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特表2024-536311トレイとフードとの高速入れ子式嵌合
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】トレイとフードとの高速入れ子式嵌合
(51)【国際特許分類】
   B65B 7/28 20060101AFI20240927BHJP
   B65B 5/06 20060101ALN20240927BHJP
【FI】
B65B7/28 F
B65B5/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024520001
(86)(22)【出願日】2023-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 US2023061618
(87)【国際公開番号】W WO2023154637
(87)【国際公開日】2023-08-17
(31)【優先権主張番号】63/309,286
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ルアーズ、アンリ・テオ・レオニー
(72)【発明者】
【氏名】ツィアントーニ・リベラトーリ、アンドレア
【テーマコード(参考)】
3E003
3E049
【Fターム(参考)】
3E003AA01
3E003AB01
3E003BA04
3E003BA07
3E003BB04
3E003BC02
3E003BD03
3E003CA01
3E003CB03
3E003CB05
3E003DA01
3E003DA05
3E049AA02
3E049AB03
3E049BA04
3E049CA01
3E049CA06
3E049DA01
3E049EA01
3E049EB02
3E049EC03
(57)【要約】
フードがトレイに嵌合される、製品を梱包するプロセス。フード頂部は、トレイが運ばれている機械方向に対して、ある角度で配向される。フードは、後続パネルをトレイと係合させる前に、先行パネルが移動している間に、フードの先行パネルとトレイとの間の接触を開始することによって、トレイと係合される。トレイが機械方向に運ばれるにつれて、トレイは、フードの先行パネルによってフードを捕捉し、フードの残りの部分が、その後トレイに嵌合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(1)を梱包するためのプロセスであって、
前記製品が、基材処理組成物(2)である前記製品を製造する工程と、
トレイ搬送システム(120)を提供する工程と、
前記トレイ搬送システムの中又は上で移動可能なトレイ(10)を提供する工程と、
機械方向(MD)に、前記トレイ搬送システムを介して、トレイ速度(TV)で前記トレイを移動させる工程と、
分配システム(130)を提供する工程と、
前記分配システムを介して、前記製品を前記トレイに分配する工程と、
前記トレイ搬送システムの上方かつ前記分配システムの下流に、フード係合システム(140)を提供する工程と、
前記フード係合システム内で移動可能なフード(60)を提供する工程であって、前記フードが、先行パネル(70)と、前記先行パネルの反対側かつ上流にある後続パネル(80)と、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在するフード頂部(90)と、を備え、前記フード頂部が、前記機械方向に対して約0.5度~約20度の角度(β)で配向されている、工程と、
前記フード係合システムを介して、前記フードを前記トレイと係合させて、前記トレイを閉じて、閉じられた梱包容器(110)を形成する工程であって、前記後続パネルを前記トレイと係合させる前に、前記先行パネルが移動している間に、前記先行パネルと前記トレイとの間の接触を開始することによって、前記トレイが前記機械方向に移動している間に、前記フードが前記トレイと係合される、工程と、
前記閉じられた梱包容器を出荷する工程と、を含む、プロセス。
【請求項2】
前記フード係合システムが、
前記搬送システムに向かって、かつ前記搬送システムに対して前記角度で配向されたフード進行経路を備え、前記フード進行経路が、互いに対向する2つのフード駆動部(220)の間に配置されており、前記フード駆動部が、前記フードと接触することによって前記フードを移動させる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
各フード駆動部が、ベルト、ローラ、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記先行パネルが、前記トレイ搬送システムに沿った合流場所(150)において、前記トレイと最初に係合され、前記フード係合システムが、前記合流場所において又は前記合流場所の下流において、前記トレイ搬送システムの上方にフードガイド(160)を更に備え、前記フードガイドが、前記合流場所におけるよりも、前記合流場所の下流において前記トレイ搬送システムの近くにあり、前記フードガイドが、前記フード頂部と接触して、前記フードを前記トレイ上に入れ子式に嵌合させる、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記フードが、前記先行パネルと前記後続パネルとの間に延在する一対の対向するフード側周辺縁部(100)を有し、前記トレイが、前記トレイの頂部開口部(12)を画定する周辺リム(15)を有し、前記先行パネルが最初に前記トレイと接触するときに、各フード側周辺縁部の約5%~約50%が、前記周辺リムの下方にある、請求項1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
前記フード係合システムを介して、前記フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
前記先行パネルが前記トレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が前記周辺リムの下方にあるように、前記フードの検出された位置に応じて、前記トレイ速度を変更する工程と、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
前記フード係合システムを介して、前記フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
前記先行パネルが前記トレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が前記周辺リムの下方にあるように、前記トレイの検出された位置に応じて、前記基準速度を変更する工程と、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項8】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前記前側面とは反対側の後側面(50)であって、前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面及び後側面と、
前記トレイ(15)の頂部開口部を画定する周辺リム(15)と、
前記前側面に沿って前記周辺リムから延在する前側面フラップ(46)と、
前記後側面に沿って、前記周辺リムから延在する後側面フラップ(56)と、を備え、
前記プロセスが、前記フードを前記トレイと係合させる前に、前記前側面フラップ及び前記後側面フラップを前記頂部開口部から離れるように折り曲げ、かつ前記フードを前記トレイと係合させる間に、前記前側面フラップ及び前記後側面フラップを保持し続ける工程を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
前記フードが、前側パネル(170)と、前記前側パネルとは反対側の後側パネル(180)と、を更に備え、前記前側パネル及び前記後側パネルが、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在しており、前記前側パネルが、前記前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップ(172)を備え、前記後側パネルが、前記後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップ(182)を備え、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップが、前記前側パネルと前記後側パネルとの間にある、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
前記トレイ及び前記フードが、コルゲートを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項11】
