IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特表-エアロゾル生成装置 図1
  • 特表-エアロゾル生成装置 図2
  • 特表-エアロゾル生成装置 図3
  • 特表-エアロゾル生成装置 図4
  • 特表-エアロゾル生成装置 図5
  • 特表-エアロゾル生成装置 図6
  • 特表-エアロゾル生成装置 図7
  • 特表-エアロゾル生成装置 図8
  • 特表-エアロゾル生成装置 図9
  • 特表-エアロゾル生成装置 図10
  • 特表-エアロゾル生成装置 図11
  • 特表-エアロゾル生成装置 図12
  • 特表-エアロゾル生成装置 図13
  • 特表-エアロゾル生成装置 図
  • 特表-エアロゾル生成装置 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20240927BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20240927BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20240927BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/50
A24F40/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519931
(86)(22)【出願日】2022-10-28
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 KR2022016710
(87)【国際公開番号】W WO2023075507
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0147016
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0026724
(32)【優先日】2022-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チェミン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨンファン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC34
4B162AC37
4B162AD03
4B162AD06
4B162AD15
4B162AD18
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD40
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。本開示のエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントの履歴を保存する複数の領域を含むメモリと、制御部と、を含む。前記複数の領域のそれぞれは、前記履歴が保存される複数の保存空間を含むことができる。前記制御部は、所定のイベントの発生に基づいて、前記所定のイベントの履歴を、前記複数の領域のうちで保存領域として設定された所定の領域に保存する。前記所定のイベントが所定のエラーイベントに対応するとき、前記制御部は、前記保存領域を変更する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置であって、
エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、
前記エアロゾル生成装置で発生するイベントの履歴を、それぞれが複数の保存空間を含む複数の領域に保存するメモリと、
少なくとも一つのプロセッサと、含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
所定のイベントの発生に基づいて、前記所定のイベントの履歴を、保存領域として設定された前記複数の領域のうちの所定の領域に保存し、
前記所定のイベントが所定のエラーイベントに対応するとき、前記少なくとも一つのプロセッサが前記保存領域の設定を変更することを特徴とする、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
前記所定のイベントが前記所定のエラーイベントに対応するとき、前記保存領域の設定の変更を制限し、
制限された領域を除いた前記複数の領域のうちの一領域を前記保存領域と決定することを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
前記複数の領域の全てに対する前記保存領域の設定の変更が制限されたとき、前記変更が制限された手順によって前記保存領域を決定することを特徴とする、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
前記所定領域の所定の保存空間に以前に発生したイベントの履歴が存在するとき、前記以前に発生したイベントの履歴を前記所定の保存空間から除去し、
前記所定のイベントの履歴を前記所定の保存空間に保存することを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
前記所定の領域のすべての保存空間にイベントの履歴が存在するとき、前記履歴が保存された手順によって前記所定のイベントの履歴を保存する所定の保存空間を決定することを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
少なくとも所定の個数のエラーイベントの履歴が前記複数の領域に保存されたとき、前記ヒーターに対する電力の供給を遮断することを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
出力装置をさらに含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、さらに、
少なくとも所定の個数のエラーイベントの履歴が前記複数の領域に保存されたとき、前記出力装置を介して前記エアロゾル生成装置の異常状態を示すメッセージを出力することを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、エアロゾル生成装置で発生したエラーの履歴を効率的に管理することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、エアロゾル生成装置で発生したイベントの履歴が保存されるメモリの保存空間を最大限に活用することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、エラーが発生する前に発生したイベントの履歴を適切に管理することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、前記エアロゾル生成装置で発生したイベントの履歴を保存する複数の領域を含むメモリと、制御部と、を含むことができる。前記複数の領域のそれぞれは、前記履歴が保存される複数の保存空間を含むことができる。前記制御部は、所定のイベントの発生に基づいて、前記所定のイベントの履歴を、前記複数の領域のうちで保存領域として設定された所定の所定領域に保存することができる。前記所定のイベントが所定のエラーイベントに対応するとき、前記制御部は、前記保存領域を変更することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾル生成装置で発生したエラーの履歴を効率的に管理することができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾル生成装置で発生したイベントの履歴が保存されるメモリの保存空間を最大限に活用することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エラーが発生する前に発生したイベントの履歴を適切に管理することができる。
【0011】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【0013】
図1】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を説明する図である。
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を説明する図である。
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を説明する図である。
図5】本開示の実施例によるスティックを説明する図である。
図6】本開示の実施例によるスティックを説明する図である。
図7】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図13】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
図14】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0015】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0016】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0017】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0019】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0020】
