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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】モジュールコントローラ
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/24 20140101AFI20240927BHJP
   G06F 3/02 20060101ALI20240927BHJP
   A63F 13/22 20140101ALI20240927BHJP
【FI】
A63F13/24
G06F3/02 400
A63F13/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519564
(86)(22)【出願日】2022-10-10
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 EP2022078096
(87)【国際公開番号】W WO2023061938
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】21202015.0
(32)【優先日】2021-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】17/749,990
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524118236
【氏名又は名称】ビーヨーウェイブ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラコー、ブランドン
【テーマコード(参考)】
5B020
【Fターム(参考)】
5B020DD02
5B020DD03
5B020DD51
(57)【要約】
1又は複数の追加モジュールに対する解放可能な取り付けのための少なくとも1つのコネクタを含む第1多面モジュールを備える、電子デバイスと通信するためのモジュールコントローラが提供され;少なくとも1つのコネクタは、第1モジュール及び1又は複数の追加モジュールの間の物理的統合及び電気接続を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面と接続するための複数の接続面を含む少なくとも1つのモジュールを備え、ここで、
前記少なくとも1つのモジュールの各接続面は、別のモジュール又は入力デバイスの前記対応する接続面に対する前記モジュールの面の物理及び電気結合のための少なくとも1つの接続機構を含み;
それにより、前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスは、共通の中心軸の周りに、前記共通の中心軸の周りの互いに対する複数の回転の向きにおいて、互いに接続可能である、
ハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項2】
少なくとも1つの接続機構が、前記モジュールの面を別のモジュール又は入力デバイスの前記対応する接続面に磁気的に結合するよう構成されている、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項3】
前記複数の回転の向きは、前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスの1つを第1のインデックスされた向きから第2のインデックスされた向きに移動させるために、前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスが互いに対して回転可能であるようにインデックスされる、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項4】
前記内部電子要素は、前記モジュール又は前記別のモジュール又は入力デバイスの相対的な回転の向きを検出するよう構成されている、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項5】
各接続面は、物理結合のために構成されている第1接続機構、及び、電気結合のための構成されている第2接続機構を含む、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項6】
各接続面は、物理及び電気結合の両方のための接続機構を含む、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項7】
前記モジュールは実質的に立方体形状である、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項8】
前記立方体形状のモジュールは1又は複数の丸い角を含む、請求項7に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項9】
前記入力デバイスは、ボタン、ジョイスティック、トリガ、ミニジョイスティック、方向パッドのうちの1又は複数を含む、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項10】
前記モジュールは、6の面表面を含む多面モジュールであり、各面表面はそれぞれの接続面を含む、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項11】
前記モジュールは更に内部電源を含む、請求項1に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項12】
外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面と接続するための複数の接続面を含む少なくとも1つのモジュールを備え、ここで、
前記少なくとも1つのモジュールの各接続面は、別のモジュール又は入力デバイスの前記対応する接続面に対する前記モジュールの面の物理的及び電気結合のための手段を含み;
それにより、前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスは、共通の中心軸の周りに、前記共通の中心軸の周りの互いに対する複数の回転の向きにおいて、互いに接続可能である、
ハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項13】
各接続面は更に、前記モジュールの面を別のモジュールの前記対応する接続面に磁気的に結合するための手段を含む、請求項12に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項14】
前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスの1つを第1のインデックスされた向きから第2のインデックスされた向きに移動させるために、前記複数の回転の向きは、前記モジュール及び前記別のモジュール又は入力デバイスが互いに対して回転可能であるようにインデックスされる、請求項11又は12に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項15】
前記内部電子要素は、前記モジュール及び前記別のモジュールの相対的な回転の向きを検出するよう構成されている、請求項11又は12に記載のハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項16】
第1モジュール及び第2モジュールを備えるハンドヘルドモジュールコントローラであって、各モジュールは、外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面に接続するための複数の接続面を含み、
ここで、前記第1モジュール及び前記第2モジュールの各々の接続面は、前記第1モジュール及び前記第2モジュールの間の物理及び電気接続を提供し、それにより、前記第1モジュール及び前記第2モジュールが前記接続の周りを複数の向きに回転可能である、
ハンドヘルドモジュールコントローラ。
【請求項17】
1又は複数の追加モジュールに対する解放可能な取り付けのための少なくとも1つのコネクタを含む第1多面モジュールを備え;
