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特表2024-536495衛生製品のためのバンドルパックの製造のための方法および装置、および、相応するバンドルパック
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】衛生製品のためのバンドルパックの製造のための方法および装置、および、相応するバンドルパック
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/13 20060101AFI20240927BHJP
   B29C 65/20 20060101ALI20240927BHJP
   B29C 63/02 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
B65B9/13
B29C65/20
B29C63/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522215
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 EP2022077339
(87)【国際公開番号】W WO2023061776
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】102021126762.5
(32)【優先日】2021-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504265684
【氏名又は名称】フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト)
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】シュルテ・ヨーゼフ
【テーマコード(参考)】
3E050
4F211
【Fターム(参考)】
3E050AA01
3E050AA02
3E050AB03
3E050AB04
3E050BA13
3E050CA08
3E050CB03
3E050DD03
3E050DG04
3E050FA03
3E050FB02
4F211AC03
4F211AG03
4F211AH66
4F211SA03
4F211SC01
4F211SD01
4F211SJ13
4F211SJ16
4F211SP02
4F211TA01
4F211TC05
4F211TD18
4F211TH20
4F211TJ13
4F211TJ15
4F211TN05
4F211TQ06
(57)【要約】
【解決手段】 本発明は、圧縮可能な衛生製品12のための直方体形状のバンドルパック10の製造のための方法に関し、衛生製品12のグループ11が、2つの側面において開口した、パッキング材料から成るスリーブ14内へと挿入され、且つ、前記スリーブ14が、その後、有利には全ての面で閉鎖された包装体13の形成のために閉鎖される方法において、以下の方法のステップ:即ち、- 前記スリーブ14のための、有利には紙をベースとする、連続した材料ウェブ20がボビンから巻き出され、- 巻き出された、連続した前記材料ウェブ20に、弱化線が附設され、- 1つのスリーブ14のための部分片が、連続した前記材料ウェブ20から分離され、- 前記部分片が、立ち上げられ、且つ、有利には圧縮された衛生製品12の前記グループ11が、前記スリーブ14の開口した側面を通って、立ち上げられた前記部分片内へと挿入され、- 前記スリーブ14の、向かい合って位置する端側面15が、それぞれに、封筒折畳み部によって閉鎖される、ことの方法のステップを有している。本発明は、更に、相応する装置、および、相応する製品に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮可能な衛生製品(12)のための直方体形状のバンドルパック(10)の製造のための方法であって、
衛生製品(12)のグループ(11)が、2つの側面において開口した、パッキング材料から成るスリーブ(14)内へと挿入され、且つ、
前記スリーブ(14)が、その後、有利には全ての面で閉鎖された包装体(13)の形成のために閉鎖される方法において、
以下の方法のステップ:即ち、
- 前記スリーブ(14)のための、有利には紙をベースとする、連続した材料ウェブ(20)がボビンから巻き出され、
- 巻き出された、連続した前記材料ウェブ(20)に、弱化線が附設され、
- 1つのスリーブ(14)のための部分片が、連続した前記材料ウェブ(20)から分離され、
