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特表2024-536574指示機構、指示機構を有する支持脚、及び支持脚を有するキャリア
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】指示機構、指示機構を有する支持脚、及び支持脚を有するキャリア
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/28 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
B60N2/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523534
(86)(22)【出願日】2022-10-19
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 EP2022079119
(87)【国際公開番号】W WO2023067012
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111217067.7
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】モォ,シャオロン
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087CE07
(57)【要約】
指示機構は、部品が表面に接触しているか否かを指示するように構成され、部品は、互いに対向する指示端部及び接触端部を有する。指示機構は、部品に取り付けられ、且つ、指示端部に配置され且つ第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、部品が表面に接触しているか否かを指示するインジケータと、接触端部に移動可能に配置される駆動部と、指示端部に固定された第1の端部と駆動部に固定された第2の端部とを含むケーブルスリーブと、ケーブルスリーブ内に移動可能に配置され、且つケーブルスリーブの両端から延出する第1の端部及び第2の端部を含むケーブルであって、ケーブルの第1の端部はインジケータに固定され且つインジケータを駆動して移動させ、ケーブルの第2の端部は接触端部に固定される、ケーブルと、を備え、部品が表面に接触すると、駆動部は、ケーブルスリーブの第2の端を接触端部から離れるように駆動し、その結果、ケーブルをケーブルスリーブに対して接触端部に向かって移動させ、これによってインジケータを移動させる。支持脚及びキャリアも開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品が表面に接触しているか否かを指示する指示機構であって、
前記部品は、鉛直方向に互いに対向する指示端部及び接触端部を有し、前記指示機構は、前記部品に取り付けられ、
前記指示端部に配置され且つ第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、前記部品が前記表面に接触しているか否かを指示するインジケータ(110)と、
前記接触端部に移動可能に配置される駆動部(130)と、
前記指示端部に固定された第1の端部(156)と、前記駆動部(130)に固定された第2の端部(157)とを含むケーブルスリーブ(155)と、
前記ケーブルスリーブ(155)内に移動可能に配置され、且つ前記ケーブルスリーブ(155)の両端から延出する第1の端部(151)及び第2の端部(152)を含むケーブル(150)であって、前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)は前記インジケータ(110)に固定され且つ前記インジケータ(110)を駆動して移動させることができ、前記ケーブル(150)の前記第2の端部(152)は前記接触端部に固定される、ケーブル(150)と、を備え、
前記部品が前記表面に接触すると、前記駆動部(130)は、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動し、その結果、前記ケーブル(150)は、前記ケーブルスリーブ(155)に対して前記接触端部に向かって移動し、これによって前記インジケータ(110)を移動させる、指示機構。
【請求項2】
前記駆動部(130)は、前記接触端部から少なくとも部分的に露出され、前記駆動部(130)は、前記接触端部の外側に延出する接触部(131)を備え、前記駆動部(130)は、前記接触端部に対して延出位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触端部が前記表面に接触する場合、前記駆動部(130)は、それに応じて前記延出位置から前記後退位置に移動し、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動する、請求項1に記載の指示機構。
【請求項3】
前記指示端部は、第1の弾性部材(182)をさらに備え、前記第1の弾性部材(182)は、前記インジケータ(110)と前記ケーブルスリーブ(155)の前記第1の端部(156)との間に配置され、前記インジケータ(110)を前記第1の位置に付勢するために前記インジケータ(110)に当接する、請求項1または2に記載の指示機構。
【請求項4】
前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)を収容するための第1の収容部(113)は、前記インジケータ(110)の第1の側に設けられ、第1の弾性部材(182)及び前記インジケータ(110)の第2の側は、前記第1の弾性部材(182)の一端に当接し、前記第1の弾性部材(182)の他端は、前記部品の前記指示端部に固定され、前記第1の側は、前記第2の側の反対側である、請求項1から3のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項5】
