(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】甘味料配合物
(51)【国際特許分類】
A23L 27/00 20160101AFI20240927BHJP
A23L 27/10 20160101ALI20240927BHJP
A23J 3/14 20060101ALI20240927BHJP
A23L 29/30 20160101ALI20240927BHJP
A21D 13/80 20170101ALN20240927BHJP
A21D 13/062 20170101ALN20240927BHJP
A23L 25/00 20160101ALN20240927BHJP
【FI】
A23L27/00 E
A23L27/10 C
A23J3/14
A23L29/30
A21D13/80
A21D13/062
A23L25/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521062
(86)(22)【出願日】2022-10-06
(85)【翻訳文提出日】2024-04-05
(86)【国際出願番号】 IB2022059568
(87)【国際公開番号】W WO2023057956
(87)【国際公開日】2023-04-13
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2022/050065
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(31)【優先権主張番号】PCT/IB2022/057310
(32)【優先日】2022-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524047604
【氏名又は名称】インクレド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ツィヴィオン,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ビタン,リロン
(72)【発明者】
【氏名】ラハヴ,ナーマ
(72)【発明者】
【氏名】トラハテンベルク,アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ファッタル,モラン
【テーマコード(参考)】
4B032
4B036
4B047
【Fターム(参考)】
4B032DB22
4B032DB40
4B032DG02
4B032DK02
4B032DK03
4B032DK11
4B032DK12
4B032DK15
4B032DK18
4B032DK21
4B032DK26
4B032DK47
4B036LE02
4B036LF19
4B036LH09
4B036LH10
4B036LH12
4B036LH13
4B036LH16
4B036LH18
4B036LH27
4B036LH28
4B036LH40
4B047LB09
4B047LE06
4B047LE07
4B047LG06
4B047LG18
4B047LG21
4B047LG22
4B047LG23
4B047LG24
4B047LG25
4B047LG26
4B047LG27
4B047LG28
4B047LG39
4B047LG40
4B047LG41
4B047LP02
4B047LP03
4B047LP05
4B047LP07
4B047LP09
4B047LP20
(57)【要約】
食用配合物及びその製造方法であって、前記配合物は、(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールのうちの少なくとも一方を含有する甘味料粒子と、(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、前記第1のタンパク質と、を含み、前記甘味料粒子内の前記第1のタンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、前記甘味料粒子内の前記甘味料は優勢的に結晶質である、前記食用配合物及びその製造方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、前記第1のタンパク質と、を含み、
前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、
前記甘味料粒子内の前記甘味料は、優勢的に結晶質である、前記食用配合物。
【請求項2】
前記食用配合物の粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも大きく、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一であり、前記食用配合物の前記粘膜付着性は前記対照配合物の前記粘膜付着性を3%~200%上回る、請求項1に記載の食用配合物。
【請求項3】
食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、前記第1のタンパク質と、を含み、
前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、
前記食用配合物の粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性を3~200%上回り、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一である、前記食用配合物。
【請求項4】
前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を最大で125%上回る、請求項2または請求項3に記載の食用配合物。
【請求項5】
前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を最大で100%、最大で75%、最大で50%、最大で40%、最大で30%または最大で25%上回る、請求項4に記載の食用配合物。
【請求項6】
前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%または少なくとも20%上回る、請求項3~5のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項7】
前記甘味料は、正規化された甘味スケールで、少なくとも0.25の甘味を有する、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項8】
前記甘味料は、スクロースを含む、それを優勢的に含む、またはそれから本質的になる、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項9】
前記甘味料及び前記第1のタンパク質は、前記食用配合物の少なくとも80%を構成する、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項10】
前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質の少なくとも25%を構成する、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項11】
前記食用配合物の前記粘膜付着性は、標準最大剥離力決定によって決定される、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項12】
前記食用配合物の前記粘膜付着性は、標準剥離仕事量決定によって決定される、先行請求項のいずれか一項に記載の食用配合物。
【請求項13】
食品配合物であって、
(a)請求項1~12のいずれか一項に記載の食用配合物と、
(b)脂肪、
(c)任意選択でデンプン、及び、
(d)任意選択で食用充填剤を含む、追加の成分と、を含み、
前記食品配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量は、乾燥基準で、0.01%~0.5%の範囲内である、前記食品配合物。
【請求項14】
少なくとも3%の前記食用充填剤を含有する、請求項13に記載の食品配合物。
【請求項15】
前記食品配合物内で、前記脂肪、前記食用充填剤、前記デンプン、ならびに前記食用配合物、前記甘味料及び前記甘味料粒子のうちのいずれか1つの全体濃度は、少なくとも30%である、請求項13または請求項14に記載の食品配合物。
【請求項16】
前記全体濃度は少なくとも60%である、請求項15に記載の食品配合物。
【請求項17】
少なくとも10%の前記脂肪、少なくとも10%の前記デンプン、少なくとも5%の前記食用充填剤、ならびに少なくとも8%の前記食用配合物、前記甘味料及び甘味料粒子のうちのいずれか1つを含有する、請求項13~16のいずれか一項に記載の食品配合物。
【請求項18】
少なくとも15%の前記デンプンを含有する、請求項13~17のいずれか一項に記載の食品配合物。
【請求項19】
前記甘味料粒子における前記甘味料の、前記食品配合物における甘味料の合計量に対する比率は、少なくとも50%、少なくとも65%、少なくとも75%または少なくとも85%である、請求項13~18のいずれか一項に記載の食品配合物。
【請求項20】
請求項13~19のいずれか一項に記載の食品配合物を作製する方法であって、前記方法は、
(a)請求項1~12のいずれか一項に記載の食用配合物を提供することと、
(b)前記食用配合物を前記追加の成分と接触させることと、
(c)任意選択で、工程(b)の生成物を高温に供することと、を含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月7日出願の米国特許出願第63/253,133号、2021年10月6日出願の米国特許出願第63/262,172号、2022年3月3日出願の米国特許出願第63/316,015号、2022年1月5日出願の国際特許出願第PCT/IB2022/050065号、及び2022年8月5日出願の国際特許出願第PCT/IB2022/057310号から優先権を取得するものであり、これらの出願は、参照により、本明細書に完全に記載されているかのようにあらゆる目的のために組み込まれる。
【背景分野】
【0002】
本発明は、甘味配合物に関し、より具体的には、甘味料粒子中に配置された1種以上の植物性タンパク質を含む食用配合物に関する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の態様によれば、食用配合物であって、(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールのうちの少なくとも一方を含有する甘味料粒子と、(b)甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、第1のタンパク質と、を含み、甘味料粒子内の第1のタンパク質の甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、甘味料粒子内の甘味料は優勢的に結晶質である、食用配合物を提供する。
【0004】
本発明の更なる態様によれば、食品配合物であって、食用配合物を含有し、更に、(b)脂肪と、(c)任意選択でデンプンと、(d)任意選択で食用充填剤と、を含有し、食品配合物内の前記第1のタンパク質の重量含量は、乾燥基準で、0.01%~0.5%の範囲内である、食品配合物を提供する。
【0005】
更なる態様を、以下に提供する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、改善された甘味料配合物(または、「食用」配合物)、ならびにそのような改善された甘味料配合物を作製し、それらを食品で利用する方法を記載する。そのような甘味料配合物は、1種以上の種の植物性タンパク質を含む。このような甘味料配合物、または配合物内の植物性タンパク質は、様々な粘膜付着性のいずれかを示し得る。
【0007】
本発明者らは、食品中の様々なタンパク質(植物性タンパク質など)の存在により-残念ながら-食品の知覚される甘味が低減し得ることを見出した。理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、これは、少なくとも部分的には、不快な感覚認知、例えば、渋味へのそのような植物性タンパク質の寄与によるものであり得ると考えている。その結果として、食品の甘味、食品の味、食品の口当たりなどに対する植物性タンパク質の悪影響を相殺するために、更なる量の甘味料(例えば、スクロースまたはフルクトース)を食品に導入する必要があり得る。これはまた、テクスチャ及び焼成特性を含む様々な食品特性が損なわれ得るか、または変化し得るため、その食品の調製及び製造にはかなりの改変が必要となる場合がある。この現象は、様々な植物性タンパク質配合物と比較して、エンドウ豆タンパク質単離物の場合、より深刻になる可能性がある。特に、エンドウ豆タンパク質は、口当たりに悪影響を及ぼす場合がある。そのような植物性タンパク質の一般的な例としては、コメタンパク質、エンドウ豆タンパク質、及びヒヨコ豆タンパク質が挙げられる。
【0008】
本発明者らは、少なくともその甘味に関して、食品内のタンパク質の位置が非常に重要であり得ることを更に発見した。具体的には、本発明者らは、植物性タンパク質などのタンパク質が甘味料粒子内に組み込まれる場合、タンパク質が食品の甘味に悪影響を及ぼさない可能性があることを発見した。実際、本発明者らは、驚くべきことに、特定の条件下で(例えば、タンパク質/植物性タンパク質の特定の濃度範囲内で)、食品内のそのようなタンパク質/植物性タンパク質の存在により、食品の甘味が実際に増強され得ることを発見した。
【0009】
理論に制限されるものではないが、本発明者らは、タンパク質が舌上及び口腔内の粘膜(mucosa)または粘膜(mucous membrane)に粘膜付着することで、甘味料の炭水化物及び甘味料のポリオールの保持に寄与する可能性があり、甘味の感覚が増強されかつ延長される。この現象は、ムチンを含む粘膜と甘味料粒子中のタンパク質との間の粘膜付着が、甘味料粒子を口腔粘膜に固定するのを助けるか、または甘味料粒子と口腔粘膜との接触時間を少なくとも増加させるのを助けるように、タンパク質/植物性タンパク質が甘味料粒子内に取り込まれた場合に起こるか、または大幅に増強される。これは、例として、舌上の甘味センサ/受容体部位の活性化の増加につながる。
【0010】
本発明者らは、更に驚くべきことに、甘味料粒子内に配置された特定の低濃度範囲の植物性タンパク質などのタンパク質内において、タンパク質の粘膜付着の増加が、知覚される甘味を含む、味に悪影響を及ぼすタンパク質の様々な特性を相殺する以上であるように見えることを発見した。これらの有害な特性には、食品の粘度の増加(とりわけ、溶解動態の低下、甘味センサ/受容体部位への甘味料分子の輸送の妨害)、経口甘味センサ/受容体部位の被覆及び遮断、ならびにタンパク質/植物性タンパク質の非甘味が含まれる。これらの有害な特性を相殺する以上であることにより、甘味料粒子内にこれらのタンパク質が存在すると、食品に非常に増強された甘味を付与することができる。
【0011】
以下に詳細に説明するように、発明者らは、驚くべきことに、甘味料の粘膜付着性が適度に高まると、甘味料またはそのような甘味料を利用した食品の甘味が増す可能性がある一方で、甘味料の粘膜付着性がやや高まると、直感に反し甘味料またはそのような甘味料を利用した食品の甘味が低下する可能性があることを発見した。
【0012】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「粘膜付着剤」などという用語は、粘膜付着を介してヒト舌の粘膜表面のムチン層に付着するための親和性を示す物質を指す。
【0013】
本明細書で使用する場合、「甘味料炭水化物」という用語は、少なくとも1つの炭水化物部分を有する食用甘味料を指し、この炭水化物は、エネルギーを生成するためにヒト体内で処理される。この定義は、少なくとも0.1kcal/g、より典型的には少なくとも0.2kcal/g、より典型的には少なくとも0.5kcal/g、更により典型的には少なくとも1.0kcal/gのエネルギー値を有する、甘味料炭水化物を含むことを意味する。この定義は、特に、アルロースを含むことを意味する。
【0014】
「甘味料炭水化物」という用語は、特に、スクラロース、アスパルテーム、及びアセスルファムKなどの高強度甘味料を除外することを意味する。
【0015】
「甘味料」という用語は、単独で使用される場合、甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールの両方を含むことを意味する。
【0016】
甘味料炭水化物は、典型的なヒト消費者によって消費される場合、甘味を生じる。スクロースを基準の1とした重量基準で、正規化された甘味スケールで、マルトースが約0.31であり、ラクトースが約0.22である場合、「甘味料炭水化物」という用語は、ラクトースと、この正規化された甘味スケールで0.15~2.5の範囲内の甘味を有する、任意の糖、または他の栄養素の炭水化物含有甘味料と、に適用される。あるいは、糖または他の栄養素の炭水化物含有甘味料の最小甘味は、ラフィノースの甘味(上記のスケールで0.15の甘味を有する)であると述べられ得る。より典型的には、そのような甘味料炭水化物は、この正規化された甘味スケールで、少なくとも0.2、少なくとも0.23、少なくとも0.25,少なくとも0.27の甘味、または0.23~2.5、0.25~2.5、0.35~2.5、0.45~2.5、0.25~1.8、0.25~1.5、0.25~1.2、0.25~1.05、0.25~1.0、0.45~1.7、0.15~1.7もしくは0.35~1.5の範囲内の甘味を有する。
【0017】
文献で報告されているフルクトースの相対甘味は、最小で0.91、最大で約1.7と報告されていることに留意されたい。誤解を避けるために、「甘味料炭水化物」という用語は、その報告された相対甘味値のいずれかに関係なく、フルクトースを含むことを意味する。
【0018】
本明細書で使用する場合、「正規化された甘味スケール」という用語は、スクロースに1.00の値を割り当てた重量基準の相対甘味スケールを指す。より具体的には、正規化された甘味スケールは、Moscowitz,H.“Ratio Scales of Sugar Sweetness”;Perception&Psychophysics,1970,Vol.7(5)に開示されている方法に従って決定され、そこで表3に開示されているように及び本明細書で以下に提供されるように糖及びポリオール/糖アルコールのべき関数は、1.3の指数(n=1.3)を有する。
