(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】タンブラー洗浄機
(51)【国際特許分類】
A47L 17/00 20060101AFI20240927BHJP
【FI】
A47L17/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024523904
(86)(22)【出願日】2021-11-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 KR2021017568
(87)【国際公開番号】W WO2023080318
(87)【国際公開日】2023-05-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0149378
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0149379
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0149381
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524147317
【氏名又は名称】ドルフィン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DOLPHIN CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】32,Oksan-ro 229beon-gil Bucheon-si,Gyeonggi-do 14519,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、テ フン
(72)【発明者】
【氏名】キム、 テ ジュン
(57)【要約】
【要約】ハウジングと、前記ハウジングの前面開放部に結合されるドアと、前記ドアの内側面に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットに結合され、タンブラーのカップと蓋とをそれぞれ洗浄する洗浄ユニットと、前記ハウジングの上部および下部の少なくともいずれか一部に配置され、前記洗浄ユニットに向かって洗浄水およびすすぎ水をそれぞれ噴射する複数のノズルと、を含むタンブラー洗浄機を提供する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの前面開放部に結合されるドアと、
前記ドアの内側面に取り付けられるブラケットと、
前記ブラケットに結合され、タンブラーのカップと蓋とをそれぞれ洗浄する洗浄ユニットと、
前記ハウジングの上部および下部の少なくともいずれか一部に配置され、前記洗浄ユニットに向かって洗浄水およびすすぎ水をそれぞれ噴射する複数のノズルと、を含む
ことを特徴とするタンブラー洗浄機。
【請求項2】
前記洗浄ユニットは、
タンブラーの蓋が収納される蓋チャンバーと、
タンブラーのカップが安着されるカップ設置台と、を含む
請求項1に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項3】
前記蓋チャンバーと前記カップ設置台とは、動力伝達手段によって互いに連動される
請求項2に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項4】
前記カップ設置台は、前記ブラケットに取り付けられる支持体に垂直方向に軸回動可能に配置され、
前記カップ設置台の下側外周面には、周りに沿って歯車が形成される
請求項3に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項5】
前記動力伝達手段は、
前記蓋チャンバーの一側に結合される第1プーリと、
前記カップ設置台の一側に前記カップ設置台の回動方向と垂直に軸回動可能に配置され、前記歯車とギア結合される歯が外周面に形成される第2プーリと、
前記第1プーリと前記第2プーリとにそれぞれ連結されて動力を伝達するベルトと、を含む
請求項4に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項6】
前記洗浄ユニットは、前記ブラケットに結合される支持台によって鉛直方向に配置されるストロー挿入用コイルスプリングをさらに含む
請求項1に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項7】
前記蓋チャンバーは、
対向配置される支持円板と、
前記支持円板間に配置される複数のヒンジ軸と、
前記ヒンジ軸にそれぞれヒンジ結合されて回動可能であり、洗浄水とすすぎ水が内部に投入されるように複数の開口が形成される弧形状の開閉板と、を含む
