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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】スティック型容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/00 20060101AFI20240927BHJP
   A45D 40/04 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
A45D40/00 W
A45D40/04 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522358
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-20
(86)【国際出願番号】 KR2022013875
(87)【国際公開番号】W WO2023068563
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0141528
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0116345
(32)【優先日】2022-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521331397
【氏名又は名称】コリアテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】KOREATECH Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】12, Bongeunsa-ro 49-gil, Gangnam-gu, Seoul, 06103, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ドン・ヨル・イ
(57)【要約】
本願発明は、内容物は位置が固定された状態で外部の隔壁が上下に移動し、また、内容物を容易にリフィルできるスティック型容器に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が搭載される内容物ホルダー;
ボディー;
昇降しながら前記内容物の露出を調節する昇降部材;
前記ボディーの内部に配置され、前記内容物ホルダーと着脱自在に結合して前記内容物ホルダーを支持するホルダー支持部;
を含むスティック型容器であって、
前記ホルダー支持部は、中央部が空いている中空部が備えられ、全体的に円筒又は多角筒の形態であり、前記ボディーと結合するホルダー支持部ボディー;
前記中空部に配置され、上部には前記内容物ホルダーと着脱自在に結合可能な上端結合部を含むホルダー移動部;
前記中空部に配置され、前記上端結合部の下部に位置し、前記上端結合部を支持しながらも前記上端結合部に加えられる圧力によって弾性変形される弾性支持部;
を含むスティック型容器。
【請求項2】
前記弾性支持部は、前記中空部の下端に結合するプラグ、前記ホルダー支持部ボディーから前記中空部に突出した突部、前記ボディーの下部から上方に突出した突出部のうち少なくとも一つによって支持される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項3】
前記上端結合部は、下方及び上方への移動範囲が制限される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項4】
前記上端結合部の最上部は前記ホルダー支持部ボディーの最上端面の外部に突出しない、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項5】
前記ホルダー移動部は、前記上端結合部の下部から延長されて前記弾性支持部の内部に配置される下端支持部をさらに含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項6】
前記ホルダー移動部は、全体的な垂直断面がT形状である、請求項5に記載のスティック型容器。
【請求項7】
前記昇降部材は、前記内容物ホルダーが前記昇降部材の下部から抜け出ないように支持するストッパ;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項8】
前記ボディー、前記昇降部材、前記内容物ホルダーは、それぞれの断面が円形又は多角形であり、
前記内容物ホルダー及び前記ホルダー支持部は、前記昇降部材の内部に挿入可能な大きさであり、
前記昇降部材は、前記ボディーの内部に挿入可能な大きさである、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項9】
前記昇降部材は、
全体的に円柱又は角柱の形態の昇降部材ボディー;
前記昇降部材ボディーから前記昇降部材ボディーの外部又は内部の方向に1個以上が突出するか、前記昇降部材ボディーの外面又は内面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第1移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項10】
前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面から突出するか、前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第2移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項11】
前記昇降部材は、前記ボディー又は前記ホルダー支持部の回転によって昇降する、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項12】
前記ボディーの内面に備えられた第1ねじ;
前記昇降部材の外面から突出して前記第1ねじに沿って移動可能な第3移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項13】
前記ホルダー支持部ボディーの外面に備えられた第2ねじ;
前記昇降部材の内面から突出して前記第2ねじに沿って移動可能な第4移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項14】
円形又は多角形のリング形状であり、上端部に前記第3移動結合部が通過可能な結合溝が備えられ、前記ボディーの上端と結合する結合リング;
が付加された、請求項12に記載のスティック型容器。
【請求項15】
前記結合溝と前記第1ねじの始点がずれるように配置される、請求項14に記載のスティック型容器。
【請求項16】
前記第3移動結合部の数に合わせて第1ねじが備えられている、請求項12に記載のスティック型容器。
【請求項17】
前記ボディーの上端には別個に結合するリング形態の結合部が付加される、請求項13に記載のスティック型容器。
【請求項18】
前記上端結合部と前記内容物ホルダーとが着脱自在に結合する方式は、磁力、ベルクロ(登録商標)、はめ込み、粘着を含むグループから選ばれる少なくとも一つである、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項19】
前記上端結合部及び前記内容物ホルダーの下面のうち少なくとも一方に磁石が付加される、請求項18に記載のスティック型容器。
【請求項20】
前記内容物ホルダーと前記昇降部材は、相互結合時に、相対的な回転運動はせず、スティック型容器の長手方向の移動のみ可能なように相互固定部が付加された、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項21】
前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーと前記昇降部材とが相互結合時に、前記内容物ホルダーが前記ストッパによって前記昇降部材の下部から抜け出ない、請求項7に記載のスティック型容器。
【請求項22】
前記内容物ホルダーは、
上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、
前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項23】
前記突出結合部は、弾性のある材質を含む、請求項22に記載のスティック型容器。
【請求項24】
前記内容物ホルダーは、
前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部;
前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リング;
をさらに含む、請求項22に記載のスティック型容器。
【請求項25】
前記内容物ホルダー及び前記昇降部材の少なくとも一部を内部に収容可能な、上部が閉鎖された管形態であり、
内面の下部に位置し、前記ボディーと結合可能な第1結合手段、内面の上部に位置し、前記昇降部材と結合可能な第2結合手段のうち少なくとも一方が備えられた第1蓋が付加された、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項26】
前記内容物ホルダー及び前記昇降部材の少なくとも一部を内部に収容可能な、一端部が閉鎖された管形態であり、前記管の内部の長手方向に沿って備えられた複数の突出部を含む第2蓋が付加された、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項27】
前記閉鎖された管の内径は、開放された入口の方が最も小さく、閉鎖された前記一端部の方が最も大きい、請求項26に記載のスティック型容器。
【請求項28】
閉鎖された管の内径が全体的には均一でなく、前記突出部によって測定される内径は同一である、請求項26に記載のスティック型容器。
【請求項29】
前記第1蓋の下部内周部は、前記ボディーの外周部よりも大きく、
前記第1結合手段及び第2結合手段が結合する方式は、はめ込み、磁力のうち一つ以上である、請求項25に記載のスティック型容器。
【請求項30】
前記第1蓋と前記昇降部材とが結合して前記内容物ホルダーを外部から遮断する、請求項25に記載のスティック型容器。
【請求項31】
前記ボディーの下端には、別個の支持台と着脱自在に結合可能な固定手段が備えられている、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項32】
内容物が搭載される内容物ホルダー;
中空の円柱又は角柱の形態であり、内部に前記内容物及び内容物ホルダーが配置される昇降部材;
を含むリフィルカートリッジであって、
前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の下部に突出したストッパによって前記昇降部材の下部から抜け出ないリフィルカートリッジ。
【請求項33】
前記内容物ホルダーは、上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、
前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置され、
前記突出結合部は、弾性のある材質を含む、請求項32に記載のリフィルカートリッジ。
【請求項34】
前記内容物ホルダーは、