複数の前記トレイが、前記トレイ間のピッチ(P)で前記トレイ搬送システム内に提供され、前記トレイ間の前記ピッチが、一定ではなく、かつ個別に制御される、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項12】
前記トレイ搬送システムが、複数のリニアモータ車両(230)を備え、前記機械方向に直交して配向された拘束プレート(240)が、各リニアモータ車両に取り付けられており、各前記トレイが、隣接するリニアモータ車両の拘束プレートによって保持される、請求項1~11のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項13】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前記前側面とは反対側の後側面(50)であって、前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面及び後側面と、を備え、
前記トレイが、前記機械方向と一致する長手方向軸(L)を有し、前記前側面及び前記後側面が、前記長手方向軸から離れるように外向きに湾曲している、請求項1~12のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項14】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面(40)及び後側面(50)と、を備え、
前記トレイが、前記機械方向と一致する長手方向軸(L)を有し、前記前側面及び前記後側面は、前記先行パネルと前記トレイとが接触したときに、前記長手方向軸から離れるように外向きに湾曲しており、
前記フードは、前記フードが前記トレイと係合されるにつれて、前記前側面及び前記後側面を互いに向かって前記長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、前記トレイと係合される、請求項1~13のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項15】
前記フードが、前側パネル(170)と、前記前側パネルとは反対側の後側パネル(180)と、を更に備え、前記前側パネル及び前記後側パネルが、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在し、前記前側パネルが、前記前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップ(172)を備え、前記後側パネルが、前記後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップ(182)を備え、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップが、前記前側パネルと前記後側パネルとの間にあり、前記フードは、前記フードが前記先行パネルから前記後続パネルまで前記トレイと係合されるにつれて、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップを用いて、前記前側面及び前記後側面を互いに向かって前記長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、前記トレイと係合される、請求項14に記載のプロセス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
トレイ及びフードを組み立てるためのプロセス。
【背景技術】
【0002】
トレイ及びフードの高速入れ子式嵌合は、梱包ラインの生産性に影響を与え得る重要なプロセスである。一般に、板紙又はコルゲートのトレイ及びフードは、互いに入れ子式に係合して、トレイに品物が充填された後に閉じられたた梱包容器を形成する。トレイ及びフードのうちの一方又は両方が割り出されるプロセスが一般的である。トレイ及びフードを一緒に入れ子式に嵌合するための割り出しプロセスにおいて、トレイ及びフードのうちの一方又は両方は、開始及び停止を有する移動を受ける。
【0003】
割り出しプロセスの1つのタイプでは、充填されたトレイがフードステーションに移動され、トレイにフードが入れ子式に嵌合されている間、静止している。フードがトレイに嵌合された後、トレイ及びフードはフードステーションから離れるように移動する。別の割り出しプロセスでは、フードはフードステーション内に移動し、トレイがフードに入れ子式に嵌合されている間、静止している。トレイがフードに嵌合された後、トレイ及びフードはフードステーションから離れるように移動される。
【0004】
割り出しプロセスは、低速な傾向がある。移動している物品の開始、停止、及び移動制御は時間を要する。時間は、開始から加速を大きくし、停止前に減速を大きくし、移動中の速度を大きくすることを実施することによって、短縮することができる。急激な開始又は停止は、プロセスを実行する装置の移動している部分の運動量の変化、及びプロセス中に移動している物品の運動量の変化によって、かなりの力を生成することがある。したがって、割り出しプロセスをどれだけ速く実行することができるかには、実用における限界がある。
【0005】
典型的な製品梱包プロセスでは、平坦なブランクが構築されて、トレイ及びフードを形成する。平坦なブランクは、板紙又はコルゲートで構造される。様々なパネル、フラップ、タブ、及びスロットなどを有する平坦なブランクは、板紙又はコルゲートを折り曲げることによって変形されて、平坦なブランクを三次元構造体に変換する。接着剤、連動タブ及びスロット、並びに摩擦を使用して、パネル及びフラップを位置付け、トレイ及びフードの構造的一体性を維持する。板紙又はコルゲートが折り曲げられると、折り曲げ線の近く及び折り曲げ線で応力が発生する。これらの応力は、トレイ及びフードの構築及び組み立てが完了する前に完全に消散しない可能性がある。残留応力は、特に支持されていない大きいパネルに対して、トレイ及びフードの様々なパネル及びフラップの反りをもたらす可能性がある。トレイ及びフードの反りは、トレイ及びフードを構築するパネル及びフラップの寸法が互いに異なる場合があるため、互いに一致しない場合がある。反りのこの不一致は、特にフードをトレイに嵌合するための公差が小さい場合、割り出しプロセスを使用してフードをトレイに嵌合することを複雑にする可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの制限を考慮すると、トレイとフードとを入れ子式に嵌合させるための高速プロセスに対する未解決のニーズが存在し続けている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
製品(1)を梱包するためのプロセスであって、製品を製造する工程であって、製品が基材処理組成物である、工程と、トレイ搬送システム(120)を提供する工程と、トレイ搬送システムの中又は上で移動可能なトレイ(10)を提供する工程と、トレイ搬送システムを介して、トレイをトレイ速度(tray velocity、TV)で機械方向(machine direction、MD)に移動させる工程と、分配システムを提供する工程と、分配システムを介して製品をトレイに分配する工程と、
トレイ搬送システムの上方かつ分配システムの下流に、フード係合システムを提供する工程と、フード係合システム内で移動可能なフード(60)を提供する工程であって、フードが、先行パネル(70)と、先行パネルの反対側かつ上流にある後続パネル(80)と、先行パネルから後続パネルまで延在するフード頂部(90)と、を含み、フード頂部が、機械方向に対して約0.5度~約20度の角度(b)で配向されている、工程と、フード係合システムを介してフードをトレイと係合させて、トレイを閉じて、閉じられた梱包容器(110)を形成する工程であって、後続パネルをトレイと係合させる前に、先行パネルが移動している間に、先行パネルとトレイとの間の接触を始めることによって、トレイが機械方向に移動している間に、フードがトレイと係合される、工程と、閉じられた梱包容器を出荷する工程と、を含む、プロセス。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】トレイである。
図2】フードである。
図3】フードが嵌合されたトレイである。
図4A】トレイに漸進的に嵌合されているフードを例解する。
図4B】トレイに漸進的に嵌合されているフードを例解する。
図4C】トレイに漸進的に嵌合されているフードを例解する。
図4D】トレイに漸進的に嵌合されているフードを例解する。
図5】製品をトレイ内に分配し、フードをトレイに嵌合して梱包容器を閉じるための梱包ラインである。
図6】フラップを有するトレイである。
図7】前側パネル及び後側パネルに沿った内向き折り曲げフラップを有するフードの断面図である。
図8】フードをトレイに固定するための、内向き折り曲げフラップへのフラップの嵌合を例解する断面図である。
図8A】フードをトレイに固定するための、内向き折り曲げフラップへのフラップの嵌合を例解する、図8に記された部分図である。
