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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-10-04
(54)【発明の名称】ヘッドライトアセンブリ及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/14 20060101AFI20240927BHJP
   F21S 41/64 20180101ALI20240927BHJP
   F21S 41/67 20180101ALI20240927BHJP
   F21S 41/20 20180101ALI20240927BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20240927BHJP
   F21V 9/40 20180101ALI20240927BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240927BHJP
   F21W 102/145 20180101ALN20240927BHJP
【FI】
B60Q1/14 B
F21S41/64
F21S41/67
F21S41/20
F21V7/00 590
F21V9/40 400
F21V9/40 200
F21V23/00 113
F21V23/00 140
F21W102:145
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024525271
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-05-15
(86)【国際出願番号】 CN2022102101
(87)【国際公開番号】W WO2023071262
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111260207.9
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ジー,メイプオン
(72)【発明者】
【氏名】フオン,ジーヨーン
【テーマコード(参考)】
3K014
3K339
【Fターム(参考)】
3K014AA01
3K339AA02
3K339BA01
3K339BA21
3K339CA01
3K339CA28
3K339HA03
3K339JA21
3K339LA33
3K339MA10
3K339MC03
3K339MC14
3K339MC90
(57)【要約】
ヘッドライトアセンブリはレンズ、光学スイッチ、及び検出器を有する。レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成される。光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成される。検出器は、第2光ビームを検出するよう構成される。光学スイッチは、第1イメージに基づいて、対象オブジェクトに対応する光学スイッチのエリアをオフし、対象オブジェクト以外の光学スイッチの他のエリアをオンするよう更に構成され、第1イメージは第2光ビームに基づき生成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ、光学スイッチ、及び検出器を有するヘッドライトアセンブリであって、
前記レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成され、
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成され、
前記検出器は、前記第2光ビームを検出するよう構成され、
前記光学スイッチは、第1イメージに基づいて、前記対象オブジェクトに対応する前記光学スイッチのエリアをオフし、前記光学スイッチ上の前記対象オブジェクト以外の他のエリアをオンするよう更に構成され、前記第1イメージは前記第2光ビームに基づき生成される、
ヘッドライトアセンブリ。
【請求項2】
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記光学スイッチは、前記変調モードに基づいて、前記光学スイッチ上の第1エリアをオンし、前記光学スイッチ上の第2エリアをオフするよう構成されることを含み、
前記第2光ビームは、前記第1エリアによって反射された光を含む、
請求項1に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項3】
前記ヘッドライトアセンブリは光学スイッチコントローラを更に有し、
前記光学スイッチコントローラは、前記変調モードに基づいて前記第1光ビームを反射するように前記光学スイッチを制御するよう構成される、
請求項1又は2に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項4】
前記光学スイッチは複数の光学デバイスを有し、
前記光学スイッチは変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記複数の光学デバイスは、前記変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることを有し、
前記光学スイッチコントローラは、前記第1エリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、前記第2エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御するよう構成される、
請求項3に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項5】
前記光学スイッチコントローラは、前記対象オブジェクトに対応する前記エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御し、前記対象オブジェクト以外の前記他のエリア内の光学デバイスをオンされるよう制御するよう構成される、
請求項4に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項6】
複数の変調モードがあり、各変調モードは1つの第2光ビームに対応する、
請求項1乃至5に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項7】
前記光学デバイスに対応するピクセルの数が多いほど、変調モードの数が多くなる、
請求項6に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項8】
前記ヘッドライトアセンブリは処理モジュールを更に有し、
前記処理モジュールは、前記第2光ビームを検出することで前記検出器によって取得された検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、
前記第2イメージは前記対象オブジェクトを含み、
前記処理モジュールは、前記第2イメージ上で前記対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、該対応するエリアに基づき前記第1イメージを生成するよう更に構成される、
請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項9】
前記光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである、
請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項10】
前記光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである、
