(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】少なくとも2つの家具扉をガイドするためのアセンブリ
(51)【国際特許分類】
E05D 15/26 20060101AFI20240927BHJP
A47B 55/00 20060101ALI20240927BHJP
E05D 15/06 20060101ALI20240927BHJP
E06B 3/48 20060101ALI20240927BHJP
【FI】
E05D15/26
A47B55/00
E05D15/06 125C
E06B3/48
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523773
(86)(22)【出願日】2022-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-05-28
(86)【国際出願番号】 AT2022060358
(87)【国際公開番号】W WO2023064968
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】GM50216/2021
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ハーネ
【テーマコード(参考)】
2E015
2E034
3B067
【Fターム(参考)】
2E015AA02
2E015BA09
2E015BA11
2E015DA02
2E015EA04
2E015FA01
2E034DA18
2E034JA01
2E034JB00
2E034JE00
3B067AA05
(57)【要約】
少なくとも2つの家具扉(2a,2b)、特に少なくとも2つの折戸を、固定の家具部分(3)に対して相対的にガイドするためのアセンブリ(1)であって、少なくとも2つのガイドレール(4,5)と、少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの第1のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能であって、少なくとも2つの家具扉のうちの第1の家具扉(2a)に結合可能である、少なくとも1つの第1のキャリッジ(6a)と、少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの他方のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能あって、少なくとも2つの家具扉のうちの他方の家具扉(2b)に結合可能である、少なくとも1つの第2のキャリッジ(6b)と、少なくとも2つのガイドレール(4,5)をそれぞれ端部(4a,5a)において解離可能に結合することができる少なくとも1つの結合装置(7)であって、ガイドレール(4,5)同士が、結合された状態で実質的に互いに整合して配置されている、少なくとも1つの結合装置(7)とを備え、少なくとも2つのガイドレール(4,5)の少なくとも2つの端部(4a,5a)を、固定の家具部分(3)に対して相対的に、少なくとも2つのガイドレール(4,5)の長手延在方向に対して横方向に調整することができる少なくとも1つの調整装置(8)が設けられている、アセンブリ(1)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの家具扉(2a,2b)、特に少なくとも2つの折戸を、固定の家具部分(3)に対して相対的にガイドするためのアセンブリ(1)であって、
- 少なくとも2つのガイドレール(4,5)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの第1のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能であって、前記少なくとも2つの家具扉のうちの第1の家具扉(2a)に結合可能である、少なくとも1つの第1のキャリッジ(6a)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの他方のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能であって、前記少なくとも2つの家具扉のうちの他方の家具扉(2b)に結合可能である、少なくとも1つの第2のキャリッジ(6b)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)をそれぞれ端部(4a,5a)において解離可能に結合することができる少なくとも1つの結合装置(7)であって、前記ガイドレール(4,5)同士が、結合された状態で実質的に互いに整合して配置されている、少なくとも1つの結合装置(7)と
を備える、アセンブリ(1)において、
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の少なくとも2つの前記端部(4a,5a)を、前記固定の家具部分(3)に対して相対的に、前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の長手延在方向に対して横方向に調整することができる少なくとも1つの調整装置(8)が設けられていることを特徴とする、アセンブリ(1)。
