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▶ ジメノ,インコーポレイテッド ディービーエー モナーク トラクターの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】植物および/または車両の位置特定
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
A01G7/00 603
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519603
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 US2021052803
(87)【国際公開番号】W WO2023055367
(87)【国際公開日】2023-04-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523168548
【氏名又は名称】ジメノ,インコーポレイテッド ディービーエー モナーク トラクター
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゴヤル, サンケット
(72)【発明者】
【氏名】ホイットニー, クリストファー トラヴィス
(57)【要約】
植物位置特定システムは、全地球測位システム(GPS)アンテナと、単眼カメラとを支持する、車両を含んでもよい。本システムはさらに、植物位置特定ユニットであって、処理ユニットと、非一過性コンピュータ可読媒体であって、着目植物(POI)から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手し、その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定し、POIを含む、サンプル画像の選択される部分を識別し、選択される部分に基づいて、POIと単眼カメラとの間の距離を決定し、その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラとPOIとの間の決定される距離に基づいて、POIの地理的場所推定値を決定するように処理ユニットに指示するための命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体とを備える、植物位置特定ユニットを含んでもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物位置特定システムであって、
車両であって、前記車両は、全地球測位システム(GPS)アンテナと、車両から横方向に向く単眼カメラとを支持する、車両と、
植物位置特定ユニットであって、前記植物位置特定ユニットは、
処理ユニットと、
非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令を含み、前記命令は、前記処理ユニットに、
着目植物から未知の距離において、前記単眼カメラを用いてある時間において捕捉される着目植物のサンプル画像を入手することと、
前記時間における前記GPSアンテナの地理的場所推定値を決定することと、
前記着目植物を含む前記サンプル画像の選択される部分を識別することと、
前記選択される部分に基づいて、前記着目植物と前記単眼カメラとの間の距離を決定することと、
前記時間における前記GPSアンテナの地理的場所推定値および前記単眼カメラと前記着目植物との間の前記決定される距離に基づいて、前記着目植物の地理的場所推定値を決定することと
を行うように指示するためのものである、非一過性コンピュータ可読媒体と
を備える、植物位置特定ユニットと
を備える、植物位置特定システム。
【請求項2】
前記単眼カメラによって捕捉される画像を含む訓練画像のセットをさらに備え、前記訓練画像のそれぞれは、訓練部分を含み、前記処理ユニットは、前記訓練画像のそれぞれの訓練部分に基づいて前記サンプル画像の選択される部分を識別する、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項3】
前記訓練画像のそれぞれの訓練部分および前記サンプル画像の選択される部分はそれぞれ、窓を含む、請求項2に記載の植物位置特定システム。
【請求項4】
前記訓練画像のそれぞれの訓練部分は、人間によって定義される、請求項3に記載の植物位置特定システム。
【請求項5】
前記選択される部分は、窓を含む、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項6】
前記着目植物と前記単眼カメラとの間の前記距離は、前記窓のサイズおよび前記窓内の画像ピクセルの数に基づく、請求項5に記載の植物位置特定システム。
【請求項7】
前記窓は、前記植物の一部を封入し、前記訓練窓は、前記植物の茎の基端部から、前記植物が前記茎から外向きに分岐する場所まで延在する、請求項5に記載の植物位置特定システム。
【請求項8】
前記着目植物と前記単眼カメラとの間の前記距離は、前記選択される部分のサイズおよび前記選択される部分内の画像ピクセルの数に基づく、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項9】
前記処理ユニットおよび前記非一過性コンピュータ可読媒体は、前記単眼カメラによって捕捉される植物の画像の訓練セットの各画像内の対応する訓練部分からの前記着目植物を含む前記サンプル画像の選択される部分を識別するための方法を学習するニューラルネットワークを形成する、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項10】
前記命令は、前記処理ユニットに、第2の着目植物の第2の地理的場所推定値を決定し、前記着目植物の地理的場所推定値と、前記第2の着目植物の第2の地理的場所推定値とを含むマップを形成するように指示するためのものである、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項11】
前記着目植物は、植物の第1の列内にあり、サンプル画像は、前記着目植物と、植物の第2の列内の第2の着目植物との描写を含み、前記命令は、前記処理ユニットに、
前記第2の着目植物を含む前記サンプル画像の第2の選択される部分を識別することと、
前記第2の選択される部分に基づいて、前記第2の着目植物と前記単眼カメラとの間の距離を決定することと、
前記時間における前記GPSアンテナの地理的場所推定値および前記単眼カメラと前記第2の着目植物との間の前記決定される距離に基づいて、前記第2の着目植物の地理的場所推定値を決定することと
を行うように指示するためのものである、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項12】
前記命令は、前記処理ユニットに、
前記着目植物から未知の距離において、前記単眼カメラを用いて第2の時間において捕捉される前記着目植物の第2のサンプル画像を入手することと、
前記第2の時間における前記GPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定することと、
前記着目植物を含む前記第2のサンプル画像の選択される部分を識別することと、
前記第2の選択される部分に基づいて、前記着目植物と前記単眼カメラとの間の第2の距離を決定することと、
前記第2の時間における前記GPSアンテナの地理的場所推定値および前記単眼カメラと前記着目植物との間の前記決定される距離に基づいて、前記着目植物の第2の地理的場所推定値を決定することと、
前記着目植物の地理的場所推定値および前記着目植物の第2の地理的場所推定値の組み合わせに基づいて、前記着目植物の第3の地理的場所推定値を決定することと
を行うように指示するためのものである、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項13】
前記単眼カメラは、110cm以下の距離だけ前記車両の最下地面係合部分の上方に垂直に離間される、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項14】
前記命令は、前記処理ユニットに、
前記着目植物から未知の距離において、前記単眼カメラを用いて第2の時間において捕捉される第2の着目植物の第2のサンプル画像を入手することであって、前記第2の着目植物の着目植物は、植物の列の一部である、ことと、
前記第2の時間における前記GPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定することと、
前記第2の着目植物を含む第2のサンプル画像の第2の選択される部分を識別することと、
前記第2の選択される部分に基づいて、前記第2の着目植物と前記単眼カメラとの間の距離を決定することと、
前記第2の時間における前記GPSアンテナの地理的場所推定値および前記単眼カメラと前記第2の着目植物との間の前記決定される距離に基づいて、前記第2の着目植物の第2の地理的場所推定値を決定することと、
前記着目植物の地理的場所推定値および前記第2の着目植物の第2の地理的場所推定値に基づいて、前記着目植物と前記第2の着目植物との間の植物脱落の存在を決定することと
を行うように指示するためのものである、請求項1に記載の植物位置特定システム。
【請求項15】
車両位置特定システムであって、
カメラを支持する車両と、
車両位置特定ユニットであって、前記車両位置特定ユニットは、
処理ユニットと、
非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、命令を含み、前記命令は、前記処理ユニットに、
前記カメラによって捕捉され、地理的位置推定値を有する、植物の少なくとも1つの画像を入手することと、
前記植物の地理的位置推定値に基づいて前記車両の地理的場所推定値を決定することと
を行うように指示するためのものである、非一過性コンピュータ可読媒体と
を備える、車両位置特定ユニットと
を備える、車両位置特定システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
植物は、多くの場合、畑、果樹園、ブドウ園、および同等物において成長される。個々の植物または畑、果樹園、またはブドウ園の個々の部分のカスタマイズされた手入れおよび管理は、課題となる。そのようなカスタマイズされた手入れおよび管理は、そのような手入れおよび管理が自動化された方式において行われる場合、特に課題となる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
開示されるものは、個々の植物の自動化された位置特定およびマッピングを促進し、個々の植物の自動化され、カスタマイズされた手入れおよび管理を促進する、例示的植物位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体である。例示的植物位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体はさらに、列の端部および列自体の自動化された位置特定およびマッピングを促進し得る。開示されるものは、個々の植物の決定された地理的場所または位置に基づく車両の地理的場所の決定を促進する、例示的車両位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体である。
【0003】