請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項11】
前記ヘッドライトアセンブリは偏光変換システムPCSを更に有し、
前記PCSは、前記第1光ビームを得るよう前記対象イメージの集光された反射光を偏光するよう構成される、
請求項10に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項12】
前記ヘッドライトアセンブリはヘッドライト光源を更に有し、
前記光学スイッチは、前記ヘッドライト光源によって発せられた光を反射するよう更に構成される、
請求項1乃至11のうちいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項13】
前記ヘッドライトアセンブリは同期モジュールを更に有し、
前記同期モジュールは、前記ヘッドライト光源、前記検出器、及び前記処理モジュールを制御するよう構成され、
前記検出器及び前記処理モジュールが動作するとき、前記ヘッドライト光源は光を発さず、あるいは、前記ヘッドライト光源が光を発するとき、前記検出器及び前記処理モジュールは動作しない、
請求項12に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項14】
請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリを有する車両。
【請求項15】
レンズ、光学スイッチ、検出器、カラーホイール、及び光源を有するイメージングアセンブリであって、
前記光学スイッチは、前記光源によって発せられた光を反射するよう構成され、前記カラーホイールは、第1ピクチャを提示するように、前記光学スイッチによって反射された前記光に色を加えるよう構成され、
前記レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成され、
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成され、
前記検出器は、前記第2光ビームを検出するよう構成され、
前記光学スイッチは、第1イメージに基づいて、前記光源によって発せられた前記光を反射するよう更に構成され、前記カラーホイールは、第2ピクチャを提示するように、前記第1イメージに基づき前記光学スイッチによって反射された前記光に色を加えるよう更に構成され、前記第2ピクチャの内容は、前記第1ピクチャの内容とは異なり、前記第1イメージは、前記第2光ビームに基づき生成される、
イメージングアセンブリ。
【請求項16】
前記光学スイッチは、変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記光学スイッチは、前記変調モードに基づいて、前記光学スイッチ上の第1エリアをオンし、前記光学スイッチ上の第2エリアをオフするよう構成されることを含み、
前記第2光ビームは、前記第1エリアによって反射された光を含む、
請求項15に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項17】
前記イメージングアセンブリは処理モジュールを更に有し、
前記処理モジュールは、前記第2光ビームを検出することで前記検出器によって取得された検出結果に基づき前記第1イメージを生成するよう構成され、
前記第1イメージは、前記光学スイッチ上のエリアの一部をオン又はオフするよう前記光学スイッチに指示する、
請求項15又は16に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項18】
前記第1イメージを生成する前に、前記処理モジュールは、前記検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、
前記第2イメージは前記対象オブジェクトを含み、
前記処理モジュールは、前記第2イメージ上で前記対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、該対応するエリアに基づき前記第1イメージを生成するよう更に構成される、
請求項17に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項19】
前記光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである、
請求項15乃至18のうちいずれか一項に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項20】
前記光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである、
請求項15乃至18のうちいずれか一項に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項21】
前記イメージングアセンブリは偏光変換システムPCSを更に有し、
前記PCSは、前記第1光ビームを得るよう前記対象イメージの集光された反射光を偏光するよう構成される、
請求項20に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項22】
請求項15乃至21のうちいずれか一項に記載のイメージングアセンブリを有する投影デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に、特に、ヘッドライトアセンブリ及び車両に関係がある。
【背景技術】
【0002】
車両の最も重要な照明部品として、ヘッドライトは、車両が夜間に移動する場合に、非常に重要な責任を負う。特に、照明が少ない道路では、ドライバは、安全に走行するためにハイビームヘッドライトをオンする必要がある。この場合に、対向車又は先行車が存在するならば、車両のハイビームヘッドライトは、対向車又は先行車のドライバに眩しさを感じさせ、運転の安全性を危険にさらす可能性がある。従って、自動アンチグレア機能を備えたハイビームヘッドライトが製造されている。自動アンチグレア機能を備えたハイビームヘッドライトのアンチグレア原理、又はアダプティブ・ドライビング・ビーム(Adaptive Driving Beam,ADB)は次の通りである:車両のセンサが対向車又は先行車を検出すると、図1に示されるように、ヘッドライトコントローラは自動的にハイビームヘッドライトをオフするか、又はピア車両に対応する当該車両の発光エリアをオフして、アンチグレア効果を実装する。
【0003】
ADB機能を実装するために、車両のセンサは、対象の向きを検出する必要がある。現在、主流のセンサはコモンカメラである。コモンカメラの主な部品は相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide-semiconductor,CMOS)チップである。一般に、解像度が高いほど、価格は高くなる。更に、カメラは、通常、後方確認ミラーの位置かつフロントガラスの後ろに位置している。ADB機能が実装される場合に、座標変換が、カメラの位置及びヘッドライトの位置に基づいて実行される必要がある。従って、ヘッドライト及びカメラの相対位置は納入前に較正される必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態は、安価にアンチグレア機能を効率的に実装するように、ヘッドライトアセンブリを提供する。
【0005】
第1の態様に従って、レンズ、光学スイッチ、及び検出器を含むヘッドライトアセンブリが提供される。レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成される。光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成される。検出器は、第2光ビームを検出するよう構成される。光学スイッチは、第1イメージに基づいて、対象オブジェクトに対応する光学スイッチのエリアをオフし、光学スイッチ上の対象オブジェクト以外の他のエリアをオンするよう更に構成され、第1イメージは第2光ビームに基づき生成される。
