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特表2024-536532信号を送信する方法と装置及び通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】信号を送信する方法と装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240927BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240927BHJP
   H04W 72/566 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W92/18
H04W72/566
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024522599
(86)(22)【出願日】2021-10-21
(85)【翻訳文提出日】2024-04-16
(86)【国際出願番号】 CN2021125348
(87)【国際公開番号】W WO2023065225
(87)【国際公開日】2023-04-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジィ・ポンユィ
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ジエヌ
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067BB21
5K067CC04
5K067DD34
5K067EE25
(57)【要約】
本発明の実施例では信号送信装置が提供され、それは端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記信号送信装置は第一送信部を含み、前記第一送信部は、送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び、前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号を送信する装置であって、第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記装置は第一送信部を含み、
前記第一送信部は、
送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び
前記前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成される、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの情報は、前記送信待ちデータの優先度、及び/又は前記送信待ちデータのPDB(PDB、package delay budget)を含み、
前記CPEの情報は前記CPEの値又は第一パラメータの値を含み、前記第一パラメータの値は前記CPEの値の計算のためのものである、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの優先度の値が低いほど、前記CPEの値が大きくなり、
前記送信待ちデータのPDBが小さいほど、前記CPEの値が大きくなる、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの情報と、前記CPEの値又は前記第一パラメータの値との間にはマッピング関係がある、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記第一送信部は前記マッピング関係に基づいて前記CPEの値を確定する、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、前記第一送信部は前記他の端末装置が送信する、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて、前記CPEの値を確定する、装置。
【請求項7】
請求項4に記載の装置であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合のCPEの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合のCPEの値との間のマッピング関係;又は
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第一パラメータの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一パラメータの値との間のマッピング関係を含む、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記CPEの値の確定は、
前記送信待ちデータの情報と、CPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係があり、前記第一端末装置が前記第一集合からCPEの値を、確定されるCPEの値として選択し、あるいは、前記第一端末装置が前記第二集合から選択する一パラメータの値を用いて、確定されるCPEの値を計算することを含む、装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記第一送信部は前記マッピング関係に基づいて前記第一集合を確定する、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、前記第一送信部は前記他の端末装置の送信する、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて前記第一集合を確定する、装置。
【請求項11】
請求項8に記載の装置であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第一集合及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一集合との間のマッピング関係;又は
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第二集合及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第二集合との間のマッピング関係を含む、装置。
【請求項12】
請求項1に記載の装置であって、
確定される前記CPEの情報はサイドリンク制御情報(SCI)により指示される、装置。
【請求項13】
請求項8に記載の装置であって、
確定される前記第一集合又は前記第二集合はサイドリンク制御情報(SCI)により指示され、又は
確定される前記第一集合中の1つのCPEの値又は前記第二集合中の1つの第一パラメータの値はサイドリンク制御情報(SCI)により指示される、装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、
前記1つのCPEの値は、前記第一集合中の最大値又は最小値、又は実装に基づいて選択される値を含む、装置。
【請求項15】
信号を送信する装置であって、第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記装置は第二送信部を含み、
前記第二送信部は、
現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニットにある他の送信データに対応するサイクリックプレフィックス拡張(CPE)の値又は優先度、及び第一CPEの値に基づいて、前記第一端末装置の前記現在の送信データに対応するCPEの値を設定し;及び
前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成され、
前記他の送信データは第二端末装置送信のデータである、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値が前記第一CPEの値よりも大きい場合に、前記第二送信部は、前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に設定し;又は
他の送信データに対応するCPEの値が何れも前記第一CPEの値よりも大きくない場合に、前記第二送信部は、前記第一CPEの値を、現在の送信データに対応するCPEの値とし;又は
前記現在の送信データが、前記第一端末装置が前記第二端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合の送信データであるとき、前記第二送信部は、前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記第二端末装置送信のサイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて確定されるCPEの値に設定する、装置。
【請求項17】
請求項15に記載の装置であって、
前記第二送信部は、前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記他の送信データのうち、第一標識を有する送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に設定し、
前記第一標識は、前記第二端末装置が第三端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合にデータ送信を行うことを表すために用いられる、装置。
【請求項18】
請求項17に記載の装置であって、
前記現在の送信データは前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合の送信データであり、又は
前記現在の送信データは前記第一端末装置が前記第二端末装置開始のCOTを共有する場合の送信データである、装置。
【請求項19】
請求項15に記載の装置であって、
前記第一CPEの値とは、前記第一端末装置が確定するCPEの値、あるいは、前記第一端末装置が確定されるCPE値の集合から選択するCPEの値を指す、装置。
【請求項20】
請求項19に記載の装置であって、