前記少なくとも1つのコネクタは、前記第1多面モジュール及び前記1又は複数の追加モジュールの間の物理的統合及び電気接続を提供し;
ここで、前記第1多面モジュールは、少なくとも2つの対称の平面を有する、
電子デバイスと通信するためのモジュールコントローラ。
【請求項18】
前記1又は複数の追加モジュールは、更なる多面モジュール又は周辺機器ユーザ入力要素を含む、請求項17に記載のモジュールコントローラ。
【請求項19】
前記第1多面モジュール及び前記更なる多面モジュールは、実質的に立方体形状である、請求項18に記載のモジュールコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームシステムなどの電子デバイスについてのコントローラに関する。特に、それは、電子デバイスについてのモジュールコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームシステム及びPCゲーミングは、長年にわたって常に人気がある。
【0003】
今日まで、複数の汎用ゲーミングコントローラが市場において入手可能である。
【0004】
これらは主に、固定ボタン位置を有する、ワイヤレス、固定、両手コントローラである。これらの例として、Microsoft Xbox(登録商標)Wireless Controller、Sony PlayStation DualSense(登録商標)、Microsoft Xbox Elite Wireless Controller Series Two(登録商標)が挙げられる。カスタマイズを可能にするために周辺機器を入力ピンに取り付けることができるゲームパッドとしてXbox Adaptive Controller(登録商標)がリリースされた。
【0005】
しかしながら、これらの汎用固定両手コントローラは、特定のユーザ、例えば、障害を有するユーザに対して大きな不都合を提示する。ボタンの配置又はコントローラのサイズ/形状のカスタマイズは、すべてのユーザにとって正常に機能するわけではない。Xbox Adaptive Controllerは、これらの課題のいくつかを克服しているが、非常に大きい表面積を占めており、外部ボタンとは別に販売され、ゲームパッド自体はモジュール式又はカスタマイズ可能でない。さらに、このコントローラは、ハンドヘルドではなく、中央制御ボックスに有線で接続される複数の要素の使用を必要とし、ボックス自体が非常に大きくかさばる。
【0006】
本出願者の研究により、1億8000万人の障害のあるゲーマは、アクセス可能なコントローラが無いことに起因して、好きなだけ、又は、場合によってはまったくビデオゲームに関わっていないことが分かった。仮想現実に向けて日々ますます動いている世界において、これが更なる問題になる他ないことは明らかである。
【0007】
デジタル世代において成長した人口が高齢化するにつれて、ますます多くの人々が、関節炎など年齢に関連する障害に起因して、アクセス可能な入力デバイス及びコントローラを必要とするであろう。障害のあるゲーマからの需要の増加に加えて、プロフェッショナルゲーミングは、コントローラのより高いレベルのカスタマイズ性から恩恵を受ける別の分野である。賭けられる賞金の額の増加に伴い、プロゲーミングの分野はますます競争が激しくなっている。この産業では、僅かな差が成功を規定しており、コントローラに対する現在の「画一的」アプローチは、満足できるものではない。コントローラは、人間とコンピュータの間のインタフェースであり、プロゲーマにとってもっとも重要な機器である。プロゲーマのコントローラのカスタマイズ性及びパーソナライズ性を通じて反応速度をわずかな量だけ改善する能力は、著しい影響をもたらす可能性があり得る。
【0008】
デバイスのために及び周辺機器モジュールの配置のためにモジュール式及びカスタマイズ可能な形状を提供するコントローラは、従来技術に対して改善され、すべてのユーザがゲームにアクセスして望み通りの体験を有することを可能にするであろう。
【発明の概要】
【0009】
本開示は、1又は複数の追加モジュールに対する解放可能な取り付けのための少なくとも1つのコネクタを含む第1多面モジュールを含む電子デバイスと通信するためのモジュールコントローラを提供し、少なくとも1つのコネクタは、第1モジュール及び1又は複数の追加モジュールの間の物理的統合及び電気接続を提供する。
【0010】
これは、1又は複数のモジュールからユーザの所望の仕様に従ってコントローラが組み立てられ得ることを提供するので、有利である。モジュールは、ユーザが必要に応じて容易に接続及び切断し得るように、取り外し可能に取り付け可能である。少なくとも1つのコネクタが第1モジュール及び1又は複数の追加モジュールの間の物理的統合を提供するように、モジュールは構成されている。このようにして、統合されたモジュールは、単一デバイスの外観を有し、そのように機能し得る。コネクタは更に、第1モジュール及び1又は複数の追加モジュールの間の電気接続を提供する。これにより、例えば第1モジュールが電力供給される場合、電力が任意の更に接続された追加モジュールに伝達され得ることを確実にする。
【0011】
第1多面モジュール及び更なる多面モジュールは、実質的に立方体形状であり得る。実質的に立方体形状のモジュールは、立方体形状の外面に沿った及びその周りの追加モジュールへの容易な取り付けを提供する。実質的に立方体形状のモジュールは、複数の対称の平面、例えば、2、3、4、5、6、7、8、9又はより多くの対称の平面を有し得る。複数の対称の平面を有することにより、マルチモジュール構成のより高い順列(higher permutations)を促す、より規則的な形状のモジュールを提供し、それにより、構築され得るコントローラの全体的な形状の総数を増加させる。複数の対称の平面を有する他のモジュール形状が同様に好適であり得ることが想定される。対称の平面の評価が、モジュールの全体的な形状に関して実行され得、表面的な非対称性(例えば、モジュールの脱離又は解放を促すためのボタン又は他の機構に関するものなど)は無視され得ることが理解される。
【0012】
第1の実質的に立方体形状のモジュール及び更なる実質的に立方体形状のモジュールは1又は複数の丸い角を含み得る。これは、保持及び操作するのに快適なエルゴノミクス形状をユーザに提供するので、有利である。
【0013】
1又は複数の追加モジュールは、更なる多面モジュール又は周辺機器ユーザ入力要素を含み得る。これは、モジュール及び周辺機器ユーザ入力要素の複数の構成の選択肢が提供されるという点で、ユーザに対して高度なカスタマイズ性が提供されるので、有利である。周辺機器ユーザ入力要素はまた、入力デバイス又は周辺機器ユーザ入力デバイスと称され得、1種類の周辺機器とみなされ得る。下で更に詳細に記載されるように、1又は複数の追加モジュールは更に、それ自体でコントローラへの入力を提供するのではなく、代わりに、コントローラの形状、外観及び使用性をカスタマイズすることを助け得る更なる種類の周辺機器を含み得る。
【0014】
周辺機器ユーザ入力デバイスは、ボタン、ジョイスティック、トリガ、ミニジョイスティック、方向パッドのうちの1又は複数を含み得る。これにより、コントローラが電子デバイス、例えば、ゲーミングコンソールと通信しているときに複数の入力の選択肢をユーザに提供する。入力デバイスの各々のうちの1又は複数がモジュールに接続され得る。
【0015】
多面モジュールは、6の面表面(face surface)を含み、少なくとも1つのコネクタが、モジュールの面表面上で構成されている。モジュールの面表面上のコネクタを構成することにより、追加モジュール及び入力デバイスからの容易な接続及び切断を提供する。例えば、第1モジュールの面は、面表面を互いに接触させることによって、第2モジュールの面に直接接続され得る。したがって、モジュールを接続するための追加のケーブル又はアダプタの必要性が無くなる。
【0016】
モジュールコントローラは、モジュールの少なくとも1つの更なる面表面上に構成されている更なるコネクタを含み得る。これは、複数のモジュール及び周辺機器の接続を提供する。
【0017】
モジュールコントローラは、少なくとも1つの雄型コネクタ及び少なくとも1つの雌型コネクタを含み得る。異なるコネクタの種類が異なる要素の接続に使用され得る。例えば、モジュールを追加モジュールに接続するために雄型コネクタが提供され得る一方で、モジュールを周辺機器に接続するために雌型コネクタが提供され得る。
