(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】間欠受信コマンドの送受信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240927BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240927BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024524491
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-16
(86)【国際出願番号】 CN2022123253
(87)【国際公開番号】W WO2023066017
(87)【国際公開日】2023-04-27
(31)【優先権主張番号】202111212108.3
(32)【優先日】2021-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524150432
【氏名又は名称】上海数字電視国家工程研究中心有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100128886
【氏名又は名称】横田 裕弘
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲てい▼▲てい▼
(72)【発明者】
【氏名】何 大治
(72)【発明者】
【氏名】張 文軍
(72)【発明者】
【氏名】徐 胤
(72)【発明者】
【氏名】黄 一航
(72)【発明者】
【氏名】洪 含絳
(72)【発明者】
【氏名】欧 孝武
(72)【発明者】
【氏名】焦 天▲ぎょく▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE22
(57)【要約】
本発明は、5Gマルチキャストの技術分野に関し、特に、受信端が間欠受信コマンドを受信することと、間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルを、グループ無線ネットワーク一時的識別子によってスクランブルすることと、グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応するサービスに対してグループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する間欠受信周期を使用することとを含む間欠受信コマンドの送受信方法及びその装置に関し、本発明の技術案により、受信端に、グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応するサービスに対してそれに対応する間欠受信周期を使用させ、受信端の電力消費を節約し、且つ、グループ無線ネットワーク一時的識別子によって間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルする方式により、更に、送信端が複数の受信端に複数の間欠受信コマンドを送信することに起因してリソースの浪費を招く状況を回避することができ、通信システムのリソースの消費を回避し、通信システムの処理性能を向上させることができる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)コマンドの受信方法であって、
受信端は、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子(Group-Radio Network Temporary Identifier、G-RNTI)を含む無線ネットワーク一時的識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によってアドレスされた物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)が指示する前記DRXコマンドを受信することと、
前記受信端は、前記DRXコマンドを受信した後、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するDRX周期を使用することと、を含む、
DRXコマンドの受信方法。
【請求項2】
前記DRXコマンドを受信する前に、前記受信端は、順不同に、前記G-RNTIに対応する、drx-onDurationTimerPTM、drx-InactivityTimerPTM、drx-LongCycle-PTM、drx-LongCycleStartOffset-PTM、drx-SlotOffsetPTMというパラメータのうち、少なくとも1つを受信し、
前記drx-onDurationTimerPTMは、前記DRX周期の開始時の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-InactivityTimerPTMは、前記PDCCHが受信端で監視された後の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-LongCycle-PTMは、前記受信端が入る長DRX周期の総時間長を表すために使用され、
前記drx-LongCycleStartOffset-PTMは、前記受信端が前記drx-LongCycleStartOffset-PTMから長DRX周期を使用することを表すために使用され、
前記drx-SlotOffsetPTMは、前記受信端がdrx-LongCycleStartOffset-PTMにおけるdrx-SlotOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すために使用される、
請求項1に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項3】
前記受信端は、前記DRXコマンドを受信した後、
前記G-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTMを使用するステップ、
前記G-RNTIに対応するdrx-onDurationTimerPTMを停止するステップ、
前記G-RNTIに対応するdrx-InactivityTimerPTMを停止するステップ、
の少なくともいずれかを順不同に実行する、
請求項1又は2に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項4】
前記DRXコマンドの長さは0ビットであり、
前記DRXコマンドはMAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを前記DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項1に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項5】
前記DRXコマンドはMAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをユニキャストのサービスのためのDRXコマンド又はユニキャストのサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをコモンDRXコマンド又はコモン長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを全てのマルチキャストサービスのためのDRXコマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identifier、TMGI)、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスのDRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの長DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項1又は4に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項6】
前記受信端は、前記G-RNTI、又は前記RNTIに含まれているセル無線ネットワーク一時的識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)によってアドレスされたPDCCHが指示する前記DRXコマンドを受信することと、
前記受信端は、前記DRXコマンド及び/又はMACサブヘッダで指示された前記G-RNTI、及び/又は前記TMGI、及び/又はセッション識別子を取得することと、
前記受信端は、前記DRXコマンドを受信した後、前記G-RNTI、及び/又は前記TMGI、及び/又は前記セッション識別子に対応する前記サービスに対して対応する前記DRX周期を使用することと、を更に含む、
請求項1から5のいずれか1項に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項7】
前記受信端が前記DRXコマンドを受信した後に実行するステップは、
前記受信端に前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期が既に設定された場合、前記G-RNTIに対応するサービスに対して前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期を使用し、及び/又は対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期カウンターを起動するステップ、
又は、前記受信端にマルチキャストを対象としたDRX短周期が設定されていない場合、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX長周期を使用するステップ、を含む、
請求項1から5のいずれか1項に記載のDRXコマンドの受信方法。
【請求項8】
間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)コマンドの送信方法であって、
送信端は物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を介して前記DRXコマンドを指示し、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子(Group-Radio Network Temporary Identifier、G-RNTI)を含む無線ネットワーク一時的識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によって前記PDCCHをスクランブルすることと、
送信端は前記DRXコマンドを送信することと、を含む、
DRXコマンドの送信方法。
【請求項9】
前記DRXコマンドを送信する前に、前記送信端は、前記G-RNTIのために、対応する、drx-onDurationTimerPTM、drx-InactivityTimerPTM、drx-LongCycle-PTM、drx-LongCycleStartOffset-PTM、drx-SlotOffsetPTMというパラメータのうち、少なくとも1つを設定し、
前記drx-onDurationTimerPTMは、前記DRX周期の開始時の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-InactivityTimerPTMは、前記PDCCHが受信端で監視された後の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-LongCycle-PTMは、受信端が入る長DRX周期の総時間長を表すために使用され、
前記drx-LongCycleStartOffset-PTMは、前記受信端が前記drx-LongCycleStartOffset-PTMから長DRX周期を使用することを表すために使用され、
前記drx-SlotOffsetPTMは、前記受信端がdrx-LongCycleStartOffset-PTMにおけるdrx-SlotOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すために使用される、
請求項8に記載のDRXコマンドの送信方法。
【請求項10】
前記DRXコマンドの長さは0ビットであり、
前記DRXコマンドは前記MAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを前記DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項8に記載のDRXコマンドの送信方法。
【請求項11】
前記DRXコマンドはMAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをユニキャストのサービスのためのDRXコマンド又はユニキャストのサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをコモンDRXコマンド又はコモン長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを全てのマルチキャストサービスのためのDRXコマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identifier、TMGI)、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスのDRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの長DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項8又は10に記載のDRXコマンドの送信方法。
【請求項12】
前記DRXコマンドを指示するPDCCHを、前記G-RNTI、又は前記RNTIに含まれているセル無線ネットワーク一時的識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)によってスクランブルし、
前記DRXコマンド及び/又はMACサブヘッダで、前記G-RNTI、及び/又は前記TMGI、及び/又は前記セッション識別子を指示し、
送信端は前記DRXコマンドを送信する、
請求項8から11のいずれか1項に記載のDRXコマンドの送信方法。
【請求項13】
間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)コマンドの受信装置であって、
前記DRXコマンドを受信するために使用される受信モジュールと、
前記受信モジュールに接続され、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子(Group-Radio Network Temporary Identifier、G-RNTI)を含む無線ネットワーク一時的識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によってアドレスされた前記DRXコマンドを指示する物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を監視するために使用される監視モジュールと、を備え、
前記受信モジュールに接続され、前記DRXコマンドの受信後、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するDRX周期を使用するために使用される実行モジュールを更に備える、
DRXコマンドの受信装置。
【請求項14】
前記DRXコマンドの受信前に、順不同に、前記G-RNTIに対応する、drx-onDurationTimerPTM、drx-InactivityTimerPTM、drx-LongCycle-PTM、drx-LongCycleStartOffset-PTM、drx-SlotOffsetPTMというパラメータのうち、少なくとも1つを受信するための設定モジュールを更に備え、
前記drx-onDurationTimerPTMは、前記DRX周期の開始時の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-InactivityTimerPTMは、前記PDCCHが前記受信端で監視された後の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-LongCycle-PTMは、前記受信端が入る長DRX周期の総時間長を表すために使用され、
前記drx-LongCycleStartOffset-PTMは、前記受信端が前記drx-LongCycleStartOffset-PTMから長DRX周期を使用することを表すために使用され、
前記drx-SlotOffsetPTMは、前記受信端がdrx-LongCycleStartOffset-PTMにおけるdrx-SlotOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すために使用される、
請求項13に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項15】
前記実行モジュールは、
前記G-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTMを使用するように構成される第1実行ユニット、
及び/又は、前記G-RNTIに対応するdrx-onDurationTimerPTMを停止するように構成される第2実行ユニット、
及び/又は、前記G-RNTIに対応するdrx-InactivityTimerPTMを停止するように構成される第3実行ユニット、を備える、
請求項13又は14に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項16】
前記DRXコマンドの長さは0ビットであり、
前記DRXコマンドはMAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを前記DRXコマンドとして指示する、
請求項13に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項17】
前記DRXコマンドはMAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをユニキャストのサービスのためのDRXコマンド又はユニキャストのサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをコモンDRXコマンド又はコモン長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを全てのマルチキャストサービスのためのDRXコマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identifier、TMGI)、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスのDRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの長DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項13又は16に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項18】
前記受信モジュールは前記DRXコマンドを受信し、前記RNTIはセル無線ネットワーク一時的識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)を含み、前記監視モジュールは、前記G-RNTI又は前記C-RNTIによってアドレスされた前記DRXコマンドを指示するPDCCHを監視し、
前記受信装置は、
前記DRXコマンド及び/又はMACサブヘッダで指示された前記G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はセッション識別子を取得するための取得モジュールと、
前記DRXコマンドの受信後、前記G-RNTI、及び/又は前記TMGI、及び/又は前記セッション識別子に対応する前記サービスに対して対応する前記DRX周期を使用するための前記実行モジュールと、を更に備える、
請求項13から17のいずれか1項に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項19】
前記受信装置に前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期が設定され、前記実行モジュールは、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期を使用するための第4実行ユニットを備え、及び/又は、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期カウンターを起動するための第5実行ユニットを備え、
及び/又は、前記受信装置に前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX短周期が設定されておらず、前記実行モジュールは、前記G-RNTIに対応する前記サービスに対して前記G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたDRX長周期を使用するための第6実行ユニットを備える、
請求項13から17のいずれか1項に記載のDRXコマンドの受信装置。
【請求項20】
間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)コマンドの送信装置であって、
前記DRXコマンドを送信するための送信モジュールを備え、
前記送信モジュールに接続され、無線ネットワーク一時的識別子(Radio Network Temporary Identifier、RNTI)によって前記DRXコマンドを指示する物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)をスクランブルするスクランブルモジュールを更に備え、
前記RNTIは、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子(Group-Radio Network Temporary Identifier、G-RNTI)を含む、
DRXコマンドの送信装置。
【請求項21】
前記DRXコマンドの送信前に、前記G-RNTIのために、対応する、drx-onDurationTimerPTM、drx-InactivityTimerPTM、drx-LongCycle-PTM、drx-LongCycleStartOffset-PTM、drx-SlotOffsetPTMというパラメータのうち、少なくとも1つを設定するための設定モジュールを更に備え、
前記drx-onDurationTimerPTMは、前記DRX周期の開始時の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-InactivityTimerPTMは、前記PDCCHが受信端で監視された後の持続時間を計時するために使用され、