- 前記部分片が、立ち上げられ、且つ、
有利には圧縮された衛生製品(12)の前記グループ(11)が、前記スリーブ(14)の開口した側面を通って、立ち上げられた前記部分片内へと挿入され、
- 前記スリーブ(14)の、向かい合って位置する端側面(15)が、それぞれに、封筒折畳み部によって閉鎖される、
ことの方法のステップを有していることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記封筒折畳み部は、接着剤によって、及び/または、特に被覆ラベル(23)による、貼り付けによって、ばらばらに成らないように保持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
チューブ状の断面を有する材料ウェブ(20)が使用され、この材料ウェブから、前記スリーブ(14)のためのチューブ状の部分片が分離されることを特徴とする請求項1、または2に記載の方法。
【請求項4】
チューブ状の前記部分片は、開口したチューブ、もしくは、前記スリーブ(14)へと立ち上げられることを特徴とする請求項1、または、2から3のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
衛生製品(12)の前記グループ(11)は、圧縮された状態において、前記スリーブ(14)内へと挿入され、且つ、次いで、このスリーブ(14)内において膨張することを特徴とする請求項1、または、2から4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
前記封筒折畳み部のための前記スリーブ(14)の折畳みフラップ(16~19)は、先ず第一に、固定状態の、及び/または、移動可能な折畳み機構によって前もって折り畳まれ、且つ、次いで、少なくとも部分的に接着剤を備えられ、且つ、引き続いて、封筒へと折り畳まれ、
従って、このスリーブ(14)の両方の端部が、それぞれに、接着剤によって互いに結合された前記封筒折畳み部の前記折畳みフラップ(16~19)によって、完全に閉鎖されていることを特徴とする請求項1、または、2から5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
前記封筒折畳み部のための、前記スリーブ(14)の折畳みフラップ(16~19)は、固定状態の、及び/または、移動可能な折畳み機構によって封筒状に折り畳みされ、前記折畳みフラップ(16~19)が、互いに部分的にだけオーバーラップし、且つ、これら折畳みフラップ(16~19)の間の領域を空けておくこと、および、
次いで、折り畳まれた前記折畳みフラップ(16~19)が、少なくとも部分的に接着剤を備えられ、且つ、被覆ラベル(23)が、前記封筒折畳み部と、空けておかれた前記領域との少なくとも部分的な被覆のために、前記バンドルパック(10)の端側面(15)の上に貼り付けられること、
を特徴とする請求項1、または、2から6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記材料ウェブ(20)は、プロセス内において、片側または両側で印刷されることを特徴とする請求項1、または、2から7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
前記材料ウェブ(20)、または、この材料ウェブから分離された部分片に、開口補助体としてのミシン目が附設されることを特徴とする請求項1、または、2から8のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
前もって製造された、チューブ状の材料ウェブ(20)の代わりに、一層状の、折り畳まれていない材料ウェブ(40)が、ボビン(41)から巻き出され、且つ、プロセス内において、チューブ状の材料ウェブ(20)へと折り畳まれ、
このチューブ状の材料ウェブから、個々の前記スリーブ(14)が分離されることを特徴とする請求項1、または、2から9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
特に請求項1から10のいずれか一つに記載の方法における、圧縮可能な衛生製品(12)のための直方体形状のバンドルパック(10)の製造のための装置であって、
衛生製品(12)のグループ(11)が、2つの側面において開口した、パッキング材料から成るスリーブ(14)内へと挿入可能であり、且つ、
前記スリーブ(14)が、その後、有利には全ての面で閉鎖された包装体(13)の形成のために閉鎖可能である前記装置において、
