(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】調節可能なシャントシステムにおいて流れを維持するためのシステム、デバイス、及び方法
(51)【国際特許分類】
A61F 9/007 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
A61F9/007 160
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522282
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 US2022046604
(87)【国際公開番号】W WO2023064491
(87)【国際公開日】2023-04-20
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512052029
【氏名又は名称】シファメド・ホールディングス・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ, エリック
(72)【発明者】
【氏名】ソール, トム
(72)【発明者】
【氏名】ブロンズ, テッサ
(72)【発明者】
【氏名】ネマティ, シャーラ
(72)【発明者】
【氏名】バッテン, デイビッド
(57)【要約】
本技術は、概して、第1の身体領域から第2の身体領域に流体を排出するための調節可能なシャントシステムを対象とする。調節可能なシャントシステムは、デブリが調節可能なシャントシステムの内部部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されたスクリーンアセンブリを含むことができる。例えば、スクリーンは、調節可能なシャントシステムの1つ以上の流体入口と少なくとも部分的に位置合わせすることができる。いくつかの実施形態では、調節可能なシャントシステムは、エネルギーを介して作動させることができる1つ以上のアクチュエータを含む。そのような実施形態では、スクリーンアセンブリは、アクチュエータがスクリーンを通してエネルギーにアクセス可能であるように構成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
第1の流体入口及び第2の流体入口を含む、第1の層であって、前記第1及び第2の流体入口が、前記第1の身体領域から流体を受け取るように各々構成されている、第1の層と、
前記第1の層に結合されており、かつ第1の流体出口及び第2の流体出口を含む、第2の層であって、前記第1及び第2の流体出口が、前記第2の身体領域内に位置決めされるように各々構成されており、前記第1の流体出口が、第1のチャネルを介して、前記第1の流体入口に流体結合されており、前記第2の流体出口が、第2のチャネルを介して、前記第2の流体入口に流体結合されている、第2の層と、
前記第1の層の前記第1の流体入口から前記第2の層の前記第1のチャネルへの流体の流れを選択的に制御するように位置決めされたアクチュエータと、を備え、
前記アクチュエータの状態とは無関係に、前記第2のチャネルが、前記第2の流体入口から流体を受け取るように構成されている、システム。
【請求項2】
前記第1の流体出口及び前記第2の流体出口が、前記第2の層の遠位端に位置決めされており、前記第1の流体出口が、前記第2の流体出口から離間され、かつ別個である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の層が、前記第1の身体領域から流体を受け取るように構成されたチャンバを画定し、前記アクチュエータが、前記チャンバ内に位置決めされており、前記第1の流体入口を通して前記チャンバ内の流体の流れを調節するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1の層が、(i)前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの一方又は両方に流体結合された第3の流体出口と、
(ii)前記第1の流体入口及び前記第2の流体入口の一方又は両方の下流かつ前記第3の流体出口の上流に位置決めされた流体リザーバであって、前記流体リザーバが、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの一方又は両方から受け取られた流体で少なくとも部分的に充填されるまで、前記第3の流体出口を通る流体の流れを実質的に防止するように構成されている、流体リザーバと、を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第3の流体出口が、前記流体リザーバと前記第3の流体出口との間に延在する第3のチャネルによって、前記流体リザーバに流体結合されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの一方又は両方に流体結合された第3の流体出口を含む第3の層を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の層が、第1の側面と、前記第1の側面の反対側の第2の側面と、を含み、(i)前記第2の層が、前記第1の側面に結合されており、(ii)前記第3の層が、前記第2の側面に結合されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の層、前記第2の層、及び前記第3の層は、流体が、(i)前記第1の層から前記第2の層へ、前記システムの長手方向軸に垂直な第1の方向に流れ、(ii)前記第2の層から前記第1の層を通って前記第3の層へ、前記第1の方向とは反対で、かつ前記長手方向軸に垂直な第2の方向に流れるように構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
第1の層が、前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの一方又は両方を前記第3の流体出口に流体結合するように構成された流体リザーバを含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の層が、前記流体リザーバと前記第3の流体出口とを流体結合するように構成された第3のチャネルを含む、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルの一方又は両方の少なくとも第1の部分が、流体の流れを第1の方向に方向付けるように構成されており、前記第3のチャネルの少なくとも第2の部分が、流体の流れを前記第1の方向とは反対の第2の方向に方向付けるように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記アクチュエータの状態とは無関係に、前記第1のチャネルが、前記第1の流体入口から流体を受け取るように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記アクチュエータが、(i)前記アクチュエータが、流体が前記第1の流体入口と前記第1の流体出口との間を第1の速度で流れることを可能にする第1の位置と、(ii)前記アクチュエータが、流体が前記第1の流体入口と前記第1の流体出口との間を前記第1の速度未満の第2の速度で流れることを可能にする第2の位置との間で移行するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
前記第1の身体領域から前記第2の身体領域への流体の流れを可能にするように構成されたチャネルを少なくとも部分的に画定するハウジングであって、前記チャネルが、第1の入口と、
前記第1の入口の下流に位置決めされた第2の入口とを含む、ハウジングと、
前記第2の入口を通る流体の流れを制御するように位置決めされたアクチュエータであって、第1の位置と第2の位置との間で移行するように構成されている、アクチュエータと、を備え、
前記アクチュエータが前記第1の位置にあるとき、前記チャネルが、それを通る流体の流れに対して第1の抵抗を提供し、
前記アクチュエータが前記第2の位置にあるとき、前記チャネルが、それを通る流体の流れに対して第2の抵抗を提供し、前記第2の抵抗が、前記第1の抵抗よりも大きい、システム。
【請求項15】
前記アクチュエータが前記第1の位置にあるとき、前記アクチュエータの少なくとも一部分が、第2の入口からオフセットされ、
前記アクチュエータが前記第2の位置にあるとき、前記アクチュエータの前記一部分が、前記第2の入口と少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記アクチュエータが前記第1の位置にあるとき、前記アクチュエータが、流体が、第1の速度で、前記第2の入口を通って流れることを可能にし、
前記アクチュエータが前記第2の位置にあるとき、前記アクチュエータが、流体が、第1の速度未満の第2の速度で、前記第2の入口を通って流れることを可能にする、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記アクチュエータの位置とは無関係に、前記第1の入口が、流体が前記チャネルに流入することを可能にするように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記アクチュエータが前記第1の位置にあるとき、前記チャネルへの実質的に全ての流体の流入が、前記第2の入口を介する、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記ハウジングが、第1の層と、前記第1の層に結合された第2の層と、を備える、請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の層が、前記チャネルを少なくとも部分的に画定し、前記第2の層が、前記アクチュエータを受容するように構成されているチャンバを少なくとも部分的に画定する、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
複数の流体入口を含むハウジングであって、前記複数の流体入口の個々の流体入口が、拡幅された中間部分を含む、ハウジングと、
前記ハウジング内のプレートアセンブリと、を備え、前記プレートアセンブリが、前記流体入口のうちの少なくとも1つに流体結合されたチャンバと、
前記チャンバ内に位置決めされており、かつ前記システムを通る流体の流れを選択的に制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、システム。
【請求項22】
前記複数の流体入口が、複数の第1の流体入口であり、前記システムが、複数の第2の入口を更に備え、前記複数の第2の入口の個々の入口が、角度付けられた中間部分を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記プレートアセンブリに流体結合されたチャネルを更に備え、前記アクチュエータが、前記チャネルを通る流体の流れを選択的に制御するように位置決めされており、前記複数の第2の入口のうちの個々の入口が、前記チャネルに流体結合されている、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
流体リザーバを更に備え、前記流体リザーバが、前記複数の第2の入口のうちの個々の入口を前記チャネルに流体結合させる、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記チャネルが、第1の端と、前記第1の端の反対側の第2の端と、を有し、前記チャネルの前記第1の端が、第1の寸法を有し、前記チャネルの前記第2の端が、前記第1の端とは異なる第2の寸法を有する、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1の寸法が、第1の幅であり、前記第2の寸法が、第2の幅であり、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも大きい、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1の寸法が、第1の断面積であり、前記第2の寸法が、第2の断面積であり、前記第2の断面積が、前記第1の断面積よりも大きい、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内のプレートアセンブリと、を備え、前記プレートアセンブリが、
チャンバと、
前記チャンバ内に位置決めされた複数の流体入口と、
フローチャネルであって、前記複数の流体入口の各々が、前記フローチャネルに流体結合されている、フローチャネルと、
前記チャンバ内に位置決めされており、かつ前記フローチャネルを通る流体の流れを制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、システム。
【請求項29】
前記複数の流体入口の各々が、前記チャネルに直列で流体結合されている、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記複数の流体入口が、第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、前記第2の流体入口が、前記第1の流体入口の下流に位置決めされており、更に、前記アクチュエータが、流体の流れ第2の流体入口を制御するように構成されている、請求項28に記載のシステム。
【請求項31】
前記フローチャネルが、第1の端と、前記第1の端とは反対側の第2の端と、を有し、前記フローチャネルの前記第1の端が、第1の寸法を有し、前記フローチャネルの前記第2の端が、前記第1の端とは異なる第2の寸法を有する、請求項28に記載のシステム。
【請求項32】
前記第1の寸法が、第1の幅であり、前記第2の寸法が、第2の幅であり、前記第2の幅が、前記第1の幅よりも大きい、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1の寸法が、第1の断面積であり、前記第2の寸法が、第2の断面積であり、前記第2の断面積が、前記第1の断面積よりも大きい、請求項31に記載のシステム。
【請求項34】
患者を治療するための調節可能なシャントシステムとともに使用するためのスクリーンアセンブリであって、前記スクリーンアセンブリが、
第1の端部と、前記第1の端部から離間された第2の端部と、を有する、スクリーンを備え、
前記スクリーンの前記第1の端部が、前記シャントシステムの流体入口と少なくとも部分的に位置合わせされ、
動作中、前記スクリーンが、(i)デブリが前記シャントシステムの前記流体入口に進入することを少なくとも部分的に防止するように、かつ(ii)前記第1の端部において非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取って、前記デブリを前記スクリーンから少なくとも部分的に除去するように構成されている、スクリーンアセンブリ。
【請求項35】
前記スクリーンが、前記スクリーンの前記第1の端部と前記スクリーンの前記第2の端部との間に少なくとも部分的に位置決めされた1つ以上のアクチュエータアクセス領域を更に含む、請求項34に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項36】
前記アクチュエータアクセス領域の各々が、前記シャントシステムの少なくとも1つのアクチュエータと少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項35に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項37】
前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域の各々が、(i)前記スクリーンに形成された開口であるか、又は(ii)少なくとも部分的に透明である、請求項35に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項38】
前記第1の端部が、複数のスクリーニング要素を含み、
前記流体入口の各々が、前記複数のスクリーニング要素のうちの1つ以上と少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項34に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項39】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、前記スクリーンに形成された孔を含み、前記個々の孔が、デブリが前記シャントシステムの前記流体入口に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、請求項38に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項40】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、0.1μm~100μmの幅を有する、請求項38に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項41】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、10μmの幅を有する、請求項38に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項42】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、円形、楕円形、正方形、五角形、六角形、曲線、又は直線の形状を有する、請求項38に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項43】
前記複数のスクリーニング要素が、複数の第1のスクリーニング要素であり、前記複数の流体入口が、複数の第1の流体入口であり、
前記スクリーンの前記第2の端部が、前記シャントシステムの1つ以上の第2の流体入口と少なくとも部分的に位置合わせされ、
前記第2の端部が、複数の第2のスクリーニング要素を更に含み、前記第2の流体入口の各々が、前記複数の第2のスクリーニング要素のうちの1つ以上と少なくとも部分的に位置合わせされる、請求項38に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項44】
前記複数の第2のスクリーニング要素の各々が、前記スクリーンの前記第2の端部に形成された孔を含む、請求項43に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項45】
前記第1のスクリーニング要素及び前記第2のスクリーニング要素が、同じ寸法を有する、請求項43に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項46】
前記第1のスクリーニング要素及び前記第2のスクリーニング要素が、同じ形状を有する、請求項43に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項47】
前記スクリーンが、少なくとも部分的に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジメチルアクリルアミド(PDMA)、又は超弾性ニチノールから形成される、請求項34に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項48】
前記調節可能なシャントシステムと封止係合して、前記調節可能なシャントシステムと実質的に流体不透過の封止部を形成するように構成されている封止要素を更に備える、請求項34に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項49】