【0006】
光学スイッチは、外部の対象に対する撮像を実行するためにヘッドライトで使用され、光学スイッチ上の対象に対応するエリアはオフされて、それにより、ヘッドライトの照射エリアの一部をオフする効果がアンチグレアの目的を遂行するよう実現され得る。更に、コモンカメラは撮像のためにもはや使用されず、従来技術でカメラの位置とヘッドライトの位置との間で座標変換が実行される必要があるプロセスも回避され、それにより、効率は向上し、費用は削減される。
【0007】
第1の態様の実施を参照して、第1の態様の第1の可能な実施において、光学スイッチが第2光ビームを得るよう変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成されることは、光学スイッチが、変調モードに基づいて、光学スイッチ上の第1エリアをオンし、光学スイッチ上の第2エリアをオフするよう構成されることを含み、第2光ビームは、第1エリアによって反射された光を含む。
【0008】
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実施を参照して、第2の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリは光学スイッチコントローラを更に含み、光学スイッチコントローラは、変調モードに基づいて第1光ビームを反射するように光学スイッチを制御するよう構成される。
【0009】
第1の態様又は第1の態様の第1及び第2の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第3の可能な実施において、光学スイッチは複数の光学デバイスを有し、光学スイッチが変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成されることは、複数の光学デバイスが変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成されることを含む。
【0010】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第3の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第4の可能な実施において、光学スイッチコントローラは、第1エリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、第2エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御するよう構成される。
【0011】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第4の可能な実施を参照して、第5の可能な実施において、光学スイッチコントローラは、対象オブジェクトに対応するエリア内の光学デバイスをオフされるよう制御し、対象オブジェクト以外の他のエリア内の光学デバイスをオンされるよう制御するよう構成される。
【0012】
対象オブジェクトに対応するエリア内の光学デバイスは、対象オブジェクトに対するアンチグレア効果を実装するように、オフされる。対象オブジェクト以外の他のエリア内の光学デバイスは、照明効果を実装するように、オンされる。
【0013】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第5の可能な実施を参照して、第6の可能な実施において、複数の変調モードがあり、各変調モードは1つの第2光ビームに対応する。
【0014】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第6の可能な実施を参照して、第7の可能な実施において、光学デバイスに対応するピクセルの数が多いほど、変調モードの数が多くなる。
【0015】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第7の可能な実施を参照して、第8の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリは処理モジュールを更に含み、処理モジュールは、第2光ビームを検出することで検出器によって取得された検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、第2イメージは対象オブジェクトを含み、処理モジュールは、第2イメージ上で対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、対応するエリアに基づき第1イメージを生成するよう更に構成される。
【0016】
光学スイッチ上のエリアの一部は、複数の変調モードに基づきオン又はオフされ、第2イメージは、外部環境イメージを再構成するという効果を実現するために、検出器の検出結果に基づき処理モジュールによって生成される。
【0017】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第8の可能な実施を参照して、第9の可能な実施において、光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device、DMD)である。
【0018】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第9の可能な実施を参照して、第10の可能な実施において、光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコン(Liquid Crystal on Silicon,LCOS)である。
【0019】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第10の可能な実施を参照して、第11の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリは偏光変換システムPCSを更に含み、PCSは、第1光ビームを得るよう対象イメージの集光された反射光を偏光するよう構成される。
【0020】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第11の可能な実施を参照して、第12の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリはヘッドライト光源を更に含み、光学スイッチは、ヘッドライト光源によって発せられた光を反射するよう更に構成される。
【0021】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第12の可能な実施を参照して、第13の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリは同期モジュールを更に含み、同期モジュールは、ヘッドライト光源、検出器、及び処理モジュールを制御するよう構成され、検出器及び処理モジュールが動作するとき、ヘッドライト光源は光を発さず、あるいは、ヘッドライト光源が光を発するとき、検出器及び前記処理モジュールは動作しない。
【0022】
第2の態様に従って、第1の態様又は第1の態様の実施のうちいずれか1つに従うヘッドライトアセンブリを含む車両が提供される。
【0023】
第3の態様に従って、ヘッドライトアンチグレア方法が提供され、第1の態様又は第1の態様の実施のうちいずれか1つに従うヘッドライトアセンブリに適用される。対象オブジェクトに対応するエリアがオフされると、ヘッドライト光源によって発せられて対象オブジェクトの当該エリアによって反射される光は、対象オブジェクトを照らさない。アンチグレア効果が実現される。