請求項2に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項8】
前記開閉板は、四分円の弧形状であり、前記蓋チャンバーは、前記開閉板が4つ結合されて円筒形状に形成され、
前記開閉板の一側には、前記ヒンジ軸に結合されるヒンジ部が形成され、
前記開閉板の他側には、隣接するヒンジ軸の外側面に接触する翼部が一体に形成される
請求項7に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項9】
前記開閉板は、前記ヒンジ軸に配置されるねじりスプリングによってオープンされる方向に弾性力が作用するように前記ヒンジ軸に結合されるが、前記ブラケットに位置固定される複数の案内ローラーによって前記ドアの上部方向を除いた位置では開閉されないように接触する
請求項7に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項10】
前記支持円板には、前記ねじりスプリングの端部の係止位置に応じて弾性力が調節されるように円形に離隔配置され、多段に成形される係止溝が形成される
請求項9に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項11】
前記カップ設置台は、下端部に比べて上端部の直径が狭い円錐形状の据置部材を含み、
前記据置部材の下側外周面には、周りに沿って歯車が形成され、前記据置部材には、複数の排水孔が形成される
請求項2に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項12】
前記据置部材の外側傾斜面には、傾斜方向に安着突起が突出形成されて、前記傾斜面と安着されるタンブラーカップの内側面との間には、離隔空間が形成される
請求項11に記載のタンブラー洗浄機。
【請求項13】
前記カップ設置台は、
前記据置部材の上部の中央に結合される支持棒と、
前記支持棒の上端に結合されるカップ受台をさらに含む
請求項11に記載のタンブラー洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンブラー洗浄機に関し、より詳細にはタンブラーを構成するカップ、蓋、およびストローをそれぞれ分離した状態で洗浄とすすぎが自動的に行われるようにする。
【背景技術】
【0002】
一般に、コーヒー専門店などには、使い捨てカップによる環境汚染を減らすために個人用カップ、すなわちタンブラーの使用が急増している傾向にある。タンブラー〈Tumbler〉は、カップと、カップの開放部分を覆って飲料水を保護する蓋で構成されており、飲料水の保温および保冷効果を有しているだけでなく、最近ではタンブラー専用ストローを備えたカップと蓋が一つのセットとして流通し、これを購入して個人用として多く利用している。
【0003】
タンブラーは、主に公共場所や飲料専門販売店で提供または販売するコーヒーなど各種飲料水を保管して摂取しており、使い捨てではなく携帯して移動しながら繰り返し使用しなければならないので、清潔な洗浄と併せて衛生管理が非常に重要である。タンブラーの構造は、一般に直径が狭く深いカップ形状であるため、一般の食器や容器に比べて洗浄が困難である。
【0004】
従来は、単にカップを食器洗浄機を通じて他の食品容器と一緒に洗浄した後に使用しているが、公共場所または飲料専門販売店ではカップと蓋を含むストローを同時に洗浄する装置は設けられていなかった。
【0005】
したがって、ユーザーが個人的に直接いちいちカップを洗浄した後、飲料水類をカップに入れなければならないが、タンブラーは、直径が狭く深いカップ形状であるので、手で洗浄する作業が難しくて、不便と併せてタンブラー管理に非衛生的であるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の欠点を解消するための本発明の目的は、カップ、蓋、およびストローを含んで簡単に装着した状態で洗浄とすすぎの両方が行われるようにして、衛生的な状態でタンブラーを繰り返し使用できるようにしたタンブラー洗浄機を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、公共施設および各種飲料水販売店に設置して、ユーザーが飲料水をカップに入れる前に簡単かつ迅速に洗浄できるようにして、ユーザーが利便性を得ることができるようにしたタンブラー洗浄機を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、衛生管理を通じてサービス効果と販売促進効果を得ることができるようにしたタンブラー洗浄機を提供することにある。
【0009】