前記封止要素が、前記流体入口の周りに少なくとも部分的に延在するように構成されている、請求項48に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項50】
前記封止要素が、前記スクリーンから外方に延在している、請求項48に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項51】
前記スクリーンが、
前記スクリーンと前記流体入口との間に流体空間を画定する、請求項34に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項52】
前記スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、前記流体空間が、前記複数のスクリーン要素の個々のスクリーン要素を前記流体入口の個々の流体入口に流体結合する、請求項51に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項53】
前記流体空間が、前記複数のスクリーン要素を前記流体入口に流体結合する、請求項52に記載のスクリーンアセンブリ。
【請求項54】
流体をシャントするためのシステムであって、
ハウジング、
前記ハウジング内のプレートアセンブリであって、
複数の流体入口と、
前記流体入口のうちの少なくとも1つに流体結合されたチャンバと、
前記チャンバ内に位置決めされており、かつ前記システムを通る流体の流れを制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、プレートアセンブリと、
前記システムの第1の部分と少なくとも部分的に位置合わせされ、デブリが前記システムの少なくとも第2の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されたスクリーンと、を備える、システム。
【請求項55】
前記システムの前記第1の部分が、前記プレートアセンブリ、前記チャンバ、前記アクチュエータ、又は前記複数の流体入口を含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項56】
前記システムの前記第2の部分が、前記複数の流体入口、前記プレートアセンブリ、又は前記チャンバを含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項57】
前記スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、前記複数のスクリーニング要素のうちの1つ以上が、前記システムの前記第1の部分と少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項54に記載のシステム。
【請求項58】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、フィルタに形成された孔を含み、前記個々の孔が、デブリが前記シャントシステムの少なくとも前記第2の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、請求項57に記載のシステム。
【請求項59】
前記スクリーニング要素の各々が、0.1μm~100μmの幅を有する、請求項57に記載のシステム。
【請求項60】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、約10μmの幅を有する、請求項57に記載のシステム。
【請求項61】
前記複数のスクリーニング要素の各々が、円形、楕円形、正方形、五角形、六角形、曲線、又は直線の形状を有する、請求項57に記載のシステム。
【請求項62】
前記スクリーンが、前記アクチュエータと少なくとも部分的に位置合わせされたアクチュエータアクセス領域を更に含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項63】
前記アクチュエータアクセス領域が、(i)フィルタに形成された開口である、又は(ii)少なくとも部分的に透明な前記スクリーンの一部分である、請求項62に記載のシステム。
【請求項64】
前記アクチュエータアクセス領域が、前記アクチュエータが非侵襲的アブレーションエネルギーにアクセス可能であることを可能にするように構成されている、請求項62に記載のシステム。
【請求項65】
前記システムが、(i)前記スクリーンからデブリを少なくとも部分的に除去するために第1の非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取り、(ii)前記アクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させるために第2の非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取るように構成されている、請求項54に記載のシステム。
【請求項66】
前記アクチュエータが形状記憶アクチュエータである、請求項54に記載のシステム。
【請求項67】
前記スクリーンが、シリコン、アクリル、又は形状記憶材料から少なくとも部分的に形成される、請求項54に記載のシステム。
【請求項68】
前記スクリーンが、少なくとも部分的に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジメチルアクリルアミド(PDMA)、又は超弾性ニチノールから形成される、請求項54に記載のシステム。
【請求項69】
前記複数の流体入口が、第1の流体入口を含み、前記チャンバが、前記第1の流体入口に流体結合された第1のチャンバであり、前記アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、
前記複数の流体入口が、第2の流体入口を含み、
前記プレートアセンブリが、
前記第2の流体入口に流体結合された第2のチャンバと、
前記第2のチャンバ内に位置決めされ、前記システムを通る流体の流れを制御するように構成された第2のアクチュエータと、を含み、
前記スクリーンが、前記システムの第3の部分と少なくとも部分的に位置合わせされ、デブリが前記システムの少なくとも第4の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、請求項54に記載のシステム。
【請求項70】
前記第3の部分が、前記プレートアセンブリ、前記第2のチャンバ、前記第2のアクチュエータ、又は前記第2の流体入口を含み、
前記第4の部分が、前記第2の流体入口、前記プレートアセンブリ、又は前記第2のチャンバを含む、請求項69に記載のシステム。
【請求項71】
前記スクリーンが、前記プレートアセンブリと封止係合して、前記プレートアセンブリと実質的に流体不透過の封止部を形成するように構成されている封止要素を含む、請求項54に記載のシステム。
【請求項72】
前記封止要素が、前記複数の流体入口の個々の流体入口の周りに少なくとも部分的に延在するように構成されている、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記封止要素が第1の封止要素であり、前記スクリーンが第2の封止要素を含み、前記複数の流体入口が第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、
前記第1の封止要素が、前記第1の入口の周りで前記プレートアセンブリと封止係合し、前記第2の封止要素が、前記第2の入口の周りで前記プレートアセンブリに封止係合する、請求項71に記載のシステム。
【請求項74】
前記封止要素が、前記スクリーンから前記プレートアセンブリに向かって外方に延在している、請求項71に記載のシステム。
【請求項75】
前記プレートアセンブリが、前記封止要素を受容するように構成された凹部を含む、請求項71に記載のシステム。
【請求項76】
前記スクリーンが、前記スクリーンと前記プレートアセンブリとの間に流体空間を画定する、請求項54に記載のシステム。
【請求項77】
前記スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、前記流体空間が、前記複数のスクリーン要素の個々のスクリーン要素を前記流体入口の個々の流体入口に流体結合する、請求項76に記載のシステム。
【請求項78】
前記流体空間が、前記複数のスクリーン要素を前記流体入口に流体結合する、請求項77に記載のシステム。
【請求項79】
前記流体入口のうちの1つ以上に流体連結され、かつ前記流体入口のうちの1つ以上から流体を受け取るように構成されているチャネルを更に備える、請求項54に記載のシステム。
【請求項80】
前記チャネルが、第1の端と、前記第1の端の反対側の第2の端と、を有し、前記チャネルの前記第1の端が、第1の寸法を有し、更に、前記チャネルの前記第2の端が、前記第1の端とは異なる第2の寸法を有する、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記第1の寸法が、第1の幅であり、前記第2の寸法が、前記第1の幅よりも大きい第2の幅である、請求項80に記載のシステム。
【請求項82】
前記第1の寸法が、第1の断面積であり、前記第2の寸法が、前記第1の断面積よりも大きい第2の断面積である、請求項80に記載のシステム。
【請求項83】
前記複数の流体入口の各々が、前記チャネルに直列で流体結合されている、請求項79に記載のシステム。
【請求項84】
前記複数の流体入口が、第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、前記第2の流体入口が、前記第1の流体入口の下流に位置決めされ、更に、前記アクチュエータが、流体の流れ前記第2の流体入口を制御するように構成されている、請求項83に記載のシステム。
【請求項85】
シャントシステムを動作させるための方法であって、
非侵襲的アブレーションエネルギーを前記シャントシステムのスクリーンアセンブリに向かって方向付けることと、前記スクリーンアセンブリのスクリーンからデブリの少なくとも一部分を除去することと、前記調節可能なシャントシステムのアクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させることと、を含む、方法。
【請求項86】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンの少なくとも一部分に印加することを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンの第1の端部又は第2の端部に印加することを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンの1つ以上のスクリーニング要素に印加することを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンの1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項90】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることが、前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域を介して前記シャントシステムの1つ以上のアクチュエータに前記非侵襲的アブレーションエネルギーを印加することを含み、各アクチュエータが、前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域のうちの1つと少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることが、前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域を介して前記シャントシステムの1つ以上のアクチュエータの1つ以上の作動要素ターゲット領域に前記非侵襲的アブレーションエネルギーを印加することを含み、各作動要素ターゲット領域が、前記1つ以上のアクチュエータアクセス領域のうちの1つと少なくとも部分的に位置合わせされている、請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、
第1の非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンに印加することと、
第2の非侵襲的アブレーションエネルギーを前記スクリーンアセンブリの1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることと、を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項93】
前記第1の非侵襲的アブレーションエネルギーが第1のレーザエネルギーを含み、前記第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが第2のレーザエネルギーを含み、前記第1の非侵襲的アブレーションエネルギー及び前記第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが同じ光学特性を有する、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記第1の非侵襲的アブレーションエネルギーが第1のレーザエネルギーを含み、前記第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが第2のレーザエネルギーを含み、前記第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが、前記第1の非侵襲的アブレーションエネルギーとは異なる光学特性を有する、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
前記スクリーンから前記デブリの少なくとも一部分を除去することが、前記スクリーンの1つ以上のスクリーニング要素から前記デブリの少なくとも一部分を除去することを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項96】
前記スクリーンから前記デブリの少なくとも一部分を除去することが、前記スクリーンから前記デブリを少なくとも部分的に溶解又は燃焼除去することを含む、請求項85に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月13日に出願された米国仮特許出願第63/255,379号、及び2022年05月11日に出願された米国仮特許出願第63/340,825号に対する優先権を主張するものであり、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本技術は、概して、埋め込み可能な医療デバイスに関し、具体的には、患者の第1の身体領域と第2の身体領域との間の流体流れを選択的に制御するための調節可能なシャントシステム及び関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
埋め込み可能なシャントシステムは、第1の身体領域/体腔から第2の身体領域/体腔に流体をシャントすることによって様々な患者の状態を治療するために広く使用されている。シャントシステムを通る流体の流れは、主に、シャントにわたる圧力勾配と、シャントを通して画定される流路の物理的特性(例えば、シャントルーメンの抵抗)とによって制御される。しかしながら、ほとんどのシャントシステムは、調節可能でない単一の静的流路を有する。そのため、従来のシャントシステムに関する1つの課題は、特定の患者に対して適切なサイズのシャントを選択することである。シャントが小さすぎると、患者に十分な療法を提供できない場合があり、シャントが大きすぎると、患者に新たな問題が生じる場合がある。このことにもかかわらず、ほとんどの従来のシャントは、埋め込み後に調節することができず、したがって、患者の個々の様々な必要性を満たすように、並びに/又は流量、流入圧力、及び/若しくは流出抵抗などの流れ関連特性の変化を考慮するように調節又は滴定することができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本技術は、概して、調節可能なシャントシステムにおいて流れを維持するためのシステム、デバイス、及び方法を対象とする。本明細書に記載の調節可能なシャントシステムの少なくともいくつかは、シャントシステムを通過する水を濾過し、デブリがシャントシステムの内部部分(例えば、流体入口、プレートアセンブリ、1つ以上のチャネルなど)に進入するのを少なくとも部分的に又は完全に防止するように構成されたスクリーンアセンブリを含み得る。開示されるスクリーンアセンブリは、その中に形成された複数の孔又は開口部を含むことができ、個々の孔は、デブリ又は他の汚染物質がシャントシステムの内部部分に進入するのを少なくとも部分的に防止する一方で、流体(例えば、水)がシャントシステムの内部部分を通って流れることも少なくとも部分的に可能にするようなサイズにされている。加えて、スクリーンアセンブリは、非侵襲的エネルギー(例えば、アブレーションレーザエネルギー)がスクリーンに印加され、捕捉されたデブリを少なくとも部分的に溶解、燃焼除去、又は別様に除去することができるように構成され得る。
【0005】
以下でより詳細に説明されるように、本技術は、調節可能なシャントシステムの動作を改善する1つ以上の有利な特性を示し得ることが期待される。多くの調節可能なシャントシステムは、流体が第1の身体領域から第2の身体領域に流れることができるチャネル、ルーメン、又は他の経路を含む。これらのシステムを通って流れる流体は、これらのシステムを通る流体流路を部分的に又は完全に塞ぐ(例えば、遮断する、目詰まりするなど)可能性がある細胞物質、粒子状物質、及び/又は他のデブリを含む可能性がある。したがって、多くの調節可能なシャントシステムの動作は、これらのシステムに進入するそのようなデブリに起因して悪影響を受ける(例えば、部分的に又は完全に動作不能になる)可能性がある。加えて、最初にこれらのシステムを患者から除去することなく、多くの調節可能なシャントシステムからそのようなデブリを除去又は洗浄することは困難であり得る。更に、いくつかの調節可能なシャントシステムは、調節可能な治療を患者に提供するように構成されたアクチュエータを含む。デブリがそのような調節可能なシャントシステムに進入することを低減又は防止しようとする以前の試みは、これらのシステムのアクチュエータの動作を妨げる可能性がある。したがって、従来のシステムと比較して、本技術の実施形態に従って構成されたスクリーンアセンブリを含む調節可能なシャントシステムは、デブリ/汚染物質がそのようなシステムの動作に悪影響を及ぼすことを抑制及び/又は少なくとも部分的に防止しながら、患者に調節可能な治療を提供することが期待される。
【0006】
いくつかの実施形態では、スクリーンアセンブリは、調節可能なシャントシステムの少なくとも一部分に封止係合するように構成された1つ以上の封止要素を含み得る。この封止要素は、デブリが調節可能なシャントシステムを遮断又は目詰まらせる可能性を更に低減することが期待される。加えて、又は代替として、調節可能なシャントシステムは、複数の流体入口を含むことができ、スクリーンアセンブリ(例えば、スクリーンアセンブリの1つ以上の孔)は、スクリーンアセンブリと複数の流体入口の個々の流体入口との間に流体空間を画定するように、複数の流体入口の上方に位置決めされ、及び/又はそれを覆うことができる。動作中、その流体空間は、スクリーンアセンブリが部分的に遮断又は目詰まりした場合に、流体が複数の流体入口の個々の流体入口に到達することを可能にすることが期待される。
【0007】