「糖甘味の割合スケール」(表3)から
【表1】
【0019】
甘味料炭水化物は、単糖または二糖であり得る。甘味料炭水化物の例としては、スクロース、グルコース、マルトース、フルクトース、ラクトースまたは甘味料炭水化物の任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。1種以上の甘味料炭水化物を、1種以上の甘味料ポリオールと組み合わせることができる。甘味料炭水化物は、天然に存在するものでも、または合成的に作製されたものでもよい。
【0020】
本明細書で使用する場合、「甘味料ポリオール」という用語は、典型的なヒト消費者によって消費される場合、甘味を生じる消耗型ポリオールを指す。甘味料ポリオールの非限定的な例としては、キシリトール、マルチトール、エリトリトール、ソルビトール、トレイトール、アラビトール、水素化デンプン加水分解物(HSH)、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、またはガラクチトール(ズルシトール)が挙げられる。多くの場合、ポリオールは糖アルコールである。糖アルコールは、酸またはアルデヒドのアルコールへの(化学的または生物学的変換を介する)任意の既知の還元方法によって、炭水化物から作製され得る。他の場合では、甘味料ポリオールは、親炭水化物から合成することができる。あるいは、甘味料ポリオールは、生物学的供給源から得ることができる。
【0021】
誤解を避けるために、「甘味料ポリオール」という用語は、上記の正規化された甘味スケールで0.15~2.5の範囲内の甘味を有する、任意のポリオール/糖アルコールを含むことを意味する。より典型的には、そのような甘味料ポリオールは、この正規化された甘味スケールで、0.15~1.5、0.15~1.0、0.15~0.8、0.15~0.7、0.20~0.7、0.15~0.6または0.25~0.6の範囲内の甘味を有する。
【0022】
本発明の配合物及び方法に従って使用するためのタンパク質は、様々な粘膜付着性を有することができる。
【0023】
粘膜付着性とは一般的に、ヒトの舌の粘膜表面のムチン層への特定の巨大分子の付着を意味し得る。ヒトの舌の粘膜表面のムチン層に付着する粘膜付着剤の親和性は、様々な特性評価法により特性決定または定量化され得る。
【0024】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「粘膜付着(mucoadhesion)」及び「粘膜付着(mucosal adhesion)」という用語は、ヒトの舌の粘膜表面のムチン層に付着する配合物または特定の巨大分子(例えば、様々なタンパク質)の傾向を指す。
【0025】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「粘膜付着剤」などという用語は、粘膜付着を介してヒト舌の粘膜表面のムチン層に付着するための親和性を示す物質を指す。
【0026】
本発明の配合物及び方法に従って使用するためのタンパク質の粘膜付着性は、多数の親水性基、例えば、アミン基、メトキシ基、ヒドロキシル基などを有し得、それらは、水素結合及び静電相互作用などの様々な相互作用により粘膜または細胞膜への付着を助け得る。粘膜付着は、絡み合いを含む、様々な物理的現象によって促進され得る。
【0027】
本発明の甘味料または食用配合物は、特徴的に高い結晶化度を有し得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、甘味料配合物中の甘味料、及びそのような甘味料配合物を利用する食品配合物は、優勢的に結晶質である。
【0029】
いくつかの実施形態では、結晶化度は、70~100%の範囲内である。
【0030】
いくつかの実施形態では、結晶化度は、80~100%の範囲内である。
【0031】
いくつかの実施形態では、結晶化度は、90~100%の範囲内である。
【0032】
いくつかの実施形態では、結晶化度は、95~100%の範囲内である。
【0033】
(例えば、本明細書中で及び以下の特許請求の範囲中で本明細書で使用されるように)非晶質甘味料対結晶質甘味料の結晶化度の定量化または相対量の定量化は、これらに限定されないが以下を含む、当業者に公知の様々な分析手法によって決定することができる:
・X線粉末回折(XRPD)
・等温微量熱量計(IMC)
・溶液熱量測定
・動的蒸気吸着(DVS)
・従来の示差走査熱量測定(DSC)、温度変調DSC(MTDSC)、高速DSC(高DSC)
・ラマン分光法
・近赤外線分光法(NIRS)
・固体核磁気共鳴法(SS-NMR)
・逆相ガスクロマトグラフィー(IGC)
・密度(比重)測定。
【0034】
高度結晶質甘味料(甘味料炭水化物及び甘味料ポリオール)は、非結晶質甘味料に比べて、溶解動態が低下(例えば、水中で)することが公知であるため、甘味を増強するためのそのような高度結晶質甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールの使用は、直感に反するものである。しかしながら、発明者らは驚くべきことに、本発明の高度結晶質のタンパク質含有甘味料粒子が、非常に増強された甘味知覚を生じさせ得ることを発見した。
【0035】
様々な種類及びファミリーの植物性タンパク質は、本発明の配合物で使用され得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、タンパク質は、球状タンパク質であるか、または球状タンパク質を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、タンパク質は、貯蔵タンパク質であるか、または貯蔵タンパク質を含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、グロブリンであるか、またはグロブリンを含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、アルブミンであるか、またはアルブミンを含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、種子貯蔵タンパク質であるか、または種子貯蔵タンパク質を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、プロラミンであるか、またはプロラミンを含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、グルテリンであるか、またはグルテリンを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、貯蔵タンパク質は、2Sアルブミンであるか、または2Sアルブミンを含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、7Sビシリンであるか、または7Sビシリンを含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、レグミンであるか、またはレグミンを含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、15Sグロブリンであるか、または15Sグロブリンを含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、8Sコンビシリンであるか、または8Sコンビシリンを含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、γ-コングルチンであるか、またはγ-コングルチンを含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、グロブリンタンパク質は、β-コングルチンであるか、またはβ-コングルチンを含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の植物性タンパク質は、植物性タンパク質濃縮物、植物性タンパク質単離物、及び部分的に加水分解された植物性タンパク質のいずれか1つまたはこれらのいずれかの組み合わせの形態である。
【0051】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の植物性タンパク質は、以下に定義する内在性タンパク質を含む。通常、少なくとも1種の植物性タンパク質は、主にまたは優勢的に、内在性タンパク質を含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の植物性タンパク質は、内在性タンパク質から本質的になる。
【0053】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、コメタンパク質が含まれる。
【0054】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、エンドウ豆タンパク質が含まれる。
【0055】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、ヒヨコ豆タンパク質が含まれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、ルピナスタンパク質が含まれる。
【0057】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、緑豆タンパク質が含まれる。
【0058】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、ゼインタンパク質が含まれる。
【0059】
いくつかの実施形態では、植物性タンパク質には、大豆タンパク質が含まれる。
【0060】
当業者であれば、タンパク質は様々な方法で分類されるが、多くの場合、様々な媒体への溶解度及び沈降係数によって分類されることを理解するであろう。タンパク質のまたはタンパク質のファミリーの「スヴェドベリ単位」とは、タンパク質のまたはタンパク質のファミリーの沈降係数に関連する。タンパク質のまたはタンパク質のファミリーの「スヴェドベリ単位」は、文字Sで表される。本明細書及び以下の特許請求の範囲において使用する場合、「スヴェドベリ単位」などの用語は、タンパク質分類の技術分野で公知のように使用される。
【0061】
オズボーン分画とは、植物性タンパク質を、抽出性及び溶解性に基づいて分類することに関連する。植物性タンパク質は、水、塩溶液、アルコール/水の混合物、アルカリ溶液におけるそれぞれの溶解度から、アルブミン、グロブリン、プロラミン及びグルテリンの4つのクラスに分類され得る。
【0062】
アルブミンクラス及びファミリーのアルブミンは、一般的に、水溶性(オズボーン分画に基づく)で、熱により凝固可能な球状タンパク質として特徴付けられる。植物において、アルブミンは、通常、沈降係数に基づき2S貯蔵アルブミンとして存在する。2Sアルブミンは、主に、マメ科植物及び大豆タンパク質で見出だせる。貯蔵タンパク質として、アルブミンは、発育中の種子のタンパク質体に沈着し、その後の発芽及び苗の生育中に栄養源(アミノ酸及び炭素骨格)として植物に利用される。多くの植物種の2Sアルブミンタンパク質のアミノ酸組成は、通常、高い含有量の硫黄含有水溶性アミノ酸を含んでいる。
【0063】
グロブリンは、通常、アルブミンより高い分子量を有する、球状貯蔵タンパク質のクラスである。グロブリンは、希薄塩溶液には溶解するが、水には実質的に溶解しない。グロブリンは、エンドウ豆、ヒヨコ豆、ルピナス豆及び大豆などの様々なマメ科植物の中で、主なまたは優勢なタンパク質であり得る。それは、双子葉植物だけでなく、様々な単子葉植物、裸子植物及びシダ植物にも存在する。沈降係数に基づき、植物性グロブリンは、7~8S、11~12S及び15Sファミリーに分けられ得る。7Sグロブリンは一般的にビシリン型グロブリン(または「ビシリンファミリー」)を指し、8Sはコンビシリン型グロブリン(または「コンビシリンファミリー」)を指し得、11~12Sグロブリンはレグミン型グロブリン(または「レグミンファミリー」)を指し得る。
【0064】
タンパク質のプロラミンクラス及びファミリー、ならびにグルテリンクラス及びファミリーは、コメ及びゼインなどの主にイネ科の植物の種子に見出だせる貯蔵タンパク質である。プロラミンはエタノール/水には溶解するが、水には実質的に溶解しない可能性がある。プロラミンとみなされる場合があるグルテリンは、コメにおいて最も豊富な貯蔵タンパク質であり、レグミンファミリーと相同性があると考えられている。通常、内胚乳に蓄積するグルテリンは、生理食塩水に実質的に不溶性であるが、希薄酸性及びアルカリ性媒体には溶解し得る。
【0065】
誤解を避けるために、これらの用語(例えば、「グロブリンクラス」、「ビシリン」、「コンビシリンファミリー」、「レグミンファミリー」など)は、タンパク質分類の当業者であれば理解するように使用されることを意図している。
【0066】
表1は、様々な植物性タンパク質のクラス及びファミリーの一般的な分類と、様々な一般的な植物性製品におけるタンパク質の分布(重量ベース)の様々な定量的な例と、を提供する。
【表2】
【0067】
本発明の食品配合物では、通常、食用充填剤材料は、本発明の食品配合物中の低減された量の糖を補うために利用される。通常、食用充填剤は、食物繊維、または可溶性食物繊維などの可溶性繊維であり得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、食用充填剤は、フルクタンなどの多糖であり得るか、または多糖を含み得る。フラクトナンのうち、イヌリンが一般的に使用され得る。
【0069】
いくつかの実施形態では、食用充填剤は、フラクトオリゴ糖などのオリゴ糖であり得るか、またはオリゴ糖を含み得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、可溶性繊維は、耐性マルトデキストリン(例えば、可溶性コーン繊維)であり得るか、または耐性マルトデキストリンを含み得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、可溶性繊維は、ポリデキストロースであり得るか、またはポリデキストロースを含み得る。
【0072】
甘味料配合物または食用配合物は、通常、シリカなどのケイ素含有種を含まない。いくつかの実施形態では、甘味料配合物または食用配合物内のケイ素の濃度は、最大で1%、最大で0.5%、最大で0.2%、最大で0.1%、最大で0.05%、最大で0.02%、最大で0.01%、最大で0.005%、または最大で0.003%である。通常、甘味料配合物または食用配合物内のケイ素の濃度は、最大で0.002%、最大で0.001%であるか、または配合物はケイ素を含まない。
【実施例】
【0073】
次に、以下の実施例を参照するが、これらの実施例は、上記の説明と共に、本発明を非限定的に説明するものである。
【表3】
【表4】
【0074】
実施例1:タンパク質甘味料分散液の作製
タンパク質及び炭水化物甘味料粉末を、混合またはブレンドする。得られた混合粉末を、水に少しずつ加える。必要なタンパク質の量は、炭水化物甘味料との比率(重量比)で計算される。例えば、炭水化物甘味料に対して0.1%のタンパク質を含有するシロップを約1キログラム(通常65°Bx)調製するためには、0.65グラムのタンパク質を650グラムの炭水化物甘味料と混合する。この混合物を、350グラムの水に、通常は室温にて少しずつ(一定の混合下で)加える。混合容器は、オーバーヘッド撹拌器を用いて通常50~800RPMで少なくとも45分間、または高せん断ミキサー(IKAは最大10,000RPM、Silversonは最大5,000RPM)を用いて少なくとも7分間、タンパク質が完全に分散するまで撹拌する。
【0075】
分散がより困難なタンパク質については、水画分を予熱してもよい。
【0076】
実施例2:タンパク質甘味料分散液の作製-完全分散
1種以上の炭水化物甘味料及び/または1種以上のポリオール(通常、糖アルコール)甘味料を含有する濃縮甘味料シロップを、タンパク質の添加前に、室温~場合によっては80℃の温度で調製する。既定の温度は、スクロース及び任意の他の二糖では60℃、他の甘味料では70℃である。ほとんどの炭水化物及びポリオール甘味料の濃度は、約65重量%である。いくつかの低可溶性甘味料は、完全に溶解するために、高い水濃度及び/または温度を必要とし得る。次いで、タンパク質を一定の混合下で、段階的にまたは即座に添加する。タンパク質の添加が完了したら、混合容器は、オーバーヘッド撹拌器を用いて通常50~800RPMで少なくとも45分間、または高せん断ミキサー(IKAは最大10,000RPM、Silversonは最大5,000RPM)を用いて少なくとも7分間、タンパク質が完全に分散するまで撹拌し続ける。
【0077】
必要に応じて、タンパク質の分散を促進するためにシロップを加熱する。
【0078】
実施例3:タンパク質甘味料分散液の作製-完全分散
タンパク質を、最初に水に分散させる。場合によっては、分散は、製造業者の指示に従って行うのが最適であり得る(例えば、熱水中に段階的に分散する)。タンパク質が完全に分散したら、甘味料(炭水化物またはポリオール)を、一定の混合下で室温~場合によっては80℃の温度にて、少しずつ導入する。既定の温度は、スクロース及び任意の他の二糖では60℃、他の甘味料では70℃である。混合は、オーバーヘッド撹拌器によって(50~800RPMで少なくとも45分間)、または高せん断ミキサーによって(IKAを使用した場合、最大10,000RPMで少なくとも7分間;Silversonを使用した場合、最大5,000RPMで少なくとも7分間)行うことができる。
【0079】
したがって、約65%の炭水化物甘味料と、炭水化物甘味料に対して0.1%のタンパク質と、を含有する約1kgの炭水化物またはポリオール甘味料シロップを調製するために、まず0.65グラムのタンパク質を350グラムの水に分散させる。続いて、650グラムの炭水化物甘味料を、タンパク質分散液に少しずつ加えてシロップを作製する。
【0080】
実施例4:タンパク質甘味料分散液の作製-部分的な分散
タンパク質の部分的な分散は、意図的に行われ得る。実施例2に記載されているように、タンパク質の添加前に、濃縮甘味料シロップ(炭水化物またはポリオール)が調製される。次いで、タンパク質は、意図的に小さな凝集体を生成するように、混合せずにまたは穏やかに混合しながら、通常は最大約1分間、瞬間的または実質的に瞬間的に添加される。このようにして、部分的に分散したタンパク質を含有する濃縮シロップが、作製される。