本発明のまた他の目的は、洗浄が完了した後にタンブラーを取り出すときに、天井に残っている湯が手の上に落ちて負傷や不便を感じることを未然に防止して、安全性に優れたタンブラー洗浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述の目的を達成するために、ハウジングと、前記ハウジングの前面開放部に結合されるドアと、前記ドアの内側面に取り付けられるブラケットと、前記ブラケットに結合され、タンブラーのカップと蓋とをそれぞれ洗浄する洗浄ユニットと、前記ハウジングの上部および下部の少なくともいずれか一部に配置され、前記洗浄ユニットに向かって洗浄水およびすすぎ水をそれぞれ噴射する複数のノズルと、を含むタンブラー洗浄機を提供する。
【0011】
前記洗浄ユニットは、タンブラーの蓋が収納される蓋チャンバーと、タンブラーのカップが安着されるカップ設置台と、を含むことが好ましい。
【0012】
前記蓋チャンバーと前記カップ設置台とは、動力伝達手段によって互いに連動されることが好ましい。
【0013】
前記カップ設置台は、前記ブラケットに取り付けられる支持体に垂直方向に軸回動可能に配置され、前記カップ設置台の下側外周面には、周りに沿って歯車が形成されることが好ましい。
【0014】
前記動力伝達手段は、前記蓋チャンバーの一側に結合される第1プーリと、前記カップ設置台の一側に前記カップ設置台の回動方向と垂直に軸回動可能に配置され、前記歯車とギア結合される歯が外周面に形成される第2プーリと、前記第1プーリと前記第2プーリとにそれぞれ連結されて動力を伝達するベルトと、を含むことができる。
【0015】
前記洗浄ユニットは、前記ブラケットに結合される支持台によって鉛直方向に配置されるストロー挿入用コイルスプリングをさらに含むことができる。
【0016】
前記蓋チャンバーは、対向配置される支持円板と、前記支持円板間に配置される複数のヒンジ軸と、前記ヒンジ軸にそれぞれヒンジ結合されて回動可能であり、洗浄水とすすぎ水が内部に投入されるように複数の開口が形成される弧形状の開閉板と、を含むことができる。
【0017】
前記開閉板は、四分円の弧形状であり、前記蓋チャンバーは、前記開閉板が4つ結合されて円筒形状に形成され、前記開閉板の一側には、前記ヒンジ軸に結合されるヒンジ部が形成され、前記開閉板の他側には、隣接するヒンジ軸の外側面に接触する翼部が一体に形成されることが好ましい。
【0018】
前記開閉板は、前記ヒンジ軸に配置されるねじりスプリングによってオープンされる方向に弾性力が作用するように前記ヒンジ軸に結合されるが、前記ブラケットに位置固定される複数の案内ローラーによって前記ドアの上部方向を除いた位置では、開閉されないように接触することが好ましい。
【0019】
前記支持円板には、前記ねじりスプリングの端部の係止位置に応じて弾性力が調節されるように円形に離隔配置され、多段に成形される係止溝が形成されることが好ましい。
【0020】
前記カップ設置台は、下端部に比べて上端部の直径が狭い円錐形状の据置部材を含み、前記据置部材の下側外周面には、周りに沿って歯車が形成され、前記据置部材には、複数の排水孔が形成されることが好ましい。
【0021】
前記据置部材の外側傾斜面には、傾斜方向に安着突起が突出形成されて、前記傾斜面と安着されるタンブラーカップの内側面との間には、離隔空間が形成されることが好ましい。
【0022】
前記カップ設置台は、前記据置部材の上部の中央に結合される支持棒と、前記支持棒の上端に結合されるカップ受台をさらに含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0023】
上記のような本発明は、特に、カップ、蓋、およびストローの洗浄のためのユニットがドアに取り付けられてドアが開放されるときに外部にオープンされて、洗浄が完了したタンブラーは分離し、新しい洗浄が必要なタンブラーを装着した後、ドアを閉じると、自動洗浄、すすぎ、および残水除去と滅菌が行われる。
【0024】
このような機能を有するタンブラー洗浄機は、キャビネット構造のフレームに複数配列した状態で、公共施設や飲料水専門販売場に設置されて、ユーザーが飲料水を入れる直前にカップ、蓋、およびストローのすべてをきれいに自動的に洗浄することができる。
【0025】
特に、洗浄水やすすぎ水が互い交差する方向から斜線に噴射されるので、噴射水圧により残留水を最小化することにより、より衛生的な洗浄とすすぎを行うことができる。
【0026】
したがって、衛生的でありながらサービス改善により販促および販売効果を増大させることができ、使い捨てカップの使用を排除できるので、環境汚染防止と経済的利益を提供する効果がある。
【0027】
また、洗浄工程が完了した後、タンブラーを取り出すときに、不注意によりハウジング内部の天井に残っている湯が手の上に落ちて負傷や不便を感じることを未然に防止し、カップに残水が残らないようにして安全性と利便性すべてに優れる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明によるタンブラー洗浄機がキャビネット構造のフレームに配列される状態を例示する斜視図である。