前記指示端部には、可動軸(114)またはスライドレールが設けられ、前記インジケータ(110)は、前記可動軸(114)を介して前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転され、または前記スライドレールを介して前記第1の位置と前記第2の位置との間でスライドする、請求項1から4のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項6】
前記インジケータ(110)は、第1の領域(111)及び第2の領域(112)を備え、前記部品が前記表面に接触していない場合、前記第1の領域(111)は、前記指示機構の中空部または透明窓(166)から露出され、前記部品が前記表面に接触した場合、前記第2の領域(112)は、前記中空部または透明窓(166)から露出される、請求項1から5のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項7】
前記駆動部(130)と前記部品の前記接触端部との間に第2の弾性部材(183)が設けられ、
前記第2の弾性部材(183)は、前記駆動部(130)を前記延出位置に付勢する、請求項2、又は、請求項3から6のいずれか1項と組み合わせた請求項2に記載の指示機構。
【請求項8】
前記駆動部(130)は、ほぼ横方向に延在する肩部(135)を備え、2つの接触部(131)が、前記肩部(135)の横方向の両端から鉛直方向に沿って前記接触端部として外側に延出し、
前記肩部(135)には、前記接触端部の底部においてカラム(141)に外嵌される孔(132)が開設けられ、前記第2の弾性部材(183)は、前記カラム(141)に外嵌され、且つ前記カラム(141)と前記肩部(135)との間に配置されて、前記駆動部(130)を前記延出位置に付勢する、請求項7に記載の指示機構。
【請求項9】
前記駆動部(130)は、前記肩部(135)の中心から前記鉛直方向に内向きに延在する第2の収容部(133)をさらに備え、前記第2の収容部(133)は、溝の形態であり、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を固定するために前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)に対応する形状を有する、請求項8に記載の指示機構。
【請求項10】
前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)、前記ケーブル(150)の前記第2の端部(152)、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第1の端部(156)、及び前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)の各々は、その末端において拡大された直径を有するハンマーの形態である、請求項1から9のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項11】
前記ケーブル(150)は鋼線である、請求項1から10のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項12】
前記インジケータ(110)の前記第1の位置は、前記部品が前記表面に接触していない状態に対応し、前記インジケータ(110)の前記第2の位置は、前記部品が前記表面に接触した状態に対応する、請求項1から11のいずれか1項に記載の指示機構。
【請求項13】
キャリア(200)を表面に支持する支持脚(100)であって、記支持脚(100)は、請求項1から12のいずれか1項に記載の指示機構と、カバー(160)とを備え、
前記指示機構において、前記部品は、前記支持脚(100)であり、前記表面は、車両の内部床面であり、前記支持脚(100)は、前記指示端部において前記キャリア(200)のベース(210)に連結され、
前記カバー(160)は、前記支持脚(100)の前記指示端部を覆い、前記カバー(160)の上面には、前記インジケータ(110)を示すために中空部または透明窓(166)が設けられる、支持脚(100)。
【請求項14】
前記支持脚(100)は、ブラケット(170)を介して前記キャリア(200)の前記ベース(210)に連結され、前記ブラケット(170)は、縦方向にスライド可能なスライド機構(171)を介して前記ベース(210)に連結され、前記支持脚(100)が前記ベース(210)の底側の下の位置に滑り入り、前記ベース(210)から滑り出ることを可能にする、請求項13に記載の支持脚(100)。
【請求項15】
前記カバー(160)の外面にカバー指示部(165)が設けられ、前記カバー指示部(165)は、前記支持脚(100)が前記ベース(210)の下の位置から滑り出る場合に観察可能であり、前記カバー指示部(165)は、前記支持脚(100)が前記ベース(210)の下の位置に滑り入る場合に観察可能ではない、請求項13または14に記載の支持脚(100)。
【請求項16】
前記支持脚(100)は、回転軸(175)を介して前記ブラケット(170)に連結され、前記支持脚(100)が前記ベース(210)の下の位置に滑り入るすると、前記支持脚(100)は、前記支持脚回転軸(175)を中心に前記ベース(210)の下側に回転可能である、請求項14、又は請求項15と組み合わせた請求項14に記載の支持脚(100)。
【請求項17】
前記支持脚(100)は、前記指示端部を有する支持脚上部チューブ(101)と、前記接触端部を有する支持脚下部チューブ(102)とを備え、前記支持脚上部チューブ(101)は、前記支持脚下部チューブ(102)に外嵌され、且つ前記支持脚(100)の全長を調整することを可能にするための対応する位置決め装置が設けられる、請求項13から16のいずれか1項に記載の支持脚(100)。
