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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】情報処理方法及び関連機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240927BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W36/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522415
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 CN2022125076
(87)【国際公開番号】W WO2023061439
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】202111192322.7
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲亮▼
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ 星宇
(72)【発明者】
【氏名】胡 南
(72)【発明者】
【氏名】李 男
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示には、情報処理方法及び関連機器が提供されており、そのうち、情報処理方法は、端末が第一操作を実行することを含み、前記第一操作は、第一基地局に第一情報を送信することと、第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される情報処理方法であって、
第一操作を実行することを含み、
前記第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一ユーザ体験品質(QoE)設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である、情報処理方法。
【請求項2】
前記第一QoE設定の状態情報、又は、第二QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第一基地局と前記第二基地局が同一であり、且つ、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、
前記第一操作は、
前記ターゲット基地局に前記第一情報を送信することと、
前記ターゲット基地局から送信される前記第二情報を受信することとを含み、
前記第二QoE設定の状態情報は、前記第一QoE設定の状態情報及び前記ターゲット基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第二基地局から送信される第二情報を受信した後、前記端末の所在するQoE設定の状態情報を、前記第二QoE設定の状態情報にする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記端末の所在するQoE設定の状態情報を、前記第二QoE設定の状態情報にする場合には、
非アクセス層NASがQoEデータの収集を停止すること、
アクセス層ASがQoEデータの送信を停止すること、
アクセス層ASがアプリケーション層の測定レポートを保存すること、及び、
前記NASが前記ASへのQoEデータの送信を停止すること、のうちのいずれか1つを含む、請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第二情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
第一基地局に適用される情報処理方法であって、
第二操作を実行することを含み、
前記第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
前記第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一機器は、前記端末、又は、第二基地局である、情報処理方法。
【請求項8】
前記第一QoE設定の状態情報、又は、前記第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第二操作は、
前記端末に前記第三情報を送信することを含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第二操作は、
前記第二基地局から送信される前記第一情報を受信することを含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記第二操作は、
前記端末に前記第三情報を送信することを更に含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一QoE設定の状態情報及び前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第一機器は、前記第二基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第二操作は、
前記端末が、切り替えを開始しており、前記第一基地局にアクセスする前に、前記第二基地局に前記第三情報を送信することを含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記第二操作を実行する前に、前記方法は、
第三操作を実行することを更に含み、
前記第三操作は、
前記第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を前記第二基地局に送信することと、
前記第二基地局から送信される第五情報であって、前記第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第三情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項15】
第二基地局に適用される情報処理方法であって、
第四操作を実行することを含み、
前記第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
前記第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は前記第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報である、情報処理方法。
【請求項16】
前記第一QoE設定の状態情報、前記第二QoE設定の状態情報、又は、前記第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記第四操作は、
前記端末に前記第二情報を送信することを含み、
前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項18】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第四操作は、
前記第一基地局に前記第一情報を送信することを含む、請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項19】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第四操作は、
前記端末が、切り替えを開始しており、前記第一基地局にアクセスする前に、前記第一基地局から送信される前記第三情報を受信することと、
前記端末に前記第三情報を送信することと、を含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項20】
前記第四操作を実行する前に、前記方法は、
第五操作を実行することを更に含み、
前記第五操作は、
前記第一基地局から送信される第四情報であって、前記第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を、受信することと、
前記第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を前記第一基地局に送信することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項21】
前記第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第二情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、
及び/又は
前記第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第三情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、
請求項15に記載の情報処理方法。
【請求項22】
情報処理装置であって、
第一操作を実行するように構成された第一送受信機を含み、
前記第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である、情報処理装置。
【請求項23】
情報処理装置であって、
第二操作を実行するように構成された第二送受信機を含み、
前記第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
前記第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一機器は、前記端末、又は、第二基地局である、情報処理装置。
【請求項24】
情報処理装置であって、
第四操作を実行するように構成された第三送受信機を含み、
前記第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
前記第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は前記第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報である、情報処理装置。