以下の特徴:即ち、
- ボビンの上に巻き取られた、有利には紙をベースとする、連続的な材料ウェブ(20)のための、輸送システム、
- 巻き出された、連続的な前記材料ウェブ(20)における弱化線の附設のための、1つまたは複数のステーション、
- 連続的な前記材料ウェブ(20)からの、1つのスリーブ(14)のための部分片の個別化のための、分離ステーション、
- 部分片を立ち上げること、および、有利には圧縮された衛生製品(12)のグループ(11)を、前記スリーブ(14)の開口した側面を通って、立ち上げられた前記部分片内へと挿入することのために構成されている、立ち上げステーション、
- 前記スリーブ(14)の、向かい合って位置する端側面(15)を、それぞれに、封筒折畳み部によって閉鎖することのために構成されている、閉鎖ステーション、
の特徴を有していることを特徴とする装置。
【請求項12】
前記スリーブ(14)の折畳みフラップ(16~19)の折り畳みのための折畳みステーション(50)と、前記折畳みフラップ(16~19)の上への、接着剤の塗布のための接着ステーション(39)とが設けられていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
【請求項13】
特に請求項1から10のいずれか一つに記載の方法により製造される、圧縮可能な衛生製品(12)のグループ(11)のためのバンドルパックであって、
衛生製品(12)の前記グループ(11)が、直方体形状の形態を有しており、且つ、有利には紙をベースとする、パッキング材料から成るスリーブ(14)によって囲繞されており、
このスリーブの開口した側面が、封筒折畳み部によって、少なくとも部分的に閉鎖されていることを特徴とするバンドルパック。
【請求項14】
前記バンドルパック(10)のための前記スリーブ(14)は、このスリーブ(14)が分離される材料ウェブ(20)の長手方向において、接着された継ぎ目を有していることを特徴とする請求項13に記載のバンドルパック。
【請求項15】
衛生製品(12)から成る直方体形状の前記グループ(11)の周囲での、有利には角の角張った折畳み部を可能とするために、
前記バンドルパック(10)のための前記スリーブ(14)は、弱化線を有していることを特徴とする請求項13または14に記載のバンドルパック。
【請求項16】
前記封筒折畳み部を有する、前記スリーブ(14)の前記端側面(15)は、それぞれに1つの被覆ラベル(23)によって閉鎖されており、
この被覆ラベルが、封筒状に折り畳まれた折畳みフラップ(16~19)と、接着剤によって結合されていることを特徴とする請求項13、または、14から15のいずれか一つに記載のバンドルパック。
【請求項17】
前記スリーブ(14)の前記端側面(15)は、接着剤によって少なくとも部分的に互いに結合されている互いにオーバーラップした封筒折畳み部よって閉鎖されていることを特徴とする請求項13、または、14から15のいずれか一つに記載のバンドルパック。
【請求項18】
常温硬化性接着剤をベースとする接着剤が使用されることを特徴とする請求項13、または、14から17のいずれか一つに記載のバンドルパック。
【請求項19】
接着剤によって固定された被覆ラベル(23)の代わりに、有利には紙をベースとする、自己接着性のラベルが使用されることを特徴とする請求項13、または、14から18のいずれか一つに記載のバンドルパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に従う、圧縮可能な衛生製品のための直方体形状のバンドルパック製造のための方法に関し、
衛生製品のグループが、2つの側面において開口した、パッキング材料から成るスリーブ内へと挿入され、且つ、前記スリーブが、その後、有利には全ての面で閉鎖された包装体の形成のために閉鎖される。
【0002】
更に、本発明は、請求項11の上位概念に従う、相応する装置、並びに、そのようなバンドルパックに関する。
【背景技術】
【0003】
衛生製品のもとで、本願の領域内において、特に、例えば生理用ナプキン、パンティライナー、赤ん坊のオムツ、失禁用パッドのような、女性衛生、ベビーケア、成人ケアの領域の製品が理解される。
【0004】
従来技術から、衛生製品のグループを、ポリエチレンから成る包装体内にパッキングすることは公知である。
その際、製品のグループは、片側で開口した袋内へと挿入され、且つ、この袋が、引き続いて、シーリングステーション内において、例えばシーリング継ぎ目の形成によって閉鎖される。継ぎ目の突き出た端部は、引き続いて短くされ得る。