【0024】
第4の態様に従って、レンズ、光学スイッチ、検出器、カラーホイール、及び光源を含むイメージングアセンブリが提供される。光源、カラーホイール、及び光学スイッチは第1ピクチャを提示するよう構成される。レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成される。光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成される。検出器は、第2光ビームを検出するよう構成される。光源、カラーホイール、及び光学スイッチは、第1イメージに基づき第2ピクチャを提示するよう更に構成され、第1イメージは第2光ビームに基づき生成される。
【0025】
光学スイッチは、外部の対象に対する撮像を実行するために投影デバイスで使用され、ユーザの次なる操作が、操作後に取得されたピクチャをユーザに提示するという効果を実現するために、撮像結果に基づき決定される。更に、コモンカメラは撮像のためにもはや使用されず、費用は削減される。
【0026】
第4の態様の実施を参照して、第4の態様の第1の可能な実施において、光学スイッチが変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成されることは、光学スイッチが、変調モードに基づいて、光学スイッチ上の第1エリアをオンし、光学スイッチ上の第2エリアをオフするよう構成されることを含み、第2光ビームは、第1エリアによって反射された光を含む。
【0027】
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実施を参照して、第2の可能な実施において、イメージングアセンブリは処理モジュールを更に含み、処理モジュールは、第2光ビームを検出することで検出器によって取得された検出結果に基づき第1イメージを生成するよう構成され、第1イメージは、光学スイッチ上のエリアの一部をオン又はオフするよう光学スイッチに指示する。
【0028】
第4の態様又は第4の態様の第1及び第2の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第3の可能な実施において、第1イメージを生成する前に、処理モジュールは、検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、第2イメージは対象オブジェクトを含み、処理モジュールは、第2イメージ上で対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、対応するエリアに基づき第1イメージを生成するよう更に構成される。
【0029】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第3の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第4の可能な実施において、光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである。
【0030】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第4の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第5の可能な実施において、光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである。
【0031】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第5の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第6の可能な実施において、イメージングアセンブリは偏光変換システムPCSを更に含み、PCSは、第1光ビームを得るよう対象イメージの集光された反射光を偏光するよう構成される。
【0032】
第5の態様に従って、第4の態様又は第4の態様の実施のうちいずれか1つに従うイメージングアセンブリを含む投影デバイスが提供される。
【0033】
本願の実施形態又は従来技術における技術的解決法についてより明りょうに説明するために、以下は、実施形態及び従来技術の記載において添付の図面について簡潔に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】ヘッドライトのアンチグレアの模式図である。
図2】本願の実施形態に係るヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。
図3】本願の実施形態に係る、DMDを使用することによって実装されるヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。
図4】本願の実施形態に係る、LCOSを使用することによって実装されるヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。
図5】本願の実施形態に係る、DMDを使用することによって実装されるイメージングアセンブリの構造の模式図である。
図6】本願の実施形態に係る、LCOSを使用することによって実装されるイメージングアセンブリの構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
デジタルマイクロミラーデバイスDMDは、複数のマイクロミラーを含むピクセルマトリクスであり、反射体を回転させることによって入射光の方向を調整することができる。マトリクスのサイズはDMDの解像度、例えば、800×600、1024×768、1280×720、及び1920×1080に対応する。DMDの各マイクロミラーは個別にオン又はオフされ得る。
【0036】
リキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSは、反射モードに基づいた非常にサイズが小さい液晶ディスプレイ装置である。各ピクセルは、別個の回路を使用することによってオン及びオフされる。LCOSは、入射光の位相及び強さを変調することによって、投影される表示画像を制御する。ピクセルマトリクスのサイズはLCOSの解像度に対応する。入射光は、偏光変換システム(Polarization Conversion System,PCS)によって、偏光された光に変換される。液晶が外部信号によって変調され、明表示レベルにあるならば、偏光された光がLCOSによって変調された後で、偏光方向は90度回転され、光は明状態で表示される。液晶が暗表示レベルにあるとき、偏光された光が変調された後で、偏光方向は変わらず、光は暗状態で表示される。
【0037】
図2は、本願の実施形態に係るヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。
【0038】
ヘッドライトアセンブリは、レンズ、光学スイッチ、及び検出器を含む。レンズは、第1光ビームを得るように、ヘッドライトの外にある対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成される。対象オブジェクトは車両、歩行者、道路標識、信号、などであってよい。1つ以上のレンズが存在してもよい。第1光ビームは光学スイッチに入射する。光学スイッチはDMD又はLCOSであってよい。光学スイッチは複数の光学デバイスを有する。光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、複数の光学デバイスは、複数のマイクロミラーを含むピクセルマトリクスを含む。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、複数の光学デバイスは、リキッドクリスタル・オン・シリコンを含むピクセルマトリクスを含む。光学スイッチは、第2光ビームを得るように、変調モードに基づき第1光ビームを反射するよう構成される。
