(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】コンプレッサおよびこのようなコンプレッサを備えた車両圧縮空気システム
(51)【国際特許分類】
F04B 39/06 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
F04B39/06 U
F04B39/06 T
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523550
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 EP2022078656
(87)【国際公開番号】W WO2023066803
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】102021127114.2
(32)【優先日】2021-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503159597
【氏名又は名称】クノル-ブレムゼ ジステーメ フューア シーネンファールツォイゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Knorr-Bremse Systeme fuer Schienenfahrzeuge GmbH
【住所又は居所原語表記】Moosacher Strasse 80,D-80809 Muenchen,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トーマス キップ
(72)【発明者】
【氏名】ルートヴィヒ オーベルマイアー
(72)【発明者】
【氏名】シモン フレーリッヒ
【テーマコード(参考)】
3H003
【Fターム(参考)】
3H003AA02
3H003AC02
3H003BF04
3H003BF05
3H003CC10
3H003CD02
(57)【要約】
車両圧縮空気システム(1)用の圧縮空気を提供するためのコンプレッサ(2)が提供される。コンプレッサ(2)は、流入室壁(5’)によって形成された、吸い込まれる空気用の流入開口(6)を有する流入室(5)と、流出室壁(7’)によって形成された、コンプレッサ(2)によって圧縮された空気用の流出開口(8)を有する流出室(7)とを備えている。コンプレッサ(2)は、コンプレッサの、流入室壁(5’)に結合された構成部分から、流入室(5)内の吸い込まれた空気への熱流と、流出室(7)内の圧縮された空気から、コンプレッサの、流出室壁(7’)に結合された構成部分への熱流とのうちの少なくとも一方の熱流を減じるように構成された熱流低減装置をさらに有している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両圧縮空気システム(1)用の圧縮空気を提供するためのコンプレッサ(2)であって、
流入室壁(5’)によって形成された、吸い込まれる空気用の流入開口(6)を有する流入室(5)と、
流出室壁(7’)によって形成された、前記コンプレッサ(2)によって圧縮された空気用の流出開口(8)を有する流出室(7)と
を備え、
前記コンプレッサ(2)は、前記コンプレッサの、前記流入室壁(5’)に結合された構成部分から、前記流入室(5)内の吸い込まれた空気への熱流と、前記流出室(7)内の前記圧縮された空気から、前記コンプレッサの、前記流出室壁(7’)に結合された構成部分への熱流とのうちの少なくとも一方の熱流を減じるように構成された熱流低減装置を有している、
コンプレッサ(2)。
【請求項2】
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)の少なくとも一部および前記流出室壁(7’)の少なくとも一部を有しており、前記流入室壁(5’)の少なくとも一部および前記流出室壁(7’)の少なくとも一部は、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)との互いに向かい合っている2つの面(12,13)の間に第1の空隙(14)が形成されているように構成されている、請求項1記載のコンプレッサ(2)。
【請求項3】
前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とは、個別の構成部分として形成されている、請求項2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項4】
前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とは、一体形に形成されており、前記第1の空隙(14)は、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とが少なくとも部分的に互いに離間させられているように構成されている、請求項2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項5】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)であって、前記弁プレート(9)が、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)との一部分を形成している、弁プレート(9)と、