【請求項2】
前記調整装置(8)は、固定の家具部分に配置可能である第1の要素(8a)を有することを特徴とする、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記調整装置(8)は、前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の前記少なくとも2つの端部(4a,5a)のうちの少なくとも一方の端部に、好ましくは両方の端部に配置可能である第2の要素(8b)を有することを特徴とする、請求項1または2記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の要素(8b)は、少なくとも部分的に前記結合装置(7)によって形成されていることを特徴とする、請求項3記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記調整装置(8)は、少なくとも1つの調整要素(8c)を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記調整要素(8c)は、ねじ山結合部を介して前記第2の要素(8b)にまたは前記第2の要素(8b)内に支持されていて、前記第1の要素(8a)に接触しているか、または前記第1の要素(8a)にまたは前記第1の要素(8a)内に回転可能かつ変位不能に支持されていることを特徴とする、請求項2、3および5記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記調整要素(8c)は、回転可能かつ変位不能に前記第2の要素(8b)に支持されていて、ねじ山結合部を介して前記第1の要素(8a)にまたは前記第1の要素(8a)内に支持されていることを特徴とする、請求項2、3および5記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ねじ山結合部は、送りねじ山部として形成されていることを特徴とする、請求項6または7記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記調整要素(8c)は、ねじの形態で形成されていることを特徴とする、請求項5から8までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記調整装置(8)は、前記調整要素(8c)を間接的または直接的に操作するための操作装置(8d)を有することを特徴とする、請求項5から9までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記操作装置(8d)は、ねじ頭部駆動装置の形態で形成されていることを特徴とする、請求項10記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の前記少なくとも2つの端部(4a,5a)は、互いに向かい合っていることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の間の間隙(10)を少なくとも部分的に覆うためのカバーキャップ(9)が設けられていることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記カバーキャップ(9)は、前記第2の要素に配置されているかまたは配置可能であることを特徴とする、請求項13および3記載のアセンブリ。
【請求項15】
少なくとも2つの家具扉(4a,2b)、特に少なくとも2つの折戸と、請求項1から14までのいずれか1項記載のアセンブリを備えた固定の家具部分(3)とを含む、家具(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の特徴を有する、少なくとも2つの家具扉、特に少なくとも2つの折戸を、固定の家具部分に対して相対的にガイドするためのアセンブリに関する。
【0002】
このようなアセンブリは、すでに従来技術から知られている。しかしながら、従来技術によるこのような解決手段では、家具扉が座屈することが起こり得る。家具扉は、これにより、家具扉同士が互いに隣接している家具の中央では、もはや互いに面一ではない。特に、少なくとも2つの家具扉の上方または下方に板またはこれに類するものが設けられている場合、このことは、家具の視覚的に不整合な全体像につながる。家具扉の従来の調整可能性(板間隙、高さ、横方向調整)では、この問題を解消することはできない。
【0003】
図2aおよび
図2bは、前述の不良位置を視覚的に明らかにしている。
【0004】
本発明の課題は、従来技術による前述の欠点を回避し、少なくとも2つの家具扉、特に少なくとも2つの折戸を、固定の家具部分に対して相対的にガイドするための、従来技術に対して改善されたアセンブリ、ならびにこのようなアセンブリを備えた家具を提供することにある。
【0005】
この課題は、独立請求項1および15の特徴により解決される。
【0006】
本発明によれば、つまり、少なくとも2つのガイドレールの少なくとも2つの端部を、固定の家具部分に対して相対的に、少なくとも2つのガイドレールの長手延在方向に対して横方向に調整することができる少なくとも1つの調整装置が設けられていることが想定されている。
