(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】頭部保護ボンネット
(51)【国際特許分類】
A42B 3/06 20060101AFI20240927BHJP
A42B 3/12 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
A42B3/06
A42B3/12
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024521239
(86)(22)【出願日】2022-10-04
(85)【翻訳文提出日】2024-06-03
(86)【国際出願番号】 EP2022077543
(87)【国際公開番号】W WO2023057435
(87)【国際公開日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】102021125697.6
(32)【優先日】2021-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021125701.8
(32)【優先日】2021-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021134104.3
(32)【優先日】2021-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524129519
【氏名又は名称】オーデーエム、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ODM GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100224856
【氏名又は名称】朱牟田 奏人
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー、キューン
【テーマコード(参考)】
3B107
【Fターム(参考)】
3B107AA01
3B107AA03
3B107AA05
3B107BA05
3B107CA02
3B107DA01
3B107DA02
3B107EA14
(57)【要約】
本発明は、外側層3と当該外側層3に少なくとも間接的に隣り合う減衰層1.1と内側布地層1.2とを備える、鋼鉄製ヘルメットまたは防弾ヘルメット4の下で着用するための頭部保護ボンネット1において、前記外側層3は、耐火性または難燃性と、耐切創性と、耐穿刺性と、を有する頭部保護ボンネット1に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側層(3)と、前記外側層(3)に少なくとも間接的に隣接する減衰層(1.1)と、内側布地層(1.2)と、を備える、鋼鉄製ヘルメットまたは防弾ヘルメット(4)の下で着用するための頭部保護ボンネット(1)において、
前記外側層(3)は、耐火性または難燃性と、耐切創性と、耐穿刺性と、を有する、
ことを特徴とする頭部保護ボンネット(1)。
【請求項2】
前記内側布地層(1.2)は、耐火性または難燃性を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項3】
前記内側布地層(1.2)は、冷却層として設計されるとともに、前記布地層(1.2)に接続した冷却媒体(2)、または前記布地層(1.2)に一体的に収容された冷却媒体(2)であって常に前記布地層(1.2)内に存在する冷却媒体(2)を有し、
熱が導入されると、前記冷却媒体(2)はその集合状態を変化させる、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項4】
前記冷却媒体(2)は、冷却剤(2.2)を備えるとともに、前記布地層(1.2)に一体化されるか、または前記布地層(1.2)に吸収され、
パラフィンが前記冷却剤(2.2)として提供される、
ことを特徴とする請求項3に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項5】
前記減衰層(1.1)は、プラスチックまたは発泡体から構成される衝撃保護層であって、頭部の形状に適合可能である衝撃保護層として設計される、
ことを特徴とする請求項1~4の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項6】
スペーサ層として設計されるとともに前記内側布地層(1.2)に隣接する少なくとも1つの第1中間層(1.3)が設けられる、
ことを特徴とする請求項1~5の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項7】
前記内側布地層(1.2)は、60%~80%のベース布地Bと、20%~40%の機能布地Fと、から構成され、