【請求項18】
キャリア(200)であって、
ベース(210)と、
前記ベース(210)によって載置されたシート(220)と、
前記ベース(210)を支持するために前記ベース(210)の下に取り付けられた請求項13から17のいずれか1項に記載の支持脚(100)と、を備える、キャリア(200)。
【請求項19】
前記キャリア(200)は、車両シートに取り付けられるチャイルドシートである、請求項18に記載のキャリア(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、指示機構、指示機構を有する支持脚、及び支持脚を有するキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、チャイルドシートは、シートの前方に支持脚が設けられる。支持脚の一端は、チャイルドシートのベースに固定され、支持脚の他端は、車両の床面に支持され、その結果、チャイルドシートは、より安定して設置される。しかしながら、支持脚が床面に安定的に接触しない場合、チャイルドシートは転倒するリスクがある。このため、支持脚の使用時には、支持脚の接地を確保する必要がある。
【0003】
現在市販されている支持脚は、ベースに対して伸縮可能であり、折り畳むことができるが、支持脚の伸縮可能な機構は、支持脚がしっかり配置されているかどうかを指示することができず、支持脚が完全に伸ばされておらず、床面と安定して接触していない状態で誤使用されるという潜在的な安全上の危険を引き起こす。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、新規な支持脚接地指示機構を提供し、これは、機構全体が単純であり、支持脚のための接地指示及び/又は支持脚がベースから完全に延出しているという指示を提供することができ、ユーザの不適切な操作によって引き起こされる様々な潜在的リスクを回避する。
【0005】
本開示によれば、部品が表面に接触しているか否かを指示するための指示機構が提供され、部品は、鉛直方向に互いに対向する指示端部及び接触端部を有し、指示機構は、部品に取り付けられる。指示機構は、指示端部に配置され且つ第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、部品が表面に接触しているか否かを指示するインジケータと、接触端部に移動可能に配置される駆動部と、指示端部に固定された第1の端部と、駆動部に固定された第2の端部とを含むケーブルスリーブと、ケーブルスリーブ内に移動可能に配置され、且つケーブルスリーブの両端から延出する第1の端部及び第2の端部を含むケーブルであって、ケーブルの第1の端部はインジケータに固定され且つインジケータを移動させることができ、ケーブルの第2の端部は、接触端部に固定される、ケーブルと、を備え、部品が表面に接触すると、駆動部は、ケーブルスリーブの第2の端部を接触端部から離れるように駆動し、その結果、ケーブルは、ケーブルスリーブに対して接触端部に向かって移動し、これによってインジケータを移動させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本開示の実施形態は、添付の図面を参照して以下で詳細に説明される。
図1】本開示に係るチャイルドシートの斜視図であり、支持脚がベースから完全に延出されている。
図2】本開示に係るチャイルドシートの斜視図であり、支持脚はベースから完全には延出されていない。
図3】本開示に係るチャイルドシートの斜視図であり、支持脚がベースの下に受け入れられている。
図4】本開示に係る支持脚の斜視図である。
図5】本開示に係る支持脚の斜視図であり、カバーの下の構造を示すためにカバーが取り外されている。
図6】本開示に係る支持脚の斜視図であり、他の部品の構造を示すためにカバー及びブラケットが取り外されている。
図7図6に対応する別の角度からの斜視図である。
図8】本開示に係る支持脚の分解斜視図である。
図9A】非接地状態にある指示機構の上端の縦方向側面断面図である。
図9B】接地状態にある指示機構の上端の縦方向側面断面図である。
図10A】非接地状態にある指示機構の下端の縦方向正面断面図である。
図10B】接地状態にある指示機構の下端の縦方向正面断面図である。
図11A】非接地状態にあるケーブル及びケーブルスリーブの概略図である。
図11B】接地状態にあるケーブル及びケーブルスリーブの概略図である。
【符号の説明】
【0007】
100 支持脚
101 上部チューブ
102 下部チューブ
110 インジケータ
111 第1の領域
112 第2の領域
113 第1の収容部
114 可動軸
120 マウント
130 駆動部
131 接触部
132 孔
133 第2の収容部
135 肩部
140 固定座
141 カラム
142 第3の収容部
150 ケーブル
151 ケーブルの第1の端部
152 ケーブルの第2の端部
155 ケーブルスリーブ
156 ケーブルスリーブの第1の端部
157 ケーブルスリーブの第2の端部
160 カバー
165 カバー指示部
166 中空部または透明窓
170 ブラケット
171 スライド機構
175 支持脚回転軸
182 第1の弾性部材
181 第1のネジ
183 第2の弾性部材
184 第2のネジ
200 キャリア
210 ベース
220 シート
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示は、特定の実施形態を参照して本明細書に図示及び説明されるが、本開示は、示された詳細に限定されるべきではない。そのとおりに、特許請求の範囲の均等物の範囲内において、本開示から逸脱することなく、これらの詳細に対して多くの変更を行うことができる。
【0009】
本明細書に言及される「前」、「後」、「上」、「下」などの方向の説明は、理解を容易にするためのものに過ぎず、本開示は、これらの方向に限定されず、実際の状況に応じて調整することができる。