確定されるCPE値の集合から選択されるCPEの値は、実装に基づいて前記集合から選択される値、又は前記集合内の最大値、又は前記集合内の最小値を含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
非認可周波数バンド新無線(NR-U)技術では、ネットワーク装置(例えば、gNB)が開始するアクセスによって取得される連続占有時間(COT)のうちの一部の時間を、上りリンク(UL)伝送のために端末装置に共有させること(即ち、COT sharing)ができる。そのうち、ネットワーク装置gNBはサイクリックプレフィックス拡張(CPE)を設定することで、端末装置(例えば、UE)がLBT(listen before talk)を行う方式(即ち、LBT type)、及び端末装置UEがアクセスを行う時間を制御できる。
【0003】
CPEはネットワーク装置(例えば、gNB)が開始するアクセスによって取得される連続占有時間(COT)内の下りリンク送信後の1番目的上りリンクデータ信号のCP拡張であり、有効情報をキャリー(carry)しなくても良い。図1はNR-UにおけるCPE設定を示す図である。図1に示すように、ネットワーク装置はCPEを設定することで、下りリンク(DL)送信と上りリンク(UL)送信との間の間隔を25μs+TAとすることができ、そのうち、TAはタイミングアドバンスTiming Advanceを表す。図1では、CPEの長さはgap-(25μs+TA)である。そのうち、gapはDL送信と実際のUL送信との間の間隔を表す。
【0004】
設定されるグラント(configured grant、CG)について、ネットワーク装置は上位層シグナリングによりUL送信の開始時間、即ち、CPEの長さをも設定できる。上位層はパラメータにより、端末装置のCGの、{全部のLBT帯域幅を占有し、かつCOT内にある}、{全部のLBT帯域幅を占有し、かつCOT外にある}、{一部のLBT帯域幅を占有し、かつCOT内にある}、及び{一部のLBT帯域幅を占有し、かつCOT内にある}という4つの場合におけるΔパラメータの長さを設定でき、端末装置は以下の公式(1)により、そのCG UL送信に対応するCPE長さTextを計算して得ることができる。
【0005】
【数1】
そのうち、索引iとパラメータΔとの関係は以下の表1に示すとおりである。
【0006】
【表1】
そのうち、
【0007】
【数2】
は、実際のUL送信が、indexがlのシンボル(symbol)で開始する場合に、その前の所定数のsymbolの総長さ(全長)である。そのうち、μはサブキャリア間隔(SCS)索引(インデックス)である。
【0008】
上述の公式及び説明から分かるように、パラメータΔの値が小さいほど、CPEの値が大きくなり、それは、端末装置が、チャネルをより速くプリエンプションする目的を達成するように、UL送信をより早く開始し得ることを表す。実際のシステムでは、ネットワーク装置は異なる端末装置のUL送信のために異なるCPEの値を設定することで、幾つかの送信がチャネルに優先的にアクセスするようにさせる効果を実現でき、このとき、ネットワーク装置により優先度が比較的高いと見なされる送信について、比較的大きいCPEの値を設定し、また、FDMリソースが割り当てられている2つの送信のために同じCPEの値をも設定でき、このように、それらの間のチャネルアクセス時間が同じになり、相手のLBT結果に互いに影響せず、同じ時間から周波数分割多重化(Frequency Division Multiplexing、FDM)されるULリソースを用いて送信を行う効果を実現できる。
【0009】
図2はCGの優先アクセス及びFCM送信アクセスを示す図である。図2に示すように、201に示すシナリオでは、UL#2のCPEの値がUL#1のCPEの値よりも大きいので、UL#2はUL#1よりも優先的に送信にアクセスできる。202に示すシナリオでは、UL#2のCPEの値がUL#1 のCPEの値と同じであるため、UL#2及びUL#1は同じ時間にFDMされるULリソースを用いて送信を行うことができる。
【0010】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
サイドリンク(sidelink)でのデータスループットを強化し、システム容量を向上させるために、1つの実行可能な方法として、sidelinkの可用周波数バンドを増加させる方法があり、例えば、非認可周波数バンド(unlicensed band)でsidelinkをデプロイする技術、即ち、非認可周波数バンドサイドリンク(SL-U)技術がある。
【0012】
SL-U技術では、端末装置(例えば、UE)のリソース選択及び衝突回避メカニズムがLBTのみに基づいており、即ち、sidelinkでの感知/選択(sensing/selection)プロセスを行わない場合に、UEが互いに相手の採用するCPEの値を把握できず、また、互いに相手の使用する周波数領域リソースをも把握できないため、UEの間でFDMの方式によりSL送信を行うことは困難になる。よって、より良い方法はLBT+sensing/selectionのスキームである。少なくとも、LBTとsensing/selectionは共存し得る。
【0013】
本発明の発明者が次のようなことを発見した。即ち、NR-Uと同様のCGは、そのCOTに対しての占有がUEによって開始され、SL-Uでは、特にモード2(mode 2)でワーキングするUEについて言えば、ネットワーク装置の参加が無いため、COTに対しての占有もUEによって開始される必要がある。すると、基地局の参加がない場合に、異なるUEの間のチャネルアクセス順序を如何に制御するか、あるいは、如何に、異なるUEのSL送信がFDMされることでシステム周波数スペクトル効率を向上させるかは解決すべき問題である。
【0014】
上述の問題のうちの少なくとも1つに鑑み、本発明の実施例は信号を送信する方法と装置及び通信システムを提供し、これによって、サイドリンク(SL)通信を行う端末装置は送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定することで、サイドリンク通信のシナリオで端末装置がチャネルにアクセスする順序を制御することができる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の実施例の1つの側面によれば、信号を送信する装置が提供され、それは第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記装置は第一送信部を含み、前記第一送信部は次のように構成され、即ち、
送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び
前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行う。
【0016】
本発明の実施例のもう1つの側面によれば、信号を送信する装置が提供され、それは第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記装置は第二送信部を含み、前記第二送信部は次のように設定され、即ち、
現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニットにある他の送信データに対応するサイクリックプレフィックス拡張(CPE)の値又は優先度、及び第一CPEの値に基づいて、前記第一端末装置の前記現在の送信データに対応するCPEの値を設定し;及び
前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行い、
そのうち、前記他の送信データは第二端末装置送信のデータである。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例による有利な効果は少なくとも次のとおりであり、即ち、サイドリンク(SL)通信を行う端末装置は送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定することで、サイドリンク通信のシナリオで端末装置がチャネルにアクセスする順序を制御することができる。
【0018】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0019】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0020】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
図1】NR-UにおけるCPE設定を示す図である。
図2】CGの優先アクセス及びFCM送信アクセスを示す図である。
図3】本発明の第一側面の実施例における信号送信方法を示す図である。
図4】第一側面の実施例におけるCPEを示す図である。
図5】第一端末装置がCPEの値を指示することを示す図である。
図6】本発明の第二側面の実施例における信号送信方法を示す図である。
図7】第一端末装置が操作601で現在の送信データに対応するCPEの値を設定するようにさせることを示す図である。
図8】第一端末装置、第二端末装置及び第三端末装置がCOTを共有することを示す図である。
図9】周期的送信の場合に第一端末装置がCPE値の集合からCPEの値を各周期の送信のために選択することを示す図である。
図10】第四側面の実施例における信号送信装置を示す図である。
図11】第五側面の実施例における信号送信装置を示す図である。
図12】第六側面の実施例における端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解されるべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0023】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、新無線(NR)、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0024】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0025】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、IABアーキテクチャにおける「ノード(Node)」及び/又は「ドナー(donar)」、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0026】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。