前記ベース布地Bは、木綿、またはモダクリルおよび/またはリヨセル等の他の吸湿材料から形成され、
前記機能布地Fは、冷却効果を有する材料から形成される、
ことを特徴とする請求項1~6の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項8】
前記外側層(3)は、アラミドおよび/またはパラアラミドおよび/またはモダクリルおよび/または帯電防止導電性炭素含有軽量繊維から形成される、
ことを特徴とする請求項1~7の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項9】
前記第1中間層(1.3)は、互いに対して平行に、または互いに対して鋭角αをなして配置される複数のスティック(1.3a)または毛状物であって、前記内側布地層(1.2)に対して横方向に整列する複数のスティック(1.3a)または毛状物から形成される、
ことを特徴とする請求項6~8の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項10】
第2中間層(1.4)が設けられ、
前記第1中間層(1.3)は、前記第2中間層(1.4)および前記内側布地層(1.2)に織り込まれる、
ことを特徴とする請求項6~9のいずれか一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項11】
前記スペーサ層(1.3)は、前記第2中間層(1.4)とともに、または前記布地層(1.2)とともに複合層を形成し、前記頭部保護ボンネットは3層設計を有する、
または、
前記スペーサ層(1.3)は、前記布地層(1.2)および前記第2中間層(1.4)とともに複合層とみなされ、前記頭部保護ボンネットは2層設計である、
ことを特徴とする請求項1~10の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項12】
頭部保護ボンネット(1)の外側層(3)に対する、アラミドまたはモダクリル等の、耐火性または難燃性と、耐切創性と、耐穿刺性と、を有する繊維の使用。
【請求項13】
請求項1~12の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)と、防弾ヘルメット(4)と、を備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外側層とこの外側層に少なくとも間接的に隣り合う減衰層と内側層とを備える、鋼鉄製ヘルメットの中または防弾ヘルメットの下で着用するための頭部保護ボンネット(頭部保護帽子)に関する。
【背景技術】
【0002】
保護頭部カバーは、DE 9108221 U1から既に知られている。
【0003】
US 2002/0068152 A1は、冷却を目的としてパラフィンで充填された複数の気泡を有するヘルメット用内側層について記載している。
【0004】
WO 2008/149127 A1は、冷却を目的としてパラフィンマイクロカプセルが1つの層に設けられた多層布地について記載している。
【0005】
本発明は、着用時の快適性および安全性が確保されるように頭部保護ボンネットを設計し配置するという課題に基づいている。
【発明の概要】
【0006】
本発明によれば、この問題は、外側層が、耐火性または難燃性と、耐切創性と、耐穿刺性と、を有するという点で解決される。これにより、防弾ヘルメットを着用していない装甲兵の最大限の保護が確保される。また、外側層は、非溶融・非滴下性、撥水性、寸法安定性、耐摩耗性、耐引裂性、洗濯可能性のうちの少なくとも1つを有する。外側層は、一種または数種の糸または繊維から形成される。第1糸または第1繊維は、300≦T1≦440、またはT1=370のdTex値T1を有する。第2糸または第2繊維は、500≦T2≦600またはT2=550のdTex値T2を有する。dTex値は単位g/10kmを有する。内側層は、350g/m2≦Gf≦410g/m2、またはGf=380g/m2の坪量Gfを有する。
【0007】
それぞれの布地層は、有利には、布地繊維の対応する織物構造を有する布地層として設計され得る。使用する材料に応じて、布地は有利な物理的特性を有する。例えば、布地は、より高い強度を有する、またはより高い耐性を有する。不織布材料は、より低い密度を有し得るため、比較的軽量である。
【0008】
本発明は、鋼鉄製ヘルメットまたは防弾ヘルメット用のアンダーヘルメットとしての頭部保護ボンネットからなるシステムに関する。
【0009】
アラミドまたはモダクリル等の耐火性または難燃性、ならびに耐切創性、および/または耐穿刺性の繊維が、頭部保護ボンネットの製造に使用される。アラミドは、液晶ポリマーである。アラミドまたは芳香族ポリアミド(ポリアラミド)とは、それ自体が芳香族基を主鎖に有するポリアミドではなく、米国連邦取引委員会の定義によれば、アミド基の少なくとも85%が2つの芳香環に直接結合している長鎖合成ポリアミドのみのことである。モダクリルは、合成共重合体である。モダクリル繊維は、アクロニトリルから構成された変性アクリル繊維であるが、共重合体を製造するために大量の他の重合体が添加されている。