を備え、
前記熱流低減装置は、少なくとも前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)のうちの一方と前記弁プレート(9)との間に第1の断熱材料(15)を有している、
請求項1から4までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項6】
前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)と前記弁プレート(9)との間に前記第1の断熱材料(15)が設けられている、請求項5記載のコンプレッサ(2)。
【請求項7】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)と
を有しており、
前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)と前記弁プレート(9)との間に第1の接触面(16)が形成され、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)、前記流出室壁(7’)および前記弁プレート(9)のうちの少なくとも1つにおいて前記第1の接触面(16)の側方に第1の切欠きを有しており、前記第1の切欠きは、前記第1の接触面(16)の側方に第2の空隙(17)を形成するように構成されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項8】
前記コンプレッサ(2)は、前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)を有しており、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)のうちの少なくとも一方と前記圧縮室ハウジング(4)との間に第2の断熱材料(18)を有している、
請求項1から7までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項9】
前記コンプレッサ(2)は、前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)を有しており、前記圧縮室ハウジング(4)と前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)との間に第2の接触面(19)が形成され、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)、前記流出室壁(7’)および前記圧縮室ハウジング(4)のうちの少なくとも1つにおいて前記第2の接触面(19)の側方に第2の切欠きを有しており、前記第2の切欠きは、前記第2の接触面(19)の側方に第3の空隙(20)が形成されているように構成されている、
請求項1から8までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項10】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)と
を有しており、
前記熱流低減装置として、前記弁プレート(9)は、前記接続部(3)および前記圧縮室ハウジング(4)に比べて突出した領域を有している、
請求項1から9までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項11】
前記圧縮室ハウジング(4)に比べて突出した前記領域は、冷却フィンとして作用するように構成されている、請求項10記載のコンプレッサ(2)。
【請求項12】
前記熱流低減装置として、流入弁(10)の領域における前記流入室(5)の横断面が、前記流入室(5)における前記流入弁(10)の構成要素の横断面にほぼ相当している、請求項1から11までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項13】
前記熱流低減装置として、流出弁(11)の領域における前記流出室(7)の横断面が、前記流出室(7)における前記流出弁(11)の構成要素の横断面にほぼ相当している、請求項1から12までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項14】
前記熱流低減装置として、前記流入室(5)の、前記流入開口(6)に軸線方向で続く部分が、前記流入開口(6)の横断面にほぼ相当する横断面を有している、請求項1から13までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項15】