【0010】
図1図3を参照されたい。本開示の実施形態において、キャリア200はチャイルドシートであるが、これに限定されない。本開示は支持脚100を必要とする任意のキャリア200に適用することができる。
【0011】
図示のように、キャリア200は、ベース210とシート220とを含む。ベース210は、キャリア200を車両シートに固定するための部分であり、シート220は、乗員(即ち、子供)を乗せるための部分である。支持脚100は、ベース210の下、より具体的には、ベース210の下の前側に取り付けられ、車両の床面に対してベース210を支持するように構成され、車両が衝突したときにチャイルドシートが前方に転倒することを防止する。
【0012】
一実施形態において、支持脚100は、伸縮可能なブラケット170(図5参照)によってベース210に連結され、その結果、支持脚100は、ベース210に対して縦方向(即ち、前後方向)に移動可能であり、ベース210から延出したり、ベース210の下の位置に後退したりする。支持脚100は、ベース210に直接連結することができることを理解されたい。
【0013】
カバー160は、支持脚100の上部を覆い、カバー160の上面には、支持脚100がベース210から完全に延出したか否かをユーザが観察できるように、カバー指示部165が設けられている。カバー指示部165は、カバー160の後端に設けられ、カバー160が完全に延出されると、カバー指示部165がベース210からに移動する。カバー指示部165は、ユーザの注意を引くように、支持脚100の色と強いコントラストを有する緑色または他の色のような観察しやすい色を有する。
【0014】
図1に示す状態において、支持脚100はベース210から完全に延出されており、カバー指示部165が見える。図2に示す状態において、支持脚100はベース210から完全に延出されておらず、カバー指示部165は見えない。
【0015】
カバー160の前端には、ユーザが支持脚100に設けられたインジケータ110を観察することができるように、中空部または透明窓166が設けられてもよい(図4参照)。インジケータ110は、支持脚100の下端が接地されているか否かを指示するように構成され、その構造及び原理については詳細に後述する。なお、「接地」とは、支持脚100等の部品が床面に接触し、床面上に安定して支持されることを意味する。
【0016】
一実施形態において、支持脚100の長さを調整することができる。具体的には、支持脚100は、指示端部を有する上部チューブ101と、接触端部を有する下部チューブ102とを含む。支持脚100の上部チューブ101は、支持脚100の下部チューブ102に外嵌され、支持脚100の全長を調整することができるように、対応する位置決め装置(例えば、係合要素またはピン)を有する。
【0017】
支持脚100の上端(指示端部と呼ばれる)は、ブラケット170に連結される(または、ブラケット170を有さない実施形態では、ベース210に直接連結される)。支持脚100の下端(接触端部と呼ばれる)は、床面に接触するために使用される。一実施形態において、本開示の指示機構のアセンブリを容易にするために、固定座140が接触端部に設けられてもよい。他の実施形態において、固定座140を支持脚100に一体化し、支持脚100と一体部品として形成してもよい。
【0018】
一実施形態において、支持脚100は、図3に示すように、指示端部を回転軸としてベース210の下の位置まで一体的に回転させることができる。このようにして、支持脚100は、ベース210内に完全に折り畳むことができ、キャリア200の輸送を容易にする。
【0019】
図4及び図5を参照すると、図示されるように、支持脚100をベース210に連結するためのブラケット170は、スライド機構171及び支持脚回転軸175を含む。ここで、スライド機構171は、ヒンジ連結ロッド及び/又はスライドレールであり、支持脚100をベース210の下の位置に向かって付勢するようにスライド機構171にスプリングが設けられる。ブラケット170の前端には、左右方向(即ち、横方向)に延びる支持脚回転軸175が設けられ、支持脚100の上端は、支持脚100全体がベース210の下の位置まで回転することを可能にするように(図3に示されるように)、支持脚回転軸175に取り付けられる。
【0020】
図4図5に示すように、指示機構のインジケータ110は、ユーザによって観察されるように、カバー160上の中空部または透明窓166を介してユーザに露出される。
【0021】
図6図8を参照して、本開示に係る指示機構の具体的な構造、及び指示機構が支持脚100にどのように取り付けられるかを以下に説明する。
【0022】
図示のように、指示機構は、インジケータ110と、駆動部130と、ケーブルスリーブ155と、ケーブル150とを含む。いくつかの実施形態において、指示機構は、マウント120と、第1の弾性部材182と、(図9A及び図9Bに示すような)第1のネジ181と、第2の弾性部材183と、第2のネジ184とをさらに含む。
【0023】
インジケータ110は、横方向の可動軸114を介して支持脚100の指示端部に配置され、且つ可動軸114の周りに第1の位置と第2の位置との間で回転する。例えば、第1の位置は、支持脚が床面に接触しない位置に対応し、第2の位置は、支持脚が床面に接触した位置に対応する。一実施形態において、第1の領域111及び第2の領域112は、インジケータ110の円筒形の外周に周方向に沿って配置される(図9A及び図9Bを参照)。支持脚100が非接地位置にある場合(即ち、支持脚が床面に接触していない場合)、第1の領域111は、中空部または透明窓166に露出され、支持脚100が接地位置にある場合(即ち、支持脚が床面に接触している場合)、第2の領域112は、中空部または透明窓166に露出される。例えば、第1の領域111を赤色とし、第2の領域112と緑色としてもよいし、支持脚100が接地されているか否かを指示することができれば、第2の領域111と第2の領域112とに異なるマーク(例えば、ドット、斜線または他の模様)を付してもよい。第1の領域111及び第2の領域112の形状は、中空部または透明窓166の形状に対応してもよい。本開示の実施形態は、第1の領域及び第2の領域の形態または色を上述のように限定しない。