【
図2】本発明のタンブラー洗浄機の外部形状を示す斜視図である。
【
図3】ドアがハウジングの開放部に密閉された状態の縦断面図である。
【
図4】ドアがハウジングの開放部から開放される状態の縦断面図である。
【
図5】ドアがハウジングから最大開放された状態を示す斜視図である。
【
図6】ドアの内側にブラケットを通じて取り付けられた洗浄ユニットの上下部にノズルが配置された状態を示す要部斜視図である。
【
図7】
図6のノズルを取り除いた状態の要部斜視図である。
【
図10】蓋チャンバーの構成を示す分解斜視図である。
【
図11】洗浄ユニットの蓋チャンバーが開放されて蓋、ストロー、およびカップが装着された状態を示す断面図である。
【
図12】洗浄ユニットが動力伝達手段により蓋チャンバーとカップ設置台とが同時駆動される状態を示す要部斜視図である。
【
図13】据置台に安着突起が形成される状態を例示する要部斜視図である。
【
図14】洗浄ユニットの周辺にノズルが配置された状態を例示するハウジングの縦断面図である。
【
図15】支持円板にねじりスプリングの弾性力を調節するための係止溝が成形された状態を示す要部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるわけではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、単に本実施形態は、本発明の開示が完全であるようにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に対して発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によって定義されるのみである。
また、本明細書で用いられた用語は、実施形態を説明するためのものであり、したがって本発明を制限するためのものではない。本明細書で、単数形は文言で特別に言及しない限り複数形も含む。明細書で使われる「含む(comprise)」及び/又は「有する(comprising)」は、言及された構成要素以外の他の構成要素の存在または追加を除外しない。
他の定義がなければ、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に共通して理解され得る意味として使用され得る。以下、本発明をより具体的に説明するために、本発明に係る実施形態を添付図面を参照しながらより詳細に説明する。
【0030】
図1~
図17は、本発明の実施形態に係るタンブラー洗浄機の構成を示す。タンブラーは、カップと、カップの上端の開放部分を覆って飲料水を保護する蓋とで構成され、最近ではタンブラー専用ストローを備えたカップと蓋が一つのセットとして流通し、これを購入して個人用として多く携帯している実情である。本発明のタンブラー洗浄機は、例として、公共施設や飲料水専門販売場に設置されて、ユーザーが飲料水を入れる直前にカップ、蓋、およびストローのすべてをきれいに自動的に洗浄できるようにする機器である。
【0031】
図2は、タンブラー洗浄機の外部形状を例として示しており、
図3は、ドア200が密閉された状態の縦断面図であり、
図4は、ドア200が開放されるとき、ブラケット300を通じて取り付けられた洗浄ユニット400が一緒に回動され、ユーザーがカップ、蓋、およびストローを洗浄ユニット400に装着するか、洗浄が完了した後に引き出しが可能な状態を縦断面図で例示している。
図5は、ドア200がハウジング100から最大に開放された状態を例示する斜視図である。
【0032】
本発明の一実施形態に係るタンブラー洗浄機は、ハウジング100、ドア200、ブラケット300、洗浄ユニット400、ノズル500などを含むことができる。ケースを構成するハウジング100は、例えば、中空の四角筐体形状で前面が開放され、内部に各種構造物を収納した状態で洗浄とすすぎなどができる空間を提供する。
【0033】
一実施形態に係るハウジング100の前面開放部には、ヒンジ210を通じてドア200が回動可能に結合される。これとは異なり、他の実施形態では、ドア(図示せず)は、ハウジングの前面開放部を通じて前後方向に引き出しが可能に摺動され得る。このとき、ドアの摺動によって洗浄ユニットは、一定の角度範囲内で回動され得る。
【0034】
ドア200は、一定厚さの板形状であって、中央部分は透明なガラスやアクリル材で成形して内部が透視されるようにすることにより、洗浄およびすすぎ過程を外部から観察可能にすることもできる。また、ドア200がハウジング100に洗浄およびすすぎ過程のために閉じられた状態で任意に開放されることを防止するために、施錠装置を設置することができる。一方、ドア200の内側面には、ブラケット300が取り付けられる。