図1は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0021】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置10は、通信インターフェース11、入出力インターフェース12、エアロゾル生成モジュール13、メモリ14、センサーモジュール15、バッテリー16、及び/又は制御部17を含むことができる。
【0022】
一実施例で、エアロゾル生成装置10は本体のみで構成され得る。この場合、エアロゾル生成装置10に含まれた構成要素は本体に位置することができる。他の一実施例で、エアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成物質を貯蔵するカートリッジ及び本体から構成され得る。この場合、エアロゾル生成装置10に含まれた構成要素は本体及びカートリッジのうちの少なくとも一つに位置することができる。
【0023】
通信インターフェース11は、外部装置及び/又はネットワークとの通信のための少なくとも一つの通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース11は、USB(universal serial bus)などの有線通信のための通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース11は、WiFi(wireless fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)低電力(BLE)、ジグビー(Zigbee(登録商標))、NFC(near field communication)などの無線通信のための通信モジュールを含むことができる。
【0024】
入出力インターフェース12は、使用者から命令を受信する入力装置及び/又は使用者に情報を出力する出力装置を含むことができる。例えば、入力装置は、タッチパネル、物理的ボタン、マイクなどを含むことができる。例えば、出力装置は、ディスプレイ、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの視覚情報を出力する表示装置、スピーカー、ブザーなどの聴覚情報を出力するオーディオ装置、触覚効果などの触覚情報を出力するモーターなどを含むことができる。
【0025】
入出力インターフェース12は、入力装置を介して使用者から入力された命令に対応するデータをエアロゾル生成装置10の他の構成要素(等)に伝達することができる。入出力インターフェース12は、エアロゾル生成装置10の他の構成要素(等)から受信されたデータに対応する情報を出力装置を介して出力することができる。
【0026】
エアロゾル生成モジュール13は、エアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させることができる。ここで、エアロゾル生成物質は、エアロゾルを発生させることができる液体状態、固体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうちのいずれか1種の物質又は2種以上の物質の組合せを意味し得る。
【0027】
液体状態のエアロゾル生成物質は、一実施例によって、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり得る。液体状態のエアロゾル生成物質は、他の実施例によって、非タバコ物質を含む液体であり得る。例えば、液体状態のエアロゾル生成物質は、水、ソルベント、ニコチン、植物抽出物、香料、香味剤、ビタミン混合物などを含むことができる。
【0028】
固体状態のエアロゾル生成物質は、再構成タバコシート、細断タバコ、顆粒タバコなどのタバコ原料を基にする固体物質を含むことができる。また、固体状態のエアロゾル生成物質は、味調節剤、調味料などが含まれた固体物質を含むことができる。例えば、味調節剤は、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウムなどを含むことができる。例えば、調味料は、ハーブ顆粒などの天然物質、香成分を含むシリカ(silica)、ゼオライト(zeolite)、デキストリン(dextrin)などを含むことができる。
【0029】
また、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤をさらに含むことができる。
【0030】
エアロゾル生成モジュール13は、少なくとも一つのヒーターを含むことができる。
【0031】
エアロゾル生成モジュール13は、電気抵抗性ヒーターを含むことができる。例えば、電気抵抗性ヒーターは、少なくとも一つの電気伝導性トラック(track)を含むことができ、電気伝導性トラックに流れる電流によって加熱され得る。ここで、加熱された電気抵抗性ヒーターによってエアロゾル生成物質が加熱され得る。
【0032】
電気伝導性トラックは、電気抵抗性物質を含むことができる。一例として、電気伝導性トラックは、金属物質から形成され得る。他の一例として、電気伝導性トラックは、セラミック物質、炭素、金属合金、又はセラミック物質と金属との合成物質から形成され得る。
【0033】
電気抵抗性ヒーターは、多様な形状に形成された電気伝導性トラックを含むことができる。例えば、電気伝導性トラックは、管状、板状、針状、棒状及びコイル状のうちのいずれか一つに形成され得る。
【0034】
エアロゾル生成モジュール13は、誘導加熱(induction heating)方式を用いるヒーターを含むことができる。例えば、誘導加熱式ヒーターは、電気伝導性コイルを含むことができ、電気伝導性コイルに流れる電流を調節することで、周期的に方向が変わる交番磁場(alternating magnetic field)を発生させることができる。ここで、交番磁場が磁性体に印加される場合、磁性体で渦電流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生することがあり、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして放出されることにより、磁性体に隣接したエアロゾル生成物質が加熱され得る。ここで、磁場によって発熱する客体はサセプタ(susceptor)と言える。
【0035】
一方、エアロゾル生成モジュール13は、超音波振動を発生させることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを生成することもできる。
【0036】
エアロゾル生成モジュール13は、カートマイザー(cartomizer)、噴霧器(atomizer)、気化器(vaporizer)などと言える。
【0037】
メモリ14は、制御部17内の各信号処理及び制御のためのプログラムを保存することができ、制御部17で処理されたデータ及び処理対象のデータを保存することができる。
【0038】
例えば、メモリ14は、制御部17によって処理可能な多様な作業を実行するための目的で設計された応用プログラムを保存し、制御部17の要請の際、保存された応用プログラムのうちの一部を選択的に提供することができる。
【0039】
例えば、メモリ14は、エアロゾル生成装置10の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、バッテリー16の充電回数、バッテリー16の放電回数、少なくとも一つの温度プロファイル、使用者の吸入パターンについてのデータ、充放電についてのデータなどを保存することができる。ここで、パフは使用者の吸入を意味することができ、吸入は使用者が口や鼻を通して使用者の口腔内、鼻腔内又は肺内に引き込む状況を意味し得る。
【0040】
メモリ14は、揮発性メモリ(例えば、DRAM、SRAM、SDRAMなど)、非揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリー(Flashme mory)、ハードディスクドライブ(Hard disk drive;HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid-state drive;SSD)など)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0041】
センサーモジュール15は、少なくとも一つのセンサーを含むことができる。
【0042】
例えば、センサーモジュール15は、パフを感知するセンサー(以下、パフセンサーという)を含むことができる。ここで、パフセンサーは、IRセンサーのような近接センサー、圧力センサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、磁場センサーなどによって具現され得る。
【0043】
例えば、センサーモジュール15は、パフを感知するセンサー(以下、パフセンサーという)を含むことができる。ここで、パフセンサーは、圧力センサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、磁場センサーなどによって具現され得る。
【0044】
例えば、センサーモジュール15は、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターの温度、エアロゾル生成物質の温度などを感知するセンサー(以下、温度センサーという)を含むことができる。ここで、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターが温度センサーの役割を果たすこともできる。例えば。ヒーターの電気抵抗性物質は抵抗温度係数(temperature coefficient of resistance)を有する物質であってもよい。センサーモジュール15は、温度によって変わるヒーターの抵抗を測定してヒーターの温度をセンシングすることができる。