【0081】
この「部分的な分散」手順では、分散を軽減するために、タンパク質製造業者の分散指示から逸脱することが最善の場合がある。
【0082】
実施例5:濃縮シロップからの乾燥粉末の作製
濃縮シロップ(例えば、上記の実施例のいずれかで作製された)を、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器(例えば、Stephan)に移す。容器を加熱し(通常は60℃~70℃)、真空下(通常は50~300mbar)に維持し、常に混合することで水を蒸発させ(通常は低い蒸発速度で)、優勢的にまたは実質的に100%結晶質の生成物を作製する。任意選択で、粉末は、数時間または一晩、更に乾燥させるために、65℃で動作するオーブンに移されてもよい。
【0083】
実施例6:タンパク質甘味料粉末のサイズ低減
通常、粉末形態(例えば、実施例5で作製したように)のタンパク質甘味料粒子は、任意選択で、サイズ低減されることができる。タンパク質甘味料粉末を粉砕し、濃縮物中の特定のタンパク質(複数可)に応じて、通常、75~300マイクロメートルの範囲内であるD50を有する微細粉末を作製することができる。
【0084】
実施例6A:食用配合物を作製するために、甘味料成分を利用する
タンパク質甘味料配合物(例えば、実施例3に従って作製され、実施例5に従って結晶化された)を他の成分と共に成分として添加し、混合し、任意選択で、更に加工し(例えば、焼成し)、食用(食品)配合物(例えば、ケーキ、マフィン、ビスケット)を作製し得る。
【0085】
実施例7
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:コメタンパク質配合物0.65グラムを、スクロース650グラム及び水350グラムを含有する濃縮スクロースシロップに少しずつ加えた。次いで、コメタンパク質を含有するシロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0086】
実施例8
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.2%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物1.3グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0087】
実施例9
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物1.95グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0088】
実施例10
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.5%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物3.25グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0089】
実施例11
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.8%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物5.2グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0090】
実施例12
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)1%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物6.5グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0091】
実施例13
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)1.2%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物7.8グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0092】
実施例14
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.85%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物5.5グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、タンパク質濃縮物約0.67%を有する微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0093】
実施例15
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.02%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物0.13グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0094】
実施例16
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.05%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、コメタンパク質配合物を添加する前に、調製した。次に、コメタンパク質配合物0.325グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0095】
実施例17~実施例26
実施例7~実施例16のコメタンパク質配合物を調製したが、スクロースの代わりにフルクトースを使用した。
【0096】
実施例27
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.01%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物0.065グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0097】
実施例28
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0098】
実施例29
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.2%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物1.3グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0099】
実施例30
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0100】
実施例31
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物3.25グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0101】
実施例32
タンパク質約0.7%を含有する、エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.8%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物5.2グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0102】
実施例33
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)1.0%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物6.5グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0103】
実施例34
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)1.2%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物7.8グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0104】
実施例35
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)1.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物9.75グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0105】
実施例36
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.02%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物0.13グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0106】
実施例37
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.05%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物0.325グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0107】
実施例38~実施例49
実施例26~実施例37のエンドウ豆タンパク質配合物を調製したが、エンドウ豆タンパク質単離物の代わりに、エンドウ豆タンパク質加水分解物(Zammex(登録商標)Nutrition LLC HydroPea100%加水分解エンドウ豆タンパク質粉末、約95%のタンパク質を含有)を使用した。
【0108】
実施例50
ヒヨコ豆配合物(ChickP G910、89.7%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ヒヨコ豆配合物0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ヒヨコ豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0109】
実施例51
ヒヨコ豆配合物(ChickP G910、89.7%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ヒヨコ豆配合物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ヒヨコ豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0110】
実施例52
ヒヨコ豆配合物(ChickP G910、89.7%タンパク質)0.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ヒヨコ豆配合物3.25グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ヒヨコ豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0111】
実施例53
ヒヨコ豆配合物(ChickP G910、89.7%タンパク質)1.0%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ヒヨコ豆配合物6.5グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ヒヨコ豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0112】
実施例54
緑豆配合物(H-Protein008、85%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:緑豆配合物0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、緑豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0113】
実施例55
緑豆配合物(H-Protein008、85%タンパク質)0.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:緑豆配合物3.25グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、緑豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0114】
実施例56
緑豆配合物(H-Protein008、85%タンパク質)1.2%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:緑豆配合物7.8グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、緑豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0115】
実施例57
混合タンパク質配合物0.2%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:緑豆配合物(H-Protein008、85%タンパク質)0.65グラム及びヒヨコ豆配合物(ChickP G910、89.7%タンパク質)0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、混合タンパク質分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0116】
実施例58
緑豆配合物(H-Protein008、85%タンパク質)0.02%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:緑豆配合物0.13グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、緑豆分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0117】
実施例59
ゼイン配合物(A.F.Suter81.9%~100%)0.1%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ゼイン配合物0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ゼイン分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0118】
実施例60
ゼイン(A.F.Suter81.9%~100%)1.0%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ゼイン配合物6.5グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ゼイン分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0119】
実施例61
ゼイン(A.F.Suter81.9%~100%)0.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ゼイン配合物3.75グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、ゼイン分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0120】
実施例62~実施例66
実施例28、30、31、34及び36のエンドウ豆タンパク質単離物組成物を、実施例2の手順に従って調製した。次に、各シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0121】
実施例67~実施例71
実施例7、9、10、12及び15のコメタンパク質組成物を、実施例1の手順に従って調製した。次に、各シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0122】
実施例72~実施例73
実施例27及び30のエンドウ豆タンパク質単離物組成物を、実施例4の手順に従って調製した。次に、各シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0123】
実施例74~実施例78
実施例7、9、10、12及び15のコメタンパク質組成物を、実施例3の手順に従って調製した。
【0124】
実施例79
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.05%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:コメタンパク質配合物0.325グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのマルチトールを、コメタンパク質分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0125】
実施例80
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:コメタンパク質配合物0.65グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのソルビトールを、コメタンパク質分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0126】
実施例81
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:コメタンパク質配合物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのラクチトールを、コメタンパク質分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0127】