前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部;
前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リング;
をさらに含む、請求項33に記載のリフィルカートリッジ。
【請求項35】
前記昇降部材は、
中空の円柱又は角柱の形であり、上部は開放されており、下部は一部が開放されており、
下部の底面は、円周から突出した前記ストッパが配置された、請求項32に記載のリフィルカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年10月22日付の大韓民国特許出願第2021-0141528号及び2022年09月15日付の大韓民国特許出願第2022-0116345号に基づく優先権の利益を主張し、当該大韓民国特許出願の文献に開示されている全ての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本願発明は、スティック型容器に関する。具体的には、内容物を覆う外部の昇降部材が昇降して内容物の露出を調節しながらも、前記内容物を容易にリフィルできるスティック型容器に関する。
【背景技術】
【0003】
スティック型容器は、携帯が簡便であり、使用する部分のみが外部に露出されるので、内容物である化粧物の変質が最小化し、別に手で取らずに直接塗ることができるという長所がある。これにより、半固形から固形の製品に至るまで様々な剤形がスティック型容器に入れられて販売されている。従来のクリーム剤を半固形の剤形に変えた紫外線遮断スティック型製品が大きな人気を得ている。
【0004】
従来のスティック型容器は、次のような点で改善が必要である。
【0005】
1)内容物である化粧物の位置を移動させる別個の部品によって構造が複雑であり、製造が難しい。このため、製造原価が上昇するだけでなく、分解が難しいため、リサイクルを考慮した環境的な側面でも好ましくない。
【0006】
2)内容物である化粧物をリフィルする時に、化粧物が使用者の手に付いたり損失されたりすることがある。従来の製品は、リフィルする時に化粧物が使用者の手や他の所に付きやすいため、化粧物が損失又は破損する虞がある。リップスティックのような色調化粧品は、他の所に付くことなくきれいにリフィルすることが何よりも重要である。
【0007】
3)内容物である化粧物の明確なリフィル時期が分かり難く、リフィル自体も容易でない。従来のスティック型容器は、使用者にとって、内部に配置された化粧物をどれくらい使用したかが概略的にしか感知できない。また、化粧物のリフィルのためには、結合部を分離した後、それを再び組み立てなければならない。このような問題点から、従来のリップスティックはリフィル不可能な形態で販売されるのがほとんどであった。
【0008】
4)化粧物を最後まで使い切ることが困難である。スティック型製品は、化粧物が垂直に配置され、これらを支持するためには下端に別個の固定部が備えられる必要がある。化粧物の一部が固定部の内部に挿入して配置されなければならず、使用者は、「デッドゾーン」であるこのような固定部の内部にある化粧物を最後まで使い切ることができない。従来のリップスティックは、初期には直接塗ることが可能であるが、後には別の筆を使ってこそリップスティックを最後まで使い切ることができる。
【0009】
5)化粧物を塗る圧力を微細に調節する必要がある。半固形の剤形は強度が低いため、顔などに塗る時に圧力を調節しなければならない。強い圧力を加えて塗る場合には内容物が損傷してしまい、使用者が注意して塗るのが唯一の解決策である。
【0010】
特許文献1は、化粧物の上下位置が固定され、化粧物を覆う外部の昇降部材が昇降することで化粧物の露出程度を調節する。特許文献1は、昇降部材が上下に移動する時に、化粧物が回転しない点に特徴がある。
【0011】
特許文献1は、外部の昇降部材を移動させるために、容器の内部にねじ山を備えている別個の内容器220を配置したし、また、回転を防止するために、ガイド管310、延長部520、貫通ホール420の形態を非円形にしているため、構造が複雑である。
【0012】
特許文献1は、化粧物の位置が固定されており、蓋部600と外容器210との結合形態も固定されているので、化粧物を使用するか否かに関係なく蓋と化粧物上部との空いた空間を維持し続けなければならない。
【0013】
特許文献1は、化粧物のリフィルを考慮していないものと見なされる。特許文献1の構造を見ると、リフィルのためには化粧物を使用者が直接手に取って強制にはめ込んで結合させなければならないなど、従来の問題点をそのまま有している。
【0014】
特許文献2も、特許文献1と類似に、化粧物の上下位置が固定され、化粧物を覆う外部の昇降部材が昇降して化粧物の露出程度を調節する。化粧物が回転しない点も特許文献1と同一である。
【0015】
特許文献2も、化粧物の回転を防止するために、ガイド管310、貫通ホール420の形態を非円形にしているため、構造が複雑である。
【0016】
特許文献3は、化粧物の上下位置が固定され、化粧物を覆う外部の昇降部材が昇降して化粧物の露出程度を調節する化粧品容器に関する。
【0017】
特許文献1及び2は、ねじを用いて昇降部材を昇降させ、特許文献3は、昇降部材の周辺にOリングを備え、これらOリングとケース本体10との摩擦力によって昇降部材を固定する。特許文献3は、構成は単純であるが、正確度に劣り、Oリングの硬化などによって長時間の使用が困難である。
【0018】
特許文献4は、特許文献3のように昇降部材が回転するのではなく、スライディング方式で昇降し、これに加えて、特許文献5は、下部に弾性体と固定のためのノッチ6を備えている。
【0019】
特許文献1~5はいずれも、化粧物を使用するか否かに関係なく蓋と化粧物上部との空いた空間を維持し続けなければならないという短所がある。リフィルのためには化粧物を使用者が直接手に取って強制にはめ込む結合をしなければならず、特許文献1~5はいずれもリフィルを考慮していないか、リフィルに関する従来の問題点を認識していないものと考えられる。
【0020】
特許文献1~5は、また、化粧物が垂直に配置され、それらが外部に露出される時に支持するために、化粧物の下端に別個の固定部が備えられている。化粧物の一部がこのような固定部の内部に挿入して配置されなければならず、使用者は、このような「デッドゾーン」にある化粧品を直接に使用することはできず、筆などを使用しなければならない。特許文献1~5は、これを問題点自体として認識していないと考えられる。
【0021】
特許文献1~5は、また、化粧物を塗る圧力を調節しなくても使用に不便がないように緩衝する技術は考慮していないものと見なさる。
【0022】
図36は、市中で販売されるリフィル用製品の模式図である。図36を参照すると、 市中で販売されるリフィル用容器は、大きく、AとBの部分に分けられる。Aは、実際に販売されるリフィル部であり、内部に内容物を含み、内容物の昇降のための構造を全て含んでいる。Bは、Aを支持するボディーであり、実質的に再使用が可能なケースに該当する。
【0023】
A部分は、回転によって内容物が上下に移動する機械的な構成を含んでおり、一部は、回転ではなく単純に垂直方向に上下に移動する機械的な構成を含んでよい。図36の左側には、回転によって内容物が上下に移動する機械的な構成を示す分解斜視図である。図36は、また、AとBとが結合する方式に対する例示を、1)、2)、3)で示している。1)は、Aの下端内周部に備えられた複数の突起部とBの内部柱とが結合する方式であり、2)は、Aの下端外周部に備えられた複数の突起部とBの円筒とが結合する方式であり、3)は、Aの下端内周部の磁石、及びAの下端外周部の多角形の形状と、Bの金属又は磁石、及び内部多角形の溝とが結合する方式である。3)では2個の結合が同時に行われるが、これらはそれぞれ行われてもよく、特に、磁石結合は、1)、2)と結合した形態も可能である。
【0024】
具体的には、市中で販売される「EGO STIC」、「SHISEIDO」、「HERMES」、「La Bouche Rouge」の製品は、リフィルを考慮して当該内容物を交換できる形態でリップスティック又はマルチバーム製品を発売した。「La Bouche Rouge」の製品は、図36の3)のような方式であり、残りの製品は、図36の1)又は2)の方式のように、リフィル部がボディーとはめ込みによって固定される。これらの製品は、図36のAのように、リップスティックなどの内容物を上下に移動させる機械的な手段が全てリフィル部に付加されている。すなわち、ボディーは、単純な円筒ケースの役割を担うだけで、実質的な内容物とこれらの上下移動の作動のための機械的な構成はいずれもリフィル部に備えられている。
【0025】
このような製品は、結局にはリフィル部が主要な部品となるため、複雑な構成によってリサイクルが困難であり、製品の単価が上昇する問題点がある。
【0026】
全ての構成がリフィル部にあるため、リフィル部とケースは単純なはめ込み又は磁石による結合しか備えられておらず、リフィル部をボディーに結合させても完壁に密着されずに遊びが生じてしまう。このような遊びのため、使用者がリップスティックを所望通りに繊細に塗ることが困難である。市中で販売される前記製品は、また、化粧物を塗る圧力を調節しなくとも使用上に不便がないように緩衝する技術は全く考慮していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0027】
【特許文献1】大韓民国登録特許第1944399号公報
【特許文献2】日本登録特許第6212658号公報
【特許文献3】大韓民国登録実用新案第0388883号公報
【特許文献4】大韓民国登録実用新案第0493090号公報
【特許文献5】大韓民国登録実用新案第0393383号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
本願発明は、上記のような問題点を解決するためのものであり、1)化粧物が上下に昇降しないながらも、それらの露出程度を簡単な構造で調節することができ、2)使用者の手や他の箇所に付くことなく化粧物をリフィルすることができ、3)化粧物のリフィルの時期が明確に分かり、4)化粧物の分離とリフィルが容易であり、5)化粧物を筆のような別個の機構を使用しなくとも最後まで使い切ることができ、6)化粧物を塗る圧力を緩衝させることができる、改善されたスティック型容器を提供することを目的とする。
【0029】
本願発明で提供するスティック型容器は、半固形又は固形の形態であれば、化粧物はもとより、医薬、医薬外製品などのいかなる製品にも適用が可能である。本願発明の説明及び特許請求の範囲の全体を通じて、内容物として記載したものは、化粧物、医薬品、食品などにおいて半固形又は固形の形態であるいかなる製品をも含む。
【課題を解決するための手段】
【0030】
上記のような問題点を解決するために、本願発明は、内容物が搭載される内容物ホルダー、ボディー、昇降しながら前記内容物の露出を調節する昇降部材、前記ボディーの内部に配置され、前記内容物ホルダーと着脱自在に結合して前記内容物ホルダーを支持するホルダー支持部を含むスティック型容器であって、前記ホルダー支持部は、中央部が空いている中空部が備えられ、全体的に円筒又は多角筒の形態であり、前記ボディーと結合するホルダー支持部ボディー、前記中空部に配置され、上部には前記内容物ホルダーと着脱自在に結合可能な上端結合部を含むホルダー移動部、前記中空部に配置され、前記上端結合部の下部に位置し、前記上端結合部を支持しながらも、前記上端結合部に加えられる圧力によって弾性変形される弾性支持部を含むスティック型容器を提供する。前記弾性支持部は、前記中空部の下端に結合するプラグ、前記ホルダー支持部ボディーから前記中空部に突出した突部、前記ボディーの下部から上方に突出した突出部のうち少なくとも一つによって支持されてよい。