【0045】
例えば、エアロゾル生成装置10の本体にスティックが挿入可能な場合、センサーモジュール15は、スティックの挿入を感知するセンサー(以下、スティック感知センサーという)を含むことができる。
【0046】
例えば、エアロゾル生成装置10がカートリッジを含む場合、センサーモジュール15は、本体に対するカートリッジの装着/分離、位置などを感知するセンサー(以下、カートリッジ感知センサーという)を含むことができる。
【0047】
ここで、スティック感知センサー及び/又はカートリッジ感知センサーは、インダクタンス基盤のセンサー、静電容量型センサー、抵抗センサー、ホール効果(hall effect)を用いたホールセンサー(hall IC)などによって具現され得る。
【0048】
例えば、センサーモジュール15は、エアロゾル生成装置10に備えられた構成(例えば、バッテリー16)に印加される電圧を感知する電圧センサー及び/又は電流を感知する電流センサーを含むことができる。
【0049】
バッテリー16は、制御部17の制御によって、エアロゾル生成装置10の動作に用いられる電力を供給することができる。バッテリー16は、エアロゾル生成装置10に備えられた他の構成に電力を供給することができる。例えば、バッテリー16は、通信インターフェース11に含まれた通信モジュール、入出力インターフェース12に含まれた出力装置、エアロゾル生成モジュール13に含まれたヒーターなどに電力を供給することができる。
【0050】
バッテリー16は充電可能なバッテリーであるか又は使い捨てバッテリーであり得る。例えば、バッテリー16は、リチウムイオンバッテリー又はリチウムポリマー(Li-Polymer)バッテリーであり得るが、これに限定されない。例えば、バッテリー16が充電可能な場合、バッテリー16の充電率(C-rate)は10C、放電率(C-rate)は10C~20Cであり得るが、これに限定されない。また、安定的な使用のために、バッテリー16は、充放電を2000回実施した場合にも、全体容量の80%以上を確保することができるように製作され得る。
【0051】
エアロゾル生成装置10は、バッテリー16を保護するための回路である保護回路モジュール(Protection Circuit Module、PCM)をさらに含むことができる。保護回路モジュール(PCM)はバッテリー16の上面に隣接して配置され得る。例えば、保護回路モジュール(PCM)は、バッテリー16の過充電及び過放電を防止するために、バッテリー16と連結された回路で短絡が発生する場合、バッテリー16に過電圧が印加される場合、バッテリー16に過電流が流れる場合などにおいて、バッテリー16に対する電路を遮断することができる。
【0052】
エアロゾル生成装置10は、外部から供給される電力が入力される充電端子をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置10の本体の一側に充電端子が形成され、エアロゾル生成装置10は、充電端子を介して供給される電力を用いてバッテリー16を充電することができる。ここで、充電端子は、USB通信のための有線端子、ポゴピン(pogo pin)などから構成され得る。
【0053】
エアロゾル生成装置10は、外部から供給される電力が入力される電力端子(図示せず)をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置100の本体の一側に配置された電力端子に電力ラインが連結され得る。エアロゾル生成装置10は前記電力端子に連結された前記電力ラインを介して供給される電力を使用してバッテリーを充電することができる。ここで、電力端子はUSB通信のための有線端子であり得る。
【0054】
エアロゾル生成装置10は通信インターフェース11を介して外部から供給される電力を無線で受信することもできる。例えば、エアロゾル生成装置10は、無線通信のための通信モジュールに含まれたアンテナを用いて無線で電力を受けることができ、無線で供給される電力を用いてバッテリー16を充電することができる。
【0055】
制御部17は、エアロゾル生成装置10の全般的な動作を制御することができる。制御部17は、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成と連結され、各構成との間に信号を送信及び/又は受信して各構成の全般的な動作を制御することができる。
【0056】
制御部17は、少なくとも一つのプロセッサを含むことができ、プロセッサを用いてエアロゾル生成装置10の動作全般を制御することができる。ここで、プロセッサはCPU(central processing unit)のような一般的なプロセッサであってもよい。もちろん、プロセッサはASICのような専用装置(dedicated device)であるか又は他のハードウェア基盤のプロセッサであり得る。
【0057】
制御部17は、エアロゾル生成装置10の複数の機能のうちのいずれか一つを果たすことができる。例えば、制御部17は、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の状態、入出力インターフェース12を介して受信される使用者の命令などに応じて、エアロゾル生成装置10の複数の機能(例えば、予熱機能、加熱機能、充電機能、掃除機能など)のうちのいずれか一つを実行することができる。
【0058】
制御部17は、メモリ14に保存されたデータに基づいて、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の動作を制御することができる。例えば、制御部17は、メモリ14に保存された温度プロファイル、使用者の吸入パターンなどについてのデータに基づいて、バッテリー16からエアロゾル生成モジュール13に所定の電力を所定の時間供給するように制御することができる。
【0059】
制御部17は、センサーモジュール15に含まれたパフセンサーを介してパフの発生を判断することができる。例えば、制御部17は、パフセンサーのセンシング値に基づいてエアロゾル生成装置10内の温度変化、流量(flow)変化、圧力変化、電圧変化などを確認することができ、パフセンサーのセンシング値に基づいて、確認した結果によってパフの発生を判断することができる。
【0060】
制御部17は、パフ有無及び/又はパフ回数によって、エアロゾル生成装置10に備えられた各構成の動作を制御することができる。例えば、制御部17は、メモリ14に保存された温度プロファイルに基づいて、ヒーターの温度が変更されるか維持されるように制御することができる。
【0061】
制御部17は、所定の条件の下で、ヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。例えば、スティックが除去されカートリッジが分離された場合、パフ回数が既設定の最大パフ回数に到逹した場合、既設定の時間以上にパフが感知されない場合、バッテリー16の残量が所定の値未満の場合などにおいて、制御部17はヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。
【0062】
制御部17は、バッテリー16に貯蔵された電力の残量(以下、残量という)を算出することができる。例えば、制御部17は、センサーモジュール15に含まれた電圧センサー及び/又は電流センサーのセンシング値に基づいてバッテリー16の残量を算出することができる。
【0063】
制御部17は、パルス幅変調(pulse width modulation、PWM)方式及び比例-積分-微分(Proportional-Integral-Differential、PID)方式のうちの少なくとも一方式を用いてヒーターに電力を供給するように制御することができる。
【0064】
例えば、制御部17は、PWM方式を用いて、所定の周波数及びデューティ比を有する電流パルスがヒーターに供給されるように制御することができる。ここで、制御部17は、電流パルスの周波数及びデューティ比を調節することで、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0065】
例えば、制御部17は、温度プロファイルに基づいて、制御の目標になる目標温度を決定することができる。ここで、制御部17は、ヒーターの温度と目標温度との差分値、差分値を時間が経つにつれて積分した値及び差分値を時間が経つにつれて微分した値によるフィードバック制御方式であるPID方式を用いて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0066】
一方、ヒーターに電力を供給する制御方式として、PWM方式と、PID方式とを例示として説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、比例-積分(Proportional-Integral、PI)方式、比例-微分(Proportional-Differential、PD)方式などの多様な制御方式を使うことができる。
【0067】
一方、制御部17は、既設定の条件の下で、ヒーターに電力を供給するように制御することができる。例えば、入出力インターフェース12を介して使用者から入力された命令に従ってスティックが挿入される空間を掃除する掃除機能が選択された場合、制御部17は、ヒーターに所定の電力を供給するように制御することができる。
【0068】
図2図4は本開示の実施例によるエアロゾル生成装置を説明する図である。
【0069】
本発明の多様な実施例によれば、エアロゾル生成装置10は、本体100及び/又はカートリッジ200を含むことができる。
【0070】