例示的植物位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体は、着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手することによって、個々の植物の地理的場所または座標を位置特定し、マッピングする。その時間におけるGPSアンテナまたは車両の地理的場所推定値が、決定される。着目植物を含むサンプル画像の選択される部分(全体未満)が、識別される。着目植物と単眼カメラとの間の距離は、選択される部分の特性に基づいて決定される。例えば、単眼カメラから個々の植物までの距離および方向が、選択される部分のサイズおよび/または形状および/または選択される部分内のピクセルの色付けまたは数、選択される部分を含むトレースを形成する、ピクセルの数、選択される部分の外側のピクセルの数、または同等物に基づいて推定されてもよい。選択される部分は、個々の植物または個々の植物の一部を封入する、窓と、個々の植物の一部またはサンプル画像の他の部分をトレースする、輪郭とを含んでもよい。
【0004】
いくつかの実装では、例示的植物位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体は、サンプル画像内の選択される部分を確実に発生させる、形成する、または定義するようにプログラムまたは訓練される、処理ユニットを利用する。例えば、いくつかの実装では、例示的植物位置特定システム、方法、および可読媒体は、一連の訓練画像に基づいて、サンプル画像の選択される部分を定義するための方法を学習する、ニューラルネットワークを利用する、またはその一部である。訓練画像は、位置特定およびマッピングのために標的化されている、同一のタイプの植物の画像を含んでもよく、訓練画像はそれぞれ、人間によって定義される、またはコンピュータによって定義される、訓練部分を提供される。
【0005】
人間によって定義される、またはコンピュータによって定義される、訓練部分を伴う一連の訓練画像から、ニューラルネットワークは、サンプル画像の対応する選択される部分を選択するために同一の基準を使用するように、人間によって定義される、またはコンピュータによって定義される訓練部分に関して共通の特徴、要因、または基準を識別してもよい。例えば、ニューラルネットワークは、訓練画像内の人間によって定義される、またはコンピュータによって定義される、訓練部分間で共通である、特定のピクセル色、密度、クラスタ、境界、陰影付け、照明、または同等物を識別し、次いで、光学分析を通して、同一の特徴的ピクセル色、密度、クラスタ、境界、陰影付け、照明、または同等物を有する、サンプル画像のそれらの部分を識別し、着目植物を含むサンプル画像の選択される部分を識別してもよい。
【0006】
いくつかの実装では、例示的植物位置特定システム、方法、およびコンピュータ可読媒体は、後続の使用のために着目植物の識別される地理的場所推定値を記録してもよい。着目植物の記録された場所は、着目植物のカスタマイズされた手入れおよび管理を行うために使用されてもよい。トラクタまたは他の車両が、着目植物の以前に識別された場所に隣接すると、車両のためのGPS信号または他の位置特定方法からの車両の場所に基づいて、特定の管理または他の動作が、個々の着目植物上で行われてもよい。例えば、着目植物は、カスタマイズされた量またはタイプの除草剤、殺虫剤、肥料、灌水、耕作、および同等物を受け得る。着目植物は、着目植物の特定の特性に基づいて、着目植物の特定のタイプまたは種に基づいて、または車両搭載カメラ、衛星画像、または同等物からの着目植物に関して取得される他のデータから決定されるように、カスタマイズされた剪定、収穫動作、または同等物を受け得る。ブドウ園、果樹園、または畑における各個々の植物は、自動化された方式における異なるカスタマイズされた処置を受け得る。
【0007】
いくつかの実装では、各個々の植物のマッピングされた場所は、具体的には、GPS信号が一時的に利用可能ではないとき等、車両を位置特定するための他の機構が利用可能ではない、それらの時間の間に、車両がブドウ園、果樹園、または畑を通して移動するにつれて、車両の場所を決定または検証するために使用されてもよい。例えば、例示的車両位置特定システムは、特定の個々の植物およびその関連付けられる、またはマッピングされる地理的場所を識別してもよい。いくつかの実装では、選択される部分および既知の地理的場所を有する植物のサンプル画像が、識別されてもよく、選択される部分の特性が、次いで、光学的に分析され、単眼カメラと、以前に識別およびマッピングされた地理的場所を有する、着目植物との間の距離および方向を決定してもよい。そのような情報に基づいて、単眼カメラの地理的場所ならびにトラクタ自体の地理的場所が、決定されてもよい。
【0008】
本開示の目的のために、明示的に対照的に列挙されない限り、ある情報または要因に「based on(基づく)」または「based upon(基づく)」ものの決定は、その決定が、少なくともそのような情報および要因の結果として、またはそれを使用して行われることを意味するが、これは、必ずしも、その決定が、そのような情報または要因のみを使用して行われることを意味するわけではない。本開示の目的のために、明示的に対照的に列挙されない限り、ある情報または要因に「based on(基づく)」または「based upon(基づく)」アクションまたは応答は、そのアクションが、そのような情報または要因に応答して、またはその結果として行われることを意味するが、これは、必ずしも、そのアクションがそのような情報または要因のみに応答して結果として生じることを意味するわけではない。
【0009】
本開示の目的のために、用語「coupled(結合される)」は、2つの部材の相互への直接または間接的な継合を意味するものとする。そのような継合は、本質的に定常または本質的に可動であってもよい。そのような継合は、単一の一体型本体として相互と一体的に形成されている、2つの部材または2つの部材と任意の付加的な介在部材、または相互に付着されている、2つの部材または2つの部材と任意の付加的な介在部材を用いて達成され得る。そのような継合は、本質的に恒久的であってもよい、または代替として、本質的に除去可能または解放可能であってもよい。用語「operably coupled(動作可能に結合される)」は、2つの部材が、運動が一方の部材から他方の部材に直接、または介在部材を介して伝達され得るように、直接または間接的に継合されることを意味するものとする。
【0010】
本開示の目的のために、用語「処理ユニット」は、非一過性メモリ内に含有される命令のシーケンスを実行する、現在開発されている、または将来開発されるコンピューティングハードウェアを意味するものとする。命令のシーケンスの実行は、処理ユニットに、制御信号を発生させること等のステップを実施させる。命令は、読取専用メモリ(ROM)、大容量記憶デバイス、またはある他の永続記憶装置からの処理ユニットによる実行のために、ランダムアクセスメモリ(RAM)内にロードされてもよい。他の実施形態では、有線回路網が、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれとの組み合わせにおいて使用され、説明される機能を実装してもよい。例えば、コントローラが、1つまたはそれを上回る特定用途向け集積回路(ASIC)の一部として具現化されてもよい。別様に具体的に記載されない限り、コントローラは、ハードウェア回路網およびソフトウェアのいかなる具体的組み合わせ、または処理ユニットによって実行される命令に関するいかなる特定のソースにも限定されない。
【0011】
開示されるものは、例示的植物位置特定システムである。植物位置特定システムは、全地球測位システム(GPS)アンテナと、単眼カメラとを支持する、車両を含んでもよい。本システムはさらに、植物位置特定ユニットであって、処理ユニットと、非一過性コンピュータ可読媒体であって、処理ユニットに、着目植物(POI)から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手し、その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定し、POIを含む、サンプル画像の選択される部分を識別し、選択される部分に基づいて、POIと単眼カメラとの間の距離を決定し、その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラとPOIとの間の決定される距離に基づいて、POIの地理的場所推定値を決定するように指示するための命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体とを備える、植物位置特定ユニットを含んでもよい。
【0012】
開示されるものは、例示的植物位置特定方法である。例示的植物位置特定方法は、(1)着目植物から未知の距離において、車両によって支持される単眼カメラを用いて、ある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手するステップと、(2)その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定するステップと、(3)着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別するステップと、(4)選択される部分に基づいて、着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定するステップと、(5)その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するステップとを含んでもよい。
【0013】
開示されるものは、プロセッサに、個々の植物を位置特定するように指示するための命令を含有する、例示的非一過性コンピュータ可読媒体である。命令は、(1)着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手するための、サンプル画像入手命令と、(2)その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定するための、GPSアンテナ位置特定命令と、(3)着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別するための、画像分析命令と、(4)選択される部分に基づいて、単眼カメラと着目植物との間の距離を識別するための、距離決定命令と、(5)その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと着目植物との間の決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するための、植物位置特定命令とを含んでもよい。
【0014】
開示されるものは、例示的車両位置特定方法である。本方法は、地理的位置推定値を有する植物の少なくとも1つの画像を入手するステップであって、少なくとも1つの画像は、車両によって搬送されるカメラによってある時間において捕捉される、ステップと、植物の地理的位置推定値に基づいて、その時間に関する車両の地理的場所推定値を決定するステップとを含んでもよい。
【0015】
開示されるものは、例示的車両位置特定システムである。例示的車両位置特定システムは、カメラと、車両位置特定ユニットとを支持する、車両を含んでもよい。車両位置特定ユニットは、処理ユニットと、非一過性コンピュータ可読媒体であって、処理ユニットに、カメラによって捕捉され、地理的位置推定値を有する、植物の少なくとも1つの画像を入手し、植物の地理的位置推定値に基づいて車両の地理的場所推定値を決定するように指示するための命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体とを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、例示的植物位置特定システムの一部を図式的に図示する、略図である。
