、現場側システムを介して応答メッセージを自動車企業システムに送信してもよく、応答メッセージは、経路計画情報及び空き駐車スペース情報が受信されたことを示す。自動車企業システムは、応答メッセージを受信した後に、現場側システムを介して点火コマンドを車両に送信してもよい。
【0118】
さらに、現場側システムが、第2の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御することは、現場側システムが、車両からの車両自己点検ステータス情報を受信することであって、車両自己点検ステータス情報は、車両の自己点検ステータスを示す、ことと、現場側システムが、車両自己点検ステータス情報を自動車企業システムに送信することと、を含む。現場側システムが、自動車企業システムから点火コマンドを受信することは、現場側システムが、車両自己点検ステータス情報を送信した後に、自動車企業システムから点火コマンドを受信することを含む。例えば、自動車企業システムは、車両自己点検ステータス情報を受信した後に、現場側システムを介して点火コマンドを車両に送信してもよい。
【0119】
本出願の本実施形態において、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用される。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。これにより、遠隔車両制御コマンドを実行するロバスト性及び安全性が向上する。
【0120】
任意選択で、
図2の方法は、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定することをさらに含む。
【0121】
任意選択で、自動車企業システムは、問合せ命令を車両に送信し、対応する戻り命令が受信されたかどうかに基づいて、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定してもよい。
【0122】
例えば、自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。自動車企業システムは、車両から戻り命令が予め設定された時間内に受信されたと決定するときに、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。自動車企業システムは、車両から戻り命令が予め設定された時間内に受信されなかったと決定するときに、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定する。
【0123】
任意選択で、自動車企業システムは、問合せ命令を送信する回数を予め設定してもよい。問合せ命令が車両に複数回送信された後に、戻り命令が受信されていない場合、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定される。
【0124】
例えば、自動車企業システムは、N個の問合せ命令を車両に連続的に送信し、Nは、2以上の予め設定された整数である。自動車企業システムは、N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令が車両から受信されたと決定するときに、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。自動車企業システムは、N個の問合せ命令に対応する戻り命令が車両から受信されなかったと決定するときに、自動車企業システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定する。
【0125】
例えば、自動車企業システムは、問合せ命令を車両に送信してもよい。車両によって送信された戻り命令が所定時間内に受信されていない場合、戻り命令が受信されるまで問合せ命令が車両に引き続き送信され、この場合、通信が正常であると決定される。代替的には、問合せ命令の送信回数が予め設定された回数に達するまで戻り命令が受信されていない場合、通信が異常であると決定される。
【0126】
追加的に、本出願の本実施形態において、2つのデバイス間の通信の機能が異常であるかどうかを、問合せの回数に基づいて決定することは、一般的な決定方式である。しかし、決定方式は、問合せ命令の回数の方法に限定されるものではなく、別の決定方式も存在する。本出願の本実施形態では、問合せの回数が一例として使用される。
【0127】
図3は、本出願の別の実施形態による、車両制御方法の概略図である。
図3の方法は、車両によって実行される機能が車両制御コマンドに制御され、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに使用される方法を説明する。
図3に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0128】
S301:自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、端末デバイスが、第1の車両制御コマンドを自動車企業システムに送信し、これに対応して、自動車企業システムは、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信し、第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように、自動車企業システムに命令する。
【0129】
第1の車両制御コマンドの定義については、前述の関連内容を参照のこと。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0130】
S302:自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスが、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信し、これに対応して、現場側システムが、端末デバイスから第3の車両制御コマンドを受信し、第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する。
【0131】
自動車企業システムは、自動車企業によって車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムであり、端末デバイスは、車両に対応する。
【0132】
任意選択で、第3の車両制御コマンドの内容は、第1の車両制御コマンドの内容と同じであってもよい。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスは、現場側システムを代替システムとして使用してもよく、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信し、その結果、現場側システムが車両に対する遠隔制御を行う。
【0133】
例えば、第3の車両制御コマンドは、配車命令、駐車命令、点火命令、エンジン停止命令、操舵命令、スロットル・コマンド、及びブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む。
【0134】
任意選択で、自動車企業システムと端末デバイスとの間の異常な通信は、自動車企業システムに障害が発生している場合を含んでもよい。
【0135】
S303:現場側システムが、第3の車両制御コマンドに基づいて、第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように車両を制御する。
【0136】
現場側システムは、第3の車両制御コマンドを受信した後に、第3の車両制御コマンドに基づいて、車両に対する遠隔制御を行ってもよい。任意選択で、現場側システムは、車両に対する遠隔制御を独立して実装してもよいし、自動車企業システムと相互作用し通信することによって車両に対する遠隔制御を実装してもよい。
【0137】
例えば、現場側システムは、自動車企業システムと車両との間で、キー車両制御コマンドを転送するための転送ステーションとして使用されてもよい。言い換えれば、現場側システムは、端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを、自動車企業システムに転送してもよい。自動車企業システムは、第3の車両制御コマンドを受信した後に、現場側システムを介して、第3の車両制御コマンドの実行に関連する制御シグナリングを車両に送信してもよい。
【0138】
別の例では、現場側システムは、第3の車両制御コマンドを自動車企業システムに転送してもよく、自動車企業システムはまた、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを検出してもよい。自動車企業システムと車両との間の通信が正常である場合、自動車企業システムが、第3の車両制御コマンドを実行するように車両を直接制御してもよく、現場側システムは、転送デバイスとして使用される必要はない。
【0139】