図2を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置10は、ハウジング101によって形成される空間にスティック20が挿入できるように構成された本体100を含むことができる。
【0071】
スティック20は一般的な燃焼型シガレットと類似し得る。例えば、スティック20は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルターなどを含む第2部分とに区分され得る。若しくは、スティック20の第2部分もエアロゾル生成物質を含むこともできる。例えば、顆粒又はカプセルの形態に形成されたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入され得る。
【0072】
エアロゾル生成装置10の内部には第1部分の全体が挿入され、第2部分は外部に露出され得る。若しくは、エアロゾル生成装置10の内部に第1部分の一部のみが挿入されることもでき、第1部分及び第2部分の一部が挿入され得る。使用者は第2部分を口でくわえた状態でエアロゾルを吸入することができる。ここで、エアロゾルは外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは第2部分を通過して使用者の口に伝達され得る。
【0073】
本体100は、スティック20が挿入された状態で外部空気が本体100の内部に流入することができる構造を有するように形成され得る。ここで、本体100内に流入した外部空気はスティック20を通過して使用者の口に流動することができる。
【0074】
ヒーターは、スティック20が本体100に挿入されたときのスティック20の位置に対応する本体100内の位置に配置され得る。この図面では、ヒーターが針状の電気伝導性トラックを含む電気伝導性ヒーター110として示されているが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0075】
ヒーターは、バッテリー16から供給される電力を用いてスティック20の内部及び/又は外部を加熱することができる。ここで、加熱されたスティック20でエアロゾルが生成され得る。ここで、使用者はスティック20の一端を通して口で吸入して、タバコ香味が添加されたエアロゾルを吸入することができる。
【0076】
一方、制御部17は、既設定の条件の下で、スティック20が挿入されない場合にもヒーターに電力を供給するように制御することができる。例えば、入出力インターフェース12を介して使用者から入力された命令に従って、スティック20が挿入される空間を掃除する掃除機能が選択された場合、制御部17はヒーターに所定電力を供給するように制御することができる。
【0077】
制御部17は、スティック20が挿入された時点から、パフセンサーのセンシング値に基づいてパフ回数をモニタリングすることができる。
【0078】
制御部17は、挿入されたスティック20が除去された場合、メモリ14に保存された現在パフ回数を初期化することができる。
【0079】
図3を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、カートリッジ200を支持する本体100と、エアロゾル生成物質を貯蔵するカートリッジ200と、を含むことができる。
【0080】
カートリッジ200は、一実施例によって、本体100に着脱可能に構成され得る。カートリッジ200は、他の実施例によって、本体100と一体に構成され得る。例えば、カートリッジ200の少なくとも一部が、本体100のハウジング101によって形成される内部空間に挿入されることにより、カートリッジ200が本体100に装着され得る。
【0081】
本体100は、カートリッジ200が挿入された状態で、外部空気が本体100の内部に流入することができる構造に形成され得る。ここで、本体100内に流入した外部空気はカートリッジ200を通して使用者の口に流動することができる。
【0082】
制御部17は、センサーモジュール15に含まれたカートリッジ感知センサーによって、カートリッジ200の装着/脱着を判断することができる。例えば、カートリッジ感知センサーは、カートリッジ200と連結される一端子を介してパルス電流を伝送することができる。ここで、カートリッジ感知センサーは、他の一端子を介してパルス電流が受信されるかに基づいて、カートリッジ200の連結有無を感知することができる。
【0083】
カートリッジ200は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーター210及び/又はエアロゾル生成物質を貯蔵する貯蔵部220を含むことができる。例えば、エアロゾル生成物質を含浸(含有)する液体伝達手段が貯蔵部220の内部に配置され得る。ヒーター210の電気伝導性トラックは液体伝達手段を巻く構造に形成され得る。ここで、ヒーター210によって液体伝達手段が加熱されることによってエアロゾルを生成することができる。ここで、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、又は多孔性セラミックからなる芯(wick)を含むことができる。
【0084】
カートリッジ200は、スティック20が挿入可能に構成された挿入空間230を含むことができる。例えば、カートリッジ200は、スティック20が挿入される方向に沿って円周方向に延びる内壁(図示せず)によって形成される挿入空間を含むことができる。ここで、挿入空間は、内壁の内側が上下に開放することによって形成され得る。スティック20は内壁によって形成された挿入空間230に挿入され得る。
【0085】
スティック20が挿入される挿入空間は、挿入空間に挿入されるスティック20の一部の形状に対応する形状に形成され得る。例えば、スティック20が円筒形に形成される場合、挿入空間は円筒形に形成され得る。
【0086】
スティック20が挿入空間に挿入される場合、スティック20の外周面は内壁によって取り囲まれ、内壁に接触し得る。
【0087】
カートリッジ200の挿入空間230にはスティック20の一部が挿入され、残りの部分は外部に露出され得る。
【0088】
使用者は、スティック20の一端を口で銜えた状態でエアロゾルを吸入することができる。ヒーター210によって生成されたエアロゾルはスティック20を通過して使用者の口に伝達され得る。ここで、エアロゾルがスティック20を通過するうち、スティック20に含まれた物質がエアロゾルに付加され、物質が付加されたエアロゾルがスティック20の一端を通して使用者の口腔に吸入され得る。
【0089】
図4を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、カートリッジ200を支持する本体100と、エアロゾル生成物質を貯蔵するカートリッジ200と、を含むことができる。本体100は、挿入空間130にスティック20が挿入できるように構成され得る。
【0090】
エアロゾル生成装置100は、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターを含むことができる。例えば、使用者がスティック20の一端を通して口で吸入する場合、第1ヒーターによって生成されたエアロゾルがスティック20を通過することができる。ここで、エアロゾルがスティック20を通過するうち、エアロゾルに香味が付加され得る。香味が付加されたエアロゾルはスティック20の一端を通して使用者の口腔に吸入され得る。
【0091】
一方、他の実施例によって、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターと、本体100に挿入されたスティック20を加熱する第2ヒーターと、を含むこともできる。例えば、エアロゾル生成装置100は、第1ヒーター及び第2ヒーターによって、カートリッジ200に貯蔵されたエアロゾル生成物質及びスティック20をそれぞれ加熱することによってエアロゾルを生成することもできる。
【0092】
図5及び図6は本開示の実施例によるスティックを説明する図である。
【0093】
図5を参照すると、一実施例によるスティック20は、タバコロッド21及びフィルターロッド22を含むことができる。図2を参照して上述した第1部分はタバコロッド21を含むことができる。図2に基づいて前述した第2部分はフィルターロッド22を含むことができる。
【0094】
図5にはフィルターロッド22が単一セグメントとして示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルターロッド22は、複数のセグメントから構成され得る。例えば、フィルターロッド22は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含むことができる。また、必要に応じて、フィルターロッド22には他の機能を果たす少なくとも一つのセグメントをさらに含むことができる。
【0095】
スティック20の直径は5mm~9mmの範囲であり、長さは約48mmであり得るが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルターロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルターロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルターロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0096】