図9】ユーザが梱包容器を開くために内向き折り曲げフラップにアクセスすることができるように、フードに孔が提供された梱包容器である。
図10】トレイによって捕捉されるべきフードを供給するためのフード係合システムである。
図11】トレイ搬送システムである。
図12】フードがトレイによって捕捉された後に、フードをトレイに入れ子式に嵌合するためのバンパーシステムを例解する。
図13】基材処理組成物である製品を例解する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
トレイにフードを入れ子式に嵌合するための高速プロセスが、本明細書に説明される。プロセスは、製品を梱包するためのエンドツーエンドプロセスの一部とすることができる。製品は、互いに入れ子式に嵌合されたトレイ及びフードを含む板紙又はコルゲート梱包容器で出荷することができるタイプの任意の製品とすることができる。製品は、基材処理組成物とすることができる。製品は、洗濯処理組成物、硬質表面処理組成物、洗濯機処理組成物、毛髪処理組成物、皮膚処理組成物、口腔ケア組成物、化粧品組成物、爪処理組成物、空気処理組成物、食器処理組成物、使い捨て吸収性物品、及び局所又は摂取ヘルスケア組成物から選択される基材処理組成物とすることができる。基材処理組成物は、界面活性剤、漂白剤、布地柔軟剤、及びこれらの組み合わせから選択される成分を含むことができる。
【0010】
プロセスにおいて用いられるトレイ10が図1に示されている。トレイ10及びフードは、板紙又はコルゲートで形成することができる。板紙及びコルゲート材料は、パルプを含むことができる。板紙又はコルゲートは、1mm~約3mmの厚さを有することができる。板紙又はコルゲートは、積層体とすることができる。板紙又はコルゲートは、パルプを含むことができる。板紙又はコルゲートは、着色剤、防腐剤、可塑剤、紫外線安定剤、酸素、香料、再生材料、防湿材、及びこれらの組み合わせを含むことができる。コルゲートは、2枚の板紙シートの間に配置された縦溝付き層を有する2枚の板紙シートの積層体を含むことができる。トレイ10及びフードの各々は、トレイ10又はフードの面、及び面又はパネルから延在するフラップのパターンを有するダイカット板紙又はコルゲートの単一片とすることができる。トレイ10又はフードは、フラップの組み合わせ、又はフラップと面若しくはパネルとの組み合わせを接合してトレイ10又はフードを構築することによって、構築することができる。フラップ及び又は面若しくはパネルは、接着、熱結合、スロットへのタブの嵌合、及び連動構造体の係合によって互いに接合することができる。
【0011】
トレイ10は、機械方向MDに運ぶことができる。トレイ10は、先行面20と、先行面の上流にある後続面30と、を備えることができる。トレイ10は、前側面40と、前側面40とは反対側の後側面50と、を有することができる。前側面40及び後側面50は、機械方向MDにおいて先行面20から後続面30まで延在する。トレイ10は、トレイ10の頂部開口部を画定する周辺リム15を備えることができる。トレイ10は、機械方向MDと一致する長手方向軸Lを有することができる。
【0012】
プロセスにおいて用いられるフード60が図2に示されている。フード60は、板紙又はコルゲートで形成することができる。フード60は、先行パネル70と、先行パネル70の反対側かつ上流にある後続パネル80と、先行パネル70から後続パネル80まで延在するフード頂部90と、を備えることができる。フード60は、一対の対向するフード側周辺縁部100を備えることができる。フード60は、トレイ10に入れ子式に嵌合されて、閉じられた梱包容器110(図3)を形成することができる。フード60がコルゲートで製造される場合、縦溝は、フード頂部90と先行パネル70との間、及びフード頂部90と後続パネル70との間の折り曲げ線と位置合わせされるか、又は実質的に位置合わせされ得る。このような配設は、フード頂部90と先行パネル70及び後続パネル70との間に鋭い折り曲げ線を提供することができる。
【0013】
フード60は、図4A図4Dに例解される組み立てプロセスに続いて、トレイ10に入れ子式に嵌合することができる。フード60は、トレイ10を搬送するトレイ搬送システムの上方にある、フード係合システム内で移動可能であり得る。トレイ10は、機械方向MDに移動していることを理解されたい。フード60はまた、機械方向MDにおけるフード60の速度成分が、機械方向MDに直交する方向におけるフード60の速度成分よりも大きくなるように移動している。機械方向MDにおけるフード60の速度成分は、機械方向MDに直交する方向におけるフード60の速度成分よりも5倍、7倍、10倍、15倍、又は20倍大きくあり得る。フード60は、機械方向MDの上方で、約0.5度~約20度、任意選択的に約0.5度~約10度、任意選択的に約1度~約5度、任意選択的に約4度の接近角度bでトレイ10に接近することができ、接近角頂点は、機械方向MDの下流に配向されている。
【0014】
フード60は、図4Bに示されるように、フード60がトレイ10に最初に接触する直前に、機械方向MDにトレイ10を導く。フード60の後続パネル80をトレイ10と係合させる前に、先行パネル70が移動している間に、フード60の先行パネル70とトレイ10とを接触させることによって、トレイ10が機械方向MDに移動している間に、フード60がトレイ10と係合される。動作中、フード60は、トレイ10に向かって供給され、これにより、フードの先行パネル70が、機械方向においてトレイ10上の先行位置にあり、トレイ10の先行面20が、フード60の先行パネル70に追いついて接触する。トレイ10の先行面20がフード60の先行パネル70と接触すると、フード60の後続パネル80がトレイ10の後続面30に向かって傾き、図4Cに示されるように、フード60の後続パネル80が、トレイ10の後続面30の上方に嵌合されるべき位置に位置付けられる。フード60の先行パネル70及び後続パネル80の両方が、それぞれトレイ10の先行面20及び後続面30の上方に位置付けられた状態で、フード60は、図4Dに示されるように、梱包容器を閉じるためにトレイ10と完全に係合する位置にある。フード60とトレイ10とが合流してフード60とトレイ10とを完全に係合する場所の下流に、機構が提供され得る。
【0015】
フード60は、フード60の先行パネル70と後続パネル80との間に延在する一対の対向するフード側周辺縁部100を有することができる。トレイ10は、トレイ10の頂部開口部12を画定する周辺リム15を有することができる。フード60の先行パネル70がトレイ10の先行面20に最初に接触するとき、各フード側周辺縁部の約5%~約50%、任意選択的に約10%~約40%、任意選択的に約15%~約30%、任意選択的に約10%~約25%が、トレイ10の周辺リム15の下方にある。フード60及びトレイ10をそのように位置付けることによって、フード60はトレイ10に対してわずかに傾けられ、トレイ10がフード60に追いつくにつれて、トレイ10がフード60を捕らえるのに十分なフード60がトレイ10と係合し、フード60がトレイ10の上方の定位置に滑り込むことができ、又はフード60を更に操作して、フード60をトレイ10とより完全に係合させることができる。
【0016】
フード係合システムは、基準速度RVでフード60を移動させる。基準速度RVは、一定又は可変であり得、かつ0ではない。同様に、トレイ搬送システムは、トレイ10をトレイ速度TVで機械方向MDに移動させる。トレイ速度TVは、一定又は可変であり得、かつ0ではない。フード係合システム及びトレイ搬送システムのうちの一方又は両方は、フードの基準速度RV及び/又はトレイのトレイ速度TVがそれぞれ制御され得るように、制御部を有し得る。制御システムは、プログラマブルロジックコントローラを通して接続されたカメラ、画像取得システム、及び画像解析ソフトウェアを含む視覚システムを用いることができる。視覚システムは、部品を測定し、部品の位置を検証し、部品の形状を認識することが可能であり得る。視覚システムからの入力に基づいて、制御システムは、フードの基準速度RV及びトレイ速度TVを変更することによって、プロセスに影響を与えることができる。任意選択的に、フード及びトレイの部品の有無、並びに組み立て機器の要素の位置を検出するために、1つ以上のフォトアイが提供され得、制御システムは、そのような入力を受信し、そのような入力に基づいてフード係合システムを動作させることができる。
【0017】
任意選択的に、トレイ速度TVは、フード60の検出された位置に応じて変更され得、これにより、先行パネル70が最初にトレイ10と接触するときに、各フード側周辺縁部100の約5%~約50%、任意選択的に約10%~約40%、任意選択的に約15%~約30%、任意選択的に約10%~約25%は、周辺リム15の下方にある。更に任意選択的に、フード60の基準速度(reference velocity、RV)は、トレイ10の検出された位置に応じて変更され得、これにより、先行パネル70が最初にトレイ10と接触するときに、各フード側周辺縁部100の約5%~約50%、任意選択的に約10%~約40%、任意選択的に約15%~約30%、任意選択的に約10%~約25%は、周辺リム15の下方にある。