実施例82~実施例91
実施例7~実施例16のコメタンパク質配合物を調製したが、スクロースの代わりにキシリトールを使用した。
【0128】
実施例92
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのソルビトールを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0129】
実施例93
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、325グラムのソルビトール及び325グラムのキシリトールを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0130】
実施例94
エンドウ豆タンパク質単離物(Nutralys(登録商標)S85XF、83~88%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:エンドウ豆タンパク質単離物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、325グラムのソルビトール及び325グラムのスクロースを、エンドウ豆タンパク質単離物分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0131】
実施例95
コメタンパク質配合物(LSP(登録商標)+ZERO、79%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:コメタンパク質配合物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、550グラムのソルビトール及び100グラムのスクロースを、コメタンパク質分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0132】
実施例96
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.02%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ProLupin0.13グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0133】
実施例97
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.05%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ProLupin0.325グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0134】
実施例98
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.1%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:ProLupin0.65グラムを、スクロース650グラム及び水350グラムを含有する濃縮スクロースシロップに少しずつ加えた。次いで、ルピナスを含有するシロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0135】
実施例99
ルピナス質配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.2%を含有する分散液を、実施例2に従って調製した:スクロース650グラムを含有する濃縮甘味料シロップを、ルピナス配合物を添加する前に、調製した。次に、ルピナス配合物1.3グラムを、濃縮甘味料シロップ中に分散させた。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0136】
実施例100
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.3%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物1.95グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0137】
実施例101
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物3.25グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0138】
実施例102
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)0.8%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物5.2グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0139】
実施例103
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)1.0%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物6.5グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0140】
実施例104
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)1.2%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物7.8グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0141】
実施例105
ルピナス配合物(ProLupin90%~99%タンパク質)1.5%を含有する分散液を、実施例3に従って調製した:ルピナス配合物9.75グラムを、水350グラム中に分散させた。続いて、650グラムのスクロースを、分散液に少しずつ加えて濃縮シロップを作製した。シロップを、真空乾燥機の加熱された二重ジャケット付き容器に移し、これを、実施例5に従って加熱して真空下に維持し、微細な乾燥結晶質粉末を作製した。
【0142】
実施例106~実施例113
実施例26~33及び36、37のエンドウ豆タンパク質単離物配合物を調製したが、スクロースの代わりにグルコースを使用し、最初の分散液に(350グラムの代わりに)550グラムの水を使用した。
【0143】
実施例114~実施例115
実施例39及び実施例31から得られた粉末を、X線回折計(D8 Advance Series II,Bruker)を使用してX線回折(XRD)を行った。両方のXRDプロットは、はっきりとした結晶性を示している。
【0144】
実施例116:マフィン試料の調製
3種類のマフィン試料を調製できる。I型は「全糖」対照マフィンであり、これは、典型的な市販のマフィンと類似する組成であり得る。II型は、本発明のタンパク質甘味料またはタンパク質甘味料濃縮物を含有する、本発明による減糖マフィンである。III型は、II型の本発明の減糖マフィンと同じ組成を有するが、甘味料粒子中にタンパク質を含まない減糖対照マフィンである。
【0145】
各種類のマフィンの生地は、糖、ヒマワリ油14.2%、小麦粉21.8%(約68%のデンプンを含有)、卵24.5%、ベーキングパウダー(1.1%)、香味または香味料(0.1%)、塩(0.1%)、及び水約16.4%を含有する。I型マフィンの生地は、21.8重量%の糖を含有する。
【0146】
フラクトオリゴ糖は、II型及びIII型の試料中の糖の減少した量を補うために充填剤として使用される。通常、Gofos(商標)(通常、2%の糖を含有する)が利用される。
【0147】
II型マフィンは、様々な例示的な配合物(その多くは、上に記載または例示されている)からの甘味料配合物を利用する。配合の違いを除けば、本発明のマフィンと対照マフィンの調製工程と焼成工程は同じである。
【0148】
実施例116A
通常、II型の本発明の減糖マフィンは、I型の「全糖」対照マフィンに比べて39.1%少ない糖を含有する。この例示的な事例について、II型及びIII型マフィンは、生地が約(100%-39.1%)・21.8%=13.3重量%の糖を含有するように配合される。マフィン生地のフラクトオリゴ糖(Gofos(商標))含量は、約8.5重量%(21.8%~13.38%)である。
【0149】
実施例116B
多くの場合、II型の本発明の減糖マフィンは、低減された糖を、39.1%の通常の減少以外の量で含有することができる。(非網羅的な)例として、II型マフィンは、糖を50%少なく、糖を35%少なく、糖を20%少なく、または糖を10%少なく含んでいてもよい。糖が20%少ない例示的な場合には、生地が、約(100%-20%)・21.8%=17.44重量%の糖及び4.36重量%のGofos(商標)(21.8%-17.44%)を含有するようにII型マフィンを配合する。いずれの場合も、厳密に比較の目的で、II型マフィンは、I型「全糖」対照マフィンに対して少なくとも10%少ない糖を含有する。
【0150】
実施例117:バタークッキー試料の調製
3種類のバタークッキー試料を調製できる。I型は「全糖」対照バタークッキーであり、これは、典型的な市販のバタークッキーと類似する組成であり得る。II型は、本発明のタンパク質甘味料またはタンパク質甘味料濃縮物を含有する、本発明による減糖バタークッキーである。III型は、II型の本発明の減糖バタークッキーと同じ組成を有するが、甘味料粒子中にタンパク質を含まない減糖対照バタークッキーである。
【0151】
各種類のバタークッキーの生地は、糖、パーム油14.6%、小麦粉49.42%(約68%のデンプンを含有)、コーンスターチ(4.2%)、水(5.7%)、卵(3.6%)、大豆レシチン(0.19%)、ベーキングパウダー(0.3%)、塩(0.2%)、転化糖1.2%(5%の水を含有)、ヘビークリーム1.5%(脂肪37%及び乳糖3.5%を含有)、香味または香味料(0.1%)、残りは水を含有する。I型バタークッキーの糖含量は、約19.0%である。
【0152】
イヌリンは、II型及びIII型の試料中の糖の減少した量を補うために充填剤として使用される。通常、Orafti高可溶性イヌリン(10%の糖を含有)が利用される。
【0153】
II型バタークッキーは、様々な例示的な配合物(その多くは、上に記載または例示されている)からの甘味料配合物を利用する。配合の違いを除けば、本発明のバタークッキーと対照バタークッキーの調製工程と焼成工程は同じである。
【0154】
実施例117A
通常、II型の本発明の減糖バタークッキーは、I型の「全糖」対照バタークッキーに比べて約40%少ない糖を含有する。この例示的な事例について、II型及びIII型バタークッキーは、生地が約(100%-40.45%)・19.0%=11.3重量%の糖を含有するように配合される。生地のイヌリン含量は、約7.7重量%(19.0%-11.3%)である。
【0155】
実施例117B
実質的に、上で提供されたマフィン試料の場合と同様に、多くの場合、II型の本発明の減糖バタークッキーは、低減された糖を、約40%の通常の減少以外の量で含有し得る。(非網羅的な)例として、II型バタークッキーは、糖を50%少なく、糖を40%少なく、糖を35%少なく、糖を20%少なく、または糖を10%少なく含んでいてもよい。厳密には比較の目的で、II型バタークッキーは、I型「全糖」対照バタークッキーに対して少なくとも10%少ない糖を含む。
【0156】
実施例118:ヘーゼルナッツスプレッド試料の調製
3種類のヘーゼルナットスプレッド試料を調製できる。I型は「全糖」対照ヘーゼルナッツスプレッドであり、これは、典型的な市販ヘーゼルナッツスプレッドと類似する組成であり得る。II型は、本発明のタンパク質甘味料またはタンパク質甘味料濃縮物を含有する、本発明による減糖ヘーゼルナッツスプレッドである。III型は、II型の本発明の減糖ヘーゼルナッツスプレッドと同じ組成を有するが、甘味料粒子中にタンパク質を含まない減糖対照ヘーゼルナッツスプレッドである。
【0157】
各種類のヘーゼルナッツスプレッドは、糖、ヘーゼルナッツペースト(15%)、パーム油(21.7%)、脂肪12%を有するココア粉末(7.4%)、脱脂粉乳(6.6%)、菜種レシチン(0.2%)及び香味または香味料(0.1%)を含有する。I型ヘーゼルナッツスプレッドの糖含量は、49%である。
【0158】
フラクトオリゴ糖は、II型及びIII型の試料中の糖の減少した量を補うために充填剤として使用される。通常、Gofos(商標)が使用される。
【0159】
II型ヘーゼルナッツスプレッドは、様々な例示的な配合物(その多くは、上に記載または例示されている)からの甘味料配合物を利用する。配合の違いを除けば、本発明のヘーゼルナッツスプレッドと対照ヘーゼルナッツスプレッドの調製工程は同じである。
【0160】
実施例118A
通常、II型の本発明の減糖ヘーゼルナッツスプレッドは、I型の「全糖」対照ヘーゼルナッツスプレッドに比べて約41%少ない糖を含有する。この例示的な事例について、II型及びIII型ヘーゼルナットスプレッドは、約(100%-41.2%)・49%=28.8重量%の糖を含むように配合される。ヘーゼルナットスプレッドのイヌリン含量は、約20.2重量%(49%-29.4%)である。
【0161】
実施例118B
実質的に、上で提供されたヘーゼルナッツスプレッド試料の場合と同様に、多くの場合、II型の本発明の減糖ヘーゼルナッツスプレッドは、低減された糖を、約40%の通常の減少以外の量で含有し得る。(非網羅的な)例として、II型ヘーゼルナッツスプレッドは、糖を50%少なく、糖を35%少なく、糖を20%少なく、または糖を10%少なく含んでいてもよい。厳密には比較の目的で、II型ヘーゼルナッツスプレッドは、I型「全糖」対照ヘーゼルナッツスプレッドに対して少なくとも10%少ない糖を含む。
【0162】
実施例119:官能評価
例示的な甘味料または食用配合物(例えば、マフィン、バタークッキー及びヘーゼルナッツスプレッド)は、一対比較試験を用いて、訓練された官能パネリストによって評価され得る。一対比較試験は2つの製品の盲検試験であり、パネリストの役割は、2つの製品または試料のうちのより甘い方を選択/指摘することである(Sensory Evaluation Practices,4th Ed.,Stone,Bleibaum,Thomas,eds.)。結果は、二項分布表を使用して分析され、これにより、官能科学者は、試料間の知覚された違いが統計的に有意かどうかを判断することができる。
【0163】
比較甘味指数は、すべてのパネリストからまとめた一対比較試験結果から計算することができる。例えば、17人のパネリストのうち、10人が本発明の製品をより甘味があるものとして選択し、残りの7人のパネリストが比較製品または対照製品を選択した場合、比較甘味指数(CSI)は、以下のように計算される:
CSI=(10/17)・100=58.8=59(概数)
【0164】
実施例119A
試料を評価するために使用される別の官能方法は、差分マグニチュード推定(DME)である。ここで、各パネリストは、以下のリストから2つの試料を味見し、甘い方を選択し、更に甘味の違いを選択する:
・まったく差はない
・差は極めて小さい
・小さな差
・中程度の差
・大きな差
・極めて大きな差
【0165】
各選択肢に0~5の数値を与え(「0」は「まったく差はない」である)、パネルの平均を計算する。本発明のタンパク質含有の試料がより甘いとして示されている場合、値を正とし、その逆も同様である。一般的に、最大±1.0(すなわち、絶対値1以内)の差、及び場合によっては、最大±0.8または最大±0.5の差は、重要ではないとみなされる(すなわち、試料の甘味は実質的に同じ)。有意でない差は、本発明の配合物対対照配合物にとって良好な結果であるとみなされる。
【0166】
実施例120~実施例121
実施例116及び実施例116Aに従って、上で例示した様々な配合物を、マフィン試料を調製するために使用した。
【0167】
実施例119及び実施例119Aに従って実施され、評価された一対比較試験の一対比較試験結果を、以下の表2に列挙する。
【表5】
【0168】
実施例122~実施例126
実施例117及び実施例117Aに従って、上で例示した様々な配合物を、バタークッキー試料を調製するために使用した。
【0169】
実施例119及び実施例119Aに従って実施され、評価された一対比較試験の一対比較試験結果を、以下の表3に列挙する。
【表6】
【0170】
実施例127:例示的なデンプン含量計算
クッキーは、脂肪(パーム油、17%)、白小麦粉(61%)、本発明の糖(スクロース、12%;0.1%WPI)及びフルクタン(イヌリン、10%)から作製される。唯一、デンプンを含む成分は、約68%のデンプンを含有する白小麦粉である。したがって、クッキーのデンプン含有量は、61%の68%、または約41.5%である。
【0171】
実施例128:例示的な脂肪含量計算
ヘーゼルナッツスプレッドは、脂肪(パーム油、24%)、本発明の糖(スクロース、30%;0.1%コメタンパク質配合物)、純粋なヘーゼルナッツペースト(13%、脂肪含量61%を有する)、無脂乳粉末(6%)、ココア粉末(12%脂肪含量を有する7%)及びフルクタン(イヌリン、20%)から作製される。ヘーゼルナッツスプレッドの全脂肪含量は、24%+(13%の61%)+(7%の12%)または約32.8%である。
【0172】
実施例129:引っ張り強度/剥離力-テクスチャ解析
TA.XTplusテクスチャ解析装置を用いて剥離試験を行うことによって、甘味料配合物の粘膜付着性を評価した。甘味料配合物の粘着性に及ぼす植物性タンパク質の様々な粘膜付着種の影響も、様々な濃度で調べた。
【0173】
材料及び方法
剥離試験を実施する前に、以下の工程を実施した:糖試料からの錠剤調製、人工唾液緩衝液の調製、及び新鮮なブタの舌を30mm×30mm、厚さ約20mmの1片にトリミング。舌組織は-20℃で凍結した。試験前に、舌組織を37℃に5分間加熱した。人工唾液に関しては、以下の組成に従って溶液を調製した(表4):
【表7】
【0174】
錠剤調製