【0027】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。例えば、IABアーキテクチャにおいてIABノード又はIABドナーによってサービングされる端末装置である。
【0028】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0029】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0030】
また、用語“ネットワーク側”又は“ネットワーク装置側”とはネットワークの側を指し、あるいは、基地局であっても良く、上述のような1つ又は複数のネットワーク装置であっても良い。用語“ユーザ側”又は“端末側”又は“端末装置側”とはユーザ又は端末の側を指し、あるいは、UEであっても良く、上述のような1つ又は複数の端末装置であっても良い。
【0031】
混乱を招くことがない限り、用語“上りリンク制御信号”は“上りリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)”又は“物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)”と交換でき、用語“上りリンクデータ信号”は“上りリンクデータ情報”又は“物理上りリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)”と交換でき、用語“下りリンク制御信号”は“下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)”又は“物理下りリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)”と交換でき、用語“下りリンクデータ信号”は“下りリンクデータ情報”又は“物理下りリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)”と交換できる。
【0032】
また、PUSCHの送信又は受信はPUSCHにより搬送される上りリンクデータを送信又は受信すると理解されても良く、PUCCHの送信又は受信はPUCCHにより搬送される上りリンク情報を送信又は受信すると理解されても良く、PRACHの送信又は受信はPRACHにより搬送されるpreambleを送信又は受信すると理解されても良く、上りリンク信号は上りリンクデータ信号及び/又は上りリンク制御信号などを含んでも良く、また、上りリンク伝送(UL transmission)又は上りリンク情報又は上りリンクチャネルと称されても良い。上りリンクリソースで上りリンク伝送を送信することは該上りリンクリソースを用いて該上りリンク伝送を送信すると理解されても良い。同様に、下りリンクデータ/信号/チャネル/情報をも対応して理解することができる。
【0033】
本発明の実施例において、上位層シグナリングは例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良く、例えば、RRCメッセージ(RRC message)と呼ばれ、例えば、MIB、システム情報(system information)、専用RRCメッセージを含み、又は、RRC IE(RRC information element)と呼ばれる。上位層シグナリングは例えば、さらに、MAC(Medium Access Control)シグナリングであっても良く、又は、MAC CE(MAC control element)と称される。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0034】
<第一側面の実施例>
本発明の第一側面の実施例では信号を送信する方法が提供され、それは第一端末装置に適用され、該第一端末装置はサイドリンク(sidelink、SL)通信を行い、例えば、該信号を送信する方法はSL-Uシナリオに適用される。
【0035】
図3は本発明の第一側面の実施例における信号送信方法を示す図である。図3に示すように、該方法は以下の操作(ステップ)を含む。
【0036】
操作301:第一端末装置が送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び
操作302:第一端末装置が確定した該CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行う。
【0037】
本発明の第一側面の実施例によれば、サイドリンク(SL)通信を行う第一端末装置は送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定することで、サイドリンク通信のシナリオで端末装置がチャネルにアクセスする順序を制御することができる。
【0038】
CPEの情報はCPEの値(CPE value)又は第一パラメータの値を含み、第一パラメータの値はCPEの値を計算するために用いられ、例えば、第一パラメータの値はΔパラメータであり得る。
【0039】
図4は第一側面の実施例におけるCPEを示す図である。図4に示すように、SL通信のシナリオではCPEはサイドリンクデータ信号SL#nのCP拡張である。
【0040】
第一側面の実施例では、送信待ちデータの情報は送信待ちデータの優先度(priority)及び/又は送信待ちデータのPDB(PDB、package delay budget)を含む。そのうち、優先度は優先度の値で表され得る。例えば、送信待ちデータの優先度の値が低いほど、CPEの値が大きくなる。また、例えば、送信待ちデータのPDBが小さいほど、CPEの値が大きくなる。
【0041】
以下、第一側面の実施例について詳細に説明する。
【0042】
(実施方式A)
本発明の第一側面の実施例における信号送信方法の実施方式Aでは、送信待ちデータの情報とCPEの値又は第一パラメータの値との間にマッピング関係がある。
【0043】
[実施例1]
1つの例において、送信待ちデータの優先度の値(priority value)及び/又はPDBはCPEの値と直接的なマッピング関係を有しても良く、該マッピング関係はサイドリンクリソースプール(resource pool)で無線リソース制御情報エレメント(RRC IE)により設定されても良く、事前設定又は事前定義されても良く、又は、ネットワーク装置のセカンダリ情報ブロック(SIB)又はRRCメッセージにより設定されても良(例えば、カバレッジ内の端末装置、即ち、in-coverage UEに適用される)。Priority value及び/又はPDBと、CPEとのマッピングは1対1マッピングであっても良く、多対1マッピングであっても良い。表2はpriority valueとCPE valueとの間のマッピング関係を示すものである。
【0044】
【表2】
優先度の値が小さいほど、優先度が高くなるので、送信待ちデータの優先度の値が小さいほど、対応するCPE valueが大きくなり、このように、より優先的にチャネルにアクセスできる。
【0045】
もう1つの例において、送信待ちデータの優先度の値(priority value)及び/又はPDBは第一パラメータ(例えば、Δパラメータ)の値とマッピング関係を有しても良く、該マッピング関係は設定又は定義又は事前設定又は事前定義されても良い。表3はpriority valueとΔパラメータの値(Δvalue)との間のマッピング関係を示すものである。
【0046】
【表3】
例えば、表3のマッピング関係により、第一端末装置は送信待ちデータのpriority valueに基づいて、対応するΔパラメータの値を得ることができ、その後に、以下の公式(1a)によりCPE value、即ち、Textを得ることができる。
【0047】
【数3】
送信待ちデータの優先度の値が小さいほど、対応するΔパラメータの値が小さくなるため、対応するCPE valueが大きくなる。
【0048】
実施例1では、第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合(即ち、OutsideCOTの場合)に、第一端末装置は上述のマッピング関係(例えば、表2又は表3に示すマッピング関係)に基づいてCPEの値を確定する。第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置(第二端末装置)により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合(即ち、InsideCOTの場合)に、第一端末装置は該他の装置が送信する指示情報に基づいてCPEの値を確定する。そのうち、該指示情報はサイドリンク制御情報(SCI)により搬送(carry)され得る。
【0049】
例えば、各priority value又はPDBについて、対応するCPE value又はΔパラメータの値はOutsideCOTの場合にのみ対応し、即ち、上述のマッピング関係はpriority value又はPDBと、OutsideCOTの場合のCPE value又はΔパラメータの値とのマッピング関係を表し、また、InsideCOTの場合(即ち、他の端末装置により連続占有時間(COT)が開始され、該第一端末装置がこのCOTを共有する場合)に、第一端末装置の送信待ちデータに対応するCPEの値は該送信待ちデータのpriority value又はPDBにより決定されず、例えば、COT共有(COT sharing)を開始する該他の端末装置は、該第一端末装置及び該他の端末装置の両方がCOT sharingを行うように指示し(例えば、SCIにより指示する)、また、CPEの値(又はΔ値)の大きさ及び関連情報をも指示する(例えば、SCIにより指示する)。
【0050】
そのうち、priority valueと、OutsideCOTの場合のCPE value又はΔパラメータの値とのマッピング関係は例えば、次のような表4及び表5に示す形で表されても良い。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