本出願の本実施形態では、区別をしやすくするために、端末デバイスによって自動車企業システムに送信される車両制御コマンドが、第1の車両制御コマンドと呼ばれることがあり、自動車企業システムによって現場側システムに送信される車両制御コマンドが、第2の車両制御コマンドと呼ばれてもよく、端末デバイスによって現場側システムに送信される車両制御コマンドが、第3の車両制御コマンドと呼ばれてもよい。
【0140】
本出願の本実施形態において、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する一次システムとして使用されてもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを実行する二次システムとして使用される。自動車企業システムと現場側システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、自動車企業システムが、車両制御コマンドを実行する。自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、端末デバイスが、車両制御コマンドを現場側システムに送信してもよく、現場側システムが、車両制御コマンドを完了する。これにより、遠隔車両制御コマンドを実行するロバスト性及び安全性が向上する。
【0141】
任意選択で、
図3の方法は、端末デバイスが、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるかどうかを決定する。
【0142】
任意選択で、端末デバイスは、問合せ命令を自動車企業システムに送信し、自動車企業システムが問合せ命令に応答するかどうかに基づいて、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるかどうかを決定してもよい。
【0143】
例えば、端末デバイスは、問合せ命令を自動車企業システムに送信する。端末デバイスは、自動車企業システムから戻り命令が所定時間内に受信されたと決定するときに、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。端末デバイスは、自動車企業システムから戻り命令が所定時間内に受信されなかったと決定するときに、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると決定する。
【0144】
代替的には、端末デバイスは、問合せ命令を送信する回数を予め設定してもよい。問合せ命令が自動車企業システムに複数回送信された後に、戻り命令が受信されていない場合、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると決定される。
【0145】
例えば、端末デバイスは、N個の問合せ命令を自動車企業システムに連続的に送信し、Nは、2以上の予め設定された整数である。端末デバイスが、N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令が自動車企業システムから受信されたと決定するときに、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。端末デバイスが、N個の問合せ命令に対応する戻り命令が自動車企業システムから受信されなかったと決定するときに、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると決定する。
【0146】
いくつかの例では、問合せ命令は、第1の車両制御コマンドであってもよい。具体的には、端末デバイスが第1の車両制御コマンドを自動車企業システムに送信した後に、端末デバイスが自動車企業システムから戻り命令を受信しない場合、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信の機能が異常であると考えられてもよい。
【0147】
図4は、本出願のさらに他の実施形態による、車両制御方法の概略図である。
図4の方法は、車両制御方法が感知情報を配信するものであり、現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに使用される方法を説明する。
図4に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0148】
S401:現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、現場側システムが、感知情報を車両に送信し、これに対応して、車両が、現場側システムから感知情報を受信し、感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す。
【0149】
任意選択で、感知情報は、以下の情報、すなわち、空き駐車スペース状態情報、経路計画情報、リアルタイム車両測位情報、及び障害物感知場所情報を含むが、これらに限定されない。
【0150】
感知情報の配信の場合、現場側システムが、一次システムとして使用されてもよく、自動車企業システムが、二次システムとして使用されてもよい。したがって、現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、現場側システムは、感知情報を車両に送信する役割を果たす。
【0151】
S402:現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場側システムが、感知情報を自動車企業システムに送信し、これに対応して、自動車企業システムが、現場側システムから感知情報を受信し、その結果、自動車企業システムが、感知情報を車両に送信する。
【0152】
現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場側システムが、感知情報を自動車企業システムに送信してもよく、自動車企業システムが、感知情報を車両に送信する役割を果たす。
【0153】
任意選択で、現場側システムと車両との間の異常な通信は、現場側システムに障害が発生している場合を含んでもよい。
【0154】
S403:自動車企業システムが、感知情報を車両に送信し、これに対応して、車両が、自動車企業システムから感知情報を受信する。
【0155】
本出願の本実施形態では、現場側システムが、感知情報を配信するための一次システムとして使用されてもよく、自動車企業システムが、感知情報を配信するための二次システムとして使用される。現場側システムと自動車企業システムは互いに連携して、一次/二次アーキテクチャ・システムを形成する。現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、現場側システムは、感知情報を配信する。現場側システムと車両との間の通信が異常であるときに、現場側システムが、感知情報を自動車企業システムに送信してもよく、現場側システムが、感知情報を配信する。これにより、遠隔車両制御を行うロバスト性及び安全性が向上する。
【0156】
任意選択で、現場側システムは、問合せ命令を車両に送信し、車両が問合せ命令に応答するかどうかに基づいて、現場側システムと車両との間の通信が正常であるかどうかを決定してもよい。
【0157】
例えば、現場側システムは、問合せ命令を車両に送信する。現場側システムは、車両から戻り命令が予め設定された時間内に受信されたと決定するときに、現場側システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。現地側システムは、車両から戻り命令が予め設定された時間内に受信されなかったと決定するときに、現地側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定する。
【0158】
代替的には、現場側システムは、問合せ命令を送信する回数を予め設定してもよい。問合せ命令が車両に複数回送信された後に、戻り命令が受信されていない場合、現地側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定される。
【0159】
例えば、現地側システムは、N個の問合せ命令を車両に連続的に送信し、Nは、2以上の予め設定された整数である。現地側システムは、N個の問合せ命令のうちの少なくとも1つに対応する戻り命令が車両から受信されたと決定するときに、現地側システムと車両との間の通信の機能が正常であると決定する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。現地側システムは、N個の問合せ命令に対応する戻り命令が車両から受信されなかったと決定するときに、現地側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定する。
【0160】
任意選択で、感知情報が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって車両に送信され、車両が予め設定された時間内に感知情報を受信していない場合、車両は、この場合を自動車企業システムに報告し、次いで、自動車企業システムは、現場側システムに通知し、その結果、現場側システムが、現場側システムと車両との間の通信の機能が異常であると決定することができる。