【0017】
図2図2は、図1の例示的植物位置特定システムの例示的非一過性コンピュータ可読媒体の一部を図式的に図示する、略図である。
【0018】
図3図3は、例示的植物位置特定方法のフロー図である。
【0019】
図4図4は、図1の例示的植物位置特定システムによって捕捉される、例示的サンプル画像の一部を図式的に図示する、略図である。
【0020】
図5図5は、例示的植物マップを図式的に図示する、略図である。
【0021】
図6図6は、列端部を位置特定するために使用されている間の図1の例示的植物位置特定システムの略図である。
【0022】
図7図7は、図6の例示的植物位置特定システムによって捕捉される、例示的サンプル画像の一部を図式的に図示する、略図である。
【0023】
図8図8は、例示的トラクタを含む、例示的植物位置特定システムの左正面斜視図である。
【0024】
図9図9は、植物の列間の位置における、図8の植物位置特定システムの右正面斜視図である。
【0025】
図10図10は、例示的訓練画像を図示する、略図である。
【0026】
図11図11は、植物の例示的サンプル画像を図示する、略図である。
【0027】
図12図12は、列端部の例示的サンプル画像を図示する、略図である。
【0028】
図13図13は、例示的トラクタを含む、例示的植物位置特定システムの左正面斜視図である。
【0029】
図面の全体を通して、同じ参照番号は、類似するが、必ずしも同じではない要素を指定する。図は、必ずしも、縮尺通りではなく、いくつかの部分のサイズは、示される実施例をより明確に図示するために誇張される場合がある。また、図面は、本説明に一貫する実施例および/または実装を提供するが、しかしながら、本説明は、図面内に提供される実施例および/または実装に限定されない。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施例の詳細な説明
図1は、例示的植物位置特定システム20の一部を図式的に図示する、略図である。植物位置特定システム20は、個々の植物の自動化された位置特定およびマッピングを促進し、個々の植物の自動化され、カスタマイズされた手入れおよび管理を促進し得る。植物位置特定システム20は、車両24と、植物位置特定ユニット28とを備える。
【0031】
車両24は、ブドウ園、果樹園、または畑等の平面を含有する領域を通して走破するように構成される。いくつかの実装では、車両24は、トラクタを含み得る。他の実装では、車両24は、他の形態の車両を含み得る。いくつかの実装では、車両24は、自己推進式である。他の実装では、車両24は、別の車両によって押動または牽引される。車両24は、全地球測位システム(GPS)アンテナ32と、単眼カメラ36とを備え、支持する。
【0032】
GPSアンテナ32(時として、全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)アンテナとも称される)は、GPSまたはGNSシステムからの明確に異なる周波数によって送信される、無線信号を受信し、拡張させる。信号は、関連付けられるGPS受信機によって、GPSアンテナの経度および緯度座標等の地理的場所を決定するために使用される、電子信号に転換される。
【0033】
単眼カメラ36が、車両24によって、車両24から横方向に向くように搭載または搬送される。用語「sideways(横に)」は、車両24の側面から離れるように向く方向を指し、車両24の側面は、概して、(前および後車軸が、平行であるとき等に)車両24の進行の直線方向に対して直角の平面内に延在する。単眼カメラ36は、植物の列の側面に向くように、またはブドウ園、果樹園、または畑における植物の列の端部に向くように搭載される。ステレオカメラと対照的に、単眼カメラは、隻眼システムであり、概して、ステレオカメラより安価であり、それより複雑ではない。ステレオカメラと対照的に、単眼カメラ36は、それ自体でカメラからの物体の距離を検出または測定するための能力を欠き得る。
【0034】
いくつかの実装では、植物位置特定システム20は、個々の植物を、そのような植物の茎に基づいて位置特定するために構成される。例えば、いくつかの実装では、植物位置特定システム20は、個々のブドウの茎の場所を位置特定またはマッピングするように構成される。そのような実装では、単眼カメラ36は、基礎となる地形の上方または車両24の最下地面接触点の上方110cm以下の高さに支持される。本高さにおいて、単眼カメラ36は、樹冠が茎のビューを過度に妨害することなく、個々の着目植物の茎(地面レベルにおける樹冠から枝まで延在する部分)上に合焦される、サンプル画像を捕捉し得る。植物位置特定システム20が他の種またはタイプの個々の植物を位置特定またはマッピングするように構成される、いくつかの実装では、単眼カメラ36は、車両24によって他の高さに支持されてもよい。
【0035】
植物位置特定ユニット28は、GPSアンテナ32およびカメラ36からのデータ、信号、または情報を使用し、地理座標(着目植物の地理場所)を識別する。植物位置特定ユニット28は、処理ユニット50と、非一過性コンピュータ可読媒体52とを備える。処理ユニット50は、媒体52内に含有される命令に追従する。
【0036】
非一過性コンピュータ可読媒体52は、処理ユニット30のための記録される命令を記憶する、永続記憶装置デバイスを含む。媒体52の実施例は、限定ではないが、ソリッドステートメモリ(フラッシュメモリ)、ディスクメモリ、および同等物を含む。図2によって示されるように、媒体52は、サンプル画像入手命令60と、GPSアンテナ位置特定命令62と、画像分析命令64と、距離決定命令66と、植物位置特定命令68とを含む。命令60-68は、処理ユニット50に、図3に概説される例示的植物位置特定方法100を行うように指示する。
【0037】
図3に方法100のブロック104によって示されるように、サンプル画像入手命令60は、処理ユニット50に、着目植物72から未知の距離において、車両24によって支持される単眼カメラ36を用いてある時間において(図1および4に示される)着目植物72の(図4に示される)サンプル画像70を入手するように指示する。図示される実施例では、(図式的に図示される)着目植物72は、茎74と、枝の樹冠76とを備える。図示される実施例では、着目植物72は、他の植物の列78の一部を形成する。いくつかの実装では、列は、単一の種またはタイプの植物の列から作製されてもよい。他の事例では、列は、複数の異なるタイプまたは異なる種もしくは様々な植物を備えてもよい。いくつかの実装では、列78内の異なる植物が、異なる成長段階にあり得る。また、列78内の異なる植物は、異なる土壌タイプ、水分レベル、または同等物等の異なる条件下で成長している場合がある。
【0038】
図3に方法100のブロック106によって示されるように、GPSアンテナ位置特定命令62は、処理ユニット50に、時間、すなわち、サンプル画像が入手された同一の時間におけるGPSアンテナ32の地理的場所推定値を決定するように指示する。そのような決定は、GPSアンテナ32から信号を入手し、次いで、アンテナ32の地理座標を外挿するステップを伴ってもよい。いくつかの実装では、GPSアンテナ32の決定される地理的座標はさらに、車両24の位置に関する、座標系内の起点としての役割を果たす、車両24の基部連結部に変換または置き換えられてもよい。いくつかの実装では、基部連結部は、車両24の後車軸の中心である。他の実装では、アンテナ32の地理的座標または場所のそのような置換は、省略されてもよい。
【0039】
図3に方法100のブロック108によって示されるように、画像分析命令64は、処理ユニット50に、着目植物72を含む、または包含する、サンプル画像70の選択される部分80を識別するように指示する。図示される実施例では、選択される部分80は、サンプリング誤差70の特定の部分を中心として延在する、窓または閉ループを含み、選択される部分80は、サンプル画像70の全体未満である。選択される部分80は、サンプル画像70の特定のコンテンツを被覆、オーバーレイ、囲繞、または封入するように定義されてもよい。選択される部分80は、サンプル画像70に示される特定の事前定義される部分または特徴を封入する、それにわたって延在する、その中に延在する、またはそれをオーバーレイするように定義されてもよい。図示される実施例では、選択される部分80は、茎74と、茎74および樹冠76の接合部とを包含するように発生または定義される。例示的な選択される部分80は、事前定義される特徴を封入する、略長方形ループとして示されるが、他の実装では、選択される部分80は、他の形状を有する、窓を含んでもよく、付加的または他の特徴を封入してもよい。他の実装では、選択される特徴を封入するのではなく、選択される部分80は、選択される特徴のサイズおよび形状に合致する、サイズと、形状とを有してもよい。いくつかの実装では、選択される部分80は、選択される特徴の周界をトレースしてもよい。
【0040】
いくつかの実装では、処理ユニット50は、ピクセルの数、ピクセルの色または陰影付け、ピクセルのクラスタリング、および同等物を分析することによって画像分析を行う。いくつかの実装では、処理ユニット50は、そのような分析を利用し、選択される部分80のサイズおよび/または形状を定義する。いくつかの実装では、選択される部分80が位置する場所、そのサイズ、および/または形状を定義する、特定の事前定義される特徴は、事前定義およびプログラムされてもよい。
【0041】
いくつかの実装では、植物位置特定ユニット28は、訓練画像のセットから選択される部分80の場所および構成を定義する、事前定義される特徴または基準を「学習」する、ニューラルネットワークの一部であるべきであり、訓練画像はそれぞれ、訓練画像内の特徴に基づく場所、サイズ、および/または形状を有する、訓練部分を含む。例えば、異なる訓練画像は、異なる照明条件下にある、または異なる角度からの同一の訓練植物を描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分によって包含される。異なる訓練画像は、成長の同一または異なる段階、および訓練画像を捕捉する、カメラからの異なる距離またはベクトルにおける、異なる訓練植物を描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分によって包含される。ニューラルネットワークの一部を形成する、処理ユニット50は、全ての異なる訓練画像および各訓練画像内の人間またはコンピュータ発生訓練部分から、サンプル画像内に選択される部分を発生させ、構成するための方法を学習する。処理ユニットは、ニューラルネットワークの一部として、訓練画像から、訓練部分を構成するために使用される、共通の基準を学習し、サンプル画像70内に選択される部分80を構成するときに同一の基準を適用する。
【0042】
図3に方法100のブロック110によって示されるように、距離決定命令66は、処理ユニット50に、選択される部分80に基づいて、着目植物72と単眼カメラ36との間の距離(可能性として、方向またはベクトル)を決定するように指示する。いくつかの実装では、(方向を含み得る)距離は、選択される部分80の特性を評価する、処理ユニット50によって決定される。そのような特性は、限定ではないが、選択される部分80のサイズ、選択される部分80によって包含される、またはそれを形成する、ピクセルの数、および/または、いくつかの実装では、選択される部分80の形状を含んでもよい。いくつかの実装では、選択される部分の名称は、異なるサンプル画像間で事前定義される一定形状を有してもよく、カメラ36からの着目植物72の距離、可能性として、方向は、選択される部分80のサイズおよび選択される部分80内の画像70のピクセルの数に基づいて決定される。