[実施例2]
実施例2では、送信待ちデータの情報とCPEの値又は第一パラメータの値との間のマッピング関係は、
送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合(即ち、OUTsideCOTの場合)のCPEの値及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合(即ち、INsideCOTの場合)のCPEの値との間のマッピング関係;又は
送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合(即ち、OUTsideCOTの場合)の第一パラメータの値及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合(即ち、INsideCOTの場合)の第一パラメータの値との間のマッピング関係
を含む。
【0053】
例えば、各priority value又はPDBについて、それぞれ、2つの異なるCPE value又はΔパラメータ値に対応しても良く、2つの値はそれぞれ、InsideCOTの場合及びOutsideCOTの場合に対応し、各priority value又はPDBに対応するInsideCOT及びOutsideCOT場合のCPEの値は同じであっても良く、又は異なっても良い。
【0054】
表6はpriority valueと、InsideCOTの場合のCPE value及びOutsideCOTの場合のCPE valueとのマッピング関係を示すものである。
【0055】
【表6】
表7はpriority valueと、InsideCOTの場合のΔパラメータ値及びOutsideCOTの場合のΔパラメータ値とのマッピング関係を示す図である。
【0056】
【表7】
上述の実施方式Aの実施例1及び実施例2についての説明では、表2~表7は送信待ちデータの情報が優先度(priority)である場合のみを示しているが、送信待ちデータの情報がPDBである場合は同様であり、例えば、送信待ちデータのPDB値で実施例1及び実施例2におけるpriority valueを置換しても良い。そのうち、送信待ちデータのPDB値が小さいほど、対応するCPE valueが大きくなるように設定されも良い。また、{Priority value,PDB value}により対応するCPEの値を共同で決定しても良く、即ち、{Priority value,PDB value}ペア(pair)を用いて上述のpriority valueを置換する。
【0057】
少なくとも1つの実施例において、図3に示すように、該信号を送信する方法はさらに、以下の操作を含む。
【0058】
操作303:該第一端末装置が操作301で確定されるCPEの値又は第一パラメータの値を指示する。
【0059】
例えば、第一端末装置が送信するサイドリンク制御情報(SCI)において、後続の送信に対応する、操作301で確定されるCPEの値又はΔ値を指示できる。具体的には、既存のサイドリンク制御情報フォーマット(SCI format)における既存の予約ビット(reserve bit)又は1つの新しい域(field)で該CPEの値又はΔ値を指示することができ、そのうち、対応するSCI formatは規格(標準)に既存のSCI format 1-A、SCI format 2-A又はSCI format 2-Bであっても良く、また、3GPP(登録商標)のリリース18(R-18)に新たに追加されたSCI formatにおけるfieldにより指示することもできる。また、SCIでは該情報が指示されなくても良く、第一端末装置は、SCIに既存の“優先度”(“Priority”)fieldが指示する値を用いて、上述の方法により、そのSL送信のpriorityの値を間接的に(暗示的に)取得することで、CPEの値又は第一パラメータの値を得ることもできる。
【0060】
図5は第一端末装置がCPEの値を指示することを示す図である。図5の501に示すように、第一端末装置はCPEの値(CPE value)を後続の送信に直接指示する。図5の502に示すように、第一端末装置が後続の送信に優先度(priority)に関する1つの値を指示し、該後続の送信はこの優先度(priority)に関する値に基づいてCPEの値を確定する。
【0061】
(実施方式B)
実施方式Bでは、送信待ちデータの情報と、CPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係がある。そのうち、操作301では、第一端末装置は送信待ちデータの情報及び上述のマッピング関係に基づいて、第一集合又は第二集合を確定し、その後に、第一集合からCPE値を選択し、あるいは、第二集合から第一パラメータの値を選択し、そして、第一パラメータの値に基づいてCPEの値を計算することができる。
【0062】
例えば、該第一端末装置は第一集合からCPE値を、確定されるCPEの値として選択し(例えば、ランダムに選択し又は他の方式で選択する)、又は、第一端末装置は第二集合から選択する(例えば、ランダムに選択し又は他の方式で選択する)第一パラメータの値を用いてCPEの値を、確定されるCPEの値として計算する。
【0063】
1つの実施例において、該マッピング関係は、送信待ちデータの情報と、OUTside COT場合のCPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間のマッピング関係のみを含む。例えば、第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合(即ち、OUTside COTの場合)に、第一端末装置はマッピング関係(即ち、送信待ちデータの情報とCPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係がある)に基づいて第一集合を確定し、また、例えば、第一端末装置が第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合(即ち、INside COTの場合)に、該第一端末装置は該他の端末装置が送信する指示情報に基づいて第一集合を確定する。例えば、該指示情報はSCIにより送信され得る。
【0064】
もう1つの実施例において、送信待ちデータの情報と、OUTside COTの場合又はInside COT場合のCPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係がある。例えば、該マッピング関係は、送信待ちデータの情報と、第一端末装置がCOTを開始する場合(即ち、OUTside COTの場合)の第一集合及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合(即ち、INside COTの場合)の第一集合とのマッピング関係;又は、送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合(即ち、OUTside COTの場合)の第二集合及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合(即ち、INside COTの場合)の第二集合との間のマッピング関係を含む。これにより、OUTside COTの場合であれ、Inside COTの場合であれ、対応するマッピング関係に基づいて第一集合又は第二集合を得ることができる。
【0065】
実施方式Bでは、図3に示すように、該信号を送信する方法はさらに、以下の操作を含む。
【0066】
操作304:第一端末装置が確定される第一集合又は第二集合を指示し、あるいは、第一端末装置が確定される第一集合における1つのCPEの値又は第二集合における1つの第一パラメータの値を指示する。
【0067】
操作304では、第一端末装置が指示する(例えば、SCIにより指示する)、確定される第一集合における1つのCPEの値は、該第一集合における最大値又は最小値、あるいは、実装に基づいて選択される値を含む。第一端末装置が指示する(例えば、SCIにより指示する)、確定される第二集合における1つの第一パラメータの値は、該第二集合における最大値又は最小値、あるいは、実装に基づいて選択される値を含む。
【0068】
本発明の第一側面の実施例により、サイドリンク(SL)通信を行う第一端末装置は送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定することで、サイドリンク通信のシナリオで端末装置がチャネルにアクセスする順序を制御することができる。
【0069】
<第二側面の実施例>
本発明の第二側面の実施例では信号を送信する方法が提供され、それは第一端末装置に適用され、該第一端末装置はサイドリンク(sidelink、SL)通信を行い、例えば、該信号を送信する方法はSL-Uシナリオに適用される。
【0070】
図6は本発明の第二側面の実施例における信号送信方法を示す図である。図6に示すように、該方法は以下の操作を含む。
【0071】
操作601:第一端末装置が、現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニットにある他の送信データに対応するサイクリックプレフィックス拡張(CPE)の値又は優先度、及び第一CPEの値に基づいて、第一端末装置の該現在の送信データに対応するCPEの値を設定し、そのうち、該他の送信データは第二端末装置送信のデータであり;及び
操作602:第一端末装置が該CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行う。
【0072】
本発明の第二側面の実施例により、FDMされる他の送信データの情報を考慮して現在の送信データのCPEの値を設定することで、異なるの端末装置がFDMの方式でSL送信を行うことに有利であるから、周波数スペクトル効率の向上につながり得る。
【0073】
第二側面の実施例では、他の送信データと、現在の送信データにより使用されるリソースが同じ時間ユニットにあるので、他の送信データ及び現在の送信データは周波数分割多重化(FDM)の方式で送信される。
【0074】