【請求項25】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶されており、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項7~14に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項15~21のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項26】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される際、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項7~14に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項15~21のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年10月13日に中国で出願された中国特許出願第202111192322.7号に基づいたもので、その優先権を主張し、その内容の全ては、ここで参照として本願に組み込まれる。
本開示の実施例は、通信の技術分野に関し、特に、情報処理方法及び関連機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの体験品質(Quality of Experience、QoE)は、ユーザが特定のサービスに対して実感の度合いを表すもので、QoEデータの収集及び報告を通じて、ネットワーク側ではユーザの実体験が把握でき、それに基づき、目的に応じてネットワークの最適化を取り組んで、ユーザー体験を向上させることが可能である。
【0003】
QoEデータは量が多く、優先度も低いため、ネットワークに混雑が生じた場合には、QoEデータの報告が端末の大きなバッファー空間やエアインターフェースのオーバーヘッドを占めることになる。また、移動性のシナリオ下では、異なる基地局間でのネットワーク負荷や無線リンク状況が異なるため、ソース基地局からターゲット基地局への切替えの場合に、QoEデータの報告の連続性が保証され得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例においては、従来技術におけるQoEデータの報告の不連続性という問題を解決した情報処理方法及び関連機器が提供されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の問題を解決するために、第一態様として、本開示の実施例において、端末に適用される情報処理方法であって、
第一操作を実行することを含み、
前記第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である、情報処理方法が提供されている。
【0006】
第二態様として、本開示の実施例において、第一基地局に適用される情報処理方法であって、
第二操作を実行することを含み、
前記第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
前記第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一機器は、前記端末、又は、第二基地局である、情報処理方法が提供されている。
【0007】
第三態様として、本開示の実施例において、第二基地局に適用される情報処理方法であって、
第四操作を実行することを含み、
前記第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
前記第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は前記第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報である、情報処理方法が提供されている。
【0008】
第四態様として、本開示の実施例において、情報処理装置であって、
第一操作を実行するように構成された第一送受信機を含み、
前記第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である、情報処理装置が提供されている。
【0009】
第五態様として、本開示の実施例において、情報処理装置であって、
第二操作を実行するように構成された第二送受信機を含み、
前記第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
前記第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一機器は、前記端末、又は、第二基地局である、情報処理装置が提供されている。
【0010】
第六態様として、本開示の実施例において、情報処理装置であって、
第四操作を実行するように構成された第三送受信機を含み、
前記第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
前記第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は前記第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報である、情報処理装置が提供されている。
【0011】
第七態様として、本開示の実施例において、電子機器であって、
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶されており、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、上述の情報処理方法のステップを実現する、電子機器が提供されている。
【0012】
第八態様として、本開示の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される際、上述の情報処理方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体が提供されている。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例においては、端末と基地局の間では、端末が情報を通じて基地局に端末の現在所在しているQoE設定状態を知らせることができ、これにより、基地局は、端末の所在しているQoE設定状態に基づいて、端末に対して実行されるべき後続の操作を決定することができるようになり、基地局は、情報を通じて、端末に、基地局の所望するQoE設定状態に所在ように指示して、QoE関連の端末の行動を制御して、よりタイムリーかつ便利に端末と基地局間でQoE関連の情報のやり取りを行えるようにすることができる。基地局間では、情報にも基づいて、端末の現在所在しているQoE設定状態、又は、基地局の所望する、端末の所在するQoE設定状態を互いに知らせ合うことができ、これも同様に、基地局間でQoE関連の情報のやり取りをよりタイムリーかつ便利にし、端末によるQoE測定の柔軟性と連続性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2】本開示の実施例に係るQoE測定のフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその1である。
図4】本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその2である。
図5】本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその3である。
図6a】本開示の実施例に係るシナリオ1における情報処理方法のインタラクション図その1である。
図6b】本開示の実施例に係るシナリオ1における情報処理方法のインタラクション図その2である。
図7a】本開示の実施例に係るシナリオ1における端末AS層と端末NAS層のインタラクション図その1である。
図7b】本開示の実施例に係るシナリオ1における端末AS層と端末NAS層のインタラクション図その2である。
図7c】本開示の実施例に係るシナリオ1における端末AS層と端末NAS層のインタラクション図その3である。
図8】本開示の実施例に係るシナリオ2における情報処理方法のインタラクション図である。
図9】本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その1である。
図10】本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その2である。
図11】本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その3である。
図12】本開示の実施例に係る電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本開示の実施例に関連する図面を参照しながら、本開示の実施例における技術的方案を明確かつ完全に説明する。明らかに、ここで説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を行うことなく得られるすべての他の実施例も、本開示の保護範囲に含まれる。
【0016】
本開示における用語「第一」、「第二」等は、類似の対象物を区別する目的で使用されるものであり、特定の順序や次序を記述するためのものではない。また、「包含」と「具備」及びそれらの任意の変形は、排他的でない包含をカバーするために使用される。例えば、一連のステップやユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、又は機器は、明確に列挙されたそれらのステップやユニットに限定されることがなく、明確に列挙されていない他のステップやユニット、あるいはこれらのプロセス、方法、製品、又は機器に固有のステップやユニットを含むことができる。また、本開示では「及び/又は」は、接続された対象物の少なくとも1つを含むことを指し、例えばA及び/又はB及び/又はCは、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとB両方、BとC両方、AとC両方、そしてA、B、Cすべてが存在する7種類の場合を示す。
【0017】
本開示の実施例において、「例示的な」又は「例えば」等の表現は、例、例証、説明を意味するために使用される。本開示の実施例において、「例示的な」又は「例えば」と表現された任何の実施例や設計方案は、他の実施例や設計方案に比べてより優れているか、あるいは利点があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的な」又は「例えば」という表現は、関連する概念を具体的に提示する目的で使用される。