【0039】
ヘッドライトアセンブリは光学スイッチコントローラを更に含んでもよい。光学スイッチコントローラは、変調モードに基づき第1光ビームを反射するように光学スイッチを制御するよう構成される。具体的に、光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、光学スイッチコントローラはDMDドライバである。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、光学スイッチコントローラはLCOSドライバである。光学スイッチコントローラは、具体的に、変調モードに基づき第1光ビームを反射するように光学スイッチの複数の光学デバイスを制御するよう構成される。
【0040】
1つの変調モードは1つのマスクと呼ばれることがある。変調モードは前もってセットされてよく、あるいは、ランダムに生成されてもよい。複数の変調モードが存在し得る。光学スイッチは、反射により、各変調モードでの対応する第2光ビームを取得する。従って、1つの変調モードは1つの第2光ビームに対応する。複数の変調モードに基づき第1光ビームを反射するとき、光学スイッチは複数の第2光ビームを取得する。光学スイッチの解像度が高いほど、変調モードの数は多くなる。言い換えれば、光学デバイスに対応するピクセルの数が多いほど、変調モードの数は多くなる。
【0041】
各変調モードは、光学スイッチ上のエリアの一部をオンすること及び一部をオフすることに対応する。検出器は、光学スイッチ上のオンされたエリアによって反射された光を検出することができる。各変調モードに基づいて、光学スイッチは光学スイッチの第1エリアをオンし、光学スイッチの第2エリアをオフする。第2光ビームは、第1エリアによって反射された光を含む。検出器は、第2光ビームを検出するよう構成される。
【0042】
具体的に、光学スイッチコントローラは、第1エリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、第2エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御する。光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、DMDドライバは、DMDの第1エリア内のマイクロミラーをオンされるよう制御し、第2エリア内のマイクロミラーをオフされるよう制御する。第1エリア内のマイクロミラーによって反射された光は、検出器によって検出でき、第2エリア内のマイクロミラーによって反射された光は、検出器によって検出できない。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、LCOSドライバは、LCOSの第1エリア内の液晶をオンされるよう制御し、第2エリア内の液晶をオフされるよう制御する。オンされた液晶は明表示レベル状態にあり、オフされた液晶は暗表示レベル状態にある。第1エリア内の液晶によって反射された光は、検出器によって検出でき、第2エリア内の液晶によって表示される光は、検出器によって検出できない。検出器は光検出器であってよい。
【0043】
光学スイッチ上のオフされたエリアによって反射された光については、検出器がその光を検出しないように、その光をシールドするよう吸収材が付加されてもよい。代替的に、オフされたエリアの反射方向は、検出器が光を検出しないように調整されてもよい。
【0044】
第2光ビームを検出した後、検出器は検出結果を処理モジュールへ送る。処理モジュールは検出結果に基づき第2イメージを生成し、第2イメージは、外部の対象オブジェクトを含む再構成された画像である。実施において、検出結果は光強度値を含む。検出器によって処理モジュールに送られた光強度値が特定の量まで蓄積すると、処理モジュールは、圧縮知覚に基づいた再構成アルゴリズムを使用することによって、外部の対象オブジェクトを含む画像を再構成する。アルゴリズムの目的は、検出器によって検出された光強度データを使用することによって外部画像をリストアすることである。
【0045】
例えば、光学スイッチは、DMDを使用することによって実装される。再構成アルゴリズムは次の通りである。
【0046】
撮影された外部画像の原画像はIであり、Iは、再構成アルゴリズムを使用することによって再構成される必要がある画像である、と仮定される。DMDのマスクはPであり、検出器によって検出される信号はSである、と仮定される。この場合に、S=P×I。ここで、S及びIはベクトルであり、Pは行列である。中間結果は、u=WIであることができ、次の最小化問題が、uを求めるよう解かれる:
【数1】
【0047】
従って、u=WWu。
【0048】
ここで、Wはウェーブレット変換行列又はコンパクトフレーム変換行列である。次いで、再構成された画像Iは、式I=Wuを使用することによって求められ得る。このモデルは、交互方向乗数法ADMMを使用することによって解くことができる。
【0049】
第2イメージを取得した後、処理モジュールは、第2イメージ上で外部の対象オブジェクトに対応するエリアを検出し、対象オブジェクトに対応するエリアに基づき第1イメージを生成する。対象オブジェクトは、ヘッドライト検出又はディープラーニングに基づいた対象検出、例えば、Faster-RCNN及びYoloにより検出され得る。対象オブジェクトは人、車両、先行車両のテイルライト、又は対向車のヘッドライト若しくはドライバであってよい。実施において、第1イメージは白黒画像であり、第1イメージ上の対象オブジェクトに対応するエリアは黒であり、他のエリアは白である。第1イメージに基づいて、光学スイッチは、対象オブジェクトに対応する光学スイッチのエリアをオフし、光学スイッチ上の対象オブジェクト以外の他のエリアをオンする。
【0050】
具体的に、光学スイッチコントローラは、対象オブジェクトに対応する光学スイッチのエリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、光学スイッチ上の対象オブジェクト以外の他のエリア内の光学デバイスをオフされるよう制御する。光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、処理モジュールは第1イメージをDMDドライバへ送り、DMDドライバは、第1イメージに基づき、対象オブジェクトに対応するDMDのエリア内のマイクロミラーをオフされるよう制御し、他のエリア内のマイクロミラーをオンされるよう制御する。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、処理モジュールは第1イメージをLCOSドライバへ送り、LCOSドライバは、第1イメージに基づき、対象オブジェクトに対応するLCOSのエリア内の液晶をオフされるよう制御し、他のエリア内の液晶をオンされるよう制御する。
【0051】
次いで、ヘッドライト光源によって発せられた光は光学スイッチに入射する。光学スイッチの反射により、対象オブジェクト以外の他のエリアによって反射された光は、ヘッドライトから発せられ、外部環境を照射し、対象オブジェクトに対応するエリアによって反射された光は、ヘッドライトから発せられず、対象オブジェクトを照射しない。このように、アンチグレア効果は実現される。
【0052】
処理モジュールは、ヘッドライトアセンブリの一部又はヘッドライトの一部であってよく、あるいは、車両に配置されるがヘッドライトの外にあってもよい。
【0053】
ヘッドライトアセンブリは同期モジュールを更に含む。同期モジュールは、ヘッドライト光源及び検出器及び処理モジュールが異なる時に動作するように、ヘッドライト光源、検出器、及び処理モジュールを制御するよう構成される。具体的に言えば、検出器及び処理モジュールが動作するとき、ヘッドライト光源は光を発さず、あるいは、ヘッドライト光源が光を発するとき、検出器及び処理モジュールは動作しない。