第二側面の実施例では、第一CPEの値とは、第一端末装置が確定するCPEの値、あるいは、第一端末装置が確定されたCPE値の集合から選択するCPE値を指す。例えば、第一端末は第一側面の実施例に記載の方法により、CPEの値を確定し、又はCPE値の集合を確定することができる。
【0075】
そのうち、確定されるCPE値の集合から選択するCPE値は、実装に基づいてCPE値の集合から選択する(例えば、ランダムに選択する)値、又はCPE値の集合における最大値又は最小値を含む。
【0076】
SL-Uのシナリオでは、第一端末装置は3GPPのリリース16(R16)のNR V2Xに定義される感知+リソース選択(sensing+ resource selection)プロセスを行うことができ、該プロセスにより選択されるリソースを用いて送信を行うときに又は送信を行う前に、その前の感知(sensing)結果によって他の端末装置のリソース予約状況を得ることで、該リソースが他の端末装置(例えば、UE)により予約されるリソースと周波数分割多重化(FDM)されるかを判断でき、いいえの場合に、第一側面の実施例における方法(また、他の方法)により現在のリソースに対応する送信待ちデータのCPEの値を確定し、かつ送信の前にLBTを行うことができ、アクセスに成功したときに、該リソース及び対応するCPEの値を用いてサイドリンク(SL)送信を行い、そうでない場合(即ち、はいの場合に)、第二側面の実施例で提供される信号送信方法により、現在の送信待ちデータのCPEの値を設定し、その後に、SL送信を行うことができる。
【0077】
例えば、第一端末の操作は、
第一端末装置が現在の送信データ(即ち、送信待ちデータ)により採用されるCPEの値(即ち、第一CPEの値)を確定し、そのうち、第一端末は第一側面の実施例における操作301の方法又は他の方法により該CPEの値を確定でき;
第一端末装置が現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニット(例えば、同じスロット(slot)又は同じシンボル(symbol)なお)にある他の送信データに対応するCPEの値を確定し、そのうち、該他の送信データにより使用されるリソース情報は該第一端末装置がsensingプロセスでこれらの他の送信データの前の対応するリソース予約SCIを復号することにより取得されても良く、該予約は再送用のリソースについての予約であっても良く、周期的送信の、後続の周期用のリソースについての予約などであっても良く;及び
第一端末装置が上述の操作601を採用して該現在の送信データに対応するCPEの値を設定する。
【0078】
操作601の第一実施方式において、少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値が第一CPEの値よりも大きい場合に、第一端末装置は前記現在の送信データに対応するCPEの値を、少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値として設定する。他の送信データに対応するCPEの値が何れも第一CPEの値以下の場合に、第一端末装置は前記第一CPEの値を、現在の送信データに対応するCPEの値とする。
【0079】
例えば、他の送信データに対応するCPEの値のうち、1つ又は複数のCPEの値が第一CPEの値よりも大きい場合に、第一端末装置は現在の送信データのCPEの値を、現在の送信データとFDMされる他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に調整/設定/変更し、現在の送信とFDMされ、かつ対応するCPEの値が現在の送信よりも大きい他の送信が存在しない場合に、第一端末装置は第一CPEの値を、現在の送信データにより採用されるCPEの値とする。
【0080】
図7は第一端末装置が操作601で現在の送信データに対応するCPEの値を設定するようにさせることを示す図である。図7に示すように、第一端末装置の現在の送信データはSL#2であり、対応する第一CPEの値はCPE#2であり、他の送信データはSL#1及びSL#3であり、対応するCPEの値はCPE#1及びCPE#3であり、そのうち、SL#1及びSL#3を送信する端末装置は例えば、それぞれ、第二端末装置#1及び第二端末装置#3である。SL#1、SL#2及びSL#3により使用されるリソースは同じ時間ユニットにあり、かつ、CPE#1<CPE#2<CPE#3である。よって、第一端末装置は現在の送信データに対応するCPEの値を、第一CPEの値CPE#2から、他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値、即ち、CPE#3に調整する。また、他の送信データSL#1を送信する端末装置(例えば、第二端末装置#1)も操作601を採用することで、該他の送信データSL#1に対応するCPEの値を、CPE#1からCPE#3に調整できる。
【0081】
操作601の第二実施方式において、第一端末装置は現在の送信データに対応するCPEの値を、他の送信データのうち、第一標識(ID)を有する送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に設定しても良く、そのうち、第一標識は該第二端末装置が第三端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合にデータ送信を行うことを表すために用いられ、即ち、第一標識は第二端末装置がINside COTの場合にあることを表すために用いられる。
【0082】
図8は第一端末装置、第二端末装置及び第三端末装置がCOTを共有することを示す図である。
【0083】
図8に示すように、第二端末装置802は第三端末装置803が開始するCOTを共有する場合にデータ送信を行い、即ち、第二端末装置はINside COTの場合にある。
【0084】
図8に示すように、第一端末装置801は第二端末装置802が開始するCOTを共有する場合に現在のデータを送信でき、即ち、第一端末装置はINside COTの場合に現在のデータを送信可能である。第一端末装置801もCOTを開始する場合に現在のデータを送信でき、即ち、第一端末装置はOUTside COTの場合に現在のデータを送信可能である。
【0085】
第二実施方式では、Inside COTの場合にある送信データに対応するCPEの値のうちの最大値を、現在の送信データに対応するCPEの値とすることで、Inside COTの送信の優先度がOutside COTの送信よりも高くなるようにさせることができる。第二実施方式では、現在の送信データは第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合の送信データであり(即ち、第一端末装置はOUTside COTの場合にある)、あるいは、現在の送信データは第一端末装置が第二端末装置により開始されるCOTを共有する場合の送信データである(即ち、第一端末装置はINside COTの場合にある)。
【0086】
例えば、第二実施方式では、第一端末装置は、他の送信データのうち、第一標識(例えば、INside COT)を有し、かつCPEの値が最大である送信データに対応するリソースのCPEの値を選択し(そのうち、より大きなCPEの値をもつ他の送信データがあっても、該他の送信データの標識がOUTtside COTであるときに、該他の送信データのCPEの値を選択しない)、第一端末装置の現在の送信データに対応するCPEの値として設定する。具体的には、他の送信データのCPEの値は第一側面の実施例における方法により取得されても良く、INside COTの標識又はOUTside COTの標識はSCIにより指示されても良く、該SCIは該他の送信データの前の、該他の送信データのために予約リソースを提供するための対応するSCIである。さらに、現在の送信データのCPEの値が、それとFDMされる他の送信データのうちのCPE最大値(又は、INside COTと標識される、対応する送信データのCPEの最大値)よりも大きくても、現在の送信データがOUTside COTの場合の送信データであるときに、そのCPEの値を減少させ、それとFDMされる送信のうち、標識がINside COTであり、かつCPEの値が最大である送信データに対応するリソースのCPEの値として設定する。
【0087】
操作601の第三実施方式では、現在の送信データが第一端末装置により第二端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合の送信データであるとき(即ち、現在の送信データがInside COTの場合の送信データであるときに)に、第一端末装置は現在の送信データに対応するCPEの値を、第二端末装置送信の指示情報により確定されるCPEの値に設定する。該指示情報は例えば、SCIにキャリーされる。
【0088】
例えば、現在の送信データがOUTside COTの場合の送信データである場合に、第一端末装置は上述の第一実施方式又は第二実施方式に従って現在の送信データに対応するCPEの調整/設定/変更を行い、また、現在の送信データがINside COTの場合の送信データである場合に、第一端末装置は上述の第一実施方式又は第二実施方式に従ってCPEの調整/設定/変更を行わず、例えば、COT sharingを開始する端末装置(例えば、第二端末装置)は、該第二端末装置が第一端末装置とCOT sharingを行うこと、及びCPEの値の大きさ及び関連情報を指示する(例えば、SCIにより指示する)。
【0089】
操作601の第四実施方式では、第一端末装置はサイドリンク制御情報(SCI)において指示される優先度の値(priority value)に従ってCPEの調整/設定/変更を行うことができ、例えば、第一端末装置は、現在の送信データとFDMされるすべての他の送信データのうち、優先度の値が最低(対応する優先度が最高)の送信データのみに従ってCPEの値の調整/設定/変更を行うことができ、例えば、現在の送信データの第一CPEの値を、該優先度の値が最低の他の送信データに対応するCPEの値に調整/設定/変更できる。
【0090】
本発明の第二側面の実施例により、FDMされる他の送信データの情報を考慮して現在の送信データのCPEの値を設定することで、異なる端末装置がFDMの方式でSL送信を行うことに有利であるため、SL通信のシナリオにおける周波数スペクトル効率の向上につながり得る。
【0091】
