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特表2024-536232エアロゾル送達装置のための吸収体含有マウスピース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】エアロゾル送達装置のための吸収体含有マウスピース
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20240927BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20240927BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519622
(86)(22)【出願日】2022-09-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-24
(86)【国際出願番号】 IB2022059319
(87)【国際公開番号】W WO2023053072
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】17/449,690
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ショート,ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ハバード,ソーヤー・エイ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC06
(57)【要約】
本開示は、エアロゾル消費装置を提供する。場合によっては、エアロゾル消費装置は、第1の端部に、閉鎖端部を有するエアロゾルキャップの両側に配置された2つ以上の三日月状開口部を備える上面を有するマウスピース部分を含む。エアロゾル消費装置は、第1の端部と第1の端部に対向した第2の端部との間のマウスピース部分内に配置された液体吸収インサートと、液体吸収インサートと第2の端部との間に配置されたエアロゾル管とをさらに備える。液体吸収インサートは、内部エアロゾルチャネルを画定する。ユーザによるマウスピース部分の吸引時に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第1の部分は、内部エアロゾルチャネルと、三日月状開口部とを通って移動し、エアロゾル管は、エアロゾル管の内面上の蓄積された液滴を液体吸収インサート内に導くように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル消費装置であって、
第1の端部に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルを送達するようにユーザの口への挿入のために構成されたマウスピース部分であって、閉鎖端部を有するエアロゾルキャップの両側に配置された2つ以上の三日月状開口部を具備する上面を有するマウスピース部分と、
第1の端部とは反対側の第2の端部に、エアロゾル送達装置のコントローラ部分に取り付けられるように構成された接続部分と、
第1の端部と第2の端部との間でマウスピース部分内に配置された液体吸収インサートと、
第2の端部と液体吸収インサートとの間に配置されたエアロゾル管と
を備え、
液体吸収インサートは吸収材料を備え、かつ内部エアロゾルチャネルを画定し、ユーザによるマウスピース部分の吸引時に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第1の部分は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルと、2つ以上の三日月状開口部とを通って移動し、
エアロゾル管は、蓄積された液滴をエアロゾル管の内面に沿って液体吸収インサート内に導くように構成されている、エアロゾル消費装置。
【請求項2】
マウスピース部分内に配置された際に、液体吸収インサートは長円形管形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項3】
エアロゾル管は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルによって画定された中心軸線と実質的に位置合わせされた中心軸線を画定する、請求項2に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項4】
液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、エアロゾル管は液体吸収インサートの第2の端部に近接する第1の端部を画定し、液体吸収インサートに近接する、エアロゾル管の第1の端部の内径が液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルの最大径よりも大きくなるように、エアロゾル管の第1の端部は外向きに延在する、請求項3に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項5】
液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、エアロゾル管は液体吸収インサートの第2の端部に近接する第1の端部を画定し、エアロゾル管の第1の端部の内径が液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルの最大径と実質的に同じになるように、エアロゾル管の第1の端部は外向きに延在する、請求項3に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項6】
エアロゾルキャップは閉鎖端部とは反対側の開放端部をさらに画定し、それによって、エアロゾルキャップ内にキャビティを形成し、キャビティは、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第2の部分を捕捉するように構成されている、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項7】
エアロゾルキャップは、閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定する、請求項6に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項8】
液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、エアロゾルキャップの開放端部は液体吸収インサートの第1の端部の下流に配置される、請求項7に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項9】
液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、液体吸収インサートの第1の端部はエアロゾルキャップの開放端部に近接して配置される、請求項7に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項10】
液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、液体吸収インサートの第1の端部はエアロゾルキャップの開放端部の下流に配置される、請求項7に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項11】
エアロゾルキャップのキャビティは、エアロゾルの第2の部分を吸収するように構成されたプラグを含む、請求項6に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項12】
エアロゾルキャップは閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定し、側壁の外面の一部は面取りされている、請求項6に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項13】
側壁の外面の面取りされた部分はエアロゾルキャップの開放端部に配置され、三日月状開口部を通してエアロゾルの第1の部分を導くように構成されている、請求項12に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項14】
側壁の外面の面取りされた部分はエアロゾルキャップの閉鎖端部に配置され、エアロゾルの第1の部分をユーザの口内に導くように構成されている、請求項12に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項15】
エアロゾルキャップは閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定し、側壁の内面の一部はエアロゾルの第2の部分をキャビティ内に導くように面取りされている、請求項6に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項16】
2つ以上の三日月状開口部の各々は、エアロゾルキャップの周囲外面の周りに配置される、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項17】
エアロゾルキャップの閉鎖端部は外面を画定し、エアロゾルキャップの閉鎖端部の外面はエアロゾル消費装置の第1の端部の上面の少なくとも一部の上方に隆起している、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項18】
エアロゾルキャップは略円筒形状を有する、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項19】
エアロゾル消費装置の第1の端部は、長円形の寸法と、長円形の寸法を実質的に二等分する端部軸線と、を画定する略長円形形状を有し、2つ以上の三日月状開口部は、エアロゾルキャップの両側に対称的に配置され、端部軸線と実質的に位置合わせされている、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項20】
マウスピース部分はエアロゾル消費装置の第1の端部に配置された周囲面をさらに画定し、周囲面は上面の少なくとも一部の上方に隆起している、請求項1に記載のエアロゾル消費装置。
【請求項21】
エアロゾル消費装置であって、
第1の端部に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルを送達するようにユーザの口への挿入のために構成されているマウスピース部分であって、1つ以上の開口部を備える上面を有するマウスピース部分と、
第1の端部とは反対側の第2の端部に、エアロゾル送達装置のコントローラ部分に取り付けられるように構成された接続部分と、
第1の端部と第2の端部との間でマウスピース部分内に配置された液体吸収インサートと、
第2の端部と液体吸収インサートとの間に配置されたエアロゾル管と、
を備え、
液体吸収インサートは吸収材料を具備し、かつ内部エアロゾルチャネルを画定し、ユーザによるマウスピース部分の吸引時に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第1の部分は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルと1つ以上の開口部とを通って移動し、
エアロゾル管は、蓄積された液滴をエアロゾル管の内面に沿って液体吸収インサート内に導くように構成される、エアロゾル消費装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、喫煙品などのエアロゾル送達装置に関し、さらに詳細には、エアロゾル送達装置のためのマウスピース、例えば、喫煙品、電子タバコなどのためのマウスピースに関する。
【背景技術】
【0002】
タバコの燃焼に基づく喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙品が長年にわたって提案されてきた。例示的な代替品には、固体燃料もしくは液体燃料が燃焼されてタバコに熱を伝達する装置、またはそのような熱源を提供するために化学反応が使用される装置が含まれている。例には、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるWormらの米国特許第9,078,473号明細書に記載されている喫煙品が挙げられる。
【0003】
喫煙品の改良品または代替品の要点は、典型的には、相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することなく、シガレット、葉巻またはパイプの喫煙に関連する感覚を提供することであった。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化もしくは加熱するか、またはタバコを著しく燃焼することなくシガレット、葉巻もしくはパイプの喫煙感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照により本明細書に組み込まれるRobinsonらの米国特許第7,726,320号明細書ならびにGriffith,Jr.らの米国特許出願公開第2013/0255702号明細書およびSearsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載の背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および発熱源を参照されたい。また、例えば、参照により本明細書に組み込まれるBlessらの米国特許出願公開第2015/0220232号明細書に記載の商標名および商業的供給元によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動発熱源を参照されたい。商標名および商業的供給元によって参照される追加の種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動発熱源は、同じく参照によりその全体が本明細書に組み込まれるDePianoらの米国特許出願公開第2015/0245659号明細書に記載されている。記載されており、場合によっては市販されている他の代表的なシガレットまたは喫煙品には、参照により本明細書に組み込まれるGerthらの米国特許第4,735,217号明細書、Brooksらの米国特許第4,922,901号明細書、米国特許第4,947,874号明細書および米国特許第4,947,875号明細書、Countsらの米国特許第5,060,671号明細書、Morganらの米国特許第5,249,586号明細書、Countsらの米国特許第5,388,594号明細書、Higginsらの米国特許第5,666,977号明細書、Adamsらの米国特許第6,053,176号明細書、Whiteの米国特許第6,164,287号明細書、Vogesの米国特許第6,196,218号明細書、Felterらの米国特許第6,810,883号明細書、Nicholsの米国特許第6,854,461号明細書、Honの米国特許第7,832,410号明細書、Kobayashiの米国特許第7,513,253号明細書、Robinsonらの米国特許第7,726,320号明細書、Hamanoの米国特許第7,896,006号明細書、Shayanの米国特許第6,772,756号明細書、Honの米国特許出願公開第2009/0095311号明細書、Honの米国特許出願公開第2006/0196518号明細書、米国特許出願公開第2009/0126745号明細書および米国特許出願公開第2009/0188490号明細書、Thorensらの米国特許出願公開第2009/0272379号明細書、Monseesらの米国特許出願公開第2009/0260641号明細書および米国特許出願公開第2009/0260642号明細書、Oglesbyらの米国特許出願公開第2008/0149118号明細書および米国特許出願公開第2010/0024834号明細書、Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号明細書ならびにHonの国際公開第2010/091593号に記載されているものが含まれる。