【0054】
ヘッドライト光源は、ヘッドライトアセンブリの一部であってよく、あるいは、ヘッドライトアセンブリの外にあってもよい。
【0055】
図3は、本願の実施形態に係る、DMDを使用することによって実装されるヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。図3で、光学スイッチはDMDを使用することによって実装される。光学スイッチコントローラはDMDドライバであり、処理モジュールはCPUを使用することによって実装される。ヘッドライト光源、処理モジュール、及び検出器は、DMD、検出器、処理モジュール、及びDMDドライバが外部オブジェクトに対する撮像を行うときにヘッドライト光源がオフされるように、同期モジュールを使用することによって制御される。このように、ヘッドライト光源は、外部オブジェクトの撮像に影響を与えない。ヘッドライトアセンブリは、ヘッドライト光源によってDMDに発せられた光を反射するよう構成される反射体を更に含んでもよい。
【0056】
図3のステップ番号を参照されたい。ヘッドライトの外のオブジェクトの光はレンズを通じてDMDに入射する(1)。DMDは、変調モードに基づきエリアの一部をオン又はオフし、DMDによって反射された光は、検出器によって検出される(2)。検出器は光強度値を処理モジュールに出力する(3)。検出器によって処理モジュールに出力された光強度値が特定の量まで蓄積すると、処理モジュールは、圧縮知覚に基づいた再構成アルゴリズムを使用することによって、外部オブジェクトを含む画像を再構成する。再構成された画像が得られた後、処理モジュールは、再構成された画像上で対象(例えば、人又は車両)を検出し、対象に対応するエリアが黒であり、他のエリアが白である画像をDMDドライバに送る(4)。DMDドライバは、この画像に基づきDMDの対応するエリアをオン又はオフする。次いで、ヘッドライト光源によって発せられた光が、反射体を通じてDMDに入射し(6)、DMDのオフされたエリアからは光が発せられず(7)、それにより、アンチグレア効果が実現される。
【0057】
図4は、本願の実施形態に係る、LCOSを使用することによって実装されるヘッドライトアセンブリの構造の模式図である。図4で、光学スイッチはLCOSを使用することによって実装される。光学スイッチコントローラはLCOSドライバであり、処理モジュールはCPUを使用することによって実装される。ヘッドライト光源、処理モジュール、及び検出器は、LCOS、検出器、処理モジュール、及びLCOSドライバが外部オブジェクトに対する撮像を行うときにヘッドライト光源がオフされるように、同期モジュールを使用することによって制御される。このように、ヘッドライト光源は、外部オブジェクトの撮像に影響を与えない。異なる液晶撮像原理により、ヘッドライトアセンブリは、入射光を偏光された光に変換するよう構成されるPCSを含んでもよい。PCSは入射光をS偏光又はP偏光に変換し得る。ヘッドライトアセンブリは、偏光された光を反射又は透過するよう構成される偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter,PBS)を更に含んでもよい。PBSは、PBSに塗布された反射フィルムの異なるタイプに基づいて、異なる偏光された光を反射することができる。例えば、S偏光のみを反射する反射フィルムがPBSに塗布されている場合、PBSはS偏光のみを反射し、P偏光を反射しない。P偏光はPBSを通過する。以下は、PCS1によって変換された偏光された光がP偏光であり、PCS2によって変換された偏光された光がS偏光であり、S偏光のみを反射する反射フィルムがPBSに塗布されている例を説明のために使用する(PCS1によって変換された偏光された光がS偏光であり、PCS2によって変換された偏光された光がP偏光である場合、P偏光のみを反射する反射フィルムがPBSに塗布される必要がある)。
【0058】
図4のステップ番号を参照されたい。ヘッドライトの外のオブジェクトの光はレンズを通過し、PCS1によりP偏光に変換される。P偏光はLCOSに入射する(1)。LCOSは、変調モードに基づきエリアの一部をオン又はオフする。P偏光は、LCOSによって反射された後にS偏光になり、検出器によって検出される(2)。検出器は光強度値を処理モジュールに出力する(3)。検出器によって処理モジュールに出力された光強度値が特定の量まで蓄積すると、処理モジュールは、圧縮知覚に基づいた再構成アルゴリズムを使用することによって、外部オブジェクトを含む画像を再構成する。再構成された画像が得られた後、処理モジュールは、再構成された画像上で対象(例えば、人又は車両)を検出し、対象に対応するエリアが黒であり、他のエリアが白である画像をLCOSドライバに送る(4)。LCOSドライバは、この画像に基づきLCOSの対応するエリアをオン又はオフする。次いで、ヘッドライト光源によって発せられた光が、PCS2によりS偏光に変換される(6及び7)。PBSによって反射された後、S偏光はLCOSに入射する(8)。LCOSのオフされたエリアからは光が発せられない。LCOSのオンされたエリアによって反射された光はS偏光からP偏光に変化する。P偏光はPBSを通過し、レンズを通って発せられる(9)。このようにして、アンチグレア効果は実現される。
【0059】
図3及び図4で処理モジュールによって画像を再構成し、対象検出を実行する過程については、図2の実施形態の関連する記載を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0060】
上記からは、光学スイッチが、外部の対象に対する撮像を実行するためにヘッドライトで使用され、光学スイッチ上の対象に対応するエリアがオフされ、それにより、アンチグレアの目的を遂行するために、ヘッドライトの照射エリアの一部をオフする効果が実現できる、ことが分かる。更には、従来技術でカメラの位置とヘッドライトの位置との間で座標変換が実行される必要があるプロセスも回避される。
【0061】
図5及び図6は夫々、本願の実施形態に係るイメージングアセンブリの構造の模式図である。図5で、光学スイッチはDMDを使用することによって実装される。図5で、光学スイッチはLCOSを使用することによって実装される。具体的な撮像プロセスは、図2図3、及び図4の実施形態でのそれと同様であり、詳細はここで再び記載されない。
【0062】
イメージングアセンブリは投影デバイスに適用されてもよい。イメージングアセンブリは、ユーザの手の位置及び動作を検出し、ユーザの手の位置及び動作に基づきユーザの現在の操作を決定し、ユーザの操作に基づき投影ピクチャを更新し、ユーザの次の操作を待つよう構成されてよい。例えば、投影デバイスがアプリケーションピクチャを現在投影している場合に、アプリケーションピクチャはアイコンボタンを含み、イメージングアセンブリは、ユーザによるアイコンボタンのタップの動作を検出し、イメージングアセンブリによって提示される次のピクチャは、アプリケーションが入力された後に取得されたピクチャである。代替的に、例えば、投影デバイスが写真を現在投影しており、イメージングアセンブリがユーザによる写真のダブルタップの動作を検出する場合には、イメージングアセンブリによって提示される次のピクチャは拡大された写真である。
【0063】
以上は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を限定する意図はない。本願で開示されている技術範囲内で当業者が容易に想到できる如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲内にあるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
【0064】