【0024】
可動軸114は、支持脚100の指示端部に直接配置されてもよく、或いは、マウント120によって指示端部に取り付けられてもよい。例えば、可動軸114は、マウント120の2つの対向する直立壁に立設され、マウント120は、指示端部に固定される。図示の実施形態において、支持脚100は中空の管状部品であり、マウント120は指示端部の内側に固定されているが、本開示はこれに限定されない。
【0025】
第1の弾性部材182は、インジケータ110とケーブルスリーブ155の第1の端部156との間に配置され、且つインジケータ110を第1の位置に付勢するためにインジケータ110に当接する。
【0026】
インジケータ110の第1の側には、ケーブル150の第1の端部151を収容するための第1の収容部113が設けられ、第1の弾性部材182及びインジケータ110の第2の側は、第1の弾性部材182の一端に当接する。第1の弾性部材182の他端は、指示端部に固定される。一実施形態において、インジケータ110の第1の側は、第2の側の反対側である。
【0027】
駆動部130は、支持脚100の接触端部に少なくとも部分的に配置され、且つ接触端部の外側に向かって鉛直に延在する接触部131を含む。駆動部130は、接触部131が接触端部から延出する延出位置と、接触部131が接触端部に後退する後退位置との間で接触端部に対して移動する。
【0028】
より具体的には、駆動部130は、肩部135及び孔132を含む。肩部135は、支持脚100の接触端部の内側に位置し、且つほぼ横方向に延在し、2つの接触部131は、肩部135の横方向の両端から鉛直方向に沿って接触端部の外側に延出する。孔132は、肩部135に開設され、肩部135は、接触端部の底部から内側に延在するカラム141に摺動可能に外嵌される。
【0029】
一実施形態において、駆動部130と部品の接触端部との間に第2の弾性部材183が設けられ、第2の弾性部材183は駆動部130を延出位置に付勢する。第2の弾性部材183はコイルばねであってもよい。第2の弾性部材183は、カラム141に外嵌される。第2の弾性部材183の一端は第2のネジ184の内側に当接し、他端は肩部135に当接して駆動部130を延出位置に付勢する。なお、駆動部130が延出位置に付勢される限り、第2の弾性部材183の配置はこれに限定されないことを理解されたい。
【0030】
駆動部130は、ケーブルスリーブ155の取付部(即ち、第2の収容部133)をさらに含み、当該取付部は、ケーブルスリーブの第2の端部157を固定するために、肩部135の中心から内向きに鉛直に延在し、ケーブルスリーブの第2の端部157に対応する形状を有する溝の形態である。ケーブルスリーブの取付部の形態はこれに限定されず、ケーブルスリーブの第2の端部の形態に応じて変更することができることを理解されたい。
【0031】
固定座140は、横方向と縦方向に延在するほぼ平坦な部品である。固定座140が別個の部品として設けられる実施形態において、支持脚100の下端(接触端部)は開放端部であってもよく、固定座140は開放端部を閉鎖するためのものである。カラム141及び第3の収容部142は、固定座140の内側に設けられる。固定座140には、駆動部130の接触部131が支持脚100の外側に延出するように貫通孔が設けられる。上述したように、固定座140は、一体部品として支持脚100に一体化することができる。
【0032】
ケーブルスリーブ155は、支持脚100の指示端部と接触端部との間でほぼ鉛直方向に延在する。ケーブルスリーブ155は、指示端部に固定された第1の端部156と、駆動部130に固定された第2の端部157とを含む。ケーブルスリーブ155は、ある程度の可撓性を持ち、屈曲可能であるが、その長さはほぼ変化しないゴムやプラスチックで作製することができる。
【0033】
一実施形態において、ケーブルスリーブの第1の端部156及びケーブルスリーブの第2の端部157は、いずれも両端の直径が大きくなるハンマーの形態をしている。なお、ケーブルスリーブの第1の端部156及びケーブルスリーブの第2の端部157は、雄ネジ、弾性係合要素などの他の形態であってもよく、または指示端部及び駆動部130に直接溶接されてもよいことを理解されたい。
【0034】
ケーブル150は、支持脚100の指示端部と接触端部との間にほぼ鉛直に延在し、且つケーブルスリーブ155内に摺動可能にスリーブされる。ケーブル150は、ケーブルスリーブ155の両端から延出する第1の端部151及び第2の端部152を含み、ここで、ケーブルの第1の端部151は、インジケータ110に固定され、且つインジケータ110を可動軸114を中心に回転させるように駆動し、ケーブルの第2の端部152は、接触端部に固定され、さらに、第2の端部152は、ベース140に固定して連結される。ケーブル150は、例えば、鋼線、ナイロン線、炭素繊維等からなり、ある程度の可撓性を持ち、屈曲可能であるが、その長さはほぼ変化しない。
【0035】
一実施形態において、ケーブルの第1の端部151及び第2の端部152は、いずれも両端の直径が大きくなるハンマーの形態をしている。なお、ケーブルの第1の端部151及び第2の端部152は、雄ネジ、結び目、または指示端部及び接触端部に直接溶接されるなど、他の形態であってもよいことを理解されたい。
【0036】
図9A図10Bを参照して、本開示の指示機構の動作を説明する。
【0037】