本明細書に記載される調節可能なシャントシステムのうちの少なくともいくつかは、組織の内方成長を低減又は防止するように構成された複数の流体入口を含み、これは次に、調節可能なシャントシステムが遮断又は目詰まりする可能性を更に低減することが期待される。加えて、又は代替として、調節可能なシャントシステムのうちの少なくともいくつかは、チャネルの第1の端において第1の幅を有し、チャネルの第2の端において第2の幅を有するチャネルなど、様々な寸法を有する1つ以上のチャネルを含む。第2の幅は、第1の幅よりも大きくすることができる。流体(例えば、水)は、チャネルの幅が、チャネルを通る流体の流れの方向で増加することができるように、チャネルを通って第1の端から第2の端に流れることができる。いくつかの態様では、様々な寸法を有するチャネルは、遮断又は目詰まりの可能性が低いことが期待される。これらの実施形態及び他の実施形態において、チャネルの個々のチャネルは、チャネルの長さに沿って直列に配置された2つ以上の入口などの複数の入口に流体結合され得る。チャネルの一部分が遮断又は目詰まりした場合、遮断/目詰まりの下流の入口を開いて、遮断/目詰まりを迂回し、及び/又は別様にチャネルを通る流れを再開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照してよりよく理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りに描画されていない。代わりに、本技術の原理を明確に例示することに、重点がおかれている。更に、構成要素は、例示を明瞭にするだけのために特定の図において透明として示される場合があり、図示された構成要素が必ずしも透明であることを示すものではない。また、構成要素が概略的に示されている場合もある。
【0009】
【
図1A】
図1Aは、本技術の様々な実施形態に従って構成されたスクリーン要素を含む調節可能なシャントシステムの斜視図である。
【
図1C】
図1Cは、
図1Bの調節可能なシャントシステムの選択された態様の拡大上面図であり、他の態様は、明確にするために省略されている。
【
図2】
図2は、
図1Aのスクリーンアセンブリ及び
図1Aのシステムの選択された態様の上面図であり、システムの他の態様は明確にするために省略されている。
【
図3】
図3は、スクリーンアセンブリを有し、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムを動作させる方法を示すブロック図である。
【
図4A】
図4Aおよび
図4Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の追加の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図及び断面図である。
【
図4B】
図4Aおよび
図4Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の追加の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図及び断面図である。
【
図5A】
図5Aおよび
図5Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された別の調節可能なシャントシステムの上面図及び斜視図である。
【
図5B】
図5Aおよび
図5Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された別の調節可能なシャントシステムの上面図及び斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の更なる実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図であり、
図6Bおよび
図6Cは、部分拡大等角図である。
【
図6B】
図6Aは、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の更なる実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図であり、
図6Bおよび
図6Cは、部分拡大等角図である。
【
図6C】
図6Aは、スクリーンアセンブリを含み、かつ本技術の更なる実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図であり、
図6Bおよび
図6Cは、部分拡大等角図である。
【
図7A】
図7Aおよび
図7Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの選択された態様の上面図及び端面図であり、システムの他の態様は、説明を明確にするために省略されている。
【
図7B】
図7Aおよび
図7Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの選択された態様の上面図及び端面図であり、システムの他の態様は、説明を明確にするために省略されている。
【
図8A】
図8Aおよび
図8Bは、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図及び底面図である。
【
図8B】
図8Aおよび
図8Bは、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムの上面図及び底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に提示される説明内で使用される専門用語は、本技術の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、その最も広い合理的な方法で解釈されることを意図している。特定の用語は、以下で強調されることさえあり得、しかしながら、任意の限定された方法で解釈されることが意図される任意の用語は、この詳細な説明のセクションにおいてそのように明白かつ具体的に定義される。追加的に、本技術は、実施例の範囲内であるが、
図1A~
図8Bに関して詳細に説明されていない他の実施形態を含むことができる。
【0011】
本明細書全体を通して、「一実施形態」又は「ある実施形態」と言及するとき、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特性が、本技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通して様々な箇所で「一実施形態では」又は「ある実施形態では」という句が現れても、必ずしも全てが同じ実施形態のことを言っている訳ではない。更に、本明細書に記載の特定の特徴又は特性は、1つ以上の実施形態においていかなる好適な方法で組み合わされてもよい。
【0012】
本明細書全体を通して、例えば「概して」、「およそ」、及び「約」などの相対的な用語に言及する場合、本明細書では、記載された値プラス又はマイナス10%を意味するために使用される。本明細書全体を通して「抵抗」という用語への言及は、文脈が他に明確に規定しない限り、流体抵抗を指す。「排液量」及び「流量」という用語は、特定の容積流量での構造物を通る流体の移動を説明するために交換可能に使用される。「流れ」という用語は、本明細書において流体の動きを指すために一般的に使用される。
【0013】
調節可能なシャントシステムのある特定の実施形態は、眼の前眼房から流体をシャントすることに関して記載されているが、当業者には、本技術の実施形態に従って構成されたスクリーン要素を有する調節可能なシャントシステムが、眼の他の部分から、及び/若しくは眼の他の部分の間で、又はより概して、第1の身体領域及び第2の身体領域から、並びに/又は第1の身体領域と第2の身体領域との間で流体をシャントするように容易に適合することができることが理解されよう。更に、本明細書の特定の実施形態は、緑内障治療の文脈で説明されているが、「緑内障シャント」又は「緑内障デバイス」と称されるものを含む、本明細書の任意の実施形態は、それにもかかわらず、眼又は他の身体領域の他の疾患又は状態を含む、他の疾患若しくは状態を治療するために使用及び/又は修正され得る。例えば、本明細書において説明されるシステムは、限定されるものではないが、心不全(例えば、駆出率を維持する心不全、駆出率が低下した心不全など)、肺不全、腎不全、水頭症などを含む、圧力の増加及び/又は流体の蓄積を特徴とする疾患を治療するために使用することができる。更に、概して、水をシャントすることに関して説明されているが、本明細書において説明されるシステムは、第1の身体領域と第2の身体領域との間で、血液又は脳脊髄液などの他の流体をシャントするために等しく適用され得る。
【0014】
図1A及び
図1Bは、本技術の様々な実施形態に従って構成されたスクリーンアセンブリ150を含む調節可能なシャントシステム100(「システム100」)を示す。具体的には、
図1Aはシステム100の斜視図を示し、
図1Bはシステム100の上面図を示す。以下で詳細に説明するように、スクリーンアセンブリ150は、システム100を通過する水を濾過し、デブリがシステム100の内部部分(例えば、流体入口、プレートアセンブリ、1つ以上のチャネルなど)に進入するのを少なくとも部分的に又は完全に防止するように構成されている。
【0015】
図1A及び
図1Bを一緒に参照すると、システム100は、概して細長いハウジング102(「ハウジング102」)と、プレートアセンブリ又はカートリッジ120とを含む。ハウジング102(ケーシング、膜、シャント要素などとも称することができる)は、第1の端部102aと第2の端部102bとの間に延在している。ハウジング102は、システム100の外部の環境(例えば、第1の身体領域)から流体(例えば、水)を受け取るように構成された、1つ以上の開口部(例えば、
図1Cの開口部104)を含み得る。例解の実施形態では、システム100は、ハウジング102の第2の端部102bに近接して位置決めされた1つ以上の流体出口106を含む。他の実施形態では、1つ以上の流体出口106は、ハウジング102に対して任意の他の好適な位置を有し得る。ハウジング102は、1つ以上の流体出口106にプレートアセンブリ120を流体結合する主流体導管110を更に含む。ハウジング102はまた、任意選択的に、細長いハウジング102を所望の位置に固定するための穴(例えば、縫合穴)又は他の取り付け機構を有する1つ以上のウイング又は付属物(図示せず)を有し得る。ハウジング102は、わずかに弾性又は可撓性の生体適合性材料(例えば、シリコーンなど)から構成され得る。
【0016】
プレートアセンブリ120(流れ制御プレート、流れ制御カートリッジ、プレート構造体などとも称することができる)は、ハウジング102内に少なくとも部分的に又は完全に位置決めされている。例解の実施形態では、例えば、ハウジング102は、ハウジング102の第1の端部102aにおいて、若しくは第1の端部102aに近接して、プレートアセンブリ120を実質的に及び/又は完全に包み込んでいる。他の実施形態では、プレートアセンブリ120は、少なくとも部分的に又は完全にハウジング102内の任意の他の好適な位置を有し得る。プレートアセンブリ120は、主流体導管110を介して1つ以上の流体出口106に流体結合することができ、システム100を通る流体の流れを制御するように構成することができる。いくつかの実施形態では、流体がシステム100に進入する唯一の経路が流体入口124を通るように、プレートアセンブリ120の上部表面は、第1の端部102aにおいて細長いハウジング102の内部表面と実質的な流体封止部を形成する。そのため、流体がシステム100を通って流れるためには、概して、流体はプレートアセンブリ120を通って流れなければならない。以下において、かつ
図1Cを参照してより詳細に説明するように、プレートアセンブリ120は、(i)細長いハウジング102内の開口部104(
図1C)と位置合わせされ、流体がプレートアセンブリ120に進入することを可能にする1つ以上の流体開口又は入口(例えば、
図1Cの流体入口124a~124c)、(ii)1つ以上のアクチュエータ130a~130b(「アクチュエータ130」)であって、アクチュエータ130の各々が、流体入口124a~124cのうちの対応する1つを通る流体の流れを制御するように位置決めされている、1つ以上のアクチュエータ130a~130b(「アクチュエータ130」)、及び/又は(iii)流体(例えば、水)がシステム100を通って(例えば、1つ以上の流体入口124a~124cから1つ以上の流体出口106へ、及び/又はそれに向かって)流れることができる、1つ以上のチャネル136a~136cを含み得る。
【0017】
例解の実施形態では、スクリーンアセンブリ150は、ハウジング102の第1の端部102aに近接して位置決めされている。しかしながら、他の実施形態では、スクリーンアセンブリ150は、ハウジング102の第2の端部102bに近接して位置決めされることができ、又はシステム100のハウジング102に対して任意の他の好適な位置を有し得る。スクリーンアセンブリ150は、スクリーン又はフィルタ152(「スクリーン152」)を含み得る。スクリーン152の少なくとも一部は、システム100の少なくとも一部分(例えば、開口部104、プレートアセンブリ120、アクチュエータ130など)と位置合わせされ得る。例解の実施形態では、例えば、スクリーン152は、プレートアセンブリ120及びアクチュエータ130と少なくとも部分的に位置決めされる(例えば、上に位置決めされる)。この例を続けると、スクリーン152は、第1の身体領域からの流体が、流体入口124を介してプレートアセンブリ120に進入する前にスクリーン152を通過することができるように、スクリーン152の少なくとも一部が1つ以上の流体入口124a~124c(
図1C)と位置合わせされる(例えば、覆う、上に位置決めされるなど)状態で、ハウジング102内に、少なくとも部分的にハウジング102とプレートアセンブリ120との間に位置決めされる。したがって、スクリーン152は、システム100の流体入口124のうちの少なくとも1つ、複数、又は全てをデブリ及び/又は他の物質から保護することができる。他の実施形態では、スクリーン152は、ハウジング102の開口部104の上方又は少なくとも部分的に内部など、少なくとも部分的に又は完全にハウジング102の外部に位置決めすることができる。更なる実施形態では、スクリーン152の少なくとも一部分は、プレートアセンブリ120に進入する流体がチャネル136のうちの1つ以上に進入する前にスクリーン152を通過することができるように、流体入口124のうちの1つ以上とアクチュエータ130との間、及び/又はアクチュエータ130とチャネル136のうちの1つ以上との間など、プレートアセンブリ120内に位置決めすることができる。更なる実施形態では、スクリーン152は、システム100に対して任意の他の好適な位置を有し得る。単一のスクリーン152を有するものとして説明されているが、他の実施形態では、スクリーンアセンブリ150は、少なくとも2つ、3つ、4つ、又は任意の他の好適な数のスクリーンなど、より多くのスクリーンを含むことができ、その各々は、システム100に対して任意の好適な位置を有し得る。
【0018】
スクリーン152は、シリコン、アクリル、形状記憶材料、及び/又は任意の他の好適な材料から形成されることができる。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、スクリーン152は、ポリジメチルシロキサン(poly dimethylsiloxane、PDMS)、ポリジメチルアクリルアミド(poly dimethylacrylamide、PDMA)、及び/又は超弾性ニチノールから形成される。
図1A及び
図1Bでは、スクリーン152の選択された部分が、本技術の態様をより良く示すために不透明であるものとして示されている。他の実施形態では、スクリーン152の全部又は一部は、透明、半透明(例えば、部分的に透明)、不透明であり得るか、又は任意の他の好適な透過率を有し得ることが理解されるであろう。
【0019】
動作において、システム100は、患者の眼の前眼房から房水を排出するなど、第1の身体領域から第2の異なる身体領域に流体を排出するための調節可能な療法を提供するように構成されている。プレートアセンブリ120は、システム100に進入する流体の流れを選択的に制御するように構成される。以下において、及び
図1Cを参照してより詳細に説明されるように、アクチュエータ130の各々は、対応する流体入口を通る流体の流れを制御するために(例えば、エネルギーを介して)作動され得る。いくつかの実施形態では、流体(例えば、水)は、第1の身体領域内の1つ以上の細胞塊、粒子状物質、及び/又は任意の他のデブリを含み得る。したがって、スクリーン152など、本技術の実施形態によるスクリーンは、(i)流体の第1の部分が少なくとも内部部分システム100(例えば、流体入口124、プレートアセンブリ120、チャンバ121、チャネル136など)を通って流れることを可能にすること、(ii)流体の第2の部分(例えば、デブリ)が、システム100の内部部分を通る流体の第1の部分の流れを部分的に又は完全に目詰まりする、塞ぐ、遮断する、又はさもなければ妨げることを少なくとも部分的に防止すること、(iii)第1の非侵襲的エネルギー(例えば、レーザエネルギー)の印加によって、少なくとも部分的に洗浄されるか又は目詰まりが除去されること、及び/又は(iv)アクチュエータ130が、アクチュエータ130のうちの1つ以上を作動させるための第2の非侵襲的エネルギー(例えば、レーザエネルギー)に(例えば、スクリーン152の少なくとも一部を介して)アクセス可能であることを可能にすること、を行うように構成され得る。
【0020】
特定の例として、スクリーン152は、第1の身体領域からの水がシステム100に進入することを可能にする一方で、第1の身体領域における1つ以上の細胞塊及び/又は他のデブリ(例えば、水に懸濁されている)がシステム100の内部部分に進入することを少なくとも部分的に濾過又はスクリーニングすることができる。この例を続けると、動作中、細胞塊及び/又は他のデブリは、スクリーン152が細胞塊及び/又は他のデブリによって少なくとも部分的に遮断又は目詰まりし得るように、スクリーン152上及び/又は内部に蓄積し得る。多くの従来の調節可能なシャントシステムとは異なり、本技術の実施形態に従って構成されたスクリーンアセンブリを含む調節可能なシャントシステムは、非侵襲性エネルギーの送達によって、患者から取り外されることなく、少なくとも部分的に洗浄又は目詰まり除去することができる。例えば、
図2を参照して以下により詳細に説明されるように、エネルギー(例えば、レーザエネルギー)は、スクリーン152に印加されて、スクリーン152によって捕捉され、濾過され、又は別様にスクリーニングされた細胞塊及び/又はデブリの一部又は全てを部分的に又は完全に遮断を解消し、目詰まりを解消し、又は別様に除去(例えば、溶解、燃焼除去など)し得る。
【0021】
図1Cは、システム100の一部分の拡大上面図を示し、スクリーンアセンブリ150は、システム100の他の態様をより良く示すために省略されている。
図1Cを参照すると、前述のように、ハウジング102は、システム100の外部の環境(例えば、第1の身体領域)から流体(例えば、水)を受け取るように構成された開口部104を含み得る。開口部104は、プレートアセンブリ120内の1つ以上の流体入口124と位置合わせされ得る。例解の実施形態では、例えば、開口部104は、第1の流体入口124a、第2の流体入口124b、及び第3の流体入口124cと位置合わせされる。流体入口124は、流体が、システム100の外部の環境からプレートアセンブリ120の内部に(及び、そのため細長いハウジング102の内部に)進入することを可能にする。
図1Cには示されていないが、スクリーン152は、プレートアセンブリ120を通って流れる前に、流体がスクリーン152を通って流れることができるように(例えば、
図1A及び