本明細書で提供する様々な甘味料試料から作製した錠剤を、錠剤化ミニプレスMII機を用いて剥離試験用に調製した。「乾燥混合物」試料を粉砕し、ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤として)と2w/w%でタンブルミキサーで2分間混合した。この混合物をミニプレスに導入し、上パンチ貫通部11mmでプレスし、平らな錠剤を作製した。実施例3に従って作製され、更に実施例5に従って処理(一晩の更なる乾燥を含む)された甘味料試料は、7.5~9mmの下部の上パンチ貫通部でプレスされた。すべての試料について、調製速度は、自動モードで約40錠/分であった。錠剤の直径は10mmである。
【0175】
剥離試験
トリミングしたブタの舌片は、4本のネジでプラスチックの台と蓋の間に圧力固定した。蓋の中央に配置された穴(直径13mm)があり、錠剤と舌の接触を可能にする。プラスチックの台とブタの舌の配置は、37℃の一定温度下で人工唾液液中に維持された。甘味料錠剤は、両面粘着テープによってテクスチャ解析装置(TA)プローブ(円柱)に取り付けた。測定は以下の手順を使用して行った:プローブを錠剤と共に、あらかじめ決められた力が舌組織に一定の接触時間にわたり加えられるまで、一定速度で下降させた。終了後、プローブ及び錠剤を持ち上げ、それぞれの甘味料錠剤について、(最大)剥離力(F
max)及び剥離仕事量(曲線とX軸の間の面積、「全粘着仕事量」とも呼ばれる)を記録した。全プロセスはTA付着試験装置によって制御され、表5に示す設定が利用された。
【表8】
【0176】
本明細書で使用する場合、上述の剥離試験手順は、「標準剥離試験」と称する。
【0177】
様々な甘味料試料の錠剤を、実施例129に開示した装置及び手順を使用して、最大剥離力及び剥離仕事量を決定するために評価した。
【0178】
いくつかの実施形態では、最大剥離力によって特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物(すなわち、植物性タンパク質を含まないが、それ以外は組成及び調製方法の両方において甘味料配合物と同一である配合物)の粘膜付着性よりも大きい。通常、最大剥離力(または、以下に定義される最大剥離力測定(FD-D))によって特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着性よりも少なくとも1%、少なくとも1.5%、少なくとも2%、少なくとも3%、または少なくとも4%、場合によっては、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも12%、または少なくとも15%上回る。
【0179】
本発明者らは更に、比較的高いレベルの粘膜付着性(例えば、最大剥離力及び剥離仕事量のうちの少なくとも1つによって特徴付けられる)では、植物性タンパク質の存在は、味覚検査で感知される食品または配合物の甘味を実際に損なう可能性がある。
【0180】
したがって、いくつかの実施形態では、最大剥離力によって(または、FD-Dによって)特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着性よりも最大で200%、最大で150%、最大で100%、最大で80%、より典型的には、最大で60%、最大で50%、最大で40%、最大で35%、または最大で30%上回る。
【0181】
いくつかの実施形態では、最大剥離力によって(または、FD-Dによって)特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着力よりも1%~200%、1%~120%、1%~80%、1%~60%、1%~40%、1%~30%、1%~25%、1%~20%、1.5%~60%、1.5%~40%、1.5%~30%、1.5%~25%、1.5%~20%、2%~200%、2%~120%、2%~80%、2%~60%、2%~50%、2%~40%、2%~30%、2%~25%、2%~20%、3%~80%、3%~60%、3%~40%、3%~30%、3%~25%、3%~20%、4%~60%、4%~40%、4%~30%、4%~25%、4%~20%、5%~60%、5%~40%、5%~30%、5%~25%、5%~20%、6%~60%、6%~40%、6%~30%、6%~25%、6%~20%、8%~50%、8%~30%、8%~25%、8%~20%、10%~50%、10%~30%、10%~25%、または10%~20%の範囲内の値だけ上回る。
【0182】
いくつかの実施形態では、剥離仕事量によって(または、以下に定義される剥離仕事量(WD)によって)特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物(すなわち、上述のように、植物性タンパク質を含まないが、それ以外は組成及び調製方法の両方において甘味料配合物と同一である配合物)の粘膜付着性よりも大きい。通常、剥離仕事量によって特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着性よりも少なくとも1%、少なくとも1.5%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも5%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、または少なくとも45%上回る。
【0183】
いくつかの実施形態では、剥離仕事量によって(または、WDによって)特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着性よりも最大で200%、最大で150%、最大で125%、最大で110%、最大で100%、最大で90%、最大で80%、最大で70%、最大で60%、または最大で50%上回る。
【0184】
いくつかの実施形態では、剥離仕事量によって(または、WDによって)特徴付けられる甘味料配合物の粘膜付着性は、対照組成物の粘膜付着性よりも10%~150%、10%~125%、10%~100%、10%~80%、20%~150%、20%~125%、20%~100%、20%~80%、30%~150%、30%~125%、30%~100%、30%~80%、40%~150%、40%~125%、40%~100%、40%~80%、50%~150%、50%~125%、50%~100%、または50%~90%の範囲内の値だけ上回る。
【0185】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「最大剥離力」(FDmax)という用語は、標準剥離試験によって測定した最大剥離力を指す。
【0186】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「剥離仕事量」(WD)という用語は、標準剥離試験によって測定した剥離仕事量を指す。
【0187】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、その甘味料粒子内に特定種の植物性タンパク質を含有する甘味料配合物の「剥離仕事量決定」(WD-D)という用語は、同一の植物性タンパク質含有甘味料配合物であるが、甘味料に対してその特定種の植物性タンパク質の濃度が1%であり、実施例129の標準手順に従って調製及び測定したものについての剥離仕事量を意味し、得られた剥離仕事量(WD)は、次に、配合物の甘味料粒子内に配置されたその特定の植物性タンパク質の実際の濃度(Cactual)(%)に基づく係数Kconcを用いて直線的に適用される。同様に、本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、その甘味料粒子内に特定種の植物性タンパク質を含有する甘味料配合物の「最大剥離力決定」(FD-D)という用語は、同一の植物性タンパク質含有甘味料配合物であるが、甘味料に対してその特定種の植物性タンパク質の濃度が1%であり、実施例129の標準手順に従って調製及び測定したものについての最大剥離力(FDmax)を意味し、得られた最大剥離力(FDmax)は、次に、配合物の甘味料粒子内に配置されたその特定種の植物性タンパク質の実際の濃度(Cactual)(%)に基づく係数Kconcを用いて直線的に適用される。したがって:
Kconc=Cactual/1% (A)
FD-D=Kconc・FDmax (B)
WD-D=Kconc・WD (C)
【0188】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、配合物に関する「粘膜付着性」などの用語は、最大剥離力(FDmax)、最大剥離力決定(FD-D)、剥離仕事量(WD)及び剥離仕事量決定(WD-D)のうちの少なくとも1つによって示される、粘膜付着性を意味する。
【0189】
実施例130:粘膜付着性のレオロジー特性評価
様々な種の植物性タンパク質の粘膜付着性を、レオロジー測定を使用して特徴付けた。粘膜付着性植物性タンパク質及びムチンを含有する混合物のレオロジー挙動は、2つの種の間の化学的相互作用、立体構造変化、及び鎖の連動によって大きく影響され得ることは、公知である。レオロジー技術は、せん断下での物質の変形及びその流動挙動を試験するために使用される。このような測定により、ポリマー間の相互作用を監視することができる(Hassan及びGallo,1990)。粘膜付着性植物性タンパク質とムチンの相互作用は、混合物の粘度がムチンと植物性タンパク質のそれぞれの粘度の和を超えるような、粘度の増大によって示される。したがって、ムチン-植物性タンパク質の混合物の粘度と共に、個々の粘度を測定することにより、ムチンと植物性タンパク質の間の粘膜付着力を、以下の式に従って特徴付けることができ:
ηt=ηm+ηp+ηb
ηtは系(混合物)の総(測定)粘度、ηbは生体接着の粘度成分(粘度向上)、ηm及びηpは、それぞれ、ムチン及び植物性タンパク質単一成分分散液の個別測定粘度である。
【0190】
蒸留水中2重量%の様々な植物性タンパク質分散液を、製造者の指示に従って調製し、3時間穏やかに混合した。乾燥ムチンを蒸留水(10重量%の分散液を作製するのに十分な量)で水和し、室温で1時間穏やかに撹拌した後、10分間超音波処理した(室温で)。ムチン溶液を2時間穏やかに撹拌し、10重量%のムチン分散液を得た。当量の各植物性タンパク質分散液と10重量%のムチン分散液を混合し、各混合分散液の最終濃度を1重量%植物性タンパク質と5重量%ムチンとした。すべての混合系は、分析前に37℃に1時間維持して平衡化させた。
【0191】
測定はすべて、Peltier温度チャンバー:C-PTD 180/air、回転ボブ(CC27同心円筒)及び直径28.992mmの固定カップ(C-CC27/SS/AIR)を備えたAnton Paar MRC92レオメータを使用して実施した。測定の前に、各試料配合物を、更に2分間休ませた。測定は、37℃でせん断速度0.1~350秒-1(対数勾配)の範囲で行った。
【0192】
各植物性タンパク質(1重量%)分散液及び5重量%のムチン分散液の測定は、個々の粘度(ηp、ηm)を得るために行われた。次に、各植物性タンパク質-ムチンについて、上記の式に従って、向上した粘度(生体接着)を計算した。
【0193】
実施例130で提供したレオロジー装置及び方法を用いて、様々な試料の粘膜付着性を特徴付けた。
【0194】
実施例130の標準的手順に従って測定した、植物性タンパク質濃度1%における生体接着粘度成分(ηb)が少なくとも3mPa・sである場合、特定の種の植物性タンパク質は粘膜付着性であるか、または粘膜付着剤であるとみなされ得ることが見出された。より典型的には、ηbは少なくとも5mPa・s、少なくとも7mPa・s、または少なくとも10mPa・sである。本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、粘膜付着性のこの決定(すなわち、植物性タンパク質が粘膜付着性であるか、または粘膜付着剤であるとみなされるか)は、「標準レオロジー決定」と称される。
【0195】
通常、この生体接着粘度成分(ηb)は、2~400mPa・s、2.5~400mPa・s、2~350mPa・s、2.5~350mPa・s、3~400mPa・s、3~350mPa・s、3~300mPa・s、3~250mPa・s、3~200mPa・s、3~150mPa・s、4~400mPa・s、4~350mPa・s、4~300mPa・s、4~250mPa・s、5~400mPa・s、5~350mPa・s、5~300mPa・s、5~250mPa・s、5~200mPa・s、5~150mPa・s、6~400mPa・s、6~350mPa・s、6~300mPa・s、6~200mPa・s、6~150mPa・s、7~200mPa・s、7~150mPa・s、8~200mPa・s、8~150mPa・s、10~200mPa・s、10~150mPa・s、10~100mPa・s、12~200mPa・s、12~150mPa・s、15~200mPa・s、15~150mPa・s、20~200mPa・s、20~150mPa・sまたは20~100mPa・sの範囲内である。
【0196】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「植物性タンパク質の生体接着濃度」などの用語は、配合物の甘味料粒子内に配置された少なくとも1種の植物性タンパク質の特定の濃度を指し、少なくとも1種の植物性タンパク質の特定の濃度は、実施例130の標準的手順に従って測定される生体接着粘度成分(ηb)について少なくとも3mPa・sの値を達成するのに十分であるが、その特定の濃度においてである。
【0197】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「植物性タンパク質の生体接着含量」などの用語は、植物性タンパク質含有配合物に関して、配合物の甘味料粒子内に配置された少なくとも1種の植物性タンパク質の実際の濃度(Cactual)を指し、前記実際の濃度は、少なくとも1.0mPa・sの生体接着粘度増加(ΔηPS)を達成するのに十分であり、生体接着粘度成分(ηb)は、1%の植物性タンパク質の濃度で実施例130の標準手順に従って測定され、次いで、配合物の甘味料粒子内に配置された植物性タンパク質の少なくとも1種の実際の濃度(Cactual)(%)に基づく係数Kconcを用いて、ΔηPSを得るために直線的に適用される:
Kconc=Cactual/1% (I)
生体接着粘度増加(ΔηPS)=Kconc・ηb (II)
【0198】
次に、生体接着粘度増加(ΔηPS)がCactualで少なくとも1.0mPa・sである場合、配合物は、植物性タンパク質の生体接着含量を有するとみなされる。
【0199】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「生体接着配合物」、「生体接着甘味配合物」などの用語は、植物性タンパク質の生体接着濃度及び植物性タンパク質の生体接着含量のうちの少なくとも一方を含む、配合物を指す。
【0200】
更なる実施形態
更なる実施形態1~196を以下に提供する。
【0201】
実施形態1.食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、前記第1のタンパク質と、を含み、
前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、
前記甘味料粒子内の前記甘味料は、優勢的に結晶質である、前記食用配合物。
【0202】
実施形態2.前記食用配合物の粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも大きく、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一であり、前記食用配合物の前記粘膜付着性は前記対照配合物の前記粘膜付着性を3%~200%上回る、実施形態1に記載の食用配合物。
【0203】
実施形態3.食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質であって、前記第1のタンパク質は植物性タンパク質を含む、前記第1のタンパク質と、を含み、
前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~0.7%の範囲内であり、
前記食用配合物の粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性を3~200%上回り、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一である、前記食用配合物。
【0204】
実施形態4.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を最大で125%上回る、実施形態2または3に記載の食用配合物。
【0205】
実施形態5.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を最大で100%、最大で75%、最大で50%、最大で40%、最大で30%または最大で25%上回る、実施形態4に記載の食用配合物。
【0206】
実施形態6.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも15%または少なくとも20%上回る、実施形態3~5のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0207】
実施形態7.前記甘味料は、正規化された甘味スケールで、少なくとも0.25の甘味を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0208】
実施形態7A.前記甘味料は、前記甘味料炭水化物を含む、それを優勢的に含む、またはそれから本質的になる、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0209】
実施形態8.前記甘味料炭水化物は、スクロースであるか、または優勢的にスクロースである、実施形態7Aに記載の食用配合物。
【0210】
実施形態9.前記甘味料及び前記第1のタンパク質は、前記食用配合物の少なくとも80%を構成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0211】
実施形態10.前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質の少なくとも25%を構成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0212】
実施形態11.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、標準最大剥離力決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0213】