【0161】
例えば、車両が、予め設定された周期性に基づいて感知情報を受信していない場合、車両が、第1の指標情報を自動車企業システムに送信してもよい。第1の指標情報は、車両が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって送信された感知情報を受信しないことを示す。自動車企業システムは、第1の命令情報に基づいて、第2の指標情報を現場側システムに送信する。第2の指標情報は、車両が、予め設定された周期性に基づいて現場側システムによって送信された感知情報を受信していないことを示す。現場側システムは、第2の指標情報に基づいて、現場側システムと車両との間の通信が異常であると決定する。
【0162】
本出願の本実施形態では、自動車企業システムと現場側システムとの一次/二次関係が柔軟に設定されてもよい。言い換えれば、車両制御方法によって実行されるサービスが異なるため、対応する一次システム及び対応する二次システムも異なる。
【0163】
本出願の本実施形態では、一次/二次チャネルの車両制御アーキテクチャが提供される。現場側システムと自動車企業システムは互いに連携し、分散コラボレーションを行い、デュアルチャネル通信リンクを提供し、その結果、キー・コマンドと情報がバックアップされ、保護され得る。通信リンク内のネットワーク要素又は通信リンクに障害が発生するときに、チャネルを別のチャネルに切り替えて、遠隔車両制御コマンドを実行するロバスト性及び安全性を確保してもよい。
【0164】
本出願の実施形態は、車両制御方法が行われる複数の異常シナリオに適用可能であってもよい。限定の代わりの一例として、本出願の実施形態は、以下の異常シナリオに適用可能である。
【0165】
車両の周りの弱いネットワーク信号
【0166】
車両の周りのネットワーク信号が弱い場合、例えば、車両と自動車企業システム又は現場側システムとの間の通信が異常である場合、車両制御コマンドが実行されるときに、車両が命令を受信しないことがある。結果として、車両制御コマンドの実行が失敗する。
【0167】
システム障害
【0168】
システム障害は、自動車企業システムの障害又は現場側システムの障害を含んでもよい。
【0169】
駐車場側の弱いネットワーク信号の弱さ又は障害
【0170】
例えば、現場側エッジ・サーバと駐車場内の車両との間の通信信号が弱いか、又は現場側エッジ・サーバに障害が発生している。
【0171】
以下、具体的な例を参照して、本出願の実施形態における車両制御方法を引き続き説明する。
【0172】
図5は、本出願の一実施形態による、車両制御コマンドを実行するシナリオの概略図である。
図5に示すように、車両制御コマンドの場合、自動車企業系システム20が、一次システムとして設定されてもよく、現場系システム10が、二次システムとして設定されてもよい。自動車企業システム20と車両30との間の通信信号が正常であるときに、自動車企業システム20が、車両制御コマンドを実行し、すなわち、自動車企業システム20と車両30との間の通信リンクが、一次チャネルである。一次チャネルの通信経路は、端末デバイス40→自動車企業システム20→車両30である。
【0173】
現場側システム10は、自動車企業システム20と車両30との間の通信信号が異常であるときに、車両制御コマンドを実行する。現場側システム10と車両30との間の通信リンクが、二次チャネルである。2次チャネルの通信経路は、端末デバイス40→自動車企業システム20→現場側システム10→現場側エッジ・サーバ50→車両30である。
【0174】
図6は、本出願の一実施形態による、自動配車方法の概略フローチャートである。
図6に示すように、一次チャネルの通信が正常であるときに、正常用手順は、以下、すなわち、ユーザが、端末デバイス上で配車コマンドのリンクをタップし、端末デバイスが、配車コマンドを自動車企業システムに送信する。自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。車両が問合せ命令に応答する場合、自動車企業システムと車両との間の通信は正常であり、配車コマンドは一次チャネルを介して実行され得る。したがって、自動車企業システムが、配車コマンドを車両に送信する。車両は、点火状態に入ることを自動的に決定し、配車コマンドを実行するように開始される。
【0175】
依然として、
図6を参照のこと。一次チャネルの通信が異常であるときに、異常用手順は、以下、すなわち、ユーザが、端末デバイス上で配車コマンドのリンクをタップし、端末デバイスが、配車コマンドを自動車企業システムに送信する。自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。車両が問合せ命令に応答しない場合、自動車企業システムと車両との間の通信は異常である。この場合、配車コマンドを実行するために、一次チャネルを二次チャネルに切り替える必要がある。したがって、自動車企業システムが、配車コマンドを現地側システムに送信し、現場側システムが、配車コマンドを実行する。
【0176】
任意選択で、自動車企業システムは、問合せ命令を車両に所定の回数(例えば、3回)送信してもよい。車両による問合せ結果が予め設定された時間(例えば、3秒)内に受信されていない場合、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であると決定され得る。
【0177】
図7は、本出願の一実施形態による、正常通信時の自動配車方法の概略フローチャートである。
図7に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0178】
S701:端末デバイスが、配車コマンドを自動車企業システムに送信する。
【0179】
S702:自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。
【0180】
一例では、問合せ命令は、車両状態を問合せするための車両ステータス問合せ情報であってもよい。
【0181】
S703:車両が、戻り命令を自動車企業システムに送信する。戻り命令は、問合せ命令に応答するために使用される。
【0182】
例えば、戻り命令は、車両ステータス情報であってもよい。
【0183】
S704:自動車企業システムが、一次チャネルの通信が正常であると決定し、配車コマンドを車両に送信する。
【0184】
図8は、本出願の一実施形態による、異常通信時の配車方法の概略フローチャートである。
図8に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0185】
S801:ユーザが、端末デバイスを使用して、配車命令を自動車企業システムに送信する。
【0186】
S802:自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。
【0187】
S803:自動車企業システムが車両によって送信された戻り命令を受信していないときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であると決定し、そのため、コマンドを引き続き実行するために、自動車企業システムを現場側システムに切り替える必要がある。
【0188】
S804:自動車企業システムが、配車要求を現地側システムに送信する。
【0189】
S805:現場側システムが、駐車場の近くに配設された現場側エッジ・サーバに、フィールド内配車ウェイクアップ要求を送信する。
【0190】
S806:現場側エッジ・サーバが、フィールド内配車ウェイクアップ要求を車両に送信する。
【0191】
S807:車両が、フィールド内配車ウェイクアップ要求を受信した後に、点火を開始し、AVP状態を開始する。
【0192】
S808:車両がAVP状態を開始することを示すために、車両が、現場側エッジ・サーバを介して車両ステータス情報を現場側システムに送信する。車両ステータス情報は、車両の現在のステータスを示す。
【0193】
S809:現場側システムが、車両ステータス情報を自動車企業システムに送信する。
【0194】
図8のソリューションは、説明のための一例として使用されることに留意されたい。実際には、
図8の方法は、より多く、又はより少ないステップを含んでもよく、あるいはいくつかのステップに対して適切な変形が行われてもよい。
【0195】
図9は、この出願の一実施形態による、自動駐車方法のシナリオの概略図である。
図9に示すように、通信信号が正常であるときに、一次チャネルを介して駐車コマンドが実行されてもよい。正常用手順は、以下、すなわち、ユーザが、端末デバイスを使用して、シャトル・エリア内で駐車コマンドのリンクをタップし、端末デバイスが、駐車コマンドを自動車企業システムに送信する。自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。車両が問合せ命令に応答する場合、自動車企業システムと車両との間の通信は正常であり、駐車コマンドは一次チャネルを介して実行され得る。したがって、自動車企業システムが、駐車コマンドを車両に送信する。車両は、点火状態に入ることを自動的に決定し、駐車コマンドを実行するように開始される。