【0010】
また、内側布地層が耐火性または難燃性を有する場合、有利であり得る。これにより良好な保護が得られる。内側布地層も、非溶融・非滴下性、吸収性、柔軟性、洗濯可能性のうちの少なくとも1つを有する。
【0011】
さらに、内側布地層が冷却層として設計されるとともに、当該布地層に接続した冷却媒体、または当該布地層に一体的に収容された冷却媒体であって常に当該布地層内に存在する冷却媒体を有することにより、熱が導入されると、冷却媒体はその集合状態を変化させる場合、有利である。冷却媒体は、いわゆるpcm(相変化材料)である。pcmは、体温を吸収することができ、これにより少なくとも部分的に固体から液体へとその集合状態を変化させる。これにより、内側材料層と頭皮との温度の均一化が確保される。内側布地層のこの冷却性により、着用時の快適性が向上する。布地層は、布地層としても設計され得る。冷却媒体は、内側布地層の一体部分であるため、冷却媒体は、実際の冷却剤(pcm)が収容されたカプセルまたはチャンバを有する。カプセルまたはチャンバは、布地層から離脱しないように内側布地層に接続される、または織り込まれる。
【0012】
カプセルまたはチャンバは、1マイクロメートルの数十分の一のサイズであり、内側布地層において見たり触れたりすることはできない。内側布地層は、保護すべき身体の一部、例えば頭部に直接的に適用され得る。内側布地層と身体の一部との間に追加の中間層があるとすれば、それは内側布地層に対して身体の一部を隔離し得るため、不利であろう。
【0013】
また、冷却媒体が冷却剤を備えるとともに、布地層に一体化されるか、または布地層に吸収され、パラフィンが冷却剤として提供される場合、有利であり得る。パラフィンは、およそ30℃の所定の融点を有して安定しており、カプセルまたはチャンバに収容される。布地層の場合、パラフィンは布地層にカプセルを介して一体化される、または布地層に吸収される。カプセルまたはチャンバは、その集合状態を変化させない。内部に収容された冷却剤(本例においてパラフィン)のみが、熱エネルギーの吸収または放出に際して、その集合状態を変化させる。
【0014】
有利には、減衰層がプラスチックまたは発泡体から構成される衝撃保護層であって、頭部の形状に適合可能である衝撃保護層として設計され得る。発泡体の設計では、着用がより快適になる。
【0015】
本発明では、スペーサ層として設計されるとともに内側布地層に隣り合う少なくとも1つの第1中間層が設けられることが非常に重要であり得る。第2中間層は、4.5mm~7mm、または5.5mm~6mmの厚さを有する。内側層の冷却効果は、スペーサ層および付随するエアクッションにより向上する。また、内側布地層の乾燥、ひいては汗の吸収も向上する。
【0016】
本発明による設計および配置に関して、内側布地層が60%~80%のベース布地Bと20%~40%の機能布地Fとから構成され、ベース布地Bは、木綿、またはモダクリルおよび/またはリヨセル等の他の吸湿材料から形成され、機能布地Fは、冷却効果または温度均一化効果を有する場合、有利であり得る。機能布地Fは、およそ50~65重量%または55~57重量%のセルロース含量を有する。機能布地Fにおいて、パラフィン加工された糸は、25~34重量%または28~30重量%の割合を有する。機能布地Fは、有機変性鉱物も有する。ベース布地Bは、綿100%、またはモダクリル70~80%およびリヨセル20~30%からなる。リヨセルは、人工布地であり、加工した木材繊維からなる。このタイプの合成布地は、テンセルという商標名でも知られている。
【0017】
また、外側層がアラミドおよび/またはパラアラミドおよび/またはモダクリルおよび/または、商標名をベルトロンとする繊維等の帯電防止導電性炭素含有軽量繊維から形成される場合、有利であり得る。外側層は、アラミド93%、パラアラミド5%、および軽量繊維2%からなり得る。したがって、外側層は、耐火性および難燃性、ならびに耐切創性および耐穿刺性を有する。
【0018】
本発明による形成および配置に関して、第1中間層が互いに対して平行に、または互いに対して鋭角αをなして配置される複数のロッドまたは毛状物であって、内側布地層に対して横方向に整列する複数のロッドまたは毛状物から形成される場合、有利であり得る。これにより、スペーサ層としての機能が確保される。
【0019】
本発明では、第2中間層が設けられ、第1中間層が第2中間層および内側布地層に織り込まれる場合、有利であり得る。これにより、安定した構造が確保される。
【0020】