【0018】
モジュールコントローラの雄型コネクタは、電気接続を提供するための複数のポゴピンを含み得る。ポゴピンはスプリング搭載式であり、したがって、第1モジュールのピン及び接続された第2モジュール上の対応する受け孔又は凹部の間の信頼できる機械的に付勢された電気接続を提供する。改めて、これにより、第1モジュールから、接続されたモジュールへ電力を伝達するためのケーブルの必要が無くなる。
【0019】
複数のポゴピンは、マトリクス編成で構成されている。これにより、例えば、単一のピン又は直線状ピン構成と比較したとき、モジュール間で電力を伝達するためのロバストなピン構成を提供する。
【0020】
雌型コネクタは複数の整列歯(alignment teeth)を含み得る。これにより、モジュール間の接続を促し、ロバストかつ安定的な接続が配置されることを確実にする。これにより更に、モジュールの接続のための視覚的な助けを提供する。
【0021】
雄型コネクタは、雌型コネクタの複数の整列歯を雄型コネクタに係合させるための歯車を含み得る。これにより、接続されたモジュールの脱離を防止するように更に作用する、2つのモジュールの間の機械的に強い接続を確実にする。これは、例えば、通常の使用中にゲームコントローラが激しくぶつけられる又は当てられ得るので、有利である。
【0022】
モジュールコントローラは、6の面表面の1つに単一の雄型コネクタ、及び、残りの5の面表面に5の雌型コネクタを含み得る。そのような構成は、高度なカスタマイズ性をユーザに提供し、モジュールに対するモジュールの接続、及び、周辺機器に対するモジュールの接続のための複数の選択肢を提供する。例えば、ユーザがモジュールコントローラを組み立て、1つの新しいモジュールを追加するとき、その新しいモジュールが少なくとも1つの雄型コネクタを有している限り、更なるカスタマイズの可能性が最大化される。
【0023】
モジュールコントローラのコネクタは磁気要素を含み得る。これは、モジュール間に単純であるが強い接続を提供する。それは更に、より複雑なプラグ及びレシーバタイプのコネクタの必要性を無くす。加えて、それは、モジュール間の電気接続の維持を促す。
【0024】
コネクタは、摩擦篏合コネクタであり得る。磁気接続に加えて、コネクタは更に、ある程度の摩擦篏合を提供し得る。これにより、接続が切断されることなく衝撃又は打撃に耐え得るように、追加的なレベルのロバスト性を接続に提供する。
【0025】
第1モジュール及び少なくとも1つの追加モジュールは、コネクタの周りを互いに対して回転可能であり得る。これにより、モジュールコントローラをユーザ自身の設計に合わせてカスタマイズする複数の自由度をユーザに提供する。したがって、モジュールは追加モジュール及び周辺機器に接続され得るだけでなく、モジュールは、隣接するモジュールの相対位置が変更され得るようにコネクタの周りを回転可能であり得る。例えば、2つのモジュールは、第1モジュール及び第2モジュールの両方の第2表面が並んでいる構成であり得るように、整列され得る。第1モジュールは次に、第1モジュールの第3面表面が今度は第2モジュールの第2表面と並んでいる構成となるように回転され得る。さらに、第1モジュールが第1表面及び第3表面の両方を、第2モジュールの第2表面と並んでいる構成において角度をつけて提示するように、第1モジュールは部分的回転を受け得る。
【0026】
第1モジュール及び少なくとも1つの追加モジュールは、複数のインデックス構成(indexed configuration)となるように、コネクタの周りを回転可能であり得る。インデックス構成は、複数の固定位置を提供し、これにより、コネクタの周りを追加モジュールに対して回転するモジュールは、所定の位置にラッチ(latch)する又はクリック(click)し得る。このようにしてインデックス構成を提供することにより、強い機械及び電気接続が、接続されたモジュール間で維持されることを確実にする。
【0027】
モジュールコントローラの少なくとも1つのコネクタは、解放機構を含み得る。モジュールは、所定位置にある間に接続は強いままである一方で、所望通りにユーザによって再構成のために容易に脱離可能である必要もあるように、解放可能に取り付け可能であるよう構成されている。したがって、解放機構は、接続されたモジュールからモジュールを脱離するための信頼できる迅速な方式を提供する。解放機構は、つまむ解放機構又は付勢された解放機構を含み得る。付勢された解放機構は、スプリング搭載式のラッチ機構を含み得る。これにより、切断されるとモジュールが信頼性の高い方式で「飛び出して」離れ得ることを提供する。
【0028】
モジュールコントローラのコネクタは、封止可能であり得る。コネクタは、プラグ要素又はハンドル要素の1つによって封止可能であり得る。これにより、コネクタが、使用されていないときに保護され得ることを提供する。さらに、コネクタがハンドル要素によって封止されているとき、これは、コネクタエリアを保護する一方で、デバイス全体の使用性及び快適性を強化することにも貢献するという二重の機能を提供する。
【0029】
第1多面モジュールは更に、1又は複数の追加モジュールの位置及び向きをマッピングするための内部ロジックを含み得る。これは、コントローラからコントローラの指揮下の電子デバイスへ、コントローラを通じて信号が正しくルーティングすることを提供するので、有利である。
【0030】
第1多面モジュールは更に内部電源を含む。これは、モジュールデバイスが、指揮下のデバイスの電源に繋がれていないままであり得ることを提供し、また、動きの追加の自由をユーザに提供するので、有利である。
【0031】
本開示の更なる態様は、ハンドヘルドモジュールコントローラを提供し、ここでコントローラは、外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面に接続するための複数の接続面を含む少なくとも1つのモジュールを含み得、ここで、少なくとも1つのモジュールの各接続面は、別のモジュールの前記対応する接続面を有する上記モジュールの面の物理及び電気結合のための手段を含み、それにより、上記モジュール及び上記別のモジュール又は入力デバイスは、共通の軸の周りに、上記共通の軸の周りの互いに対する複数の回転の向きにおいて互いに接続可能である。共通の軸は共通の中心軸であり得ると理解される。物理及び電気結合のための手段は、物理結合及び電気結合にそれぞれ特化した、物理及び電気結合及び/又は個別の接続機構の両方のための接続機構を含み得ることが更に理解される。
【0032】
これにより、高度な構成可能性をユーザに提示するハンドヘルドデバイスを提供する。モジュール又は入力デバイスを接続面において接続することにより、複数の個別のモジュール又はデバイスが共に連携して接続されることを可能にし、単一の物理的に統合されたハンドヘルドデバイスを提供する。さらに、モジュール及びデバイスは、共通の軸の周りを互いに対して複数の回転の向きに位置調整可能である。したがって、2つのモジュールが第1の向きに構成され、その後、ユーザによって第1と異なる第2の向きに回転され得る。そうして、コントローラがモジュール及びデバイスの接続によってカスタマイズ可能されるだけでなく、接続されたデバイスの回転によって更にカスタマイズ可能である。
【0033】
ハンドヘルドモジュールコントローラの各接続面は更に、上記モジュールの面を別のモジュールの対応する接続面と磁気的に結合するための手段を含み得る。磁気結合は、モジュール及び入力デバイスの間の信頼できる強い接続を提供し、接続されたモジュール及びデバイスの間の電気接続を更に助ける。
【0034】
モジュール及び別のモジュールが互いに比して回転可能であり、上記モジュールの1つ及び上記別のモジュールを第1のインデックスされた向きから第2のインデックスされた向きに移動させるように、ハンドヘルドモジュールコントローラの複数の回転の向きはインデックスされる。これにより、1つの向きから別の向きへモジュールを移動させるための単純な物理的手段を提供する。ユーザは別のモジュールに対してモジュールを回転し、又はひねり得る。モジュールは回転すると、第1インデックス位置から移動し、所望の第2向きにセットされる又はクリック(clicked)されるまで、ユーザによって回転される。向きは、モジュールの1つに対する更なる回転の適用によって改めて変更され得る。