【0031】
前記ホルダー支持部ボディーと前記ボディーは個別に分離されたものであるか、一体に連結されたものであってよい。
【0032】
前記上端結合部は、下方及び上方への移動範囲が制限されてよく、前記上端結合部の最上部は、前記ホルダー支持部ボディーの最上端面の外部に突出しない。
【0033】
前記ホルダー移動部は、前記上端結合部の下部から延長されて前記弾性支持部の内部に配置される下端支持部をさらに含んでよく、前記ホルダー移動部は、全体的な垂直断面がT形状である。前記下端支持部の下部は、矢尻又は楔のような形態であってよい。
【0034】
前記昇降部材は、前記内容物ホルダーが前記昇降部材の下部から抜け出ないように支持できるストッパを含んでよい。
【0035】
前記ボディー、前記昇降部材、前記内容物ホルダーは、それぞれの断面が円形又は多角形であり、前記内容物ホルダー及び前記ホルダー支持部は、前記昇降部材の内部に挿入可能な大きさであり、前記昇降部材は、前記ボディーの内部に挿入可能な大きさである。
【0036】
前記昇降部材は、全体的に円柱又は角柱の形態の昇降部材ボディー、前記昇降部材ボディーから前記昇降部材ボディーの外部又は内部の方向に1個以上が突出するか、前記昇降部材ボディーの外面又は内面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第1移動結合部を含んでよい。
【0037】
前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面から突出するか、前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第2移動結合部を含んでよい。
【0038】
ここで、支持することは、昇降をしながら特定の位置に固定されることを意味する。
【0039】
前記昇降部材は、前記ボディー又は前記ホルダー支持部の回転によって昇降することができる。
【0040】
前記第1移動結合部によって前記昇降部材が支持することに対する非制限的に例示の具体的な第1例として、前記ボディーの内面に備えられた第1ねじ、前記昇降部材の外面、具体的には前記昇降部材ボディーの下部外面から突出し、前記第1ねじに沿って移動可能な第3移動結合部を含んでよい。
【0041】
前記非制限的な例示の具体的な第2例として、前記ホルダー支持部の外面、具体的には前記ホルダー支持部ボディーの外面に備えられた第2ねじ、前記昇降部材の内面、具体的には前記昇降部材ボディー内面の下部から突出し、前記第2ねじに沿って移動可能な第4移動結合部を含んでよい。
【0042】
前記第3移動結合部は、前記昇降部材ボディーの下部外面に1個以上が備えられてよく、前記第4移動結合部は、前記昇降部材ボディーの下部内面に1個以上が備えられてよい。
【0043】
円形又は多角形のリング形状であり、上端部に前記第3移動結合部が通過可能な結合溝が備えられ、前記ボディーの上端と結合する結合リングが付加されてよい。前記結合溝と前記第1ねじの始点はずれるように配置されてよい。前記第3移動結合部の数に合わせて第1ねじはねじ山又はスレッドが備えられ、同様に、前記第4移動結合部の数に合わせて第2ねじはねじ山又はスレッドが備えられる。
【0044】
前記ボディーの上端には、別個に結合するリング形態の結合部が付加されてよい。前記結合部は、別個の部品として製造されるか、前記ボディーと一体に製造されてよい。
【0045】
前記上端結合部と前記内容物ホルダーとが着脱自在に結合する方式は、磁力、ベルクロ(登録商標)、はめ込み、粘着を含むグループから選ばれる少なくとも一つであってよい。
【0046】
前記上端結合部及び前記内容物ホルダーの下面のうち少なくとも一方に磁石が付加されてよい。もし、それぞれに磁石が付加される場合に、それらは特定の角度でのみ互いに結合可能である。
【0047】
前記内容物ホルダーと前記昇降部材は相互結合時に相対的な回転運動はせず、前記スティック型容器の長手方向の移動のみ可能なように相互固定部が付加されてよい。
【0048】
前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーと前記昇降部材とが相互結合時に、前記内容物ホルダーが前記ストッパによって前記昇降部材の下部に排出されなくて済む。この時、前記相互固定部が前記ストッパの役割を同時に行うことができる。
【0049】
前記内容物ホルダーは、上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置される。また、突出結合部は、前記内容物を使用することによって使用者の皮膚と直接接触し得ることから、弾性材質を含んでよい。前記突出結合部は、前記内容物に挿入されて前記内容物を固定できるものであればその形態に限定はないが、内容物を最後まで使用し切るように薄い羽の形態が好ましい。
【0050】
一方、前記内容物ホルダーの外周部は、前記昇降部材の内周部に沿って移動するので、前記内容物のシーリングのための外周翼が付加されてよい。前記外周翼は、前記内容物ホルダーの外周部に沿って配置された薄くて弾性のある帯の形態が好ましく、具体的には、上方外側に向けて傾斜した帯の形態であってよい。前記外周翼は、また、Oリングのような別個の附属によって結合してもよい。
【0051】
前記内容物ホルダーは、前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部、前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リングをさらに含んでよい。前記外周翼は、具体的には、前記ホルダー結合リングに付加されたものであってよい。
【0052】
一方、前記内容物ホルダー及び前記昇降部材の少なくとも一部を内部に収容可能な、上部が閉鎖された管形態であり、内面の下部に位置し、前記ボディーと結合可能な第1結合手段、及び内面の上部に位置し、前記昇降部材と結合可能な第2結合手段のうち少なくとも一方が備えられた第1蓋が付加されてよい。前記第1蓋は、前記ボディーの少なくとも一部も管内部に収容可能なように下部にさらに延長されてよい。
【0053】
前記内容物ホルダー及び前記昇降部材の少なくとも一部を内部に収容可能な、一端部が閉鎖された管形態であり、前記管の内部の長手方向に沿って備えられた複数の突出部を含む第2蓋が付加されてよい。
【0054】
前記第2蓋において、閉鎖された管の内径は、開放された入口の方が最も小さく、閉鎖された前記一端部の方が最も大きい。さらに他の例示として、前記第2蓋において、反対の形態も可能であり、また、内径が同一である場合も可能である。一方、閉鎖された管の内径が全体的に均一ではないが、前記突出部によって測定される内径は同一であってよい。
【0055】
前記第1蓋の下端内周部は、前記ボディーの外周部よりも大きく、前記第1結合手段及び第2結合手段が結合する方式ははめ込み、磁力のうち一つ以上であってよい。
【0056】
前記第1蓋と前記昇降部材とが結合して前記内容物ホルダーを外部と遮断し、この場合、前記第1蓋は前記ボディーの外周部よりも小さくてよい。
【0057】
一方、前記ボディーの下端には別個の支持台と着脱自在に結合可能な固定手段が備えられてよい。
【0058】
本願発明は、また、内容物が搭載される内容物ホルダー、中空の円柱形態であり、内部に前記内容物ホルダーが配置される昇降部材を含むリフィルカートリッジであって、
【0059】
前記内容物ホルダーは前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の下部に突出したストッパによって前記昇降部材の下部から抜け出ないリフィルカートリッジを提供する。
【0060】
前記リフィルカートリッジは、本願発明に係るスティック型容器とは別に実施されてよい。スティック型容器に備えられた内容物を使い切ったか、前記内容物を入れ換える場合に、内容物が使い切られたかまたは残っている従来の内容物ホルダー、及びこれらが内部に配置された状態の昇降部材全体が分離され、その後、一体に新規のリフィルカートリッジが新しく結合してよい。
【0061】
前記内容物ホルダーは、上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置され、前記突出結合部は弾性のある材質を含んでよい。
【0062】
前記内容物ホルダーは、前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部、前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リングをさらに含んでよい。
【0063】
前記昇降部材は、全体高さが、前記内容物が搭載される前記内容物ホルダーの高さ以上であり、中空の円柱形態であり、上部は開放されており、下部は一部が開放されており、下部の底面は、円周から突出した前記ストッパが配置されてよい。
【0064】
本願発明は、また、前記提示した解決手段を様々に結合させて適用することができる。
【発明の効果】
【0065】
本願発明は、従来のスティック型容器とは違い、1)内容物が上下移動することなく簡単に内容物の露出を調節でき、2)使用者の手に付くことなく内容物をリフィルでき、3)リフィルの時期が明確に分かり、4)既に使用した内容物の分離と新しい内容物のリフィルが容易であり、5)内容物を筆のような別の機構を使用しなくても最後まで使い切ることができ、6)化粧物を塗る圧力を緩衝できる、という長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1】本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する分解斜視図である。
図2】本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する分解図である。
図3】本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する結合例示を示す断面図である。
図4】本願発明に係る第2蓋に対する模式図である。
図5】本願発明に係る第2蓋に対する模式図である。
図6】本願発明に係るスティック型容器の第1実施例による緩衝作用を示す断面図である。
図7】本願発明に係るスティック型容器の第1実施例によるホルダー、ホルダー結合部、ホルダー結合リングと、これらが結合する例示である。
図8】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図9】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図10】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図11】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図12】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図13】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図14】本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図15】本願発明に係るスティック型容器のうち、第1実施例による上端結合部と下端支持部の他の例示である。