【0007】
つまり、少なくとも2つのガイドレールの長手延在方向に対して横方向に、少なくとも2つのガイドレールの少なくとも2つの端部しか調整されず、ガイドレール全体は調整されない。したがって、ガイドレールを、家具の中央において、少なくとも2つのガイドレールの長手延在方向に対して横方向に調整することができ、これにより、従来技術において発生する不良位置を補償することができる。
【0008】
本発明に係る家具は、少なくとも2つの家具扉、特に少なくとも2つの折戸と、固定の家具部分と、本発明に係るこのようなアセンブリとを備えている。
【0009】
本発明の別の有利な実施形態は、従属請求項において定義される。
【0010】
調整装置は、固定の家具部分に配置可能である第1の要素を有することが想定されていてよい。
【0011】
さらに、調整装置は、少なくとも2つのガイドレールの少なくとも2つの端部のうちの少なくとも一方の端部に、好ましくは両方の端部に配置可能である第2の要素を有することが想定されていてもよい。
【0012】
このことは、固定の家具部分と少なくとも2つのガイドレールとを調整のために接触させるという簡単な可能性を成している。
【0013】
好ましくは、第2の要素は、少なくとも部分的に結合装置によって形成されていることが想定されていてよい。これにより、材料ひいてはコストも削減することができる。
【0014】
さらに、調整装置は、少なくとも1つの調整要素を有することが想定されていてよい。
【0015】
好適には、調整要素は、ねじ山結合部を介して第2の要素にまたは第2の要素内に支持されていて、第1の要素に接触しているか、または第1の要素にまたは第1の要素内に回転可能かつ変位不能に支持されていることが想定されていてよい。
【0016】
これにより、簡単に調整装置を実現することができる。調整要素が回転させられると、第2の要素は第1の要素に対して相対的に運動する。なぜならば、調整要素は、第2の要素にまたは第2の要素内に回転可能かつ変位不能に支持されているか、もしくは第1の要素に接触しているからである。
【0017】
調整要素の回転方向に応じて、第2の要素は、第1の要素の方向で、この第1の要素に向かって、またはこの第1の要素から離れる方向に運動することができる。すなわち、調整要素の回転運動を、第2の要素の線形の運動に変換することができる。
【0018】
これに対して代替的に、調整要素は、回転可能かつ変位不能に第2の要素に支持されていて、ねじ山結合部を介して第1の要素にまたは第1の要素内に支持されていることが想定されていてよい。
【0019】
このような実施形態でも、第2の要素は、調整要素の回転によって第1の要素に対して相対的に運動することができる。両実施例は、調整要素の位置が第2の要素に対して相対的に変化する、または第1の要素に対して相対的に変化する点で異なっている。
【0020】
調整要素は、ねじの形態で形成されていることが想定されていてよい。このことは、調整要素を実現するための簡単かつ廉価な可能性を成している。
【0021】
本発明の一実施例では、調整装置が、調整要素を間接的または直接的に操作するための操作装置を有することが想定されていてよい。特に、調整要素が、例えば接近し難い箇所にある場合には、操作装置は、使用者にとって調整要素の操作を容易にする。
【0022】
この場合、操作装置は、ねじ頭部駆動装置の形態で形成されていることが想定されていてよい。このことは、操作装置を実現するための極めて単純かつ廉価な可能性を成している。
【0023】
本発明の一実施例によれば、少なくとも2つのガイドレールの間の間隙を少なくとも部分的に覆うためのカバーキャップが設けられていることが想定されていてよい。このようなカバーキャップは、アセンブリの、もしくは結果的に、このようなアセンブリを備えた家具の、見栄えの好い視覚的な全体像に寄与する。
【0024】
以下に、本発明の更なる詳細および利点を図説に基づき図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】アセンブリの一実施例を備えた家具を示す斜視図である。
【
図2a】従来技術による家具扉と板とを概略的に示す平面図である。
【
図2b】従来技術による家具扉と板とを概略的に示す側面図である。
【
図3a】家具の一部と共にアセンブリの一実施例を示す斜視図である。
【
図3c】アセンブリの一実施例を示す背面斜視図である。
【
図3d】アセンブリの一実施例を示す正面斜視図である。
【
図4】調整装置およびカバーキャップを示す分解図である。
【
図5a】調整過程前のアセンブリの一実施例を示す平面図である。
【
図5b】調整過程後のアセンブリの一実施例を示す平面図である。
【0026】
図1には、アセンブリ1を備えた家具100の斜視図が示してある。家具100が家具キャビネットの形態の固定の家具部分3を有していることがわかる。
【0027】
固定の家具部分3の側方には、中空室101が明示されており、この中空室101内には、折戸の形態の家具扉2a,2bを、家具100の開放された状態で収納することができる。中空室101は、固定の家具部分3と側壁102とによって形成される。
【0028】
