(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240927BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240927BHJP
A24F 40/70 20200101ALI20240927BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/40
A24F40/70
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024519939
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 KR2022015647
(87)【国際公開番号】W WO2023068678
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0140613
(32)【優先日】2021-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0020942
(32)【優先日】2022-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、テフン
(72)【発明者】
【氏名】パク、チュオン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、ヒョンチン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、チュンホ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AC02
4B162AC12
4B162AC21
4B162AE02
(57)【要約】
エアロゾル生成装置が開示される。本開示のエアロゾル生成装置は、上部及び下部で開口した第1挿入空間を取り囲むヒーティングアセンブリーと、前記ヒーティングアセンブリーの下側に平行に配置され、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持するロウワーパイプと、前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持し、下側に延びて前記ヒーティングアセンブリーの周囲を覆い、前記ロウワーパイプの周囲と半径方向にオーバーラップする周囲を含むアッパーパイプと、前記オーバーラップ部分に対応する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちのいずれか一方に位置する投光部と、前記オーバーラップ部分に対応する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちの他方に位置し、前記投光部の内周面に一体に結合される光吸収部と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部及び下部で開口した第1挿入空間を取り囲むヒーティングアセンブリーと、
前記ヒーティングアセンブリーの下側に平行に配置され、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持するロウワーパイプと、
前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持し、下側に延びて前記ヒーティングアセンブリーの周囲を覆い、前記ロウワーパイプの周囲と半径方向にオーバーラップする周囲を含むアッパーパイプと、
前記オーバーラップ部分に対応する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちのいずれか一方に位置する投光部と、
前記オーバーラップ部分に対応する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちの他方に位置し、前記投光部の内周面に一体に結合される光吸収部と、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記アッパーパイプは前記ヒーティングアセンブリーの外周面及び前記ロウワーパイプの外周面を覆い、
前記光吸収部は前記ロウワーパイプに位置し、
前記投光部は前記アッパーパイプに位置し、前記光吸収部の外周面を取り囲む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記投光部は、前記投光部の周辺の前記アッパーパイプの厚さよりも小さい厚さを有する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記投光部は、前記アッパーパイプの周囲の外周面が半径内側方向に陥没することによって形成される、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記ヒーティングアセンブリーの上側に配置され、前記アッパーパイプの内周面から半径内側方向に突出して前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持するパイプフランジをさらに含む、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記ロウワーパイプは、