図1Bを参照して前述したように)、流体入口124のうちの1つ以上と位置合わせされ得ることが理解され得る。
【0022】
プレートアセンブリ120を通る流体経路は、流体がどの流体入口124を通って進入するかに依存する。例えば、第1の流体入口124aを介してシステム100に進入する流体は、プレートアセンブリ120の第1のチャンバ121aに流入し、第1のチャネル136aを介して主流体導管110に排出される。第2の流体入口124bを介してシステム100に進入する流体は、プレートアセンブリ120の第2のチャンバ121bに流入し、第2のチャネル136bを介して主流体導管110に排出される。第3の流体入口124cを介してシステム100に進入する流体は、第3のチャネル136cを介して主流体導管110に排出される。チャンバ121a~121b及びチャネル136a~136cは、プレートアセンブリ120を通る3つの別個の流路が存在するように、流体的に隔離することができる。チャネル136a~136cはまた、それらが異なる流体抵抗を有し、そのため異なる流量を提供できるように、互いに対して異なる幾何学的構成(例えば、長さ)を有することができる。
【0023】
各流体経路によって提供される療法の相対的レベルは、ユーザが、様々な流体経路を選択的に開放及び/又は閉鎖することによって(例えば、個々の流体入口124を通る流れを選択的に妨害又は可能にすることによって)、システム100によって提供される療法のレベルを調節/変調し得るように、異なるものとすることができる。例えば、(i)第1の流体入口124a及び/又は第1のチャネル136aは、流体が主にそこを通って移動するときに第1の流体抵抗を提供することができる、(ii)第2の流体入口124b及び/又は第2のチャネル136bは、流体が主に第2の流体入口124bを通って移動するときに第1の流体抵抗よりも小さい第2の流体抵抗を提供することができる、並びに(iii)第3の流体入口124c及び/又は第3のチャネル136cは、流体が主に第3の流体入口124cを通って移動するときに第1の流体抵抗よりも小さい第3の流体抵抗を提供することができる。この例を続けると、所与の圧力下で、流体入口124a~124cの各々は、システム100を通る異なる流体流量を提供することができる。他の実施形態では、チャネル136a~136cは、同じ又は概して同じ流体抵抗を有し、そのため、所与の圧力に対して同様の流量を提供するように、同じ又は概して同じ幾何学的構成を有することができる。
【0024】
例解の実施形態では、第1のアクチュエータ130aは、第1のチャンバ121a内に位置決めされ、第1の流体入口124aを通る流体の流れを制御するように構成され、第2のアクチュエータ130bは、第2のチャンバ121b内に位置決めされ、第2の流体入口124bを通る流体の流れを制御するように構成される。第1のアクチュエータ130aは、例えば、ゲート要素134aが(例えば、第1の流体入口124aからオフセットとすることによって、及び/又は第1の流体入口124aと別様に干渉しないことによって)第1の流体入口124aを通って流体が流れるのを実質的に防止しない第1の(例えば、「開放」)位置と、ゲート要素134aが(例えば、第1の流体入口124aを遮断することによって、第1の流体入口124a内に位置決めされることによって、及び/又は第1の流体入口124aと別様に位置合わせされるようにすることによって)第1の流体入口124aを通って流体が流れるのを実質的に防止する第2の(例えば、「閉鎖」)位置との間で移動するように、第1の流体入口124aと移動可能にインターフェース接続するように構成された第1の突起部又はゲート要素134aを含むことができる。いくつかの実施形態では、ゲート要素134aは、第1の(例えば、開放)位置と第2の(例えば、閉鎖)位置との間の1つ以上の中間位置に移動するように構成することができる。第2のアクチュエータ130bは、ゲート要素134aと同様に動作する(例えば、第2の流体入口124bに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である)第2のゲート要素134bを含むことができる。例解の実施形態では、第3の入口124cを通る流体の流れは、アクチュエータによって制御されず、第3の入口124c及び/又は第3のチャネル136は、システム100を通る流体の一定又は最小の流量を提供するように構成され得る。しかしながら、他の実施形態では、プレートアセンブリ120は、第1のアクチュエータ130a及び/又は第2のアクチュエータ130bと概して類似又は同一の第3のアクチュエータを含み得、第3のアクチュエータは、第1のゲート要素134a及び/又は第2のゲート要素134bと同様に動作する(例えば、第3の流体入口124cに対して開放位置と閉鎖位置との間で移動可能である)第3のゲート要素を有し得る。そのような実施形態では、第3のアクチュエータは、第1のチャンバ121a及び/又は第2のチャンバ121bと概して類似又は同一の第3のチャンバ内に位置決めされ得る。
【0025】
第1のアクチュエータ130aは、第1の(例えば、開放)位置と第2の(例えば、閉鎖)位置との間のゲート要素134aの移動を駆動する、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2を更に含むことができる。第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、少なくとも部分的に形状記憶材料又は合金(例えば、ニチノール)からなることができる。そのため、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、少なくとも第1の材料相又は状態(例えば、マルテンサイト状態、R相、マルテンサイトとR相との間の複合状態など)と、第2の材料相又は状態(例えば、オーステナイト状態、R相状態、オーステナイトとR相との間の複合状態など)との間で遷移可能とすることができる。第1の材料状態では、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、作動要素が第1の材料状態にあるときに比較して、作動要素をより容易に変形可能にする(例えば、圧縮可能、拡張可能など)低減された(例えば、相対的に剛性が低い)機械的特性を有し得る。第2の材料状態では、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、第1の材料状態に比較して、(例えば、相対的により剛性の)機械的特性を増大させ、特定の好ましい幾何学形状(例えば、元の幾何学形状、製造された又は作製された幾何学形状、ヒートセットされた幾何学形状など)に対する選好の増大を引き起こし得る。第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、エネルギー(例えば、レーザエネルギー、電気エネルギーなど)を第1の作動要素132a1又は第2の作動要素132a2に印加して、それを遷移温度を超えて(例えば、概して、体温よりも高いオーステナイト終了温度(Af)を超えて)加熱することによって、第1の材料状態と第2の材料状態との間で選択的かつ独立して遷移することができる。遷移温度を超えて加熱されたときに、第1の作動要素132a1(又は第2の作動要素132a2)がその好ましい幾何学形状に対して変形される場合、第1の作動要素132a1(又は第2の作動要素132a2)は、その好ましい幾何学形状に、及び/又はその好ましい幾何学形状に向けて移動することになる。いくつかの実施形態では、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、作動した作動要素(例えば、第1の作動要素132a1)がその好ましい幾何学形状に向けて遷移するとき、非作動の作動要素(例えば、第2の作動要素132a2)がその好ましい幾何学形状に対して更に変形されるように、動作可能に結合される。
【0026】
第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、概して、反対に作用する。例えば、第1の作動要素132a1は、ゲート要素134aを第1の(例えば、開放)位置に、及び/又は第1の(例えば、開放)位置に向けて移動させるように作動させることができ、第2の作動要素132a2は、ゲート要素134aを第2の(例えば、閉鎖)位置に、及び/又は第2の(例えば、閉鎖)位置に向けて移動させるように作動させることができる。追加的に、上述したように、第1の作動要素132a1及び第2の作動要素132a2は、材料の相遷移時に一方がその好ましい幾何学形状に向けて移動すると、他方がその好ましい幾何学形状に対して変形するように結合することができる。これは、作動要素132aが繰り返し作動され、ゲート要素134aが第1の(例えば、開放)位置と第2の(例えば、閉鎖)位置との間で繰り返し循環されることを可能にする。
【0027】
いくつかの実施形態では、各作動要素132は、1つ以上のターゲット138を含むことができる。ターゲット138は、ターゲット138で受け取ったエネルギー(例えば、レーザエネルギー)が対応する作動要素132を通して熱として放散することができるように、対応する作動要素132に熱的に結合することができる。したがって、ターゲット138は、作動要素132を作動させるためのエネルギーで選択的に標的化することができる。例えば、第1の作動要素132a1を作動させるために、患者の眼の外部に位置付けられたエネルギー源(例えばレーザ)などから、熱/エネルギーを第1のターゲット138a1に印加することができる。第1のターゲット138a1に印加される熱は、第1の作動要素132a1の少なくとも一部分を通して広がり、これにより、第1の作動要素132a1をその遷移温度を超えて加熱することができる。第2の作動要素132a2を作動させるために、熱/エネルギーを第2のターゲット138a2に印加することができる。第2のターゲット138a2に印加される熱は、第2の作動要素132a2を通して広がり、これにより、第2の作動要素132a2の少なくとも一部分をその遷移温度を超えて加熱することができる。例解の実施形態では、ターゲット138は、各個々の作動要素132の長さに沿って概して中心に位置決めされている。他の実施形態では、ターゲット138は、各個々の作動要素132の端領域に位置決めすることができる。いくつかの実施形態では、ターゲット138は、作動要素132と同じ材料(例えば、ニチノール)からなる。理論に束縛されるものではないが、作動要素132に対するターゲット138の表面積の増加は、身体の外部に位置決めされたエネルギー源(例えば、レーザ)を使用してアクチュエータ130を作動させることができる容易さ及び一貫性を増加させることが期待される。
【0028】
第2のアクチュエータ130bもまた、一対の対向する形状記憶アクチュエータを含み、第1のアクチュエータ130aと同一又は類似の様式で動作することができる。第3の入口124cを通る流体の流れが第3のアクチュエータによって制御される実施形態では、第3のアクチュエータはまた、一対の対向する形状記憶アクチュエータを含むことができ、第1のアクチュエータ130a及び/又は第2のアクチュエータ130bと同一又は類似の様式で動作することができる。システム100は、
図1A~
図1Cにおいて2つのアクチュエータ130a~130bを有するものとして図示されているが、他の実施形態では、システム100は、より多くの又はより少ないアクチュエータ130を含むことができる。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、システム100は、1、3、4、5、6、7、8、9、10、又は任意の他の好適な数のアクチュエータ130を含むことができる。システム100は、
図1A~
図1Cにおいて3つのチャネル136a~136cを有するものとして図示されているが、他の実施形態では、システム100は、より多くの又はより少ないチャネル136を含むことができる。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、システム100は、1、2、4、5、6、7、8、9、10、又は任意の他の好適な数のチャネル136を含むことができる。いくつかの実施形態では、チャネル136の数は、システム内の流体入口124の数及び/又はアクチュエータ130の数に対応する。形状記憶アクチュエータの動作、並びに調節可能な緑内障シャントに関する追加の詳細は、米国特許第11,291,585号、第11,166,849号、並びに国際出願第PCT/US20/55144号、同第PCT/US20/55141号、同第PCT/US21/14774号、同第PCT/US21/18601号、同第PCT/US21/23238号、及び同第PCT/US21/27742号に記載されており、これらの開示は、その全体が全ての目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0029】
作動要素を作動させるために使用されるエネルギー(例えば、「作動エネルギー」)は、スクリーン152を少なくとも部分的に洗浄又は目詰まりを解消するために使用されるエネルギー(例えば、「洗浄エネルギー」)と概して類似又は同一の特性(例えば、概して類似又は波長及び/又は振幅などの光学特性)を有することができる。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、作動エネルギー及び洗浄エネルギーは、スクリーン152を洗浄するために使用されるエネルギーがアクチュエータ130を作動させるためにも使用され得るように、同じであり得る。しかしながら、他の実施形態では、作動エネルギー及び洗浄エネルギーは、異なる特性(例えば、異なる波長及び/又は振幅などの光学特性)を有することができる。
【0030】
図2は、スクリーンアセンブリ150及び
図1A~
図1Cのシステム100の選択された態様の上面図であり、システム100の他の態様は、明確にするために省略されている。スクリーンアセンブリ150のスクリーン152は、第1の端部252aと、第1の端部252aとは反対の第2の端部252bとを含むことができる。スクリーン152の第1の端部252a及び/又は第2の端部252bは、1つ以上のスクリーニング又は濾過要素256(「スクリーン要素256」)を含むことができる。スクリーニング要素256のうちの1つ以上は、開口部104及び/又は
図1A~
図1Cを参照して前述した流体入口124のうちの少なくとも1つと少なくとも部分的に位置合わせされ得る(例えば、上又は下に位置決めされる、少なくとも部分的に内部に位置決めされるなど)。
【0031】
例解の実施形態では、スクリーニング要素256の各々は、スクリーン152に形成され、約10μmの寸法(例えば、幅、直径など)を有する円形の穴又は孔である。他の実施形態では、スクリーニング要素256の各々は、楕円形、正方形、五角形、六角形、曲線、直線、及び/又は任意の他の好適な形状を有し得る。これらの実施形態及び他の実施形態では、スクリーニング要素256の各々は、少なくとも1μm、5μm、10μm、20μm、50μm、及びそれらの間の幅、又は別の好適な幅など、約0.1μm~約100μmの幅を有することができる。加えて、又は代替として、スクリーニング要素256の個々のスクリーニング要素の構成は、少なくとも部分的に、構成に関連付けられる流れ抵抗に基づいて構成され得る。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、スクリーニング要素256の個々のスクリーニング要素は、チャネル136a~136c(
図1A~
図1C)の個々のチャネルよりも小さい流れ抵抗を提供するように構成され得る。更なる実施形態では、スクリーニング要素256は、任意の他の好適な構成を有することができる。例解の実施形態では、スクリーン152の第1の端部252a及び第2の端部252bは両方とも126個のスクリーニング要素を含むが、他の実施形態では、第1の端部252a及び/又は第2の端部252bは、より多くの又はより少ないスクリーニング要素を有することができる。
【0032】
スクリーン152は、1つ以上のアクチュエータアクセス又は表示領域258(「領域258」)を更に含み得る。領域258の各々は、スクリーン152の第1の端部252aと第2の端部252bとの間に部分的に又は完全に延在することができ、及び/又はアクチュエータ130及び/又はチャンバ121のうちの対応する1つと少なくとも部分的に位置合わせされる(例えば、その上に位置決めされる)ことができる。例解の実施形態では、例えば、スクリーン152は、(i)第1のアクチュエータ130a及び第1のチャンバ121aの少なくとも一部と位置合わせされた第1の領域258aと、(ii)第2のアクチュエータ130b及び第2のチャンバ121bの少なくとも一部と位置合わせされた第2の領域258bとを含む。領域258の各々は、対応するアクチュエータ130(例えば、作動要素132、ターゲット138など)の少なくとも一部分が、調節可能なシャントシステムの外部から印加されるエネルギー(例えば、レーザエネルギー)にアクセス可能であり得るように構成され得る。いくつかの実施形態では、領域258のうちの1つ以上は、スクリーン152内の(例えば、スクリーン152内に形成された)ギャップ又は開口であり得、アクチュエータ130a~130bのうちの1つ以上の少なくとも一部(例えば、アクチュエータターゲット138)は、領域258のうちの1つ以上に方向付けられたエネルギーがスクリーン152を通過し、対応するアクチュエータ130に入射することができるように、スクリーン152の対応する領域258を通してエネルギーにアクセス可能であり得る。他の実施形態では、領域258のうちの1つ以上は、少なくとも部分的に又は完全に透明である材料(例えば、PDMS、PDMAなど)から形成されるスクリーン152の一部分であり得る。更なる実施形態では、スクリーン152及び/又はスクリーンアセンブリ150全体は、少なくとも部分的に又は完全に透明である材料(例えば、PDMS、PDMAなど)から形成されることができる。これらの実施形態及び他の実施形態では、スクリーン152は、単一シートの材料から形成され得る。
【0033】
スクリーンアセンブリ150は、1つ以上のインジケータ領域260を更に含み得る。インジケータ領域260の各々は、インジケータ領域260の各々が対応するアクチュエータ130の少なくとも一部分と位置合わせされ得るように、アクチュエータ130のうちの1つに対応し得る。例解の実施形態では、例えば、スクリーンアセンブリ150は、(i)第1のアクチュエータ130aの第1のゲート要素134aの端部235aと位置合わせされた第1のインジケータ領域260aと、(ii)第2のアクチュエータ130bの第2のゲート要素134bの端部235bと位置合わせされた第2のインジケータ領域260bとを含む。インジケータ領域260の各々は、対応する端部235が対応するインジケータ領域260を通して(例えば、システム100のユーザ及び/又は施術者によって)可視化及び/又は観察され得るように、少なくとも部分的に又は完全に透明であり得る。
【0034】