【0018】
図1を参照されたい。図1は、本開示の実施例が適用可能なネットワークシステムの構造図である。
【0019】
図1に示すように、ネットワークシステムは、端末11、第一基地局12及び第二基地局13を含む。端末11が第一基地局12にアクセスした後、端末11と第一基地局12の間に通信が可能になる。端末11が第二基地局13にアクセスした後、端末11と第二基地局13の間に通信が可能になる。第一基地局12と第二基地局13の間に通信が可能である。
【0020】
端末11は、ユーザ機器(User Equipment, UE)とも呼ばれ、実際の応用において、端末は携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、個人デジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載デバイスなどであってもよい。第一基地局12及び第二基地局13はいずれも、端末のソース基地局又はターゲット基地局であってもよい。
【0021】
理解を容易にするため、以下では本開示の実施例に関連するいくつかの内容について説明する。
【0022】
QoE測定:QoE測定は、QoEデータの収集及び送信を含む。関連技術では、コアネットワーク(Core Network、CN)又はネットワーク管理ユニットがQoE設定を活性化した後、端末はQoE設定に基づいてQoEデータを収集して、ネットワーク側機器から送信される、QoE設定を非活性化するためのシグナリングを受信するまで、ネットワーク側機器に周期的にQoEデータを報告することができる。
【0023】
接入層(Access Stratum、AS):これ以下、AS層と略称される。
【0024】
非接入層(Non-access stratum、NAS):これ以下、NAS層と略称され、NAS層はアプリケーション層及びその他の非接入層のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
図2は本開示の実施例に係るQoE測定のフローチャートである。図2に示すように、QoE測定の具体フローは、ステップ201~204を含む。
【0026】
ステップ201、直交振幅変調(Quadrature Amplitude Modulation、QAM)/CNから基地局に送信されるトレース活性化情報要素(Trace Activation IE)には、端末アプリケーション層測定設定情報要素(UE Application layer measurement configuration IE)が含まれている場合に、QoE測定機能を起動することであり、具体的には、ネットワーク管理ユニット(管理ベースのQoE収集)又はコアネットワーク(シグナリングベースのQoE収集)は基地局にQoE収集活性化メッセージを送信し、QoE収集活性化メッセージはQoE参照ID、区域設定、QoE測定設定ファイル等の情報を含むが、これらに限定されない。
【0027】
ステップ202、基地局は、端末に、QoE測定設定を送信する。
【0028】
ステップ203、端末は、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続状態で QoE 測定設定を受信した後、QoEデータの収集を開始する。具体的には、端末のAS層は、QoE測定設定を受信した後、QoE測定設定をNAS層に送信し、NAS層はアプリケーション層のQoEデータを収集して、周期的にQoEレポートを生成する。端末のNAS層はQoEレポートをAS層に送信し、AS層はそれを基地局に送信する。
【0029】
ステップ204、端末は、QoEレポートを基地局に送信する。
【0030】
ステップ205、基地局は、QoEレポートをネットワーク管理ユニット、コアネットワーク、又は他のQoE収集ネットワークユニットに送信する。
【0031】
以下、本開示の実施例に係る情報処理方法について説明する。
【0032】
図3を参照されたい。図3は本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその1である。図3に示す情報処理方法は、端末により実行されるものである。
【0033】
図3示すように、情報処理方法は、第一操作を実行するとのステップ301を含んでもよい。
【0034】
そのうち、前記第一操作は、
1)第一基地局に第一情報を送信することと、
2)第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
そのうち、第一基地局と第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である。
【0035】
本開示の実施例において、端末は、第一情報を基地局に送信することにより、基地局が、端末の所在しているQoE設定の状態を決定することができ、したがって、端末に対して実行されるべき後続のQoE関連操作を決定することができるようになる。また、基地局は、端末に第二情報を送信することにより、端末の所在するQoE設定の状態を指示することができ、端末のQoE関連行動を制御し、端末によるQoE測定の柔軟性と連続性を向上させることができる。
【0036】
いくつかの実施例において、第一QoE設定の状態情報、又は、第二QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
QoE送信行動には、QoEデータをネットワーク側機器に送信するとの行動が含まれる。端末は、端末の所在しているQoE設定の状態情報が第一状態情報である場合に、QoEデータを基地局又はコアネットワーク又はネットワーク管理ユニット又は他のQoE収集ネットワークユニットに送信する。
【0038】
QoE送信停止行動は、いくつかの実施例によれば、QoE報告解放行動、QoE報告サスペンション行動、QoE報告中断行動のいずれか1つを含む。端末は、端末の所在しているQoE設定の状態情報が第二状態情報である場合、少なくとも、基地局又はコアネットワーク又はネットワーク管理ユニット又は他のQoE収集ネットワークユニットへのQoEデータの送信を停止する。それは、具体的に、QoE設定を非活性化して、QoEデータの収集を終了すること、QoEデータの収集を中断すること、QoEデータの収集を継続するが、QoEデータの送信を中断すること、のうち少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。
【0039】
QoE設定の状態情報の実現形態は、これに限定されるものではなく、その詳細は実際の状況に応じて決定されればよく、ここでは、QoE設定の状態情報は、第一状態情報又は第二状態情報を例示しており、何ら限定もされるものではないのは、理解されるであろう。
【0040】
以下、本開示の実施例における第一操作について、具体的に説明する。
【0041】
いくつかの実施例において、上述の第一操作は、1)を含む。
【0042】
即ち、第一操作は、第一基地局に第一情報を送信することを含む。
【0043】
本実施例において、第一基地局は、端末がアクセスする基地局であり、端末の切り替え先としたターゲット基地局であってもよいし、端末がアクセスする任意の基地局であってもよい。端末は、第一基地局に、第一情報を通じて端末の現在所在しているQoE設定の状態情報を通知する。いくつかの実施形態において、端末が、第一基地局にアクセスした後、第一基地局に第一情報を送信する場合1、及び、端末が、端末の所在しているQoE設定の状態情報が変化した後、第一基地局に第一情報を送信する場合2、という2つの場合が含まれる。
【0044】
第一基地局が第一情報を受信した後、第一QoE設定の状態情報に基づいて、端末に対しての操作を決定することができる。いくつかの実施例において、2つの場合が含まれる。
【0045】
場合1、第一QoE設定の状態情報が上述の第一状態情報である。第一基地局は、端末のQoE設定を、QoE送信動作に対応する状態のままに保持するように、第一情報を受信した後、端末に対して操作を実行せず、その後、QoE測定の関連プロセスに従って、端末から送信されたQoEデータを受信し、処理、もしくは、転送してもよい。又は、第一基地局が、現在、QoEデータを受信できず、もしくは、第一基地局のネットワーク状態が悪い場合、第一基地局は、端末のQoE設定を、QoE送信停止行動に対応する状態に切り替えるように指示するための情報を端末に送信してもよい。
【0046】
場合2、第一QoE設定の状態情報が上述の第二状態情報である。第一基地局は、端末のQoE設定をQoE送信動作に対応する状態に切り替えるように指示するための情報を端末に送信してもよい。又は、第一基地局が、現在、QoEデータを受信できず、もしくは、第一基地局のネットワーク状態が悪い場合、第一基地局は、端末に対して操作を実行しないで、端末を、QoE送信停止行動に対応する状態のままに保持するようにしてもよい。
【0047】
いくつかの実施例において、上述の第一操作は、2)を含む。
【0048】
即ち、第一操作は、第二基地局から送信される第二情報を受信することを含む。
【0049】
本実施例において、第二基地局は、端末がアクセスする基地局である。端末は、第二基地局から送信される第2情報を受信して、第二基地局により端末へ指示される、QoE設定の状態情報を知ってもよい。いくつかの実施例において、第二基地局は、端末が第二基地局にアクセスした後、第二情報を端末に送信する場合1、及び、第二基地局はネットワーク状態が変化した結果、端末のQoE設定の状態情報を変更する必要があるとき、第二情報を端末に送信する、すなわち、第二基地局により端末へ指示されるQoE設定の状態情報が、第二基地局のネットワーク状態に基づいて決定され得る場合2、という2つの場合が含まれる。
【0050】
端末が第二情報を受信した後、いくつかの実施形態によれば、端末の所在するQoE設定の状態情報を、第二QoE設定の状態情報にする、すなわち、端末は、端末が第二QoE設定の状態情報に所在するように制御してもよい。具体的に、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報は第二QoE設定の状態情報と同じであったら、端末は、現在所在しているQoE設定の状態情報を変更せずに保持してもよく、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報は第二QoE設定の状態情報と異なったら、端末は、現在所在しているQoE設定の状態情報から第二QoE設定の状態情報に切り替えてもよい。