<第三側面の実施例>
少なくとも第一側面の実施例又は第二側面の実施例と同じ問題について、本発明の第三側面の実施例では信号を送信する方法が提供され、それは第一端末装置に適用される。該第一端末装置はサイドリンク(sidelink、SL)通信を行い、例えば、該信号を送信する方法はSL-Uシナリオに適用される。
【0092】
第三側面の実施例は第一側面の実施例及び第二側面の実施例に対しての拡張である。
【0093】
第三側面の実施例では、第一端末装置が確定するCPEの値は1つでなくても良く、すべての選択可能なCPE値の集合又は部分集合、即ち、CPE値の集合であり得る。該CPE値の集合を確定した場合に、第一端末装置は該集合から1つのCPE の値を現在の送信データ(即ち、送信待ちデータ)の送信のために選択する(例えば、ランダムに選択し又は他の方式で選択する)ことができる。
【0094】
例えば、以下の場合に、第一端末装置が確定するCPEの値は1つでなくても良く、即ち、
第一端末装置がLBT帯域幅全体の周波数領域リソースを占有しており;及び/又は
第一端末装置がsensingプロセスにより、他のUEのリソース予約が現在の送信と同じslot内でFDMされることを発見せず;及び/又は
第一端末装置の現在の送信が周期的送信であり、UEが各周期の送信において確定される集合から1回のランダム選択を行い;及び/又は
第一端末装置が送信リソースランダム選択+LBTの方式でワーキングし、即ち、第一端末装置が“sensing+selection”によりsidelinkリソースを得る操作を行わない。
【0095】
図9は周期的送信の場合に第一端末装置がCPE値の集合からCPE値を各周期の送信のために選択することを示す図である。
【0096】
図9に示すように、SL#1は第一端末装置#1が周期的に送信するデータである。SL#1の毎回の送信について、第一端末装置#1は第一CPE値の集合Value set #1={CPE#1,CPE#2}から、CPE#1又はCPE#2をランダムに選択してSL#1の送信を行う。
【0097】
SL#12は第一端末装置#2が周期的に送信するデータである。SL#2の毎回の送信について、第一端末装置#2は第二CPE値の集合Value set #2={CPE#2,CPE#3}からCPE#2又はCPE#3をランダムに選択してSL#2の送信を行う。
【0098】
図9に示すように、SL#1及びSL#2の送信リソースは同じslot内にある。CPE#1はCPE#2よりも小さく、かつ、CPE#2はCPE#3よりも小さい。図9における1回目の送信では、SL#1及びSL#2のCPEの値がそれぞれ、CPE#1及びCPE#2であるので、SL#2は送信され、SL#1は送信されない。図9における2回目の送信では、SL#1及びSL#2のCPEの値がそれぞれ、CPE#2及びCPE#3であるので、SL#2は送信され、SL#1は送信されない。図9における3回目の送信では、SL#1及びSL#2のCPEの値がすべてCPE#2であるので、SL#2及びSL#1はすべて送信され、即ち、SL#2及びSL#1はFDMされる。これにより、システム周波数スペクトル効率を向上させることができる。
【0099】
第三側面の実施例では、第一側面の実施例の拡張について、第一側面の実施例における実施方式Bを参照でき、例えば、送信待ちデータの情報(例えば、優先度及び/又はPDB)と、CPE値の集合との間のマッピング関係に基づいて、対応する集合を確定し、そのうち、優先度の値が低いほど(即ち、優先度が高いほど)、対応するCPE value集合におけるCPEの値が大きくなり、また、例えば、第一側面の実施例においてΔ値に従って間接的なマッピングを行う方法を参照して(事前)定義/(事前)設定を行っても良く、また、第一側面の実施例において{InsideCOT,OutsideCOT}が異なる場合についての実施方法を参照しても良い。
【0100】
第三側面の実施例では、第二側面の実施例の拡張について、端末装置(例えば、第一端末装置#1)が或る回の送信において集合から1つのCPE valueを選択しており、予約される次回の送信の対応SCIにおいて実装に基づいて該集合における1つのCPE valueを選択して指示し(例えば、SCIにより指示する)、又は集合における最大値又は最小値を指示する(例えば、SCIにより指示する)ことであっても良い。該予約リソースとFDM送信されることを検出した端末装置は例えば第一端末装置#2であり、そのうち、第一端末装置#2について言えば、第一端末装置#1は第二側面の実施例における第二端末装置に相当する。該第一端末装置#2は該指示されるCPE valueを用いて、実施例の第二側面における方法により、第一端末装置#2の第一CPEの値を調整/設定/変更でき、これによって、第一端末装置#2は第一端末装置#1とFDMを行うことができる。
【0101】
第三側面の実施例では、第二側面の実施例の拡張について、端末装置(例えば、第一端末装置#1)が或る回の送信において集合から1つのCPE valueを選択しており、予約される次回の送信の対応SCIにおいて指示する(例えば、SCIにより指示する)のは該端末装置が選択するCPE value集合である。該予約リソースとFDM送信されることを検出した端末装置は例えば、第一端末装置#2であり、そのうち、第一端末装置#2について言えば、第一端末装置#1は第二側面の実施例における第二端末装置に相当する。該第一端末装置#2は該第一端末装置#2の第一CPEの値を、該CPE value集合におけるCPEの値の最小値、又は実装に基づいて確定される値、又は最大値に調整/設定/変更でき、これによって、第一端末装置#2が第一端末装置#1とFDMを行う確率を向上させることができる。
【0102】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例では信号を送信する装置が提供され、それは第一端末装置に適用され、該第一端末装置はサイドリンク通信を行う。
【0103】
図10は第四側面の実施例における信号送信装置を示す図である。図10に示すように、該信号を送信する装置1000は第一送信部1001を含み、第一送信部1001は、送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び、該CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成される。
【0104】
少なくとも1つの実施例において、該送信待ちデータの情報は、該送信待ちデータの優先度、及び/又は該送信待ちデータのPDB(PDB、package delay budget)を含み、該CPEの情報は該CPEの値又は第一パラメータの値を含み、該第一パラメータの値は該CPEの値の計算のために用いられる。
【0105】
少なくとも1つの実施例において、該送信待ちデータの優先度の値が低いほど、該CPEの値が大きくなり、該送信待ちデータのPDBが小さいほど、該CPEの値が大きくなる。
【0106】
少なくとも1つの実施例において、該送信待ちデータの情報と、該CPEの値又は該第一パラメータの値との間にはマッピング関係がある。
【0107】
少なくとも1つの実施例において、該第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、該第一送信部は該マッピング関係に基づいて該CPEの値を確定する。
【0108】
少なくとも1つの実施例において、該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、該第一送信部は該他の端末装置送信の指示情報に基づいて該CPEの値を確定する。該指示情報は例えば、サイドリンク制御情報(SCI)にキャリーされる。
【0109】
少なくとも1つの実施例において、該マッピング関係は、
該送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合のCPEの値及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合のCPEの値との間のマッピング関係;又は
該送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合の第一パラメータの値及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一パラメータの値との間のマッピング関係
を含む。
【0110】
少なくとも1つの実施例において、該CPEの値の確定は、該送信待ちデータの情報と、CPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係があり、該第一送信部が該第一集合からCPE値を、確定されるCPEの値として選択し、あるいは、該第一送信部が該第二集合から選択する第一パラメータの値を用いて、確定されるCPEの値を計算することを含む。
【0111】
少なくとも1つの実施例において、該第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、該第一送信部は該マッピング関係に基づいて該第一集合を確定する。
【0112】
少なくとも1つの実施例において、該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、該第一送信部は該他の端末装置送信の指示情報に基づいて該第一集合を確定し。そのうち、該指示情報は例えば、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる。
【0113】
少なくとも1つの実施例において、該マッピング関係は、
該送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合の第一集合及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一集合との間のマッピング関係;又は
該送信待ちデータの情報と、該第一端末装置がCOTを開始する場合の第二集合及び該第一端末装置が該第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第二集合との間のマッピング関係
を含む。
【0114】
少なくとも1つの実施例において、確定される該CPEの値又は第一パラメータの値はサイドリンク制御情報(SCI)により指示され得る。