【0005】
この様式のポリエチレン袋は、ますます重要に成りつつある持続性のテーマを考慮して最適ではない。公知の製造方法は、特に、シーリング方法のために、多くのエネルギーが必要とされることの欠点を有している。それに加えて、継ぎ目の短縮の際に廃棄物が生じる。
【0006】
使用される袋は、別個の方法において、前もって製造される必要があり、且つ、パッキング機械に、手間暇をかけて、堆積体の形態でまたは個々に供給される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このことを出発点として、本発明の根底をなす課題は、特に、可能な限り資源を大切にする製造、及び/または、前述された問題の除去を考慮して、冒頭に記載された様式の方法、装置、および、製品を更に発展させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題の解決のための方法は、請求項1の特徴を有している。
それに従って、この方法は、以下の方法のステップ:即ち、
- 前記スリーブのための、有利には紙をベースとする、連続した材料ウェブがボビンから巻き出され、
- 巻き出された、連続した前記材料ウェブに、弱化線が附設され、
- 1つのスリーブのための部分片が、連続した前記材料ウェブから分離され、
- 前記部分片が、立ち上げられ、且つ、
有利には圧縮された衛生製品の前記グループが、前記スリーブの開口した側面を通って、立ち上げられた前記部分片内へと挿入され、
- 前記スリーブの、向かい合って位置する端側面が、それぞれに、封筒折畳み部によって閉鎖される、
ことの方法のステップを有している。
【発明の効果】
【0009】
更なる特徴が、前記封筒折畳み部が、接着剤によって、及び/または、特に被覆ラベルによる、貼り付けによって、ばらばらに成らないように保持されることにあることは可能である。
【0010】
有利には、チューブ状の断面を有する材料ウェブが使用され、この材料ウェブから、前記スリーブのためのチューブ状の部分片が分離されることが意図されていることは可能である。
【0011】
特徴が、それに従って、スリーブのための材料が連続的な材料ウェブとして供給されることにあることは可能である。この材料ウェブは、従って、チューブとして形成されており、且つ、これに伴って2層状である。
このようにして、材料ウェブの幅は、1層状の材料ウェブに比して半分にされ、且つ、製造が簡略化される。何故ならば、チューブの形成が、包装プロセスにおいて初めて行われるのではないからである。
【0012】
有利には、チューブ状の前記部分片が、開口したチューブ、もしくは、前記スリーブへと立ち上げられることは意図されている。
【0013】
有利には、更に、衛生製品の前記グループが、圧縮された状態において、前記スリーブ内へと挿入され、且つ、次いで、このスリーブ内において膨張することは意図されている。
【0014】
更なる構成の第1の変形例において、前記封筒折畳み部ための前記スリーブの折畳みフラップが、先ず第一に、固定状態の、及び/または、移動可能な折畳み機構によって前もって折り畳まれ、且つ、次いで、少なくとも部分的に接着剤を備えられ、且つ、引き続いて、封筒へと折り畳まれ、
従って、このスリーブの両方の端部が、それぞれに、接着剤によって互いに結合された前記封筒折畳み部の前記折畳みフラップによって、完全に閉鎖されていることが意図されていることは可能である。
【0015】
選択的に、前記封筒折畳み部のための、前記スリーブの折畳みフラップが、固定状態の、及び/または、移動可能な折畳み機構によって折り畳みされ、前記折畳みフラップが、互いに部分的にだけオーバーラップし、且つ、これら折畳みフラップの間の領域を空けておくこと、および、
次いで、折り畳まれた前記折畳みフラップが、少なくとも部分的に接着剤を備えられ、且つ、被覆ラベルが、前記封筒折畳み部と、空けておかれた前記領域との少なくとも部分的な被覆のために、前記バンドルパックの端側面の上に貼り付けられることが意図されていることは可能である。
【0016】
被覆ラベルは、同様に封筒の折畳みフラップが如何なる空き領域も得られない程にオーバーラップする場合にも使用され得ることは、自明のことである。
【0017】
更に、前記材料ウェブが、プロセス内において、片側または両側で印刷されることが意図されていることは可能である。特に、装飾的な、及び/または、情報を与える印刷は、考慮可能である。
【0018】
更に、前記材料ウェブ、または、この材料ウェブから分離された部分片に、開口補助体としてのミシン目が附設されることが意図されていることは可能である。このようにして、消費者のためのバンドルパックは、簡単な方法で開放され得る。