【0051】
選択可能な一実施形態において、第二QoE設定の状態情報が上述のQoE送信停止行動に対応している場合に、端末の所在するQoE設定の状態情報を、第二QoE設定の状態情報にする場合には、
NAS層がQoEデータの収集を停止すること、
AS層がQoEデータの送信を停止すること、
AS層がアプリケーション層の測定レポートを保存すること、及び、
NAS層がAS層へのQoEデータの送信を停止すること、のうちのいずれか1つを含む。
【0052】
本実施形態において、端末が第二情報を受信した後、第二QoE設定の状態情報が第二状態情報であったら、図2に対応するQoE収集・報告の具体的なフローに合わせて、以下の3つの処理方式に基づいて、端末は、端末の所在するQoE設定の状態情報を第二QoE設定の状態情報にしてもよい。
【0053】
処理方式1、NAS層がQoEデータの収集を停止するように制御する。
【0054】
この処理方式の下では、AS層は、NAS層にQoEデータの収集を停止するよう指示するための情報をNAS層に送信してもよい。NAS層は、新規生成するQoEレポートがないため、AS層へのQoEレポートの送信をしなくなり、その結果、端末は、第二基地局へのQoEレポート送信をしないことになる。これにより、端末のローカルのバッファー空間を節約できる。いくつかの実施例において、端末のローカルのバッファー空間を更に節約するために、NAS層は、QoEデータの収集を停止した後に、NAS層の現在保存されているQoEデータ又はQoEレポートを更に削除してもよい。
【0055】
その後、端末が再び第二情報を受信し、且つ、第二QoE設定の状態情報が第一状態情報である場合、AS層は、NAS層にQoEデータの収集を再開して、AS層へQoEデータを送信するように指示するために、NAS層に別の情報を送信してもよい。
【0056】
処理方式2、AS層がQoEデータの送信を停止するように制御する。
【0057】
この処理方式の下では、NAS層はQoEデータの収集を継続的に行い、生成されたQoEレポートをAS層に継続して送信してもよい。しかし、AS層はNAS層から受信されたQoEレポートをバッファーするだけで、第二基地局にはQoEレポートを送信しない。このようにして、QoEデータを送信しない場合にも、QoEデータの継続的な収集を保証することができ、後でQoEデータの送信を再開した際にQoEデータが欠如したり、欠落したりすることはないようにする。いくつかの実施例において、AS層のローカルのバッファー空間が満杯になった場合、NAS層から新規受信されたQoEレポートが最も古くバッファーされたQoEレポートを上書きすることで、AS層には常に最新のQoEデータがバッファーされており、QoE測定の品質を保証する。
【0058】
その後、端末が再び第二情報を受信し、且つ第二QoE設定の状態情報が第一状態情報である場合、AS層は、第二基地局へのQoEデータの送信を再開してもよい。
【0059】
処理方式3、NAS層がAS層へのQoEデータの送信を停止するように制御する。
【0060】
この処理方式の下では、NAS層はQoEデータの収集を継続的に行ってもよいが、NAS層は、生成されたQoEレポートをAS層に送信せず、そのQoEレポートをバッファーすることにより、AS層のバッファー空間を節約する。QoEデータの送信停止をNAS層に指示するために、AS層はNAS層に情報を送信してもよい。
【0061】
その後、端末が再び第二情報を受信し、且つ、第二QoE設定の状態情報が第一状態情報である場合、AS層は、NAS層にQoEデータの送信を再開するように指示するために、NAS層に別の情報を送信してもよい。
【0062】
選択可能な一実施形態において、第二QoE設定の状態情報が上述のQoE送信停止行動に対応している場合に、第二情報は、端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0063】
本実施形態において、第一原因値は、第二QoE設定の状態情報とQoE送信停止行動に対応する原因、例えば、第二基地局の負荷が高いことなど、を指示するために用いられ、具体的な状況に応じて決定され得るが、ここでは具体的に限定しない。
【0064】
なお、上述の2つの実施例において、第一基地局と第二基地局は同一の基地局であってもよいし、異なる基地局であってもよく、これは、具体的な状況に応じて決定されるが、本開示の実施例では限定は設けない。
【0065】
いくつかの実施例において、上述の第一操作は、1)及び2)を含む。
【0066】
本実施例において、1)と2)の実行順序は限定されておらず、まず1)を実行してから2)を実行することも、まず2)を実行してから1)を実行することも、また1)と2)を同時に実行することも可能であり、具体的には実際の状況に応じて決定される。以下、場合1と場合2に分けて説明する。
【0067】
場合1、第一基地局と第二基地局は、同一の基地局である。
【0068】
この場合には、選択可能な一実施形態において、第一基地局と第二基地局はいずれも端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第一操作を実行することは、
ターゲット基地局に第一情報を送信することと、
ターゲット基地局から送信される第二情報を受信することとを含み、
そのうち、第二QoE設定の状態情報は、第一QoE設定の状態情報及びターゲット基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0069】
本実施形態において、端末はまず1)を実行してから、2)を実行する。端末がターゲット基地局にアクセスした後、第一情報をターゲット基地局に送信して、現在所在しているQoE設定の状態情報をターゲット基地局に知らせてもよい。ターゲット基地局は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報と自身のネットワーク状態に基づいて、第二QoE設定の状態情報を決定してもよい。いくつかの実施例において、以下の4つの場合が含まれる。
【0070】
場合a)、第一QoE設定の状態情報が上述の第一状態情報であり、且つターゲット基地局のネットワーク状態が所定条件を満たさない。所定条件とは、ネットワークが輻輳しているか、又はネットワーク負荷が高い等、ネットワーク状態が悪いことを示す条件である。ターゲット基地局は、第二QoE設定の状態情報を第一状態情報として決定してもよい。端末が第二情報を受信した後、端末の所在しているQoE設定の状態情報を変更せずに保持することで、端末が基地局を切り替えた後QoEデータの収集や送信が中断することなく連続して行えるようにし、QoE測定の連続性を向上させることができる。
【0071】
場合b)、第一QoE設定の状態情報が上述の第一状態情報であり、且つターゲット基地局のネットワーク状態が所定条件を満たす。この場合に、ターゲット基地局は第二QoE設定の状態情報を第二状態情報として決定してもよい。端末が第二情報を受信した後、端末の所在するQoE設定の状態情報を第二状態情報に切り替えてもよく、これにより、QoEデータの伝送がターゲット基地局のネットワーク状態に影響されることを避け、QoE測定の精度を向上させることができる。また、QoEデータの伝送がネットワークの輻輳を悪化させることを防ぎ、他の優先度の高いシグナリングやデータの正常な伝送を保証することができる。
【0072】
場合c)、第一QoE設定の状態情報が上述の第二状態情報であり、且つターゲット基地局のネットワーク状態が所定条件を満たしない。この場合に、端末は、切り替え元としたソース基地局のネットワーク状態が悪いか、又は、自身の原因により、端末の所在しているQoE設定の状態情報が第二状態情報になっていることがあるが、ターゲット基地局のネットワーク状態は良好である。ターゲット基地局は、第二QoE設定の状態情報を第一状態情報として決定してもよい。端末は、第二情報を受信した後、端末の所在するQoE設定の状態情報を第一状態情報に切り替えてもよく、これにより、QoEのデータ収集と送信を再開し、QoE測定の連続性を向上させる。
【0073】
場合d)、第一QoE設定の状態情報が上述の第二状態情報であり、且つターゲット基地局のネットワーク状態が所定条件を満たしている。この場合に、端末は、切り替え元としたソース基地局のネットワーク状態が悪いか、又は、自身の原因により、端末の所在しているQoE設定の状態情報が第二状態情報になっていることがあり、しかも、ターゲット基地局のネットワーク状態も悪い。ターゲット基地局は、第二QoE設定の状態情報を第二状態情報として決定してもよい。端末が第二情報を受信した後、端末の所在しているQoE設定の状態情報を変更せずに保持することで、QoEデータの伝送がターゲット基地局のネットワーク状態に影響されることを避け、QoE測定の精度を向上させることができる。また、QoEデータの伝送がネットワークの輻輳を悪化させることを防ぎ、他の優先度の高いシグナリングやデータの正常な伝送を保証することができる。
【0074】
なお、本実施形態において、第一基地局と第二基地局が同一であり、端末の切り替え先としたターゲット基地局に限定されない。即ち、切り替えシナリオに限らず、第一基地局と第二基地局は、端末のアクセスする任意の基地局であってもよく、具体的には実際の状況に応じて決定され得るが、ここでは具体的に限定しない。
【0075】
場合2、第一基地局と第二基地局は、異なる基地局である。
【0076】
選択可能な一実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局であり、
第一操作を実行することは、
切り替える前に、第二基地局から送信される第二情報を受信することと、
切り替えた後に、第一基地局に第一情報を送信することと、を含み、
そのうち、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0077】
本実施形態において、端末はまず2)を実行してから、1)を実行する。
【0078】
端末が切り替える前に、ソース基地局は、端末のアクセスしている基地局であり、ソース基地局は、自身のネットワーク状態に基づいて、第二QoE設定の状態情報を決定し、第二情報を端末に送信してもよい。端末は、ソース基地局から送信された第二情報を受信してもよい。例示的に、ソース基地局のネットワーク状態が所定条件を満たしている場合、ソース基地局は、第二QoE設定の状態情報を第二状態情報として決定してもよい。