【0196】
依然として、
図9を参照のこと。異常用手順は、以下、すなわち、ユーザが、端末デバイスを使用して、駐車コマンドをタップし、端末デバイスが、駐車コマンドを自動車企業システムに送信する。自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。車両が問合せ命令に応答しない場合、自動車企業システムと車両との間の通信は異常である。この場合、駐車コマンドを実行するために、チャネルを二次チャネルに切り替える必要がある。したがって、自動車企業システムが、駐車コマンドを現地側システムに送信し、現場側システムが、駐車コマンドを実行する。
【0197】
図10は、本出願の一実施形態による、正常用手順における駐車方法の概略フローチャートである。
図10に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0198】
S1001:ユーザが、端末デバイスを使用して、駐車命令を自動車企業システムに送信する。
【0199】
例えば、ユーザは、シャトル・エリアで降りてもよい。ユーザは、車両ドアや車両窓が閉じられたことを確認し、エンジンの停止や車両キーの引き抜きなどの動作を完了した後に、端末デバイスにおける携帯電話ソフトウェアを使用して、駐車コマンドのアイコンをタップしてもよい。端末デバイスが、駐車コマンドを自動車企業システムに送信する。
【0200】
S1002:自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。
【0201】
一例では、問合せ命令は、車両状態を問合せするための車両ステータス問合せ情報であってもよい。
【0202】
S1003:車両が、戻り命令を自動車企業システムにフィードバックする。
【0203】
例えば、フィードバック命令は、車両ステータス情報であってもよい。例えば、車両は、自己チェックを行い、車両ステータス情報を自動車企業システムにフィードバックしてもよい。
【0204】
S1004:自動車企業システムが、戻り命令を受信した後に、自動車企業システムと車両との間の通信が正常であると決定する。
【0205】
S1005:自動車企業システムが、駐車要求を車両に送信する。
【0206】
S1006:現場側システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を自動車企業システムに送信する。
【0207】
S1007:自動車企業システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信する。
【0208】
いくつかの例では、自動配車プロセス又は自動駐車プロセスでは、自動車企業システムが、感知情報を配信するための一次システムとして使用されてもよい。すなわち、現場側システムが、感知情報を自動車企業システムに送信し、次いで、自動車企業システムが、感知情報を車両に送信して、配車及び駐車プロセスにおいて自動車企業システムによって行われる車両制御の一貫性を改善し、配車及び駐車プロセスにおける車両の安全性及び信頼性を改善する。しかしながら、以下の例では、車両が正常運転プロセスにある場合、現場側システムが、感知情報を配信するための一次システムとして使用されてもよい。
【0209】
いくつかの他の例では、自動配車プロセス又は自動駐車プロセスでは、現場側システムは、感知情報を車両に直接送信してもよい。
【0210】
S1008:車両が、経路計画情報及び駐車スペース属性情報の受信が完了したことを示す受信応答情報を、自動車企業システムに送信する。
【0211】
S1009:自動車企業システムが、点火命令を車両に送信する。
【0212】
S1010:車両が、点火を行い、AVP状態に入る。
【0213】
S1011:車両がAVP状態になったことを示す車両ステータス情報を、車両が、自動車企業システムに送信する。
【0214】
S1012:自動車企業システムと現場側システムが、車両ステータス情報を同期させる。
【0215】
図10のソリューションは、説明のための一例として使用されることに留意されたい。実際には、
図10の方法は、より多く、又はより少ないステップを含んでもよく、あるいはいくつかのステップに対して適切な変形が行われてもよい。
【0216】
図11は、本出願の一実施形態による、異常用手順における自動駐車方法の概略フローチャートである。
図11に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
【0217】
S1101:ユーザが、端末デバイスを使用して、駐車命令を自動車企業システムに送信する。
【0218】
S1102:自動車企業システムが、問合せ命令を車両に送信する。
【0219】
一例では、問合せ命令は、車両状態を問合せするための車両ステータス問合せ情報であってもよい。
【0220】
S1103:自動車企業システムが車両によって送信された戻り命令を受信していないときに、自動車企業システムが、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であると決定し、そのため、チャネルを二次チャネルに切り替える必要がある。
【0221】
例えば、戻り命令は、車両ステータス情報であってもよい。
【0222】
S1104:自動車企業システムが、駐車要求を現地側システムに送信する。
【0223】
S1105:現場側システムが、駐車要求の実行が承諾されたことを示す確認情報を自動車企業システムに送信する。
【0224】
S1106:現場側システムが、自動車企業システムを介して、現場側引継ぎ情報を端末デバイスに送信し、現場側システムが、配車コマンドを現在実行していることをユーザに通知する。
【0225】
S1107:現場側システムが、現場側エッジ・サーバを使用して、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信する。
【0226】
S1108:車両が、車両自己点検ステータス情報を現場側システムに報告する。
【0227】
S1109:現場側システムと車両が、車両自己点検ステータス情報を同期させる。
【0228】
S1110:自動車企業システムが、点火コマンドを現場側システムに送信する。
【0229】
S1111:現場側システムが、点火命令を車両に送信する。
【0230】
S1112:車両が、点火を行い、AVP状態に入る。
【0231】
S1113:車両がAVP状態になったことを示す車両ステータス情報を、車両が、現地側システムに送信する。
【0232】
S1114:現場側システムと車両システムが、車両ステータス情報を同期させる。
【0233】
図12は、本出願の一実施形態による、端末デバイスの一次/二次チャネル切り替え時の表示インターフェースの概略図である。
図12に示すように、ユーザが、端末デバイスのアプリケーション・アイコンの車両制御コマンドをタップする場合、応答が受信されない。この場合、インターフェース・オプションは、携帯電話アプリケーションのディスプレイ・インターフェースにおいてポップ・アップしてもよい。インターフェース・オプションは、現場側システム引き継ぎに入るかどうかを確認することを含む。現場側システム引き継ぎに入ったことをユーザが確認する場合、現場側システムが、続いて車両制御コマンドを実行する。例えば、
図12に示すように、ユーザが車両制御コマンドをタップした回数が予め設定された回数(例えば、3回)を超えた後に、応答が受信されていない場合、インターフェース・オプションは、携帯電話アプリケーションの表示インターフェースにポップ・アップされる。車両制御コマンドが応答されないことは、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信が異常であることと理解されよう。したがって、現場側システムが端末デバイスとの通信を引き継いでもよい。
【0234】
いくつかの例では、ユーザは、アプリケーション・アイコン内の車両制御コマンドを複数回タップする必要がない。ユーザがアプリケーション・アイコン内の車両制御コマンドをタップした後、端末デバイスが、車両制御コマンドを自動車企業システムに送信してもよい。予め設定された時間内に応答がない場合、端末デバイスは、自動車制御コマンドを自動車企業システムに引き続き送信してもよく、車両制御コマンドを送信する回数が予め設定された回数(例えば、3回)を超えても応答がないときに、携帯電話アプリケーションの表示インターフェースにインターフェース・オプションがポップ・アップされ、その結果、ユーザは、現場側システム引き継ぎに入るかどうかを選択する。
【0235】
代替的に、いくつかの例では、ユーザが端末デバイスのアプリケーション・アイコン内の車両制御コマンドをタップしたときに、応答が受信されていない場合、端末デバイスは、ユーザによる確認なしに、デフォルトで現場側システム引き継ぎに入ってもよい。