前記drx-LongCycle-PTMは、前記受信端が入る長DRX周期の総時間長を表すために使用され、
前記drx-LongCycleStartOffset-PTMは、前記受信端が前記drx-LongCycleStartOffset-PTMから長DRX周期を使用することを表すために使用され、
前記drx-SlotOffsetPTMは、前記受信端がdrx-LongCycleStartOffset-PTMにおけるdrx-SlotOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すために使用される、
請求項20に記載のDRXコマンドの送信装置。
【請求項22】
前記DRXコマンドの長さは0ビットであり、
前記DRXコマンドは前記MAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを前記DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項20に記載のDRXコマンドの送信装置。
【請求項23】
前記DRXコマンドは前記MAC層メッセージであり、且つLCIDを有するMACサブヘッダで指示され、
前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをユニキャストのサービスのためのDRXコマンド又はユニキャストのサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプをコモンDRXコマンド又はコモン長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを全てのマルチキャストサービスのためのDRXコマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長DRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子(Temporary Mobile Group Identifier、TMGI)、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスのDRXコマンドとして指示するために使用され、
又は、前記LCIDは、それに対応するMAC層メッセージのタイプを、前記G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの長DRXコマンドとして指示するために使用される、
請求項20又は22に記載のDRXコマンドの送信装置。
【請求項24】
前記スクランブルモジュールは、前記G-RNTI、又は前記RNTIに含まれているセル無線ネットワーク一時的識別子(Cell-Radio Network Temporary Identifier、C-RNTI)によって前記DRXコマンドを指示するPDCCHをスクランブルするように構成され、
前記送信装置は、
前記送信モジュールに接続され、前記DRXコマンド及び/又はMACサブヘッダで、前記G-RNTI、及び/又は前記TMGI、及び/又は前記セッション識別子を指示するために使用される指示モジュールを更に備え、
前記送信モジュールは前記DRXコマンドを送信する、
請求項20から23のいずれか1項に記載のDRXコマンドの送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、5Gマルチキャストの技術分野に関し、特に、間欠受信コマンドの送受信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、送信端と受信端との間で伝送されるデータフローが突発的であるという特徴を持つことを考慮し、DRX(Discontinuous Reception、間欠受信)方式を提案し、RRC_CONNECTED状態の受信端のために、On Duration(アクティブ期間)及びOpportunity for DRX(スリープ期間)からなる間欠受信周期を設定し、受信端がアクティブ期間にある場合、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、物理下りリンク制御チャネル)を監視し、それに対応するPDSCH(Physical Downlink Shared Channel、物理下りリンク共有チャネル)における送信端から発信されたデータを受信し、受信端がスリープ期間にある場合、PDCCHを監視せず、対応するデータも受信しない。言い換えれば、通信システムにおける送信端及び受信端のために間欠受信方式を設定し、間欠受信周期を使用するように受信端を制御することにより、送信端と該受信端との間に伝送する必要のあるデータがない場合、該受信端の受信回路を断続的で循環的にオフ/オンにし、該受信端の電力損失を低減し、バッテリーの使用時間を向上させることができる。
【0003】
相応して、従来技術において、5Gユニキャストサービスに対して間欠受信方式を導入して統一的な規格を形成する。具体的に、5Gユニキャストサービスを受信する受信端は、アクティブ期間に入ると同時にdrx-onDurationTimerタイマーを起動し、該drx-onDurationTimerタイマーの運行期間内でC-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier、セル無線ネットワーク一時的識別子)によってスクランブルされたPDCCHが監視されれば、相応して、drx-InactivityTimerタイマーを起動し、且つ、drx-InactivityTimerタイマーの運行期間の各サブフレームで、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHがあるか否かを監視し、受信端がdrx-InactivityTimerタイマーの運行期間で1つの指示情報を受信した場合、該受信端は、drx-InactivityTimerタイマーを再起動して受信端のアクティブ期間にある時間を更に延長し、受信端が間欠受信コマンドを受信した場合、drx-onDurationTimerタイマー及びdrx-InactivityTimerタイマーの運行を停止し、drx-InactivityTimerタイマーの運行がタイムアウトになり、又は間欠受信コマンドが受信された場合、該受信端に間欠受信短周期が設定されていなければ、間欠受信長周期を直接使用し、受信端に間欠受信短周期が設定されていれば、受信端は間欠受信短周期を使用してdrx-ShortCycleTimerタイマーを起動又は再起動し、drx-ShortCycleTimerタイマーの運行がタイムアウトになった場合、受信端は間欠受信長周期を使用し、該受信端が長間欠受信コマンドを受信した場合、drx-ShortCycleTimerタイマーの運行を停止し、間欠受信長周期を使用する。
【0004】
しかしながら、従来技術においては、5Gマルチキャストサービスに対し、間欠受信方式が未だ設定されておらず、ましてや統一的な規格は形成されていない。これは、マルチキャストサービスの伝送過程において、主に1つのデータソースから複数の目標受信端にデータを伝送する技術を利用して、複数の受信端に対する統一的な制御を実現しているためである。しかしながら、既存のユニキャストにおいては、1対1の技術に基づき、送信端は間欠受信コマンドを送信し、受信端はアクティブ期間でC-RNTIによってスクランブルされたPDCCHを監視して受信し、間欠受信コマンドを受信し、対応するタイマーを起動し、間欠受信周期を使用する。既存の5Gユニキャストサービスについての技術案を直接、マルチキャストのシーンに適用し、即ち、C-RNTIによってスクランブルされたPDCCHで間欠受信コマンドを指示してあるマルチキャストサービスの受信に対応する1グループのユーザ機器にそれぞれ送信すると、一方で、送信端は、複数の該間欠受信コマンドを異なる受信端にそれぞれ送信する必要があり、リソースの浪費を招き、他方で、5G規格が既存のユニキャストサービスの間欠受信方式を踏まえ、マルチキャストサービスの間欠受信方式を直接導入し、これらの2種の間欠受信方式を独立して設定されたものにすると、受信端は、該間欠受信コマンドを受信した後、該コマンドが対象としているのがユニキャストサービスであるか、マルチキャストサービスであるかを区別しにくく、どの間欠受信に対応する設定パラメータを使用して実行するかを確定することもできず、C-RNTIを直接、グループ無線ネットワーク一時的識別子に置き換えれば、更に、ユーザ機器が間欠受信コマンドを受信した後の具体的な操作、例えば、受信したコマンド構造等に対して改めて定義して細分化して設計する必要があり、これらについては、従来技術においていずれに相応する技術的示唆も提供されておらず、ましてや対応する操作案はない。
【0005】
従って、現在、マルチキャストサービスを対象とした間欠受信コマンドの送受信方法が早急に必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在のマルチキャストサービスに間欠受信方式が未だ設定されていないという問題について、本願は、間欠受信コマンドの送受信方法及びその装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願が技術的問題を解決するために採用する技術案は、以下のとおりである。
【0008】
受信端は、1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子を含む無線ネットワーク一時的識別子によってアドレスされた物理下りリンク制御チャネルが指示する間欠受信コマンドを受信することと、
前記受信端は、前記間欠受信コマンドを受信した後、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する前記サービスに対して前記グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する間欠受信周期を使用することと、を含む、
間欠受信コマンドの受信方法が提供される。
【0009】
前記受信端は、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子又は前記セル無線ネットワーク一時的識別子によってアドレスされた物理下りリンク制御チャネルが指示する前記間欠受信コマンドを受信することと、
前記受信端は、前記間欠受信コマンド及び/又はマルチアクセス制御サブヘッダで指示された前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を取得することと、
前記受信端は、前記間欠受信コマンドを受信した後、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は前記一時的モバイルグループ識別子、及び/又は前記セッション識別子に対応する前記サービスに対して対応する間欠受信周期を使用することと、を含む、
間欠受信コマンドの受信方法が提供される。
【0010】
送信端は物理下りリンク制御チャネルによってを介して間欠受信コマンドを指示し、1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子を含む無線ネットワーク一時的識別子を利用して前記物理下りリンク制御チャネルをスクランブルすることと、
送信端は前記間欠受信コマンドを送信することと、を含む、
間欠受信コマンドの送信方法が提供される。
【0011】
送信端は、前記間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルを、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子又は前記セル無線ネットワーク一時的識別子を利用してスクランブルすることと、
前記送信端は、前記間欠受信コマンド及び/又はマルチアクセス制御サブヘッダで前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は前記一時的モバイルグループ識別子、及び/又は前記セッション識別子を指示することと、
送信端は前記間欠受信コマンドを送信することと、を含む、
間欠受信コマンドの送信方法が提供される。
【0012】
間欠受信コマンドを受信するために使用される受信モジュールと、
前記受信モジュールに接続され、1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子を含む無線ネットワーク一時的識別子によってアドレスされた前記間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルを監視するために使用される監視モジュールと、を備え、
前記受信モジュールに接続され、前記間欠受信コマンドの受信後、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する前記サービスに対して前記グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する間欠受信周期を使用するために使用される実行モジュールを更に備える、
間欠受信コマンドの受信装置が提供される。
【0013】
前記間欠受信コマンドを受信する前記受信モジュールを備え、
そのうち、前記無線ネットワーク一時的識別子はセル無線ネットワーク一時的識別子を含み、前記監視モジュールは、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子又は前記セル無線ネットワーク一時的識別子によってアドレスされた前記間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルを監視し、
前記間欠受信コマンド及び/又はマルチアクセス制御サブヘッダで、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を取得するための取得モジュールと、
前記間欠受信コマンドの受信後、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は前記一時的モバイルグループ識別子、及び/又は前記セッション識別子に対応する前記サービスに対して対応する間欠受信周期を使用するための前記実行モジュールと、を更に備える、
間欠受信コマンドの受信装置が提供される。
【0014】
間欠受信コマンドを送信するための送信モジュールを備え、
前記送信モジュールに接続され、無線ネットワーク一時的識別子によって前記間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルするように構成されるスクランブルモジュールを更に備え、
そのうち、前記無線ネットワーク一時的識別子は、1種のマルチキャストのサービスに対応し、前記サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子を含む、
間欠受信コマンドの送信装置が提供される。
【0015】
間欠受信コマンドの送信装置が提供され、
前記スクランブルモジュールは、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、又は前記無線ネットワーク一時的識別子に含まれているセル無線ネットワーク一時的識別子によって前記間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルし、
前記送信装置は、前記送信モジュールに接続され、前記間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は前記一時的モバイルグループ識別子、及び/又は前記セッション識別子を指示するために使用される指示モジュールを更に備え、
前記送信モジュールは、前記間欠受信コマンドを送信する。
【発明の効果】
【0016】
本願の有益な効果は、以下のとおりである。
グループ無線ネットワーク一時的識別子で間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルすることにより、受信端に、間欠受信コマンドを受信した後、グループ無線ネットワーク一時的識別子に対応する間欠受信周期を使用させ、受信端の電力消費を節約可能であり、且つ、グループ無線ネットワーク一時的識別子で間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルする方式により、更に、送信端が複数の受信端に複数の間欠受信コマンドを送信することに起因してリソースの浪費を招く状況を回避して、更に、通信システムのリソースの消費を回避し、通信システムの処理性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本願に係る実施例1における間欠受信コマンドの受信方法のフローの模式図を示すために使用される。
【
図2】本願に係る実施例2における間欠受信コマンドの受信方法のフローの模式図を示すために使用される。
【
図3】本願に係る実施例3における間欠受信コマンドの受信方法のフローの模式図を示すために使用される。
【
図4】本願に係る実施例4における間欠受信コマンドの受信方法のフローの模式図を示すために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら本願について更に説明するが、本願を限定するものではない。
【0019】
3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)は、移動ネットワークリソースを有効活用するために、マルチキャスト技術を提出し、1つのデータソースで複数の目標ユーザ機器にデータを伝送する方式により、コアネットワーク及びアクセスネットワークのリソースの共有を実現し、ネットワークリソースの利用率、特に、エアインタフェースリソースの利用率を高める。3GPP(登録商標)で定義されたマルチキャストサービスは、プレーンテキストの低速度のメッセージ系マルチキャスト及びブロードキャストを実現することができるだけでなく、更に高速のマルチメディアサービスのブロードキャスト及びマルチキャストを実現し、様々な豊かなビデオ、オーディオ及びマルチメディアサービスを提供することもできる。
【0020】
本願はマルチキャストサービスに対して、データの間欠受信の方法及びその装置を提供する。なお、本願に記載のマルチキャストサービスは、グループキャストサービスであってもよく、又はブロードキャストサービスであってもよいし、MBS(Multicast Broadcast Service、マルチキャストブロードキャストサービス)と呼ばれてもよいことに留意する必要があり、本願はこれについて制限しない。
【0021】
そのうち、本願に係る間欠受信コマンドの送信方法において、
送信端は、物理下りリンク制御チャネルを介して間欠受信コマンドを指示し、1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるグループ無線ネットワーク一時的識別子を含む無線ネットワーク一時的識別子によって物理下りリンク制御チャネルをスクランブルし、
送信端は間欠受信コマンドを送信する。
【0022】
本願に係る更なる間欠受信コマンドの送信方法において、
送信端は、物理下りリンク制御チャネルを介して、間欠受信コマンドを指示し、無線ネットワーク一時的識別子によって物理下りリンク制御チャネルをスクランブルし、
前記送信端は、間欠受信コマンド及び/又はマルチアクセス制御サブヘッダでグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を指示し、
送信端は間欠受信コマンドを送信する。
【0023】
本発明に係る送信方法は、実際的に2種の方法を含み、第(1)種の送信方法において、送信端は間欠受信コマンドを送信し、そのうち、間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルPDCCHが、グループ無線ネットワーク一時的識別子によってスクランブルされ、グループ無線ネットワーク一時的識別子は、1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用される。
【0024】
第(2)種の送信方法において、送信端は間欠受信コマンドを送信して、間欠受信コマンドでグループ無線ネットワーク一時的識別子及び/又は一時的モバイルグループ識別子及び/又はセッション識別子を指示し、グループ無線ネットワーク一時的識別子及び/又は一時的モバイルグループ識別子及び/又はセッション識別子は、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用される。
【0025】
そのうち、グループ無線ネットワーク一時的識別子は、あるマルチキャストサービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用され、本願において、記述の便宜上、以下、いずれもG-RNTI(Group-Radio Network Temporary Identifier、グループ無線ネットワーク一時的識別子)で記述し、本願におけるG-RNTIと、マルチキャストサービスと、TMGI(Temporary Mobile Group Identity、一時的モバイルグループ識別子)と、該サービスを受信する1グループのユーザ機器とは互いに対応する。間欠受信コマンドは、間欠受信の方式でサービスを受信するよう、受信端に指示するために使用され、本願において、記述を簡潔にするために、間欠受信コマンドは、DRX command(Discontinuous Reception Command、間欠受信コマンド)を用いて記述してもよい。
【0026】
相応して、第(1)種の送信方法を採用する場合、送信端は、G-RNTIで間欠受信コマンドを指示するPDCCHをスクランブルし、G-RNTIに対応するサービスを受信する受信端は、PDCCHをブラインド検出する時、対応するG-RNTIによってアドレスされたPDCCHを取得して、PDCCHに搭載されたDCIを取得し、最終的にDCIによって指示されたPDSCHに搭載された間欠受信コマンドを受信することができ、一方、該サービスを受信しない受信端は、取得できないG-RNTIによってアドレスされたPDCCHにより、該サービスを受信しないし、まして間欠受信の方式で受信せず、これにより、該間欠受信コマンドを受信する受信端が間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信できるという目的を実現する。
【0027】
相応して、第(2)種の送信方法を採用する場合、送信端は、送信する間欠受信コマンドでG-RNTIを指示し、G-RNTIに対応するサービスを受信する受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、間欠受信コマンドによりG-RNTIを取得し、間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信することになり、これにより、該間欠受信コマンドを受信する受信端が間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信できるという目的を実現する。