図16】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図17】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図18】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図19】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図20】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図21】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図22】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図23】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図24】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図25】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図26】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図27】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図28】本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
図29】本願発明に係るスティック型容器の第2実施例に対する分解断面図である。
図30】本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対する分解斜視図である。
図31】本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対する分解断面図である。
図32】本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対するホルダーと昇降部材に対する模式図である。
図33】本願発明に係るスティック型容器の第4実施例及び第5実施例に対する内容物ホルダーと昇降部材、及びこれらの分解斜視図である。
図34】突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
図35】本願発明に係るスティック型容器の内容物ホルダーとホルダー支持部との結合に対する変形例を示す分解断面図である。
図36】市中で販売されるリフィル用製品に対する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が本願発明を容易に実施できる実施例を詳細に説明する。ただし、本願発明の好ましい実施例に対する動作原理を詳細に説明するに当たって、関連する公知機能又は構成に関する具体的な説明が本願発明の要旨を却って曇らせ得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
【0068】
また、図面全体を通じて、類似の機能及び作用をする部分に対しては同一の参照符号を使用する。明細書全体において、ある部分が他の部分と連結されているとするとき、これは、直接に連結されている場合だけでなく、それらの中間に別の素子を挟んで間接に連結されている場合も含む。また、ある構成要素を含むということは、特に断りのない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0069】
以下、本願発明を実施例を用いてより詳細に説明する。ただし、これらの実施例は本願発明を例示的に説明するためのものであり、本願発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
【0070】
以下、図面を用いて本願発明に係る実施例を説明する。
【0071】
図1は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する分解斜視図であり、図2は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する分解図であり、図3は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する結合例示を示す断面図であり、図4及び図5は、本願発明に係る第2蓋に対する模式図であり、図6は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例による緩衝作用を示す断面図であり、図7は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例によるホルダー、ホルダー結合部、及びホルダー結合リングと、それらが結合する例示であり、図8図14は、本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図であり、図15は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例による上端結合部及び下端支持部の例示である。
【0072】
図1図7を参照すると、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000は、内容物1100が搭載される内容物ホルダー1200、ボディー1500、昇降しながら内容物1100の露出を調節する昇降部材1300、及びボディー1500の内部に配置され、内容物ホルダー1200と着脱自在に結合して内容物ホルダー1200を支持するホルダー支持部1400を含むスティック型容器1000において、ホルダー支持部1400は、中央部が空いている中空部1410が備えられ、全体的に円筒形態であり、ボディー1500と結合するホルダー支持部ボディー1420、中空部1410に配置され、上部には内容物ホルダー1200と着脱自在に結合可能な上端結合部1432を含むホルダー移動部1430、中空部1410に配置され、上端結合部1432の下部に位置して上端結合部1432を支持しながらも、上端結合部1432に加えられる圧力によって弾性変形される弾性支持部1440を含む。弾性支持部1440は、ホルダー支持部ボディー1420から中空部1410に突出した突部1422によって支持される。ホルダー支持部ボディー1420の内部面には垂直方向に突出した複数のバッフル1425が備えられ、ホルダー移動部1430の移動をガイドすることができる。
【0073】
前記ホルダー支持部ボディー1420と前記ボディー1500は個別に分離されずに一体に連結されているものである。
【0074】
図3図6図16において、上端結合部1432,1432Aの最上端面はホルダー支持部ボディー1420,1420Aの最上端面を超えていない。ホルダー支持部ボディー1420,1420Aの最上端面が上端結合部1432,1432Aの最上端面よりも高い場合に、上端結合部1432,1432Aとホルダー結合部1220とが結合する時に実質的に内容物ホルダー1200がホルダー支持部ボディー1420,1420Aの外面の第2ねじ1424に沿って一部回転しながら結合するので、結合をするという動作が触感で使用者に伝達され得る効果がある。
【0075】
上端結合部1432は、下方及び上方への移動範囲が制限される。これは、他の実施例においても同一に適用されてよい。これに対する例示は、ホルダー支持部の様々な変形例の一つである図16より明確に把握できる。上端結合部1432Aの最上部は、ホルダー支持部ボディー1420Aの最上端面の外側に突出しない。これは、突部1422Aに止められるからある。
【0076】
一方、使用者が内容物1100に圧力を加える場合に、内容物1100が弾性支持部1440によって移動するので、内容物1100の形態が大きく破損しない。
【0077】
ホルダー移動部1430は上端結合部1432の下部から延長されて弾性支持部1440の内部に配置される下端支持部1434をさらに含む。ホルダー移動部1430は、全体的な垂直断面がT形状である。上端結合部1432は円柱形態であり、垂直断面が広く、下端支持部1434は、2枚の板が互いに直交して結合した形態であり、下部には矢尻形態のような止め金(図面番号不記載)が備えられている。前記止め金は、突部1422にかかって移動が制限される。本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000を示している図1及び図2を参照すると、下端支持部1434は2個の板が互いに直交した形態であり、下部には止め金が備えられている。
【0078】
図15及び図16は、下端支持部1434Aが円柱形態である場合を例示として示している。図15及び図16には、上端結合部1432Aの溝に磁石1433が上面からはめ込まれて結合する方式を例示として示している。図1及び図2は、磁石1433が側面からはめ込まれる方式を例示として示している。
【0079】
昇降部材1300は、内容物ホルダー1200が昇降部材1300の下部から抜け出ないように支持できるストッパ1320を含んでよい。本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000において、ストッパ1320、第1移動結合部1330、第4移動結合部1340は、同一の物である。
【0080】
ボディー1500、昇降部材1300、内容物ホルダー1200は、それぞれの断面が円形であり、内容物ホルダー1200及びホルダー支持部1400は、昇降部材1300の内部に挿入可能な大きさであり、昇降部材1300は、ボディー1500の内部に挿入可能な大きさである。
【0081】
昇降部材1300は、全体的に円柱形態の昇降部材ボディー1310、昇降部材ボディー1310から昇降部材ボディー1310の内部方向に1個以上が突出して昇降部材1300をホルダー支持部1400に支持する第1移動結合部1330を含んでよい。
【0082】
ここで、支持するということは、昇降をしながら特定の位置に固定されることを意味する。
【0083】
昇降部材1300は、ボディー1500又はホルダー支持部1400の回転によって昇降可能である。ボディー1500とホルダー支持部1400とが個別に分離されずに一体に連結されているものであるので、昇降部材ボディー1310を握ってボディー1500を回転させると昇降部材1300は昇降する。
【0084】
昇降部材1300の他の説明として、ホルダー支持部1400の外面に備えられた、具体的にはホルダー支持部ボディー1420の外面に備えられた第2ねじ1424に対して昇降部材1300の内面から突出し、第2ねじ1424に沿って移動できる第4移動結合部1340を含んでよい。
【0085】
本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000において、ストッパ1320、第1移動結合部1330、第4移動結合部1340は、同一の物である。