図9A及び図10Aに示すように、インジケータ110はその第1の位置にあり、駆動部130はその延出位置にある。インジケータ110の第1の領域111は上方(即ち、カバー160上の中空部または透明窓166の位置)を向いて、支持脚100が床面に接触していないことを指示する。第1の弾性部材182及び第2の弾性部材183の付勢作用に基づいて、外力の影響がない場合、インジケータ110及び駆動部130は図9A及び図10Aに示す位置に維持される傾向がある。
【0038】
図9B及び図10Bに示すように、接触端部は床面に接触した。駆動部130の接触部131は支持脚100の外部に露出しているため、床面からの圧力を受けて、第2の弾性部材183の付勢力に抗して後退位置に移動する。ケーブルスリーブの第2の端部が駆動部130に固定されているので、駆動部130は、可動ケーブルスリーブの第2の端部157を接触端部から離れるように駆動する(即ち、上方に移動する)。一方、ケーブルの第2の端部152が接触端部に固定されているので、ケーブルの第2の端部152は、接触端部から離れるように移動しない、即ち、上方に移動しない。このように、ケーブルの第2の端部152がケーブルスリーブの第2の端部157から一定の長さだけ延出することを意味する。上述したように、ケーブル及びケーブルスリーブの長さはほぼ一定であり、即ち、ケーブルスリーブ155におけるケーブル150の部分の長さはほぼ一定である。このように、ケーブルの第2の端部152がケーブルスリーブの第2の端部157から一定の長さだけ延出すると、ケーブルの第1の端部151は、対応する長さだけケーブルスリーブの第1の端部156内に後退する。ケーブルスリーブの第1の端部156は、支持脚100の指示端部に固定されているため、ケーブル150がケーブルスリーブ155に対して接触端部に向かってスライドし、次いでインジケータ110をその第1の位置からその第2の位置に回転させるように駆動する。
【0039】
他の実施形態において、インジケータ110は、回転される代わりに直線的に移動するように設けることができる。例えば、インジケータ110は、スライドレールを介して指示端部に設けられ、且つ第2の位置と第1の位置との間でスライドする。インジケータ110は、外力なしに第1の位置に付勢される。接触端部が表面に接触すると、ケーブル150(具体的には、ケーブルの第1の端部151)は、インジケータ110を付勢力に抗して第2の位置に移動させるように駆動する。スライドレールは、横方向に配置されてもよく、ケーブル150の鉛直方向の移動は、指示端部におけるプーリーによって横方向の移動に変換される。スライドレールは、鉛直に配置されてもよく、その場合、中空部または透明窓166は、カバー160の鉛直方向の面に形成される。
【0040】
図11A図11Bは、本出願の技術的原理の説明を提供する。ケーブルスリーブ155が図11Aに示される非接触状態から図11Bに示される接触状態に変化すると、ケーブルスリーブの第2の端部157は上方に押されるが、ケーブルスリーブの第1の端部156は固定されているので、ケーブルスリーブ155は曲げられる(曲げの程度は図では誇張されている)。ケーブル150は、ケーブルスリーブ155内にスリーブされ、且つケーブルスリーブ155の曲線経路に沿って延在しなければならないので、指示端部から接触端部までのケーブル150の延在経路は、実際には長くなる。ケーブルの第2の端部152は接触端部に固定されているので、ケーブルの第1の端部151は内側に後退される。
【0041】
図11Aにおいて、ケーブルスリーブ155及びケーブル150がほぼ直線に沿って延在することが示されているが、ケーブルスリーブ155及びケーブル150が非接触状態で直線状に延在する必要はないことを理解されたい。実際には、ケーブルスリーブ155及びケーブル150は、非接触状態で曲げられてもよく、接触状態でより大きく曲げられてもよく、これもそれらの機能を実現。この特徴の利点は、ケーブル150及びケーブルスリーブ155を様々な長さの支持脚100に適合させることができる。例えば、ケーブル150及びケーブルスリーブ155の長さは、支持脚100の最大長さに対応するように設計することができ、支持脚100が短くなるように調整されると、ケーブル150及びケーブルスリーブ155は、支持脚100の両端の間に屈曲して連結され、依然として接触を指示する機能を実現することができる。
【0042】
一実施形態において、駆動部は、接触端部から少なくとも部分的に露出され、且つ接触端部の外側に延出する接触部を含み、駆動部は、接触端部に対して延出位置と後退位置との間で移動可能であり、ここで、接触端部が表面に接触する場合、駆動部は、それに応じて延出位置から後退位置に移動し、ケーブルスリーブの第2の端部を接触端部から離れるように駆動する。
【0043】
一実施形態において、指示端部は、第1の弾性部材をさらに含み、当該第1の弾性部材は、インジケータとケーブルスリーブの第1の端部との間に配置され、インジケータを第1の位置に付勢するために、インジケータ(110)に当接する。
【0044】
一実施形態において、ケーブルの第1の端部を収容するための第1の収容部は、インジケータの第1の側に設けられ、第1の弾性部材及びインジケータの第2の側は、第1の弾性部材の一端に当接し、第1の弾性部材の他端は、部品の指示端部に固定され、ここで、第1の側は、第2の側の反対側である。
【0045】
一実施形態において、指示端部には、可動軸またはスライドレールが設けられ、インジケータは、可動軸を介して第1の位置と第2の位置との間で回転され、またはスライドレールを介して第1の位置と第2の位置との間でスライドする。
【0046】
一実施形態において、インジケータは第1の領域及び第2の領域を含み、部品が表面に接触していない場合、第1の領域は、指示機構の中空部または透明窓から露出され、部品が表面に接触した場合、第2の領域は、中空部または透明窓から露出される。
【0047】
一実施形態において、駆動部と部品の接触端部との間に第2の弾性部材が設けられ、第2の弾性部材は、駆動部を延出位置に付勢する。
【0048】