【0035】
ハンドヘルドモジュールゲームコントローラの内部電子要素は、上記モジュールの相対的な回転の向き及び上記別のモジュールを検出するよう構成され得る。これにより、接続されたモジュールの入力からの信号が、コントローラの指揮下のデバイスの方向性移動命令に適切に変換され得ることを提供する。
【0036】
本開示の更なる態様は、第1モジュール及び第2モジュールを含むハンドヘルドモジュールゲームコントローラを提供し、ここで、第1及び第2モジュールの各々の接続面は、第1及び第2モジュールの間の物理及び電気接続を提供し、それにより、第1及び第2モジュールは、接続部の周りを複数の向きに回転可能である。各モジュールは、外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面と接続するための複数の接続面を含み得る。
【0037】
本開示の追加の態様は、外部シェル要素、内部電子要素、及び、他のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面と接続するための複数の接続面を含む少なくとも1つのモジュールを備えるハンドヘルドモジュールコントローラを提供し、ここで、少なくとも1つのモジュールの各接続面は、別のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面に対する上記モジュールの面の物理及び電気結合のための少なくとも1つの接続機構を含み;それにより、上記モジュール及び上記別のモジュール又は入力デバイスは、共通の中心軸の周りに、上記共通の中心軸の周りの互いに対する複数の回転の向きにおいて、互いに接続可能である。
【0038】
モジュールコントローラの少なくとも1つの接続機構が、上記モジュールの面を別のモジュール又は入力デバイスの対応する接続面と磁気的に結合するよう構成され得る。
【0039】
コントローラの複数の回転の向きはインデックスされ得、それにより、上記モジュール及び上記別のモジュール又は入力デバイスが互いに対して回転可能であり、上記モジュール及び上記別のモジュール又は入力デバイスの1つを第1のインデックスされた向きから第2のインデックスされた向きに移動させる。
【0040】
コントローラの内部電子要素は、上記モジュール及び上記別のモジュール又は入力デバイスの相対的な回転の向きを検出するよう構成され得る。コントローラの各接続面は、物理結合のために構成されている第1接続機構及び電気結合のために構成されている第2接続機構を含み得る。
【0041】
モジュールコントローラの各接続面は、物理及び電気結合の両方のための接続機構を含み得る。
【0042】
外部シェル要素、内部電子要素及び複数の接続面を有するコントローラのモジュールは、実質的に立方体形状であり得る。立方体形状のモジュールは1又は複数の丸い角を含み得る。
【0043】
入力デバイスは、ボタン、ジョイスティック、トリガ、ミニジョイスティック、方向パッドのうちの1又は複数を含み得る。外部シェル要素、内部電子要素、及び複数の接続面を有するコントローラのモジュールは、6の面表面を含む多面モジュールであり得、各面表面はそれぞれの接続面を含む。コントローラのモジュールは更に内部電源を含み得る。
【0044】
本開示の更なる態様は、1又は複数の追加モジュールとの解放可能な取り付けのための少なくとも1つのコネクタを含む第1多面モジュールを含み得る電子デバイスと通信するためのモジュールコントローラを提供し;少なくとも1つのコネクタは、第1モジュール及び1又は複数の追加モジュールの間の物理的統合及び電気接続を提供し;ここで、多面モジュールは、少なくとも2つの対称の平面を有する。
【0045】
1又は複数の追加モジュールは、更なる多面モジュール又は周辺機器ユーザ入力要素を含み得る。さらに、第1多面モジュール及び更なる多面モジュールは、実質的に立方体形状であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】(i)本開示のモジュールコントローラの概略図である。(ii)本開示のモジュールコントローラの概略図である。(iii)本開示のモジュールコントローラの概略図である。
図2】(i)本開示による4の接続されたモジュールの表現である。(ii)本開示による4の接続されたモジュールの表現である。(iii)本開示による4の接続されたモジュールの表現である。(iv)本開示による4の接続されたモジュールの表現である。
図3】本開示による6の接続されたモジュールの表現である。(ii)本開示による6の接続されたモジュールの表現である。(iii)本開示による6の接続されたモジュールの表現である。(iv)本開示による6の接続されたモジュールの表現である。
図4】(i)第1の接続されたモジュール及び第2の接続されたモジュールの表現である。(ii)第1の接続されたモジュールに対して回転された第2の接続されたモジュールの表現である。
図5】(a)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(b)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(c)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(d)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(e)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(f)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。g(i)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。g(ii)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。g(iii)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。g(iv)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(h)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。(i)本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。
図6】本開示によるモジュールの分解図である。
図7】本開示による雄型コネクタの分解図である。
図8】本開示によるに雌型コネクタの分解図である。
図9】(i)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の表現である。(ii)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の表現である。(iii)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の表現である。(iv)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の表現である。
図10】(i)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(ii)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(iii)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(iv)本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。
図11】(i)例示的な接続された構成における本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(ii)例示的な接続された構成における本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(iii)例示的な接続された構成における本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。(iv)例示的な接続された構成における本開示による複数のモジュール及び周辺機器の更なる表現である。