【0004】
複数の順次配置されたセグメント化コンポーネントを有する喫煙品を組み立てるための様々な様式および方法が提案されてきた。例えば、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBarnesらの米国特許第5,469,871号明細書およびCrooksらの米国特許第7,647,932号明細書ならびにCrooksらの米国特許出願公開第2010/0186757号明細書、Stoneらの米国特許出願公開第2012/0042885号明細書およびConnerらの米国特許出願公開第2012/00673620号明細書に記載されている様々な種類の組立て技術および方法を参照されたい。
【0005】
炭素質燃料要素を使用する特定の種類のシガレットは、R.J.Reynolds Tobacco Companyから「Premier」、「Eclipse」および「Revo」という商標名で市販されている。例えば、Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)およびInhalation Toxicology,12:5,p.1-58(2000)に記載されているシガレットの種類を参照されたい。さらに、日本では、同様の種類のシガレットが日本たばこ産業株式会社から「Steam Hot One」という商標名で販売されている。
【0006】
場合によっては、一部の喫煙品、特に液体状エアロゾル前駆体を含む喫煙品は、喫煙品ユーザにとって不快な、蓄積された液滴を生成する。蓄積された液滴は、e-リキッドが(様々な機構によって)喫煙品の流管内に集積し、大きく顕著な液滴として消費者またはユーザの口に入る際に発生する。液滴は望ましくなく、喫煙品の使用時にユーザにとって不快な体験をもたらす。
【0007】
したがって、従来型の喫煙品に時に関連する技術的問題のうちの1つ以上に対処する喫煙品を提供することが望ましいであろう。さらに、使いやすく、再利用可能および/または交換可能なコンポーネントを提供する喫煙品を提供することが望ましいであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第9,078,473号明細書
【特許文献2】米国特許第7,726,320号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2015/0220232号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2015/0245659号明細書
【特許文献7】米国特許第4,735,217号明細書
【特許文献8】米国特許第4,922,901号明細書
【特許文献9】米国特許第4,947,874号明細書
【特許文献10】米国特許第4,947,875号明細書
【特許文献11】米国特許第5,060,671号明細書
【特許文献12】米国特許第5,249,586号明細書
【特許文献13】米国特許第5,388,594号明細書
【特許文献14】米国特許第5,666,977号明細書
【特許文献15】米国特許第6,053,176号明細書
【特許文献16】米国特許第6,164,287号明細書
【特許文献17】米国特許第6,196,218号明細書
【特許文献18】米国特許第6,810,883号明細書
【特許文献19】米国特許第6,854,461号明細書
【特許文献20】米国特許第7,832,410号明細書
【特許文献21】米国特許第7,513,253号明細書
【特許文献22】米国特許第7,896,006号明細書
【特許文献23】米国特許第6,772,756号明細書
【特許文献24】米国特許出願公開第2009/0095311号明細書
【特許文献25】米国特許出願公開第2006/0196518号明細書
【特許文献26】米国特許出願公開第2009/0126745号明細書
【特許文献27】米国特許出願公開第2009/0188490号明細書
【特許文献28】米国特許出願公開第2009/0272379号明細書
【特許文献29】米国特許出願公開第2009/0260641号明細書
【特許文献30】米国特許出願公開第2009/0260642号明細書
【特許文献31】米国特許出願公開第2008/0149118号明細書
【特許文献32】米国特許出願公開第2010/0024834号明細書
【特許文献33】米国特許出願公開第2010/0307518号明細書
【特許文献34】国際公開第2010/091593号
【特許文献35】米国特許第5,469,871号明細書
【特許文献36】米国特許第7,647,932号明細書
【特許文献37】米国特許出願公開第2010/0186757号明細書
【特許文献38】米国特許出願公開第2012/0042885号明細書
【特許文献39】米国特許出願公開第2012/00673620号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Chemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)
【非特許文献2】Inhalation Toxicology,12:5,p.1-58(2000)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本開示は、エアロゾル送達装置、およびエアロゾル送達装置とともに使用するためのマウスピースに関する。本開示は、限定するものではないが、以下の例示的な実施形態を含む。
【課題を解決するための手段】
【0011】
例示的な実施形態1:エアロゾル消費装置であって、第1の端部に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルを送達するようにユーザの口への挿入のために構成されたマウスピース部分であって、閉鎖端部を有するエアロゾルキャップの両側に配置された2つ以上の三日月状開口部を具備する上面を有するマウスピース部分と、第1の端部とは反対側の第2の端部に、エアロゾル送達装置のコントローラ部分に取り付けられるように構成された接続部分と、第1の端部と第2の端部との間でマウスピース部分内に配置された液体吸収インサートと、第2の端部と液体吸収インサートとの間に配置されたエアロゾル管と、を備え、液体吸収インサートは吸収材料を備え、かつ内部エアロゾルチャネルを画定し、ユーザによるマウスピース部分の吸引時に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第1の部分は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルと、2つ以上の三日月状開口部とを通って移動し、エアロゾル管は、蓄積された液滴をエアロゾル管の内面に沿って液体吸収インサート内に導くように構成されている、エアロゾル消費装置。
【0012】
例示的な実施形態2:マウスピース部分内に配置された際に、液体吸収インサートは長円形管形状を有する、例示的な実施形態1、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0013】
例示的な実施形態3:エアロゾル管は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルによって画定された中心軸線と実質的に位置合わせされた中心軸線を画定する、例示的な実施形態1~2のいずれか1つのいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0014】
例示的な実施形態4:液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、エアロゾル管は液体吸収インサートの第2の端部に近接する第1の端部を画定し、液体吸収インサートに近接する、エアロゾル管の第1の端部の内径が液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルの最大径よりも大きくなるように、エアロゾル管の第1の端部は外向きに延在する、例示的な実施形態1~3のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0015】
例示的な実施形態5:液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、エアロゾル管は液体吸収インサートの第2の端部に近接する第1の端部を画定し、エアロゾル管の第1の端部の内径が液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルの最大径と実質的に同じになるように、エアロゾル管の第1の端部は外向きに延在する、例示的な実施形態1~4のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0016】
例示的な実施形態6:エアロゾルキャップは閉鎖端部とは反対側の開放端部をさらに画定し、それによって、エアロゾルキャップ内にキャビティを形成し、キャビティは、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第2の部分を捕捉するように構成されている、例示的な実施形態1~5のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0017】
例示的な実施形態7:エアロゾルキャップは、閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定する、例示的な実施形態1~6のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0018】
例示的な実施形態8:液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、エアロゾルキャップの開放端部は液体吸収インサートの第1の端部の下流に配置される、例示的な実施形態1~7のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0019】
例示的な実施形態9:液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、液体吸収インサートの第1の端部はエアロゾルキャップの開放端部に近接して配置される、例示的な実施形態1~8のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0020】
例示的な実施形態10:液体吸収インサートは第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサートの第1の端部は液体吸収インサートの第2の端部の下流に配置され、液体吸収インサートの第1の端部はエアロゾルキャップの開放端部の下流に配置される、例示的な実施形態1~9のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0021】
例示的な実施形態11:エアロゾルキャップのキャビティは、エアロゾルの第2の部分を吸収するように構成されたプラグを含む、例示的な実施形態1~10のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0022】
例示的な実施形態12:エアロゾルキャップは閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定し、側壁の外面の一部は面取りされている、例示的な実施形態1~11のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0023】
例示的な実施形態13:側壁の外面の面取りされた部分は、エアロゾルキャップの開放端部に配置され、三日月状開口部を通してエアロゾルの第1の部分を導くように構成されている、例示的な実施形態1~12のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0024】
例示的な実施形態14:側壁の外面の面取りされた部分は、エアロゾルキャップの閉鎖端部に配置され、エアロゾルの第1の部分をユーザの口内に導くように構成されている、例示的な実施形態1~13のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0025】
例示的な実施形態15:エアロゾルキャップは閉鎖端部と開放端部との間に側壁を画定し、側壁の内面の一部は、エアロゾルの第2の部分をキャビティ内に導くように面取りされている、例示的な実施形態1~14のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0026】
例示的な実施形態16:2つ以上の三日月状開口部の各々は、エアロゾルキャップの周囲外面の周りに配置される、例示的な実施形態1~15のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0027】
例示的な実施形態17:エアロゾルキャップの閉鎖端部は外面を画定し、エアロゾルキャップの閉鎖端部の外面はエアロゾル消費装置の第1の端部の上面の少なくとも一部の上方に隆起している、例示的な実施形態1~16のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0028】
例示的な実施形態18:エアロゾルキャップは略円筒形状を有する、例示的な実施形態1~17のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0029】
例示的な実施形態19:エアロゾル消費装置の第1の端部は、長円形の寸法と、長円形の寸法を実質的に二等分する端部軸線と、を画定する略長円形形状を有し、2つ以上の三日月状開口部は、エアロゾルキャップの両側に対称的に配置され、端部軸線と実質的に位置合わせされている、例示的な実施形態1~18のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0030】
例示的な実施形態20:マウスピース部分はエアロゾル消費装置の第1の端部に配置された周囲面をさらに画定し、周囲面は上面の少なくとも一部の上方に隆起している、例示的な実施形態1~19のいずれか1つ、または前述の例示的な実施形態の任意の組合せのエアロゾル消費装置。
【0031】
例示的な実施形態21:エアロゾル消費装置であって、第1の端部に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルを送達するようにユーザの口への挿入のために構成されているマウスピース部分であって、1つ以上の開口部を備える上面を有するマウスピース部分と、第1の端部とは反対側の第2の端部に、エアロゾル送達装置のコントローラ部分に取り付けられるように構成された接続部分と、第1の端部と第2の端部との間でマウスピース部分内に配置された液体吸収インサートと、第2の端部と液体吸収インサートとの間に配置されたエアロゾル管と、を備え、液体吸収インサートは吸収材料を具備し、かつ内部エアロゾルチャネルを画定し、ユーザによるマウスピース部分の吸引時に、エアロゾル消費装置によって生成されたエアロゾルの第1の部分は、液体吸収インサートの内部エアロゾルチャネルと1つ以上の開口部とを通って移動し、エアロゾル管は、蓄積された液滴をエアロゾル管の内面に沿って液体吸収インサート内に導くように構成されている、エアロゾル消費装置。
【0032】
本開示のこれらならびに他の特徴、態様および利点は、以下に簡単に説明する添付の図面とともに、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。本発明は、そのような特徴または要素が本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされているかどうかにかかわらず、2つ、3つ、4つまたはそれ以上の上述の実施形態の任意の組合せ、ならびに本開示に記載の任意の2つ、3つ、4つまたはそれ以上の特徴または要素の組合せを含む。本開示は、文脈上他に明確に指示されない限り、その様々な態様および実施形態のいずれかにおいて、開示された発明の任意の分離可能な特徴または要素が、組合せ可能であるように意図された通りに見えるように全体的に読み取られることを意図している。
【0033】