本願は、2021年10月28日に「HEADLIGHT ASSEMBLY AND VEHICLE」との発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202111260207.9号に対する優先権を主張するものであり、先の中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-05-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ、光学スイッチ、及び検出器を有するヘッドライトアセンブリであって、
前記レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成され、
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成され、
前記検出器は、前記第2光ビームを検出するよう構成され、
前記光学スイッチは、第1イメージに基づいて、前記対象オブジェクトに対応する前記光学スイッチの第1エリアをオフし、前記光学スイッチ上の前記対象オブジェクト以外の他の第2エリアをオンするよう更に構成され、前記第1イメージは前記第2光ビームに基づき生成される、
ヘッドライトアセンブリ。
【請求項2】
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記光学スイッチは、前記変調モードに基づいて、前記光学スイッチ上の第エリアをオンし、前記光学スイッチ上の第エリアをオフするよう構成されることを含み、
前記第2光ビームは、前記第エリアによって反射された光を含む、
請求項1に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項3】
前記ヘッドライトアセンブリは光学スイッチコントローラを更に有し、
前記光学スイッチコントローラは、前記変調モードに基づいて前記第1光ビームを反射するように前記光学スイッチを制御するよう構成される、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項4】
前記光学スイッチは複数の光学デバイスを有し、
前記光学スイッチは変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記複数の光学デバイスは、前記変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることを有し、
前記光学スイッチコントローラは、前記光学スイッチ上のエリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、前記光学スイッチ上のエリア内の光学デバイスをオフされるよう制御するよう構成される、
請求項3に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項5】
前記光学スイッチコントローラは、前記対象オブジェクトに対応する前記第1エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御し、前記対象オブジェクト以外の前記第2エリア内の光学デバイスをオンされるよう制御するよう構成される、
請求項4に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項6】
複数の変調モードがあり、各変調モードは1つの第2光ビームに対応する、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項7】
前記光学スイッチに含まれている光学デバイスに対応するピクセルの数が多いほど、変調モードの数が多くなる、
請求項6に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項8】
前記ヘッドライトアセンブリは処理モジュールを更に有し、
前記処理モジュールは、前記第2光ビームを検出することで前記検出器によって取得された検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、
前記第2イメージは前記対象オブジェクトを含み、
前記処理モジュールは、前記第2イメージ上で前記対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、該対応するエリアに基づき前記第1イメージを生成するよう更に構成される、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項9】
前記光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項10】
前記光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項11】
前記ヘッドライトアセンブリは偏光変換システムPCSを更に有し、
前記PCSは、前記第1光ビームを得るよう前記対象オブジェクトの集光された反射光を偏光するよう構成される、
請求項10に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項12】
前記ヘッドライトアセンブリはヘッドライト光源を更に有し、
前記光学スイッチは、前記ヘッドライト光源によって発せられた光を反射するよう更に構成される、
請求項に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項13】
前記ヘッドライトアセンブリは処理モジュール及び同期モジュールを更に有し、
前記処理モジュールは、前記第2光ビームを検出することで前記検出器によって取得された検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、前記同期モジュールは、前記ヘッドライト光源、前記検出器、及び前記処理モジュールを制御するよう構成され、
前記検出器及び前記処理モジュールが動作するとき、前記ヘッドライト光源は光を発さず、あるいは、前記ヘッドライト光源が光を発するとき、前記検出器及び前記処理モジュールは動作しない、
請求項12に記載のヘッドライトアセンブリ。
【請求項14】
請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載のヘッドライトアセンブリを有する車両。
【請求項15】
レンズ、光学スイッチ、検出器、カラーホイール、及び光源を有するイメージングアセンブリであって、
前記光学スイッチは、前記光源によって発せられた光を反射するよう構成され、前記カラーホイールは、第1ピクチャを提示するように、前記光学スイッチによって反射された前記光に色を加えるよう構成され、
前記レンズは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの反射光を集光するよう構成され、
前記光学スイッチは、第2光ビームを得るよう変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成され、
前記検出器は、前記第2光ビームを検出するよう構成され、
前記光学スイッチは、第1イメージに基づいて、前記光源によって発せられた前記光を反射するよう更に構成され、前記カラーホイールは、第2ピクチャを提示するように、前記第1イメージに基づき前記光学スイッチによって反射された前記光に色を加えるよう更に構成され、前記第2ピクチャの内容は、前記第1ピクチャの内容とは異なり、前記第1イメージは、前記第2光ビームに基づき生成される、
イメージングアセンブリ。
【請求項16】
前記光学スイッチは、変調モードに基づき前記第1光ビームを反射するよう構成されることは、
前記光学スイッチは、前記変調モードに基づいて、前記光学スイッチ上の第1エリアをオンし、前記光学スイッチ上の第2エリアをオフするよう構成されることを含み、
前記第2光ビームは、前記第1エリアによって反射された光を含む、