スティック20は、少なくとも一つのラッパー24によって包装され得る。ラッパー24には、外部空気が流入するか内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。一例として、スティック20は、一つのラッパー24によって包装され得る。他の例として、スティック20は、2以上のラッパー24によって重畳して包装され得る。例えば、第1ラッパーに241よってタバコロッド21が包装され得る。例えば、ラッパー242、243、244によってフィルターロッド22が包装され得る。個別ラッパーによって包装されたタバコロッド21及びフィルターロッド22が結合され、第3ラッパーによってスティック20全体がさらに包装され得る。フィルターロッド22のそれぞれが複数のセグメントから構成されている場合、それぞれのセグメントが個別ラッパー242、243、244によって包装され得る。個別ラッパーによって包装されたセグメントが結合されたスティック20の全体が他のラッパーによってさらに包装され得る。
【0097】
第1ラッパー241及び第2ラッパー242は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。また、第1ラッパー241及び第2ラッパー242は耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウムラミネート包装材から製作され得る。
【0098】
第3ラッパー243はハード包装紙から製作され得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー243の坪量は90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第3ラッパー243の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー243の厚さは125μmであり得る。
【0099】
第4ラッパー244は耐油性ハード包装紙から製作され得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は88g/m~96g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー244の坪量は90g/m~94g/mの範囲に含まれ得る。また、第4ラッパー244の厚さは120μm~130μmの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー244の厚さは125μmであり得る。
【0100】
第5ラッパー245は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー245の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー245の坪量は60g/mであり得る。また、第5ラッパー245の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー245の厚さは67μmであり得る。
【0101】
第5ラッパー245は所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有し得る。ただ、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー245に塗布又はコーティングされ得る。
【0102】
第5ラッパー245は、スティック20が燃焼する現象を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター210によって加熱されると、スティック20が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた材料のうちのいずれか一つの引火点よりも高く温度が上昇すると、スティック20が燃焼することがある。このような場合にも、第5ラッパー245は不燃性物質を含むので、スティック20が燃焼する現象を防止することができる。
【0103】
また、第5ラッパー245は、スティック20で生成される物質によって本体100が汚染することを防止することができる。使用者のパフによって、スティック20内で液体物質が生成され得る。例えば、スティック20で生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却することにより、液体物質(例えば、水分など)が生成され得る。第5ラッパー245がスティック20を包装することにより、スティック20内で生成された液体物質がスティック20の外部に漏れることを防止することができる。
【0104】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含むことができる。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうちの少なくとも1種を含むことができるが、これに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むことができる。また、タバコロッド21には、メントール又は保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加され得る。
【0105】
タバコロッド21は多様に製作可能である。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、ストランド(strand)から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた細断片から製作され得る。例えば、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれ得る。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルであり得るが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質はタバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させて、タバコロッドへの熱伝導率を向上させることができる。よって、タバコ味を向上させることができる。タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能を果たすことができる。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質の他にも、追加のサセプタをさらに含むことができる。
【0106】
フィルターロッド22はセルロースアセテートフィルターであってもよい。一方、フィルターロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルターロッド22は、円柱型(type)ロッドであり得る。例えば、フィルターロッド22は、内部に中空を有するチューブ型(type)ロッドであってもよい。例えば、フィルターロッド22はリセス型(type)ロッドであり得る。フィルターロッド22が複数のセグメントから構成された場合、複数のセグメントのうちの少なくとも一つが他の形状に製作され得る。
【0107】
フィルターロッド22の第1セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメントによって、ヒーター110が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろに押される現象を防止することができ、エアロゾルの冷却効果も提供することができる。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径を採用することができるが、これに限定されない。
【0108】
第1セグメントの長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さを採用することができるが、これに限定されない。例えば、第1セグメントの長さは10mmであり得るが、これに限定されない。
【0109】
フィルターロッド22の第2セグメントは、ヒーター110がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。よって、使用者は適当な温度に冷却したエアロゾルを吸入することができる。
【0110】
第2セグメントの長さ又は直径は、スティック20の形態によって多様に決定することができる。例えば、第2セグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0111】
第2セグメントはポリマー繊維を織ることで製作することができる。この場合、ポリマーから製造された繊維に香味液を塗布することもできる。若しくは、香味液が塗布された別途の繊維とポリマーから製造された繊維とを一緒に製織して第2セグメントを製作することもできる。若しくは、第2セグメントは縮れたポリマーシートから形成され得る。
【0112】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)、及びアルミニウムホイルからなる群から選択される材料から製作され得る。
【0113】
第2セグメントが織られたポリマー繊維又は縮れたポリマーシートによって形成されることにより、第2セグメントは縦方向に延びる単数又は複数のチャネルを含むことができる。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味し得る。
【0114】
例えば、縮れたポリマーシートからなる第2セグメントは、約5μmと約300μmとの間、例えば約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成され得る。また、第2セグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間になり得る。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成され得る。