【0018】
基準速度RV及びトレイ速度TVのうちの一方又は両方を変更することは、フードの先行パネル70がトレイ10の先行面30に対して許容可能な又は更には最適な位置にあることを確実にして、説明される様式でフード60とトレイ10との係合を提供するのを助けることができる。これは、トレイ10がコンベヤ上で均一なピッチ距離で運ばれ、フード係合システムが、トレイ10と遭遇するようにフード60を一定間隔で供給するプロセスとは異なる。そのようなシステムは、トレイのピッチ距離のわずかな変動が、フード60がトレイに不適切に嵌合されるか、又は場合によってはトレイに全く嵌合されないことさえあるという欠陥に悩まされることがある。更に、フード係合システムは、フード60のトレイ10への適切な嵌合を提供するために、トレイ搬送システムと正確に同期されなければならない。基準速度RV及びトレイ速度TVのうちの一方又は両方を制御及び変更できることにより、これらの欠点を克服することができる。
【0019】
本明細書に説明されるフードをトレイに入れ子式に嵌合するための高速プロセスは、図5に示されるように、製品1を梱包するためのエンドツーエンドプロセスの一部であり得る。プロセスの工程は、製品1を製造することを含むことができる。製品1は、基材処理組成物とすることができる。トレイ搬送システム120が提供され得る。トレイ10は、トレイ搬送システム120の中又は上に提供され、移動可能とすることができる。トレイ10は、トレイ搬送システム120を介して、機械方向MDにトレイ速度TVで移動することができる。トレイ速度TVは、一定又は可変とすることができる。
【0020】
分配システム130を提供することができ、製品1を、分配システム130を介してトレイ10内に分配することができる。フード係合システム140は、トレイ搬送システム120の上方かつ分配システム130の下流に提供することができる。先行パネル70と、先行パネル70の反対側かつ上流にある後続パネル80と、を有するフード60は、角度bで配向され得、この角度は、機械方向に対して、約0.5度~約20度、任意選択的に約2度~約15度、任意選択的に約5度~約10度である。
【0021】
分配システム130は、トレイ搬送システム120の上方に位置付けられる製品ホッパーを備えることができる。ホッパーは、トレイ10内に分配されるべきある製品1の量を保持する。例えば、梱包容器110が10個の製品1を含むと想定される場合、ホッパーは、トレイ10内に分配される10個の製品1を保持する。ホッパー内に分配された製品の数又は重量を計数するシステムを、ホッパーの上流に提供するか、又はホッパーと一体化することができる。計量システムは、マルチヘッド回転計量機とすることができる。好適な計量システムは、日本京都府のISHIDA(https://www.ishida.com/ww/en/)から入手可能なCCW-RV計量システムとすることができる。ホッパーの開閉は、トレイ10の位置、及びホッパーに収容された製品の適切な重量、数、又は体積に関する情報を受け取るコントローラによって制御することができる。コントローラは、全てのロジック条件が満たされたときにホッパーを開くための作動信号を生成することができる。次いで、コントローラは、次にホッパーが開かれるときに分配される製品の適切な重量、数、又は体積でホッパーが再充填されるように指示することができる。
【0022】
フード60は、フード係合システム140を介してトレイ10と係合されて、トレイ10を閉じて、閉じられた梱包容器110を形成する。後続パネル80をトレイ10と係合させる前に、先行パネル70が移動している間に、先行パネル70とトレイ10との間の接触を開始することによって、トレイ10が機械方向MDに移動している間に、フード60がトレイ10と係合される。重要なことは、トレイ10及びフード60の両方が、先行パネル70とトレイ10との間の接触が開始されるときに移動しており、このことは、フード60をトレイ10に嵌合するためのこの接近を、フード60がトレイ10に嵌合されている間にトレイ10が静止している接近と、フード60がトレイ10に嵌合されている間にフード60が静止している接近と、から区別する。同様に、この接近は、フード60が静止位置に保持され、上流方向に向かって開いた角度で傾けられ、トレイ10がフード60と接触するように駆動され、それによってフード60をトレイ10に嵌合する接近とは異なる。本明細書に説明されるプロセスでは、フード60は、基準速度RVで移動しており、トレイは、フード60とトレイ10とが最初に互いに接触する瞬間にトレイ速度TVで移動している。
【0023】
先行パネル70は、最初に、トレイ搬送システム120に沿った合流場所150においてトレイ10と係合され得る。フード係合システム140は、合流場所150又はその下流においてトレイ搬送システム120の上方に、フードガイド160を更に備えることができる。フードガイド160は、合流場所150においてよりも合流場所150の下流において、トレイ搬送システム120に近くにあることができる。フードガイド160は、フード頂部90と接触して、フード60をトレイ10に入れ子式に嵌合することができる。フードガイド160は、フード60を押して、トレイ10に嵌合させる楔とすることができる。フードガイド160は、フード60をトレイに嵌合させるために、機械方向MDに対して小さい角度で位置付けられるベルトとすることができる。
【0024】
フード60がトレイ10に嵌合された後、閉じられた梱包容器110を出荷することができる。例えば、閉じられた梱包容器110は、ユーザがフード60を取り除くことによって梱包容器110を開き、トレイ10から製品1を取り出し、製品1を使用することができる場所に到達するまで、流通業者又は流通施設に出荷することができ、更にサプライチェーンに沿って出荷することができる。
【0025】
トレイ10は、前側面折り曲げ線44(図6)に沿ってトレイ10の内部に向かって折り曲げられた前側面40の一体的な延長部である、前側面折り返し部42を有することができる。同様に、トレイ10は、後側面折り曲げ線54に沿ってトレイ10の内部に向かって折り曲げられた後側面50の一体的な延長部である、後側面折り返し部52を有することができる。前側面折り返し部42及び後側面折り返し部52は、トレイ10の周辺リム15に追加の剛性を提供することができる。
【0026】
前側面フラップ46は、前側面40に沿って周辺リム15から延在することができる。前側面フラップ46は、前側面40から前側面フラップ遠位端部47まで延在することができる。後側面フラップ56は、後側面50に沿って周辺リム15から延在することができる。後側面フラップ56は、後側面50から後側面フラップ遠位端部57まで延在することができる。前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、それぞれ、前側面40及び後側面50の切断線から構造することができる。前側面折り返し部42及び後側面折り返し部52は、前側面フラップ46及び後側面フラップ56の境界を形成する切断線よりも深くトレイ10内に延在することができる。
【0027】
前側面折り曲げ線44及び後側面折り曲げ線56は、トレイがコルゲートから構造される場合、縦溝に直交することができる。コルゲートの場合、縦溝に対して垂直に折り曲げることにより、折り曲げ部の周りにばね反応性を有するヒンジを提供することができる。本明細書に説明されるトレイ10では、複数回開閉することができるトレイ10にフード60を係合させる閉鎖システムを形成するために、ばね反応性を用いることができる。
【0028】
トレイ10が構築されるブランクは、前側面フラップ46及び後側面フラップ56の形状及び寸法を画定する切断線を含むことができ、切断線は、トレイ10が構築されたとき、前側面フラップ46及び後側面フラップ56が所望のとおりに位置付けられるように、位置付けられ得る。ブランクからトレイ10を構築するプロセスの一部として、前側面折り返し部42及び後側面折り返し部52を、トレイ10の内部に向かって折り曲げることができる。前側面フラップ46及び後側面フラップ56がそれぞれ延在する前側面折り返し部42及び後側面折り返し部52の部分は、トレイ10が構築された後に展開し、上方に向けることができる。トレイ10が構築され、前側面折り返し部42及び後側面折り返し部52がトレイ10の内部に向かって折り曲げられるときに、前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、トレイ10の周辺リム15から上向きに突起することができる。
【0029】