【0043】
図3に方法100のブロック112によって示されるように、植物位置特定命令68は、処理ユニット50に、その時間における(ブロック106内で決定される)GPSアンテナ32に関する地理的場所推定値および(ブロック110において決定される)決定される距離(可能性として、決定される方向)の両方に基づいて、着目植物72の地理的場所推定値(地理的座標、例えば、経度および緯度の推定値)を決定するように指示する。例えば、サンプル画像70がカメラ36によって捕捉された時間におけるGPSアンテナ32の決定された地理的座標、アンテナ32に対するカメラ36の概して固定された既知の位置付け、およびカメラ36と着目植物72との間の決定される距離D(図1に示される)を前提として、処理ユニット50は、着目植物72の地理的場所または地理的座標を計算してもよい。
【0044】
いくつかの実装では、着目植物72の地理的場所は、着目植物72の特定の選択または事前定義される部分の地理的場所に基づく。例えば、ブドウまたは樹木の場合等、着目植物72が茎74と、樹冠または樹頭76とを有する状況では、着目植物72の地理的場所は、茎74の地理的場所に基づいてもよい。茎74は、着目植物72の地理的場所を定義するためのより精密な一貫した特徴を提供し得る。樹冠または樹頭は、異なる到達範囲と、異なる形状とを有し得る一方、基礎となる地面から上昇する、茎74は、略直線であり、列78内の他の植物に対する着目植物72の場所のより一貫したインジケーションを提供する。
【0045】
上記に議論されるように、図示される実施例では、カメラ36は、茎74、すなわち、茎が基礎となる地面から、植物が茎から外向きに分岐し、樹冠76を形成する場所まで上昇する、茎74の基端部の捕捉を促進するような高さに支持されてもよい。着目植物72がブドウを含む、そのような実装では、カメラ36は、地面の上方または車両24の最下地面接触点の上方110cm以下の高さに支持されてもよく、カメラ36は、地表面に対して平行かつ車両24の車軸に対して平行な一般的方向に向く。他の実装では、カメラ36は、車両24の車軸に対して他の高さおよび他の相対角度に支持されてもよい。
【0046】
着目植物72の地理的場所または座標を決定するステップに応じて、植物位置特定ユニット28は、着目植物72の後続のカスタマイズおよび自動化された管理および手入れのために植物72の地理的場所を記録してもよい。車両24または(地面によって支持される、または空中にある)異なる車両が、車両のためのGPS信号または他の位置特定方法からの車両の場所に基づいて、着目植物の以前に識別された場所に隣接すると、特定の管理または他の動作が、個々の着目植物72上で行われてもよい。例えば、着目植物72は、カスタマイズされた量またはタイプの除草剤、殺虫剤、肥料、灌水、耕作、および同等物を受け得る。着目植物72は、着目植物の特定の特性に基づいて、着目植物の特定のタイプまたは種に基づいて、または車両搭載カメラ、衛星画像、または同等物からの着目植物に関して取得される他のデータから決定されるように、カスタマイズされた剪定、収穫動作、または同等物を受け得る。ブドウ園、果樹園、または畑における各個々の植物は、自動化された方式における異なるカスタマイズされた処置を受け得る。
【0047】
いくつかの実装では、植物位置特定ユニット28は、車両24が、果樹園、ブドウ園、または畑を通して移動または通過するにつれて、複数の植物の地理的座標または場所を持続的に決定および記録してもよい。植物位置特定ユニット28は、記録された場所を使用し、植物マップ84を形成してもよく、その実施例が、図5に示される。植物マップ284は、具体的には、植物間、連続する列78-1と78-2等との間での車両24または他の車両の通行を自動的に制御するために使用されてもよい。上記に記載されるように、植物マップ284は、列78-1および78-2のそれぞれにおける個々の植物のカスタマイズおよび自動化された手入れおよび管理を提供するために使用されてもよい。同一の列内の隣接する植物72は、車両24によって搬送されるカメラまたは他のセンサによって捕捉される、または地面ベースまたは空中にあるかのいずれかである、他の車両によって入手されるデータを使用して、個々に監視、感知、および区別されてもよい。同一の列内の隣接する植物の異なる属性に基づいて、隣接する植物は、それらの特定の条件、種、タイプ、または成長の段階に対してカスタマイズされた、異なる処置を受け得る。
【0048】
いくつかの実装では、植物位置特定ユニット28または他のコンピュータシステムは、植物72のマッピングされる地理的座標を利用し、列78内の間隙86を識別してもよい。そのような間隙86は、植付し損なった結果または生存できなかった以前の植物の結果であり得る。植物位置特定ユニット28は、列内の連続する植物72間の間隔の平均またはパターンを識別することによって、そのような間隙86を識別してもよく、植物場所の一般的パターンが途絶される、または2つの連続する植物が、事前定義される閾値を上回る距離(平均間隔+ある程度の公差を上回るもの等)で離間される場所は、間隙86であると決定される。作物管理者が、作物管理者が間隙86内で再植付等の是正アクションを行い得るように、間隙86のそれぞれの地理的場所または座標を通知されてもよい。いくつかの状況では、作物管理者は、識別される間隙86を利用し、特定の間隙86における除草剤、殺虫剤、肥料、水、または同等物の適用を停止または調節してもよい。
【0049】
図5によってさらに示されるように、車両24が、植物72の領域を通して移動し、それらの個々の特定の地理的座標または場所を決定するにつれて、車両24は、カメラおよび同等物等のセンサを用いて、周囲の果樹園、ブドウ園、または畑条件に関する付加的情報を採集してもよい。植物場所ユニット28は、そのような検出される植物条件と、そのような面積に近接するそれらの植物72を関連付けてもよい。結果として、植物場所ユニット28はさらに、特定の識別される条件を有する、畑、果樹園、またはブドウ園の特定の面積をマッピングしてもよい。図示される実施例では、植物マップ84は、加えて、湿潤領域88と、雑草蔓延領域90とを含む、またはマッピングする。土壌タイプ、栄養素レベル、および同等物等の他の条件もまた、マッピングされてもよい。
【0050】
図6および7は、植物位置特定ユニット28が、加えて、図示される実施例における、個々の列78-1、78-2、78-3等(集合的に、列78と称される)と、それらの終点92とを位置特定し得る方法のある実施例を図示し、列78は、ブドウ園内のブドウの列を含み、列78の端部は、ポール94-1、94-2、94-3等(集合的に、ポール94と称される)を用いてマーキングされる。図6によって示されるように、車両24が、そのような列78の端部92に沿って進行するにつれて、カメラ36は、特定の時間においてポール94のサンプル画像を捕捉してもよい。そのような特定の時間のそれぞれにおいて、GPSアンテナ32の場所がさらに、識別または決定される。
【0051】
図7は、カメラ36によって撮影され、端部列ポール94-2を含む、例示的サンプル画像96を図示する。図7によってさらに示されるように、植物位置特定ユニット28は、上記に説明されるサンプル画像70内での選択される部分80の選択に類似する方式において、画像96の選択される部分98を識別してもよい。例えば、画像分析命令64は、処理ユニット50に、端部列ポール94-2を含む、またはそれを包含する、サンプル画像96の選択される部分98を識別するように指示してもよい。図示される実施例では、選択される部分98は、サンプル画像96の特定の部分を中心として延在する、窓または閉ループを含み、選択される部分98は、サンプル画像96の全体未満である。選択される部分は、サンプル画像96のコンテンツに基づいて定義されてもよく、画像96に示される特定の事前定義される部分または特徴を封入、それにわたって延在、その中に延在、またはそれをオーバーレイするように定義されてもよい。図示される実施例では、選択部分98は、ポール94-2の基部と、端部とを包含する。例示的な選択される部分98は、事前定義される特徴を封入する、略長方形ループとして示されるが、他の実装では、選択される部分80は、他の形状を有する、窓を含んでもよく、付加的または他の特徴を封入してもよい。他の実装では、選択される特徴を封入するのではなく、選択部分98は、選択される特徴のサイズおよび形状に合致する、サイズと、形状とを有してもよい。いくつかの実装では、選択される部分98は、選択される特徴の周界をトレースしてもよい。
【0052】
いくつかの実装では、処理ユニット50は、ピクセルの数、ピクセルの色または陰影付け、ピクセルのクラスタリング、および同等物を分析することによって画像分析を行い、選択される部分98のサイズおよび/または形状を定義する。いくつかの実装では、選択される部分98が位置する場所、そのサイズ、および/または形状を定義する、特定の事前定義される特徴は、事前定義およびプログラムされてもよい。
【0053】
いくつかの実装では、植物位置特定ユニット28は、訓練画像のセットから選択される部分98の構成を定義する、事前定義される特徴を「学習」する、ニューラルネットワークの一部であってもよく、訓練画像はそれぞれ、訓練画像内の特徴に基づく、場所、サイズ、および/または形状を有する、訓練部分を含む。例えば、異なる訓練画像は、異なる照明条件下にある、または異なる角度からの同一の端部列ポールを描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分によって包含される。異なる訓練器が、訓練画像を捕捉するカメラから異なる距離またはベクトルにおける、異なる訓練および列ポールを描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分によって包含される。ニューラルネットワークの一部を形成する、処理ユニット50は、全ての異なる訓練画像および各訓練画像内の人間またはコンピュータ発生訓練部分から、サンプル画像内に選択される部分を発生させ、構成するための方法を学習する。処理ユニットは、ニューラルネットワークの一部として、訓練画像から、訓練部分を構成するために使用される、共通の基準を学習し、サンプル画像96内に選択される部分98を構成するときに同一の基準を適用する。
【0054】
距離決定命令66は、処理ユニット50に、選択される部分98に基づいて、端部列ポール94と単眼カメラ36との間の距離(可能性として、方向またはベクトル)を決定するように指示してもよい。いくつかの実装では、(方向を含み得る)距離は、選択される部分80の特性を評価する、処理ユニット50によって決定される。そのような特性は、限定ではないが、選択される部分80のサイズ、選択される部分98によって包含される、またはそれを形成する、ピクセルの数、および/または、いくつかの実装では、選択される部分80の形状を含んでもよい。いくつかの実装では、選択される部分の名称は、異なるサンプル画像間で事前定義される一定形状を有してもよく、カメラ36からの端部列ポール94-2の距離、可能性として、方向は、選択される部分98のサイズおよび選択される部分98内の画像96のピクセルの数に基づいて決定される。
【0055】