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持する上面を有する、請求項5に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記ロウワーパイプは、前記第1挿入空間と連通し、前記第1挿入空間から下側に延びるように内部に形成された第2挿入空間を有する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記ロウワーパイプは、前記第2挿入空間の下端の少なくとも一部を覆うスティックサポートを含む、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記ロウワーパイプは、前記スティックサポートによって取り囲まれ、前記第2挿入空間と前記ロウワーパイプの外部とを連通させる連結流路をさらに含む、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記ロウワーパイプと前記アッパーパイプとは互いに上下方向にオーバーラップして支持する、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記ロウワーパイプは、前記ロウワーパイプの外周面から半径外側方向に突出して上側に配向される第1サポートリブを含み、
前記アッパーパイプは、前記アッパーパイプの内周面から半径内側方向に突出して下側に配向され、前記第1サポートリブと結合される第2サポートリブを含む、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記光吸収部は、前記投光部の内周面に融着した外周面を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記光吸収部の外周面は、前記投光部の外部から投射されるレーザービームを吸収するとき、前記投光部の内周面に融着する、請求項12に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記投光部は、光透過性プラスチックを含み、
前記光吸収部は、光吸収性プラスチックを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項15】
前記投光部は、30%以上の光透過率を有する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質又は物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であり得る。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/又はコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、空気が流動する構造の隙間をシーリングすることである。
【0005】
本開示のさらに他の目的は、構造を安定的に結合することである。
【0006】
本開示のさらに他の目的は、空気の流動効率を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によれば、上部及び下部で開口した第1挿入空間を取り囲むヒーティングアセンブリーと、前記ヒーティングアセンブリーの下側に平行に配置され、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持するロウワーパイプと、前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持し、下側に延びて前記ヒーティングアセンブリーの周囲を覆い、前記ロウワーパイプの周囲と半径方向にオーバーラップする周囲を含むアッパーパイプと、前記オーバーラップ部分に対応する位置で、前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちのいずれか一方に位置する投光部と、前記オーバーラップ部分に対応する位置で、前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちの他方に形成され、前記投光部の内周面に一体に結合される光吸収部と、を含むエアロゾル生成装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、空気が流動する構造の隙間をシーリングすることができる。
【0009】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、構造を安定的に結合することができる。
【0010】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、空気の流動効率を改善することができる。
【0011】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図5】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。同一又は類似の構成要素は相異なる図面に図示されていても同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0014】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみを考慮して使用されるものである。「モジュール」及び「部」は互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0015】