図12】(a)本開示のモジュールコントローラの第1解放機構の表現である。(b)本開示のモジュールコントローラの第1解放機構の表現である。(c)本開示のモジュールコントローラの第1解放機構の表現である。
図13】(a)本開示のモジュールコントローラの第2解放機構の表現である。(b)本開示のモジュールコントローラの第2解放機構の表現である。(c)本開示のモジュールコントローラの第2解放機構の表現である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
ここで本発明は、添付の図を参照して記載される。
【0048】
図1は、本開示のモジュールコントローラの概略図である。電子デバイスと通信するためのモジュールコントローラが示されている。コントローラは第1多面モジュール11を含む。図1の(i)はモジュール11の側面図を示す。図1の(ii)はモジュール11の上面図を示す。図1の(iii)はモジュール11の斜視図を示す。モジュールは、1又は複数の追加モジュール11に対する解放可能な取り付けのための少なくとも1つのコネクタ13を含む。
【0049】
モジュールコントローラをカスタマイズするとき、ユーザは、有線又は外部ケーシングの追加のサポートを必要とすることなく、モジュール11を共に直接接続する。このようにして、高度な構成可能性がユーザに提供される。モジュールコントローラは、ユーザの設計によって定義される複数の形状を取り得る。したがって、モジュールコントローラは、(図1に示されるような)単一のモジュールから形成され得るか、又は、複数のモジュールを共に接続することによって形成され得るかのいずれかである。図1において、コントローラは第1多面モジュール11を含む。示される多面コントローラは、合計で6の面12を伴う硬質シェル16を含む。コントローラの3の面が図1の(iii)において見られる。さらに、面の各々がコネクタ13を含んでいることを見ることができる。コネクタがモジュール面の各々における円形の境界の内部に特徴を含むことが考えられ得る。面は、コネクタ13を含む実質的に平坦なエリアを含む。コネクタは、モジュールから僅かに突出している雄型コネクタ14であり得るか、又は、モジュール内に僅かに凹設された雌型コネクタ15であり得る。磁気要素17がモジュールの面の中央に示されている。モジュールの脱離又は解放を促すボタン18が示されている。しかしながら、そのようなボタンは、常にモジュールの部分を形成するわけではないことがあり得ることに留意されたい。モジュールの脱離及び解放のための更なる特徴が後に記載される。加えて、雄型及び雌型コネクタを含むコネクタの特徴が下で更に詳細に記載される。図1のモジュール11は、上に記載されるようにボタン18が無視される場合、2の対称の平面、又は、4の対称の平面を有すると理解される。さらに、例えば、他のモジュール形状が想定される、及び/又は、コネクタ13が相補的な雄型/雌型ペアとして構成されていないが、各コネクタは2つのそのような均一のコネクタの相互接続を促す均一な構成である、他の実施形態において、より多くの数の対称の平面が実現され得ることが理解される。モジュールを接続する一般的なアクション、及び、モジュールの接続によって達成可能である構成の例をここで記載する。
【0050】
記載されるように、コネクタは、1又は複数の追加モジュールに対する解放可能な取り付けを提供する。図2は、本開示による、4の接続されたモジュール21の表現である。図2の(i)、(ii)及び(iii)は、モジュールの斜視図を示す一方で、図2の(iv)は、モジュールの上面図を示す。図2は、3の接続されたモジュール21(a)、(b)、(c)のカラム又はスタックの右上に接続されている単一のモジュール21(d)を伴う実質的にL字の形状の構成を示す。そのような方式で接続されているとき、モジュールはコネクタを介して電気的に相互接続されている。さらに、コネクタは、事実上単一のハンドヘルドデバイスとなるようなモジュールの物理的統合を提供する。さらに、ユーザには、それらの要件に従ってモジュールを接続する高度な柔軟性が提供される。図3は、2×3のカラム又はスタックにおける6のモジュール31を含む更なる例を示す。図3の(i)は前方図を示し、図3の(ii)は側面図を示し、図3の(iii)は下面図を示し、一方、図3の(iv)は、モジュールの斜視図を示す。しかしながら、最終的な結果として、1又は複数のモジュールからできている単一のハンドヘルドデバイスが提供される。さらに、図3において、複数のモジュールがジョイスティックモジュール32として構成されている。このモジュールは、「周辺機器」のセクションにおいて更に記載される。デバイスは、デバイスに電力供給するための、又は、制御されている電子デバイス(ゲームコンソールなど)との接続を達成するためのいずれかである外部有線を必要としない。しかしながら、コントローラは、必要な場合、ケーブルを使用して(例えば、モジュール上のUSB Cポートに接続するUSBケーブルを介して)コンソール又はコンピュータに接続され得る。このケーブルは、コマンドをコンソール/コンピュータに直接発行すること、及び/又は、コントローラにおける再充電可能バッテリを充電するための電力を供給することのいずれかのために使用され得る。
【0051】
改めて、図2及び図3の構成は、それぞれ、4及び6のモジュールの接続時に可能であるサンプル構成としてのみ示されていることに留意されたい。ユーザによって決定される、使用されるモジュールの数及びモジュールの構成に基づいて、多くの数の異なる構成が可能であることが理解され得る。図2及び図3の両方の構成において、多くのコネクタは可視のままであり、したがって、更なるモジュールの接続のために利用可能であることが分かり得る。さらに、モジュールは共に接続され得るだけでなく、個別のモジュールは、それらに接続された1又は複数の周辺機器を有し得る。
【0052】
図2の(i)を更に参照すると、モジュール21(b)は、各モジュール上の同等の面22(b)及び22(a)が同一の方向を指さないように、モジュール21(a)に対して回転されることに留意されたい。モジュール21(c)は、21(b)に対して回転されることにも留意されたい。同様に、モジュール21(d)は、21(c)に対して回転される。この回転動作をここで記載する。
【0053】
モジュール構成及び回転
図1から図3は、本開示による第1モジュール及び更なるモジュールを示し、モジュールは、実質的に立方体の形状の構成である。モジュールは、立方体のように6の主に平坦な平面を有するという点で、実質的に立方体形状である。モジュールはまた、球体のように複数の側の間に丸い角及び丸い表面を含む。
【0054】
したがって、モジュールは、立方体及び球体の両方の特徴を有するような形状である。モジュールのジオメトリを理解するために、モジュールの形状は、XYZ軸空間における完全な球体として始まると考えられ得るとみなされるべきである。最終モジュール形状は、X、Y及びZ方向の各々において平行な平面における2つの球状キャップを球体の対向する両側から除去することによって得られる。したがって、6の球状キャップはすべてにおいて除去され、新しい形状は、互いに平行又は垂直のいずれかである6の平面を含むままである。
【0055】
このモジュール形状は、多くの数の固有の可能な構成をもたらす。各面が固有であるとみなされる場合、Nの立方体についての構成の数は、以下によって与えられる。
Nconf=6×24(N-1)
NConf=構成の数
N=立方体の数
次に、例えば4の立方体(N=4)を含む基本モジュールキットについての構成の数が以下によって与えられる。NConf=6×24(4-1)=82,944の構成
当然、ユーザに利用可能なコアモジュールの数は4に限定されないので、この可能な構成の数は、大きく増加し得ることが留意されるべきである。立方体-球体形状の更なる長所は、コアコントローラモジュールの角を滑らかにすることによって、エルゴノミクス構成の可能性を増加することである。
【0056】