【0086】
ボディー1500の上端には、別に結合するリング形態の結合部1510が付加されてよい。結合部1510は別個の部品として製造されてもよく、ボディー1500と一体に製造されてもよい。
【0087】
上端結合部1432と内容物ホルダー1200とが着脱自在に結合する方式は磁力であり、上端結合部1432に磁石1433が付加されている。
【0088】
本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000に対する内容物ホルダー1200は、図7に詳細に示されている。図7の最左側は、内容物ホルダー1200が結合している斜視図であり、その右側の3つの模式図は、上から下の順に、上部図、側面図、下部図である。最左側は分解斜視図である。
【0089】
内容物ホルダー1200は、昇降部材1300の上部から挿入され、内容物ホルダー1200と昇降部材1300との相互結合時に、内容物ホルダー1200がストッパ1320によって昇降部材1300の下部から抜け出ない。
【0090】
内容物ホルダー1200は、上面に内容物1100が搭載されるホルダー1210を含み、ホルダー1210の上面は、内容物1100に挿入される突出結合部1212が配置される。また、突出結合部1212は、内容物1100を使用することにつれて使用者の皮膚と直接に接触することがあることから、弾性材質を含む。突出結合部1212は、内容物1100に挿入されて内容物1100を固定させ、内容物1100を最後まで使い切ることができるように薄い羽の形態とする。
【0091】
内容物ホルダー1200の外周部は、昇降部材1300の内周部に沿って相対的に移動するので、内容物1100のシーリングのために外周翼1232が付加される。外周翼1232は内容物ホルダー1200、具体的にはホルダー結合リング1230の外周部に沿って薄くて弾性のある帯の形態、詳細には、上方外側に向けて傾斜した帯の形態である。外周翼1232は、また、Oリングのような別の附属で取り替えられてよい。
【0092】
内容物ホルダー1200は、ホルダー1210の下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部1220、ホルダー結合部1220をホルダー1210と結合させるホルダー結合リング1230をさらに含む。外周翼1232はホルダー結合リング1230に付加されているものである。
【0093】
図7で、外周翼1232はホルダー結合リング1230に結合しているが、ホルダー1210に結合していてもよく、両方に付加されてもよい。
【0094】
図8図14は、本願発明に係るホルダー及び突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。図8図14で、上側左図は、内容物ホルダーを上方から視た模式図である。上側右図は、内容物ホルダーをそれぞれ視る視点であり、中央の7個の図はそれぞれ、視る視点による模式図及び斜視図であり、下図は、内容物ホルダーを下方から視た模式図である。
【0095】
図8図11は、内容物1100と結合する突出結合部1212A,1212B,1212C,1212Dの様々な変形例を示す図である。突出結合部1212A,1212B,1212C,1212Dは、2個~4個で示しており、それぞれの大きさと屈曲の程度を変形したものである。
【0096】
図12及び図13は、別の突出結合部無しで内容物1100が内容物ホルダーに直接搭載される形態であり、円柱状の内部固定体1216A,1216Bの周辺に備えられた溝及び/又は内部固定体1216Bの下端部の空間に内容物が搭載されて固定される方式である。
【0097】
図14は、別の突出結合部無しで内容物1100が内容物ホルダーに直接搭載される形態であり、突出した内部突出部1217によって内容物が固定される方式である。
【0098】
内容物ホルダー1200及び昇降部材1300の少なくとも一部を内部に収容できる、上部が閉鎖された管形態であり、内面下部にボディー1500と結合し得る第1結合手段1710が備えられるか、内面上部に昇降部材1300と結合し得る第2結合手段1720が備えられるか、又は第1結合手段1710及び第2結合手段1720が備えられている、第1蓋1700A,1700B,1700Cが付加されてよい。第1蓋1700Cは、ボディー1500の少なくとも一部も内部に収容できるように下方にさらに延長されたものである。
【0099】
第1蓋1700Aの下部内周部は、ボディー1500の外周部よりも大きい。第1結合手段1710及び第2結合手段1720が結合する方式は、はめ込み、磁力のうち一つ以上であってよい。第1蓋1700Bと昇降部材1300とが結合して内容物1100を外部と遮断し、第2結合手段1720の下部内周部はボディー1500の外周部よりも小さい。図31の第2結合手段3720も第2結合手段1720と同じ構成である。
【0100】
図4及び図5は、本願発明に係る第2蓋に対する模式図である。図4は、第2蓋1700Dに関するものであり、図5は、第2蓋1700Eに関するものである。図4及び図5にはプラグ1600に円形の取っ手が付加されたスティック型容器を例示として示している。図1図2図3図6で、プラグ1600はスティック型容器1000において円形の取っ手などを付加する用途に使われているだけで、ホルダー支持部1400の機能には関与しない。
【0101】
内容物ホルダー1200及び昇降部材1300の少なくとも一部を内部に収容できる、一端部が閉鎖された管形態であり、前記管の内部の長手方向に沿って備えられた複数の突出部1730を含む第2蓋1700D,1700Eが付加されてよい。
【0102】
第2蓋1700D,1700Eにおいて、閉鎖された管の内径は、開放された入口の方が最も小さく、閉鎖された一端部の方が最も大きい。他の例として、第2蓋の断面が一定であってもよい。
【0103】
図4で、(a)は、全体スティック型容器において第2蓋1700Dの部分のみを分解斜視図の形態で示している。(b)及び(c)は、第2蓋1700Dを透視図の形態で示しており、全体容器の結合前と結合後の状態である。(d)、(e)、(f)は、第2蓋1700Dが結合した場合を示しており、それぞれ、内容物を使用した程度に応じて第2蓋1700Dにさらに深く挿入されていることが分かる。
【0104】
図5で、(a)は、全体スティック型容器において第2蓋1700Eの部分のみを分解斜視図の形態で示している。(b)は、全体スティック型容器の結合前の斜視図であり、(c)、(e)は、結合後の断面図である。それぞれ、内容物を使用した程度に応じて第2蓋1700Eにさらに深く挿入されていることが分かる。(d)、(f)は、第2蓋1700Eの部分のみに対する水平断面図である。
【0105】
図4及び図5の第2蓋1700D,1700Eはいずれも、閉鎖された管の形態であり、内径は、開放された入口の方(図面で上部)が最も小さく、閉鎖された一端部(図面で下部)の方が最も大きい。この場合、スティック型容器を結合させると、入口の方は強く結合するが、結合していくにつれて、内径が大きくなっているため遊びが生じることがある。
【0106】
このような問題を解決するために、突出部1730を第2蓋1700D,1700Eの内部に付加した。図4を参照すると、突出部1730は、垂直に配置された柱1732と水平環1734を含む。柱1732は、第2蓋1700Dの内部面に密着して固定される。図4には水平環1734が4個配置されているとしている。水平環1734は、薄いドーナッツ形態であり、内径は一定である。すなわち、図4の上部から下部に行くほど水平環1734の外径はより大きくなるが、内径は一定である。これにより、スティック型容器を第2蓋1700Dと結合させるとき、どの位置でも一定の固定力を維持でき、且つ蓋との結合も容易であるとの長所がある。なお、図4に示すように、垂直に立てて保管する場合に、第2蓋1700Dの一端部がより広いため安定して保管することができる。
【0107】
図5を参照すると、突出部1730は、垂直に配置された柱1732のみで構成される。柱1732は、第2蓋1700Eの内部面に密着して固定される。この場合、各柱の厚さは、図5を基準に上部から下部に行くほど厚くなり、これにより、柱1732によって形成された内径を一定に維持する。これは、図4で説明したように、スティック型容器を第2蓋1700Eと結合させるとき、どの位置でも一定の固定力を維持でき、且つ蓋との結合も容易であるとの長所がある。図5の(d)、(f)を参照すると、上部に対する水平断面図(f)は、それぞれの柱が互いに切開されている状態であるが、下部に対する水平断面図(d)において外面のみが一部のみ切開されており、よって、突出部1730を第2蓋1700Eに挿入する場合に、第2蓋1700Eの内部で完全に広がった状態になり得るようにする。
【0108】
突出部1730は、密着及び固定のために金属材質ではなく熱可塑性樹脂を使用することが好ましい。具体的には、PE、PPを使用することができ、熱可塑性樹脂の他に、ゴムを含む弾性素材も使用することができる。第1蓋1700A,1700B,1700C、第2蓋1700D,1700Eの最外郭は、強度があり且つ軽量である金属が好ましい。強度のある樹脂(ABS、PET、PC)も可能である。
【0109】
図3は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例に対する結合例示を示す断面図である。図3は、3個の第1蓋1700A,1700B,1700Cを併せて示している。一方、図3では、簡略な説明のために弾性支持部1440は省略した。
【0110】
図3で、蓋1700Aは、(a)、(b)、(c)、(d)に示す。最初の(a)状態で蓋1700Aを開けて(b)昇降部材1300を下降させると(c)内容物1100が露出される。使用するほど内容物1100が減り、これに伴って昇降部材1300も下降する。(d)は、内容物1100を使用した後、昇降部材1300を内容物1100よりも高く上昇させた後に蓋1700Aを覆った状態である。(d)において、蓋1700Bを使用する場合に、(e)のように全体的な容器の長さが短くなることが容易に視認でき、よって、内容物1100の交替時期が容易に把握できる。内容物1100をほぼ使い切った場合である(f)において、突出結合部1212が羽状の弾性材質であるので、筆などを別に用いずにも最後まで使い切ることができる。(g)のように内容物1100を使い切った後に、昇降部材1300が回転によって最後まで上昇すると、その上昇する力とストッパ1320によって内容物ホルダー1200が、上端結合部1432、特に磁石1433から自然に取り外される。リフィルをする時に、内容物1100は昇降部材1300内にあるので、使用者の手に触れることが全くない。リフィルは、上記と反対順序であり、内容物1100の入っている昇降部材1300をホルダー支持部1400に結合させることで、内容物ホルダー1200が上端結合部1432に自然に結合する。
【0111】
一方、ボディー1500の下端には、別個の支持台と着脱自在に結合可能な固定手段(図示せず)が備えられてよい。これは、プラグ1600を通じて結合可能である。
【0112】
図6は、本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000による緩衝作用を示す断面図である。
【0113】