また、スペーサ層が第2中間層とともに、または布地層とともに複合層を形成し、頭部保護ボンネットが3層設計を有する場合があり得る、または、スペーサ層が布地層および第2中間層とともに複合層とみなされ、頭部保護ボンネットは2層設計である場合があり得る。スペーサ層は、定義上、互いに並んで配置された毛状物から形成されているだけであるため、それだけでは安定しない。この観点から、スペーサ層のみを複合層の一部としてさらに加工することができる。すなわち、これを少なくとも減衰層と組み合わせて保護頭部カバーを形成することができる。3つの層からなる複合層の場合、保護頭部カバーは、2つの層しか有さない。複合層が2層である場合、頭部保護ボンネットは、3つの層しか有さない。複合層を使用しない場合に限り、頭部保護ボンネットは4つの層を有する。しかしながら、4つを超える層は必要ない。これにより、頭部保護ボンネットの構造が重くならず、コストがかからず、生産が集約しなくなる。
【0021】
さらに、アラミドまたはモダクリル等の耐火性または難燃性、および耐切創性、および耐穿刺性を有する繊維を、頭部保護ボンネットの外側層に、特に布地層に使用することが有利であり得る。
【0022】
銃弾保護としての防弾ヘルメットは、鋼鉄製ヘルメットであり得る。
【0023】
本発明のさらなる利点および詳細は、特許請求の範囲および明細書で説明されるとともに図面に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】概略スケッチとしての頭部保護ボンネットの断面図。
【
図2】頭部保護ボンネットが挿入された防弾ヘルメット。
【発明を実施するための形態】
【0025】
原則として
図1の断面図に示す頭部保護ボンネット1は、4層構造を有している。頭部保護ボンネット1は、外側層3と、外側層3に少なくとも間接的に隣り合う減衰層1.1と、内側布地層1.2と、を有している。第1中間層1.3および第2中間層1.4が、減衰層1.1と布地層1.2との間に配置されることにより、第1中間層1.3は、内側層1.2と第2中間層1.4との間に位置している。減衰層1.1は、好適には発泡体から構成されるとともに、クッション性衝撃保護層を形成する。
【0026】
第1中間層1.3は、いわゆるスペーサ層として設計されるとともに、内側層1.2と第2中間層1.4との間に空間的距離を確保する。この空間的距離により、内側層1.2の溶接適用性および除去機能が向上する。
【0027】
また、内側層1.2は、冷却媒体2を有している。冷却媒体2は、内側層1.2に一体的に収容される、または配置されるとともに、パラフィンの形態にある。冷却媒体は、対応する熱容量を有するとともに、頭部保護ボンネット1の装着者の頭皮を冷却することを目的とした熱吸収性を保証する。
【0028】
図2の実施形態例において、頭部保護ボンネット1は、内側ライナとして鋼鉄製ヘルメットまたは防弾ヘルメット4に一体化されている。関連する機能特性については、
図1の実施形態例で説明した通りである。
【0029】
図3aおよび
図3bは、内側布地層1.2と、その上に配置された第1中間層1.3および第2中間層1.4をともに拡大して示す。第2中間層1.4は、第1中間層1.3すなわちスペーサ層に上部で隣接している。布地層1.2および第2中間層1.4が繊維材料から形成されるのに対し、スペーサ層1.3はロッド状構造または毛状構造を有している。これらのロッドまたは毛状物は、パイル糸として形成されている。
図3aの実施形態例によれば、毛状物すなわちスティック1.3aは、互いに対して角度αをなして配置されている。この角度αは、約40°の鋭角である。
図3bの実施形態例によれば、スティックまたは毛状物1.3は、互いに対して平行に整列していると同時に、隣り合う布地層1.2または中間層1.4に対して垂直である。スペーサ層1.3は、例えばウィービングにより布地層1.2および第2中間層1.4の両方に機械的に接続している。スペーサ層1.3を第2中間層1.4と併せて複合層とみなすこともできる。同様に、スペーサ層1.3を布地層1.2および第2中間層1.4と併せて複合層とみなすこともできる。これは、スペーサ層1.3は、定義上互いに隣り合って配置された毛状物から形成されているに過ぎないため、そのままでは安定しないからである。
【0030】
原則として
図3bに示すように、スペーサ層1.3は、体積Vを有している。体積Vは、内部に配置されたスティック1.3の体積Sと、残りの空気体積Lと、から構成されている。体積Sに対する空気体積Lの比率S/Lは、およそ0.01~0.1である。
【0031】
図3aおよび
図3bに示すように、布地層1.2は、外面1.2aを有している。また、布地層1.2は、当該布地層1.2に一体化されたパラフィン等の冷却媒体2を有している。
【0032】
実施形態例
図3cによれば、減衰層1.1は、第2中間層1.4に隣り合って設けられている。
【0033】
同様のことが、実施形態例
図3aにも意図されている。第1中間層1.3すなわちロッド状構造体または毛状構造体の構成は、第1中間層1.3または第2中間層1.4とは独立している。