【0115】
一方、第2セグメントは、揮発性香味成分を含むスレッド(thread)を含むことができる。ここで、揮発性香味成分はメントールであり得るが、これに限定されない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填され得る。
【0116】
フィルターロッド22の第3セグメントはセルロースアセテートフィルターであり得る。第3セグメントの長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用することができる。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであり得るが、これに限定されない。
【0117】
フィルターロッド22は香味を発生させるように製作され得る。一例として、フィルターロッド22に加香液が噴射され得る。一例として、加香液が塗布された別途の繊維がフィルターロッド22の内部に挿入され得る。
【0118】
また、フィルターロッド22は少なくとも一つのカプセル23を含むことができる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を果たすことができる。カプセル23は、エアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包んでいる構造を有することができる。カプセル23は球形又は円筒形を有することができるが、これに限定されない。
【0119】
図6を参照すると、一実施例によるスティック30は、前端プラグ33をさらに含むこともできる。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルターロッド32と対向する一側に位置する。前端プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止することができる。前端プラグ33は、喫煙中にタバコロッド31から液状化したエアロゾルがエアロゾル生成装置100に流入することを防止することができる。
【0120】
フィルターロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含むことができる。第1セグメント321は、図5のフィルターロッド22の第1セグメントに対応し得る。第2セグメント322は、図5のフィルターロッド22の第3セグメントに対応し得る。
【0121】
スティック30の直径及び全長は図5のスティック20の直径及び全長に対応し得る。例えば、前端プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント321の長さは約12mm、第2セグメント322の長さは約14mmであり得るが、これに限定されない。
【0122】
スティック30は少なくとも一つのラッパー35によって包装され得る。ラッパー35には、外部空気が流入するか又は内部気体が流出する少なくとも一つの孔(hole)が形成され得る。例えば、第1ラッパー351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパー352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパー354によって第2セグメント322が包装され得る。そして、第5ラッパー355によってスティック30の全体が再包装され得る。
【0123】
また、第5ラッパー355には少なくとも一つの穿孔36が形成され得る。例えば、穿孔36はタバコロッド31を取り囲む領域に形成されることができるが、これに限定されない。例えば、穿孔36は、図3に示すヒーター210によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0124】
また、第2セグメント322は、少なくとも一つのカプセル34を含むことができる。ここで、カプセル34は香味を発生させる機能を果たすこともできる。カプセル34はエアロゾルを発生させる機能を果たすこともできる。例えば、カプセル34は香料を含む液体を被膜で包んでいる構造であり得る。カプセル34は球形又は円筒形を有し得るが、これに限定されない。
【0125】
第1ラッパー351は、一般的なフィルター包装紙にアルミニウムホイルのような金属ホイルを結合してなることができる。例えば、第1ラッパー351の全厚は45μm~55μmの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の全厚は50.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは6μm~7μmの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の金属ホイルの厚さは6.3μmであり得る。また、第1ラッパー351の坪量は50g/m~55g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第1ラッパー351の坪量は53g/mであり得る。
【0126】
第2ラッパー352及び第3ラッパー353は一般的なフィルター包装紙から製作され得る。例えば、第2ラッパー352及び第3ラッパー353は多孔質包装紙又は無孔質包装紙であり得る。
【0127】
例えば、第2ラッパー352の多孔度は35000CUであり得るが、これに限定されない。また、第2ラッパー352の厚さは70μm~80μmの範囲に含まれ得る。例えば、第2ラッパー352の厚さは78μmであり得る。また、第2ラッパー352の坪量は20g/m~25g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第2ラッパー352の坪量は23.5g/mであり得る。
【0128】
例えば、第3ラッパー353の多孔度は24000CUであり得るが、これに限定されない。また、第3ラッパー353の厚さは60μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー353の厚さは68μmであり得る。また、第3ラッパー353の坪量は20g/m2~25g/m2の範囲に含まれ得る。例えば、第3ラッパー353の坪量は21g/mであり得る。
【0129】
第4ラッパー354はPLAラミネート紙から製作され得る。ここで、PLAラミネート紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重紙を意味し得る。例えば、第4ラッパー354の厚さは100μm~120μmの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー354の厚さは110μmであり得る。また、第4ラッパー354の坪量は80g/m~100g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第4ラッパー354の坪量は88g/mであり得る。
【0130】
第5ラッパー355は滅菌紙(MFW)から製作され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも向上するように特殊に製造された紙を意味し得る。例えば、第5ラッパー355の坪量は57g/m~63g/mの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー355の坪量は60g/mであり得る。また、第5ラッパー355の厚さは64μm~70μmの範囲に含まれ得る。例えば、第5ラッパー355の厚さは67μmであり得る。
【0131】
第5ラッパー355は、所定の物質を含むことができる。ここで、所定の物質の例はシリコンであり得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化が少ない耐熱性、酸化しない耐酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただ、シリコンではなくても、上述した特性を有する物質であれば制限なしに第5ラッパー355に塗布(又は、コーティング)され得る。
【0132】
前端プラグ33はセルロースアセテートから製作され得る。一例として、前端プラグ33は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。セルロースアセテートトーを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、セルロースアセテートトーを構成するフィラメントのモノデニールは4.0~6.0の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であり得る。また、前端プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字形であり得る。前端プラグ33のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のトータルデニールは、25000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、前端プラグ33のトータルデニールは28000であり得る。
【0133】
また、必要に応じて、前端プラグ33は少なくとも一つのチャネルを含むことができる。チャネルの断面は多様な形状に製作され得る。
【0134】
タバコロッド31は図5を参照して上述したタバコロッド21に対応し得る。よって、以下では、タバコロッド31についての具体的な説明は省略する。
【0135】