また、本明細書に開示された実施例の以降の説明において、関連した公知の技術についての具体的説明が本明細書に開示された実施例の要旨をあいまいにする可能性がある場合はその詳細な説明を省略する。また、添付図面は本明細書に開示された実施例を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面によって本明細書に開示された技術的思想が限定されない。したがって、添付図面は本開示の思想及び範囲に含まれるすべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0016】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0017】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0018】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0019】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置100は、バッテリー10、制御部20、及びヒーティングアセンブリー30のうちの少なくとも一つを含むことができる。
図2及び
図3を参照すると、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ40をさらに含むことができる。
【0020】
図1を参照すると、バッテリー10、制御部20及びヒーティングアセンブリー30が一列に配置され得る。
図2を参照すると、バッテリー10、制御部20、ヒーティングアセンブリー30及びカートリッジ40が一列に配置され得る。
図3を参照すると、カートリッジ40及びヒーティングアセンブリー30が互いに向き合うように平行に配置され得る。エアロゾル生成装置100の内部構造は図示のものに限定されない。
【0021】
エアロゾル生成装置100は挿入空間54を有し得る。挿入空間54はエアロゾル生成装置100の上側に開口し得る。挿入空間54は上下方向に長く延びる円筒形状を有し得る。挿入空間54にはスティック200が挿入され得る。
【0022】
ヒーティングアセンブリー30は挿入空間54の周辺に配置され得る。ヒーティングアセンブリー30は、挿入空間54を取り囲み、上下端で開口した円筒形状を有し得る。ヒーティングアセンブリー30は、挿入空間54に挿入されたスティック200の一側を取り囲むことができる。ヒーティングアセンブリー30は挿入空間及び/又は挿入空間54に挿入されたスティック200を加熱してエアロゾルを生成することができる。
【0023】
バッテリー10は、制御部20、ヒーティングアセンブリー30及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つが動作するように電力を供給することができる。バッテリー10は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0024】
制御部20は、エアロゾル生成装置100全般の動作を制御することができる。制御部20は、バッテリー10、ヒーティングアセンブリー20及びカートリッジ40のうちの少なくとも一つの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサー、モーターなどの動作を制御することができる。制御部20は、エアロゾル生成装置100の構成のそれぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるかを判断することができる。
【0025】
カートリッジ40は液体を貯蔵することができる。カートリッジ40は貯蔵された液体からエアロゾルを生成することができる。カートリッジ40で生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100に挿入されたスティック200を通過して使用者に伝達され得る。
【0026】
カートリッジ40は、液体を貯蔵する液体チャンバーと、エアロゾルが生成され、空気が通過する霧化チャンバーと、を含むことができる。カートリッジ40は、霧化チャンバーの内部に配置され、液体チャンバーから液体を受ける芯を含むことができる。カートリッジ40は、芯を加熱してエアロゾルを生成するヒーティングコイルを含むことができる。カートリッジ40の流入口に流入する空気は液体チャンバーを通過しながらエアロゾルを伴い、カートリッジ40の排出口を通して排出され得る。
【0027】
スティック200の下端は挿入空間54に挿入され、上端は挿入空間54から外部に露出され得る。使用者は、露出されたスティック200の上端を口で銜えて空気を吸入することができる。空気はエアロゾル生成装置100の内部を通過しながらエアロゾルを伴い、使用者に提供され得る。
【0028】
図4を参照すると、ロウワーパイプ52はアッパーパイプ51の下側から内側に挿入され得る。ヒーティングアセンブリー30はアッパーパイプ51の内側に挿入され得る。ヒーティングアセンブリー30はアッパーパイプ51の上端とロウワーパイプ52の上端との間に配置され得る。アッパーパイプ51及びロウワーパイプ52はヒーティングアセンブリー30を間に挟んで互いに結合され得る。