【0079】
端末が切り替えた後、ターゲット基地局は、端末のアクセスしている基地局であり、端末は、ターゲット基地局に第一情報を送信して、現在所在しているQoE設定の状態情報をターゲット基地局に知らせてもよい。
【0080】
本実施形態において、いくつかの実施例において、第一操作を実行した後、端末により実行される情報処理方法は、
第一基地局から送信される第三情報を受信することを更に含む。
【0081】
そのうち、第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、第三QoE設定の状態情報は、第一QoE設定の状態情報及び第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0082】
第一基地局は、端末から送信された第一情報を受信した後、第一QoE設定の状態情報及び自身のネットワーク状態に基づいて、第三QoE設定の状態情報を決定してもよい。なお、第一基地局が第三QoE設定の状態情報を決定する具体的な実施形態については、上述の第二QoE設定の状態情報の決定についての説明を参照してもよく、重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0083】
本実施形態において、いくつかの実施例において、第二基地局から送信された第二情報を受信した後、第一基地局に第一情報を送信する前に、端末により実行される情報処理方法は、
第二基地局から送信される第三情報を受信することを更に含む。
【0084】
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0085】
端末が切り替えを開始しており、第一基地局にアクセスする前、第一基地局が自身のネットワーク状態が所定条件を満たしていることを検出した場合、第二基地局との通信に基づいて第三QoE設定の状態情報を決定し、第三情報を第二基地局に送信して、第二基地局から端末に第三情報を転送させてもよい。これにより、端末は第三情報を受信して、第一基地局により指示されるQoE設定の状態情報を事前に知っておくことができ、第一基地局にアクセス前に、QoE設定の状態情報を事前に切り替えておくことで、切り替えシナリオにおけるQoE関連情報の処理効率を向上させ、第一基地局のネットワーク状態とQoE測定との相互影響をできるだけ低減させる。
【0086】
図4を参照されたい。図4は、本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその2である。図4に示す情報処理方法は、第一基地局により実行されてもよい。
【0087】
図4に示すように、情報処理方法は、第二操作を実行するとのステップ401を含んでもよい。
【0088】
そのうち、上述の第二操作は、
1)第一機器から送信される第一情報を受信することと、
2)第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
そのうち、第一機器は、端末、又は、第二基地局である。
【0089】
本開示の実施例において、端末又は第二基地局は、第一情報を第一基地局に送信することにより、第一基地局が、端末の所在しているQoE設定の状態を決定することができ、したがって、端末に対して実行されるべき後続のQoE関連操作を決定することができるようになる。また、第一基地局は、直接、又は、第二基地局経由で、端末に第二情報を送信することにより、端末の所在するQoE設定の状態を指示することができ、端末のQoE関連行動を制御し、端末によるQoE測定の柔軟性と連続性を向上させることができる。
【0090】
いくつかの実施例において、第一QoE設定の状態情報、又は、第二QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
なお、本実施例については、図3に対応する方法の実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0092】
以下、本開示の実施例における第二操作について、具体的に説明する。
【0093】
いくつかの実施例において、上述の第二操作は、1)を含む。
【0094】
本実施例において、第一基地局は、端末の現在アクセスしている基地局である。具体的に2つの場合に分けて説明してもよい。
【0095】
場合1、第一機器は端末である。
即ち、第二操作は、
端末から送信される第一情報を受信することを含む。
【0096】
この場合に、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であってもよいし、端末のアクセスする任意の基地局であってもよい。具体的には実際の状況に応じて決定され得、ここでは具体的に限定しない。
【0097】
なお、本場合は、図3に対応の方法の実施例における第一基地局の実施形態としているので、図3に対応の方法実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0098】
場合2、第一機器は、第二基地局である。
即ち、第二操作は、第二基地局から送信された第一情報を受信することを含む。
【0099】
この場合には、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。切り替えした後、ソース基地局は、ターゲット基地局に、第一情報を送信してもよく、即ち、第二基地局は、第一基地局に第一情報を送信して、第一基地局に端末のQoE設定の状態情報を知らせてもよい。
【0100】
第一基地局が第一情報を受信した後の実施形態について、図3に対応の方法実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0101】
いくつかの実施例において、上述の第二操作は、2)を含む。
【0102】
本実施例において、第一基地局は、端末の現在アクセスしている基地局である。具体的に、2つの場合に分けて説明してもよい。
【0103】
場合1、第一機器は端末である。
即ち、第二操作は、端末に第三情報を送信することを含み、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0104】
この場合に、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局でってもよいし、端末のアクセスする任意の基地局であってもよい。具体的には実際の状況に応じて決定され得、ここでは具体的に限定しない。
【0105】
なお、本場合は、図3に対応の方法の実施例における第一基地局の実施形態としているので、図3に対応の方法実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0106】
場合2、第一機器は、第二基地局である。
即ち、第二操作は、前記端末が、切り替えを開始しており、前記第一基地局にアクセスする前に、第二基地局に第三情報を送信することを含み、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0107】
この場合に、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。端末が、切り替えを開始しており、第一基地局にアクセスする前に、第一基地局が自身のネットワーク状態が所定条件を満たしていることを検出した場合、第二基地局との通信に基づいて第三QoE設定の状態情報を決定し、第三情報を第二基地局に送信して、第二基地局から端末に第三情報を転送させてもよい。これにより、端末は第三情報を受信して、第一基地局により指示されるQoE設定の状態情報を事前に知っておくことができ、第一基地局にアクセス前に、QoE設定の状態情報を事前に切り替えておくことで、切り替えシナリオにおけるQoE関連情報の処理効率を向上させ、第一基地局のネットワーク状態とQoE測定との相互影響をできるだけ低減させる。
【0108】
選択可能な一実施形態において、第三QoE設定の状態情報が、上述のQoE送信停止行動に対応している場合、第三情報は、端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示することに用いられる。
【0109】
本実施形態において、第二原因値は、第三QoE設定の状態情報とQoE送信停止行動に対応する原因、例えば、第一基地局の負荷が高いことなど、を指示するために用いられ、具体的な状況に応じて決定され得るが、ここでは具体的に限定しない。
【0110】
いくつかの実施例において、第二操作は、1)及び2)を含む。
【0111】
本実施例において、1)と2)の実行順序は限定されておらず、まず1)を実行してから2)を実行することも、まず2)を実行してから1)を実行することも、また1)と2)を同時に実行することも可能であり、具体的には実際の状況に応じて決定される。
【0112】
選択可能な一実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。
【0113】
第二操作は、
第二基地局から送信される第一情報を受信することと、
前記端末に前記第三情報を送信することと、を含む。
【0114】
本実施形態において、端末が切り替えを完了し、且つ、第一基地局にアクセスした後、第二基地局は、第一基地局に第一情報を送信して、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報を第一基地局に知らせてもよい。そして、第一基地局は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報と自身のネットワーク状態に基づいて、第三QoE設定の状態情報を決定してもよい。なお、ここでは「第二基地局から送信される第一情報を受信する」というステップと「端末に第三情報を送信する」というステップの実行順序を限定しない。
【0115】
第一基地局が第三QoE設定の状態情報を決定する実施形態について、図3に対応の方法実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0116】
いくつかの実施例において、切り替えのシナリオ下で、第二動作を実行する前に、第一基地局により実行される情報処理方法は、