植物位置特定命令68は、処理ユニット50に、その時間における(ブロック106内で決定される)GPSアンテナ32に関する地理的場所推定値および(ブロック110において決定される)決定される距離(可能性として、決定される方向)の両方に基づいて、端部列ポール94の地理的場所推定値(地理的座標、例えば、経度および緯度の推定値)を決定するように指示してもよい。例えば、サンプル画像96がカメラ36によって捕捉された時間におけるGPSアンテナ32の決定された地理的座標、アンテナ32に対するカメラ36の概して固定された既知の位置付け、およびカメラ36と端部列ポールとの間の決定される距離D2の新しいもの(図1に示される)を前提として、処理ユニットは、端部列ポール94-2の地理的場所または地理的座標を計算してもよい。
【0056】
図8は、大量の構成要素から成る例示的植物位置特定システム220を図示する。植物位置特定システムは、トラクタ224の形態にある、車両と、植物位置特定ユニット228とを備える。トラクタ224は、GPSアンテナ232と、単眼カメラ236とを備える。GPSアンテナ232は、上記に説明されるGPSアンテナ32に類似する。GPSアンテナ232は、トラクタ224の屋根300上に搭載または支持される。屋根300は、座席302の上方に支持され、運転席領域304を形成する。
【0057】
単眼カメラ236は、上記に説明される単眼カメラ36に類似する。単眼カメラ236は、トラクタ224の左前隅柱306の中に組み込まれ、横方向に、後部タイヤ308の回転軸に対して略平行に向く。単眼カメラ236は、トラクタ224の最下地面接触点310、すなわち、タイヤ308の基部の上方110cm以下の高さにおいて延在する。結果として、単眼カメラ236は、トラクタ224の側面に沿って、位置特定またはマッピングされることになる、植物の茎を捕捉するために非常に好適である。
【0058】
植物位置特定ユニット228は、上記に説明される植物位置特定ユニット28に類似する。植物位置特定ユニット228は、(図3に示される)方法100を行うための上記に説明される命令60-68を伴う、非一過性コンピュータ可読媒体52を含む。図示される実施例では、植物位置特定ユニット228は、ニューラルネットワークの一部であり、植物位置特定ユニット228は、訓練画像のセットから選択される部分80の構成を定義する、事前定義される特徴を「学習」しており、訓練画像はそれぞれ、訓練画像内の特徴に基づく、場所、サイズ、および/または形状を有する、訓練部分を含む。
【0059】
図式的に示されるように、植物位置特定ユニット228は、訓練画像262、264のセット260を利用してもよい。異なる個々の訓練画像262は、異なる照明条件下にある、または異なる角度からの同一の訓練植物263を描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分266によって包含される。異なる個々の訓練画像264は、成長の同一または異なる段階、および訓練画像262、264を捕捉する、カメラ236からの異なる距離またはベクトルにおける、異なる訓練植物263を描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分266によって包含される。ニューラルネットワークの一部を形成する、処理ユニット50は、全ての異なる訓練画像262、264および各訓練画像262、264内の人間またはコンピュータ発生訓練部分266から、サンプル画像70内に選択される部分80を発生させ、構成するための方法を学習する。処理ユニットは、ニューラルネットワークの一部として、訓練画像から、訓練部分を構成するために使用される、共通の基準を学習し、(図4に示される)サンプル画像70内に選択される部分80を構成するときに同一の基準を適用する。
【0060】
図8によってさらに示されるように、いったん植物位置特定ユニット228が、方法100を行い、特定の着目植物および他の着目植物に関する地理的場所推定値または地理的座標を決定すると、植物位置特定ユニット228は、(上記に説明される)植物マップ84を発生させ、記録してもよい。
【0061】
また、図6および7に関して上記に説明されるように、植物位置特定ユニット228は、加えて、方法100を行い、端部列ポール94を位置特定およびマッピングしてもよい。図8は、端部列ポール訓練画像362、363の例示的セット360を図式的に図示する。異なる個々の訓練画像362は、異なる照明条件下にある、または異なる角度からの同一の端部列ポール363を描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分366によって包含される。異なる個々の訓練画像364は、訓練画像362、364を捕捉する、カメラ236からの異なる距離またはベクトルにおける、異なる端部列ポールを描写してもよく、訓練画像の選択される部分は、訓練部分366によって包含される。ニューラルネットワークの一部を形成する、処理ユニット50は、全ての異なる訓練画像362、364および各訓練画像362、364内の人間またはコンピュータ発生訓練部分366から、サンプル画像96内に選択される部分98を発生させ、構成するための方法を学習する。処理ユニットは、ニューラルネットワークの一部として、訓練画像から、訓練部分を構成するために使用される、共通の基準を学習し、(図7に示される)サンプル画像96内に選択される部分98を構成するときに同一の基準を適用する。
【0062】
図示される実施例では、植物位置特定ユニット228は、トラクタ224の形態にある、車両によって搬送される。それぞれ、訓練画像262、264、および362、364のセット260および360もまた、トラクタ224の形態にある、車両によって搬送される。他の実装では、セット260および360のうちの一方または両方は、トラクタ224から遠隔に位置する、または記憶されてもよく、そのようなセット260および/または360は、植物位置特定ユニット228によって、無線方式においてアクセス可能である。例えば、セット260および/または360は、クラウド内に記憶されてもよく、アクセスは、サーバによって提供される。そのような実装では、セット260および/または360は、異なる場所における、複数の異なる車両または複数の異なるトラクタ224に共有される、または利用可能にされてもよい。
【0063】
いくつかの実装では、植物位置特定ユニット228は、トラクタ224から遠隔である。そのような実装では、個々の時間におけるGPSアンテナ232の場所およびカメラ236によって捕捉される対応するサンプル画像が、無線方式において遠隔の植物位置特定ユニット228に伝送されてもよい。そのような実装では、遠隔場所は、拡張された帯域幅およびコンピューティング能力を提供されてもよく、複数の異なる果樹園、畑、またはブドウ園を走破する、異なるトラクタ224の一団に関して植物位置特定を行ってもよい。いくつかの実装では、植物位置特定ユニット228の異なる部分が、トラクタ224の形態にある、車両によって搬送される、第1の部分と、トラクタ224の形態にある、車両から遠隔である、第2の部分との間に分散されてもよい。そのような実装では、それらの第2の部分は、トラクタ224の形態にある車両と無線通信してもよい。
【0064】
例えば、いくつかの実装では、GPSアンテナ232の地理的場所推定値は、トラクタ224によって搬送されるプロセッサによってローカルで決定されてもよく、着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分の識別は、トラクタ224から遠隔の処理ユニットによって行われる。そのような実装では、そのような識別を行う、ニューラルネットワークは、トラクタ224から遠隔で位置特定されてもよく、その能力を異なるトラクタ224の一団と共有してもよい。そのような例示的実装では、着目植物と単眼カメラとの間の距離の決定、およびその時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および決定される距離に基づく、着目植物の地理的場所の決定は、トラクタ224によって搬送される、処理ユニットによって行われてもよい。他の実装では、ブロック104-112内で識別される、植物を位置特定するための異なるステップは、トラクタ224と、トラクタ224と無線通信する遠隔場所との間に他の分散を有する、処理ユニット(および関連付けられるコンピュータ可読媒体)によって行われてもよい。同様に、図6および7に関して上記に説明されるように端部列ポールを位置特定するために修正されるような、ブロック104-112内の異なるステップは、トラクタ224によって搬送される処理ユニットおよびコンピュータ可読媒体と、トラクタ224から遠隔にあり、トラクタ224と無線通信する、他の処理ユニットおよび関連付けられるコンピュータ可読媒体との間に種々の方式において分散されてもよい。
【0065】
図9は、植物位置特定システム220およびトラクタ224の左正面斜視図であり、トラクタ224は、植物の列78-1と、78-2と、78-3と、78-4とを含む、畑、果樹園、またはブドウ園202を通して進行している。図9によって示されるように、トラクタ224は、トラクタ224の他側において第2の単眼カメラ236’を具備してもよい。カメラ236’は、トラクタ224の左側における単眼カメラ236と同一の高さに、同一の構造によって支持されてもよい。カメラ236および236’は、トラクタ224の両側における2つの異なる列内に配列される、着目植物72のサンプル画像70の並行捕捉を促進する。結果として、植物位置特定ユニット228は、トラクタ224が連続する列78間に沿って進行するにつれて、トラクタ224の両側における2つの異なる列78内の着目植物72の地理的座標を並行して位置特定または決定してもよい。結果として、異なる個々の植物のマッピングが、時宜を得た様式において行われ得る。
【0066】
いくつかの実装では、単眼カメラ236および236’によって捕捉される個々のサンプル画像は、植物の第1の列内の複数の着目植物と、トラクタ224から、植物の第1の列より遠い、植物の第2の列内の複数の着目植物とを含んでもよい。そのような実装では、植物位置特定ユニット228は、サンプル画像内で、各選択される部分80が異なる着目植物72と関連付けられる、複数の選択される部分80を識別してもよい。個々のサンプル画像70内の異なる選択される部分80のそれぞれに関して、植物位置特定ユニット228は、特定の選択される部分80の特性に基づいて、特定の着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定してもよい。サンプル画像がカメラ236または236’によって捕捉された時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値、および単眼カメラ236または236’と特定の着目植物72との間の決定される距離に基づいて、植物位置特定ユニット228は、並行して地理的座標を決定する、または並行して単一のサンプル画像から、同一の列内または複数の異なる列内の複数の異なる着目植物を位置特定し、さらに、畑、果樹園、またはブドウ園における植物が地理的に位置特定およびマッピングされ得る率を向上させ得る。
【0067】
図10は、例示的訓練画像462、すなわち、セット260の一部であり得る、訓練画像のある実施例を図示する。訓練画像462は、茎374と、樹冠376とを有する、訓練ブドウ463を描写する。図10はさらに、人間によって訓練植物463の特性に基づいて定義されている、例示的訓練部分466を図示する。訓練部分466は、茎474の基端部と、茎474と樹冠476の接合点とを封入するように定義されている。システム220に関して上記に説明されるように、セット260は、多数のそのようなサンプル画像462を含んでもよく、異なるサンプル画像462は、異なる距離において、異なる照明条件を伴って、異なるサイズと、成長の段階と、同等物とを有する異なる植物を伴って、撮影または捕捉されてもよい。