モジュール形状の結果として生じる6の円形の平面は、新しい立方体-球体分量(quantum)の面として作用する。これらの円形の面は、追加モジュール立方体-球体のための接続ポイントである。各面が円形であるので、立方体-球体は理論的に、任意の角度で接続され得る。しかしながら、出願者は、製造及び設計の制限に起因して、この理論的制限は、12のインデックス回転位置に最も好適にセットされたことを発見した。これは次に、4の立方体-球体を伴う以下の数の構成をもたらす。
NConf=NA×6×24(N-1)
NConf=構成の数
NA=別々(Discrete)の角度の数
N=立方体の数
Nconf=12×6×24(4-1)=995,328の構成
第1モジュール及び第2モジュールはしたがって、大きい数の構成で接続可能である。モジュールは、共通の軸の周りに互いに、上記共通の軸の周りの互いに対する複数の回転の向きで接続可能である。図4の(i)を参照すると、この軸は、第1モジュール41及び第2モジュール42の中央を通る直線Aとして示されている。図4の(ii)は、斜視図において図4の(i)と同一のモジュールを示す。しかしながら、第2モジュール42はここでは、軸「A」の周りを第1モジュールに対して回転されたことに留意されたい。コネクタは、モジュールが互いに対して複数の固定又はインデックス位置において回転及び「セット」され得ることを提供する。さらに、モジュールは、回転が生じている間に、接続されたままであり得る。時計周り及び反時計周りの方向における回転が可能であり、したがって、ユーザに対して高度な位置調整を提供する。図4の(iii)は、周辺機器43が第2モジュール42に取り付けられた、図4の(i)及び(ii)と同一のモジュールを示す。理解され得るように、周辺機器43は、周辺機器43及び第2モジュール42の共通の中央軸である軸「A」の周りを第2モジュール42に対して回転され得る。
【0057】
周辺機器
図5の(a)~(i)は、本開示のモジュールコントローラを形成するための接続に好適な複数のモジュールタイプ及び周辺機器タイプの表現である。図5の(a)は、「マザーキューブ」タイプのモジュールを示す。モジュールは6の接続面を有する(画像において3が可視である)。このモジュールタイプは、主な又はメインのモジュールとみなされ得る。それは、追加モジュールの接続及びそれらのモジュールの入力をマッピングするための追加の電子機器及びロジックを含む。加えて、マザーキューブは、取り付けられた任意の追加のモジュールに電力を伝達するための電源を収容する。マザーキューブは更に、コントローラの指揮下のコンソール又はコンピュータと通信するためのロジック及びコンポーネントを収容する。
【0058】
図5の(b)は、ジョイスティックモジュール又はアナログ制御モジュールを示す。これは、図5の(a)のモジュールと同一の構成であるが、ジョイスティック「A」入力がモジュール面の1つに統合されることを除く。ジョイスティックは、あるレンジの方向性の動きの入力を提供する。ジョイスティックは、回転の動き及び粒度の高い方向性の制御のための大きい範囲を提供する。ジョイスティックは、多くのアプリケーションにとって重要な入力デバイスであるので、このモジュールは、この重要なコンポーネントの「すぐに使用できる(ready to go)」統合を提供する。モジュールへの周辺機器のカスタマイズ可能な統合は多くの利点を提示するが、モジュールへのコンポーネントのそのような「事前」の統合が望ましい機会があり得る。ジョイスティックは1つのそのような例である。ジョイスティックは、例えば、コンソール上でゲームを遊んでいる間に、非常に激しく使用され得、円形又は斜めの動きにおいて非常に迅速に移動され得るので、そのようなアクションが、ジョイスティック周辺機器の予期しない脱離をもたらし得る可能性がある。事前に統合されたジョイスティックを提供することにより、この問題を克服する。これは、更なるジョイスティックが所望に応じてこのモジュールに接続されることを防げるものではないことに留意されたい。さらに、ジョイスティックは、スタンドアロンの周辺機器として提供されているか、又は、モジュールに事前に統合されているかに関わらず、更にユーザによってカスタマイズ可能であり得る。例えば、ユーザは、各自の要件に合わせて特に作成されたジョイスティックを提供され得る。例えば、ユーザは、スティックの実際の形状及び寸法を定義し得る。加えて、ユーザは、ステム長、キャップ直径、キャップの凹状/凸状の程度を規定し得る。これらは、事前に作成された様々な形状及びサイズにおいて利用可能であり得、又は、ユーザによる測定のために作られ得る。
【0059】
図5の(c)は、スペーサモジュールを示す。これは、ユーザに対して追加の快適性及び使用性を提供するために、モジュールの間に接続され得る。それは2つのモジュールの間に接続され、モジュール間の接続を形成する。しかしながら、それは更に、モジュールが直接共に接続されていれば存在しないであろうモジュール間の追加の間隔を提供する。スペーサモジュールはまた、接続されたモジュールが互いに対して角度をつけて位置ずれし得るように、実質的にくさび形状であり得る(図5の(d))。
【0060】
図5の(e)はボタン周辺機器を示す。シングルボタン「A」及びデュアルボタン「B」構成が示されている。ボタンは、ユーザが、例えばゲームコンソールなどの制御下のデバイスによって受信されるべき入力をコントローラに提供するための手段を提供する。
【0061】
図5の(f)は、マルチボタン周辺機器を示す。改めて、ボタンは、ユーザが、例えばゲームコンソールなどの制御下のデバイスによって受信されるべき入力をコントローラに提供するための手段を提供する。図5の(f)の例において4のボタンが示されているが、しかしながら、ボタンの異なる配置及び位置が可能である。
【0062】
図5の(g)は、方向パッド又は「Dパッド」周辺機器を示す。これにより、ユーザが、例えば、キャラクタ又はオブジェクトを画面中において方向をつけて移動させるために、方向性入力をコントローラへ提供することを可能にする。図5の(g)(i)~図5の(g)(iv)において見られ得るように、周辺機器(この場合、Dパッド周辺機器によって例示される)は、多面モジュール(この図では6面モジュール)の対応する面に接続されるよう構成されている接続面「A」を有する。多面モジュールの個別の接続面の少なくともいくつかは、他の多面モジュール、周辺機器又は他のモジュールのいずれか1つに接続可能であり得ることが当業者に理解される。換言すると、多面モジュールの接続面の少なくともいくつかは、様々な異なる取り付け(例えば、多面モジュール、周辺機器、又は他のモジュールなど)に対して交換可能に接続され得る。この特徴は、本発明の多くの実施形態に内在し、図5に描写されているものだけではないことが当業者によって理解される。それは、可能なコントローラの構成のそのような高い順列を可能にする本発明の態様の1つである。
【0063】
いくつかの更なる周辺機器は、それ自体ではコントローラへの入力を提供しないが、代わりに、コントローラの形状、外観及び使用性をカスタマイズすることを助け得る。例えば、図5の(h)は、ハンドルモジュールのペアを示す。これらが接続されることにより、ユーザにとってより高いレベルの快適性を伴ってコントローラを保持するための手段を提供し得る。例えば、2つのハンドルモジュールは、ユーザが構築したデバイスのいずれかの側に接続されることにより、構築されたデバイスを手の中で快適に保持するための手段を提供し得る。個別のユーザの必要性に合うように例えば3D印刷を介して、異なるフォームファクタを伴うハンドルがカスタマイズ及び生産され得るので、これは特に有利である。
【0064】
図5の(i)は、プラグモジュールを示す。これは、モジュール上の未使用のコネクタを覆ってコネクタを例えば埃又は水分の進入から保護するのに好適である。したがって、モジュールが脱離されるとき、又は、コネクタが使用されていないとき、モジュールコントローラの接続は封止され得る。
【0065】