【0028】
これにより、マルチキャストサービスに対し、送信端は、異なるマルチキャストサービスが到達する設定及び頻度、優先レベルの状況を予め知ることができ、受信端との間の情報の交換により、異なる受信端の電力量の状況及びそのサービス受信の状況等を予め知って、上記した送信方法を採用して間欠受信コマンドを送信することで、1種又は複数種のサービスに対応する全てのユーザ機器又はその一部のユーザ機器を、間欠受信の方式で該サービスを受信するように制御し、又は、異なるユーザ機器を、間欠受信の方式で、それぞれが受信している全てのサービスのうちの1種又は複数種のサービスを受信するように制御することができる。
【0029】
なお、G-RNTIは、1種の識別子の取り値と見なすことができ、サービスの識別子は、Session ID又はTMGIによって表すことができ、従って、これらの三者は、異なる意味を持って規格で独立して定義されるが、互いにマッピング関係であり、且つ、これらの三者の間のマッピング関係はネットワークによって設定される。
【0030】
G-RNTI(グループ無線ネットワーク一時的識別子)と、Session ID(セッション識別子)と、TMGI(一時的モバイルグループ識別子)と、サービスと、サービスを受信する1グループのユーザ機器との間には対応関係があり、これに基づき、本願は、間欠受信コマンドにおける指示内容により間欠受信という目的を実現する時、直接「間欠受信コマンドでG-RNTIを指示し、受信端はG-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する」という方式で実行してもよいし、一時的モバイルグループ識別子TMGI、セッション識別子Session IDをもってG-RNTIに代え、即ち、「間欠受信コマンドでSession IDを指示し、受信端はSession IDに対応するサービスに対してSession IDに対応する間欠受信周期を使用する」、「間欠受信コマンドでTMGIを指示し、受信端はTMGIに対応するサービスに対してTMGIに対応する間欠受信周期を使用する」、「間欠受信コマンドでSession ID及びTMGIを指示し、受信端はSession ID及びTMGIに共通に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用する」、「間欠受信コマンドでG-RNTI及びTMGIを指示し、受信端はG-RNTI及びTMGIに共通に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用する」、「間欠受信コマンドでG-RNTI及びSession IDを指示し、受信端はG-RNTI及びSession IDに共通に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用する」、「間欠受信コマンドでG-RNTI、TMGI及びSession IDを指示して、受信端はG-RNTI、TMGI及びSession IDに共通に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用する」等の方式で実行してもよく、これらはいずれも同等の技術案であり、いずれも同じ技術的効果を実現することができる。これにより、本願は、第(2)種の方法を実行する場合、間欠受信コマンドでTMGI及び/又はSession IDを指示し、送信端が該間欠受信コマンドを送信するという操作を更に含んでもよい。相応して、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、間欠受信コマンドでTMGI及び/又はSession IDを取得し、間欠受信の方式でTMGI及び/又はSession IDに対応するサービス(同時にG-RNTIに対応するサービスでもある)を受信することになり、最終的に、該間欠受信コマンドを受信する受信端が間欠受信の方式で該サービスを受信するようにする。送信端が送信する間欠受信コマンドでG-RNTIを指示しても、TMGI及び/又はSession IDを指示しても、間欠受信コマンドで限定された指示内容のみに違いがあり、残りの他の操作がいずれも同じであることを考慮しているため、本願に係る後続の実施形態は、TMGI及び/又はSession IDの指示部分を繰り返し説明せず、G-RNTIの指示部分について展開し、相応して、対応する受信方法を実行する時、間欠受信コマンドで指示されたTMGI及び/又はSession IDを取得する部分も繰り返し説明しない。
【0031】
また、G-RNTI(グループ無線ネットワーク一時的識別子)と、Session ID(セッション識別子)と、TMGI(一時的モバイルグループ識別子)と、サービスと、サービスを受信する1グループのユーザ機器がそれぞれ有するユーザ機器識別子(即ち、C-RNTI)とも対応関係がある。従って、同様に、上記した送信端が、G-RNTIに対応するサービスを受信する受信端がG-RNTIが指示された間欠受信コマンドを受信することを可能にするという目的を実現する時、本願は、第(2)種の方法を実行する場合、受信端に対応するC-RNTIで該間欠受信コマンドを指示するPDCCHをアドレスするという操作を更に含む。相応して、該受信端は、PDCCHをブラインド検出する時、自身に対応するC-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier、セル無線ネットワーク一時的識別子)によってアドレスされたPDCCHを取得し、PDCCHに搭載されたDCIを取得し、DCIによって指示されたPDSCHに搭載された間欠受信コマンドを受信して、間欠受信コマンドで指示されたG-RNTIを取得することができ、最終的に、該受信端が間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信することを可能にする。第(2)種の方法の実行は、G-RNTIで間欠受信コマンドを指示するPDCCHをスクランブルする操作を採用してもよく、第(2)種の方法は、実行過程において、スクランブル方式によって制限されていないことに留意する必要がある。ここでのC-RNTIとは、該通信システムにおける送信端が受信端のために設定した、受信端に直接対応する、唯一の無線ネットワーク一時的識別子を意味する。C-RNTIは、受信端自身のみに対応し、受信端が受信しているサービスと全く関係がなく、G-RNTIは、サービスに直接対応し、更に該サービスを受信する1グループのユーザ機器に対応する。これにより、ユーザ機器と受信端とが本質的に同じであるが、通信システムの送信端に対し、通常、送信端から送信されるデータを受信する機器を受信端で対応して記述し、通信システムにおけるサービスに対し、通常、サービスを受信する機器をユーザ機器で対応して記述するような異なる呼称のよく見られる対応意味及び対応関係を考慮し、本願も、ここで区分する。また、本願は、サービスを送信する機器を「送信端」で記述し、サービスを受信する機器を「受信端」で記述するが、送信端及び受信端の具体的な機器に対して何も制限しない。例えば、本願がモバイル端末通信システム、例えば、携帯電話機器の無線通信に運用される場合、送信端は基地局であり、受信端及びユーザ機器はいずれも携帯電話機器であり、本願が他の通信システム、例えば、スマートカーのアドホックネットワーク通信に運用されてソフトウェアのアップグレードを実現する場合、送信端は、ソフトウェアパッケージを送信するスマートカー又は基地局V1であり、受信端は、ソフトウェアパッケージを受信するスマートカーV2であり、ユーザ機器がサービスを受信することは、スマートカーV2が該ソフトウェアパッケージを受信してアップグレードを行うことを意味する。
【0032】
以上のように、送信端は、上記に係る送信方法により、いずれも間欠受信コマンドを送信し、間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信するように受信端を制御することができる。
【0033】
本願は、
受信端は、1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるG-RNTIを含む無線ネットワーク一時的識別子によってアドレスされた物理下りリンク制御チャネルが指示する間欠受信コマンドを受信することと、
受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応する前記サービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用することと、を含む間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0034】
本願は、
受信端は間欠受信コマンドを受信することと、
前記受信端は、間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで指示されたG-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はSession IDを取得することと、
受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTI、及び/又はTMGI、及び/又はSession IDに対応する前記サービスに対して対応する間欠受信周期を使用することと、を含む間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0035】
本発明に係る受信方法は、実際的に2種の方法を含み、第(1)種の受信方法において、受信端は間欠受信コマンドを受信し、間欠受信コマンドを指示するPDCCHを、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるG-RNTIによってアドレスし、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する。
【0036】
第(2)種の受信方法において、受信端は、少なくとも1種のマルチキャストのサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるG-RNTI及び/又はTMGI及び/又はSession IDが指示された間欠受信コマンドを受信し、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する。なお、該実行方式は、間欠受信コマンドにおける指示内容のみを限定し、間欠受信コマンドを指示するPDCCHのアドレス方式を限定しない。つまり、第(2)種の受信方法を実行する場合、G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが監視されても、それとも受信端自身に対応するC-RNTIによってアドレスされたPDCCHが監視されても、間欠受信コマンドにおける識別子(G-RNTI及び/又はTMGI及び/又はSession ID)を受信して取得し、最終的に、該サービスを受信する受信端がいずれも間欠受信の方式で識別子に対応するサービスを受信することを可能にする。第(2)種の受信方法を実行する場合、受信した間欠受信コマンドに、TMGIや、Session IDや、TMGI及びSession IDや、G-RNTI及びTMGIや、G-RNTI及びSession IDや、G-RNTI、TMGI及びSession IDを指示してもよく、受信端は、間欠受信コマンドにおける識別子(G-RNTI及び/又はTMGI及び/又はSession ID)を取得して、該識別子に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用する。
【0037】
具体的に、受信端は、受信した間欠受信コマンドに基づき、間欠受信の方式でサービスを受信し、
そのうち、相応して、第(1)種の受信方法を採用する場合、受信端は、該受信端が受信しているサービスに対応するG-RNTIに基づき、G-RNTIによってアドレスされたPDCCHをブラインド検出し、PDCCHに搭載されたDCIを受信して、DCIによって指示されたPDSCHに搭載された間欠受信コマンドを受信し、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する。例えば、受信端d及びeはいずれもサービスCを受信しており、これにより、受信端d、eが送信端から発信されたデータを受信する時、いずれもブラインド検出により、G-RNTIによってアドレスされたPDCCHを検出して、該PDCCHに搭載されたDCIを受信し、DCIによって指示されたPDSCHに搭載された間欠受信コマンドを取得することができ、これにより、受信端d及びeは、G-RNTIに対応するサービスCに対して、いずれもG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用し、間欠受信の方式でサービスCのデータを受信し、即ち、受信端d及びeは、該間欠受信周期におけるアクティブ期間のみで受信回路をオンにしてサービスCのデータを受信し、スリープ期間で受信回路をオフにしてサービスCのデータを受信しない。
【0038】
そのうち、相応して、第(2)種の受信方法を採用する場合、受信端は、受信した間欠受信コマンドで指示されたG-RNTIにより、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する。例えば、受信端dは、同時に複数のサービス、例えばサービスC及びサービスDを受信しており、受信端dは、受信した全ての間欠受信コマンドでサービスCに対応するG-RNTIのみが指示され、サービスDに対応するG-RNTIが指示されていないことを取得した場合、受信端がサービスCに対してG-RNTに対応する間欠受信周期を使用し、間欠受信の方式でサービスCのデータを受信し、サービスDに対し、通常の連続受信の方式でサービスDのデータを受信する。
【0039】
更に、第(2)種の受信方法を採用する場合、以下のような操作を実行してもよい。該受信端が直接、対応するC-RNTIでPDCCHをアドレスし、相応して、該受信端はPDCCHをブラインド検出する時、受信端自身に対応するC-RNTIによってアドレスされたPDCCHを取得し、PDCCHに搭載されたDCIを取得し、DCIによって指示されたPDSCHに搭載された間欠受信コマンドを受信して、間欠受信コマンドで指示されたG-RNTIを取得することができ、最終的に、受信する該受信端がいずれも間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信することを可能にする。
【0040】
以上のように、受信端は、上記に係る受信方法によりいずれも間欠受信コマンドを受信し、G-RNTIに対応する間欠受信周期を使用することができ、受信端が間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信することを可能にする。
【0041】
本願は、間欠受信コマンドの送信方法を提供し、間欠受信コマンドは、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)層情報、又はPHY(Physical Layer、物理層)情報、又はRLC(Radio Link Control、無線リンク制御)層情報、又はPDCP(Packet Data Convergence Protocol、パケットデータコンバージェンスプロトコル)層情報、又はMAC(Medium Access Control、マルチアクセス制御)層情報であってもよい。
【0042】
本願は、間欠受信コマンドの受信方法を提供し、受信端が受信した間欠受信コマンドは、RRC層情報、又はPHY情報、又はRLC層情報、又はPDCP層情報、又はMAC層情報であってもよい。
【0043】
具体的に、例えば、間欠受信コマンドがRRC層情報である場合、G-RNTI及び/又はそれに対応するサービスに対し、間欠受信コマンド及び/又は長間欠受信コマンドに関連するパラメータを設定し、前記した各パラメータは、2種の値付与方式があり、例えば、付与された値が1であれば、間欠受信コマンドをイネーブルさせ、受信端が受信した後にG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用することを表し、付与された値が0であれば、該間欠受信コマンドをイネーブルせず、受信端が受信した後に該間欠受信情報を無視することを表し、第(1)種の送信方法及び第(1)種の受信方法を採用すると、G-RNTIでRRC層メッセージを指示するPDCCHをスクランブルし、相応して、該RRC層メッセージは、G-RNTIに対応するマルチキャストサービスを受信する全ての受信端で受信される。
【0044】
間欠受信コマンドがMAC層のメッセージである場合、間欠受信コマンドはMAC CE(MAC Control Element、MAC層制御要素)であり、相応して、間欠受信コマンドは、DRX command MAC CE(Discontinuous Reception Command MAC Control Element、間欠受信コマンドMAC層制御要素)と記述されもよい。
【0045】
なお、通信システムにおいて、複数種のマルチキャストのサービス及び複数種のマルチキャストのサービスを受信するユーザ機器に相応する複数のG-RNTIを有し、異なるG-RNTIに対応する間欠受信周期は異なり、即ち、送信端が間欠受信コマンドを送信し、受信端が間欠受信コマンドを受信した後に対応して入る間欠受信周期は、G-RNTIに対応する間欠受信周期であり、例えば、受信端dがマルチキャストのサービスC及びマルチキャストのサービスDを受信しており、受信端dが送信端から送信されたG-RNTICに対応する間欠受信コマンドを受信した後、サービスCに対して、サービスCに対応する間欠受信周期を使用し、サービスCに対応するG-RNTICに対応する間欠受信の設定パラメータでサービスCのデータを受信し、一方、受信端dが送信端から送信されたG-RNTIDに対応する間欠受信コマンドを受信した場合、サービスDに対して、サービスDに対応するG-RNTIDに対応する間欠受信周期を使用し、サービスDに対応するG-RNTIDに対応する間欠受信の設定パラメータでサービスDのデータを受信する。従って、各G-RNTIに対して、本願は、該G-RNTIに対応するマルチキャストサービスの間欠受信操作を制御するための全ての設定パラメータをまとめてマルチキャストを対象とした間欠受信設定といい、本願に記載の受信端がG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する(G-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する)こと、G-RNTIに対応する間欠受信設定でG-RNTIに対応するデータを受信することはいずれも、受信端がG-RNTIのサービスに対して、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定での設定パラメータで受信することを意味する。「間欠受信モード」、「マルチキャストを対象とした間欠受信モード」、「間欠受信設定」、「マルチキャストを対象とした間欠受信設定」等の名称の意味は同じで互いに置換可能であることに留意する必要がある。
【0046】
本願は、送信端が間欠受信コマンドを送信する前に、G-RNTIのために対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定を設定する間欠受信コマンドの送信方法を提供する。
【0047】
本発明に係る実施形態において、送信端が間欠受信コマンドを送信する前に、送信端は、G-RNTIのために対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定を設定する。該マルチキャストを対象とした間欠受信設定には、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットの任意のパラメータが含まれ、言い換えれば、送信端は、間欠受信コマンドを送信する前に、更に、順不同にG-RNTIのために、対応する、上記のパラメータのうち、少なくともいずれかを設定することができる。
【0048】
本発明に係る他の実施形態において、送信端は、順不同にG-RNTIのために、対応する、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロット、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターというパラメータのうち、少なくともいずれかを設定することができる。
【0049】
本願は、受信端が、前記間欠受信コマンドを受信する前に、前記G-RNTIに対応する、設定されたマルチキャストを対象とした間欠受信設定を受信する間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0050】
具体的に、送信端は、G-RNTIに対応するDRXコマンドを送信する前に、更にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定を設定し、これにより、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後にG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用し、間欠受信周期においてG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定で該G-RNTIに対応するマルチキャストサービスを受信する。
【0051】
本発明に係る実施形態において、受信端が間欠受信コマンドを受信する前に、受信端は、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定を設定し、該マルチキャストを対象とした間欠受信設定には、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットの任意のパラメータが含まれ、言い換えれば、受信端は、間欠受信コマンドを受信する前に、更に、順不同に、G-RNTIに対応する、上記のパラメータのうち、少なくともいずれかを設定することができる。
【0052】
本発明に係る他の実施形態において、受信端は、順不同に、G-RNTIに対応する、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロット、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターというパラメータのうち、少なくともいずれかを設定することができる。
【0053】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーを含む。
【0054】
ここでのマルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーは、間欠受信周期開始時の持続監視時間、つまり、マルチキャストを対象としたアクティブ期間の長さを表すために使用され、相応して、送信端は、アクティブ期間でPDCCHを監視してDCIを受信するように、受信端のために、対応するマルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーを、対応するマルチキャストを対象としたアクティブ期間の長さに基づいて計時するように設定することができる。「マルチキャストを対象としたアクティブ期間の長さ」、「マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー」等の名称は、「drx-onDurationTimer」、「drx-onDurationTimerPTM」で表してもよいし、他の名称、「drx-PTMonDurationTimer」等を採用して表してもよく、そのうち、PTMとは、ポイントツーマルチポイント(point to multipoint)である。「持続監視時間」は、「持続受信時間」又は「持続時間」と呼ばれてもよい。「間欠受信周期」、「マルチキャストを対象とした間欠受信周期」、「間欠受信長周期」、「長間欠受信周期」、及び「マルチキャストを対象とした間欠受信長周期」は、同じ意味を持ち且つ互いに置換可能である。これにより、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーが間欠受信周期の開始時の持続監視時間を表すために使用されることは、drx-onDurationTimerPTMが間欠受信周期の開始時の持続時間として設定されると記述されてもよい。本願はこれについて制限しない。また、受信端がアクティブ期間内でPDCCHを監視してDCIを受信することは、drx-onDurationTimerPTMの運行時、受信端がPDCCHを監視してDCIを受信すると記述されてもよい。
【0055】
受信端があるサブフレームで指示されてデータを受信又は送信した後、次のいくつかのサブフレームで指示され続ける可能性が高く、次の間欠受信周期まで待ってからサービスを送受信すると、余分な遅延が生じることを考慮しているため、遅延を低減するために、受信端が指示された後に持続的にアクティブ期間に位置するようにし、即ち、継続しているアクティブ期間を設定し、継続しているアクティブ期間で持続的にPDCCHを監視する。
【0056】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されるパラメータは、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーを含む。
【0057】
ここでのマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーは、PDCCHが受信端で監視された後の持続監視時間、つまりマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間の長さを表すために使用され、相応して、継続しているアクティブ期間でPDCCHを監視してDCIを受信し続けるように、受信端のために、対応するマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーを、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間の長さに基づいて計時するように設定する。「マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間の長さ」、「マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー」等の名称は、「drx-InactivityTimer」、「drx-InactivityTimerPTM」で表してもよいし、他の名称、例えば「drx-PTMInactivityTimer」等を採用して表してもよく、本願はこれについて制限しない。マルチキャストの継続アクティブ期間タイマーがPDCCHが受信端で監視された後の持続監視時間を表すために使用されることは、drx-InactivityTimerPTMが、PDCCHが受信端で監視された後の持続時間として設定されると記述されてもよい。受信端が継続しているアクティブ期間内でPDCCHを監視してDCIを受信し続けるとは、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーの運行時、受信端がPDCCHを監視してDCIを受信し続けることである。
【0058】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期の長さを更に含んでもよい。「マルチキャストを対象とした間欠受信長周期の長さ」及び「マルチキャストを対象とした間欠受信長周期」は、同じ意味を持ち且つ互いに置換可能である。
【0059】
ここでのマルチキャストを対象とした間欠受信長周期は、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期の総時間長を表すために使用され、相応して、送信端は更に、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期のアクティブ期間及び継続アクティブ期間でPDCCHを監視してDCIを受信するように、受信端のために、対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期タイマーを、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期に基づいて計時するように設定することができ、「マルチキャストを対象とした間欠受信長周期」、「マルチキャストを対象とした間欠受信長周期タイマー」等の名称は、「drx-LongDRXCycle-PTM」、「drx-LongCycle-PTM」で表してもよいし、他の名称、例えば「drx-PTMLongDRXCycle」、「drx-DRXCycle」、「drx-DRXCyclePTM」等を採用して表してもよく、本願はこれについて制限しない。マルチキャストの間欠受信長周期が、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期の総時間長を表すために使用されることは、drx-LongCycle-PTMが、受信端が使用する長DRX周期の総時間長を表すように設定されると記述されてもよい。
【0060】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームを更に含んでもよい。
【0061】
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームは、受信端が該サブフレームからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用され、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームは、通常、「drx-LongCycleStartOffsetPTM」で表しているが、他の名称、例えば「drx-LongCycleStartOffset」、「drx-PTMLongCycleStartOffset」等を採用して表してもよく、本願はこれについて制限しない。マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームが、受信端が該サブフレームからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期に入ることを表すために使用されることは、drx-LongCycleStartOffsetPTMが、受信端が該drx-LongCycleStartOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すように設定されると記述され、又は、drx-StartOffsetPTMが、受信端が該drx-StartOffsetPTMから長DRX周期を使用することを表すように設定されると記述されてもよい。「drx-LongCycleStartOffsetPTM」及び「drx-StartOffsetPTM」は、同じ意味を持ち且つ互いに置換可能である。
【0062】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットを更に含んでもよい。
【0063】
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットは、受信端が前記開始サブフレームにおける前記開始タイムスロットからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを指示するために使用され、通常、「drx-SlotOffsetPTM」で表しているが、他の名称、例えば「drx-PTMSlotOffset」、「drx-SlotOffset」等を採用して表してもよく、本願はこれについて制限しない。マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットが、受信端が前記開始サブフレームにおける前記開始タイムスロットからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期に入ることを指示するために使用されることは、drx-SlotOffsetPTMが、受信端が前記drx-StartOffsetPTMにおける前記drx-SlotOffsetPTMから長DRX周期に入ることを指示するように設定されると記述されてもよい。
【0064】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期を更に含んでもよい。
【0065】
ここでのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期は、受信端が入る/起動するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総長さを表すために使用され、相応して、受信端は更に、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期のアクティブ期間及び継続アクティブ期間でPDCCHを監視してDCIを受信するように、対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を設定し、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期タイマーをマルチキャストを対象とした間欠受信短周期に基づいて計時するようにすることができ、「マルチキャストを対象とした間欠受信短周期タイマー」等の名称は、「drx-shortDRXCycle」、「drx-shortDRXCyclePTM」で表してもよいし、他の名称、例えば「drx-PTMshortDRXCycle」等を採用して表してもよい。「マルチキャストを対象とした間欠受信短周期」、「間欠受信短周期」などの名称は、「drx-shortcyclePTM」で表してもよい。本願はこれについて制限しない。
【0066】
本願に記載のマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータは、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを更に含んでもよい。
【0067】
ここでのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターは、受信端が連続的に入ることが可能であるマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総回数を指示するために使用される。相応して、受信端にはマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総回数が更に設定されてもよく、受信端を、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用すると同時にマルチキャスト間欠受信短周期カウンターを起動してマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総回数で計数するようにすることで、連続したマルチキャストを対象とした間欠受信短周期でサービスを受信するように受信端を制御する。言い換えれば、この時のマルチキャストを対象とした間欠受信短周期は、回数に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期という構成の総周期の長さと見なすこともできる。例えば、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期の回数が2である場合、受信端は、1つのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を終了した後、更に、引き続き2つ目のマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用してサービス等を受信し続けることができ、「マルチキャストを対象とした間欠受信周期カウンター」は、通常、「drx-ShortCycleTimer」、「drx-ShortCycleTimerPTM」で表してもよいし、他の名称、例えば「drx-PTMShortCycleTimer」、「drx-ShortDRXCycleTimer」を採用して表してもよく、本願はこれについて制限しない。
【0068】
なお、設定されたマルチキャストを対象とした間欠受信長周期は、設定されたマルチキャストを対象とした間欠受信短周期におけるアクティブ期間の長さ、継続アクティブ期間の長さと同じでも異なってもよい。つまり、短周期のアクティブ期間の長さ、継続アクティブ期間の長さと、長周期のアクティブ期間の長さ、継続アクティブ期間の長さとが同じである場合、受信端は、いずれも最初に設定されたアクティブ期間の長さ及び/又は継続アクティブ期間の長さでPDCCHを監視しており、且つ受信端で受信されたDRXコマンドが、長周期又は短周期を使用するように受信端に指示する場合、いずれも同じアクティブ期間の長さ又は継続アクティブ期間の長さで対応するサービスを受信しており、短周期のアクティブ期間の長さ、継続アクティブ期間の長さと、長周期のアクティブ期間の長さ、継続アクティブ期間の長さとが異なる場合、送信端は、マルチキャスト設定でアクティブ期間の長さ、短周期のアクティブ期間の長さ、短周期の継続アクティブ期間の長さ、長周期のアクティブ期間の長さ、長周期の継続アクティブ期間の長さを設定し、相応して、受信端は、アクティブ期間の長さ及び/又は継続アクティブ期間の長さでPDCCHを監視し、且つ、受信端で受信されたDRXコマンドが短周期を使用するように受信端に指示する場合、短周期のアクティブ期間の長さ及び/又は短周期の継続アクティブ期間の長さでサービスを受信し、一方、DRX命令が長周期を使用するように受信端に指示する場合、長周期のアクティブ期間の長さ及び/又は長周期の継続アクティブ期間の長さでサービスを受信する。
【0069】
いくつかの特別な場合、送信端は、予め設定されたマルチキャストを対象とした間欠受信設定が現在のサービスニーズを満たさないことを発見した場合、現在のマルチキャストを対象とした間欠受信設定を調整することもでき、例えば、マルチキャストを対象とした間欠受信設定でのパラメータに対して、改めて値を付与し、調整後のマルチキャストを対象とした間欠受信設定で改めて設定する。つまり、受信端は、毎回間欠受信コマンドを受信した後、終始、既に予め設定された対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定に基づいて、マルチキャストを対象とした間欠受信周期を使用する。送信端は、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定を1回のみ設定し、その後、現在の時間内、将来のある時間内のG-RNTIに対応するサービスの状況、サービスを受信する受信端の状況に基づき、間欠受信コマンドを随時発信し、受信端は、G-RNTIに対応する間欠受信コマンドを受信した後、いずれも予め受信したマルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータに基づいてマルチキャストを対象とした間欠受信周期を使用し、マルチキャストを対象とした間欠受信設定に設定されたパラメータで操作を実行する。
【0070】
つまり、以下で言及する送信端は、予め受信端にG-RNTI0に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定DRX configuration0 for multicastを設定し(即ち、1セットの、G-RNTI0に対応し且つ間欠受信に使用されるパラメータを設定し)、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定での間欠受信周期を使用し(即ち、設定された「G-RNTI0に対応する間欠受信周期のパラメータ値」で作動し)、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信長周期タイマーを運行し(即ち、設定された「G-RNTI0に対応するdrx-LongCycle-PTM」のパラメータ値で計時し)、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期タイマーを運行し(即ち、設定された「G-RNTI0に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期タイマー」のパラメータ値で計時し)、G-RNTI0に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-onDurationTimerPTMを起動し(即ち、設定された「G-RNTI0に対応するdrx-onDurationTimerPTM」のパラメータ値で計時し始め)、G-RNTI0に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-InactivityTimerPTMを起動する(即ち、設定された「G-RNTI0に対応するdrx-InactivityTimerPTM」のパラメータ値で計時し始める)。
【0071】
なお、間欠受信短周期は、連続受信と間欠受信長周期との間にある過渡状態に過ぎず、即ち、短いスリープ期間を経てからアクティブ期間に入り始め、一方、いくつかの短周期を経ても受信端がデータを受信したことがなければ、この時及び将来の一定時間で該サービスが疎らであることを示し、間欠受信長周期を使用することができ、即ち、長いスリープ期間を経なければ、アクティブ期間に入れない。相応して、本願において、送信端の間欠受信コマンドを送信する目的は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後に間欠受信周期を使用するようにすることであり、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用するように受信端に指示するか、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用するように受信端に指示するかについては、電力量の節約とデータ受信の遅延との間のバランスの選択を含む。一方で、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用するように受信端を制御することは、受信端がスリープ状態にある時間が長いことを意味しており、更に、受信端のバッテリーの使用時間の延長に有益である。他方で、新しいデータが伝送されている場合、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用するように受信端を制御することは、受信端の高速応答に有利である。従って、本願は、送信端が異なる間欠受信コマンドを送信することで、受信端に、異なる間欠受信周期、即ち、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用させることを区別するために、2種の間欠受信コマンドを提供し、間欠受信コマンドは、第1コマンド及び第2コマンドを含み、第1コマンドはマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドであり、第2コマンドはマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドであり、受信端で受信された間欠受信コマンドは、送信端が間欠受信長周期を使用するように受信端に指示するものである場合、該間欠受信コマンドは、実質的にマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドであり、受信端で受信された間欠受信コマンドは、送信端が間欠受信短周期を使用するように受信端に指示するものである場合、該間欠受信コマンドは、実質的にマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドであり、ここでの「長」は相対的なものであり、つまり、本発明の「マルチキャストを対象として長間欠受信コマンド」は、「マルチキャストを対象とした間欠受信コマンド」と呼ばれてもよく、本発明の「マルチキャストを対象とした間欠受信コマンド」は、「マルチキャストを対象とした短間欠受信コマンド」と呼ばれてもよく、実際的に、コマンドの名称の措辞は、コマンドが対象とする操作の本質を変更せず、本願は、コマンドの名称の措辞を制限するものでもない。本発明の「DRXコマンド」及び「マルチキャストを対象としたDRXコマンド」は、同じ意味を持ち且つ互いに置換可能である。
【0072】
本願は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するサービスに対し、G-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTMを使用することができるデータの間欠受信の方法を提供する。
【0073】
具体的に、ある1種又は複数種のマルチキャストブロードキャストサービスが非常に疎らになった場合、送信端は、間欠受信コマンド(ここでの間欠受信コマンドは即ち、マルチキャストサービスに対して長間欠受信周期のマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドを使用するように受信端に指示するものである)を発信することができ、相応して、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、予め設定されたG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定にマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定されたか否かに関わらず(即ち、G-RNTIに対応する「マルチキャストを対象とした間欠受信短周期」のパラメータが予め設定されたか否かに関わらず)、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期のアクティブ期間でサービスを受信する。