【0019】
前もって製造された、チューブ状の材料ウェブの代わりに、折り畳まれていない材料ウェブが、ボビンから巻き出され得、且つ、プロセス内において、チューブ状の材料ウェブへと折り畳まれ得、このチューブ状の材料ウェブから、個々の前記スリーブが分離される。
【0020】
冒頭に記載された課題も解決のための装置は、請求項11の特徴を有している。
この装置には、これに伴って:
- ボビンの上に巻き取られた、有利には紙をベースとする、連続的な材料ウェブのための、輸送システム、
- 巻き出された、連続的な前記材料ウェブにおける弱化線の附設のための、1つまたは複数のステーション、
- 連続的な前記材料ウェブからの、1つのスリーブのための部分片の個別化のための、分離ステーション、
- 部分片を立ち上げること、および、有利には圧縮された衛生製品のグループを、前記スリーブの開口した側面を通って、立ち上げられた前記部分片内へと挿入することのために構成されている、立ち上げステーション、
- 前記スリーブの、向かい合って位置する端側面を、それぞれに、封筒折畳み部によって閉鎖することのために構成されている、閉鎖ステーション、
設けられている。
【0021】
更に、前記スリーブの折畳みフラップの折り畳みのための折畳みステーションと、前記折畳みフラップの上への、接着剤の塗布のための接着ステーションとが設けられていることが意図されていることは可能である。
【0022】
本発明に従うバンドルパックは、請求項13の特徴を有している。
相応して、圧縮可能な衛生製品のグループのためのバンドルパックが提案され、
その際、衛生製品の前記グループが、直方体形状の形態を有しており、且つ、有利には紙をベースとする、パッキング材料から成る1つのスリーブによって囲繞されており、
このスリーブの開口した側面が、封筒折畳み部によって、少なくとも部分的に閉鎖されている。
【0023】
有利には、前記バンドルパックのための前記スリーブが、このスリーブが分離される材料ウェブの長手方向において、接着された継ぎ目を有していることが意図されていることは可能である。
【0024】
有利には、衛生製品から成る直方体形状の前記グループの周囲での、有利には角の角張った折畳み部を可能とするために、前記バンドルパックのための前記スリーブが、弱化線を有していることが意図されていることは可能である。
【0025】
有利には、封筒折畳み部を有する、前記スリーブの前記端側面が、それぞれに1つの被覆ラベルによって閉鎖されており、この被覆ラベルが、封筒状に折り畳まれた折畳みフラップと、接着剤によって結合されていることが意図されていることは可能である。
【0026】
有利には、前記スリーブの前記端側面が、接着剤によって少なくとも部分的に互いに結合されている互いにオーバーラップした封筒折畳み部によって閉鎖されていることが意図されていることは可能である。
【0027】
有利には、常温硬化性接着剤をベースとする接着剤が使用されることが意図されていることは可能である。
【0028】
有利には、接着剤によって固定された被覆ラベルの代わりに、有利には紙をベースとする、自己接着性のラベルが使用されることが意図されていることは可能である。
【0029】
本発明の有利な実施例を、以下で図に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】概略的な立体図における、バンドルパックの第1の実施例の図である。
図2図1に相応する図示における、バンドルパックの第2の実施例の図である。
図3】概略的な立体図における、図1に従うバンドルパックの製造のための装置の第1の実施例の図である。
図4図3に相応する図示における、図2に従うバンドルパックの製造のための装置の第2の実施例の図である。
図5】概略的な立体図における、必要とされるスリーブ形状の材料ウェブの製造のための装置の実施例の図である。
図6図5の切断線VI-VIに沿っての断面内における、材料ウェブの第1の変形例の図である。
図7図6に類似の図示における、材料ウェブの第2の変形例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は、以下で、衛生製品12のグループ11のためのバンドルパック10の、2つの変形例に基づいて説明される。衛生製品12に関して、特に、生理用ナプキン、パンティライナー、赤ん坊のオムツ、失禁用パッド、または、失禁用おむつが考慮の対象になる。
【0032】