【0035】
洗浄ユニット400は、ブラケット300に結合され、タンブラーのカップと蓋とをそれぞれ洗浄する。一実施形態では、ドア200の内側面に取り付けられるブラケット300を通じて洗浄ユニット400が固定設置されて、ドア200が開閉されるときに洗浄ユニット400が一定の角度範囲内で一緒に回動できるようにする(
図4および
図5)。これを通じて、洗浄過程が完了した後、タンブラーを取り出すときに、ハウジング100の内部の天井に残っている湯が手の上に落ちて負傷や不便を感じることを未然に防止することができる。
【0036】
ノズル500は、ハウジング100の上部および下部の少なくともいずれか一部に配置され、洗浄ユニット400に向かって洗浄水とすすぎ水とをそれぞれ噴射することができる。ノズル500は、複数形成され得る。このとき、ノズル500から噴射される洗浄水とすすぎ水は、斜線方向に噴射され得る。
【0037】
洗浄ユニット400は、タンブラーのカップ、蓋、またはストローがそれぞれ収納されるようにして、ノズル500を通じて洗浄およびすすぎができるようにする。洗浄ユニット400は、タンブラーの蓋が収納される蓋チャンバー410を含むことができる。洗浄ユニット400は、タンブラーのカップが安着されるカップ設置台420を含むことができる。また、洗浄ユニット400は、タンブラーの蓋が収納される蓋チャンバー410およびタンブラーのカップが安着されるカップ設置台420を含むことができる。このとき、蓋チャンバー410とカップ設置台420とは、動力伝達手段600によって互いに連動され得る。
【0038】
洗浄ユニット400は、ブラケット300に結合される支持台431によって鉛直方向に配置されるストロー挿入用コイルスプリング430をさらに含むことができる。ストロー挿入用コイルスプリング430の内部に個人携帯用ストローを挿入して設置すると、ノズル500から洗浄水とすすぎ水が噴射されるときに、コイルスプリング430の隙間を通じて浸透してストローと接触することができるので、洗浄とすすぎをより効果的に行うことができる。このとき、支持台431は、ストロー挿入用コイルスプリング430に挿入されるストローの下端を支持して、ストローが落下することを防止することができる。
【0039】
また、
図11のように、ストロー挿入用コイルスプリング430の下端に別の受台432をさらに設置して、ストローが落下して洗浄位置から位置がずれることを防止することもできる。このように、受台432を通じてストローを洗浄ユニット400の下部に最大限に位置させて、ユーザーの口と接触する部分でさらに洗浄が行われるようにすることができる。
【0040】
図6は、前記洗浄ユニット400の上部と下部とにそれぞれ洗浄水とすすぎ水とを噴出させる複数のノズル500が配置された状態の要部斜視図である。
図7は、ノズル500を削除した状態の洗浄ユニット400の構成を示す要部斜視図である。
【0041】
蓋チャンバー410は、タンブラーの蓋を洗浄するための容器であって、ブラケット300の一側、すなわちハウジング100の内側でドラム形状をなすように複数の開閉板411が組み合わされて構成される(
図10)。蓋チャンバー410は、ベアリング(図示せず)を通じてブラケット300に対する回転が自由な状態で設置される。
【0042】
一方、ハウジング100の外部には、駆動モータMが設置され得る。このとき、駆動モータMの動力は、中間ギア110を経て蓋チャンバー410の外側に軸設置されたピニオン418に動力を伝達させる方法で蓋チャンバー410を一定速度で回転させることができる。
【0043】
駆動モータMは、図示していないスイッチの接点であって、ドア200がハウジング100から開放されると、電気を短絡して回転を停止し、ドア200をユーザーが閉鎖状態で回動させると、ハウジング100の内部洗浄空間を密閉させた状態でスイッチ接点として動作が行われる。このとき、蓋チャンバー410がピニオン418と一緒にドア200が開放される方向に回動されると、
図4のようにピニオン418は、中間ギア110から分離されて動力が遮断される。そして、再び閉鎖方向にドア200が移動されると、
図3のようにピニオン418と中間ギア110とは、歯車結合されて駆動モータMの回転動力が蓋チャンバー410に伝達され得る。
【0044】
蓋チャンバー410は、ドア200の閉鎖動作によってハウジング100が密閉された状態で、ハウジング100の外側に設けられる駆動モータMの動力を伝達されて回動され得る。蓋チャンバー410は、360度回動可能である。
【0045】
一実施形態に係る蓋チャンバー410は、対向配置される支持円板415と、支持円板415間に配置される複数のヒンジ軸416と、ヒンジ軸416にそれぞれヒンジ結合されて回動可能であり、洗浄水とすすぎ水が内部に投入されるように複数の開口412が形成される弧形状の開閉板411と、を含むことができる。開閉板411は、開口が繰り返し形成される形状に射出成形によって製造され得る。