本開示は上述の一般的な用語で記載しており、添付の図面をこれから参照するが、これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本開示の例示的な実施形態によるエアロゾル送達装置消耗品の正面概略図である。
図2A】本開示の例示的な実施形態によるエアロゾル送達装置消耗品のマウスピース部分の斜視図である。
図2B】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の上面図である。
図3A】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の断面図である。
図3B】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の斜視断面図である。
図4】本開示の例示的な実施形態による、エアロゾルキャップのキャビティ内にプラグを有するマウスピース部分の拡大断面図である。
図5A】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の底面斜視図である。
図5B】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の底面斜視図である。
図5C】本開示の例示的な実施形態によるマウスピース部分の底面図である。
図6】本開示の或る実施形態による、マウスピース部分が取り外された状態のエアロゾル送達装置消耗品の正面平面図である。
図7】本開示の例示的な実施形態による、エアロゾル送達装置消耗品の液体吸収インサートまで延在する管を有するエアロゾル送達装置消耗品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本開示は、以下、その例示的な実施形態を参照して、さらに詳細に記載される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的および完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0036】
以下に説明するように、本開示の実施形態はエアロゾル送達装置または気化装置に関し、前記用語は本明細書では区別なく使用される。本開示によるエアロゾル送達装置は、材料を気化および/またはエアロゾル化して吸入可能な物質を形成するために、電気エネルギーおよび/または点火可能な熱源を使用する。そのような装置のコンポーネントは、最も好ましくは手持ち式装置と見なすのに十分に小型の物品の形態を有する。或る実施形態では、本エアロゾル送達装置は、(好ましくは、材料を著しく燃焼させることなく、および/または材料を著しく化学的に変化させることなく)材料を加熱して吸入可能な物質を形成するように構成されてもよい。好ましいエアロゾル送達装置のコンポーネントを使用しても(すなわち、タバコの燃焼または熱分解の副産物から)煙が生成されず、むしろそれらの好ましいシステムを使用すると、その中に組み込まれた特定の成分の揮発または気化に起因する蒸気が生成されることが好ましい。或る実施形態では、エアロゾル送達装置のコンポーネントは、電子タバコとして特徴付けられてもよく、これらの電子タバコは、最も好ましくは、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込み、ひいてはエアロゾル形態のタバコ由来成分を送達する。
【0037】
上述したように、本開示によるエアロゾル送達装置の或る実施形態は、電気エネルギーを使用して材料にエネルギーを与えて、吸入可能な物質を形成する。例えば、本開示によるエアロゾル送達装置の或る実施形態は、電気エネルギーを使用して材料を加熱して吸入可能な物質(例えば、電気加熱タバコ製品)を形成し、本開示によるエアロゾル送達装置の他の実施形態は、電気エネルギーを使用して材料を振動させて吸入可能な物質を形成する。本開示によるエアロゾル源部材のさらに他の実施形態は、材料を加熱して吸入可能な物質(例えば、炭素加熱タバコ製品)を形成するために、点火可能な熱源を使用する。材料は、材料を著しく燃焼させることなく加熱され得る。したがって、本開示の主題は、限定するものではないが、eシガレット、非燃焼加熱式(heat-not-burn)(HNB)装置、炭素タバコ加熱製品および電気タバコ加熱製品として一般的に知られている装置を含み得る様々なエアロゾルおよび/または蒸気生成装置に関して使用され得る。本開示の任意の部分または全部が組み込まれ得るそのような装置の非限定的な例は、各々その全体が本明細書に組み込まれる米国特許第9,839,238号明細書、米国特許第9,913,493号明細書、米国特許第10,085,485号明細書および第10,349,674号明細書に記載されている。
【0038】
そのようなシステムのコンポーネントは、手持ち式装置と見なすのに十分に小型の物品の形態を有する。すなわち、エアロゾルが主にタバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるという意味では、エアロゾル送達装置のコンポーネントを使用しても煙が生成されず、むしろそれらのシステムを使用すると、その中に組み込まれた特定の成分の揮発または気化に起因する蒸気が生成される。或る例示的な実施形態では、エアロゾル送達装置のコンポーネントは、電子タバコとして特徴付けられてもよく、これらの電子タバコは、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込み、ひいてはエアロゾル形態のタバコ由来成分を送達し得る。
【0039】
エアロゾル送達装置は、そのいかなる成分も実質的に燃焼することなく、タバコを点火し燃焼させることによって(ひいては、タバコの煙を吸い込むことによって)使用されるシガレット、葉巻またはパイプを喫煙するという数々の感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または香味の種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、視認可能なエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)をもたらし得る。例えば、本開示のエアロゾル生成装置のユーザは、喫煙者が従来の種類の喫煙品を使用するのと同じように、その部品を保持し使用し、その部品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸い、選択された時間間隔で吸煙する等々を行うことができる。
【0040】
本開示のエアロゾル送達装置はまた、蒸気生成物品または薬剤送達物品として特徴付けられ得る。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態で、1つ以上の物質(例えば、香味および/または薬学的活性成分)を提供するように適合され得る。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、気体中の微細固体粒子または液滴の懸濁液)であり得る。分かりやすくするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、視認可能であるかどうか、また煙状であると見なされ得る形態であるかどうかに関わりなく、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、気体およびエアロゾルを含むことを意味する。
【0041】
本開示の或るエアロゾル送達装置は、電源(すなわち、電気的な動力源)、少なくとも1つの制御コンポーネント(例えば、電源から物品の他のコンポーネントへの電流の流れを制御することなどによって、発熱のための電力を作動、制御、調整および停止するための手段(例えば、マイクロコントローラまたはマイクロプロセッサ))、アトマイザ、液体組成物(例えば、「スモークジュース(smoke juice)」、「e-リキッド」および「e-ジュース(e-juice)」と一般に呼ばれる成分など、一般に、十分な熱が加えられるとエアロゾルを生じることができるエアロゾル前駆体組成物液)、およびエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達装置を吸引することを可能にするマウスピースまたは口元部分(例えば、生成されたエアロゾルが吸引によりそこから引き出され得るように、物品を通る画定された空気流路)の何らかの組合せを備える。本開示のエアロゾル送達装置内の部品のさらに具体的な形式、構成および配置は、以下に提供されるさらなる開示に照らして明らかになるであろう。さらに、様々なエアロゾル送達装置コンポーネントの選択および配置は、本開示の背景技術の項で参照される代表的な製品などの市販の電子エアロゾル送達装置を考慮して理解することができる。
【0042】
本開示のエアロゾル送達装置消耗品100の例示的な実施形態が図1に示されている。或る実施形態では、エアロゾル送達装置消耗品100は「マウスピース」と呼ばれ得ることができる。示されるように、エアロゾル送達装置消耗品100は、第1の端部100Aと、第1の端部100Aの反対側の第2の端部100Bとを有する。エアロゾル送達装置消耗品100の第1の端部100Aには、マウスピース部分102が設けられている。或る実施形態では、マウスピース部分102は、エアロゾル送達装置消耗品100の残りの部分とは分離されており、エアロゾル送達装置消耗品100に取り付けられ得るか、または他の方法で固定されることができる。或る他の実施形態では、マウスピース部分102は、エアロゾル送達装置消耗品100と一体的に形成されて、1つの連続片を作り出す。本明細書で言及される場合、「マウスピース」は、マウスピース部分102自体(例えば、エアロゾル送達装置消耗品100の残りの部分から切り離され、分離する)、エアロゾル送達装置消耗品100の残りの部分に取り付けられた場合のマウスピース部分102、またはマウスピース部分102がエアロゾル送達装置消耗品100の残りの部分と一体的に形成されている場合の全体としてのエアロゾル送達装置消耗品100であり得る。
【0043】
図示されていないが、或る実施形態では、エアロゾル送達装置消耗品100の第2の端部100Bは接続部分を備えることができ、接続部分は、エアロゾル送達装置消耗品100が制御ユニットに機械的および電気的に接続されるように、エアロゾル送達装置消耗品100がエアロゾル送達装置の制御ユニットに取り付けられ得るかまたは接続され得るように(例えば、スナップフィット、締まりばめ、ねじ接続、磁気接続などのうちの1つ以上を介してなど)構成される。場合によっては、エアロゾル送達装置消耗品100(例えば、マウスピース部分102を含む)と制御ユニットとの組合せは、エアロゾル送達装置と呼ばれ得る。言い換えれば、或る実施形態では、制御ユニットと、図示されたエアロゾル送達装置消耗品100との接続は、エアロゾル送達装置を作り出す。或る他の実施形態では、エアロゾル送達装置消耗品100は、それ自体がエアロゾル送達装置を備えてもよく、それにより、別のコンポーネントに接続される必要なく、それ自体で動作してユーザのためのエアロゾルを作り出すことができる。当業者であれば、装置の様々な構成によってエアロゾルがユーザに送達され得ることを理解するであろう。
【0044】
様々な実施形態では、制御ユニットは、電池および/またはキャパシタなどの電源を含み得る。例えば、或る実施形態では、制御ユニットは、交換式電池または充電式電池を有してもよく、したがって、壁面充電器への接続、自動車の充電器(例えば、シガーライターソケット、USBポートなど)への接続、そのいずれかがユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルもしくはコネクタ(例えば、USB2.0、3.0、3.1、USBタイプC)を含み得るコンピュータへの接続、USBコネクタへの接続(例えば、壁コンセント、電子装置、乗り物などに実装され得るUSB2.0、3.0、3.1、USBタイプC)、光電池(時に太陽電池と呼ばれる)、もしくは太陽電池のソーラーパネルへの接続、誘導無線充電(例えば、Wireless Power Consortium(WPC)によるQi無線充電規格に準拠した無線充電を含む)を使用する充電器などの無線充電器、または無線周波数(RF)ベースの充電器、およびUSBコネクタもしくは無線充電器を介して装置を充電するためのモバイル電池などの外部セルのアレイへの接続を含むあらゆる種類の再充電技術と組み合わされてもよい。誘導無線充電システムの例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるSurらの米国特許出願公開第2017/0112196号明細書に記載されている。さらなる実施形態では、電源はまた、キャパシタを備え得る。キャパシタは、電池よりも速く放電することができ、吸煙の合間に充電することができるため、電池が、加熱部材に直接電力を供給するために使用される場合よりも低い速度でキャパシタに放電することを可能にする。例えば、電池とは別に、または電池と組み合わせて、スーパーキャパシタ、例えば、電気二重層キャパシタ(EDLC)が使用されてもよい。スーパーキャパシタは、単独で使用される場合、物品の各使用前に再充電されてもよい。したがって、装置はまた、スーパーキャパシタを補充するために使用の合間に喫煙品に取り付けられ得る充電器部品を含んでもよい。スーパーキャパシタを含む電源の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるSurらの米国特許出願公開第2017/0112191号明細書に記載されている。本開示に従って使用することができる電池の或る他の例は、Peckerarらの米国特許公開第2010/0028766号明細書に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0045】
様々な実施形態では、装置を吸引すると、電池が、エアロゾル前駆体消耗品100内に配置されたアトマイザに電力を送達する。圧力または空気流センサがない場合、或る実施形態のアトマイザは、1つ以上のプッシュボタンなどを介して手動で作動され得る。感知または検出機構、構造、それらの構成、それらの部品およびそれらの一般的な操作方法の追加の例は、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれるSprinkel,Jr.の米国特許第5,261,424号明細書、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書およびFlickのPCT国際公開第2010/003480号に記載されている。
【0046】
様々な実施形態では、制御ユニットはまた、少なくとも1つの制御コンポーネントを含んでもよい。或る実施形態では、制御コンポーネントはプリント回路基板(PCB)上に配置されてもよく、電池は制御ユニットの本体フレーム内に配置されてもよい。或る実施形態では、制御ユニットはまた、例えば、複数の電気コネクタなどの外部接続要素を含んでもよい。或る実施形態では、制御ユニットは、視覚的に知覚可能な出力信号を提供するように構成された出力要素、例えば、1つ以上の色の照明を提供することができる1つ以上の発光ダイオード(LED)を備え得る光源などを含んでもよい。或る実施形態では、光源は、制御コンポーネントを含むPCB上に直接配置されてもよい。様々な実施形態では、PCBは、追加の制御コンポーネント(例えば、マイクロコントローラおよび/またはメモリ部品)を含んでもよい。制御ユニットは、受容チャンバへの消耗品の挿入時にエアロゾル送達装置消耗品との電気的接続を形成するために、受容チャンバに配置された電気ピンをさらに含んでもよい。
【0047】
一般に、図1に図示される実施形態は、マウスピース部分102と、エアロゾル前駆体リザーバ104と、エアロゾル前駆体リザーバ104に貯蔵された液体組成物をエアロゾル化するように構成されたアトマイザ106とを備えるエアロゾル送達装置消耗品100を含む。エアロゾル送達装置消耗品100はエアロゾル管108をさらに備え、エアロゾル管108は、アトマイザ106によって生成されたエアロゾルが、エアロゾル送達装置消耗品100のユーザによる吸入のためにマウスピース部分102に移動するための通路を提供するように構成される。図に示すように、エアロゾル管108は第1の端部を備え、第1の端部は、アトマイザ106によって生成されたエアロゾルを受容するように、アトマイザ106に取り付けられるか、またはアトマイザ106と他の方法で流体連通する。