【0115】
少なくとも1つの実施例において、確定される該第一集合又は該第二集合、あるいは、確定される該第一集合における1つのCPEの値又は該第二集合における1つの第一パラメータの値はサイドリンク制御情報(SCI)により指示され得る。
【0116】
少なくとも1つの実施例において、該1つのCPEの値は該第一集合における最大値又は最小値、又は実装に基づいて選択される値を含む。
【0117】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例では信号を送信する装置が提供され、それは第一端末装置に適用され、該第一端末装置はサイドリンク通信を行う。
【0118】
図11は第五側面の実施例における信号送信装置を示す図である。図11に示すように、該信号を送信する装置1100は第二送信部1101を含み、第二送信部1101は、現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニットにある他の送信データに対応するサイクリックプレフィックス拡張(CPE)の値又は優先度、及び第一CPEの値に基づいて、該第一端末装置の該現在の送信データに対応するCPEの値を設定し;及び、該CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成され、そのうち、該他の送信データは第二端末装置送信のデータである。
【0119】
少なくとも1つの実施例において、少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値が第一CPEの値よりも大きい場合に、該第二送信部は該現在の送信データに対応するCPEの値を、該少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に設定する。
【0120】
少なくとも1つの実施例において、他の送信データに対応するCPEの値がすべて該第一CPEの値以下の場合、該第二送信部は該第一CPEの値を現在の送信データに対応するCPEの値とする。
【0121】
少なくとも1つの実施例において、該第二送信部は該現在の送信データに対応するCPEの値を、該他の送信データのうち、第一標識を有する送信データに対応するCPEの値のうちの最大値として設定し、該第一標識は該第二端末装置が第三端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合にデータ送信を行うことを表すために用いられる。
【0122】
少なくとも1つの実施例において、該現在の送信データは該第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合の送信データであり、あるいは、該現在の送信データは該第一端末装置が該第二端末装置開始のCOTを共有する場合の送信データである。
【0123】
少なくとも1つの実施例において、該現在の送信データが、該第一端末装置が該第二端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合の送信データであるときに、該第二送信部は該現在の送信データに対応するCPEの値を、該第二端末装置送信の指示情報に基づいて確定されるCPEの値として設定する。該指示情報はSCIにキャリーされ得る。
【0124】
少なくとも1つの実施例において、該第一CPEの値とは、該第一端末装置が確定するCPEの値、あるいは、該第一端末装置が確定されるCPE値の集合から選択するCPEの値を指す。
【0125】
少なくとも1つの実施例において、確定されるCPE値の集合から選択されるCPEの値は、実装に基づいて該集合から選択される値、又は該集合における最大値、又は該集合における最小値を含む。
【0126】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例では通信システムがさらに提供され、該通信システムはサイドリンク通信を行う送信端の端末装置及び受信端の端末装置を含んでも良く、そのうち、送信端の端末装置及び受信端の端末装置は同じ端末装置の構成を採用し得る。送信端の端末装置は例えば、第一端末装置である。
【0127】
図12は第六側面の実施例における端末装置を示す図である。図12に示す端末装置は送信端の端末装置のために用いられても良く、受信端の端末装置のために用いられても良い。
【0128】
図12は第六側面の実施例における端末装置を示す図である。図12に示すように、端末装置1200は処理器1210(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器1220を含んでも良く、記憶器1220は処理器1210に接続される。そのうち、該記憶器1220は各種のデータを記憶でき、また、情報処理用のプログラム1230をさらに記憶でき、かつ処理器1210の制御下で該プログラム1230を実行できる。
【0129】
例えば、処理器1210はプログラムを実行して第一側面、第二側面又は第三側面の実施例に記載の方法を実現するように構成されても良い。
【0130】
また、図12に示すように、端末1200はさらに、送受信機(送受信器)1240、アンテナ1250などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似しているため、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1200は図12に示す全ての部品を含む必要がない。また、端末装置1200はさらに、図12にない部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0131】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、そのうち、端末装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記端末装置に、第一、二、三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0132】
本発明の実施例ではコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体がさらに提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムは端末装置に、実行第一、二、三側面の実施例に記載の方法を実行させる。
【0133】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の様々なの方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0134】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0135】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0136】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0137】
(付記1)
信号を送信する方法であって、第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記方法は、
前記第一端末装置が送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定し;及び
前記第一端末装置が前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うことを含む、方法。
【0138】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記送信待ちデータの情報は、前記送信待ちデータの優先度、及び/又は前記送信待ちデータのPDB(PDB、package delay budget)を含み、
前記CPEの情報は、前記CPEの値又は第一パラメータの値を含み、前記第一パラメータの値は前記CPEの値を計算するために用いられる、方法。
【0139】
(付記3)
付記2に記載の方法であって、
前記送信待ちデータの優先度の値が低いほど、前記CPEの値が大きくなり、
前記送信待ちデータのPDBが小さいほど、前記CPEの値が大きくなる、方法。
【0140】
(付記4)
付記1~3のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記送信待ちデータの情報と、前記CPEの値又は前記第一パラメータの値との間にはマッピング関係がある、方法。
【0141】
(付記5)
付記4に記載の方法であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記第一端末装置は前記マッピング関係に基づいて前記CPEの値を確定する、方法。
【0142】
(付記6)
付記5に記載の方法であって、
前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、前記第一端末装置は前記他の端末装置が送信する、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて、前記CPEの値を確定する、方法。
【0143】
(付記7)
付記4に記載の方法であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合のCPEの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合のCPEの値との間のマッピング関係;又は
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第一パラメータの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一パラメータの値との間のマッピング関係
を含む、方法。
【0144】
(付記8)
付記1~3のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記CPEの値の確定は、