【0029】
図4及び
図5を参照すると、ヒーティングアセンブリー30は上下方向に延びるパイプ形状を有し得る。ヒーティングアセンブリー30は円筒形状を有し得る。ヒーティングアセンブリー30は内部に第1挿入空間541を形成することができる。第1挿入空間541は上下方向に延びる円筒形状を有し得る。第1挿入空間541は上下に開口し得る。第1挿入空間541の上端は外部に開口し得る。
【0030】
ヒーティングアセンブリー30は、ヒーティングボディー31を含むことができる。ヒーティングボディー31は上下方向に延びる円筒形状を有し得る。ヒーティングボディー31は第1挿入空間541を取り囲むことができる。ヒーティングボディー31は上下に開口し得る。ヒーティングボディー31は熱伝導性の良い材料で形成され得る。ヒーティングボディー31は発熱体33を支持することができる。
【0031】
ヒーティングアセンブリー30は、ヒーティングフランジ32を含むことができる。ヒーティングフランジ32はヒーティングボディー31と一体に形成され得る。ヒーティングフランジ32はヒーティングボディー31の上端から半径外側方向に突出し得る。ヒーティングフランジ32は円周方向に延びることができる。ヒーティングフランジ32はリング形状を有し得る。
【0032】
ヒーティングアセンブリー30は、発熱体33を含むことができる。発熱体33は上下方向に延びる円筒形状を有し得る。発熱体33はヒーティングボディー31の外周面を取り囲むことができる。発熱体33の内周面はヒーティングボディー31の外周面に接触して付着され得る。発熱体33の上端はヒーティングフランジ32によって覆われ得る。発熱体33は発熱して第1挿入空間541を加熱することができる。発熱体33は電気抵抗性発熱ヒーターであり得る。発熱体33は伝導性金属で形成され得る。
【0033】
ヒーティングアセンブリー30は、断熱層34を含むことができる。断熱層34は上下方向に延びる円筒形状を有し得る。断熱層34は発熱体33の外周面を取り囲むことができる。断熱層34は、発熱体33で発生した熱が第1挿入空間541ではなく外側に発散することを防止することができる。
【0034】
第1コネクタ35は発熱体33の下端から下側に長く延びることができる。第1コネクタ35は発熱体33と一体に形成され得る。第1コネクタ35は伝導性金属で形成され得る。第1コネクタ35は第2コネクタ36と連結され、第2コネクタ36はバッテリー10及び/又は制御部20と連結され得る。第2コネクタ36は第1コネクタ35に電力を伝送することができる。よって、発熱体33は電力を受けることができる。
【0035】
図4、
図6及び
図7を参照すると、ロウワーパイプ52の周囲521は上下方向に延びる円筒形状を有し得る。ロウワーパイプ52はアッパーパイプ51の下部に配置され得る。周囲521は側壁521と言える。
【0036】
ロウワーパイプ52は第2挿入空間542を有することができる。ロウワーパイプ52の周囲521は第2挿入空間542の周囲を取り囲むことができる。第2挿入空間542は上下に開口した円筒形状を有し得る。
【0037】
光吸収部523はロウワーパイプ52の上部周囲521の外周面に形成され得る。光吸収部523は周囲521の外周面に沿って円周方向に延びることができる。光吸収部523は「C」形又は「O」形を有することができる。光吸収部523は半径外側方向に配向され得る。
【0038】
第1サポートリブ525はロウワーパイプ52の周囲521の外周面の上部に形成され得る。第1サポートリブ525は光吸収部523の周辺に形成され得る。第1サポートリブ525は光吸収部523の上端及び/又は下端から半径外側方向に突出して上側に配向され得る。しかし、第1サポートリブ525の位置はこれに限定されない。第1サポートリブ525は光吸収部523に沿って円周方向に延びることができる。第1サポートリブ525は周囲521で段差を形成することができる。
【0039】
ロウワーパイプ52の周囲521の上面522は周囲521に沿って円周方向に延びることができる。上面522はロウワーパイプ52の上側に配向され得る。上面522は「C」形又は「O」形を有することができる。
【0040】
ヒーターサポートリブ526はロウワーパイプ52の周囲521の上端部に形成され得る。ヒーターサポートリブ526は、ロウワーパイプ52の周囲521の内周面の上端部が半径外側方向に陥没することによって形成され得る。ヒーターサポートリブ526はロウワーパイプ52の周囲521の内周面の上端部に段差を形成することができる。ヒーターサポートリブ526は上面522に隣接し得る。ヒーターサポートリブ526は半径内側方向に第2挿入空間542と向き合うことができる。
【0041】
ロウワーパイプ52の周囲521の一側は半径内側方向に陥没することによって陥没溝5244を形成することができる。陥没溝5244はロウワーパイプ52の周囲521の上面522まで延びることができる。陥没溝5244は「C」形の光吸収部523の両端の間に形成され得る。ロウワーパイプ52の周囲521の一側は開口してコネクティングホール5243を形成することができる。コネクティングホール5243は陥没溝5244の下側に位置し得る。第1コネクタ35は陥没溝5244に挿入されて配置され得る。第1コネクタ35及び第2コネクタ36はコネクティングホール5243を通過し、互いに連結され得る。