【0048】
図示される実施形態では、エアロゾル前駆体リザーバ104は、気化のための液体組成物、すなわち、e-リキッドまたはエアロゾル前駆体組成物を収容するように構成され、本明細書に別途記載されるように構成されてもよい。エアロゾル前駆体組成物または蒸気前駆体組成物または「e-リキッド」とも呼ばれることもある液体組成物は、例えば、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物および/または香料を含み得る様々な成分を含んでもよい。代表的な種類のエアロゾル前駆体成分および配合物もまた、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるRobinsonらの米国特許第7,217,320号明細書、およびZhengらの米国特許出願公開第2013/0008457号明細書、Chongらの米国特許出願公開第2013/0213417号明細書、Collettらの米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、Lipowiczらの米国特許出願公開第2015/0020823号明細書およびKollerの米国特許出願公開第2015/0020830号明細書、ならびにBowenらの国際公開第2014/182736号に記載され、特徴付けられている。使用されてもよい他のエアロゾル前駆体には、R.J.Reynolds Vapor Company製のVUSE(R)製品、Fontem Ventures B.V.製のBLU(TM)製品、Mistic Ecigs製のMISTIC MENTHOL製品、Nu Mark LLC製のMARK TEN製品、Juul Labs,Inc.製のJUUL製品およびCN Creative Ltd.製のVYPE製品に組み込まれているエアロゾル前駆体が含まれる。Johnson Creek Enterprises LLCから入手可能な電子タバコ用のいわゆる「スモークジュース」も望ましい。さらに別の例示的なエアロゾル前駆体組成物は、BLACK NOTE、COSMIC FOG、THE MILKMAN E-LIQUID、FIVE PAWNS、THE VAPOR CHEF、VAPE WILD、BOOSTED、THE STEAM FACTORY、MECH SAUCE、CASEY JONES MAINLINE RESERVE、MITTEN VAPORS、DR.CRIMMY’S V-LIQUID、SMILEY E LIQUID、BEANTOWN VAPOR、CUTTWOOD、CYCLOPS VAPOR、SICBOY、GOOD LIFE VAPOR、TELEOS、PINUP VAPORS、SPACE JAM、MT.BAKER VAPORおよびJIMMY THE JUICE MANの商標名の下に販売されている。
【0049】
エアロゾル送達システム内に組み込まれるエアロゾル前駆体組成物の量は、エアロゾル生成装置が許容可能な感覚および望ましい性能特性を提供するような量である。例えば、多くの点でタバコの煙の出現に似ている目に見える主流エアロゾルを生成するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコール)が使用され得る。エアロゾル生成システム内のエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成装置当たりの所望の吸煙の数などの要因に応じて決まってもよい。1つ以上の実施形態では、約1ml以上、約2ml以上、約5ml以上または約10ml以上のエアロゾル前駆体組成物が含まれてもよい。
【0050】
上記の例のいくつかでは、エアロゾル前駆体組成物は、グリセロール系液体を含有する。ただし、他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は水性液体であってよい。或る実施形態では、水性液体は、約80%を超える水を含有してもよい。例えば、或る実施形態では、水性液体中の水の割合は、約90%~約93%の包括的な範囲内にあり得る。或る実施形態では、水性液体は、最大約10%のプロピレングリコールを含み得る。例えば、或る実施形態では、水性液体中のプロピレングリコールの割合は、約4%~約5%の包括的な範囲内にあり得る。或る実施形態では、水性液体は、最大約10%の香料を含み得る。例えば、或る実施形態では、水性液体の香料の割合は、約3%~約7%の包括的な範囲内にあり得る。或る実施形態では、水性液体は、最大約1%のニコチンを含み得る。例えば、或る実施形態では、水性液体中のニコチンの割合は、約0.1%~約1%の包括的な範囲内とすることができる。或る実施形態では、水性液体は、最大約10%のシクロデキストリンを含み得る。例えば、或る実施形態では、水性液体中のシクロデキストリンの割合は、約3%~約5%の包括的な範囲内にあり得る。さらに他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、グリセロール系液体と水性液体との組合せであってよい。例えば、或る実施形態は、最大約50%の水と約20%未満のグリセロールとを含み得る。残りの成分は、プロピレングリコール、香料、ニコチン、シクロデキストリンなどのうちの1つ以上を含んでもよい。好適であり得る水性液体組成物の或る例は、2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817863.2号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817864.0号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817867.3号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817865.7号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817859.0号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817866.5号明細書;2018年11月1日に出願され、「Gel and Crystalline Powder」と題された英国特許第1817861.6号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolisable Formulation」と題された英国特許第1817862.4号明細書;2018年11月1日に出願され、「Aerosolised Formulation」と題された英国特許第1817868.1号明細書;および2018年11月1日に出願され、「Aerosolised Formulation」と題された英国特許第1817860.8号明細書に開示されており、これらの各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0051】
或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、様々な濃度で存在し得るニコチンを組み込んでいてもよい。ニコチンの供給源は変えてもよく、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、単一の供給源、または2つ以上の供給源の組合せに由来してもよい。例えば、或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ由来のニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、例えば、ナス科(Solanaceae)の植物を含む非タバコ植物源などの他の有機植物源に由来するニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、合成ニコチンを含んでもよい。或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、ナス科の他のメンバーなどの非タバコ植物源に由来してもよい。エアロゾル前駆体組成物は、追加的または代替的に、限定するものではないが、植物成分(例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、生姜、大麻、朝鮮人参、マカおよびティザーヌ)、メラトニン、刺激剤(例えば、カフェイン、テインおよびガラナ)、アミノ酸(例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン)ならびに/または医薬成分、栄養補助食品成分、向知性成分、精神賦活性成分および薬用成分(例えば、ビタミン、例えば、B6、B12およびC、ならびにカンナビノイド、例えば、テトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD))を含む他の活性成分を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物は、上記のいずれかの任意の成分、誘導体または組合せを含んでもよいことに留意されたい。
【0052】
本明細書で述べるように、エアロゾル前駆体組成物は、1つ以上の植物性物質もしくはその成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよいか、またはそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、用語「植物性」は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、合成的に得られた、植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕粒子、顆粒、ペレット、細断片、細片、シートなどの形態であってよい。植物性物質の例には、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、甘草(licorice(liquorice))、抹茶、マテ、ミカン果皮、パパイヤ、薔薇、セージ、茶、例えば、緑茶もしくは紅茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ビャクシン、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、紫蘇、クルクマ、ウコン、白檀、コリアンダー葉、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マヨラマ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、桑、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブまたはそれらの任意の組合せがある。ミントは、以下のミント品種、すなわち、メンタ アルベンティス(Mentha Arventis)、メンタ品種(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、メンタ ピペリタ(Mentha piperita)、メンタ ピペリタ シトラタ品種(Mentha piperita citrata c.v.)、メンタ ピペリタ品種(Mentha piperita c.v.)、メンタ スピカタ クリスパ(Mentha spicata crispa)、メンタ カルディフォリア(Mentha cardifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、メンタ スアベオレンス バリエガタ(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、スペアミント品種(Mentha spicata c.v.)およびマルバハッカ(Mentha suaveolens)から選択され得る。
【0053】
上述したように、様々な実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、喫煙品のエアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させる香料または材料を含んでもよい。或る実施形態では、香料は、液体と予め混合されてもよい。他の実施形態では、香料は、主香味または二次香味としてアトマイザから下流に別個に送達されてもよい。さらに他の実施形態は、予め混合された香料を下流の香料と組み合わせてもよい。本明細書で使用される場合、「香料」への言及は、エアロゾル化してユーザに送達され得、味および/または芳香に関して感覚的経験を与える化合物または成分を指す。例示的な香料には、限定するものではないが、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えば、林檎、チェリー、苺、桃ならびにライム、レモン、マンゴーおよび他のシトラスの香味を含む柑橘系の香味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、生姜、蜂蜜、アニス、セージ、ローズマリー、ハイビスカス、ローズヒップ、イエルバマテ、グアユサ、ハニーブッシュ、ルイボス、アマレット、モヒート、イエルバサンタ、朝鮮人参、カモミール、ウコン、バコパモニエラ、イチョウ、アシュワガンダ、シナモン、白檀、ジャスミン、カスカリラ、ココア、甘草、ならびにシガレット、葉巻およびパイプタバコの香料に従来使用される種類および特徴の香料および香味パッケージが含まれる。他の例には、バーレー、オリエンタルタバコ、黄色種タバコなどに由来するか、またはこれらを模倣する香料が挙げられる。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用され得る。好適であり得る例示的な植物由来組成物が、ともにDubeらの米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、これらの開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。そのような追加の成分の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変であり、本開示は、タバコおよびタバコ関連製品またはタバコ由来製品の当業者に容易に明らかである任意のそのような追加の成分を包含することを意図している。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるGutchoのTobacco Flavoring Substances and Methods,Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellらのTobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。香料への言及は、上記のような任意の単一の香料に限定されるべきではなく、実際、1つ以上の香料の組合せを表す場合があることに留意されたい。
【0054】