第1セグメント321はセルロースアセテートから製作され得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形の構造物であり得る。第1セグメント321は、セルロースアセテートトーに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えることで製作することができる。例えば、第1セグメント321のモノデニール及びトータルデニールは前端プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0136】
第2セグメント322はセルロースアセテートから製作され得る。第2セグメント322を構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは8.0~10.0の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のフィラメントのモノデニールは9.0であり得る。また、第2セグメント322のフィラメントの断面はY字形であり得る。第2セグメント322のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲に含まれ得る。例えば、第2セグメント322のトータルデニールは25000であり得る。
【0137】
図7は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【0138】
図7を参照すると、エアロゾル生成装置10は、S710動作で、所定のイベントが発生するかを判断することができる。ここで、イベントは、エアロゾル生成装置10で行われる一連の動作のそれぞれに対応し得る。
【0139】
例えば、エアロゾル生成装置10は、挿入空間130に対するスティック20の挿入が感知される場合、メモリ14に保存された温度プロファイルに基づくスティック20の加熱によってエアロゾルを生成することができる。ここで、エアロゾル生成装置10によって行われる、スティック20の挿入感知、スティック20の加熱開始、パフ感知、ヒーター110の過熱感知、ヒーター110に対する過電圧印加感知、スティック20の加熱終了、エアロゾル生成装置10の電源オン/オフ(on/off)などの動作のそれぞれがイベントに相当し得る。
【0140】
例えば、エアロゾル生成装置10は、外部から供給される電力によってバッテリー16を充電することができる。ここで、エアロゾル生成装置10によって行われる、エアロゾル生成装置10の充電端子と電源線との連結感知、バッテリー16に対する充電開始、バッテリー16の過充電感知、バッテリー16に対する充電終了などの動作のそれぞれがイベントに相当し得る。
【0141】
エアロゾル生成装置10は、S720動作で、所定のイベントの発生に基づいて、メモリ14に所定のイベントの履歴を保存することができる。ここで、所定のイベントの履歴は、所定のイベントが発生した日時、所定のイベントに対応するログデータなどを含むことができる。例えば、所定のイベントがスティック20の挿入感知の場合、所定のイベントに対応するログデータは、スティック感知センサーのセンシング値などについてのデータを含むことができる。例えば、例えば、所定のイベントがヒーター110の過熱感知の場合、所定のイベントに対応するログデータは、ヒーター110の温度、ヒーター110に印加された電圧、ヒーター110に流れる電流などについてのデータを含むことができる。
【0142】
一実施例によれば、メモリ14は、エアロゾル生成装置10で発生したイベントの履歴を保存する複数の領域を含むことができる。ここで、複数の領域のそれぞれは、イベントの履歴が保存される複数の保存空間を含むことができる。エアロゾル生成装置10は、所定の手順によって複数の保存空間に順次イベントの履歴を保存することができる。
【0143】
エアロゾル生成装置10は、複数の領域のうちで所定の保存領域にイベントの履歴を保存することができる。ここで、保存領域は、イベント発生の際、イベントの履歴を保存するように設定された領域を意味し得る。エアロゾル生成装置10は、所定の条件によって、保存領域として設定される領域を変更することができる。
【0144】
図8を参照すると、メモリ14は、第1保存空間S1~第16保存空間16を含むことができる。メモリ14は、イベントの履歴が保存される二つの領域を含むことができる。ここで、第1保存空間S1~第8保存空間S8は第1領域に含まれ、第9保存空間S9~第16保存空間S16は第2領域に含まれ得る。
【0145】
一方、図9を参照すると、メモリ14は、イベントの履歴が保存される四つの領域を含むことができる。ここで、第1保存空間S1~第4保存空間S4は第1領域に、第5保存空間S5~第8保存空間S8は第2領域に、第9保存空間S9~第12保存空間S12は第3領域に、第13保存空間S13~第16保存空間S16は第4領域にそれぞれ含まれ得る。エアロゾル生成装置10は、第1~第4領域のうちのいずれか一つを保存領域として設定することができる。一方、メモリ14に含まれる領域の個数は実施例によって三つ又は五つ以上であり得る。
【0146】
エアロゾル生成装置10は、S730動作で、所定のイベントが所定のエラーイベントに相当するかを判断することができる。ここで、エラーイベントは、エアロゾル生成装置10で発生するイベントのうちで異常状態に対応するイベントを意味し得る。例えば、エラーイベントは、ヒーター110の温度が制限温度を超える場合、ヒーター110に過電圧が印加される場合、バッテリー16に過電流が流れる場合などの多様な異常状態に対応するイベントを含むことができる。
【0147】
エアロゾル生成装置10は、S740動作で、所定のイベントが所定のエラーイベントに相当する場合、イベントの履歴が保存される保存領域を変更することができる。
【0148】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置10は、所定のイベントが所定のエラーイベントに相当する場合、保存領域として設定された領域に対するアップデートを制限することができる。また、エアロゾル生成装置10は、複数の領域のうちでアップデートが制限された領域を除いた残りの領域のうちのいずれか一つを保存領域と決定することができる。一方、エアロゾル生成装置10は、複数の領域のすべてのアップデートが制限されたとき、アップデートが制限された手順によって保存領域を決定することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、第1領域~第4領域に対して順次アップデートを制限することができる。ここで、エアロゾル生成装置10は、第4領域のアップデートに対する制限に基づいて、アップデートが制限された手順によって第1領域を保存領域に設定することができる。
【0149】
図10を参照すると、エアロゾル生成装置10は、複数の領域のうちの第1領域が保存領域に設定された状態で、第1イベントA1の発生に基づいて、第1イベントA1の履歴1010を第1保存空間S1に保存することができる。ここで、第1イベントA1がエラーイベントに相当しない場合、エアロゾル生成装置10は、第1領域を保存領域として維持することができる。
【0150】
また、エアロゾル生成装置10は、第1イベントA1の発生の後、エラーイベントに相当しない第2イベントA2~第8イベントA8の発生に基づいて、第2イベントA2~第8イベントA8の履歴を第2保存空間S2~第8保存空間S8に順次保存することができる。
【0151】
一方、第1領域が保存領域に設定された状態で、第1領域に含まれたすべての保存空間に履歴が保存された場合、履歴が保存された手順によって、後で発生するイベントの履歴が保存される保存空間が決定され得る。図面符号1002を参照すると、第8イベントA8の発生以後に第9イベントA9が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第9イベントA9の履歴1012を第1保存空間S1に保存することができる。ここで、エアロゾル生成装置10は、保存された第1イベントA1の履歴1010を第1保存空間S1から除去した後、第9イベントA9の履歴1012を第1保存空間S1に保存することができる。
【0152】
一方、図11図14を参照すると、エアロゾル生成装置10は、エラーイベントに相当するイベントの発生に基づいて、イベントの履歴が保存される保存領域を変更することができる。図11図14で説明する内容のうちで重複する内容については詳細な説明を省略する。
【0153】
図11を参照すると、エアロゾル生成装置10は、複数の領域のうちの第1領域が保存領域に設定された状態で、エラーイベントに相当しない第1イベントA1~第6イベントA6の発生に基づいて、第1イベントA1~第6イベントA6の履歴を第1保存空間S1~第6保存空間S6に順次保存することができる。ここで、第1領域が保存領域として維持され得る。
【0154】
一方、エアロゾル生成装置10は、第7イベントE7の発生に基づいて、第7イベントE7の履歴1110を第7保存空間S7に保存することができる。ここで、第7イベントE7がエラーイベントに対応するとき、エアロゾル生成装置10は、保存領域を第1領域から第2領域に変更することができる。
【0155】
エラーイベントに相当する第7イベントE7の発生の後に第8イベントA8が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第8イベントA8の履歴1111を第2領域に含まれた第9保存空間S9に保存することができる。また、エアロゾル生成装置10は、第8イベントA8の発生の後、エラーイベントに相当しない第9イベントA9及び第10イベントA10の発生に基づいて、第9イベントA9及び第10イベントA10の履歴を第10保存空間S10及び第11保存空間S11に順次保存することができる。
【0156】