前記熱流低減装置として、前記流出室(7)の、前記流出開口(8)に軸線方向で続く部分が、前記流出開口(8)の横断面にほぼ相当する横断面を有している、請求項1から14までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)。
【請求項16】
請求項1から15までのいずれか1項記載のコンプレッサ(2)を備えた車両圧縮空気システム(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にレール車両用のコンプレッサおよびこのようなコンプレッサを備えた車両圧縮空気システムに関する。
【0002】
近年のコンプレッサでの有効な圧縮は、高い質量流量を前提としている。そのために、圧縮前および圧縮中の被圧縮媒体の加熱を可能な限り僅かに保つことが必要である。この目的のために、先行技術では、水冷を利用して、構成部分冷却のみならず、これに応じて、圧縮のプロセスもより効果的に行うことが知られている。
【0003】
しかしながら、近年のレール車両では、空冷式のコンプレッサが一般的である。なぜならば、水冷には、付加的に使用される構成要素に関する多大な手間およびレール車両への組込み時の多大な手間が必要となるからである。
【0004】
したがって、本発明の根底にある課題は、効果的な圧縮プロセスを可能にする、車両圧縮空気システム用の廉価なコンプレッサを提供することである。
【0005】
この課題は、請求項1記載のコンプレッサと請求項15記載の車両圧縮空気システムとによって解決される。本発明の有利な改良形態は、従属請求項に記載されている。
【0006】
本発明の1つの態様によれば、車両圧縮空気システム用の圧縮空気を提供するためのコンプレッサは、流入室壁によって形成された、吸い込まれる空気用の流入開口を有する流入室と、流出室壁によって形成された、コンプレッサによって圧縮された空気用の流出開口を有する流出室とを有している。コンプレッサは、コンプレッサの、流入室壁に結合された構成部分から、流入室内の吸い込まれた空気への熱流および/または流出室内の圧縮された空気から、コンプレッサの、流出室壁に結合された構成部分への熱流を減じるように構成された熱流低減装置をさらに有している。
【0007】
流入室壁に結合された構成部分から、流入室内の吸い込まれた空気への熱流を減じる熱流低減装置によって、流入室内の空気が過剰に加熱されることを阻止することができる。さらに、付加的または代替的には、流出室内の圧縮された空気から、流出室壁に結合された構成部分への熱流を減じる熱流低減装置が設けられていると、過剰の加熱を阻止する効果を代替的にまたはより大幅に得ることができる。
【0008】
コンプレッサの有利な構成では、熱流低減装置は、流入室壁の少なくとも一部および流出室壁の少なくとも一部を有しており、流入室壁の少なくとも一部および流出室壁の少なくとも一部は、流入室壁と流出室壁との互いに向かい合っている2つの面の間に第1の空隙が形成されているように構成されている。
【0009】
この配置形態によって、流入室および流出室が、例えば同一の壁である共通の流入室壁および流出室壁を備えたシリンダヘッドのような、1つの共通のハウジング内に設けられている事例において、流出室から流入室への大きな熱流を著しく減じることができる。
【0010】
コンプレッサの有利な構成では、流入室壁と流出室壁とは、個別の構成部分として形成されている。
【0011】
流入室と流出室とを分離することは、熱流を減じるために役立ち、それぞれの構成部分を最適に構成することができる。なぜならば、流入室の形状と流出室の形状とを個々に流入室および流出室の適切な形状に合わせることができるからである。
【0012】
コンプレッサの他の有利な構成によれば、流入室壁と流出室壁とは、一体形に形成されており、第1の空隙は、流入室壁と流出室壁とが少なくとも部分的に互いに離間させられているように構成されている。
【0013】
この構成は、構成部分の数を減じることができ、組立てを簡単にすることができる。
【0014】
別の有利な構成では、コンプレッサは、流入室と流出室とを有する接続部と、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジングと、接続部と圧縮室ハウジングとの間の弁プレートとを有しており、これによって、弁プレートが、流入室壁と流出室壁との一部分を形成しており、熱流低減装置は、少なくとも流入室壁および流出室壁のうちの一方と弁プレートとの間に第1の断熱材料を有している。
【0015】
第1の断熱材料が流入室壁と弁プレートとの間に設けられていると、弁プレートから流入室壁への熱流が減じられ、これによって、流入室壁の加熱が減じられ、吸い込まれたガスへの熱流も減じられる。断熱材料が流出室壁と弁プレートとの間に設けられていると、弁プレートへの熱流が付加的にまたは代替的に減じられる。
【0016】
コンプレッサの別の有利な構成では、流入室壁および流出室壁と弁プレートとの間に第1の断熱材料が設けられている。
【0017】
この手段によって、流出室壁から弁プレートへの熱流および弁プレートから流入室壁への熱流が共に減じられる。
【0018】