本明細書で使用される場合、用語「香味」、「香料」、「香味剤」などは、地方条例が許可する場合、成人消費者向けの製品に所望の味、芳香または他の体性感覚(somatosensorial sensation)を作り出すために使用され得る材料を指す。それらには、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、またはそれらの組合せ(例えば、タバコ、大麻、甘草、紫陽花、オイゲノール、オオガシワ(Japanese white bark magnolia leaf)、カモミール、コロハ、クローブ、メープル、抹茶、メントール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ウコン、インドのスパイス、アジアのスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、林檎、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、熱帯果実、パパイヤ、ルバーブ、葡萄、ドリアン、ドラゴンフルーツ、胡瓜、ブルーベリー、桑、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール、キンマ、シーシャ、松、蜂蜜エッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カッシア、キャラウェー、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、山葵、ピメント、生姜、コリアンダー、コーヒー、麻、メンタ(Mentha)属の任意の種由来のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、銀杏、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、ミカン果皮、バラ、茶、例えば、緑茶または紅茶、タイム、ビャクシン、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、紫蘇、クルクマ、コリアンダー葉、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マヨラマ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容部位遮断剤、感覚受容部位活性化剤または刺激剤、糖および/または代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトールまたはマンニトール)、ならびに他の添加物、例えば、木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質または呼気清涼化剤が含まれてもよい。それらは、模倣成分、合成成分もしくは天然成分またはそれらのブレンドであってよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、または気体であってよい。
【0055】
或る実施形態では、香味は、メントール、スペアミントおよび/またはペパーミントを含む。或る実施形態では、香味は、胡瓜、ブルーベリー、柑橘類および/またはレッドベリーの香味成分を含む。或る実施形態では、香味は、オイゲノールを含む。或る実施形態では、香味は、タバコから抽出された香味成分を含む。或る実施形態では、香味は、大麻から抽出された香味成分を含む。
【0056】
或る実施形態では、香味は、芳香もしくは味覚神経に加えて、またはその代わりに、通常化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体性感覚を実現することが意図された感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、刺痛効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。好適な熱効果剤は、限定するものではないが、バニリルエチルエーテルであってよく、好適な冷却剤は、限定するものではないが、ユーコリプトール(eucolyptol)またはWS-3であってよい。
【0057】
そのような追加の成分の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変とすることができ、本開示は、タバコおよびタバコ関連製品またはタバコ由来製品の当業者に容易に明らかである任意のそのような追加の成分を包含することを意図している。その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるGutchoのTobacco Flavoring Substances and Methods,Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellらのTobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。
【0058】
上述したように、図示される実施形態では、エアロゾル前駆体リザーバ104は、アトマイザ106に流体接続されている。或る実施形態では、アトマイザ106は、液体輸送要素およびヒータを備え、液体輸送要素は、ヒータとエアロゾル前駆体リザーバ104内の液体との間の流体接続を画定する。或る実施形態では、アトマイザ106および液体輸送要素は、流体接続された別個の要素として構成されてもよい。他の実施形態では、これらのコンポーネントは組み合わせられてもよい。さらに他の実施形態は、液体輸送要素を含む必要はない。
【0059】
様々な実施形態では、液体輸送要素は、毛細管作用などによって液体を輸送するように構成された1つ以上の材料から形成され得る。或る実施形態では、例えば、液体輸送要素は、例えば、繊維材料(例えば、有機綿、酢酸セルロース、再生セルロース布、ガラス繊維)、多孔質セラミック、多孔質炭素、黒鉛、多孔質ガラス、焼結ガラスビーズ、焼結セラミックビーズ、毛細管などから形成され得る。したがって、液体輸送要素は、開放細孔ネットワーク(すなわち、流体が、要素を通る複数の方向に、1つの細孔から別の細孔へ流れ得るように相互接続された複数の細孔)を含む任意の材料であり得る。本開示の或る実施形態は、特に、非繊維輸送要素の使用に関し得る。したがって、そのような実施形態では、繊維輸送要素は明示的に除外され得る。あるいは、繊維輸送要素と非繊維輸送要素との組合せが利用されてもよい。エアロゾル前駆体を支持するための代表的な種類の基材、リザーバまたは他のコンポーネントは、参照により本明細書に組み込まれるNewtonの米国特許第8,528,569号明細書、Chapmanらの米国特許公開第2014/0261487号明細書およびDavisらの米国特許公開第2014/0059780号明細書ならびにBlessらの米国公開第2015/0216232号明細書に記載されている。さらに、様々なウィッキング材料ならびに特定のタイプの電子タバコ内のそれらのウィッキング材料の構成および操作は、参照により本明細書に組み込まれるSearsらの米国特許第8,910,640号明細書に記載されている。或る実施形態では、液体輸送要素は、多孔質セラミック、多孔質ガラスなどのような多孔質モノリスから部分的にまたは完全に形成され得る。本開示の実施形態による使用に適した例示的なモノリシック材料は、例えば、LaMotheの米国特許公開第2014/0123989号明細書およびDavisらの米国特許公開第2017/0188626号明細書に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。多孔質モノリスは、実質的に中実のウィックを形成することができる。
【0060】
上述したように、或る実施形態では、アトマイザは、ヒータを備えてもよい。図示される実施形態のヒータを形成するために、電流が印加されると熱を生成するように構成された材料の様々な実施形態が使用されてもよい。或る実施形態では、例えば、ヒータは、ワイヤコイルを備えてもよい。ワイヤコイルを形成し得る材料の例には、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムをドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al))、チタン、白金、銀、パラジウム、銀とパラジウムとの合金、黒鉛および黒鉛系材料(例えば、炭素系発泡体および糸)が挙げられる。さらなる実施形態では、ヒータは、導電性インク、ホウ素ドープシリカおよび/またはセラミック(例えば、正温度係数セラミックまたは負温度係数セラミック)から形成され得る。例えば、レーザダイオードおよび/またはマイクロヒータなどの他の種類のヒータも利用され得る。レーザダイオードは、エアロゾル前駆体組成物の気化のために調整されることができ、および/またはエアロゾル前駆体組成物が気化のために提供され得る液体輸送要素を加熱するために調整され得る特定の波長または波長帯域の電磁放射線を供給するように構成され得る。レーザダイオードは、チャンバ内に電磁放射線を供給するように特に配置されることができ、チャンバは、放射トラッピング(例えば、黒体または白体)であるように構成され得る。好適なマイクロヒータは、参照により本明細書に組み込まれるCollettらの米国特許第8,881,737号明細書に記載されている。マイクロヒータは、例えば、印刷されるか、または他の方法で基板に適用され得るヒータトレース(例えば、Ag、Pd、Ti、Pt、Pt/Ti、ホウ素ドープシリコン、または他の金属もしくは金属合金などの抵抗素子)をその上に有する基板(例えば、石英、シリカ)を備えることができる。ヒータトレース上に不動態化層(例えば、酸化アルミニウムまたはシリカ)が設けられてもよい。ヒータは、特に、実質的に平坦であるように構成されてもよい。そのようなヒータは、参照により本明細書に組み込まれるDePianoらの米国特許公開第2016/0345633号明細書に記載されている。
【0061】
上述したように、追加の種類のアトマイザも本開示に包含される。例えば、或る実施形態では、アトマイザは、必ずしも液体を加熱することなくエアロゾル前駆体液体を気化またはエアロゾル化する(そうでなければ、微細な微粒子形態のエアロゾル前駆体液体を形成する)ように適合または構成された1つ以上の要素を備えてもよい。例えば、或る実施形態では、アトマイザ106は、圧縮空気を利用してエアロゾルを生成するように構成され得るジェットネブライザアセンブリを備えてもよい。他の実施形態では、アトマイザ106は、液体組成物内の超音波の形成を利用してエアロゾルを生成するように構成され得る超音波アセンブリを備えてもよい。他の実施形態では、アトマイザ106は、エアロゾルを生成するために液体組成物内でまたは液体組成物の表面に近接して振動されるメッシュプレート(例えば、微小有孔メッシュプレートなどの有孔板)に取り付けられ、メッシュプレート(例えば、微小有孔メッシュプレートなどの有孔板)を実質的に取り囲む圧電材料(例えば圧電セラミック材料)を含み得る振動アセンブリ、例えば、振動メッシュアセンブリなどを備えてもよい。さらに他の実施形態では、アトマイザ106は、液体組成物の表面にエアロゾルを生成するために表面波特性を利用し得る表面音響波(SAW)アセンブリまたはレーリイ波アセンブリを備えてもよい。本出願の目的では、超音波アセンブリは、液体組成物内に超音波を生成するように構成された任意のアセンブリであってよいことに留意されたい。或る実施形態では、例えば、振動メッシュアセンブリはまた、超音波アセンブリとして動作してもよい。ピエゾ素子の或る例は、例えば、Ferianiらの米国特許公開第2013/0319404号明細書およびSurの米国特許公開第2019/0014819号明細書に記載されており、その各々の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。或る実施形態では、液体輸送要素を介して、振動アセンブリとエアロゾル前駆体リザーバ104内の液体との間に流体接続が作り出されてもよい。
【0062】
上記のように、或る実施形態では、エアロゾル送達装置は、吸引中にアトマイザ106に送達される電力量を制御するためのコントローラまたは制御コンポーネントを含んでもよい。代表的な種類の電子部品、それらの構造および構成、それらの特徴ならびにそれらの一般的な操作方法は、参照により本明細書に組み込まれるGerthらの米国特許第4,735,217号明細書、Brooksらの米国特許第4,947,874号明細書、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号明細書、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号明細書、Nguyenらの米国特許第7,040,314号明細書およびPanの米国特許第8,205,622号明細書、Fernandoらの米国特許公開第2009/0230117号明細書、Colletらの米国特許公開第2014/0060554号明細書およびAmpoliniらの米国特許公開第2014/0270727号明細書ならびにHenryらの米国公開第2015/0257445号明細書に記載されている。
【0063】
或る実施形態では、エアロゾル送達装置は、ユーザが装置の機能を制御し、および/またはユーザに対して情報を出力することを可能にするために、入力要素を含んでもよい。制御ユニットの機能を制御するための入力として、任意のコンポーネントまたはコンポーネントの組合せが利用されてもよい。例えば、参照により本明細書に組み込まれるWormらの米国公開第2015/0245658号明細書に記載されているように、1つ以上のプッシュボタンが使用されてもよい。同様に、参照により本明細書に組み込まれるSearsらの米国公開第2016/0262454号明細書に記載されているように、タッチスクリーンが使用されてもよい。さらなる例として、エアロゾル送達装置の特定の動きに基づくジェスチャ認識に適合した部品が、入力として使用されてもよい。例えば、参照により本明細書に組み込まれるHenryらの米国公開第2016/0158782号明細書を参照されたい。或る実施形態では、入力は、スマートフォンまたはタブレットなどのコンピュータまたはコンピューティング装置を備えてもよい。具体的には、エアロゾル送達装置は、USBコードまたは類似のプロトコルの使用などを介して、コンピュータまたは他の装置に配線されてもよい。エアロゾル送達装置はまた、無線通信を介して、入力として作用するコンピュータまたは他の装置と通信してもよい。例えば、その開示が参照により本明細書に組み込まれるAmpoliniらの米国公開第2016/0007561号明細書に記載されているような読出し要求を介して装置を制御するためのシステムおよび方法を参照されたい。そのような実施形態では、APPまたは他のコンピュータプログラムがコンピュータまたは他のコンピューティング装置に関連して使用されて、エアロゾル送達装置に制御命令を入力してもよく、そのような制御命令は、例えば、含まれるニコチン含有量および/または追加の香味の含有量を選択することによって、吸煙ごとに提供される総粒子状物質(TPM)を選択することによって、実施される特定の加熱プロファイルを選択することによって、吸引に対する修正可能な耐性を選択することなどによって特定の組成のエアロゾルを形成する能力を含む。
【0064】
LEDに加えて、またはLEDの代替として、追加のインジケータ(例えば、触覚フィードバックコンポーネント、音声フィードバックコンポーネントなど)を含めることができる。発光ダイオード(LED)コンポーネントなど、視覚的刺激をもたらすコンポーネント、またはインジケータの追加の代表的な種類ならびにそれらの構成および使用は、参照により本明細書に組み込まれるSprinkelらの米国特許第5,154,192号明細書、Newtonの米国特許第8,499,766号明細書およびScatterdayの米国特許第8,539,959号明細書、Gallowayらの米国特許公開第2015/0020825号明細書ならびにSearsらの米国特許公開第2015/0216233号明細書に記載されている。図示された要素のいずれもが必要なわけではないことが理解される。例えば、LEDは、存在しなくてもよいか、または振動インジケータなどの異なるインジケータに置き換えられてもよい。
【0065】
図1に示す実施形態では、エアロゾル前駆体リザーバ104は、アトマイザ106を介してエアロゾルを生成するように構成された液体組成物を含む。エアロゾル前駆体リザーバ104は、図1に概略的に示されているが、様々な実施形態では、エアロゾル前駆体リザーバ104は、任意の構成を有してもよく、エアロゾル前駆体リザーバがアトマイザ106と流体連通するように、例えば、エアロゾル送達装置消耗品100内の位置、および/または制御ユニット内の位置を含む、エアロゾル送達装置内の任意の位置を有してもよい。或る実施形態では、エアロゾル前駆体リザーバ104は、エアロゾル管108の周りに配置された環状形状を有してもよい。
【0066】