第三操作を実行することを更に含み、第三操作は、
第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を第二基地局に送信することと、
第二基地局から送信される第五情報であって、第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0117】
本実施例において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。ソース基地局は、切り替え先としたターゲット基地局を選択する際、その基地局がQoE設定をサポートしているかどうかを考慮してもよい。これに基づき、ネットワークシステム内の各基地局間で、QoE設定のサポート可否の情報をやり取りすることができ、これにより、ソース基地局は、QoE設定がサポートされる基地局をターゲット基地局として選択し、端末のQoE測定の連続性を向上させる。
【0118】
図5を参照されたい。図5は、本開示の実施例に係る情報処理方法のフローチャートその3である。図5に示す情報処理方法は、第二基地局により実行されてもよい。
【0119】
図5に示すように、情報処理方法は、第四操作を実行するとのステップ501を含んでもよい。
【0120】
そのうち、上述の第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報である。
【0121】
本開示の実施例において、端末又は第二基地局は、第一情報を第一基地局に送信することにより、第一基地局が、端末の所在しているQoE設定の状態を決定することができ、したがって、端末に対して実行されるべき後続のQoE関連操作を決定することができるようになる。また、第一基地局は、直接、又は、第二基地局経由で、端末に第二情報を送信することにより、端末の所在するQoE設定の状態を指示することができ、端末のQoE関連行動を制御し、端末によるQoE測定の柔軟性と連続性を向上させることができる。
【0122】
いくつかの実施例において、第一QoE設定の状態情報、第二QoE設定の状態情報、又は、第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0123】
いくつかの実施例において、上述の第四操作は、
端末に第二情報を送信することを含み、
そのうち、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0124】
いくつかの実施例において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。
【0125】
上述の第四操作は、第一基地局に第一情報を送信することを含む。
【0126】
いくつかの実施例において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局である。
【0127】
上述の第四操作は、
端末が、切り替えを開始しており、第一基地局にアクセスする前に、第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第三情報を送信することと、を含み、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0128】
いくつかの実施例において、第四操作を実行する前に、第二基地局により実行される情報処理方法は、
第五操作を実行することを更に含み、
第五操作は、
第一基地局から送信される第四情報であって、第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を、受信することと、
第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を第一基地局に送信することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0129】
いくつかの実施例において、第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第二情報は、端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、
及び/又は
第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第三情報は、端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0130】
なお、本実施例は、図3又は図4に対応の方法の実施例における第二基地局の実施形態としているので、図3又は図4に対応の方法実施例における関連説明を参照してもよく、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0131】
本開示の実施例で紹介されている多様な選択可能な実施方式は、相互に衝突しない場合に、相互に組み合わせて実現することも、単独で実現することも可能であり、本開示の実施例ではこれについて限定しない。
【0132】
理解を容易にするために、以下に例示説明を示す。
【0133】
この例において、ネットワークシステム内の各基地局間で、QoE設定のサポート可否の情報をやり取りすることができ、端末が切り替えを実行する際に、ソース基地局は、QoE設定がサポートされる基地局をターゲット基地局として選択できる。以下では、シナリオごとに具体的に説明する。
【0134】
シナリオ1、端末が輻輳の基地局から非輻輳の基地局へ切り替える。
【0135】
このシナリオ下では、端末の切り替え元としたソース基地局は、輻輳の基地局であり、端末の切り替え先としたターゲット基地局は、非輻輳基地局である。
【0136】
図6aと6bに示すように、切り替え前に、ソース基地局はネットワーク状態が所定条件を満たしていること、例えば、ネットワークが輻輳しているか、又は、ネットワーク負荷が高いことを検出する。QoEデータの伝送がネットワークの輻輳を更に悪化させ、正常なシグナリングやデータの伝送に影響を与えることを避けるため、ソース基地局は端末に第二情報を送信してもよい。第二情報は、QoE設定の解放/サスペンション/中断を指示する、端末のQoE参照IDや原因値を付帯する情報である。
【0137】
端末がQoE設定の解放/サスペンション/中断の情報を受信した後、端末はQoEの送信停止状態に所在するように制御してもよく、具体的には3つの処理方式があってもよい。
【0138】
処理方式1、図7aに示すように、端末のAS層がNAS層に対し、QoEデータの収集を停止し、既に収集されたQoEデータを削除するよう指示する情報を送信する。これにより、NAS層は、新規生成するQoEレポートがないため、AS層へのQoEレポートの送信をしなくなり、その結果、端末は、ソース基地局へのQoEレポート送信をしないことになる。これにより、端末のローカルのバッファー空間を節約できる。その後、端末がQoE設定の再設定/再開/再起動の情報を受信すると、AS層は、NAS層にQoEデータの収集を再開して、AS層へQoEデータを送信するように指示するための情報を、NAS層に送信してもよい。
【0139】
処理方式2は、図7bに示すように、NAS層はQoEデータの収集を継続的に行って、生成されたQoEレポートをAS層に継続的に送信するが、AS層は、NAS層から受信されたQoEレポートをバッファーするのみで、第二基地局へのQoEレポートの送信は行わない。いくつかの実施例において、AS層のローカルのバッファー空間が満杯になった場合、NAS層から新規受信されたQoEレポートが最も古くバッファーされたQoEレポートを上書きしてもよい。その後、端末がQoE設定の再設定/再開/再起動の情報を受信すると、AS層はQoEデータの送信を再開する。
【0140】
処理方式3は、図7cに示すように、AS層はNAS層に対し、QoEレポートをバッファーするものの、送信しないよう指示する情報を送信してもよく、これによりAS層のバッファー空間を節約できる。NAS層はQoEデータを継続的に収集して、QoEレポートをバッファーしてもよい。その後、端末がQoE設定の再設定/再開/再起動の情報を受信すると、AS層は、NAS層にQoEレポートの送信を再開するように指示するための情報を、NAS層に送信してもよい。
【0141】
ソース基地局は、ネットワーク状態の監視を継続的に行ってもよく、ネットワーク状態がリンク品質に影響を及ぼし、かつ切替条件を満たしている場合、QoE設定がサポートされる非輻輳基地局を選んで端末による切り替えを開始してもよい。端末がターゲット基地局へ切り替えた後、2つの実施形態が存在する。
【0142】
実施形態1、図6aに示すように
1)ソース基地局は、ターゲット基地局に、端末の所在しているQoE設定の状態情報という指示を送信する。QoE設定の状態情報には、設定の状態情報又は設定の解放/サスペンション/中断の状態情報が含まれる。
【0143】
2)もし端末の所在しているQoE設定の状態情報が、設定の解放/サスペンション/中断の状態情報であったら、ターゲット基地局は現在の負荷状況に応じて、QoE設定の再設定/再開/再起動をしようかどうか決定してもい。
【0144】
3)QoE設定の再設定/再開/再起動をしようと決定した場合、端末にQoE設定の再設定/再開/再起動、及び、収集・報告の開始を指示するための情報を端末に送信する。
【0145】
4)端末はターゲット基地局にQoEレポートを送信して、ターゲット基地局はQoEレポートをネットワーク管理システム又はコアネットワークに送信する。
【0146】
実施形態2、図6bに示すように
1)端末は、ターゲット基地局に、端末の所在しているQoE設定の状態情報という指示を送信する。QoE設定の状態情報には、設定の状態情報又は設定の解放/サスペンション/中断の状態情報が含まれる。
【0147】
2)もし端末の所在しているQoE設定の状態情報が、設定の解放/サスペンション/中断の状態情報であったら、ターゲット基地局は現在の負荷状況に応じて、QoE設定の再設定/再開/再起動をしようかどうか決定してもい。
【0148】
3)QoE設定の再設定/再開/再起動をしようと決定した場合、端末にQoE設定の再設定/再開/再起動、及び、収集・報告の開始を指示するための情報を端末に送信する。
【0149】
4)端末はターゲット基地局にQoEレポートを送信して、ターゲット基地局はQoEレポートをネットワーク管理システム又はコアネットワークに送信する。
【0150】
シナリオ2、端末が非輻輳基地局から輻輳基地局に切り替える。