実施形態12.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、標準剥離仕事量決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0214】
実施形態12A.前記甘味料粒子の結晶化度は、XRPDなどの定量的XRD解析によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0215】
実施形態12B.前記甘味料粒子の結晶化度は、等温微量熱量計(IMC)によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0216】
実施形態12C.前記甘味料粒子の結晶化度は、溶液熱量測定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0217】
実施形態12D.前記甘味料粒子の結晶化度は、示差走査熱量測定(DSC)によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0218】
実施形態12E.前記甘味料粒子の結晶化度は、比重測定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0219】
実施形態13.食用配合物または食品配合物であって、
(a)実施形態1~12のいずれか1つに記載の食用配合物と、
(b)脂肪、
(c)任意選択でデンプン、及び、
(d)任意選択で食用充填剤を含む、追加の成分と、を含み、
前記食品配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量は、乾燥基準で、0.01%~0.5%の範囲内である、前記食用配合物または前記食品配合物。
【0220】
実施形態14.少なくとも3%の前記食用充填剤を含有する、実施形態13に記載の食品配合物。
【0221】
実施形態15.前記食品配合物内で、前記脂肪、前記食用充填剤、前記デンプン、ならびに前記食用配合物、前記甘味料及び前記甘味料粒子のうちのいずれか1つの全体濃度は、少なくとも30%である、実施形態13または14に記載の食品配合物。
【0222】
実施形態16.この全体濃度は少なくとも60%である、実施形態15に記載の食品配合物。
【0223】
実施形態17.少なくとも10%の前記脂肪、少なくとも10%の前記デンプン、少なくとも5%の前記食用充填剤、ならびに少なくとも8%の前記食用配合物、前記甘味料及び甘味料粒子のうちのいずれか1つを含有する、実施形態13~16のいずれか1つに記載の食品配合物。
【0224】
実施形態18.少なくとも15%の前記デンプンを含有する、実施形態13~17のいずれか1つに記載の食品配合物。
【0225】
実施形態19.前記甘味料粒子における前記甘味料の、前記食品配合物における甘味料の合計量に対する比率は、少なくとも50%である、実施形態13~18のいずれか1つに記載の食品配合物。
【0226】
実施形態19A.前記比率は少なくとも65%である、実施形態19に記載の食品配合物。
【0227】
実施形態19B.前記比率は少なくとも75%である、実施形態19に記載の食品配合物。
【0228】
実施形態19C.前記比率は少なくとも85%である、実施形態19に記載の食品配合物。
【0229】
実施形態19D.前記食品配合物内の甘味料粒子の全集団の結晶化度は、少なくとも75%である、実施形態13~19Cのいずれか1つに記載の食品配合物。
【0230】
実施形態19E.前記甘味料粒子の全集団の前記結晶化度は、定量的XRD解析によって決定される、実施形態19Dに記載の食品配合物。
【0231】
実施形態19F.前記甘味料粒子の全集団の前記結晶化度は、等温微量熱量計(IMC)によって決定される、実施形態19Dに記載の食品配合物。
【0232】
実施形態19G.前記甘味料粒子の全集団の前記結晶化度は、溶液熱量測定によって決定される、実施形態19Dに記載の食品配合物。
【0233】
実施形態19H.前記甘味料粒子の全集団の前記結晶化度は、示差走査熱量測定(DSC)によって決定される、実施形態19Dに記載の食品配合物。
【0234】
実施形態19I.前記甘味料粒子の全集団の前記結晶化度は、比重測定によって決定される、実施形態19Dに記載の食品配合物。
【0235】
実施形態20.実施形態13~19Iのいずれか1つに記載の食品配合物を作製する方法であって、前記方法は、
(a)実施形態1~12Eのいずれか1つに記載の食用配合物を提供することと、
(b)前記食用配合物を前記追加の成分と接触させることと、
(c)任意選択で、工程(b)の生成物を高温に供することと、を含む、前記方法。
【0236】
実施形態20A.前記接触させることは、混合することを含む、実施形態20に記載の方法。
【0237】
実施形態20B.工程(b)の生成物は、高温に供される、実施形態20または20Aに記載の方法。
【0238】
実施形態21.食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された第1のタンパク質または植物性タンパク質と、を含み、
前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質の重量含量は、乾燥基準で、0.005%~1.5%の範囲内である、前記食用配合物。
【0239】
実施形態21A.前記第1のタンパク質は、前記植物性タンパク質を含む、実施形態21に記載の食用配合物。
【0240】
実施形態21B.前記第1のタンパク質は、前記植物性タンパク質から本質的になる、実施形態21に記載の食用配合物。
【0241】
実施形態21C.前記第1のタンパク質は、前記植物性タンパク質を主に含む、実施形態21に記載の食用配合物。
【0242】
実施形態22.前記甘味料は、甘味料炭水化物である、実施形態21~21Cのいずれか1つに記載の食用配合物。
【0243】
実施形態23.前記甘味料は、前記甘味料ポリオールである、実施形態21~21Cのいずれか1つに記載の食用配合物。
【0244】
実施形態24.前記食用配合物内で、前記甘味料及び少なくとも1種の脂肪の全体濃度は、少なくとも10重量%である、実施形態21~23のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0245】
実施形態25.前記植物性タンパク質は、貯蔵タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0246】
実施形態26.前記植物性タンパク質は、種子貯蔵タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0247】
実施形態27.前記植物性タンパク質は、グロブリンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0248】
実施形態28.前記植物性タンパク質は、グルテリンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0249】
実施形態29.前記植物性タンパク質は、アルブミンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0250】
実施形態30.前記植物性タンパク質は、プロラミンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0251】
実施形態31.前記植物性タンパク質は、少なくとも1種の内在性植物性タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0252】
実施形態32.前記植物性タンパク質は、少なくとも1種の内在性植物性タンパク質を優勢的に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0253】
実施形態32A.前記植物性タンパク質は、少なくとも1種の部分的に加水分解された植物性タンパク質を含む、実施形態1~32のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0254】
実施形態33.グロブリンまたは前記グロブリン、グルテリンまたは前記グルテリン、アルブミンまたは前記アルブミン、及びプロラミンまたは前記プロラミンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも80%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0255】
実施形態34.前記グロブリン及び前記グルテリンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の少なくとも30%である、実施形態33に記載の食用配合物。
【0256】
実施形態35.前記グロブリン及び前記グルテリンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の少なくとも60%である、実施形態33に記載の食用配合物。
【0257】
実施形態36.前記グロブリン及び前記グルテリンの前記全体濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で98%である、実施形態33~35のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0258】
実施形態37.前記グロブリンの濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも30%である、実施形態27に記載の食用配合物。
【0259】
実施形態38.前記グロブリンの濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも60%である、実施形態27に記載の食用配合物。
【0260】
実施形態39.前記グロブリンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で99%である、実施形態37または38に記載の食用配合物。
【0261】
実施形態40.前記グロブリンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で90%である、実施形態39に記載の食用配合物。
【0262】
実施形態41.前記グルテリンの濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも5%である、実施形態28に記載の食用配合物。
【0263】
実施形態42.前記グルテリンの濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも20%である、実施形態28に記載の食用配合物。
【0264】
実施形態43.前記グルテリンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で90%である、実施形態41または42に記載の食用配合物。
【0265】
実施形態44.前記グルテリンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で25%である、実施形態43に記載の食用配合物。
【0266】
実施形態45.前記プロラミンの全体濃度は、少なくとも2%である、実施形態30に記載の食用配合物。
【0267】
実施形態46.前記プロラミンの全体濃度は、少なくとも10%である、実施形態30に記載の食用配合物。
【0268】
実施形態47.前記プロラミンの濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の最大で75%である、実施形態45または46に記載の食用配合物。
【0269】
実施形態48.前記プロラミンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で25%である、実施形態47に記載の食用配合物。
【0270】
実施形態49.前記アルブミンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも2%である、実施形態29に記載の食用配合物。
【0271】
実施形態50.前記アルブミンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも10%である、実施形態29に記載の食用配合物。
【0272】
実施形態51.前記アルブミンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で60%である、実施形態49または50に記載の食用配合物。
【0273】
実施形態52.前記アルブミンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で35%である、実施形態51に記載の食用配合物。
【0274】
実施形態53.前記グロブリンはコングルチンを含み、前記少なくとも1種のコングルチンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の全体濃度の少なくとも30%である、実施形態27に記載の食用配合物。
【0275】
実施形態54.前記コングルチンの前記全体濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の最大で85%である、実施形態53に記載の食用配合物。
【0276】
実施形態55.前記植物性タンパク質は、レグミンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0277】
実施形態56.前記レグミンの濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の20%~80%の範囲内である、実施形態55に記載の食用配合物。
【0278】
実施形態57.前記植物性タンパク質は、ビシリンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0279】
実施形態58.前記植物性タンパク質は、前記レグミン及び前記ビシリンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0280】
実施形態59.前記レグミン及び前記ビシリンの全体濃度は、前記植物性タンパク質の前記全体濃度の20%~90%の範囲内である、実施形態58に記載の食用配合物。
【0281】
実施形態60.前記植物性タンパク質は、エンドウ豆タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0282】
実施形態61.前記植物性タンパク質は、エンドウ豆タンパク質を主に含む、実施形態60に記載の食用配合物。
【0283】
実施形態62.前記植物性タンパク質は、ヒヨコ豆タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0284】
実施形態63.前記植物性タンパク質は、ヒヨコ豆タンパク質を主に含む、実施形態62に記載の食用配合物。
【0285】
実施形態64.前記植物性タンパク質は、ルピナスタンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0286】
実施形態65.前記植物性タンパク質は、前記ルピナスタンパク質を主に含む、実施形態64に記載の食用配合物。
【0287】
実施形態66.前記植物性タンパク質は、コメタンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0288】
実施形態67.前記植物性タンパク質は、前記コメタンパク質を主に含む、実施形態66に記載の食用配合物。
【0289】
実施形態68.前記植物性タンパク質は、レンズ豆タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0290】
実施形態69.前記植物性タンパク質は、前記レンズ豆タンパク質を主に含む、実施形態68に記載の食用配合物。
【0291】
実施形態70.前記植物性タンパク質は、緑豆タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0292】
実施形態71.前記植物性タンパク質は、前記緑豆タンパク質を主に含む、実施形態70に記載の食用配合物。
【0293】
実施形態72.前記植物性タンパク質は、ゼインタンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0294】
実施形態73.前記植物性タンパク質は、前記ゼインタンパク質を主に含む、実施形態72に記載の食用配合物。
【0295】
実施形態74.前記植物性タンパク質は、大豆タンパク質を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0296】
実施形態75.前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~1.5%の範囲内である、実施形態21~74のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0297】
実施形態76.前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質の前記重量対重量比率は、0.005%~0.7%の範囲内である、実施形態21~74のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0298】
実施形態77.前記食用配合物内で、前記甘味料、少なくとも1種の脂肪または前記少なくとも1種の脂肪、及び少なくとも1種のデンプンまたは前記少なくとも1種のデンプンの全体濃度は、少なくとも30重量%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0299】
実施形態78.前記甘味料粒子内の、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率または前記重量対重量比率は、0.03%~0.7%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0300】