(a)は、内容物1100に何ら力も加えられていない状態である。(b)のように外部の力Fが加えられると、弾性支持部1440によって内容物1100が下方に押される。昇降部材1300、特に昇降部材ボディー1310は、第2ねじ1424と第4移動結合部1340によって支持されるので、昇降部材ボディー1310は外部の力Fにも位置が変動しない。ホルダー支持部1400の突部1422と下端支持部1434の止め金(図面番号不記載)により、弾性支持部1440が押す力があるが、上端結合部1432は一定位置以上を外れない。
【0114】
使用者が内容物1100を皮膚に塗る際に、弱い圧力をかけると内容物1100が固定された状態を維持するが、内容物1100を強く皮膚に密着させると、内容物1100が弾性力を持って押されるので、使用者はなめらかな感じを維持しながら内容物1100を皮膚に塗ることができる。また、強い圧力によって内容物1100が破損することも防止することができる。
【0115】
図15は、ホルダー移動部1430Aであり、磁石1433が上端結合部1432Aに上方からはめ込まれて結合する方式を示す。図1及び図2は、磁石1433が上端結合部1432に側方から結合する方式を示している。
【0116】
図16図28は、本願発明に係るホルダー支持部の様々な変形例に対する模式図である。
【0117】
図16は、下端支持部1434Aが円柱形態である場合を例示として示す。また、図16には、上端結合部の溝に磁石が上方からはめ込まれて結合する方式を例示として示している。
【0118】
図17及び図18のホルダー支持部1400Bは、磁石1433が側方からはめ込まれ、弾性支持部1440Bがプラグ1600Bによって支持される。
【0119】
図19図20図23図24図25図26図27図28のホルダー支持部1400C,1400E,1400F,1400Gは、弾性支持部1440C,1440E,1440F,1440Gがプラグ1600Cの内部に配置されるか、プラグ1600E,1600F,1600Gによって支持される。下端支持部1434Cは、プラグ1600Cによって移動が制限されてよい。ホルダー支持部1400E,1400Gは、別個の下端支持部がない形態である。
【0120】
図21及び図22のホルダー支持部1400Dは、弾性支持部1440Dがプラグ1600Dによって支持され、下端支持部1434Dは、プラグ1600Dによって移動が制限されてよい。
【0121】
図29は、本願発明に係るスティック型容器の第2実施例2000に対する分解断面図である。第1実施例1000と相違する部分に対してのみ説明を行う。第2実施例2000は、ボディー2500とホルダー支持部ボディー2420との分離が可能である。ホルダー支持部ボディー2420の内部中間には突部があり、ボディー2500とはめ込み結合が可能である。なお、ボディー2500の中央には突出部(図面番号不記載)が備えられ、ホルダー支持部ボディー2420にはめ込み結合する。さらに、ボディーの下部外面は、金属材質の下部ケース2800が付加されてよい。
【0122】
図30は、本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対する分解斜視図であり、図31は、本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対する分解断面図であり、図32は、本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対するホルダーと昇降部材に対する模式図である。
【0123】
内容物3100が搭載される内容物ホルダー3200、ボディー3500、昇降しながら内容物3200の露出を調節する昇降部材3300、下部がボディー3500の内部に配置され、上部が内容物ホルダー3200と着脱自在に結合して内容物ホルダー3200を支持するホルダー支持部3400を含むスティック型容器3000において、昇降部材3300は、内容物ホルダー3200が昇降部材3300の下部から抜け出ないように支持し得るストッパ3320を含むスティック型容器を提供する。
【0124】
ボディー3500、昇降部材3300、内容物ホルダー3200は、断面が円形であり、内容物ホルダー3200及びホルダー支持部3400は、昇降部材3300の内部に挿入される。昇降部材3300はボディー3500の内部に挿入される。
【0125】
本願発明に係るスティック型容器の第3実施例3000は、下からボディー3500、ボディー3500の内面に備えられた第1ねじ3524、ボディー3500の内部に配置され、上部が内容物ホルダー3200と着脱自在に結合して内容物ホルダー3200を支持するホルダー支持部3400が備えられている。ホルダー支持部3400の上部には磁石3433が結合している。
【0126】
ボディー3500の上面には、4個の結合溝3512が備えられた結合リング3510が結合する。内容物3100が搭載される内容物ホルダー3200は、その下面に、磁性を帯びたホルダー結合部3220が結合しており、その状態で昇降部材3300の上方から内部に配置される。内部に内容物ホルダー3200が配置された状態で昇降部材3300は、第3移動結合部3350が結合溝3512を通過して第1ねじ3524に結合する。この時、ホルダー3210の下面に結合している磁性を帯びたホルダー結合部3220とホルダー支持部3400の上面に結合している磁石3433とが結合して内容物ホルダー3200がホルダー支持部3400に固定される。
【0127】
昇降部材3300の下面内部に一部が突出したストッパ3320は、上部に挿入されている内容物ホルダー3200が昇降部材3300の下部から抜け出ることを防ぐだけでなく、以後のリフィル時に、昇降部材3300がボディー3500の外部に排出される場合に内容物ホルダー3200を共に排出可能にする。
【0128】
第1蓋3700をすることで内部が外部から遮断され、第1蓋3700を取り外した後に昇降部材3300をボディー3500に対して相対的に回転させると、昇降部材3300がスティック型容器3000の長手方向に下降しながら内容物3100を外部に露出させる。昇降部材3300が下降することは、ボディー3500の内部に入ることである。
【0129】
昇降部材3300は、全体的に円柱形態の昇降部材ボディー3310、昇降部材ボディー3310から昇降部材ボディー3310の外側方向に1個以上が突出して昇降部材3310をボディー3500に支持させる第3移動結合部3350を含む。
【0130】
図30図35で昇降部材とボディーとが結合する方式は、第1ねじ3524と第3移動結合部3350,4350,5350を例示として示している。
【0131】
昇降部材3300は、ボディー3500の回転によって昇降可能である。
【0132】
本願発明の明細書において、昇降部材が昇降することは、スティック型容器の長手方向に移動することを意味する。また、前記昇降することは、昇降部材がボディーに対する相対的回転運動をしながら昇降すること、又はボディーに対する相対的回転運動をしないながら昇降することのいずれをも含む。
【0133】
第1ねじ3524と第3移動結合部3350の位置は相対的であるので、対応する構成を互いに替えて配置することも可能である。すなわち、昇降部材3300に備えられた第3移動結合部3350がボディー3500に備えられた場合に、第1ねじ3524は昇降部材3300に備えられてよい。
【0134】
昇降部材3300とボディー3500又はホルダー支持部3400が固定及び昇降する方式は、ねじの他、溝及びスライド、弾性突出、Oリングなどの様々な方式にも変形が可能であり、これらを2個以上組み合わせて提供することも可能である。
【0135】
第3移動結合部3350は、昇降部材3300の下端外部に1個以上が備えられてよい。図30図33は、対称に4個が示されており、ねじ山の加工などを考慮すると、4個を超えることは好ましくない。
【0136】
円形のリング形状であり、上端部に第3移動結合部3350が通過し得る結合溝3512が備えられ、ボディー3500の上端と結合する結合リング3510が付加されてよい。結合溝3512と第1ねじ3524の始点はずれるように配置されてよい。第3移動結合部3350が結合溝3512を通じてはめ込まれた後、ボディー3500の内面に備えられた第1ねじ3524と結合するためには一部が回転しなければならない。これは、第1ねじ3524の上端部の最後まで移動した第3移動結合部3350が直ちに結合溝3512を通じて相互分離されることを防止することができる。
【0137】
第3移動結合部3350は、外側から内側に向けて次第に拡幅される形態であってよい。これは、結合溝3512を通過しやすくし、第1ねじ3524との結合力を十分にすることができる。
【0138】
下記に説明する磁石3433又は第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bが付加され、これら磁石の結合力が十分である場合に、第3移動結合部3350が第1ねじ3524から直ちに分離されず、この場合は、結合溝3512と第1ねじ3524の始点をずれるように配置しなくてよい。
【0139】
一方、第3移動結合部3350の数に合わせてねじが備えられてよい。第3移動結合部3350が1個である場合に、1個のねじ山を有する第1ねじ3524がボディー3500に備えられ、第3移動結合部3350が2個である場合に、2個のねじ山(2個のスレッド(thread))を有する第1ねじ3524がボディー3500に備えられてよい。第3移動結合部3350が複数個である場合に、結合溝3512も同一の複数個が備えられる必要がある。
【0140】
他の例示として、第3移動結合部がスティック用容器の長手方向に沿って同一の位置又は同一の位相に少なくとも2個以上配置される場合(図示せず)に、第3移動結合部の相互間隔は、ねじの1回転の移動距離であるピッチの倍数だけ離隔して配置されてよい。この場合には、第3移動結合部の数にしたがってねじ山の数及び結合溝の数が増加する必要がない。
【0141】
ホルダー支持部3400は、中央部が空いている中空部3410が備えられ、全体的に円筒形態であり、ボディー3500と結合するホルダー支持部ボディー3420、中空部3410に配置され、上部には内容物ホルダー3200と着脱自在に結合可能な上端結合部3432を含んでよい。
【0142】
ホルダー支持部3400の上面と内容物ホルダー3200の下面とが着脱自在に結合する方式は、磁力、ベルクロ(登録商標)、はめ込み、粘着を含むグループから選ばれる少なくとも一つであってよい。前記結合する方式は、磁力が好ましい。ホルダー支持部3400の上面と内容物ホルダー3200の下面の両方に磁石3220,3433が配置されるか、ホルダー支持部3400の上面又は内容物ホルダー3200の下面のいずれか一方にのみ磁石が配置され、他方は、磁石と結合可能な金属が配置されてよい。ホルダー支持部3400に磁石が配置され、内容物ホルダー3200には金属が配置される場合に、リフィルの費用を節減することができる。
【0143】
図30図31図32にホルダー支持部3400の上面と内容物ホルダー3400の下面の両方に磁石3220,3433が配置されているものを例示として示した。
【0144】
図35は、本願発明に係るスティック型容器の内容物ホルダー3200とホルダー支持部3400との結合に対する変形例を示す分解断面図である。
【0145】