【0236】
図13は、本出願の一実施形態による、端末デバイス側の一次/二次チャネルを切り替えるための方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0237】
S1301:端末デバイスの車両側動作インターフェース上で車両制御コマンドのアイコンをユーザがタップした後に、端末デバイスが、第1の車両制御コマンドを自動車企業システムに送信する。
【0238】
車両側動作インターフェースは、自動車企業システムの動作に関連するアイコンを表示するインターフェースである。
【0239】
S1302:端末デバイスが、自動車企業システムからフィードバックされた戻り命令を、予め設定された継続時間を超えた時間内に受信していない場合、端末デバイスが、端末デバイスと自動車企業システムとの間の通信が異常であると決定する。
【0240】
S1303:端末デバイスが、動作インターフェースを現場側動作インターフェースに切り替える。
【0241】
現場側動作インターフェースは、現場側システムの動作に関連するアイコンを表示するインターフェースであり、現場側システムは、遠隔車両制御コマンドに関連する動作を行う。
【0242】
S1304:端末デバイスの現場側動作インターフェース上で車両制御コマンドのアイコンをユーザがタップした後に、端末デバイスが、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信する。
【0243】
図14は、本出願の一実施形態による、感知情報を配信するための方法のフローチャートである。感知情報の配信の場合、現場側システム10が、一次システムであり、自動車企業システム20が、二次システムである。正常用手順では、感知情報は、以下の一次チャネル、すなわち、現場側システム10->現場側エッジ・サーバ50->車両30介して配信される。異常用手順では、現場側エッジ・サーバ50と車両30との間の通信に障害が発生するので、感知情報が二次チャネルを介して配信されてもよい。二次チャネルは、現場側システム10から自動車企業システム20及び車両30へのチャネルである。
【0244】
図15は、本出願の一実施形態による、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を配信する概略フローチャートである。
【0245】
S1501:現場側システムが、現場側エッジ・サーバを使用して、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信する。
【0246】
S1502:現場側システムが車両によってフィードバックされた応答情報を受信していない場合、一次チャネルの通信が異常であると決定され、経路計画情報及び空き駐車スペース情報が二次チャネルを介して配信される必要がある。
【0247】
具体的な例では、車両の応答情報が受信されなかった場合、現場側システムは、送信回数が予め設定された回数(例えば3回)以上になるまで、一次チャネルを介して経路計画情報及び駐車スペース属性情報を車両に引き続き送信してもよい。依然として車両の応答情報が受信されていない場合、通信が異常であると決定される。
【0248】
S1503:現場側システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を自動車企業システムに送信する。
【0249】
S1504:自動車企業システムが、経路計画情報及び空き駐車スペース情報を車両に送信する。
【0250】
S1505:車両が、応答情報を自動車企業システムに送信する。
【0251】
応答情報は、経路計画情報及び空き駐車スペース情報が受信されたことを確認するために使用される。
【0252】
S1506:自動車企業システムが、応答情報を現場側システムに送信する。
【0253】
図16は、本出願の実施形態による、リアルタイム車両測位情報を配信するための概略フローチャートである。
【0254】
S1601:現場側システムが、予め設定された周期性に基づいて、リアルタイム車両測位情報を車両に送信する。
【0255】
S1602:車両がリアルタイム車両測位情報を受信していない時間が、予め設定された継続時間を超えた場合、一次チャネルの通信が異常であると決定する。
【0256】
例えば、現場側システムが100ミリ秒(ms)の頻度でリアルタイム車両測位情報を送信すると仮定される。車両が1秒を超える継続時間内にリアルタイム車両測位情報を受信していない場合、一次チャネル上の通信が異常であると決定されてもよい。
【0257】
S1603:車両がリアルタイム車両測位情報を受信していないことを示す第1の指標情報を、車両が自動車企業システムに送信する。
【0258】
S1604:自動車企業システムが、第2の指標情報を現場側システムに送信し、第2の指標情報は、車両がリアルタイム車両測位情報を受信していないことを示す。
【0259】
S1605:現場側システムは、第2の指標情報を受信した後に、リアルタイム車両測位情報を自動車企業システムに送信する。
【0260】
すなわち、現場側システムがリアルタイム車両測位情報を自動車企業システムに送信するための経路を一次チャネルから二次チャネルに切り替える。
【0261】
S1606:自動車企業システムが、リアルタイム車両測位情報を車両に送信する。
【0262】
図17は、本出願の一実施形態による、車両を制御するための装置1700の概略図である。装置1700は、トランシーバ・ユニット1710と、処理ユニット1720と、を含む。トランシーバ・ユニット1710は、通信の対応する機能を実装するように構成されてもよく、処理ユニット1720は、データ処理を行うように構成されてもよい。トランシーバ・ユニット1710はまた、通信インターフェース又は通信ユニットと呼ばれることがある。
【0263】
任意選択で、装置1700は、記憶ユニットをさらに含む。記憶ユニットは、命令及び/又はデータを記憶するように構成されてもよい。処理ユニット1720は、記憶ユニット内の命令及び/又はデータを読み出し、その結果、装置が、上述の方法の実施形態における現場側システム、自動車企業システム、車両、又は端末デバイスのアクションを実装する。
【0264】
第1の設計では、装置1700は、上述の実施形態における現場側システムであってもよいし、現場側システムのコンポーネント(例えば、チップ)であってもよい。装置1700は、上述の方法の実施形態に対応する現場側システムによって行われるステップ又は手順を実装してもよい。トランシーバ・ユニット1710は、上述の方法の実施形態における現場側システムの関連する受信動作及び送信動作を行うように構成されており、処理ユニット1720は、上述の方法の実施形態における現場側システムの関連する処理動作を行うように構成されている。
【0265】
第2の設計では、装置1700は、上述の実施形態における自動車企業システムであってもよいし、自動車企業システムのコンポーネント(例えば、チップ)であってもよい。装置1700は、上述の方法の実施形態に対応する自動車企業システムによって行われるステップ又は手順を実装してもよい。トランシーバ・ユニット1710は、上述の方法の実施形態における自動車企業システムの関連する受信動作及び送信動作を行うように構成されており、処理ユニット1720は、上述の方法の実施形態における自動車企業システムの関連する処理動作を行うように構成されている。
【0266】
第3の設計では、装置1700は、上述の実施形態における端末デバイスであってもよいし、端末デバイスのコンポーネント(例えば、チップ)であってもよい。装置1700は、上述の方法の実施形態に対応する端末デバイスによって行われるステップ又は手順を実装してもよい。トランシーバ・ユニット1710は、上述の方法の実施形態における端末デバイスの関連する受信動作及び送信動作を行うように構成されており、処理ユニット1720は、上述の方法の実施形態における端末デバイスの関連する処理動作を行うように構成されている。
【0267】
第4の設計では、装置1700は、上述の実施形態における車両であってもよいし、車両のコンポーネント(例えば、チップ)であってもよい。装置1700は、上述の方法の実施形態に対応する車両によって行われるステップ又は手順を実装してもよい。トランシーバ・ユニット1710は、上述の方法の実施形態における車両の関連する受信動作及び送信動作を行うように構成されており、処理ユニット1720は、上述の方法の実施形態における車両の関連する処理動作を行うように構成されている。
【0268】
ユニットが上述の対応するステップを行う具体的なプロセスは、上述の方法の実施形態において詳細に説明されていることを理解されたい。簡潔にするために、詳細は、本明細書では説明しない。
【0269】