グループ11内において、衛生製品12は、規則的な配列陣形において配置されており、従って、直方体形状のグループ11が形成されている。このグループ11は、直接的に、包装体13によって囲繞されており、この包装体が、パッキング材料から成る1つのスリーブ14から形成される。
このスリーブ14は、初期に開口した、向かい合って位置する、2つの端側面15を備えており、これら端側面を通って、衛生製品12が供給され得る。その後、これら端側面15は、即ちそれぞれにスリーブ14の材料の折畳みフラップ16~19の封筒折畳み部によって閉鎖され、従って、衛生製品12のグループ11の、全ての面で延びる包装体13が生成する。
【0033】
パッキング材料として、紙、または、紙をベースとする材料、即ち、特にコーティンされた紙が考慮の対象になる。
【0034】
スリーブ14のためのパッキング材料は、連続した材料ウェブ20として提供され、この材料ウェブから、スリーブ14の個々の部分片が分離される。材料ウェブ20は、チューブ状の断面を有する、(エンドレスな)スリーブ14として形成されている。
相応して、材料ウェブ20は、長手方向に延びるチューブ継ぎ目21を有しており、このチューブ継ぎ目が、同様に、この材料ウェブから分離されたスリーブ14においても見いだされる。スリーブ状の材料ウェブ20は、ボビン(図示されていない)の上で準備され得、従って、現場で、バンドルパック10の製造の際に、長手方向に延びるチューブ継ぎ目21の製造が行われなくて良い。
【0035】
図1および2内において図示された別の実施形態の間の相違は、端側面15の領域内における、包装体13の閉鎖に関連がある。
【0036】
図1に従う変形例において、図2に従う変形例よりも短い折畳みフラップ16~19を有する1つのスリーブ14が、端側面15の領域内において使用される。
図2内において、折畳みフラップ16~19は、折り畳まれ且つ積み重ねられた折畳みフラップ16~19が互いに包装体13が端側面15の領域内において完全に閉鎖されているようにオーバーラップする程に長いのに対して、図1内において示された変形例において、その中央の領域内において包装体13が閉鎖されていない該中央の領域22が残留している。
前記の代わりに、被覆ラベル23が設けられており、この被覆ラベルが、領域22と、折畳みフラップ16~19の面の大部分とを覆う。
【0037】
包装体13との被覆ラベル23の結合のために、折り畳まれた折畳みフラップ16~19の上に塗布される接着面24、例えば常温硬化性接着剤をベースとする接着点が使用され、これら接着面が、領域22の周囲に延在して塗布される。
同様に図2に従う変形例の際にも、接着面24が使用され、これら接着面が、しかしながら、折畳みフラップ16~19を重なり合って結合することのために利用される。言うまでも無く、同様に図2に従う変形例においても、被覆ラベル23は使用され得る。
【0038】
接着点で接着される被覆ラベル23の代わりに、(両方の変形例において)、例えば接着剤を備えたコーティングを有する、有利には紙をベースとする、自己接着性のラベルも使用され得る。
【0039】
図3もしくは4は、それぞれに、図1もしくは2に従うバンドルパック10の製造のための、装置もしくは方法を示している。
横断面において(例えばクラフト紙から成る)チューブ形状の材料ウェブ20は、先ず第一に、巻き取られたローラー/ボビンから、送りローラー25を用いて、断続的に巻き出され、且つ、先ず第一に、第1のウェブ処理ステーション26に供給され、この第1のウェブ処理ステーションにおいて、材料ウェブ20が、長手方向溝を備えられ、且つ、その後、第2のウェブ処理ステーション27に供給され、この第2のウェブ処理ステーションが、ウェブ走行方向に対して横向きに延びる溝を、材料ウェブ20の型押しによって付与する。このようにして、スリーブ14の端面折り畳みの、頭部折畳み部および底部折畳み部が準備される。
【0040】
ウェブ張力は、スイングアームのダンサーロールによって調節される(図示されていない)。ウェブ処理の後、材料ウェブ20は、分離ステーション28に供給され、この分離ステーションにおいて、1つのスリーブ14のためのチューブ部分片が、例えば分離カッター29を用いての材料ウェブ20の部分片の分離によって形成される。
【0041】
分離されたチューブ部分片は、次いで、横向きに押しやられ、且つ、更に、(例えば、吸引ベルトを用いての)立ち上げステーション30へと搬送される。
立ち上げステーション30において、それぞれのチューブ部分片、即ちスリーブ14は、従来技術から公知の吸引装置33を用いて立ち上げられるか、または、従来技術から公知の補助手段によって拡げられ、且つ、保持され、従って、同様に従来技術から公知のシャトル31とスライダー32とを用いて、圧縮された衛生製品が、スリーブ14内へと挿入され得る。