別の有利な構成によれば、コンプレッサは、流入室と流出室とを有する接続部と、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジングと、接続部と圧縮室ハウジングとの間の弁プレートとを有しており、これによって、流入室壁および流出室壁と弁プレートとの間に第1の接触面が形成される。熱流低減装置は、流入室壁、流出室壁および弁プレートのうちの少なくとも1つにおいて第1の接触面の側方に第1の切欠きを有しており、第1の切欠きは、第1の接触面の側方に第2の空隙を形成するように構成されている。
【0019】
第2の空隙を設けることによって、流入室壁または流出室壁と弁プレートとの間の第1の接触面が減じられ、これによって、弁プレートから流入室壁への熱流または流出室壁から弁プレートへの熱流も減じられ、その結果、流出室内の空気から流入室内の空気への熱伝達を減じることができる。
【0020】
別の有利な構成では、コンプレッサは、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジングを有しており、熱流低減装置は、流入室壁および流出室壁のうちの少なくとも一方と圧縮室ハウジングとの間に第2の断熱材料を有している。
【0021】
この構成では、1つには、流出室から圧縮室ハウジングを介して流入室に流れる熱流が減じられる。さらに、圧縮室ハウジングを介してコンプレッサの個々の構成要素、例えばピストンリング、ピストンコーティングまたは軸受に流れる熱流が減じられ、これによって、これらの構成要素に対する熱負荷が減じられ、個別の冷却装置を省くことができる。
【0022】
別の有利な実施形態によれば、コンプレッサは、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジングを有しており、圧縮室ハウジングと流入室壁および流出室壁との間に第2の接触面が形成され、熱流低減装置は、流入室壁、流出室壁および圧縮室ハウジングのうちの少なくとも1つにおいて第2の接触面の側方に第2の切欠きを有しており、第2の切欠きは、第2の接触面の側方に第3の空隙が形成されているように構成されている。
【0023】
第3の空隙によって、流入室壁および流出室壁の少なくとも一方と圧縮室ハウジングとの間の接触面が減じられ、これによって、流出室壁から圧縮室ハウジングへの熱流および圧縮室ハウジングから流入室壁への熱流も減じられる。さらに、圧縮室ハウジングを介してコンプレッサの個々の構成要素、例えばピストンリング、ピストンコーティングまたは軸受に流れる熱流が減じられ、これによって、これらの構成要素に対する熱負荷が減じられ、個別の冷却装置を省くことができる。
【0024】
別の有利な構成では、コンプレッサは、流入室と流出室とを有する接続部と、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジングと、接続部と圧縮室ハウジングとの間の弁プレートとを有しており、熱流低減装置として、弁プレートは、接続部および圧縮室ハウジングに比べて突出した領域を有している。
【0025】
このように構成された弁プレートによって、弁プレート内に導入された熱流を、突出した領域を介して導出することができ、これによって、流入室内および圧縮室ハウジング内への入熱ならびにコンプレッサの、流入室および圧縮室ハウジング内に設けられた構成要素への入熱が減じられる。
【0026】
コンプレッサの次の有利な構成では、冷却フィンの突出した領域は、冷却フィンとして作用するように構成されている。
【0027】
冷却フィンとしての作用する場合、弁プレート内に導入された熱は、突出した領域を介して放出され、これによって、導入された熱は圧縮室ハウジング内に導入されなくなる。
【0028】
コンプレッサの別の有利な構成では、熱流低減装置として、流入弁の領域における流入室の横断面が、流入室における流入弁の構成要素の横断面にほぼ相当しており、かつ/または流出弁の領域における流出室の横断面が、流出室における流出弁の構成要素の横断面にほぼ相当している。
【0029】
この特性によって、流入室内の吸い込むべきガスと流入室壁との接触面および/または流出室内の排出すべきガスと流出室壁との接触面が減じられ、これによって、両者間の熱流が減じられる。
【0030】
コンプレッサの別の有利な構成によれば、熱流低減装置として、流入室の、流入開口に軸線方向で続く部分の横断面が、流入開口の横断面にほぼ相当しており、かつ/または流出室の、流出開口に軸線方向で続く部分の横断面が、流出開口の横断面にほぼ相当している。
【0031】
この特性によって、流入室内の吸い込むべきガスと流入室壁との接触面および/または流出室内の排出すべきガスと流出室壁との接触面が減じられ、これによって、両者間の熱流が減じられる。
【0032】
本発明の別の態様によれば、車両圧縮空気システムが、前述したコンプレッサを有している。
【0033】
以下に、本発明を実施例に基づき図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】コンプレッサを備えた車両圧縮空気システムを、接続部および圧縮室ハウジングの一部ならびにコンプレッサ内で生じる熱流と共に概略的に示す断面図である。