【0068】
図11は、トラクタ224のカメラ236によって捕捉される、例示的サンプル画像570を図示する。サンプル画像570は、トラクタ224の片側における、複数の異なる列内の複数の着目植物72を描写する。図11はさらに、同一の個々のサンプル画像570内にあり、複数の異なる着目植物72を囲繞する、複数の選択される部分80-1、80-2、80-3、80-4等(集合的に、選択される部分80と称される)を図示する。選択される部分80は、植物位置特定ユニット228によって識別される。図示される実施例では、植物位置特定ユニット228は、トラクタ224のGPSアンテナ232のGPS場所、単眼カメラ236へのGPSアンテナ232の既知の相対的位置付け、および(各選択される部分80のサイズならびに各選択される部分80内に含有されるピクセルの数等の)各選択される部分80の分析される特性を利用し、画像570内に描写され、関連付けられる選択される部分80内に一部を有する、着目植物72のそれぞれの個々の地理的場所または座標を決定してもよい。
【0069】
図11によって示されるように、サンプル画像570は、異なる列内の異なる着目植物の複数の識別される選択される部分80を含む。列の第1の側に沿ったトラクタ224の第1の通過の間に、着目植物の第1のサンプル画像が、カメラ236、236’によって捕捉され、使用され、方法100に関して上記に説明されるように、着目植物の地理的場所、すなわち、座標に関する第1の推定値を決定してもよい。第1の側の反対である、列の第2の側に沿ったトラクタ224の第2の通過の間に、着目植物の第2のサンプル画像が、捕捉および使用され、方法100に関して上記に説明されるように、着目植物の地理的場所、すなわち、座標に関する第2の推定値を決定してもよい。いくつかの実装では、第1および第2のサンプル画像は、同一の単眼カメラ236、236’を使用して捕捉されてもよく、第1および第2のサンプル画像は、車両が反対方向に移動している間に捕捉される。いくつかの実装では、第1のサンプル画像は、トラクタ224が第1の方向に移動している間に単眼カメラ236を使用して捕捉されてもよく、第2のサンプル画像は、トラクタ224が第2の反対方向に移動している間に同一の単眼カメラ236を使用して捕捉されてもよい。
【0070】
そのような実装では、植物位置特定ユニット228は、第1の推定値および第2の推定値の組み合わせに基づいて、着目植物の地理的場所に関する第3の推定値を決定してもよい。例えば、植物位置特定ユニット228は、着目植物に、第1および第2の推定値の経度座標の平均である、経度座標と、第1および第2の推定値の緯度座標の平均である、緯度座標とを割り当ててもよい。さらに他の実装では、他の組み合わせ技法または統計技法が、第1および第2の推定値の両方を使用し、着目植物の地理的場所に関する第3の推定値を決定するために使用されてもよい。いくつかの実装では、特定の着目植物に関する2つを上回る別個のサンプル画像および2つを上回る地理的場所推定値が、使用または組み合わせられ、着目植物に関する最終地理的場所推定値を決定してもよい。
【0071】
いくつかの実装では、植物位置特定システム220は、トラクタ224が植物の列の第1の対に沿って移動している、またはそれらの間に位置付けられるとき、着目植物の第1のサンプル画像を捕捉してもよく、第1のサンプル画像は、着目植物がトラクタ224の側にある間、第1のサンプル画像を捕捉するために使用される、単眼カメラ236、236’が、第1の方向に向く間に捕捉される。第1のサンプル画像を使用して、植物位置特定ユニット228は、方法100を行い、着目植物に関する第1の地理的場所推定値を決定してもよい。植物の列の第2の対に沿った、またはそれらの間に位置付けられるトラクタ224の別の通過の間に、同一のカメラ236、236’が、着目植物がトラクタ224の同一の側にある間、第2のサンプル画像を捕捉するために使用される単眼カメラ236、236’が、同一の第1の方向に向く間に、同一の着目植物の第2のサンプル画像を捕捉してもよい。特定の着目植物が、第2のサンプル画像内では、第1のサンプル画像と比較してカメラ236、236’からより遠くに離れていてもよい。第2のサンプル画像を使用して、植物位置特定ユニット228は、方法100を行い、同一の着目植物に関する第2の地理的場所推定値を決定してもよい。
【0072】
そのような実装では、植物位置特定ユニット228は、第1の推定値および第2の推定値の組み合わせに基づいて、着目植物の地理的場所に関する第3の推定値を決定してもよい。例えば、植物位置特定ユニット228は、着目植物に、第1および第2の推定値の経度座標の平均である、経度座標と、第1および第2の推定値の緯度座標の平均である、緯度座標とを割り当ててもよい。さらに他の実装では、他の組み合わせ技法または統計技法が、第1および第2の推定値の両方を使用し、着目植物の地理的場所に関する第3の推定値を決定するために使用されてもよい。いくつかの実装では、特定の着目植物に関する2つを上回る別個のサンプル画像および2つを上回る地理的場所推定値が、使用または組み合わせられ、着目植物に関する最終地理的場所推定値を決定してもよい。
【0073】
図12は、トラクタ224のカメラ236によって捕捉される、例示的サンプル画像596を図示する。サンプル画像596は、複数の端部列ポール94-1、94-2、94-3、94-4、94-5(集合的に、ポール94と称される)を描写する。図11はさらに、同一の個々のサンプル画像596内にあり、複数の異なるポール94を囲繞する、複数の選択される部分98-1、98-2、98-3、98-4、および98-5(集合的に、選択される部分98と称される)を図示する。選択される部分98は、植物位置特定ユニット228によって識別される。図示される実施例では、植物位置特定ユニット228は、トラクタ224のGPSアンテナ232のGPS場所、単眼カメラ236に対するGPSアンテナ232の既知の相対的位置付け、および(各選択される部分98のサイズならびに各選択される部分98内に含有されるピクセルの数等の)各選択される部分80の分析される特性を利用し、画像596内に描写され、関連付けられる選択される部分98内に一部を有する、ポール94のそれぞれの個々の地理的場所または座標を決定し、さらに、畑、果樹園、またはブドウ園における列の端部が地理的に位置特定およびマッピングされ得る率を向上させ得る。
【0074】
図13は、例示的植物位置特定システム620の斜視図である。植物位置特定システム620は、トラクタ224のカメラ236がトラクタ224上のより低い場所に支持されることを除いては、植物位置特定システム220に酷似する。図示される実施例では、単眼カメラ236は、柱状部または柱306の下側端部に支持される。図13に示される実施例では、単眼カメラ236は、横または横断方向に、後部タイヤ308の回転軸に対して略平行に向く。図13に示される単眼カメラは、後輪308と前輪309との間に、トラクタ224のシャーシ311の底部に近接する、前輪309の上部の下方に位置する。カメラ236の本より低い相対的位置付けは、着目植物または複数の着目植物の特定の部分をより明瞭に描写し得るサンプル画像の捕捉を促進し得る。例えば、(図8のカメラ236に関する)カメラ236の本より低い相対的位置付けは、より低い相対高を有するより小さい着目植物の茎74の捕捉を促進し得る。植物位置特定システム220の構成要素に対応する、植物位置特定システム620の両方の残りの構成要素も、同様に付番される。
【0075】
本開示の請求項は、概して、植物および車両位置特定システム、媒体、および方法を対象とするが、本開示は、加えて、以下の定義内に記載される特徴も対象とする。
1.植物位置特定システムであって、
全地球測位システム(GPS)アンテナと、車両から横方向に向く、単眼カメラとを支持する、車両と、
植物位置特定ユニットであって、
処理ユニットと、
非一過性コンピュータ可読媒体であって、処理ユニットに、
着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手し、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定し、
着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別し、
選択される部分に基づいて、着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定し、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと着目植物との間の決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定する、
ように指示するための命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体と、
を備える、植物位置特定ユニットと、
を備える、植物位置特定システム。
2.単眼カメラによって捕捉される画像を含む、訓練画像のセットをさらに備え、訓練画像はそれぞれ、訓練部分を含み、処理ユニットは、訓練画像のそれぞれの訓練部分に基づいてサンプル画像の選択される部分を識別する、定義1に記載の植物位置特定システム。
3.訓練画像のそれぞれの訓練部分およびサンプル画像の選択される部分はそれぞれ、窓を含む、定義2に記載の植物位置特定システム。
4.訓練画像のそれぞれの訓練部分は、人間によって定義される、定義3に記載の植物位置特定システム。
5.選択される部分は、窓を含む、定義1に記載の植物位置特定システム。
6.着目植物と単眼カメラとの間の距離は、窓のサイズおよび窓内の画像ピクセルの数に基づく、定義5に記載の植物位置特定システム。
7.窓は、植物の一部を封入し、訓練窓は、植物の茎の基端部から、植物が茎から外向きに分岐する場所まで延在する、定義5に記載の植物位置特定システム。
8.着目植物と単眼カメラとの間の距離は、選択される部分のサイズおよび選択される部分内の画像ピクセルの数に基づく、定義1に記載の植物位置特定システム。
9.処理ユニットおよび非一過性コンピュータ可読媒体は、単眼カメラによって捕捉される植物の画像の訓練セットの各画像内の対応する訓練部分からの着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別するための方法を学習する、ニューラルネットワークを形成する、定義1に記載の植物位置特定システム。
10.単眼カメラは、車両の第1の側において支持され、車両は、車両から横方向に向く、車両の第2の側において第2の単眼カメラを支持する、定義1に記載の植物位置特定システム。
11.植物位置特定ユニットは、車両によって搬送される、定義1に記載の植物位置特定システム。
12.植物位置特定ユニットは、車両から遠隔であり、車両と無線通信する、定義1に記載の植物位置特定システム。
13.植物位置特定ユニットは、車両によって搬送される、第1の部分と、車両から遠隔であり、車両と無線通信する、第2の部分との間に分散される、定義1に記載の植物位置特定システム。
14.訓練画像のセットは、車両から遠隔である、データベース内に記憶され、車両の処理ユニットと、第2の着目植物の地理的場所推定値を決定するために訓練画像のセットを使用することになる、第2の車両の第2の処理ユニットとによってアクセス可能である、定義9に記載の植物位置特定システム。