製品1を梱包するプロセスの一部として、前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、フード60をトレイ10と係合させる前に、トレイ10の内部から離れるように外向きに折り曲げることができる。前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、フード60をトレイ10と係合している間、保持し続けることができる。前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、トレイ搬送システム120に関連付けられる一対の折り曲げレールによって外向きに折り曲げることができる。トレイ10が下流に運搬されるにつれて、折り曲げレールは、フラップの遠位端部を捕捉することができ、トレイ10の下流への移動及び折り曲げレールの成形は、前側面フラップ46及び後側面フラップ56をトレイ10の内部から離れるように外向きに屈曲させることができ、これにより、それぞれのフラップの遠位端部がトレイ10の底部に向かって配向される。
【0030】
フード60には、図7に示される非限定的な例として、前側面フラップ46及び後側面フラップ56と協働する係合機構を提供することができる。図7は、フード後続パネル80に向かって上流方向に見たフード60の断面図である。フード60は、前側パネル170から延在する前側パネル内向き折り曲げフラップ172と、後側パネル180から延在する後側パネル内向き折り曲げフラップ182と、を更に備えることができる。前側パネル170及び後側パネル180はともに、先行パネル70から後続パネル80まで延在することができる。また、前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182は、前側パネル170と後側パネル180との間にあり得る。
【0031】
フード60がトレイ10に嵌合されると、前側面フラップ46及び後側面フラップ56の遠位端部は、それぞれ、前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182の端部190と係合することができる(図8)。フード60がトレイ10に適切に嵌合されると、前側面フラップ46及び後側面フラップ56が、それぞれ、前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182の端部190と係合することによって、可聴クリック音が生成され得る。可聴クリック音を組み立てプロセス中に監視することができ、ロック機構が適切に係合されていることを検出するための品質保証手段として使用することができる。更に、梱包容器110が消費者の家庭で使用される場合、フード60がトレイ10に適切に嵌合されたときに生成される可聴クリック音は、梱包容器110が適切に閉じられたことを消費者に知らせる信号とすることができる。
【0032】
任意選択的に、フード60には、フード頂部90の内部に面する表面から突出するフードインサートを提供することができる。フードインサートは、トレイ10の周辺リム15の近くでトレイ10の内部空間の上部部分内に嵌合するようなサイズ及び寸法にすることができる。フードインサートは、フード頂部90の内部に面する表面に接合された板紙又はコルゲートの片、任意選択的に板紙又はコルゲートの折り曲げられた片とすることができる。フードインサートは、米国特許出願第63/299,582号に開示されているような構造体とすることができ、平坦なインサートであり、フード60を構築すると、平坦なインサートの一部がフード頂部の内部から離間される。組み立てられたときにトレイの内部空間に向かって突出する離間部分は、フード60を、トレイ10に適切に嵌合されるように案内するのを助けることができる。
【0033】
ユーザは、前側面フラップ46及び後側面フラップ56を押して、前側面フラップ46及び後側面フラップ56の遠位端部を、それぞれ、前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182の端部190との接触から解放することによって、フード60をトレイ10からロック解除することができる。前側面フラップ46及び後側面フラップ56は、前側面折り曲げ線44及び後側面折り曲げ線54によって形成されたヒンジを中心に回転する。前側面フラップ46は、前側面パネル170の孔200を通してアクセスすることができる。後側面フラップ56は、後側面パネル180(図9)の孔200を通してアクセスすることができる。面フラップとパネル内向き折り曲げフラップの端部との係合は、孔200の上及び又は周りを見る視覚システム又は他のセンサによって確認することができる。面フラップの存在は、例えば、孔200の背後の色を測定することによって検出することができる。面フラップが適切な位置にある場合、第1の色が検出され得る。面フラップが適切な位置にない場合、前側パネル及び後側パネルの裏側の色が第2の色として検出され、第2の色が検出されたとき、又は第1の色が検出されなかったとき、梱包容器を拒絶するためのシステム障害を生成することができる。
【0034】
フード係合システム140は、トレイ10が機械方向MDにおいて下流に移動するにつれて、フード60がトレイ10によって捕捉され得るように、フード60を位置付けるための機構である。図10に示されるように、フード係合システム140は、搬送システム120に向かってかつ搬送システム120に対して角度bで配向される、フード進行経路210を備えることができる。フード進行経路210は、2つのフード駆動部220の間に配置することができる。フード駆動部220は、フード60と接触することによって、フード60を移動させることができる。フード駆動部220は、ベルトとすることができる。フード駆動部は、ローラとすることができる。逆回転フード駆動部220は、前側パネル170及び後側パネル180と接触することによってフード60を移動させて、フード60を下流方向に押したり引いたりすることができる。フード駆動部220の接線速度は、トレイ10が下流方向に移動するにつれて、トレイ10がフード60を捕捉するように、フード60の移動をトレイ10の移動と同期させることができるように、個別に制御され得、また制御可能とすることができる。図10の観察者に視認可能である各フード駆動部220に対して、任意選択的に、反対側の視界から隠された対向するフード駆動部220がある。すなわち、下流を見ると、フード駆動部220は、機械方向MDの左側及び右側の両方に存在し得る。
【0035】
フード60は、閉じられた梱包容器110のためのフード60とトレイ10との間の強固な接続を提供するために、トレイ10にぴったりと適合し得る。フード60とトレイ10との間の適合性が緊密である場合、フード60及びトレイ10のうちの一方又は両方の移動に対する制御がほとんど又は全くない固定速度で動作するプロセスは、フード60がトレイ10と合流するにつれて、トレイ10がフード60を捕らえることを可能にするには不十分である可能性がある。
【0036】
トレイ10の移動の正確な制御は、複数のリニアモータ車両230(図11)を備える搬送システム120によって提供することができる。搬送システム120は、個別のリニアモータ車両230の移動が制御される、水平方向に配向された軌道システムであり得る。好適なリニアモータ軌道システムは、Rockwell AutomationからのITRAKシステムとすることができる。トレイ10は、隣接するリニアモータ車両230によって運ぶことができる。各リニアモータ車両230は、それに取り付けられた拘束プレート240を有することができる。拘束プレート240は、機械方向MDに直交して配向させることができる。各トレイ10は、隣接するリニアモータ車両230の拘束プレート240によって保持することができる。動作中、隣接するリニアモータ車両230の対は、隣接するリニアモータ車両230の拘束プレート240の間にトレイ10を保持するように、個別に制御することができるか、又は対で制御することができる。
【0037】
トレイ10間のピッチPは、一定でない場合があり、個別に制御することができる。個別のトレイ10の位置は、それに嵌合されるフード60の位置に一致するように制御することができる。視覚システム又はセンサは、フード60の位置及び速度を検出することができ、コンピュータシステムは、フード60がトレイ10と合流する位置をトレイ10が通過するときに、フード60がトレイ10によって捕捉されるように、トレイ10の速度を調整することができる。
【0038】
搬送システム120は、前側面40及び後側面50が長手方向軸Lから離れるように外向きに湾曲するように、トレイ10が長手方向に押圧された状態で、トレイ10を運ぶように構成することができる。前側面40及び後側面50の外向きの湾曲は、平坦な板紙又はコルゲートの製造中に生じ得る。搬送システム120によって機械方向MD及び機械方向MDの反対方向に加えられる力の量は、平坦な板紙又はコルゲートの製造によって生じる可能性がある反りの量、及び平坦な板紙又はコルゲートを三次元トレイ10に変換する結果として生じる可能性がある反りの量と比較して、反りの量を増加させることができる。前側面40及び後側面50を外向きに湾曲させること、又は外向きに湾曲した前側面40及び後側面50を有することは、フード60とトレイ10との間の緊密な嵌合及びロック機構の確実な係合を提供するのを助けることができる。トレイ10は、非限定的な例として、リニアモータ車両230を用いる搬送システム120において、隣接するリニアモータ車両230間の間隔を制御又は設定することによって、湾曲させることができる。隣接するリニアモータ車両230間の間隔は、無負荷状態のトレイ10の外側表面間で測定したときの先行面20と後続面30との間の距離よりも小さくなるように設定することができる。隣接するリニアモータ車両230を動作させるソフトウェアは、搬送システム120に沿った異なる位置で所望される反りの量を制御するようにプログラムすることができ、反りの量は、位置に応じて変化し得る。前側面40及び後側面50と位置合わせされたフード60のパネルはまた、フード頂部90と前側面40及び後側面50と位置合わせされたフード60のパネルとの間で基材を折り曲げる結果として湾曲させることができる。フード60を形成するためにコルゲートが使用され、折り曲げ線が縦溝に直交する場合、前側面40及び後側面50と位置合わせされたフード60のパネルは、外向きに湾曲させることができる。