【
図2】本発明に係るコンプレッサの第1実施形態を示す図である。
【
図3】
図2に示したコンプレッサの第1実施形態の変化形態を示す図である。
【
図4】コンプレッサの第2実施形態を示す図である。
【
図5】コンプレッサの第3実施形態を示す図である。
【
図6】コンプレッサの第4実施形態を示す図である。
【
図7】コンプレッサの第5実施形態を示す図である。
【
図8】コンプレッサの第6実施形態を示す図である。
【
図9】コンプレッサの第7実施形態を示す図である。
【0035】
図1には、車両圧縮空気システム用の圧縮空気を提供するためのコンプレッサ2を備えた車両圧縮空気システム1が、接続部3および圧縮室ハウジング4の一部と共に断面図で概略的に示してある。車両圧縮空気システム1は、さらに、例えば空気処理ユニット、管路、弁などのような構成要素(図示せず)を有している。
【0036】
往復動ピストン式コンプレッサでは、通常、シリンダヘッドである接続部3は、吸い込まれる空気用の流入開口6を備えた流入室5と、コンプレッサ2によって圧縮された空気用の流出開口8を備えた流出室7とを有している。流入室5は、流入室壁5’によって形成され、流出室7は流出室壁7’によって形成される。代替的な実施形態では、コンプレッサ2は、往復動ピストン式コンプレッサとしてではなく、例えばスクロール式コンプレッサのような他の機能原理によって構成されている。
【0037】
さらに、コンプレッサ2は、流入弁10と流出弁11とを備えた弁プレート9を有している。弁プレート9は、接続部3と圧縮室ハウジング4との間に取り付けられていて、接続部3と圧縮室ハウジング4とを互いに結合するねじ(図示せず)を用いて、接続部3と圧縮室ハウジング4との間にクランプされていて、流入室5と、流出室7と、圧縮室ハウジング4内のコンプレッサ室とを密封している。弁プレート9は、流入室5の側における一部分で流入室壁5’として規定され、流出室7の側における一部分で流出室壁7’として規定される。代替的な実施形態では、個別の弁プレート9は設けられておらず、流入弁10と流出弁11とはそれぞれ、接続部3の壁に、つまり、流入室壁5’と流出室壁7’とに含まれている。別の代替的な実施形態では、弁プレート9は、異なる数の流入弁10と流出弁11とを有していてもよいし、少なくとも1つの流入弁10しか設けられていなくてもよいし、少なくとも1つの流出弁11しか設けられていなくもよい。
【0038】
図1には、さらに、コンプレッサ2内に発生する熱流が概略的に示してある。「I」では、高温ガス側、つまり、流出室7からシリンダヘッド、つまり、流出室壁7’と、ここでは一体形に形成されて示された流入室壁5’とを介して、低温ガス側、つまり、流入室5に向かって流れる熱流が示してある。「II」では、高温ガス側、つまり、流出室7から弁プレート9を介して低温ガス側、つまり、流入室5に向かって流れる熱流が示してある。「III」では、高温ガス側、つまり、接続部3から圧縮室ハウジング4と別の構成要素、例えばピストン(図示せず)とに、かつクランクハウジング(図示せず)を介してクランク伝動装置(図示せず)に流れる熱流が示してある。
【0039】
図2には、本発明に係るコンプレッサ2の第1の実施形態が示してある。コンプレッサ2は熱流低減装置を有しており、この熱流低減装置は、コンプレッサ2の、流入室壁5’に結合された構成部分、ここでは流出室壁7’から、流入室5内の吸い込まれた空気への熱流Iと、流出室7内の圧縮された空気から、コンプレッサ2の、流出室壁7’に結合された構成部分、ここでは流入室壁5’への熱流Iとのうちの少なくとも一方の熱流Iを減じるように構成されている。
【0040】
そのために、熱流低減装置は、コンプレッサ2の第1の実施形態では、互いに向かい合っている2つの面12,13を有する流入室壁5’と流出室壁7’とを有している。互いに向かい合っている2つの面12,13の間には、流出室壁7’と流入室壁5’とによって熱流低減装置の構成部分として、熱流低減装置の第1の空隙14が形成される。
【0041】
流入室壁5’と流出室壁7’とは、この実施形態では個別の構成部分として形成されている。
【0042】
図3に示した、コンプレッサ2の第1の実施形態の変化形態では、流入室壁5’と流出室壁7’とが、一体形に形成されているかもしくは流入室壁5’と流出室壁7’とを結合する部分を有しており、第1の空隙14は、流入室壁5’および流出室壁7’の残りの部分を互いに分離しているかもしくは離間させている。
【0043】
図4には、コンプレッサ2の第2の実施形態が示してある。コンプレッサ2は、ここでも流入室5と流出室7とを備えた接続部3と、圧縮室ハウジング4とを有しており、この圧縮室ハウジング4は、吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成されている。さらに、コンプレッサ2は、弁プレート9を接続部3と圧縮室ハウジング4との間に有しており、これによって、弁プレート9は、流入室壁5’および流出室壁7’の一部分も形成している。