図1に示すように、或る実施形態では、エアロゾル送達装置消耗品100は、第1の端部100Aに、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成されたエアロゾルを送達するためにエアロゾル送達装置消耗品100のユーザの口に挿入するように構成されたマウスピース部分102を備える。図2Aにさらに明確に示されるように、エアロゾル送達装置消耗品100の第1の端部100Aは、上面110を有する。さらに、エアロゾル送達装置消耗品100は、第1の端部100Aの反対側に第2の端部100Bを備え、第2の端部100Bは、図示される実施形態では、上述のように制御ユニットに取り付けられるように構成される。
【0067】
或る実施形態では、エアロゾル送達装置消耗品100は、第1の端部100Aと第2の端部100Bとの間のマウスピース部分102内に配置された液体吸収インサート150を備える。場合によっては、液体吸収インサート150は、第1の端部100Aとエアロゾル管108との間に配置または位置決めされることができる。液体吸収インサート150は吸収材料を具備し、かつ内部エアロゾルチャネルを画定し、エアロゾル送達装置消耗品100の、ユーザによるマウスピース部分102の吸引時に、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成されたエアロゾルの一部は、内部エアロゾルチャネルを通ってユーザの口内に移動し、蓄積された液滴の一部は、液体吸収インサート150によって吸収される。この機能については、本明細書でさらに詳述される。場合によっては、液体吸収インサート150は、任意の好適な織布または不織布の繊維材料から構成される。例えば、限定するものではないが、場合によっては、液体吸収インサート150は、綿、酢酸セルロース、ポリエステルまたはそれらの任意の組合せから構成され得る。或る他の場合には、液体吸収インサートは、例えば、限定するものではないが、セラミック材料などの剛性多孔質材料から構成されることができる。
【0068】
図2Aは、本開示の或る実施形態によるエアロゾル送達装置消耗品100のマウスピース部分102の斜視図である。図2Aに示すように、マウスピース部分102の上面110は、エアロゾルキャップ114の両側に配置された一対の三日月状開口部112を備える。或る実施形態では、マウスピース部分102の上面110は、2つ以上または複数の三日月状開口部112を備える。或る実施形態では、三日月状開口部112は、エアロゾルキャップ114の形状によって少なくとも部分的に画定される形状を有する。例えば、限定するものではないが、図2Aに示すように、エアロゾルキャップ114は、三日月状開口部112の湾曲した内縁を画定する略円筒形状を有する。ただし、他の実施形態では、エアロゾルキャップ114は、略立方体形状、略角柱形状、略五角柱形状、略六角柱形状、略八角形形状または任意の他の好適な形状などの任意の好適な形状を有することができる。
【0069】
図2Bが明確に示すように、三日月状開口部112は、湾曲した内縁および湾曲した外縁の両方によって画定される形状を各々有し、内縁の半径は、外縁の半径よりも大きく、内縁および外縁は、丸みを帯びた端部によって接合されている。上述したように、三日月状開口部112の湾曲した内縁は、エアロゾルキャップ114によって画定される。当業者であれば、三日月状開口部112の内縁の形状が湾曲されなくてもよいように、エアロゾルキャップ114の形状が三日月状開口部112の内縁の形状を変化させ得ることを理解するであろう。
【0070】
上述したように、図示される実施形態では、一対の三日月状開口部112の各々は、エアロゾルキャップ114の周囲外面の周りに配置される。本出願の図は、一対の三日月状開口部112のみを有するマウスピース部分102を示しているが、或る実施形態では、マウスピース部分102は、エアロゾルキャップ114の周りに配置された2つを超える三日月状開口部112を備えることができる。さらに、或る実施形態では、複数のエアロゾルキャップ114が含まれることができ、各々のエアロゾルキャップ114は、それを取り囲む一対の(またはそれ以上の)三日月状開口部を有する。
【0071】
図2Aおよび図2Bの両方に示すように、エアロゾルキャップ114は、外面116を画定する閉鎖端部を有する。或る実施形態では、エアロゾルキャップ114の閉鎖端部の外面116は、マウスピース部分102の上面110の少なくとも一部の上方に隆起している(すなわち、エアロゾル送達装置消耗品100の上面とも呼ばれる)。本明細書に記載されるように、或る実施形態では、エアロゾルキャップ114は、略円筒形状を有し、円筒形状の一部、すなわち、外面116を含むエアロゾルキャップ114の一部は、マウスピース部分102の外側にあるのに対して、エアロゾルキャップ114の円筒形状の別の部分はマウスピース部分102内に延在する。
【0072】
以下にさらに説明されるように、一対の三日月状開口部112と、エアロゾルキャップ114とは、ユーザによるマウスピース部分102の吸引(例えば、ユーザによるマウスピース部分102の吸煙)時に、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成されたエアロゾルの第1の部分は一対の三日月状開口部112を通ってユーザの口内に移動し、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成された蓄積された液滴が液体吸収インサート150によって吸収され、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成されたエアロゾルの第2の部分はエアロゾルキャップ114によって捕捉されるように構成される。
【0073】
図2Aに示すように、マウスピース部分102は、マウスピース部分102またはエアロゾル送達装置消耗品100の第1の端部100Aに配置された周囲面111を画定する。或る実施形態では、周囲面111は、上面110の少なくとも一部の上方に(例えば、下流方向に)隆起している。他の実施形態では、エアロゾルキャップ114の閉鎖端部の外面116は、周囲面111の一部と実質的に同じ高さである(例えば、外面116の少なくとも一部は、周囲面111の一部と実質的に同一平面上にある)。
【0074】
図2Bに戻って参照すると、或る実施形態では、マウスピース部分102の第1の端部は、略長円形または略楕円形の形状を有する。或る実施形態では、マウスピース部分102は、丸みを帯びた縁および/または丸みを帯びた側面を有する長方形の形状を有する。図示される実施形態では、マウスピース部分102の第1の端部は、長円形の寸法を実質的に二等分する端部軸線Aを画定する長円形の寸法を画定する略長円形形状を有する。図示される実施形態では、一対の三日月状開口部112は、エアロゾルキャップ114の両側に対称的に配置され、端部軸線Aによって実質的に二等分される。他の実施形態では、一対の三日月状開口部は、端部軸線Aによって二等分される必要はなく、したがって、異なる位置でエアロゾルキャップ114の周りに配置されてもよい。例えば、或る実施形態では、一対の三日月状開口部は、端部軸線Aに対してある角度(例えば、0°~180°の任意の角度など)を形成する軸線によって実質的に二等分されてもよい。
【0075】
図3Aは、本開示の或る実施形態によるマウスピース部分102の断面図である。図に示すように、或る実施形態では、エアロゾルキャップ114は、外面116を画定する閉鎖端部に対向して開放端部118をさらに画定し、それによって、エアロゾルキャップ114内にキャビティ120を形成することができる。図3Aに示すように、エアロゾルキャップ114は、閉鎖端部と開放端部118との間に側壁を画定する。或る実施形態では、側壁の外面は面取りされている。以下にさらに詳細に説明されるように、或る実施形態では、側壁の外面の面取りされた部分122Aは、エアロゾルキャップ114の開放端部118に配置されることができ、三日月状開口部112を通してエアロゾルの第1の部分を導くように構成される。或る他の実施形態では、側壁の面取りされた部分122Bは、エアロゾルキャップ114の閉鎖端部に配置され、エアロゾルの第1の部分をユーザの口内に導くように構成される。或る他の実施形態では、面取りされた部分122Aおよび122Bは、エアロゾルキャップ114の閉鎖端部および開放端部118の両方に配置され、面取りされた部分122Aおよび122Bは、エアロゾルの第1の部分を一対の三日月状開口部112からユーザの口内に導くように構成される。さらに他の実施形態では、エアロゾルキャップ114は、閉鎖端部116と開放端部118との間に側壁を画定し、側壁の内面の一部は、エアロゾルの第2の部分をキャビティ120内に導くように面取り122Cがされている。
【0076】
図3Bは、マウスピース部分102の斜視断面図である。この図は、エアロゾルキャップ114がマウスピース部分102内にどのように配置されるか、およびエアロゾルキャップ114が一対の三日月状開口部112の形状を画定するのにどのように役立つか、に関する異なる視点を与える。
【0077】
また、図3Bに示すように、液体吸収インサート150は、マウスピース部分102内に配置されると、長円形管形状を有する。内部エアロゾルチャネル(すなわち、液体吸収インサート150の中空部分)は、図3Bでは明確に視認可能である。図7でさらに詳細に説明されるように、或る実施形態では、液体吸収インサートによって画定された中心軸線は、エアロゾルキャップ114のキャビティ120によって画定された中心軸線、および/または三日月状開口部112によって画定された中心軸線と実質的に位置合わせされている。
【0078】
或る実施形態では、エアロゾルキャップ114内に画定されたキャビティ120は、キャビティ120が実質的に中空であるように、いかなる材料も欠いていてもよい。ただし、他の実施形態では、エアロゾルキャップ114内に画定されたキャビティ120は、キャビティ120の少なくとも一部を埋めるように構成されたインサートを含んでもよい。図4は、本開示の或る実施形態によるマウスピース部分102の断面拡大図であり、マウスピース部分102は、エアロゾルキャップ114のキャビティ120内に配置されたプラグ124を有する。様々な実施形態では、プラグは、例えば、締まりばめによる、および/または接着剤の使用によるなど、様々な異なる方法でキャビティ120内に固定され得る。或る実施形態では、プラグ124は、液滴または液体を吸収することができる任意の好適な吸収材料を含むことができる。或る実施形態では、プラグ124は、任意の好適な織布または不織布の繊維材料から構成されることができる。例えば、限定するものではないが、プラグ124は、綿、酢酸セルロース、ポリエステルまたは任意の他の好適な材料から構成されることができる。上記のように、或る実施形態では、プラグ124は、エアロゾル送達装置消耗品100によって生成されたエアロゾルの第2の部分を吸収するように構成される。
【0079】
図5Aおよび図5Bは、本開示の或る実施形態によるマウスピース部分102の底面斜視図である。この図は、エアロゾルキャップ114がどのように見え、マウスピース部分102の内部にどのように配置されるかに関する異なる視点を与える。上記のように、エアロゾルキャップ114は、エアロゾルキャップ114の開放端部118がマウスピース部分102の内部内に延在する略円筒形状とすることができる。図5Bは、プラグ124がエアロゾルキャップキャビティ120に含まれている、図5Aのマウスピース部分102を示す。
【0080】
図5Cは、本開示の或る実施形態によるマウスピース部分102の底面図である。この図はまた、液体吸収インサート150の長円形形状を示している。
【0081】
或る実施形態では、液体吸収インサート150は、マウスピース部分102自体の中に配置されてもよい。他の実施形態では、液体吸収インサート150は、組み立てられた際に液体吸収インサート150がマウスピース部分102内に配置されるように、エアロゾル送達装置消耗品100の別個のコンポーネント(例えば、エアロゾル送達装置消耗品100の別個のコンポーネントなど)に配置されてもよい。図6は、マウスピース部分102が取り外された、または切り離されたエアロゾル送達装置消耗品100の正面平面図であり、液体吸収インサート150の例示的なホルダ152を示す。上記のように、マウスピース部分102内(すなわち、ホルダ152内)に配置されると、液体吸収インサート150は、長円形管形状を有する。或る実施形態では、液体吸収インサート150の所望の形状を形成するのに役立つように、ホルダ152が使用され得る。言い換えれば、或る実施形態の液体吸収インサート150は、ホルダ152に挿入されていない場合に略円筒形の外形を有し得るが、ホルダ152は、液体吸収インサート150がホルダ152に挿入されるとホルダ152の内壁が液体吸収インサート150に長円形形状を与えるように構成される。或る他の例示的な実施形態では、液体吸収インサート150は、ホルダ152がインサート150の形状を実質的に変化させるかまたは変更することなく、ホルダ152内に嵌合する形状を有することができる。
【0082】
図7は、マウスピース部分102の正面断面図であり、マウスピース部分102は、液体吸収インサート150の中心軸線およびエアロゾルキャップ114によって画定された中心軸線と実質的に位置合わせされた中心軸線を画定するエアロゾル管108を有するエアロゾル送達装置消耗品100に接続されている、またはエアロゾル送達装置消耗品100と一体化されている。本明細書に記載されるように、エアロゾル送達装置消耗品100は、エアロゾル送達装置の一部とすることができる。そのような実施形態では、マウスピース部分102は、エアロゾル送達装置の少なくとも一部に取り付けられるか、またはエアロゾル送達装置の少なくとも一部と一体化される。或る実施形態では、エアロゾル送達装置の一部はエアロゾル送達装置消耗品100であり、エアロゾル送達装置消耗品100は、インサート150によって画定された第2の中心軸線およびエアロゾルキャップ114によって画定された第3の中心軸線と実質的に位置合わせされた第1の中心軸線を画定するエアロゾル管108を備える。
【0083】
図7に示すように、エアロゾル管108は、アトマイザ106から受容されたエアロゾル130を導く、エアロゾル130のためのチャネルとして作用するように構成される。次いで、エアロゾル130は、エアロゾル管108を出て、液体吸収インサート150の内部エアロゾルチャネルに入る。エアロゾル130が液体吸収インサート150の内部エアロゾルチャンバを通って流れると、面取りされた縁部122A、122Bによって少なくとも部分的に導かれたエアロゾル130の第1の部分130Aは、一対の三日月状開口部112を通ってユーザの口内に移動する。
【0084】
場合によっては、エアロゾル管108は、エアロゾル管108の内面に沿って上方に移動し得る蓄積された液滴130Bを含み、蓄積された液滴130Bは、ユーザがマウスピース部分102を吸引するとエアロゾル130の流れとともに移動する。エアロゾル管108は、蓄積された液滴130Bを吸収する液体吸収インサート150内に、蓄積された液滴を導くように構成される。
【0085】
或る実施形態では、第2の中空管が液体吸収インサート150の中空領域内(すなわち、エアロゾル130が流れる場所)に設けられる。或る実施形態では、第2の管は、液体吸収インサート150と同じ長さであり、その長さは、エアロゾル130の流れを示す矢印の方向に測定される。或る実施形態では、第2の管は、端部で外向きに延在する前では流管108の直径と実質的に等しいか、またはそれよりも小さい直径を有する。或る実施形態では、流管108に最も近い、第2の管の第1の端部は、蓄積された液滴130Bが液体吸収インサート150まで摺動して吸収されるのを可能にするのに十分な距離だけ流管108から離隔される。さらに、第2の管の第1の端部は、蓄積された液滴130Bがエアロゾル130の残りの部分とともに流路に入るのを阻止する障壁として作用するように、流管108に十分に近接して離隔される。
【0086】
或る実施形態では、第1の端部の反対側の第2の管の第2の端部が、エアロゾル130が複数の三日月状開口部112および/またはキャビティ120に向かって流れることを可能にするように配置される。場合によっては、第2の管の第2の端部は、マウスピース部分102の上面110から一体的に形成され得る。或る他の実施形態では、第2の管の第2の端部は、液体吸収インサート150の頂部(すなわち、キャビティ120に最も近い、液体吸収インサート150の端部で終端する。或る他の実施形態では、第2のフロー管の長さ(すなわち、第1の端部から第2の端部までの距離)は、蓄積された液滴130Bが流路に入るのを阻止されるが、依然として液体吸収インサート150まで吸収され続け、エアロゾル130の残りの部分が本明細書に記載の複数の三日月状開口部112および/またはキャビティ120に向かって流れることができるように、任意の好適な長さとすることができる。