【0151】
このシナリオ下では、端末が位置移動のために、非輻輳基地局から輻輳基地局に切り替える可能性がある。図8に示すように、このシナリオとシナリオ1の違いは、端末が切り替えを開始しているものの、ターゲット基地局にアクセスする前に、ターゲット基地局は、ネットワーク状態が所定条件を満たしていると検出し、結果として端末の所在するQoE設定の状態情報を解放/サスペンション/中断の状態情報とすることを指示しようと決定した場合、QoE設定の解放/サスペンション/中断を指示する、端末のQoE参照ID、原因値を付帯する情報をソース基地局に送信してもよい。ソース基地局は、QoE設定の解放/サスペンション/中断を指示する、端末のQoE参照ID、原因値を付帯する情報を端末に転送してもよい。端末がQoE設定の解放/サスペンション/中断の情報を受信した後、シナリオ1で説明されている処理方式を参考に処理してもよい。
【0152】
シナリオ3、端末が輻輳基地局から輻輳基地局に切り替える場合。
【0153】
このシナリオはシナリオ1との違いが、実施形態1と実施形態2とのステップ2において、ターゲット基地局が輻輳基地局であるため、ターゲット基地局は、ネットワーク状態が所定条件に満たさなくなるのを待ってから、ステップ3)を実行してもよい。
【0154】
上述の方案以外にも、方案1と方案2が含まれる他の方案も更に存在し得る。
【0155】
方案1、端末のアクセスしている基地局でネットワーク輻輳が発生した場合、基地局は、ネットワーク輻輳の情報、又は、QoE設定の解放/サスペンション/中断の情報をコアネットワーク又はネットワーク管理システムに送信してもよい。
【0156】
方案2、コアネットワーク又はネットワーク管理システムが、QoE設定の解放/サスペンション/中断を行う際、又は、端末が新しい基地局に切り替えたことを検出した際、新しい基地局にQoE設定の解放/サスペンション/中断の情報を送信してもよい。
【0157】
この例では、ネットワークシステム内の各基地局間で、QoE設定のサポート可否の情報をやり取りすることができる。そして、端末の切り替えシナリオでは、ターゲット基地局は、ソース基地局又は端末とのやり取りを通じて、端末の所在しているQoE設定の状態情報を取得することができる。その後、ターゲット基地局は自身のネットワーク状態に基づき、端末にQoE設定の再設定/再開/再起動の情報を送信しようかどうか決定してもよい。また、端末は第一基地局又は第二基地局から送信されたQoE設定の解放/サスペンション/中断の情報を受信すると、AS層とNSA層の間のやり取りに基づいて、端末のQoE送信停止行動を実現することができる。
【0158】
図9を参照されたい。図9は、本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その1である。
【0159】
図9に示すように、情報処理装置900は、
第一操作を実行するように構成された第一送受信機901を含み、
第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
そのうち、第一基地局と第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である。
【0160】
いくつかの実施形態において、第一QoE設定の状態情報、又は、第二QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
いくつかの実施形態において、第一基地局と第二基地局が同一であり、且つ、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、
第一送受信機901は、具体的に、
ターゲット基地局に第一情報を送信することと、
ターゲット基地局から送信される第二情報を受信することとを実行するように構成され、
そのうち、第二QoE設定の状態情報は、第一QoE設定の状態情報及びターゲット基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0162】
いくつかの実施形態において、第二基地局から送信される第二情報を受信した後、端末の所在するQoE設定の状態情報を、第二QoE設定の状態情報にする。
【0163】
いくつかの実施形態において、第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、端末の所在するQoE設定の状態情報を、第二QoE設定の状態情報にする場合には、
NASがQoEデータの収集を停止すること、
ASがQoEデータの送信を停止すること、
ASがアプリケーション層の測定レポートを保存すること、及び、
NASがASへのQoEデータの送信を停止すること、のうちのいずれか1つを含む。
【0164】
いくつかの実施形態において、第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第二情報は、端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0165】
情報処理装置900は、本開示の実施例における図3に対応する方法の実施例の各プロセスを実現でき、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0166】
図10を参照されたい。図10は、本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その2である。
【0167】
図10に示すように、情報処理装置1000は、
第二操作を実行するように構成された第二送受信機1001を含み、
第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
そのうち、第一機器は、端末、又は、第二基地局である。
【0168】
いくつかの実施形態において、第一QoE設定の状態情報、又は、第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
いくつかの実施形態において、第二送受信機1001は、具体的に、
端末に第三情報を送信するように構成され、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0170】
いくつかの実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
第二送受信機1001は、具体的に、
第二基地局から送信される第一情報を受信するように構成される。
【0171】
いくつかの実施形態において、第二送受信機1001は、
端末に第三情報を送信するように更に構成され、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一QoE設定の状態情報及び第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0172】
いくつかの実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第一機器は、第二基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局であり、
第二送受信機は、具体的に、
端末が、切り替えを開始しており、第一基地局にアクセスする前に、第二基地局に第三情報を送信するように構成され、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0173】
いくつかの実施形態において、第二送受信機1001は、
第三操作を実行するように更に構成され、
第三操作は、
第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を第二基地局に送信することと、
第二基地局から送信される第五情報であって、第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0174】
いくつかの実施形態において、第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第三情報は、端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0175】
情報処理装置1000は、本開示の実施例における図4に対応する方法の実施例の各プロセスを実現でき、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0176】
図11を参照されたい。図11は、本開示の実施例に係る情報処理装置の構造図その3である。
【0177】
図11に示すように、情報処理装置1100は、
第四操作を実行するように構成された第三送受信機1101を含み、
第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局により指示される、端末の所在するQoE設定の状態情報である。
【0178】
いくつかの実施形態において、第一QoE設定の状態情報、第二QoE設定の状態情報、又は、第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0179】
いくつかの実施形態において、第三送受信機1101は、具体的に、
端末に第二情報を送信するように構成され、
そのうち、第二QoE設定の状態情報は、第二基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0180】
いくつかの実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局であり、
第三送受信機1101は、具体的に、
第一基地局に第一情報を送信するように構成される。
【0181】
いくつかの実施形態において、第一基地局は、端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、第二基地局は、端末の切り替え元としたソース基地局であり、
第四操作は、
端末が、切り替えを開始しており、第一基地局にアクセスする前に、第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第三情報を送信することと、を含み、
そのうち、第三QoE設定の状態情報は、第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである。
【0182】