本明細書における装置1700は、機能ユニットの形態で提示されるとさらに理解されたい。本明細書における「ユニット」という用語は、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、電子回路、1つ以上のソフトウェア又はファームウェア・プログラムを実行するように構成されたプロセッサ(例えば、共用プロセッサ、専用プロセッサ、又はグループ・プロセッサ)、メモリ、マージ論理回路、及び/又は説明された機能をサポートする別の適切なコンポーネントを指してもよい。任意選択の例では、当業者は、装置1700が、具体的には、上述の実施形態における現場側システムであってもよいし、上述の方法の実施形態における現場側システムに対応する手順及び/又はステップを行うように構成されてもよいし、装置1700が、具体的には、上述の実施形態における自動車企業システムであってもよく、上述の方法の実施形態における自動車企業システムに対応する手順及び/又はステップを行うように構成されてもよいと理解してもよい。繰り返しを避けるために、詳細は、本明細書では再度説明しない。
【0270】
前述のソリューションにおける装置1700は、前述の方法において各システム又はデバイス(例えば、現場側システム、自動車企業システム、車両、端末デバイス)によって行われる対応するステップを実装する機能を有する。本機能は、ハードウェアによって実装されてもよいし、対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。例えば、トランシーバ・ユニット1710がトランシーバ又は通信インターフェースに置き換えられてもよい(例えば、トランシーバ・ユニット1710の送信ユニットが送信機に置き換えられてもよいし、トランシーバ・ユニット1710の受信ユニットが受信機に置き換えられてもよい)し、処理ユニット1720などの他のユニットがプロセッサに置き換えられて、各方法の実施形態における受信/送信動作とそれに関連する処理動作とを別個に行ってもよい。
【0271】
追加的に、トランシーバ・ユニット1710は、代替的に、トランシーバ回路(例えば、受信回路と送信回路とを含んでもよい)であってもよく、処理ユニット1720は、処理回路であってもよい。
【0272】
図17の装置1700は、上述の実施形態における現場側システム、自動車企業システム、車両、又は端末デバイスであってもよいし、チップ又はチップ・システム、例えばシステム・オン・チップ(system on chip、SoC)であってもよい。トランシーバ・ユニット1710は、入力/出力回路又は通信インターフェースであってもよい。処理ユニット1720は、プロセッサ、マイクロプロセッサ、又はチップ上に集積された集積回路である。これは、本明細書において限定されるものではない。
【0273】
図18は、本出願の別の実施形態による、車両を制御するための装置1800を示す。装置1800は、プロセッサ1810を含む。プロセッサ1810は、メモリ1820に記録されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行するか、又はメモリ1820に記憶されたデータを読み出して、上述の方法の実施形態における方法を行うように構成されている。任意選択で、1つ以上のプロセッサ1810がある。
【0274】
任意選択で、
図18に示すように、装置1800は、メモリ1820をさらに含み、メモリ1820は、コンピュータ・プログラム又は命令及び/又はデータを記憶するように構成されている。メモリ1820は、プロセッサ1810と一体化されてもよいし、別個に配設されてもよい。任意選択で、1つ以上のメモリ1820がある。
【0275】
任意選択で、
図18に示すように、装置1800は、通信インターフェース1830をさらに含む。通信インターフェース1830は、信号を受信及び/又は送信するように構成されている。例えば、プロセッサ1810は、信号を受信及び/又は送信するように通信インターフェース1830を制御するように構成されている。
【0276】
第1のソリューションでは、装置1800は、上述の方法の実施形態において現場側システムによって行われる動作を実装するように構成されている。
【0277】
例えば、プロセッサ1810は、メモリ1820に記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行して、上述の方法の実施形態における現場側システムの関連する動作、例えば、
図2~
図6、
図8~
図11、及び
図13~
図16に示す実施形態において現場側システムによって行われる方法を実装するように構成されている。
【0278】
第2のソリューションでは、装置1800は、上述の方法の実施形態において自動車企業システムによって行われる動作を実装するように構成されている。
【0279】
例えば、プロセッサ1810は、メモリ1820に記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行して、上述の方法の実施形態における自動車企業システムの関連する動作、例えば、
図2~~
図11、及び
図13~
図16に示す実施形態において自動車企業システムによって行われる方法を実装するように構成されている。
【0280】
第3のソリューションでは、装置1800は、上述の方法の実施形態において端末デバイスによって行われる動作を実装するように構成されている。
【0281】
例えば、プロセッサ1810は、メモリ1820に記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行して、上述の方法の実施形態における端末デバイスの関連する動作、例えば、
図2~~
図3、及び
図5~
図14に示す実施形態において端末デバイスによって行われる方法を実装するように構成されている。
【0282】
第4のソリューションでは、装置1800は、上述の方法の実施形態において車両によって行われる動作を実装するように構成されている。
【0283】
例えば、プロセッサ1810は、メモリ1820に記憶されたコンピュータ・プログラム又は命令を実行して、上述の方法の実施形態における車両の関連する動作、例えば、
図2~~
図11、
図12、及び
図14~
図16に示す実施形態において車両によって行われる方法を実装するように構成されている。
【0284】
本出願の実施形態において言及されるプロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)であってよいし、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、又は別のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア・コンポーネントなどであってもよいと留意されたい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0285】
本出願の実施形態において言及されるメモリは、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリであってもよいとさらに理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)であってもよい。例えば、RAMは、外部キャッシュとして使用されてもよい。
【0286】
限定ではなく例として、RAMは、以下の形態、すなわち、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期アタッチド・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクト・メモリ・バス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)を含む。
【0287】
プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、若しくはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントであるときに、メモリ(記憶モジュール)がプロセッサに統合されてもよいことに留意されたい。
【0288】
本明細書で説明されるメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことにさらに留意されたい。
【0289】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、前述の方法の実施形態において現場側システム、自動車企業システム、車両又は端末デバイスによって行われる方法を実装するために使用されるコンピュータ命令を記憶する。
【0290】
例えば、コンピュータ・プログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータは、前述の方法の実施形態における現場側システム、自動車企業システム、車両又は端末デバイスによって行われる方法を実装することができる。
【0291】