【0087】
さらに、或る実施形態では、エアロゾルキャップ114の開放端部の面取りされた内側縁部122Cによって少なくとも部分的に導かれたキャビティ120は、エアロゾル130の第2の部分130Cを受容し捕捉するように構成される。この状況には示されていないが、プラグ124がキャビティ120に含めることができ、プラグ124は、エアロゾル130の第2の部分130Cを吸収するのをさらに助ける。
【0088】
或る実施形態では、液体吸収インサート150は、第1の端部および第2の端部を画定する。エアロゾル管108は、液体吸収インサート150の第2の端部に近接する第2の端部を画定する。場合によっては、エアロゾル管108の第2の端部は、液体吸収インサート150に近接する、エアロゾル管108の第2の端部の直径が、液体吸収インサート150の内部エアロゾルチャネルの最大径よりも大きくなるように、外向きに延在する。或る他の例では、エアロゾル管108の第2の端部は、液体吸収インサート150に近接する、エアロゾル管108の第2の端部の直径が、液体吸収インサート150の内部エアロゾルチャネルの最大径と実質的に同じになるように、外向きに延在する。或る実施形態では、エアロゾル管108の第2の端部は、その内面に対して角度を画定してもよい。或る実施形態では、角度は、内面に対して約0°~約60°(或る実施形態では、約5°~約45°)であってよい。例えば、図示される実施形態では、エアロゾル管108の第2の端部は、内面に対して約30°の角度で外向きに延在している。
【0089】
場合によっては(図7に示すものなど)、液体吸収インサート150は、第1の端部および第2の端部を画定し、液体吸収インサート150の第1の端部は、液体吸収インサート150の第2の端部の下流に配置され、エアロゾルキャップ114の開放端部118は、液体吸収インサート150の第1の端部の下流に配置される。或る他の例では、液体吸収インサート150の第1の端部は、エアロゾルキャップ114の開放端部118に近接して配置される。さらに他の例では、液体吸収インサート150の第1の端部は、エアロゾルキャップ114の開放端部118の下流に配置される。
【0090】
上記の実施形態は、エアロゾル前駆体リザーバに収容された液体組成物のエアロゾル化に関して説明されているが、本開示はそのように限定されるべきではない。したがって、マウスピース部分、および本開示の様々な他のコンポーネントは、点火可能な熱源(例えば、炭素系熱源)を介して固体または半固体基材材料からエアロゾルを生成するように構成されたカートリッジとともに使用するように構成されたホルダの一部として使用されてもよい。例えば、或る実施形態では、熱源は、可燃性炭素質材料を組み込んだ可燃性燃料要素を備えてもよい。他の実施形態では、熱源は、可燃性炭素質材料以外の要素(例えば、粉末タバコもしくはタバコ抽出物などのタバコ成分、香味剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび炭酸ナトリウムなどの塩、熱安定性黒鉛中空円筒形(例えば、管)繊維、酸化鉄粉末、ガラスフィラメント、粉末炭酸カルシウム、アルミナ顆粒、アンモニア塩などのアンモニア源、ならびに/またはグアーガム、アルギン酸アンモニウムおよびアルギン酸ナトリウムなどの結合剤)を組み込んでいてもよい。他の実施形態では、熱源は、例えば、複数の点火可能なビーズなどの複数の点火可能な物体を備え得る。他の実施形態では、熱源は、組成または相対含有量の点で、上記のものと異なっていてもよい。例えば、或る実施形態では、様々な形態の炭素、例えば、黒鉛またはグラフェンが熱源として使用され得る。他の実施形態では、熱源は、増加したレベルの活性炭、炭素の様々な多孔度、様々な量の炭素、任意の上述の成分のブレンドなどを有してもよい。さらに他の実施形態では、熱源は、例えば、その点火時に熱を生成するように構成された可燃性液化ガスなどの非炭素熱源を備えてもよい。例えば、或る実施形態では、液化ガスは、石油ガス(LPGまたはLPガス)、プロパン、プロピレン、ブチレン、ブタン、イソブテン、メチルプロパンまたはn-ブタンのうちの1つ以上を含有してもよい。さらに他の実施形態では、熱源は、化学反応に基づく熱源を備えてもよく、熱源の点火は、2つ以上の個々の成分の相互作用を含む。例えば、化学反応に基づく熱源は、金属剤および活性化溶液を含有してもよく、金属剤と活性化溶液とが接触すると熱源が活性化される。化学に基づく熱源の或る例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBanerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書に見出され得る。熱源の組合せも可能である。
【0091】
或る実施形態では、熱源は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるLobovskyの米国特許第7,615,184号明細書に開示されている種類の発泡プロセスで形成された発泡炭素モノリスを備え得る。したがって、或る実施形態は、熱源を点火するのにかかる時間の短縮に関して利点を提供し得る。或る他の実施形態では、熱源は、断熱材の層(図示せず)と共押し出しされ、それによって、製造時間および費用を削減し得る。燃料要素の他の実施形態は、Brooksらの米国特許第4,922,901号明細書に記載されている種類の炭素繊維、またはTakeuchiらの米国特許出願公開第2009/0044818号明細書に開示されているような他の熱源の実施形態を含み、これらの各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。デボス熱源システムを含む熱源、方法、およびそのような熱源を含む喫煙品のさらなる例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月22日に出願され、「System for Debossing a Heat Generation Member,a Smoking Article Including the Debossed Heat Generation Member,and a Related Method」と題された米国特許出願第15/902,665号明細書に開示されている。
【0092】
一般に、熱源からエアロゾル化可能コンポーネントに熱が加えられることによって形成/揮発されるエアロゾル(およびユーザへの送達のために同様に提供される任意の香料、薬剤など)がマウスピース部分102を介してユーザに送達可能であるように、熱源は、1つ以上のエアロゾル化可能コンポーネントを有するエアロゾル送達コンポーネント、例えば、基材材料の十分近くに配置される。すなわち、熱源が基材コンポーネントを加熱すると、消費者による吸入に適した物理的形態でエアロゾルが形成、放出または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)または放出された(released)への言及が、形成するまたは生成する(form or generate)、形成しているまたは生成している(forming or generating)、形成するまたは生成する(forms or generates)および形成されたまたは生成された(formed or generated)を含むように交換可能であることを意味することに留意すべきである。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはそれらの混合物の形態で放出される。さらに、本開示の背景技術の項に列挙されている代表的な製品などの市販の電子喫煙品を考慮して、様々な喫煙品の要素の選択が理解される。
【0093】
好ましくは、基材材料の要素は、著しく熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)せず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品を通って、ユーザの口に引き込まれる空気に取り込まれる。
【0094】
様々な実施形態では、基材材料は、タバコ材料、非タバコ材料またはそれらの組合せを含有してもよい。一実施形態では、例えば、基材材料は、カットフィラー形態の風味豊かな芳香性タバコのブレンドを含有してもよい。別の実施形態では、基材材料は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるPryorらの米国特許第4,807,809号明細書、Pryorらの米国特許第4,889,143号明細書およびRakerの米国特許第5,025,814号明細書に記載されているような再構成されたタバコ材料を含み得る。さらに、再構成されたタバコ材料は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれるChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載の種類のシガレット用の再構成されたタバコ紙を含み得る。例えば、再構成されたタバコ材料は、タバコおよび/またはタバコ関連材料を含有するシート状材料を含み得る。したがって、或る実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の巻かれたロールから形成され得る。別の実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の細断片、細片などから形成され得る。別の実施形態では、タバコシートは、熱伝導性コンポーネントを含んでも含まなくてもよい重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を備え得る。繊維状フィラー材料、エアロゾル形成材料および複数の熱伝導性コンポーネントによって形成された初期基材シートの一連の重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を含む基材部分の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるSebastianらの米国特許出願公開第2019/0261685号明細書に記載されている。
【0095】
或る実施形態では、基材材料は、タバコ関連材料を有する複数のマイクロカプセル、ビーズ、顆粒などを含み得る。例えば、代表的なマイクロカプセルは、形状がほぼ球形であってよく、タバコ由来抽出物などの液体中心領域を含む外側カバーまたはシェルを有してもよい。或る実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、中空円筒形状にそれぞれが形成された複数のマイクロカプセルを含み得る。或る実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、中空円筒形状に形成された複数のマイクロカプセルの構造的形状および/または完全性を維持するように構成された結合剤材料を含んでもよい。
【0096】
基材材料のうちの1つ以上に使用されるタバコは、黄色種タバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、メリーランドタバコ、暗色タバコ、暗色火干タバコおよびラスチカタバコ、ならびに他の希有もしくは特製タバコ、もしくはそれらのブレンドなどのタバコを含み得るか、またはこれらに由来し得るものである。様々な代表的なタバコの種類、タバコの加工種類、およびタバコブレンドの種類は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるLawsonらの米国特許第4,836,224号明細書、Perfettiらの米国特許第4,924,888号明細書、Brownらの米国特許第5,056,537号明細書、Brinkleyらの米国特許第5,159,942号明細書、Gentryの米国特許第5,220,930号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Shaferらの米国特許第6,701,936号明細書、Dominguezらの米国特許第6,730,832号明細書、Liらの米国特許第7,011,096号明細書、Liらの米国特許第7,017,585号明細書、Lawsonらの米国特許第7,025,066号明細書、Perfettiらの米国特許出願公開第2004/0255965号明細書、BeremanのPCT公開国際公開第02/37990号およびBombickらのFund.Appl.Toxicol.,39,p.11-17(1997)に記載されている。
【0097】
本開示のさらに他の実施形態では、基材材料は、タバコ、タバコ関連材料、グリセリン、水および/もしくは結合剤材料を含有するか、またはそれらから本質的に構成される押出構造を含み得るが、特定の配合物は、結合剤材料を含まなくてよい。様々な実施形態では、好適な結合剤材料は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸ナトリウムなどのアルギン酸塩を含み得る。アルギン酸塩、特に高粘度アルギン酸塩は、制御されたレベルの遊離カルシウムイオンと組み合わせて使用され得る。他の好適な結合剤材料には、Aqualon Co.製のKlucel Hなどのヒドロキシプロピルセルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel K4MSなどのヒドロキシプロピルメチルセルロース;Aqualon Co.製のNatrosol 250 MRCSなどのヒドロキシエチルセルロース;FMC製のAvicelなどの微結晶セルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel A4Mなどのメチルセルロース;ならびにHercules Inc.製のCMC 7HFおよびCMC 7H4Fなどのナトリウムカルボキシメチルセルロースが含まれる。さらに他の可能な結合剤材料には、デンプン(例えば、コーンスターチ)、グアーガム、カラギーナン、ローカストビーンガム、ペクチンおよびキサンタンガムが含まれる。或る実施形態では、2つ以上の結合剤材料の組合せまたはブレンドが使用され得る。結合剤材料の他の例は、例えば、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書およびRakerらの米国特許第4,924,887号明細書に記載されており、これらの各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。或る実施形態では、エアロゾル形成材料は、結合剤材料(例えば、アルギン酸プロピレングリコール)の一部として提供されてもよい。さらに、或る実施形態では、結合剤材料は、タバコまたは他のバイオマスに由来するナノセルロースを含み得る。
【0098】
或る実施形態では、基材材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるStoneらの米国特許出願公開第2012/0042885号明細書に記載されているように、押出材料を含み得る。さらに別の実施形態では、基材材料は、マルマライズ処理された、および/またはマルマライズ処理されていないタバコから形成された押出構造および/または基材を含み得る。マルマライズ処理されたタバコは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBanerjeeらの米国特許第5,105,831号明細書によって知られている。マルマライズ処理されたタバコは、本明細書に記載の結合剤、および/または香味剤と併せて、グリセロール(約20~約30重量パーセント)、炭酸カルシウム(一般に約10~約60重量パーセント、多くの場合、約40~約60重量パーセント)とともに、約20~約50パーセント(重量)のタバコブレンドを粉末形態で含む。様々な実施形態では、押出材料は、1つ以上の長手方向開口部を有し得る。
【0099】