動作中、前述したように、スクリーニング要素256の各々は、(i)流体の少なくとも第1の部分がシステム100の内部部分(例えば、流体入口124、プレートアセンブリ120、チャンバ121など)に進入することを可能にし、(ii)流体の少なくとも第2の部分(例えば、デブリ)がシステム100の内部部分に進入することを少なくとも部分的に又は完全に防止するように構成され得る。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、スクリーニング要素256の各々は、流体の第2の部分がスクリーニング要素256のうちの1つ以上の上及び/又は内部に捕捉され得るようなサイズにされ得る。これは、流体の第2の部分がシステム100の内部部分に進入することを少なくとも部分的に防止することができるしたがって、動作中、スクリーニング要素256のうちの1つ以上は、流体から濾過されたデブリによって少なくとも部分的に又は完全に遮断又は目詰まりする可能性がある。エネルギー(例えば、非侵襲的エネルギー、アブレーションレーザエネルギーなど)をスクリーニング要素256に印加して、スクリーニング要素256を少なくとも部分的に又は完全に遮断を解消又は目詰まりを解消することができる。例えば、スクリーン152の第1の端部252a及び/又は第2の端部252bは、エネルギーが第1の端部252a及び/又は第2の端部252bに印加されて、スクリーニング要素256のうちの1つ以上からデブリを部分的に又は完全に溶解し、燃焼除去、又は別様に除去することができるように、エネルギーへの暴露に耐えるように構成され得る。加えて、前述のように、領域258のうちの1つ以上は、対応するアクチュエータ130がエネルギー(例えば、レーザエネルギー)に少なくとも部分的に又は完全にアクセス可能であり得るように構成され得る。例えば、第1のアクチュエータ130a及び/又は第2のアクチュエータ130bは、エネルギーが、アクチュエータ130a~130bを選択的に及び/又は個別に作動させるために印加され得るように、対応する領域258を介してシステム100の外部からのエネルギーにアクセス可能であり得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータ130のうちの1つ以上が作動される前、間、及び/又は後に、端部235のうちの1つ以上が、対応するインジケータ領域260を介して可視化され、対応するアクチュエータ130及び/又はゲート要素134が第1の(例えば、開放)位置又は第2の(例えば、閉鎖構成)位置にあるかどうかを判定することができる。
【0035】
図3は、本技術の様々な実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステムを動作させる方法370を示すフロー図である。方法370は、ブロック、ステップ、動作、又はプロセス371~373のセットとして示されている。ブロック371~373の全て又はサブセットは、
図1A~
図1Cのシステム100、
図1A、
図1B、及び
図2のフィルタアセンブリ150などのシステムの様々な構成要素によって少なくとも部分的に実行することができる。例えば、ブロック371~373の全て又はサブセットは、スクリーンアセンブリ、スクリーン、スクリーニング要素、アクチュエータ、作動アセンブリ、及び/又は調節可能なシャントシステムの他の部分によって少なくとも部分的に実行することができる。加えて、又は代替として、ブロック371~373の全て又はサブセットは、システムのオペレータ(例えば、ユーザ、患者、介護者、家族、医師など)によって少なくとも部分的に実行され得る。更に、ブロック371~373のうちの任意の1つ以上は、上記の説明に従って実行され得る。方法370のブロック371~373の多くは、明確さ及び理解のために、
図1A~
図2を参照して以下で詳細に説明される。しかしながら、方法370は、本明細書に記載されるシステムに加えて、他の好適な調節可能なシャントシステムとともに使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0036】
方法370は、ブロック371において、調節可能なシャントシステムのスクリーンアセンブリに向かってネルギーを方向付けることによって開始する。いくつかの実施形態では、例えば、エネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることは、スクリーン及び/又はスクリーンアセンブリの1つ以上のスクリーニング要素にエネルギーを印加することを含むことができる。スクリーン及び/又はスクリーニング要素は、
図1A~
図2を参照して上述したスクリーン及び/又はスクリーニング要素と同様であり得る。例えば、エネルギーをスクリーンアセンブリに印加することは、エネルギーをスクリーン152の第1の端部252a及び/又は第2の端部252bに印加することを含むことができ、第1の端部252a及び/又は第2の端部252bは、
図2を参照して前述したように、1つ以上のスクリーニング要素256を含む。
【0037】
これらの実施形態及び他の実施形態では、エネルギーをスクリーンアセンブリに方向付けることは、エネルギーをスクリーンアセンブリの1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることを含み得る。1つ以上のアクチュエータアクセス領域は、
図2を参照して上述したアクチュエータアクセス領域258と同様であり得る。例えば、エネルギーをスクリーンアセンブリに方向付けることは、エネルギーが(例えば、アクセス領域258を介して)スクリーンアセンブリ150の少なくとも一部分を通過するように、1つ以上のアクチュエータアクセス領域258のうちの対応する1つを介して、エネルギーを調節可能なシャントシステム100の1つ以上のアクチュエータ130に印加することを含み得る。そのような実施形態では、エネルギーを1つ以上のアクチュエータに印加することは、対応するアクチュエータアクセス領域258を介してアクチュエータ130の1つ以上のターゲット138にエネルギーを印加することを含み得る。
【0038】
ブロック372において、方法370は、スクリーンアセンブリのスクリーンから任意の細胞塊、粒子状物質、及び/又は任意の他のデブリの少なくとも一部分を除去することによって継続する。いくつかの実施形態では、例えば、スクリーンからデブリの少なくとも一部分を除去することが、スクリーンの1つ以上のスクリーニング要素からデブリの少なくとも一部分を除去することを含み得る。スクリーン及び/又はスクリーニング要素は、
図1A~
図2を参照して上述したスクリーン152及び/又はスクリーニング要素256と同様であり得る。例えば、スクリーン152からデブリの少なくとも一部分を除去することは、スクリーン152のスクリーニング要素256のうちの1つ以上の上及び/又は少なくとも部分的にその内部で捕捉された1つ以上の細胞塊及び/又は任意の他のデブリを溶解及び/又は燃焼除去することを含み得る。
【0039】
ブロック373において、方法370は、調節可能なシャントシステムのアクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させることによって継続する。いくつかの実施形態では、例えば、アクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させることは、(i)アクチュエータの作動要素を作動要素の好ましい幾何学形状まで及び/又はそれに向かって移動させること、又は(ii)作動要素を好ましい幾何学形状に対して変形させることを含み得る。アクチュエータ及び作動要素は、
図1A~
図2を参照して前述したアクチュエータ130及び作動要素132と概ね同様であり得る。例えば、アクチュエータ130を第1の位置と第2の位置との間で遷移させることは、(i)第1のアクチュエータ130aの第1の作動要素132a
1を好ましい幾何学形状に、及び/又はそれに向かって移動させること、又は(ii)第1の作動要素132a
1を好ましい幾何学形状に対して変形させることを含むことができる。
【0040】
方法370のステップが特定の順序で説明及び図示されているが、
図3に示されている方法370はそのように限定されない。他の実施形態では、方法370は、異なる順序で実行することができる。これらの実施形態及び他の実施形態では、方法370のステップのいずれか(例えば、ブロック373)は、方法370の他のステップのいずれか(例えば、ブロック372)の前、間、及び/又は後に実行することができる更に、当業者であれば、例解の方法370を変更することができ、依然として本技術のこれらの実施形態及び他の実施形態の範囲内にあることを認識するであろう。例えば、いくつかの実施形態では、
図3に示す方法370の1つ以上のステップ(例えば、ブロック373)を省略する及び/又は繰り返すことができる。
【0041】
当業者が理解するように、上述のスクリーンアセンブリ及び/又はスクリーンのいずれも、例えば、そこを通る流体の流れを制御するために、調節可能なシャントシステムの一部として使用することができる。更に、1つのスクリーンアセンブリ及び/又はスクリーンに関して説明された特定の特徴は、別のスクリーンアセンブリ及び/又はスクリーンに追加されるか、又は組み合わせられることができる。したがって、本技術は、本明細書で明示的に特定されるスクリーンアセンブリ及びアクチュエータに限定されない。例えば、スクリーンアセンブリは、米国特許第11,291,585号、第11,166,849号、並びに国際出願第PCT/US20/55144号、同第PCT/US20/55141号、同第PCT/US21/14774号、同第PCT/US21/18601号、同第PCT/US21/023238号、及び同第PCT/US21/27742号に記載されており、これらの開示は、その全体が全ての目的のために参照により本明細書に以前に組み込まれる、調節可能なシャントシステム及び作動アセンブリとともに利用され得る。そのため、スクリーンは、特定の調節可能なシャントシステム及び作動アセンブリの文脈で記載されているが、本技術の実施形態に従って構成されたスクリーンアセンブリは、先に参照により組み込まれた調節可能なシャントシステム、作動アセンブリ、及び/又はアクチュエータのうちのいずれかとともに使用することができる。同様に、スクリーンアセンブリは、調節可能なシャントシステムの文脈で説明されるが、本明細書に記載のスクリーンアセンブリは、他のタイプの医療デバイスを通る流体の流れを濾過するために使用されることができる。
【0042】
図4A及び
図4Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリ450を含み、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された別の調節可能なシャントシステム400(「システム400」)の上面図及び断面図である。システム400の少なくともいくつかの態様は、
図1A及び
図1Bのシステム100の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得、同様の名称及び/又は参照番号(例えば、
図1A~
図2のプレートアセンブリ120に対するプレートアセンブリ又はカートリッジ420)は、概して類似又は同一の態様を示す。加えて、又は代替として、スクリーンアセンブリ450の少なくともいくつかの態様は、
図1A~
図2のスクリーンアセンブリ150の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得る。これらの実施形態及び他の実施形態では、システム400は、
図3の方法370の1つ以上のステップを実行することができ、かつ/又はそのステップで使用するように構成することができる。
【0043】
図4A及び
図4Bを一緒に参照すると、スクリーンアセンブリ450は、1つ以上のスクリーニング又は濾過要素456(
図4A及び
図4Bにおいて1つ以上の第1のスクリーン要素456a及び1つ以上の第2のスクリーン要素456bとして示される)を有するフィルタ又はスクリーン452を含む。
図4Bに最もよく見られるように、スクリーンアセンブリ450は、1つ以上の封止要素454(例えば、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454b)を更に含むことができる。例解の実施形態では、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454bの両方が、スクリーン452から(例えば、下方に)延びる突起として構成される。しかしながら、他の実施形態では、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454bの一方又は両方は、スクリーン452とは別個の構成要素であってもよく、スクリーン452とプレートアセンブリ420との間に位置決めされてもよい。これらの実施形態及び他の実施形態では、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454bの一方又は両方は、例えば、互いに、スクリーン452、及び/又はシステム400の別の構成要素と同じ又は異なる材料から形成することができる。
【0044】
封止要素454a、454bは、スクリーン要素456a、456bのうちの1つ以上に対応することができる。例解の実施形態では、例えば、第1の封止要素454aは、1つ以上の第1のスクリーン要素456aの周囲及び/又は円周の周りに位置決めされ(例えば、周りに延在する、取り囲む、一周する、境を接する、画定するなど)、第2の封止要素454bは、1つ以上の第2のスクリーン要素456bの周囲及び/又は円周の周りに位置決めされる。他の実施形態では、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454bの一方又は両方は、それぞれの1つ以上の第1及び第2のスクリーン要素456a、456bの周囲/円周の一部分の周りに位置決めされてもよく、及び/又はそれぞれの第1及び第2のスクリーン要素456a、456bの個々のものの周りに部分的に又は完全に延在してもよい。
【0045】
加えて、濾過要素456a、456bを通過する(例えば、濾過される)全ての又は実質的に全ての流体がプレートアセンブリ420に進入するように、封止要素454a、454bは、プレートアセンブリ420に封止係合し、スクリーン452とプレートアセンブリ420との間に実質的に流体不透過性の封止部(例えば、第1の封止部425a及び第2の封止部425b)を形成することができる。例解の実施形態では、例えば、第1の封止要素454a及び第2の封止要素454bは両方とも、プレートアセンブリ420のカバープレート421に封止係合する。カバープレート421は、封止要素454a、454bの個々の封止要素に対応するように構成された1つ以上の陥凹領域(例えば、第1の陥凹領域423a及び第2の陥凹領域423b)を含み得る。第1の陥凹領域423a及び第2の陥凹領域423bの一方又は両方は、カバープレート421を通って
図4Bに示される断面平面の中及び/又は外に延在して、例えば、カバープレート421を通って幅方向に及び/又はシステム400の長手方向軸に少なくとも概して垂直に延在するチャネルを画定することができる。同様に、封止要素454a、454bの一方又は両方は、例えば、対応するスクリーン要素456a、456bの周りの周囲及び/又は円周を画定するように、スクリーン452に沿って
図4Bに示される断面平面の中及び/又は外に延在することができる。
図4Bの領域4Cの拡大図である
図4Cを追加的に参照すると、第2の封止要素454bは、第2の封止部425bを形成するために第2の陥凹領域423b内に受容され得る。同様に、
図4Cには示されていないが、第1の封止要素454aは、第1の封止部425aを形成するために第1の陥凹領域423a内に受容され得る。いくつかの態様では、封止要素454a、454bを対応する陥凹領域423a、423b内に封止係合することは、スクリーンアセンブリ450とプレートアセンブリ420との間に形成される実質的に流体不透過性の封止を更に改善することが期待される。
【0046】
カバープレート421は、1つ以上の流体入口を含むことができる。
図4Bには第3の流体入口424cのみが示されているが、システム400は、
図1Cの第1及び第2の流体入口124a、124bなど、第1の流体入口及び第2の流体入口も含むことができることが理解されよう。スクリーン要素456a、456bのうちの1つ以上は、流体が流体入口を介してプレートアセンブリ420に進入する前にスクリーン452を通過することができるように、流体入口のうちの1つ以上と位置合わせされる(例えば、それを覆う、その上に位置決めされるなど)ことができる(例えば、流体は、流体入口424cを通ってプレートアセンブリ(420)に流入する前に最初にスクリーン452を通過する)。例解の実施形態では、例えば、第2のスクリーン要素456bは、第3の流体入口424cと位置合わせされている。したがって、スクリーニング要素456a、456bを通って流れる実質的に全ての流体がまた、流体入口を介してプレートアセンブリ420に流れるように、関連する封止部425a、425bが流体入口の周りに形成されるように、封止要素454a、454bがカバープレート421に封止係合するとき、封止要素454a、454bはまた、流体入口の周りに延在することができる。例解の実施形態では、例えば、第2の封止部425bが第3の流体入口424cの周りに形成され、第2のスクリーニング要素456bを通って流れる実質的に全ての流体が、第3の流体入口424cを介してプレートアセンブリ420に進入するように、第2の封止要素454bは、第3の流体入口424cの周りに延在する。したがって、封止要素454a、454bは、スクリーンアセンブリ450を通って流れる流体が、例えば、ハウジング402とプレートアセンブリ420との間で漏れるのを少なくとも部分的に又は完全に防止することができる。
【0047】
図5A及び
図5Bは、それぞれ、スクリーンアセンブリ550を含み、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された別の調節可能なシャントシステム500(「システム500」)の上面図及び断面図である。システム500の少なくともいくつかの態様は、
図1A及び
図1Bのシステム100及び/又は
図4A及び
図4Bのシステム400の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得、同様の名称及び/又は参照番号(例えば、
図1A~
図2のプレートアセンブリ120及び
図4A及び
図4Bのプレートアセンブリ420に対するプレートアセンブリ又はカートリッジ520)は、概して類似又は同一の態様を示す。加えて、又は代替として、スクリーンアセンブリ550の少なくともいくつかの態様は、
図1A~
図2のスクリーンアセンブリ150及び/又は
図4A及び
図4Bのスクリーンアセンブリ450の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得る。これらの実施形態及び他の実施形態では、システム500は、
図3の方法370の1つ以上のステップを実行することができ、かつ/又はそのステップで使用するように構成することができる。
【0048】
図5Aを参照すると、システム500は、第1の流体入口524a、第2の流体入口524b、及び第3の流体入口524cを含む。入口524a~524cは、プレートアセンブリ520(
図5B)のカバープレート521(
図5B)に形成することができる。いくつかの実施形態では、カバープレート521及び/又はプレートアセンブリ520は、システム500の長手方向軸に対して(例えば、半径方向内向きに)角度付けされ得る。スクリーンアセンブリ550は、第1、第2、及び第3の流体入口524a~524cの各々と位置合わせされた(例えば、その上に位置決めされた)スクリーン552を含む。スクリーン552は、1つ以上のスクリーン要素556を含む。例解の実施形態では、スクリーン要素556は、第1、第2、及び/又は第3の流体入口524a~524cの間に少なくとも部分的に延在して、スクリーン要素のT字形アレイを形成する。他の実施形態では、スクリーン要素556は、1つ以上の行、列、U字形アレイ、V字形アレイ、及び/又は任意の他の好適な構成で配置することができる。
【0049】