【0042】
衛生製品12は、グループ毎に、従来技術から公知の圧縮ステーションに供給される。この圧縮ステーションにおいて、グループ11は、次いで、押し潰され、且つ、引き続いて、スライダー32を用いて、シャトル31内へと押しやられる(示されていない)。
シャトル31とスライダー32とは、共同で、圧縮されたグループ11をスリーブ14内へと押し込む。グループ11がスリーブ14の中央の領域に到達した場合、スライダー32がグループ11をシャトル31の通路から押し出す間じゅう、シャトル31は、再び後戻りして、圧縮ステーションの方向に牽引される。その際、圧縮されたグループ11は膨張し、且つ、内側から、スリーブ14の壁部に対して密着する。
スライダー32は、引き続いて、グループ11をスリーブ14と共に、更に、次の折畳み区間もしくは折畳み軌道へと移動し、この折畳み区間もしくは折畳み軌道において、折畳みフラップ16~19の封筒折畳み部が、端側面15の領域内において実施される。
【0043】
折畳みフラップ16~19の封筒折畳み部は、定置で可動な要素を用いて実現され、これら要素が図示されていない。何故ならば、これら要素が従来技術から公知のであるからである。その際、先ず第一に、側方の折畳みフラップ18、19が、上述された要素によって、端側面15の平面内へと折り畳まれる。
引き続いて、下側および上側の突出している折畳みフラップ16、17が、相前後して折り返しされる。このことは、閉鎖ステーション38内において行われる。
【0044】
図4内において示された、第2の方法の経過において、内側の折畳みフラップ18、19は、外側の、即ち、下側および上側の折畳みフラップ16、17の最終折り畳みの以前に、接着面24を備えられ、これら接着面が、これら折畳みフラップを、最終折り畳みの後に、(例えば、示されていない乾燥区間内における接着剤の硬化の後に、)ばらばらに成らないように保持するべきである。
【0045】
図3内において示された、方法の経過(図1に従うバンドルに適合する)において、折畳みフラップ16~19は、バンドルの第2の変形例において(図2)よりも短く実施されている。その際、開口部が端側面15の中心部において結果として生じ、この開口部は、被覆ラベル23を用いて覆われる。
被覆ラベル23の固定のための、折畳みフラップ16~19の接着は、折畳みフラップ16~19の端部折り畳みに引き続いて、接着ステーション39内において行われる。
2つのステーション34内において、被覆ラベル23は、巻き取されたローラー(示されていない)から切断され、且つ、送りロール35と、案内レール36と、および、押付けローラー37とを用いて、バンドルパック10の傍らを通り過ぎの際に、被覆ラベル23が、バンドルパック10の端側面15に附設される。接着剤の結合は、引き続いての乾燥区間内において行われる。
【0046】
選択的に、被覆ラベルがバンドルパック10の端側面15において載置および押し付けられる以前に、接着剤の塗布は、同様にこの被覆ラベル23においても行われ得る。
【0047】
常温硬化性接着剤の代わりとして、材料ウェブ20の繰り出しの後、および、スリーブ14の個別化の以前に、更に別の2つのステーションが設けられることは可能であり、これらステーションが材料ウェブ20の両側において配置されていることは可能であり、且つ、これらステーションが材料ウェブ20における、相応する端面折り目位置において、再活性化可能な接着剤軌跡、もしくは接着剤点を塗布する。
バンドルの端面折り目の閉鎖、もしくは、被覆ラベルの載置の後、輸送軌道の両側に、更に別の接触要素が設けられていることは可能であり、これら更に別の接触要素が、加熱作用によって、再活性化可能な接着剤を、折畳みフラップ16~19、および、被覆ラベル23の結合のために再活性化する。
【0048】
選択的に、しかも外側フラップが閉鎖されるか、もしくは、被覆ラベルがバンドルの端面に載置もしくは当接される以前に、同様に塗布された接着剤の非接触の再活性化も意図され得る。
【0049】
図5から7までは、スリーブ形状の材料ウェブ20の製造の主題に関連する。材料ウェブ20を、図3および4内においてのように、前もって製造されてボビンから引き出すことの代わりに、この材料ウェブ20は、平らな、折り畳まれていない材料ウェブ40からも、現場で製造され得る。例えば、相応する装置は、図3および4に従う装置の直ぐ手前に配置され得る。
【0050】