【0046】
一実施形態に係る開閉板411は、四分円の弧形状であり、蓋チャンバー410は、開閉板411が4つ結合されて円筒形状に形成され得る。また、開閉板411の一側には、ヒンジ軸416に結合されるヒンジ部413が形成され得る。そして、開閉板411の他側には、隣接するヒンジ軸416の外側面に接触する翼部419が一体に形成され得る。
【0047】
蓋チャンバー410は、複数の開閉板411が互いに連結されて円筒(ドラム)形状に構成され、それぞれの開閉板411は、対向する支持円板415間でヒンジ軸416を中心に回動可能に連結される。
【0048】
円筒形状の蓋チャンバー410を構成する単位開閉板411には、ねじりスプリング414によってオープン(開放)される方向に弾性力が作用されている。開閉板411は、ヒンジ軸416に配置されるねじりスプリング414によってオープンされる方向に弾性力が作用されるようにヒンジ軸416に結合されるが、ブラケット300に位置固定される複数の案内ローラー417によってドア200の上方向を除いた位置では、開閉されないように接触することがある。
【0049】
図9および
図11は、ブラケット300に固定された案内ローラー417が蓋チャンバー410の周りに複数配置された状態を示している。図面のように、案内ローラー417は、蓋チャンバー410の上部を除いた両側面部と底面部の周りに複数配置されている。したがって、駆動モータMの動力で蓋チャンバー410が回転される過程において、開閉板411が上部に位置すると、上部の開閉板411は、その周辺に案内ローラー417が配置されておらず、ねじりスプリング414の弾性力によって自動的にオープン(開放)される(
図11)。そして、さらに回転されると、オープンされていた上部の開閉板411は、案内ローラー417により押圧されながらクローズ(閉鎖)される。
【0050】
また、支持円板415には、ねじりスプリング414の端部の係止位置に応じて弾性力が調節されるように円形に離隔配列されて多段に成形される係止溝415aが形成され得る。したがって、開閉板411を組み立てる際、または長時間の使用によりねじりスプリング414の弾性力が低下して開閉動作が円滑にできない場合、ねじりスプリング414の端部の係止位置を多段に掘られた係止溝415aのうち適宜の位置に変更することによって弾性力の大きさを調節することができる。
【0051】
蓋チャンバー410の内部には、タンブラーの蓋が挿入される。このとき、ハウジング100の上部と下部に配置されるノズル500を通じて洗浄水とすすぎ水が所定の圧力で噴出されると、洗浄とすすぎが行われる(
図14)。洗浄水とすすぎ水は、開閉板411に形成された複数の開口412を通じて蓋チャンバー410の内部に流入され得る。ノズル500から噴出された洗浄水とすすぎ水は、ハウジング100の底部に集まってドレン管120を通じて外部に排出される。
【0052】
蓋チャンバー410の一側には、カップ設置台420が配置される。カップ設置台420は、タンブラーのカップを安着させて洗浄とすすぎが行われるようにする設置台の役割を果たし、ブラケット300に取り付けられて蓋チャンバー410のようにドア200が開放されるときに一緒に回動されるように構成され得る。
【0053】
カップ設置台420は、下端部に比べて上端部の直径が狭い円錐形状の据置部材421を含む。カップ設置台420は、ブラケット300に取り付けられる支持体423に垂直方向に軸回動可能に配置され得る。支持体423は、例えば“「”形状に水平プレートと垂直プレートとが結合して形成される。カップ設置台420は、水平プレートに垂直方向に配置され得る。
【0054】
また、カップ設置台420の下側外周面には、周りに沿って歯車424が形成され得る。具体的には、据置部材421の下側外周面には、周りに沿って歯車424が形成され、据置部材421には、複数の排水孔422が形成され得る。排水孔422は、円滑な排水と残水除去のためのものである。また、据置部材421の外側傾斜面には、傾斜方向に安着突起425が突出形成されて、傾斜面と安着されるタンブラーカップの内側面との間には、離隔空間が形成され得る。安着突起425は、傾斜面に沿って複数形成され得る。
【0055】
動力伝達手段600は、蓋チャンバー410の一側に結合される第1プーリ610と、カップ設置台420の一側にカップ設置台420の回動方向と垂直に軸回動可能に配置され、歯車424とギア結合される歯621が外周面に形成される第2プーリ620と、第1プーリ610と第2プーリ620とにそれぞれ連結されて動力を伝達するベルト630と、を含むことができる。
【0056】