【0039】
フード60は、フード60がトレイ10と係合されるにつれて、前側面40及び後側面50を互いに向かって長手方向軸Lに沿って漸進的に挟むことによって、トレイ10と係合することができる。これは、トレイ10が機械方向MDに下流に運ばれるときにトレイ10が隣接するリニアモータ車両230間で押圧される間に、前側面40及び背側面50を構造する基材に圧縮荷重をかける傾向があり得る。
【0040】
先に説明され、図7に示されるように、フード60は、前側パネル内向き折り曲げフラップ172と、後側パネル内向き折り曲げフラップ182と、を備えることができる。フード60は、トレイ10が確実に閉じることができるように、トレイ10と緊密に嵌合するようなサイズ及び寸法にすることができる。前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182を含むように構成されたフードの場合、フード60が先行パネル70から後続パネル80までトレイ10と係合されるにつれて、前側パネル内向き折り曲げフラップ172及び後側パネル内向き折り曲げフラップ182を用いて、前側面40及び後側面50を互いに向かって長手方向軸Lに沿って漸進的に挟むことによって、フードをトレイ10と係合させることができる。
【0041】
トレイ10が前側パネル170又は前側パネル内向き折り曲げフラップ172を捕捉すると、フード60は、少なくとも部分的にトレイ10に嵌合される。トレイ10が機械方向MDに更に下流に移動するにつれて、フード60をトレイ10上に押すバンパー250を提供することによって、フード60をトレイ10に更に嵌合させることができる(図12)。バンパー250は、フード60の少なくとも一部が接触する反作用表面を提供するように構成することができる。バンパー250の部分と搬送システム120との間の距離は、機械方向の距離に応じて減少することができる。バンパー250は、トレイ10及びフード60が機械方向下流に運ばれるにつれて、フード60をトレイ10上に押し下げる楔として機能することができる。トレイ10が最初にフード60を捕捉する場所の下流でのトレイ10へのフード60の更なる嵌合は、トレイ10が保持され、搬送システム120の制御下にある間に行うことができる。トレイ10及びフード60が機械方向MDに移動するにつれて、フード60は、トレイ10に入れ子式に嵌合する。バンパー250は、フードがバンパー250に沿って容易に摺動するように、フード60と係合する滑らかな表面を有することができる。バンパー250の滑らかな表面は、研磨された鋼若しくはアルミニウム表面、又はアセタールプラスチックなどのプラスチック材料、若しくは低い摩擦係数及び滑らかな仕上げを有する他のプラスチック材料とすることができる。
【0042】
後続パネル80がトレイ10に嵌合された後、トレイ10及びそれと係合されたフード60を、搬送システム120から下流コンベヤ260に渡すことができる。フード60をトレイ10に更に入れ子式に嵌合させるために、下流コンベヤ260の上方に第2のバンパー250を位置付けることができる。第2のバンパー250は、トレイ10及びフード60が機械方向MDにおいて更に下流に運ばれるにつれて、フード60に楔表面を差し出すように、楔形状であるか又は位置付けられ得る。
【0043】
フード60がトレイ10に嵌合されて閉じられた梱包容器110を形成した後、閉じられた梱包容器110は、閉じられた梱包容器110が組み立てられる場所から出荷することができる。閉じられた梱包容器110は、ユーザが梱包容器110の内容物を使用又は消費するために、梱包容器110を開く場所に最終的に到着するために、流通センター、顧客、又は消費者に出荷することができる。
【0044】
フード60とトレイ10との間の係合機構は、フード60がトレイ10と確実に係合されているという品質保証検査のために提供することができる。梱包容器110は、フード60を把持するか又は他の方法で持ち上げることによって梱包容器110を取り上げるピッキングロボット又は他のデバイスによって、下流コンベヤ260から取り除くことができる。フード60は、フード側周辺縁部100の下から、又は先行パネル70と後続パネル80との間で、又はトレイ10の前側面40及び後側面50の方向に配向されたフードの間若しくはパネル、又はこれらの組み合わせで把持することができる。フード60は、フード頂部90に適用される吸引デバイスによって任意選択的に持ち上げることができる。トレイ10内の製品1の重量は、フード60とトレイ10との間の係合機構によって支持されるか、又は実質的に支持される。梱包容器110がしっかりと閉じられている場合、梱包容器110をフード60によってうまく取り上げることができ、フード60がトレイ10から分離することはない。係合機構が適切に係合されていない場合、フード60はトレイ10から分離し得、これは、梱包容器110が確実に閉じられていないという指標であり得る。トレイ10及びその中の内容物は、コンベヤ260上に留まることができ、二次取り扱い領域に迂回させることができ、ピッキングデバイスは、係合解除されたフードを二次取り扱い領域に迂回させることができる。
【0045】
基材処理組成物2は、水溶性単位用量物品とすることができる(図13)。物品は、パウチとすることができる。1~約200個、任意選択的に約10~100個、任意選択的に約10~約40個の水溶性単位用量物品を、分配システム130の下を通過するときに各トレイ10に分配することができる。各トレイ10は、前述の数の水溶性単位用量物品を収容するようなサイズ及び寸法にすることができる。各トレイ10は、約500mL~約5000mL、任意選択的に約800mL~約4000mLの内部容積を有することができる。
【0046】
水溶性物品は、表面処理用物質を包む水溶性フィルムから形成することができる。物質は、洗濯用洗剤、食器用洗剤、又は同様の製品とすることができる。水溶性フィルムは、ポリビニルアルコールフィルムとすることができる。水溶性単位用量物品は、単一区画パウチ又は多区画パウチとすることができる。区画は、横並びであり得るか、又は上下に重なり得る。各水溶性パウチは、約10g~約40g、又は任意選択的に約15g~約35gの重量とすることができる。
【0047】
組み合わせ:
以下に実施例を示す。
A.製品(1)を梱包するためのプロセスであって、
製品が、基材処理組成物である、製品を製造する工程と、
トレイ搬送システム(120)を提供する工程と、
トレイ搬送システムの中又は上で移動可能なトレイ(10)を提供する工程と、
トレイ搬送システムを介して、トレイをトレイ速度(TV)で機械方向(MD)に移動させる工程と、
分配システムを提供する工程と、
分配システムを介して製品をトレイに分配する工程と、
トレイ搬送システムの上方かつ分配システムの下流に、フード係合システムを提供する工程と、
フード係合システム内で移動可能なフード(60)を提供する工程であって、フードが、先行パネル(70)と、先行パネルの反対側かつ上流にある後続パネル(80)と、先行パネルから後続パネルまで延在するフード頂部(90)と、を含み、フード頂部が、機械方向に対して約0.5度~約20度の角度(b)で配向されている、工程と、
フード係合システムを介してフードをトレイと係合させて、トレイを閉じて、閉じられた梱包容器(110)を形成する工程であって、後続パネルをトレイと係合させる前に、先行パネルが移動している間に、先行パネルとトレイとの間の接触を開始することによって、トレイが機械方向に移動している間に、フードがトレイと係合される、工程と、
閉じられた梱包容器を出荷する工程と、を含む、プロセス。
B.フード係合システムが、
搬送システムに向かって、かつ搬送システムに対して角度で配向されたフード進行経路を備え、フード進行経路が、互いに対向する2つのフード駆動部(220)の間に配置されており、フード駆動部が、フードと接触することによってフードを移動させる、段落Aに記載のプロセス。
C.各フード駆動部が、ベルト、ローラ、及びこれらの組み合わせから選択される、段落Bに記載のプロセス。