【0042】
ベース528はロウワーパイプ52の周囲521の下端の外周面から半径外側方向に突出し得る。ベース528は周囲521に沿って円周方向に延びることができる。
【0043】
サポートバー529はベース528からロウワーパイプ52の周囲521に沿って上側に長く延びることができる。サポートバー529は周囲521から半径外側方向に突出し得る。サポートバー529はロウワーパイプ52の両側に形成され得る。
【0044】
流入口5422はロウワーパイプ52の周囲521の一側下部が開口することによって形成され得る。流入口5422は連結流路5421(
図8参照)と連通し得る。カートリッジ40(
図2及び
図3参照)は流入口5422と連通し得る。よって、カートリッジ40を通過してカートリッジ40の排出口を通して排出される空気及び/又はエアロゾルは流入口5422に流入し得る。
【0045】
図4及び
図8~
図10を参照すると、アッパーパイプ51は中空形状を有し得る。アッパーパイプ51は中空を取り囲む円筒形の内周面を有し得る。中空は上側に開口してオープニング514を形成することができる。オープニング514はアッパーパイプ51の上端が開口することによって形成され得る。オープニング514はパイプフランジ516によって取り囲まれ得る。オープニング514は第1挿入空間541の上側に対応する位置で第1挿入空間541と連通し得る。
【0046】
アッパーパイプ51の周囲510は上下方向に長く延びることができる。アッパーケース51の周囲510は、上側周囲511と、上側周囲511の下側に位置する下側周囲512と、を含むことができる。周囲510は側壁510と言える。上側周囲511は上側壁511と言える。下側周囲512は下側壁512と言える。
【0047】
アッパーパイプ51の上側周囲511の内周面はヒーティングアセンブリー30の外周面を取り囲むことができる。アッパーパイプ51の下側周囲512の内周面はロウワーパイプ52の周囲521の上部外周面を取り囲むことができる。
【0048】
フランジ516はアッパーパイプ51の上端に一体に形成され得る。パイプフランジ516はヒーティングアセンブリー30の上側に位置し得る。パイプフランジ516はアッパーパイプ51の上側周囲511の上端内周面から半径内側方向に突出し得る。パイプフランジ516は円周方向に延びることができる。パイプフランジ516はヒーティングアセンブリー30の上端を支持することができる。パイプフランジ516はヒーティングボディー31の上端又はヒーティングフランジ32を支持することができる。パイプフランジ516はヒーティングアセンブリー30の周囲と上下方向にオーバーラップし得る。
【0049】
アッパーパイプ51の周囲510はヒーティングアセンブリー30の下側に延びることができる。アッパーパイプ51の周囲510は、ロウワーパイプ52の周囲521と半径方向にオーバーラップする部分を含むことができる。結合部513、523はアッパーパイプ51の周囲510とロウワーパイプ51の周囲521とが半径方向にオーバーラップする部分に形成され得る。結合部513、523はヒーティングアセンブリー30に隣接し得る。
【0050】
ロウワーパイプ52の周囲521の外周面はアッパーパイプ51の下側周囲510の内周面によって取り囲まれ得る。ロウワーパイプ52の周囲521の上端部はパイプフランジ516よりも下側に位置し得る。
【0051】
アッパーパイプ51の上端部又はパイプフランジ516はヒーティングアセンブリー30の上端を支持することができる。ロウワーパイプ52の周囲521の上端部又はヒーターサポートリブ526はヒーティングアセンブリー30の下端を支持することができる。ヒーターサポートリブ526はヒーティングアセンブリー30の下端の周囲に沿って円周方向に延びることができる。ヒーティングボディー31の内周面はロウワーパイプ52の周囲521の内周面に平行であり得る。
【0052】
アッパーパイプ51の上側周囲511はヒーティングアセンブリー30の周囲から外側に離隔してエアギャップ37を形成することができる。発熱体33とアッパーパイプ51の上側周囲511との間には断熱層34及びエアギャップ37が形成され得る。
【0053】
よって、ヒーティングアセンブリー30を安定的に支持することができる。また、ヒーティングアセンブリー30で発生した熱が装置を熱変形させることを防止することができる。
【0054】
第2挿入空間542は第1挿入空間541の下側に位置し得る。第2挿入空間542は第1挿入空間541と連通し得る。第2挿入空間542の周囲は第1挿入空間541の周囲に対応し得る。第1挿入空間541と第2挿入空間542とは連続した円筒形状を形成することができる。第2挿入空間542は第1挿入空間541から下側に延びることができる。挿入空間54は、第1挿入空間541及び第2挿入空間542を含むことができる。スティック200(
図1~
図3参照)は挿入空間54に挿入され得る。第1挿入空間541の高さは挿入空間54に挿入されたスティック200(
図1~
図3参照)の内部に含まれた媒質の高さに対応し得る。よって、発熱体33はスティック200の媒質を加熱してエアロゾルを生成することができる。
【0055】