一実施形態において、駆動部は、ほぼ横方向に延在する肩部を含み、2つの接触部は、肩部の横方向の両端から鉛直方向に沿って接触端部として外側に延出する。肩部には、孔が開設けられ、当該孔は、接触端部の底部においてカラムに外嵌されてもよく、第2の弾性部材は、カラムに外嵌される。第2の弾性部材は、カラムと肩部との間に配置されて、駆動部を延出位置に付勢する。
【0049】
一実施形態において、駆動部は、肩部の中心から鉛直方向に内向きに延在する第2の収容部をさらに含む。第2の収容部は、溝の形態であり、ケーブルスリーブの第2の端部を固定するためにケーブルスリーブの第2の端部に対応する形状を有する。
【0050】
一実施形態において、ケーブルの第1の端部、ケーブルの第2の端部、ケーブルスリーブの第1の端部、及びケーブルスリーブの第2の端部の各々は、その末端において拡大された直径を有するハンマーの形態である。
【0051】
一実施形態において、ケーブルは鋼線である。
【0052】
一実施形態において、インジケータの第1の位置は、部品が表面に接触していない状態に対応し、インジケータの第2の位置は、部品が表面に接触した状態に対応する。
【0053】
本開示に係るキャリアを表面に支持するための支持脚が提供される。支持脚は、本開示に係る指示機構を含み、ここで、部品は、支持脚であり、表面は、車両の内部床面であり、支持脚は、その指示端部においてキャリアのベースに連結される。
【0054】
一実施形態において、支持脚は、支持脚の指示端部を覆うカバーを含み、カバーの上面には、インジケータを示すために中空部または透明窓が設けられる。
【0055】
一実施形態において、支持脚は、ブラケットを介してキャリアのベースに連結され、ブラケットは、縦方向にスライド可能なスライド機構を介してベースに連結され、支持脚がベースの底側の下の位置に滑り入り、ベースから滑り出ることを可能にする。
【0056】
一実施形態において、カバーの外面にカバー指示部が設けられ、カバー指示部は、支持脚がベースの下の位置から滑り出る場合にユーザによって観察することができ、支持脚がベースの下の位置に滑り入る場合にユーザによって観察することができない。
【0057】
一実施形態において、支持脚は、回転軸を介してブラケットに連結され、支持脚がベースの下の位置に滑り入るすると、支持脚は、支持脚回転軸を中心にベースの下側に回転可能である。
【0058】
一実施形態において、支持脚は、指示端部を有する上部チューブと、接触端部を有する下部チューブとを含み、上部チューブは、下部チューブに外嵌され、且つ支持脚の全長を調整することを可能にするための対応する位置決め装置が設けられる。
【0059】
本開示に係るキャリアが提供される。キャリアは、ベースと、ベースによって担持されたシートと、ベースを支持するためにベースの下に取り付けられた本開示に係る支持脚とを含む。
【0060】
一実施形態において、キャリアは、車両シートに取り付けることができるチャイルドシートである。
【0061】
上述したように、本開示は、支持脚の一端が接地しているか否かを直感的に支持脚の他端に指示する指示機構を提供する。さらに、本開示の指示機構は、支持脚の長さを変更することを可能にし、その接触指示機能も達成する。なお、実施形態において支持脚を例示したが、本開示の指示機構は様々な形状の様々な部品に適用できることを理解されたい。
【0062】
本開示はまた、指示機構及び延出指示機構が設けられ、且つユーザに支持脚の延出状態と接地状態について提示することができる支持脚を提供する。
【0063】
本開示はまた、本開示に係る支持脚が設けられ、当該支持脚は、キャリアのベースの下の位置に折り畳まれて後退することができるキャリアを提供する。
【0064】
本明細書において好ましい実施形態が示され、説明されてきたが、これらの実施形態は例として与えられているにすぎないことを理解されたい。当業者であれば、本開示の趣旨から逸脱することなく、多くの変更、修正及び置換が想到されるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示の趣旨及び範囲内に入るすべてのそのような変更を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A-11B】
【手続補正書】
【提出日】2024-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリア用指示機構であって、
前記キャリア、指示端部及び接触端部を有し、
前記指示機構は、前記キャリアに取り付けられ、
前記指示端部に配置され且つ第1の位置と第2の位置との間で移動可能であインジケータ(110)と、
前記接触端部に移動可能に配置される駆動部(130)と、
前記指示端部に固定された第1の端部(156)と、前記駆動部(130)に固定された第2の端部(157)とを含むケーブルスリーブ(155)と、
前記ケーブルスリーブ(155)内に移動可能に配置され、且つ前記ケーブルスリーブ(155)の両端から延出する第1の端部(151)及び第2の端部(152)を含むケーブル(150)であって、前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)は前記インジケータ(110)に固定され且つ前記インジケータ(110)を駆動して移動させることができ、前記ケーブル(150)の前記第2の端部(152)は前記接触端部に固定される、ケーブル(150)と、を備え、
記駆動部(130)は、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動されると、前記ケーブル(150)は、前記ケーブルスリーブ(155)に対して前記接触端部に向かって移動し、これによって前記インジケータ(110)を移動させる、キャリア用指示機構。
【請求項2】