15.命令は、処理ユニットに、第2の着目植物の第2の地理的場所推定値を決定し、着目植物の地理的場所推定値と、第2の着目植物の第2の地理的場所推定値とを含む、マップを形成するように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
16.命令は、処理ユニットに、その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値に基づいて、その時間における車両の後車軸の中心の地理的場所推定値を決定するように指示するためのものであり、命令は、処理ユニットに、その時間における後車軸の中心の地理的推定場所、単眼カメラに対する後車軸の中心の位置付け、およびサンプル画像内の植物からの単眼カメラの決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
17.着目植物は、植物の第1の列内にあり、サンプル画像は、着目植物と、植物の第2の列内の第2の着目植物とを含み、描写し、命令は、処理ユニットに、
第2の着目植物を含む、サンプル画像の第2の選択される部分を識別し、
第2の選択される部分に基づいて、第2の着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定し、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと第2の着目植物との間の決定される距離に基づいて、第2の着目植物の地理的場所推定値を決定する、
ように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
18.命令は、処理ユニットに、
着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いて第2の時間において捕捉される、着目植物の第2のサンプル画像を入手し、
第2の時間におけるGPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定し、
着目植物を含む、第2のサンプル画像の選択される部分を識別し、
第2の選択される部分に基づいて、着目植物と単眼カメラとの間の第2の距離を決定し、
第2の時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと着目植物との間の決定される距離に基づいて、着目植物の第2の地理的場所推定値を決定し、
着目植物の地理的場所推定値および着目植物の第2の地理的場所推定値の組み合わせに基づいて、着目植物の第3の地理的場所推定値を決定する、
ように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
19.着目植物のサンプル画像は、車両が植物列の第1の対間に位置付けられる間、単眼カメラを用いて捕捉され、着目植物の第2のサンプル画像は、車両が植物列の第2の対間に位置付けられる間、単眼カメラを用いて捕捉される、定義18に記載の植物位置特定システム。
20.サンプル画像および第2のサンプル画像は両方とも、単眼カメラが同一の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉される、定義19に記載の植物位置特定システム。
21.サンプル画像は、車両が第1の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉され、第2のサンプル画像は、車両が第1の方向の反対の第2の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉される、定義19に記載の植物位置特定システム。
22.単眼カメラは、110cm以下の距離だけ車両の最下地面係合部分の上方に垂直に離間される、定義1に記載の植物位置特定システム。
23.命令は、処理ユニットに、着目植物を植物の列の端部を形成するものとして識別するように指示するためのものであり、着目植物に関する地理的場所推定値は、処理ユニットによって、植物の列の端部に関する地理的場所推定値として識別される、定義1に記載の植物位置特定システム。
24.命令は、処理ユニットに、
着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いて第2の時間において捕捉される、第2の着目植物の第2のサンプル画像を入手することであって、第2の着目植物の着目植物は、植物の列の一部である、第2の着目植物の第2のサンプル画像を入手することと、
第2の時間におけるGPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定することと、
第2の着目植物を含む、第2のサンプル画像の第2の選択される部分を識別することと、
第2の選択される部分に基づいて、第2の着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定することと、
第2の時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと第2の着目植物との間の決定される距離に基づいて、第2の着目植物の第2の地理的場所推定値を決定することと、
着目植物の地理的場所推定値および第2の着目植物の第2の地理的場所推定値に基づいて、着目植物と第2の着目植物との間の植物脱落の存在を決定することと、
を行うように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
25.命令は、処理ユニットに、着目植物に関する地理的場所推定値と、第2の着目植物に関する第2の地理的場所推定値と、植物脱落に関する第3の地理的場所とを含む、マップを形成するように指示するためのものである、定義24に記載の植物位置特定システム。
26.着目植物に関する地理的場所推定値は、着目植物の茎に関する地理的場所推定値である、定義1に記載の植物位置特定システム。
27.命令は、処理ユニットに、着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物に対して車両を位置付けるための制御信号を出力するように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
28.命令は、処理ユニットに、着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物上で動作を行うための制御信号を出力するように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
29.命令は、処理ユニットに、着目植物の評価を形成し、その評価と着目植物に関する地理的場所推定値を関連付けるように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
30.命令は、処理ユニットに、着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物に関する植物管理計画を形成するように指示するためのものである、定義1に記載の植物位置特定システム。
31.非一過性コンピュータ可読媒体であって、処理ユニットに指示するための命令であって、
着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いてある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手するための、サンプル画像入手命令と、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定するための、GPSアンテナ位置特定命令と、
着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別するための、画像分析命令と、
選択される部分に基づいて、単眼カメラと着目植物との間の距離を識別するための、距離決定命令と、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および単眼カメラと着目植物との間の決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するための、植物位置特定命令と、
を含む、命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体。
32.方法であって、
着目植物から未知の距離において、車両によって支持される単眼カメラを用いて、ある時間において捕捉される、着目植物のサンプル画像を入手するステップと、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値を決定するステップと、
着目植物を含む、サンプル画像の選択される部分を識別するステップと、
選択される部分に基づいて、着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定するステップと、
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および決定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するステップと、
を含む、方法。
33.着目植物に関する地理的場所推定値と、植物脱落に関する第2の地理的場所とを含む、マップを形成するステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
34.着目植物に関する地理的場所推定値は、着目植物の茎に関する地理的場所推定値である、定義32に記載の方法。
35.着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物に対して車両を位置付けるための制御信号を出力するステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
36.着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物上で動作を行うための制御信号を出力するステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
37.着目植物の評価を形成し、その評価と着目植物に関する地理的場所推定値を関連付けるステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
38.着目植物に関する地理的場所推定値に基づいて、着目植物に関する植物管理計画を形成するステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
39.単眼カメラを用いて第2の時間において第2のサンプル画像を入手するステップと、
第2の時間におけるGPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定するステップと、
第2の着目植物を含む、第2のサンプル画像の第2の選択される部分を識別するステップと、
第2の選択される部分に基づいて、第2の着目植物と単眼カメラとの間の距離を決定するステップと、
第2の時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および第2のサンプル画像の第2の選択される部分に基づいて、第2の着目植物に関する第2の地理的場所推定値を決定するステップと、
着目植物の地理的場所推定値および第2の着目植物の第2の地理的場所推定値に基づいて、着目植物と第2の着目植物との間の植物脱落の存在を決定するステップと、
をさらに含む、定義32に記載の方法。
40.