加えて(ただし図5において図示せず)、トリガタイプモジュールが提供され得る。これは改めて、ボタンモジュールのような入力の手段を提供する。トリガは、高速で複数の連続入力を受信するよう構成されている形状を提供する。これは、例えば、デバイスに対する「速射(rapid fire)」入力が所望される場合に好適である。加えて(ただし、改めて図5において図示せず)、別の種類の周辺機器が、ストラップ又はランヤードのためのアンカ/取り付けポイントを提供する。これは特に、コマンドを入力している間にデバイスをつかむ能力が制限され得るユーザにとって、有利である。したがって、デバイスを片手又は量手に固定できることは、有用であり得る。したがって、ランヤード又はストラップのための1又は複数のアンカポイントを提供することは役立ち得る。アンカポイントは、コントローラの異なる面に位置する、同一のアンカモジュール又は異なるアンカモジュール上にあり得る。ストラップは、解放可能な取り付けによって、少なくとも1つのアンカに固定され得る。代替的に、ストラップは、各端においてアンカモジュールに永久的又は半永久的に取り付けられ得、ストラップの長さは、調整機構、例えばバックル又はラチェットによって調整可能である。
【0066】
したがって、モジュールコントローラは、記載されているモジュール又は周辺機器の任意の組み合わせからできているハンドヘルド制御デバイスを提供する。
【0067】
モジュールコネクタ
図6は、本開示によるモジュール61の分解図である。ここではモジュールのメインコンポーネントが簡潔に記載されているが、コネクタを含む複数のコンポーネント部品の更なる説明が後に続く。モジュール61は、以前に記載されたように実質的に立方体の形状である硬質シェル65を含む。コネクタ63を収容するためにシェル65の面62に開口が提供される。モジュールの中央には、プリント回路基板PCB66又はマザーボードの形態の電子要素があり、その両方とも、モジュールデバイスを制御し、更に、モジュール自体の機能及び追加のデバイスに対するその接続がコントローラの指揮下の電子デバイスへ通信されることを確実にするためのロジックを含む。モジュールは更に、モジュール自体に電力供給すること、及び、接続されたモジュールに電力を分配することの両方のための電源を含む。複数の電源が提供され得る。モジュールには、外部バッテリのためのスロットが提供され得る。そのようなバッテリは、商用電力接続を介した再充電のために抜き取られ得る。代替的に、抜き取られたバッテリは、破棄又は交換され得る。代替的に、再充電可能バッテリはモジュールに統合され得る。したがって、バッテリは、モジュール内に残ったままであり得、モジュールにはUSB Cポート、又は、バッテリの再充電のための同様のポートが提供され得る。そのような構成において、コントローラは、必要な場合、電力のためにハードワイヤードされ得、すなわち、有線接続によって継続的に充電されながら使用され得る。又は代替的に、コントローラは、事前に充電され無線で使用され得る。モジュールは、追加モジュール又は周辺機器のいずれかを接続するためのコネクタと共に構成された6の表面62を含む。コネクタは雄型コネクタ又は雌型コネクタのいずれかである。ここで、コネクタが更に記載される。
【0068】
記載されるような接続機構は、ユーザがモジュールを共に接続することを可能にする。この機構の開発は、ユーザ要件、アクセス可能性要件、試験要件、組み立て要件、射出成型要件、3D印刷要件、電子エンジニアリング要件、及び、EU及び北米規制要件からの制約を管理する結果である。接続機構は、可能な最小限の空間を必要とし、脱離が容易であり、ユーザからアクセス可能であるような設計である。
【0069】
雄型コネクタ73は、図7を参照して記載され、一方、雌型コネクタ83は、図8を参照して記載される。雄型コネクタ73は、モジュールの面に接続するための磁石74、PCB75、PCBカバー76、及び接続要素77を含む。分解図が左に示され、一方、完成されたコネクタが右に示される。雌型コネクタ83の整列歯88と係合するための歯車78が、接続の外周の周りに示される。PCBカバー76は、接続を通じて電気を伝導する役割を果たす一連のポゴピン79を含む。
【0070】
雌型コネクタ83はまた、磁石84、PCB85、PCBカバー86、及びモジュールの面に接続するための接続要素87を含む。分解図が左に示され、一方、完成されたコネクタが右に示される。雄型コネクタ73の歯車78と係合するための整列歯88がコネクタの外周の周りに示されている。PCBカバー86は、コネクタを通じて電気を伝導するために一連の接点を通じて雄型コネクタのポゴピン79を誘導する役割を果たす、一連の凹部89、又は、受け孔を含む。凹部は、雌型銅パッドを含み得、接続の期間中の継続的な電子信号伝送を可能にする。雌型コネクタは更に、ユーザにフィードバック及び美的なカスタマイズ性を提供するために、プログラム可能LED半透明リング(図示せず)を含み得る。
【0071】
示される例における雄型コネクタのポゴピン79は、雌型コネクタにおける一連の受け孔又は凹部89内に接続するマトリクス構成を形成する。6のピンの構成が示されているが、しかしながら、代替的な構成が可能である。例えば、2列のピンを含む実質的にV形状の構成が利用され得る。(そのような構成が図1の雄型コネクタにおいて見られる)。さらに、図8に示されるような雌型コネクタを参照すると、雌型コネクタ上の一連の受け孔又は凹部89が、雌型コネクタの周りに環状に延在することが分かり得る。したがって、雄型コネクタが雌型コネクタと接するとき、雄型コネクタのポゴピンは、雌型コネクタにおける一連の受け孔又はチャンバにおける対応するマトリクス形状の「セット」内に延在する。したがって、接続後にモジュールを回転させることは、ポゴピンが、雌型コネクタにおける一連の受け孔又はチャンバにおける次の「セット」から離れ、その後、その中へ延在し得る効果を有する。このようにして、複数のインデックス構成が提供され、それにより、モジュールは接続され、次に、複数の構成を通じて回転され得、コントローラは、初期の構成から後続の各構成内へ、所定位置にクリックする。これらの構成の各々は、上に記載されたように、NAの別々の角度の1つを通じてモジュールを回転させる結果である。
【0072】
磁石74、84は、モジュール間の強い初期接続を提供する役割を果たす。磁石は、ネオジム磁石を使用して提供され得る。この磁気結合は、雄型コネクタの歯車及び雌型コネクタの整列歯の間の摩擦篏合によって強化され得る。したがって、いくつかの実施形態において、モジュールは、機械的コネクタ要素及び磁気コネクタ要素の両方を収容し得、これにより、いくつかの接続が両方の手段を利用する一方で、他の接続が排他的に、一方又は他方を利用し得る、すなわち、いくつかのモジュールは機械的に接続され得るだけであり、他のモジュールは、磁気的に接続されるだけであり得ることを可能にする。
【0073】
例示的なコントローラ構成
したがって、追加モジュール及び複数の周辺機器タイプを接続することを可能にするモジュールが記載されている。さらに、接続されたモジュールの接続及び回転動作を提供するコネクタタイプが記載されている。
【0074】
そうして、記載されるようなモジュール及びコネクタは、所与のユーザの要件に好適である大きい様々なハンドヘルドモジュールコントローラを形成する複数のモジュール及び複数の周辺機器の接続を提供することが理解されるべきである。図9から図11は、以前に記載されたようなモジュール及び周辺機器要素を使用する、構成の複数の可能な例を示す。図9の(i)~(iv)は、本開示による、複数のモジュール及び周辺機器の第1の例示的な表現である。図9は、複数の周辺機器を各々が含む3のモジュール91を示す。ジョイスティック92、Dパッド93、2ボタン入力94、4ボタン入力95、単一入力ボタン96及び複数のプラグモジュール97が示される。互いに対するモジュールの回転動作も見られる。更に、2つのモジュールの間のくさび形状のスペーサ98が示される。図10の(i)~(iv)は、本開示による、複数のモジュール101及び周辺機器の第2の例示的な表現である。図10は、複数の周辺機器を各々が含む4のモジュール101を示す。この例において、複数のプラグモジュール102が、Dパッド103及び4ボタン入力104と共に示される。2ハンドルモジュール106が、デバイス全体の1つの各側に配置される。図11の(i)~(iv)は、例示的な接続構成における、本開示による複数のモジュール及び周辺機器の第3の例示的な表現である。これは、8のモジュールの配列を示す「蛇」状構成である。改めて、各モジュールは、複数の周辺機器に接続されている。シングルボタン112、マルチボタン113、ジョイスティック114及びDパッド入力115が示される。