【0074】
本願に記載の、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することは、設定されたG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期のパラメータを使用することを意味し、実質的に、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを意味することに留意する必要がある。
【0075】
本願は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するdrx-onDurationTimerPTMが作動しているか否かを判断することができ、YESであれば、該drx-onDurationTimerPTMを停止する間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0076】
ここでの操作の本質は即ち、drx-onDurationTimerPTMを停止するためのものであり、それが現在作動しているか否かを判断することは、受信方法の正確な実行を保障するためのものに過ぎず、現在、それが作動しているか否かを判断せず、drx-onDurationTimerPTMを直接停止してもよいことに留意する必要がある。
【0077】
本願は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-InactivityTimerPTMが作動しているか否かを判断することができ、YESであれば、該drx-InactivityTimerPTMを停止する間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0078】
ここでの操作の本質は即ち、drx-InactivityTimerPTMを停止するためのものであり、それが現在作動しているか否かを判断することは、受信方法の正確な実行を保障するためのものに過ぎず、現在、それが作動しているか否かを判断せず、drx-InactivityTimerPTMを直接停止してもよいことに留意する必要がある。
【0079】
本願は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが作動しているか否かを判断することができ、YESであれば、該マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止する間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0080】
ここでの操作の本質は即ち、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止するためのものであり、それが現在作動しているか否かを判断することは、受信方法の正確な実行を保障するためのものに過ぎず、現在、それが作動しているか否かを判断せず、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを直接停止してもよいことに留意する必要がある。
【0081】
例えば、該通信システムにおけるユーザ機器b及びユーザ機器cはいずれもサービスBを受信しており、且つサービスBは非常に疎らな伝送状態を呈し、送信端は、受信端b及びcにサービスBのG-RNTI2に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定multicast DRX configuration2を予め設定(即ち、1セットの、G-RNTI2に対応し且つ間欠受信に使用されるパラメータを設定)してから、サービスBに対して間欠受信コマンドを送信し、受信端b及びcは、間欠受信コマンドが受信されると、G-RNTI2に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、G-RNTI2に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期タイマーを運行し、G-RNTI2に対応するdrx-onDurationTimerPTM及びdrx-InactivityTimerPTMの運行を停止する。
【0082】
なお、本願のG-RNTIに対応するサービスに対して入る間欠受信周期、運行する間欠受信周期におけるタイマー、カウンターは、いずれも互いに対応する関係を呈する。
【0083】
本願は、受信端に間欠受信コマンドが受信され、且つG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が既に設定された場合、
受信端が、該G-RNTIに対応するサービスに対して該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用することができる間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0084】
具体的に、ある1種又は複数種のマルチキャストブロードキャストサービスが疎らになった場合、送信端は、間欠受信コマンド(ここでの間欠受信コマンドは即ち、マルチキャストサービスに対して間欠受信短周期のマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドを使用するようにユーザ機器に指示するものである)を発信することができ、相応して、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、設定されたマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期に基づき、優先的にマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、対応するマルチキャストを対象とした間欠受信方式でサービスを受信する。例えば、通信システムにおいて、サービスAと、サービスAを受信するユーザ機器a、ユーザ機器b及びユーザ機器cとを有し、送信端は、サービスAが疎らになったことを発見した場合、間欠受信コマンドを発信し、受信端a、b及びcは該間欠受信コマンドを受信した後、サービスAに対してサービスAに対応するG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期のマルチキャストを対象としたアクティブ期間又はマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間で、対応する受信回路をオンにしてサービスAを受信し、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期のスリープ期間で、対応する受信回路をオフにして受信操作を行わない。
【0085】
本願は、受信端に間欠受信コマンドが受信され、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が既に設定された場合、
受信端は、該G-RNTIに対応するサービスに対して該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動することができる間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0086】
具体的に、ある1種又は複数種のマルチキャストブロードキャストサービスが疎らになった場合、送信端は、間欠受信コマンド(ここでの間欠受信コマンドは即ち、マルチキャストサービスに対して間欠受信短周期のマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドを使用するようにユーザ機器に指示するものである)を発信することができ、相応して、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後、マルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターに基づき、連続したマルチキャストを対象とした間欠受信短周期でサービスを受信する。例えば、通信システムにおいて、サービスAと、サービスAを受信するユーザ機器a、ユーザ機器b及びユーザ機器cとを有し、送信端は、サービスAが疎らになったことを発見した場合、マルチキャストを対象とした間欠受信コマンドを発信し、受信端a、b及びcは該間欠受信コマンドを受信した後、サービスAに対し、予め設定されたサービスAに対応するG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の回数が2である場合、サービスAに対して1つ目の対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、1つ目のマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を終了した後、引き続き2つ目のマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用する。本願は、受信端が間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0087】
つまり、受信端は、間欠受信コマンド(ここでの間欠受信コマンドは即ち、マルチキャストサービスに対して間欠受信短周期のマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドを使用するようにユーザ機器に指示するものである)が受信されると、該間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動し、これにより、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターの計数値によって指示された1つ又は複数のマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用する。
【0088】
本願は、受信端に、既にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定され、間欠受信コマンドが受信され、受信端は、該G-RNTIに対応するサービスに対し、
該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、
該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0089】
本願は、G-RNTIに対応するサービスに対して入る間欠受信周期、運行する間欠受信周期におけるタイマー、カウンターは、いずれも互いに対応する関係を呈する。
【0090】
例えば、通信システムにおけるユーザ機器a及びユーザ機器bはいずれもサービスAを受信しており、且つサービスAは疎らな状態を呈し、送信端は、受信端a及びbにサービスAに対応するG-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定DRX configuration1 for multicastを予め設定(即ち、1セットの、受信端にG-RNTI1に対応し且つ間欠受信に使用されるパラメータを設定)してから、サービスAに対して間欠受信コマンドを送信し、受信端a及びbは、間欠受信コマンドが受信されると、G-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定multicast DRX configuration1でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、G-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期タイマー及びマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する。
【0091】
本願は、受信端に間欠受信コマンドが受信されたが、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定されておらず、
該G-RNTIに対応するサービスに対し、受信端はG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0092】
具体的に、受信端が間欠受信コマンド(ここでの間欠受信コマンドは、マルチキャストサービスに対して間欠受信短周期のマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドを使用するように受信端に指示するものである)を受信した場合、受信端が受信しているG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定に、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期が含まれていなければ(即ち、受信端に、G-RNTIに対応する「マルチキャストを対象とした間欠受信短周期」のパラメータが設定されていなければ)、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用する。
【0093】
本願は、
受信端に間欠受信コマンドが受信され、且つG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が既に設定された場合、受信端は、該G-RNTIに対応するサービスに対し、
該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、
該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動することと、
受信端に間欠受信コマンドが受信されたが、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定されていない場合、受信端は、該G-RNTIに対応するサービスに対し、
該G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することと、を含む間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0094】
本願は、長さが0ビットである間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0095】
具体的に、間欠受信コマンドの長さは0ビットであり、即ち、間欠受信コマンドには、いずれかのG-RNTIも、任意の情報も含まれていない。
【0096】
本願に係る間欠受信コマンドはMAC層のメッセージであり、ここでのMAC層のメッセージとは、MAC CE(MAC Control Element、マルチアクセス制御層の制御要素)を意味し、MAC CEは対応するMACサブヘッダを有し、MAC CE及びMACサブヘッダは共同でMAC subPDUを構成している。間欠受信コマンドの長さが0ビットであることは即ち、MAC CEの長さが0ビットであることを意味する。
【0097】
MACサブヘッダにR及びLCID(Logical Channel ID、論理チャネル識別子)が含まれている場合、MAC CEはFixed-sized MAC CEであり、MACサブヘッダにR、F、LCID及びLが含まれている場合、MAC CEはVariable-sized MAC CEであり、MACサブヘッダには他の構造が更に含まれ、ここでは一々列挙しない。相応して、受信端が受信したMAC層のメッセージを間欠受信コマンドとして取得することを可能にし、更に間欠受信の方式でマルチキャストサービスを受信するという目的を実現するために、本願は、MACサブヘッダにおけるLCIDを利用して対応するMAC CEのタイプを間欠受信コマンドとして指示することができ、具体的な指示過程は、下記のとおりであってもよい。
【0098】
本願は、MACサブヘッダにLCIDが含まれ、LCIDが、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンド(ユニキャスト間欠受信コマンド又はユニキャスト長間欠受信コマンド)として指示するために使用可能である間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0099】
G-RNTIによってアドレスされたPDCCHは受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値は、それに対応するMAC CEのタイプを間欠受信コマンド(該間欠受信コマンドは、ユニキャストの間欠受信コマンド又はユニキャストの長間欠受信コマンドである)として指示し、この時、それに対応するMAC CEにG-RNTI(このG-RNTIは、本段落における他のG-RNTI、例えばPDCCHをアドレスするためのG-RNTIと同一のものに限定されない)が含まれているか否かに関わらず、即ち、MAC CEが0ビットであるにしても、1つのG-RNTIが少なくとも含まれるにしても、PDCCHをアドレスするためのG-RNTIに対応するサービスに対して該G-RNTIに対応する間欠受信周期(該間欠受信周期は、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期である)に入る。
【0100】
C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをユニキャスト間欠受信コマンド又はユニキャスト長間欠受信コマンドとして指示した場合、更に分析すると、以下のことが得られる。
MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信しているユニキャストサービスに対して既存のユニキャスト間欠受信短周期又はユニキャスト間欠受信長周期を使用する。
【0101】
具体的に、3GPP(登録商標) TS 38.321のLCIDの付与された値を参照し、第1種のLCID付与値表を提供し、以下の表1に示すように、LCIDの取り値が59である場合、それに対応するMAC CEをユニキャスト長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が60である場合、それに対応するMAC CEをユニキャスト間欠受信コマンドとして指示し、これにより、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が59であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信しているユニキャストサービスに対して既存のユニキャスト間欠受信長周期を使用し、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が60であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信しているユニキャストサービスに対して既存のユニキャスト間欠受信短周期を使用する。
【0102】
【0103】
MAC CEに1つのG-RNTIが含まれている場合、受信端は、該G-RNTIに対応するサービスのみに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、相応して、MAC CEに1つのSession ID又はTMGIが更に含まれている場合、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明せず、
MAC CEに複数のG-RNTIが含まれている場合、受信端は更に、該受信端が受信している複数のG-RNTIに対応する複数種のサービスのいずれに対しても、それぞれ各サービスに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる。なお、MAC CEに含まれる各G-RNTIに対し、受信端が該G-RNTIに対応するユーザ機器グループにあるか否か、つまり、該受信端がG-RNTIに対応するサービスを受信しているか否かを順次判断し、NOであれば、該G-RNTIを無視し、操作を実行せず、YESであれば、G-RNTIのサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、相応して、MAC CEに複数のSession ID又はTMGIが更に含まれ、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明しない。
【0104】
更に、本実施例において、受信端がマルチキャストサービスに対してマルチキャストを対象とした間欠受信周期を使用するという目的を実現できるだけでなく、既存の通信プロトコルを変更、調整することを回避し、通信システムの複雑度を高めることを回避することもできる。
【0105】
本願は、MACサブヘッダにLCID(Logical Channel ID、論理チャネルID)が含まれ、LCIDが、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンド(コモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンド)として指示するために使用可能である間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0106】
なお、ここでのコモン間欠受信コマンドは、間欠受信周期を使用して間欠受信の方式でサービスを受信するように受信端に指示するためのものに過ぎず、ユニキャストサービスに対してユニキャスト間欠受信周期を使用するように受信端に指示するものに限定されず、又はマルチキャストサービスに対してマルチキャストを対象とした間欠受信周期を使用するように受信端に指示するものに限定されない。
【0107】
本願は、C-RNTIに対応する受信端が受信している全てのサービスに対し、コモンの間欠受信設定を予め設定する。本願における全てのサービスは、複数のユニキャストサービス及び複数のマルチキャストサービスを含む。複数のユニキャストサービスは、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-LongCycle、drx-LongCycleStartOffset、drx-SlotOffset、drx-shortcycle、及びdrx-ShortCycleTimerを含む1セットの設定パラメータを共用する。各マルチキャストサービスに対応するG-RNTIは、1セットのパラメータ、即ちG-RNTIに対応するdrx-onDurationTimerPTM、G-RNTIに対応するdrx-InactivityTimerPTM、G-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTM、G-RNTIに対応するdrx-LongCycleStartOffset-PTM、G-RNTIに対応するdrx-SlotOffsetPTMに対応する。
【0108】