【0044】
さらに、この実施形態は、熱流低減装置として、流入室壁5’および流出室壁7’と弁プレート9との間に第1の断熱材料15を有している。代替的な実施形態では、第1の断熱材料15は流入室壁5’と弁プレート9との間または流出室壁7’と弁プレート9との間にしか設けられていなくてもよい。
【0045】
図5には、コンプレッサ2の第3の実施形態が示してある。この実施形態では、接続部3と弁プレート9との間に流入室壁5’と流出室壁7’とによって、それぞれ1つの第1の接触面16が形成されており、この第1の接触面16は弁プレート9に接触している。弁プレート9の、第1の接触面16を形成する面の延長部の方向で、それぞれの接触面16の側方に第2の空隙17が設けられており、この第2の空隙17は、流入室壁5’と流出室壁7’とにおける第1の切欠きによって形成される。熱流低減装置としての第1の切欠きによって、第1の接触面16は、流入室壁5’と流出室壁7’との横断面に比べて第1の切欠きに関連して弁プレート9から離れる方向に減じられる。流入室壁5’と、流出室壁7’と、弁プレート9とは、第1の接触面16によって第2の空隙17の側方で流入室5と流出室7とを密封している。代替的な実施形態では、第2の空隙17は、流入室壁5’と弁プレート9との間または流出室壁7’と弁プレート9との間にしか形成されていなくてもよい。別の代替的な実施形態では、第1の切欠きは、専ら流入室壁5’と流出室壁7’とに設けられているのではなく、代替的または付加的に弁プレート9に設けられている。
【0046】
図6には、コンプレッサ2の第4の実施形態が示してある。この実施形態では、弁プレート9と圧縮室ハウジング4との間に第2の断熱材料18が設けられている。第2の断熱材料18は、圧縮室ハウジング4と弁プレート9との接触面に設けられている。流入室壁5’および流出室壁7’として規定された個別の弁プレート9が設けられていない実施形態では、第2の断熱材料は、流入室壁5’および流出室壁7’と圧縮室ハウジング4との間に挿入されている。別の代替的な実施形態では、第2の断熱材料は、流入室壁5’と圧縮室ハウジング4との間または流出室壁7’と圧縮室ハウジング4との間にしか設けられていない。
【0047】
図7には、コンプレッサ2の第5の実施形態が示してある。この実施形態では、弁プレート9と圧縮室ハウジング4との間に、流入室壁5’および流出室壁7’として規定された弁プレート9と、圧縮室ハウジング4の壁とによって、第2の接触面19が形成される。弁プレート9の、第2の接触面19を形成する面の延長部の方向で、接触面19の側方には、第3の空隙20が設けられており、この第3の空隙20は、圧縮室ハウジング4の壁における第2の切欠きによって形成される。熱流低減装置としての第2の空隙によって、第2の接触面19は、圧縮室ハウジング4の壁の横断面に比べて第2の切欠きに関連して弁プレート9から離れる方向に減じられる。圧縮室ハウジング4と弁プレート9とは、第2の接触面19によって第3の空隙20の側方で圧縮室を密封している。代替的な実施形態では、第3の空隙20は、流入室壁5’と圧縮室ハウジング4との間または流出室壁7’と圧縮室ハウジング4との間にしか形成されていなくてもよい。別の代替的な実施形態では、第2の切欠きは、専ら圧縮室ハウジング4にだけ設けられているのではなく、代替的または付加的に、流入室壁5’および流出室壁7’として規定された弁プレート9に設けられている。さらに別の代替的な実施形態では、弁プレート9は存在しておらず、1つ以上の切欠きが、流入室壁5’および/または流出室壁7’に設けられている。
【0048】
図8には、コンプレッサ2の第6の実施形態が示してある。この実施形態では、弁プレート9は、熱流低減装置として、突出した領域21を有しており、この突出した領域21は、接続部3および圧縮室ハウジング4に比べて外方に向かって突出していて、冷却フィンとして作用するように構成されている。
【0049】
代替的な実施形態では、弁プレート9は、図示のように両側で突出しているのではなく、単に部分的に突出した領域21を有していてもよい。
【0050】
熱流低減装置としての突出した領域21は、この実施形態では、熱が弁プレート9から周囲に放出されるように作用し、これによって、流入室壁5’に結合された構成部分から、流入室5内の吸い込まれた空気への熱流と、流出室7内の圧縮された空気から、流出室壁7’に結合された部分への熱流とが減じられる。
【0051】
図9には、コンプレッサ2の第7の実施形態が示してある。この実施形態では、熱流低減装置は、圧縮された高温空気もしくは吸い込まれた低温空気に接触している、流入室壁5’の面および/または流出室壁7’の面が、熱流を減じるために最小になるように設けられている。
【0052】
そのために、