図5Bを参照すると、スクリーン552は、プレートアセンブリ520に封止係合するように、かつスクリーンアセンブリ550とプレートアセンブリ520との間に実質的な流体不透過な封止部525を形成するように構成された1つ以上の封止要素554を含み得る。例解の実施形態では、例えば、スクリーンアセンブリ550は、スクリーン要素556の周りに延在する単一の封止部525を形成するように構成された単一の封止要素554を含む。しかしながら、他の実施形態では、スクリーンアセンブリ550は、より多くの封止要素554を含むことができ、その個々の封止要素は、プレートアセンブリ520とともにそれぞれの封止部525を形成するように構成することができる。これらの実施形態及び他の実施形態では、封止要素554は、
図4A及び
図4Bの封止要素454a、454bに関して上述したように、スクリーン552から延在又は突出してもよい。したがって、
図5Bに最もよく見られるように、スクリーンアセンブリ550をプレートアセンブリ520と封止係合させることは、
図5Bに示されるように、封止要素554、プレートアセンブリ520、及びスクリーン552の間に流体空間又は間隙557を形成することができる。流体空間557は、プレートアセンブリ520内のスクリーン要素556及び流体入口524a~524c(
図5A)に流体結合することができ、流体が、プレートアセンブリ520の上流のハウジング502内の流体入口524a~524cの個々の流体入口の間を流れることを可能にすることができる。したがって、スクリーン要素556を通って流れる流体は、流体入口524a~524cを介してプレートアセンブリ520に進入し、チャネル(
図5Bでは第3のチャネル536cのみが見える)を通ってシステムの主流体導管510に流れる前に、流体空間557を通過することができる。所与の流体入口(例えば、第3の流体入口524c)に近接するスクリーン要素556のうちの1つ以上が閉塞される場合、流体空間557は、システム500に進入する流体が、所与の流体入口から離れた他の閉塞されていないスクリーン要素556のうちの1つ以上を介して、所与の流体入口に到達することを可能にすることができる。したがって、流体空間557は、システム500を通る流れを維持すること、及び/又はスクリーン要素556の個々のスクリーン要素が遮断された又は目詰まりした場合にシステム500を通る流れの制御を改善することが期待される。
【0050】
プレートアセンブリ520は、傾斜又はテーパ状であってもよい。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、プレートアセンブリ520は、プレートアセンブリ520が主流体導管510に向かって下向きに傾斜/角度付けされるように、第1の端部502aにおいて、又はその付近に第1の寸法(例えば、高さ)と、第1の端部502aから遠位に(例えば、主流体導管510において、又はその付近に)第1の寸法よりも小さい第2の寸法とを有する。加えて、又は代替として、チャネル536のうちの1つ以上は、角度付けられるか、又は傾斜させられることができる。例解の実施形態では、例えば、第3のチャネル536cは、システム500の長手方向軸に対して、例えば、スクリーンアセンブリ550から主流体導管510及び/又はハウジング502の内部に向かって内側に角度付けされている。いくつかの態様では、角度付けされたプレートアセンブリ及び/又はチャネルは、流体が流体空間557内に蓄積し、動作中にシステム500を通る流れを少なくとも部分的に遮断する可能性を低減することが期待される。
【0051】
図6Aは、スクリーンアセンブリ650a、650bを含んでおり、かつ本技術の様々な実施形態に従って構成された別の調節可能なシャントシステム600(「システム600」の上面図であり、
図6B及び
図6Cは、その部分拡大等角図である。システム600の少なくともいくつかの態様は、
図1A及び
図1Bのシステム100、
図4A及び
図4Bのシステム400、及び/又は
図5A及び
図5Bのシステム500の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得、同様の名称及び/又は参照番号(例えば、
図1A~
図2のプレートアセンブリ120、
図4A及び
図4Bのプレートアセンブリ420、及び
図5A及び
図5Bのプレートアセンブリ520に対するカートリッジ620)は、概して類似又は同一の態様を示す。これらの実施形態及び他の実施形態では、システム600は、
図3の方法370の1つ以上のステップを実行することができ、かつ/又はそのステップで使用するように構成することができる。
【0052】
図6A及び
図6Bを一緒に参照すると、システム600は、概して細長いハウジング602と、プレートアセンブリ又はカートリッジ620とを含む。ハウジング602は、第1の端部602aと第2の端部602bとの間に延在する。システム600は、ハウジング602内に位置決めされた1つ以上の開口部又はポート604a~604d(例えば、入口及び/又は出口)を含むことができ、それを通して流体(例えば、水)がシステム600の内部に進入する及び/又は退出することができる。例解の実施形態では、例えば、システム600は、1つ以上の第1のポート604a、1つ以上の第2のポート604b、1つ以上の第3のポート604c、及び1つ以上の第4のポート604d(まとめて「ポート604」と呼ぶ)を含む。例解の実施形態では、第1及び第2のポート604a、604bは、カートリッジ620に流体結合され、ハウジング602の第1の端部内又はその付近に位置決めされており、第1のポート604aは、カートリッジ620の第1の側面上に位置決めされ、第2のポート604bは、第1の側面と反対側のカートリッジ620の第2の側面上に位置決めされる。加えて、例解の実施形態では、第3及び第4のポート604c、604dは、ハウジング602の第2の端部602b内又はその付近でカートリッジ620から離間されており、第3のポート604cは、ハウジング602の第1のポート604aと同じ側面に位置決めされ、第4のポート604dは、ハウジング602の第2のポート604bと同じ側面に位置決めされている。他の実施形態では、ポート604a~604dの個々のポートは、別の好適な構成を有することができる。いくつかの態様では、複数のポート604a~604dを有することは、システム600の目詰まり抵抗を改善すること、及び/又は、ポート604a~604dのうちの1つ以上が目詰まりした場合、又は別様に流れを減少させた場合に、流体の流れを制御するシステム600の能力を改善することが期待される。
【0053】
第1及び第2のポート604a、604bの個々のポートは、そこから流体(例えば、水)を受け取るように構成された、ハウジング602内のチャンバ621に流体的に結合されることができる。カートリッジ620は、ハウジング602内に少なくとも部分的に又は完全に位置決めされており、かつ、例えばポート604a~604dのうちの個々のポートを介してシステム600に進入する流体の流れを制御するように構成されている。例えば、図示されたカートリッジ620は、ポート604a、604bの個々のポートを介してチャンバ621に進入する流体の流れを制御するように構成されている。カートリッジ620は、(i)チャンバ621内の流体が流れることができる1つ以上のチャネル636a~636cと、(ii)チャネル636a~636cのうちの個々のチャネルをチャンバ621に流体結合する1つ以上のチャネル入口637a~637cと、(iii)チャネル入口637a~637cのうちの対応する1つを通る流体の流れ(
図6Bにおいて破線矢印F1を使用して示される)を制御するように位置決めされた1つ以上のアクチュエータ630a~630bとを含む。説明のために、チャネル入口637a~637cは、
図6Bにおいてラベル付けされていない。個々のチャネル入口637a~637c、対応するチャネル636a~636c、及び/又は関連付けられた出口606a~606c(
図6B)は、別個の特徴であり得、互いから離間され得る。したがって、ポート604a、604bの個々のポートを介してチャンバ621に進入する流体は、(例えば、対応するアクチュエータ630a~630bの作動状態に応じて)チャネル入口637a~637cの個々のチャネルを通って、対応するチャネル636a~636cに流れ込み、関連する出口606a~606cを介してシステム600からから流れ出ることができる。個々の出口606a~606cは、ハウジングの第2の端部602bに、例えば、システム600の遠位端に、及び/又はポート604a~604bとは反対側に位置決めすることができ、個々の出口606a~606cは、互いに離間している。第1及び/又は第2のポート604a、604bの個々のポートは、システム600を通る流量に影響を及ぼす遮断物の形成を低減若しくは防止するように、及び/又はポート604a~604bのうちの1つ以上が遮断されたときにシステム600を通る流れに対する抵抗の変化を低減若しくは防止するように構成され得、その結果、システム600を通る流れが、遮断物からの干渉を伴わずに、又は実質的に伴わずに維持されることが期待される。
図6Aに最もよく見られるように、例解の実施形態では、第1及び第2のポート604a、604bの各々は、第1及び第2のポート604a、604bの個々のポートへの組織成長を低減又は防止するように構成されている拡幅部分682を含む。
【0054】
図6A及び
図6Bを一緒に参照すると、例解の実施形態では、第3のチャネル入口637cは、チャンバ621内の流体が、アクチュエータ630のうちの1つ以上からの干渉を伴わずに、又は実質的に伴わずに、第3のチャネル入口637cを通して第3のチャネル636cに流れ込むこと、及び/又は第3の出口606aを介してシステム600から退出することができるように、開放状態のままであるように構成されている。加えて、又は代替として、第1及び第2のチャネル入口637a~637bの一方又は両方は、アクチュエータ630a~630bを作動させることによって、チャネル入口637a~637bを通る流れに対する抵抗を変化させることができるが、チャネル入口637a~637bを通る流れの一部がアクチュエータ630a~630bの作動状態とは無関係に維持されるように、(i)対応するアクチュエータ630a~630bが閉鎖位置にあるときに、第1の流量でそこを通る流体の流れを可能にするように、かつ(ii)対応するアクチュエータ630a~630bが開放位置にあるときに、第1の流量よりも大きい第2の流量でそこを通る流体の流れを可能にするように、構成することができる。いくつかの実施形態では、チャネル入口637a~637c及び/又は対応するチャネル636a~636cを通る流れを維持することは、チャネル入口637a~637c及び/又はチャネル636a~636c内の流体停滞を低減又は防止し、システム600を通る流れに影響を及ぼす遮断物の形成を低減又は防止し、及び/又は動作中のシステム600の流体の流れに対する開通性を別様に改善することが期待される。
【0055】
図6Cは、
図6Bのスクリーンアセンブリ650bの拡大図であり、システム600の他の部分は、例示/明瞭化のために省略されている。
図6B及び
図6Cを一緒に参照すると、第3及び第4のポート604c、604dの個々のポートは、チャネル636a~636cのうちの1つ以上に流体結合され得る。第3及び第4のポート604c、604dの各々は、出口チャネル694及び内部リザーバ696を介してチャネル636a~636cに結合され得る。出口チャネル694は、第3及び/又は第4のポート604c、604dの個々のポートに流体結合され得る。内部リザーバ696は、出口チャネル694とチャネル636a~636cとの間で、出口チャネル694の下流にあり、出口チャネル694をチャネル636a~636cの個々のチャネルに流体結合することができる。
【0056】
動作中、流体(例えば、水)は、1つ以上の出口606(
図6B及び
図6Cでは、第1のチャネル636aの第1の出口606a、第2のチャネル636bの第2の出口606b、及び第3のチャネル636cの第3の出口として個々に識別される)が、部分的に又は完全に遮断/閉塞されるときなどに、チャネル636a~636cのうちの1つ以上を介して内部リザーバ696に進入することができる。内部リザーバ696は、インターフェース領域697においてチャネル636a~636cのうちの1つ以上に流体的に結合され得、その結果、チャネル636a~636cを通って流れる流体が、内部リザーバ696に進入することができ、及び/又はそれを満たし始めることができ、概して、
図6Cの破線矢印F2によって示される方向に流れる。流体が内部リザーバ696を満たすと、流体は、内部リザーバ696から出口チャネル694に流れ込み、第3及び第4のポート604c、604dの個々のポートを介してシステム600から流れ出ることができる。加えて、又は代替として、出口チャネル694及び/又は内部リザーバ696は、1つ以上の追加の出口692を含むことができ、それは、遮断物を低減又は防止するように構成されていても、されていなくてもよく、それを通して、流体が、システム600から流れ出ることができる。これらの実施形態及び他の実施形態では、チャネル636a~636cの個々のチャネルは、流体が、チャネル636a~636cを直接介して第2の端部602bを通ってシステム600から退出することを可能にするように構成され得る。
【0057】
加えて、第3及び/又は第4のポート604c、604dの個々のポートは、システム600を通る流量に影響を及ぼす遮断物を低減若しくは防止するように、及び/又はポート604a~604bのうちの1つ以上が遮断されたときにシステム600を通る流れに対する抵抗の変化を低減若しくは防止するように構成され得、その結果、システム600を通る流れが、遮断物からの干渉を伴わずに、又は実質的に伴わずに維持されることが期待される。例えば、
図6Aに最もよく見られるように、例解の実施形態では、第3及び第4のポート604c、604dの各々は、第3及び第4のポート604c、604dの個々のポートへの組織成長を低減又は防止するように構成されている、内向きに角度付けされた部分691を含む。
【0058】
図6B及び
図6Cに最もよく見られるように、ハウジング602は、1つ以上のハウジング部分又は層603(
図6B及び
図6Cでは、第1又は中間層603a、第2又は下層603b、及び第3又は上層603cとして個々に識別される)を備え得る。層603の各々は、可撓性であってもよく、及び/又はシリコーンなどのエラストマー材料から形成されてもよい。層603のうちの1つ以上の厚さは、他の層603のうちの1つ以上の厚さよりも小さく、等しく、又は大きくすることができ、その結果、各層603は、他の層603のうちの1つ以上と同じ又は異なる厚さを有することができる。いくつかの実施形態では、層603の各々は、別々に形成されており、システム600を形成するために一緒に組み立てられる。例えば、第2の層603bは、第1の層603aの第1の側面に位置決めされることができ、第3の層603cは、第1の側面とは反対の第1の層603aの第2の側面に位置決めされることができる。層603a~603cの個々の層は、システム600を形成するために互いに結合された別個の構造、及び/又はシステム600を形成する連続構造のそれぞれの領域であり得る。ポート604a~604d、チャンバ621、チャネル入口637a~637c、チャネル636a~636c、出口606、流体リザーバ696、出口692、及び/又は出口チャネル694の個々のものは、層603a~603cのうちの1つ以上の内部に位置決めされ、及び/又はそれによって画定され得る。例解の実施形態では、例えば、第1の層603aは、ポート604a~604d、チャンバ621、チャネル入口637a~637c、流体リザーバ696、及び出口チャネル694を含んでおり、第2の層603bは、チャネル636a~636c及び出口606a~606cを含んでおり、第3の層603cは出口692を含む。
【0059】
システム600の動作中、流体は、層603a~603cのうちの1つ以上を介してシステム600に進入し、層603a~603cのうちの1つ以上内でシステム600を通って(例えば、水平方向及び/又は長手方向に)流れ、層603a~603cのうちの1つ以上の間を(例えば、垂直方向に)流れ、及び/又は層603a~603cのうちの1つ以上を介してシステム600から流れ出ることができる。例解の実施形態では、例えば、流体は、ポート604a~604bのうちの1つ以上を介して第1の層603aに進入し、第1の層603aからチャネル入口637a~637c(
図6A)のうちの1つ以上を介して第2の層603bに向かって及び/又はその中に流れ、チャネル636a~636cのうちの1つ以上を介して第2の層603bを通して/その中を流れることができる。第2の層603b内(例えば、チャネル636a~636cのうちの1つ以上内)の流体は、出口606a~606cのうちの1つ以上を介して第2の層603bから退出することができ、及び/又は流体リザーバ696を介して第1の層603aに戻ることができる。流体リザーバ内の流体は、出口チャネル694を介して第1の層603aを通って流れ、第1の層603a内のポート604c~604dのうちの1つ以上及び/又は第3の層603c内の出口692のうちの1つ以上を介してシステム600から退出することができる。
【0060】
図7A及び
図7Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステム700(「システム700」)の選択された態様の上面図及び端面図である。
図7A及び
図7Bのシステム700の他の態様は、説明を明確にするために省略されている。システム700の少なくともいくつかの態様は、
図1A及び
図1Bのシステム100、
図4A及び
図4Bのシステム400、
図5A及び
図5Bのシステム500、及び/又は
図6A~
図6Cのシステム600の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得、同様の名称及び/又は参照番号(例えば、
図1A及び
図1Bの第1の端部102aに対する第1の端部702a)は概して類似又は同一の態様を示す。これらの実施形態及び他の実施形態では、システム700は、
図3の方法370の1つ以上のステップを実行することができ、かつ/又はそのステップで使用するように構成することができる。
【0061】
システム700は、第1の端部702a及び第2の端部702bを有するハウジング702を含み得る。システム700は、1つ以上のチャネル736a~736cを更に含み、その個々のチャネルは、ハウジング702の第1の端部702aと第2の端部702bとの間に少なくとも部分的に延在することができる。例解の実施形態では、システム700は、第1のチャネル736a、第2のチャネル736b、及び第3のチャネル736cを含む。しかしながら、他の実施形態では、システム700は、より多くの又はより少ないフローチャネル736を含むことができる。チャネル736a~736cの個々のチャネルは、第1の端部702aにおいて若しくはその近くにそれぞれの第1の端736a
1、736b
1、736c
1を有し得、第2の端部702bにおいて、若しくはその近くに及び/又はそれぞれの第1の端736a
1、736b
1、736c
1の反対にそれぞれの第2の端736a
2、736b
2、736c
2を有し得、及び可変の1つ以上の寸法をそれぞれの第1及び第2の端736a
1~736a
2、736b
1~736b
2、736c
1~736c
2の間に有し得る。第1及び第2の端736a
1~736a
2、736b
1~736b
2、736c
1~736c
2は、
図7Bではラベル付けされていない。
【0062】