家具扉2a,2bは、折戸として形成されており、したがって、ヒンジを介して互いに結合されているそれぞれ2つの戸103を有している。
【0029】
家具扉2a,2bの上方には、板104が配置されている。この板104により、例えば、家具100の上縁と天井との間の間隔を橋渡しすることができる。
【0030】
図2aには、従来技術による家具扉2a,2bと板104とが概略的な平面図で示してあり、
図2bには、これに対応する側面図が示してある。家具扉2a,2bは、板104の中央において、つまり実質的に家具100の中央において、互いにかつ板104に対して面一ではないことがわかる。
【0031】
図3aには、家具100の一部と共にアセンブリ1の斜視図が示してあり、
図3bには、
図3aの詳細Aが示してある。家具100の固定の家具部分3、家具扉2a,2b、ならびに側壁102が示されている。
【0032】
両方の家具扉2a,2bが、キャリッジ6a,6bを介して移動可能にガイドレール4,5に支持されていることがわかる。家具扉2a,2bの開放時に、対応するキャリッジ6a,6bは、対応するガイドレール4,5に沿って移動する。したがって、家具扉2a,2bは、対応するキャリッジ6a,6bと、対応するガイドレール4,5とを介して、固定の家具部分3に対してガイドされる。
【0033】
両方のガイドレール4,5は、結合装置7を介してそれぞれ端部4a,5aにおいて互いに結合されている。さらに、ガイドレール4,5の間の間隙10を少なくとも部分的に覆うカバーキャップ9が明示されている。もちろん、間隙10を完全に覆うカバーキャップ9が設けられていてもよい。
【0034】
図3cには、アセンブリ1の背面斜視図が示してあり、
図3dには、対応する正面斜視図が示してあり、
図3dでは、アセンブリ1は逆さまになっている。
【0035】
結合装置7が、第1のクランプ要素7aと第2のクランプ要素7bとを有していることがわかる。第1のクランプ要素7aは、この場合、舌片7cでもってガイドレール4,5内に導入され得る。手段7dを介して、本実施例ではねじを介して、ガイドレール4,5を、第1のクランプ要素7aと第2のクランプ要素7bとの間にクランプすることができ、ひいては互いに解離可能に結合することができる。
【0036】
本実施例では、結合装置7は、調整装置8の第2の要素8bを形成している。調整要素8cは、ねじ山結合部を介して第2の要素8b内に支持されていて、第1の要素8aに接触している。つまり、第1の要素8aは、本実施例ではストッパとして機能する。
【0037】
しかしまた、すでに上述したように、調整要素8cの別のアセンブリが設けられていてもよい。
【0038】
調整要素8cは、本実施例ではねじとして形成されており、この場合、ねじのねじ頭部駆動装置が、操作装置8dを形成している。
【0039】
図4には、調整装置8およびカバーキャップ9の分解図が示してある。結合装置7によって形成される第1の要素8aおよび第2の要素8bを認めることができる。
【0040】
カバーキャップ9は、係止要素9aを介して第2の要素8bに配置することができる。このために、第2の要素8bには切欠き7eが設けられている。カバーキャップ9はさらに、調整要素8cへの接近が妨げられることなく可能となるように成形されていてよい。
【0041】
図5aには、調整過程前のアセンブリ1の一実施例の平面図が示してある。ガイドレール4,5が水平方向の補助線Hに対して平行であることがわかる。調整要素8cのねじ頭部が、第2の要素8bを越えて幾分突出している。
【0042】
図5bには、調整過程後のアセンブリ1の一実施例の平面図が示してある。調整過程は、調整要素8cの回転により実施されている。
【0043】
調整要素8cは、もはや第2の要素8bを越えて過剰に突出していないことが明らかである。ガイドレール4,5は、もはや水平方向の補助線Hに対して平行ではない。
【0044】
調整要素の回転によって、第2の要素8b、ひいては2つのガイドレール4,5の端部4a,5aは、第1の要素8aに対して相対的に、本実施例ではこの第1の要素8aから離れるように運動させられている。
【0045】
したがって、この領域における家具扉2a,2bの座屈は補償されている。
【符号の説明】
【0046】
1 アセンブリ
2a 第1の家具扉
2b 別の家具扉
3 固定の家具部分
4 第1のガイドレール
4a 端部
5 別のガイドレール
5 端部
6a 第1のキャリッジ
6b 第2のキャリッジ
7 結合装置
7a 第1のクランプ要素
7b 第2のクランプ要素
7c 舌片
7d 手段
7e 切欠き
8 調整装置
8a 第1の要素
8b 第2の要素
8c 調整要素
8d 操作装置
9 カバーキャップ
9a 係止要素
10 間隙
100 家具
101 中空室
102 側壁
103 戸
104 板
H 補助線
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの家具扉(2a,2b)、特に少なくとも2つの折戸を、固定の家具部分(3)に対して相対的にガイドするためのアセンブリ(1)であって、