G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDで、それに対応するMAC CEがコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示される。G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対するdrx-LongCycle-PTMの使用、及び/又はG-RNTIに対するdrx-onDurationTimerPTMの停止、及び/又は、G-RNTIに対するdrx-InactivityTimerPTMの停止という操作のうちの少なくとも1種を実行する。なお、本願において、コモン間欠受信コマンドは、ユニキャストサービスの間欠受信操作及び/又はマルチキャストサービスの間欠受信操作を制御するために使用され、該間欠受信コマンドが適用されるサービスのタイプは、異なるスクランブル方式により限定される。従って、コモン間欠受信コマンドは、ユニキャストサービスの制御時、その名称が間欠受信コマンドと呼ばれてもよく、マルチキャストサービスの制御時、その名称も間欠受信コマンドと呼ばれてもよい。コモン間欠受信コマンドは「Common DRX command MAC CE」として表してもよいし、「DRX command MAC CE」として表してもよく、本特許はこれについて限定しない。
【0109】
C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示した場合、受信端は、受信した全てのユニキャストサービスに対していずれも間欠受信長周期を使用し、又は間欠受信短周期に入り、ユニキャストサービスに対して、MAC CEがコモン間欠受信コマンドで、且つC-RNTIに対応する受信端で共用する1セットのユニキャストサービスに対する間欠受信設定が既に設定され、間欠受信設定に間欠受信短周期が設定されれば、受信端は、前記ユニキャストサービスの間欠受信設定に対応する間欠受信短周期を使用し、そうでなければ、受信端は、前記ユニキャストサービスの間欠受信設定に対応する間欠受信長周期を使用する。コモン長間欠受信コマンドの原理は類似し、ここでは繰り返し説明しない。更に分析すると、以下のことが得られる。
MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信している全てのサービスに対していずれもコモン間欠受信短周期又はコモン間欠受信長周期を使用する。なお、受信端が受信している全てのサービスに対していずれも間欠受信短周期を使用する場合、各G-RNTIに対応するサービスに対し、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定が既に設定されれば、マルチキャストを対象とした間欠受信設定に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定が設定されていなければ、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信設定に対応するマルチキャストを対象としたコモン間欠受信短周期を使用するか、又はコモンの間欠受信設定に対応するコモン間欠受信短周期を使用し、一方、ユニキャストサービスに対し、C-RNTIに対応する受信端のために1セットの、ユニキャストサービスに対する間欠受信設定が既に設定されれば、前記ユニキャストサービスの間欠受信設定に対応する間欠受信短周期を使用し、C-RNTIに対応する受信端のために1セットの、ユニキャストサービスに対する間欠受信設定が設定されていなければ、コモンの間欠受信設定に対応するコモン間欠受信短周期を使用する。長周期はそれと同様で、ここでは繰り返し説明しない。
【0110】
そのうち、1つの好ましい実施形態において、LCIDの取り値は、以下の表2に示すように、例えば、LCIDの取り値が64である場合、それに対応するMAC CEをコモン長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が65である場合、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンドとして指示し、これにより、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が64である場合、受信端は、受信している全てのユニキャストサービスに対してコモン間欠受信長周期を使用し、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が65である場合、受信した全てのユニキャストサービスに対して、受信端は、コモン間欠受信短周期を使用する。G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が64又は65である場合、受信端は、受信したG-RNTIに対応するマルチキャストサービスに対して、G-RNTIに対応する間欠受信周期を使用する。ここでのLCIDの取り値は列挙されたものに過ぎず、実際的に、LCIDの取り値が59である場合、LCIDは、それに対応するMAC CEがコモン長間欠受信コマンドであることを指示するために使用されてもよく、LCIDの取り値が60である場合、LCIDは、それに対応するMAC CEがコモン間欠受信コマンドであることを指示するために使用されてもよいことに留意する必要がある。
【0111】
【0112】
本願は、MACサブヘッダにLCIDが含まれ、LCIDが、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンド(マルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンド)として指示するために使用可能である間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0113】
なお、本願は、C-RNTIに対応する受信端が受信している全てのマルチキャストサービスに対して、既にマルチキャストを対象としたコモン間欠受信設定を予め設定しており、該マルチキャストを対象としたコモン間欠受信設定には、マルチキャストを対象としたコモンアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象としたコモン継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信長周期、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信長周期開始タイムスロット、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信短周期、マルチキャストを対象としたコモン間欠受信短周期カウンターが含まれる。
【0114】
G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示した場合、MAC CEにG-RNTIが含まれているか否かに関わらず、依然としてG-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる。なお、本願において、マルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとしてのMAC CEはよく「DRX command MAC CE for multicast」で表したり、「DRX command for multicast」、「PTM DRX command MAC CE」等で表したり、他の名称で表したりしてもよく、本願はこれについて制限せず、相応して、マルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとしてのMAC CEはよく「Long DRX command MAC CE for multicast」で表したり、「Long DRX command for multicast」、「PTM Long DRX command MAC CE」等で表したり、他の名称で表したりしてもよく、本願はこれについて制限しない。
【0115】
C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示した場合、更に分析すると、以下のことが得られる。
MAC CEにG-RNTIが含まれていないと、受信端は、受信している全てのマルチキャストサービスに対していずれもマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用する。なお、受信端が受信している全てのマルチキャストサービスに対していずれもマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用する場合、各G-RNTIに対応するサービスに対して、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定が設定されれば、マルチキャストを対象とした間欠受信設定に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用し、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定が設定されていなければ、前記マルチキャストを対象としたコモン間欠受信設定に対応するマルチキャストを対象としたコモン間欠受信短周期を使用し、長周期はそれと同様で、ここでは繰り返し説明しない。
【0116】
1つの好ましい実現方法において、LCIDの取り値は、以下の表3に示すように、例えば、LCIDの取り値が64である場合、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が65である場合、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとして指示し、これにより、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が64であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信している全てのマルチキャストサービスに対してマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が65であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信している全てのマルチキャストサービスに対してマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用する。
【0117】
【0118】
MAC CEに1つのG-RNTIが含まれると、受信端は、G-RNTIに対応するサービスのみに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、相応して、MAC CEに1つのSession ID又はTMGIが更に含まれると、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明せず、
MAC CEに複数のG-RNTIが含まれている場合、受信端は更に、該受信端が受信している複数のG-RNTIに対応する複数種のサービスのいずれに対しても、それぞれ各サービスに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる。なお、MAC CEに含まれる各G-RNTIに対し、受信端が該G-RNTIに対応するユーザ機器グループにあるか否か、つまり、該受信端がG-RNTIに対応するサービスを受信しているか否かを順次判断し、NOであれば、該G-RNTIを無視し、操作を実行せず、YESであれば、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、相応して、MAC CEに複数のSession ID又はTMGIが更に含まれてもよく、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明しない。
【0119】
本願は、MACサブヘッダにLCIDが含まれ、LCIDが、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンド(G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はG-RNTIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンド)として指示するために使用可能である間欠受信コマンドの受信方法を提供する。
【0120】
G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はG-RNTIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示した場合、MAC CEにG-RNTIが含まれているか否かに関わらず、依然としてG-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる。
【0121】
C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDが、それに対応するMAC CEをG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はG-RNTIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示した場合、更に分析すると、以下のことが得られる。
MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、G-RNTIに対応するサービスのみに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用する。
【0122】
そのうち、1つの好ましい実現方法において、LCIDの取り値は、以下の表4に示すように、例えば、LCIDの取り値が64である場合、それに対応するMAC CEをG-RNTI1に対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が65である場合、それに対応するMAC CEをG-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が66である場合、それに対応するMAC CEをG-RNT2に対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が67である場合、それに対応するMAC CEをG-RNTI2に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとして指示し、…、LCIDの取り値が63+2N-1である場合、それに対応するMAC CEをG-RNTNに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示し、LCIDの取り値が63+2Nである場合、それに対応するMAC CEをG-RNTINに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとして指示し、これにより、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が64であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信しているG-RNTI1に対応するマルチキャストサービスに対してG-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、C-RNTIによってアドレスされたPDCCHが受信端で監視され、受信端が受信したLCIDの取り値が65であり、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、受信端は、受信しているG-RNTI1に対応するマルチキャストサービスに対してG-RNTI1に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用する。
【0123】
【0124】
MAC CEに1つのG-RNTIが含まれると、受信端は、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、なお、ここでのMAC CEに含まれるG-RNTIと、受信端が受信したLCIDで指示されたG-RNTIとは同じであり、相応して、MAC CEに1つのSession ID又はTMGIが更に含まれ、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明しない。
【0125】
MAC CEに複数のG-RNTIが含まれている場合、受信端は更に、該受信端が受信している複数のG-RNTIに対応する複数種のサービスのいずれに対しても、それぞれ各サービスに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することができる。なお、MAC CEに含まれる各G-RNTIに対し、受信端が該G-RNTIに対応するユーザ機器グループにあるか否か、つまり、該受信端がG-RNTIに対応するサービスを受信しているか否かを順次判断し、NOであれば、該G-RNTIを無視し、操作を実行せず、YESであれば、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、相応して、MAC CEに複数のSession ID又はTMGIが更に含まれている場合、Session ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用し、Session ID又はTMGIが含まれる操作は、G-RNTIが含まれる操作と同じであり、繰り返し説明しない。
【0126】
更に、上記した「コモン長間欠受信コマンドCommon Long DRX command及びコモン間欠受信コマンドCommon DRX Command」、「マルチキャストを対象として長間欠受信コマンドMulticast Common Long DRX command及びマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドMulticast Common DRX command」、「G-RNTI1に対応する長間欠受信コマンドG-RNTI1Long DRX command MAC CE及びG-RNTI1に対応する間欠受信コマンドG-RNTI1DRX command MAC CE」、「G-RNTI2に対応する長間欠受信コマンドG-RNTI2Long DRX command MAC CE及びG-RNTI2に対応する間欠受信コマンドG-RNTI2DRX command MAC CE」…「G-RNTINに対応する長間欠受信コマンドG-RNTIN Long DRX command MAC CE及びG-RNTINに対応する間欠受信コマンドG-RNTIN DRX command MAC CE」に対しては、LCID付与値表において任意の組み合わせを追加することができる。
【0127】
本願は、間欠受信コマンドの送信方法を更に提供し、間欠受信コマンドが、MAC層メッセージであり、間欠受信コマンド及び/又はそれに対応するMACサブヘッダで、G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示されている。
【0128】
具体的に、送信端が送信する間欠受信コマンドはMAC層メッセージであり、間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージにG-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信端に送信したり、MAC層メッセージに対応するMAC sub Headerに、G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信端に送信したり、MAC層メッセージ及びそれに対応するMAC sub Headerに、いずれもG-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信端に送信したりしてもよく、これにより、該受信端は、該MAC層メッセージ及びそれに対応するMAC sub Headerを受信した後、間欠受信の方式でG-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するサービスを受信することを可能にする。
【0129】
なお、本願は、G-RNTIを指示する方式を制限せず、直接G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を間欠受信コマンド及び/又はそれに対応するMAC sub Headerに含めるか、又はG-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応する情報を間欠受信コマンド及び/又はそれに対応するMAC sub Headerに標記することができる。
【0130】
好ましくは、本願は、自身及び/又はそれに対応するMACサブヘッダで、G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示された間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。
【0131】
具体的に、受信端の間欠受信コマンドがMAC層メッセージ、即ちMAC CEである場合、更に、MAC CEでG-RNTIが指示されたか否かを判断し、又はMAC CEに対応するMAC sub HeaderでG-RNTIが指示されたか否かを判断し、又はMAC CE及びそれに対応するMAC sub HeaderでいずれもG-RNTIが指示されたか否かを判断することができ、上記のいずれかの状況を満たすと、該受信端は、間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信する。
【0132】
好ましくは、本願は、G-RNTIを少なくとも含む間欠受信コマンドの受信方法を更に提供する。具体的に、この時の間欠受信コマンドは、1つのG-RNTIを含んでもよいし、複数のG-RNTIを含んでもよい。
【0133】
間欠受信コマンドがMAC CEである場合、MAC CEに1つのG-RNTIのみが含まれているか、複数のG-RNTIが含まれているか、G-RNTIが含まれていないかに関わらず、受信端は、該MAC CEを受信した後、PDCCHのアドレス状況、MAC CEに対応するMACサブヘッダの指示状況と結び付けて対応する間欠受信周期を使用する必要があり、具体的な操作状況は、既に上記で明確に記述され、ここでは繰り返し説明しない。
【0134】
なお、MAC CEにG-RNTIが含まれる方式は、G-RNTIが直接含まれてもよいし、G-RNTIに対応するサービスの識別子が含まれてもよく、それがSession IDと呼ばれてもよい。
【0135】