図9に示すように、流入弁10の領域における弁プレート9の、接続部3に向けられた面に対して平行な流入室5の横断面は、流入室5における流入弁10の構成要素の横断面にほぼ相当している。さらに、流出弁11の領域における弁プレート9の、接続部3に向けられた面に対して平行な流出室7の横断面は、流出室7における流出弁11の構成要素の横断面にほぼ相当している。流入弁10もしくは流出弁11の領域における流入室5もしくは流出室7の横断面が、流入弁10もしくは流出弁11の横断面にほぼ相当しているという特性は、流入室5もしくは流出室7の横断面が、流入弁10もしくは流出弁11の、流入室5もしくは流出室7に設けられた構成要素の少なくとも1つの横断面に相当しているかまたは僅かに大きくてもよいということを意味しており、これによって、流入室5からの空気の流れもしくは流出室7内への空気の流れが支障なく可能となる。代替的な実施形態では、それぞれの弁10,11の領域における横断面のうちの一方の横断面だけが、それぞれの弁10,11の構成要素の横断面にほぼ相当している。弁プレート9が設けられていない代替的な実施形態では、それぞれの横断面は、接続部3の、流入弁10もしくは流出弁11が設けられている流入室壁5’および/または流出室壁7’に対して平行に設けられている。
【0053】
さらに、
図9に示すように、流入室5の、流入開口6に軸線方向で続く部分は、流入開口6の横断面にほぼ相当する横断面を有しており、流出室7の、流出開口8に軸線方向で続く部分は、流出開口8の横断面にほぼ相当する横断面を有している。流入室5もしくは流出室7の、流入開口6もしくは流出開口8に軸線方向で続く部分の横断面が、流入開口6もしくは流出開口8の横断面にほぼ相当しているという特性は、続く部分の横断面が、少なくとも流入開口6もしくは流出開口8の横断面に相当しているかまたは可能な限り小さいものの、しかしながら、流入室5内への空気の流入および流出室7からの空気の流出がまさに支障なく可能となる程度十分に大きいことを意味している。代替的な実施形態では、軸線方向で続く横断面のうちの一方の横断面だけが、それぞれの開口6,8の横断面にほぼ相当している。
【0054】
明細書、以下の請求項および図面に示した全ての特徴は、それぞれ単独でも、互いに任意に組み合わせても、本発明の本質的な特徴であり、特に全ての実施形態を組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 車両圧縮空気システム
2 コンプレッサ
3 突当て部
4 圧縮室ハウジング
5 流入室
5’ 流入室壁
6 流入開口
7 流出室
7’ 流出室壁
8 流出開口
9 弁プレート
10 流入弁
11 流出弁
12,13 面
14 第1の空隙
15 第1の断熱材料
16 第1の接触面
17 第2の空隙
18 第2の断熱材料
19 第2の接触面
20 第3の空隙
21 突出した領域
【手続補正書】
【提出日】2024-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両圧縮空気システム(1)用の圧縮空気を提供するためのコンプレッサ(2)であって、
流入室壁(5’)によって形成された、吸い込まれる空気用の流入開口(6)を有する流入室(5)と、
流出室壁(7’)によって形成された、前記コンプレッサ(2)によって圧縮された空気用の流出開口(8)を有する流出室(7)と
を備え、
前記コンプレッサ(2)は、前記コンプレッサの、前記流入室壁(5’)に結合された構成部分から、前記流入室(5)内の吸い込まれた空気への熱流と、前記流出室(7)内の前記圧縮された空気から、前記コンプレッサの、前記流出室壁(7’)に結合された構成部分への熱流とのうちの少なくとも一方の熱流を減じるように構成された熱流低減装置を有している、
コンプレッサ(2)。
【請求項2】
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)の少なくとも一部および前記流出室壁(7’)の少なくとも一部を有しており、前記流入室壁(5’)の少なくとも一部および前記流出室壁(7’)の少なくとも一部は、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)との互いに向かい合っている2つの面(12,13)の間に第1の空隙(14)が形成されているように構成されている、請求項1記載のコンプレッサ(2)。
【請求項3】
前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とは、個別の構成部分として形成されている、請求項2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項4】
前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とは、一体形に形成されており、前記第1の空隙(14)は、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)とが少なくとも部分的に互いに離間させられているように構成されている、請求項2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項5】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)であって、前記弁プレート(9)が、前記流入室壁(5’)と前記流出室壁(7’)との一部分を形成している、弁プレート(9)と、