例解の実施形態では、例えば、チャネル736a~736cの各々の幅は、第1の端736a1、736b1、736c1におけるそれぞれの第1の幅A1、B1、C1から、第2の端736a2、736b2、736c2におけるそれぞれの第2の幅A2、B2、C2まで増加する。これらの実施形態及び他の実施形態では、チャネル736a~736cのうちの1つ以上の高さ、直径、断面積、及び/又は別の好適な寸法は、第1の端736a1、736b1、736c1における第1の値から、第1の値とは異なる(例えば、より大きい)第2の端736a2、736b2、736c2における第2の値まで変化し得る。例解の実施形態では、チャネル736a~736cの寸法は、チャネル736a~736cの個々のチャネルの全長に沿って変化する。他の実施形態では、チャネル736a~736cの個々のチャネルの寸法は、チャネル736a~736cの個々のチャネルが、それぞれのチャネル736a~736cの第1の部分に沿って1つ以上の一定の寸法を有し、それぞれのチャネル736a~736cの第2の部分に沿って1つ以上の変化する寸法を有することができるように、それぞれのチャネルの一部分に沿って変化することができる。
【0063】
いくつかの態様では、1つ以上の変化する寸法を有するチャネルは、調節可能なシャントシステムを通る流体の流れを改善することが期待される。流体(例えば、水)は、第1の端部702aからチャネル736a~736cの個々のチャネルを通って第2の端部702bに向かって流れ、システム700から退出することができる。流体がチャネル736a~736cを通って第2の端部702bに向かって流れるとき、チャネル736a~736cの寸法の増加は、システム700を通る流体の流れに影響を及ぼし得るチャネル736a~736c内の遮断物又は目詰まりを低減又は防止すると期待される。
【0064】
図8A及び8Bは、それぞれ、本技術の実施形態に従って構成された調節可能なシャントシステム800(「装置800」)の上面斜視図及び底面図である。システム800の少なくともいくつかの態様は、
図1A及び
図1Bのシステム100、
図4A及び
図4Bのシステム400、
図5A及び
図5Bのシステム500、
図6A~
図6Cのシステム600、及び/又は
図7A及び
図7Bのシステム700の1つ以上の態様と構造及び/又は機能が概して類似又は同一であり得、同様の名称及び/又は参照番号(例えば、
図1A~
図2のプレートアセンブリ120、
図4A及び
図4Bのプレートアセンブリ420、
図5A及び
図5Bのプレートアセンブリ520、及び
図6A~
図6Cのカートリッジ620に対するプレートアセンブリ又はカートリッジ820)は、概して類似又は同一の態様を示す。これらの実施形態及び他の実施形態では、システム800は、
図3の方法370の1つ以上のステップを実行することができ、かつ/又はそのステップで使用するように構成することができる。
【0065】
システム800は、第1の端部802a及び第2の端部802bを有するハウジング802と、プレートアセンブリ820と、1つ以上の流体出口806と、プレートアセンブリ820を流体出口806の個々の流体出口に流体結合する1つ以上のチャネル836(「チャネル836」)とを含む。プレートアセンブリ820は、1つ以上のアクチュエータ830a~830bを含むことができる。チャネル836は、1つ以上の入口837a~837cに流体結合されており、かつそこから流体を受け取るように構成され得る。入口837a~837cのうちの個々の入口を通る流体の流れは、アクチュエータ830a~830bのうちの対応するアクチュエータによって独立して及び/又は選択的に制御することができる。例解の実施形態では、例えば、チャネル836は、流体の流れに対して開放している(例えば、常に流体の流れに対して開放している、及び/又はアクチュエータによって選択的に開閉されるように構成されていない)第1の入口837aと、第1のアクチュエータ830aによって流体の流れに対して選択的に開閉されるように構成された第2の入口837bと、第2のアクチュエータ830bによって流体の流れに対して選択的に開閉されるように構成された第3の入口837cとを含む。チャネル836が、流体を受け取るための複数の入口837a~837cと、入口837a~837cによって画定された1つ以上のチャネル部分又はセグメント839a~839cとを含むことができるように、入口837a~837cのうちの個々の入口をチャネル836に沿って位置決めすることができる。入口837a~837cの個々の入口は、他の入口837a~837cの1つ以上の上流及び/又は下流に位置決めすることができる(例えば、第1の入口837aは、第2及び第3の入口837b、837cの上流にある)。したがって、アクチュエータ830a~830bは、チャネル836の長さに沿った様々な点(例えば、入口837a~837c)でチャネル836内への流体の流れを制御するように構成することができる。例解の実施形態では、第1、第2、及び第3の入口837a~837cがチャネル836の長さに沿って直列であるように、チャネル836は、第1の入口837aから始まり、第1の入口837aの下流に第2の入口837bを含み、第2の入口の下流に第3の入口837cを含む。例解の実施形態を引き続き参照すると、チャネル836は、第1の入口837aと第2の入口837bとの間に第1のチャネルセグメント839a(
図8Bに最もよく見られる)と、第2の入口837bと第3の入口837cとの間に第2のチャネルセグメント839bと、第3の入口837cと出口806との間に第3のチャネルセグメント839cとを含む。他の実施形態では、システム800は、より多くのチャネル、並びに/又はより多くの若しくはより少ないチャネルセグメント、入口、及び/若しくはアクチュエータを含むことができる。
【0066】
チャネル836の長さに沿った入口837a~837cの各々の位置は、チャネル836を通る流体の流れに対する抵抗に関連付けることができる。例解の実施形態では、例えば、第3の入口837cが、第1の入口837aの下流に位置決めされているので、第3の入口837cを介してチャネル836に進入する流体は、第1の入口837aを介してチャネル836に進入する流体に対してチャネル836の短縮された長さを通って流れることが予想され、その結果、チャネル836は、第1の入口837aと比較して、第3の入口837cを介して進入する流体に対してより小さい抵抗を提供する。別の例として、第2の入口837bが、第3の入口837cの上流かつ第1の入口837aの下流に位置決めされているので、第2の入口837bを介してチャネル836に進入する流体は、第3の入口837cを介してチャネル836に進入する流体と比較して流れに対する抵抗が増加するが、第1の入口837aを介してチャネル836に進入する流体と比較して流れに対する抵抗が減少する。
【0067】
いくつかの態様では、複数の入口を含むチャネルは、遮断されたり、目詰まりする可能性が低いことが期待され、及び/又はこれらのチャネルの一部分が遮断されたり、目詰まりしたときに流体を排出することができる。少なくともいくつかの実施形態では、例えば、入口837a~837cのうちの個々の入口は、上流チャネル遮断に応答して開放されて、上流チャネル遮断の下流の場所でチャネル836内への流体の流れを「タップイン」又は可能にすることができる。例解の実施形態を参照すると、第1のチャネルセグメント839aが遮断又は目詰まりした場合、第1のアクチュエータ830aを作動させて、流体が、第2の入口837bを介してチャネル836に進入し、第1のチャネルセグメント839a及びその中の遮断/目詰まりを迂回することを可能にすることができる。例の実施形態を引き続き参照すると、第2のチャネルセグメント839bが遮断又は目詰まりした場合、第2のアクチュエータ830bを作動させて、流体が、第3の入口837cを介してチャネル836に進入し、第2のチャネルセグメント839b及びその中の遮断/目詰まりを迂回することを可能にすることができる。加えて、又は代替として、第2及び第3の入口837b~837cの一方又は両方を通る流体の流れを可能にするように、アクチュエータ830a~830bの一方又は両方を作動させることは、上記で説明されるように、システム800を通る流体の流れに対する抵抗を変化させる(例えば、減少させる)ことができる。流体は、最も下流の開放された入口を介してチャネル836に優先的に進入することができる(例えば、第3の入口837cが開放されているときに、全て又は実質的に全ての流体が第3の入口837cを介してチャネル836に進入することができる)。これらの実施形態及び他の実施形態では、入口837a~837cのうちの1つ以上、チャネル836、及び/又はそのチャネルセグメント839a~839cのうちの1つ以上は、
図7A及び
図7Bを参照して詳細に説明されるように、1つ以上の変化する寸法を含むことができる。例解の実施形態では、例えば、第3のチャネルセグメント839cの幅は、第3のチャネルセグメントの長さの一部分にわたって増加し、これは、チャネル836が遮断される、又は目詰まりする可能性を更に低減又は防止することができる。これら及び他のものにおいて、入口837a~837c及び/又はチャネルセグメント839a~839cの個々のものの変化する寸法は、例えば、入口837a~837cの個々の入口を通る流れを許容又は防止することに応答して、システム800を通る流れに対する複数の抵抗及び/又は所与の圧力下での複数の流量を提供することによって、システム800を通る流れの制御を改善することが期待される。
【0068】
実施例
本技術のいくつかの態様を以下の実施例に記載する。
1. 患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
第1の流体入口及び第2の流体入口を含む、第1の層であって、第1の身体領域から流体を受け取るように各々構成されている、第1の層と、
第1の層に結合されており、かつ第1の流体出口及び第2の流体出口を含む、第2の層であって、第2の身体領域内に位置決めされるように各々構成されており、第1の流体出口が、第1のチャネルを介して、第1の流体入口に流体結合されており、第2の流体出口が、第2のチャネルを介して、第2の流体入口に流体結合されている、第2の層と、
第1の層内の第1の流体入口から第2の層の第1のチャネルへの流体の流れを制御するように位置決めされたアクチュエータと、を備え、
アクチュエータの状態とは無関係に、第2のチャネルが、第2の流体入口から流体を受け取るように構成されている、システム。
2. 第1の流体出口及び第2の流体出口が、第2の層の遠位端に位置決めされており、第1の流体出口が、第2の流体出口から離間され、かつ別個である、実施例1に記載のシステム。
3. 第1の層が、第1の身体領域から流体を受け取るように構成されたチャンバを画定し、アクチュエータが、チャンバ内の位置であり、第1の流体入口を通してチャンバ内の流体の流れを調節するように構成されている、実施例1又は実施例2に記載のシステム。
4. 第1の層が、第1のチャネル及び第2のチャネルの一方又は両方に流体結合された第3の流体出口と、第1及び第2の流体入口の下流かつ第3の流体出口の上流に位置決めされた流体リザーバであって、流体リザーバが、第1のチャネル及び第2のチャネルの一方又は両方から受け取られた流体で少なくとも部分的に充填されるまで、第3の流体出口を通る流体の流れを実質的に防止するように構成されている、流体リザーバと、を含む、実施例1~3のいずれかに記載のシステム。
5. 第3の流体出口が、流体リザーバと第3の流体出口との間に延在する第3のチャネルによって、流体リザーバに流体結合されている、実施例4に記載のシステム。
6. 第1のチャネル及び第2のチャネルの一方又は両方に流体結合された第3の流体出口を含む第3の層を更に備える、実施例1~5のいずれかに記載のシステム。
7. 第1の層が、第1の側面と、第1の側面の反対側の第2の側面と、を含み、第2の層が、第1の側面に結合されており、第3の層が、第2の側面に結合されている、実施例6に記載のシステム。
8. 第1の層、第2の層、及び第3の層は、流体が、(i)第1の層から第2の層へ、システムの長手方向軸に垂直な第1の方向に流れ、(ii)第2の層から第1の層を通って第3の層へ、第1の方向とは反対で、かつ長手方向軸に垂直な第2の方向に流れるように構成されている、実施例6又は実施例7に記載のシステム。
9. 第1の層が、第1のチャネル及び第2のチャネルの一方又は両方を第3の流体出口に流体結合するように構成された流体リザーバを含む、実施例6~8のいずれかに記載のシステム。
10. 第1の層が、流体リザーバと第3の流体出口とを流体結合するように構成された第3のチャネルを含む、実施例9に記載のシステム。
11. 第1のチャネル及び第2のチャネルの一方又は両方の少なくとも第1の部分が、流体の流れを第1の方向に方向付けるように構成されており、第3のチャネルの少なくとも第2の部分が、流体の流れを第1の方向とは反対の第2の方向に方向付けるように構成されている、実施例10に記載のシステム。
12. アクチュエータの状態とは無関係に、第1のチャネルが、第1の流体入口から流体を受け取るように構成されている、実施例1~11のいずれかに記載のシステム。
13. アクチュエータが、(i)アクチュエータが、流体が第1の流体入口と第1の流体出口との間を第1の速度で流れることを可能にする第1の位置と、(ii)アクチュエータが、流体が第1の流体入口と第1の流体出口との間を第1の速度未満の第2の速度で流れることを可能にする第2の位置との間で移行するように構成されている、実施例1~12のいずれかに記載のシステム。
14. 患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
第1の身体領域から第2の身体領域への流体の流れを可能にするように構成されたチャネルを少なくとも部分的に画定するハウジングであって、チャネルが、第1の入口と、
第1の入口の下流に位置決めされた第2の入口とを含む、ハウジングと、
第2の入口を通る流体の流れを制御するように位置決めされたアクチュエータであって、第1の位置と第2の位置との間で移行するように構成されている、アクチュエータと、を備え、
アクチュエータが第1の位置にあるとき、チャネルが、それを通る流体の流れに対して第1の抵抗を提供し
アクチュエータが第2の位置にあるとき、チャネルが、それを通る流体の流れに対して第2の抵抗を提供し、第2の抵抗が、第1の抵抗よりも大きい、システム。
15. アクチュエータが第1の位置にあるとき、アクチュエータの少なくとも一部分が、第2の入口からオフセットされ、アクチュエータが第2の位置にあるとき、アクチュエータの一部分が、第2の入口と少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例14に記載のシステム。
16. 第1の位置では、アクチュエータが、流体が、第1の速度で、第2の入口を通って流れることを可能にし、第2の位置では、アクチュエータが、流体が、第1の速度未満の第2の速度で、第2の入口を通って流れることを可能にする、実施例14又は実施例15に記載のシステム。
17. アクチュエータの位置とは無関係に、第1の入口が、流体がチャネルに流入することを可能にするように構成されている、実施例14~16のいずれかに記載のシステム。
18. アクチュエータが第1の位置にあるとき、チャネルへの実質的に全ての流体の流入が、第2の入口を介する、実施例14~17のいずれかに記載のシステム。
19. ハウジングが、第1の層と、第1の層に結合された第2の層と、を備える、実施例14~18のいずれかに記載のシステム。
20. 第1の層が、チャネルを少なくとも部分的に画定し、第2の層が、アクチュエータを受容するように構成されているチャンバを少なくとも部分的に画定する、実施例19に記載のシステム。
21. 患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
複数の流体入口を含むハウジングであって、複数の流体入口の個々の流体入口が拡幅された中間部分を含む、ハウジングと、
ハウジング内のプレートアセンブリと、を備え、プレートアセンブリが、流体入口のうちの少なくとも1つに流体結合されたチャンバと、
チャンバ内に位置決めされており、かつシステムを通る流体の流れを選択的に制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、システム。
22. 複数の流体入口が、複数の第1の流体入口であり、システムが、複数の第2の入口を更に備え、複数の第2の入口の個々の入口が、角度付けられた中間部分を含む、実施例21に記載のシステム。
23. プレートアセンブリに流体結合されたチャネルを更に備え、アクチュエータが、チャネルを通る流体の流れを選択的に制御するように位置決めされており、複数の第2の入口のうちの個々の入口が、チャネルに流体結合されている、実施例22に記載のシステム。
24. 流体リザーバを更に備え、流体リザーバが、複数の第2の入口のうちの個々の入口をチャネルに流体結合させる、実施例23に記載のシステム。
25. チャネルが、第1の端と、第1の端とは反対側の第2の端と、を有し、チャネルの第1の端が、第1の寸法を有し、チャネルの第2の端が、第1の端とは異なる第2の寸法を有する、実施例23又は実施例24に記載のシステム。
26. 第1の寸法が、第1の幅であり、第2の寸法が、第2の幅であり、第2の幅が、第1の幅よりも大きい、実施例25に記載のシステム。
27. 第1の寸法が、第1の断面積であり、第2の寸法が、第2の断面積であり、第2の断面積が、第1の断面積よりも大きい、実施例25に記載のシステム。
28. 患者の体内の第1の身体領域から第2の身体領域に流体をシャントするためのシステムであって、
ハウジングと、
ハウジング内のプレートアセンブリと、を備え、プレートアセンブリが、
チャンバと、
チャンバ内に位置決めされた複数の流体入口と、
フローチャネルであって、複数の流体入口の各々が、フローチャネルに流体結合されている、フローチャネルと、
チャンバ内に位置決めされており、かつフローチャネルを通る流体の流れを制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、システム。
29. 複数の流体入口の各々が、チャネルに直列で流体結合されている、実施例28に記載のシステム。
30. 複数の流体入口が、第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、第2の流体入口が、第1の流体入口の下流に位置決めされており、更に、アクチュエータが、流体の流れ第2の流体入口を制御するように構成されている、実施例28又は実施例29に記載のシステム。
31. フローチャネルが、第1の端と、第1の端とは反対側の第2の端と、を有し、フローチャネルの第1の端が、第1の寸法を有し、フローチャネルの第2の端が、第1の端とは異なる第2の寸法を有する、実施例28~30のいずれかに記載のシステム。
32. 第1の寸法が、第1の幅であり、第2の寸法が、第2の幅であり、第2の幅が、第1の幅よりも大きい、実施例31に記載のシステム。
33. 第1の寸法が、第1の断面積であり、第2の寸法が、第2の断面積であり、第2の断面積が、第1の断面積よりも大きい、実施例31に記載のシステム。
34. 患者を治療するための調節可能なシャントシステムとともに使用するためのスクリーンアセンブリであって、スクリーンアセンブリが、
第1の端部と、第1の端部から離間された第2の端部と、を有する、スクリーンを備え、
スクリーンの第1の端部が、シャントシステムの流体入口と少なくとも部分的に位置合わせされ、
動作中、スクリーンが、(i)デブリがシャントシステムの流体入口に進入することを少なくとも部分的に防止するように、かつ(ii)第1の端部において非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取って、デブリをスクリーンから少なくとも部分的に除去するように構成されている、スクリーンアセンブリ。
35. スクリーンが、スクリーンの第1の端部とスクリーンの第2の端部との間に少なくとも部分的に位置決めされた1つ以上のアクチュエータアクセス領域を更に含む、実施例34に記載のスクリーンアセンブリ。
36. アクチュエータアクセス領域の各々が、シャントシステムの少なくとも1つのアクチュエータと少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例35に記載のスクリーンアセンブリ。
37.