ホルダー支持部3400の上面及び内容物ホルダー3200の下面にそれぞれ第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bが付着され、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bは特定の角度でのみ互いに結合してよい。図35で、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bは相互傾斜するか、相互凹凸によって結合し得る形態を示しているが、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bが平面である場合にも、N極、S極の極性によって回転して特定の角度でのみ結合可能にしてよく、よって、これに対する変形は図面によって限定されない。
【0146】
内容物ホルダー3200を含む昇降部材3300が第3移動結合部3350によってボディー3500と結合する時に、昇降部材3300の第3移動結合部3350が特定の位置に配置された結合溝3512を通過しなければならない。特定の位置が、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bが互いに結合し得る位置でない場合に、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bの相互結合力によって、内容物ホルダー3200とホルダー支持部3400は強制に回転及び結合をする。このように結合したホルダー支持部3400と内容物ホルダー3200は、昇降部材3300が回転しながら昇降しても回転運動をしない。この場合、内容物ホルダー3200と昇降部材3300が互いに相対的な回転運動をしないように備えられた相互固定部3214,4214,5214,3214A,3214B,3214C,3214Dが導入されないことが好ましい。
【0147】
仮に、相互固定部3214,4214,5214,3214A,3214B,3214C,3214Dが導入される場合には、第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bはむしろ方向性がないため結合が可能な無指向性磁石であるか、第1磁石3220A,3220B又は第2磁石3433A,3433Bのみ磁力を有し、それに対応する側は単純な金属板であることが好ましい。図面の実施例において、このような場合を磁石3433で示した。
【0148】
相互固定部3214,4214,5214,3214A,3214B,3214C,3214Dが導入される場合に、昇降部材3330と内容物ホルダー3200は、ホルダー支持部3400又はボディー3500と相対的な回転運動が同時に必要であり、このとき、第1磁石と第2磁石との結合は回転可能でなければならない。
【0149】
図35では、昇降部材ボディー3300を他の図面と区別するために意図的に相互固定部が省略された形態を示している。これは、図30図31図32の昇降部材ボディー3310とは実質的に異なる形態である。
【0150】
図32は、本願発明に係るスティック型容器の第3実施例に対するホルダーと昇降部材に対する模式図であり、図33は、本願発明に係るスティック型容器の第4実施例及び第5実施例に対する内容物ホルダー及び昇降部材と、それらの分解斜視図である。
【0151】
図32及び図33は、また、突出結合部及び相互固定部に対する例示を示している。
【0152】
内容物ホルダー、具体的には、ホルダー3210,4210,5210と昇降部材3300,4300,5300は、相互結合時に相対的な回転運動はせず、スティック型容器の長手方向の移動のみ可能なように断面の一部を変形した相互固定部3214,4214,5214が付加されてよい。
【0153】
相互固定部3214,4214,5214は、ホルダー3210,4210,5210と昇降部材3300,4300,5300はめ込まれた時に相対的に回転しないように断面の形状を円形以外にする。それぞれの断面を、回転不可な形態である多角形にするか、円形である断面の一部を直線に変形するか、又はスライド及び溝の形式で製造することができ、これは様々な変形が可能である。
【0154】
図32は、円形の断面の一部を直線に変形したものである。図32で、左側は、ホルダー3210と昇降部材3300との結合例示であり、右側は、ホルダー3210の上面図、側面図、下面図である。
【0155】
図33の右側は、スライド及び溝の形式で製造したものである。図33の左側は、スライド及び溝の形式と、変形された断面が複合されたものであり、スライド及び溝のための別個の中間ホルダー4305を付加している。中間ホルダー4305には溝が備えられており、中間ホルダー4305の外部が円形である断面の一部を直線に変形したものであるが、これらは互いに替えて適用することも可能である。
【0156】
図33の右側の構成は、相互固定部5214が、図31図35で記載されたストッパ3320の役割も兼ねることができる。図33の右側の相互固定部5214は、ホルダー5210と昇降部材5300が相互結合する際に相対的な回転運動はしなく、スティック型容器の長手方向の移動のみ可能にするだけでなく、リフィルなどのために昇降部材5300をボディーから分離して外部に引き抜く時に、内部の内容物ホルダー5200も同時に除去されるので、図31図35で記載されたストッパ3320の役割も同時に果たすものである。ただし、この場合、初期に内容物ホルダー5200を昇降部材5300の内部に強制に結合させなければならない。このとき、ホルダー5210は、昇降部材5300の上部又は下部から挿入されてよい。
【0157】
図32及び図33のように、内容物ホルダーと昇降部材が相対的な回転運動はせず、スティック型容器の長手方向の移動のみ可能にする場合に、昇降部材が昇降しても内容物ホルダーとの接触又は摩擦は上下運動によるものしか作用しないため、内容物の変形を最小化できる。
【0158】
図31を参照すると、リフィルのためには、内部に内容物ホルダー3200が含まれた状態の昇降部材3300が使用される。内容物ホルダー3200の内容物3100を使用していくにつれて昇降部材3300が相対的に下降し、継続して内容物3100を外部に露出させることができる。内容物3100を使い切った後、リフィルのためには昇降部材3300を最上側に上昇させる。この場合、昇降部材3300の第3移動結合部3350とボディー3500の内面に備えられた第1ねじ3524との結合が解除される。昇降部材3300を上にさらに上げてボディー3500と分離すれば、ストッパ3320によって内容物ホルダー3200も共に分離される。前記リフィルの過程は、図3の構成と同一である。
【0159】
結合リング3510がある場合に、昇降部材3300の第3移動結合部3350とボディー3500の内面に備えられた第1ねじ3524との結合が解除された状態で昇降部材3300を一部回転させて結合溝3512を通じて昇降部材3300をボディー3500から分離し、この時、ストッパ3320によって内容物ホルダー3200も共に分離される。
【0160】
リフィルのためには、内部に新しい内容物ホルダー3200が含まれた状態の昇降部材3300の第3移動結合部3350を、ボディー3500の第1ねじ3524と結合させる。結合リング3510がない場合には、内容物ホルダー3200の下面とホルダー支持部3400の上面とが磁力3220,3433によって自動で結合する。内容物ホルダー3200が昇降部材3300の最下面に位置しなくても、磁力3220,3433によって内容物ホルダー3200の下面とホルダー支持部3400の上面とが結合可能であり、昇降部材3300を一部回転させて下降する場合に、内容物ホルダー3200の下面とホルダー支持部3400の上面とがより近づき、容易に結合可能である。
【0161】
結合リング3510が備えられた状態では、昇降部材3300の第3移動結合部3350を結合溝3512に通過させ、一部回転させてボディー3500の第1ねじ3524と結合させる。以降の過程は、結合リング3510がない状態と同一である。
【0162】
結合リング3510があり、相互固定部3214がない場合に、ホルダー支持部3400の上面と内容物ホルダー3200の下面にそれぞれ、特定の角度でのみ強く結合可能な第1磁石3220A,3220B及び第2磁石3433A,3433Bをそれぞれ配置することにより、内容物ホルダー3200の位置を磁力によって容易に固定することができる。この場合、方向性のない磁石3433も使用が可能である。
【0163】
結合リング3510があり、相互固定部3214がある場合に、ホルダー支持部3400の上面と内容物ホルダー3200の下面を、方向性のない磁石3433によって結合させ、第3移動結合部3350を回転させて第1ねじ3524の始点と結合させることにより、昇降部材3300が抜けやすくなることを防止できる。
【0164】
このように、本願発明に係るストッパ3320は、従来のスティック型容器とは違い、使用者の手に付くことなく内容物をリフィルできるようにする。既に使用した内容物を分離する場合に、昇降部材3300のみを分離することによって内容物ホルダー3200が共に分離される便利さがある。使用者は内容物ホルダー3200のみを使ってリフィルを行うので、内容物3100には接触する必要がない。
【0165】
内容物ホルダー3200を内部に含む昇降部材3300は、上部及び/又は下部を密封した状態でリフィル製品として別個に販売されてよい。本願発明に係るスティック型容器3000はリフィルが非常に簡便であり、よって、使用者は一つのボディー3500を用いて、必要によって、異なる内容物を有する昇降部材を容易に取り替えて使用できるという長所もある。
【0166】
上記のリフィルを適用する過程は、全図面の他の実施例にも同一/類似に適用される。
【0167】
内容物ホルダー3200は、上面に内容物3100が搭載されるホルダー3210を含み、ホルダー3210の上面は、内容物に挿入される突出結合部3212が配置される。
【0168】
ホルダー3210の下面には、ホルダー支持部3400の磁石と結合可能な手段が付加されてよい。
【0169】
図32及び図34は、本願発明に係るスティック型容器の突出結合部の様々な変形例に対する模式図である。
【0170】
本願発明に係るホルダー1210,3210,4210,5210は、従来のスティック型容器とは違い、上面に内容物を収容できる別個の隔壁が不要である他、前記隔壁の内部に配置されるリブも不要である。本願発明に係るホルダー1210,3210,4210,5210は、上面に内容物に挿入されて内容物を固定できる突出結合部1212,3212,3212A,3212B,3212C,3212Dが備えられている。突出結合部1212,3212,3212A,3212B,3212C,3212Dの好ましい形態は、上部から下部に行くほど断面積が減る形状が好ましいか、内容物に挿入されて内容物を固定できる形態であれば限定されず、様々な変形が可能である。
【0171】
本願発明において突出結合部のみを用いて内容物を支持できる場合としてより好ましい例は、内容物が半固形又は固形の材質であるか、昇降部材によって内容物の支持が可能であり、内容物と昇降部材との摩擦力が低くて滑りやすいか、内容物の断面が十分に広いため、スティック型の形態であってもその形態が保持され得る場合である。本願発明は、半固形状態の油分化粧物に対して本願発明に係るスティック型容器を使用する場合に、内容物の形態を保持し続けるとともに、内容物を最後まで使い切ることができるということを剤形的に確認した。
【0172】