D.先行パネルが、トレイ搬送システムに沿った合流場所においてトレイと最初に係合され、フード係合システムが、合流場所において又は合流場所の下流において、トレイ搬送システムの上方にフードガイドを更に備え、フードガイドが、合流場所におけるよりも合流場所の下流においてトレイ搬送システムの近くにあり、フードガイドが、フード頂部と接触して、フードをトレイ上に入れ子式に嵌合させる、段落A~Cのいずれか1つに記載のプロセス。
E.フードが、先行パネルと後続パネルとの間に延在する一対の対向するフード側周辺縁部(100)を有し、トレイが、トレイの頂部開口部(12)を画定する周辺リム(15)を有し、先行パネルが最初にトレイと接触するときに、各フード側周辺縁部の約5%~約50%が、周辺リムの下方にある、段落A~Dのいずれか1つに記載のプロセス。
F.
フード係合システムを介して、フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
先行パネルがトレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が周辺リムの下方にあるように、フードの検出された位置に応じてトレイ速度を変更する工程と、を更に含む、段落Eに記載のプロセス。
G.
フード係合システムを介して、フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
先行パネルがトレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が周辺リムの下方にあるように、トレイの検出された位置に応じて基準速度を変更する工程と、を更に含む、段落Eに記載のプロセス。
H.トレイが、
先行面(20)及び先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前側面とは反対側の後側面(50)であって、機械方向において先行面から後続面まで延在する、前側面及び後側面と、
トレイ(15)の頂部開口部を画定する周辺リム(15)と、
前側面に沿って周辺リムから延在する前側面フラップ(46)と、
後側面に沿って周辺リムから延在する後側面フラップ(56)と、を備え、
プロセスが、フードをトレイと係合させる前に、前側面フラップ及び後側面フラップを頂部開口部から離れるように折り曲げ、かつフードをトレイと係合させる間に、前側面フラップ及び後側面フラップを保持し続ける工程を更に含む、段落A~Gのいずれか1つに記載のプロセス。
I.フードが、前側パネルと、前側パネルとは反対側の後側パネルと、を更に備え、前側パネル及び後側パネルが、先行パネルから後続パネルまで延在しており、前側パネルが、前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップを備え、後側パネルが、後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップを備え、前側パネル内向き折り曲げフラップ及び後側パネル内向き折り曲げフラップが、前側パネルと後側パネルとの間にある、段落A~Hのいずれか1つに記載のプロセス。
J.基材処理組成物が、界面活性剤、漂白剤、布地柔軟剤、及びこれらの組み合わせから選択される成分を含む、段落A~Iのいずれか1つに記載のプロセス。
K.複数のトレイがトレイ搬送システム内に提供され、トレイ間のピッチが一定ではなく、かつ個別に制御される、段落A~Jのいずれか1つに記載のプロセス。
L.トレイ搬送システムが、複数のリニアモータ車両を備え、機械方向に直交して配向された拘束プレートが、各リニアモータ車両に取り付けられており、各トレイが、隣接するリニアモータ車両の拘束プレートによって保持される、段落A~Kのいずれか1つに記載のプロセス。
M.トレイが、
先行面及び先行面の上流にある後続面と、
前側面及び前側面とは反対側の後側面であって、機械方向において先行面から後続面まで延在する、前側面及び後側面と、を備え、
トレイが、機械方向と一致する長手方向軸を有し、前側面及び後側面が、長手方向軸から離れるように外向きに湾曲している、段落A~Lのいずれか1つに記載のプロセス。
N.トレイが、
先行面及び先行面の上流にある後続面と、
機械方向において先行面から後続面まで延在する前側面(40)及び後側面(50)と、を備え、
トレイが、機械方向と一致する長手方向軸を有し、前側面及び後側面は、先行パネルとトレイとが接触したときに、長手方向軸から離れるように外向きに湾曲しており、
フードは、フードがトレイと係合されるにつれて、前側面及び後側面を互いに向かって長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、トレイと係合される、段落A~Mのいずれか1つに記載のプロセス。
O.フードが、前側パネルと、前側パネルとは反対側の後側パネルと、を更に備え、前側パネル及び後側パネルが、先行パネルから後続パネルまで延在し、前側パネルが、前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップを備え、後側パネルが、後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップを備え、前側パネル内向き折り曲げフラップ及び後側パネル内向き折り曲げフラップが、前側パネルと後側パネルとの間にあり、フードは、フードが先行パネルから後続パネルまでトレイと係合されるにつれて、前側パネル内向き折り曲げフラップ及び後側パネル内向き折り曲げフラップを用いて、前側面及び後側面を互いに向かって長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、トレイと係合される、段落Nに記載のプロセス。
P.トレイ及びフードが、コルゲートを含む、段落A~Oのいずれか1つに記載のプロセス。
Q.トレイが、
先行面(20)及び先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前側面とは反対側の後側面(50)であって、機械方向において先行面から後続面まで延在する、前側面及び後側面と、
トレイ(15)の頂部開口部を画定する周辺リムと、
前側面に沿って周辺リムから延在する前側面フラップと、
後側面に沿って周辺リムから延在する後側面フラップと、を備え、
プロセスが、フードをトレイと係合させる前に、前側面フラップ及び後側面フラップを頂部開口部から離れるように折り曲げ、かつフードをトレイと係合させる間に、前側面フラップ及び後側面フラップを保持し続ける工程を更に含み、
フードが、前側パネルと、前側パネルとは反対側の後側パネルと、を更に備え、前側パネル及び後側パネルが、先行パネルから後続パネルまで延在し、前側パネルが、前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップを備え、後側パネルが、後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップを備え、前側パネル内向き折り曲げフラップ及び後側パネル内向き折り曲げフラップが、前側パネルと後側パネルとの間にあり、フードがトレイと係合されるときに、前側面フラップが、前側パネル内向き折り曲げフラップに機械的に係合され、後側面フラップが、後側パネル内向き折り曲げフラップと機械的に係合される、段落A~Pのいずれか1つに記載のプロセス。
【0048】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、別途指定のない限り、このような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0049】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することが明言されない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いずれの文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいずれの発明に対する先行技術であるともみなされないか、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献又は複数の参考文献と組み合わせたときに、そのようないずれの発明も教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文献における用語のいずれの意味又は定義も、参照により組み込まれた文献内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文献においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0050】
本発明の特定の実施形態を例解及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのこのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図8A
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(1)を梱包するためのプロセスであって、