1つ以上のアクチュエータアクセス領域の各々が、(i)スクリーンに形成された開口であるか、又は(ii)少なくとも部分的に透明である、実施例35又は実施例36に記載のスクリーンアセンブリ。
38.
第1の端部が、複数のスクリーニング要素を含み、
流体入口の各々が、複数のスクリーニング要素のうちの1つ以上と少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例34~37のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
39. 複数のスクリーニング要素の各々が、スクリーンに形成された孔を含み、個々の孔が、デブリがシャントシステムの流体入口に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、実施例38に記載のスクリーンアセンブリ。
40. 複数のスクリーニング要素の各々が、0.1μm~100μmの幅を有する、実施例38又は実施例39に記載のスクリーンアセンブリ。
41. 複数のスクリーニング要素の各々が、10μmの幅を有する、実施例38~40のいずれかに記載のシステム。
42. 複数のスクリーニング要素の各々が、円形、楕円形、正方形、五角形、六角形、曲線、又は直線の形状を有する、実施例38~41のいずれかに記載のシステム。
43. 複数のスクリーニング要素が、複数の第1のスクリーニング要素であり、複数の流体入口が、複数の第1の流体入口であり、
スクリーンの第2の端部が、シャントシステムの1つ以上の第2の流体入口と少なくとも部分的に位置合わせされ、
第2の端部が、複数の第2のスクリーニング要素を更に含み、第2の流体入口の各々が、複数の第2のスクリーニング要素のうちの1つ以上と少なくとも部分的に位置合わせされる、実施例38~42のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
44. 複数の第2のスクリーニング要素の各々が、スクリーンの第2の端部に形成された孔を含む、実施例43に記載のスクリーンアセンブリ。
45. 第1のスクリーニング要素及び第2のスクリーニング要素が、同じ寸法を有する、実施例43又は実施例44に記載のスクリーンアセンブリ。
46. 第1のスクリーニング要素及び第2のスクリーニング要素が、同じ形状を有する、実施例43~45のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
47. スクリーンが、少なくとも部分的に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジメチルアクリルアミド(PDMA)、又は超弾性ニチノールから形成される、実施例34~46のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
48. 調節可能なシャントシステムと封止係合して、調節可能なシャントシステムと実質的に流体不透過の封止部を形成するように構成されている封止要素を更に備える、実施例34~47のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
49. 封止要素が、流体入口の周りに少なくとも部分的に延在するように構成されている、実施例48に記載のスクリーンアセンブリ。
50. 封止要素が、スクリーンから外方に延在している、実施例48又は実施例49に記載のスクリーンアセンブリ。
51. スクリーンが、スクリーンと流体入口との間に流体空間を画定する、実施例34~50のいずれかに記載のスクリーンアセンブリ。
52. スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、流体空間が、複数のスクリーン要素の個々のスクリーン要素を流体入口の個々の流体入口に流体結合する、実施例51に記載のスクリーンアセンブリ。
53. 流体空間が、複数のスクリーン要素を流体入口に流体結合する、実施例52に記載のスクリーンアセンブリ。
54. 流体をシャントするためのシステムであって、
ハウジングと、
ハウジング内のプレートアセンブリであって、プレートアセンブリが、
複数の流体入口と、
流体入口のうちの少なくとも1つに流体結合されたチャンバと、
チャンバ内に位置決めされており、かつシステムを通る流体の流れを制御するように構成されたアクチュエータと、を含む、プレートアセンブリと、
システムの第1の部分と少なくとも部分的に位置合わせされ、デブリがシステムの少なくとも第2の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されたスクリーンと、を備える、システム。
55. システムの第1の部分が、プレートアセンブリ、チャンバ、アクチュエータ、又は複数の流体入口を含む、実施例54に記載のシステム。
56. システムの第2の部分が、複数の流体入口、プレートアセンブリ、又はチャンバを含む、実施例54又は実施例55に記載のシステム。
57. スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、複数のスクリーニング要素のうちの1つ以上が、システムの第1の部分と少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例54~56のいずれかに記載のシステム。
58. 複数のスクリーニング要素の各々が、フィルタに形成された孔を含み、個々の孔が、デブリがシャントシステムの少なくとも第2の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、実施例57に記載のシステム。
59. スクリーニング要素の各々が、0.1μm~100μmの幅を有する、実施例57又は実施例58に記載のシステム。
60. 複数のスクリーニング要素の各々が、約10μmの幅を有する、実施例57~59のいずれかに記載のシステム。
61. 複数のスクリーニング要素の各々が、円形、楕円形、正方形、五角形、六角形、曲線、又は直線の形状を有する、実施例57~60のいずれかに記載のシステム。
62. スクリーンが、アクチュエータと少なくとも部分的に位置合わせされたアクチュエータアクセス領域を更に含む、請求項54~61のいずれかに記載のシステム。
63. アクチュエータアクセス領域が、(i)フィルタに形成された開口である、又は(ii)少なくとも部分的に透明なスクリーンの一部分である、実施例62に記載のシステム。
64. アクチュエータアクセス領域が、アクチュエータが非侵襲的アブレーションエネルギーにアクセス可能であることを可能にするように構成されている、実施例62又は実施例63に記載のシステム。
65. システムが、(i)スクリーンからデブリを少なくとも部分的に除去するために第1の非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取り、(ii)アクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させるために第2の非侵襲的アブレーションエネルギーを受け取るように構成されている、実施例54~64のいずれかに記載のシステム。
66. アクチュエータが形状記憶アクチュエータである、実施例54~65のいずれかに記載のシステム。
67. スクリーンが、
シリコン、アクリル、又は形状記憶材料から少なくとも部分的に形成される、実施例54~66のいずれかに記載のシステム。
68. スクリーンが、少なくとも部分的に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリジメチルアクリルアミド(PDMA)、又は超弾性ニチノールから形成される、実施例54~67のいずれかに記載のシステム。
69. 複数の流体入口が、第1の流体入口を含み、チャンバが、第1の流体入口に流体結合された第1のチャンバであり、アクチュエータが、第1のアクチュエータであり、
複数の流体入口が、第2の流体入口を含み、
プレートアセンブリが、
第2の流体入口に流体結合された第2のチャンバと、
第2のチャンバ内に位置決めされ、システムを通る流体の流れを制御するように構成された第2のアクチュエータと、を含み、
スクリーンが、システムの第3の部分と少なくとも部分的に位置合わせされ、デブリがシステムの少なくとも第4の部分に進入することを少なくとも部分的に防止するように構成されている、請求項54~68のいずれかに記載のシステム。
70.
第3の部分が、プレートアセンブリ、第2のチャンバ、第2のアクチュエータ、又は第2の流体入口を含み、
第4の部分が、第2の流体入口、プレートアセンブリ、又は第2のチャンバを含む、実施例69に記載のシステム。
71. スクリーンが、プレートアセンブリと封止係合して、プレートアセンブリと実質的に流体不透過の封止部を形成するように構成されている封止要素を含む、実施例54~70のいずれかに記載のシステム。
72. 封止要素が、複数の流体入口の個々の流体入口の周りに少なくとも部分的に延在するように構成されている、実施例71に記載のシステム。
73. 封止要素が第1の封止要素であり、スクリーンが第2の封止要素を含み、複数の流体入口が第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、
第1の封止要素が、第1の入口の周りでプレートアセンブリと封止係合し、第2の封止要素が、第2の入口の周りでプレートアセンブリに封止係合する、実施例71又は実施例72に記載のシステム。
74. 封止要素が、スクリーンからプレートアセンブリに向かって外方に延在している、実施例71~73のいずれかに記載のシステム。
75. プレートアセンブリが、封止要素を受容するように構成された凹部を含む、実施例71~74のいずれかに記載のシステム。
76. スクリーンが、スクリーンとプレートアセンブリとの間に流体空間を画定する、実施例54~75のいずれかに記載のシステム。
77. スクリーンが、複数のスクリーニング要素を含み、流体空間が、複数のスクリーン要素の個々のスクリーン要素を流体入口の個々の流体入口に流体結合する、実施例76に記載のシステム。
78. 流体空間が、複数のスクリーン要素を流体入口に流体結合する、実施例77に記載のシステム。
79. 流体入口のうちの1つ以上に流体連結され、かつ流体入口のうちの1つ以上から流体を受け取るように構成されているチャネルを更に備える、実施例54~78のいずれかに記載のシステム。
80. チャネルが、第1の端と、第1の端とは反対側の第2の端と、を有し、チャネルの第1の端が第1の寸法を有し、更に、チャネルの第2の端が、第1の端とは異なる第2の寸法を有する、実施例79に記載のシステム。
81. 第1の寸法が、第1の幅であり、第2の寸法が、第1の幅よりも大きい第2の幅である、実施例80に記載のシステム。
82. 第1の寸法が、第1の断面積であり、第2の寸法が、第1の断面積よりも大きい第2の断面積である、実施例80又は実施例81に記載のシステム。
83. 複数の流体入口の各々が、チャネルに直列で流体結合されている、実施例79~82のいずれかに記載のシステム。
84. 複数の流体入口が、第1の流体入口及び第2の流体入口を含み、第2の流体入口が、第1の流体入口の下流に位置決めされ、更に、アクチュエータが、流体の流れ第2の流体入口を制御するように構成されている、実施例83に記載のシステム。
85. シャントシステムを動作させるための方法であって、
非侵襲的アブレーションエネルギーをシャントシステムのスクリーンアセンブリに向かって方向付けることと、スクリーンアセンブリのスクリーンからデブリの少なくとも一部分を除去することと、調節可能なシャントシステムのアクチュエータを第1の位置と第2の位置との間で移行させることと、を含む、方法。
86. 非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンの少なくとも一部分に印加することを含む、実施例85に記載の方法。
87. 非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンの第1の端部又は第2の端部に印加することを含む、実施例85又は実施例86に記載の方法。
88. 非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンの1つ以上のスクリーニング要素に印加することを含む、実施例85~87のいずれかに記載の方法。
89. 非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンの1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることを含む、実施例85~88のいずれかに記載の方法。
90. 非侵襲的アブレーションエネルギーを1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることが、1つ以上のアクチュエータアクセス領域を介してシャントシステムの1つ以上のアクチュエータに非侵襲的アブレーションエネルギーを印加することを含み、各アクチュエータが、1つ以上のアクチュエータアクセス領域のうちの1つと少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例89に記載の方法。
91. 非侵襲的アブレーションエネルギーを1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることが、1つ以上のアクチュエータアクセス領域を介してシャントシステムの1つ以上のアクチュエータの1つ以上の作動要素ターゲット領域に非侵襲的アブレーションエネルギーを印加することを含み、各作動要素ターゲット領域が、1つ以上のアクチュエータアクセス領域のうちの1つと少なくとも部分的に位置合わせされている、実施例89又は実施例90に記載の方法。
92.
非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリに向かって方向付けることが、
第1の非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンに印加することと、
第2の非侵襲的アブレーションエネルギーをスクリーンアセンブリの1つ以上のアクチュエータアクセス領域に向かって方向付けることと、を含む、実施例85~91のいずれかに記載の方法。
93. 第1の非侵襲的アブレーションエネルギーが第1のレーザエネルギーを含み、第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが第2のレーザエネルギーを含み、第1の非侵襲的アブレーションエネルギー及び第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが同じ光学特性を有する、実施例92に記載の方法。
94. 第1の非侵襲的アブレーションエネルギーが第1のレーザエネルギーを含み、第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが第2のレーザエネルギーを含み、第2の非侵襲的アブレーションエネルギーが、第1の非侵襲的アブレーションエネルギーとは異なる光学特性を有する、実施例92又は実施例93に記載の方法。
95. スクリーンからデブリの少なくとも一部分を除去することが、スクリーンの1つ以上のスクリーニング要素からデブリの少なくとも一部分を除去することを含む、実施例85~94のいずれかに記載の方法。
96. スクリーンからデブリの少なくとも一部分を除去することが、スクリーンからデブリを少なくとも部分的に溶解又は燃焼除去することを含む、実施例85~95のいずれかに記載の方法。
【0069】
結論
本技術の実施形態の上記の詳細な説明は、網羅的であること、又は本技術を上記で開示された詳細な形態に限定することを意図していない。本技術の特定の実施形態及び例が例示の目的で上に説明されているが、当業者が認識するように、本技術の範囲内で様々な同等の修正が可能である。例えば、本明細書において説明される調節可能なシャントシステム及び/又はスクリーンアセンブリの特徴のいずれかを、本明細書において説明される他の調節可能なシャントシステム及び/又はスクリーンアセンブリの特徴のいずれかと組み合わせることができ、またその逆も可能である。更に、所与の順序でステップが提示されているが、代替的な実施形態では、異なる順序でステップが実施され得る。本明細書において説明された様々な実施形態はまた、組み合わせて、更なる実施形態を提供し得る。
【0070】
上述のことから、本技術の特定の実施形態が例示の目的で本明細書において説明されてきたが、調節可能なシャントシステムと関連付けられた周知の構造及び機能は、本技術の実施形態の説明を不必要に不明瞭にすることを回避するために、詳細に示されるか又は説明されていないことが理解されよう。文脈が許す場合、単数形又は複数形の用語は、それぞれ、複数形又は単数形の用語も含み得る。
【0071】
文脈上明らかに他の意味に解すべき場合を除き、説明及び例全体を通して、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」などの語は、排他的又は網羅的な意味ではなく、包括的な意味で解釈されるべきであり、すなわち、「含むが、それに限定されない」という意味である。本明細書で使用される際、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はそれらのいかなる変形も、2つ以上の要素間の直接的又は間接的ないかなる接続又は結合も意味する。要素間の接続の結合は、物理的、論理的、又はそれらの組み合わせであってもよい。追加的に、「本明細書」、「上記」、「下記」という語、また同様の意味の語は、本出願に使用される際、本出願を全体として言うものとし、本出願のいかなる特定の部分のことを言うものではない。文脈が許す場合、単数又は複数を使用する上記の発明を実施するための形態における語は、それぞれ、複数であることも単数であることもある。本明細書に使用される際、「A及び/又はB」に見られる語句「及び/又は」は、Aのみを言うことも、Bのみを言うことも、またA及びBを言うこともある。追加的に、「備える(comprising)」という用語は、いかなるより多くの同じ特徴及び/又は追加のタイプの他の特徴が除外されないような少なくとも挙げた特徴を含むことを意味するように全体を通して使用される。特定の実施形態が例解の目的で本明細書において説明されているが、本技術から逸脱することなく様々な修正がなされ得ることも理解されるであろう。更に、本技術のいくつかの実施形態に関連する利点をこれらの実施形態の文脈で説明してきたが、他の実施形態もそのような利点を示す場合があり、全ての実施形態が本技術の範囲内に入るために必ずしもそのような利点を示す必要はない。したがって、本開示及び関連する技術は、本明細書で明示的に図示又は説明されていない他の実施形態を包含することができる。
【国際調査報告】