なお、MAC CEについては、少なくとも1つのG-RNTI及び/又は対応するsession ID及び/又は対応するsession IDを直接含んでもよいし、G-RNTI及び/又は対応するsession ID及び/又は対応するsession IDを含まず、即ち、長さが0ビットであってもよい。
【0136】
以下、4つの実施例を提供して本願の実施過程を具体的に記述する。
【0137】
実施例1
本実施例は、
図1に示すように、
受信端は、受信端で、G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが指示する間欠受信コマンドが受信されたか否かを確認し、YESであれば、ステップA21~ステップA23に移行するステップA1と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対するdrx-LongCycle-PTMを使用するステップA21と、
受信端は、G-RNTIに対するdrx-onDurationTimerPTMを停止するステップA22と、
受信端は、G-RNTIに対するdrx-InactivityTimerPTMを停止するステップA23と、含む別の間欠受信コマンドの受信方式を提供する。
【0138】
そのうち、ステップA22を実行する時、drx-onDurationTimerPTMを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-onDurationTimerPTMが作動しているか否かを判断し、YESであれば、drx-onDurationTimerPTMを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0139】
そのうち、ステップA23を実行する時、drx-InactivityTimerPTMを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-InactivityTimerPTMが作動しているか否かを判断し、YESであれば、drx-InactivityTimerPTMを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0140】
好ましくは、本実施例は実行時に、更に、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止し、又は、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが作動しているか否かを判断し、YESであれば、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止するA24を実行してもよく、このステップは、受信端が正常で干渉なくG-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTMを使用するように、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが運行している状況があることを考慮している。更に、ステップA24の実行において、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止する。
【0141】
本実施例は、G-RNTIに対応するサービスが一定期間で疎らになったというシーンによく適用される。
【0142】
本実施例において、この時の受信した間欠受信コマンドは即ち、MAC CEであり、該MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0143】
そのうち、LCIDは、それに対応するMAC CEをユニキャストサービスのための間欠受信コマンド又はユニキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを全てのマルチキャストサービスのための間欠受信コマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド、或いは、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0144】
LCIDの取り値は59、又は60、又は他の取り値であってもよい。
【0145】
本実施例において、該MAC CEは、長さが0ビットであってもよく、或いは、G-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子又はTMGIを含んでもよい。
【0146】
実施例2
本実施例は、
図2に示すように、
受信端は、受信端で、C-RNTI又はG-RNTIによってアドレスされたPDCCHが指示し、1つ又は複数のG-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子Session ID(s)及び/又はTMGIが指示された間欠受信コマンドが受信されたか否かを確認し、YESであれば、ステップB21~ステップB23のいずれか1項に移行するステップB1と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対するdrx-LongCycle-PTMを使用するステップB21と、
受信端は、G-RNTIに対するdrx-onDurationTimerPTMを停止するステップB22と、
受信端は、G-RNTIに対するdrx-InactivityTimerPTMを停止するステップB23と、を含む別の間欠受信コマンドの受信方式を提供する。
【0147】
ステップB1において、MAC CEに含まれるG-RNTI又はTMGI又はSession ID(s)に対し、各G-RNTI又はTMGI又はSession ID(s)を順次判断し、受信端が該G-RNTI又はSession IDに対応するユーザ機器グループにあるか否か、つまり、該受信端がG-RNTI又はSession IDに対応するサービスを受信しているか否かを順次判断する必要があり、NOであれば、該G-RNTIを無視し、ステップB21~ステップB23を実行せず、YESであれば、ステップB21~ステップB23を実行し、G-RNTI又はSession IDに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はdrx-LongCycle-PTMを使用することに留意する必要がある。
【0148】
そのうち、ステップB22を実行する時、drx-onDurationTimerPTMを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-onDurationTimerPTMが作動しているか否かを判断し、YESであれば、drx-onDurationTimerPTMを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0149】
そのうち、ステップB23を実行する時、drx-InactivityTimerPTMを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのdrx-InactivityTimerPTMが作動しているか否かを判断し、YESであれば、drx-InactivityTimerPTMを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0150】
好ましくは、本実施例は実行時に、更に、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止し、又は、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが作動しているか否かを判断し、YESであれば、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止するB24を実行してもよく、このステップは、受信端が正常で干渉なくG-RNTIに対応するdrx-LongCycle-PTMを使用するように、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが運行している状況があることを考慮している。更に、ステップB24の実行において、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止する。
【0151】
本実施例は、G-RNTIに対応するサービスに対し、専用パスを介して受信端を指示し、又は、現在の受信端の電力量が限られ、且つ現在受信しているサービスのうち、該G-RNTI又はTMGI又はSession IDに対応するサービスの優先レベルが低いというシーンによく適用される。
【0152】
本実施例において、この時の受信した間欠受信コマンドは即ち、MAC CEであり、該MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0153】
そのうち、MAC CEにG-RNTIが含まれていない場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
MAC CEに1つのG-RNTIが含まれている場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド、或いは、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0154】
一方、MAC CEに複数のG-RNTIが含まれている場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0155】
本実施例において、該MAC CEは、G-RNTIを含まず、長さが0ビットであってもよく、1つ又は複数のG-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子Session IDを含んでもよい。
【0156】
実施例3
本実施例で実施される間欠受信コマンドの受信方法は、
図3に示すように、
受信端は、受信端で、G-RNTIによってアドレスされたPDCCHが指示する間欠受信コマンドが受信されたか否かを確認し、YESであれば、ステップC2に移行するステップC1と、
受信端は、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されたか否かを確認し、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されれば、ステップC3に移行し、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されていなければ、ステップC4に移行するステップC2と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対応するdrx-ShortCycleTimerPTMを起動又は再起動し、及び/又はG-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMを使用するステップC3と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対応するlong DRX cycleを使用するステップC4と、を含む。
【0157】
そのうち、ステップC3において、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する。
【0158】
本実施例は、G-RNTIに対応するサービスが一定期間で疎らになったというシーンによく適用される。
【0159】
本実施例において、この時の受信した間欠受信コマンドは即ち、MAC CEであり、該MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0160】
そのうち、LCIDは、それに対応するMAC CEをユニキャストサービスのための間欠受信コマンド又はユニキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを全てのマルチキャストサービスのための間欠受信コマンド又は全てのマルチキャストサービスのためのマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド、或いは、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0161】
本実施例において、該MAC CEは、長さが0ビットであってもよいし、G-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子Session ID又はTMGIを含んでもよい。
【0162】
実施例4
本実施例は、
図4に示すように、
受信端は、受信端で、C-RNTI又はG-RNTIによってアドレスされたPDCCHが指示し、1つ又は複数のG-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子Session ID(s)及び/又はTMGIが指示された間欠受信コマンドが受信されたか否かを確認し、YESであれば、ステップD2に移行するステップD1と、
受信端は、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されたか否かを確認し、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されれば、ステップD3に移行し、G-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMが設定されていなければ、ステップD4に移行するステップD2と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対応するdrx-ShortCycleTimerPTMを起動又は再起動し、及び/又はG-RNTIに対応するdrx-shortcyclePTMを使用するステップD3と、
G-RNTIに対応するサービスに対して、受信端は、G-RNTIに対応するlong DRX cycleを使用するステップD4と、を含む間欠受信コマンドの受信方式を提供する。
【0163】
ステップD1において、MAC CEに含まれるG-RNTI又はSession ID(s)に対し、各G-RNTI又はSession ID(s)を順次判断し、受信端が該G-RNTI又はSession IDに対応するユーザ機器グループにあるか否か、つまり、該受信端がG-RNTI又はSession IDに対応するサービスを受信しているか否かを順次判断する必要があり、NOであれば、該G-RNTIを無視し、ステップD2~ステップD4を実行せず、YESであれば、ステップD2~ステップD4を実行し、G-RNTI又はSession IDに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期又はdrx-LongCycle-PTMを使用することに留意する必要がある。
【0164】
ステップD3において、受信端は、間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する。
【0165】
本実施例は、G-RNTIに対応するサービスに対し、専用パスを介して受信端を指示し、又は、現在の受信端の電力量が限られ、且つ現在受信しているサービスのうち、G-RNTI又はSession IDに対応するサービスの優先レベルが低いというシーンによく適用される。
【0166】
本実施例において、この時の受信した間欠受信コマンドは即ち、MAC CEであり、該MAC CEに対応するMACサブヘッダに含まれるLCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0167】
そのうち、MAC CEにG-RNTI又はSession ID又はTMGIが含まれていない場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
MAC CEに1つのG-RNTI又はSession ID又はTMGIが含まれている場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド、或いは、G-RNTI又はSession ID又はTMGIに対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0168】
一方、MAC CEに複数のG-RNTI又はSession ID又はTMGIが含まれている場合、
LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能であり、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをマルチキャストを対象とした間欠受信コマンド又はマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用可能である。
【0169】
本実施例において、該MAC CEは、長さが0ビットであってもよいし、1つ又は複数のG-RNTI及び/又はG-RNTIに対応するサービスの識別子Session ID又はTMGIを含んでもよい。
【0170】
本願は、
間欠受信コマンドを送信するための送信モジュールを備え、
送信モジュールに接続され、少なくとも1種のサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるG-RNTIで間欠受信コマンドを指示するPDCCHをスクランブルするために使用されるスクランブルモジュールを更に備える間欠受信コマンドの送信装置を更に提供する。
【0171】
本願は、
グループ無線ネットワーク一時的識別子又はセル無線ネットワーク一時的識別子によって間欠受信コマンドを指示する物理下りリンク制御チャネルをスクランブルするスクランブルモジュールを備え、
無線ネットワーク一時的識別子はセル無線ネットワーク一時的識別子を含み、
送信モジュールに接続され、間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで、グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を指示するために使用される指示モジュールを更に備える間欠受信コマンドの送信装置を更に提供し、
送信モジュールは、間欠受信コマンドを送信する。
【0172】
具体的に、マルチキャストサービスに対し、送信装置は、異なるマルチキャストサービスが到達する設定及び頻度、優先レベルの状況を予め知ることができ、受信装置との間の情報の交換により、異なる受信端の電力量の状況及びそのサービス受信の状況等を予め知って、送信モジュールにより間欠受信コマンドを送信することで、1種又は複数種のサービスに対応する全てのユーザ機器又はその一部のユーザ機器を、間欠受信の方式で該サービスを受信するように制御し、又は、異なるユーザ機器を、間欠受信の方式で、それぞれが受信している全てのサービスのうちの1種又は複数種のサービスを受信するように制御することができる。
【0173】
本願は、間欠受信コマンドの送信装置を更に提供し、送信モジュールは、
間欠受信コマンドがRRC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを送信するための第1送信ユニットと、
間欠受信コマンドがPHYメッセージである場合に間欠受信コマンドを送信するための第2送信ユニットと、
間欠受信コマンドがRLC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを送信するための第3送信ユニットと、
間欠受信コマンドがPDCP層メッセージである場合に間欠受信コマンドを送信するための第4送信ユニットと、
間欠受信コマンドがMAC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを送信するための第5送信ユニットと、を備える。
【0174】
本願は、間欠受信コマンドがMAC層メッセージである場合、
指示モジュールは、間欠受信コマンド及び/又はそれに対応するMACサブヘッダでG-RNTIを指示するために使用される間欠受信コマンドの送信装置を更に提供する。
【0175】
具体的に、送信装置が送信する間欠受信コマンドがMAC層メッセージである場合、指示モジュールにより、間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージでG-RNTIを指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信装置に送信したり、MAC層メッセージで対応するMAC sub HeaderにG-RNTIを指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信装置に送信したり、MAC層メッセージ及びそれに対応するMAC sub HeaderでいずれもG-RNTIを指示して間欠受信コマンド、つまりMAC層メッセージを受信装置に送信したりしてもよく、これにより、該受信装置は、該MAC層メッセージ及びそれに対応するMAC sub Headerを受信した後、間欠受信の方式でG-RNTIに対応するサービスを受信することを可能にする。
【0176】
本願は、間欠受信コマンドの送信装置を更に提供し、送信中の間欠受信コマンドが、マルチキャストを対象とした間欠受信コマンド及びマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドを更に含んでもよく、間欠受信周期は、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期及びマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を含む。
【0177】
本願は、
間欠受信コマンドの送信前に、G-RNTIのために、対応する、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットというパラメータのうち、少なくとも1つを設定するための設定モジュールを更に備える間欠受信コマンドの送信装置を更に提供し、
マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーは、間欠受信周期の開始時の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーは、PDCCHが受信端で監視された後の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期は、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期の総時間長を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームにおけるマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用される。
【0178】
上記パラメータをまとめてマルチキャストを対象とした間欠受信設定という。
【0179】
本願は、
間欠受信コマンドの送信前に、G-RNTIのために、対応するパラメータを設定するための設定モジュールを更に備える間欠受信コマンドの送信装置を更に提供し、