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。命令がコンピュータによって実行されるときに、前述の方法の実施形態における現場側システム、自動車企業システム、車両、又は端末デバイスによって行われる方法が実装される。
【0292】
上記の装置のいずれかの関連する内容の説明及び有益な効果については、上記の対応する方法の実施形態を参照のこと。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0293】
本明細書で使用される「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などの専門用語は、コンピュータ関連のエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行されるソフトウェアを示すために使用される。例えば、コンポーネントは、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能なファイル、実行スレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。図を使用して例示するように、コンピューティング・デバイスと、コンピューティング・デバイス上で動作するアプリケーションの両方が、コンポーネントであってもよい。1つ以上のコンポーネントが、プロセス及び/又は実行スレッド内に常駐してもよく、コンポーネントは、1台のコンピュータ上に位置してもよく、及び/又は2つ以上のコンピュータ間に分散されてもよい。追加的に、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造を記憶する様々なコンピュータ可読媒体から実行されてもよい。例えば、コンポーネントは、ローカル及び/又はリモートプロセスを使用することによって、及び、例えば、1つ以上のデータパケットを有する信号(例えば、ローカルシステム、分散システム、及び/又は信号を使用することによって他のシステムと相互作用するインターネットなどのネットワークを介して、別のコンポーネントと相互作用する2つのコンポーネントからのデータ)に基づいて通信してもよい。
【0294】
当業者は、本明細書に開示された実施形態に記載された例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズム・ステップが、電子ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいと認識してもよい。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアに実行されるのかは、特定のアプリケーションと技術的ソリューションの設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装が本出願の範囲を超えると考えられるべきでない。
【0295】
便利で簡単な説明のために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者によって明らかに理解されよう。詳細は、本明細書では再度説明されない。
【0296】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装されてもよいと理解されたい。例えば、記載された装置の実施形態は、一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムに組み合わされたり、統合されたりしてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、又は実行されなくてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用することによって実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態において実装されてもよい。
【0297】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよいし、ユニットとして表示されている部分が、物理的ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に位置していてもよいし、複数のネットワーク・ユニットに分散されてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態のソリューションの目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0298】
追加的に、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0299】
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本出願の技術的ソリューションが、本質的にソフトウェア製品の形式で実装されてもよいし、従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよいし、技術的ソリューションの一部が、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(パーソナル・コンピュータ、サーバ、又はネットワーク・デバイスであってもよい)に、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部又は一部を実行させるように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、例えば、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクである、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0300】
前述の説明は、本出願の単に具体的な実装に過ぎないが、本出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。本出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、本出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、前記自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信することであって、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことと、
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項2】
前記第2の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように要求するために使用される配車要求、
前記車両に対する駐車動作を行うように要求するために使用される駐車要求、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対す
るエンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の車両制御コマンドは、前記配車要求又は前記駐車要求であり、前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することは、
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記車両に対する経路計画情報及び空き駐車スペース情報を送信することと、
前記現場側システムによって、前記自動車企業システムから前記点火コマンドを受信することと、
前記現場側システムによって、前記点火コマンドを前記車両に送信することと、を含む、請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記現場側システムによって、前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することは、
前記現場側システムによって、前記車両からの車両自己点検ステータス情報を受信することであって、
前記車両自己点検ステータス情報は、前記車両の自己点検ステータスを示す、ことと、
前記現場側システムによって、前記車両自己点検ステータス情報を前記自動車企業システムに送信することと、を含み、
前記現場側システムによって、前記自動車企業システムから前記点火コマンドを受信することは、
前記現場側システムによって、前記車両自己点検ステータス情報を送信した後に、前記自動車企業システムから点火コマンドを受信することを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、前記端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを受信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことと、