実施形態79.前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質の重量含量または前記重量含量は、乾燥基準で、0.005%~0.5%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0301】
実施形態80.前記食用配合物内の前記甘味料粒子の重量平均粒径は、少なくとも80μmである、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0302】
実施形態81.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも大きく、前記対照配合物は、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0303】
実施形態82.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は、対照配合物の粘膜付着性を少なくとも10%、及びに任意選択で、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも75%または少なくとも100%の値だけ上回り、前記対照配合物は、前記第1のタンパク質または前記植物性タンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0304】
実施形態83.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性を5%~200%の値だけ上回り、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないが、それ以外は前記食用配合物と同一である、実施形態1~81のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0305】
実施形態84.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を3%~90%の値だけ上回る、実施形態83に記載の食用配合物。
【0306】
実施形態85.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を10%~90%の値だけ上回る、実施形態83に記載の食用配合物。
【0307】
実施形態86.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を3%~50%、3%~30%、5%~50%、10%~50%、15%~90%、15%~80%、15%~70%、15%~50%、20%~90%、20%~70%、25%~90%または25%~70%の値だけ上回る、実施形態81に記載の食用配合物。
【0308】
実施形態87.前記食用配合物の前記粘膜付着性は、前記対照配合物の前記粘膜付着性を10%~70%の値だけ上回る、実施形態85に記載の食用配合物。
【0309】
実施形態88.前記食用配合物の前記粘膜付着性の値は、標準最大剥離力決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0310】
実施形態89.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は、標準剥離仕事量決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0311】
実施形態90.前記食用配合物内の前記甘味料粒子の総重量含量は、少なくとも5%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0312】
実施形態91.前記甘味料の重量含量は、少なくとも8%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0313】
実施形態92.前記甘味料の重量含量は、少なくとも10%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0314】
実施形態93.前記甘味料の重量含量は、少なくとも15%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0315】
実施形態94.前記甘味料の重量含量は、少なくとも20%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0316】
実施形態95.前記甘味料の重量含量は、少なくとも25%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0317】
実施形態96.前記甘味料の重量含量は、少なくとも30%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0318】
実施形態97.前記甘味料の重量含量は、少なくとも40%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0319】
実施形態98.前記甘味料の重量含量は、少なくとも50%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0320】
実施形態99.前記甘味料の重量含量は、少なくとも65%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0321】
実施形態100.前記甘味料の重量含量は、少なくとも75%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0322】
実施形態101.前記甘味料の重量含量は、少なくとも85%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0323】
実施形態102.前記甘味料の重量含量は、少なくとも90%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0324】
実施形態103.前記甘味料の重量含量は、少なくとも95%である、実施形態90に記載の食用配合物。
【0325】
実施形態104.前記食用配合物内の前記甘味料粒子の総重量含量は、8%~80%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0326】
実施形態105.この総重量含量は、10%~70%の範囲内である、実施形態104に記載の配合物。
【0327】
実施形態106.この総重量含量は、15%~70%の範囲内である、実施形態104に記載の配合物。
【0328】
実施形態107.前記甘味料粒子は、少なくとも30μmの平均粒径(DV50)を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0329】
実施形態108.DV50は、30μm~1500μmの範囲内である、実施形態107に記載の食用配合物。
【0330】
実施形態109.DV50は、少なくとも50μmである、実施形態107または108に記載の食用配合物。
【0331】
実施形態110.DV50は、少なくとも100μmである、実施形態109に記載の食用配合物。
【0332】
実施形態111.DV50は、少なくとも200μmである、実施形態109に記載の食用配合物。
【0333】
実施形態112.DV50は、少なくとも350μmである、実施形態109に記載の食用配合物。
【0334】
実施形態113.前記甘味料粒子内の、少なくとも1種の植物性タンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.03%~0.7%、0.03%~0.6%、0.03%~0.5%、0.05%~0.7%、0.1%~0.65%、0.1%~0.6%、0.2%~0.7%、0.2%~0.6%、0.25%~0.7%または0.25%~0.6%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0335】
実施形態114.前記甘味料粒子内の、前記少なくとも1種の植物性タンパク質の前記甘味料に対する前記重量対重量比率は、0.1%~0.7%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0336】
実施形態115.前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量または前記重量含量は、乾燥基準で、少なくとも0.005%、少なくとも0.007%、少なくとも0.01%、少なくとも0.025%、少なくとも0.05%、少なくとも0.075%、少なくとも0.1%、少なくとも0.2%または少なくとも0.3%、及び最大で0.7%または最大で0.6%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用(食品)配合物。
【0337】
実施形態116.前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量または前記重量含量は、乾燥基準で、0.005%~0.45%の範囲内である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用(食品)配合物。
【0338】
実施形態117.前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量または前記重量含量は、乾燥基準で、0.015%~0.3%の範囲内である、実施形態116に記載の食用(食品)配合物。
【0339】
実施形態118.前記食用配合物内の、前記第1のタンパク質の重量含量または前記重量含量は、乾燥基準で、0.015%~0.1%の範囲内である、実施形態116に記載の食用(食品)配合物。
【0340】
実施形態119.前記甘味料炭水化物は、スクロース、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、マンノース、アルロース、タガトース、キシロース、ガラクトース、アラビノース、ガラクトフルクトースからなる群の少なくとも1つから選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0341】
実施形態120.前記甘味料炭水化物は、スクロースを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0342】
実施形態121.前記甘味料炭水化物は、グルコースを含むか、またはグルコースを主に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0343】
実施形態122.前記甘味料炭水化物は、フルクトースを含むか、またはフルクトースを主に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0344】
実施形態123.前記甘味料ポリオールは、糖アルコールである、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0345】
実施形態124.甘味料ポリオールを含むか、または前記甘味料ポリオールを更に含み、前記甘味料ポリオールは、キシリトール、マルチトール、エリトリトール、ソルビトール、トレイトール、アラビトール、水素化デンプン加水分解物(HSH)、イソマルト、ラクチトール、マンニトール、及びガラクチトール(ズルシトール)からなる群のうちの少なくとも1つから選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0346】
実施形態125.前記配合物は、例えば、自由流動性粉末の粉末などの粒子状固体の形態である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0347】
実施形態126.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも少なくとも5%の第1の値だけ大きく、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないがそれ以外は前記食用配合物と同一であり、前記食用配合物の前記粘膜付着性及び前記対照配合物の前記粘膜付着性は標準剥離仕事量決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0348】
実施形態127.前記第1の値は、最大で200%である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0349】
実施形態128.前記第1の値は、5%~180%の範囲内である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0350】
実施形態129.前記第1の値は、10%~150%の範囲内である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0351】
実施形態130.前記第1の値は、10%~125%の範囲内である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0352】
実施形態131.前記第1の値は、15%~110%の範囲内である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0353】
実施形態132.前記第1の値は、5%~150%、5%~125%、10%~100%、10%~80%、15%~125%、20%~180%、20%~150%、20%~125%、20%~100%、20%~80%、30%~150%、30%~125%、30%~100%、30%~80%、40%~150%、40%~125%、40%~100%、40%~80%、50%~150%、50%~125%、50%~100%または50%~90%の範囲内である、実施形態127に記載の食用配合物。
【0354】
実施形態133.前記第1の値は、最大で100%、最大で90%、最大で80%、最大で70%、最大で60%、最大で50%、または最大で40%である、実施形態127~132のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0355】
実施形態134.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも少なくとも3%の第2の値だけ大きく、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないがそれ以外は前記食用配合物と同一であり、前記食用配合物の前記粘膜付着性及び前記対照配合物の前記粘膜付着性は標準最大剥離力決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0356】
実施形態135.前記第2の値は、最大で150%である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0357】
実施形態136.前記第2の値は、3%~125%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0358】
実施形態137.前記第2の値は、5%~125%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0359】
実施形態138.前記第2の値は、5%~100%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0360】
実施形態139.前記第2の値は、5%~75%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0361】
実施形態140.前記第2の値は、5%~50%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0362】
実施形態141.前記第2の値は、5%~35%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0363】
実施形態142.前記第2の値は、7%~50%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0364】
実施形態143.前記第2の値は、7%~25%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0365】
実施形態144.前記第2の値は、10%~50%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0366】
実施形態145.前記第2の値は、3%~100%、3%~60%、3%~40%、7%~100%、7%~80%、7%~70%、7%~60%、7%~40%、8%~60%、8%~40%、8%~30%、10%~80%、10%~60%、10%~35%または10%~30%の範囲内である、実施形態134に記載の食用配合物。
【0367】
実施形態146.前記第2の値は、最大で65%、最大で60%、最大で55%、最大で50%、最大で45%、最大で40%、最大で35%、最大で30%、最大で25%、または最大で20%である、実施形態134~145のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0368】
実施形態147.前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は対照配合物の粘膜付着性よりも少なくとも5%の第1の値だけ大きく、前記対照配合物は前記第1のタンパク質を含まないがそれ以外は前記食用配合物と同一であり、前記第1の値は標準剥離仕事量決定によって決定され;前記食用配合物の粘膜付着性または前記粘膜付着性は前記対照配合物の前記粘膜付着性よりも少なくとも3%の第2の値だけ大きく、前記第2の値は標準最大剥離力決定によって決定される、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0369】
実施形態148.前記第1の値は5%~150%の範囲内であり、前記第2の値は3%~75%の範囲内である、実施形態147に記載の食用配合物。
【0370】
実施形態149.前記第1の値は10%~125%の範囲内であり、前記第2の値は5%~50%の範囲内である、実施形態147に記載の食用配合物。
【0371】
実施形態150.食用配合物であって、
(a)甘味料炭水化物及び甘味料ポリオールからなる群から選択される少なくとも1種の甘味料を含有する、甘味料粒子と、