いくつかの実施形態において、第三送受信機1101は、具体的に、
第五操作を実行するように更に構成され、
第五操作は、
第一基地局から送信される第四情報であって、第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を、受信することと、
第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を第一基地局に送信することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0183】
いくつかの実施形態において、第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第二情報は、端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、
及び/又は
第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、第三情報は、端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0184】
情報処理装置1100は、本開示の実施例における図5に対応する方法の実施例の各プロセスを実現でき、同様の有益な効果を達成できる。重複を避けるため、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0185】
本開示の実施例において、電子機器が更に提供されている。図12を参照されたい。電子機器は、プロセッサ1201、メモリ1202及びメモリ1202に記憶されており、プロセッサ1201上で実行可能なコンピュータプログラム12021を含んでもよく、
コンピュータプログラム12021がプロセッサ1201によって実行される際、図3図4、又は図5に対応の方法の実施例における任意のステップを実現でき、同様の有益な効果を達成でき、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0186】
当業者であれば、上述の実施例の方法のすべて又は一部のステップが、プログラム指令に関連したハードウェアによって完成できると理解することができる。そのプログラムは可読媒体に記憶され得る。本開示の実施例において、コンピュータプログラムが記憶されている可読記憶媒体が更に提供されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される際、図3図4、又は図5に対応の方法の実施例における任意のステップを実現でき、同様の有益な効果を達成でき、ここではそれ以上の詳細は述べない。
【0187】
記憶媒体としては、たとえば読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスクや光ディスクなどである。
【0188】
以上が本開示の好ましい実施形態である。なお、当業者が、本開示の原理から逸脱しない前提で、さらなる若干の改善やブラッシュアップを行うことができる。これらの改善やブラッシュアップも、本開示の保護範囲と見なされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される情報処理方法であって、
第一操作を実行することを含み、
前記第一操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
第二基地局から送信される第二情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一ユーザ体験品質(QoE)設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一基地局と前記第二基地局は、同一の基地局であるか、又は、異なる基地局である、情報処理方法。
【請求項2】
前記第一QoE設定の状態情報、又は、第二QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第一基地局と前記第二基地局が同一であり、且つ、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、
前記第一操作は、
前記ターゲット基地局に前記第一情報を送信することと、
前記ターゲット基地局から送信される前記第二情報を受信することとを含み、
前記第二QoE設定の状態情報は、前記第一QoE設定の状態情報及び前記ターゲット基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第二基地局から送信される第二情報を受信した後、前記端末の所在するQoE設定の状態情報を、前記第二QoE設定の状態情報にする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記端末の所在するQoE設定の状態情報を、前記第二QoE設定の状態情報にする場合には、
非アクセス層NASがQoEデータの収集を停止すること、
アクセス層ASがQoEデータの送信を停止すること、
アクセス層ASがアプリケーション層の測定レポートを保存すること、及び、
前記NASが前記ASへのQoEデータの送信を停止すること、のうちのいずれか1つを含む、請求項4に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第二QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第二情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第一原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
第一基地局に適用される情報処理方法であって、
第二操作を実行することを含み、
前記第二操作は、
第一機器から送信される第一情報を受信することと、
前記第一機器に第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第一機器は、前記端末、又は、第二基地局である、情報処理方法。
【請求項8】
前記第一QoE設定の状態情報、又は、前記第三QoE設定の状態情報は、
QoE送信行動に対応している第一状態情報と、
QoE送信停止行動に対応している第二状態情報と、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第二操作は、
前記端末に前記第三情報を送信することを含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第二操作は、
前記第二基地局から送信される前記第一情報を受信することを含み、
前記第二操作は、
前記端末に前記第三情報を送信することを更に含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一QoE設定の状態情報及び前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記第一基地局は、前記端末の切り替え先としたターゲット基地局であり、前記第一機器は、前記第二基地局であり、前記第二基地局は、前記端末の切り替え元としたソース基地局であり、
前記第二操作は、
前記端末が、切り替えを開始しており、前記第一基地局にアクセスする前に、前記第二基地局に前記第三情報を送信することを含み、
前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局のネットワーク状態に基づいて決定されるものである、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記第二操作を実行する前に、前記方法は、
第三操作を実行することを更に含み、
前記第三操作は、
前記第一基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第四情報を前記第二基地局に送信することと、
前記第二基地局から送信される第五情報であって、前記第二基地局によりQoE設定がサポートされているかどうかを指示するための第五情報を受信することと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記第三QoE設定の状態情報がQoE送信停止行動に対応している場合に、前記第三情報は、前記端末のQoE参照識別子と、第二原因値と、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる、請求項7に記載の情報処理方法。
【請求項14】
第二基地局に適用される情報処理方法であって、
第四操作を実行することを含み、
前記第四操作は、
第一基地局に第一情報を送信することと、
前記第一基地局から送信される第三情報を受信することと、
端末に第二情報又は前記第三情報を送信することと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第一情報は、第一QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第一QoE設定の状態情報は、前記端末の現在所在しているQoE設定の状態情報であり、
前記第三情報は、第三QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第三QoE設定の状態情報は、前記第一基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報であり、
前記第二情報は、第二QoE設定の状態情報を指示するために用いられ、前記第二QoE設定の状態情報は、前記第二基地局により指示される、前記端末の所在するQoE設定の状態情報である、情報処理方法。
【請求項15】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶されており、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含み、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項7~13に記載の方法のステップを実現するか、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される際、請求項14に記載の方法のステップを実現する、電子機器。
【国際調査報告】