図5に従い、材料ウェブ40は、2つのボビン41の上で準備され、且つ、方向転換ローラー42を介して、スプライスステーション43に供給される。このスプライスステーションから、材料ウェブは、更に別の方向転換ローラーを介して、振り子式貯蔵部44内へと向かう。
振り子式貯蔵部44に引き続いて、有利には材料ウェブ40の連続的な輸送の間じゅう、材料ウェブ40に、長手方向溝ユニット45を有する直立した搬送部分内において、長手方向溝46が、この材料ウェブ40における弱化溝として附設される。長手方向溝ユニット45に引き続いて、長手方向溝46を備える材料ウェブ40の輸送のための送りローラー47が位置している。
【0051】
更に別の方向転換ローラー48を介して、長手方向溝46を備えた材料ウェブ40は、水平方向の搬送部分内へと到達し、そこで、接着剤塗布ステーション49内において接着剤が塗布される。
前もって、材料ウェブ40は、先ず第一に、(対称的または非対称的に)屈曲線に沿って折り畳まれる。接着剤塗布ステーション49において、材料ウェブ40の縁部領域内において、接着剤軌跡(高温硬化性接着剤、または、感圧接着剤-PSA)が塗布される。
選択的に、同様に両方の縁部領域においても、異なる接着剤成分の、それぞれに1つの接着剤軌跡が塗布され得、これら接着剤成分が、その場合に、縁部領域の重ね合わせ配置の際に強固な結合を生じさせる。材料ウェブ40は、更に、折畳みステーション50へと前方に牽引され、この折畳みステーションにおいて、ウェブのチューブ形状(図6に従う平らなチューブ形状、または、図7に従う側縁マチ付き形状(Seitenfaltform))が、屈曲線に沿って形成される。
引き続いて、オーバーラップ部、および、これに伴ってチューブを製造するために、材料ウェブ40の縁部が相互に重なり合って案内される。押圧ステーション51において、チューブの長手方向継ぎ目が最終的に閉鎖され、従って、チューブ形状もしくはスリーブ形状の材料ウェブ20が形成されている。
【0052】
上記に引き続いて、チューブ形状もしくはスリーブ形状の材料ウェブ20は、更に別の方向転換ローラー52を介して導かれ、その際、搬送通路に沿って、更に、ウェブ縁部制御装置53、ループボックス(Schlaufenkasten)54、型押しユニット55が設けられている。
【0053】
最後に述べれば、材料ウェブ20は、送りローラー56を介して、締付け-切断ステーション57内へと到達し、この締付け-切断ステーション内において、裁断片、もしくは、スリーブ14は、材料ウェブ20から分離される。そこで、締付け条片58は、スリーブ14を分離の際に、両側から締め付けることのために利用される。
個別化されたスリーブ14は、締付けベルト59を介して、ツイストベルト60の方向に輸送され、これらツイストベルトが、スリーブ14を、支持ガイド61と共に、直立した位置から、水平方向の位置に回転させる。吸引輸送ベルト62を介して、水平に置かれたスリーブ14は、次いで搬出される。
【0054】
図6は、単純なチューブとしての材料ウェブ20を示しており、他方、図7が、側縁マチ付きチューブとしての材料ウェブ20を示している。更に、形成された溝63、並びに、接着剤64が示されている。
【符号の説明】
【0055】
10 バンドルパック
11 グループ
12 衛生製品
13 包装体
14 スリーブ
15 端側面
16 折畳みフラップ(上側)
17 折畳みフラップ(下側)
18 折畳みフラップ(左側)
19 折畳みフラップ(右側)
20 材料ウェブ
21 チューブ継ぎ目
22 領域
23 被覆ラベル
24 接着面
25 送りローラー
26 ウェブ処理ステーション
27 ウェブ処理ステーション
28 分離ステーション
29 分離カッター
30 立ち上げステーション
31 シャトル
32 スライダー
33 吸引装置
34 ステーション
35 送りロール
36 案内レール
37 押付けローラー
38 閉鎖ステーション
39 接着ステーション
40 材料ウェブ
41 ボビン
42 方向転換ローラー
43 スプライスステーション
44 振り子式貯蔵部
45 長手方向溝ユニット
46 長手方向溝
47 送りローラー
48 方向転換ローラー
49 接着剤塗布ステーション
50 折畳みステーション
51 押圧ステーション
52 方向転換ローラー
53 ウェブ縁部制御装置
54 ループボックス
55 型押しユニット
56 送りローラー
57 締付け-切断ステーション
58 締付け条片
59 締付けベルト
60 ツイストベルト
61 支持ガイド
62 吸引輸送ベルト
63 溝
64 接着剤
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】