他の実施形態に係る据置部材は、階段のように段差が設けられるように形成され得る。
【0057】
したがって、製作会社によって多様なサイズと形状で製作されるカップを円錐形状の据置部材421に嵌めて安着されるようにした状態でハウジング100の上部と下部とに設置される複数のノズル500を通じて洗浄とすすぎが行われ得る。
【0058】
カップ設置台420は、据置部材421の上部の中央に結合される支持棒426と、支持棒426の上端に結合されるカップ受台427とをさらに含むことができる。カップ受台427は、十字形状にカップが安着された状態でその周辺に配置されるノズル500から洗浄水およびすすぎ水が高圧に噴出されるとき、その水圧によりカップが激しく揺れるか、据置部材421から離脱されることを防止ことができる。
【0059】
洗浄水は、洗浄液が入った容器4からポンプ5を通じて供給管6に沿って供給され、すすぎ水は、主に上水道に直接連結するか、別のすすぎ水容器に貯蔵された状態でポンプと供給管6を通じて一定水圧でノズル500を通じて噴出させる。洗浄水とすすぎ水は、熱い温水を使用すると、洗浄およびすすぎ効果を増大させるようになる。一方、カップ設置台420の周りには、ユーザーが飲料を摂取するために主に接触する部位に該当するので、他の部位に比べて特により清潔な洗浄が要求される。
【0060】
したがって、カップ設置台420に安着されたカップの入口部の周辺には、カップの入口部の側面部分に向かって傾斜方向(斜線方向)に互いに交差して洗浄液とすすぎ水を噴出させるためのノズル500がさらに配置され得る。そして、駆動モータMの回転力を動力伝達手段600を通じて前記カップ設置台420を一定速度で回転させることにより、カップの周りに付着され得る異物などを均等に洗浄させることができるようになる(
図12および
図13)。
【0061】
第2プーリ620には、前記カップ設置台420の周りに形成された歯車424と結合される歯621が設けられて、蓋チャンバー410が駆動モータMによって旋回されるとき、動力伝達手段600を通じて第2プーリ620の歯621がカップ設置台420の歯車424と噛合った状態で回転され、一定速度でカップ設置台420を回転させることができる。
【0062】
このように、洗浄ユニット400に装着されたカップ、蓋、およびストローに洗浄とすすぎ過程が完了した後には、一定時間駆動モータMがさらに動作しながら、蓋チャンバー410とカップ設置台420とを一定速度で回転させてカップと蓋の周りに付着している水気を振り払って除去する残水除去過程がさらに行われることが好ましい。
【0063】
したがって、カップに凹んだ溝が形成される製品の場合にも、残水除去過程とノズル500が互いに交差する方向に噴出される構造により残水がほとんど残らなくなるところ、飲料水をカップに入れる容器として直ちに使用可能になる。
【0064】
一方、前記ハウジング100の内部には、洗浄およびすすぎの過程でカップ、蓋、およびストローの滅菌のための紫外線またはLEDからなる殺菌ランプLがさらに設置され得る。滅菌ランプLは、ハウジング100の開放部がドア200によって密閉された状態で、ノズル500を通じてカップ、蓋、およびストローに洗浄とすすぎが行われる間点灯することにより殺菌が行われるようにする。また、洗浄とすすぎが完了して新しいタンブラー交換のためにドア200が開放される瞬間にスイッチ短絡を通じて滅菌ランプLはOFFされることができる。
【0065】
ハウジング100は、キャビネット構造の多層フレーム1に少なくとも一つ以上設置され得る。また、フレーム1の一側には、カップに残っていた内容物を捨てるか、手などを洗うためのシンクボール2がさらに設置され得る。
【0066】
本発明は、ドア200を開放するときに、蓋チャンバー410、カップ設置台420、およびストロー挿入用コイルスプリング430が一緒に開放方向に回動され、タンブラーの交換または設置が可能となり、ドア200を閉じる瞬間、センサーまたはスイッチによって自動的に洗浄、すすぎ、滅菌と残水排出などがすべて迅速に段階的に行われる。
【0067】
したがって、ユーザーが飲料水を入れる直前にカップ、蓋、およびストローのすべてをきれいに自動的に洗浄できるようにして、常に清潔で衛生的な状態で飲料水を摂取できるようにする。
【0068】
一方、洗浄ユニット400の蓋チャンバー410、カップ設置台420、およびストロー挿入用コイルスプリング430の下部には、落水を防止するために水受台がそれぞれ設置されることが好ましい。
【0069】
以上のように、本発明を図面に示す実施形態を参照して説明したが、これは発明を説明するためのものに過ぎず、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば、発明の詳細な説明から多様な変形または均等な実施形態が可能である。
【国際調査報告】