前記送信待ちデータの情報と、CPE値の第一集合又は第一パラメータの値の第二集合との間にマッピング関係があり、前記第一端末装置が前記第一集合からCPE値を、確定されるCPEの値として選択し、あるいは、前記第一端末装置が前記第二集合から選択する一パラメータの値を用いて、確定されるCPEの値を計算することを含む、方法。
【0145】
(付記9)
付記8に記載の方法であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記第一端末装置は前記マッピング関係に基づいて前記第一集合を確定する、方法。
【0146】
(付記10)
付記9に記載の方法であって、
前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、
前記第一端末装置は前記他の端末装置が送信する、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて、前記第一集合を確定する、方法。
【0147】
(付記11)
付記8に記載の方法であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第一集合及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一集合との間のマッピング関係;又は
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第二集合及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる他の端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第二集合との間のマッピング関係
を含む、方法。
【0148】
(付記12)
付記1~7に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第一端末装置がサイドリンク制御情報(SCI)によって、確定される前記CPEの値又は第一パラメータの値を指示することを含む、方法。
【0149】
(付記13)
付記8~11に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記第一端末装置がサイドリンク制御情報(SCI)によって、確定される前記第一集合又は前記第二集合を指示し;又は
前記第一端末装置がサイドリンク制御情報(SCI)によって、確定される前記第一集合中の1つのCPEの値又は前記第二集合中の1つの第一パラメータの値を指示することを含む、方法。
【0150】
(付記14)
付記13に記載の方法であって、
前記1つのCPEの値は、前記第一集合中の最大値又は最小値、又は実装に基づいて選択される値を含む、方法。
【0151】
(付記15)
信号を送信する方法であって、第一端末装置に適用され、前記第一端末装置はサイドリンク通信を行い、前記方法は、
前記第一端末装置が現在の送信データにより使用されるリソースと同じ時間ユニットにある他の送信データに対応するサイクリックプレフィックス拡張(CPE)の値又は優先度、及び第一CPEの値に基づいて、前記第一端末装置の前記現在の送信データに対応するCPEの値を設定し;及び
前記第一端末装置が前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うことを含み、
前記他の送信データは第二端末装置送信のデータである、方法。
【0152】
(付記16)
付記15に記載の方法であって、
少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値が前記第一CPEの値よりも大きい場合に、前記第一端末装置は前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記少なくとも1つの他の送信データに対応するCPEの値のうちの最大値として設定する、方法。
【0153】
(付記17)
付記15に記載の方法であって、
他の送信データに対応するCPEの値が何れも前記第一CPEの値よりも大きくない場合に、前記第一端末装置は前記第一CPEの値を、現在の送信データに対応するCPEの値とする、方法。
【0154】
(付記18)
付記15に記載の方法であって、
前記第一端末装置は前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記他の送信データのうち、第一標識を有する送信データに対応するCPEの値のうちの最大値に設定し、
前記第一標識は前記第二端末装置が第三端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合にデータ送信を行うことを表すために用いられる、方法。
【0155】
(付記19)
付記18に記載の方法であって、
前記現在の送信データは前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合の送信データであり、又は
前記現在の送信データは前記第一端末装置が前記第二端末装置開始のCOTを共有する場合の送信データである、方法。
【0156】
(付記20)
付記15に記載の方法であって、
前記現在の送信データが、前記第一端末装置が前記第二端末装置開始の連続占有時間(COT)を共有する場合の送信データであるときに、
前記第一端末装置は前記現在の送信データに対応するCPEの値を、前記第二端末装置送信のSCIによりキャリーされる指示情報に基づいて確定されるCPEの値に設定する、方法。
【0157】
(付記21)
付記15~20のうちの任意の1項に記載の方法であって、
前記第一CPEの値とは、前記第一端末装置が確定するCPEの値、あるいは、前記第一端末装置が確定されるCPE値の集合から選択するCPEの値を指す、方法。
【0158】
(付記22)
付記21に記載の方法であって、
確定されるCPE値の集合から選択されるCPEの値は、実装に基づいて前記集合から選択される値、又は前記集合における最大値、又は前記集合における最小値を含む、方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一端末装置に適用される、信号を送信する装置であって、
処理器及び送信器を含み、
前記処理器は、送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定するように構成され、
前記CPEの情報は前記CPEの値を含み、
前記送信待ちデータの情報とCPE値の第一集合との間にマッピング関係があり、
前記送信器は、前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成され、
前記処理器はさらに、前記第一集合から、1つのCPE値を、確定される前記CPEの情報としてランダムに選択するように構成される、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの情報は前記送信待ちデータの優先度を含む、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの優先度の値が低いほど、前記CPEの値が大きくなり、
前記送信待ちデータのPDB(package delay budget)が小さいほど、前記CPEの値が大きくなる、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記送信待ちデータの情報と前記CPEの値との間にマッピング関係がある、装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記処理器は前記マッピング関係に基づいて前記CPEの値を確定する、装置。
【請求項6】
請求項4に記載の装置であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の前記CPEの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる第二端末装置により開始されるCOTを共有する場合の前記CPEの値との間のマッピング関係を含む、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記処理器は前記マッピング関係に基づいて前記第一集合を確定する、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる第二端末装置により開始される連続占有時間(COT)を共有する場合に、前記処理器は、前記第二端末装置が送信する、サイドリンク制御情報(SCI)によりキャリーされる指示情報に基づいて、前記第一集合を確定する、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の第一集合及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる第二端末装置により開始されるCOTを共有する場合の第一集合との間のマッピング関係を含む、装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置であって、
確定される前記CPEの情報はサイドリンク制御情報(SCI)により指示される、装置。
【請求項11】
第一端末装置に適用される、信号を送信する装置であって、
処理器及び送信器を含み、
前記処理器は、送信待ちデータの情報に基づいて、サイクリックプレフィックス拡張(CPE)の情報を確定するように構成され、
前記CPEの情報は前記CPEの値を含み、
前記送信器は、前記CPEに基づいてサイドリンク信号送信を行うように構成され、
前記送信待ちデータの情報と前記CPEの値との間にマッピング関係がある、装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置であって、
前記第一端末装置が連続占有時間(COT)を開始する場合に、前記処理器は前記マッピング関係に基づいて前記CPEの値を確定する、装置。
【請求項13】
請求項11に記載の装置であって、
前記マッピング関係は、
前記送信待ちデータの情報と、前記第一端末装置がCOTを開始する場合の前記CPEの値及び前記第一端末装置が前記第一端末装置とは異なる第二端末装置により開始されるCOTを共有する場合の前記CPEの値との間のマッピング関係を含む、装置。
【国際調査報告】