ロウワーパイプ52は、スティックサポート527を含むことができる。スティックサポート527は第2挿入空間542の下端の少なくとも一部を覆うことができる。スティックサポート527はロウワーパイプ52の周囲521の下部の内周面から半径内側方向に突出し得る。スティックサポート527はロウワーパイプ52の周囲521の内周面に沿って円周方向に延びることができる。挿入空間54に挿入されたスティック200(
図1~
図3参照)の下端はスティックサポート527によって支持され、よってそれ以上の挿入が制限され得る。
【0056】
連結流路5241は第2挿入空間542の下側に形成され得る。連結流路5241はスティックサポート527によって取り囲まれ得る。連結流路5241は第2挿入空間542から下側に延びることができる。連結流路5241は第2挿入空間542と流入口5242との間に位置し得る。連結流路5241の上端は第2挿入空間542と連通し得る。連結流路5241の下部の一側は流入口5242と連通し得る。流入口5242に流入した空気及び/又はエアロゾルは連結流路5241を通過し、挿入空間54に挿入されたスティック200(
図1~
図3参照)に供給され得る。
【0057】
結合部513、523は、投光部513と、光吸収部523とを含むことができる。投光部513はロウワーパイプ52及びアッパーパイプ51のうちのいずれか一方に形成され、光吸収部523はロウワーパイプ52及びアッパーパイプ51のうちの他方に形成され得る。
【0058】
例えば、投光部513はアッパーパイプ51の周囲510の一側に形成され、光吸収部523はロウワーパイプ52の周囲521の一側に形成され得る。投光部513と光吸収部523とは半径方向に互いにオーバーラップし、互いに接触し得る。光吸収部523は投光部513の内周面に結合され得る。光吸収部523の外周面と投光部513の内周面とは互いに対応する形状に円周方向に延びることができる。
【0059】
他の例として、アッパーパイプ51の周囲510はロウワーパイプ52の周囲521の内周面に配置され、投光部513はロウワーパイプ52の周囲に形成され、光吸収部523はアッパーパイプ51の周囲510に形成され得る(
図11及び
図12参照)。
【0060】
投光部523はアッパーパイプ51の上側周囲511と下側周囲512との間に形成され得る。投光部513は光透過性を有し得る。例えば、投光部513は光透過性を有するプラスチックで形成され得る。レーザービームLは投光部513を透過することができる。投光部513の光透過率は30%以上であり得る。
【0061】
光吸収部523はロウワーパイプ52の周囲521の上端部に形成され得る。光吸収部523は光吸収性を有することができる。例えば、光吸収部523は光吸収性を有するプラスチックで形成され得る。レーザーは光吸収部523を透過することができない。
【0062】
光吸収部523の外周面と投光部513の内周面とはレーザーウェルディング(lazer-weilding)工法によって互いに結合され得る。レーザービームLは投光部513の外部から光吸収部523に向かって照射され得る。照射されたレーザービームLは投光部513を透過して光吸収部523の外周面に吸収され得る。光吸収部523の外周面はレーザービームLを吸収して発熱及び溶融することができる。光吸収部523の溶融熱は透過材513の内周面を加熱及び溶融させることができる。ここで、投光部513の内周面と光吸収部523の内周面とは圧力によって密着することができる。よって、投光部513の内周面と光吸収部523の外周面とが互いに溶接及び密着して一体に結合され得る。
【0063】
よって、他の結合方法に比べて、ロウワーパイプ52とアッパーパイプ51との間を精密で安定的に結合又はシーリングすることができ、液体などの異物や空気がロウワーパイプ52とアッパーパイプ51との間の隙間に流入することを防止することができる。また、挿入空間54を通過する空気の流動効率を改善することができる。また、自動化工程によって加工性を改善することができる。
【0064】
半径方向を基準に、投光部523の厚さは、周辺に形成されたアッパーパイプ51の周囲510の厚さよりも小さくてもよい。投光部523の厚さはアッパーパイプ51の上側周囲511及び下側周囲512の厚さよりも小さくてもよい。投光部523は、アッパーパイプ51の周囲510の外周面が半径内側方向に陥没することによって形成され得る。
【0065】
よって、溶接される部位である投光部523を透過するレーザービームLの透過性を増大させることができる。
【0066】
ロウワーパイプ52の外周面とアッパーパイプ51の内周面とは互いに上下方向にオーバーラップして支持することができる。ロウワーパイプ52は、周囲521の外周面から半径外側方向に突出する第1サポートリブ525を含むことができる。第1サポートリブ525は上側に配向され得る。第1サポートリブ525は円周方向に延びることができる。第1サポートリブ525は光吸収部523の上側又は下側に隣接して形成され得る。第1サポートリブ525はロウワーパイプ52の周囲521の外周面に段差を形成することができる。
【0067】
アッパーパイプ51は、周囲510の内周面から半径内側方向に突出する第2サポートリブ515を含むことができる。第2サポートリブ515は下側に配向され得る。第2サポートリブ515は円周方向に延びることができる。第2サポートリブ515は投光部513の内周面の上側及び/又は下側に隣接して形成され得る。第2サポートリブ515はアッパーパイプ51の周囲510の内周面に段差を形成することができる。