様々な実施形態では、基材材料は、その中で利用される様々な量の材料に基づいて様々な構造をとり得る。例えば、サンプル基材材料は、最大約98重量%、最大約95重量%または最大約90重量%のタバコおよび/またはタバコ関連材料を含有してもよい。サンプル基材材料はまた、最大約25重量%、約20重量%または約15重量%の水、特に、約2重量%~約25重量%、約5重量%~約20重量%または約7重量%~約15重量%の水を含有してもよい。香味など(例えば、ニコチンなどの薬剤を含む)は、エアロゾル送達コンポーネントの最大約10重量%、最大約8重量%または最大約5重量%を構成し得る。
【0100】
追加的または代替的に、基材材料は、タバコ、グリセリン、水および/もしくは結合剤材料を含むか、またはそれらから本質的に構成される押出構造および/または基材を含んでもよく、エアロゾル生成プロセス全体にわたってその構造を実質的に維持するようにさらに構成される。すなわち、基材材料は、エアロゾル生成プロセス全体にわたってその形状を実質的に維持するように構成され得る(例えば、基材材料は、加えられた剪断応力下で連続的に変形しない)。そのような例示的な基材材料は、液体および/またはいくらかの含水量を含んでもよいが、基材は、エアロゾル生成プロセス全体にわたって実質的に固体のままであってよく、エアロゾル生成プロセス全体にわたって構造的完全性を実質的に維持し得る。実質的に固体の基材材料に適した例示的なタバコおよび/またはタバコ関連材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAdemeらの米国特許出願公開第2015/0157052号明細書、Searsらの米国特許出願公開第2015/0335070号明細書、Whiteの米国特許第6,204,287号明細書およびHearnらの米国特許第5,060,676号明細書に記載されている。
【0101】
或る実施形態では、喫煙品内で使用される基材材料の量は、物品が許容可能な感覚特性および感覚刺激特性、ならびに望ましい性能特性を示すような量であってよい。例えば、或る実施形態では、多くの点でタバコの煙の出現に似ている目に見える主流エアロゾルを生成するために、エアロゾル前駆体組成物、例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコールなどが基材材料内で使用され得る。例えば、喫煙品の基材材料に組み込まれるエアロゾル前駆体組成物の量は、約3.5グラム以下、約3グラム以下、約2.5グラム以下、約2グラム以下、約1.5グラム以下、約1グラム以下または約0.5グラム以下の範囲であってよい。
【0102】
別の実施形態によれば、本開示による喫煙品は、例えば、セラミック材料などの多孔質不活性材料を含む基材材料を含有してもよい。例えば、或る実施形態では、様々な細孔形態を有する様々な形状および外形(例えば、ビーズ、ロッド、管など)のセラミックが使用され得る。さらに、或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物などの非タバコ材料がセラミックに担持され得る。別の実施形態では、基材材料は、例えば、タバコ由来抽出物などのタバコ関連材料と化学的および/または物理的に実質的に反応しない多孔質不活性材料を含み得る。さらに、上記のものなどの押出タバコは、多孔質であってよいる。例えば、或る実施形態では、押出タバコ材料は、押出プロセス中に発泡剤として作用する不活性ガス、例えば、窒素などを有し得る。
【0103】
上述したように、様々な実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、エアロゾル前駆体組成物(例えば、保湿剤、例えば、プロピレングリコール、グリセリンなど)および/または少なくとも1つの香味剤、ならびに熱源による基材材料の点火、熱分解、燃焼および/または焦げ付きの防止を助けるように構成された難燃性/燃焼遅延剤(例えば、リン酸二アンモニウムおよび/または別の塩)を組み込むように処理、製造、生成および/または加工されたタバコ、タバコ成分および/またはタバコ由来材料を含み得る。喫煙品にタバコを組み込むための様々な様式および方法、特に、喫煙品内の実質的にあらゆるタバコを意図的に燃焼させないように設計される喫煙品が、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるBrooksらの米国特許第4,947,874号明細書、Cantrellらの米国特許第7,647,932号明細書、Robinsonらの米国特許第8,079,371号明細書、Banerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書およびCrooksらの米国特許出願公開第2007/0215167号明細書に記載されている。
【0104】
上述したように、或る実施形態では、基材材料のうちの1つ以上の中に含まれる可能性のある難燃性/燃焼遅延性材料および他の添加物には、有機リン化合物、ホウ砂、水和アルミナ、黒鉛、トリポリリン酸カリウム、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールおよびポリオールが含まれ得る。窒素ホスホン酸塩、リン酸一アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸エタノールアンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、ハロゲン化有機化合物、チオ尿素および酸化アンチモンなどの他のものも適しているが、好ましい薬剤ではない。基材材料および/または他のコンポーネント(単独で、または互いにおよび/もしくは他の材料と組み合わせたものにかかわらず)に使用される難燃性材料、燃焼遅延性材料および/または焦げ付き遅延性材料の各態様では、望ましい特性は、最も好ましくは、望ましくないガス放出または溶融型挙動を伴わずに提供される。
【0105】
本開示の他の実施形態によれば、基材材料はまた、タバコ製品の製造に従来使用されている種類のタバコ添加物を組み込んでいてもよい。これらの添加物は、葉巻、シガレット、パイプなどの製造に使用されるタバコの香味および香りを高めるために使用される種類の材料を含み得る。例えば、これらの添加物は、様々なシガレット加香成分および/または最上層成分を含み得る。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるWochnowskiの米国特許第3,419,015号明細書、Berndtらの米国特許第4,054,145号明細書、Burcham,Jr.らの米国特許第4,887,619号明細書、Watsonの米国特許第5,022,416号明細書、Strangらの米国特許第5,103,842号明細書およびMartinの米国特許第5,711,320号明細書を参照されたい。好ましい加香材料には、水、糖およびシロップ(例えば、スクロース、グルコースおよび高果糖コーンシロップ)、保湿剤(例えば、グリセリンまたはプロピレングリコール)ならびに香味剤(例えば、ココアおよび甘草)が含まれ得る。これらの添加成分はまた、最上層材料(例えば、メントールなどの香料材料)を含み得る。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるMaysらの米国特許第4,449,541号明細書を参照されたい。添加され得る追加の材料には、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるLawsonらの米国特許第4,830,028号明細書およびMarshallらの米国特許第8,186,360号明細書に開示されているものが含まれる。
【0106】
或る実施形態では、基材材料は、エアロゾル前駆体組成物を含む液体、および/またはエアロゾル前駆体組成物を含有するゲルを含み得る。液体組成物の或る例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAllerらの米国特許出願公開第2020/0113239号明細書に見出され得る。
【0107】
上述したように、様々な実施形態では、基材材料のうちの1つ以上は、それに結合されたエアロゾル前駆体組成物を有し得る。例えば、或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物)などの1つ以上の異なる成分を含有し得る。代表的な種類の追加のエアロゾル前駆体組成物は、Sensabaugh,Jr.らの米国特許第4,793,365号明細書、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書、BiggsらのPCT国際公開第98/57556号およびR.J.Reynolds Tobacco Company MonographによるChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco(1988)に記載されており、これらの開示は参照により本明細書に組み込まれる。或る態様では、基材材料は、十分な熱が加えられると(および必要に応じて空気により冷却されると)目に見えるエアロゾルを生成することができ、基材材料は「煙状の」エアロゾルを生成し得る。他の態様では、基材材料は、実質的に目に見えないが、香味または質感などの他の特性によって存在すると認識されるエアロゾルを生成し得る。したがって、生成されるエアロゾルの性質は、エアロゾル送達コンポーネントの特定のコンポーネントに応じて可変であり得る。基材材料は、タバコを燃焼させることによって生成される煙の化学的性質と比較して、化学的に単純であり得る。
【0108】
或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、様々な濃度で存在し得るニコチンを組み込んでいてもよい。ニコチンの供給源は様々であってよく、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、単一の供給源、または2つ以上の供給源の組合せに由来してもよい。例えば、或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、タバコ由来のニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、例えば、ナス科(Solanaceae)の植物を含む非タバコ植物源などの他の有機植物源に由来するニコチンを含んでもよい。他の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、合成ニコチンを含んでもよい。或る実施形態では、エアロゾル前駆体組成物に組み込まれたニコチンは、ナス科の他のメンバーなどの非タバコ植物源に由来してもよい。エアロゾル前駆体組成物は、追加的または代替的に、限定するものではないが、植物成分(例えば、ラベンダー、ペパーミント、カモミール、バジル、ローズマリー、タイム、ユーカリ、生姜、大麻、朝鮮人参、マカおよびティザーヌ)、刺激剤(例えば、カフェインおよびガラナ)、アミノ酸(例えば、タウリン、テアニン、フェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファン)ならびに/または医薬成分、栄養補助食品成分および薬用成分(例えば、ビタミン、例えば、B6、B12およびC、ならびにカンナビノイド、例えば、テトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD))を含む他の活性成分を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物は、上記のいずれかの任意の成分、誘導体または組合せを含んでもよいことに留意されたい。
【0109】
本明細書で述べるように、エアロゾル前駆体組成物は、1つ以上の植物性物質もしくはその成分、誘導体もしくは抽出物を含んでもよいか、またはそれらに由来してもよい。本明細書で使用される場合、用語「植物性」は、限定するものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、外皮、殻などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。あるいは、材料は、合成的に得られた、植物に天然に存在する活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、ダスト、破砕粒子、顆粒、ペレット、細断片、細片、シートなどの形態であってよい。植物性物質の例には、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、大麻、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ゲッケイジュ、甘草、抹茶、マテ、ミカン果皮、パパイヤ、バラ、セージ、茶、例えば、緑茶もしくは紅茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ビャクシン、エルダーフラワー、バニラ、ウィンターグリーン、紫蘇、クルクマ、ウコン、ビャクダン、コリアンダー葉、ベルガモット、オレンジの花、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マヨラマ、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、桑、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブまたはそれらの任意の組合せがある。ミントは、以下のミント品種、すなわち、メンタ アルベンティス、メンタ品種、エジプシャンミント、メンタ ピペリタ、メンタ ピペリタ シトラタ品種)、メンタ ピペリタ品種、メンタ スピカタ クリスパ、メンタ カルディフォリア、ホースミント、メンタ スアベオレンス バリエガタ、ペニーロイヤルミント、スペアミント品種およびマルバハッカから選択され得る。
【0110】
喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させる多種多様な種類の香味剤または材料が、使用されるのに適している可能性がある。或る実施形態では、そのような香味剤は、タバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または人工の性質であってよい。可能な香料、香味剤および/または他の成分に関する上記の説明を参照するが、ここでは重複しない。
【0111】
1つ以上の実施形態では、本開示は、本明細書に記載の様々なコンポーネントを提供するキットを対象とし得る。例えば、キットは、1つ以上のマウスピース(またはマウスピース部分)を有する制御ユニットを備えてもよい。キットは、複数のマウスピース(またはマウスピース部分)を有する複数の制御ユニットをさらに備えてもよい。キットは、1つ以上のマウスピース(またはマウスピース部分)を有する複数の制御ユニットをさらに備えてもよい。キットは、1つ以上の電池を有する制御ユニットをさらに備えてもよい。キットは、1つ以上のマウスピース(またはマウスピース部分)と、1つ以上の充電コンポーネントおよび/または1つ以上の電池とを有する制御ユニットをさらに備えてもよい。キットは、複数のマウスピース(またはマウスピース部分)をさらに備えてもよい。キットは、複数のマウスピース(またはマウスピース部分)と、1つ以上の電池および/または1つ以上の充電コンポーネントとをさらに備えてもよい。上記の実施形態では、マウスピース(またはマウスピース部分)または制御ユニットは、それに含まれるアトマイザを備えてもよい。本発明のキットは、さらなるキット部品のうちの1つ以上を収容するケース(または他の梱包部品、運搬部品もしくは保管部品)をさらに含み得る。ケースは、再利用可能なハードコンテナまたはソフトコンテナであってよい。さらに、ケースは、単なる箱または他の梱包構造であってよい。
【0112】
上記の説明および関連する図面に示された教示の利益を有し、本開示が関連する当業者には、本開示の多くの変更および他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定のために使用されない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
【国際調査報告】