該パラメータは、
受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総長さを計時するためのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期と、
受信端が連続的に起動するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総回数を計時するためのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターとを更に含んでもよい。
【0180】
間欠受信コマンドの送信装置を提供し、
間欠受信コマンドの長さは0ビットであり、
間欠受信情報はMAC層メッセージ(MAC CE)であり、対応するMACサブヘッダにLCIDが含まれ、
LCIDは、それに対応するMAC CEを間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0181】
好ましくは、LCIDは、それに対応するMAC CEをユニキャストサービスのための間欠受信コマンド又はユニキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示するために使用され、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示するために使用され、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEをマルチキャストサービスのための間欠受信コマンド又はマルチキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示するために使用され、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEを、グループ無線ネットワーク一時的識別子G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストを対象とした間欠受信コマンドとして指示するか、或いは、前記グループ無線ネットワーク一時的識別子G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドとして指示するために使用される。
【0182】
間欠受信コマンドの送信装置を提供し、送信する間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで、少なくともグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。
【0183】
好ましくは、間欠受信コマンドには、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンドに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンドに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0184】
好ましくは、間欠受信コマンドのサブヘッダで、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンドに対応するサブヘッダに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンドに対応するサブヘッダに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0185】
好ましくは、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダで、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダにいずれも少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダにいずれも少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0186】
本願は、
間欠受信コマンドを受信するために使用される受信モジュールと、
受信モジュールに接続され、少なくとも1種のサービスに対応し、サービスを受信する1グループのユーザ機器を指示するために使用されるG-RNTIによってアドレスされた間欠受信コマンドを指示するPDCCHを監視するために使用される監視モジュールと、を備え、
受信モジュールに接続され、間欠受信コマンドの受信後、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用するために使用される実行モジュールを更に備える間欠受信コマンドの受信装置を提供する。
【0187】
具体的に、受信装置は、受信モジュールにより間欠受信コマンドを受信し、実行モジュールによりG-RNTIに対応する間欠受信周期を使用し、間欠受信の方式でサービスを受信する。
【0188】
本願は、
間欠受信コマンドを受信する受信モジュールを備え、
間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで指示されたG-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子を取得するための取得モジュールと、
間欠受信コマンドの受信後、G-RNTI、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するサービスに対して対応する間欠受信周期を使用するための実行モジュールと、を更に備える間欠受信コマンドの受信装置を更に提供する。
【0189】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
受信モジュールは、
間欠受信コマンドがRRC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを受信するための第1受信ユニットと、
間欠受信コマンドがPHYメッセージである場合に間欠受信コマンドを受信するための第2受信ユニットと、
間欠受信コマンドがRLC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを受信するための第3受信ユニットと、
間欠受信コマンドがPDCP層メッセージである場合に間欠受信コマンドを受信するための第4受信ユニットと、
間欠受信コマンドがMAC層メッセージである場合に間欠受信コマンドを受信するための第5受信ユニットと、を備える。
【0190】
具体的に、間欠受信コマンドがRRC層情報であるか、PHY情報であるか、RLC層情報であるか、PDCP層情報であるか、MAC層情報であるかに関わらず、受信モジュールにおける第1受信ユニット、第2受信ユニット、第3受信ユニット、第4受信ユニット又は第5受信ユニットにより、受信装置から発信されたメッセージを受信し、受信装置に間欠受信周期を使用させることができる。
【0191】
本願は、間欠受信コマンドの受信前に、順不同に、G-RNTIに対応する、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットというパラメータのうち、少なくともいずれかを受信するための設定モジュールを更に備える間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーは、間欠受信周期の開始時の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーは、PDCCHが受信端で監視された後の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期は、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期の総時間長を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームにおけるマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用される。
【0192】
本願は、
間欠受信コマンドの受信前に、順不同に、G-RNTIに対応する、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマー、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレーム、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロット、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターというパラメータのうち、少なくともいずれかを受信するための設定モジュールを更に備える間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーは、間欠受信周期の開始時の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーは、PDCCHが受信端で監視された後の持続受信時間を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期は、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期の総時間長を計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットは、受信端がマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始サブフレームにおけるマルチキャストを対象とした間欠受信長周期開始タイムスロットからマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用することを表すために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信短周期は、受信端が起動するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総長さを計時するために使用され、
マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターは、受信端が連続的に起動するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期の総回数を計時するために使用される。
【0193】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、実行モジュールは、
G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用するための第1実行ユニット、
及び/又は、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーを停止する第2実行ユニット、
及び/又は、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーを停止する第3実行ユニット、を備える。
【0194】
好ましくは、第2実行ユニットが操作を実行する過程において、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーが作動しているか否かを判断し、YESであれば、マルチキャストを対象としたアクティブ期間タイマーを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0195】
同様に、好ましくは、第3実行ユニットが操作を実行する過程において、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーを直接停止してもよいし、先にG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーが作動しているか否かを判断し、YESであれば、マルチキャストを対象とした継続アクティブ期間タイマーを停止してもよい。これらの2種の操作方式には本質的な区別がなく、後者は操作過程でアルゴリズムの実行の安定性がより高いだけである。
【0196】
好ましくは、上記した実行モジュールは、G-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが作動しているか否かを判断し、YESであれば、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止するためのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止する実行ユニットを更に備えてもよい。実行モジュールは、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを停止する実行ユニットを含んでも含まなくても、他の実行ユニットの実行操作に影響を及ぼさない。ここで、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターが運行している状況があることを考慮し、受信端に正常で干渉なくG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用させるために、マルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターの実行ユニットを追加する。
【0197】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
受信モジュールは間欠受信コマンドを受信し、設定モジュールにマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定され、実行モジュールは、
G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を使用するための第4実行ユニット、
及び/又は、G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動するための第5実行ユニット、を備える。
【0198】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、第2実行ユニットは、間欠受信コマンドを受信した後の1つ目のsymbolでG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信設定でのマルチキャストを対象とした間欠受信短周期カウンターを起動する。
【0199】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
受信モジュールは間欠受信コマンドを受信し、設定モジュールにマルチキャストを対象とした間欠受信短周期が設定され、実行モジュールは、
G-RNTIに対応するサービスに対してG-RNTIに対応するマルチキャストを対象とした間欠受信長周期を使用するための第6実行ユニットを備える。
【0200】
本願は、長さが0ビットである間欠受信コマンドの受信装置を更に提供する。
【0201】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、間欠受信コマンドはMAC層メッセージ(MAC CE)であり、対応するMACサブヘッダにLCIDが含まれ、LCIDが、それに対応するMAC層メッセージのタイプを間欠受信コマンドとして指示する。
【0202】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、
間欠受信コマンドはMAC層メッセージ(MAC CE)であり、対応するMACサブヘッダにLCIDが含まれ、
LCIDは、それに対応するMAC CEのタイプをユニキャストのサービスのための間欠受信コマンド又はユニキャストのサービスのための長間欠受信コマンドとして指示し、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEのタイプをコモン間欠受信コマンド又はコモン長間欠受信コマンドとして指示し、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEのタイプを全てのマルチキャストサービスのための間欠受信コマンド又は全てのマルチキャストサービスのための長間欠受信コマンドとして指示し、
又は、LCIDは、それに対応するMAC CEのタイプを、グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの間欠受信コマンド、或いは、グループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子に対応するマルチキャストサービスの長間欠受信コマンドとして指示する、
【0203】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、間欠受信コマンドがMAC層メッセージである場合、
指示モジュールは、間欠受信コマンド及び/又はそれに対応するMACサブヘッダでG-RNTIを指示するために使用される。
【0204】
本願は、間欠受信コマンドの受信装置を更に提供し、間欠受信コマンドは、マルチキャストを対象とした間欠受信コマンド及びマルチキャストを対象として長間欠受信コマンドを含み、間欠受信周期は、マルチキャストを対象とした間欠受信長周期及びマルチキャストを対象とした間欠受信短周期を含む。
【0205】
本願は、データの間欠受信の受信装置を更に提供し、受信する間欠受信コマンド及び/又はMACサブヘッダで、少なくともグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。
【0206】
好ましくは、間欠受信コマンドで、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンドに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンドに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0207】
好ましくは、間欠受信コマンドのサブヘッダで、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンドに対応するサブヘッダに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンドに対応するサブヘッダに少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0208】
好ましくは、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダで、少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が指示される。そのうち、指示される方式は、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダにいずれも少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子が含まれるか、或いは、間欠受信コマンド及びMACサブヘッダにいずれも少なくとも1つのグループ無線ネットワーク一時的識別子、及び/又は一時的モバイルグループ識別子、及び/又はセッション識別子の情報が関連付けられることを含むが、これらに限定されない。
【0209】
本願に係る受信装置は、いずれも上記実施例1~4におけるフローのステップを実施することができる。
【0210】
以上のように、受信装置は、間欠受信コマンドを受信した後、受信モジュール、設定モジュール、取得モジュール、実行モジュール等により、受信した間欠受信コマンドに基づき、G-RNTIに対応するサービスに対し、G-RNTIに設定されたパラメータ(即ち、間欠受信設定)で間欠受信周期を使用する。
【0211】
本願は、以上に記載の送信装置及び受信装置を備える通信システムを更に提供する。
【0212】
本願は、コンピュータによって実行されると、コンピュータが上記した間欠受信コマンドの送信方法を実行するプログラム命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0213】
本願は、コンピュータによって実行されると、コンピュータが上記したデータの間欠受信の方法を実行するプログラム命令を記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0214】
上記実施例において、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又は他の任意の組み合わせで全部又は部分的に実現することができる。ソフトウェアで実現する場合、コンピュータプログラム製品の形式で全部又は部分的に実現することができる。コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータにコンピュータプログラム命令をロードして実行する場合、本願の実施例によるフロー又は機能を全部又は部分的に生じさせる。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよく、例えば、コンピュータ命令は、1つのサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)方式により、別のサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ又は複数の使用可能な媒体を含む集積されたサーバ、データセンター等のデータ記憶機器であってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートデバイス(solid state disk、SSD))等であってもよい。
【0215】
当業者は、本稿に開示された実施例に記載の各例のユニット及びアルゴリズムのステップと結び付け、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現できることを認識できる。これらの機能が一体、ハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかについては、技術案の特定の応用及び設計の規制条件により決まる。当業者は、各特定の応用に対して、異なる方法で説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本願の範囲を超えると考えるべきではない。
【0216】
以上は、本願の好適な実施例に過ぎず、それに従って本願の実施例及び保護範囲を制限するものではなく、当業者は、本願の明細書及び図示された内容を用いて行われる均等な置換及び明らかな変化により得られる形態は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきであることを認識できる。
【国際調査報告】