前記現場側システムによって、前記第3の車両制御コマンドに基づいて、前記第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、方法。
【請求項6】
前記第3の車両制御コマンドは、
前記車両に対する配車動作を行うように命令する配車コマンド、
前記車両に対する駐車動作を行うように命令する駐車コマンド、
前記車両に対する点火動作を行うように命令する点火コマンド、
前記車両に対するエンジン停止動作を行うように命令するエンジン停止コマンド、
前記車両に対する操舵動作を行うように命令する操舵コマンド、
前記車両に対す
るエンジンをスロットル・アップする動作又は前記エンジンをスロットル・ダウンする動作を行うように命令するスロットル・コマンド、又は
ブレーキ動作を行うように前記車両に命令するブレーキ・コマンドのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
車両制御方法であって、
現場側システムによって、前記現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、感知情報を車両に送信することであって、前記感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことか、又は
前記現場側システムによって、前記現場側システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記感知情報を自動車企業システムに送信することを含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項8】
前記感知情報は、
前記駐車場内で前記車両によって占有されていない駐車スペースを示す空き駐車スペース情報、
現在場所から目的地までの前記車両の運転経路を示す経路計画情報、
運転プロセスにおける前記車両のリアルタイムな場所を示すリアルタイム車両測位情報、又は
前記車両の運転プロセスにおける障害物の場所を示す障害物感知場所情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
車両制御方法であって、
自動車企業システムによって、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記自動車企業システムに命令し、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、ことと、
前記自動車企業システムによって、前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が正常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、前記第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することか、又は
前記自動車企業システムによって、前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信することを含み、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令し、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項10】
車両制御方法であって、
端末デバイスによって、自動車企業システムと前記端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドを前記自動車企業システムに送信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、前記自動車企業システムに対して、車両の運転に関するタスクを実行するように車両を制御するように命令する、ことか、又は
前記端末デバイスによって、前記自動車企業システムと前記端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことを含み、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、方法。
【請求項11】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと車両との間の通信が異常であるときに、前記自動車企業システムによって送信された第2の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、
前記第2の車両制御コマンドに基づいて、前記第2の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を行うことが可能であり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、現場側システム。
【請求項12】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が異常であるときに、前記端末デバイスによって送信された第3の車両制御コマンドを受信することであって、
前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように現場側システムに命令する、ことと、
前記第3の車両制御コマンドに基づいて、前記第3の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することと、を行うことが可能となり、
前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、現場側システム。
【請求項13】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、現場側システムと車両との間の通信が正常であるときに、感知情報を車両に送信することであって、前記感知情報は、車両が走行するときに必要とされる参照情報を示す、ことか、又は、
前記通信インターフェースを介して、前記現場側システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記感知情報を自動車企業システムに送信することを行うことが可能となり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、現場側システム。
【請求項14】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、端末デバイスから第1の車両制御コマンドを受信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように自動車企業システムに命令し、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、ことと、
前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が正常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、前記第1の車両制御コマンドによって命令されたタスクを実行するように前記車両を制御することか、又は
前記自動車企業システムと前記車両との間の通信が異常であるときに、前記第1の車両制御コマンドに基づいて、第2の車両制御コマンドを現場側システムに送信することと、を行うことが可能となり、前記第2の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令し、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含む、自動車企業システム。
【請求項15】
通信インターフェースと、
メモリからコンピュータ・プログラムを呼び出すように構成されたプロセッサと、を含み、
前記コンピュータ・プログラムが実行されるときに、前記プロセッサは、
前記通信インターフェースを介して、自動車企業システムと端末デバイスとの間の通信が正常であるときに、第1の車両制御コマンドを前記自動車企業システムに送信することであって、前記第1の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように車両を制御するように前記自動車企業システムに命令する、ことか、又は
前記通信インターフェースを介して、前記自動車企業システムと前記端末デバイスが異常であるときに、第3の車両制御コマンドを現場側システムに送信することであって、前記第3の車両制御コマンドは、車両運転に関連するタスクを実行するように前記車両を制御するように前記現場側システムに命令する、ことを行うことが可能となり、前記自動車企業システムは、自動車企業によって前記車両を遠隔に制御するための管理システムを含み、前記現場側システムは、路側ユニットの管理システム及び駐車場の管理システムのうちの少なくとも1つを含み、前記端末デバイスは、前記車両に対応する、端末デバイス。
【国際調査報告】