請求項15に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項17】
前記イメージングアセンブリは処理モジュールを更に有し、
前記処理モジュールは、前記第2光ビームを検出することで前記検出器によって取得された検出結果に基づき前記第1イメージを生成するよう構成され、
前記第1イメージは、前記光学スイッチ上のエリアの一部をオン又はオフするよう前記光学スイッチに指示する、
請求項15に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項18】
前記第1イメージを生成する前に、前記処理モジュールは、前記検出結果に基づき第2イメージを生成するよう構成され、
前記第2イメージは前記対象オブジェクトを含み、
前記処理モジュールは、前記第2イメージ上で前記対象オブジェクトの対応するエリアを検出し、該対応するエリアに基づき前記第1イメージを生成するよう更に構成される、
請求項17に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項19】
前記光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである、
請求項15に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項20】
前記光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである、
請求項15に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項21】
前記イメージングアセンブリは偏光変換システムPCSを更に有し、
前記PCSは、前記第1光ビームを得るよう前記対象オブジェクトの集光された反射光を偏光するよう構成される、
請求項20に記載のイメージングアセンブリ。
【請求項22】
請求項15乃至21のうちいずれか一項に記載のイメージングアセンブリを有する投影デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第1の態様又は第1の態様の第1乃至第10の可能な実施を参照して、第11の可能な実施において、ヘッドライトアセンブリは偏光変換システム(polarization conversion system,PCSを更に含み、PCSは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの集光された反射光を偏光するよう構成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第3の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第4の可能な実施において、光学スイッチはデジタルマイクロミラーデバイスDMDである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第4の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第5の可能な実施において、光学スイッチはリキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
第4の態様又は第4の態様の第1乃至第5の可能な実施のうちいずれか1つを参照して、第6の可能な実施において、イメージングアセンブリは偏光変換システムPCSを更に含み、PCSは、第1光ビームを得るよう対象オブジェクトの集光された反射光を偏光するよう構成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
デジタルマイクロミラーデバイスDMDは、複数のマイクロミラーを含むピクセルマトリクスであり、反射体を回転させることによって入射光の方向を調整することができる。マトリクスのサイズはDMDの解像度、例えば、800×600、1024×768、1280×720、及び1920×1080に対応する。DMDの各マイクロミラーは個別にオン又はオフされ得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
リキッドクリスタル・オン・シリコンLCOSは、反射モードに基づいた非常にサイズが小さい液晶ディスプレイ装置である。各ピクセルは、別個の回路を使用することによってオン及びオフされる。LCOSは、入射光の位相及び強さを変調することによって、投影される表示画像を制御する。ピクセルマトリクスのサイズはLCOSの解像度に対応する。入射光は、偏光変換システム(Polarization Conversion System,PCS)によって、偏光された光に変換される。液晶が外部信号によって変調され、明表示レベルにあるならば、偏光された光がLCOSによって変調された後で、偏光方向は90度回転され、光は明状態で表示される。液晶が暗表示レベルにあるとき、偏光された光が変調された後で、偏光方向は変わらず、光は暗状態で表示される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
具体的に、光学スイッチコントローラは、第1エリア内の光学デバイスをオンされるよう制御し、第2エリア内の光学デバイスをオフされるよう制御する。光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、DMDドライバは、DMDの第1エリア内のマイクロミラーをオンされるよう制御し、第2エリア内のマイクロミラーをオフされるよう制御する。第1エリア内のマイクロミラーによって反射された光は、検出器によって検出でき、第2エリア内のマイクロミラーによって反射された光は、検出器によって検出できない。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、LCOSドライバは、LCOSの第1エリア内の液晶をオンされるよう制御し、第2エリア内の液晶をオフされるよう制御する。オンされた液晶は明表示レベル状態にあり、オフされた液晶は暗表示レベル状態にある。第1エリア内の液晶によって反射された光は、検出器によって検出でき、第2エリア内の液晶によって反射された光は、検出器によって検出できない。検出器は光検出器であってよい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
ここで、Wはウェーブレット変換行列又はコンパクトフレーム変換行列である。次いで、再構成された画像Iは、式I=Wuを使用することによって求められ得る。このモデルは、交互方向乗数法(alternating direction method of multipliers,ADMMを使用することによって解くことができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
具体的に、光学スイッチコントローラは、対象オブジェクトに対応する光学スイッチのエリア内の光学デバイスをオフされるよう制御し、光学スイッチ上の対象オブジェクト以外の他のエリア内の光学デバイスをオンされるよう制御する。光学スイッチがDMDを使用することによって実装されるとき、処理モジュールは第1イメージをDMDドライバへ送り、DMDドライバは、第1イメージに基づき、対象オブジェクトに対応するDMDのエリア内のマイクロミラーをオフされるよう制御し、他のエリア内のマイクロミラーをオンされるよう制御する。光学スイッチがLCOSを使用することによって実装されるとき、処理モジュールは第1イメージをLCOSドライバへ送り、LCOSドライバは、第1イメージに基づき、対象オブジェクトに対応するLCOSのエリア内の液晶をオフされるよう制御し、他のエリア内の液晶をオンされるよう制御する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】削除
【補正の内容】
【国際調査報告】