を備え、
前記熱流低減装置は、少なくとも前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)のうちの一方と前記弁プレート(9)との間に第1の断熱材料(15)を有している、
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項6】
前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)と前記弁プレート(9)との間に前記第1の断熱材料(15)が設けられている、請求項5記載のコンプレッサ(2)。
【請求項7】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)と
を有しており、
前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)と前記弁プレート(9)との間に第1の接触面(16)が形成され、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)、前記流出室壁(7’)および前記弁プレート(9)のうちの少なくとも1つにおいて前記第1の接触面(16)の側方に第1の切欠きを有しており、前記第1の切欠きは、前記第1の接触面(16)の側方に第2の空隙(17)を形成するように構成されている、
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項8】
前記コンプレッサ(2)は、前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)を有しており、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)のうちの少なくとも一方と前記圧縮室ハウジング(4)との間に第2の断熱材料(18)を有している、
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項9】
前記コンプレッサ(2)は、前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)を有しており、前記圧縮室ハウジング(4)と前記流入室壁(5’)および前記流出室壁(7’)との間に第2の接触面(19)が形成され、
前記熱流低減装置は、前記流入室壁(5’)、前記流出室壁(7’)および前記圧縮室ハウジング(4)のうちの少なくとも1つにおいて前記第2の接触面(19)の側方に第2の切欠きを有しており、前記第2の切欠きは、前記第2の接触面(19)の側方に第3の空隙(20)が形成されているように構成されている、
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項10】
前記コンプレッサ(2)は、
前記流入室(5)と前記流出室(7)とを有する接続部(3)と、
前記吸い込まれた空気を内部で圧縮するように構成された圧縮室ハウジング(4)と、
前記接続部(3)と前記圧縮室ハウジング(4)との間の弁プレート(9)と
を有しており、
前記熱流低減装置として、前記弁プレート(9)は、前記接続部(3)および前記圧縮室ハウジング(4)に比べて突出した領域を有している、
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項11】
前記圧縮室ハウジング(4)に比べて突出した前記領域は、冷却フィンとして作用するように構成されている、請求項10記載のコンプレッサ(2)。
【請求項12】
前記熱流低減装置として、流入弁(10)の領域における前記流入室(5)の横断面が、前記流入室(5)における前記流入弁(10)の構成要素の横断面にほぼ相当している、請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項13】
前記熱流低減装置として、流出弁(11)の領域における前記流出室(7)の横断面が、前記流出室(7)における前記流出弁(11)の構成要素の横断面にほぼ相当している、請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項14】
前記熱流低減装置として、前記流入室(5)の、前記流入開口(6)に軸線方向で続く部分が、前記流入開口(6)の横断面にほぼ相当する横断面を有している、請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項15】
前記熱流低減装置として、前記流出室(7)の、前記流出開口(8)に軸線方向で続く部分が、前記流出開口(8)の横断面にほぼ相当する横断面を有している、請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)。
【請求項16】
請求項1
または2記載のコンプレッサ(2)を備えた車両圧縮空気システム(1)。
【国際調査報告】