前記駆動部(130)は、前記接触端部から少なくとも部分的に露出され、前記駆動部(130)は、前記接触端部の外側に延出する接触部(131)を備え、前記駆動部(130)は、前記接触端部に対して延出位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触端部が移動される場合、前記駆動部(130)は、それに応じて前記延出位置から前記後退位置に移動し、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動し、
前記駆動部(130)と前記キャリアの前記接触端部との間に第2の弾性部材(183)が設けられ、前記第2の弾性部材(183)は、前記駆動部(130)を前記延出位置に付勢する、請求項1に記載のキャリア用指示機構。
【請求項3】
前記指示端部は、第1の弾性部材(182)をさらに備え、前記第1の弾性部材(182)は、前記インジケータ(110)と前記ケーブルスリーブ(155)の前記第1の端部(156)との間に配置され、前記インジケータ(110)を前記第1の位置に付勢するために前記インジケータ(110)に当接し、
前記指示端部には、可動軸(114)またはスライドレールが設けられ、前記インジケータ(110)は、前記可動軸(114)を介して前記第1の位置と前記第2の位置との間で回転され、または前記スライドレールを介して前記第1の位置と前記第2の位置との間でスライドする、請求項1または2に記載のキャリア用指示機構。
【請求項4】
前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)を収容するための第1の収容部(113)は、前記インジケータ(110)の第1の側に設けられ、第1の弾性部材(182)及び前記インジケータ(110)の第2の側は、前記第1の弾性部材(182)の一端に当接し、前記第1の弾性部材(182)の他端は、前記キャリアの前記指示端部に固定され、前記第1の側は、前記第2の側の反対側である、請求項に記載のキャリア用指示機構。
【請求項5】
前記駆動部(130)は、ほぼ横方向に延在する肩部(135)を備え、2つの接触部(131)が、前記肩部(135)の横方向の両端から鉛直方向に沿って前記接触端部として外側に延出し、
前記肩部(135)には、前記接触端部の底部においてカラム(141)に外嵌される孔(132)が開設けられ、前記第2の弾性部材(183)は、前記カラム(141)に外嵌され、且つ前記カラム(141)と前記肩部(135)との間に配置されて、前記駆動部(130)を前記延出位置に付勢
前記駆動部(130)は、前記肩部(135)の中心から前記鉛直方向に内向きに延在する第2の収容部(133)をさらに備え、前記第2の収容部(133)は、溝の形態であり、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を固定するために前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)に対応する形状を有し、
前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)、前記ケーブル(150)の前記第2の端部(152)、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第1の端部(156)、及び前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)の各々は、その末端において拡大された直径を有するハンマーの形態である、請求項に記載のキャリア用指示機構。
【請求項6】
キャリア(200)であって、
ベース(210)と、
前記ベース(210)によって載置されたシート(220)と、
前記ベース(210)を支持するために前記ベース(210)の下に取り付けられた支持脚(100)と、を備え、前記支持脚(100)は、部品が表面に接触しているか否かを指示する指示機構とを備え、
前記部品は、鉛直方向に互いに対向する指示端部及び接触端部を有し、
前記指示機構は、前記部品に取り付けられ、
前記指示端部に配置され且つ第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、前記部品が前記表面に接触しているか否かを指示するインジケータ(110)と、
前記接触端部に移動可能に配置される駆動部(130)と、
前記指示端部に固定された第1の端部(156)と、前記駆動部(130)に固定された第2の端部(157)とを含むケーブルスリーブ(155)と、
前記ケーブルスリーブ(155)内に移動可能に配置され、且つ前記ケーブルスリーブ(155)の両端から延出する第1の端部(151)及び第2の端部(152)を含むケーブル(150)であって、前記ケーブル(150)の前記第1の端部(151)は前記インジケータ(110)に固定され且つ前記インジケータ(110)を駆動して移動させることができ、前記ケーブル(150)の前記第2の端部(152)は前記接触端部に固定される、ケーブル(150)と、を備え、
前記部品が前記表面に接触すると、前記駆動部(130)は、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動し、その結果、前記ケーブル(150)は、前記ケーブルスリーブ(155)に対して前記接触端部に向かって移動し、これによって前記インジケータ(110)を移動させる、キャリア(200)。
【請求項7】
前記駆動部(130)は、前記接触端部から少なくとも部分的に露出され、前記駆動部(130)は、前記接触端部の外側に延出する接触部(131)を備え、前記駆動部(130)は、前記接触端部に対して延出位置と後退位置との間で移動可能であり、前記接触端部が前記表面に接触する場合、前記駆動部(130)は、それに応じて前記延出位置から前記後退位置に移動し、前記ケーブルスリーブ(155)の前記第2の端部(157)を前記接触端部から離れるように駆動する、請求項に記載のキャリア(200)。
【国際調査報告】