前記製品が、基材処理組成物(2)である前記製品を製造する工程と、
トレイ搬送システム(120)を提供する工程と、
前記トレイ搬送システムの中又は上で移動可能なトレイ(10)を提供する工程と、
機械方向(MD)に、前記トレイ搬送システムを介して、トレイ速度(TV)で前記トレイを移動させる工程と、
分配システム(130)を提供する工程と、
前記分配システムを介して、前記製品を前記トレイに分配する工程と、
前記トレイ搬送システムの上方かつ前記分配システムの下流に、フード係合システム(140)を提供する工程と、
前記フード係合システム内で移動可能なフード(60)を提供する工程であって、前記フードが、先行パネル(70)と、前記先行パネルの反対側かつ上流にある後続パネル(80)と、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在するフード頂部(90)と、を備え、前記フード頂部が、前記機械方向に対して約0.5度~約20度の角度(β)で配向されている、工程と、
前記フード係合システムを介して、前記フードを前記トレイと係合させて、前記トレイを閉じて、閉じられた梱包容器(110)を形成する工程であって、前記後続パネルを前記トレイと係合させる前に、前記先行パネルが移動している間に、前記先行パネルと前記トレイとの間の接触を開始することによって、前記トレイが前記機械方向に移動している間に、前記フードが前記トレイと係合される、工程と、
前記閉じられた梱包容器を出荷する工程と、を含む、プロセス。
【請求項2】
前記フード係合システムが、
前記搬送システムに向かって、かつ前記搬送システムに対して前記角度で配向されたフード進行経路を備え、前記フード進行経路が、互いに対向する2つのフード駆動部(220)の間に配置されており、前記フード駆動部が、前記フードと接触することによって前記フードを移動させる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
各フード駆動部が、ベルト、ローラ、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記先行パネルが、前記トレイ搬送システムに沿った合流場所(150)において、前記トレイと最初に係合され、前記フード係合システムが、前記合流場所において又は前記合流場所の下流において、前記トレイ搬送システムの上方にフードガイド(160)を更に備え、前記フードガイドが、前記合流場所におけるよりも、前記合流場所の下流において前記トレイ搬送システムの近くにあり、前記フードガイドが、前記フード頂部と接触して、前記フードを前記トレイ上に入れ子式に嵌合させる、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記フードが、前記先行パネルと前記後続パネルとの間に延在する一対の対向するフード側周辺縁部(100)を有し、前記トレイが、前記トレイの頂部開口部(12)を画定する周辺リム(15)を有し、前記先行パネルが最初に前記トレイと接触するときに、各フード側周辺縁部の約5%~約50%が、前記周辺リムの下方にある、請求項1に記載のプロセス。
【請求項6】
前記フード係合システムを介して、前記フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
前記先行パネルが前記トレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が前記周辺リムの下方にあるように、前記フードの検出された位置に応じて、前記トレイ速度を変更する工程と、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
前記フード係合システムを介して、前記フードを基準速度(RV)で移動させる工程と、
前記先行パネルが前記トレイに最初に接触するときに、各フード側周辺縁部の約15%~約50%が前記周辺リムの下方にあるように、前記トレイの検出された位置に応じて、前記基準速度を変更する工程と、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項8】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前記前側面とは反対側の後側面(50)であって、前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面及び後側面と、
前記トレイ(15)の頂部開口部を画定する周辺リム(15)と、
前記前側面に沿って前記周辺リムから延在する前側面フラップ(46)と、
前記後側面に沿って、前記周辺リムから延在する後側面フラップ(56)と、を備え、
前記プロセスが、前記フードを前記トレイと係合させる前に、前記前側面フラップ及び前記後側面フラップを前記頂部開口部から離れるように折り曲げ、かつ前記フードを前記トレイと係合させる間に、前記前側面フラップ及び前記後側面フラップを保持し続ける工程を更に含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項9】
前記フードが、前側パネル(170)と、前記前側パネルとは反対側の後側パネル(180)と、を更に備え、前記前側パネル及び前記後側パネルが、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在しており、前記前側パネルが、前記前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップ(172)を備え、前記後側パネルが、前記後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップ(182)を備え、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップが、前記前側パネルと前記後側パネルとの間にある、請求項1に記載のプロセス。
【請求項10】
前記トレイ及び前記フードが、コルゲートを含む、請求項1に記載のプロセス。
【請求項11】
複数の前記トレイが、前記トレイ間のピッチ(P)で前記トレイ搬送システム内に提供され、前記トレイ間の前記ピッチが、一定ではなく、かつ個別に制御される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項12】
前記トレイ搬送システムが、複数のリニアモータ車両(230)を備え、前記機械方向に直交して配向された拘束プレート(240)が、各リニアモータ車両に取り付けられており、各前記トレイが、隣接するリニアモータ車両の拘束プレートによって保持される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項13】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前側面(40)及び前記前側面とは反対側の後側面(50)であって、前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面及び後側面と、を備え、
前記トレイが、前記機械方向と一致する長手方向軸(L)を有し、前記前側面及び前記後側面が、前記長手方向軸から離れるように外向きに湾曲している、請求項1に記載のプロセス。
【請求項14】
前記トレイが、
先行面(20)及び前記先行面の上流にある後続面(30)と、
前記機械方向において、前記先行面から前記後続面まで延在する、前側面(40)及び後側面(50)と、を備え、
前記トレイが、前記機械方向と一致する長手方向軸(L)を有し、前記前側面及び前記後側面は、前記先行パネルと前記トレイとが接触したときに、前記長手方向軸から離れるように外向きに湾曲しており、
前記フードは、前記フードが前記トレイと係合されるにつれて、前記前側面及び前記後側面を互いに向かって前記長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、前記トレイと係合される、請求項1に記載のプロセス。
【請求項15】
前記フードが、前側パネル(170)と、前記前側パネルとは反対側の後側パネル(180)と、を更に備え、前記前側パネル及び前記後側パネルが、前記先行パネルから前記後続パネルまで延在し、前記前側パネルが、前記前側パネルの少なくとも一部分に沿った前側パネル内向き折り曲げフラップ(172)を備え、前記後側パネルが、前記後側パネルの少なくとも一部分に沿った後側パネル内向き折り曲げフラップ(182)を備え、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップが、前記前側パネルと前記後側パネルとの間にあり、前記フードは、前記フードが前記先行パネルから前記後続パネルまで前記トレイと係合されるにつれて、前記前側パネル内向き折り曲げフラップ及び前記後側パネル内向き折り曲げフラップを用いて、前記前側面及び前記後側面を互いに向かって前記長手方向軸に沿って漸進的に挟むことによって、前記トレイと係合される、請求項14に記載のプロセス。
【国際調査報告】