【0068】
第1サポートリブ525と第2サポートリブ515とは互いに対応する位置に形成され得る。第2サポートリブ515は第1サポートリブ515と接触するか又は結合することができる。第2サポートリブ515と第1サポートリブ525とは互いに上下方向に支持することができる。
【0069】
図1~
図9を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置100は、上部及び下部で開口した第1挿入空間を取り囲むヒーティングアセンブリーと、前記ヒーティングアセンブリーの下側に平行に配置され、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持するロウワーパイプと、前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持し、下側に延びて前記ヒーティングアセンブリーの周囲を覆い、前記ロウワーパイプの周囲と半径方向にオーバーラップする周囲を含むアッパーパイプと、前記オーバーラップに対する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちのいずれか一方に位置する投光部と、前記オーバーラップに対する位置で前記ロウワーパイプ及び前記アッパーパイプのうちの他方に形成され、前記投光部の内周面に一体に結合される光吸収部と、を含むことができる。
【0070】
本開示の他の側面によれば、前記アッパーパイプは、前記ヒーティングアセンブリーの外周面及び前記ロウワーパイプの外周面を覆い、前記光吸収部は前記ロウワーパイプに位置し、前記投光部は前記アッパーパイプに位置し、前記光吸収部の外周面を取り囲むことができる。
【0071】
本開示の他の側面によれば、前記投光部は、前記投光部の周辺の前記アッパーパイプの周囲の厚さよりも小さい厚さを有し得る。
【0072】
本開示の他の側面によれば、前記投光部は、前記アッパーパイプの周囲の外周面が半径内側方向に陥没することによって形成され得る。
【0073】
本開示の他の側面によれば、前記光吸収部は前記投光部の内周面と融着した外周面を有し得る。
【0074】
本開示の他の側面によれば、前記光吸収部の外周面は、前記投光部の外部から透過されたレーザービームを吸収するとき、前記投光部の内周面に融着し得る。
【0075】
本開示の他の側面によれば、前記投光部は光透過性プラスチックで形成され、前記光吸収部は光吸収性プラスチックで形成され得る。
【0076】
本開示の他の側面によれば、前記投光部は、30%以上の光透過率を有し得る。
【0077】
本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成装置は、前記ヒーティングアセンブリーの上側に配置され、前記アッパーパイプの内周面から半径内側方向に突出して前記ヒーティングアセンブリーの上端を支持するパイプフランジをさらに含むことができる。
【0078】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプは、前記ヒーティングアセンブリーの下端を支持する上面を有し得る。
【0079】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプは、前記第1挿入空間と連通し、前記第1挿入空間から下側に延びるように内部に形成された第2挿入空間を有し得る。
【0080】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプは、前記第2挿入空間の下端の少なくとも一部を覆うスティックサポートを含むことができる。
【0081】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプは、前記スティックサポートによって取り囲まれ、前記第2挿入空間と前記ロウワーパイプの外部とを連通させる連結流路を含むことができる。
【0082】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプと前記アッパーパイプとは互いに上下方向にオーバーラップして支持することができる。
【0083】
本開示の他の側面によれば、前記ロウワーパイプは、前記ロウワーパイプの外周面から半径外側方向に突出して上側に配向される第1サポートリブを含み、前記アッパーパイプは、前記アッパーパイプの内周面から半径内側方向に突出して下側に配向され、前記第1サポートリブと結合される第2サポートリブを含むことができる。
【0084】
前述した本開示の特定の実施例又は他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素又は全ての要素は構成又は機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0085】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0086】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/又は配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/又は配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。
【国際調査報告】