【0075】
図9から図11の例から、モジュール及び周辺機器の両方の構成可能性に起因して、様々な構成が達成可能であることは明確であるはずである。広い範囲の従来型の又は伝統的なコントローラ形状、及び、非従来型のコントローラ形状が、ユーザの要件に従って構築され得る。
【0076】
コントローラの所与の形状及び構成が機能するために必要であることすべては、所与のコントローラにおけるモジュールの1つが「マザーキューブ」として提供されることである。以前に記載されたように、マザーキューブは、信号を正しくルーティングするべく、コントローラ全体の構成をマッピングすることを担当する。それは、各モジュール‐角度ペアについての固有の一連の抵抗器を使用することによって、接続されたモジュール、及び、接続の角度を識別する。さらに、マザーキューブは、デバイスに電力供給することを担当する。例えば560mAのリチウムイオンバッテリ及び電子マザーボード(バッテリを制御し、入力をコンパイルし、無線接続を介して通信する)は、マザーキューブ内に収容され得る。無線接続は、Bluetooth(登録商標)接続であり得、例えば、Bluetooth Low Energy(BLE)接続が提供され得る。Wi-Fi(登録商標)、新無線(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)及び進化したパケットシステム(EPS)などの他の無線接続が利用され得る。
【0077】
モジュールを切断するための解放機構
以前に記載されたように、モジュールコントローラのモジュールは、所定位置にある間に接続が強いままである一方で所望に応じて再構成のためにユーザによって容易に脱離可能である必要もあるように、解放可能に取り付け可能であるよう構成されている。したがって、解放機構が提供される。解放機構は、モジュールを接続されたモジュールから脱離するための信頼できる迅速な方式を提供する。解放機構の第1実施形態が、図12の(a)、(b)及び(c)において示される。
【0078】
この実施形態において、ユーザは、2つのモジュールを分離するために、それらの間のフランジ121を直接押す。解放機構は、2つのモジュールの間に延在する接続の周りに延在する円形の付勢されたフランジ部品121を含む。フランジは、以前に記載されたように、接続されたモジュールが異なる相対位置へ回転されることを可能にするが、モジュールを接続したままにすることを可能にする複数のスロット122を含む。フランジ上の押し出されたボタン123は、ボタンが部分的に押されるときに回転が発生すること、又は、完全に押されるときにモジュールを完全に分離することを可能にする。
【0079】
解放機構の第2実施形態は、図13の(a)、(b)、及び(c)に示される付勢された解放機構を含む。付勢された解放機構は、スプリング搭載ラッチ機構を含む。これにより、切断されるとモジュールが信頼性の高い方式で「飛び出して」離れ得ることを提供する。圧力をモジュールケーシングのいずれかの側の2つのボタン132に適用することにより、ラッチ133を解放し、モジュールが分離されることを可能にする。このようにしてモジュールを切断するためには同時に押される必要がある複数の付勢されたコンポーネントを有することにより、使用中の偶発的な切断の機会を低減する。
【0080】
動作中のコントローラ
本開示のコントローラの設計及び機能の追加の態様、及び、動作中のコントローラの態様をここで論じる。
【0081】
本開示のコントローラはキットとして開始する。ユーザは、マザーキューブで開始し得、マザーキューブは、以前に記載されたような実質的に立方体形状のモジュールである。モジュールシェルは6の面を有し、プラスチック、例えば、内部電子要素を収容するポリ乳酸(PLA)プラスチックからできていることがあり得る。外部周辺機器を接続するための5の雌型面、及び、追加モジュールを接続するための1の雄型面がある。
【0082】
このマザーキューブは、コントローラの基礎であり、ユーザが異なる方向、回転及び角度で追加することを望むすべての他のモジュールについての第1のステップである。モジュールは、スペーサによって補足され、これにより、距離及び角度の両方に関してジオメトリ位置を微調整することを可能にする。スペーサは、2つの接続されたモジュールがモジュールの中央を通る軸を共有するリング形状であり得るか、又は、スペーサは、各接続されたモジュールの中央を通る軸が互いに角度をつけて位置ずれするようなくさび形状であり得る。ユーザが望む構成においてすべてのモジュールが追加されると、押しボタン、アナログスティック及びトリガボタンなどの周辺機器モジュールがこれらの面に追加され得る。ユーザがそれらの設計に満足したとき、マザーキューブからデバイスを起動し得、これにより、接続された周辺機器及びモジュールのレイアウトを理解することを可能にする構成プロセスが開始する。この構成が完了したとき、Bluetoothなどのワイヤレス接続が有効になり、コントローラは、ユーザが選択したコンソールなどの電子デバイスに接続することを試みる。デバイスは接続されているとき、ゲームにアクセスして遊ぶために任意のユーザ入力をコントローラから送信する。電力ボタンを使用することによって、デバイスは改めて電源オフされ得る。それはバッテリによって電力供給されるデバイスであるので、ユーザは、例えば、標準5V商用電源を用いてUSB Cを介してそれらのコントローラを充電し得る。
【0083】
コントローラは、任意の所与の時間におけるシステムの向きは何かを追跡し続けるための内部ロジックを含む。これは、固有の一連の抵抗器値を使用して、モジュール-角度のペアを識別するマッピングアルゴリズムを通じて行われる。このマッピングはまた、Bluetoothなどの無線接続を介してコントローラを再マッピングし得る電話アプリ及びウェブベースのコントローラビルダなどの追加のデジタルサービスとコントローラを同期させ続ける。ユーザは、コントローラビルダにおいて、それらのコントローラを見て、物理的にはまだ所有していないことがあり得るモジュールを用いてそれを編集し、又は、オンラインで新しいコントローラを最初から組み立てることさえできる。ビルダは更に、ユーザがスライダを使用して、ハンドルグリップ又はアナログスティックなどの特定のモジュールの厳密なジオメトリをカスタマイズできることを提供する。
【0084】
コントローラの組み立て
記載されるようなモジュールコントローラを作成するためにユーザに供給される例示的なスタータキットは、以下のコンポーネントを含み得る:2×マザーキューブ;2×アナログモジュール;1×Dパッド周辺機器;2×1ボタン周辺機器;2×2ボタン周辺機器;2×4ボタン周辺機器;9×プラグ周辺機器;2×ハンドル;2×ストレートスペーサ;2×角度付きスペーサ;トレイ付きボックス;取扱説明書;USBCケーブル及び周辺機器を脱離するためのツール。
【0085】
明細書に記載されるように、上のコンポーネントを使用して、ユーザに特有の必要性を満たすモジュールコントローラを生成するために、高度な設計の自由度がユーザに提供される。
【0086】
「含む/含み」という単語及び「有し/備え」という単語は、本発明を参照して明細書において使用されるとき、言及された特徴、整数、ステップ又はコンポーネントの存在を指定するために使用されるが、1又は複数の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではない。
【0087】
明確性のために別個の実施形態の文脈で説明される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせで提供されてもよいことが理解される。反対に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において記載される発明の様々な特徴はまた、別々に、又は、任意の好適なサブコンビネーションにおいて提供され得る。
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図5-5】
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12-1】
図12-2】
図13-1】
図13-2】
【国際調査報告】