- 少なくとも2つのガイドレール(4,5)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの第1のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能であって、前記少なくとも2つの家具扉のうちの第1の家具扉(2a)に結合可能である、少なくとも1つの第1のキャリッジ(6a)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)のうちの他方のガイドレールに移動可能に支持されたまたは支持可能であって、前記少なくとも2つの家具扉のうちの他方の家具扉(2b)に結合可能である、少なくとも1つの第2のキャリッジ(6b)と、
- 前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)をそれぞれ端部(4a,5a)において解離可能に結合することができる少なくとも1つの結合装置(7)であって、前記ガイドレール(4,5)同士が、結合された状態で実質的に互いに整合して配置されている、少なくとも1つの結合装置(7)と
を備える、アセンブリ(1)において、
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の少なくとも2つの前記端部(4a,5a)を、前記固定の家具部分(3)に対して相対的に、前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の長手延在方向に対して横方向に調整することができる少なくとも1つの調整装置(8)が設けられていることを特徴とする、アセンブリ(1)。
【請求項2】
前記調整装置(8)は、固定の家具部分に配置可能である第1の要素(8a)を有することを特徴とする、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記調整装置(8)は、前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の前記少なくとも2つの端部(4a,5a)のうちの少なくとも一方の端部に、好ましくは両方の端部に配置可能である第2の要素(8b)を有することを特徴とする、請求項
1記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記第2の要素(8b)は、少なくとも部分的に前記結合装置(7)によって形成されていることを特徴とする、請求項3記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記調整装置(8)は、少なくとも1つの調整要素(8c)を有することを特徴とする、請求項
1記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記調整要素(8c)は、ねじ山結合部を介して前記第2の要素(8b)にまたは前記第2の要素(8b)内に支持されていて、前記第1の要素(8a)に接触しているか、または前記第1の要素(8a)にまたは前記第1の要素(8a)内に回転可能かつ変位不能に支持されていることを特徴とする、請求項2、3および5記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記調整要素(8c)は、回転可能かつ変位不能に前記第2の要素(8b)に支持されていて、ねじ山結合部を介して前記第1の要素(8a)にまたは前記第1の要素(8a)内に支持されていることを特徴とする、請求項2、3および5記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ねじ山結合部は、送りねじ山部として形成されていることを特徴とする、請求項
6記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記調整要素(8c)は、ねじの形態で形成されていることを特徴とする、請求項
5記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記調整装置(8)は、前記調整要素(8c)を間接的または直接的に操作するための操作装置(8d)を有することを特徴とする、請求項
5記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記操作装置(8d)は、ねじ頭部駆動装置の形態で形成されていることを特徴とする、請求項10記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の前記少なくとも2つの端部(4a,5a)は、互いに向かい合っていることを特徴とする、請求項
1記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記少なくとも2つのガイドレール(4,5)の間の間隙(10)を少なくとも部分的に覆うためのカバーキャップ(9)が設けられていることを特徴とする、請求項
1記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記カバーキャップ(9)は、前記第2の要素に配置されているかまたは配置可能であることを特徴とする、請求項13および3記載のアセンブリ。
【請求項15】
少なくとも2つの家具扉(4a,2b)、特に少なくとも2つの折戸と、請求項1から14までのいずれか1項記載のアセンブリを備えた固定の家具部分(3)とを含む、家具(100)。
【国際調査報告】