図12を参照すると、エアロゾル生成装置10は、エラーイベントに相当しない第11イベントA11及び第12イベントA12の発生に基づいて、第11イベントA11及び第12イベントA12の履歴を第12保存空間S12及び第13保存空間S13に順次保存することができる。
【0157】
一方、エアロゾル生成装置10は、第13イベントE13の発生に基づいて、第13イベントE13の履歴1211を第14保存空間S14に保存することができる。ここで、第13イベントE13がエラーイベントに対応するとき、エアロゾル生成装置10は、保存領域を第2領域から第1領域に変更することができる。
【0158】
エラーイベントに相当する第13イベントE13の発生の後に第14イベントA14が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第14イベントA14の履歴1212を保存領域である第1領域に保存することができる。ここで、エアロゾル生成装置10は、第1領域から第7保存空間S7まで履歴が保存されたとき、第14イベントA14の履歴1212を第8保存空間S8に保存することができる。
【0159】
一方、第14イベントA14の発生の後に第15イベントA15が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第15イベントA15の履歴1213を第1保存空間S1に保存することができる。また、エラーイベントに相当しない第16イベントA16の発生に基づいて、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第16イベントA16の履歴1214を第2保存空間S2に保存することができる。
【0160】
図13を参照すると、第16イベントA16の発生の後に第17イベントA17が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第17イベントA17の履歴1311を第3保存空間S3に保存することができる。ここで、第17イベントA17がエラーイベントに相当しないとき、エアロゾル生成装置10は、第1領域を保存領域として維持することができる。
【0161】
また、エラーイベントに相当しない第18イベントA18~第20イベントA20の発生に基づいて、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第18イベントA18~第20イベントA20の履歴を第4保存空間S4~第6保存空間S6にそれぞれ保存することができる。
【0162】
一方、第20イベントA20の発生の後に第21イベントA21が発生した場合、第21イベントA21の履歴が保存される保存空間は、第1領域で履歴が保存された手順によってエラーイベントの履歴1210が保存された第7保存空間S7であり得る。ここで、エラーイベントの履歴1210を第7保存空間S7から除去した後、第21イベントA21の履歴1312を第7保存空間S7に保存することができる。エラーイベントの履歴1210が除去されても、最近発生したエラーイベントの履歴1211は第2領域の第14保存空間S14に維持され得る。したがって、エアロゾル生成装置10で発生したエラーイベントの履歴を効率的に管理しながらも、エラーイベントが発生する前に発生したイベントの履歴も適切に管理することができる。
【0163】
一方、図14を参照すると、第16イベントA16の発生の後に第17イベントE17が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第1領域で履歴が保存された手順によって第17イベントE17の履歴1410を第3保存空間S3に保存することができる。ここで、第17イベントE17がエラーイベントに相当するとき、エアロゾル生成装置10は、保存領域を第1領域から第2領域に変更することができる。
【0164】
エラーイベントに相当する第17イベントE17の発生の後に第18イベントA18が発生した場合、エアロゾル生成装置10は、第18イベントA18の履歴1411を保存領域である第2領域に保存することができる。ここで、エアロゾル生成装置10は、第2領域から第14保存空間S14まで履歴が保存されたとき、第18イベントA18の履歴1411を第15保存空間S15に保存することができる。
【0165】
一方、第19イベントE19~第23イベントE23が順次発生するとき、エアロゾル生成装置10は、第19イベントE19~第23イベントE23のそれぞれに対する複数の履歴1412~1416を所定の手順によって第1領域又は第2領域に保存することができる。
【0166】
このように、メモリ14の全体空間を複数の領域に区分し、エラーイベントの発生によって保存領域を変更する場合、エラーイベントの履歴のみを別途の領域に保存する場合に比べて、メモリ保存空間を最大限に活用することができる。
【0167】
一方、一実施例によれば、エアロゾル生成装置10は、メモリ14に保存されたエラーイベントの履歴に基づいて、所定の動作の実行可否を決定することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、所定の個数以上のエラーイベントの履歴がメモリ14の複数の領域に保存されたとき、所定の動作の実行ができないと判断することができる。例えば、エアロゾル生成装置10は、エラーイベントの履歴が所定領域の複数の保存空間に連続的に保存されたとき、所定の動作の実行ができないと判断することができる。
【0168】
一実施例によれば、エアロゾル生成装置10は、所定の動作の実行ができないと判断されたとき、ヒーター110に対する電力の供給を遮断することができる。エアロゾル生成装置10は、所定の動作の実行ができないと判断されたとき、入出力インターフェースに含まれた出力装置を介して、エアロゾル生成装置10の異常状態を示すメッセージを出力することができる。
【0169】
前記のように、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾル生成装置10で発生したエラーの履歴を効率的に管理することができる。
【0170】
また、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エアロゾル生成装置10で発生したイベントの履歴が保存されるメモリ14の保存空間を最大限に活用することができる。
【0171】
また、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、エラーが発生する前に発生したイベントの履歴を適切に管理することができる。
【0172】
図1図14を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置10は、エアロゾル生成物質を加熱するヒーター110と、前記エアロゾル生成装置10で発生したイベントの履歴を保存する複数の領域を含むメモリ14と、制御部17と、を含むことができる。前記複数の領域のそれぞれは、前記履歴が保存される複数の保存空間を含むことができる。前記制御部17は、所定のイベントの発生に基づいて、前記所定のイベントの履歴を、前記複数の領域のうちで保存領域として設定された所定の領域に保存することができる。前記所定のイベントが所定のエラーイベントに対応するとき、前記制御部は、前記保存領域を変更することができる。
【0173】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記所定のイベントが前記エラーイベントに対応するとき、前記所定領域に対するアップデートを制限し、前記複数の領域のうちで前記アップデートが制限された領域を除いた残りの領域のうちのいずれか一つを前記保存領域と決定することができる。
【0174】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記複数の領域の全てのアップデートが制限されたとき、前記アップデートが制限された手順によって前記保存領域を決定することができる。
【0175】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記所定領域の所定の保存空間に以前に発生したイベントの履歴が存在するとき、前記以前に発生したイベントの履歴を前記所定の保存空間から除去し、前記所定のイベントの履歴を前記所定保存空間に保存することができる。
【0176】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、前記所定の領域に含まれたすべての保存空間に前記履歴が存在するとき、前記履歴が保存された手順によって前記所定のイベントの履歴が保存される所定の保存空間を決定することができる。
【0177】
また、本開示の他の側面によれば、前記制御部17は、所定の個数以上のエラーイベントの履歴が前記複数の領域に保存されたとき、前記ヒーター110に対する電力の供給を遮断することができる。
【0178】
また、本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、入出力インターフェース11をさらに含むことができる。前記制御部17は、所定の個数以上のエラーイベントの履歴が前記複数の領域に保存されたとき、前記入出力インターフェース11を介して前記エアロゾル生成装置10の異常状態を示すメッセージを出力することができる。
【0179】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0180】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0181】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【図
図14
【国際調査報告】