着目植物から未知の距離において、単眼カメラを用いて第2の時間において捕捉される、着目植物の第2のサンプル画像を入手するステップと、
第2の時間におけるGPSアンテナの第2の地理的場所推定値を決定するステップと、
着目植物を含む、第2のサンプル画像の第2の選択される部分を識別するステップと、
第2の選択される部分に基づいて、着目植物と単眼カメラとの間の第2の距離を決定するステップと、
第2の時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値および着目植物と単眼カメラとの間の決定される第2の距離に基づいて、着目植物に関する第2の地理的場所推定値を決定するステップと、
着目植物の地理的場所推定値および着目植物の第2の地理的場所推定値の組み合わせに基づいて、着目植物の第3の地理的場所推定値を決定するステップと、
をさらに含む、定義32に記載の方法。
41.着目植物のサンプル画像は、車両が植物列の第1の対間に位置付けられる間、単眼カメラを用いて捕捉され、着目植物の第2のサンプル画像は、車両が植物列の第2の対間に位置付けられる間、単眼カメラを用いて捕捉される、定義40に記載の方法。
42.サンプル画像および第2のサンプル画像は両方とも、単眼カメラが同一の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉される、定義40に記載の方法。
43.サンプル画像は、車両が第1の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉され、第2のサンプル画像は、車両が第1の方向の反対の第2の方向に向いている間に単眼カメラによって捕捉される、定義40に記載の方法。
44.単眼カメラは、110mm以下の距離だけ車両の最下地面係合部分の上方に垂直に離間される、定義32に記載の方法。
45.
着目植物を、植物の列の端部を形成するものとして識別するステップと、
着目植物に関する地理的場所推定値を、植物の列の端部に関する地理的場所推定値として識別するステップと、
をさらに含む、定義32に記載の方法。
46.車両は、トラクタを含み、着目植物は、植物の列の一部である、定義32に記載の方法。
47.選択される部分は、窓を含む、定義32に記載の方法。
48.着目植物と単眼カメラとの間の距離は、窓のサイズおよび窓内の画像ピクセルの数に基づく、定義47に記載の方法。
49.窓は、植物の一部を封入し、窓は、植物の茎の基端部から植物が茎から外向きに分岐する場所まで延在する、定義48に記載の方法。
50.サンプル画像の選択される部分の識別は、ニューラルネットワークによって、単眼カメラによって捕捉される植物の画像の訓練セットの各画像内の対応する訓練部分に基づいて実施される、定義32に記載の方法。
51.訓練画像のセットは、車両から遠隔である、データベース内に記憶され、車両の処理ユニットと、第2の着目植物の地理的場所推定値を決定するために訓練画像のセットを使用することになる、第2の車両の第2の処理ユニットとによってアクセス可能である、定義50に記載の方法。
52.第2の着目植物の第2の地理的場所推定値を決定し、着目植物の地理的場所推定値と、第2の着目植物の第2の地理的場所推定値とを含む、マップを形成するステップをさらに含む、定義32に記載の方法。
53.
その時間におけるGPSアンテナの地理的場所推定値に基づいて、その時間における車両の後車軸の中心の地理的場所推定値を決定するステップと、
その時間における後車軸の中心の地理的推定場所、単眼カメラに対する後車軸の中心の位置付け、およびサンプル画像内の植物からの単眼カメラの測定される距離に基づいて、着目植物の地理的場所推定値を決定するステップと、
をさらに含む、定義32に記載の方法。
54.車両位置特定システムであって、
カメラを支持する、車両と、
車両位置特定ユニットであって、
処理ユニットと、
非一過性コンピュータ可読媒体であって、処理ユニットに、
カメラによって捕捉され、地理的位置推定値を有する、植物の少なくとも1つの画像を入手し、
植物の地理的位置推定値に基づいて車両の地理的場所推定値を決定する、
ように指示するための命令を含有する、非一過性コンピュータ可読媒体と、
を備える、車両位置特定ユニットと、
を備える、車両位置特定システム。
55.方法であって、
地理的位置推定値を有する、植物の少なくとも1つの画像を入手するステップであって、少なくとも1つの画像は、車両によって搬送されるカメラによってある時間において捕捉される、ステップと、
植物の地理的位置推定値に基づいて、その時間に関する車両の地理的場所推定値を決定するステップと、
を含む、方法。
【0076】
上記の実施例はそれぞれ、カスタマイズされた管理のために個々の作物植物の地理的場所を位置特定し、潜在的にマッピングする文脈において説明されるが、他の実装では、同一の方法および装置は、畑、ブドウ園、果樹園内の非作物植物および/または非植物構造の地理的場所を位置特定し、潜在的にマッピングするためにも同様に使用され得る。例えば、本方法および装置は、畑、ブドウ園、または果樹園内の雑草または雑草の群の地理的場所を決定するためにも同様に使用され得る。本方法および装置は、畑、ブドウ園、または果樹園内の岩または同等物等の妨害物または障害物の地理的場所を決定するためにも同様に使用および利用され得る。雑草の潜在的に記憶またはマッピングされる地理的場所は、除草剤、栽培/耕作、または後続の植付決定の適用を通してそのような雑草に具体的に対処するために使用され得る。潜在的に記憶またはマッピングされる地理的植物妨害物は、妨害物から植物への損傷を回避する、または妨害物を位置特定し、続いて除去するために実装物の位置付けを制御することによって、そのような妨害物に対処するために使用され得る。
【0077】
本開示は、例示的実装を参照して説明されているが、当業者は、変更が、請求される主題の範囲から逸脱することなく、形態および詳細に行われ得ることを認識するであろう。例えば、異なる例示的実装が、恩恵を提供する特徴を含むものとして説明されている場合があるが、説明される特徴が、説明される例示的実装または他の代替実装では、相互と交換される、または、代替として、相互と組み合わせられ得ることが想定される。本開示の技術は、比較的に複雑であるため、本技術における全ての変化が、予測可能であるわけではない。例示的実装を参照して説明され、以下の請求項に記載される本開示は、可能な限り広義であることが明白に意図される。例えば、具体的に別様に述べられない限り、単一の特定の要素を列挙する請求項はまた、複数のそのような特定の要素も包含する。請求項内の用語「第1」、「第2」、「第3」等は、異なる要素を区別するにすぎず、別様に記載されない限り、本開示内の要素の特定の順序または特定の付番と具体的に関連付けられるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】