(b)前記甘味料粒子内に配置された植物性タンパク質と、
(c)脂肪と、
(d)任意選択でデンプンと、
(e)任意選択で食用充填剤と、を含み、
前記甘味料粒子内の、前記植物性タンパク質の前記甘味料に対する重量対重量比率は、0.02%~1.5%の範囲内であり、
前記食用配合物内の前記甘味料、前記脂肪及び前記デンプンの全体濃度は、少なくとも30重量%である、前記食用配合物。
【0372】
実施形態151.前記食用配合物は、食用充填剤または前記食用充填剤を更に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0373】
実施形態152.前記食用配合物内の食用充填剤または前記食用充填剤の濃度は、少なくとも3.5%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0374】
実施形態153.前記食用充填剤の前記濃度は、少なくとも5%である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0375】
実施形態154.前記食用充填剤の前記濃度は、少なくとも7%、少なくとも10%、少なくとも12%または少なくとも15%である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0376】
実施形態155.前記食用充填剤の前記濃度は、3%~35%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0377】
実施形態156.前記食用充填剤の前記濃度は、3%~30%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0378】
実施形態157.前記食用充填剤の前記濃度は、5%~30%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0379】
実施形態158.前記食用充填剤の前記濃度は、7%~25%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0380】
実施形態159.前記食用充填剤の前記濃度は、10%~35%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0381】
実施形態160.前記食用充填剤の前記濃度は、10%~25%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0382】
実施形態161.前記食用充填剤の前記濃度は、12%~25%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0383】
実施形態162.前記食用充填剤の前記濃度は、15%~25%の範囲内である、実施形態152に記載の食用配合物。
【0384】
実施形態163.前記食用配合物内の食用充填剤または前記食用充填剤は、可溶性繊維である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0385】
実施形態164.前記食用配合物内の食用充填剤または前記食用充填剤は、食物繊維である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0386】
実施形態165.前記食物繊維は、可溶性食物繊維である、実施形態164に記載の食用配合物。
【0387】
実施形態166.前記食用配合物内の食用充填剤または前記食用充填剤は、多糖充填剤であるか、または多糖充填剤を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0388】
実施形態167.前記多糖充填剤は、フルクタンであるか、またはフルクタンを含む、実施形態166に記載の食用配合物。
【0389】
実施形態168.前記フルクタンは、イヌリンである、実施形態167に記載の食用配合物。
【0390】
実施形態169.前記フルクタンは、イヌリンを含む、実施形態167に記載の配合物。
【0391】
実施形態170.前記食用配合物内の食用充填剤または前記食用充填剤は、オリゴ糖であるか、またはオリゴ糖を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0392】
実施形態171.前記オリゴ糖は、フラクトオリゴ糖であるか、またはフラクトオリゴ糖を含む、実施形態170に記載の食用配合物。
【0393】
実施形態172.前記食用配合物内の可溶性繊維または前記可溶性繊維は、耐性マルトデキストリンであるか、または耐性マルトデキストリンを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0394】
実施形態173.前記食用配合物内の可溶性繊維または前記可溶性繊維は、可溶性コーン繊維であるか、または可溶性コーン繊維を含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0395】
実施形態174.前記食用配合物内の可溶性繊維または前記可溶性繊維は、ポリデキストロースであるか、またはポリデキストロースを含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0396】
実施形態175.前記甘味料、及び脂肪または前記脂肪の全体濃度は、少なくとも10重量%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0397】
実施形態176.実施形態256の全体濃度は、少なくとも15重量%である、実施形態175に記載の食用配合物。
【0398】
実施形態177.実施形態256の全体濃度は、少なくとも20重量%である、実施形態175に記載の食用配合物。
【0399】
実施形態178.実施形態256の全体濃度は、少なくとも25重量%、少なくとも30重量%または少なくとも40重量%である、実施形態175に記載の食用配合物。
【0400】
実施形態179.前記食用配合物内で、前記甘味料、脂肪または前記脂肪、及びデンプンまたは前記デンプンの全体濃度は、少なくとも32重量%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0401】
実施形態180.実施形態261の全体濃度は、少なくとも40重量%である、実施形態179に記載の食用配合物。
【0402】
実施形態181.実施形態261の全体濃度は、少なくとも50重量%である、実施形態179に記載の食用配合物。
【0403】
実施形態182.実施形態261の全体濃度は、少なくとも60重量%である、実施形態179に記載の食用配合物。
【0404】
実施形態183.前記食用配合物内で、前記甘味料、脂肪または前記脂肪、デンプンまたは前記デンプン、及び食用充填剤または前記食用充填剤の全体濃度は、少なくとも50重量%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0405】
実施形態184.前記食用配合物内の実施形態268の全体濃度は、少なくとも55%である、実施形態183に記載の食用配合物。
【0406】
実施形態185.実施形態268の全体濃度は、少なくとも65%である、実施形態183に記載の食用配合物。
【0407】
実施形態186.前記食用配合物内の実施形態268の全体濃度は、少なくとも75%である、実施形態183に記載の食用配合物。
【0408】
実施形態187.前記食用配合物内のココア粉末の濃度は、少なくとも2%である、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0409】
実施形態188.少なくとも5%の前記甘味料と、少なくとも5%の脂肪または前記脂肪と、少なくとも5%のデンプンまたは前記デンプンと、を含有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0410】
実施形態189.少なくとも2%の食用充填剤または前記食用充填剤を含有する、実施形態188に記載の食用配合物。
【0411】
実施形態190.少なくとも10%の前記甘味料と、少なくとも10%の脂肪または前記脂肪と、少なくとも10%のデンプンまたは前記デンプンと、を含有する、実施形態188または実施形態278に記載の食用配合物。
【0412】
実施形態191.少なくとも5%の食用充填剤または前記食用充填剤を含有する、実施形態188に記載の食用配合物。
【0413】
実施形態192.少なくとも8%の食用充填剤または前記食用充填剤を含有する、実施形態188に記載の食用配合物。
【0414】
実施形態193.前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質の少なくとも40%を構成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の食用配合物。
【0415】
実施形態194.前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質の少なくとも60%を構成する、実施形態193に記載の食用配合物。
【0416】
実施形態195.前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質の少なくとも80%を構成する、実施形態193に記載の食用配合物。
【0417】
実施形態196.前記植物性タンパク質は、前記第1のタンパク質のすべてを構成する、実施形態193に記載の食用配合物。
【0418】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「植物性タンパク質」という用語は、マメ科植物、穀草、脂肪種子、ナッツ類、食用種子、塊茎、葉及び果実に通常見出だせるものを含む、任意の天然の植物性タンパク質を意味する。「植物性タンパク質」という用語は、当業者に明らかなように、天然タンパク質の変性タンパク質、または天然タンパク質の改変タンパク質を含む非天然植物性タンパク質を含むことも意味する。
【0419】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「植物性タンパク質」という用語は更に、加水分解された植物性タンパク質、例えば、エンドウ豆タンパク加水分解物またはコメタンパク加水分解物を含むことを意味する。
【0420】
「天然」タンパク質は、4つのレベルの生体分子構造をすべて有している可能性があり、二次構造から四次構造は、共有結合した骨格に沿った弱い相互作用から形成され得る。
【0421】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「内在性タンパク質」などの用語は、非加水分解タンパク質、または多くとも部分的に加水分解されたタンパク質を指す。
【0422】
より具体的には、本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「内在性植物性タンパク質」などの用語は、非加水分解植物性タンパク質、または多くとも部分的に加水分解された植物性タンパク質を指す。
【0423】
誤解を避けるために、「変性タンパク質」(または「変性植物性タンパク質」など)という用語は、共有ペプチド結合によって一緒に保持されたアミノ酸の配列に対する破壊などの一次タンパク質構造に対する破壊を含まないことを強調しておく。
【0424】
「加水分解されたタンパク質」、「完全に加水分解されたタンパク質」(または同様のもの)という用語は、共有ペプチド結合によって一緒に保持されたアミノ酸の配列に対する破壊などの一次タンパク質構造に対するそのような破壊を受けたタンパク質構造を指すことを、更に強調しておく。
【0425】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「グロブリン」という用語は、グロブリンクラス内の少なくとも1種のグロブリンを指す。
【0426】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「アルブミン」という用語は、アルブミンファミリー内の少なくとも1種のアルブミンを指す(通常は2S)。
【0427】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「プロラミン」という用語は、プロラミンファミリー内の少なくとも1種のプロラミンを指す。
【0428】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「グルテリン」という用語は、グルテリンファミリー内の少なくとも1種のグルテリンを指す。
【0429】
同様に、本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「レグミン」、「コンビシリン」、「ビシリン」などの用語は、その特定のファミリー内のそのような種の少なくとも1種を指す。
【0430】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合に、配合物内の成分に関して、「主に含む」という用語は、重量基準で配合物内の主要成分を指す。
【0431】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合に、配合物内の成分に関して、「優勢的に含む」という用語は、少なくとも65%の重量含量を指す。
【0432】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「デンプン」という用語は、食品で使用されるか、または使用され得る食用デンプンを含むことを意味する。通常、かかるデンプンには、アミロース及びアミロペクチンのうちの少なくとも一方、より典型的にはアミロース及びアミロペクチンの両方が含まれる。例として、低温でのゲル化の防止、低pHへの耐性、または高せん断もしくは高温に対する耐性を含む、特定の食品または特定の食品におけるデンプンに特定の化学的及び/または物理的特性を付与するために、デンプンの様々な改変がなされ得ることは理解されるであろう。
【0433】
多くの場合、デンプンは、成分中、例えば、小麦粉中に存在する。白小麦粉では、デンプン含量は、通常約68%である。オート麦では、デンプン含量は、通常約58%である。
【0434】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、室温(25℃)で固体である脂肪、例えば、牛脂、ショートニング、パーム油及びバターを含むことに加えて、「脂肪」という用語は、室温で液体であるものを含む食用油、例えば、調理油を含むことを意味する。食用油の具体例は、オリーブ油、クルミ油、トウモロコシ油、及び綿実油である。
【0435】
脂肪は、別個の成分であっても、または食品成分内の成分であってもよい。例えば、ヘーゼルナッツペーストとココア粉末は両方とも脂肪を含む。
【0436】
平均粒径(D50)は、集団における粒子の数(「DN50」)に基づき得るか、または粒子の体積(DV50)に基づき得る。これらの測定値は、静的光散乱(SLS)、動的光散乱(DLS)、ふるい分け、及び顕微鏡法の様々な方法を含む、様々な公知の方法により得ることができる。いくつかの方法はより広い範囲の粒子に対しては好ましい場合があり、他の方法はより狭い範囲の粒子に対しては好ましい場合がある。
【0437】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、特に明記されない限り、「パーセント」または「%」という用語は、重量パーセントを指す。しかしながら、特に少なくとも1種のタンパク質及び少なくとも1種の甘味料を含有する配合物に関しては、タンパク質の重量%は、甘味料に対するものである。例えば、スクロース650グラム及び水350グラムを含むシロップ中に分散されたタンパク質1.95グラム(例えば、エンドウ豆タンパク質単離物中の)を含有するこのような配合物中では、タンパク質の重量%は1.95/650=0.3%である。
【0438】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「濃度」という用語は、特に明記されない限り、重量基準の濃度を指す。
【0439】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用する場合、「比」という用語は、特に明記しない限り、重量比を指す。
【0440】
量に関連して使用される「約」及び「実質的に」という修飾子は、述べられた値を含み、文脈によって指示される意味を有する(例えば、それは、特定の量の測定と関連付けられた誤差の程度を少なくとも含む)。特定の値と共に使用する場合、その値も開示しているとみなされるべきである。
【0441】
本出願及び特許請求の範囲の文脈において、「A及びBの少なくとも1つ」という語句は、包括的な「または」に相当し、「Aのみ」、「Bのみ」または「A及びB」のいずれか1つを含む。同様に、「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」という語句は、包括的な「または」に相当し、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」、「A及びB」、「A及びC」、「B及びC」または「A及びB及びC」のうちのいずれか1つを含む。
【0442】
明確にするために別個の実施形態の文脈において説明される本発明の特定の特徴を、単一の実施形態において組み合わせで提供することもできることが理解されよう。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明される本発明の様々な特徴を、別々に、または任意の好適な副組み合わせで提供することもできる。
【0443】
本発明をその特定の実施形態と併せて説明してきたが、それらの多くの代替、修正及び変形は当業者には明らかであろう。したがって、添付の特許請求の趣旨及び範囲内に含まれるそのようなすべての代替、修正及び変形をすべて包含することが意図されている。本明細書に記述されるすべての刊行物、特許及び特許出願は、各個別の刊行物、特許または特許出願が、明確かつ個別に参照により本明細書に組み込まれることが示されているのと同程度に、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。更に、本出願におけるいずれの参考文献の引用または特定も、そのような参考文献が本発明の先行技術であるとして利用可能だと認めたものとして解釈されるべきではない。
【国際調査報告】