一方、突出結合部1212,3212,3212A,3212B,3212C,3212Dは、内容物を使用しながら使用者の皮膚と直接接触し得ることから、弾性材質を使用し、人体に無害なシリコンを含む弾性体が好ましい。
【0173】
ホルダー1210,3210は、一部の断面が円形でない断面を有するか、突出した形態の相互固定部3214,3214A,3214B,3214C,3214Dを含んでおり、相互固定部3214,3214A,3214B,3214C,3214Dは、図34の場合とも結合した構成が可能である。
【0174】
一方、ボディーの下端には、別個の支持台と着脱自在に結合可能な固定手段(図示せず)が備えられてよい。
【符号の説明】
【0175】
1000,2000,3000 本願発明に係るスティック型容器
1100,3100,4100,5100 内容物
1200,3200,4200,5200 内容物ホルダー
1210,3210,4210,5210 ホルダー
3214,4214,5214,3214A,3214B,3214C,3214D 相互固定部
1212,1212A,1212B,1212C,1212D,3212,3212A,3212B,3212C,3212D 突出結合部
1216A,1216B 内部固定体
1217 内部突出部
1220 ホルダー結合部
3220 ホルダー結合部(磁石)
3220A,3220B 第1磁石
1230 ホルダー結合リング
1232 外周翼
4305 中間ホルダー
1300,3300,4300,5300 昇降部材
1310,3310,4310,5310 昇降部材ボディー
1320,3320 ストッパ
1330 第1移動結合部
1340 第4移動結合部
3350,4350,5350 第3移動結合部
1400,1400A,1400B,1400C,1400D,1400E,1400F,1400G,3400 ホルダー支持部
1410,3410 中空部
1420,1420A,2420,3420 ホルダー支持部ボディー
1422,1422A 突部
1424 第2ねじ
1425 バッフル
3524 第1ねじ
1430,1430A ホルダー移動部
1432,1432A,3432 上端結合部
1433,3433 磁石
3433A,3433B 第2磁石
1434,1434A,1434B,1434C,1434D,1434F 下端支持部
1440,1440A,1440B,1440C,1440D,1440E,1440F,1440G 弾性支持部
1500,1500B,1500C,1500D,1500E,1500F,1500G,2500,3500 ボディー
1510 結合部
3510 結合リング
3512 結合溝
1600,1600B,1600C,1600D,1600E,1600F,1600G プラグ
1700A,1700B,1700C,3700 第1蓋
1700D,1700E 第2蓋
1710 第1結合手段
1720,3720 第2結合手段
1730 突出部
1732 柱
1734 水平環
2800 下部ケース
F 力
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
【手続補正書】
【提出日】2024-05-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が搭載される内容物ホルダー;
ボディー;
昇降しながら前記内容物の露出を調節する昇降部材;
前記ボディーの内部に配置され、前記内容物ホルダーと着脱自在に結合して前記内容物ホルダーを支持するホルダー支持部;
を含むスティック型容器であって、
前記ホルダー支持部は、中央部が空いている中空部が備えられ、全体的に円筒又は多角筒の形態であり、前記ボディーと結合するホルダー支持部ボディー;
前記中空部に配置され、上部には前記内容物ホルダーと着脱自在に結合可能な上端結合部を含むホルダー移動部;
前記中空部に配置され、前記上端結合部の下部に位置し、前記上端結合部を支持しながらも前記上端結合部に加えられる圧力によって弾性変形される弾性支持部;
を含むスティック型容器。
【請求項2】
前記弾性支持部は、前記中空部の下端に結合するプラグ、前記ホルダー支持部ボディーから前記中空部に突出した突部、前記ボディーの下部から上方に突出した突出部のうち少なくとも一つによって支持される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項3】
前記上端結合部は、下方及び上方への移動範囲が制限される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項4】
前記上端結合部の最上部は前記ホルダー支持部ボディーの最上端面の外部に突出しない、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項5】
前記ホルダー移動部は、前記上端結合部の下部から延長されて前記弾性支持部の内部に配置される下端支持部をさらに含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項6】
前記ホルダー移動部は、全体的な垂直断面がT形状である、請求項5に記載のスティック型容器。
【請求項7】
前記昇降部材は、前記内容物ホルダーが前記昇降部材の下部から抜け出ないように支持するストッパ;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項8】
前記ボディー、前記昇降部材、前記内容物ホルダーは、それぞれの断面が円形又は多角形であり、
前記内容物ホルダー及び前記ホルダー支持部は、前記昇降部材の内部に挿入可能な大きさであり、
前記昇降部材は、前記ボディーの内部に挿入可能な大きさである、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項9】
前記昇降部材は、
全体的に円柱又は角柱の形態の昇降部材ボディー;
前記昇降部材ボディーから前記昇降部材ボディーの外部又は内部の方向に1個以上が突出するか、前記昇降部材ボディーの外面又は内面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第1移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項10】
前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面から突出するか、前記ボディーの内面又は前記ホルダー支持部の外面に結合して前記昇降部材を前記ボディー又は前記ホルダー支持部に支持する第2移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項11】
前記昇降部材は、前記ボディー又は前記ホルダー支持部の回転によって昇降する、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項12】
前記ボディーの内面に備えられた第1ねじ;
前記昇降部材の外面から突出して前記第1ねじに沿って移動可能な第3移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項13】
前記ホルダー支持部ボディーの外面に備えられた第2ねじ;
前記昇降部材の内面から突出して前記第2ねじに沿って移動可能な第4移動結合部;
を含む、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項14】
円形又は多角形のリング形状であり、上端部に前記第3移動結合部が通過可能な結合溝が備えられ、前記ボディーの上端と結合する結合リング;
が付加された、請求項12に記載のスティック型容器。
【請求項15】
前記結合溝と前記第1ねじの始点がずれるように配置される、請求項14に記載のスティック型容器。
【請求項16】
前記ボディーの上端には別個に結合するリング形態の結合部が付加される、請求項13に記載のスティック型容器。
【請求項17】
前記上端結合部と前記内容物ホルダーとが着脱自在に結合する方式は、磁力、ベルクロ(登録商標)、はめ込み、粘着を含むグループから選ばれる少なくとも一つである、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項18】
前記上端結合部及び前記内容物ホルダーの下面のうち少なくとも一方に磁石が付加される、請求項17に記載のスティック型容器。
【請求項19】
前記内容物ホルダーと前記昇降部材は、相互結合時に、相対的な回転運動はせず、スティック型容器の長手方向の移動のみ可能なように相互固定部が付加された、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項20】
前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーと前記昇降部材とが相互結合時に、前記内容物ホルダーが前記ストッパによって前記昇降部材の下部から抜け出ない、請求項7に記載のスティック型容器。
【請求項21】
前記内容物ホルダーは、
上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、
前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置される、請求項1に記載のスティック型容器。
【請求項22】
前記突出結合部は、弾性のある材質を含む、請求項21に記載のスティック型容器。
【請求項23】
前記内容物ホルダーは、
前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部;
前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リング;
をさらに含む、請求項21に記載のスティック型容器。
【請求項24】
内容物が搭載される内容物ホルダー;
中空の円柱又は角柱の形態であり、内部に前記内容物及び内容物ホルダーが配置される昇降部材;
を含むリフィルカートリッジであって、
前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の上部から挿入され、前記内容物ホルダーは、前記昇降部材の下部に突出したストッパによって前記昇降部材の下部から抜け出ることがなく、
前記内容物ホルダーは、上面に前記内容物が搭載されるホルダー、側部溝に内容物がはめ込まれて搭載される内部固定体、及び内容物に食い込んで内容物を固定する内部突出部のうち少なくとも一つを含み、
前記ホルダーの上面は、前記内容物に挿入される突出結合部が配置され、
前記突出結合部は、弾性のある材質を含み、
前記内容物ホルダーは、
前記ホルダーの下部に配置される金属又は磁石材質のホルダー結合部;
前記ホルダー結合部を前記ホルダーと結合させるホルダー結合リング;
をさらに含む、リフィルカートリッジ。
【請求項25】
前記昇降部材は、
中空の円柱又は角柱の形であり、上部は開放されており、下部は一部が開放されており、
下部の底面は、円周から突出した前記ストッパが配置された、請求項24に記載のリフィルカートリッジ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
本願発明に係るスティック型容器の第1実施例1000に対する内容物ホルダー1200は、図7に詳細に示されている。図7の最左側は、内容物ホルダー1200が結合している斜視図であり、その右側の3つの模式図は、上から下の順に、上部図、側面図、下部図である。最側は分解斜視図である。
【国際調査報告】