【0034】
図4は、内部にpcm材料である冷却剤2.2が収容されたカプセルまたはチャンバ2.1を示す。チャンバ2.1それ自体は、その集合状態を変化させない。チャンバ2.1は、容器として機能するとともに、内側布地層1.2に一体化されるように布地層1.2の布地に機械的に接続している。
【0035】
1 頭部保護ボンネット
1.1 外側層、減衰層
1.2 内側布地層、内側層
1.2a 外面
1.3 第1中間層、スペーサ層
1.3a スティック、毛状物
1.4 第2中間層
2 冷却媒体
2.1 カプセル、チャンバ
2.2 冷却剤
3 外側層
4 鋼鉄製ヘルメット、防弾ヘルメット
L 体積
S 体積
V 体積
α 角度
【手続補正書】
【提出日】2024-06-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側層(3)と、前記外側層(3)に少なくとも間接的に隣接する減衰層(1.1)と、内側布地層(1.2)と、を備える、鋼鉄製ヘルメットまたは防弾ヘルメット(4)の下で着用するための頭部保護ボンネット(1)
であって、
前記外側層(3)は、耐火性または難燃性と、耐切創性と、耐穿刺性と、を有する
頭部保護ボンネット(1)において、
前記内側布地層(1.2)は、60%~80%のベース布地Bと、20%~40%の機能布地Fと、から構成され、
前記ベース布地Bは、木綿、またはモダクリルおよび/またはリヨセル等の他の吸湿材料から形成され、
前記機能布地Fは、冷却効果を有する材料から形成される、ことを特徴とする頭部保護ボンネット(1)。
【請求項2】
前記内側布地層(1.2)は、耐火性または難燃性を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項3】
前記内側布地層(1.2)は、冷却層として設計されるとともに、前記布地層(1.2)に接続した冷却媒体(2)、または前記布地層(1.2)に一体的に収容された冷却媒体(2)であって常に前記布地層(1.2)内に存在する冷却媒体(2)を有し、
熱が導入されると、前記冷却媒体(2)はその集合状態を変化させる、
ことを特徴とする
請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項4】
前記冷却媒体(2)は、冷却剤(2.2)を備えるとともに、前記布地層(1.2)に一体化されるか、または前記布地層(1.2)に吸収され、
パラフィンが前記冷却剤(2.2)として提供される、
ことを特徴とする請求項3に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項5】
前記減衰層(1.1)は、プラスチックまたは発泡体から構成される衝撃保護層であって、頭部の形状に適合可能である衝撃保護層として設計される、
ことを特徴とする
請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項6】
スペーサ層として設計されるとともに前記内側布地層(1.2)に隣接する少なくとも1つの第1中間層(1.3)が設けられる、
ことを特徴とする
請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項7】
前記外側層(3)は、アラミドおよび/またはパラアラミドおよび/またはモダクリルおよび/または帯電防止導電性炭素含有軽量繊維から形成される、
ことを特徴とする
請求項1に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項8】
前記第1中間層(1.3)は、互いに対して平行に、または互いに対して鋭角αをなして配置される複数のスティック(1.3a)または毛状物であって、前記内側布地層(1.2)に対して横方向に整列する複数のスティック(1.3a)または毛状物から形成される、
ことを特徴とする
請求項6に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項9】
第2中間層(1.4)が設けられ、
前記第1中間層(1.3)は、前記第2中間層(1.4)および前記内側布地層(1.2)に織り込まれる、
ことを特徴とする
請求項6に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項10】
前記スペーサ層(1.3)は、前記第2中間層(1.4)とともに、または前記布地層(1.2)とともに複合層を形成し、前記頭部保護ボンネットは3層設計を有する、
または、
前記スペーサ層(1.3)は、前記布地層(1.2)および前記第2中間層(1.4)とともに複合層とみなされ、前記頭部保護ボンネットは2層設計である、
ことを特徴とする
請求項9に記載の頭部保護ボンネット(1)。
【請求項11】
請求項1~
10の一項に記載の頭部保護ボンネット(1)と、防弾ヘルメット(4)と、を備えるシステム。
【国際調査報告】